かわいいルックスから繰り出される毒舌トークが世間をざわつかせている、東京ヤクルトスワローズの球団マスコット、つば九郎。なんと今年デビュー25周年、TVやイベントにも引っ張りだこの人気者が、ついに、ドラマ『つばめ刑事』で俳優デビュー!!神宮球場の治安をぱとろ~る。あのつば九郎がドラマに主演!?本誌初登場のつば九郎さん、ずばり本作の見どころは?「へんしゅうで どれだけ ごまかせているか」何をごまかしているのだろう。まぁ、いろんな事情がありそうだ。つば九郎が演じるのは、神宮球場の治安を守る「鳥小屋署」の刑事。球団マスコットをクビになってしょんぼりしていたところを署長にスカウトされ、持ち前のテキトーさでなぜか事件を解決していくというストーリー。監督、脚本、共演には人気劇団・ヨーロッパ企画の面々。また、スワローズファンのタレント、磯野貴理子らも出演する。デビュー作でいきなり主演をつとめたつば九郎が演技の参考にしたのは、「ざとういち あぶでか きんぱちせんせい」劇中に『あぶない刑事』ネタはたびたび出てくるけど、金八先生…?(ここでしきりに武田鉄矢さんのモノマネジェスチャーをするつば九郎)主演として苦労したことは?「こうかいまでの ふしょうじをしない がまん」配信スタートまでは大好きなる~び~(ビール)も控えていたそう。本当に不祥事を起こしたらドラマさながらに球団をクビになってしまうのではと心配だ。もし映画やドラマへの出演オファーが殺到したら、本格的に俳優に転身もある?「2とうりゅうします」やっぱりマスコットはやめたくないみたい。そんな愛するスワローズのチームメイトで、本誌グラビアに登場させたい“いいカラダ”の持ち主といえば?「ゆうへいくん きんにくおたく」(※雄平選手。背番号41に注目!)残念ながらマッチョな雄平選手は出ていないけれど、チームの中心、山田哲人選手や仲良しのドアラ(中日ドラゴンズ)も本人役でゲスト出演。プロ野球ファンはもちろん、野球を見たことがない人も、本作を見ればつば九郎に会いに、神宮に行きたくなるはず!『つばめ刑事』監督/諏訪雅、たかせしゅうほう出演/つば九郎、石田剛太、土佐和成、工藤綾乃、宮崎秋人、梅垣義明、磯野貴理子ほか全12話ひかりTV 、dTVチャンネルにて配信中。DVDは9月発売。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2019年06月25日松崎祐介(ふぉ〜ゆ〜)、佃井皆美、林翔太(ジャニーズJr.)が19日、東京・シアターGロッソで行われる舞台『デルフィニア戦記〜獅子王と妃将軍〜』の公開ゲネプロ前に取材に応じた。同作は、茅田砂胡による代表作「デルフィニア戦記」シリーズを舞台化。2017年1月に『デルフィニア戦記~第一章~』、2018年12月に『デルフィニア戦記~動乱の序章~』が上演され、今回はその続編となる。国王ウォル(松崎)と妃のリィ(佃井皆美)の婚礼のただ中に届いた隣国タンガからの宣戦布告から、戦火が広がっていく。前回から半年での続編上演に、松崎は「実現もできて、感無量でございます」としみじみ。リィの侍女・シェラ役の林は「かわいくなった」と指摘され、「前回から女子力をあげようと思って、人生初のネイルをして」と告白する。「めちゃくちゃ恥ずかしかったですけど、行ってきました。いいですね、気持ち上がりますね」と照れ笑いを浮かべ、佃井も「本当にかわいいです」と太鼓判を押した。今回はワイヤーアクションもあるというが、松崎は「飛びます。羽生結弦超え、トリプルアクセルよりいかに回るか」と大きく出る。さらに「『Endless SHOCK』の(堂本)光一くんのような立ち姿というか。かっこいいじゃないですか、どこを見ても。それを超えます。堂本光一を超えます」と宣言。「目標は高く、根は深く」と言いつつ、「光一くん見ないでね」と弱気もみせていた。またこれまでは「つけたりとったりの側」とワイヤーをサポートしていたが、「今回は飛ぶ」と力強く語った。アクションについては、これまでシリーズ全作に出ている佃井が「一番多いんじゃないですか。本当にいろいろ積み込まれているので、見応えはものすごくあると思います」と自信を見せる。貫禄が出たと褒められた松崎は「全部脱いだらただの松崎ですから。稽古場ではウォル崎さんと呼ばれてます」と明かし、レポーターの「ウォル崎さん、がんばってください」という言葉を背に退場していった。(c)茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)・ 舞台 「デルフィニア戦記」 製作委員会2019
2019年06月19日●1部昇格は「実感が湧かなかった」4月からニッポン放送『オールナイトニッポン』の金曜パーソナリティを務める、お笑いコンビ・三四郎。三四郎は2015年から長く『オールナイトニッポン0 (ZERO)』パーソナリティを担当しており、念願の1部昇格となった。三四郎の小宮浩信と相田周二は、1部昇格を伝えられた際、「実感が湧かなかった」と明かす。裏番組であるバナナマンや、これまで印象的だった放送回、リスナーへの思いなどについて語った。○■「ずっと2部で最長記録を更新し続けても」――ここまでの1部(『オールナイトニッポン』)での放送を振り返ってみて、いかがでしょうか。小宮:次の日は営業などの仕事があるので、早く終わるのがありがたいですね。相田:そうですね。家に帰っても4時ぐらいなので、本当にうれしいです。今まではニッポン放送などで仮眠してから、そのまま営業の仕事に行ったりしていたので。――放送では、「1部だとタクシーチケットが出る」とも喜んでいましたね。相田:ただ、聞くところによると、今年度から2部(『オールナイトニッポン0 (ZERO)』)もタクシーチケットが出ることになったらしいです。どうなってるんすかね(笑)。「えー!」って思って。さんざん僕らがブーブー言ったから改善されたんですかね。――2015年春から『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』がスタートし、4年ほど続きました。ここまで2部での放送が続いたのは異例のことです。小宮:ずっと2部でやっていくんだろうなという感じはありました。習慣になってしまっていて、そのままなのかなって。相田:確かに1部に上がれるとは思わなかったです。1部はラインナップも強いですし、枠が空かないと入れないですから。それならそれで、ずっと2部で最長記録を更新し続けても、別にいいかなと思っていました。――そんななか、1部昇格を聞いたときの感想をお聞かせください。小宮:僕としては実感はなかったです。でも(1部の)初回の放送で「ビタースイートサンバ」が流れたり、ファンの方が出待ちで「1部おめでとうございます」と言ってくれたりして、だんだん実感が湧きましたね。相田:僕もあんまり実感が湧かなかったんですけど、初回の時に、金曜『オールナイトニッポン0(ZERO)』担当の霜降り(明星)や『オールナイトニッポンGOLD』を担当した日向坂46の子たちがあいさつに来てくれて、1部だと皆さんからあいさつされるのかと思いました(笑)。あとは、1部になると放送の中で提供読みがあるのですが、絶対に間違えてはいけないので緊張しますね。○■アルピーに「聞けるような雰囲気じゃない(笑)」――2部から1部への昇格はアルコ&ピースさん以来です。しかしアルピーさんは1年で2部へと降格したこともあり、お2人は会見で「アルピー路線は避けたい」と話していました(笑)。小宮:そうですね。アルピーさんみたいな流れは嫌ですね(笑)。ずっと2部だったら諦めもつくでしょうけど、1部に上がって甘い蜜を吸っちゃうと、やっぱり「1部の方がいいな」と思っちゃうので。相田:降格は避けたいよね。そのために4年間も2部をやってきたわけですから。――その後、アルピーさんとこの件について、話されたりしましたか。小宮:1部昇格が決まってからちょくちょく会いましたが、聞けるような雰囲気じゃない(笑)。相田:向こうも聞いてこないしね。ちょうど明日、酒井(健太)と飲むので聞いてきますよ(笑)。――裏番組がバナナマンさん(『バナナマンのバナナムーンGOLD』)であることについてはいかがですか。小宮:最初は意識してなかったんですけど、ファンの人に「バナナマンに勝ってください」とか言われたり、ヤマケンの最終回(『山下健二郎のオールナイトニッポン』)に出たときに「バナナマンさんは強いよ」って言われて、だんだん意識し始めていますね。相田:強すぎて、あんまり勝負というか、そういう感じにはならないですね。年齢も近かったら、意識するとは思うんですけど、あんまり「勝ってやるぞ」というバチバチな感じではないです。ただ、バナナさんはお忙しいので、録音放送の時があれば、そこが僕らのチャンスですね(笑)。――2部時代のゲストは、あばれる君やなかやまきんに君などユニークな方も多かった印象です。1部昇格後はどんな方をゲストに呼びたいですか。小宮:今後はもっとテレビで活躍している人を呼びたいですね(笑)。相田:やっぱりバナナさんが強いので、ゲストにも頼っていきたいです。小宮:あとは芸人さん以外も積極的にゲストに呼んで、話してみたいですね。●印象深い放送回を語る「賛否両論で…」――2部時代も含めて、これまでの放送で印象深い放送回を教えてください。小宮:やっぱり2部の初回放送ですかね。かなり緊張しましたし。あとは相田の家から放送した回ですね。相田:エミネムの曲をかけながら餃子を作った回ですね。小宮:なかやまきんに君の放送回は賛否両論で印象深いです。おかずクラブが出た放送は否だけだったんですが(笑)。相田:確かに黒歴史だね。あと、僕の「本当の兄を探せ!!」という企画は、「あなたは私のお兄ちゃんですか」って街中で聞くというサイコな企画で、記憶に残っていますね。巣鴨でおじいちゃんに聞いたら、「はい、そうです」って言われて、こっちもこっちで戸惑うという(笑)。○■相田、飯島直子に感謝「逆に心配していただいた」――今までの放送で、特に面白かったという相方さんのトークはありますか。小宮:相田が母親と確定申告に行く話ですね。あとは飯島直子さんと寿司屋で飲んで、次の日、広島でやっているレギュラー番組『Dear.ボス』(広島テレビ)のロケに遅刻した話かな。その話をしたら、事務所の人が「飯島直子さんのせいにするな」と怒ってました(笑)。相田:すみませんでした。その後、飯島さんの連絡先を知らなかったので、そのお寿司屋さんの大将に「飯島さんに謝っておいてください」と伝えました。飯島さんも怒っていたらどうしようと思ったんですが、次にお会いしたときに「大丈夫だった?」と逆に心配していただき、うれしかったです。僕は小宮の体弱い系が好きですね。虫歯が気になるとか、体がどっかしら痛くなって病院に行くというのは、小宮らしいなと。仕事以外の話は、僕の知らないことなので好きですね。――ラジオがスタートしたことで、何かし始めたことはありますか。小宮:ラジオが始まる前は、日常で起きたエピソードに対して、「じゃあこれ覚えておこう。どうやって話そうかな」ということはありませんでした。でも、ラジオが始まってからは、何か起きたらメモするとか、面白いことに意識的に飛び込むようになりましたね。あとは他の人のラジオを聴くようになりました。オードリーさんや佐久間(宣行)さん、山里(亮太)さんなどのラジオを聴いています。○■「なにが起こるか分からない放送にしたい」――先日、佐久間さんにインタビューした際、三四郎さんのラジオについて「神回も多いが、クソ回も多い」と話していました(笑)。相田:でも、あの人も数回しかやっていないですから。クソ回だったときに集中攻撃してやりますよ(笑)。めちゃくちゃに言ってやります。小宮:僕らやおぎやはぎさん、オードリーさんといった東京の芸人さんのラジオは、あまりボケとツッコミが分かれていないと思います。そちらの方が、個人的には聴いていてワクワクするので、そっちを目指したいなと。時には上手くいかない回もあるでしょうが、予定調和ではない方が面白いと思うので、なにが起こるか分からない放送にしたいですね。だから、なかやまきんに君さんを2回もゲストで呼んでいますし(笑)。――番組を聴き続けてきた、リスナーへの思いをお聞かせください。小宮:街中で「テレビ見ました」と言われるのもありがたいですが、「ラジオ聴いてます」「ラジオの小宮さんが好きです」と言われる方がよりうれしいですね。リスナーは僕らの本質を見てくれている感じがしますから、信頼しています。相田:街で「相田さんですよね」と言ってくれるのは、確実にリスナーです。やっぱり濃いですよね。リスナーは僕らのことをちゃんと好きでいてくれて、2人の素の部分が好きという人が多いと思います。地方に行った時も、「ラジオ聴いてます」と言ってくれる人が多くてありがたいですし、1部に上がることでさらに増えたら良いですね。――それでは最後に、今後の抱負をお聞かせください。小宮:時間帯が早くなり、シンプルにテンションが高くなりますので、面白い放送を届けられるかなと(笑)。2部からのファンに「1部に上がって面白くなくなったな」と言われないように、それでいて新規の方々にも聞いていただける放送にしたいです。自分が聴いて、自分が笑えるラジオにしたいですね。相田:2部のときとあまり変わんない方がいいと思いますし、変えるつもりもありません。コーナーで下ネタが多いので、怒られないかこの先、不安ですが(笑)。もし怒られてもへこたれずに、2部の内容のまま、1部に持っていけたらと思います。■三四郎ツッコミ・小宮浩信、ボケ・相田周二によるコンビ。『THE MANZAI2014』(認定漫才師50組)、『漫才新人大賞』(2013年決勝進出)、『M-1グランプリ』(2016年~2018年準決勝進出)など。コンビとしてテレビ東京『青春高校3年C組』水曜日に出演中。
2019年04月19日お笑いコンビ・三四郎が、13日に東京・ニッポン放送で行われた『オールナイトニッポン』『オールナイトニッポン0(ZERO)』パーソナリティ発表記者会見に出席し、意気込みを語った。三四郎は2015年から金曜の『オールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週月曜~土曜 27:00~)パーソナリティを務めていたが、4月から金曜の『オールナイトニッポン』(毎週月曜~土曜 25:00~)へと昇格。三四郎の相田周二は「4年間、2部(『オールナイトニッポン0(ZERO)』)をやらせていただき、いつ1部(『オールナイトニッポン』)に上がるのかと言われてきました。5年目でようやく1部に昇格させていただき、ありがたいです。1年で終わらないように精進してまいります」とあいさつ。小宮浩信は「永遠に2部なのかなと…」と漏らし、「アルコ&ピースさんは2部から1部に行って、1年で2部に戻りました。あんな、ざんない感じにはなりたくないです(笑)」と話した。また、相田は「営業で地方に行ったりすると、『ラジオ聴いてます』と言う人が多いです。5年目で1部に上がれるのは、本当にリスナーのおかげだと思います」とリスナーに感謝の気持ちを述べ、小宮も「リスナーは見た目がヤバそうな、社会不適合者みたいな人ばかりですけどね(笑)」と言いつつも、「ありがたいですね」と感謝していた。4月からは、TBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』が裏番組となるが、相田は「自分らがやれることをやるだけですね。いつも通りやるだけなので、そんな意識はしてないです。でも、一番最初のスペシャルウィークで聴取率が出た瞬間に意識するでしょうね(笑)」と話す。小宮は「これは"アルピー路線"かなって(笑)。それだけは避けたいなと思います。全力で頑張ります」と意気込んだ。『オールナイトニッポン』(毎週月曜~土曜 25:00~)では三四郎に加え、新たに、アイドルグループ・乃木坂46が水曜日パーソナリティを務め、メインパーソナリティを新内眞衣が担当する。『オールナイトニッポン0(ZERO)』では、新たに俳優・伊藤健太郎(月曜)、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサー(水曜)、King Gnu・井口理(木曜)、お笑いコンビ・霜降り明星(金曜)がパーソナリティを務めることが発表された。火曜パーソナリティを務めているCreepy Nutsは継続して火曜日を担当する。
2019年03月13日アイドルグループ・ふぉ〜ゆ〜の松崎祐介が、舞台『デルフィニア戦記~獅子王と妃将軍~』に主演することが17日、明らかになった。同作は、茅田砂胡による代表作「デルフィニア戦記」シリーズを舞台化。2017年1月に『デルフィニア戦記~第一章~』、2018年12月に『デルフィニア戦記~動乱の序章~』が上演され、今回はその続編となる。国王ウォル(松崎)と妃のリィ(佃井皆美)の婚礼のただ中に届いた隣国タンガからの宣戦布告から、戦火が広がっていく。松崎、佃井、そしてリィの侍女・シェラ役の林翔太の続投が決定した。演出・脚本は、前作に続き児玉明子が担当。得意とするショーアップされたステージや大胆なアクションシーンを見せる。上演は東京ドームシティ シアターGロッソにて6月19日〜23日。○児玉明子(演出・脚本) コメント前回の「動乱の序章」のお話しを頂いた時もそうだったのですが、また大好きな『デルフィニア戦記』の世界で、大好きなウォルやリィたちに再び会える喜びと共に、再びこの壮大なストーリーを舞台化していくという緊張を感じております。ですが、前回から続投のキャストやスタッフも多く、作品の世界観とキャラクターを理解している頼もしいメンバーばかりです。今回もキャストは茅田先生の膨大な美しいセリフに苦戦するかもしれませんが、カンパニー一同力を合わせて精一杯頑張ります!○松崎祐介 コメント前作に引き続き、またウォルとしてデルフィニアの世界を生きられることが嬉しい松崎祐介です。今すでにワクワクしてます。誰かこのトキメキを止めてください状態です。前回見て頂いた方はもちろん、今回初めての方でも楽しめる作品になっています! 戦うシーンが多いと思うので身体をパンプアップして行きたいと思ってます。前回の稽古場ではオカキを差し入れすることが多かったので、今回はぬれ煎餅にレベルアップしたいと思います。皆さん王国でお待ちして松。○佃井皆美 コメントこんなに早くデルフィニアの世界に帰ってこれるなんて!!すっごく嬉しくて、今からわくわくしています!!前回より、更にパワーアップした舞台をおみせできるよう、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います!また皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています♪♪○林翔太 コメントまたデルフィニア戦記の世界で生きられる事、すごくすごく嬉しいです! 前回出演させていただいてからすっかり原作ファンになってしまった僕ですが、それ以上にこの作品を愛しているファンの皆さんに感動を再びお届けできるように頑張ります! そして今回の物語では、前回よりも成長したシェラをお見せできるようにたくさん研究したいと思います! シェラとしては、また国王やリィに会えるのが楽しみです! 頑張ります!(C)茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)・ 舞台 「デルフィニア戦記」 製作委員会
2019年02月17日『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『覆面系ノイズ』の三木康一郎監督作『“隠れビッチ”やってました。』が公開決定。映画初主演となる佐久間由衣を迎えたほか、村上虹郎、大後寿々花、森山未來と異色のキャストが揃った。異性からモテ続けることで「認められたい欲求」を満たしてきた主人公・ひろみ。自分が傷つかずに、相手の気持ちだけを弄びながら、恋愛の美味しい所だけを楽しみ、体の関係は断る―というゲームのようなやり口に、ひろみのシェアハウス仲間であるバイセクシャルの晃と恋愛に失敗してばかりの彩は驚いていた。服の露出は少な目、鎖骨がちらりとのぞく透け感のあるワンピースが戦闘服。どこにでもいる女性に見えるのに、計算しつくした仕草と会話で、男性を落とすハンターぶりから、彩は「あんたは“隠れビッチ”ね!」と名付ける。そんなある日、同じ職場に気になる相手が現れ、ひろみは初めて自分の本音と向き合う――。原作は、あらいぴろよによる一見すると清純派の女性だけど、男性にチヤホヤされたい欲望の強いビッチ女だった実話のコミックエッセイ。本作は、そんな“隠れビッチ”のモテ戦術を面白可笑しく披露しつつも、その裏に潜む現代女性の心の隙間や歪みに寄り添う作品となっている。主人公・ひろみを演じるのは、「トランジットガールズ」『あの日のオルガン』に出演、本作が映画初主演となる佐久間由衣。「主人公・ひろみは、色々な戦略で男性を翻弄する役柄ですが、演じる時には、愛したい。でも愛し方がわからない主人公の寂しさやコンプレックス、彼女の感情の深い心の穴である部分を理解しようと精一杯努めました」と演じた感想を語り、「原作者であり、主人公のモデルにもなった、あらいぴろよさんの話も参考にさせて頂きながら、全てのシーンを大切にそして思い切り演じさせて頂きました。私にとって既にとても大切な作品です」とコメント。またひろみとシェアハウスをするバイセクシャルの晃と駄目な恋愛を繰り返す彩役には、「この世界の片隅に」『銃』の村上虹郎と、連続テレビ小説「わろてんか」の大後寿々花。そして、主人公を見守る男性・三沢役は、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演する森山未來に決定した。村上さんは「僕は、主人公・ひろみとその友人・彩とシェアハウスをしている、バイセクシャルの晃役なのですが、みんなの食事の支度から、駄目な恋愛を繰り返す女子2人の心のケアまでお世話する、“お母さん”みたいな役割を楽しんで演じました」と役どころについて触れ、大後さんも「彩は、外向きは仕事もプライベートも充実しているように見えて、実は自分に自信がなくて、気になる相手には嫌われないために体を許してしまうような恋愛を繰り返してしまう女性」と役について語り、「佐久間さんや村上さんとは初共演でしたが、和気あいあいとした雰囲気の中で撮影を終える事ができました」と撮影について明かした。一方、森山さんは「これは“もし佐久間由衣ちゃんがナチュラルに隠れビッチをやっていたとしたら誰も太刀打ちできないでしょ”、という映画です」と映画について語り、「僕も彼女に打ち砕かれた死屍累々の一人です」とコメントしている。『“隠れビッチ”やってました。』は2019年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:“隠れビッチ”やってました。 2019年、全国にて公開予定©『“隠れビッチ”やってました。』フィルムパートナーズ/光文社
2019年01月29日お笑いコンビ・三四郎が、31日深夜(25:00~)に『三四郎のオールナイトニッポン2019新春初笑いスペシャル』のパーソナリティを務めることが決定した。三四郎が『オールナイトニッポン』の新春お笑い特番を担当するのは今回で3年連続となる。各芸能事務所一押しの芸人やアーティストが、『オールナイトニッポン』の次世代パーソナリティの座をかけて、熱いパフォーマンスを繰り広げていく。ゲストにはラブレターズが登場し、マシンガンズとウエストランド井口が、元旦の深夜の街中に飛び出し、中継を行う。スタジオでは、お笑い芸人のバッドナイス常田、マジカルラブリー、かが屋、宮下草薙、犬カブトムシ、歌手のにゃんぞぬデシ、男女ボーカルユニット・まるりとりゅうがが、パーソナリティ適性をアピール。番組を一番盛り上げた出演者には、『オールナイトニッポン0(ZERO)』を単独で担当する権利を与えられる。このほか、参加したリスナーにプレゼントが当たる『オールナイトニッポン』に関するクイズ企画も実施する。
2018年12月22日今回ご紹介するのはこれ!どん!スープカレーで有名な札幌の名店『木多郎』さんの『札幌スープカリー 木多郎』のチキンカレーです!■圧倒的なチキンのボリュームが胃袋を襲う!チキンカレー、よくあります!レトルトカレーでも何個食べてきたことか。しかし過去、これほどまでチキンの量が多かったカレーがあっただろうか!?いや、ないでしょう。(※ 個人の感想です)しかも、ごっつりニンジン入り。こんなに大きいニンジンが入ったレトルトカレーが他にあっただろうか!?いや、こちらもないでしょうねえ……。(※ 個人の感想)さあ、具材の見た目ががっちり心をつかんでくれました。肝心の味のほうはどうでしょうか……?■スッと染み渡るスープカレーするると飲める!本当にスープみたいな食感ですね!ただ、某レビューサイトで実店舗の木多郎さん対するコメントを見る限り、もう少し脂分が多く、とろみがあるスープらしいので、レトルト用にアレンジされているのかもしれませんね。さて、総評です。■総評味★★★★☆具材たっぷりで満足感があります。スープカレーなので、ご飯と一緒に食べるとリゾットぽくなり、味が染み込んでおいしいです。辛さ★☆☆☆☆まったくと言っていいほど辛さはないです。ココナッツミルクやはちみつも含まれているので、すごくマイルドでどなたでも美味しく食べられるはず!ニンジンの大きさ★★★★★こんなに大きいニンジンがカレーのなかに入っていることを見たことがありません。むしろこのサイズのニンジンが、カットされずに料理にはいっているのを見たことがありません。このサイズのニンジンに火を通し、美味しく食べられるようにするまで、レトルトカレー工場の人はどれくらいの試行錯誤をおこなったのか……その苦労を思うだけで、あと3杯は食べられますね。製造元のタンゼンテクニカルプロダクトさんは、地元北海道でスープやたれ造りを手掛けられているようです。スープの具材の煮込み方などにも、並外れたこだわりがあるのではないでしょうか!いつかは札幌のお店で本場の味を食べてみたいですね~。札幌スープカリー、いい響きだ。【参考】※ 木多郎※ タンゼンテクニカルプロダクト【筆者略歴】ビビり
2018年12月20日宮藤官九郎が演出を手がける『ロミオとジュリエット』が11月20日(火)に東京・本多劇場で開幕する。『ロミオとジュリエット』は、対立するふたつの旧家でそれぞれ生まれた男女が恋に落ち、悲劇的な結末を迎える物語。とあらすじを説明するまでもないほど有名なシェイクスピアの戯曲に宮藤官九郎が挑むのは初めてのこと。ロミオを演じるのは今年50歳を迎えた三宅弘城。このキャスティングだけで、ひと筋縄ではいかない『ロミジュリ』になりそうな予感が伝わってくる。また、宮藤の映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』でヒロインを務めた森川葵が初舞台となる今作でジュリエットを演じる。ロミオの親友マキューシオには勝地涼、ロミオにケンカをふっかけることとなるジュリエットの従兄弟には皆川猿時と、宮藤作品でおなじみの面々が名を連ねる。宮藤は「なるべくまんまやる!」とコメントしているが、上記のキャストに加え、小柳友、阿部力、今野浩喜、よーかいくん、篠原悠伸、安藤玉恵、池津祥子、大堀こういち、田口トモロヲという名を見ていると、「まんまやる」にしても、いや「まんまやる」ことによってより前代未聞の『ロミジュリ』になるのではないかという期待が募るばかりだ。もう新しい切り口など存在しないのではないかと思われるほど上演が重ねられてきた戯曲を、宮藤が生まれ変わらせるかもしれない瞬間がすぐそこまで来ている。三宅のいう「ロミジュリ史上、最珍傑作」を目撃しない手はないだろう。12月16日(日)まで東京公演を行い、その後は新潟、大阪、愛知でも上演される。文:釣木文恵
2018年11月20日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)のデザイナー坂部三樹郎が「DMM.make」とコラボレーションし、新ブランド「ギディーアップ(GIDDY UP)」をスタート。デビューコレクションが、フランス・パリで2018年9月25日(火)にランウェイショー形式で発表された。3Dプリンターで仕上げた、クリアソールスニーカー登場「ギディーアップ」は、坂部三樹郎がディレクターを務め、ブランドを監修。3Dプリンター技術を提供する「DMM.make」とともに開発したアイテムを展開する。デビューコレクションに先駆け公開されたスニーカーは、3Dプリンターならではの立体感のあるクリアソールが特徴で、そのユニークなビジュアルから話題を呼んだ。会場には、来場者を迎えるウェルカムボードのようにこのスニーカーが並べられ、ショーが始まる前に実際に手にとってみることができる体験型の仕掛けが用意されていた。クリア素材のスリムフィットウェアウェアはメンズ&ウィメンズをミックスして紹介。いずれもこのスニーカーを纏っている。ソールの透明感とリンクするように、シースルー素材を使ったウェアが多い。ジャンプスーツやスリムなパンツは、ラップのように肌に張り付いたスリムフィットな印象。その“ぴちぴち”の細いパンツの中に、カラーパンツまたはライナーを透かして見せているルックもある。パテントレザーとコットン、またカラフルなテープを格子状に並べて仕上げた、超ミニ丈のスカートには、3Dプリンターで仕上げたマグネットクリップを規則的に並べている。また、トップスやグローブ、バッグなどは、鳥の形にくり抜かれた厚手のラバー素材が起用されていて、高い技術力を感じさせた。こだわりのテーラードをMIX3Dシリーズと肩を並べて登場した坂部三樹郎によるアパレルウェアは、テーラードが中心。ロングジャケットにクロップドパンツを合わせたセットアップスタイルが多く、フラップポケットの内側に鮮やかな色を差すなど、ディテールへのこだわりが感じられた。
2018年09月29日お笑いコンビ・三四郎とタレントのYOUがパーソナリティを務めるニッポン放送『YOU&三四郎 恋愛見極め人 コレって脈あり!?』が、10月5日(毎週金曜 21:00~21:30 ※関東ローカル)よりスタートすることが明らかになった。同番組は4月30日から5月25日までの平日に毎日放送(26時10分頃~)されていた3分コラボコーナーが、好評によりレギュラー化したもの。恋愛サポートアプリ「Pairs」協力のもと、リスナーから寄せられる恋の悩みや相談に対して、三四郎とYOUがトークを交えて脈アリかどうか、判定していく。YOUは「経験と実績のニッポン放送に!ライドオン!」と喜びのコメント。三四郎の小宮浩信は「レギュラーやったー!YOUさんのおかげ!バチボコ頑張ります!」と抱負を述べ、相田周二は「ベテランの名に恥じぬよう毎週ベテランらしさを出せればと思っております!よろしくお願いします」と話した。
2018年09月22日フジテレビジョン 映画事業局 松崎薫プロデューサーが28日、同局で行われた『万引き家族』(6月8日公開)第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞取材会に登場した。『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』、そして『万引き家族』と、5作連続で是枝裕和監督作品を手がけてきた松崎プロデューサー。今回のパルムドール受賞のポイントについては、「審査員との相性が良かったんじゃないか。女性が多かったことが幸いしたかもしれない」と分析する。実はカンヌには「行かないつもりだったんですよ。手応えはあったんですけど」と苦笑しつつ、「(発表)前夜に同僚から『絶対行くべきだ』」と背中を押され、急遽当日朝の便で現地入り、「5分前に滑り込みました」と明かした。「なかなかあの体験はできない。是枝監督の隣の隣におりました。ちょっと映り込んじゃって」と振り返った。『万引き家族』については「『誰も知らない』みたいな社会派の匂いがするものをやってみたらどうか」と話していたことで具体化していったというが、松崎プロデューサーは「理想的な、作品だなと思いました」と思いを表す。「是枝監督も、今回の作品は『感動作!』とか言ってほしくない、そっと見たい人に提供したい作品だとおっしゃってて、そこのバランスが難しい」と思案する一方で、当初およそ150館だった上映館数は、受賞後325館に増えるなど、注目度の高さをうかがわせる結果となった。同局の作品と、是枝監督の作品はイメージが真逆では? という指摘には、「個人的に、カンヌに出品してるような作品が好きだった」と理由を語る。『踊る大捜査線』『コード・ブルー』のような、ドラマからの大型映画というイメージも強いが「矢口(史靖)さんとか、周防(正行)さんとか、三谷(幸喜)さんとか、作家性の土壌はあるし、2本柱でやってきた」と説明。是枝監督はもともと同局のドキュメンタリー番組も手がけていただけに、「せっかく歴史があるし、ご縁があればいいなと機会を探していた」という。5作連続のタッグとなったのは「一緒にいる時間が長かったから」と謙遜していた。松崎プロデューサーは、是枝監督と仕事を共にする時の喜びはやはり、監督の「才能」を目の当たりにすることだと語る。「脚本から編集終わりのところまでの変化がすごくある。『是枝マジック』と呼んでるんですけど、たくさん撮って、大胆に編集をなさる。その編集の緻密さや過程がやっぱり凄いなと思います」と感嘆。今回も「リリー・フランキーさんもすっごい走ってすっごい号泣させられてるんですけど、全部カット(笑)。『三度目の殺人』でも、福山雅治さんが前日に渡されて、何ページにもわたるセリフがあったのですが、バッサリでしたしね」と明かし、「そこは純粋に作品に向かって仕上げられる方です」と分析した。同作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月29日香川県出身の画家である猪熊弦一郎の“猫”を描いた作品を集めた展覧会「猪熊弦一郎展 猫たち」が、3月20日から4月18日まで、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。(無断転載禁止)※クレジット付画像を使用しています猪熊は、戦前にはマティスと交流し、戦後は20年間ニューヨークを拠点に活躍、その後はハワイでも活動。百花繚乱の昭和の画壇にあって試行錯誤を繰り返しながらも、常に独自の境地を維持し、極めて個性的な作品群を残した画家。「いちどに1ダースの猫を飼っていた」ほどの無類の猫好きとして知られ、私生活でも作品のモチーフとしても猫は重要な存在だった。たくさんの猫に囲まれた暮らしのなかで、写実的なスケッチ、シンプルな線描、デフォルメした油彩画など実にさまざまな作品を描いた。本展では百数十点にのぼる作品を、作風や技法、他のモチーフとの組み合わせなど複数の視点から紹介する。また猫以外の主題の作品も加えた本展の構成は、猪熊の奥深い芸術世界に触れるきっかけとなるよう企画された。地元では親しみをこめて「いのくまさん」と呼ばれる猪熊。香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で2015年に開催された「猫達」展は、絵画ファンのみならず、全国の猫好きの人々が訪れ話題に。本展はその展覧会をさらにパワーアップし、猫以外の主題の作品も加えた内容で開催される。(無断転載禁止)※クレジット付き画像を使用していますかつて「今まで色々と沢山描かれている猫は、どうも自分には気に入らない。それで猫の形と色を今までの人のやらないやり方で描いてみたいと思った。」(“美術の秋「赤い服と猫”報知新聞 1949年10月4日)、そして「愛しているものをよく絵にかくんです。愛しているところに美があるからなんです。」(“「歩く教室」写生会アルバム”「少年朝日」 1950年12月号)とも語った猪熊氏。モチーフとしての猫に対する客観的な視点と、友としての猫に対する敬愛の念が呼応した、彼ならではのユニークな「猫たち」を堪能してみては。なお、通常前売り券(一般/税込1,100円、大学・高校生/税込700円、中学・小学生/税込400円)と、数量限定のオリジナル缶バッジ付き前売券(一般のみ/税込1,400円)が3月19日まで販売中。【展覧会情報】「猪熊弦一郎展 猫たち」会期:2018年3月20日~4月18日会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 地下1階時間:10:00~18:00(毎週金曜、土曜は21:00まで)※入館は各閉館の30分前まで料金:一般 1,300円(1,100円)大学・高校生 900円(700円)中学・小学生 600円(400円)※( )内は前売および団体料金※団体は20名以上。電話(03-3477-9413)での予約が必要会期中無休
2018年03月07日様々な役を演じ分け、思考回路を切り替えることが多い、俳優という職業。柔軟な思考力を持つために心がけていることについて村上虹郎さんに教えてもらいました。左脳と右脳、そして直感。この3つが行動の基準です。舞台稽古に取り組んでいるときは、普段の何倍も脳を使っている、という村上虹郎さん。「セリフの意味を咀嚼し、共演者のことを考え、演出家の言葉に耳を傾け、客観的にどうしたら面白い“製品”になるか意識しながら、臨機応変に自分の役として動く。今まさに、舞台『密やかな結晶』の稽古中なのですが、スポーツよりもずっと疲れるんです。でも、そういうところが舞台の醍醐味ですし、とても楽しい。もちろん、コテンパンにされて辛いときもありますけど(笑)」悩んだり、辛いときは、自分の心に尋ねる。「感情と理論の両面から“本当はどう思っているの?”と自分に聞いてみます。両方ともが“理にかなっている”と思ったら、ストンと納得できる。頭ではわかっていても感情が整理できなければダメだし、逆もそう」感情と理論に加え、もう一つ大事なものが。「絶対的に、自分の直感を信じています。だから、左脳と右脳と心の3つが行動の判断基準になっています。このあいだ、地球外生命体について調べていて、直感に従って考え続けていたら、右目だけめっちゃ充血したんです!右脳を使いすぎたからだと言われて驚いたけど、直感型なんだなと自覚しました」村上さんの思考に影響を与えたもの【競争社会で生き抜くための方法が勉強になります】「僕の好みではないですが、今の日本は競争社会でもある。生き抜く方法を身につけることは大事だと思っています。漫画『キングダム』は、5~6割が中国の文献に基づいて描かれていることもあり、戦術的な思考が参考になります。ちなみに、僕の風呂上がりは、登場人物の秦王・えい政にそっくりです(笑)」むらかみ・にじろう1997年3月17日生まれ。現在、東京芸術劇場にて上演中の舞台『密やかな結晶』(富山、大阪、福岡公演もあり)では、“おじいさん”役を演じている。カーディガン¥24,000右手のブレスレット¥40,000(共にSURR by LAILATEL:03・5468・5966)パンツ¥27,000(WACKO MARIA/PARADISE TOKYOTEL:03・5708・5277)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年2月14日号より。スタイリスト・松田稜平ヘア&メイク・矢口憲一(by anan編集部)
2018年02月10日映画・舞台・ドラマと活躍中の若手俳優、村上虹郎さん。締め切りが間近! ちょっと落ち着こうってときの3曲とは?村上虹郎さんが“焦る気持ちをクールダウンする”ときに聴く3つのうたアンケートやコメントなど、期日までに提出してねとマネージャーに宿題を出されることがあります。試験勉強じゃないけれど、そういうものって気分が乗らないとできない。やらなきゃいけないのに、全然、そういうモードになれないとき、いちど自分を落ち着かせるために聴きたい曲を選んでみました。響心SoundsorChestrAは、ボーカルの総理とここ1年ほどの付き合いなのですが、急速に意気投合して一緒に旅行もしたくらいの仲(笑)。僕は、音楽ってイントロ5秒を聴けば好きな曲か苦手な曲かわかると思っていて。響心の「そうじゃないと言える生活」はまさに、出だしの5秒がガツンと響いた。王道のロックであり、バンドサウンド。歌詞もすごくいい。総理は、ミュージシャンというより思想家なんです。とても博識で、僕は“知の巨人”と呼んでいます。だから、彼の言葉にもすごく刺激を受ける。音楽は表現のための手段と言い切るだけあって、これからも激変していくバンドだと思う。同世代だし、ずっと注目していきたいし、一緒に成長していきたいと思わせてくれる表現者です。とても温かで穏やかな空気感のハンバート ハンバートの音楽も大好きです。2人の歌声が童謡のように優しいのですが、歌詞をよく聴くとすごく言葉にエッジが利いていて、キツイこととか、生きること、死ぬことみたいな人間の芯に迫ることもさらっと歌ってくれている。「ぼくのお日さま」も、言葉がうまく出せない心苦しさみたいなものを歌っている曲。2人のハモりがちょっとズレていたり、なんだか不器用な感じがかわいらしくも切なく聞こえるのがいい。野田さんの音楽は、中学生時代にRADWIMPSを父親に教えてもらって。それ以来、ずっと聴いています。illionはもうセンスの塊というか、レベル違いのかっこよさ。音の一つ一つが踊っているようなダンスミュージックで、ずっとリピートして聴いていられます。ヘッドフォンで一人、音楽を聴くことって結局、自分との対話だと思うんです。音楽を通して自分の考えや願望が溢れてくる。そのきっかけを作ってくれる音楽に、もっともっと出合いたいです。『そうじゃないと言える生活』響心SoundsorChestrAオルタナティブ新世代バンド。音源はiTunesほかで配信中。「ボーカルの総理は盟友。彼の思想は半端じゃない!」『ぼくのお日さま』ハンバート ハンバート(SPACE SHOWER MUSIC)来年、結成20周年の男女デュオ。アルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録。「エッジの利いた言葉遣いにハッとする名曲。」『Water Lily』illion(ワーナーミュージック)RADWIMPS 野田洋次郎のソロプロジェクト。アルバム『P.Y.L[Deluxe Edition]』に収録。「音自体が踊りだすような格別な高揚感に震える!」むらかみ・にじろう1997年、東京都生まれ。2014年、主演映画『2つ目の窓』でデビュー。2018年2月2日から石原さとみ主演舞台『密やかな結晶』に出演。※『anan』2017年11月22日号より。文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年11月18日人気深夜ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』パーソナリティである三四郎のお二人に、同番組の聴きどころをお聞きしました。滑舌が悪くて聞こえない?三四郎の爆笑必至の深夜ラジオ。1年で終了する番組が多い中、3年も続いている人気深夜ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』。中学校の同級生である三四郎が、唯一2人で喋る場所だという。小宮:3年も続いているのは、リスナーのメールの面白さに助けられてますね。金曜深夜の3時から5時まで聴いてネタを送ってくれるなんて、バグった人たちですよね。相田:なんてこと言うんだ!でも「ラジオ聴いてます」と声かけてくれる人はたいていリュックの位置が高くて、シャツインしてます(笑)。小宮:僕らをテレビで見たことがなくても、ラジオで知ってくれる人もたくさんいて、幅が広がりましたね。相田:タクシーの運転手の方が僕の声を聞いて「ラジオやってる人ですか?」って気づいてくれることもあって、それは嬉しいですね。小宮:僕のほうがテレビに出てるんで、最初は“小宮が好き”で入ってくるんです。でもラジオを聴いていたら相田を好きになる人が多くて複雑な気持ち。――ラジオでのトークのテーマは?小宮:中学生の男子が、教室の隅っこで話すような内容ですね。相田:20年くらい友達なのに、初めて知ることとかたくさんあって。小宮:相田が小さい頃にご飯にキャビアをのせて食べていたとか、8つも習い事してたとかね。でも同級生のノリで2人でダラダラ話してると、リスナーからすぐ指摘されます。リスナーは僕らのこと舐めてますから。「お前らちゃんと喋れ!」みたいな。相田:リスナーの存在はだいぶ気にしてますね。こないだゴルフクラブを買うってラジオで言っちゃったんですよ。僕リスナーに絶対に舐められたくないんで、本当に買って打ちっぱなしに行ったりして…大変です。小宮:いじられキャラじゃなかった相田を、リスナーはいじってくる。相田:テレビでは見せていないキャラクターも、ラジオでは出てきてると思います。――3年間で記憶に残ってる回は?小宮:僕が体調不良で休んだ回がありまして。相田:OA2時間前に判明して、急遽ラブレターズが来てくれて。それはそれで盛り上がっちゃって。小宮:家で聴いてて、複雑でしたね。いつもより盛り上がってるなって。――芸人として今後の展望は?小宮:「細く長く目立たないように」ですね。相田:ニッポン放送の局長に媚びを売ってるおかげで、年始の大事な特番を任せてもらえたりしたんで、これからも局長には媚びを売っていきたいと思います(笑)。――最後に、番組の聴きどころを。小宮:「時々、有名な人が来る」。小栗旬さんや、三代目J Soul Brothers山下健二郎さんとか。相田:たまに来てくれるイケメンにご期待ください!『三四郎のオールナイトニッポン0(ゼロ)』三四郎が、一週間で起こった出来事や同級生ならではの思い出話など、ここでしか聞けない爆笑必至のフリートークを展開。本編放送終了後、LINE LIVEにて10分程度の限定配信も必見。さんしろうボケ担当の相田周二(左)とツッコミ担当の小宮浩信(右)による、成城学園中学時代の同級生の漫才コンビ。ウッチャンナンチャンや出川哲朗らが在籍するマセキ芸能社所属。※『anan』2017年9月6日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・しらたけときお(by anan編集部)
2017年09月05日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎と松岡充が、新たな演劇ユニットを始動。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.Mとして『不届者』を上演する。一見意外な組み合わせにも思えるこのふたりが、なぜ共に新作舞台を創作するまでに至ったのか、話を聞く。【チケット情報はこちら】2012年の『リンダリンダ』で俳優として共演したふたり。お互いの第一印象を訊ねると、丸尾いわく「世間一般でいうチャラ男」、一方松岡は「稽古中は演出家の、公演中は観客の求めることが手に取るように分かるズルい男」と、決していいものではなかったよう。しかし「松岡さんはすごくストイックだし、お客さんに何か残さないといけないという意識がすごく強い」、「鹿殺しの作品を観続けていくうちに、鹿殺しとは、丸尾丸一郎とはってところがブレない人だと分かってきた」と続け、徐々にお互いに対するリスペクトの度合いを高めていった様子。丸尾は『不届者』創作の原点について、「『リンダリンダ』ではすごくポジティブだった松岡さんですが、僕はその腹の底にある、何か黒い部分を描いてみたくて」と明かす。さらにそれは、残忍な一面を隠し持っていたとも言われる“徳川吉宗”を松岡が演じることで、作品としての明確な輪郭をもち始める。そんな丸尾のアイデアに対し松岡は、「鹿殺しのファンだから」と切り出し、「僕は丸尾丸一郎の描く世界観というものにグッときているひとり。しかも丸くんは、“人間”というものをちゃんと描くことが出来る稀有な存在でもある。だから不安はありません」と、丸尾に全幅の信頼を寄せる。松岡が徳川吉宗を演じるということで、江戸時代が舞台の時代劇かと思えば、決してそうではないと丸尾は言う。「ある詐欺事件と吉宗のいる江戸時代の話がシンクロしていく、そんな劇構造にしようと思っています。だから時代劇でもないですし、恐らく着物も着ない。お客さんにいろいろ想像してもらって、最後には誰もが感じる怖さや情けなさ、生きたいっていう願望なんかが残る作品になればいいなと思います」。ふたりの創作は今後も続いていくのかと問うと、「そう思わせる作品にしないといけない」と丸尾。「松岡さんはもちろん、お客さんに対しても『丸尾と組むといろんな松岡充が見られるぞ』って思わせたいなと。ある意味、松岡さんのことが嫌いな人にも観てほしいです」と笑うと、「本当は俺のこと嫌いなんちゃう?(笑)」とすかさず松岡。だがそんなツッコミも、丸尾への期待の表れなのだろう。「やるからには松岡充の、丸尾丸一郎の代表作だって言えるものじゃないと嫌だからね!」と松岡が見つめた丸尾の顔には、一瞬の不安の後に、はっきりとした自信を見てとることが出来た。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.M 「不届者」は9月27日(水)から10月1日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場で上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2017年09月04日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が18日、主演映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(9月23日公開)の完成披露試写会に、西田敏行、尾野真千子、村上虹郎、寛一郎、門脇麦、林遣都、廣木隆一監督とともに登場した。原作は東野圭吾によるベストセラー作品で、全世界で累計500万部を突破、中国での映画化も決定している。かつて人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」にたどり着いた青年・敦也(山田)と幼馴染の3人は、1980年とつながった郵便受けを通じて、昭和の人々の悩み相談に対し返事を書くことになる。ナミヤ雑貨店の店主・浪矢雄治を西田敏行が演じる。寛一郎は、撮影現場の雰囲気について「僕と虹郎がわちゃわちゃしているのを、優しく山田くんが見守ってる」と振り返った。山田は「暗いシーンが多かったので懐中電灯を持ってたんですけど、その懐中電灯の光をお互いの顔に当てて『ウェイ』ってやってるだけだから、見守りますよね」と苦笑。「『おおなんか、かわいいな』って。かわいかったですね」と、年上らしい様子を見せた。また、19歳から51歳を演じる尾野が「ね。19歳とかね、無理があるでしょ」と苦笑すると、山田はマイクを外して「大丈夫」と声をかける。尾野が驚いて「え!?」と聞き返すと、山田は「すごい強い目で『え?』って言われました」と笑い、尾野は「そうやっておだてられ、できました!」と報告した。門脇と林は劇中歌を歌うことになるが、林は「西田さんが『麦ちゃん、素晴らしかったね』ってずっとおっしゃっていて、僕も一応歌ってたのになって……」と切ない空気に。林は「一役者として、優しい目で見てくださいとは言いたくないですが、『売れない、芽が出ないミュージシャン』という設定なので、わかった上で見てください」と訴えかけると、西田も「そういった意味では役に忠実だったと思います」と納得していた。
2017年08月18日9月6日(水)東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)で松崎しげるプレゼンツ「黒フェス2017~白黒歌合戦」の開催が決定した。【チケット情報はこちら】「黒フェス」は2015年に松崎しげるデビュー45周年を記念して開催。2016年も開催され、今回が3度目。開催日は例年同様、日本記念日協会より認定された「松崎しげるの日」でもある9月6日(黒の日)。現在発表されている出演者は、初年度から毎年欠かさず出演しているももいろクローバーZをはじめ、サンボマスター、八代亜紀、吉田山田など。さらに松崎の中学生の頃の悪友、三遊亭円楽やドラマ『噂の刑事トミーとマツ』松崎の相方を務めた国広富之が応援ゲストとして出演する。チケットの一般発売は7月29日(土)より。なお、一般発売に先がけて、オフィシャル先行を実施中。受付は6月18日(日)午後11時59分まで。■黒フェス2017~白黒歌合戦日時:9月6日(水)開場17時 / 開演18時※飲食、物販、外エリアは16時より開場会場: チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)出演:松崎しげる / サンボマスター / 祭nine. / 宮前杏実(ex.SKE48) / ミラクルひかる/ ももいろクローバーZ / 八代亜紀 / 吉田山田MILLEA(オープニングアクト)※五十音順【応援】三遊亭円楽 / 国広富之(トミー)
2017年06月09日俳優としての一歩を踏み出してから4年──。20歳を迎えた村上虹郎に、自分に俳優は向いていると思うか?と投げかけると「ほかの仕事をしていたら…とも考えることもありますが、俳優の仕事は興味深すぎて、面白い。映画もドラマも舞台もやらせていただいて、今回の『武曲 MUKOKU』も含めて、やっぱり映画っていいなと思います」。何とも真っ直ぐな答えが返ってきた。そして「自分で作品を選びはしませんが、この作品のようにいい出会いがあります」と語るように『武曲 MUKOKU』は彼の人生の一部となり、今後の村上虹郎を語るうえで必要不可欠な1本となった。監督は熊切和嘉、主演は綾野剛。クランクイン前に熊切監督は鎌倉近郊での撮影に備え逗子に移り住み、イメージを膨らませた。綾野さんは研吾になりきるため剣道の稽古に邁進。さらに剣道家の身体を創り上げるために壮絶な肉体改造を自らに課した。そんなふうに並々ならぬ想いでこの映画に挑む監督と主演俳優に、村上さんはどう向きあったのか。演じるのは、研吾の宿命のライバルとなっていく天才剣士・融。「演じる役が難しいことも大変なこともありますが、今回の融は演じるのは大変ではなかったです。もちろん身体的なアクション部分は大変でしたが、融を生きることは僕にとってすごく楽しくて、すごく幸せな時間でした」。そう思えるのは、音楽と剣道、村上さんにとって身近なカルチャーが融のキャラクターを構築していることも大きかった。融は、ある理由から“剣を棄てた男”研吾と出会い、スポーツとしての剣道ではなく、生死をかけた決闘のような剣に魅せられていく。その感情はどうやって捉えたのだろう。「いま生きているこの時代には放射能や大気汚染、農薬などの問題があって、事故もある、自殺者も増えている。決して死は遠いものじゃないと思うんです。映画にも死を描いたものがあって、そういう映画を観ることで僕らは死を疑似体験している。でも融にとっては、何て言うか…死はもっとリアルなんです。彼にとって剣道はスポーツではなく生死をかけたものであって、精神世界での殺し合いというか…。僕も小学校から中学校にかけての数年間、剣道をやっていてスポーツとしての剣道は知っています。でも、この映画を通じて別の剣道の一面を知ることができました」。難しかったのは融が上達する前の芝居、剣道初心者の芝居をしなくてはならなかったことだ。参考にしたのは、なんと熊切監督。剣道の経験のない監督に「竹刀を振ってもらったり、蹲踞の姿勢をしてもらったりして、下手な人の動きを把握するためにいろいろお願いをしました。ふり返ると、監督にすごいことをさせてしまいました…(苦笑)」と無邪気に話すが、実は前々から「熊切監督と仕事がしたかった」のだと明かす。念願の熊切組だった。融が研吾に出会い刺激を受けたように、村上さんは熊切監督から刺激を受け取った。「どの現場でもどの役でも、芝居をしているときはその役の人生を突きつけられるし、答えを求められます。僕と熊切監督の間には(いい意味で)都合もないし、しがらみもないし、自分の信じたことを演じさせてくれる、それが素敵なんです」。また、研吾が野獣だとすると融は小さな恐竜だと2人の関係性を語る。「融から見た研吾は、得体の知れない者としての怖さがあって、何だこの人?というような普通の人にとっては出会いたくない人です。でも、刺激を求めていた融にとっては会いたかった人。関わることで自分のなかで新しい何かを見つけられるような、そういう出会いだったと思います」。研吾を演じる綾野剛との出会いからも「綾野さんの役づくりは本当にスゴい。そして美しかったです」と刺激を受けた。クライマックスに用意されている台風の夜に2人が決闘するシーンは村上さんにとってのクランクイン。さぞかし緊張したのかと思いきや「嵐のなかの決闘シーンよりもラストシーンの道場での決闘で、防具を着けるときのほうが緊張しました」と話す。村上さんが「一番好き」なシーンとして挙げるのは、嵐の決闘後に研吾と再会するシーンだ。その理由は──「なぜあそこで融は、声にならない声で“すみませんでした”と言うのか、撮影前は理由がわからなかったんです。わからないのは、僕と融が違う人間だからではなく気持ちがまだそこにたどり着いていないからで、そこまで行こう、行ってやろうと思いましたし、融として答えを見つけなくてはならなかった。その答えは言葉にするのが難しいですが、彼の成長でもあって──それまで腑に落ちなかったものが腑に落ちた、そういう演技ができました。決闘シーンも大切ですが、僕にとっては謝るシーンも大切で、好きなシーンです。完成した映画を観て、あの融の顔はいつでもできる顔じゃないって感じました」。セリフはないけれど強く訴えかけてくるものがあり、研吾と融の心の声、魂の叫びに、きっと心が震えるだろう。そんな男たちの戦いを「女性にも観てほしい」と村上さん。「剣道の世界は男っぽいかもしれないですが、人間らしさが描かれています。それぞれのキャラクターの色気、それぞれのキャラクターが貫こうとしているものを感じてほしい。とても男くさいですが、女性もきっと楽しんでもらえると思います」。男だからこそ共感できるものもあれば、女だからこそ感じるものもある──その色気、女性こそ必見。(text:Rie Shintani/photo:You Ishii)■関連作品:武曲 MUKOKU 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「武曲MUKOKU」製作委員会
2017年05月30日歌手の松崎しげるが野球少年につきまとう"謎の熱唱ギター男"を演じる、ウタマロ石けんのプロモーションを目的とした動画「黒い男」が19日、公開された。この動画は、特に白い衣類についた落ちにくいガンコな汚れを簡単に、キレイに落とすことができるというウタマロ石けんの特長を広めるためのもの。もともと肌の黒さで有名な松崎は、"謎の熱唱ギター男を"としていつも以上の黒さでインパクトを放ち、終始熱い歌声を響かせている。そして、周りの無反応な態度が不思議な空気を醸し出す中、熱唱をやめないシュールな映像となっている。動画の主人公は、野球部の中学生。一生懸命コーチの激しいノックを受けている少年は、懸命に滑り込んでキャッチし、ユニフォームが泥だらけになってしまう。そして、いつからか松崎扮する謎のギター男が出現して少年についまとい、彼女とのデートも一緒。なぜ、ギター男は少年の邪魔をしているのか…。動画の最後は驚きの展開が待っており、いろんな意味でスッキリとした気持ちになれる。
2017年04月19日アカデミー賞受賞俳優たちが集結した映画『素晴らしきかな、人生』のバレンタインデー直前イベントが2月8日(水)、都内にて行われ、ゲストに松崎しげる、山崎ケイ(相席スタート)が登場した。製作期間3週間という松崎さんの実寸大の顔をモデルにしたチョコレートを持ち登場した山崎さんは、お礼にと松崎さんから唇への一瞬のキスプレゼントがあった。頬にすると言われたのに唇にされ、面食らった表情をした山崎さんだったが、「やだあ!久しぶりのキスだったんですけど!仕事でした初めてのキス、ありがとうございます!」と興奮すると、マスコミ陣からなぜか拍手が送られた。世界中の女性を夢中にさせた『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督の最新作『素晴らしきかな、人生』は、最愛の人を亡くし人生の底にいる男ハワード(ウィル・スミス)が同僚、仲間、家族の愛や思いやりによって、ゆっくりと新たな一歩を進む物語。ウィル・スミスのほか、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンなど、実力派俳優がスクリーンを彩る。映画を観て自問自答の時間を持ったと話す松崎さんは、主演のウィル・スミスが大好きだと言う。松崎さんは「大好きです。ウィル・スミスはアクションとか、キュートな笑顔(という印象)でしたが、この映画では笑顔を見せなくてもどんどん引きこまれていきました。黙っているウィル・スミスって何でこんな魅力的なんだろうって感じました」と、熱心に語った。まもなく迎えるバレンタインデーについて話が及ぶと、ちょっと男性にモテそうな雰囲気が魅力で“ちょうどいいブス”の称号を得ている山崎さんが、義理、義理と本命の間、本命の3タイプのチョコの渡し方について指南を開始。山崎さんは「義理チョコは“義理チョコ”と渡して、間の人は『義理チョコだよ、ま、いまのところね』って言って気をもたせる。本命は『いま、しげるくんのこと好きかどうか考えている途中なんだ』って渡す」と実演した。すると、松崎さんは「いいよね!いいよ!」とノリノリで頷き、山崎さんについて「こんないい女、放っておけるわけないじゃないですか」と女度を讃えていた。『素晴らしきかな、人生』は2月25日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:素晴らしきかな、人生 2017年2月25日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2017年02月08日日本文学の名作を人気声優が読むドラマリーディングシリーズ第2弾『三四郎/門』が11月30日(水)よりTOKYO FMホールで上演される。舞台『三四郎/門』チケット情報キャストは上演回ごとに異なり、置鮎龍太郎、岸尾だいすけ、武内駿輔、野島健児、濱野大輝、古川慎、浅倉杏美、、阿澄佳奈、石川由依、大久保瑠美、加藤英美里、下田麻美、藤田咲が出演。今年3月に上演した『それから』に続いて夏目漱石作品を取り上げる。構成・演出は映画監督として知られるが、近年は舞台演出にも意欲的な深作健太。深作は「「声」という洗練された表現力を武器として、近代の日本文学の代表作が放つ言葉の魅力を、普遍的なものとして、時代を超えてお届けしたいと願っております。このプロジェクトが、現代の新しいスタンダードとなって、末永く続くことを祈りまして」とコメントしている。チケット発売中。■『三四郎/門』回替わりキャスト11月30日(水)19:00開演…野島健児 古川慎 加藤英美里 大久保瑠美12月1日(木)13:00開演…岸尾だいすけ 濱野大輝 石川由依 大久保瑠美12月1日(木)19:00開演…岸尾だいすけ 武内駿輔 阿澄佳奈 下田麻美12月8日(木)19:00開演…岸尾だいすけ 武内駿輔 石川由依 浅倉杏美12月9日(金)19:00開演…置鮎龍太郎 古川慎 加藤英美里 藤田咲
2016年11月14日創業212年の歴史を持ち、瓦煎餅など和菓子の製造販売を手掛ける「銀座 松崎煎餅」が、銀座5丁目にフラッグシップショップ「銀座 松崎煎餅 銀座すずらん通り店」を10月15日(土)にグランドオープン。「松崎煎餅」の銀座本店は、1964年にオープンして以来、52年もの間、銀座の街で人々に愛されてきたが、建物の老朽化に伴い2017年1月末を持って営業を終了する。今後は、新店舗の銀座すずらん通り店が、新たなフラッグシップショップとして展開していく。また今年4月にも、「あなたの街のせんべいスタンド」をコンセプトに掲げ、東京・世田谷に新業態となるカフェを併設した松陰神社前店をオープンしている。本店閉店をひとつの節目として、今後200年に向けて「松崎煎餅 これからの200年計画」として新たな事業展開を進める中で、せんべいスタンドは各地で展開していく予定だという。今回オープンの新店舗は、代表商品の瓦煎餅にフォーカスした専門フロアをB1Fに有し、焼き過程や絵付け作業など、瓦煎餅の製造過程を映像で常時上映し、1枚1枚が丁寧に作られていることを目で見て体感することができる。また1Fフロアでは、アクセサリー作家Nakamura Nazukiとコラボレートした松モチーフのノベルティグッズも購入できるなど、従来の和菓子店とは雰囲気も異なり、「松崎煎餅」の提案する新しいお煎餅の楽しみ方を発見できる場所が提案されている。瓦煎餅の絵柄には、四季折々の江戸の風情を花鳥風月に織りまぜた伝統的な絵柄のほか、注目のアーティストとコラボレーションした「アーティスト×松崎煎餅」シリーズや、テーマごとの「三味胴展」を開催するなど、常時12種類以上をラインナップ。三味胴(絵柄付きの瓦煎餅)は1枚130円。好きな絵柄を1枚から単品で購入することができ、ちょっとしたお手土産や、ティータイムのお共になど、さまざまなシーンで楽しめる。その他、季節の三味胴セット「江戸瓦 暦」8枚入り 1,080円、16枚入り 2,160円なども用意。日本人にとって、最もなじみの深い和菓子のひとつであるお煎餅にスポットライトを当て、モダンに昇華した「松崎煎餅」。店舗に足を運んで、お煎餅の新たな楽しみ方や、これまで気づかなかった味わいを発見してみてはいかがだろうか。(text:cinemacafe.net)
2016年10月24日村上虹郎主演で贈る映画『二度めの夏、二度と会えない君』。この度、10月2日(日)にクランクインしたばかりの本作から、写真が初公開された。篠原智(村上虹郎)は、もう2か月も塞ぎ込んでいた。突然現れてどうしようもなく惹かれてしまった森山燐(吉田円佳)が死んだのだ。死の直前、思いを抑えきれず「好きだ」と智が告げたとき、燐が見せた苦しそうな表情が頭から離れない。幼なじみで生徒会長の菅野瑛子(加藤玲奈)の説得も全く耳に入らず、ふらふらと歩いていると、気付けば燐との思い出の場所に来ていた。そこで起こったのが“タイムリープ”。半年前の夏、燐と出会った夏に戻ってきてしまっていた。燐は「バンドやろう!」と、記憶の中と同じく積極的に智を誘ってくる。戸惑う智だったが、前と変わらぬ燐のパワーと一緒に演奏できる嬉しさに抗えず、ドラムの花京院姫子(金城茉奈)、ベースの石田六郎(山田裕貴)を巻き込み、バンド活動を始める。バンド禁止の学校で、遂には会長を味方につけるほどの活躍を見せるが、刻々とあの瞬間が近付いていた…。智がやるべきことは決まっていた。2度めの夏に、大好きな燐が最期まで笑顔でいるために。原作は、「ガガガ文庫」(小学館)が10周年企画として満を持して送り出した赤城大空の同名ライトノベル。キャストには主演の村上さんを始め、演技初挑戦となる新星・吉田円佳、「AKB48」の加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴ら若い才能が集結する。今回到着したのは、クランクイン日に撮影されたメインキャスト5人の集合カット。この日5人が揃ったのは、貼りだされた実力テストの結果を各々が見に行くという場面。学園を舞台にした作品でよく見られるシーンではあるが、主人公の心情が表れており本作では物語を大きく動かす重要な場面となっている。撮影時は初日らしい緊張感がありながらも、キャスト同士の会話で笑顔を見せるなど良い雰囲気。爽やかな制服姿で登場した5人は、それぞれが役柄に合わせて外見が変化。特に髪色を変更したキャストは、これまでと大きく印象が変わっており、黒髪にチェンジした加藤さん、そして原作キャラクターを尊重し思い切って髪を銀に染めた山田さんが異彩を放っている。まだまだ撮影は始まったばかりの本作。この初日の撮影シーンが、一体どのように物語に結びついていくのだろうか。『二度めの夏、二度と会えない君』は2017年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年10月05日1902年香川県高松市に生まれた画家・猪熊弦一郎。作品を通じて猪熊弦一郎とはどんな人物だったのかを知るために、猪熊の故郷香川にある「丸亀市猪熊弦一郎美術館(通称 MIMOCA、以下MIMOCA)」を訪ねた。MIMOCAを訪ねるまで、頭の中には一つの疑問があった。猪熊弦一郎のことを調べる程、その多彩な絵画様式に驚かされ、そしてまた「どれが本当の猪熊さんなのか」という疑問が沸き上がってきたのだ。もちろん、どの作品もその絵筆を持った猪熊作品に違いないのだが、時にその作品からはアンリマティスを色濃く感じ、時に作品からはピカソの面影を感じる。また、具象と抽象を行き来し、自在に色彩やフォルムを操っているようにさえ見える。さあ、猪熊はどのような生涯をアーティストとして歩んだのか、6月30日まで開催中の展示「猪熊弦一郎展「私の履歴書」前編ーー絵には勇気がいる」を同館学芸員の古野華奈子さんとともに巡りながらお届けしよう。1/2はこちらから。■幼少期から晩年まで、約2万点の猪熊作品の収蔵約2万点もの猪熊作品を所蔵するMIMOCA。猪熊が幼少期に書いた絵から、東京美術大学(現 東京藝術大学)在学時の作品も含めて、日本、フランス、ニューヨーク、ハワイなどで創作された晩年までの作品を収蔵している。それに加えて、猪熊が蒐集していた雑多なものたちも保管されており、その時々の企画に合わせてセレクトされ、彼の絵画作品と共に展示されている。MIMOCAは、まさに猪熊の生涯に渡る創作活動の軌跡を知ることが出来る場だ。■私の履歴書ーー絵には勇気がいる5月にMIMOCAを訪れた時は、1979年に日本経済新聞の連載「私の履歴書」のために猪熊が半生を綴った原稿を元に構成された企画展「猪熊弦一郎展「私の履歴書」:前編ーー絵には勇気がいる」と、猪熊が晩年描いた「顔シリーズ」が展示されていた。学芸員の古野さんと共にこの二つの展示を歩きながら彼の作品を通して猪熊と向き合ってみたい。■絵の上手な少年が画家・猪熊弦一郎になるまで「私の履歴書」を元に猪熊の半生を知る企画展は、猪熊が絵画に目覚めた幼少期の作品からスタートする。その後、現東京藝術大学に進んだ猪熊は、後に画家として活躍する同級生、小磯良平、荻須高徳、中西利雄、岡田謙三、山口長男らの洗練を受ける。同級生たちと切磋琢磨し、自分らしい作品とはと猪熊が試行錯誤を繰り返したことは、次々と作風の変わる作品からも感じ取れる。「どんな絵画表現が出来るのだろうか」と言う問いに対するその時々の猪熊の答えが作品になっているかのようだ。《題名不明》1919年《画室》1932年■マティスからの一言ーー「お前の絵はうますぎる」学生時代よりパリに行くことを熱望していた猪熊は、1938年妻・文子と共に憧れの地を踏む。そこで猪熊はマティスに絵を見てもらう機会を得るのだが、そこでマティスに「お前の絵はうますぎる」と言われる。このことを猪熊は、著書『私の履歴書』にこう記している。ーー結局、うまく描くということは人によく見てもらいたいと思うために描くことに通じている。(中略)思ったことを素直な、虚飾のない姿でカンバスにぶっつけることこそ一番大切だ。「絵がうますぎる」という先生の言葉はそんな意味だ。(中略)この言葉は私の一生を通じて、すべてのことに最も大きな教訓となっているーー■自分らしい表現を追求して猪熊と親交が深かった画家の一人に藤田嗣治がいる。藤田と猪熊は第二次世界大戦中、フランスの片田舎へ共に疎開したり、日本への引き上げ船に乗るようにと藤田が猪熊を諭したりと、まさに寝食を共にしながら過ごした友人でもあった。同企画展では、藤田独特の乳白色の地塗りのテクニックを猪熊なりに真似たような作品『レゼシーの人形のような子供』(1939)も展示されている。また、日本への最後の引き上げ船に乗る直前まで、戦火の中描き続けた作品『マドモアゼルM』(1940)。この作品はパリでの最後の作品となり、猪熊の具象作品の代表作と言われている。《マドモアゼルM》1940年3年という短いパリ滞在期間においても、猪熊の作品は次々とその様相を変えてゆく。濃密な3年間、自分らしい表現とは何かを追求する猪熊の姿を、この展示を通じて知ることができた。猪熊は制作活動を通じ、「自分の表現とは何か」「美しさとは何か」を、生涯問い続けていたのだろう。アーティスト猪熊弦一郎の生涯は、創作を通じた発見の連続だったのかもしれない。ーー私は画家になって本当に良かったと思う。(中略)毎日を喜びと感謝を持ちつつ制作を続け、ますます子供の心のように清く生き生きとそして明るく、何事によらず未知の世界に大きな驚きと興味を持ち続けて、いままでにない何かを作り上げたい念願で一杯である。ーー『私の履歴書』猪熊弦一郎著より抜粋MIMOCAでは、勇気を持って絵と向き合うことを選んだアーティスト・猪熊弦一郎の軌跡に触れることができる。瀬戸内を訪ねるのなら、ぜひ訪れたい場所の一つだ。【展覧会情報】企画展「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」会期:7月17日から11月6日常設展「猪熊弦一郎展ニューヨークでの制作ーデザイン・壁」会期:7月17日から11月6日特別展示「ホンマタカシ《三越包装紙》」会期:7月17日から11月6日【美術館情報】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館住所:香川県丸亀市浜町80-1(JR丸亀駅前)開館時間:10時から18時まで(入館は17時30分まで)休館日:年末(12月25日から30日)※臨時休館の場合あり
2016年06月28日瀬戸内を訪ねるにあたり、気になるアーティストがいた。1902年香川県高松市に生まれた画家・猪熊弦一郎。スキャパレリーピンクの小石が遊ぶように書かれた三越の包装紙「華ひらく」のデザインや、JR上野駅の中央改札の上に架かる壁画「自由」も広く知られる彼の作品だ。きっと誰もが、一度は猪熊の作品を目にしたことがあるだろう。今回FASHION HEADLINEでは作品を通じて猪熊弦一郎とはどんな人物だったのか知るために、彼の故郷・香川県にある「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(通称 MIMOCA、以下MIMOCA)」を訪ねた。■駅前に現代美術館を作った理由MIMOCAは、猪熊弦一郎の生前に完成した美術館だ。故に、美術館の設立を猪熊に提案した丸亀市の熱意と、猪熊本人の思いが込められた館になっている。美術館があるのは、高松駅からJR予讃線で約40分のところにあるJR丸亀駅から、徒歩1分のところ。まさに駅前美術館だ。1902年香川県高松市に生まれ、幼少期の一時期を香川県丸亀市で過ごした猪熊弦一郎。MIMOCAの設立は、丸亀市から猪熊へ「猪熊弦一郎の記念館を作りたい」という提案からはじまったという。しかし、猪熊は「私個人の記念館ではなく、世界の現代美術と触れ合える美術館にしましょう」と逆提案したのだと同館の学芸員、古野華奈子さんが教えてくれた。現代美術館にしたいと猪熊が願ったのは、自身の作品だけでなく現代の優れたアーティストや現代美術を紹介することで、何度も足を運びたくなる場所にしたいという願いから。そして、それが西洋の教会のように「訪れるとすっきりリフレッシュできるような「心の病院」のような存在でありたい」と生前猪熊は語っている。■MIMOCAの建築はMoMAも手がける建築家・谷口吉生駅からMIMOCAに向かうと、大きく広げたキャンパスのような猪熊による壁画「創造の広場」の脇に小さなドアがある。このトンネルの中に入って行くような感覚を覚えるエントランスを抜けると高さ14mにも及ぶ自然光が差し込む吹き抜けが私たちを迎えてくれる。「猪熊は小さな頃からいいもの、いい空間を体験して欲しいと願っていました」と古野さん。その願いから、今でも高校生までは無料で入館することが可能だ。猪熊は才能を見出すことにも長けていた人物。丹下健三の名建築の一つである香川県庁も、歴史を紐解けば当時の香川県知事から猪熊が県庁建築にあたり相談を受けた折に、丹下の名前を挙げたのがきっかけだという。MIMOCAの建築にあたっては、後にニューヨークのニューヨーク近代美術館(MoMA)の建築をデザインコンペで勝ち取る建築家、谷口吉生が猪熊によて選ばれた。谷口の設計による展示室の一つからは、その上部に設けられた横長の窓から丸亀の空を覗くことができる。美術館を訪れた人は、その日の空模様を感じながら作品と向き合うことができるだろう。また、展示室からカフェへと渡るガラス張りの渡り廊下からは駅前の光景を眺めることができる。「街の人々に訪れてもらえる場所に」という熱意はMIMOCAにもう一つのエントランスがあることからもよく分かる。前述の入り口の横に、建物に入らずとも上へ昇ることが可能な大階段がある。その先にあるのは、瀬戸内の海を思わせるような青の絨毯が印象的なカフェレスト MIMOCAや、猪熊の蔵書等を公開する美術図書室などの共有スペースだ。街に開かれた場所でありたいという思いが、至るところから感じられる仕掛けだ。後編は、MIMOCAの収蔵作品を通じて知る、アーティスト猪熊弦一郎が生涯求め続けた"美"について
2016年06月28日9月6日(火)に東京・豊洲PITで松崎しげる主催のライブイベント「黒フェス2016~白黒歌合戦~」が開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】昨年、松崎のデビュー45周年を記念して千葉・幕張メッセにて初開催された「黒フェス」。2年目となる今年は、松崎のほか、奥田民生、ももいろクローバーZ、中川翔子、青木隆治、クリス・ハート、May J.の出演が決定。出演者は今後も追加される。また、公演当日には、今年ニコニコ超会議2016でコラボした「虹色オーケストラ」との共演シングルの発売も決定している。松崎は意気込みについて「団塊世代もゆとり世代も関係ないから、今年も騒ぎに来いよ!!」とコメントを寄せている。チケットの一般発売に先駆けて、先行を実施。受付は6月18日(土)昼12時から26日(日)午後11時59分まで。■「黒フェス2016~白黒歌合戦~」日時:9月6日(火)開場17:00 / 開演18:00会場: チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)出演:松崎しげる / 青木隆治 / 奥田民生 / クリス・ハート / 中川翔子 / May J. / ももいろクローバーZ / and more料金:スタンディング 7,800円(税込) / 後方指定席8,800円(税込) ※3歳以上有料
2016年06月17日三越日本橋本店中央ホールにて3月30日から4月5日まで、三越の包装紙「華ひらく」の生みの親である猪熊弦一郎にフィーチャーした展覧会「猪熊弦一郎と『華ひらく』展」が開催される。同展示会は、猪熊弦一郎が香川県で生まれ育ったことももあり、三越伊勢丹と瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭 2016」とのコラボレーションの一環として開催されるもの。また3月30日からの期間は、戦後間もない1950年に猪熊弦一郎によってデザインされ、三越の顔として現代でも愛され続けているオリジナル包装紙「華ひらく」のデザインを採用した様々なアイテムが全国14店舗の三越各店で展開される(展開アイテムは各店ごとに異なる)。華ひらく柄を採用したラインアップは、廣瀬染工場による江戸小紋ストール、胸元にワンポイントとして華ひらくモチーフを採用したTシャツ、華ひらく柄のペアブリックボトルのミネラルウォーターなど。多彩な表情で暮らしの中にとけこんだ「華ひらく」をじっくりと楽しむことができる機会となっている。
2016年03月16日●駅ビル単位で存在していたポイントを一本化東日本旅客鉄道(JR東日本)はアトレやボックスヒル取手といった駅ビルが各自で展開していたポイントサービスを統合し、新たに「JREポイント」を立ち上げた。同社グループには24種類ものポイントが存在していたが、それらを一本化する方向に舵を切った格好だ。共通ポイントへの集約が進むなか、あえて独自のポイント経済圏を形成しようとするJR東日本の狙いとは。○Suicaポイントも統合JR東日本は首都圏の駅ビルが個別に発行していたポイントを統合し、JREポイントとして運用を開始した。今後はJREポイントの加盟店を順次拡大していく。将来的にはSuicaを買い物で利用した際に溜まる「Suicaポイント」や、JR東日本子会社が発行するクレジットカード「ビューカード」の利用で溜まる「ビューサンクスポイント」といったポイントもJREポイントに統合する予定だ。加盟店で買い物する際にポイントカードを提示するとJREポイントが溜まる。付与率は100円(税抜き)の買い物につき1ポイント。既存ポイントは商品券に交換して使うのが主流で、実店舗での支払いには使用できなかったが、JREポイントは加盟店で買い物・飲食をする際に1ポイント=1円で使える。鉄道博物館入館券や東京ステーションホテル利用券といった特定の商品券に交換することも可能だ。ポイントがレジで使えるようになるのは便利だが、対象がJR東日本の駅ビルに限られるとすれば、使用シーンも限定的になる。JREポイントの加盟店がJR東日本グループの外に広がっていく可能性はあるのだろうか。●駅ビルのクロスユース促進効果も○あえて加盟店を限定JR東日本の執行役員で事業創造本部部長の松崎哲士郎氏によると、グループ外の企業からJREポイントに加盟したいとのオファーがあった場合は、そのつど検討するという。ポイントの利用は基本的に自社グループ内に限定し、顧客の囲い込みを図っていくのが同社の狙いだ。JR東日本のポイントサービスをサポートする野村総合研究所上級コンサルタントの安岡寛道氏は、自前のポイントサービスを展開して顧客の囲い込みを図るJR東日本の取り組みを「逆張り」という言葉で説明する。共通ポイントの拡がりで「数の争い」(安岡氏)の様相を呈するポイント業界において、自前のポイントを自社グループ内に絞って展開するのは確かに特徴的だ。共通ポイントに参加すればポイント経済圏は広がるが、参加企業が増えることで各社の囲い込む力は相対的に弱まる。JR東日本はポイントサービスを閉じる方向に決断を下した。○ビッグデータをどこまで利用するかは不明ポイントサービスの展開により取得できるビッグデータを、JR東日本はどのように活用するのだろうか。JREポイントの会員規約には市場調査や商品開発といった文言が並んでいる。Suicaの移動情報と駅ビルでのカード利用情報を組み合わせるなど、データの活用方法は広がっていきそうだが、現時点で具体策は聞こえてこない。JREポイントの加盟店が拡大していけば、JR東日本が取得できるデータ量は確実に増えていく見込み。駅ビル間でデータ共有が進めば、テナントや商品の選定にも影響が出てくる可能性がある。○囲い込み以外の狙いはビッグデータの利用については不明な部分も多いが、JR東日本がポイントを統合する狙いは他にもある。ポイントサービスの動向に詳しい「ポイ探」の菊地崇仁代表によると、JREポイントの登場により、JR東日本グループでは駅ビルのクロスユースが増える可能性があるという。例えば蒲田に住んでいる人が品川にJRで通勤しているケースを考えた場合、これまでは品川のアトレと蒲田のグランデュオで2種類のポイントカードが存在したのだが、今後はJREポイントのカード1枚で両駅の駅ビルをカバーできるようになる。JREポイントへの一本化により、加盟店の間では相互の送客効果が見込めるわけだ。複数の駅で共通のポイントが溜まる利便性により、JR東日本の駅ビル事業には一体感が生まれる。集客力にもプラスの効果が見込めそうだ。鉄道利用客にとってみれば、JREポイントは駅ビルを利用する動機付けの1つとなる。ただし、現時点で駅ビルを利用していない顧客が、わざわざカードを作ってまでJREポイントを溜めるようになるかどうかは未知数。あえて共通ポイントの流れに逆行するJR東日本の戦略が試されそうだ。
2016年02月24日