2018年、FUKAIPRODUCE羽衣が上演した二人芝居『春母夏母秋母冬母』。母と子の関係を描いた今作は、初演時「FUKAIPRODUCE羽衣の新たな代表作」とも言われ、大きな反響を呼んだ。この作品に惚れ込んだCBGKシブゲキ!!のラブコールに応えるかたちで、2月13日(木)より再演が行われる。オリジナルキャストである深井順子、森下亮のふたりに加え、声優でもある土屋神葉、東京パフォーマンスドールの上西星来が参加。オリジナルのふたり、新しいふたりのペアだけでなく、深井と土屋、森下と上西の組み合わせもあり、じつに4バージョンの『春母夏母秋母冬母』が上演されることとなる。舞台は、夜中の公園で中学生カップルが遊ぶシーンからスタートする。公園に置かれた遊具は夢で見る景色のように、非現実的にぐにゃぐにゃとしている。ふたりの男女はそれぞれ、自分と母との物語を紡ぎながら、14歳から40歳までを自在に行き来する。自らの作品を妙なミュージカル、「妙ージカル」と称するFUKAIPRODUCE羽衣。ふだんは性愛の部分もたっぷり描くことが多いが、今作では母子の愛が中心。あたたかく優しい、けれど決してそれだけではない母という存在……。観ていくうちに、自然と観客が自分の母についてあらためて考えるような作品だ。また、劇中では作・演出の糸井幸之介がつくるオリジナルの楽曲がいくつも披露される。彼の曲はいつも、孤独な気持ちにひっそりと寄り添ってくれるようなメロディと歌詞で、胸を打つ。初演は、主宰である深井順子の40歳記念公演と銘打たれていた。糸井も森下も、深井と同じ77年生まれ。あのとき3人が作り上げた舞台が、共に96年生まれの若いふたりの息吹を得て、再び立ち上がろうとしている。CBGKシブゲキ!!presents『春母夏母秋母冬母』は、2月13日(木)から19日(水)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演。文:釣木文恵
2020年02月11日1組の男女が時を超え、性別も超えて織りなす舞台『春母夏母秋母冬母』が2月13日(木)からCBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区)で上演される。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が作・演出・音楽を手がけ、オリジナルキャストの森下亮(クロムモリブデン)と深井順子(FUKAIPRODUCE羽衣)に加え、土屋神葉(劇団ひまわり)と上西星来(東京パフォーマンスドール)が本作に初挑戦する。登場するのは、深夜の公園で遊ぶ「こなこ」と「ユキユキ」の中学生カップル。そのシーンの中に、こなこと母、ユキユキとママの、幼年期・思春期・壮年期の物語が挟み込まれ、それぞれの「母」との関係性が描かれる。1組の男女が、母と子を自在に演じ分け、こなことユキユキのさまざまな年齢の物語が展開される。2018年5月に吉祥寺シアターで初演。「母」という普遍的テーマや、韻を踏んだ歌詞と耳に残るメロディ、詩的な世界観が評価され、今回の再演に至った。オリジナルキャスト同士、新キャスト同士、そして新旧キャストが入り混じる公演と、計4パターンでの上演が予定されている。初日まで2週間ほどとなった1月下旬、都内で行われている稽古を見学した。この日、行われていたのは、中学生になったこなこと母のシーン。母の帰りを待ちながらどこか寂しさを感じるこなこと、酔っ払いながら一人本音を漏らす母を描く場面だ。糸井の作品は、ミュージカルならぬ「妙ージカル」と称される、芝居と歌を融合させた独特な作風が特徴。どんな稽古をしているのか想像がつかなかったのだが、細かく場面を区切りながら、糸井が気になったポイントで、適宜修正点を提示して、再度芝居をするという、意外とスタンダードな手法をとっていた。キャストの組み合わせを代えて稽古をしていくので、自然と互いの芝居を見合う。40代のオリジナルキャストの森下と深井が、20代のフレッシュな新キャストの土屋と上西に動線や演技のアドバイスを伝えたり、若手の土屋と上西も自分らしさを出そうと動きやセリフの言い回しを少し変えてみたり。キャストによって演出が大きく変わることはないようだが、それぞれの創意工夫が見られたのが面白かった。初演をご覧になった方も、ご覧になっていない方も、楽しめる舞台になりそうだ。公演は2月19日(水)まで。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年02月03日沢尻エリカ主演の連続ドラマ『母になる』(日本テレビ 毎週水曜22時~)。本作では、生みの親と育ての親の両者の生々しい葛藤が丁寧に描かれていますが、同じようなテーマをつむいだ映画『光をくれた人』(2017年5月26日公開)も、多くの女性客から涙をしぼり取る内容となっています。2作に登場する母親4人の共通項は、子どもを心から愛していること。そして「母になりたい」という切なる願いです。「母になる」ということはどういうことなのか? その言葉の重みをあらためて感じさせられます。■血のつながらない子どものために殺人を犯すことができるか?『母になる』『母になる』のヒロイン・結衣(沢尻エリカ)は、3歳のときに誘拐された息子・広(道枝駿佑)と再会し、ようやく一緒に暮らし始めました。そんな結衣たちに横やりを入れていくのが、9年間母として広を愛した育ての母・麻子(小池栄子)です。第6話で、麻子の悲しい過去が明かされます。心ならずも子どもをおろした経験があった麻子。最後の可能性となる命を授かりますが、男には捨てられてしまい…。それでもシングルマザーとして育てる決意をしますが、流産という悲劇に見舞われます。絶望のふちにいた麻子が、たまたまマンションの隣の部屋で虐待を受けていると思いこんだ広を見つけ、「私がこの子の母にある」と決意。さらに麻子は広をかばうために、殺人まで犯していたことが判明…!真実が明るみに出てからは、納得して広を手放そうとした麻子でしたが、結局は諦めきれない様子。今週は麻子が結衣に「あなたより私の方が母親としてふさわしいことはわかっています」と強気の発言をし、2人は取っ組み合いになってしまいます。■過ちと知りつつ子どもを育てる夫婦×実の親の運命の物語『光をくれた人』映画『光をくれた人』は、M・L・ステッドマンのベストセラー小説「海を照らす光」の映画化作品。『スティーブ・ジョブズ』のマイケル・ファスベンダーが誠実な夫・トム役を、『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルが妻・イザベル役を、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズが夫と娘を失った女性ハンナ役を演じています。余談ですが、マイケルとアリシアは、この共演作の後、実生活でも交際をスタートさせたので、夫婦間のやりとりがなんともリアルで艶めかしいです。トムを愛するイザベルは、心から彼の子どもを産むことを熱望しますが、『母になる』の麻子(小池栄子)と同じような地獄を味わうことに。麻子とは違い、トムとの夫婦愛が深いイザベルですが、度重ねる悲劇から立ち直れないでいました。そんなとき、トムが小舟で流れついてきた男と赤ん坊を助けます。すでに天に召されていた男を埋葬し、赤ん坊はそのまま2人の実子として育てることに。繰り返しますが、女性たちの願いはひとつ。「母になりたい」それだけです。立場は違えど、彼女たちの子を思う心はそれぞれに深く、その嘆きが痛いほど伝わってきます。また、ドラマ『母になる』では結衣と並行し、仕事と家庭の両立に悩む結衣の親友・莉沙子(板谷由夏)の奮闘も描かれていきます。第7話では、莉沙子の夫で教授の太治(浅野和之)が、妻を見て「母性本能なんて、社会が女性に対して都合よく作った幻想につきない」と吐き捨てますが、ここでもあらためて“母性本能”についても考えさせられますね。ということで、女性ならきっと琴線だけではなく、涙腺をも刺激されるであろう『母になる』と『光をくれた人』。母の愛と多様性についての深いメッセージがきっと心に刺さります。『光をくれた人』5月26日(金)TOHOシネマズ シャンテ 他にて公開配給:ファントム・フィルム
2017年05月24日沢尻エリカが9年間離れて過ごしていた息子と再会する母親役を演じているドラマ「母になる」。5月3日には第4話が放送されるが、今からでも間に合う3つの見どころをおさらいしておこう。1.誘拐された息子が実は生きていたこのドラマは3歳のときに誘拐された息子・広が、約9年の時を経て13歳になったときに生きているという知らせをもらい再会することからスタートする。あんなに小さかった3歳の男の子が、自分と同じくらいの背丈になり、しっかりと成長していることに戸惑いを感じつつも、長い間会いたいと願った息子との出会いをよろこぶ母・結衣(沢尻エリカ)だった。しかし喜びもつかの間、児童福祉司(中島裕翔)から広が2年前までの約7年間、別の女性と親子として暮らしていたことを結衣は聞く。2.育ての母からの手紙そして対面2年前施設に預けられるときに育ての母・麻子(小池栄子)が広に宛てた手紙には、こう書かれていた。「ママはママじゃなくなくなるときがきます。あなたの前にいつか新しいお母さんと名乗る人があらわれます」という書き出しから始まり、二人で過ごした思い出の日々についてが語られていた。しかし、結衣と対面した麻子の態度はそれとは違っていた。子どもが虐待されていると思って助けただけ、でも女一人で育てるのが大変になったから施設に預けた、今は広との思い出も忘れてたし、もう二度と会わないというものだった。3.広のママへの思い一方、表面上はとてもいい子で懐いている広だが、心の中ではまだまだ育ての母である「ママ」の存在が大きく残っている。ママは僕を捨てるような人じゃないと施設の友人に話したり、スマホを買ってもらうとすぐにママ電話をしたり、写真を送ったり…。二度と会わないと言われたあと、広はノートに「行かないで」と何度も書きなぐり、耐えきれずママを追いかけた。しかし麻子は突き放した態度を崩さなかった。一人になって麻子はやっと本当の自分に戻り、泣きながら広の写真を1枚ずつ消していくのだった。会いたいと思っていた息子に会えたのに息子の気持ちは別の母親にあることを感じる結衣。自分といるよりも本当の両親の元にいるべきと考えて身を引く麻子。13歳の少年は2人の母親のどちらを選ぶのだろうか。
2017年05月03日沢尻エリカ主演の連続ドラマ「母になる」(日本テレビ 毎週水曜22時~)の3話が4月27日に放送された。沢尻が切ない母親役で新境地を開拓したことでも話題のドラマだが、今後彼女と対峙していく役どころになりそうな小池栄子の目力にも注目したい!目力というか、大きな“目玉力”が今週も圧巻だった。沢尻演じる主人公の柏崎結衣は、3歳の時に誘拐された息子・広(道枝駿佑)と9年ぶりに再会を果たす。今週は事件後に離婚した夫・陽一(藤木直人)と共に心機一転し、広との3人暮らしを始めていく。そんな中、広を7年間育てていたというもう1人の母親・門倉麻子が遂に結衣の前に現れる!広は、結衣から誕生日プレゼントとしてもらったケイタイで、麻子にこっそり連絡を取ったり、写真を送ったりしている。広は麻子のことが大好きなようで、児童福祉司の木野愁平(中島裕翔)に「2年間俺を施設に預けたのは何か事情があったんです。俺は捨てられたわけじゃありません」と言い切る姿も印象的だった。麻子は結衣と対面すると、当時広が虐待され、マンションに閉じ込められていたところを自分が救ったと説明する。麻子は「私は置き去りにされた子を救ったつもりでいました。あの時、私が助けなかったらあの子は死んでいました」と訴え、結衣も心を揺さぶられる。この回では、なるべく平静を装い、凛とした立ち振る舞いを見せる麻子だったが、彼女の大きな眼は常に潤み、悲しみをたたえていた。それにしても小池栄子って目玉自体が大きいのか、それとも白目の面積が大きいのか、その両方なのか?とにかく目は口ほどに物を言うという言葉どおり、澄んだ目玉から溢れる思いが伝わってくる。小池栄子といえば、映画の代表作としてよく『接吻』が挙げられる。第30回ヨコハマ映画祭主演女優賞、第63回毎日映画コンクール女優主演賞など、数多くの主演女優賞に輝いた秀作だが、この映画のヒロインもかなりすさまじい内容だった。会ったこともない猟奇犯罪者をテレビで観て強烈な恋愛感情を抱き、その後彼に会って獄中結婚をするというOL役。一見理解不能なヒロイン像も小池が演じることで生々しさと人間くさい魅力が加わり、どこか説得力を帯びていく。その分、ラストで味わう衝撃度もハンパない。また、「母になる」と少し似た設定で、少女を誘拐した女と少女の逃避行を描く映画『八日目の蝉』では、ルポライターの安藤千草役を演じ、第35回日本アカデミー賞優秀助演女優賞や第85回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞。この千草もエンジェルホームという特殊な施設で純粋培養されて育ったせいで、男性と接触したことがなく、上手く人と関われないという難解なヒロイン像だった。また、小池は『パコと魔法の絵本』の強面ナースや『パーマネント野ばら』のフィリピンパブのママ役など、強烈な色ものの役どころでも存在感を発揮できるし、アクション映画や舞台では男顔負けのキレキレのスタントもこなせる。まさにマルチな活躍ぶりだ。第3話の最後には、麻子が広に「もう会わない」と別れを告げ、結衣のことも「新しいお母さんじゃなくて本当のお母さんだよ」と念を押す。麻子が1人帰ったインターネットカフェの個室で、広との思い出の写真データをケイタイから削除する姿は何とも涙を誘う。果たしてこのままフェイドアウトしてしまうのか。いや、そんなはずはない。きっとこの先、あの目玉力を駆使し、沢尻と火花を散らす展開が見られるに違いない。このドラマはその最終決戦に期待したい。母になる|日本テレビ 文/山崎伸子※文章に一部誤りがありましたので修正しました。2017年4月27日 15:50時点
2017年04月27日第1話ではほとんど出ていなかった麻子(小池栄子)が、一気に存在感をあらわした第2話。そんな女をママとして愛しているようすの息子・広と、「せっかく会えたのに私の存在って……」と絶望に突き落とされる結衣に親子としての絆は生まれるのだろうか。育ての親である麻子が登場9年ぶりの再会を果たした結衣(沢尻エリカ)と広は徐々に距離を縮め、結衣の自宅で手料理を食べたり、泊まったりするようにまでなった。このまま一緒に住めたら、幸せな母子の暮らしが待っているかのように思えたのだが、そこへ現実が突きつけられる。実は会えない9年間のうち、約7年は麻子と広が親子として暮らしていたことを知る結衣。それだけでもショックなのに、広が持っていた麻子の手紙の内容は凄まじいものだった。クライマックスは麻子の手紙手紙の内容は、育ての母がいることをほのめかした上で、その母親と会ったときの対処法が事細かく指示されていた。初めて会ったとき、一緒に暮らそうと言われたとき、手料理を食べたとき、そのときどきにすべきことを伝えるものだった。それだけではない。本当の母親のことを「あなたのことは何も知らないおばさん」と言い、自分だけが本当の母親だということを確固たるものにするため、二人だけしか知らない思い出を書きつづったものだった。小池栄子が存在感をあらわしたと言ったが、今回も登場シーンは少ない。だが、この手紙の朗読だけで狂気を感じた人も多いのではないだろうか。息子への愛情だけでなく、産みの母親への蔑みのオンパレード。正直大好きなママからでも、こんな手紙をもらったら、子どもとしては戸惑うのではないだろうかと思ったほどだ。産みの母のプライド「私はあの子の誕生日を知っている」結局、結衣は広と一緒に暮らすという決意表明をする。知らないおばさんでもいい、お母さんと嘘で呼ばれてもいい、過去はすべて笑って吹き飛ばしてスタートすると陽一に告げる。広のすべてを知っていると言う麻子に対して、結衣が「私はあの子の誕生日を知っている」「あの子を産んだのは私」と言う産みの母の強さを見せつけた決断だった。次回、いよいよ結衣と麻子が対面を果たす。今は余裕で「コウが会いたいと願えば、ママは会います」と言っている麻子が、産みの母に取られそうになって半狂乱になるところも見てみたい。
2017年04月26日結衣(沢尻エリカ)は勤め先の書店で、大学講師の柏崎陽一(藤木直人) と出会い、息子の広「コウ」を妊娠したことをきっかけに結婚をする。広が3歳のとき、結衣が幼稚園のお迎えに行った際、ふと目を離した瞬間に広がいなくなり行方不明となってしまう。 事故なのか事件なのかわからないまま警察の捜査が進み、犯人として挙がったのは陽一の教え子だった。教え子はレポートを読んでもらえなかったことを逆恨みして、陽一の子どもである広を連れ去ったとのこと。しかし、事態が大事になってしまったことで、警察に捉えられる前にビルから飛び降りてしまう。時は流れて9年後、ある児童養護施設に広がいるという連絡を受けた結衣は、急いでその施設へ向かい、9年ぶりの親子の対面をする。そこで、3歳のときの面影を残す息子を思わず抱きしめたところで1話は終わる。今後の展開が気になるナゾ第1話だけではもちろんわからないことだらけだ。3歳の広がアパートで一人泣いているところを、その隣に住んでいた門倉麻子(小池栄子)が発見し、おさない広が麻子を「ママー」と呼んでいるシーンがあった。おそらく麻子が広を我が子として育てていた期間があるのだろう。ではなぜ今、広は施設にいるのか。ほかにも、陽一はすでに結衣とは離婚しているようで、新しい女性が家にいた。二人の間に何があったのだろう。本当の親は「育てた親」か「産んだ親」か「母になる」の大きなテーマの1つが、育てた親と産んだ親どちらが本当の親なのかという問題だ。今までもいくつか同様のテーマを持った作品が話題になっている。例えば、産院での乳児取り違え事件をテーマにした映画「そして、父になる」。不倫相手の子どもを誘拐して逃亡しながら3年間育てられた経験を持つ主人公が描かれる小説「八日目の蝉」などだ。この正解のない答えをテーマに「母になる」では、どのようなストーリーになっていくのかが今後の見どころ。視聴率に関してのネガティブな意見もあるが、まだ始まったばかり。第2話も引き続き見ていきたい。個人的には、結衣が同窓会に行ったときに、普段の育児から解放された喜びで「子どもいらなかったかも」と思ってしまったことを悔やんで泣くシーンが印象的だった。この感情、母親なら少なからず感じたことがあるものではないだろうか。子どもが足かせに感じるとき、子どもがいなかったら自分がもっと羽ばたけるのではと感じるとき……。私自身、育児休暇明けに朝駅の階段を駆け上がったときの身軽さは今でも覚えている。つねにベビーカーや抱っこひもで子どもといっしょだった移動が、たったひとりになっただけで自由を手にいれたような気持ちだったことを、改めて思い出した。
2017年04月18日