『さや侍』の公開を控える松本人志の監督デビュー作『大日本人』がハリウッドのメジャースタジオのひとつコロンビア映画によってリメイクされることが発表された。松本監督自ら主演した本作。“6代目大日本人”として防衛庁の依頼を受け日本各地に出没する“獣”と戦うも、世間の厳しい目にさらされる主人公の悲哀を描き、90万人を動員し、興行収入は12億円を突破。既成概念にとらわれないオリジナリティあふれるその手法は大きな話題を呼んだ。松本監督は先日、NHKの番組に出演した際「3日後に重大発表がある」と語っていたが、それがこの『大日本人』ハリウッドリメイク決定の一報であるようだ。プロデューサーを務めるのは、映画製作会社「オリジナル・フィルム」の創立者で、世界的なヒット作となった『ワイルド・スピード』シリーズや、『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』などの大作を手がけてきたニール・H・モリッツ。『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』はいずれもリメイク作品であり、また、コロンビア映画もこれまでに、清水崇監督のホラー映画『呪怨』のリメイクにあたる『The Grudge』、続編『The Grudge 2』を製作している。彼の下で『大日本人』がどのような変貌を遂げ、ハリウッド作品として仕上がるのか楽しみなところ。脚本を担当するフィル・ヘイとマット・マンフレディは、2002年にはジョン・キャロル・リンチ出演の映画『バッグ』で数々の映画祭で受賞し、スリラー映画『イーオン・フラックス』、大ヒット映画『タイタンの戦い』の脚本も手がけてきた俊英コンビ。『大日本人』、2作目の『しんぼる』共に海外の映画祭で高い評価を受け、まもなく公開の『さや侍』もロカルノ国際映画祭においてインターナショナルプレミア上映が決定するなど、3作品で世界にその名を轟かせる松本監督。リメイクにあたってはハリウッドスターが主役を張ることになるのか?松本監督自身はどのように関わっていくのか?など大いに気になるところだ。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会大日本人 2007年6月1日より東劇、なんばパークスシネマにて先行公開、6月2日より全国松竹系にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007■関連記事:“切腹を申し付ける!”『さや侍』音声ストラップを5名様プレゼント松本人志、『さや侍』で「理想の娘」を描くも子役からは主演男優に鋭いダメ出しが…待望の松本人志監督第3弾!!『さや侍』試写会に10組20名様ご招待松本人志監督『さや侍』予告編が到着!りょうや板尾創路らの姿も松本人志監督『さや侍』特報が解禁!メガネの主人公、いきなりふんどしで…
2011年06月06日松本人志(ダウンタウン)の監督第3弾となる『さや侍』の完成披露試写会が4月8日(日)に大阪で開催されついに作品がお披露目となった。上映に先駆けて開かれた会見に松本監督に加え板尾創路、子役の熊田聖亜が出席。さらに上映前の舞台挨拶には3人に遅れてサプライズゲストとして、主演の野見隆明も駆けつけた。あることがきっかけで、自ら侍として戦うことを拒絶し刀を捨て、娘と共にあてのない旅を続ける勘十郎。そんな彼が脱藩の罪で捕えられ、“三十日の業”に処されるのだが…。前2作と比べて、シンプルな印象を受ける本作について松本監督は「“笑って泣けて”という映画の宣伝を耳にするが、本当にそういう映画は少ないのでは。そんな中、笑いも涙もあるハイブリッドな映画を作ってみたいと思ったので、深読みするようなストーリーは邪魔になるし、誰が見てもすぐ分かるものに、という気持ちがあった」と説明。松本さん自身、結婚し子供を授かったが「映画に出てくるたえというのは、僕の中の理想の娘ではある」とも。主演の野見さんは、バラエティ番組をきっかけに知り合った俳優経験ゼロの男性。彼の起用については「まずはギャラがなしで済むというのがありまして(笑)。完全な素人さんなので、うまくいかなかったとき、あいつのせいだと言うことができますし…。あと、せっかくなので誰もやっていないことをやってみたかった。実は、野見さん本人には映画だと教えずに撮り始めた。だから前半部分はほとんどドキュメント。野見さんは“三十日の業”を全くウケない中、マジだと思ってやっていた。共演者のみなさんには絶対笑わないでくれとお伝えして、野見さんが朝『おはようございます』と入ってきても、全員無視をするという(笑)。そういう撮影法でやらせていただいた」と驚きの舞台裏を明かしてくれた。板尾さんは、撮影をふり返り「カツラが蒸れてかゆかったので、コーヒーを混ぜるプラスチックのマドラーを差し込んで掻いていたら、それが突然、折れて出てこなくなって。でも本番やと言ってはるので、マドラーを頭の中に入れたまま『さや侍のまま終わらせる気か!』というセリフを言った。お前はどないやねんという(笑)」と爆笑エピソードを披露。聖亜ちゃんは「野見さんと一番最初にお芝居をしたのがカメラテストのときで、そのときにすごく絡み辛くて…(笑)。撮影がどうなるか、実はちょっと不安になっていた」と鋭すぎるダメ出しで場内を沸かせた。と、ここで野見さんが登場!緊張のあまり自己紹介で声をうわずらせ松本監督から「あせりすぎやって!」と厳しいツッコミが。「一番大変だったのはふすま割り。なかなか割れなくて本当に苦労しました。でも頑張って頑張って、どんどん割っていきましたよ」と懸命に初主演の感想を語ってくれた。松本監督からは「この人、言われたことは本当に真面目にやるんですよ。ひざをすりむきながら一生懸命やってる姿を見て、ほんの一瞬、かっこよく見えました」とお褒めの言葉も。舞台挨拶の最後に松本監督は「僕がこれまで作ってきたものとはちょっと違う作品になっていると思います。後半、わりとマジで作ってしまいました。よろしくお願いします」と独特の口調で作品をアピール、盛況のうちに幕を閉じた。『さや侍』は6月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会■関連記事:待望の松本人志監督第3弾!!『さや侍』試写会に10組20名様ご招待松本人志監督『さや侍』予告編が到着!りょうや板尾創路らの姿も松本人志監督『さや侍』特報が解禁!メガネの主人公、いきなりふんどしで…松本人志、監督第3作は刀を持たない侍を描く時代劇『さや侍』
2011年05月09日松本人志の監督第3作目『さや侍』の予告編が到着!キャスト、ストーリー、さらには“さや侍”こと勘十郎の受ける罰“三十日の業”の一部までもが見えてきた。前作、『大日本人』、『しんぼる』とは異なり、本作では松本監督自身は監督業に専念し、“父娘の葛藤と絆”をテーマにした、初の時代劇に挑戦。しかも、主演に俳優としては素人の野見隆明を抜擢するなど、独自路線を本作でも貫いている。鞘しか持たない侍、“さや侍”と呼ばれる主人公・野見勘十郎は、ある出来事をきっかけに刀を捨て、戦うことを拒み、娘・たえとあてのない旅を続けていた。しかし、無断で脱藩した罪により、勘十郎は捕われの身に。変わり者の殿様から処されたのは、母を亡くした哀しみにより、失われてしまった若君の笑顔を取り戻す“三十日の業”という難業だった。一日一芸、成功すれば無罪放免、失敗すれば即切腹という過酷な処罰。そのタイムリミットは三十日。勘十郎とたえの刀を使わぬ命懸けの戦いが始まる…。予告編では、腹踊りや木馬ロデオ、ふんどし一丁で壁に激突するなど、勘十郎が若君を笑わせるために奮闘するシーンが変わる変わる映し出される。しかし、「父は侍です!」と訴える娘・たえの声が響き渡ると、雰囲気は一変し、町をあげて勘十郎を応援している町民たちの姿が…。その中には、賞金稼ぎ役のりょうや歌手のROLLYなど脇を固める個性派キャスト陣の姿も。そして、門番役の板尾創路の「さや侍!」という叫び声をバックに、勘十郎が鞘を力強く握るシーンが…。瞬間的に映るシーンに、見覚えのある顔ぶれが並ぶが、やはり目をひくのは主演に抜擢され、松本監督自身のバラエティ番組から引き抜いてきた演技経験ゼロの野見隆明。その絶妙なバランス感覚の中に、芸人・松本人志が培ってきたセンスが光る。内容、キャスト共に、これまでの松本監督作品とは全く異なる仕上がりに期待が募る。『さや侍』は6月11日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:しんぼる 2009年9月12日より全国にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2009大日本人 2007年6月1日より東劇、なんばパークスシネマにて先行公開、6月2日より全国松竹系にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会■関連記事:松本人志監督『さや侍』特報が解禁!メガネの主人公、いきなりふんどしで…松本人志、監督第3作は刀を持たない侍を描く時代劇『さや侍』ダウンタウン松本絶叫「殺人予告の人かと…」監督第2作『しんぼる』公開!松本人志監督に直撃!あの水玉パジャマ男の正体は…「主演?渋々ですよ」松本人志「内容は『おくりびと』と同じ感じ」『しんぼる』釜山映画祭出品決定!
2011年04月05日映画やドラマを見ていて、物語を気にしつつもついつい、劇中に登場するおいしそうな料理に目を奪われお腹がすいてくる、という経験は誰しもあるのでは?意外と映画の内容以上に、おいしそうな料理のシーンばかりが後になって思い浮かんできたりも…。CSの日本映画専門チャンネルでは、現在、女性視聴者向けに“食”と映画の関係にフィーチャーし、「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」と銘打って食にまつわる映画を放送中!これにあわせてシネマカフェでは食と映画をテーマに投票を実施した。質問はズバリ「あなたの<メインディッシュ>は何ですか?」。今回の特集で放送される8タイトル『食堂かたつむり』、『ホノカアボーイ』、『西の魔女が死んだ』、『ゼラチンシルバーLOVE』、『木曜組曲』、『とっても甘いの』、『しあわせのかおり』、『eatrip』の劇中に登場する印象的な料理の中から食べたい料理をひとつ、選んでもらったがその結果は?上位に入った料理をご紹介!8つの料理それぞれにまんべんなく多くの票が集まったが、その中で1位に輝いたのは『食堂かたつむり』の“ジュテームスープ”。ジュテーム(フランス語で「愛してる」)という言葉通り、かぼちゃやりんごなどをコトコト煮込んだ大地の恵みたっぷりのこのスープを飲むと恋愛が成就するという2度“おいしい”スープに多くの支持が集まった。本作にはほかにも多くの料理が登場。投票した人からは「スープ以外の肉料理などもおいしそうだった」、「ざくろのカレーも食べてみたい」といった声も。僅差の2位は、岡田将生主演の『ホノカアボーイ』で倍賞千恵子演じるビーさんが作ってくれるサワークリームたっぷりのロールキャベツ。ビーさんの優しい人柄も相まって、スクリーンを通して見ても、ひと目で「おいしいに違いない!」と思わせてくれる一品。そして第3位には、フードディレクター・野村友里さんが監督を務めた『eatrip』の檸檬と緑ソースの丸鶏煮込みがランクイン。こちらの煮込みはなかなか普段、自分で作って食べるのが難しそうな分、「どんな味なの?食べてみたい」と思った人が多いのでは?以下、『西の魔女が死んだ』のおばあちゃん直伝のワイルドストロベリーのジャムに、『とっても甘いの』に登場する本場パリの色とりどりのマカロン、『木曜組曲』の女だけの晩餐会に彩りを添える真鯛のカルパッチョ、『しあわせのかおり』の王(ワン)さん特製の絶品トマトと卵の炒め物、『ゼラチンシルバーLOVE』の極シンプルな味が食べる人を魅了するゆで卵とほぼ同数で続いた。さらに、今回の投票で「映画に登場する料理を食べたくなった、または食べたことはあるか?」という質問に半数以上の人が「はい」と回答。この人たちに、上記の8つ以外の作品も含め「実際に食べてみた、また食べたくなった料理、食材」を尋ねてみると様々な作品、料理が…。最も多かったのは『かもめ食堂』に登場するおにぎりやサンドウィッチなどの料理。「おにぎりを見ているとよだれがたまります」、「定食が食べたくなりました」など人気フードスタイリストの飯島奈美さんが手掛けた料理に支持が集中!ほかにはジョニー・デップ&ジュリエット・ビノシュ共演の『ショコラ』に出てくるチョコレートを使った数々の料理を食べたいという人も多数。「ジョニー・デップにチョコレート料理を食べさせてもらいたい」、「映画を観て、すぐにチョコレートを買いに行きました」などのコメントが寄せられた。堺雅人がコックに扮した『南極料理人』も大人気のようで「伊勢えび丸ごとのエビフライが食べてみたい」、「堺さんが握るおにぎりがおいしそう!」、「手作り感があふれるラーメン」などなど、こちらも劇中に登場する数々の料理を食べてみたいという声が集まった。先述の『ホノカアボーイ』からは、ロールキャベツのほかにハワイの定番スウィーツ、マラサダが食べたくなった、という人も多かったよう。また、ジブリ作品の食べ物の描写の素晴らしさはだれもが認めるところ。アニメーション作品ながら、実物以上においしそうに見えるところはさすが!『天空の城ラピュタ』でシータとパズーが食べる目玉焼きのトーストを映画鑑賞後すぐに作って食べた、という人がかなり多数にのぼった。CS日本映画専門チャンネルの「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」ではおいしい映画を放送中!劇中に登場する、彩り豊かな料理の数々、さらにそれを食す人々の表情から味や香りに想像をめぐらし、ごはんのレシピに加えてみてはいかが?特集「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」日本映画専門チャンネルにて、毎週金曜23:00〜放送中公式サイト:■関連作品:食堂かたつむり 2010年2月6日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2010「食堂かたつむり」フィルムパートナーズホノカアボーイ 2009年3月14日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョン/電通/ROBOT西の魔女が死んだ 2008年6月21日より恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会とっても甘いのゼラチンシルバーLOVE 2009年3月7日より銀座テアトルシネマ、東京都写真美術館、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 オニマクリスプラナ製作委員会しあわせのかおり 2008年10月11日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開© 2008「しあわせのかおり」製作委員会eatrip (イートリップ) 2009年10月10日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開© 2009スタイルジャム木曜組曲© 光和インターナショナル■関連記事:『eatrip』野村友里監督インタビュー“食”で体感、生きるためのスパイスお腹を空かせるスイーツに温かいごはん…「食」映画であなたが食べてみたいのは?板尾創路入籍の花子を祝福「女らしく可愛らしい」柴咲コウ、次は写真詩集に挑戦?「葛藤、叫びを伝えたい」写真集発売イベント柴咲コウ、「前の自分より優しくなれた」『食堂かたつむり』初日にチョコ配布
2011年03月04日今年で3回目を迎える沖縄国際映画祭のプログラム発表会見が2月22日(火)、東京・新宿にある吉本興業東京本社で行われ、板尾創路(『月光ノ仮面』)、木村祐一(『オムライス』)ら新作を出品する“監督”をはじめ、フットボールアワーの岩尾望、トータルテンボスの大村朋宏、藤田憲右らが出席。昨年、M-1グランプリで第2位に輝いた沖縄出身のスリムクラブの真栄田賢、内間政成が応援隊長として、会見を盛り上げた。Laugh&Peace(笑いと平和)をコンセプトに、2009年に始まった沖縄発の国際映画祭。吉本興業の協賛の下、同社所属のタレントが監督・出演する作品が多数出品され、開催中は数多くのタレントが現地を訪れ、大きな盛り上がりを見せる。今年は歴代最長となる10日間の開催で、40万人の動員を予想している。海人(うみんちゅ)賞グランプリを争う「Laugh部門」、「Peace部門」にはそれぞれ12作品、13作品がエントリー。前出の『月光ノ仮面』、『オムライス』をはじめ、ナタリー・ポートマン主演の『抱きたいカンケイ』、板尾さんが主演する『電人ザボーガー』などが「Laugh部門」に、オリエンタルラジオが主演する『津軽百年食堂』、中谷美紀と戸田恵梨香が共演する『阪急電車片道15分の奇跡』などが「Peace部門」に出品されている。木村監督は最新作『オムライス』について、「妄想だらけの作品。僕の頭の中を映画化したような感じ」と説明。明石家さんまや浜田雅功(ダウンタウン)ら錚々たる先輩芸人が出演することでも話題になっており、「さんまさんは売れないギャグ漫画家の役。半分くらいはアドリブでお願いして。1カット撮りこぼしてしまったときも、快く現場に戻ってくださった」と恐縮しきりだった。また、記者から「スリムクラブが主役なら、どんな映画が撮れそうか?」と質問が飛ぶと、「僕がやります!」と木村監督が即答。「2人がM-1を取るまでの軌跡を描きたい。漫才のネタそのものも短編映画になるポテンシャルがある」と太鼓判だった。当のスリムクラブは沖縄出身ということで、前回&前々回も映画祭に参加。しかし宿泊先は“実家”で、移動手段も内間さんの実家の軽トラックだったのだとか。現在はM-1グランプリを機に大ブレイク。しかしギャラは以前とほとんど変わらないといい、真栄田さんが「ギャラアップをマネージャーにお願いしたら、『KARAよりマシだろ』って怒られました」とあえなくギャラ交渉に失敗したエピソードを披露した。今年は新たな試みとして「地域発信型プロジェクト」が始動。岩尾さんが新潟県十日町市を舞台にした『雪の中のしろうさぎ』、トータルテンボスの大村さんと藤田さんは静岡県三ヶ日町を舞台にした『とんねるらんでぶー』に出演している。主役を演じる岩尾さんは「雪が自分の身長よりも高く積もることも。でも撮影は楽しかったので、住民票を移そうかなと思うほど」。一方、大村さんと藤田さんは台詞が一行しかない端役だといい「あんまり思い入れがない」(大村さん)、「渾身の出演2分間」(藤田さん)と笑いを誘った。第3回沖縄国際映画祭は3月18日(金)から27日(日)まで、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターをメイン会場に開催。「第3回沖縄国際映画祭」公式サイト■関連作品:抱きたいカンケイ 2011年GW、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 DW Studios L.L.C. All Rights Reserved.津軽百年食堂 2011年4月2日より全国にて公開© 2011「津軽百年食堂」製作委員会阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会電人ザボーガー 2011年春、公開予定© 2011「電人ザボーガー」フィルム・パートナーズ■関連記事:ナタリー効果?『ブラック・スワン』全米1億ドル超え確実!オスカー候補は軒並み好調N・ポートマンがアシュトンと“セックスフレンド”に?ロマコメ初挑戦で新境地開く新たな武勇伝の舞台は…青森!?オリエンタルラジオ『津軽百年食堂』で初主演『阪急電車』で天才子役・芦田愛菜が宮本信子の孫に!阪急沿線で撮影スタート丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2011年02月22日キム兄こと木村祐一の監督第2作『ワラライフ!!』の初日舞台挨拶が1月29日(土)、東京・シネマート新宿で行われ、木村監督をはじめ、お笑いコンビ「しずる」の村上純、吉川晃司、鈴木杏樹、田畑智子が登壇した。本作で映画初出演、そして初主演を飾った村上さんは「こんにちは。俳優の村上です」とすっかり俳優気分で挨拶。「共演者やスタッフ、ご覧いただくみなさん全員の作品。スクリーンをなめ回すように隅々まで観ていただければ。帰り道にいろんなワラライフを見つけてください」と多くのファンが詰め掛けた客席にメッセージを贈った。一方、木村監督は村上さんを含めて、出演陣の起用理由を「透明感」と説明。「スクリーンに映し出される姿に、観客のみなさんが共感したり、自分と置き換えることができる人にお願いしたかった」とキャスティングのこだわりを語った。これには村上さんも大いに頷き「透明感があるんだと思います」と自画自賛。撮影前に木村監督から「ごくごく普通のどこにでもいるような男を演じてほしい。村上だったらできる」と言われたことには、「芸人としてクセがないってことかと悩んだ」そうだが、「個性がない個性ということで、個性が出せるんじゃないかと…結果として透明感があります」とまんざらでもない様子だった。父親役の吉川さんは「そういう歳になったのかな…」としみじみ。家族で海水浴に行くシーンは、真冬に撮影したといい「みんな半袖で頑張っていたが、ふと監督を見るとフワフワのダウンジャケットを着ていて(笑)」と恨み節で、木村監督も「本当のこと言うと、お客さんが冷めますやん」とタジタジだった。鈴木さんは「吉川さんとご一緒するのは久しぶり。夫婦役は照れくさかったが、この機会をくださった木村監督に感謝したい」、田畑さんは「まるで実家に戻ったような感覚」とアットホームな現場をふり返った。舞台挨拶には、本作に出演する板尾創路も登壇し「本当に多才な男」と木村監督を絶賛していた。木村監督は「4回目の干支を迎えて、自分や家族のことをしんみり思い出す年頃になった。(公開日の)1月29日を家族の日に制定させていただき、家族と食事したり、実家に電話をかけたりしてもらえれば」。出演者で現在、出産間近の香椎由宇から「出席できず残念」とメールが届いたと報告した。親の引越しのため、久しぶりに実家に帰った修一(村上さん)は生家から荷物が運び出される様子を眺めながら、強い父(吉川さん)、忘れっぽい母(鈴木さん)、ませた姉(田畑さん)といった個性溢れる家族との笑いに満ちていた“ワラライフ”な日々を思い起こす…。監督の実体験を“隠し味”に、小さな幸せが何倍にも大きくなる日常の瞬間を細やかに描写する、味わい深いヒューマンドラマ。『ワラライフ!!』はシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。■関連作品:ワラライフ!! 2011年1月29日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2010年「ワラライフ!!」製作委員会■関連記事:キム兄、特製「ワラライフ!!シチュー」を先着50名に無料でふるまう吉川晃司&木村祐一来場!『ワラライフ!!』新社会人特別試写会に10組20名様ご招待。
2011年01月29日昨年のヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭など多くの海外映画祭で喝采を集め、早くも世界10か国で公開が決定している、鬼才・園子温の最新監督作『冷たい熱帯魚』が1月29日(土)より公開となる。これを記念して、物語を彩る強烈な登場人物たち、そのキャラクター別特別映像をめぐって幻の予告編が観られる「『冷たい熱帯魚』サイト連動キャンペーン」が本日1月24日(月)よりスタートした。新作を発表するごとに衝撃をもたらしている園監督作だが、前作『愛のむきだし』が“陽”とするならば、本作はまさに“陰”の要素たっぷりのダークファンタジーとも言うべき一作。小さな熱帯魚店を営む男・社本(吹越満)とその家族が、有力同業者の村田(でんでん)と出会ったことで想像を絶する破滅の世界へと導かれていくさまが描かれている。そこで浮き彫りにされているのは、“人間の狂気と極限の愛”!その衝撃度の高さから映倫よりR-18指定を受けている。今回のキャンペーンでは、連動サイトにて劇中の6人のキャラクター別のオリジナル予告編を配信。映画サイト「シネマカフェ」では、主人公・社本を翻弄していく村田と妻・愛子(黒沢あすか)、そして顧問弁護士(渡辺哲)の「村田組」の3人の動画を掲載、対する社本家3人の動画を「Movie Walker」にて掲載する。それぞれの動画の最後に1文字が隠されているので、そのキーワードを集めて『冷たい熱帯魚』公式サイトのキャンペーンページで入力すると、“幻の超過激予告編”を観ることができるのだ。ここでしか観られない、超過激な映像とは果たしてどんな仕上がりになっているのか…。本番の衝撃の前に心の準備をするためにも、ぜひここでチャレンジしてみては?『冷たい熱帯魚』は1月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。シネマカフェ『冷たい熱帯魚』特別動画『冷たい熱帯魚』キャンペーンページ『冷たい熱帯魚』公式サイト:■関連作品:愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズ冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:吹越満インタビュー「いつも『俳優になりたい』って気持ちで仕事してます」三池崇史×園子温×吹越満がほろ酔い&タバコ片手に過激発言で映画界をメッタ斬り!鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定板尾創路入籍の花子を祝福「女らしく可愛らしい」
2011年01月24日ネコがかかりやすい病気アリアンツ・ペット保険が12月20日より明年1月31日まで、「ねこちゃんを尿路疾患から守ろう」キャンペーンを開始した。これは「ニャンとも清潔トイレ」のモニター募集を兼ねた試み。同社によれば、ネコがかかりやすい病気の1つに尿路疾患があるという。この疾患の予防には、愛猫の尿の色や量、トイレ中の様子をチェックするという習慣が大切であると同時に、定期的な尿検査ができればなお理想的となる。ニャンとも清潔なトイレそのため今回のキャンペーンでは、検査のための尿採取が行いやすいよう工夫された「ニャンとも清潔トイレ」のモニターを募集し、応募者には特典やプレゼントが当たる。応募にはアリアンツが運営する、同社のペット保険に入っていなくても無料でできる「Pet People Club」への登録が必要。モニターは、同社の顧客向けサービス「24時間ペット健康相談」を半年間利用できる。各コースの内容は下記の通り。詳しくは同社まで。Aコース:先着20名様「ニャンとも清潔トイレ」のモニターと「24時間ペット健康相談」サービスのご利用権(2011年6月末日まで)をセットでご提供。Bコース:抽選で10名様「ニャンとも清潔トイレ」のモニターと「24時間ペット健康相談」サービスの2011年6月末日までご利用権利をセットでご提供。さらに、ニャンと猫パンチTVがあなたのねこちゃんのお写真にセリフをつけます!セリフ付きにゃんこ写真は、後日、公式サイトにて発表します!
2010年12月23日第19回日本映画批評家大賞の授賞式が5月7日(木)、東京・青山スパイラルホールで行われ、新人監督賞受賞の板尾創路、主演女優賞受賞の薬師丸ひろ子、新人賞受賞の岡田将生らが出席した。『板尾創路の脱獄王』で受賞した板尾さんは、「驚きと喜びが混在している。映画批評家のおじさん、おばさんにすごく怒られる映画を作ろう、と思ったら褒められた…それが戸惑い。でもやっぱり嬉しい。まあ矛盾しているんですけど。この後、このままずっと撮らないでいたら、もっと怒られるんでしょうねぇ」と思案顔。監督第2作について「『板尾創路の遠山の金さん』ですかね」とおトボけも。一方、3日(月)に大沢たかお似というトランペット教室の講師と入籍した吉本の後輩、山田花子について「すごく女らしく人間として可愛らしいから、いつかは(結婚する)と」と祝福。結婚を機に芸風が変わる?との問いに「加速するかどうなのか…でも持って生まれたコメディエンヌだから」とミセス花子の活躍に期待を込めた。『今度は愛妻家』で受賞した薬師丸さんは、愛する妻を失った夫の喪失感を描いた本作に「私の周りにもパートナーを失ってつらい思いをしている友人がいて、『観て』と勧めたら何回も観てくれたそうで。どこかで見守ってくれる存在がいる、と感じてほしい」とメッセージ。自身について「デビューから約33年経って、演じる機会を与えられることは奇跡。これからもがんばります」と笑顔を弾けさせた。新人賞は『ホノカアボーイ』で受賞した岡田さんのほか、『愛のむきだし』の満島ひかり、『ちゃんと伝える』のAKIRA(EXILE)の3人。映画での活躍が著しい岡田さんは「映画が好きなのでこれからもずっと映画に携わりたい」とはにかみ笑い。全編237分の『愛のむきだし』で熱演を繰り広げた満島さんは「470シーンを6週間で撮るハードな撮影を満身創痍でがんばりました。まだうずらの卵みたいなものですが、新人賞のようにキラキラ輝く新鮮な、針で突き刺すような役者になっていきたい」と、それぞれ精進を誓っていた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:今度は愛妻家 2010年1月16日より全国にて公開©2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会板尾創路の脱獄王 2010年1月16日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2009「板尾創路の脱獄王」製作委員会愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズホノカアボーイ 2009年3月14日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョン/電通/ROBOTちゃんと伝える 2009年8月22日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「ちゃんと伝える」製作委員会■関連記事:映画館大賞『グラン・トリノ』に栄冠!中谷美紀が選ぶ1本は『アンヴィル!』薬師丸ひろ子バレンタインのチョコは「50、100と用意するのはタ・イ・ヘ・ン」井上真央、新CMでのトヨエツのお姫さま抱っこにウットリ薬師丸ひろ子&豊川悦司、水川あさみ&石橋蓮司が“漫才”トーク『今度は愛妻家』板尾、新成人に「いい男見つけて!変な男いっぱいいるから」と大人の警告
2010年05月07日芸人、俳優として異才を発揮する板尾創路が自ら主演した初監督作品、その名も『板尾創路の脱獄王』の完成披露試写会が1月11日(月・祝)に開催され、板尾さんが國村隼、木下ほうか、木村祐一と共に舞台挨拶に登壇した。映画と絡めて“「脱・未成年」=「祝・成人の日」”ということで、登壇者と新成人の観客が壇上で鏡割りを行い、映画のヒットを祈願した。独創的なアイディアで脱獄を繰り返し、“脱獄王”の異名をとった男のドラマを描いた本作。なぜ脱獄をテーマに?という問いに板尾さんは「当初、沖縄映画祭で上映するために作ったので、何の構想もなくゼロから作った。刑事モノ、カンフーアクションなどのアイディアはあったが、行き着いたのは脱獄だった。(スティーヴ・)マックイーンの『大脱走』や『パピヨン』など、脱獄映画がきっかけで映画が好きになったので、脱獄モノにはエンターテイメントが詰まっていると考えてこのテーマを選んだ。玄人受けしているみたいだけど、難しい話じゃないので、みんなに観てもらいたい作品です」と説明した。國村さんは「台本を読んだときに、まさに“板尾創路”だと思った。昔からよく知っている大好きな人なので、その長編初監督作品に参加出来てよかった」と称賛を贈った。木下さん、木村さんも「板尾さんとは同い年で同級生で、役者仲間でもあるので、監督ができて羨ましい。映画を観れば、このタイトルがついている意味が分かります」(木下さん)、「いまのタイミングで付けなくても、後世に“板尾創路の”と付いたタイトルになると思った」(木村さん)と大絶賛。現場での初めての演出も、板尾“監督”は「コントは自分で作って、演じて、ジャッジしてきたので違和感はなかったです。本当にその役にふさわしいと思った方にやっていただけたので、過度の演出は要らなかった」と語り、俳優陣との強い信頼関係をうかがわせた。さらに、新成人へのアドバイスを求められた一同。國村さんが「僕はもう、50年以上生きちゃったんですけど、最近になって、節目節目が大事だと実感しています。初めての節目の年を迎えたことを自覚して、大切に過ごしてください。おめでとうございます」とエールを贈ると、木下さんは「國村さんの仰るとおりです(笑)!」。木村さんは「色んなものを吸収して、吸い込んでください」と呼びかけ、板尾さんは「ハタチのときの記憶はあまりないけど、四十になって初めて成人くらいに思ってるからね」と含蓄のあるコメントを発したかと思えば、会場に集まった新成人の女性客に「いい男見つけてね!変な男いっぱいいるからね」と大人の(?)警告。会場は笑いに包まれた。『板尾創路の脱獄王』は1月16日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:板尾創路の脱獄王 2010年1月16日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2009「板尾創路の脱獄王」製作委員会
2010年01月12日お正月が明けて、「仕事始めの後も精神的にイマイチ仕事にカムバックしきれていない」と悩んでいる人はいませんか?そんな気分のときこそ、オンとオフの切り替えを積極的に取り入れたいもの。その一つの手段として、たとえば仕事帰りに映画のレイトショーを観に行くというのはいかがでしょう。以下のランキングの中にあなたの興味をそそる新作映画がないか、ぜひチェックしてみてください!>>女性編も見るQ、2010年1月公開の映画で観たいのは?1位『彼岸島』11.0%1位『板尾創路の脱獄王』11.0%3位『劇場版 Fate / stay night』7.6%4位『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~』7.2%5位『かいじゅうたちのいるところ』6.8%5位『マザー・テレサと生きる』6.8%■『彼岸島』が観たい人は……・「松本光司原作の漫画が面白いから、ぜひ映画でも見てみたい」(28歳/自動車関連/エンジニア)・「原作漫画のホラー性がどのように表現されているのか、興味がある」(23歳/公益法人/総務)・「吸血鬼との激しいバトルの描写が楽しみ」(25歳/卸/総務)・「原作の不気味な世界観が上手く反映されていたら、スリルがありそう」(29歳/精密機器/営業)・「怖そうだから」(23歳/建築/人事)■『板尾創路の脱獄王』が観たい人は……・「人生に通じる生き方を学べそう」(29歳/自動車関連/営業)・「板尾創路の独特な世界観が楽しみ」(28歳/機械/設計)・「男女間だけではない、人と人の愛の関係が感じられそう」(22歳/その他/その他)・「タイトルだけ見ても面白そうだから」(25歳/団体/金融系専門職)・「板尾創路が好きだから」(27歳/自動車関連/営業)■『劇場版 Fate / stay night』が観たい人は……・「原作のファンなので」(26歳/ソフトウェア/SE)・「テレビアニメ版が面白かったから」(24歳/官公庁/その他)・「キャラクターやストーリー、そしてTYPE-MOON(プロダクション)の作品が好きだから」(24歳/食品/製造)・「テレビ版とどう違うのかが気になる」(27歳/精密機器/研究開発)■『かいじゅうたちのいるところ』が観たい人は……・「心が温かくなるようなファンタジーと期待しているから」(27歳/小売/総務)・「癒されそうな内容だから」(25歳/情報/調査)・「原作の絵本を知っているので」(25歳/金融/営業)■『マザー・テレサと生きる』が観たい人は……・「マザーテレサの意志を継いで活動している人に感心しているから」(24歳/学校/非常勤講師)・「心打たれるストーリーと思われるから」(27歳/コンサルティング/経営・コンサルタント)・「『愛の反対は憎しみではなく無関心です』という彼女の言葉が心に残っているので、その精神を受け継いだ人たちの様子を見てみたい」(24歳/自動車関連/財務)総評20代ビジネスマンが今最も注目している最新映画の一つは、『週刊ヤングマガジン』で連載中の漫画『彼岸島』の実写版でした。「吸血鬼との激しいバトルの描写が楽しみ」(25歳/卸/総務)と期待されている本作には、ホラー要素やアクション要素が満載で、原作ファンならずともスリルを求めている人には打って付けの仕上がりとなっているようです。同票で1位に並んだ『板尾創路の脱獄王』は、鉄壁に囲まれた収容所から脱獄を繰り返す男と彼を追い続ける看守の関係を描いた物語。俳優としての活躍も目覚ましいお笑い芸人、板尾創路が主演というだけで興味津々というビジネスマンも、少なくありませんでした。3位以下には『劇場版 Fate / stay night』、『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~』、『かいじゅうたちのいるところ』と、まったく種類の異なるアニメ映画が続いてランクイン。ディープな世界にハマりたいか、愉快なギャグで脱力したいか、ほのぼのした世界に癒されたいか……。この3作品からだけでも気分に合わせて作品を選ぶことができそうですね。気になる新作を見つけた方は、空いた時間に劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。(文・兄矢壱子)>>女性編も見る>>映画情報満載の『コブタメ』をチェック調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性263名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月05日今回のファッション小噺は、映画における衣裳をクローズアップしてみました。衣裳というのは、物語の舞台となる場所、時代、そして人物そのものを映す鏡でもある重要アイテムのひとつ。そこで、そんな衣裳の“重要性”について、話題の日本映画『蘇りの血』を例に、考えてみることに。『蘇りの血』は、豊田利晃監督が『空中庭園』以来、4年ぶりに手がけたことで注目を集めている作品です。歌舞伎や浄瑠璃の演目にもなっている説話“小栗判官”をモチーフにした時代もの。ドラマー・中村達也、草刈麻有、渋川清彦、板尾創路、新井浩文ら個性派の競演も見ものです。そんな話題作の中で、もうひとりの登場人物であるかのように、映画を、そして俳優たちを支える衣裳。担当は、スタイリストとしてファッション誌、広告、映画、舞台とジャンルを問わず活躍している伊賀大介さん。時代ものの衣裳としては、『さくらん』、『真夜中の弥次さん喜多さん』で、すでに腕をふるっています。今回は、監督からどのような希望があり、どうやって制作していったのでしょう。「あまり具体的に“こうして、こうして”とかはありませんでした。話自体もいつの時代か分かんなくていい、というようなことでしたね。鎌倉時代とか、江戸時代のとかそういうのじゃないからと。だから、好きにデザインしてくれと。基本としては着物であることだけ。あとは自由に考えてみてくれという感じだったので、そうしました(笑)。伝統という部分もあまり意識しなかったですね。一応フォルムとして着物であることが大事だという前提があって、それを破らなければ別にいいやみたいな感じですかね。いきなりジーパンとか出てこない限り、まぁいいだろうという(笑)」。ロケ地は、下北半島の大自然の中。衣裳制作の途中には、ロケハンに同行し、イメージを膨らませていったのだとか。「そのときに自然がすごかったんです。だから、それに対抗するようなものじゃないと、と思った。劇中にもありますが、大木ばっかりなんで、こういう有機的なものを上手く取り入れて入っていくのがいいなぁというのがありました」。時代ものはこれまでも手がけてきたものの、本作で特に気を配った部分は一体感だったのだとか。「今回は登場人物たち全員が一個というような感じというか…。みんなでいっしょくたみたいな。『真夜中の野次さん喜多さん』はもう完全に漫画として作ったし、『さくらん』はとにかく突き抜けたビジュアルをという想いから作ってた感じ。今回は生きてる感じというか、そういうものが視点の中にハマるといいなというのがあった」。今回楽しかったのは、やはり現場でのやりとりだったのだそう。「部屋の中でシコシコ縫ったりしてても別にあんま面白くない。まぁ“俺だけが知っている”というのはあるんですけど、やっぱり役者さんが全部支度して、メイクもして服も着けて、美術もあってカメラが回ってみたいなものが全部揃った瞬間はやっぱ面白いですね」。映画の中でのスタイリスト、衣裳の役割はあくまでも、役者と監督が“こういうものを撮りたい”という想いを実現させるための“サポート装置”だと思っているという伊賀さん。映画では、俳優さんが衣裳を着て演技をしたり、激しい動きをしたりするけれど、そういう意味では、ファッション誌の撮影などとは大いに違いを感じているとか。「雑誌の仕事から、舞台、映画をやるようになったんですが、全部違う“次元”のものなんですよね。ファッション誌は“二次元”じゃないですか。前から見て、見える部分がきれいだったら後ろは安全ピンだらけでもいいっていう世界。でも舞台だと、ステージの上の役者に、“ここがちょっとほつれちゃってるから見せないように芝居してくれ”と言うことはないじゃないですか。何かあったとしても、その時のお客さんしか見ないという前提ですよね。つまり、絶対に同じものが無い。そういう意味では俺の中では、一番リアルなんで、舞台は“三次元”なんですよね。映画になると“四次元”というか。これは50年後の人が観るかもしんないじゃない。作っているときは、それがどんな動きをするかもまだ分からないし、また編集でも変えられたりするんですけど、やっぱり映画というのは時間を超えないと面白くないというか。もちろん時代考証もある程度は必要なんでしょうけれど、結局、今の生地で着物を作ったとしても江戸時代のものと比べられないし、絶対にどこかでミシンで縫ったものとかも入るし。そういうことよりは形が見えるスピード感みたいなものを重視したいなっていうのはあります。だけど、全部楽しいんです。二次元も三次元も四次元も」。今回は、主人公たちが水に浸かるシーンも登場する。「まぁ、そういうものは苦労ではありますけど(笑)、まぁ楽しい苦労ですかね。最初に衣裳を決める時点で、これは洗うとどうなのか?みたいなそういう検証はしますね」。物語の中でのお題や、監督からのリクエスト、そういった制限がある中で、クリエイティビティを発揮していくコツはあるのでしょうか。「それがあるから他が面白いというか。僕が監督で映画撮るわけじゃないんで。逆にルールがあることによって美術がフォローしてくれたりとか、いろんな部署が絡み合うところが映画の面白いところだと思うんですよね。“俳優部”っていう言い方があるじゃないですか。役者は役者で作品の為にあって、僕たちは衣裳やって、音楽は音楽で、編集は――と。あと、この映画の色のトーンを決める人、カラーリストにも仕事があって、みんなそれぞれスペシャリティを持って臨むわけじゃないですか。そこがやっぱ面白い。だから任された一点を研ぎ澄ますということがコツですかね。まぁ武器ですよね、それが。だけどそれが予想外にものすごく良く見えたりすることもあるから、また面白い。だから、“決め過ぎない”っていうのがコツですかね。“僕の作った衣裳は、絶対に常にこう見えてほしいからこうであってほしいんだ!”となると、ほかのみんなは困っちゃうじゃないですか?だけど役者の演技によっては、俺が想像してたものより全然良く見えたとか、照明さんがやってくれたことで良く見えたとか、そういうことって往々にしてあると思うんですよね。それがやっぱり、楽しいですね。仕事ってそういう制限があるもの。雑誌は雑誌で時間ないし。今日来て、いま服選んで、30分後に撮影して、もうそれで終わりという世界。そのスピード感みたいなものも、それはそれで面白い。何回も衣裳合わせして、段々似合ったものを作り上げていく過程をたどる映画の衣裳というのも面白いですし。どっちも面白いです」。ちなみに、普段、道行く人を見て「こんな服着せてみたい」とか「この人はこういう服似が合うな」とか、そういう職業病的な部分はあるのでしょうか。「こんな服を着せてみたいというのはあまりないですけど、道行く人を見るのはすごく面白いですよ。服を着ない人なんていないじゃないですか。だから、“面白いものが転がってるなー”って思いますよね。“僕が決めた事が絶対にいい!”とか思っているわけじゃないですし、ファッション雑誌をやる上でも。“こういうのカッコいいと思うよ”って思ってやっているだけですけど、例えばそのコーディネートを3万人ぐらいがやってて、銀座にその格好の人しかいなかったら怖いじゃないですか(笑)。だから、おばさんとかでもすごいグッと来るときがありますよ。アシスタントには、“芝居とか映画とかやりたいんなら、とにかく山手線に乗れ!山手線に限らず電車に乗った方がいい”と言います。山手線ってよく考えてみると、すごい不思議なシステムじゃないですか。基本130円とか払うだけで、箱が環状型に動いて、どこで降りてもいいという。あれで一周するだけでものすごく、いろいろな人の流れがある。そうゆうの見てると面白いですよ。“これが主婦なんだ”とか、“これが女子高校生なんだ”とか。服だけじゃなくていろんなことが見えちゃうところも面白い。ふと気づくと、“すごいな、全員ケータイいじってるじゃん!”とか。あとは、目の前のサラリーマンとか女子高生とか、俺みたいな格好の奴とか、全員が携帯を出しているとき、みんなのケータイの色が一緒とか、すごい不思議なことって結構いっぱいある。だから道ゆくことは楽しいですよ」。そういうことを、面白いと感じられるのはやはり職業病なのでしょうか。「職業と言うより、僕、結構なんでも面白がっちゃうんですよ。それは別に、自然とかでもいいんですけど、“いまの風、すげえな”とか。ロマンティック過ぎることじゃないですけど。例えば、夕日がやばいねとか、今日の東京タワーはカッコいいねとか、そういうのも全部一緒。テレビで見たオバマが格好いいねとか。あらゆることに興味がある。作りものでも本物でもね。小学生の群れとかも面白いです(笑)。さっき、車で甲州街道を走ってたら、すごかったんですよ、落ち葉が。ものすごい量の落ち葉がブワっと来てて。“これすごいな”って。こういうの、なかなか撮ろうと思っても撮れないじゃないですか、ちゃんとセッティングしようとしても。ものすごい人数の美術さんがいて、落ち葉があって、カメラがあって、風を吹かせないといけないっていう。だから、それは面白いなぁって思いますね、偶然な感じがね」。自らの言葉で、映画のこと、衣裳のこと、そして、スタイリストとしての自由な精神や発想法について、楽しく語ってくれた伊賀大介さん。彼が腕を振るった衣装が見られる『蘇りの血』で、その伸び伸びとした才能をぜひチェックしてみて!(text:June Makiguchi)■関連作品:蘇りの血 2009年12月19日よりユーロスペースほか全国にて公開© 「蘇りの血」製作委員会■関連記事:草刈正雄の愛娘、危うくマムシに襲われる羽目に!?『蘇りの血』公開記念イベント豊田利晃監督“ナチュラルハイ”で撮った復帰作がフィルメックスで喝采!
2009年12月18日独特の文体とストーリー展開で、多くの読者の支持を受けると同時に、文壇を悩ませる作家・舞城王太郎の書き下ろしの原案を相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太というフレッシュなキャスト陣を迎えて映画化した『NECK』が来年の夏に公開されることが発表された。「煙か土か食い物」で2001年にメフィスト賞を、「阿修羅ガール」にて第16回三島由紀夫賞を受賞、「好き好き大好き超愛してる。」は芥川賞の候補に挙がるなど、華々しい経歴を持つ一方で、その特異な文体と構成が、一方で称賛を、一方では酷評をといった具合に賛否を呼ぶ舞城王太郎。覆面作家として活躍する彼が、このたび「同一モチーフの全く別のストーリー」(本人談)という2本の新作を書き上げた。それは「NECK」という題名で一つは舞台化、もう一つは映画化されることになった。独自の研究でお化けを作り出そうとするちょっと変わった女の子・杉奈と彼女に恋する大学の同級生・首藤友和、杉奈の幼なじみの人気作家・越前魔太郎、魔太郎の担当の美人編集者の4人を中心とした“恐怖”の物語が展開される。映画版で主人公の杉奈を演じるのは相武紗季。友和に溝端淳平が扮する。この2人は、前クールで好評を博した月9ドラマ「ブザービート」でも共演しており、再共演に注目が集まる。また作家の魔太郎には平岡祐太、担当美人編集者に栗山千明とこちらも昨今、映画にCMに引っ張りだこの2人とあって、公開前から期待が高まる。ちなみに、溝端さんは映画版のみならず、河原雅彦の演出による舞台版にも出演。こちらでは酒井という役名で映画と同じく中心の4人のうちの1人を演じるということで、舞台では板尾創路らと共演することになるという。今回の製作発表に際し、相武さん、溝端さんのコメントも到着。相武さんによると「(杉奈は)見た感じも白衣を着てたり、髪型もちょっとイメージチェンジを図ってます」とのこと。また、初めてのホラー映画挑戦に関しても「(ホラーの中にも)恋の“胸キュン”があったり、ただ怖いだけではない、色々な要素がある作品」と語っている。溝端さんは、自身が演じる首藤を「マイペースな杉奈に恋をして、振り回されまくる子犬のような青年」と称し、作品についても「観た人が爽快さを感じたり、笑ったりしながら、ブルッと震えてしまうような作品になる、誰も観たことがない“胸キュンホラー”」と期待を語る。監督は「永遠の仔」、「天国への階段」、「ランチの女王」、「不機嫌なジーン」などの人気ドラマの演出を手掛けてきた白川士(たけし)。本作で初めて長編映画のメガホンを握る。これまで「映像化不可能」、「映像に不向き」といった声を浴びてきた“異端児”舞城王太郎作品だが、舞台でそしてスクリーンでどのような形で表現されるのか?『NECK』は先日より撮影が始まり、11月末にクランクアップし、来年のゴールデンウィークの完成を目指している。公開は来夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて。舞台版「NECK」は青山円形劇場(東京・青山)にて2月12日(金)より公演開始。2010年は舞城王太郎「NECK」旋風が到来する?■関連作品:NECK 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開
2009年11月13日今年のカンヌで喝采を浴びた是枝裕和監督の最新作『空気人形』が9月26日(土)に公開を迎え、是枝監督、ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路による舞台挨拶が行われた。この舞台挨拶のために来日したペ・ドゥナは「緊張していますが、初日を迎えて感無量です。“空気人形”として生きて時間は幸せでした」と笑顔で語った。是枝監督も初日を迎えてホッとした様子。アメリカを含む世界15か国での本作の公開も決まり「よかったです」と喜びを口にしたが、「何より日本で多くの人に観ていただきたいと思っています。今回は力を入れて、みんなで『笑っていいとも!』にまで出ましたので(笑)」とユーモアたっぷりに日本の観客にアピールした。ARATAさんは、本作を「是枝監督が詩のように綴った人間讃歌です。観終わって生まれた感情を大切に家に持ち帰ってください」と呼びかけた。板尾さんは、“勝負服”の純白のタキシードで登場!「撮影はちょっと孤独でした。ARATAくんと一緒の芝居はほとんどないし、監督は静かで、ぺ・ドゥナとはほとんどしゃべらなかったし…」と正直に明かしつつ「完成した作品を観て、参加してよかったな、と思いました」と胸を張った。続いて、話題はこのメンバーで参加したカンヌ国際映画祭の思い出に。板尾さんは「レッドカーペットがデカかったです。普段はどこに収納してるんでしょうか?幅が広くて継ぎ目もなくて、保管が大変そうですね」と心配そうに語り、笑いを誘った。そのカンヌで、本作の上映の際にARATAさんと板尾さんは居眠りをしてしまったとか…。上映後、会場は歓声と拍手で包まれたそうだが、板尾さんは「僕が目を覚ましたことに対して拍手してもらってるかのように思えました。『板尾、起きたわー』って(笑)」と苦笑いを浮かべつつ「それぐらい、素晴らしい映画なんです!」と無理矢理まとめた。ARATAさんも「上映する日の朝にカンヌに着いて、取材、取材で…、上映前には食事会もあって『危険だな』と思ってたんですが。気がついたら話が飛んでるワケです…(笑)。隣りを見たら板尾さんも目を閉じてて『助かった!』って思いました」と申し訳なさそうにふり返った。これに対してペ・ドゥナは「2人が寝てたことは知りませんでした。夜の上映でしたが、人間は夜の方が感性が鋭いものです。私はハマりこんで観てました。思わず涙を流したとき、ARATAさんが黙ってハンカチを差し出してくれたんですが、寝てても優しく私を気遣ってくれていたんですね(笑)」と見事なフォロー。是枝監督は、このやり取りに「複雑な気持ちです…。今日、観に来てくださったみなさんはペ・ドゥナさんや私の側の方々だと信じています」と横目で板尾さん、ARATAさんをチラリ。さらにこの日は、10月11日に30歳の誕生日を迎えるペ・ドゥナと、本日“誕生日”を迎えたこの映画のためにケーキの形をした特製ボードが登場。ペ・ドゥナは「30歳が本当の意味での女優としてのスタートだと思っています」と笑顔でさらなる飛躍を誓った。『空気人形』はシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:みずみずしく純粋な空気人形に、感情の素晴らしさを再確認『空気人形』ペ・ドゥナ『空気人形』インタビュー誰もが持つ“空っぽ”な感覚とそれを満たすものペ・ドゥナ、ARATAを「頼れる人」で板尾は「近づけない感じ」ARATA、メイド従業員に手ほどき「ぺ・ドゥナをしっかり研究して」オダギリジョーも飛び入り参戦!トロント映画祭で『空気人形』観客総立ちの絶賛
2009年09月26日本年度のカンヌ国際映画祭での喝采から4か月余り、公開を今か今かと盛り上がるを見せている、是枝裕和監督の最新作『空気人形』。9月19日(土)、シルバーウィークでにぎわいを見せる渋谷HMVにて、是枝監督と来日中のペ・ドゥナに加えて共演の板尾創路を交え、和やかなムードの中、トークイベントが開催された。先日のトロント国際映画祭を始め、各地を回り観客へのアピールを精力的に行ってきた是枝監督は、プロモーション活動の終盤にきて「『空気人形』が終わったらしばらく休もうと思います」と宣言。「(この作品で)出し切った感じがします。とても納得のいく作品になりました。(自分で言うのも何ですが)素晴らしいスタッフのみなさまのおかげで自分の力以上の作品になっていると思います。しばらく休んで、鍛え直して戻ってこようと思ってます」と、公開を前に早くも決意を新たにしていた。主演を務めたペ・ドゥナも同じく感慨深げな様子で「初日を迎えると『空気人形』を送り出さないといけないのが、すごく残念な気持ちもします。いまはまだ『自分』に戻れきれていない気がします」とコメント。観客から「共演者の中で誰が一番好き?」との直撃されると、「共演者の中で一番可愛がったのは柄本さんで、精神的に頼っていたのはARATAさんです。板尾さんは私が近づくことが出来ないくらいのカリスマ性を持っていて、イタズラできない感じでした。ARATAさんはとても優しくて気遣いの出来る方でした」とふり返った。ここで、ドラマのクランクアップ直後の板尾さんが会場に駆けつけ、観客の興奮はさらに高まりを見せた。「この何十年間の間に観た映画の中で、ベスト10に入る作品です」と胸を張って作品をアピールする板尾さん。「カンヌ映画祭のとき、(睡眠不足など)極度の疲労でARATAさん共々寝てしまいましたが(笑)、とても心地よい作品になっております」と話すと、監督も「(役者もカメラワークも)リズムが同じ方向を向いていたから、心地よかったのだと思います」と話し、あらためて一同の一体感をうかがわせた。『空気人形』は9月26日(土)より渋谷シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:ARATA、メイド従業員に手ほどき「ぺ・ドゥナをしっかり研究して」オダギリジョーも飛び入り参戦!トロント映画祭で『空気人形』観客総立ちの絶賛「中華食べるの楽しみ」 『空気人形』トロントへ出発を前に“意気込まない”是枝監督是枝裕和監督ティーチイン付き『空気人形』試写会に25組50名様をご招待是枝裕和監督『空気人形』、カンヌに続きトロント映画祭に“マスターズ”出品決定
2009年09月24日芸人としての活躍のみならず、俳優としても多くの映画作品に出演し、高い評価を得ているガレッジセールのゴリが、出身地である沖縄を舞台にした作品でついに映画監督デビュー!沖縄の方言で「愛すべきおバカ」を意味する“フリムン”たちが巻き起こす恋の大騒動を描いた『南の島のフリムン』が8月29日(土)に公開を迎える。このたび、映画の公開を記念して、来る総選挙のために(?)ゴリ監督が“自由フリムン党”を旗揚げ!AKINA、川田広樹(ガレッジセール)、板尾創路、エド・はるみ、具志堅用高ら応援団を従えて、8月16日(日)、“勝手に応援演説会”を都内で行った。まずはフリムン党のウグイス嬢を務めるエド・はるみさんがマイクを握り、本職のように慣れた様子で「自由フリムン党のウグイス嬢、エド・はるみでございます。日本国民を全員フリムンにして、陽気にバカに大騒ぎ!世の中を明るくしていこうというのが自由フリムン党のマニフェストでございます。それでは、まずゴリ監督よりご挨拶させていただきたいと思います」とゴリ“党首”を紹介。ゴリさんは「ありがとうございます!」と周囲に手を振りながら「わがフリムン党は、国民の期待を裏切りません」と宣言し、「いま、不況の世の中でみなさんの顔から笑顔がなくなっている。しかし『南の島のフリムン』を観ると笑顔が戻ることを約束します。心が荒んできている、色々な犯罪も増えてきている、しかしこの『南の島のフリムン』を観るとみなさんの心がほっこりすることを誓います」と“マニフェスト”を語った。さらに、映画にかこつけて経済政策を語ろうとするも、ここで身内の川田さんから「もういいよ、長いから!」とまさかのストップがかかる。AKINAさんからも「長いよ〜」との声が挙がり、党首はあえなく退場…。続いて、応援演説のために具志堅さんが登壇したが「フリムン党の全国比例区から立候補いたしました具志堅用高です。私はこんな暑い中、このために沖縄から参りました。沖縄よりも暑いですね、今日は…」と暑さにダウン気味。さらに先ほどから何度も説明しているにもかかわらず、「みなさん、フリムンって知っていますか?」と問いかける具志堅さんに、ゴリ監督もたまらず「我々の会話を聞いといてください」と苦情を申し立てた。最後に登壇したのは、ゴリさんの吉本興行での先輩、板尾さん。「自分も『板尾創路の脱獄王』を撮って、DVDで観ても映画を観たことにはならないと感じました。ぜひ映画館で観てください」とアピールするも「『南の国のフルチン』を…」と政治家らしからぬ下ネタで応援を台無しに…。演説を見守る観衆からは笑いがわき起こった。政党のゆくえは前途多難だが、映画の方はいかに?『南の島のフリムン』は8月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:南の島のフリムン 2009年8月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2009 吉本興業株式会社■関連記事:“監督”ゴリ誕生!『南の島のフリムン』試写会に10組20名様をご招待
2009年08月17日先に行われたカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品され、称賛と共に迎えられた是枝裕和監督の『空気人形』。日本でも高い人気を誇る、韓国の実力派女優ペ・ドゥナを主演に、心を持ってしまった“空気人形”と周囲の人間とのドラマを描いた本作の完成披露記者会見が6月18日(木)に行われた。ロシア・千島列島の火山噴火の影響で飛行機が欠航し、ペ・ドゥナが会見には間に合わず、その後の舞台挨拶にも間に合わないかと思われたが、何とか舞台挨拶途中で登場。是枝監督および共演のARATA、板尾創路らと共に観客の完成を浴びた。先に舞台に立った監督、ARATAさん、板尾さんは、“野郎”だけの登場となったことを詫びつつ、ペ・ドゥナが会場に向かっているとの報を受け、引き伸ばし戦術を敢行。できるだけゆっくりと話を長引かせていたが、そのかいあってギリギリ、ペ・ドゥナが到着すると、一様にホッとした表情を見せた。息を切らせながら舞台に上がると、ペ・ドゥナは日本語で「遅れて申し訳ございませんでした…」と謝罪。会場は盛大な拍手で迎え入れた。「こんなに大事な日に火山が爆発してしまい、あせりながら来ました」と苦笑いを浮かべるペ・ドゥナ。今回、心を持ち、あろうことか恋までしてしまう空気人形という役を引き受けると決めたときの気持ちを聞かれ「全てのセリフが日本語で、しかも人形の役ということで難しそうだとは思いました。でも是枝監督の作品は全て観ていて、大好きだったのでオファーをいただけて嬉しかったですし、迷いも戸惑いも計算もなく引き受けました」と語った。さらに演じるに当たっては「特に役を“演じる”ということを意識したり、イメージを作ったりはしませんでした。人形が心を持つということについては、赤ちゃんがこの世に生まれたような感覚で演じました。外の世界に出るシーンでは、心を真っ白にして、キラキラするものや動くものを見たり触ったりするときも、まさに人形のような気持ちでした」とふり返った。空気人形の元の持ち主である秀雄を演じた板尾さんは、当初の会見で「ペ・ドゥナが遅れているので、代わりにうちの嫁を連れてこようかと思いました…。早く来ないかな」と落ち着かない様子を見せていたが、共演について聞かれると「彼女はすごく真面目でしっかりしてて、気迫が伝わってきました。空気人形が秀雄と向き合い、思いをぶちまける場面があるんですが、そのシーンまで僕はあんまり役以外のところで話をしない方がいいと思って…。彼女は気を遣って日本語で話しかけてくれたんですが、すごく失礼な態度で接してしまいました。いまさらですが、すいません」と頭を下げた。ARATAさんは、空気人形が恋に落ちるレンタルビデオ屋の店員・純一に扮した。これが3作目の是枝作品への参加となるが「是枝組は僕にとって特別な場所であり、最初は『帰ってきたな』という気持ちでした。でも撮影が進む中で是枝監督の姿を見ていて懐かしくもあり、また新鮮な気持ちにもなりました。思うがまま、自然に存在することを考えました」とふり返った。ペ・ドゥナとの共演については「彼女は本当にプロフェッショナルで、真剣に役に向き合ってるんですが、ユーモアも忘れず、現場を和ませてくれるんです。いちご大福とか、甘いものを差し入れてくれたりしました」と笑顔で語った。業田良家の20ページほどの漫画を映画化した本作。監督は「普段はあまり、他人の原作を映画化したいとは思わないんですが、ワンシーンだけ、これは映像で見たいと思ったところがあったんです。それは空気が漏れて、空気人形がしぼんでしまい、好きな人の息でふくらませてもらう場面。官能的でこれを映像にしたいと思ったのが出発点でした」と語った。板尾さんから「詩のような映画」という感想が語られたが、是枝監督自身「詩を書くような映画にしたいと思っていたので、出演した人にそう言ってもらえて嬉しい」と笑顔を見せた。カンヌでの高評価を受け、日本でも期待が高まる『空気人形』。公開は今秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて。■関連作品:空気人形 2009年秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開© 業田良家/小学館/2009『空気人形』製作委員会/写真:瀧本幹也第62回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌ現地レポ 14】やんちゃぞろいの審査員たちの思惑…パルムドール決定の裏側【カンヌ現地レポ 13】52歳の新星!ブラピを喰った男演賞俳優クリストフ・ワルツ【カンヌ現地レポ 12】娘シャルロットの快挙に母ジェーン・バーキンも絶叫!【ハリウッドより愛をこめて】次世代アイドルC・クロフォードが『フットルース』に!ショーン・ペン、再び離婚申請を撤回
2009年06月21日