「第30回読売演劇大賞」で杉村春子賞に選出された女優の大原櫻子が24日、都内ホテルで行われた贈賞式に出席した。『ミネオラ・ツインズ』『ザ・ウェルキン』の演技を評価され杉村春子賞に輝いた大原。昨年同賞を受賞した那須凜がプレゼンターとして登壇し、「あなたにブロンズ像を渡すことができたら、こんなにうれしいことはない」と大原に話していたことを明かし、「大好きな素晴らしい櫻子にこのブロンズ像を贈れることが何よりのご褒美だなと思いました。櫻子、本当におめでとうございます」と祝福すると、大原は涙した。そして、那須からブロンズ像を受け取り、ハグを交わした大原。「那須凜さんのお話を聞いたら涙してしまうかなと不安だったんですが、思った通り(涙が)出てしまいました。この賞の知らせを受けたときは大寒波が到来していましたが、私の心には温かな春風が吹くようでした。このたびは杉村春子賞という栄えある賞をいただき誠にありがとうございます」と感謝し、「今回選考対象となった2作品は私の人生にとても深く刻まれました」と語った。贈賞式の模様は、読売新聞オンラインの特設ページでライブ中継している。○「第30回読売演劇大賞」受賞一覧最優秀作品賞:『生き残った子孫たちへ戦争六篇』最優秀男優賞:段田安則最優秀女優賞:上白石萌音最優秀演出家賞:五戸真理枝最優秀スタッフ賞:前田文子杉村春子賞:大原櫻子芸術栄誉賞:草笛光子選考委員特別賞:舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
2023年02月24日日本演劇界の不朽の名作『女の一生』。森本薫が文学座に書下ろし、終戦直前の1945年に初演、杉村春子が主人公の布引けいを947回も演じたことで知られる作品だ。今回、2020年に段田安則の演出で杉村の当り役を大竹しのぶが演じた舞台が再演、初演時は公演中止となった京都・南座に2年を経て登場する。物語は、1905年から1945年までの40年間。孤独な少女だった布引けいが堤家に拾われ、その後長男の妻となって家業を守り成長、明治・大正・昭和とふたつの戦争を経て激動の時代をたくましく生き抜いていく姿を描く。京都・南座は初出演の大竹が来阪し、意気込みを語った。「女の一生」チケット情報「歌舞伎の人たちがすごく愛している劇場に立てるだけでうれしい」と、2年前に来るはずだった南座への初出演を喜ぶ大竹。初演時は「最初はどこか、杉村さんの代表作に挑戦する気持ちがあったかもしれないですが、稽古していくうちにだんだん自分のものになっていって。今は、もっともっと自分のものとして向き合える気がしているので、初演よりもっとおもしろく深くなっていく、と断言します(笑)」。出演は、堤家の長男に段田、次男は高橋克実、ほかに銀粉蝶、風間杜夫ら実力派がそろう。数多く共演している演出の段田とは「すごく信頼し合えています」。充実した稽古の中、大竹が演じる上で大切にしたいのは「生活感」だと言う。芝居は三幕。「最初のみすぼらしい感じの女の子が、最後の方でこうやって人生を終えるんだなと。お客様に、流れた時間の幸せも不幸せも全部分かるようにできたらと思うので、一幕ごとにきちんと演じたいです」。77年前の作品が今も支持される理由を「この戯曲には心が洗われるようなすごく素敵なセリフがたくさんあるので、人の心に残るんだと思います」と話す。特に有名なのが『誰が選んだのでもない、自分で選んだ道ですもの』というセリフ。『間違いと知ったら自分で間違いじゃないようにしなくちゃ』と続く。「初めて言った時、体にクーッと力が入って、背筋がピーンと伸びる気がして。自分の言葉によって人間は強くなっていくんだと思いました。その強さが作品全体に流れていますが、強く生きることは決して本人が幸せな気持ちで生きられるものではないんだなと感じます」。この芝居を初めて観る方へ。「結婚や仕事とか、誰もが人生で経験するだろうことを細かく描いた芝居です。布引けいがどれだけ必死になって生きてきたかを観てほしいですし、40年間を目の前で生き抜く役者のエネルギーももらっていただけたらうれしいです」。公演は10月18日(火)から23日(日)まで東京・新橋演舞場、10月27日(木)から11月8日(火)まで京都・南座、11月18日(金)から30日(水)まで福岡・博多座にて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年10月06日ジャニーズWESTのメンバーとして活躍する傍ら、今年2月、第28回読売演劇大賞の杉村春子賞および優秀男優賞を受賞、俳優としても評価の高い小瀧望が主演する舞台『検察側の証人』が8月28日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。ミステリーの女王、アガサ・クリスティが生み出した法廷劇の傑作を、小川絵梨子の新翻訳、新演出で贈る意欲作。同日、取材会が開催され、小瀧、瀬奈じゅん、成河が意気込みを語った。『検察側の証人』より物語は、容姿端麗な青年レナード(小瀧)が殺人事件で起訴されるところから始まる。被害者は、かねてよりレナードと交流があった資産家の老婦人。事件当時レナードは無職だったこと、確実なアリバイがないことなど不利な条件の中はじまった法廷で、敏腕検事のマイアーズ(成河)と老練な弁護士ウィルフリッド(大滝寛)が白熱の応酬を繰り広げる。そこでしかし、弁護側の証人として彼のアリバイを証明するはずだったレナードの妻ローマイン(瀬奈)が、検察側の証人として「レナードから殺人を告白された」と証言をした……。『検察側の証人』よりフォトコールとして披露されたのは3場面だったが、そのわずかの時間でも、迫真の法廷劇を繰り広げたキャスト陣。小瀧はまず「本当にギリギリの状態でやっています。毎日のように抗原検査や、PCR検査をして、やっとここまでたどり着いたという感じ」と胸をなでおろし、「今日の初日でいいスタートを切って走り出したい」と意気込みを。瀬奈は「ここまで来られたのもひとつの奇跡。千秋楽まで奇跡を起こし続けたい」、成河は「今、初日を開けられるだけで感謝をしなきゃいけなしし奇跡。でも同時に「そんなものじゃないだろう」という欲望もわいてくる」とさらなる飛躍への意欲をみせた。『検察側の証人』取材会より、小瀧望(ジャニーズWEST)演出は読売演劇大賞 優秀演出家賞など数々の演劇賞を受賞し、今もっとも注目される演劇人のひとり、小川絵梨子。「大人気の演出家さん。出たいという思いはありました」(小瀧)、「私は迷わず「出ます」と言いました」(瀬奈)と、俳優たちからも人気の高い演出家だ。その魅力について成河は「演目自体は古いものですが、小川さん自身が翻訳をし、今の人が聞いて、まさに隣で起きているような会話をこの戯曲の中でやる面白さと難しさ。これにどこまで挑戦できるかと思って立ち向かっています」と話す。『検察側の証人』取材会より、成河稽古中はコロナ禍ということもありずっとマスクを着けていたというカンパニー。「この2・3日で初めて顔を見た人もいる」と成河が言えば「舞台稽古に入ってからマスクを外しましたからね。そこで改めて“初めまして”になった。顔が見えて、より仲良くなれましたね」と小瀧。瀬奈からは「小瀧さんとはお稽古場の席も隣だったのですが、私語も控え、(仕切りの)ビニールもあったので、舞台稽古で(マスクのない顔を見て)本当にジャニーズの人だったんだなあと思いました(笑)。素敵な方です」というような話も。『検察側の証人』取材会より、瀬奈じゅん苦労している点は「自分は(これまで)感情を作って、その感情を持って台詞を言っていたが、小川さんに『台詞はプレゼントなんだから相手にちゃんとあげないと』と言われた。それを頭のど真ん中に置いてやっている」と小瀧が話すと、成河が「自分の感情に溺れないようにということを、(小瀧は)誰よりも率先してやっていることが素晴らしい。それはベテランでもいつも躓く石ですので」と賞賛。ほかにも瀬奈が、「成河さんは、変態という名の天才(笑)。小瀧さんは、本の読解力、表現力がぶれなくて、本当に頭がよい方なのだなと。(本質を)そのままきちんと、しかもサラッと理解してします。この方も天才です。天才に囲まれてやっています」と語るなど、お互いへのリスペクトを持つカンパニーの顔が見てとれた。『検察側の証人』取材会より、左から小瀧望(ジャニーズWEST)、成河最後に成河が「ひとりひとりが自分の課題と向き合っている、それが小川さんの現場の特徴。一生懸命自分の課題にむきあっている俳優の(裏側の)姿を見せてはいけないのですが、とてもいい座組なので楽しみにお越しください」、瀬奈が「このような状況ですので、観にきてくださるお客さまも命がけだと思います。なので私たちも命がけで、心を揺さぶる舞台をお届けできるよう、一回一回を大切に演じていきます」と挨拶を。さらに小瀧が「エンタメができることが当たり前じゃないと2020年に感じましたし、逆に今、エンタメを届ける必要があると思っています。去年、(自粛期間があり)生のエンタメに触れられなかった時期を経て、メンバーの舞台を観に行ったとき、生のエンタメは本当に素晴らしいと思い、公演が終わったあとに自然と涙が流れたんです。来てくださった方に『観に来て本当に良かった』と思っていただける公演にしたいし、1ヵ月、やりきりたいと思います」と熱く思いを語り、取材会は終了した。『検察側の証人』取材会より、左から瀬奈じゅん、小瀧望(ジャニーズWEST)、成河公演は9月12日まで、同劇場にて。その後、兵庫、大阪公演あり。取材・撮影・文:平野祥恵
2021年08月30日■前回のあらすじ裏切られたことがわかった春子は、直樹の保護者との関係についてサッカーチームの代表に連絡しました。すると、なんと彼は前のチームでも同じ問題を起こしていたことがわかったのです…。 >>1話目を見る 次回に続く(全31話)毎日21時更新!ウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ のばら
2021年07月11日■前回のあらすじ直樹との関係を聞かれた沙里とあゆみの様子を見て、彼を問い詰める覚悟を決めた春子。直樹のスマホを見ると…? >>1話目を見る サッカークラブ内で噂になっていた保護者たちとの関係をごまかすような様子を見せた直樹。こらえきれずのスマホを奪い取り、中身を確認したところ、そこにはまぎれもなく直樹が、あゆみさんや沙里さんともそういう関係であろうメッセージが確認できました。離婚して独り身になった私は、「いつか直樹が侑士の父親になってくれるかも」などと淡い期待を抱いていました。そんな自分が恥ずかしくなるのと同時に、絶対に直樹を許さないと心に決めました。次回に続く(全31話)毎日21時更新!ウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ のばら
2021年07月10日■前回のあらすじ直樹があゆみといるところを目的してしまった春子。さらには沙里との噂まで…彼のいない生活なんてもう考えられないのに。 >>1話目を見る そんなモヤモヤを抱えていたある日…サッカーの練習試合の当番として私、あゆみさん、沙里さん、みほさんが集まる機会がありました。直樹はしどろもどろに言い訳するだけ。我慢できなくなり、運転中の彼のスマホを奪い取り、中身をみると…そこには信じられない内容のメッセージがたくさんあったのです。次回に続く(全31話)毎日21時更新!ウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ のばら 0
2021年07月09日■前回のあらすじ辛い時に支えてくれた直樹コーチと秘密の関係をもっている春子。でも、最近なぜか彼が前より冷たい気がするのです。 >>1話目を見る もし噂が本当だったとき、直樹を問い詰めてしまえばがいなくなるかもしれない。私は直樹を失うことが怖くて、どうにかなってしまいそうでした。次回に続く(全31話)毎日21時更新!ウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ のばら
2021年07月08日■前回のあらすじ直樹コーチといっときの火遊びを楽しむあゆみ、惹かれて信頼する沙里。同じ習い事のママたちが同じコーチと恋におちてしまい…。 >>1話目を見る 私の名前は春子。半年前に夫と離婚し、現在は一人息子侑士と暮らすシングルマザーです。夫と別れ意気消沈していた時期に、息子のサッカークラブのコーチである直樹と恋仲になりました。けれど人気の1番の理由はその優しさ。私自身、仕事や息子のことで悩んでいたときに支えてくれたことがきっかけで、付き合うことになったのです。その時の私は、とても不安定で、コーチの何気ない一言によって私は許されない関係に陥ってしまったのです…。次回に続く(全31話)毎日21時更新!ウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ のばら
2021年07月06日アイドルグループ・ジャニーズWESTの小瀧望が、舞台『検察側の証人』に主演することが30日、明らかになった。同作は世界的な推理小説家アガサ・クリスティによる戯曲で、『ねずみとり』『蜘蛛の巣』などと並んで世界中で上演され舞台劇の最高峰と称賛される法廷ミステリーの決定版。容姿端麗な青年レナード(小瀧)は大富豪で独り身の婦人を撲殺した容疑で起訴され、無罪を主張しているものの、状況証拠は彼に不利なものばかり。レナードはあえなく逮捕され、敏腕検事のマイヤーズ(成河)が事件を担当する。法廷が開かれ、法廷弁護人と検事の答弁が白熱の応酬となる中、唯一のアリバイを妻ローマイン(瀬奈じゅん)が証言するはずだっが、法廷に立った彼女から口を突いて出た言葉は、「彼から『婦人を殺した』と告白された」という「検察側の証人」としてのものだった。クリスティ自身が「これは私が描いた戯曲の中でも、お気に入りの一つであった」と自伝の中で語るほど、緊迫感あふれる応酬と観客の度肝を抜く展開が見所に。翻訳・演出は、読売演劇大賞 優秀演出家賞など数々の演劇賞を受賞し、今最も注目を集めている演出家の一人・小川絵梨子が務める。意外にもクリスティ作品を手がけるのは初めてだという。第28回読売演劇大賞 杉村春子賞、及び優秀男優賞を受賞の小瀧望が容姿端麗な青年・レナードを演じ、瀬奈じゅん、成河と実力派が揃う。他、大滝寛(ウィルフリッド卿役)、 浅野雅博(首席秘書カーター・判事役)、寺西拓人(ハーン警部・警官役)、斉藤直樹(ワイアット博士役)、林愛夏(グリーダ役)、西川大貴(クレッグ・看守役)、阿岐之将一(裁判書記・廷吏役)、那須佐代子(ジャネット・マッケンジー)、梶原善(事務弁護士メイヒュー役)が出演する。東京公演は世田谷パブリックシアターにて8月28日~9月12日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて9月16日~9月20日、大阪公演は枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホールにて9月23日~9月28日。○小瀧望 コメント作品のお話を聞いて、ぜひ! やりたいと思いました。改めて読んで、書かれたクリスティ自身も気に入っている作品というのも納得のとても面白い作品だと思いました。演出の小川さんと稽古場で、色々話しながら作り上げていければと思います。小川さんとご一緒できる時間を楽しんで、また先輩方との芝居のコミュニケーションも楽しみです。僕の演じる青年・レナードについては、節々に狂気的な愛を持った人物だな、と感じました。僕自身、知らない自分に出会えそうです。全く違った僕をお見せできると思います。まだまだ、気の抜けない状況で、我慢をしていただくところもありますが、生で感じるエンターテイメントのすばらしさを伝えていくことも、僕の使命だと思っています。生の演劇に触れて、生の役者のパワーに触れて欲しいと思います。劇場では、傍聴席にいるような気持ちで、ぜひ傑作ミステリーを楽しんで下さい。○瀬奈じゅん コメントこのお話を頂いた時、とにかく興奮しました。出演するのが夢であった『検察側の証人』という作品である事。そして何より、小川絵梨子さんの演出であるという事。今はまだその興奮が収まりきっていない状態ですが、共演者の皆様と共に、しっかりと誠実に稽古を重ねて参りたいと思います。このような状況下ではありますが、足をお運び頂けたら嬉しく思います。○成河 コメント心から信頼する小川絵梨子さんの演出、頼もしく力強い共演者の方々と一緒に、新しい時代の『検察側の証人』を創れることを嬉しく思います。時代を経ても決して古びることのないアガサ・クリスティのこの法廷ミステリーを、さらに今回新翻訳で、より今の私たちに近しいエンターテイメントとして甦らせる事が出来るのではないかと期待しています。出口の見えない不安な日々に少しでも、上質な娯楽、前向きで建設的な思考を、皆さんと共有出来るよう、気を引き締めて稽古に臨みたいと思います。お楽しみにお待ちください。
2021年05月30日タレントの杉村太蔵が、俳優の伊藤あさひがMCを務めるuP!!! オリジナルトーク番組『Treasure Chest』の第7回ゲストに登場。auスマートパスプレミアム会員向けに第1話が7日から開始し、第2話以降は14日、21日、28日の12時から配信される(全4話・5月12日までアーカイブ視聴可能)。番組恒例となっている、ゲストが持参する「自分の宝物」。今回は杉村の会社員時代の思いが詰まった貴重な“宝物”が披露され、トークパートでは議員時代の秘話や政治、幅広い活動の中から得られたことなどを語る。MCの伊藤は、「始めは少し硬い方なのかなというイメージがありましたが、実際に2人でお話しているとご自身のお話をたくさんしてくださり、とても優しい方でした」と好印象だったようで、「デリケートな部分もある政治の話をとてもわかりやすくお話ししてくださり、とても為になりました」と貴重な機会になった様子。一方の杉村は、「ストレートでピュア…心がキレイな人だなと感じました」と伊藤の魅力に触れ、「あさひさんにリードしていただきながら、色々と聞いていただいて本当に楽しかったです」と感激。「お話していて、知性やユーモアがあり、素敵な俳優さんになるだろうなと感じ、とても楽しみにしてます。心から期待してます」とメッセージを送っている。
2021年04月08日2020年の演劇界の成果を顕彰する第28回読売演劇大賞(主催:読売新聞社、後援:日本テレビ放送網)の受賞作・受賞者が9日、明らかになった。同賞は演劇文化の振興のために1992年に創設され、選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞を決定する。このほか、新人を顕彰する杉村春子賞や、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞を設けている。大賞・最優秀女優賞には世田谷パブリックシアター『殺意 ストリップショウ』の緑川美沙役の演技、及び東京芸術劇場『真夏の夜の夢』のそぼろ役の演技が評価された女優の鈴木杏が選ばれた。最優秀作品賞には『リチャード二世』(新国立劇場)、最優秀男優賞には山崎一、最優秀演出家賞には藤田俊太郎が選ばれ、さらに世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』ジョン・メリック役の演技が評価された小瀧望が、杉村春子賞に輝いた。選考委員特別賞には「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」が選出された。正賞はブロンズ像「蒼穹」、副賞は大賞・最優秀女優賞に200万円、その他の最優秀賞並びに杉村春子賞、芸術栄誉賞、選考委員特別賞に各100万円が贈られる。贈賞式は2月25日17時半より開催され、式典の模様は、読売新聞オンラインにてライブ中継される。○大賞・最優秀受賞作・受賞者■大賞・最優秀女優賞鈴木杏:世田谷パブリックシアター『殺意 ストリップショウ』の緑川美沙役の演技、東京芸術劇場『真夏の夜の夢』のそぼろ役の演技■最優秀作品賞『リチャード二世』(新国立劇場)■最優秀男優賞山崎一:Bunkamura『十二人の怒れる男』の陪審員3番役の演技、シス・カンパニー『23階の笑い』のヴァル役の演技■最優秀演出家賞藤田俊太郎:東宝『天保十二年のシェイクスピア』の演出、梅田芸術劇場『NINE』の演出、梅田芸術劇場『VIOLET』の演出■最優秀スタッフ賞齋藤茂男:KAAT神奈川芸術劇場『アルトゥロ・ウイの興隆』の照明、世田谷パブリックシアター「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」の照明■杉村春子賞小瀧望:世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』のジョン・メリック役の演技■芸術栄誉賞緒方規矩子:舞台衣装デザイナーとして長年にわたり活躍し、多くの後進を育成した■選考委員特別賞「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」(世田谷パブリックシアター)○優秀賞受賞作・受賞者■優秀作品賞『天保十二年のシェイクスピア』(東宝)『ゲルニカ』(パルコ)『NINE』(梅田芸術劇場)■優秀男優賞大谷亮介:serial number『All My Sons』片岡仁左衛門:国立劇場『彦山権現誓助剣-毛谷村―』小瀧望:世田谷パブリックシアター/東京グローブ座『エレファント・マン』城田優:梅田芸術劇場『NINE』■優秀女優賞安蘭けい:TBS/ホリプロ/梅田芸術劇場/WOWOW『ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜』池谷のぶえ:パルコ『獣道一直線!』神野三鈴:serial number『All My Sons』那須佐代子:シアター風姿花伝『ミセス・クライン』、新国立劇場『リチャード二世』■優秀演出家賞詩森ろば:serial number『All My Sons』、流山児★事務所『コタン虐殺』瀬戸山美咲:世田谷パブリックシアター「現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より」原田諒:宝塚歌劇団『ピガール狂騒曲』眞鍋卓嗣:俳優座『雉はじめて鳴く』、名取事務所『少年Bが住む家』■優秀スタッフ賞梅田哲也:Bunkamura『プレイタイム』の構成・演出乘峯雅寛:加藤健一事務所『プレッシャー-ノルマンディーの空-』の美術、シアター風姿花伝『ミセス・クライン』の美術前田文子:梅田芸術劇場『NINE』の衣装宮川彬良:東宝『天保十二年のシェイクスピア』の作曲
2021年02月09日2020年2月から日本でも感染拡大した、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。感染者数は日々増え続けています。このままでは医療崩壊を起こしかねません。これ以上の感染拡大を防ぐため、政府は不要不急の外出や会食を避けるよう呼びかけています。また、人が密集する場を減らすべく、自治体の判断によって全国各地の成人式が続々と中止になっています。『年越しパーティー』開催のデヴィ夫人と、杉村太蔵が激しい討論同年12月31日、都内の高級ホテルで年越しパーティーを行ったとして、『デヴィ夫人』ことタレントのデヴィ・スカルノさんに批判の声が上がりました。報道によると、パーティーにはおよそ90人が参加していたとのこと。ネットで「マスクを着けてる人がほとんどいない」「影響力のある人だから自粛を呼びかけてほしかった」と話題になったのです。2021年1月10日放送の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、デヴィ夫人をゲストに招き、今回の話題について特集。デヴィ夫人はパーティー開催について、このようにコメントをしました。私はね、こういう時期だからこそ勇気を持って開催したんですね。やっぱり『Go Toトラベル』とか『Go Toイート』っていうのはどうしてあったのかを考えていただきたいんですね。このパーティーをすることによって…ホテルなんか10万円のお部屋を2万円で出しているところもある。こういうことを開催することによって、ホテルの人も助かるし、従業員の人も助かる。ホテルに食料入れてる人、飲食の業者さん、みんな助かります。そしてオーケストラ20名。そしてダンサーも15名。そしてオペラ歌手が3名。みんな助かってます。そして私たちはみんなストレスを抱えてますよね。ですから、こういうパーティーに来ることによってパワーをもらう、元気をもらう、みなさんがとっても幸せになる。そして、私たちのような人間がこうしてお金を使って回さないと。日本の経済が本当に破綻してしまうと思うんですよ。サンデー・ジャポンーより引用自粛も大事である一方で、金銭的に余裕のある人が経済を回す必要性もあると説いた、デヴィ夫人。また、当日はホテル側とともに感染対策をとり、人数を減らしたり間隔を空けたりと工夫を凝らしたといいます。デヴィ夫人がネットの批判に対し、「非難する人は何でも飛びついてくる」というと、コメンテーターである杉村太蔵さんがこのように意見を出しました。ただ夫人、ホテルだとかですね、ダンサーのみなさんがこのままでは本当に大変なことになる、経済が破綻してしまうっていうお話でしたけども。かえってこういったパーティーをやることによって、感染拡大がいつまでも止まらなくてずーっと(経済が)止まってしまう、そういう可能性も…。「誰も感染していない。じゃあ結果的にいいじゃないか」っていう議論はですね、今成り立たないんじゃないでしょうか?サンデー・ジャポンーより引用杉村さんの言葉をさえぎり、デヴィ夫人は「お言葉ですけれども、パーティーは10日前で感染者はいない。そして参加者は自意識が高い。感染するのは20~30代の若い人たち。若い人たちにはもっと危機感を持ってもらいたい」と反論。コロナウイルスの感染拡大によって、日本では経済と人命を天秤にかけた状態が続いています。政府も、どちらを優先すべきかは決めかねているのでしょう。「経済を回したい」というデヴィ夫人の考えも、「感染拡大を防ぐべき」という杉村さんの考えも、どちらが正解とはいえない極めて難しい問題です。2人の熱い討論を見ていた番組視聴者からは、いろいろな意見が上がりました。・「自分たちは意識が高い、若者は自意識が低いから感染する」って意見はちょっとなあ…。・確かに経済を支えるのは大事。自粛で感染拡大を阻止しても、不景気によって命が奪われるかもしれない。・自分は経済を回す余裕がないので、デヴィ夫人のような人がお金を使ってくれるのは正直いうとありがたい。・パーティーをするのは勝手だけど、万が一クラスターが発生して困るのは医療従事者だから控えるべきだと思う。このまま感染が拡大すれば、肺炎などの症状や医療崩壊によって命を落とす人が増えるでしょう。ですが経済が破綻してしまうと、不景気によって職を失い、生きていくことができない人が増えてしまうのです。社会では、デヴィ夫人と杉村さんの討論のようなやり取りが至る所で行われています。2つの考えは両立しないため、どうしても衝突してしまいがちです。今後、コロナウイルスがどうなるかは誰にも分かりません。2人の討論から、多くの人が「自分はどうすべきか」と考えさせられたようです。[文・構成/grape編集部]
2021年01月10日最近、ふたたびドラマでよく見るようになった杉田かおるさん(56)。約4年のブランクがうそのような抜群の存在感を見せている。母の介護、みとりを経て、歩みだした彼女の今を伝えるーー。「亡くなる1週間前、母はリハビリのおかげで歩けるようになって、死ぬことを忘れるぐらい本当に元気でした。『棺おけまで歩いていくんだよ』って笑いながら、すごく楽しそうで。母は私のことを“お姉ちゃん”って呼ぶんですが、そのとき『お姉ちゃんの人生は、お母さんといて楽しかった?』と聞かれて、『すごく楽しかったよ』って答えたら、『お母さんはもっと楽しかったよ!』って……。その瞬間、なんとも言えない達成感というか、充実した気持ちになりましたね」ときおり涙を浮かべながら、3年前に亡くなった最愛の母、美年子さん(享年83)の思い出を語ってくれた、女優の杉田かおるさん。介護の始まりは’13年8月。長年患っていた慢性閉塞性肺疾患(COPD)が悪化し、美年子さんは病院に救急搬送された。幸い命は取り留めたが、退院後も24時間の在宅酸素療法が必要になる。ここから4年半にわたる杉田さんの介護の生活が始まった。「最初の2年間ぐらいは仕事をセーブしながらなんとか介護を続けました。でも、介護制度の変更で、これまで自宅で受けられたサービスが大幅に受けられなくなってしまって。これがきっかけで、仕事を一時休止して、私が母のそばでずっと介護をしようと決めました」介護を始める前まで、美年子さんから“役者以外何もできないね”と言われていた杉田さん。「私も芝居さえしていればいいんだとずっと思っていました(笑)。でも、介護をしている間に、母から“お姉ちゃんは何でもできるようになったね”と言ってもらえて……。母とずっと一緒にいて、私自身もたくさんのことを学ぶことができたと思っています」’20年に入り、杉田さんはBSテレビ東京『サイレント・ヴォイス Season2』、テレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長』『家政夫のミタゾノ』『七人の秘書』『科捜研の女 Season20』などのドラマに出演。4年ぶりに女優業に復帰した。母・美年子さんをみとってから2年間、早々に復帰しなかった理由は?「私の中では、母の介護とみとりがすごい仕事だったので、やはりすぐには演技に集中できるような状況ではありませんでした。でも、主人からは『あなたが芸能人じゃなくなったら誰も相手にしないと思うよ』と、シビアに言われ……。はぁ〜?って(笑)」だが、昨年公開された映画を見た瞬間に、杉田さんの女優魂に火がついた。「今回ドラマ『七人の秘書』で共演させてもらった、シム・ウンギョンさん主演の映画『新聞記者』を見たときに、“あ〜、すごい女優さんだ!”と。映画の内容もよかったですが、とにかく彼女の表現力の素晴らしさに感動しました。映画を見終わって、“私ももう一度チャレンジしたい”と、そのときに思いましたね」いても立ってもいられなくなった杉田さんは、新たな事務所に入って、本格復帰を目指し動き出す。そして今年に入ってから、次々とドラマ出演するなど、再び注目を集める存在となる。「4年ぶりのドラマの現場では、スタッフさんたちに自然と感謝できるようになっていました。自分が子役のころから衣装さんやメークさんに当たり前のようにやってもらっていたことが、介護を4年半やったことで、『こんなことまで気を使ってくれていたんだ』ということに気づきました。コロナでいつ撮影できなくなるかわからないなか、現場のみんなは一生懸命やっている。私も1日1日を大事にしなきゃいけないと思えるようになりました」’70年、5歳で劇団に入団した杉田さん。今年で芸能活動50周年に。「若いとき、先輩方から“役者というのは、片腕10年”という話を聞いて、母と2人で『え〜、じゃあ、両腕と両足で40年もかかるじゃない!』と話したことがあります。それがもう50年……」杉田さんいわく、実際、自分がイメージするような演技ができるようになったのは10年くらい前からだと感じているという。「役者って難しい仕事だと思います。だから、次の世代の役者を目指す人たちに、50年で培ったものを伝承できるような女優になりたいですね。私も、杉村春子先生といった先輩たちの演技を見て学んできました。そういう先輩たちのような影響力のある女優さんになりたいと思います」’21年、女優・杉田かおるの第2章が始まる!「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
2020年12月29日終戦直前の昭和20年(1945年)4月に東京で初演され、以降、日本演劇界の不朽の名作として受け継がれる森本薫の作品『女の一生』。名優・杉村春子が、その生涯に947回にわたって主演した代表作としても知られるこの作品が、大竹しのぶ主演で11月2日(月)より東京・新橋演舞場にて上演される。物語は、日露戦争後、日本がようやく近代的な資本主義国の姿を整えた明治38年(1905年)から始まる。戦災孤児の布引けいは、不思議な縁で拾われた堤家で暮らすことに。堤家の当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちはまだ若く、妻のしずが義弟・章介に助けられながら一日一日を過ごしていた。そんな中、けいと次男の栄二は、お互いにほのかな恋心を抱くように。だが、しずの願いで長男・伸太郎の妻となったけいは、しずに代わって家の柱となっていく……。杉村春子の当たり役“布引けい”に初めて挑む大竹は「役者にとって、ひとつの役を演じ続けることができるのは幸せなことです。何度でも、何度でも、より深く、より良くなるチャンスを与えられているのですから。が、何度もやるためには、その役が強い支持を得られなければなりません。杉村春子さんは、そんな強い支持を受けられてきた、ただひとりの女優さんなのではないでしょうか」と思いを語る。さらに「杉村さんが長い間大事にしてきた、けいの魅力をきちんと理解し、表現できるように誠実に一生懸命演じてゆきます」とも。明治38年から昭和20年までの布引けいの40年間を、円熟味を増す大竹がどのように体現するのか期待が高まる。また、けいの「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩きだした道ですもの……」という名台詞にも注目。ほか、次男の堤栄二に高橋克実、長男の堤伸太郎には演出も手掛ける段田安則、次女の堤ふみに宮澤エマ、ふみの夫の野村精三に林翔太、女主人の堤しずに銀粉蝶、そして叔父の堤章介に風間杜夫が出演。芸達者な顔ぶれが新たに紡ぐ名作舞台をぜひ。文:伊藤由紀子『女の一生』作:森本薫演出:段田安則出演:大竹しのぶ / 高橋克実 / 段田安則 / 宮澤エマ / 多岐川華子 / 服部容子 / 森本健介 / 林翔太 / 銀粉蝶 / 風間杜夫2020年11月2日(月)~2020年11月26日(木)会場:新橋演舞場
2020年11月01日三浦春馬さん(享年30)が主要キャストを務めたミュージカル「キンキーブーツ」。その特別映像が10月26日、YouTubeにアップされた。するとすでに100万回再生を突破するなど、大きな反響を呼んでいる。「キンキーブーツ」の公式Twitterアカウントは27日、《「Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie」が完成致しました》と報告した。公開された動画はパフォーマンス映像だけでなく、スタッフらのコメントも収録。三浦さんの未公開映像も盛り込まれており、《20分強の映像となりました》と同アカウントはツイート。さらに、こうつづっている。《皆さまの心に、三浦春馬さんのローラの輝きがいつまでも残りますように》動画の公開に対し、「キンキーブーツ」の出演者たちも喜びの様子。小池徹平(34)はInstagramで《想いが詰まったムービー。また彼の笑顔が見れてよかった》といい、ソニン(37)はTwitterで《彼の眩しい姿と この作品の魔法が 皆さまの胸で輝きますように》と語っている。また「キンキーブーツ」のTwitterアカウントには、こんな感謝の声が寄せられている。《心から感謝致します。毎日が暗闇でしたが嬉しいニュースを頂き胸がいっぱいです。本当に素晴らしい作品をありがとうございます》《こんなにも愛と、皆様の想いが詰まった映像。大切に大切に観させていただきます》《ありがとうございました 心より感謝申し上げます 永遠です》今年7月、TBS系ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の放送にちなんで同局のYouTubeアカウントに動画がアップされた。そこで三浦さんは、松岡茉優(25)からの「25歳の時、何してましたか?」との質問に「ポケーッとしてた(笑)」と返答していた。しかし“25歳”のときこそ、三浦さんは『キンキーブーツ』に取り組んでいた。「当時の三浦さんは初演に向け、ニューヨークにわたりシンディー・ローパーさん(67)のボイストレーナーに師事。過酷なレッスンを受け、歌唱力アップに奮闘していました。そういった努力が実を結び、『杉村春子賞』を見事受賞。さらに同作がキッカケで世界的な活躍を目指し、いっそう英語の勉強に入れ込むようにも。同作は三浦さんにとって大きなターニングポイントとなりました」(舞台関係者)公開してすぐに100万回再生を突破するという快挙を成し遂げた同動画。三浦さんの熱演は、再び多くの人々の胸に刻まれることとなった。
2020年10月29日「70年を振り返って?私の人生、何だったんだろう、っていうのが正直な感想」ちゃめっ気たっぷりに笑う女優・波乃久里子(74)は、4歳で初舞台を踏み、’61年から劇団新派に参加。以後、数多の舞台、映画等で活躍を続け今年、芸能生活70周年を迎えた。「これまで2,000以上の役を演じてきました。役になりきってる時間はいいけれど、『素顔の波乃久里子って何者?』って、自分でもわからなくなってしまって(苦笑)。昔、杉村春子先生に言われたんです。『毎月毎月お芝居やってたら、人間性も何もわからなくなっちゃいますよ』って」節目の年だが、多くの仕事がコロナ禍でキャンセルになった。「以前は『私から仕事を除いてしまったら、きっとおかしくなっちゃうだろうな』という不安もありました。ところが、このコロナで気づかされたこともあって。前向きになれている自分もいたんです」そう思わせてくれたのは、家族の存在だった。「父が遺してくれた敷地で、妹と弟の家族と一緒に、5世帯で暮らしているんです。私は結婚もしてませんし子どももいませんが、弟・(十八代目中村)勘三郎の子、勘九郎と七之助、それに勘九郎の子どもたちの勘太郎と長三郎、お嫁さんたちや妹が、とっても私を気遣ってくれる。家にいる時間が長くなって家族の愛情とか絆を改めて実感できたことを、感謝しています」この70年、なかなか愛でることのなかった自分自身の時間も持てるようになった。「私、生まれて初めて、ご飯を炊いたんですよ、忘れもしません、今年の3月5日です(笑)。最近は料理番組もよく見ていて、いろいろ作ってます。勘九郎たち?『えー、マロン(久里子の愛称)が料理!?』って驚いてます。『食べて』って勧めたら『とんでもない』って。失礼しちゃいますよね(笑)」先ごろ大団円を迎えた大ヒットドラマ『半沢直樹』では、旧知の歌舞伎俳優たちの熱演を楽しんだ。「あれも一つの歌舞伎、背広を着た歌舞伎(笑)。あのお芝居が世間に受け入れられるか、皆さん勝負したんだと思います。弟がいま生きていてあのドラマを見たら、何と言ったか聞いてみたいですよね」波乃久里子はコロナ禍による世の中の変化を、しみじみと、そしてタフに受け止めている。「こんなこと言うと笑われそうですけど、私の人生、これからって気がしてるんですよ、こんな年になってやっと……(笑)」「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月12日舞台『女の一生』製作発表記者会見が30日に都内で行われ、大竹しのぶ、高橋克実、風間杜夫、段田安則(出演・演出)、安孫子正(松竹 代表取締役副社長)が登場した。同作は昭和20年4月の終戦直前に、森本薫が文学座に書き下ろし、杉村春子が初演、生涯に947回にわたって主人公の布引けいを演じ続けた名作。明治38年(1905)から昭和20年(1945)までのある女の40年間を描いている。新橋演舞場にて11月2日〜26日に上演されるが、1,428席のところを679席で上演。出演・演出の段田は戦時中に初演を迎えた同作について「命がけの時でもお客さんは舞台を見たいと思っていた、役者も命がけで舞台をやるもんなんだなあと思って、そういう力を演劇が持っているのかなと思いました」としみじみ。主演の大竹も「戦時中にこの芝居が生まれたんだと思うと、本当にいろいろなことを考えさせられます。劇場にお客さんが来るのが当たり前じゃない世の中になった時、杉村先生が『芝居中に空襲警報が鳴るとか、うしろにおまわりさんが立って不当なセリフがあるかないかチェックして、そういう中で私たちは芝居をやってたのよ。あなたはいいわね、自由な時代に生まれて、自由に芝居ができるんですもの。頑張りなさいね』とおっしゃってくださったことを思い出しました」と振り返る。「私たちは今、不自由な時代に突入したわけですけども、それでもやっぱり芝居をやりたいと思いました。稽古場では万全の対策を練って、いつものようにあーでもないこーでもないと大声で手を取り合って笑い合える事は全くできない状況だけども、その中でもできるだけの条件の中で、布引けいがいきいきと生きられるような芝居をみんなで作っていきたいなと思います」と意気込んだ。また、高橋は今回19歳から59歳を演じるために、「カツラが3パターンくらい。終わったあとに買い取るかどうかの打診があるかと思います」ととぼけて見せる。風間も「『演舞場はやりますよ』という力強い言葉を聞いた時、役者を続けてて良かったなと思いました」とこのコロナ渦での上演について思いを馳せた。大竹は令和という時代について改めて「どこに向かっていくのかはとても不安ですけど、演劇というものは絶対に滅びないと信じて頑張ってきたこの半年間だったなと思います」と心境を表す。改めて「4月公演の『桜の園』がゲネプロの直前まで行ったけどそこで中止になって、あの時の喪失感。こんなに面白い芝居が見てもらえることなくセットも全てが散っていくというあの悲しみは一生忘れられないものでしたね。そこからは自粛期間に入って、息子が一緒に暮らしているので、日常をこなしているので終わってしまいました。でもいつか、と思っては生きていました」と語った。
2020年09月30日7月に急逝した俳優の三浦春馬さん(享年30)。四十九日を迎えても、いまだ悲しみの声はやまず……。その類まれなる才能を、本誌秘蔵カットと座談会で振り返ります。題して、「追悼・春馬さんに届け」――。【’06年】ドラマ『14才の母』中学生の妊娠を扱った衝撃作。思春期の感情の揺れを16歳にして好演。いっぽう取材では「サッカーが得意で、休みの日は友達と映画に行ったりします」と高1らしい素顔をちらり。【’08年】ドラマ『ブラッディ・マンデイ』連ドラ初主演は18歳で。高校生の天才ハッカー役を演じた。当時はパソコンが苦手で「役のためにタイピング練習しました」。同級生役の佐藤健とは鍋料理を食べに行く鍋友とも。【’10年】映画『君に届け』原作は大人気の同名コミック。クラスの人気者・風早くんを演じるにあたり「演技面だけでなく、サラサラ髪にしようと毎日トリートメントしました(笑)」とお茶目に語っていた。【’12年】ドラマ『東野圭吾ミステリーズ』当時22歳にして俳優生活は15年目だった三浦さん。“質問への受け答えは丁寧で、撮影中も気づかいができる気さくな人”というのは、取材した記者たちの共通意見でした。【’13年】ドラマ『ラスト・シンデレラ』「色気がやばい!」と話題になったドラマの瞬間最高視聴率は20.9%!去年の『TWO WEEKS』では父親役を演じ、渋みの増した大人の男性役も見られると思っていた……。【’17年】大河ドラマ『おんな城主 直虎』『武蔵 MUSASHI』(’03年)、『功名が辻』(’06年)に続いて3度目の大河は、ヒロイン直虎の許婚・直親役で登場。太陽のように明るく屈強な体の青年。笑顔も素敵でした。【’19年】ミュージカル『キンキーブーツ』(再演)代表作のひとつにふさわしい’16年の『キンキーブーツ』では第24回読売演劇大賞の杉村春子賞を受賞。再演時もチケットは瞬く間に完売。変幻自在ぶりで私たちを魅了してくれました。記者A(30代)「『14才の母』で三浦春馬という俳優に注目するようになりました。自然体な演技がすごく印象に残っています」記者B(40代)「そういう人は多いと思います。個人的に好きだった作品は『ブラッディ・マンデイ』。緊張感のある演技がよかった!」編集C(20代)「私が10代のころは『恋空』や『君に届け』がとても人気があって、三浦さんは爽やかイケメンの象徴でした」記者B「取材では最初のターニングポイントとなった作品は『恋空』と言っていたかな。『僕のいた時間』もよかったですよね。ALSでだんだん体が動かなくなる演技は大変だったと思う」記者A「好きな作品に『僕のいた時間』を挙げる人は多いですよね」記者B「彼が演技派や実力派と言われるようになった作品かも。『ラスト・シンデレラ』もいい」記者A「ですよね!『ラスト・シンデレラ』では大人の色気を発散していて萌えました。これと『僕のいた時間』で第51回ギャラクシー賞(テレビ部門・個人賞)を受賞して。ふり幅がすごい」編集C「色気の出し入れができる人なのでしょうか?」記者B「そうかもしれない。かっこいい役も情けない役もできる。子役から順調に出演し続けステップアップしてきた、今までにないタイプの俳優だったと思います」記者A「歌も踊りもできて、独自の道を歩んできた。もっと彼の活躍が本当に見たかったです」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月26日篠原涼子演じる一匹狼スーパーハケン社員・大前春子の活躍を描く「ハケンの品格」が8月5日の放送で最終回を迎えた。まさかの“派遣切り”に遭ってしまった春子だが、その1年後、春子が叶えた“夢”とは…驚きのラストに視聴者の反応は!?大前春子役の篠原さんはじめ、里中賢介役に小泉孝太郎。浅野務役に勝地涼。近耕作役に上地雄輔。東海林武役に大泉洋。コネ入社の新入社員・井手裕太郎役に杉野遥亮。“意識高い系”新入社員の三田貴士役に中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)。中堅ハケンの福岡亜紀役に吉谷彩子。千葉小夏役に山本舞香。S&F営業事業部部長・宇野一平役に塚地武雅、S&F新社長・宮部蓮三役に伊東四朗といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。里中が人生を賭けたコンビニプロジェクトの内覧会が行われたが、株主や投資家たちには評判が悪かった。本来のターゲットである働く女性や子育てを頑張るお母さんたちと彼らとは客層が違った。さらに宮部は春子が提案したレジ横で売るアジフライを止めるよう命令。AIの予測ではアジフライで成功する確率は0.001%だという。それでも春子の思いつきの方を信じるという里中に宮部社長はAIと春子の勝負を提案、囲碁で決着を対決でつけることになるのだが、春子は碁石で“ムダ”の文字を書いて5時で退社。勝負は春子の負けということに。それでもアジフライを置くことあきらめない里中のため、春子は社食でこっそりアジフライを用意しようとするのだが警備ドローンに見つかり、初めての“派遣切り”に遭う。そして里中も独立を決意、自分の店を開く…というのが最終回のあらすじ。クビになったことを隠し被り物姿でアジフライを売り、帰り道、涙を見せる春子。春子が見せた涙に「春子の涙はこっちも泣きたくなる」「春子の涙は見たくないから、東海林さんと幸せになって」などの声が。だがその後物語はまさかの展開に。1年後、里中は亜紀、小夏らを社員として、井出をハケンで雇い自らの店をオープン。そこにオープン記念ゲストとして“新人演歌歌手”龍前寺アキ子が現れる…その姿はどう見ても春子。近いわく「長年の夢をかなえた」春子、いやアキ子は金のマイクでアジフライの歌を熱唱。来店した客から大きな拍手を浴びる。まさかのラストに「大前さんって演歌歌手になるのが夢だったとはw」「龍前寺アキ子(笑)そんな派遣もあるのか」「最後の最後wwww最高に面白い」など視聴者も大盛り上がり。必死に春子であることを否定しながら、東海林の「だいたいお前な…」のツッコミに「大前春子です」と返してしまうなど、春子の東海林のテンポ感あふれる掛け合いにも「やっぱこの掛け合い最高だわ」「アドリブ合戦かなにかか?テンポがすごい」など絶賛の声が殺到。「この掛け合い♪見納めなのかぁ(泣)」と最終回を迎えたことを嘆く声や「またSPドラマとかで戻ってくれるのを期待」「春ちゃんまた帰って来てください!」など“続編希望”の声など、SNSには多くの反応が投稿されている。(笠緒)
2020年08月06日俳優の三浦春馬さんが7月18日に亡くなったと発表された。30歳だった。各メディアによると自宅で首を吊った状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたという。97年、朝の連続テレビ小説「あぐり」で子役デビューを果たした三浦さん。着実にステップアップをしていき、近年では15年の映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」や18年の「こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話」、19年の「アイネクライネナハトムジーク」といった話題作で次々と主要キャストを務めてきた。また16年初演のミュージカル「キンキーブーツ」で「第24回読売演劇大賞」杉村春子賞を受賞。昨年8月には自身の主演ドラマ「TWO WEEKS」(フジテレビ系)の主題歌「Fight for your heart」でCDデビューも果たした。三浦さんは今月1日、Instagramで8月にリリースされる2ndシングル「Night Diver」の告知をしていた。14日には9月スタートのドラマ「おカネの切れ目が恋の始まり」(TBS系)について《テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!》とも投稿している。さらに映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」や「ブレイブ群青戦記」の公開も控えている。その俳優生活は順風満帆そのもののように見えた。三浦さんは本誌にたびたび登場。年齢を重ねるたびに、目標を語ってくれた。15年、25歳だった三浦さんは「語学力をもっと身に付けたい。25歳になった自分は、もう少し英語が話せたはずなんだけどな(笑)」と語っていた。続けて「以前、映画のために中国語を学びましたけど、語学に限らず、目標があるとモチベーションが全然違います」とも話していた。27歳となった17年には、自身の考える“オトナの3カ条”を明かした。1つ目は「マネジメント能力をもつ」、2つ目は「目標達成のための忍耐力」。3つ目は「一瞬の恥を恐れない」といい、「困ったときは助けてもらいながら、感謝し続けられるオトナが理想」とも語っていた。そんな三浦さんは18年9月、自身の人生を旅にたとえた。当時28歳の彼は、30歳をひとつの大きな節目と考えていたようだ。その意気込みをこう明かしていた。「僕、あと2年で30歳になるんです。ここは分岐点ですね、かなりの。たとえるなら、いまひとまず、とある小さな村に着いて、ここからの長旅に備えてピッケルとかいろいろな道具を一生懸命集めている、そんな状態で。怠るとひどい目に遭うぞ!という心づもりで挑まないといけないな、と最近つくづく思いますね」しかし三浦さんは30歳に突入し、わずか3カ月半で人生の幕を下ろすことにーー。ネットでは《30歳になったこれからが凄く楽しみな俳優さんだった》《30歳なんて、まだまだ先は長いのにこんなの早すぎるよ…》と早すぎる死を悼む声が上がっている。
2020年07月18日元衆院議員でタレントの杉村太蔵(40)が7月15日に放送された『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、話題となっている「ブラック校則」に言及したが、その発言にネット上では波紋が巻き起こっている。一部の都立高校でツーブロックが禁止されていることを受け、話題となっている「ブラック校則」。スポニチによると、番組内で杉村はこの「ブラック校則」について「僕は校則はルールを守る練習だと思っている」と話した。「校則って確かに、大人から見ても『なんだこれ』っていうの結構ありますよ」と自身の経験を振り返り「校則はなぜ存在するのかというと、子供たちがルールを守る練習。世の中に出たときに『これ変なルールだな』と思うことがありながらも、ルールである以上それを守らなければいけない。それを守る訓練というのもどこか教育的にあるのかなと理解しています。世の中の法律でも納得できないものって結構あると思いますから」と校則はあくまで教育に必要なものであると強調。「生徒が納得できないと」という意見に対しては「僕はそこが訓練だと思っている。世の中に出たときに、全てにおいて納得できないこともあるでしょう。納得できないことも受け入れるという訓練が未成年のときに必要なんじゃないかなと思う。こういう意味不明な校則もあっていいんじゃないかな」との持論を展開する杉村に対し、ネット上では懐疑的な意見が上がっている。《「不条理なルールに従い続ける社会」ではなく、「不条理なルールに声を上げて変える社会」にしなければ。》《「ルールを守る練習」が必要なら、「ルールを変える練習」も不可欠。黙ってルール従うだけでは、考える人は育ちません。》《そんな無意味な練習は必要ない。『ダメ』と言うなら、子供たちに納得出来る説明をするのが大人の仕事。》自身もオフィスビルの清掃員から国会議員になるという、激動の人生を送ってきた杉村。理不尽に耐える経験も多かったのかもしれないが、その経験をそのまま次の世代に押し付けるだけでは、世間の納得を得ることは難しそうだ。
2020年07月16日篠原涼子が伝説の“スーパーハケン”を演じる「ハケンの品格」新シーズンの2話が6月24日オンエア。“古巣”に対しプレゼンすることになった春子…そのプレゼンの様子に「新感覚漫才」などの声が上がるとともに、「Travis Japan」中村海人にも熱い視線が集まっている。語学堪能、数々の資格を所持する“スーパーハケン”大前春子を篠原さんが演じる本作。今回のシーズンでは13年ぶりに食品商社S&Fへ派遣されることになった春子が、“働き方改革”で職場がカオスと化した令和の日本に再び働く者の品格を問う…という物語が展開する。現在はS&F社で営業事業部営業企画課の課長となった里中賢介を小泉孝太郎が、前シーズンでは新入社員だったが今は主任に昇進した浅野務を勝地涼が、以前は派遣社員だったが派遣元のハケンライフに就職し“正社員”となった近耕作を上地雄輔らが前作から引き続き出演。またS&F社の新入社員、井手裕太郎を杉野遥亮が、三田貴士を中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)が。1話でセクハラを受けた中堅ハケン、福岡亜紀を吉谷彩子が、就活でS&F社を受けたが落ち、ハケンとして同社で働くことになる千葉小夏を山本舞香が、派遣に冷たいS&F社の新社長、宮部蓮三を伊東四朗がそれぞれ演じ今シーズンから参加する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。老舗の人気蕎麦店「京橋庵」とコラボ商品を開発することになったS&F社。斬新な企画を考えようと張り切る新人ハケンの小夏。そんななか春子が以前「京橋庵」でハケンとして働いていたことが判明。そこで打ち合わせに同席させるのだが、先方の担当者は春子に厳しい表情を見せる。一方、小夏は浅野に企画を手伝いたいと頼み込み、浅野の提出企画のなかに自らの提案を混ぜてもらうことに成功するが、誤植が見つかり、浅野は部長の宇野一平(塚地武雅)から叱責されてしまう。小夏が企画が自らのものであることを明かすと、宇野は派遣に責任は取れないと企画書は捨てられてしまう…というのが2話のストーリー。結局小夏の企画を先方が気に入っていたことが判明。春子が社員に代わりプレゼンすることになるのだが、宇野の「正式な場でわが社、弊社と言えるのは社員だけ」「社を代表して何かを言い切れるのは社員だけ」という言葉を“遵守”。「弊社」「~です」といった表現を使わないでプレゼンを進めていく。それに浅野が気づき春子に続けて「弊社としては」「~です」と発言していくという展開に。このコミカルな様子に視聴者からは「大前さん絶対弊社とは言わないのね」「弊社ってゆうなって部長がゆうから」「コールアンドレスポンス」「新感覚漫才」などの声が。また新入社員の三田役で出演している中村さんにも「所々映る姿が愛おしい」「中村にいっぱい喋らせてくださってありがとうございます」「出番が多くて本当に嬉しい」「3話も楽しみ」などの反応が多数寄せられている。(笠緒)
2020年06月25日綾野剛&星野源が機捜バディでW主演する、野木亜紀子脚本ドラマ「MIU404」がもうすぐ放送スタート。この度、連続テレビ小説「スカーレット」への出演で注目を集めた松下洸平が、第2話のゲストとして参加することが分かった。本作は、警察内部で“何でも屋”と揶揄されながらも、犯人逮捕に全てを懸ける初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」(通称:機捜)が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結のノンストップ「機捜」エンターテインメント。そんな本作で松下さんが演じるのは、ハウスクリーニング会社で働く加々見崇。中学の同級生から紹介され入社したその会社で、遅刻や欠席は一度もしておらず、真面目で仲間思いな優しい性格の男性。彼がどんな事件に関わり、4機捜のメンバーとどのように絡んでいくのか、綾野さん&星野さんと対峙するシーンは必見だ。松下さんは、舞台やミュージカルを中心に多くの作品に出演し、その高い演技力が評価され第26回読売演劇大賞優秀男優賞と杉村春子賞をW受賞。その後出演した連続テレビ小説「スカーレット」では、戸田恵梨香演じる主人公の夫・八郎役を好演し話題に。今回の出演について松下さんは「このドラマは人間のいい面も悪い面も逃げずに描かれていて、出演者の皆さんがそこをぶれずに演じられていました。その本気度合いが画面を通して十分伝わると思います」と話し、「とにかくみんなが本気で演じている、その勢いをぜひ感じていただけたらと思います」とコメント。ほかにも第2話では、鶴見辰吾と池津祥子もゲスト出演。加々見と一風変わった関係で事件に関わり合っていく、心優しい夫婦を演じる。「MIU404」は6月26日より毎週金曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2020年06月20日篠原涼子演じる一匹狼の最強ハケン社員・大前春子の活躍を描いた「ハケンの品格」が13年ぶりに復活。新シーズンの第1話が6月17日放送。13年ぶりの“スーパーハケン”復活を喜ぶ視聴者からの声が続々とSNSに寄せられている。2007年に放送され話題を呼んだ前作から13年。“新卒で会社に就職し正社員になれば将来は安泰”という日本の雇用システムは平成で終わり、もはや「サラリーマンになれば一生安泰」という考えは幻想となった令和の日本。“働き方改革”のなか、「副業」「アウトソーシング」「AI導入」「過労死」…そしてテレワークの普及と、職場がカオスと化した今、かつて“スーパーハケン”と呼ばれた大前春子はどんな働き方をしているのか!?新しい時代の働く者の品格を問うのが今回の新シーズンとなる。大前春子役の篠原さんをはじめ、前作のマーケティング課の主任から営業事業部営業企画課・課長に出世した里中賢介に小泉孝太郎。新入社員から主任に昇進したものの、思い込みや前のめりゆえの失敗も多い性格は昔と変わらない浅野務に勝地涼。前作では派遣社員だったが、その後正社員として就職した近耕作に上地雄輔。S&F旭川支社の支社長補佐となった東海林武に大泉洋といった面々が前作から続投。今シーズンからの参加組として、親戚の伝手を使ってS&Fにコネ入社した新入社員・井手裕太郎に杉野遥亮。つらい過去体験がトラウマで、契約更新の度に怯える中堅ハケンの福岡亜紀に吉谷彩子。就活では大手企業を受けるも全て不合格、ハケンの道を選んだ千葉小夏に山本舞香。SNSと株式投資が趣味で起業家セミナーなどにも通う“意識高い系”新入社員の三田貴士に中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)。S&F営業事業部の部長、宇野一平に塚地武雅、S&F新社長の宮部蓮三に伊東四朗といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では食品商社S&Fに伝説の“スーパーハケン”大前春子が再び戻ってきて、さっそくロシア企業との商談で通訳を任されるが、その頃、派遣の亜紀のセクハラを新人派遣の小夏が告発。人事部に保養所に呼び出され軟禁、厳しく問い詰められる。それを知った春子と里中は保養所に乗り込む…というストーリーが展開。「伝説の大前春子おかえりなさーい!!」「大前春子が2020年の今の働き方をぶった切ってくれる事を楽しみにしてます」など、放送開始とともに春子の復活を喜ぶ声が続々投稿。亜紀と小夏を助けるため、春子はなんとチェーンソーでドアを切断。ロシアとの交渉もまとめるという活躍ぶりをみせる。そんな春子の姿に「大前さん、相変わらずカッコイイ」「ハケンの品格って本当に見てて痛快」という声や、「死ぬほど嫌な目に遭った次の日も、笑顔で出勤するのは生きるため。有給たっぷりの(正社員)の皆さんとは違うんです」というセリフに「本当心に響く言葉」など共感する反応も続々集まっている。(笠緒)
2020年06月17日菅田将暉が日本演劇界を代表する演出家・栗山民也と初タッグを組み、話題を呼んだ衝撃の舞台「カリギュラ」のDVD化が決定した。「異邦人」「ペスト」の作者でも知られるアルベール・カミュの傑作戯曲「カリギュラ」。世界初演は1945年という作品が、まるで現代を風刺するかのように鋭く、鮮やかに、2019年11月より東京・新国立劇場を皮切りに久留米、神戸、仙台で上演。主演の菅田さんは、本作で第27回読売演劇大賞の杉村春子賞と優秀男優賞のW受賞を果たした。主演・菅田将暉は「ものすごい直感の皮膚感覚を持っている」稽古を進めるうちに、演出の栗山氏は菅田さんを「非常に論理的でいながら、一方でものすごい直感の皮膚感覚を持っている」と感じたという。稽古は、初タッグとは思えない、想像以上のクリエイションを重ねたものとなったようだ。また、菅田さん演じるローマ帝国皇帝カリギュラに父を殺され、憎みながらもカリギュラの苦悩や狂気を理解する若き詩人シピオンには、役者として目覚ましい成長を続ける高杉真宙。最後までカリギュラを支えぬくエリコンには、確かな演技力で舞台・TVドラマ・映画で活躍する谷田歩。冷静な判断力を持ち、クーデターの中心人物としてカリギュラと対峙するケレアには、様々な演出家から引く手あまたの橋本淳。そして、カリギュラの残虐な行為を受け入れるほど彼を愛するセゾニアに、栗山作品への出演も多く、数々の演劇賞受賞歴を持つ秋山菜津子。この刺激的で危険な美しさに満ちた作品を創り上げるにふさわしい実力派が集結。DVDには舞台を完全収録した本編に加え、特典映像として、フォトコール記者発表や大千穐楽カーテンコール(仙台)を収録。さらに一部販売店(アスマート、amazon、セブンネット、タワーレコード、TSUTAYA、トップコート、ホリプロ、楽天ブックス)にて、購入者特典(舞台写真)がある。DVD「カリギュラ」は8月19日(水)より発売。価格:6.000円+税発売元:ホリプロ販売元:ポニーキャニオン(text:cinemacafe.net)
2020年04月30日篠原涼子が伝説的“スーパーハケン”大前春子を演じる「ハケンの品格」。新シーズンの放送を前にその歴史をたどる「春子の物語 ハケンの品格2007特別編 第二夜」が4月22日(水)今夜オンエアとなる。看護師や助産師、ふぐ調理師、理容師、危険物取扱者、核燃料取扱主任者、車両系建設機械運転者などなど数々の資格を所持し、語学も堪能…時給3,000円の特Aランク派遣社員である大前春子の歴史をふり返りながら「ハケンの品格」の魅力を余すことなくお届けしようというこの特別編。主人公の大前春子には、本作で同世代の女性たちのロールモデル的存在となった篠原さん。また「警視庁ゼロ係」シリーズをはじめ「ブラックペアン」「グッドワイフ」などに出演、最近ではハズキルーペのCMも話題を呼んでいる小泉孝太郎。『探偵はBARにいる』シリーズや、昨年夏感動を呼んだ「ノーサイド・ゲーム」も記憶に新しい大泉洋。『マスカレード・ホテル』から「ヒモメン」まで幅広い役柄を演じる勝地涼。朝ドラ「なつぞら」や「俺の話は長い」などで独特の持ち味をみせる安田顕。また加藤あい、板谷由夏、上地雄輔、城田優、小松政夫、白川由美、松方弘樹らも出演。前回の特別編放送後には「トックリ!! くるくるパーマ!! このやり取り好きだったなー」「涼子ちゃん&大泉洋さんのやりとり、楽しいなぁ」と懐かしむ声が上がる一方、「すごく響くなぁ、このご時世」と13年を経た現在でも感銘を受けたという反応も。いまだ多くの視聴者から愛される本作らしいSNSでの盛り上がりも印象的だった。13年ぶりの復活となる近日放送予定の2020年版では、春子、里中(小泉さん)、東海林(大泉さん)らに加え杉野遥亮、吉谷彩子、中村海人、山本舞香、塚地武雅、伊東四朗らも新メンバーとして加わる。「春子の物語 ハケンの品格2007特別編 第二夜」は4月22日(水)今夜22時~日本テレビ系でオンエア。「ハケンの品格」新シリーズは近日放送予定。(笠緒)
2020年04月22日2007年に放送され大ヒットした「ハケンの品格」。13年ぶりとなる待望の続編の放送を前に、2007年版をもう1度ふり返る「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」が放送されることになり、その第一夜が4月15日(水)今夜オンエアとなる。2000年代に入り大きく変化した日本の雇用形態。正社員がどんどん減り、そのとき必要なスキルを持ったエキスパートたちを重用するケースが増加するなかで、ニーズが高まったのが派遣社員だった。労働者派遣法が施行され平成11年の自由化、16年の規制緩和を受け、派遣ナシでは企業は成り立たないと言われた時代を背景に、働く女性を応援する新しいお仕事エンターテイメントドラマとして放送されたのが本作となる。主人公は特Aランクの派遣社員で時給はなんと3000円。看護師、助産師、ふぐ調理師、理容師、危険物取扱者、核燃料取扱主任者、車両系建設機械運転者など数々の資格を所持し、スペイン語、ロシア語が堪能。オフはスペインで過ごしフラメンコで男性を魅了する…スーパー派遣社員・大前春子。そんな春子を「アンフェア」シリーズはじめ「ラストシンデレラ」「オトナ女子」「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」などのドラマや『人魚の眠る家』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『北の桜守』などの映画で女優として圧倒的存在感を示す篠原涼子。また共演には加藤あい、小泉孝太郎、大泉洋、勝地涼、板谷由夏、安田顕、上地雄輔、城田優といった現在も一線で活躍し続ける人気キャストが揃った。本作の放送から13年を経た2020年の現代を舞台に、再び春子が旋風を巻き起こす「ハケンの品格」新シリーズは近日放送。かつての勢いを失った食品商社S&Fで営業企画課の課長になった里中賢介(小泉さん)が、再び春子を呼ぶ。「私を雇って後悔はさせません。三か月間お時給の分はしっかり働かせていただきます」と伝説のスーパーハケン・春子が戻ってくる。社運をかけた商談で通訳を任される春子だが、そこに新人ハケンの小夏から電話が。セクハラを告発して軟禁されてしまったらしい…というのが1話のストーリー。杉野遥亮、吉谷彩子、山本舞香、中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)ら新キャストも加わり、新たなハケンの物語が幕を開ける。とその前に、春子の歴史をおさらいする特別編で改めて本作の魅力を堪能したいところ。「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」は4月15日(水)22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2020年04月15日篠原涼子主演「ハケンの品格」続編の放送を前に、「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」と題し、“スーパーハケン”大前春子の歴史に迫る特別編の放送が決定した。お時給3,000円の特Aランクの派遣社員で、看護師や助産師、ふぐ調理師、理容師、危険物取扱者、核燃料取扱主任者、車両系建設機械運転者などなど数々の資格を所持し、語学も堪能…と、謎が多すぎる大前春子(篠原さん)の歴史をふり返りながら、「ハケンの品格」の魅力を余すことなく放送。数々の名シーンで紡がれる特別編は、2夜に分けて放送される。そして、13年ぶりの復活となる近日放送予定の2020年版では、春子、里中(小泉孝太郎)、東海林(大泉洋)といったお馴染みの3人をはじめ、新メンバーとして杉野遥亮、吉谷彩子、中村海人、山本舞香、塚地武雅、伊東四朗が出演、新たな物語がスタートする。「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」第一夜は4月15日(水)22時~、第二夜は4月22日(水)22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2020年04月10日NHK連続テレビ小説「スカーレット」で戸田恵梨香(31)の交際相手役を演じる松下洸平(32)が12月14日、滋賀・甲賀市内でトークショーを行った。各スポーツ紙によると、約600人の観客に対して松下は「朝ドラの効果は自分でもビックリするくらい」と告白。ドラマの舞台である同市について「甲賀市全体が盛り上がっていると聞いています。1人でも多くの方が信楽を訪れてくれることを願っています」と期待を寄せたという。「何度もオーディションに落選し、『縁がない』と諦めかけていたところで合格したそうです。演じている陶芸家志望の青年・八郎は素朴で男らしい好青年とあって、女性ファンが急増中。ツイッターでは、その人やモノにハマっている意味の『沼』を使って、『#八郎沼』というハッシュタグが発生。ファンが日々、その魅力をつぶやいているほどです」(テレビ誌記者)もともとシンガー・ソングライターとして活動し、08年にメジャーデビュー。09年までに3枚のシングルをリリースしていた。その後、音楽活動を休止して俳優業に専念。「文化庁芸術祭」の演劇部門での新人賞や「第26回読売演劇大賞」で優秀男優賞と杉村春子賞を受賞するなど、俳優としての実力も折り紙つきだ。「15年の朝ドラ『あさが来た』でブレークしたディーン・フジオカさん(39)のように、再び社会現象となりそうな気配です。朝ドラ後に、ものすごい数のオファーが舞い込みそうです。またアーティストとしての実力もありますから、歌番組からもオファーがありそうです」(テレビ局関係者)来年にかけて、大ブレイクを果たしそうだ。
2019年12月15日有吉佐和子が自身の短編小説『亀遊の死』をもとに杉村春子のために戯曲化し、1972年の初演以来たびたび再演されてきた名作『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。杉村や坂東玉三郎らが演じてきたお園に、大地真央が初めて挑んだ2017年の東京・明治座での公演は大きな話題を呼んだ。そして明日11月3日(日)、矢崎広や温水洋一らを新キャストに迎えた再演の舞台が明治座で幕を開ける。時は幕末、舞台は開港間もない横浜。攘夷派による外国人排斥の機運が高まる中、遊郭「岩亀楼」の三味線芸者・お園は病気がちな花魁・亀遊(中島亜梨沙)を看病していた。亀遊は通訳の藤吉(矢崎)と想い合っているが、アメリカ人の客イルウス(横内正)に見初められて身請けが決まり、叶わぬ恋を儚んで自ら命を絶ってしまう。岩亀楼の主人(佐藤B作)に命じられ、お園がこの悲劇的な話を客たちに語り聞かせた結果、亀遊はいつしか“攘夷女郎”としてまつりあげられることに。お園も一躍、花形芸者となるのだが……?あらすじだけ見ると悲劇的な物語のようだが、コミカルな描写もふんだんにある“悲喜劇”。またこの大地真央主演版は、潤色・演出に宝塚歌劇団の原田諒、音楽に玉麻尚一を迎えた音楽劇でもある。時代劇だからといって、肩ひじはらずに楽しめる舞台と言えるだろう。文:町田麻子
2019年11月02日