青月社発行の東京ガイド本『死ぬまでに東京でやりたい50のこと』がこのほど、発行部数1万部を突破した。同書は、編集長である松澤茂信氏が「一風変わったお店やサービス」をリポートするWEBサイト「東京別視点ガイド」から、スポットを厳選・再取材し書籍化したもの。2月28日の発売から3日後に重版が決定するなど、20~30代前半の男女を中心に大きな反響を得ていたという。6月の梅雨シーズンに入ってからは再び人気が上昇し、このほど発行部数が1万部を突破したとのこと。同社によると、「週末はどうせ雨。メジャーなところに行くよりも、ちょっとネタになるようなスポットにでも行ってみようか…」という需要への「ドンピシャコンテンツ」だという。また、同社は、同書制作の取材の過程で飛び出したという「変わったお店」の「変わった店長」による「店長の名言ベスト3」を紹介している。3位は「100万円の隕石(いんせき)買っていかなきゃ、いい取材なんてさせないよ」(新宿御苑前駅徒歩5分 「宇宙村」)。「宇宙村」は骨董(こっとう)品と隕石を扱う店で、店主は77歳。店主の名刺には「国際宇宙協会会長」とあるが、"宇宙用"の名刺には「宇宙人カゲローカッパ。住所オリオン座」とあるという。2位は「気持ちのない『いらっしゃいませ』より喜びいっぱいの『死ねーー! 』の方が心に届くでしょ」(日暮里駅徒歩5分 「ZAKURO」)。「ZAKURO」は、「店長が客にからみまくる」ことで知る人ぞ知るトルコ料理店だという。女性には「かわいいー! 結婚しよ! 」「荒川区役所、行こ! 」と求婚し、男性には「社会の中で役に立て! 」「あなたたち気持ち悪い! 」「お前は、死ねーー! 」と強く当たるとのこと。1位は「オレは今ね、南千住エリアのコカコーラの味を変えてるんだよ」(南千住駅徒歩2分 「パワーブレンド TANAKA」)となった。「パワーブレンド TANAKA」はたこ焼き店だが、同店の店主は「物質頭脳に情報注入する」という独自の理論により、手をかざしただけでたこ焼きの味を変えることができるという。時を飛ばして10年後の味にワープさせることや、木村拓也味や坂本竜馬味にすることさえも可能とのこと。「極めてしまえば、世界中のどこにある物でも味の変更ができるようになる」と言っており、現在は南千住近辺のコカコーラの味にこっそりと変更を加えているという。その他にも、同書では「あんまりお客さん来ないから、楽だよ」(堀切菖蒲園駅徒歩6分 「立石バーガー」)、「『ナニコレ珍百景』を見た小4の息子に「パパ、面白いことやってんね」って褒められたよ」(新橋駅徒歩2分 「かがや」)など、さまざまな店や人物を取り上げている。同書はA5判ソフトカバーで、128ページ。価格は1,200円(税別)となる。
2015年06月16日突然ですが、みなさんは珍スポット(変わったスポット)に興味はありますか? 秘宝館やら変なメニューや変な人がいる店やら、筆者は大好きです! たまにはデートで珍スポットに行くのもいいかも、と思ったのですが、ちょっと待って。実は珍スポって相手も珍スポが好きでないと大失敗してしまう恐れがあるのです。そこで今回、全国の珍スポットを巡っている珍スポライターの松澤茂信さんに、男子を誘うと嫌がられてしまう珍スポットをご紹介いたします。■1.拷問博物館「『鉄の処女』に目を輝かせる女性は付き合ってからが怖そう。M男と行くなら良いかもね」(松澤さん)明治大学の中にある、日本で唯一の拷問博物館。ギロチンを始めとする世界の拷問器具が展示されています。松澤さんがおっしゃっている「鉄の処女」とは、内部が鋭いトゲだらけの人の形の入れ物に罪人を閉じ込めて串刺しにする拷問器具です。想像しただけでも痛そうですね・・・・・・。採血するだけで貧血を起こしてしまうような弱っちい男子とは行けないスポットですね。■2.ワンカラ「1人用カラオケに誘われたら、ああそういうことかと悟るはず」(同)ワンカラとは1人カラオケ専門店。池袋や新宿など、都内に数店鋪ありますが、デートならばワンカラでなく普通のカラオケですよね。歌う室内は店員が扉を開けることも、時間のお知らせの電話がかかってくることもなく、集中して歌うたけの環境が整っているそうです。そこに二人で行くとは、密室でイチャイチャしたい肉食系女子と勘違いされてもおかしくありません。物珍しさに一度行ってみたいという気持ちはあるかもしれませんが、ワンカラなので一人で行きましょう。■3.ジョジョ風バー「相手がジョジョ好きなら良いけど、全く知らない場合はあまりの熱量に『付き合って!』『だが断る』なーんて流れになるかも」(同)中野にあるジョジョ風バー。店の全てがジョジョで構成されており、メニュー名もジョジョに絡めたものばかりです。ジョジョ大好きカップルなら盛り上がること間違いなしですが、知らない人にとっては最初から最後まで「?」で終わることでしょう。■4.ふれあい下水道館「下水道の匂いが脳裏に焼きついて、そのあとムーディーな雰囲気にならないかも」(同)なんとここは下水道の中に入れる博物館とのこと。東京都小平市にあるそうです。小平市が運営しているので、説明パネルや展示品などは非常に真面目で勉強になる博物館なのですが、下水道館の中はアンモニア臭がたちこめている空間。松澤さん曰く「公衆便所のアンモニア臭を5倍に濃縮した感じ」とのことです。臭いフェチなカップルには良いかもしれませんが、そういうカップルはなかなかいないでしょう。■おわりに上記で紹介した珍スポットはごく一部です。世にはもっとヘンテコな珍スポットが存在します。興味がわいて行ってみたくなった方もいるでしょう。しかし、デートには少し向かないようなので、誘う相手をよく考えてから行ってみてくださいね。(姫野ケイ/ハウコレ)【取材協力】※ 松澤茂信・・・「東京別視点ガイド」編集長。東京ウォーカーやぴあが手をつけない珍スポットを450個ほど紹介する。昨年夏に3ヶ月間にわたって「日本一周珍スポ巡り」の旅をした。
2014年04月10日