俳優の兵頭功海が18日、都内で「兵頭功海 2021.4-2022.3 カレンダー」発売記念イベントを開催し、報道陣の取材に応じた。今月9日から11日にかけ、アミューズの若手俳優たちが歌、ダンス、ミュージカルなどによってファンに感謝を伝えるためのイベント、通称ハンサムライブが行われた。兵頭は“新人ハンサム”としてライブに初参加。歌や踊りに挑戦した。ハンサムライブを振り返り、「生でライブしてメンバーと仲良くなった」とにっこり。「誰しもそうだと思いますが、人と人がちゃんと会える環境が、この1年間大事だなってわかった。それをハンサムライブ通して生で感じましたね。より思いが強くなった」といい、さらに「応援してくれる人たちを大事にしたいなって。“みんな”ではなく一人の人として、一対一で大事にしたい。ライブを通して強くなりました」と心境の変化も明かした。『騎士竜戦隊リュウソウジャー』などに出演し、若手俳優の一人として注目を集める兵頭。将来は映画で活躍する俳優が目標だ。憧れている人物について聞くと、「憧れている人はたくさんいますけど、一人に絞ると僕としての個人がその人に寄っていってしまう気がする。なので、特定の人は作らないようにしている」と回答。その上で「ただ、僕が映画に出たい、俳優を目指すきっかけの方はいる。その方には現場にお会いできたときにその人にこっそりお伝えしたい」と明かした。今月15日に23歳の誕生日を迎えたばかり。「現状維持が一番よくないと思うんですが、僕は俳優を初めて23歳になるまで過ごしたものは変わらずに大事にしたい。23歳になったからといって、新しいことを始めるぞというよりは、いままで積み上げてきたものを大事にして、23歳もそのまま変わらず、自分の目標に向かって一歩ずつ進んでいくことが大事なのかな」と語った。2冊目となるカレンダーのテーマは「君と過ごす私の1年間の物語」で、「カレンダーを買ってくださった人の家に僕が転がりこんでくるカレンダーを作ろう」という意図で制作。出会ってから紡がれる兵頭との時間をストーリー仕立てに仕上げたものに仕上がった。兵頭は「僕らしさや、飾らない等身大の魅力が出せたらいいなって。よくマネージャーさんに『人懐っこい』と言ってもらえるので人懐っこさを意識しました」。カレンダーの置く場所については、「玄関でもいいですけど、玄関に転がりこんでくることはないと思うので、できれば暖かいリビングとか。快適な場所がいいです(笑)。僕と1年間過ごすという物語なので、そこも大事にしてほしい」と笑顔でファンに呼びかけた。
2021年04月18日現在放送中のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」も話題の高橋一生が、野田秀樹1年半ぶりの最新作、NODA・MAP第24回「フェイクスピア」に主演することが分かった。“偽物”、“でたらめな”、“ごまかし”を指すフェイク。いまやSNSから現実世界にまで蔓延る“フェイク”な「コトバ」。50年近く劇作という仕事に携わり、その「コトバ」を生業にしてきた野田さんが、世界中を“フェイク”が跋扈する時代に、「コトバ」というものに正面から向き合ってみようという思いで新作に挑む。NODA・MAP初参加の高橋さんをはじめ、本作には川平慈英、大倉孝二、前田敦子、村岡希美、白石加代子、橋爪功、そして野田さんらが出演決定。東京と大阪で公演が予定されており、東京公演は4月、大阪公演は6月にチケットが発売される。NODA・MAP第24回「フェイクスピア」東京公演は5月24日(月)~7月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演は7月15日(木)~7月25日(日)新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2021年03月04日伊藤淳史主演、愛媛県の小さな焼き物の里・砥部町を舞台に家族の再生の物語を描く映画『未来へのかたち』の公開日が5月7日(金)に決定。本予告映像と本ポスタービジュアルが到着した。到着した予告編では、伊藤さん演じる新進気鋭の砥部焼の陶芸家・竜青とその家族の穏やかな日常からスタート。オリンピック聖火台のデザインコンペに参加することになった竜青と、伝統を重んじる老舗窯元の主人である父・竜見(橋爪功)は反発し合う中、10年ぶりに兄・竜哉(吉岡秀隆)が帰ってきたことで、さらに険悪に。兄弟で争うシーンも見られる。壊れてしまった家族が映し出されるが、妻・幸子(内山理名)や娘・萌(桜田ひより)、アルバイトの武(飯島寛騎)らに支えられながら、少しずつ父や兄と打ち解け、制作を進めていく、明るい未来を感じる映像だ。ポスタービジュアルは、竜青と竜見の親子をはじめ家族が輪を描くように写し出され、その中央には聖火台があり、それはこの家族の未来の象徴にも感じられる。そして主題歌は、HAN-KUN from 湘南乃風「未来へのかたち」に決定。HAN-KUNさんは「当たり前が当たり前じゃ無くなっている"今"だからこそ、1人でも多くの人達がこの作品を通して繋がっていく事を願っています。この時代にみんなで"聖火"を灯しましょう」とメッセージを寄せる。さらに、劇中で使用される音楽は、ドラマ「コウノドリ」ではピアノテーマおよび監修を手掛けたピアニスト・清塚信也が全て担当。「砥部焼のしっかりとした存在感は、人と人を結ぶ硬い絆のメタファーのように感じました」と語る清塚さんは、「家族の中には色々な形の愛があり、それが集まって形になっている。言葉にすれば当たり前なことかもしれませんが、その当たり前をとても愛しく思わせてくれる映画です。そのホッコリとした形に、音楽を優しく添えました。ぜひお楽しみ下さい」とコメントした。『未来へのかたち』は5月7日(金)より丸の内TOEI、イオンシネマほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:未来へのかたち 近日公開予定©2020「未来へのかたち」製作委員会
2021年02月19日世界的なイリュージョニスト・プリンセス天功(引田天功)の最新ショー「プリンセス天功 ザ・イリュージョン2021」が3月6日(土)、有楽町よみうりホールにて開催される。今回のショーは「withコロナの日々に、魔法の瞬間(とき)を」と題し、コロナ感染症対策の観点から2部構成でイリュージョンをお届け。第1部は、世界中で上演をされている、プリンセス天功の“てっぱん”とも言うべき、スピーディー且つ華麗な構成演出となっている。第2部は、THE SYAMISENIST、東京魔術団、Mr.KAZUKI、ジェームズ小野田といった今まで個々に共演をしてきた音楽系アーティストを一堂に会し、音楽とイリュージョンの新しい融合を、世界初演出で上演。他照明、音響、特殊効果等も、一般的なマジックの世界観ではない、挑戦的な内容でプリンセス天功のイリュージョンを披露する。【公演概要】「プリンセス天功 ザ・イリュージョン2021 〜withコロナの日々に、魔法の瞬間を~」開催日時:3月6日(土)13:30開演(ロビー開場12:30 / 客席開場13:00)会場:有楽町よみうりホール(東京都)<出演>プリンセス天功東京魔術団 / Mr.KAZUKI / THE SYAMISENSIT特別出演:ジェームス小野田(米米CLUB)
2021年02月16日俳優・兵頭功海のカレンダー『兵頭功海 2021.4-2022.3 カレンダー』(アミューズ 2,700円)が、3月上旬に発売されることが決定した。GYAO! とアミューズが映画制作に向けて共同実施したオーディション「NEW CINEMA PROJECT」第1回の出演者部門でグランプリを受賞し、俳優デビューした兵藤。2019年、特撮ドラマ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系)のカナロ/リュウソウゴールド役で話題となり、昨年はLINEドラマ『昔、好きだった人からLINEが届いた。』、TOKYO MXドラマ『片恋グルメ日記』、MBSドラマ特区『社内マリッジハニー』など次々と出演。今年も活躍が期待されている。今回のカレンダーのテーマは、兵頭の目標「映画俳優として活躍すること」に焦点を置いて企画された「君と過ごす、私の1年間の物語」。月をめくるごとに兵藤演じる“彼”と“私”のストーリーが展開し、カレンダー内に記載されているQRコードを読み取ると“彼”を“私目線”で記録したオリジナルムービーを視聴できる。ある日、突然目の前に現れた子犬系男子の“彼”と一緒に暮らすことになり……という物語に沿って、子犬っぽさを感じさせるかわいらしい表情から、ふと憂いを感じさせる大人な表情まで、兵頭の新たな一面を引き出した。「朝、目が覚めておはようのあいさつをする」、「2人で外に出かける」、「喧嘩をする」、そんな日常をもとにした12カ月分のシチュエーションが詰めこまれている。兵頭はカレンダー発売について「いつも応援してくださる皆様のお陰です。ありがとうございます」とファンに感謝。テーマについて「自分が演じる“彼”と出会ってからの1年間を描いています。兵頭功海なのですが、兵頭功海ではないような、そんな“彼”と過ごした1年を楽しんでいただければと思います」と解説し、「ムービーもあって、あなた目線の“彼”が生きている姿を観られるようになっています。渾身の作品なので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」と手応えを見せた。予約は、4日12時からアーティストオンラインショップ「A!SMART(アスマート)」、5日17時からHMV&BOOKS onlineにて開始。また、3月21日に兵頭にとって初となる「オンライン個別お話し会」(対象期間内のHMV&BOOKS online購入者先着)、4月18日にHMV&BOOKS SHIBUYAにて対面式特典会の開催を予定している。
2021年02月04日『かもめ食堂』や『南極料理人』、『深夜食堂』、現在公開中の『おらおらでひとりいぐも』など、数多くの作品に登場する料理を担当したフードスタイリスト・飯島奈美が、西川美和監督の最新作『すばらしき世界』に初参加。役所広司演じる主人公・三上が刑期を終えて初めて食す、“出所メシ”を手がけている。出所メシといえば印象深いのが、『幸せの黄色いハンカチ』(77/山田洋次監督)。高倉健演じる島勇作が刑期を終え出所するや、食堂に立ち寄り「ビール、しょうゆラーメン、カツ丼」を注文する。高倉さんは2日間絶食をしてこの撮影に挑んだ、というエピソードが後々まで語り継がれているシーンだ。刑務所の食事は“冷や飯”とも呼ばれるが、シャバに出た人間が久方振りに手にした自由を噛みしめ、ついに出来たての食事にありつく姿には得も言われぬ思いが映し出されるのかもしれない。本作で役所さん演じる三上正夫は、13年振りに出所し、旭川刑務所から東京へ向かったその晩、身元引受人の庄司(橋爪功)の自宅に身を寄せる。そこで夕飯として出されるのが、すき焼き。食卓を見つめるばかりの三上の姿を見て、庄司は「あんまり急なんだよ。13年も冷えた飯しか口に入れてないんだから。いきなりこんなグラグラ煮立ってるもの、食えるわけないじゃないか、なあ」と妻・敦子(梶芽衣子)に声を掛け、三上を気遣う。このシーンを支えたのが、荻上直子監督『かもめ食堂』や沖田修一監督『南極料理人』をはじめ、石井裕也監督、是枝裕和監督らの現場に携わってきたフードスタイリストの飯島さん。「今回の撮影では、すき焼きがメインの食事でした。台本を読んでこの夫婦の生活を想像して、あまり豪勢すぎるのも違うと思ったので、脂が少なめの牛肉を準備しました。大切なシーンのひとつだと思ったので、とにかく監督の想いが伝わるように」と、本シーンで留意したことを語る。「仕事柄ですが、他の映画やドラマを見ていると、この人数でこの量だと品数が少ないなとか、湯気がもっと出ていたら美味しそうだな等、そういう所に気がいってしまいながら観ていることはありますね(笑)」と飯島さん。台本を読みイメージを膨らませ、撮影前に監督、美術と打ち合わせる。そのシーンで悪目立ちせずに馴染んでいるか、リアルであるかなど、その食事を囲む人物の生活レベルや背景を細かく落とし込んでいくという。フレームの外にある箸置きひとつをとっても、こだわりの品が置かれているという徹底ぶり。この細やかな事前の準備も相まって、観客の視線は三上の一喜一憂の表情に釘付けになるのだろう。「憧れの西川組に初参加でした。ずっと西川監督の作品が好きでしたし、別の現場でお会いした際に監督の撮影時には(現場に)ケータリングします!と言っていたほどなので、今回は念願が叶いうれしかったです。西川組は、とても穏やかですが緊張感があって、それぞれの仕事を全うして、皆で同じ方向をみているいい現場でした」と振り返る。また、三上という人物を追う上で、生活に欠かせない食事はそのほかのシーンでも度々登場するが、飯島さんの“さりげない”が存在感のある仕事ぶりがいかんなく発揮された三上の故郷、九州・福岡でのひと幕も特筆すべきシーン。昔の知り合いの暴力団の親分・下稲葉(白竜)とその妻・マス子(キムラ緑子)の元へ向かった三上を待っていたのは、温かな言葉と歓待だった。豪勢な刺身の船盛りや、徹底的にリサーチをしたという福岡の郷土料理、かしわ飯や筑前煮、鰯のぬか床炊きなどが並べられている。『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2021年02月02日人生百年時代を迎え、仕事や子育てが一段落した世代に対し、「これからの自分の人生をどう豊かに生きていくか」を明るく、コミカルに描いた映画『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』より、特報映像とティザービジュアルが到着した。名優・橋爪功と高畑淳子が、熟年離婚寸前の夫婦を演じ、「BOYS AND MEN」のリーダー・水野勝が夫婦に「お終活」を勧める葬儀社勤務の菅野役で主演する本作。特報映像では、ケンカばかりの夫婦の様子からスタート。娘が知り合った水野から終活フェアの話を聞き、母に勧めたことをきっかけに大騒ぎとなる大原家。最初は妻からの提案を頑なに拒否していた夫だが、菅野との交流や妻の突然の病をきっかけに変化していく。“終活”というテーマながら、明るく、コミカルな映像となっている。またティザービジュアルは、主人公菅野の上に、大原夫妻と娘、菅野の上司で一級葬祭ディレクター桃井が重なり、前途多難な感じの中にも楽しそうな様子が垣間見える。ストーリー結婚50年になる大原夫妻。夫・真一(橋爪功)が定年退職後、家にずっと居ることで妻・千賀子(高畑淳子)は夫在宅ストレス症に陥っていた。相手への気遣いも全く無くなり、真一は健康麻雀、千賀子は健康コーラスに通って趣味仲間にお互いの愚痴を言い合う、熟年離婚寸前の夫婦。そんな折、娘・亜矢(剛力彩芽)は自分が営むキッチンカーの客で、葬儀社に転職したばかりの菅野(水野勝)と出会う。菅野から終活フェアに誘われた亜矢は、千賀子に行くことを勧める。フェアで最新の終活情報を得た千賀子は、前向きに今後のことを考えようとするが、真一は縁起でもないと嫌がり、新たな危機が生まれる――。『お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方』は2021年5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年01月06日「しんがり」「石つぶて」に次ぐ清武英利の衝撃作映像化第3弾、連続ドラマW「トッカイ ~不良債権特別回収部~」にジャニーズJr.(7 MEN 侍)の本高克樹が出演することが決定した。バブル経済崩壊後の1996年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権取り立てを目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構」が設立。中でも悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の奮闘は想像を絶するものであった。そんな彼らの長きにわたる闘いを本作では描いていく。主人公・柴崎朗を演じる伊藤英明をはじめ、中山優馬、広末涼子、萩原聖人、矢島健一、橋爪功らが出演することが決定している本作で、第2話に本高さんが出演。演じるのは、柴崎(伊藤さん)が出向になる前の勤務先、あおば銀行の大阪融資部の部下となり、融資部の調査役として柴崎と一緒に不良債権の回収を担当する斎藤久志。柴崎と一緒に行った小さな印刷会社など回収の仕事を通じて、バブル崩壊後の世の中や人々の変化を冷静に感じ取る優秀な若手を演じる。本高さんが登場するのは全て、伊藤さんとの共演シーンとなっている。今回ドラマ初出演となった本高さんは「ドラマ出演に以前から憧れていたので、聞いた時はとても嬉しかったです。しかも、小さい頃から見ていた伊藤英明さんの部下役ということで、更にテンションが上がりました」とふり返る。また、本作にレギュラー出演する事務所の先輩・中山さんの撮影現場の見学に行った本高さんは、その背中を真剣な眼差しで見つめ、撮影後には共通の趣味の釣りや魚の話で大いに盛り上がっていたそう。「優馬くんとは同じシーンこそなかったですが、現場を見させていただき、『カッコいい』の一言につきました」と印象を語った。今後、そんな2人のミニトーク動画も公開予定だ。連続ドラマW「トッカイ ~不良債権特別回収部~」は2021年1月17日より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全12話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2020年11月20日佐木隆三の小説「身分帳」を原案に、西川美和監督がメガホンをとる映画のタイトルが、このほど『すばらしき世界』に決定。役所広司、仲野太賀、長澤まさみらキャストも明らかになった。「今度こそ、まっとうに生きる!」13年の刑期を終えた三上を待っていたのは、目まぐるしく変化する想像もつかない世界だった。三上に近づき、彼の姿を面白おかしく番組にしようする2人の若手テレビマン。まっすぐ過ぎるが故にトラブルばかりの元・殺人犯が、いつしか彼らの人生を変えてしまう――!?これまで、一貫してオリジナルにこだわり続けた西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした小説を基に、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑む。本作の主演を務めるのは名優・役所広司。人生の大半を刑務所で過ごし、まっすぐ過ぎる性格とどこか憎めない魅力で周囲の人々と繋がっていく三上役を演じる。「いつか西川監督作品に参加したいと思っていました」と語る役所さんは、今回の役どころについて「得体のしれない男の役」と語り、「今日撮影したシーンを明日撮るシーンの手掛かりにしながら、最後までこの男はどんな人間なんだろう?と自分に問いかけていました」と難しさを感じていたという。また、三上がテレビ局へ送った刑務所内の個人台帳「身分帳」を手にするテレビディレクターを仲野太賀。三上が更生していく様子をテレビ番組にしようと近づくテレビプロデューサーを長澤まさみ。ほかにも、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美ら豪華キャストが揃っている。「約30年前の小説ですが、これほど『人間と世間』を面白く描いた物語が埋もれていたとは、と映画化を決意しました」と語った西川監督は、「主人公に役所広司さんを迎え、その男のやり直しの日々を現代に置き換えました。生々しくも温かい物語性と、役所さんの凄まじい人間的魅力に引っ張られ、濃密な人間ドラマが仕上がったと思います」と完成へ自信をみせている。『すばらしき世界』は2021年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年07月08日新シリーズ放送延期に伴い1stシーズンの“傑作選”が放送中の木村拓哉主演「BG~身辺警護人~」。5月21日(木)は第6話を放送。橋爪功演じる元内閣総理大臣を警護することになった章たちに何が起きるのか…!?警察組織のSP(セキュリティーポリス)と違い、拳銃などの殺傷能力が高い武器を持てない民間人として丸腰であらゆる危険からクライアントを護る“命の盾”ボディーガード。かつて一流のボディーガードだったが一度は引退し、再びその危険な任務に帰ってきた主人公を木村さんが演じ、そのスケール感と迫力で話題を呼んだ本作。章とともに「日ノ出警備保障」身辺警護課に勤務する高梨雅也役に斎藤工、沢口正太郎役に間宮祥太朗、菅沼まゆ役に菜々緒、章らを束ねる身辺警護課課長・村田五郎役に上川隆也。そしてSPとしての立場ゆえBGを快く思わない落合義明役に江口洋介といった顔ぶれが出演。「日ノ出警備保障」に元内閣総理大臣・鮫島匡一(橋爪さん)から警護依頼が入る。通常総理大臣経験者には警視庁SPが警護につくものだが、政府の決定でSP警護が終了。しかし自宅に再三、無言電話がかかってくることもあり、鮫島は民間の警備会社に警護を依頼したのだった。村田とともに鮫島の警護にあたることになった章は、鮫島の家の門柱に小石が4つ乗せられているのを発見。総理在任中に恨みを抱いた者たちからの報復だろうと話す鮫島を監視する視線を感じる章。その後、民事党幹事長・五十嵐映一(堀内正美)の古稀を祝う会に出席する鮫島に同行した章たちは、そこで五十嵐の元秘書・植野(萩原聖人)が襲撃にやってくる現場に遭遇。取り押さえ所轄署に引き渡した落合(江口洋介)の過剰とも思えるほどのやり方に章は疑問を抱く。その矢先、鮫島の孫・彩矢(豊嶋花)を警護していたまゆ(菜々緒)から、下校時刻を一時間以上経過しても彩矢が帰宅しないと連絡が。身辺警護課総出で周辺を捜索すると公園で謎の男性と一緒にいる彩矢を発見。沢口が逃げた男の後を追うがあと一歩のところで見失ってしまう。そして同じ頃、章は元妻の仁美から「私の警護をしてほしい」と依頼されていた…というのが今回のストーリー。注目の新シーズンでは「日ノ出警備保障」が買収され、章が袂を分かつ展開になる模様で、こちらも放送が待ち遠しい。「BG~身辺警護人~傑作選」第6話は5月21日(木)21時~テレビ朝日で放送。(笠緒)
2020年05月21日女優の剛力彩芽が16日、千葉・流山市のロイヤルガーデン柏 日本閣で行われた映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(2021年春公開)の製作発表記者会見に水野勝、松下由樹、高畑淳子、橋爪功、香月秀之監督とともに登場した。交際中だったZOZO前社長の前澤友作氏との破局後、初めてのイベントに登場した剛力彩芽。映画も2014年4月公開の映画『LDK』以来、7年ぶりの出演となり、「お芝居は久しぶりですごく緊張しました。素敵なキャストの皆さんに囲まれて芝居するのは緊張しますが、温かく受け止めてくださるので楽しくやらせていただいています」と共演者に感謝した。「最近整理、精算したことは?」という報道陣の質問には「洋服の整理をつい最近したばかりなので、洋服の整理を今も頑張っています。洋服はすごく持っているんですよ」と答えた剛力。すかさず報道陣が「洋服はネット通販?」と前澤氏がいたZOZOタウンを思わせる質問をすると「いえいえ、私はお店に行って試着をします。しっかり選んで買いますよ」と回答した。本作は、離婚寸前の熟年夫婦(橋爪功と高畑淳子)のもとへやってきた葬儀社の男性社員(水野)が終活をすすめたことから一騒動が巻き起こるヒューマン・コメディー・ドラマ。剛力は橋爪と高畑が演じる夫婦の娘を演じている。剛力は「普段はなかなかそういうこと(離婚寸前)に出会うことがないので想像はつきませんが、些細な喧嘩が大きくなることを娘の立場で見ると、お母さん寄りになってしまいます。あくまでも役としてナチュラルに、私たちから両親がどう見えるのか考えながら演じさせてもらっています」と感想を。主演の水野は「実際に葬儀会社のセミナーや講習を受けたりして役作りをさせていただいていおります。ベテランの皆さんの胸をお借りして、皆さんの演技に失礼のないように真摯に向き合っています」と話し、橋爪は「最近はお終活や終焉とか、そういうドラマや映画にしか出られないんです。熟年って言っただけでだいたいわかりますよ」と笑いを誘っていた。
2020年03月17日唐沢寿明主演「あまんじゃく元外科医の殺し屋が医療の闇に挑む」の続編「あまんじゃく元外科医の殺し屋 最後の闘い」がこの春放送決定。木村多江や橋爪功の出演も明らかになった。2018年9月にテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャルとして放送され、Twitterでも日本トレンド入りした「あまんじゃく元外科医の殺し屋が医療の闇に挑む」。唐沢さん演じる元外科医の殺し屋・折壁嵩男が、法で裁けない悪人を成敗しながら、生死を懸けた闘いを繰り広げ現代医療の狂気を鋭くえぐるクライム・サスペンス。今回の続編では、引き続き唐沢さんが折壁嵩男を演じるほか、彼の元恋人で内科医の梶睦子役の木村さん、正体不明の弁護士で、折壁に殺しの仕事を仲介するエージェント・横倉義實役の橋爪さんも続投。監督も前作同様、木村ひさしが務める。続編制作について正直驚いたと話す主演の唐沢さんだが「今回も話の展開はかなりシリアスなのですが、シリアスだけではなく、CGを駆使したトリック満載で結構笑えるところもあって、パート1以上におもしろい仕上がりになっていると思います」と自信を見せ、「真面目にやっているからこそ、笑えるところがある。そこが見どころです。前作よりもさらに色々な意味でパワーアップした大人のエンタメを、是非楽しんで見ていただきたいです!」と呼びかける。また木村さんは「前回の『あまんじゃく』ではアクション面など新しい自分を発見できてとても面白かったので、また睦子を演じることができてとても嬉しいですし、楽しみでした」と言い、「多面的な要素のあるドラマなので、それを皆さんに深い懐で大いに楽しんでいただけたらいいなと思っています」とコメント。驚いたという唐沢さんの一方、「再びスペシャルドラマとして帰ってくると聞いて、まったく驚きませんでした」と語ったのは橋爪さん。「監督の手腕を信じていましたから。撮影現場では、唐沢さんがいろいろと工夫している姿がステキでした。駐車場や韓国料理店など、多少コメディタッチのシーンなどお気に入りです。楽しみにご覧いただきたいですし、みなさんがどんな印象をお持ちになったのか気になるので、ご覧になった方々の感想、あるいはメッセージをうかがいたいです」と視聴者の反応を楽しみにしていると明かした。ストーリー折壁嵩男(唐沢寿明)は、元は優秀な外科医だったが、いまは相棒の弁護士・横倉義實(橋爪功)から殺しの依頼を受け、法で裁けない悪人を闇へと葬り去る殺し屋だ。この日の依頼人は元料理人・宗村将史。ターゲットは三波正昭という悪徳料理評論家。三波はかつて、宗村の娘・亜子を罠にかけ凌辱し、自殺に追いやった過去がある。嵩男は宗村の依頼を受けることに。そんな中、世間では優秀な人間の死体から心臓や脳が抜かれるという、奇妙な事件が立て続けに起きていた――。一方、三波の暗殺計画を進める嵩男のもとに、さらなる殺人依頼が来る。嵩男のかつての恋人・梶睦子(木村多江)の紹介だという椙山絵麻が、DV夫・啓介を殺してほしいというのだ。さらに嵩男は難病の妻に悩む恩師・名和潤造とも偶然に再会。運命の糸に手繰り寄せられるように予期せぬ出来事が続く。そしてそれは、やがて思いもかけない巨悪の存在に繋がってゆく…。「あまんじゃく元外科医の殺し屋 最後の闘い」は春、テレビ東京ほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年02月18日時代劇専門チャンネル20作目のオリジナル時代劇となる、仲代達矢主演、藤沢周平原作時代劇『帰郷』が、1月17日(金)より期間限定公開される。『影武者』、『乱』の仲代が、藤沢原作の初期短編小説『帰郷』を手にしたのはおよそ30年前。 作品世界に強く惹かれた仲代は、「いつか主人公の宇之吉をやりたい」という想いを抱き続けてきたという。日本を代表する俳優の想いに共鳴し、常盤貴子、北村一輝、緒形直人、谷田歩、佐藤二朗、田中美里、前田亜季、三田佳子、橋爪功、中村敦夫といった豪華なキャストが集結し、『帰郷』が製作された。監督を務めたのは、ドラマ『北の国から』の監督・杉田成道。仲代とは2015年の『果し合い』以来のタッグとなる。『果し合い』はニューヨークフェスティバル・ドラマスペシャル部門で金賞を受賞するなど高い評価を獲得。 あれから4年が経ち、87歳となった仲代を再び主演に迎え、京都の熟練のスタッフをはじめ撮影チームが再び集結した。仲代演じる主人公・宇之吉は老いた渡世人。若かりし頃、訳あって木曾福島を出奔した宇之吉は、流浪の旅を続け、病に倒れた旅の空で見た風景に故郷への思いをはせる。 老い先を悟った宇之吉は、木曾福島へ。寄る辺のない故郷。しかし、やがて宇之吉は故郷に守るべき存在を見出し……。舞台となるのは信州・木曾福島の山深い里。雄大な自然を背景に、“8K撮影”で挑む股旅時代劇は史上初。カンヌ映画祭や東京国際映画祭でも上映された圧巻の時代劇を、是非スクリーンで目にしてほしい。『帰郷』1月17日(金)より期間限定公開
2020年01月14日1975年に芥川比呂志、岸田今日子らを中心に設立され、今も橋爪功や金田明夫、文芸・演出部には森新太郎らを擁する演劇集団円。ベテランから若手までがそろって上演される舞台は、シェイクスピアなどの古典やチェーホフ、イプセンなどの近代劇、また別役実、太田省吾、岩松了、渡辺えり、さらにはハロルド・ピンターやマーティン・マクドナーの現代戯曲までと幅広い。「そこに通底するはずの真に劇的なものは何かを、自由に柔軟に問い続ける」(公式サイトより)という姿勢は、12年ぶりのシェイクスピア作品となる今回の『ヴェニスの商人』でも健在だ。足かけ2年のテキレジ(テキストレジー。上演に際して台本に手を入れること)に挑み、劇中ではシャイロック役を務める金田明夫に話を聞いた。物語は商人であるアントーニオが、友人バサーニオのために高利貸し・シャイロックから金を借りた顛末と、バサーニオとポーシャら複数のカップルの話が並行して展開する。キリスト教徒(アントーニオら)とユダヤ教徒(シャイロック)の対立など、読む者にいくつもの視点を差し出すのがシェイクスピアの特徴だが、金田はあえて「時代も国も設定しない。素舞台に、衣裳もシンプルなジャケットで」と言い切る。「人間が対立している構図なんて、古今東西どこにでもあるでしょう。シンプルな舞台にすることで、お客様もシャイロックかアントーニオか、誰かしらに“ああ、これは自分だ”と投影しやすくなる。シェイクスピアの舞台を観ることに、イタリアだとかイスラエルだとか、もっと言えば日本や韓国、アメリカ……どこの国だというのは関係ないと思うから」と金田はその意図を語る。それでは今回、どこに主軸を置くかというと、「家族ですね」とこちらも即答だ。「これまで何度かシェイクスピアを上演してきたけれど、いつも感じるのは“家族の物語”だということ。シェイクスピアの戯曲は、さまざまなものが複雑に絡み合っているバケモノみたいなホンなので、僕らもつい騙されがちなんだけど(笑)。この作品だって突き詰めれば、結局はシャイロックと娘のジェシカの話なんですよ。あと、ポーシャと死んだ父親の話。それから指輪をめぐる、バサーニオとポーシャの夫婦の話。結局はそこから物語が派生するっていうのは、シェイクスピアだろうがチェーホフだろうが、あの『スター・ウォーズ』だって同じだなって」と金田は笑う。またシェイクスピアが“難解”とされている理由に、独特の長ゼリフがあるのは知られているとおり。金田はこの点もテキレジをしながら、出演者が声に出して読み上げる作業を数カ月前から繰り返し、台本を練り直してきた。長ゼリフを相手の「……」で区切るというのも、金田が考えた工夫の一例だ。「役者というのは不思議なもので、“……”が挟まっていると、そこでちゃんと芝居をするんですよ。そうすると観客の目線も自然に、テレビドラマでいう“パン”(カメラの視点が移動する)して、“クローズアップ”になるでしょう」と金田。「俺、新劇俳優にしちゃ、イヤらしいくらいドラマに出ているからさ」と自虐で笑わせるが、観客を飽きさせることなく、同時に役者の側にも芝居の組み立てをしやすくさせる配慮は、映像と舞台の両方で活躍する金田ならでは。セリフ自体も現代の言い回しだが、よくある“今風”のようにくずしすぎない、ほどよい口語体となっている。「今回の稽古でも言い続けているのは、ひと頃の“新劇”のイメージのような、お客さんを置き去りにした舞台には絶対しないでね、ということ。シェイクスピアって何言ってるか分かんないとか、眠くなるとか言われるけれど、それは違うということを伝えるためにはどうしたらいいか。そこを考えてほしいので」一方で、「せっかく他の商業的な舞台とは違う“新劇”でやっているんだから、お客さんに無理におもねることはしなくていいんじゃないか、と。今回は(座席数が)200人くらいの小屋なんで、セリフも声を張らずに普段の会話のようなトーンでね。それでも濃密に感じられるような空間をお届けしたいと思っています」と語った。最後に改めてシャイロックをどう思うか聞いてみると、「女房が死んだ後、娘をこよなく愛して大切に育てた、ただのオヤジですよ。自分の生きている世界には、相反する組織やイデオロギーがあることも分かっている。そんな世界で質素倹約で暮らして、でも娘にはしっかりと持参金を持たせて、同じユダヤ教徒と幸せな結婚をさせたいというのが唯一の夢だった、ただの男です」とサラリ。口調とは裏腹に、その表情には充実ぶりがにじむ。演劇集団円が贈る『ヴェニスの商人』。その味わいは、劇場で存分に堪能してほしい。東京・吉祥寺シアターにて10月3日から13日まで。取材・文:佐藤さくら
2019年09月30日俳優・オダギリジョーが長編初監督を務めた映画『ある船頭の話』から、オダギリ監督らを写したメイキング写真と、美しい日本の原風景を写し出した劇中カットが到着した。山奥の村を舞台にした“本当に人間らしい生き方”を世に問う問題作『ある船頭の話』。主人公の船頭トイチ役を名優・柄本明が演じるほか、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、永瀬正敏、橋爪功ら豪華な面々が参加している。監督・脚本はオダギリさんだが、撮影監督はクリストファー・ドイルが担当している本作。ドイル監督作品(ジェニー・シュンと共同監督作)『宵闇真珠』の撮影時に運命的な出会いを果たしたこの2人。「ジョーは監督しないのか?ジョーが監督するときは俺がカメラをやるから、何でも言ってくれ」と声を掛けられ、今回のタッグが実現したという。今回到着したメイキング写真では、そんな2人が仲良さげにふざけあうオフショットや、本番撮影時の真剣な表情などが切り取られている。オダギリ監督の期間限定映画公式Instagramでは、「いっぱいいっぱいな僕の代わりに、ムードメーカーとなり、みんなを引っ張っていってくれました。常識なんて気にしない、最高の翁ですよ。笑」というコメントと共に写真を投稿しており、今回の写真からも信頼で結ばれた固い絆が垣間見えるようだ。ほかにも、永瀬さんや川島さんと監督として向き合う姿も公開された。さらに併せて公開された場面写真では、川島さん演じるヒロインの少女が妖しげに岩場に佇む姿をはじめ、ただならぬ表情で叫ぶ源三(村上虹郎)。村と町を繋ぐための河渡しを生業にしている船頭・トイチの客人として、牛と一緒に河を渡る客(笹野高史)や、故郷を懐かしむ客(草笛光子)などの姿も切り取られている。なお、本作は8月28日より開催される第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門(コンペティション)への出品も決定している。『ある船頭の話』は9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ある船頭の話 2019年9月13日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2019「ある船頭の話」製作委員会
2019年07月30日映画『アルキメデスの大戦』(7月26日公開)の完成披露試写会が26日に都内で行われ、菅田将暉、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、橋爪功、田中泯、舘ひろし、山崎貴監督が登場した。同作は『ドラゴン桜』『インベスターZ』などヒット作を飛ばす三田紀房による同名漫画を実写化。1930年代の日本、大日本帝国海軍の司令部による世界最大級の戦艦“大和”の建造を阻止するため、海軍少将・山本五十六(舘)は、帝国大学100年に1人の逸材=アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直(菅田)を引き入れ、軍部の陰謀を暴こうとする。ステージの前方にミストスクリーン、後方に炎と挟まれた演出に、鶴瓶は「『私は貝になりたい』のとき、ミストでびちゃびちゃになったんです。今日うしろが火で頭が暑かった」、橋爪は「前門の水、後門の火、バーベキュー寸前」と驚いた様子。菅田も「後ろに火、目の前に水の、だいぶマッチョな空間にまで発展していき、嬉しいです」と演出に触れていた。館は、主演の菅田について「天才ですよ。本当にすばらしい。この顔でこのスタイルであんだけ芝居が上手かったら、女にモテないわけがない! 初めて男に嫉妬を感じました」と絶賛。菅田は「館さんにそれ言われると嬉しいですね! 録画しときます」と喜んでいた。またバディ役を演じた柄本は、菅田について「初めてだったんですけど、あんまり共演者の人と仲良くなることがあまりないんですけど、えらい仲良くなって」と振り返る。菅田も「役としても最初はケンケンだったけど、だんだんお互いの熱量があってきて、最終的にはすごい良いゴールに行けた気がしました」と同意した。浜辺が「しりとりで盛り上がった」と明かし、菅田が「しりとりで負けた人がくすぐられるというので、鶴瓶さんをずっとくすぐってました」と言うくらい、和気藹々としていたという撮影現場。中でも、柄本が「この2人が一番いちゃいちゃしてた」と指摘したのは小林&橋爪で、舞台挨拶では田中も加わり話が止まらない様子に、菅田が橋爪の肩を持って前を向かせるほど。カメラに手を振る場面では、田中が橋爪の手をとって手を振らせていた。
2019年06月26日『永遠の0』の山崎貴監督が、第二次世界大戦を数学者の視点で描いた映画『アルキメデスの大戦』の完成披露試写会が6月26日(水)、東京国際フォーラムにて行われ、主演の菅田将暉ら出演陣が登壇した。『アルキメデスの大戦』は、帝国海軍という巨大な権力に立ち向かい、数学で戦争を止めようとした男の物語。欧米列強との対立を深めていた1933年の日本、海軍省は世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていたが、海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は航空機が主流という持論だった。そこで、山本は「100年にひとりの天才」と言われる数学者・櫂直(菅田さん)に協力を依頼する。舘さんがきっぱり「初めて男に嫉妬した」登場時、菅田さんたちの前には霧に映像を映すミストスクリーンが現れ、さらに背後には炎が浮かび上がるなど、映画の重厚さを思わせる演出がほどこされた。しかし最初の挨拶で、笑福亭鶴瓶が「オープニングでミストがバーッとなって、後ろ、火がドワーッて。後ろの火で頭あっつう…」と言うと、場内は爆笑。橋爪功も「前門の水、後門の火、バーベキュー寸前の橋爪」とノリノリで答えた。コメント合戦となった挨拶にて、小林克也は、「じいさんがひとり足りない、来てくれ」とオファーを受けたとふざけ、田中泯は「年寄りの役ばかり最近やっていますが、年寄りがずらっといるので、とってもうれしかったです」と相好を崩した。このベテラン俳優陣の言葉遊びには、菅田さんも大笑いだった。ひとりダンディなムードを漂わせていた舘さんだったが、初共演の菅田さんの印象を尋ねられると、「もうね、天才ですよ」と一言。「本当に素晴らしい。この顔で、このスタイルで、あれだけ芝居がうまくて…女にモテないわけがない!」と舘さんからの太鼓判に、菅田さんは思わず「舘さんに言われるの、うれしいっすね!!」と大興奮。「初めて男に嫉妬を感じましたよ…」と舘さんがダメ押しの一言を告げていた。「まちがいさがし」いじりで、菅田さんタジタジ?自由なトークに火がついたベテラン俳優陣。特に、普段DJとして活躍している小林さんのトークが快調で、「菅田くんの『まちがいさがし』が今大ヒットですごいんだよね。声がすっごいいいから、びっくりしちゃった」と、リリース中の菅田さんの曲についてまで言及すると、菅田さんは「すごいな今日、俺…舘さんにも克也さんにも褒められて…」と目を白黒。笑福亭鶴瓶が「“まちがい”はあるの?」と本作の天才数学者という菅田さんの役柄にひっかけた“問い”をすると、「この映画に“まちがい”はない(笑)」とニヤリと答えた菅田さんだった。そのほか、完成披露試写会には柄本佑、浜辺美波、山崎監督が出席した。『アルキメデスの大戦』は7月26日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:アルキメデスの大戦 2019年7月26日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「アルキメデスの大戦」製作委員会Ⓒ三田紀房/講談社
2019年06月26日女優の大竹しのぶが26日、東京・東京會舘で行われた第四十四回菊田一夫演劇賞授賞式に登壇した。授賞式には他、橋爪功、若村麻由美、古川雄大、生田絵梨花、高田次郎が出席した。同賞では、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。演劇大賞に大竹、演劇賞に橋爪・若村・古川・生田、特別賞に高田が選ばれた。演劇大賞を受賞した大竹は、20歳のときの初舞台を振り返り「お稽古が本当に楽しくて楽しくて、いよいよ初日の幕が開くときにはわくわくして、『舞台に立つって、こんなに楽しいものなのか』と思った気持ちが今そのまま40年……本当は41年、続いています」と演劇への愛を見せる。さらに、演劇大賞を受賞する理由となった『ピアフ』の思い出として「ある日のカーテンコールで一番後ろから、中年の女性の方がばーっと走り寄ってきて、『もう一度愛の讃歌を歌ってほしい』と泣きながら言ってくださって、普通にカーテンコールだったんですけど、もう一度『愛の讃歌』を歌い、客席みんなと一緒に『水に流して』を歌ったカーテンコールは忘れられません」とエピソードを披露。「一瞬かもしれないけど、演劇というのはこんなに、1人の人の心に光を当てることができるんだと思いまして、私は演劇をやってきてよかったなと思いました」と語る。大竹は「ピアフの言葉で『歌うことは私の肉体であり精神であり魂である』という風に言っていたんですけど、私はそこまではまだ言えませんが、魂をこめて演劇をやっていきますので、演劇がこれからも活気付くように、どうぞよろしくお願いいたします」と頭を下げた。一方、橋爪は「天才・大竹しのぶと違って、私は舞台に出ることが楽しくもなんともない」と会場を笑わせる。「辞めようと思ったことはないんですが、毎回なんでこんな商売を選んだって。でもこういう賞をいただくと、なんとなくもうちょっとやれって言われているような、いや〜な気がして、しょうがねえからもうちょっとやるかなって思ってます」と今後への気持ちを新たにした。若村は「最近ずっと、お芝居ってどういうのかわからないと思っていて、あまり自信のない数年を過ごしていた」と告白。「このようにすごい賞をいただいたら、いろいろ迷ったままなんですけど、もっと精進したい」と感謝する。特別賞の高田は「なんぼの間違いやないかいなと思ったんですけど、間違いであってもいただけるものはいただこうと決心してまいりました」と笑いを誘い、「これからも一生懸命涙と笑いの人情喜劇に邁進してまいります」と、87歳ながらに意気込んだ。受賞後の取材では、恋愛についても質問された大竹。宮原浩暢とのデート報道があったが、「あれは本当に、あんな風に書かれてすごいなと思いました。まったく関係ないです」と苦笑。「お芝居の帰りにご飯を食べてそのまま帰っただけで、それだけでこういう風に(ニュースに)なるというのは、まだまだ頑張れます」と大人な対応で、宮原に「大切な人がいると言うことも聞いています」と明かす。また、今後の恋については「したいですけど、頑張ります。『自分からやってかないとだめよ、この年になったら、待ってちゃダメなのよ』って先輩の女優さんから言われました」と意欲を見せる。報道について、娘のIMALUの反応を聞かれると「笑ってます」とさらに苦笑していた。
2019年04月26日アイドルグループ・乃木坂46の生田絵梨花が26日、東京・東京會舘で行われた第四十四回菊田一夫演劇賞授賞式に登壇した。授賞式には他、大竹しのぶ、橋爪功、若村麻由美、古川雄大、高田次郎が出席した。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。生田は『モーツァルト!』『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』での演技が評価され、演劇賞を受賞した。「ここに立っているようで立っていないような、でも立ってるみたいな、夢の中にいるような気持ちでいます」と心境を表した生田。「まだまだ自信がないとか、至らないところとか山積みなんですけど、でもきっとこのタイミングで偉大な先人からの贈り物をいただいたことには、大きな意味があるんじゃないかなと思います。今の功績とか実力というよりも、『新しい時代に向けて、頑張っていっておくれよ』というエールなんじゃないかなと思います」と賞への思いを語る。さらに生田は、「菊田一夫さんをはじめ、本当にたくさんの方々の力でミュージカルや演劇が立ち上がって、平成でもたくさんの先輩方の情熱をもってこの道をいろんな方向に大きく広げてくださって、そのおかげで私が今、舞台に立てているんだなということを、改めて実感します」と思いを馳せる。「令和の時代は私たちの世代がそのバトンをしっかりと引き継いで、少しでも、貢献して活性化できるように頑張れたらと思っております」と意気込んだ。授賞式後の取材では、メンバーの反応について「おめでとうと言ってくれて。マネージャーさんも『遠くに行っちゃうみたいだから、また罰ゲームで辛いものでリアクションしたりしなきゃね』と言ってくれたり」と明かす。「いつまでも身近な存在でいれたらと思うし、自分をたいした人間だとは思ってないので、ちゃんと地に足つけて進んでいきたい」と謙虚な様子を見せ、「末長くステージに立っていたい」と今後の女優人生への希望を語った。
2019年04月26日俳優の古川雄大が26日、東京・東京會舘で行われた第四十四回菊田一夫演劇賞授賞式に登壇した。授賞式には他、大竹しのぶ、橋爪功、若村麻由美、生田絵梨花、高田次郎が出席した。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。古川は『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『ロミオ&ジュリエット』での演技が評価され、演劇賞を受賞した。古川は「2012年に初めて『エリザベート』という作品でルドルフ役をやらせていただきまして、同じ作品のトートという役に憧れて、いつかこういう役ができるようにやりたい、ミュージカルを頑張っていこうと決めました」と自身のこれまでを振り返る。「音楽を一切学んでこなかったのでまったく基礎がない状態で、今までの6年間というのはかなり大変な道のりだったんですけど、ゆっくりでいいから前に進もうという気持ちを忘れずに頑張ってきました。ついに念願のトートをいただけて、さらにこのような素晴らしい賞までいただけて、幸せな気持ちです」と心境を吐露した。さらに、「僕は昭和62年生まれで、僕が生まれてすぐに平成になったんですけど、平成にミュージカルに出会い、平成最後のタイミングで自分の夢が叶い、すばらしい賞をいただけけて、このように終われるとは思っていませんでした」としみじみ。「令和に向けていいスタートが切れるように、いま稽古中のトートに挑んでいきたいと思っています」と意気込んだ。授賞式後の取材では、生田とともに登場。これまでに3回共演しており「"いくちゃん"と呼ばせていただいております」と呼び方を明かす。生田からは「古川さん」と呼ばれているが、「"なんとかちゃん"と呼んだ方がいいですか?」と聞かれ、苦笑していた。相手役が多いために、互いにキュンとするところを聞かれると生田は「役でパートナーなので、普段からも気遣ってくださる。キュンとすると言うか、安心します」と回答する。古川は「恋に落ちる役が多いので、その瞬間はすごいキュンとしてます」と明かしつつ、「実際に落ちたりはしない」とバッサリ。「舞台上では恋に落ちても、終わったら『じゃあね、おつかれ』みたいなパターンが多い。本当に恋に落ちちゃうと、日常と演技の差がつかなくなってしまうんじゃないでしょうか」と見解を述べ、生田も「兄弟とか家族とか、そういうものに近い信頼関係が生まれるんじゃないかな」と語った。
2019年04月26日オダギリジョー長編初監督映画『ある船頭の話』が、2019年9月13日(金)に全国公開される。オダギリジョー長編初監督作品映画『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』や『あずみ』、近年では、『エルネスト』『南瓜とマヨネーズ』といった作品で主演を務め、日本を代表する俳優の一人として精力的に活動してきたオダギリジョー。作品に出演するほか、短編映画の監督やテレビドラマの脚本・演出を手掛けるなど、作品の裏側の人間としても活動している。映画『ある船頭の話』は、そんなオダギリが手掛ける初の長編作品だ。文明の発展や競争社会の中で変わってしまった「幸せ」の定義。“本当に人間らしい生き方とは何か?”について、橋の建設が進む山村を舞台に、自身が長年温めてきたオリジナル脚本で描く。なお、『ある船頭の話』は長編デビュー作でありながら既にヴェネチア国際映画祭の出品が決定している。主演は柄本明、村上虹郎と共演船頭・トイチ(柄本明)主人公の船頭・トイチ。橋の建設が進む村で船頭を続けるトイチは、ほかの村人たちが橋の完成を心待ちにする中、渡し舟を漕ぐ日々を送る。ある日、身寄りのない謎めいた少女が現れる…。トイチを演じるのは、名優・柄本明。『万引き家族』『シン・ゴジラ』に出演した。映画主演は、2008年公開の『石内尋常 高等小学校 花は散れども』以来、じつに11年ぶりとなる。少女(川島鈴遥)トイチの前に現れた謎めいた少女。身寄りがなく、トイチと一緒に暮らし始める。この少女役は川島鈴遥が務める。村人の源三(村上虹郎)トイチの元を度々訪れる村人の源三。トイチをしたう。『犬ヶ島』『チワワちゃん』にも出演した村上虹郎が演じる。浅野忠信や蒼井優らも出演その他9名のキャストが、トイチの舟に乗り、向こう岸へ渡ろうとする客人として出演。村と町を隔てる山あいの河を往来する客には、それぞれ舟に乗り込む理由があり、彼らに寡黙なトイチがどう関わっていくのかに注目だ。伊原剛志は川上で建設中の橋の関係者、浅野忠信は馴染みの客、村上淳は上流で起こった事件の噂話を聞きつける商人、蒼井優は華やかな芸妓を演じる。笹野高史は酪農を営む賑やかな客、草笛光子は生まれ故郷に戻る女性、細野晴臣はマタギの親方、永瀬正敏はそのマタギの息子・仁平、そして橋爪功は町医者に扮する。また、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーが軽快に楽器を鳴らしながら祭りに向かう楽団員として登場。オダギリが監督した中編映画『さくらな人たち』では主演を務めた次長課長の河本準一も、橋の建設に携わる建設作業員として出演する。撮影監督にクリストファー・ドイル撮影監督を務めるのは、名匠ウォン・カーウァイの映画『恋する惑星』『花様年華』などを手掛けたクリストファー・ドイル。オダギリとは、2018年公開の映画『宵闇真珠』で監督、主演として共作した。『ある船頭の話』では美しい日本の風景を描いたようで、クリストファー・ドイルが映し出す映像美に期待が高まる。ワダエミデザインの衣装展示も映画の公開に先駆け、8月30日(金)から新宿武蔵野館では、作品内で使用されたトイチ(柄本明)と、少女(川島鈴遥)の衣装展示を期間限定で実施。会場には、今回衣装を担当した衣装デザイナー・ワダエミによる衣装デザイン案も展示される。ストーリー一艘の舟。全ては、そこから始まる―。近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始める―。【詳細】映画『ある船頭の話』公開日:2019年9月13日(金)脚本・監督:オダギリジョー撮影監督:クリストファー・ドイル衣装デザイン:ワダエミ音楽:ティグラン・ハマシアン出演:柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功■関連情報ワダエミによる衣装展示場所:新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3丁目27−10 武蔵野ビル)期間:8月30日(金)~10月上旬予定
2019年02月04日「亡くなった樹木希林さんと話したものですよ。『俳優としてこんなに生き延びるって思わなかったね』って。年を重ねると先に逝かれる人がいて、さびしいことです」そう語るのは、映画『家族はつらいよ』シリーズで、日本の平均的な家庭の父親を好演する橋爪功(77)。今回はフランス発、注目の舞台『Le Pere 父』(2月2~24日/東京・東京芸術劇場 シアターイースト、3月16・17日/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールほか、上田、高知、名古屋、松本で公演)で、高齢の父親アンドレを演じる。80歳のアンドレは自分から望んでアパルトマンで一人暮らしをしているが、認知症を発症し、娘の気をもませている。「アンドレは女房に関しても悪態をつくんです。俺も言ってみたいよ。いや、うちは一緒にお酒を飲むくらい仲はいいんですけどね(笑)」(橋爪・以下同)脚本は、気鋭の劇作家、フロリアン・ゼレールだ。「台本を読んで、よくできたお芝居だな、と。書いた彼はまだ30代。たいしたもんです。ややサスペンスタッチだとも言えるし、複雑で面白い。読んでいて混乱してくるんですよ。よくできている台本だからこそ、ね」認知症を発症した家族に、周りの人たちは、どう向き合えばいいのか――読者にとっても人ごとではない。しかし、橋爪は「深刻にならなくていい」と語る。「思うんだけどさ、よく“赤ん坊に返る”っていうじゃない?そういう目線でお年寄りと接していけば、あたふたしなくてもいいんじゃないかな。高齢の親がへんてこなことを言ったとしても笑っていればいいと思う。昔は地域全体が『あのじいさんボケてるから』なんて言って受け流してた。最近の人は地域のつながりが少なくなって、全部を個人で引き受けなきゃいけないから大変だよね」物語は、記憶と現実にギャップができ困惑する父と、彼の変化に戸惑う娘の姿を描く。「それだけを表現するんじゃなく、むしろいろんな乱反射というかね、深刻な面に見え隠れするトンチンカンな現実をむしろ楽しめればいいね。キャッチコピーの『哀しい喜劇』って言葉はまさにそういうことだと思うんですよ」俳優としてのキャリアは50年以上。長く続ける秘訣は、「小さな事柄にいつまでもこだわらないこと」だそう。「楽観的でぼーっとしてるの、俺。気になることがあっても忘れるよう心がけている。というか、すぐ忘れる。こだわらないためのおまじないなんか考えちゃって。どんな、って?それは秘密。人に教えちゃダメなんですよ(笑)」
2019年02月04日近年、コミュニケーション教育の観点から注目を集めている演劇。演劇を作るだけでなく、鑑賞することによっても十分な教育効果が得られることは『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』で以前、紹介しました。しかし、演劇はまだまだ文化として一般的ではありません。「子どもと観劇したいけれど何を見にいって良いかわからない……」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。そんな方のために、子どもとの初めての観劇におすすめの団体とその作品を紹介します。観劇で育まれる子どもの「感受性」団体の紹介の前に、観劇で得られる教育的効果を確認しておきましょう。前出の記事『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』では、演劇鑑賞のメリットを以下のようにまとめています。1. 様々な感情を体験し、感情表現が豊かになる2. 共感する力、社会性が育まれる3. 家族間のコミュニケーションが促進されるまた、現代演劇の振興を手がける日本芸能実演家団体協議会も、演劇鑑賞の効果について次のように解説しています。演劇を鑑賞すると、鑑賞者はその物語を通じて、感情が揺さぶられる。これは、日常で体験するコミュニケーション内でより、ダイナミックな感情の動きである。一方であくまでも疑似体験であるため、ある意味安全に様々な感情が抽象的に体験される。(引用元:公益社団法人日本劇団協議会|「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」報告書)テレビや映画と違い、観劇には「直接性」と「過剰さ」があります。子どもたちは、スクリーンやモニターを挟むことなく「直接」、「過剰」に表現されたダイナミックな感情の動きを体験することができるのです。この体験が、子どもの「感受性」を育てます。そして、演劇で物語を疑似体験することで、日常においてもでも、他人の置かれた状況を想像する力を養うことができるでしょう。幼少期にこのような「感受性」を身につけた子どもは、成長するにしたがいコミュニケーション能力をも身につけることができると言われています。ほかにも、表現を楽しむ力などを養うことにもなるはず。こんなに教育効果の高い「観劇」、まさに「しないなんてもったいない!」ですね。子どもと一緒に本気で楽しめる作品5選!それでは、定期的に子ども向けの公演を行っている団体とその作品をご紹介します。観劇は子どもだけでなく大人も一緒に楽しむことが大切です。なぜならば、親の興味や趣味嗜好が子どもの好みに大きく影響を与えるから。親がなんだか楽しそうにしているもの、そこに子どもは憧れを感じ、興味を示すのです。ですから是非、「これは自分が見てもおもしろそうだぞ!」と思う作品を選んでみてくださいね。【劇団四季】■『裸の王様』日程:2019年5月4日(土)〜12月演劇といえば劇団四季を想像される方も多いのではないでしょうか。劇団四季は全国に専用の劇場を持つ、日本最大のミュージカル劇団です。ミュージカルは歌や踊りが含まれ、演劇の中でも特にダイナミックな体験を得ることができます。そのため、子供が飽きにくく、初めての観劇に向いているでしょう。劇団四季は子ども向けのファミリーミュージカルを毎年4本作成しています。2019年の作品の中でのおすすめは、劇団四季が作成した初めての子供向け作品であり、今も愛され続けている『裸の王様』です。台本は詩人・演出家として知られる寺山修司氏が執筆。世界で一番たくさんの服を持っているおしゃれな王様の元にやってきた、デザイナーのスリップとスリッパが引き起こす騒動を描きます。誰もが知っているアンデルセンの名作を、寺山氏が幻想的に再構成した『裸の王様』は大人も子どもも楽しむことができます。【日生劇場】■谷桃子バレエ団 バレエ『眠れる森の美女』日程:2019年8月23日(金)〜8月25日(日)1993年の日生劇場開館30周年を記念して始まったファミリーフェスティヴァルは、劇場主催ということで演劇だけでなく、クラッシクコンサートやバレエなど舞台芸術全般を楽しめます。毎年7月後半から8月にかけて4演目が行われますが、2019年作品のおすすめは、古典バレエの名作『眠れる森の美女』です。少し硬いイメージのするバレエですが、豪華な舞台セット、オーケストラの生演奏、訓練されぴったりと揃ったダンスに、お子さまはきっと圧倒されることでしょう。また、言葉がメインにならない分、想像力を養うこともできます。バレエを習い始めたお子さまに「本物」を見せてあげることで、お子さまの練習スイッチが入るかもしれませんよ。【演劇集団円】■円・こどもステージNo.38『青い鳥』日程:2019年12月21日(土)〜12月27日(金)演劇集団円は俳優の橋爪功が代表を務める劇団です。普段は難解な大人向けの内容ですが、毎年12月21日〜27日は「円・こどもステージ」を上演しています。この「円・こどもステージ」、良質な台本と音楽から数々の賞を受賞していて、かなり高い評価を受けています。かつては、詩人の谷川俊太郎が台本を担当したこともあるのです。2019年に38回を迎える「円・子どもステージ」ではモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』を上演します。名作童話として知られていますが、元は童話劇として作られました。実際に上演されている作品を見たことのある方は少ないのではないでしょうか?チルチルとミチルの物語を通して、子どもに生と死、喜びと悲しみなど普遍的な問題を豊かなイメージとともに投げかけます。熟練した俳優の演技も魅力です。【人形劇団プーク】■人形劇団プーク×さくらプラザ こどもの日スペシャル!『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』日程:2019年5月5日(日)人形劇団プークは1929年にできた老舗の人形劇団です。人形劇はアニメや絵本と同じくデフォルメされたキャラクターを用いるため、人間では限界のある豊かな世界を表現することができます。『かいじゅうがまちにやってきた』や『エルマーのぼうけん』など、有名な絵本を原作とした人形劇を上演しているため、子どもにとって観劇のハードルが低いでしょう。劇団が運営している、絵本から飛び出てきたような可愛らしいプーク人形劇場は全席が子ども仕様になっているので、その点でもおすすめです。人形劇団プークは毎年いくつかの演目をレパートリーとして用意しており、全国の劇場や学校など様々なところで公演を行なっています。その中で、2019年のこどもの日に戸塚区民センターさくらプラザで上演される『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』を紹介します。『三びきのやぎのがらがらどん』は子どもの頃に読んだことのある方も少なくないのではないでしょうか。 『いつもちこくのおとこのこ』はブルガリアの美術家の手がける不思議な世界が魅力です。【鳥の劇場】■『鳥の演劇祭(タイトル未定)』 ※リンクは『鳥の演劇祭11』日程:2019年10月26日(土)~11月17日(日)「鳥の劇場」は鳥取県鳥取市で同名の劇場を運営する劇団です。地域とのつながりを大切にした取り組みが評価され全国的にも注目を集める鳥の劇場ですが、子ども向けのプログラムに特に力を入れています。託児サービスや子ども向け演劇だけでなく、「小鳥の学校」という子ども向け演劇学校や、高校生と海外のアーティストのワークショップなど数々の試みを実施しているのです。その中で最も大きな試みが毎年秋に行われる『鳥の演劇祭』です。鳥の劇場のある城下町、鹿野町全体を会場とし、世界中のカンパニーの作品を上演するだけでなく、様々なお店を誘致し、町歩きも楽しめる演劇祭です。サーカスや写真家が家族写真を撮影してくれる企画も実施しています。演劇教育で実施されていることがほぼ全て体験できるのが魅力です。2019年は日中韓共同開催の国際演劇祭「BeSeTo(ベセト)演劇祭」との合同開催だそう。これはかなり楽しめる内容だと思います。旅行も兼ねて、緑に囲まれた環境で、演劇漬けの一日を送ってみませんか?子どもが騒ぐかもしれないと不安な方へ子どもとの観劇を考えたとき、どうしても頭に浮かんでしまうのが「子どもが騒いでしまうかも……」という不安。でも安心してください。子ども向けの演劇は、劇団も他の観客も子どもが騒ぐことは織り込み済みなため、多少うるさくしても大丈夫。とはいえ、事前にしっかりと子どもに観劇マナーを教えておくことでもある程度対策できるでしょう。しかし、実際行ってみるまで何が起こるかわからないもの。そこで、そんな不安を解消するための対策を2つ紹介します。1.通路側の席に座る通路側に座ることで、他の人に迷惑をかけることなくロビーに戻ることができます。また、四季劇場は客席後方に前面がガラス張りの親子観劇席を用意していたり、日生劇場ではロビーにモニターを設置していたりなど、大きめの劇場では子どもが落ち着くまでの間も観劇できるサービスを用意しています。子どもが騒いでしまう危険性が高い時は、そのようなサービスのある大きめ劇場に訪れると良いでしょう。2.アウトリーチを活用する「子どもが騒いでしまうことが不安」なのは、知らない他の親子の観劇の邪魔をしてしまうかもと考えてしまうからですよね。だったら、子ども会などで劇団を呼んでみてはどうでしょうか。舞台芸術作品を劇場以外の場所で上演する(アウトリーチ)を行なっている子ども向け劇団は少なくありません。例えば、子ども向け作品を多数上演しているTheatre Ort(シアター・オルト)は「よみきかせ」の気軽さと「おしばい」の迫力を組み合わせた「よみしばい」を実施しています。園や子ども会などに提案してみてはいかがでしょう。***演出家の平田オリザさんを学長に迎えた、演劇を専門的に学べる国内初の国公立大学の開校が発表されるなど、ますます注目を集める演劇教育。東京大学の推薦入試実施など、教育におけるコミュニケーション能力の比重は徐々に大きくなっています。コミュニケーション教育に非常に効果的な演劇を、まずは気軽な観劇から始めてみてくださいね。(参考)Study Hackerこどもまなびラボ|観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!劇団四季日生劇場ファミリーフェスティヴァル演劇集団円人形劇団プーク 鳥の演劇祭11 |”BIRD” Theatre Festival TOTTORI 11劇団四季|心を育む 劇団四季ファミリーミュージカル 2017Theatre Ort|プロフィール of Theatre Ort神戸新聞NEXT|演劇学ぶ初の国公立大平田オリザさん学長に
2019年01月31日映画『七つの会議』から、主題歌となっているボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をじっくりと聴くことができるスペシャル映像が期間限定で公開された。池井戸潤の小説を、主演・野村萬斎をはじめ、香川照之、及川光博、音尾琢真、橋爪功、北大路欣也ら重厚かつ超豪華俳優陣が参加し映画化した本作。“結果がすべて”――そんな考え方がいまもなお続く中堅メーカーを物語の舞台に、社内で起きたパワハラ騒動をきっかけとして、そこに隠されたある謎により会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがしていくというストーリー。そんな本作の主題歌は、あの世界的ロックアーティスト、ボブ・ディランが歌うバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。これまで、数々の有名アーティストたちがカヴァーしてきた本楽曲。例えば、ビリー・ジョエルのカヴァーは愛の歌として感銘を受けるが、オリジナルの歌には、より広範に渡って人を包み込む優しさや癒しというものが感じられ、今回の主題歌は、闘いを終えた人々への鎮魂歌となっている。公開されたスペシャル映像では、豪華俳優陣が織りなすストーリー展開に合わせて編集、初公開シーンもたくさん登場。映画を観る前に、また観た後にも楽しめる映像となっている。なお、今回のスペシャル映像は3か月間の期間限定。ぜひお見逃しなく。『七つの会議』は2月1日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:七つの会議 2019年2月1日より全国東宝系にて公開©2019映画「七つの会議」製作委員会
2019年01月31日常磐貴子が夫の逮捕がきっかけで16年ぶりに弁護士に復帰する主人公を演じる日曜劇場「グッドワイフ」の第2話が1月20日にオンエア。今回も新人弁護士役で出演している北村匠海に「可愛い」の声が続々と集まっている。人気の海外ドラマを原作に日本版としてアレンジ。常磐さん演じる蓮見杏子は東京地検特捜部長である夫が汚職の疑いで逮捕されてしまう、さらに浮気まで発覚。2人の子供を抱え生きていくために16年ぶりに弁護士に復帰する。その復帰をサポートしたのが小泉孝太郎演じる杏子の司法修習生時代の同期で神山多田法律事務所の代表・多田征大。彼は現在賀来千香子演じる神山佳恵と共に事務所の共同代表を務めている。だがこの復帰には条件があった。事務所の採用枠は1つしかなく、杏子は北村さん演じる新人弁護士・朝飛光太郎と採用枠を巡り争うことになる。一方、唐沢寿明演じる杏子の夫・壮一郎は潔白を主張しているものの、滝藤賢一演じる部下・佐々木達也と口裏合わせをして何かを裏で進めている様子。さらに吉田鋼太郎演じる壮一郎を敵視する後任の特捜部長・脇坂博道が壮一郎だけでなく杏子にも揺さぶりをかけ始める…という本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。佳恵の父で事務所の名誉顧問・神山大輔(橋爪功)が飲酒運転に公務執行妨害も起こし起訴され、その弁護に杏子が指名される。状況証拠はどうみても有罪。しかも自由奔放な大輔は裁判でも勝手に発言、杏子を翻弄。しかしその発言には法廷で闘うヒントも隠されていて、杏子はそこから戦いを有利に進めていく。実は大輔は初期の認知症で、それが発覚すると自分の弁護士人生に影響が及ぶと考えわざと酒を飲んだというのが真相。一方裁判所では脇坂が杏子に接触。脇坂から聞かされた話から壮一郎の疑惑がますます深まる…というのが2話のストーリー。前回多田との“いちゃいちゃ”が話題となった光太郎だが、今回も水原希子演じるパラリーガルの円香みちるにアプローチしたり新たな面を見せ、視聴者から「可愛さが溢れる」「可愛さが爆発してた」などの反応が多数寄せられいたほか、「意外と演技よい」「上手いな~やっぱり」などその演技を評価する声も多数。さらにラストでは宝石屋の店員役で元フィギュアスケーターの村上佳菜子が出演。「似てるなぁと思ったら、本人やった」「やっぱり村上佳菜子ちゃんだった」「佳菜子ちゃんがドラマに出ているよお~!」など、こちらもSNSで話題になっている。(笠緒)
2019年01月21日公開初日を迎えた時代劇専門チャンネル開局20周年作品 映画『闇の歯車』(時代劇専門チャンネルでは2月9日に20:00~放送)の舞台あいさつが19日、都内で行われ、瑛太、緒形直人、山下智彦監督が出席した。時代劇専門チャンネル開局20周年作品として製作された本作は、藤沢周平が犯罪という人間のダークサイドに切り込んだサスペンス時代小説『闇の歯車』の映像作品。江戸時代の江戸・深川を舞台に、謎の男・伊兵衛(橋爪功)の呼びかけで集まった4人の男(瑛太、緒形直人、大地康雄、中村蒼)が、現金強奪という犯罪に身を染めて人生の歯車が静かに狂い始める、というストーリーだ。この日は伊兵衛役の橋爪功が体調不良のため欠席。舞台あいさつの冒頭でそのことが観客に報告されると瑛太は「体調不良というのは本当なんですか? だいたい、こういう時の体調不良って何かしらの原因だったりするじゃないですか」とMCに尋ねると、MCから舞台の稽古中に体調が悪くなったと説明を受けて「僕も舞台の稽古中なんですよ」と不満顔も客席は爆笑の渦に。続けて、本作で初共演を果たした橋爪からの手紙が朗読され、「また一緒にやりたい。時代劇で一緒にやれたらと撮り終えて思いました」と橋爪から褒められた瑛太は「うれしいですね。橋爪さんとは初めての共演でしたが、たくさんのことを勉強させていただきました。今後橋爪さんの仰る時代劇でやろうというその意味合いを受け止めたいと思います」としみじみと語った。瑛太は、橋爪を筆頭に緒形や大地康雄、中村嘉葎雄といったベテラン俳優とも共演。2016年公開の映画『64-ロクヨン-前編・後編』で瑛太と共演した緒形は「目もいいし肝が座っていて、色気が本当にあるんです。今回の共演も楽しみにしていました。時代劇に本当に合っていて、若かりし日の高倉健さんみたい。そんな感じですよ。若手として時代劇を引っ張ってもらいたいと切に願っています」と期待を寄せていた。本作の出演は昨年NHKで放送された大河ドラマ『西郷どん』の撮影中にオファーがあったという瑛太。「また時代劇かとモチベーションを持っていけるのか自問自答があった」と明かしつつ、「監督とお会いした時に作品に対する愛情の深さをとても感じ、全身全霊をかけてやり遂げると心に決めました」と出演オファーを快諾したという。並々ならぬ決意で臨んだ瑛太は、本作の撮影を終えて橋爪や緒形から時代劇俳優としての素質を絶賛されたが、最後のあいさつで「僕は今後、日本の中で映画の俳優として携わる時、日本人という誇りを持って時代劇ができる俳優になりたいと感じました。英語を勉強してハリウッドを目指すという考えはありません。時代劇を楽しんでいただけるエンターテイメントにしていけたらと思っています」と今後も時代劇俳優としての意欲を見せていた。
2019年01月20日藤沢周平の傑作サスペンス時代長編を瑛太主演で映像化する「闇の歯車」。この度、本作の予告編が公開された。時代劇専門チャンネル開局20周年記念作品として制作した本作は、藤沢作品では珍しい、人間のダークサイドに切り込んだ傑作サスペンス時代小説の映像化。時代劇専門チャンネルでのTV初放送を前に、劇場で期間限定上映を実施するという、新しい試みが行われることでも注目を集めている。今回到着した予告編では、瑛太さんとその好敵手を務める橋爪功に加え、緒形直人、大地康雄、中村蒼、中村嘉葎雄ら、居酒屋「おかめ」の常連客たちが映し出される。一攫千金を夢見て“完全犯罪”にかかわることになる彼ら。決行の時は“逢魔が刻”だと話すシーンも登場している。サスペンスを主軸に、ラブストーリーも描かれた本作。ついにその世界観が感じられる、緊迫感溢れる映像が完成した。「闇の歯車」は2019年2月9日(土)20時~時代劇専門チャンネルにて放送。1月19日(土)より丸の内TOEIほか全国5大都市を中心に期間限定上映。(cinemacafe.net)■関連作品:闇の歯車 2019年1月19日より丸の内TOEIほか全国5大都市を中心に期間限定上映©2019「闇の歯車」製作委員会
2018年12月28日時代劇専門チャンネル開局20周年記念作品として、瑛太を主演に迎え、藤沢周平の傑作サスペンス時代長編を映像化する「闇の歯車」。2019年2月9日(土)の初放送に先駆け、1月19日(土)より全国5大都市を中心に劇場で期間限定上映されることになった。時代劇専門チャンネルでは「時代劇の灯を消すな」というスローガンのもと、これまで18作品に及ぶ本格的な時代劇作品を手掛けてきた。いずれも時代劇のスタンダードともいえる「義理人情」の世界を描いてきたが、開局20周年の節目を迎えた今回は、藤沢周平作品では珍しく、人間のダークサイドに切り込んだ傑作サスペンス時代小説を映像化。とある謎めいた男の呼びかけで集まった4人の男。現金強奪という犯罪に、一獲千金の夢を見た男たちの運命は事件のあとでどう変わっていくのか?■豪華キャスト・スタッフで描き出す平成最後のオリジナル時代劇主演には、NHK大河ドラマ「西郷どん」では大久保利通を務めるほか、若い世代を中心に圧倒的な支持を集める瑛太さんを起用。そして、その好敵手をベテラン俳優の橋爪功が務める。監督は「鬼平犯科帳 THE FINAL」「剣客商売(北大路欣也版)」「三屋清左衛門残日録」シリーズを手掛ける山下智彦。本作は、時代劇専門チャンネルでのテレビ初放送を前に劇場で期間限定上映を実施。テレビ放送作品が放送に先駆けて、全国で上映されるのはほかに類を見ない新しい試みとなる。「藤沢周平作品は、時代劇の中でも特別な世界観を感じます」という瑛太さん。さらに「念願かない、大先輩である橋爪さんと対決することになるのがとても楽しみです。初日に橋爪さんと目と目が合う芝居だけで、武者震いを隠せませんでした」と明かす。「時代劇に精通している山下監督のもとで主演を務めることは、自分にとても大きな意味を持つことになるでしょう。監督は明るく面白いが、勢いがある。まさに“怪物”。初日の1カット目、威勢よすぎる掛け声「スターツ」を聞き、“作品に命を懸けて向き合っている”ことを感じました」と感銘を受けたようで、「台本を読んで想像した以上のものが生まれていくと確信してます」と自信のコメント。一方、橋爪さんは、「今回の作品は“義理人情”ではなく“サスペンス”が主軸。たくさん悪党が出てきて、誰に注目したらいいのかわからないくらい、色々な視点からお楽しみ頂けると思います。こうした新しい形の時代劇も味わって頂ければ嬉しいです」と期待を込めて語る。あらすじ逢魔(おうま)が刻(とき)、それは黄昏。人の顔が闇に溶け、静けさが街を支配する一瞬の時間。江戸時代、人々は魑魅魍魎が蠢くといわれるその時刻を畏れをもって迎えた。初秋の頃、江戸・深川。闇の世界で日々の糧を得る佐之助(瑛太)は、行きつけの酒亭おかめで、謎の男・伊兵衛(橋爪功)と出会う。「儲け話があるんですよ。一口、乗っちゃくれませんか」。危険な匂いを感じ、席を蹴る佐之助。同じ頃、ふとしたきっかけでおくみという女と暮らすことに。彼女との未来にほのかな希望を抱く佐之助は、やがて伊兵衛の誘いに乗る。しかし、仲間となる男たちは浪人、若旦那、白髪の老人と、いつも酒亭おかめで顔を合わせながら、口を聞いたこともない男たちだった。佐之助ら、いずれも押し込みなどしたことがない素人4人。そして、伊兵衛。狙うのは逢魔が刻、さる商家に眠る七百両。回りだす闇の歯車。しかし、それぞれを取り巻く女たちをも巻き込んで、彼らの人生の歯車は静かに狂い始める…。「闇の歯車」は2019年2月9日(土)より時代劇専門チャンネルにて放送予定。1月19日(土)より丸の内TOEIほか全国にて期間限定上映。(text:cinemacafe.net)
2018年11月30日女優の平祐奈が17日、都内で写真集『Comme le Soleil』(発売中 2,700円税込 発売元: 東京ニュース通信社)の発売記念イベントを開催。イベント前に囲み取材に応じた。平にとって3年ぶり2冊目となる同写真集は、新たなリゾート地として人気上昇中のベトナム・ダナン、さまざまな国の文化が交差した情緒あふれる街・ホイヤンでロケを敢行し、"ちょっぴり大人な平祐奈"を意識した、これまで見せたことのない美しく妖艶な姿を披露。さらに、滞在先のホテルでのんびり過ごしたり、現地を思いっきり楽しんだり、弾けた笑顔の平祐奈もたっぷり楽しめる1冊となっている。気心が知れたスタッフとアットホームな雰囲気の中で撮影できたそうで、注目ポイントを尋ねられると「街を歩いているときや、食べているところもカメラマンさんがずっとカメラを向けてくれていて、私の日々の生活の感じが写真に出ているので、私の素の部分を見ていただけたらと思います」と紹介し、さらに「20歳なのでちょっと大人な、ちょっと背伸びしちゃったなというところもあるので、両方見てほしいです」とアピールした。また、11月12日に20歳の誕生日を迎えた平は、改めて心境を聞かれると「自分の中で20歳ってすごく大きな一歩なイメージだったんですけど、なってみたらあまり実感が湧かなくて…。家のルールで20歳で炭酸が解禁になったんですけど、外で炭酸を勧められても"まだ飲んじゃいけない"、 "これ飲んだら母に怒られるんじゃないか"って思いながら過ごしています(笑)」と吐露し、20歳になった乾杯でジンジャーエールを飲んだそうで「香りはいいなと思ったんですけど、喉が焼けた感じがして…。そのあとも炭酸をいただいて飲んだりしていたんですけど、咳が止まらなくなっちゃったので、いま炭酸はお休み中です」と打ち明けた。さらに、20歳になり平家のルールでコーヒーも解禁となったが、まだ飲んでいないそうで「以前ドラマで常盤貴子さんと橋爪功さんに連れていっていただいたおしゃれなカフェがあって、そこのマスターがその人に合ったコーヒーを選んでくださるんですけど『私も20歳になったらここで初めて飲みますね』と約束したので、そこで解禁したいなと思っています」と目を輝かせた。20歳になった瞬間に姉の平愛梨などからたくさんのメッセージをもらい、さらに義兄の長友佑都選手からもプレゼントが届いたそうで「長友(佑都)さんからも12時(0時)ぴったりにプレゼントが届いてビックリしました。時計です。『これでいつもでそばに佑都さんとお姉ちゃんがいると思ってね』ってお姉ちゃんが言っていました」と嬉しそうに語った。
2018年11月17日来春放送予定の帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」に、新たに風間俊介と橋爪功の出演が決定。風間さんは、本作では人生初の坊主頭で挑むこととなり、先日断髪式も行われた。■「やすらぎの刻~道」とは倉本聰が描く本作は、昨年放送された「やすらぎの郷」の“その後”とともに、石坂浩二演じる主人公・菊村栄が執筆するシナリオ「道」が映像化されていくという壮大な物語。「道」は山梨県のとある山間の村を舞台に昭和・平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯を綴るもので、テーマは“ふるさと”。昭和初期からはじまり、戦中、戦後、平成という時代の移り変わりを、1年間をかけて描いていく。清野菜名を前半の主演に、戦後の高度成長期を経て現代にいたるまでの後半、いわば主人公の晩年を八千草薫が演じる。■風間俊介が参戦! 人生初の坊主頭に…そんな「道」で重要な役割を担うキャラクター、根来公平役を、風間さんが演じることが決定。公平は、のちにヒロイン(清野さん)の夫となる養蚕農家の四男。ストーリーテラーとして物語を導いていく。本作で風間さんは、13歳の少年時代(昭和11年)から演じることに。そして役作りのため、坊主頭になることを決意し、“断髪式”がスタジオ内の控室で行われた。人生初の丸刈りだという風間さんが鏡の前にスタンバイすると、“お嬢”こと白川冴子役の浅丘ルリ子が登場。浅丘さんと風間さんは、2008年の舞台「恋はコメディー」の共演をきっかけに、互いに信頼を寄せ合う間柄だそうで、この日は「私が(カットを)やらせていただきますが、よろしいでしょうか?」と浅丘さんが言うと、驚きつつも「うれしいです!僕はルリ子さんに身を委ねます」と風間さん。そしてカット開始からわずか5分後、きれいな丸刈りになった風間さんは「思っていたよりも違和感がないです。“ルリ子カット”だと自慢します!」と言い、一方浅丘さんは「かわいい!」「似合う!」を連発し、「こんなに坊主頭が似合う人はいないわね。俊介は本当に頭がよくて、どんな現場でもやっていける俳優さん。私が保証します」と太鼓判を押した。■いよいよクランクイン! 「僕が公平として生きれば面白くなるはず」断髪式から数日後、風間さんの撮影が神奈川・相模原の川原にてスタート。肌寒さすら感じる山中で冷たい川の水に膝までつかり、幼なじみと魚をとるシーンなどの撮影が行われた。ついに撮影に入った風間さんは、「川の水はすごく冷たかったのですが、ほかのキャストの皆さんと一緒に演じることで、初めて公平という役が見えた気がしました」と初日の感想を語り、「台本を読んで間違いなく面白い作品になると思ったのですが、実際に現場に入ってその手応えが確信に変わっています。僕が公平として生きれば面白くなるはずなので、公平としてきちんと生きていきたい!頑張ります!」と決意を新たにした。■公平の晩年役は名優・橋爪功! “やすらぎ”の新入居者と2役公平役の晩年を演じるキャストには、名優・橋爪功が決定。八千草さんと共に夫婦、そして家族の機微を味わい深い演技で綴っていく。また橋爪はさん、「やすらぎの郷」の“その後”を描くブロックにも“新たな入居者”水沼六郎役(愛称:ロク)として出演。元歌舞伎俳優だが運に見放された人生を歩み、「ツイテナイ」が口グセの男で、菊村はそんなロクに人間的魅力を感じ、公平の人物像に彼を投影させていく。“来た仕事は断らない主義”だという橋爪さんは、「この作品が1年間続くことまでよく考えていなかったから、今、ちょっと後悔しています(笑)」と冗談を言いつつ、「ひとつの作品の中で途中から役者が変わるという展開は、とても面白いと思います。視聴者の皆さんの想像力もかき立てられますし、そのあたり、倉本さんも緻密に計算されているでしょう。僕自身も楽しみにしています」と期待を語っている。帯ドラマ劇場 テレビ朝日開局60周年記念作品「やすらぎの刻~道」は2019年4月、テレビ朝日系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年10月25日