東京・本多劇場から無観客オンライン生配信された『もっとも大いなる愛へ』を最後に、1年ほど演劇活動を休止していた根本宗子が帰って来る──。復帰作となるブランニューオペレッタ『Cape jasmine(ケープ・ジャスミン)』では作・演出・企画を務め、自らもキャスティングした。「ミュージカルとライブの間を目指す」という根本を支えるのは、音楽を手がけるチャラン・ポ・ランタンの小春。今回で7本目のタッグとなる二人の構想に耳を傾けた。「この演出家×音楽家タッグは絶対」の相棒として出会った小春ちゃん──お二人が初めてタッグを組んだのは、月刊「根本宗子」の本公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018年)でしたよね。根本そうですね、『愛犬ポリー』に始まって、『クラッシャー女中』『墓場、女子高生』『超、Maria』の音楽を担当していただいて、劇場作品は今回で5作目になりますかね。小春オンライン配信した、超、リモートねもしゅー『あの子と旅行行きたくない。』とSNSミュージカル『20歳の花』も含めると……これで7作目か。BOX出せるじゃない!──もはや“盟友”ともいえるお二人ですが、どんなきっかけで仲を深めていかれたのでしょうか?根本幼少期の時に好きだった音楽がまったく同じだったんです。シルク・ドゥ・ソレイユ『アレグリア』で印象的だった「ジュー・ダンファン」って楽曲なんですけど。あれはミラクルだったよね!小春LINE通話の呼び出し音を「ジュー・ダンファン」にしていたんですよ。それに根本さんがめざとく反応して。私にとっては、アコーディオンとの出会いになった一曲です。根本あれ聴いて、私は学校の音楽室にあるアコーディオンを一度だけ触って満足してしまったんですけどね。同じ音楽に影響を受けて小春ちゃんは奏者にまでなったのに……こうも違うのか、と(苦笑)小春いやいやいやいや!根本はじめは、小春ちゃんがうちの芝居を観に来てくれて。そのあと、お茶しに行った時に「根本さんの芝居はセリフがいっぱいあるから、曲を入れたらもっといろんなことができるよ」「私、つくろっか?」って言ってくれたんです。小春だいぶオブラートに包んでくれてますけど、要約すると「小春がつくった方がもっといい作品になるよ」みたいなことを言った気がする。根本それでCDをたくさんくれたんだよ!小春「なんか音楽入れた方がいいと思う」「私がやる」って。根本さんにしてみれば「あんた何様?」みたいなプロモーションの仕方だったよね(苦笑)根本「次回作はどこの誰が音楽やるの?」「じゃあその次は?」「いつ打ち合わせる?」ってね。──売り込みの圧が強い(笑)根本そこから何年か頼んでないから、たぶん怯えてたんじゃないかと思う(苦笑)小春(爆笑)──怯えから一転して『愛犬ポリー』でご一緒したのは?根本もともと私、チャラン・ポ・ランタンの音楽のファンだったんですよね。それにオリジナルの楽曲を舞台につくっていただけるって、演出家にとってむちゃくちゃ貴重な機会ですし。──いざ小春さんと共同作業してみて、いかがでした?根本演劇に音楽をつけるのって、なかなか難しい特殊な作業だと思うんですね。でも小春ちゃんは台本の理解が的確というか、演劇偏差値がめちゃくちゃ高い気がします。自分の作品と合っている、ってことなのかもしれないですけど……とにかくイメージが共有しやすかった。小春それは嬉しいな。根本憧れている先輩の演出家にも「この人にはこの人」っていう音楽家が皆さんいらっしゃって。いろんな方とコラボレーションするけど、やっぱり「この演出家×音楽家タッグは絶対だよね」ってお二人がいて、例えば松尾スズキさんと伊藤ヨタロウさん、みたいな。で、私もいつかそんな音楽家と知り合えたら……と思っている中で出会ったのが、小春ちゃんでした。いま隣にいるから恥ずかしいですけど。小春ありがたいけどさ、そう言われたのに突然そのポジションを別の人にチェンジしないでよ?根本絶対にないと思うよ。だって7本もやってんだから!(笑)登場人物のミニマムな感情を、音楽に助けてもらって大劇場でも──先ほど根本さんから「演劇偏差値が高い」とコメントがありましたが、小春さんは舞台をよくご覧になるんですか?小春胸を張って「観てます」と言えるほどではないですが、ミュージカルとか歌唱の入っている演劇作品は好きでよく劇場へ足を運んでいますね。演劇偏差値は正直、自覚ないかも……拝見した作品に対して「あの曲違うアレンジだったらもっとよかったんじゃないか」と感じることはありますけど。小春(チャラン・ポ・ランタン)──根本さんの作品をご覧になった時にも、同じようにインスピレーションを掻き立てられた?小春すごく失礼だし、おこがましい話ですが……「違うよな」「もっといい流れあっただろ」みたいな感じで観ちゃったんですよね。あ〜ダメだね、よくいるダメ出しするファンみたい!(頭を抱える)根本あはは(爆笑)! それってさ、「音楽にした方がいいのに」ってことだよね?「このシーンは曲にした方がより観客に伝わるのに、なんでセリフでやってんの?」とか「音楽つけるにしても、これよりもっといいのがあったんじゃない?」とかポジティブな提案でしょ?小春それ!根本ミュージカルの場合、海外で生まれたものを日本に持ってきた作品が圧倒的に多いもんね。歌詞も英語を日本語にしているから音符と言葉数が合わないし……とか、いわゆるグランドミュージカルに対して感じる歯がゆさが私の中にもあって。小春ちゃんに話してみたら、「ん?」って違和感を覚える部分が似ていたんです。それもあって今回の企画を一緒にやってみたくて。──だから、舞台設定が上演するはずだった新作ミュージカルの製作発表記者会見なんですね。根本公演PRとして記者会見の壇上でキャストがハンドマイクで歌唱するじゃないですか。あの時間をお芝居にしちゃえばいいじゃん、と考えました。演出家不在で公演中止になっても、メディアが集まっている以上は製作発表しなければいけない。取り残されたキャストは自分たちが出演するはずだったミュージカルナンバーを歌うんですが、楽曲の内容と会見の状況がだんだんシンクロしていくような構造がつくれたらおもしろいのかな、と。──序盤の台本を拝読したところ、会見に登壇する女優6人のキャラクターがのっけから強烈でほくそ笑んでしまいました。小春根本さんの作品に登場するキャラって身近に感じますよね。「学生の頃クラスにこんな奴いたわ」みたいな既視感あるあるにあふれていて、お客さんも劇中の誰かに自分を重ねやすいんじゃないでしょうか。それが今回も炸裂してるよね。女子の世界によくある、みんな仲いいわけじゃない微妙な距離感や関係性を描いている。根本仲良くもなけりゃ「初めまして」の人とたった1ヵ月でひとつの作品を完成させる演劇って、よく考えたらけっこう特殊なことしてるよな……と休んでいる1年で感じまして。数十人も集まれば、ウマの合わない人が隣にいるなんて当たり前じゃないですか。でもみんな大人だから一緒にやっていきますけど……我は強いですよね、こんな仕事を選んでいるわけだから。その様子を悪い感じに書くんじゃなくて、キツめなくらいデフォルメしてコント化したって感じです。小春舞台の現場は1ヵ月で終わるからいいけど、会社だったら合わない上司や同僚と数年間働かなきゃいけないとかザラなんでしょ? だから観客は自分と重なると思うよ、この作品で描かれることに。──そのいわば“コント”に込めた根本さんの想いって?根本宗子根本今は何よりも新型コロナがいちばん大変だから、それに満たないとされてしまう「今日キツかったわ」みたいな想いってあんまり表に出せません。でもそれって当事者にしてみれば、コロナがあろうとなかろうと変わらずしんどいはず。っていう、すごくミニマムな登場人物の感情を私はずっと書いてきたよな……とお休みしている期間に改めて感じました。そういうことを劇場が大きくなっても書き続けたいと思った時に、お芝居だけじゃどうしても伝わらないんですよね。でも小春ちゃんが隣にいて、曲をつけてくれることによって大きく届けることができる。小春ちゃんの音楽に助けてもらいながら伝えていきたいです。小春ちゃんと私が合わさると「オペレッタ」──小春さんの音楽を「ミュージカルと言ってしまうとしっくり来ない」「でも“オペレッタ”なら」とおっしゃっていましたよね。ファーストサマーウイカさんの『ANN0(オールナイトニッポンゼロ)』に、根本さんがゲスト出演した回で。根本小春ちゃんの音楽が、というより「小春ちゃんと私が合わさるとオペレッタ」って感じなんですよね。“ミュージカル”といわれたら帝国劇場で上演されているような2幕ものを連想しますけど、私たちが今回やるのはそういう類の作品ではないし。他には“音楽劇”って言い方も考えられるけど、言葉としてあんまり好きじゃなくて。小春じゃあ、なんでオペレッタだったの?根本私はどちらかというと喜劇を書く作家で、小春ちゃんが普段つくる音楽も物語性に富んだものが多い。その二人が一緒にやるなら「喜歌劇」って意味の“オペレッタ”かな、と。日本人はオペレッタにそれほど馴染みがないだろうから「先んじて言っとけ」みたいなところもあります(笑)──本作の稽古期間は2週間ほど、ですよね。限られた時間での試みとして「ユニゾン曲は少なめ」「一人1曲ずつメインで歌うソロナンバーがある」とお聞きしています。どのように楽曲制作されているのでしょうか?根本いつも細かい打ち合わせはしないんですよ。台本の中に「音楽メモ」を書き入れる程度で。(小春に)そのあと、ちょっと喋ってるか。小春そうだね、だいだいあのメモをもとにつくってる。でも今日、数曲提出する予定が……ゼロだわ。根本いや違うの、小春ちゃんがゼロの時って私のメモがわかりづらいんだよ。もう少し一人ひとりのキャラが粒立っている方が描きやすいのかな、とか。小春ちゃん、いつも曲書くのめちゃめちゃ早いもん。小春今回はやばい!根本あとさ、台本ベースに楽曲を完成させるのって実は今回が初めてじゃん? これまで稽古の様子を実際に見ながら曲つくってもらってたから。小春前は「今週のテストです」ばりに、稽古場へ行くたびにつくってたよね。「お、新しいシーンできたなら書くぞ!」って腕まくりして。根本稽古場の隅でアコーディオン弾いて「できた!」ってね。──でも今回は稽古を見ておらず、ヒントが台本とメモのみだからイメージが湧きづらい?小春正直なところ、歌い手のキャストさんにお会いすればつくれるんですけどね。地声をお聞きして「あ、この方なら低い音も行けそうだな」みたいな感じで。でも根本さんと妹(本作に出演するチャラン・ポ・ランタンもも)以外、テレビでお顔を見たことがある程度だからなぁ。──歌唱シーンのあるキャストにはアイドルの横山由依さん(AKB48)、中山莉子さん(私立恵比寿中学)に、芸人の江上敬子さん(ニッチェ)、ラッパーのあっこゴリラさんとバラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。小春お会いしたことのない方の歌唱力は未知数なんですよね。YouTubeで配信されていた「歌ってみた」動画を覗かせてもらった方もいるけど、基本「まだわからん」と思いながらつくっているので探り探りです。根本あとさ、『Cape jasmine』じゃなくて「登場人物が本来出演するはずだったミュージカル」に曲をつけるって複雑さもあるよね。何ページか渡したあと、小春ちゃんに会ったら「やるはずだったミュージカルのプロットもらわなきゃつくれないわ」って言われて、そりゃそうだと思ったもん(笑)「あの歌もう聴けないんだ」と後悔させるくらい、耳と心に残るメロディを──根本作品の音楽を手がける時は、小春さんが歌詞を書いているそうですね。小春作家が歌詞を書くとね……伝えたい重要テーマをどうしてもいっぱい入れちゃうから。根本そうそう、言いすぎるのよ。小春フォークソングみたくなっちゃうんだよね。私がこれまで観てきたわずかな作品内での比較で恐縮なんだけど、根本さんってセリフの詰め込み方がハンパないし、かなり言葉数を多く使って表現する作家さんだと思うんですよ。そういう作品の中で用いられる音楽の歌詞は、逆に少ない方が効果的なんじゃないかな。根本一般的なミュージカルってセリフは少ない一方で、曲が始まったら「めちゃくちゃ状況説明するじゃん」みたいなナンバーありますよね。そういう楽曲とも一線を画したい。小春歌詞の少ないミュージカルナンバーってあんまり見当たらないよね。だからお芝居でストーリーはきっちり進めておきながら、歌は観客によって聞こえ方が異なるくらい余白があった方がおもしろいんじゃないかと思っているんです。──では、今回は何を心がけながら楽曲をつくっていこうと考えていらっしゃいますか?小春舞台の細かい部分を忘れてしまっても、歌だけ覚えてくれていたら作品全体を思い出してもらえるくらい耳に残るメロディにしたいですね。これまた個人的なエピソードで恐縮なんですが、小学生の時に観たミュージカルの歌が忘れられなくて。作品名、何だっけなぁ。根本『森は生きている』でしょ?小春それ! タイトルすら思い出せないのに、歌は大人になった今でもめちゃめちゃ覚えていて。根本生まれて初めて観たミュージカルが『森は生きている』だったのも、小春ちゃんとの共通項だわ。小春子どもの頃、一度しか観ていない舞台の歌を大人になっても覚えているってけっこう衝撃ですよ。でもそういうのいいな、って。キャストの細かい演技なんて正直忘れちゃってるけど、メロディを思い浮かべたらまた『森は生きている』を観たくなるの。だから今回も、耳と心に残る楽曲にできたらいいですね。再演が決まっていない分、一度ご覧になった方に「あの歌もう聞けないんだな」って後悔させるくらい。取材・文:岡山朋代撮影:石阪大輔ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』2021年10月6日(水)〜10月7日(木)会場:日本青年館ホールチケット情報
2021年09月24日屋良朝幸が主演を務めるミュージカル『DOGFIGHT』が2021年9月17日(金)から、東京・日比谷シアタークリエで開幕した。初日を前にした16日(木)、プレスコールと記者会見が行われ、出演者らが本作への意気込みを語った。ベトナム戦争出征前のアメリカ・サンフランシスコ。エディ(屋良朝幸)とボーランド(藤岡正明)、バーンスタイン(大久保祥太郎)の3人は訓練期間を終えた若い海兵隊員。各々のイニシャルをもじって「3匹の蜂(スリービーズ)」と称するほどの親友同士だ。彼らは出征前の最後の夜を楽しむべく、街で大騒ぎを始め、「ドッグファイト」に参加する。それは、海兵隊で代々受け継がれてきた、一番イケていない女の子をパーティに連れてきた者が賞金を得るという最低のゲームでーー。この日は、本作の代表的なナンバーで、ダンスシーンが満載の「最後の夜」、エディがウェイトレスのローズ(昆夏美)をパーティに誘う「パーティに行こう」など3曲が披露された。2015年の日本初演、17年の再演に続き、3度目の主演を務める屋良は「前回をなぞることなく、新しい『DOGFIGHT』をつくる気持ちで臨んでいる。新鮮な気持ち」と話す。特に“新鮮”なのが、ヘアスタイル。役柄に合わせ、20センチ以上髪を切り、ミリタリーカット姿となった。屋良自身も髪型を気に入ってるようで「ドライヤーをしても17秒で乾く」。屋良は8月に新型コロナウイルスに感染し、2週間の療養をしていた。「ご心配をおかけして、本当に申し訳なく思っている」と話すが、記録映像をもとに家で自主練をしたり、リモートで稽古場とつながったりしていたといい、「いろいろな配慮をしていただいて、本当に感謝。回復後は10日ほどしか稽古ができなかったが、みんながいい雰囲気を作ってくださったので、そんなに不安はなかった」。療養期間があった分、思いも強い。「今の時期に初日を迎えることは、もしかしたら奇跡的なことかもしれない。幕が開けられるのは本当に幸せなこと。千秋楽までは誰1人欠けることなく走り抜けたい」。最後に、観客へのメッセージとして、屋良は「今まで見てくださった方も、そうでない方もいると思うが、本当に新しい『DOGFIGHT』がここに誕生した。これだけ踊る『DOGFIGHT』は、世界でも日本だけ。楽しんでいただきたい」と語った。東京公演は10月4日まで。愛知公演は10月6日、日本特殊陶業市民会館ビレッジホール。大阪公演は10月21日~24日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。取材・文:五月女菜穂
2021年09月21日演劇活動を休止していた根本宗子が、約1年の充電期間を経て復活。“ブランニューオペレッタ”と銘打った新作『Cape jasmine』を上演する。そこで根本とキャストのひとりであるAKB48の横山由依に、話を訊いた。コロナ禍という厳しい状況にも関わらず、精力的に活動してきた根本。中でも完全リモート作品『超、リモートねもしゅー』は話題を集めたが、「あれはまったく別物で、演劇ではないですね」と振り返る。「やっぱり演劇って自分へのご褒美であり、日常を忘れさせてくれるエンターテインメントの時間を買うものだと思うんです。この日、ここに来た人とだけ共有出来るもの、というか。だから今回はそういったことを再認識しつつ、作っていけたらと思っているんです」そのために根本が考えたのが、ブランニューオペレッタ。いわゆるグランドミュージカルとは違う、根本の作・演出とチャラン・ポ・ランタンの小春の音楽が融合して生まれる、真新しい喜歌劇だ。さらに演者は、アイドルに芸人、踊り子など、出自の異なる女性のみ7人。中でも横山のキャスティングについて根本は、「すごく柔らかくて、内面まで届くきれいな声を持っていらっしゃる。今回はそんな横山さんの声の特性に合うような作品にしたいと思っているんです」と明かすと、横山の顔がパッと明るくなり、「今の言葉で救われた気がします!」と意外なひと言が。実は横山、自身の高い声が悩みの種だったそうで、「でも今回は自分の声を活かしつつ、新しいお芝居や歌にトライ出来そうなので、とても嬉しいです!」と声を弾ませた。本作の上演は2日間で3公演のみ。さらに稽古期間も、新作ミュージカルとしては無謀とも言える2週間のみを予定している。根本本人も「かなり無謀です」と笑いつつ、「ミュージカルの概念をいい意味で壊しにいけたらなと。」と続ける。現在のプランとして、ユニゾン曲は少なめ、ひとり1曲ずつメインの曲があり、ミニマムながらもかなり贅沢な、盛りだくさんな内容になる、とのこと。そんな根本の言葉に横山は、「私にとってすごく大切な、学びの期間になると思います。今の時点で根本さんのことが大好きになってしまったので、すべて根本さんに委ね、自分の出来る最大限で頑張りたいと思います!」と目を輝かせた。最後に根本はこうアピールする。「ここまで読んで『何をやるんだろう?』と思われた方は、今後私が演劇を見せていきたい方だと思います。なのでぜひその引っかかりを信じて、劇場まで足を運んでもらえたらなと思います」公演は10月6日(水)・7日(木)の2日間。日本青年館ホール(東京都)にて上演。取材・文:野上瑠美子
2021年08月24日ジャニーズきってのダンサーで俳優の屋良朝幸が主演するミュージカル『ドッグファイト』が装いも新たに、4年ぶり3度目の再演が決定した。映画を原作に2012年オフ・ブロードウェイで舞台化。ベトナム戦争に従軍する海兵隊員たちの愛と成長を描く、ほろ苦い青春ラブストーリーだ。作詞・作曲は映画『ラ・ラ・ランド』などでアカデミー賞に輝き、ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』でトニー賞を受賞した黄金コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。2015年の日本版初演を観劇した作家の二人から「グレイト!」とお墨付きをもらった屋良が、合同取材会で意気込みを語った。ミュージカル「ドッグファイト」チケット情報初演から主演を務める屋良は「日本版には唯一無二の魅力がある」と自信を見せる。「これだけダンスで魅せる『ドッグファイト』は、世界中どこにもない。初演を観た作家のお二人もそこを喜んでくれて、客席ですごく盛り上がってくれた。自分がダンスを突き詰めて来たからこそできた表現だったので、光栄でした」。今回の役作りでは、アメリカ海兵隊員らしい肉体改造に挑む。「やはり見た目も大事だなと。半年前からトレーニングを始めて体重を5、6キロ増やしました。筋肉が付くと踊れなくなるという話も聞きますが、実際はものすごくキレがある」。今作では、屋良以外のキャストを一新。「共演経験のある方も多く、皆さんどういう役作りをしてくるのか楽しみ」と期待を寄せる。後輩の今江大地(関西ジャニーズjr.)とは交流もあり「僕の振付もよく踊ってくれている。今作を通して今江君いいよね、と言ってもらえたら嬉しい」。初共演の小川優(ジャニーズjr.)とは「稽古で人柄を知っていければ」と話す。ジャニーズ事務所に入所して四半世紀が過ぎた。コロナ禍の自粛期間中は、自分が何者なのかを見つめ直す時間にもなったと振り返る。「エンターテイナーの見せ方のひとつとしてミュージカルに出演したり、振付けやライブもする。ダンスという武器はあるけど、未だに軸を探している感じ。でも10代の頃からアンダーグラウンドなダンスや新しいことをやりたいという反骨心は曲げずに、今でも持ち続けている。そこは良かったなと。ここまで来たら、自分のエンターテインメントの芯を作って、天国のジャニーさんにも『まだバカな事やってるよ』と自信を持って言いたい」と信念を語る。心機一転、主演作からまた次なる一歩を踏み出す。「振付やセットもガラッと変わるので、一度見たことがある方も新しい気持ちで見てもらえると思います」と笑顔でアピールした。公演は9月17日(金)から10月4日(月)まで東京・シアタークリエ、10月6日(水)愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、10月21日(木)から24日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。東京・愛知公演はチケット発売中。大阪公演は8月21日(土)一般発売。チケットぴあでは8月20日(金)23:59まで先着先行を受付中。取材・文:石橋法子
2021年08月07日俳優の屋良朝幸が19日、大阪・カンテレ本社でミュージカル『ドッグファイト』の取材に応じた。同作3回目の主演となる屋良は「『またやるんだ!』ですね(笑)。同じミュージカルで主演を3回もやるとは思っていなかったので。僕以外のキャストが全員変わると聞いたので、『僕は変わらなくていいの?』って思いましたけど(笑)、すごくうれしかったですね」と率直な気持ちを答えて、まずは笑いを誘った。「初演時も再演時もやらなかったことを今回はやろうと思って。そのひとつは体作り。体重を5~6kg増やしました。アメリカの海兵隊員なので、やはり筋肉がないと…と思い。体の小さい日本人が演じるから仕方ないと思われるのは悔しいので。と言うと『なんで今までやらなかったの?』というツッコミがありそうですが(笑)。半年前からトレーニング始めて本番までにはいい感じにできあがるんじゃないかと思います!」と本作にかける意気込みを笑顔で語る屋良。ジャニーズ事務所の後輩・原嘉孝が、滝沢秀明副社長から「筋肉つけすぎでは?」と言われたという逸話を記者が明かすと、屋良は「タッキー、同期ですから。何か言われても言い返せる自信はあります(笑)」と裏話を明かし、会場を沸かせた。主演の屋良以外のキャストを一新した今作。「気心知れた仲間たちだったので最初は寂しくて、自分だけ残るのが申し訳ないという気持ちもありましたが、心機一転、今作のキャストの約8割の方とは過去に共演したことがあるので、みなさんがどんな風に演じられるのか楽しみです」と語り、事務所の後輩にあたる小川優(ジャニーズJr.)と今江大地(関西ジャニーズJr.)については、「(前作、前々作もジャニーズJr.の出演があったが)登竜門、とは全然思っていなくて。ジャニーズJr.たちとはそんなに関わりはないのですが、関西ジャニーズJr.の今江は、僕の振付で踊ってくれることが多くて、気になっている子です! 『ドッグファイト』の出演をつかんで、“今江っていういい子がいる”ということをお客さんに知ってもらえたらいいなと思います。小川君とは今までそんなに接点がなかったので、どんな子なのか、この作品を通して見つけていきたいです!」と先輩としての顔を見せた。東京公演は9月17日~10月4日に日比谷シアタークリエ、愛知公演は10月6日に日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、大阪公演は10月21日~24日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。
2021年07月20日根本宗子&ファーストサマーウイカが語る、“大人の友情”の育み方。舞台で共演した繋がりもありますが、この二人、プライベートでも仲良しだ。知り合ったきっかけや関係性、そして大人にとっての友達とは…などについて、あれこれ伺いました。――どんなきっかけでお知り合いになったんですか?根本:突然ツイッターに、DMが送られてきたんです、ウイぽん(根本さんによる、ファーストサマーウイカさんの呼び名)から。6年前かな。ウイカ:ふふふ。私、結構誰にでも躊躇なくDMを送れるタイプで(笑)。というか、そのときちょうどねもさん(ウイカさんによる、根本宗子さんの呼び名)の舞台が上演されてて、すごく良いという評判を聞いたのでどうしても観たくて。それで、「チケットとれませんか?」って直接連絡したんです。根本:でも、元はといえば、私がウイぽんが以前所属していた「BiS」時代から好きで、ライブを観に行っていたし、ツイッターをフォローしてたんですよ。なので、面識はないけれど、私のことを、BiSのファン…と思ったんじゃないかな。ウイカ:それで舞台を観に行かせていただいて、終演後、楽屋で挨拶したのが、最初でしたね。――初対面の印象は?根本:劇場の狭い廊下を、BiSのイメージまんまのウイぽんが、肩で風切ってズンズン歩いてきた~って思いました(笑)。ウイカ:私は、ねもさんは作る作品や舞台上のパワフルなイメージと違って、意外と淡々とした静かな人だなって思いました。根本:でも、そこからすぐ仲良くなったわけでもないんだよね。ウイカ:そうそう。結構徐々に、徐々に距離を詰めて、2年後に初めてねもさんの舞台に出させてもらって、それが終わってからですよね、友達として仲良くなったのは。根本:そうだね。ウイカ:私は、知らない相手でもDMは送れるし、人見知りも全然しないタイプではあるんだけれども、だからといって、グイグイ距離を縮めるかっていうとそうでもない。最初に会ったときから、バイブスは合うな~と思ってたんですけどね。根本:私はDMしないし人見知りだけどね(笑)。――改めて考えてみると、なぜ友達になったと思われますか?ウイカ:まず、同じようなものに興味を持っているので、会話の共通点が多い。ただ一方で、ものを見る角度はお互い結構違うので、同じ何かについて語り合うと、意外な発見があって、楽しいんです。根本:確かに、二人とも高校時代に大人計画が好きだったけど、着眼点も影響の受け方も全然違ったもんね。ウイカ:そうですね。根本:私は劇作家という仕事柄、あんまりたくさんの人には、自分の個人的な話はしたくないんですが、でもたまに、最近あったことや今私が考えていることを話したいと感じる人に出会うの。自分的には、そういう相手が友達なのかな、と思うんだけど、ウイぽんはまさにそうだった。この話をしたら、この人なんて思うんだろう?って思える人。ウイカ:わかる。私もものの見方が自分と違う人と友達になりたい。価値観が違ってもいいから、新しい視点や発想を持っている人がいい。私みたいなひねくれた人は嫌かも(笑)。根本:私も。自分だったら私みたいな人と絶対仲良くなりたくないって思うよ(笑)。ウイカ:アハハ(笑)。人付き合いの距離感が似てる。だから居心地がいいのかも。――お二人で一緒にいるときは、どんなことをすることが多いですか?根本:基本的には、ごはん行ったりお茶したり…。仕事の相談もしますし、どうでもいいことも話します。ウイカ:ねもさんから、いい健康食品をおすすめしてもらったり(笑)。去年も、どうしても話したいことがあって、昼間に一瞬、人のいないところでサクッとお茶だけして帰った、みたいなこともありましたよね。根本:あったあった。そうなんだよね、コロナになって、今までと変わらずごはんに行く人もいるし、一切出かけない人もいる。“人付き合いの距離感”ってそれぞれだなぁって思ってたんだけど、ウイぽんとは、そのへんのリズムも合うよね。ウイカ:私は考え方がクレバーな人が好きで、そういう人と一緒にいると心地よい。ねもさんはまさにそう。根本:言われて嬉しい褒め言葉(笑)。でも私、人から「ウイぽんってどんな人?」って聞かれたら、いつも「クレバーな人」って言ってるよ。ウイカ:ありがとうございます(笑)。ちなみに私はねもさんのことは、「チャーミングな人」と言ってます。根本:さっきの、“二人でいるときに何をするか”で思い出したんだけど、若いときって、恋の悩みや愚痴を語り合える人と集まりがちだったの。でも大人になってからの友達は、「なに話したんだっけ?」って思い出せないような話ができる存在なんじゃないかなって、今ちょっと思った。何でもない話をする時間って、意外と大切だよね。歳を重ねると、純粋にそういう時間を過ごせる友達が減ってくる気がする。ウイカ:家族とか恋人って、その人にとって“1番”の存在であることが多いと思うんですけど、友達って、それと比べると1番になることが私は少ない。…というか、1番である必要がない存在だと思うんです。もちろん親友が1番という人もいるだろうけれど、私にとっては1番でもないし、極端に下位でもない。ちょうどいいところにある存在。根本:うんうん。ウイカ:1番の人には話せないことって、案外あるじゃないですか。親や恋人、超身近な人には言えないんだけど、なぜか友達には言えたりする。それはトップシークレットのこともあれば、どうでもいい何気ない話のこともあるんだけど。そういうのって友達としか共有できないなぁって、今思いました。根本:ウイぽんが言うところの1番に当たる人たちと向き合うときって、基本が楽しいんだけど、「こんな些細な私情に時間を割かせてしまっている」という気持ちになることもある。その点友達だと、気軽に「ねえちょっと聞いて」と言いやすい。逆に、家族とか1番の人しかいない世界を考えると、ちょっと怖いよね。大人になってからは、主体的に友達を選べるから、楽しい。根本:学生時代、私は女子校だったから、「一緒にトイレに行こう~」みたいな友情ばっかりの世界にいて、本当に居心地が悪かったの。今もたまに女性のそういう関係を見かけたり、巻き込まれそうになったりするけれど、でもそれを避けられるようになった。だから大人になってからの友達のほうが、かけがえのない人になっている気がする。ウイカ:そう。学校って、学力とかエリアで集められた集団で、そこで気が合う人が見つかるなんて、奇跡みたいなもの。その点大人になってからは、趣味が近いとか、共通点があるみたいなところを見ながら、自分で選んで友達になれる。そこが子供のときと違うところだね。根本:一緒にいることが目的なんじゃなくて、目的があるから、会ったり喋ったりしたいわけで。ウイカ:確かに。根本:あーあと私、友達とお風呂入れないのよ。だからウイぽんと一緒に温泉は入れないわ。「私部屋のお風呂でいいです」って即答する(笑)。ウイカ:そうかー。私は逆に、誰とでも温泉入れる(笑)。でもだからこそ、「二人きりでごはん食べよう」って誘うのは、実はすごいハードル高い。そういう意味では、ねもさんは本当に貴重な存在なんですよ。根本:ふふふ、ありがとう(笑)。ファーストサマーウイカ(写真右)俳優、ミュージシャン、タレント。2ndデジタルシングル「帰り花のオリオン」が配信中。8/13より公開の映画『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』では日本語吹替を務める。根本宗子ねもと・しゅうこ(写真左)劇作家、劇団・月刊「根本宗子」主宰。企画、脚本、演出、監督を手掛けるSNSミュージカル『20歳の花』の#1、2が配信中。弊誌連載「根本宗子の妄想スイッチ」も好評。※『anan』2021年7月21日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・近藤伊代(ウイカさん)ヘア&メイク・山本絵里子(ウイカさん)小夏(根本さん)(by anan編集部)
2021年07月17日映画化もされたバーナード・スレイドの傑作戯曲『Same Time, Next Year』が、剣幸主演で開幕した。不倫から始まる男女の25年を描く二人芝居。剣の相手役は坂田聡と大沢健という、まったく持ち味の違う二人がダブルキャストで務める。演出は荻田浩一。坂田が出演した回のゲネプロをレポートする。舞台は1951年、北カリフォルニアの海辺のコテージ。大きなダブルベッドには、男と女がいる。偶然の出会いから一夜を過ごしてしまったらしいドリスとジョージだ。甘いピロートークが展開するかと思いきや、会話から次第に判明するのは、お互い所帯持ちであるということ。しかしジョージが抱く罪悪感が、自分には子どもが二人いると言っていたけれど実は三人なんだというようなことだったりと、不倫カップルのわりにどこか憎めない。お互いの家庭の悩みなども打ち明けなんとなく心を通わせ、年に一度、同じ場所で落ち合うことを約束する……。時はとんで1956年。ずいぶん洗練された大人の会話をするようになった二人。1961年、ドリスは8か月の妊娠中。1965年、1970年――年に一度しか会わない彼らは、登場するたびに外見も内面も変化していく。特に、ドリスの変貌はまぶしい。世間を知らず、学もなく、もしかしたら家庭内で抑圧されていたかもしれない女性が、大学に行き、事業を立ち上げるまでになる。ブロードウェイでドリスを演じたエレン・バースティンはトニー賞主演女優賞を受賞したが、日本版ドリス・剣も素晴らしい名演だ。時が経つごとに精神的に成長していくが、ドリスの芯の部分――朗らかさや優しさといったところがぶれずにあるため、外見がいくら変わろうと違和感がなく見ていられる。対する坂田のジョージは逆に、外見は少しずつ変化しながらも、時を経ても変わらない“男のどうしようもなさ”がずっと貫く。自由に羽ばたくドリスを受けの演技で包み込む、そんな坂田ジョージもまた、愛しい。さらに、ここにダンサーの橋本由希子と鈴木凌平が彩を加える。愛を象徴する概念のような存在かと思いきや、ドリスとジョージをいたずらっ子のような表情で見つめたり、小道具を出し入れしたりとシーンにも関与。愛の妖精、もしくはキューピッドのような存在?彼らの存在が作品を一段、洗練されたものに押し上げた。演出の荻田の手腕が光る。それぞれが年をとるごとに変化していくように、二人の愛情の質も、次第に変わっていく。1975年、最終的に行きつく場所は友情のような、同志愛のような、熟年夫婦のような……いや、愛をカテゴライズするのすら無粋かもしれない。コンプライアンスに厳しい昨今だが、不倫カップルの話なんて……と眉を顰めるなかれ。男女の性愛の先にあるその愛は人間臭く美しく、しっかりとした質感を持ってそこにある。この二人の愛が羨ましいとすら思える。ある意味、究極のファンタジーかもしれない。公演は5月23日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:平野祥恵
2021年05月14日「この度、司法の判断が下されました。夫から、心からの謝罪がありました」2月20日、こう明かしたのは歌手の谷村有美(55)。夫であり経営者の原田泳幸氏(72)から暴力をふるわれたとの報道があった彼女。2月20日、冒頭のように原田氏から謝罪があったとブログで明かし、「今しばらく家族をお見守りいただきますことをお願い申し上げます」と呼びかけている。谷村と原田氏は02年に結婚し、20年近く歩んできた。昨年のクリスマスイブ、ブログに「健康で仲良く笑顔で家族元気に楽しく過ごせる幸せに感謝」とつづっている谷村。その結婚生活の充実ぶりが伺える。「2人は交際時、大げんかをしたといいます。修復不可能と思われたのですが、のちに和解。そのことがキッカケで改めてお互いの大切さに気づき、原田さんは谷村さんにプロポーズをしたそうです」(スポーツ紙記者)すでに”一波乱”経験していた2人の絆は、結婚後、さらに固く結ばれることに。経営者として多忙な毎日を送る原田氏。ときに苦境にも立つ彼をサポートするため、谷村は“妻として”懸命に努めてきたようだ。04年12月、「ほぼ日刊イトイ新聞」の取材で原田氏は谷村の献身ぶりを明かしている。当時、日本マクドナルドホールディングスの社長だった原田氏。そんな彼のために谷村が英語の資料約30枚を徹夜で作り上げたといい、こう続けている。「できあがったグラフを見てさらにひらめいた」「それで朝八時に会議に出かけたのが、今のマクドナルドの戦略の大元になっていますから」谷村は原田氏にとって、公私にわたるパートナーだったようだ。「谷村さんは19年、長らくパーソナリティを務めてきたラジオ番組を辞めています。15年続けてきたため『ライフワークと言える空間』だったといいながらも、番組を卒業する理由については『生涯をかけて誓いを立てた伴侶との約束を守る』とブログにつづっていました。ここ数年は事務所に所属せず、谷村さんは自分のペースで音楽活動を行っていました。しかし、それと並行して”夫第一”の生活を送るには苦労も絶えなかったでしょう」(音楽関係者)谷村を突如襲った今回の事件。彼女は「ひとつひとつゆっくり丁寧に考えたいと思っています」とも冒頭のブログにつづっている。修復するまで、まだまだ時間がかかりそうだ。
2021年02月21日毛穴が詰まっていたり、黒ずんだりしていると、美しくないですよね。ファンデでも隠し切れず、毛穴パックなどの一時的なスキンケアで一時的にキレイになっても、何度も詰まってしまう……そんな悩みを長年抱えていませんか?ずっと毛穴をクリアにできずにいる方は、毛穴が詰まる原因と正しいスキンケア法を知らないのが一番の問題かもしれません。そこで今回は、美容家の筆者が続けている毛穴悩みをクリアにするスキンケア法を、おすすめアイテムとともにご紹介します。【毛穴スキンケア】詰まりの原因は皮脂じゃない!?……まずは原因を知ろう!毛穴の悩みを何とかするには、まずは毛穴の詰まりや黒ずみのことをよく知ること。“敵”をよく知ることが、解決への第一歩です!(1)毛穴に詰まっているのは角栓毛穴詰まりで悩むと、まず皮脂を取り除こうとする方が多いのではないでしょうか。でも、毛穴詰まりの原因は、皮脂だけではありません。毛穴に詰まっているのは、角栓です。角栓は、毛穴の中の角質が剥がれきらず、皮脂やメイクなどの汚れが混ざって固まったもの。ターンオーバー乱れて黒ずんで見えるのは、酸素に触れる部分の皮脂が酸化するためです。酸化すると角栓は固くなり、より取れにくい状態になってしまいます。(2)毛穴の角栓の大半は皮脂ではない実は、角栓の大部分を構成しているのは皮脂ではありません! 肌のターンオーバーが乱れて、毛穴に次々と蓄積される角質が大半なので、角栓の約70%はタンパク質、約30%が脂肪でできています。つまり、皮脂を取ろうとするスキンケアをするのは、効果的とは言えません。むしろ、肌を乾燥させてターンオーバーを乱し、余計に毛穴に角質をため込みやすいコンディションになってしまう恐れも……。皮脂を取り除くスキンケアに力を入れるのではなく、タンパク質をオフすることが大切です。(3)無理な毛穴スキンケアでシミになることも強引に毛穴に詰まった角栓を押し出したり、剥がすときに刺激を感じる毛穴パックを使ったりするのは、肌にダメージを与えてしまうことになりかねません。肌トラブルを起こしたり、刺激によってシミになったりもするので、いち早く正しいスキンケアに切り替えて!(4)毛穴の詰まりの放置はニキビのもと毛穴に角栓ができて詰まると、アクネ菌が繁殖しやすくなります。毛穴の詰まりを放置しているとニキビの原因になるので、角栓を作らないスキンケアを続けることが重要です。悩みをクリアに! 美容家がすすめる毛穴スキンケア5つ(1)クレンジングで角質ケアも……BIKAN「クレンジングオイルCP」毛穴悩みをずっと抱えている方は、きちんとクレンジングができていないと考えられます。丁寧にメイクや汚れをオフすることは、毛穴悩みを解決するための絶対条件! とはいえ、なかなか丁寧なクレンジングを続けられないから、長年毛穴の悩みを抱えているのでしょう。慌ただしい毎日で、クレンジングにじっくり時間をかけられない方には、BIKAN「クレンジングオイルCP」がおすすめです。オイルが毛穴に入り込んだ汚れになじみ、洗い流すとサッとオフできてクリアな肌に整います。BIKAN「クレンジングオイルCP」は、本来は混ざり合わない油と水を、境界線をなくして共存させる技術が使われているクレンジング。そのため、濡れた手で使ってもきちんとメイクや汚れをオフすることが可能です。毛穴に入ったメイクや汗、皮脂、汚れをキャッチし、角質ケアまでも可能! W洗顔なしでスッキリと洗えます。さらに、美容液かのようにコラーゲンとプラセンタを使用しているので、洗い上がりはしっとり! 時短・簡単、きちんと汚れオフ、角質ケア、しっとり保湿の4拍子が揃ったアイテムなので、ついついササッとクレンジングを済ませてしまい、メイクや汚れを毛穴に残してしまいがちな方にぴったり! ぜひ切り替えてみて。(2)古い角質・汚れをオフ……アルジタル「グリーンクレイパウダー アクティブ」アルジタル「グリーンクレイパウダー アクティブ」は、海泥100%でできたクレイパウダー。添加物は一切なし! 週2〜3回のスペシャルケアとしてだけでなく、毎日のパックや洗顔としても使える便利なアイテムです。毛穴で悩む方には、ぜひ取り入れてほしい!アルジタルのグリーンクレイは、イタリアのシチリア島にあるシクリの丘で採掘されます。約1600万年前は海の底だったシクリの丘では、地球が若くパワフルなエネルギーが満ち溢れていたころから、月のリズム(波)を受けてグリーンクレイが積み重ねられました。そんなシクリの丘のグリーンクレイには、海洋性のミネラルがたっぷり!クレイには吸着力があるので、毛穴や汚れを掴んでオフすることが可能です。パックとして使うと、無理に毛穴の汚れを剥がすパックとは一味、二味も違い、洗い流したあとにしっとりみずみずしい肌に整うのが魅力。不要なものがオフされるとともに、海のミネラルが入り込んで肌が輝くように明るくなります!クレイパックとして使うときは、「グリーンクレイパウダー アクティブ」を、クレイと同量の水を少しずつ加えて溶かして、指先にのせても垂れ落ちないくらいのテクスチャーにしてから肌にのせます。目安は、小さじ4杯に水4杯程度です。ふんわりパックを作るには、「グリーンクレイパウダー アクティブ」に半量の水を加えてしばらく置き、1~2分後にクレイパウダーが水分を吸収したら残りの水を加えます。クレイパウダーがしっかりと水分を含んで、ふんわり柔らかいクレイパックのできあがり!スクラブや洗顔として使う場合は、「グリーンクレイパウダー アクティブ」小さじ2杯に、水を小さじ3杯加えましょう。ボディ用に作る場合は、クレイパウダーと水2:3の割合で量を増やしてください。ポツポツとした二の腕の毛穴詰まりやひざ・ひじの硬さや黒ずみが気になる方は、ぜひボディのスキンケアにも使って。手軽に全身のケアができる入浴剤として使うときは、両手にのる量(50~70g)をお湯に入れて溶かします。しっかり体を温め、角質ケアもできるので、これからの冷えこむ季節にぴったりです!クレイの毛穴ケア力、保湿力は、使ってみると誰でも感じられるはず。未体験の方はぜひトライして!(3)手ごわい毛穴の詰まりに……チャントアチャーム「パウダーウォッシュ」しつこく毛穴に詰まった角栓や角質をほどくように分解することができるのが、自然由来成分100%でできた薬用酵素洗顔・チャントアチャーム「パウダーウォッシュ」。薬用成分とパパイン酵素で、角栓にはたらきかけてゆるめてオフ! さらに、ドクダミ、オウゴン、セイヨウノコギリソウといった無農薬ハーブエキスが、うるおいを与えてしっとりスキンケアします。乾燥肌でも問題なく使える洗顔パウダーです。薬用成分は、生薬の一種である甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウム。抗炎症作用があり、ニキビや肌荒れも防いでくれます。パパイン酵素は、パパイヤの果実の乳汁から採れる成分で、タンパク質を分解するはたらきが。毛穴に詰まる角栓の大部分がタンパク質なので、毛穴詰まりにぴったりの成分といえます。酵素のパワーは湿気に弱いため、1回分の洗顔パウダーが個包装になっているのもうれしいポイント。毎回フレッシュな洗顔料で洗えます。毛穴ケア効果をしっかり感じるためには、「パウダーウォッシュ」をしっかり泡立てること! 少しずつ2~3回に分けて水を加えると、うまく泡立ちます。皮脂が多く出る小鼻や額(Tゾーン)から、くるくるとやさしくマッサージするように洗うとよいです。そのあと、くるくるしながら顔全体に広げたら、最後に1分ほど泡パック。ぬるま湯で洗い流すと、毛穴の黒ずみはキレイになっているはず!この洗顔を続けてると、毛穴の詰まりもだんだん目立たなくなり、理想的なコンディションに整います。毎日の洗顔を変えるだけなので、ぜひ試してみて。(4)徹底保湿して毛穴もキュッ!……KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」毛穴を目立たなくするには、周りの肌をみずみずしくふっくらさせることが重要なカギ。しっとり肌をキープして肌サイクルを整えることで、毛穴が詰まりにくくなります。また弾力に満ちていると、毛穴がキュッと引き締まって見える効果も。今よりもっとうるおいに満ちた弾力肌に整えるには、スペシャルスキンケアとしてKOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」をプラスするのがおすすめ。KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」は、日本の伝統美容成分・麹エキスと日本酒由来成分を使用したスキンケアマスク。使われている麹エキスと日本酒由来成分は、なんと300年以上も続く酒蔵で独自抽出したもの! 酒造り職人は厳しい水仕事をしているのに、手肌がしっとり透明感に溢れているのは、麹のおかげだといわれています。麹は、セラミド、ビタミン、アミノ酸、ペプチドなどを含有。乾燥した肌をしっとりみずみずしく整え、透明感溢れるハリ肌に導くために欠かせないスキンケア成分が詰まっているのです。さらに「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」に採用されている、日本酒に使われる米ぬかや米胚芽由来のセラミドには、セラミド合成をサポートする成分も含まれているそう! セラミドを補給して水分を抱え込みつつ、バリア機能を高めるはたらきが期待できます。日本酒由来のライスセラミド以外にも、人の皮膚にもっとも多く含まれるセラミドNG、水分バリアに関わるセラミドNP、刺激を与えずにダメージケアするセラミドAPをカプセル化して採用。ライスセラミドとセラミドカプセルによって、乾きがちで毛穴も詰まらせやすい肌をしっとりみずみずしく維持することができます。そして、毛穴ケアにぴったりの3つのスキンケア成分も! 肌をやわらげ、弾力性を向上させながら毛穴目立ちを防ぐノイバラ果実エキス、毛穴トラブルの原因「NF-KB」の過剰なはたらきに着目したアーチチョーク葉エキス)、乾燥で開いた毛穴を引き締め、キメの整ったなめらかな肌に導くハマメリスエキスで、コンディションを整えていきます。加えて、異性化糖、アラントイン、グリチルリチン酸2K、ティーツリー葉油、加水分解ローヤルゼリータンパク、オウゴン根エキス、ビルベリー葉エキスといったスキンケア成分により、肌荒れを防いでしっとり肌をキープ。頼もしいマスクです!KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」は、洗顔後に使います。美容液がひたひたに浸み込んだ“ぷるぷるマスク”を肌にのせ、10分キープ。オレンジブロッサムとローズのピュアな香りで、10分間が至福のひとときに!マスクを外したら、美容液をなじませるようにハンドプレス。筆者も使い続けていますが、初めての1回でつやつやの弾力肌に整いました。毛穴もだんだん気にならなくなってきます。短時間で理想の肌に整うので、一度使うと虜になるはず!パラベン、鉱物油、エタノール、石油系界面活性剤、シリコン、合成着色料、紫外線吸収剤フリーで、敏感肌向けパッチテスト実施済。マスク自体の肌あたり心地よく、デリケート肌でも気持ちよく使えるフェイスマスクです。「毛穴が目立って辛い!」「今このコンディションから抜け出したい!」というとき、大切な日の前、週に1~2回のスペシャルケアとして、ぜひ取り入れてみて。(5)キメを整えつるつる肌に……Obaji「C5セラム」Obaji「C5セラム」は、角層を保湿しながらキメを整え、ざらつき、毛穴などの肌悩みに多角的にアプローチするビタミンCセラム。ビタミンCにビタミンEも加わり、透明感溢れるハリ肌を目指せます。Obaji「C5セラム」を含む「Cシリーズ」は4段階の濃度に分かれていて、Cのあとの数字が大きいほどビタミンC濃度が高くなっています。ロート製薬の技術が集結し、ビタミンCの配合の限界に挑戦し続け誕生した「C25セラムNEO」はブランド最高峰のスキンケアアイテム。毛穴悩みを解消するためには、スキンケアを継続することが大切。無理なく毎日朝晩続けるためには、まずは「C5セラム」から試してみるとよいでしょう。「C5セラム」は化粧水のあとに3~4滴使います。筆者が「C5セラム」で朝晩スキンケアを続けてみると、1カ月経つ頃には小鼻や頬の肌が引き締まり、毛穴もキュッとして目立ちにくくなりました。つるんとした小鼻になり、メイクのりもアップ! くすみもクリアになり、透明感が増しましたよ。毎日朝晩のスキンケアで、化粧水のあとに一足ししてみて。毛穴悩みにアプローチするスキンケアアイテムを5つご紹介しました! 毛穴が目立たないつるつる肌になるには、毎日のスキンケアが重要。ご紹介したアイテムを参考に、汚れをオフすること、保湿して弾力を保つこと、引き締めることを忘れずに、お手入れを続けてみてくださいね。
2020年09月22日コロナ禍での劇場再開第1弾となり、大泉洋、山本耕史、竜星涼らが出演した三谷幸喜作・演出舞台「大地」(Social Distancing Version)が、WOWOWで放送されることが決定した。三谷さんが書き下ろした新作舞台「大地」。2020年のコロナ禍の中、“Social Distancing”という状況で、今回三谷さんがより豊かな演劇表現に昇華させ、タイトルも「大地(Social Distancing Version)」としてアップデートさせた。演じるとは何か?生きるとは何か――?本作のテーマは、俳優への愛を込めた“俳優論”。大泉洋や、舞台「おのれナポレオン」以来7年ぶりの三谷作品となる山本耕史をはじめ、栗原英雄、濱田龍臣、藤井隆、相島一之、浅野和之が集結。さらに、三谷作品初参加の竜星涼、辻萬長、小澤雄太、まりゑが出演、三谷流“俳優論”に挑んだ。なお、放送されるのは、7月11日の東京・パルコ劇場で収録されたものとなる。<ストーリー>舞台はとある架空の国家、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちの収容施設。強制的に集められ、自由を奪われた彼らを何よりも苦しめたのは、“演じる”行為を禁じられたことだった。役者としては三流だが面倒見のいいチャペック(大泉洋)、映画スターのブロツキー(山本耕史)、女形のツベルチェク(竜星涼)、大御所舞台俳優バチェク(辻萬長)、世界的パントマイマーのプルーハ(浅野和之)、大道芸人のピンカス(藤井隆)、演出もする正義漢のツルハ(相島一之)、そして演劇を学ぶ学生ミミンコ(濱田龍臣)ら8人の俳優たちは、政府の監視下で広大な荒野を耕して毎日を過ごしていた。ある日、ミミンコの恋人ズデンガ(まりゑ)が、女性専用の収容所にいることを知った一同。指導員のホデク(栗原英雄)や政府役人のドランスキー(小澤雄太)の目を盗み、恋人たちを会わせようと計略を練るが…。三谷幸喜「大地」(Social Distancing Version)は10月、WOWOWにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年08月24日展示会「江戸切子 未来を拓く“新十傑”展」が、2020年7月23日(木・祝)から26日(日)までの期間、東急プラザ銀座の藤巻百貨店 銀座店にて開催される。「江戸切子 未来を拓く“新十傑”展」気鋭の若手江戸切子職人10人を特集「江戸切子 未来を拓く“新十傑”展」は、才気溢れる若手江戸切子職人にフォーカスし、10人の若手江戸切子職人の個人作品を特集・販売する展示会。日本最大級の江戸切子技術品評会をはじめ様々な賞において上位に入選する、新進気鋭・実力派の若手職人による新作が41点集結する。新作の中で多数登場するのが、オールドグラス。「ミツワ硝子工芸」のチーフ職人・伝統工芸士である石塚春樹や、「篠崎硝子工芸所」の3代目・篠崎翔太をはじめとする職人による、繊細で独創的な美しさを持つ作品は思わず目を奪われること間違いなしだ。また、10人の中で唯一の女性職人となる山田のゆりは、「半酒器揃え 菊水酒器揃え」の作品群を出品。2020年に最年少で伝統工芸士に認定された、注目の若手作家による最新作を是非チェックしてみて。なお、会期中は作家本人が対面にて作品を直接販売。作家自身から作品についての話を聞けるまたとない機会となる。【詳細】江戸切子 未来を拓く“新十傑”展開催期間:2020年7月23日(木・祝)~26日(日)開催時間:11:00~21:00開催場所:東急プラザ銀座 6階 藤巻百貨店 銀座店住所:東京都中央区銀座5-2-1<出展作家及び出展作品例>・石塚春樹丸オールドグラス TEMARI 110,000円(税込)・奥波羅幹典鼓型ミニロックグラス 44,000円(税込)~・篠崎翔太タンブラー/丸オールド「モノクロ」41,800円(税込)~・島田佳学オールドグラス“アシンメトリー” 22,000円(税込)・鍋谷海斗オールドグラス 黒華/白華 60,500円(税込)~・根本幸昇オールドグラス 聖華 luxury 99,000円(税込) 各色1点限り・林涼太オールドグラス 斜輪菊繋ぎ 55,000円(税込)・細小路圭オールドグラス 鶴亀 55,000円(税込)・柳生明オールドグラス 新緑 27,500円(税込)・山田のゆり半酒器揃え 菊水酒器揃え 132,000円(税込)
2020年07月20日『人種が違う』というだけで起きる差別の歴史は古く、残念ながら現在でも根強く残っています。誰もが被害者にも加害者にもなり得る人種差別。人種間にかぎらず、差別そのものがなくならない理由や要因は、長い歴史の中で複雑に絡み合い、ひと言では簡単に説明できません。しかし、尾添(@ozoekkk)さんがTwitterに投稿した体験談を読めば、差別問題解決のきっかけがつかめるのではないでしょうか。『叔母と私と、人種差別の話』日本から南欧に移住し、30年以上現地で暮らす叔母を持つ投稿者さん。叔父の葬儀のため、叔母が暮らす南欧を訪ねた際、都市部のカフェで人種差別を目の当たりにしたといいます。叔母と私と、人種差別の話 pic.twitter.com/XhqdjhHoYb — 尾添 (@ozoekkk) June 25, 2020 差別の根本にあるのは、孤独と未知の恐怖。差別する人は、現実に向き合いもせず、軽蔑したり怯えさせたりすることで自分を守る臆病者。海外で暮らす人たちが今以上に少なかったであろう時代から、異国の地で暮らしてきた叔母だからこそ、その言葉には重みがあります。また、叔母は差別を許してはならない理由について、こうも語っていたのでした。『生きる』ということは、社会や世界とつながり、支えあっていくこと。人種や性に関する差別は特に許してはいけない。個性を否定することだから。目の前にいる相手を知るということは、社会を知り、世界とつながる一歩目ともいえます。『自分と違う』『自分の知らない現実』というだけで目をそらし、ましてや相手を否定し続けた先に、一体何が残り何が得られるというのでしょうか。誰かと違うことは何も怖くないことだと、一人ひとりの内側から変えていかなきゃ進まない気がする。自身が目の当たりにした差別をきっかけに、そう語る投稿者さん。人種だけでなく、世の中には性的指向や性別、生まれ育った地域や職業など、数多くの差別が存在します。「自分に差別は関係ない」と思っていても、現実に差別は起きていて、自分が気付かないだけでとても身近な問題です。もしかしたら、知らないうちに差別を受け、または差別している可能性も。「差別はいけない」と語るのは簡単なことですが、では実際に差別をなくすためにはどうすればいいのか…答えは自分の心の中にあるのではないでしょうか。尾添さんのほかの作品はコチラから現在、イラストレーターや漫画家として活躍している尾添さん。ほかの作品はInstagramやウェブサイトから見ることができます。ぜひ、ご覧ください。ウェブサイト:戯曲キャンディInstagram:尾添(ozoek12)[文・構成/grape編集部]
2020年06月26日大阪・北浜のショップ「ニューピュアプラス(NEW PURE +)」にて、注目の陶芸家・根本裕子が手がける器のブランド「SANZOKU」の初の個展が、6月13日より開催される。第23回岡本太郎 現代芸術賞・岡本敏子賞 を受賞した注目の陶芸家、根本裕子。今回、ニューピュアプラスでは、彼女が手がける「SANZOKU」の初めての個展を開催。 「SANZOKU」は、“(山に)こもる為の食器”をイメージして作られた、可愛らしくも風変わりな器を展開するブランド。実際に使用出来る食器でありながら、所有することで楽しさ・ 自由さを感じられるアートピースになることを目指して制作されている。手びねり(紐上にした土を一段づつ積み上げて形成する手法)により一点一点、 彫刻のように制作される「SANZOKU」の可愛らしくも風変わりな器の数々。 貴重な作品群がそろう貴重な機会なので、気になる人はぜひ、チェックしてみて。【イベント情報】SANZOKUの陶芸展会期:6月13日〜6月28日(会期中の水曜日は休み)会場:NEW PURE + / 地下スペース Chika No Akichi住所:大阪市中央区淡路町1-1-4時間:13:00〜19:00>>その他のアート・カルチャーの関連記事はこちらから
2020年06月02日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「今まで登場した、全ての妄想主役たち、と根本宗子」です。行きつけの中華料理屋の看板店員おばちゃんから、会話が気になりすぎるカップル、テーマパークで見つけた謎おじさん、などなど、日常の中でふと出会った人々の言動から、時に鋭く、時に優しく、時に斜めの方向に妄想を広げる根本宗子さんの連載「妄想スイッチ」。今回は、過去の連載を振り返るインタビューをお届けします。まずは、根本さんにとって“妄想が広がってしまう可愛い人”とは?「私が可愛いと思ってしまうのは、どこか抜けている人。昔から、食べている途中で食べ物がお箸やスプーンからこぼれてしまう人を見るのが好きなんです。“かわいそう”と“可愛い”が入り交じった感情を抱くというか。あと、ケーキを知り合いと食べに行って切り分けた時、お皿の上のケーキが倒れちゃってる人、好きですね!わりと私も倒れがちで、自分だと悲しいんですが…。不幸までいかない、ちょっとしたアクシデントに遭遇しがちな人は、つい見てしまいます」“妄想主役”で特に印象に残っているのは?「すぐ思い浮かぶのは、マキ・コニクソンさんですね(第30回に登場した高橋みなみさんと朝井リョウさんのラジオで知ったハワイ在住のコーディネーターさん)。掲載直後に朝井さんから“イジりすぎ!”と注意を受けました(笑)。(過去の連載ファイルを見ながら)あ、この行きつけのマッサージ店ののざきさん、やめちゃったんですよね…。このベローチェのピンクのおじさん4人組は、映画が撮れそうなくらいのインパクトがありました。広いベローチェって、ソファ席があって大体年配の方で埋まっているのですが、そこに逸材がいるんですよ。でも、ロンドン滞在時期が、一番この連載向けのネタがあったかもしれない。言葉がわからないから妄想せざるを得なくて」そんな根本さんの妄想主役を見つける力は、生まれながらに持つ、ある能力が関係しているとか。「子供の頃から、人が喋ってる内容がすごく耳に入ってきちゃうんですよ。ファミレスにいる時も、どの席の人が何を話していたか、けっこう覚えています。小学生の時のあだ名は『聖徳太子』。授業中友達とベラベラ話していても、先生に今何を言っていたか質問されると全部答えられるという。先生からするとイヤな子ですよね(笑)」連載を始めた当初は、ちょっと斜めから人を見て、“こういうイヤなところがあるんじゃないか”という視点で妄想を広げていたと話す根本さん。でも、ある時から書き方が変わったという。「いろんな雑誌などを読んでいて、他人のことをバカにして笑いをとる人が多いなと感じて。それを自分でやるのはイヤだなと。そこから、書き方が変わったかもしれないですね」最後に、可愛らしく生きていきたいと思っているanan読者にメッセージを送るなら?「『“行きたい!”とか、“いいなー!”を素直に言えたほうがいいと思います』ということでしょうか。私は言えないんです…。きっとそういう人のほうが友達も多くて、楽しく毎日を過ごせるんじゃないかな(妄想)。私は、ほんとに“いい!”とか“面白い!”とか思っている時ほど、相手に“こいつ、ほんとは思っていないのに言ってるんじゃないか?”と思われているんじゃないかと妄想しちゃって、結局何も言えない…。楽屋挨拶でも、感想をボソボソ喋ってコソコソして見えるのか、『楽屋泥棒』ってあだ名をつけられました(笑)。友達の持ち物を可愛いと思って同じものを買っても、“真似したな”と思われるのがイヤで一度も使えなかったり。でも、その性格が、この連載に役立っているのかもしれないですね。50周年以降も、どうぞよろしくお願いいたします!」ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。2009年に劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げし、すべての公演の作・演出を手がける。女優としても活躍。※『anan』2020年3月11日号より。写真・中島慶子スタイリスト・東 佳苗ヘア&メイク・Masayo衣装協力・rurumu:(by anan編集部)
2020年03月05日別冊「根本宗子」第8号『THE MODERN PLAY FOR GIRLS 女の子のための現代演劇』が、1月22日(水)から26日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演される。昨年末に代表作『今、出来る、精一杯。』で新国立劇場 中劇場に進出。息つく間もないスピードで10周年イヤーを駆け抜けた演劇モンスターが、今度はKAATで新展開を見せる。この別冊「根本宗子」とは、根本宗子が主宰する劇団、月刊「根本宗子」の派生ユニット。これまでも月刊「根本宗子」とはひと味違ったチャレンジングな試みに挑み続けてきた。今回のチャレンジは、まず2本連続上演であること。そしてそのうちの1本『Whose playing that “ballerina”? そのバレリーナの公演はあの子のものじゃないのです。(English ver.)』はタイトル通り全編英語(日本語字幕あり)だ。この作品に関しては初演を観ているのだけど、ぼっちの女の子が3人の女友達と出会い、孤独から救われていく……というストーリー。だけども、それだけじゃないのが、根本宗子のすごみだ。自虐と妄執が自家中毒を起こしながら、笑えないはずの人生を爽快に笑い飛ばしていく終盤のカタルシスは、天下一品の破壊力。あの疾風怒濤のセリフ量が英語劇になったとき、どんな変化を見せるのかは一見の価値ありだろう。そしてもう1本は新作『超、Maria』。こちらは根本宗子と、姉妹の音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のボーカル・ももによる二人芝居。それを、同じく「チャラン・ポ・ランタン」の小春の生演奏と共に上演する。根本宗子と「チャラン・ポ・ランタン」と言えば、『愛犬ポリーの死、そして家族の話』で劇中楽曲の提供を受けるなど、その相性の良さはすでに証明済み。タイトルの『超、Maria』が文字通り聖母マリアのことだとしたら、これまで女性の内面を切っ先鋭いセリフで過剰なぐらい饒舌に描いてきた根本が、聖母をモチーフにどんな二人芝居をつくるのか興味が尽きない。タイトルに掲げる通り、今回はまさに女の子による女の子のための演劇。ニットブランド『縷縷夢兎』の東佳苗の舞台装飾など、そのガーリッシュな世界観は夢見る女の子たちの心を、時にスイートに、時にビターにくすぐるはず。そして男性は恐る恐る足を踏み入れつつ、彼女たちのパワーにねじ伏せられてほしい。文:横川良明
2020年01月22日長崎市幸町の新たなまちづくり「長崎スタジアムシティプロジェクト」が、長崎・幸町工場跡地にてスタート。新サッカースタジアムをはじめ、アリーナ、ホテル、ショッピングモール、オフィスエリアを内包する複合的な施設が開業する。開業は2024年秋を予定。V・ファーレン長崎の新本拠地を核とする「長崎スタジアムシティプロジェクト」「長崎スタジアムシティプロジェクト」ではプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の新たな本拠地となるサッカースタジアムを核に、アリーナ、商業施設、オフィス、駐車場を整備しまちづくりを進めていく。「長崎スタジアムシティプロジェクト」の中心となるのが、新サッカースタジアム「ピース スタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク(PEACE STADIUM Connected by SoftBank)」。それを取り囲むようにして、「スタジアムシティホテル長崎(STADIUM CITY HOTEL NAGASAKI)」、商業棟の「スタジアムシティサウス(STADIUM CITY SOUTH)」、オフィス棟の「スタジアムシティノース(STADIUM CITY NORTH)」が建設される。“日本一ピッチに近い”新サッカースタジアム「ピース スタジアム」新サッカースタジアム「ピース スタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク」は、約20,000席もの客席を完備する、臨場感あふれるスタジアムだ。前の人とかぶらない視角を確保しながらも“日本一ピッチに近い”のがポイントで、ピッチまで最短約5mの距離から試合観戦を楽しむことができる。スタジアム内ピッチサイドには、選手が入場する様子から、ピッチの上で熱気あふれるプレーまで、選手と同じ目線で試合観戦できる「プレイヤー席」など、VIPシートを設置し、多様な観戦スタイルを楽しめる仕様に。ピッチを望む開放的なフードホールや、ビール片手にチームを応援できるブルワリーカフェなども併設する。客室から試合観戦できる日本初スタジアムビューホテル「スタジアムシティホテル長崎」は、スタジアムに隣接し、日本初のスタジアムビューホテルとして誕生。スタジアム側に位置する客室は窓が広く開く仕様となっており、VIP用観戦ルームとして使用できる。また、一部の客室は、サッカー試合観戦時はボックス席へと変化を遂げる特殊仕様に。スタジアムに泊まっているかのような“特別感”を味わうことが可能だ。尚、客室はスタジアムビュールームに加え、長崎の山々の風景を眼前に堪能できるマウンテンビュールームも用意する。スタジアムビューを楽しむプールや連動イベント客室だけでなく、ホテル内の様々なところでイベントの雰囲気に浸ることができる。外の光を浴びながらスタジアムビューを楽しめるプールや、スタジアムの熱を感じながら利用できるサウナを整備。また、隣接したスタジアムやアリーナで開催される試合やイベントと連動した演出を、ホテル館内でも実施する。例えばサッカーの試合が行われているときには、相手のアウェイチーム本拠地の料理をブッフェスタイルで楽しめる。本格イタリアン「リストランテアルポルト」などレストランも充実「スタジアムシティホテル長崎」施設内には、レストランも展開する。7階には、日本のイタリア料理の火付け役とも言われている片岡護がオーナーシェフを務める「リストランテアルポルト」が、長崎初出店。長崎の景色とともに、本格イタリアンを楽しめる。また、最上階には、堀江貴文とシェフ・浜田寿人が手掛ける会員制和牛専門店「ワギュウマフィア(WAGYUMAFIA)」が九州初出店。1つ約1万円の「和牛カツサンド」など、目を引く和牛料理を提供予定だ。スタジアムと回遊可能な商業施設「スタジアムシティサウス」は、長崎初となるショップやレストラン、世界初となるサッカースタジアム併設の温浴施設、実際に触って楽しめる体験型店舗など、バラエティー豊かな約90店舗が出店するショッピングモール。長崎の地元ならではの魅力を伝えるセレクトショップや、ご当地の味を気軽に楽しめる名店街もオープンするほか、日本初となるスタジアム上空を通るジップラインも展開する。長崎県初となるスノーピーク直営店×カフェ店舗これら出店店舗の中には、スノーピーク(Snow Peak)にとって長崎県初となる直営店とカフェ店舗も開業。直営店では、テントやシェルターなどのキャンプギアから、都会でもアウトドアでも使えるアパレル、そしてバックなどのアクセサリーまで幅広いラインナップを用意するほか、店舗限定アイテムの販売も予定している。一方カフェ店舗では、自然の恵みや人とのつながりを感じられるフードやドリンクを提供する見込みだ。約6,000席を誇る新アリーナ「ピース スタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク」に隣接する形で、新アリーナもオープン。プロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」のホームアリーナでアルとともに、音楽コンサートやイベント会場としての機能も兼ね備えた可変型アリーナとなっており、約6,000席の客席を完備している。通路にはゆとりを持たせ、クッション性の高い座席パッドを使うなど、観戦しやすい設計になっているのも魅力だ。また、スタジアムと同様に、コート・ベンチに近く躍動感ある試合観戦が可能な「エキサイティングヴェルカシート」「エキサイティングシート」を備える他、コース料理を楽しみながら、個室からバスケ観戦できる「VIP BOX」も展開する。アリーナには、チームの練習風景をガラス越しに見ることができるクラブハウスを併設し、選手との距離を身近に感じられるようになっている。また、屋上では、フットサルコートや3×3コートをオープンスペースとして開放する。施設詳細長崎スタジアムシティプロジェクト開業時期:2024年秋所在地:長崎県長崎市幸町(長崎駅徒歩10分)用途:サッカースタジアム、アリーナ、商業施設、オフィス、駐車場面積:74,752.78㎡
2019年12月26日“精力的”という言葉では、今の彼女の勢いは表現できないのではないか?根本宗子のことを形容しようとすると、そんなことすら思わせる。彼女のホームグラウンドである「月刊『根本宗子』」、その最新公演『今、出来る、精一杯。』が、12月13日(金)に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。近年はプロデュース公演でも活躍中の根本だが、「月刊『根本宗子』」は根本が主宰する劇団で、今年旗揚げ10周年を迎える。しかし、他劇団の10年に比べ、彼女のその期間はずいぶんと濃密だ。劇団公演やその派生ユニット、実験公演の作・演出をすべて根本が務め、その数はなんと40作近い。2019年を軽く振り返ってみただけでもプロデュース公演の作・演出を2本、10月には「別冊『根本宗子』」名義で福原充則の名戯曲『墓場、女子高生』を上演。その一方で毎月トークイベントも開催している。ある意味、“満を持しての”劇団公演と言えるかもしれない。この『今、出来る、精一杯。』はこれまでも2013年、15年と劇団の節目に上演されてきた、劇団の代表作といえる存在。こう聞くと「プロデュース公演で注目されてきたところだし、劇団公演は過去の自信作にしたんだな」と思うかもしれないが、そんな分かりやすい作戦は取らないのが彼女のすごさ。代表作を音楽劇としてリメイク、しかも音楽を手がけるのは、今作に俳優としても出演する清竜人!この人もシンガーソングライターとしてデビューしたと思ったら“一夫多妻制アイドル”を手がたりとトリッキーな活動で知られた存在だけに、当然過去作とは違った感触のものになるはず。もともと音楽を使用した舞台作品では定評のある根本だけに、そのあたりも期待できそうだ。今作に出てくるのはとあるスーパーのバックヤードと、男がヒモ状態の同棲カップル。登場人物たちは決して清廉潔白ではなく、弱い部分やダメな部分、ずるい部分や欲望、そんな負の側面を皆抱えている。エンタテインメントとしてそんなドロドロした部分を描き出しつつも、どこか生きていることを肯定されたような、そんな気分にさせてくれるのが根本作品。今観ておくべき作り手の作品で2019年を締めくくる、そんな年末もいいではないか。12月19日(木)まで。文:川口有紀
2019年12月10日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「女性看護師さん」です。今年最後となる舞台『今、出来る、精一杯。』の稽古がはじまりました。この作品は自分の車椅子時代の話を書いたり、当時の実体験をそのまんま書いていたり、かなり自伝的な要素が強いお芝居で、過去2度上演しているんですが、久々にまたこの戯曲と向き合い、当時の気持ちを思い出してえぐられる毎日です。向き合っている作品によって生活ががらりと変わるとまではいかないのですが、「わー!いえーい!!」みたいな作品やっている時は、元気モリモリ!たくさん食べよう!となるし、「うおりゃー」と地の底から這い上がるような精神力で創る芝居の時は20代前半みたいな暮らしに戻ったりと、生活にも変化が多少あるため、今回は何となく家にこもって悶々と考える日々が続いています。ベッドからなるべく出たくないみたいな気持ちになるかなあとも思っていたんですけど、とにかく稽古が楽しくて、さらにそこに清竜人さんの音楽があり、大変贅沢な稽古時間を送らせてもらっています。ヘビー級の台本を扱っているが、幸せな気持ちだから、いい人について考えてみた。この間持病の検診に行った時の看護師さんが「レントゲン、気をつけて行って来てくださいね」と優しく言ってくれた。妄想スイッチオン!(尊敬スイッチです、今回)看護師さんという職業は本当に大変な仕事です。私が入院していた病院ではわがままを言って看護師さんを困らせるおばあちゃんや、看護師さんのおしりとか触る困ったおじいちゃんなどがいました。それでも笑顔でうまく対応していく看護師さんの能力や人間力、本当にすごいです。もちろん患者さんは病気と闘ってますから、当たり前でしょと思われるかもですが、それだけでは飲み込めないいろんなことが、看護師さんたちにはあるはずで。今回の看護師さんも、めちゃくちゃ病院混んでいるし、クレーマーも多いのに、すべての人に同じように接するマリアみたいな看護師さんで。私は些細なことでイライラしてる自分の小ささが悲しくなりました。はー、常に笑顔でいたいもんだ!ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」第17号『今、出来る、精一杯。』を12月に新国立劇場中劇場で上演。※『anan』2019年11月27日号より。(by anan編集部)
2019年11月21日屋良朝幸主演のダンスエンターテインメントショー『THE CIRCUS! -エピソードFINAL-』が全国を巡演し、現在は東京・新国立劇場 中劇場にて9月29(日)まで上演中だ。9月13日に行われたプレビュー公演のレポートをお届けする。【チケット情報はこちら】オリジナルミュージカル『THE CIRCUS!』シリーズは、企画・構成・演出・振付をTETSUHARUが手掛けるダンスエンターテインメントショー。2016年に【エピソード0】が初演され、今回が4作目にしてシリーズFINALとなる。アメコミの世界から飛び出したような世界観で、これまで数多くのアーティストやミュージカル、映画、ドラマなどで振付を手掛けてきたTETSUHARUならではのみせ方で、ダンス・アクション・音楽・映像を組み合わせた表現が広がる。主人公で、強靭な体力と精神力を武器に国家の危機を救う“アツい男”、ケントを演じるのは、屋良朝幸。さらに、前作【エピソード2】にも出演した、矢田悠祐、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、寺西拓人(ジャニーズJr.)、田野優花、高橋駿一(PADMA)、菜々香、青柳塁斗、そして植木豪も登場。今作では新たに、壮一帆、奥村佳恵も加わり、3年に渡り描かれてきた熱い絆の物語が終結する。物語は、3人の男たちによるバトルシーンから始まる。次々と敵を倒していったのは、ベン(植木)、ウィラード(寺西)、そして……ケント・バーンズ(屋良)。前作までを知る人は「どういうことになっているの?」と思うような面子だ。ベンによると、ケントの仲間たちは半年前に(【エピソード2】)、特殊なエネルギーを持つ星の欠片・コアを巡る戦いで起きた爆発によって全員死に、ケントの所属していた「サーカス」はもうないという。ベンの仲間として活動を共にするケント。しかし――。カーテンコールで屋良が「今までの中で1番踊って、アクションしている。TETSUHARUさんのSっ気には本当にやられます(笑)」と話した通り、出演者全員がとにかくダンスして、アクションして、時には歌ってと、パフォーマンスを軸にストーリーを進めていく本作。アクションはダンスの要素が入った美しい動きが華やか、ダンスも映像とコラボしたパフォーマンスなどもあり楽しく、本シリーズならではの面白さがさらにパワーアップしていた。芝居パートのチームワークの良さは4作目ならでは。それぞれのキャラクターもより濃くなった印象だ。そして、ラストの屋良VS植木のダンスバトルは必見。言葉を使わずに身体表現だけで見せる想いや絆、決意は、このふたり、そして本作だからこそ見せられる世界だろう。ぜひ劇場で堪能してほしい。公演は9月29(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演後、10月2日(水)には神奈川・やまと芸術文化ホール メインホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年09月25日女性アイドルグループ・GANG PARADE(以下ギャンパレ)と磯村勇斗がW主演し、根本宗子が作・演出するPARCOプロデュース2019『プレイハウス』が、8月25日に開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、ギャンパレの楽曲を全編に散りばめたミュージカル。劇中では『GANG PARADE』『sugar』『Jealousy Marionnette』『LAST』といった既存曲に加え、新曲の『Wake up Beat!』を含めた14曲が歌唱され、口数の少ない風俗嬢・ヤママチミキと歌舞伎町No.1のカリスマホスト・一ノ瀬聖夜(磯村)を中心とする群像劇が展開される。なお今回、ギャンパレは全員が活動名と同じ源氏名の風俗嬢に扮する。開幕を前にした会見には、ギャンパレ全メンバー、磯村、根本の12人が出席。初めてのミュージカル演出に、根本は「ギャンパレの音楽と芝居がうまくリンクする、今までのパルコ作品にない“お祭り感”満載のジュークボックスミュージカルがつくれたと思います」と胸を張る。ギャンパレを「10人全員が仲良くてバカみたいに体力がある」と紹介すると、メンバーから口々に「部活みたいだったよね!」「マラソンの成果かも」と声があがった。ヤママチは、東京ゲゲゲイのMARIEが手がけた振付に言及。いつもは自分たちでダンスを考案している点と比較して「普段のライブとは異なる姿に注目してください」と“遊び人(ギャンパレファンの総称)”にメッセージを送った。歌い踊るシーンが用意されている磯村は「初ミュージカルで芸劇プレイハウスの大きさに触れ、表現方法に悩みました」と正直な思いを打ち明けつつ、「夏フェスに行くような感覚で楽しんでください」と笑顔を見せる。歌舞伎町のニュー風俗“プレイハウス”で聖夜から指名されたミキは、定期的に自宅へ招かれる関係になりながらも、男女の一線を越えようとしない彼に不安を募らせる。そしてある出来事がきっかけで、抱えた思いが一気に膨れ上がって──。根本の戯曲によく見られる、キャラクターが感情を爆発させ嘆き崩れるシーンは本作にも登場。ギャンパレは力強い歌声とパフォーマンスで観客を圧倒するだけでなく、芝居においても根本の要求に応えていた。またミキが本音をぶつける、脳内の“リトル”を演じる猫背椿のコミカルな存在感にも注目したい。公演は9月1日(日)まで、東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演される。チケットぴあでは平日公演の当日引換券を発売中。取材・文:岡山朋代
2019年08月26日脚本家、演出家、女優などいくつもの顔を持つ“ねもしゅー”こと根本宗子が、PARCOプロデュースのもと、以前からファンだったという異色のアイドルグループ、“ギャンパレ”ことGANG PARADEの楽曲でミュージカルを創作する。ギャンパレの10人自身と今をときめく磯村勇斗が主演を務め、栗原類、鳥越裕貴、富川一人、ブルー&スカイ、猫背椿が共演。さらには振付を東京ゲゲゲイのMARIEが手がけるという、なんとも濃いメンツによる公演だ。小さな頃から引っ込み思案で、隠し事が癖になっているミキがついた職業、それは歌舞伎町の風俗嬢。一方、幼少期からチヤホヤされたことしかない聖也は、時を経て歌舞伎町一のカリスマホストとなっていた。みんなの遊び場、歌舞伎町=プレイハウスで真逆のふたりの人生が交錯する時、ミキは人生最大のウソをつく……。「夏フェスを超えるエンタテインメント」、「この夏、最高に気持ちイイ“快感ミュージカル”」を標榜する『プレイハウス』は、本日8月25日より東京芸術劇場・プレイハウスで上演される。文:町田麻子
2019年08月25日ICD“TREND blast「URABAN ZEN」”ASCH檀渓通店大林敬幸がグランプリを受賞しました!!2019年6月2日にパリで開催された「髪のパリコレ」とも言われるICDの世界大会におきまして、弊社の大林敬幸(檀渓通店勤務)がグランプリを受賞!2,000を超える加盟サロンの美容師の中から予選、パリで開催されたファイナルステージを見事に勝ち抜き、22歳にして世界一の称号を手にすることができました!ICDとは?ICDとは設立90年を迎える美容家の国際機構「INTERNATIONAL DES COIFFEURS DE DREAMS(インターコワフュール)」の名称です。世界のヘアファッションネットワークを構築し、年に一度フランス・パリでイベントを開催しています。インターコワフュールに加盟し、それぞれの国でヘアファッションをリードするサロンの数は2,000を超えています。その中から予選を勝ち抜き、日本代表として出場した大林敬幸が見事グランプリに輝きました!大林敬幸経歴(愛知県名古屋市出身)2014年◇入社2017年◇NHDKウィッグカットコンテスト3位、フォトコンテスト入賞2018年◇NHDKコンテスターセミナーNHDKウィッグカットコンテスト入賞アジアビューティーエキスポ出演ヘアショーエラノーム出演2019年◇ギョウムファンデーションアジアリージョンヘアショー日本チーム参加ICD TREND blast「URABAN ZEN」優勝日本・世界の美容業界から注目されているトータルビューティーサロンASCH(アッシュ)ASCHではヘアのみに限らず、ヘッドスパ・エステ・ネイルなどの各分野のスペシャリストが揃っています。名古屋市内に4店舗展開しているので(檀渓通店、名駅店、八事店、滝の水店)、お近くの店舗に是非一度足をお運びください☆◆店舗情報・ASCH檀渓通店名古屋市昭和区檀渓通3-7予約専用TEL: 050-3759-2854(ご予約以外のお客様はこちら:052-842-1172)駐車場:39台有・ASCH名駅店名古屋市中村区名駅2-45-19 桑山ビル1F予約専用TEL: 050-3759-2850(ご予約以外のお客様はこちら:052-561-6226)駐車場:無し、近くにコインパーキングがございます・ASCH八事店名古屋市瑞穂区弥富町清水ケ岡41予約専用TEL: 050-3759-2873(ご予約以外のお客様はこちら:052-861-7017)駐車場:15台有・ASCH滝の水店名古屋市緑区上旭2-105予約専用TEL: 050-3759-2857(ご予約以外のお客様はこちら:052-892-6100)駐車場:30台有、第2第3駐車場有・営業時間火~土9:00~21:00日のみ 9:00~19:00祝日の月曜日(9:00~19:00)・定休日毎週月曜日※祝日の月曜日は営業します
2019年07月18日パルコと初タッグを組み、根本宗子が作・演出を手がけるPARCOプロデュース2019『プレイハウス』。本作でアイドルグループ・GANG PARADE(以下ギャンパレ)とW主演を務める磯村勇斗に、稽古前の心境を聞いてみた。【チケット情報はこちら】新宿・歌舞伎町を舞台に、ギャンパレ演じる10人の風俗嬢を中心とする群像劇が繰り広げられる本作。磯村は物語の主軸となり、全体をつなぐ役割のカリスマホスト・一ノ瀬聖也を演じる。初主演、初めてのミュージカル出演を「楽しみであり挑戦の場」と捉えつつ、台本の到着を前に作品について思いをめぐらせている段階だという。出演が決まって根本と会った折に、自らの生い立ちをヒアリングされた磯村。公演フライヤーに記されている「人からちやほやされることしか経験せずに育った」聖也のキャラクターには、1列に並ぶ女子へひとりずつキスした幼稚園時代の“モテ期”エピソードが反映されているのでは、と類推する。当時からカリスマホストの片鱗が?……と筆者が尋ねると「昔とは違いますよ」と笑顔で謙遜。同時に「人を惹きつける力を演技でどう見せるか、実在するホストの方と友人になって密着してみたい」と役づくりに対して積極的な姿勢を見せた。一方で、聖夜(也)はクスリが手放せない“影”のあるキャラクターとして描かれる。磯村は「影があるからこそ輝ける聖夜(也)の二面性を、バックボーンを設定して使い分けるように演じていきたいですね」と現段階での構想を明らかにした。ギャンパレが自身の楽曲に乗せて風俗嬢の切実な思いを歌い上げるなら、芝居パートでメインを張る磯村はどのようなパフォーマンスを展開するのか。最後まで見届けよう。また磯村は本作を「これまでのミュージカルとは異なる、ライブに近い新感覚の作品になりそう」と予想。その要素となるギャンパレの野音ライブに足を運んだ時の感想を「カワイイというよりクールでエネルギッシュ。本当にパワフルでしびれました!」と熱く語り、MVを観て楽曲に親しむなど“遊び人(ギャンパレファンの総称)”として彼女たちを応援している日常を覗かせた。『プレイハウス』は、8月25日(日)から9月1日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。取材・文:岡山朋代
2019年07月08日アイドルグループ「GANG PARADE」(以下ギャンパレ)を主演に、彼女たちの楽曲でミュージカルを!劇団旗揚げ10周年を迎えた根本宗子が、そんな熱い企画でパルコ・プロデュースの舞台に初登場する。もともとギャンパレのファンで彼女たちを知り尽くした根本はどんな世界を生み出そうとしているのか。次世代の演劇界を担う作・演出家に聞いた。【チケット情報はこちら】「みんなの遊び場 」をキャッチフレーズにし、ファンを「遊び人」と呼んでいるギャンパレ。その精神を魅力に感じた根本は、そこから発想を膨らませて、今回の『プレイハウス』を作ろうとしている。始まりは、「ギャンパレで遊び場を表現しようと思ったときに、こんなにたくさんの人数がいるグループとお芝居が作れる機会もないので、バーレスクっぽいものがやってみたいなと思った」ことだったと語る根本。そこから、近未来の新宿歌舞伎町を舞台にした、“歌舞伎町プレイハウス”にいる10人の謎めいた風俗嬢の物語が立ち上がっていった。そこで描くのは、「普通の作家はここまで書かないだろうというところまで書くのが、自分の芝居の色だと思っている」という根本だから見せられる「それぞれの女の子の切実な思い」だ。しかもそれが、ギャンパレの楽曲のカッコよさを活かしながら歌って踊って描かれる。「私の芝居は基本的に、何を思っているかっていうことを全員がものすごくしゃべるんですけど、歌ったほうが伝わることも大いにあって、音楽は自分の演劇を広げてくれるなと思っているんです」。また、もともとある楽曲を使いながらも、「無理やりストーリーにした感がまったくないように(笑)、かなり考えていますし、そうならないような楽曲をギャンパレは歌っているので。ストーリーと自然につながっていくのをぜひ楽しみにしていただければ」と強調する。ギャンパレが作り出す世界でうごめく人物には、男性主演として、朝ドラ『ひよっこ』で一躍注目を集めた磯村勇斗が登場。磯村を取り囲むギャンパレの姿はまたカッコよさを増すだろう。「彼女たちはパフォーマーとしての意識が高いので一緒に作っていくことが楽しみですし。今回は彼女たちにエモーショナルなものを求めていて、そこは役者が本業じゃない彼女たちだからこそ、技術ではなく熱量で出せるものがあると期待しています」。根本とギャンパレの魅力がふんだんに盛り込まれるミュージカル。面白いことになりそうだ。公演は8月25日(日)から9月1日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演。チケットは現在、チケットぴあにて抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2019年06月05日屋良朝幸主演のミュージカル『Red Hot and COLE』が3月1日(金)に開幕する。それに先がけてフォトコール(報道向け撮影会)と囲み取材が行われ、取材には屋良と彩吹真央、鈴木壮麻が応じた。【チケット情報はこちら】本作は、アメリカのポピュラー音楽史に名を遺すソングライターとその名曲を紹介する「ブロードウェイ・ショウケース」シリーズの第3弾。作詞作曲家コール・ポーター(1891~1964年)の人生を描く。屋良がコールを演じるほか、彩吹、鈴木をはじめ矢田悠祐や吉沢梨絵らが、コールが人生で出会うさまざまな人物をそれぞれ複数役演じる。演出は小林香。フォトコールでは、コールの伝記映画のタイトルにもなった楽曲『Night and Day』や、弾き語りでみせる『I’m a Gigolo』、本作のタイトルにも通じる『Ridin’High & Red, Hot and Blue(Medley)』を披露。屋良のソロ歌唱や、無音の中でのコンテンポラリーダンス、吉沢との美しいデュエット、矢田と木内との息の合ったダンスなど、さまざまな歌声、ダンス、表情を見せた。囲み取材で屋良は「コール・ポーターが作る音楽は、僕のなかではすごく難しいメロディで。稽古では、彼の内面が歌詞やメロディになっているんだということを自分の中で落として、掴んでいきました。悩んだりもしましたが、先ほど皆さんの前でお見せした時に開いたものが自分の中であって。初日が楽しみになりました」と明かす。そんな屋良を鈴木は「ともくん(屋良)のパフォーマンスを袖で見ていて、またすごいところにいったぞと。何かクリエイティブなところにシフトアップした」、彩吹も「屋良っちのダンスシーンで1段も2段も上がっていることを感じることができたので、初日、大丈夫だ!と思いました」と絶賛した。彩吹が「私はこの稽古中に“きっとコール・ポーターはこんな人だったんだ”と感じました。そのくらい屋良っちはコールとして生きてる。だから私たちも役作りをしやすかった」、鈴木が「コール・ポーターの半生と、屋良朝幸がこの世界に足を踏み込んで今までの時間にオーバーラップする瞬間がたくさんあるんですよ。これはコール・ポーターなの?屋良朝幸なの?どっちなの? というキワキワなところがあって、彼の赤裸々なところが見えてくる。そこがサスペンスで、見ていてドキドキします」と語るコールの姿をぜひ劇場で確かめてほしい。屋良が「ダンスがすごい!」とイチオシし、そこも楽しみにしたい公演は3月17日(日)まで東京・博品館劇場にて上演後、大阪、静岡、愛知を巡演。取材・文:中川實穗
2019年03月01日俳優の屋良朝幸が28日、東京・博品館劇場で行われた主演舞台『Red Hot and COLE』の公開フォトコールに登場し、彩吹真央、鈴木壮麻とともに取材に応じた。同作は作詞作曲家のコール・ポーターの生涯を綴るミュージカル。『I LOVE A PIANO』『ロジャース/ハート』に続く、アメリカのポピュラー音楽史に残るソングライターとその名曲を紹介するシリーズ「ブロードウェイ・ショウケース」シリーズの第3弾となる。フォトコールでは「Night and Day」「I’m a Gigolo」「Ridin’High & Red, Hot and Blue(Medley)」の3曲が披露された。屋良は「悩んだりしてたんですけど、皆さんの前で一部分をお見せした時に、一つ、ガッと開いた部分があったので、楽しみになりました」と初日を控えた心境を吐露。鈴木はそんな屋良の姿を見て「またすごいところに行ったぞ。何かクリエイティブなところにシフトアップしたぞ、それを見習って頑張ろうと思いました」と語った。無音の中でコンテンポラリーダンスを披露する場面もあるが、屋良は「好きだったんですよ。ジャニーズ事務所でこういうパフォーマンスをやることは滅多にないと思うんですけど、映像などで観たりしていたので、自分が最高の振り付けで踊れるのは嬉しかったです」と喜ぶ。鈴木が屋良の座長っぷりに「誰よりも振りを早く覚えて、誰よりも歌を正確に歌って、お父さんの背中を見て育つみたいな感じ」と称賛すると、鈴木よりも23歳年下の屋良は「変でしょ、この関係性で俺がお父さんと言われてるのは」と苦笑。鈴木は「主役の背中を見て育ってる感じですね」と言い直し、屋良は「ちっちゃい背中をね」と笑顔を見せていた。さらに屋良について、彩吹は「私の中でのコール・ポーターは屋良くんしかいないというくらい、境目がなくなるくらい生きている」と語り、鈴木も「屋良朝幸のこの世界に足を踏み込んでからの人生にオーバーラップする瞬間がすごくたくさんあるんですよ」と頷く。鈴木は「コール・ポーターなの? 屋良朝幸なの? どっちなの? というキワキワのところ、彼の赤裸々なところが見えてくる。そこがサスペンスで、見てて、ドキドキしますね」と見どころを明かした。
2019年02月28日京都と言えば、桜や紅葉の季節が人気の観光地。ですが、実は冬のグルメの宝庫なんです!カニなどの海の幸からスイーツまで食べ尽くしたいものが盛りだくさん♪グルメのためにも訪れたくなってしまうほどです。今回は京都で楽しめる冬グルメをご紹介しますよ。カニの中の最高峰!幻の「間人ガニ」冬の味覚と言えばカニ。とくに丹後町の間人漁港で水揚げされるズワイガニは「間人ガニ」と呼ばれています!その味わいはまさにカニの中の最高峰。水揚げ量が少ないので、幻のカニと言われるほどなんです。「間人ガニ」はエサが豊富な場所に生息しているので、身が詰まっていておいしさ満点。しかも水揚げしてすぐに持ち帰ってくるので、鮮度がよく身が詰まった状態で楽しむことができちゃいます☆カニの中でもとくにおいしい「間人ガニ」はカニみその部分も絶品☆炭火焼きからカニすきまで、いろいろな食べ方で楽しむことができますよ!丹後王国〔食のみやこ〕では、焼きガニやカニ鍋が楽しめる『かに小屋』を、2019年3月31日(日)までの期間限定でオープンしています。ぜひ訪れてみてくださいね♪【かに小屋】開催期間:2019年3月31日(日)まで営業時間:10時30分~17時※土日祝日のみ営業開催場所:丹後王国〔食のみやこ〕住所:京丹後市弥栄町鳥取123丹後王国〔食のみやこ〕お問合せ先:0772-65-4193身が締まった海のミルク☆「久美浜のカキ」次にご紹介する冬の味覚はカキです。栄養価がとても高く、別名は海のミルクなんだとか。久美浜湾では明治時代からカキ養殖が行われ、エサが豊富なので肉厚でおいしいカキが育つんです!そして、ポイントはなんといっても「縮まない」こと。カキは火を通すと一回り小さくなってしまうのが一般的なイメージですが、「久美浜のカキ」はそんなことありません!焼いてもお鍋に入れてもおいしく、大きなカキを思う存分楽しむことができますよ☆昔から親しまれてきた冬のごちそう!「伊根町のブリ」続いてはブリをご紹介。伊根町は「日本三大鰤漁場」の1つであり、昔からブリを楽しんできました。実はブリの人気な食べ方の1つである「ブリしゃぶ」は丹後が発祥!寒さが厳しい海で育った「寒ブリ」は脂がたっぷり乗った極上のおいしさですよ。地元では水揚げから1~2日寝かせて、全体に脂分を行き渡らせる食べ方が人気だそうです!一方で、根湾で養殖された「伊根ブリ」は、エサからこだわりが詰まっているんです!さらに、よく運動できる環境で育てることで、身が締まったおいしいブリになっています。人気急上昇中の森のごちそう☆ジビエ料理おいしいものは海の幸だけではありません!近年人気上昇中のジビエ料理も、楽しめちゃいますよ☆ジビエ料理に使われるのは狩りでとれた野生の鳥や鹿、それに野ウサギなどのお肉。鹿肉はタンパク質や鉄分たっぷりなのにカロリーが低く、とってもヘルシー。一方でイノシシの肉はコラーゲンが豊富なのだそうです!京都府内では、毎年11月15日から翌年2月15日までが狩りが可能な期間。新鮮なジビエを楽しめるのは冬だけなんですよ☆ほっと一息♡京都のスイーツたち観光などで歩き疲れたらスイーツはいかが?実は京都には和と洋がうまく融合した絶品スイーツがたくさんあるんです!こちらで紹介する〔旅籠屋利兵衛〕は2017年に生まれた比較的新しいお店☆和菓子店なのですが、店内にはオープンキッチンがあるんです!ここに来たら食べてほしいのが《どら焼き》。お店の看板メニューになっていて、味は6~7種類ととっても豊富ですよ。また、季節に合わせて味付けもあるので、楽しみの1つになっています。さらに、〔極みたわわどら焼き〕シリーズの《いちご大福どら焼き》と《抹茶生クリームいちごどら焼き》は、1つひとつ注文を受けてから作り、いつでも作りたての味を楽しめます。また、テイクアウトで注文をすれば、ハンバーガーのようにペーパーで包んでくれるので、食べ歩きにぴったりですよ♡【店舗情報】住所:城陽市寺田東ノ口44-54営業時間:10時~18時定休日:火曜日(他不定休)TEL:0774-57-5711こちらは和菓子の老舗である〔中村軒〕のあんこをたっぷり使った《あんスコーン》。2018年春に登場したばかりの《あんスコーン》は、なんと生地と同量のあんこを練り込んでいるのだとか。表面はサクサク、中はしっとりやわらかな食感をたのしめますよ♪トッピングでさらにあんこやバター、それに昆布の佃煮も付けることが可能だそうです。あんこ好きにはたまらない1品♡【店舗情報】住所:長岡京市今里4-11-1営業時間:10時~18時(L.O17時30分)定休日:水曜日、第3火曜日TEL:075-956-0117最後にご紹介する〔やわた走井餅老舗〕から2018年秋に登場したばかりの《松花堂アフタヌーンティー》は、新しいメニューに老舗の味が詰まっています!看板メニューでもある《走井餅》や、八幡発祥の料理を和菓子で表現している《八幡巻》、冬スイーツの定番《ぜんざい》などが一気に楽しめちゃいます♪ほかには《松花堂ういろう》《ひとくち焼き餅》《抹茶アイス鳩もなか》も入っていて、満足できること間違いなしですよ。【店舗情報】住所:八幡市八幡高坊19営業時間:8時~18時(L.O17時30分)営業日:月曜日(祝日の場合は翌日)TEL:075-981-0154冬グルメなら京都へ♡カニからスイーツまで、冬に食べたいおいしいものをたくさん紹介しました!見ているだけでおなかが空きそうですね……♡京都はさまざまな観光スポットがあるだけではなく、グルメの宝庫でもあるんです。ぜひおいしいものを求めて一度足を運んでみてはいかがでしょうか?※掲載している情報は2019年2月上旬時点のものです。臨時休館、施設移転などが発生する場合がありますので、おでかけの前には各施設公式サイトにて、最新情報をご確認の上おでかけください。
2019年02月18日女性から見るとパッとしないのに、なぜか世話を焼きたがる男性が群がるタイプの女性っていませんか?それは男心をくすぐる幸薄感があるからかもしれません。そんなちょっぴりツイてない雰囲気の女性が、なぜモテるのかを考察してみました。ヒーロー願望を満たしてくれるから男性の多くが子供の頃に憧れたのは、か弱いヒロインを守って戦う画面の中のヒーローの姿です。つまり、守らせてくれる女性を求めている男性が多いのです。気が弱くて損をしてそうな女の子は男性が優位に立ちやすいのでモテるんですね。完璧ウーマンも素敵ですが、完璧すぎるがゆえに「自分がいなくても平気だろうな」と感じる男性が多いんです。子供向けのヒーロー物では、ヒロインが男勝りな場合もあります。ですが、そんなキャラクターの場合は、たまに見せる弱い部分をより際立てているだけにすぎません。つまり、何でもできてしまう姉御肌の女性でも、たまにもろい部分を見せれば幸薄感は演出できるんです。自分のキャラじゃないと決めつけず、思い切ってやってみると心も軽くなり異性の気もひけるので一石二鳥です。一見モテなさそうに見えるからいかにもモテそうな美人さんや、男のあしらい方をわかっている可愛いくて小悪魔な女性。そんな彼女らは、多くの男性にとって手が届かない存在と感じるようです。でも、ルックスが特に秀でていないけど、妙に男心をくすぐる幸薄系女子は違います。「自分でもイケる!」と思わせる絶妙なポジションなんです。実際はモテモテなわけですが、わかりやすくモテ系女子でないのがアプローチしやすいということですね。男性の中には、美人が苦手というタイプの人もいます。遊んでそう、浮気されそう、釣り合わないから付き合いたくない、などが理由のようです。幸薄感のある女性は一見モテモテに見えないので、安心して付き合えるようです。磨けば光るダイヤの原石っぽさがあるから自信のなさそうな女性だけど、よく見ると顔立ちは悪くないし笑顔は可愛い……。この「ダイヤの原石」っぽさは、男性の大好物!自分が彼女に女としての自信を持たせて見せる!と意気込むわけです。売れていないアイドルのほうが応援のしがいがあるのと、同じ感覚なのかもしれません。ダイヤの原石っぽさの魅力は、自分だけがその子の良さに気づいているという優越感です。周りの男は気が付いてない、自分が一番最初に見つけたと思うことで、より男性は相手にのめりこみます。なんであんな地味な子に尽くしてるんだろう?と思うカップルは、彼からすると最高に優越感を与えてくれるパートナーだからです。同性からするとちょっと疎ましい存在にもなりかねない、幸が薄そうでツイていないオーラのある女性は、異性から見ると魅力的に感じるということなんですね。 男心をくすぐる幸薄感をちょっと取り入れてみるのもひとつの手かもしれませんね。written by まこと
2019年01月23日美人だけど、どこか残念。美人のなかで一番損をしているのは「幸薄そう」カテゴリーの人です。男性はハッピーになるために女性と付き合うので、幸が薄そうに見られると、誰も手を出してきません。どういう人がそう見られてしまうのか、今回は男性が「幸薄そう」と敬遠しがちな女子の特徴をご紹介したいと思います。文・白武ときお【みんなの恋テク】vol. 187男性が「幸薄そう」と敬遠しがちな女子の特徴1.昔の恋愛の失敗を引きずる「過去の男に借金を踏み倒されたとか、結婚に失敗したことを引きずる子は、一緒にいても幸せになれなさそうって思う」(28歳・保険)持ちネタとして過去の恋愛の失敗を話す女性は多いです。笑い話として話しても、女性の恋愛失敗談は物悲しいものです。話を聞いた瞬間「だから影があるのか」と納得してしまい、それ以降そういうイメージで見られてしまいます。2.見た目がボロボロ「仕事で忙しくて、髪も手入れがいってないし、服もよれてる女性を見ると、幸せになれなさそうだなって思う」(27歳・証券)肌荒れしていたり、美容院にもマメに行けていない。爪もはげているし、靴も汚れている。いくら顔がきれいな女性でも、見た目がきれいでないと男性は惹かれません。「まだ本気を出していないだけ」「今は手が回っていないだけ」と、言いわけをせずに、身なりは常に小ぎれいにしておかないと、チャンスは逃げていきます。3.仕事に追われている「結婚しそびれた先輩の女性にそっくりな働き方をしている人を見ると、この人もそういうふうになるのかなって思う。恋愛するなら時間に余裕のある人がいい」(29歳・広告)なんでそんなに燃え尽きるように働いているのか。その情熱はどこから来るのか。鬼気迫るように、毎週燃え尽きながら仕事仕事仕事。こういう人が「仕事に生きて結婚を逃した女性」になるのかな?と、勝手に幸が薄そうだと思われます。恋も仕事もこなしている感じを出さないと「あの人は恋愛はしない」というイメージで、誰も手を出してこなくなるので気を付けましょう。男の本音をもっと見る![/gunosy]男性はハッピーオーラ女子に寄っていきます男性はハッピーオーラを出している女性に群がる傾向があります。この子と付き合えば、充実したハッピーライフがお約束。そういう匂いを出さないと、男性は頑張ってデートに申し込んでおいしいご飯を食べさせようとも思いません。幸薄そうキャラが定着しないよう、自分のメイクやキャラクターを見直して見ましょう!©MarinaZg/Gettyimages©pixelfit/Gettyimages※2017年4月24日作成
2019年01月14日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「妄想させてくれないふたり」です。ファミレスで隣の席に座っていた、23歳のギャルと25歳のギャル男のカップル。12月20日に開幕した『愛犬ポリーの死、そして家族の話』。台本を手直しするため、久しぶりにファミレスで半日くらい過ごした。昼食と夕食を同じファミレスでとるくらい長時間滞在したので、気づいたら隣の席が5回転くらいしてた。最後に隣になったカップルの会話が本当に凄まじ過ぎた。ギャル「妹がデキ婚するかもしれないけど、しないかもしれない」から始まり、ギャル「あんたといても先が見えない」とデキ婚話から自分達のこの先まで話が広がっていった。彼氏のギャル男のほうは呑気に食べている。彼女の怒りは増すばかり。ギャル「あんたどんだけ食べるの?話聞いてんの?」「結婚」というかなり深刻な話題中もオムライスをばくばく食べ、その後パンケーキを食べ、唐揚げを食べ、スープを飲み、さらにアイスを食べると言い出すギャル男。妄想スイッチオン!一向に黙らないこの二人。妄想スイッチを入れたいセリフがたくさん出てくるのに全然スイッチを押させてくれない。しかもずっと聞いているのに、何故その話からその話に展開したのかが全く理解できない。さっきまで結婚について怒っていたギャルは、「サーティワンに行きたい」と言い出すし、それなのに、ギャル男はファミレスでアイスを頼んでいる。この二人の会話はどんな終わりを迎えるのだろう。最後まで聞いていると、ギャル「サーティワンでソルベ食べて、TSUTAYAで映画借りて、それ観て1時までに寝るよ。わかった?行くよ」という一言で二人はファミレスを出て行った。なんだろうこの掴めなさ…。そして、私はずっとこのカップル、彼氏をひもだと思っていた。しかし違ったのだ、ファミレスで4000円近く食べた会計は全て彼氏が彼女がトイレに行ってる間に支払い、それに対して彼女はしっかりと「ありがとね」とにっこり微笑みお礼を言っていた。ちゃんとしている二人だ。ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』が、下北沢・本多劇場で上演中。※『anan』2019年1月2・9日号より。(by anan編集部)
2019年01月08日