シリーズ累計880万部突破のギャンブル漫画を、横浜流星主演、『リング』の中田秀夫が監督し映画化した『嘘喰い』。この度、佐野勇斗が梶隆臣役で本作に出演していることが明らかになった。「ドラゴン桜」のミステリアスな元教え子役や、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のメカオタクの臨床工学技士役、現在は「真犯人フラグ」に出演中の佐野さんが本作で演じるのは、偶然、天才ギャンブラー・斑目貘(横浜さん)に出会い、人生が一変する青年・梶隆臣。借金を抱え、上手くいかない人生を嘆く青年が、貘と行動を共にするうちに、賭けに魅了されていき、次第に相棒になっていくキャラクターだ。原作でも人気のあるこのキャラクターを演じるにあたり「原作ファンの方が違和感を感じない様に、でも自分にしかできない梶を、という二つをいい塩梅でミックスできるように心掛けていました」とふり返る佐野さん。さらに「何より、梶はキャラの濃い登場人物達の中で、唯一観客の皆様に近い存在だと思うので、より共感していただける様に監督と話し合いました。現実世界ではあり得ない非日常的な世界観をどう表現するのか監督と相談する中で、一つ一つの表情やセリフの言い回しを少し立てるなど、いつもより大きな芝居でつくっていきました。全編通して見どころなのですが、僕の中で森のシーンは流星君ともたくさん相談しながら撮ったシーンなので、是非注目していただきたいです」とコメント。また横浜さんと貘に共通点を感じたそうで、「いつも自信があってかっこいい背中を見せてくれる、ついて行きたくなる様な存在なのですが、でもどこか危なく、愁のあるオーラを出す。流星君だからこそできる斑目貘だなと日々感じていました。バディを組ませて頂いているのですが、休憩中もずっといろいろなお話をして仲良くさせていただいて、貘と梶のバディ感を作る上でとても助かりました。流星くんのカリスマ性、凄かったです」と共演した印象を語っている。『嘘喰い』は2022年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:嘘喰い 2022年2月、全国にて公開予定©迫稔雄/集英社 ©2022 映画「嘘喰い」製作委員会
2021年10月13日2020年春にデビューした株式会社シップスが展開するブランドが、同じく2020年春のデビュー以来「デザインはないが、スタイルのある服」を掲げ、スタイリスト梶雄太氏がディレクションするブランドに別注したアイテムを9月23日(木)にリリースいたします。今回の別注では、コットンタイプライター素材を使用したハーフジップブルゾン1型をホワイト×レモンイエロー、サンゴピンク×キャロット、ブルー×ダークパープルの計3色で展開。アウトドア然としたデザインですが、あえてシャツ生地を当て込んだことで日常着寄りの仕上がりになっています。また、らしい、「それどこの?」と聞かれるような新鮮なカラーコンビネーションもこのアイテムの大きな魅力です。この企画のきっかけは、21年秋冬のの展示会の際、のバイヤーが偶然着ていたナイロン素材のハーフジップブルゾンに梶雄太氏が反応し、意気投合したことでした。オーセンティックな形にキャッチ―な配色のシャツ生地を掛け合わせたことでアウターとインナー、二刀流の活躍が期待できるこの一着をぜひ手にしてみてはいかがでしょうか。カラーは先述の3色、サイズはゆったり目のつくりでM・L、2サイズで展開。価格は税込1万8,700円。SHIPS any メンズ取扱店およびSHIPS 公式サイトで、9月23日より発売いたします。<サンセ サンセ × シップス エニィハーフジップブルゾン商品情報>価格:¥18,700(税込み)カラー:ホワイト×レモンイエロー、サンゴピンク×キャロット、ブルー×ダークパープルサイズ:M、Lサイズ※商品詳細は下記URLからもご覧いただけます。 取り扱い店舗:SHIPS any 渋谷店SHIPS any ルミネエスト新宿 MEN’S店SHIPS any 名古屋ユニモール店SHIPS any なんばパークス店SHIPS公式オンラインショップ 商品に関するお問い合わせ先:シップス エニィ 渋谷店03-3496-0382梶雄太氏ディレクションによる、別注企画のためのスペシャルなビジュアルを展開中!スタイリスト梶雄太によるディレクション。期待していなかった洋服の良さ。手に入れてから気が付くような洋服の雰囲気。物の良し悪しだけに捉われない価値観に基軸を置いたコレクション。“私は毎日同じ服を着る”だから普通なんだけど、お洒落で、カッコ良く、ほんの少しだけ他と違ってて、気に入ったらそんなに悩むことなく何枚か買えて、それでいて着ていたら「それどこの?」と聞かれるような、そんな服があればとおもっている。そう、生活の中にどしっと構えているような、デザインはないが、スタイルのある服。コンセプトは “どんな人にも、どんな場所にも、どんな時にも” 似合う服。シップスが永く培ってきたDNAを引き継ぎながら、自分らしいスタイルを持つオトナからコドモに向けたカジュアルからビジネスウェアを手頃な価格帯で展開します。WEB SITE Instagram Facebook 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月22日オリジナル劇場アニメーション『グッバイ、ドン・グリーズ!』に花江夏樹、梶裕貴、村瀬歩が参加することが決定。映像美にワクワクする特報映像とティザービジュアルも到着した。本作は、米・ニューヨーク・タイムズ「ベストTV 2018 インターナショナル部門」(The Best International Shows)に選ばれたTVアニメ「宇宙よりも遠い場所」のいしづかあつことMADHOUSE、キャラクターデザイン・吉松孝博によるオリジナル劇場アニメーション。少年たちの奇跡のような出逢いの物語が描かれる。東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマは、トトと2人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成する。その関係は、トトが東京の高校に進学して離れ離れになっても変わらないはずだった。「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」高校1年生の夏休み。それは新たにチームに加わったドロップの何気ない一言から始まった。ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に――。高校の農業科の1年生で、自分には何かが足りないと感じているロウマ(鴨川朗真)役には、「四月は君の嘘」「東京喰種トーキョーグール」などに出演する花江さん。ロウマと出会い「ドン・グリーズ」を結成した秀才で病院の息子、トト(御手洗北斗)役には、「進撃の巨人」「七つの大罪」など数々の作品で主人公を演じ、近年では俳優としても注目を集める梶さん。そして、「ドン・グリーズ」の輪に加わる少年ドロップ(佐久間雫)役を、「ハイキュー!!」の日向翔陽や「怪盗ジョーカー」のジョーカーの声を担当する村瀬さんが演じる。さらに、神秘的な美しい景色とロウマの語りからスタートする、本作初映像となる特報映像も公開。明るい音楽と共に、秘密基地に花火を持ち込むロウマやそれにツッコミを入れるトト、自由なドロップのコミカルなやり取りが展開。そして最後に「あの日、いつもと違う夏休みの気配に僕はわくわくしていたんだ――」とロウマの語りで締めくくられ、彼らの冒険の始まりが感じられる。『グッバイ、ドン・グリーズ!』特報映像また10月からは、「宇宙よりも遠い場所」の再放送も決定している。<キャストコメント>・花江夏樹ロウマ役の花江夏樹です。彼は友情を大切にするとてもいい奴で、将来に不安を抱きながらも前に進んでいます。オーディションを受けた時にはもう既に映像がかなり出来上がっていて、ノスタルジックで、とても綺麗だと感じました。この作品で、友情や恋、若さ溢れる行動力、大人になるにつれて忘れてしまう、失くしてしまう、直してしまうそんな大切な気持ちを思い出せる作品だと思います。男3人での大冒険!ぜひ劇場でご覧下さい!・梶裕貴オーディションのお話をいただいた時、直感で「おもしろそう!」と感じた作品でした。その感覚が間違っていなかったことは、アフレコで既に確認済みです。いしづかあつこ監督の想いとセンスの詰まった青春物語。小気味よいコミカルさと疾走感に加え、若者たちが初めて人生と向き合う瞬間のナイーブな人間ドラマが丁寧に描かれている作品です。今だからこそ、自分だからこそのトトが生まれたんじゃないかと感じています。全力で作品世界を駆け抜けました。公開を楽しみにお待ちください!・村瀬歩オーディションの際に既に絵が出来上がっており、そこにまず感動したのがスタートでした。誰もが子どもの時に一度は憧れたよなー!という冒険から、親や同級生から離れて語られる思春期の悩みや不安定さ、覚悟。その全てをじっと黙って包んでくれるように自然が美しく描かれております。画の美しさと彼らの秘密の物語を楽しみに待っていただけると!『グッバイ、ドン・グリーズ!』は2022年公開予定。「宇宙よりも遠い場所」再放送は10月6日(水)25時35分~TOKYO MX、KBS京都ほかにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ、ドン・グリーズ! 2022年公開予定©Goodbye,DonGlees Partners
2021年09月10日唐沢寿明、真木よう子、増田貴久ら出演の「ボイスII 110緊急指令室」第5話が8月14日オンエア。無精ひげをたくわえやつれた姿で登場した梶裕貴の演技に賞賛と心配の声が上がるとともに、白塗り男を演じる安藤政信のトレンド入りにも多くの反応が寄せられている。妻を殺された刑事と同じ事件で父を殺されたボイスプロファイラーが、通報から「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」することを使命とするECU(Emergency Call Unit)で、新たな敵“白塗り野郎”との戦いが繰り広げる本作。樋口彰吾を唐沢さんが、橘ひかりを真木さんが、石川透を増田さんがそれぞれ演じるほか、山城早紀に宮本茉由、小松知里に藤間爽子、緒方拓海に田村健太郎、重藤通孝に藤本隆宏、片桐優斗に中川大輔、樋口の息子・大樹に鳥越壮真、神奈川県警本部長の小野田則親に大河内浩といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。白塗りの男に拉致された樋口が目を覚ますと、そこは枯れた井戸の底で、周囲には4体の人骨が転がっていた。投げ込まれていた無線で助けを呼ぶ樋口だが、妨害電波でECUは樋口の正確な位置が特定できず、さらに無線のバッテリーは残り少なくなっていた。そして井戸には設置されたスピーカーから、あと1時間で井戸の酸素が尽きることを告げる声が流れてくる。その声は続けて「お前、人を殺したことがあるだろ?」と言い出し、樋口の捜査に巻き込まれて亡くなった被害者の話をし出す。井戸にはカメラも設置され、樋口との会話がネット配信されていた。声は閲覧者が1万人を超えたら、樋口がハマの狂犬と呼ばれるようになった事件について糾弾すると言い出し…というのが今回のストーリー。スピーカーから流れる声は白塗り男ではなく、過去に樋口が逮捕した犯人・秋葉敬三の息子、雅也(梶さん)だった。樋口に逮捕された秋葉は仮出所後に無差別殺人を起こし、加害者遺族として苦渋の日々を過ごしてきた雅也は、その怒りを樋口に向ける。梶さんの出演に「ボイスに梶くん出とるwwww」「ドラマなんか出るわけないよなーって思ったら梶くんだった」「最近梶くん地上波よく出るね!!幸せをありがとう!」など喜びの声が上がる。無精ひげをたくわえやつれた姿で犯人を演じる梶さんに、「ストイックすぎる、役に寄り添う気持ちがあまりにもすごすぎる」「そこまで役に真摯に向き合い役作りをされた梶くんを尊敬しています」など、演技への取り組みを讃える声とともに「役作りしていた分たくさん寝て食べてください、お願いです!」「役作りの段階からストイックすぎて…どうか沢山食べてゆっくり寝て欲しい」と体調を気遣う声も多数。そしてラストではついに白塗り男を演じてきたのが安藤さんであることも明かされ「やっぱり安藤さんでしたね」「白塗り野郎やっぱ安藤政信」などの声とともに、正体が明かされるとともに安藤さんの名前がトレンド入りを果たしたことに「安藤政信がトレンド入りしてて嬉し」「安藤政信トレンド入りしたよ!」「白塗り野郎とともに安藤さんもトレンドいり」など喜びの反応も数多く投稿されている。(笠緒)
2021年08月15日俳優の吉沢亮、声優の山下大輝、岡本信彦、梶裕貴が7日、都内で行われた映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』の公開記念舞台挨拶に登壇。誰がNo1.ヒーローにふさわしいのかを決めるNo.1ヒーロー決定戦に挑んだ。緑谷出久(デク)役の山下、爆豪勝己役の岡本、轟焦凍役の梶、そして、堀越耕平先生がデザインの原案を手がけた劇場版オリジナルのキャラクター、ロディ・ソウルを演じた吉沢。大のヒロアカファンの吉沢と、そんな吉沢が憧れてやまない声優陣で3つのミッションに挑戦した。世界を舞台にヒーローたちがミッションに挑む本作にちなみ、プロヒーローにとってミッションをこなすために必要不可欠な心・技・体の3つの項目でバトル。「20秒ぴったり止められるかストップウォッチ」、「けん玉チャレンジ」、「動体視力チェック」に挑んだ。「20秒ぴったり止められるかストップウォッチ」は山下、「けん玉チャレンジ」は吉沢、「動体視力チェック」は梶が勝利し、得点の高かった梶がNo.1ヒーローに。「わたしがNo.1ヒーロー」と書かれた襷をかけられポーズを決めた。けん玉チャレンジは、中皿に乗せるという勝負。最初、全員失敗したが、2回目で吉沢が成功し、吉沢が勝利という結果に。勝負がついてからも4人はけん玉に夢中になり、吉沢は何度も中皿の技を成功。岡本から「中皿のおりょうですか?」と言われると、「中皿のおりょうです」と返した。劇場版第3弾となる本作は、世界が舞台。世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の集団・ヒューマライズから人々を救うため、全世界からプロヒーローが集結し、世界選抜ヒーローチームを結成。インターン中だった出久・爆豪・轟をはじめ、雄英高校ヒーロー科の生徒たちもメンバーとして加わり、プロヒーローたちと共に世界の危機に立ち向かう。
2021年08月07日映画『東京リベンジャーズ』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が17日に都内で行われ、吉沢亮、山田裕貴が登場した。同作は和久井健による人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写化作。どん底人生真っ只中のダメフリーター・花垣武道(北村)が、何者かに背中を押され線路に転落した瞬間、不良学生だった10年前にタイムスリップし、人生唯一の彼女・橘ヒナタを助けるために、ヒナタの弟・ナオトとともに過去と未来を行き来しながら関東最凶不良軍団・東京卍曾に挑んでいく。山田裕貴、今田美桜、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮と旬の俳優陣がそろった。東京卍曾の副総長・ドラケンを演じた山田は、髪の毛を剃った独特の髪型に。山田は「この作品って、『このキャラはこういうビジュアル』というのがすごく重要だから、もしドラケンのここ(側頭部)に髪の毛があってドラゴンのタトゥーが入ってなくて、『こんなのドラケンじゃない』じゃないと言われてしまったら、作品を見たくないと思われてしまう。外見を寄せてからがスタートだなと思ってました」と心境を吐露。ドラケンのヘアスタイルになるまでの動画も公開され、「本当に僕の髪の毛がなくなっていって色も変わっていく一連を撮っててくれて、スタッフさん達の愛を感じました」と感謝する。山田の断髪動画をしっかり見ていた吉沢は「ちょいちょい前髪を自分で試してちゃんと見ているのが、なんかかわいい」と感想を述べ、山田は「ドラケンはここに髪が垂れてるから、これを垂らしたらどうなるんだろうというのを自分で確認してた」と照れていた。イベントでは山田がドロップキックを決めるシーンの練習動画も流され、山田は「マイキーとドラケンって(実際の吉沢と山田より)もう少し身長差があるはずじゃないですか。だから15センチぐらいのインソールをブーツの中に入れて飛び蹴りもやっていたんです」と告白。「ブーツが重くて、本当はドロップキックしてから回転しようと思ったんですけど、本番はもうそのまま突っ込んでちゃった」と、さらに大技を披露しようとしていたことを明かす。山田は「もう1回やっていいですか? と言おうと思ったんだけど、多分これ何回やっても回転できないと思って、普通のドロップキックにさせてもらった」と、少し悔しがりながらも抜群の身体能力がわかるエピソードとなった。
2021年07月17日映画『東京リベンジャーズ』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が17日に都内で行われ、吉沢亮、山田裕貴が登場した。同作は和久井健による人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写化作。どん底人生真っ只中のダメフリーター・花垣武道(北村)が、何者かに背中を押され線路に転落した瞬間、不良学生だった10年前にタイムスリップし、人生唯一の彼女・橘ヒナタを助けるために、ヒナタの弟・ナオトとともに過去と未来を行き来しながら関東最凶不良軍団・東京卍曾に挑んでいく。山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮と旬の俳優陣がそろった。プライベートでも仲の良い2人だが、初対面の時の印象を聞かれると、山田は「僕は戦隊もの出身で、(吉沢は)ライダーの出身だったんですよ。いつも覚えてないと言われるんですけど、舞台挨拶かなんかが一緒で、メイク部屋で隣になって初めてしゃべりかけたのが『すっごいイケメンですね』」と振り返る。覚えてないという吉沢は「言われすぎてて」とにやりとしていた。一方、吉沢が覚えている山田との初対面は「映画で共演シーンはなかったんですけど、軽く打ち上げで飲んだ時に、ほぼ初対面の状態で、けっこうディープなキスをした」と衝撃の発言で、会場の時も止まる。「ちょっとお酒も入ってて、なんでかわかんないけどキスする流れで、いろんなところで男と男がキスしているのが勃発してるんです。ほぼ初めましてでディープな接吻を」と明かす吉沢に、山田も「別の作品で本当にキスシーンがあったんですよ。その現場で『僕たち、初めてじゃないんです』と言ったら、スタッフさん達が『え? え? え?』となるという」とエピソードを披露した。今回共演して、改めて変化を感じたか聞かれると、吉沢は「お芝居に対する熱量や人への愛情みたいなものがすごく深い人だなというのは、キスしたときからわかってたんですよ」とドヤ顔で、山田は「それ(キス)、掘り下げんでいいだろ」とツッコミ。吉沢は「緊急事態宣言で撮影が止まって2カ月間、本当に急にぽんと空いて、どうしたらいいのかわからなくて、芝居もいつ続きを撮れるかわからない中でモチベーションをどう繋いでいけばいいのか、リモート飲みで相談したときに(山田が)『いいんだよ、1回全部忘れちゃえば』と。『今まで走り抜けてきたし、いつ始まるかもわからないこの状況で、わからないものに対して不安を持ち付けるより、1回全部忘れて自分の好きなことやって、やれるって決まってから本気出せばいいんだよ』みたいなことを」とアドバイスをもらったことを告白。山田は自分でも「めっちゃイケメンやん、俺そんな深いこと言ってたんだ」と驚いていた。逆に山田は吉沢について「変わらずですね。あんまり表には出さないけど熱い男なので。お芝居に妥協したくないと考えてる人。ルックスでイケメンだと言われますけど、そこだけじゃないんです」と絶賛する。「僕は彼のお芝居が好きだし、それも相まって好きだなと思う。自分でこうしたい、こう作っていきたいんだというのがしっかり明確にある部分は昔から変わってないので、変わらず、大きくなってってるって感じですね。尊敬してます。すげーなって思う」と互いに尊敬を表した。また「山田くん」「亮」と呼び合ってる2人だが、吉沢は「最初から山田くんだったので、今更変えるのはちょっと気持ち悪い。1回『裕貴』になったんですけど、次の日には山田くんに戻った」という。その場で呼び捨てにしてみることになり、「……裕貴」と呼んだ吉沢は照れ笑い。山田は「何もう、俺も恥ずかしい!」と互いに照れ合っていた。
2021年07月17日北村匠海を筆頭に豪華キャストが共演する『東京リベンジャーズ』。この度、山田裕貴が話題の“ドラケン”になっていく様子をとらえた断髪式動画が解禁となった。7月9日(金)~7月11日(日)までの3日間で観客動員50万人を超え、興行収入は約7億円、2021年に公開された実写映画の土日2日間の週末オープニングの観客動員&興行収入No.1を獲得している本作。劇中で人気キャラクターが多数所属する、仲間想いで情熱を持った不良集団“東京卍會”(トーマン)。その熱き副総長ドラケンといえば、側頭部を剃り上げた特徴的なビジュアルが印象的。今回の動画では、ドラケンを演じる山田さんがクランクイン前にその髪形になるまでの様子が収められている。映画の主題歌であるSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」をBGMに、山田さんが徐々にドラケンへと変わっていく様子は必見。また、本作はコロナウイルス感染拡大による撮影中断があったため、山田さんは実に1年間もこの髪形を維持していたとのことで、熱き副総長の名の通り、山田さんの作品への熱き想いを伺い知ることできる。ビジュアルの完全再現はもちろん、タケミチ(北村さん)、マイキー(吉沢亮)ら各キャラクターとの掛け合いやアクションなど、あらゆる要素が“ドラケンそのもの”の山田さんは必見だ。『東京リベンジャーズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:東京リベンジャーズ 2021年7月9日より全国にて公開予定©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会
2021年07月16日人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写映画化作品『東京リベンジャーズ』が公開中だ。この度、主要登場人物のひとりドラケンを演じる山田裕貴が、クランクイン前に断髪式を敢行する映像が公開された。劇中で人気キャラクターが多数所属する、仲間想いで情熱を持った不良集団“東京卍會(トーマン)”。その副総長ドラケンといえば、側頭部を剃り上げた髪型が印象的だ。この度公開された映像は、山田がその髪形になるまでの“断髪式”の模様が収められている。映画の主題歌であるSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」が流れる中、カット、剃り込み、染髪などを通して、次第に山田がドラケンの姿へと変わっていく様子は圧巻だ。また、本作はコロナによる撮影中断があったため、山田は1年間もこの髪形を維持していたという。タケミチ(北村匠海)、マイキー(吉沢亮)ら同様、キャラクターの再現に加えて、ドラケン独特の掛け合いやアクションなどにも注目したい。『東京リベンジャーズ』上映中
2021年07月16日もともと公私ともに親交のあった吉沢亮さん、山田裕貴さんが、満を持して映画『東京リベンジャーズ』で親友役として共演。のびのびと、付かず離れずなおふたりの関係は、ある種兄弟のようで…?初共演は’17年のドラマ『トモダチゲーム』。しかしそれ以前から互いに親近感を抱いていたというふたり。映画『東京リベンジャーズ』では圧倒的なカリスマ性で不良高校生たちを統率するマイキーを吉沢亮さんが、そしてその片腕であり親友でもあるドラケンを山田裕貴さんが演じている。山田裕貴:『トモダチゲーム』の共演1日目で、亮がマネージャーさんに「山田くんでよかった」と言ってくれてたと風の噂で聞いたんだけど…。それを知る前から、僕も「相手が吉沢くんで、とてもやりやすかった」って話してたんだ。吉沢亮:それ、聞いた気がする。山田:クランクインして初日に物語の肝になるシーンを撮影して、テンション感とかがすごく合うな~っと思って。吉沢:その前から人間性がいいのは知ってたんだけど、実際に一緒に芝居してすごい安心できたし、いい役者さん見つけたなって嬉しかった。山田:それで今回、マイキーとドラケンをやれるのは嬉しいよね。じつは今回の原作漫画、映画化を知る前に亮にお薦めされたんだけど。吉沢:そうだった?山田:映画化することを知っていたのかもしれないけど、読んでてマイキーは亮だなと思ってた。もし自分がやるならと考えたとき、やれるかわかんないけど好きなのはドラケンかなと。吉沢:僕は映画の話をいただいてから読んだんだけど、最初、マイキーは自分じゃないほうがいい気がして受けるか迷っていたんだよね。そのときにドラケン役は山田くんで考えているというのを聞いて、もしそれが実現するならやりたいなって思って、こっちからちょっとアプローチを(笑)。山田:ということは、僕が出られているのは亮のおかげだ。吉沢:いやいや。僕じゃなくてもオファーは行ってたよ。山田:現場ではお互いに「めっちゃマイキーじゃん」「めっちゃドラケンだよ」って励まし合ってたよね。タケミっち(北村匠海)も含めて、実写化でプレッシャーがとくに大きい役だったと思うから。吉沢:そうそう(笑)。でも、山田くんが予想以上にドラケンだった。僕の役が結構暴れん坊で、肩にかけてる学ランを落としたりするんだけど、何も言わずにドラケンが拾ってくれたりして。山田:ドラケンとしてそこにいると、自然とマイキーのだから拾わなきゃってなるんだよね。きっとアイツは拾わねぇだろうしな、って。吉沢:お互いそういう話をしていたわけじゃないし、拾ってくれとも思ってなかったけど。どこかでドラケンなら拾ってくれるんだろうなっていうのはあった気がする。山田:僕らだけじゃなく、タケミっちもアッくん(磯村勇人)もほかのキャストも、みんながいい作品にするために自分の役割を果たそうとする人たちばっかりの現場だったな。そのバランスがとても心地よかったし、いいセッションができたと思う。でもたぶん、もうちょっと若いときにこの作品でこの役を任されてたら、こんなふうにはできなかっただろうなとも思うんだよね。みんなすごくいい俳優でいい芝居するじゃん。それを観たらたぶん変に意識して、空回りしちゃってたかもって思っちゃう。吉沢:確かにそれ、あるかも。いまでこそ同世代の俳優の活躍を素直にすごいって見られるけど、20歳前後の頃はめちゃくちゃジェラってたから。山田:俺も本当にそうだった。いまは完全にリスペクトの気持ちで見られるけど…。吉沢:横でドラケンにいい芝居されて焦ってただろうな~。山田:それこそ亮のことは、戦隊とライダーをやってた時期が一緒だったのもあったから。当時から知ってたし観てたし。僕が映画で『ストロボ・エッジ』やった頃に亮の映画『アオハライド』があって、めっちゃ意識してた。この人、いい芝居するなって。吉沢:あったね。俺は逆に、『ストロボ~』を観て、クソッいい芝居すんなって思ってたけどね(笑)。山田:そのとき、同世代の俳優みんなに嫉妬してたのが、亮の芝居を観たとき、素直にいいなと思っちゃった。吉沢:その後、『トモダチ~』で共演するより前に、一回一緒に飲んでるんだよね。山田:俳優何人かと監督がいる場に僕が後から呼ばれて…。吉沢:なぜかその場のノリで、僕らがキスする流れが(笑)。山田:『トモダチ~』の作中でもあったけど、じつはあれが初めてじゃないです。吉沢:(笑)。でも『トモダチ~』で共演したときから今も山田くんの印象は変わらないな。芝居に対して熱量があって優しくて。でもどっか冷めてるところがあるんだよ。山田:そう。亮は唯一僕のそういう冷めているところを見抜いた人なんだよね。吉沢:ギャップもあるんだと思う。イメージ的に熱い人っていうのがあるから、そこを期待していると、案外踏み込んできてくれなくて。山田:もともとは陰の人なので、俺がそこまで踏み込んでいいのかなってことを気にしちゃうの。だからじつは、僕が誘うより亮が僕を誘う回数のほうが多かったりする。吉沢:そうなんだよ。山田:(笑)。「ふたりの関係性に名前をつけるなら?」ってことなんだけど…?吉沢:ん~なんだろう。山田:一回、感動の再会をしている生き別れていた兄弟、という感じかな。お互いを思い合ってるし、わかり合ってもいるけれど、それぞれがそれぞれの道を行ってる。吉沢:いいね、それ。『東京リベンジャーズ』『週刊少年マガジン』で連載中の人気マンガが原作。負け犬人生を送る主人公・タケミチ(北村匠海)が、タイムリープにより自らの過去にリベンジしていく。監督は英勉。現在公開中。よしざわ・りょう(写真・右)1994年2月1日生まれ、東京都出身。NHK 大河ドラマ『青天を衝け』主演。映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズ ミッション』に声の出演。やまだ・ゆうき(写真・左)1990年9月18日生まれ、愛知県出身。放送中のドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子』(日テレ系)に出演。待機作に映画『燃えよ剣』『ハザードランプ』など。吉沢さん・シャツ¥40,700(LITTLEBIG TEL:03・6427・6875)その他はスタイリスト私物山田さん・コート¥86,900シャツ¥42,900パンツ¥53,900(以上クラス/ウィリー)シューズ¥40,700(コントレ アリー TEL:050・5218・3859)ブレスレット¥28,600リング、小指¥8,800中指¥16,500(以上トゥエンティー エイティー/ヘムト PR TEL:03・6721・0882)ネックレスはスタイリスト私物※『anan』2021年7月21日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・荒木大輔(吉沢さん)森田晃嘉(山田さん)ヘア&メイク・小林正憲(SHIMA/吉沢さん)小林純子(山田さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年07月15日俳優の安田顕と山田裕貴が、映画『ハザードランプ』(2022年春)で主演を務めることが6日、明らかになった。同作は『アリーキャット』の榊英雄監督×脚本家・清水匡コンビによるオリジナル作。地方都市で代行ドライバーとして働く須貝(安田顕)は、ある満月の夜に、新人ドライバー刈谷(山田裕貴)とタッグを組むことに。「――満月の夜には何かが起こる。実際に、女子中学生が誘拐されたのも、満月の夜だった!」そんな同僚の言葉を背に仕事に向かう2人だったが、様々な酔客の相手をするうちに、思いもよらず過去が交錯していく。安田は主人公・須貝、山田は代行ドライバーの相棒として一夜を共にする刈谷役を山田裕貴が演じ、数時間のうちに変化していく男たちの物語に深みを与えている。オール福井ロケを敢行し、ほか、松本若菜、中村中、阿部純子、山野海、佐々木春香、ミスターちん、辻凪子、溝口琢矢、永島聖羅、遠藤雄弥、真魚、丸本凛、森岡豊、長岩健人、大和田伸也、津田寛治、六平直政、金田明夫、石倉三郎が出演する。ティザーポスターは初めて出会った2人が初めてタッグを組み、これから“初仕事に出かけようとするシーンを切り取ったもの。まだぎこちない距離感を感じさせる2人だが、「満月が、人をひきつける」と添えられたキャッチコピーがこれから始まる“奇妙な一夜”を予感させるものとなっている。同時に解禁された映像は、榊監督から演技指導を受ける安田と山田の様子を切り取ったもの。身体や視線の動きに至るまで細かな演技指導に真剣に聞き入る2人の様子を捉えた。(C)2022「ハザードランプ」製作委員会
2021年07月06日2014年10月からスタートしたTVアニメ『七つの大罪』。最終章となる『憤怒の審判』で原作の最後までを描ききり、メリオダスたちの長い戦いは終わりを告げた──はずの彼らが、再びスクリーンに登場する。原作者・鈴木央が描き下ろした“最終章のその後”を描く完全新作オリジナルストーリー『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』は、彼らの“その後”の微笑ましい日常や、新たに立ちはだかる困難だけでなく、原作で残されていた謎の数々を補完する、“ファンが見たいもの全部入り”といった内容だ。「今作で『七つの大罪』は、ついに幕を閉じます」と感慨深げに語るのは、主人公・メリオダスを演じる梶裕貴。今や業界の中核を担う声優のひとりとなった彼だが、『七つの大罪』スタート当初は若手として、メリオダスという難しい役に試行錯誤しながら臨んでいたという。あらためて、メリオダスと共に歩んできた年月を振り返ってもらった。自分がメリオダス役に選ばれた意味を考えながら演じてきた──2014年10月から放送が始まったTVアニメ『七つの大罪』も、最終章となる『憤怒の審判』で完結を迎えました。梶TVアニメーションとして、完結まできっちり製作していただけたことが何よりも嬉しいです。鈴木央先生が見事にメリオダスたちの物語を描ききってくださり、そして作品ファンの方々が応援し続けてくださったからこそ到達できた最終話だったと思います。──物語序盤のメリオダスは特に飄々としていて、何を考えているのか分からないところがあるので、演じるのが難しかったのではないでしょうか?梶アニメでキャラクターの声を務めさせていただいてはおりましたが……僕はあくまで原作の“いちファン”に過ぎないわけです(笑)。なので、先の展開を知れるはずもなく、毎話彼の本心を探りながらのお芝居は本当に難しかったですね。でも、第1話のアフレコのときに「これはメリオダスとエリザベスの愛の物語です」というお言葉をいただけたことは、役作りをする上でとても大きかったと思います。序盤のメリオダスはエリザベスに対して、いわゆる“セクハラまがい”のことばかりやっていたので、「すごい強烈なキャラクターだけど大丈夫かな?」なんて思っていましたが(笑)、よくよく考えると、彼はエリザベスにしかそういったことをしていないんですよね。最後までご覧いただいた方はご存知かと思いますが、メリオダスは「エリザベスと一緒に幸せになる」という願いを実現させるために、言ってしまえばそのためだけに、すべてを捧げて生きてきたわけです。まあ、周りからしたらかなり迷惑な恋愛物語かもしれませんが……(笑)。なので、そういった意味では、最初から何ひとつ変わっていないのかなと思います。エリザベスとメリオダス僕も彼と一緒に柔軟に心を動かしつつ、どんな展開になろうとも「これはふたりの愛の物語なんだ」と、自分の中で強く意識しながら演じてきました。飄々としたメリオダスがキリっとなる瞬間は、必ずエリザベスがらみのドラマでしたしね。──常にエリザベスのことを頭に置いて演じていた、ということですね。梶そうです。──原作を読んでいたときは、メリオダスはなかなか掴めないキャラクターなので「どんな声をしているんだろう?」とイメージできませんでした。アニメ化が発表され、梶さんが演じるメリオダスの第一声を聞いたときに「そうか、これか!」と思ったことをよく覚えています。梶うれしいです。央先生もオーディションで僕の声を聞いて「これだ!」と思ってくださったと、後からスタッフさんから伺いました。それをお聞きしたときはすごく勇気づけられましたね。元々先生の中では「女性声優さんが演じるんじゃないか?」というイメージがおありだったようで。小柄で、可愛らしい見た目ですからね。十分その可能性もあったと思います。でも、そんな中で僕を選んでいただけたわけです(もちろん、オーディションを受ける以上、どの役も「この役を演るのは俺だ!」と思って臨みますが)。なので、特にメリオダスに関しては“自分が選ばれた意味”というものを、しっかりと考えなければいけないなと思っていましたね。ゲルダに翻弄されるゼルドリスにも注目してほしい──『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』は“最終章のその先”を描いた、鈴木央先生による描き下ろしの完全新作オリジナルストーリーです。梶完結した原作では描かれていなかった部分を見事に補完してくださっているので、原作ファンの皆さんにも間違いなく楽しんでいただける内容になっていると思います。これまでずっと戦い通しで、つらい想いもたくさんしてきた大罪の面々にとっては、まさにある種のハッピーエンド。僕自身、とてもワクワクしながら台本を読ませていただきました。──今作でメリオダスを演じる際に意識した点などはありますか?梶メリオダス個人としては、最終章からの大きな変化は特段なかったのですが、今回は彼だけではなく、弟のゼルドリス(演/梶裕貴)も終始出ずっぱり。TVシリーズでも、メリオダスとゼルドリスのふたりを演じさせていただいたわけですが……ここまで長時間行動を共にし、ガッツリ会話するのは初めてだったので、そのあたりの声や気持ちの演じ分けは意識しましたね。メリオダスとゼルドリス他の役者さんとの組み合わせもあって、収録スケジュールは2日間に分かれていました。僕はゼルドリスのセリフを先に録って、翌日その声を聞きながらメリオダスとして掛け合いをしたわけですが……自分の声を客観的に聴いて、それに応えるのは少し不思議というか。たぶんヒトの本能として、脳に何かしらの制限がかかるんでしょうね。混乱しました(笑)。そういった難しさはあったものの、メリオダスとゼルドリスの共闘は本作の注目ポイントでもあるので、気持ちを切り替えてしっかり集中してお芝居しました。──本作でのメリオダスとゼルドリスの関係性は、これまでふたりを観てきた者としても胸アツでした。梶メリオダスと敵対関係にあったゼルドリス。複雑な人間ドラマがようやく落ち着いたところで本編が終わって、それらを経ての兄弟愛というものが丁寧に描かれています。様々なハードルを乗り越えた先のふたりの姿が見られたのは感慨深かったですね。ゲルドリスとメリオダスそして、それぞれのパートナー……メリオダスとエリザベス、ゼルドリスとゲルダの愛も本作の見どころだと思っています。幸せそうにしている彼らの姿を見て、僕自身とても胸が温かくなりました。「ゼルドリスってこんなに可愛いヤツだったんだ!」なんて新たな発見もありましたし(笑)。まあたぶん、彼は元から可愛いヤツだったとは思うんですよね。要は「そんな自分を押し殺してでも、兄のメリオダスと戦わなければ」と頑張っていたのが、これまでのゼルドリスなわけで……。本作ではその呪縛から解き放たれた、本来のゼルドリスがようやく出てきたんでしょう。ゲルダに翻弄される彼の様子を存分に楽しんでいただければと思います(笑)。──ゼルドリスは本当に翻弄されていましたね(笑)。梶本編では常に眉間にしわが寄っていて、ピリッとしているイメージが強かったですからね。ゲルダに甘えたような口調で喋りかけたり、子供のような仕草をしているのが微笑ましかったです。実際に演じていても、すごく楽しいシーンでした。兄弟で愛の感じ方や伝え方は違うようですが……やっぱり、ゼルドリスの方が甘えん坊かな?(笑)──エリザベスとメリオダスの関係も、少し進化していた印象でした。梶そうですね。エリザベスが本来の自分を取り戻し、より包容力が増していたように思います。本作には“ゼルドリスに対して気遣うあまり、どこか遠慮がちなメリオダスの背中をエリザベスがそっと押してあげる”ような描写があるのですが、僕はそのシーンがすごく好きで。エリザベスの大きな愛を感じましたし、母のように包み込む(雨宮)天ちゃんの声とお芝居が本当に素敵で。横で聞いていて、「エリザベスは心の底からメリオダスを愛しているんだな」と伝わってくる音に感じました。──本作には、原作で描かれなかった最高神(演/倉科カナ)も登場します。梶「このタイミングで最高神を登場させるのか!?央先生、恐ろしい人……!!」と思いました(笑)。原作ファンの皆さんも「最高神ってどういう存在なんだろう?」と気になっていたと思いますが……それが今回、この劇場版で登場するとは驚きでしたよね! 最高神と言うくらいですから“人間味の排除された全知全能感を持ち、同時に女神族としての美しさもある”……そんな得体の知れない圧倒的なものを僕は原作からイメージしていましたが、まさにそれを倉科さんが素敵に表現されていて。──さらに、原作では名前だけ出てきていた2代目妖精王のダリア(演/中村悠一)と巨人族の名工ダブズ(演/神尾晋一郎)もここで登場です。2代目妖精王のダリア巨人族の名工ダブズ梶彼らの存在がベールに包まれたままでも、もちろん物語は幕を閉じられたのだろうと思いますが……今回の映画は、ある意味ボーナスステージのような側面もあると思うんですよね。大罪ファンへのご褒美的な(笑)。なので、気になっていた謎のすべてが解明されるような作りになっていて、それがまた本当にすごい!「央先生は、いつからそういった構想をお持ちだったんだろう?」と勘ぐってしまうくらい、綺麗に補完されているフィルムになっていると思います。同時に、シリアスな展開が続いた原作の終盤と比べて、央先生作品らしいクスっと笑えるようなシーンや、愉快で痛快な描写もたくさん見られるので、「これこれ!これが『七つの大罪』!」と感じていただけるんじゃないかと思います。弱いところを見せるようになったメリオダスに、演じながら寄り添えた──あらためて、梶さんにとっての『七つの大罪』とはどんな作品でしたか?梶約7年という長い時間をメリオダスと共に生きてきたので……やはり感慨深いですね。先ほどもお話したように、メリオダスというキャラクターは物語の中盤ぐらいまで、バックボーンはもちろん、今何を考えているのかさえ表に出さないミステリアスな存在だったうえ、最強の集団“七つの大罪”の団長という役割もありました。そういった役を、当時まだまだキャリアの浅かった自分が演じるという……先輩方や後輩たちの中心に立って、ある種カリスマ性のあるキャラクターを演じるというのは、いろいろな意味でハードルを感じていましたね。すごく緊張しながら第1話のアフレコに臨んだのを覚えています。『七つの大罪』とほぼ同じ時期、その少し前から『進撃の巨人』のアニメもスタートしていて、有難いことにそちらでも主人公役を務めさせていただいて……声優としての自分の立ち位置が大きく変化していく時期でもありました。そんな濃厚な時間を共にしてきた『七つの大罪』という作品、そしてメリオダスというキャラクターは、やはり自分にとって、すごく大きくて大切な存在です。──TVアニメと劇場版を通して、アフレコ現場で特に心を動かされたシーンはどこでしょうか?梶各シリーズのクライマックスですね。中でも『七つの大罪 戒めの復活』第8話「ドルイドの聖地」で、メリオダスが封印された力を取り戻すために過去と向き合う、つらく苦しい試練に挑んだエピソードでは、愛するエリザベスを目の前で失う哀しみを何度も何度も味わったので……演じている僕もとてもつらかったです。エリザベスの存在が、どれだけメリオダスにとって大きいのか。それが切実に伝わったドラマだったのではないかと思います。──物語序盤のメリオダスは団長として中心に立ち、みんなを守っていましたが、中盤以降はみんなに助けられたり、弱みを見せる描写も増えた印象です。梶常識で考えれば、到底どうにもできないであろうことにも「絶対にあきらめない」というメンタリティで抗い続けているメリオダスは、とてもかっこよく映りました。だからこそ……物語中盤以降、仲間たちに本音を漏らすようになったメリオダスの姿には胸が締めつけられましたね。叫んだり涙したり……そういった弱さが垣間見えるシーンに惹かれます。隠しているはずの“不完全”が滲み出れば出るほど、人間の心は揺さぶられるのだろうな、と。──長きにわたってメリオダスたちの物語を応援してきた作品ファンの皆さんにとっても、『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』はスペシャルなギフトになりそうですね。梶そうですね!間違いなく大満足していただける内容になっているかと思います。鈴木央先生による『七つの大罪』らしい魅力が詰まっているオリジナルストーリーですから、ご覧いただいた後には、きっとまた原作を読み返し、アニメを観返したくなっているんじゃないかと思います。今作で『七つの大罪』は幕を閉じることになりますが、僕の心の中にいつまでもメリオダスたちが生き続けるように、ご覧くださった皆さんの中にも『七つの大罪』のキャラクターたちは、永遠に在り続けるはず。ふとしたときに彼らを思い出していただき、この素敵な物語を、より多くの人たちに伝える役割を担っていただけたら幸いです。コロナ禍でご不便も多いと思いますが、可能ならばぜひ劇場で、大きなスクリーンと迫力ある音響設備の中、ご覧いただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします!取材・文:とみたまい撮影:稲澤朝博『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』7月2日(金)より公開ぴあアプリにはアプリ限定カット4点も掲載! 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2021年06月29日2021年5月30日、声優の石川由依さんが結婚したことをTwitterで明かしました。この日、32歳の誕生日を迎えた石川さん。Twitterアカウントに直筆のメッセージを投稿し、一般男性との結婚を発表しました。石川さんによると、お相手は「人見知りで小心者の私が、いつでも私らしく笑っていられるよう支えてくれる人」なのだとか。【由依】誕生日を迎えました。たくさんのお祝いコメント、ありがとうございます。いつも応援してくださっている皆さまに、大切なご報告です。これからも応援、よろしくお願いいたします! 由依 pic.twitter.com/jt8sRodO8f — 石川由依Official (@YUI_STAFF) May 30, 2021 ブレイクのきっかけとなったアニメ『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマン役を始め、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『トロピカル~ジュ!プリキュア』など、数多くの作品で重要な役を演じている石川さん。2021年の第15回声優アワードでは、主演女優賞を受賞するなど、今後の活躍も期待されています。石川さんの発表に対し、ネットからは「本当におめでとうございます!」「これからの活躍も楽しみです!」といった声が上がりました。また、『進撃の巨人』で主人公のエレン・イェーガー役を演じる梶裕貴さんからも、祝福の言葉が寄せられています。あらためて、おめでとう!末永くお幸せにそして誕生日おめでとう!もうこの子は偉大なんです!この世界に生まれてきてくれたのだから!— 梶裕貴 Yuki Kaji (@KAJI__OFFICIAL) May 30, 2021 [文・構成/grape編集部]
2021年05月30日この夏公開予定の映画『東京リベンジャーズ』より、北村匠海、山田裕貴、吉沢亮の新たなビジュアルと、これを使用したバナー画像が到着した。今回公開されたビジュアルに写る3人は、北村さん演じる過去にタイムスリップする主人公・タケミチ、吉沢さん演じる東京卍曾の総長マイキー、山田さん演じる東京卍會副総長のドラケンという、原作ファンからも圧倒的な人気を誇るキャラクター。人生唯一の彼女だったヒナタを救うため、弱小不良だった高校時代にタイムリープして東京卍會に潜入するタケミチは、マイキーとドラケンに近づこうとするが、予想もしない形で彼らに好かれることに。今回公開されたビジュアルでは、そんな彼らの関係性が伺える。そして、ほかキャラクターの画像も使用されたバナー画像も到着。5月14日(金)より全国約300の劇場に掲示されるデザインとなっている。なお、昨日行われたオンライン配信イベント「おうちでプレミアムナイト」が8月31日(火)まで、アーカイブ配信中だ。『東京リベンジャーズ』は7月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京リベンジャーズ 2021年7月9日より全国にて公開予定©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会
2021年05月11日戸田恵梨香と永野芽郁がW主演する日本テレビ系新水曜ドラマ「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」に三浦翔平と山田裕貴が出演することが分かった。本作は、ワケあり元エース刑事と天然新人の最強ペアが繰り広げる、やけにリアルな交番エンターテインメントドラマ。ハードな交番勤務に身も心もボロボロなひよっこ警察官・川合麻依(永野さん)の前に現れたのは、パワハラで交番に異動させられたという元エース刑事・藤聖子(戸田さん)。突然ペアを組むことになった2人が、助け合い、支え合い、事件に、雑務に、恋(!?)に奮闘するさまを描いていく。そして今回新たに出演が発表された三浦さんと山田さんが演じるのは、捜査一係の刑事ペア。三浦さんが演じるのは、藤と警察学校の同期で、捜査一係の刑事・源誠二。成績優秀な藤とは対照的に警察学校時代の成績はビリだが、天性の人たらしで地域住民からとても慕われ、「取り調べの天才」としての能力を持つ。一方、山田さんが演じるのは、警察学校では藤と源の一期後輩にあたる山田武志。正義感が強く、時折カッとなり余計な行動を取ってしまうところもあるが、根は生真面目な努力の男だ。「ほっこりと心温まる作品にしたい」と意気込む三浦さんは、「僕が演じる源は、負けず嫌いな性格で、特に同期の藤と事あるごとにぶつかりますが、藤の事を心の中では認めており、実は藤を一番理解しているのも源なのではないかと思っています。源と藤のそういった関係性や、他のキャストとの掛け合いを楽しんで頂けたら嬉しいです」とアピール。山田さんは「源さん、藤さんの1年後輩でいじられ、こきつかわれる。こういうキャラクターが自分は本当に多い気がします(笑)」と言い、「両親共に教師で真面目な家庭で育った山田くんらしい生真面目な部分や熱い部分も出せるといいなと思います」とコメント。また今回バディを組むお互いについて「山田裕貴くんとは、久しぶりの共演になるのですが、ガッツリと一緒にお芝居をするのは初めてなので、とても楽しみです」(三浦さん)、「翔平さんとは久しぶりの共演でもありコンビを組むのが楽しみです」(山田さん)と期待している。「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」は7月期水曜22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年05月07日石原さとみ、綾野剛のW主演でおくる「恋はDeepに」の3話が4月28日放送。視聴者の間で石原さん演じる海音の“人魚”説に「もっと深い意味がある」などさらなる考察が進むなか、声優の梶裕貴がアユカケ役で出演したことも話題になっている。石原さんが謎を秘めた海洋学者の渚海音を、綾野さんが巨大不動産会社の御曹司・蓮田倫太郎をそれぞれ演じ、巨大マリンリゾートの開発を進める倫太郎と、それを阻止しようとする海音が出会い、対立しながらも惹かれあっていく本作。2人のほか、芝浦海洋大学鴨居研究室の特任研究員、宮前藍花に今田美桜。倫太郎の兄で蓮田トラスト専務取締役の光太郎に大谷亮平。倫太郎の弟で兄らと対照的なキャラの榮太郎に渡邊圭祐。倫太郎の同僚にして親友でもある鶴川優作に藤森慎吾(オリエンタルラジオ)。海音を追いかけるYouTuberのMr.エニシに福山翔大。芝浦海洋大学鴨居研究室の特任研究員で、海音を研究室に迎え入れた鴨居正に橋本じゅん。蓮田トラスト会長兼社長で倫太郎ら兄弟の父親、蓮田太郎に鹿賀丈史といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マリンリゾートにホテル誘致が決まったものの、開発予定地である山の一部にまだ手に入っていない土地があることが発覚、大騒ぎになる蓮田トラスト社内。海音が土地所有者のもとに向かうと、そこに倫太郎も現れる。土地所有者の雪乃(堀田真由)に土地を売る気がないことを知り安心する海音だが、亡くなった雪乃の父に莫大が借金が判明。結局蓮田トラストが土地を買収する…というのが今回のストーリー。前回、海音の身体が冷たかったことに気づいた倫太郎。海岸でバスを待つ海音のために焼き芋を買って来て2人で分けるのだが、その時海音の手に自らの手を重ね「なんでこんな冷たいの?」と聞くなど、海音の“秘密”に気づき出した倫太郎。一方、砂浜で駆け出した彼女に母親の思い出を重ねて思わず腕を掴むといった行動も…視聴者から改めて「人魚の生まれ変わり的な事なのかな??」「人間になった魚なのかな?」など“人魚説”が再燃するなか、「分かりきって描かれてるってことはもっと深い意味があるんだよ」「お母さん海に沈んで、生まれ変わりが海音??探し物はお母さん?だから指輪持ってる?」など“人間ではない”ことを前提にさらなる“秘密”があると考える声も上がっている。また、これまでも若本規夫、高山みなみといった豪華な声優陣が“魚の声”で出演してきた本作だが、今回は梶さんが登場。「今週の魚の声、梶くんだったよねw」「アユカケの声が梶裕貴さん?」などの反応とともに、アユカケがカジカの仲間であることから「カジカ科…だからですかね(笑)名前繋がりも素敵なご縁」といった投稿も上がっている。(笠緒)
2021年04月29日今年4月からNHKの新歌番組「はやウタ」で初の司会に挑戦するなど、40代に入りますます脂の乗った仕事ぶりが光る井上芳雄。ミュージカル界のプリンスとしての輝きはそのままに今春、デビュー20周年を記念したスペシャルライブ『井上芳雄 by MYSELF』を全国5都市で開催する。大阪公演に向けて、井上に話を聞いた。「井上芳雄 by MYSELF スペシャルライブ 20th Anniversary Live Tour」チケット情報本公演は同名の冠ラジオ番組のライブ版で、全8公演で異なるゲストを迎え2部構成でお届け。ラジオは等身大の自分を出せる場所と話す。「コロナ禍でもラジオだけは続けられたので、一番大切な場所のひとつですね。いい意味で仕事というよりは部活に近い感じ。ライブはその延長線上の文化祭なので、お客さまには“他校の生徒”気分で観に来てもらえれば」と誘う。第1部は『エリザベート』など数多の出演作より代表曲を歌い尽くす“ザ・コンサート”。「10周年の時は小池修一郎先生に10年を振り返る台本を書いていただいたのですが、今回はその続きという感じ。そこからの10年をふたりのダンサーとコント仕立てでお届けします」。可能な限り楽曲を歌い切ろうと、最後はメドレー形式で詰め込んだ。「最初作ったときは15分ぐらいあったので、少し減らしても10分近くになると思う」。さらに、極め付きの仕掛けも用意する。「皆さんがよく知る作品のパロディというかコント的な要素があるので、そこは本当にウケてほしい(笑)!」第2部はラジオブースを再現したゲストコーナー。大阪2Daysの1日目は声優の梶裕貴を迎え、オリジナル朗読劇『箱を飛び出したオルゲル~困ったバッタとカマキリと…~』を上演する。「梶君が何役も担い、彼の声色の魅力をフルに使った楽しい作品です」。2日目の石丸幹二とは、玉置浩二のポップス曲『田園』とミュージカル『スターライト・エクスプレス』より『I Am The Starlight』の2曲をデュエットする。「コンサートでの共演も多い石丸さんには、僕の大好きな玉置浩二さんの曲を提案させていただきました。男性同士のデュエット曲『I Am The Starlight』も素晴らしいですし、石丸さんとは初めて歌うので楽しみです」。ミュージカル界のスターとして、初めましての人でも楽しめる内容を心掛けた。「ミュージカルは歌や踊りがあって、エンタテインメントとしての間口が広いのが魅力。音楽は理屈抜きに楽しめるけど、そこに理屈や理由があればさらに感動が増したりするから。楽しみ方が多様で自由というのがいいんじゃないかな。特にコンサートなので普通にいい曲だなと思って聴いていただいてもいいですし。ゲストとのトークではお客さんがいるからこそお互い出せるエネルギーとかがあって、そこが刺激的で面白い。前よりはトークの回しも上手くなっていると思うので、その日来てくださった方々とできる限り楽しい時間を過ごしたいなと思います」。公演は、4月24日(土)から5月8日(土)まで東京・千葉・富山・大阪・福岡にて全8公演開催。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年04月21日累計発行部数3700万部を超える人気ファンタジー漫画の劇場版『七つの大罪 光に呪われし者たち』の公開アフレコが4月19日、都内のスタジオで行われ、伝説の騎士団“七つの大罪”を率いる主人公メリオダス役の梶裕貴、ヒロイン・エリザベスを演じる雨宮天がマイクに向かった。古の時代を舞台に、七人の罪人たちにより結成された最凶最悪の騎士団“七つの大罪”が世界の危機に立ち向かっていく。劇場版としては、2018年公開の「七つの大罪天空の囚われ人」に続く第2弾で、原作者・鈴木央が描き下ろした、テレビアニメから続く“最終章のその先”を描いた完全新作オリジナルストーリーとなる。本作のアフレコは、テレビシリーズ最終話とほぼ同じタイミングで行われたといい、梶は「一気に『大罪』のピークが押し寄せた。コロナ禍で(共演者の)みんなで録れなかったので、意外と実感なかったですが、急にさみしさが胸にこみ上げてきた」としみじみ。主人公のメリオダス、そして弟・ゼルドリスの2役を演じ「今回の劇場版は、長年因縁のあった兄弟が共闘するお話。自分と自分でしゃべるシーンは大変であり、楽しみました。アフレコを終えた今は、すてきな作品が生まれたと思う」と強い手応えを示した。「劇場版が2度も作られる作品は限られているので、うれしかった」と新たな完結の1ページを喜ぶ雨宮は、「(母である)最高神とのシーンは、原作にも描かれていなかったので、楽しみだった」と回想。エリザベスとともに歩んだ約7年間について「彼女からは、母性や包容力を学んだ」と振り返り、「今だから演じられるエリザベスを詰め込んだ」と誇らしげに語った。公開アフレコにはエリザベスの母であり、女神族を総べる“最高神”役の倉科カナ、ゼルドリスに仕える魔神A役を務めるタレントの川島明が同席。ともに『七つの大罪』の大ファンだといい「まさかオファーをいただき、夢かなと思うほどうれしく、ビックリしました。大好きな世界を壊さないように頑張った」(倉科)、「完成された世界に、僕が入っていいのかなと思ったが、魔神A役ということでちょうどいいかなと(笑)」(川島)と話していた。取材・文・写真=内田涼『七つの大罪 光に呪われし者たち』7月2日(金)より公開
2021年04月19日LDHに所属するGENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZの4グループ、Jr.EXILE世代による次世代総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』の記者発表会が18日、都内で開催された。2019年、「ENTER THE Jr.EXILE」をテーマに、4チーム総当たりコラボバトルが開幕。6本のコラボバトルミュージックビデオ、コンピレーションアルバム、4日間連続ライブなどの展開で熱狂を生み出し、Jr.EXILE世代による新たな歴史が刻まれた。そしてこのたび新たな展開として、リアルとバーチャルを横断・融合することで生まれる世界初の「Mixed Reality Entertainment」プロジェクトが発表された。舞台は、架空の未来都市「超東京」。Jr.EXILE世代のメンバー総勢38人が集結し、一人ひとりが自ら創造したキャラクターたちがアバターとなり、MAD JESTERS、ROWDY SHOGUN、Astro9、JIGGY BOYSの4つのチームとなってバトルを繰り広げる。アニメーション声優の第1弾も発表され、ZERO(≠白濱亜嵐)を梶裕貴、PARTE(≠関口メンディー)を木村昴、LUPUS(≠川村壱馬)を石川界人、LUCAS(≠吉野北人)を堀江瞬、TEKU(≠世界)を武内駿輔が担当することが明らかに。なお、アバター化において、FANTASTICSの世界がモーションキャプチャーのモデルを務めた。会見には、EXILE HIRO、GENERATIONSの片寄涼太、関口メンディー、THE RAMPAGEの川村壱馬、吉野北人、FANTASTICSの世界、BALLISTIK BOYZの砂田将宏が出席。片寄は「2年前にライブをさせていただいて、そして2021年にこうして始まるということで、大変ワクワクしています。率直に楽しみです」と心境を告白し、世界も「僕はアニメや漫画が大好き。このプロジェクトがスタートする第一歩が今日だと思うので、すごくワクワクしています」と期待に胸を膨らませた。吉野は自身のアバターを見て、「すごい再現度で、クオリティも高くて、僕の鼻のほくろまで再現されているので、楽しみです」と再現度に驚き、「そこに声優さんの声と動きがつく。今後が楽しみだなと思いました」と期待。砂田も「自分がキャラクターになっているのが信じられないですし、うれしいですし、再現度に本当にびっくりしています」と語った。メンディーは、自身のアバターの声優に木村が決定し、「すごくうれしいですし、なんといっても木村さん、僕とタメンディー!」と叫んで喜びを表現。「同い年なので親近感ありますし、同い年の化学反応が生まれたらうれしいなと思っています」と語った。川村も、石川が声優を務めることに「お名前を拝見したときにびっくりして、豪華すぎて声もでなかったです。逆に」と喜んだ。また、6月23日にアルバム『BATTLE OF TOKYO TIME4 Jr.EXILE』をリリースすることも発表。片寄は「BATTLE OF TOKYOの世界観を表現する1枚。各グループの曲もありますし、コラボの楽曲だったり、全グループで1曲歌ったり、盛りだくさんのアルバムになっています」と紹介し、川村は「それぞれのグループのカラーがすごく出ていて、でも普段のアーティスト像ではなく、BATTLE OF TOKYOに寄り添ったテイストのサウンドになっています」と魅力を伝えた。
2021年04月18日中島敦、芥川龍之介、太宰治、といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦う、朝霧カフカ(原作)・春河35(漫画)による人気漫画『文豪ストレイドッグス』。アニメ、ゲーム、小説など幅広く展開し、舞台『文豪ストレイドッグス』も"文ステ"の愛称で親しまれている。2017 年12月に、TV アニメ第1シーズンをもとに上演して以来、『文豪ストレイドッグス黒の時代』(2018年9〜10月)、『文豪ストレイドッグス三社鼎立』(2019年6〜7月)、『文豪ストレイドッグス 序 探偵社設立秘話・太宰治の入社試験』(2020年9月)と、それぞれ様々なキャラクターと時代にスポットを当てた公演が行われ、この度は5作品目の舞台『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』(4月16日〜18日:大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール、4月23日〜5月5日:東京・日本青年館ホール)が上演される。今回は、舞台化シリーズ開始から主人公・中島敦を演じてきた鳥越裕貴にインタビュー。2018年3 月に映画としてヒットした作品を舞台化するにあたり、原作者の朝霧カフカが脚本を務めたことでも注目となっている同作について、話を聞いた。○■キャラの掘り下げにも関わってくる舞台に——今回、朝霧カフカ先生が脚本を手がけられるということで、ずっと関わっている鳥越さんはどういう風に感じていますか?こんなことは2度とないんじゃないかなというくらい貴重な機会です。原作の先生が舞台のために脚本を書いてくれるなんて、なかなか聞いたことがないですし、これはぜひ原作の『文スト』ファンの方にも見ていただきたいなと思います。カフカ先生の脚本で、個々のキャラクターの奥行きが増したという点は感じました。あとは、カフカ先生の言葉は身に染みるというか、希望に満ちあふれてると感じるんです。どれだけダークなセリフであっても、どこか希望に満ちているので、今のような、気持ちが落ちている時代にこそ観てほしいです。——漫画やアニメのファンの方に向けてアピールするところはありますか?映画の『DEAD APPLE』では見えなかった面を見ることが出来ますし、それがなんとカフカ先生の言葉で表現されている。キャラの掘り下げにも関わってくると思うので、配信などでもぜひ見ていただけたら嬉しいです。——カフカ先生と直接お会いする機会もあるんでしょうか?けっこうあります。最近は皆で食事に行くこと自体が難しいですが、今までだったら懇親会にも来てくださっていたし、先日なんかKADOKAWAの本社で僕が取材を受けてるのを見に来てましたからね(笑)。そんな緊張することはないから、こっちは「やめてください」と言いながら、カフカ先生自身も歩み寄ってくれてるのが、嬉しくて。コロナ禍の前は食事に行く機会もあり、カフカ先生の前でプロデューサーも交え、「ヒロインは鏡花や」「いや、モンゴメリだ」みたいな熱い話をしていた自分を恥ずかしく思いました(笑)。——今回は新しいキャストも入って来て、雰囲気は変わりましたか?少人数ですし、大概が顔見知りなので、いちいちわちゃわちゃする必要はないかなと思い、まったりしています。でもそれを見た振付のスズキ拓朗さんが「あれ、鳥ちゃん元気ない」と言っていたらしく、「そんな感じで見えてるんや」という発見でした(笑)。前回はキャストが30人もいたから、自分がわちゃわちゃせなと思ったし、コロナもなかったのでいろいろできたんですけど、今は落ち着いてます。——そこは自分が率先して…という意識はあるんですか?先陣を切って楽しまない限り、やっぱり伝わらないと思っていて。役者が楽しんでいないと、作品も楽しくならない。無理なくですけど、率先して「演劇を楽しんでます」ということを見せるようにしていました。——特に新しいメンバーについて、印象的だったことなどはありますか?稽古では、フョードル・D役の岸本勇太が、(村田)充さんとかと稽古場でやり合ってるのを見て、「よくすんなりと立ち向かえるな」と感心しています。肝が座ってますよね。(田淵)累生は別作品があって稽古に来れていないんですけど(取材は3月下旬)、連絡は取っているので「もう通し稽古だぞ」と教えたら、彼自身も「セリフは入れました!」と言っていて、いいプレッシャーはありつつ彼なりにのびのびやるんじゃないかと。○■ファンの考えが深い——鳥越さんはYouTubeの番組『ぼくたちのあそびば』で「2.5次元あるある」の企画をされていたりもされますが、2.5次元作品の面白さって、改めてどのようなところにあると思いますか?最初は「2.5次元」という言葉にもひっかかりはあったんです。僕らは通常の舞台をやっているのに枠にとらわれるようで、「何の舞台だって変わらない」と、まあまあ尖っていました(笑)。でも、それまで舞台を観たことがなかったというアニメや漫画のファンの方が劇場に来てくれた時に、「演劇の面白さを広められる機会でもあるんだ」と思うようになりました。逆に僕自身も(舞台を観て)原作のファンになったりもしているので、架け橋にもなるんだな、と。役者としても、原作をリスペクトして「この絵が欲しいからこの動きをしたい」とか、「でもここは舞台だからこう表現をしよう」とか、演劇を表現することに対しての楽しみが増えましたし、それも面白さなのかなと思います。——ファンの方も「ここは原作でこう描かれてるから、舞台でこう表現されてるんじゃないか」といろいろ考察をされたりもしていますよね。2.5次元作品のファンの方も、原作ファンの方も、考えが深いですよね。だからより演劇を好きになったり面白がれたり、豊かになる気がしていて。どんな舞台でも「これはこうやったな」という観劇終わりの感想戦が1番楽しかったりもするので、そういう楽しみを知っていただけたら嬉しいです。——ちなみに、鳥越さんの思う“『文ステ』あるある”はありますか?絶対に、5日以内に通す。大体、台本持たずに通す。今回も4日目くらいで覚えたりしたんですけど、こんな現場なかなかないです。初演の時には「早いなあ」と思うくらいだったんですが、その次の『黒の時代』で谷口賢志さんが「おい鳥、あの現場どうなってるんだ! 台本もらって2日で通すとは!」と言っていたので、「やっぱおかしいよな、この現場」と(笑)。でも、それでも皆覚えて来るから、プロ根性に溢れていてすごく好きです。——何か理由はあるんでしょうか?中屋敷さんの中ではあると思いますけど、推測すると、枠組みを見たいということなのかな。役者としても1回通した方が流れもつかみやすいので、助かる面もあるんですけど、まあ「早すぎか!」とは思ってます(笑)。でも、間に合わせる根性が出るのも『文ステ』の魅力で、やっぱり役者ってMな方が多いから、どんどん責められると、燃える部分がある。そういうポイントが多い舞台だと思います。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)など。高橋健介・ゆうたろう・井阪郁巳とともにYouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)を配信している。ヘアメイク:古橋香奈子
2021年04月15日大ヒット韓国映画『私の頭の中の消しゴム』が、日替わり豪華人気俳優陣による朗読劇として東京・大阪の二拠点で上演されることが決定した。読売テレビ・日本ドラマ系列連続ドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても〜』として生まれ、2005年に公開された韓国でのリメイク版が大ヒットした『私の頭の中の消しゴム』。本作は若年性アルツハイマー病に侵された妻と、葛藤を抱えながらも彼女を愛し、献身的に支える夫による純愛ラブストーリーだ。そんな永久不滅の名作が、長谷川純×高垣彩陽、福山潤×星野真里、白石隼也×竹達彩奈、水田航生×浅川梨奈、猪塚健太×安野希世乃、梶裕貴×谷村美月、中島ヨシキ×前島亜美、廣瀬智紀×美山加恋という人気俳優揃い踏みのペアが紡ぐ朗読劇でよみがえる。2010年初演から常に大反響を呼ぶ、本作の第12回公演「私の頭の中の消しゴム 12th Letter」は、4月29日(木・祝)~5月5日(水・祝)に東京・よみうり大手町ホールにて全16公演、5月7日(金)~5月9日(日)に大阪・ABCホールにて全6公演で上演される。「私の頭の中の消しゴム 12th Letter」脚本・演出:岡本貴也出演者:長谷川純×高垣彩陽 福山潤×星野真里 白石隼也×竹達彩奈水田航生×浅川梨奈 猪塚健太×安野希世乃 梶裕貴×谷村美月中島ヨシキ×前島亜美 廣瀬智紀×美山加恋(東京公演・出演日順、登場順)東京公演:2021年4月29日(木・祝)~5月5日(水・祝)全16公演大阪公演:2021年5月7日(金)~5月9日(日)全6公演
2021年03月29日声優の梶裕貴と小野賢章が、和山やまの漫画『夢中さ、きみに。』を朗読するTHERMOS Presents 生朗読劇「夢中さ、きみに。」が3月7日(日)、YouTube Live にて特別生配信される。放送まであと6日となった本日、イベント特設サイトの公開とともに、本イベントの見どころや視聴者参加型キャンベーンの情報が公開された。『夢中さ、きみに。』は、中高一貫の男子校に通うミステリアスな高校2年生・林美良を中心にした4編と、中学時代にモテすぎた反動で“逆・高校デビュー”を果たした高校2年生・二階堂明を描く4編の、全8本の短編からなる作品集。今回の生朗読では、「二階堂編」をオリジナル脚本で生朗読する。「二階堂と話すと禿げる」「二階堂と目が合ってから具合が悪い」といわれるほど、背中を丸め、顔を隠すように覆う髪とメガネで、陰の雰囲気を放つ二階堂。そんな二階堂が席替えで後ろの席となり、憂鬱な目高だったが、ひょんなことから中学時代の二階堂の姿を知り、興味を持つ。本当の二階堂を垣間見ようとあれこれ仕掛ける目高と、それに思わず反応してしまう二階堂にほっこりしたり、クスッと笑えたり、男の友情だけでは語れない、多くの人に愛されるべき物語となっている。今回、生朗読劇の物語は3部構成で、1部は目高優一目線、2部は二階堂明目線、3部は2人の掛け合いを描いたオリジナル脚本となっており、原作ファンも原作とは違った楽しみ方もできるイベントだ。マンガでは、和山やまの描くイラストとセリフにより、男子高校生の日常が登場人物の何気ない一言で笑えるような絶妙な間が出来上がっているが、これが朗読劇になることで、何気ない日常を描くこの物語がどのように彩られていくのか。中屋敷法仁の脚本・演出や声優たちの個性にも注目してほしい。また、オンラインながら声優・視聴者ともに一体感を感じられるキャンベーンを実施。抽選で5名に、梶と小野のサインが入ったタンブラーが当たる。他にも豪華ブレゼントが盛りだくさんなので、奮って参加しよう。THERMOS Presents 生朗読劇「夢中さ、きみに。」開催日時:3月7日(日) 18:00〜開催場所:「THERMOS公式YouTubeチャンネル」より配信主催:サーモス株式会社特設サイト: 出演者:梶裕貴(目高優一役)、小野賢章(二階堂明役)MC:優木かな脚本・演出:中屋敷 法仁原作:和山やま『夢中さ、きみに。』(ビームコミックス / KADOKAWA 刊)<視聴者参加型キャンペーン>キャンペーン期間:3月2日(火) 10:00〜3月7日(日) 23:59応募方法:1.Twitter上でサーモス公式アカウントの@THERMOS_promoをフォロー2.ハッシュタグ「#サーモス生朗読劇」をつけて応援コメントをツイート
2021年03月02日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の梶芽衣子さん。ラストとなる第4回は「褒める人より、苦言・叱責する人を大切に。」。25歳で東映の映画『女囚701号/さそり』に主演し、それが大ヒットしシリーズ化。その後いろんな映画会社で主演作を作っていただき、30歳前後の私は客観的に見れば成功していたと思います。でも自分では、守りに入ろうなんて思わなかった。なぜならば、私は“まだできていない”という気持ちをずっと感じていたから。その満足できていないという思いは、今も変わりません。今私は73歳ですが、仕事をしているといまだに「こんなことってある?!」ということが山のように起こる。20~30代の挫折なんて甘い甘い、そこからがもっと大変ですよ(笑)。人生、完成するなんてことは、きっとないのではないかしら。進み続けるために大切なのは、甘えないこと。褒められるとつい満足してしまいますよね。でも、そこにあぐらをかいたら成長は止まります。耳を傾けるべきは、褒め言葉ではなく苦言・叱責。厳しい言葉をかけてくれる人を大切にして、生きてください。実は私は幼い頃とても体が弱く、おそらく長生きはできないだろうな、40歳くらいで死ぬだろうな、と思っていました。でも、それがどうです、想定の倍近く生きることができている。正直今は、もっといけるかな、とも思ってます(笑)。この、想定していなかった長い人生、もっと仕事がしたい。映画『すばらしき世界』の西川美和監督もそうですが、お若く才能あふれる監督が私を使ってくださり、その現場でいろんなキャッチボールができる喜びは、この歳まで生きて仕事をしているからこそ、感じられるものですから。YouTubeを始めましたし、少し前にはロックのアルバムも出しました。71歳で、ロックよ!アマゾンで売ってるから、みなさんぜひ買ってください(笑)。コロナが終わったら、ライブハウスでライブをやりたい。もっともっと楽しみたいので、もう最近は年齢のことを考えません。もう73…なんて思ったら、余計くたびれちゃいますから!かじ・めいこ1947年3月24日生まれ、東京都出身。公開中の西川美和監督作品、映画『すばらしき世界』に出演。第75回毎日映画コンクールにて、田中絹代賞を受賞した。※『anan』2021年3月3日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2021年02月28日TVアニメ「ちびまる子ちゃん」では、3月を「4週連続!春のスペシャル月間」と題し、特別な企画満載で放送。この度、この春のスペシャル月間内のアニメに、神谷浩史と梶裕貴が出演することが明らかになった。まず3月7日(日)の放送に登場するのは、「夏目友人帳」「マクロスF」などに出演し、声優だけでなく、歌手、ラジオパーソナリティとしても活躍中の神谷さん。今回、「藤木、笹山さんの写真が欲しい」にカメラ好きのヒロシくんという役で登場。まる子より少し年上の5年生で、時々登場する印象的な少年は、以前から神谷さんの持ち役。今作では、どうしても笹山さんの写真がほしい藤木が、まる子の助けを借りながら奮闘する様子が面白おかしく描かれている。ヒロシくんの登場はおよそ2年ぶり。神谷さんは「ヒロシくんに関しては初登場は20年くらい前…だったと思いますが、登場回数はおそらくまだ一桁かと…そのレアさから毎回、初登場のことを思い出して緊張してしまいます!」とコメント。今回の見どころは「藤木くんの恋の行方」だと明かす神谷さんは、「小学校5年生の頃は斉藤さんというクラスメイトが好きでした。残念ながら下の名前は思い出せませんが…最近思い出せなくなったわけではなく、記憶をさかのぼっても覚えている自分に巡り会えないのです。おそらくですが、あの当時の男子は女子の下の名前を覚えるのがちょっと恥ずかしかったんだと思います。男子って馬鹿なんですよねぇ」と子どもの頃の恋のエピソードを披露。さらに「僕的には前半パートでアナウンサーの役を任せていただきましてセリフはアドリブだったのですが、『ちびまる子ちゃん』の世界は昭和で舞台は清水市なのでどんなニュースを伝えたら良いかわからず、音響監督の本田さんに泣きついてお知恵を拝借致しました…。そんな苦労があったことを一応お伝えしておきます!」と語った。また3月21日(日)の放送には、「進撃の巨人」「七つの大罪」など数多くの作品で主人公を演じてきた梶さんが出演。友蔵の友人が家に遊びに来る際に連れてきた、まる子と同い年の少年・裕治とまる子の交流を描いた「まる子と生意気なアイツ」で、梶さんは、少々生意気で悪ふざけが好きな少年・裕治を演じる。最初のうちはまる子とそりが合わずけんか腰で接する2人だったが、ある出来事がきっかけに仲良くなるという子どもらしい作品。終盤で裕治がまる子のために「外郎売り」を演じるシーンは、梶さんのYouTubeで目にした番組スタッフがストーリーに取り入れたものだそう。今回の参加に「すごくすごくうれしかったです!!」と喜んだ梶さんは、「まる子と同い年の男の子を演じられて光栄です。いつかまた登場してくれないかなぁ…!」と再登場を願う。注目の「外郎売り」については、「大先輩方を前にしての外郎(ういろう)売り…これほど緊張することがこの世にあるでしょうか?いや、ない(笑)!とはいえ、裕治はまだ小学生。うまさよりも、楽しさを意識してお芝居させていただきました」と話し、「ほどんど、まる子と裕治ふたりだけのシーンが続くオリジナルストーリーなので、たっぷりとしゃべらせていただきました!小学生ならではの何とも言えない空気感をぜひお楽しみください!個人的には『ちびまる子ちゃん』おなじみの“あの楽曲”の鼻歌を歌えたのがうれしかったです(笑)。それから…裕治のまる子への呼び方の変化にも注目してご覧ください!」と見どころもアピールした。ほかにも、3月14日(日)に毎年恒例の1時間スペシャルを放送。ゲスト声優は伊集院光が務める。そして、1990年の放送開始以来、ナレーションをつとめてきたキートン山田が、3月28日(日)の放送をもって番組を卒業する。キートンさんへの感謝を込めた特別な30分。変わらない日常、でも特別な一日も見逃せない。「ちびまる子ちゃん」は毎週日曜日18時~フジテレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2021年02月28日3月9日(火)〜6月13日(日)までの期間、国立科学博物館(東京・上野公園)で特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」が開催される。この度、本展の音声ガイドスペシャルナビゲーターを務める声優・梶裕貴より、スペシャルコメントが届いた。新型コロナウイルスの影響により、1年ぶりに国立科学博物館に開催される本特別展は、動物が生きていくために必要な営み「捕食(捕らえて食べる)」に注目し、ハンター(捕食者)の顎と歯の進化やハンティングテクニックを紹介しながら、生態系におけるハンターの役割と重要性を解き明かし、地球環境のこれからを考える科学展覧会。国立科学博物館が誇る貴重な標本のコレクションを中心に、魅力的な300点以上の標本を展示する。本展の音声ガイドスペシャルナビゲーターを務める梶は、大人気アニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役をはじめ人気キャラクターの声を数多く担当。梶自身も、幼い頃から国立科学博物館によく遊びにいっていたという。解説時間約35分の音声ガイドは、「節足動物と脊椎動物の顎の進化」「水辺のハンター」「森・密林のハンター」「暗闇のハンター」「草原のハンター」「毒使いのハンター」といった興味深い内容が盛りだくさん。ぜひ遊びに行った際には、梶の声で解説を楽しんでほしい。●音声ガイドスペシャルナビゲーター:梶裕貴子どもの頃、ワクワクしながら遊びに行った国立科学博物館の特別展。そのナビゲーターを“声優“として務めさせていただくことができ、とても嬉しく思います。なじみのあるハンターから、見たことも聞いたこともない不思議なハンターまで…好奇心を駆り立てる出会いがいっぱいあるはず!楽しみながら学んでいただけること間違いなしです。音声ガイドをオトモに、ぜひハンターの世界を探検してみてください!【音声ガイド詳細】ナビゲーター:梶裕貴(声優)ナレーター:玉川 砂記子解説時間:約35分貸出価格:1台 一般・大学生 600円、高校生以下 550円(いずれも税込み)【開催概要】特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」会期:3月9日(火)〜6月13日(日) ※会期等は変更になる場合がございます。会場:国立科学博物館(東京・上野公園)開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館時刻の30分前まで休館日:月曜日、5月6日(木)※ただし、3月29日(月)、4月26日(月)、5月3日(月・祝)は開館<入場方法>ご入場されるすべてのお客様は公式サイトより事前予約(日時指定)が必要です。※開館時間や休館日、予約方法等の詳細は決定次第、プレスリリースおよび、公式サイトにてお知らせいたします。入場料:一般・大学生 2,000円、小・中・高校生 600円(いずれも税込み)※未就学児は無料。障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。※本展を観覧された方は同日に限り常設展(地球館・日本館)もご覧いただけます。ただし、入場日時によって常設展が閉館している場合がございます。※チケットの払い戻し、再発行はいたしません。主催:国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)03-5814-9898(FAX)公式サイト: ()
2021年02月26日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の梶芽衣子さん。第3回は「役柄を作る上で、衣裳選びは重要です」。現場で精一杯やったら、もう振り返りません。撮影というと、今はスタイリストさんに洋服を用意してもらうのが普通だと思いますが、私は演技の仕事のときは衣裳部の方に衣裳を用意していただき、その中から自分で選んでいます。日活時代から、ずっとそう。私にとって衣裳選びは演技プランを作る第一歩。役を作る上で、衣裳が果たす役割はとても大きいんです。映画『すばらしき世界』で私が演じた庄司敦子という役は、人権派弁護士の妻でした。自分の利益を考えず人助けをするという夫の妻ですから、おしゃれや流行といった概念が一切ない服を着るだろうと思い、“目立たない”ということのみを考え、そんな色やデザインを選びました。ちなみに取材のときの服は自分で選びます。今日の服はZARAのメンズ。ZARAもユニクロも大好きですよ。コロナ禍の前は、お買い物にもよく行っていました。服の趣味は昔から変わりませんね。お花柄のふわっとしたものとか、レースとかは選びません(笑)。ドラマも映画も、自分が出たものを見返すことはほぼありません。どれだけ長くこの仕事をしていても、自分の演技を見るといやになっちゃう。反省しかないんですよ。新人時代、石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんの映画『夜霧よ今夜も有難う』に出させていただいた際、試写を観たとき私が何を思ったかというと、「この映画、私が出ていなかったらもっと良かったわよね…」ということ。ひどいなんてものじゃなかった。女優、やめたほうがいいかしらと、そのときは本当に落ち込みました。しかも、出来上がったものはもうやり直せないじゃないですか。やり直せないっていうのは、私にとっては恐怖です。なのでもう、振り返らないことにしています。だからこそ、カメラの前で演じるその瞬間は、精一杯やります。精一杯やったんだからいいじゃないって思えれば、それが少しは救いになる。でももちろん、「あの映画良かったですよ」って言ってもらうのは嬉しいですよ。かじ・めいこ1947年3月24日生まれ、東京都出身。公開中の西川美和監督作品、映画『すばらしき世界』に出演。世界的映画監督タランティーノ氏も、梶さんの大ファン。※『anan』2021年2月24日号より。写真・中島慶子取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2021年02月22日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の梶芽衣子さん。第2回は「脇役の大切さを学んだ、思い出の作品」。誰しもが当たる年齢の壁を、時代劇で超越!中村吉右衛門さんがドラマに出られる、しかも池波正太郎先生原作の時代劇と聞き、テレビ局の方に「どんな役でもいいから出してほしい」とお願いをし、出演が決まった『鬼平犯科帳』。吉右衛門さんは歌舞伎役者ですから、ご一緒できるなんてまずありえない。この機会を逃すまいと、ルール違反だと分かりながらも、お願いをしてしまいました。28年間の出演ではたくさんのことを学びましたが、特に心に残っているのは、“脇役の大切さ”。私が演じた“おまさ”は密偵の役で、見張って尾行して報告する、毎話ほぼそれだけの芝居です。でも脇だからと手を抜いたら、“徒(あだ)や疎(おろそ)か”で終わりますし、何より作品が良くならない。それに、脇役でも光る仕事をすれば誰かの目に留まり、それがきっかけでセリフが増えることもある。実際私はそういう経験もしました。徒や疎かで終わらせない。たぶんそれってきっと、どんな仕事にも言えることなのでは、と思います。今となっては、この役者の仕事が大好きですし、天職…とまでは言えませんが、この仕事をしながら人生を送れていることに、この上ない幸せを感じています。でも、そう思えるようになったのは、67歳か68歳くらい…。42歳でスタートした『鬼平』が終わる2~3年前に、やっと芝居が楽しいと思えるようになりました。なかなか長い道のりでしたね。人間、特に女性は、誰しも年齢の壁に当たるときがあると思いますが、女優という職業にとっては、それはとても大きな壁なんです。例えば30代まで、恋愛モノのヒロインやキャリアウーマンをやっていた人が、40代でいきなり母親役にシフトできるかというと、なかなかそうもいかないのが現実です。私はそのタイミングで、あまり年齢を問われない時代劇に出演でき、同じ役柄をずっと追求できたのは、幸運だったと思います。ちなみにおまさは36歳でしたが、28年続いて番組終了時の私は70歳。随分年を取りました(笑)。かじ・めいこ1947年3月24日生まれ、東京都出身。2/11より公開の西川美和監督作品、映画『すばらしき世界』に出演。’70年代の代表作「女囚さそり」シリーズは、今なお大人気。※『anan』2021年2月17日号より。写真・中島慶子取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2021年02月15日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の梶芽衣子さん。第1回は「いつの間にやら女優のレールに乗せられて?!」。デビューから5年は、とにかく過酷でした…。私がこの世界に入ったのは、高校生のときに銀座でスカウトされたのがきっかけ。もともと生まれが神田なので、遊び場が銀座。明治屋さんで舶来のチョコレートやお菓子を見たり、千疋屋さんでパフェを食べたりするのが大好きでした。とはいえお小遣いは少なかったので、そんなことができるのはごくごくたまに。そんなとき、「モデルをやりませんか?」とお声がかかり、「もっとパフェが食べられるなら!」と、アルバイト気分で始めたのが最初です。とはいえ、女優になるとかそんなことは一切考えておらず、あくまでもアルバイト。でも、突然モデルクラブが解散、知らぬ間に所属が別の事務所に変わり、さらにいつの間にか映画会社の日活に私のプロフィールが渡っていて、ある日いきなり「映画に出ていただきます」と言われたんです。正直、訳が分かりませんよ(笑)。ただどこかで、「面白そうではあるわね…」と思ったのは事実。そこから私の女優人生が始まりました。最初に主演したのは青春恋愛映画のヒロイン役でした。でも私は、演技なんてやったこともない、習ったこともないただの17歳。その17歳を相手に、監督、スタッフ、先輩の俳優の誰もが厳しく、ものすごく怖かった。もちろん後々、新人への優しさだったと理解はできましたが、当時は毎日やめたいと思ってました。愚痴を言いたくても撮影所に友達もいない、かといって家族にも言えないし…。できることといえば毎日お風呂で「バカー!やめてやる!撮影所が明日消えてなくなればいい!!」と叫ぶしかない。しかも全然泣けなかったんです。泣けるってまだ余裕がある状況で、本当にしんどくてキツくなると涙も出ない。ここがすごく切ないわよね。そんなこんなで5年間映画に出て、23歳でバシッと日活を退社。でも女優をやめようとは思わなかったの。日活だけで終わりたくなかったし、ここでやめたら女が廃るって思って。やっぱり意地があったんでしょうね(笑)。かじ・めいこ1947年3月24日生まれ、東京都出身。2/11より公開の西川美和監督作品、映画『すばらしき世界』に出演。ドラマ『きのう何食べた?』の筧史朗の母親役でも知られる。※『anan』2020年2月10日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2021年02月08日宇梶静江さん(87)は、詩人で、アイヌの解放運動の先駆者であり、俳優・宇梶剛士さん(58)の母でもある。生まれ育った北海道浦河郡では、道を歩けばはやしたてられ犬をけしかけられ、まともに学校にも行けなかった。23歳で東京に出て、アイヌ開放活動を始めてから四半世紀の間、手ごたえを得られずに苦悩していたとき、目の前に現れた「古布絵」。それは天啓だったーー。上京後は、喫茶店のウエートレスをしながら、定時制高校に通った宇梶さん。青春を謳歌しながら、どこかでこんなふうに考えていた。「もう、アイヌのことなんて忘れてしまおう」一目で同胞とわかる人とすれ違うことが何度もあった。でも、互いに目をそらすのが常だった。そして、差別のなかった夫と結婚。子宝にも恵まれる。平穏に暮らしながら、でも、静江さんのなかで「何かが違う」という違和感が募っていた。その後、「浦川恵麻」のペンネームで詩を書き始めた。「でも、内心では忸怩たる思いもあって結局ね、アイヌの詩を書けないわけ。アイヌを表現したいのに、『アイヌだ!』と言われてしまうのが怖くて書けない。そんな自分が許せなかった」35歳になったある日、静江さんは激しい頭痛とめまいに襲われる。病院へ駆け込むと、脳炎の一種「眠り病」と診断された。働きすぎや過度のストレスが原因とされる大病だ。検査を受けながら、生まれて初めて、死を意識していた。「やっぱり死んだら、先に逝ってしまった母ちゃんや姉ちゃんのもとにいきたかった。そのためにはアイヌらしい自然な形で死を迎えたい、そう思ったんだ」東京で暮らしながら、ずっと抱え込んできた違和感が、いよいよ臨界点に達しようとしていた。〈ウタリたちよ、手をつなごう〉72年2月8日、朝日新聞の家庭欄には、こんなタイトルの投稿が掲載された。「ウタリ」とはアイヌの言葉で、同胞、仲間の意味だ。その内容は、まず自らがアイヌだという告白に始まり、アイヌがさまざまな差別に苦しんできたこと、さらに首都圏に暮らす同胞に向けて、ともに語り合う場を持とうと呼びかけるものだった。そう、静江さんはついに「私はアイヌです!」と声を上げたのだ。「生きるか死ぬかという思い、それぐらいつらい公表だったよ」反響は大きかった。「私もいわれなき差別を受けてきました」「勇気ある発言に驚きました」と、多くの便りが寄せられた。しかしほとんど、和人からのもの。同胞の反応は冷ややかだった。「せっかくアイヌであることを隠し平穏に暮らしてきたのに、なぜ寝た子を起こすようなまねを!」。なかには「自分だけいい格好して、いったい何さまのつもりだ!」と怒鳴られることも。それでも、静江さんは諦めなかった。「このままではアイヌは前に進めない」と、果敢に動き続けた。 73年には「東京ウタリ会」を設立し、アイヌの権利獲得のための活動を始めた。連日、都議会に出向くなどした結果、75年、東京都で初のアイヌ実態調査が行われた。さらに都に掛け合い、職業安定所にアイヌのための職業相談員を置くことを認めてもらった。自らが相談員になって、あちこちの会社に求人の有無を聞いて歩いた。新聞へ投稿した38歳から還暦を過ぎるまでのおよそ四半世紀。成果は乏しく、彼女は悩み続けていた。95年の暮れ。静江さんは「もっとアイヌの文化を深く知らなくては」と、つてを頼って札幌へ。「あれは4月、札幌のデパートで催されたボロ布、古布の展示会を見に行って。幼いころ、よくボロ布を繕って着たりしてたから懐かしくてね。でもそこで、雷に打たれるような衝撃を受けたんです。『え、布で絵が描けるの!?』って。描きたくても紙も鉛筆もなくて地面に棒で描いていた子供時代を思い出してね。瞬間的に、幼いころから探し求めていたものが見つかったとわかったんです」すぐに作品制作に没頭した。真っ先に描いたのは、アイヌの村の守り神、見開いた真っ赤な目が特徴的なシマフクロウ。赤い目に「アイヌはここにいるよ、見えますか?」という思いを込めたのだった。以降、作品の展示と併せて「アイヌに生まれて」と題した講演活動も行ってきた。「63歳にしてカムイが古布絵に導いてくれた。本当に感謝です」「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月21日俳優の城田優らが、8日発売のエナジードリンク「ZONe」の新商品「ZONe Unlimited ZERO」のプロモーションとして、松丸亮吾が監修した超難問を解き明かしていくユーザー共闘型謎解きゲーム「ZONe謎解きルーム」に出演する。ZONeは今年9月に、松丸をはじめ各業界を代表する“謎解き四天王”が出題するスマートフォン向けコンテンツ「ZONe謎解きダンジョン」を公開し話題に。今回の第2弾では、俳優・アーティスト界を代表する謎解きマニア城田、人気声優の梶裕貴、クイズ王として活躍する古川洋平氏とユーザーが共闘して超難問に挑戦。ユーザーは“謎解き精鋭部隊”となり、城田や梶、古川氏と、チャットでの会話や擬似的な音声通話をしながら謎を解いていく。監修を務めた松丸は、ZONe謎解きのコンセプトである“没入”に注力。「特に没入して欲しいのは『ある謎めいた文章』が出てくるところでしょうか… …没入して気づいた瞬間は頭に閃光が走るような爽快感があると思うので、ぜひ諦めずに解いてほしいですね」とこだわりのポイントを挙げ、「特に最後の問題は本当にびっくりすると思うので、絶対にたどり着いて欲しいです」と熱弁した。そんな松丸の敵となる城田は「亮吾は、彼が謎解きを世の中に浸透させる前から付き合いはあるんですけど、今では謎解き界のレジェンドで、太刀打ちできない最強ラスボスみたいになっているので……」と以前からの関係を明かし、「一緒に松丸亮吾を倒しましょう!」と呼びかける。また「亮吾は比較的初心者に対しても優しくて、面白いナゾを作ってくれるので」と初心者でも楽しめることをアピールする。テレビ番組でも謎解きに挑戦したことのある梶だが、「僕が“没入”するのは演技をしているとき。キャラクターを演じていて、自分自身、思いもよらなかった感情が溢れてくるのがお芝居の魅力ですね」と仕事で得られる“没入”を語り、「謎解きに関しては……得意な訳ではないですが、大好きです」とコメント。クイズ制作も手掛ける古川氏は「令和の謎解き王子である松丸くんと、平成のクイズ王として対決できて嬉しい」と喜び、「やっぱり固定概念を覆して新しい発想で向かわないと解けない謎が多いです」と早速ユーザーに助言した。「ZONe謎解きルーム」の公開に合わせて、本日12時に松丸のYouTube公式チャンネル『松丸亮吾のひらめきラボ』では城田、梶、古川氏が松丸と謎解き対決を行う動画を公開。城田は9月に放送されたTBS系『有田プレビュールームSP』にて、自身が考えた謎を松丸に解かれてしまい悔しい思いをした。そのリベンジマッチともいえる今回は、謎解き早押し3本勝負で互いのひらめき力を競う。
2020年12月08日