意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「公文書」です。明確なルールが不十分。国民の財産という意識を。森友学園や自衛隊の日報など、公文書にまつわる問題がたびたび取りざたされています。公文書とは、国や地方公共団体などの機関、公務員が作成する文書を指します。日本では長い間、公文書についての明確なルールが決められておらず、「公文書管理法」という法律が整備されたのも2009年、麻生内閣のとき。年金の納付記録漏れなどが発覚し問題になった時期でした。公文書管理法の第1条には、「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、主権者である国民が主体的に利用し得るもの」と記載されています。公文書は国民の大切な財産。のちに政策や意思決定の経緯を検証するための重要な資料となります。日本には、太平洋戦争で敗戦が濃厚になったときに、軍が書類を焼却処分したという苦い過去があります。たとえば、満州で陸軍の731部隊が、生物兵器の人体実験を行ったのではないかといわれている件も、関係資料が残っていないために実証ができておりません。現在、公文書は内容に応じて最長30年保管され、その後も歴史的に必要と判断されたものは、国立公文書館に移されます。公文書にするかどうかは各役所の判断に委ねられており、公文書にすると決まったら、文言もいろいろ整えてから作成されるのだそうです。短期で目的を終えると担当者が決めたら「1年未満文書」として、管理簿へ記載されず、審査を受けることなく廃棄できます。自衛隊の日報があとから見つかったという問題も、日報を公文書とするかどうかの意識にズレがあったからではないかといわれています。アメリカには国立公文書記録管理局があり、誰でも自由に閲覧できます。僕もサンオノフレ原発事故について調べたときに、民間企業の担当者の連絡先まで辿ることができました。「不都合になりそうなことは隠す」のではなく、公益性を考え、社会にとって必要な情報は公開する。民主主義国としてアメリカは先輩格だなと実感しました。徹底した管理をするには、人員が足りていないという問題もあります。今後の公文書のあり方、情報公開と保存についてしっかりと整備し、ルールを作り上げていくことが望まれます。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年6月6日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年06月10日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「18歳成人」です。少年法や保護者の責任期限など、要検討事項も多々。3月の閣議で、政府は成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を決めました。それに合わせ、結婚できる年齢を女性も18歳に変更、2022年4月の施行に向けて、現在、細かな法律の整備を進めています。成人年齢引き下げのきっかけとなったのは、4年前に憲法改正の是非を問う国民投票の投票年齢を18歳としたことです。続けて一昨年、選挙権も18歳に引き下げられました。今回、飲酒や喫煙、公営ギャンブルができる年齢は20歳のまま据え置きになりますが、親の承諾なしにクレジットカードを作ったり、ローンを組むことが可能になります。高校を出たての若者が悪徳商法に引っかかるなどの被害が出ないかと、心配の声も上がっています。一番懸念されているのは、少年法の適用年齢を引き下げるかどうかです。現在、未成年の犯罪の場合は少年院に送られ、更生指導を受け、一般社会に戻されます。ところが、もしも18~19歳でいきなり刑務所に送られることになれば、社会経験のないまま、更生の機会も得られず、再び社会に放り出されることにもなりかねません。刑期を終えたあと、2年以内の再犯率は11.5%。この数字が増えてしまうことになるかもしれません。未成年でも凶悪事件は刑法で裁かれる場合もあるので、20歳のままの年齢設定でもよいのではという意見も出ています。また、成人年齢引き下げでしっかり議論すべきなのが、保護者が責任を持つ年齢です。児童養護施設にいられる年齢、養育費の支払い義務は何歳までになるのか。18歳から成人となれば、大学費用の負担がシングルマザーやファーザー家庭で増えたり、あるいは子ども本人に負担が及ぶでしょう。世界では、成人年齢を18歳に定めている国がほとんどです。世界のスタンダードに合わせ、自立する年齢が早まるのはよいことですが、そのかわりに、税金や労働法、経済の仕組みやリテラシーなど、社会に出て必要とされることの教育プログラムを作る必要があると思います。ブラックバイトの問題が後を絶たないのも、それらが違法だという知識が、雇われるほうにないのが一因なんですね。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年5月30日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年05月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「死刑制度」です。世界は廃止が主流。加害者の人権をどう捉えるか。1989年~‘95年に起きた一連のオウム真理教事件。関連する刑事裁判がすべて終結し、麻原彰晃死刑囚をはじめ、死刑が確定した13人の刑の執行もまもなく行われるといわれています。日本の死刑の歴史は古く、5世紀の仁徳天皇時代からあり、現在の刑法に定められたのは明治40年です。しかし、世界では死刑制度は廃止の方向に進んでいます。1990年時点で、死刑制度のあった国は96か国、廃止国は80か国。2009年には死刑存置国は58か国に減り、廃止国は139か国に増えました。イギリス、フランス、ドイツなど、ベラルーシ以外の欧州諸国や南米諸国は廃止。アフリカでも廃止国が増えており、アメリカで死刑が存置されているのは一部の州のみです。中国も国際社会からの批判を受け、適用を厳格化することにしました。多くの国が死刑制度を廃止にした主な理由は、人権的な問題と、実は死刑が凶悪犯罪の抑止力にはならないと証明されたからです。国連人権理事会は、日本政府にも死刑制度の廃止や一時停止の勧告を行いましたが、政府は世論が求めていないからと、検討する構えを見せていません。平成26年度の内閣府の世論調査によると、80.3%の人が「死刑もやむを得ない」と答えました。「死刑は廃止すべき」が9.7%、「わからない、一概にいえない」が9.9%。「やむを得ない」と答えた人のうち5割以上の人が、その理由を「被害者やその家族の気持ちがおさまらない」「凶悪な犯罪は命をもって償うべき」としています。そして、「死刑を廃止すると、凶悪犯罪が増える」と考える人が57.7%いました。しかし一方で、袴田事件や名張毒ぶどう酒事件といった死刑判決が確定した事件が、再審でのDNA鑑定により冤罪だったことなど、問題も複数起きており見過ごせません。日弁連は、人権擁護の観点から死刑制度廃止を訴え続けていて、再来年、国連犯罪防止刑事司法会議が日本で開催されるまでに、進展を見せたいと考えています。加害者とはいえ、人が人を殺してもよいのか。終身刑ではなく、死刑でなくてはならない理由は何か?みなさんはどう思いますか?堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年5月23日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年05月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「仮想通貨の現状」です。仕組みが不安定。投資目的の購入はリスクが高すぎる。今年1月、仮想通貨交換業者の大手コインチェックで、ハッキングにより仮想通貨「NEM(ネム)」580億円分が流出する事件が起きました。仮想通貨の技術を支えるのはブロックチェーンという仕組み。世界中の複数のサーバーで情報を共有。互いに監視、管理するシステムなので安全だと言われていました。なので流出後のNEMも追跡できていましたが、遂には、ダークウェブといわれる、一般ではアクセスしづらいインターネット最深層部にある闇の取引所で取引され、細かく分散、換金されてしまいました。そのため、全てのNEMの追跡は実質不可能に。流出したお金の最終的な行き先は、独裁国家の可能性も高いと言われています。仮想通貨の取引に関して、取り締まる法がなかったため、金融庁は、昨年4月に改正資金決済法を施行。仮想通貨交換業者に登録制を導入しました。コインチェックは、まだ申請段階の「みなし業者」だったんですね。この事件を受け、他のずさんな業態の交換業者にも処分命令を出し、登録審査の基準も厳しくしました。またZaif(ザイフ)という仮想通貨取引所では、2月にビットコインが0円と表示され、ある利用者が21億BTC(時価総額2246兆円)をタダで購入するというトラブルが起きました。翌日それは無効になり、後にZaifはシステムエラーによるものと謝罪。ただ、そもそも発行総量が2100万BTCと決まっているビットコインが、なぜ総量を上回って購入できたのか、ネット上では疑問の声が上がりました。最近は「ICO」といい、株のように仮想通貨を発行して資金を調達する仕組みも出てきました。様々な仮想通貨が生まれましたが、変動が大きすぎて安定した売買ができず、もはや通貨ではなく、ただの投資のためのデータになってしまっているものもあります。仮想通貨はまだ過渡期。勉強のための少額購入ならよいですが、まとまったお金を投資するにはリスクが高すぎると思います。先日、コインチェックはネット証券のマネックスグループに買収されました。仮想通貨はあくまで、ブロックチェーンという技術を世界に浸透させる先導役なのだと思います。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年5月2・9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年05月07日ライターの山田 芽依です。ドラマでも一世を風靡した漫画『花より男子』。その10年後を舞台にした『花のち晴れ』も現在(2018年4月)放送されており、まだまだ人気は根強いようですね。さて『花より男子』のヒーロー、道明寺といえば、俺様なところはあるものの、財閥の跡取り息子でイケメンと、超ハイスペック男子です。さすがに道明寺レベルまではいかなくとも、イケメンでなおかつハイスペック男子とお付き合いしたい、という女性もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、私の身近にいた“ハイスペック男子”の話から「ハイスペック男子に愛されるコツ」をお伝えします。■リアル道明寺!? ハイスペック男子・Kくん筆者が独身時代に参加していた地域のボランティアサークルで、大学生のKくんというハイスペック男子がいました。Kくんは某有名大学に在籍、スポーツ万能、見た目は松潤にそっくりのイケメン、おまけに父親は会社の社長。それなのに偉ぶるところがなく、人当たりがいい、笑顔がステキな“王子様”として、当然のように女性陣にはモテモテで、男性にも慕われる存在でした。ところがKくんは、お似合いとされていたスタイル抜群の美人や、Kくんのことを何年間も一途に思い続けている女性から告白されても、あっさりと振っていたのです。Kくんは理想が高すぎるのか、女性に興味がないのではないか・・・・・・そんな噂が出ていたほどでした。そんなある日、Kくんが女性に告白して振られたと今度は噂になりました。Kくんを振るだなんて、どんな絶世の美人?と皆が思いましたが、意外や意外、Kくんを振った女性は、ごく普通の女性だったのです。■ハイスペック男子に愛された女性の理由とは筆者は当時、今の旦那とすでに付き合っており、Kくんより年上でもあったので、相談相手というポジションでした。「振られちゃった」と落ち込むKくんに「その女の子のどこを好きになったの?」と聞いてみたところ、思ってもいなかった回答が返ってきました。「色々な女性から好かれたり、告白されたりしたけれど・・・・・・その子だけが、俺のことを“王子様”扱いしてこなかったのがよかったんだ」とのことでした。「俺、スポーツとかも得意ではあるんだけれど、それよりも実は家で一人でゲームをしたりするほうが好きなんだよね。こんなこと言ったら、皆に幻滅されそうで趣味さえも言えなかった。でも、その子にだけは言いやすくて。『Kって、意外とオタクじゃん!でも私もゲームやるから、そういうほうが親しみわくわ』って言われて、どんどん好きになって・・・・・・」と。実はKくん、そもそも王子様扱いをされることが苦痛だったそうなのです。今でもKくんと筆者は交流があるのですが、当時の恋は実らなかったものの、その子に似た女性とKくんは結婚し、幸せそうに暮らしています。■「王子様」と結ばれるのは「王女様」とは限らない『花より男子』でも、ヒロインの牧野つくしは道明寺のことを王子様扱いはせずに、体当たりでぶつかっていきました。これは一見、あくまで物語だから、と思ってしまいがちですが、実は現実でも、ハイスペック男子に愛されるためには、有効な手段だったのです。そして、こういったハイスペック男子は“王子様”として女性に扱われることで、そのスペックしか見てもらえていない、本当の自分を見てもらえない、という悩みを抱えるものなのです。もしハイスペック男子のことを好きになったら、「イケメンだから」「お金持ちだから」とチヤホヤするのではなくて、その男性が何が好きなのか、どんな話題で盛り上がれるのか、そういった「その人自身のこと」を知ることが重要になってきます。間違っても「王子」だなんて呼んではいけません。普通の男性や、努力してようやく成り上がった男性には「褒めて喜ばせる」が有効なモテテクだったとしても、正真正銘、元から王子様のようなハイスペック男子には逆効果です。特別扱いはせずに、対等な関係を心がけることで、ハイスペック男子の心をつかむきっかけになるのではないでしょうか。■おわりに「まるで漫画やドラマの王子様みたい!」そんな存在の男性も確かにいますが、だからといってその男性のことをチヤホヤするだけでは、ただの“ファン”で終わってしまいます。そうならないためには、ハイスペック男子のことを“王子様”ではなくて“一人の男性”として扱うことが、結果的には愛されるコツになるのかもしれませんね。(山田 芽依/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年04月22日「嵐」松本潤と有村架純が共演した映画『ナラタージュ』のBlu-ray&DVDが5月9日(水)にリリース。この度、Blu-ray&DVDの豪華版に収録される松本潤×行定勲監督×プロデューサーによるオーディオコメンタリーの収録が先日行われ、その際のレポートが到着した。オーディオコメンタリーでは、主演の松本さん、行定監督、そしてプロデューサーの3人が作品を観ながら撮影当時の想いや裏話を語り合った。本編スタート早々、10年温めてきた作品の映画化に至った経緯について話し始める行定監督とプロデューサーは、「キャスティングが全て」と述べ、本作で松本さんが演じた高校教師・葉山について、行定監督は「プロデューサーから松本潤はどうか、と言われて、もともと持っていた松本くんのイメージと葉山が違うので、驚いた」と言うも、「松本くんは強い印象があるので、この“弱い”部分のある葉山を松本くんで観てみたい、と思った」と決めた理由を明かす。さらに、プロデューサーも「また来年の3人(松本さん、有村さん、坂口健太郎)だったら、全然違っていたと思う」とタイミングが良かったと語っている。一方、松本さんは今回の撮影では感情を抑えることを心がけたそうで、「泉の記憶の中にいる葉山、というシーンが多かったから、泉の目線というか、泉がどう(葉山を)記憶しておいてほしいか、を意識して演じた。いつもの考え方とは違う演じ方をしていて、面白いアプローチだった」「いつもなら、葉山がどう思ったか、葉山ならどうするか、を考える。例えば、“葉山だったらこんなに大きい声を出して言わない”というところも、今回は泉には声を荒げているように見えた、ということを意識していた」とふり返っている。ヒロインの有村さんについて行定監督は、「自分はこれだけ深い恋愛をしたことがないので不安だ、とはじめは言っていたけど、いろんなことを理解していろんな表情で演じてくれた」と話し、松本さんも「有村さんがすごい思い入れを込めて泉を演じていて、それでぶつかってきてくれたことで、また自分も引き出された部分があった」とコメント。さらに行定監督曰く、「良い恋愛映画ってツッコみたくなるもの」だそうで、葉山が泉に“ごめん”と謝ってしまうシーンや、小野が感情を抑えられず泉を責めてしまうシーンなどでは、「男ってほんとに…」とツッコんだり、泉の発言に対して「これを言われちゃうと…」と葉山や小野に同情する場面も。手料理を披露するシーンでは、普段料理をするかが話題となるなど、プライベートな話も交えたコメンタリーとなっていた。収録を終え行定監督は、これからBlu-ray・DVDで映画を観る方に向けて見どころとして、「自分でもいま見直して、俳優たちの表情がすごくいいと思った。作った自分たちには何処かでわからないところもあって、観客の方々が何かを感じてくれれば良い(と思っている)。有村架純の胸がしめつけられているような辛そうな顔とか、松本潤の“ごめん”って謝った後の、憂いのある目線や表情、坂口健太郎のある種暴力的でありながら、非常に愚かな男の辛さがにじみ出る表情とか、それぞれが心に残る表情、目線を送っているというところが一番の見どころだと思う」とアピールしている。今回発売されるBlu-ray&DVD豪華版には、このオーディオコメンタリーに加え、メイキングや未公開シーン集、特番など、計180分を超える映像特典が収録。こちらもファン必見の内容となっている。『ナラタージュ』Blu-ray&DVDは5月9日(水)リリース&レンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ナラタージュ 2017年10月7日より全国にて公開© 2017「ナラタージュ」製作委員会
2018年03月13日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「平昌五輪と北朝鮮」です。五輪を機に募る南北融和ムード。問題は閉会後。新年早々、約2年ぶりに韓国と北朝鮮の南北閣僚級会談が開かれ、北朝鮮は平昌オリンピックに参加することになりました。女子アイスホッケーは南北合同チームで出場するなど、南北融和ムードが広がってきています。会談は、北朝鮮がリードする流れになり、「朝鮮半島の問題は2国間で話す。核やミサイルは、アメリカがこちら側に銃口を向けているから身構えているだけ。我々の問題に水をさしているのはアメリカだ」というメッセージを国際社会に打ち出しました。金正恩体制の一番の脅威はアメリカ。友好関係にあるアメリカ、韓国、日本の分断を狙っているといわれています。北朝鮮にとっては、慰安婦問題や竹島問題など、日本と韓国の間も火種を抱えていたほうが都合がいいんですね。韓国の文在寅大統領は、公約で、南北問題に関しては融和政策をとると宣言していました。しかし、日本やアメリカとの良い関係は保ちたく、国内世論も気にしています。以前、取材で、韓国の退役軍人数名に北朝鮮についての思いを聞いたところ「アメリカ軍と行動を共にするけれども、北には自分らの親戚も住んでおり、かつての同胞なんだ」と、複雑な表情で本音を漏らしていました。もし、ここで北朝鮮が平昌オリンピックに参加しなかったら、国際的な緊張関係はますます高まったでしょうし、北朝鮮は交渉のカードを1枚失うことになります。また、北朝鮮国内に対しても、国際社会の一員であることを示すために参加は必須でした。問題はオリンピック後でしょう。核兵器やミサイルの問題が解決されないまま、韓国と北朝鮮の友好ムードが吉と出るか凶と出るか。鍵を握るのは中国、ロシア、アメリカです。最悪のシナリオは、このまま北朝鮮の核の保有を世界が認めるということ。そうなれば、日本と韓国は安全保障を根本から見直さなければなりません。また、他の国々も核の保有を主張しだすかもしれません。いずれにせよ、北朝鮮にとって、いま平昌オリンピックが開催されたことは、自国を優位に持っていくための絶好のチャンスだったんですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年2月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年02月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ICAN」です。昨年、ノーベル平和賞に輝いた「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」とは、101か国468団体が参加している国際NGO。「核兵器禁止条約」が国連で採択されるよう働きかけた功績が認められ受賞に至りました。ICANは、核戦争防止国際医師会議という組織を母体とし、2007年にオーストラリアで発足し、2011年からジュネーブに国際事務所を置いています。日本からはNGO「ピースボート」が参加し、幹部を担っています。ピースボートは被爆者の方々とともに船で世界中を回り、各国で核廃絶を訴えてきたんですね。国際条約では、地雷や毒ガス、化学兵器などが使用を禁止されており、違反すれば国際刑事裁判所で処罰されます。核兵器もそれらに加え、開発や保有も禁止しようというのが、核兵器禁止条約。昨年7月の国連で122か国の賛成を得て採択されました。ところが、肝心の常任理事国やNATOに加盟するヨーロッパの国々、インド、パキスタン、イスラエルら核保有国、そして日本もこの条約の交渉会議に参加しなかったのです。日本はアメリカの核の傘に守られているため、核兵器保有も禁止する条約には反対の立場。より現実的な対策として「核兵器廃絶決議」を24年間連続して国連総会に提出しています。この決議案は、核の保有は認めながらも段階的に減らして、「核兵器不拡散条約(NPT)」を完全に実施しようというもの。中国、北朝鮮、ロシア、シリアが反対しているものの、アメリカや欧州諸国など156か国の賛成を得て採択されました。しかし、ICANのベアトリス・フィン事務局長は1月に来日し、「世界唯一の被爆国である日本こそが、核兵器禁止条約に賛成し、核廃絶のリーダーシップをとるべき」と訴えました。核兵器は絶対に使われてはなりませし、被爆者のみなさんのメッセージは後世まで広く伝え続けなければいけません。けれど、大国同士が核を保有していることが抑止力となり、戦争を回避できているという現状も否めません。もし世界から核兵器がなくなったとしたら、何が抑止力となるのでしょうか。みなさんはどう思いますか?堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年2月14日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
2018年02月12日6つ子と一緒に健康管理株式会社タニタは2月8日、TVアニメ「おそ松さん」とコラボレーションした体組成計(たいそせいけい)「おそ松さんオリジナル体組シェー計」の予約受け付けをスタートさせた。大ブレイクした「おそ松さん」が、あなたの健康管理をサポートしてくれる「おそ松さんオリジナル体組シェー計」は、6つ子の描き下ろしイラストがそれぞれデザインされた全6種類のラインナップ。体組成計らしく、医者コスチュームをまとった6つ子がキュート。お気に入りの「推し松」が見守ってくれると思えば、憂鬱な計測も楽しみになるかも?!毎日使うものだから、デザインだけじゃ選べない!信頼の厚いタニタ製は、デザイン以外の機能も充実。「体重」、「体脂肪率」、「BMI」、「内臓脂肪レベル」と4つの計測が行え、乗るだけで測定者を自動で識別する機能も持っている。価格は税抜き6000円。本体と同じデザインを用いたBIG缶バッヂがついてくるほか、タニタオンラインショップでは3月21日までの期間限定で、「体組シェー計」がすっぽり入るオリジナルトートバッグがプレゼントされる。商品は6月発送予定。数量限定商品なので、早めに予約をしておこう。(画像はプレスリリースより)(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会【参考】※プレスリリース※おそ松さんオリジナル体組シェー計商品ページ
2018年02月11日アイドルグループ・嵐の松本潤が7日、都内で行われた明治ミルクチョコレート バレンタインPRイベントに登場した。松本自身は、バレンタインについて「幼稚園の頃、同級生に駄菓子屋のお嬢さんがいまして、毎年ものすごい数のチョコレートを貰えたのがすごく印象に残ってて」と思い出を振り返る。「ビニールに入ったものすごい量のチョコレートをもらって、毎日少しずつ食べるのが嬉しかったですね」と語り、「何個も食べて鼻血出ることもあったくらい、印象が強烈に残ってます」と明かした。また、誰にチョコレートをあげたいかを聞かれると「以前、チョコレートの職人の役をやったことがありまして」とドラマ『失恋ショコラティエ』に触れる。"テンパリング"も経験したため「今でも作れると思う」と自信を見せた。手作りチョコをあげる相手について、ドラマの共演者なども検討したものの「女性がいろいろ用意するかもしれないので、僕が用意しても」と配慮。「メンバーの、"スイーツ部"ですかね」と結論を出し、「ここ1、2年で、嵐の中でスイーツ部が出来て流行ってるんですよ。現場でもチョコレートケーキとか食べてる」と説明した。「ちょっと重たいかもしれないですね」と心配しつつ、「長年やってるので、そういう共有する時間があるといいなと思う」とメンバー愛を見せる。「まあメンバーが一番、どっちも傷つかなくていいかな」と語った。イベントではさらに、渋谷109のイベントスペースに設置されるフォトスポットを披露。松本と赤い糸で結ばれたような写真が撮れるこのフォトスポットは、2月11日限定で登場するという。自分と赤い糸でつながった松本は「複雑です。なかなか自分と自分でって、ないと思うので」と苦笑。さらにサプライズで松本のチョコ像"チョコ潤"がお披露目されると、松本は「大晦日に明治のスタッフの方がNHKに現れて、頭とか目のサイズなどを計られた」と思い出し、「みなさん、松潤がチョコ潤の隣にいますよ」と紹介していた。
2018年02月07日■『BG~身辺警護人~』あらすじ「武器を持たず、人を護る民間の警護人」であるボディーガード=BGが、命を懸けて依頼人を守る、木村拓哉主演のヒューマンアクションドラマ。エリート集団の警視庁SPからは邪魔者扱いされ、守るべき対象者からは「武器も権力もない人」と軽く見られがちな立場にありながらも、知恵と体技と勇気と優しさで難局を切り開いてゆく。■「歳食った」「オッサン」をついに受け入れたキムタク小耳沢はさ美(以下、耳)「今期の連ドラの中で注目度No.1、初回視聴率1位15.7%をたたき出したドラマといえば……」バルサミコ瞬(以下、バ)「キムタク主演の『BG~身辺警護人~』ですよね。たしか先週オンエアの第2回視聴率は15.1%。安定軌道に乗ったかなと」耳「それにしてもこの『BG』でのキムタクの扱い、ひどすぎません?」バ「これまでとは、明確な違いが見えますね」耳「冒頭いきなり思春期の息子から反抗されまくる。おまけにBG(=ボディーガード)の職場では、重要なミッションを前に『大丈夫、大丈夫。(オレ)歳だけは食ってるから』なんて自虐的な台詞を口にするかと思うと、若手から『それ、マイナスでしかないんですけど』なんて、ナメたことを言われて」バ「あげく斉藤工(たくみ)演じる高梨からは『オッサン』呼ばわり。いつものキムタクなら『ちょ待てよ!』と反抗すべきところが、あっさり受け入れてしまう」耳「ひさしぶりに観るキムタク。両頬にくっきり肉割れの線なんか入っちゃって、オッサンと呼ばれても仕方ない老いがあらわに。だからといって、SMAP解散騒動で大バッシングを受ける以前のキムタクなら、ありえない脚本ですよね」■平凡な中年男だけど有能、誠実。あらたなヒーロー像がここにバ「たしかに。でもなんだろう、パーフェクトなヒーローを降りたキムタクが、妙にいい味なんだな。『BG』のキムタクは、ごく普通の中年男。思春期の息子とうまく関わる器用さがないし、職場で尊敬を集めるリーダーってわけでもない。平凡な中年男なんだけど職能は高くて、クライアントや同僚など、誰に対してもちゃんと誠実に向き合う。時折やさしい人間性が顔を覗かせる」耳「あ。第2回のオンエアでもやさしさがわかるシーンがありましたよね。キムタクが取り押さえた犯人を警察が手荒く連行するんだけど、その様子を見送りながらぽそっとつぶやくんです。『そのひと(犯人)だって被害者なんだよ』って」バ「あれはグッときましたね」耳「これまでのいかにもヒーロー然とした隙のないキムタクよりも、ずっと共感できるんですよね。アクションシーンでも結構やられちゃって、『いてっ』なんて言ってケガだってしちゃうんだけど。その、なんとかギリギリ勝ってる感じに、母性本能をくすぐられるっていうか(笑)」■「あの会見」を相殺。俳優・木村拓哉の再生が見られるかバ「今回のキムタクは、自分から前へ出ようとするところが一切ありませんよね。職場でもヒラのボディガードにすぎなくて、指示する側じゃなくされる立場。これね、あの謝罪会見と真逆だなあと」耳「謝罪っていうと、あの『SMAP×SMAP』で放送されたSMAP解散騒動のときの?」バ「もう2年前になりますか。あの会見でキムタクは、リーダーの中居くんを差し置いてセンターポジションに陣取り、自分がSMAPをちゃんと存続させるからと取り仕切ってみせた。その姿は多くの視聴者に『リーダー気取りの唯我独尊』と映り、そこからキムタクは一気に批判と嫌悪の対象に転落してしまった感がある」耳「なんとかこのままSMAPを存続させるんだって気持ちが空回りした感じでしたよね」バ「そう。あそこで前へ出ることで国民から買った反感と、今回『BG』で控えめに下がりつつ見せる好感。これでちょうど相殺というか、このドラマが綺麗にあの謝罪会見のフォローになってるんです」耳「そんな相殺の仕方聞いたことありませんけど、でもたしかに今回の役の印象で、なんだかいろんなことがチャラになって、ここからあらためて俳優キムタクのキャリアが始まる予感があります」バ「でしょ?(笑)」耳「今クール、嵐・松潤の『99.9』に、石原さとみの『アンナチュラル』と、1話完結ものが揃って善戦してますよね。キムタクの『BG』も1話完結もので何話からでも見やすいですし、ぜひこのまま三強のひとつとして勝ち残ってほしいなと」バ「気づけばキムタクも45歳ですからね。弱さを認めない強さから、弱さを認めて受け入れる強さへ。これがこれからの俳優・木村拓哉のキーワードなんじゃないかと」耳「じゃあわたしも自分の弱さを認めて、ダイエットは明日から……と。さ、コンビニスイーツパトロールに繰り出しますか」バ「弱さを認める弱さ、ってのもあるんですね……」小耳沢はさ美/よろず文案作成家。『BG』で明快に「愛される中年男」へとシフトチェンジしたキムタク。妻・工藤静香が家族の私生活を公開しつづけるインスタは、夫の好感度獲得を目指すうえでプラスに働く?それとも。バルサミコ瞬/ライター兼放送作家。キムタクに求められる「強さ」の質の変化は、もちろん彼の状況や加齢による部分もあるけれど、世の中全体が求める「強さ」の質が変わってきているということなのかもしれず。
2018年01月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「マイナンバーカード」です。普及率の伸び悩みは、利便性の実感がないから。マイナンバー制度が始まって、今年で3年目になります。ところが、マイナンバーカードの普及がなかなか進まず、政府は頭を抱えています。交付開始前に政府が掲げた目標交付枚数は2019年3月末で8700万枚。実際には、昨年8月末の時点で1230万枚、人口比でいうと普及率は9.6%にすぎず伸び悩んでいるのです。住民票や基礎年金、健康保険被保険者証などにはそれぞれに番号があり、個人の特定に労力を費やしていました。マイナンバー制度はそれらを一本化して、「社会保障、税、災害対策」の分野で活用するために始められましたが、いまはまだ過渡期にあり、マイナンバーカードでできることといえば、コンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書が取れるくらいです。法務省は、今後マイナンバーを使い、婚姻届やパスポートの発給申請、老齢年金請求に必要な戸籍証明書が不要になる、戸籍法改正案を来年の通常国会で提出する方針を発表しました。地震災害が発生したときには罹災証明書が発行されるのですが、世帯ごとに1通のみ。2世帯以上で住んでいた大家族が、被災して一つの家に住めなくなったとき、子供や孫の世帯は罹災証明書を受け取れないという問題が熊本地震で起こりました。これも、マイナンバーカードで個人を特定して証明書を出すという案が検討されています。マイナンバーカードには、生体認証にも使えるICチップが入っています。この認証機能が活用できれば、健康保険証や銀行のキャッシュカード、転売不可のチケットなどに有効活用される可能性を秘めています。ただ、これからの時代に「カード」という形態がふさわしいのか。総務省は、マイナンバーカードを持ち歩かなくても、スマートフォンにカード情報を取り込み、本人確認ができるような実証実験も進めているそうです。しかし、これには対応する端末を開発しなければならないため、企業側の努力も必要になります。いまは、住所や名前に加えて、マイナンバーの記入を要請されますが、今後、マイナンバーカードひとつで全てこと足りるくらいになったら、便利さを実感できるのかもしれませんね。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年1月24日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年01月22日「嵐」とゲストチームが体感型ゲームで対戦する「VS嵐」。1月18日(木)今夜は松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、真野恵里菜、水上剣星、芦名星ら映画『不能犯』キャスト陣が参戦。「TKO」を助っ人に加えた「嵐」チームと対戦する。『パッチギ!』『クローズド・ノート』『ヘルタースケルター』『新宿スワン』など日本映画界の歴史に残る作品の数々に出演してきた沢尻さんだが「VS嵐」への出演はなんと今回が初。そんな沢尻さんだがイメージ粘土対決では「嵐」櫻井翔の作品に「気持ち悪い!」と“毒舌”コメント!?だが今回は櫻井さんだけではなく二宮和也も“衝撃作品”を送り出してくるという。注目粘土対決をお楽しみに。またゲストの松坂さんと新田さんと松本潤とのプライベート秘話など、見逃せないトークも満載の模様だ。今回「嵐」チームとバトルを繰り広げた松坂さん、沢尻さんらが出演する映画『不能犯』は、集英社「グランドジャンプ」にて連載中の人気コミックが原作。都会で次々と起きる変死事件。いずれの被害者も、検死をしても、何一つとして証拠が出てこない不可解な状況で、唯一の共通点は事件現場で必ず目撃される黒スーツの男。その名は宇相吹正(松坂さん)。彼こそがSNSでうわさの“電話ボックスの男”だった。とある電話ボックスに殺人の依頼を残しておくと、彼が現れ、ターゲットを確実に死に至らしめるという。その死因はどれも病死や自殺に事故――宇相吹の犯行は、すべて立件不可能な犯罪、「不能犯」だった。そんな中、警察はようやく宇相吹の身柄を確保し、任意で取り調べを始める。多田(沢尻さん)と部下の百々瀬(新田さん)が見守る中、宇相吹を前に上司の夜目(矢田亜希子)が取り調べを始めるが、次第に夜目の様子がおかしくなり、最終的に宇相吹は解放される。彼の正体とはいったい――。「不能犯」=“思い込み”や“マインドコントロール”で狙った相手を殺す“不能犯”と、そのコントロールを受けない正義の刑事の対決…その行方は!?映画『不能犯』は2月1日(木)より全国にて公開。「VS嵐」は1月18日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年01月18日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2017年3大トピックス」についてです。今年もさまざまな出来事がありましたが、まず僕が注目したのは、AI本格化時代の到来です。AIは、金融業界でいち早く取り入れられ、ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社の現物株式取引では、600人いたトレーダーがいまや2人。あとはAIに取引は任されています。日本でも、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友のメガバンク3行で3万2000人超分の業務削減を発表。リアル店舗は縮小し、AIの担う業務が増えていきます。メディアでも、映像の粗編集やラジオパーソナリティのアシスタント業務、専門用語の文章チェック作業などはAIができるようになりました。そんななか、今秋Google、Amazon、LINEがAIスピーカー(スマートスピーカー)を発売。AIスピーカーに話しかければ、調べものも家電操作も、雑談の相手までしてくれる。AIの波はついに家庭にまで押し寄せてきたんですね。2つ目は仮想通貨。第4次産業革命といわれる、金融とITの融合、フィンテックが大きく前進したのを実感した一年でした。象徴的なのがビットコインです。中国は「貨幣として認めない」と宣言し、ゴールドマン・サックスは「リスクが多大なので社員に取引を禁じる」と発表。ビットコインを使ったVALUも盛り上がりました。4月には、情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する、通称「仮想通貨法」が施行されました。三菱東京UFJは独自の仮想通貨「MUFGコイン」を発行。今後、お金革命が本格化しそうです。3つ目は、訪日外国人旅行者の増大。観光庁は欧米豪に照準をあて、訪日プロモーションを強化しました。LCC整備を受け入れ、専用ターミナルを作り、Airbnbのサービスも広げた。それらが功を奏し、2016年の訪日客数は2400万人になり、増え続けています。政府は2020年に4000万人の観光客誘致という目標を掲げました。富裕層向けの旅行誌『コンデナスト・トラベラー』の読者投票で、「世界で最も魅力的な都市」に東京が2年連続1位に選出。異文化が入り、日本の様相も変わっていきそうです。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
2017年12月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「NPO」です。社会問題の数だけ必要とされるのが非営利団体・組織。NPOとは、Nonprofit Organizationの略で非営利団体のこと。よく混同されるNGOはNon‐Governmental Organizationで、非政府組織。どちらも社会的問題に対応した事業を行い、営利目的ではない民間団体という意味では同じです。日本では、一般的には、街づくりや子育て、教育など国内の課題に対して活動を行っている団体をNPO、人道支援や紛争解決など、国際的な取り込みをしている組織をNGOと呼び分けています。日本でNPOの活動が注目されるようになったのは、阪神淡路大震災がきっかけといわれています。ボランティア組織だけでは支援が足りず、たくさんのNPOが立ち上げられました。NPOは非営利団体と訳されますが、利益を生んではいけないわけではありません。NPO職員にも給与は必要ですし、事業も継続させなければいけません。株式会社のように、利益を再分配したり、それを元に資金運用などをしてはいけないということなんです。平成10年には特定非営利活動促進法が施行され、特定非営利活動を行う団体を法人化できるようになりました。「特定非営利活動」とは、保健医療、福祉、社会教育、人権擁護など、国が定める20の分野に該当する活動を、社会全体の利益増進のために行うこと。欧米に比べ、社会的信頼の低い日本のNPO。法人化することで信頼が高まり、社会貢献活動がしやすくなります。子どもの貧困、虐待や自殺対策、高齢者の移動支援、環境問題…。お金よりやりがいを重視して、NPOを立ち上げ、それらの社会的課題を事業により解決しようとする若い世代も増えています。ある官僚は、いま日本が直面している社会問題のリストを公開しました。国や自治体でも補助金を出して、すでに問題解決に取り組んでいるNPOに手を挙げてもらい、代わりに活動してほしいと考えているのです。すばらしい活動をしているNPOはたくさんありますが、世に知られていません。NPOと一般市民をつなぎたくて、僕は「GARDEN」という場(会社)を作りました。NPOの活動は今後もっと必要になってくると思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年にニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。※『anan』2017年12月27日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年12月20日バラエティ番組『要博士の異常な映画愛~勝手にセリフ変えてみました~』について、MCを務める俳優の要潤さんにお話を伺いました。ボケもいとわず!?初冠番組で見事なMCぶりを披露!豪華絢爛な衣装に身を包み、バラエティ番組のメインMCを務める要潤さん。オファーが来た時は「まさか冠番組のバラエティにキャスティングされるとは」と驚いたそう。引き受けたのは、映画史に残る名画に、新しい台詞をつけて遊ぶという企画が面白かったから。『吉本新喜劇』を観て育ったこともあって、「お笑いにリスペクトがあり、バラエティ対応力も素晴らしい」(番組P)とキャスティングされたものの、やはり役者の現場とは勝手も違うよう。「役者は決められた台詞を言いますが、バラエティで芸人さんたちは、何もないところから面白いことを言っていく。その過程がクリエイティブで新鮮です。それと、スピード感。ドラマではカットを細かく割るけど、バラエティはいったん始まるとノンストップ。舞台に近い感覚かも」お笑い芸人たちが予測不能なトークを繰り広げても、ゆったりと構え、時には要さんからボケるなど、余裕の感じられるMC術が、お見事!「流れに身を任せているだけで、普段の僕を知ってる人からは“素だね”と言われます。ゲストの方がいろんなパターンでくるので対応は大変だけど、芸人さんが生み出す笑いや流れは潰したくないですね。自分がボケて現場が盛り上がるなら、カットされても全然構いません(笑)」現場の流れで生まれるボケ以外に、「ちなみに、この映画は、〇〇〇回観ました」という、要博士の映画愛のすごさを強調する、定番の回数ボケも。では、要さんご自身がリアルに、もっとも多く観ている映画は?「『スター・ウォーズ』ですね。100回以上観てるんじゃないかな。ストーリーは追わなくてもわかってるので、BGMみたいに流してます」番組では名画のワンシーンに、「異常な映画委員会」の会員たちが全く新しい台詞をあてることで、作品の新たな味わいを見出していく。会員は、芸人、落語家、放送作家など多ジャンルで活躍する人たち。「みなさんまったく違う角度から台詞を作られるので、毎回、ワクワクしながら見ています。僕とは脳みその作りが違うんだろうなあ」番組を通じて、古い作品を観ることが勉強になるとも。「映画作りは、あの時代の映画人が作り出したことがすべてのベースにあり、その延長線上で僕らはやってるんだと感じますね。CGもなく、編集技術が限られた中で、生身の人間が演じるさまはすごいですよ。今は役者が守られているところがあるから、あの時代に生きていたら自分にできただろうかとすら思います」名画に独自の切り口で台詞をつけ、新しい味わい方を提案する動画バラエティ。12/4のゲストは、柴田英嗣(アンタッチャブル)、小沢一敬(スピードワゴン)。テレビ東京にて毎週月曜深夜0:12~放送中。かなめ・じゅん1981年、香川県生まれ。’01年、『仮面ライダーアギト』でデビューしてから、昼ドラ『新・愛の嵐』や大河ドラマ『龍馬伝』など数々の作品に出演。現在、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』が12月9日より公開。※『anan』2017年12月6日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年12月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「投票率」です。有権者の約半分の意見しか反映されてない!?10月の衆議院議員選挙の自民党の圧勝は、投票率の低さにも大きく起因しています。日本の投票率は現在50%台。先日の衆院選は、台風という悪天候も影響しましたが、戦後2番目に低い53.68%でした。約30年前、昭和の時代の投票率は70%前後でした。ところが、平成2年を境に急降下します。リクルート事件や東京佐川急便事件など、政治家の汚職事件が相次いで起こり、国民の政治不信が募ったからです。2009年に民主党政権が誕生したときには一瞬盛り上がり、69.28%に上がりました。しかし、民主党政権は実行力が伴わず、マニフェストはただの理想にすぎないことを思い知らされます。国民の政治離れは進み、投票率は再び下降しました。政治腐敗は中選挙区制にあると、1994年に小選挙区比例代表並立制が導入されました。選挙自体は簡単にはなったのですが、与党の自民党と野党第1党の社会党が絶妙なバランスでいた「55年体制」が崩壊し、小政党が乱立。国民は、どの政党を選べばよいのかが、わからなくなってしまいました。大学生などに、投票に行かない理由を聞いてみると、政治に関心がないわけではなく、将来を託せる政治家がいない、自分の一票がダメな政治家の後押しをしてしまうのが怖いと言います。問題はあるものの、トランプ大統領ともいい関係を築き、経済面でもそれなりの成果を出しているという点で、やはり自民党に、と今回の圧勝につながりました。世論調査では、「自民党は支持するが、安倍さんは支持しない」という回答も多く上がっています。選挙のたびに投票率の低さが話題になりますが、その前に、票を入れたくなるように政治家ももうちょっと公約を実現させてください、という気持ちにもなりますよね。また、選挙はゴールではありません。当選後、その政治家が国会でどんな発言をしているか。公約を法案にまで進められたか。それらをチェックするのも国民の務めです。前にも言いましたが、他人が決めたルールで生きてよいなら、選挙に行かなくても構いません。でも、自分の望む未来があるのなら、それを作るために投票するべきだと僕は思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年12月13日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年12月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「『保守』と『リベラル』」です。政策で見ると両者は矛盾だらけ。二分はできない。衆議院選挙は自由民主党の圧勝に終わりました。選挙のニュースなどでもよく使われた「保守」と「リベラル」ですが、実は「保守」の対義語は「リベラル」ではなく「革新」なんです。そもそも保守派とは、受け継がれてきた慣習や伝統、地域のルール、家族を重んじ、慎重に歩みを進める姿勢を指します。対して、革新派は、古いものを打破して新しいものを作り上げていく姿勢。1970年代の学生運動のころは、まさに革命を求める人たちが革新派と呼ばれてきました。時代とともに、いつの間にか「革新」は「リベラル」と言い換えられるようになりましたが、「リベラル」は、個人の自由を尊重するという主義ですから、意味合いが少し違うんですね。政党でいうと、自由民主党が保守の政党とされています。伝統を守り、昔ながらの家父長制度、家族観を大事に守ります。農家や企業を守り、地域地盤を固めることに腐心します。それに対して、家族や企業、地域を優先するのではなく、あくまで個人の幸福追求を基本にして成り立つ社会を目指すのが「リベラル」。共産党や社民党、立憲民主党はリベラルといわれていますが、ひとつひとつの政策を比べてみるとまた、矛盾が生じてしまうんです。たとえば原発。原子力発電というエネルギー自体は、石油をベースにするエネルギーからすれば革新的なものです。自民党は賛成しており、その他の政党は反対しています。TPPを自民党は推進していますが、TPPを進めれば、海外の安いものがたくさん日本に入ってきて、従来の日本の農林水産業は脅かされる恐れもある。地域産業を尊重する自民党のスタンスとは真逆になりますよね。つまり、「保守」や「リベラル」は、政党をわかりやすく色分けするためにメディアが使っている言葉。実際には明確に分けることはできません。自民党員に聞くと「党内には保守の人もリベラルの人もいる」と話しています。わかりにくいと思われるかもしれませんが、最も大事なのは政党ではなく政策。自分が賛同できる政策をうたっているのは誰なのか、有権者はそれを見極める必要があるんですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年11月15日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年11月10日おそ松さん特別メイキング動画!「anan」10月11日発売の、おそ松さんグラビア撮影の様子を紹介します。今回はスタジオに入る6つ子のみなさん、撮影待ち時間の様子など。11月15日はおそ松さん特集が発売、乞うご期待!anan編集部メイクルームでの6つ子の姿をこっそり覗き見!みなさんこんにちは、四度目のご挨拶! ananおそ松チームです。10月よりお楽しみただいたアンアン特別おそ松さん動画ですが、いよいよ最後の回の公開です! 今回は、撮影を目前にし、鏡の前で身だしなみを整える6つ子たち。髪の毛並みを整える人、ひたすらポーズの練習に余念がない人、不安そうにのぞき込む人…などなど、6人6様の様子をお楽しみ下さいませ。ちなみに撮影だっつってんのに寝落ちしそうな人も。緊張感なさ過ぎィ!と、約1ヶ月に渡って動画を小出しにしつつ引っ張り続けてきましたが、いよいよおそ松さん特集号が発売になります! キャーキャー。11月15日水曜日、浅野直之さんの描き下ろしの表紙が目印です。ananは何度も「こんな6つ子、見たことない」と言い続けてますが、今回の6つ子も、またそれ! こんなクールでカッコイイ(雰囲気で頑張っている)おそ松さんたち、しつこいですが、見たことありません。やればできるんですね、6つ子…。気になる(というか気にして欲しい)特集の中身ですが、今回は作品のクリエイティブの真ん中にいる方たちを、徹底的にインタビュー。特集とムックを合わせて4回目、今回は作り手のみなさんの本音にこれまでになく近づけた気がします。まさか、あの人もセンバツだったとは。そして、撮影中に交わされていた(であろう)6つ子の雑談もお届け!! ホントこの人たちの頭の中って…と、呆れるを通り越し感慨深さすら感じるような、会話内容です。さらにエンディングテーマを作ったROOTS66の、超カッコイイミュージシャンも大集合。普段6つ子のキュートさに胸キュンな女子たちも、「やだ、大人の男って素敵…」と宗旨替えしてしまいそうなお写真がズラリです。あ、6つ子ステッカーももちろんついてます。ということで、長らくお付き合いいただきありがとうございました。おそ松さんファンの皆さんに、anan11月15日発売号『カラダにいいもの大賞』を楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いいたしま〜す。マジで入魂なので、よかったら買って下さいませ。(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2017年11月07日おそ松さん特別メイキング動画の第3弾!「anan」10月11日発売の、おそ松さんグラビア撮影の様子を紹介します。今回はスタジオに入る6つ子のみなさん、撮影待ち時間の様子など。11月15日にはおそ松さん特集が発売されます、乞うご期待!anan編集部6つ子のみなさん、グラビア撮影の休憩時間またまたこんにちは、ananおそ松チームです。今週も、アンアンが2073号(10月11日発売)で6つ子を撮影させていただいた際の、秘蔵映像をお届けします。今回は、撮影の準備ができるのをロビー的な場所で待っている6つ子さんたちの様子です。エレベーターから登場し、愛嬌を振りまく6つ子。お茶を飲んだり、雑誌を読んだりしながらダラつく6つ子…。個人的には、マグカップをくるくる回すトッティ、コーヒーを入れてくれとせがむチョロ松を華麗にスルーするトッティがツボでした。さすが元スタバァ店員、コーヒーにはこだわりがあるんですね。それにしても、6つ子が載ってるananを6つ子が読んでいる…という、このシュールな状況。自分たちの手相を勝手に予測したananのことを、彼らはなんと思っているのでしょうか…。そして最後はしつこく宣伝です。11月15日発売のanan2078号『カラダにいいもの大賞』特集では、16ページ+特別付録のステッカーがついた『おそ松さん』特集が掲載されます! 制作猶予は今週木曜日まで。そこまで、すべてを捨ててがんばりますので、楽しみにしていただけると嬉しいです! そしてすべてが終わったら、森へ帰りたい勢いです。あ、10月11日に発売した、6つ子と叶美香さんのグラビア、アフレコレポートが掲載されている2073号もまだ購入できるので、よかったら〜。(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2017年10月31日「anan」10月11日発売で撮影した、おそ松さんグラビアの様子を紹介します。11月15日発売のおそ松さん特集に向けて、特別メイキング動画を公開!今回は第2弾。anan編集部グラビア撮影に挑む6つ子のみなさんの絡み具合が?!こんにちは、ananおそ松チームです。先日アップした、6つ子のみなさんのグラビア撮影時の動画、お楽しみいただけましたでしょうか? 6人がわちゃわちゃする姿、たまらなかったですよね。立ち会っている私たちも、「なんなの、あなたたち、生きてるの…?!(動悸)」状態でした。ということで、続いて第二弾の動画です! 誌面には掲載されなかったソロショット&長男から順番に2ショットを撮った様子を公開。メインで撮影されている兄弟を、そっと背後で見守る彼らの姿にも注目です。ちなみにアニメ『おそ松さん』は、本日(10月24日)で第4回を迎えますが、先週はすごかったですね…。「げんし松さん」の言葉のない世界、チョロ松と一松のなんともいえない空気感、そして照英さんはどこまで行っても照英さんだった、3つ目のエピソード。あぁ、やっぱり『おそ松さん』はすごいな、と、テレビの前で照英さんばりに号泣しました(ちょっと嘘)。そんな中、私たちananおそ松チームも、11月15日発売の『おそ松さん』特集のために、ラストスパートに入っております! あと2週間で校了、それまで突っ走ります。それまでは6つ子の動画を見ていただき、ワクワクを高めていただけますとうれしいです!(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2017年10月24日ファン待望の第2期が放送開始したテレビアニメ「おそ松さん」。雑誌「ダ・ヴィンチ」11月号では、6つ子の“声優”たち櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由が揃って表紙を飾り話題を呼んだが、発売から5日後には早くもほぼ完売状態となり、この度異例の緊急重版が決定した。昨年、社会現象となったテレビアニメ「おそ松さん」は、常識を超えた作品力と企画で一躍人気に。特集が組まれた雑誌は売り切れ続出。さらに原作の「おそ松くん」も売り上げ80倍に急増(電子書籍販売サイト「eBookJapan」にて)、全8巻の作品DVDはその年のオリコン上位8位までを独占(アニメ・特撮DVD部門)し、放送終了後にも大型タイアップが組まれるなど、社会的・経済的影響力を持つ。10月6日発売の雑誌「ダ・ヴィンチ」11月号では、第2期アニメ放送スタートに合わせ、42ページにわたり「祝!第2期スタート『おそ松さん』&だからアニメはやめられない!」特集を企画。表紙には、「6つ子」を演じる櫻井孝宏をはじめ中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由の“声優”6名が登場。本誌恒例の「自分が選んだ一冊」を持って並んだ姿が話題になった。また6つ子声優6名がそろって表紙を飾るのは、雑誌史上初、さらに“声優”が本誌の表紙を飾るのも初の快挙であった。そんな話題づくしの今号は、発売事前に解禁した表紙情報で関連ワードが「トレンド」に急浮上。数時間後にネット系書店は軒並み完売。さらに、発売日である10月6日には問い合わせが殺到、発売から5日後には、早くもほぼ完売状態となり、異例の緊急重版が決定!重版分は10月下旬に店頭に入荷予定とのこと。本誌重版は2015年に芥川賞を受賞し緊急重版となった「又吉直樹」特集号以来となる。今号で特筆すべきは、表紙を飾ったのが6つ子の“声優”であったことだろう。第2期スタートとともに、テレビ誌やアニメ誌でも「6つ子」のキャラクターたちが表紙を飾っているが、声優6人がそろった表紙号は本誌が初めて。担当編集は「『おそ松さん』は、なかでも実力と人気を兼ねそろえた声優6人が奇跡的に会した作品。今回いただいた反響の大きさから、作品だけでなく彼らも更に注目を浴びるのでは」とコメント。“男性声優の人気”を証明するかのような今回の現象は、連日SNSを騒がせる事態にも…。アニメファンのみならず、いま“声優”は裾野を広げ、新規ファンを獲得し続けている。第2期放送開始後もそのフィーバーぶりは健在の「おそ松さん」。今作に息を吹き込む声優たちの活躍にも注目だ。(text:cinemacafe.net)
2017年10月12日●有村架純が表現した生々しさ松本潤、有村架純、坂口健太郎という、トップクラスの俳優陣が集まり映画化された『ナラタージュ』(10月7日公開)。島本理生原作のベストセラー恋愛小説が、満を持して実写化された。今回松本が演じるのは、高校教師の葉山。離婚の成立していない妻がいながら、元教え子の泉を翻弄する。有村はそんな葉山に思いをぶつけながらも、じりじりとした関係にとらわれ身動きがとれない。坂口演じる小野は、そんな泉の理解者となりまっすぐに思いを寄せていくが、次第に嫉妬心に蝕まれていく。一筋縄ではいかない人物たちが織りなす恋愛の中で、監督が「奇跡のキャスト」という役者陣の魅力とは。○有村は努力の人――今回お三方がそろったのは奇跡的だったとおっしゃってましたが、有村さん演じる泉は、感情の機微をじっとりとした眼差しに込められていたところがすごかったですね。有村さんは非常に生々しく、表情一つにしても印象的でしたね。この人はすごい人ですよ。努力の中から生み出しているところがあると思います。でも自分の感情を振り絞るのは、技術だけでできるものでもないですから。「泉の感情で、自分に置き換えて理解できるものはほとんどないです」と言っていましたが、この役の息苦しさを理解しようとしていましたし、僕も放置して追い込みました。撮影を地方にしたのも、逃れられない閉塞的な部分をつくるためという理由もあったんです。地方ロケに行くと、逃げも隠れもできません。あとは、湿度の高い感じを出したくて。すごく顔が上気して火照っている、微熱みたいな状態を上手く作れないかなと思いました。――そういう意図は結構、現場でも話されたりしていたんですか?有村さんとは撮影に入る前にすごく話をしました。根性のある子ですよ。見る限り、すごく頑固な部分をすごく持っているし、かわいい顔をしているけど絶対に芯が強い。いくつかの作品を見て、ただかわいいだけじゃなく、どこかで疎外感も持っている気もしたんですよ。お友達がいっぱいいて、ワイワイやっている子ではないな、みたいな。難しいことをやってもらったのですが、「こういう表情されると男ってきついなあ」と思わせられるところを、本当に生々しくリアルに表現してくれました。どちらかというと僕は松本君と共犯者でしたが、松本くんも、有村さんからどんな表情が引き出せるかなって、きっと考えていたとも思いますよ。「期待していたのにがっかりだよ。でも、好き」という表情をしている。●スタッフが削ろうとした、かっこ悪い松潤○男の愚かさが現れた――坂口健太郎さんも、中盤からは特にあまり今まで観られなかった坂口さんの姿でしたね。切ないですよ、彼は。「なんで俺じゃダメなんだよ」「絶対に俺の方が幸せにするのに」という、よくある男の愚かさが彼にもあって。そういう感情を上手く表してくれたなと思います。監督としても、非常に一緒にやりやすいニュートラルな俳優で、これからも注目していきたいです。現場でも、彼自身が「面白い」と言っていました。たくさんやりようがある役だと思っていたみたいです。――松本さんと有村さんのラブシーンもかなり印象的でした。松本くんは『東京タワー Tokyo Tower』で結構激しいシーンをやっていると言ってましたよ。ある程度は指示をして、あとは自由にやってもらいました(笑)。――松本さん演じる葉山先生は、客観的に見ると”ダメ男”でもありましたね。この作品、最初にできたのが3時間半のバージョンだったので、いつも信頼している編集にもう少し短くなるように任せたんですよ。そしたら、葉山がすごくスマートな男になってしまって。でも彼は、良かれと思ってやったわけです。「このままだと松本君がかっこ悪いな」と思って、葉山が謝っているところとか、削っちゃった(笑)。雨に濡れる、スマートなかっこいい松潤の映画になって、「これだったら喜んでくれますよね」と言っていて、職業病なんだけど、「いやいや、違う違う! かっこ悪い方がいいから!」と、最終的にはわかってもらうことができました(笑)。だってかっこいいやつが「俺のこと好きだろ」と言っていても、「なにその自信!」って心の中で思うんですよ(笑)。でも松本君もそういうイメージを持たれているわけで、そんな松本君を封印するからこそ、面白かったです。――どういう風に封印されたんですか?松本君はすごく目が光っているから、今回はメガネをかけてもらって、さらに「眼光を40%にして」とお願いしました。「どういうことですか?」と聞かれたけど、「目にブラインド下ろしてくれれば」というところから始まって(笑)。実際に撮影開始すると、松本くんが「今やってみたけど、40%って、これくらいですか?」と言うので、「自然だったからいいんじゃないかな」と答えて、その感覚を自分の中に置いていってもらいました。ただ、ふだんの眼光は40%だけど、気持ちを追い込むシーンでメガネを取ると、自然と松本潤の目になっていきますから。ダメな奴なんだけど、向き合った時に、観客が自然と「やっぱりこの人は自分にとって代えがたいものだ」と思ってしまうんです。葉山は変わっていないのに、観ている方はだんだん泉の気持ちに乗っかれる。そういう気持ちになれるのは、松本潤だからこそですよね。プロデューサーから「松本君はどうか」と言われなかったら気づかなかったし、もっと大人の色気が溢れている俳優にしてしまったかもしれない。そうすると、ちょっとマッチョな映画、大人すぎる映画になって、着地するところが見えてしまうんです。松本潤だと、着地点が見えないんですよ。それはプロデューサーの手腕ですし、松本君の素晴らしさだと思います。
2017年10月08日女優の有村架純(24)が5日放送のフジテレビ系『めざましテレビ』にVTR出演し、嵐の松本潤(34)の写真をスマートフォンの待ち受け画面にしていたことを告白した。 有村と松本はドラマ『失恋ショコラティエ』(’14)で、兄妹役で共演。最近では10月7日公開の映画『ナラタージュ』で禁断の愛に溺れる教師と教え子を演じている。 有村は「(失恋ショコラティエでは)兄妹役だったこともあり、松本さんは“お兄ちゃん”という印象で止まっていました」と振り返りながら、「(今作では)急に恋愛感情を持つということで、クランクインの前にひっそりと待ち受けにさせてもらっていました。葉山先生っぽいなっていう写真を見つけて」と松本が演じる劇中キャラクターに合った画像を待ち受け画面にし、役作りをしたと語った。 ツイッターでは「俺、ずっと有村架純ちゃん待ち受けにしてるんだけどな…」「松潤を待ち受けにして5年経つんだけどいつ彼女役できるかな?」「松潤を待ち受けにしてた有村架純って私のこと?」と双方のファンのユニークな大喜利コメントがあがっている。
2017年10月05日正直、全編をとおして“情熱的な松潤”には出会うことができません…。映画『ナラタージュ』で松本潤が見せたのは“繊細な男”という新境地。ヒロイン・有村架純を惑わす彼からは、女性を惹きつける30代のリアルな男の哀愁と色気が漂っていました。島本理生の人気小説を行定勲監督で映画化した本作。タイトルの「ナラタージュ」とは、ナレーションとモンタージュからなる造語で、人物の語りや回想によって過去を再現する手法のこと。映画はタイトルどおり、社会人になった泉(有村)が過去を回想する形で進みます。■松本潤イメージを封印!? 本心を秘めた影のある男性教師『花より男子ファイナル』や『陽だまりの彼女』などで、ひとりの女性に対してまっすぐな恋愛をする好青年を演じてきた松本がどのように恋に苦しむ姿を演じるのか。松本が演じる葉山は、高校教師で演劇部の顧問。有村架純演じる泉が高校生だったとき、学校になじめない泉を演劇部に誘う。しかし彼はある過去の出来事を十字架のように背負っていた…。前髪をおろし、松本のチャームポイントともいえる力強い眉毛と目力を封印。メガネをかけ、地味な装い…どういったキャラクターなのか、どういった気持ちなのか最後までつかみきることが難しい! 撮影前、行定監督が松本に伝えたのは「目にブラインドをかけてほしい」というリクエスト。その狙いはみごと的中。目力を普段の40%に抑えることで、30歳を超えた男の悲哀をにじませることに成功。もともと目力が強く、芯のとおったイメージのある松本が演じるからこそ、煮え切らない湿っぽさが、より一層際立っているではありませんか。松本の葉山像について、原作者の島本も「良い意味で普段の松本さんとギャップがあった」と絶賛。MJ独自の王子様キャラどころか、自分の感情すら定まらない教師役…にもかかわらず、哀愁とともにあふれ出る大人の色気。そんな松本潤の新たな魅力が堪能できます。■目力、過去、愛…すべてを封印! ズルい男を松潤が体現あえて“カッコイイ”すら封印した松本ですが、葉山にとっても「封印」はキーワードのひとつ。眉&目力という見た目の封印はもとより、葉山は離婚の成立していない妻との過去を封じ込み、泉へのどうしようもなく湧き出る愛をも抑え込みます。教師と生徒という関係でなくなった今なお、2人が恋愛することが許されない理由はどこにあるのか? なぜ、妻とは離婚できないのか? 許されない恋の再熱とともに、その答えは少しずつ明かされていきます。過去に縛られ、自分を「封印」から解放できない葉山には「お願いだから、自分の気持ちにすなおになって!」と伝えたくなりますが、同時につい手を差し伸べたくなってしまう女の弱さを痛感…。行定監督は「言葉にしたいけど言葉にできない感情」を役者の表情の移り変わりでじっくり見せることにこだわったと話しています。そして、松本は本音を口にせず、すがるような瞳で語りかける男のズルさをみごとに表現。目力を封じることで生まれた松本の物憂げな表情には感服です。■嫉妬心むき出し坂口健太郎×感情を表に出さない松本潤泉に恋をする大学生・小野怜二を演じるのは坂口健太郎。演劇部のOBである黒川と同じ大学に通っており、彼に誘われ卒業公演に参加することになります。練習を重ねるうちに、徐々に泉に惹かれていく小野。泉に対してまっすぐに自分の気持ちを伝える一方で、葉山への嫉妬心を募らせていきます。坂口が魅せたのは、自分に気持ちがない泉に「それでもいい」と言いながら、その言葉に気持ちがついて行けない人間のむなしさと、抑えきれない嫉み。“頼りなくもかわいらしい”はたまた“クール”といった印象の強い坂口が、嫉妬心を爆発させる姿はかなり新鮮!さらに、思い切り感情をぶつける若さあふれる坂口に対して、感情を表に出さない松本から感じられる大人の余裕。正反対の魅力を持つ2人の男性が放つコントラストもまた絶妙です。■松本潤と有村架純のラブシーンは? 映画『ナラタージュ』は、公開前から濃厚なラブシーンがあることが話題になっていました。国民的アイドル・嵐の松本潤と、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインを務めた有村架純のラブシーンとなれば、注目されるのも当然のこと。実際、今までの松本、そして有村の清純なイメージを打破する刺激的なシーンであることには間違いなし。けれども、許されない愛であることを互いに受け入れながら、気持ちをぶつけ合うその様は、切なく、儚く、美しいものでした。印象深い雨のシーンをはじめとする映像美が、せわしない日常からフッと別世界へと引込んでくれる本作。徹底的にオーラを封印した松本潤に母性本能をくすぐられる新感覚とともに、心の奥底に秘めた「一生に一度の忘れられない恋」に、思いをはせてみてはいかがでしょうか?『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー出演:松本 潤、有村架純、坂口健太郎監督:行定勲 原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 配給:東宝=アスミック・エース大学2年の春、泉は高校時代の演劇部の顧問教師・葉山(松本)から、後輩のために卒業公演に参加してほしいと誘われます。葉山はかつて、学校で孤立していた泉を救い出した教師でした。泉は、葉山との誰にも言えない秘密を抱いたまま卒業。しかし、一年ぶりの再会により彼への気持ちが募っていきます。そんな二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられるのです…。
2017年10月05日ついに、テレビ東京ほかにて第2期放送が始まった大人気TVアニメ「おそ松さん」。その放送スタートに合わせ、“6つ子”を演じる櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由ら人気声優6名が雑誌「ダ・ヴィンチ」11月号の表紙に登場。雑誌史上初となるキャスト6名が揃った表紙ビジュアルが解禁となり、本誌内の充実の特集内容が明らかとなった。一昨年、社会現象にもなった赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作としたアニメ「おそ松さん」。この放送終了直後に発売された「ダ・ヴィンチ」(2016年5月号)では、「『松ロス』するにまだ早い!」と銘打って、「おそ松さん」総力特集を企画し、14万部が完売状態になるという大反響を呼んだ。そして10月2日より、待望の第2期放送がスタート。第1話が始まると早速「#おそ松さん第2期」ワードがTwitterトレンド入りを果たし、その後もみるみる投稿数が上昇。放送が終わった直後も「おかえりなさい!」「いつも通りぶっ飛んでて安心感(笑)」と、第1期と変わらぬ勢いと超展開っぷりにネットは興奮冷めらやぬ様子。豪華アーティストによるエンディングへの喜びコメントも相次いだ。そんな第2期放送に合わせ、10月6日(金)発売の「ダ・ヴィンチ」11月号では42ページにわたり「祝!第2期スタート『おそ松さん』&だからアニメはやめられない!」と題して特集!中でも注目なのが、今回公開された「6つ子」キャストの櫻井さん(おそ松役)、中村悠一(カラ松役)、神谷浩史(チョロ松役)、福山潤(一松役)、小野大輔(十四松役)、入野自由(トド松役)の6名が登場する表紙。キャスト6名が揃って表紙を飾るのは、雑誌史上初!表紙では、この豪華声優陣全員が全身黒のスーツでキメ、胸元にはそれぞれのキャラクターのカラーにあわせたチーフが。また、特集扉には表紙と連動し、「おそ松さん」6つ子キャラクターたちが黒スーツに身を包んだ描き下ろしイラストも掲載される。さらに、櫻井孝宏&神谷浩史&小野大輔、中村悠一&福山潤&入野自由での特別グラビア&鼎談、「おそ松」を手掛けた作家対談(乙一×松原秀)、書き下ろしスピンオフ小説(柚月裕子「黙れおそ松」)、オリジナル付録には「6つ子」描き下ろしポストカードなど、「おそ松さん」ファンは必見の1冊となりそうだ。「ダ・ヴィンチ」11月号は10月6日(金)発売。(cinemacafe.net)
2017年10月03日10月より第2期の放送開始が決定し話題となっているTVアニメ「おそ松さん」の舞台化「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」の第2弾が、来年2月より大阪・東京にて上演されることが決定。また、6つ子役を演じるキャストは前作と同じ人気2.5次元俳優が再集結した。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」は、赤塚不二夫生誕80周年を記念して名作マンガ「おそ松くん」の未来を描いたTVアニメ「おそ松さん」の初の舞台化作品。第1弾は、昨年9月に東京・大阪で上演され、クズでニートな6つ子たちの1日を繰り広げた爆笑必至のステージは全公演で満員御礼の大ヒットを記録。そんな本舞台の第2弾が、おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~」として再び登場!制作陣には、演出の小野真一を始め、第1弾を手掛けたスタッフが再集結。そして出演キャストも、おそ松役の高崎翔太、カラ松役の柏木佑介、チョロ松役の植田圭輔、一松役の北村諒、十四松役の小澤廉、トド松役の赤澤遼太郎。6つ子のイケメンver.である“F6役”として、F6おそ松役の井澤勇貴、F6カラ松役の和田雅成、F6チョロ松役の小野健斗、F6一松役の安里勇哉、F6十四松役の和合真一、F6トド松役の中山優貴と、第1弾で本作を 華々しく彩ったキャスト陣が続投する。高崎さんは、「第1弾を超える作品になると、期待しております!またあの6つ子ニートを観れると思うと、楽しみでなりません」と語り、柏木さんは「おそ松さんの世界で、再び生きられること。またあの兄弟たちに会えること。カラ松として生きられること。ワクワクとドキドキが止まりません。全力で挑戦します!絶対に前作を超えます!!進化した僕らのチームプレーを観に来て頂けたら、嬉しいです。カモーン!カラ松ガールズ!!」と熱いコメント。「一番の常識人である僕のコメントが一番まともだと思うから、あとの5人のコメントはあまり当てにしなくていいですよー」と前置きしたのは植田さん。「今度は前回よりもパワーアップした僕の姿。ツッコミ、常識人っぷりに注目していただけたら最高に楽しめるんじゃないかな??常識ある皆様!次回公演は三男チョロ松をぜひぜひよろしくお願いします!!!」と話し、北村さんは「前回のステージがあったからこそ、またハードルは上がってるのではないかなと思うので力を合わせて作品作りに励みます!!」と意気込み。小澤さんは「何よりまた十四松を演じられることが嬉しかったです!舞台では生でこそ起きる何かを!僕が演じる十四松が舞台上で何を起こすのか!パワーアップして皆さんの前に立ちたいと思って ますのでお楽しみに!あ、僕!たぶんスイングパワーアップしました!」コメントし、自分自身とても楽しみにしていた第2作だと言う赤澤さんは、「皆さんがキャラクターを愛しているように僕たちも演じさせて 頂く以上はしっかりとキャラクターを愛し、寄り添って行きたいと思います!!どうか三次元の6つ子に会いにきてください!!」とメッセージを寄せた。また今回新たに撮り下ろされた、6つ子の横顔が写し出されたティザービジュアルもあわせて公開。なお本公演のチケットは、本日9月25日(月)より「オフィシャルHP抽選先行」が行われている。舞台「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~」は2月23日(金)~26日(月)梅田芸術劇場 メインホール(大阪)、3月1日(木)~11日(日)TOKYO DOME CITY HALL(東京)にて上演。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」Blu-rayは11月24日(金)リリース。(cinemacafe.net)
2017年09月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自殺予防週間」です。日本は自殺大国。9 月はとくに注意月間なんです。9月10日は世界自殺予防デー。それにちなんで、日本では9月10日~16日を自殺予防週間に定めています。期や年度の替わる3月と9月は、自殺する人が多いのですが、18歳以下に限ると9月1日が突出して自殺者が多いんです。1972年~2013年に自殺した18歳以下の子どもの数は1万8048人。平均すると1日約50人ですが、9月1日に自殺した数は131人で平均の2.6倍にものぼります。また、9月2日は4番目、8月31日は5番目に多く、夏休み明けのプレッシャーが精神を不安定にさせるようです。いじめ問題もありますが、学校に行かせようとする親の期待に応えられないことから、自分を責め、存在意義を見失い、自殺に至るケースも少なくありません。自殺者数が把握できる世界90か国で、人口10万人あたりの自殺者数を比べてみると、日本はワースト6位。女性に限ればワースト3位に入っています。それほど、日本は自殺大国なんですね。厚生労働省の自殺対策白書によれば、平成10年以降、14年間連続で3万人を超えていた自殺者の数が、平成24年には2万人台にとどまり、日本全体で見れば、減少方向にはあります。しかし、問題は10代後半~30代の若年層の自殺者が増えていること。平成27年の15歳~39歳の死因のトップは「自殺」だったんですね。自殺の原因はいくつもの要因が複雑に絡んでおり、特定はできませんが、遺書などから推測すると、「うつ病などを含む健康不安」「経済、生活面の不安」「家庭問題」「勤務問題」などが上位に挙がっています。政府はこの現状を重く受け止め、平成18年に「自殺対策基本法」を制定し、国を挙げて自殺防止に取り組もうとしています。NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」では、借金やいじめ、人間関係など、トラブル別の電話相談窓口を紹介しています。いつなんどき、あなたやお友達が崖っぷちに追い込まれるかわかりません。ぜひ元気なうちにウェブサイトを覗いてみてください。学校でも会社でも、命を落としてまで、通わなければいけない場所はどこにもありません。無理をせずに逃げてほしいと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年9月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年09月08日一生に一度のすべてを捧げた恋を描いた映画『ナラタージュ』の完成披露試写会舞台挨拶が8月23日(水)、都内にて行われ、出演する松本潤、有村架純、行定勲監督が登壇した。大人の男を演じた松本さんは、行定監督に「今日、明らかに(劇中と)違うよね。声かけづらかったもん。嵐の松潤がいるよ」と言われると、「まあ、嵐ですけど(笑)」と余裕の笑み。さらに、行定監督が「葉山先生は親近感がある」と続ければ、松本さんは「僕、親近感がないみたい、やめてくださいよ(笑)」と、タジタジになっていた。『ナラタージュ』は、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりとなる松本さんの主演映画。2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位となった島本理生による同名小説の映画化で、たとえ許されなくてもすべてを捧げた衝撃の純愛を描く。大学2年生の泉(有村さん)のもとへ、高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本さん)から、後輩の卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話がくる。葉山に特別な想いを抱いていた泉は、再会により気持ちが募っていってしまうが…。行定作品に初出演となった松本さんは、参戦について「うれしかったです。プライベートで一度お会いしたことがあって、『いつか面白い作品があったとき、やれたらいいね』と言っていたので、思い出して本当に声かけてくださったんだなって」と感激の表情。同じく行定組に初参加となった有村さんも「ご一緒できるんだと、すごく感激しました。とても難しい役でもあったので、インするまでは緊張していました。現場では気は抜けなかったですけど、肩の力は抜けたと思います」とふり返った。この日は、8月30日に34歳の誕生日を迎える松本さんのために、サプライズでバースデーケーキが登場する一幕も。『ナラタージュ』にもじって「ナラタージュン」と描かれたケーキに、思わず笑みをこぼした松本さんは「まさか、タイトルと僕の名前でギャグができるなんて…祝っていただけてうれしいです!ありがとうございます!」と、赤いバラが施されたケーキの前で感激の様子。ちなみに、34歳の目標は「ぜひ映画がたくさんの方に観ていただけたらと、説に願います」と願をかけていた。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年08月23日松﨑煎餅が手がけるせんべいスタンド「松﨑煎餅 モトスミ・ブレーメン通り店」が、2017年8月11日(金)、神奈川・元住吉にオープンする。1804年(文化元年)創業、瓦煎餅などの和菓子の製造販売を手掛ける老舗・松﨑煎餅。今回オープンする「松﨑煎餅 モトスミ・ブレーメン通り店」は、“地域密着・原点回帰”をテーマとする、カフェ併設型のコンセプトストアだ。同店では、各種煎餅の販売に加え、併設のカフェスペースで和菓子のセットメニューや各種かき氷、限定メニューの抹茶パフェ&きな粉パフェなどの本格的な甘味を提供。人気のあんみつ類には、“ブレーメンの音楽隊”にちなんで音符型の羊羹を使用するなど、思わず写真を撮ってしまいたくなるような遊び心も。多くの自然光が差し込む店内には、テーブル席に加え、コンセント完備のカウンター席も設置。フリーWiFiも完備しているので、仕事や勉強、待ち合わせなどにも最適だ。【店舗情報】「松﨑煎餅 モトスミ・ブレーメン通り店」オープン日:2017年8月11日(金)住所:神奈川県川崎市中原区木月1-27-7TEL:044-431-8444営業時間:11:00〜20:00(L.O. 19:30)定休日:火曜日席数:カフェスペース 12席
2017年08月12日