俳優の吉高由里子が主演を務める、大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)の第13回「進むべき道」が31日に放送され、兼家(段田安則)に“異変”が起きた。第13回は、4年が過ぎ、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内する。道隆たち中関白家が絶頂期を迎え、兼家(段田安則)の後継争いが始まろうとしていた。一方、為時(岸谷五朗)は官職を得られず、貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)。ある日、さわ(野村麻純)と出かけた市で揉め事に巻き込まれる。文字が読めずに騙された親子を助けようとするまひろだったが…というストーリーだった。寛和二年の政変劇で孫である一条天皇を即位させ、摂政となった兼家は瞬く間に息子たちを昇進させ、政権の中枢に置いた。一条天皇の元服式では加冠役を務め、政権トップの座を揺るぎないものとした。しかしそんな兼家にも異変が起きる。公卿たちが集まる会議の場で唐突に議論の内容と関係のない発言をして、権勢を誇る兼家のみにも老いが迫ってきていることが明らかとなった。一連のシーンに視聴者からは「暗闇の中現れただけで歳とったのわかる兼家。段田安則すげえ」「段田安則兼家の演技が凄いな!上手いとかじゃなくて凄いの」「藤原兼家の老いてボケた演技がリアルすぎて恐怖」「段田安則さんの演技力!その凄さに涙が出てきました」「兼家パパの老いが、こっちがヒエってなるレベル…ついこないだ平安京背負って高笑いしてたのに…段田さんスゴい」などの声が寄せられている。主人公・紫式部/まひろは、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた女性。「光源氏」の恋愛ストーリーの原動力は秘めた情熱と想像力、そしてひとりの男性への想い。その男性の名は藤原道長。変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語だ。脚本は大石静氏が務める。
2024年03月31日3月8日(金) にPARCO PRODUCE 2024『リア王』が開幕し、プレスコールと初日前会見の模様が公開された。2022年『セールスマンの死』での斬新な演出で、日本の演劇ファンを唸らせたショーン・ホームズ。同作品で第30回読売演劇大賞 最優秀男優賞、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞に輝いた段田安則。そのふたりが再びタッグを組んで挑戦するのが、シェイクスピア4大悲劇のひとつ『リア王』だ。PARCO PRODUCE 2024『リア王』より(撮影:細野晋司)段田は、自身のキャリアにとってエポックメイキングとなった『セールスマンの死』に続いて、生来の気性の荒さと老いから娘たちの腹の底を見抜けず、悲嘆と狂乱の内に哀れな最期を遂げるリア王に挑む。共演者は、小池徹平、上白石萌歌、江口のりこ、田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子、秋元龍太朗、中上サツキ、王下貴司、岩崎MARK雄大、渡邊絵理、高橋克実、浅野和之と魅力あふれる実力派俳優たちが結集。舞台写真と併せて、コメントも公開された。<コメント>■段田安則ついに『リア王』が始まります。これまで数々の名優たちが演じてこられた、シェイクスピアの名作ですが、稽古中は、とても高い山のようにも感じられて、その頂上に登るのは大変でした。でも、とても感性が合う演出のショーンさんや共演の皆さんと一緒に、過去の『リア王』とはまったく異なる、新しい感覚の舞台を作り上げられたと思っています。これまで見たこともないような、新たな『リア王』をぜひご覧頂きたいです。■小池徹平ショーンさんは、斬新な演出をされますが、一人ひとりに優しく懐の大きい方で、寄り添ってくださる一面もあって、みんなが信頼していて、段田さんがおっしゃったようにひとつのゴールに向かって登っていくような団結力が生まれる素敵な演出家だと思います。真っ白な世界からどう変わっていくかワクワクをすごく感じる舞台セットですし、よりシンプルなセットだからこそ、生々しいお芝居だったり迫力が伝わると思いますので、ぜひ劇場で体感してほしいと思います。■上白石萌歌ついに本日開幕ということで、武者震いしております。ショーンさんの演出で、今までに見たことがない『リア王』になっていて、幕開けから、これがリア王なんだとびっくりされる方が多くいると思います。新たな『リア王』を目撃してほしいです。ショーンさんの演出を受けるのは初めてで、古典的な戯曲に、ショーンさんならではの現代的な風を吹かせていて、今回どんな風を浴びられるのだろうとワクワクしておりました。白い空間や壁に文字を書いたり消したりなど演出が斬新で、現代的なようで、自分がどこにいるか分からないようなそぎ落とされた空間が素敵だと思っています。■江口のりこショーンさんの稽古場は楽しく、お稽古中は充実した日々を過ごしていました。ショーンさんはすごく面白い方で、チャーミングな方だなと思っています。本番を迎えるにあたり、楽しくやれたらいいなと思っております。■田畑智子とにかく、最後までみんな健康で楽しんで、最後の最後の大千穐楽を笑顔で迎えられたらいいなと思います。ショーンさんの演出と美術のポールさんとご一緒するのは、『FORTUNE』に続き2回目ですが、世界観が壮大です。緻密に計算された角度や位置の演出を受けて、それがはまったときに、すごく楽しかったなという記憶があります。(自分は)出演者ですが、本当に客席から観たくなるお芝居だなと思いますたくさんの方に見ていただけたらいいなと思います。■玉置玲央『リア王』というダイナミックな戯曲が、ショーンさんの演出によって緻密な作品に仕上がりつつあります。前代未聞のリア王になっていると思いますので、もしよろしければ劇場に足を運んでいただければと思います。段田さんは、どの役に取り組んでいらっしゃるときも、どの現場でご一緒するときも、きちんと芯を持っていらっしゃって、同時にそのお芝居や戯曲の中で役を演じる際に、まるで散歩や泳ぐように、ある種エンジョイして演じられている姿をどの現場でもお見かけしました。その背中を追いかけていこうと思える偉大な先輩だと思います。■入野自由壮大な戯曲を素敵なキャストとスタッフと一緒につくっていけることを大変嬉しく思っています。演劇でしか体験できないものがここに詰まっていると思いますので劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。■前原滉ショーンさんの作品に出演するのは4回目ですが、今までで一番大変なんじゃないかなと思っています。早く楽屋で変更点を確認したいくらい変更の毎日なので、この先もっと豊かになっていくと思うので見に来てもらえたらと思っております。■盛隆二今、この会見のステージに出ていないたくさんのスタッフ、キャストも含めて、その全員で『リア王』という大作に挑んで、本当にいいものが出来上がっていると思います。是非、劇場に足を運んでいただければ嬉しいです。■平田敦子私が演じる道化役は、段田さんと(高橋)克実さんにくっついている役なので、おふたりの胸をお借りして頑張りたいと思います。■高橋克実真っ白な冒頭の場面から、その後、シーンが変わっていくところを、ぜひ観に来ていただきたいです。今までに見たことがないような展開が待っています。この物語には、老いや親子の問題という普遍的なテーマがあり、400年前と今の自分たちはあまり変わらないと稽古を重ねながら考えていました。実は今朝、娘に些細なことで怒られまして、いつもなら「頑張ってパパ」と背中をたたいてもらうのですが、今日はそれもなく、それだけで芝居に影響が出ております(笑)。娘を持つ男親の気持ちは、昔も今も変わらないのでしょうね。■浅野和之年長者3人が若い役者の皆さんに交じって毎日刺激を受けながら頑張ってきました。ショーンさんはシェイクスピアを熟知していて、ワンステップをひとつずつ登っていくやり方で作品を作っていくので、安心して付いていくことができました。今までに見たことないような『リア王』の新しい扉が開いたのではないかと思っております。是非楽しみにしていてください。<公演情報>PARCO PRODUCE 2024『リア王』作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:ショーン・ホームズ出演:段田安則小池徹平上白石萌歌江口のりこ田畑智子玉置玲央入野自由前原滉盛隆二平田敦子 / 秋元龍太朗中上サツキ王下貴司岩崎MARK雄大渡邊絵理 / 高橋克実浅野和之【東京公演】プレビュー公演:2024年3月8日(金)本公演:2024年3月9日(土)~3月31日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス【新潟公演】2024年4月6日(土)・7日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場【愛知公演】2024年4月13日(土)~4月14日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス大ホール【大阪公演】2024年4月18日(木)~21日(日)会場:Sky シアターMBS【福岡公演】2024年4月25日(木)~26日(金)会場:キャナルシティ劇場【長野公演】2024年5月2日(木)会場:まつもと市民芸術館主ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年03月09日数々の演劇賞に輝いた、『セールスマンの死』(22年)のコンビが再び! 演出のショーン・ホームズと主演の段田安則が、今度はシェイクスピア4大悲劇のひとつである『リア王』に挑む。しかもこの古典的名作を、現代版として新たに創作するという。この大いなる挑戦を前に、段田は今なにを思うのか。その胸の内を探る。今までにないリア王が出来る、そんな希望を抱いて――『セールスマンの死』(22年)に続き、ショーン・ホームズさん演出作品への出演が決定しました。しかも今回はシェイクスピア作の『リア王』です。現在の心境は?もちろん楽しみは楽しみなんですが正直、「大丈夫かな?」という不安もあり、そのふたつの想いが半々といった感じです。『リア王』は30年以上前、蜷川幸雄さんの演出でエドガー役を演じました。それがとても面白く、強烈に残っているのですが、いざ自分がリア王をやるのかと思うと急に怖くなってしまって……。『セールスマンの死』のウィリー・ローマン役もそうでしたが、リア王もまさか自分がやるとは思ってもいなかった役なんです。でも、『セールスマンの死』がありがたいことに好評だったので、今回も自分なりの、今までにないリア王を創り上げればいいのではないか。そんな希望はありますね。――それは演出がショーンさんである、という心強さによるものでしょうか?そうですね。僕の中ではとても大きな存在ですし、『セールスマンの死』の時以上に演出に頼っている、「演出家がなんとかしてくれよ」みたいな感覚はあります(笑)。これまでも外国の演出家の方とは何人かご一緒していますが、中でもショーンさんとは相性が良く、無理なく稽古が進められる方だと思っています。とても明確な演出プランを持ちながらも、それを演者に押しつけるのではなく、柔軟な頭を持って一緒に作っていってくれる。またご本人もとても大らかで、稽古場の雰囲気が非常に心地良い。そういったところも自分に合っているのだと思います。――そんなショーンさんですが、今回は現代版『リア王』に挑戦されようとしているとか。それは僕もとっても楽しみですし、細かい内容はまだ聞いていないので、今から稽古が待ち遠しいです。ショーンさんがすごいのは、名作と言われる戯曲に、また違った面白さを加えられる演出力。そんなショーンさんの斬新な演出に、ぜひ注目していただきたいですね。また演劇が好きな方の中には、それぞれ心に残っている『リア王』というものがあると思うんです。過去の作品と見比べていただくというのも、ひとつの楽しさではないかと思います。――名作だからこその楽しみ方があるのですね。ええ、もう何百年前もから上演され続けている作品なわけですから。しかも今回はそれを、シェイクスピアの本場イギリス出身のショーンさんが演出する。それによってどんな仕上がりになるのか、僕自身とても楽しみです。現代に息づくシェイクスピアを感じてもらえるのでは――タイトルロールのリア王を演じる上では、どういったことが最初の足がかりになりそうでしょうか?明確にこんな感じ、というものがあれば不安も少ないのでしょうが……(苦笑)。でも自分の中でひとつ秘策がありまして、それは一度稽古場で試してみようとは思っています。とはいえ大失敗するかもしれないので、ここでは内緒で(笑)。まぁリア王と言えば立派な、堂々たる人物といったイメージですが、そのままを僕が演じるのは無理があると思っています。だから僕なりの、またちょっと違うアプローチをしていけたらなと。繰り返しにはなりますが、今回は現代版『リア王』ですからね。そこにすがっていきたいです。――演出のショーンさんだけでなく、共演陣にも頼りがいのある面々がそろいましたね。『セールスマンの死』の時もそうでしたが、今回もいい俳優さんばかりなのでとても楽しみです。中でもおじさんふたり(笑)、浅野和之さんと高橋克実さんは、事務所も同じで昔から気心の知れた間柄。ひとりで戦に行くのと、後ろにおふたりがいてくださるのとでは安心感がまったく違いますから。まぁ高橋さんに関しては『海をゆく者』(※23年12月より上演、再々演で高橋のみが初参加)で抜け殻にならないか、そっちのほうが心配ですけど(笑)。大変な作品続きでグッと力をつけてきていると思うので、『リア王』の時にはきっと、僕を凌駕するようなお芝居を見せてくれると思います。PARCO PRODUCE 2024『リア王』出演者。前原滉(中段右端)は、日本で上演されたショーン・ホームズ演出作品すべてに出演している――連続テレビ小説『らんまん』でも注目を集めた前原滉さんは、今回はもちろん、日本で上演されたすべてのショーンさん作品に参加されていますね。前原さんは面白い、いい俳優さんですね。また今回演じるオズワルドっていうのがちょっと嫌な、腹の立つ役で(笑)。前原さんがどう演じていくのかが楽しみですね。――段田さんにとっても大きな挑戦作になると思いますが、この舞台を通して、俳優としてどんなものが得られるではないかと思いますか?『セールスマンの死』の時も、死ぬまで忘れられない作品になったと思いましたが、この『リア王』に関しても、無事に最後までやり遂げられたら、俳優としてひとつ大きな仕事をさせてもらったなという、充実感が得られるのではないかと思っています。――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。ショーンさんの演出で、現代に息づくシェイクスピアを感じていただけると思います。頼りがいのある共演者の皆さんと一緒に、一生懸命取り組みますので、ぜひ劇場に足をお運びください。取材・文:野上瑠美子<公演情報>PARCO PRODUCE 2024『リア王』作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:ショーン・ホームズ出演:段田安則小池徹平上白石萌歌江口のりこ田畑智子玉置玲央入野自由前原滉盛隆二平田敦子 / 秋元龍太朗中上サツキ王下貴司岩崎MARK雄大渡邊絵理 / 高橋克実浅野和之【東京公演】プレビュー公演:2024年3月8日(金)本公演:2024年3月9日(土)~3月31日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス【新潟公演】2024年4月6日(土)・7日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場【愛知公演】2024年4月13日(土)~4月14日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス大ホール【大阪公演】2024年4月18日(木)~21日(日)会場:Sky シアターMBS【福岡公演】2024年4月25日(木)~26日(金)会場:キャナルシティ劇場【長野公演】2024年5月2日(木)会場:まつもと市民芸術館主ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年01月17日大河ドラマ「光る君へ」第2話が1月14日放送。段田安則演じる藤原兼家を「ゴッドファーザー」と呼ぶ視聴者からのコメントが続出する一方、本郷奏多演じる花山天皇登場シーンで流れたBGMにも「めちゃくちゃ似合いすぎ」など、多くの反応が寄せられている。今作で63作目となる大河ドラマは「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などの大石静が「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描いていく。キャストは後に「源氏物語」を書くこととなる紫式部/まひろを吉高由里子が演じるほか、幼き日のまひろと出会うが、その後再会することなく元服を迎えた藤原道長には柄本佑。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されているまひろの弟・藤原惟規に高杉真宙。まひろの母・ちやはの死の真相を隠蔽したことで、まひろと険悪になった父・藤原為時に岸谷五朗。為時とは職場の同僚で同年配の友人同士の藤原宣孝に佐々木蔵之介。道長の父で権力を手にしようと暗躍する藤原兼家に段田さん。道長の長兄で兼家の嫡男・藤原道隆に井浦新。道長の次兄で幼少期から彼を怒りのはけ口とし、ちはやを殺めた存在でもある藤原道兼に玉置玲央。道長の姉で円融天皇と皇子(懐仁親王)をもうけた藤原詮子の吉田羊。町辻で風刺劇を披露する散楽の一員・直秀に毎熊克哉。藤原小野宮流の当主・藤原実資に秋山竜次。為時による漢籍の指南を受けてきた花山天皇に本郷さん。詮子との間に懐仁親王をもうけた64代天皇・円融天皇に坂東巳之助といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2話では母の死から6年、成人したまひろは代筆仕事に生きがいを感じる一方、母の死因を隠した父・為時との関係は冷めきっていた。その頃、道長は官職を得て宮仕えとなり、姉・詮子は帝との間に皇子をもうけ道長の一家は権力を拡大しつつあった。そんななか道長の父・兼家はその権力をさらに強固なものにしようと道兼に対し、天皇に毒を盛るよう命じる…という展開に。ちはやを殺害した件を持ち出し、道兼に汚れ仕事を強要する兼家。その様に「段田安則さん演じるゴッドファーザー兼家が、いい感じにワル」「平安王朝ロマンな大河だと思ってたのに、めっちゃゴッドファーザー」「兼家さんが見せてくれる平安時代の権力の握り方なかなかエグい」といった感想が続出。また本郷さん演じる花山天皇の登場シーンで流れるBGMにも多くの注目が。「本郷奏多が登場するとエレキギターなるのなんでwwwwwww」「即位を予期するシーンでエレキギターBGMばりばり効かせながら屏風の裏から出てくるのも良すぎた」「和装の本郷奏多なのにエレキギターの劇伴がめちゃくちゃ似合いすぎだわ」など、クラシックが中心の劇伴のなか、異才を放つギターサウンドに視聴者からも様々な反応が寄せられている。【第3話あらすじ】自分のせいで捕らえられた道長を心配するまひろだが、為時に謹慎を強いられたため、ただ案じることしかできない。兼家の指示で道兼は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇は急激に体が弱っていく。政権を掌握するために二の手を打ちたい兼家は、ライバルの左大臣家の動向を探るため、為時を利用してまひろを間者として送り込む…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年01月15日東京芸術劇場 プレイハウスでの上演を皮切りに、新潟・愛知・大阪・福岡・長野と巡演するPARCO PRODUCE 2024「リア王」のメインキャストが発表され、ビジュアルも完成した。昨年、段田安則主演「セールスマンの死」で日本の演劇ファンを唸らせたショーン・ホームズ。ショーンと段田さんが再タッグを組んでの次なる挑戦は、シェイクスピア4大悲劇のひとつ「リア王」。段田さんは、自身のキャリアにとってエポックメイキングとなった「セールスマンの死」に続いて、生来の気性の荒さと老いから、娘たちの腹の底を見抜けず、悲嘆と狂乱の内に哀れな最期を遂げるリア王に挑む。共演には、グロスター伯の嫡子で異母弟エドマンドの悪だくみによって追手をかけられる身となったエドガーを小池徹平。リアに勘当されるが、誠実なフランス王の妃となるリアの三女・コーディリアを上白石萌歌。甘言を弄し、リアを裏切る長女・ゴネリルを江口のりこ。夫と共にリアを追いやる次女・リーガンを田畑智子。グロスター伯の私生児で、異母兄エドガーを追放に追い込むエドマンドを玉置玲央。リーガンの夫・コーンウォール公を入野自由。ゴネリルの執事・オズワルドを前原滉。ゴネリルの夫・オールバニー公を盛隆二。リアに寄り添う道化を平田敦子。コーディリアに求婚するフランス王を秋元龍太朗。貴族・使用人・兵士役を中上サツキ、王下貴司、岩崎MARK雄大、渡邊絵理。リアの忠臣・ケント伯を高橋克実。エドガーとエドマンドの父・グロスター伯を浅野和之が演じる。なお、美術・衣装は「FORTUNE」に引き続きイギリス気鋭のデザイナーポール・ウィルスを招聘、かみむら周平(音楽)、小野寺修二(ステージング)が「桜の園」に続いて参加。さらに、シェイクスピア全作品翻訳を達成した松岡和子の翻訳により、2024年版の新たな「リア王」を創り上げる。また、東京公演チケット一般発売日は、1月13日(土)となっている。▼コメント・段田安則『セールスマンの死』でご一緒した演出のショーン・ホームズさんから「シェイクスピアでやりたいものはありますか?」と訊かれて「ロミオかな」と冗談で返したら、「ジュリエットも良いですよ」と言われましたが、今回お話をいただいたのは「キング リア」でした。『リア王』への出演は1991年、蜷川幸雄さんの演出でエドガー役を演じました。三十数年の年月を経て、タイトルロールという大役を務めるにあたり、「本当に私で大丈夫?」という不安と楽しみが入り混じっています。ショーンさんはとても頭が良く、且つ、ユーモアのある方。稽古は楽しく、作品に対する彼の視点や発想から多くを学び、私は相性の良さを感じました。『セールスマンの死』は時代を少し現代に近づけての上演でしたが、今回の『リア王』の演出でもそのような構想を練っているそうですので、私自身も楽しみです。シェイクスピアの本場、イギリス出身のショーンさんですから、きっと面白くしてくださるはず。この悲劇の名作、ご覧になったことのある方はもちろん、初めてご覧になる方にも楽しんでいただける演出をされると思いますので、ぜひご期待ください。私もお客さまのご期待にお応えできるよう努めます。・小池徹平『リア王』の出演が決まり、自分の中では新たなチャレンジだと思っております。シェイクスピア作品は初めてなので、稽古から毎日刺激的な日々を過ごせそうな気がしていて、とても楽しみにしています。演出のショーン・ホームズさんともお会いしましたが、とても気さくで優しい方で、どんな世界観になっていくのか今からドキドキしています。日々精進しながら励んで参ります!・上白石萌歌コーディリア役を務めます、上白石萌歌です。この度は、ショーン・ホームズさんや段田安則さんをはじめとする素晴らしいキャストのみなさまとご一緒できること、心から光栄に思います。ショーンさんはいつも伝統ある戯曲に新たな風を吹かせていらっしゃるイメージがあり、拝見するたびに今までになかった視点や気づきをもらいます。今回、シェイクスピア四大悲劇のひとつである『リア王』に、ショーンさんがどのように色をつけてゆかれるのか、とても楽しみです。コーディリアをひたむきに生き抜きます。ぜひ劇場に足をお運びください!・江口のりこ『リア王』の出演は、本当に嬉しく思います。イギリスの演出家のショーンさんとご一緒できることは、自分にとって新しい勉強になるだろうとワクワクしています。同じくらい、シェイクスピアの戯曲に挑戦できることもワクワクしています。みなさま、是非、劇場へお越しください。・田畑智子ショーンさんとは『FORTUNE』という作品でご一緒して以来です。またショーン・ホームズワールドに入れるかと思うと今から楽しみで仕方ありません。シェイクスピアのリア王がショーンさんのマジックにかかり、どう現代で活きるのかとても興味深く、また作品の一員になれる事が幸せでなりません。前回のルーシーという悪魔の役とは違い、今回は人間の女性(笑)ショーンワールドに上手く溶け込み、活きるように精一杯演じたいと思います。・玉置玲央『リア王』は個人的に思い入れのある作品なので、出演が決まった際は非常に嬉しかったです。加えて敬愛する段田安則さんがリアを演じるということ、『セールスマンの死』、『桜の園』で強烈な観劇体験をさせてくれたショーン・ホームズさんとの創作ということで今から楽しみで仕方ありません。共演経験のある方も初めましての方もいらっしゃるので、この座組で何が出来るのか、どんな作品を産み出すことが出来るのか、話し合いながら助け合いながらショーンさんの演出と闘い、観たこともないような『リア王』をお届け出来ればと思っています。・入野自由日本でショーンさんが演出された公演は、全て拝見していました。ショーンさんが作り出す、吸い込まれそうな程の独特な空気感、世界観に度々魅了されていました。まさか自分もその世界の登場人物になれるとは、しかも、こんなにも素晴らしいキャスト陣の一員になれるなんて、驚きと期待に胸が躍ります。個人的にはシェイクスピアに挑戦するのは約20年ぶりになります。とはいえ、当時は子役でしたので、気持ちとしては“初挑戦”。ショーン・ホームズ版『リア王』どんな作品になるのか。是非ご期待ください!・前原滉ショーンさんと遂に4回目になりました。もはや劇団員です。そしてそして遂にシェイクスピア作品。しかも主演は段田さん。面白くないわけがありません。既にチラシだけでも面白そうな雰囲気がバシバシ出ております。まだ稽古も何もしてないのですが、ワクワクが止まりません。ショーンさんの舞台に出演する度に毎回言ってるのですが、今回も日本ではあまり観られないシェイクスピアが観られると思います。是非劇場に来てくださいませ!・盛隆二ひと1人が成人するくらいの時間は演劇に携わっておりますが、純粋なシェイクスピア作品に参加するのは初めてです。今回の役は、巡り巡って僕のところに来たのだと思います。その事を運命だと仮定して、何故に僕だったのか、今の僕が演じるこの役はどのように形どっていくのかと考え、ワクワクの種火が点火されました。400年以上前から全世界で上演され続け、ある意味、バトンを繋いできたような歴史ある戯曲を、2024年の現代を生きるメンバーで上演する意義みたいなものは深く考えていきたいと思います。演出がショーン・ホームズさんなので、純粋なリア王にはならないんだろうなぁと感じる部分も楽しみです。そして、未来に繋いでいけるようなリア王を創作してくれるのではと期待しています。・平田敦子『FORTUNE』で初めてショーンの演出を受けたのですが、稽古場で作っていった場面が劇場に入ってこう繋がるのかと驚いたことを覚えています。稽古場での仮の装置が本物になって、照明が入って、小野寺さんのステージングが膨らんで、ショーンはこんな凄い物を作りたかったのかと。こうしてまた呼んでいただけて、ショーンや美術衣裳のポールにも再会できるのが楽しみです。そして道化という役がどうなるのか、ショーンと話しながら、楽しみながら作っていきたいです。『FORTUNE』は開幕してから段々コロナの波が押し寄せ最終地の北九州で1回上演して中止になりました。今回は最後まで全員で無事に上演できることを願っています。・高橋克実『リア王』を翻案した黒澤明監督の『乱』を含め、シェイクスピアの中でも『リア王』はよく見てきた作品です。その中でケント伯爵には、ずっと「カッコいい」というイメージを持っていました。王から追放された後も変わらぬ忠誠を心に誓い、他人になりすましてでも影ながら王をずっと支えていく、、、、こんなカッコいい人物を、僕がやっていいんでしょうか・・・ちょっとカッコよすぎますよね(笑)。今回、ショーンさんが、時代設定やステージングなど、どんなアプローチで演出されるのか、僕自身、とても楽しみにしています。それに何よりも、ついに『リア王』を演じることになった段田先輩と同じ舞台に立てる喜び!でも同時に、今からもう緊張していますが。・浅野和之長い役者人生で実は、シェイクスピア作品にあまり馴染みがないものですから、今回お話を頂いて少し戸惑っているところもありますが、肩の力を抜いてみなさんと一緒につくっていけたらなと思っています。今回、この悲劇のお話をショーンさんがどんな新たなリア王に料理されるのか楽しみです。グロスターという役は眼を失う事で新たに見えてくる物がある人物です。これはこの物語に底通する重要な一部分だと思っています。リア王も同じ様に何かを失うが新たなものが見える(結末は悲劇であるが)。段田くんが主演した『セールスマンの死』がすごく衝撃的でとにかく演出が面白かったですし、次の『桜の園』の演出もとても興味深かったです。出演者の皆さんからお話を聞くとショーンさんはとても人柄が良く、一緒に作品を創ると言う意味で非常に信頼出来る演出家と聞いています。私はそれがもう、ものすごく楽しみです。きっと新しい『リア王』をみなさんにお観せ出来ると思いますので、ご期待ください。PARCO PRODUCE 2024「リア王」は2024年3月8日(金)~31日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。※ほか新潟・愛知・大阪・福岡・長野公演あり(シネマカフェ編集部)
2023年11月20日PARCO PRODUCE 2024『リア王』が、2024年3月に東京芸術劇場 プレイハウスで上演されることが決定した。『リア王』は、シェイクスピア4大悲劇のひとつ。主演を段田安則、演出はショーン・ホームズが務める。なおこのふたりがタッグを組むのは、昨年上演された『セールスマンの死』以来2度目となる。美術・衣裳デザインは、これまでにも数々の作品でクリエイションをともにし、イアン・マッケラン主演の『リア王』でも高い評価を得たイギリス気鋭のデザイナー、ポール・ウィルスを招聘。かみむら周平(音楽)、小野寺修二(ステージング)などお馴染みの日本のクリエイターと組むのはもちろん、翻訳は、シェイクスピア全作品翻訳を達成した翻訳家・松岡和子が担当する。本作は東京公演を上演後、4月に新潟・愛知・大阪・福岡公演が予定されている。■演出:ショーン・ホームズ コメント日本で『リア王』の演出ができること、そしてPARCOプロデュースとの充実したクリエイティブな関係を継続できることに喜びと興奮を覚えています。今回が4回目のコラボレーションであり、そして比類なき名優・段田さんとは2作目となります。『セールスマンの死』での素晴らしいコラボレーションを経て、シェイクスピアの名作に取り組むこと、段田さんのリア王に出会うことが楽しみでなりません!また、シェイクスピアへの燃えるような情熱、一緒にいるとこちらまで熱くなるお気持ちを持った和子さんとご一緒できることもこの上ない喜びです。劇場で観客の皆さまと私たちの作品が出会うことを楽しみにしています。『セールスマンの死』や『桜の園』でそうしたように、暗闇、不条理、そして驚きを作品にもたらしたいと思っています。■翻訳:松岡和子 コメント古代ブリテンの王を主人公として400年以上前に書かれた『リア王』。現代の私たちとは無関係に思える遠い時空を背景とし、王侯貴族が引き起こすこの劇は、私たちの日常とはかけ離れた壮大この上ないものでありながら、万人共通の問題を突きつけてきます。人は誰でも歳をとる。子をもうけずに一生を終える人はいても、親から生まれなかった人はいない。老い、親子兄弟姉妹のあり方――万人共通の問題です。リアをめぐる人々が繰り出すのは、愛と憎悪、呪詛と祝福、残酷と優しさ、暴力といたわり。そこには笑いや歓びさえある。『リア王』は演劇の極北です。■主演:段田安則 コメント『セールスマンの死』でご一緒した演出のショーン・ホームズさんから「シェイクスピアでやりたいものはありますか?」と訊かれて「ロミオかな」と冗談で返したら、「ジュリエットも良いですよ」と言われましたが、今回お話をいただいたのは「キング リア」でした。『リア王』への出演は1991年、蜷川幸雄さんの演出でエドガー役を演じました。三十数年の年月を経て、タイトルロールという大役を務めるにあたり、「本当に私で大丈夫?」という不安と楽しみが入り混じっています。ショーンさんはとても頭が良く、且つ、ユーモアのある方。稽古は楽しく、作品に対する彼の視点や発想から多くを学び、私は相性の良さを感じました。『セールスマンの死』は時代を少し現代に近づけての上演でしたが、今回の『リア王』の演出でもそのような構想を練っているそうですので、私自身も楽しみです。シェイクスピアの本場、イギリス出身のショーンさんですから、きっと面白くしてくださるはず。この悲劇の名作、ご覧になったことのある方はもちろん、初めてご覧になる方にも楽しんでいただける演出をされると思いますので、ぜひご期待ください。私もお客さまのご期待にお応えできるよう努めます。<公演情報>PARCO PRODUCE 2024『リア王』作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:ショーン・ホームズ出演:段田安則 ほか【公演日程】2024年3月:東京芸術劇場 プレイハウス2024年4月:新潟・愛知・大阪・福岡公演あり公式サイト:
2023年08月25日舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』のフォトコールが31日に東京・世田谷パブリックシアターにて行われ、水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一、寺脇康文がコメントを寄せた。同作は水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一の4人による新作として発表され、脚本・マギー、演出・小林顕作により上演される。昔に大ヒット曲を放ちながらも、流れ星のごとくあっという間に表舞台から消え去ってしまった4人組ヴォーカル・グループ「ブラザー4」のメンバーである、若村四兄弟(水谷豊・段田安則・高橋克実・堤真一)が迎える、40年越しの復活コンサートの物語を描く。多くの作品で活躍する4人が兄弟役となり、また彼らの再結成を望む昔からの熱烈なファン(峯村リエ・池谷のぶえ)や、当時のマネージャー(寺脇康文)が豪華共演。久々にドラマシリーズ『相棒』に復帰し水谷とのコンビが大人気の寺脇は、かつてのマネージャーとして、ドラマとは異なる関係性も見せる。東京を皮切りに計9都市での上演を敢行し、全国に“ブラザー4”と仲間たちが極上のエンターテインメントを届けていく。4月1日の初日に先がけて、フォトコールではマギー作詞・割田康彦作曲のオリジナル曲「マイブラザー」も披露した。○水谷豊 コメント人生では最年長ですが、舞台では末っ子です。何しろ23年ぶりの舞台出演で、勝手がわからないことも多いのですが、弟たち3人をはじめ、(寺脇)康文、(峯村)リエさん、(池谷)のぶえさんと、回りは舞台経験が豊富な錚々たる顔ぶれ! そんなメンバーたちを頼もしく感じながら、一緒に楽しく稽古を重ねてきました。もちろん「長男役」の特権で、舞台の先輩たちを「呼び捨て」にしていますが(笑)。今回の久々の舞台では、せっかくなので多くの皆さんにお会いしたいと全国ツアーにも巡ります。笑えて、ホロっとできて、観ている間は辛いことも悲しいことも忘れられる・・・・そんな素敵な時間を皆さんに過ごしていただけたら最高です!○段田安則 コメント今回、とても気楽な気分で稽古に入りました。周りは信頼しているメンバーばかり。マギー独特の可笑しさが詰まった台本は、我々にあてて面白く書かれていて覚えるのが大変なタイプの台詞ではない。それに、大好きな水谷豊さんと初めて舞台に立てるわけですから、これは楽しいぞ! と。ただ、昔ヒットを放ったコーラスグループですから「歌」があるわけです。これにはちょっと苦労しましたが、これが「最大の見せ場」ですかね(笑)。今回、皆さんの期待値の高さを感じています。それを裏切れないというプレッシャーも実はあるんです。でも、期待していた以上に楽しかった! と皆さんに思っていただける舞台を目指しています。○高橋克実 コメント中学、高校時代に夢中になって見ていた水谷豊さんのテレビドラマの数々。そんな憧れの豊さんと舞台でご一緒できて、しかも「兄弟役」だなんて、僕にとっては毎日が「ご褒美」みたいな至福の時間です。僕には妹しかいないんで、昔から男兄弟に憧れがありました。今回、芝居の中とはいえ、大好きな人達が兄貴や弟だなんて楽しくて仕方ありませんね。そんな兄弟の中でも、僕が演じる三男坊は、底抜けに明るいヤツ。どんなときにも能天気なほどの明るさを振りまいて、ここはWBCよろしく、全員でペッパーミル・パフォーマンスを連発するくらいの気持ちで、チームのため、兄弟のために頑張ります!○堤真一 コメントこの先、こんな現場はないと思うんです。この年齢ですから、最近は自分が最年長の現場が多いですからね(笑)。今回、周りは頼れる先輩やよく知っている顔ぶればかり。しかも、役柄は4兄弟の末っ子。何だかんだ反抗しているようでも、やっぱり兄貴たちが大好きな末っ子気質が出せればいいのかな。自分自身に余計なストレスをかけずに思いっ切り楽しんでいます。それにしても、まさか自分が水谷豊さんと同じ舞台に立つなんて、未だに信じられない気持ちです。水谷さんのドラマを食い入るように見ていた子供の頃の自分に、「お前、将来、この人と一緒の舞台に立つんだぞ!」と言ってやりたいくらいですよ。○寺脇康文 コメント僕が演じる「中迫」は、「ブラザー4」への愛に溢れた人物。4人が久々に集まったのを目の前にしただけでも泣けてきちゃうような、とにかく4兄弟が大好きで仕方がない熱い男です。僕自身も、水谷豊さんを筆頭に、普段から大好きな4人の俳優さんが、実は兄弟だったんだ! ・・・というような感覚で、この設定を自然に楽しんでいます。豊さんとのご縁は長いですが、ドラマ「相棒」への復帰が決まるかなり前から、この舞台への出演が先に決定していたんです。ここではドラマとは全く異なる豊さんと僕の関係性を楽しんでいただけますし、登場人物たちから優しくて温かいものを受け取ってもらえるはずです。お楽しみに!舞台写真撮影:宮川舞子
2023年03月31日舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』が2023年4月1日(土)から4月23日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演され、その後、名古屋・大阪・福岡・西宮・新潟・札幌・仙台・京都で上演される。水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一らが出演する。舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』で描かれるのは、昭和の時代にヒット曲を放ちながら、あっという間に表舞台から姿を消した兄弟グループ“ブラザー4”の物語。現在は別々の道を歩む兄弟4人だったが、ひょんなことから令和の現代に再浮上することに…。かつてのファンやマネージャーも集結して迎えた再結成の日。ここまでバラバラの人生を送ってきた兄弟たちは、往年の歌声と絆を取り戻せるのか…?水谷豊×段田安則×高橋克実×堤真一がヴォーカル・グループに出演するのは、水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一といった実力派俳優たち。また、峯村リエ・池谷のぶえ・寺脇康文も参戦し、4人のヴォーカル・グループの物語を届ける。ブラザー4のメンバー…水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一昭和の時代にヒット曲を放ったこともある兄弟グループ。かつてのファン…峯村リエ・池谷のぶえブラザー4のマネージャー…寺脇康文脚本はマギー、演出は小林顕作脚本は、俳優・演出・脚本と幅広く活躍するマギーが担当。演出は、俳優・演出・脚本に加え、ダンサーとしても才能を発揮してきた小林顕作が務める。【詳細】シス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』作:マギー演出:小林顕作出演:水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一、池谷のぶえ、峯村リエ、寺脇康文■東京公演期間:2023年4月1日(土)~4月23日(日)会場:世田谷パブリックシアター住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1■名古屋公演期間:2023年5月11日(木)~5月14日(日)会場:御園座住所:愛知県名古屋市中区栄1-6-14■大阪公演期間:2023年5月18日(木)~5月22日(月)会場:森ノ宮ピロティホール住所:大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5■福岡公演期間:2023年5月26日(金)~5月29日(月)会場:キャナルシティ劇場住所:福岡県福岡市博多区住吉1-2-1■西宮公演期間:2023年6月2日(金)~6月4日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール住所:兵庫県西宮市高松町2-22■新潟公演期間:2023年6月8日(木)~6月11日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場住所:新潟県新潟市中央区1番堀通町3-2■札幌公演期間:2023年6月16日(金)~6月18日(日)会場:カナモトホール住所:北海道札幌市中央区北1条西1■仙台公演期間:2023年6月23日(金)~6月24日(土)会場:電力ホール住所:宮城県仙台市青葉区一番町3-7-1■京都公演期間:2023年6月29日(木)~6月30日(金)会場:ロームシアター京都 メインホール住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13<チケット一般前売開始日>・東京公演:2023年2月26日(日)・各地共通:2023年3月26日(日)【問い合わせ先】シス・カンパニーTEL:03-5423-5906(営業時間 平日11:00~19:00)
2023年03月03日4月から6月にかけて東京・名古屋・大阪・福岡・西宮・新潟・札幌・仙台・京都で上演されるシス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』の詳細が発表された。本作では、水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一が、昭和の時代にヒット曲を放ったことがある兄弟グループ“ブラザー4”として登場。ただ、あっという間に華やかな表舞台からは姿を消してしまい、今は兄弟4人それぞれの道を歩んでいたが、この4兄弟の昔の楽曲がひょんなことから令和の現代に再浮上。彼らの存在も再び脚光を浴びることになり、かつてのファン(峯村リエ、池谷のぶえ)やマネージャー(寺脇康文)も集まって、再結成の日を迎えることになるが……。脚本は、俳優・演出・脚本と幅広く活躍するマギーが担当。演出は、俳優・演出・脚本、そしてダンサーとしても活躍する小林顕作が手がけている。『帰ってきたマイ・ブラザー』撮影風景、キャストコメント<作品情報>シス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』作:マギー演出:小林顕作出演:水谷豊 段田安則 高橋克実 堤真一 池谷のぶえ 峯村リエ 寺脇康文シス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』チラシ画像【公演日程】東京公演:4月1日(土)~23日(日) 世田谷パブリックシアター名古屋公演:5月11日(木)~14日(日) 御園座大阪公演:5月18日(木)~22日(月) 森ノ宮ピロティホール福岡公演:5月26日(金)~29日(月) キャナルシティ劇場西宮公演:6月2日(金)~4日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール新潟公演:6月8日(木)~11日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場札幌公演:6月16日(金)~18日(日) カナモトホール仙台公演:6月23日(金)~24日(土) 電力ホール京都公演:6月29日(木)~30日(金) ロームシアター京都 メインホール【チケット一般発売日】東京公演:2月26日(日)東京公演以外:3月26日(日)公演特設サイト:
2023年01月25日2022年10・11月に上演される『女の一生』の取材会が行われ、主人公・布引けい役を務める大竹しのぶ、演出を担いながらけいの夫・伸太郎を演じる段田安則が登壇した。森本薫が文学座に書き下ろした『女の一生』は、名優・杉村春子の代表作(初演:1945年)。2020年に誕生した段田の演出版では、天涯孤独の少女けいが、拾われた家の長男に嫁いで家業を守る40年間が描かれる。なお本作は2020年に東京・京都で上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で京都・南座公演のみ中止になった経緯がある。人生経験を重ねる実感が、ヒロインの一生を通じて目の当たりにできる──段田さんの演出版が再演されることになりました。いまのお気持ちは?段田2020年は新橋演舞場のみ、上演が叶ったんですよね。前回公演中止になってしまった京都の南座だけでなく、今回は博多座にもお持ちして九州の皆さんにもお目にかけたいと思います。大竹演舞場も、客席を「半分」まで減らしてね。お客さまがその半分に満たない日もありました。はじめはショックでしたが、いつも満席の劇場は当たり前ではなかったんですよね。すぐ「この状況でもご来場のお客さまがこんなにいらっしゃるんだ」「ひとりでも劇場にいらしてくださるなら、私たちは演劇を続けよう」と思い直しました。段田そんな状況になって、もう2年以上が経つんですよね。大竹コロナ禍で踏んだ舞台ということもあって、『女の一生』は初心に帰らせてくれたお芝居という想いがあります。客席の皆さんが喜んだり集中したりする姿を拝見していると、何より私たちが励まされる。再演の機会をいただいたからには、お客さまの反応をもっと引き出せるようにパワーアップしたいですね。段田「文学座の宝」というべき不朽の名作ですが、2年前に立ち上げてみて改めて素晴らしい作品だということがわかりました。主人公の布引けいも、現在の日本では大竹しのぶしか演じられる方がいないのでは、と思います。大竹戯曲が素晴らしいんですよ。杉村春子さんが947回も「演じ続けたい」と感じた理由が、戯曲と向き合ってよく理解できました。段ちゃんも、いつも稽古場で「これは本当にいい本で、やればやるほど深さがよくわかる」「書かれてあることをそのままやればいい作品になる」とおっしゃっていたほど。──おふたりは戯曲のどんな点を気に入っていらっしゃるのですか?段田セリフがいいんですよね。これ、森本薫さんが34歳でお亡くなりになる直前に書かれた戯曲なんですが「その年齢でよくこれだけ人間の心情が描けたな」と感心するくらい。僕の演出版だと1905(明治38)年〜1945(昭和20)年を時代背景に、思春期から晩年の夫婦の会話まで16歳〜56歳の布引けいを取り巻く心情が描き分けられています。大竹それほど好きじゃないのに、なんなら高橋克実さん演じる次男に惹かれているのに、段田さん演じる堤家の長男と結婚させられてね(笑)。そういう夫婦間の冷え冷えしたところ、段ちゃんがとてもうまく演じられるんですよ(苦笑)。そこから時間が経って許し合う夫婦、老いていく夫婦の寂しさ、愛とは違う形で結びつく情みたいなものが、すべて描かれている。「人生経験を重ねるって、そういうことなんだな」という実感が、布引けいの一生を通じて目の当たりにできるんですよね。段田森本さんは杉村春子さんに当て書きされたそうですが、ヒロイン布引けいの多面的な描き方も気に入っています。戦災孤児だったけいが才覚を買われて堤家を盛り立てる成功譚に終わらせず、いや〜な影の一面もきちんと書くんですよね。大竹そうそう。明治・大正・昭和を生き抜いたヒロインは、明るくたくましく健気にがんばるだけじゃない。「人生そんなに甘いもんじゃない」って面も描かれます。そんな彼女だからこそ、有名な「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの」というセリフが響くんじゃないかな。布引けいのたくましい生き方は、現代の観客にとってエネルギーになる──大竹さんが演じる布引けいの魅力を、段田さんはどのように受け止めていらっしゃいますか?段田ヒロインが年を重ねることで生じる「内面の変化」を目の当たりにできるのが、大竹さんが持つ最大の魅力ですね。布引けいの人生を思春期から老年にさしかかるあたりまで演じ分けてもらう中で、扮装や声のトーンなど創意工夫のしどころはたくさんあると思いますが……大竹さんの場合は必ず「内面」がともなう。これが切り替わるだけで、10代にも50代にもなれるんですよ。その様子をそばで拝見しているのが、本当に楽しかったです。大竹芝居の「嘘」を楽しんで、笑ってもらうしかないですよね。だって段ちゃんは学生服を着ているし、高橋さんはカツラかぶっているんだから(笑)。2017年のミュージカル『にんじん』で、22歳のときにやった少年役に再び挑戦したことを思い出しました。若かった当時より、還暦を迎えた60歳で“にんじん”を演じた方がお芝居をしないで済んだ……といいますか、開き直れて楽しかったんですよね。見た目は仕方ないけれど、登場人物の気持ちを理解することはできる。今回なら、布引けいという少女の心になれるのが楽しいんです。──主人公の運命が変わっていく10代のヒロイン登場シーンに際して、段田さんはどんな演出をつけたのでしょうか?段田それが、特に大きな注文はつけなかったんですよ。大竹さん演じる布引けいが、僕にはちゃんと「16歳」に見えた。それでオッケーかなって。晩年の杉村春子さんは実年齢80代で、10代のヒロインを演じたんですよね。これから年を重ねた大竹さんも、どんな風に若き日のけいを演じるのでしょうね。そんな経年変化を楽しめる作品でもあると思います。──段田演出の魅力、どんなところに感じますか?大竹段ちゃんとは30年近く一緒に芝居をしていて、何でも相談しあえる役者仲間です。俳優同士で演技の話をするのは意外と難しいんですよ。現場において、それは演出家や監督の領域なので。でも段ちゃんは、そういうことが言い合える唯一の役者仲間。稽古中はもちろん、幕が上がってからも「あのセリフってさ」「アンタしつこいね!」とやり合いながら、一緒に追求しています。今回もこの難しい台本をよく演出なさったと思いますね。コロナ禍で出番でない人は早く帰らなければならず、稽古時間が限られる中でもしつこく粘り強く演出をつけてくれました。やっぱり私たちの仕事って、しつこく粘ってどこまでも追求するもの。それをまっとうできる仲間であり、演出家だと思いますね。──劇中には第一次・第二次世界大戦が人々の生活に影響を与え、日本が苦難の道を歩む様子も描かれます。ロシアによるウクライナ侵攻やいまだ収まらないコロナ禍など世界を取り巻く現状と通じる部分があると思いますが、その中で『女の一生』を上演する意義はどこにあると思いますか?段田布引けいのたくましい生き方は、現代の観客にとってエネルギーになる気がしますね。彼女の人生には、悲喜こもごもいろんなことが起こります。のほほんとしていたら、足元すくわれるわけです。周りをよく見て、現実としっかり渡り合ってさえいれば「人生に何があっても生きていける」という前向きなメッセージが得られると思います。大竹激動の時代を生き抜くため、自分の生き方を受け入れながらも強く前を向く布引けいの姿に、お客さんたちは励まされると思いますね。加えて私は、『女の一生』の初演が戦時中の1945(昭和20)年4月だったことにも胸に迫る想いがあります。憲兵に見張られ禁止されたら、空襲警報が鳴ったら幕が下りるかもしれない中でも「芝居を届けたい」という切実さが、ちょうど私たちが『女の一生』をコロナ禍で上演しようと思った気持ちに通じるんです。劇場に吹く風はまだまだ厳しいですが、それでも来てくださるお客さまの心に訴えるよい芝居を届けたいと思っています。取材・文:岡山朋代撮影:荒川潤ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★【よくばり❣ぴあニスト限定】招待券プレゼント受付中! ※10/12(水)迄【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!『女の一生』チケット情報はこちら:
2022年09月30日昨年末、段田安則さんの話題がSNS上を賑わせた。その頃、段田さんは、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で足袋会社を一代で築いた厳格な父親を、昭和初期の重厚感とともに好演。と同時に、ドラマ『和田家の男たち』では、かつて新聞界のスターといわれた論客で、美しい女医との恋に右往左往する祖父を軽妙さも交えて演じた。同時期に真逆の段田さんが見られたことで、あらためて俳優としての技量の高さを知らしめた。――今回出演される舞台『セールスマンの死』は、70年以上前に書かれ国内外を問わず数々の名優が演じてきた有名な翻訳劇です。今作に挑もうと思われたのは?実は“挑む”というほどの覚悟で出演を決めたわけじゃないんですよね(苦笑)。ただ、いま稽古が始まって2週間ほど経ちましたが、「しまった。もっとちゃんと覚悟しておくんだった!」と。生半可にはできない作品でした。――どこにそう感じるんでしょう。今は単純に、私が演じるウィリーが1幕2幕を通してほとんど出ずっぱりだということに大変さを感じているんですが…。確かにやっていると、いいホンだなぁと思います。70年くらい前の戯曲ですが、現代の日本に住んでいる私たちにもよくわかる物語で、胸を打つものがあり、不思議な吸引力があります。ただ、何が…というと稽古も途中なのでまだよくわからないんです。だからお客さんに観ていただく段階でどうなっているのかが自分でも楽しみですし、ご覧になった方がどのように受け取ってくださるのかも楽しみです。――作品に入られるときは、いつもそういうフラットな状態で?それは作品によって全然違います。お客さんの前で演じてみてようやくわかる、ということは毎回ありますが、台本を読んだ段階で大体の予測がつく作品もあれば、心配しながらやってみたら意外とよかったり、反対にこれはいける、と思っていたらダメだったり、ということもあります。――妻のリンダ役の鈴木保奈美さんは、今作への出演を決めたのは、“パルコ劇場で段田さんと共演”だったとおっしゃっていますが。それは嬉しいですが、ひょっとしたら、鈴木さんが気を遣っておっしゃってくださっているかもしれません。私はそんなに立派なもんじゃないですよ、という気持ちと、共演してみたらガッカリだったわってなったらごめんなさい、という気持ちで受け止めています。飽きるので、役は振り幅が大きいほうがありがたい。――昨年、『カムカム~』と『和田家~』が同時期に放送され、役柄の幅広さが話題になりました。それは段田さんの佇まいや所作に、作品の時代性や役の人生が見えるからだと思うのですが、どのように役を作られるんでしょうか。お父さんならお父さん、じいちゃんならじいちゃんはこんな感じかなと思ってやっていたのですが、それがたまたま同じ時期に放送されたというだけなんです。ただ、私としては“いつも同じ”ではすぐ飽きるので、なるべく役の振り幅は大きいほうがありがたいですね。――『和田家~』の役はとても色気のある人物でしたが、あの色気は一体どこから…?普段の私は本当につまらない人間で、自分としても魅力があるとは思えないんですが…。仕事で演じるときくらいはちょっと頑張ってみようと、ちっちゃ~く自分の中にあるものを膨らませて表現しているんだろうと思います。ただ、ここで色気を出すぞとか、確信を持ってやっていることはないんです。真面目な人の中にも悪い心があるし、悪党の中にもいい心が少しはあったりします。そういうところを少し増幅させてやっているという感覚です。――役を演じられるとき、ご自身の中で役の方向性というか的のようなものを決めて、そこに当てていくような感覚なんでしょうか。どちらかといえば、その逆ですね。目標を決めてそこに向かっていくというよりも、台本に書かれていることを、こういう方向が面白いかなと思ってやっているうちに的が見えてきてそこに行く、という感覚です。ヘアメイクや衣装、スタッフや共演者の方々、みなさんの力を借りながらの共同作業の中で少しずつできていくものです。――今回の『セールスマンの死』のウィリーはいかがですか?徐々に的は見えてきてはいるんですが、まだビシッと的には当たってない気がします。――段田さんといえば、野田秀樹さんが主宰していた劇団夢の遊眠社の看板俳優でした。当時の小劇場ブームを牽引していたのが遊眠社ですが、じつはもともとは新劇(西洋演劇の影響を受けたリアリズム劇)の俳優を目指していたそうですね。ファンタジー色の強い野田作品とは真逆というか…。新劇の俳優になりたかったのですが、どの劇団にも入れてもらえず、ありがたいことに遊眠社に入れていただきました。ただ、東大の部室に行ったときは、失敗したと思いましたよ(笑)。学生の演劇サークルみたいな感じでしたから。それならすぐ辞めればいい話なんですが、解散まで続けられたのは、野田さんの芝居がやっぱり独特で魅力があったからです。結局、私は芝居もいろいろなものをやるのが楽しいんですね。――遊眠社は当時の小劇場ブームの先頭を突っ走り、東大構内の小さな劇場から代々木第一体育館で公演をするほどの人気劇団になっています。渦中にいたときはどんなお気持ちでいらしたんでしょう。大学の演劇サークルのようなところに入ったと思ったら、次の公演に伊藤蘭さんがお出になったんです。この間までキャンディーズとしてテレビに出ていた方と一緒に準備体操しているって、これは一体何だろうなと不思議な感覚でした。その頃から一気にお客さんが増えて、最初はもちろんギャラも出なかったのが、何日かやったら5000円もらえるようになって、そこから徐々にバイトをしなくてよくなって…という変化はありましたが、渦中にいると台風の目にいるようなもので、当人はよくわかっていなかったですね。――遊眠社の解散後は、舞台のみならずドラマや映画もですし、作品もいろんなタイプのものにお出になられていますよね。段田さんが惹かれるのはどんな作品で、どんなところに惹かれるんでしょう。今、好きな作品としてふわっと頭に浮かんできたのは『近松心中物語』とか『ガラスの動物園』…。シェイクスピアは面白いものもありますが、やっぱりわからんわって思うものもありますし。何が好きだと答えられないということは、私の中にはっきりしたものがないんだと思います。出てくるものといえば、昔観劇して好きだったものとか、これはいい役だなと思ったもので、そんな程度です。だんた・やすのり1957年1月24日生まれ、京都市出身。青年座研究所を経て’81年に劇団夢の遊眠社に入団し、’92年の解散まで主要メンバーとして活躍。舞台のみならずドラマや映画でも活躍。出演ドラマ『邪神の天秤 公安分析班』が現在放送中。10月には演出・出演する舞台『女の一生』が再演予定。段田さんが主演する舞台『セールスマンの死』は現在上演中。4月29日までPARCO劇場のほか、長野、京都、愛知、兵庫、福岡にて上演。舞台は1950年代前後のアメリカ・NY。かつては敏腕セールスマンだったが、今や成績は低迷し二世社長に厄介者として扱われるウィリー(段田)の決断とは…。パルコステージ TEL:03・3477・5858※『anan』2022年4月13日号より。写真・中島慶子スタイリスト・中川原 寛(CaNN)ヘア&メイク・藤原羊二(UM)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年04月08日パルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』(アーサー・ミラー作)の初日会見が4月4日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われ、主人公ウィリーを演じる段田安則をはじめ、本作が25年振り2回目の本格的舞台出演となる鈴木保奈美、共演する福士誠治、林遣都、鶴見辰吾、高橋克実が意気込みを語った。1949年ニューヨークで初演され、トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞し近代演劇の金字塔となった『セールスマンの死』。過酷な競争社会が生んだ弱者であるセールスマンのウィリー・ローマンを主人公に、彼が帰宅した月曜日の深夜から、自ら命を絶つ火曜日の深夜まで24時間が、フラッシュバックの手法や、ウィリーや家族の過去の記憶を巧みに織り込みながら描かれる。段田が演じるウィリーは、かつては敏腕のセールスマンだったという役どころで「(過去の成功体験を通して)理想や希望を持ちつつ、そううまくはいかず、理想と現実のギャップで苦しんでいて、息子たちにも理想を託してしまった。その挫折もあって、まあ、生き方が下手なおっさんだなと思う」と自己分析。初日を前に「阪神があれだけ負けていても、それが頭からいっちゃう(消えちゃう)くらい(笑)。1週間前は大丈夫かなと不安もいっぱいだったが、こうして劇場に入ると、これはそこそこいけるんじゃないかと手応えを感じております。こん身の『セールスマンの死』。数々の名作(舞台化)があったと思いますが、今回も失敗はないと思います」と自信のコメントだった。ショーン・ホームズによる演出については、「今までにない、でも奇をてらっているわけではなく、本質をついた演出だなと。現実の24時間を描きつつ、私の頭から出る妄想と回想。ここが演出の腕の見せどころだと思いますし、それがうまく視覚的に演出されている」と称賛を送った。ウィリーの妻・リンダを演じた鈴木は「通し稽古と返し稽古、プレビューとゲネプロ。舞台の用語の違いも分からないまま、やっていますが、カンパニーの皆さんにただただついていくだけ」と緊張の面持ち。「こんなにさらけ出して、言い合える家族はうらやましい」とローマン家の“喧騒”を語った。「充実した楽しい時間が、さらに深くなり、さらに変化し、1回も頭が休まっていない状態だった。それだけ深い戯曲」と語るのは、ウィリーの長男・ビフを演じる福士。その弟・ハッピーを演じる林は「約1ヶ月間の稽古は、部活のような日々。ショーンが部活の監督のようで(笑)。今日からみんなで試合に臨む気持ち」と気合いを入れた。ウィリーの友人・チャーリー役の鶴見は、「すごく芝居のしがいがある。(ウィリーは)愛情ゆえに空回って、夢を追っていた亡き父を見ているよう」としみじみ。高橋はウィリーの兄・伯父ベンを演じ、「ちっちゃい自分を大きく見せたかったり、自分とウィリーに重なる部分もあり、違う感情が高ぶっております」と話していた。取材・撮影・文:内田涼【公演概要】パルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』作:アーサー・ミラー翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ出演:段田安則鈴木保奈美、福士誠治、林遣都、前原滉、山岸門人、町田マリー、皆本麻帆、安宅陽子、鶴見辰吾、高橋克実2022年4月4日(月)~4月29日(金・祝) 東京・PARCO劇場2022年5月3日(火) 松本・まつもと市民芸術館 主ホール2022年5月7日(土)~5月8日(日) 京都・ロームシアター京都 メインホール2022年5月13日(金)~5月15日(日) 豊橋・穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール2022年5月19日(木)~5月22日(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール2022年5月28日(土)~5月29日(日) 福岡・北九州芸術劇場大ホール
2022年04月04日俳優の木村拓哉、段田安則が出演する、日本マクドナルド「ひるまック」の新CM「木村氏、新社長と」編が13日より放送される。険しい表情で社長室を訪ねたビジネスパーソンの木村が「申し上げにくいんですが……」と、スーツの内ポケットから取り出したのは、退職願。それを見た社長(段田)は慌てながらできるだけ話をはぐらかそうとするものの、木村の決意は固く、話を取り下げる様子はない。どうしても木村を引き留めたい社長は窓の外にマクドナルドの店舗を見つけ、一緒にランチを食べようと誘い、自らテイクアウトで2人分の「ひるまック」を購入。重たい空気をどうにか払拭しようと、精一杯明るく振る舞う社長。果たして、木村の心は動くのか――。カメラのセッティングチェンジによる待機中、マクドナルドで好きなメニューについて会話を弾ませていた木村と段田。木村が「ダブルチーズバーガー」の名前を挙げると、段田は「僕はダブルチーズバーガーが好きで……昔は苦手だったピクルスも、いつの間にか好きになった」と、若かりし日を振り返った。また段田は、大森南朋がスパイ役で出演したCM「木村氏、同僚と」編にも興味津々で「スパイの彼は何者なの?」と質問。木村が「彼は同僚です」と説明すると、段田は「同じ会社の社長なのに一度も会ったことないなぁ……」とつぶやき、笑いを誘っていた。
2022年03月07日アーサー・ミラーの代表作『セールスマンの死』を、世界初演となった『FORTUNE』(20年)の衝撃も記憶に新しいショーン・ホームズが演出。4月に幕を開ける。そこで主人公のウィリー・ローマンを演じる段田安則と、ウィリーの息子ハッピー役の林遣都に話を訊いた。競争社会へと突入していったアメリカで、セールスマンとして懸命に働き、妻と自慢の息子ふたりという幸せな家庭を得た平凡なひとりの男。だが…というのが、段田演じるウィリー・ローマン。そんなウィリーにとって“家族”とは、“仕事”とはどんな存在だったのか、段田に聞くと…。「自慢の家族だったと思います。ただ自分の息子はこんなもんじゃないと、現実を見ようとせず、理想の方に傾いていないと生きていけない。それは自らの仕事にも同じことが言えて。誇りを持って働いてはいたけど…みたいな。だからこそ最後、ああいうことになってしまったのだと思います」かつては人気者だったが現在は定職にもついていない長男のビフと違い、女性にモテ、そこそこ器用に生きてきた次男のハッピー。そんなハッピーについて、「小さい時から父親がビフに寄せる期待や、ある種の甘さを一番間近に見てきたと思うんです。そこに対する劣等感は絶対にあっただろうな」と語るのは林。その一方、「父との関係はこじれていますが、その根底にはかつてのカッコいい姿、愛情を注いでくれていた姿が変わらずにあると思います。というのも僕自身、父の存在って特別で。どんなにカッコいい俳優さんに会っても、父には敵わない。そういう想いがこのふたりにもあるんじゃないかと感じます」と続ける。また林自身も次男ということで、これまで一度も林の舞台を観ていない兄に対し、「初めてこの作品は兄に観てもらいたいと思いました」と告白。その話に段田も、「遣都くんはハッピーをやるべくしてやる人なんだね」と驚いた表情を見せていた。ふたりは19年の『風博士』で共演済み。林が「いつかやってみたいと思っていた作品で、しかもウィリー役が段田さんなんて、こんな幸せなことはありません」と語ると、「本当?」と段田。続けて「作品自体のファン、遣都くんのファン、いろんな方が観に来てくださると思いますが、僕を見たいという方も3人くらいはいるかもしれません」とおどけて笑う。だが最後には、「これだけの名作をやるということで、ここは一発気合いを入れて、素晴らしい舞台にしたいと思います」と意気込んだ。公演は4月4日より東京・PARCO劇場にて開幕。その後、松本、京都、豊橋、兵庫、北九州の各地を巡る。取材・文:野上瑠美子
2022年01月26日来春上演予定の段田安則主演舞台「セールスマンの死」より、メインビジュアルが公開。段田さんや鈴木保奈美ら、キャストたちからコメントも到着した。4月4日(月)の東京公演を皮切りに、5月には松本、京都、豊橋、兵庫、福岡での上演を予定している本作は、世界中の名優が演じ続けてきたアーサー・ミラーの代表作。過酷な競争社会、若者の挫折、家庭の崩壊を描き、トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔だ。演出家は、英国有数の劇場で数々の作品を手掛け、アーサーの「プライス(対価)」が評判となったショーン・ホームズが担当。ショーンと共に、新進気鋭の女性美術・衣裳デザイナー、グレース・スマートが、新たに作り上げる劇世界となっている。今回到着したメインビジュアルには、段田さん演じるかつては敏腕のセールスマンだった主人公ウィリー・ローマンをはじめ、彼を支える妻リンダ(鈴木さん)、長男のビフ(福士誠治)、次男ハッピー(林遣都)、友人のチャーリー(鶴見辰吾)、幻想の中に登場する兄ベン(高橋克実)といった、豪華俳優陣が演じる主要人物が集結。段田さんは「このニューヨークが舞台の戯曲を、イギリス人の演出家の下、私達日本人の役者が演じるというグローバルな舞台です。まさに多様性が重んじられる現代に相応しい舞台だと思います。是非ご期待ください」と呼びかけ、鈴木さんも「70年前と現代に共通する普遍的なドラマの中に、2022年ならではのテーマも見えてくるのではないでしょうか」とコメント。「僕自身、どんなことを想い、どんな風に演じていけるのか!それがとても楽しみ」と心境を明かした福士さんは、「みなさんの心に届く何かを残したいです」と意気込む。林さんも「偉大な演劇界の先輩方と過ごす贅沢な時間を深く噛み締めながら、稽古から千秋楽まで、毎日を大切に過ごしたいと思います」と力を入れる。そして、「段田さんとはシェフと客、鈴木保奈美さんとは元恋人、福士さんとは同じ孤島に遭難、林遣都さんとは親子、克実さんとは兄弟、という関係で、かつて共演した」と共演者についてふり返った鶴見さんは、「これだけ信頼できる人に囲まれたら、正直言って少々苦手だった『セールスマンの死』という戯曲を、好きになれるんじゃないかという欲望に駆られたのだった。やるからにはとことんやる」と話す。高橋さんは「とても幸せで楽しみなのですが、同時に、今からとても緊張しています。でも、この緊張感を大切にしながら戯曲に向き合い、本番を迎えたいと思っています」と語った。なお、スポットムービー、出演者コメントムービーが公式YouTubeにて公開されている。パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」は2022年4月4日(月)~29日(金・祝)PARCO劇場にて上演。※ほか地方公演あり(cinemacafe.net)
2021年12月22日段田安則が主演を務めるパルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』のメインビジュアルと各キャストコメントが公開。また、東京公演ほか、松本、京都、豊橋、兵庫、北九州公演の詳細も発表された。アーサー・ミラー作、エリア・カザンの演出により1949年ニューヨークで初演されてから742回の上演という、当時としては画期的なロング・ラン公演となった本作。トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔となる作品だ。『セールスマンの死』は、ウィリーが帰宅した月曜日の深夜から、自ら命を絶つ火曜日の深夜までの、わずか24時間が舞台。わずか24時間の中に、初演当時としては斬新であったフラッシュバックの手法で、ウィリーやまわりの家族の過去の記憶が巧みに織り込まれ、演劇ならではの展開をみせる。ウィリーの保険金で家のローンが完済されたことを嘆く妻の独白で終わるラストは静かな衝撃を観る者の心に残してきた。主人公ウィリー役には舞台のみならずテレビ・映画の世界で、変幻自在に活躍、日本を代表する俳優となった段田安則。65歳の節目に、満を持してウィリー・ローマン役に挑む。また、ウィリーを支える妻リンダ役にはテレビ・ドラマに幅広く活躍し輝き続け、本作が25年振り2回目の本格的舞台出演となる鈴木保奈美。長男ビフには、テレビ・ドラマでの繊細な演技から、歌舞伎、ミュージカルなど幅広く活躍する福士誠治、次男ハッピーには、映画、TVは、もちろん近年は舞台での活躍も目覚ましい林遣都、友人のチャーリーには、映像から舞台まで、充実した活動を続ける鶴見辰吾、そして幻想の中に登場する兄ベンにドラマ・舞台・ナレーションと多岐にわたり躍進を続ける高橋克実といった豪華な顔ぶれが実現。さらに前原滉、山岸門人、町田マリー、皆本麻帆、安宅陽子らTVや映画、舞台で活躍する豪華俳優陣が集結。そして今回、演出家には英国有数の劇場で数々の演出作を手がけ、本作と同じくアーサー・ミラーの『プライス(対価)』が評判となり、日本では2020年にサイモン・スティーヴンスの新作戯曲『FORTUNE』のワールド・プレミアを開けたショーン・ホームズが担当。日本でセンセーショナルな演出が記憶に新しいショーンと共に、新進気鋭の女性美術・衣裳デザイナー、グレース・スマートが新たに作り上げる劇世界となる。メインビジュアル解禁に合わせて到着したキャストコメント全文は以下より。ウィリー役 段田安則不朽の名作『セールスマンの死』を初めて見たのは20歳のときでした。それから40年以上の時を経て、私も主人公ウィリーとほぼ同年齢になりました。そして、これまで名だたる名優の皆さんが演じてこられたこの役に、いよいよ挑むことになりました。世の中は、コロナ禍でまだまだ予断を許さない状況ではありますが、それゆえに、「演じたい」「舞台に立ちたい」という気持ちは益々充実してきています。このニューヨークが舞台の戯曲を、イギリス人の演出家の下、私達日本人の役者が演じるというグローバルな舞台です。まさに多様性が重んじられる現代に相応しい舞台だと思います。是非ご期待ください。リンダ役 鈴木保奈美セールスマンとはどんな男なのか。彼は何を売っているのか。その死は何を意味するのか。70年前と現代に共通する普遍的なドラマの中に、2022年ならではのテーマも見えてくるのではないでしょうか。尊敬する段田さんをはじめ、素敵な俳優さん達とご一緒できるお稽古の1ヶ月を想像しただけで、分不相応なご褒美をいただいている気分です。楽しみ過ぎて、どうしましょう。ビフ役 福士誠治今回パルコ・プロデュースの『セールスマンの死』に参加出来ること、率直に嬉しくあります。多くの役者が演じ、感銘を受けている作品ですが、今現代に通じる想いなどがたくさん詰まっている作品。僕自身、どんなことを想い、どんな風に演じていけるのか!それがとても楽しみです。そして新しくなったPARCO劇場で作品を届けられることもとても嬉しく思っています。みなさんの心に届く何かを残したいです。ハッピー役 林遣都数年前にこの作品を知り戯曲を手に取りました。あまりの感動に「いつか自分は『セールスマンの死』をやるんだ!」と心に決めた瞬間がありました。まさかこんなに早く念願叶うとは思っていなかったのでお話をいただいた時は本当に嬉しかったです。時代の節目のようにも感じる近年、素晴らしい作品に出会い、劇場にいる沢山の人たちと一つの空間を共有することで、なんだか希望に触れられているような気がしています。偉大な演劇界の先輩方と過ごす贅沢な時間を深く噛み締めながら、稽古から千秋楽まで、毎日を大切に過ごしたいと思います。チャーリー役 鶴見辰吾段田さんとはシェフと客、鈴木保奈美さんとは元恋人、福士さんとは同じ孤島に遭難、林遣都さんとは親子、克実さんとは兄弟、という関係で、かつて共演した。皆本さんと前原さんは、2020年のショーン・ホームズさん演出『FORTUNE』で同じ舞台に立った。プロデューサーの佐藤玄さんは、2018年の『チルドレン』からいい仕事が続いている。これだけ信頼できる人に囲まれたら、正直言って少々苦手だった『セールスマンの死』という戯曲を、好きになれるんじゃないかという欲望に駆られたのだった。やるからにはとことんやる。ベン役 高橋克実70年も前に書かれた戯曲ですが、そこに描かれたアメリカの高度成長期の歪みの中で生きる人々の苦悩は、まさに現代社会そのものです。競争社会や格差、学歴・教育問題に親子関係などリアルに迫ってきます。こういう、時代や翻訳劇の壁を超えた普遍性が、『セールスマンの死』が不朽の名作と呼ばれる要因なのだと感じ入りました。その主人公ウィリーを、尊敬する先輩・段田安則さんが演じ、僕はウィリーに大きな影響を与える兄・ベンを演じます。とても幸せで楽しみなのですが、同時に、今からとても緊張しています。でも、この緊張感を大切にしながら戯曲に向き合い、本番を迎えたいと思っています。【公演概要】パルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』作:アーサー・ミラー翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ【東京公演】2022年4月4日(月)~4月29日(金・祝) PARCO劇場【松本公演】2022年5月3日(火) まつもと市民芸術館 主ホール【京都公演】2022年5月7日(土)~5月8日(日) ロームシアター京都 メインホール【豊橋公演】2022年5月13日(金)~5月15日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール【兵庫公演】2022年5月19日(木)~5月22日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール【福岡公演】2022年5月28日(土)~5月29日(日) 北九州芸術劇場大ホール<出演者>■ウィリー・ローマン(63歳。かつては敏腕のセールスマンだった):段田安則■リンダ(ウィリーの妻):鈴木保奈美■ビフ(ウィリーの長男):福士誠治■ハッピー(ウィリーの次男):林遣都■バーナード(ビフの友人。弁護士):前原滉■ハワード・ワグナー(ウィリーの上司)&スタンリー(バーのウェイター):山岸門人■女(ウィリーの顧客):町田マリー■ミス・フォーサイス(ハッピーの女友達)&ジェニー(チャーリーの秘書):皆本麻帆■レッタ(ミス・フォーサイスの友人):安宅陽子■チャーリー(ウィリーの友人でバーナードの父):鶴見辰吾■伯父ベン(ウィリーの兄):高橋克実『セールスマンの死』公式サイトスポットムービー、出演者コメントムービーはこちら
2021年12月22日トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔「セールスマンの死」が、段田安則、鈴木保奈美共演でパルコ・プロデュース2022として来春、上演されることが決定した。本作は、アーサー・ミラー作、エリア・カザンの演出により1949年ニューヨークでの初演から、742回の上演という、当時としては画期的なロング・ラン公演となった作品。かつては敏腕のセールスマンだった主人公ウィリーが帰宅した月曜日の深夜から、自ら命を絶つ火曜日の深夜までの、わずか24時間を舞台とし、わずか24時間の中に、初演当時としては斬新であったフラッシュバックの手法で、ウィリーやまわりの家族の過去の記憶が巧みに織り込まれ、演劇ならではの展開をみせる。そして、ウィリーの保険金で家のローンが完済されたことを嘆く、妻の独白で終わるラストは、静かな衝撃を観る者の心に残す。今回演出家には、英国有数の劇場で数々の演出作を手掛け、日本では2020年にサイモン・スティーブンスの新作戯曲「FORTUNE」のワールド・プレミアを開けたショーン・ホームズが担当。ショーンと共に、新進気鋭の女性美術・衣装デザイナー、グレース・スマートが新たに作り上げる劇世界となっている。国内外の名優により演じられてきたウィリー・ローマンを演じるのは、現在放送中のドラマ「和田家の男たち」に出演する段田さん。ウィリーを支える妻リンダを、25年ぶり2回目の本格的舞台となる鈴木さんが演じる。また、ウィリーの長男ビフを福士誠治、次男ハッピーを林遣都、ウィリーの友人チャーリーを鶴見辰吾、幻想の中に登場するウィリーの兄ベンを高橋克実。ほかにも、前原滉、山岸門人、町田マリー、皆本麻帆、安宅陽子が集結した。▼ストーリー舞台は1950年代前後のアメリカ、ニューヨーク。かつて敏腕セールスマンとして鳴らしたウィリー・ローマンも、もう63歳。得意先も次々と引退する中、思うようにセールスの成績も上がらない。かつてのような精彩を欠き、二世の社長からは厄介者として扱われている。それでも地方へのセールスの旅を終え、いつもの通り帰宅する。妻のリンダは夫のウィリーを尊敬し献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子達とは過去のある事件により微妙な関係だ。息子たちへの不満と不安もウィリーの心をつぶす。セールスマンこそが夢を叶えるにふさわしい仕事だと信じてきたウィリーだが、ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子、一度は手にしたと思った夢はもろくも崩れ始め、全てに行き詰まったウィリーは、家族のため、そして自分のために、ある決断を下す――。パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」は2022年4月、PARCO劇場にて上演。※松本、京都、豊橋、兵庫、北九州公演あり(cinemacafe.net)
2021年11月16日主演・段田安則で贈るパルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』が2022年4月PARCO劇場での東京公演を皮切りに、長野、京都、愛知、兵庫、福岡と巡演することが決定した。アーサー・ミラー作、エリア・カザンの演出により1949年ニューヨークでの初演されてから742回の上演という、当時としては画期的なロング・ラン公演となった本作。トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔となる作品だ。『セールスマンの死』は、ウィリーが帰宅した月曜日の深夜から、自ら命を絶つ火曜日の深夜までの、わずか24時間が舞台。わずか24時間の中に、初演当時としては斬新であったフラッシュバックの手法で、ウィリーやまわりの家族の過去の記憶が巧みに織り込まれ、演劇ならではの展開をみせる。ウィリーの保険金で家のローンが完済されたことを嘆く妻の独白で終わるラストは静かな衝撃を観る者の心に残してきた。そして今回、演出家には英国有数の劇場で数々の演出作を手がけ、本作と同じくアーサー・ミラーの『プライス(対価)』が評判となり、日本では2020年にサイモン・スティーブンスの新作戯曲『FORTUNE』のワールド・プレミアを開けたショーン・ホームズが担当。日本でセンセーショナルな演出が記憶に新しいショーンと共に、新進気鋭の女性美術・衣裳デザイナー・グレース・スマートが、新たに作り上げる劇世界となっている。主人公ウィリー役には舞台のみならずテレビ・映画の世界で、変幻自在に活躍、日本を代表する俳優となった段田安則。65歳の節目に、満を持してウィリー・ローマン役に挑む。また、ウィリーを支える妻リンダ役にはテレビ・ドラマに幅広く活躍し輝き続け、本作が25年振り2回目の本格的舞台となる鈴木保奈美。長男ビフには、テレビ・ドラマでの繊細な演技から、歌舞伎、ミュージカルなど幅広く活躍する福士誠治、次男ハッピーには、映画、TVは、もちろん近年は舞台での活躍も目覚ましい林遣都、友人のチャーリーには、映像から舞台まで、充実した活動を続ける鶴見辰吾、そして幻想の中に登場する兄ベンにドラマ・舞台・ナレーションと多岐にわたり躍進を続ける高橋克実といった豪華な顔ぶれが実現。さらに前原滉、山岸門人、町田マリー、皆本麻帆、安宅陽子らTVや映画、舞台で活躍する豪華俳優陣が集結した。世界が未曽有の感染症と格闘する中、70年前に書かれた作品ながら、社会の偏向が生んだ怒れる弱者であるウィリー・ローマンとその家族、友人の姿が、大きな共感と共に観客の胸を打つ本作品をぜひ劇場にて楽しんでほしい。【公演概要】パルコ・プロデュース2022『セールスマンの死』作:アーサー・ミラー / 翻訳:広田敦郎 / 演出:ショーン・ホームズ東京公演:2022年4月会場:PARCO劇場※松本、京都、豊橋、兵庫、北九州公演あり<出演者>■ウィリー・ローマン(63歳。かつては敏腕のセールスマンだった):段田安則■リンダ(ウィリーの妻):鈴木保奈美■ビフ(ウィリーの長男)福士誠治■ハッピー(ウィリーの次男)林遣都■バーナー(ビフの友人。弁護士):前原滉■ハワード・ワグナー(ウィリーの上司)&スタンリー(バーのウェイター):山岸門人■女(ウィリーの顧客):町田マリー■ミス・フォーサイス(ハッピーの女友達)&ジェニー(チャーリーの秘書):皆本麻帆■レッタ(ミス・フォーサイスの友人):安宅陽子■チャーリ(ウィリーの友人でバーナードの父):鶴見辰吾■伯父ベン(ウィリーの兄):高橋克実お問合せ:パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中) 制作協力=ゴーチ・ブラザーズ企画製作=株式会社パルコ
2021年11月16日相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則が共演する「和田家の男たち」が11月5日放送。相葉さん演じる優の“カッパ”姿に「似合ってる」「シュールすぎ」の声が続出するも、その後の“シリアス”展開には「ジェットコースター」などと驚きの声が上がっている。本作は息子が“ネットニュースの記者”で父は“テレビ局報道マン”、祖父は“新聞記者”…3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”である「和田家」を舞台にした、異色ホームドラマ。出演は、15年勤めた会社がコロナ禍で倒産、祖父、父とひとつ屋根の下で一緒に生活することになり、後輩のツテでネットニュース記者となった和田優を相葉さんが演じるほか、27年前、優の母・りえと結婚するも、ほどなくりえを亡くしてしまう優の父・秀平に佐々木蔵之介。元新聞社の社長で現在は論説委員をしている秀平の父で優の祖父・寛に段田安則。優が10歳のとき秀平と出会い再婚、その後事故死したとされている母・和田りえに小池栄子。優をネットニュース「バズとぴ」ライターに起用した、大学の後輩・三ツ村翔星に正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)。その「バズとぴ」で編集をしている印田吾郎に駒木根隆介。同じく編集部の志麻さと美に石川恋。秀平が総合プロデューサーを務める報道番組「フロンティアニュース」でデスクをしている滝口剛に岡部たかし。「フロンティアニュース」ディレクターの井上智子に宮澤美保といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。新総理が誕生、組閣のニュースが伝えられるなか、“将来の総理大臣候補”と言われる清宮恭介(高橋光臣)が国土開発大臣として初入閣する。トイレに入っていた優は、秀平が「ついに来たかという感じです」、寛が「動くな。あの子を守れ。りえさんも今はそれを望んでる」と会話するのを聞いてしまう。そして優の脳裏によみがえる幼い頃の記憶…それは生前のりえと秀平が、夜遅くに自宅で言い争うなかで「清宮」という名前を口にしている様子だった。そんななか優は、千葉県のカッパ祭りの取材へ向かうことに。取材だけのはずが地元の人たちに言いくるめられ、なぜか祭りに参加することに。カッパの着ぐるみを着せられた優は入水、川を流れる…というのが今回のおはなし。優を演じる相葉さんの“川流れ”姿に「優くんのカッパに癒された 相葉くんカッパ似合ってたな」「相葉くんカッパ似合ってるよ、、可愛いよ、、、、」「不意にテレビ見たら相葉くんがカッパ姿で川に流れてた。シュールすぎ」など、視聴者もSNS上で大きく反応。取材を終えた優は、近くで起きたトンネル事故の事故対策所を訪れていた恭介と遭遇する。その様子はTVカメラに収められており、映像を見た秀平は優に、りえを死に追いやったのは恭介とその父親だと告げる…。これまでと打って変わってシリアスな展開となったことに、視聴者からは「無音で流れるシュールなカッパの後がこんなシリアスな展開とは…」「前半のシュールなカッパくんと美味しそうな手料理にほんわかしてたら本筋がシリアスな展開に……」「今日の和田家凄いわコメディとシリアスの緩急がすごくてジェットコースターだった」などの声が殺到している。(笠緒)
2021年11月06日相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則らが出演し、息子、父、祖父の3世代がそれぞれ異なったメディアに携わる“マスコミ一家”を舞台にした異色のホームドラマ「和田家の男たち」。今作でネットニュースの新人記者=和田優を演じる相葉さんが、このたび役作りの一環としてネットニュース媒体で初めての職業体験を実施、ネットニュース記者のノウハウを学び、インタビューから記事のアップまで挑戦した。今回、インタビューの相手となるのは、本作で相葉さん演じる和田優の父親・秀平役の佐々木蔵之介。父親役を演じる佐々木さんの役者としての価値観からプライベートまで、相葉さんが果敢に切り込んでいった。「以前に蔵之介さん、プライベートはあんまり面白いことがないって言ってたんだけど、うまく聞き出せるかな…」とインタビュー前には少しだけ不安そうな様子を見せていた相葉さん。インタビュー冒頭の「仕事のオンとオフの切り替えはどうしている?」や「趣味はあるんですか?」といった質問には、佐々木さんから「ないなぁ…(笑)」という回答が続いてしまい、しばしの間、苦戦も…。しかし次第に、持ち前の明るく穏やかな雰囲気と語り口でスムーズに質問を繰り出し、それにつられた佐々木さんも、楽しそうに会話を進めていた。インタビューの後は、記事につける見出しについて協議。ユーザーに響きやすい“パワーワード”を見つけるべく、いくつかの見出し候補の中から「これだ」というものを相葉さん自身が選んでいった。■相葉雅紀のインタビュー技術に「上手く乗せられて話してしまった」インタビューを終えた相葉さんは、「なんか空き時間におしゃべりしているのの延長みたいでしたね」と照れ笑い。そんな中でも、「仕事の価値観で“諦められるようになった”」という佐々木さんの言葉には感銘を受けたよう。「何度もお会いしてる蔵之介さんだったからインタビューもしやすかった」という相葉さんの言葉に、佐々木さんも「質問が自然で、流れるようなインタビューだった」と、その腕を賞賛。「上手く乗せられて話してしまいましたよ」と話し、相葉さんも「これがドラマにも活かせたらいいな」と、うれしそうな表情を浮かべていた。こうして一連の作業を終え、相葉さんのアイディアから誕生した今回のインタビューの見出しは…【佐々木蔵之介、年齢を重ねて変化した価値観 「“諦められる”ようになった」】に決定。そのインタビュー記事の全貌は昨日より、テレビ朝日のオウンドメディア「テレ朝POST」に掲載。その記事の末尾には<インタビュー:和田優(バズとぴ)>と、相葉さんの役名で署名が記されている。「和田家の男たち」は10月22日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送(一部地域で放送時間が異なる)。動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて地上波放送終了後にドラマ本編を配信。(text:cinemacafe.net)
2021年10月11日相葉雅紀主演新金曜ナイトドラマ「和田家の男たち」より、ポップなポスタービジュアルが公開された。本作は、息子は《ネットニュースの新人記者》、父は《テレビ局報道マン》、祖父は《新聞記者》と、3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の和田家を舞台に、男だらけの家族が織り成す異色のホームドラマ。到着したビジュアルは、相葉さん演じる優、父・秀平(佐々木蔵之介)、祖父・寛(段田安則)が青いスーツに身を包み、ひとつ屋根の下に収まっている。また、スマホ、テレビのリモコン、新聞と、それぞれが自身の職業を象徴するアイテムを手にしている。さらに、このポスタービジュアルが、ある人気漫画家の手によってイラスト化されることも決定した。「和田家の男たち」は10月22日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送(一部地域で放送時間が異なる)。(cinemacafe.net)
2021年10月07日相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則が演じる、3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の和田家が織り成す異色のホームドラマ「和田家の男たち」。この度、本作に関西ジャニーズJr.で「Aぇ! group」の正門良規が出演することが決定した。連続テレビ小説「スカーレット」や「DIVER-特殊潜入班-」に出演した正門さん。今作で演じるのは、主人公・和田優(相葉さん)をネットニュース「バズとぴ」のライターとして誘う、編集部員・三ツ村翔星。優の大学時代のゼミの後輩でありながら、編集部では上司にあたる役どころだ。今回相葉さんと初共演となる正門さんは「ほとんど初めましてのような感じだったのですが、『今いくつなの?』という他愛もない話やファッションの話などもしてくださって、楽しく優しく緊張をほぐしてくれました」とコメント。「そんな相葉くんの仕事上の先輩役を演じるということで、びっくりしました。お芝居ではありますが、触れたりするときには、めっちゃ緊張しますね(笑)。でも合間にはとてもフランクに話しかけてくださるので、相葉くんの愛情にたっぷり触れています。最初は緊張しっぱなしでしたが、一日通して撮影してだいぶ落ち着いてきたので、今後はいかに相葉さん演じる和田優を振り回せるかを楽しみたいと思います!」と意気込みを語っている。「和田家の男たち」は10月22日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送(一部地域で放送時間が異なる)。(cinemacafe.net)
2021年10月01日相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則が演じる、3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”を描く異色のホームドラマ「和田家の男たち」。この度、“和田家”を取り巻く個性豊かなメンバーが決定した。相葉さん演じるネットニュース記者・和田優の母りえを演じるのは、小池栄子。優が10歳のとき、同じ報道ニュース番組の後輩・秀平(佐々木さん)と再婚。しかし翌年、事故で急逝。亡くなったいまもなお、和田家の男たちそれぞれの秘密に関わり、彼らの運命を握る女性としてシンボリックに登場し、和田家に思わぬ波乱を起こしていく。小池さんは「私は“回想”という形での登場なので、ちょこちょこと出てくる役なのですが、監督もとても丁寧な演出をされる信頼できる方で、実は『もっと出たいな』って思っているところです(笑)」と話し、「私もこの先の展開は全然知らないので、視聴者の皆さんと一緒になって驚いたり、感動したりしながら撮影していくことになると思います。男同士の親子ならでは会話や、ミステリー要素なども楽しみながらご覧いただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。また、優が勤めることになるネットニュース「バズとぴ(Buzz Topic News)」の編集者・志麻さと美役で石川恋。「バズとぴ」の同僚で優のことを何かと気にかけてくれる事務職のおじさん・印田吾郎役で駒木根隆介。秀平の右腕として報道番組「フロンティアニュース」を支えるデスクの滝口剛役で岡部たかし。同じく「フロンティアニュース」のスタッフで秀平に密かな思いを寄せるディレクター・井上智子役で宮澤美保が出演。そのほか、優の幼少期は、「書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」では生田斗真の息子役で注目された子役・潤浩が演じる。▼キャストコメント小池栄子まずキャストの方と役柄の設定を拝見して「絶妙にバランスがいいな!」と感じました。相葉雅紀さん、佐々木蔵之介さん、段田安則さん、お三方とも個性的でありながらそれぞれにタイプが違って、だけど、「あ、この3人は家族なんだ」というのを感じられる箇所も要所要所にあって…。そこに面白さを感じましたし、この家族と関われることをうれしく思っています。私は“回想”という形での登場なので、ちょこちょこと出てくる役なのですが、監督もとても丁寧な演出をされる信頼できる方で、実は「もっと出たいな」って思っているところです(笑)。相葉さんとは随分前に医療モノのドラマでご一緒したのですが、“掴みどころのない役者さん”、というイメージ。本心を見せないようなお芝居や、話を聞いているときなどの“受けのお芝居”がとてもお上手なんですよね。今回は共演シーンがないかもしれませんが、私自身もしっかりと、大人になった優にも繋げられるようなお芝居をしたいと思います。蔵之介さんとの夫婦役もとても久しぶり。初日からベッドに寝ているシーンだったんですけど、「なんだか落ち着くねー」って2人で話していました(笑)。私もこの先の展開は全然知らないので、視聴者の皆さんと一緒になって驚いたり、感動したりしながら撮影していくことになると思います。男同士の親子ならでは会話や、ミステリー要素なども楽しみながらご覧いただけたらうれしいです。石川恋台本を読み、和田家の3人の男たちの中で繰り広げられる会話劇の噛み合っているようで噛み合っていない、噛み合っていないようで噛み合っている、その絶妙なバランスがとても面白い作品だと感じました。そこに、時おり入ってくる優の切ない過去にもグッときますし、"家族"とは何なのか、また、他人との関わり方についても改めて考えさせられました。今回は相葉雅紀さんをはじめ、ほとんどのキャストの皆さまと初共演です。楽しみな反面、今はまだ緊張していますが、キャストやスタッフの皆さまとたくさんコミュニケーションを取りながら、そして、先輩方の背中を見て勉強させていただきながら、素敵な作品の一部となれるよう志麻さと美をまっとうしていきたいと思います!佐々木蔵之介さんとは3年前に親子役で共演させていただき、とてもお世話になりました。今回お芝居をご一緒できるシーンがあるかどうかはまだ分かりませんが、もしその機会があるとしたら、以前よりも成長した姿を見ていただけるように頑張りたいです。それぞれのキャラクターもとても魅力的で、台本を読んでいるだけでもクスッとしたり、時には切なさを感じたり、どんどん“和田家の男たち”に愛おしさを抱くはずです。毎週金曜日の夜、“和田家の男たち”とそれを取り巻く私たちを、ぜひご覧ください!駒木根隆介『和田家の男たち』は台本が本当に面白くて、早く次の本が届かないかなー、とイチ読者のような気持ちでいます。まさに現在進行形の今、この時代を登場人物たちと共有できている感覚で読んでいます。意気込むと固くなっちゃうので、意気込みつつ、なるべく自然体で自分の言葉にできればと思っています。皆さん、オンエアを楽しみにしていてください!僕も同じくらい楽しみにしています。岡部たかしこのドラマには家族が食事を囲み団らんするシーンがたくさんあります。コロナが長引く今だからこそ家族が食事を囲み団らんするという一見普通のことが胸に響いてジーンとしました。僕の役は報道テレビマンで、真実を伝えるために奮闘します。それゆえ報道ステーションから続けて観ていただければより楽しめるかと存じます!意気込みすぎると空回って、しょーもないやっちゃと思われるので、意気を隠してええ塩梅で挑みたいと思います。宮澤美保なんといっても“和田家の男たち”の会話がとても興味深く、魅力的で、あの御三方を想像しながら読むと、最初からニヤニヤが止まりませんでした。私の役は報道番組のディレクターなのですが、テレビ局の報道ということで、普段のドラマ撮影とは違うスピードと緊張感があって、初めて撮影に参加した日はクタクタになりました。早く涼しい顔でこなせるように頑張りたいです。このドラマは、コロナ禍の今を生きている人たちのお話です。何かと窮屈な毎日ですが、共に泣いたり笑ったりして、和田家の男たち(とその周りの人たち)を応援していただけたらうれしいです。潤浩優は僕と同じ歳なのに、家のことを全部一人でやっていてすごいなぁ、と台本を読んで思いました。相葉雅紀さんの幼少期を演じるので、大人になったときの優に繋がるように、頑張りたいと思います!初めてお会いした相葉さんはとてもかっこよくて、優しかったです。でも緊張してしまってあまりお話ができませんでした。素晴らしいキャストの皆さんばかりで、内容にもいろいろな展開があるので、楽しんでもらえると思います!皆さん、ぜひ見てください。「和田家の男たち」は10月22日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送(一部地域で放送時間が異なる)。(cinemacafe.net)
2021年09月28日三谷幸喜が作・演出を手掛け、2018年末に上演されたミュージカル『日本の歴史』が、2021年7月に再演されることが10日、明らかになった。出演は、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーに、段田安則が参加。この7人が、60役以上の老若男女の登場人物たちを演じ、歌い、踊り、歴史を駆け抜ける。もともと歴史好きで知られている三谷氏は、近年多くの歴史ドラマや舞台を手がけ、2022年放送予定の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も執筆。その独自の着眼点とアイデアで、エンターテイメントの姿を通して、改めて歴史の面白さや奥深さを伝えている。その三谷氏が手掛けたオリジナル・ミュージカル『日本の歴史』の再演が決定。長きにわたり、三谷氏の作品の世界観を支えてきた作曲家・荻野清子氏と共に創り上げ、珠玉のキャスト陣が歌い踊った壮大な“大河ミュージカル”が帰ってくる。初演以来高まってきた再演希望の声に大きな力を得て、決定したという。「卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年に亘る日本の歴史を凝縮」したこのミュージカルは、60人以上にも及ぶ歴史上の人物たちや市井の人々を、たった7人の俳優たちが演じ、歌い、踊るという大胆な構成。その中で、キャッチーなメロディーと親しみやすい歌詞に乗せて、めまぐるしく移り変わる歴史の場面が目の前で紡がれていく。脈々と次世代につながっていく人間の因果のドラマが語られ、ただの歴史の出来事の羅列ではない骨太な物語が展開される。
2020年12月10日舞台『女の一生』製作発表記者会見が30日に都内で行われ、大竹しのぶ、高橋克実、風間杜夫、段田安則(出演・演出)、安孫子正(松竹 代表取締役副社長)が登場した。同作は昭和20年4月の終戦直前に、森本薫が文学座に書き下ろし、杉村春子が初演、生涯に947回にわたって主人公の布引けいを演じ続けた名作。明治38年(1905)から昭和20年(1945)までのある女の40年間を描いている。新橋演舞場にて11月2日〜26日に上演されるが、1,428席のところを679席で上演。出演・演出の段田は戦時中に初演を迎えた同作について「命がけの時でもお客さんは舞台を見たいと思っていた、役者も命がけで舞台をやるもんなんだなあと思って、そういう力を演劇が持っているのかなと思いました」としみじみ。主演の大竹も「戦時中にこの芝居が生まれたんだと思うと、本当にいろいろなことを考えさせられます。劇場にお客さんが来るのが当たり前じゃない世の中になった時、杉村先生が『芝居中に空襲警報が鳴るとか、うしろにおまわりさんが立って不当なセリフがあるかないかチェックして、そういう中で私たちは芝居をやってたのよ。あなたはいいわね、自由な時代に生まれて、自由に芝居ができるんですもの。頑張りなさいね』とおっしゃってくださったことを思い出しました」と振り返る。「私たちは今、不自由な時代に突入したわけですけども、それでもやっぱり芝居をやりたいと思いました。稽古場では万全の対策を練って、いつものようにあーでもないこーでもないと大声で手を取り合って笑い合える事は全くできない状況だけども、その中でもできるだけの条件の中で、布引けいがいきいきと生きられるような芝居をみんなで作っていきたいなと思います」と意気込んだ。また、高橋は今回19歳から59歳を演じるために、「カツラが3パターンくらい。終わったあとに買い取るかどうかの打診があるかと思います」ととぼけて見せる。風間も「『演舞場はやりますよ』という力強い言葉を聞いた時、役者を続けてて良かったなと思いました」とこのコロナ渦での上演について思いを馳せた。大竹は令和という時代について改めて「どこに向かっていくのかはとても不安ですけど、演劇というものは絶対に滅びないと信じて頑張ってきたこの半年間だったなと思います」と心境を表す。改めて「4月公演の『桜の園』がゲネプロの直前まで行ったけどそこで中止になって、あの時の喪失感。こんなに面白い芝居が見てもらえることなくセットも全てが散っていくというあの悲しみは一生忘れられないものでしたね。そこからは自粛期間に入って、息子が一緒に暮らしているので、日常をこなしているので終わってしまいました。でもいつか、と思っては生きていました」と語った。
2020年09月30日堺雅人(46)主演の『半沢直樹』(TBS系)第5話が、8月16日に放送された。航空会社「帝国航空」の再建を目指すなか、半沢の怒号が鳴り響く回となった。各メディアによると、世帯平均視聴率が25.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。最高記録を更新し、「令和ドラマ1位」に輝いたという。そんな熱いドラマ展開のなか、ドラマに花を添える井川遥(44)にも注目が集まっている。半沢たちが常連客として通う小料理店の女将を演じているが、“不審な素振り”を見せているのだ。そのため視聴者からは、こんな声が広がっている。《井川遥の動きが不穏すぎるな…》《紀本常務と永田の話が聞こえてきた女将さんの様子が…なんの伏線?めっちゃ気になる》《井川遥さん演じる女将の、ちょっと不審な動作も気になるなぁ…》「これまでも半沢たちの会話に耳をそば立てて、動揺するシーンがありました。特に紀本常務(段田安則)の名前が出ると、女将の顔つきが曇ります。今回も箸を落とすといったように、あからさまに反応。第2話では半沢の同期・苅田(丸一太)が『伊佐山』と発しただけで、『証券部長の悪口大会ですか?』と質問。その会話から、女将が東京中央銀行の株主であることも判明しました」(テレビ誌ライター)公式サイトでは女将の名前は「智美」と表記されており、姓は明かされていない。その謎めいた存在に、視聴者の期待度も増しているようだ。《『半沢直樹』で後半のキーパーソンは井川遥演じる智美。誰かの見内か関係者か》《井川遥が役員の愛人で情報をやり取りしてる最高の展開ありそう???》《何やら妙な動きを見せる女将(井川遥)が今後どのような役回りになるのか期待大》井川同様、ドラマを彩る上戸彩(34)演じる妻・花にも前作では見せ場があった。内部告発書類を隠した半沢に対して、金融庁が半沢の自宅を調査。花が書類を実家に送っていたおかげで、難を逃れた。さらに家中を散らかし放題にした調査員たちに、「銀行員の妻を舐めんなよ!」と一喝。“ファインプレー”として、ドラマを盛り上げた。果たして女将の正体は、敵か味方と出るか。視聴者の想像が膨らみそうだ。
2020年08月17日現在、PARCO劇場にて舞台「ピサロ」で渡辺謙とも共演中の宮沢氷魚が、8月からの舞台「アンナ・カレーニナ」にて宮沢りえと初共演。コメントが到着した。今回、氷魚さんが出演する「アンナ・カレーニナ」は、激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの不朽の名作。“破滅”か“希望”か、真実の愛を追い求め、揺れ動く人間たちが奏でる恋愛叙事詩。演じるのは、恋には不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィン。そして、タイトルロールとなるアンナ・カレーニナには日本を代表する女優のひとり、宮沢りえ。社交界の華であったが“初めての恋”に燃え上がり、破滅の道へと突き進んでいくアンナを生々しく演じる。今回の出演に際し、氷魚さんは「出演のお話を聞いた時はとても嬉しく、感激しました。数々の名作を上演してきたシアターコクーンに立てることを光栄に思っております。宮沢りえさんと共演させて頂くのは今回が初めてなのですが、雲の上のような存在の女優さんで、ご一緒できることがとても楽しみです。苗字が同じなので勝手ながら少し運命も感じています(笑)」とコメント。「今作で舞台が5作目になりますが、毎回役者として自分が試されているなと感じます。舞台上では逃げ場がない。その中で一人の人生を生き抜く。その責任感を背に今回もたくさん悩み、試練が待ち受けていると思いますが、全力で駆け抜けて行きたい」と気合い十分。また、ほかにも白洲迅、川島海荷、大空ゆうひ、吹越満、段田安則と豪華キャスト陣が集結、万全な布陣で名作の新たな舞台を描き出す。ドラマ「コウノドリ」や「偽装不倫」、映画『his』でも注目を集めた氷魚さん。今回は立て続けに大作の舞台への挑戦。6月19日に公開となる映画『騙し絵の牙』への出演も控えるなど、人気俳優として本格的な躍進を遂げることとなりそうだ。なお、今回の舞台は、イギリスの気鋭の演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化し、演出。アンナ、青年将校ヴロンスキー、夫カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い作品だが、今回のフィリップ版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるリョーヴィンとキティの「純愛」とを対照的に描くという。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの長編大作が、フィリップの手によってどのように現代に蘇るか注目だ。DISCOVER WORLD THEATRE vol.8「アンナ・カレーニナ」は【東京公演】8月7日(金)~9月3日(木)Bunkamuraシアターコクーンにて、【京都公演】9月10日(木)~13日(日)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年03月26日舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』のプレスコールが7日に東京・Bunkamuraシアターコクーンで行われ、鄭義信、桐山照史、柄本時生、八嶋智人、段田安則が取材に応じた。同作は、2008年に上演した『焼肉ドラゴン』で演劇賞を総なめにし、2018年には自身が監督を務め同作を映画化した、鄭義信のBunkamuraシアターコクーン初進出作。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、物語の舞台を自身のルーツである関西の戦後の港町に設定し、せりふは全編関西弁、キャストは全員男性で、初めての恋に突っ走る若い2人と、それを取り巻く不器用に生きる人々の純愛群像劇を繰り広げる。主演の桐山は「めちゃくちゃ美しい世界のロミオとジュリエットです!」と主張するも、ジュリエット役が柄本と聞いた時は「時生!?」と驚いたという。「僕もロミオをさせていただけることについて、『僕が!?』と思いました」と振り返り、「(柄本は)お会いした時に、ザ・男の子で、最初に会った時に雪駄で来たので、どうなるんだろうという驚きと期待がありました」と表した。柄本もジュリエット役と言われたときは「二度聞きはしました。お仕事ぜったい断らないと決めてるんですけど、初めて『考えてみたい』と言いました」と苦笑。しかし「頑張ればどうにかなるだろうし、そういうのを考えるのも嫌いではないので」と承諾したという。桐山については「親父と兄ちゃんと両方お仕事してて、桐山くんの噂は聴いてるんですよ。うちの家で。『桐山がいいぞ』って。兄ちゃんが、『桐山くん、役者だね』みたいな話をしてたのを覚えてて、それで、楽しみでした」と明かした。初対面に近い段階でのビジュアル撮影では、「恋人なので、見つめあってもらっていいですか」という指示もあり、柄本は「ハッと目があった瞬間に、(桐山から)『どっちの目、見たらいい?』と言われて、『え……あ、右……』って。もう見させられてるんですよ、こっちが。かっこいい! と思って」とドギマギしていた様子。桐山は「見つめあってるシーンで、終わって暗転になった時に、(肩を)トントンってするらしいんです。くせで、『お疲れ様』って。それが『口説きにいってるやろ』と、ずっと言われてる」と明かし、八嶋が「今までモテてきている男のやり口だなというのはありました」と指摘すると、桐山は「まあ当たり前ですよね」とキメ顔を見せた。さらに桐山は「八嶋さんにいたっては、実家に帰って母ちゃんとしゃべってる気持ち。初日か2日目かに、元木聖也くんがアクロバットを披露した時に、帽子が落ちたんですよ。それが頭から落ちたように八嶋さんには見えたらしいんですけど、男だったら『危ない!』と手を差し出そうとするところを、八嶋さんが『はあっ!!』ってなってて、いの一番に役を掴んでる」と、口に手を当てている八嶋の様子を再現。段田は「時生くんの姿、最初は大丈夫かいなと思ったけど、化粧してカツラしたら、私が大好きな竹内まりやさん」と表現し、桐山や柄本が「クレームきませんか!?」と心配する一幕も。鄭は改めて同作の構想について、「もともとシェイクスピアは男性ばかりで演じていたというのがあるんですけど、今回コクーンで初めてやるということで、実験的に。僕自身も男ばかりで、部室の匂いがするので違和感を持ったけど、男ばかりだからこそのパワーとか、かえって2人の愛情交歓が切なかったりするので、面白い作品になる」と語った。鄭は続けて、「桐山くんの男っぽいところは、泣くロミオにぴったり。時生くんも見てるとだんだん可愛いなというところがあって、最後は時生で泣けるので、今はとてもベストカップルだと思っています」と太鼓判を押す。桐山も絵本について「稽古を踏めば踏むほど、『かわいい』と思うし、時生がやるジュリエットの癖が見えてきて愛おしくなったりしましたね」と愛情を見せた。東京公演はBunkamuraシアターコクーンにて2月8日~3月4日。大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて3月8日~15日。
2020年02月08日出演者が全員男優しかも関西弁、という斬新な『ロミオとジュリエット』がお目見え。のちに映画化もされた『焼肉ドラゴン』(2008年)で演劇賞を総なめにし、脚本家としても『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』を手がけるなど、密度の濃い人間ドラマを得意とする劇作家・演出家、鄭義信のシアターコクーン初進出作で、『泣くロミオと怒るジュリエット』と題し、2月8日(土)に開幕する。許されない恋に落ちた若い男女の疾走を描くシェイクスピアの「ロミジュリ」。今回は、ストーリーはそのままに、物語の舞台を戦後の関西の港町に移して描かれる。ロミオを演じるのは、ドラマ、演劇、バラエティと、ジャンルを超えた活躍を見せるジャニーズWESTの桐山照史。一方、ジュリエットを演じるのは、個性的な風貌と異彩を放つ存在感で強烈なインパクトを残す柄本時生。また、段田安則や八嶋智人、福田転球にみのすけら、演劇界のベテラン勢が脇を固める。戦争が終わって5年後の、関西の港町。敵対する愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”が睨み合う町だ。元“モンタギュー”メンバーで、今はカストリ屋台で真面目に働く青年ロミオは、あるダンスパーティーで、心根がまっすぐで優しい少女・ジュリエットと恋に落ちる。しかし彼女は、“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹なのだった……。鄭義信はこの公演に向けて、「差別や不寛容、定かな理由もなく憎悪を募らせ、互いに憎しみ合う人々。最近の、この国に蔓延する空気にも似た“イヤな感じ”」を描きたいとコメントしている。公演はシアターコクーンにて2月8日から3月4日(水)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月8日(日)から15日(日)まで行われる。文:小川志津子
2020年02月07日宮沢りえ、堤真一、段田安則が挑む三人芝居「死と乙女」が、本日9月13日(金)から東京・シアタートラムにて開幕する。チリの劇作家アリエル・ドーフマンが、実際に軍事独裁政権から受けた過酷な弾圧や、見聞きした悲惨な事実を基に執筆した傑作を、演出の小川絵梨子を含め日本の演劇界を牽引する実力派たちが集まり、稽古場で濃密なディスカッションを重ねて完成させた。【チケット情報はこちら】独裁政権が崩壊したばかりのある国では、旧政権の弾圧や人権侵害の罪を暴く調査委員会が発足。かつて反政府側で闘っていた弁護士ジェラルド(堤)は、その委員会の中心メンバーに指名される。その妻ポーリーナ(宮沢)も学生運動に身を投じていたが、過去に受けた拷問のトラウマに苦しんでいた。ある嵐の晩、車の故障で立ち往生したジェラルドは、偶然通りかかった医師ロベルト(段田)に助けられ、彼の車で送られてくる。ロベルトの声や笑い方、香りから、ポーリーナは、ロベルトがかつてシューベルトの「死と乙女」を流しながら、目隠しをした自分を繰り返し凌辱した男だと確信する。ポーリーナの激しい追及と復讐に対し、必死に潔白を訴えるロベルトと、妻の思い込みを疑い説得するジェラルド。 それぞれの心の中にあるのは、狂気なのか真実なのか…。開幕にあたり出演者がコメントを発表した。「ポーリーナには迷いが一切ありません。意志がハッキリしていて彼女の中ではすべてが真実なんです。お客様は、何が真実なのか、振り子が揺れる中でご覧になると思いますが、その振り子を揺らし続けるにはどうしたらいいかを考えながら稽古を重ねてきました。本番を通しても、膨大なセリフに囚われず言葉を吐き出せるように、感情のエッジを常に尖らせていきたいですね」(宮沢)。「段田さんにも、“この役、難しいよなあ”と言われたほど、最初は本当に頭を抱えていました。自分の正当性を主張し続ける能動的なポーリーナとロベルトに対し、ジェラルドは受動的な立場。彼が何を真実だと思い、その言動は何に突き動かされているのか。演出の小川さん、りえちゃん、段田さんという頼もしい人たちと一緒に探り続ける稽古でした。でも、こういう優れた戯曲は、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対にくる。それが楽しいんですよね」(堤)。「この作品は、過酷で癒しがたい傷跡の物語であると同時に、スリリングな心理劇の側面をもっています。そんな演劇的な魅力ゆえに世界中で上演され、そのことで忘れてはならない悪政と犠牲者たちの記憶を私たちの中に刻んでいます。お客様にも、3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、ご自身を見つめ直す時間にしていただけたら」(段田)公演は10月14(月・祝)までの東京公演の後、10月18日(金)から21日(月)までサンケイホールブリーゼにて大阪公演を行う。
2019年09月13日