「シティーハンター」で多くの人たちを魅了する漫画家・北条司が初の総監督を務める“実写映画”『エンジェルサイン』の製作がスタートしたことが分かった。現在、「シティーハンター」の新作アニメーション映画、現代の新宿を舞台に完全新作オリジナルストーリーを展開する『劇場版シティーハンター 』が公開中。興行収入は13億円を突破、観客動員数は100万人に迫る勢い。そんな本作の原作者・北条氏が総監督を務める今回の映画は、北条氏も審査員を務める“言葉の壁”を取り払った世界最大級の漫画オーディション「サイレントマンガオーディション」に寄せられたストーリー数編と、自身によるオリジナルストーリーを加え、大きなひとつの“愛のものがたり”を描き出す。これまで14回開催され、108の国と地域から参加クリエイター3580名、6249編もの作品が寄せられている「サイレントマンガオーディション」。先んじて実施されていた「月刊コミックゼノン」が主催する国内向け「サイレントマンガオーディション」からは、錦戸亮主演でドラマ化された「トレース 科捜研法医研究員の追想」の古賀慶らがデビューしており、若き漫画家の登竜門にもなっている。「キャッツアイ」や「シティーハンター」で知られ、2001年からは「エンジェル・ハート」を連載し、シティーハンターのもうひとつの物語を描いている北条氏。今回総監督を務めることについて、「マンガを描くのとは違い、映画制作はとても新鮮です。気を引き締め、粛粛と臨んでいきたいと思っています」とコメントしている。なお、現在映画公式ウェブサイトがオープンしているものの、公開日、詳しいストーリーなどはまだベールに包まれたままだ。(cinemacafe.net)
2019年03月20日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)のデザイナー・山本耀司の単独ライブ「ヨウジヤマモト x ライブ(Yohji Yamamoto x Live)」がブルーノート東京にて、2018年12月10日(月)に開催される。80年代から自身のブランドのみならず、映画やオペラの衣装を担当し、紫綬褒章、フランス芸術勲章コマンドゥールを受賞するなど、世界的なデザイナーとして今現在も精力的に活動するデザイナー・山本耀司。ファッションの分野だけでなく、ロックやブルースをルーツとしたサウンドを追求し、『さぁ、行かなきゃ』『地下生活 Dog of Terror』『HEM』などのアルバムに代表される音楽も有名。近年パリで発表する自身のコレクションショーの音楽はメンズ・レディース共に自作自演している。そんな彼の19年振りとなる単独ライブのステージには、ソウルバンド「benzo」のベーシスト・伊賀航、細野晴臣や矢野顕子とも作品制作を行うドラマー・林立夫らも出演。ミュージシャン・山本耀司が仲間と共に一夜を盛り上げる。【詳細】ヨウジヤマモト x ライブ公演日:2018年12月10日(月)公演時間:第1部 開場 17:30/開演 18:30、第2部 開場 20:20/開演 21:00会場:ブルーノート東京住所:東京都港区南青山6-3-16料金:7,500円(税込)予約開始日:一般 WEB先行 11月15日(木)/電話予約 11月18日(日)※ジャム セッション会員はWEB、電話予約とも11月8日(木)から開始。<メンバー>山本耀司(ヴォーカル、ギター)、網元次郎(ギター)、伊賀航(ベース)、林立夫(ドラムス)、古賀芽衣(ヴォーカル)※追加でメンバーが決定した場合、ブルーノート公式ホームページにて随時発表。【予約・問い合わせ先】ブルーノート東京TEL:03-5485-0088
2018年11月03日お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司が10日、都内で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』新キャストお披露目会見に登場した。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から公演数は3,172回を数える。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。宿屋の主人・テナルディエ役で同作に出演する斎藤。「お笑いコンビ、トレンディエンジェル、そしてアイドルグループ・吉本坂46としても活躍する……」と紹介されると、うつむいて苦笑する。「コゼット役の斎藤司です」と一ボケを挟みつつ、同作への思いを語った。斎藤は改めて「いつかやってみたいな」という気持ちは持っていたと振り返り、「自分に見合っていないのはわかっているんですけど、ダメ元で受けさせていただいて」経緯を説明。「本当はコゼット役が良かったんですけど、絶対ダメだと言われて、1番近しいもの、自分の中での"ひょうきんさ"と"闇"ですよね。テナルディエだなという感じ」と、同役のオーディションを受けた理由を明かした。さらにオーディションの内容に話が及ぶと「歌を歌うときには目の前に秋元康さんがいたので……」とボケを挟み、アンジョルラス役の小野田龍之介につっこまれると、「すいません、吉本坂のオーディションかと思って」と訂正。「『あらびき団』のオーディションの10倍くらい人がいまして。厳しい目で見てるんですけど、その方々を巻き込んでやっていかなきゃいけない」と当時の心境を語る。「どうしても歌を歌っちゃう。演技に魂を乗せられない」と苦労しつつ、「先人の動画を拝見したけど、見ないほうがいいと言われて、オリジナルで感情を乗せてやってみたら『フリースタイルダンジョン』みたいになっちゃって。まだこれが正解だと確固たるものはないんですけど、毎日勉強でやらせてもらってます」と状況を表した。また、芸人仲間からは「『すごいじゃん』と言っていただいて、逆に(芸人仲間を)舐めてた。『レミゼ知ってたんだ』と思って。僕は博学な方だから、『レミゼ知ってんだ、あなたも』と、レミゼのすごさを実感した」と会場を笑わせる。6月に第一子が誕生したが、芸人仲間内では「子供が生まれると運気が上がる」というジンクスがあるために、「娘が持ってきてくれたプレゼントだと思って、毎日、宿屋の主人の歌を歌ってるんです」とプライベートでも「レミゼ」漬けの様子。「みなさん『絶対に観に行く』とか言うんですけど、お笑いライブとかは招待で全然入れるけど、『レミゼ』はどうやらそうはいかないようなんで」と苦笑しつつ、「とにかくあとは頑張んなきゃ」と意気込んだ。会見には他、佐藤隆紀(ジャン・バルジャン役)、 上原理生(ジャベール役)、伊礼彼方(ジャベール役)、濱田めぐみ(ファンテーヌ役)、屋比久知奈(エポニーヌ役)、三浦宏規(マリウス役)、熊谷彩春(コゼット役)、朴璐美(マダム・テナルディエ役)、小野田龍之介(アンジョルラス役)が登場。東京公演は帝国劇場にて2019年4月19日〜5月28日(プレビュー公演 4月15日〜4月18日)。他、名古屋公演、大阪公演、福岡公演、北海道公演と全国ツアーを予定している。
2018年10月10日俳優の佐藤流司が29日、主演舞台『御茶ノ水ロック-THE LIVE STAGE-』の公開ゲネプロに登場し、染谷俊之、崎山つばさ、荒木宏文と共に取材に応じた。同作は、すれ違ってしまった兄弟の絆を中心にバンドにかける男たちの青春を描くオリジナル企画で、TVドラマ化、舞台化、漫画化が決定している。2017年にドラマ化&舞台化された『男水!』に続く、ポリゴンマジック企画・制作によるドラマ&舞台連動企画の第二段となる。劇中では、吹き替えなしの生演奏も存分に披露。客席の関係者も立ち上がって盛り上がるなど、ライブハウスさながらの雰囲気となった。佐藤は「皆様にしっかりと受け取ってもらうために、ドラマよりさらに元気になっています。すごくテンションの高い、明るい舞台になっていると思います」と自信を見せた。染谷も「生演奏が一番の見所かなと思ってる」と語り、「役者が演奏をしているので、音楽も芝居の部分もひっくるめて楽しんでいただける」と太鼓判。また、舞台版から出演しキーパーソンとなる荒木は「波を立てることによって、さらに絆や音楽の大切さ、新しい道を見つける。そのための火薬として、みんなの背中を押せるような悪役をしっかり演じたいと思います」と意気込んだ。出演者の絆について聞かれた佐藤が、「じゃんけんで負けた人が弁当の残りを片付けたり、自販機に行って全員分のジュースを買ってきたり、というイベントがある」と明かすと、「毎日!?」(染谷)、「そんなことしてたんだ!?」(荒木)、「それ絆!?」(崎山)とツッコミが飛び交う。佐藤が「今日はARASHI役の砂(原健佑)くん。結構年上なんですけど」と笑顔を見せると、荒木は「フラットな関係だね」と感心していた。また、佐藤のライバルバンドのボーカル役だった崎山は「メンバーで集まってスタジオに入ってバンド練習もした」と振り返る。「音を合わせるだけなんですけどすごく楽しいし、会話しているような感覚、味わったことのない仲間意識が芽生えて、関係性として出せたらいいな」と舞台への展望を語った。佐藤は「演じている側としても、毎回毎回同じことができないくらい素早く進んで行く。新鮮な気持ちで演じることができる舞台なので、観に来る皆様も、舞台とライブの生のパフォーマンスを感じていただけたらと思います」とメッセージを贈った。公園はAiiA 2.5 Theater Tokyoにて3月30日〜4月15日。
2018年03月29日山本耀司とアディダス(adidas)による画期的なコラボレーション「ワイスリー(Y-3)」より、2018年春夏コレクションの第1章として2足の新作スニーカーが登場。非常にスリークなデザインの新作スニーカー「スベロウ(Suberou)」は、ネオプレンとレザーという異素材使いの履きやすいスリッポンシューズ。夏にぴったりの大胆なスタイルで、クッション性に富んだ快適な履き心地と、タンにあしらったワイスリーのグラフィックが特徴。「バショウ(Bashyo)」は、厚いラバーソールなどの意表を突く大胆な要素と、今シーズンのシグネチャーである鮮やかなコントラストのロゴグラフィックを採用。ストレッチキャンバス地のアッパーに、ラバー製のトウキャップとアウトソールを組み合わせ、ワイスリーのロゴをあしらったバッジをヒールにプラスし、ミッドカットスタイルを一新している。3つの章からなるワイスリーの2018年春夏コレクション。第1章のキャンペーンビジュアルは、アレッシオ・ボルゾーニ(Alessio Bolzoni)が撮影、マウリシオ・ナルディ(Mauricio Nardi)がスタイリングを手がけ、スポーツウエアとファッションが交差するニューヨークのストリートで撮影された。リアルでインダストリアルな都市を背景に、モダンな力強さと優雅さを表現するモデルたちを捉えた、詩情とパンク・スピリットが出会うものに仕上がった。新作スニーカー「スベロウ」と「バショウ」は、12月15日より国内のワイスリー取り扱い店舗にて販売。
2017年12月05日カリスマ脚本家・野島伸司によるHuluオリジナル連続ドラマ「雨が降ると君は優しい」で、佐々木希がセックス依存症の女性を演じる。ピュアなイメージのある彼女にとって、大きな、大きなチャレンジだ。なぜ衝撃的な題材に飛び込む勇気が持てたのか聞いてみると、「野島さんの脚本が素晴らしかった」と佐々木さん。一方の野島さんも、ヒロインを佐々木さんに託せたことに“運命”すら感じていた。本作は、心から愛し合いながらも、“妻のセックス依存症”という究極の試練を与えられた新婚夫婦・信夫(玉山鉄二)と彩(佐々木さん)の苦悩を描く悲劇的な純愛ドラマ。「高校教師」などタブーを打ち破るような作品から、人間の苦しみやそのなかでも愛することの美しさを描いてきた野島さん。彼が「本当に描きたかったもの」と熱を込めるのが本作だ。企画が本格的に始動するまで3年もの歳月を要したというが、野島さんは「コンプライアンス的に、地上波では難しいテーマなので。時間がかかってしまった」と打ち明ける。「『お蔵入りか?』と思ったことが3回くらいありました。アルコールもそうだし、“依存”というテーマがもうNGなんです。実際に苦しんでいる人たちがいるのに、地上波だとそういうものはやらないでと言われてしまう」。「僕はNG作家になってきている」と苦笑いを見せる野島さん。地上波では難しいものも、可能にするのが動画配信サービスだ。本作もHuluとタッグを組むことにより、追い風に乗った。「Huluでなければ描けなかった。そういう時代なので、いつまでも地上波でと言っていても仕方がない。世界的にはペイチャンネルなどの方がブレイクするものが作られてきています。僕としては良いソフトが残ればいいと思っているので、どこの媒体であれ、ソフトを残せる場所があってよかったなと思っています」と描きたいものをぶつけられる場所を得た喜びを語る。その熱意を聞いた佐々木さんは「この作品と役に出会えて本当にうれしい」と微笑む。役を受け取ったときには「戸惑いはありました」と言うが、「彩という女性が愛おしくてたまらなかった。守ってあげたい、なんとかしてあげたいと思った」と愛情を感じたそう。「依存症を抱えた役ですので、大きなチャレンジになるとは思いました。でもそれと同時に、やりがいも感じて。とにかくこの夫婦がどうなっていくのか見届けたかった」。野島さんの脚本に魅了され、一歩を踏み出した。佐々木さんのイメージを覆す役となるが、野島さんは「ぴったりだと思った」とにっこり。「当初から、彩のキャスティングが一番難しいとは思っていて。自分のやっていることに罪悪感を感じ過ぎても暗くなってしまうし、だからといって開き直っても感じが悪い(笑)。チャーミングさも持ち合わせなければいけないし、その絶妙なバランスがものすごく難しい」というように、彩という女性は病気と愛する人の間で悩み、もがく難役だ。しかし運命的な出会いが、佐々木さんと彩を結びつけた。「佐々木さんとは、とある会で初めて会って。立ち姿を見たときに、この感じだ!と思ったんです。ようやくHuluがこの企画をやってくれるということで、ちょうどキャスティングの段階に進んでいるときだったんです」と野島さんは、佐々木さんを一目見てビビビときたのだとか。佐々木さんは「そんなに挙動不審でしたか?」と笑いながら、「あまりにすごい方々ばかりが集まっていて。ドキドキしていたんです。そんななか、『希ちゃん、野島さんだよ』と紹介していただき、あの野島さんですか!?と驚いてしまって。緊張もしているし、なんだかふわふわとしてしまって。私、変な感じだったと思います」と瞳を輝かせながらふり返る。理想的ヒロインと相思相愛、奇跡的な巡り合いを果たした。撮影がスタートし、その抜擢は確信へと変わる。野島さんは「撮影が始まったら、その破壊力はすごいですよ。イメージがジャストフィットだと思った以上に、クリエイティブに役に寄り添っている。ものすごく頭のいい子だと思いました」と太鼓判。「うれしい!」と笑顔を弾けさせる佐々木さんは、「やっぱりとても難しい役。信夫といるときとクリニックにいるときはまったく別の顔を見せる。感情も不安定で、激しい。病気についてもいろいろ調べました」と作品にのめり込んでいる。セックス依存症という題材を通して、一体どんな愛が浮かび上がるのか?野島さんは「一途な愛」だと話す。佐々木さんも「玉山さんとも『もし自分の相手がそうだったら、それを背負えるのか?』という話をしていて。最後まで愛し抜く力や精神が、私にはあるのか?できるのか?と考えてしまいました」と愛について熟考するきかっけともなったそう。野島さんは「ラブストーリーというのは、『ふたりをハッピーにしない枷を作る』というのが、物語を作る上での基本。その枷として、考えうる最高難度のものを作った」と着想のきっかけを吐露し、「現実でも、自分をすごく好きになってくれた彼女が、別れたらすぐに次を見つけてしまったりする(笑)。あれはなんだったんだろうと思うことがあるけれど、本作のヒロインはそうではなくて。信夫に捨てられたら、ほかの男を見つけるという回路はない。別れてしまえば苦しまないで済むのに、別れられない。二人にとって、依存ってなんだろう?ということを描きたいと思っていました」と“描きたかった愛”について語る。野島さんの話を聞くにつれ、「野島さん作品は、のぞいてはいけない世界をのぞいているようなドキドキ感がある」と女優魂に火がついている様子の佐々木さん。女優・佐々木希が野島伸司のもと、新たな扉を開く――。「覚悟を持って、最後まで頑張ります!」と意気込むその笑顔は驚くほど輝き、彼女自身がその扉の向こうを楽しみにしているよう。描かれる愛の行く末とともに、佐々木さんの新境地に胸が高鳴る。(text:Orie Narita/photo:Nahoko Suzuki)
2017年09月14日アンソロジー(ANTHOLOGIE)デザイナーの小川圭司がセレクトしたアイテムを取り揃えるセレクトショップ「ART(アート)」が、2017年8月26日(土)に渋谷にオープンする。ファッションアイテムを中心に、強いこだわりを持って表現された作品を小川圭司が厳選し、「作る人、着る人の感性を表現する場」として発信。渋谷2丁目にファッションの新たな空気感を生み出すセレクトショップとして営業する。biscuithead、UNSLACKSなど、独自の世界観を表現するブランドをセレクトして取り扱う。小川圭司がコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)での経験を経て設立したブランドであるアンソロジーも販売。アンソロジーは取扱店舗を絞り、「ART」が都内唯一の展開店舗となる。店舗にはアーティストの木村浩一郎によるアート作品を内装に取り入れ、ショップ空間そのものが表現を発信する場になるように演出されている。オープンに際して、特別商品や一点ものの販売を行う。また、シーズンに捉われず、不定期で新しいブランドやアート作品を展開していく。【詳細】セレクトショップ「ART」オープン日:2017年8月26日(土)住所:渋谷区渋谷2-8-2 2F営業時間:12:00-20:00
2017年08月28日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『画と機 山本耀司・朝倉優佳』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。■『画と機 山本耀司・朝倉優佳』本書は日本のファッションデザイン界を牽引する山本耀司の魅力と本質に迫る、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の展覧会の公式図録である。若手画家の朝倉優佳の作品を交えて、二次元から三次元へ自在に表現が巡らされる展覧会会場は、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)を知るファッション好きはもちろん、アート好きも引き込まれる刺激的な展示空間となっている。一方、図録は山本・朝倉の絵画作品を中心に構成されているため、ページを走る山本の筆使いに新鮮な驚きを覚える人もいるだろう。こちらでは空間演出から離れて一枚一枚の作品にじっくり向かい合うことができる。作品の他には、両名のインタビュー、展覧会タイトルの「画と機」(「画」は絵画を、「機」は「はずみ」や「機会」「機織(服)」を意味する)の名付け親である編集工学者の松岡正剛、そして『GQ JAPAN』編集長の鈴木正文による解説も収録されている。ページごとに、さまざまな異なる種類・判型の紙が使用されており、製本形式も従来の展覧会図録にはないファイル綴じ。一見、黒くすっきりとしたシンプルなファイルだが、その中には、山本耀司の40年という円熟したキャリアを経てもなお尽きることのない創作へのエネルギーが閉じ込められている。なお、展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」は3月12日まで東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。【書籍情報】『画と機 山本耀司・朝倉優佳』出版社:東京オペラシティアートギャラリー言語:日本語・英語ファイル綴じ仕様/72ページ/320×250mm発刊:2016年12月価格:2,593円【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー 3Fギャラリー1、2住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月12日
2017年01月26日東京オペラシティ アートギャラリーで「画と機 山本耀司・朝倉優佳」が12月10日からスタート。来年3月12日まで開催されている。開幕前日の9日には内覧会が行われ、山本耀司も来場。本展覧会への想いをこう語った。「異常気象、イギリスのEU離脱、アメリカの新しい大統領など、世界がヤバい状況の中でファッションだけをやっていては駄目だ。世界をつなぐにはアートしかない、と思った。世界が、特に日本がヤバい状態を何とか出来るのは指先の力でありセンス、技術、そしてソフトパワーつまりアートしかない。40年以上服を作って、疲れているはずの男が頑張っていることを若い人に見てほしいし、お前たちも立てよと言いたかった」本展では、山本がキャンバスや紙に描いた絵画、ガラスに描いた作品、屏風(びょうぶ)形式の作品、彫刻など未発表の作品と共に、彫刻作品と女子美術大学大学院博士課程在学中の画家で、数シーズン前からヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のウィメンズとメンズのパリコレクションでコラボレーションを行っている朝倉が単独で制作した作品、2人が共同制作した作品、2人のコラボレーションによる服などが展示されている。会場入り口の幅16メートル縦6メートルの窓ガラスと会場奥の窓ガラスも山本と朝倉が内覧会直前に一気に描き上げたという。配置や構成まですべて山本と朝倉が2人で決め、会場に流れる音楽にも山本の声を加え、非常灯のマークも山本自身を連想させるものにするなど細部にまでこだわった今回。それまでも準備はしていたものの、10月の春夏コレクション終了後、自宅やアトリエなど、様々な場所に置き、朝から制作したという絵画や彫刻、ガラスや屏風に描いた作品など山本の20数点の作品と朝倉が制作した作品の中から選んだ70数点の絵画、そして共同制作した作品が入り交じるような構成で展示している。軍服姿の絵は戦争で亡くなった父を描いたもので、会期中に会場内の様々な場所に移動する予定だという。また、パリコレクションの直前にショー会場で、朝倉がシャツの上にペイントしたものや2016年春夏の赤いドレスなど、パリコレクションで発表したコラボレーション作品は、山本を思わせるボディや流木に着せている。服を中心とした回顧展ではないという意外性も今回の展覧会の狙いを強調しているよう。デッサンや山本本人写真の上に絵を乗せた作品、それらの作品を使ったヨウジヤマモト プリュス ノアール(YOHJI YAMAMOTO +NOIR)の服なども展示している。朝倉とのコラボレーションについて「最初にメンズを手伝ったもらったときからデッサンがすごかった。骸骨が風呂に入っているのを描いた服はすごく売れたし、専門の訓練を受けたメッセージ力の凄さは僕にはない。ただ、これだけは出会い。一緒にやりたいという若い人はたくさんいるが、面接で選んでいるわけではないので」と説明した上で「大変でした。ファッションはチームでする仕事だからデザイナーは好きなことを言えば良い。でも、アートは筆を洗うことまで自分でやらなければいけないし、描きながら、たかがファッションで成功した人間が絵?ふざけんなと言われると思っていたから真剣勝負だった。世界はヤバいという想いを伝えるためにも、これからも絵だけではなく様々なアートや演劇、映像にも関わりたいし、生きている限り変わっていきたい。来年はシークレットライブもやりたい」と明かした山本。これからの活動やコレクション、コラボレーションなども注目を集めそうだ。【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料
2016年12月11日デザイナー・山本耀司の魅力と本質に迫る展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」が、12月10日から17年3月12日まで東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。近頃、絵画とのコラボレーション作品を積極的に展開している山本耀司。今回開催される展覧会のタイトル「画と機」は、そんな山本の希望により、編集工学者の松岡正剛が考えた。「画」は絵画を、「機」は「はずみ」や「機会」、「機織(服)」を意味しており、この二文字は関係性を表し、絵画とファッション、二次元と三次元、男と女など、反発しながらも惹かれ合い、互いに逃れられないような、創造の根源に触れる危険な関係を暴き出す。同展では、40年以上のキャリアを経て今なお斬新なクリエーションを展開する山本の魅力と本質に迫る。会場には、同展のために山本が制作した絵画や彫刻などを展示。通常とは異なる異形ボディのマネキンが、思い思いの着方で服をまとって並ぶ空間は、ファッション展のイメージを持って来た人の期待をものの見事に裏切る。また、16SSメンズ&ウィメンズコレクションから数シーズンに渡り、ヨウジヤマモトとのコラボレーションピースを発表してきた若手画家の朝倉優佳の作品も展示。「画と機」の衝突、融合、失望、対立、刹那、交替、憧憬、永遠の現場を体感できる機会となっている。【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料
2016年10月30日ワイスリー(Y-3)がクリエイティブディレクターの山本耀司と、ワイスリーのシニアデザインディレクターのローレンス・ミッドウッドにそれぞれフォーカスしたふたつのムービーを公開した。山本耀司に焦点を当てたモノクロのフィルム「山本耀司 マスターオブシャドウ(Master of shadow)」は、ワイスリー16-17AWパリメンズコレクションウィークの期間中の山本耀司を捉えたもの。モデルキャスティング会場の様子から、山本耀司の車中での会話、チームとの綿密なミーティングの様子までが収められた。一方、ローレンス・ミッドウッドにフォーカスした「In conversation with Lawrence Midwood(ローレンス・ミッドウッドとの対話)」は、ワイスリーパリメンズファッションウィークのバックステージを独自の視点で捉えたムービー。ブランドを内部から映し出し、コレクションが生み出されている過程を知ることもできる。ムービーの中でローレンス・ミッドウッドは、“黒”という色の本質や、未来へのデザイン、山本耀司との親交などについて触れている。動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)
2016年09月03日女子高生を中心に大ブームの“斎藤さんゲーム”。某携帯会社のCMでご存じの方も多いはず。その“斎藤さん”とは、トレンディエンジェルの斎藤司さん。いま最も熱い彼に、相方のたかしさんについて聞きました。やはり、“薄毛”で意気投合したのでしょうか?***斎藤:それが違うんです。僕は正直、誰と組んでも売れると思っていたんで、相方は誰でもよかったんです。当時、たかしと仲が良くて、ふたりでよく遊んでたんで、その流れでです。まあ、たかし、ラッキーでしたよね。――ベストな相方だと思います。斎藤:でもじつは、本当に運を持ってるのはあいつの方。基本的に、たかしってポンコツなんです。僕も僕で、負けじとポンコツな部分があるんですけれど、収録で、あいつのポンコツな部分が奇跡的にハマりだすことがあって、僕がそれに助けられることもあったり。それに、その場の瞬発力で勝負している僕とは違って、意外に笑いを方程式で考えられる人なんで、そこの部分の信頼もありますし。賞レースでも、僕はうまくいかないとイラついたりするんですが、たかしは全然気にせずニコニコしていて、おかげですぐに切り替えて次に臨めましたから。――確かに、ここぞという場面では意外と斎藤さんの方が緊張してますよね。たかしさんのあの動じない無邪気さはすごいです。斎藤:そうなんです。ゆとり教育が生んだモンスターと言われていますから。ここフザケちゃダメってところではフザケたり。そういう意味でも怪童です。年齢的には僕が上なんで、時どきキツいダメ出しをすることもあるんですが、一切気にしないですしね。それに、たかしとは面白いと思うものが一緒なんです。意地悪な視点が似ているんで、ふたりでいると悪口ばっかりしゃべってますけど(笑)。――女性の話をすることは?斎藤:僕は彼女事情も話しますが、たかしは一切話さない。あと、お風呂に行っても絶対に局部を見せないんですよね。けっして見たいわけじゃないんですけど、隠してる感じがなんか腹立つというか。普段は動じないくせに、なぜそこだけ気にしてるんだ、と。でもまあ心の奥で尊敬はしていますけどね。――ちなみに斎藤さん、恋人の存在を公表されていますよね。斎藤:それはねぇ…正直、ミスです。イベントに取材に来られる記者の方って、ほんと興味なさそうな表情をしているんです。そういう顔を見ると、つい喜ばせたくなっちゃって、盛り上がりそうな話題を提供しちゃうんです。彼女の話もそれでうっかりしゃべってしまって。芸能人との恋に憧れてたんですけれど、自らそのチャンスをふいにしてしまいました(笑)。◇今年、トレンディエンジェル初となる単独ライブ全国ツアーが開催。「TRENDY ANGELWORLD TOUR“JAPeeeeeN!!”」と銘打たれたツアーは、4/29の福岡を皮切りに、岡山、仙台、名古屋、静岡、札幌、東京、大阪の全国8か所。詳細はブログにて。また不定期に、新宿ルミネ、よしもと幕張イオンモール劇場などのライブにも出演中。◇さいとう・つかさ1979年2月15日生まれ、神奈川県出身。'05年にNSCで同期だったたかしとコンビを結成。ボケ担当。'13年にオンバト+第3代チャンピオン、'14年にTHEMANZAIで準優勝、昨年のM‐1グランプリで優勝。ソロで歌マネ番組などにも多数出演し注目を集める。※『anan』2016年4月6日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・望月リサ
2016年03月30日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Eraが16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Era(R)が16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA(R) STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日サンフレッチェ広島に挑むのは浦和レッズか、ガンバ大阪か。『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ』準決勝が11月28日(土)に迫った。浦和×G大阪のチケットは明日発売となる。『明治安田チャンピオンシップ』準決勝・浦和×G大阪 チケット情報年間2位の1stステージ王者・浦和と年間3位・G大阪は2ndステージ最終節で勢いをつけた。浦和はヴィッセル神戸を5-2と粉砕し、G大阪はモンテディオ山形を相手に5分間で4ゴールという離れ業で4-0の完勝を収めた。第16節では浦和は得点王・大久保嘉人を欠く川崎フロンターレと1-1、G大阪はサンフレッチェ広島に0-2と完敗を喫していただけに、嫌な雰囲気を払拭して、準決勝に臨むことになる。浦和はFW・武藤雄樹、李忠成、MF・柏木陽介、青木拓矢、梅崎司、G大阪は2得点の大森晃太郎、FW・長沢駿、DF・米倉恒貴と豊富な陣容がゴールスコアラーに名を連ねたのも心強い。李は神戸戦の前まで2得点と低調だったが、最後の最後に1ゴール2アシストとストライカーにふさわしいパフォーマンスを見せた。5試合連続無得点に終わった得点ランキング3位・宇佐美貴史(G大阪)も、3アシストと次を期待させる仕事ぶりを披露した。浦和は負傷で最終節を回避したFW・興梠慎三、DF・那須大亮、森脇良太が戦線復帰すれば攻守にさらに厚みを増すだろう。G大阪も最終節は出場停止だったFW・パトリックが戻ってくる。西川周作(浦和)×東口順昭(G大阪)の日本代表守護神対決や、中盤でタクトを振るう阿部勇樹(浦和)と遠藤保仁(G大阪)による主導権争いなど、各ポジションで見どころが多い浦和×G大阪。過去の直接対決ではG大阪の21勝8分19敗とほぼ互角。2012年以降は3勝3敗と全くの五分の星を残す。浦和は決勝で控える広島に対し、今季は1分1敗だが、その前まで5連勝を飾っている。G大阪も2ndでは敗れたが、1stまで対広島は公式戦4連勝をマークした。4連勝で2nd優勝を決め、年間最多勝点74をマークし1位に輝いた広島は強い。その上、中9日で決勝に臨む広島に対し、浦和もG大阪も中3日の強行軍となる。だが、サッカーは何が起こるかわからない。何かを起こすためには、準決勝の一発勝負に勝たないといけない。11月28日(土)・『明治安田チャンピオンシップ』準決勝・浦和×G大阪・埼玉スタジアム2002のチケットは11月26日(木)午前10時より一般発売。広島を迎え、準決勝勝者のホームで行われる12月2日(水)・決勝第1戦、エディオンスタジアム広島で開催される12月5日(土)・決勝第2戦のチケットは11月29日(日)午前10時より一般発売。また、『明治安田チャンピオンシップ』優勝チームがオセアニア代表のオークランド・シティーFCと対峙する『FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2015』開幕戦(12月10日(木)・横浜国際総合競技場)のチケットは発売中。Jリーグの頂点を決める戦い、そして世界最強のクラブを決する戦いを確保せよ。
2015年11月25日9月26日(土)にキックオフを迎える鹿島アントラーズ×浦和レッズが、2ndステージ優勝戦線を左右する。ホームの鹿島は、8勝1分2敗・勝点25、得失点差でサンフレッチェ広島に次ぐ2位。アウェイに乗り込む浦和は、6勝2分3敗・勝点20で4位につける。『明治安田生命J1リーグ』2ndステージも残り6試合。両軍とも広島との直接対決は終えている(鹿島は1-0で勝利し、浦和は1-2で敗戦)。鹿島としては早く広島を逆転したいところ。浦和としてはこれ以上、勝点を離されることは許されない。鹿島×浦和 チケット情報両軍ともショックな敗戦を克服した。鹿島は第10節でガンバ大阪に1-2で敗れた。ミスから失点を許し、後半は攻め立てるも守備ブロックを敷いたG大阪に追いつけなかった。ただ2か月ぶりの敗北を引きずらなかった。第11節・ヴァンフォーレ甲府戦は1-0。相手に決定機を許さずシュート5本に抑え、鹿島は19本ものシュートを放ち、大量得点も望めた展開だが、きっちり勝点3を獲得したのでよし。浦和は2nd第9節で横浜F・マリノスに0-4、『ナビスコカップ』準々決勝第1戦でアルビレックス新潟に0-5と、2戦連続大敗のショックを断ち切った。『ナビスコ杯』4強入りはならなかったが、第2戦で新潟に3-0と完勝を収め、第10節は柏レイソルを一方的に攻め、試合終了間際に高木俊幸の今季初ゴールで勝利。第11節は清水エスパルスを相手に決定力の差を見せ、4-1とした。両クラブともどこからでも点が奪えるのが強みだ。鹿島のチーム得点王は金崎夢生とカイオの7得点である。土居聖真と赤崎秀平が6得点、柴崎岳と遠藤康が5得点をマークする。金崎はゴールハンターの役割が板についてきた。攻撃的MFのイメージが強かったが、ダヴィとの2トップを組み、よりゴールを意識したパフォーマンスを見せている。ここ5試合で3得点、『ナビスコ杯』準々決勝第2戦・FC東京戦でも2ゴールを挙げている。浦和も負けてはいない。11ゴールの武藤雄樹を筆頭に9得点の興梠慎三、7得点の梅崎司、ズラタン、5得点の関根貴大と1・2列目のアタッカーが得点を重ねる。ボランチの阿部勇樹と柏木陽介が3得点、CBの那須大亮(次節は出場停止)、森脇良太、槙野智章もそれぞれ2得点と、まさに分厚い攻撃を作っている。2試合連続で大量得点を奪い、1stステージで見せ付けた破壊力を取り戻したいところ。直接対決では鹿島が通算26勝9分14敗と相性がいいが、直近の10試合では浦和が5勝5分と圧倒する。9月26日(土)・茨城県立カシマサッカースタジアムでのゲームでは、鹿島が浦和に2nd優勝戦線からの脱落を意味する印籠を渡すのか、浦和が2nd優勝に望みをつなぐとともに年間1位も死守するのか。50回目の対戦となる鹿島×浦和がキックオフ。チケット発売中。
2015年09月25日浦和レッズ×柏レイソルは、壮絶な打ち合いになる。過去のリーグ戦の直接対決を今季から順番に遡ってみると、浦和から見て3-3、3-1、2-3、2-1、6-2、2-1。1-0のゲームを挟み、1-3、1-3、1-4、3-2、2-2となっている。浦和が18勝7分12敗とリードするカードは、勝っても負けても、激しい点の取り合いを演じているのだ。2005年10月には7-0なんて、圧勝劇があったほど。【チケット情報はこちら】得点力が低下している浦和としては、柏戦をターニングポイントにしたいところ。『明治安田生命J1リーグ』1stステージは17試合で39得点を量産したが、2ndステージは9試合で11得点とパフォーマンスが低下している。武藤雄樹8ゴール、興梠慎三7得点、梅崎司6得点、ズラタン5得点と1stステージはアタッカー陣が軒並み好調だったが、2ndステージに入ると武藤とズラタンが2ゴール、興梠と梅崎が1得点にとどまっている。1stステージで1得点と不発だった李忠成は無得点、高木俊幸に至っては今季無得点である。決定力不足が守備の強度を落としている。17試合を17失点でしのいだ1stから一転、2ndはすでに12失点を喫している。前節・横浜F・マリノス戦では0-4、『ナビスコカップ』準々決勝第1戦・アルビレックス新潟戦では0-5と、大敗が続いた。そこで、2ndステージ第10節である。攻撃のキーマンは、柏戦、直近5試合で5ゴールを挙げているMF・柏木陽介だ。悪い流れも断った。『ナビスコ杯』敗退となったが、新潟との第2戦は3-0と完勝した。GK・西川周作も日本代表から帰って来る。負傷のため代表を辞退したDF・槙野智章も全体練習に参加している。4勝2分3敗と首位・鹿島アントラーズに勝点8差をつけられている浦和にとって、柏戦を浮上のキッカケにしたい。もちろん、柏はそんな浦和の目論見を粉々に砕くつもりでアウェイに乗り込んで来るだろう。1stステージは14位と低空飛行となったが、2ndステージは6勝1分2敗と鹿島に勝点3差の3位につける。得点ランキング5位タイ11得点のFW・クリスティアーノは、2ndステージで7ゴールと量産態勢に入った。背番号30は第7節・サンフレッチェ広島戦でハットトリックを達成し、3-0の勝利をもたらした。今季8ゴールの工藤壮人も、ここぞという場面で勝点につながる貴重なゴールを決めている。25失点と1st低迷の要因となった守備も、2ndステージは最少タイの8失点と改善している。ただ、前節・ヴァンフォーレ甲府戦では2点差を守り切れず、引き分けに持ち込まれた。その前の3試合は3連続完封勝利を挙げているだけに、浦和戦で再び流れを呼び込みたい。『明治安田J1』2ndステージ第10節・浦和×柏は、9月11日(金)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。当日は生ビールが半額の300円となる『HAPPY FRIDAY』も実施される。乱打戦とビールに酔いたい。チケット発売中。
2015年09月10日ともに3連勝中同士。横浜F・マリノスも、浦和レッズも、さらに上昇気流に乗ろうと週末のゲームに臨む。横浜FM×浦和 チケット情報両軍とも『明治安田生命J1リーグ』2ndステージは、序盤でつまづいた。横浜FMが開幕5試合で2分3敗と非常に厳しい状況に陥れば、浦和も無敗優勝を勝ち取った1stステージから一転1勝2分2敗と失速した。2ndステージに一抹の不安がよぎる中、3試合で勝点9を量産したのは大きい。特に横浜FMは1stステージ第14節から9試合勝利から遠ざかっていただけに、安堵したサポーターも多いことだろう。浦和は4勝2分2敗・勝点14で4位、横浜FMも3勝2分3敗・勝点11で9位と順位を上げてきた。横浜FMが11得点9失点に対し、浦和は11得点8失点と似たようなパフォーマンスを見せている。横浜FMは決定力が高まり、光明を見出した。2ndステージ序盤5試合で4得点だったが、この3戦で7得点を叩き出した。1トップのラフィーニャ(伊藤翔)、2列目のアデミウソン、齋藤学、三門雄大(中村俊輔)が試合を重ねるごとに連動性を高めている。伝統である堅守もCB・中澤佑二&ファビオを中心に健在だ。ただ、セットプレーのディフェンスで集中力を切らし、失点を喫するシーンが見受けられるのは気になる。好調攻撃陣を支えるのは、あくまで堅守だ。浦和との対戦でも、中澤の手綱さばきが注目される。浦和も攻撃陣が息を吹き返した。5試合で5得点だった攻撃陣は、この3連勝中は6得点を挙げた。興梠慎三(ズラタン)、武藤雄樹、梅崎司のトライアングルは相変わらずどこからでもゴールを脅かす。攻撃だけではない。カウンターを凌ぎ、CB・槙野智章が挙げた1点を守り切った第7節・湘南ベルマーレ戦も大きかった。この試合でMOM級の活躍を見せた槙野のパフォーマンスも特筆ものだ。8月27日の日本代表発表記者会見の席で、ハリルホジッチ監督も「マキノはA代表にふさわしい選手になってきている。日ごとにプレーが丁寧になっている。かつては無駄なファウルで私を怒らせたが(笑)」と評価している。3連勝からさらに連勝を伸ばすのは横浜FMか、浦和か。直接対決では横浜FMが25勝4分20敗とリードしているが、直近は浦和が3連勝している。その前の2試合はと言うと、横浜FMが2試合連続で3ゴールをマークし、連勝している。J1リーグ戦50回目となる両クラブの対決は8月29日(土)・日産スタジアムでキックオフ。チケット発売中。
2015年08月28日興味深いデータがある。8月22日(土)に激突する浦和レッズ×ベガルタ仙台の話である。浦和×仙台 チケット情報ユアテックスタジアム仙台は、1stステージ王者にとって鬼門だ。浦和は2011年からユアスタでは3連敗を喫している。今年こそと臨んだ『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第11節は壮絶なゲームとなった。開始8分にMFキム・ミンテが野沢拓也のクロスを押し込み、仙台が先制。浦和もMF・阿部勇樹のミドルシュートが決まり、前半の内に振り出しに戻した。55分にFW・興梠慎三、56分にMF・関根貴大のゴールで浦和が突き放せば、仙台は60分にMF・奥埜博亮、65分にDF・渡部博文の連続弾で追い付く。80分に奥埜、富田晋伍とつないだボールを梁勇基が決めれば、その1分後に興梠がゴールネットを揺らした。二転三転した末の4-4。試合後、ペトロヴィッチ監督は「観客にとっては非常に面白かった試合だったかもしれないが、監督としては非常にストレスのあるゲームだった」と振り返った。ユアスタから埼スタに舞台を移すと、浦和の3勝4分となる。昨年は4-0と浦和が完勝を収めた。ただ、その前はと言うと、4戦連続ドローである。愚直にロングボールを放る仙台に対し、浦和守備陣はジリジリとラインを下げ、苦戦を強いられているのだ。チーム状況は対照的だ。1stステージを無敗で駆け抜けた浦和は、2ndステージ序盤で1勝2分2敗とつまずいたが、第6節・アルビレックス新潟戦、前節・湘南ベルマーレ戦で連勝し、8位まで順位を上げてきた。年間順位もサンフレッチェ広島から首位を奪回した。1tsステージ前半は1勝2分5敗と出遅れた仙台は、後半を5勝3分1敗で乗り切り、7位となった。さらに上を目指すも2ndステージに入って、1勝1分5敗とまた低迷期に陥ってしまう。7試合で10得点はまずまずの数字だが、14失点はあまりにも多い。両軍ともゴールスコアラーは揃っている。浦和は武藤雄樹の9ゴールを筆頭に、興梠が8得点、梅崎司が7得点、ズラタンが6得点、関根が5得点(次節は出場停止)、阿部が3得点と続く。仙台は金園英学の7ゴールをはじめ、奥埜が5得点、ミンテとウィルソン(負傷中)、野沢が4得点、渡部とハモン・ロペスが3得点をマークする。両クラブはセットプレーも得意とする。仙台は13ゴール、浦和は11ゴール、セットプレーから量産している。梁と柏木陽介、高精度のキックを操るプレースキッカーの存在感が光る。8月22日(土)・埼玉スタジアム2002で勝ち切るのは浦和レッズか、ベガルタ仙台か。浦和はさらに上昇気流に乗るために、仙台は悪い流れを断ち切るために、是が非でも勝点3がほしいところ。劇的な結末を迎えることが多い浦和×仙台は、熱戦を約束する。チケット発売中。
2015年08月21日踏みとどまるか、このままズルズル後退するのか。浦和レッズにとって、『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第5節・ヴァンフォーレ甲府戦は、今後を占うターニングポイントになるだろう。浦和×甲府 チケット情報1stステージを無敗で優勝まで駆け抜けた浦和だが、2ndステージ第3節・サンフレッチェ広島戦で今季初黒星をつけられると、前節も名古屋グランパスに逆転負けを喫した。これで、2ndステージは1勝1分2敗で13位となった。年間順位でも首位の座を広島に明け渡し、2位である。内容は悲観すべきものではない。広島戦は相手のシュート12本に対し、浦和は23本ものシュートを浴びせた。しかし、関根貴大の先制ゴールの後、幾度もあった決定機をものにできずに、逆転を許したのだった。試合後のペトロヴィッチ監督は、敗戦にも「(監督に就任してからの)3年半でベストゲームに数えられる試合内容だった」と評価した。名古屋戦はDF・森脇良太が22分に退場となったが、ひとり少ない浦和がゲームを支配した。シュートも名古屋の10本に対し、13本放ったが、得点は19分のオウンゴールのみ。2試合連続の逆転負けとなった。思い出されるのが、昨年や一昨年の終盤戦である。最終ラインからショートパスをつなぎ、圧倒的なボール支配率を保ちながら、結果が伴わずに失速した。広島戦も名古屋戦も、いい内容のサッカーを展開しながら勝てない、2013・2014シーズンと重なるゲームだった。指揮官も「内容のいいサッカーを2試合できているが、連敗しているということは非常に良くない流れだと感じている」と危機感をあらわにした。悪い流れを断ち切るために、必要なのはゴールだ。チームで連動したアタックを見せている。決定機も十分作っている。あとは決めるべきところで決めるだけだ。2ndステージこそ4得点だが、武藤雄樹の9ゴールを筆頭に興梠慎三が8得点、梅崎司が6得点、ズラタン、関根が5得点とアタッカー陣はバランスよくゴールを重ねている。だからこそ、次の試合が重要になる。埼玉スタジアム2002に乗り込む甲府は、浦和と同じ1勝1分2敗ながら得失点差で12位につける。守備的な戦い方が予想される甲府としては、少ないチャンスを決め切ることで勝点を持ち帰りたいところ。前線にはバレーがいる。8年半ぶりに古巣に戻ってきた長身FWは1stステージ第11節から出場すると、すでに4ゴールをマークする。ディフェンシブに戦い、浦和の攻撃を耐え抜き、カウンターやセットプレーから活路を見出すつもりだ。浦和は対甲府で6勝4分1敗と相性の良さを誇る。甲府も1st第8節こそ0-2で敗れたが、その前の浦和戦は3試合連続ドローと食らい付いている。浦和×甲府は7月29日(水)・埼玉スタジアムでキックオフ。チケット発売中。
2015年07月28日2ndステージも浦和レッズが突き進むのか、ライバルが止めるのか。今週末、ひとつのターニングポイントとなるカードが組まれている。浦和×サンフレッチェ広島。『明治安田生命J1リーグ』1stステージ無敗優勝から、さらに無敗記録を19試合に伸ばす浦和と、唯一の2ndステージ2戦2勝とトップに立ち年間順位2位に続く広島の一戦は、現時点でJリーグ最強を決めるにふさわしい対決と言える。7月19日(日)・浦和×広島 チケット情報8日間で3試合を戦う過密日程は、猛暑もあり、浦和イレブンの足を止めた。第2節・モンテディオ山形戦は、スコアレスドローとなった。スピーディなパス回しは影を潜め、パスミスが目立った。山形の出足の速いディフェンスからのショートカウンターで何度もヒヤリとさせられた。1stステージ16位の山形が相手だったが、負けなくて御の字の内容だった。試合終了間際にCB・那須大亮が退場となり、広島戦に影を落とした。一方の広島は前節、大勝を収めた。開幕戦で1-2と浦和を苦しめた松本山雅FCを6-0と粉砕したのだ。3・6分とオウンゴールを誘い、出鼻をくじくと、柴崎晃誠の2ゴール、ドウグラス、2戦連発となる柏好文の得点でゲームを終えた。開幕戦はベガルタ仙台と4-3の壮絶な打ち合いを演じた。これで8試合無敗。2ndステージ第14節・湘南ベルマーレ戦以来となる完封も明るい材料である。対戦成績では浦和が圧倒する。1stステージでは0-0に終わったが、それまで5連勝を飾っている。ここ5試合で興梠慎三が4ゴール、武藤雄樹が3ゴールとアタッカー陣も好調である。ふたりのFWだけではない。梅崎司が6得点、ズラタンが5得点と得点ランキング5位タイの9得点を挙げる武藤、8得点の興梠に続く。浦和の1トップ2シャドーはどんな組み合わせでもゴールを奪える。1トップ2シャドーの得点力なら、広島も負けてはいない。佐藤寿人が9得点、ドウグラスが7得点、柴崎が5得点を叩き出す。野津田岳人、浅野拓磨のU-22日本代表コンビも途中出場が多い中、それぞれ3得点をマークする。特に佐藤の好調ぶりは顕著だ。直近5試合で6ゴールを量産している。12シーズン連続ふたケタ得点に王手をかけ、中山雅史が持つJ1最多ゴール記録まであと3得点に迫る33歳のゴールハンターは衰えを見せない。だが、振り返ると浦和戦での佐藤のゴールは2012年のリーグ戦第1節まで遡らないといけない。この試合は1-0で勝利した。佐藤のゴールが遠ざかるとともに、広島の勝利が遠のいているのだ。7月19日(日)・埼玉スタジアム2002での2ndステージ第3節は、浦和が相性の良さを証明するのか、広島が2ndステージの勢いを見せ付けるのか。浦和には今季ホームで9戦全勝という追い風が吹く。広島には指揮官とともに浦和に毎年のように主力を強奪された意地がある。勝つのはどっちだ。チケット発売中。
2015年07月17日消化試合ではない。前節、ステージ優勝を決めた浦和レッズが『明治安田生命J1リーグ』1stステージ最終節・アルビレックス新潟戦で無敗優勝に挑む。浦和レッズ ホームゲーム チケット情報浦和はまだ『2015 Jリーグ チャンピオンシップ(CS)』の出場権を獲得したに過ぎない。『CS』でシードされるのは年間勝点1位である。ペトロヴィッチ監督が「34節を終えて一番上にいるのが我々の大きな目標」と言えば、選手たちも「まだ何も手に入れていない」(阿部勇樹)、「自分たちはあくまで年間チャンピオンを目指している」(槙野智章)とキッパリ。11勝5分・勝点38、ホーム8戦全勝の文句なしの成績を収める浦和は今季も攻撃的サッカーを実践している。だが、昨季までのポゼッション至上主義から見事に脱却した。前線から最終ラインまでコンパクトなラインを形成し、ボールを保持するのが基本である。だが、相手や局面、時間帯によって、引いて守る意識も高まった。守るだけではない。ロングボール一閃、カウンターの精度も高めている。武藤雄樹、梅崎司が6ゴール、興梠慎三、ズラタンが5得点と前線のメンバーはどこからでも点が取れる。4得点の右サイド・関根貴大、左サイド・宇賀神友弥(次節は出場停止)からのクロスもチャンスにつながっている。開幕から一度も首位を譲らず、無敗のままステージ優勝まで駆け上がったのも納得の内容である。最終節で対峙する新潟は対照的に3勝5分8敗・勝点14で17位に甘んじている。ラファエル・シルバ、平松宗、鈴木武蔵らアタッカー陣に故障者が相次ぎ、中盤の要であるレオ・シルバも第12節以降戦線離脱した。前線からのタイトな守備をかいくぐられ、得意のカウンターも決まらない中、ショートパスをつなぐサッカーを模索しているのである。ペトロヴィッチ監督の新潟評は異なる。第12節・FC東京戦後、浦和の指揮官は「どんな試合でもサッカーをする(守備重視ではなく、主導権を握って攻める)チームが勝利することが私自身うれしい。例えば新潟は素晴らしいサッカーをしているが、結果が伴っていない。それは残念なことだ」と語った。オーソドックスな4-4-2から浦和と同じ3-4-2-1にシステム変更し、試行錯誤する新潟に好感を持っているのだ。浦和が対新潟17試合負けなし(13勝4分)、ホーム無敗(9勝2分)の相性の良さそのままに無敗ステージ優勝を達成するのか、好材料揃いの中落とし穴にハマるのか。6月27日(土)・浦和×新潟・埼玉スタジアムのチケットは発売中。『明治安田J1』2ndステージ・浦和ホームゲーム・7月19日(日)・広島戦、7月29日(水)・甲府戦、8月16日(日)・湘南戦、8月22日(土)・仙台戦のチケットは、6月28日(日)午前10時より一般発売。
2015年06月26日5月23日(土)・埼玉スタジアム2002でのゲームは、ハイレベルな攻防が期待できることだろう。そう、『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第13節・浦和レッズ×鹿島アントラーズの話である。両軍とも『ACL』グループステージで敗退し、前節から中6日でゲームに臨む。過密日程の身体的負担もなく、戦術を含めた準備も怠りはない。5月23日(土)浦和×鹿島 チケット情報8勝3分と唯一の無敗で首位を走る浦和は、前節見事なパフォーマンスを披露した。積極的なハイプレスと球際の強さでFC東京に攻撃のリズムを作らせず、攻撃ではスピーディかつパワフルな縦への動きで圧倒。左・宇賀神友弥からのクロスをFW・李忠成、MF・関根貴大が決め、右・関根からのクロスをFW・武藤雄樹がゴールした。FC東京に1点返されると、その2分後にMF・梅崎司が相手のミスを逃さず4得点目をマーク。首位攻防戦となったゲームは4-1の完勝劇となった。強さを見せ付けた浦和の中で、存在感を発揮していたのがボランチの柏木陽介だ。ペトロヴィッチ監督も「以前は好不調の波があったが、柏木は大人になった。彼の仕事は攻撃のスイッチを入れることと、守備のバランスを見ること。チームをオーケストラに例えるならば、彼は指揮者の役割を果たしている」と絶賛した。マエストロと言えば、鹿島にも新旧日本代表の有能なボランチがいる。小笠原満男と柴崎岳だ。第2節で負傷した小笠原だが、ここ2試合はフル出場とコンディションを上げてきた。卓越した技術と洗練されたゲームコントロール術を随所に垣間見せている。小笠原の復調で負担が軽減したのが柴崎だ。今後もチャンスメイクにシュートと、ストロングポイントである攻撃力を発揮することだろう。前節・新加入したFW・ジネイがさっそくゴールを決めるなど、明るい材料が見える鹿島だが、4勝3分4敗の暫定8位と波に乗り切れていない。先週のサンフレッチェ広島戦でも、守備陣のミスで2-2に終わった。リーグ最少タイの浦和の9失点に比べると、15失点はあまりにも多い。ただ、浦和にとって、簡単な相手とはならないはずだ。鹿島は課題だったセットプレーの守備を建て直しつつある。第11節・FC東京を相手に1-0というスコア以上の安心感を抱かせる勝利を挙げた。らしくないミスや取りこぼしも散見するが、ここぞという時は「さすがアントラーズ」と思わせるパフォーマンスを見せている。5月23日(土)のゲームは、浦和がこれまでの勢いそのままに鹿島を飲み込むのか、勝負どころを知る鹿島が浦和に初黒星をつけるのか。勝敗は予測できないが、フィジカル・メンタル両面でリフレッシュし、戦術も徹底された両軍がクオリティの高い試合を埼玉スタジアムで展開するはずだ。チケット発売中。
2015年05月21日5月2日、ガンバ大阪とのナショナルダービーを制し、唯一の無敗をキープした浦和レッズ。『明治安田生命J1リーグ』1stステージで消化試合が1試合少ないながら、がっちり首位を守っている。G大阪戦だけではない。4月25日・名古屋グランパス戦、4月29日・ヴァンフォーレ甲府戦と昨季終盤戦でことごとく勝点を落とした相手からキッチリ勝点3を奪っている。昨季終盤の大失速のキッカケとなる完敗を喫したべカルタ仙台にも5月10日(日)にリベンジを果たし、首位固めといきたいところ。浦和ホームゲーム チケット情報浦和がユアテックスタジアム仙台に乗り込む5月10日(日)、ホームゲームの1stステージ終盤3試合のチケットが発売となる。埼玉スタジアム2002でキックオフを控える第13節・5月23日(土)・鹿島アントラーズ戦、第15節・6月7日(日)・清水エスパルス戦、第17節・6月27日(土)・アルビレックス新潟戦の3試合の前売券が一般発売されるのだ。週末には引き分けひとつを挟み、ユアテックスタジアム仙台で4連敗中の仙台戦、来週には同じ勝点23の2位につけるFC東京戦、5月30日(土)には試合終了間際に同点に追いつかれG大阪に逆転を許した昨季の「ベアスタの悲劇」の記憶も新しい鳥栖戦と、これからひと山も、ふた山も残っているが、多くのレッズサポーターは「三度目の正直で優勝決定の瞬間を分かち合いたい!」と思っていることだろう。そもそも、リーグ優勝とステージ優勝は似て非なるもの。そんなことは、レッズサポも重々承知している。しかし、浦和に声援を送り続けたサポーターは過去2年の急失速の傷を癒したいのである。痛みを和らげてくれるのは、歓喜の瞬間しかない。『ACL』でグループステージ最下位となったが、1stステージ終盤戦は過密日程から解放された。第14節・鳥栖戦も浦和は中6日で鬼門へ乗り込むのに対し、鳥栖は『ナビスコカップ』アウェイでの甲府戦から中2日で対峙する。9試合で4失点とリーグ最少失点の堅守は健在。無失点試合も5試合を数える。ズラタン、武藤雄樹、梅崎司のトライアングルがコンビネーションを高めるとともに、興梠慎三が5月5日、ブリスベンとの『ACL』グループステージ最終戦で戦線復帰すると初ゴールも挙げた。ペトロヴィッチ監督が築き上げた、最終ラインから細かいパスをつなぎ、相手守備網の綻びを突く、ポゼッションサッカーもさらに洗練されてきた。機は熟したと言える。レッズサポ以外は「二度あることは三度ある」と反論するだろう。だが、レッズサポーターは「三度目の正直」を信じている。歓喜の瞬間は最終節か、第15節か、はたまたアウェイで訪れるのか。『明治安田J1』1stステージ・浦和ホームゲーム終盤3試合のチケットは5月10日(日)午前10時より一般発売。
2015年05月08日11月22日は両軍サポーターにとって、忘れられない日となった。あの日、首位・浦和レッズはホームで優勝を決めにかかり、勝点5差をつけられたガンバ大阪は逆転Vに望みをつなぐため勝利だけを睨んだ。結果はご存知の通り、2-0でG大阪の勝利。その後2節を経て、G大阪がJ1リーグ戦制覇、そして三冠獲得を果たしたのだった。5/2(土) 浦和レッズ対ガンバ大阪 開催情報試合後、長谷川健太監督はこう語った。「うちは18人のうち誰が出ても戦えるメンバーだが、浦和は17人だった」。途中出場した佐藤晃大(現徳島ヴォルティス)、倉田秋が試合終了間際に立て続けにゴールを決めたのに対し、浦和はケガが癒えていない興梠慎三を強行出場させ、残り2節も戦線離脱した。浦和にとって悪夢の日、G大阪にとっては最高の日から5か月半、5月2日(土)・埼玉スタジアム2002で両雄が激突する。『明治安田生命J1リーグ』1stステージで浦和は6勝2分・勝点20で首位を走る。2位に続くのは6勝1分1敗・勝点19のG大阪だ。勝点差、残り試合数は違えど、両チームの立場、舞台はあの日と同じである。果たして、浦和はどう出るか。そもそも、昨年の第32節は引き分けでよかった。今回も是が非でも勝たなければいけないわけではない。幸い、トップを張るズラタン、シャドーに位置する梅崎司、武藤雄樹らアタッカー陣はコンビネーションを高め、ゴールを積み重ね出した。4月1日の練習中にケガを負った興梠も、第9節に照準を合わせ、戦線復帰予定である。8試合で4失点と、GK・西川周作を中心に堅守も誇っている。第5節・川崎フロンターレ戦では、今までのポゼッション一辺倒から守備ブロックを形成しカウンターを狙う、違う顔も覗かせた。昨季から成長した姿を因縁の相手に見せられるか。一方のG大阪は開幕2試合こそ躓いたが、6連勝と本来の力を発揮する。連勝の原動力となっているのが宇佐美貴史だ。国際Aマッチデビューを果たした背番号39は、クラブタイ記録となる6試合連続ゴールを決めている。2位に3点差をつける9ゴールを量産し、得点ランキングを独走中である。2トップを組むパトリックとふたりで、浦和の総得点数である12点と同じゴールを叩き出している。ゴールだけではない。日本代表が刺激になったのか、前線からのプレスやオフ・ザ・ボールの動きなど、課題だった運動量の少なさも解消しつつある。5月2日(土)にキックオフを迎える浦和×G大阪は2014年11月22日と同じ結果となるのか、逆の結果となるのか。はたまた、ドローに終わるのか。試合当日は『浦和レッズ ファミリーJoinデイズ』を開催。家族で楽しめるイベントを実施するとともに、マスコットのレディアファミリーがデザインされたオリジナルミニタオルが、G大阪サポーターを除く来場者全員にプレゼントされる。チケット発売中。
2015年04月30日8月23日に東京・夢の島公園陸上競技場で開催される夏フェス「WORLD HAPPINESS 2015」のメインビジュアルが公開。今年はデザイナーの山本耀司が担当したことが明らかになった。2008年より開催されている「WORLD HAPPINESS」は、高橋幸宏がキュレーターをつとめる音楽フェス。そのメインビジュアルにはこれまでイラストレーションが採用されてきたが、今回は初めて写真作品がメインビジュアルとなることがわかった。手がけたのは、ファッションデザイナー・山本耀司。世界中に多くのファンを持つファッション界の重鎮にして、今だに挑戦的な姿勢を崩さない彼が選んだのはなんと“愛犬”の写真。正面を見据える愛犬の凛とした姿に、「WORLD HAPPINESS」「音楽」という世界観を写した、愛らしくもスタイリッシュな作品となっている。山本耀司はまた、ソロ・アルバムもリリースするほどの音楽好きとして知られる。キュレーターの高橋幸宏は40年来の友人とのことで、高橋のたっての願いに快諾、実現したという。なお、これまでMETAFIVE、TRICERATOPS、Controversial Spark、野宮真貴 with カジヒデキ、筋肉少女帯、スチャダラパー、坂本真綾、SCANDALの8組が同フェスの出演者として発表されており、出演アーティストは今後も追加される予定。
2015年04月14日2戦2勝と最高のスタートを切った新生日本代表。新体制における第1号ゴールを含めた2得点をあげ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から厚い信頼を勝ち取ったFW岡崎慎司(マインツ)は、ゴールに対する独特の美学を貫きながらさらなる成長を誓う。○いまも岡崎の心に色濃く残る通算7ゴール目日本代表として初めてキャップを獲得してから6年半あまり。その間に出場した91試合で積み重ねてきた日本歴代3位の「43」ゴールすべてに重みがあり、それぞれにドラマが凝縮されている。そのなかから、あえてベストゴールを選ぶとすれば――。岡崎は迷うことなく、2009年6月6日にあげた通算7ゴール目をあげる。敵地タシケントで行われた、ウズベキスタン代表とのワールドカップ・アジア最終予選。その前半9分に岡崎をいま現在に至るまで支え、未来永劫(えいごう)に心のなかで神聖化されていくゴールが生まれている。MF中村憲剛(川崎フロンターレ)が放った縦パスに、右サイドからゴール前へ飛び込む。左足によるボレーは相手GKにセーブされたが、直後に岡崎の真骨頂が発揮される。こぼれ球に誰よりも素早く反応し、体勢を崩しながら低空飛行のダイビングヘッドを見舞う。ピッチすれすれで首を必死に伸ばした、お世辞にも美しいとは形容できない姿勢から放たれた一撃はゴールネットを揺らし、岡田ジャパンを南アフリカ大会出場に導く決勝弾となった。○座右の銘「一生、ダイビングヘッド」の起源岡崎はワールドカップの大舞台でもゴールを決めている。それでも、ピッチが荒れ放題で、照明も薄暗かったタシケントのスタジアムでマークした一撃を大事にしている理由は何なのか。「自分に対して自信をもつことができたゴールだったんです」。兵庫県の強豪・滝川第二高校から清水エスパルスに入団した2005年。岡崎は中学時代に所属した宝塚ジュニアFCの山村俊一コーチから、いまも座右の銘としている言葉を贈られている。「一生、ダイビングヘッド」。山村コーチは基本を徹底的に反復させ、そのなかでもシュート練習に大半の時間を割いた。コーチが放つクロスに対してヘディングを見舞い続けた日々を、岡崎は苦笑いしながら振り返ったことがある。「カッコつけてボレーなんてしようものなら、ホントに怒鳴られましたからね」。当時は砂利混じりの土のグラウンドで練習することも少なくなかった。それでもダイビングヘッド中心のメニューは変わらない。地面にこすりつけた額に血をにじませながら、無我夢中で空中遊泳を繰り返した。○ストライカーの矜持を貫かせた絶対的な武器プロ入りに際しては母校の黒田和生監督(当時)から反対され、実際にエスパルスの1年目は8人いたFWで8番目にランクされた。長谷川健太監督(現ガンバ大阪監督)から右サイドバック転向を打診されたこともある。それでも「自分には絶対的な武器がある」という自負が、岡崎にストライカーとしての矜持(きょうじ)を貫かせた。中学時代から磨きあげてきたダイビングヘッドで日本代表を勝利に導き、ワールドカップ切符を手繰り寄せたという点で、通算7点目は原点にもなっているのだろう。ブンデスリーガに戦いの場を移して5シーズン目。不断の努力を積み重ねながらマインツのエースストライカーとして2シーズン連続で2桁ゴールをマークし、プレミアリーグのレスターからオファーが届くまでの存在に成長しても、間もなく29歳になる岡崎のプレースタイルの根本的な部分は変わらない。174cm、76kgと小柄なストライカーが生き残っていくためには、屈強な大男たちが壁を築くゴール前へ怯(ひる)むことなく飛び込んでいく勇気が何よりも求められる。岡崎からはこんな言葉を聞いたこともある。「恐怖を感じる前に飛び込んでいくんです」。○柴崎のゴールを体を張って“アシスト”した理由3月31日に味の素スタジアムで行われたウズベキスタン代表との国際親善試合。後半9分に十八番のダイビングヘッドで2点目を決めた岡崎は、同35分には体を張って味方のゴールを“アシスト”している。相手のFKが壁に当たり、こぼれ球がピッチ中央に弾む。飛び出した22歳のMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)が、前に出てきた相手GKの頭越しにループシュートを放つ。距離にして約40m。3回バウンドしてゴールに吸い込まれるまで、岡崎は追走してくる相手DFを抑え、それでいてボールには触れずに、最後は笑いながらボールとともにゴール内へ転がり込んだ。「ゴールというものは、一人の選手にとって大きなものになる。自分はそれを知っているから、ああいうプレーができたんだと思う」。自己犠牲を厭(いと)わない岡崎の献身的な姿に、就任2戦目を5対1の大勝で飾ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「素晴らしいことだし、珍しいことだし、(世界中の)どこにも存在しないことだ。(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。そして、前線で放つ大きな存在感とフォア・ザ・チームの精神。ハリルホジッチ氏を含めた歴代の日本代表監督が、岡崎に魅せられてきた理由がここにある。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年04月04日ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)が3月24日、青山店でアーティストの大竹司によるウインドーライブペインティングを開催した。大竹司は現代美術ギャラリー「山本現代」に所属するアーティスト。金沢美術工芸大学などで伝統的な日本画を学び、近年では妖怪や招き猫といった日本独特のモチーフを、カラフルな色彩と軽妙なタッチで描いている。ザディグ エ ヴォルテールでは、創始者ティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)が大竹の作品に感銘を受けたことから、14SSコレクションでコラボレーションを展開。今シーズンにも、大竹の作品をテキスタイルに取り込んだコレクションを発表している。今回のライブペインティングは、そんな両者の関係によって実現したプロジェクト。ライブペインティングでウインドーに描かれた作品は4月19日まで展示される。
2015年03月31日勝点1を獲得したと取るか、勝点2を失ったと見るかが問題だ。J1リーグで首位を走る浦和レッズの話である。横浜F・マリノス対浦和レッズ J1リーグ チケット情報前節・鹿島アントラーズのホームに乗り込んだ浦和は、1-1で引き分けた。これで残り4試合で3位・鹿島とは勝点7差のままだが、2位・ガンバ大阪には勝点3差に詰められた。しかも、第32節ではG大阪との直接対決が待っている。得失点差は浦和が+22、G大阪は+24と1試合の結果で逆転可能となった。さらに、浦和はここ5試合で1勝2分2敗と足踏みしているのに対し、G大阪は4勝1敗とリーグ戦再開後の勢いを持続している。トラウマがある。2007年、浦和は残り5試合で3位・鹿島に勝点10差をつけていた(ちなみにその時の2位は、奇しくも勝点6差のG大阪!)。だが、浦和は5連勝直後のラスト5試合で3分2敗と急失速し、9連勝で追い上げた鹿島に逆転優勝を許したのだ。2007年の悪夢を知るサポーターは勝点2を失ったと見るが、ペトロヴィッチ監督は違う。鹿島戦後、指揮官は「(G大阪と)3ポイントに縮まったという見方もあるが、サッカーにおいては決して慌てるようなポイント差ではない。今日、鹿島から1ポイントを取ったことは非常に大きいし、ポイント差が縮まっていることに恐れを抱く必要はない」と胸を張った。事実、ペトロヴィッチ監督は86分、負傷した興梠慎三に代わってMF・鈴木啓太を投入し、思惑通り1-1のまま試合をクローズさせた。直接対決を残すG大阪のポイント差よりも、まずは鹿島を優勝戦線から脱落させることを優先させたのだ。そこで、重要な意味を持つのが第31節である。浦和は11月3日(月・祝)・日産スタジアムに乗り込む。ホームで迎え撃つ横浜F・マリノスは、勝点44の10位と中位に甘んじている。リーグ最小失点26を誇りながら、33得点と決定力不足で優勝争いに絡めなかった。ここ2試合も無得点。中村俊輔、藤本淳吾、齋藤学はチャンスメイクするとともに、合計10得点だが、1トップのゴール数が伸びない。途中加入したラフィーニャは8試合で4得点を量産したが、ケガで戦線離脱した。5ゴールの伊藤翔が先発、2ゴールの藤田祥史が途中出場というパターンである。悩める1トップが決めるか否かが、浦和戦の肝になる。1トップがキーとなるのは、浦和も同様である。チーム最多の12ゴールをマークする興梠が前節で右腓骨骨折の憂き目に遭った。従って、2列目を担った李忠成がトップに入り、柏木陽介、マルシオ・リシャルデスもしくは梅崎司が並ぶ形が予想される。エース不在の中、悪い流れを断ち切るには、決めるべきところでゴールを決めるほか道はない。11月3日(月・祝)・横浜F・マリノス×浦和レッズ・日産スタジアムはチケット発売中。埼玉スタジアム2002での第32節・G大阪戦、最終節・名古屋グランパス戦はともに予定枚数終了となった今、レッズサポーターはいざ日産スタジアムへ。
2014年10月30日浦和レッズが8年ぶり2度目となるJ1リーグ優勝に向けて、首位を快走している。リーグ戦残り7試合で17勝5分5敗・勝点56と、2位・ガンバ大阪に勝点7差をつけているのだ。中断明け以降11勝1分1敗、現在6連勝中のG大阪が残り7試合で全勝しても、浦和は5勝2敗で乗り切ればタイトルを手繰り寄せることができる。勝点7差は確固たるアドバンテージと言える。浦和サポーターにとって忘れられない苦い思い出がある。2007年残り5試合というところで、首位・浦和は3位・鹿島アントラーズに勝点10差をつけていた。連覇は間違いなしと思われたが、3分2敗とまさかの急失速。ラスト9節を全勝で駆け抜けた鹿島が、大逆転でリーグ戦優勝を手繰り寄せた。昨季も第30節終了時、浦和は首位・横浜F・マリノスを勝点2差で追う2位につけていた。しかし、『ナビスコカップ』決勝で敗れると、リーグ戦でも1分3敗……。結局、6位まで後退した。2007年はリーグ戦とともに『ACL』のハードスケジュールに悩まされた。昨季はリーグ最多の66得点をマークしながら、56失点も喫していた。今年は違う。GK・西川周作が加入し、リーグ最小の22失点の堅守を誇る。得点は倍以上の46得点と、バランスも非常に優れている。西川と那須大亮、森脇良太、槙野智章の最終ラインが中心になり、第10節から7試合連続無失点というJ1新記録を樹立すれば、第21節から興梠慎三、柏木陽介、李忠成、梅崎司らアタッカー陣が活躍し4試合で15ゴールを量産した。幸か不幸か、『天皇杯』3回戦で姿を消し、『ナビスコ杯』準々決勝で敗退したため、リーグ戦一本に集中できる環境にある(ちなみにG大阪は『ナビスコ杯』決勝進出を果たし、本日10月15日(水)に『天皇杯』準々決勝を戦う)。浦和は2007年、そして2013年と同じ轍を踏まない。もちろん、フットボールに絶対はない。ケガ人や出場停止など、不確定要素もある。だからこそ、残り7試合、1試合1試合が重要になるのだ。優勝へのカウントダウンの中、埼玉スタジアム2002で迎える第32節・11月22日(土)・G大阪戦、第34節・12月6日(土)・名古屋グランパス戦のチケットが10月25日(土)一般発売となる。ただ、ホームでの残り2試合は激しいチケット争奪戦となるため、即日完売となる可能性が高い。そこで、朗報だ。G大阪戦、名古屋戦は現在、先行抽選「プレリザーブ」を受付中だ。10月19日(日)23:00まで、プレミアチケットを入手できるチャンスがある。しかも、G大阪戦では来場者全員にオリジナルトートバッグもプレゼントされる。また、G大阪戦では「いい夫婦の日」にちなんで、メッセージ入りのチケットをプレゼントできる「オリジナルギフトチケット」が10月16日(木)10:00より浦和レッズ特設サイトで販売される。兎にも角にも、レッズサポーターは優勝を信じ、いざ埼スタへ!
2014年10月15日