「劇団鹿殺し」約3年ぶりの新作本公演『傷だらけのカバディ』が11月・12月に東京と大阪で上演される。作・出演の丸尾丸一郎と、出演の椎名鯛造に話を聞いた。【チケット情報はこちら】丸尾丸一郎が作、菜月チョビが演出、オレノグラフィティが音楽を手掛ける本作は、インドの国技・ガバディを題材にした物語。2020年の東京オリンピックでミスし、日本国民を落胆させた元日本代表男子ガバディチームのメンバーが、10年後に場末のスナックで再会して…というストーリーだ。丸尾は「オリンピックを目標にしていた人たちの、その後の話です。これからどう生きようかとか、何に向かって走ればいいかわからないと思っているような人たちに向けて、何度でも立ち上がることを思い起こさせる作品になればいいなと思っています」。初めて劇団鹿殺しの公演に参加する椎名。今回、出演を依頼した理由は「去年、僕が脚本・演出を手掛けた舞台でご一緒したときに“なんでもできる、演技がうまい”という印象で。鯛造がもっとのたうち回るような、心に溜めているものを出すようなお芝居を見てみたいと思いました。だから今回は彼に“こんなはずじゃなかった!”とか言わせたい(笑)」。それを聞いた椎名は「それは僕も見たことのない僕です(笑)。そういうふうに悩めたら、それはそれで楽しそう。鹿殺しさんの公演には初めて参加するので、郷に入っては郷に従えではないけど、劇団員の一員のような感じで楽しめたらなと思っています」と嬉しそう。約3年ぶりの新作本公演であることについて丸尾は「この3年、劇団での新しい活動をあまりしていませんでした。僕の中で、劇団で作品をつくることの意味を探していました。見失っていたから。劇団が“売れなきゃ”っていう気持ちが強すぎたんだと思います。でも大前提として、劇団というのは夢を追いかける、共有するものだと気付いた。だから劇団をこれからも守っていきたいし、そのためには、劇団で作品をつくることを“年に1度のご褒美だ”ってくらい楽しめるものにしたい。その結果売れたらいいけど、売れるためにやることじゃないと今は思っています。今は旗揚げの頃のように“やりたい、お芝居をつくりたい”という気持ちです。それが舞台上でどう出るかはわからないけど、とにかくほとばしってるはずです!」椎名が「丸さん(丸尾)と、役者として絡むのも楽しみです。去年、演出を付けてもらったとき、“お芝居も上手い人だ”という印象があるので。演出のチョビさんと一緒にゴールに向かっていけたらと思っています」と意気込む『傷だらけのカバディ』は11月21日(木)から12月1日(日)まで東京・あうるすぽっと、12月5日(木)から8日(日)まで大阪・ABCホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年10月25日園子温監督・脚本、椎名桔平主演のNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』。この度、椎名さん扮する詐欺師・村田丈の巧妙な手口が垣間見える場面写真と、その村田に翻弄される面々の場面写真が一挙解禁となった。『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と同様に実際の事件からインスパイアされた、狂気と愛憎が渦巻く戦慄のサスペンス・スリラーとなる本作。村田は、高校時代の衝撃的な事件から引きこもりになっていた美津子(鎌滝えり)だけでなく、多くの女性を軽妙なトークで虜にし、なんと自分のソロライブまで開催!そして、ターゲットの女性の家族のお祝いにもバンドを従えて派手な演出をするなど、相手の心に入り込む。しかし、一家の信用を得た瞬間に詐欺師としての冷酷な顔をむき出しにし、全てを搾取するのが村田。美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも洗脳し、閉鎖された空間での徹底的な暴力で心も体も支配していく。そんな村田をモデルに自主映画を撮るシン(満島真之介)や妙子(日南響子)たちも予想外の地獄へと導かれていくのだが…。彼らの運命が1人の男によって翻弄されていくさまは、過去作で映画界を震撼させてきた園監督らしい演出が満載。予定調和を嫌う園監督の考えで、ラストシーンの台本が渡ったのはなんと本番の3日前だとか。キャスト・スタッフ全員を、村田ばりのセンスで華麗に欺く園監督の演出術に応えるべく緊張感MAXの極限状態で生まれる彼らの芝居に目が離せない!Netflix映画『愛なき森で叫べ』は10月11日(金)より世界190か国に配信予定。(text:cinemacafe.net)
2019年10月04日椎名林檎が、自身初となるオールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』を、2019年11月13日(水)にリリースする。椎名林檎初のオールタイムベストアルバム収録楽曲は、これまでに発表された全オリジナルアルバム及びセルフカバーアルバムを中心に、チャートや売り上げ実績、リスナーから求められているもの、各種リサーチ結果などを元に選曲。シングル曲のみならず、ライブパフォーマンスにおける人気曲やカップリング曲なども、その対象に含まれている。ソロ初期の名曲から最新のコラボ楽曲まで網羅、宇多田ヒカルと共演の新曲も本作はCD2枚組で、各ディスクに1曲ずつ新曲も収録。1曲はテレビ朝日金曜ナイトドラマ「時効警察はじめました」の主題歌「公然の秘密」、そしてもう1曲は宇多田ヒカルとの共演によるスペシャルな新曲「浪漫と算盤 LDN ver.」だ。盟友・宇多田ヒカルを招き制作された同楽曲は、アルバムリリースに先駆けて11月2日(土)0時より配信スタート。作詞・作編曲とベーシックトラックを椎名が、管弦打楽器の編曲を村田陽一が手掛けた1曲で、生ピアノ・ヒイズミマサユ機、五弦ベース・鳥越啓介というお馴染みのメンバーに加え、ロンドンフィルハー モニック・オーケストラがアビイ・ロードスタジオで収録した演奏が収められている。奇しくも二人は、1998年に当時の東芝EMIからデビューした同期の関係。その共演は、宇多田ヒカルのアルバム『Fantôme』収録の「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」に椎名が参加して以来のこととなる。■椎名林檎コメント「浪漫と算盤」制作に当たってたいへん面白いプログラムでした。ご参加くださった宇多田ヒカル氏はじめ、村田陽一せんせい、演奏家のみなさんへ、改めてお礼申し上げたいです。ありがとうございました。新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです。言葉についても、本作では少々挑戦しています。或る日ヒカル氏が「それはゆみちん(椎名のこと)ならうまいこと書きそう」などと共通の知人らと話していたらしいテーマが「ロマンとソロバン」でした。半年ほどまえ小耳に挟んで以来「受けて立とうぞ」と力み続けた結果、仕上がったのがこの作品です。唄うのにやや照れました。なお、二十年間、頑なに「国産採れたて」に拘って参りましたものの、これからさきはもっとのびのび自由奔放に書きたいです。どうぞ今後なお一層、よろしくお願い致します。(などなど現場から愛を込めて...「初めまして」「改めまして」のベスト盤もご用意しました。)椎名林檎アザー・バージョン「浪漫と算盤 TYO ver.」配信リリース尚、『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』とは異なるアザー・バージョンの「浪漫と算盤 TYO ver.」が、2019年11月25日(月)より配信開始する。「TYO ver.」では、椎名林檎のツアーメンバーである、みどりん、鳥越啓介、名越由貴夫、ヒイズミマサユ機による演奏を写実的に収録。現代のトーキョー・サウンドを体現した、バンドサウンドを堪能できる。「公然の秘密」ミュージックビデオ新曲「公然の秘密」のミュージックビデオには、椎名の前作「鶏と蛇と豚」のミュージックビデオで一人三役を巧みに演じ分け、鮮烈な印象を残したAYA SATOと、東京ゲゲゲイのMIKEYがダンサーとして出演。振付はAYA SATOが手がけている。「幸福論」や「歌舞伎町の女王」、「丸ノ内サディスティック」、「罪と罰」、「流行」、「カーネーション」、「ありあまる富」、「長く短い祭」など、ソロ初期の名曲から最新のコラボ楽曲まで、椎名林檎20年のキャリアを総括する、まさにベストアルバムの名にふさわしい内容だ。初回生産限定盤は特典付きまた、初回生産限定盤には、neetskillsによる「丸ノ内サディスティック」と、ヒャダインによる「ジユーダム」2つのリミックス楽曲が各ディスクにボーナストラックとしてCD初収録。さらに、パッケージが通常盤とは異なる「特製!重力半減ケース」となり、AR(拡張現実)に対応したブックレットも付属する。(※初回生産限定盤の出荷終了次第、通常盤に切り替わる)井上雨迩ミックスによるリニューアル音源を収録なお、本作に収録される楽曲は、ほとんど全ての椎名作品を手掛けるレコーディング・エンジニア井上雨迩が最新技術でミックスを全編アップデートしたリニューアル音源となっている。作品情報椎名林檎オールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』リリース日:2019年11月13日(水)価格:初回生産限定盤(2CD) 3,300円+税※初回生産限定盤の出荷終了次第、通常盤(2CD)へ切り替わる。<収録曲>■Disc-11. タイトル未定(新曲)2. 幸福論3. すべりだい4. 正しい街5. 歌舞伎町の女王6. 丸ノ内サディスティック7. ここでキスして。8. ギブス9. 罪と罰10. 本能11. 真夜中は純潔12. 迷彩13.茎(STEM) ~大名遊ビ編~14. りんごのうた=ボーナストラック= ※初回生産限定盤のみ収録15. 丸ノ内サディスティック neetskills remix■Disc-21. 公然の秘密(新曲)2. この世の限り3. 流行4. 旬5. 自由へ道連れ6. カーネーション7. NIPPON8. ありあまる富9. 青春の瞬き10. 人生は夢だらけ11. おいしい季節12. 獣ゆく細道13.長く短い祭14. 目抜き通り=ボーナストラック= ※初回生産限定盤のみ収録15. ジユーダム ヒャダインのリリリリ☆リミックス■浪漫と算盤 TYO ver. (The sun&moon in tokyo)配信日:2019年11月25日(月)
2019年09月29日今年7月に仏政府から芸術文化勲章「シュバリエ(騎士)」が贈られたことが話題になった漫画家の永井豪さん。社会現象を巻き起こした『ハレンチ学園』、マンガ界の歴史に名を残す『デビルマン』、巨大ロボットマンガの金字塔『マジンガーZ』など、これまで世に送り出してきた作品は350以上。その作品は海外にも広がり、特にフランスではテレビアニメ版の『UFOロボ グレンダイザー』が『ゴルドラック』のタイトルで大ヒット。今も国際的に活躍する永井さんの50年を超える画業を振り返る展覧会『画業50年“突破”記念 永井GO展』が始まる。本展では、デビュー作から最新作まで、貴重な直筆マンガ原稿、カラーイラストなど600点以上を展示。「鬼・悪魔」「ロボット」「ギャグ」「魅力的なヒーロー・ヒロイン」というジャンル別に紹介される。また会場には『マジンガーZ』や『デビルマン』の世界観をイメージしたエリアを展開。今まで表に出ることのなかった秘蔵資料などを目にすることができる。またデビューまでの道のりをマンガ化した作品も、本展のために描き下ろされ展示される。「この50年はいつも締め切りに追われていて、目の前の仕事ひとつひとつ片付けることに一生懸命でした。気付けば50年という感じ。え、もうこんなに経ったのかと」(永井さん)膨大な量の作品を描いてきた永井さんだが、ネタが枯渇することはなかった。「紙に向かえば何かしら浮かんでくるタイプ」と自己分析し、ギャグマンガとシリアスな作品を描き分ける時も「キャラクターの中に入ってしまえば、自然にモードが切り替わった」と話す。なかでも「キューティーハニー」など女の子のキャラクターには特に思い入れがあり、いずれも自分の好みの女性像をミックスして描き出したものだと語る。創作の根底に流れていたのは、人間の本性を描き出すこと。「人間自体が生物であって、生存本能、異性に対する興味。これを描かなければ人間の本質を描いたことにならないと思うんです。性とバイオレンス、あらゆる人間ドラマのベースに必ずそれはあるはず」そんな想いを胸に生み出した作品にはいずれも、50年の歳月を経ても、色褪せず誰の心にも響く衝撃がある。「僕はデビュー当時、バイオレンスやエロティックを描くのが当然と思っていた。でも僕の中ではちゃんとモラルがあって、少年誌ではここまで、と線引きしてきた。だから自分の表現に対してダメ出しをしてきた数々の編集長とも、渡り合ってくることができたのだと思います」世間の冷たい目を感じながら反骨精神で描いてきた作品が美術館に並ぶ日がくるとは感無量と語る永井さん。その世界観を体感してみて。海外でも絶大な人気を誇る『マジンガーZ』。©1967‐2019 Go Nagai / Dynamic Productionながい・ごう1945年生まれ。石ノ森(当時は石森)章太郎のアシスタントを経て1967年デビュー。2018年、第47回日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞受賞。現在も『ビッグコミック』にて「デビルマンサーガ」を連載中。『画業50年“突破”記念 永井GO展』上野の森美術館東京都台東区上野公園1‐29月14日(土)~29日(日)10時~17時(入場は閉館の30分前まで)無休一般1600円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル) 写真提供・永井GO展実行委員会※『anan』2019年9月18日号より。インタビュー、文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年09月11日俳優・椎名桔平が、10月スタートの新水曜ドラマ「同期のサクラ」に出演することが分かった。主演・高畑充希が演じるサクラの上司役に扮する。「過保護のカホコ」制作チームが集結、遊川和彦オリジナル脚本となる本作は、“忖度できない”主人公・サクラと同期たちの10年間の記録を描く物語。今回出演が明らかになった椎名さんが演じるのは、サクラたちが入社するゼネコン「花村建設」の人事部長・黒川森雄。サクラたち新入社員は、入社式の翌日から正式配属までの3週間、新人研修を行う。黒川は、人事部長として新入社員全員を預かり、またそれぞれの配属先を決定する役割を担う。そしてサクラにとって、10年間上司として深く関わる人物となる。自身も建設に興味があると語る椎名さんは「今でも都心のビルを見上げては『どうやってこんな高いものが作れるんだろう?』と子供のような気持ちになります。黒川は、そんな素朴な気持ちを忘れず、しかし、会社のために大人としての役割を担っていこうとする人だと考えています」と演じるキャラクターについて分析。また「会社勤めの経験が無い私には、『同期』という感覚がありません。今回の若い方たちに対して、そんな無いものねだりの様な羨ましさを抱きながら、『同期』とは?或いは仲間、人、社会、人生とは、、、と思いを巡らせていきたいと考えてます」とコメントしている。「同期のサクラ」は10月、水曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年09月03日NHK総合で毎週土曜に放送されている「SONGS」。その6月1日(土)オンエア回に椎名林檎が5年ぶりに出演。平成が終わり令和を迎えたタイミングで新作アルバムをリリースした椎名さんの想いが綴られた日記から、その頭の中を読み解いていく。1998年に「幸福論」でデビューすると2ndシングル「歌舞伎町の女王」、3rdシングル「ここでキスして。」がともにヒット。翌年春リリースの1stアルバム「無罪モラトリアム」がミリオンセールスを記録。その後バンド「東京事変」としても活動を開始。映画『さくらん』では主題歌に音楽監督も務め第31回日本アカデミー賞の音楽賞も受賞するなど、その評価は音楽界から映画界にも広がり、芸術選奨文部科学大臣新人賞の大衆芸能部門にも選ばれ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式4式典総合プランニングチームにも参加するなど、その才能を発揮する場所を広げ続ける椎名さん。今回はアルバムのジャケットを撮影した話、叔父の葬儀に出た話、平成最後の日の話など、椎名さんの日常で起きた出来事を「日記」という形で特別に見せてもらうことで、そこから浮かびあがる音楽への真摯な思いや人生観や、日記を軸にした貴重なロングインタビューからミステリアスな素顔に迫っていく。またコラボ曲の発表のほか、リオオリンピック・パラリンピックでも閉会式のハンドオーバーセレモニーで演出と音楽監督を務めるなど、多方面、国際的な活躍をみせる椎名さんのライブやMVで振付を担当する演出振付家・MIKIKOや、昨年「獣ゆく細道」でコラボした「エレファントカシマシ」の宮本浩次が椎名さんの魅力を語る。また今回は人間誰しもが持つ三毒(三種の煩悩=むさぼり、怒り、愚かさ)を掘り下げて描かれた最新アルバム「三毒史」からTV初披露の楽曲を含む3曲をパフォーマンス。最新アルバム「三毒史」の舞台背景を紹介するために書き下ろされた「鶏と蛇と豚」は、ダンサーのAYA SATOと共に30人超えの大編成バンドを従えて、「TOKYO」は鳥越啓介のベース、みどりんのドラム、林正樹のピアノによる圧巻セッションで、NHK総合で放送されている「ガッテン!」のテーマ曲になっている「ジユーダム」は実際の「ガッテン!」のセットでそれぞれ演奏する。椎名さんの最新パフォーマンスに込められた想いをしっかり感じられる「SONGS」は6月1日(土)23時~NHK総合でオンエア。(笠緒)
2019年06月01日「嬉しいんですけど、それだけじゃない。なんて言ったらいいか…」と言葉を探す渡部豪太。6月12日(水)~23日(日)に上演される『ゴドーを待ちながら』への出演について、喜びにおさまらない感情が湧いているようだ。【チケット情報はこちら】「すごく衝撃的でした。作品に触れるたびに心に傷が刺さるとしたら『ゴドー…』は私にとって大きな、とても優しい引っ掻き傷。この作品を知らないよりも、触れたことのある人生の方が素敵なんじゃないかな。ああ…うまく言葉にならないです!」ふたりの男が謎の人物“ゴドー”を待ち続ける本作。1940年代の発表以来、多くの演劇人に影響を与えてきた。「どちらの男を演じるか決まるまでに時間がありましたが、どちらでも『良い』なと。それほどふたりの男が切っても切り離せない。光と影のような、どっちを欠いてもダメなふたりです」。結果、渡部はエストラゴン役、ウラジミール役は狂言師の茂山千之丞に決まった。「楽しみです。狂言の方は猿やハエなども演じるので、“ゴドー”という人でないかもしれない存在を描く作品に合う気がします」この舞台の面白さのひとつが、2バージョンのキャストだ。もう一方には大高洋夫と小宮孝泰が出演し、親子ほど年の離れた2組が同じ作品に挑む。「相手役を入れ換えてもいいんじゃないかというくらい、年齢にも性別にも個性にもとらわれない、懐の深い作品です。とても小さな世界の話のようでも、大きな宇宙レベルの話のようでもあると感じます」この10年、舞台出演は毎年欠かさない。「映像の面白さとはまた違って、演劇は稽古の時間がたっぷりある。筋トレみたいに練り上げられて、お芝居が立ち上がっていく。鋼のように叩けば叩くだけ不純物が取り除かれて鍛えられていく感じが、すごく好きですね。なのに本番は2時間くらいで終わっちゃうのも良い(笑)」と楽しみを語る。「劇場ってなにかをくれる場所。ドキドキします。お芝居を観たあとは、まったく違う人物になれている気がするんです。役者の吐いた息をお客さんが吸って、そのお客さんの息を役者がまた吸って、お互いに求め合っているような濃密な空間が“劇場”。『ゴドーを待ちながら』を上演するKAAT神奈川芸術劇場は、おしゃれな海辺の劇場です。中華街も近い。そんな素敵な劇場で面白い舞台をやってるから来ない?ってみんなに言いたいです」【衣装】シャツ 19000ジャケット 27000パンツ 24000靴 スタイリスト私物KURO クロ / KURO△GINZA クロ△ギンザTEL:03-6274-6257スタイリング:umeヘアメイク:atsu.co取材・文:河野桃子
2019年04月19日青木豪の書き下ろし新作を、河原雅彦が演出。ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』をモチーフに、舞台を1990年代の長崎に置き、ある家族の姿を描き出す。そこで脚本の青木と、主人公の双子の兄弟、勇と光を演じる松下優也と平間壮一に話を聞いた。【チケット情報はこちら】2005年の舞台『エデンの東』でも脚本を務めた青木。だが今回の執筆にあたり、当時とはまた違った点に着目したという。「全4巻の小説ですが、多くの人が知っている映画版ではその4巻だけが描かれていて、3巻まではわりと父母の話がメインになっているんですよね。僕はそこが書く上で面白いところだなと。ある程度大人になった人間が、両親がどう生きてきたかを知っていく。今回はそこから物語を組み直していきました」松下と平間の共演は、『THE ALUCARD SHOW』(2013年、2014年再演)以来今回で2作目。お互いの印象について「当時、同世代の俳優さんのことはほとんど知らなかったんですが、こんなに踊れる人がいるんだってことに驚いて」と松下が切り出すと、平間は「僕は優也の歌を聴いた瞬間、この人の後ろで踊りたいって気持ちになりました」と明かし、それぞれ出会いが鮮烈だったことを振り返る。さらにその後もお互いの活躍は大いに刺激になっていたようで、久々の共演に「嬉しい!」と声をそろえる。また風間杜夫や高橋惠子ら大御所との共演にも、「壮ちゃんがいることでだいぶ不安が和らいでいる」との松下の言葉に、「僕も!優也がいるからわりと落ち着いているかも」と平間も続く。演出の河原とのタッグは、青木は『八犬伝』(2013年)で、松下と平間は『THE ALUCARD SHOW』で経験済み。青木は「河原さんの演出は、作品をすごく“エンタメ”にしてくれるという印象。自分が演出しない時は、“絶対そんなこと出来ないだろう”ってことを書くんですが(笑)、今回河原さんがこれをどう舞台化してくれるのか。すごく楽しみ」と期待を寄せる。「河原さんの演出は思いっきり乗っかれる感じがあって、今回も安心して挑めそうです」とは松下。また平間は「ちょっとピリついた稽古場も経験しているんですが(笑)、それはお芝居に対して河原さんが本気だから。こちらも全身でぶつかっていかないと通用しないという点で、大好きな演出家さんです」と絶大な信頼を寄せる。青木と河原の手により、俳優・松下優也、俳優・平間壮一がいかなる顔を見せてくれるのか。その開幕が待たれる。6月7日(金)よりシアターコクーンにて開幕する東京公演を皮切りに、兵庫、愛知、長崎、福岡と各地を巡る。東京公演は現在、チケットぴあにてプレイガイド最速抽選を実施中。取材・文:野上瑠美子
2019年03月27日俳優・椎名桔平が、スマホアプリ「モンスターストライク」(以下、モンスト)と『映画ドラえもん のび太の月面探査記』とコラボした新TVCMに出演。パパ役で登場し、ドラえもんのモノマネも披露している。■椎名桔平のふり切ったドラえもんモノマネ!椎名さんが子煩悩のパパ役として出演する新CMは、家中のあらゆる“ドア”という“ドア”を、ドラえもんのモノマネをしながら次々開けていくというストーリー。自宅の玄関前、スーツ姿のパパは声の調子を整えつつ、勢いよく玄関のドアを開け、「自宅のドア~」とドラえもんのモノマネをして帰宅。すると、今度はのび太を彷彿とさせる息子が、同じくドラえもんのマネをしながら「トイレのドア~」とパパを出迎える。さらに2人は、家中のあらゆるドアを夢中で開けていくが、ママには叱られてしまい反省…。その後、「月の裏側を見に行こう!」と本物のドラえもんが登場。パパと息子が仲良く「モンスト」をプレイしたり、タケコプターをつけ楽しそうにジャンプしたり、アットホームなCMとなっている。■まるで本当の親子!今回の撮影では、椎名さんがカッコいいスーツ姿でスタジオに登場し、スタッフから「撮影よろしくお願いします」と声を掛けられると、すかさず「がんばります~」とドラえもんのモノマネを披露し、イメージトレーニングはバッチリな様子。本番では、椎名さんの声も同時に収録しているため、足音ひとつ立ててはならないのだが、椎名さんが勢いよくドアを開け「自宅のドア~!」と全力モノマネを披露する度、くすくすとスタッフからは思わず笑いが起きてしまう場面も。息子役を務めた田野井健は、椎名さんの子どもと同い年ということもあってか、最初から演技の息もピッタリで、撮影の合間には、一度もやったことがないというモンストを健くんから教わりながら初挑戦する一幕も。一緒に協力プレイで盛り上がる姿は、まるで本当の親子のよう。■ドラえもんのモノマネに「責任も」現在、ちょうど子どもとドラえもんにハマっているという椎名さんは、「お父さんとしては、子どもに喜んでもらえるんじゃないかってうれしく思いました(笑)」と今回の出演を聞いたときの感想を語る。今回の撮影で1番大変なところは、やはりドラえもんのモノマネだったそうで、「ドラえもんは日本中で知らない子どもはいないくらい、皆さん知っていますからね。だから責任もあるしなぁ……と思いながら、まぁ似てなくてもいいや!という(思い切りで)最終的にはやらせていただくんですけど、やっぱりちょっとしたクセとか言い回しみたいなものがね、僕も小さい頃によく好きで見てましたから、(記憶が)残ってますよね。だから何となく、そういうイメージでやってみました」とふり返りながら挑戦したという。そんなモノマネの自己評価を聞いてみると、「う~ん。45点?(笑)うまい人はもっとうまいだろうなと思いますからね。だけどまぁ、僕もがんばったなって思うので、まぁ……じゃあ55点あげようかな(笑)」とコメントしている。■公開中『映画ドラえもんのび太の月面探査記』今回コラボした現在公開中の『映画ドラえもん』シリーズ39作目となる『のび太の月面探査記』は、“月”を舞台に新たな冒険が繰り広げられる。ゲスト声優には広瀬アリス、柳楽優弥、吉田鋼太郎ら、脚本は直木賞作家・辻村深月が担当した。新CM「【モンスト×ドラえもん】親子でやるモン!モノマネ篇」は3月5日(火)より放送開始。(cinemacafe.net)■関連作品:映画ドラえもんのび太の月面探査記 2019年3月1日より全国東宝系にて公開© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
2019年03月05日ゲーム・アニメ音楽を手掛けてきた作曲家たちが一堂に会するコンサート「Composers Summit Concert 2018」が12月28日(金)に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される。【チケット情報はこちら】同コンサートでは、作曲家の梶浦由記、椎名豪がこれまで手掛けてきた数々のゲーム・アニメ音楽を中心に構成。さらに、スペシャルゲストとして千住明、ボーカルとして、今井麻美、KAORI、笠原由里、Joelle、YURIKO KAIDAが出演する。現在、ぴあの特設ページでは、同公演で初共演となる梶浦と椎名が、お互いの印象や本コンサートへの意気込みなどを語った、スペシャル対談が公開中。チケットは発売中。■Composers Summit Concert 2018日時:12月28日(金)開場 16:30 / 開演17:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)料金:プレミアムシート12000円 / 一般席8800円
2018年11月20日歌手の椎名林檎とエレファントカシマシの宮本浩次がコラボした楽曲「獣ゆく細道」が、2日より配信リリースされた。この曲は1日から有働由美子キャスターを迎えて新装された日本テレビ系報道番組『news zero』のテーマ曲として提供された。椎名たっての希望で今回、宮本と初共演となった。「獣ゆく細道」のリリースを記念して開設された特設Webサイトでは、作品の詳細や歌詞、ミュージックビデオなどが公開されている。ネット上では2人のコラボが大きな話題を呼んでおり、「鳥肌立ちまくった」「両方好きで、たまらない」「素晴らしい以外の褒め言葉が見つからない」など多数のコメントが寄せられている。
2018年10月03日園子温が監督を務める新たなNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」が、来年「Netflix」にて配信されることが決定。椎名桔平を主演に迎え、新たな問題を全世界へ投げかける。市井の平凡な人々が、どのように犯罪に巻き込まれ被害者となり、時に犯罪に加担して加害者となってしまったのか?彼らはどのような経緯で「善人」であることを放棄してしまったのか?現在も常識を超越した事件は世界中で起きている――。Netflixと園監督がタッグを組み制作する本作では、ある猟奇的殺人事件にインスパイアを受け、人間社会へ深く切り込み、その本質と人間の深淵を描きだしていく。■監督・脚本の園子温も「非常に楽しみ」今回、監督・脚本を手掛ける園監督。監督の代表作、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』も実際の猟奇殺人事件にインスパイアされた作品で、善悪の狭間でうごめき合う深い人間描写が、日本のみならず世界中に衝撃を与え熱狂の渦に巻き込んだ。海外にファンも多い園監督は、「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」とコメントしている。■椎名桔平が犯罪者役…「これまでに無いほど手強い役」本作の主演を務めるのは、『新宿スワンII』に続き2度目の園子温組参加となる椎名桔平。冷酷な先天的犯罪者・村田丈を演じる。村田は表面上は明るく快活だが、実際は他人を精神的に支配し、金を搾り取り、残虐な犯行を行わせる人物だ。園監督の脚本を読み、椎名さんは「あまりにも可笑しく、あまりにも凄惨で、あまりにも愛おしい物語だと。撮影に入るまで、どこまでこの脚本通りに撮影するのかと、期待と不安が入り混じっての日々でした」と受けた衝撃を語る。演じる役柄については、「村田丈は、詐欺師的な側面があってか、膨大なセリフ量が伴います。しかも村田は、その時々で別人格の様な人間になるので、本来の村田をしっかりと意識しながら多様な村田を演じなければならない。これまでに無いほど手強い役だと実感しています」と演じたことのない役柄だと言い、「現在の日本の文化や、日本人そのものをダイレクトに感じてもらえる機会になればと願ってます」と期待を寄せている。■満島真之介&でんでんも参加そして、『東京ヴァンパイアホテル』『ピアニストを撃つな!』に続き3度目のタッグとなる満島真之介が、「何かでかいことをしたい」と上京し、自主映画サークルの仲間たちと猟奇的な事件に巻き込まれる若者・シン役。『冷たい熱帯魚』以来、園作品の常連ともいえるでんでんが、村田に籠絡される娘を通じて事件に絡め捕られていく父役で参加。満島さんは「Netflixが日本に来る前から園監督と、動画配信で世界はどうなるんだろう、という映画の未来の話をしていたので、絶対に参加したかったんです。『ちゃんと伝える』(2009年)では助監督として現場にいたこともあり、作る側としても深い関わりのある園監督から、『一緒に世界でやろう』と言われて、覚悟を決めました」とコメント。でんでんさんは、「『冷たい熱帯魚』では、加害者初代・村田の鬼畜を演じ、今回は真逆の被害者。台本を読む前からこれは難しいぞと感じた。難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある」と話し、「園子温監督筆頭にスタッフキャスト一団となって世界を震撼させるぞ!」と意気込みを語っている。Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」は2019年、Netflixにて全世界配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年09月29日平成28年、大相撲秋場所の14日目。千秋楽を待たずに大関・豪栄道の幕内最高優勝が決まった。大関角番(※)からの全勝優勝は、これが史上初めて。絶対王者の白鵬が全休とはいえ、他の上位陣を完璧に抑え、次点の遠藤にも星2つの差をつけ、圧倒した。※大相撲の本場所で負け越しした場合に、その地位から陥落するという状況を指す。通常は、現役大関の力士に対して用いられる。大関は二場所連続で負け越すと関脇に陥落する決まりがある。■女性の相撲ファン=スー女、とは限らない基本的に春場所以外の場所中の土日は、午後の予定がなければ、NHK BS2の幕下取り組みから観始める(もちろん地元大阪で開催される春場所は、チケットさえ手に入れば現地入り)。ぼーっとテレビを眺めて手仕事をすすめたり、歓声が沸き上がると音量をあげて解説をよく聞いてみたり。相撲を見始めたのは、本当に小さな頃だった。両親の影響を受け、隔月のテレビ観戦が当たり前になり今に至るけど、好きな力士以外のことはよく知らないし、力士を見て「かわいい」と思うことはない。世間では相撲好きな女性のことを、スー女という言葉で表すのが定着してきた。けれど、私は単なる相撲好きな「ミーハー」ではあって、オタクでもスー女でもない。できれば相撲界を見守る相撲ジャーナリストでありたいのだ。■いつの間にか、「気になるひと」になっていた豪栄道を“推し”始めたのは、2010年に発覚した野球賭博問題で彼が謹慎を受けたあと、腐らずにがんばっているところに惹かれたから。自分のホームグラウンドである大阪出身だということもあるし、ちょっと昔のガキ大将風の顔立ちも私好み。さらに言うと、実は猫好きという自分との共通点にも萌え、気づくとなにかにつけて気になる存在になっていた。豪栄道は野球賭博問題以前も、一度、西の関脇にまで上がったことはあるが、三役に定着はできなかった。それもあって、謹慎があけてからの躍進は嬉しかった。「勝てる相撲」をとることが多くなった。反省を糧にしたのだろう。2012年、再び関脇にあがった後は、一度も落ちていない。14場所、しっかりと関脇を維持し、大関昇進後は実に24場所もの間、大関を維持し続けている。■7回も訪れたピンチ。でも、大関であり続ける凄さただし、その間、実に7回の角番を迎えていることも付け加えておこう。この通算の角番記録は、現行制度になって以降ワースト4位。4年間で7回という回数は、在位場所数に対する比率でいうと、約3割(照ノ富士の3.5割、栃東の3.3割に次ぐ悪成績)。それだけ高い頻度で角番を迎えても、一度も陥落せずに大関でい続けている。そもそも大関とは、勢いにのって横綱に上がるか、力尽きて陥落していくか、そのどちらかに駒を進めるひとつ前の、いわば通過点。それが三役最高位である大関だ。そう考えている人も多いはず。だから、豪栄道のように一度も陥落せずに大関であり続けることは、最近では珍しいのではないか。ここ数年、他の大関は上に上がったか、陥落したかのどちらかだ。現大関である高安も、栃ノ心も大関昇進は最近のことだもの。■優勝してほしいけど……引き裂かれる状況平日は終業後に日本相撲協会のHP で取組結果を確認するのが、大人になってからの習慣となった私だが、その年の秋場所は10日目を過ぎたあたりから、胸がざわついていた。だって、あの豪栄道が単独で、しかも全勝でトップを走っているんだもの。いても立ってもいられずに、ワンセグ機能付きの古いスマホを持ち出し、こっそりデスクで無音視聴をしていたほど。11日目を終え、豪栄道は、次点3名に星2つの差をつけてトップ。まだわからない。追う3人に邪念を(テレビ越しに)送りつけたいところだけど、その3人とも好きな力士だというこの状況。誰が優勝しても嬉しいけど、私の豪ちゃんになんとか初優勝を!そんな思いでいっぱいになっていた。■豪栄道、涙の初優勝を見届けた決して油断はできない。なぜなら私は、相撲に限らず真剣に応援すると、8割方、贔屓筋が負ける、という嬉しくない体質の持ち主なのだ。豪栄道の優勝がかかった12日目、13日目の大切な取組は、残業中のデスク脇にこっそり置いたスマホのワンセグ放送を、なるべく凝視しないように薄目で見守った。運命の14日目(この日は土曜日なので自宅でテレビを目の前に薄目をあけて観戦)。私の心配をよそに、テレビの中の豪栄道は玉鷲を気持ちよく寄り切り、千秋楽を待たずに涙の初優勝を決めた。翌日も確実な相撲をとり、晴れて全勝優勝を成し遂げた。薄目だった上に、ソファのクッションに顔をほとんどうずめていたから、ライブではほとんど見れていなかったけれど。私の豪栄道、やるやん!ネットにあがっていた取組を、後から何度も繰り返し観て、優勝を噛みしめた。■冷静と情熱の間、くらいの温度しかしなぜだろう。全勝優勝という偉業を成しとげたというのに、さすが豪栄道!強いぜ豪栄道!次も優勝して綱取りだ!という祭り気分にはなれなかった。とても静かに、「来場所も調子がいいと良いな」、「来場所も調子よかったら、綱取りなんかもめざせるといいね」。そんな冷静な気分。なんとなく少しだけ夢み心地。近年だと、白鵬や、日馬富士、朝青龍の全勝優勝を見てきたけれど、あのときに感じた威勢の良さや強い興奮はなかった。もともと私は「判官贔屓」だ。いつも何かにつけて、負けそうな方を応援してきた。国別対抗戦なら自国の応援をするが、他国同士の試合なら、間違いなく負けている方を応援する。勝率や順位における下位のものだけでない。相撲のような体重区分がないスポーツなら、俄然、小兵力士派。ベテランと新人の対決なら、新人を。王者と挑戦者の対戦なら、もちろん挑戦者を。けれど今思うと、その判官贔屓が、豪栄道の相撲にはハマらなかった。絶対負けないだろうと思う若手にコロッと負けたり、この横綱には勝てないだろうという相手に突然勝ったり、予想をはるかに超えた結果を豪栄道は残してきた。両刃の剣。良いときと悪いときの波が、とても激しく入れ替わるのだ。相手が誰であっても、豪栄道がんばれ――そう思わせる何かが彼にはあるのだ。■私、恋してる?勝つか負けるかいつもドキドキの取り組みを見せつけられる。この「これまでの男とはなんか違うわ」的な感覚で動揺する私……。そうか私、豪栄道に「恋」をしているのか!そう認めてしまうといろんなことに合点がいく。勝つと嬉しいし、負けるともっとがんばれって思うけれど、勝ち続けて全勝優勝なんかして目立ってしまったら、私の豪栄道がみんなから惚れられてしまう。好きな男の雄姿は見たいが、好きな男がたくさんの女子に囲まれるのを見るのは嫌だ。あまり騒がないようにしなくては。落ち着け私。とばかりに冷静さを取り戻してしまう。そうだこれは「恋」に違いない。あれ、そうなると私もただの「スー女」なのだろうか。■巡業で豪栄道に会えたら……実はこの秋、初めての巡業デビューも考えている。もしも豪栄道がその日の巡業に参加していて運よく会えたとき、私は世間のスー女の大先輩たちに混ざって、キャッキャできるのだろうか。地方巡業の楽しさは、母親から聞いていて「お土産の座布団に、サインしてもらったのよ~」と自慢されたことがあるが…。先日縁があり、とある力士を取材して記事を書き上げた。けれど、たとえいつか機会に恵まれたとしても、相手が豪栄道だったら絶対にやり遂げられない。何も聞けないし、何も書けないに違いない(隠し撮りはしたことあるけれど)。結局私は、ジャーナリストにもスー女にもなり切れない、ただただ豪栄道に恋する、中途半端な相撲ファンなのだ。Text/siro大阪在住。書く人であり、編む人でもある。得意分野は着物、落語、相撲、編み物、工作とヘルスケア界隈の関連法規。noteに元大関、照ノ富士に行ったインタビュー「大関をたった14場所で陥落した男」を掲載。画像/Shutterstock
2018年09月10日音楽家の椎名林檎、演出振付家のMIKIKO、そして小説家の西加奈子というトップクリエイターの3人が、初めて旅番組に挑戦した「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」が、6月30日(土)に放送されることが決定した。今年デビュー20周年を迎え、書き下ろしたドラマ「カルテット」の主題歌が話題になったことも記憶に新しい椎名林檎、「Perfume」「BABYMETAL」など様々なアーティストの振付を手掛けるMIKIKO、そして、「まく子」が実写映画化されることも決定している直木賞作家・西加奈子。プライベートでも親交を深める彼女たちが訪れたのは、帝政ロシアの都として栄えたサンクトペテルブルグ。歴史と芸術に彩られた美しい街で、“3人の猫娘たち”が“芸のこやし”をハンティング。クリエイターならではの視点で、古都の魅力を掘り下げていく。番組内では、ロシアの伝統楽器「バラライカ」のバンドアンサンブルを体感したり、世界5大バレエ団として名をはせる「マリインスキー・バレエ団」に潜入したり。またロシアの文豪ドストエフスキーの家の訪問など、3人の創作に通ずるシチュエーションが満載。ほかにも、世界の猫・ロシア編として、ロシアンブルーのブリーダーを訪ね、ロシアの一般家族の夕食に突撃も。もちろん、エルミタージュ美術館をはじめとする名所も周る。「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」は6月30日(土)23時5分~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月19日歌手・椎名林檎がメジャーデビュー20周年を記念して、27日からサブスクリプション型(定額制)配信サービスにて、全楽曲の配信をスタートした。椎名林檎は、1998年に「幸福論」でメジャーデビュー。今回は同曲以降、CDシングル、アルバムとしてリリースされていた全29タイトルに加え、デジタル限定配信作品を含む全188曲が主要サブスクリプションサービスにて配信された。これに伴い、特設サイトもリニューアルオープン。20周年企画情報のほか、これまで楽曲などがまとめられている。また、約4年ぶりとなるアリーナツアー「椎名林檎生林檎博’18 ―不惑の余裕―」の開催も発表。10月20日の静岡を皮切りに、11月30日の福岡まで4都市8公演を開催する。
2018年05月30日「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、本作『1ミリの後悔もない、はずがない』でデビューした一木けいさん。帯には「椎名林檎さん絶賛!!」の文字が躍り、無意識にハードルが上がっていたのだが、その期待をまったく裏切らない、小説を読むことの楽しさを純粋に味わわせてくれる連作短編だった。1作目は「どこにも行けない閉塞感を書きたかった」という、受賞作「西国疾走少女」。由井という女性が、中学時代に住んでいた西国分寺のこと、そして初恋の同級生・桐原のことを大人になって思い出すのだが、当時の彼女の家庭環境は複雑で、桐原に会うまでは人生に何の希望も見出せないような状態だった。「強い子を書きたかったんです。人の目を気にしないで、こんなふうに生きられたらいいなっていう憧れの部分もありましたし、境遇はまったく異なりますが、中学時代の自分の思いも乗せて書いています」桐原を好きになり、受け入れてもらうことで、由井は初めてこの世に生まれたことをよかったと思い、自分の存在を肯定できるようになる。騒々しい教室の片隅や放課後の帰り道、泊まりがけのスキー教室などを舞台に描かれる、思春期らしい不器用ながら繊細な心情。好きな人を前にしたときの目眩がしそうなほどの高揚感や、ほんの少し離れることを考えるだけで湧き上がってくる悲しさがとてもリアルで、こちらまで切なく、くすぐったくなってしまう。「自分のなかに、中学生のときの感情が当たり前のように残っているので、彼女たちを書くことに難しさを感じないんです。イタい大人なのかもしれないですけど(笑)。体が内側からパンと大きくなって、自分が自分ではなくなっていくような感覚も、はっきり覚えています」そのほかの4編には、当時の由井と多少なりとも同じ時間を共有した人のその後が描かれているのだが、彼らもみな何かしらの後悔を抱えて、現在と過去を行き来している。「私としてはほかのところをえぐっているつもりだったのですが、きっとどこかに潜んでいたんでしょうね、後悔という感情が。気がついたら、最初から最後まで後悔でした」誰かを愛することの狂おしさを知っている人は、たとえ今が満ち足りているとしても、後悔という感情からは逃れられないのかもしれない。いちき・けい作家。2016年「西国疾走少女」で第15回「女による女のためのR- 18文学賞」読者賞を受賞。アンアン2093号官能特集内で短編小説を書き下ろしている。現在、バンコク在住。絶望的な日々のなかでの鮮烈な恋の記憶を描いた「西国疾走少女」、変わり果てた憧れの先輩と再会する「ドライブスルーに行きたい」など5編。新潮社1400円※『anan』2018年4月18日号より。写真・土佐麻理子(一木さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2018年04月12日トム・クルーズとダスティン・ホフマンの共演で1988年に公開されたアカデミー賞4部門受賞作を、藤原竜也と椎名桔平の初共演で舞台化する「レインマン」。このたび、4月4日に撮影が行われたメインビジュアルとともに、キャスト陣らのコメントが到着した。7月、8月上演予定の舞台「レインマン」は、弟・チャーリー役を藤原さん、兄・レイモンド役を椎名さんが務める。このたびのメインビジュアルは、映画の中でも有名な兄弟がカジノに挑戦しているシーンを再現したものとなっている。■藤原竜也「新しい『レインマン』が生まれるんじゃないか」藤原さんは、「原作があるものを舞台化するというのは、リスクも大きい、とても大変なこと。ですが、新しい『レインマン』が生まれるんじゃないかなという手ごたえはあるんです。素敵なメンバーが集まって良いスタートを切れるだろうと期待しています」とコメント。「有名なこの作品を、演出の松井(周)さんがどういうふうに稽古を進めていくのか、ぼくも非常に楽しみです。だから、僕らはただ真面目に稽古場で作品と向き合って、日々稽古を過ごしていくのみ。その中で色々な発見をしながら、いい作品にしていければいいなという思いです」と意気込みを新たにする。■椎名桔平「普遍的な家族を描いた名作」2006年に日本で舞台化された際、弟の役を演じた椎名さんは、「今度は兄の役に挑戦させて頂くことになりました。この作品は普遍的な家族を描いた名作だと思いますし、親と子や兄弟という関係性にある愛情の裏返し、中でも特に強い憎しみから始まるので、そこから物語を経て、本当の愛情に移り変わっていくという様は、どんな時代にも変わらないという思いがあります」と作品のテーマに言及。「それだけ強いメッセージを届けられる作品だと思いますので、是非観に来ていただきたいです」と語る。■「僕よりも、トム・クルーズよりも男前な藤原くん」また、藤原さんは「ひとつ有り難いのは桔平さんが演じられている役なので、わからないことは教えてもらおうかなと思っています」と語り、「演劇の場所で初めてご一緒させてもらえるのはとても嬉しいこと」と椎名さんとの共演について明かす。すると椎名さんは、「僕よりも、トム・クルーズよりも男前な藤原くんなので(笑)。まっすぐにずっと演劇の道を歩んできた方という印象が強いのですけれど、そういう方と舞台という空間でご一緒できる喜びでいっぱいですね。今日のポスター撮りで藤原君とも初めて一緒に街を歩いて、そこで感じたことも含めて、これからゆっくりと稽古で練っていきたいなと思います」と、こちらも藤原さんとの共演に期待十分。■中越典子「お2人の兄弟の化学反応がとっても楽しみ」チャーリーの彼女・スーザン役を務めるのは、映画『関ヶ原』やドラマ「警視庁捜査一課9係」シリーズなどで知られる中越典子。「『レインマン』というすばらしい作品の舞台化に参加させていただけるのが、とっても嬉しいです。映画がとても印象的で、本当に胸にぐっとくる作品でした」とコメント。「あの兄弟をどんなふうに藤原さんと椎名さんが演じるのか、このお2人の兄弟の化学反応みたいなものがとっても楽しみです。私もその中に溶け込んで、入っていけたら」と語っている。■演出・松井周「人間の息遣いが感じられるような舞台にできたら」上演台本と演出を手がける松井周は、「すごく達者な、強力なキャストに恵まれて舞台にするからには、生の感覚というか、ライブの感覚で、人間の息遣いが感じられるような舞台にできたら」と語る。「中越さんが仰ったように、まさに化学反応というか化学変化が楽しみ。このキャストでこのスタッフ、このチームだからこそできることを、本当に地味に淡々と、毎日実験するように稽古して完成させたい」と意気込みを明かしてくれた。舞台「レインマン」は7月20日(金)~8月4日(土)新国立劇場・中劇場ほか静岡、福岡、大阪、宮城、愛知にて公演。(text:cinemacafe.net)
2018年04月09日舞台『レインマン』の製作発表会見が4日に都内で行われ、藤原竜也、椎名桔平、中越典子が登場した。同作は、1988年にアメリカで公開され、アカデミー賞主要4部門を受賞した名作を舞台化。2006年に日本で初めて舞台化されたのちに、2008年にロンドンのウエスト・エンドにて新たに舞台化され、今回はウエスト・エンド版の上演となる。中古車ディーラーのチャーリーと、自閉症の兄・レイモンドが、父親の死と遺産相続をきっかけに心を通わせていく。映画、ドラマなどで幅広く活躍する藤原と椎名だが、意外にも共演は今回が初めてだという。本日がほぼ初対面となったが、藤原は「演劇の場所でご一緒させてもらえることが嬉しい。肩を借りる、ではないですけど、わからないことは周りの人に助けてもらって作り上げていきたいと思います」と意気込んだ。2006年、2007年版でチャーリーを演じ、今回はレイモンド役となる椎名は「僕よりも、トム・クルーズよりも男前な藤原君ですから。まっすぐに演劇の道を歩んできたという印象がとてもあるんですけど、そういう方と、舞台という空間でご一緒できるのは喜びです」と語る。稽古もこれからとなるが、椎名は「藤原くんとも初めて今日一緒に街を歩いて、感じたものも含めてゆっくりと練っていきたい」という。「若い時からよく見てましたから、もう少し少年というイメージがあった。今日初めて一緒に行って、大人で、男性的で大きくなってるな」と印象を明かすと、藤原も「もう今年、36になりますから」と笑顔を見せた。会見はアミューズメントカジノで行われ、劇中でもカジノが重要な場所として登場する。藤原は「旅行に行ったりすると、たまに息抜きで遊ぶことがある」と明かし、中越も「外国に行った時に入らせてもらいました。雰囲気だけでも楽しくて、セレブになった気持ち」と思い出を振り返った。椎名は「若い頃に海外で行きましたけど、何回か行って勝てないんだなと思って、はまらなくなりました」と苦笑。藤原は「どこまでこういうシーンが描かれてるのか、稽古を待つのみです」と今後に思いを馳せた。
2018年04月04日Netflixオリジナル映画『アウトサイダー』でも注目を集める椎名桔平が主演を務め、社会の闇をえぐり出す小説で知られる相場英雄の「不発弾」をWOWOWがドラマ化。連続ドラマW「不発弾~ブラックマネーを操る男~」として放送されることが決定した。本作は、食肉偽装問題を題材にした「震える牛」、警察組織を舞台にした「血の轍」など、社会の闇をえぐり出す小説で注目を集める相場英雄の同名小説(新潮社刊)をドラマ化。7年間で1,500億円の“不適切会計”を発表した大手総合電機メーカー・三田電機産業を舞台に、その裏で暗躍するひとりの男と、彼を取り巻く人々の人間模様を描いた“連続ドラマW”らしい骨太の社会派ヒューマンサスペンスだ。主人公の金融コンサルタント・古賀遼を演じるのは椎名桔平。貧しい炭鉱町で育ち、東京の証券会社に入社、その後、ある出来事を機に欲深い人間たちへの復讐を始め、証券業界ひいては経済界の影の立役者にのし上がっていく人物を熱演。また、主人公を取り巻く人物として、財界に広い人脈を持つ三田電機産業相談役・東田章三役として宅麻伸、和装小物店を営みながら古賀と暮らす内縁の妻・村田佐知子役に原田知世、古賀を証券マンに育て上げた元上司・中野哲臣役に奥田瑛二ら実力派俳優が集結する。さらに、古賀と対峙し、“不適切会計”の真相に迫る警視庁捜査二課の管理官・小堀弓子は後日、発表される予定という。■ストーリー1,500億円もの“不適切会計”が露呈した三田電機産業の記者会見。狼狽する社長を裏で操るひとりの男がいた――金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)。捜査二課の管理官・小堀弓子は、この“不適切会計”は“粉飾”であり、上場廃止にならないことに違和感を覚える。そんな中、三田電機の経営監査部長が自殺。直後、古賀は同社相談役・東田章三(宅麻伸)と密会する。小堀はこの自殺に事件性があると疑い始めていた。一方、内縁の妻・村田佐知子(原田知世)に優しい笑みを浮かべる古賀。この男はいったい何者なのか?昭和52年――金と男にだらしない母親の下、貧しい炭鉱町で育った古賀。妹を東京に連れ出したい一心で、上司・中野哲臣(奥田瑛二)にノウハウをたたき込まれ、国民証券でのし上がっていくが…。数年後、ある出来事を機に始まった古賀の復讐は、日本経済の深い地層に「不発弾」として仕掛けられていく!椎名桔平「清濁あわせ呑む男」の20代後半~50代後半を熱演まず原作を読んだという椎名さんは、「経済の世界における深い人間ドラマに感銘しました。特に主人公の古賀の、恵まれない生い立ちから、大企業を裏で支える人物になるまでの半世紀にも及ぶ紆余曲折した生き方は、私にとってとても魅力的に感じました」とコメント。演じる主人公・古賀遼の人物像について「とても繊細な面と思わぬ大胆さ、そして清濁あわせ呑む男という印象です。善悪の狭間で葛藤しながらも、強い意志を持って生きている男」と語り、そんな古賀の「20代後半から50代後半までを行ったり来たりしながらの撮影」になると言及。「いわゆる経済ドラマとか金融ドラマとかでは括りきれない、骨太な人間ドラマ」に期待を込めている。また、相場氏原作の連続ドラマW「血の轍」にも出演していた宅麻さんは、「身が引き締まる思い」と本作出演の思いを語り、初共演となった椎名さんについて「以前から『カミソリ』のような俳優というイメージがあり、共演できることをとても楽しみにしていました」とコメント。「一瞬演技とは思えない密談シーンの撮影で大企業のリアルさを俯瞰で垣間見た自分がいたほど」とも明かす。原田さんは、そんな椎名さん演じる主人公・古賀遼と20年以上連れ添う内縁の妻・村田佐知子について、「悲しみ、怒り、憎しみを抱いて生きてきた古賀にとって、疑うことなく真っ直ぐに古賀を見つめる佐知子の存在は彼の唯一の心の支え。冷酷にも見える古賀の、本来持っていた優しさや温かさが佐知子との関係の中で見えてくる。古賀という人物を描く上で彼女はとても重要な人物」と、その関わりが気になるコメント。さらに、椎名さんとは「がっぷり本格的に共演させていただくのは初めて」という奥田さん。「このドラマに身を置くこと、それは自身にとってかなりの冒険である。いざ脚本を手にし、そして演じる…七転八倒!自律神経崩壊!もはや、この役から逃げ出すことはできない。物語の展開もさることながら、金融界の用語、システム、悪夢の連続である。しかし、我が身は一つ、気合の入れどころを間違えないように、気合を入れて臨んでます」と、バブル期を生きた“同い年”の中野役について思いを込めている。連続ドラマW「不発弾~ブラックマネーを操る男~」は6月10日(日)よりWOWOWプライムにて放送開始(全6話・第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2018年03月16日2月23日(金)今夜放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」は2時間にわたり「ダンス×映像マジックSP」と題してオンエア。松たか子と椎名林檎がドラマ「カルテット」の主題歌「おとなの掟」をコラボパフォーマンスすることが発表された。昨年TBS系で放送され話題となったドラマ「カルテット」では、主演の松さんのほか、満島ひかり、高橋一生、松田龍平らメインキャストが劇中のユニット「Doughnuts Hole」(ドーナツ・ホール)名義で主題歌「おとなの掟」を担当。同楽曲は椎名さんの書き下ろした楽曲となり、昨年2月に配信リリースされたのち、12月に松さんのアルバムに“松たか子Ver.”としてソロバージョンが収録、CD化。一方の椎名さんも昨年11月に「Mステ」単独出演時に英語のセルフカバー版を披露しているが、今回はファン待望の松さんと椎名さんによる共演でのオリジナル日本語版のパフォーマンスとなり、2人の交遊秘話や楽曲誕生に関するトークなどにも期待が高まる。また今回は「ダンス×映像マジックSP」と謳っているとおり、最新テクノロジーを駆使した映像マジックと出演者たちのダンスを掛け合わせたスペシャルパフォーマンスをお届け。「嵐」が松本潤主演ドラマ「99.9」主題歌「Find The Answer」と「白が舞う」の2曲をパフォーマンスするほか、「E-girls」が吉岡里帆主演ドラマ「きみが心に棲みついた」の主題歌「Pain,pain」をテレビ初披露。さらに広瀬すず主演『ちはやふる -結び-』主題歌「無限未来」を披露する「Perfume」や、『映画ドラえもんのび太の宝島』主題歌を担当する星野源が登場する。「ミュージックステーション」2時間SPは2月23日(金)19時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2018年02月23日今田耕司とモデルで女優の中条あやみがMCを務める「アナザースカイ」。2018年最初の放送となる1月5日(金)今夜の放送はゲストに漫画家の永井豪が登場。大きな影響を受けたというローマへ旅立ち、漫画家人生を変えた地で50年をふり返る。永井さんは1965年、石森(現:石ノ森)章太郎のアシスタントになり、2年後の1967年に「目明しポリ吉」でデビュー。翌年に「ハレンチ学園」が大ヒットし、漫画界の常識を塗り替えるほどの社会現象となる。当初ギャグマンガで人気となった永井さんだったが、SF志望だったこともあり、その後「デビルマン」を発表。その衝撃的な結末で新境地を開拓すると、「デビルマン」のほか「マジンガーZ」や「キューティーハニー」などがアニメ化されいずれも大ヒット。特に「マジンガーZ」から続く「グレートマジンガー」「UFOロボ グレンダイザー」など“スーパーロボット”と呼ばれる一連の作品群はいまだにゲームなどで大きな人気を博している。また「キューティーハニー」も庵野秀明監督、佐藤江梨子主演で2004年に、その後西内まりや主演で2016年にも実写化。「デビルマン」も『DEVILMAN』として2004年に映画化されている。多彩な作品たちを生み出してきた永井さんだが、その創作において大きな影響を受けたのがイタリア・ローマなのだとか。今回番組では永井さんが数々の名作を生み出すヒントを得た場所を巡る旅をお届け。空港到着早々ファンから大歓迎を受ける永井さんは、自身初のストーリー漫画に影響を与えたというコロッセオなどを訪問。初めて訪れる映画撮影所・チネチッタに大興奮し、イタリア映画界新進気鋭の監督と再会を果たす。永井さんの不朽の名作「デビルマン」が、湯浅政明監督によって完全アニメ化!「DEVILMAN crybaby」と題して1月5日(金)よりNetflixにて全世界同時ストリーミングが開始。キャストには、内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみら若手から、小山力也、田中敦子、津田健次郎ほかベテランまで勢揃い。さらに「マジンガーZ」だが『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』として再アニメ化、2018年1月13日(土)より全国にて公開。森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれら人気声優をキャストに迎え、水木一郎のオープニングテーマも新録で“現代版”となり復活。45年の時を経て再起動した最新のマジンガーZの雄姿を見逃すな。「アナザースカイ」は1月5日(金)23時15分~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年01月05日椎名林檎のセルフカバーアルバム『逆輸入 ~航空局~』が、2017年12月6日(水)に発売される。本作は、2014年5月に発売された初のセルフカバーアルバム『逆輸入 ~港湾局~』に続く第2弾。2000年から2017年にかけて、石川さゆり、栗山千明、柴咲コウ、SMAP、高畑充希、ともさかりえ、林原めぐみ、Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)、ICHIGO-ICHIE(深津絵里)に提供した楽曲のセルフカバー全11曲が収録されている。また、2015年の「百鬼夜行ツアー」以来となる、全国17か所23公演の全国ツアー「椎名林檎ひょっとしてレコ発201」の開催も決定。チケットの一般発売は2018年1月20日(土)、先行予約は『逆輸入~航空局~』の購入者特選として封入されている先行受付シリアルナンバー等から申し込みが可能だ。【商品情報】椎名林檎セルフカバーアルバム第2弾『逆輸入 ~航空局~』発売日:2017年12月6日(水)■初回限定生産盤(ケース付きハードカバー・ブック仕様)価格:3,500円+税封入特典:椎名林檎「ひょっとしてレコ発2018」先行受付シリアルナンバーCD購入者チケット先行予約受付期間:2017年12月6日(水)12:00~12月13日(水)23:59購入先着特典:特製クリアファイル(A5サイズ)■通常盤価格:3,000円+税封入特典(初回プレス分のみ):椎名林檎「ひょっとしてレコ発2018」ツアー先行予約受付シリアルナンバーCD購入者チケット先行予約受付期間:2017年12月6日(水)12:00~12月13日(水)23:59購入先着特典:特製クリアファイル(A5サイズ)<収録曲>1 人生は夢だらけ(作詞作曲:椎名林檎、編曲:村田陽一) <高畑充希 出演・歌唱/かんぽ生命「人生は、夢だらけ。」CMソング>2 おいしい季節(作詞作編曲:椎名林檎、弦編曲:斎藤ネコ)<栗山千明/シングル「おいしい季節/決定的三分間」&アルバム「CIRCUS」収録曲>3 少女ロボット(作詞作曲:椎名林檎、編曲:村田陽一)<ともさかりえ/シングル「少女ロボット」収録曲>4 暗夜の心中立て(作詞作曲:椎名林檎、編曲:村田陽一) <石川さゆり/シングル「暗夜の心中立て」&アルバム「X –CrossⅡ–」収録曲>5 薄ら氷心中(作詞作曲:椎名林檎、編曲:斎藤ネコ)<林原めぐみ/シングル「薄ら氷心中」収録曲>6 重金属製の女(原詞:野田秀樹、作詞作曲:椎名林檎、編曲:名越由貴夫)<ICHIGO-ICHIE(深津絵里)/NODA・MAP第17回公演『エッグ』劇中音楽>7 おとなの掟(作詞作曲:椎名林檎、編曲:斎藤ネコ・椎名林檎)<Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)/配信シングル曲>8 名うての泥棒猫(作詞作曲:椎名林檎、編曲:村田陽一)<石川さゆり/シングル「暗夜の心中立て」&アルバム「X –CrossⅡ–」収録曲>9 華麗なる逆襲(作詞作曲:椎名林檎、編曲:村田陽一)<SMAP/シングル「華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ」&アルバム「SMAP 25 YEARS」収録曲>10 野性の同盟(作詞作曲:椎名林檎、編曲:名越由貴夫)<柴咲コウ/シングル「野性の同盟」収録曲>11 最果てが見たい(作詞作曲:椎名林檎、編曲:朝川朋之)<石川さゆり/アルバム「X –CrossⅡ–」収録曲>【ライブツアー情報】「椎名林檎ひょっとしてレコ発2018一般発売日:2018年1月20日(土) 各プレイガイドにて発売チケット料金:8,888円(税込)ツアースケジュール:・3/2(金)川口総合文化センター リリア(埼玉県) 18:00/19:00問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999・3/7(水)川崎市スポーツ・文化総合センター(神奈川県)18:00/19:00問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999・3/8(木)川崎市スポーツ・文化総合センター(神奈川県)18:00/19:00問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999・3/15(木)仙台サンプラザホール(宮城県)18:00/19:00問い合わせ先:GIP 022-222-9999(24時間自動音声案内)・3/16(金)宇都宮市文化会館(栃木県)18:00/19:00問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999・3/23(金)静岡市民文化会館(静岡県)18:00/19:00問い合わせ先:サンデーフォークプロモーション 静岡事務所 054-284-9999 (月)~(土) 10:00~18:00・3/30(金)神戸国際会館 こくさいホール(兵庫県)18:00/19:00問い合わせ先:YUMEBANCHI 06-6341-3525 (平日11:00~19:00)・3/31(土)神戸国際会館 こくさいホール(兵庫県)17:00/18:00問い合わせ先:YUMEBANCHI 06-6341-3525 (平日11:00~19:00)・4/6(金)富山オーバードホール(富山県)18:00/19:00問い合わせ先:FOB金沢 076-232-2424・4/8(日)新潟県民会館(新潟県)17:15/18:00問い合わせ先:FOB新潟 025-229-5000・4/13(金)ニトリ文化ホール (北海道)18:00/19:00問い合わせ先:WESS 011-614-9999 (平日 11:00~18:00)・4/16(月)フェスティバルホール (大阪府)18:00/19:00問い合わせ先:YUMEBANCHI 06-6341-3525 (平日11:00~19:00)・4/17(火)フェスティバルホール (大阪府)18:00/19:00問い合わせ先:YUMEBANCHI 06-6341-3525 (平日11:00~19:00)
2017年12月09日椎名林檎と「Perfume」が、10月28日(土)放送の「内村五輪宣言!~TOKYO2020開幕1000日前スペシャル~」に出演することが決定した。「内村五輪宣言!」は、「東京オリンピック・パラリンピック大会」までちょうど1,000日前となる2017年10月28日に、司会・内村光良を迎え放送する特集番組。2020年に向けてすでに動き出しているアスリートやアーティスト、そして町の人々の様々な取り組みなどを取り上げていく。すでに、ゲストには北島康介、澤穂希、吉田沙保里や、コーナーゲストとして塚原直也、米田功、プレゼンターには「オードリー」、澤部佑、渡辺直美。さらにアーティストとしては「ゆず」が決定していたが、加えて今回椎名さんと「Perfume」の参加が決定。この2組のアーティストたちは、夜の東京をテーマにスペシャルパフォーマンスを披露!椎名さんは、昨年リオ・デジャネイロ パラリンピック閉会式のフラッグ・ハンド・オーバーセレモニーのためにリメイクした曲「東京は夜の七時」を、浮雲/小雨/林檎によるスペシャルユニット「HUMAN ERROR」でテレビ初披露。さらに、今春トータス松本との初共演が話題となった「目抜き通り」も披露される。そして「Perfume」は、ドラマ「東京タラレバ娘」の主題歌となった「TOKYO GIRL」を歌唱。番組では、NHK2020情報サイトとツイッター(#nhk1000days)で「1000日後、どんな自分になりたいですか?」というテーマでメッセージを募集。全国から集まったメッセージによって、「Perfume」のスペシャルパフォーマンスが完成するという。映像演出は、長年「Perfume」の映像を手掛け、リオ・デジャネイロ オリンピオック閉会式のフラッグ・ハンド・オーバーセレモニーにも参加していた「ライゾマティクス」の真鍋大度チーム。東京オリンピックの1,000日前、2020年に向けて期待が高まる夜の東京を最新のテクノロジーを駆使した映像が彩る。「内村五輪宣言!~TOKYO2020開幕1000日前スペシャル~」は10月28日(土)19時30分~総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年10月20日東京・六本木にあるアクシスギャラリーでは写真家の伊丹豪による新作写真集『Photocopy』の発売を記念し、9月17日に佐久間磨とのトークセッション「Photocopy/Session 5」が開催される。平面性を強調し、ビジュアル自体が持つ力を訴求する作品が国内外で高い評価を得ている伊丹。編集者で出版元の佐久間磨とは3冊目、デザイナーの秋山伸を加えた三者では2冊目の書籍となる同書は、打ち合わせをトークセッションの形で公開し、制作を進めていた。刊行を記念した同イベントは、大阪、名古屋、台湾、東京を巡回して出版を進めたプロジェクトの最終回となり、全体を統括したものとなっている。また、トークショー終了後は、同書の販売及び、サイン会が引き続き行われる。なお、同イベントで着席希望の場合はメール(shelf@shelf.ne.jp)にて。【イベント情報】「伊丹豪×佐久間磨トークセッション『Photocopy/Session 5』」開催日:9月17日会場:アクシスギャラリー「AXIS フォトマルシェ4」会場内住所:東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4階時間:14:00~15:00入場無料(コーヒー付)
2017年09月17日1970年代、一世を風靡した永井豪原作の巨大ロボットアニメ「マジンガーZ」が、45年の時を経てスクリーンで蘇る『劇場版マジンガーZ』(仮題)。このたび、世界最大規模のアニメ映画祭として名高い「アヌシー国際アニメーション映画祭」に今年画業50周年を迎える永井氏が初参戦、『パシフィック・リム』監督のギレルモ・デル・トロも観客席から大興奮で見守る中、最新映像がお披露目された。「マジンガーZ」は、ロケットパンチなど多彩な武器をはじめ、出撃シーン、合体シーンなど、その後のロボットアニメに多大なる影響を与えた、スーパーロボットアニメの“元祖”にして“伝説”といえる作品。その迫力と存在感、主人公「兜甲児」(かぶと こうじ)をはじめとする個性的なキャラクターなどが人気を博し、日本のみならずアジア、ヨーロッパ各地に、いまなお熱狂的なファンを有している。このたび、フランスで開催中の世界最大規模アニメ映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」には、6月14日(現地時間)、『劇場版マジンガーZ』(仮題)特別イベントが実施され、今年画業50周年を迎える原作者の永井氏が同映画祭に初参加。イベントでは、“完全新作”エピソードとしてTVシリーズ最終回からの続編となる世界を描くという、ファン待望のストーリーなど、最新情報が紹介されたほか、世界最速で最新映像となる“アヌシー特報”が解禁。さらに会場には、ギレルモ・デル・トロ監督がサプライズで駆けた。メイン会場となるボンリューの、最も大きな940名キャパの会場が完売になるほど多くのファンたちの期待が集まった本イベント。フィギュアやグッズを大量に買い込んだファンや、「マジンガーZ」や「グレンタイザー」のTシャツを着た熱狂的なファンが集まるその観客席に、なんとギレルモの姿が!突然の登場に観客が沸く中、永井氏が観客席へと現れ、ギレルモの持参したノートにマジンガーZのイラストとサインをその場で直筆。ギレルモは大興奮で「サンキュー!アリガトウ!」と大きな抱擁をかわし、感激の笑顔でガッツポーズをとっていた。そして最新情報として、本作のオープニング楽曲「マジンガーZ」は、TVアニメと同じ水木一郎が務めることが発表された。45年の時を経て再起動する本作のため、みんなの“アニキ”水木一郎が「ゼーット!」でおなじみの本楽曲を新録。よりパワーアップして「マジンガーZ」のオープニングテーマが復活する。また、劇中音楽担当は、数々の映画音楽を担当し、アーティストのプロデュースも手がけてきた渡辺俊幸に決定。渡辺さんは、水木さんが歌うオープニング楽曲を作曲し、昭和のアニメ・ヒーロー主題歌といえばこの人といえる、特撮音楽界の巨匠・渡辺宙明の子息。親子二代で受け継がれる「Z」の遺伝子にも、注目が集まる。今回の映画について、永井氏は「当初より、いまの世の中の方がマジンガーZが活躍するのにふさわしいと思います。未来に対する混乱を感じながら、強い力で平和を取り戻すためのヒーローを求めている空気があると思う」と熱くコメント。最後に、「昔からみた人も、これからはじめて見る人も、キャラクターの魅力を沢山感じていただけると嬉しいです。先ほど、ギレルモさんにマジンガーのような力で抱きつかれて(笑)。子どもの頃にすごい影響をうけたと感謝されましたが、彼のような素晴らしい才能が新しいマジンガーによって影響を受けて次々と生まれてくることを期待しています。みなさんの中にもそういった才能ある方がうまれることを願っております」と、本作を楽しみにしているファンに向けてメッセージを贈ってくれた。さらに、最新映像となる“アヌシー特報”では、マジンガーZのパイロット・兜甲児らしき後ろ姿が垣間見え、「それは、神にも悪魔にもなれるー」という印象的なコピーが目に焼きつく。そして、本作を象徴するホバーパイルダー(操縦席)がマジンガーZの上空へと飛び立つシーンと共に、重厚感とスケール感たっぷりにアップデートされた、隆々たる巨大ロボット・マジンガーZが立ち上がる雄姿を確認することができる。さらに、マジンガーZの宿敵として、当時を知るファンには見覚えのある機械獣との圧巻のバトルシーン、マジンガーZが必殺武器・光子力ビームを放つ場面も一瞬映し出され、まさに「マジンガーZ」が現代に蘇った様子がお披露目されている。声優には、主人公・兜甲児役に森久保祥太郎、ヒロインの弓さやか役に茅野愛衣がすでに発表されている本作。全世界がアツい視線を送る『劇場版マジンガーZ』の続報に、期待が高まる。『劇場版マジンガーZ』(仮題)は日本で世界先行上映。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日4月20日(木)より開業する銀座最大規模の商業施設「GINZA SIX」のスペシャルムービーに、椎名林檎とトータス松本が初共演で登場。椎名さんが書き下ろした新曲「目抜き通り」をデュエットで披露することが分かった。日本を代表する街・銀座といえば、伝統や文化が集積・凝縮された場所であると同時に、世界の最先端を受け入れながら進化してきた特別な場所。その銀座に開業する「GINZA SIX」は、成熟都市・東京のアイコンとしてワールドクラスクオリティと文化性を持ち、銀座の誇りと歴史性、革新性を受け継いでいる。新しい時代に向けて生まれ変わる銀座の街が一体となり、「NEW LUXURY(ニューラグジュアリー)」を発信していく――今回のスペシャルムービーには、そんな思いが込められている。そのスペシャルムービーを彩るべく、「歌舞伎町の女王」や「丸の内サディスティック」など、東京の街を舞台にした楽曲を送り出してきた音楽家の椎名さんが、ロックバンド「ウルフルズ」のボーカル・トータスさんへデュエットをオファー。トータスさんの快諾を受けるや、椎名さんは“銀座”と“2人の声”をモチーフに、新曲「目抜き通り」を書き下ろした。引っ込み思案で照れ屋な2人がハーモニーを奏でる、“銀座のテーマソング”ともいうべき「目抜き通り」を背景に、幻想的かつラグジュアリーなスペシャルムービーが完成した。舞台となるのは、銀座の中央通り。「GINZA SIX」が誕生した瞬間、魔法にかかった銀座の街全体が祝福に満ちていく様を、幻想的かつラグジュアリーなムードで描いている。椎名さんとトータスさんはそれぞれ、銀座の街を象徴したキャラクターとして登場。オーケストラ、ダンサーたちの演奏、ダンスが繰り広げられ、着飾った老若男女で賑わう路地や店舗を通り抜け、やがて2人は銀吹雪が舞う「GINZA SIX」の特設ステージで合流し、新しく生まれ変わった銀座を盛大にアピールする。誰もが知っている名所や老舗から、何気ない裏通りや街角まで、さまざまな角度から描いた銀座の新しい風景が、椎名さんとトータス松本さんのデュエットに乗せて展開していく。監督を務めたのは、椎名さんをはじめ数々のミュージックビデオやTVCMを制作してきた児玉裕一。サブキャストやスタッフも一流のアーティストが集結し、ダンスシーンの振り付けは「Perfume」などを手がけ世界を舞台に活躍するMIKIKOが担当。ワンカットワンカット贅沢にこだわり、銀座の街を華やかに盛り上げている。撮影では、椎名さんは肩ひもから胸元にかけてのフェザーがアクセントになっている、ピンクのキャミソールにフレアミニスカートで登場し、銀座の街にふさわしい華やかで品のあるスタイルで周囲の視線を独占。カメラ目線で中央通りを快活に歩くファーストカットでは、表情や仕草、歩くスピードなど、細部まで監督やカメラマンと相談。時には颯爽と、時には物憂げなムードでベストショットを追求し、現場を魅了する圧巻の存在感を見せた。また、撮影前、デモ映像を視聴したトータスさんは「映画を撮っているみたい」「これを見たら、絶対出かけたくなるよね」とコメント。「よーし、行くぞー!」と意気込みたっぷりに臨んだ本番では、「肩で風を切って歩く感じ」という監督の指示を受けて、「ミュージカルに出ているような気分でやればいいかもしれない」と自分なりの解釈を交えながら、持ち前のエネルギッシュなキャラクターを存分に発揮。周りのスタッフとも気さくにコミュニケーションを交わし、現場を大いに盛り上げていた。そして、そんな2人が合流するのは、「GINZA SIX」のエントランス特設ステージ。2人は振り返るタイミングやアクションを念入りに確認し合いながら、スペシャルムービーの締めくくりを飾る大事な場面に集中。待ちに待ったツーショットは、晴れやかな表情にあふれていて、アップのカットでは見事に一発OK。「いま、めっちゃ見つめ合いましたよね」「でしたね」と照れ笑いを浮かべた2人には、スタッフから歓声と拍手が送られていた。「GINZA SIX」スペシャルムービー「メインストリート」篇【15秒Ver.】は4月17日(月)~19日(水)まで、【90秒Ver.】はテレビ朝日系列フィギュアスケート中継にて4月20日(木)限定でオンエア。(text:cinemacafe.net)
2017年04月17日漫画家・永井豪の50周年を記念し、漫画史に残る大傑作原作漫画「デビルマン」が、新作アニメとして蘇ることが決定。星野源主演・『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督がメガホンを取り、「DEVILMAN crybaby」と題して2018年初春に「Netflix」にて配信される。主人公・不動明は、ある日親友の飛鳥了から地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることを知らされる。了は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。明は悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功。デビルマン、不動明の戦いが始まる――。漫画「デビルマン」は、1972年に「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載開始され、単行本発行部数は累計5,000万部、連載と同年にテレビアニメ化もされ人気を博した。悪魔の力を手に入れた主人公・不動明が襲い来るデーモンと戦うという設定は、漫画・テレビアニメに共通するものの、アニメではデビルマンがヒロインを守るために敵と戦う、勧善懲悪ものとなっている一方で、漫画では神や悪魔といった存在を通して、「人間とは?」という大きな問いを投げかける作品となっている。漫画家やアーティスト、クリエイターからも影響を受けた作品としてあげられることが多く、これまでテレビアニメのみならずOVA、実写作品などが多数製作されている。新作アニメとして放たれる今作は、いままで一度も実現されず、描かれたことがなかった“原作漫画の結末”までをアニメーション化。飛鳥了と不動明の出会いから、デビルマン誕生、そしてデビルマン対サタンのハルマゲドンまでを描き切るという。「デビルマン」の原作が持つニュアンスを最大限活かしつつ、現代に描かれるべきアニメとして新たに映像化。激しいバイオレンス描写など、「Netflix」配信ならではの表現も組み込まれるようだ。また、監督を務めるのは、『ピンポン THE ANIMATION』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』などを手掛ける、アニメーション作家・湯浅政明。そして、「コードギアス 反逆のルルーシュ」「甲鉄城のカバネリ」の大河内一楼が脚本を担当、音楽は『ピンポン THE ANIMATION』や『映画 聲の形』の牛尾憲輔が参加する。永井氏は、「まず一番に思ったのは『最後まで描いてくれるの?』でした(笑)僕が絶大な信頼を置いている湯浅監督なら、やりきってくれると信じています。デビルマンとデーモンの闘いが、アニメーションでどのように描かれ、決着がつくのか。2度と実現出来ないかもしれない『デビルマン』の結末までのアニメーションを、僕自身楽しみにしています」と期待を寄せ、そんな原作者が信頼を寄せる湯浅監督は、「漫画史上最高とも言える衝撃的な展開と壮大なラストシーンにたどり着くため、原作のスピリット、エッセンスを『いまやるアニメーション』の形に落とし込む作業に日々悪戦苦闘中です」と現状を明かし、「しかし配信ということで制約も少ないので、限界までやりますよ!バイオレンス、エログロなどありますが、最終的に“愛”です。楽しみに待っていてください」とファンへメッセージを送っている。また、配信決定に合わせてティザービジュアル&特報映像も公開。なお、原作は英語圏を始めイタリア・フランスなど多数の国で翻訳版が出版され、海外でも高い人気を集めており、本アニメは日本語のほか9か国語に吹き替え、字幕は25か国語、さらに全世界190か国にて配信される。「DEVILMAN crybaby」は2018年初春、Netflixにて全世界独占配信。(cinemacafe.net)
2017年03月16日いよいよ放送間近となった松たか子主演新火曜ドラマ「カルテット」。この度、本作の主題歌が椎名林檎の書き下ろし楽曲「おとなの掟」に決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」などを手掛けた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちのラブストーリーを描いていく。そして、そんな人間ドラマの名手・坂元氏の元に豪華俳優陣が集結。ヴァイオリン奏者・巻真紀演じる松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役の満島ひかり、ヴィオラ奏者・家森諭高役の高橋一生、第2ヴァイオリン奏者・別府司役の松田龍平らの豪華共演も話題だ。今回主題歌に決定した「おとなの掟」は、椎名さんが作詞・作曲を手掛けた、「カルテット」のためのオリジナル楽曲。そしてなんと、今回の主題歌はメインキャストの松さん、満島さん、高橋さん、松田さんがこのドラマ限定で結成したユニット「Doughnuts Hole」が歌唱することも決定!劇中で弦楽四重奏を奏でる4人が、弦楽器のみならず歌声でもハーモニーを楽しませてくれるという。なお、本主題歌に合わせて特別に撮り下ろされた映像が、ドラマ本編の最後にエンディング映像として流れる予定。こちらもどんな仕上がりになっているのか楽しみだ。<椎名林檎コメント>このたびはとびきりの作品へ参加させていただき光栄です。ありがとうございます。キャストのみなさんがそれぞれ、担当される弦楽器を猛特訓中と伺い、作曲時に4人分の弦楽パートもご用意してしまいました。てっきりマジで弾いてくださるのかと早合点して。それと、Mummy-Dがご出演されることは、年明けにネットのニュースで知りました。本来なら冒頭32小節くらい彼の時間として書くべきでした。ごめんなさい。今回そうはなっておりませんが、次回はそういたします。でも、みなさんほんとうにかっこよく唄ってくださり、しあわせです。よろしければドラマとともにほんのりご賞味いただきたいと思います。何卒。「カルテット」は1月17日より毎週火曜日22時~放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年01月14日シンガーソングライターの椎名林檎が、12月19日(月)放送の「SMAP×SMAP」内のコーナー「S・LIVE」に出演することがこのほど分かった。これまで椎名さんは、「SMAP」のアルバム「GIFT OF SMAP」収録の「真夏の脱獄者」や、草なぎ剛主演ドラマ「銭の戦争」の主題歌にもなった「華麗なる逆襲」を書き下ろすという形で楽曲提供をしてきたが、今回満を持して「SMAP×SMAP」での共演が実現することになる。「S・LIVE」にてパフォーマンスされるのは、栗山千明に楽曲提供し、椎名さん自身もセルフカバーした、椎名さん作詞作曲の「青春の瞬き」。椎名さんの歌声と、「SMAP」の歌とダンスによる唯一無二のライブが実現。ステージにすっと立つ和装の椎名さんを中心に、「SMAP」がフォーメーションを描く形で披露される。2組の夢の共演をお楽しみに。「SMAP×SMAP」は毎週月曜日22時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月13日俳優の椎名桔平(52)が、ジャレッド・レト主演の海外長編映画『OUTSIDER(原題)』に出演することが30日、明らかになった。舞台は、1954年頃の戦後日本・関西。日本に不法滞在する元アメリカ兵・ニック(ジャレッド・レト)は、大坂の刑務所内で日本人の若者・キヨシ(浅野忠信)と出会い、彼をはじめ任侠道を生き抜く日本人たちの姿に惹かれていく。制作サイドいわく、「『ラストサムライ』(03年)の任侠版ともいえるストーリー」。デンマーク人のマーチン・ピータ・サンフリト監督がメガホンをとる。椎名が演じるのは、マツオカ組の幹部・オロチ。組の近代化を推進しようとするも、伝統を重んじる親分や兄弟分との対立を余儀なくされ、誰も信用することのできない孤立無援な存在で、ニックのことを疎ましく思っている。今年の5月にオファーを受け、「来る日も来る日も、この『OUTSIDER』のイメージを頭の中で描いてきました」という椎名。「国内外のすばらしいスタッフ、キャストと共に、世界を魅了する映画を誕生させたいと思っています」と意気込む。また、『Darc(原題)』に続いて2度目の海外映画となり、「昨年春に、初めてアメリカ映画に出演した時は、単身カナダへ渡っての撮影でした。通訳の人も含めて日本人スタッフは誰一人いない現場で、戸惑う事も度々ありましたが、でもそれが逆に、武者修行のようにも感じられて、とても新鮮な経験となりました」と前作を振り返りながら、「今回はその経験を生かして、海外の方々とも、より濃厚なコミニュケーションの中で、この作品に挑んでいきたいと思ってます」と本作への思いを語っている。
2016年09月30日