木村拓哉主演「風間公親-教場0-」の第6話(5月15日放送)ゲストとして、筒井道隆と城桧吏の出演が決定した。筒井さんは、画家の向坂善紀を、城さんは向坂が営む「アートギャラリー・コーサカ」に通う高校生の苅部匠吾をそれぞれ演じる。自身の作品や他の作家の作品を展示販売する「アートギャラリー・コーサカ」を営む向坂。高校で美術部に入っている匠吾は、度々向坂のアトリエを訪れる。匠吾は向坂の実の息子だが、現在は離婚しているため、新しい父親の元で暮らしていた。匠吾は現在の父親に絵を描くことを禁じられているため、向坂のアトリエを度々訪れては、昔一緒に描いた絵の話に花を咲かせるのだった。向坂は匠吾に絵の才能があると思っており、匠吾自身も美術の道に進みたいが、現在の父親であり歯科医師の苅部達郎(浜田信也)は匠吾を医学の道に進めさせようとしていた。匠吾の悩みを聞いた向坂は、達郎をアトリエに呼び出し、匠吾が抱えている悩みについて伝えるも、現在の父親とかつての父親同士で口論へと発展してしまい…。筒井さんは27年半ぶりの月9ドラマレギュラー出演となった「ミステリと言う勿れ」(2022年・1月期)で、過去に誤認逮捕で冤罪(えんざい)事件を起こし、左遷された苦い経験を持つクールな警部を好演した。また、筒井さんは1993年に放送され、平成初期を代表する青春ドラマ『あすなろ白書』で木村さんと同じ女性を取り合う恋敵役として共演。木村さんとのフジテレビドラマでの共演は同作以来実に30年ぶりとなる(※他局を含む作品での共演は「織田信長 天下を取ったバカ」(1998年/TBS)以来)。そして、月9ドラマ初出演となる城さんは、第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した『万引き家族』(2018年)、『約束のネバーランド』(2020年)への出演や、『ゴーストブック おばけずかん』(2022年)では主演を務めるなど、今後の活躍が期待される若手俳優。本作では進路に悩み、大人たちの間で心揺れる青年を演じている。筒井さんと城さんが演じる、複雑な親子の関係性とその先に待つ物語の結末に注目したい。◆プロデュース 渡辺恒也(フジテレビ編成部)コメント「第6話は、ままならない人生の中でもわずかな希望を見出そうともがく人々の姿が印象的なエピソードです。向坂は、愛する息子の将来を思う気持ちと、苦しい状況の中で身を引こうと葛藤する気持ちとの間で揺れ動く、とても繊細な心情表現が求められる役でしたが、筒井道隆さんによって見事にリアリティーのある人物として存在させてもらえたと思います。また匠吾役を演じた城桧吏さんも、素朴な雰囲気の中に知性を感じさせる高校生・匠吾役を、等身大で演じ切っていただきました。この親子の関係性が、遠野の心にどのような影響を与え、事件の解決につながっていくのか、放送を楽しみにしていただければと思います!」「風間公親-教場0-」は毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送中。(text:cinemacafe.net)
2023年05月08日シソンヌ・じろう初主演ドラマ「心霊内科医稲生知性」が、3月27日(月)より4夜連続で放送。その「第1夜」に城桧吏、「第2夜」に松本妃代と元「乃木坂46」の松村沙友理が出演することが分かった。コント師として高い評価を受け、ドラマ・映画でも活躍するシソンヌ・じろうさんがドラマ初主演、怨霊が見える“心霊内科医”を演じる本作。城桧吏が演じるのは、「第1夜」で元同級生の女子高生・佐山玲子の怨霊に取り憑かれる男子高校生・清水潤一。城さんは映画『万引き家族』(2018年公開)で国内外から大きな注目を浴び、近年は映画『約束のネバーランド』(2020年)『ゴーストブック おばけずかん』(2022年)、ドラマ「ファーストペンギン!」など映画やドラマで活躍中。城桧吏城さん演じる高校生の潤一は、数か月前から身体に異変が起こっていたため母親・和子と稲生のクリニックを訪れる。稲生が診察したところ、潤一の腰のあたりには若い女がしがみついていた。女は額から血を流し、薄汚れ、眼だけが爛々と輝いている。それは、潤一に取り憑いた怨霊だった。怨霊は「私は、潤一君のことが好きで、一度告白した。でも、その後ひどい目にあわされ…私は、学校の屋上から飛び降りて、自殺しました。私は、この男を、決して許しません」と話す。しかし潤一は、自分はそんなことはしていない、と否定。果たして、嘘をついているのは人間か、怨霊か?稲生が診察を進めると驚愕の展開に――。シソンヌ・じろうそして、「第2夜」で松村沙友理が演じるのは、会社員・一ノ瀬美咲に取り憑いた怨霊で、美咲の親友だった三島麻衣の怨霊。麻衣は首をつって自殺したと思われていたが、自殺は真犯人である美咲(松本妃代)の偽装工作で、自分は美咲に首を絞められ殺されたのだと、麻衣の怨霊は主張する。しかし、美咲は「自分は殺していない」と反論する。すると、麻衣の怨霊は「美咲が好きだった山本芳樹と私が付き合ったから、横取りしたと逆恨みしたに違いない」と、問い詰めた。松村沙友理、松本妃代しかし、美咲は「山本のことは全く好きではなかった」と否定。人間と怨霊の言い分はかけ離れ、平行線のまま。稲生知性は診察を続けることを決め、助手の高橋(中村鶴松)が調査をすることになった。調査を進めると、とある未解決の凶悪殺人事件に行き当たり…。松村さんと、昨年放送された木曜劇場「やんごとなき一族」での壮絶なバトルでも話題を呼んだ松本さんとの「怨霊VS人間」のバトルに注目だ。◆城桧吏今回初めて心霊のお話に参加させていただきました。霊というワードで、現場はひんやりしていたり暗い感じなのかと思っていましたが、監督ともたくさんお話しできましたし、とても明るい現場で楽しく参加させていただきました!これまで経験がなかった撮影で、新たにたくさん学ばせていただきました。怨霊に取り憑かれている場面も、初めての経験だったので難しく思いましたが、どのように完成しているのかがとても楽しみです!◆松本妃代ホラードラマということで、じっとりと静かなイメージなのかなと思いきや、エネルギーがぶつかり合い、非常に体力がいる撮影でした(笑)。じろうさんはじめ、個性豊かな皆さんの掛け合いもみどころです。人間の怖さをひしひしと感じながら、是非4話連続で見ていただけるとうれしいです!◆松村沙友理「心霊内科医稲生知性」に参加させていただきます!じろうさんの醸し出す雰囲気が素敵で間近で知性さんを感じられることが幸せでした。私の演じる麻衣はどんな女の子なのか、ぜひ放送を楽しみにして頂きたいです。「心霊内科医稲生知性」は3月27日(月)25時25分~フジテレビにて4夜連続放送(※いずれも関東ローカル)。(text:cinemacafe.net)
2023年03月20日奈緒主演ドラマ「ファーストペンギン!」が明日12月7日(水)ついに最終回を迎える。これまで物語の語り手を担ってきた城桧吏が、最終回に登場することが分かった。奈緒さん演じる人生崖っぷちの若きシングルマザー・岩崎和佳が、ひょんなことから1人の漁師に出会い、荒くれ漁師たちのボスとなり、まさかの大革命を巻き起こす本作。これまで城さんは、和佳の一人息子・進の“10年後の声”として、和佳と漁師たちの奮闘記を回顧する形でナレーションを担当。それが今回の最終回では、高校生となった岩崎進として登場する。「ファーストペンギン!」は毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2022年12月06日是枝裕和監督、初のNetflix作品「舞妓さんちのまかないさん」より、ティーザー予告が解禁された。また、新たに追加キャスト陣も発表され、城桧吏、福地桃子、リリー・フランキーら若手、ベテラン勢、個性豊かな俳優陣が揃った。第65回小学館漫画賞を受賞、累計発行部数270万部を超える、小山愛子による大人気コミックをドラマ化した本作。『万引き家族』『ベイビー・ブローカー』など、日本を代表する監督として世界的に活躍する是枝裕和がNetflixと初のタッグを組み、出演は、森七菜、出口夏希、蒔田彩珠、橋本愛、松岡茉優、常盤貴子、松坂慶子など日本を代表する実力派俳優陣が集結した。そして、この度、新たに追加キャストが解禁。主人公・キヨ(森七菜)とすみれ(出口夏希)の幼なじみで、青森の高校に進学し野球に打ち込む中渡健太役を城桧吏。トレードマークの眼鏡が印象的なキヨとすみれの先輩舞妓・つる駒役を福地桃子。つる駒と同期で歴史ヲタクの先輩舞妓・菊乃役を若柳琴子。舞妓2年目のおっとりとして世間知らずな一面もある琴乃役を南琴奈。屋形のバーテンダー・蓮役をリリー・フランキー。舞妓の身の回りの世話をする男衆(おとこし)・石田武役に北村有起哉。つる駒ファンでカメラマンの清野流役に尾美としのり。呉服屋の七代目でバーの常連・古舘寛治朗役に古舘寛治。舞妓たちに舞を指導する“お師匠さん”こと櫻井君江役に戸田恵子。青森に住むキヨのおばあちゃん役に白石加代子。建築家で梓(常盤貴子)に長年想いを寄せている田辺雅弘役に井浦新と、豪華演技派俳優から若手実力派俳優までバラエティに富んだ様々なキャスト陣が脇を固めている。また、本作の音楽を『海街diary』以来、是枝監督とタッグを組む菅野よう子が担当することも発表された。併せて解禁となったティーザー予告では、舞妓さんたちが共同生活を営む屋形での日々の生活が切り取られており、“まかないさん”として屋形のみんなのためにまかないごはんを作るキヨの生き生きとした様子が描かれている。ラストには思わず食欲をそそられるキヨの作ったパンプディングが映し出され、「キヨのプリンを食べたい人~?」の問いかけに、舞妓さんたち(すみれ、つる駒、菊乃、琴乃)が揃って「は~い!」と返事をする仲睦まじい様子も。本作のほっこりとした世界観がうかがえるティザー予告となっている。Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」は2023年1月12日(木)よりNetflixにて全世界独占配信(全9話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年11月07日10月5日(水)本日から放送がスタートした、奈緒主演の新ドラマ「ファーストペンギン!」において、ナレーションを『万引き家族』に出演した城桧吏が務めていることが明らかになった。本作は、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルに描く、森下佳子がオリジナル脚本で紡ぐリアルサクセスストーリー。先ほど放送が終了した第1話では、スタート時から印象的なフレーズで城さんのナレーションが物語に彩りを加えた。演じるのは、奈緒さん扮する主人公・和佳の息子・進の“10年後の声”となっており、現代を生きる進が、10年前の母たちの奮闘記を回顧する形で、毎話ストーリーが展開していく。第1話では、和佳の苦労を近くで見守ってきた進の視点から、母の本心を代弁し、“ファーストペンギン”の由来についても説明した城さん。ナレーションを担当するのは、今作が初となるが「難しく感じる事も多々ありますが、物語を支える大事な役割の1つだと思いますので気が引き締まる思いで参加させて頂いています」と話し、「みなさんへ届くように精一杯頑張ります!最後までたくさんの方に見届けて頂きたいです」とコメントしている。「ファーストペンギン!」は毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2022年10月05日ドラマ「5分後に意外な結末」第1週に、北乃きい、田口トモロヲ、城桧吏、津田寛治が出演することが分かった。「4週連続オムニバスDRAMA」と銘打ち、心動かす2つのドラマを4週連続オムニバス形式で放送するプラチナイト木曜ドラマ。番組前半30分は、上川隆也主演「さよならの向う側」。そして後半25分は、飯尾和樹(ずん)と莉子がナビゲーターを務める「5分後に意外な結末」が放送される。「5分後に意外な結末」は、とある学校で仕事中の結島先生(飯尾さん)の元に、生徒のりさ(莉子さん)がやってくるところから始まる。没収されたスマホを取りに来たりさから聞かされたのは、「今は1時間ドラマを倍速で見ている子もいる」という衝撃の事実。そんな彼女たちの間では、「普通のスピードで5分で終わるドラマが存在する」という。結島先生は、りさの導きでそのドラマを見てみることに――。本作は、結島先生と共に、視聴者も“5分で終わるドラマ”を楽しむという番組構成になっている。そんな5分で終わるドラマの第1週は、北乃さん主演「呪いの指輪」と、城さん主演「隣に住む殺人鬼」という、思わず「そう来たかー!」と言ってしまう2作品だ。北乃さんは「自分が演じさせていただいた役柄が、またさらに魅力的で。今まであまり演じたことのないような役柄だったので、すごくやりがいがありました」と演じる役柄の印象を明かし、田口さんは「限られた5分の中での水面下の濃密な意識合戦みたいなものがあり、たいへん面白かったです」と撮影をふり返る。また城さんは「僕が演じる祐希は、津田さん演じる村田に対する恐怖心があるのですが、あることをきっかけに、村田に対する思いが変わっていくところを楽しんでもらえたらと思います」とアピールし、津田さんは「ハンカチなくしては見られない(笑)感動ものになっているのではないかなと思います」と話している。なお、本作の主題歌は4s4ki(アサキ)による「超5次元」に決定。「広大すぎる宇宙のエネルギーを圧縮&抽出して、地上に収められるよう、曲を作りました」とコメントしている。●「呪いの指輪」あらすじ塚田鋼二(田口トモロヲ)が店主を務める骨董品店に、青木薫(北乃きい)が来店。薫は、ウィンドウケースに入った一億円の値札がついた指輪を購入したいと申し出るが、塚田は売るつもりはないと言う。この指輪は、ワケあって、高額な値段をつけているようで…。●「隣に住む殺人鬼」あらすじ12年前、殺人容疑で逮捕される村田清(津田寛治)の姿をニュースで見た祐希(城桧吏)は、村田のことを忘れることができなかったのだ。ある日、下校している祐希の元に、村田がものすごい形相で走ってきて…!?「4週連続オムニバスDRAMA」は9月22日より毎週木曜日23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年08月31日映画『ゴーストブック おばけずかん』(公開中)の公開御礼舞台挨拶が28日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、釘宮理恵、下野紘、杉田智和が登場した。同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。事前にサプライズに対しての思いを聞かれ、城は「サプライズは嬉しいのでどんとこい。感動もしますし心も温まりますし、サプライズ大好きです」と回答。さらに推し妖怪が山彦ということで何か話しかけるように促され「お〜い、山彦!」と叫ぶと、作中の山彦の声で返ってくる。驚いた城は柴崎に「『柴崎です』と言ってみて!」とお願いし、全く同じ言葉が戻ってくることを確認。改めて図鑑坊役の釘宮、一反木綿役の下野、山彦役の杉田がサプライズで登場した。吉村は「撮影中とかお化けは目の前にはいなかったんですけど、耳から声をきかせていただいていて、すごいなあと思ってました」、サニーは「演技の時もずっと声を聞いていて、実際に会ったこともなく、おばけの声と実際の声も本当に似ていて、会えて嬉しいです」とコメントし、声優陣は大爆笑。さらに柴崎は「言葉が出てこないので、わかんないんですけど、杉田さんと下野さんが自分の好きなアニメに出演していて、本当に、あ〜!! マジで嬉しくて。泣きそうなくらい嬉しくて……何を話していいかわからないんですけど」と胸がいっぱいで涙を流し始めてしまう。この反応には、声優陣も「いい反応です、ありがとうございます!」(下野)、「こういう子たちに支えられてるんだね」(杉田)としみじみ。城も「撮影当初から『会えないかな』ってみんなで言ってたんですよ。目の前にいるのが信じられなくて、やばいです」と喜びを表した。店主役の神木も「幸せですよ。アニメ大好きですし。釘宮さんとは僕が撮影する前に映画の図鑑坊と店主の掛け合いをさせていただきまして、その時『ずっと前に会ってるんだよ』と言ってくださってて、僕が小3、小4くらいの時に。めちゃくちゃ嬉しかったです」とエピソードを披露。釘宮は「初めて子役さんと共演というので印象深くて、覚えてました」と当時のことを明かした。釘宮は「映画の美術部に、高校の時の同級生がいたんですよ。なので撮影で皆さんが使っていたセットを見学させてもらって中を歩かせてもらい、感動しました」と振り返り、下野は「いいな〜! 我々行ったことないよね」と杉田と頷き合う。下野は「自分のキャラクターが実写の皆さんと共演することってそんなにないのですごい新鮮でしたし、収録に関しても口元を撮っていただいて、資料として使わせてくださいみたいな感じで。セリフを読む時に口元だけカメラで撮られてるのが不思議な気持ちで、必要以上に開けたほうがいいのかなとかいろんなことを考えながら」と収録時の様子を語る。杉田は「山崎貴監督は気になっていた監督。夏休みに親子で家族で見られる、さらに大人も子供の頃を思い出せるような作品に関われた幸せを噛み締めています」と心境を明かした。
2022年07月28日与えられた試練をクリアすると、どんな願いでも叶えてくれる「おばけずかん」を手に入れた子どもたちが、迷い込んだ異世界で試練に立ち向かうジュブナイル冒険映画『ゴーストブック おばけずかん』が公開中。主人公の一樹(いつき)を演じた城桧吏に話を聞いた。監督・脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『STAND BY ME ドラえもん』『DESTINY 鎌倉ものがたり』の山崎貴氏。子どもたちに大人気の童話シリーズ『おばけずかん』をもとに、オリジナルの物語が展開する。山崎作品らしく、作品のウリのひとつは作り込まれた異世界の映像。城はCGのおばけたちとも自然に共演しているが、現場では、今回の取材でも一緒だったおばけ・図鑑坊の非常に精巧なフィギュアが役立っていたとか。撮影エピソードや、子どもたちと一緒に異世界に迷い込む瑤子先生を演じた新垣結衣、「おばけずかん」が置いてあった古書店のあやしい店主を演じた神木隆之介の印象を聞いたほか、「もし『おばけずかん』を手に入れたら?」の質問には、城から意外な答えが返ってきた。○■CGだけでなく、古書店や不思議な街は実際に作り込みも――一樹のキャラクターは、どうやって掴んでいきましたか?最初に、子どもたち4人で自分の演じるキャラクターのイメージや性格を、紙に書いて発表し合ったんです。そのあとに、今度は太一(柴崎楓雅)、サニー(サニーマックレンドン)、湊(吉村文香)それぞれから見た一樹の姿を言ってもらったりと、お互いにイメージを言い合って、それぞれの役柄を固めていきました。一樹の弱い部分や強み、ビビりで役立たずと言われてたりもするんだけど頑張って最後にはちゃんと向き合っていくキャラクターという、自分で脚本を読んだときに感じた性格を再確認していきました。――VFXやCGの多い作品です。撮影は大変だったのでは?古書店の造形も建ってましたし、文字がおかしくなっている異世界の看板なども、実際に作られてたんです。――そうだったんですね!すごかったです。最初、文字が変わっていることに気づかなくて。言われてから「あ、本当だ! 文字が違う」と、みんなで驚きました。大変だったのは、図鑑坊との掛け合いですね。すごくちっちゃいのに動き回る図鑑坊に目線を合わさなきゃいけなかったし。でも現場にも、このフィギュアがいたんです。――このフィギュアがですか? とても精巧に作られていますね。そうなんです。テストではこの図鑑坊を置いていました。本番にはもちろんいないんですけど、おばけ役の声優さん(図鑑坊・声:釘宮理恵)が先に声を録っていて、その声を聴きながらお芝居できたので、動きのタイミングとかも分かって、すごくやりやすかったです。○■もしもゴーストブックの異世界に入ってしまったら?――映像処理が加わったことで、出来上がりを観て驚いたシーンは?異世界に入った一樹が家に帰ったときに、天井を見て「なんだ…あれ!?」と言うシーンがあるんです。監督から「天井のあそことか、この辺が動くからね」と言われてお芝居してたんですけど、出来上がりを観たら、自分が想像していたよりも、すっごく天井が動いていたんです。さらに驚きました(笑)――ちなみに城くんが、ゴーストブックの異世界に入ってしまったとして、仲間と一緒なら試練に立ち向かえますか?……1日考えます(笑)――ええ!? ゴーストブックの試練には時間制限がありますよ。1日考えてたら、その分、時間が。そうなんですけど。でもこの挑戦って、やっぱり命がけじゃないですか。口ではいくらでも「やれる」と言えますけど、実際に自分がその立場になったら、「1日は考えさせて欲しい」と体がなると思います。だから悩んでいるうちに1日使っちゃってる気がします。――正直ですね(笑)。実際に会ってみたいおばけを教えてください。“山彦”(声:杉田智和)です。映画にも登場しますが、僕、山彦の能力がすごく好きなんです。ネタバレになるので本編での活躍は詳しく言えませんけど、あの能力は僕自身、すごく欲しいです。それに、山彦って、実際に暮らしていても聞こえるものですよね。だから本当にいそうな気がするし。――実際に山彦を聞いたことはあります?1回か2回やったことがあったと思います。ちゃんと返ってきました。あれもひょっとしたらおばけだったのかな(笑)○■先輩・新垣結衣と神木隆之介の印象は――新垣さんと神木さんの印象もひと言ずつお願いします。新垣さんは、テレビで見て思っていた「明るくて面白い方」というイメージそのままでした。それプラス、今回は役もあるのか、先生っぽさがあってすごく優しくてお話ししやすかったです。――舞台挨拶で、新垣さんが城くんのギャグに笑ってくれたと話していましたが、城くんは普段、みんなの前でギャグを言うタイプなんですか?ギャグというか、おやじギャグです。一発ギャグとかじゃなくて。みんなが話している途中で、ギャグが浮かんだらいきなり言っちゃいます。それに新垣さんが気づいて笑ってくれたんです。友達と一緒のときは、みんな白けながら笑ってます。神木さんとは撮影が少ししかなかったんですけど、最初にご挨拶に行ったときに「敬語なんて使わなくていいよ」と言ってくださって、そのあとも「最近、何が流行っているの?」とか、積極的にコミュニケーションを取ってきてくださって、すごく素敵な方でした。○■「いろんな役に挑戦したい」学校で楽しいのは英語――城くんは現在高校1年生です。これからどんな俳優さんになっていきたいですか?いろんな役に挑戦したいです。アクションもやってみたいですし、犯人役とか、シリアスな役とか、怖い役とか。――恋愛青春映画は?あー、考えたことなかったです。でも機会があるなら、もちろん挑戦したいです。――学校生活では今何が楽しいですか?英語が楽しいです。もともと英語は好きだったんですけど、でも全然できなかったんです。本当に全く。でも高校生になって、周りに英語を話せる子が結構いて、みんなで教え合ったりしていたら勉強も楽しくなってきて。お芝居でも将来、使える機会があればいいなと思っています。――最後に、本作でお気に入りのシーンと、見どころを教えてください。お気に入りは2つあって、1つめはクライマックスで、“ある最強のおばけ”との戦いのシーンの一樹です。撮影しているとき、どうなってるんだろうと思っていたんですが、出来上がりを観たら、上から光のあたるかっこいいシーンになっていて、すごく好きです。もう1つは新垣さん演じる瑤子先生の、最初と最後に出てくる学校シーンです。詳しくは言えないんですけど、感動的で好きです。見どころは、個性豊かなかわいいおばけたちと、VFXを使った素晴らしい映像や景色です。ゴーストブックの世界観に圧倒されると思います。それから、成長していく5人の姿にもぜひ注目してもらいたいと思います!■城桧吏2006年9月6日生まれ、東京都出身。第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督作品『万引き家族』(18年)で一家の長男を演じ、世界中から注目を集める。その後も大河ドラマ『西郷どん』(18年)などのドラマ作品や、映画『約束のネバーランド』(20年)に出演し、『都会のトム&ソーヤ』(21年)では初主演を飾った。
2022年07月26日映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の公開初日舞台挨拶が22日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣、山崎貴監督が登場した。同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。イベントは新垣・神木・山崎監督の大人チームが子供チームに表彰状を送るサプライズと、さらに子供チームが新垣らにサプライズで手紙を贈るという、互いにサプライズがあるものだったが、大人チームのサプライズの際にうっかり城が自分のターンだと思って手紙のことを言いかけてしまうハプニングも。表彰状をもらった城は「びっくりしちゃいました。こんなに素敵なものをもらって、嬉しいです」と喜んでいた。改めて子供たちからも手紙のメッセージがあり、吉村は先生役の新垣に向けて「この『ゴーストブック』は私にとって初めてのお仕事でした。クランクインの時にガチガチに緊張した私を笑顔で迎えてくださいました。緊張し過ぎてセリフが飛んでしまった私がセリフの確認をしていた際に、私の肩に手を置き『文香はちゃんと覚えてるから大丈夫』と励ましてくださいました。不安と焦りでいっぱいになっていた私は、いつも笑顔で横にいてくださる新垣さんの存在に救われていました」「新垣さんは私にとって初めての仕事の先輩です。新垣さんが初めての先輩で本当に良かったです。この先どんな道に進んだとしても1番大切にすべきことを教えていただきました。いつか私も現場で新垣さんのように、共演者の方々を支えられるようになりたいと思います」と、声を詰まらせながらも手紙を読み上げる。サニーは「新垣さんはとても穏やかで時には面白くて、本当の先生みたいな存在でした。僕も新垣さんのように誰からも愛される人になれるようにこれからも頑張っていきたいと思います」、柴崎は「新垣さんと一緒にお芝居をさせていただいて、セリフのスピードが普段の会話のスピードと変わらず、瑤子先生がその世界に住んでいるかのような空気でいらっしゃったのがすごく印象的で勉強になりました」とそれぞれ撮影時の様子も交えながら感謝。悩みも相談していたという柴崎は「僕自身『ずっとこのお仕事を続けているのかな』と呟いた時に新垣さんが『無理にお芝居をするのではなく、別のことをやりたいのであれば、やりたいことを優先していいと思うよ』と優しく答えてくださった時は、本当の先生のようで、安心感でいっぱいでした」と語る。さらに「撮影中から、役名ではなく、本名の楓雅と呼んでいただいていたことに、内心うきうきでした」と会場を笑わせた。城は「撮影の間ご迷惑をおかけしたこともありましたが、とても楽しく過ごすことができて、またあの時に戻りたいと思うことが何度もあります」と振り返り、「撮影の最後にお手紙をいただいたことがとても嬉しかったです。いただいたお手紙を読んで、手紙はとても心があたたまるものだと改めて感じて、これから僕も誰かにお手紙を書く機会を増やしていきたいと思います。新垣さんにはお芝居の面でもたくさん学ばせていただきましたが、このようにご一緒して学んださまざまなことをこれからも自分に生かしていきたいと思います」と決意も。さらに「神木さんとは一緒に撮影をするシーンがわずかでなかなか話す機会がなかったのですが、声をかけていただいて嬉しかったです。これからもお会いすることがあった時はたくさんお話させてください」「山崎監督はお芝居のことだけではなくたくさん楽しくお話ができて嬉しかったです。このような素敵な現場に僕を参加させてくださり本当にありがとうございました」とそれぞれ感謝の気持ちを表した。新垣は「私自身が覚えていないようなこととかも、みんなそれぞれが覚えててくれて。撮影時は小学生だったり中学生だったりの年齢だったんですけど、サッと過ぎちゃうじゃないですか。貴重な時間の中に、一瞬に私も入れてもらえて、過ごすことができて本当に幸せだったなと言うのを改めて感じていました。ありがとうございました」と語る。「ちょっと胸がいっぱいです」と自分の胸を押さえ感無量の様子だった。
2022年07月22日映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の公開直前七夕イベントが7日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣が登場した。同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。七夕イベントということで、キャスト陣は浴衣で登場し、城は「浴衣を着るのはたぶん初めてで、とても嬉しいです」と喜ぶ。完成披露試写会での「おばけポーズ」が話題になっていたという新垣は「『大きく横に手を伸ばしてもらえると、バランスが良く見える』と指導いただいたので、思いっきりやらせてもらったのと、歩いて前の方でのポーズは(作中に出てくるおばけの)ジズリのマネをしてみたんですけど、映画見る前だったのであんまり伝わってる人がいなかった」と苦笑していた。また、おばけに遭遇したエピソードを聞かれた城は「仕事でホテルに泊まった時に、お昼ご飯を食べて戻ってきたら椅子の向きが変わっていた」「部屋をノックされて見たら誰もいなかったし、他のスタッフさんも『あそこのホテルちょっと怖かったね』と言っていた」「撮影が終わって家に帰ったら部屋がパチパチ言ったり、クローゼットがドンと言ったりする。普段全くないから、お母さんと2人で『ヤバくない?』みたいな話をした」と次々と披露。それに対し、新垣は「これはマジのやつです。ラップ音まで鳴ってしまうといことは」と判定する。さらに「一緒にインタビューを受けていたら『こんなにエピソードが出てくるか』というくらい、おばけに遭遇してたので、本当に今回の作品を主役にふさわしいです」と太鼓判を押していた。
2022年07月07日映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の完成披露試写会が27日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣、山崎貴監督が登場した。同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。山崎監督は、メインの4人の子役たちについて「デビュー作から20年目ぐらいだったので、久々に子どもたちを主役にした映画を撮りたいなとすごく思ってて。いただいたお話がすごく子供たちをフィーチャーして出来る映画だっていうことだったので、これはもうぜひやらせていただきたいなと思ってオーディションをしたところ、運命の子供達に出会えたので、これはいけるなという手応えを感じました。運命の4人です」と自信を見せる。一方、大作に立て続けに出演する城だが「映画館での舞台挨拶は何回かあったんですけど、これくらい大きな舞台挨拶は本当に初めてで……」と苦笑し、天才子役として話題の柴崎も「僕は以前、舞台挨拶に参加した際は無観客だったというのもあって、たくさんの方を目の前にして、すっごくワクワクしています」と興奮気味。初の舞台挨拶だというサニーマックレンドンは「こんな大勢の人の前でやるのもすごい緊張してるんですけど……」と言葉を失い、吉村は「サニー以上に緊張してる自信があります。舞台挨拶自体初めてで、楽しみな気持ちもあるんですけど、緊張が勝っちゃって、すごくガチガチです」と心境を吐露した。自身も子役として活躍していた神木は、同作を見て「本当に元気が出ました。僕は皆さんと撮影も一緒の日が少なくて、シーンもそこまでかぶってなかったので、知らないことが多いくて。皆がどういうふうに戦って、どういうふうに成長していくのか完成されるまでわからなかったので、初めて見た時に純粋に自分も頑張ろうと思えた」と絶賛する。「今年29ですけど、子供の頃ってもっとまっすぐにやりたいことをやって全力で何かにぶつかって、それが失敗しても成功しても全力だったのかなという気持ちがあって。改めて強い気持ち、まっすぐな気持ちが大事なんだなというのを教えていただきました」と感銘を受けたという。現場での4人の様子について、神木は「『神木さん、おはようございます! よろしくお願いします!』『そんな、いいよ頭下げないでいいよ!』みたいな。すごく礼儀正しくて真面目で」と感心。「冒険して成長していく役を通して、本人たちの成長もリンクして感じ取れるところがあるんじゃないかなと思います」と太鼓判を押した。
2022年06月27日人気児童小説家・はやみねかおるによる、シリーズ累計200万部を超える人気推理小説シリーズを原作とした映画『都会(まち)のトム&ソーヤ』が、現在上映されている。サバイバル能力を持つ内藤内人、財閥の御曹司で学校一の秀才・竜王創也という凸凹中学生コンビが、天才ゲーム・クリエイター集団が仕掛けるリアルRPGゲームの謎に挑み、推理と冒険を繰り広げていくことになる。同作で初の映画主演を務めるのが、映画『万引き家族』『約束のネバーランド』と、話題作への出演が相次ぐ城桧吏だ。演じる内人と同じ中学生ということもあり、共感する部分や性格的に似ている部分も多かったという。今回は城にインタビューし、初主演への思いについて話を聞いた。○■昔から読んでいた作品の主役に——今回映画初主演となりましたが、最初にお話を聞いた時の感想を教えてください。緊張もプレッシャーもあったのですが、楽しみでしたし、何より嬉しかったです。原作は小学校の時に図書室に置いてあって、絵がかわいくて気になって読み始めました。僕が演じた内人の性格と、僕自身の性格に似ているところがあると思ったし、昔から読んでいた本を原作とした映画に出させてもらうことで、自分が想像していたキャラクターをそのまま活かせたらなと思いました。——『約束のネバーランド』公開の頃(2020年12月)と比べて、またぐっと大人っぽくなったのでは?そうですか!? 自分ではあんまりわからないです(笑)——今回演じた内人とは似ているということで、年齢も中学生同士ですが、どんなところに共感できましたか?みんなを置いて行こうとする創也を止める内人には、共感します。大地も「あそこは、内人側だな」と言ってましたけど、友達思いだというところがいいなと。僕も友達が大事なので。——謎解きの要素なども出てきましたが、頭脳派か、サバイバル派かというとどちらですか?サバイバルです。ちょっと頭脳は……他の人にお任せで(笑)。謎解きも、プライベートで今までやったことがなかったのですが、今回挑戦してみて、向いてないというのはわかりました。1度、僕が悩んでたなぞなぞについて、大地に「これ、わかる?」と聞いたら、3秒でわかったんです。「うそでしょ、なんでわかんの!?」と驚いたら、「簡単だよ」と言われて。(豊嶋)花と玉井(詩織)さんにも見せたら、2人も3秒くらいで解いて、単純に自分がわからなかっただけだったみたいです。——今後そういう謎解き系の番組に出たりすることもあるかもしれないですよね。そうなったら、ちょっとピンチです。楽しそうだけど、すみっこの方で小さくなってるかも(笑)——一方で、特に城さんは身体を使うシーンも多かったですね。図書室のシーンで2階から飛び降りるところは、楽しかったです。もちろん撮影ではマットをたくさん敷いて安全になっていて、大地と花と3人で何度も飛び降りました。花は最初はビビっていたんですけど、どんどん楽しくなって、3人ともOKが出たのに「もっとやりたい!」と言っていました。——創也役の酒井大地さんとは城さんが俳優の先輩という立場でバディを組んで、いかがでしたか?先輩ではあったけど、大地と2人で支え合いながら頑張っていました。本当に、内人と創也みたいな関係だったと思います。撮影が始まる前に2人で台本の読み合わせをして、どう動けばいいかなとか、どう演技しようとか、よく話し合っていました。でも撮影に入ると、現場を明るくするために、2人でみんなのことを笑わせていることの方が多かったです。初めての主演だからこそ、僕にできることは現場を盛り上げることかな、と思ったんです。初映画のキャストもたくさんいて「緊張する」と言っていたので、2人で現場を和ませようとしていました。でも最近思い返してみれば、僕が結構すべって、大地が笑わせたような気が……。大地は、なぜかすごく面白いんです。○■初めて知った言葉「座長」——映画の現場もいろいろ経験されてきたと思うんですが、現場の居方が変わってきたとか、成長したと思うようなところはありましたか?今回の場合は主役ということで、いつもと立場が違うという点でも、すごく色々な経験をさせていただきました。初めて知った言葉もあったし、毎日が勉強で。撮影途中で「座長」という言葉を知ったんです(笑)。自分のことだったんですけど「座長ってなんだ!?」とびっくりして、ひとつ賢くなりました。カメラの部品の名前も色々教えてもらったり、手伝わせてもらったり、いろいろな経験ができました。——座長として現場を盛り上げようというのは、これまで出演した作品で学んだことでもあったんですか?そうかもしれないです。『約束のネバーランド』の時は、浜辺(美波)さんが気遣って細かいところまで見てくださっていたりということがありました。だから、今回もよくみんなで人狼ゲームなどを通してコミュニケーションを取ったりしていました。——ちなみに、先ほど頭脳派ではないとおっしゃってましたが、人狼ゲームは得意ですか?人狼ゲームは心理戦なので、頭脳戦よりは得意かもしれないです。なぜかいつも最初に疑われるのは大地で(笑)。人狼率が多かったのかな? 最初に倒されることが多かったです。——今後について「こんな役がやってみたい」という野望などはありますか?アクションに挑戦したいというのは、ずっと変わらず思っています。あとは、ちょっと怖い役も演じてみたいです。ミステリアスというか、何を考えてるかわからないような役に挑戦してみたいと思います。■城桧吏2006年9月6日生まれ。東京都出身。第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』(18年)に主人公一家の長男・祥太役で出演し、世界中から注目を集める。その後、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18年)をはじめ、『グッド・ドクター』(18年)、『時効警察はじめました』(19年)、『ドクターⅩ~外科医・大門未知子~』(19年)など、話題のドラマに多数出演。2020年公開の映画『約束のネバーランド』では、メインキャストとして出演を果たした。本作が初の映画主演作となる。
2021年08月04日映画『都会のトム&ソーヤ』(7月30日公開)の公開記念舞台挨拶が31日に都内で行われ、城桧吏、酒井大地、豊嶋花、渡邊心結、玉井詩織、森崎ウィン、市原隼人、はやみねかおる(原作)、河合勇人監督が登場した。シリーズ累計200万部を超える人気推理小説シリーズ『都会(まち)のトム&ソーヤ』を映画化した本作。サバイバル能力を持つ内藤内人(城)、財閥の御曹司で学校一の秀才・竜王創也(酒井)という凸凹中学生コンビが、天才ゲーム・クリエイター集団が仕掛けるリアルRPGゲームの謎に挑み、推理と冒険を繰り広げていく。主演の城と、第一回スタ☆オーディションでグランプリに輝き今回初映画となった酒井は、「最初に会った時よりも遥かに、ぐっと」(城)距離が縮まった様子。そんな後輩達の様子を見ていた市原は「わあ、がんばってるなあ! と。自分もデビューが13とか14かな。その時って全てが輝いて見えるんです」と振り返り、「でもだんだん芝居をする日常が当たり前になっていくんですよ。皆さんがリラックスして現場にいるのを見てて感じました」と語った。そんな市原の演技について、城は「(市原が)創也の顔をグッとつかむシーンが1番心に残ってて。表現だけでリーダーという存在感をすごい強く感じて、動きだけで表現するところも勉強になりました。僕も市原さんのような演技ができるように頑張りたいと思いました」と憧れを表す。市原は「恐縮です。もうなんでもやっていいんだよ、現場は。ものが言えない現場なんてだめだ」とアドバイス。「顎を持つのも台本にないんですけど、そういうことがすごく楽しいじゃないですか。ないことをやったら相手はびっくりするかなとか、違う化学反応が生まれるかなとか、そいうハプニングが大事だと思うのでどんどんやってください」とメッセージを送った。顎をつかまれた方の酒井は「台本になくて、カメラテストで捕まれたんですが、本番までの間にお弁当を一口も食べれなくて、緊張がすごかったんです。それで現場の隣にあったコンビニにいって、歯磨きを買って……」とその時の様子を説明する。玉井も「『顎をつかまれるから』と言って、焼き肉弁当を我慢して、歯磨きをして、ちゃんとタブレットまで食べてました」と思い出し笑い。酒井は「市原さんが『ちゃんと目を見て』という指導をして下さったんです。僕の目が泳いでて、それが劇場で流れてたら、緊張感のないシーンになってしまってたかも。アドバイスがあったからこそ、緊張感のあるシーンになったのかなと思います」と改めて感謝する。市原は「あの日に戻りたいなあ、みたいな日をたくさん作って下さい。達成感って儚いんですよね。何が正解かわからないし、色んな作品で色んなものを得て、映画とかドラマとか舞台は何のためにあるんだろう、なぜ存在するんだろうという意味を自分たちで見出さなければいけない。映画なんてなくていいんだから、生活できちゃうんだから、よりいろんな人に見ていただけるような作品しなきゃいけない。その情熱を持たなきゃいけない。自分達の個性を大事にしながら、育んでください。一生応援していますから、頑張ってください」と熱い言葉を贈っていた。
2021年07月31日7月30日公開の映画『都会のトム&ソーヤ』の完成披露舞台あいさつが29日、都内で行われ、城桧吏、酒井大地、豊嶋花、渡邉心結、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、森崎ウィン、河合勇人監督が出席した。シリーズ累計200万部を超える人気推理小説シリーズ『都会(まち)のトム&ソーヤ』を映画化した本作。サバイバル能力を持つ内藤内人、財閥の御曹司で学校一の秀才・竜王創也という凸凹中学生コンビが、天才ゲーム・クリエイター集団が仕掛けるリアルRPGゲームの謎に挑み、推理と冒険を繰り広げていく。主人公の内藤内人役には映画初主演の城桧吏。「今話すだけで涙が出てきそうです。結構長い間、リハーサルも含めてみんなと頑張ってきたので、その分思い出も多いし撮影が終わった後は悲しかったですね。クランクアップの日、撮影前に泣いちゃいました。今も思い出すと泣きそうです」としんみりと振り返り、市原隼人や本田翼ら所属事務所の先輩たちと共演して「初めはすごく緊張しました。大人のキャストの方々とやると一気に緊張してお腹が痛くなりそうでしたが、撮影の合間にお話をしてくださって本当に優しいし、いい思い出がたくさんできました」と感謝の言葉を口にした。城が演じる内人とバディを組んだ竜王創也役の酒井大地は、本作で演技初挑戦。「何も分からない状態でしたが、桧吏や花たちと2カ月間ずっと一緒にいて桧吏が温かい言葉をかけてくれました。最初の相棒が桧吏でよかったです」と城に感謝しきりだった。そんな若い2人に玉井は「より吸収する時期に出会った仲間はこの先も宝物になるしお仕事でも宝物になりますよ。いつも現場が明るくて本当に学校みたいで笑い声が溢れていました。これからもずっと大切にして欲しいなと思います」と先輩らしい温かい言葉を送った。街を舞台に推理と冒険を繰り広げる謎解き青春アドベンチャーの本作。それにちなみ、「この夏冒険したいこと、チャレンジしたいことは?」という質問に城は「バンジージャンプに挑戦したいと思います。人生で1回でいいからそういう体験をしたいですね」と回答すると、渡邉は「私は家族でキャンプをするのが好きなので、キャンプのテントを1人で立てたいです」と語った。渡邉と同じくアクティブだという玉井は「スキューバーダイビングのライセンスと船舶免許を取りたいですね。私もアクティブガールなのでチャレンジしたいと思います。水泳を習っていたので人命救助も出来るんですよ。心結ちゃん海でキャンプしようね!」と渡邉を誘っていた。映画『都会のトム&ソーヤ』は、7月30日より全国公開。
2021年06月30日映画の公開も決定している、はやみねかおる作の人気推理小説シリーズ「都会のトム&ソーヤ」が「ABEMA」で初ドラマ化されることが決定。城桧吏、酒井大地、中川大志、森崎ウィン、玉井詩織、本田翼、市原隼人ら映画キャストが出演、完全オリジナル企画で展開する。一見、平凡な中学生だが、実はものすごいサバイバル能力を持つ内藤内人(城桧吏)は、超巨大企業の御曹司で学校始まって以来の天才と言われる竜王創也(酒井大地)と、“砦”と呼ぶ廃ビルの一室で出会う。創也は「世界最高のゲームクリエイターになり、究極のゲームを作る」という夢を持ち、砦で日々ゲームを作っていた。ある日、伝説のゲームクリエイター集団「栗井栄太」が、謎を解いた者だけがプレイできる新作ゲームを発表。同級生の美晴(豊嶋花)や映画研究部の仲間たちと共に様々な困難を乗り越え、謎を解いていく内人と創也の前に、ついに「栗井栄太」が現れる――。城さん演じる内藤内人と酒井さん演じる竜王創也の対照的なタイプの2人が、“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台に推理と冒険を繰り広げていく本作。創也に想いを寄せる同級生・堀越美晴役の豊嶋花、創也のボディーガード・二階堂卓也役の中川さん、天才ゲームクリエイター集団として、市原さん、本田さん、森崎さん、玉井さんが出演。本編配信後には、玉井さん演じるジュリアス・ワーナーが案内人を務める「ジュリアスTV」、そして本作のメイキング映像も配信される。総監督は、映画版で監督を務める河合勇人。監督は吉川祐太と佐々木敦規。脚本は、映画版でも脚本を担当した徳尾浩司と共に、山下すばるも担当する。放送決定にはやみねさんは「楽しいクラスメイトや先生とのやりとり、校内行事――。ドラマを見ながら、ぼくは自分の中学時代を懐かしく思い出しました」とコメントしている。ABEMAオリジナルシリーズ新作ドラマ「都会のトム&ソーヤ ぼくらの砦」は7月16日より毎週金曜日22時~ABEMAにて配信(全8話)。(cinemacafe.net)
2021年06月17日世界的アーティスト葛飾北斎を柳楽優弥と田中泯が演じ、北斎の知られざる生涯を初めて描いた映画『HOKUSAI』。この度、少年期の北斎を演じた城桧吏の冒頭シーンがノーカットで公開された。青年期を演じる柳楽さん、老年期演じる田中さんと共に、第三の北斎として同一人物を演じる城さんは、『万引き家族』で注目を集め、『約束のネバーランド』、『都会のトム&ソーヤ』などに出演するいま注目の俳優だ。北斎は、幼少期から絵を描くことが好きだったという記録が残されており、到着した映像では、そんな北斎が砂浜のキャンバスに、木の枝で犬の絵を描くシーンが公開。少年の力強いエネルギーに満ちた姿が映し出されている。なお、本日より葛飾北斎の情報に特化したポータルサイト「HOKUSAI PORTAL」がオープンした。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日(金)より全国にて公開。©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年04月18日子役の城桧吏が主演を務める、映画『都会のトム&ソーヤ』(7月30日公開)の特報映像が15日、公開された。同作は、はやみねかおるによるシリーズ累計180万部超えの同名推理小説の実写化作品。“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台に、どんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つの内藤内人(城桧吏)と、学校始まって以来の天才と言われ一大財閥“竜王グループ”の御曹司である竜王創也(酒井大地)の中学生コンビが、推理と冒険を繰り広げていく。この度解禁された特報映像は「ゲームをはじめますか?」というロールプレイングゲーム風の画面から始まり、天才クリエイターの栗井栄太が作ったゲーム「エリアZ」に挑戦する内藤内人と竜王創也、堀越美晴(豊嶋花)たちの様子が切り取られている。「6時間以内に街を救え」というミッションを内人たちは無事にクリアして街を救う事ができるのか、夢なのか現実なのか、ゲームと映画の境界線も溶け合った新時代のリアルRPGムービーとなっている。また映画版『都会のトム&ソーヤ』のストーリーは、原作では描かれていないオリジナルストーリーであることも判明。天才ゲーム・クリエイター集団「栗井栄太」が仕掛ける、街中を舞台にしたリアルRPGゲーム「エリアZ」に出現する数々の謎を解きゲームクリアを目指す。その劇中に出てくるナゾトキの監修は、リアル脱出ゲームのイベント企画・運営を行うSCRAPが担当している。原作者のはやみねはオリジナル・ストーリーの脚本に太鼓判を押し、撮影現場も訪問。「自分勝手に書いた世界をまさか実写映画化するだなんて、さすがプロだな、凄いなと思いました。この映画で子供たちが忘れかけている冒険心を思い出して欲しい」と絶賛した。バディを組む城と酒井については「中学生の元気な子達だなと思ったのと、撮影の合間に2人で仲良さそうに話しているのを見て、こいつら内人と創也やな、と感じた。ものすごくいい配役をしていただけて嬉しいです」とコメントを寄せた。
2021年04月15日はやみねかおるの大人気小説シリーズを、『万引き家族』『約束のネバーランド』の城桧吏を主演に迎え実写映画化する『都会のトム&ソーヤ』。この度、追加キャストとして中川大志が出演することが決定した。この度、新たなキャストとして解禁されたのは、連続テレビ小説「なつぞら」や「親バカ青春白書」などに出演、4月には『砕け散るところを見せてあげる』『FUNNY BUNNY』と2本の主演映画が相次いで公開されるほか、2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演も決定するなど、ますます勢いを増す中川大志。そんな中川さんが演じるのは、酒井さん演じる一大財閥“竜王グループ”の御曹司・竜王創也のボディーガード兼お目付け役でもある二階堂卓也。こわもてで圧倒的に強い存在でありながら、一方で将来は保育士になりたいという可愛らしい一面を持つ男で、原作の中でも非常に人気のあるキャラクターだ。ギャップを持つ役どころを演じるにあたって、中川さんは「ボディガードとしてのオンの時と、自分の夢を捨てきれず求人雑誌を読んでいるオフの時との切り替えを大切にしようと思い、役作りしました」とコメント。内藤さんや酒井さんとの共演については、「ここまで年が離れていて、しかも事務所の後輩との共演はこれまでになかったので、新鮮で楽しかったです」と語った。また、本作の魅力については、「子供たちが活躍する冒険物語を大きなスケールで描いていて、観る人がワクワクする作品になっていると思います」とコメントしている。『都会のトム&ソーヤ』は2021年夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:都会のトム&ソーヤ 2021年、全国にて公開予定©️2020マチトム製作委員会
2021年03月18日『万引き家族』『約束のネバーランド』の城桧吏(じょう・かいり)が映画初主演を務めた『都会(まち)のトム&ソーヤ』が、2021年に公開決定、超特報とティザービジュアルが解禁された。“マチトム”と呼ばれ、愛読されている大人気の推理小説シリーズを原作にした本作。“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台に凸凹中学生コンビが推理と冒険を繰り広げる。どんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つ内藤内人(ないとう・ないと)と、学校始まって以来の天才と言われ、一大財閥“竜王グループ”の御曹司である竜王創也(りゅうおう・そうや)という対照的なタイプの2人が活躍するバディものだ。勉強も運動も普通の中学2年生、内人。この度、解禁となった超特報映像は何気ない日常を送っていた内人たちが“普通じゃない大冒険”につながる扉に足を踏み入れ、学校や街中で推理と冒険を繰り広げる様子を目にすることができる。「制限時間は6時間」「リアルロールプレイングゲームだって噂だ」「これが本当にこの街を救うことになるのかよ!」…新世代RPG×謎解きに挑む内人&創也たちをとらえたスリル満点の超特報は、ジュブナイルミステリーの新たな金字塔を予感させる。併せて解禁となったティザービジュアルは内人(城さん)&創也(酒井大地)の最強の凸凹コンビ2ショットをとらえたものになっている。当初は2020年の劇場公開を目指していたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため撮影を延期、2020年10月に撮影を再開し、このほど無事にクランクアップを迎えた。『都会のトム&ソーヤ』は2021年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:都会のトム&ソーヤ 近日公開©️2020マチトム製作委員会
2020年12月15日菅野美穂が北川悦吏子の脚本でシングルマザーの恋愛小説家に扮する、新水曜ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」が2021年1月スタート。菅野さんは2016年以来の連続ドラマ主演に挑む。菅野さんは2016年「砂の塔」(TBS系)以来、日本テレビ系では2010年「曲げられない女」以来の主演作。演じるのは、アラフォーで売れっ子の恋愛小説家・水無瀬碧(みなせ・あおい)。思ったことは、すぐ口から零れ、くったくがなく、賑やかな女性。母ひとり娘ひとりで暮らし。仕事の面では最近迷走中…。東京の下町に小さい頃からずっと住み、現在は生家の近くにタワマンを購入し、娘と2人で暮らしている。その娘は筋金入りのオタク。私だって恋してみたい、と娘(二十歳)は思っていた。でも、オタクの私は結構忙しい。心配なのはウチの母親のほうで、いい歳して天然、暴走、世間知らずなかーちゃんを放ってはおけない。そんな時、とある理由から2人は突如決意する、「私たち、恋をしよう!」。娘にとっては人生初の、母にとっては久々の“恋”!少女のような天然母としっかり者のオタク娘というトモダチ母娘が、エキサイティング・ラブストーリーを繰り広げる。脚本を担当するのは、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年)以来の連続ドラマ脚本、日本テレビ系では「たったひとつの恋」(2006年)以来となる北川さん。「母と娘の話をずっと書いてみたいと思っていました。母と娘のラブストーリー。そして、超ド級のコメディ。でも思わぬところで涙がポロリ。今までの既存のドラマの概念から抜け出すつもりです」と作品を語る。また、菅野さんは本作について、「ホームドラマのような要素もある一方で、恋愛したいお母さんとオタクの娘という、ドラマとしては新しい親子像が描かれています。ホッとできる部分と新しい部分、そして北川さんの紡ぐ会話によって、軽やかで楽しいドラマになる予感がしています」と説明。「私自身も子育て中の母親ですが、まだ小さいので『子の恋愛で悩む』というのは未知の世界です。ただ、いろいろなことが少しずつわかるようになってきているので、ゆくゆくはドラマも見てもらえたら嬉しい」と母心を明かす。北川作品は「セリフがリアルだったり、リアルからちょっと離れた夢の世界をいったりきたりするところがとても好き」と語り、「特に『ロングバケーション』の『足の中指って薬指っぽくない?』というセリフが素敵で印象に残っています」とコメント。菅野さんの起用に関し、日本テレビ情報・制作局プロデューサーの小田玲奈は、「菅野さん演じる碧は、“規格外なお母さん”です。自由奔放な言動から『母親としてどうなの!?』と思われてしまうかもしれないこの役を、菅野さんなら可愛らしくて愛される“かーちゃん”にしてくれると確信しています」と期待を寄せている。新水曜ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」は2021年1月、毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年10月12日フジテレビ系では木曜劇場枠で山崎賢人主演「グッド・ドクター」をオンエア中。5月7日(木)は『万引き家族』などで注目される子役の城桧吏による名演が多くの感動を巻き起こした5話を放送。改めてその演技に注目が集まっている。山崎さんが幼い頃兄を失ったことから小児外科医を目指し、東郷記念病院にレジデントとして飛び込んだ驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を演じた本作。また、湊の同僚となる小児外科医・瀬戸夏美を上野樹里、小児外科のエース・高山誠司を藤木直人、小児外科長の間宮啓介を戸次重幸、小児外科解体を狙う副院長・猪口隆之介を板尾創路、東郷記念病院理事長・東郷美智を中村ゆり、院長の司賀明を柄本明がそれぞれ演じている。5話は10歳の天才ボーイソプラノ歌手、羽山響が喉を傷め入院。夏美や高山は手術をすすめるも、響の父・徹郎は高音が出なくなるかもしれないと手術を拒否。すぐにドイツに連れていくと話す。小児病棟では響の入院を知って大の響ファンである倫太朗(斎藤汰鷹)らが大喜び。湊に連れられ響の病室に行き、小児科で行われる合唱に響を誘うのだが冷たい態度をとられてしまう。さらに響の早急な手術を求めた湊は徹郎と対立、高山から画像診断科への転科を直接求められ、夏美からも転科を勧められてしまう。そして合唱の当日、倫太朗の白血病が再発。隔離病棟に響を含めて子どもたちが集まり「365日の紙飛行機」を歌い励ます…というストーリー。放送当時、城さんの演技にSNSでは「演技上手すぎて震える」「演技に引き込まれる」などの感想が殺到。今回も「吏くんカッコいい!グッドドクター絶対見る!」「リアルタイムでまた感動させてもらいます」「当時もリアルタイムで観てました!!またまた感動間違いなし」など、期待の声が続々とSNSに投稿されている。12月には『約束のネバーランド』の公開も控える城さんの名演に改めて感動したいところ。また放送が延期されている「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は近日放送開始予定。石原さとみ、田中圭、西野七瀬、桜井ユキ、真矢ミキら話題のキャストが共演する同作の放送もお楽しみに。「グッド・ドクター」5話は5月7日(木)22時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2020年05月07日2016年8月より週刊少年ジャンプ(集英社)で連載開始、今年1~3月にはTVアニメも放送された人気漫画の実写映画化『約束のネバーランド』。主演・浜辺美波、城桧吏、板垣李光人のキャスト陣と映画化発表の際にも話題を呼んだ本作の公開日が2020年12月18日(金)に決定、「ジャンプフェスタ2020」にて発表された。昨日12月22日(日)に行われた「ジャンプフェスタ2020 スーパーステージ」に、クールでキレ者のレイ役を演じる『万引き家族』の城桧吏と、常に笑顔を絶やさず冷静に物事を判断するノーマンを演じる「仮面ライダージオウ」の板垣李光人が登壇。アニメ版の声優陣・諸星すみれ(エマ)、内田真礼(ノーマン)、伊瀬茉莉也(レイ)、甲斐田裕子(イザベラ)と共に「約ネバ」愛や、ジャンフェスで初解禁となったメイキング映像、映画の撮影中のエピソードなどを披露したほか、クイズにも挑戦した。2人とも憧れだったというジャンフェスのスーパーステージに大興奮。「今日は素敵な時間を過ごすことができて楽しかったです!」(城さん)、「精一杯、約ネバイヤーを盛り上げたいと思います!」(板垣さん)とそれぞれ語り、大いに楽しんでいた様子。さらにステージの最後に、城さんの口から映画の公開日が発表されると、大歓声が巻き起っていた。「イベントの最初はすごく緊張しましたが、どんどん緊張がほぐれていって」と言う城さん。「一生思い出に残る楽しい経験になりました。映画の公開に向けて、ハラハラドキドキして、次はどうなるんだろうと気になる素敵な作品なので、ぜひ期待して待っていてください!」と語った。また、板垣さんは「こんなに大勢の約ネバファンの皆様と一緒の時間を過ごすことが出来て、幸せな1日でした。これだけ多くの方々に愛されいてる作品であることを再認識しました」とコメント。浜辺さんも「公開日の決定おめでとうございます!そして城くん、公開日解禁の大役お疲れ様でした。『約ネバイヤー』を締めくくる一年後の12月18日に、皆さんと一緒にネバーランドに行けるのを楽しみにしています」とコメントを寄せた。『約束のネバーランド』は2020年12月18日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:約束のネバーランド 2020年冬、全国東宝系にて公開©白井カイウ・出水ぽすか/集英社©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会
2019年12月23日『万引き家族』で注目を集めた城桧吏が大ベストセラー児童小説「都会(まち)のトム&ソーヤ」の実写映画化で映画初主演、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の河合勇人が監督、『劇場版 おっさんずラブ』の徳尾浩司が脚本をつとめる。原作は、シリーズ累計180万部を超え、“マチトム”と呼ばれて愛読されている大人気の推理小説シリーズ。今年デビュー30周年を迎えた、「名探偵夢水清志郎」シリーズや「怪盗クイーン」シリーズなどで知られるジュブナイルミステリの旗手・はやみねかおるの代表作。“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台にデコボコ中学生コンビが推理と冒険を繰り広げていく。どこにでもいそうな中学2年生だが、どんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つ内藤内人(ないとう・ないと)と、学校始まって以来の天才といわれ、一大財閥“竜王グループ”の御曹司である竜王創也(りゅうおう・そうや)の対照的なタイプの2人が活躍するバディもの。2003年の刊行開始からほぼ年1巻のペースで発売され、現在はシリーズ16巻に加え、ゲームブック2巻とファンブック1巻も出版。「小・中学生で知らない子はいない」といわれるほどの絶大な人気を誇り、15年にも渡って“子どものバイブル”の座を占め、いまや大人になった世代にも思い出の1冊として愛され続けている。主演:城桧吏×監督:河合勇人×脚本:徳尾浩司、最旬トリオで実写映画化主人公の内藤内人役には、第71回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドール(最高賞)を受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』で大注目を浴びた城桧吏(じょう・かいり)が映画初主演。監督は、『俺物語!!』『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』『ニセコイ』など話題の青春映画を多数手掛け、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『初恋ロスタイム』なども続々控える、河合勇人。また、脚本を担当するのは、2018年を代表するドラマとして社会現象にもなり、現在劇場版が公開中の「おっさんずラブ」の徳尾浩司。“おっさん”同士の純愛を切なくもコミカルに描きつつ、ドラマ版「チア☆ダン」や『走れ!T校バスケット部』など学園ドラマなども手掛けてきた徳尾氏が中学生バディの冒険をどのように描くのか期待が高まる。主演:城桧吏「内人になりきりたい」「都会のトム&ソーヤ」は小学校の時に図書室で借りて、読んだ事がありました。まさか、この本の主人公、内藤内人役に自分がなれるなんて思ってもいなかったので、出演させて頂く事が決まって、とても驚き、とても嬉しく思っています。初めて主演をさせて頂くので、少し不安でドキドキですが、皆様の期待に応えられる様に頑張ります!今までやったことのない役なので今からすごく楽しみです!明るくサバイバル能力に優れている内人になりきりたいと思います!!監督:河合勇人「自分の中に眠っていたトム&ソーヤを縦横無尽に暴れさせて」はやみねかおる先生の「都会のトム&ソーヤ」は放課後、友だちと川っぺりをどこまで行けるか歩いたり秘密基地を作って宝物を隠したりして遊んだ少年時代の幸福な時間を思い出させてくれました。今回映画を監督させて頂くにあたり自分の中に眠っていたトム&ソーヤを縦横無尽に暴れさせて現代の子どもたちを巻き込んで新たな冒険に出てみたいと思います。さあみんな、スマホを捨て都会に出よう!(あ、でもスマホは持って行った方がいいか?)脚本:徳尾浩司「躍動感の溢れる内人と創也の冒険を」はやみね先生の描かれる「都会のトム&ソーヤ」には、次々とページをめくりたくなるワクワク感が詰まっています。映画でもその世界観を大切にして、ぐいぐいとスクリーンに吸い込まれるような、躍動感の溢れる内人と創也の冒険をお届けできたらと思います。「都会のトム&ソーヤ」で育ったお父さんお母さん、今「都会のトム&ソーヤ」が大好きな少年少女、皆さんで楽しめる映画にしたいです。原作:はやみねかおる「今からワクワクしています」「都会のトム&ソーヤ」の実写映画化が決まりました。これも、読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。河合勇人監督に徳尾浩司脚本と来れば、ぼくにとっては「スリル!~赤の章・黒の章~」(小松菜奈・山本耕史主演)。内藤内人役は『万引き家族』の城桧吏さん。そして、多くのスタッフのみなさん。いったい、どんな『都会のトム&ソーヤ』を見せてくださるのか?今からワクワクしています。(ポップコーンとコーラは、すでに用意できてます)『都会のトム&ソーヤ』は2020年春に撮影予定、2020年夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月06日子役の城桧吏が、映画『都会のトム&ソーヤ』(2020年夏公開)に主演することが6日、明らかになった。同作は、はやみねかおるによるシリーズ累計180万部超えの同名推理小説の実写化作品。“究極のゲーム”を作るため 、都会の様々な場所を舞台に、どんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つの内藤内人と、学校始まって以来の天才と言われ一大財閥“竜王グループ”の御曹司である竜王創也の中学生コンビが、推理と冒険を繰り広げて いく。対照的なタイプの2人が活躍するバディものとなっており、2003年の刊行開始からほぼ年1作のペースで発売され、現在はシリーズ16巻に加え、ゲームブック2巻とファンブック1巻も出版されている。「小・中学生で知らない子はいない」と言われる程の絶大な人気を誇る原作を映画化するにあたり、主人公の内藤内人役として、第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』(2018)で大注目を浴びた城桧吏(じょう か いり)が映画初主演を飾る。監督を務めるのは、『ニセコイ』『チア☆ダン 女子高 生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』など話題の青春映画を多数手が けきた河合勇人。脚本を担当するのは、社会現象にもなり現在劇場版が公開中の『おっさんずラブ』を手がけた徳尾浩司が決定した。○城桧吏 コメント『都会のトム&ソーヤ』は小学校の時に図書室で借りて、読んだ事がありました。まさか、この本の主人公、内藤内人役に自分がなれるなんて思ってもいなかったので、出演させて頂く事が決まって、とても驚き、とても嬉しく思っています。 初めて主演をさせて頂くので、少し不安でドキドキですが、皆様の期待に応えられる様に頑張ります! 今までやったことのない役なので今からすごく楽しみです! 明るくサバイバル能力に優れている内人になりきりたいと思います!!○河合勇人監督 コメントはやみねかおる先生の『都会のトム&ソーヤ』は放課後、友だちと川っぺりをどこまで行けるか歩いたり秘密基地を作って宝物を隠したりして遊んだ少年時代の幸福な時間を思い出させてくれました。今回 映画を監督させて頂くにあたり自分の中に眠っていたトム&ソーヤを縦横無尽に暴れさせて現代の子どもたちを巻き込んで新たな冒険に出てみたいと思います。さあみんな、スマホを捨て都会に出よう! (あ、でもスマホは持って行った方がいいか?)○徳尾浩司(脚本) コメントはやみね先生の描かれる『都会のトム&ソーヤ』には、次々とページをめくりたくなるワクワク感が詰まっています。映画でもその世界観を大切にして、ぐいぐいとスクリーンに吸い込まれるような、躍動感の溢れる内人と創也の冒険をお届けできたらと思います。『都会のトム&ソーヤ』で育ったお父さんお母さん、今『都会のトム&ソーヤ』が大好きな少年少女、皆さんで楽しめる映画にしたいです。○はやみねかおる(原作) コメント『都会のトム&ソーヤ』の実写映画化が決まりました。これも、読者の皆様のおかげです。本当にありが とうございます。河合勇人監督に徳尾浩司脚本と来れば、ぼくにとっては『スリル! ~赤の章・黒の章 ~』。内藤内人役は『万引き家族』の城桧吏さん。そして、多くのスタッフのみなさん。いったい、どんな 『都会のトム&ソーヤ』を見せてくださるのか? 今からワクワクしています。(ポップコーンとコーラは、 すでに用意できてます)
2019年09月06日常に向き合わなくてはいけない病いを乗り越えるために、北川悦吏子さん(56)にとって必要なのが書き続けることだった。現在放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』の主人公・楡野鈴愛(永野芽郁)も離婚し職を転々としながらも、やりたいことを見つけ、それを光にして突き進む。自分の人生を重ね合わせるかのように、目の前のつらい状況を乗り越えることをモチベーションにした、鈴愛の生きざまを描き切った北川さん。彼女が新境地にたどり着くまでの壮絶秘話――。北川さんは、『素顔のままで』(’92年、フジテレビ系)で、脚本家デビューして以降、『愛していると言ってくれ』(TBS系)、『ロングバケーション(フジテレビ系)など名作を次々に執筆。毎年のように大ヒットを飛ばし、“ラブストーリーの神様”とまで呼ばれた北川さん。’00年の『ビューティフルライフ〜ふたりでいた日々』(TBS系)は、最高視聴率41.3%という驚異的な数字を記録した。しかし、’00年代に入ってからは、映画など発表するも、ドラマの発表作品は減っていく。’16年にNHK初執筆である『運命に、似た恋』(全8回)を発表するが、『半分、青い。』は、北川さんにとって8年ぶりの“長いドラマ”だ。この間、北川さんは、次々と重病に襲われる日々を送っていた。’99年、潰瘍性大腸炎を発症。北川さんの病いは重症で、医師からは10万人に1人の病気と言われた。大腸を全摘出することになったのは、’10年のことだ。「このオペがとにかく大変で。3カ月の入院中、何も食べられず、痛くて眠れずという状況が続いたとき、頭が変になるんじゃないかと思いました」(北川さん・以下同)’12年11月、突然、耳鳴りがして、左耳が聞こえなくなった。突発性難聴を疑って、ステロイドの大量投与を受けたが、MRI検査の結果、見つかったのは、聴神経腫瘍だった。「病気は連打で来ましたね。私は『不幸のつるべ打ち』と言っているんですけど(笑)。脳神経外科で診断を受けて、パニックですよ。そこでもまた、10万人に1人の症例と言われて。もう、やってらんな〜いって」失聴は、治らない。腫瘍が大きくなるのを防ぐため、北川さんは、ガンマナイフのオペを受けた。「切除するのは、大腸全摘手術をしている私には、負担が大きすぎるということでした。良性の腫瘍で、切除しなくても『10分の9は大丈夫』と言うのですが……」そう言われても、大病ばかり続いた北川さんは、不安になる。「私のこの運の悪さを考えると、残りの10分の1に入るんじゃないかと考えてしまうんです」大腸の経過も順調ではなかった。「ほとんどの方は元気になるんですが、私は残った直腸に穴が開いた。しかも、そのオペができるのは、日本に3人しかいないという恐ろしい状態になったんです」これが失聴の翌年、’13年のこと。「私は死ぬのは全然、怖くない。でも、病気のつらいのや痛いのや怖いのや、苦しいのが、もう本当に嫌です。体は壊したけれど、結果、治ってよかったねってわけにはいかず、いつもこの辺りにヤツ(病い)はいるわけですよ」と、北川さんは周囲を差す。「で、ときにブワッと大きくなって私をのみ込もうとする。私は病気と対峙してはいけない、と思う。負けてしまう。それなら、それ以外に気持ちを持っていける、光になるものを見つける。それが仕事なんです」『半分、青い。』を思いついたのは、失聴した直後のことだった。傘を差して半分だけ雨音が聞こえるという鈴愛のシーンは、そのまま北川さんの体験だ。『半分、青い。』の週ごとのタイトルはすべて「〜したい」で統一されている。書く意欲こそ、彼女が生きるための光だった。「病気と向き合ってきた期間は、もう20年。仕事をしたら、体をさらに悪くすることもあるのかもしれないけれど、私はただただ病いと向き合い、恐れて生きる屍になることのほうが怖い」北川さんは常に、書きたいものを書いてきた。オファーを受けて、書くのではなく、いつも自発的だ。「こちらから『こういうドラマがやりたいんです』と、プレゼンするのが、私の基本姿勢。それは、デビューのころから変わりません。お膳立てをして、夢をかなえてくれる王子様はいないんです。病気を公表したら、仕事がなくなると言う人もいましたが、私は倒れるかもしれない、でも、こんなものを書きます、書けます!と提示します。それで『それなら、北川さんにやってほしい』と思ってくれる人がいないと書けません」『半分、青い。』の執筆中も、北川さんは2度、入院している。「1回は腸閉塞になって。腸閉塞はすごく痛くて、救急車で運ばれて。年に何回か、そういう危機は起きがちです」しかし、そんなときこそ“神回”が生まれる。「律(佐藤健)と鈴愛が別れる第61回。家では、あれだけ透明感のある話は書けません。病室という異空間で、自分がどこにも属していない、あやふや感があった。死にゆく人もいれば、生き残る人もいる。その間にある場所で、不思議な感覚で書いていました」20年の闘病は、苦難であると同時に独自の死生観を形成し、作家としての強烈な個性になっていた。「病気とのせめぎ合いのなかで、綱渡りのようにどうバランスを取っていくか。『半分、青い。』にはそれが出ているかもしれない」鈴愛は、漫画の世界で挫折し、離婚し、職も転々。それでも『半分、青い。』世界に光を見つけて、次の「〜したい!」に突き進む。北川さんも一緒だ。病気と折り合いをつけながら何度も試練を乗り越え、書き続ける。
2018年09月15日現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」に出演する新たな出演者がこのほど決定。映画『万引き家族』で注目を集めた城桧吏のほか、上白石萌音、忍成修吾、渋川清彦などが発表された。主演の鈴木亮平が西郷吉之助(隆盛)を演じる本作。10月21日の第39回放送から“明治時代”に突入するが、今回新たに発表されたのは、そんな激動の時代に生きるキャストたち。「西郷家ゆかりの人々」として、西郷吉之助と愛加那(二階堂ふみ)の長子、西郷菊次郎役には、『万引き家族』や先日「グッド・ドクター」への出演も話題となった城桧吏と、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」などにも出演していた今井悠貴に決定。城くんは9歳~12歳の菊次郎を、今井さんは14歳~の菊次郎を演じていく。今回大河ドラマ初出演となった城くんは、「いつか時代劇に出演したいと思っていたので、今回出演が決まってとても嬉しかったです」と喜びを語り、「明治時代を生きた西郷菊次郎さんになりきって頑張りますので、是非みなさんに観て頂きたいです!」と意気込み。今井さんは「激動の時代を生きた人々の心意気に負けぬよう、覚悟を持って演じたいと思います」とコメントしている。また、錦戸亮演じる吉之助の弟・従道の妻・清役には『君の名は。』『ちはやふる』の上白石萌音。西南戦争後、糸や隆盛の子・寅太郎たちを支援するという役どころだ。鹿児島出身の上白石さんは、「大切な地元が舞台の物語の一部となれること、大好きな方言を台詞として話せること、噛み締めて参加させていただきます」と出演の喜びを語っている。ほかにも、「薩摩ゆかりの人々」として元薩摩藩士・篠原国幹役に榊英雄、別府晋介役に篠原悠伸、辺見十郎太役に持永雄恵。市来家に嫁いだ琴の長男・市来宗介役に前川優希。「新政府」の面々として、明治天皇役に野村万之丞、元長州藩士・井上馨役に忍成修吾、山県有朋役に村上新悟、板垣退助役に渋川清彦、大隈重信役に尾上寛之、三条実美役に野村万蔵が決定した。なお、「西郷どん紀行」のテーマ曲が竹原ピストルが歌う「この道 この船」に変わることも明らかになった。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合、18時~BSプレミアムにて放送。※再放送はNHK総合で毎週土曜13時5分~放送(cinemacafe.net)
2018年09月10日山崎賢人主演で描く小児外科医の世界を舞台にしたメディカル・ヒューマンドラマ「グッド・ドクター」の第5話が8月9日に放送。映画『万引き家族』で注目を集める城桧吏の演技を絶賛する声がタイムラインに流れ続けている。驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を山崎さんが演じて主演する本作。湊は幼いころ、兄を失ったことから小児外科医を目指すように。その夢を叶えるべく東郷記念病院にレジデントとして飛び込む…という物語。湊の面倒を見ることになる小児科医の瀬戸夏美を上野樹里が、湊に対し厳しく接する小児科のエース・高山誠司を藤木直人がそれぞれ演じ、中村ゆり、柄本明、戸次重幸、板尾創路、浜野謙太といったキャストが揃った。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第5話では10歳の天才ボーイソプラノ歌手、羽山響が喉を傷め入院。診察すると喉がひどい炎症を起こしており手術を提案する夏美や高山だが、高音が出なくなるかもしれない手術を響の父・徹郎は拒否。すぐにドイツに連れていくと言う。小児病棟には響の大ファンの倫太朗がおり、響の入院を知った倫太朗たちは大喜び。湊に連れられ響の病室に行き、小児科で行われる合唱に響を誘うが冷たい態度をとられてしまう。さらに響の早急な手術を求めた湊は徹郎とぶつかってしまい、高山から画像診断科への転科を直接求められ、さらに夏美からも転科を勧められてしまうことに。その後、合唱の当日に倫太朗の白血病が再発。隔離病棟に響を含めて子どもたちが集まり「365日の紙飛行機」を歌い励ます。響が歌う表情をみた徹郎の態度も軟化、手術が行われることになる…という展開に。今回は注目の子役・城さんの出演にSNSが大きく反応。「城桧吏くん??って子くそかっこいい」「城桧吏くんあまりにも顔がいい」などの声がネット上に続々上がった他、倫太朗役をはじめとした小児病棟の子役たちにも「グッドドクターの子役演技上手すぎて震える」「子役の子の演技に引き込まれる」などの感想が殺到している。ラストではTVでインタビューを受ける湊の姿を見つめる謎の男性の姿も。どうも男性は湊と関係があるようで…次回も見逃せない「グッド・ドクター」は毎週木曜22時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2018年08月10日映画『万引き家族』に生活費を補うために万引きをする一家の長男役で出演し、注目を集めている城桧吏。このたび山崎賢人主演の連続ドラマ「グッド・ドクター」の5話にゲストとして出演することが決定した。城さんにとって地上波ドラマ初出演となる。「グッド・ドクター」の5話で城さんが演じるのは、天才ボーイソプラノ歌手の羽山響(はやま・ひびき)。海外からも高い評価を得ている響は、ドイツでのリサイタルを控え、より一層力を入れてレッスンに励んでいた。ところが、突然咳が止まらなくなり、父親と東郷記念病院を受診することに。その結果、難病を抱えていることが判明し、手術をしなければ病状が悪化していくことが分かった。しかし、手術の際に声帯を傷つける可能性があり、高音の声が出せなくなる可能性があるという。初挑戦となるオペラのコンサートのシーンもあり、発生や姿勢、動作の指導を受けて練習を重ねたそうだ。城さんは「TVドラマは初めてなので、出られることはとてもうれしいです。撮影に入るときは少し緊張してしまったのですが、とてもにぎやかな現場で、撮影スタッフの方が緊張をほぐそうとしてくださって、一緒に歌ってくれたりして、撮影はすごく楽しいです」と撮影現場にも馴染めたそう。主演の山崎さんとは今回が初共演となる。城さんは山崎さんに対して「テレビで見ていて、かっこいいな、と思っていたのですが、実際にお会いすると、もっとかっこよかったです(笑)」と印象を語った。さらにお芝居については「湊先生はしゃべり方に特徴があるので、とても難しい役だと思うのですが、カメラが回ると、すぐに役に入って、とても自然に演じられていたので、すごいなと思いました」と驚いた様子。『万引き家族』で高い評価を得ている城さんの演技が、今回新たにどんな印象を与えてくれるだろうか。山崎さんとの共演にも期待が高まる。ドラマ「グッド・ドクター」はフジテレビ系列にて毎週木曜日よる10時から放送中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月02日是枝裕和監督の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭に出品され、当時14歳だった柳楽優弥が史上最年少の男優賞を受賞したのが2004年。城桧吏(じょう・かいり)はそのときまだ、生まれてもいなかった。それから14年。是枝監督の最新作『万引き家族』が同じカンヌで今度は最高賞のパルムドールを獲得した。同作で一家の長男、生活費を補うために万引きをする祥太を演じた城桧吏に対し、国内外から絶賛の声が集まると共に、『誰も知らない』の柳楽さんを彷彿とさせるという声も聞こえてくる。本人に聞いてみると「言われます(笑)。すごく嬉しいです」とニッコリ。「いつか、共演したいです。頑張ります!」と力強くうなずく。だが、この12歳の少年、既に唯一無二の存在になりうるポテンシャルを持っている。これからさらなる注目を浴びることは必至! そんな城桧吏を徹底解剖!――『万引き家族』がついに公開を迎え、2週連続で週末興行ランキング1位というヒットスタートを切りました。まわりの人の反応は?みんなに「観たよ」と言われます。1年生の子に「TVに出てる人でしょ?」って通学路で言われたり、友達からも「観たよ」とか「面白かったよ」、「感動したよ」とか言われます。仲のいい友達が2人「泣いた」って言ってくれました。――学校の先生からはなにか言われますか?「疲れてない?」って(笑)。担任の先生はすごく優しいんです。――特に自分が出演しているシーンで「ここ見て!」と言いたいところは?釣りのシーンでルアーの説明をするところかな? すごく長いけど、アドリブなんです。釣りに詳しいスタッフさんがいて、監督とも相談しながら「こんな感じでいこうか」というのだけ決めて、それを僕が自分でまとめてああやって話したんです。――完成した映画を観て、どうでしたか?自分が出てるシーンはやっぱり、スクリーンに自分が映っているのがちょっと不思議な感じで…え? 僕ってこんな顔するんだ? って(笑)。普通の顔をして、普通に話しているつもりでいたので。でも面白かったです!――自分で見ながら感動したシーンは?やっぱり、ラストのリリーさんとのシーンかな? グッときちゃいました。あのシーンは撮影でも最後の方で、演じている時も泣きそうになりました。でも、祥太としては泣いちゃいけないので、すごくこらえてました(笑)。――パルムドール受賞後、取材される機会が一気に増えたと思いますが、慣れましたか?ちょっとは慣れたのかな…? でも、しゃべるのは苦手なんです(苦笑)。――カンヌのレッドカーペットはどうでした?緊張しました! 僕、いつもすぐ転ぶんで、転ばないようにって気をつけながら…。――手足が同時に出たりは…。前に学校のリレーのとき、緊張して手足が同時に出ちゃったことがあったけど、今回はなんとかそうはならないで歩けました(笑)。――カンヌでは自分用に何かおみやげは買いましたか?映画祭限定のノートを買いました。あとはペンと金でできたトランプ。――金のトランプ? 折れ曲がったりしたらと思うと、使うのが怖いかも…。でも、すぐに使っちゃいました。――弟さんがいるんですよね?おみやげは?います。弟には必要ないですよ~(笑)。――お兄ちゃんがフランスに行って、すごいことになってることはわかってそうですか?「どこ行くの?」とは聞かれました。だから「おふらんすだよ~」って(笑)。いまは、映画のCMが流れたり、家族の誰かがTVで出ていたりすると「あっ『万引き家族』、『万引き家族』って言ってますね(笑)。――撮影は昨年の冬でしたよね? その頃と比べると身長は…?5センチ弱くらい伸びたかな?いまはだいたい147センチくらいです。上履きのサイズも23センチから24センチになりました。――147センチだとクラスでは…真ん中くらいです。でも、最近、一気に2人に抜かれちゃって。でも中学生になったら、もっとグングン伸びると思います!――映画の中の祥太と比べると、確かにいまの方がずっと大人っぽいです。でも、祥太の方が僕よりも大人びてるなと思います。リリーさんや監督も「精神年齢は祥太の方が上かな」って(笑)。――お父さんやお母さんからはなんて言われますか?「(妹役を演じた佐々木)みゆちゃんと同い年くらい」って。僕が年齢より幼くて、みゆちゃんは大人っぽいから、ちょうど同じくらいなんじゃないの?って。――改めて、この映画がパルムドールを受賞して、桧吏くんの人生は変わりましたか?うーん、そうですね。この映画でカンヌに行って、パルムドールを獲ってなかったら、海外の人に「城桧吏」という名前は知ってもらえなかったと思うし。――世界中の観客や映画監督があなたの存在を認識しています!いやぁ、どうなんでしょう…? でも普通の生活のほうが落ち着きますね。「あ、桧吏だ」って指差されるよりも、普通に学校に通って、生活してというほうが。気を遣われるのもイヤだし…。――大人です(笑)! これまでもスタメンKiDSの一員として活動してきましたが、周りはみんな知ってたんですか? 「あ、城桧吏くんだ」と言われたりすることは?あんまりなかったですね。ライブ中にたまたま、同じクラスの子が通りかかって「あ、桧吏だ!」ってなったことはありましたけど。いまはみんな、知ってますけど。――ちなみに「城桧吏という名前は本名なんですよね?はい。――結構、変わった名前ですよね?そうですか? でも、同じクラスにもう一人、「かいり」という名前の子がいます。――名前の由来は聞いたことありますか?「かいり」という音の響きがかわいいと思ったみたいです。――現在、スタメンKiDSの活動と俳優の仕事を両方やっていますが、いまの時点で将来の夢は?やっぱり俳優ですね。この映画に出て、その思いが強くなりました。これまでも「楽しいな」と思いながら演技の仕事をしてましたけど。もちろん、普段の生活で万引きすることなんてないし、ワイヤー使ってアクションして飛んだりとか、日常でなかなかできないことがいっぱいできるので。――好きな映画やドラマは?最近、放送が終わっちゃったけど、ドラマの「コンフィデンスマンJP」は好きで見てました。今度、映画になると聞いたんで、絶対見に行きたいです。あとは『GANTZ』かな?――実写版の?はい。あと3DCGアニメの『GANTZ:O』も好きです。もともと、お父さんがDVDを持ってて、僕はねぎ星人とか田中星人が怖いし、足がちぎれたり、血が飛んで怖かったんですけど、だんだん面白くなってきて。最初は「これ、本当にあった話なのかな?」とか思ってたんですけど(笑)。――画面の中ですごいことが起きてるなと(笑)?最近は、どうやって撮ってるのかな? と考えたりしながら見てます。『進撃の巨人』も好きです。アニメも実写も好きなんですけど、今回の『万引き家族』の現場に『進撃の巨人』に参加していたスタッフさんがいて、いろいろ話を聞きました!――また是枝監督の作品に出ている姿も見たいです。そういえば、是枝監督の『誰も知らない』は見ましたか?見ました!――あの作品でカンヌで男優賞を獲った柳楽優弥さんと桧吏くんがよく似ているという話を聞きますが、周りから言われることは?言われます(笑)。すごく嬉しいです。――柳楽さんは事務所の先輩ですね。直接、お会いしたことはないんですけど、いつか共演したいです。頑張ります!――好きなミュージシャンは?最近よく聞いてるのが米津玄師さん。「砂の惑星」とか「灰色と青」、「LOSER」とか好きですね。――学校の教科で好きなのは?体育かな?――短距離走が得意だとか?でも、サッカー部のみんながすごく速くて…。――趣味は?いま、ペンまわしを練習中です!――ゲームも好きだと聞きました。ゲームはどんなのをやるんですか? 携帯ゲームとか?いや、携帯ではゲームはしないです。Nintendo Switchで「スプラトゥーン」や「進撃の巨人」をやってます。――自分用のスマホは持ってるんですか?今年の5月くらいから持ってます! ずっとほしかったんです。――お父さん、お母さんに「ほしい」ってずっと言い続けて?ずっと「待ちなさい」って言われてて、やっと最近、持たせてもらえました(笑)。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年07月08日映画『万引き家族』(6月8日公開)の親子三世代試写会舞台挨拶が3日に都内で行われ、リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。是枝監督は5月20日(現地時間19日)、映画『万引き家族』(6月8日)で最高賞のパルムドールを受賞。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。11歳の城は「自分が映ってることをとても不思議に思って。良い作品に出来上がったなと思って、すごく嬉しかった。良かったです」と大御所発言。是枝監督はかしこまって「ありがとうございます」と頭を下げる。佐々木は「海で遊んだことがすごく楽しくて、オーディションに受かって良かったなと思いました」と語った。リリーから「2人とも台本をもらってないですけど、出来上がった時に、リリーさんこんなにお尻出してるとは思わなかったでしょう?」と聞かれると、城は「はい」と苦笑。城はパルムドールの反響について、「学校の人からは『おめでとう』とか、『一番すごい賞でしょ』って聞かれたり。すごいねっていう人が多かったです。生活には変化はないですね」と明かした。また、6歳の佐々木は「『佐々木みゆちゃんだよね』と言われた。こないだは学校で4年生が飛び出してきてました。『めっちゃかわいい』って言われました」とはにかんだ笑顔を見せた。パルムドール受賞後初の監督との対面となり、パルムドール像とも初対面。家では段ボールでパルムドール像を工作していたという佐々木は「ダイヤモンドでできているの? プラスチックかな?」と率直に疑問を表し、周囲を笑わせる。パルムドール像を触った城は「この手は洗いません」と宣言し、佐々木は「ここ(腕)が痛い。マイクより重たい」と訴えていた。同作について是枝監督は、「いろんな目線で見られるようには作っていて。リリーさん安藤さんから親の目線で見るとちょっと切ない。子供の目線でこのラストを見ていくと、親を超えて成長していく、彼らの目線の先にはちょっとだけ希望が感じられるような映画にしたいなと思って作った」と振り返る。「リリーさんからも、自分の出番がない時にも『今日のみゆはどうでしたか』と寂しそうなラインが来るので、2人の写真を撮って送ったり。カメラが回ってないところでもあたたかいつながりがみんなで作れた」と明かした。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年06月03日