11月19日まで東京・新国立劇場で舞台『尺には尺を』が上演中だが、Xで“元都知事のマナー違反”を目撃したという投稿が波紋を呼んでいる。発端は10月31日に、演劇評論家の犬丸治氏が次のように投稿したこと。《土曜夜新国立「尺には尺を」を観た人から、堪りかねて通報。客席の元都知事が、傍若無人、足は投げ出す、お菓子の紙はチリチリポリポリが止まず、老婦人が制してやっとやめたとのこと。「おもてなし」とかチャンチャラおかしい縁なき衆生の醜態》犬丸氏は続く投稿で、《せっかくのセリフ劇も台無し。後ろで観ていた演出家(鵜山氏でなく、お客)も驚いたらしい。元都知事は夫人と観劇だったらしいのだが、何で制止しなかったのだろうか、残念》と嘆いていた。すると11月1日に、劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が《なにやってんだ。ペンチ持って来い。劇場出入り禁止》と反応。ラサール石井(68)も犬丸氏と同じ公演を観劇していたようで、ケラリーノ氏の投稿をリポストしてこう証言したのだった。《私も同じ回を観てました。観劇態度は最悪。色の濃いサングラスに黒で統一した格好で身体を揺すりながらヤカラのように歩き、劇場にはふさわしからぬ出立ちでめっちゃ目立ってた》存命する元都知事といえば、日本維新の会の猪瀬直樹参院議員(76)と舛添要一氏(74)の2人に絞られるが……。著名人たちも驚くほどの観劇マナーの悪さに、Xでは犯人探しが過熱している。《現職の国会議員の方ですか?》《元都知事…あいつかこいつか?》《元都知事で生きてるのは二人だけしか居ないのだから実名出してあげないともう1人に迷惑だわなw》いっぽう猪瀬氏の妻である蜷川有紀(63)が10月31日に《新国立劇場で『尺には尺を』を観ました》とXで報告していたため、“猪瀬氏では?”と疑う声も相次いでいる。なお現時点で猪瀬氏、舛添氏ともに観劇については言及していない。真相は果たして――。
2023年11月02日「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、最高賞である東京グランプリ/東京都知事賞はロドリゴ・ソロゴイェン監督の『ザ・ビースト』が受賞。『ザ・ビースト』は最優秀監督賞、そして主演のドゥニ・メノーシェが最優秀男優賞を受賞し、3冠に輝いた。ソロゴイェン監督はビデオメッセージを寄せ、「最優秀監督署と東京グランプリ/東京都知事賞の2つをいただけるなんて本当にうれしいです。この2つの賞を受賞できることを心より光栄に思います。東京国際映画祭と審査委員のみなさんありがとうございます。本当にうれしいです」と喜びを語った。スペシャルプレゼンターとして小池百合子東京都知事も登壇。「毎年数多くの新しい才能がここ東京から世界へ羽ばたいていることを大変うれしく思います。映画には、人々の心をつなげる大きな力があります。この映画祭を通じて相手の個性や考えを尊重し一人ひとりの夢、希望が育まれることを期待しています」と述べた。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。日比谷・有楽町・銀座エリアに会場を移して2年目となる今年は、10月24日から11月2日まで開催する。今回、丸の内ピカデリーや丸の内ピカデリーなども会場として加わり、主要9部門の上映本数も昨年の86本から110本へと増加。海外ゲストの招へいも本格的に再開した。コンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)の3作品が選出されていた。
2022年11月03日東京の小さな旅行会社フレンドリートラベル(所在地:東京都中央区、代表取締役:今井 千恵子、社団法人日本旅行業協会正会員 東京都知事登録旅行業第2-5494号)は、ウクライナ難民支援ができる「おもてなしバスツアーで文化交流」のプロジェクト支援をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて2022年9月9日(金)から10月31日(月)まで実施しております。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト ウクライナ難民支援!おもてなしバスツアーで文化交流■クラウドファンディングによる支援背景ウクライナの惨状に心を痛め、旅行会社の私たちができる支援は何かを考え、2022年6月群馬県沼田市にてウクライナ難民の方との交流コンサートを企画し、約40名のウクライナ人を無料招待し、東京近郊と沼田市の日本人と交友を企画し好評をいただきました。しかし、こうした交流を継続したいとの思いがあっても、私どものような小さな旅行会社では、無料で招待を続けられるゆとりなどあるはずもなく、協力していただける企業を探すのも限界があります。そこでクラウドファンディングで広くご協力を求めていくことになりました。■特徴*ウクライナ難民を招待して、有料ツアー参加者との交流会を行なうバスツアーの企画(2022年12月3日実施予定)*ウクライナ人の方々と日本の文化を共に楽しみ交流を深める貴重な機会日光東照宮見学、及び船生かぶき村・大衆演劇鑑賞&歌、踊りと交流■リターンについて(主なもの)70,000円:ウクライナ民芸品「プィーサンキ」(ウクライナの伝統工芸、卵の殻にろうけつ染めで施された祈りや願いが込められた装飾品、製作者署名入り)15,000円:ウクライナ国旗カラーTシャツ(Lサイズ:長さ65cm 幅49cm、Mサイズ:長さ63cm 幅48cm)8,000円 :ウクライナ人画家による絵画プリントのエコバッグ(幅約20cm、高さ約20cm、マチ約10cmのキャンバス地のトートバッグ)※価格は全て税込みです■プロジェクト概要プロジェクト名: ウクライナ難民支援!おもてなしバスツアーで文化交流期間 : 2022年9月9日(金)0:00~10月31日(月)23:59URL : ■会社概要商号 : フレンドリートラベル(信越電気工業株式会社旅行部)市場 : 法人番号 9011001037039旅行業 東京都知事登録旅行業第2-5494号代表者 : 代表取締役 今井 千恵子所在地 : 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目20番26号(旅行部 〒104-0032東京都中央区八丁堀2-1-7 神鋼レジスタービル3F)設立 : 2004年8月10日事業内容: 海外・国内航空券の販売海外の地上手配全般海外・国内旅行パッケージツアーの販売海外・国内旅行の企画手配と添乗その他旅行に付帯する業務資本金 : 1,000万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】フレンドリートラベル お客様相談窓口TEL : 03-5117-2811(平日 10:00~17:00)お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月16日2022年6月29日、小池百合子東京都知事が育児休業の愛称を『育業』と発表しました。これまで『育休』の略称で知られていた育児休業。しかし、「仕事を休む」というイメージがつきまとうこともあり、後ろめたいイメージを一新するのが狙いだといいます。小池百合子東京都知事「大事な仕事である育児に取り組むとマインドチェンジ」今回の育児休業の愛称は、同日、都庁で開催された『育休取得応援サミット』で発表されたもの。産経ニュースでは、小池都知事のコメントも伝えています。小池氏は「育児のために仕事を休むのではなく、大事な仕事である育児に取り組むとマインドチェンジを進める。女性だけでなく男性にも、職場の業務と同じように育業してほしい」と述べた。産経ニュースーより引用ひと昔前に比べると、育児休業を導入する企業も増え、略称である『育休』の言葉を聞く機会も増えました。一方で、育児休業を申請した結果、「同じ会社で働く人たちからの風当たりが冷たくなった」「却下された」など、ネガティブな声を聞くことも。まだまだ、育児休業が社会に定着しているとはいえないのが、実情です。現在、子育て中の人、今後申請予定の人、そうでなくとも、同じ会社で働く人が育児休業中の人など、多くの人にとって関わりがある『育休』改め『育業』。『育業』という愛称決定は多くの人の注目を集め、さまざまな声が寄せられました。・意識改革は大切。いい方向に進んでくれるいいな。・わざわざ愛称を決定しないと変わらない世の中な時点で、どうかと思うけどな…。・どんなことでも、誰もが育児休業を取得しやすくなるのであれば賛成です。育児休業をとりまく現状が変わるのかは、結局は私たち一人ひとりの意識次第です。意識を変え、実際に行動に移さなければ、何も変わりません。しかし、愛称の変更が、そのきっかけになるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年06月29日7月10日に行われる参議院選で、日本維新の会から出馬する予定の元東京都知事・猪瀬直樹氏(75)。都内で行われた街頭演説で同党の女性候補者・えびさわ由紀氏(48)の体をべたべたと触る様子が拡散し、現在波紋を呼んでいる。問題視されているのは、日本維新の会のYouTubeチャンネルにアップされた「2022年6月12日(日)吉村洋文副代表 街頭演説会 吉祥寺駅北口」という動画の一場面。そこでえびさわ氏の名前を間違えた猪瀬氏は、「ごめん」と言いながら、視線をえびさわ氏のほうに向けた。そしてえびさわ氏の肩に何度も触れた後、彼女の胸元に手を当てていた。この動画が16日からSNS上で注目を集めると、猪瀬氏に対して「セクハラ」と非難が殺到する事態に。17日に動画は削除され、猪瀬氏はTwitterでこう釈明した。《仲間を紹介する際、特に相手が異性の時は肩に手をやるなど身体を触ることには慎重になるべきだとご指摘をいただきました。確かに軽率な面がありました。十分に認識を改め、注意をして行動していきたいと思います。改革のために、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます》しかし、その直後に猪瀬氏は《この動画ずっと見てましたけど、名前の言い間違いであたふたした際に、タスキに手をあてたってだけの事でしたね(•́ω•̀)ほんとに何でもスキャンダルにしたがる人たちって怖いね。もっと大々的な問題が自民、公明、立憲でよーさん出てるでしょうに》という投稿をリツイート。さらに、Twitterでは《速報猪瀬直樹にセクハラを指摘したらブロックされたぞ》《猪瀬直樹がセクハラをした件について意見をしたら、彼にブロックされました》《あらあら、街頭でハレンチに女性候補をお触りする、維新の会の猪瀬直樹さんからブロックされました》という「猪瀬氏のセクハラを指摘したらブロックされた」報告も続々と上がっている。反省を見せたものの、批判する人をブロックして遠ざける猪瀬氏。矛盾しているように見える行動に本人は何を思うのだろうか?
2022年06月17日元東京都知事で芥川賞作家の石原慎太郎さん(享年89)が2月1日、都内の自宅で亡くなった。「都庁で会おうぜ」と’99年、都知事に就任した慎太郎さん。この選挙戦を圧勝に導いたのは、「裕次郎の兄です」と演説でも口にしていた天国の弟・石原裕次郎さん(享年52)の“応援”があればこそともいえるだろう。だが、遡って’56年、芥川賞を受賞した『太陽の季節』映画化の際、弟の銀幕デビューを後押しし、世紀の大スターを世に送り出したのは、ほかならぬ兄の慎太郎さんであった。’96年に出版されミリオンセラーとなった『弟』でも綴られた兄弟の絆は、’68年、慎太郎さんが衆議院議員選挙で初当選した当時の秘蔵写真からもうかがい知ることができる。史上最高の301万票あまりを獲得し、初めて臨んだ衆院選にトップ当選した慎太郎さんを、「おーい、センセイかい、おい」と裕次郎さんはうれしそうにからかったという。“天国で飲もうぜ”と今ごろ2人、杯を交わしているかもしれない。
2022年02月14日強い感染力を持つが、これまでのデルタ株などと比べて重症化しにくいといわれるオミクロン株。ダウンタウンの松本人志(58)などの一部の芸能人や舛添要一元東京都知事(73)などの一部の有識者も、オミクロン株を “楽観視”するような発言をメディアで繰り返している。ネット上では、《重症化しないから大丈夫》《もうただの風邪と同じ》といった書き込みも多く見られる。「現実を何もわかっていません。こういう話を聞くたびに怒り心頭になります」そう憤るのは、新型コロナウイルスの後遺症患者の診療を行っている「ヒラハタクリニック」(東京・渋谷)の平畑光一院長だ。同クリニックは、’20年3月から新型コロナの後遺症に悩む患者を3,300人以上も診療してきた。“重症化しにくい”と軽視される向きもあるオミクロン株だが、後遺症のリスクは、これまでの株と同等か、それ以上の可能性もあるのだという。「今年に入り、オミクロン株の後遺症で診療に来られた方が、すでに10人以上います。年齢は10代~40代、女性が多いです。症状で特に多いのは、『倦怠感』を訴える方。それから“思考力”や“集中力”が低下する『ブレインフォグ』の疑いのある患者さんです。なかには、すでに寝たきりの状態に追い込まれている方もいます」1月6日、英国で感染状況を分析している「ゾエCOVIDシンプトム・スタディー」が、オミクロン株の症状についての驚きのデータを発表した。従来株と比べて、せきや胸の痛みなどの肺炎症状を訴える人が少ない一方、「倦怠感(64%)」や「ブレインフォグ(24%)」などを訴える人が多いことが明らかになったのだ。ブレインフォグとはどんな症状なのか。神経免疫学の権威で、国立精神・神経医療研究センター・神経研究所の山村隆部長に聞いた。「ブレインというのは“脳”、フォグは“霧”という意味です。言葉が表すように、脳に霧がかかるようにあいまいになったり、時には晴れたりする。そのような変動を繰り返す特徴があります。これまで100人以上のブレインフォグの患者さんを診てきましたが、発症すれば社会生活に大きな支障をきたします」それまで、しっかりとしていた人でも、ブレインフォグになると一変してしまうことも多いという。「体は動かせても、思考力が低下して頭が働かない。会社に行っても書類も読めない、字も書けない。会話にもついていけない、そんな状態になってしまう。2人の子どもを育てている40代の主婦のケースでは、買い物に行っても財布を忘れたり、キッチンでガスコンロに火をつけたまま外出してしまうようになりました」(山村部長)まるで“認知症”のような深刻な症状の正体は、「自律神経が関係する脳の血流障害」だという。「ウイルスに感染すると体内で異物を排除しようとする免疫反応が起こります。ところが、体内に入ってきた異物を攻撃するはずの抗体が、間違って自分の体のタンパク質を攻撃してしまうと、免疫が正常に働かなくなるのです。この自己免疫反応によって、脳への血流を調整する自律神経の機能が低下した状態がブレインフォグだと考えられます」(山村部長)ブレインフォグと一緒に現れることが多いのが「倦怠感」の症状だ。この2つの症状は長引きやすく、感染から1年以上も悩んでいる人もいるという。「倦怠感とは、体がだるい、疲れて動けない。ひどい場合は、ほぼ横になった状態でしか過ごせないような症状です。コロナの後遺症で悩む患者さんは、この2つが合わさったケースが多いように思います」(山村部長)平畑院長によると、こうした後遺症のために、働けなくなったり、ほとんど寝たきりになったりする人も出ているという。■自殺者も…後遺症で亡くなるリスクも倦怠感やブレインフォグのような後遺症が出てしまった場合、どのように治療するのか。「まず体に負担をかけたり、だるくなるようなことはしないこと。無理に体を動かしたり、体がつらいのに我慢しながら仕事をしたりする人がけっこう多い。こういうことをすると、後遺症は悪化します。体がだるくなるようなことは絶対にしない。これを守るだけで、悪化を防げます」(平畑院長)治療でいちばん効果的だといわれているのが、耳鼻科で50年以上前から行われてきた“上咽頭擦過療法(Bスポット療法)”だ。「鼻の奥の上咽頭に塩化亜鉛溶液をこすりつけて炎症部分を治す治療法です」(平畑院長)とくに強い倦怠感やブレインフォグの場合、上咽頭にかなりひどい炎症が起きているそう。その部分をきれいにすると、自律神経が刺激されて、脳への血流を増やすことにつながるという。もう一つは、米国の医療機関でも行われているステロイドを使用した治療法だ。「“上咽頭擦過療法”だけでは完治しないケースがあり、その場合、私はステロイド剤(飲み薬や点滴)を使います。炎症を抑え、さらに自己抗体の産生による免疫反応を抑える効果があります」(山村部長)そもそも、後遺症にならないためには何をすればいいのか。「後遺症治療で取り入れているのが、“鼻うがい”です。味覚、嗅覚障害の患者さんの中には、鼻うがいを数回しただけで、症状が3割ぐらい回復した人もいます。鼻うがいで洗われる場所は、上咽頭擦過療法で治療する場所と同じ。毎日することで、コロナにかかりづらくなり、感染しても軽症で済むともいわれています。後遺症の予防にも、効果がある可能性が高いと思います」(平畑院長)鼻うがい用のキットはドラッグストアなどで購入できるが、塩水でも効果があるという。その場合は、ぬるま湯に、水量に対し1~2%の塩を入れてよく混ぜよう。現在、3回目のワクチン接種が行われているが、後遺症の予防効果はあるのだろうか。「イスラエルの研究機関の論文によると、ワクチンを2回以上打っている人は、コロナに感染しても、後遺症が出る人が半分に減るというデータがあります。そもそもワクチンを接種することで、感染しづらくなります」(平畑院長)最後に平畑院長はこう訴える。「後遺症そのもので亡くなった方はいませんが、後遺症に苦しんで自殺をされた方は、私が把握しているだけで2人います。つまり、コロナの後遺症というのは、“死に至る病気”でもあるのです。オミクロン株を甘く考えないでほしいですね」後遺症にならないためにも、感染対策を続けよう。
2022年02月10日第34回東京国際映画祭のクロージング・セレモニーが11月8日、TOHOシネマズ日比谷で行われ、最高賞にあたる東京グランプリ / 東京都知事賞は、カルトリナ・クラスニチ監督による『ヴェラは海の夢を見る』(コソボ、北マケドニア、アルバニア)が受賞。昨年に引き続き、来日がかなわなかった受賞者たちからは、喜びのビデオメッセージが寄せられた。今年のコンペティション部門は2021年1月以降に完成した長編映画を対象に、113の国と地域から1533本の応募があり、全15作品がエントリー。審査員長のイザベル・ユペールをはじめ、青山真治(映画監督 / 脚本家)、クリス・フジワラ(映画評論家 / プログラマー)、ローナ・ティー(プロデューサー / キュレーター)、世武裕子(映画音楽作曲家)が審査にあたった。日本からは松居大悟監督の『ちょっと思い出しただけ』、野原位監督の『三度目の、正直』がエントリーしていた。コンペティション部門の審査及び映画祭を振り返り、ユペールは「最も印象に残ったのは多様性の豊かさだった」と語り、「現代文化における映画の位置づけを考えることが求められた。新進気鋭の監督たちの多様な作品と向き合い、社会の現状を見ることができた」と講評。東京グランプリに輝いた『ヴェラは海の夢を見る』をはじめ、「さまざまな困難に直面する彼女たちは決して被害者としては描かれていなかった。敵を見極め、戦い、勝敗は問わず、皆が未来に目を向けている」と話していた。『ヴェラは海の夢を見る』は男性優位の環境に抵抗する女性を力強く描いたコソボの女性監督、カルトリナ・クラスニチのデビュー作。夫の突然の自殺の後、ヴェラは家がギャンブルの借金の抵当になっていたことを知らされる。【『ヴェラは海の夢を見る』カルトリナ・クラスニチ監督のビデオメッセージ】私の初長編『ヴェラは海の夢を見る』が東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されるとの連絡を受けたとき、大変光栄に感じました。東京と日本は私にとっては夢、そして夢のような映画の国です。また、この映画祭に初めて参加するコソボ映画だったということも大変光栄です。グランプリを受賞したことを知り、喜びのあまりに泣いてしまいました。本当にありがとうございます。審査員の方々、この物語を実現させるために一生懸命に働いてくれたチーム、キャスト、スタッフに感謝いたします。ありがとう東京、ありがとう日本。【『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督の挨拶】東京国際映画祭は4回目の参加で、両手に(トロフィーの)重さを感じているのがすごくうれしいなと思います。(涙ぐみながら)すみません。『ちょっと思い出しただけ』という作品は、この2年くらいの世界中の苦しい時間、悔しい時間をただ、悲しいこと、嫌なことではなく、人と会える瞬間のうれしさや鮮やかさを愛しく思えるように、過去と今を等しく抱きしめられるように作りました。前に進んでいってほしいという思いだったので、(受賞は)うれしいです。音楽を作ってくれた尾崎くん(クリープハイプの尾崎世界観)の主題歌によって、生まれた物語なんですけど、尾崎くんが明日誕生日なんですよ。明日、誕生日プレゼントとして伝えられるなと思います。◇東京グランプリ/東京都知事賞:『ヴェラは海の夢を見る』(カルトリナ・クラスニチ監督 / コソボ、北マケドニア、アルバニア)◇審査員特別賞:『市民』(テオドラ・アナ・ミハイ監督/ベルギー、ルーマニア、メキシコ)◇最優秀監督賞:ダルジャン・オミルバエフ監督(『ある詩人 / カザフスタン)◇最優秀女優賞:フリア・チャベス(『もうひとりのトム』 / メキシコ、アメリカ)◇最優秀男優賞:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ(『四つの壁』 / トルコ)◇最優秀芸術貢献賞:『クレーン・ランタン』(ヒラル・バイダロフ監督 / アゼルバイジャン)◇観客賞:『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督 / 日本)◇アジアの未来 作品賞:『世界、北半球』(ホセイン・テヘラニ監督 / イラン)(長編映画3本目までのアジアの新鋭監督作品を対象とし、3名の審査委員による審査によって決定)◇Amazon Prime Video テイクワン賞:『日曜日、凪』(キム・ユンス監督 / 日本)◇Amazon Prime Video テイクワン賞審査委員特別賞:『橋の下で』(瑚海みどり監督/日本)(商業長編映画経験のない日本在住の映画作家を対象にし、15分以下の短編の審査によって決定される新人監督賞。5名の審査委員による審査によって決定)取材・文・写真=内田涼■開催情報「第34回東京国際映画祭」期間:10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷(東京ミッドタウン日比谷/TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ シャンテ)、有楽町(東京国際フォーラム、有楽町よみうりホール、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ有楽町)、銀座(シネスイッチ銀座)地区で開催公式サイト: オープニング作品:『クライ・マッチョ』(クリント・イーストウッド監督)クロージング作品:『ディア・エヴァン・ハンセン』(スティーブン・チョボウスキー監督)『ヴェラは海の夢を見る』(C)Copyright 2020 PUNTORIA KREATIVE ISSTRA | ISSTRA CREATIVE FACTORY『ちょっと思い出しただけ』(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会
2021年11月08日昨年、東京・渋谷区でマスク無着用の「クラスターデモ」を実施したとして批判が殺到した国民主権党。デモを率いるのは、昨年の東京都知事選に続き今年3月に実施された千葉県知事選挙にも立候補した党首・平塚正幸氏(39)だ。だが現在も「クラスターデモ」は継続されており、直近では9月18日から23日まで「オータムツアー2021」として実施。23日に群馬県・高崎駅前で行われたデモで95回目を迎えたという。SNS上では「STOP!PCR」や「ワクチン拒否」「マスクを外そう」と書かれた看板や幟を掲げ、平塚氏が広場で和太鼓を演奏する姿などが拡散されている。いっぽうで、《駅周辺には近づかないようにしないと》や《高崎の皆さん、全力で逃げて!》など警戒する声が上がっている。■「皆様に代わって我々が交渉します」「クラスターデモ」を中心に活動していることで知られる国民主権党だが、「ノーマスクコールセンター」なるものを開設しているのだ。公式サイトでは子供を育てる親世代に向けて、次のように呼びかけている。《皆様に代わって、皆様のお子様から、そして学校の生徒全体がマスクの着用をしないよう我々が交渉します。マスクの危険性を認識している我々が、学校側にマスクの危険性を訴え、学校が児童生徒にマスクの着用しないよう指導させることを目指し、交渉します》ただ7月27日時点で《ご依頼件数が多いため、一時依頼の受付を中止いたします》と受付停止中のようだが、全国からおよそ170件もの交渉依頼が届いているのだ。同党は依頼者から指定された教育機関に、架電している模様だ。公開されている依頼内容を見てみると、子供の健康被害やマスク着用の同調圧力を訴える声が寄せられている。《子供達が登校から下校まで1日マスクをさせられています。体育の時も苦しい時は外していいと言われているだけで本人次第の状態です。先生から外しましょうと声がけをお願いしたいです。特に暑い日は帰宅後の子供が頭痛を訴えることがあります。マスクをしないと危ないと言う圧力を子供達に押し付けずにマスクの自由化を求めます》《子供たちが登下校中もみんな顔を赤くしながらずっとマスクをしています。マスクをしていることで子供の身体にどんな健康被害があるのか、もっと知ってもらいたいです。宜しくお願い致します》今年2月に大阪府高槻市で、マスクを着けて体育の授業を受けていた小学5年の男児が持久走の後に死亡したことも記憶に新しい。市の教育委員会は死亡とマスクとの因果関係は判断できなかったというが、大きく問題視された。文部科学省の公式サイトによれば、「学校ではマスクの着用は必要ですか」の問いに対して9月10日付でこう回答している。《学校教育活動においては、児童生徒等及び教職員は、身体的距離が十分とれない時はマスクを着用すべきと考えられます。ただし、気候の状況等により、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合は、マスクを外すこととしています。また、体育の授業におけるマスクの着用は必要ありません。特に呼気が激しくなる運動を行う際はマスクを外してください。一方で、用具の準備や片付けなど運動を行っていない際は、感染症対策として可能な限りマスクを着用してください。気温・湿度などが高くない日に、呼気が激しくならない軽度な運動を行う際、マスク着用を希望する場合は、マスクの着用を否定するものではありませんが、その場合であっても、自身の体調の変化に注意し、暑さや息苦しさを感じた時などは、人との距離を十分に確保して、マスクを外して休憩してください》“子供のマスク問題”に一石を投じようとする国民主権党。親世代に寄り添うことで支持者は増えるだろうか。
2021年09月23日東京アニメアワードフェスティバル2021でグランプリと東京都知事賞を受賞した注目のアニメーションが、ついにフランスから日本に上陸。アニメ好きのみならず、世界各国の観客を魅了している話題作をご紹介します。『ジュゼップ 戦場の画家』【映画、ときどき私】 vol. 4021939年2月、スペイン内戦から逃れた大勢の難民が隣国フランスに押し寄せた。しかし、フランス政府によって収容所に閉じ込められた彼らは、劣悪な環境で苦しむこととなる。そのなかでも、難民のひとりである画家のジュゼップ・バルトリは人間らしさを保つ唯一の手段であるかのように、建物の壁や地面に黙々と絵を描き続けていた。そんなジュゼップに鉛筆と紙を与えたのは、若きフランス人憲兵セルジュ。いつしか2人は固い友情で結ばれていくことに。そして、ジュゼップが消息不明の婚約者マリアとの再会を夢見ていることを知ったセルジュは、密かにマリアの捜索を行うのだが……。画家ジュゼップ・バルトリの波乱に満ちた人生と知られざる真実をもとに描かれた感動の実話。今回は、『この世界の片隅に』の片渕須直監督も絶賛する本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。オーレル監督フランスの全国紙でイラストやグラフィックを手掛け、イラストレーターとしても活躍しているオーレル監督。本作が長編アニメーションデビュー作にもかかわらず、カンヌ国際映画祭への正式出品をはじめ、ヨーロッパの映画賞を総ナメにする快挙を成し遂げています。そこで、作品に込めた思いや日本のアニメーションに惹かれる理由について語っていただきました。―本作は、あるブックフェアでジュゼップ・バルトリの作品を偶然目にしたことから始まり、そこから10年もの歳月をかけて完成させたそうですね。改めて、この作品とともに歩んだ道のりを振り返ってみていかがですか?監督確かに10年は長かったですね……。でも、10年も経った気がしないのは、その間にも本当にいろんなことがあり、山あり谷ありだったからかもしれません。資金調達などが思い通りに進まなくて苦しいときもありましたが、制作過程は非常にエキサイティングでワクワクしましたし、素晴らしい冒険ができたと思います。大変なことが95%を占めていたとしても、残り5%で味わった芸術的な喜びがつらいこともすべて忘れさせてくれました。―監督は「ジュゼップ・バルトリの想いを理解し、引き継ぎ、自分のペンによって現代によみがえらせたい」という衝動に突き動かされたそうですが、この題材をいまの時代に作品として発表する意味についてはどうお考えでしたか?監督彼が生きていたのは1939年ですが、僕はあまり時代的なものは関係ないと思っています。なぜなら、当時の強制収容所で起きていたことは、現在のヨーロッパが抱えている難民の問題とつながっているところがあるからです。実際、制作している最中にシリア戦争が原因で難民がヨーロッパへと入ってきたので、僕たちにとってはよりリアルで、より現実的な問題となりました。そういったこともこの作品が大きな反響を呼ぶことになった要因だと思います。日本のアニメーションからも影響を受けている―確かに、現代社会が抱える問題についても考えさせられました。監督ただ、最初からそういったことを打ち出そうと意図していたわけではありません。もともとは彼のデッサンと出会い、彼の人生を知ったことが始まりでしたから。以前から映画が好きでしたし、スペイン戦争といまの難民問題についても関心があったので、すべてを一緒に映画として語りたいと思うようになったのです。―監督のキャリアにおいても、本当に大きな意味を持つ作品になったのではないでしょうか。監督そうですね。「イラストは自分にとってどんな意味があるのか」「イラストレーターの仕事とは何か」といったさまざまな自問自答をし続ける濃密な時間を過ごすことができました。そんななかで、まず気がついたのは、イラストとアニメーションでは表現方法も制約も違うということ。それゆえにより深く考察し、核心を突き詰めていく作業をしました。あとは、いままで1人で仕事していた僕にとってはグループで仕事をするのも初めてだったので、人間としてもイラストレーターとしてもすごく成長できたのではないかなと思っています。この10年でいろいろな変化がありましたし、新しい経験をたくさん重ねることができました。―アニメーションを制作するうえで、影響を受けている方や作品について教えてください。監督アニメーションだけではなく、映画や絵画、音楽、文学といった本当にさまざま表現様式から影響を受けていると感じています。なので、ひとつを選ぶことはできないのですが、今回の作品で言うと、スペイン内戦について知る機会を与えてくれたケン・ローチ監督の『大地と自由』や本作の脚本を務めてくれたジャン=ルイ・ミレシの存在は大きかったかなと。それから、僕自身はアーティストとして1980年代にテレビで見ていた日本のアニメシリーズからもたくさんの影響を受けていると思います。普遍的な物語であることを感じてほしい―たとえば、どのようなアニメシリーズがお好きでしたか?監督子どもの頃に大好きだったのは、まず『キャプテン翼』と『シティーハンター』。あとは『めぞん一刻』、『ハイスクール!奇面組』、『キャッツ・アイ』、『鉄腕アトム』も好きでしたね。そのほかに興味深いと思ったのは、フランスの文学作品をアニメ化した『三銃士』や『家なき子』。キャラクターが動物に変わっていたりするところとか、外国人の目がすごく大きく描かれていたりしたのがおもしろくて(笑)。いまは、僕の息子が日本のアニメが大好きですごくハマっているようです。―では、監督という立場になってから、いまの日本のアニメーションについてはどのようにご覧になっていますか?監督日本のアニメーションに惹かれる理由は、やはり普段僕たちが日常的に見慣れているものとはかけ離れたものを見せてくれるところではないかなと。おそらくそれは日本だけでなく、アジア映画全体に言えることかもしれませんが、ヨーロッパの作品にはないようなものをいつも提示してくれますよね。あとは、日本のアニメーションはまだまだ僕たちが到達できないほど凝った作業や異なるアプローチをしているので、そういった新しい息吹というか、新鮮さを味わわせてくれるのが魅力だと思います。―最後に、作品を通して日本の観客に伝えたい思いをお願いします。監督本作で描いた物語や歴史的背景は、日本から見れば遠く離れたものと感じるかもしれません。しかし、戦争や政治による難民に関しては、歴史のどの時代でも、現代でも全世界的な問題であり、普遍性のある話だということは伝えたいです。時を超えて訴えかけるメッセージが胸に響く戦争が引き起こした悲惨な現実を知るだけでなく、現代の私たちがすべきこと、そして「生きるとは何か」を突きつけられる本作。ジュゼップ・バルトリが実際に描いた力強いスケッチと、その想いを引き継いだオーレル監督の描くイラストが共鳴して生み出される圧倒的な画力に、誰もが心を揺さぶられるはずです。取材、文・志村昌美真に迫る予告編はこちら!作品情報『ジュゼップ 戦場の画家』8月13日(金)、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ロングライド©Les Films d’Ici Méditerranée - France 3 Cinéma - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons - nous dans les bois - Tchack - Les Fées Spéciales - In Efecto - Le Mémorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d’Ici - Upside Films 2020
2021年08月11日「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」東京都で新型コロナウイルスの感染者数が2,848人を記録した7月27日。当時の過去最多となる新規感染者数だったが、『共同通信』によると都の吉村憲彦福祉保健局長は冒頭のようにコメントしたという。しかし、ネットでは「煽ってるのは都知事だろ」との声が相次いでいる。《「不安煽らないで」って都知事が一番不安煽ってた》《いたずらに不安をあおってきた張本人が小池都知事》《小池都知事のほうだと思いますよ。こう見た感じ、アラートを発するお仕事しかしてないですよね》では、小池百合子都知事(69)の言動を振り返ってみよう。新型コロナウイルスが猛威を奮い始めた昨年3月25日、小池都知事は「ライブハウスなどの利用を自粛するように」と発言。しかし、「補償等については、税金を投入することが本当に正しいのか議論があるところだと思う」と続けた。その「自粛を要請しても補償はなし」との姿勢に、飲食業などさまざまな業種が不安を覚える事態となった。その2ヵ月半後となる6月2日、小池都知事は『東京アラート』を発動。しかし感染拡大に対する具体策を発表しなかったため、「都庁が赤色に変わっただけ」との声が日に日に増えていくことに。また7月2日には会見で「“夜の街”要注意」とのボードを掲げたが、《フリップ芸》との揶揄が。さらに「夜の街のスティグマ(差別や偏見に伴う負のイメージ)を助長するのでは」と危惧する声も上がっていた。そして対策が整わないなか、同月15日には緊急記者会見を開き「新型コロナウイルスの警戒レベルを4段階のうち最も高い“感染が拡大している”に引き上げる」と発表したのだ。■対策が不十分。そして言動の不一致同年12月17日に小池都知事は、『年末年始コロナ特別警報』を発出。しかし医療機関には病床の確保を、飲食店には時短営業を、そして都民には会食を控えるよう“お願い”。またしても具体的な対策の発表がなかったため、《「やばいよ やばいよ」と言うだけ》《名称だけだった東京アラートと変わらない印象》といった声が上がっていた。そして今年に入っても、小池都知事は“不安煽り”を止めていない。4月23日には「街頭の照明を伴う看板やネオン、イルミネーションなどを20時以降は停止するよう要請する」と会見で話したため、《電気消したら集まらないだろうって…都民は蛾ですか?》と効果を疑問視する声が。《街の明かりが減り、犯罪が増えるのでは。女性の帰宅など特に心配です》と危惧する声もあった。また同日、小池都知事は「徹底した人流の抑制や感染リスクが高い施設への適切な対応などが必要」として、国交省と各鉄道事業者に“間引き運転”を要請。しかし減便した分、主要駅は通勤や通学でいっそう混雑することに。そうして“3密”を作り出した。いっぽうで、かつて“満員電車ゼロ”との公約を掲げていたため「そもそも公約を守れていない」との再批判もなされた。そして今月18日には東京五輪にちなんで、IOCのトーマス・バッハ会長(67)の歓迎会を開催。そこには森喜朗氏(84)や丸川珠代五輪相(50)ら40人ほどが参加していたと報じられている。小池都知事はこれまで「大人数で集まらないように」と何度も呼びかけていたため、言動の不一致にウンザリする声もあった。■「COVID19との戦いで金メダルを取りたい」また都は「不安を煽らないで」というが、専門家からも厳しい現実を指摘する声が上がっている。『NHK NEWS WEB』によると今月21日に開かれた東京都のモニタリング会議で専門家は「新規陽性者が増加し続ければ、医療提供体制がひっ迫の危機に直面する」「医療側は、第3波の前の去年12月半ばをイメージするくらいの恐怖感を持っている」と強い危機感を示したという。そして冒頭の会見当日、都民の不安はさらに煽られることに。コロナ禍で小池劇場をいくつも上演してきた小池都知事だが、『共同通信』によると感染者数が発表された夕方時点で既に退庁。「取材対応はなかった」と伝えられたのだ。そのためネットでは、こんな声が上がっている。《説明責任を果たさず退庁!今こそ、都庁に泊まりこんででも都民の命を守ることに死にものぐるいで対応すべき》《毎日毎日、あんなにしゃしゃり出てきた小池百合子はどこで何してんの?出てくるのは今じゃないの?お得意のフリップとか標語とかカルタとか振りかざして感染防止に努めるんじゃないの?どれもこれも役立たずだったけど》《小池百合子、逃げ足の速さと気配の消し方卓越してる》7月24日、東京五輪に際して「ぜひ東京大会はCOVID19との戦いで金メダルを取りたいと思います」と話していた都知事。しかし、表彰台はまだ遠いのかもしれない。
2021年07月30日小池都知事(69)の新型コロナウイルス対策を巡る発言が猛批判を浴びている。27日に東京都の新規感染者数が過去最多(当時)となる2,848人を記録したことを受け、28日に会見に応じた小池都知事。東京新聞によると、小池都知事は「若い方々の行動パターンが、鍵を握っている。自分がよければではなくて、結果として人にうつすと、医療体制が逼迫する」とし、若年層にワクチン接種を呼びかけたという。医療体制への負荷については、「基本的に、3つの柱でやっている。自宅、ホテルなどの宿泊療養施設、そして病院。この病院の病床を、いかにして効果的に効率的に生かすかが鍵になる」と強調。その上で、自宅療養者の健康状態を確認する体制も整えているとして、「特に1人暮らしの方々などは、自宅も、ある種、病床のような形でやっていただくことが、病床の確保にもつながるし、その方の健康の維持にもつながる」と主張したと報じられている。“一人暮らしの自宅を病床に”とした小池都知事。しかし、一部では重症化率の高さも指摘されているデルタ株がすでに蔓延している。そんな状況で身寄りのない単身生活者がコロナ感染、重症化などした場合、一体誰が看病をするのだろうか。さらに、27日には吉村憲彦福祉保健局長が報道各社に対して、ワクチン接種が進んでおりこれまでと状況が違うことから「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」と呼びかけたという。感染者が過去最多を更新し続けるなかでの、小池都知事の今回の発言にはネット上で批判が相次いだ。《孤独死を推奨》《は??容態が急変したら、どうするの?》《東京都は、医療が逼迫すれば独り暮らしの人を見捨てるということだな》《「自宅を病床に」って言ってますけど、前にコロナで孤独死した事例もありましたよね。一人で死ねと仰るんですか?》《一人暮らしで自分で救急車呼んで、這ってドアの鍵を開けたことがある人間からしたら、コロナでも放置されて自分のベッドにいろ、と言われるの我慢ならない。自宅のベッドは病床にはなりません。》「一人暮らしの自宅を病床のように」発言は果たして“都民ファースト”と言えるのだろうかーー。
2021年07月29日東京都議選の投票前日になって「都民ファーストの会」の候補者の応援に駆け付け、自民党を失速に追い込んだ小池百合子東京都知事(68)。その自己演出力の高さを、あらためて政界に印象づけた。自民党の二階俊博幹事長は7月8日、TBSのCS番組の収録現場で、こう語った。「国会に戻ってこられるならば、それも大いに歓迎だ」与党の最高実力者が送る秋波に小池都知事の“復帰”への注目が集まるが、政治評論家の有馬晴海さんはこう語る。「都知事の職を投げ出して、今秋の衆院選に出馬すれば、当選はするでしょう。しかし自民党には彼女を嫌っている人間も多く、いま国会に戻っても彼女の立ち位置は非常に難しいものです。もし彼女に初の女性総理のチャンスが巡ってくるとすれば都知事の任期をきちんと務め上げた後の衆院選、つまり4年後だと思います。都知事時代の実績を引っ提げて国政に復帰すれば、“小池旋風”が再び起こる可能性があります」小池都知事が“総理=ソウちゃん”と名付け、かわいがっていた愛犬は、6月1日に天国に旅立ったばかり。都知事の自宅近くに住む支援者の女性によれば、「ソウちゃんのお葬式は自宅で営んだそうです。ご自宅の前に見慣れないワゴン車が止まっていたのですが、それがペット葬儀社の移動火葬車だったのです。小池さんがソウちゃんの遺骨を拾い上げ、自宅の祭壇に安置しているそうで、その前で過ごすときも多いそうです」小池都知事は7月9日の定例会見で、記者から国政復帰について質問された際には「頭の片隅にもない」と、否定している。いま小池都知事が遺骨の前で思いを巡らせているのは、あくまでも“都民ファーストという理念”なのか、それとも愛犬に語り続けてきた“初の女性総理への願い”なのか。
2021年07月22日東京都の小池百合子都知事(68)をはじめとする神奈川県、千葉県、埼玉県の知事たちが1月2日、政府に緊急事態宣言を要請した。各メディアによると、政府は経済への影響などを考慮し、緊急事態宣言発令の要否を検討するという。「『GoToトラベル』の停止や飲食店などに出していた時短縮要請が終了する1月11日までに、次の対策を判断する予定でした。ですが大晦日に東京は感染者数が1337人を記録。神奈川や千葉など他の地域でも、過去最多の発表が相次ぎました。専門家からは『2週間を待たずに医療提供体制が崩壊する』と、いっそう強い対策が求められています」(全国紙記者)西村康稔経済再生担当相(58)は12月30日、Twitterで「国民の命を守るために緊急事態宣言も視野に入ってくる」とその可能性に触れていた。西村氏の発言からわずか3日で、緊急事態宣言の発出が現実味を帯びてきたのだ。ネットでは賛否の声が広がっている。《緊急事態宣言なんて出したって強制力もないのに何も変わらないと思うが何か意味があるのかな…》《今更感は否めないけど何もしないよりはマシなんとか感染拡大を防いで欲しい》《緊急事態宣言、出すこと自体は構わない。しかし、二回目なんだから、コストと利益について想定される金額を算出し公表しなければならない。また、不利益を被る人々にどう補償するのか説明せよ》緊急事態宣言が要請されたことにより、もっとも注目されるのは菅義偉首相(72)の判断だろう。「GoToトラベル」の全国一斉停止を発表した12月14日夜、銀座のステーキ店で8人と忘年会に出席して批判された菅首相。国民に向けて、「反省している」と詫びる事態となった。それ以降、年末年始にかけての菅首相はどうだっただろうか。多くの国民が正月休みを迎えるにあたり、菅首相は12月25日に官邸で記者会見を行った。「年末年始で感染拡大を食い止めることができるように」と述べ、「静かな年末年始」を呼びかけた。12月28日、菅首相は記者団の取材に「国民のみなさんの命と暮らしを守るため、先手、先手で対応するために、全世界から外国人の新規入国者の停止を発表させていただきました」とコメント。だがすでに、英国で見つかった変異種の感染者は国内で確認されていた。政府は入国制限を強化したが、28日にも南アフリカで見つかった変異種の感染者が報告された。感染者が1000人を超えた12月31日、「明らかに増加傾向にあり、大変厳しい認識を致しております」と危機感をのぞかせた菅首相。記者から緊急事態宣言の可能性について問われると、「まず、今の医療体制を確保して、感染拡大回避に全力を挙げるのが大事」とコメント。さらに追及されても「今申し上げた通り」と、具体的な発言は回避した。新年を迎えた1月1日、菅首相は「国民の皆様の命と暮らしを守り抜くことを固くお誓いし、感染拡大防止と経済回復に、引き続き総力を挙げて取り組む」と年頭所感を表明。いっぽう同日に神奈川テレビで放送された番組では、「ブレーキとアクセルを踏みながら、あるいは同時に踏むこともあるのだろう。私自身、悩みながら判断をしてきている」と述べていた。決意ばかり口にするいっぽう、具体的な方針には触れない菅首相。緊急事態宣言が叫ばれるなか、どう判断するか不安視する声が広がっている。《菅首相は何が先手先手なんだか。結局、東京都に要請される形》《東京都と首都圏3県は緊急事態宣言要請、果たして菅首相にはその宣言に対しての判断力と決断力があるかな?のらりくらりとやってたら、まず首相としてダメと判断されて、更に支持率低下を招くかな?》《緊急事態宣言と支援策をセットにしないと経済は餓死するけど、菅政権はどうすんだろね。やっぱ自助なんだろか?》
2021年01月02日小池百合子東京都知事(68)が12月17日、会見を開いた。そこで「年末年始コロナ特別警報」を発出したが、ネットでは厳しい声が上がっている。東京都は同日、新型コロナの感染者数が過去最多となる822人を記録した。そこで東京都は、コロナ患者の病床を3,000床から4,000床に増やすため医療機関に確保を要請。飲食店には11月28日から営業時間の短縮を要請していたが、来年1月11日まで延長すると明かした。そんななか小池都知事は会見を開催。忘年会や新年会の開催をできるかぎり避けるよう呼びかけ、「帰省する場合は2週間前から会食を控えて」なども都民に求めた。医療機関や飲食店、そして都民にお願いはするが、具体的な対策の発表はなしーー。それは「年末年始コロナ特別警報」という大げさな名称に見合うことだろうか?Twitterでは、その言動を疑問視する声が上がっている。《年末年始コロナ特別警報を発令します!って力強く言ってるけど、具体的に強制力のある何かって言うのは無くて、注意喚起って事ですよね??》《コロナ年末年始特別警報は特に何をするわけでもなく「やばいよやばいよ」と言うだけで》《だから何って感じ》思えば、「東京アラート」も感染者増加による警戒を呼びかけただけのものだった。そのため、「何が違うの?」との声も上がっている。《「年末年始コロナ特別警報」って中身がほとんど伴っていない。警報だからそんなものかもしれないけれど、名称だけだった東京アラートと変わらない印象》《なんちゃら警戒レベルだったり東京アラートだったり、決めたところで何もしなくね?》《「年末年始コロナ特別警報」ってなんや。「東京アラート」はどうなったん》《かの有名な“東京アラート”を捩った何の変哲もない政策でございます》
2020年12月18日第32回東京国際映画祭のコンペティション部門にて、最高賞にあたる「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得したデンマーク映画『わたしの叔父さん』が日本公開されることが決定した。デンマーク・ユトランド半島の静かで美しい農村。27歳のクリスは、幼い頃に家族を亡くして以来、叔父さんとふたりで暮らしてきた。毎朝早く起きて、足の不自由な叔父さんの世話をし、家業の酪農の仕事をこなす。夕食の後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度買い物に出かける。そんな決まった毎日を繰り返すクリスだったが、ある出来事をきっかけに、かつて抱いていた獣医になる夢を思い出す。さらに、教会で出会った青年マイクからデートに誘われ、次々と訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せない。将来の夢と恋に悩むクリスに気づいた叔父さんは、姪の幸せをそっと後押しするが…。本作は、デンマークの静かで美しい農村で年老いた叔父さんと家畜の世話をしながら暮らす若い姪のクリスが、かつて抱いていた夢や恋愛に葛藤する愛の物語が描かれる。監督は、デンマーク映画界の新鋭フラレ・ピーダセン。淡々とした日常の中にさりげなくユーモアを効かせ、家族の心の機微を細やかに描く演出は、『東京物語』をはじめとする小津安二郎監督作品から学んだという。世界各国の映画祭で受賞を重ねている本作。昨年の東京国際映画祭の授賞式では、審査委員長のチャン・ツィイーが「詩のような語り口で、我々に穏やかに物語ってくれました。監督は抑制的で、繊細なカメラワークをもって、忘れ去られる人間の情感をとても力強く表現しました」と称賛した。恵比寿ガーデンプレイス内の改装に伴い、2月28日に一時休館が決定しているYEBISU GARDEN CINEMA。本作は、同館の休館前最後のロードショー作品となる。『わたしの叔父さん』は2021年1月29日(金)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:わたしの叔父さん 2021年1月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©2019 88miles
2020年10月08日俳優の別所哲也が28日、映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2020」の代表として東京都知事の表敬訪問を行った。同映画祭は米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭で、9月16日~27日までの開催が決定している。もともとは6月開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況で延期することに。オンライン開催を拡大するとともに、「客席数も減らしまして、感染症対策もしっかりして、リアルな上映会も試行錯誤で行なっていきたい」(別所)と語る。東京都知事・小池百合子は「長い間世界への発信を映像を通じてアートという形でお伝えいただいていること、大変嬉しく思います」と称える。「新型コロナウイルス禍にあって、ウィズコロナの認識のもとで、新しい日常との両立ということになろうかと思います。会場では感染防止宣言も行い、安心安全な運営に期待をしているところです。大変楽しみにしております」と期待を寄せた。同映画祭では、シネマスポーツプロジェクト 特別製作作品として森崎ウィン主演の映画『This is Tokyo』も上映されるが、小池都知事は「森崎ウィンさん。ミャンマー出身で、小学校4年の時に日本に来られた。そしてシンガポールの女優さん(ジネット・アウ)が出られる。アジアそっくりそのものがつまってる感じで、楽しみであります」と語る。都知事により、東京の魅力を伝える「Cinematic Tokyo部門」の優秀賞・東京都知事賞としてオーストラリアのCharles Richardson監督の作品『グッピー』も発表され、最後に2人は握手代わりのグータッチで締めくくった。改めて取材に応じた別所は、「中止をしたりひるむのではなく、できることを工夫をして世界発信する。祭りの意味をもう1回考える。人間には祭りが必要だと常々言っております。カンヌやベルリンも試行錯誤しているし、僕らも世界に示すことが1つの勇気につながると信じて開催をしていきたいと思います」と宣言。「9月になってどのような状況かによって考えるところなんですが、関東圏以外の監督、審査員のみなさん、どこまでお招きするかは東京の状況に合わせて様々なプランを用意してお迎えしようと思っています」と明かした。
2020年08月28日小池百合子東京都知事(67)が7月2日に会見を開き、「“夜の街”要注意」というボードで警鐘を鳴らした。その言動が波紋を呼んでいる。会見で小池知事は「医療提供体制は十分確保されているものの、今後、高齢者層など急速に感染者数が増加する可能性も否定できない」と語った。そして夜の繁華街で感染が増えているとし、「ガイドラインを順守している店を除き、新宿、池袋などの夜の街、夜の繁華街への外出を控えてほしい」と述べた。これまでも小池知事は夜の街への警告を発してきた。3月30日の会見で夜間・早朝のバーや接客を伴う飲食店などについて「こうした場への出入りを控えていただくようにお願いしたい」といい、以降の会見でも「夜の街関係者らの感染が目立っている」とたびたび言及している。事あるごとに夜の街を槍玉に挙げる小池知事だが、昼の街に問題はないのだろうか?例えば先月29日、NHKは「6月22日から28日までの1週間で、東京都の感染者のうちおよそ40%が夜の繁華街関係者だった」と報道しているが、当時「6割は昼の街では?」と疑問視する声が上がっていた。今回の「“夜の街”要注意」にネットでは《夜の街要注意ってひでぇな。夜の街に行くのは昼働いてる人だろうが》《昼の仕事を終えて、帰りに寄った夜の街の店で「お疲れ様」と迎えてくれる人がいるから世の中が回ってるんじゃね?》《ウィルスに夜も昼も関係ない》と夜の街を擁護する声が上がっている。さらに都知事の言動は「夜の街へのスティグマ(差別や偏見に伴う負のイメージ)を助長するのでは」とし、異を唱える声も上がっている。《夜の街、新宿、池袋等の言葉はスティグマ/烙印作り。行政としては決してこの様な烙印を刻んではいけない》《夜の街クラスターってスティグマのWikipediaに載りそうなレベルだな》《本質から目を逸らすだけのスティグマなんて百害あって一利なし》また夜の街を構成する性風俗事業者の中には、持続化給付金の対象外となっている人たちもいる。そのため、こんな声も上がっている。《持続化給付金対象外の「夜の街」で働く方々を槍玉にあげて、まるでそこだけが問題であるかのように言い続けるのって本当に何なの?》《彼らが働かなきゃならないのは休んでたら生きていけないから、休業補償がないからなんですからね?》《どうでもいいボード作らなくていいから、その夜の街で働いてる人達に休業補償と給付金をさ…休めるようにさ…》3日にも会見を開いた小池知事。「全てのお店で、夜の街危ないと言っているわけではございません」といい、ガイドラインを遵守していない店を利用する際には「注意をお願いしたい」などと話した。
2020年07月03日女優の杉咲花(すぎさき・はな)さんが、2020年6月30日にインスタグラムを更新。同年7月5日に投開票される、東京都知事選の期日前投票に行ったことを報告しています。杉咲花「大切に考えて投票した」同世代から称賛の声多数杉咲花さんは『投票所』と書かれた写真を投稿。 View this post on Instagram A post shared by 杉咲花 (@hanasugisaki) on Jun 30, 2020 at 1:30am PDT「自分なりに調べたり、家族や信頼できる人の意見も耳にしながら大切に考えました」と念入りな準備をした上で、投票に臨んだことを伝えています。するとファンは 「大切!」「感心ですね」と杉咲花さんの姿勢を称賛。また、「私も投票に行く」と、杉咲花さんの行動に触発された同世代の人たちも多くいるようです。・さすが花ちゃん、投票は大切だよね。・立派ですね!私も投票しに行ってきます!・真剣に考えていて、素晴らしいと思いました。・花ちゃんみたいな若くて有名な芸能人が投票に行くことを発信すると、とてもいい影響があると思う。杉咲花さんの今回の行動は、投票に行くことが推奨されている若い人たちのお手本になるのではないでしょうか。杉咲花の両親は意外なあの人平野紫耀との共演がお似合い![文・構成/grape編集部]
2020年07月01日4年前、圧倒的な投票数で東京都知事に選任され、「都民ファースト」などの流行語を生みだし、空前の“百合子ブーム”を起こした小池百合子知事(67)。だが、翌年、「(民進党議員を)排除いたします」発言が批判を浴びてしまい一気に人気もダウン。今年になって新型コロナウイルスへの対策が功を奏し、再び注目を浴びているが、来月に迫った2度目の東京都知事選の結果はいかに……。「ポイントはたれ目でふっくらとした鼻頭、薄い唇、首元のシワ、おでこの光り具合です」そう語るのは、いま、最も当たる、と言われる占い師、ラブちゃんことLove Me Do。最新著書『1秒で分かる!人相術』(光文社)でも、有名人の顔相を今までにないユニークな角度から鑑定し話題を呼んでいる彼が、小池百合子知事の顔相を見定める!「たれ目の人は、目上の人の意見に従っているときは仕事などがうまくいきますが、自発的にガンガン物事を進めてしまうと問題が起こる可能性があります。なるべく、上からの指示どおりに動いたほうがいい相です。ただ、人間関係を表す鼻の付け根が低いので、周りの人の意見に振り回されたりする傾向もあります。鼻頭はふっくらしているので、大衆には愛されるのですが……」■「小池ファースト」と揶揄されるのは薄い唇のせい!?先述の「排除いたします」発言など、ときにその物言いがバッシングされることもある小池都知事だが……。「唇が薄いと伝えたいことが相手に上手く伝わらないことが多くなります。小池さんが『こうしたい』と思ったことも都民には響かずに、『小池ファースト』なんて言われてしまうのではないでしょうか。また、耳が顔に張り付いている人は、周りの人の意見を聞かないことがあります。側近の人、周りで支えてくれている人の話を聞くようにするとより良い環境づくりができると思います」最近目立つ、首のシワからは、ある兆候が見えるのだという。「あごがしっかりしているので、安定した地位、居場所を作っていける人ですが、首にくっきりとしたシワが何本かみえます。首のシワは何か問題が起こる兆候だったり、自分が思うようなタイミングで物事を進めることができなくなることを表します。スカーフなどで見せない工夫をすると、いい方向に進むのではないでしょうか」都知事選に向け、不穏な相はあるものの、顔のなかの“運の入り道”にはよい傾向が。「運が入ってくるおでこの真ん中に少し凹みがあって、そこが白く光ってみえます。運の流れ道にスポットライトが当たっているようなので、このまま光っていれば理想の結果を迎えられるのかもしれません」【PROFILE】Love Me Do(ラブちゃん)占い師、風水師、占星術家。東洋、西洋の占術に精通し、『有吉ジャポン』(TBS系)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビ・ラジオ出演多数。最新著書『1秒で分かる!人相術』が光文社より発売中。
2020年06月26日「都知事入られます」都庁職員の合図から5秒後に、小池百合子東京都知事(67)はさっそうと、都庁の応接室に現れた。紺のピンストライプのタイトスカートに大柄のカットソー、上に羽織った“災害対策被服”のグリーンがよく映えていた。グリーンは東京都と都知事自身のイメージカラーだ。胸には「東京都・本部長」の役職プレート。小池都知事は「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部長」に1月30日付で就任している。本誌は16年7月の都知事就任以来6度、インタビューをしてきたが、この日の都知事はこれまで見せたことのない引き締まった表情だった。“百合子スマイル”といわれるほほ笑みはない。臨戦態勢――。まさにその言葉がふさわしい、戦闘モードの顔だ。会議用のテーブルにつくと、「バタバタして、時間を動かしてすみません」と記者を真っすぐに見つめる。喫緊のコロナ(新型コロナウイルス感染症・以下同)に対する都としての対応、国、他自治体との折衝、都民への呼びかけなど、分刻みのスケジュールのなか、インタビューの日時設定は二転。ようやく開始時刻がフィックスしたのは、その日の朝のことだった。5月28日。翌29日には定例会見が予定されていた。本誌は、さっそく都のコロナ対策から質問を始めた。「新型コロナウイルス感染症拡大を防止するために必要なこと。それは、一言で言って、接触をできるだけ少なくすることです。そこで、東京都として、お店の方々にも『休業してください』というお願いをいたしました。ご協力いただいた企業、事業者の皆さんに、1店舗ですと50万円、2店舗以上ですと100万円の協力金をお出しすることにいたしました。第1回では、これまで10万件を超える申請があり、手続きを進めています。ただ、申請に重複もあるようで、実際の数は少し減るかとは思いますが、1日でも早くお届けすべく、作業を進めております。緊急事態宣言が延長された際、すぐに協力金の第2回の支給を決めました。間が空くようでは心配を増やすだけですから。その意味で、スピード感をもってやらせていただいているんです」立て板に水。流れるように答える小池都知事に疲れは見えない。「それから、フリーランスの方々については、国の補助(経産省・中小企業庁の持続化給付金など)に加えて、都としても、経営等の相談についての特別窓口を設置いたしました。また、非正規を含めました中小企業の従業員の方々の生活の安定を図るため、中央労働金庫を窓口として、利子分を東京都が担うことで、実質的に無利子で融資を受けられる制度を設けました」都民の生活を守るために、できることは何でもやる。決意あふれる力強い声だ。都知事就任以来、最大の危機に直面している今、小池都知事は平時よりもさらに生き生きと輝いて見えた。翌29日の定例会見には、3月30日以来、2カ月ぶりになるノーマスク姿で登場。「6月1日午前0時をもって、(コロナを乗り越えるためのロードマップの)『ステップ1』から『ステップ2』への移行を決定したところです。これからも『コロナとともに』という意味で、『ウィズ・コロナ宣言』を行いたいと存じます。家族、大切な人、社会を守るため、正しく恐れて、この時代を私たちは生きていく。新しい日常をみんなで作り、前に向かって進んでいきたいと考えております」と宣言した。その言葉選びのセンスは、大胆かつ絶妙だ。このコロナ禍のなかでも「3密」「ステイホーム週間」など、わかりやすく、覚えやすい言葉でコロナ対処法を明示してきた。今回は「ウィズ・コロナ」。にわかには受け入れ難い言葉だが、確かに身が引き締まる。この数カ月にわたる地球規模の混乱を思えば、私たちは「ウィズ・コロナ」の覚悟を持って、未曽有の危機を闘い抜かなければならない――。今年1月17日までさかのぼる。「あの阪神・淡路大震災から25年が経過しました」と、始まった定例会見で、都知事は初めて公式にコロナに触れた。「武漢で発生しました原因不明の肺炎ですが、新型コロナウイルスによるものとみられております。都はすでに都内の医療機関に対し、必要な対策を講じております」そう報告し、都民に対してはマスクの着用を呼びかけた。24日には、国内での2例目の患者が確認されたことを受け、危機管理対策会議を繰り上げ開催。30日には、コロナ対策本部を立ち上げた。しかし、当時の私たちはまだどこか「人ごと」のように思っていたのではないだろうか。2月、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客が感染していたことで、世間はにわかに騒然となった。2月27日には、安倍首相が「春休みまでの全国一斉休校」を発表。当初、子どもへの感染力は低いのでは?などと言われていただけに、危機感はさらに高まった。3月に入ると、ヨーロッパ、アメリカでの感染が一気に拡大。都内の感染者も、徐々に増加の一途をたどり始めた。「ノー3密」を都知事が最初に提唱したのは、3月23日の臨時会見でのことだ。「本日から4月12日までの3週間、《換気の悪い密閉空間》《多くの人が密集する場所》《近距離での会話》の3つの条件が重なる場所を避けるための行動をお願いしたいと存じます」以後、都知事は繰り返し、「《密閉》《密集》《密接》、この3つの《密》を避ける」ことを強調。囲み取材の際、報道陣が都知事めがけて密集するのを制止して、「密です、密です」と注意した場面は、瞬く間にネットで拡散。「ノー3密」は、コロナに打ち勝つ最善の方策として、世代を問わず、私たちの生活に定着した。3月30日には、密になりやすいカラオケやライブハウス、バーやクラブなどの接待を伴う飲食店に行くことについて、「自粛していただきたい」と、いち早く言及。4月7日、政府が緊急事態宣言を7都府県に発出。都は、それを機にさらに強く、外出自粛を要請。その後、人が集まる施設、中小規模の飲食店などへも独自に休業要請をした。小池都知事は「ステイホーム」を強く呼びかけ、GWを「ステイホーム週間」と名付けて、「ステイホーム、ステイ・イン・東京、セーブ・ライブス」の3つのSを、新たなスローガンとした。政府の対応が遅いという批判が出るなか、政府に先駆けるように、都知事は都政を動かしてきた。本誌のインタビューには、「国がやることと、目の前が現場である自治体ができること、しなければならないことには、若干、時差があるのかもしれません。ただ、総理や官邸にもずいぶんSOSを含め、お願いや報告をさせていただきました」「スピード感」。本誌のインタビューで、都知事は何度もこの言葉を繰り返した。政界という荒波をくぐりぬけて、首都のトップにのぼりつめるにいたったのは、好機はもちろん危機であっても、迅速に動き、先手を打ってきたからだ。いわば、「スピード感」は小池都知事の必勝法。都知事は、後手後手と批判されている政府のコロナ対策にも先駆けて都政を動かし、一定の効果を生んできている。そこに来襲が懸念される「第2波」――。都知事の「必勝法」は、恐るべき敵を、抑え込めるだろうか。「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載
2020年06月12日「堀江氏といえば、15年前の衆院選で、亀井静香氏を相手に善戦したことが印象深いです。現職の小池百合子都知事の圧勝で、“無風選挙”になるだろうと予測されていた東京都知事選ですが、堀江氏が出馬すれば、彼の存在感が強まるのは間違いないでしょうね」そう語るのは、政治評論家の有馬晴海さん。今年7月の東京都知事選に実業家の堀江貴文氏(47)が出馬への意欲を燃やしているという。5月30日に著書『東京改造計画』(幻冬舎)を出版するが、そのなかで37項目にもおよぶ東京都政への提言をつづっているのだ。著書の編集を担当した幻冬舎の箕輪厚介さんによれば、「出馬への意欲は満々です。堀江さんは、小池都知事のやり方に対し、いろいろ思うところがあるようで、このまま無風のままで、小池都知事を再選させていいものか、と考えているようです。ただコロナ禍のなかの選挙となります。投票所が3密にならないためにも、また若者の票を集めて勝機を見いだすためにも、ネット投票を導入してほしいというのが、堀江さんの強い要望です」『東京改造計画』で、堀江氏は小池都知事を厳しく批判している。《彼女はYahoo! JAPANの社長だった宮坂学さんを副知事に抜擢した。珍しくいい人事だ。(中略)だが肝心の都知事が及び腰になっているせいで、彼女が当初掲げていた数多くのマニフェストはまるで前進しない。(中略)愚かなバカ殿がトップに居座っていると、宮坂さんのような人材の能力がフル稼働しない。彼女が4年間都知事を務めていたせいで、都民はとてつもない大損をしているのだ》(《 》は著書より。以下同)堀江氏が出馬した際には、著書の37項目の提言が選挙公約になるという。掲げた提言は経済、教育・社会保障などに関してのもので、《現金使用禁止令》《都職員の9割テレワーク化》など、合理化を叫び続けてきた堀江氏らしい言葉が並ぶ。《現金使用禁止令》については、こう説明している。《(コロナ禍により)「現金は面倒だ」「現金は不潔だ」と人々が気づいた今、東京都は思い切ってキャッシュレス化を一気に普及させるべきだろう》前出の有馬さんは言う。「提言からは堀江氏の理想を自由に展開しているという印象を受けます。《オンライン授業推進》《記者会見なんてオンラインで開けばいい》などは、これまでも俎上に載せられましたが、もっと強力に推進すべきということでしょう」そのいっぽうで異彩を放つのは《江戸城再建》《大麻解禁》といったユニークな提言だ。《江戸城再建》は現在連載中の漫画から着想を得たものだという。また《大麻解禁》は、炎上を覚悟のうえで、《常識を一回疑ってゼロベースで議論してみよう》と、あえて提唱するという。《大麻を合法化してしまえば、東京は放っておいてもセックスフリーエリアに生まれ変わる。子育て対策に下手に予算をつぎこむよりも、大麻合法化のほうがよほど子作りのインセンティブ(動機づけ)になるのだ》これらの堀江氏の提言について識者らに聞いた。元都知事で現大阪市・大阪府特別顧問の作家・猪瀬直樹さんはこう語る。「テレワークを進めながら、混雑時の乗車料金を高くして、満員電車を解消するという案はいいと思います。また《東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する》についても賛成。しかし大麻解禁といっても、そもそも国の法律で規制されているものだから、都の条例で変えるわけにはいきません。出馬するなら、(旧知の)私にも相談してくれればよかったですね」経済アナリストの森永卓郎さんも、“都知事の権限”について指摘している。「東京都知事だけでは決められない案件が多い印象です。また弱者の視点が薄いことも気になりますね。彼が政策を進めることにより、“金持ちだけが住みやすい東京”になってしまうことを危惧しています」国際政治学者の三浦瑠麗さんは、“論点としては納得するものも多い”と、語った。「《現金使用禁止令》や《東京都をオール民営化すればいい》は、極端ですが方向性としては間違ってはいないと思います。また《低用量ピルで女性の働き方改革》も、こういった視点を持ってくれる男性は、堀江さんの年代では珍しいと思いました。女性にとって、低用量ピルの使用はメリットがあり、合理的なケースも多いのに、先進国に比べて遅れているからです。堀江さんが出馬されるのでしたら単なる、“壊し屋”になるのではなく、官僚や政治家たちが跋扈する都政を回していくという“本気”を見せてほしいですね」新型コロナの第2波第3波をどう乗り越えるのか?東京五輪をどう実現していくのか?など、問題山積みの東京都。堀江氏の提言は、人々の東京都政への関心を高め、しっかりと議論をするというきっかけになるかもしれない。「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年05月26日都庁へ出勤するために自宅から現れたのは小池百合子東京都知事(67)。そんな彼女を見送るために玄関に出てきたのは、愛犬のヨークシャーテリア“ソウちゃん”だった。ソウちゃんの“ソウ”は総理大臣の“総”だという。全国紙・政治部記者はこう語る。「男の子っぽい名前ですが、女の子なのです。’03年に環境大臣として初入閣したころから飼っているそうですから、すでに17歳ぐらいだと思います」現在は新型コロナウイルス対策のため、多忙な日々を送っている小池都知事。毎日のように会見も開いており、ニュース番組で彼女の顔を見ない日はないといってもいいほどだ。「練馬区にある自宅から朝10時ごろに登庁して、帰宅は毎日22時近くです。毎日11時間ほど勤務している計算になりますね」(前出・政治部記者)都知事は毎朝出かけるときに、家政婦さんに抱かれたソウちゃんの前足をとって「行ってきます」と告げ、迎えのワゴン車に乗り込む。ちなみにこの家政婦さんは、18年ほど前から、住み込みで小池都知事のために働いているベテランだという。「(家政婦さんが)犬を散歩させている姿や、スーパーに買い物に行く姿もときどきお見かけしますよ」とは、近所に住む主婦。スーパーの3密問題解消にも着手した小池都知事だが、もしかしたらベテラン家政婦さんからも、混雑ぶりを聴取していたのだろうか。小池都知事の古くからの知人は言う。「さすがの小池さんも最近は、『コロナのせいで体がボロボロよ』が口癖のようになっています。’16年からは知事としての給与も自分で減額していますので、冗談めかして『こんなに給料が安かった時代もないのにね』と、言うこともありますね。そんな小池さんにとって、いちばんホッとするのは、帰宅してから娘のような存在であるソウちゃんと過ごすひとときなのです」最近の小池都知事のトレードマークになっているのが、会見のときに着用している布マスクだ。「安倍首相の布マスクも“アベノマスク”として注目されていますが、小池都知事が日替わりでつけている布マスクも、特に女性からは“かわいい”と、評判なのです。出演したラジオ番組ではマスクのことについても質問され、『私ではなく、ご近所の方が何枚か作ってくださったのです』と、答えていました」(前出・政治部記者)取材を進めると、小池都知事にマスクをプレゼントしたという女性も見つかった。彼女は都知事の“犬友”なのだという。「小池さんのテリアとうちの犬が仲よしなんです。週末は、小池さんご自身がワンちゃんを散歩させることもあって、うちの犬と出合ったりするとよく遊ぶんですね。その間に、私も小池さんとお話しさせていただくんです。新型コロナのせいで、布マスクを作る人も増えていますが、私も手作りしたものを小池さんに差し上げました」彼女が作った別のマスクを見せてもらうと、ほどこされた刺しゅうもかわいらしく、内側がガーゼになっていた。「私のマスクはまだ会見では見たことがありませんが、いつか(会見で)つけてくれるかも、と楽しみにしています。私のように、ワンちゃんの散歩で親しくなった近所の女性がほかにもいるようで、その方もマスクをプレゼントしたそうです」「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年04月30日2020年4月10日、YouTuberのHIKAKIN(以下、ヒカキン)さんが、『小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた』という動画をYouTubeで公開。新型コロナウイルス(以下、コロナウイルス)についての疑問や不安な点を、東京都知事である小池百合子さんとの対談で解決していく動画に、称賛の声が寄せられています。今回の企画は、ヒカキンさんから小池都知事に打診し実現したとのこと。ヒカキンさんは、「コロナウイルスについての正確な情報を拡散し、未来で人が助かれば」という思いがあったといいます。動画では、若い世代も多く見ていることから若者への注意喚起や、『ソーシャルディスタンス』の意味を小学生でも理解できるような言葉に言い換えて説明がされていました。非常事態宣言や医療現場についてなど、ヒカキンさんから小池都知事に質問した数はおよそ15問。ヒカキンさんの元には、医療従事者からの大変な声も届いていたといい、医療現場で働く人々へのサポートを小池都知事に求めました。【ネットの声】・小学生でも分かるような内容でとてもいい。・的確すぎる質問。とても参考になった。・分かっていると思っていたことでも、今回改めてちゃんと理解できた。・この動画を収益化していないところが素晴らしい。この動画は、公開してから1日も経たずに、再生回数が500万回を超えていました。ヒカキンさんと小池都知事の対談で、幅広い世代の人に正しい情報として伝わったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月11日HIKAKIN(30)が4月10日、新型コロナウイルスについて小池百合子東京都知事(67)に質問するという動画をアップした。大きな反響を呼んでいる。同日、「小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた」という動画をYouTubeに投稿したHIKAKIN。動画の冒頭で「若者代表だと思って」と意気込み、「今出来ることは何か」「若い人はどんなことに気を付ければいいか」などを小池都知事に訊ねた。続けて緊急事態宣言やソーシャル・ディスタンス、さらに「都内の病床数を増やす予定は」「人工呼吸器は今後増やせるのか」と医療現場についても問うた。最後、HIKAKINはインフルエンサーに「♯STAY HOME」「♯うちで過ごそう」を広めるよう協力をお願い。そしてソーシャル・ディスタンスの重要性も改めて伝えた。動画は6時間で290万回以上もの再生を記録。TwitterではHIKAKINの質問力を讃える声が上がっている。《若者代表として都知事に質問して下さり、ありがとうございます 知りたい事ばかりでしたので、とても助かるし心強いです お話も、分かりやすくて とても理解できます》《有名YouTuberが素直な質問をしてくれるのは本当にありがたい。都知事も、言えないこともあるだろうけどできる範囲で答えてくれるのは感謝でしかない》《都知事もヒカキンさんも忙しいなかで時間をとって動画を作っていただき、ありがとうございます 小池都知事の説明もとてもわかりやすかったし、ヒカキンさんも聞きたいことをきちんと聞いてくれて》《HIKAKINさんは、今疑問になっている点を的確に質問されていて、分かりやすいし、有難い》小池都知事も動画について《ヒカキンさんのご協力に感謝です》《ぜひおうち時間にご覧ください!》とTwitterで呼びかけている。2人の動画をキッカケにコロナ対策への意識がさらに高まりそうだ。
2020年04月11日日本中で止まらぬ新型コロナウイルスの感染拡大。小池百合子東京都知事は3月25日に緊急会見を行い、“ロックダウン(都市封鎖)”を行う可能性も示唆するなど事態はますます深刻化するいっぽう。そして、首都封鎖は目前まで迫っているという。「3月の3連休から感染者が急増しており、東京では23日の週だけで200名以上もの患者が増えました。こうした事態を受け、東京都と官邸の間ではロックダウン実施が積極的に検討されているそうです。年度末の終わりを待って、4月上旬から5日~最大3週間にかけて行う可能性があるといわれています」(全国紙・社会部記者)【図解】世界各国のロックダウン事情安倍首相も景気の悪化を懸念しているというが、果たして日本では首都封鎖により、どのような影響があるのだろうか?各分野の専門家に聞いた――。まず関西大学特別任命教授の河田惠昭さんは、「東京では1日に食料品を2万トン消費しています。万が一何らかの支障が生じ、物流が止まってしまうと、店頭に商品が並ばなくなってしまいます。食料品を作るだけではなく、物流を支える仕組みやマンパワーを維持することに細心の注意を払う必要があると思います」経済評論家・加谷珪一氏は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、北関東からの野菜の入荷がストップし、店頭から品物がなくなる可能性があるとも指摘している。3月25日夜に小池都知事が週末の外出を自粛するよう求めた直後、東京都内の一部のスーパーで即座に米が売り切れてしまったことは記憶に新しい。「3月28~29日の週末より前に、スーパーの棚から肉類もなくなってしまいましたよね。パニックによって加速度的に“品不足”が生じてしまう恐れはあります」そう語る日本マネジメント総合研究所理事長の戸村智憲さんと同じように、今回取材した専門家の多くが“パニックによる在庫不足”を懸念していた。それを未然に防ぐためには小池都知事が都民に対して丁寧な説明を心がける必要があるという。作家で、現在は大阪府・市特別顧問も務めている元東京都知事の猪瀬直樹氏は、「吉村洋文大阪府知事や鈴木直道北海道知事に比べて、小池都知事の対応は遅かったと言わざるをえませんでした。また、SNSなども駆使し、もっと“自分の言葉”で、現在の東京都が直面している危機について訴えるべきだと思います。そうすれば、なぜ外出を自粛すべきなのか、買い占めの必要がないのか、などを都民に理解してもらえると思います。お役所言葉や聞きなれないカタカナ文字では、人々の不安も増すばかりです」さらに関西大学名誉教授の宮本勝浩さんは“日本経済への打撃”について語る。「日本では法律上、フランスなどの諸外国のように警察官が取り締まったり、罰則を与えたりすることはできません。しかし外出自粛の要請や、イベント休止の指示が長期間にわたると、小売業・飲食業・観光業などは、かなりの悪影響を受けることになります。たとえば外出の機会が激減するわけですから、外食の機会も減り、飲食店の売り上げも落ち込みます。1週間ほどであれば耐えることができても、個人で経営する店や中規模の店舗であれば、倒産することもありえます」野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト・木内登英氏は3月26日に発表したレポートで、経済的打撃を試算している。《仮に首都東京のロックダウンが1か月実施される場合、東京都の消費が55.5%減少するとすれば、それは日本全体の個人消費を2.49兆円減少させる。(中略)1か月間のロックダウンであっても、それによって失われる需要は、東京五輪延期が2020年GDPに与える影響を上回る計算だ》「女性自身」2020年4月14日号 掲載
2020年03月31日ウーマンラッシュアワーの村本大輔(39)が3月25日、Twitterで小池百合子東京都知事(67)の外出自粛要請に意見をした。投稿は1日で2.9万もの“いいね”を記録。また賛同する声が続々と上がっている。共同通信は同日、「都知事が今週末の外出自粛要請」というタイトルのニュースを報じた。そこには小池都知事が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今週末は不要不急の外出を避けるよう都民に呼び掛けたとつづられている。すると村本はそのニュースをリツイートした後、こう投稿した。《自粛させたいなら保証の話からしましょうよ。仕事ない時は家賃や生活費、税金払えなくなる。店が潰れて自殺したらそれはコロナではなく政治が人を殺したってことね。コロナと政治、どっちが人を殺すのか》また各メディアによると村本は26日、Instagramで自粛要請について《保証するからお前ら黙って家にいろ、って言えよ。日本人のみんながやってるからやったほうがいいのかなーってのを利用して忖度で自粛させんじゃないよ》と批判。さらに《生活は任せろ、経済で人は死なせない、コロナでも死なせない、保証するから黙って家にいろって言えよ》と政治家たちに訴えたという。Twitterには《日本には大体70万件の飲食店があるが、その全ての売上を数ヶ月分補填するとなるとどれだけの予算が必要か》《大きく儲かった時には自分の懐に、この様な不測の事態が起きた時には補償しろと言うのは如何なものかな?》といった声も上がる。そのいっぽうで村本を支持する声が相次いでいる。《コロナが蔓延する可能性が高く、自粛あるいはロックダウンやむなしとなるのであれば、困窮する人たちを補償するのは当たり前。それが救うということ》《負担を押し付けておいて、何の補償も無しでは皆身上を潰すだけ》《何をどう補償するかは要検討だが 倒れかけているのは感染者だけではない》《補償の安心の元みんなで自粛しなきゃ結局広まるんだから》流通ニュースによると小池都知事は25日、「補償等につきましては、税金を投入ということが、本当に正しいのか、議論があるところだと思います」「まずは、自粛を要請するところでございます」と述べたという。
2020年03月26日10月31日に東京都知事の正式認可が下りた渋谷駅南西部の再開発地域にある取り壊しビルを会場に、渋谷らしいアートイベントが12月2日まで(木・金・土・日曜のみ開催)行われている。2023年の開業に向けて再開発の進む約2.6ヘクタールという広大な敷地の一部は既に退去が完了しており、来年1月より取り壊しが始まる予定だ。同イベントもビル使用の許可が下りたのは約1ヶ月前。短い準備期間ながら廃墟感をうまく装置化して、アミューズメント施設に変貌させている。東京を代表するさまざまなカルチャーを産み出した同エリアへのメモリアルを込めて、現代美術から広告まで30名以上のアーティストが協力し、昼から夜まで楽しめる空間となっている。会場の旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷のルーフトップ旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷のビル一棟まるごと使用したこの「ARIGATO SAKURAGAOKA」展は写真、ビデオ、インスタレーションなどの展示とともに、5階屋上にはルーフトップバーをオープン。日没からは周辺のビルをスクリーンにYOSHIROTTEN+Hisham A. Bharoochaの映像作品が投影され、DJは昼間から行われている。音楽とアートをコンプレックスして、SNSを中心に話題を集めている。ビルに投影されるYOSHIROTTENの映像作品荒木経惟、篠山紀信、杉本博司、森山大道などの大御所からライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)、HIROMIX、小浪次郎、蜷川実花、田島一成、北島明、レスリー・キー、柿本ケンサク、高木康広、若木信吾、ライアン・チャン(Ryan Chan)など錚々たる顔ぶれが出品している写真展は4階までの各部屋で迷路状に設営。特に六本木アートナイトやコムアイ(水曜日のカンパネラ)とのインスタレーションなど、その覆面性を含め注目を集めているサイドコア(SIDE CORE)は、ビルの元レッスンルームを活用したクローズドの空間で映像作品を公開。グラフィティライター&スケーターのBABUを撮った作品やエブリディ・ホリディ・スクワッド(EVERYDAY HOLIDAY SQUAD)との話題作と共に、フランスのグラフィティアーティスト・リゾット(RIZOT)の作品と映像や、ビル全体に描かれたsnipe2の作品、YAIYAIとのインスタレーションなどで参加。渋谷・桜ヶ丘の磁場と共鳴するストリートとアートの接点としての作品は、今回のイベントのコアとしての役割を果たしている。SIDE COREのインスタレーションホールでは坂本龍一の5.1chサラウンド版「async surround」などが高音質で上映されているほか、出展者のトークショーなども行われ、11月25日にはアンリアレイジ(ANREALAGE)の森永邦彦とレスリー・キー、AMIAYAなどがゲストで登壇。30日19時からは青山テルマとシンガーのAIの妹でカメラマンのニーナ(217..NINA)、12月2日は脇田玲と市原悦子、小檜山賢二(いずれも時間未定)とのトークショー。また、同日は沖野修也の出演も予定されている。詳細スケジュールはオフィシャルホームぺージ(www.artphototokyo.com)で。AMIAYAとレスリー・キーが撮ったAMIAYA(奥)【イベント情報】ARIGATO SAKURAGAOKA Produced by ART PHOTO TOKYO会期:11月16日~12月2日(木・金・土・日曜日開催)会場:ヤマハエレクトーンシティー渋谷跡地住所:東京都渋谷区桜丘町8丁目27時間:12:00~20:00(別途23:00まで音楽イベントあり)料金:1,000円(サイト登録あり)※高校生以下、60歳以上は入場無料休館日:月・火・水曜Text: Tatsuya Noda
2018年11月27日第30回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが3日、東京・EXシアター六本木で開催。各賞が授賞された後、クロージング作品に選出されたドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』の舞台あいさつが行われ、主演を務めたアル・ゴア(アメリカ元副大統領)が、旧知の仲である審査員長トミー・リー・ジョーンズや小池百合子東京都知事と共に登壇した。アル・ゴアとトミー・リー・ジョーンズは、ハーバード大学時代のルームメイトでもあったそう。トミー・リー・ジョーンズと再会し、ハグをし合ったアル・ゴアは「私の作品をクロージング作品に選んでくださってありがとう。旧友にまさかここで会えるとは」とうれしそうな笑顔を見せた。前作『不都合な真実』(06)の公開時に環境大臣を務めていた小池都知事は「10年を経てまた『不都合な真実2』を完成されたことに心からお祝いを申し上げたいです。ゴアさんは地球を守る伝道師だと思っています」とゴアを称えた。さらに「東京オリンピックとパラリンピックは、地球を守るというメッセージを東京から発信する良いチャンスだと思っています」としっかり東京をアピールした。ゴアも「都知事に感謝したいです。長年のおつきあいになりますし、東京国際映画祭もサポートされ、東京オリンピックとパラリンピックにもいろんな努力をされ、気候危機にも尽力されているから」と感謝の言葉を述べた。東京サクラグランプリはトルコ人のセミフ・カプランオール監督が手掛けた『グレイン』が受賞。トミー・リー・ジョーンズが「全員一致で作品を決めました」と監督を称えた。セミフ・カプランオール監督は「長い旅路で、制作に5年かかりました」とこれまでの苦労を吐露。「この映画に携わってくれたさまざまな友人たち、映画のチーム、主演のジャン=マルク・バールさんにお礼を申し上げたい。また、私たちは自分たちの価値を見出さなければいけない。私たちはどこから来たのか、どこへ向かっていくのかを把握しないといけない」と力強く締めくくった。
2017年11月04日9月27日、国政政党「希望の党」を結党し、自らの代表就任を発表した小池百合子都知事(65)。その2日後29日の夜、本誌が東京都新宿区にある「都民ファーストの会」事務所を緊急インタビューのために訪ねた――。 小池都知事が環境大臣時代、彼女の部下を務め、現在も親交が深い炭谷茂さんは、今回の「希望の党」結党を次のように見ていた。 「最大のサプライズは、小池さんが『原発ゼロ』を掲げたことでした。原発を推進する団体などを敵に回すのも覚悟で、小池さんらしい挑戦する姿勢を見せたと思います」 都知事は「原発ゼロ」政策に関して、「2030年のゼロ化達成のためにやるべきことがある」と本誌に語る。 「あの『3・11』から6年経ったいまも、建設中の原発がある。私はむしろ、老朽化した原発をどう処理していくのかという現実的な問題こそ、解決すべきと考えています」 そのうえで、都が7月から展開している「家庭の白熱電球を電気店でLED電球に交換するキャンペーン事業」をはじめとした「省エネ」、そして「自然再生エネルギーの活用法の確立」が不可欠と語る。 「たとえば、東京都の現在の自然再生エネルギー活用率は11%です。これを‘30年には30%あたりまで引き上げたいところです」 「原発ゼロ」のほかにも「ダイバーシティ(多様性)社会の確立」「消費増税の凍結」などの政策を準備している希望の党。「党首である都知事本人が出馬するのでは」という見方が弱まらない、と政治部記者は語る。 「選挙後にもし希望の党が第一党になっても、小池代表は都知事でいる限り“女性初の首相”になれないからです。いっぽうの安倍首相は、都議選で苦杯をなめさせられた小池都知事が出馬するかしないか、戦々恐々としていることでしょう」 ぶっちゃけ、出馬の可能性はあるのだろうか。都知事本人に聞いてみると、笑みを浮かべながら答えた。 「再三否定していますが、ハッキリ言います。『ない』です。『東京が元気でないと、日本が元気にならない』ので、都知事として都政を進めます。そして、都政の壁になっている国政を、改革の仲間とともに直していく。そのために新党をつくったんです」 するといま、都知事が描く将来には、「女性初の総理大臣就任」はないのだろうか――。 「私は、別に総理大臣を目指して国政政党を作ったわけではないんです。日本の総理大臣ほど酷使される存在はありません。一年中国会に張りつき、朝から晩まで答弁に追われる。私はエネルギーをそこで使うよりは、都知事として、待機児童対策や景気対策など、日本のモデルケースを築いていきたい」 そう一気に語った都知事。「ただ……」と言って、こうつけ加えた。 「日本初の女性総理が誕生しても、少しもおかしくありません。都政が大きく変わったように、女性のリーダーが国を大きく変えることもあるでしょう。その環境づくりのために、国政を“リセット”したいと思っているんです」 「いや~、なかなか終わりませんよ、この闘いは」と、インタビューを終えた都知事は笑顔でこう言い、応接室を後にした。92年の初当選から25年――。65歳を迎えたいま「女の闘い」の真っただ中にいる。
2017年10月03日