俳優の橋本環奈が14日、自身のツイッターを更新。ツイッターのフォロワーが400万人を突破したことを受け、動画で感謝の思いを伝えた。橋本は「なんと、ツイッターのフォロワー様、400万人を突破しました。ありがとうございます!いや、400万人って何人?って感じで…本当にいつもありがとうございます!何気ないツイートとかをしていますけど、みなさんがフォローしてくださって、うれしく思っています」とにっこり。「これからも、あんまり更新頻度高くないかもしれないですが、お届けしていきたいと思っております。ありがとうございます!」と呼びかけた。この投稿に、おばたのお兄さんが反応し「僕の地元新潟県の人口が230万人で、萌音ちゃんの地元鹿児島県の人口が165万人くらいだから、俺と萌音ちゃんってこと」と返答するなど、さながら大喜利のようなかけあいが行われている。
2022年05月15日俳優でタレントの橋本マナミ(37)が12日までに、自身のインスタグラムを更新。スポーティなタイトパンツで美尻ショットを公開した。橋本は「ヒップアップでほぐして桃尻」とつづり、『女性セブン』のコーナーで教えてもらったという尻のトレーニングを行った様子を公開。ウエストちらりなトレーニングウェア姿で、美尻がうかがえる後ろからのショットとなっている。この投稿に「桃尻ステキです」「最高の美しさ」「綺麗なライン!」「トレーニング頑張ってください」「体型維持の努力がすごい」などの声が寄せられた。
2022年05月12日タレントの橋本マナミさん(37)は、かねてよりお付き合いしていた1歳年下の勤務医と2019年に結婚。翌年には第1子男児が誕生し、「国民の愛人」というキャッチコピーでセクシーさを売りにしていたマナミさんも遂にママに。ママになった現在も色気満載で、自身のインスタグラムにさりげなく色気を放つ写真を投稿し、ファンから反響を呼んでいるようです。先日も谷間がチラリする写真を投稿し注目が集まっているようです。早速チェックしてみましょう!素肌にジャケット?!セクシーな胸元に視線集中! この投稿をInstagramで見る 橋本 マナミ(@manami84808)がシェアした投稿 4月8日からテレビ東京で0時52分から放送開始した新ドラマ『先生のおとりよせ』に巨乳でクールビューティーな出版社の編集長・九堂今日子役で出演しているマナミさん。巨乳ということもあり胸元が強調される衣装が多いのかもしれませんね。こちらの投稿された写真も、素肌に赤いジャケットを着ているかのような胸元で、コメント欄には「セクシー♡」「胸元がヤバイ♡」「見た目峰不二子」とセクシーなマナミさんの姿に多くの反響が寄せられておりました。ママになった今でも色気満載で美しいマナミさん。新しい投稿ではどんなセクシーな姿を見せてくれるのか楽しみですね!あわせて読みたい🌈磯山さやかさんがすっぴん!?画像を公開 「可愛い過ぎ」「女神」と反響
2022年04月20日映画監督の園子温(その・しおん)さん、俳優としても活躍する映画監督の榊英雄さん、さらに俳優の木下ほうかさんの性行為強要疑惑が立て続けに一部週刊誌で報じられ、芸能界はもちろん世間に大きな衝撃を与えています。2022年4月13日には、俳優の橋本愛さんがInstagramのストーリーズ機能で、一連の問題に対するコメントを投稿。性被害や性暴力の被害者が受ける傷の深さ、告発する難しさを自身の言葉でつづっています。橋本愛「その思いを踏みにじるような言葉を投げかけないで」橋本さんは、性行為強要疑惑が報じられた後、「被害に遭った時に声を上げればよかった」「なぜ今更、告発をするのか」というコメントを見かける機会が多かったといいます。そうした考えを持つ人たちに対し「同様の被害に遭ったことがないのかな、と思いました」とし「もしそうならば、それはとても幸せなこと」「どうかずっと分からないままでいてほしいと思うほどです」と正直な思いをつづりました。一方で、なぜなのかが知りたいと思う人に対しては「分かってほしい」といい、こうも続けます。言えないんです。言葉を発そうとすると、たとえば口に汚物を塗りたくられたような感覚に。記憶を思い返すだけで、人の糞を無理やり口に、体内に捩じ込まれたような感覚に。とまで言えば、どこか体感として伝わるでしょうか。または全身を虫が大量に這うような感じ、もあります。耳や、口、鼻、目、に、虫がわらわらと侵入してくる感じ。です。感覚は人それぞれですが、私自身の感覚を表すとすれば、これが一例にあたります。たとえば窃盗なら、盗まれたものを取り返したい、そして、どこかで「取り返せるのではないか」という希望が持てるのだと思います。きっととても怖いしショックだけれどこの場合警察や然るべきところにすぐに相談される方は多いのではないかと思います。けれど、性被害は、一生、何があっても取り返せないんです。たとえ加害者が逮捕されようと、罰せられようと、どうなろうと。だから一番は、記憶を消すしかないんです。ai__hashimotoーより引用あまりにも生々しく、リアルな表現が並ぶ、橋本さんの投稿。被害者が受けた苦痛と嫌悪感、癒えることのない傷を負った絶望感が強く伝わってきます。また、だからこそ言葉にして被害を告発することは難しく、橋本さんはそれでも今回、声を上げた人たちを思い「それでもどうにか何かを変えたいと、なんとか言葉にしてくれた」とし「その思いを踏みにじるような言葉を投げかけないで」と訴えかけました。最後に「被害者の方々の気持ちは、全部私の想像なので、間違ってることもあるかもしれません。でも、私自身が想像した体感に、ウソは1つもありません」とつづった橋本さん。この投稿は反響を呼び「とても大きな意味がある投稿」とさまざまなコメントが寄せられました。・被害者に寄り添う姿勢が伝わってきた。・橋本さんの投稿で、勇気をもらった人も多いのではないだろうか。・影響力のある橋本さんがいうことで、被害者の苦痛が伝わってほしい。悲しいことに、性被害や性暴力は映画業界、芸能界に限った問題ではありません。今も誰かが被害を受け、声を出せずに苦しんでいるのです。被害者が受けた傷は癒えることがなく、過去を変えることができなくても、それでも被害を告発したその勇気は、もっと尊重されるべきではないでしょうか。そして、この声が大きくなり理不尽な被害を受ける人がいなくなることを多くの人が願っています。[文・構成/grape編集部]
2022年04月14日3月13日(日)放送の人物ドキュメンタリー番組「情熱大陸」は、女優の橋本環奈が登場する。1999年、福岡県生まれの橋本さんは、是枝裕和監督の『奇跡』で映画デビューし、映画初主演を務めた『セーラー服と機関銃 -卒業-』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞。『銀魂』『キングダム』シリーズや「今日から俺は!!」など数々の話題作に出演した。今月より、初舞台で初主演となる「千と千尋の神隠し」が公演中の橋本さん。名作アニメーション映画の世界初となる舞台化公演ということで、公演開始前から大きな注目を集めていた。演じるのは、主人公・千尋。上白石萌音とのWキャストでの上演だ。大役にも肩肘を張らず、演出を手掛けるジョン・ケアード(英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)が「環奈は笑い声が大きいから探す手間が省ける(笑)」と話すほど、持ち前の天真爛漫さで周囲を和ませる橋本さん。映画やドラマ、バラエティ番組などに絶えず出演し、多忙を極める23歳の新たな挑戦を追った模様を放送する。「情熱大陸」女優/橋本環奈編は3月13日(日)23時~TBS系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年03月05日タレントの橋本マナミさん(37)は、かねてよりお付き合いしていた1歳年下の勤務医と2019年に結婚。2人の出会いは、毎年クリスマスに高校時代の同級生で独身の男女数人にマナミさんが呼び掛けて開催する『さびしんぼの会』というイベントで友人が連れてきた人が今の夫だそう。2人は出会ってすぐに意識し合っていたとか。お互い何か惹かれるものがあったんでしょうね。先日は、色気満載な寝そべりショットを投稿し、注目が集まっているようです。早速チェックしてみましょう!色っぽ寝そべりショットにファン悶絶 この投稿をInstagramで見る 橋本 マナミ(@manami84808)がシェアした投稿 「今はいい状態でのキープが前よりもやりやすく、理由は運動、食事制限、睡眠、、とても基本なことなのですが一番大事なこと!今は産前よりも体重が減っています」とボディケアについて秘訣を明かすマナミさん。キャミソールのような薄着スタイルで寝ころびこちらを向く色気満載なショットにフォロワーからは「色っぽい♡」「お母さんになっても美しさ変化無し」と今もなお色気たっぷりなマナミさんに視線が集まっており、「産前より減ってるの、羨ましいですしすごいです」とママフォロワーから羨望のまなざしが向けられておりました。ママになってもなお美と色気が増しているマナミさん。その秘訣を探るべく今後も注目していきたいと思います!
2022年03月01日累計1400万部を突破しているCLAMPの伝説的大ヒットコミックを、蜷川実花監督が実写化した『ホリック xxxHOLiC』。この度、橋本愛が座敷童役で出演していることが明らかに。鮮やかなデザインの振袖を着た、蜷川監督撮りおろしキャラクター写真も同時に公開された。【ミセ】を訪れる女性キャストを連日発表中の本作。今回、第5弾として出演が発表されたのは、『桐島、部活やめるってよ』『寄生獣』「パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」などに出演する橋本さん。演じるのは、神木隆之介扮する高校生の四月一日に恋心を抱く座敷童。四月一日に恥じらいながらもプレゼントを渡すシーンは、思わず微笑んでしまう可愛らしい場面に仕上がっている。橋本さんは「原作を昔から読んでいてファンでした。、蜷川さんの手によって構築された新たな世界がとても素敵だなと思いました」と印象を明かし、神木さんについては「四月一日さんにも思い入れがあるので、神木さんの四月一日さんを見させていただいて、すごく楽しかったです!」とふり返っている。『ホリック xxxHOLiC』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年02月06日女優の橋本愛が30日、東京国際フォーラムで行われた「第34回東京国際映画祭」(TIFF)のオープニングセレモニーに登壇した。フェスティバル・アンバサダーの橋本は「コロナ以前はレッドカーペットの周りにお客様がいらして、年に一度、稀にある皆さんと交流できる楽しいイベントだったので、今年は熱気を感じるような空気ではないにしても、こういう状況で映画祭が開かれたんだということのありがたみを感じています」とコロナ禍での開催となった今年の映画祭への思いを語った。“越境”という映画祭テーマに関しては「性別の違いや、世界各国、文化の違いといった様々な違いを認め合いながら、歩み寄るにはどうしたらいいかというのを、お互いに誠実に考え合うのが人とのつながりの中で大事だなと思っている」と述べ、「そういった意識や、心、感性を育むことが映画の持つ大きな役割だと思う」と映画の持つ役割をアピール。さらに、「東京の名画座やミニシアターに足を運ぶとよく思うのが、映画館ごとのカラーや雰囲気が全然違っていて、座席やどんな映画を上映するのかというセレクトなど、その映画館にしかない魅力があって、その場所のその映画館にしかないという特別感が私は大好きです」と日本の映画館の魅力を発信した。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。2004年から六本木をメイン会場に開催してきたが、今年から日比谷・有楽町・銀座地区に移し、10月30日から11月8日まで開催する。コンペティション部門は、113の国と地域、1,533本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは松居大悟監督による『ちょっと思い出しただけ』と野原位監督による『三度目の、正直』の2作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2021年10月31日女優の橋本愛が30日、東京国際フォーラムで行われた「第34回東京国際映画祭」(TIFF)レッドカーペットに登場した。フェスティバル・アンバサダーを務める橋本は、美肌が透けて見えるシースルーのワンピースで登場。美貌を放ちながらゆっくりとカーペットを歩いた。そして、「この映画祭が皆さんにとって楽しいものになるように少しでも自分にできることをやりたい。今年すごく面白そうな作品がたくさんあるので、皆さんにこういう映画がやっているよというのを少しでも知ってもらえるように頑張りたいと思っています」と意気込みを語った。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。2004年から六本木をメイン会場に開催してきたが、今年から日比谷・有楽町・銀座地区に移し、10月30日から11月8日まで開催する。コンペティション部門は、113の国と地域、1,533本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは松居大悟監督による『ちょっと思い出しただけ』と野原位監督による『三度目の、正直』の2作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2021年10月30日「映画に人生を救ってもらった」――。橋本愛はハッキリとそう語る。彼女がその経験をしたのは2017年の第30回東京国際映画祭でのこと。ひとりの観客として映画祭で世界的名匠アレハンドロ・ホドロフスキーの自伝的作品『エンドレス・ポエトリー』を鑑賞した時「光が見えて、自分を肯定することができた」という。そんな彼女が今年の第34回東京国際映画祭においてフェスティバル・アンバサダーを務めることが決まった。映画祭の魅力は何か? 映画館という場所がいかに特別な場所なのか? なぜ映画が必要なのか? 自らの経験を通して映画の可能性を誰よりも信じている橋本に話を聞いた。――これまで出演作が東京国際映画祭に出品されたこともありますし、舞台挨拶やトークイベントに参加されたこともありますが、橋本さん自身の東京国際映画祭の思い出について教えてください。これはあちこちでお話していることではあるんですが、私自身、東京国際映画祭で『エンドレス・ポエトリー』を見て、人生が救われたんですよね。ずっと「どうしたらいいのかな?」と思っていた問いの答えを映画がくれて、そこで光が見えて、自分を肯定することができたし、これからどういう思いで生きていけばいいのか? という思いがハッキリしたんですね。“人対人”で、誰かと対峙して得るものよりもはるかに大きなものを映画からもらったし、それが芸術文化のすごいところだと思うんですが、そういう経験をさせてもらったのがこの東京国際映画祭なんです。――『エンドレス・ポエトリー』が上映されたのは2017年の第30回の時ですね。その時は観客として劇場に足を運んだんですか?そうです、普通に自分でスケジュールを立てて。その頃が、一番映画を観ていた時期で、名画座などにもよく通って、いろんな映画を観ていたんですが、ちょうど東京国際映画祭がやってて「行ってみよう!」という感じで。映画をたくさん見ている人たちのTwitterなんかもよく見てて、そういう方たちの感想などを読みながら、純粋に興味を持ったんですね。それまでも『寄生獣』や『残穢 -住んではいけない部屋-』が映画祭で上映されて、女優として参加させていただいてはいたんですけど「あ、そうか! 観客として観に行ってもいいんだ!」って(笑)。――橋本さんが感じる、映画祭の魅力はどういう部分にあると思いますか?ものすごくマイナーだけど、すごく面白い映画がやってくる、しかも大きなスクリーン、広い空間で観られるという、その体験自体がすごいなと思います。「この映画、劇場公開されることになっても、絶対にこんな大きな映画館では掛からないだろうな」という作品を大きなスクリーンで大勢の人たちと観られるんですよね。――中には残念ながら、買い手がつかず劇場公開されない、つまりこの映画祭でしか見られない作品もありますし。そうなんですよね。しかも、上映後にティーチインがあって、監督や制作者の話を聞くこともできる。ときどき、海外の俳優さんもいらして、そういう話ってすごく新鮮だし、私にとっては非常に遠い存在なので「あぁ、同じ人間なんだな」と感じられたり、話を聞きながら現場での感覚みたいなものが理解できる部分もあったりして、すごく楽しいんですよね。――映画関係者であれば誰もが知っている「東京国際映画祭」ですが、一般の知名度は決して高いとは言えません。より多くの人に映画祭の存在、その魅力を知ってもらうために何が必要だと思いますか?それは私自身、以前からずっと考えていることでもありますし、今回、アンバサダーという役目を通してより深く考えていかないといけないことだなと思っています。具体的に「これ!」という特効薬が自分の中にいま、あるわけではないんですが…でも「映画館」という場所の大切さ――時代が変わればいろんなことが変わっていくとは思いますが、最低限「誰でも、そこに行けば映画を観られる」という場所を保持していかなくてはいけないなという思いは強く感じています。正直、人間って自分が思っているよりもずっと簡単に死んでしまうものだと思うし、実際にいま(コロナ禍で)大勢の方が亡くなってもいるし、でもあの映画館という空間があることで救われる命があるってことを私自身が身をもって知っているので、それくらい重要なものなんだという感覚を育むことから必要なのかなと思います。もともと、(その感覚が)ない人に「映画って大事なんだよ」とか「映画館って大切な場所なんだよ」という感覚を「持て」と言ったってなかなか難しいので、自然とそういう感覚が育っていき、身に付くというのが理想なのかなと。とはいえ、否定はしたくないんです。「映画を観ないなんておかしい」なんて言えないし、そんなふうには思ってないけど、「あるんだよ」ということはちゃんと伝えたいなと思っています。映画館で映画を観るって本当に尊いこと橋本愛――決して映像を見るという文化が廃れているわけではなく、スマホでYouTubeなどの映像を見るという文化は確実に広がっていますし、配信サービスで映画やドラマを楽しんでいるという人も多いです。そうなんですよね。ただ、家のTVやスマホの画面を通じて見るのと、映画館で観るというのは体験として異なるものだとも感じています。小さな画面からは"情報"を摂取することはできるけど、映画館で見ることによって情報を超えた"体験"になる。「人間は経験でしか変われない」と言うように、知識だけでなく経験を通すことで、自分の人生に大きな影響を与えることができる。そういう意味でも体験の場として、映画館というのは必要な場所だと思います。もうひとつ思うのは、対価の問題ですね。人間は自分が支払った対価分のものしか受け取れないと思うし、受け取った分の対価を支払うべきだと思っています。いま、安価で多くの情報を手に入れられるようにはなっていますが、やはりそれは“入口”であって、本当に自分の“血肉”にするという意味でも、対価を支払い、相応の体験をする映画館という場所は大切な場だなと思います。――コロナ禍で映画館に足を運ぶことさえもままならない状況が続いていましたが、橋本さん自身、こうした中で自身の中で映画や映画館に対する思いに変化はありましたか?私自身、長い撮影が続いていたりもして、映画館そのものが安全とは言え、家から出て移動するということが決して安全ではないという状況の中で、しばらく映画館での映画鑑賞を控えていた時期もありました。ようやく少しずつ世の中が落ち着いてきたところで、どうしても観たい作品は、なんとか時間を作って映画館で観るようになったんですけど、その時にこれまで映画館で感じていたよりも充実感があって「あぁ、面白かった!」という感覚がすごく深かったんですね。映画館で映画を観るって本当に尊いことなんだなと、それまでもわかっていたつもりでしたけど、改めて肌で感じましたね。――フェスティバル・アンバサダーという立場を超えて、もし映画祭で自由に企画やプログラムを組めるとしたら、どんなことをやってみたいですか?何でしょうねぇ……、ひたすら、DJのように好きな監督たちの作品を上映し続けたり(笑)?――ご自身もミニシアターなどの特集上映に行かれるのはお好きですか?はい、すごく好きです。あ!できるなら学校で映画を上映したいですね。学校の場で、もっと映画を観てほしいなと思います、授業の一環として。だから、あちこちの学校に出向いて、体育館でみんなで映画を観たりできればいいなと思います。大人になれば、観たい映画を自分で選んで観るじゃないですか? でも、子どもの頃に見せられて、そこで育つものってすごく大きいと思うんです。「自分で選ぶ」という経験自体をまだあまりしてない若い人たちに色んな作品を見てもらいたいですね。いまは、小学校から英語の授業があったり、ダンスが必須になったりもしてるけど、そこにぜひ「映画」も入れてほしいですね。「美術」の授業の一部としてでも。そうやって礎の部分から変えていって、(映画に対する思いを)育てていけたらいいなと思います。第34回東京国際映画祭10月30日(土)から11月8日(月)まで公式サイト: 取材・文・写真:黒豆直樹
2021年10月29日女優の橋本愛が28日、都内で行われた「第34回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見」に出席。本年度のフェスティバル・アンバサダーに決定したことが発表された。この時期に時間ができると同映画祭のサイトをチェックし、見たい映画の席が空いていたら足を運んでいたという橋本は「日常の延長線上に映画祭があったりするんですけど、思い出深い出来事がたくさんあって、自分の人生を丸ごと救われたかのような体験もさせていただきました」と打ち明け、「観客として作品を見て映画に助けてもらったというのがこの映画祭きっかけでありましたし、自分が出演した作品を上演させてもらって、レッドカーペットを歩かせていただいたり、舞台挨拶をさせていただいてみなさんにお会いしたりしていたので、ご縁があるなって個人的に思っていたので、今回アンバサダーとしての新たなご縁をいただき、本当に心からありがたいなと思っています」とうれしそうに語った。また、MCから"人生を救われた体験"について追求されると、過去に同映画祭で『エンドレス・ポエトリー』という作品を見たそうで「すごく具体的に言うと『愛されなかったから愛を知ったんだ』という言葉があって、目から鱗というか"そっか!"と思って、得られなかったからこそ、自分が何がほしいのかわかるじゃないですか。その言葉で自分があまりうまく付き合えなかった人たちに対しても"だから私は気持ちを知れたんだ"ってむしろ感謝の気持ちが生まれて(笑)、自分の人生を変えてもらったと言ったらありふれた言葉になってしまうんですけど、本当に人生を変えてくれたので、そういうありがたい経験がありました」とエピソードを明かした。さらに、本年度の同映画祭に望むことはあるか聞かれると「映画祭そのものというよりは、映画文化、芸術が日本という島国の地中深くに根を張っていったらいいなという思いがあります。そのためにはみなさん一人ひとりの生活に映画や芸術がもっともっといい意味で蔓延っていけたらいいなと思っていて、この映画祭の水面下にみなさんの生活だったり、人生の大きな一部になっていけるように、現状に満足せずにどうしていったらいいのか考えていけたらいいなと思います」と熱く語り、本年度の同映画祭で気になっている作品を尋ねられると「クリント・イーストウッド監督のオープニング作品(『クライ・マッチョ』)をぜひ見たいなという気持ちがありますし、個人的にダンスだったり舞踊や舞とか、身体芸術がすごく好きなので、田中泯さんの映画を見たいなって思います」と目を輝かせた。続けて、コロナ禍における映画などの芸術文化とはどのようなものか質問されると、橋本は「人体の危機を医療が救ってくれるというものがありながら、芸術というのは心の命を救ってくれるものだと思っていて、どっちが死んでもダメで、その一端を芸術が担っているんだという意識が強いので、文化芸術は早急に必要なものではないという考えに触れると苦しいなと思うし、しんどい気持ちでいる人には文化芸術に触れて、少しでも癒しを得てもらいたいなという思いが強いです」といい、「自分も俳優として作品づくりに関わる中で、そういう作品を一つひとつ大事に作っていって、一人ひとりの心に届いてほしいなという思いでやっているので、そういう考えが根強く広がっていただけると嬉しいなと思っています」とコメント。橋本とともに質疑応答の場に登壇していた吉田恵輔監督は、今回初対面だという橋本の印象を聞かれると「さっきの質問(の答え)もそうですけど、頭が良さそうだなと思って、横にいると俺の頭の悪さが目立ってしまって、またお漏らしをしています(笑)」と震え上がって笑いを誘っていた。第34回東京国際映画祭は2021年10月30日から11月8日まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催。
2021年09月29日第34回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月28日、都内で行われ、本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める俳優の橋本愛が出席。「観客として作品を見たり、出演した作品を上映していただき、レッドカーペットを歩いたりとご縁がある映画祭なので、こうして新たなご縁をいただき、ありがたいです」とアンバサダー就任の喜びを語った。開催期間中、期待している作品として、オープニングを飾るクリント・イーストウッド監督の『クライ・マッチョ』と、「Nippon Cinema Now」部門に出品される田中泯主演の『名付けようのない踊り』を挙げた橋本。映画祭シーズンを迎えると、「ちょっと時間が空けば、映画祭のサイトを見て、行ってみることも。日常の延長線上にある映画祭です」と声を弾ませた。また、第30回東京国際映画祭の特別招待作品「エンドレス・ポエトリー」(監督:アレハンドロ・ホドロフスキー)を見た際には、「人生をまるごと救われた」といい、「印象的だったのは『愛されなかったから、愛を知ったんだ』というセリフで、あっ、得られなかったから、何を求めているかわかるんだと目からウロコだった。人生を変えてくれた経験で感謝している」と話していた。会見には橋本をはじめ、安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン)、市山尚三(プログラミング・ディレクター)、石坂健治(シニア・プログラマー)、藤津亮太(「ジャパニーズ・アニメーション部門」 プログラミング・アドバイザー)、そして「Nippon Cinema Now」部門で特集上映が組まれる吉田恵輔監督が出席した。自身のオリジナル脚本で挑む最新作「空白」や、「ヒメアノ~ル」「BLUEブルー」などの上映が予定されている吉田監督。今一番海外へ紹介したい日本の映画人として、フィーチャーされることに、「僕でいいんですかという気持ち。東京国際ってちょっと堅そうだし、スーツを着た人たちをたくさん見ると萎縮してしまう」とユーモアを交え、照れ笑い。「見たくはない嫉妬や自己顕示欲といった恥部がさらけ出されていて、実はそれは自分自身の心。小さな男で恥部のかたまりですが、そんな自分でも変われる可能性があるぜってことを描きたい」と作品づくりにおけるテーマを語っていた。第34回東京国際映画祭はメイン会場を六本木から日比谷、有楽町、銀座エリアに移転し、17年ぶりのプログラマー交代による部門改変も実施。“越境”というコンセプトのもと、映画館でのフィジカル上映を基本として「コロナを越えたその先の映画の在り方を考えていく」「国際映画祭としての『国際』色を高めていく」「男女平等、環境保全などSDGsへの積極的に取り組んでいく」という目的が掲げられた。今年のコンペティション部門は2021年1月以降に完成した長編映画を対象に、113の国と地域から1533本の応募があった。すでにフランスを代表する女優イザベル・ユペールがコンペティション部門の審査委員長を務めるが発表されているが、会見では青山真治(映画監督/脚本家)、クリス・フジワラ(映画評論家/プログラマー)、ローナ・ティー(プロデューサー/キュレーター)、世武裕子(映画音楽作曲家)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査することが明らかになった。国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭が実施する「アジア交流ラウンジ」では、「ブリランテ・メンドーサ×永瀬正敏」「カミラ・アンディニ×岨手由貴子」「アピチャッポン・ウィーラセタクン×西島秀俊」「バフマン・ゴバディ×橋本愛」「イザベル・ユペール×濱口竜介」といった豪華トークも実施される。【橋本愛メッセージ】映画界において、この東京国際映画祭がどんな居住まいであるべきか、世界を見渡しながら日本を見つめ、どういった映画祭にしていくべきかを、試行錯誤、尽くしている方たちの姿を毎年、見つめてきました。映画に、芸術に救われた身として、私も少しでも、そういった方たちと一緒に、映画の未来を考えて、行動したいと思っていました。それにしてはあまりにも知識も経験もスキルも浅く、拙い自分を恥じてきました。今回、映画祭のアンバサダーを務めることで、中にぐっと入り込み、少しでも、自分に何ができるのか、どんな未来を描くべきかを、自分の目で見つめていきたいです。有難い機会、感謝しております。精一杯務めさせていただきます。取材・文・写真=内田涼■開催情報「第34回東京国際映画祭」期間:10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷、有楽町、銀座地区で開催公式サイト: オープニング作品:『クライ・マッチョ』(クリント・イーストウッド監督)クロージング作品:『ディア・エヴァン・ハンセン』(スティーブン・チョボウスキー監督)「TIFFCOM2021」期間:11月1日(月)~11月3日(水)公式サイト:
2021年09月28日女優の橋本愛が3日、都内で行われた「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」ファイナリスト発表イベントに沖田修一監督、本谷有希子、じろう(シソンヌ)とともに出席した。オンライン動画配信サービスのHuluは、2022年3月まで35歳以下を対象とした若き映像クリエイターを発掘する育成プロジェクト「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」を実施。同プロジェクトにはプロ・アマ問わない35歳以下のクリエイターが参加でき、選考を経て選出された5人のファイナリストが制作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを受け、自身がプレゼンした短編企画を監督として制作できるという。完成した5作品は、ファイナリストたちの制作過程に密着したドキュメンタリー番組とともにHuluで配信。その後は5作品の中から最終審査によってグランプリ作品を選出し、グランプリ受賞者には賞金100万円とHuluオリジナル新作の監督権が贈られる。その第3次審査=ファイナリスト選考発表イベントが行われ、審査を通過した10人の候補者のプレゼンを受けて、審査員長の沖田修一監督のほか、橋本愛らが審査員を務めてファイナリスト5人を選出。コンペディションの審査は今回が初めてだという橋本は「自分とあまり年齢が変わらない方が熱さを持って挑戦している姿が格好良かったですし、本当に皆さんに獲って欲しいという気持ちが強くあったので、その中から5人を選ぶのは酷なことでした」と正直な胸の内を明かしつつ、「Huluさんの企画が今年で終わらず、ずっと続けば若い人にチャンスが届くと思うので期待しています」と来年以降の開催を望んだ。この日発表されたファイナリストは、『脱走球児(だっそうきゅうじ)』の近藤啓介さん、『まんたろうのラジオ体操』の老山綾乃さん、『鶴美さんのメリバ講座』の幡豆彌呂史さん、『瑠璃(るり)とカラス』の吉川肇さん、『速水早苗(はやみさなえ)は一足遅い』の上田迅さん。総評として橋本が「芸術文化に関わる身としては文化を守らなければいけない気持ちが強くあり、今すごく短い時間の中で自分を表現することが主流になっています。今、2時間かけて映画を撮ることに興味がある人がいるのか不安でしたが、こんなにたくさんの方々が応募されて、今日お会いした10人の方は自分の撮りたい作品への熱量や気持ちが伝わってきました。本当に今日をもって自分は駄目なんだと諦めるのではなく、たまたま今回がタイミングじゃないだけで、諦めずにずっと続けて欲しいなと素直に思います」とファイナリストに選ばれなかった5人に対して温かい言葉を。2014年の「キングオブコント」優勝でメディアに出演するようになったシソンヌのじろうも「心を腐らず続ければ勝ちだと思います。いつかはチャンスが来るし僕も体験しているので、諦めずに自分のやりたいことを続けてください」とエールを送った。
2021年08月04日橋本環奈「顔もかわいくて……。それだけパーフェクトな身体と頭脳を持って生まれてきたのに、なにをグダグダ言ってるんですか!」冷たい表情を浮かべた橋本環奈が、困惑する広瀬すずに迫る─。5月30日に放送されたドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)のワンシーンに注目が集まった。「櫻井翔さん演じるちょっとドジな“迷探偵”と広瀬さん演じる頭脳明晰で優秀な助手が、さまざまな事件を解決していく物語。橋本さんは、これまで広瀬さんの親友としてサポートしてきたのですが、実は敵対する関係だったことが明らかになりました」(スポーツ紙記者)橋本と広瀬は同じ22歳で、それぞれ多くのドラマや映画に出演しているが、これまで一度も共演したことはなかった。■ただの仲よしではなくて……「ネット上では、2人が同じ作品に出ない理由に関して、“お互いの事務所が共演NGを出しているのではないか”“2人が不仲なのでは?”など、さまざまな憶測が飛び交っていましたね(笑)」(芸能プロ関係者)今回、晴れて初共演となったわけだが、カメラが回らないところではいっさい口を利かない……わけではない。「同い年ということもあって、すぐに打ち解けて、タメ口で話すように。横浜の水族館『八景島シーパラダイス』でロケが行われた際には、撮影の合間に2人で売店のチュロスを食べて、“これ、おいしいね”とすごく楽しそうにしていました。スタッフの間でも、2人は、“仲のいいクラスメートみたい”と評判なんですよ」(日本テレビ関係者)“不仲”どころか、親友のように距離を縮めていて、「お互いの“訛り”を指摘し合っていますね。広瀬さんは静岡県、橋本さんは福岡県出身なので、会話の中に方言がまじっていると、“それ、どういう意味なの?”と盛り上がっています。また、2人の共通の友人である長澤まさみさんの話もしているみたいですよ」(同・日本テレビ関係者)ただ、橋本は広瀬を単なる“仲のいい友達”と見ているわけではないようだ。「周囲に、“(広瀬に比べて)私はここが足りないな……”と話しているんです。広瀬さんの演技を間近で見て、彼女の実力を羨んでいるようです」(前出・芸能プロ関係者)広瀬に“ジェラシーな視線”を向けるのには、こんな理由があった。「橋本さんはコミカルな芝居が得意ですが、広瀬さんは朝ドラのヒロインをはじめ“正統派”な役柄が多く、アクションもこなせます。同い年で自分とは違った芝居をする彼女を見て、刺激を受けたのでしょう。これからも、お互いによきライバルとして切磋琢磨したいのかもしれませんね」(同・芸能プロ関係者)冒頭のシーンでは橋本が迫真の演技を見せたが、この発言にはちょっと本心も交じっていたのかも!?
2021年06月13日橋本じゅん役者の橋本じゅん(57)をご存知ない人はいないだろう。デビューから36年が過ぎた名バイプレーヤーだ。4月期の連続ドラマには3本出ている。二股でも珍しいくらいだから、制作現場から強く求められている証と言える。それだけではない。大学教授でもある。現役バリバリの役者が教授を務めるのは珍しい。■3本のドラマを掛け持ち、役柄はバラバラまず現在の役者の仕事を確認しておきたい。テレビ朝日の復讐ドロドロ劇『桜の塔』(木曜午後9時)に出演中だ。主演の玉木宏(41)演じるキャリア警官を助ける怪しげな元警官・刈谷銀次郎に扮している。お次は石原さとみ(34)と綾野剛(39)がダブル主演している日本テレビの新感覚ラブストーリー『恋はDeepに』(水曜午後10時)である。石原が演じるナゾの海好きレディ・渚海音を見守る海洋学の権威・鴨居正を演じている。この御仁は怪しさなど欠片もなく、「ピノキオ」のゼペット爺さんのようなヒゲを生やした温厚な紳士だ。さらに、ゆる~いキャンプを趣味とする女子高生たちの日常を描いたテレビ東京『ゆるキャン△2』(木曜深夜0時半)にも出ている。女子高生の1人の父親役。ちょっと気難しそうだが、どこにでもいる中年男である。スケジュール繰りの問題もあるから、3本掛け持ちするのはシンドイはず。しかも役柄はバラバラ。橋本がうまいからこそ出来る芸当だろう。制作側は基本的に掛け持ちを嫌がる。ほかのドラマのイメージを拭いにくいからだ。それでも3つのドラマは橋本を欲した。しかも橋本は大阪芸術大学(大阪府河南町)の教授でもある。客員教授や特任教授などではない。正規の専任教授だ。なぜ、教授に就いたかというと、役者としての実績が十分ある上、理論派だから。加えて熱い人であることも評価されたのではないか。教授に就任したのは2017年4月だが、16年に請われて同大を訪れた際、舞台芸術学科の学生を相手に次のような特別授業を行った。まずウォーミングアップとして学生を走らせたり、スキップさせたりした後、腹筋や側筋を鍛える運動をさせた。さらに2人1組になって、背中合わせで立ち上がる運動「背中合わせ立ち」を指示。学生たちには初めてのことばかりだった。橋本は学生にこう言った。「舞台の上に立っている間は、先輩・後輩はない。役者同士で遠慮していては、舞台になんて立てない。遠慮せず、誰とでも息を合わせられるようにしなきゃいけない。自分が『これをやりたい』と思っても、相手も受けてくれないと成立しないから、この運動で他者との繋がりを意識してほしい」(*1)■こんな役者、聞いた試しがない橋本の人気を高めたTBSの昨年7月期のドラマ『MIU404』での陣馬耕平役を思わせる言葉ではないか。陣馬は愛すべき熱血オヤジだった。大阪芸大は芸術学部のみの単科大であるものの、美術学科やデザイン学科、建築学科、映像学科、放送学科など15学科あり、約6000人の学生がいる。卒業生には人間国宝の陶芸家・前田昭博氏(67)や『どうぶつの森』シリーズを担当した任天堂のゲームクリエイター・手塚卓志(60)ら著名人がズラリ。役者のOB・OGも多い。筧利夫(58)、木下ほうか(57)、藤吉久美子(59)、渡辺いっけい(58)、ボーカリストも兼ねる世良公則(65)らである。学費未納のため除籍となったものの、古田新太(55)も4年次まで通っていた。橋本は自らも学んだ舞台芸術学科で教えている。人柄も買われたのだろう。謙虚な人で、悪評がない。教育者向きに違いない。『MIU404』が綾野剛(39)と星野源(40)のダブル主演だったのはご記憶のとおり。撮影当時、橋本は2人の絶妙の掛け合いについて、「自分がうまい役者になったような気にさせてくれます」と取材に答えている。綾野と星野がうまいのは間違いないが、この橋本の言葉はさすがに2人も面はゆかったのではないか。(*2)橋本は大阪芸大在学中の1985年、学内で生まれ、今や超が付くほどの人気劇団になった「劇団☆新感線」に参加。たちまち看板役者の1人となる。ドラマデビューも早かった。舞台での活躍が評価され、1987年に寺尾聰(73)が主演した大型ドラマ『君にささげる歌』(毎日放送=TBS系)に出演した。石田ひかり(48)が主演した1992年度後期のNHK連続テレビ小説『ひらり』にも出ている。プロ野球好きの青年医師役だった。茶の間での知名度と人気が急上昇したのは最近だが、ドラマ界での評価は古くからある人なのだ。演技巧者なので、善玉も悪玉も普通の人もリアルに演じる。その演技は深みも感じさせる。これはテクニックではなく、橋本の人柄によるものだろう。1996年から約1年間、役者を休み、イギリスの若年性筋ジストロフィー患者の施設に住み込み、ケースワーカーとして働いた。「皆さんの暮らしのお手伝いをしていた。当初そんなつもりはなく、てか出来るかどうか不安ばかりだった。が、見学面談時に入居してる1人の青年と話して就労の約束を思わずしてしまった。ま、海が近くにあったのも後押しした」(*3)こんな役者、聞いた試しがない。当時32歳。役者として脂がのっていた時期なのだ。半面、ガツガツしないところが橋本のいいところなのだろう。大学は橋本を愛している。昨年10月27日、同大の公式ホームページに「『MIU404』で人気急上昇! 橋本じゅん、野木亜紀子脚本でさらなる輝き」という文言が踊った。役者は自分の技量しか頼るものがない孤独な仕事だが、橋本には帰る場所がある。*1大阪芸大ブログ(2016年6月7日)*2熊本日日新聞社夕刊(4月20日)*3本人ブログ(2011年3月30日)高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
2021年05月13日橋本愛NHK大河ドラマ『青天を衝け』がいよいよ佳境に。第8回では主人公・渋沢栄一の婚礼が描かれた。「吉沢亮さんが渋沢役で、控えめながら芯の通った妻の千代役が橋本愛さん。彼女は朝ドラ『あまちゃん』で有名になりましたが、大河でも活躍。『西郷どん』『いだてん』に続いて3回目の出演です」(テレビ誌ライター)橋本は女性ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務めながら女優としても活動。中学までは地元の熊本で過ごしていた。「地元愛が強く本当は熊本の高校に進学したかったようですが、仕事が忙しくなり東京で暮らすことに。今でもちょくちょく地元に帰っているみたいですよ。熊本県公式ホームページのインタビューで《豊かな自然があって、水も、野菜も、お魚も本当においしくて。熊本は本当に住みよい街だっていつも感じています》と話していました」(スポーツ紙記者)■「一軒家に引っ越したらどうですか?」リフレッシュには、大好きな地元に帰るのが一番。しかし、帰省した際にちょっとした問題が起きていた。実家ではなく、同じ熊本市内に住む祖母のマンションで“騒音トラブル”があったという。祖母が暮らす部屋の下の階に住む夫妻に話を聞いた。「昨年の8月ごろから、決まって月の初めにバタバタという足音や何かを引きずるような音が。管理人からは足の悪い年配の女性が1人で暮らしていると聞いていたので、しばらくは我慢していたんです。でも、今年の1月上旬、深夜12時半に足音や物音がひどく、苦情を言いに行きました。年配の女性が出てきて、“うるさいと思うなら、一軒家に引っ越したらどうですか”と言われてしまい……」(下の階に住む男性)翌日になると、逆に管理会社から夫妻が注意された。「女性の親族の方から“夜遅くに男性が1人で住む年配女性のもとを訪ねるなんて、非常識だ”と苦情が入ったそうです。深夜の足音や物音に苦しんでいて、気を付けてほしいだけだったんですが……」(男性の妻)1か月後に夫妻がふたたび被害を訴えると、管理会社は騒音に気をつけるように記したポスターを掲示。しかし効果は見られず、さらに1か月たった3月上旬の深夜、また騒音が聞こえてきた。「“1人じゃなくて誰か来ているんじゃないか?”と思って妻と2人で訪ねましたが、インターホンを押しても反応なし。仕方なく警察に通報しました」(前出・男性)警察が注意したところ、橋本の祖母は“孫が来ていて、すみませんねぇ”と柔和な態度で説明したという。しかし、2日後の昼ごろ、またもや騒音が発生。「2人で上の階に行くと、部屋から出てエレベーターに向かう橋本愛さんがいたんです。深夜の騒音について話し合おうとしましたが、“飛行機の時間なんで”と、私たちのことはまったく相手しようとせず……。足音について尋ねると、“私ですけど、じゃあ忍び足で過ごせっていうんですか?”と逆ギレ状態。物音に関しては、“これですよ、これこれ”とキャリーバッグを指さして開き直った様子。結局、飛行機の時間を理由にその場を立ち去られました」(前出・男性の妻)そこで夫妻が改めて管理会社に相談すると、4日後に謝罪のコメントを伝えられた。「“どうもすみませんでした、これから気を付けます”という言葉の後に、“直接会ったら、感情的になって口ゲンカになるかもしれないんで”と……。本当に申し訳ないと思っているのか不安になってしまいました」(前出・男性)■橋本愛が遊びにきたときも騒音が……事実を確認するべく、橋本の祖母にも話を聞いた。――下の階に住む方と、騒音トラブルがあったそうですが?「私は関与してません。立ち会ってませんので……話は済んでるんですけど、私は話し合いに参加してないので」――“うるさいなら一軒家に引っ越したら”と発言を?「向こうにガチャガチャ言われて、私もついパッと言ったんでしょうね」――愛さんが来られたときの足音、物音がひどいとのこと。「愛はただ、遊びに来ていただけです」“もう終わったこと”と繰り返し、多くを語らない。マンションの管理会社にも事情を聞いた。「築年数30年で老朽化が進み、どうしても防音に関しては弱いですね。ペットの鳴き声や歩く音、シャワーの音でさえ聞こえてしまうことがあるようで。集合住宅ですから、ある程度はご理解いただいたうえで入居してもらっています。意図的に騒音を立てるような場合はしかるべき措置を取って対処しますが、たまに聞こえる生活音となると、仕方ない部分もありますからね……」ほかの住人に聞くと、温水洗浄便座のモーター音まで聞こえたことがあるとのこと。構造上の問題があるようだ。「愛ちゃん本人もおばあさんも物静かな方ですし、わざと騒音を立てるような人ではないですよ。ただ、たまに親族が家に来るようで、3月には集まって少し騒いじゃったかな、なんて話もありました」(橋本の祖母の知人)事実を確認するため橋本の所属事務所に問い合わせたものの、期日までに返答はなかった。次に帰省したときは、千代のような控えめキャラに徹したほうがいいかも。
2021年04月12日橋本環奈が、広瀬すずと櫻井翔が演じる凸凹バディが超難解事件を次々解決していく新ドラマ「ネメシス」に出演することが分かった。橋本さんが演じるのは、自身と同世代の大学生の四葉朋美。ネメシスが直面する難事件に冷静沈着に、天才的頭脳で向き合い、アンナ(広瀬さん)や風真(櫻井さん)をサポートする頼もしい存在。登場するのは第3話。海の近くにある人気の遊園地にあるものが仕掛けられ、犯人から「2億円を用意しろ」と脅迫された遊園地の社長は「探偵事務所ネメシス」に助けを求める――というストーリー。そこでアンナに運命的な出会いが訪れる。それが、橋本さん演じる理系大学生の朋美。数学的アプローチを得意とする天才で、アンナとコンビを組み、事件解決のため、遊園地を駆け回る。人間離れした直観と洞察力で推理をするアンナと、高度な数式を駆使して推理する朋美という、最強コンビの誕生だ。橋本さんは「探偵事務所ネメシスのメンバーのお三方のテンポ感のあるお芝居に自分も混ぜていただいて、めちゃくちゃ楽しいです。アットホーム感もあるし、皆さんのアドリブも純粋に楽しくて、笑っているのが四葉朋美役の立ち位置としてちょうどいい感じがしています。広瀬さんとの親友役の共演も、すごく楽しいです、同世代の方でこれだけご活躍されている方とご一緒できることは嬉しい限りです」と撮影に参加した感想を明かす。また「個人的には、数学が得意な天才大学生の役なので、数字を言うことが多く、難しい台詞を覚えるのが大変です。朋美は、ヘルムホルツ方程式を使っているんですが、他のドラマではないような専門用語も難しいなと思っています」と話し、「私は探偵事務所ネメシスのお三方と今後かかわりが深くなっていくと思うのですが、四葉朋美が今作の中でどの様なキーマンとして物語が進んでゆくのかご注目頂けると幸いです」とメッセージを寄せている。「ネメシス」は4月、毎週日曜日22時30分~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年04月03日「大河ではリハーサル中もマスク着用は厳守です。吉沢さんが橋本さんに愛の告白をするシーンがあるのですが、マスクをとった吉沢さんが本番で必死に思いを伝える姿を見て、橋本さんは思わずキュンとしたそうです」(制作関係者)現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)。2月14日の初回放送からはや1カ月だが、依然として視聴率は15~16%台をキープしている。同ドラマは吉沢亮(27)演じる主人公・渋沢栄一が幕末から明治にかけて、信念とともに逆境を乗り越えていくというストーリー。さらに劇中には、栄一と高良健吾(33)演じる栄一の従兄・喜作が恋のライバル同士に。橋本愛(25)扮する栄一の従妹・千代を取り合う三角関係も描かれるという。最終的に、劇中で千代と結ばれるのは栄一。しかし、これまで橋本と“密”な関係を築いてきたのは高良のほうだという。「橋本さんと高良さんはともに熊本県出身。それどころか、実家が歩いて5分ほどのご近所なんです。子供のころに遊んでいた場所も同じ。ですから、共演のたびに熊本談議で盛り上がっているそうです」(NHK関係者)2人はNHKのドラマ『ハードナッツ!』(’13年)で初共演している。「橋本さんはコロナ禍になるまで、1~2カ月に1回は帰省していたほどの熊本好きです。また高良さんも、中高時代という多感な時期を熊本で過ごしたためブログに『感謝しかない場所』とつづっていました」(映画関係者)橋本と高良は同じく熊本県出身の行定勲監督(52)による、オール熊本ロケの映画『うつくしいひと』(’16年)でも再共演している。その公開を前にした’16年4月14日、震度7を観測する「熊本地震」が発生したのだ。「映画の風景のおよそ7割が地震で“崩壊”してしまい現存していません。ネット上で有料配信され、収益は復興支援に充てられました」(前出・映画関係者)高良は震災後すぐに熊本に向かい、ボランティアに参加。「少しでも現地の人たちに寄り添いたい」という気持ちからだったという。橋本も復興支援作品に積極的に関わっている。「彼女は震災に関するいくつもの番組でナレーションを務め、復興プロモーションとして熊本県が制作した昨年1月期のアニメ『なつなぐ!』(TOKYO MX)では主人公の声を担当しています。『地元の力になれるなら』と熊本関連の仕事に携わることを光栄に思っているそうです。そんな2人が『青天を衝け』で3度目の共演。郷土愛の強い2人は『大河ドラマを通じて、熊本の人々に少しでも明日への活力になれれば!』と意気込んでいたといいます」(前出・NHK関係者)『青天を衝け』では結ばれない2人。しかし、故郷の復興を誓う絆は固く結ばれているようだ――。「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日女子1500メートルで3位になりメダルを手に喜ぶ橋本聖子(1992年アルベールビル五輪)東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の新会長に就任した橋本聖子。しかし、就任するや否や“7年前の黒歴史”が掘り起こされてしまった。その過去とは2014年にソチ五輪の打ち上げパーティーでフィギュアスケートの高橋大輔にキスをする“セクハラ行為”に及んだというもの。嫌がる高橋を前に1回や2回でなく「一度はじまったら収拾がつかない」ほどの熱烈ぶりだったという。現在も国際大会の会長に選出された彼女への追及は止まず、浅田真央に安倍晋三元首相との“ハグを強要”していた過去も報じられることに。改めて高橋大輔とのキス写真を確認してみる。よくもこんなに多くの人に囲まれているなか堂々とやったものだ。パシャパシャと写真を撮られるなか、周囲が引くくらいの濃厚ぶりをみせつけたあと、「口外しないように」と釘をさしたらしい。酒の力と当時の選手団会長という立場を利用した、まごうことなきセクハラ&パワハラである。要職に就くと私利私欲のために権力を行使してしまう習性は男女平等か。聖火にちなんで聖子と名付けられ、スピードスケートと自転車競技で夏冬あわせて7度の五輪に出場。オリンピックにすべてを捧げたストイックさから「五輪の申し子」と呼ばれた橋本聖子。セクハラの一件が発覚する前の彼女といえば、選手と議員を両立させたり、結婚後は6人の子の母(うち3人は夫の連れ子)として育児もこなすママ議員のパイオニア的存在だった。産休を制度化させたことをはじめ、さまざまな政策にも取り組んできた。そんな彼女がなぜ大セクハラを働いたのか。今更ながら考えてみたい。その一因に彼女の、自らに対して“抑圧を課してきた半生”があるのではないかと思う。■ボーリングのピンを倒さないと殴る父橋本聖子、1964年北海道生まれ。父が家に帰ってきたら三つ指をついて「おかえりなさいませ」と出迎えなけばならないほど厳格な環境に育ったという。ボーリングの大会に親子ペアで出場すればまず一投目を投げるのは父で、子どもだった彼女が2投目の“スペアを狙いに行く”役まわりだったようだ。それでいて、ピンを倒せないと殴られたそう。実に不条理である。のちにインタビューで「父との生活で教えられた厳しさ以上につらいことはありませんでした」とも語っていた。スケート選手を目指しはじめてから、より一層日常はストイックに。身長156センチ、自力で酸素を吸うことが困難な「呼吸筋不全症」を患い、肺活量も少なかった彼女は尋常じゃない努力を重ねる必要があった。スクワットで150キロをあげるほどの超人になったかわりに失ったものは、いわゆる“普通の生活”と呼ばれるものであろうか──。《私、映画が大好きだったんです。と言っても、社会人になるまで映画館には行ったことありませんでした。スケート選手は映画館や喫茶店に入るべきではないと思っていたんです》(『週刊現代』2003年11 月8日号)なぜスケート選手は茶をしばくことさえ許されないのか、理屈は全くわからない。逆になぜボーリング場はアリだったのかも気になるが、ともあれ、同学年の女子と大きく異なった生活ぶりだったことがわかる。■高橋大輔は“初恋の人に似ている”むろん、社会人になった後もストイックぶりは変わらない。32歳まで続けた現役アスリート時代は富士急行に勤めながら、1日6時間を練習に費やした。むろん、恋愛などしている暇はない。《就寝はだいたい21時を心がけていましたから、飲み会に行っても一次会で帰ってたんですよね(笑)。だから選手時代は恋愛とはまったく無縁でしたね。なかには交際している選手もいましたけれど、「恋にトキめいている姿なんか、私に似合うはずないじゃない…」、そんなふうに自分で決めつけていたところがあったのかもしれない」》(『SAY』2003年3月)自制がきいて、酒に飲まれず、かつ奥手なこの子がまさか後に公衆の面前でパワハラキッスとは……。人は変わる。というか、緩むのか。そんなこんなで1998年に議員に当選、まもなく電撃婚を果たすと次はママに。選手であり、議員であり、妻であり、母であり……。何足のわらじを履くのだという話だが、もともとスポーツ以外は経験不足な点が多かったにも関わらず彼女の人生はとにかく目まぐるしい。子どもにも忙殺される日々が続いたという。そして、日本スケート連盟の会長になったのが2006年。ついに高橋大輔と出会う。『女性自身』には当時の高橋への傾倒っぷりをあらわす自民党関係者の証言が報じられた。《女性議員の会合で、橋本議員は『大輔は、高校時代のときに憧れた初恋の先輩に似ているのよね』と、高橋選手が好みのタイプだと自ら告白していました。酔っ払っては会話のなかで「大ちゃんは」「大ちゃんは」と連呼し、うっとりしていたそうです》──青春が遅れてやってきたのである。幼いころから自らに課してきた抑圧から解き放たれたそのとき、彼女の心はJKに戻ってしまったのかもしれない。そのファンぶりは相当なもので、他の選手そっちのけで「大ちゃんの演技だけはちゃんと見なきゃ!」状態だったそう。長らくストイックに生きてきた彼女がようやく見つけた心のオアシス。それが大輔。“会いに行けるアイドル”の追っかけをやる分にはまだいい、問題は当時の橋本がプロデューサー的、つまり秋元康の立場であったことだ。“アイドルにお熱な秋元康”……これはまずいだろう。乙女の心、そして欲望を実現できる権力とが兼ね備わった結果、セクハラ大臣が爆誕したのである。現在もセクハラ・パワハラの“余罪”はところどころで報じられているが、2014年までこの実態が表面化しなかったのはなぜか。それは「職務もしっかりこなす」一面も併せもっていたからだと思われる。2010年、スノーボードの國母和宏が選手団の正装を着ながらワイシャツを外に出し、腰パン状態だったのを記者に問われ「ちっうっせーな」「反省してま〜す」とかましたのはバンクーバー五輪のこと。スキー連盟から出場辞退を申し入れられた彼を指導し、改心させたのが選手団団長の橋本だった。のちのインタビューでその時の心境を《学校で悪さをした子どもを引き取りにいく心境ですよ》と回想し、愛ある説教は《まさに息子に怒っている感じ》だったと熱弁してみせる(『週刊文春』2010年6月24日号)。それから4年後。高橋大輔への泥酔キスを「なぜしてしまったのか」について、周囲にこう言い訳をしていたと『文春』が伝えている。《息子に、ママのところに来なさい、という思い。最初は嫌がっていたが、その後はそんなことなかった》(2014年8月28日号)女性であることに頼り、ママを言い訳に使う時点で、ジェンダーレスがうたわれる世界基準からは程遠い。今回のオリンピック、マスコミが注視すべきは閉会後の打ち上げである。〈皿乃まる美・コラムニスト〉
2021年02月27日橋本環奈主演の連続ドラマW「インフルエンス」より、美しさと切なさが同居するポスタービジュアルが到着。また、大塚寧々、白洲迅、宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)といった新キャストの存在も明らかになった。本作は近藤史恵の同名小説のドラマ化。友情が引き金となって3つの殺人事件を犯した女性3人の生涯を描く。ポスタービジュアルでは、友梨(橋本さん)たちが暮らしていた団地をイメージした閉ざされた空間の中で、明かせない秘密を抱えているような、物憂げな表情を浮かべている3人が写し出されている。そして大塚さんが、友梨と名乗り、小説家トモミ(鈴木保奈美)の元に「自分たちが犯した3つの殺人事件について小説を書いてほしい」と訪れる謎めいた女性を演じるほか、白洲さんが事件を追う刑事で友梨と恋仲になる夏目俊哉、宮近さんが学校イチの不良で高校時代の里子(吉川愛)の恋人・緒方歩を演じることも決定した。<キャストコメント>大塚寧々私達は普段固い地面の上に立っていますが、彼女達は過去の行いによってまるで蟻地獄の砂の上にいるように足元からサラサラと崩れて地中に埋もれてしまうような場所で生きています。不安感と焦燥感。毎日毎日何をしていても心の奥にザラザラした物を感じながら不安定さと向き合う日々人の心の動きの繊細さや感情が、複雑に絡み合い思わぬ方向に大きく流れていく。そんな中でも必死に生きていく彼女たちの姿は多くの人の心に響くと思います。白洲迅彼女たち3人が、最後どんな表情で、どんな場所に向かうのか。逸る気持ちで読ませていただきました。僕が演じる夏目は、主人公である友梨に恋心を抱く人物です。それと同時に、友梨が絡んでいるかもしれない事件を追っている刑事でもあります。恋心を抱きながらも、彼女の周りの人間、もしくは彼女自身を疑わなければいけない状況に、とても葛藤し苦悩します。恋愛面と、事件を探る刑事。両方の意味で、物語に緊張感を与える存在になれたらと思います。宮近海斗緒方歩役を演じさせていただきます宮近海斗です。このお話をいただいた時にまずWOWOWさんの作品に自分がこの人生で出演することがあるなんて思ってもいませんでしたので驚いたのち喜びました。そして台本を読ませていただいた時は少女たちが犯した3つの殺人、その絡まった紐が物語が進むにつれて解けていく様にドキドキヒヤヒヤしながらページをめくっていました。描かれる現代と過去どちらにも深まる謎と解っていく事、映像の完成が楽しみです。自分が演じる緒方という役は、学校1の不良で暴力を振るう事に躊躇いがなくどこか怖い人で日野里子さんとよく一緒にいる人でした。作品内でより緒方歩のキャラクターがきっと伝わると思います。不良の役をやりたいという願望は以前からどこかにあったのでとても嬉しく思いました。監督やスタッフさんと共に緒方を作っていけたらと思って臨んでいきます。是非お見逃しなく!自分もインフルエンスがどんな映像作品になるのか楽しみに待っています。共に放送を待ちましょう!連続ドラマW「インフルエンス」は3月20日(土・祝)より毎週土曜日22時~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信(第1話放送無料/全5話)。(cinemacafe.net)
2021年02月11日ファッション界のカリスマ、ココ・シャネルや世界最初のプログラマー、エイダ・ラブレスといった世界を変えるような偉業を成し遂げた女性たちにスポットをあて、実写+アニメーションで描く「世界を変えた女の子」がEテレにて放送されることになった。本番組で描くのは、まだ彼女たちが何者でもなかった少女時代。彼女たちは何に悩み、何を夢見ていたのか。そして、そんな彼女たちと出会うのは、現代からやってきた同じ年頃の女の子。生きる時代は違っても、2人が出会い、迷いや思いを共有することで、ほんのわずかな変化が生まれていく。現代の女の子の悩みを「実写ドラマ」として描き、偉人たちに出会う場面は「アニメーション」で表現した、“ガール・ミーツ・ガール”の2つの物語となっている。実写ドラマに出演するのは、MVやCMなどへの出演で話題の中島セナと小宮山莉渚。ともに現役の中学生である2人が、等身大の役で登場。彼女たちが出会う“偉人”として、門脇麦がココ・シャネル、橋本愛がエイダ・ラブレスの少女時代を演じている。絵本のように美しい映像は、アニメーション作家として活躍する胡ゆぇんゆぇん(シャネル編)と、中田彩郁(エイダ編)が手掛けた。世界を変えた女の子と、これから世界を変えるかもしれない女の子の物語に注目だ。1月18日(月) ココ・シャネル編あらすじユリカ(中島セナ)は学校が嫌い。制服が嫌い。同級生ともうまくやれない彼女が「本」の世界で出会ったのは、ガブリエル(声・門脇麦)という名の少女。ガブリエルも、家族と離れて暮らす修道院での生活を嫌っていた。「嫌い」で通じ合った2人は、やがて…。門脇麦自分のことをちょっぴり好きになっても良い小学生の頃、多くの偉人の伝記を読み漁り、「この言葉、素敵だな」と思ったものをノートに書いたりしていました。何かを成し遂げた人の経験や言葉には、人生のヒントや、前向きにしてくれる言葉がたくさん詰まっていると思います。今作はドラマとアニメーションを使って堅苦しくないスタイルでお伝えできる作品になっていると思うので、頭でっかちにならず楽しくご覧いただけると良いなと思います。自分のことをちょっぴり好きになっても良いかなと思えるような、ちょっといい明日が想像できるような言葉が見つかりますように。1月25日(月)エイダ・ラブレス編あらすじシオリ(小宮山莉渚)は、なんでもできる女の子。それでも言い知れない不安を抱えて生きている。彼女が導かれるように出会ったのは、貴族の娘・エイダ(声・橋本愛)。母の言いつけで朝から晩まで習い事づけの毎日を送るが、エイダには心に秘めた夢があって…。橋本愛「何者にでもなれる」という勇気や希望を受け取ってシオリちゃんもエイダと同じように、何でもできてしまうけれど、確固たる夢や目標がなく、将来に不安を抱えている女の子。エイダは夢があるけれど、どうしても心細さを感じてしまう環境下だったと思います。2人は全く違うようでいて、どこか響き合う部分があったし、お互いがお互いに勇気を与えた存在になったと思います。エイダは歴史に刻まれる功績を残した人ではあるけれど、どんなすごいことを成し遂げてきた人たちでも、1人の人間としての色んな感情、歴史を抱えているのはみんな同じ。「だったら自分にもできるかも」「何者にでもなれる」という勇気や希望を受け取ってもらえたらなと思います。「世界を変えた女の子」は1月18日(月)・25日(月)19時40分~Eテレにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年01月17日ほんの1年前、こんな世の中になるとは誰が予想しただろう。とはいえ、「この恋あたためますか」や朝ドラ「エール」の森七菜をはじめ、“2020年代”の顔となる俳優たちは次々に登場している。では、2021年は?すでに各所から一目置かれている才能や、ヒットドラマで人気を集めた若手俳優たちがさらに羽ばたいていくことになりそうだ。山田杏奈、話題作に出演続く!新成人として大活躍1月29日(金)公開の映画『名も無き世界のエンドロール』で岩田剛典と新田真剣佑の“運命の人”を演じ、まもなくスタートの生田斗真&吉瀬美智子が夫婦役を演じる新ドラマ「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」で娘役を演じるなど、“次世代ヒロイン”との呼び声が高い山田杏奈(やまだ・あんな)。2001年生まれ、埼玉県出身。どこか達観したような雰囲気と透明感、そして抜群の演技力を有する山田さんは、1月8日に20歳の誕生日を迎える。「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞しデビュー。押切蓮介原作の『ミスミソウ』で映画初主演を果たし、ギターも披露した『小さな恋のうた』では第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞し、絶賛された。そのほか、物語のカギを握った『屍人荘の殺人』など様々な作品に出演、ドラマでもゲスト出演のたびに印象を残してきた。岡田麿里・原作、玉城ティナとのW主演ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」、『PARKSパークス』瀬田なつき監督による鈴木仁とのW主演映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』でも“青春”に挑んでいる。今後は『名も無き世界のエンドロール』ほか、土屋太鳳主演『哀愁しんでれら』(2月5日公開)にも出演。さらに、スマッシュヒットホラー『犬鳴村』に続く「恐怖の村」シリーズ第2弾で、富士の樹海を舞台にした清水崇監督『樹海村』(2月5日公開予定)では山口まゆとW主演。話題作が相次いでいる。赤楚衛二、町田啓太共演「チェリまほ」で注目度急上昇「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で話題沸騰中なのが、赤楚衛二(あかそ・えいじ)。誰とも交際することなく30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた主人公・安達と、何もかも完璧な同期・黒沢(町田啓太)の恋は国境を越えて大反響を呼び、TSUTAYAプレミアム/TSUTAYA TV見放題作品の歴代視聴数の記録を塗り変えた。1994年3月1日生まれ、愛知県出身の現在26歳。2013年「サマンサタバサ(Samantha Thavasa)」のモデルオーディンションでグランプリとなり、その後、小栗旬や田中圭、綾野剛らが所属するトライストーン・ エンタテイメントに所属、俳優として活動を始める。2015年の映画『通学シリーズ通学電車』では森川葵から思いを寄せられる千葉雄大の親友役を演じ、舞台「黒子のバスケ」などにも参加してきた。Amazon Prime Video「仮面ライダーアマゾンズ」Season2に出演し、「仮面ライダービルド」で熱血漢の元格闘家・万丈龍我/仮面ライダークローズとして知られることに。2019年に「わたし旦那をシェアしてた」でキーパーソンに抜擢され、「ねぇ先生、知らないの?」で馬場ふみかとW主演でドラマ初主演、安達とは対照的なカリスマ美容師を爽やかに演じた。2020年は映画『思い、思われ、ふり、ふられ』『映像研には手を出すな!』が公開、ファースト写真集「A」を発売するなど躍進。注目したいのは、放送中のWOWOW「連続ドラマWコールドケース3 ~真実の扉~」第6話「壁の女たちへ」のゲスト出演。数多くのブレイク俳優たちも出演してきた同シリーズで、25年前にキャンパス内で殺害された成績優秀、スポーツ万能のエリート学生役に。この作品でも赤楚さんの激変ぶりに驚かされるはずだ。また、「劇団EXILE」町田啓太もNetflix「今際の国のアリス」や映画『きみの瞳が問いかけている』のワイルドさとは一転、安達を一途に思い悶絶する黒沢役を好演し、“ニコイチ”で注目を集めている。久保田紗友、「M」「せんけす」で新境地「コールドケース3 ~真実の扉~」第6話には、「M愛すべき人がいて」「先生を消す方程式。」と相次いで出演し、注目を集めた久保田紗友(くぼた・さゆ)も出演している。「M」ではアユ(安斉かれん)のライバル役として強烈なインパクトを放ち、清廉で凜とした、大人びたイメージとはまた別の姿を見せていた。2000年1月18日生まれ、北海道出身。ドラマ「この世界の片隅に」すみ役や「過保護のカホコ」糸役、連続テレビ小説「べっぴんさん」の林遣都演じるジャズドラマーを支えた五月役などでも知られる。2011年、二階堂ふみや橋本愛らに続く「ソニー・ミュージックアーティスツ」主催の女優発掘オーディションで選ばれ、「劇団ハーベスト」に所属。2013年、BS-TBS「神様のイタズラ」で主演・主題歌・CMを担当してデビューした。最近では映画『サヨナラまでの30分』でのヒロイン役も印象深い久保田さん。2月、TVドラマ&映画で実写化する『ホリミヤ』で鈴鹿央士と共演。5年をかけて完成した北海道・室蘭を舞台にする映画『モルエラニの霧の中』も控える。すたひろ原作の漫画「和太鼓†ガールズ」の映画化は公開延期となっていたが、タイトル『藍に響け』として5月21日公開決定、紺野彩夏とW主演を務める。その実力は周知されているだけに、さらなる飛躍を見せてくれそう。『愛がなんだ』若葉竜也、芸歴30年で朝ドラ初出演飛躍といえば、『葛城事件』や『愛がなんだ』で映画ファンに注目され、『罪の声』『AWAKE』などに出演、これからの日本映画界を担う存在といわれる若葉竜也(わかば・りゅうや)は、「おちょやん」で連続テレビ小説に初出演する。1989年6月10日生まれ、東京都出身。大衆演劇で1歳から舞台に立っていたといい、なんと芸歴30年。「野ブタ。をプロデュース」「ごくせん ~第3シリーズ~」ほか出演作は多数、「コールドケース2 ~真実の扉~」ではキーパーソンとなった。自身が監督した自主制作映画『蝉時雨』は門真国際映画祭2018で最優秀作品賞に選ばれている。昨年は、石井裕也監督の映画『生きちゃった』で仲野太賀、大島優子と幼なじみ役に。仲野さんとは『南瓜とマヨネーズ』でバンド仲間を演じたことも。今泉力哉監督による『あの頃。』(2月19日公開)でもオタク仲間役で共演する。今泉監督が手がけた主演映画『街の上で』は満を持して4月9日(金)に公開決定。成田凌や高良健吾ら豪華共演の松居大悟監督『くれなずめ』がゴールデンウィークに公開される中、成田さんも出演する「おちょやん」では鶴亀撮影所の助監督・小暮真治役に。千代(杉咲花)の初恋の相手になる、かもしれないという役どころ。お茶の間人気も獲得したら、怖いものはなしだ。古川琴音、「恋あた」&「エール」で話題に朝ドラはブレイク俳優の登竜門でもある。先の連続テレビ小説「エール」で窪田正孝&二階堂ふみの主人公“夫婦”の娘・華という大役を得た古川琴音(ふるかわ・ことね)は、「この恋あたためますか」の李思涵(リ・スーハン)役でも話題を呼んだばかり。1996年10月25日、神奈川県生まれ。映画祭で絶賛を受ける主演短編映画『春』から、オムニバス映画『21世紀の女の子』『蒲田前奏曲』、オーディションで起用された『十二人の死にたい子どもたち』のゴスロリ少女、「エール」の白衣姿までも自分のものにする。唯一無二の彼女の存在感は同性からの支持も絶大だ。『そこのみにて光輝く』呉美保監督が手がけた菅田将暉「虹」のMVでは、菅田さんと“夫婦”を演じているのも新鮮。撮影中に24歳の誕生日を迎えた「恋あた」では、漫画家を目指して中国から日本にやってきた“スーちゃん”主役のスピンオフ「その恋もう少しあたためますか」も好評となった。今泉監督×若葉竜也によるオール下北沢ロケの『街の上で』では、4人のヒロインのうちのひとりを演じる。『朝が来る』蒔田彩珠、次期朝ドラで清原果耶の妹役2018年『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で初主演(W主演)した蒔田彩珠(まきた・あじゅ)は、『朝が来る』で本年度の映画賞を賑わせている。次の連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロイン・清原果耶の妹役に決定しており、実力派“姉妹”の共演に期待を寄せる人は多いだろう。2002年8月7日生まれ、神奈川県出身。子役として是枝裕和監督が手がけたTVドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(12)に出演し、以降『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』と是枝作品の常連に。米津玄師の「カナリヤ」MVにも起用されている。2020年は芦田愛菜主演の『星の子』ほか、プライベートでも親友という桜田ひよりとドラマ甲子園大賞作品「言の葉」などに出演。河瀬直美監督『朝が来る』での蒔田さんは圧巻のひと言で、報知映画賞では新人賞から2年で助演女優賞を受賞したが、18歳での2冠は史上最年少という。2021年は劇場アニメ映画『神在月のこども』がクラウドファンディングを経て公開予定、坂本真綾、入野自由と声の仕事にも挑んでいる。「E-girls」後の石井杏奈、女優として本格始動か2020年内をもって約9年間の活動に幕を下ろした「E-girls」。その中でも石井杏奈(いしい・あんな)は、これまでも2012年のドラマ「私立バカレア高校」から映画『ソロモンの偽証』2部作、主演映画『ガールズ・ステップ』、「チア☆ダン」などで演技を披露してきたが、これから本格的に女優として輝きを見せるだろう。1998年7月11日、東京都生まれ。配信ドラマの「東京ラブストーリー」や北村匠海と共演したCM「想うた 夫婦を想う」編などに出演し、吉野朔実の同名コミックを映画化した池田千尋監督『記憶の技法』に主演。公開延期となっていた中川大志とのW主演『砕け散るところを見せてあげる』も4月9日に公開決定。綾野剛×清水崇監督『ホムンクルス』にも出演する。「姉ちゃんの恋人」の“次男”は新星・日向亘有村架純主演「姉ちゃんの恋人」で3兄弟、大中小の“中”・優輝を演じていた日向亘(ひゅうが・わたる)にも要注目。“大”の高橋海人は「King & Prince」のメンバー、“小”南出凌嘉は映画『キングダム』『ファブル』などに出演経験がある中、同作が地上波ドラマ初出演となった日向さん。群馬県出身、2004年3月18日生まれの現在16歳。2019年にホリプロ主催の「HORIPRO MEN’S STAR AUDITION」でグランプリを受賞。WOWOW「連続ドラマW 太陽は動かない -THE ECLIPSE-」が俳優デビューとなり、藤原竜也演じる鷹野一彦の高校時代に大抜擢、3月5日公開となった映画『太陽は動かない』にも同役で出演する。撮影から約1年半ほど経っており、同作中ではまだあどけないが、今後がますます楽しみになる成長ぶりがうかがえる。藤原大祐&奥平大兼&宮世琉弥「恋する母たち」で注目された新鋭たち「恋する母たち」の息子たち=“藤奥宮”には放送中から注目が集まり、「#息子沼」とも呼ばれている。木村佳乃の息子・石渡研役を演じた藤原大祐(ふじわら・たいゆ)は、初連ドラ「おじさんはカワイイものがお好き」が大きな話題となった。2003年10月5日生まれ、東京都出身。「栄光ゼミナール」のWEBCMにも出演している。吉田羊の息子・林大介役の奥平大兼(おくだいら・だいけん)は2003年9月20日生まれ、東京都出身。人生初めてのオーディションで映画『MOTHER マザー』で長澤まさみの息子役に大抜擢され、鮮烈な初演技を披露。同様の経緯を持つ柳楽優弥に続く存在となるか、期待を集めている。仲里依紗の息子・蒲原繁秋役で“落語ラップ”も話題となった宮世琉弥(みやせ・りゅうび)は、2004年1月22日、宮城県生まれ。1月期は新火9ドラマ「青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―」と連ドラに続投、新世代が集結した青春ストーリー「FAKE MOTION-たったひとつの願い-」に参加する。今後まだ、どうなるか分からないという状況ではあるものの、彼らをはじめとする日本の“Z世代”が中心となってエンタメ界を盛り上げてくれることを願わずにはいられない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:太陽は動かない 2021年3月5日より全国にて公開©吉田修一/幻冬舎 ©2020 映画「太陽は動かない」製作委員会朝が来る 2020年10月23日より全国にて公開©2020『朝が来る』Film Partners街の上で 2021年4月9日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開©「街の上で」フィルムパートナーズMOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会樹海村 2021年2月5日より全国にて公開©2021 「樹海村」製作委員会AWAKE 2020年12月25日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ名も無き世界のエンドロール 2021年1月29日より全国にて公開©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会記憶の技法 2020年11月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会ホリミヤ 2021年2月5日より1週間限定イベント上映(C)HERO・萩原ダイスケ/SQUARE ENIX・実写「ホリミヤ」製作委員会・MBS
2021年01月01日のん主演『私をくいとめて』公開記念舞台挨拶に、のんさん、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、片桐はいり、橋本愛、大九明子監督が登壇。脳内相談役“A”の正体が中村倫也と明かされ、美声でサプライズ登場した。上映終了後の熱気が冷めやらぬ中、盛大な拍手に包まれながら、のんさんをはじめ豪華キャスト陣、大九監督が入場し、ひと言ずつ挨拶して舞台挨拶がスタート。まずは主人公・みつ子を演じたのんさんに、MCから脳内相談役“A”とのシーンについて質問が。Aとの会話劇については、「事前録音されたAの声を現場で音声さんに流していただきながら撮影したので、3人掛かりのお芝居でした」と笑いを交えながら回答。さらに、(Aの声の)収録ではのんさんも現場に赴き、実際に対面で掛け合いをしながら収録が行われたそうで、「待ち時間にスタッフさんが録音したAの声で会話してくれたりもして…楽しく撮影ができました。とても良い声でした!」とニッコリ。■林遣都、初の“大九組”は「意外なリクエストが多くて」また、みつ子が想いを寄せる年下男子・多田くんに扮した林さんは、今回が“大九組”初参加。現場でのエピソードを聞かれると、「撮影が終わった後にアフレコ収録があったのですが、いきなり歌を覚えてきてほしいと言われたり、撮影現場でも突然『“ざっぱーん”と言ってみて』と言われたり…(笑)意外なリクエストが多くて、どういうシーンになるのだろうというワクワクがとまらなかったです」と回顧。さらに特に印象的だったというのが、みつ子と車で買い物に出かけるシーンだったそう。「駐車場でのシーンで、監督に急に『(車で)走り回って!』と言われて。びっくりしましたが、自分の中でかみ砕きながら、こんなこと出来るのは映画ならではだなと思い、楽しみました」と冗談交じりに語り、笑顔を見せた。■仕事のできる“イカした”上司役は片桐はいりを「当て書き」今回、舞台挨拶に初登壇となったのが、みつ子の先輩・ノゾミさん役の臼田さん、クセの強い存在感を放つ若手社員で、通称“カーター”役の若林さん、みつ子の“イカした”上司・澤田役の片桐さんの3名。風変わりなキャラクターを演じた臼田さん、若林さんへ役作りについて質問が及ぶと、「原作でノゾミさんは“イケメン祭り”に行くこともあるくらいの大のイケメン好き。ノゾミさんのように私もすごく好きなこといくつかあるので、そういうものに置き換えて“それだったらこういうリアクションになるよな”と考えて演じてみたりしました」と臼田さん。さらに「大九監督から、食堂でカーターを見かけて急いでお味噌汁で口の中をすすぐという、あまりお上品ではない面白い演出もいただきました(笑)」とぶっちゃけ、笑いを誘う場面も。そんな臼田さん演じるノゾミさんに熱烈な想いを寄せられるカーターに扮したのが、「ドラ恋」こと「恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~」で話題の若林さん。「カーターの風変わりな性格を動きで表現できるように、撮影ではモデル歩きを意識しましたね。僕も高校時代にかっこつけて歩くことが多かったので(笑)、そのころを思い出しながら演じてみました。そういう風に役を膨らませながら作っていくのがすごく楽しかったです」とふり返り、充実な撮影ぶりを明かした。一方、映画オリジナルのキャラクターとして登場する片桐さんは、「バリバリ仕事も出来て、(みつ子の)憧れの上司みたいな役どころですよね」と役どころを説明しつつ、撮影について「のんさんとは長いお付き合いで、親戚みたいに応援しているのですが、あののんさんが30歳の役を演じる、そしてその上司役というところで、いろんな感慨もありましたね」としみじみ。「(澤田の役どころには)監督の30歳を前にひとりで海外を旅したというエピソードが付け加えられているので、モデルは大九明子だと思い演じていました(笑)」とジョークを飛ばし、会場を盛り上げる。そんな片桐さんに「私がモデルということはまったくないです!」と笑いながら否定しつつも、「みつ子が年の離れた上司と話すときに、知らなかったことを聞いて“へぇ”となるようなシーンを作りたくて、完全に澤田役は片桐さんをイメージして当て書きしていました」と裏話を告白していた。■橋本愛、久しぶりに再会した親友の“変化”を好演さらに、橋本さん演じるみつ子の親友・皐月役についても、“妊婦”という映画オリジナルの設定がされた。「みつ子が“おひとりさま”の半径を広げるとき、親友がちょっと想像とは違う感じに変化していたら(みつ子は)どうなるだろうと思い、皐月に重要な役割を担ってもらいました」という監督の想いが込められていたそう。橋本さんは、「映画では、(皐月の)妊娠をきっかけに、30歳を超えた女性同士特有な独特の感情がにじみ出てくるシーンが、原作とは違う観点から考えなきゃいけないなと感じました」と撮影当初をふり返る。さらに「原作ではあまり笑わないキャラクターとして描かれていますが、みつ子との気まずい空気や確信を突こうとする皐月の努力、みたいなものは笑顔なしで表現するのは難しいかなと思い、原作よりは少しにこやかになっていると思います」と明かすと、監督も「イタリアにいる家族に溶け込もうとしているときの顔と、安心できる親友に見せる笑顔の違いを、“少女みたいな笑顔”で見事に表現してくれました」と称賛していた。■「脳内相談役“A”の中村倫也でございます」声でサプライズ登場脳内相談役“A”は、ちょっとした悩みやご近所トラブルにも正しいアンサーをくれる、みつ子の“心の拠り所“のような存在。もし“A”のような存在がいたら、どんな悩みを相談したいかという質問に、「私は話べたなのですが、初対面の人とも一瞬で仲良くなるのはどうしたらいい?って相談したいです!」と答えるのんさん。すると、突如「あなたの悩みに私がスッキリ回答します」と答えるAの声が!「ゆっくりと”下手“を見てください。次に”上手“を見てください。ね?わかりましたね?」と“スッキリしない回答“を示しつつ、「脳内相談役“A”の中村倫也でございます、こんにちは」と遂に正体が明かされると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。中村さんは「とっても楽しく拝見させて頂きました。女性だけじゃなくて、男性の僕でも“ああ、こういうときあるなあ”と感じられる作品で。“僕自身の中にも脳内相談役Aはいるな“と思いながら、みつ子に寄り添う気持ちで観させていただきました」とふり返り、共感性の高い物語に魅力を感じていた様子。さらに劇中に登場する脳内相談役Aの“実体“については、「むっちり白肌? そこは共通なのかな? そのシーンはですね、非常に笑わせていただきました。意外だったんじゃないですかね、みなさんも」と観客に問いかけ、会場の笑いを誘う。最後には監督も、「Aの正体もようやく解禁できまして、ようやく中村倫也の魅力を伝えられる!とホッとしています」と心境を吐露、イベントは大いに盛り上がりをみせた。『私をくいとめて』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年12月21日映画『私をくいとめて』(12月18日公開)の公開記念舞台挨拶が19日に都内で行われ、のん、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、片桐はいり、橋本愛、大九明子監督、中村倫也(声)が登場した。同作は作家・綿矢りさによる同名小説の実写化作で、ロングランを記録した『勝手にふるえてろ』の大九明子監督が監督・脚本を務める。30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)は、脳内の相談役「A」と一緒に平和なおひとりさまライフを過ごしていたが、ある日年下の営業マン・多田くん(林)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことにする。第33回東京国際映画祭」(TIFF)の観客賞も受賞した。脳内相談役「A」の声についてはこれまで秘められていたが、すでに予告編などで「中村倫也ではないか」と話題に。この度正式に発表され、のんは「事前に声を収録していただいていて、それを流していただきながら、掛け合いの演技をしました」と撮影を振り返る。「Aの方と、音声さんと、3人芝居。3人掛かりの演技かなと、私は思ってました」と明かすが、「待ち時間とかにみんなが悩んだりとか、話してることに対して、(音声スタッフが)Aの声を出してくれて、答えてくれたりして、そういう楽しく撮影は進んでおりました」と、中村の声で楽しんでいた様子。「素晴らしい返事がたくさんあったので。とってもいい声でした」と称賛した。「もしAがいたら?」という質問には、のんが「私はちょっと話し下手なんですけど、初めて会った方とも一瞬で仲良くなるにはどうやったらいいのか相談したい」と回答。すると「あなたの悩みに私がスッキリ回答いたします。すでに答えは出ているんじゃないですか?」と"A"の声が流れる。「ゆっくりと、下手を見てみてください。次に、上手を見てください。ね、わかりましたね」という回答に、一同は困惑していた。改めて名乗った中村は、声のみの登壇で「今までずっと口止めされてたんですが、『口止めの意味あったんかい』と思いながら口止めされてたんですが、今日解禁できて嬉しいです」と喜びを表す。作品について「とっても楽しく拝見させていただきました。女性だけじゃないんですかね、男である僕も『こういう時あるな』と。僕自身の中にも脳内相談役Aはいるなあと、寄り添う気持ちで見させていただきました」と作品の感想を述べた。さらに「ちょっとねえ、違う"トモヤ"がいたぞと。おや、ムッチリ白肌……そこは共通なのかな? ムッチリ白肌の"トモヤ"がいたぞと笑わせていただきました。意外だったんじゃないですか、皆さんも」と、上映後舞台挨拶ならではの感想も。「面白ければ、ぜひS・N・S(強調)の方などで、ドシドシ拡散していただけると、プロデューサーがにんまりしますので。メディアの皆様も上げ記事をお願いします」と要請した。大九監督は「やっと私も中村倫也という方の素晴らしさをみんなに吹聴してもらえるので、嬉しく思います。"Wトモヤ"ということでどっちも等しく愛しております」と語る。フォトセッション時には、全員で口から「く」の文字が出るポーズを見せていた。
2020年12月19日仲野太賀主演で「南海キャンディーズ」山里亮太原作の小説をドラマ化した「あのコの夢を見たんです。」。12月18日深夜放送された最終回は橋本愛をゲストヒロインに“妄想の原点”を映像化。ストーリーと映像に多くの反応が寄せられている。2010年10月から月刊テレビ誌「B.L.T.」にて連載され話題となった「南海キャンディーズ」山里さん初の短編小説「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」をドラマ化した本作。山里さんが喫茶店でイヤなことがあると、実在する人気女優やアイドル、モデルをヒロインにして物語を“妄想”して現実逃避。ノートに書き記したその内容が毎回映像化するという展開で、毎話ごとにゲストヒロインが登場。1話では中条あやみが“フラれたい”ヒロインに、2話では芳根京子が魔王を倒す勇者に、3話では森七菜が悲劇のヒロイン志望の高校生に、4話では飯豊まりえが人生をやりなおしまくる大学生に、5話では大原櫻子が風船ガムを膨らませる姿がキュートな天使に、6話では山本舞香が天才空手少女に、7話では大友花恋が仲間想いのサッカー部マネージャーに、8話では白石聖が“嫉妬してみたい”完璧女子に、滝沢カレン出演の特別回となった9話をはさんで、10話では鞘師里保が舞台女優志望の不思議な少女に、11話では池田エライザが世界を救う“闇食い”にそれぞれ扮した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は橋本さんがヒロインを演じ、妄想の原点になったというエピソードが描かれる。孤独な学校生活を送る山里は学園の人気者・愛(橋本愛)をヒロインに、自分が愛と文化祭の演劇で共演する妄想をノートに書いていたが、ある日ノートを開くと、そこには自分の知らない物語の続きが書かれていた…という展開。後半で学園の人気者である愛をヒロインに妄想していること自体が山里の妄想で、実は愛も孤独な学校生活を送る少女だったことが明かされる。現実と妄想が入れ子構造になったようなストーリーに「世界が繋がった瞬間の鳥肌、転換点からの展開は涙。特別じゃないひとなんかいない!立ち上がれたら、それだけで特別なんだ。妄想の悲哀と肯定。現実逃避は最高で最強だ」「最終回、良かったな。他者から見たら馬鹿馬鹿しい絵空事がその人の人生を上書きする話は好き」「山里亮太の原風景って感じで面白かったな~」などの声が上がる。また「最終回はあきらかに今までと毛色が違った」「ゆらゆら帝国「美しい」の流れてるシーンが映画チックやった」など映像表現に言及した投稿や「最終回の仲野太賀×橋本愛の組み合わせ、とてもお似合い」と、仲野さんと橋本さんの共演に触れた投稿。「最高のドラマか、、、もう終わりか終わりか終わりかお前、美しい、まぶしい…」と終了を惜しむ声など、多様な感想がSNSに投稿されている。(笠緒)
2020年12月19日のんが31歳の“おひとりさま”みつ子を演じる映画『私をくいとめて』。脳内にいる相談役「A」も話題となる中、今回はみつ子を構成する大きな要素のひとつ、様々な遊び心が効いた“みつ子部屋”の秘密が明らかになった。のんさん扮する本作のヒロイン・みつ子は、31歳の独身OL。平日は会社員として働き、休日はイキイキと“ソロ活”を楽しむのが大きな生きがい、というキャラクター。そんなみつ子の部屋作りをするにあたり、美術を担当したのはインテリアスタイリストの作原文子氏。大九明子監督とタッグを組んだ『恋するマドリ』(07)以来で映画作品の美術を手掛けた。作原氏はまず、監督にみつ子のイメージをヒアリングしたそうで、当時を次のようにふり返る。「例えば、“コーヒーと紅茶だったらどっちを飲む人?”とか。印象的だったのは、“みつ子は普段、花を生けない人だと思う”と監督がおっしゃっていたことです。料理に使うハーブくらいは育てるし、小さな盆栽もあるけど、『日常的に花はなくていい』というのは、部屋作りのスタートにおいて重要なポイントになりました」。そんな監督の言葉がヒントとなり、みつ子の性格や癖をインテリアに落とし込んでいくきっかけとなったという。加えて、カーキやグレーなど落ち着いたカラーが多いみつ子の衣装からも大いに参考となったそう。「みつ子は基本、メンズライクでシンプルなものを好む人だと思っていたので、部屋にはグリーンやブルーが自然と多くなっていきました。もともと(みつ子は)美術サークル出身という設定もあるので、家具や小物のセレクトにおいては、デザインや組み合わせのバランスをかなり考えました」と明かす。「決して高価なものばかりではないけれど、自分の好きなものや必要なものを、その時の気分で自分なりにアレンジしていける人、それが私の思うみつ子のイメージです」。また、“おひとりさま”という設定を踏まえたこんなこだわりも。「ベッド前のテーブルや椅子は自由に動かせるアウトドア仕様のコンパクトなデザインを選びました。小物に関しては、決して甘いものばかりではなく、北欧の“ちょっと笑える”アイテムをはじめ、様々な国のテイストをミックスしています」。さらに部屋には、みつ子の親友・皐月(橋本愛)からもらった水彩画が飾られているほか、お気に入りのハンカチやポストカード、食べたサンドイッチの包装紙をコラージュし壁にあしらうなど、ちょっとした遊び心もプラス。ひとりの時間も寂しく感じさせない、まるで自分だけの“城”のような部屋へと変貌させている。思わず真似したくなるような、作原氏のあくなきこだわりと工夫が散りばめられた個性的な部屋といえそうだ。多数のブランドや作家が協力したみつ子部屋。公式サイトでは使用されたインテリアグッズの一部が公開されている。『私をくいとめて』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年12月18日30代、会社員。おひとりさまライフを満喫中。話し相手なら、脳内に生み出した「A」がいるから大丈夫。自分の世界の中で、傷つかない術(すべ)は心得ている――と聞いて、「え、私のこと?」と思った人も多いのでは?これは12月18日に公開される、映画『私をくいとめて』の主人公・みつ子のお話。綿矢りささんの同名小説を映画化しました。みつ子の気ままな快適ライフも、年下の営業マンに恋をしたことで変化が……。うれしいやら困惑するやらのみつ子の姿が魅力的に描かれています。「人は生まれながらに、おひとりさま」と力を込める大九明子(おおく・あきこ)監督に、初タッグとなったのんさんとの仕事や人との距離の取り方について伺いました。前後編。『私をくいとめて』撮影の様子。大九明子監督(左)。「人間は生まれながらの“おひとりさま”。人といるには努力が必要」——「おひとりさま」というと、恋愛“できなかった”人とか、コミュニケーション能力に問題ありとか、ちょっと残念な人のようにとらえる人もいます。「みんな恋愛したくて、誰かと一緒にいないと寂しい」という人がマジョリティとされているような気がします。だからこそ、みつ子が自虐的ではなく、本当におひとりさまライフを満喫して気持ちよさそうに過ごしている姿に共感する人は多いと思います。大九明子監督(以下、大九):ひとりでいることが私自身もすごく好きなので、マジョリティとか考えたことすらなかったですが、ひとりでいて居心地がいい場所と悪い場所はあって、居心地のいい場所が増えればいいなとは思います。「いくつになったら家族を持って」みたいな外圧にも従う必要はないですよね。「おひとりさま」という言葉があることだし、おびえることなく、謳歌(おうか)すればいいと思います。——なぜ、おびえてしまうのでしょうね?大九:映画の中で、みつ子の先輩のノゾミさんに「人間なんて生まれながらの“おひとりさま”なんだから、人といるには努力が必要」とセリフで言ってもらったのですが、私は本当にそう思っているんです。実際、私もその努力ができないから、友達が少なくて、仕事関係の人に囲まれて生きているのですが(笑)。——分かります……。大九:友達がいっぱいいる人って、オープンマインドで、努力して人のために尽くしていますよね。私はその努力がまったく足りていないゆえの「おひとりさま好き」。結婚している、していないや、ひとり暮らしだろうが家族と同居していようがあまり関係がなく、ひとりが何よりのびのびできる。「心のおひとりさま」は一生変わらない。映画の中で、多田くん(林遣都さん)が初めてみつ子の部屋に来たとき、うれしいんだけど帰ってくれてホッとするみつ子の心情もすごくよく分かります。基本、みんな「生まれながらの“おひとりさま”」なんだろうなと思います。本当はひとりが好き…頑張って“祭り”に参加している——みつ子と多田くんは2人で一歩踏み出す決意をするわけですが、おひとりさま好きでもやはり、いろんな人とふれあい、最終的には誰かと出会う結末がいいと思いますか?大九:やはり人はひとりでは生きていけないのだから努力は必要で、みつ子はその努力をどこかで怠ろうとしている人間だと思うんです。そんなみつ子の前に、試練のように次々いろんな人が現れる。フタをして見ないようにしていたものを正視しなければいけないときがくるということを、この映画では描きたかったのかもしれないです。——大九監督ご自身は、「人と出会うこと」や「人関わること」にどう向き合っていますか?大九:“祭り”みたいなものですね(笑)。緊張するし、疲れるけど、やっぱり刺激も多いし、受け取るものも多い。だから頑張って祭りに参加して、疲れたら「ひとりにさせて」という感じです。——“祭り”たいな非日常な感覚でもいいですよね。大九:そうですね。仕事関係者にはわりと友達の多い人が多くて、「私ももっと頑張れば、いっぱい人が寄ってきてくれるような人になれるかもしれない」とは思います。みつ子が脳内のAに「ただいるだけで好かれる人になりたい」と言うシーンがあるのですが、あれが本当の最後の願望(笑)。「悲しい質問ですね」って、Aにツッコませましたけど(笑)。楽して生きる方法があればいいですけどね……。他人との自分なりの距離の取り方が分かってくる——人との距離の保ち方で心掛けていることはありますか?大九:教えてほしいくらいです。用事がなければ、不用意に近づかない。真似しちゃダメですよ(笑)。でも、自分なりの距離の取り方が分かってくる。「こういう詰め方をすると傷つくから、最初から離れておこう」と、ちゃんと諦めがつくというか……。若い頃に比べて少しずつ楽になっているので、皆さんも楽になりますよ。■映画情報『私をくいとめて』2020年12月18日(金)全国ロードショー【原作】綿矢りさ「私をくいとめて」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)【監督・脚本】大九明子【出演】のん林遣都臼田あさ美若林拓也前野朋哉山田真歩片桐はいり橋本愛【クレジット】 (C)2020『私をくいとめて』製作委員会【配給】日活(聞き手:新田理恵)
2020年12月18日30代、会社員。おひとりさまライフを満喫中。話し相手なら、脳内に生み出した「A」がいるから大丈夫。自分の世界の中で、傷つかない術(すべ)は心得ている――と聞いて、「え、私のこと?」と思った人も多いのでは?これは12月18日に公開される、映画『私をくいとめて』の主人公・みつ子のお話。綿矢りささんの同名小説を映画化しました。みつ子の気ままな快適ライフも、年下の営業マンに恋をしたことで変化が……。うれしいやら困惑するやらのみつ子の姿が魅力的に描かれています。「人は生まれながらに、おひとりさま」と力を込める大九明子(おおく・あきこ)監督に、初タッグとなったのんさんとの仕事や人との距離の取り方について伺いました。前後編。大九明子監督のんさんからの質問で気づかされたこと——主人公のみつ子は31歳。設定年齢より若い20代ののんさんをキャスティングした理由は?大九明子監督(以下、大九):原作小説を読んだときに、みつ子というのは、周囲によくなじんだ、どんな会社にもいるような女性だと思っていたので、「そういう女優さんって誰だろう?」と当初は皆目見当がつきませんでした。でも、プロデューサーにのんさんを提案いただいたときに「いた!」と。どこかいい意味で年齢不詳な感じもするし、ぴったりだと思いました。——のんさんからの質問で映画の核を再確認できたと伺いました。大九:この作品に限らず、俳優から「この役ってこうですかね?」と質問を受けることで、演出しながら見えてくることがよくあります。例えばみつ子の衣装合わせの際に、のんさんが「みつ子の部屋着はジャージやスウェットみたいな感じかと思っていました」と言ってきたんです。そのときに私は即座に「違う」と思えたんです。のんさんに質問されたことで、「その選択肢は私の中になかったな」ということを気づかされた。そして、「なぜ、そうではないかというとね……」とのんさんに説明することで、みつ子の人物像がより深まっていきました。みつ子は31歳。31歳の会社員の女性ともなれば、ストレス解消などで服を買ってしまうわけで、処分に困るくらい持っているはず。会社に着ていくわけにはいかないような服だって、きっと欲しいから買いますよね。そうすると、部屋の中ではちょっとスポーティなワンピースなんかを身につけるのではないかと考えました。部屋でグダグダしているからといって、服までグダグダではない。撮影の様子——確かに、劇中の部屋着がとてもかわいかったです。「おひとりさまライフを満喫している人は家ではグダグダな服を着ている」というイメージが世間にあるのかも……。大九:そうかもしれないですね。のんさんの中では、そういうふうに感じていたみたい。でも、みつ子は何かを諦めているという人ではないし、あくまで「おひとりさま」を満喫している人だから。部屋の様子としては「これでいいんだ」という飽和状態みたいな息苦しさを感じさせたかったのでカメラワークなどで演出していきましたが、本人は息苦しいと思っていないので、「のびのびとやっていればいいんですよ」とお伝えしました。俳優の皆さんには、それぞれいろんなアプローチの仕方があると思いますが、のんさんはいろいろ熟考して役を作っていくタイプのようです。「のん」という俳優の魅力を再発見した瞬間——のんさんとは初タッグということですが、一緒にお仕事をしてみていかがでしたか?大九:とても楽しかったです。現場でも面白かったのですが、編集しているときに、自分の中でNGだと思っていたテイクにも、改めて見ると「あ、こっちだな」と思うものがいっぱいあった。そういうものをつないでモンタージュしていったら、「のん」という俳優のすてきさ、魅力を、もう一度見つけられた気がしています。■映画情報『私をくいとめて』2020年12月18日(金)全国ロードショー【原作】綿矢りさ「私をくいとめて」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)【監督・脚本】大九明子【出演】のん林遣都臼田あさ美若林拓也前野朋哉山田真歩片桐はいり橋本愛【クレジット】 (C)2020『私をくいとめて』製作委員会【配給】日活※後編は12月18日(金)公開です。(聞き手:新田理恵)
2020年12月16日柴咲コウ主演、遊川和彦脚本による「35歳の少女」が12月12日の放送で最終回を迎えた。望美に結人がかけた言葉に共感が集まっているほか、本作ビジュアルのイラストの“意味”に「ドラマのテーマを見事にまとめてみせた」などの賞賛の声が送られている。「〇〇妻」以来5年ぶりに柴咲さんと遊川さんがタッグを組み、「家政婦のミタ」「同期のサクラ」の制作チームが再集結した本作。10歳の時に自転車事故に遭い25年間眠り続けるが、母・多恵の必死の看病により奇跡的に覚めた“35歳の少女”時岡望美を柴咲さんが演じ、望美が変わり果てた世界と周囲の人々、自分に戸惑いながらも成長する姿が描かれた。柴咲さんをはじめ、坂口健太郎が広瀬結人を、鈴木保奈美が望美の母・多恵を、橋本愛が望美の妹・愛美を、田中哲司が望美の父・今村進次を、富田靖子が進次の再婚相手の加奈を、竜星涼が加奈の連れ子の達也をそれぞれ演じた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回は望美が多恵が売ろうとしていた家に愛美とともに暮らすことを決める。就職先を探していた愛美は相沢と遭遇、新しい会社への誘いを受けようとする愛美だが、そこに望美がデザイン大賞に応募することを勧める。相沢の誘いを断り賞に応募した愛美は、結果優秀賞を受賞。新たな職場で働くことに。結人はいじめに遭っていた子を説得、学校をクビになる覚悟で子どもたちにいじめを見て見ぬふりをやめて欲しいと訴え、いじめを解決。学校に残ることに。達也は加奈に借金を返し就活をはじめ、ハウスメーカーで働くことに。そして望美は小学校時代の同級生の結婚式で司会を務めたことがきっかけで、ローカル局のアナウンサーになる夢を叶える…というラストだった。放送後のSNSには「自分らしさとはなにか?」を描いた興味深い作品だった。」「色んなことを考えさせられた。家族のこと、大人になるということ、生きるということ」「長いお伽話を読んだような...三文小説の歌詞が望美と結人くんに重なるね」といった作品自体への様々な感想が多数投稿。またアナウンサーになるために地方に行くか、結人と一緒に暮らす道を選ぶか悩む望美に結人がかけた「自分が選んだ道を正しくする」という言葉に「“自分が選んだ道を正しくする”か、染みたー。」「今日の最終回の言葉、、自分が選んだ道を正しくする。…で頑張ってみようって思えました」など共感の声多数。最終回では本作のビジュアルに使用されている望美(柴咲さん)のイラストが愛美によるもので、そのタイトルが“35歳の少女”だということも明かされた。「愛美ちゃんの絵がまさか望美だったとは」「「35歳の少女」は、まなちゃんが描いた絵のタイトルに繋がるんだね…凄いな…」「「35歳の少女」というコンクール作品の絵がドラマのテーマを見事にまとめてみせた」など、このビジュアルの“意味”にも視聴者から多くの反応が寄せられている。(笠緒)
2020年12月12日橋本環奈がWOWOWのドラマW初出演&初主演、葵わかな&吉川愛とともに連続ドラマW「インフルエンス」で友情が引き金となって犯した3つの殺人事件を共有する感動サスペンスに挑む。原作は、女たちの焦燥と決意を描き、雑誌連載中から社会に満ちる見えない罪、絡まった謎、緻密な心理サスペンスが話題となった近藤史恵による同名小説(文春文庫)。ある女性小説家のもとに「私と友人ふたりが犯した3つの殺人を小説にしてください」と、友梨と名乗る女性がやってくる。最初の事件が起こったのは、35年前の昭和の団地。高校生だった少女たちは2つの殺人事件を起こす。彼女たちを繋いでいたのは、友情か。それとも殺人の秘密か。だが、10年後、20代となった彼女たちは、さらに恐ろしい殺人計画を立てる。秘密を共有した3人の女性が目論んだ完全犯罪のトリック。その衝撃の結末とは…?主人公となる戸塚友梨役を演じるのは、ドラマW初出演で初主演に挑む橋本環奈。若い世代から絶大な支持を得る彼女は、幼いころから団地で育ち、本が好きで大人しい高校生から20代までの友梨に扮する。かつて、幼馴染の里子が祖父から性的虐待をうけていることを知りながらも負い目に感じており、暴漢に襲われた親友の真帆を守るために男を刺してしまう、という役どころ。これまでは天真爛漫で明るい役柄のイメージが強い橋本さんが、今回は秘密を抱え、影のある難役で新境地に挑む。その友梨が助けた親友・坂崎真帆を演じるのが葵わかな。両親の離婚を機に、友梨と同じ団地に越してくるが、プライドの高い母親と都会育ちの洗練された容姿や性格のためか周囲から孤立していた。そんな真帆に秘かに憧れを抱いていた友梨が彼女に声をかけたことで友情が生まれた。さらに、劣悪な家庭環境から非行に走った日野里子役を演じるのが吉川愛。幼いころは友梨と仲がよかったが、祖父から性的虐待をうけていることを知られ、以来疎遠となっていた。だが、友梨が暴漢を刺した際、なぜか里子が警察に逮捕されるーー。もともと原作を読んでいたという主演の橋本さんは、「全てのサスペンスの要素が詰まった作品だなと感じ入っていました」と明かし、「ドラマならではの要素も組み込まれていて友梨を演じる上で今までの演じてきた作品とはまた一味違っていてとても楽しみになりました」とドラマ化について語る。また、「葵わかなさんとは共通の友達もいるせいか初共演という感じもせず打ち解けた感じで臨めるのが嬉しい限り」と語り、吉川さんとは「映画で共演もしていて今回で2度目なんですが、その時もキャラの強い役を演じられていてその演技力がとても印象強く残っています」と言い、「時代と運命に翻弄されながら異質の友情で結ばれた3人の意外な結末や人間模様」に注目してほしいと語る。葵さんはこの2人との共演に「3人の世界をどう素敵に描けるかを考える日々」と語り、「キャラクターも持っているものも違う3人が“孤独”を通して共鳴している姿が、観てくださる方の目にさみしく、そして美しく映ると幸せです」と期待を込める。吉川さんは自身のキャラクター・里子を「強がりで本心を素直に表現できない」と語り、「友梨や真帆ともうまく関係を築けず、複雑な心情を抱えています」と表現。「橋本さんと葵さんとは2回目の共演なので、今から撮影が楽しみです」とコメントしている。連続ドラマW「インフルエンス」はWOWOWプライムにて放送予定(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2020年12月06日