発売からわずか2日で重版が決定した大ヒット中の山田涼介(30)の写真集 『Luminous』。『女性自身』本誌では貴重なアザーカットを掲載。さらに、山田涼介本人からのコメントも到着した!「表紙やパッケージなど、何から何までこだわったので、内容はもちろんですが、質感や手に触れた感触も楽しんでもらえたらうれしいです。ロケをした韓国はすごく居心地がよくて。とくにプルコギがおいしかったです(笑)」そして、記録的な大ヒットについて本人の心境は?「初めて写真集を出したので、どのくらいからが大ヒットなのか、よくわかっていなくて……。ただ、自分のすべてを記録した一冊なので、たくさんの方に手に取ってもらえてうれしいです。とくに、『プライベートBOOK』はファンの方々から大きな反響があって。『これ、おそろいにしたい!』という声も多くて驚きました。自分のこんな部分に興味があるんだなと、みなさんの心の中を知ることができて、写真集を出したかいがあったなと思います!」本人のこだわりと想いが詰まったメモリアルな写真集。まだの人はぜひゲットして!
2024年03月02日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(公開中)の本編映像が14日、公開された。○■蒼(山田涼介)、美夏(浜辺美波)とすれ違い……映画『サイレントラブ』本編映像今回公開されたのは、とあることから美夏(浜辺美波)とすれ違ってしまった主人公・蒼(山田)が、激しく降りしきる雨の中で泣き崩れるシーンの本編映像。シーン冒頭で山中のコテージから飛び出してきた蒼は、目の不自由な美夏との出会いのきっかけとなった大事な“ガムランボール”を激しく投げ捨てる。「蒼さん、待って!」と追いかけるようにしてコテージから出てきた美夏だったが、蒼は山の中へと向かっていく。コテージ前の階段で躓き転んでしまった美夏に、後から追って出てきた北村(野村)が手を差し伸べるが、美夏はその手を振り払う。そして、降りしきる豪雨の中で膝をつき地面に座り込んだ蒼が、悲しそうな表情を浮かべ、声を出すこと無く泣き続ける姿が映し出されている。全ての感情の機微を表情と動きだけで表現しなければならない難しい役どころでありながら、山田は切なさに打ちひしがれるシーンも表現した。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(1月26日公開)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年02月14日映画『サイレントラブ』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が2日に都内で行われ、山田涼介、浜辺美波、野村周平、吉村界人が登場した。映画『サイレントラブ』は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。○■映画『サイレントラブ』大ヒット御礼舞台挨拶に山田涼介登場山田は「SNSとかでも声を見ていますし、友達も『観たよ』と言ってくださるんですけど、ポスターのイメージで映画館に行ってる方が多いので、思ってたストーリーじゃなくて『映画館を出た後に心にモヤモヤが残った』みたいな声をいただいて。きれいなポスタービジュアルになっているので、キラキラしたラブストーリーを想像していた方が多かったのかな」と反応を明かす。さらに嬉しかったこととして「個人的なことですよ。親父に『お前、演技上手くなったな』と言われた」と喜び。「なんか複雑でしたよ。俺、セリフがない方がいいのかなとか思いましたけど、でも家族は成長を見てきているので、素直な声を聞けて嬉しいなと思いました」と語った。また、バレンタインデーが近いということで思い出を聞かれると、野村が山田に「学校とか、ちょっと前の日にウキウキしてさ、早く行ってさ、何もなかった時の気持ち知らねえだろ!」「なんもねえんだよ、俺と界人は!」と吉村を巻き込みながら茶々を入れる。山田は「そんな、ないですよ」と言いつつ、「恋愛禁止の高校だったんですけど、下駄箱にチョコが入ってたんですよ。でも、誰からかわかんないんですよ。誰だったんですか?」とカメラに向かって呼びかける。「ちょっと嬉しかったですね。宛名がなくて怖かったですけど」と振り返っていた。
2024年02月12日Hey! Say!JUMPの山田涼介が出演する、BAEL・ブルーロック BLAZE BATTLEの新WEB CM「凪」編が、9日より公開される。新WEB CMには、『ブルーロック』のファンであり、自身も幼少期にJリーグ「湘南ベルマーレ」ジュニアユースに所属していた山田が登場。ラストシーンでは、山田が同作の中でもお気に入りだというキャラクター・凪誠士郎の超絶トラップ「ブラックホールトラップ」を再現している。撮影は体の形やアングルなど、山田とスタッフで意見交換をして、細部までこだわりながら行われた。また、「潔」編、「蜂楽」編、「凛」編、「イガグリ」編も順次公開される予定となっている。【編集部MEMO】山田涼介は、1993年5月9日生まれ。東京都出身。2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビュー。映画初出演を果たした『映画 暗殺教室』(15)で、日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞したほか、映画『グラスホッパー』(16)で日本映画批評家大賞 新人男優賞、2017年には『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と『鋼の錬金術師』でキネマ旬報ベスト・テン 新人俳優賞を受賞した。
2024年02月09日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(公開中)の本編映像が30日、公開された。○■浜辺美波、久しぶりの共演・野村周平は「おもしろくて頼れる兄貴」今回公開されたのは、美夏(浜辺美波)と北村(野村周平)の楽しげなピアノ連弾を見つめる蒼(山田)を捉えた本編映像。非常勤講師でピアニストの北村は、蒼から「ピアノが弾けない自分の代わりに美夏のためにピアノを弾いて欲しい」と頼まれ、旧講堂で美夏の練習に付き合うことに。北村が美夏の隣でピアノを弾き始め、それに応えるように美夏もピアノを弾き、始めは強張った表情の美夏だったが、連弾が盛り上がるにつれ柔らかい表情に変化。北村もそんな美夏の笑顔を優しく見つめる。一方、蒼は2人に近づく事もできず、ただ窓越しから美夏を見つめ、自分では埋める事のできない現実を目の当たりにし、その場を立ち去ってしまう。野村と連弾をするシーンの撮影について浜辺は、「連弾のシーンは片手だけなのですごく集中できるんですよね。ピアノのシーンは総じて(目の不自由な)役柄的にも苦しい部分が多かったんですけど、きらきら星はすごく楽しくて……」と振り返る。今回、浜辺は美夏を演じるためにピアノを猛練習したそうで、内田監督は「毎日、撮影しないパートもちゃんと通しで、何時間も練習していました。最終的には全曲弾けるようになっていたので驚きましたね」と浜辺のストイックな姿を明かした。また、浜辺は久々の共演となる野村について「実は小さいときに共演しているんですけど、とても久しぶりにご一緒して、すごくお話がおもしろくて頼れる兄貴みたいな感じで」と話し、「野村さんと合間もずっと練習って言いながら弾いていました。楽しかったです」と現場での様子を振り返った。一方で今回がピアノ初挑戦だったという野村は「ピアノの練習も1カ月……もっとやったんですけど、弾けるわけがない曲をたくさんやっていたので、必死こいてやってたんですけど……」と苦労をにじませる。しかし「みんなが『うまくなったねっ』て言ってくれて。『本当にピアニストになってたよ』って。その言葉を信じてみようかなって(笑)。そうなっていたらいいなって思いながらやってました」と自信をのぞかせた。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(公開中)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月30日映画『サイレントラブ』(1月26日公開)の公開記念舞台挨拶が27日に都内で行われ、山田涼介、浜辺美波、野村周平、古田新太、内田英治監督が登場した。映画『サイレントラブ』は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。○■映画『サイレントラブ』公開記念舞台挨拶に山田涼介が登場映画にちなみ「サイレントにしてきたこと」について聞かれると、山田は「蒼がスクラップ工場みたいなところでいっぱい働いてたと思うんですけど、車を押してるシーンで、僕が怪力なのか車が軽すぎるのか、めちゃめちゃ軽くてさーっと押せちゃうんですよ。だからいかにして重そうに見せるかめちゃくちゃ苦労しましたね、実は」と明かす。しかし浜辺は「ええ〜見てなかった」という反応で、山田は「見ろよ!」とツッコミ。「そんなシーンあった?」という浜辺に、山田は「あるよ〜! あなた(美夏)のために頑張って働いたの、僕」と訴え、野村も「俺に金を渡すために」と作中の関係性で乗っかった。浜辺は観客に「皆さんも、もし『あそこだ!』って思わなかった方は、ぜひもう一度劇場に」と語りかけるも、山田は「観たばっかだから多分わかるよ!」とバッサリ。浜辺が「でもほら、笑ったってことは、みんなあんまりくっきりしてないかもしれない」と言い募ると、山田は「浜辺ちゃんに笑ってんの、今。もう1回見ようね〜」と優しく諭していた。
2024年01月27日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(1月26日公開)の場面写真が26日、公開された。○■蒼(山田涼介)が虚ろな目映画『サイレントラブ』場面写真今回公開されたのは、虚ろな目が印象的な蒼(山田)の場面写真。ぼんやりどこかを見つめるような姿や、美夏(浜辺)がひとりピアノの練習に励む講堂に腰掛けて静かに俯く姿が切り取られており、その瞳には覇気がなく、感情を読み取ることができない。山田が「クランクインの日に、監督に“死んだように生きてほしい”と言われた」と明かすように、過去のある事件がきっかけで声を捨て、夢や希望を持たず毎日をただ生きており、虚ろな目が印象に残る蒼だが、美夏との出会いによってその目にも希望が宿り始める。内田英治監督は山田に「目の奥10センチで美夏を見てほしい」と指示したそうだが、監督は「特に目の演技は、動きなどで作ってしまいがちです。人を好きになる時の目を、キラキラっと作ったりしてしまう。でも本当は、人を好きになる瞬間は、意外にスーッと引いた気持ちになる場合もある。人によって全く違うものだと思います。だから、リアルな目という器官そのものではなく、もっと奥の部分で気持ちを表してほしいという意味で、そう言いました。“10センチ”に関しては、心と目の間が、ちょうど10センチくらいかなと思って言いました」とその緻密な指示の意図を明かした。目の演技という表現については山田も「目の芝居は、演じていて非常に難しいと思いました。最初のシーンの方は目に光がない、何を考えているのか分からないような目なんですが、(シーンが進むにつれて)どんどんそこに感情が生まれていく。その中で、目の中に光を入れるシーンだったり、ここは入れないほうがいいなとか、そこの加減が非常に難しかったです」と目の光を操る意識をしたと話す。さらに、内田監督は喧嘩のシーンでの山田の目の演技について「敵対する相手に目を真っ赤にして向かって行くというシーンでは、演技で目を赤くできる人がいるんだと驚きました。アクションというのは、演技を伴って初めていいシーンになるのですが、まさにそういう意味でも素晴らしいシーンになったと思います」と絶賛した。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(1月26日公開)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月26日蒼は、光り輝く世界で生きていくのは不可能だと諦めていた山田涼介にとって愛とは何ですか。そう尋ねると、間髪を入れずに「わからないですね」と照れたように笑い飛ばした。その瞬間、「神々しい」という形容が決して大袈裟ではない面貌に、等身大の青年らしい茶目っ気が覗き見えた。「わかっていたら、いい歌詞とか書いてるんじゃないですかね」と茶化す山田に、ついそんな哲学的な問いをしてしまったのは、映画で描かれる愛があまりにも美しかったからだ。1月26日(金) 公開の映画『サイレントラブ』で山田が演じたのは、声を失った孤独な青年・蒼。不慮の事故で目が不自由になったピアニストの卵・美夏(浜辺美波)と出会った蒼は、献身的なまでの優しさで美夏を支え守ろうとする。ある種犠牲的とも言えるほどの蒼の愛は、山田涼介の目にどのように映ったのだろうか。「蒼の愛は、無償の愛とはまた違う、どこか美夏に自分自身を投影したところのある愛だなと思いました。ピアニストの夢を追う美夏を守ることで、蒼もまた夢を叶えられる気がした。僕は愛に重いも軽いもないと考えていて。一風変わった愛の形ではあるけれど、すごく素敵な愛なんじゃないかなと思います」ある事件によって声を捨てた蒼は、ずっと暗い闇の中を生きていた。そんな蒼にとって、美夏は光だった。「蒼は、どちらかと言うと影の住民。光り輝く世界に憧れを抱きながらも、自分はそこには入れないし、その世界で生きていくのは不可能だと諦めていた。だからこそ、夢のためにひたむきに頑張る美夏を眩しく感じたし惹かれたんでしょうね」美夏には、蒼の姿は見えない。蒼は美夏に存在を悟られることなく、鋪道上の自転車を避けてあげたり、さまざまなサポートをする。「蒼はすごく優しいんですよね。だからこそ演じるときに気をつけたのは、はたから見たときにストーカーのように見えないこと。あまりにも近すぎる距離感だとちょっと怖く見えたりするので、いい距離感を保ちながら、可愛らしいシーンに見えるように監督と相談しながらつくっていきました」古びた洋館のような講堂でひとりピアノの練習に取り組む美夏。その調べに、蒼は講堂の外から耳を傾ける。二人を隔てる壁と、蒼の一途な愛情に、胸がせつなくも温かくなるシーンだ。「きっと蒼にとっては心地いい時間で。それが物語の展開とともに苦しい時間になっていく。台詞はないんだけど、ちゃんと音楽が二人の気持ちを語る比喩表現になっていて。そんなところが内田(英治)監督らしい世界だなと思いました」自分もこんな役ができると思ってもらえることがうれしかった声を失った蒼という役は、台詞で感情を表現することができない。俳優にとっては難しい役どころでもある。だが、その難しさが山田の役者魂に火をつけた。「いつも新しい作品に挑むときは、役との出会い、現場での出会いを僕は楽しみにしていて。今回の場合、表情と仕草、空気感だけでお芝居をしなきゃいけないというところが難しさでもあり、役者冥利に尽きるポイントでもありました。自分もこんな役ができると思ってもらえたことがうれしかったし、台詞がない分、ワンカットワンカットに込める想いはいつも以上に強かった気がします」蒼の翳りを表現するために注力したのが目の演技。内田監督からは「死んだ魚のような目をしながら生きてほしい」とオーダーを受けた。「あとは姿勢ですね。蒼は、人生をあきらめている人間。その雰囲気が出るよう猫背にしています。それと肌の色も少し変えていて。僕って、いかんせんちょっとキラキラしているので(笑)。蒼の日常に溶け込むためにも、肌をちょっと黒くしようというのはメイクさんと話し合いながら決めました」さらに、劇中ではダイナミックなアクションも披露している。「今回、ブラジリアン柔術をやらせてもらって。今までやったことがなかったので大変でしたけど、僕がアクションを通じて表現したかったのは人間の泥臭さ。きっとポスタービジュアルを見ると、静かで美しくて儚い愛の物語なのかなとか想像される方が多いと思うし、実際、本編も静と動がすごくはっきりとしていて、動の部分を担っているのが蒼のアクションなのかなと。蒼が背負ってきた十字架を、泥臭いアクションを通じて表現したつもりなので、そのコントラストを楽しんでいただけたら」大事なのは事前準備よりも、その場の空気を感じ取ることおそらくスクリーンで蒼と出会った多くの観客が驚くはずだ。そこには、ステージでファンを魅了する「アイドル・山田涼介」はいない。『サイレントラブ』は、役ごとにまとう空気をガラリと変える「役者・山田涼介」の力量を改めて証明する作品となっている。これだけ役を掴むには、撮影の前段階から入念なシミュレーションがあったようにも思えるが、山田自身は決して事前に役をつくりこむタイプではないと言う。「自分でこうだろうなという固定概念をつけて行ってしまうと、それが現場で崩れたときにアタフタしてしまう。だから、現場に行くときはできるだけフラットに。事前の準備よりも大事なのは、その場の空気をちゃんと感じ取ること。相手によって芝居の空気感は変わるので、それをちゃんと受け取れるようにしたいなと心がけています」また、内田監督から演技について細かくディレクションを受けることはそれほどなかったと明かす。「内田監督はあまり多くを語らない方というか、役者に任せてくれる方で。撮影中も『ここはもうちょっとこうしてみて』とほんの少しアドバイスをくださるくらいで、現場自体も作品同様、静かな空気でした。きっと監督の中で思い描く蒼と美夏というものはあったと思うんですけど、それを山田涼介と浜辺美波でやるとどうなるかは現場に入ってみないとわからない。そういう僕たちの温度感を大切にしてくださる監督でした」だからこそ、山田自身も監督を信じて、蒼という人間を生きた。「演技において、僕自身の手応えとか達成感というものは関係ないと思っていて。僕が信じるべきは、監督のオッケー。監督がオッケーを出してくれたならオッケーということ。その上でもしご覧になったみなさんがそこに蒼がいたと思ってくださったなら、それがこの映画での正解が出たということなんだなと思います」その華やかな美貌に目を奪われ、つい見落としそうになるが、山田涼介という役者の本質は極めて職人的なんだろう。己の自我や自意識に執着することなく、役に徹し、作品の良きパーツであるためにすべてを捧げる。それでいて、その努力や苦労を大仰に語ろうとしない。だから、映画を届ける段においても、主観はあえて切り離す。「静かな映画である分、きっと観た人がそれぞれの感情を乗せやすい作品になっていると思います。僕は、映画というのは観た人が好きなふうに受け取ってくれればいいと考えていて。蒼と美夏の愛についても、みなさんが自由に感じてもらえたら」泥を啜るように生きた蒼。その姿は、温室育ちの花のような華やかさはない。けれど、どんなに濁ったぬかるみでも気高く咲き誇る蓮のような清廉さをたたえていた。それは、山田涼介の持つ心根にもよく似ているのかもしれない。どんな苦難にも屈することなく、蓮のように凛然と、役者・山田涼介は作品の中で生き続ける。取材・文:横川良明撮影(メインカットのみ):友野雄<作品情報>『サイレントラブ』2024年1月26日(金) より全国ロードショー配給:ギャガ公式サイト:「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月22日東京や滋賀といった別々の場所でコロナ禍を過ごす3人の2年間。柴崎友香さんの新作『続きと始まり』は、2022年から’23年にかけて雑誌に連載した長編小説だ。別々の場所であの時期を過ごす、3人の男女の日常と、心情の変化。「自分を含め世界中が同時に影響を受けた出来事なので、その状況自体を書こうと思いました。人によって受けた影響は違うので、住む場所も仕事も家族環境も違う3人の視点を選びました。自分が書けるのは世界の一部分だけだけど、そこから何をどう想像していけるかを考えたかった。連載当初は、2年経てば落ち着くと思っていましたがそうはならなかったので、書いているうちに、小説自体が影響を受けて、書くものも変わっていきました」大阪出身で一時期は東京に住み、今は結婚して滋賀県で暮らす30代の優子。東京で妻と幼い子供を育てているものの勤務先の飲食店が休業状態の30代の圭太郎。フリーの写真家の40代のれい。彼らの日常が交互に2か月おきに語られていく。「3人の人生で何歳の時に何があったか一覧表にして考えていきました。コロナ禍で今までとは違う状況になって、彼らもこれまでの経験や今の生活について考え直さざるを得なくなっていく」緊急事態宣言などで、どういう影響を受けたのかはそれぞれだが、「あの時期は、いろんなことが標準とされる家族を想定して決められていた。でも人の関係性や在り方は様々だし、家族であっても個々の事情は違う。それに家族というと、恋愛、結婚、出産の3つがセットになりすぎているしんどさもあるなと感じていて。愛し合って結婚しました、というだけではない家族も書きたかったです」日々を過ごす中、過去の震災のことや個人的な苦い思い出も彼らの胸を去来していく。「2011年に震災でいろんな問題が出てきた時、“震災があって問題が起こるのではなく、今まであった問題がこういう災害があると拡大するだけだ”という声があって、そうだなと思って。コロナ禍もそうだし、社会の出来事にしても個人的なことにしても、過去のいろんなことが今の自分に影響しているんですよね」昔の出来事を振り返り、迷ったり新しい気づきを得たりしながら進む3人に、読者も励まされる。「たとえば以前だったら、何かができなかった時に“本人の努力が足りなかったからだ”と個人の問題にされがちでしたが、今は社会の構造という個人の努力や選択とは別の影響があると捉え直されるようになりました。それは大きいと思います」過去からの連続の中で、自分の今ここがあると実感させる本作。「未来のことを考えた過去の人が作ったものの中で、今自分は生きている。自分の今の行動の先に、未来を生きる人がいる。世の中にあった過去の出来事を考えることは、未来を考えることなんだなと感じます」柴崎友香『続きと始まり』コロナ禍の2年間、別々の場所で暮らす3人の男女の日常を細やかに描き出す。ポーランドの詩人シンボルスカの詩が引用されるのも印象的。集英社1980円しばさき・ともか1999年に短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。2010年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、’14年「春の庭」で芥川賞受賞。ほか受賞作多数。※『anan』2024年1月17日号より。写真・土佐麻理子(柴崎さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2024年01月17日山田涼介主演、浜辺美波共演で贈るラブストーリー『サイレントラブ』より予告編完全版が解禁された。ラブストーリー映画初主演となる山田涼介が、声を発することをやめた不器用な主人公・蒼役を演じる本作は、内田英治監督がオリジナル脚本で描くこの冬一番切ないラブストーリー。蒼と静かに思いを紡いでいくことになるピアニスト志望の音大生・美夏役には、浜辺美波。蒼と出逢うことで絶望の淵から希望を見出していく難しい役どころを演じ切った。この度解禁されたのは、「Mrs. GREEN APPLE」が本作のために書き下ろした主題歌「ナハトムジーク」の楽曲と、美しい映像が重なり合う予告編完全版。映像は、鮮やかな緑のワンピースを身に着け、いまは使われていない古びた講堂の中で独りピアノと向き合う目の不自由な音大生・美夏(浜辺美波)の様子と、そんな美夏を静かに遠くから見つめる、美夏の通う音楽大学で校務員として働く蒼の姿からスタート。そして「彼はあの日、突然現れた」、「彼は私を助けてくれたの」と美夏のナレーションとともに、不慮の事故で目が不自由になってしまった美夏のやり場の無い怒りや孤独不安を受け入れ、幾度となく助けようとする蒼の献身的な姿が映し出される。しかし場面は一変し、「あいつはな、踏み込んじゃいけない世界に足を踏み入れてる」という蒼の同僚柞田(古田新太)の印象的なセリフや、美夏の通う音大の非常勤講師でピアニストの北村(野村周平)から放たれる「あいつがどんな奴か知ってるのか?」というセリフ。「本当の俺の手はずっと前から汚れていて、その汚れが取れることはない」と美夏に近づくほど蒼は自分の現実を突きつけられ、美夏もまたその現実を知る切ない表情に、2人の愛の行方を追わずにはいられない。美しい夕焼けを背に口付けを交わそうとする様子や、美しい森の中で蒼が美夏の手を引く姿など、2人が心を通わせていくシーンが次々と映し出される。「彼女の美しい夢を叶えたい」、「私は彼がどんな人でも構わない」、「彼女を傷つけるすべてのものから守りたい」と恋文に連ねるようなセリフからは一変、膝から崩れ落ち、涙を流す蒼…。想い合っていたはずの蒼と美夏の間に一体何が起きたのか?蒼の隠された過去とは?2人のラブストーリーの結末が気になる映像となっている。『サイレントラブ』は1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:サイレントラブ 2024年1月26日より全国にて公開(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月17日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(1月26日公開)の場面写真が14日、公開された。○■映画『サイレントラブ』場面写真&メイキングカット公開今回公開されたのは、蒼(山田)と美夏(浜辺美波)を切り取った透明感あふれる場面写真。2人が美しい湖畔で静かに腰掛ける様子や、美夏が講堂でひっそりとピアノを演奏する姿が写し出されている。さらに撮影の様子を切り取ったメイキング写真も解禁。澄んだ空気と、静寂の中で蒼と美夏が静かに思いを紡いでいく様子が伝わるカットとなっている。美夏はピアニスト志望という設定だが、内田監督は今作にピアノというエッセンスを加えた理由について「言葉の少ない世界に音楽をあてはめたいと考え、いろいろ迷った結果、音のない世界に最も馴染むのはピアノではないかと思いました。怒りや優しさなど人間の感情に近い部分を奏でる楽器だというイメージもありましたね」と、作品との親和性があったことを明かす。また、「現代の映画ではあるけれど、通信ツールが何もなかった時代のノスタルジックな部分を再現したいという気持ちもありました。それも見どころだと自分では思っています」とコメント。「あの時代がよかった、今の時代が悪いと言うつもりは全くないのですが、気持ちの直接的なやり取りというのが、いかに純真かということを描くことができました。相手の気持ちを感じることの美しさ、まさに純愛を山田さんと浜辺さんが見事に表現してくれたと思います」と、自信をのぞかせた。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(1月26日公開)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月14日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(1月26日公開)の場面写真が、公開された。今回公開されたのは、蒼(山田)と美夏(浜辺美波)を取り巻く個性豊かなキャラクターの場面写真。勤務している音楽大学の校内でキョンキョン(小泉今日子)の楽曲を聴いている、蒼と共に働く同僚・柞田一平(古田新太)の姿や、原動機付自転車に乗って物憂げな表情を浮かべる蒼の過去を知る親友・中野圭介(吉村界人)の姿、北村(野村周平)が出入りする裏カジノのスタッフ・横道(SWAY)や、同じく裏カジノのスタッフ・鼓動(中島歩)が薄暗く怪しげな部屋にいるカット、スクラップ工場でつなぎを着た圭介の彼女・桐野弥生(円井わん)の姿などが収められている。コメントは以下の通り。○■古田新太(柞田は)ヒントがあまり無いんです。蒼(山田)に対しては優しい気持ちを持っているんだろうけど、きっと過去に何か警察のお世話になった人なんだろう。と捉えて演じていました。役と重なる部分は無いですね。人の為に仕事をしようと考えた事がない。お酒の為にしか仕事をしていないから(笑)。(撮影中)暑くて。長袖で手袋してキャップ被って過酷でした。でも校務員さんという仕事は、(自分と)重ならなかったけどその分楽しかったです。静かな映画ですけど、ドキドキするシーンもあって、遠慮せずに楽しんで頂ければ嬉しいです。○■吉村界人今作を含めて内田組に参加させて頂くのは4回目なのですが、世では外されてしまうものを内に戻すような力を毎作感じるので、僕は好きです。圭介は、今時ではないクラシックな親友役かと思うので、視野を狭めて落ち着いて演じました。居場所に迷う方に観てほしいです。○■SWAY見た目から強烈な印象をもつかと思うのですが、撮影当時は坊主で、しかも役作りでもなんでもなく、僕の中に定期的に来る坊主ブームの最中の横道の役だったので、かなりビックインパクトだったと思います。ただただ危ないやつというよりは、“癖”が強いキャラクターだったので、恥を一切捨てて、思いっきり暴れさせてもらいました。 静けさが全くないうるさい奴だと思ってくれたら嬉しいです。○■中島歩声を失った男と光を失った女、二人の恋が映像と音の芸術である映画でどう表現されるか興味深かったです。衣装合わせをして派手な衣装になるのは承知していました。いざ撮影当日に衣装を着てメイクをしようとすると、何か物足りない感じがしたのでメイクさんとアイラインをいれようとか髪型をデヴィッドシルヴィアンにしようとかあれこれ思案して役を作っていきました。内田監督はできあがった僕の姿を見ていつかの玉置浩二さんのようだと仰いました。○■円井わんサイレントラブ、まさにこのタイトルがかっちりハマる作品です。映像と音楽が融合する美しさは、息をすることを忘れる程でした。非日常であるように思えるけれど、描かれる物語は普遍的であるとも思います。灯火をくれる、あなたへのお守りのような作品だと思いますので是非劇場でお待ちしています。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(1月26日公開)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2024年01月12日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める、映画『サイレントラブ』(2024年1月26日公開)の場面写真とメイキングカットが22日、公開された。○■山田涼介、格闘技習得でアクションシーンに難しさ感じる「得意な方なんですけど…」今回公開されたのは、美夏(浜辺美波)の通う音楽大学の校務員として働く作業着姿の蒼(山田)や、大雨の中膝から崩れ落ちて慟哭する、蒼の感情があふれ出たシーンの場面写真と、口元と手を血で染めた蒼の姿など過去に深いいきさつを感じさせるメイキング写真。蒼は過去のある事件から声を発することをやめた音楽大学の校務員。山田は「蒼という役は本当に難しい役であったことは確かだし、そこにちゃんとやりがいもありました」と、役への印象を語る。「最初の方は、毎日イチから台本を最後まで読み直していたのですが、それは初めての経験だったんです。台詞が無いからこそ、本を理解していないと、気持ちの入れ方とかが全く繋がらなくなってしまうのが怖くて。毎日イチから最後まで(台本を)読んでいました」と、セリフがない難役に不安があった事ことを明かした。さらに格闘技をやっているという設定のため、自身も習得したという山田。劇中でもジムで練習に励む様子や、喧嘩のシーンなどアクションシーンが多々盛り込まれており、山田は「難しかったですね。僕は割とアクションが得意な方なんですけど、格闘技を習い始めてからのアクションってもうアクションではなくて、格闘技になっているので。専門的な動きを入れようと思うとやっぱり素人なので全然できないっていう。結構難しいことをやっています」と振り返る。「そこの差ですよね。アクションなのか本物なのか。そこの違いを見せるっていう意味ではすごく難しかったです」と話した。そんな山田のアクションシーンについて内田監督は「アクションシーンの撮影というのは、役者のダメージも大きいので、様々なことに気を遣わなければなりません。そんな中で、山田さんは『自分の体なので自分がいちばんよくわかる』と。自分の限界も知っているし、ここまでできるということもすごくわかっている。まさに、プロフェッショナルでしたね」と現場での姿勢を絶賛した。【編集部MEMO】映画『サイレントラブ』(2024年1月26日公開)は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2023年12月22日山田涼介主演『サイレントラブ』より場面写真とメイキングカットが解禁された。ラブストーリー映画初主演となる山田涼介が、声を発することをやめた不器用な主人公・蒼を演じ、不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト志望の音大生・美夏を、浜辺美波が演じる本作。この度解禁されたのは、山田涼介演じる主人公・蒼の場面写真とメイキングカット。美夏の通う音楽大学の校務員として働く作業着姿の蒼や、大雨の中膝から崩れ落ちて慟哭する、蒼の感情が溢れ出たシーンの場面写真や、さらに口元と手を血で染めた、蒼の姿など過去に深いいきさつを感じさせるメイキング写真となっている。山田さんが演じる蒼は、過去のある事件から声を発することをやめた音楽大学の校務員という役どころ。山田さんは「蒼という役は本当に難しい役であったことは確かだし、そこにちゃんとやりがいもありました」と、ほとんどセリフがない難役に対して臆することなく挑んだ様子が伺える。しかし「最初の方は、毎日一から台本を最後まで読み直していたのですが、それは初めての経験だったんです。台詞が無いからこそ、本を理解していないと、気持ちの入れ方とかが全く繋がらなくなってしまうのが怖くて。毎日一から最後まで(本を)読んでいました」と、セリフという表現方法を封じられていただけに、不安があったことを明かす。さらに蒼は格闘技をやっているという設定で、演じるにあたって格闘技を習得したという山田さん。劇中でもジムで格闘技の練習に励む様子や、喧嘩のシーンなどアクションシーンが多々盛り込まれている。山田さんは「難しかったですね。僕は割とアクションが得意な方なんですけど、格闘技を習い始めてからのアクションってもうアクションではなくて、格闘技になっているので。専門的な動きを入れようと思うとやっぱり素人なので全然できないっていう。結構難しいことをやっています」と明かす。これまで数多くの作品でアクションに挑戦してきた山田さんでも、今回の現場では違った難しさがあったそうで、「そこの差ですよね。アクションなのか本物なのか。そこの違いを見せるっていう意味ではすごく難しかったです」とふり返る。そんな山田さんのアクションシーンについて内田監督は「アクションシーンの撮影というのは、役者のダメージも大きいので、様々なことに気を遣わなければなりません。そんな中で、山田さんは『自分の体なので自分がいちばんよくわかる』と。自分の限界も知っているし、ここまでできるということもすごくわかっている。まさに、プロフェッショナルでしたね」と山田さんの現場での姿勢を絶賛している。『サイレントラブ』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:サイレントラブ 2024年1月26日より全国にて公開(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2023年12月22日山田涼介が主演を務める映画『サイレントラブ』の場面写真とメイキングカットが公開された。『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督がオリジナル脚本で描く本作。主人公の青年・蒼(山田)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の美夏(浜辺美波)。蒼は美夏に対して「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」と願いながら、彼女とのかけがえのない時間を過ごしていくが――。蒼は過去のある事件から声を発することをやめた音楽大学の校務員。山田は「蒼という役は本当に難しい役であったことは確かだし、そこにちゃんとやりがいもありました」と、ほとんどセリフがない難役に対して臆する事無く挑んだ様子が伺える。しかし「最初の方は、毎日イチから台本を最後まで読み直していたのですが、それは初めての経験だったんです。台詞が無いからこそ、本を理解していないと、気持ちの入れ方とかが全く繋がらなくなってしまうのが怖くて。毎日イチから最後まで(本を)読んでいました」と、セリフという表現方法を封じられていただけに、不安があった事を明かす。さらに蒼は格闘技をやっているという設定で、演じるにあたって格闘技を習得したという山田。劇中でもジムで格闘技の練習に励む様子や、喧嘩のシーンなどアクションシーンが多々盛り込まれているが、山田は「難しかったですね。僕は割とアクションが得意な方なんですけど、格闘技を習い始めてからのアクションってもうアクションではなくて、格闘技になっているので。専門的な動きを入れようと思うとやっぱり素人なので全然できないっていう。結構難しいことをやっています」とこれまで数多くの作品でアクションに挑戦してきた山田だったが、今回の現場では違った難しさがあったと話す。「そこの差ですよね。アクションなのか本物なのか。そこの違いを見せるっていう意味ではすごく難しかったです」と振り返る。そんな山田のアクションシーンについて内田監督は「アクションシーンの撮影というのは、役者のダメージも大きいので、様々なことに気を遣わなければなりません。そんな中で、山田さんは“自分の体なので自分がいちばんよくわかる”と。自分の限界も知っているし、ここまでできるということもすごくわかっている。まさに、プロフェッショナルでしたね」と山田の現場での姿勢を絶賛している。<作品情報>『サイレントラブ』2024年1月26日(金) 公開公式サイト:「サイレントラブ」製作委員会
2023年12月22日映画『サイレントラブ』(2024年1月26日公開)の東京タワークリスマスイルミネーション点灯式が3日に東京・東京タワーで行われ、山田涼介、浜辺美波が登場した。同作は内田英治監督がオリジナル脚本で描くラブストーリー。主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。○■映画『サイレントラブ』イベントに山田涼介が登場クリスマスの過ごし方について聞かれると、山田は「割とお仕事をさせていただくことが多いんですけど、毎年メンバーとクリスマスプレゼント交換をしてるので。もう10年くらいやってる」と明かし、浜辺は「仲良い〜!」と驚く。山田は「多分、今年もやるんじゃないかな。もう30になったおじさんたちが」と苦笑しつつ、「いくらまでというのを決めて、くじ引きで誰に何が当たるかわからない状況で、みんなプレゼントを持ち寄って交換するので、たぶん今年もやるんじゃないかなと思ってます」と予想し、「去年、何もらったっけな? キャンプ用のチェアみたいなのをいただきました」と語った。また、初共演となる浜辺の印象を聞かれると「幼い頃から活躍されている方なので、テレビで見る視聴者の方と同じくらいの『浜辺美波だ』という感じ」と表した山田。「現場では静かに過ごしてたんですけど、こういう取材などで一緒に仕事をしていくうちに『意外と元気な方なんだな』という印象に変わった」と変化もあったという。浜辺は「テレビでずっと拝見していたんですけど、映画の現場になるとキラキラを消されるので、それがすごいなと思って。もっと『山田涼介です!』って感じでいるのかなと思ったら、どこにいるのかわからないくらいオーラを消されるので、プロだなと思って感心してます」と山田を絶賛する。「こういう場ではキラキラで、イルミネーションに負けないくらいの輝きでいらっしゃるのでスターだなと思います」と称えていた。
2023年12月03日内田英治監督オリジナル脚本映画『サイレントラブ』より、山田涼介(Hey! Say! JUMP)と浜辺美波が演じる蒼と美夏の、儚く美しい瞬間を切り取った場面写真が公開された。山田さんが演じる本作の主人公・蒼は、目が不自由になり、夢が途絶えかけている音大生・美夏(浜辺さん)に心惹かれる。「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい」。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、心でそう願いながら、美夏とのかけがえのない時間を過ごしていく。今回公開された場面写真では、キス寸前の2ショットをはじめ、2人心の距離が次第に埋縮まっていく様子を汲み取ったカット、物語に絶妙なスパイスを添える北村悠真(野村周平)、蒼と一緒に働く柞田一平(古田新太)の姿も写し出されている。『サイレントラブ』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:サイレントラブ 2024年1月26日より全国にて公開(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
2023年12月01日「善悪の区別がつかない、おちゃめでキュートなアホなヤツ」そう山田涼介(30)が語るのは、自身が映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)で演じた矢代穣(ジョー)のこと。「ジョーは意識的に何かをやる人間じゃないから、あえて役作りはしませんでした。原田(眞人)監督も自由にやらせてくれたので、その場の感情に任せて演じてましたね。完成版を見たとき、新しい自分を発見できた気がして。ビジョンを固めず柔軟に表現するほうが、うまくいくこともあるんだなって改めて感じました」撮影中、現場は常に緊張感に満ちていたというが、オフの日にはこんなリフレッシュも。「マネージャーと2人でゲームセンターに行って。クレーンゲームをやったけど、何も取れなかった(笑)。滋賀はずっと雪が降ってて寒かったけど、アウトレットにも行ったし、近江牛も食べたし、すごく楽しめましたね」また本作は、安藤サクラ演じる姉・ネリとの関係性も重要な見どころのひとつ。実際に姉をもつ山田は、ふだんどんな弟なのか。「うちの家族はみんな仲がいいんですよ。妹が子どものころ病気がちで、支えるために一致団結してたのが大きいのかな。姉ともよく連絡を取るし、きょうだい仲がよくてよかったなって思います」劇中、次々と悪事に手を染めるジョーとの共通点は「無邪気なところくらい」とのこと。しかし過去には少し“悪い”一面もあったようで……。「昔はけんかっ早かったですね。小さいころから金髪で、目をつけられやすかったからかも。メンバーともよくけんかしてましたけど、今はまったくないですね。もう、精神的には、おじいちゃんみたいな落ち着き方ですよ(笑)」
2023年10月01日安藤サクラと山田涼介(Hey! Say! JUMP)が、姉弟役で初共演する映画『BAD LANDSバッド・ランズ』より、2人の悪巧みをとらえた新場面写真が公開された。第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで、人間を突き動かす欲望を描いてきた黒川博行による、重厚な傑作小説「勁草」を、原田眞人監督が映画化した本作。安藤さんが特殊詐欺を生業とする橋岡煉梨(ネリ)、山田さんが矢代穣(ジョー)という、社会の最底辺に生きる姉弟を演じている。金髪に黒キャップのネリは、安藤さんが原田監督と話し合いながら作り上げたキャラクター。現場では、本番前に独自の発声をして喉をほぐしたり、柔軟体操のように体を動かしながら、コンディションを整えていたそうで、それを目にした原田監督は、劇中のネリの言動として採用。「監督はその場で思いついたことをも味方につけて演出されるので、どんなハプニングや出会いがあっても楽しめるように、監督の発想に対応できるよう常に“漂っている”状態でいることを、一番大切にしていました」と安藤さんもふり返っている。一方でジョーは、黒い革ジャンがトレードマーク。ネリの前では、可愛げのある表情を見せるも、いないところではサイコパス全開で狂気に満ちた表情を見せる。「自称“サイコパス”なんですけど、ネリ姉といるときはどこか可愛い弟でありたいなという思いが、常に頭の中にあって」と話す山田さんは、「可愛いけど危ない人、みたいな。美しいものには毒があるじゃないですか(笑)。脚本からジョーのバックグラウンドを想像したりもしましたね。漢字の読み書きが苦手なのに、数字にだけ異常に強いのは、小さい頃から悪さばかりしてきたからだろうなとか。そういうところは大切に演じようと思っていました」と明かしている。『BAD LANDSバッド・ランズ』は9月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:BAD LANDSバッド・ランズ 2023年9月29日より全国にて公開©2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年09月06日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』(9月29日公開)の完成披露試写会が24日に都内で行われ、主演を務める安藤サクラ、山田涼介、宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、天童よしみ、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■山田涼介、吉原光夫の存在感に驚き「また身長伸びました……?」『燃えよ剣』に出演し、今回が2度目の原田監督作品となる山田は、「撮影は2年前。ものすごい寒い日に撮影していたので、今の時期に公開するのが自分としては不思議な感覚」と公開を控えた現在の心境を明かす。作品についても「闇の世界の住民たちの話で、その人たちの考えや生き方を肯定したいわけではないんですが、こういう不器用な生き方でしか生きられないんだというのをこの映画に出て感じました」と話した。同じく原田組3度目の参加となる吉原は、大阪出身の刑事を演じるため実際に大阪を訪れたそうで「西成とかの辺りで生まれた刑事役なので、そこクリアしなきゃいけないかなと。歩かないほうがいいと言われたんですけど、夜とかいろんな時間に歩いて、安い宿に泊まったりしていたのが役作り。ちょっと危ないこともあったんですけど、持ち前の威圧感で……(笑)」と驚きの役作りを明かしつつ、笑いを誘う。そんな吉原の姿を見た山田は、「また身長伸びました……? お久しぶりに会うと大きいなって」と改めてその存在感に驚きの表情を見せると、吉原も「大きくてすみません……」とポツリ。山田も「小さくてすみません……」と返し、テンポのいい掛け合いを披露した。イベント中盤には、同作の内容にちなみ「天国な瞬間、地獄な瞬間」をテーマにトークを展開。山田は、「『燃えよ剣』で池田屋として使っていた場所があるんですが、(今作同じ場所で撮影し)そこで『なんか懐かしい感じがする』というセリフを言った時に、監督の遊び心と愛をすごく感じた。あのセリフをあの場で言えたのがすごく嬉しかったですし、天国だな~と思いました」と笑顔を見せ、原田監督の粋な演出に感無量の様子だった。
2023年08月24日安藤サクラと山田涼介(Hey! Say! JUMP)が初共演する映画『BAD LANDSバッド・ランズ』から、本作初となる場面写真が一挙解禁となった。今回解禁となったのは、スマートフォンで会話をするネリ(安藤さん)と、その隣に寄り添い真剣な表情を浮かべるジョー(山田さん)や、黒塗りの車を背に何かを受け渡す姉弟の様子など、2人のバディ感が垣間見えるカットなど5点。社会の“最底辺”で生きているネリと、弟のジョー。特殊詐欺グループの名簿屋を名乗る高城(生瀬勝久)から「日本の根幹をゆるがすビッグビジネス」と話を振られたことをきっかけに物語は大きく動き出す。そしてある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にした2人は、大きな巨悪の渦に巻き込まれていくことに――。黒いキャップを目深にかぶり真意の読み取れない表情で1点を見つめる、どこか影のあるようにも見えるネリの緊迫感のあるカットや、「ふれあい荘」に住む<持たざる者>たちを引き連れて歩く姿。名簿屋の高城と暗がりの部屋で話し込むその手元にしっかりと金が握られている様子など、ネリの“仕事中”と思われる姿が切り取られたカットも含まれている。「ホンマもんの詐欺師にはなりとうない」と言いながら身動きが取れない現実の中で葛藤するネリと、そんなネリに執着する純粋無垢なサイコパス、ジョー。果たして、ネリとジョーは“危険な地”から逃れられるのか。気になる場面写真となっている。『BAD LANDSバッド・ランズ』は9月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:BAD LANDSバッド・ランズ 2023年9月29日より全国にて公開©2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年08月02日正確なキックで攻撃を司る柴崎岳選手。その思考力やサッカーでも常に自分の目指す方向に努力し続ける姿はサッカー少年少女やその保護者にとっても憧れです。今回、スパイク、ウェアの契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手にインタビューする機会をいただいたのでサカイク読者の子どもと保護者から、柴崎選手に聞きたいことを集めました。「どんな練習をしていたの?」「親もサッカーしてなきゃ子どもは上手くならない?」など、気になることを質問しましたので、ぜひご覧ください。(取材・文:前田陽子)小学生、保護者それぞれの質問に回答してくれた柴崎岳選手<<関連記事:プロになった今も自分でシューズを磨くという柴崎岳選手が語る、スパイクのこだわりとキック制度を高める練習サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!小学生からの質問)小学生年代でどんな練習をしていましたか?基礎練習をとことんしていました。キックが好きだったので、パスで足のどこに当ててどこに出すかということを、本当に時間をかけてやっていましたし、それは今でも生きています。本当に基礎練習は大人になってもサッカーのベースです。それが完璧にできるようになれば、Jリーガーになることだって夢ではないと思いますよ。自分にしかできないプレーというのはあると思いますが、誰もができる基本的な技術をどれだけ精度良くできるかで、プロにもなれます。子どものころは、アクロバティックなプレーをしたくなると思います。僕もそういうプレーに興味はありましたけど、まずは基礎をトレーニングして、自分のイメージしたボールを蹴れるように、パスを出せるようにという練習をしていました。小学生からの質問)小学生のころ、コーチや親から言われてうれしかった言葉は何ですか?何も言われなかったことが僕には良かったですね。自分で解決したいタイプで、あまり人にもアドバイスを求めなかったです。なぜうまくできないんだろう、ということも自分で考えて解決するのが好きでした。両親はそんな僕を理解してくれたのか、「今日の試合よかったね」等の言葉は言ってくれましたが、多くの場合はそばにいてほぼ何も言わなかったです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは小学生からの質問)小学生年代で習得しておく技術は何ですか?小学生年代に限らず、幼稚園からでもいいですし、サッカー初めたらなるべく早く基礎技術の練習をしてほしいです。ある程度できるようになって、習得したと思い込んでやめてしまうのはダメです。毎日同じパスが出せる、トラップができることが大事なので、毎日続けてください。大人になるまで、プロになれるまで続ける"習慣"という力が必要です。さらに、自分の強みは何なのかを理解して、自分の武器を作れるといいですね。例えば足が速い選手なら、ドリブルが得意になるかもしれないし、僕のようにキックが好きなら自分のイメージしたボールが蹴れる、背が高かったらヘディングが自分の強みとか。自分のプレイヤーとしてのキャラクターでアピールポイントを作れるといいですね。小学生からの質問)レアルやバルサから得点を取ったときの気持ちを教えてください対戦相手に関わらず、点が入ってすごく喜んだことはないです。相手がレアルでもバルサでもそれはただの1試合。ゴールを決めることより、試合に勝った時の方がうれしいです。レアルやバルサの試合は、結果負けました。点を決めても、あの時はまだ残り時間が40分くらいあって、試合も終わっていなかったので、特別な感情はなかったです。小学生からの質問)スペインでプレーし続けるにあたって、日本とのコミュニケーションの違いは何ですか?言葉以外の部分で教えてください。スペイン人は自己主張がすごくて、私はこう思うということは決して譲りません。例えば、何か一つのことを決めるにしても、日本人的な忖度とかはなくて、スペイン人は誰が何を言おうと各々が私はこう思うと意見をきちんと言います。その上で自分と違う意見に決まったら、それを尊重します。後腐れがないですね。私はこう思うけど、そうまとまるならしょうがないという部分は、言語に関わらず、パーソナリティだと思います。保護者からの質問)柴崎選手のご両親はどのくらいサッカーに関わっていましたか?母はいわゆる、ママ友応援団という感じで応援に来ていました。ピッチの外からワーキャー言っていましたね。○○しなさいとかではなく、単純に子どもたちのプレーに対して「惜しい~」などとリアクションする程度でした。母は僕のサッカーに対しては何も言わなかったです。父もサッカー経験者ではないですし、サッカーについて何か教えるというのではなく、子どもと遊ぶ一環でパスの交換相手になってくれて一緒にサッカーをしたくらいです。保護者からの質問)サッカーを知らない、もしくは経験のない親の子は上手くなりませんか?そんなことはないです。僕がそうなので。父は陸上の選手で母は軟式テニスと、サッカーとは無縁でした。親御さんがサッカーを良く知らなくてもプロサッカー選手にはなれます。保護者からの質問)子どもから見て親はどうあったら良いと思いますか?僕は自分の思っていることや考えがある子どもだったので、それを尊重してくれたことが自分の中で大きいことだったかなと思います。それを跳ね除けられたり、否定されたりしていたら、多分、今とは違った人生になっていました。ただ、自分がどうしたいかがわからない子もいると思うので、そういう時は一緒に自然と好きなことや考えを見つけてあげられるといいんじゃないかなと思います。あくまでも主体が子どもであって、サポートする役目いうことを親御さんが自覚していれば。子どもの人生はその子のものなので、そういう風に接していけたらいいんじゃないかなと思います。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月13日サッカー選手にとって大切なシューズ、そのこだわりについて、契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手に聞きました。小学生の頃にやっていた、キックの精度を高めた練習についても話してくれました。(取材・文:前田陽子)プロになった今でも自分でシューズの手入れをするという柴崎岳選手<<関連記事:「子どものころから、自分のプレーを自問自答するタイプだった」という柴崎岳選手の考える力とはサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■シューズでこだわっているのはフィッティング正確なパスから攻撃を組み立てる柴崎選手にとって、スパイクとボールとの相性がとても大事だと言います。「シューズでこだわっているのは履いた時のフィッティングです。自分の足に対して不快な部分がないかどうかを、履くだけでなくてちゃんと動いて確認します。自分のプレースタイルの中でキックの部分は非常に重視しているし、大事なポイント。ボールを蹴った感覚、技術もそうですが、思ったところにボールが行くかとか、そういうところを重視しています」■自分のスパイクは自分で手入れしている試合では前後半でスパイクを履き替えるという柴崎選手。それは長くいい状態でスパイクを履くためだそう。試合で履く2足と練習用で2足。長いと半年ほど同じものを使用しているそうです。レザーのスパイクは手入れをしないとすぐにダメになってしまいます。チームに用具係の人がいますが、スパイクの手入れはご自身でされています。「チームにも用具係がいますけど、自分のスパイクは自分で管理をしています。使用後、水で汚れを落として、拭いて、オイルを塗って皮のいい状態を保っています。時間にしたら5~10分くらい。子どものころは、自分で手入れはしていなかったですね。使う物は綺麗な方がいいし、自分のスパイクなので自分できれいにした方がいいと思うので、子どもたちにはやってほしいです。どんなスパイクでも、土などの汚れを落とさないと、すぐにダメになってしまうものです。ちゃんと手入れをしていけば、自分の足に馴染んだ状態で履けます。皮の状態によって蹴った感覚も変わります」シューズのケアを親に任せっぱなしの子は多いと思いますが、自分がサッカーで使う道具だからこそ、自分で手入れして大事に使うことで良いプレーにつながるのです。■ボールを正確に蹴り分けるためにスパイクに蹴るポイントを書いたことも柴崎選手が子どものころは、ジュニア用のシューズのほとんどが合成皮革だったので、素材でスパイクを選ぶことはなく、デザインを見て、履いてみて、足に合うものを選んでいたそう。当時から重要視していたのはフィッティング。そして、ボールをキックすることが好きだったので、自身のシューズに蹴るポイントをマークして、そのマークにボールを当てて蹴る練習をしたこともあったそうです。「小学5年生の一時期だけ、スパイクにマジックで印を付けていました。でも、書いたら消えなくなるし、そのまま履くのは恰好が悪いなと後から思ったので、子ども達に真似してほしいとは思わないですね」小学生時代に柴崎岳選手が実際に印をつけたスパイクご実家に保管されていたそう■蹴りたいボールをイメージして、スパイクのどこにどう当てるかを考えるアンブロのはじめてサッカーシューズは、止める、蹴る、運ぶのポイントを色分けして足のどこに当てるかボールタッチの部分を色で覚えることができるシューズなので、サッカーを始めたばかりの子におすすめです。アンブロはじめてサッカーシューズを手に小学生時代を語る柴崎岳選手柴崎選手は小学生のころ、このシューズの甲の部分や、かかとでも蹴る練習をしていたそうです。「どこで蹴るとまっすぐに行く、ボールを上げられるというのを気にすると同時に、足の入れ方や足首の角度などを変えながら蹴って、自分がイメージしている通りのボールをどうやったら出すことができるかを考えていました」ボールを何となく蹴るのではなく、どんなボールを出したいかを意図し、そのイメージに合ったものが出るまで探求する。これからの練習にぜひ取り入れたい方法です。スパイクのどこに当てれば蹴りたいボールを蹴れるか考え、実践した柴崎選手の「考える力」も大いに参考になるのではないでしょうか。上手くなるために何をすればいいか、考えて行動することの大切さがわかるお話でした。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月11日2016年にスペインに渡り、以後スペインリーグで活躍を続けている柴崎岳選手。試合の流れや状況に応じて繰り出される精度の高いパスが特徴で、キックの質は誰よりも高いことは皆さん周知のとおり。柴崎選手のパスやキックのセンスは、日頃から「考える」ことが元になっているようです。今回、スパイク、ウェアの契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手にインタビューする機会をいただいたので「考える力」や「チャレンジ」について聞いてみました。(取材・文:前田陽子)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■一つ一つのプレーについて、どうだったのか、どう思ったのかを常に考えていた「サッカーで自分がしたプレーに対して、今のはどうだったか、今どう思ったのかを考えることが多かったです」と語る柴崎選手。この習慣は子ども時代からだっそうで、自分のプレーに対して、どう思ったのか、どうしてうまくいかなかったのかをよく考えていたとのこと。負けず嫌いなところもあり、うまくできなかったプレーに対して、どうしたら次が良くなるのか、成功するようになるのかということを考えることはクセのようだったそうです。考えることでプレーを反復でき、解決策のアイデアが生まれ、そのアイデアを実践することができるのは、サッカーだけでなく日々の生活の中でも大切なことです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■自分がどう思っているか他人に伝える力も大事「考える力というのは、本人がそもそも持っているものだと思います。性格的なところもありますが、自分がどう思っているのかを素直に考える力はあった方がいい。何か起きたことに対してどう思うのかを子ども自身がまだできないなら、親御さんから投げかけたり、促したりすることが大事かなと思います」子どもが興味のあることに対して「これどう思う?」「これどう感じる?」という問いかけは考えるきっかけになります。そうすることで、子ども自身が考え、意見を持つようになります。個人差や経験値の差もありますし、小さなときから簡単にできる子と、ある程度大きくなってもできない子はいますが、多くの場合低学年ではまだまだ難しいので、親が投げかけをすることで促していきましょう。さらに「自分がどう思っているかを他人に伝える力も大事」とのこと。考えて生まれた自分の意見をきちんと周囲の人に伝えることで、チームワークやコミュニケーション力もアップしていきます。■チャレンジしなければ何も変われない、目指す自分にもなれないチャレンジする・しないに関わらず、時間の経過とともに物事は変わっていきます。だからこそ、自分の理想や目指すところがあるなら、チャレンジしなければ成し遂げることはできません。「僕はプロサッカー選手になりたかったので、そのためにチャレンジし続けました。そう思ってチャレンジしていなければ、プロサッカー選手にはなれていなかったと思います。自分のなりたいものに向かってチャレンジはしなければ何も変わりません。自分のこうなりたいというものが明確にあるのに、何もチャレンジしないならそれにはなれないということです」子どものころからの目標だった、プロサッカー選手。その目標に向かうプロセスのすべてがチャレンジで、その結果、高校卒業と同時に鹿島アントラーズに入団、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。プロになってからも、言葉も生活習慣も違う海外リーグに挑戦するなど、自分のプレーについて自問自答することは続いています。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月07日スペイン2部のレガネスに所属するサッカー日本代表の柴崎岳が、27日にABEMAで配信されたトーク番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』に出演。妻で女優の真野恵里菜とのエピソードを語った。青森山田高校時代から注目を集め、各年代別の日本代表に名を連ねてきた柴崎。2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会ではベスト16進出に大きく貢献し、同年には真野との結婚を発表した。柴崎は「自分が最初に思ったことをやってみようと思うタイプ」と自覚しているが、最近は「自分が感じたことは自分が感じたことでしかないので、『これをしたらこうなる』みたいなものができあがってくる。それは結構つまらないなとも思っていて」と思考範囲の限度も感じている様子。さらに、「奥さんとも話してたんですけど」と切り出し、「理想の自分やこうなりたいと思う自分というのは、想定の範囲内で考えられる理想の自分。奥さんに『どう思う?』と聞いて、自分と違う返答だったりすると『じゃあ、そうしてみよう』となることが最近あるんですよ」と人生の選択において妻からのアドバイスを参考にしていることも告白した。そこまで求めるようになったのは、「僕のそばでいろんなことを見ている」から。「相談相手としていろいろ聞いたりすることはたまにあります」といい、「1つの考え方としてはあるなと思うようになりました」とあらためて自身を見つめ直していた。
2022年07月29日映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の完成披露試写会が27日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣、山崎貴監督が登場した。同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。山崎監督は、メインの4人の子役たちについて「デビュー作から20年目ぐらいだったので、久々に子どもたちを主役にした映画を撮りたいなとすごく思ってて。いただいたお話がすごく子供たちをフィーチャーして出来る映画だっていうことだったので、これはもうぜひやらせていただきたいなと思ってオーディションをしたところ、運命の子供達に出会えたので、これはいけるなという手応えを感じました。運命の4人です」と自信を見せる。一方、大作に立て続けに出演する城だが「映画館での舞台挨拶は何回かあったんですけど、これくらい大きな舞台挨拶は本当に初めてで……」と苦笑し、天才子役として話題の柴崎も「僕は以前、舞台挨拶に参加した際は無観客だったというのもあって、たくさんの方を目の前にして、すっごくワクワクしています」と興奮気味。初の舞台挨拶だというサニーマックレンドンは「こんな大勢の人の前でやるのもすごい緊張してるんですけど……」と言葉を失い、吉村は「サニー以上に緊張してる自信があります。舞台挨拶自体初めてで、楽しみな気持ちもあるんですけど、緊張が勝っちゃって、すごくガチガチです」と心境を吐露した。自身も子役として活躍していた神木は、同作を見て「本当に元気が出ました。僕は皆さんと撮影も一緒の日が少なくて、シーンもそこまでかぶってなかったので、知らないことが多いくて。皆がどういうふうに戦って、どういうふうに成長していくのか完成されるまでわからなかったので、初めて見た時に純粋に自分も頑張ろうと思えた」と絶賛する。「今年29ですけど、子供の頃ってもっとまっすぐにやりたいことをやって全力で何かにぶつかって、それが失敗しても成功しても全力だったのかなという気持ちがあって。改めて強い気持ち、まっすぐな気持ちが大事なんだなというのを教えていただきました」と感銘を受けたという。現場での4人の様子について、神木は「『神木さん、おはようございます! よろしくお願いします!』『そんな、いいよ頭下げないでいいよ!』みたいな。すごく礼儀正しくて真面目で」と感心。「冒険して成長していく役を通して、本人たちの成長もリンクして感じ取れるところがあるんじゃないかなと思います」と太鼓判を押した。
2022年06月27日広島ホームテレビで毎週土曜日に放送中の「ひろしま深掘りライブ フロントドア」、今回はレジェンド前田智徳が菊池涼介を直撃します。Weekly Carp実戦メニューも本格化!カープの沖縄キャンプ1週間をフカボリ!フカボリスタジアムカープ 菊池涼介をレジェンド前田智徳が直撃!積極的な若手とのコミュニケ―ション、その狙いとは?さらに、プロ11年目の “決意”に迫る!広島ドラゴンフライズ辻直人選手が生出演視聴者プレゼント広島ドラゴンフライズ 辻直人選手サイン入りスタジアムジャンパー…1名様出演者宇治原史規・菅広文(ロザン)※リモート出演木下富雄(カープOB)辻直人(広島ドラゴンフライズ)吉弘翔・八幡美咲(HOMEアナウンサー)『広島の1週間の出来事』をロザンと総まとめ!番組ホームページはこちら▼ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月25日映画『大怪獣のあとしまつ』(2月4日公開)の満員御礼挨拶が15日に都内で行われ、山田涼介、土屋太鳳、三木聡監督が登場した。同作は、特撮映画で倒された怪獣の“その後”を描く完全オリジナル作。首相直属の特殊部隊の帯刀アラタ(山田涼介)が現場指揮の任務を背負わされ、環境大臣秘書官で元恋人の雨音ユキノ(土屋太鳳)とともに、ガス爆発も時間の問題という巨大な死体の後片付けに立ち向かうことになる。思わずツッコミを入れたくなったシーンを聞かれると、山田は「ありすぎて1つに絞るのが非常に難しいですけど、最後ですかね、やっぱり。台本を読んで『嘘だろ〜!?』となったので」と回答する。「そこに対する前段は大きく"振って"たんだなあ、と。振りかぶって振りかぶって最後に『こう来たか』という感じだったので、思わずツッコミは入れてしまったシーンになってたのかな」と振り返った。三木監督は「ツッコミありきというのがすごいですよね」と言いながら、「巨大ヒーローがスペシウム光線とか、なんで最初から出さないんだろうって、子供の頃からずっと思ってるわけですね。仮面ライダーのなんとかキックとかで怪人をやっつけるけど『最初からそれなんじゃないの』というのがあって、それに対するオマージュとパロディということが最後にあって。本当は最後に『なぜ最初からそうしないのか』と出そうと思っったくらい」と明かす。「最初、台本に書いてありましたよね」という山田に、三木監督は「そこはお客さんに委ねるべきなんじゃないのかと、出さなかったんですけど、皆さんにそう思っていただけたら成立してるのかなあと思いました」と意図を説明した。同作の評判について、山田は「色んな声が飛び交ってるのはちらほらと耳にはしてますけど、それで正解なのかな、と。映画の楽しみ方は、見ていただく人たちに自由な感想を持っていただくもので。エンタメ作品としてはそれでいいのかなと思ってますけど、僕たちとしては一生懸命作った作品を沢山の人に見ていただくのが、総意として第一にある」と心境を表す。「トレンド1位とかもありましたけど、いろんな話題の入り方があるなとすごく学びましたし、いろんな意見が飛び交うということは楽しんでいただけてるのかなと思うので、様々な楽しみ方をしていただいて良かったなと思います」と語った。この日は作品を表す一文字をそれぞれがその場で筆で書いたが、「激」という文字を挙げた三木監督は「過激な作品だったと思うし、激論が巻き起こった。こんなに映画でああだこうだ言ってくれるんだって激しさを感じましたし、日本映画では珍しい形になって、その意味でもすごいことになった。Twitterとかで、いきなり激論。すごいことが起こるんだと思いました」と苦笑し、山田は「俺もう、あれ見て笑っちゃいましたもん。『うそ〜ん!』っていう」と振り返る。三木監督は「愛してくれてるのと、すごく嫌いというのは同義語というか、同じくらい気持ちが動いている。これだけ激しく動いてくれるのはちょっと嬉しかったですけどね」と気持ちを明かした。「新」という言葉を挙げた山田は「新しい試みの映画だなと思いましたし、斬新の"新"の文字でもあるなと。監督が斬新な切り口の着眼点を持って作品に挑んだという、新しい勇気のある一歩を踏み出した作品が生まれたので、この字しかないんじゃないかなと思いました」と意味を表した。
2022年02月15日誰もが知る巨大怪獣の、誰も知らない“死んだ後”の物語を映画にした、誰も見たことのない空想特撮エンターテインメント『大怪獣のあとしまつ』より、主演・山田涼介(Hey! Say! JUMP)のメイキング写真が初公開された。このほど公開されたメイキング写真は、帯刀アラタ役の山田さんが、グリーンバックでのワイヤー撮影に挑む場面。アラタが怪獣の上から真っ逆さまに落下するシーンでは、計14回も落下するカットを撮るハードな撮影が行われたそう。山田さんは、監督の三木聡について「三木監督はブレないで確実に決まるまで撮り続ける。でも出来た画を見るとめちゃくちゃかっこよくなってるんです。だからこそ僕らも信用して『じゃあやりましょう』という風になれる。グリーンバックでの撮影は印象的でした」とふり返っている。また今回、国家崩壊の脅威となる巨大怪獣<希望>の詳細が明らかに。人類の生物学史上に残る貴重な環境資源、将来の“希望”に繋がるという意味を込めて付けられた<希望>。最全長は、忠犬ハチ公像から渋谷パルコまでの長さ(徒歩5分)と同じ380メートル。全高は155メートル(倒れた状態)と大スケール。そして死後、腐敗による発酵で体温が上昇、熱による膨張を続けており、さらには猛烈な臭いを放つ腐敗ガスが体に溜まり、ガス爆発の危機に。ガスは人体に影響があり、浴びれば“ある症状”が現れてしまうという。注目ポイントは、三木監督の遊び心が込められた、足を空高くつき上げた特徴的なポーズや、キノコのような形をしている背びれ、恐竜らしさが垣間見える姿だ。CGが主流となりつつある昨今。しかし今作では、監督のこだわりを余すことなく形にするべく、怪獣造形チームが怪獣模型を作成。現場では監督と制作チームが模型を囲み、その場で模型を作り上げ、怪獣の造形を固めていった。模型を完成させるのにかかった期間は、約3か月。三木監督も「すばらしい怪獣の造形を作り上げることができた」と絶賛。そんな本作の製作スタッフには、日本を代表する各界のプロフェッショナルが集結。大規模なVFX撮影やグリーンバック撮影が多い本作のVFXスーパーバイザーとして、『男たちの大和/YAMATO』のCGを手掛ける野口光一。特撮監督には、2002年より「仮面ライダー」シリーズを担当している佛田洋。大怪獣の造形技師に「平成ゴジラ」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなど〈怪獣業界〉の第一人者・若狭新一と、ドリームチームが実現した。なお、本作をARカメラで楽しめるコンテンツ内容が公開。自身のスマートフォンを通して、怪獣<希望>を出現させ、写真や動画を撮影して楽しむことができる。『大怪獣のあとしまつ』は2022年2月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:大怪獣のあとしまつ 2022年2月4日より全国にて公開Ⓒ2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会
2021年12月28日文豪・司馬遼太郎氏(遼のしんにょうは点2つ)が新選組副長・土方歳三の生涯を描いた歴史小説をベースに、原田眞人監督が『関ケ原』でも組んだ岡田准一を主演に据えて映画化した『燃えよ剣』。本作で、新選組の中でも最も剣が強かったと言われる沖田総司を任されたのが、Hey! Say! JUMPの山田涼介だ。岡田と原田監督の存在に緊張して現場入りし、「自分で頑張ったとか言うのは、好きじゃないけれど、今回はめっちゃ頑張った」と告白する山田に、クランクイン前に岡田から受けたプライベートレッスンで学んだことや、沖田を演じるうえで意識したことのほか、Hey! Say! JUMPの中で自身を新選組のメンバーに例えるなら? の質問では「僕はみんなに愛されたいとは思っていない。嫌われるリスクも背負わなきゃ、好きになってもらえないなと思う」との持論も明かした。○■沖田総司を委ねられて感じた「難しさと楽しさ」――本来は去年の5月に公開されるはずでした。やっと公開ですね。本当にやっと。これほどの大作が、日の目を浴びずにいたわけですから。どういう反応が返ってくるかなと不安もありますが、単純に映画として素晴らしい作品だと思うので、どうやって羽ばたいていくのか楽しみです。――現場に入る際に緊張されていたとのことですが、何に緊張を?岡田さんと原田監督の存在です。やはりお二人がいるだけで、現場が締まります。命のやりとりをしている作品なので、緊張感というのは常にあるんですけど、岡田さんと原田監督のやりとりを見ていると、さらに一気に緊張感が走ります。僕は知らなかったのですが、実は原田監督は台本通りじゃなくてもいい監督だったんです。自分から生まれるものを大切にしてくれる人でもあった。それを求められているのが分かったから、より緊張していたのかもしれません。アドリブを入れろとかそういうことではないんですが、動きひとつ、目の動かし方ひとつにしても、自由にやらせてくれるからこそ、沖田は僕に委ねられているんだという感じがすごくして、ドキドキしました。――原田監督のもとで、俳優として新たな面を引き出してもらったと感じた部分はありますか?どの作品も毎回違う役なので、新しい部分を引き出してもらえていると思っていますが、原田監督に関しては、すごく怖いし厳しい人だと思われていると思うんですけど、僕はすごく温かい方だと感じました。常に映画のことを考えて、役者のことを考えて発言している。怖いし厳しいし、緊張感もありましたけど、でも居心地がよかったです。すごく自由にやらせてもらえましたし、先ほどと重なりますが、委ねてもらえた感じがすごくあったので、だからこその難しさも感じながら、非常に楽しい時間でした。○■岡田准一のプライベートレッスンはレスリング――クランクイン前に、岡田さんからプライベートレッスンを受けたとか。山田さんから「教えてください」とお願いしたそうですね。まずその姿勢がすごいことだと岡田さんも話していました。岡田さんの連絡先も知りませんでしたが、同じ作品に出させてもらうなかで、超越した存在がいるのなら、その人に教わるのが一番いいと純粋に思いました。なのでお時間があればとお願いしました。――どんなレッスンだったのですか?そのときは刀を持たなかったんです。沖田の良さって、力強さではなく、大事になるのはスピード感だよねというお話をしていくうちに、じゃあスピード感を得るにはどうしたらいいんだろうねと考えて、レスリングを覚えようとなりました。一歩目の速さをすごく意識しました。それから刀を構えるその姿だけで強く見えなきゃいけないので、腰がちゃんと据わっていないといけない。本当の刀は重いのに、腰を落としてやっていない人が多いということで、そこを大切にしました。リアルな刀の重さも経験しましたし。家での素振りに使っていた刀は安かったというのもありますが、何度も折れるくらい、何本もずっと振っていました。――新選組のなかでも、沖田が一番強いわけですし。岡田さんより強く見えなきゃいけない(苦笑)。そこが一番苦しんだ部分でもあります。作品に映っている時間としては、そんなに殺陣のシーンがあったわけではありませんが、現場では長い時間やっていましたし、立ち姿だけで強いのが伝わるように、常に岡田さんに聞きながらやっていました。本当に優しくて、全部教えてくれました。――撮影現場での岡田さんに、改めてかっこいいと思った瞬間はありましたか?ずっとです。僕は正直、人に対して負けたくないとか、すげーなとか、あまり思わないタイプなんです。芝居のことは置いておいても、割となんでも器用にこなせちゃうタイプではあるので。ただ初めて、「あ、無理だ」と思った人でした(苦笑)。立ち振る舞い、考え方、人として俳優さんとして、すべてにおいて歴然の差を感じたというか。「この人には勝てないな」と思いました。――現場でもアドバイスはもらっていたのですか?毎日いただいてました。たとえば現場では、襖と襖の間から入る光を、カメラがこっちから撮っているから、顔のここから当てるとよく映るとか、そうした細かい部分もそうですし、現場での居方とか、ロケバスに乗る順番といった基本的なことから全部教えてもらいました。感謝しかないです。師匠です。岡田さんは、みんなが駆け込んでいく場所なんだというのがよく分かりました。――ちなみにHey! Say! JUMPのなかで、ご自身を新選組のメンバーに例えるなら誰だと思いますか?僕は土方じゃないですかね。常に自分が前に立っていなきゃいけないとの意識もありますし、嫌われてもいいから、危険な橋も渡らなきゃいけないと思っています。僕はみんなに愛されたいとは思ってないんです。嫌われるリスクも背負わなきゃ、好きになってももらえないなと思うので。リスクを背負いながら橋を渡っているという意味でいうと、土方さんかなと思います。○■「超無理」なダイエットで極限状態に――これまでに多くの役者さんが沖田総司を演じてきました。そのなかで今回の沖田を作るポイントはどこでしたか?まず誰もが抱く沖田総司像は大切にしようと思いました。剣の才能に長けていて、殺伐とした新選組の空気をガラっと変えられる、新選組の末っ子のような存在。局長と副長に物申せるのは、たぶん沖田しかいない。そうした唯一の存在だというのは意識しました。ポイントとしては、緩急を大事にしました。基本は笑顔なんだけど、スイッチが入ると一切笑顔を見せずに、何を考えているのかわからなくて、まるでロボットかのような勢いで人を殺す。普段の笑顔と、その冷徹さのギャップをちゃんとつけたいと意識しました。あと、僕は自分が童顔なことをあまりプラスに思ったことはなかったのですが、今回、童顔でよかったなと初めて思いました(笑)。――減量されたり、かなり大変な撮影だったと聞いています。報われたなと思ったシーンは?正直、自分では分からないのですが、岡田さんやキャストの方が、「沖田すごくよかったよ」と言ってくださって、そこで初めて報われた感じがありました。自分で頑張ったとか言うのは、好きじゃないんですけど、今回はめっちゃ頑張ったんです(笑)。超無理なダイエットもしましたし、本当にヤバイときもありました。かなり極限状態のなかでやっていたんだなと、振り返ると思います。『燃えよ剣』に入っていた時期は、本当にこのことしか考えられなかったんです。気持ちが沖田になっていました。岡田さんとも話したんですが、28歳の今の僕が沖田をやったら、この作品のようになるかと言ったら、果たしてどうなんだろうと思いますし、あのときの年齢だったからこそできた沖田だったのかなと思います。■山田涼介1993年5月9日生まれ、東京都出身。2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてCDデビューを果たす。15年には『暗殺教室』で映画初主演を飾り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。翌年の『グラスホッパー』では日本映画批評家大賞新人賞を受賞し、さらに17年には『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『鋼の錬金術師』に主演。キネマ旬報ベスト・テン新人賞を受賞するなど、歌手活動のみならず、俳優としても評価されている。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2021年10月21日