朝井リョウによるベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え岸善幸監督が映画化した『正欲』が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されワールドプレミア上映されることが決定。キャスト陣5人のコメントと新場面写真が解禁された。原作小説は、家庭環境、性的指向、容姿、様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語。これをある種のラブストーリーとして、『あゝ、荒野』『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦が映画化した。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。この度の出品決定に際し、本作メインキャスト陣からコメントが到着。さらに、豪華キャスト陣の出演シーンを写し出した新たな場面写真も解禁。家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣さん)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子。ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣さん)は何かをこらえるようにうつむき、佳道(磯村さん)は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようだ。ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤さん)にイベント出演依頼をする神戸(東野さん)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子どもたちと由美、右近(鈴木康介)。目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩る様々な登場人物たちの気になる場面写真が到着している。キャストからのコメント◆稲垣吾郎観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。◆新垣結衣問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。◆磯村勇斗観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。◆佐藤寛太善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。◆東野絢香完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月27日第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のラインナップ発表会見が9月27日、都内で行われ、今年のフェスティバル・ナビゲーターに就任した安藤桃子監督、コンペティション部門に日本から選出された小辻陽平監督(『曖昧な楽園』)、富名哲也監督(『わたくしどもは。』)が出席した。安藤監督は「映画は、我々の未来と人生を導いてくれるメディア」だと力説し、「技術的にどんどん発展、進化し、いつでもどこでも映画が観られる時代だからこそ、変わらない本質が際立つと思うし、映画はより原点回帰すると思う。各国から東京にいらっしゃるゲストの皆さんと、いまの世の中、そしてこの先、どこに向かいたいのかを直接語り合いたい」と意気込みを語った。今年のコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。小辻監督は「国内外のすばらしい映画が集まる、日本を代表する映画祭。自分にとっては、雲の上の存在で、まさか参加できるとは」と感激しきり。『曖昧な楽園』はSF映画のような雰囲気をまとい、生と死をめぐるふたつの物語を描き出す167分の大作で「物語を収束させるのではなく、実際の人生と同じく、複雑で漠然とした感覚で映画を作れたらと思った」と着想についてコメント。「大きな舞台で、作品に関わってくれたスタッフ、キャストをより多くの人に知っていただければ」と国際舞台でのお披露目に期待を寄せた。富名監督の『わたくしどもは。』は、記憶をなくした女性(小松菜奈)が、同じく記憶を持たない男(松田龍平)と出会い、恋に落ちる幻想的なラブストーリー。新潟県・佐渡島で撮影した本作について「土地から得たインスピレーションから映画を撮った。俳優陣は豪華だが、撮影そのものの規模は小さな作品なので、この機会にワールドプレミアで、皆さんに見てもらえれば」とアピールしていた。第36回東京国際映画祭は、10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。オープニング作品は、ヴェンダース監督の最新作で、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』、クロージング作品は、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』が上映される。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)をはじめ、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(タイカ・ワイティティ監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインナップされた。また、小津安二郎生誕120年を記念した大規模な特集上映や関連イベント、「Nippon Cinema Now」部門で精力的に作品を発表し続けている城定秀夫監督の特集、昨年までのジャパニーズ・アニメーション部門からコンセプトを新たに再スタートするアニメーション部門など、多彩なプログラムが企画されている。なお、関連イベントとして、10月28日(土)~10月30日(月)、丸ビルホールにて「丸の内映画祭」の開催も決定した。記念すべき第1回は、ヴェンダース監督にフォーカスし、その代名詞とも言えるロードムービーや、珠玉のドキュメンタリーの他、ヴェンダース監督が敬愛してやまない小津安二郎監督との関わりをドイツの研究者が解説するスペシャル講義も企画。また、次世代に反響し続けるヴェンダース映画の魅力を、新鋭の映画監督が語りつくすイベントも開催される。併せて、日本映画企画として「今泉力哉監督 創作の秘密を語る」として、今泉監督の『ちひろさん』と橋口亮輔監督の『ハッシュ!』が2本立て上映される。■開催情報「第35回東京国際映画祭」期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷、有楽町、銀座地区で開催公式サイト()オープニング作品:『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)クロージング作品:『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)「TIFFCOM2023」期間:10月25日(水)~10月27日(金)公式サイト()会場:東京都立産業貿易センター浜松町館「第1回丸の内映画祭」期間:10月28日(土)~10月30日(月)会場:丸ビルホール
2023年09月27日莉子、筧美和子、中島歩、綱啓永、みらんが共演する最新群像劇『違う惑星の変な恋人』の劇場公開日が2024年1月26日(金)に決定し、ポスタービジュアルと特報が到着。第36回東京国際映画祭<アジアの未来部門>に正式出品されることが分かった。監督・脚本は、今泉力哉以降の新世代恋愛群像の旗手とされる木村聡志監督。インディーズ映画では異例の199分に及ぶ傑作恋愛群像劇『恋愛依存症の女』が池袋シネマ・ロサの動員記録を達成。その後、感動シネマアワードの企画コンペグランプリを受賞した『階段の先には踊り場がある』で商業デビューを果たした。主演は、映画『女子高生に殺されたい』、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」など話題作への出演が続く莉子。そのほか、ドラマ・映画・舞台で注目を集める筧美和子、『偶然と想像』『愛なのに』『よだかの片想い』と話題作への出演が相次ぐ中島歩、「君の花になる」「ばらかもん」の綱啓永、『愛なのに』で主題歌を担当していたシンガーソングライター・みらんという異色メンバーが、こんがらがった恋愛群像を紡ぐ。劇場公開に加え、10月23日(月)より開催される第36回東京国際映画祭<アジアの未来部門>に正式出品。当部門は、長編3本目までのアジア(日本・中東を含む)の新鋭監督の作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門となる。併せて、主要キャスト5人と木村監督からの喜びのコメントも到着している。主要キャスト&監督よりコメント莉子(むっちゃん役)約1年前寒い時期に撮影したこの作品が、無事に公開されるということで嬉しい気持ちでいっぱいです。台本を読み返した回数分、異なった見方ができ、観れば観るほど味が出てくる素敵な作品になっていると思います。是非、『違う惑星の変な恋人』独自の世界観をお楽しみください!筧美和子(グリコ役)東京国際映画祭でこの映画をみなさんに観ていただけること嬉しく思います。4人の男女の会話劇ですが、本当によく喋りました。木村監督のめんどくさいところがぎゅっと詰まっています。でもそんな映画が好きだし、こだわりぬいてくれたことに感謝しかないです。人と人との間の"なんか"がちゃんと"なんか"として詰まっていると思います。是非楽しんでいただけたら嬉しいです。中島歩(ベンジー役)木村監督とは出会うべくして出会ったと思っています。彼の書いた馬鹿馬鹿しくて最高の台詞をフルスイングで演じました。映画館へ行き、ポップコーン片手に観て、終わったらあーだこーだと言いたい放題言ってくれたら嬉しいです。綱啓永(モー役)『違う惑星の変な恋人』にて、モー役を務めさせていただきました綱啓永です。モーは筧美和子さん演じるグリコの元カレで、凄まじく変な人です。変人です。会話劇で構成されていて、台本を読んでいて面白くてすごく興奮しました。セリフの殴り合いのような作品は僕自身初めてで、遊び心を加えながら楽しくモーを演じさせていただきました。違った一面を見せられるかなと思っています。それぞれの恋が複雑に絡みあっていく物語で、とても面白い作品になってますので是非劇場でご覧ください!みらん(ナカヤマシューコ役)好きでも嫌いでも、おかしくても、どれだけおもしろくなくても、どれだけふつうでも、愛おしく思わせたもん勝ち!みたいなところ、恋愛にはあって。みんながみんな、一生懸命です。誰かを知ることで自分を知りたいから、歩み寄れる会話がいくつもあるなと思います。是非楽しんでください。木村聡志監督歴史と伝統がある東京国際映画祭という大きな舞台に立てることをとても光栄に思います。また昔から大好きな新宿武蔵野館という劇場がメイン館に決定したことに喜びと感動を覚えます。大谷翔平やメッシなどの際立った才能を持つ人のことを敬意を込めて「違う惑星からやって来た」なんて形容することがあるかと思います。僕自身は地球人の中でも極めて凡人の部類に入る退屈な人間ですが『違う惑星の変な恋人』は違う惑星からやって来た生物達が作った映画だと言っても決して誇張ではない素晴らしい作品になったと思います。多くの人といくつかの惑星で永遠に愛される映画になれば嬉しいです。『違う惑星の変な恋人』は2024年1月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月27日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が共演する映画『正欲』(11月10日公開)が、「第36回東京国際映画祭」(10月23日~11月1日)のコンペティション部門に正式出品されることが27日、明らかになった。朝井リョウ氏による小説『正欲』を、監督・岸善幸氏、脚本・港岳彦氏で映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして描く。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。このたび、「第36回東京国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品されることが決定。同映画祭が『正欲』のワールドプレミアとなる。出品決定に際し、メインキャスト陣からコメントが到着。稲垣は「観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画」、新垣は「自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品」と述べ、磯村、佐藤、東野もそれぞれコメントで寄せている。さらに、新たな場面写真も公開。家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子で。ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣)は何かをこらえるようにうつむき、佳道は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようだ。ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤)にイベント出演依頼をする神戸(東野)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子供たちと由美、右近(鈴木康介)、目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩るさまざまな登場人物たちの気になる場面写真が到着した。○■稲垣吾郎観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。○■新垣結衣問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。○■磯村勇斗観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。○■佐藤寛太善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。○■東野絢香完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
2023年09月27日小松菜奈と松田龍平がW主演、ベルリンやヴェネチアなどで認められた富名哲也監督・脚本の映画『わたくしどもは。』が第36回東京国際映画祭コンペティション部門に公式出品決定。2024年に劇場公開されることも決定し、場面写真・ティザーポスター・特報が一挙解禁された。本作は、ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト「Biennale College Cinema 2018-2019」において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画。香港国際映画祭、昨年の東京国際映画祭など多くの国際映画祭でも映画化の期待と注目を浴びており、企画から5年の月日を経て、10月23日(月)に開幕を迎える東京国際映画祭のコンペティション部門公式出品作品として念願のワールドプレミアを迎える。江戸時代、無宿人と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が内地から佐渡島に連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた結果、多くの方が命を落とした。佐渡島を訪れた富名監督は、この金山跡地の片隅にひっそり佇む墓地、“無宿人の墓”の存在から本作の着想を得たという。戸籍のない“無国籍者"は、遠い過去の出来事ではなく、日本そして世界的にも増加し現在の問題となっている。「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」と監督。さらに続けて、「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」と作品への強い思いと着想を得た瞬間について語った。富名監督は、英国ロンドンフィルムスクールで映画を学んだ後、2013年、短編『終点、お化け煙突まえ。』(主演:岸井ゆきの)を監督・脚本し、第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門を始め、第8回JOGJA-NETPAC Asian Film Festivalの短編部門ではグランプリを受賞、世界10か国以上の国際映画祭に招待され上映された。2018年、続く長編初監督作品『Blue Wind Blows』(内田也哉子・内田裕也 父娘初共演)は、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門正式招待されたのを皮切りにサンパウロ国際映画祭ほか、台湾、インドネシア、スペイン、ポーランド、オーストラリアの映画祭などで上映。主演に小松さんと松田さんを迎えた本作が待望の長編監督第2作となる。監督・脚本の富名哲也は、「叶わぬ恋をした悲運の男女のその後を描いています。二人は“彷徨える魂”として、生きているのか死んでいるのかわからないままこの世を漂い続けているのです。そんな現実離れした物語の難しい人物像を、主演の二人である小松菜奈さんと松田龍平さんが圧倒的な存在感でこの映画に説得性をもたらしてくれました」とコメント。「私のプロデューサーでもある妻(畠中美奈)と製作した本映画の独特で不思議な世界観を、劇場で多くの人に体感して頂けたらと思っています」と寄せている。【あらすじ】舞台は佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく…。『わたくしどもは。』は2024年、公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月27日11月10日(金) に公開される映画『正欲』が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。原作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説。家庭環境、性的指向、容姿など“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化される。第36回東京国際映画祭は10月23日(月) から11月1日(水) に開催。本映画祭が『正欲』のワールドプレミアとなる。今回の出品決定に際し、主人公の検察官・寺井啓喜役を演じた稲垣吾郎は、「観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画」とコメント。また、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役を演じた新垣結衣は「自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品」と、あらためて完成した本作への思いを語っている。併せて本作の新たな場面写真が公開となった。■稲垣吾郎 コメント全文観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。■新垣結衣 コメント全文問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。■磯村勇斗 コメント全文観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が“何か”を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。■佐藤寛太 コメント全文善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。■東野絢香 コメント全文完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。<作品情報>映画『正欲』11月10日(金) 公開(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年09月27日第76回カンヌ国際映画祭Acid部門選出、アヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門で最高賞クリスタルを受賞した映画『リンダはチキンがたべたい!』(原題『Chicken for Linda!』)が、2024年日本公開決定。第36回東京国際映画祭アニメーション部門にてジャパンプレミア、第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭コンペティション長編部門にも選出された。本作は、『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』で、その独特な映像スタイルが日本でも注目されたセバスチャン・ローデンバックと、N.Y.インディーズ映画界のハル・ハートリー監督作品でお馴染みのルーマニアのエリナ・レーヴェンソンを追った実写映画『Simple Woman』(原題)を手掛けたキアラ・マルタの夫婦による共同監督作品。フランスのとある団地でのストライキの日を舞台に、かつて父が作ってくれたチキン料理をどうしてもたべたい8才の少女リンダと料理が苦手な母ポレット、ニワトリをめぐるふたりの騒動に巻き込まれる街の人びとを描いたコメディ。美しい線と色が躍動するアニメーションならではの生き生きとした喜びに満ちた唯一無二の映像、はつらつとした生命力いっぱいのチャーミングなキャラクターたち、いまは亡き父(夫)をめぐるエモーション――。アヌシーの観客を虜にした珠玉のスラップスティックコメディが日本に上陸する。『リンダはチキンがたべたい!』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:リンダはチキンがたべたい! 2024年、全国にて公開©2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma
2023年09月25日公益社団法人日本芸能実演家団体協議会[芸団協]、東京アート&ライブシティ構想実行委員会主催、『銀座の画廊を巡るスタンプラリー』が2023年9月22日(金)~10月14日(土)に開催されます。銀座の画廊を巡り、抽選で「東京国際映画祭」開会式招待券や銀座銘菓など素敵なプレゼントがもらえるスタンプラリーです。公式サイト 銀座に集まる日本画、洋画、現代美術の画廊を巡りませんか。会期中の10月7日(土)には、人気の鑑賞ツアー(要事前予約)もあり、秋の銀座でじっくりとアートを味わう企画です。スタンプラリー参加者には画廊紹介冊子「Ginza Galleries Guide Book」を配布します。集めたスタンプの数によって、抽選で「東京国際映画祭」開会式招待券などをプレゼント。【参加画廊】門司ファインアートギャラリー、永井画廊、ギャラリー上田、資生堂ギャラリー、東京画廊+BTAP創英ギャラリー、泰明画廊、ギャルリーためなが、ギンザ・グラフィック・ギャラリー花田美術 銀座店、万葉洞、つかう たのしむ +NOTION、ぎゃらりい秋華洞、至峰堂画廊 銀座店銀座・ジャンセンギャラリー、瞬生画廊、銀座美術、銀座 黒田陶苑アネックス、銀座柳画廊日動画廊、相模屋美術店、靖山画廊、SASAI FINE ARTS、TomuraLee、柴田悦子画廊ギャラリーゴトウ、ギャラリー新居東京公式サイト: プレゼント詳細<スタンプ3個>松崎煎餅大江戸松崎 顔見世(2名様)公式サイト: 銀座萬年堂羊羹製百果(2名様)公式サイト: 銀座千疋屋銀座ゼリー(2名様)公式サイト: ※画像はイメージです<スタンプ6個>第36回東京国際映画祭開会式招待券(5組10名様)開催日時:10月23日(月)夕方頃開始※決定次第公式HPにて告知会場:東京宝塚劇場(東京都千代田区有楽町1-1-3)公式サイト: 『能楽体感、銀座スタイル』招待券(3組6名様)公演日時:11月9日(木) 19:00開演会場:観世能楽堂(東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 地下3階)出演:観世 三郎太/山階 彌右衛門/武田 宗典/野々 すみ花ほか公式サイト: 『天鼓I love music』招待券(3組6名様)公演日時:2024年1月25日(木)19:00開演会場:王子ホール(東京都中央区銀座4-7-5)出演:篠崎”まろ”文紀/武田 宗典ほか公式サイト: イベント概要※開廊日・開廊時間は各画廊によって異なります。参加費:無料【スタンプラリー台紙の配布先】・各参加ギャラリー・TKTS 銀座(東京都中央区銀座5丁目1先 銀座ファイブ1F)・Ginfo(東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座1F 数寄屋橋公園側)・中央区観光情報センター(東京都中央区京橋2丁目2番1号「京橋エドグラン」内地下1階及び1階の一部)<事業実施>主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会[芸団協]、東京アート&ライブシティ構想実行委員会助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業 (アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会事業名: JAPAN LIVE YELL project、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】後援:中央区/中央区教育委員会/一般社団法人中央区観光協会/全銀座会協力:銀座ギャラリーズ企画・運営:ロングランプランニング株式会社TOKYO ART&LIVE Cityとは世界に環たる文化芸術集積都市である東京。日比谷、銀座、上野、渋谷、新宿など、地域ごとに特徴をもって発展を遂げてきました。東京の文化の魅力を発信できる拠点として日比谷・銀座エリアを強化し、伝統文化を織り交ぜた様々なジャンルの催しを開催することで、誰もが気軽に芸術文化を楽しめるプログラムを展開し、地域における多様な文化芸術資源の魅力を世界に発信します。日比谷・銀座地区の多様で魅力溢れる芸術集積、67拠点が連携し立ち上げた「東京アート&ライブシティ構想実行委員会」(事務局:芸団協)はこれまで、東京が世界総合都市ランキング、文化・交流面での一位を目指すことに貢献するため、文化芸術拠点・団体の連携による“面”としての文化芸術の発信を進めてきました。当コンセプトをモデルとし、大阪ミナミでも、文化による街の活性化の新たな取り組みがスタートするなど、東京を越えた波及力を見せています。TOKYO ART & LIVE CITY X(旧Twitter) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月22日10月23日(月)~11月1日(水)にて開催となる第36回東京国際映画祭の予告編が解禁。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画大作の最新作を含むガラ・セレクション部門全14作品が決定した。オープニング作品は『PERFECT DAYS』、クロージング作品は『ゴジラ-1.0』。そのほか、ヴェネチア国際映画祭やトロント国際映画祭で大きな話題を巻き起こした、サーチライト・ピクチャーズ提供の3作品が決定。まず、『哀れなるものたち』(2024年1月26日公開)はジャパンプレミア。『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結して描く、映画史上最も大胆で、空前絶後の感動に満ちた待望の最新作。先日開催された第80回ヴェネチア国際映画祭で最高賞である金獅子賞を受賞し、早くもアカデミー賞最有力候補として話題沸騰中。なお、日本での劇場公開同様、オリジナル無修正R18+バージョンで上映する。タイカ・ワイティティ監督が、第92回アカデミー賞脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』以来、サーチライト・ピクチャーズと2度目のタッグを組んだ最新作『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(2024年2月23日公開)はアジアン・プレミア。2014年に『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』としてドキュメンタリー映画化もされた奇跡の実話をベースに、『ソー:ラブ&サンダー』などのハリウッド大作から『ジョジョ・ラビット』といったセンスとユーモアにあふれた心打つ感動作まで幅広く手掛けるワイティティが監督・脚本を務め、独自の世界観とユーモアを盛り込みつつ描く。マイケル・ファスベンダーが主演。アンドリュー・ヘイ監督作『異人たち』(2024年春公開)も本映画祭でアジア初上映。日本を代表する名脚本家・作家、山田太一が1987年に発表した長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)を、『荒野にて』『さざなみ』が世界で絶賛されたアンドリュー・ヘイ監督の手により再映画化。テルライド映画祭でのワールドプレミア以降、絶賛の声に溢れ、「テルライド映画祭で最も成功した映画」「本年度アカデミー賞に絡むこと間違いなし」といった声が早くも上がっている。さらに、北野武監督の『首』、三池崇史監督の『怪物の木こり』、塚本晋也監督の『ほかげ』など日本作品を含め、「ガラ・セレクション」部門全14本中11本の映像が予告編には収められている。また、今年のFUJI ROCK FESTIVAL ’23でも圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせた「TESTSET」(砂原良徳×LEO今井×白根賢一×永井聖一)の楽曲「Japanalog」が“第36回東京国際映画祭フェスティバルソング”として起用が決定。全編英語詞でロック、テクノ、ファンクの要素を孕んだジャンルレスなディスコチューンは日本発のオリジナルスタイルともいえ、東京国際映画祭の目指す方向とも合致していることから今回フェスティバルソングとして選出された。「TESTSET」(LEO今井)は「我々TESTSETの『Japanalog』という曲も、映画の世界を通して誰かの想像力に突き刺さされば嬉しい限りです」とコメントを寄せている。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ネクスト・ゴール・ウィンズ 2024年2月23日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.異人たち 2024年、公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月22日10月23日(月) から11月1日(水) に開催される第36回東京国際映画祭の予告編が公開された。今回の約60秒の予告には、オープニング作品の『PERFECT DAYS』とクロージング作品の『ゴジラ-1.0』のほかに、世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画大作の最新作などを上映する「ガラ・セレクション」部門の全14本中11本の映像が含まれている。また予告編には、TESTSET(砂原良徳×LEO今井×白根賢一×永井聖一)の楽曲「Japanalog」が本映画祭のフェスティバルソングとして使用されている。全編英語詞でロック、テクノ、ファンクの要素を孕んだジャンルレスなディスコチューンは、日本発のオリジナルスタイルともいえ、東京国際映画祭の目指す方向とも合致していることから、今回フェスティバルソングとして選ばれたという。なお予告編は、本日9月22日(金) より都内近郊の各劇場でも上映される。■LEO今井(TESTSET)コメント音楽の世界に憧れる前から、映画の世界に憧れていました。今となっては、新しい音楽情報を追っかけるよりも、映画のサウンドラックを通して新たに好きな曲やアーティストに出会う事の方が多いです。我々TESTSETの「Japanalog」という曲も、映画の世界を通して誰かの想像力に突き刺されば嬉しい限りです。第36回東京国際映画祭 予告編<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年09月22日第36回東京国際映画祭が、10月23日(月) から11月1日(水) に開催される。このたび、目玉企画として実施される映画監督・小津安二郎の生誕120年を記念した特集上映とイベントの詳細が発表された。2023年は小津の生誕120年、没後60年にあたる。今回の特集上映は、新たにデジタル修復した多くの作品が初公開されるほか、国立映画アーカイブでの小津安二郎監督週間(10月24日(火) ~29日(日))のフィルム上映と合わせるとほぼ全ての小津作品が網羅される大々的な内容となる。また、世界的に活躍する映画監督を招き、それぞれの視点から小津を考える国際シンポジウム「SHOULDERS OF GIANTS」を10月27日(金) に三越劇場で開催する。シンポジウムは、冒頭にヴィム・ヴェンダースによる小津へのオマージュ(讃辞)に続き、『お早よう デジタル修復版』を上映。その後、黒沢清、ジャ・ジャンクー、ケリー・ライカートといった映画監督が登壇し、小津作品をめぐるトークセッションが行われる。そのほか、この1年の日本映画を対象に特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」部門では、デビューから100本以上の作品を手がけ、昨年だけでも『愛なのに』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』などの話題作が立て続けに公開された城定秀夫監督を特集。さらに、昨年までのジャパニーズ・アニメーション部門は、アニメーション部門として今年からコンセプトも新たに再スタート。まずひとつめの柱は「ビジョンの交差点」と題して海外での話題作も取り上げ、国内の最新作と合わせて9作品を上映。レトロスペクティブは「海外映画祭と監督」というテーマで、海外映画祭で賞に輝いた監督の作品を3作品上映する。各企画の詳細は東京国際映画祭の公式サイトでチェックを。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年09月20日映画『ゴジラ-1.0』(ごじらまいなすわん)の最新予告映像が公開され、SNSで話題となっている。「第36回東京国際映画祭」のクロージング作品にも決定した本作は、『シン・ゴジラ』に続く日本のゴジラ作品30作品目という節目の作品。ゴジラの大ファンだという山崎貴が監督を務める。公開された最新予告編は、町中を人々が逃げ狂うシーンからスタート。そして、ゴジラが町を壊しながら闊歩する迫力のシーン、神木隆之介、浜辺美波らの姿も見られる。SNSでは「まさかの神木隆之介出演!?」、「キャスト豪華」、「予告見てるだけでワクワクが止まらない」、「これは…期待できる…」、「エフェクト周りクオリティー超高い!これは絶対劇場で観ないと!」、「ゴジラが普通に一般人を踏み潰すのかなり衝撃的」などの声と共に、今回の映像公開には海外からの「待ちきれない」という声も多く上がっている。なお、神木さんが敷島浩一役、浜辺さんが大石典子役で出演しているほか、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介が本作に参加している。『ゴジラ-1.0』は11月3日(金)より全国東宝系にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年09月04日第35回東京国際映画祭にて主要3部門を獲得したスペイン・フランス合作映画『ザ・ビースト(英題)』が、邦題『理想郷』として、11月3日(金・祝)より公開されることが決定。ティザービジュアルと場面写真が解禁された。フランス人夫婦アントワーヌとオルガはスローライフに夢を抱き、緑豊かな山岳地帯スペイン・ガリシア地方の小さな村に移住する。しかし、地元で生まれ育った村人たちは慢性的な貧困問題を抱えており、穏やかな暮らしとは言えない生活をおくっている。隣人兄弟シャンとロレンソは新参者であるフランス人夫婦を歓迎しておらず、嫌がらせをするようになっていく。その後、兄弟の攻撃はエスカレート。夫婦が大事に育てていた農作物をダメにしてしまうなど、嫌がらせの範疇を超えていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり、村人と夫婦の意見が対立。敵対関係が激化していき…。本作は、2010年の発覚から裁判が終わるまでの8年間、多くの新聞が報道するなど、スペイン全土に激震が走った実際の事件をベースに映画化した。サム・ペキンパー監督の『わらの犬』(71)を彷彿とさせる“田舎と都会の対立”という題材ながら、本作は人間の暗部に潜む、独りよがりな思考、憎悪、凶暴性に深く迫る心理スリラーとなっている。本作が最優秀作品賞にあたる東京グランプリ(東京都知事賞)のほか、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の第35回東京国際映画祭で主要3冠を獲得。審査委員長を務めたジュリー・テイモア(演劇・オペラ演出家、映画監督)は、「格差、外国人排斥、都市と農村の隔たりなどを重層的に表現した並はずれた傑作」と絶賛。同映画祭史上、グランプリと最優秀男優賞をダブル受賞したのは大ヒット作『最強のふたり』(11)以来の快挙となった。また、第37回ゴヤ賞で最優秀映画賞、最優秀監督賞など主要9部門受賞し、スペインにて2022年に公開された独立映画の興行収入1位を獲得。その後も、第48回セザール賞最優秀外国映画賞をはじめ、世界で56の賞を獲得(2023.8.25時点)するなど好評を博した。さらにフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴは、“今年観た中で最も強烈な映画でした”と本作を高く評価している。監督・脚本を務めたのは、ヴェネチア国際映画祭で高く評価された前作『おもかげ』(19)でスペインの新たな才能として名を知らしめた、新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン。本作は2部構成となっており、主人公夫婦の夫が主となる第1部で、観客はガリシアの村に引き込まれるようなスリラーとしての緊張感を体験することになる。また、妻が主となる第2部での展開により、本作が実はラブストーリーであることが提示される。計算しつくされた様々な対比、伏線、そしてカメラワークなど、ソロゴイェン監督による演出手腕が光っている。主演のひとり、夫アントワーヌを演じるのは、『ジュリアン』(17)、『悪なき殺人』(19)、『苦い涙』(22)などで観客に強烈な印象を残した怪優ドゥニ・メノーシェ。妻オルガは、『私は確信する』(18)、『ヴィーガンズ・ハム』(21)、『シャーク・ド・フランス』(22)など、コメディからシリアスまでこなす実力派俳優マリナ・フォイスが務める。この度解禁されたティザービジュアルは、大自然に囲まれた美しい場所で仲睦まじく微笑み合う夫婦の姿をセンターに捉えたもの。しかし、“理想だと思った その土地は地獄でした”という刺激的なコピーが目に入る。また、少しくすんだ色が全体を包んでおり、空を覆う雲がこの先のふたりに起きる出来事を暗示しているかのような不穏感を醸し出すビジュアルとなっている。併せて場面写真も解禁。大事な畑で緊迫した表情を浮かべる夫婦の姿と、ふたりと大きく関わるある人物の覚悟に満ちた表情を捉えている。『理想郷』は11月3日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月30日10月23日(月) から11月1日(水) に開催される第36回東京国際映画祭のオープニング作品が『PERFECT DAYS』、クロージング作品が『ゴジラ-1.0』に決定した。今年のカンヌ国際映画祭で主演の役所広司に最優秀男優賞をもたらした『PERFECT DAYS』は、東京・渋谷でトイレ清掃員として働く主人公・平山の、日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぐ作品。メガホンを取ったヴィム・ヴェンダース監督は、カンヌ国際映画祭で役所が最優秀男優賞を受賞した際、「役所広司は僕の笠智衆だ」と絶賛している。そして、監督・脚本・VFXを山崎貴が務めたゴジラ70周年記念作品『ゴジラ-1.0』は、戦後すべてを失った日本を舞台に、日本を絶望的な状況に叩き落とすゴジラの姿が描かれる。なお『ゴジラ-1.0』は、公開前唯一となる一般向けの世界最速上映としてラインナップされている。■ヴィム・ヴェンダース監督 コメント今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。そこで私の『PERFECT DAYS』がオープニング上映されるというのはこれ以上ない誇りです。■市山尚三プログラミング・ディレクター コメント(『PERFECT DAYS』について)『PERFECT DAYS』がワールド・プレミア上映されたのは5月25日、カンヌ映画祭も終盤に差し掛かり佳境を迎えようとしていた頃でした。公式上映が終わった後、映画を観た人々が一様に幸福そうな表情で感想を話していたことをよく覚えています。まさに映画祭の空気が一変した瞬間でした。世界から集まった映画のプロフェッショナルたちの感情をそこまで動かしたこの作品をオープニング作品として映画祭の観客の皆様にお届けできることは、プログラミング・ディレクターとして大きな喜びです。■山崎貴監督 コメントかつて東京国際映画祭といえばゴジラ初お披露目の場所でした。公開前、たった一度だけと決まった一般上映をその伝統ある映画祭で行えるというのは運命を感じますし、とても光栄なことだと思っています。■市山尚三プログラミング・ディレクター コメント(『ゴジラ-1.0』について)『ゴジラ-1.0』は初代ゴジラに当時の製作者たちが込めた精神を引き継ぎつつ、様々な点において山崎監督の果敢なチャレンジが見て取れる素晴らしい作品です。この作品を世界に先駆けてクロージング作品として東京国際映画祭で上映できることは大きな喜びです。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年08月30日10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭で、映画祭の顔となるオープニング作品とクロージング作品が決定した。オープニングを飾るのは、今年のカンヌ国際映画祭で主演の役所広司に最優秀男優賞をもたらした『PERFECT DAYS』(監督:ヴィム・ヴェンダース)。カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した際に、ヴィム・ヴェンダース監督が「役所広司は僕の笠智衆だ」と絶賛した本作はアジアプレミアとして東京国際映画祭の開幕を盛り上げる。この知らせを受け、ヴィム・ヴェンダース監督は「今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。そこで私の『PERFECT DAYS』がオープニング上映されるというのはこれ以上ない誇りです」とコメント。また、映画祭の市山尚三プログラミング・ディレクターは、「『PERFECT DAYS』がワールド・プレミア上映されたのは5月25日、カンヌ映画祭も終盤に差し掛かり佳境を迎えようとしていた頃でした。公式上映が終わった後、映画を観た人々が一様に幸福そうな表情で感想を話していたことをよく覚えています。まさに映画祭の空気が一変した瞬間でした。世界から集まった映画のプロフェッショナルたちの感情をそこまで動かしたこの作品をオープニング作品として映画祭の観客の皆様にお届けできることは、プログラミング・ディレクターとして大きな喜びです」とコメントを寄せている。そしてクロージング作品は『ゴジラ-1.0』(監督・脚本・VFX:山崎貴)。1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。ゴジラ70周年記念作品でもある本作が、公開前唯一の一般向けの世界最速上映として日本の映画祭の終幕にその咆哮をあげる。山崎貴監督は、「かつて東京国際映画祭といえばゴジラ初お披露目の場所でした。公開前、たった一度だけと決まった一般上映をその伝統ある映画祭で行えるというのは運命を感じますし、とても光栄なことだと思っています」と語る。市山プログラミング・ディレクターは、「初代ゴジラに当時の製作者たちが込めた精神を引き継ぎつつ、様々な点において山崎監督の果敢なチャレンジが見て取れる素晴らしい作品です。この作品を世界に先駆けてクロージング作品として東京国際映画祭で上映できることは大きな喜びです」と本作を称えている。『PERFECT DAYS』は12月22日(金)より全国にて公開。『ゴジラ-1.0』は11月3日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年08月30日10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭のポスタービジュアルが完成。また、映画祭のナビゲーターに、映画監督・安藤桃子が決定した。今年は本映画祭で生誕120年となる小津安二郎の特集を組むことがすでに発表されているが、ポスターはその小津監督の代表作の1つである『東京物語』にオマージュを捧げるようなイメージ。現代の東京(撮影場所は東京駅近くのKITTE丸の内の屋上庭園)を舞台に、『東京物語』の中の笠智衆と原節子のように、親子で奥田瑛二と安藤桃子を撮り下ろし。ビジュアル監修は昨年同様コシノジュンコさんとなり、東京都近郊の映画館で8月18日(金)から掲出予定となっている。そして、安藤さんは本映画祭の「アンバサダー」改め、「ナビゲーター」としてに就任決定。これまで「アンバサダー」という形で俳優・女優の方々に歴任してきたが、今年は映画祭をより楽しんで頂くための案内人として、映画監督であり、高知で映画館の代表も務め、自身で映画祭も企画するなど様々な形で映画にコミットしている安藤さんに「ナビゲーター」として立ってもらうこととなった。■安藤桃子(映画監督)コメント争いも限界もなく、どんな存在にも光を当て、時間も空間も飛び越えて、自由自在に生きられる世界。映画はあらゆる物語を具現化できる。映画は世界を変えられる。映画で世界が変わる。本当に、そうなんだと思っている。映画は人の心を映し出す。目に見えない風や小さな生き物たちも、すべてのイノチを映し出す。心の内にある、過去も未来も記憶し、記録する。2023年の今、私たちは何を見つめ、どこへ導かれるのだろう。映画祭は世界の羅針盤だ。いま、ここ、東京からまた、これまで東京国際映画祭ではその年ごとにテーマやポイント等を設定してきたが、今回のミッション(理念)も併せて発表された。東京国際映画祭ミッション(理念)この1年でスタッフ一同で意見を出し合い、「東京」「国際」「映画」「祭」をきちんと言葉通りに体現できるようにということで考えました。「映画の可能性」にはアート作品からエンタメ大作まで様々な作品が生み出される可能性、人生や文化、世界を変える可能性、過去の遺産の継承(旧作)・現在の多様性の享受(最新作)・未来の開拓(野心作)への可能性、など様々な思いを込め、「多様な世界」には国・人種・性別・民族・宗教・言語・価値観・世界観などの様々なボーダーを越えたもの、国外だけでなく国内も含み、製作者と観客のボーダーも越えたものといったことを意図し、映画の力で多種多様な世界をよりカラフルにしていけたらと思っております。そして、最終的にはお祭りとして楽しんで頂ければと思っています。なお、10月23日(月)のオープニングセレモニーに関しては、昨年同様東京宝塚劇場で行うほか、クロージングセレモニーはTOHOシネマズ 日比谷(スクリーン12)、会期中の上映劇場は昨年から加わった丸の内 TOEI、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ 日比谷の大型劇場に加え、ヒューリックホール東京が新たに加わり、このほかに角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテとなります。上映本数は昨年よりもさらに拡大する予定です。また、三井不動産、三菱地所といった日比谷・丸の内地区の有力企業ともより連携を深め、東京都、千代田区、中央区などの行政、全銀座会等の地元団体とも様々な協力体制を敷き、街ぐるみの映画祭となっていきます。東京国際映画祭はまだまだ進化を続けます。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年08月17日10月23日(月) から11月1日(水) に開催される第36回東京国際映画祭のポスターが公開された。今年生誕120周年を迎える小津安二郎の特集が組まれる本映画祭。ポスターは小津の代表作の1つである『東京物語』にオマージュを捧げるようなイメージで、現代の東京(撮影場所は東京駅近くのKITTE丸の内の屋上庭園)を舞台に、俳優の奥田瑛二、映画監督の安藤桃子親子を撮り下ろしたもので、8月18日(金) より東京近郊の映画館に掲出される。ビジュアル監修は昨年同様コシノジュンコが手がけた。また、本映画祭のナビゲーターを安藤が務めることが決定。これまでは“アンバサダー”という形で俳優・女優が就任していたが、今年は映画祭をより楽しんで頂くための案内人として、高知で映画館の代表を務め、自身で映画祭も企画するなど様々な形で映画にコミットしている安藤がナビゲーターを担当する。■安藤桃子 コメント(C)Takashi Kurokawa争いも限界もなく、どんな存在にも光を当て、時間も空間も飛び越えて、自由自在に生きられる世界。映画はあらゆる物語を具現化できる。映画は世界を変えられる。映画で世界が変わる。本当に、そうなんだと思っている。映画は人の心を映し出す。目に見えない風や小さな生き物たちも、すべてのイノチを映し出す。心の内にある、過去も未来も記憶し、記録する。2023年の今、私たちは何を見つめ、どこへ導かれるのだろう。映画祭は世界の羅針盤だ。いま、ここ、東京から。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年08月17日新進気鋭の女性監督シェン・ユー監督のデビュー作『兎たちの暴走』より60秒予告編が解禁された。実際に起きた事件を基に母と娘の悲劇を描く本作。第33回東京国際映画祭ワールドプレミア上映、第43回モスクワ国際映画祭で上映され話題を呼んだ。シェン・ユーは、若い頃から芸術への関心が高く、北京電影学院の監督科を卒業後、美術の仕事で映画業界に入り、NHKなどのドキュメンタリー撮影や監督、CMディレクターなど俳優以外の映画に関わる仕事を経験してきた。今回初監督をするにあたり、母と娘が娘の同級生を誘拐し殺害したという2011年の実際の事件から着想を得て本作の映画製作に取り組んだ。映画の冒頭は、主人公の高校生シュイ・チンとそのクラスメイトのマー・ユエユエが誘拐され、身代金を要求された父親2人と、シュイ・チンの母親チュー・ティンが警察署に駆け込む場面から始まる。母親チュー・ティンが車のトランクを開けた場面で、映画は事件が起きる前の街を出た母親チュー・ティンが黄色いスポーツカーに乗り娘の元に戻ってきたところへと時は巻き戻る。シェン・ユー監督の一番好きな映画作品は、ダニー・ボイルの『トレインスポッティング』で、好きな映画監督はポン・ジュノ、デヴィッド・フィンチャーだと言う。そんな監督だけあって、観客を映画の冒頭で一気に物語へと引き込む巧みな構成となっている。この度解禁となった60秒予告編では、離れ離れに生活してきた母と娘が、もう一度一緒に暮らす親子の生活を夢見て、犯罪に手を染めざるを得ない様子をサスペンスフルに映し出す。予告編やポスタービジュアルでも象徴的に描かれているように、本作では何度かトンネルが、人の生まれ変わる象徴として現れる。母親は過去に戻り過ちを改めたいと思い、娘は母親のためならなんだってするという思いで大きな過ちを犯す。この母と娘の悲劇は、果たして、トンネルの中に入り抜け出た先で生まれ変わることができるのだろうか…。複雑な展開を予感させる予告編となっている。『兎たちの暴走』は8月25日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、26日(土)より新宿K‘s cinemaほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月22日10月23日(月)~11月1日(水)に開催される第36回東京国際映画祭で、コンペティション部門の審査委員長をドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースが務めることが決定した。ヴィム・ヴェンダースは、『ことの次第』(1982)でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞するなど、キャリアを通じて世界中で多くの栄誉を受けてきた。『パリ、テキサス』(1984)でカンヌ国際映画祭パルムドール、『ベルリン・天使の詩』(1987)で同カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞し、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)、『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(2014)の3作品で米国アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門へのノミネートを果たした。また、親日家としても知られ、特に『東京物語』(1953)を観て魅せられたという小津安二郎監督への傾倒は深く、1985年には小津安二郎へのオマージュとしてドキュメンタリー映画『東京画』を製作し、高い評価を得た。東京・渋谷の公衆トイレのリノベーションを紹介したアートプロジェクトThe Tokyo Toiletの一部である最新作『パーフェクト・デイズ』(2023)は、日本の俳優である役所広司を主演に迎え、今年のカンヌ国際映画祭で同氏に最優秀男優賞をもたらした(ドイツ人アーティスト、アンセルム・キーファーのポートレイト映画『アンセルム』も同映画祭Special Screenings部門に選出)。同監督の東京国際映画祭への参加は1991年のクロージング作品『夢の涯てまでも』、1993年のヤングシネマコンペティション部門の審査委員長、2011年の『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』以来4回目の参加となる。また、小津安二郎監督特集も決定。今年で生誕120年となる、日本が世界に誇る巨匠の特集を小津ファンでもあるヴィム・ヴェンダース監督を迎える中で特集を組めることは内外の映画ファンにとっても大きな喜びとなるだろう。詳しい上映作品及びイベントに関しては、後日発表される予定だ。■コメントヴィム・ヴェンダース東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思います。以前の私の初めての審査委員長体験は本当に良い思い出しかなく、今でも当時の審査委員の人たちとは交流があり、お互いに「クローディーさん(プロデューサーのClaudie Ossard)」、「ポールさん(作家のPaul Auster)」、「ヴィムさん(監督ご本人)」と「さん」を付けて日本風に呼び合っています。今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康昨年秋ヴィム・ヴェンダース監督が世界文化賞受賞のため訪日した際、親日家で知られる同監督に今年の審査委員長就任を打診したところ、前向きな反応を頂いて心強かった。そして今年、小津安二郎生誕120年の記念の年に、同監督を敬愛するヴィム・ヴェンダース監督に審査委員長をお引き受け頂くことになって、本当に有意義だと思う。また、同監督の最新作『パーフェクト・デイズ』に主演している役所広司さんが、この度のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞されたとの素晴らしいニュースも喜ばしい限りだ。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年06月12日第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出され、アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」にて3部門にノミネートされた『エゴイスト』。この度、主人公カップル2人の愛に満ちた本編映像と、鈴木亮平×宮沢氷魚×阿川佐和子による公開直前キャストインタビュー映像が合わせて解禁となった。まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きているファッション誌編集者の浩輔(鈴木亮平)。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母(阿川佐和子)を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。この度解禁された映像は、2人の幸せなひとときを映し出す約18秒の映像。龍太がふざけて携帯で浩輔を撮影しているアングルで、浩輔を撮る龍太に「やめて(笑)」と伝えるも撮影をやめない龍太をくすぐるなどして、やめさせようとする浩輔。そんな2人の愛に満ち溢れたシーンを切り出した本編映像となっている。また、鈴木さん、宮沢さん、阿川さんによる公開直前キャストインタビュー映像では3人が一番好きなシーンを語り合っている。鈴木さんは、前述のシーンに繋がる“龍太と浩輔が一緒にお酒を飲みながらソファーで昔話をしているシーン”が観客として観たときに2人の空間に自分も入りたいと思えたと語る。一方、宮沢さんは“3人でご飯を食べているシーン”を選び、阿川さんは“歩道橋で浩輔と龍太がキスをするシーン”と語る。それぞれが役としてではなく、観る側の目線に立って選んだシーンに注目だ。4月21日より台湾での公開決定!さらに、公開前の先行上映でほぼ満席となり、公開前に日本国内で注目されるだけでなく、3月12日(日)に香港で開催される「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて主演男優賞で鈴木亮平、助演男優賞で宮沢氷魚、さらに衣装デザイン賞(衣装担当:篠塚奈美)にノミネートされている本作は、4月21日より台湾での公開が決定している。『エゴイスト』は2月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年02月09日鈴木亮平と宮沢氷魚が恋人役を演じ、第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された映画『エゴイスト』から、ふたりの愛に満ちた本予告と本ビジュアルが解禁となった。東京国際映画祭にていち早く鑑賞した観客からは、「言葉も無用なほど純愛に満ち溢れた傑作」「この映画の記憶を反芻しそうだ」「キャスティングがぴったり」「すべてよかった。文句がつけられない」「惹かれ合うこと、求め合うことの美しさが投影されていた」「あの世界の中に永遠に、い続けたかった」など、キャスト陣たちの演技や、本作の世界観に好感触の声が続出している。この度解禁となった本予告では、ハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きているファッション誌編集者の浩輔(鈴木亮平)と、シングルマザーである母(阿川佐和子)を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)が出会い、惹かれ合う姿が映し出される。息子がゲイであると知らずに「お前もそろそろいい歳なんだし。いい人いないのか」と悪気なく言ってくる父親(柄本明)の言葉をかわしつつも、龍太の実家を初めて訪れる時には「恋人の親に会うとか無いから」と不安や緊張でいっぱいになる浩輔。普段は年上の恋人として余裕を見せる浩輔の頼りない姿に「いつも通りで大丈夫だから。恋人だなんて言うわけないでしょ」と優しく背中を押す龍太。14歳で母を失い、未だ亡き母を思慕する浩輔にとって、時に龍太の母も交えながら和やかな満ち足りた時間を重ねていくことは幸せそのものだった。しかし、ドライブに出かける約束をしていたある日、龍太は姿を現さず、浩輔の元に1本の電話がかかってくる…。終盤に畳み掛けられていく幸せに満ちた2人の姿から一転、「僕は愛が何なのかよくわからないです」という浩輔が絞り出す弱々しいつぶやきで、予告は幕を閉じている。また本ビジュアルは、浩輔と龍太がベッドでキスを交わすシーンを切り取ったもの。鮮烈な愛を体現した鈴木さんと宮沢さんの姿のほか、タイトル『エゴイスト』が示す意味のヒントを表した「愛は身勝手。」というストレートでシンプルなキャッチコピーが目を引くものとなった。『エゴイスト』は2023年2月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2022年12月20日3人組ロックバンド・Newspeakが、最新EP『Leviathan』より「Bonfire」のMusic Videoを本日11月14日21時にプレミア公開することが決定した。「Bonfire」は、第35回東京国際映画祭のフェスティバルソングとして起用され、ライブでもリリース前からパフォーマンスされていた人気の高い楽曲となっている。今回のMVの監督は、回転し続けている「Leviathan」のMVと同様Takashi Tiba氏が担当。「Leviathan」のMVとは対照的に人間の内面にフォーカスを当て、メンバーの表情とCGを絡ませながら楽曲の世界観を表現した映像に仕上がっている。Newspeak「Bonfire」MV※11月14日(月) 21:00プレミア公開<リリース情報>Newspeak メジャー1st EP『Leviathan』Now On SaleNewspeak『Leviathan』ジャケット【収録曲】・Leviathan・Where Is Your Mind・Bonfire配信リンク: オフィシャルサイト:
2022年11月14日「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、最高賞である東京グランプリ/東京都知事賞はロドリゴ・ソロゴイェン監督の『ザ・ビースト』が受賞。『ザ・ビースト』は最優秀監督賞、そして主演のドゥニ・メノーシェが最優秀男優賞を受賞し、3冠に輝いた。ソロゴイェン監督はビデオメッセージを寄せ、「最優秀監督署と東京グランプリ/東京都知事賞の2つをいただけるなんて本当にうれしいです。この2つの賞を受賞できることを心より光栄に思います。東京国際映画祭と審査委員のみなさんありがとうございます。本当にうれしいです」と喜びを語った。スペシャルプレゼンターとして小池百合子東京都知事も登壇。「毎年数多くの新しい才能がここ東京から世界へ羽ばたいていることを大変うれしく思います。映画には、人々の心をつなげる大きな力があります。この映画祭を通じて相手の個性や考えを尊重し一人ひとりの夢、希望が育まれることを期待しています」と述べた。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。日比谷・有楽町・銀座エリアに会場を移して2年目となる今年は、10月24日から11月2日まで開催する。今回、丸の内ピカデリーや丸の内ピカデリーなども会場として加わり、主要9部門の上映本数も昨年の86本から110本へと増加。海外ゲストの招へいも本格的に再開した。コンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)の3作品が選出されていた。
2022年11月03日10月24日(月)より日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第35回東京国際映画祭が、11月2日(水)に閉幕、東京国際フォーラムにてクロージングセレモニーを行った。【東京グランプリ/東京都知事賞】を受賞したスペイン/フランス合作の『ザ・ビースト』が、最優秀監督賞、最優秀男優賞も受賞し3冠。同作とグランプリを競ったイラン映画『第三次世界大戦』は審査員特別賞に。『半世界』『クソ野郎と美しき世界』など次々と斬新な役柄に挑んできた稲垣吾郎が主演、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品『窓辺にて』が観客賞を獲得した。『窓辺にて』今年は10日間で169本の作品が上映され、上映動員数が59,414人と6万人近くとなり、昨年のほぼ倍に(第34回:29,414人/126本)。上映本作品における女性監督の比率(男女共同監督作品含む)は169本中25本で14.8%となった。ゲスト登壇イベントや海外ゲストは大幅に増え、そのほかリアルイベント動員数は50,842人、共催提携企画動員数は約20,000人の人手となった(速報値・11月2日は見込み動員数)。コンペティション部門の審査委員長を務めたジュリー・テイモアは記者会見で、東京グランプリ/東京都知事賞に輝いた『ザ・ビースト』について「音楽、撮影、物語、脚本、役者、そして演出も本当にすべてに感動したし心を動かされる、これこそまさに『映画』だと感じさせてくれる作品でした」とコメント。『ザ・ビースト』「最後まで競っていた『第三次世界大戦』は本当にワイルドで、『パラサイト 半地下の家族』や『ゲット・アウト』やチャップリンの『独裁者』のような映画で、本当にショックを受けましたし驚かされました。イランでホロコーストの映画が撮影されていて、現場の作業員が収容所の無理やりエキストラにさせられていたり、主人公の男性が困難な状況にある中でヒトラーにさせられたり非常に珍しい映画。ぜひ2本とも配給されてほしいと願っています」と希望を語り、「私たちは馴染のあるものに慣れてしまっている傾向があるが、それは問題だと思います。そうではなく、自分ではない他の人の人生を経験し歩むことで自分を豊かにしてくれるのが映画だと思います」と映画の多様性に触れることを示唆した。『第三次世界大戦』また、新人監督を対象に長編映画の企画を実現するチャンスを与えるAmazon Prime Videoテイクワン賞は、該当者なしという結果に。プレゼンターの行定勲監督は、「それに見合う実力を、この人に獲らせたいという想いを、今回のファイナリストの作品から見出すことが出来ませんでした」と明かし、「『それぞれの作品には良さがある、しかしそれは世界に繋がっていない、15分という短編には強い作家性が込められるべきで、それを感じられなかった』と審査会議では辛辣な意見も飛び交った」といい、「どの作品にもイメージの飛躍が我々の想像を超えるものではなかった」とコメント。「しかし、今はまだ賞に値するものではないが、今回のファイナリストに残ったいつか評価される才能が、この中にいるのではないかと期待したい」と思いを明かした。各賞の受賞者は以下のとおり。第35回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者■コンペティション部門・東京グランプリ/東京都知事賞『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)・審査員特別賞『第三次世界大戦』(イラン)・最優秀監督賞ロドリゴ・ソロゴイェン監督『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)・最優秀女優賞アリン・クーペンハイム『1976』(チリ/アルゼンチン/カタール)・最優秀男優賞ドゥニ・メノーシェ『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)・最優秀芸術貢献賞『孔雀の嘆き』(スリランカ/イタリア)・観客賞『窓辺にて』(日本)■アジアの未来・作品賞『蝶の命は一日限り』(イラン)■Amazon Prime Video テイクワン賞該当者なし■特別功労賞野上照代第35回東京国際映画祭主要受賞者コメント最優秀男優賞受賞『ザ・ビースト』 主演ドゥニ・メノーシェ東京国際映画祭は大好きな映画祭です。賞をいただくことができて光栄です。日本が大好きで、日本の文化を素晴らしく思っております。世界中が「日本的」だったらもっと住みやすくなるに違いありません。ですから受賞を大変喜ばしく思っております。残念ながら、今私はモントリオールにいます。また日本に行くことを楽しみしにしており、いつか日本で映画を作りたいものです。最優秀女優賞受賞『1976』主演アリン・クーペンハイムこのような素晴らしい賞をいただいて大変嬉しく驚くと共に、大変光栄に思っております。映画祭審査委員のみなさん、そしてこの役を私に託してくれたマヌエラ・マルテッリ監督、『1976』の素晴らしいチームの仲間たち、非のうちどころのない愛情に満ちたチームワークは改めてお礼を申し上げます。本当はみなさんと一緒に祝いたいのですが、私は文字通り地球の裏側にいるのです。とても遠いチリのサンティアゴからみなさんに暖かい抱擁を送ります。あなた方一人一人の幸運を祈ります。最優秀女優賞受賞作『1976』マヌエラ・マルテッリ監督私の作品を上映する機会を与えてくださった東京国際映画祭のみなさま、心から感謝しております。そしてまた、この素晴らしい日本という国、そして素晴らし日本のみなさまに心から感謝しております。実は、10歳の時にこの主演のアリンさんにインタビューをする機会があったんです。それで今彼女がこの作品で賞を獲ったと行くことが、とても感激しております。審査員特別賞受賞『第三次世界大戦』ホウマン・セイエディ監督(代理:主演マーサ・ヘジャズィ)残念ながら監督がこの場に来られなかったので代わりにメッセージをいただいているので私が読ませていただきます。“日本のために、そして全ての私の幻想のために。この世界は山であり、私たちの行動は呼びかけである。呼びかけは声として入ってくる、声には呼吸がないが、声は聞くことができる。私の声は、あなたの元に届くでしょう。私は今、この瞬間みなさんと一緒にいることができません。それは私が望まなかったからではなく、そうせざる得なかったからです。けれど私の声は、そこにあります。あなた方と一緒にいられなかったこと、あなた方の文化や伝統に触れられなかったことが、とても悲しいです。しかし私は何年も前からみなさんの声を聞いているのです。俳句読む度に、村上春樹やカズオ・イシグロの本を開く度に、黒澤映画をみる度に、私はみなさんのことをよく知っています。そしてもうすぐみなさんに会いに飛んでいきます。世界平和を願い、日本のみなさんに会えることを願い、私たちを受け入れてくれたこと深く感謝の気持ちをお送りします。”最優秀監督賞&東京グランプリ/東京都知事賞受賞『ザ・ビースト』 ロドリゴ・ソロゴイェン監督最優秀監督賞と東京グランプリ/東京都知事賞の2つをいただけるなんて本当に嬉しいです。この2つの賞を受賞できることを心より光栄に思います。東京国際映画祭と審査委員のみなさんありがとうございます。授賞式に参加できないのは残念ですが、『ザ・ビースト』や映画祭、そして素晴らしい東京という街を楽しんでいただければと思います。本当に嬉しいです。最優秀芸術貢献賞受賞『孔雀の嘆き』サンジーワ・プシュパクマーラ監督日本の政府・日本のみなさんに大変多くなサポートいただきましたことを心から感謝したいと思います。私たちの困難の間、みなさんから非常に強力なサポートを得ることができております、ありがとうございます。また、私の映画のまさに源となりました妹、兄弟に感謝しております。この映画を全てのスリランカの人に捧げたいと思います。私たちは税金で教育を受けることが出来ております。そういった意味で私はこの映画そのものをスリランカの人々に捧げたいと思います。観客賞受賞『窓辺にて』今泉力哉監督この度は、観客賞をいただきありがとうございます。私は東京国際映画祭のコンペティション部門は今回が2回目でして、それまでにも日本映画スプラッシュという部門で何度か参加させていただいております。私は個人的な悩みや、小さな悩みに焦点を当てた恋愛映画を作り続けています。世界には戦争やジェンダーなど様々な問題がありますが、本当に小さな、映画の題材にならないような悩みや個人的な問題などを、恋愛を通じて、また、笑いやコメディ的なことも含めて描こうと思い、作品を作っています。どうしても、映画や小説などでは、大きな問題を取り上げてそれについて語るという側面がありますが、自ら行動できない受動的な主人公だったり、見過ごされるような小さな問題について描きたいという思いがあります。最初に野上さんが特別功労賞を受賞していた場面が、今日のクライマックスなんじゃないかと思いながら見ていたんですが、自分も作品を通して同じ舞台に立てていることを嬉しく思いますし、今後も映画監督を続けていければと思います。また、今回ご一緒した主演の稲垣吾郎さんが新型コロナウィルスに感染され、初日にも大事をとって登壇できない状況があります。まだまだ戦争だけじゃなくて、コロナもそうですし世界にはいろんな問題がありますが、ネガティブに全部とらえるわけじゃなくて、そこにある小さな喜びとか、そういうものについて、これからも自分なりにできることを考えていこうと思います。本日はありがとうございました。<アジアの未来>作品賞受賞『蝶の命は一日限り』モハッマドレザ・ワタンデュースト監督この賞をいただくことはとても感銘を受けることなのですが、今は芸術性の高い映画が中々色んな映画祭で賞を貰ったりしないので、東京国際映画祭は今でも芸術性を大事にする映画、芸術の言葉で一つの物語を語る映画を大事にすることということに、私たちは感銘を受けました。私たちは監督として一つの社会問題を、映画の言葉で表現することはとても重要なことであると信じてます。この場を借りて、この賞をイランの大変素晴らしい女性たちに捧げたいと思います。世界の平和、そして戦争がない平和を願って、スピーチを終わりたいと思います。特別功労賞受賞野上照代ありがとうございます。なんて言ったって(今年で)95歳ですからね、よく保ったものです。私は、映画が本当に好きだし、映画という表現をここまで続けてきてくれた色々な監督たちに感謝します。いろいろな表現があるけれど、やっぱり映画ほどリアルで具体的で真実に迫るものはない、やはり素晴らしい表現だと思います。今年は、安藤さん(チェアマン)も来られて素晴らしい会になって良かったと思います、ありがとうございました。第35回東京国際映画祭は10月24日(月)~11月2日(水)まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催、閉幕。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窓辺にて 2022年11月4日より全国にて公開©2022「窓辺にて」製作委員会
2022年11月03日女優のシム・ウンギョンが2日、都内で行われた「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーに登壇。10月29日に韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で起きた雑踏事故の犠牲者を追悼した。コンペティション部門の審査委員を務めたシム・ウンギョンは、最優秀男優賞と最優秀女優賞のプレゼンターとして登壇。発表の前に「10月29日に発生した梨泰院の雑踏事故に心から哀悼の意を表します。謹んで故人のご冥福をお祈りいたします」と神妙な面持ちで語り、頭を下げた。なお、最優秀男優賞は『ザ・ビースト』のドゥニ・メノーシェ、最優秀女優賞は『1976』のアリン・クーペンハイムが受賞した。
2022年11月02日「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)が観客賞を受賞した。ステージに登壇した今泉監督は「このたびはこのような光栄な賞をいただきありがとうございます」と感謝。「私の作品は個人的な小さな悩み、特に恋愛の映画をずっと作り続けています。世界にはさまざまな問題がある中で、本当に小さな小さな悩みとか個人的な問題を恋愛を通じて、コメディ的なことも含めて描こうと思って作り続けています」と語り、「ここに立てていることをうれしく思います」と喜んだ。主演の稲垣は、新型コロナウイルスに感染したことが10月31日に発表されたばかり。今泉監督は稲垣について「公開初日も登壇できないという状況があります」と話した上で、「まだコロナや、世界にはいろんな問題がありますが、そこにある小さな喜びとか、自分なりにできることをこれからも考えていきたいと思います」と語った。なお、今年のコンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)がノミネートされた。
2022年11月02日井口理(King Gnu)が初主演を務めた映画『ひとりぼっちじゃない』が、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門にてプレミア上映。井口さん、共演の馬場ふみか、河合優実、伊藤ちひろ監督が舞台挨拶に登壇した。舞台挨拶に登壇した井口さんは、緊張の面持ち。「すごく緊張しています。でも今日皆さんにこの映画を見ていただくことができて本当にうれしいです」と語り、舞台挨拶はスタート。出演を決意させた理由について、井口さんは「原作を読んだのですが、自意識やコミュニケーションの難しさみたいなものを主人公のススメと同じように感じていたので、そういうところを表現できるのではないかと思い参加させていただくことにしました」とコメント。ススメが恋をする女性・宮子を演じた馬場さんは「これまで演じたことがないような難しい役柄だったので、ぜひ挑戦してみたいと思いました」と言い、宮子の友人でありながらススメを惑わせる蓉子役の河合さんは「脚本を3行読んだだけで『これは面白い!』と、自分の感性とバチッとはまり、すぐに『出たい』と思いました」と明かす。本作が初監督となる、原作・脚本も兼ねた伊藤監督は、「原作を書いていたときに編集者の方に『映画化しないんですか?』と言われていたのですが、自分が監督をするとは思っていませんでした。大好きなキャストの皆さんと一緒に映画が作れて本当にうれしいです」と感慨深げに語る。コミュニケーションが苦手な主人公ススメを演じた井口さんに、役作りについての質問がおよぶと「原作のススメは日記形式なので、撮影前に自分で日記を書きました」と打ち明け、「普段は自分の言葉をはっきり表すことはないのですが、日記を書くことでススメと自分をリンクさせていきました」と言う。馬場さんは「自分は普段は早口なんですが、監督から、宮子はとにかくゆっくり話してくださいと言われて、普段、友達と話すときもゆっくり話すようにしました。ゆっくり話すのは体力を使いました」と明かす。河合さんは「蓉子はトリッキーな人物像ではあったので、蓉子が聞いていそうな楽曲のプレイリストを作って聞いていました」と語り、撮影をふり返った。司会者から、馬場さんと河合さんに「俳優・井口さんを一言で表すと何という言葉があてはまりますか?」という質問が出されると、手を挙げて答えた河合さんは「真剣!」と答え、馬場さんは「普段、『King Gnu』の井口さんとして見ているのとは違う、一つのセリフ、一つのシーンに真剣に向き合っている役者・井口さんを見て、私もこうありたいと思いました」と回答。井口さんは「やめてくださいよ、そんなイメージないんだから。好感度あがっちゃうじゃないですか」と、少し照れたように返して場内を沸かせていた。上映後にはQ&Aトークセッションを実施、井口さんと伊藤監督が再び登壇。映画を見終わったばかりの観客からの質問に真摯に答え、会場は再び熱気に包まれる。最後に井口さんは、「『ひとりぼっちじゃない』に参加し、ススメと向き合って役と向き合うということはこういうことなのかと、役者としてのスタートが切れたのではないかなと思う。そして、普段歌っていることが『ひとりぼっちじゃない』に活きていると思うのと同じように、『ひとりぼっちじゃない』で得たものを歌に還元できるのではないかなとも思っています」と語り、トークセッションは終了した。『ひとりぼっちじゃない』は2023年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとりぼっちじゃない 2023年春、全国にて公開予定©2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会
2022年10月29日10月28日(金)に、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門『ひとりぼっちじゃない』公式上映において、井口理、馬場ふみか、河合優実、伊藤ちひろ監督の舞台挨拶を行いました。『ひとりぼっちじゃない』は本上映がワールドプレミアとなります。舞台挨拶に登壇した井口は、緊張の面持ちで、舞台挨拶登壇の気持ちを「すごく緊張しています。でも今日皆さんにこの映画を見ていただくことができて本当にうれしいです。」と語り、舞台挨拶はスタート。出演を決意させた理由について、井口は「原作を読んだのですが、自意識やコミュニケーションの難しさみたいなものを主人公のススメと同じように感じていたので、そういうところを表現できるのではないかと思い参加させていただくことにしました。」、馬場は「これまで演じたことがないような難しい役柄だったので、ぜひ挑戦してみたいと思いました。」、河合は「脚本を3行読んだだけで『これは面白い!』と、自分の感性とバチッとはまり、すぐに『出たい』と思いました。」と語りました。本作が初監督となる、原作・脚本も兼ねた伊藤監督は、「原作を書いていたときに編集者の方に『映画化しないんですか?』と言われていたのですが、自分が監督をするとは思っていませんでした。大好きなキャストの皆さんと一緒に映画が作れて本当にうれしいです。」と語りました。コミュニケーションが苦手な主人公ススメを演じた井口は、役作りについての質問に対し、「原作のススメは日記形式なので、撮影前に自分で日記を書きました。普段は自分の言葉をはっきり表すことはないのですが、日記を書くことでススメと自分をリンクさせていきました。」、ススメが恋する謎の女性・宮子を演じた馬場は「自分は普段は早口なんですが、監督から、宮子はとにかくゆっくり話してくださいと言われて、普段、友達と話すときもゆっくり話すようにしました。ゆっくり話すのは体力を使いました。」、宮子の友達でありながらススメに近づく蓉子を演じた河合は「蓉子はトリッキーな人物像ではあったので、蓉子が聞いていそうな楽曲のプレイリストを作って聞いていました。」と語り、撮影を振り返っていました。司会者から、馬場と河合に「俳優・井口さんを一言で表すと何という言葉があてはまりますか?」という質問が出され、手を挙げて答えた河合は「真剣!」と答え、馬場は「普段、King Gnuの井口さんとして見ているのとは違う、一つのセリフ、一つのシーンに真剣に向き合っている役者・井口さんを見て、私もこうありたいと思いました。」と答えました。井口は「やめてくださいよ、そんなイメージないんだから。好感度あがっちゃうじゃないですか。」と少し照れたように返して場内を沸かせ、大きな拍手に包まれ舞台挨拶は終了いたしました。上映後にはQ&Aトークセッションに、井口理と伊藤監督が再び登壇。お客様のQAに真摯に答え、映画を見終わったばかりの会場が再び熱気に包まれました。井口は最後に、「『ひとりぼっちじゃない』に参加し、ススメと向き合って役と向き合うということはこういうことなのかと、役者としてのスタートが切れたのではないかなと思う。そして、普段歌っていることが『ひとりぼっちじゃない』に活きていると思うのと同じように、『ひとりぼっちじゃない』で得たものを歌に還元できるのではないかなとも思っています。」と語り、トークセッションは終了いたしました。作品情報■キャスト井口理(King Gnu)馬場ふみか河合優実相島一之高良健吾浅香航大長塚健斗(WONK)じろう(シソンヌ)盛隆二森下創千葉雅子峯村リエ■スタッフ監督・脚本:伊藤ちひろエグゼクティブプロデューサー:古賀俊輔倉田奏補吉村和文吉永弥生企画・プロデュース:行定 勲原作:伊藤ちひろ「ひとりぼっちじゃない」(KADOKAWA刊)製作:「ひとりぼっちじゃない」製作委員会(ザフールセカンドサイトダイバーシティメディアミシェルエンターテイメント)制作プロダクション:ザフール企画協力:KADOKAWA宣伝:満塁配給:パルコ©2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会---------■作品公式サイト: ■公式サイト: ■作品Twitter: ■作品Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月29日アイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が28日、都内で開催中の「第35回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた主演映画『そして僕は途方に暮れる』(2023年1月13日公開)の舞台挨拶に三浦大輔監督とともに登壇した。同作は脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔のタッグで2018年に上演された舞台の映画化作。自堕落な生活を送るフリーター・菅原裕一(藤ヶ谷)が、ほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族……と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇。6年ぶりの映画主演となる藤ヶ谷が、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを体現している。藤ヶ谷は、本作の撮影において何度も逃げたくなったという。「撮影の初日から逃げたいと思いましたし、楽しい思い出は一つもありません」と笑いながら打ち明け、「北海道、寒かったですね。マイナス2度くらいでした」「走ったし濡れたし、自転車めっちゃこぎましたね。電動自転車じゃなかったのでめっちゃしんどかったです」と吐露した。さらに、「撮影が終わってからも通常の自分のテンションに戻るまで半年くらいかかりました。アイドル業に支障出ましたね。半年くらいは心も表情も動かず、三浦組を経験した人にしかわからない、しっかり役と向き合えた証拠でもあるかなと。そのあとすぐライブがありましたけど、菅原裕一が歌って踊っているみたいな」とアイドル業に支障が出たと冗談交じりに告白。「自分がどんどん痩せていって、クマができる感じも役とリンクしていましたし、いろんなものを監督が引き出してくれました」と話した。三浦監督は「大変な思いをさせてしまったんですけど、見てくださってお客様には届いているかなと信じています。常人じゃないというか、後半になるにしたがって藤ヶ谷くんの顔つきが菅原でしかなくなっているので、そのへんを評価していただきたい」と藤ヶ谷の演技を称賛。「藤ヶ谷さんの頑張りも評価されてほしいですし、どうかヒットにつなげて。僕の作品の中ではすごく幅広い層に見ていただけるエンターテインメントになったかなと予感しているので、若い方から年齢層の高い方、地方にいる方とかまで届くような作品になってくれて、できれば2とかできたらうれしいなと思います」と続編に意欲を示した。監督の言葉に観客から大きな拍手が起こる中、藤ヶ谷は「2……」「2……」と繰り返し、監督が「あ、断られる感じですか?」と尋ねると、「ちょっと考える時間をいただいてもよろしいですか(笑)」と即答せず。そして藤ヶ谷は「チームで命を削りながら頑張ってつくった作品ですので、たくさんの人に届いたらいいなと思います」と願いを込めた。
2022年10月28日アイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が28日、都内で開催中の「第35回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた主演映画『そして僕は途方に暮れる』(2023年1月13日公開)の舞台挨拶に三浦大輔監督とともに登壇した。同作は脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔のタッグで2018年に上演された舞台の映画化作。自堕落な生活を送るフリーター・菅原裕一(藤ヶ谷)が、ほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族……と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇。6年ぶりの映画主演となる藤ヶ谷が、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを体現している。藤ヶ谷は「撮影は2年くらい前。だいぶ前に撮ったのでやっと公開ができる。皆さんに見ていただけてこの映画がどうだったのか気になるところですね。いかがでしたでしょうか?」と問いかけ、観客が拍手で応えると「ありがとうございます」と笑顔を見せた。同映画祭初参加となった藤ヶ谷。「こうして選んでいただけて光栄です。チームで本当につらく苦しい撮影を乗り越えた作品ですので、選んでいただけたことがうれしいです」と喜びを語った。本作の撮影においては何度も逃げたくなったという。「撮影の初日から逃げたいと思いましたし、楽しい思い出は一つもありません」と笑いながら打ち明け、「その瞬間瞬間での監督のOKが違うので、そこに当てていくというのと、本当にテイク数を……振り返りのシーンもリハーサルを入れると100回弱くらいしたと思います」と話した。また、「北海道、寒かったですね。雪のシーンとか印象的だったと思いますが、雪の動きや粒の大きさを決めるのも3、4時間くらいかかりました。マイナス2度くらいでした」と述べ、「走ったし濡れたし、自転車めっちゃこぎましたね。電動自転車じゃなかったのでめっちゃしんどかったです」と吐露した。さらに、「撮影が終わってからも通常の自分のテンションに戻るまで半年くらいかかりました。アイドル業に支障出ましたね。半年くらいは心も表情も動かず、三浦組を経験した人にしかわからない、しっかり役と向き合えた証拠でもあるかなと。そのあとすぐライブがありましたけど、菅原裕一が歌って踊っているみたいな」とアイドル業に支障が出たと冗談交じりに告白。「そういう経験もなかったので、自分はどこまでだったら余白を残していろいろできるのかなとか、いろいろ気づけてよかったなと思いました」と振り返った。
2022年10月28日