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俳優の荒木宏文が、14日に行われたバースデーイベント「HIROFUMI ARAKI BIRTHDAY EVENT『Really 40? Ready Go!』」で、「新木宏典(あらき・ひろふみ)」に改名することを発表した。ミュージカル『刀剣乱舞』のにっかり青江や舞台『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageの伊弉冉一二三など、数々の出演作で注目を集める荒木。きょう14日に40歳の誕生日を迎え、同日に開催されたバースデーイベント「HIROFUMI ARAKI BIRTHDAY EVENT『Really 40? Ready Go!』」内で改名を発表。今後は、新木宏典(あらき ひろふみ)として活動していく。また、7月31日には新木宏典名義で、フォトブック『“新”発見 丹波ガイド』を発売する予定だ。
2023年06月14日俳優の荒木宏文が主演を務めるムビ×ステ 舞台『漆黒天 -始の語り-』が、17日(13:00~)にdTVで生配信される。同作は、映画と舞台の連動企画・ムビ×ステ『漆黒天』の第3弾。公開中の映画『漆黒天 -終の語り-』で描かれた“名無し”の前日譚を描いている。徳川家の治世が始まったばかりの江戸を舞台に、剣術道場の師範・宇内陽之介(荒木)のもとに邑麻二郎太(松田凌)と三郎太(長妻怜央)という兄弟が弟子入りを志願してくる。時を同じくして、世間を騒がせる破落戸集団・日陰党の討伐のため、町道場の師範たちに招集がかかる。また、同公演は24日(~23:59)まで見逃し配信も実施。視聴チケットは24日(21:00)まで販売し、通常価格4,400円のところ、dTV会員は3,400円で購入可能だ。
2022年08月08日舞台『漆黒天 -始の語り-』の公開ゲネプロが5日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、主演の荒木宏文らが登場した。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇が描かれ、今回の舞台『漆黒天 -始の語り-』では映画の前日譚が描かれることとなる。作・演出は末満健一が務め、主演の荒木宏文をはじめとして松田凌、長妻怜央(7ORDER)、梅津瑞樹、小島藤子、橋本祥平、松本寛也、加藤大悟、安田桃太郎、小澤雄太、鈴木裕樹が出演。この度、主演の荒木のコメント、公演のオフィシャルレポート、写真が届いた。東京公演はサンシャイン劇場にて8月5日~21日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて8月31日~9月4日。○荒木宏文 コメント開幕を迎える事が容易ではないこの時勢に今日を迎えられる事をとても幸せに思います。常日頃から毎公演初日であり千秋楽の意識で行っていましたが、実際にこのカンパニー、このキャストで出来るのがこのー公演のみになるかもしれない状況に置かれ、よりー層その想いは強くなりました。誠心誠意、最高の公演を許される限り届け続けて参ります。宜しくお願い申し上げます。荒木宏文○公開ゲネプロ オフィシャルレポート本作の舞台となるのは、戦乱が終わり、徳川による治世が始まったばかりの江戸。新しい時代に、「人を殺す剣」ではなく「人を活かす剣」の在り方を求める宇内道場の師範・宇内陽之介(荒木宏文)は、志を共にする友・嘉田蔵近(梅津瑞樹)、妻・富士(小島藤子)子供たち、門下生や弟子入り志願でやって来た邑麻二郎太(松田凌)・三郎太(長妻怜央)兄弟らと共に、心穏やかな日々を送っている。そんな中、江戸の町を騒がせる破落戸集団「日陰党」に頭を悩ませた玖良間士道(鈴木裕樹)から「日陰党討伐隊」への誘いがかかる――。もちろん単体で観ても十分に楽しめるようにつくられた作品だが、やはり【ムビ×ステ】という、映画と舞台が連動する醍醐味を深く感じた本作。それは舞台で描かれるのが、既に公開された映画『漆黒天 -終の語り-』の前日譚であり、映画を観た人は既に結末を知っていることが大きい。舞台では数多く描かれる「日なたのような温かい時間」がどうなるのか、映画を観た人は知っているからこそ、一つひとつのシーンや台詞が、何倍もの意味を持ち、世界を広げていく感覚が味わえる。その中で主演の荒木は、日なたを生きる陽之介と、日陰を生きる旭太郎という二役を、まるでマーブル模様のように演じ分ける。陽之介と旭太郎という真逆のように思える人物を、時に鮮やかに、時に濁るように演じる姿を観ていると、この物語の描く“漆黒”が浮かび上がってくるようにも感じる。また逆に、荒木以外のキャストの面々が役を魅力的に演じれば演じるほど、“漆黒”が深く深く沈んでいくようだった。陽之介と旭太郎以外の登場人物たちの背景も丁寧に描かれている。日なたにいる彼らと、日陰にいる彼ら、それは「正義」と「悪」という、物語の世界では特に「違う生き物」に見える存在だ。その一人ひとりの背景や感情が、この物語のまた違う側面を見せているように思えた。そんな登場人物のストーリーを感じられる殺陣にもご注目を。例えば陽之介を取り巻く人々の刀さばきは美しく整っているが、そこに「覚悟」があるのかないのか、なにを想って刀を振るのか、そういうものが自然と感じられるようにつくられている。同じく、日陰党の面々の“自己流”を感じるアクションにも、彼らがどんな生い立ちだったのかを想像させられた。舞台を観たら映画に、映画を観たら舞台に、違った手触りを感じられるだろう。まずはぜひ劇場で、この“漆黒”を体感してほしい。(C)2022 movie-st
2022年08月05日映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が9日に都内で行われ、荒木宏文、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、梅津瑞樹、小島藤子、松本寛也、小澤雄太、鈴木裕樹、末満健一(脚本)が登場した。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。男が記憶を追い求める中で次々と刺客が襲い掛かり、何故記憶がないのか、何故狙われるのか、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇となる。6月24日に公開された同作がミニシアターランキング1位、さらに翌週も3位だったということで主演の荒木は「初週だけじゃなくて、次の週までランクインしてるっていうのはすごいと思うんです」と喜ぶ。8月に上演される舞台では映画の前日譚が描かれるとのことで、構成について聞かれると「(他の作品でも)続編でエピソード0とかあったりするじゃないですか。だから全然受け入れてます」ときっぱり。また今回妻役の小島とは子役を交えてのコミュニケーションもあったようで、荒木は「すごく平和でした。息子が『僕、時代劇大好きなんです〜!』って。『テンション上がる〜!』って言いながら。あの場所にいました」と、ハードな撮影の裏側を明かした。一方で、朗読劇で小島と夫婦役を演じていたという松田は「嫉妬を抱えつつ今回の撮影に臨んだんですけれども……」と複雑な気持ちを明かす。さらに小澤は「僕も一応共演してるんですけどね。忘れられているんです」と切ないエピソードも。小澤は「うちの事務所の仕切ってる『HiGH&LOW』という作品で、(小島が)レディースの総長やられてて、(今回の)映画を観たら本当に全くの別人が出てらっしゃった感じだったので、お芝居がすごいと思っていましたよ」と称える。『HiGH&LOW』シリーズでは小澤が「達磨一家」の加藤、小島が「苺美瑠狂」 の純子を演じていたが、小島は「大変お世話になりました」と言いつつも「絡みがなかったから……」と爆笑し、小澤は「僕もそんないい役で出てなかったからね、ごめんね!」と謝っていた。
2022年07月09日映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)の公開初日舞台挨拶が24日に都内で行われ、荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央、鈴木裕樹、唐橋充が登場した。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。男が記憶を追い求める中で次々と刺客が襲い掛かり、何故記憶がないのか、何故狙われるのか、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇となる。「最近気づいた発見」について聞かれると、荒木は「刃先は自分に向けるべき」と格言を披露。「何が最強なのかをずっと考えてて。敵を制圧する、自分が勝利する、敗者を作ることをイメージして強い男を考えちゃうんだけど、ここ最近ずっとサンドバッグを殴っててなんとなく見えてきて、強さって自分に向けなきゃいけない。自分を律するために強くなることを目標にしなきゃいけないんだなということに気付けました」と明かした。また、「忘れたい思い出」というテーマでは、特撮の思い出話が続出。『特命戦隊ゴーバスターズ』に出演していた小宮は「当時大泉の撮影所の近くに住んでたんですけど、寝ぼけててブラをしないまま撮影所に行っちゃって、着替えるときに気づいて……」と衝撃のエピソードを披露。「スーツアクターの人に『なんでもいいから貸してもらえませんか?』と聞いたけど、『やめときなよ、取りに帰っていいよ』と言われて、めんどくさいと思いながら、渋々と家に帰りました」と振り返り、周囲の男性陣も「強いな」と驚く。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に出演していた鈴木は「『ボウケンジャー』とのVSシリーズの撮影の時に、しゃれにならないくらい、5時間くらい遅刻して。絶対に取り戻せないレベルで、しかも先輩たちが撮ってるのがラストシーンだったんです。先輩のレッドである高橋光臣くんとのシーンで、僕は『ボウケンジャーのみんな、ありがとうな!』と握手を求めるという……」と語り、周囲からは「最悪だな!」とツッコミが入る。さらに鈴木は「光臣くんの返しが『俺たちこそ、ゲキレンジャーを見習わないとな!』で。逆に、忘れたくないですけどね。大切な思い出です」とエピソードを披露し、観客の笑いを誘っていた。『仮面ライダー555』に出演していた唐橋は、「お弁当食べてて『海堂さん、出番です』と行ってオンエア見たら、歯に海苔がくっついてた。(現場で)誰も見てないんですよ、私の海苔とか! 『はいOK! お前はいいよ』って。それ以降現場でお弁当食べなくなっちゃった。海苔ついたらどうしようって」と苦笑する。そして『仮面ライダー鎧武/ガイム』に出演していた松田は「僕の演じていたグリドンのアイデンティティの1つがメガネだったんですが、自分と相方の吉田メタルさんがバディのスピンオフのラストシーンで、すごくいい流れで『OK』と終わったら、メガネしてなかったんです」と失敗談。「見たこともない土下座をしました。それもメタルさんに『あれ、凌、お前メガネしてなくない?』と言われて、撮り直しました」と語った。
2022年06月24日俳優の荒木宏文が主演を務める、【ムビ×ステ】映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)、舞台『漆黒天 -始の語り-』(2022年8月上演)の入場者限定プレゼント、および著名人コメントが22日に届いた。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。男が記憶を追い求める中で次々と刺客が襲い掛かり、何故記憶がないのか、何故狙われるのか、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇となる。入場者プレゼントは出演者それぞれの場面カットのブロマイドとなり、新宿バルト9ほかの上映劇場全館にて、数量限定でランダム1枚をプレゼントする。主人公・名無し(荒木宏文)、ヒロイン・喜多(小宮有紗)、ごろつきの邑麻兄弟の兄・二郎太(松田凌)、弟・三郎太(長妻怜央)、与力の玖良間士道(鈴木裕樹)、皿月壬午(小澤雄太)や嘉田蔵近(梅津瑞樹)が劇中でシリアスな表情を浮かべるシーンを切り取ったポストカードで、シークレットブロマイドも入っているという。また主演・荒木宏文と親交の深い瀬戸康史、本作の脚本家・末満健一が脚本を手掛ける舞台に出演歴のある七海ひろき、美弥るりか、そしてムビ×ステ第4弾に出演する安井謙太郎(7ORDER)と小林亮太や、過去にムビ×ステに出演した矢崎広、さらに末満健一の代表作『TRUMP』のコミカライズを手掛ける漫画家のはまぐり、同シリーズ舞台の共同脚本を務めたことのある降田天、中屋敷法仁が、今作に熱いコメントを寄せた。○瀬戸康史 コメント自分自身を見失うことは、人生で何度かは経験することだと思う。そんな時何を信じて、どう行動すればいいのかわからなくなるし、これを幾度も乗り越えて人は大きくなっていくのだと思います。切ない物語でしたが、僕はどこか希望を感じました。そして、荒木さんのゾクっとする殺陣。素晴らしかったです。○七海ひろき コメント最後まで観た感想は、「もう一度観たい」です。名無しの素性を追いかけていくと、次から次へと思いもよらぬ展開があり、瞬きを忘れてしまうほどでした。このドキドキを是非味わっていただきたい。そして、連動している舞台では何が語られるのか...気になって仕方ありません!!○美弥るりか コメント悲しい真実と連続する衝撃、後半に増すスピード感。末満さんの緻密に計算された深い世界観。舞台『漆黒天 -始の語り-』への期待値が増すばかりでした。○矢崎広 コメント1人の記憶を無くした男。彼を取り巻く大きな謎が、物語をゆっくりと孤独という漆黒で飲み込んでいくような感覚でした。先の読めない物語の中にある謎や違和感が、どんどん一つに繋がっていき、後半は終始息を呑みながら観てしまいました。ぜひ多くの方にこの作品の「漆黒」を体感していただきたいです。○安井謙太郎(7ORDER) コメント一足早く観させて頂きました。スピード感、ヒリヒリ感半端じゃないです。荒木さん演じる名無しの謎が物語の後半から一気に明かされている感じ、痺れました。個人的には鳥肌が立つタイプのラストシーンが好みなので、堪らなかったです。迫力の殺陣シーン是非劇場で。○小林亮太 コメント哀しい戦いでした。日々、僕らが目にする衝突にも、第三者が簡単に分かり得ない正義がそれぞれにあるのだと、突きつけられた気がします。映画だから描ける衝突の在り方が好きでした。『漆黒天』皆さまもぜひ劇場で。○はまぐり(漫画家) コメント駆け抜けるようなストーリーと、ラストの彼の表情が印象的でした。彼が何者であるのか。是非皆さんも見定めてください。○降田天(小説家・推理作家) コメント時代劇で育ち、東映特撮オタクとなり、末満ファンでもある自分にとって、待っていました! という映画。坂本アクション×末満脚本×和田ミュージック! 最高か!時代劇のおもしろさを再確認するとともに、新たな可能性も感じました。漆黒の結末をぜひ劇場で見届けてほしいです。○中屋敷法仁(演出家・劇作家・劇団「柿喰う客」代表) コメント舞台の緊迫感と映画のド派手さが融合した、まさにエンタメのフルコース!俳優が!物語が!アクションが!どこをとってもボリューム満点!爽快感あふれる劇体験、ぜひ映画館で味わってください!僕の個人的な推しは「邑麻兄弟」です(笑)!!
2022年06月22日映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「ムビ×ステ」の第3弾、荒木宏文が主演を務める映画『漆黒天 -終の語り-』が6月24日(金)に新宿バルト9他にて公開される。公開に先駆け、5月31日に新宿バルト9にて、本作の完成披露舞台挨拶が行われた。「ムビ×ステ」は、ひとつの作品世界で語られる「ムービー(映画)」と「ステージ(演劇)」を公開&上演するプロジェクト。映画と演劇はそれぞれ独立した作品ながら物語は連動しており、メディアの境界線を行き来する物語は、これまでにない新しい感覚を呼び覚ましている。今回、映画・舞台の両方で主演を務めるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』でにっかり青江を演じ、2.5次元界でトップクラスの実力と人気を誇る荒木宏文。『TRUMP』シリーズや舞台『刀剣乱舞』を手がける末満健一が脚本、『仮面ライダー』や『ウルトラマン』シリーズの坂本浩一が監督・アクション監督を務め、記憶をなくした流浪の男・名無しをめぐるミステリー時代劇を届ける。完成披露舞台挨拶には主演の荒木をはじめ、共演の小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、そして坂本監督の7名が登壇。笑顔で登壇した荒木は、ムビ×ステ第3弾として本作のオファーを受けた時の心境を聞かれると、「映画と舞台、2作の仕事が決まった!というのが最初の喜びでした(笑)」と冗談を軽快に飛ばし、会場を一気に盛り上げた。また舞台「刀剣乱舞」の脚本・演出でも有名な末満が作った本作の脚本を読んだ印象を聞かれた荒木が「難しいなぁーって思いました!」と感想を述べると、松本が「漢字が読めなくなかった?」とまさかの暴露。これには鈴木も思わず「なんだこの中学生みたいな会話は!」とツッコミを入れていた。記憶をなくした男を演じた荒木は、演じる上で苦労した点を聞かれると、「これほど簡単な役はない!だって覚えてないんだからゼロスタートでいいんですもん!」と明るく答えた。「普通は演じる役の歴史を作った上で演じないといけないけれど、記憶がないのでそれを作らなくていい、これほど楽なものはない!」と言い切ると、鈴木が「これがうちの主演です!」と胸を張り会場からは大きな拍手が!一方で監督は「みなさんからのお芝居のプランをまず見せてもらって、それを自分のプランと合わせてどううまく映像として収めていくかという点に集中しました」と撮影の様子を語った。本作は時代劇の本場、東映京都撮影所で作られた作品。京都での撮影の様子を聞かれた小宮は、「私、あれ実は地毛なんです!」と発表。これには周りのキャストも知らなかったそうで驚きの表情を見せた。小宮は「髷を結ってもらうことで役に入れました」と述べた。小澤は「京都撮影所は初めてだったんですけど、歴史があってすごい厳しい撮影所だと聞いていたんで恐る恐る入ったんです。でもスタッフさんに聞いたらそんな歴史はないよ!ってすごい皆さん優しくて!せっかく菓子折り持っていったのにこれどうしようかなって……(笑)」と周囲の笑いを誘った。一方で鈴木は「末満さんの脚本、坂本さんが監督、ということならではの作品になってます。これがコラボレーションか!と感じました。“漆黒天”という1つのジャンルになってますね!」と語った。一方、梅津が、「冒頭最初に百姓たちが殴り合うっていうアクションが大変で……」とさらっと嘘のネタバレをはじめ、全員がタジタジになる場面も見られた。また、松本は「僕ムビステにほぼ出ていて……見慣れた景色だなぁって(笑)」と京都でのエピソードを披露する一方で監督に「殺陣はいつ考えるんですか?」と質問。これに監督は、「今回の殺陣は前日に考えて、殺陣師の人にやってもらったのを見て試行錯誤していきますね。」と回答。そして「今回は皆さんすごかったです!本当にびっくり!」と坂本監督もお墨付きの殺陣になっていること明かした。さらに小澤も「荒木さんとは10年ぶりの撮影だったので緊張したよね!」というと、「え、そう?」と荒木がふざけるお茶目なシーンも。ファンから”ズキアラ”で親しまれている荒木と鈴木も、なんと映像作品では『ゲキレンジャー』以来、14年ぶりに、しかも東映での共演。鈴木は、「嬉しかったです!ゲキレンジャーの時のスタッフに囲まれて撮影できたのが幸せでした」とコメントし、荒木も、「再会できるのって続けていないとできないことだから本当にすごいよね」と嬉しそうに話した。また「荒木がボロボロでやってるのに湿布も貼らないんですよ!」という鈴木に対し、「だってあの時代に湿布ないもん!」とお茶目に答え、お軽快なトークで”ズキアラ”コンビの仲の良さを見せつけた。映画の次は舞台。舞台『漆黒天 –始の語り-』へと繋がっていくことに対して、舞台にも出演する梅津は「おそらく映画終盤で投獄された荒木さんを……」と、またもや嘘のネタバレを話し、笑いを誘いつつも、「アクション盛りだくさんになると思うので楽しみにしてください」とコメント。舞台でも引き続き主演を務める荒木は、「舞台は映画のようにカット割がないので、最初から最後までバテないように体力を作って挑みたいと思います」と座長としての意気込みを語った。最後に、主演の荒木が代表して、「撮影は非常に楽しかったです。太秦の人たちが芝居に集中する最高の環境を整えてくれて、僕達は芝居のことだけを考えることが出来ました。この映画の世界に入り込んでいる僕達にぜひご注目ください!」と感謝と観客へのメッセージを述べ、割れんばかりの拍手で完成披露舞台挨拶の幕は閉じた。映画『漆黒天 -終の語り-』6月24日公開舞台『漆黒天 -始の語り-』2022年8・9月上演
2022年06月01日【ムビ×ステ】映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)の完成披露舞台挨拶が31日に都内で行われ、荒木宏文、小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、坂本浩一監督が登場した。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。次々と刺客が襲い掛かり、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇で、映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)、舞台『漆黒天 -始の語り-』(8月・9月上演)と、映画と舞台が連動された作品となっている。主演の荒木について、小澤は「"荒木さんの兄さん"と呼んでるんですけど、10年前くらいに僕らがまだ20代の時に共演させてもらって、その時は二刀流で。10年ぶりの再会と言ってもいいくらいで、久々に会ってもいけるかなと思ったんですけど、やっぱり最初は緊張しましたね」と振り返る。しかし「1回交わってたのもあって、荒木さんとは最初からやりやすくて、撮影がびっくりするくらいスムーズだった」と明かした。鈴木も荒木とは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』以来の映像共演だったということで、「『嬉しかった』が1番ですかね。気合いも入ったし、すっごい肩の力が入ってると思います、俺」と笑顔に。「荒木ともそうですけど、プロデューサーの皆さん、ゲキレンジャーのころからお世話になてる皆さんとまた一緒にもの作りできたのは本当に幸せなことだと思います」としみじみ。荒木は「再会できるって、続けてないとできないから。続けてる状態でまた一緒に仕事できたのは嬉しかったね」と同意する。鈴木が「がっつりとお芝居することもできましたし、アクションもすごいので、彼、本当にボロボロでやってましたから。99%くらい荒木の映画」と称賛すると、荒木は「全然、余裕でやってました」と照れ隠し。鈴木は「『湿布貼れ』とか言っても貼らないんですよ。僕は普通に腰が痛くて常備してたんですけど『お前ボロボロだから湿布貼れ』と言っても、『大丈夫だ』みたいな感じ」と暴露し、荒木は「だって、あの時代に湿布ないんだもん」と理由を語る。さらにMCが「ゴーバスコンビも」と『特命戦隊ゴーバスターズ』に出演していた小宮と松本に話を振るも、小宮は「すみません、ちょっとぼうっとしてた」と話を聞いておらず、会場の笑いを誘っていた。また梅津は映画について「冒頭、太秦に越してきた百姓が米を巡り合って無手で殴り合うアクションがすごかった。そこのアクションがつらかったですね。日差しも強かったし」と嘘の展開で共演者たちを撃沈させる。舞台についても「映画終盤の方で、投獄された荒木さんを僕らが打ちこわしをしながら、助けに行くって話になると思うんですけれど……」と全くない展開をすらすらと話し、「すごいなあの子は」と感心される事態に。「アクションも盛りだくさんになると思うので、楽しみにしていただきたい」と締めつつ、「適当に言ってますよ、ずっと」と苦笑していた。
2022年05月31日映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「ムビ×ステ」の第3弾、荒木宏文が主演を務める映画『漆黒天 -終の語り-』が6月24日(金)に新宿バルト9他にて公開されることが決定。この度、本作のストーリーが明かされるとともに、本予告と本ポスタービジュアルが公開された。「ムビ×ステ」は、ひとつの作品世界で語られる「ムービー(映画)」と「ステージ(演劇)」を公開&上演するプロジェクト。映画と演劇はそれぞれ独立した作品ながら物語は連動しており、メディアの境界線を行き来する物語は、これまでにない新しい感覚を呼び覚ましている。プロジェクト第一弾は、映画『GOZEN-純恋の剣-』(2019年7月公開)、舞台『GOZEN-狂乱の剣-』(2019年9月東京・大阪上演)を製作。第二弾は、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂協曲-』(2020年7月・8月上演)を製作した。第三弾となる本作では、ワタナベエンターテインメントとともに、「ムビ×ステ」としてより連動した新作を届ける。映画・舞台の両方で主演を務めるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』でにっかり青江を演じ、2.5次元界でトップクラスの実力と人気を誇る荒木宏文。『TRUMP』シリーズや舞台『刀剣乱舞』を手がける末満健一が脚本、『仮面ライダー』や『ウルトラマン』シリーズの坂本浩一が監督・アクション監督を務め、記憶をなくした流浪の男・名無しをめぐるミステリー時代劇を届ける。今回公開された本予告では、冒頭からぼろを纏った男(荒木宏文)に数々の刺客たちが迫り来る。なぜ記憶がないのか、なぜ狙われるのか、その謎を確かめるために、記憶をなくした主人公・名無しと共に、江戸の町で出会い、「名無し」という名を与えたヒロイン・喜多(小宮有紗)や、ごろつきの邑麻兄弟(おうまきょうだい)の兄・二郎太(松田凌)、弟・三郎太(長妻怜央/7ORDER)が記憶探しを手伝う様子が描かれていく。主人公・名無しの強さが際立つ、迫力のある殺陣と、数々のアクションシーンは圧巻。さらに、映像最後の「この男、何かある。」という謎多き一言や真っすぐに歩む名無しの姿には、名無しに一体何があったのか、物語はどのように進み、どんな結末が待っているのか、展開が気になる仕上がりになっている。また、公開された本ポスターでは、「漆黒」の中に浮かび上がるそれぞれのキャラクターたちが意味深な表情を浮かべる中、凛とした姿で真っすぐに前を見つめる名無しの力強い眼差しが印象的なビジュアルに。そして公開日決定にともない4月29日(金)からオリジナル特典(ブロマイド)付きムビチケカードも発売が決定した。劇場限定ブロマイド(1種)のほかに、メイジャー限定ブロマイド(9種ランダム)、アニメイト限定ブロマイド(4種ランダム)など、豊富な種類の特典を展開する。さらに映画のストーリーも初公開。これまで明かされていなかった、玖良間士道(鈴木裕樹)や皿月壬午(小澤雄太)らキャラクターたちとの関係性も少しずつ明らかに。主人公・名無しは、どうやら謎の剣客たちに命を狙われている、ということ。しかもその度に圧倒的な剣技で返り討ちにしてきたこと。しかしなぜ自分がこれほどまでに強いのかも思い出せない。その“謎“を江戸の町で出会った人々と共に探し求めながら物語はスピーディーに展開される。映画『漆黒天 -終の語り-』は6月24日公開。ぜひ映画を観た後で、2022年8・9月に上演される舞台『漆黒天 -始の語り-』を楽しんでほしい。■『漆黒天 -終の語り-』予告編【ストーリー】「この町で……俺を見たことはないか?」ぼろを纏った男(荒木宏文)が江戸の町に現れた。男はなりゆきから喜多(小宮有紗)というコソ泥女を助ける。喜多は「助けてくれた」お礼にと、記憶を失くした男に<名無し>の名を与えて、狂言作者の玄馬(唐橋充)、ごろつきの邑麻兄弟(松田凌・松本寛也)らを巻き込みその素性の手がかりを求めはじめる。現状で名無しについてわかっている事実は、どうやら自分は謎の剣客たちに命を狙われている、ということ。しかもその度に圧倒的な剣技で返り討ちにしてきたらしい。なぜ自分がこれほどまでに強いのかも思い出せない。だが、町で悪事の限りを尽くしてきたという<日陰党>の名を聞いた時、記憶の中にただひとつ残る<愛する者の死に際>が思い出される。同じ頃、与力である玖良間士道(鈴木裕樹)や皿月壬午(小澤雄太)はある計画を実行に移そうとしていた。愛する者の死の記憶、尋常ならざる剣の腕、その命をつけ狙う謎の刺客たち……どうやらこの男には、何かある。映画『漆黒天 -終の語り-』2022年6月24日公開出演:荒木宏文小宮有紗 松田凌 長妻怜央(7ORDER)橋本祥平 松本寛也 / 小島藤子梅津瑞樹 小澤雄太 鈴木裕樹唐橋充 / 宇梶剛士脚本:末満健一監督・アクション監督:坂本浩一舞台『漆黒天 -始の語り-』2022年8・9月上演出演:荒木宏文松田凌 長妻怜央(7ORDER)梅津瑞樹 / 小島藤子橋本祥平 松本寛也 加藤大悟 安田桃太郎小澤雄太 鈴木裕樹作・演出 :末満健一
2022年04月26日俳優の荒木宏文が主演を務める、【ムビ×ステ】映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)の本予告、本ポスタービジュアル、ストーリーが26日に明らかになった。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。次々と刺客が襲い掛かり、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇で、映画『漆黒天 -終の語り-』(6月24日公開)、舞台『漆黒天 -始の語り-』(8月・9月上演)と、映画と舞台が連動された作品となっている。今回公開された映画の本予告では、冒頭からぼろを纏った男(荒木宏文)に数々の刺客たちが迫り来るシーンが映る。なぜ記憶がないのか、なぜ狙われるのか、その謎を確かめるために、記憶をなくした主人公・名無しと共に、江戸の町で出会い「名無し」という名を与えたヒロイン・喜多(小宮有紗)や、ごろつきの邑麻兄弟(おうまきょうだい)の兄・二郎太(松田凌)、弟・三郎太(長妻怜央/7ORDER)が記憶探しを手伝う様子が描かれる。主人公・名無しの強さが際立つ、迫力のある殺陣と、数々のアクションシーンにも注目となっている。公開された本ポスターでは、「漆黒」の中に浮かび上がるそれぞれのキャラクターたちが意味深な表情を浮かべる中、凛とした姿で真っすぐに前を見つめる名無しの力強い眼差しが切り取られた。公開日は2022年6月24日、新宿バルト9ほかにて上映されることが決定。4月29日からオリジナル特典(ブロマイド)付きムビチケカードも発売される。劇場限定ブロマイド(1種)のほかに、メイジャー限定ブロマイド(9種ランダム)、アニメイト限定ブロマイド(4種ランダム)など、豊富な種類の特典を展開するという。映画のストーリーも初公開となり、これまで明かされていなかった、玖良間士道(鈴木裕樹)や皿月壬午(小澤雄太)らキャラクターたちとの関係性も少しずつ明らかになった。○ストーリー「この町で……俺を見たことはないか?」ぼろを纏った男(荒木宏文)が江戸の町に現れた。男はなりゆきから喜多(小宮有紗)というコソ泥女を助ける。喜多は「助けてくれた」お礼にと、記憶を失くした男に<名無し>の名を与えて、狂言作者の玄馬(唐橋充)、ごろつきの邑麻兄弟(松田凌・松本寛也)らを巻き込みその素性の手がかりを求めはじめる。現状で名無しについてわかっている事実は、どうやら自分は謎の剣客たちに命を狙われている、ということ。しかもその度に圧倒的な剣技で返り討ちにしてきたらしい。なぜ自分がこれほどまでに強いのかも思い出せない。だが、町で悪事の限りを尽くしてきたという<日陰党>の名を聞いた時、記憶の中にただひとつ残る<愛する者の死に際>が思い出される。同じ頃、与力である玖良間士道(鈴木裕樹)や皿月壬午(小澤雄太)はある計画を実行に移そうとしていた。愛する者の死の記憶、尋常ならざる剣の腕、その命をつけ狙う謎の刺客たち……どうやらこの男には、何かある。
2022年04月26日俳優の荒木宏文が、【ムビ×ステ】映画『漆黒天 -終の語り-』(2022年初夏公開)、舞台『漆黒天 -始の語り-』(2022年8月上演)の主演を務めることが6日、明らかになった。同作は記憶をなくした流浪の男の物語を描いたオリジナル作。男が記憶を追い求める中で次々と刺客が襲い掛かり、何故記憶がないのか、何故狙われるのか、謎多き男をめぐるハードなミステリー時代劇となる。東映と東映ビデオが立ち上げたプロジェクト「ムービー(映画)とステージ(演劇) の挑戦的な融合」である【東映ムビ×ステ】は、第1弾として映画『GOZEN-純恋の剣-』(2019年7月公開)、舞台『GOZEN-狂乱の剣-』(2019年9月東京・大阪上演)、2020年には第2弾として映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂協曲-』(2020年7月・8月東京・大阪・福岡・広島上演)を製作してきた。このほど、ワタナベエンターテインメントとともに、新たに【ムビ×ステ】として第3弾を始動し、映画・舞台ともに主演の荒木、脚本の末満健一がタッグを組む。末満にとっては初のオリジナル映画脚本となり、綿密な脚本に定評のある末満ならではの本格時代劇に。映画の監督・アクション監督は「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」、「ウルトラマン」など特撮作品で第一線を走るアクションの名手・坂本浩一が担う。解禁されたティザービジュアルでは、刀を手に持ち力強い目線を送る流浪の男の姿に、『記憶をなくした最強の男 この男、何かある。』というコピーが添えられたハードなビジュアルとなった。○荒木宏文 コメント脚本家末満さんが書き下ろしてくれた台本を、坂本監督と話し合いながら、素敵なキャストと熱を帯び魂を宿した目を合わせて芝居をしました。表と裏、光と闇、正義と悪、静と動、陰陽。表裏一体になったものが、たくさん集まり、ぶつかり、混ざり、馴染みながら一つに纏まった作品になりました。そんな映画を、そして続く舞台を、楽しんでいただけたら幸いです。○末満健一 コメント舞台で一度ご一緒した荒木宏文くんと、またいつか別の形で創作を共にできる日が来ればよいなと願っておりました。それがムビ×ステという挑戦的な企画で実現したことを喜ばしく思います。裏と表、善と悪、幸と不幸、生と死、様々な二項対立がないまぜになった奇想時代劇。それをまず、エピローグから見せてしまおうというのが今回の映画『漆黒天 -終の語り-』です。荒木くんを筆頭に、素晴らしい俳優陣が揃ってくださいました。闇鍋のような物語が、坂本浩一監督によってどのように料理されたのか。楽しみにしております。○坂本浩一 コメント新たな時代劇への挑戦! 台本の打ち合わせを進めるうちにその実感が確実な物へとなりました。2.5次元をはじめ、舞台界のトップヒットメーカー末満さんの創り上げる魅力的な世界観と登場人物たちに引き込まれ、自分も気合が入りました! 新たな出会いや、気の知れた信頼出来るキャストたちに刺激を受けて、時代劇の聖地京都で思いっきり暴れて来ました! 謎とアクションに溢れた時代劇ノワール、是非ご期待下さい!(C)2022 movie-st
2022年01月06日Rakuten Fashion Week TOKYOにて、日本とアフリカカルチャーの交流プロジェクト「FACE.A-J(Fashion And Culture Exchange. Africa-Japan/フェイス.エージェー)」が、2019年10月16日(水)に開催された。「FACE.A-J」とは「FACE.A-J」は日本とアフリカのクリエイティブ・マーケットを繋げるための架け橋となる新プロジェクト。ファウンダーのブッキー・アデジョビと清子ウンバコが、今回のプロジェクトディレクターであるユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)上級顧問の栗野宏文に「アフリカファッションと東京ファッションを交流させたい」と依頼したことからスタートしたという。「“アフリカは貧しい国”というイメージを払拭し、アフリカにも素晴らしいクリエーションやそれを生み出すクリエーターたちがたくさんいるということを、日本人に知ってほしい」という想いのもとプロジェクト企画は発展。ファッションだけに留まらず文化的交流を促進することで、日本がアフリカの平和や発展に貢献していくこと、そして互いのクリエーションを刺激し合うことを目指す。初開催となる今回は、日本ブランドとしてサルバム(sulvam)、ワタル トミナガ(Wataru Tominaga)、コヨーテ(COYOTE)が参加し、アフリカブランドとしてテベ・マググ(Thebe Magugu/南アフリカ)、ケネス・イゼ(KENNETHIZE/ナイジェリア)、アニャンゴ・ムピンカ(Anyango Mpinga/ケニア)が参加した。サルバムサルバムは、「FACE.A-J」でのクリエーション発表にあたって民謡クルセイダーズ(MINYO CRUSADERS)とタッグを組んだ。民謡クルセイダーズは、日本民謡とラテンリズムを掛け合わせて演奏するライブバンドだ。そんな彼らが身に着けたのは、切りっぱなしのヘムや解れのディテールを取り入れたサルバムらしいにひねりのあるクラシックスタイル。その中に、淡くて明るいカラーリングと、時折和の文化が混ざり合う。そして今回のため、アフリカンクリエイティブにリスペクトを示したチェック柄のジャケットを作成した。日本にはない独特のカラフルな色彩で描かれるチェック柄と、片側に施したフリンジ状のディテールは、ケネス・イゼが用いていたデザインを参考にしたものだ。これはサルバムのデザイナーである藤田自身の希望から生まれたクリエーションの交流だった。コヨーテコヨーテの今コレクションは、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)の山縣良和がスタートしたファッションデザイン教室「ここのがっこう」の若手クリエイターたちによる初めてのクリエーションだ。今回は、参加クリエイターひとりひとりが考える「東京からみたアフリカ」「アフリカからみた東京」を寄せ集めて、まるでオブジェのような作品を作りあげた。意識したのはサステナブル。さらに、その上で“みんなでつくるひとつのカオス”をイメージしたという。独特な色彩のあチェック柄や自由に咲く花々、大地の色合いはアフリカのイメージからだろう。一方で、ほんのり見えるストリートカルチャーなどは東京らしさのあらわれだ。ワタル トミナガ大胆なプリントを得意とするワタル トミナガは、アフリカンカルチャーからのインスピレーションを得たことで、よりカラフルでダイナミックなプリントを完成させた。鮮やかなフラワーモチーフや、現代アートのようなグラフィック、波打つユニークなチェック柄など、個性的な柄と柄を融合させてワンルックを完成させた。ファウンダーの2人は、アフリカはとても広い国で、アフリカンカルチャーをひとくちに表すのは難しいと話す。そして、アフリカでは日本と同じように“個人のポリシー”を持ってファッションを楽しむ人たちが増えているとも。インターネットが普及し、クリエーションの交流も今までより盛んに行えるようになった今、ヨーロッパやアメリカ、そして日本のファッションが輸入されていると同時に、あえてアフリカンのプリミティブな部分に立ち返ったファッションも、脚光を浴びているようだ。そんな中「FACE.A-J」では、海外でファッションを学び翼を広げつつも、メイド・イン・アフリカを大切にする3つのファッションブランドを集めた。テベ・マググテベ・マググは、2019年度のLVMH プライズでグランプリを獲得した南アフリカ・ヨハネスブルクを拠点とするウィメンズブランド。「FACE.A-J」では唯一、ランウェイ形式で発表した。モダンなジャケット、コート、シャツ、ワンピースなどをメインに提案し、ディテールにはプリーツやスリット、カッティング、レース、グラフィックプリントを加えることで洗練された印象を醸しながらも、奥行きのある大胆なカラーやファブリックでアフリカンな部分を香らせた。ケネス・イゼケネス・イゼは、2019年度のLVMH プライズにノミネートされたアフリカ人デザイナーの1人。彼は服の製作にあたって、日本のシルクの織物を採用したという。さらにイギリスをはじめとする世界の糸を混合させ色鮮やかな色彩のワードローブを生み出した。さらに織物を採用した理由として、環境への配慮もあったと、ケネス・イゼは語る。アフリカではまだまだ停電が多く、停電が復活する際には排気ガスが何度も生ずる。しかし、電気を用いない織機であればその心配はない。自然にあふれる大地に恵まれたアフリカに住む彼らしい発想から生まれた地球に優しい服は、着る者にとって気分を高揚させてくれるようなカラーリングで提案されている。アニャンゴ・ムピンカケニア出身のアニャンゴ・ムピンカが提案したのは、クラシックをベースに、アレンジを効かせたワンピースを中心とするウィメンズファッション。特にメインで用いたのは、フォーマルストライプのテキスタイルで、自由に動くフリルやラッフル、クレイジーパターンを施して愉快な1着に仕上げた。ショーの中では音楽にあわせて自由に踊るモデルたちが身に着けることで、そのディテールがより強調されている。また、ストライプ以外に登場した、フラワーやボタニカルのモチーフは、エネルギッシュでパワー漲る印象で、アフリカらしさを表現している。Kadara Enyeasi会場には、ファッション以外にも絵画が披露されており、Kadara Enyeasiが参加した。彼はナイジェリアのラゴス在住の芸術写真家。今回は、日本やアフリカの風景を想起させるアートを織り交ぜたコラージュ作品を披露した。翌週にはアフリカでも開催「FACE.A-J」は、場所を変え翌週にナイジェリアのラゴスでも開催される。なお、ラゴスのイベントは、アフリカで最も有力なファッションプラットフォームであるラゴス・ファッションウィークおよび、アフリカ最高峰のセレクトショップ「ALARA」とコラボレーションにより実現する。
2019年10月20日資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良 宏文(けら ひろふみ)による展覧会、「May I Start? 計良宏文の越境するヘアメイク」が 7月6日から9月1日まで、埼玉県立近代美術館にて開催される。『IZANAGI』 2015年4月号本展は、日本では初となる、ヘアメイクアップアーティストによる展覧会。計良は、広告宣伝やパリコレクションといったファッションショー等を通じて培ってきたヘアメイクアップの技術とセンスを現代美術等とのコラボレーションにも展開し、表現の幅を広げてきた。ヘアメイクの既成概念を超え、さまざまな領域のアーティストと共同制作した作品群が埼玉県立近代美術館に認められ、この度、展覧会を開催することとなった。パリコレクション、東京コレクションなどのファッションショーのバックステージや、シーズンルック、カタログなどのヘアメイクを通じて、数多くのブランドの表現を支えてきた計良。展覧会では、これまでの宣伝広告から、ヘアメイクの枠を超える多様なコラボレーションまで、自身のクリエーションの全貌を紹介する他、本展一番のみどころとなる、ファッションデザイナー・坂部三樹郎との協働による大規模な新作映像インスタレーションも発表。MIKIO SAKABE 2018年春夏コレクション坂部三樹郎とのコラボレーションによる本展のための新作映像インスタレーション『FACE』では、計良がヘアメイクを、坂部が衣裳のスタイリングを担当し、「ひとりの女性の顔が、ヘアメイクの力で多彩な女性像に変化するさま」を約40台のディスプレイで表現。自由な創造力と卓越した技術によって、ヘアメイクの力と可能性を示す試みだ。また、計良が携わった国内外の数多くのブランドの中から「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ソマルタ(SOMARTA)」「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」「リミ フゥ(LIMI feu)」の5ブランドとの仕事を、ウィッグやヘッドピース、制作時の資料類を加えて紹介するコーナーも。これらからは、ヘアメイクの視点から考察する現在のファッションを垣間見ることができる。Shiseido Professional Beauty Congress 2019他にも、森村泰昌が手掛ける作品のヘアメイクを初めて担当したり、文楽人形のかしら(頭部)を制作し、人形遣い・勘緑の公演に提供したり、華道家・写真家の勅使河原城一とともに共作に取り組んだりと、ファッションに限らず、さまざまなジャンルのクリエイターとの協働により、ヘアメイクの概念を刷新する活動を展開している計良のクリエイションを一堂に見ることのできる貴重な機会となっている。計良宏文×勅使河原城一《Flowers》 2019年会期中には、トークショーやヘアメイクイベントなどの催しも企画している。詳細は、埼玉県立近代美術館のオフィシャルサイト()から。【展覧会情報】「May I Start? 計良宏文の越境するヘアメイク」会期:7月6日~9月1日(月曜休館、7月15日・8月12日は開館)会場:埼玉県立近代美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1時間:10:00~17:30(展示室への入室は17:00まで)料金:一般 1100円、大高生 880円URL:
2019年06月04日「ツイードラン 東京 2018(Tweed Run Tokyo feat Denim)」が、2018年10月21日(日)に開催される。ツイードをドレスコードに、おしゃれをして街を自転車で走る「ツイードラン」は、ツイードの国・イギリスのロンドンで2009年にスタートしたイベント。以後世界各都市に広がりを見せており、日本でも定期的に開催されている。2017年には、東京・愛知で行われた。「Amazon Fashion Week TOKYO 2019 S/S」期間中となる今回は、中国地方のデニムをクローズアップ。スタート・ゴール会場を渋谷キャスト ガーデンに設定し、デニムに関するトークセッションを開催する。さらに、ノベルティとして、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS green label relaxing)のブラクトメント(BRACTMENT)がデザインしたオリジナルポンチョや、中国地方の機屋・工場と共同でデザインしたデニム製サコッシュを用意する。また、デザインとアートのイベント「デザイナート・トーキョー 2018」とも、2017年に引き続き連携。スウェーデンのアーティスト・レターボーイが手掛けた、フォトスポットのチョークボードを、参加者以外も楽しめる1日限りのアート作品として公開展示する。その他、デンマークのサイクルブランド・ベロビス(VELORBIS)とデザイナートのコラボレーションによる、オリジナル自転車も登場予定だ。会場にはフードカーが立ち並び、イベントを盛り上げる。また、渋谷キャスト ガーデンでは、中国地方の「産地とものづくり」にフォーカスをあてた「デニム トーク・セッション」を開催。Tweed Run Tokyo実行委員長の栗野宏文、ベイクルーズ取締役/BONUMディレクターの森秀人、雑誌『GQ JAPAN」』ファッション・ディレクター森口德昭氏、そして高山都をゲストに迎えて産地のこと、デニムのことをトークセッションする予定だ。【詳細】ツイードラン 東京 2018(Tweed Run Tokyo feat Denim)開催日:2018年10月21日(日)※荒天の場合、自転車の走行は中止し別企画を実施。開催場所:渋谷キャスト ガーデン(メイン会場)、東京都内(ライドルート)参加資格:20歳以上(エントリー時に、身分証明書を提出)、日常的に自転車に乗っている者(街走りに慣れているレベル)、違法改造していない自転車での参加ドレスコード:ジャケット、パンツ、ベスト、ハットなど、ツイード素材のアイテムを1つ以上着用すること(ツイードの素材アイテムに、デニム素材アイテムの着用は可)。参加方法:クラウドファンディングサイト「マクアケ(Makuake)」から応募■デニム トーク・セッション開催日時:2018年10月21日(日) 13:15頃
2018年10月13日ユナイテッドアローズ社とコラボ。どんな人もおしゃれを楽しめる「新レーベル」が誕生Upload By 発達ナビニュースよだれが多くて小学生になってもスタイが欠かせない。筋力が弱くてボタンを留められない。車いすでの生活に合うパンツがないー。障害や病気があり、おしゃれをあきらめなくてはいけない人がいます。そこで、社会課題と向き合うソーシャルユニットSocial WEnnovatorsは、誰もが「着ること」を楽しめる社会を目指したプロジェクト「041(オールフォーワン)」を2016年に始動。「具体的な誰か1人」の課題を起点に、スポーツや電車移動などのテーマで新しいサービス開発に取り組んできました。そして今回、「041」はユナイテッドアローズ社とともに、新レーベル「"UNITED CREATIONS" 041 with UNITED ARROWS LTD.」を立ち上げ、「着ること」に困難がある1人のニーズを掘り下げることで、すべての人にとって快適な服をつくるという「インクルーシブデザインの服づくり」への挑戦を始めました。インクルーシブは、「除外(Exclude)」の対義語である「Include(含める)」が語源です。「インクルーシブデザイン」とは、これまでサービスや商品のターゲットとはされていなかった人を、サービス開発の初めから巻き込んで、一緒に構想するデザイン手法のことを言います。そうすることで、今まで気づかれることがなかった視点や問題点を発見できます。つまりこのプロジェクトは、たった1人の「おしゃれな服を着たい」という思いを受けて、着ることについてのさまざまな困難を解決でき、さらには「誰が着てもおしゃれで快適な服」を生み出そうとする、今までにない新しい試みです。参考:041 | WEnnovators1人のニーズにこたえることで、みんなにとって必要なデザインが生まれるUpload By 発達ナビニュースユナイテッドアローズ社の上級顧問、栗野宏文氏は「障害がある方に共通する、サイズ・着脱・デザイン・素材についての悩みは、レベルの差こそあれ、だれもが持っている悩みと同じ。この悩みを解決出来たら、既製服の服づくりも進化する」と言います。1人の悩みに徹底的に寄りそい、ニーズを叶える服をつくることで、どんな人にも着心地がいいインクルーシブな服がつくれるのではないか。それが服づくりのスタンダードとなれば、装うことをどんな人も楽しめる社会になるー。ユナイテッドアローズ社では、このプロジェクトに関わるスタッフを社内で公募。多くの社員が応募し、プロジェクトに携わることに。そして、障害や年齢、性別も異なる5人のニーズに合った6つのアイテムが完成しました。新しい服づくりの試みが、はじまったのです。Upload By 発達ナビニュース先天性筋ジストロフィーのために口まわりの筋肉が弱く、よだれで服が濡れてしまうという加藤真心さん(8歳)。「市販のスタイはベビー向けのものしかなかったので、常にタオルを握りしめてヨダレをせっせと拭いたり、タオルを娘の膝に置いて予防していました。8歳の女の子でも使いやすいスタイがあればいいのにと感じていました」というお母さま。そこでつくられたのが、スタイにもなるエプロンドレス(税込5,400円)です。身頃の一部に吸水速乾素材が使われているので、よだれで洋服や下着まで濡れてしまうことがありません。「ワンピース型にしたのは、おなかまでしっかりカバーできて、裾で口元を拭くこともできるようにしたかったからです。スカート部分は二枚重ねにして、拭いたときにも中に着ている服が見えないようなデザインにしました。また、ベビー用のスタイとは違う、お姉さんらしさも大切にしたかった」(ユナイテッドアローズ社デザイナー)「よだれが垂れても大丈夫なので、膝のタオルもいらずそばにいる私も心のゆとりができました。その上ワンピース風デザインなので、スタイに見えません。ドレスコードを気にする場面でも、エプロンドレスのおかげで主役級のおしゃれができました」(お母さま)真心さん自身も「かわいいね!」「おしゃれだね」と言われると、とてもうれしそうにしていると言います。Upload By 発達ナビニュース難治性てんかんによって、手足を自由に動かせない菊池亮さんのニーズを叶えながらも、どんな人がはいてもきれいなシルエットのパンツをつくるためには、高度なパターン技術が必要でした。フルオープンなZIPパンツ(税込17,280円)には、後ろ中心の縫い目がありません。体が自由に動かせない人にとって、縫い目は床ずれの原因になるからです。他にも、おむつを着用するためヒップに余裕を持たせる、着脱しやすいようサイドジップで開口部が大きく開くようにする、座った時きれいなシルエットが出るよう裾を前下がりに、トップスがずりあがらないようウエスト部分に滑り止めをあしらうなど、随所に工夫が施されています。ストレッチ素材で履きやすく、体が不自由だったり手先が不器用でも、着脱しやすいパンツ。どんな人にとってもはきやすく、おしゃれな仕上がりです。Upload By 発達ナビニュース他にも、車いすでもスカートがはきたいと願う、頚髄損傷の関根彩香さんのニーズにこたえた、マジックテープで留められるウエスト仕様のラップスカート(税込16,200円)なども。このプロジェクトで開発されたアイテムの、制作ストーリーは、ユナイテッドアローズ社のホームページで見ることができます。引用:誰もが“着ること”を楽しめる社会へ。「041」の新たな挑戦が始まります | UNITED ARROWS LTD.クラウドファンディング型での商品販売で、持続可能なプロジェクトにUpload By 発達ナビニュース今回のプロジェクトによってできた6つのアイテムは、クラウドファンディング型で販売されます。一定数の注文が集まったら、製造・販売となる、新しい取り組みです。商品の注文は、041のサイトで受付しています。2018年5月下旬をめどに受注期限を設けており、一定数の注文が集まった商品のみ生産され、販売されます。※クリックすると「041」のページに遷移します受注販売方式をとることで、大量生産・大量消費というファッション業界が抱える課題解決にもつなげようとしています。また、必要な人に必要な数届けられるという形をとることで、1回きりのプロジェクトとするのではなく、持続可能なものとしたいとも考えているそうです。今回は、身体に障害がある人を起点に商品開発が行われましたが、今後も、さまざまな障害や特性のある人に寄り添った服づくりが行われることで、どんな人にとっても着やすい、インクルーシブデザインの洋服がスタンダードになるー。そんな未来への、第一歩となりそうなプロジェクト、ぜひ注目したいですね。
2018年05月19日俳優の荒木宏文、的場浩司らが8日、東京・天王洲銀河劇場で舞台『駆けはやぶさ ひと大和』(東京:天王洲劇場2月8日~18日 大阪:森ノ宮ピロティホール2月23日~25日)の上演初日舞台あいさつに登場。その後の公開ゲネプロでは、迫力の殺陣と鬼気迫る演技で観客を引き込んだ。土方歳三役の荒木宏文本作は、白虎隊の青春を描いた『もののふ白き虎』(15年)、新撰組なき後の斎藤一を主軸にした『瞑るおおかみ黒き鴨』(16年)に続く「もののふシリーズ」の最終章。初の単独舞台主演となるDa-iCE・花村想太が新撰組隊士・中島登、荒木が"鬼の副長"土方歳三、的場が局長・近藤勇を演じる。過去2作でも土方を演じてきた荒木。舞台あいさつでは、「一生懸命がんばります。宣伝よろしくお願い致します!」と簡潔にまとめ、それに呼応するように的場も「劇場に足を運んでいただいた方に何かを残せる舞台になればいいなと思っております。若者に引っ張ってもらって頑張ります。押忍!」と気合いの一言で締める。物語は中島登を中心に進みつつも、重厚な展開へと誘う荒木と的場の憑依ぶり、そして絶妙な掛け合いと大迫力の殺陣も見どころ。テーマソングの作詞と歌唱も担当した花村は、「意識したのは『主役は中島登であって中島登ではない』」「過去作も観たくなる」と語っていたが、その言葉通りの作品に仕上がっている。
2018年02月09日同名のテレビアニメを原作にした舞台『ACCA13区監察課』が、11月3日(金・祝)に開幕する。その稽古場にて主演の荒木宏文と丘山晴己に話を聞いた。舞台『ACCA13区監察課』チケット情報本作は、13区に分かれた王国にある統一組織・ACCA(アッカ)を舞台に描かれる、男たちの“粋”様(いきざま)の物語。各自治区に不正がないか視察する監察課副課長で「もらいタバコのジーン」の異名を持つ食えない男ジーン・オータスを荒木が、ジーンの友人で物語のカギを握る男ニーノを丘山が演じる。脚本・演出は石井幸一。始まったばかりの稽古の感想を「パフォーマンスはまだ20%にも満たない段階ですが、もう感動できるものになっています。すごい人たちと一緒につくってるんだなというのを感じますね」と荒木。本作では2.5次元作品では珍しい、今村ねずみや鈴木省吾、平川和宏、鷲尾昇、伊藤明賢らベテランが多く出演しており、「懐の深さと安心感と緊張感のバランスがすごくて!稽古していて『こういう人たちと(芝居で)会話ができるのは、こんなにも面白いことなんだ』って感じるんですよ」。オノ・ナツメの人気漫画を原作とし、今年1月にはアニメ化も好評だった本作。その舞台化を丘山は「男たちの絆や騙し合い、視線や罠…そういうものが目の前で起きている、しかも劇場という狭い空間で。そのエネルギーを感じてほしいです。また新しいACCAに出会えると思います」と語る。淡々と静かな雰囲気が魅力の作品。中でもジーンは感情を表に出さない役柄だが、舞台での表現は難しくないか尋ねると、荒木は「僕は、動かなくても成立する、その人がただ立っているだけでお客さんに伝わってしまう、というような表現ができないと、(芝居として)できることが限られてしまうんじゃないかと思うんです。だからその技術を身につけなきゃと常々思っていて。もちろん石井さんの演出と合えばですが、そこもチャレンジしたいです」。丘山は役を演じるのとはまた違う役割を担っているといい「この舞台では、ジーンが13区をまわっていく“ロードムービー”のレンズを覗いているのがニーノで、同時にそれを見せていくのもニーノなんですよ。高度なことですが、だからこそやりがいがあるし、お客様に楽しんでもらえるようにがんばりたいです」。親友役だが「舞台上では遠いよね」と話すふたり。「余計なことを喋らず、もっと違うところで繋がってる感じがふたりらしいなって思います。このふたりが15年以上一緒にいられるのはこういうことなんだろうなというような距離感を舞台上でこう見せるんだ、というところも楽しんでほしいです」(荒木)。公演は11月3日(金・祝)から12日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて。取材・文:中川實穂
2017年10月31日ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)原宿本店がリニューアル。「ユナイテッドアローズワン(UNITEDARROWSONE)」をコンセプトに掲げ、2017年9月7日(木)メンズ・ウィメンズ統合店としてリニューアルオープンする。1992年、現在のユナイテッドアローズ原宿本店 メンズ館が位置する場所に、旗艦店としてオープンしたユナイテッドアローズ原宿本店。店舗デザインは、スペインの建築家リカルド・ボフィルが日本で初めて設計した。”原宿のランドマーク”とも呼ばれるほど、国内だけでなく海外からもがファンが訪れ人気ショップへ。オープンから11年後となる2003年には、ユナイテッドアローズ原宿本店を紳士に向けたメンズ館へリニューアル。道を隔てた斜向かいに、ユナイテッドアローズ原宿本店 ウィメンズ館を出店し、2つの店舗を構えてきた。2017年ユナイテッドアローズ原宿本店が25周年を迎えることを境に、メンズ館とウィメンズ館を統合。開店時と同じひとつのショップとしてリニューアルし、「ユナイテッドアローズワン」のコンセプトのもと生まれ変わる。メンズとウィメンズがひとつの空間に共存することで、これまでとは一味違った品揃え、空間演出、接客・サービスを提供。より服を着ることの高揚感や楽しさを来店者に伝えていく。なお、ディレクターには、ユナイテッド アローズ&サンズのディレクターの小木基史が就任し、クリエィティブアドバイザーとして栗野宏文が参加する予定だ。【ショップ詳細】ユナイテッド アローズ原宿本店リニューアルオープン日:2017年9月7日(木)営業時間:11:00~20:00住所:東京都渋谷区神宮前3-28-1 B1F-3F(現 ユナイテッドローズ 原宿本店 メンズ館)TEL:03-3479-8180
2017年05月25日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。ようやく更新気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第23回目になりました。前回は #ROBEパリコレ隊 の話(Inatagramでハッシュタグを検索!)でした。今回は「服ってそんなに必要?」というちょっと個人的には辛いお話。 今、あなたのクローゼットには何着の服が入っているでしょうか?少し前に『フランス人は10着しか服を持たない』という本が流行しましたが、最近は「服を所有しない」という選択が一種のムーブメントとなっています。所有しない、というのは本当に数着で着回すということだけではなく「シェア」することでも叶います。数年前からポコポコと現れてきた洋服やバッグのレンタルサービスや定額レンタルサービス(ファッション系サブスクリプションなどと言われます)はすでにマスにも認識されつつあります。断捨離という言葉が浸透して久しいですが、「所有しないこと」がある種ステータスになり、少ないモノで上手くやりくりすること自体がファッショナブルな生き方として捉えられているよう。消費しきれていない衣類先日、国内最大規模のアパレル展示会であるファッションワールド東京にてユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんの講演会を聞く機会がありました。そこで耳にしたのはちょっと、いや、かなり衝撃的な数字。ファッション業界の業界紙である繊研新聞によると、2013年度の衣料品の年間供給量が41億点を超えたそう。(参照 : )当時の人口が1.27億人という数字と照らし合わせると、国民一人当たり年間32点の衣料品を購入しなければ消費しきれない計算になります。国民一人当たりということはもちろん赤ちゃんも中高生も高齢者も含んだ数字。主にファッション消費が盛んな20代ですら年間32着も買うとは思えないのに、これは異常な数ですね。(ちなみに余談ですがファッションモンスターと言われる私は年間30着前後購入しています)さて、ROBE読者の皆様は年に何着服を買うでしょうか?買うタイミングは?どんな服が欲しい?「セールでしか買わない」 「キャンペーン中しか買わない」 「ネットで安く買う」 「何を買えばいいかわからない」こんな声が聞こえてきそうです。そりゃそうですよね、これだけ服が溢れていて、どこも同じようなデザイン同じようなコンセプトでは価格が安い以外に買う決定打がありません。それでは、服を買う決め手とは?生活する場所はどこか以前も水曜連載で服にはリアリティが必要という話をしましたが、今わたしたち消費者(ファッションはあまり消費であって欲しくはないのですが)と生産者が認識すべきはまさにこのリアリティなのではないかと思います。自分が生活を送る場所、会話をする人々、遊びに行く場所、仕事で会う人々etc...衣食住と括られるように、服は生活の一部に溶け込む存在。だから、自分が身を置く環境をもう一度見直して服を選んでみてください。ひとりの人が生きる環境はひとつではないし、感情もひとつではありません。特に忘れがちなのが感情。「なんとなく」「妥協」で服を買ってしまうと、どんどん薄れていってしまうリアリティ。なんとなくで買ってしまって気分が乗らないからと服を早いサイクルで買い直し続けると、供給過多という望んではいない現実にぶち当たってしまうのです。“なんとなく買い”が生んでしまったイヤなサイクル。1年で32点も買わなくていいし、32点も作らなくていい。記事中の画像は先日 Amazon Fashion Week Tokyo で発表されたパリ発ストリートクチュールブランドKOCHÉのショーの様子。原宿という東京の生っぽさが漂う街で突如開催されたゲリラショーは、街に溶け込むファッションとは何かを体現してくれました。Amazon Fashion Weekよりも2週間前にパリのショッピングセンターで開催されたパリコレでのゲリラショーショットも混ぜているので、同じ服が違う街で着られるとどう映るか、少し考えるきっかけにしてみてください。デザイナーのクリステル・コシェはパリ在住。彼女が思うリアリティと、私たちが感じるリアリティは決定的に違うはず。身につける服が、私のリアリティに寄り添っているかどうか、私が持つたくさんの感情を滑らかに変換して引き出してくれるかどうか、服であふれた今だからこそ、選ぶ決め手はココにあるのだと思います。 Text : Azu Satoh
2017年01月08日クリエイティブチームセルフ(Self Creative team)と瀧定大阪が手掛ける新プロジェクト「キャナライズ(canalize)」のコンセプトストアが、8月26日にオープンした。同プロジェクトでは、日本の美意識をもとにしたコンセプトストアをインターネット上にオープン。“つくるのありかた”をテーマに、作り手の姿勢や地域文化などを伝え、これからのくらしの発見や体験を提供する活動を行っていく。今回のオープンに先駆けて3月にオープンしたプレサイトでは、栗野宏文、谷尻誠、高橋ラムダなどの各界で活躍する人たちのインタビューを掲載し、これからのカタチを伝えていた。今回オープンしたコンセプトストアは、地下1階、地上3階の工場跡をリノベーションしたという設定で、地下にはダイニング、1階はカフェ&バー併設のギャラリーとポップアップスペース、2階にはブティックとブックストア、3階にはシークレットスペースを設置。内装は上質なギャラリーをイメージし、落ち着いた雰囲気を演出した複合文化施設のような設計となっている。今後は架空にデザインしたストア内のギャラリーやレストランなどの各フロア設定を、世界中にある現実のギャラリーやレストランとリンクさせて実際にイベントを行っていく。また、コンセプトストアのイラストは『GIZNA』の表紙などを手掛ける福岡在住のイラストレーター、黒木仁史が担当。イメージビジュアルでは撮影を水谷太郎、スタイリングを高橋ラムダ、川上薫が手掛け、“多様性”をテーマに11名のモデルを起用して制作した。
2016年09月01日“ツイードの国”として知られるイギリス・ロンドンで09年から始まった、“ツイード“をドレスコードに、自転車で街を駆けるイベント「The Tweed Run(ツイードラン)」。その東京版となる「ツイードラン東京2015(The Tweed Run Tokyo 2015)」 が、10月18日に開催される。「ツイードラン」は、自転車の安全走行などのルールや、街を走ることの楽しさを発信するとともに、自転車に乗ることをファッションの一部として打ち出したイベント。現在はロンドンのほか、ニューヨーク、フィレンツェ、ビクトリア、シドニーなど世界各国で独自に開催されている。今年で4回目を迎える「ツイードラン東京2015」は、昨年に引き続き、株式会社ユナイテッドアローズの栗野宏文を実行委員長に迎え、同日はオープニングパーティーやティーパーティー及び、ベストドレッサーの授賞式なども開催。スタートとゴール地点は代官山に設置される予定。また、愛知・一宮市内で「ツイードラン尾州2015」も11月7日に開催される。【イベント情報】<参加資格 (Tweed Run Tokyoに準じる)>・18歳以上(エントリー時に、身分証明書を提出)・日常的に自転車に乗っている方(街走りに慣れているレベル)・違法改造していない自転車で参加すること<ドレスコード (Tweed Run Tokyoに準じる)>・ジャケット、パンツ、ベスト、ハットなど、ツイード素材のアイテム着用「ツイードラン東京2015」日程: 10月18日時間:9時~16時(予定)場所:東京都内(スタートとゴールは代官山を予定)※荒天の場合、自転車の走行は中止して、別企画に変更予定。※募集はすでに終了。「ツイードラン尾州2015」日程:11月7日時間:9:00~14:30(予定)場所:一宮市内(川沿いのRun、工場見学等を予定)参加人数:200名(予定)参加費:5,000円※エントリーについての詳細は、Tweed Run Tokyo公式サイトまで。※イベントオリジナルのツイード製腕章、パンツストラップ、スポークカード/当日のティーパーティー(軽食付き)参加費などを含む。
2015年09月28日ニューヨーク・タイムズ社(NYT社)が2004年に発刊したスタイルマガジン『Tマガジン』の日本版『Tジャパン』が集英社と朝日新聞社により3月25日に創刊される。2大特集としてコム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)デザイナーの川久保玲と音楽家・ビョークへのロングインタビューを慣行。川久保には1970年代から同ブランドとかかわってきたユナイテッドアローズの栗野宏文がインタビュー。15SSコレクションのシューティングやレアな川久保本人の最新ポートレートと共に掲載される。表紙を飾ったビョークには、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の回顧展や新アルバムについて聞いた。他、美容ジャーナリスト齋藤薫のコラム「Because I’m Happy」、ハイブランドのアイテムを紹介する「Timeless Pieces」、「鳥獣戯画」から「ナウシカ」へ至る日本人の生命観を綴った「Dancing With All Living Creatures」など充実の読み物をラインアップ。どの記事も一ひねりした内容に仕上がっている配布は朝日新聞購読者や集英社の通販サイト「FLAG SHOP」会員など限定だが、同雑誌の公式サイト(tjapan.jp)にて電子版を無料で閲覧可能だ。
2015年03月24日2014年12月11日に新丸ビルで開かれたエシカルファッションのエキシビション会場では、4人のパネリストによって「新しい世界を切り開くエシカルなファッション」「ファッションは人々を幸せにできるか?」をテーマに、熱いディスカッションが交わされた。以下、質疑応答をレポートする。――ITCはどんなことをするところですか?アランチャ・ゴンザレス(ITC):世界をよりよい方向に導くために国連機関の一つITCは、1貧困の削減、2雇用の創出、3女性の地位向上、を目指しEFIを通して活動を続けています。――EFIの活動目的と内容について教えてください。シモーネ・チプリアーニ(EFI):業種が違う企業でも今一番気にしているのはフットプリント(人間が環境に与えた負荷)です。私達は地球環境に悪いものをたくさん生み出してきました。それをなんとか相殺しなければいけないと思い、アフリカやハイチの貧困な国で暮らすアルチザンの手(ハンド)を借りてものつくりをすることで、地球に良いことをしよう!と活動しています。フットプリントからハンドプリントに変えよとしているのです。――あなたのエシカルなファッション観とは?ステラ・ジーン(「ステラ・ジーン」デザイナー):私の仕事は、ファッションに意味を持たせることです。そして役割は、途上国と先進国、北と南、違う文化を融合させること。異なる文化を融合させて新しいスタイルを完成させる。しかも、貧困にあえぐ人たちに働いてもらい、彼らの生活が向上するなら素敵なことですよね。ファッションができるのなら、実社会でも可能でしょう?新しい世の中のコンセプトをみんなで考え、新しい視点を加え、今こそ行動を起こす時がきたのです。時代は変わるのです!(※ステラ・ジーンのウィメンズは伊勢丹新宿店、メンズはユナイテッドアローズで販売されている)――EFIとの出合い、「TEGE」誕生、エシカルについて。栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問):僕らの仕事は世界中の面白いもの、素敵なものを紹介することだと思っています。あるジャーナリストにEFIを紹介された時、ケニアやブルキナファソやハイチでものが作れるというプロジェクトがとても魅力的でした。これまでやってきた仕事のスタートとなんら変わりありませんでした。ただ、中身が違った。現地へ赴き、アルチザンと呼ばれる女性達の生き生きと働く姿が印象に残りました。そうしてこのプロジェクトに加わることでこれからのファッションビジネスのスタイルが変わっていくことを実感しました。――こうした活動をすることで何が変わった?シモーネ・チプリアーニ(EFI):私達は、ケニアやハイチで行っている活動の成果を数値化して世の中の人に知って欲しいと思います。以下が最新版の数値です。94%のアルチザン(職人)が技術支援により技術が向上した。86%のアルチザンの日々の食事の質が大幅に向上した。100%の女性アルチザン達は自信を持つことができ、家庭では夫や子供達から尊敬されるようになった。90%のアルチザンは学校へ授業料の半分もしくはそれ以上支払えるようになった。61%のアルチザンは貯金ができるようになった。88%の現地小規模生産者たちは経済的な独立は自分達の生活を大きく変えたと答えた。ここから新しいファッションシステムがスタートしていくのです。1/2「ファッションは人々を幸せにできるか?」に戻る。
2015年01月10日ファッションは、時代の空気をまとうことで進化していくものだ。20世紀が「ファッションの世紀」と呼ばれたのは、社会背景の変化に伴いディケード毎に更新されていくファッションを女性達が謳歌したからに違いない。21世紀を迎える頃になると、新しさを競い使い捨てていくファッションは地球環境の破壊につながるとのエコ意識が高まっていく。環境に優しいファッション製品、またそれを製造する人達の人道的な側面も考慮したファッションを考える「エシカルなファッション」に注目が集まるようになった。こうした一連の動きに呼応するように、活動を始めたのが国連機関のITC(International Trade Centre)が行うEFI(The Ethical Fashion Initiative)というプログラムだ。ITC/EFIは“Not Charity, Just Work”のスローガンのもと、アフリカ、ハイチ、パレスチナといった貧困地域に暮らす人々、特に女性職人の手仕事と世界中のファッションブランドやリテーラーと結びつけ、新しい雇用を産み出す手助けをおこなっている。ITC/EFIは、「エシカル」について考えるエキシビションとパネルディスカッションを、12月8日から14日まで新丸ビルで開催し、EFIの協働先であるユナイテッドアローズ(UA)も参加した。11日に行われたパネルディスカッションのメンバーは、ITCからアランチャ・ゴンザレス、EFIのシモーネ・チプリアーニ、ミラノコレクションで活躍するデザイナーのステラ・ジーン、UAの上級顧問であり、同社新レーベル「テゲ(TEGE)」 生みの親・栗野宏文。立場は違うが、エシカルなファッションを実現させるという課題に臨むメンバーだ。何がエシカル(道徳的)なファッションか、なぜエシカルなファッションへ向かうのか、「ファッションは人々を幸せにできるのか」についてディスカッションされた。この活動の全容は、ケニアでは伝統的なビーズのアクセサリー、ブルキナファソに古くから伝わる手織りの生地、マリではボゴランと呼ばれる泥で染めた生地などをヴィヴィアン・ウエストウッドやステラ・マッカートニー、今回来日したステラ・ジーンなどのデザイナーがコレクションに使用、UAもそれらの一部を使い「TEGE」というブランドを立ち上げた。デザイナーやリテーラーがこれらを使用・買い付けすることで、7,000人(内95%が女性)が仕事を得て貧困から脱出し、普通に食事をとり、子供達が学校に通うことができるようになった。何より重要なことは、女性たちが「尊厳」を持ち生きていけるようになったことだと、ITCのアランチャ・ゴンザレスは言う。もはやチャリティーではなく、持続可能な仕事を提供する“Not Charity, Just Work”に意味があるのだ。2/2「新しいファッションが始まる時」に続く。
2014年12月27日新丸ビル7階の「丸の内ハウス」で12月8日からエキシビション「HONESTLY CRAFTED FASHION FROM AROUND THE WORLD」が開催される。このエキシビションを主催する「エシカル ファッション イニシエイティブ(Ethical Fashion Initiative)」は、国連関係機関「国際貿易センター」によって08年に発足したプロジェクト。ファッションを通じた経済的な自立を支援しており、経済や社会情勢などで困難にある女性達に技術を身に付けさせ、貧困から抜け出させることを目標としている。今回のエキシビションでは、ブルキナファソ、ハイチ、ケニア、マリでのものづくりの様子を撮影した写真や、アルチザンで暮らす人々のポートレート、現地で作られたファブリックを用いた作品などが展示される。参加ブランドの一つ「テゲ ユナイテッドアローズ(TEGE UNITED ARROWS)」は、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」と同プロジェクトのコラボレーションによって生まれたもの。現地で使われているバンバラ語で「テゲ」は手を意味し、発音が日本語の“手芸”を連想させることからこの名がついた。様々な色や柄の織物、カラフルなビーズワークは、アフリカの職人達が手作りしている。その他、「オスクレン(OSKLEN)」「ステラ・ジーン(STELLA JEAN)」といったブランドも参加。ステラジャンではコレクションの一部にブルキナファソの生地を使用しており、これはエシカル ファッション イニシエイティブの運営によって製作されている。また、11日にはパネルディスカッションも開催される。テーマは“How to make people happy with fashion”で、ゲストにシモーネ・チプリアーニ、ステラ・ジーン、栗野宏文を招聘。さらに、期間中にはユナイテッドアローズ 丸の内店でポップアップショップが開かれ、テゲ ユナイテッドアローズやステラ・ジーンのアイテムが展開される。【イベント情報】HONESTLY CRAFTED FASHION FROM AROUND THE WORLD会場:丸の内ハウス 住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:12月8日から14日まで時間:パネルディスカッションは18:30から(先着50名まで)
2014年12月06日7月1日発売のメンズカルチャーマガジン『アイスクリーム(EYESCREAM)』8月号(スペースシャワーネットワーク)は、メイン特集として「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」を取り上げる。題して特集タイトルは「99人によるコム デ ギャルソン(99 PERSPECTIVES on COMME des GARCONS)」だ。内容は、同誌がクリエーター99人に対し異なった質問を投げ掛け、彼らが自分にとっての「コム デ ギャルソン」を語るという単純明快なもの。同社がリクエストしたことは「同じことは繰り返したくない。やるなら新しい切り口を考えて欲しい」と、特集巻頭に掲げられている。よしもとばなな、ファレル・ウィリアムス、操上和美、森永邦彦、中村ヒロキ、蘆田裕史、高橋盾、真鍋大度、菊池武夫、妹島和世、大友克洋、猪子寿之、ヴァーバル、ジュリアン・ディス、栗野宏文、加茂克也、バジョウ、草間彌生、フィリップ・パゴウスキー等々コム デ ギャルソンとかかわりが深い者からニュージェネレーションまでが54ページにわたり登場。各々が対談・寄稿・ビジュアル製作など様々な形で“語る”。表紙のグラフィックは、アーティスト・河村康輔がコム デ ギャルソンにまつわる様々な印刷物をコピーして製作したもの。彼は以前大友克洋とコラボレーションしている。過去、『ハイファッション(high fashion)』『ペン(Pen)』『美術手帖』などで大きく特集されたコム デ ギャルソンだが、ストリート的側面が強いEYESCREAMという意外な雑誌と組むことになった。
2014年06月30日パリ・ルーブル美術館に隣接する装飾美術館にてパリファッションウィーク中の3月1日より「ドリス・ヴァン・ノッテン―インスピレーションズ」展が開催されています(8月31日まで)。私は20年以上「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」というブランドをバイヤーとして買い付けて来ました。また個人的にもドリス氏自身と何度かお話する機会があり、そんな背景もあってこの原稿を頼まれています。パリコレクション中に原稿依頼を頂いた直後、驚くべき偶然がありました。ドリス氏自身に直接展覧会を案内し解説して貰うという、信じられないような幸運があったのです。展覧会自体はレセプションで拝見していましたが、後日、もう一度観たいと思って入場券購入の列に並んでいた私を同社プレスのパトリックが見つけ「何しているの?」という会話から「それなら今から始まるプライベートビューに参加して!」と呼び入れていただいたら、そこにはドリス氏が居て、そこから1時間半、彼自身に案内して頂いた……という経緯です。前置きが長くなりましたが、これほどの幸運・偶然は考えられず、その成果(?)を是非お伝えしたいと思います。「インスピレーション展は回顧展ではないのです」とドリス氏は言います。「自分が生きて、現役でいる間にこのような展覧会を行えるのはファッションデザイナーとしてこの上ない幸福であり、名誉です。私がこの展示で表現したかったのは“何からインスピレーションを得てデザインしてきたか?”を開示し、展示することで私の頭の中を一緒に旅して貰えたら、ということです。私にとってファッションとは即席でつくられたり、誰かの作品をコピーしたりして出来上がるものではないし、また、インスピレーション源自体も絵画や映画や文学や新聞、あるいは自然や草花や偶然拾ったもの、旅先で出合ったもの等、多岐にわたり限定できないものです。しかも、そこからそのままカタチになることはなく、頭の中であれこれ捻っているうちにだんだんと形になっていきます」と、彼自身が語るように、その発想源は実に多様です。会場には偉大なファッションの先達の服も展示してあります。イヴ・サンローラン、クリストバル・バレンシアガ、装飾美術館自身のアーカイブからはカンサイヤマモト、ヨウジヤマモト、セシル・ビートンが着ていた服は個人の収蔵品から借りたそうです。そう“インスピレーション”展のダイナミズムとは装飾美術館の収蔵品のみならず、オルセー美術館からジョヴァンニ・ボルディーニを、ホワイトキューブ・ギャラリーからはダミアン・ハーストを、といった具合に収蔵品を借り出してまで可能にした、前例のない“インスピレーションの宇宙”が具現化されている点にあります。こうして展示されているアート作品は100点以上、ドリス ヴァン ノッテンの作品も180体以上。また、本展示のために特別製作された映像作品もあります。2/2に続く。
2014年03月17日