2020年に実施される「ロボットオリンピック」について、具体的な検討を行う実行委員会と諮問会議が発足、2月2日に、第1回目の諮問会議が開催された。今回は競技分野について選定が行われており、実行委員会からは「B2B分野」「B2C分野」「インフラ・災害対応・建設」の3分野を対象とする案が提出された。ロボットオリンピックは、2015年2月に策定された「ロボット新戦略」の中で、実施が決まったもの。東京オリンピックと同じ2020年に本大会、2018年にプレ大会を開催することがすでに決定していたが、具体的な開催形式や競技種目については、2016年までに決めることになっていた。実行委員会(委員長:佐藤知正・東京大学名誉教授)と諮問会議(委員長:金出武雄・カーネギーメロン大学教授)は2015年12月25日に発足。実行委員会は2016年1月29日に1回目の会合があり、今後、毎月開催する。一方、諮問会議は7~8月頃に第2回、11月頃に第3回を開催。競技ルール、開催場所、開催時期など詳細を年内に決定する予定だ。予算規模も含め、具体的なところは今後検討していくとのことで、現時点では「ほとんど何も決まっていない」という印象だが、競技分野として、以下の3分野を選定したことが今回明らかになった部分だ。○1. B2B中心の分野製造業、農林水産業、食品産業などが対象。大雑把にいうと、産業用ロボットによる競技となるようだ。類似した競技会としては、米Amazon.comの「Amazon Picking Challenge」(APC)が参考になるかもしれない。○2. B2C中心の分野サービス、介護・医療などが対象。この分野では、接客/案内ロボット、介護ロボット、生活支援ロボットなどが考えられる。既存の競技会では、「RoboCup @Home」に近い内容があるかもしれない。○3. インフラ・災害対応・建設橋やトンネルなどのインフラ点検、原発などのプラント点検、災害発生時の被災者発見などが対象になるだろう。同様の競技会としては、「DARPA Robotics Challenge」や「RoboCup Rescue」などがある。諮問会議は非公開であるが、実行委員である安田篤・経済産業省製造産業局ロボット政策室長によれば、諮問会議の委員からは、おおむね賛同が得られたという。今後、より具体的な内容を詰めていくことになるが、国際性の確保、教育とのリンクなどに配慮するよう、委員から注文があったそうだ。ところで、東京オリンピックの開催にタイミングを合わせた競技会であるものの、「RoboCup Soccer」のように、スポーツをベースにした競技は考えていないとのこと。「ロボットオリンピック」という名前が一人歩きした感があるが、競技会の正式名称も今後決めていく。なお競技会の名称について、ロボット新戦略の中では「ロボットオリンピック(仮称)」と表記されていたが、現在、組織としてその名前は使っておらず、単に「ロボット国際競技大会」と呼ばれている。商標の関係で、「オリンピック」という名前を使わない可能性もあるそうだ。また当初のロボットオリンピックという名称から、ヒューマノイドロボットによる競技をイメージした人も多いだろうが、参加ロボットの形も、競技種目やルールを検討する過程で決まることになるだろう。ヒューマノイド限定の種目も中にはあるかもしれないが、社会実装の側面が強いため、多くの種目は非人間型になるのではないだろうか。ただ、そうすると東京オリンピックと同じ2020年に開催する意味があまり見えてこない。安田室長は「世界から注目される年。ロボットが何をやれるのか発信する機会として一番いい」と説明するが、意義としては少し弱く感じる。利活用が中心とは言え、注目されるためには、盛り上げ方も工夫していく必要があるだろう。こういった競技会は、ロボットの研究開発を促進するには有効なツールである。しかし、それには継続していくことが何より重要。新競技会も継続していく方向ではあるものの、もし1回で終わるようなことになれば、既存の競技会を混乱させるだけになりかねない。実行委員会には、2020年以降もしっかり見据えた議論を期待したいところだ。
2016年02月04日パナソニックは1月29日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、同社が開発した高解像度4Kネットワークカメラなどを活用した防犯カメラシステムの実証実験を、2月14日に市立吹田サッカースタジアムで実施すると発表した。今回の実証実験は、同社が開発した高解像度4Kネットワークカメラおよび9メガピクセル全方位ネットワークカメラなどを活用した防犯カメラシステムを、市立吹田サッカースタジアムに設置し、スタジアムに来場する観客の行動や混雑状況などを見守るというもの。カメラでは、スタジアム内で起こる観客の危険行為や混雑などの事案・事象を検知し、その事案・事象部分を最適な大きさに切り出し拡大表示するという。切り出された画像による事案・事象の視認性を評価することで、スタジアムにおける高解像度ネットワークカメラの有用性を確認するとしている。
2016年02月01日スイスの時計ブランド「オメガ」は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式時計を担当する。それを記念した機械式の腕時計「オリンピック オフィシャル タイムキーパー クロノグラフ」が登場。3モデルをラインナップし、188本ずつの世界限定モデルとなる。税別価格は、18Kホワイトゴールドケース(Ref. 522.53.38.50.04.001)が174万円、18Kイエローゴールドケース(Ref. 522.53.38.50.04.002)が163万円、18Kピンクゴールドケース(Ref. 522.53.38.50.04.003)が163万円。今回の限定モデルは、オメガが初めてオリンピックの時計を担当した1932年ロサンゼルス大会のクロノグラフをイメージして作られた。ケースの色は、オリンピックの金メダル(イエローゴールドケース)、銀メダル(ホワイトゴールドケース)、銅メダル(ピンクゴールドケース)をイメージしている。ケースバックには限定番号とともに、オリンピックのロゴを配した。共通の仕様は、ムーブメントが手巻き「Cal.3203」、パワーリザーブが55時間、風防が内側無反射コーティングのサファイアクリスタルガラス、防水性能が30m、ストラップがアリゲーター革など。ダイヤルの3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセカンドを装備。ケースサイズは、18Kホワイトゴールドモデルが径38×厚さ11.7mm、18Kイエローゴールドモデルが径39×厚さ11.95mm、18Kピンクゴールドモデルが径39×厚さ11.05mm。
2016年01月22日ネオマーケティングはこのほど、「ゲン担ぎと東京オリンピック」をテーマにしたインターネットリサーチの結果を発表した。調査は12月7日~8日、全国の20歳の以上の男女1,000名(男女各年代100名)を対象に行なわれた。○2人に1人が「ゲン担ぎ」の経験あり調査ではまずゲン担ぎの経験について質問したところ、「ゲン担ぎをしたことがある」と回答した人は男性57.2%、女性48.2%だった。そこで、知っているゲン担ぎを答えてもらったところ、最も多かった回答は「靴を決まった足から履く」で45.4%。次いで「赤いパンツを履く(36.8%)」「宝くじを冷蔵庫や冷凍庫の中に保管する(14.3%)」と続き、ゲン担ぎをしたことが「ある」人の割合は男性の方が多かったが、知っているゲン担ぎについては、女性の方が多いという結果となった。○最もルーティンが有名なアスリートに「五郎丸選手」次に、「ルーティン(ゲン担ぎや安定したパフォーマンスを発揮するために、同じ行動を必ずすること)を行っていることを知っているアスリート」を答えてもらった結果、2位の「イチロー(50.1%)」選手に12.6ポイントもの大差をつけて、「五郎丸歩(62.7%)」選手が1位となった。○東京五輪のテーマソングは「サザン」か「ドリカム」に次に、東京オリンピックのテーマソングを歌って欲しいアーティストについて尋ねたところ、「サザンオールスターズ(27.7%)」が1位に。「サザンオールスターズ」と答えた人の割合を年代別で見ると、50代が最も多く37.5%、次いで20代で27.5%と続き、以下「60代以上(26.0%)」「30代(24.0%)」「40代(23.5%)」と、全年代から支持を受けていることがわかった。また、2位の「DREAMS COME TRUE(22.4%)」も20代(28.0%)と50代(24.5%)からの支持が高く、「年代問わず幅広い層に人気のあるアーティスト」というのが、東京オリンピックのテーマソングを歌うアーティストを決める際のポイントであることがうかがえた。○会場で観戦したい競技は「サッカー」がトップ続いて、「東京オリンピックで実際に会場に行き、観戦したい競技をお答えください」と質問したところ、最も多い回答は「サッカー(26.4%)」で、次いで「体操(23.9%)」「野球(20.4%)」と続いた。年代で比較をすると、20代~40代に関しては「サッカー」と回答した方が最も多く、50代以上は「体操」と回答した方が最も多く、特に60代以上では約4割となった。
2015年12月17日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「オリンピック」です。* **まもなく体育の日。体育の日は、1964年東京オリンピックの開会式が開かれたことにちなみ、国民の祝日となりました。5年後に再び開催される東京オリンピック、パラリンピック。残念ながら、新国立競技場やエンブレムデザインなど、トラブルが続きましたね。そういうことが起きるようになったのも、オリンピックに大きくお金が絡むようになったからなんです。近代オリンピックは、古代ギリシャ・オリンピアの精神を引き継いで、19世紀に復活したアマチュアスポーツの祭典。国家や人種の違いを超え、スポーツを通じて多様性を認め合うという高い理念を掲げています。それがやがて、国の威力をアピールする「国威発揚」を目的に使われていきました。最たる例が、ナチスドイツの行ったベルリン五輪。定番の「聖火リレー」は、この時に始まったんです。そして、年々演出が華やかになっていきました。昔は、開催資金はすべて開催国が負担することになっていて、モントリオール五輪では、10億ドル(当時のレートで約3000億円)の大赤字に。小さな国では開催ができなくなってしまうので、民間スポンサーをつけてよいことになり、’84年のロサンゼルス五輪からは1業種1社のみに絞るシステムになりました。すると広告料が競り上がり、テレビの放映権も高額に。ここから商業ベースにのったオリンピックがスタートしたんです。2020年の東京五輪も、既存の施設を使うとはじめは打ち出していたのに、これを機に景気回復に拍車をかけようという流れに変更。白紙になったザハ案の競技場の予算2500億円は、過去に開催された競技場代の4大会分にまで達していたんですよ。オリンピックに比べ、パラリンピックの報道はまだ少ないですね。でも、いまパラリンピックが熱い!義手や義足などの器具が発達し、オリンピックと差異ない記録が出始めています。「多様性を認める」という理念を掲げるなら、健常者と一緒になって戦える、オリンピック・パラリンピックの混合競技を作るとか、東京オリンピック発信で、新しい価値観を提案できたらいいと思いませんか?◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年10月14日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年10月13日9月12日、ラコステが2016春夏コレクションを発表した。今シーズンのテーマは、オリンピック。これは2014年のソチ五輪に続き、2016年のリオデジャネイロにおいても、ラコステがフランス選手団のオフィシャルユニフォームを提供することを受けたもの。アーティスティックディレクターのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタは、30年代から現在までのオリンピックを研究し、ブランドのアーカイブと組み合わせることでスポーティーさと洗練された都会の雰囲気を見事に融合させた。コレクションで最も印象的なのが、さまざまな国旗のデザインを用いたグラフィック。国旗をスクラップすることで生まれた再解釈の新しいモチーフと、国旗を用いた独自のカモフラージュ柄が目をひく。また組み合わされた旗は、ラコステが大切にしている普遍性や多様性の価値観も同時に表現。カラーパレットは、フランス、米国、英国、ロシアに共通するブルー、ホワイト、レッドの原色とスウェーデンのイエローとスカイブルー。素材は、コットンピケ、ニット、ジャージーなどを中心に、ふわふわと漂う軽やかなナイロンをあわせ、軽量スーツのジャケットには紙のように儚く薄い日本のクレープコットンを使用。また、シルバーの緊急用ブランケットや、アーミーグリーンのサファリドレスには、パラシュートナイロンなど、テクニカルな素材も欠かせない。デザインと同時に服の機能性も探求し、パイロットのジャンプスーツはファスナーを開ければゆったりとしたコートに早変わり。ドレスはウエストを締めると形が変わり、トレンチコートとナイロンのウィンドブレーカーはショルダーストラップを留めればケープになるといったマルチユースも特徴のひとつとなっている。
2015年09月16日アサヒビールは11月4日、「『アサヒスーパードライ』東京2020オリンピック・パラリンピック限定記念缶 第1弾」(350ml/税込225円前後、500ml/税込290円前後)を全国で発売する。同商品は、2020年に開催予定の「東京オリンピック・パラリンピック」に向けて、ムードや一体感を生み出すための数量限定商品。2020年に向けて勢いよくスタートを切っていく躍動感を表現するため、陸上競技のスタートシーンをモチーフにしたデザインを採用した。同時に、「1964年東京オリンピック日本代表公式レプリカジャージ」当たる! キャンペーンを実施。このキャンペーンでは、「アサヒスーパードライ」「アサヒスーパードライ ドライプレミアム」「アサヒスタイルフリー」「アサヒスタイルフリー【プリン体ゼロ】」「クリアアサヒ」「クリアアサヒ プライムリッチ」「クリアアサヒ糖質0」「アサヒ オフ」「アサヒドライゼロ」の6缶マルチパックかケースカートンについている応募券を郵送すると、抽選で5,000人に「1964年東京オリンピック日本代表公式レプリカジャージ」が当たる。締め切りは、2016年1月29日(当日消印有効)。詳細は、公式サイトで公開している。
2015年09月14日ラオスの新ナショナルスタジアム 著者撮影2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設問題が世間をにぎわせている。当初1300億円とされた総工費が実際には2520億円にまで膨れ上がり、高額すぎるコストに批判が噴出。結果、計画はゼロベースで見直されることが発表され、今後の展開が注目されている。東南アジアでは今、各国で新スタジアムが相次いで誕生している。東南アジアでもスポーツの国際大会開催へ向けてスタジアムが建設されることは多く、各地で新スタジアムが生まれるひとつの要因となっている。なかでも、「東南アジアのオリンピック」と呼ばれる東南アジア競技大会(SEA Games)のホスト国で新スタジアムが建設される例がよく見られる。近年では、2009年大会で初めて同大会のホスト国となったラオスが、ニュー・ラオスナショナルスタジアム(25,000人収容)をビエンチャン郊外に建設。2013年大会を誘致したミャンマーは、首都のネピドーにウンナ・テイディスタジアム(30,000人収容)を完成させた。ビルマ時代にはホスト国を2度務めたことのあるミャンマーも、民政移行後はこれが初めての開催だった。ラオス・ナショナルスポーツコンプレックス 著者撮影中国資本によって作られたラオス・ニューナショナルスタジアムは、複数のスポーツ施設からなる「ラオス・ナショナルスポーツコンプレックス」の一施設として作られた。収容2万5千人のスタジアムの他にも、水泳場、テニスコート、射撃場なども併設されている。総建設費は9800万ドル(約122億円)と、日本と比べるとずいぶん割安といえる。サッカーのFIFAワールドカップ・ロシア大会のアジア予選で、11月に日本のアウェイ戦が行われる予定の2つのスタジアムも、もともとは東南アジア競技大会へ向けて作られた。日本がアジア2次予選で同グループに入っているカンボジアのプノンペン・オリンピックスタジアム(50,000人収容)と、シンガポールの新ナショナルスタジアム(55,000人収容)だ。カンボジアの新スタジアム著者撮影シンガポールの新ナショナルスタジアム AFF-Suzuki-Cup-2014 ©Sport Singapore東南アジア競技大会の歴史を振り返ると、カンボジアがホスト国を務めた記録は見当たらない。実は当初、カンボジアは1963年大会のホスト国を務めることになっていたのだが、ベトナム戦争の影響下にあった当時、カンボジア国内の情勢不安によって大会は中止されてしまった。その「幻の大会」へ向けて建設されていたのが、プノンペン・オリンピックスタジアムだった。一方のシンガポール・ナショナルスタジアムは、今年開催された東南アジア競技大会のメイン会場として昨年完成したばかり。総合スポーツ・娯楽施設「シンガポール・スポーツハブ」を構成する施設のひとつとなっている。世界最大の開閉式ドームスタジアムとしても注目されており、同エリアに水泳競技場や室内アリーナ、ウォーター・パークや商業施設なども併設されている。総事業費は、約13億シンガポールドル(約1170億円)が費やされた。東南アジア各国におけるスタジアム建設の背景今、東南アジアでスタジアムが次々と生まれているのには、もう一つ背景がある。経済の成長とともに、各国のサッカーリーグが一気に盛り上がり始めているためだ。近年、世界で最も多くの日本人選手がプレーする海外リーグとして脚光を浴びているタイリーグを筆頭に、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどもここ数年で国内リーグが形をなしてきた。タイでは現在、東南アジア最強のクラブとして日本でも知られるようになったブリーラム・ユナイテッドのニュー・アイモバイルスタジアムを筆頭に、近代的なハードを備えたスタジアムが急増中。これまではホームスタジアムを持つクラブ自体がほとんどなかったカンボジアやラオスでも、クラブ所有のスタジアムが次々に建設され始めている。タイのブリーラムのスタジアム外観著者撮影タイのブリーラムのスタジアム内著者撮影タイのスパンブリーFCのスタジアム外観著者撮影タイのスパンブリーFCのスタジアム著者撮影ラオスのランサン・ユナイテッド新スタジアム 著者撮影ラオスのランサン・ユナイテッドスタジアム周辺 著者撮影東南アジアに新しく生まれたスタジアムの多くに共通するのは、あまり立地がよくないこと。周囲には何もないようなエリアに存在することもある。だが、現地の人々はほとんどが車やバイクを利用するため、必ずしもアクセス面の悪さが観客動員を妨げてはいない。実際、東南アジア最強を誇るブリーラム・ユナイテッドのスタジアムなども、立地はいいとは言えないものの平均観客動員数はリーグトップの2万人超だ。スタジアムに人が集まれば、周辺環境も徐々に変化していくだろう。「建設ラッシュ」が始まったスタジアム事情からも、今の東南アジアの勢いを実感することができる。(text : 本多 辰成 )スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2015年08月19日お盆休み真っ只中という方も多いと思われる中、来夏の話で恐縮だが、2016年の夏はリオデジャネイロへオリンピック観戦に行くというプランはどうだろうか?【チケット情報はこちら】『第31回オリンピック競技大会』は2016年8月5日(金)・ブラジル・リオデジャネイロで開幕する。その観戦チケットが只今、絶賛抽選受付中なのだ。8月の『世界水泳』では、200mバタフライ・星奈津美、200m平泳ぎ・渡部香生子、400m個人メドレー・瀬戸大也の3人の金メダリストがリオ内定を手に入れた。8月22日(土)に開幕する『世界陸上』、同日にスタートする女子バレーボール『W杯』、24日(月)から開催される『世界柔道』、29日(土)から行われる女子バスケットボール『アジア選手権』と、この夏はリオへのキップを賭けた戦いが続々。来年にかけて、各競技の予選がラインナップされている。日本選手団に追い風も吹いている。前回の『第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)』は金7個、銀14個、銅17個と史上最多の38個のメダルを獲得した。ちなみにメダル獲得数2位は『第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ)』の37個、金メダル最多獲得大会は『第18回オリンピック競技大会(1964/東京)』と『第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ)』の金メダル16個である。『第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)』、そして『第32回オリンピック競技大会(2020/東京)』へ向けて、メダルラッシュの予感がびんびん漂う。ただ、現実問題もある。ブラジルへの飛行時間は乗り継ぎも合わせて丸一日以上かかる。オリンピック開催中のホテルの宿泊料金も高騰している。開会式のカテゴリーAは23万9150円と超高額である。もちろん、お手ごろ価格の競技はあまたある。ゴルフは最終日を除き3040円である(最終日も6080円)。メダル獲得の期待が高まるバドミントンや卓球、フェンシングもカテゴリーBで3040円という日程が多い。柔道は決勝/準決勝こそ1万3380~4万1550円という価格帯だが、1回戦から準々決勝までは4260~1万5200円と比較的購入しやすい設定となっている。ハードルは高いかもしれないが、来年の夏、リオを盆休みの選択肢に入れてみるのはいかがだろうか? 『第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)』のチケットは8月19日(水)午後11時59分までインターネットでの抽選を受付中。
2015年08月13日平日は仕事に追われ、休日は友達とランチやショッピング。それも楽しいけれど、何か趣味を見つけてもっと日々を充実させたい! そう思っている女性は案外多いかもしれません。そこでご提案したいのが「和」の習いごと。2020年の東京オリンピックを控えた今、日本ならではの文化に触れておけば、外国の方々とのコミュニケーションがよりスムーズになりそう。ひょっとすると外国のイケメンとも仲良くなれる…かも!?そんな淡い期待を抱きつつ、誰でも手軽に始められる「和」な習いごとを選りすぐってみました。「水引」から「苔玉」まで。こんなにあった「和」な習いごと■水引「水引」はのし袋などにかける和紙製の紐のこと。使い道が限られそうですが、実はアクセサリーや小物も作れるなど、アレンジの幅は無限大! 外国の方へのちょっとした贈り物にぴったりです。■折り紙近年日本発のアートとしても注目されている「折り紙」は、外国の方との会話のきっかけにもってこいです。せっかくなら折鶴だけではなく、もっとさまざまな作品が折れたら楽しさ倍増。子ども向けだけでなく、大人が楽しめる折り紙教室もあるので探してみてください。■苔玉作り海外では今、盆栽がブームなのだとか。とはいえ盆栽はちょっぴりハードルが高い…なら、手軽な「苔玉」はいかがですか? 最近ではインテリアショップなどで見かけることも多くなった苔玉。土に触れて、癒されながら作品づくりを楽しめそうです。■江戸切子「江戸切子」は、文字通り江戸時代からの伝統を持つガラス工芸の技術。それだけに一朝一夕で身につく技術ではありませんが、1日体験教室を開催している工房が多く、気軽に職人の世界に触れることができます。仲良くなった外国の方のおもてなしとして、一緒に1日体験をしてみるのもありかもしれません。今回ご紹介した4つの習いごとは、どれも各工房や取り扱いショップ、カルチャーセンターなどで講座やワークショップが開かれています。気になるレッスン料は1回あたりの講習料+材料費、とわかりやすく設定されている講座がほとんどなので、まずはお試しで体験し、楽しそうなら続けてみるのも手。日本ならではの文化や伝統に触れてあなたの中の「和」のDNAを呼び覚まし、外国の方々とも「和」を育みたいですね。
2015年08月05日電通は7月29日、国際オリンピック委員会(IOC)から新たに、オリンピック競技大会の放送権を取得したと発表した。これは、2013年既に取得したアジア22カ国・地域における2014年・2016年の放送権に加え、新たに同地域において2018年・2020年・2022年・2024年大会の放送権を取得したものとなる。具体的には、第23回オリンピック冬季競技大会(2018/韓国・ピョンチャン)、第32回オリンピック競技大会(2020/日本・東京)、第24回オリンピック冬季競技大会(2022/開催地未定)および第33回オリンピック競技大会(2024/開催地未定)、のアジア22カ国・地域における放送権で、テレビやラジオ、インターネットを含むすべてのメディアがその対象。上記期間内に開催されるユースオリンピック競技大会の放送権も、取得権利の対象に含むという。なお、この22カ国・地域とは、アフガニスタンやブルネイ、カンボジア、台湾、東ティモール、香港、インドネシア、イラン、カザフスタン、キルギス、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、タジキスタン、トルクメニスタン、タイ、ウズベキスタン、ベトナムとなる(アルファベット順)。
2015年07月30日東京都・六本木のスペイン大使館は、グラフィック・プロダクトデザイナー、ハビエル・マリスカルの作品展「マリスカルの世界展 JAVIER MARISCAL WORLD 2015」を開催している。会期は8月8日まで(日曜休館)。開館時間は10:00~17:30(金曜は15:30まで、土曜は14:00まで)。入場無料。同展は、40年以上のキャリアをもち、グラフィックデザインのみならず、建築物内装、家具、出版物、アニメ制作など幅広い分野で活躍するハビエル・マリスカル(Javier Mariscal)の作品を展示するもの。マリスカル氏を一躍有名にした1992年バルセロナオリンピックマスコット「コビー」や、1980年以降の年代別作品紹介から映画「チコ&リタ」まで代表作品約70点の他、2014年、2015年の日本国内企画として、KIRIN「世界のKitchenから」シリーズイラストや、「Hello Kitty Mariscal」等、日本でのグラフィックやプロダクトも紹介される。会場では、同展のために来日したマリスカル氏の本人直筆メッセージも展示されている。また、来場者には、同展のためにマリスカル氏が描きおろしたグラフィック作品のポストカードがプレゼントされるということだ(数量限定)。同展のオープニングレセプションで、マリスカル氏は次のように語った。「初めて来日した時から大好きな国で、日本はインスピレーションの源であり、エネルギーのもととなるもの。すべての国がなるべき手本と思っている。また、自然をどれだけ大切にしているか。大都市にあってこれだけ心が安らぐところはない。そして伝統と先端技術をうまく組み合わせる技術を持っている。日本に感謝します。」
2015年07月30日5年後の東京オリンピックを見据え、渋谷駅周辺にて“おもてなし”と“文化発信”をテーマにしたイベント「渋谷夏祭り」が、7月18日から8月2日まで開催される。大型商業施設、地元商店会、地元企業などが一体となって開催される「渋谷夏祭り」。第2回目を迎える今年は、SHIBUYA109や109MEN’S、渋谷ヒカリエ、渋谷パルコ、渋谷マルイ、西武渋谷店などの対象店舗にてセールやサービス、イベントなどを行う他、東急百貨店本店、東急百貨店東横店、SHIBUYA109、109MEN’S、西武渋谷店などで浴衣の販売や浴衣セットのレンタル、着付けサービスなども実施される。その他、7月31日には「ゆかたで働こう!SHIBUYA COOL BIZ DAY」を開催。渋谷ならではの“粋なクールビズ”をテーマに、渋谷を拠点とする企業20社、約300名が浴衣姿で勤務し、昼はオフィス街を華やかに演出、夜は浴衣姿で街を彩る。また期間中は、駅前の大型ビジョンQ’S EYEから「渋谷夏祭りプロモーションムービー」を放映し、夏祭りの雰囲気をより一層盛り上げる予定だ。
2015年07月15日ボーイングと日本の主要な航空業界関係者は7月8日、数百万人が日本を訪れると見込まれる2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックまでに、持続可能な航空機用バイオ燃料を開発する方針を発表した。持続可能な航空機用バイオ燃料を開発する5カ年のロードマップを策定したのは、航空業界各社と日本政府などで組織するコンソーシアム、次世代航空機燃料イニシアティブ(INAF)。同コンソーシアムには、ボーイングやANA、JAL、日本貨物航空、日本政府、東京大学など46の企業・組織が参画している。米国エネルギー省によれば、持続可能な方法で生産されたバイオ燃料を使うことで、従来の石油由来燃料と比較してCO2排出量をライフサイクル全体で50%から80%削減できる。ボーイング ジャパン社長のジョージ マフェオ氏は、「当社の長年にわたる日本との関係を足がかりとして、航空機のCO2排出量と化石燃料依存の低減に貢献していきたいと考えています」とコメントしている。INAFでは、東京オリンピック・パラリンピックは日本とその航空業界にとって環境コミットメントを広く知らしめる「絶好の機会」とし、東京大学大学院の鈴木真二教授(航空宇宙工学)は、「持続可能なバイオ燃料を開発・利用することで航空機による環境負荷を低減できます。日本にとって、これは環境問題と同技術へのコミットメントを示す素晴らしい方法です」と述べている。今回の報告書での主な結論としては、日本のエネルギー安全保障を支え、航空機の温室効果ガス排出量を削減するため、産官学が連携して持続可能な航空機用バイオ燃料の導入を推進する必要があるとした。また、日本において持続可能な航空機用バイオ燃料の生産に利用できる供給原料は、都市ゴミと微細藻類、天然油脂、廃食用油、非可食バイオマス、木質草本系バイオマスの6種類があり、航空機用バイオ燃料の利用を成功させるには、次世代航空機燃料の導入を推進する政策インセンティブが必須要件であると定めた。
2015年07月10日JALは「東京2020オフィシャルパートナー」として2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020」)に向けた応援の第1弾として、6月27日より嵐の大野智氏がデザインした特別塗装機「JAL FLY to 2020 特別塗装機」を就航させる。就航に先立ち、6月26日にはお披露目会が実施され、ゲストに嵐のメンバーが駆けつけた。○「日本の空から応援を」ボーイング777-300型機(機体番号:JA751J)に描かれた「JAL FLY to 2020 特別塗装機」は、主に東京(羽田)・大阪(伊丹)と沖縄(那覇)を結ぶ路線で、6月27日から2016年3月まで運航を予定している。JALの植木義晴代表取締役社長は、「この飛行機が日本中を飛びまわることで、日本の空を旅する人、また、空を見上げる人が東京2020の開催を今からワクワクした気持ちで待ち望んでいただけることを願っています。今回の特別塗装機の就航を第一歩としまして、東京2020をみなさまとともに、日本全体で盛り上げることができるよう、日本の空から応援をしてまいります」とコメントした。○「チケットを取ってみんなで乗りたい」植木社長や、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長等来賓からのあいさつに続いて、ゲストの嵐のメンバーが登壇。特別塗装機は大野氏の「JAL FLY to」の後に嵐のメンバーがそろって「2020」とコールし、メディアに公開された。機体を目にした櫻井翔氏からは、「大野さんのデザインの中にわれわれの写真がスッと入っている。本来ならデザインだけでも成立しているところなのに……だから、大野さんありがとうございます」という言葉で会場を沸かせた。また、相葉雅紀氏は「チケットを取ってみんなで乗りたい」とコメントし、できれば自分が描かれた席の近くを指定したい希望を明かした。○希望・羽ばたき・開花・生命に日本の四季や富士山も今回の特別塗装機には、「FLY to 2020」というメッセージをもとに嵐の大野氏がデザインした"未来への希望"が描かれている。ボーイング777-300型機という巨大な"キャンバス"に、東京2020に向けたデザインを描くことに対し、大野氏は「こんな経験2度とない」と感じたそうだ。大野氏自身、「話をいただいた時には『大丈夫かなぁ』というのはありましたけれど、時間をかけてていねいに書かせていただきました」と言うように、構想を練るところも含めて1カ月程度、デザインに費やしたという。デザインに関して大野氏は、「東京オリンピック・パラリンピックに向けての、希望だったり、羽ばたき、開花、生命だったりという言葉から考えて絵をつけていきました。お気に入りは赤ちゃんから子ども、大人になっていく進化や、日本の四季、富士山とかですかね」とコメントしている。なお、大野氏も初めて描いたというてんとう虫も注目ポイントと言えるだろう。このデザインに対し、二宮和也氏が「すごいですよね、やっぱり。リーダーが言葉からインスピレーションを受けて絵が描くというのは初めて聞いた」と言うと、松本潤氏も「普段から絵を描いている姿を見ているので、それが機体に描かれていることにただただすごいなと思います」とリーダー・大野氏のデザインを評価した。7月から放送スタートを予定しているJALの新CMは、嵐の新曲「ユメニカケル」 にのせてこの特別塗装機が出来上がるまでの様子をまとめたドキュメンタリー風になるとのこと。その中では大野氏がデザインしている様子や、この特別塗装機お披露目会の様子も収められる予定となっている。
2015年06月26日東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は6月15日、東京2020オフィシャルパートナー(旅客航空輸送サービスカテゴリー)の契約を日本航空(以下、JAL)ならびに全日本空輸(以下、ANA)と提携したことを発表した。東京2020スポンサーシップは一業種一社を原則としているが、同カテゴリーは国際オリンピック委員会(以下、IOC)との協議の上、特例として2社共存となった。東京2020スポンサーシッププログラムは4つの階層からなっており、最上位のものがIOCのオリンピックパートナープログラムで、その他の3つの階層は国内向けスポンサープログラム(東京2020ゴールドパートナー、東京2020オフィシャルパートナー、東京2020オフィシャルサポーター)となっている。今回の2社共存は、銀行(みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループ)に次ぐ2事例目となる。契約期間は両社ともに6月15日~2020年12月31日となっており、呼称やマークなどを使用し、オリンピック・パラリンピックムーブメントの盛り上げや、日本代表選手団の支援、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に貢献していく。1964年の東京オリンピックの際、JALはアテネからの聖火輸送を、ANAは戦後初の国産旅客機YS-11にて聖火の国内輸送を担当。また、両社はこれまで、日本オリンピック委員会(以下、JOC)とオフィシャルパートナー契約を締結し、オリンピック日本代表選手団や多くのスポーツ支援を行ってきた。東京2020における具体的なサポート内容については、今後、時間をかけて決定していくという。今回のスポンサー契約の調印にあたり、JALの植木義晴代表取締役社長は、「航空輸送の世界で日本らしいおもてなしの心で、サービス面で切磋琢磨(せっさたくま)してまいりました全日本空輸さまとともにこの大役に挑戦できることを大変光栄に思っております。前回の東京大会が今日に到る日本の成長を象徴したように、オールジャパンで創り上げる東京2020が、次の半世紀に向けた日本の新たな成長の原動力となるよう、精一杯努めてまいります」とコメントした。また、ANAの篠辺修代表取締役社長も、「東京2020大会の基本ビジョン『全員が自己ベスト』『多様性と調和』『未来への継承』は、ANAグループの経営理念『世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します』に通じるものと考えております。 世界的なイベントに参画し、大会の成功に貢献して、後世につながるレガシーの創造のお手伝いができることを大変名誉なことと感じております」とコメントした。今回の契約に関して、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長は、エアラインは国際的にも重要な立場であり、1社だけでやりきれるものでもないという旨の伝えた上で、「大きな大儀の中で、両社の社長がご決断されたことにお礼を申し上げたい」と述べた。JAL・植木社長はまた、「日本を代表する航空会社2社がオフィシャルパートナーとして協力をさせていただくことは、まさしくオールジャパンの象徴ではないかと思っております」とコメントし、世界に誇れる史上最高の大会になるよう、努めていく想いを語った。両社は今後、日本を訪れる外国人へのおもてなしや選手団・大会関係者の移動、また、聖火輸送などをサポートしていく。
2015年06月15日東京都は4月28日、都心部と2020年東京オリンピック/パラリンピック関連の施設が整備される臨海部を結ぶ新たな交通機関として、バス高速輸送システム(BRT)の基本計画を発表した。2019年度(開業当初)から選手村再開発までのルートとしては、「幹線ルート(<虎ノ門バスターミナル/東京駅<~新橋駅~国際展示場駅~東京テレポート)」「シャトルルート(<虎ノ門バスターミナル<~新橋駅~勝どき)」「フィーダー輸送(<虎ノ門バスターミナル<~新橋駅~晴海地区)」が案とされている。停留施設は、主要な施設(バスステーションなど)には可能なかぎり建屋整備を行い、地域内交通(コミュニティサイクル、コミュニティバスなど)乗継施設、小規模商業施設(コンビニ、書店、コーヒーショップなど)、といった燃料電池バスによる災害時の電力供給施設といった付帯施設を設ける。都心側の停留施設は快で短い乗り換え導線を目指す。例えば、虎ノ門においては虎ノ門バスターミナル(虎ノ門駅・虎ノ門新駅<仮称<へのアクセス)への乗り入れ、また、東京においては八重洲バスターミナルへの乗り入れが検討される。臨海川の停留施設は民間敷地などの活用を目指す。例えば、勝どきにおいては道路上の設置のほか、高層マンションなどの敷地内への直接乗り入れなどを検討し、また、国際展示場においては通常時は駅前広場を利用し、大規模イベント時はビッグサイト内の乗降場から都心などへのシャトル輸送を検討する。車両は燃料電池車両を採用し、水素ステーションを導入する。単車型車両は全数調達できるようメーカーなどと協議を進め、連節型車両は2020年までの燃料電池連節バスの開発・市場導入をメーカーなどに求めていく。
2015年04月30日東京都は4月17日、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた「自転車推奨ルート」の整備に取り組みを発表した。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会会場や主要な観光地の周辺において、自転車がより安全に回遊できるよう、国道、都道、区市道等の自転車が走行しやすい空間を連続させ、ネットワーク化を図る自転車推奨ルートを設定する。この取り組みは、国や区市等とともに整備をすすめるという。これまで東京都は、都道や臨港道路における自転車走行空間の整備を進めてきたが、この取り組みに加えて2020年大会開催までに自転車推奨ルートを整備することにより、自転車が走行しやすい空間を約400km確保し、歩行者、自転車、自動車がともに安全で安心して通行できる道路空間を創出していくという。対象エリアは競技会場や主要な観光地の周辺7地区(皇居周辺地区、新国立競技場周辺地区、臨海部周辺地区、葛西臨海公園周辺地区、浅草・東京スカイツリー周辺地区、大井ふ頭中央海浜公園周辺地区、武蔵野の森周辺地区)で、対象道路は国道、都道、臨港道路、区市道。今回の事業規模は約200kmにあたり、平成27年度~平成31年度に実施する予定となっている。取り組みの主なポイントを4つ定めており、まず、国道・都道・区市道等の区別なく、自転車が走行しやすい空間を連続させ、より安全に回遊することのできる自転車推奨ルートを設定していく。また、外国からの来訪者も含め、誰もが大会の雰囲気や観光地のにぎわいを自転車で楽しめるよう、車道の活用を基本に東京の道路事情や交通事情に応じて普通自転車専用通行帯(自転車レーン)や、自転車ナビマーク・ナビラインによる走行位置の明示などを実施する。そのほか、各区市の自転車ネットワーク計画等の対象路線、自転車シェアリングのステーション位置なども考慮しルートを選定するととこに、東京都が4月に創設した補助制度等により、技術面に加えて財政面を含めた支援を強化し、区市道における整備を促進していくという。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年04月22日三井不動産は20日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と「東京 2020 スポンサーシッププログラム」における「東京 2020 ゴールドパートナー」契約を締結し、その発表会見を東京・日本橋のマンダリン オリエンタル 東京で開催した。発表会見では、同社代表取締役社長の菰田正信氏、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏、日本オリンピック委員会会長の竹田恆和氏、日本パラリンピック委員会会長の鳥原光憲氏が登壇したほか、同社CMに出演している女優の蒼井優さん、パラリンピアン(陸上・走り幅跳び)の佐藤真海さん、元体操女子日本代表の田中理恵さんをゲストとして招き、2020年に向けて東京の街づくりに期待することを中心としたトークセッションが行われた。トークセッションに藍色の和装姿で登壇した蒼井さんは、「2020年には外国の方々が多く来日すると思うので、外国の方が来ても喜ばれる、そして日本人にとっても誇れる街づくりに期待したいですね」とコメント。また、2年前のオリンピック招致の時に話題になった「おもてなし」を、街と人々の心でできるようにしたいという希望も述べた。また、田中さんは、「2020年は海外の人が東京をいい街だな、また来たいなと思ってもらえるような街になると良いと思います。私も体験教室などスポーツを通じて、一人でも多くの人がオリンピックを見たい、関わりたいと思ってもらえるよう頑張りたいと思います」と、2020年に向けた街づくりと自身の抱負を語った。ほか、佐藤さんからは、2012年のロンドン大会で街中が歓迎ムードと大会を盛り上げていこうという意識を感じたことに触れ、また「ロンドンでは心のバリアフリーが進んでいて、自然に声掛けや手を差し伸べる環境がありました。こういったものは選手の力になると思っています」と、同大会で印象的だったことを披露。2020年に向けた抱負は「2020年はたくさんの企業や人々の力を結集する最高の大会になると思っているので、その雰囲気をしっかり肌で感じたいと思います。その中でアスリートとして、できるだけ後悔しない形で、チャレンジできたらいいなと思います」と意気込みを見せた。トークセッション後は、蒼井さんが出演中の三井不動産のCMに登場する日本橋の守り神「福徳神社」の御守として、出産を控えた佐藤さんに、"ここぞ"という場面で効果を発揮する「勝ち守」を、田中さんには新しいことにチャレンジする節目の時に効果を発揮する「芽吹き守」がプレゼントされた。
2015年04月22日6月12日(金)に東京・東京国際フォーラム ホールAで「オリンピックコンサート2015 つなごう、聖なる炎を!」が行なわれる。【チケット情報はこちら】オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催となり1997年よりスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラの共演で、毎年人気を博している。今年はスペシャルゲストとしてmiwaが出演。自身初となるフルオーケストラとの共演を果たす。また、ゲストアスリートとして、スキー女子モーグルで冬季オリンピック5大会連続入賞を成し遂げ、昨年現役を引退した上村愛子と、北京オリンピック競泳男子400mメドレーリレー銅メダリストの宮下純一のふたりの出演が発表されている。チケットの一般発売は4月18日(土)午前10時より。■オリンピックコンサート2015 つなごう、聖なる炎を!日時:6月12日(金)開場18:00/開演19:00会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)<出演者>指揮:梅田俊明オーケストラ:THE ORCHESTRA JAPANナビゲーター:藤本隆宏スペシャルゲスト:miwaゲストオリンピアン:上村愛子 / 宮下純一
2015年04月17日自転車活用推進研究会(以下、自活研)は4月7日、東京都心全域と2020年東京オリンピック・パラリンピック主要施設を網羅する自転車レーン網(注)「TOKYOサイクルネットワーク」の構築を提唱する都知事宛て提言書を提出し、星野宏充・建設局道路管理部長により受理されたことを発表した。今回の提言書は、視覚障がいパラリンピアン有志など6団体から寄せられた賛同メッセージ等とともに東京都庁に提出された。2014年2月の東京都知事選において、自活研は立候補者に東京の自転車環境整備の公約を求めるオンライン署名キャンペーン「新都知事とつくろう、TOKYO自転車シティ」を実施し、当選した舛添要一現都知事など得票上位3名を含む6候補者から公約・賛同の回答を得ていた。また同年11月には、走行空間整備の提唱にフォーカスした「+1 LANE PROJECT」を立ち上げたところ、同サイトには「いいね! 」ボタンが提言書提出時点で3万5,000回以上クリックされた。提言を要約すると、世界の多くの国・都市が自転車の活用を促す政策を導入し、自転車走行空間を整備している中、東京の自転車走行環境は都内の自転車レーンの総延長がニューヨークやロンドンの100分の1程度であるなど極めて貧弱であると指摘。また、自転車の多くは歩行者を脅かしながら歩道を走っており、自転車対歩行者の事故の4割が歩道上で発生していることを伝えている。そこで自活研は、2020年までに東京の都心全域とオリンピック・パラリンピック施設を網羅する自転車走行空間網(車道上の自転車レーンまたは車道歩道からの構造的分離・進行方向の規制・交差点等での連続性の担保がなされた自転車道)「TOKYOサイクルネットワーク(案)」を構築することを提唱。本プランをウェブサイト上で公開したところ、これまで賛同ボタンが3万回以上クリックされていることを提言書で伝えている。
2015年04月13日アシックスが2020年までオリンピック・パラリンピックにおいてスポーツ用品カテゴリーで国内最高位のスポンサーとなる「東京2020ゴールドパートナー」の契約を締結した。ゴールドパートナーは、コカコーラ、マクドナルド、パナソニック、トヨタなどのワールドワイドオリンピックパートナーに続く、国内契約スポンサーとしては最上位となるもの。スポーツ用品カテゴリーは、これまで複数社がスポンサーとして日本代表選手団の公式スポーツウエアやシューズ、バッグなどを提供してきたが、今回の契約により、アシックスが独占的に提供することになった。契約期間は2020年12月31日まで。来年のリオデジャネイロオリンピックから、2018年の平昌冬季オリンピック、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで、約6年間オリンピックとパラリンピック、ユースオリンピックの日本代表にスポーツウエアと競技用品を提供する。また、東京オリンピック・パラリンピックでは日本代表選手団だけでなく、8万人近いボランティアにもユニフォームも提供する。都内で行われた会見と調印式に出席したアシックスの尾山基社長CEOは「これまでもバルセロナオリンピックのオフィシャルシューズスポンサーやトリノオリンピックのオフィシャルスポンサーを務めてきたが、今回の契約を革新的なスポーツウエアの開発と生産の改革につなげたい。また、アディダスとナイキというビッグ2ではないスポーツメーカーが手を上げたことは世界に向けたアピールになると思うし、ヨーロッパでファッション性の高いスポーツライフスタイルブランドとして評価されているが、日本でもイメージを変えるための起爆剤にしたい」と語った。また、会見には東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会森喜朗会長、卓球女子の石川佳純選手、陸上男子の桐生祥秀選手、パラリンピック陸上女子(車いす)の北浦春香選手なども出席。石川選手は「東京オリンピックを集大成にしたいと思っていますが、まずはリオで金メダルを獲りたい」、桐生選手は「決勝で勝負でてきるようにがんばりたい」と話した。
2015年04月07日富士通は19日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との間に、東京2020スポンサーシッププログラムの中で最高位の「ゴールドパートナー」の契約を締結したと発表した。同社は、オリンピック・パラリンピックは世界中の人・情報・インフラが密に交わり、大きなイノベーションを起こす場であることから、同社が掲げる「ヒューマンセントリック・イノベーション」と合致するとしている。同社は「データセンターパートナー」として、ICT技術を通じて新たな感動の提供に取り組んでいくという。
2015年02月20日キヤノンは、2020年に東京で開催される第32回オリンピックとパラリンピック、ならびに日本代表選手団への協賛に関し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と「東京2020ゴールドパートナー」の契約を締結した。「東京2020ゴールドパートナー」とは、組織委員会が管轄する「東京2020国内スポンサーシッププログラム」の最上位に位置づけられているもの。今回対象となるキヤノン製品・サービスのカテゴリは、スチールカメラおよびデスクトッププリンタ。キヤノンは、東京2020大会へのカメラ・レンズのメンテナンス、製品貸出のサービスを通じて、報道の現場を支えるとした。具体的には、これまでに培ってきた実績・経験を生かしながら、世界各国・地域から参加する記者やスポーツフォトグラファーを対象としたカメラのサービスセンターを会場内に設置するなど、報道現場のさらなる支援を図るとのこと。
2015年02月20日NTTは1月15日、国土交通省が2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に高度な測位環境を活用したサービスの実現に向け立ち上げた「東京駅周辺高精度社会プロジェクト検討会」の下、東京駅とその周辺で、高精度な屋内測位を効率的に実現する手法などを明らかにするために行う実証実験に参画すると発表した。今回同社は、研究所が持つ地図技術を用いて、車いすに付けた加速度センサなどから、段差や移動軌跡などの情報を取得・解析し、車いすやベビーカー、歩行者などの移動を支援する「ソーシャル・バリアフリーマップ」を作成する。同社は、今回の実証実験で得られた技術的な課題の解決を図っていくことで、車いすやベビーカーで移動される方や高齢者、訪日外国人などの身近な移動を安心・便利にサポートする「ダイバシティ・ナビゲーション」の実現に向け、研究開発を推進する。例えば、同実証実験では、地図データを地物オブジェクトに変換し、サービスごとに高度なカスタマイズやインタラクションを可能にする「パラメトリック地図」により、さまざまな人の移動を最適にナビゲートする。また、画像認識技術を活用して、スマートフォンから看板などの周辺を撮影すると、撮影した写真から現在地を特定し、目的地へのナビゲーションも行い、従来のビーコンなどの機器設置を前提としない屋内測位に取り組む。
2015年01月16日オリンピックイヤーのメーキャップは?トレンドの先取りは、オシャレ女子にとってプライドだ。2014年12月8日、資生堂は、東京でオリンピックが開催される2020年のメーキャップを大胆予測した。同社でメーキャップアーティストをつとめる鈴木節子氏が打ち出したのが「ジャパンカラー」と「スポーティーポップ」。日本の伝統的な化粧カラーである赤・白・黒をベースにした「ジャパンカラー」は、日本女性らしい凜とした美しさが光る。一方「スポーティーポップ」は、目元に明るいブルーのダブルラインを描き、リップにはオレンジをチョイスした軽快な印象になっており、オリンピックイヤーにふさわしい仕上がりになっている。景気と化粧の関係について言及また、鈴木氏は1920年代からの日本における化粧の変遷についてもふれており、社会・景気動向と化粧の関係について言及した。彼女によれば、景気が良くなると明るい色が支持をうけ、景気が悪くなると冷めた表情のメーキャップが流行り、さらに、天災など情勢が不安定になるとナチュラル志向になる傾向にあるという。同氏は、女性のメンタル面にも注目しており、「女性の気分が化粧を変え、化粧が時代の顔をつくっていく」とコメントしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・資生堂 ニュースリリース・資生堂 プレスリリース(PR TIMES)
2014年12月10日東京都交通局と東京メトロは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、12月1日より、東京の地下鉄駅のうち、多くの訪日外国人の利用が見込まれる143駅で無料Wi-Fiサービスを開始する。通信事業者はエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームとなり、同社が提供する認証アプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」を介して、Wi-Fiサービスを利用できる。サービスの利用時間は1回当たり3時間で、回数の制限はない。SSIDは、都営地下鉄の駅が「Toei_Subway_Free_Wi-Fi」、東京メトロの駅が「Metro_Free_Wi-Fi」。サービスを利用できる駅には以下のポスターが掲示される。なお、東京メトロは独自のスマートフォンアプリ「MANTA」を介して、東京メトロ駅構内無線LANスポット内で無料インターネット接続サービスを提供してきたが、11月30日をもって、MANTAによるサービスをすべて終了する。
2014年11月26日2020年のオリンピック・パラリンピックを招致する“TOKYO”。世界の巨大都市の中で、東京だけが経験してきた歴史がある。100年の間に震災と戦争によって2度焼け野原となり、そこから不死鳥のように蘇った不屈の歩みだ。NHKでは10月19日(日)、東京を撮影した白黒フィルムを世界中から収集、フランスのプロダクションと協力して現実にできるだけ近い色彩の復元に挑んだNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~」(総合テレビ)を放送する。本番組で描かれるのは、「関東大震災前の東京/明治・大正」(1902~1923)、「関東大震災」(1923)、「震災復興・モダン都市」(1924~1937)、「昭和の戦争」(1937~1945)、「占領・戦後復興」(1946~)の5つの時代で綴る、東京の100年だ。その激動の歩みをタイムトラベルのような感覚で追体験できる。色を取り戻した映像からは、2度の崩壊のすさまじさ、そこから立ち上がった庶民の喜怒哀楽など、リアルな歴史の手触りが生々しく伝えられる。何故フルカラー化にこだわったのか?戦火の恐怖も、復興の活気も、子どもたちの笑顔も、そこには色付いた世界でしか伝えられないものがあるからだ。今回、カラー化にあたりNHKが手を組んだのは、2つの世界大戦の映像をカラー化したシリーズ「アポカリプス」で世界に衝撃を与えたフランスのCC&C社。最新のテクノロジーに加え、国内外の専門家100人以上と綿密な時代考証を行い、色の特定をおこなっていったそうだ。長く色彩の再現に取り組んできたフランソワ・モンペリエ氏は、色彩の再現について「実際に仕上げてみなければ自然に再現できるかはわかりません。それがもっとも難しいところです。集めた全ての色を一つの映像の中に溶け込ませて一貫性のある自然なものにしなければならないのです」と語る。写真のように止まっているものではなく、そこに動きが加わるだけで、その作業がいかに高度な技術であるかは想像に難くない。そして、その色は想像ではなく、膨大な資料群から紐解かれた当時の“生”の色だ。炎上する日比谷の帝国劇場、銀座の夜に煌めくネオンライト、戦車部隊のパレード、1945年8月15日に流れた敗戦を告げる玉音放送に放心する人々、そして1959年、五輪マークの隣で揺れる「東京オリンピック招致決定」の文字と歓喜する人々。海の向こうからやってくる人々に「お・も・て・な・し」をする前に、日本が歩んできたその姿を今一度、その目で確かめてみてはいかがだろうか?NHKスペシャル「カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~」は10月19日(日)午後9:00~10:13、総合テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日都市再生機構および東京地下鉄は14日、東京メトロ日比谷線霞ヶ関~神谷町間の新駅整備について発表した。2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでの供用開始をめざし、最終完成は2022年度を予定している。10月10日の「特定都市再生緊急整備地域 東京都心・臨海地域に関する都市再生緊急整備協議会」にて、「環状第二号線新橋・虎ノ門周辺地区整備計画」が決定され、生活環境を備えた国際的なビジネス・交流拠点の整備と交通結節機能の強化が行われることに。この整備計画において、都市再生機構(UR都市機構)は虎ノ門地区拠点整備事業とともに、「(仮称)地下鉄日比谷線新駅整備事業」の実施主体と位置づけられた。東京メトロは新駅の設計・工事を受託し、供用開始後の運営管理も行う。今回の発表では、「虎ノ門ヒルズ」の西側、桜田通りの虎ノ門二丁目交差点から虎ノ門三丁目交差点付近に日比谷線新駅の整備位置が示されている。新駅整備の実施期間は2014~2022年度の予定。今後、関係機関や周辺の都市開発との連携・調整を図りつつ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会までの供用開始をめざし、「大会会場等への交通結節機能の強化に貢献してまいります」とのことだ。
2014年10月14日CEATEC JAPAN 2014、NTTドコモのブースでは、東京オリンピック前に商用サービス開始を目標とした5Gの動向を大きく扱っていた。「5G」は、LTE Advance(4G)の次世代とされている移動通信システムの仮称だ。2014年はより具体的になったロードマップと、他社とともに取り組んでいる技術の一端を紹介していた。202x年では、移動通信に求められる速度が2010年の1,000倍と見積もられており、現在までの移動通信技術では達成できない。また、周波数の割り当て問題もあり、現在のような2GHz程度の周波数帯だけでは、これ以上の周波数割り当ては難しい。そこで5Gでは、高い周波数と低い周波数を組み合わせ、低い周波数で広いエリア(マクロセル)を確保する。一方、高い周波数を使うことによって、多数の端末が集中するエリアにおいても、個々の機器に広い通信帯域を割り当てる近距離専用のマイクロセルを組み合わせる。さらに、複数のアンテナを使用するMIMOを積極的に利用し、データ転送速度の向上を目指す。ステージ上では、ルーセント、富士通、NEC、エリクソン、サムソン、ノキアの6社と共同で実験を開始したことや、各社との役割分担について解説していた。2013年のCEATEC JAPANではコンセプト展示のみだったが、今年はより具体的に5Gの計画が動き出した様子が感じ取れた。
2014年10月11日