第33回東京国際映画祭が開催中の東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで11月9日、葛飾北斎の知られざる生涯を描く映画『HOKUSAI』がクロージング作品として公式上映された。北斎の青年期、老年期をそれぞれ演じた柳楽優弥と田中泯、メガホンをとった橋本一監督、企画・脚本を手がけた河原れんが舞台挨拶に登壇。この場で本作が2021年5月に全国公開されることが明らかになった。代表作「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」をはじめ、生涯を通じ、約3万点の作品を残したとされ、19世紀には欧州でジャポニズムブームを巻き起こした江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の知られざる生きざまを映画化。公開延期を経て、東京国際映画祭のクロージングを飾ることになり、「こうして皆さんに見ていただけるのは、うれしいですし光栄です」(柳楽)、「今、ヨーロッパやアメリカは(新型コロナウイルス感染の再拡大で)映画が見られない状況。ここにいる“選ばれた”皆さんは、特別な時間を体験なさるはずなので、正直に反応してもらえれば」(田中)と挨拶にも熱がこもった。青年期の北斎を演じる柳楽は「最も興奮したのは、時代劇でアーティストを演じるということ」と振り返り、「青年期の情報が少ない中で、監督と僕たちの北斎像を作り上げ、見応えのある作品に仕上がった」と強い手応え。「写楽や歌麿といった同時代のスターに対して『ああ悔しいな、もっとうまくなりたい』と抱く思いは、俳優である僕にも共通していた」と役柄に自身を重ね、「日本映画に成長させていただいたき僕が、日本映画の大ファンとして、皆さんに元気を与えられるような俳優になりたい。その一発目が『HOKUSAI』です」と力強く宣言していた。一方、田中は老年期の北斎を演じ「小さな頃から北斎(の作品)と触れることの多き人生だったので、身をもって演じることができ、本当に光栄。この上ない幸せな日々でした」としみじみ。北斎生誕260年での映画お披露目に「北斎が一番待っていたタイミングなんじゃないかなと。(北斎が)喜んでくれたら、皆さんもうれしいですよね」と喜びを示していた。同日、第33回東京国際映画祭は「TOKYOプレミア2020」部門32本を対象に観客が投票する「観客賞」に『私をくいとめて』(大九明子監督/日本)を授与し、クロージングセレモニーの実施をもって閉幕した。同部門は昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門を1つに統合したもの。大九監督が同賞に輝くのは「勝手にふるえてろ」(第30回・2017年)以来2度目となり、「前回いただいたときとは、世界がまったく違っていまして、いろいろな映画祭がリモートや配信で行われる中、東京国際映画祭は実際にお客様が同じ時間、同じ場所で一緒にスクリーンに向かうことを実現させた。本当にすばらしいこと。足を運んでくださり、投票いただいたおひとりおひとりが、私どもにこの賞を授けてくれた」と感謝の挨拶。主演を務める女優ののんは、「私事ですが、何年かぶりの主演映画を応援していただき、本当に本当に心から喜びでいっぱいです。映画は見ていただき、初めて完成するもの。なので、この賞を大切に受け止めたい」と喜びを示していた。取材・文・写真=内田涼『HOKUSAI』2021年5月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2020年11月09日「第33回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが9日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、女優・のんが主演を務めた『私をくいとめて』が観客賞を受賞した。今年の「東京国際映画祭」は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催。新型コロナウイルスの影響で、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合、「TOKYOプレミア2020」として展開し、全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けた。対象作品32作品の中から、観客賞に輝いたのは『私をくいとめて』。授賞式には大九明子監督と主演ののんが登壇し、喜びと感謝の思いを語った。また、共演の林遣都と橋本愛もコメントを寄せた。綿矢りさ原作×大九明子監督・脚本のコンビで贈る本作は、おひとりさま生活に慣れきり、脳内に相談役Aが爆誕した31歳のみつ子と年下男子による、あと10センチ近づけないふたりを描いた共感度100%の崖っぷちロマンス。みつ子役をのん、みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役を林遣都、そして、のんとの共演が2013年に放送されたNHK連続テレビ小説以来7年ぶりとなる橋本愛が、イタリアに嫁いだみつ子の親友・皐月役を演じた。
2020年11月09日竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督による共同製作映画『ゾッキ』が第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門のワールド・プレミア作品として上映され、監督に加え出演者の松井玲奈、森優作、松田龍平、原作者・大橋裕之、脚本家・倉持裕、鈴木寿明蒲郡市長が舞台挨拶を行った。全員お揃いのゾッキパーカーで登壇した今回。竹中監督のパートに出演した松井さんは「役名としては幽霊という役でマネキンを演じました。特殊メイクも初体験でとても楽しい経験でした」とふり返り、竹中監督の印象については「特殊メイクの準備中もそばにいてくれて、とても心配していただきケアもしていただきました」と明かす。一方、竹中監督はキャスティングについて直感といい、「松井さんには美しくも不思議な匂いがする。その空気は松井さんにしか出せないだろうと思った」と起用理由を述べた。また齊藤監督のパートに出演している森さんは「丁寧に最後まで現場に寄り添いながらモノ作りをされる方。僕はそこで自分の出来ることをやりました」と斎藤監督について話し、それに対し「森さん自身が大橋先生イズムを持っている方。森さんがカメラの前に立つと『ゾッキ』の世界が成立する」と齊藤監督が全幅の信頼を寄せていることを明かした。そして山田監督のパートに出演した松田さんは「楽しかった」とつぶやくと、「本当に?」と山田監督。松田さんは「山田君は現場でニヤニヤしているので、その顔を見るだけで楽しかった。僕に対しての演出はニヤニヤしてるだけ。ほかの周りの役者さんには熱い想いをぶつけていたのに。そういうやり方なんだぁと思った」と演出スタイルを明かすと、山田監督は「自分の長編映画でモニターに龍平君が映っている。それだけで嬉しくて。ずっと見ていたいとニヤニヤしていました。でもほかの役者の方は龍平君ほどではないので、厳しめにやりました」と冗談で会場を和ませていた。イベントでは来場者とのQ&Aも行われ、来場者からキャスティング理由や演出方法について問われると、竹中監督は「キャスティングは直感です。ふっと頭によぎった人にお願いしています。現場では3人がそれぞれのパートを担当していました」と説明。山田監督も「僕も直感ですね。何度も原作を読んで、顔が浮かんだ人や学生役のオーディションでは声や話し方をみてこの人!というイメージでした」とふり返る。一方で「慎重にキャスティングせねば…という思いがありました」と齊藤監督。「その中でたまたま別の現場で出会ったコウテイの九条さんはまさに!と。森さんとの化学反応が怖くもあったけど、それがゾッキの世界感な気もして」と運命的な出会いを語っていた。『ゾッキ』は2021年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年11月09日都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描く、山内マリコ原作映画『あのこは貴族』。11月5日(木)、本作が「第33回東京国際映画祭」で特別招待作品として上映され、これに先駆けて主演の門脇麦と水原希子、共演の高良健吾、岨手由貴子監督が登壇した舞台挨拶が行われた。門脇さんと水原さんは、出演パートが別れているだけに、現場でもすれ違わなかったそうで、箱入り娘の華子を演じた門脇さんは「美紀(水原)のパートがどのようになっているのか想像がつきませんでした」と話し、「映画として前半と後半が違うくらい、華子(門脇)は硬い画で、美紀は希子ちゃんが軽やかで伸びがある感じで、軽やかな後半パートになっています。ふっと二人が交わる瞬間に“こういう映画なのか!”とパーツが繋がった気がしました。希子ちゃんが最高にカッコ良くて可愛くて素敵でした」と絶賛。一方で地方から上京し、自力で生きる美紀を演じた水原さんは、今回の役柄と自身がリンクしたそう。門脇さんについては「タイトルが出てくるときの麦ちゃんの表情が魅力的で…麦ちゃんカッコいい!と思いました」と褒め返し、「女の子たちの映画だけれど、すべての人々が共感できる素敵な映画です」と本作をアピールした。また高良さんが演じたのは、そんな2人を繋ぐ弁護士・幸一郎。「生まれながらにして一流のものが用意されているような人」とキャラクターについて説明した高良さんは、「恵まれた環境の中での生きづらさは僕にはわかりませんでしたが、演じているうちに幸一郎の葛藤を理解しました」と最初は理解できなかったが、徐々に役柄に共感していったという。撮影をふり返った岨手監督は「皆さんがアイデアを出してそれを受け入れて演出していくうちに、脚本上で設計したキャラクターから少しずれることもありましたが、完成形のキャラクターはそうやって出来上がっていきました。役者さんが演じることでキャラクターに命が吹き込まれたのを、ここまで実感したのは初めてです」と新たな体験をしたそうだ。そして、イベント最後に本作を「解放される物語」と表現した門脇さんは、「人は生きていく中でおのずと自分をカテゴライズしてしまいます。でもちょっと角度を変えたり、新しい出会いがあったりすると、自分の視界が開けたり、自分のいいところを見つけて好きになれたりすると思います。それを見つけてあげるかどうかで、人生もちょっとは良くなる。そんなテーマを持ったこの映画を観終わったときに、少しでもいいと思える自分自身が自分の中にいるかも…と思ってもらえたら嬉しいです」と来場者に向けてメッセージを送った。『あのこは貴族』は2021年2月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:あのこは貴族 2021年2月26日より全国にて公開©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
2020年11月06日俳優の林遣都が5日、都内で開催中の「第33回東京国際映画祭」(TIFF)で行われた『私をくいとめて』(12月18日公開)の舞台挨拶に、のん、橋本愛、大九明子監督とともに登壇した。綿矢りさ原作×大九明子監督・脚本のコンビで贈る本作は、おひとりさま生活に慣れきり、脳内に相談役Aが爆誕した31歳のみつ子と年下男子による、あと10センチ近づけないふたりを描いた共感度100%の崖っぷちロマンス。みつ子役をのん、みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役を林遣都、そして、のんとの共演が2013年に放送されたNHK連続テレビ小説以来7年ぶりとなる橋本愛が、イタリアに嫁いだみつ子の親友・皐月役を演じた。林は、のんとの初共演について「初めてお会いして、一緒にお芝居をしてすごく楽しかった」と話し、「普段のおだやかな印象から、お芝居が始まって、本番スタートかかったときに一気に目の色が変わるというか、吸引力があって、常にそこに突き動かされていて、一緒にお芝居していて大事に大事に細かい瞬間を共有できている感覚があってとても楽しかった」と振り返った。また、多田くん役について「原作から割と膨らんでいて、設定は僕とかけ離れた部分もあって新たに作らないといけなかった」と説明し、「脚本はヒントが少なかったので自分なりに想像して膨らませて現場に臨みましたが、序盤のうちに自分の浅はかな想像を超えた演出が毎日のように飛んでくるので、それが楽しくて仕方なかった」と回顧。「もっともっと監督の演出のもとで演じたいという思いがピークに達しているところで撮影が終わってしまって、もっといろいろやりたいのでお願いします」と監督にお願いすると会場から笑いが。さらに林は「そんな刺激的な、映像を見たときに、間違いなく今まで自分が見たことのない表情をしていたり、見たことのない自分がいた気がしたので、うれしかったです」と語った。今年のTIFFでは、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。『私をくいとめて』は、その「TOKYOプレミア2020」部門に選出されている。
2020年11月05日女優ののん、橋本愛が5日、都内で開催中の「第33回東京国際映画祭」(TIFF)で行われた『私をくいとめて』(12月18日公開)の舞台挨拶に、俳優の林遣都、大九明子監督とともに登壇した。綿矢りさ原作×大九明子監督・脚本のコンビで贈る本作は、おひとりさま生活に慣れきり、脳内に相談役Aが爆誕した31歳のみつ子と年下男子による、あと10センチ近づけないふたりを描いた共感度100%の崖っぷちロマンス。みつ子役をのん、みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役を林遣都、そして、のんとの共演が2013年に放送されたNHK連続テレビ小説以来7年ぶりとなる橋本愛が、イタリアに嫁いだみつ子の親友・皐月役を演じた。のんは、橋本との久しぶりの共演について「めちゃくちゃうれしかったです。すごいうれしくて、撮影の前の日は『明日、愛ちゃんとだ!』ってワクワクしていたんですけど、実際に顔を合わせると恥ずかしくて緊張して目を合わせられないみたいな、すごいドキドキしちゃって」と心境を告白。「映像などで見ていたけど、実際に見ても美しさが増していると思ってドキドキしちゃって、呼吸がしづらくなって、待ち時間になったらハーハー、息してなかった って」と振り返った。緊張の再会となるも、すぐにその距離は縮まったようで、のんは「愛ちゃんが本読みに誘ってくれて、本読みでみつ子と皐月として心を通わすことができて、演技を始めたら愛ちゃんと演技をかわしている状況がすごく自然なことだった。何も不自然なことがなくて、何の抵抗もなくて、すごく楽しかったです」と語った。橋本も「初日に私とのんさんのラストシーンの撮影があった。その頃には、2人の役どころの関係性はエンディングを迎えているのに、私たちは久しぶりすぎてめちゃめちゃ照れて、へらへらしながら段取りをして、段取りにならなくて。お互いニヤニヤしながら…」と初日の撮影を回顧。その上で、「2人で軽く読み合わせただけなのに、ものすごいスピードで2人の関係が埋まっていく実感があって、すごい! 魔法だなと思って。久しぶりにお芝居をしたんですけど、玲奈ちゃんの瞳からいろんな感情や情報が入ってきて、セリフ以上の心の言葉をやりとりする時間を感じていて、電気が走ったみたいな快感だった。毎日楽しく撮影していました」と再共演で感じた快感を明かした。今年のTIFFでは、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。『私をくいとめて』は、その「TOKYOプレミア2020」部門に選出されている。
2020年11月05日第33回東京国際映画祭が開催中の東京・EXシアター六本木で11月5日、純愛ストーリー『10万分の1』が特別招待作品としてワールドプレミア上映され、ダブル主演を果たした白濱亜嵐(EXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBE)と平祐奈、メガホンをとった三木康一郎監督が舞台挨拶に立った。原作は『「彼」first love』、『僕達は知ってしまった』など数々のヒット作を生み出した宮坂香帆の同名漫画。校内の人気者・桐谷蓮(白濱)と同じ高校に通う桜木莉乃(平)は誰もがうらやむカップルだったが、ある日、莉乃が10万人に1人の確立でかかる難病ALSだと診断される。迷惑をかけまいと別れを切り出す莉乃に対し、蓮は自分が守ると誓うが…。今回、東京国際映画祭に初めて参加した白濱は「しゃべりやすいとは言いづらい雰囲気ですけど(笑)、なかなか登壇する機会がないですし、貴重な経験だと思う」と挨拶し、会場に駆けつけたファンに向けて「まだエンターテインメントがやりづらい状況ですが、こうして、以前はあった当たり前が少しずつ戻っているんだなと感じる」と感無量の面持ち。「初恋の相手がALSだったら、僕、白濱亜嵐だったらどうするんだろうと…。自分自身に置き換えながら、役作りをした」と話していた。難役に挑んだ平は「私も自分自身に置き換え、想像を膨らませ、ALSの知識も深めながら演じた」と振り返り、「少女漫画が原作ではあるんですけど、ただのキラキラではなく、人間味にあふれた作品」だとアピール。劇中では、運動会のシーンで転んでしまう演技もあり「普通に足を擦りむいたのに、気にもせず撮影を続けていた。根性があるんだなと」(白濱)、「白濱さんに支えられた」(平)。そんな2人のやりとりを受けて、三木監督は「いい男過ぎて、イラっとした。ダメなところがまるでない」と白濱の印象を明かしていた。その三木監督は「ALSがテーマになっているので、そのあたりはしっかり演じてもらいたかった。現場で細かくやり取りもしたが、その甲斐があったし、2人が頑張ってくれた映画」と白濱、平のダブル主演に感謝の意。「辛いこと、苦しいことは思ってもみないときにボーンとやって来るし、今の状況(コロナ禍)も突然こうして現れた。若い2人が経験もない困難に立ち向かっていく姿に、皆さんも何か感じてもらえれば」と話していた。取材・文・写真=内田涼『10万分の1』11月27日(金)全国公開
2020年11月05日「第33回東京国際映画祭」(TIFF)の特別招待作品に選出された映画『10万分の1』(11月27日公開)のワールドプレミアが、5日に東京・EXシアター六本木で行われ、白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)、平祐奈、三木康一郎監督が登場した。同作は宮坂香帆による、同名の人気コミックの実写映画化作。剣道部所属のスポーツマンでイケメンのモテ男子・桐谷蓮(白濱)と、剣道部のマネージャーで中学からの仲良しグループのメンバー・桜木莉乃(平)。互いに意識し合い、付き合い始めるが、莉乃の体に異変が起き始める。もうすぐ動かなくなる莉乃の病気に、恋も友情も加速していく。初の東京国際映画祭登壇に、白濱は「しゃべりやすいとは言いづらい空気ですね。なかなか登壇する機会ないですし、貴重な経験だなと感じています」と喜ぶ。三木監督は「少女漫画が原作なので、まさか呼ばれるとは思ってなくて。今回の作品はALSという病気がテーマなので、2人にしっかり演じてもらいたいと思い、現場でも細かくやりながら撮った甲斐があった」と振り返った。撮影中の様子について、白濱は「運動会のシーンで、(莉乃)が転ぶじゃないえすか。本当にけがしてて、足をすりむいちゃってたんですけど、気にもせず撮影を続けていたので、根性あるんだなと思いました」と平を称賛。平も「あざいっぱいでしたね。両膝にあざだらけでした」と苦笑する。一方、平は白濱について「いつでもこのまんまの白濱亜嵐さんという感じ。まっすぐな感じで、現場でも和ませてくれる。大変なシーンで、私がつまずいている時とかも『大丈夫だよ』と深呼吸してくださったりとか、安心感のある対応をしてくださいました」と感謝した。この"男前"対応に、三木監督は「いい男すぎて、毎回イラッとしてました。もっとダメな面もあるだろうと思っても、まるでないんだよね」と語る。白濱は「全部狙ってやってるんで、僕は!」と照れ隠しをしていた。
2020年11月05日「第33回東京国際映画祭」(TIFF)の特別招待作品に選出された映画『フード・ラック!食運』(11月20日公開)が4日、東京・EXシアター六本木でワールドプレミア上映され、EXILE NAOTO、土屋太鳳、寺門ジモン監督が舞台挨拶に登壇した。本作は、食通として知られるダチョウ倶楽部・寺門ジモンの初監督作品。“焼肉”を通じ、“食”を通じて、親子の愛と人生の悲喜こもごもを描く。新人編集者・静香を土屋太鳳、静香とともに「本当に美味しいものを本当の言葉で紹介するサイト」の立ち上げを任されることになった良人をEXILE NAOTOが演じた。土屋は、NAOTOとの共演の感想を聞かれると「NAOTOさんは良人とはまた普段は全然違う雰囲気なんですけど、狩人のような目をされている。目標に向かって前に進んで研究されてきたような方。それが良人の覚醒後にすごくパワーを与えているなと思って、素晴らしいなと思いました」と目を絶賛。「狩人のような目」という表現に、NAOTOは驚いていた。そして、通訳が「狩人のような目」を「ハンターズアイ」と訳すと、NAOTOは「今度からセカンドネーム“ハンターズアイ”にします。ハンターズアイNAOTO」と宣言。会場から笑いが起こった。
2020年11月04日女優の水川あさみが3日、東京・EXシアター六本木で行われた「第33回東京国際映画祭」(TIFF)特別招待作品『滑走路』(11月20日公開)の舞台挨拶に、浅香航大、寄川歌太、大庭功睦監督とともに登壇した。あふれる才能を遺し、突然この世を去った歌人・萩原慎一郎のデビュー作にして遺作となった「歌集 滑走路」をモチーフに、オリジナルストーリーとして紡いだ本作。水川あさみが扮する翠(みどり)、浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学2年生の学級委員長、それぞれ“心の叫び”を抱えて生きる3人の人生が交錯し、現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。コロナ禍において映画が公開される意義を聞かれ、主演の水川は「もしこのまま、この距離感を保ったまま、すべての物事……人との距離感も続いていくと思うと、心が折れそうになる瞬間がある」と不安を告白。「表現するお仕事をしている上で、ソーシャルをとることが当たり前になる世の中を受け入れてしまう怖さと、私たちも向き合いながらということを考えると、いまだにちょっと怖いなと思いながら生きています」と打ち明けた。その上で、「そんな中でこの映画にひょんなことから出会って、転がるように私のもとへ来てくれて、今やれってことなのかなと思ってこの映画をやると決めて、今ここに立たせてもらっています」と出演を決意した思いを明かし、「今日初披露して皆さんに見ていただくことで、少しでも心をそっとなでてくれるような映画になればいいなと思っています」と願った。さらに、「今のこの世の中って、人にとっての豊かさとか幸福なことが見えにくくなっていたり、わかりにくい時代だなと思うんですけど、そんな時代でも人のことを救うのは人だと。この映画を見て救われるような気持ちになってもらえたら。寄り添って肩を組んでくれるような映画だといいなと思います」と語った。
2020年11月03日アイドルグループ・ももいろクローバーZの百田夏菜子が3日、東京・EXシアター六本木で行われた「第33回東京国際映画祭」(TIFF)特別招待作品『魔女見習いをさがして』(11月13日公開)の舞台挨拶に、森川葵、松井玲奈、佐藤順一監督、鎌谷悠監督とともに登壇した。『おジャ魔女どれみ』20周年を記念して制作された本作は、年齢も性格も住んでいる場所も違う3人の主人公ソラ・ミレ・レイカが、人生に迷う中で運命的な出会いをし、きっかけとなった『おジャ魔女どれみ』ゆかりの地を巡る旅へと向かう物語。長瀬ソラ役を森川葵、吉月ミレ役を松井玲奈、川谷レイカ役を百田夏菜子が演じた。大勢の観客に拍手で迎えられ、百田は「最近、お客さんに直接お会いできる機会がなかなかないので、たくさんの方の反応……舞台裏でも皆さんの拍手を聞いて感動していました」と感激。「この作品を皆さんに届けることができる日をとても楽しみにしていました」と笑顔をはじけさせた。また、「私たちと同じように『おジャ魔女どれみ』を見て育った世代の皆さんは……私も今回、お母さんとも一緒に見て、『昔こんなこと言ってたよね』、『こんなグッズ買ったよね』、『こんなので遊んでたよね』っていう話で盛り上がれたりしたので、小さいときに見ていたという方はご両親と見るのもいいのかなと思います」とおすすめ。さらに、「この作品で3人でずっと女子旅をしているので、今はなかなか気軽に旅行は難しいタイミングですが、この作品を見て、全国を旅行しているような、私たちと一緒に旅しているような気分になってくれたらうれしいなと思います」と呼びかけ、「かなり旅行先がリアルに描かれているので、海外の方も日本にはこんな素敵な場所があると知っていただけたらうれしいです」と語った。
2020年11月03日「第33回東京国際映画祭」(TIFF)のオープニング作品とTOKYOプレミア部門に選出された映画『アンダードッグ』の舞台挨拶が2日、東京・EXシアター六本木で行われ、森山未來、勝地涼、武正晴監督が登壇した。本作は、人生から見放された3人のボクサーの物語。過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない崖っぷちボクサー・末永晃を森山未來、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によって将来に暗い影を落とす若き天才ボクサー・大村龍太を北村匠海、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬を勝地涼が演じた。劇中でボクサーとして対決した森山と勝地は、そのシーンを回顧。森山は「実際リングに上がってお客さんに囲まれて声援を浴びながら、アドレナリンを感じながら、宮木をボコるという」と振り返り、「勝地とは長い付き合いなので、お互い段取りを確認しながら。ボクシングの試合はテンション上がるんですけど、そういうときこそ冷静にやらないといけないので、そういうのを意識しながら、コミュニケーションをとりながらやったのを覚えています」と語った。勝地は「宮木はやられる役だったので、次こうやられるって意識していても、ガードしているうちに、今何が行われているか本当にわからなくなって、未來くんに正直に『次なんだっけ』って聞いて。未來くんに引っ張ってもらった」と打ち明け、「実際にある程度当てているものもあって、信頼も込めて未來くんはガッツリ殴ってくれて、小さい声で『痛い』って伝えた」と話すと、会場から笑いが。勝地はまた、「エキストラの方もすごい人数入っていて、武さんがエキストラを盛り上げるように演出していたので、活気にあふれていて僕らも興奮しながら撮影できた」と現場の様子を伝えた。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年11月02日女優の平祐奈が31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)のオープニングセレモニーに登場した。特別招待作品に選出された『10万分の1』で、EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐とともにW主演を務める平は、優希美青、三木康一郎監督とともにステージに登壇。素肌がほんのり透けて見える花柄デザインのシースルードレスに身を包んで、ステージに敷かれたレッドカーペットを歩き、客席に向かって笑顔で手を振る場面もあった。『10万分の1』は、「今一番泣ける漫画」とSNSで口コミが広がり、120万部突破の大ヒットを記録した宮坂香帆氏の同名漫画を実写映画化した作品。人と人のつながりの素晴らしさを描き、どんな逆境にも立ち向かう力をくれる感動の純愛ラブストーリーとなっている。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用。昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合、「TOKYOプレミア2020」として展開し、全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日俳優の森崎ウィンが31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)のオープニングセレモニーに登場した。今年は、近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門において、深田晃司監督の特集を実施。カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選ばれた最新作『本気のしるし 劇場版』をはじめ、『東京人間喜劇』(08)、『淵に立つ』(16)、『よこがお』(19)などの作品を特集上映する。セレモニーでは、深田監督、『本気のしるし 劇場版』主演の森崎ウィン、『よこがお』で主演を務め、『淵に立つ』にも出演した筒井真理子がそろって登壇。深田監督は「自分が特集を組んでもらえるようなキャリアだと思っていなかったので驚きました。次の10年を頑張れというような、叱咤激励をいただいたと思っています。ありがとうございます」と感謝した。“共感度0.1%”とキャッチコピーがつけられた『本気のしるし 劇場版』で主演を務めた森崎は、「一番最初に台本を読んだときに、僕自身、0.1%にも満たないくらい共感できなかったところはあったんですけど、撮影に入る前に深田さんとキャラクターを構築する時間があり、そこでたくさんコミュニケーションをとり、気づいたら深田ワールドにのめり込んでいった」と振り返り、「マジックに陥れてくれた深田監督に感謝しています。気づいたら演じた辻という役になっていた。マジックにかかっていたんだなと気づかされました」と語った。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用。昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合、「TOKYOプレミア2020」として展開し、全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日女優の佐久間由衣が31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)オープニングセレモニーに登場した。「TOKYOプレミア2020」部門に選出された『君は永遠にそいつらより若い』で主演を務める佐久間は、共演の葵揚、森田想、吉野竜平監督とともに登壇。白のトップスに黒のスカートをあわせた衣装で、すらりとした美脚を披露した。また、前髪ぱっつんのショートヘアで、いつも以上に小顔が際立っていた。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日女優の土屋太鳳が31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)オープニングセレモニーに登壇した。特別招待作品に選出された映画『フード・ラック!食運』(11月20日公開)に出演している土屋は、ともにW主演を務めるEXILE NAOTO、本作で監督に初挑戦したダチョウ倶楽部・寺門ジモンとともに登場。白のロングドレスに身を包み、髪はポニーテールにまとめ、笑顔を見せながらステージに敷かれたレッドカーペットを歩いた。本作は、食通として知られるダチョウ倶楽部・寺門ジモンの初監督作品。“焼肉”を通じ、“食”を通じて、親子の愛と人生の悲喜こもごもを描く。新人編集者・静香を土屋太鳳、静香とともに「本当に美味しいものを本当の言葉で紹介するサイト」の立ち上げを任されることになった良人をEXILE NAOTOが演じる。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日俳優の北村匠海が31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)オープニングセレモニーに登壇した。今年のオープニング作品に選出された『アンダードッグ』に出演する北村は、「数年ぶりに映画祭に来させていただきました。オープニングに選ばれたことをとても光栄に思っています」とあいさつ。ボクサー役について、「格闘技をやったことが一度もなく、ただ、見るのは大好きだったので、ボクシングの話だと聞いたときに率直にぜひ挑戦したいと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かした。本作は、人生から見放された3人のボクサーの物語。過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない崖っぷちボクサー・末永晃を森山未來、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によって将来に暗い影を落とす若き天才ボクサー・大村龍太を北村匠海、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬を勝地涼が演じた。北村は、約1年前から体づくりをしていたと言い、「とにかくボクシングで落とそうという意識で、ひたすらボクシングを。家に帰ってもシャドーをして」とボクシング漬けの日々を回顧。また、「リアルな試合を見て、インスピレーションを受けながら理想の体に近づけていきました」と明かし、「試合のシーンの前日は、本当のボクサーの方の食生活と体を追い込むトレーニングをやってしましたし、僕たち3人、ギリギリな顔で常に戦っていました」と振り返った。北村のほか、共演の瀧内公美、武正晴監督、脚本の足立紳氏、プロデューサーの佐藤現氏も登壇。スケジュールの都合で、主演の森山未來は中継で参加した。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日第33回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが10月31日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める俳優の役所広司らが出席した。また、最新作『TENETテネット』が日本でも大ヒットを記録したクリストファー・ノーラン監督からビデオメッセージが到着。「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という3つの目的を掲げ、開幕を迎えた。新型コロナウィルスの感染拡大が続くなか、各国の映画祭が中止や延期、縮小といった影響を受ける中、実施される今年の東京国際映画祭。上映作品の総タイトル数は、例年に比べて約3割減となったが、映画館でのフィジカルな上映を基本とし、感染症対策を十分講じながら、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用した多様なプログラムを通して“映画の力”の結集を目指す。挨拶に立った安藤裕康チェアマンは「新型コロナウィルスの苦境が続くなかで、今年の春から開催すべきか悩み続けました」と明かし、「困難の中にありますが、映画の力を信じ、未来への灯を燃やし続けたい」と強い思いを表明。「感染症対策に万全を期しながら、リアルで開催しようと決意した」と映画祭の開幕に感無量の面持ちだった。また、“映画祭の顔”である役所は「今回の映画祭開催は、今までと違う形ですので、準備する実行委員会の皆さんの苦労はとても大変だったと思います」と労をねぎらい、「大きなスクリーンで映画を観られるのは、映画ファンにとって、最高のプレゼントだと思います。気の抜けない開催期間だと思いますが、コロナ禍での映画祭開催っていうのは、今後に生かされるんじゃないかと思います。みんなで知恵を絞って、映画祭を続けられるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門が、「TOKYOプレミア2020」という1部門に統合されることに。日本、アジア、欧米といった地域のバランスは保ちながら、従来のコンペ部門の選定視点も残し、32本のプログラムを予定。各賞を競う形式ではなく、その中の全作品を対象に観客が投票する「観客賞」が設けられた。加えて、例年通り「特別招待作品部門」「Japan Now部門」「ワールド・フォーカス部門」「ジャパニーズ・アニメーション部門」「日本映画クラシックス部門」「ユース部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)」の実施も決定している。●クリストファー・ノーラン監督からのメッセージ皆さん、こんにちは。『TENET テネット』の監督、クリストファー・ノーランです。今年の第33回東京国際映画祭の開催、おめでとうございます。このような厳しい時期に、皆さんが大きなスクリーンで映画を観ることを称え、そして、楽しむ道を見出してくれたことは、私にとって、そして、世界中の映画製作者にとってインスピレーションの源となります。そして、映画を観ることの感動、さらには大きなスクリーンで映画を楽しむことのワクワク感を大切にすることは、日本の映画ファンのみならず、世界中の映画ファンの心を躍らせてくれるものです。改めて、おめでとうございます。そして、映画祭を楽しんでください。■開催情報「第33回東京国際映画祭」期間:10月31日(土)~11月9日(月)会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木ほか公式サイト: オープニング作品:『アンダードッグ』(武正晴監督)クロージング作品:『HOKUSAI』(橋本一監督)「TIFFCOM2020」期間:11月4日(水)~11月6日(金)会場:ザ・プリンスパークタワー東京公式サイト: TIFF
2020年10月31日10月31日~11月9日に開催される「第33回東京国際映画祭」(TIFF)で、全国の映画ファンの「映画館で映画を観たい!」という気運を盛り上げるため、過去、数回にわたって実施された予告編上映イベント「新作映画! イッキに見せます!」が復活。11月7日11時よりTOHO シネマズ六本木ヒルズ スクリーン7で開催される(無料、公式サイトで観覧募集予定)。そして、悪性リンパ腫から復帰したフリーアナウンサーの笠井信輔がMCとして登場することが決定した。「新作映画! イッキに見せます!」では、ジャンルの枠を超えて、2020年暮れから2021年に劇場で公開される新作映画の予告編を紹介。これからの映画業界の盛り上がりを映画館で感じることができる。当日は「映画館に行こう!」キャンペーンを後押しする形で、来場者に抽選で映画チケットをプレゼントする企画も予定している。イベントでは笠井信輔アナがMCとして登場することが決定した。無類の映画好きとしても知られ、毎年東京国際映画祭でも舞台挨拶のMCなどを務めていた笠井アナが、待望の復活となる。話題作・期待作など全30作品を笠井アナの軽妙な語りで紹介する。笠井アナは「TIFF名物の『予告編大会』が帰ってきます。皆さん! “鬼滅”だけが映画じゃないですぞ。魅力的な作品が今後も目白押しです。11月から2021年の新作31作品! の予告編を、TOHOシネマズ六本木の最大のスクリーンで、しかも無料! 予告編って、それだけでワクワクしますよね。上映の間には、私の映画トークも少々お楽しみください。予告編も笠井も復活! 会場でお待ちしていま~す」とコメントしている。なお、イベント後も東京国際映画祭の公式サイト内で、紹介しきれなかった新作映画の予告編を紹介する特設ページを設置し、映画ファンの参考となる情報を発信していく。
2020年10月30日第33回東京国際映画祭 TOKYOプレミア2020に選出されている藤原季節主演青春映画『佐々木、イン、マイマイン』のポスタービジュアルと予告編が公開された。本作は、「King Gnu」の「The hole」や、Uruの「今逢いに行く」のMVなどを手掛け、2016年には初めて映像製作に臨んだ長編映画『ヴァニタス』がPFFアワード2016観客賞を受賞した内山拓也監督の長編映画最新作。藤原さんが、俳優になるために上京したものの、鳴かず飛ばずの日々を送る悠二を演じているほか、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、三河悠冴、河合優実、井口理、鈴木卓爾、村上虹郎らが出演している。到着した予告編では、佐々木と仲間たちの愛おしくも戻らない日々が切り取られ、「誰もが、誰かの青春だ」という文字や、ポスタービジュアルにも「佐々木、青春に似た男」といったエモーショナルな言葉が添えられている。なお、本作の公開と併せて、『佐々木、イン、マイマイン』にも出演している細川岳をはじめ、小川ゲン、YASU、野川雄大らが参加する『ヴァニタス』が11月13日(金)より新宿武蔵野館、12月4日(金)より渋谷シネクイントにて限定上映決定。すでに発表されている『青い、森』から始まり、3作品連続で内山監督作品が上映される。『佐々木、イン、マイマイン』は11月27日(金)より新宿武蔵野館、渋谷シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:佐々木、イン、マイマイン 2020年11月27日より新宿武蔵野館、渋谷シネクイント、池袋シネマ・ロサの3館にて同日公開©「佐々木、イン、マイマイン」ヴァニタス 2020年11月13日新宿武蔵野館、12月4日渋谷シネクイントにて限定公開ⒸVANITAS
2020年10月27日「第33回東京国際映画祭」は、六本木ヒルズや東京国際フォーラムほかにて開催されるが、今年ならではの“オンライン企画”も実施されることが分かった。映画本編はあくまで映画館でのフィジカルな上映を基本としつつ、今年は招聘が叶わなかった海外ゲストに関して、Q&Aなどのトークをオンラインで繋ぐトーク企画を複数用意。視聴者が参加して質問することができる「視聴者参加型」と、ゲストによる「シンポジウム型」のオンライントークが行われる。外国映画の監督たちのトーク「TIFFトークサロン」来日が叶わない外国映画の監督たちをオンラインで繋ぎ、鑑賞者からの質問を受け付けるトーク「TIFFトークサロン」。従来、上映後に監督や俳優を迎え行っていたQ&Aを、オンライン上で実施する。ここでは、「TOKYOプレミア2020」「ワールドフォーカス」「ユース(ティーンズ)」部門の約40作品が対象、作品の監督と俳優が参加。また今回は、上映とは別の時間を改めて設け、PCやスマートフォンでZoomにアクセスした上で閲覧可能。参加可能者は、当該作品チケット購入者、及びプレスパス保有者で、参加にあたっては事前に映画祭公式サイトから申込みが必要。実施時は、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して質問を送ることが可能。また鑑賞のみの場合は、同時刻に配信される映画祭公式YouTubeでも視聴可能となっており、その場合の事前申込は不要だ。豪華ゲストが様々なテーマでトーク「アジア交流ラウンジ」国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共催事業により、アジア各国・地域を代表する映画監督と、第一線で活躍する日本の映画人とのトークを11月1日~8日の期間、毎日発信。今回の新たな取り組みは是枝裕和監督が発案し、検討会議メンバーと共に企画。当初は、各国の映画人が自由に交流できるリアルなラウンジを構想していたが、オンライン形式となり、豪華ゲストが様々なテーマでトークを展開する形に。またライブ配信の特性を活かし、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して世界中からの質問も受け付ける。視聴参加には、映画祭公式HPの「アジア交流ラウンジ」各プログラムのページから登録が必要だ。アニメーション&特撮の監督や製作者が参加「マスタークラス」「マスタークラス」は、「ジャパニーズ・アニメーション部門」に関わるアニメーション及び特撮の監督、製作者などがゲスト参加。プログラミング・アドバイザーの藤津亮太がモデレーターを務めながら、3つのテーマでシンポジウムを行う。「2020年、アニメが描く風景」イシグロキョウヘイ監督、タムラコータロー監督、村野佑太監督、佐藤順一監督をゲストに迎え、昨年から今年にかけて公開されたアニメーション映画の背景美術に注目し、各作品の取り組みに迫る。「スーパー戦隊シリーズの歩み」ゲストに誠直也(「秘密戦隊ゴレンジャー」海城剛役)、荒川稔久(脚本家)、渡辺勝也(監督)、坂本浩一(監督)、白倉伸一郎(東映株式会社取締役)を迎え、スーパー戦隊シリーズはどのようにその魅力を保ち続けてきたのか、シリーズの歩みをふり返りながら、関係者が語り合う。「ジャパニーズ・アニメーションの立脚点 キャラクターと映画」日本のアニメにとって“キャラクター”はどんな意味を持つのか?また、アニメはどのようにして“映画”を志向してきたのか?アニメを媒介にしつつ、キャラクターと映画の関係について考察することで、日本のアニメーションの立脚点を探る。アニメのシンポジウムは、YouTubeで配信するのみのものと、会場に観客を入れてのリアルの参加及びYouTubeで配信の2通りの方法で実施。リアルの参加は、事前予約が必要だが、YouTubeでの参加は誰でも参加することができる。なお、併設マーケットの「TIFFCOM」では、パラマウント映画の会長兼CEOのジム・ジアノプロスによる基調講演なども行われる。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、東京国際フォーラムほかにて開催。「TIFFCOM2020」は11月4日(水)~6日(金)オンラインにて開催。(cinemacafe.net)
2020年10月22日第32回東京国際映画祭のコンペティション部門にて、最高賞にあたる「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得したデンマーク映画『わたしの叔父さん』が日本公開されることが決定した。デンマーク・ユトランド半島の静かで美しい農村。27歳のクリスは、幼い頃に家族を亡くして以来、叔父さんとふたりで暮らしてきた。毎朝早く起きて、足の不自由な叔父さんの世話をし、家業の酪農の仕事をこなす。夕食の後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度買い物に出かける。そんな決まった毎日を繰り返すクリスだったが、ある出来事をきっかけに、かつて抱いていた獣医になる夢を思い出す。さらに、教会で出会った青年マイクからデートに誘われ、次々と訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せない。将来の夢と恋に悩むクリスに気づいた叔父さんは、姪の幸せをそっと後押しするが…。本作は、デンマークの静かで美しい農村で年老いた叔父さんと家畜の世話をしながら暮らす若い姪のクリスが、かつて抱いていた夢や恋愛に葛藤する愛の物語が描かれる。監督は、デンマーク映画界の新鋭フラレ・ピーダセン。淡々とした日常の中にさりげなくユーモアを効かせ、家族の心の機微を細やかに描く演出は、『東京物語』をはじめとする小津安二郎監督作品から学んだという。世界各国の映画祭で受賞を重ねている本作。昨年の東京国際映画祭の授賞式では、審査委員長のチャン・ツィイーが「詩のような語り口で、我々に穏やかに物語ってくれました。監督は抑制的で、繊細なカメラワークをもって、忘れ去られる人間の情感をとても力強く表現しました」と称賛した。恵比寿ガーデンプレイス内の改装に伴い、2月28日に一時休館が決定しているYEBISU GARDEN CINEMA。本作は、同館の休館前最後のロードショー作品となる。『わたしの叔父さん』は2021年1月29日(金)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:わたしの叔父さん 2021年1月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©2019 88miles
2020年10月08日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」は、「第33回東京国際映画祭」との提携企画として10月15日(木)~18日(日)の期間で「秋の映画祭」を開催する。イベントでは、先月催された「SSFF & ASIA 2020」の受賞作品を特集上映・配信。ジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)、来年のアカデミー賞短編部門ノミネート候補となるオフィシャルコンペティション supported by Sony、ノンフィクション部門、そして本日2日発表の、男女の別なく光る演技を見せた役者を映画祭実行委員会が選出するベストアクターアワードと、オーディエンスアワードなど、選び抜かれた作品を一早く鑑賞することができる。今年ジョージ・ルーカスアワードを受賞したのは、イギリスの作品『11月1日』。息子を殺した男の死刑執行を見届けに向かう母親。彼女は男への復讐心と、娘との関係の溝に苦しんでいる――。こちらは、ほか3作品と共に「受賞プログラム1(AWARD1)」で上映される。ほかにも恒例のトークセミナーは、『サッドティー』が第26回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品、以後、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』などを手掛けてきた恋愛群像劇の名手・今泉力哉監督を迎え、“正解のない恋の形”というテーマでトーク。さらには、日本各地のストーリーを短編小説として創作した作家を迎えてのパネルディスカッションと、特別上映として「世界の美から日本の美を考える」をテーマとした「Discover Beautyプログラム」も用意されている。オンライン会場では、斬新で型破り、エキサイティングな現代ヨーロッパ・ショートアニメーションを紹介する、ニューヨーク発の映画祭「Animated Spirits」とコラボ。世界各国のアニメーションがラインアップされている。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020 -秋の映画祭-」は10月15日(木)~18日(日)東京都写真美術館及びオンライン会場にて開催。(cinemacafe.net)
2020年10月02日第33回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月29日、都内で行われ、本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める俳優の役所広司、「Japan Now部門」で特集上映が組まれる深田晃司監督、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭が実施する、アジアのクリエイターたちによるトークイベント「アジア交流ラウンジ」を検討会議メンバーとともに企画した是枝裕和監督が出席した。挨拶に立った役所は「コロナ禍で決断も大変だったと思うが、時代の激変を乗り越えたときこそ、すばらしい映画が生まれるものだと信じている。大切なのは、続けること。それが映画祭の役割だと思いますね」と映画祭の開催を支持。自身も出演作の多くにストップがかかっていると明かし、「現場も苦難を乗り越えて、復活しようと頑張っている」と前を向いた。2010年に手がけた『歓待』が東京国際映画祭の「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した深田監督。今回、本年度のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選出された最新作『本気のしるし《劇場版》』(2020年10月9日公開)を含め、『東京人間喜劇』(08)、『淵に立つ』(16)、『よこがお』(19)といった作品群が特集上映されることになり、「自分のキャリアに大きな意味がある東京国際映画祭に、(受賞から)10年という節目で呼んでいただき、ありがたいです。同時に『自分でいいんですか?』と驚いた。よくぞご決断してくださった」と感無量の面持ち。『本気のしるし《劇場版》』は上映時間3時間52分の大作だが「ぜひ怯まず楽しんでもらえれば。キャストの皆さんがすばらしい」とアピールしていた。依然として新型コロナウィルスが猛威を振るい、世界中の映画祭が中止や延期、縮小といった影響を受ける状況下で、今年の東京国際映画祭は「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という3つの目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。同時に、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用していく。大きな変更点として、昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門が、「TOKYOプレミア2020」という1部門に統合されることに。日本、アジア、欧米といった地域のバランスは保ちながら、従来のコンペ部門の選定視点も残し、32本のプログラムを予定。各賞を競う形式ではなく、その中の全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けることになった。加えて、例年通り「特別招待作品部門」「Japan Now部門」「ワールド・フォーカス部門」「ジャパニーズ・アニメーション部門」「日本映画クラシックス部門」「ユース部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)」の実施も決定。上映作品の総タイトル数は、例年に比べて約3割減となったが、感染症対策を十分講じながら、多様なプログラムを通して“映画の力”の結集を目指す。是枝監督はこの数年、批判も込めて東京国際映画祭に対し「提言を続けていた」といい、「監督たちが交流し、映画の現在と未来を語れる場所を実現したかった。映画の歴史に対する意識、未来に対する視線を映画祭として表明することが大切」とトークイベント実施の目的を説明。以前から、東京国際映画祭におけるコンペティションの実施は「反対している」と明かし、「今回、観客賞が設けられるということで、いい方向転換じゃないかと思う。未来の可能性を探る試みがあるのではないか」と期待を寄せていた。●フェスティバル・アンバサダー役所広司のメッセージこれまで東京国際映画祭では、美しい女優さんたちがアンバサダーとして華やかに彩りを添えていた印象がありました。新型コロナウィルス蔓延によって世界中の映画祭が中止、延期、縮小を余儀なくされている中、今回は少々むさ苦しい私ではありますが、第33回東京国際映画祭のアンバサダーの大役を務めさせていただくことになりました。今後、コロナパニックで世界の映画界がどうなっていくのか分かりませんが、今回の経験はきっと忘れられない記憶になると思います。東京国際映画祭は、これまで多くの芸術的に優れた作品、新たな才能を発見し、国内外に向けて発信してきました。そんな映画祭に今回スタッフの一員として参加できることを光栄に思います。今後、益々世界の映画人に愛され、芸術的な価値ある映画を発掘していく映画祭として成長していくことを心から願っています。取材・文・写真=内田 涼■開催情報「第33回東京国際映画祭」期間:10月31日(土)~11月9日(月)会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木ほか公式サイト: オープニング作品:『アンダードッグ』(武正晴監督)クロージング作品:『HOKUSAI』(橋本一監督)「TIFFCOM2020」期間:11月4日(水)~11月6日(金)会場:ザ・プリンスパークタワー東京公式サイト:
2020年09月29日大九明子監督が綿矢りさの小説を映画化した『私をくいとめて』が、「第33回東京国際映画祭」に出品されることが決定した。来月10月31日(土)より開催される今年の東京国際映画祭は、コロナ禍でありつつも、映画作品を劇場の視聴環境で体験してもらうことにこだわり、コロナ感染症対策を徹底しながらリアルな場での実施が決定。本作が招待された部門は、「TOKYOプレミア2020」と銘打たれたショーケースの部門。従来の「日本映画スプラッシュ」「アジアの未来」「コンペティション部門」が統合された今年限定の部門だ。同部門では、32作品(欧米10、アジア12本、日本10本)の上映を予定しており、同部門の全作品を対象とした「観客賞」が設けられている。なお、同じく大九監督×綿矢さんによる『勝手にふるえてろ』では、第30回東京国際映画祭の「コンペティション部門」で一般観客の投票で選ばれる観客賞を受賞しており、本作での2度目の受賞に期待がかかっている。今回観客賞は、11月9日(月)に行われるクロージングセレモニーにて発表予定となっている。大九監督は、今回の映画祭参加に関して「特別な一年の特別な映画祭に選んでいただき、大変光栄です。『私をくいとめて』は、撮影中断を経てようやく生み出されました。私は、人に怯え、人との距離感を計りながら生きる人間を好んで描いて来たけれど、ウィルスに距離を取らされるのは不本意です。ステイだのゴーだの指図を受けるのも。映画作りや、劇場で映画を観る体験が、命を脅かすことになるなんて辛い。私の人生にはそれらが欠かせないのです。部屋から一歩踏み出して、東京国際映画祭に参加することが、心底楽しみです!」と喜ぶ。また、本作で31歳のおひとりさま、みつ子を演じたのんは「東京国際映画祭への出品、とても嬉しく思います。そして、今年も映画祭が開催されるんだという喜びを大きく感じています」と語り、「この作品でみつ子を演じたのは、私の中でとても大切なものとなりました。みつ子さんや多田君やAが、ちょっとでも観てくださる方の人生に関われたら嬉しいなと、今から楽しみにしています」とコメントを寄せている。そして今回、2人が撮影中にコミュニケーションを取っている場面を収めたメイキング写真も到着した。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)六本木ヒルズ、EX シアター六本木(港区)ほかにて開催。『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年09月29日EXILE NAOTOと土屋太鳳がW主演する映画『フード・ラック!食運』が、東京国際映画祭にて上映が決定。思わずお腹が鳴ってしまいそうな予告編も到着した。10月31日(土)から11月9日(月)まで開催される「第33回東京国際映画祭」。本作は全国公開に先駆けて、同映画祭の特別招待作品部門に出品、ワールドプレミアとして世界最速上映される。合わせて到着した予告編は、ジューっとお肉を焼くシーンから始まり、お肉たちの豪華ラインナップと共に、奇跡の食運を持つライター・良人(EXILE NAOTOさん)と人気グルメ評論家・古山(松尾諭)による熱い対決シーンが組み込まれている。新人編集者・静香(土屋さん)らが豪快に食らう姿や、良人の幼い頃の母(りょう)との思い出が映し出され、また「ケツメイシ」の主題歌「ヨクワラエ」が物語を盛り上げている。『フード・ラック!食運』は11月20日(金)より全国にて公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほかにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:フード・ラック!食運 2020年11月20日より全国にて公開ⓒ2020松竹
2020年09月29日ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、トロント国際映画祭では観客賞を受賞し、本年度アカデミー賞最有力作品として賞レース最前線を堂々と独走中のフランシス・マクドーマンド主演映画『ノマドランド』。この度、本作が「第33回東京国際映画祭」の特別招待作品部門にて、日本最速上映されることが決定した。賞レースを席捲する数多くの名作を世に送り出してきたサーチライト・ピクチャーズが、『スリー・ビルボード』で2度目のアカデミー賞主演女優賞を手にしたフランシスを再び主演に据え、いま最も注目されている新鋭監督クロエ・ジャオと共に贈る本作は、大きな反響を生んだ原作ノンフィクションを基に、実在のノマド(遊牧民)たちと共に見つめるいまを生きる希望を、広大な自然の中で探し求めるロードムービー。キャンピングカーに全ての思い出を詰め込み、車上生活者“現代のノマド”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを選択する女性ファーンを演じたフランシスは、主演だけでなく製作としても本作に携わっている。また、米批評家たちによるレビューサイトRotten Tomatoesでは、99%Freshの高評価を獲得。世界のジャーナリストからも絶賛評が相次いでいる。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかにて開催。『ノマドランド』は2021年1月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ノマドランド 2021年1月より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.
2020年09月25日10月31日~11月9日に開催される「第33回東京国際映画祭」(TIFF)の特別招待作品17本が25日に発表され、予告編も公開された。「特別招待作品部門」では、クロージング作品『HOKUSAI』をはじめ、先日のベネチア国際映画祭で最高賞である金獅子賞を獲得した『ノマドランド』など、世界中から集まった最新の話題作を日本公開前にいち早く上映する。公開された約60秒の予告編では、特別招待作品部門の全ラインナップの紹介映像が含まれている。この予告編は、本日から都内近郊の各劇場でも上映される。「第33回東京国際映画祭」は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催。■「第33回東京国際映画祭」特別招待作品一覧『HOKUSAI』(クロージング作品)監督:橋本一主な出演者:柳楽優弥、田中泯『アーニャは、きっと来る』監督:ベン・クックソン主な出演者:ノア・シュナップ、ジャン・レノ、アンジェリカ・ヒューストン『あのこは貴族』監督:岨手由貴子主な出演者:門脇麦、水原希子、高良健吾『エイブのキッチンストーリー』監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ主な出演者:ノア・シュナップ、セウ・ジョルジ『おらおらでひとりいぐも』監督:沖田修一主な出演者:田中裕子、蒼井優、東出昌大『滑走路』監督:大庭功睦主な出演者:水川あさみ、浅香航大、寄川歌太『サマーフィルムにのって』監督:松本壮史主な出演者:伊藤万理華、金子大地『10万分の1』監督:三木康一郎主な出演者:白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)、平祐奈『ジョゼと虎と魚たち』監督:タムラコータロー主な出演者:(声の出演)中川大志、清原果耶、宮本侑芽『水上のフライト』監督:兼重淳主な出演者:中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦『スカイライン -逆襲-』監督:リアム・オドネル主な出演者:リンゼイ・モーガン、ジョナサン・ハワード、アレクサンダー・シディグ『ノマドランド』監督:クロエ・ジャオ主な出演者:フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ『フード・ラック!食運』監督:寺門ジモン主な出演者:EXILE NAOTO、土屋太鳳『Peninsula(英題)』監督:ヨン・サンホ主な出演者:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、クォン・ヘョ『魔女見習いをさがして』監督:佐藤順一、鎌谷悠主な出演者:(声の出演)森川葵、松井玲奈、百田夏菜子『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』監督:クリス・バトラー主な出演者:(声の出演)ヒュー・ジャックマン、ザック・ガリフィアナキス、ゾーイ・サルダナ『燃ゆる女の肖像』監督:セリーヌ・シアマ主な出演者:ノエミ・メルラン、アデル・エネル、ルアナ・バイラミ
2020年09月25日10月31日(土)~11月9日(月)に開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品とクロージング作品がそれぞれ『アンダードッグ』と『HOKUSAI』に決定した。毎年10月に行われてきた「東京国際映画祭」は、コロナ禍のなかでも「映画館で映画を観る喜び」を発信すべく、映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢として今年も開催。そしてオープニング作品、クロージング作品は映画祭の顔ともいうべき作品となる。オープニング作品は『全裸監督』の武正晴監督が『百円の恋』以来、6年ぶりにボクシングを題材に描いた最新作『アンダードッグ』。森山未來が演じるのは、つかみかけたチャンピオンの道から外れ〝咬ませ犬〟となった崖っぷちボクサー。北村匠海は児童養護施設で育った才能ある若きボクサー、勝地涼は鳴かず飛ばずの芸人ボクサーをそれぞれ演じる。三匹の負け犬たちが夢を掴むために人生を賭けてリングに立つ姿を前・後編にわたって濃密に描く、男たちの魂の物語だ。クロージング作品は『HOKUSAI』。『冨嶽三十六景』で知られ、ゴッホやモネなどにも影響を与えたと言われる江戸時代の天才絵師「葛飾北斎」を独自の視点と解釈から「人間・北斎」を、そして彼が描いた「三つの波の秘密」を新たに描き出した物語となっている。監督は、『探偵はBARにいる』シリーズ、『相棒』シリーズの橋本一。W主演で葛飾北斎の青年期と老年期を演じるのは柳楽優弥と田中泯。日本が世界に誇るアーティストの唯一無二の生き様が北斎生誕260周年という記念すべき年に映画祭の終幕を飾る。2作品の監督からのコメントは以下の通り。『アンダードッグ』武正晴監督コロナ後の東京国際映画祭開催にご尽力くださった全ての関係者の皆様に深謝いたします。拙作『アンダードッグ』は2020年1月、2月に撮影を行った。コロナ前の我々が失った光景が記録されている。ボクサーというリング上の孤独者達は観客の歓声なしには殴り、殴られ続けることは到底かなわない。観客が試合をつくり、語り継いでいく。時に信じがたい名勝負を生み出す。1人では試合にならない。人生も同様だ。映画創りも同じだと考えている。観客が映画を最後に創り上げてくれる。2020年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で。『HOKUSAI』橋本一監督映画館、という暗闇の中で生き続けてきた『映画』。今、その闇が急激な変化を求められています。時代の流れ、と言うは易し。闇の中、見知らぬ人々が肩を寄せ、泣き笑い怒り楽しむ場所。そこに向けた僕らの想い、HOKUSAI。暗闇で……ご覧ください。■開催情報「第33回東京国際映画祭 開催概要」期間:10月31日(土)~11月9日(月)会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木ほか公式サイト: 「TIFFCOM2020」期間:11月4日(水)~11月6日(金)会場:ザ・プリンスパークタワー東京公式サイト:
2020年09月10日10月末より開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品が、森山未來主演の『アンダードッグ』に決定したことが分かった。『百円の恋』の製作陣が再集結した本作は、森山さんが、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で咬ませ犬として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を、北村匠海が過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を、勝地涼が芸人ボクサー・宮木を演じ、ルーザーたちの感動のドラマを描く。コロナ禍での今年の東京国際映画祭は、「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYO プレミア 2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催。本作は、「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映される。なお、この観客賞は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表する。オープニング作品決定を受け、監督の武正晴は「2020 年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」とコメントした。また、森山さんの鍛え抜かれた肉体が披露されているビジュアルも公開された。『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年09月10日