女優で声優の戸田恵子が21日に自身のアメブロを更新。11日に亡くなったアニメ『フランダースの犬』のハンス役などで知られる声優の村松康雄さんの訃報を受けコメントした。この日、戸田は「大先輩声優の村松康雄さんのご冥福をお祈りいたします」と追悼し「吹き替えの草創期からご活躍でした」とコメント。劇団薔薇座時代では、村松さんが劇団講師だったことを明かし、当時の授業について回想した。続けて、村松さんから「私のことは当時のニックネームでグリコ」と呼ばれていたといい「村松先生のニックネームはタメさん」と説明。最後に会った時には「貴女は頑張ったねぇ」と言われたことを明かし「嬉しかった」と述べつつ「淋しいです」と心境を吐露した。最後に「たくさんの教えをありがとうございました。心より感謝申し上げます」とコメントし「お疲れ様でした。どうか安らかにお眠りください」とつづった。この投稿に読者からは「大切な恩師だったんですね」「寂しくなりますね」「心中お察し致します」などのコメントが寄せられている。
2024年04月21日2024年4月20日、声優の村松康雄(むらまつ・やすお)さんが亡くなったことが分かりました。91歳でした。所属事務所である有限会社オフィス薫によると、同月11日に息を引き取ったとのことです。同社は村松さんの逝去について、ウェブサイトにてこのように伝えています。弊社所属俳優 村松 康雄 (本名 村松 為久)儀 が令和 6 年 4 月 11 日 91 歳を以て永眠いたしました。尚、通夜および告別式は親族のみにて執り行いました。ここに生前中のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます。なお、誠に勝手ながら、ご弔問やご供物等はご辞退申し上げます。ご通知がおそくなりましたこと、ご諒恕のほどお願い申し上げます。オフィス薫ーより引用村松さんは声優として、テレビアニメ『フランダースの犬』のハンス役や、テレビアニメ『機動戦士ガンダムZZ』のタンデム役などを務めていました。また、劇場版アニメ『機動戦士ガンダム』3部作のレビル将軍役などでも知られています。訃報を受けて、多くの人が哀悼の言葉を寄せています。・村松さんは、声優として数々の名作に貢献しました。ご冥福をお祈りいたします。・村松さんの威厳のある声が好きだったな。・素敵なお声で命を吹き込んでくださり、ありがとうございました。村松さんの声は、これまで出演した作品やファンの心に残り続けるでしょう。村松さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年04月20日Keishi Tanakaの5th Album『Chase After』に収録されている、村松拓 (Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) が作詞作曲をした楽曲『青のサーカス』のMusic Videoが、オフィシャルYouTubeチャンネルで公開されている。Keishi Tanaka チケット情報映像にはKeishi Tanakaと村松拓の2人が出演しており、ドライブや焚き火のシーンをはじめ、普段から仲の良い自然体の2人が垣間見れる作品となっている。映像ディレクターは、the band apartの作品なども手掛けるChiaki Machidaが担当した。また、3月25日(土)大阪・服部緑地野外音楽堂で行われる野外イベント『NEW KICKS GREENSPIA 2023』ではお互いバンドセットでは初共演。村松拓はなんとこの日がバンド編成での初ライブとなる。さらに、3月29日(水)東京・duo MUSIC EXCHANGEではKeishi Tanakaの7人バンド編成ワンマンライブ「Chase After Release Tour」に、スペシャルゲストとして村松拓が出演するので、是非会場で目撃しよう!チケットは発売中。
2023年03月16日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、6月21日(火)から8月28日(日)まで、展覧会「熱帯への旅―極彩色の楽園を求めて―上村松篁展」を開催します。本展覧会では、上村松篁(1902~2001)のハワイやインドで出会った異国情緒あふれる熱帯花鳥の本画をはじめ、素描、下絵もあわせて展覧し、本画制作に至るまでのその過程をご紹介します。17歳の頃、インドの熱帯の花鳥を色鮮やかに描いた石崎光瑤の作品に出会い感銘を受けた松篁は、40年余りの歳月を経てインドや東南アジア、ハワイなどを訪問する機会を得ます。長年憧れ続けた熱帯花鳥の取材は、独自の表現を確立し、松篁芸術の重要なテーマとして位置づけられます。幾層にも重ねられた赤や黄金の強い色彩を感じさせる熱帯花鳥の世界は、松篁の憧れの楽園としての夢をのせ、命輝く深遠な世界に誘います。【展示作品の一部】上村松篁「鳳凰木」昭和48(1973)年上村松篁「ハイビスカスとカーディナル」 昭和39(1964)年上村松篁(1902~2001)は京都画壇の先輩である石崎光瑤の熱帯花鳥の世界と出逢い強い憧れを抱き、約40年後の昭和34年にインド、東南アジアへ、昭和38年にはハワイへ、その後も精力的に熱帯地方へ取材旅行をしています。約10数年の間に「鳳凰木」を含む熱帯をテーマにした作品を次々と創出し、松篁の長年の夢が爆発するかのように、エネルギーに満ち溢れた極彩色の熱帯花鳥の世界が展開していく様子が見て取れます。写生には、日本にはないエキゾチックな形態の花鳥たちが現地での湿潤な空気を纏い、生き生きと描かれています。本展では、上村松篁の「鳳凰木」をはじめ、松篁が夢見た極彩色の楽園「熱帯花鳥」の世界を描いた作品に焦点を当て展覧いたします。1. 名 称 「熱帯への旅―極彩色の楽園を求めて―上村松篁展」2. 開催期間 令和4年6月21日(火)~令和4年8月28日(日)●館長 上村淳之による美術講演会 6月25日(土)14時~15時3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館、毎日新聞社4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日(但し、7月18日(月・祝)は開館し、翌19日(火)は休館)6. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約100点(下絵、素描を含む)9. 展示作品 上村松篁「樹蔭」昭和23年(1948)「水辺」昭和29年(1954)「草原八月」昭和31年(1956)「熱帯花鳥」昭和38年(1963)「ハイビスカスとカーディナル」昭和39年(1964)「燦雨」昭和47年(1972)「鳳凰木」昭和48年(1973)特別展示上村松園「唐美人」大正13年(1924)「美人納涼」昭和7年(1932)上村淳之「銀鶏紅白梅図」(霰天神山胴掛原画) 平成14年(2002)《参考画像》上村松篁「樹蔭」昭和23年(1948)上村松篁「水辺」昭和29年(1954)上村松篁「草原八月」昭和31年(1956)上村松篁「熱帯花鳥」昭和38年(1963)上村松篁「燦雨」昭和47年(1972)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月01日映画『護られなかった者たちへ』の第1弾となるビジュアルが発表された。音楽を務めるのは村松崇継、公開は2021年の秋となる。本品は「このミステリーがすごい」の受賞作家である、中山七里の傑作小説を映画化したもの。殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根役に佐藤健、彼を追う刑事・笘篠役を阿部寛が演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都ら日本映画界を代表する豪華演技派キャストが集結する。監督は瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編/後編』)、脚本は林民夫(『永遠の0』)、瀬々敬久と、これ以上ない布陣で贈る第一級のヒューマンミステリーだ。物語は全身を縛られたまま餓死させられるという、異様な手口の連続殺人事件の発生から始まる。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根(佐藤)という男。刑事の笘篠(阿部)は利根を追い詰めるが、決定的な証拠がつかめないまま第3の事件が起きようとしていた。なぜ、被害者はこのような無残な殺され方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、事件の裏に隠された切なくも衝撃の真実が明らかになっていく。発表となったビジュアルは「容疑者×刑事」として対峙する佐藤健と阿部寛の気迫に満ちた表情を映し出す。激しい怒りをむき出しにして、刃物のような鋭い目線で睨みつける利根(佐藤)と、胸中に渦巻く想いを抱え、事件の奥に隠された真実を解き明かそうと見据えるような眼差しを向ける笘篠(阿部)。これらの表情に込められた想いとは何なのか、それぞれの想いが激しく交差した先に一体どのような真実が待ち受けるのか。さらに音楽を『思い出のマーニー』や『8年越しの花嫁 奇跡の実話』等を手掛けた村松崇継が担当することも決定した。『護られなかった者たちへ』2021年秋公開
2020年12月10日dTVオリジナルドラマ『銀魂2 –世にも奇妙な銀魂ちゃん–』(8月18日0時配信)の舞台挨拶付き先行上映会が11日に都内で行われ、福田雄一監督、山本美月、立木文彦、戸塚純貴、シークレットゲストの小栗旬が登場した。同作は、漫画家・空知英秋が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミックを原作に、福田雄一監督が実写化のメガホンを取る。パラレルワールドの江戸を舞台に、宇宙からやってきた"天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描く。2017年に公開された映画『銀魂』は実写邦画No.1ヒットとなり、連動したdTVオリジナルドラマ『銀魂-ミツバ篇-』も制作された。今回も、8月17日に公開される映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』と連動し、dTVオリジナルドラマ版が配信される。今回は原作でも人気の高い3つのギャグ回「眠れないアル篇」「土方禁煙篇」「幾つになっても歯医者は嫌篇」を実写化する。今回メーテル役として出演した山本と、アニメ版の長谷川泰三(マダオ)役でありながら実写版でも同役を務めることとなった立木。原作には登場しないメーテル役について、福田は「なんか思いついちゃった。宇宙を行くんだったら、銀河鉄道に乗った方が楽しいんじゃないかなって思っちゃって」と理由を明かした。山本は「お話いただいたの、数日前とかでしたよ」と訴え、福田監督のドラマ『アオイホノオ』でもメーテルのコスプレを要求されたために「世代的には、メーテルは知らなかったんですよ。勉強しました」と振り返った。さらにもともと『銀魂』ファンのため、「私まだ諦めてない!」と、今後はメインキャラでの出演も熱望していた。またメーテルについては「メイクさんに色々注文しちゃって。色は白くしてとか、まつ毛は長くして欲しいとか。金髪で黒い眉毛が出てるのが嫌で、なるべく金色にしたいとか、ダメなら隠して欲しいとか、ビジュアル重視でやってます」とこだわりを明かす。『銀河鉄道999』の原作者・松本零士にも「いただいたんです。ネックレス」と気に入られている様子で、福田監督は「『見に行きたい』おっしゃって現場に来ていただいて、銀河鉄道に乗っていただきました」と自慢していた。一方、立木は「もう、オファーいただいてから概念をとっぱらちゃって」と苦笑し、山本も「もう『中の人』じゃないですね」としみじみ。福田監督は撮影でも「おおい! マダオだよ!」と興奮したことを告白し「小栗・柳楽・みんなで『おおい!』って。燃えますよね」と語ると、立木は「声優冥利に尽きます」と喜んでいた。さらに客席から「ゲンドウのセリフ聞きたい」というリクエストが飛び、立木はその場で『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウを演じる。「総員、戦闘準備。銀魂2、発進だ」「銀魂2、問題ない」とセリフを言うと、客席からも歓声が上がっていた。アニメ版でもパロディセリフを言う場面があったために「あのあたりから俺の人生おかしくなっていった」と語った。
2018年08月11日俳優の小栗旬が主演を務めるdTVオリジナルドラマ『銀魂2 –世にも奇妙な銀魂ちゃん-』(8月18日配信)に、声優の立木文彦が出演することが9日、明らかになった。同作は、漫画家・空知英秋が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミックを原作に、福田雄一監督が実写化のメガホンを取る。パラレルワールドの江戸を舞台に、宇宙からやってきた"天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描く。2017年に公開された映画『銀魂』は実写邦画No.1ヒットとなり、連動したdTVオリジナルドラマ『銀魂-ミツバ篇-』も制作された。今回も、8月17日に公開される映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』と連動し、dTVオリジナルドラマ版が配信される。今回は原作でも人気の高い3つのギャグ回を実写化。眠れないループに入った神楽(橋本環奈)が「眠れないアル」を連呼しながら、銀時を巻き込んでなんとかして眠る方法を模索する「眠れないアル篇」、禁煙ブームのあおりを受け全面禁煙となった世界で、土方(柳楽優弥)が煙草を吸うために遠い宇宙に冒険の旅に出る「土方禁煙篇」、銀時と土方が大嫌いな歯医者で地獄の体験をする「幾つになっても歯医者は嫌篇」の3篇で構成された。ドラマ版のみの出演キャラクターとして、原作でも人気を集める“まるでダメなおっさん=マダオ”こと長谷川泰三が満を持して登場。何をやってもうまくいかないキャラクターではあるものの、かつては幕府の要職も務めたこともある謎の多い人物だ。アニメシリーズでも同キャラクターの声優を務め、数々のバラエティ番組でもナレーションを務める立木文彦が役者として出演。小栗旬扮する銀時や、柳楽優弥演じる土方と共演する。今回、立木が演じるマダオのキャラクタービジュアルも初公開。役者としての演技経験がほとんどなかった立木は、ビジュアル撮影開始時こそ演技に照れるシーンもあったが、撮影終盤にはマダオになりきって“ダメさ”がいい感じに滲み出し、哀愁を漂わせるビジュアルが仕上がった。同作には他、映画『銀魂2』にも出演する松平片栗虎役の堤真一、沖田総悟役の吉沢亮、近藤勲役の中村勘九郎らが出演する。○立木文彦 コメントもともと実写版『銀魂』の予告編のナレーションを去年やっていたので、今回のオファーを頂いた時に「あれ、もしかして……?(今年もナレーションかな?)」と思いました。でも福田監督からお声があったということで、ビックリしました! 今回、映像として、声だけじゃなく出演しましたが、自分なりの今やれることの精一杯のことは、かなりやったつもりではいますので、長谷川泰三(=マダオ)を、愛をもって見守っていてください!
2018年07月09日●いつかは日本で実写映画化してみたかった全世界でシリーズ累計発行部数7,000万部を突破した、荒川弘の人気漫画『鋼の錬金術師』。満を持して実写化となり、世界190カ国以上での公開も予定されている。物語を引っ張るのは、主人公のエドを演じる、Hey! Say! JUMPの山田涼介。マイナビニュースでは、特集「映画『鋼の練金術師』エドの精神」を行い、エドというキャラクター、エドを演じる山田涼介の魅力、そしてハガレンの世界観についてインタビューを行ってきた。今回は、メガホンを取った曽利文彦監督にインタビュー。連載当初から原作を愛していたという曽利監督が自ら企画を立ち上げた背景と、キャスティングについて話を聞いた。○『ピンポン』以来の企画立ち上げ――今回、映画の立ち上げにはどう関わってらっしゃったんですか?原作自体は連載当初からの大ファンです。その後アニメ化もされて海外でも大人気だったので、ハリウッドで映画化される可能性は高いと思っていました。それはそれで悔しい思いもあり、いつかはこういった作品を日本で実写映画化してみたいと、ずっと思っていたんです。その後日本の映像技術も発達してきたので、5年前くらいから企画としてリアリティを増してきたように思います。その頃から本格的に動き出そうということになって、原作元へアプローチを開始。3年ほど前にGOをいただきました。その後も、日本の映像技術は日々進化していて、スタートした頃と今を比べてもすでにかなり進んでいるので、我々がどこまでいけるのかを読むのが大変でした。自分自身で企画から立ち上げたのは『ピンポン』(02年)以来だったので、気合いの入り方は半端なものではありませんでした。――原作を読んだ時に感じた魅力や、曽利監督が好きな部分はどういう点だったのでしょうか?最初に衝撃だったのは、幼い兄弟が母親を失い、母親恋しさのために禁忌を犯して人体錬成を試みたときの天罰の下り方が、年齢に関係なく容赦ないところでした。少年が読む物語ではあっても、自然の摂理やその本当の厳しさを包み隠すことなく表現されている。でも最終的には、主人公たちがその天罰を力強くはね返していくところが最大の魅力だと思います。ものすごく魅了されましたし、そこを芯に物語を作っていきたいと思いました。●山田涼介の女子力を心配していた?○役者は勇気を持って映画にチャレンジしてくれた――キャスティングにあたっては、曽利監督からアイディアを出されたんですか?自分で立ち上げた企画だったので、全部自らお願いに行きました。自分で一人ひとり口説いて回りました。最終的にはイメージに合う素晴らしい役者さんに集まっていただけたなと思います。キャラクターの外見に似ているというよりは、演者さんとしての全体のイメージが近い人たちにお願いしにいった、という感覚が近いですね。外見は、メイクや衣装で原作のイメージに近づけることはできても、キャラクターの持つ印象そのものが演じられる役者さんがベストだと思います。――お話を持って行った時の反応はいかがでしたか? 人気作ですし、驚かれた方もいたのではないかなと。主演の山田(涼介)君や本田(翼)さんは、ご自身が原作の大ファンなだけに、迷いやプレッシャーはあったと思います。それでも勇気を持ってこの映画にチャレンジしてくれました。――作品を拝見すると、やはり山田さんのドラマティックさがすごくて、物語を引っ張っているように思いました。山田さんを主役にというのは最初からあったんですか?山田くんのいろんな作品を観ていたので、山田涼介という役者がすごく才能豊かな人だというのはわかっていましたし、さらに言うと山田くんしかいないと思っていました。西洋風の舞台ですが、彼はそういう背景がよく似合いますよね。日本人で、ヨーロッパの街に立って映画的に絵になる人ってそうそういないと思うので、ピッタリだと思います。――事前に山田さんに抱いていたイメージが、撮影に入ってから変わられたという点はありましたか?アイドルグループのエースですから、もしかするとエドとギャップのある、女子力の高い人かもしれないと思っていたんです。初めてお会いしてみて、もの凄く男らしい力強いイメージでとても安心しました。演技力に対する信頼はありましたが、エドというキャラクターとのギャップを演技力で埋めないといけないのか、それとも山田くんにエドに通じるような男らしさが十分にあって、さらに上乗せしていけるのかはわからなかったので。でも上乗せできる役者さんだったので理想的でした。○作品のソウルは日本人――先ほど、「ハリウッドで映画化される可能性もあったかもしれないけど、日本でやりたかった」というお話でしたが、日本人で『ハガレン』をやるというのは大きな決断だったのかなと思います。ハードルは高いですよね。ヨーロッパ風の舞台で、西洋風のキャラクターが中心なのに日本人が演じる違和感をどう克服していくのか。でも原作も、ルックは西洋人として描かれていますが、ハートの部分は日本人に近いものだと思っています。例えばハリウッドで映画化した時に、ルックは合わせられるし、ものすごく派手な大作になるかもしれないですが、多分芯の部分、ソウルの部分を合せるのは相当困難だと思います。だから、日本人だけでの表現は難しい部分もありますが、正確に物語を描くという意味においては可能性はあると思いました。完成してみて思うことは、けっして日本人でファンタジー作品が撮れない訳ではないということです。――原作者の荒川先生の反応はいかがでしたか?先生が試写を観て出ていらっしゃった時に満面の笑顔で「楽しかった!」と言ってくださったんです。そのお顔を見て、本当に腰が抜けそうなくらい安堵しました。荒川先生は撮影中に1度だけ激励にいらしていただいたのですが、キャストもスタッフもみんな大ファンですから、もう現場が湧き返ってそわそわしていました(笑)。印象的だったのは、先生とアシスタントさんが揃って美術セットに高い関心を示されていたことですね。そのシズル感や汚し具合を見て「これ、いい塗りですね」とじっくりご覧になっている姿に美術スタッフも大満足していました。※曽利監督インタビュー、次回(12月15日公開予定)はVFXの秘密について伺っていきます。■曽利文彦監督大阪府出身。1997年、USC(南カリフォルニア大学大学院)映画学科在学中、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』に、CGアニメーターとして参加し、帰国後にVFXスーパーバイザーとして、『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(00)など数々の映画やTVドラマを手掛ける。2002年に『ピンポン』で映画監督デビューを果たす。主な監督作に『ICHI』(08)、『あしたのジョー』(11)などがある。
2017年12月13日