一般的に床のリフォームといえば、フローリングにすることが多いですが、今の生活環境や用途によって他の材質も一度検討してみてはどうでしょうか?材質別の特徴や費用をはじめ、冬の寒い時期にとっても魅力的な床暖房についてもご紹介しています!床のリフォームは材質によって変わる床のリフォームと聞いて頭に浮かぶのはフローリングでしょう。しかし、床リフォームにはさまざまな種類があって、それぞれその使い勝手は全く異なるのです。床材はフローリングだけではなく、ワインの栓としておなじみのコルクも床に適した素材ですし、カーペットという選択もあります。小さなお子さんがいる家では汚してしまわないか気を使いますが、あの高級感といいますかラグジュアリーな感じはカーペットならではの魅力です。このように床のリフォームをする前に、まずは自分の生活スタイルを確認するとともに、どんな素材が自分にあっているかを吟味してから取り掛かりましょう。また、床暖房を入れてみようとお考えの場合は、床材が特殊なものになってくることも知っておく必要があります。下から高温の熱が伝わることになりますから、一般的なフローリングでは片側が乾燥して木材が反り返ってしまうのです。記事の後半で床暖房についてもご紹介しているので、参考にしてくださいね!床のリフォームといえばこれ!王道はフローリングでしょう。用途に応じてさまざまな種類や材質がある床リフォームですが、大多数の方はフローリングを選択します。掃除のしやすさや維持の簡単さでは抜群のフローリングの種類は無数にあります。色目などは自分が好きなものを選べばいいのですが、材質は微妙に違いますので用途をよく考えましょう。ウォールナットは重厚な感じで濃い茶色から黒に近いような茶色の材木です。フローリングや家具などに使われる定番の材質の一つといえます。使い込むとやや明るい茶色や赤茶に変化する特徴があり、私も個人的には大好きな材質です。もう一つご紹介しておきましょう。シカモアという木があります。この名前を聞いたことがある人はあまりいないと思いますが、バイオリンなどにも使われることで知られた木です。心材ともに乳白色でとても美しい明るさがあり人気です。加工が容易ということもあり、住宅の床材として好んで使われるのですが、虫に弱いという欠点を持ち合わせています。6畳程度の和室をフローリングにすると10万円程度から可能ですが、素材によっては30万~50万円くらいになります。リビングとして使わない単なる洋室へのリフォームであれば、そんなにお金をかけることもないでしょう。コルクの商品説明は不要ですね。ワインの栓といえばだれもが思い出すあの素材です。ポルトガルが世界最大の産地で、首都のリスボンや第二の都市であるポルトに行くと、あちらこちらでコルク製のハンドバックやカバンが売られています。そのコルクですが、赤ちゃんがいる家庭などではもってこいの素材です。非常に柔らかいというのがコルクの特徴だからです。費用は6畳程度であれば10万円~15万円と、さほど高くはありません。ただ、耐久性があまり高くないのは事実でしょう。先の鋭利なもので傷つければどうしてもボロボロになりやすい傾向はあります。ただ、ワインの栓のようなコルクとは仕上げが違うのでそこまで神経質になることはないと思います。材料を合わせてつくりあげる合板や集成材とは異なり、丸太から使用する形状をそのまま切り出した木材のことです。木材をそのまま使用するので、自然そのままの木目やワイルド感を楽しめ、アウトドア派の人からは高い支持を得る代表格の床材となります。ただ、自然を売りにしているだけに、材質に均一性がなく場合によっては節などが目立ち気になることもあるようです。しかし、それが無垢材のいいところで、結局は好き好きということですね。無垢材と聞くと高額な費用が掛かるイメージを抱く人が多いのですが、実際にはそこまで高くはありません。また、ものによっては無垢材の方が安く抑えられるケースもあるほどです。無垢材の㎡単価は1万円〜1.5万円くらい見れば大丈夫です。それに工賃や手間賃などを加えるわけですが、6畳程度であれば15万円程度が最低ラインの目安といえます。昭和40年~50年にかけての高級住宅はリビングがおしなべてカーペットだったような気がします。いまでもお金持ちの家では、リビングや寝室をカーペットにしている人が多い印象があるカーペット。使い勝手やメンテナンスなどのことを考えると、フローリングに軍配が上がると思いますが、やはりカーペットの何とも言えない高級感には心惹かれるものがあります。そんなカーペットですが、現状がフローリングの洋室をカーペット仕様にリフォームしたら、一体どの程度のお金がかかるのでしょうか。6畳の洋室を想定しますが、その金額は8万円~20万円になります。カーペットからカーペットへの張替えであればもっと安くできる事例もありますが、フローリングや畳からのリフォームでは、既存材料の撤去が絡んできますので、それなりの値段になると考えましょう。カーペットの材質上、年月が経つとくたびれ感がどうしても出てきます。これは仕方がないので、5~6年ほど経過したら、交換する必要があるでしょう。また、経年劣化だけではなく、コーヒーをこぼした、熱いものを落として表面を溶かしてしまうなど突発的な事故が起こりることもありますよね。気を付けていくしかないですが、こういったときもリフォームするいい機会かもしれません。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!床暖房にリフォームするのはどれくらいの費用がかかるの?床暖房を一度でも使ったことのある人は「これは手放せない!」というほど魅力的な機能です。かくいう私もまったく同じ意見の持ち主なのですが、私が以前住んでいた東京の日暮里にあった賃貸マンションは、URの物件でしたがしっかり床暖房がついていました。東京ですからさほど寒くないということもあったのですが、それでも床暖房さえつけていれば、そのほかの暖房器具を付けなくても十分に過ごせた記憶があります。形式として電気、ガス、灯油で回すパターンがあり、それぞれ特性があるのですが、15畳程度のリビングいっぱいにこの工事をする場合の費用は、おおむね70万円~110万円でしょう。ただ、注意してほしいのが床材。新築の場合は最初から床暖房に対応した床材を使用して施工するので問題ないですが、古い住宅に床暖房を追加する場合は、その床材は床暖房に対応していません。ですから、床材も一緒に変えることになってしまいます。ただ、既存の床をはがさずにそのまま工事する【重ね張り】という方法もあるので、そちらと並行検討をしてください。今あるフローリングの上に新たに貼っていく手法ですにで、これならば工事期間も1日で済みます。床リフォームで快適な暮らしを♪【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!どの部屋にも床があります。ベッドで寝ているときとお風呂に入っているとき以外は、人間の体のどこかが床と触れています。そんな大事な床のリフォームはとても重要なことだとは思いませんか?赤ちゃんにやさしいのがコルク床だと書きましたが、コルク床はペットの股関節も守ります。とくに子犬や子猫は足元がおぼつかないので、コルク床は彼らにもやさしい素材なのです。フローリングが床材リフォームとして選ばれるケースが大多数なのですが、床材の種類や性質は枚挙にいとまがないほど豊富で、しかも、新品のときと変わらない見栄えを10年経っても保ち続ける材質もあれば、10年経過すると味わい深い色に変化し、輝かしい光沢を発するものもあります。このように、ただ単純に【床】ととらえるのではなく、普段の生活を一変させるほどの影響を持っているのです。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月21日NECは9月24日、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な紋様をもとに固体識別・真贋判定が可能な「物体指紋認証技術」を強化し、樹脂など多様な材質の工業製品・部品の認識に対応したと発表した。物体指紋認証技術は人間の目では判別が困難な製品固有の紋様をスマートフォンなど汎用カメラで撮影し、事前登録した画像と商号することで製品の真贋を瞬時かつ高精度に識別する同社独自の技術。近年、企業における製造・流通のグローバル化に伴い、商品の適切な管理・品質保証などがブランドの維持向上に対して重要となっている。ブランドに関しては特に偽造品が年々増加し、正規メーカーや流通業者の金銭的損害だけでなく、日用品から安全装備品などにまで広がり、場合によっては人命に関わる事故を招く危険性も指摘されるなど消費者が受ける被害も深刻化している。しかし、ブランドを保障するため大量にある製品にタグや特殊加工を施すには膨大なコストと時間を要するほか、正規商品の識別には専用の装置や専門家の人手も必要となっている。偽造品を製造・流通などの段階で未然に阻止するには国内外の流通市場全体を監視する必要もあるが、必要な装置や人的リソース・コスト面などから、個々の企業で対策を行うには限界があったという。同社の情報・メディアプロセッシング研究所 所長の山片茂樹氏は「近年、偽造品は世界中のいたる所で製造されている。その真贋の判定には高い技術が必要であり、特殊な装置や専門家が不可欠となっている。多くの偽造品が出回っているが、それがいかにどのように流通しているかということは把握できていないため、対策が打たれていない。このような状況に対して我々の画像処理技術、スマートフォンなどを使用した技術を活用し、新たなソリューションを提供したいと考えている」と語った。今回、同社では物体の表面における光沢の強度や模様の濃淡の有無など多様な対象物の材質・表面特性の違いに合わせて識別性の高い特徴を抽出し、汎用カメラ(スマートフォンなど)で物体指紋の画像の撮影が可能な技術を開発。これまで、一般のカメラでは鮮明な画像として撮影できなかった金属以外の物体指紋に対し、安定した認証が行えるようになった。また、認証を行う場所による違いに対しても安定した認識が可能な特徴照合アルゴリズムを開発し、従来は物体指紋の撮影に必要としていたカメラに取り付けるアタッチメントを使用しにくい対象物でも認識が可能となった。一連の技術により材質やデザイン、形状に合わせて従来の金属製品に限らず多様な商品から物体指紋を取得・認証し、登録済み正規製品の真贋判定ができる。さらに、真贋判定用の特殊なタグや加工なしで製品の判定が可能となり、低コストかつ効率的な偽造品対策・ブランド保護を実現するという。同社の情報・メディアプロセッシング研究所 部長の宮野博義氏は「これまでは金属のみの紋様の照合はできていたが、プラスチックなどは光沢に特徴があったため従来照合できていなかった。しかし、今回の強化技術では光沢特徴を捉えることで照合が可能となったほか、塗装・繊維などの製品では影特徴を捉えることで対応ができるようになった」と述べた。今後、同社は様々な業界で行われている偽造品対策活動と連携するとともに、ブランド品に限らず、日常生活に関わる安全装備品や日用品、医療・健康分野の商品など適用先を拡大していく方針だ。
2015年09月24日