フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第151回目は番外編=番外犬。マルチーズのミルゥ(Milou)さまの登場です。長距離移動が得意な犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.151猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ミルゥさまは8歳の男性犬さま。ミルゥさまが語ります。半年前にパリの小さなアパルトマンから引っ越して、現在は北フランス(パ・ド・カレー)の港町にある一軒家に住んでいます。坂の上に建っていて、街を見渡せる庭があり、朝晩そこを駆け回っています。平均的な1日を紹介します。朝、2階の寝室から飼い主が起きる気配を感じて、自分の寝床から毛布をひきずりながら階段下までお迎えにいきます。その後、庭で朝一番の運動をして(ピピ&カカ)、ごはん、飼い主の相方のお見送りです。午前中、家事をしたり身じたくをして、飼い主のあとをひたすらストーカーします。トイレもシャワーもついていきます。週2回くらい、飼い主が港の魚市場へ買い物に行くのにお散歩がてら同伴します。飼い主が料理をしたりパソコンをしている間は、サロンのソファの上から庭を眺めたりパトロールをします。天敵である隣の家のネコが来たら一目散に吠えて威嚇します。といいつつ大体寝てますが…。夕方、美しい日の入りを眺めながらお庭タイムです。飼い主の相方が帰宅後のアペロタイムは、飼い主の膝の上に乗っかって一緒にお疲れさまの乾杯をします。たまに大好きなマッサージもしてもらえて、至福のときです。夜、イヤイヤ歯磨きをがんばって、終わったらサロン一角の専用寝床にて就寝です。普段のメインは『Ultra Premium Direct』で、にんじんやブロッコリーの端や鰹節をたまにトッピング、これは嬉しくて喜んで食いつきます。毎年、誕生日には、料理が得意な飼い主が僕の好物を取り入れてごはんを作ります。ちなみに去年はブロッコリー、鶏肉、グリンピース、ゆでたまごで、ヒトのごはんよりも豪華な一皿でした。あっという間に食べてしまいまでした。今年は港町で迎える初めての誕生日なので、魚メインにしようかなと飼い主は言っています。また楽しみが増えました。最近のお気に入りは犬用ちゅ~るや、飼い主が気まぐれで作るお手製クッキー(にんじん入り)です。飼い主が編み物をする時は膝の上にいて、毛糸にまみれるのも好きです。小さい頃、ぬいぐるみ系のおもちゃはすぐに食いちぎって綿を出していましたが、成年以降はおもちゃにあまり興味を示しません。しいていえば、飼い主の身につけていたものを見つけるとその上に乗っかります。においで安心できるのです。特技は、忍法隠れ蓑の術(=キャリーバッグに入ってまったく気配を消すこと)。また、何を着せられてもばっちりカメラ目線ができます。感情豊かで、それを表情や仕草で表現するが得意で、乗り物にめっぽう強いです。生後半年もしないうちに飛行機やらフェリーやらに乗っていたせいか、日本行きの機内でも飼い主の足元で15時間無言でおとなしくしていたので、どこへでも連れて行ってもらえます。また、健脚で10kmは楽勝、下手したら20kmくらいは歩けるかもしれない隠れ筋肉系です。定位置でもある飼い主の膝の上で、大好きなマッサージが一番好きな時間です。飼い主から見たミルゥさまは?私は料理と編み物と犬を愛してやまない主婦です。実家は犬好き家族で、はじめての犬はメスのダックスフント。現在は2代目で、同じくメスのダックスフントを飼っています。私自身がイヌを飼うのはミルゥが初めてで、私の30代は彼とともにあるという感じです。私が日本の会社に勤め、パリ駐在をしていた2015年、同じく駐在をしていた友人が犬を飼い始めた影響もあり、白くて小さな犬の相棒が欲しくなりました。ブリーダー専門サイトとにらめっこをし、ロワール地域のブリーダーさんのサイトでこの子に出会いました。Milou(ミルゥ)という名前は、漫画『タンタンの大冒険』の白犬「Milou」からとりました。勇敢で賢くてユニークで、私の感情を察して行動してくれる飼い主思いの優しい男の子です。タンタンの相棒Milouのように頼もしい相棒になってほしいと願っていたら本当にそうなってくれました。彼は人生の(4本足の)相棒です。一応2本足の相棒もいるので(笑)。私はここ10年で割とめまぐるしく人生が変わりました。それに伴い引っ越しが多く、必然的にミルゥもロワールパリ1パリ2東京実家(松本)パリ北フランスと、7歳にして引っ越しの多い犬生を送っています。ミルゥは生活の変化に対しても体調など滅多に崩さず、いつも私のそばに寄り添ってポンコツ飼い主を心身ともに支えてくれています。たぶんこれからも頻繁に移動する犬生になると思いますが、この子がいれば一緒に乗り越えられるかなと思います。彼の魅力はすべてです。しいてあげるとしたら、お留守番後に一目散に飛んできて前足で飛びついてくる一連の「おかえりの儀式」でしょうか。犬バカながら、目と鼻3点の美トライアングルのおかげ?もあって、上目遣いもたまらずかわいいです。ミルゥは飼い主同様、食にこだわるところと辛党なところが似ています(絶対に拾い食いをしない、肉・魚・野菜が大好きで甘い果物などは食べません)。楽しかったエピソードも数えきれぐらいにあります。フランス各地、ベルギー、イタリアの島、カナダ、日本などいろいろな場所に旅をしました。特に楽しかったのがマルチーズの故郷、マルタ島へ夏休みにふたり旅をしたこと。一緒に世界遺産の街並みを探検したり、ボートにのって洞窟をまわったり、真っ青な海を満喫して、リアル「タンタンの大冒険」のような旅でした。ちなみにマルチーズは1匹も見かけませんでしたが。生活には日々の些細な喜びやふとした笑いだけでなく、彼にこんなものを作ってあげたい!といった私のクリエイティビティの源泉のようなものを与えてくれます。これからもいろんな場所を一緒に旅して、冒険して、楽しい思い出をいっぱい作っていきたいと思っています。私がちゃんとしないと!という責任感のようなものや、この子には私がいないとダメだ!という自身の存在意義のようなものを与えてくれます。ーー名前負けしないミルゥさまは本当の冒険家!引っ越し、移動、なんでも来い!行く先々で楽しいことを見つけるが得意なんです。これからの大冒険の報告もお待ちします。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月09日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第147回目はトンキニーズのエル(L)さまの登場です。東京生まれの猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.147猫さまの話をもっと聞かせて!エルさまは13歳の女性猫さまです。エルさまが語ります。私はパリの6区の小さな道沿いにあるアパルトマンに住んでいます。今年で14歳になり、活動的な時間が減ってきてずっと寝ています。飼い主もよく寝る似た者同士です(笑)。夜になるとちょこっと活動して、また寝ます。『ROYAL CANIN』のカリカリが主食です。特別な日のごはんはありませんが、かつおぶしはたまーにもらうと笑顔になります。基本的に人間の食べ物には全く興味がないので食卓の食事を狙うことはありません。でもグラスに入った人間の水を飲むことはあります。大好きな居場所はクローゼットの中。いつも薄暗くてよく眠れます。飼い主の膝の上も大好き。ブラッシングしてもらった後の自分の毛玉で遊びます。あとはキャットニップが入ったねずみです。性格はとにかく人懐っこく、くっつきたがりです。甘えん坊でやさしいとよく言われます。猫のアールちゃんがいた時はお姉さんキャラだったけれど、彼女が去ってからは甘々な性格(犬っぽい?)になりました。 特技はセントラルヒーティングの溝にからだを沿わせて寝ること。チャームポイントはとがったあごひげですかね。飼い主から見たエルさまは生まれた時から実家には猫がいました。1人暮らしを始めた当初は猫がいない生活に耐えられず、猫のタトゥーを入れました。年齢=猫歴です。2009年に東京でエルとアールを迎え、2011年に渡仏。2013年、ロシアンブルーのアールが当時住んでいたブルゴーニュ地方で事故に遭い、そのあと病院で息を引き取りました。それからはエルと暮らしています。今年新しい1匹を迎え入れようと考え中です。エルはフランス生活を共にサバイブしてくれているメンターのような存在です。誰よりもいちばん一緒にいる家族です。思い出深いのは2016年、私に息子が産まれて初めて病院から連れて帰ってきた時。エルはなんともいえない表情で、不思議そうに泣く息子を見つめていたのを思い出します。その後も息子の成長にやさしく寄り添ってくれています。年齢=猫歴であるがゆえ、猫の存在は私にとってあまりにも普通であり必要です。息子を見ていると、かつて自分がそうであったように、小さな頃から動物と共同生活しているがゆえに得られる感覚(他者への思いやりや、癒しを与えてもらう喜び、別れなど)があると感じます。数年前に実家の猫達のうちの1匹が死んだとき、悲しみと同時に深い感謝の気持ちが湧きました。将来エルとのお別れの仕方なんて考えてもいませんが、きっとものすごく深い感謝が生まれると思うので、その時はきちんと伝えたいと思っています。当然今も、私の人生に存在し続けてくれていることに、付き合ってくれていることに感謝しています。ーー飼い主にとっては猫さまとの生活は必須事項です。猫さまを通して成長してきた経験は、彼女の息子さんにも伝わっていくのでしょうね。息子さんが大きくなった時、自分の猫さまを飼う時には、また話を聞いてみたくなりました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介(今回はフランス生まれ、現在は東京在住)!第146回目は白グレーのハチワレ、ミャウ(Miau)さまの登場です。フランスから飛行機で日本にきた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.146猫さまの話をもっと聞かせて!ミャウさまは5歳の女性猫さまです。ミャウさまが語ります私はフランスのエクス・アン・プロヴァンスで生まれました。今は東京の西のほうにある小さな庭つき一軒家に住んでいます。朝6時ごろ、飼い主の顔付近を歩き回りながらゴロゴロします。飼い主を無理やり起こしたところで自分は二度寝。10時ごろまで暖かい場所でひなたぼっこまたは昼寝をします。庭に出してもらってパトロールをし、午後はまた昼寝。夕方ごろ、地域猫がごはんをもらいにやってくるので、庭に出て猫たちを監視します。夜は布団でふみふみ。合間にときどきごはん、お水、トイレをすませます。主食は『ロイヤルカナン』の「室内で暮らす長毛猫用」。ときどき大好きな「ちゅ~る」ももらいます。ウェットフードは、表面の液体だけ舐めてあとは残してしまいます。ヨーグルトやクリームなど乳製品はちょこっと舐めることが許可されています。好きな居場所はベッドカバーと布団の間や、庭が見渡せるテラスのカゴの中。おもちゃは小麦粉の袋を留めるための棒に紐をつけたもの。フランスの小麦粉の袋についていた赤くて細い棒が好きで、日本に持ち帰りました。好きなのはスポンジ遊び!フランスに住んでいた頃、外にも自由に出ていたのですが、どこかの家のキッチンから盗んできたスポンジをコレクションしていました。相当なびびり屋ですが、ときどき大胆にもなります。特技はPC作業をする人の脚の上にバランスをとって乗り眠ることと木登り。フランスにいたころは庭の木を登り、日本に帰ってからは、室内に木を立ててもらいました。飼い主は相当しつこいですが、私はいやなことをされてもすぐに忘れる性格です。飼い主から見たミャウさまとは私が赤ちゃんの頃、家にパンダ柄の猫がいました。小学生になってからも近所の公園で拾った猫を飼ったりと、実家を出るまでずっと猫がいたような気がします。母は地域猫の餌やりにも熱心で、母が道を歩くと猫がどこからか現れる、そんな人です。実家を出てからは一人暮らしが長く、なかなか猫を飼うことに踏み切れませんでした。結婚し、フランスに住み、フランスの住環境が猫との暮らしにも良いと感じたので、一緒に住む猫を探し、ミャウに出会いました。家がまあまあ広かった、大家さんの理解もあった、周辺にも猫が多く外に出しても安全そうだった、旅行中も世話をお願いできる人がいた、などの理由です。シェルターで他の猫にびくびくしながら、隅のほうをこそこそ歩いてトイレに行っていたのが当時7か月だったミャウです。抱っこするとすぐにゴロゴロ言ってくれてその瞬間好きになっていました。いま思えば、シェルターから連れ出してもらうための策略?ゴロゴロの安売りだった?スポンジが好きすぎて、どこからかスポンジを拾ってきて、3日連続うちの玄関に落ちていたことがありました。盗まれた人には申し訳ないですが…。南仏の田舎だったので、窓を開けっ放しにしている家が多かったり、あとは庭のプールサイドの小屋(?)的なところからとってきていたのかなあと思います。ミャウと一緒にいると、養うためにもがんばって働かねば、と思わせてくれます。一生ぬくぬく安心して暮らしてもらうために、そして、もっと猫も人も快適な家をつくるためにも。ーーフランスから日本までの移動についても聞いてみたところ、エアフランスの便で、キャビンに一緒に乗って帰国したとのこと。満席だったのでミャウさまは座席下のスペースでカゴの中で過ごしました。マルセイユからパリ経由で東京まで、緊張で飲まず食わずトイレもせず…。騒ぐこともなく、たった一度だけ小さく「にゃー」と鳴いただけだったと。それを思い出すだけで切なくなる記憶。こんなにつらい思いをさせたのだから、日本では思い切り甘やかしてあげなくては、と改めて思ったそうです。今ではフランスの生活を懐かしむと同時に、これからもっと快適な住まいを求めているとのこと。飼い主の話を聞くとミャウさまはとても幸せですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第145回目はキジトラ猫のアンコ(Anco)さまの登場です。白いネックレスをしている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.145猫さまの話をもっと聞かせて!アンコさまは3歳の女性猫さまです。アンコさまが語ります私はシャルル・ド・ゴール国際空港近くの家に住んでいます。ガレージ、その上に住居、屋根裏部屋まである4階建ての縦長の家に住んでいます。庭はありません。朝7時頃、飼い主達を起こし、朝食です。飼い主は出勤準備をする前、数分間私と遊んでくれます。腕や手を噛んで遊びます。テレワークの時は一緒に仕事をします。お昼寝したり、窓から鳥を見ながら一方通行の会話をしたり、飛行機を見て自分も飛べるのでは?と空想したり。飼い主の帰宅後、アペリティフタイムが始まりますが、私は大好きなおやつをもらいます。オリーブも好きなんです。飼い主の夕飯にあわせて、一緒に食事をし、22時頃就寝です。普段のご飯はカリカリで、週末は柔らかいキャットフードです。特別な日のごはんは『Sheba』 のパテとクリームが出てきます。好きな場所は外が見えるキャットツリーの上と、飼い主の肩の上。お土産でもらった、棒の先にヒラヒラのついたものと、ワインのコルクでよく遊んでいます。飼い主がワインを開けようとすると、飛んでいって抜いたコルクを投げてくれるのを待ちます。特技は小さな虫を見つける事。夏場は家に入ってきたハエをすぐに見つけて退治します。飼い主から見たアンコさまとは実家にいた頃は15歳くらいまで生きたルルという名の真っ白い猫を、そのあとは17歳くらいまで生きたトトという名前の猫を飼っていました。アンコとの出会いは2019年12月1日。「マイナス気温のなか子猫が鳴いている」と近所に住む姪の子どもたちが夫に知らせました。しかし、保護しようとしたらご近所の車のボンネットに潜り込んでしまいました。車の持ち主に知らせ、ボンネット部を開けてもらい無事に保護しました。とても可愛い子猫ちゃんで、そのままウチの子になりました。ベタベタされるのはいやだけど、家人の側にはいつもいたい猫です。私の具合が悪く寝たままでいると、側に寄り添ってくれる優しい猫です。気分がいらだったり心寂しい時には、気持ちの鎮痛剤になってくれています。チャームポイントはネックレスをしているようにみえる、白い毛の部分です。私とアンコは似ていると思います。人に対してつかず離れずの距離でいたいところはそっくりです。コロナの時期には車での国内旅行に出かけるようになり、アンコも一緒にあちこち行きました。回数を重ねるごとに彼女も私たちと出かける事を楽しんでいます。当たり前のことですが、動物を飼うということは、動物自身では何もできないので、常に気を付けて世話をしてあげなければいけません。そのためには飼い主自身がキチンとした基本の生活ができていないといけないと思っています。ーーアンコさまはどこからやってきたのかはわかりません。親とはぐれたのか捨てられてしまったのか?寒い日に自ら暖かいところを求め車の中に忍び込んで助けを求めたのかもしれません。無事救出され、そのままここの飼い主たちと暮らせて、とても幸せな毎日を過ごしているようです。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第144回目はキジトラのメロン(Melon)さまとトラのミルー(Milou)さまの登場です。まだ距離がある猫さまきょうだいの物語【フレンチ猫さま】vol.144猫さまの話をもっと聞かせて!メロンさまは4歳の女性、ミルーさまは生後6か月の男性猫さまです。メロンさまが語ります私たちはアパートの3階に住んでいます。普段の食事は『ロイヤルカナン』のカリカリです。もちろんおチビちゃんは子猫専用のものです。特別な食事としてパテを週2回いただきます。おやつはキャットファクションスナック、スティック状になっているものなどさまざまです。でも最近体重が6キロを超えたので注意が必要です。私は窓際の肘掛け椅子に座って外を見るのが好きですが、ミルーはまだ小さいので落ち着きがなくてよくわかりません。でも、ミルーは地面にあるものすべてで遊ぶのが好きです(ペットボトルのキャップ、ビニール袋など)。私たちは特別おもちゃは持っていませんが、私にとってのおもちゃはミルーです。それとダンボールが大好きです!ゴミ箱に捨てないで!!弟はとてもかわいいですが、彼を受け入れるにはまだ少し時間が必要です。飼い主から見たメロンさまとミルーさまとは2匹とも友だちからのプレゼントです。メロンは私が初めて飼った猫でした。私は長い間猫を飼いたいと思っていました。メロンはシャイで怠け者、親切で穏やかでおおらかな性格です。ミルーは好奇心旺盛で冒険好き。知的で学習能力が高いです。テレワークのおかげで、私の猫には親友がいることがわかりました。鳩が毎日私の家の窓辺を覗きに来ています。2匹の魅力は彼らの優しさです。私の気持ちをとてもよく理解しています。彼らは、私が悲しいときにハグをしてくれます。そして食べ物をもらう方法もよく知っています。メロンは私をルームメイト、親友だと思っているようです。小さなミルーは、私を母親だと思っているに違いありません。彼らは私の親友で、いつでも人生のすべてを分かち合うことにとても忠実です。ーーコロナで在宅勤務が多くなったかたもたくさんいらっしゃいますが、猫さまを飼っている家庭では日中楽しい発見がありますね。ビデオ会議に参加したり、書類を散らかしたり、いろいろな猫さまがいます。メロンさまとミルーさまの友だち(鳩)を発見した飼い主は、不在の時でも退屈していない時間を過ごしていると思ってちょっと安心したと言います。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月17日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第143回目はスノーベンガルのチェリー(Cherry)さまの登場です。超かまってちゃんな猫さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.143猫さまの話をもっと聞かせて!チェリーさまは9歳の女性猫さまです。チェリーさまが語ります朝は飼い主が起きるのと同じ時間まで寝ているので、飼い主孝行しています。さすがに土日は飼い主が寝坊をするので、洋服ダンスの戸棚を開けようとしたり、暖炉の上に登って注意を引き、起きて起きてと催促をします。飼い主がやっと起きたらお腹をみせて「ご機嫌ムード」をアピールするのです。ちょっとした朝活として、軽く運動をします。そして激しく鳴きながら朝ご飯を要求し、食卓下にあるラグマットの上にお座りして朝ご飯のマグロ缶を食べます。デザートのちゅ~るも忘れません。その後は、満足感のあるうちに身繕いをし、お天気の良い日は窓際で、寒い日はほかほかのカーペットが敷かれているハウスでひと眠り。飼い主は自宅勤務が多いので、お昼ご飯の時も同じことを繰り返します。お昼ご飯の後は、長いお昼寝に入りますが、時々飼い主に近寄って、お腹を見せてなぜてもらったり、膝の上やパソコンの上にわざと乗って「かまってモード」を炸裂させます。夕方、飼い主がピアノを弾き始めると、もうすぐ晩御飯という事がわかります。椅子の横にピタッと寄り添い、食事を待ちます。多くの猫たちがそうだと思いますが、私も自分を人間と同じと思っているので、飼い主たちが食卓に着くと、自分も一緒にご飯を食べます。そのため、ご飯はマグロ缶1日分を3回分に分けて、飼い主たちと同じタイミングに食べています。夕食の後は、また寝ますが、飼い主が映画やドラマを観ていると、それらが終わるまでに大概起きます。そこから1日のうちで一番楽しみにしている遊びモードのスタートです。その時の鳴き声は激しくて格別です。あまり悪戯はしないのですが、この時ばかりは普段乗るのが禁止されている場所にわざと乗り、気を引こうとします。おもちゃで遊んだり、水遊びをした後、大好きなブラッシングをして、満足したらカリカリを食べて、眠りにつきます。1日3回に分けて食べているのは、『almo nature』というブランドの猫用マグロ缶と、常備してあるキャットフードです。日本製のおやつが大好きなので、日本製のカツオ、日本製のちゅ~るもあります!好きな場所は自分だけの場所とわかっている、キャットタワーの上か、外の景色が見える日当たりの良い窓際のクッションです。寒がりなので、ほかほかのカーペットが中に敷いてある、ハンドメイドのチェリーハウスもお気に入り。おもちゃは日本製の、トンボがついた猫じゃらし「かしゃかしゃぶんぶん」と、羽のついた猫じゃらしが特にお気に入り。新しいおもちゃには常に興味津々です。性格は好奇心が強くて、快活でコミュニケーション上手です。反面、人見知りで甘えん坊なところもあります。3歳くらいの頃、突如人見知りに変身しました。独特で複雑な部分もありますが、そこがまた魅力らしいです。見事なモンローウォークをし、トイレの時は鳴いて知らせています。飼い主から見たチェリーさまとは住んでいるのはパリ9区、モンマルトルの少し下あたりです。大ヒットした仏映画『アメリ』の舞台となったカフェが近所にあり、パリの古い街並みがたくさん残る界隈です。ベンガルといえば豹柄で有名ですが、チェリーはその色合いからスノーベンガルと呼ばれる品種です。血統書の中の正式名は、IVORY(アイボリー)ですが、我が家での命名はCHERRY(チェリー)です。チェリーとは少し不思議な出会いでした。猫を飼い始めると決めた時は、純血種を飼うつもりは全くなく、引き取り手を探している猫の広告ばかりを見ていました。しかし、みんな可愛いのでなかなか決める事ができませんでした。そんな時「生まれたばかりのベンガルの子猫をもらってください」という広告を見つけたのですが、それは見事な詐欺広告(メールのやり取りですぐに詐欺と気づきました)でした。それまでベンガルという品種も知りませんでしたが、奇しくもその広告からベンガルに惹かれ始めました。ベンガル種の事をもっと知りたいと思いながら検索していると、1年2か月経っても飼い主が見つからず、引き取り手を探しているという広告に行き着き、写真を見てすぐに会いたくなりました。それがチェリーでした。ご縁があったのだと思います。チェリーは透き通ったブルーの瞳とミルクティーのような色合いのマーブル柄、シルクのような柔らかい毛並みをしています。背中には天使の羽模様みたいな柄があり、すべて可愛いのですが、上目使いの目線も最高です!彼女の存在自体が癒しになっています。マイペースで頑固なところ、病院や注射が大嫌いなところが私に似ているかもしれません。猫を飼うのは初めてですが、チェリーのお陰ですっかり猫の魅力にとりつかれました。すべてが楽しい毎日です。一番の思い出は我が家にやってきた日、一睡もしなかった事です。今は落ち着きましたが、来た頃から3歳くらいまでの期間、本当によく遊ばないと寝なかったので、私も真剣に遊びました。猫ってこんなに遊びたがる動物なんだ!と驚き、大変ではありましたが、すごく楽しかったです。生まれたばかりの子猫時代を知らないので、この時期は私にとっては特別な思いがあります。日々、動物も私たちも、今日もまた存在している事自体が、奇跡のように貴重であるという事を教えてくています。ーー飼い主のピアノが響くとお腹が空くチェリーさまは可愛いですね。飼い主のピアノに飽きてきたら、ひたすら楽譜を落としてかまってほしいアピールをするとのことです。結構なかまってちゃんで、伸びたら体長が長く、女性猫さまにしては大きいチェリーさま。伸びてお腹をなぜてもらうのを催促するポーズ、毎日何度もこれを繰り返すのを見たら構わずにいられなくなりますね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第142回目はベンガルのピラット(Pirate)さまとミックスのカライブ(Caraïbe)さまの登場です。出合った日から仲良しな猫さまたちの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.142猫さまの話をもっと聞かせて!ピラットさまは3歳、カライブさまは2歳、共に男性猫さまです。ピラットさまとカライブさまが語ります。僕たちはレユニオン島(インド洋に浮かぶフランス領の島)の小さな家に住んでいます。毎朝、ピラットは飼い主の寝室のワードローブにいますが、飼い主がモゾモゾと動き出したら、ベッドに飛び乗って挨拶してなめ回します。僕たちは『ファルミナ マティス』のカリカリを食べ、『いなば』のちゅ~るがお気に入りのおやつです。乳製品、特にサトウキビ入りのヨーグルトが大好きですが、少ししか許可されていません。地元で採れるエビも大好物です。ピラットは外にいるのが好きです。でも、外出時はいつもリード付きです。飼い主は「ピラットは猫犬だ」とよく言います。呼ばれたらどこにいても飼い主のところに戻っていきます。カライブも外にいるのが好きですが、庭にはあまり行かず、飼い主のそばにとどまります。僕たちは外出できないとき、よくレーザーを追いかけて遊んでいます。飼い主との鬼ごっこで追いかけるのも好きです。ピラットの特技はドアを開けることです。そのため、飼い主はドアをロックするようになりました。飼い主から見たピラットさまとカライブさまとは私はペットショップで働いていましたが、残念ながらやめなければなりませんでした。ピラットは働いていたペットショップからやってきました。そしてカライブは、彼が赤ちゃんだったときに私の庭で見つけました。どうやらそこに置き去りになっていたようです。最初、彼らは仲良くできないのではないかと心配していましたが、初日からとても気が合ったようです。ピラットはわずかな変化にも敏感な猫です。カライブはとても穏やかで愛情深く、コミュニケーションのとれる猫です。彼らは食事に関しては非常にこだわりがあり、何度も食事の種類を変更する必要があったのですが、最終的に今のものに落ち着きました。ピラットは私にとても似ていると思います。私も非常に敏感な人間なのです。今まで私はいつも猫に囲まれて暮らしてきました。これからも猫なしで生きていけるとは思えません。ピラットとカライブは多くの幸福と静けさをもたらしてくれます。彼らが私を必要とするときは、いつでも対応しています。ーーフランスでは「動物愛護法」が施行され、2024年1月からペットショップでの犬さまや猫さまの販売が禁止条例となりました。そのため、動物がショーケースに入れられているようなペットショップは見かけなくなりました。ピラットさまとカライブさまの飼い主もそんな事情があり、ペットショップをやめざるをえなかったようです。レユニオン島は南半球に位置してますので季節は逆です。もうすでに秋に突入でしょうか。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月10日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第141回目は番外編=番外犬。ハバニーズのロクシー(Roxy)さまの登場です。眺めのよいアパルトマンに住む犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.141猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ロクシーさまは3歳の女性犬さま。ロクシーが語ります。私はバルコニーからエッフェル塔、凱旋門、サクレクール寺院が見えるアパルトマンに住んでいます。先住の10歳の元保護猫のウブロン(男性)もいます。朝、夕方、夜とお散歩を3回します。昼間はお昼寝です。夜は先輩猫を追いかけたり、飼い主とソファでまったり過ごしています。お腹が弱いのでドライセンシティブフードをいただいています。おやつはチキン、ベーコンの骨のおやつ、ビーフジャーキーです。飼い主の膝の上は居心地が最高です。抱っこが大好きで、ロープのおもちゃと鹿の角で遊ぶのが好きです。性格はとっても社交的で、人間大好き、犬も猫も大好き!得意技は何か欲しい時にするおねだりダンス。後ろ足で立って前足でちょうだいします。飼い主から見たロクシーさま。私は生後すぐから幼稚園を卒園するまで、毎日祖母宅でマルチーズと一緒にいたので、犬は子どもの時から大好きでした。ロクシーは初めて一緒に暮らす犬です。ブリーダーさんのホームページで見つけて恋をしました。今では子ども同然の存在です。この子がいない生活はもう考えられません。すべてがかわいいですけど、眉毛と目がチャームポイントです。私に似ている共通点もあります。それは、社交的で好奇心が強いところと猫が大好きなところ。一番楽しかったエピソードは、パリからスペインまで10日間のロードトリップです。車で移動して、毎日ロクシーを助手席で抱っこして、いろんな街に行って幸せでした。ロクシーが来てから今まで出会えなかった人達に出逢うことができました。ロクシーのお陰でいろいろなことを学んで、体験できて本当に感謝しています。ーーヴァカンスの時には猫のウブロンさまはお留守番、ロクシーさまは飼い主に同行しいろんな風景を楽しんでいます。今年の夏はどんな思い出を作るのでしょうか!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月04日女優の松永有紗が2日、自身のインスタグラムを更新し、アクロスエンタテインメントに所属することを発表した。松永は2013年にアイドルグループ「リンクSTAR’s」で芸能界デビュー。アイドル活動をする傍ら、女優としても映画『暗殺教室』『暗殺教室 卒業編』(共に矢田桃花役)、『人狼ゲーム マッドランド』(佐藤彩乃役)などに出演。グループ解散後は、オオカミくんシリーズに出演したほか、舞台にも挑戦し数々の作品でヒロインを演じるなど、幅を広げて活動していたが、2022年末に前事務所の退所を報告していた。このたび、山寺宏一、花江夏樹、佳久創、椛島光らが所属するアクロスエンタテインメントに所属することを発表。今後も女優を中心に活動する方針としている。○■松永有紗コメントいつも応援してくださりありがとうございます。この度、アクロスエンタテインメントに所属することとなりました。心強いチームの皆さまに支えていただきながら、今後もひとつひとつ真摯に向き合い、より一層精進していきます。まだまだまだまだ未熟ではありますが、私らしく。ワクワクする方へ。そして、素敵な作品をお届け出来るよう、挑戦し続けます。これからもよろしくお願いいたします。
2023年06月02日4月29日、ヒップホップユニットCreepy Nutsが公式SNSを更新。同日開催のMAIZURUPLAYBACK FES.2023で、DJ松永(32)の出演を見合わせると発表した。《本日出演を予定しております「MAIZURU PLAYBACK FES.2023」におきまして、DJ松永の到着が大幅に遅れており、R-指定のみの出演とさせていただきます。出演を楽しみにして下さっていたファンの皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けすることを、深くお詫び申し上げます》メンバーとスタッフの連名で公式SNSが更新されたのは、午後12時32分。だが、フェスの開演は11時30分。この時点ですでにスタートしており、遅すぎる発表が波紋を呼んでいる。いったい、何があったのか。さかのぼること約2時間前の10時41分、DJ松永は自身のTwitterにこうつぶやいていたのだ。《すごい勢いでめちゃくちゃ寝坊した!ハンパねぇ!》DJ松永の遅刻癖は、これまでも話題になってきた。「もともとは相方のR-指定さん(31)の遅刻癖が有名でしたが、近年はDJ松永さんも目立ってきています。2021年1月には広島のライブに3時間半も遅刻をしたことを、自身のラジオ番組で告白。また昨年も『オールナイトニッポン』のパーソナリティ発表会見を、寝坊のため6分遅刻して登壇。『夜遅くまでラジオをやっていて』と笑いながら釈明していました」(芸能記者)つい最近も4月22日のラジオ番組『田中みな実 あったかタイム』(TBSラジオ)で、20分の遅刻をしていたことが話題になったばかりだった。「番組冒頭から、田中みな実さん(36)は『集合時間が14時なんですよ。それにも関わらず寝坊って、おかしくないですか?』と激怒。『私ね、遅刻してきた人に対して普段、そんなに厳しくないんですよ。ただ悪びれないその態度が、ヘラヘラ笑ってる感じが、とってもイヤ!』と伝えていました。それでもDJ松永さんは悪びれる様子もなく、『仲よくやろうや』と冗談めかして話していました。それからわずか7日での“再犯“です。ファンはいつも彼の遅刻をネタとして笑っていますし、今回もそうした声は多いです。しかし、一部からは『笑えない』といった反応も出始めています」(前出・芸能記者)実際、今回のドタキャンはファンにも深刻に受け止められ、Twitterではこんな声も見られた。《いい曲作るってラジオやめたのに、曲を披露するフェスに寝坊して間に合わないって、ファンをなめてる?悲しい》《DJ松永さんの遅刻、前は面白くて笑ってたこともあるけど、ラジオも終わって音楽活動に専念したタイミングだから残念》《DJ松永の遅刻、見た時笑っちゃったけどそれがダメなんだろうな》17時現在、DJ松永のTwitterは更新されていない。さすがに今回は、笑いにせずきちんと謝罪するのか。果たして――。
2023年04月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第120回目は黒猫のセーラム(Salem)さま。先住猫さまと良好な関係を築いた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.120猫さまの話をもっと聞かせて!セーラムさまは2歳の男性猫さま。セーラムさまが語ります。僕は飼い主とアパルトマンに住んでいます。たくさんのキスで目覚め、それから朝食のカリカリをいただきます。特別な食事はありませんが、飼い主がクロワッサンやチキンを食べている時は目を丸くして要求します。それから遊んで、飼い主にくっついて寝ます。この家には、プラトンという名のパパのような存在の大きな猫がいます。よく遊んでくれて、毛繕いもしてくれます。そしてもう1匹、カネルというクリーム色のロン毛の猫がいて、よくちょっかいを出します。実はヤマトという大きな犬もいて、一緒に寝ると気持ちがいいんです。ヤマトはいい友達です。ひとりになりたい時は、洗濯かごの中での昼寝!これは最高です。でもやっぱり飼い主の首元で寝るのが一番嬉しい時間です。飼い主から見たセーラムさまとは。私は学生で、コミュニティマネージメントを専攻しています。今までも、私のそばにはいつも猫がいました。今はセーラムが来て猫3匹と犬1匹の賑やかな毎日です。セーラムは、廃墟の中から見つけ出され保護されました。その時、彼は生後2日目だったとのことです。話を聞いて生後3週間のときに会いに行った時には、もう誰もセーラムの世話をすることができない状態で、私が名乗り出て引き取りました。特別なエピソードはありませんが、彼が私にくれる愛で毎日が幸せです。セーラムの存在が私を満たしてくれるのです。あだ名はラッキースター!ばかげたことをたくさんしても、彼は私の恋人です。――大の動物好きの飼い主のところにはすでに2匹の猫さまがいました。新入りのセーラムさまが来てからは家の中が活気に満ちて明るくなったと言います。やんちゃ具合も、他の先住猫さま達との関係も良好で楽しい毎日です。末っ子の甘えん坊セーラムさまは飼い主を独占している日々を満喫していました。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第118回目は赤トラ猫のキャロット(Carotte)さま。自分の名前が気に入っている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.118猫さまの話をもっと聞かせて!キャロットさまは5歳半の男性猫さま。キャロットさまが語ります。僕の名前はキャロット、「人参」という意味の名前です。特に人参が好きなわけではないのですが…。トラ柄が少なくて全体にオレンジ色なので飼い主が名付けました。この名前、まんざら悪くないと思います。僕はテラスと庭のある一戸建てに住んでいて、毎日快適な生活をしています。定期的に口に鳥をくわえて家に入ろうとしますが、飼い主が近づくとうなり声を上げてしまいます。別に怒られたり、盗られたりもしないのですが…。僕は、自分が得た獲物をアピールしたいだけなんです。毎朝飼い主たちと同じ時間に起きて、食事をいただきます。2回目の食事は午後4時頃です。大食いで、すぐに体重が増えるので注意しています。去勢手術後は尿の問題のために、それに対応したカリカリしか食べていません。冬になると、ほとんど家の中で過ごします。ひもや紙団子で遊ぶくらいでしょうか。そのため冬の間は太るので、じゃがいもと呼ばれたりしています。これからの季節は暖かくなり、晴れた日には、庭に出て走ったり、用を足したり、遊んだり、狩りをしたりします。そして、たいてい外で夜を過ごします。してほしいことを要求したり、自慢したり、抱きしめられたりする方法はわかっています。大きな声で喉を鳴らし、「長ぐつをはいた猫」のように振る舞えばいいんです!飼い主から見たキャロットさまとは。前の猫のオスカーが16歳で亡くなってから6か月後、キャロットが我が家にやって来ました。彼は友達の家で生まれ、2人の兄弟と1人の妹 (赤とぶち) がいました。彼はひとりで来るはずだったのですが、彼の妹のニョッキ (ぶち猫でセミロング) は保護先を見つけることができなかったので、私たちは2匹とも飼うことにしました。私たちは、彼らを庭で追いかけっこしたり、抱きしめたり、グルーミングしたりすることで幸せになりました。しかし、残念ながらニョッキは2歳で癌になり亡くなってしまいました。それ以来、キャロットはひとりぼっちで、そろそろ新しい仲間を見つけたいと思っています。キャロットは私たちにたくさんの幸せと愛をもたらしてくれます。彼は家族の一員です。彼が深く愛されていること、そして私たちが彼のことを気にかけていることを知っています。地面を転がってお腹を見せて楽しい瞬間を与えてくれるし、彼は私たちに尊敬の念で接してくれます。キャロットが私たちのもとを去らなければならない日、彼はひとりではありません。私たちは彼を抱きしめてキスをし、彼は私たちの庭で植物や装飾とともに埋葬されるでしょう。そしてオスカーとニョッキと共に休息するのです。――とってももふもふして可愛らしいキャロットさまは、これからの季節はたくさん運動してスマートになるのでしょうね。猫さま好きな飼い主達にも愛されて幸せな毎日ですが、早く相棒が見つかって一緒に遊ぶことができればいいですね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第116回目は茶トラのカタス(Katus)さま。大きな目をした年齢不詳の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.116猫の話をもっと聞かせて!男性猫さまのカタスさま、年齢は不明です。カタスさまが語ります。僕は3部屋あるアパルトマンに住んでいます。毎晩飼い主たちと一緒に寝て、朝は7時から行動を始め、まずは遊びを要求します。飼い主たちが仕事に行っている間、僕は帰宅を首を長くして待っています。遊ぶのが大好きで、とにかくかまってほしいのです。食事は調理済みの鶏肉と野菜を食べます。カリフラワーとカボチャも大好きです。飼い主は僕のためだけの食事を用意し、新鮮な鶏肉を購入したり魚を調理したりします。飼い主は食品店で鮮度保持のためのシェフとして働いているので、いい食材が手に入りやすいんですって。あとはスイスのナチュラルヨーグルトが大好きです。寒がりなので太陽の下にいるのが大好き。ソファの上でも、床の上でも、暖かければどこでも居座ります。僕はおもちゃを持っていません。その辺に転がっているテニスボールや小さなボールで毎日ひとり遊びをしています。今夜のご飯は何が出てくるのか楽しみで仕方がないのです。飼い主から見たカタスさま私たちは路上に捨てられていた赤ん坊の猫を飼っていましたが、すでに大人になってから出会ったカタスの場合は、それとは事情が異なっていました。最初の数日間、彼はとても穏やかに見えました。それから、彼がいかに頑固であるかがわかりました。彼は、欲しいものを手に入れるまでニャーとしゃべり続けます。彼はゲームではなく、私たちとたくさん遊びたがります。初めて会った頃とはまったく違うカタスを発見しました。彼の年齢はよくわかりません。5歳か6歳だと思います。前の飼い主に捨てられた後、捨て猫の世話をしていた人に引き取られて、別の猫と一緒に生活していました。私たちはそこを訪れて、カタスに初めて会いました。彼は落ち着いていて、喉を鳴らしていて、私たちを見てハグを望んでいました。すぐにカタスを気に入り、私たちは彼を養子にしました。カタスは社交的な猫です。周りに人がいるのが大好きで、特に私たちが彼の世話をするのが大好きです。私たちが話していないときでも、彼はたくさんおしゃべりをします。カタスはとてもかわいらしく、長い毛並みをもっていて愛らしい子です。時々彼は賢明です。大きな丸い目をしていて表情豊かです。カタスは、興奮のピークを迎えると非常に熱狂的になり、四方八方に走ったり遊んだりし始めます。時々、私たちは彼が大きな子どもだと感じます。カタスがそばにいてくれて、毎日最高な日々です。彼が最も幸せなのは、私たちの目が行き届く庭に出ることなのだと思います。彼は普段はアパート内にいますが、小さな緑地へ行くことが許されると、私たちが近くにいるだけで安心して遊びます。カタスは私たちに勇気とエネルギーをもたらしてくれるだけでなく、心配事を忘れさせてくれ、愛を受け取り、愛を与える人生のパートナーなのです。――カタスさまは性格もいいし可愛いですね。どうして前の飼い主がカタスさまを手放したのかは話が聞けませんでしたが、ここの家に来て美味しいご飯と愛情たっぷりの毎日を過ごせるカタスさまは幸せですね。過去のことより前向きな姿勢で、今日も楽しくすごしている事でしょう。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第115回目は黒白ハチワレのウメコ(Umeko)さま。母猫の強い愛で無事に産まれた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.115猫さまの話をもっと聞かせて!ウメコさまはもうじき3歳の女性猫さま。ウメコさまが語ります。私はアパルトマンの4階に住んでいます。朝は7時半にご飯の合図で目を覚まし、まずは食事、それからまた寝て、中庭を見たり、一人追いかけっこをしたり、遊んだり、 やりたい事をやりたい時にするという感じで毎日を過ごしています。夜は飼い主と共に寝て、朝まで飽きることなくぐっすり寝てしまいます。去年の春、突然体調を崩して検査入院をしました。その時に食物アレルギー性消化器疾患と判明し、アレルギーマネジメント用のドライフードだけが私の食事です。一度ウェットフードを試しましたが好みではありませんでした。ドライフード派の燃費の良い猫と呼ばれています。基本ストーカー体質なので、飼い主のそばでゴロゴロしています。かと思えば、寝室にあるクローゼットの扉を自力でこじ開け、中に潜んでかくれんぼも得意です。おもちゃはヘアゴムとシャカシャカするビニール袋!好奇心旺盛で物怖じしない楽天家とも言われています。チャームポイントは、口元の黒い模様。常に口を開けているように見えてかわいい!と飼い主は言います。飼い主から見たウメコさまウメコが私の生まれて初めての飼い猫です。ウメコの年齢=私の猫歴となりますね。パリ近郊の友人家族から引き取りました。庭に迷い込んだ猫がいて、いきなり3匹の猫を出産したそうです。友人家族も迷い猫が出産間近とは夢にも思わず、雨宿り程度のつもりで家にあげたとのことでした。元々友人宅で計画していたBBQがその翌日にあり、生後1日目のウメコに出会いました。後に、迷い込んだ母猫はその友人宅へ、ウメコの兄弟もそれぞれ共通の知人宅へ養子縁組となりました。外で生き延びて、ウメコを含む子どもたちを安全に産むための場所を見つけた母猫には感動しました。ウメコは気に入ったおもちゃは犬のようにくわえてこちらへ持ってきます。また、出張やバカンスなどで友人宅に預けることも多いのですが、友人宅でもすぐにのびのびストレスフリーでいてくれるので、頼もしい特技の持ち主です。あまり物怖じしない、図々しくも飄々と生きていける強さも持ち合わせています。ウメコは家族の一員、娘です。かなり甘えん坊なので、私は母親かなと。ウメコに出会って、愛は血縁ではないと心から思います。お互いの健康を重んじ、外出しても早く家に帰ろうと意識するようになりました。ウメコのお陰で子どもを思う親の気持ちがわかった気がします。ーーガーデンパーティの前日に生まれた猫さまたちは、みんなそれぞれ飼い主が見つかってよかったですね。パーティの間中、猫さまの話題で持ちきりだったのではと想像します。この偶然の出会いが、猫さまを飼ったことがない今の飼い主さんの心の幸せをもたらしたのですね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第114回目は白地にグレーのトラ模様のニノン(Ninon)さま。パリジェンヌになった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.114猫さまの話をもっと聞かせて!ニノンさまは6歳の女性猫さま。ニノンさまが語ります。私の名前はニノンです。フランスの女性の名前で、Georges Brassensという有名な歌手の歌(1962年の古い歌になります)の歌詞にあるNinonが由来になっているとのことです。住んでいるのはパリの6区で、アーティストが多く住んでいる地区のアパルトマンです。お話するのが大好きで、飼い主が話しかけると必ず返事をします。冬はベッドで頭を枕に乗せて、人間のように横になって寝ます。朝は午前5時~6時に飼い主の顔をなめて起こし、朝ご飯を食べてから二度寝をします。飼い主が出勤をしてからは一人気ままな時間を過ごし、飼い主が戻ってきたら全速力で遊びまくります。夕飯にグルメな猫缶を食べた後、遊んだり寝たりを繰り返しながら1日が終わります。ウェットフードが好きなので、栄養バランスのとれた猫缶や、ゆでたチキンを割いてもらいます。歯磨き用のおやつも大好きで「お手とおかわり」がちゃんとできます。最近はおやつをくれるまで何度もお手を繰り返すようにしています。飼い主が家で仕事をしているときは、目の前にある丸い箱の中にくるんと丸くおさまって、会議の内容を聞きながら寝ています。飼い主が上司と話していて、話が面白くなくなると、数多くあるボタンの中からミュートボタンを選んで押すことが特技です。飼い主の職場の人達には天才猫だと思われています。飼い主から見たニノンさま私は国際機関に勤務をしており、途上国の教育支援を行う仕事をしています。幼少期に米国で生活をしていた時から家には猫がいました。自立してからも常に猫が周りにいて、アフガニスタンで勤務をしていた2011年~2016年の間に2匹のアフガン猫を日本に連れて帰りました。そのうち1匹は実家の父と水入らずの生活をしていたのですが、最近亡くなり、もう1匹の猫は東京のど真ん中のタワーマンションで都会猫の生活を送っています。中近東のヨルダンで仕事をしていた際に、急にニノンが仕事場に現れました。まだ本当に小さな子猫の時でした。銃を持つ強面のセキュリティーガードの人達に可愛がられて猫缶をもらっていたところ、冬が近づいてきて外にいるのはかわいそうだと思い、家に引き取りました。それ以来、完全なる家猫・箱入り猫の毎日です。ヨルダンからフランスに引っ越すこととなり、ヨルダンの獣医さんと共にすべての手続きを行い、エアフランスでニノンを手荷物として一緒に乗り込み、無事にシャルルドゴール空港に到着。それからニノンのパリジェンヌ生活が始まりました。コロナ禍にオンラインで仕事をしていた際には、ほとんどすべての会議にニノンが登場するため、仕事場の人達はみなニノンのことを知っています。一度、緊迫した会議をしていた際にニノンが参加してしまったのが、その場を和やかにしてくれ、急に仕事の話が全てうまくいったことがあります。ニノンは私の生活の中心にあり、常にニノンが幸せになるにはどうしたら良いだろうかといつも考えています。ニノンは人生における最愛のパートナーなのです。ーーヨルダン生まれのニノンさまはすっかりパリジェンヌになってしまいました。野良猫を放っておけなかった飼い主はニノンさまと出会ってすっかり虜になったようです。毎日が活気のある生活だと話します。お話好きなニノンさまは人間の会話も十分理解できていると察しますね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第113回目は赤茶長毛のサリー(Sully)さま。心に穴が空いた飼い主を癒した猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.113猫さまの話をもっと聞かせて!サリーさまは1歳の男性猫さま。サリーさまが語ります。僕は都会のアパルトマンに住んでいます。今のところお出かけはしていません。赤ちゃんの時、たくさんの猫達とケージに入れられて窮屈だった記憶が少し残っています。僕の飼い主とは、出会った頃から気が合うと感じて僕のほうからちょっかいを出しました。この家は快適ですね。特に浴室はきれいに磨かれていて(飼い主はビューティーサロンのマネージャー)鏡を覗き込んだり、蛇口から直接水を飲んだりと、浴室で過ごす時間も多いのです。あと、気持ちが良いフカフカ毛布があるソファーの上。飼い主たちがテレビを見ている間、僕はここでうたた寝をします。ご飯は『Franklin』というブランドの子猫用のパテとカリカリです。朝晩はパテ、昼はカリカリを食べています。もうじき大人猫用のご飯も準備しなきゃと飼い主が話しているので、どんな違いがあるかとても楽しみです。飼い主から見たサリーさまサリーは私たちの最初の猫です。サリーがやってくる前は犬と一緒に住んでいましたが、残念ながら亡くなってしまいました。それからは悲しみに暮れていたので、もう犬を飼う気持ちにはなれませんでした。それでも、心の空白のためにも動物を飼いたいと考えていて、それなら猫がいいなと思っていました。そして、不幸な猫を救うために動物保護施設に行きました。最初に私たちの元にやって来たのがサリーでした。私の最愛の人(彼氏)が履いていたスニーカー、ナイキのジョーダンで遊び出したので、すぐに私たちはサリーを選びました。彼は大きくてかわいい毛むくじゃらの子猫です。親切で、愛情深く、私たちにとても似ていますが、少し頑固でもあります。サリーは私たちと話をしたり、写真を撮られるのが大好きです。はい、私たちも同じく、写真が大好きです。毎朝サリーがやってきて来て、私たちが起きる前にベッドで大きなハグをしてくれるのです。サリーがいると、私たちは孤独を感じません。 魅力的な目をしていて大きな存在感を放っています。サリーはこれからも私たちの人生に多くの幸せを与えてくれるでしょう。この幸せな瞬間と、私たちが共に分かちあえる生きかたを教えてくれたサリーにただただ感謝です。――最愛の犬さまを失った悲しみは計り知れないものだったと思います。しかし、幸運にもキラキラした瞳のサリーさまと出会ったことで、飼い主たちは塞いでいた心が解放されたようです。まだまだ若いサリーさまと楽しい日常を過ごして下さい!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年03月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第111回目、ワンワンワンは番外編の番外犬、犬さまの登場。柴犬のマメ(Mamé)さまです。犬生をエンジョイしている犬さまの物語【フレンチ猫さま】vol.111猫(犬)の話をもっと聞かせて!マメさまは4歳の男性犬さまです。マメさまが語ります。僕はパリ近郊の、お城が有名なシャンティイの隣町で3階建ての家に住んでいます。暖炉もあり、お庭が森に繋がっている素敵な家です。僕はハンガリー生まれ、パリ育ち。今は田舎へ引っ越し、ハッピーライフを満喫中です。朝は家の誰かが起きて下の階に来てから僕が起きます。家族はみんな上の階で寝ていますが、僕は階段をのぼることを禁止されています。ここの子どもたちが学校に行ってからようやく僕の散歩時間になります。嬉しくて嬉しくて家の裏の森を30分以上は走り回ります。飼い主が上の階のアトリエで仕事中(アーティストですが、イラストを書いたりケーキデザインしたり漫画の編集をしたりする多才な女性です)は、1階で家族の匂いのするソファーでお昼寝をしていることが多いです。自分のお布団がありますが、そこにはほとんどいません。休憩で下におりてきた飼い主は、思いっきり僕を撫でたり、テニスボール、それから噛むとピューピュー音の鳴るおもちゃで遊んでくれます。飼い主は僕を退屈させるとかわいそうと思い、何度かアトリエに連れて行きましたが、不安で落ち着かず、結局僕はずっと下の階にいるのです。午後になるとまた森を散歩します。体重コントロールをしているために僕の食事は夜に1回だけなのですが、家族が鳥の丸焼きを食べる時は僕にもおこぼれがやって来ます。その日が一番幸せなディナーでしょうか。寝る前にもう一度軽い散歩に行きます。子どもたちの学校のお迎えにも時々一緒に行きますが、人混みや車が多いのがとても苦手で、あまり好きではないです。僕の彼女が隣街にいるので(名前はリリーといいます)、時々一緒に森をデートをしますよ。この季節の森は激寒ですが、彼女と一緒にいると体も心もぽかぽかになるのです。飼い主から見たマメさまは?夫の仕事の関係でパリを離れなければならなくなった時、「柴犬を家族の一員に迎えられるなら田舎に行ってもいい」と冗談を言っていたのです。数日後、彼から新しい家族です、と赤ちゃん柴犬の写真が送られて来ました。この一撃で私はこれからの生活が変化するであろう未来を、マメと共に生きていくことを決めたのでした。大和魂とは程遠い犬で、チキン!とっても怖がりなんです。ビニールのカサカサという音でびっくりして吠えます。でも慣れると足の間に挟まってきたり、気づかれないように体をくっつけてきたり、本当にとっても可愛い性格です。お手もお菓子をあげないとしたくない、伏せもできない…けれども、私を24時間メロメロにしてくれます!人生で初めて犬を飼ったのですが、本当に家族だと感じます。居てくれるだけで、温かい気持ちで包んでくれる愛の存在です。チャームポイントは白いまつげのついたキラキラお目々ですね。見つめられると溶けてしまいます。私は子どもの頃に干された毛布の間に挟まって太陽の匂いをかぐのが好きだったのですが、なんと、マメからその匂いがするのです!そんなことも含めて、マメは私を癒やしてくれる毎日の心の栄養剤なのです。去勢手術をしてからは、体重が増えないよう獣医推奨のドッグフードをあげてます。一度食物アレルギーからひどい中耳炎になってしまったので、獣医推奨のビスケットやシンプルな鶏肉を乾燥させたものをあげるようにしています。マメは私のことは友達以上恋人未満的なご飯係と思っているようですが…。2021年の冬に珍しく雪が積もり、初めての雪に興奮!嬉しすぎてマメがたくさんジャンプしていたのが忘れられません。急にハイテンションになるところと飼い主の言うことを聞かないところは私にそっくりです(笑)――犬を飼うなら田舎に引っ越してもいいと条件付きで新しい世界に飛び込んでいった飼い主の勇気は、マメさまのお陰ですね。パリ市内よりずっと季節の変化を感じられる森の近くは、マメさまにとっても幸せに違いありません。過去に森の中で迷子になって豪雨の中24時間行方不明になったときは、くたくたボロボロになって戻ってきたそうですが、飼い主からのたくさんの愛情とケアでマメさまが体験した恐怖を克服していったのです。もう迷子にならないでください!そしてまだまだ寒い季節が続きますが、今日も森散歩を楽しんでくださいね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第110回目は黒猫のカーリー(Kali)さま。いたずらが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.110猫さまの話をもっと聞かせて!カーリーさまはもうすぐ1歳になる女性猫さまです。カーリーさまが語ります。私のお気に入りのおもちゃは、靴下や紙のボール、ロープの先に魚がいる棒の切れ端です。飼い主は私にリードをつけて、森の中へ散歩に連れて行ってくれます。1日の多くの時間を寝て、起きている時は好きなことをして過ごします。 家の中の植物の土を掘り、ハエを追いかけてジャンプし、紙やカーテンを引っ掻くなど…。それでカーリーという名前が付けられました(カーリーとは、ヒンズー教の主神シヴァ(Shiva)の妃の邪悪な分身で、破壊と死の黒い女神です)。私は魚が泳ぐのを見るのが大好きなので、小さな水槽も持っています。いつもはカリカリと時々少しのパテを食べますが、カリカリのほうが好みです。おやつに関してはあまり貪欲ではありません。飼い主が何度かおやつを私の鼻先まで持って来てくれたのですが興味がありませんでした。いつもはキャットタワーかソファで寝ていますが、起きている時は窓の近くで、外で何が起こっているのかをよく観察します。飼い主は私のことを小さなコウモリのようだ、時には小さな愛の女神だとも言っています。飼い主から見たカーリーさま私は両親と一緒に住んでいた子どもの頃、猫を飼っていました。この小さなカーリーはここの家で生まれました。2021年10月にカーリーのお母さんを見つけました。その時は生後4か月くらいだったはずです。恋人に完全に捨てられた彼女を引き取ることになり、不妊手術をしていなかったので間もなく妊娠し自宅で出産することになりました。彼女は非常に若く、経験が浅く、最初に産まれた子猫の出産はスムーズにできましたが、次の子猫はそうではありませんでした。私と私の娘がそれぞれの子猫の胎嚢を開け、拭き、へその緒を切って、彼女が出産するのを手伝いました。彼女は母乳も出なかったので、私たちは子猫たちに哺乳瓶でミルクを与えました。母親にミルクを与えることによって、母親が授乳するように刺激したりもしました。私たちは、娘が飼いたいと思っていたカーリーのほか4匹の子猫を、手分けして家族それぞれで世話をしました。カーリーが私たちの生活に入ってきたのはこんな経緯があったのです。世話をしている間に非常に強い絆が生まれたので、カーリーを手放すことはできませんでした。カーリーは何事にも好奇心旺盛で、ハグも大好きです。彼女は私たちが行うすべてのことにとても興味を示し、私たちのすべての活動に参加するのが大好きです。彼女はとてもインタラクティブな関係(一方的ではない相互関係)を結んでいるのです。私たちのカーリーとの毎日は楽しいひと時であり、彼女が何かいたずらをすることは少なくなってきましたが、もしいたずらをしてもすぐに私たちは許します。カーリーは私の人生と意識にたくさんの愛、気配り、配慮、存在感、快適さ(ソファのスペースが少なくなりますが)を与えてくれています。――とにかくヤンチャなカーリーさまは隙があれば悪さをしているようです。もうすぐ1歳になるので少し落ち着いたとは聞いていますが、お茶目な表情を見るとなんでも許してあげたくなりますね。カーリーさま、今日は何を企んでいるのでしょうか?取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第109回目は白茶トラのトム(Tom)さま。半野良からイエ猫になった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.109猫さまの話をもっと聞かせて!トムさまは5歳の男性猫さまです。トムさまが語ります。朝、飼い主達が起きるまでじっと待っています。飼い主が起きたらご飯を食べ、二度寝して、窓辺で鳩を観察します。それから、遊んで寝て、毎日毎日飼い主とこの家の息子に撫でられまくり、幸せに暮らしています。1日2回くらいは家中を暴走します。寝る時は、飼い主か息子のベッドの足元が居心地良いので、気分に合わせて選んでいます。飼い主はもっと上まで来てほしいと言っていますが…。食事は『ロイヤルカナン』のドライフードと、朝晩『Almo Nature』のウェットフード(マグロ)です。このマグロはとても美味しく、これが出てくる時は飼い主の言うことをなんでも聞きます。犬みたいに、おすわり・お手・おかわり・立ち・クルクルを毎回披露します。芸達者でしょう。でも、体重が6キロあって体格がいいので、食事には気を付けています。チャームポイントは、むっちりプリプリのお尻です~(洋ナシ体型)!大好きな居場所はベッドの上、キャットタワー最上階です。冬は暖房の前の猫用ベッドの中に陣取ります。大好きなおもちゃは“カシャカシャブンブン”。ぬいぐるみなどは全く興味がありません。猫じゃらし系でよく遊びますが、少しすると飽きてしまうので、次のおもちゃをいつも要求しています。知らない人でも駆け寄ってゴロゴロすりすり。誰が来てもピンポンが鳴れば玄関にお出迎えに行きます。郵便配達や電気工事のおじさんにも愛嬌を振りまいています。本当に人間が大好きで、他の犬も猫も好きです。友達のトラーは今までにお試し期間の1泊を入れて3回、バカンス時に一緒に生活しました。僕は優しい性格なので、すぐにトラーを受け入れました。でも、ここのテリトリーは僕のもの。「親分顔」になりトラーが少しでも僕のお気に入りの場所に入ったりすると、仁義なき戦いのテーマと共に現れ、首根っこを咥えて教育的指導をしました…。猫界の掟も守らなきゃいけません。年齢的にも体重的にも僕が上なので、トラーは大人しくしています。僕がトラーの毛づくろいをずっとしたり、世話役になっているので、お互いの飼い主は安心しているでしょう。オス同士は関係性が難しいとみんな言っていますが、トラーが素直な性格をしているからだと思います!また遊びに来てほしいと、バカンス時が待ち遠しいのです。飼い主から見たトムさま猫を飼うのはトムが初めてです。先代犬が亡くなって、私も当時11歳の息子も無類の動物好きのため、寂しくて保護猫のアノンス(掲示板)でトムを見つけました。2019年に亡くなった先代犬がジェリーだったので『トムとジェリー』から名付けました。飼う条件は、アパート暮らしが苦ではない、子どもが苦手ではない、犬に対して恐怖心を持たない(犬の匂いが家にまだ残っていると思ったため)等でした。すぐにトムが見つかり、アソシエーションまで会いに行き、あれよあれよという間に即決でした。ご縁ですね。トムが1歳2か月の時でした。トムは飼い猫として生まれたはずなのに、何らかの理由でお家に入れてもらえず半野良となり、寂しくて道端で通りがかりの人に愛情を求めてずっと鳴いていたのを保護されました。私が引き取る5か月ほど前のことだそうです。当時のトムの写真を持っていますが、今と全く違って本当に寂しそうに見えます。その写真を見るたびに、胸が締め付けられます。身勝手な人間のせいで辛いめにあったのに、人間を嫌いにならないでいてくれて感謝の気持ちしかありません。忘れられないのが、我が家に来て一晩経った翌朝、私のベッドに来て顔中ずっと舐めてくれたこと。まぶたあたりは痛かったのですが、まるで「ありがとう」と言ってくれているようでした。しかし外での生活がトラウマになったようで、今でも外が怖いようです。アパート暮らしなのでその点は不幸中の幸いとなっています。トムと私は脳天気なところが似ていると思います。トムが私のことをどう思っているかは、いつも話しかけると目を細めてうっとりしてくれるので少しは愛されていると信じています。一緒にいるともう毎日が楽しくて…、つい一緒にダラダラしてしまいます。犬のほうが感情表現が豊かだと思っていたのですが、猫もこんなに表情が豊かだとは思っていませんでした。時々しきりに「ニャーニャー」何かを訴えてくるのですが、私が分からないと「だめだこりゃ」という感じですごすごと去っていくのが面白いです。あと写真にもありますが、おじさんみたいに座っているポーズが得意で笑えます。ジャンプに失敗したときなど、まるでなにもなかったかのように「いや、別にジャンプしたかった訳じゃないし」とでも言いたそうに毛づくろいしているときなど、息子と笑いをこらえています。17歳半まで生きた愛犬を看取った時のように、もちろんトムも最後まで責任を持って1日でも長く一緒に暮らしていきたいと思います。家族でもある動物の死はとても辛いものです。しかし、同時に命とは何かを考えさせてくれ、そして彼らが生前に人間に与えてくれたことの大きさに気づきます。そういった経験をさせてくれる動物達に感謝したいと思います。この先トムが老いて、介護が必要であろうとオムツ生活になろうと、傍にいて彼の猫生を最後まで見届けたいと思っています。―――前回この連載#106に登場したトラーさまもスポット参加です。バカンス中にお互いの猫さまを預かりっこの良い関係を築いています。もともと犬派だった飼い主もトムさまの魅力にメロメロですね。半野良を体験したトムさまはここに来たお陰で、毎日がイキイキとしていて満足そうでした。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月22日2月22日は猫の日です。フランス在住のカメラマン松永学さんによるananwebの人気連載『フレンチ猫さま』で特に人気のあった5名の猫さまを紹介します。あどけない子猫さま、イケメン猫さま、お利口猫さま、後ろ姿がすごい猫さま、芸術的な猫さま…個性豊かでモフモフな猫さまたちに癒されましょう。7か月のおてんば子猫さまアルバは7か月の女性猫さま。家に戻るのは気が向いた昼間だけのようです。私は5人きょうだいで、ある家の庭で生まれ、そこではアルバと呼ばれていました。2か月の時、今の飼い主が小さなメス猫がほしいと、私が家族に選ばれました。他にもふたり女の子がいたのですがなぜ私を選んだのかはわかりません。飼い主の仕事は獣医なので何か考えがあったのでしょう。まだここにきて5か月ですが、ここの住人たちは会えば必ず相手をしてくれます。でも私は毎日ほとんど外で生活しています。ここは南仏なのですが周りに外で遊ぶ猫が多いんですよ。気候は冬でもそんなに寒くならないし、遊び場所もたくさんあります。たまに生まれた実家に帰って、きょうだいにも挨拶します。夜はきょうだいと一緒に狩りに出かけます。明るくなってから、ネズミや小鳥をくわえて自分たちの家に戻ります。収穫は飼い主へのプレゼントです。驚かれたり褒められたりします。※ 取材・文Manabu Matsunaga※ 2022年2月22日配信生後7か月のイケメン猫さま飼い主の母の友人のところで、この夏たくさんの子猫が生まれました。ひとりの子猫がメインクーンの多指症であることがわかったときに、生物学の学生だった飼い主はこのチャンスに飛びつきました。いま、セスは生後7か月の男の子です。初めて飼い主に会った時、彼女は僕の兄のほうに興味がありました。そんなことがわかりながらも、美人さんだったので僕のほうからアタックしました。膝の上に飛び乗り甘えたのです。まだ小さなゴロゴロ音しか出せませんでしたが、アピールするのに十分だったのでしょう。それに僕のゴールデンアイは、愛情光線がたくさん発射できるのです。僕は外の世界にとても興味があり、外出することや人と会うのが好きで、とても活発なんです。飼い主はどっちかというと僕とは真逆な性格で、僕が来てからは彼女の人生は以前よりずっと活動的になったようです。※ 取材・文Manabu Matsunaga※ 2022年2月23日配信リードなしでお散歩できる男性猫さまタマさまは14歳の男性猫さまです。1年前にパリ郊外の小さな家に引っ越してきました。2階建てで、リビング、キッチンのあるベランダが地下にあり、大きな寝室が上の階にあります。小さいけど庭もついています。僕はテニスコートの近くに捨てられてからすぐに発見され、飼い主が私を引き取りました。僕の得意技はリードなしで田舎道を散歩できることです。道行く人がみんなビックリしますよ。狩りが上手で、野ネズミや小鳥を捕まえて持ち帰ります。社交的で近所で工事があると見に行くので、みんなからは現場監督と呼ばれてます。※ 取材・文Manabu Matsunaga※ 2022年9月10日配信後ろ姿は黒猫なハチワレ猫さま黒が多めなカチュスさまは5歳の女性猫さまです。私は、1906年に建てられた元漁師の家に住んでいます。U字型の中庭と、裏庭があります。私の柄は、白よりも黒が多いので真後ろから見ると黒猫に間違われがちです。家の中で誰かが起きると私も起きて、1日が始まります。決まって毎朝6時から、暗くなるまで1日中起きています。朝、まずは外出をするように頼み、飼い主に「安全な首輪」を付けられ散歩に出ます。私がいじめられたり道に迷ったりするリスクを避け、自分のテリトリーに留まりながら散歩できます。時間が来たら定期的に食事をしに戻り、家を一周し、愛撫され、家の中に誰かがいる時は、遊んでと催促します。外で1日を過ごすことができるように、食べ物と水を外に用意してくれる時もあります。昆虫、クモ、鳥、などを狩るのが大好きです。夜になると寝るために家に帰ります。高いところにバスケットがあるキャットツリーで夜10時まで眠り、それから降りて場所を移動、2階の廊下にある小さなバスケットで一晩中眠ります。冬には、薪ストーブの前にあるコンバーチブルアームチェアに座り、飼い主と一緒にテレビを見てくつろぎます。※ 取材・文Manabu Matsunaga※ 2022年11月6日配信お目目がまあるい猫さまローリーさまは、もうすぐ3歳になる男性猫さまです。僕は、ワインで有名なボルドーで、大きなテラスが2つあるメゾンで暮らしています。朝は飼い主を起こして、それからテラスに出て、鳥を追いかけながら日光浴をします。そして、飼い主が家で仕事や勉強をしている間は静かに眠ります。起き出すと、基本的にどこでも飼い主につきまとい、1日中彼女を追いかけます。夜は飼い主と一緒に食事をし、少し遊んでから眠りにつきます。獣医の診断では、少しスリムになったほうがいいそうです。心臓に問題を抱えていて、太りやすい体質らしいのです。食事は、蒸しズッキーニのみじん切りと缶詰を合わせたものが中心ですが、満足しています。太陽が大好きなので、テラスのソファで寛ぐのは最高の時間です。見晴らしがよく、家の中を見渡せる場所です。料理をしている飼い主を見ることができるキッチンテーブルもお気に入りです。僕専用の昼寝をすることもできるバランスの悪い吊り橋も大好きです。得意なことは、人とのコミュニケーション。よく喋り、何百万もの異なる声のトーンを使い分け、何を望んでいるのかを伝えることができます。俳優のようだとも言われています。本物のようなネズミのおもちゃで遊ぶことがよくあります。 多分、このことが僕が「芸術的」と言われる理由です。たくさんのおもちゃのネズミを持っていて、飼い主の寝室の前に並べておきます。ボールだけでなく、小さな枝、ゴミ…、投げてもらえる全てのものをキャッチして飼い主のところまで持って行くのです。※ 取材・文Manabu Matsunaga※ 2022年12月18日配信猫さまは世界を救う猫さまの姿に癒されましたか?心を落ち着かせてくれた猫さまに感謝しながら、猫の日を過ごしましょう!まとめ構成・小田原みみ
2023年02月22日広島県福山市の松永はきもの資料館では毎年、ひな祭りを開催しています。日時2023年(令和5)年2月17日(金)~4月9日(日)場所福山市松永はきもの資料館(広島県福山市松永町4丁目16番27号)内容明治、大正、昭和にかけて、広島市や福山市で飾られたひな人形飾り9セットを展示しています。年代ごとに並べて展示しておりますので、移り行く時代や地域によるひなか飾りの特色の変化をお楽しみいただけます。福山市松永はきもの資料館(あしあとスクエア)について日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館から引き継いだ貴重な資料(はきもの13,000点、郷土玩具18,000点)をはじめ、松永地域の産業を支えた下駄・い草・塩の生産関連の資料を多く収蔵・展示しています。地域の歴史と文化を継承しながら地域資源を活かしたまちづくりにも寄与する施設となるよう、地域の方と協働で運営しています。開館日:金曜日~日曜日および祝日(12月28日~1月3日は休館)開館時間:午前10時~午後4時入館料金:個人/300円団体(20名以上)/240円※高校生以下無料※65歳以上の方は無料(ただし福山市、府中市、神石高原町在住の方)福山市について福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約46万人の拠点都市です。福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年に築城400年を迎えた「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。福山市ホームページ トップページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月22日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第108回目はヨーロピアンのチム(Chim)さま。かくれんぼが特技の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.108猫さまの話をもっと聞かせて!チムさまは1歳半の男性猫さま。チムさまが語ります。僕はパリのモンパルナス近くのレストランを経営している飼い主と先住の犬と一緒に、レストランと同じ建物にあるアパルトマンに住んでいます。飼い主の夫はそのレストランのシェフで、美味しい料理が得意です。お店が休みの日でも、家は美味しい匂いに包まれるので、どんな食べものが出てくるのか興味津々です。特別な日には参鶏湯の鶏肉が登場します。いつものご飯はパテとカリカリ。made in France の『ziggy』というブランドのものなのは、食にこだわる飼い主ならではです。僕の1日のライフスタイルは、遊ぶ、ご飯、寝る、瞑想、遊ぶ、ご飯、寝る、瞑想…の繰り返しです。小さいスーパーボールで遊ぶのが大好き!好きな場所はキャットタワーの最上階。寒い日には、不在の飼い主のベッドにこっそりと潜り込みます。あ、いい匂いがして来たのでこの辺で!見回りに行ってきます。飼い主から見たチムさまとはチムは私にとって初めての猫です(もともと動物は苦手でした)。ある日、長女の友人が捨て猫の里親を探していることを知り、「お迎えに行っておいで」と。その日のうちに我が家へ来ました。生後たったの4~5日目でした。お世話の甲斐もあってあっという間にどんどん成長しました。チムの性格は、人懐っこく甘えん坊でいたずら好き。静と動の差が激しいヤンチャな猫です。特技はかくれんぼと犬のモノマネ(笑)!遠くからでも私を見ていて、ふと視線が合う時は本当に可愛いと思います。私に似て人に合わせないし無理をしない(できない)。やりたいことしかやりません。思い出深いエピソードが2つあります。ひとつは、ブイヨンをとった後のポワロネギを咥えているところに遭遇し、取り上げようとしたらお蕎麦みたいにずずーっとすすって飲み込んだこと。猫にとってネギは命にかかわると知って、すぐ獣医に駆け込んで吐き下しのお薬を飲ませたけれど吐かず…。今では笑えるけれど、あの時は10日間くらい生きた心地がしなかったです。ふたつめは、自分で排泄ができない頃、どうやっても便秘がひどくてお腹がパンパンになり、獣医にどう説明するか娘と言い合いになっていたら、すぐ横で今までにないくらいキレイなウンチをしたこと。チムは私に自己肯定感、ムダなチカラを抜くこと、ストレッチの大切さを教えてくれるのです。――生後たったの4~5日目にやってきたチムさまのお世話は大変だったのだろうと想像します。飼い主も通常の仕事で忙しい中、子ども達3人が交代でかかりっきりで見守っていたようです。先住の犬さまとの相性も良いそうです。今日も台所からいい匂いがして幸せに包まれているのでしょうね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第107回目はサイベリアンの茶トラ、クリームコートのプウシ(Poushi)さまとレッドコートのアキ(Aki)さまです。同時に引き取られた双子の猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.106猫さまの話をもっと聞かせて!プウシさまとアキさまは1歳半の双子の姉妹です。プウシさまとアキさまが語る自分たちのこと。私たちはパリ市内の7平米のバルコニーを備えた35平米のオスマン様式のアパートメントに住んでいます。平均的な1日は6時30分に起きて遊び、8時に朝ごはん食べます。その後、ひと眠りして身だしなみを整え、天気が良ければバルコニーを少し散歩します。12時にお昼ご飯を食べて、14時~18時はシエスタ、そしてバルコニーを散歩、18時に夕食を食べて、23時30分に就寝前の抱っこをリクエストして1日が終わります。主食はカリカリとパテですが、おやつは食欲をそそるチキンとチーズが入ったドライフードです。お気に入りの場所はそれぞれですが、アキは机で仕事をしている飼い主(パパ)の膝の上。プウシは旅行かばんの上、キャットツリーにあるバスケット、そして床の角度のあるコーナーです。大好きなおもちゃは、アキは装飾品(羽、糸)の付いた糸と玉。プウシはボール、箱の中で遊ぶのが大好きです。性格は、アキは怠惰で貪欲で食べることしか考えていません。プウシはおしゃべりで独占欲が強く嫉妬深いです。双子ですが、あまり似たところはないかもしれませんね。でも、毎日仲良く暮らしているのです。いつもお互い求め合っているので離れ離れにならなくてよかったねとよく話しています。飼い主から見たプウシさまとアキさま私は小さい頃からいつも動物に囲まれていました。私の夫は、アレルギーのため家族と一緒に動物を飼う機会がありませんでした。私の家族のヨーロッパ種の猫であるコスタ(2023年で13歳の女性猫)に会い、彼の願いはいつか生姜猫(茶トラ)を飼うことになりました。そこで2年前、私は夫に内緒で低刺激性のサイベリアン種のリサーチを始めました。課題はコートの色が赤であることでした。しかし、そのような猫がいるパリの近郊のブリーダーをなかなか見つけることができませんでした。12月の最後の週、夕方に映画館に行く前に、生姜猫のサイベリアン種の子猫5匹 (オス2匹とメス3匹)の養子縁組の紹介を見つけました。私はすぐに、赤ではありませんでしたがクリーム色の毛並みの女性猫に気づきました。子猫の管理者からは、予約はできないと言われましたが、私の熱意を知って翌日の朝一番であれば、連れて帰ることができると約束してくれました。閉店まであと30分しか残っておらず、この機会を逃すわけにはいかないと思い、夫に連絡を取り、早急に写真を送って、状況を把握してもらいました。夫はすぐに小さなプウシに恋をしてしまった様子でした。その夜は猫の事で頭がいっぱいで、映画のあらすじはほとんど覚えていませんでした。翌朝一番に夫と2人でブリーダーを訪れ、小さなクリーム色の女性の子猫を迎え入れることが決まりました。夫がもう1匹飼ったらどうか?と言った時は驚きでした。その結果、30分ほど様子を観察し、どのきょうだい猫がプウシと一番楽しそうに遊んでいるかを確認しました。それは赤毛の女性猫で、すぐにアキと名付けました。アキ(日本語で秋)は、赤毛の色と生年月日を考慮してつけました。長い毛のプウシの由来は、ほこりを集める長い毛があるため、ホコリ取りというアクションにちなんだ、かわいい名前をつけました。2匹は私達に、責任、楽しみ、融和、愛を全て同時に持ち込んでくれたました。プウシはお腹にカールがあり、ふわふわの長い絹のような毛並みです。アキは小さな顔で、ピンク色の足をしていて、満足するととても愛情深くなる性格です。どれをとっても世界最高の2匹と一緒になれたのです。彼女たちにとって私たちは「食品の流通業者」で、「できれば私たちをかわいがってください」、「今すぐハグしてください」という要求程度なのかもしれませんが、これからも2匹同時に溺愛したいと思っています。――猫アレルギーのある猫さま好きカップルが、ついに猫さまとの生活を手に入れた幸せなお話が聞けました。いつも猫さまのことを考えていたので、ラッキーにもプウシとアキに出会えたのです。彼女の夫の満足顔が想像できますね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第106回目は茶トラのトラー(Tolah)さま。長時間のお留守番を頑張っている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.106猫さまの話をもっと聞かせて!トラーさまは1歳半の男性猫さま。トラーさまが語ります僕はパリ市内のピガール地区のアパルトマンに住んでいます。周りは繁華街で、賑やかな界隈です。僕の平均的な1日を紹介します。朝飼い主と一緒に起きて、朝ご飯にカリカリをちょっと食べた後、ボール投げや玩具で遊んでもらいます。飼い主が仕事に行くので、19時くらいまで家で一人で留守番をします。飼い主が帰ってきたら、夕飯はパテとカリカリを半分ずついただきます。留守中は時々イタズラしたり、窓辺にあるキャットツリーの上や籠の中のフワフワな毛布に乗って庭に来る小鳥や鳩を観察します。そして昼寝をします。たくさんのおもちゃがあるので、留守番&ひとり遊びもへっちゃらです。キツネの小さな人形がついたもの、生まれた時から一緒の小さなハリネズミのぬいぐるみ、段ボールで作ってもらったモグラたたきなどが相棒です。でもでもやっぱり飼い主にオモチャを投げてもらって、くわえて持ち帰って誉められるのが一番嬉しいかも。飼い主から見たトラーさまとは私の家には、私が生まれた時から猫が2匹いました。母が飼っていた女性猫のチャッピーと捨て猫だったちびこです。ちびこは14歳、チャッピーは20歳で亡くなりました。トラーは初めての男性猫で、遊ぶときの攻撃が女性猫より強いようです。うちにやってきた経緯は、友人の実家の飼い猫ライチが子猫を産み、引き取り手が3か月経っても見つからず引き取ることになったからです。私の母は大学生の時にトラーと全く同じ柄の茶トラ猫を飼っていました。階段からボールを落として、ダダッと階段を駆け下りてボールを取りに行くなど、今のトラーと同じように賢い猫だったそうです。女性猫はクールなところもありますが、男性猫は単純な感じです。そこが可愛いポイントでしょうか。一番楽しかったのは、生後3か月ちょっとで我が家に来て、子猫から子ども猫へ成長していく過程を見れたことです。ジャンプ力がついたり、知恵がついたり、植木をほじくってみたり、好奇心のかたまりで、どんな出来事も楽しく、これが一番楽しいということが決められません。ちょっとつり上がったアーモンド型の目と、のっしのっしと歩いてくる時の前脚、しっぽの下からのぞくドーナッツみたいなふぐり(いまはもうないのですが)、ちょっと四角い後ろ頭、キレイなシマシマ模様の入った背中から続く尻尾…かわいいなぁ、と感じるチャームポイントがたくさんあります。夏休みの間などにお互いの家を行き来する友達猫トムとも相性が良く、トラーはお兄ちゃんができた感じでまとわりついたりしています。性格は人懐っこく、イタズラ好き。賢くて甘えん坊で、かまってもらいたがり。私にとって最高の相棒です!――フランスでは長いバカンス中にお互いの猫さまを預かり合いするケースが多いです。でも絶対相性は必要!トラーさまの友達のトムさまは、おっとり構えた歌舞伎役者風の面立ちが可愛い猫さまです。人懐っこくて、例えば工事現場のおじさんとかにもバリアーを作ったり隠れたりせずに、スーッと寄って撫ぜてもらったりしています。懐が深い猫さまです!トムさまは今後この連載にも登場してくれる予定です。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第105回目は黒白ブチのミルク(Milk)さま。飼い主の心の支えとなった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.105猫さまの話をもっと聞かせて! ミルクさまは6歳半の男性猫さまです。ミルクさまが語ります僕はパリ近郊のMeauxという街に住んでいます。この街の周辺ではブリーというチーズが有名で、僕も大好きです。でも、大好物なのはチキンかな!それが食事に出た時、食べ終えたら満足の表現、仰向けになって飼い主に気持ちを伝えます。朝は起きたいときに起きて (飼い主と同じように)、朝食を食べた後、1日を始めます。 家の中を歩き回り、飼い主がピアノの先生なので楽譜の上に寝そべったりして注意を引きます。飼い主が午後の終わりに仕事を終えて休んでいるときは、おやつを食べることができます。そして夕食後に一緒にテレビを見て、もちろん飼い主と一緒に真夜中頃になってから布団に入ります。たまに音楽の地方公演がある時は一緒に電車で移動することもあります。僕の友だちは青い魚のぬいぐるみ、これは抱き心地もいいのでそのまま眠ってしまうこともあります。それからバスの形をした爪研ぎは中に入れるので、僕は運転手さんのつもりになれます。いつも家の中はピアノの音が流れていて、この家も飼い主も大好きです。飼い主から見たミルクさまとはミルクと出会ったのは路上でした。動けなくなっていた彼は足を骨折しているようでした。放置していられなくて、そのまま彼を連れて帰りました。それからは治療とお世話に明け暮れて、自然に私の猫になりました。今まで彼は私にたくさんのものをくれましたが、最も重要なものは愛と伴奏でした。彼に会う前、私はパリで一人ぼっちでした。もちろん私にはたくさんの友達がいますが、家族全員が中国にいるので、孤独を感じることがよくありました。彼が来てからはそんな寂しさが吹き飛んでしまいました。ミルクは本当に優しくて私の隣で寝るのが大好き、私は彼を思いっきり抱きしめます。これからも私たちはまだまだ美しい物語を続けていきます。――道端で動けなくなっていたミルクさまは相性の合う飼い主と一緒になって幸運でしたね。献身的に手当をしてくれた飼い主にゾッコンのようでした。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第104回目は茶トラのクルミ(Kouloumi)さま。抱き心地が最高な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.104猫さまの話をもっと聞かせて!クルミさまは2歳半の男性猫さまです。クルミさまが語ります僕は2020年の夏の暑い日に生まれました。僕のお母さんは黒猫と僕のような模様の猫を産んだらしいですが、小さい頃だったので兄弟か姉妹かはわかりません。飼い主はパリの広い地上階のアパルトマンに住むようになって、僕を受け入れるようにしたそうです。生後3か月の時にここにやってきました。その時はコロナのロックダウン中で、朝から晩まで飼い主とべったり過ごしました。この家の寝室や書斎が中庭に面していて、それらの部屋の窓をしばらく開けて、中庭をお散歩することがあります。木もあってパトロールができるのです。たまに爪を磨いてみたりしています。外出時間は10分ぐらい。長い時でも1時間以内に家に戻ります。食事は無駄に太らないよう飼い主が勝手に気にして、グルテンフリーのカリカリを選んでいます。1日に3回と決まっていますが、いつも少しだけ残してしまいます。おかげさまでガリガリでも太っちょでもなく、ちょうどいい肉付き(抱いて柔らかくて気持ちいい程度 )に育っています。甘えん坊で、リモートで仕事している飼い主のそばにいつもいて、パソコン近くで暖をとります。ここが一番暖かいんです。それと飼い主の息子がスマホで動画を見る時はベッドでスマホホルダー的な役目もしています。飼い主から見たクルミさまとは私が小さい時、家には犬がいました。母は猫が苦手だったのですが、私はその時から猫を飼ってみたいと思っていました。6~7年前からは猫好きが高じて猫カフェ通いもしていました。ロックダウン前に今までの小さいアパルトマンから今の所に引っ越して、そろそろ猫を飼いたいと強く思い始めたのです。そんな時、知り合いのfacebookで猫を差し上げますという投稿を見て、これは今しかないと決心しました。クルミは、夜はベットルームに入ることを禁じられているのですが、日中はベッドルームに入ることができます。日中ベッドの上で相方がくつろいだり仕事したりしていると、よく一緒にごろんとくつろいでます。就寝の時だけですね、締め出されちゃうのは。朝は扉の前で私が起きてくるのを待っているようです。息子の部屋には出入り自由らしく、夜な夜な一緒に遊んでいるのかもしれません。息子も就寝時は部屋の扉を閉めて寝るようですが(つまりクルミは入れてもらえない)。クルミが来てからは、癒しと幸せがいっぺんにやってきて人生が変わりました。クルミは私の世界一可愛い猫!毛が柔らかくて抱き心地も良くて暖かい。こんな生活ができたことに感謝します。――コロナのロックダウン中に猫を飼う人が増えたと聞きます。家に監禁状態になった時、猫さまが癒しになったのは間違いないでしょうね。子どもの頃からの猫を飼う夢が叶って、飼い主は本当に目をキラキラさせて幸せオーラ全開でした。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第103回目はヨーロピアンのロミー(Romy)さま。ご長寿猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.103猫さまの話をもっと聞かせて!ロミーさまはもうじき20歳の女性猫さまです。ロミーさまが語ります。私は2023年の6月で20歳になります(人間だと96歳という説もあります!)。長生きできている秘訣は、バルコニー、隠れ場所、クッションを備えた完璧なアパルトマン暮らしだからです。飼い主たちが午前7時に起きると、私は飼い主に世話をしてほしいと要求します。 ハグをされて、食事をとり治療を受けます。この年齢まで生きていると、歳とともに健康上の問題を抱えています。食事は食物繊維入りのパテ(オーツフレーク)が主ですが、大好きなサーモンの刺身もたまにいただいています。その後は飼い主たちのベッドまたはソファで眠ります。正午には決まってお腹が空くので、起きて催促します。テレワーク中の飼い主の隣に座って観察です!私はビデオ会議が大好きです。それから、残りの午後は昼寝をするためにいつもの場所に戻ってきます。そして午後4時ぴったりに小腹が空いておやつをねだります。その後、夕食の午後7時まで遅い昼寝をします。夜はまた治療を受けて、午後10時に夜食的なおやつを食べます。一緒に住んでいるギズモという名前の変な猫(モルモット)がいるのですが、日中は隠れてばかりいるので無視しています。もう遊びはやめました。もう必要がないというか、激しい運動もしていません。でも、小さい頃はねずみの形をしたぬいぐるみが大好きでした。今は寝ることとこまめな食事、そして優しい飼い主と一緒にいることが幸せなんです。飼い主から見たロミーさまとは彼女が子猫だったとき、彼女はたくさんのばかげたことをしました。ソファをひっかいたり、カーテンによじ登ったり、嫉妬からゴールデンレトリバーに噛みついたりなど…。しかし、今彼女は落ち着いており、ナンセンスなことをやめました。とても社交的で、他の動物の存在を簡単に受け入れます。 彼女はいままで他の猫、犬と一緒に暮らしていましたし、今はモルモットのギズモと良い関係を築き上げました。ロミーは何かを欲しがっているときに、自分を理解してもらう方法を知っています。彼女が何時間も私のそばにいて一緒に過ごす日々は幸せです。高齢ですが甘えることは忘れていないし、時間も規則正しく、食事も決まった時間に要求します。こんな生活がずっと続いてほしいです。でも、別れる日はやってきます。平和に旅立っていけるように、最期の瞬間まで彼女と一緒にいたいと思っています。―――この連載が始まってから最年長のロミーさま。健康の秘訣はストレスのない規則正しい生活と飼い主からの愛情たっぷりのケア。幸せな毎日を過ごしているようです。まだまだ長生きして猫さまの最高寿命を更新してください!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年02月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第102回目はキジトラのティーモ(Teemo)さま。飼い主との旅行が大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.102猫さまの話をもっと聞かせて!ティーモさまは2歳半の男性猫さまです。僕は公共交通機関で働いている飼い主と一緒にパリで生活しています。一番の楽しみは飼い主の休暇に旅行をすること。飼い主の仕事上、交通機関は無料なんですよ。どうやら僕は家の中より外が好きなようです。飼い主は、僕のことを誰にでも優しくどこに連れて行っても楽しいと言ってくれています。家の中にいるときはキャットツリーで遊ぶことが多いです。ここに住み始めた時に記念で買ってもらった色とりどりのネズミで遊んでいます。食事は『PURINA ONE』のカリカリとズッキーニを混ぜたものが主食です。食後に水道から直接水をいただくと満足感に満たされます。自慢はお腹のヒョウのような柄模様!毛繕いも欠かせません。飼い主は僕のことをカワウソみたいだねというのですが、ヒョウと呼ばれたほうがかっこいいと思います。飼い主が語るティーモさまティーモ はパリ郊外で生まれました。彼が生まれたとき、彼と彼の兄弟はゴミ袋に捨てられていました。 その後、動物愛護協会に引き取られ、私たちはそれを協会のサイトで知り、彼を迎えることにしました。私たちは、毎日心から愛情を注ぎ込みましたが、彼が心を許してくれるのに1年ちょっとかかりました。ティーモとの一番の幸せの時間は休暇に一緒に旅に行くことです。ティーモは私たちにたくさんの愛と優しさを与えてくれるのです。―――ティーモさまのお腹の毛は立派ですね。フランスではヴァカンスの時期は多くの人が猫を連れて公共交通機関で移動しています。写真にあるバスケットを見かけたら中にティーモさまが入っているかもしれませんね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年01月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第101回目は番外編の番外犬、犬さまの登場。フレンチブルドッグのローラ(Lola)さまです。何度も大病を乗り越えた犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.101猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ローラは11歳の女性犬さまです。ローラが語ります。私はパリの左岸、夜は賑やかな街中にある、築300年以上のアパルトマンのこじんまりとした一室に住んでいます。飼い主(彼女は美味しいお菓子職人です)が仕事の日は、出勤が5時と早朝です。私の気が向くときは、朝4時台に用だけを足しに近所を散歩、天気が悪かったり、寒いと、ベッドに埋まったまま目線で「いってらっしゃい」とお見送りをします。飼い主は留守番カメラで私を見ているらしいですが、日中はほぼ寝ているので安心でしょう(笑)。午前中、お散歩お姉さんが来てくれる日は、1~2時間の散歩に連れて行ってもらいます。コースは日替わりで、気の向くままにセーヌ川沿いを歩いたり、チュイルリー公園の芝生へ行ったり、友だち犬がいるお店までお姉さんを誘導したりします。食いしん坊なので、ベンチやカフェを見つけるとおやつをおねだりします。そして、お姉さんが帰った後はまた昼寝。夕方、飼い主が戻ってくると、待ち構えたように飛びついて、まず甘えます。ひとしきり甘え終わると、夜の散歩です。食事が一日に夜に一度のため、夕方になるとお腹が本当に空くので、さらにおやつをねだりながら1時間ほど散歩をします。時々、近所に住む仲良しのフレンチブルの友だちOSIRISもお散歩に合流します。その時は、一人の時よりも俄然散歩欲が増してテンションも高くなりよく歩きます。家に戻ると待ちに待ったご飯の前に、きゅうきゅう鳴るおもちゃでひと遊びをして、さらにお腹を空かせ、飼い主が食事の支度をするのをじーっと見つめて待っています。そして、お腹が満たされると「すぐ寝ると牛になるよ」といわれるくらい、途端にスイッチが切れて眠ってしまうのです。飼い主が寝るまで彼女の近くのソファーや自分のカナッペ(長椅子)にいて、彼女が寝支度するのを感じると目線を投げて、ベットに上げてくださいと催促します。夏は床でも寝ますが、それ以外は大抵布団へ入っていきます。人のことを本当によく観察できるのが特技で、飼い主が眠りから覚めたら瞬時に私も起き上がるのです。飼い主が休みで、晴れている日は自転車にくくりつけた私の鞄(お輿)、またはメトロに乗って森へ。パリ近郊のいろんな森へ行きますが、一番よく行くのはBois de Vincennesです。街のすぐ近くに自然があるのはパリの良いところです。森へ着くと目の色が変わり、野生に戻ります。池で泳ぐことと、大きな枝が大好きで、人間の背丈ほどある巨木を咥えて走ってきては、川に投げて、千本ノックのように何度も繰り返えします。疲れると舌が半分出て、目が小さくなってくるので、遊びはおしまいです!家に戻ってバスタブに自分から入って丸洗いをされると、堪らなくなり満足げに眠ります。飼い主から見たLolaさまは?実家で暮らしていた時、生まれた頃から犬と一緒でした。鯉や金魚、チャボや金鶏鳥もいて、犬が18歳で亡くなったあとは猫もいたりと、動物は常に身近な存在でした。ある夏の暑い日のカフェで、友人が突然迎え入れた生後3か月ほどのローラを連れてきました。それがローラとの初めての出会いです。元々、犬も猫も動物が好きなこともあり、毎日のように友人宅へ遊びに行きました。彼女は夜に仕事をすることが多く、私は朝の仕事が多かったので、泊まりで預かることも頻繁でした。ある日、その友人がしばらく外国で暮らすこととなり「連れて行くことができない。誰か預かってくれる人を探す」と言うので、「いつ帰ってくるかもわからないのに無責任なことを言わないで!この子が可哀想」と言うと「それならあなたが引き取ってくれないか?」という話に。私は長時間の仕事に就いていて一人暮らしということもあり、周囲の友人に反対をされました。ローラに寂しい思いをさせてしまうのではないか?と考えたこともありました。でも、この子でなければ!と惹かれる気持ちが強く、ローラの一生を受け入れようと決めるまでに、そう時間はかかりませんでした。それからはというと、朝晩の散歩はもちろん、仕事の日は毎日お散歩お姉さんに日中の散歩をしてもらい、1日家にずっと一人でいることがないようにしています。休みの日には、週に1度は森へ行くようになり、私の生活はローラと一緒に変化していきました。嬉しい変化です。年齢を重ねてもその習慣は続いています。とにかく、食べることが大好きな子です。年齢と共に食事は変わってきました。フレンチブルドッグは獣医のお得意さまとよく言われますが、肥満細胞腫、乳癌と、早期発見ではあったものの二度癌を患ってからは特に日々の食事で病気になりにくいように心がけています。缶詰などの市販のものではなく、赤身のお肉、鳥のささみ、ときに職場でいただくマグロの血合などを焼いたもの、生食の鴨肉に軟骨など入ったBARF、それにクロケット2種類を与えています。クロケットのうちひとつは、日本から何とか手に入れているシニア向け薬膳クロケットです。他、サーモンオイルやコラーゲンパウダー、植物療法士の知人に相談して教えてもらったハーブの粉末を混ぜています。早食いは消化に悪いので、お肉とカリカリをひと口づつ手からあげるようにしています。私がパティシエということもあり、年に一度の誕生日にはローラのバースデーケーキを作ります。毎年趣向を凝らしていて、水切りをしたヨーグルトでチーズケーキを焼いたり、野菜とチーズの入ったケーキを焼いたり、トッピングにおからクッキーなどつけたり…。毎回ものすごい勢いで食べてくれます。ただ、蝋燭の火がどうしても怖いようで、消えるまで涎をたらしながらケーキを見つめているのが可愛いです。性格は、見習いたいほど常に本気で素直なマイペースです。食いしん坊で、人に撫でられるのが大好きな甘えん坊でもあります。食べることに関しての貪欲さ、頑固なマイペースさは私に似ているかと…。一瞬でオンとオフが切り替わり、わかりやすいほどはっきりしていて、行きたくない方向へ進もうとするときは全身で踏ん張り抵抗します。すれ違いざまに、他の犬に吠えられることがあっても自分から吠えることのない温厚な子です。5歳くらいから、喧嘩を始めたり吠え合う犬を見かけると、犬の大きさに関わらず仲裁をしに間に突進していく正義漢の一面もあり、よくポリスと言われてます。フレンチブルドッグは、通常泳げないと言われる犬種ですが、陸よりも水の中のほうが自由に見えるほどの泳ぐのが上手です。泳ぎを教えたことは記憶に一度もないのにです…。11歳になった今でも、まだ川で泳ぐことが好きで、森では大きな枝を咥えたまま方向転換も自由自在。海に連れて行った時も、波に向かって沖まで進んでいき、もうすぐライフセーバーの資格がもらえるとまで言われたこともあります(笑)。可愛いと思うところは数え切れません。しいてあげるならば、犬はしっぽを振って感情を表現しますが、しっぽが豆のように短いフレンチブルはその代わりに、嬉しさも甘える時にも主張をする時も、こちらの心の内まで見透かすように訴えてくる表情豊かな眼力がたまりません。ローラは左右眼の色が違うので、特にいろんな顔を見せてくれます。一番楽しかったエピソードは、数年前、泳ぐのが大好きなローラを連れて犬も入れる海岸を探し、ブルターニュの海へ連れて行った時のことです。日暮れ間際まで泳いで砂まみれになって全力で遊び、完全に電池切れで舌を出して私に身をを委ねたローラは、もう歩けないと、自分から鞄に入り込んできました。ただ、その日にとれた宿が、海岸から山道を40分ほど登ったところにあり、タクシーもない田舎で、体重14kgのローラを鞄に入れて担いで山道を登り続けました。その時は何かの苦行かと思いましたが、途中カバンの中から聞こえてくる満足気ないびきと、登りきった先に眼下に見えた茜色の美しい海が、今思えば忘れられない思い出です。――ローラさまは子宮蓄膿症、肥満細胞種、乳癌といろいろな病気と戦うたびに尊いほどの生命力で回復してくれたそうです。これからも治る病気への治療はいくらでも惜まないと飼い主は言います。ただ、無理な延命はさせないと心に決めているそうです。自分以上に大切な存在がこの世に存在する尊さを教えてくれ、その気持ちが日々の活力に繋がることは確かとも。ローラさまと一緒にいると無条件の愛を感じる瞬間が多いと話してくれました。初めはローラさまのために通い出した森散歩ですが、今では息を抜くことの大切さを感じて欠かせない習慣になったそうです。ローラさまが来てからは、飼い主自身もゆっくりとした時間の過ごしかたができるようになったと語ります。今日も寒い中、森に行って全力を出し切るローラさまの姿が想像できますね。飼い主との心を許す相棒関係がこれからもずっと続くことを願います。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年01月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第99回目はバーマンのオボ(Hobo)さま。口元の斑点がチャームポイントの猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.99猫さまの話をもっと聞かせて!オボさまは3歳の男性猫さまです。僕は60m²のアパートに住んでいます。朝早く、飼い主のベッドに横になります。飼い主たちが起きてリビングルームに向かうと、一緒にテーブルに行き、朝食を待ちます。毎朝のトイレも、飼い主と同時にすませます。シャワータイムは浴槽の端に飛び乗り、飼い主が出るまでそこにいます。蛇口から水を飲みますが、脚が濡れることが大っ嫌いなので水がかかった途端、水飲みは終了です。気分が良ければ、アヒルと遊ぶこともあります。そうでなければ、次はシエスタです。冷蔵庫についているマグネットで遊ぶこともあります。食いしん坊ボウルからご飯を取り出す時や、小さなものを捕まえる時など、手脚を巧みに使います。猫にしては、非常に器用なほうだと思います。じゅうたんが大好きで、アパートのじゅうたんの上や下で、一人で遊んでいます。昼寝、食事、ゲームを一日中で繰り返します。飼い主たちがどこにいるかに応じて、リビングルームからオフィス、ベッドルームなど、彼らを追跡します。誰かが机にいれば、僕は丸々机の上で過ごすでしょう。夕方は冷蔵庫の上に座ります。そこが飼い主に最も近い観察ポストだからです。遊びタイムは夕方から始まります!日光浴をした後は、おもちゃ、ネズミ、お気に入りのハンモックで、全速力で走り回る時間です。大好物はハム!ハムがあればどんな棚にも登ることができます。お気に入りの場所は、ハンモック。釣り竿の紐でつながれたアヒルが友達です。1メートルの高さでも、飛び越えて捕まえることができます。性格は根気強いのですが、ちょっと頑固なところがあります。飼い主から見たオボさまとはオボについての話をすることが嬉しいです。オボは、以前飼っていたビアンカを亡くしてから1年も経たないうちに私の人生に加わりました。大学時代から一緒にいた美しく優しいラグドールのビアンカは、6歳のとき腎臓に問題を抱えていることがわかりました。何度か大きな手術をして、獣医師と、毎日のケアをサポートしてくれる両親によって、彼はさらに1年、私たちと一緒にいることができました。残念ながら彼の状態は悪化し、2021年の夏に彼の苦しみを止めるために、彼を安楽死させる決断をしなければなりませんでした。私が初めてオボに出会ったのは、北ジロンドの田園地帯にある実家でした。実家のガレージの後ろでオボを初めて見ました。私たちは彼に近づくことができず、彼は家の周りを3か月以上さまよっていました。彼はとても怖がりでいつもお腹を空かせていました。当時、彼の体の色は真っ白で、4か月を過ぎた頃から、主に夜、どろぼうのように家に忍び込むようになりました。ある朝、無意識のうちに彼をキッチンに閉じ込めてしまいました。彼はフードプロセッサーの後ろのボウルに隠れ、脚が泡だて器に引っかかっていました。脚のロックを解除するために、そっと近づき、触れることができました。触るとカラダの大きさに対して、甲高い、予想外の声を出しました。彼の毛はもつれ、結び目でいっぱいで、汚れていました。しかし、彼は気まずくなりつつゴロゴロと愛撫に反応しました。この正体不明の猫は不妊手術を受けていたので、誰かの家猫だったようです。しかし、彼の行動から判断すると、彼は家出を決意したか、捨てられたかのどちらかです。数週間飼いならしをした後、野良猫を発見したということを公表し、獣医との約束の後、私はオボを迎え入れることにしました。彼はこのとき2歳半でした。彼は優れたクライマーであり、ジャンパーでもあります。また、ミーアキャットのように2本の後ろ脚で長時間動かずにいることができます。これは非常に印象的です。彼は褒められることとおやつがあれば訓練することができます!オボを飼うことは危険な賭けでした。この猫がアパートの生活に適応するかどうかはわかりませんでした。私たちは彼の性格や反応を知りませんでしたが、一緒に過ごした最初の週から、オボは愛らしく、抱きしめたくなる遊び心を全て持っていました。朝と夕方の抱擁、昼食後の遊びの時間、シャワーを浴びてすぐ、オボは私たちが移動する全ての部屋についてきます。チャームポイントは、もちろん彼の口の小さな黒い斑点です!私たちが似ている点は、両方とも頑固なところです。オボといると、のどかで平和な雪山の風景を思い出します。毎朝、オボがベッドに来るとき、必ずしも長く続くとは限りませんが、お互いにこの幸せな瞬間を共有します。オボは私の毎日に区切りをつけてくれます。私はいつも彼と一緒にいます。彼が望むときに私の時間を与えます。彼は自分のペースで動きますが、私は彼を尊重しています。猫を観察し、分析し、尊重する方法を知ることは不可欠です。それは人間と同じです。動物を尊重すればするほど、よりよい生活になると思います。オボはアクセサリーではありません。欲しいときにそこにいるわけでも、自由に使えるわけでもありません。私たちは彼と調和して生き、彼の言うことに耳を傾けます。私たちが落ち込んでいるときや慰めが必要なとき、彼は私たちに近づいてきます。最近、ブリオッシュと名付けた小さなシャム猫を迎えました。生後わずか8週間の彼女は、新しい生活の場にゆっくりと溶け込み、オボとの生活を好奇心で満たしています。――オボはどこからやってきたのかは今でもわからないそうですが、オボが選んだ新居は間違いのない所でした。飼い主は忍耐と愛情をもってオボを受け入れ、毎日の生活を共にできる関係を築き上げました。甘えん坊なオボは今日も飼い主にべったり甘えていることでしょう。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年01月21日