米テキサス州で9月11日、アメーバの一種で、殺人アメーバとも呼ばれる「フォーラーネグレリア」に感染した子どもが命を落とした。CBSなど複数のメディアが報じている。同州アーリントン市が27日に発表したプレスリリースによると、5日に「原発性アメーバ性髄膜脳炎」にかかった子どもがいると、病院が地元の保健当局に報告があった。しかし子どもは回復せず、11日に入院先の病院で亡くなった。調査の結果、市内の公園のスプラッシュパッド(水が地表から噴き出したりする水遊び場の一種)で、フォーラーネグレリアに感染した可能性が高いことがわかったという。フォーラーネグレリアは通常、湖や河川に生息し、ヒトの鼻腔から脳に侵入。大脳組織の軟化や出血を伴う壊死(原発性アメーバ性髄膜脳炎)を引き起こすとされる。市当局は、毎朝の公園オープン時にスタッフに義務づけられていた水質検査、定期的な水質チェックが一切行われていなかったと公表。市は事件の発覚後、市内全てのスプラッシュパッドを閉鎖して水質を検査。地元住民の憩いの場として愛されているドン・ミゼンハイマー公園から採られたサンプルから、フォーラーネグレリアが検出されたとKTLAは報じている。CDCの発表によると、このアメーバが人に感染するのは稀で、2010年から2019年までの9年間、米国内での感染報告は34件にとどまっているという。
2021年09月29日「新時代の逃走”サイレント”スリラー」と評判の韓国映画『殺人鬼から逃げる夜』より、主人公が殺人鬼に追われる、恐怖の特別映像が解禁となった。耳の聴こえない目撃者と、サイコパス殺人鬼のスリリングな逃走劇が描かれる本作。今回到着した特別映像は、有名なクラシック曲「ショパン/ノクターン第2番」が、目撃者・ギョンミと殺人鬼の命がけの追いかけっこをユニークに彩っている。映像ではピアノの美しい旋律が流れる中で、狂気を開放した殺人鬼・ドシクが、どこまでも、どこまでも、執拗にギョンミを追いかけ続ける。坂道で、車道で、街中で、そしてついには家の中にまで迫りくる殺人鬼…聴こえないギョンミは、真後ろにいる殺人鬼に気づくことができない。名曲の後ろで響き渡る悲痛な悲鳴、必死な息遣い、獲物を追い詰めるのを楽しむかのような殺人鬼の歓声、そして滴り落ちる誰かの血…。衝撃的で、逼迫したシーンが畳みかける映像には不釣り合いな、ノクターンのゆったりとしたワルツ調のメロディは、観る者に違和感を植え付け“恐怖”を一層浮き彫りにする。笑顔で戯れるギョンミと母の姿も意味深に映し出されており、母娘の運命も気になるところだ。映像内では、スリルを高めるために「聞こえない」を視覚化したクォン・オスン監督の見事な演出もみてとれる。音楽以外の音がほぼ遮断された状況の中、家に設置された音の警告灯が光ることで異変を察知するギョンミの姿や、車両に付けた騒音測定器が振れた直後、殺人鬼・ドシクが車の後部座席から現れる様子が描かれており、まるで聞こえないギョンミの世界を擬似体験しているかのようにも感じられる。本編でも散りばめられているこの演出手法は、ギョンミの恐怖を観客が共有できるようにと工夫されたもの。「視覚的に危険がどんどん迫っていることを表現し、ギョンミが感じる恐怖や緊張をそのまま観客に伝え、共有しようと思った。ドシクが近づいてくる音は聞こえない。家にあるすべての警報装置の点滅は、危機のシグナルであると同時に、ギョンミが身を守るための装置として活用しようと思った」とクォン・オスン監督は説明している。聞こえない無音の世界を描きつつ、危機的状況を視覚化し共有することで恐怖を倍増させ、一夜の逃走劇をかつてない緊張感とともに描ききった。ノンストップで畳み掛ける特別な衝撃と恐怖を体感できる、新たな韓国スリラーの傑作だ。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年09月17日韓国で公開されるや、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」と絶賛の声が相次ぎ、海外でも話題を集める新時代の逃走“サイレント”スリラー『殺人鬼から逃げる夜』。この度、サイコパスな殺人犯から執拗に追われる恐怖の本編映像が解禁となった。今回到着したシーンは、本作の中でも随一と言っていいほど強烈で最恐のインパクトを誇る1シーン。殺人鬼ドシク(ウィ・ハジュン)が、執拗に主人公ギョンミ(チン・ギジュ)を狙って襲いかかるシーンだ。恐怖に怯える表情で、自室のドアを見つめるギョンミ。聴覚が不自由な彼女にとって、扉の外で何かが起きているかを探る唯一の術は、ドアに近づき手を当てて物音の振動を確かめることしかない。自宅に侵入したドシクがどこにいるのか、何をしているのか…。騒音測定器を片手に、恐る恐る近づくと…その瞬間にドン!!とドアに斧が突き刺さる。狂気の笑みで、ドアを斧で突き破るドシク。壊れたドアの隙間から顔を出し、冷静なトーンで語りかける“ひと言”には戦慄が走る――。映像内では、窮地から逃れようと勇気を出して窓から逃げるギョンミの姿が描かれるが、髪を捕まれ、絶体絶命の大ピンチに陥ってしまう。しかし、そんな状況でもギョンミは諦めない!機転をきかせ、逆にドシクを引きずり落とそうと試みるパワフルな姿がたくましい。そして物語は、命をかけた追いかけっこヘ。殺人ゲームを楽しむように高揚した様子でギョンミを追いかけるドシクの姿は観客をも震撼させる。サイコパスな殺人鬼・ドシクを演じたウィ・ハジュンは、名作ホラーとして愛され続ける映画『シャイニング』にオマージュを捧げるこのシーンを、本作の最も恐ろしいシーンであると明かす。「ドシクは彼女をただ単に殺そうとはせず、極限の恐怖に追い詰め、その状況をまるでゲームでもしているかのように楽しんでいる。背筋が凍るようなドシクの殺人ゲームが最高潮に達した瞬間という意味で、最も恐ろしいシーンではないかと思う」と撮影をふり返っている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年09月09日初主演映画の公開も控えるアナウンサー・田中みな実が、吉高由里子主演のサスペンスラブストーリー「最愛」に出演することが分かった。本作は、殺人事件の重要参考人となった女性実業家・梨央(吉高さん)と、彼女を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、彼女を支える弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の3人を中心に、15年前のとある失踪事件から現在の連続殺人事件へと繋がる謎に迫る、完全オリジナルドラマ。田中さんが演じるのは、殺人事件を追うフリーのノンフィクションライター・橘しおり。曲がったことが嫌いで、負けず嫌いな彼女は、大手新聞社の記者だったが、忖度なしの記事を書きたくてフリーに。いま彼女が追っているのは、真田グループの闇。梨央や母・梓に執拗につきまとい、封印されていた梨央の過去も探っていくキャラクターだ。役柄について田中さんは「序盤はあまり出てこないのでまだ掴み切れていないというのが正直なところ」と話し、「とにかく色気を出さないように! 座るときは足を広げ、カメラの持ち方ひとつとっても荒々しく! と、普段の自分との対極を求められているようです。真相究明に躍起になる様や、取材対象に向かっていく気迫のようなものを感じる芝居ができればと思っています」と語っており、これまでとはまた異なる役柄になりそう。さらに、梨央の母で事業拡大のためには手段を選ばない「真田ホールディングス」代表取締役社長・真田梓役に薬師丸ひろ子。父・朝宮達雄役に光石研。また「ドラゴン桜」にて、最終話目前で主人公を裏切る教頭を演じ話題となった及川光博が、梨央が社長を務める「真田ウェルネス」の専務・後藤信介を演じる。後藤は、梨央の祖父からは「真田ウェルネス」の後継者の座を約束されていたが、それを梨央に奪われてしまう。莫大な投資がいる製薬事業に力を入れる梨央に対し、後藤は堅実な保守派で、対立関係にあるという役どころだ。<キャストコメント>・薬師丸ひろ子以前お仕事をさせていただいた新井プロデューサー、塚原監督と再びご一緒できるということで、どんな世界を繰り広げてくださるのだろうかとワクワクしています。そして、またそこに参加させていただけるということで、ラッキーだなと思いました。この作品は、台本を読んでいるということを忘れるくらい、まるで小説を読んでいるような感覚で「誰が犯人だろう」と、サスペンスの醍醐味を味わわせていただいています。初めてご一緒させていただく俳優陣の皆様との掛け合いが楽しみなので、みんなで最後まで元気に笑って走り抜けたいです。・及川光博久しぶりにサスペンスだなと。しばらくそういった作品に出演していなかったので、ちょっとワクワクしています。いただいた役は“ミステリアス”ということで、いつもとは違った私をお楽しみいただければ。名付けて「不気味ッチー」。台本は先が読めないゾクゾクする展開で、複雑な過去と現在が絡み合いながら「次が早く見たい!」という引きの強さがあるのではないかと思います。松下さんは以前共演したことがあるのですが、吉高さんや井浦さん、初共演の方も多いのでとても楽しみです。出会いとそこから生まれる空気に触発されたり、共鳴し合いたいなという気持ちです。・光石研久しぶりにこのチームとお仕事ができるということで、すごくうれしかったです。「出してください」と何度も言い続けてみるものだなと(笑)。新井さん、塚原さんを筆頭にこのチームの作品は、毎回日常から始まりながらも徐々に暗雲が立ち込めてきて、それがサスペンスになったりラブストーリーになったりと・・・毎回それが楽しみ。今回もその辺に転がっているような日常から始まり、それがどこへ転がっていくのか。それは僕ら演じる側も楽しみだし、視聴者の皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。吉高さんとは10数年ぶりの共演ですごく久しぶり。松下くんも久々の共演になるんですけど、2人とも僕を揺さぶってくるんじゃないかと不安ですね(笑)。今回も何やらいい役をいただけたので、頑張り過ぎず悪目立ちしないようにこの作品の中にすんなりと入っていけたらと思います。・田中みな実会社員として勤めていた局のドラマ作品に出演できることを感慨深く思います。物語の展開が目まぐるしく、早く先々の台本を読みたくてうずうずしています。自身の役柄に関しては、序盤はあまり出てこないのでまだ掴み切れていないというのが正直なところ。塚原監督には「極力、田中みな実っぽさをそぎ落としたい」と言われているので、意識的にそぎ落としていかなければな・・・と思っています(笑)。とにかく色気を出さないように! 座るときは足を広げ、カメラの持ち方ひとつとっても荒々しく! と、普段の自分との対極を求められているようです。真相究明に躍起になる様や、取材対象に向かっていく気迫のようなものを感じる芝居ができればと思っています。 クランクイン前なので、今はカメラの扱い方や、記者の方々のリアルを研究中です。金曜ドラマ「最愛」は10月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年09月04日新時代のスリラーとして話題の韓国映画『MIDNIGHT』(英題)が邦題『殺人鬼から逃げる夜』として9月24日(金)より全国公開されることが決定し、予告映像とポスター画像が解禁となった。「耳の聞こえない」ギョンミは連続殺人事件の現場に遭遇してしまう。意味もなく、理由もなく殺人に手を染めるサイコパスな殺人鬼は、唯一の目撃者となったギョンミを次なるターゲットに据え、執拗なまでに彼女を追いつめる。必死に逃げるギョンミだが、彼女には追手の足音は聞こえず、さらに助けを呼ぶ言葉も届かない。頼れるのは、自身の知恵と視力、そしてまさかの脚力のみ!大胆にして頭が切れるサイコパスがじりじりと迫る中、命をかけた真夜中の追いかけっこの結末は…?日本の公開に先駆け韓国で公開されるや否や、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」(NYAFF)と絶賛の声が相次ぎ話題を集めた本作。脚本・監督を努めたのは、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。ノンストップで畳みかけるスリリングな展開は、観る者を緊張と興奮の渦中に引きずり込む。デビュー作でありながら、韓国映画界に恐るべき才能をみせつけた。「耳の聞こえない」目撃者・ギョンミを演じるのは、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、さらに俳優へと転身を果たしたという異色の経歴の持ち主だ。恐怖に追い詰められながらも、愛する家族を守るため、殺人鬼と命がけの鬼ごっこを繰り広げるギョンミ役を好演している。さらに、ライジングスターとして注目の『コンジアム』のウィ・ハジュンが、ギョンミを追い詰める連続殺人鬼・ドシクを演じる。スマートにスーツを着こなし、警察すらも手玉にとる表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気を孕んだ裏の顔を巧みに操り、これまでにない異色の連続殺人鬼像を作り上げた。展開の全く読めない革命的に新しい恐怖の追走劇。全世界の映画ファンを、歓喜と興奮で覚醒させる新時代の逃走“サイレント”スリラーが誕生した。解禁された予告映像では、恐怖に耐えながら逃げるギョンミとまるで狩りを楽しむかのようにギョンミを追走するドシクの真夜中の追いかけっこの一部が映し出され、ギョンミの無音の世界を体感するとともに、音もなく近づく犯人の恐怖に息を呑む。映像の後半では懸命に逃げるギョンミが、ドシクに対して立ち向かうシーンも見受けられ、ただ逃げ続けるだけではない強い女性としての姿も感じ取れる。併せて解禁となったポスター画像は、じりじりと迫りくる殺人鬼・ドシクの恐怖に息を殺すギョンミの表情をとらえたもので、「真夜中の追いかけっこ」の緊迫感が伝わってくる仕上がりとなっている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年07月29日2021年7月3日からテレビ東京で放送開始予定のテレビドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』のメインビジュアルが解禁されました。『女の戦争~バチェラー殺人事件~』豪華出演者が集結同作は、お金と権力を持ち合わせた独身男性をめぐり、女性たちがしのぎを削る『バチェラーデート』をテーマにしたテレビドラマ。『女の戦争~バチェラー殺人事件~』では、主演にミュージカル界の貴公子・古川雄大さんを迎え、7人の美しい女性たちが欲望にまみれた愛憎劇を繰り広げます。古川雄大さん演じる主人公・御曹司バチェラーを奪い合う7名の女性たちには、葵わかなさん、トリンドル玲奈さん、寺本莉緒さん、尾碕真花さん、北原里英さん、成海璃子さん、真飛聖さんと、個性豊かな俳優陣が集結。また、ドラマ内の番組MC役に松大航也さん、AD役に喜多乃愛さん、芹沢瞬さん、主人公の父・鳴戸栄一郎役に羽場裕一さんと、新旧を代表する俳優陣がわきを固めます。メインビジュアルに隠された『秘密』とは今回解禁されたメインビジュアルには、まるで絵画のようで魅惑的な主人公を取り囲むように、華やかなドレスに身を包んだ、仮面を持った7名の女性達が写っています。メインビジュアルには、作品の面白さが秘められているといい、気になるのは主人公の写真についた傷。誰が主人公に選ばれ、そして誰が主人公を手にかけるのか…予測しながら、本作の放送を待ちましょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月30日2021年7月からテレビ東京で放送開始予定のドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』の追加キャストと主題歌が発表されました。テレ東新ドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』追加キャスト主演にミュージカル界の貴公子・古川雄大さんを迎えた同作は、7人の女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ。葵わかなさん、トリンドル玲奈さん、寺本莉緒さん、尾碕真花さん、北原里英さん、成海璃子さん、真飛聖さん演じる7人の美女たちが、古川雄大さん演じる御曹司バチェラーを奪い合います。また、脇を固めるのは、次世代の若手スターから大御所俳優、さらにはYouTuberと個性豊かな面々。劇中で展開される恋愛リアリティショー『ゲット・ザ・バチェラー』の番組MC・ケリー豊田役を、朝の連続テレビ小説にも出演した松大航也さんが務めます。さらに、ADの楓役には、次世代スターとして注目されている、喜多乃愛さん。同じくADの斉藤役には、チャンネル登録者数22万人以上の人気YouTuber・芹沢瞬さんがキャスティングされました。そして、主人公の父親・鳴戸英一郎役には、さまざまな作品で活躍する大御所俳優、羽場裕一さんが決定しています。『女の戦争~バチェラー殺人事件~』主題歌はCö shu Nieが担当主題歌は、人気アニメや映画主題歌を手掛け、注目度が急上昇中の2人組ロックバンド『Cö shu Nie(コシュニエ)』が担当することも発表されました。「作品のプロットを読み、登場人物達の欲望に忠実に、猪突猛進するエネルギーに衝撃を受けた」と語る、『コシュニエ』の2人。主題歌の『undress me』は、『ある人物が、どういう理由で愛する人の命を奪うだろう』と、心の機微をしたためた1曲だといい、物語にどのような華を添えるかにも期待が高まります。豪華キャストで送る『女の戦争~バチェラー殺人事件~』は、2021年7月3日、毎週土曜23時25分から放送開始予定です。[文・構成/grape編集部]
2021年06月24日紀伊國屋ホールが改修工事を経て、今月リニューアルオープン。こけら落とし公演第一弾となる『新・熱海殺人事件』が本日6月10日(木)より上演される。演劇の聖地と呼ばれる同ホールは57年の歴史を持つが、その中で最も多く上演されているシリーズ作品での新たな幕開けだ。『熱海殺人事件』は言わずと知れた、つかこうへいの代表作。タイトルを『売春捜査官』『モンテカルロ・イリュージョン』などと変化しながら、新たなキャスト、新たな演出で繰り返し上演され、その公演ごとに違った味わいが楽しめるのも魅力だ。今回上演される『新・熱海殺人事件』は、テレビドラマ監督として『Dr.コトー診療所』や『プライド』『教場』などの話題作で高い評価を得るフジテレビのゼネラルディレクター・中江功が、新たな演出で復刻。中江にとっては初めての舞台演出となるが、テレビ界屈指の演出家がどのような色付けをするのか注目される。キャストは、同ホール改装前の最終公演『熱海殺人事件ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~』で主人公の木村伝兵衛部長刑事を演じきった荒井敦史が続投。伝兵衛と対立しながら成長していく刑事・熊田留吉には、2017年『熱海殺人事件NEW GENERATION』で同役を演じ、昨年『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』で妖艶な演技を見せた多和田任益。ヒロインの婦人警官・水野朋子には、元乃木坂46で舞台を中心に女優として活躍する能條愛未と、AKB48グループ総監督・向井地美音、犯人の大山金太郎には若手実力派の三浦海里と、こちらも『熱海殺人事件ラストレジェンド』から続投となる松村龍之介が、それぞれダブルキャストで出演。さらに、公演初日は特別公演として、つかの愛娘・愛原実花が一夜限りのヒロインを務める。なお6月24日(木)からは本作に続く第二弾公演として、『熱海殺⼈事件』の数あるバージョンの中でも異端とされる作品『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール~』を中屋敷法仁の演出で上演。多和田任益、菊池修司、兒玉遥、鳥越裕貴が出演する。『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール~』文:伊藤由紀子『新・熱海殺人事件』作:つかこうへい演出:中江功出演:荒井敦史 / 多和田任益 / 能條愛未 / 向井地美音 / 三浦海里 / 松村龍之介 [ゲスト]愛原実花2021年6月10日(木)~2021年6月27日(月)会場:東京・紀伊國屋ホール『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン 復讐のアバンチュール』作:つかこうへい演出:中屋敷法仁出演:多和田任益 / 菊池修司 / 兒玉 遥 / 鳥越裕貴2021年6月24日(木)~2021年6月27日(日)会場:東京・紀伊國屋ホール
2021年06月10日「今回、私の演じる婦人警官・水野朋子はお色気のあるセクシーなキャラという設定になっているんです。『新・熱海殺人事件』ということで、新しく色付けされた水野朋子になると思います」そう語るのは、2018年に乃木坂46を卒業した能條愛未(26)。『ポーの一族』などいくつかの舞台を経験した後、今回、内田有紀、黒木メイサなど、数々の名女優たちが演じてきた『熱海殺人事件』水野朋子役に挑戦する。しかし、セクシーな役どころには不安もあるという。「今までの人生で、セクシーとか色っぽいなんて言われたことはほとんどないし、そういう役もやったこともないので、本当はめちゃくちゃ恥ずかしいんです。でも、それがわかると見ている方はもっと恥ずかしいと思うので、振り切ってやるしかないですし、いかに色っぽく見せられるか研究しながら演じています。例えば、ボディータッチが多い部長刑事・木村伝兵衛に対しては、いちいちいらないアクションというか、わざわざその動きしなくてもいいんじゃないかという動きをオーバーにセクシーを演じたり、いかに振り切れるかが大事だと思っています」2018年12月に乃木坂46を卒業後、2020年、舞台『グッドバイ』、2021年1月、舞台『ポーの一族』など、舞台経験を積んできた能條だが、つかこうへい作品の膨大なセリフ量には苦戦しているようだ。「部長刑事・木村伝兵衛役の荒井敦史さんだったり、私とは比べ物にならないくらいセリフの量が膨大で、私がこの程度でウジウジ言っていたら、申し訳ないなと思って必死に覚えました。お家に帰って何度も台本を読んだり、自分の声を録音して耳で聞いて覚えたり。歌もそうですけど、目で見てというよりは、耳から入ってきたものをインプットしていくほうが得意だと思います」この4月に長年在籍した事務所を離れ、新たな事務所に移籍。今回は、その移籍一発目の大きな舞台となるだけにかける意気込みも一層だ。「『熱海殺人事件』は、女優さんを目指してる人なら、一度はやってみたい、憧れのお芝居なので、凄く光栄ですし、新しい自分の引き出しが見つかりそうだなと凄くワクワクしています。私自身、移籍してから一作目、本当の意味で自分の力が試されるので、怖いですけど、そこの覚悟も含めて観てほしいと思います」今後は、ドラマや映画にも挑戦したいという能條。「ヒロイン役はもちろん楽しいですが、凄く嫌われ役というか、信じられないくらい悪い女みたいな、そういう役もやってみたいですね」【PROFILE】のうじょうあみ26歳1994年10月18日生まれ神奈川県出身2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2018年12月、乃木坂46を卒業。2020年、舞台『グッドバイ』、21年1月、舞台『ポーの一族』などに出演。『新・熱海殺人事件』が2021年6月10日〜21日紀伊國屋ホールで上演(向井地美音とWキャスト)
2021年06月01日元乃木坂46メンバーで、今まで数多くの舞台作品で活躍している能條愛未さんが「新・熱海殺人事件」に出演決定!この公演は紀伊國屋ホール改修後の柿落とし公演として上演されることが決まっており、しかもつかこうへい氏の名作を新しい演出、そしてフレッシュなキャストで見せるというもの。この舞台で能條さんが見せたい新境地とは?「新・熱海殺人事件」のヒロインを演じる能條愛未さん能條愛未さんが出演する舞台「新・熱海殺人事件」の稽古場にお邪魔して、上演前の今の心境や、稽古の様子などを聞かせてもらいました!−−つかこうへい原作の「熱海殺人事件」を新たな演出で蘇らせた「新・熱海殺人事件」でヒロインの水野朋子婦人警官役を演じていらっしゃいます。長い歴史を持つ作品なだけに、チャレンジングなところもあると思いますが、上演を前にした今のお気持ちをお聞かせください。長い歴史のある作品で、しかも紀伊國屋ホールの柿落とし公演という本当にありがたいタイミングでこの公演をやらせていただけるということで、とてもうれしいですし、光栄に思っています。今までもたくさんの女優さんが演じてきた水野という役ですが、今回は私にしかできない新しい水野朋子という人物像をお客様にお見せできたらいいなと思っています。−−能條さんが考えるこの作品の見どころは?「熱海殺人事件」といえば一番有名なアイちゃんと金ちゃんのシーンがあるんですけど、そこは本当にすごくエネルギーのいるシーンというか、あのシーンをやるだけで一気にいろんな感情が自分の中で駆け巡るんですよね。あのシーンだけで一公演丸々やったくらいの感覚になるというか。そのくらいパワーとエネルギーが必要なシーンで。観に来てくださるお客様に、どれだけそのエネルギーとパワーを届けることができるかっていうのが今回、私の中では勝負だなと思っているので。今までも舞台はたくさんやってきたんですけど、感情を表に爆発させるみたいな役はあんまりやったことがないなと思ったので、また新しい私のそういうお芝居を見てもらえるきっかけになるんじゃないかなと思うので、そこはすごく期待してほしいです。−−ご自身が演じられている水野朋子のシーンやセリフとして注目してほしいところは?水野は部長のことが大好きで、でもこの事件の次の日には自分の結婚式があるっていう、すごく複雑なものを抱えているっていう人物なんです。一番好きな人はいるけど、でも結婚するのは二番目に好きな人みたいな、本当に女性にしかわからない感情ってあるじゃないですか。そこをしっかり見て分かるように演じたいですね。女性ってこういうものなんだろうな、というのをちゃんとわかりやすく演じられたらいいなと思ってます。セリフでいうと、水野が部長に「部長、本当は私…」っていうセリフが2回出てくるんですよ。そこは水野が部長に対しての気持ちが一番出てるというか。そこは唯一、自分の本当の感情を出そうとするんですよね。でも、途中で止められちゃうんですけど、2回とも。細かいところではあるんですけど、「これがきっと彼女の本音なんだろうな」っていうのとか、「これはたぶん嘘で言ってるのかな?」っていうのをしっかり伝わるように演じれば、舞台を観てくださるお客様もより物語に入り込めると思うので、そこをしっかり演じれたらいいなと思います。−−内に抱えるものがある人を演じるのは難しそうですね。でも私はちょっとわかる気がするんですよね、女性特有のそういう感情って。でもたしかに、秘めた気持ちを抱えながらお芝居するっていうのは、実は一番難しいんです。発散する芝居って、大変そうに思われるけど実は一番やりやすいし、そこまで難しくはないと思うんですよね。ひとつ壁を乗り越えさえすれば。逆に、内に秘めた感情みたいなのが一番難しくて。それを、自分で思ってるだけじゃなくて、ちゃんと観てる人たちにわかるようにするっていうのが、とても芝居力を試されと思うので。そこは今回、自分の課題かなと思っています。すごく切ない役ですよね。−−「熱海殺人事件」はこれまで何度も上演されてきた作品ですが、過去に他の方が演じられた水野は見ましたか?今年の1月に上演された、新内眞衣が出演した「熱海殺人事件 ラストレジェンド ~旋律のダブルスタンバイ~」は観ました。というのも、台本を読んだだけではどうしても理解しきれない部分があって。「ここってどういう状況なんだろう?」とか、どういう感情でしゃべってるんだろう」とか、台本だけでは読み解けない部分がどうしてもあったので、そこは参考程度に観させてもらったんですけど。しっかり観ちゃうとどうしても役が染みついちゃうし、そうなるとただのマネになってしまうので、あんまり観ないようにはしてました。−−この作品は紀伊國屋ホールこけら落とし公演舞台として上演されますが、それだけに大きな注目を集めています。みなさんの期待は感じていらっしゃいますか?今まで紀伊国屋ホールではたくさんの作品を上演していて、たくさんの素敵な役者さんがそこでお芝居をしていて、そんな長い歴史のある劇場の新装杮落としというのは、偶然が重ならないとないことですよね。しかもそのタイミングで私がこの作品に出られるというのも本当に光栄ですし、劇場の新たなスタートを、杮落とし作品の出演者として責任を持ってよいスタートを切れるように務めたいと思ってます。−−能條さん自身も、これまでたくさんの舞台作品に出演されていますが、今回特に楽しみにしているところ、難しさを感じているところはありますか?私が演じる水野は、色っぽい女性刑事という風に役作りをしているんです。今回は演出家の方がそういう風にやってみてと言ってくださったんですけど。ただ、今まで私は色っぽい女性を演じたことがないし、私自身とも掛け離れていて、今、試行錯誤しながらやっています。自分の中の色っぽくてセクシー、女らしい部分をしゃべり方、仕草とか、そういうところで出すのがちょっと恥ずかしいなって感じてしまう部分があって(苦笑)。でも、せっかくならこれからいろんな役をやりたいので、今回は色っぽい水野に挑戦しています。まだ少し恥ずかしいんですけどね、楽しみながらやってます。−−今、お話していても声とか仕草にそういう色気が少しにじみはじめてますよね。本当はそんなことないですよ!普段はすごく子どもっぽいんです。今はがんばって大人ぶってるんですけど(笑)。今回の役で難しいのが、私が演じる水野は色っぽいから、部長が好きっていうのもボディタッチ多めになったりとか、明らかに好きなだろうなっていうのがわかる感じなんですよね。でも、それだけだとどうしても軽く見えてしまう。ただただ色っぽぶってて、部長が好きなんだろうなというのがあからさまにわかる感じでひたすらベタベタ触って、しゃべり方もくねくねした感じで。それだけだと、そんなに本気で好きなわけじゃないんだろうな、だから明日他の男と結婚するんだろうなと思われて終わりですよね。だけど、水野は本当はそうではなくて、「本当は私…」という水野の本当の根の部分、実は心から愛してるのは部長だけっていうのを、いかにもエロエロな部分と、純粋に部長が好きという乙女心、この2つをちゃんと見せるようにしないといけないなと思ってます。「ああ、こういう女いるわな」程度で終わってしまうのは嫌なので、しっかり深みのある役に作っていきたいな思っています。−−今回は婦人警官役と犯人役がダブルキャストで、チームREDとチームWHITEの交代制になります。もう一方のチームWHITEとは演出や演技プランが異なっていたりするのでしょうか?稽古ではみなさんの演技はご覧になりましたか?稽古はおたがい見てます。交代制みたいな感じでやってますね。演出の部分で言うと、水野というキャラクターが全く違う色づけになってるんですよ。他の演出は基本的に同じなんですけど、私は色っぽいセクシーな水野で、向井地美音ちゃんの方はちょっとロリ系の子で。だから美音ちゃんバージョンの時は部長に「私はロリコンです」というセリフが付け足されてるんですよ(笑)。そこはダブルキャストで全然違いますね。違いすぎて、別のものを見てる気分になります。ここまで違うダブルキャストも珍しいんじゃないかなって。身長も、美音ちゃんはちっちゃくて、私はけっこう大きいし。両方観ても損はない舞台だと思います。−−稽古場での能條さんはどんな感じですか?私はそんなに真面目なタイプじゃなくて(笑)。今も大人ぶってるけど、中身は子どもなので、常に誰かとおしゃべりをしてたいし、仲良くなりたい。けど、人見知りなんですよね。でも人見知りなんて言っても始まらないから、今は一生懸命、まずは自分から素を出そうと思って。私、なぜかミステリアスと言われることが多いんです。たぶん、人見知りだから無意識に壁を作っちゃってるんですよね。そのくせ、時々素が見えるとくだけた部分があるから、どっちなんだ?みたいに思われてしまうのかなと。そういう、無意識に張ってしまってる壁みたいなのを一回取っ払って、他のキャストの方ともおしゃべりできるように、今は積極的にお話してます。−−共演者の方とのコミュニケーションを大事にするタイプですか?今回は人数も少なくて、基本4人しか出ないので、やっぱりちゃんと相手のことをわかりたいんですよね。もちろん、お芝居だけでしっかり成立させることもできなくはないけど、せっかく少人数で舞台やるんだし、そんな機会ってあんまりないから、どうせだったらちゃんとおたがいのことを知った状態で、おたがい信頼を持った状態でお芝居できた方がいいんじゃないかなと思って、がんばってます。−−稽古場で面白かったことはありますか?お稽古が始まる前にいつも体幹を鍛えるプランクを1分3セットやってるんですけど、これは演出の方も含めてスタッフさんも全員でやるんですよ。その時、プロデューサーの岡村さんが誰か1人指名して、指名された人が面白い話をする、ということをやっていて。そういう時間もすごく大切だなと思いました。同じグループに三浦海里という子がいて、私とは二度目の共演なんですけど、海里が大体そういう面白い話する担当みたいな感じになってて、おもしろネタをたくさん持ってるんですよね。でも彼の話が本当に面白くて!そういうひと笑いがあるからこそ、その後の稽古が穏やかに進むというか。だからいつも海里の面白い話を楽しみに稽古場に向かってます。キャストだけでなく、演出家さんもスタッフさんも全員でやるっていうのも珍しいですよね。みなさん、やさしいなって(笑)。でもそのおかげでより一致団結できるというか。稽古が始まってまだ2週間くらいなんですけど、あともう1カ月くらいは稽古があるので、初日までもっと団結力も高められるし、もっと仲良くなれるメンバーなんだろうなっていう感じはしてます。−−能條さんは早くから舞台に立ち、また女優を志すきっかけも舞台だったと伺っています。それだけ舞台に対する想いも人一倍強いと思うのですが、能條さんが考える舞台の醍醐味を、観客として舞台を見る立場から、そして実際に舞台に立つ側としての立場から、それぞれ教えてください。客席から舞台の上ってそんなに距離があるわけではないし、スクリーンを挟んでるわけでもないし、本当に目の前で演者を見てる状態なのに、ものすごく夢の世界に感じるというか、現実なのに夢を見ているような気分になるんですね、私はいつも。小さい時もその不思議な感覚になって、私も見てるこっちじゃなくて、夢のようなあっちの世界に行きたいって言ってたらしいんですよ。今でもたまに他の舞台を観劇しに行くとそう思います。目の前で起きている出来事なのに、不思議な空間というか、夢の中にいるような感覚になるので、そこは舞台ならではの醍醐味だと思います。テレビに出てらっしゃる女優さんって、私がそうだったんですけど、なんとなく遠い存在に感じてしまうというか、本当に実在するのかな?って思ってしまうくらい遠い存在だったんですけど、舞台ならテレビで見ていた女優さんも舞台の上に存在していて、「あ、本当にいるんだな」と思えるし(笑)。それにちょっと近くに感じるんですよね。それも舞台のよさだと思います。同じ空間にいるって、すごいことだと思うんですよね。舞台に立つ側としては、昔と今とでは感覚が変わってきていて。昔は客席をまったく感じないくらい、ただただ舞台が楽しくて、お芝居が楽しくて。集中しようと思って集中してるとかではなくて、ただ楽しいから、好きだから、何も見えない状態という感じでした。でも、グループを卒業して、このお仕事が本職になった時から、失敗しちゃいけないとか、自分はどう評価されるんだろうとか、無駄なことを考えてしまうようになってしまったんですよね。たぶんそれは職業になっちゃったからっていうのもあるんですよ。いい部分もあるんですけど、悪い部分もあるというか。大人になっていろんな現実を知って、考えてしまうようになってしまったのはよくないなと思ってて。何も考えないでただひたすら舞台が楽しいという気持ちだけでやってたあの頃の自分って、自分でいうのもなんですけど、すごくキラキラしてたというか。だから、あの頃の自分にもう一回戻りたいんですよね。ただお芝居を楽しんで、役そのものになって、という風にまた演じたいなって、今、すごく思っていて。それが今の私の中のテーマでもあります。−−女優・能條愛未として今後やりたいことはなんですか?舞台は今までずっと続けてきたことだし、これからも大事にしていきたい場所でもあるんですけど、映像のお仕事ってほとんどやったことがないので、お芝居をやってるからには新しいフィールドでも挑戦してみたいなと思っています。舞台のことで言うと、ミュージカルもやってるので、いつか帝国劇場に立てたらいいなというのはずっと目標としています。あとは、もともと乃木坂46にいたというのもあって、ヒロインだったり可愛い役どころが多いんですよね。もちろんそんな役も楽しいですし、ありがたいんですけど、いつかは視聴者の方に嫌われてしまうくらい性格悪い役にも挑戦してみたいです。いわゆる悪役ですね。元乃木坂のメンバーも、今のメンバーも、悪役はやってるイメージがないので、私がそのきっかけになれたらいいなと思ってます。元アイドルもそういう役ができるというのを見せたいですし、やりたいですね。私、そっちの方が向いてるんじゃないかなって自分では思うんですよね。ヒロインとかよりも悪女のほうが演じていて楽しそうですし(笑)。アクションも、実はすごくやりたくて。舞台で殺陣はやったことがあるんですけど、映画とかでよくあるアクション、蹴ったり殴ったり壁走ったりとか、ああいうのはやっぱり女性でできるのはとてもカッコいいなって思うので、やりたいですね。ある程度、体のバランス力はあるだろうし。一度しっかり習ってみたいくらい、興味はあります。−−最後にファンのみなさまにメッセージをお願いします。この「新・熱海殺人事件」でどれだけ新しい女優・能條愛未を見せることができるか、というのが今回の私のテーマです。私にとっては事務所を移籍して初めてのお仕事になります。今後も女優として本気でやっていきたいという気持ちで移籍させてもらったので、そんな私の気持ちだったり、決意だったり、覚悟をしっかりみなさまに見てもらえるように、真剣にがんばりたいと思っています。杮落としという本当にありがたいタイミングでもあるので、いいスタートを切れるようしっかり務めたいと思っています。よろしくお願いします!公演概要新・熱海殺人事件作つかこうへい演出中江功(フジテレビジョン)出演荒井敦史/多和田任益/能條愛未・向井地美音(AKB48)/三浦海里・松村龍之介/愛原実花会場東京・紀伊國屋ホール公演期間2021年6月10日(木)~21日(月)チケット一般発売2021年5月22日(土)AM10:00~チケット料金7,500円(税込/全席指定)公演パンフレット・クリアファイル付き10,000円(税込/全席指定)公演パンフレット・クリアファイルは、当日劇場にてお渡しいたします。チケットお取り扱いローソンチケット ※PC/スマートフォン共通ローソン、ミニストップ店内端末「Loppi」(直接購入可能)Lコード:32280イープラスファミリーマート店内端末「Famiポート」(直接購入可能)チケットぴあ ※PC/スマートフォン共通チケットぴあ店舗、セブン-イレブン店内端末(直接購入可能)Pコード:506-576紀伊國屋ホールキノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階/店頭販売のみ10:00~18:30)キノチケオンライン公式HPお問い合わせMitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)提携紀伊國屋書店制作つかこうへい事務所制作協力ゴーチ・ブラザーズ主催・ 企画・製作アール・ユー・ピー写真・中島慶子 文・尹 秀姫
2021年05月25日『Travels with my Aunt(原題)』『ナイル殺人事件(1978年)』『テス』の3作品でアカデミー賞を受賞したアンソニー・パウエルが、先週末に亡くなったことが分かった。85歳だった。衣装デザイナー組合が、Facebookで発表した。同組合はアンソニーを「イギリスの伝説的な衣装デザイナー」と称賛し追悼。新型コロナウイルスの影響で、大規模とはいえないものの小規模なお別れ会が2人の姪によって開かれるという。アンソニーは前述の3作品でアカデミー賞を獲得しただけでなく、『ポランスキーの パイレーツ』『フック』『102』の3作品でノミネートを受けたというオスカーの常連衣装デザイナーだった。ほかの映画作品は、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『ナインスゲート』など。最後の映画作品は2006年の『ミス・ポター』だった。映画芸術科学アカデミーはツイッターで「アンソニーは、クルエラ・ド・ヴィルからインディ・ジョーンズ、成長したピーター・パンまで、私たちの大好きな映画キャラの象徴的なルックスを作り上げてくれました。本当に寂しくなります」と功績を称えた。舞台の衣装デザイナーとしてキャリアをスタートさせたアンソニーは、1963年には「The School for Scandal」でトニー賞の衣装デザイン賞を受賞。最近ではパリ・シャトレ座で上演された「マイ・フェア・レディ」(2013)、「雨に唄えば」(2015)の豪華な衣装を手掛けた。衣装デザイナー組合は、2000年にアンソニーに功労賞を授与していた。(Hiromi Kaku)
2021年04月21日2019年に台湾で公開されて話題を呼んだ『最乖巧的殺人犯』が『よい子の殺人犯』の邦題で、4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」にて公開されることが決定。その予告編が解禁された。2019年金馬獎の美術賞とデザイン賞にノミネートされた本作。主演は、デビュー作のドラマ「危險心靈」(2006年)でいきなり台湾のテレビアワード金鐘奨の主演男優賞を受賞、2015年の「紅衣小女孩」で台北電影節で主演男優賞を受賞、第31回東京国際映画祭で上映された『トレイシー(翠絲)』にも出演していたホアン・ハー。これまでの役柄とは全く違うアニメオタクを演じ、繊細な青年が追い込まれていく緊迫の演技は多くの人が高く評価。次々と難役のオファーが来ており、“いま、監督が使いたい俳優”といわれている。監督は、社会派ミステリー『High Flash~引火点(原題:引爆點)』のジャン・ジンシェン。実話がヒントになった本作の脚本は、監督の公私ともにベストパートナーであるワン・リーウェンと期待の新進脚本家・リャオ・ボーミン。しっかり練られた脚本が、この作品のおもしろさのポイントとなっている。この度解禁された予告編では、小さな街の片隅で起きた事件から浮かび上がる社会の闇、貧困と家族、そして愛と孤独に、台湾のもうひとつの顔を知ることに。心やさしいアニメオタクが、貧困で行き詰まる生活の中で出会った女神(ミューズ)、彼女が導いた新しい世界。そして事件は何故起こったのか…様々なキーワードが続々と映像に映し出されていく。進化する多様性の台湾映画界のあらたな方向性を示す作品といえそうだ。ストーリー日本のアニメ「ボビッター」に夢中のアナンは、母親と認知症の祖父と暮らしている。彼は社会から「負け組」「ガチヲタ」というレッテルを貼られているが、人と争うことが嫌いで善良な心の持ち主。ある日、彼の平穏な生活に突然博打で失敗した叔父が乗り込んでくる。そんな中、アナンは「ボビッター」マニアの女の子に恋をする。彼女との甘い夢が実現しようとした矢先、思いも寄らないことが起こりアナンは失意のどん底に。そして、家庭ではとんでもないことが…。『よい子の殺人犯』は4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月08日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、人生をリセットする幸運のチケットは連続殺人事件の入口だった!韓ドラ十八番のタイムリープもので、衝撃の展開にハマる人が続出のドラマ『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』を紹介します。■『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』3月3日よりDVDリリース開始。DVD-SET1/3月3日、DVD-SET2/4月2日発売。価格/各1万2,540円(税込み)。発売・販売元/NBCユニバーサル・エンターテイメント。※3月3日よりU-NEXTにて独占先行配信開始主人公は、信頼する先輩を殺された刑事ヒョンジュと、ひき逃げ事故で車いす生活となったウェブ漫画家のガヒョン。ある日2人は、現在の記憶はそのままに1年前に戻ることができる“リセット”のゲスト(リセッター)に選ばれたと知らされます。彼らは同じくリセットに参加する男女8人とともに、1年前に戻るのですが……。ロトの高額当せん番号を記憶して一獲千金を狙うなどそれぞれに願いをかなえるリセッターたち。しかし、その喜びもつかの間、参加者が次々と死んでいく予想外の事態に発展。ヒョンジュとガヒョンは事件の真相究明に乗り出します。容疑者はリセットを知る者全員。善良に見えた人間の意外な本性やまさかの裏切りが露呈するなか、ヒョンジュとガヒョンは互いを信じ合うことで事件解決の糸口を見つけていきます。自分が助かるか、人を助けるか、究極の2択を突きつけられた2人はどちらを選択するのか?とことん人間の弱さや醜さを描くいっぽうで、人を信じる尊さに迫る展開はじつに感動的。アッと驚く連続殺人犯の正体に、リセットに隠された真実。予測不能な展開に没入度は最高です!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日いつの時代も人々の関心を引くテーマのひとつといえば、謎多き未解決事件。そこで今回は、サスペンスフルな展開満載の実話をもとにした刺激的な1本をご紹介します。それは……。『私は確信する』【映画、ときどき私】 vol. 3592000年2月、フランス南西部トゥールーズで38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが3人の子どもを残して突然姿を消した。夫で法学部の教授であるジャックに殺人容疑がかけられるが、明確な動機も証拠も遺体も見つからない。しかし、メディアのセンセーショナルな報道は過熱していくいっぽうだった。そんななか、ヴィギエ一家と関わりのあったシングルマザーのノラは、ジャックの無実を訴え、弁護士のデュポン=モレッティに弁護を懇願する。そして、自らも助手となって250時間もの通話記録を調べることに。スザンヌの愛人やベビーシッターの証言が明らかになるなか、ノラは新たな真実と疑惑に気がつき始めていた……。フランスで実際に起きた未解決事件をもとに映画化し、本国では40万人を動員する大ヒットとなった本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アントワーヌ・ランボー監督これまで短編映画の制作で着実に実力をつけてきたランボー監督。本作が長編デビュー作でありながら、確かな演出力が高く評価されています。今回は、自身の経験や作品を通して感じた思いなどについて語っていただきました。―監督がこの事件のことを知ってから、映画が完成するまでには10年近い年月がかかったそうですね。それだけ長い間監督のモチベーションになっていたのは何ですか?監督僕にとっては、「この話を絶対に映画にするんだ」という強い思いがあったので、やめる理由がまったくなかったというだけですね。実際、その期間は毎朝この事件のことが僕の頭のなかにはあったほどですから。それから、ジャック本人や子どもたちと知り合って、彼らに愛情面でも思い入れがあったというのも大きかったかもしれませんね。今回はシナリオを完成させるだけでも5年かかりましたが、それほど長い時間をかけたこともよかったといまは思っています。なぜなら、それによってこの映画にとっても、ヴィギエ一家にとっても、僕にとっても、ちょうどよい距離感が生まれたからです。シナリオに5年かけたあと、資金を集め、ようやく2019年に完成を迎えましたが、僕にとってはあっという間だったと感じています。―ヴィギエ一家と直接交流を続けるなかで、いろいろと感じたことや発見したこともあったと思いますが、それらを映画に反映した部分もありましたか?監督この映画のなかには、僕自身が経験したこともすべて真実として作品に埋め込まれています。たとえば、ノラのように第二審のときに弁護士のデュポン=モレッティにお願いしたのは僕ですし、映画には登場しませんが、ジャックの新しいパートナーであるエミールが子どもたちを育てながら9年間も正義のために戦っている姿も間近で見てきました。そういう意味では、僕もヴィギエ一家とは、家族の一員のような密接な付き合いをしていたと言えるかもしれません。ただ、彼らのことを暴露するようなことはしたくなかったですし、ほどよい距離を取るようには意識していました。クライマックスに司法に対する見解をすべて込めている―では、ノラというキャラクターをフィクションとして入れた意図について教えてください。監督彼らと過ごした経験を踏まえたうえでノラという人物を作りあげましたが、自分の真実に対して少し暴走してしまう姿に、世論の体現という意味を持たせたかったからです。そういった部分に関して自分が描きたいと思うものを彼女に投影しているので、ノラというキャラクターはフィクションにしました。主観性というのは、ノラが体現していることであり、まさにこの映画のテーマでもあります。ノラは自分を見失って、過ちを犯すわけですが、自分は真実を追求しているつもりでもどんどん逆の方向に行ってしまうことがあるというの彼女を通して描きました。―監督もノラのようにヴィギエ一家と近い立場にいたと思うので、ご自身とノラが重なる部分もあったのではないでしょうか?監督そうですね。ただ、彼女の司法に対する視点や見解は、僕のものとは違います。僕の考えは、クライマックスで見せる弁護士の最終弁論にすべてを込めました。このシーンは数年かけて脚本を書き上げたほどですから。そこで伝えたかったのは、疑いがあることによって有罪へと向かうのではなく、弁護して無罪のほうへと向かうべきだということです。あともうひとつ、ノラで描いているのは、強迫観念の危険性。異常なほどの執着に陥ってしまうことの危うさを彼女には表現してもらってます。最初ノラは、エリン・ブロコビッチみたいに正義感あふれる良き市民みたいな感じで登場しますよね。でも、それが暴走することによって、最終的には『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーみたいになってしまうという人物像を頭のなかで思い描いていました。公開禁止を求めて訴えられたこともあった―なるほど。ちなみに、完成した作品をご覧になったジャックや子どもたちの反応はいかがでしたか?監督今回、最初の観客はヴィギエ一家のみなさんで、親戚などを含めるとだいたい100名ほどの方々に観てもらいました。僕にとっても、最初に彼らに見せるということが重要でしたから。彼らは企画にもシナリオにも事前に同意してくれてはいましたが、やはりできあがった作品を観たときは、すごく感情を揺さぶられたようでした。というのも、彼らにとってはつらい経験をふたたび体験するような時間だったので、動揺もしていたと思います。ただ、数回観てくれた子どもたちは、この作品ができてよかったと言ってくれました。なぜなら、これまでメディアでは何度も自分たちの父親が母親を殺した犯人だと言われてきて、そのたびに弁護してきたが、もうそれをしなくてもいいんだと思ったからです。つまり、この作品にリレーのバトンを渡すことができたんだと。そんなふうに、ありがたく受け止めてくれているようです。―関係者のみなさんが、好意的に作品を観てくださってよかったですね。監督いや、それが妻の愛人だけが、この作品が公開禁止になるように、僕らを訴えたんですよ……。それによって僕らも法廷に出ることになりましたが、最終的には彼が敗訴となりました。というのも、これはでっちあげからどういうふうに冤罪が作り出されていくのかというプロセスを描いていて、一般的にも意味がある作品であり、公開してしかるべきだと司法が判断してくれたからです。司法でも間違えることはありますが、それがどうやって生み出されているのかというのをこの作品では見せることができたと感じています。いまでは、そんなふうにとても有効な作品としてとらえられているのでよかったです。タイムリーな作品として観客に訴えかけるものになった―賢明な判決だと思います。実際本国では、多くの観客を動員しヒットとなりましたが、監督がこの作品がいいものになると確信した瞬間はいつですか?監督僕は初めて裁判を傍聴したとき、「フランスの司法はこんなものなのか?」と椅子から転がり落ちそうになるくらい大きな衝撃を受けたんです。そのときにこれは映画にしなければいけないと思いましたし、観客にもいかにフランスの司法制度が機能不全なのかというのをちゃんと知ってほしいと感じました。そう決意したときから、この作品は観客にも自分が受けたような大きな衝撃を与える作品になるだろうという確信はあったと思います。今回の事件は、マスコミが騒ぎ立てた噂が蔓延することによって世論が構成されていったところがありましたが、20年前に比べるといまのほうがSNSも普及していますよね。そういう意味ではいまのこのタイミングのほうが、よりタイムリーな作品として訴えかけるものになるだろうなという確信は強くなっています。―本作では、裁判が題材ではありますが、SNSの普及や過剰なマスコミ報道などによって、現代では誰もが被害者もしくは加害者になるうる危険性があるというのもその先に感じました。私たち個人がどういう意識を持たなければいけないとお考えですか?監督それは現代が抱える非常に大きな問題ですよね。僕の立場からしか答えることはできませんが、この映画を撮って、さまざまな経験をするなかで、いまはSNSにはコメントをしないと決めています。SNS自体はすごく好きですが、自分があまり知らないことに対してコメントすることはよくないと、自分に禁じているんです。SNSを悪者扱いするつもりはないですし、社会的にいい面もありますが、実際トランプ前大統領がTwitterを乱用したことによって、民主主義が脅かされるという事態も起こったばかりですからね。複雑な部分があるこの問題に対してひとつの見解を述べることは容易ではないですが、現段階ではそのような対策を僕は取るようにしています。次々と真実が明らかになる展開に息を飲むスピード感のあるスリルと緊迫感に満ちた法廷バトルで、観る者を釘づけにする本作。いつの間にか疑惑と真実の狭間に引きずり込まれ、感情を激しく揺さぶられてしまうはず。監督の心からの訴えと俳優の熱演によって生み出された圧巻のラストシーンは必見です。胸のざわつきが止まらない予告編はこちら!作品情報『私は確信する』2月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル©Delante Productions - Photo Séverine BRIGEOT
2021年02月11日殺人罪に問われた男の無実を確信するシングルマザーが、250時間もの通話記録をもとに真実に迫る大ヒット裁判サスペンス劇『私は確信する』。この度、耳から事件に没入していく主人公・ノラの“脳内捜査”の一部をとらえた本編映像が解禁となった。この度解禁された本編映像は、ノラが自宅やランニング中、スーパーで買い物をしながら、事件のキーパーソンとなる被害者の愛人・デュランデの過去の通話記録をイヤホンで聴き、分析するシーン。「被害者の夫であるジャック・ヴィギエが犯人に間違いない」という正義感からデュランデたちが、ダンス教師であった被害者の生徒や、新聞や週刊誌の記者へ、ジャックに不利なうわさを電話でどんどん広めていくが、ノラは、事件の真相にさらなる疑念を深めていく重要な場面。細かいカット割りと、不穏なリズムのサウンドトラック、デュランデの低い声といった音による効果的な演出で、観る者の想像力が触発され、脳内で事件がフラッシュバック。ハラハラさせられながらも、いつの間にかあたかも自分自身が事件の捜査をしているかのような、没入体験を楽しむことができるだろう。『私は確信する』は2月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私は確信する 2021年2月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©Delante Productions - Photo Séverine BRIGEOT
2021年01月27日「ただ男性を演じるだけでなく、殺人鬼という設定。最初は高橋さんに助けてもらいながら試行錯誤してやっていました」1月10日、綾瀬はるか(35)は、主演ドラマ『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)の制作発表会見で演じる役の難しさについて語った。同ドラマは綾瀬演じる女性刑事が、高橋一生(40)演じる殺人犯と魂が入れ替わるというストーリーである。1月17日に放送された第1話の平均視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録と、好調なスタートを切った。「綾瀬さんは、昔から緊張しやすいタイプで、とくに撮影に入るといろいろなことが気になり、心配しすぎてしまうそうです」(芸能関係者)そんな綾瀬にとって、心を落ち着かせるための習慣が掃除なのだという。『日経WOMAN』’21年2月号で、彼女はこう明かしていた。《夜中に突然始めることも(笑)。断捨離も魂のさびを取ることでもあるし、掃除はやっぱり運気を上げてくれる気がします》実は掃除に力を入れるようになったのは、祖母の影響があるようだ。彼女が昨春、実家に帰省した際に緊急事態宣言が発令され、久しぶりに家族と生活を共にする機会があった。そのとき目撃したのが、94歳になる祖母が70年前から1日も欠かしたことがないというルーティーンだったのだ。綾瀬はインタビューで、実家での発見について語っている。《朝起きて顔を洗って、ストレッチをしながらメイクをして、トイレ掃除、リビングの水ぶき、お庭の掃き掃除をして……。(中略)ルーティーンがある人って、軸がしっかりしていてブレない気がします》(『Lee』’21年2月号)それから綾瀬も毎朝トイレ掃除を習慣にすることになったという。’10年の大ヒット曲『トイレの神様』は歌手・植村花菜(38)が、トイレ掃除の大切さを教えてくれた祖母との思い出を歌った曲だが、綾瀬も祖母から多くのことを学んできたようだ。「戦後60年を記念したTBSの特番で、当時20歳だった綾瀬さんは、太平洋戦争の体験談を聞きました。『戦争なんか起こさんように、女性がしっかりせなダメなんよ』という祖母の言葉に胸を打たれ彼女は、世界平和を心から願い、テレビ出演などを通じてメッセージを発信し続けているのです」(前出・芸能関係者)『Lee』のインタビューでは、“悪い精神状態は部屋の汚さに表れる”とも語っている綾瀬。いまも緊急事態宣言下で“トイレの神様”修業に励んでいるというが、その成果を生かして見事、難しい役を演じ切ることはできるのだろうか。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日新型コロナウイルスの感染者数が累計200万人を超えた米カリフォルニア州。医療体制の逼迫が深刻化しているが、コロナ患者の病室で事件が起こってしまった。ABC7によると、先週、アンテロープ・バレー病院のコロナ患者専用の2人部屋で、ジェシー・マルティネス(37)が同室の82歳の男性患者を医療用酸素ボンベで殴りつけた。ロサンゼルス郡保安官事務所によると、マルティネスは被害者が病室で祈りを捧げ始めた時に激昂して凶行に及んだという。被害者は翌日死亡した。マルティネスは憎悪及び高齢者虐待による殺人の罪で逮捕、起訴された。被害者はヒスパニック系だったことがわかっている。マルティネスと被害者は、お互いに面識はなかったという。
2020年12月25日シアーシャ・ローナンが主演を務める殺人ミステリー映画(タイトル未定)に、エイドリアン・ブロディの出演が決定した。「The Hollywood Reporter」が報じた。今作の舞台は1950年代のロンドン劇場地区。ハリウッドのあるプロデューサーが、ウエスト・エンドの人気舞台を映画化しようと動く中、製作メンバー内で殺人事件が発生。物事を投げやりに考えがちの厭世的な警部補(サム・ロックウェル)とやる気みなぎる新人刑事(シアーシャ)が、犯人探しに奔走する。エイドリアンは、「ブラックリスト入りしているハリウッドの映画監督」を演じるという。また、役柄は不明だが、デヴィッド・オイェロウォの出演も決定している。キャストは、オスカーに4回ノミネートされたシアーシャ、アカデミー賞助演男優賞を受賞したサム、ゴールデングローブ賞に2回ノミネートされたデヴィッド、そして『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアンという名優ぞろい。製作は『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ジョジョ・ラビット』と賞レースに絡んだ作品を生み出してきた「サーチライト・ピクチャーズ」が行う。監督は「ハンク-ちょっと特別なボクの日常-」のトム・ジョージ、脚本はNetflixドラマ「フレークド」のマーク・チャペル。(Hiromi Kaku)
2020年12月15日橋本環奈がWOWOWのドラマW初出演&初主演、葵わかな&吉川愛とともに連続ドラマW「インフルエンス」で友情が引き金となって犯した3つの殺人事件を共有する感動サスペンスに挑む。原作は、女たちの焦燥と決意を描き、雑誌連載中から社会に満ちる見えない罪、絡まった謎、緻密な心理サスペンスが話題となった近藤史恵による同名小説(文春文庫)。ある女性小説家のもとに「私と友人ふたりが犯した3つの殺人を小説にしてください」と、友梨と名乗る女性がやってくる。最初の事件が起こったのは、35年前の昭和の団地。高校生だった少女たちは2つの殺人事件を起こす。彼女たちを繋いでいたのは、友情か。それとも殺人の秘密か。だが、10年後、20代となった彼女たちは、さらに恐ろしい殺人計画を立てる。秘密を共有した3人の女性が目論んだ完全犯罪のトリック。その衝撃の結末とは…?主人公となる戸塚友梨役を演じるのは、ドラマW初出演で初主演に挑む橋本環奈。若い世代から絶大な支持を得る彼女は、幼いころから団地で育ち、本が好きで大人しい高校生から20代までの友梨に扮する。かつて、幼馴染の里子が祖父から性的虐待をうけていることを知りながらも負い目に感じており、暴漢に襲われた親友の真帆を守るために男を刺してしまう、という役どころ。これまでは天真爛漫で明るい役柄のイメージが強い橋本さんが、今回は秘密を抱え、影のある難役で新境地に挑む。その友梨が助けた親友・坂崎真帆を演じるのが葵わかな。両親の離婚を機に、友梨と同じ団地に越してくるが、プライドの高い母親と都会育ちの洗練された容姿や性格のためか周囲から孤立していた。そんな真帆に秘かに憧れを抱いていた友梨が彼女に声をかけたことで友情が生まれた。さらに、劣悪な家庭環境から非行に走った日野里子役を演じるのが吉川愛。幼いころは友梨と仲がよかったが、祖父から性的虐待をうけていることを知られ、以来疎遠となっていた。だが、友梨が暴漢を刺した際、なぜか里子が警察に逮捕されるーー。もともと原作を読んでいたという主演の橋本さんは、「全てのサスペンスの要素が詰まった作品だなと感じ入っていました」と明かし、「ドラマならではの要素も組み込まれていて友梨を演じる上で今までの演じてきた作品とはまた一味違っていてとても楽しみになりました」とドラマ化について語る。また、「葵わかなさんとは共通の友達もいるせいか初共演という感じもせず打ち解けた感じで臨めるのが嬉しい限り」と語り、吉川さんとは「映画で共演もしていて今回で2度目なんですが、その時もキャラの強い役を演じられていてその演技力がとても印象強く残っています」と言い、「時代と運命に翻弄されながら異質の友情で結ばれた3人の意外な結末や人間模様」に注目してほしいと語る。葵さんはこの2人との共演に「3人の世界をどう素敵に描けるかを考える日々」と語り、「キャラクターも持っているものも違う3人が“孤独”を通して共鳴している姿が、観てくださる方の目にさみしく、そして美しく映ると幸せです」と期待を込める。吉川さんは自身のキャラクター・里子を「強がりで本心を素直に表現できない」と語り、「友梨や真帆ともうまく関係を築けず、複雑な心情を抱えています」と表現。「橋本さんと葵さんとは2回目の共演なので、今から撮影が楽しみです」とコメントしている。連続ドラマW「インフルエンス」はWOWOWプライムにて放送予定(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2020年12月06日ケネス・ブラナー主演・監督の映画『ナイル殺人事件』とライアン・レイノルズ主演×ショーン・レヴィ監督『フリー・ガイ』が、アメリカ本国での公開延期にともない、日本公開も延期されることになった。10月23日から延期となり、12月18日に劇場公開を予定していた『ナイル殺人事件』は2021年に劇場公開予定。また、2021年1月8日(金)と発表されていた『フリー・ガイ』も2021年劇場公開予定となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2021年劇場公開予定©2020 20th Century Studios. All rights reservedフリー・ガイ 2021年劇場公開予定©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2020年11月12日12月にBunkamuraシアターコクーンにて上演される椎名桔平主演舞台「オリエント急行殺人事件」のビジュアルが公開された。雪に閉ざされた豪華列車で起こる密室殺人事件。容疑者は全乗客――。このアガサ・クリスティの有名すぎる物語を、河原雅彦演出でこの冬舞台化。椎名さんが名探偵ポアロを演じるほか、アンドレニ伯爵夫人役を松井玲奈、鉄道会社重役・ブーク役を松尾諭、秘書ヘクター・マックイーン役を室龍太(関西ジャニーズJr.)、家庭教師メアリー・デブナム役を本仮屋ユイカ。ほかにも、粟根まこと、宍戸美和公、中村まこと、マルシア、高橋惠子が出演する。今回到着したビジュアルでは、ポアロを中心に、そんな一癖も二癖もある乗客たちの姿が写し出されている。なお、チケットは11月15日(日)10時より各プレイガイドにて一般発売がスタートする。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年11月10日『オリエント急行殺人事件』に引き続き、ケネス・ブラナーが“世界一の名探偵”ポアロを演じる最新作『ナイル殺人事件』より、本作の舞台となるナイル川クルーズの一部を写した場面写真が到着した。今作は、大富豪の美しき娘が新婚旅行中のクルーズ船内で殺され、これにポアロが挑むストーリー。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員で――。到着した場面写真では、ポアロの1ショット、風船が舞う豪華なホールでのダンスシーンや、ボートでの遊覧に興じる乗客たちの姿が写し出されており、気品と優雅さに満ち溢れたゴージャスな上流階級の生活が伺えるようだ。今回のカットでの注目は、新婚旅行中のガル・ガドット演じる美しき大富豪の娘リネットと、アーミー・ハマー演じる夫のサイモン。幸せそうで理想のカップルのように写るが、この船旅で悲劇が起こってしまう。容疑者は乗客全員、全員にリネット殺害の動機があるという…。楽しそうなクルーズの裏に、これから待ち受ける愛と嫉妬、そして欲望にまみれたミステリーの香りが早くも感じられそう。監督も務めるケネスは、本作について「この上なく華やかな舞台で、愛の威力にむしばまれていく様が描かれており、ポアロは富、権力、財産、影響力、魅惑、恋愛、豪華な衣服、高級なワイン、素晴らしい旅を目の当たりにするのです」と大スクリーンでこそ味わうべき非日常の世界が描かれていると言い、「観客はナイル川を下る旅を通して、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と没入感を体験することができるとも語っている。『ナイル殺人事件』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2020年12月18日より全国にて公開
2020年10月07日椎名桔平主演で描く舞台「オリエント急行殺人事件」の全キャストが明らかになった。2019年、満を持して日本初演の幕を開けた本作が、今回、河原雅彦により再び舞台化。豪華寝台列車で密室殺人事件が発生、名探偵ポアロがこの事件に挑む――という、もはや説明不要の物語に参加する新たなキャストは、元「SKE48/乃木坂46」の松井玲奈や、松尾諭、本仮屋ユイカ、粟根まこと、中村まこと、そして高橋惠子。さらに、昨年に引き続き、室龍太(関西ジャニーズJr.)、宍戸美和公、マルシアも参加する。なお公演チケットは、11月15日(日)10時から各プレイガイドにて一般発売される。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年10月02日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの傑作「オリエント急行殺人事件」が、椎名桔平主演で舞台化。12月にBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。名探偵ポアロが軽妙に事件を解決する、クリスティの言わずとしれた代表作「オリエント急行殺人事件」。ドラマ・映画化もされ、近年ではケネス・ブラナーが主演&監督した映画が話題に。そして舞台は昨年、演劇界の奇才・河原雅彦の演出で満を持して日本初演。クリスティー生誕130周年となる2020年12月、再び河原さんの演出のもと、今回は椎名さんを主演に迎え上演する。椎名さんは「あのポアロ役を演じる事に期待と不安が入り混ざっています」と現在の心境を明かし、「観客の皆さんを我々とともに素敵な旅にお連れすることが出来るよう、日々稽古に励みたいと思っています」と意気込む。さらに「コロナ禍の今、その閉塞感や先の見えない不安といったものが、この作品に共通しているのではないかと感じています。有名な小説なので結末をご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、是非とも晴れやかな気分で劇場を後にしてもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。なお、公演チケットは10月より先行販売開始予定だ。ストーリー豪華寝台列車で起きた密室殺人事件。容疑者は、乗客全員――。シリアで仕事を終えた名探偵ポアロは、英国で起きた事件の依頼を受け、イスタンブール発の超豪華寝台列車「オリエント急行」で英国へ向かうこととなる。列車に乗り合わせたのは、どこか妙な雰囲気を漂わせる乗客たち。列車は発車するが、不幸にも旅の途中で雪崩に巻き込まれ立ち往生してしまう。そんな中、事件が起きた。乗客の一人、アメリカ人の実業家・ラチェットが、鍵のかかった寝室で殺されたのだ。しかし、乗客全員には完璧なアリバイが…。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年09月30日新型コロナを受けて、ディズニーがさらなる映画の公開延期を発表した。来月下旬に公開予定だった『ナイル殺人事件』は12月18日に移動。これを受けて12月18日に公開予定だったスピルバーグの『West Side Story』は丸1年遅い来年12月に延期された。また11月6日に公開が予定されていた『ブラック・ウィドウ』は、来年5月に延期。そもそも今作の公開予定は今年5月だったので、これまた1年遅れることになる。11月20日公開予定のピクサーのアニメーション映画『ソウルフル・ワールド』は、現状、そのままでとどまっている。アメリカでは映画館のおよそ7割が営業を再開しているが、最も主要な市場であるL.A.とニューヨークでは、いつ再開が許されるのか、目処がまったく立っていない。サンフランシスコもまだ閉鎖したまま。『TENET テネット』は、この状態でもアメリカ公開を押し切ったが、やはりアメリカでの売り上げがパッとしなかったこともあり、ほかの作品は『TENET テネット』に追従するのでなく、これらの都市で映画館が開くのを待つことにするようだ。文=猿渡由紀
2020年09月24日「スコット・ピーターソン事件」をご存じだろうか。映画『ゴーン・ガール』の元ネタにもなった、非常に有名な殺人事件だ。2002年のクリスマスイブ。米カリフォルニア州で妊娠8カ月だったレイシー・ピーターソン(当時27)が失踪したと、夫であるスコット・ピーターソンが警察に通報した。美男美女カップルだったピーターソン夫妻の事件は全米で報道され、非常に高い注目と同情を集めた。しかし、警察関係者は初めからピーターソンに疑いの目を向けており、またピーターソンが実は不倫をしていたことがわかると、メディアは手のひらを返してピーターソンのスキャンダルを次々と暴き始めた。失踪前、不倫相手に「今年のクリスマスは妻なしで過ごせる」などと話していたことも露呈し、ピーターソンは四六時中パパラッチから狙われるようになっていった。翌年4月、サンフランシスコ湾でレイシーと胎児の遺体が発見され、ピーターソンはレイシーに対する第一級殺人、胎児への第二級殺人の容疑で逮捕された。罪状認否では無罪を主張したが、裁判で陪審員は有罪の評決に達し、ピーターソンには死刑が言い渡された。2005年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、今もそこで刑の執行を待っている……はずだった。カリフォルニア州最高裁判所が24日、ピーターソンへの死刑判決を撤回したとABC NEWSなど複数のメディアが報じている。ピーターソンは、裁判が始まる前から異常なまでに報道が加熱しており、陪審員が正しい判断を下せずに不当な判決を受けたと主張していた。裁判所はこれを却下したが、「長年の合衆国最高裁判所の判例に鑑みて、陪審員の量刑に関する選択に明確かつ重大な誤りがあり、ピーターソンの権利を侵害した」として、今回の死刑判決撤回に至った。裁判当時、死刑に反対の立場を取っている陪審員が解任されたことも根拠の一つだという。有罪判決を覆すものではないため、ピーターソンの収監はこのまま続く。地方検事が請求すれば、改めて裁判が開かれることになる。カリフォルニア州で最後に死刑が執行されたのはアーノルド・シュワルツェネガー知事時代の’06年。現在のギャヴィン・ニューサム知事は在任中の死刑執行は行わないと明言している。
2020年08月25日難病に苦しむ患者たちに、医療関係者に、大きな衝撃を与えた2人の医師によるALS女性への嘱託殺人事件。逮捕、起訴された2人をかばう声も少なくない。はたして過去に延命治療の中止によって殺人罪に問われたことのある女性医師は今回の事件をどうみたのか。本人に思いを聞いたーー。《医師は長くて1年、突然急に悪くなることもあると言うからそれに期待するしかない確実に苦しくなってる早く早く、、して》ブログやSNSを通じて悲痛な叫びをあげ続けていた、難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者(当時51)が、医師によって殺害された。7月23日に嘱託殺人容疑で逮捕されたのは、呼吸器内科医の大久保愉一容疑者(42)と、泌尿器科医の山本直樹容疑者(43)。2人は死を望んでいた被害女性とコンタクトを取り、昨年11月30日に訪問。薬物を投与して女性を殺害したのだ。両容疑者は8月13日に起訴された。今後は法廷で、犯行の詳細と彼らの死生観が検証されることになるが、これまで明らかになっている両容疑者の発言やネット上の書き込みなどによると、自らの行為を正しいものと思っていた可能性が高い。「しかし、どんなに正当化をしようと、今回の事件は医療とは言い難い行為です。金銭のやりとりがあり、主治医でないばかりか、SNS等でのやりとりのみで、患者やその家族との十分なコミュニケーションが取れていたとは思えません」そう語るのは、かつて終末期医療で殺人罪が確定し、2年間の医業停止処分を科された大倉山診療所の院長で、呼吸器内科医の須田セツ子さん(65)だ。「ご本人に精神的な苦痛があったことは理解できます。ALSは体を動かすさまざまな筋肉が徐々に衰え、やがては寝たきりになり、食べること、呼吸することすらできなくなる神経難病です。脳梗塞や脊椎損傷とは違い、動かない場所の感覚がクリアなことが特徴です。患者だけでなく、家族や周囲の負担も大きいため、生きることに絶望する患者さんも少なくありません。しかし、今回のケースでは、肉体的には生きる力があった。にもかかわらず、薬物で殺害する行為は、自殺を望む人に手を貸して死に至らしめたということです」延命治療を施さずに緩やかに死を迎える「尊厳死」は日本でも受け入れられつつあるが、今回は薬剤投与という積極的な方法による死である「安楽死」とみられ、日本の法律では容認されない行為だ。須田さんは「私が偉そうに意見できる立場ではありませんが……」と前置きしながらも、殺人罪に問われ、終末期医療のあり方に一石を投じた「川崎協同病院事件」を振り返りつつ、その胸中を語ってくれた。須田さんは、大学卒業後、研修医時代も過ごした川崎協同病院の呼吸器科で勤務していた。公害による気管支ぜんそく患者の多い病院で、Aさんもその一人だった。「外来診療で主治医を務めていました。そのAさんが’99年11月2日に重い発作を起こし、意識不明の状態で搬送されたのです」懸命の救命処置を行ったが、Aさんは15分にわたる心肺停止状態で、脳に重大なダメージを受けている可能性が強く、容体が安定しても植物状態か、重大な障害が残ることが予想された。「意識不明とはいえ、痰がつまれば苦しそうな咳を出すし、頬にすっと涙が伝います。これ以上の延命をするのか、ご家族とも話し合う必要を感じました。Aさんの妻も『子ども夫婦は孫の育児に追われ、看護することが難しい。施設に入れるにも、経済的余裕はない』と、不安を抱えていました」搬送から2週間後の16日、妻が「抜管してほしい」と訴えてきた。自発呼吸ができていたため、人工呼吸器は外されていたが、気管にはチューブが差し込まれた状態。抜管すると気道をふさいだり、痰が吸引できず、近い将来、Aさんの死が訪れる可能性が高い。カルテにも、須田さんは《家族の抜管希望強し。大変辛いが夕方、家族が集まってから抜管することとする》と書き込んでいる。「そのときは、抜管で急変するとは考えておらず、ゆるやかに死に向かうと思っていました」ところが抜管後、Aさんは苦しそうに体を反らせ始めた。「病室にはご家族が10人くらい集まり、小さなお孫さんもいたので、苦しみを取るように鎮静剤を投与したんです。その後も、ゴーゴーという苦しげな呼吸が続いたので、同僚医師に相談して筋弛緩剤を少量ずつ点滴で投与。Aさんの呼吸が次第に弱まり、死亡を確認しました」その3年後、一連の行為をした須田さんが殺人容疑で逮捕された。「患者さんが苦しむことが予想できなかったことは申し訳ないですが、私の行ったのは医療であるという信念があります」11年もの歳月をかけ、最高裁まで争ったが、殺人罪が確定。しかし量刑は懲役1年6カ月、執行猶予3年と非常に軽かった。判決文にも《この問題は、国を挙げて議論・検討すべきものであって、司法だけで抜本的な解決が図れるような問題ではないのである》とあるように、最高裁にとっても苦渋の決断だったことがうかがえる。だが、この判決後に、尊厳死や安楽死が日本でしっかりと議論されてきたとは言い難い。「延命治療を選択しても、日本は医療費が安いため、経済的な負担は重くありません。加えて、患者も亡くなりませんから、延命治療という選択は家族や医療従事者への精神的な負担も軽い。とりあえず“延命”という選択が当たり前だったため、尊厳死などを、あまり深く考える機会がなかったという側面があるのだと思います」それでも、須田さんは終末期の在宅医療を行う患者や家族と向き合い続けたという自負がある。だからこそ訴える。「たとえば、延命効果のある胃ろうや人工透析、人工呼吸器などの取り外しに関しても、そろそろ本音で議論すべきです。現状、一度つないだ延命装置を外すのは、殺人に問われる恐れもあり、医療現場ではちゅうちょされる行為。その結果、積極的な医療に踏み出せない。ALS患者は、7割が人工呼吸器を拒否、つまりその後の死を選択しているのです」医療の進歩により“死なない社会”が加速するなか、どのように尊厳ある、自分らしい死に方を迎えればいいのだろうかーー。「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月21日10月23日(金)より全国公開される、映画『ナイル殺人事件』の特報映像とティザーポスターが公開された。今もなお全世界で愛されるアガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する『ナイルに死す』を、前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化。アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年という記念すべき年に、探偵ポアロが挑む、愛と嫉妬、欲望が絡み合う禁断のミステリー・クルーズが展開される。今回ポアロが難事件に挑む舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。ポアロの冷静沈着な語り口で始まる特報映像では、エジプトの名所・アブシンベル神殿やナイル川の美しき絶景から一転、女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人が起こる様子が描かれる。被害者は美しき大富豪の娘。容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員。ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件は、真実に迫るポアロの人生をも大きく変えていく。特報映像と併せて公開されたティザーポスターでは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が描かれ、その船の煙突からは赤黒い煙がもうもうと流れる。まるでこれから起こる悲劇を予感させるビジュアルだ。アカデミー賞に5度もノミネートされているケネス監督が、前作に続き主演を務める。そして美しき大富豪の娘リネットを演じるのは、『ワンダーウーマン』のガル・ガドット。リネットの夫サイモンには、『ローン・レンジャー』『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、リネットの親友でサイモンの元婚約者ジャクリーンには、ドラマ『セックス・エデュケーション』のエマ・マッキー、このほか『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライトやアカデミー賞常連のアネット・ベニングなど若手から実力派まで豪華なキャストたちが集結。彼らはそれぞれのキャラクターに秘められた複雑な思いを見事に演じ切り、謎解きの面白さだけでなく、人を愛することで生まれる嫉妬と欲望が複雑に絡み合う人間ドラマにも注目となっている。『ナイル殺人事件』10月23日(金)全国ロードショー
2020年08月20日アガサ・クリスティ傑作ミステリーの映画化、ケネス・ブラナーが監督を務める『ナイル殺人事件』より、ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネスが監督・主演を務める本作は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船を舞台にポアロが難事件に挑む。到着した特報映像では、ケネス演じるポアロの冷静沈着な語り口から始まる。そして女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人、美しき大富豪の娘が殺害される。「犯人はこの中にいる」と、容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だというポアロ。またナイフや、ドリンクに何かを入れる様子など、怪しいシーンが流れる。完全なる密室で起こった殺人事件の真相に迫っていくポアロだが、それはこれまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく変えてしまうのだという。またティザーポスタービジュアルは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が写し出されている。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月20日『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナーが主演&監督を務める、アガサ・クリスティの傑作ミステリーの映画化『ナイル殺人事件』。この度、本作の日本公開日が全米公開と同じ10月23日(金)に決定した。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた「名探偵ポアロ」シリーズ。中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称した「ナイルに死す」が、彼女の生誕130周年、シリーズ出版100周年という記念すべき今年、ついに公開。ケネスが再び、世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロを演じる本作。今回難事件に挑む舞台は、エジプトのナイル川を行く豪華客船。謎解きの面白さだけでなく、人間の心の謎にも迫っていく。ケネスのほかにも、アネット・ベニング、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、レティーシャ・ライトら、実力派から注目の若手まで出演している。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月05日