私には長男と双子の息子たちの3人の子どもがいます。長男を出産したとき、左の乳頭が陥没乳頭だったためうまく吸えず、生後4カ月ごろから完全ミルク育児になりました。その経験に加え、今回は双子育児となるため完全母乳育児は難しいと思い、生後1カ月ごろまでは混合で育てて、その後完全ミルク育児をしようと考えていました。しかし、次男だけが育児用ミルクをどうしても口にせず、完全母乳育児をせずにはいられない状況になったのです……。 生後2カ月を過ぎたころから双子たちを出産して入院中は完全母乳、退院後は混合育児でした。双子で泣くタイミングが同時だったり、おむつ替えや育児用ミルクの準備で自分自身に余裕がなくなり、徐々に母乳をほとんど吸わせず育児用ミルクだけになっていきました。 そして、双子育児が忙しくなるにつれ、自分自身の食事時間も内容も適当になってしまったこともあったのか、生後1カ月過ぎには母乳がほとんど出ない状況に……。 生後2カ月ごろ、次男に育児用ミルクをあげているとき眉間にしわを寄せて飲んでいることに気づきました。最初はどうしたんだろう?と様子を見ていたのですが、その後飲むのを拒否するようになったのです。 ミルクや哺乳びんをすべて試す次男のミルク拒否でずいぶん頭を悩ませ、試行錯誤しました。 まず育児用ミルクの種類を変えてみました。 しかし、どのメーカーの育児用ミルクも拒否。その後、哺乳びんと哺乳びんの乳首の形も変えたり、ネットでミルク拒否についての記事を検索して読みあさったり……。 またその間、母乳が少しでも出るようにおっぱいマッサージを頑張ることで、なんとか母乳が出るようになりました。しかし、陥没乳頭のほうはニップルシールドを付けて飲ませてみても、飲んでくれませんでした。 さらには陥没乳頭のほうは搾乳し、哺乳びんに入れて飲ませてみましたが、それも拒否。結局、右のおっぱいだけで次男を育てることになり、陥没乳首のほうは自然に母乳が出なくなってしまいました。 離乳食を急いで開始したものの哺乳びんを嫌がる次男に哺乳びん以外の方法で育児用ミルクもあげようと頑張りました。スポイトで育児用ミルクを飲ませてみたり、ストローやコップ飲みをさせてみたりといろいろな方法を試しましたが、母乳を乳首からしか飲んでくれず……。 病院で検査入院という形で1日だけ入院した際、母乳の量と赤ちゃんの様子を診てもらいましたが、特に赤ちゃんに異常が見られなかったので、結果的にはそのまま完全母乳で育てることになりました。 片方の母乳だけだと量が足りていないのではないかと心配でしたし、体重が減らないように注意したものの、三男との体重差がどんどん開いてしまったことも心配でした。 そこで生後5カ月を過ぎるとすぐに離乳食を開始し、なるべく早く母乳以外でも栄養をあげたいと思うように。しかし、離乳食も思うように進まず悪戦苦闘しました。 突然の卒乳1歳を過ぎたころ、吸わせていたほうの乳首が乳腺炎になってしまい母乳の量もずいぶん減りました。そして味も変わってしまったからなのかわかりませんが、次男自ら母乳を欲しがることがなくなり、その後も一切おっぱいを触らないまま突然の卒乳に。 卒乳した次男は徐々に離乳食を食べる量も増え、それに伴い体重も増加! 片方しか母乳を吸わせることができず、とても長く感じた私の母乳育児でした。 陥没乳頭は赤ちゃんにとって吸うのが難しいようで、私の場合はニップルシールドや吸引器などを使っても息子たちには無理でした。次男は母乳が足りず授乳が終わっても乳首を離さなかったり、ぐずる時間が多かったり、卒乳までかわいそうな思いをさせてしまいました。三男に対しても母乳を与えることができず、ごめんね……という思いだけが未だに残っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/星田つまみ著者:久保田恵美双子を含む3児の母。第4子を妊娠中。幼稚園、小学校教諭の免許を取得。現在はドイツに住み、子育てをしながら育児や教育に関する体験談を中心に執筆している。
2022年06月24日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の熱中症の予防対策について教えてくれました。暑くなる夏に向けて、ぜひ確認しておきましょう。暑くなってくると、熱中症が心配になってくるかと思います。特に乳児の場合は、喉の渇きや体調について訴えることができないため、近くにいる大人が注意してあげなければいけません。 今回は、熱中症の対策でついついやりがちな間違っている対応などについてお話ししていきます。 熱中症とは?乳幼児の症状は?屋外など気温が高い場合、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまい、熱中症になりやすくなります。 乳幼児は、体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。全身を占める水分の割合が大人より高いため、外気温の影響を受けやすくなっています。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れもあるのです。 赤ちゃんは自分の体調や喉の渇きなど自分で訴えることができないので、大人が注意して対応してあげなければいけません。 乳幼児の熱中症の初期症状・皮膚や唇などが乾燥している・頭や身体は熱いが、汗をかいていない・おしっこの量が少ない・なんとなく元気がなく様子がおかしい 熱中症が重症化してくると・ぐったりしている・目線が合わない・嘔吐がある・大泉門が陥没する 乳幼児の熱中症を防ぐためにできることは?ここからは、乳幼児の熱中症を防ぐために気をつけるべきことをご紹介しましょう。夏のお出かけの際には、ぜひ注意してくださいね。 ①帽子やベビーカーの日除けガード、日傘などで直射日光が頭や身体に長時間当たらないように注意しましょう。 ②日差しが強い時間帯(10:00〜14:00)は外出を避けるようにしましょう。 ③ハンディファン(扇風機)は、暑い屋外で使っていると、逆に熱中症を招く危険もあるといわれています。汗は蒸発するときに体から熱を奪い、体温を下げる役目をしますが、高い外気温のなかで扇風機だけを使うと、熱を奪う前に汗だけが乾き体温は上がったままになってしまいます。ハンディファンを使うときは濡れタオルや霧吹きなどで肌を濡らしながら使うと効果的です。 水分のあげ方の注意点は?①生後6カ月未満の乳児水分補給時は母乳や育児用ミルクを飲ませてあげましょう。母乳やミルクの中には、水分や塩分や糖分など、赤ちゃんに必要なものがすべて入っていて、身体に水分を取り込みやすいと言われています。 ②生後6ヶ月以降の乳児基本的には、母乳は赤ちゃんが欲しがるたびに、ミルクも授乳間隔をあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにしましょう。お茶や白湯をあげる場合は、一回にたくさんあげるのではなく、5〜10分毎に数口ずつこまめにあげるようにしましょう。 飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないという場合でも、水分を欲した時に一気にたくさんの量を飲ませるのではなく、少しずつの量でかまわないのでこまめに母乳などを飲ませることを心がけてくださいね。 熱中症の症状がある時の対処法は?熱中症の症状がある場合や身体が熱くなってきた時には、日陰や涼しい場所に寝かせて、首、脇の下、そけい部(太ももの付け根)をクーリング(冷やすこと)します。おでこだけを冷やす方が多いのですが、身体の太い血管が流れている、この3点を冷やすのが効果的です。 ぐったりしていて、おっぱいや哺乳瓶のミルクを飲めないこともあります。また、水分をいっぺんにあげると吐いてしまうことがあるので、5〜10分毎にスプーンなどで、小分けに数口ずつ飲ませてみます。水分補給とクーリングをしても、38℃以上の発熱が続いていたり、汗が出ずに唇や皮膚が乾燥している、おしっこが出ないなど、元気がなく症状に改善がなければ病院を受診するようにしましょう。 まとめ乳幼児の熱中症は、大人が気づかないうちに急に体調が変化することもあります。暑い時間は不要不急の外出は避けることも大切です。外出する場合は、予防をしっかりして、注意していきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年06月14日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、暑くなるこれからの季節の赤ちゃんの水分補給について教えてくれました。赤ちゃんにとって大切な水分補給。実はNGな対応していませんか…!?喉の渇きなどを訴えることができない赤ちゃんの水分補給は、そばにいる大人が気をつけてあげなければならず悩むところですよね。脱水などを心配して、大人がよかれと思ってやっていることが、実はNGなことも。今回は、赤ちゃんの水分補給のポイントについてお話しします。 おっぱいやミルク以外の水分はあげた方が良いの?生後6カ月未満の赤ちゃんへの水分補給は、母乳か育児用ミルクにして、その他の水分は不要といわれています。お茶や白湯などの水分は、赤ちゃんの未熟な消化機能では水分として取り込みづらく、その他の水分を摂ることで必要な母乳や育児用ミルクの飲む量が減ってしまうリスクもあり、必要な栄養が取れなくなってしまうことがあるのです。 そのため、生後6カ月未満の赤ちゃんが外出先や野外でなどで汗をたくさんかいた場合には、他の水分をあげるのではなく、通常よりこまめに授乳をすることが大切です。 離乳食が始まった赤ちゃんの水分補給は?生後1歳未満であれば、水分補給の中心は母乳や育児用ミルクがメインなので、無理してその他の水分で水分補給する必要はありません。しかし、離乳食を食べるようになってきて、母乳の授乳回数や育児用ミルクの量が減ってくるようでしたら、他の水分も離乳食や授乳に影響しない程度にすすめてもよいでしょう。いっぺんにたくさん飲ませるというよりは、数口程度をこまめに分けてあげる感じにしましょう。 赤ちゃん用のイオン飲料やジュースは、あげすぎるとそれだけを好んで飲むようになることがあり、糖分の摂りすぎにつながります。発熱などの病気の際にもなるべく、母乳や育児用ミルクを与えるようにしましょう。最初は、麦茶や白湯をあげるようにすることをおすすめします。ミネラルウォーターをあげる場合は、赤ちゃんの胃腸に負担の少ない軟水にしましょう。 お茶や白湯などの水分補給は何であげる?最初の生後6カ月頃に麦茶や白湯をあげる場合は、哺乳瓶に慣れている場合は哺乳瓶でも良いですが、量が少量なのでスプーンやコップなどがあげやすくおすすめです。ストローマグであげる場合は、少量ずつ入れてあげるようにします。1〜2時間で飲み切る量を目安にして、それ以上の時間になったら破棄するようにしましょう。 逆流防止機能のあるストローであっても、口をつけたものを長時間常温に置いておくのは雑菌が繁殖しやすいので避けるようにしましょう。 別の容器でお茶などの水分を用意しておき、新しいものと入れ替えるようにするのも良いでしょう。 まとめ暑くなる季節にむけて、屋外などでは基本的には授乳の間隔を通常より空けすぎないように注意することが大切です。発汗の程度や、おしっこの量と回数などに注意しながら、授乳や水分補給のコツが掴めると良いですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年05月31日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、安全な赤ちゃんの寝かしつけやねんねについて教えてくれました。赤ちゃんがよく眠ってくれるから…と良かれと思ってやっている寝かしつけ方法が実は危険な場合も……!?添い寝をすると、赤ちゃんの変化に気づきやすくなり、身体をそんなに動かすことなく赤ちゃんのお世話をすることができます。ママの負担も軽減され、赤ちゃんも安心してよく眠ってくれるので、添い寝をしているという方も多いのではないでしょうか?。しかし、添い寝には危険が潜んでいることもあるんです。今回は、添い寝やねんねについてのお話しをしていきます。 どうして添い寝だと赤ちゃんがよく眠ってくれるの?抱っこしていたり、添い寝をすると寝てくれるのに、ベビーベットや赤ちゃん布団に置いて寝かせようとするとぱっちり起きてしまう……という経験をされている方は多いかと思います。 母乳育児をされている場合、泣いてもすぐに対応することができ、添い寝は夜間の授乳の負担を減らすことができます。 ママやパパがそばにいたり、手を握ったり、身体の一部をくっつけるなどのスキンシップで赤ちゃんが安心することがあります。お腹の中で聞き慣れたママの呼吸音や心音が聞こえることが、安心感につながることもあるようです。 また、月齢が浅い赤ちゃんは眠りが浅いのですが、添い寝をすることで眠り続けることができるという報告もあります。 実は危険も潜んでる!添い寝はSIDSのリスクが上がる?母乳育児がSIDS予防になる!米国小児科学会(AAP)は、乳幼児突然死症候群(通称SIDS)の危険性があるため子どもとの添い寝を控えるよう警告しています。しかしながら、赤ちゃんと一緒に寝ることがSIDS の危険要因であるかは未だ明らかではありません。 各国の関係団体は、赤ちゃんをママと別の布団やベットで寝かせることを推奨していますが、安全に一緒に寝る方法についても明確にしています。 また、添い寝は同床(一緒の布団やベットで眠る)を意味することが多いので、赤ちゃんの様子がわかるように、布団は別で同じ部屋のそばで寝る「同室寝」をすすめています。 母乳育児をしていると眠りが浅く、夜間覚醒する回数が多い傾向がありSIDSの予防になるといわれています。そのために、添い寝をする親子へは可能な限り母乳で育てることを推奨しています。 添い寝する時の寝具などの注意点では、実際に赤ちゃんを寝かしつける際にはどんなことに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、注意すべき具体的事例をいくつかあげています。赤ちゃんを寝かしつけの際の参考にして下さいね。こんなことも!?という些細なことが、赤ちゃんにとっては命の危険につながる場合もありますよ。 •飲酒した母親(父親の場合も)は、寝入ってしまうと赤ちゃんの変化に気づきにくいので、添い寝をしない。 •寝具以外の場所で寝かしつけしない。 •両親の間に寝かせない。 •布団は硬いマットレスにして身体が沈まないようにする。(大人のマットレスの上に赤ちゃん用の硬いマットを敷くという方法も) •大人の布団は赤ちゃんにとっては重いためリスクが高い。同じ掛け布団にはせずに、赤ちゃんと別にして、児の体格に適切な掛物をかける。 ・赤ちゃんを暖めすぎず、厚着をさせたり重い布団を使用しない。室温を調節し、赤ちゃんが自由に動けるような着衣、寝具が大切です。 ・同床で授乳した場合、赤ちゃんが眠ったらベビーベットや布団に移動するようにする。 ・タオル類やぬいぐるみなどの窒息の原因につながるようなものを枕元におかない。 最近では、大人のベットの横に置く添い寝ベビーベットや、大人のマットの上において赤ちゃんのスペースを作るベッドインベッドなどもあるので、そういったものを利用するのもおすすめです。 まとめ夜間頻回に起きてしまうタイプの赤ちゃんであれば、添い寝はママの身体を休める方法のひとつです。 添い寝をされる場合は、安全対策を十分に心がけて上手に取り入れてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2022年05月18日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんはいませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードをご紹介します!母乳とミルク母乳とミルクの混合育児で子どもを育てていたときの話です。家に遊びにきたママ友が哺乳瓶の消毒セットを見て一言。「うち完母だから一度も哺乳瓶使ったことないんだよねー。荷物少なくできるし、哺乳瓶とかミルクとか余計なお金かからないからいいよ!母乳でるなら完母目指したら?なんだったら私のあげようか??」もちろんやろうとしましたが、私には無理でした。自分の価値観を押し付けないでほしいと言いかけましたが、言葉をぐっと飲みこみ適当な返事を返しました。それからママ友が遊びに来ようと連絡がきても用事があると断るように。いつの間にか連絡が来なくなりました。(女性/無職)エジソン箸Instagramに娘がエジソン箸を使い始め、箸を使えるようになったらいいなという投稿をしました。すると、お子さんが同じ歳のママ友に「うちは早めに導入して、もう箸使えてるよ(笑)効果あるのかなと思った」と謎な張り合いとマウントをされて、主人とイラッとした覚えがあります。娘より月齢が高く、先にできていてもおかしくはないとこちらでは思っているところに、張り合われて気分悪かったです。(女性/派遣社員)いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年05月13日「赤ちゃんは母乳で育てましょう」と、出産前から、家族、友人、さまざまな人から言われていました。免疫力を高めて感染症などにかかりにくくなるなど、母乳育児の良さを聞いていたので、私も母乳育児を頑張ろうと期待に胸をふくらませていたのですが……。思うようにはいかない母乳育児…待望の第1子の娘を出産後、口をパクパクさせながら懸命に泣く娘を見たとき、私は母乳育児を頑張ろうという気持ちが大きく湧き上がりました。出産した病院で授乳指導を受け、母乳をあげ始めましたが胸は張らず、授乳指導をしてくれた助産師さんには「母乳が生成されにくい体質かもね」と言われてしまいました。母乳が出ていないせいか娘はうまく哺乳できず、娘の泣き声で母乳が出ないことを責められているように感じてしまい、さっそく行き詰まった私。 そして、娘が生後2カ月になったときには、母乳と育児用ミルクの混合となりました。周りの友人は母乳育児が順調な人が多く、胸が張って痛いから寝ていた赤ちゃんを起こしてまで母乳を飲んでもらった話を聞いてはため息をつきそうになりました。なんで私は母乳が出ないんだろう、そんな気持ちを常に持ち続けていました。 見知らぬおばあさんに母乳育児か聞かれてその後、娘はすくすくと成長し、外にお散歩へ行くようになりました。生後4カ月になったある日、娘をベビーカーに乗せてバスに乗ったとき、隣に座っていたおばあさんが「赤ちゃんかわいいわね、この子、母乳よね?」と突然話しかけてきました。気の利いた相づちが苦手で、またバスの中で娘が泣き出さないか気を張っていたため、混合で母乳もあげていたので私は「はい」と言葉少なに返事をしたのです。 すると、そのおばあさんは「母乳が一番よ! ミルクはなるべく使わないでね。私も4人母乳で育てたから、母乳で育ってる子は見るとわかるの。母乳の子のほうが健康に育つわよ」と言い、次の停留所でバスを降りて行きました。 赤ちゃんを見て完母かわかるの?見知らぬ人から突然、母乳で育てた子のほうが健康に育つときっぱり言われ、母乳の出が良くないことがまた気になり、重たい気持ちになってしまいました。その後、私もバスから降り、ベビーカーを押して歩きながらもおばあさんの言っていたことが頭から離れずにいました。 そういえば、おばあさんが母乳かどうか見るだけでわかると言っていたけれど、それってあり得るの? あるとしたらすごい特殊能力……。けれども、その特殊能力をもって完母と思われた娘は、実は母乳と育児用ミルクの混合。つまり、4人母乳で育てた大先輩であっても結局、完母か混合かの見分けはつかないということなのです。 ベビーカーに目をやると、娘がニコッと笑顔で私を見上げていました。新生児のときから大きく成長した娘を改めて見ていたら、母乳か育児用ミルクどちらが良いと決めるのではなく、娘の成長には両方が必要だっただけ、という気持ちになった私。それからはすっきりとした気持ちで、娘の成長により一層喜びを感じるようになりました。 監修/助産師 松田玲子著者:山下かおる子13歳と10歳の2児の母。両実家は遠方、夫婦共働きの完全ワンオペ育児継続中。趣味はヨガと英会話とイラストで、現在デジタルイラストを勉強中。
2022年05月05日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、産後ダイエットについて教えてくれました。徐々に暑くなってきて薄着になる季節の到来! 出産後なかなか体型が戻らないという方必見! 正しい産後ダイエットのプロセスを教えます☆出産後、なかなか体重が戻らずに悩むママも多いですよね。「母乳をあげると自然と体重が減るよ」と聞いていたのに、なかなか出産前の体重に戻らない……と感じている方もいるのではないでしょうか? 今回は産後のダイエットについてお話ししていきます。 妊娠中の体重増加が産後に影響する?妊娠中の体重増加については、「妊産婦のための食生活指針」の策定から約15年が経過し、健康や栄養・食生活に関する課題を含む、妊産婦を取り巻く社会状況等が変化していることから、令和元年度の調査研究事業の報告等を踏まえ、2021年3月厚生労働省において指針の改定がおこなわれました。以前は、妊娠中の体重増加は10kg程度されていましたが、現在では妊娠前のBMIが18.5未満の低体重の場合は、体重増加が12〜15kgと緩和されています。 赤ちゃんの体重、胎盤、羊水、出産に備えて増える血液量などを考えてもこれらの総重量は7〜8kgといわれており、それ以外は妊娠継続に必要な母体につく脂肪などで、産後の母乳分泌や産後の回復を支えるためにも必要になってきます。産後のダイエットはいつから開始するのが良いの?授乳中は、成人女性に必要なカロリーの他に350キロカロリーを追加することを推奨されています。母乳は血液で作られているので、母乳分泌をするだけでも約500キロカロリー消費するといわれており、これは2時間程度のジョギングに相当します。そのため、食事など何も気にしなくても自然に体重が減っていくという方もいれば、思いのほか体重が減らない、または増えていってしまうという方もいるのです。 産後1カ月は、子宮や骨盤が正常な位置や状態に戻っていく時です。この時期に、しっかり身体を休ませて、骨盤底筋や骨盤を元の位置に戻すことが大切です。 産後1カ月のころにはダイエットをおこなうのではなく、以下のことを試してみましょう。 ・骨盤底筋体操や、ベルトなどで骨盤をしめる。・座り方や姿勢に気をつける。(足を組んで座る•姿勢が悪い座り方などは避ける)・排便時に無理な腹圧をかけないように便秘を予防する。・仰向けのままの腹圧をかけた起き方は避ける。(いったん横向きになってから起き上がる)→強い腹圧は子宮を下垂させてしまう原因の一つといわれています。 1カ月健診が終わって産後の回復に問題がなければ、ストレッチなど身体を整えるところからはじめて、徐々に体調に合わせて運動は産後2〜3カ月ごろから始めるようにしましょう。 産後のダイエットのポイントは?食事産後は、無理な食事制限は体調を崩します。食事はしっかりとるようにしましょう。 育児中は、おなかが空くものの忙しくてなかなか自分の食事に気が回りにくいものです。ついつい簡単に食べれる菓子パンやお菓子など炭水化物や糖分、脂質に偏りがちで、体重が減っていきにくい原因になることもあります。 1食でバランスをとるのは難しいので、1日の3食中でバランスがとれるように気をつけていきましょう。身体を温めるお味噌汁やスープ類は、代謝を上げたり、満腹感を感じやすいですよ。海藻やキノコ類など低カロリーのものでかさを増やすのもおすすめです。タンパク質もとれるように、鶏肉のササミや卵をプラスするのも良いでしょう。手軽に食べられるようにまとめて作っておいたりと、いろいろと工夫してみてくださいね。 運動まずは、妊娠・出産で変化した子宮や胃や腸などの位置や状態、それを支える骨盤を整えることから始めていきます。ストレッチや骨盤底筋運動をコツコツと続けて、体調が落ち着く産後2カ月ごろから、腹筋運動やウォーキングで下半身の筋力つけて代謝をあげて体重落ちやすくしていきましょう。産後3カ月ごろまでは骨盤ベルトなどで妊娠中に開いた骨盤をしっかりしめておくと良いといわれています。 まとめ体重は、産後6カ月ごろまでが落ちやすく、その頃までに妊娠前の体重に戻しておくことが理想です。産後の回復や体力には個人差が大きいので、無理なくマイペースで進めてくださいね。 参考文献:令和元(2019)年度「妊産婦のための食生活指針の改定案作成および普及啓発に関する調査研究」(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年04月27日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、子どもの春先の服装について教えてくれました。かわいいから着せたい!という服はたくさんありますが、実は危険が潜んでいる場合も……気温の変化が大きい春先は、子どもの服装に悩むことが多いかと思います。また、かわいいと思って着せている服にも危険が潜んでいる可能性が……。今回は、春先に注意したい服装についてのお話です。 春にも気をつけたい、子どもの紫外線対策気象庁のデータによると、紫外線は3月頃から急激に強くなりはじめ、5~7月にかけてピークを迎えます。春先は、紫外線対策が十分でなかったり、紫外線が少ない冬を過ごしていた肌は急に増えてくる紫外線ダメージに弱いといわれています。 屋外への外出や外遊びの時は、帽子や薄手の長袖などで肌の露出を少なくすることが大切です。 20分以上、屋外へ外出をする場合には、石鹸で落とせるタイプの肌に優しい低刺激性の日焼け止めを使用するようにしましょう。しかし、生後3カ月未満のお子さんには肌への負担が大きいので、日焼け止めの使用は避けた方が良いでしょう。ベビーカー移動時は付属のフードでカバーしたり、ガーゼおくるみで覆ったり、ケープなどで肌の露出を少なくして対策してみましょう。 1日で気温が大きく変化する日もある春先。服装のポイントは?春先は日中は暑くなっても、朝晩は冷え込むこともある時期です。脱ぎ着しやすいものを重ね着して、気温に合わせて調整しましょう。 また、春の急激な気温上昇に身体の調節機能がついていくことができずに、熱中症になりやすい時期でもあります。お子さんが汗をかいていたり、顔が赤くなっている、寒そうなど様子をみながら、脱ぎ着して調整していきましょう。 動きが活発になってきたお子さんには、ナイロン素材のジャケットがおすすめです。風を通さないので、夕方日が落ちて急に寒くなった時などに羽織るのに便利です。小さく折りたためるので、ママの荷物も減って助かります。 その他には、帽子、薄手のカーディガン、ケープなどがおすすめです。 赤ちゃんは汗をかきやすいので、肌着や洋服は綿素材で吸収性のよい素材を選びましょう。 乳幼児に紐付き・フード付きはNG?!少し肌寒くなった時に羽織る上着には、引き紐やフード付きのものがあります。実は、これらの付属品が子どもの怪我や重大な事故に繋がる危険性があります。いくつか具体例をご紹介しましょう。 ・滑り台で首回りに付いている紐が滑り台の隙間に引っかかり、紐が引っ張られて首が絞まった。 ・フードが他の子に引っ張られたり、ドアノブにひっかかり首がしまった。 ・上着やズボンの裾に付いている引き紐が物に引っかかったり自分で踏んで転倒。など 子ども服の紐に関しては、JIS規格という消費者が安心して製品を利用できるようにするための、国内の統一的な安全基準が制定されています。それが、「JIS L 4129(子ども用衣料の安全性−子ども用衣料に附属するひもの要求事項)」で、子ども服の紐が原因で起こる事故の予防のために、年齢層別・身体部位別に紐の有無、長さの制限などが規定されています。 しかし、JIS規格は任意の規格で強制力はないため、規格外の商品が生産、販売される場合もあるので購入時は注意しましょう。 また、フードに関してはJIS規格外となりますが、事故も多いため保育園では着用を禁止しているところもあります。 外遊びの服装は、常に「危険はないかな」という視点で選ぶように心がけましょう。 まとめ春先は気候も良く、散歩や外遊びが楽しめる時期です。今回の服装の注意ポイントを参考に、親子でぜひ楽しんでくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年04月20日赤ちゃんを育てる時に、多くの親が頭を悩ませる『母乳とミルクの問題』。母乳だけを使うか、ミルクだけを使うか、それとも両方を使うか…親と赤ちゃんの事情によって、どれを選ぶかは異なるでしょう。しかし、母親がどれかに決断したくとも、なかなか理解してくれない周囲の人たちが障壁となる場合があります。1児の母親である、くら(kuraasakura)さんは、あまり母乳が出ない体質。そんな状況でも、初めはなんとか母乳を赤ちゃんに飲ませることができないかと、右往左往していたそうです。『母乳ミルク問題』くらさんの場合、母乳を搾乳しても微々たる量しかとれず、103出ればいいほうでした。加えて、赤ちゃん自身が哺乳瓶からしか飲んでくれず、母乳を飲ませようとしてもエビ反りになって拒絶します。そんな状況を解決しようと行動してくれる、夫の姿勢がくらさんは嬉しかったのですが、限界はすぐそこまで迫っていました。あらゆる方法を試しても…!母乳マッサージの家計的な負担と、母乳とミルクの両方を用意する手間を想い、涙を流したくらさん。思い描いていた子育てをあきらめ、「母乳だけで子育てしたい」と夫に伝える決心がつきました。「母乳をやめたい」と夫に伝えてみたきっと、くらさんとしてはつらい現状を伝えた時点で、ミルクのみで育てることを夫に納得してほしかったでしょう。ですが、夫が母乳を赤ちゃんに飲ませたいと思っていたのも、我が子のためを想ってこそ。想いと、現状の認識がすれ違い、話が平行線になってしまいます。そこでくらさんは、母乳で育てる困難さを、夫に自分の目で確かめてもらうことに!現実をハッキリと理解できた夫は、ミルクでの子育てに納得したのでした。くらさんの奮闘は反響を呼び、同じような体験をした親から共感などの声が上がっています。・我が子がおっぱいを拒絶した日々を思い出し、涙が出ました…。本当に頑張りましたね!・実際に体験するのが手っ取り早いね。夫が分かってくれたようでよかった!・同じ理由で完全にミルクだけで育てています。・私も周囲の人の言葉で「母乳にしないと」って思いこんでいて、つらかったなぁ。・くらさんが、笑顔で子育てできるのが1番。便利な時代なので、存分にミルクを活用しましょう。子育ては悩むことの連続。母乳だけでなく、ほかの問題が立ち上がった時も無理はせず、自分たちに合った方法で子育てをしていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年04月19日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児へのアルコール消毒について教えてくれました。感染予防対策によく使われているアルコール除菌。乳幼児に使用する際の間違った対応していませんか…? 感染予防対策でよく使われているアルコール消毒。赤ちゃんや小さなお子さんにはどうしたら良いか迷うところですよね。今回は、ママや赤ちゃんのアルコール消毒についてお話ししていきます。 乳幼児にアルコール消毒は使用して大丈夫?どんな場合に使うのが正解?乳幼児の手の皮膚は薄く皮脂も少ないため、ダメージを受けやすくアルコール消毒は避けた方が良いといわれています。乳幼児の手洗いは、基本的には流水と石鹸の手洗いで問題ありません。石鹸の泡の洗い残しがないようにしっかり流しましょう。 赤ちゃんの場合は、水道で洗わせるとうまく支えることができずに落下などの危険もあり、流水で洗うのは難しいかもしれません。その場合は、洗面器にためた水で洗ったり、ウエットティッシュや濡らしたタオルで拭くようにしましょう。ウエットテッシュは、アルコール成分が含まれていない赤ちゃんの口拭き用などにすると安心です。 幼児であっても頻回なアルコール消毒は手荒れの原因になるためおすすめできません。水道が近くにないときなどの対応としてアルコール消毒をしましょう。また、アルコールによって赤くなったりしないか、手の皮膚の状況をみて、使用や頻度を検討してみましょう。 実は危険!アルコール消毒時に乳幼児の顔や目に入るリスクもお店や施設にある消毒液は、大人に合わせた高さで、ちょうど乳幼児の顔の高さになることがあります。アルコールが噴霧したときにお子さんの顔にかかってしまうことがあるので注意しましょう。 アルコールがかかってしまった場合には、濡れたタオルやウエットテッシュで拭き取ったり、流水で洗い流すようにしましょう。目に入ってしまった場合、流水で洗い流した後も目が赤くなったり痛がっている様子であれば病院を受診するようにしましょう。 手荒れの症状がひどい場合、アルコール消毒は必要?【大人編】大人であっても、基本的には石鹸と流水で洗うことが大切です。水道が近くになく、流水で手洗いできない場合にアルコール消毒をするなどと分けてみましょう。 厚生労働省が推奨するアルコール濃度は70%以上のものですが、入手困難な場合は60%台でも効果があるとされています。 実は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの病原体を除去する効果は、石鹸もアルコールも同等であることが科学的に検証済みであり、「石鹸による手洗い」のみで十分な効果があることが分かっています。そのため、手洗いのあとさらにアルコール消毒をする必要はありません。さらに石鹸による手洗いは、ノロウイルスなど、アルコール消毒では除去できないウイルスに対しても一定の効果を発揮します。 育児中は、頻回な手洗いで手の皮膚は荒れていることが多いです。手指に異常がない状態に比べて、手荒れした手指には多くの細菌が存在します。手荒れを放置すると殺菌剤やアルコールなどの効果を低下させ、接触感染のリスクを高めてしまうこともあります。手荒れがひどいときには、皮膚へのダメージが大きくなるアルコール消毒は避けるようにし、皮膚の健康を守りながらより少ないダメージで感染予防を続けていきましょう。また、手荒れにはハンドクリームをこまめにつけたり、症状が強い場合には自己判断せずに皮膚科で適切な治療を受けるようにしましょう。 まとめ手洗いや消毒による手荒れを予防しながら、感染予防対策の手洗い、アルコール消毒を場面に合わせて使い分けていけると良いですね。 参考文献:厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年04月13日私は2児のママですが、下の子を出産後は里帰り出産もなく、退院直後からワンオペ育児でした。2人育児がハード過ぎて徐々に母乳育児から遠ざかり、下の子が生後2カ月のころには完ミ育児に。そんな私が感じた「ミルク育児のメリット」をお伝えします。ママが気兼ねなく服薬できる上の子の授乳では混合育児をおこなっていた私の実体験なのですが、母乳を飲ませている時期に風邪や病気にかかってしまった場合、服薬のことで非常に悩んだ記憶があります。 下の子が生後2カ月のときから私の疲れがピークに達し、目が腫れたり咳が止まらなかったりと心身の過労からくる症状に悩まされました。病院を受診しお医者さんに服薬をすすめられても、完ミ育児のおかげでお薬の種類で悩む必要はなかったです。子どもが2人になると横になって休んでる時間がほぼないので、さまざまな不快症状もお薬のおかげですぐに治ったのは本当にありがたかったです。 上の子と2人きりの濃密な時間を過ごせる私は退院直後から親戚などに頼れず、日中はひとりで育児をおこなっていました。上の子は、私の産後直後は特に退屈さと寂しさで情緒不安定になっていました。そこでいろいろな方に相談したところ、どの方からも「上の子と2人きりの時間をなるべく取りなさい」とアドバイスを受けました。 そして私は思い切って、上の子と濃密な時間を過ごすべく遊園地などの遠出を決行。上の子とおでかけの際は、下の子はパパに預けました。完ミ育児だからこそ、授乳のことを気にせず他の人に預けることもできたのです。そして、1日中ママと2人で過ごせる時間をたっぷり取ったおかげで、徐々に上の子の気持ちも落ち着いてきました。 下の子の生活スケジュールが整う下の子を完ミ育児にしたおかげで、授乳後は毎回「いくら飲めたか」が数値ではっきりとわかります。これが、下の子の生活リズムを整えるのに非常に役立ちました。上の子のときは混合育児で育てていたので、一体どれだけ飲めたかが確認できず、オロオロして昼寝のタイミングを失い、気付けば夕方……なんてこともありました。 下の子はしっかりと飲んだ量が確認できるので、泣いていても「さっきは遊び飲みしていつもの半分量しか飲まなかったな」などと理由がわかり、そんなときは育児用ミルクを足したりと臨機応変な対応ができました。満腹になると良く寝てくれるので、自然と生活リズムが整いました。 赤ちゃんを育てていくうえでさまざまな授乳スタイルがありますが、2人目を出産後しばらくはどうするべきかと悩みました。そのなかで、「自分が本当に大切にしたいことは何か?」と考えたことで、授乳スタイルが定まったように思います。特に2人目以降の出産は上の子もいますので、人と比べたりひとつの方法にこだわったりすることなく、柔軟に対応することが大切だと学びました。 イラスト/おんたま監修/助産師 松田玲子著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年04月08日大人気マンガシリーズ、今回はいずのすずみ(@izuno_suzumi)さんの投稿をご紹介! 「食べない娘を説得できない」第4話です。産まれた時からミルクを飲まなかった娘。体重が増えない娘に、大変なことが起こって…?ミルクを拒否する娘出典:instagram最悪のことが…!?出典:instagram娘の栄養源が…!出典:instagramミルクをあげようとしても…出典:instagram母乳が止まってからは…?出典:instagram娘が唯一飲んでいた母乳が止まってしまいました…!離乳食になっても、娘が食べないのは相変わらずだったようですね…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@izuno_suzumi)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年04月05日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、コロナ禍での赤ちゃんとの生活で気をつけるべきことについて教えてくれました。まだまだ感染予防対策は必要です。しっかりと確認しておきましょう! コロナ禍で妊娠期や出産を過ごし、産後も感染予防のための行動を頑張っているママが多いかと思います。今回は、ママ達が不安になりすぎないようにコロナ禍での赤ちゃんとの過ごし方について気をつけるべき点をお話ししていきます。 基本は手洗い、人混みを避けるコロナ禍での生活も長くなってきている中で、感染予防行動は定着してきたといえます。しかし、赤ちゃんを連れての外出になると不安になるママも多いかと思います。感染予防には、手洗いが基本です。外出後の帰宅時、食事前など適時流水での手洗いやアルコール消毒をするなど、今されていることを続けていただくことが大切です。赤ちゃんと接する前には、大人の人が手洗いをしっかりするようにしましょう。 月齢が進んで、たっちやハイハイなど動きが活発になってきたらお子さんの手洗いも気になりますよね。流水で洗うのが最適ですが、難しい場合はウエットテッシュなどで拭いてあげましょう。お家であれば、洗面器などに水を溜めてから手を洗うとしっかり洗えます。 また、赤ちゃんはマスクができないことも不安のひとつかもしれません。時間帯などを調整して人混みを避けるか滞在時間を短時間にしたり、換気が良いところなどを選んで行動するように心がけてみましょう。 新型コロナに感染しても授乳は可能?まだ研究・調査中の段階ですが、新型コロナウィルスに感染した母親からの母乳からはウィルスが発見されたという報告はありません。手洗い・マスクなどの接触・飛沫による感染予防をした上での授乳は可能といわれています。 しかし、母乳育児支援連絡協議会によると、現在日本では母が感染した場合、母を隔離して搾乳したものを他の人が赤ちゃんにあげる方針が推奨されています。新型コロナ感染時にも、体調に合わせて搾乳をして母乳の分泌を維持したり、乳腺炎などの乳房トラブルにならないようにすることが大切です。 解熱剤やその他の内服薬は、医師や薬剤師と相談して影響の少ないものを処方してもらうようにしましょう。一時的に授乳をやめる場合は、母乳分泌を減らさないようにお子さんの授乳間隔に合わせた間隔で搾乳をするようにします。 ストレスを溜め込むのはNG!免疫効果を高める生活を感染予防対策の他にも大切なのは、免疫力を高めるようにすることです。免疫を下げる要因としては、寝不足・疲労、ストレスなど育児中にはよくみられることです。夜間の睡眠不足は、昼間に赤ちゃんと一緒に昼寝をしたり、家族の方にお世話をお願いして身体を休めるように調整するのも良いかもしれません。コロナ禍で、なかなか人に会いづらい状況なのでメールや電話、オンラインやSNSを活用してストレスを溜め込まないようにしましょう。 また、身体の冷えも良くないので出来るだけお風呂で湯船に浸ってリラックスする様にしたり、靴下などで体を冷やさない様に気をつけていきましょう。栄養のバランスを整えることも大切です。毎回の食事は難しくても、1日の食事でバランスをとれるようにしていきましょう。 まとめこれから暖かくなり外出の機会も増えてくるかと思います。不安になりすぎずに、みなさんが普段している感染予防対策を続けていくことが大切かと思います。 参考文献:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行時における 乳児栄養、心理的支援に関する提言~ お母さん、ご家族を支援する方々へ ~ 母乳育児支援連絡協議会 2020 年 7 月 11 日(外部サイト) 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年03月29日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが授乳回数が多い赤ちゃんについてお話ししてくれました。回数が多くて順調なサイン、おなかが空いていなくても母乳を飲むワケなど詳しく解説! 母乳育児をされているママの相談で、「生後3カ月過ぎたら授乳回数が減ってくると聞いたのに、全然減っていかない」「家にいると暇だからか飲みたがる回数が増える」というものがあります。ママは大変かと思いますが、授乳回数が多いことは赤ちゃんにとってよくないことなのでしょうか? 授乳回数が多い、間隔が不規則は母乳育児の特徴母乳育児をされている場合、新生児のころは、1日10〜14回授乳すると言われています。その後も徐々に減ってくることもありますが、それでも10回前後の授乳回数が平均的です。育児用ミルクを補足して混合栄養をされている場合は、これより少ない回数になることが多いでしょう。 赤ちゃんの胃は小さく1回量が少なく、そのときに必要な量を小分けに飲んでいくことで消化機能に負担を少なくして飲むことができます。哺乳瓶の場合は、飲みやすいため胃を広げてより多く飲むことができます。また、母乳は育児用ミルクより消化がいいために、授乳間隔が1時間半〜2時間程度のことが多いです。そのため、自然と授乳回数が多くなります。 回数が多くても大丈夫! 母乳育児が順調であるサイン母乳が順調であるサインをお伝えします。回数だけでなく、赤ちゃんの発育や夜間の様子なども見てみましょう。 ・体重増加が1日18〜30g(生後4カ月以降で1日10〜15g)で、成長曲線内で緩やかにでも上昇がみられる。・日中が1〜2時間おきの授乳でも、夜間に3〜4時間程度授乳間隔が空くときがある。・赤ちゃんが、日中など周りの音が気になって授乳に集中できないことがあっても、夜間や昼寝前など眠気が出てくる状況のときに他の時間より長めに授乳できている 母乳を飲むのはおなかが空いているだけじゃない?授乳をしてもくわえたり軽く吸うだけであまり飲まずに終わってしまうことがあります。量を飲まないのであれば、母乳をあげる必要がないのでは?と思う方がいます。 母乳を吸う行為は、赤ちゃんに安心を与えると言われています。眠い、機嫌が悪いなどの不快な気持ちが、ママに抱っこされて母乳を吸うことで落ち着くことがあります。年齢が上がっても、転んで痛かった、夜怖い夢をみて起きてしまった、ママと離れて寂しかったなど嫌なことがあったときに癒されることもあります。 月齢が上がった方が授乳回数が増えたというお話はよく聞きます。授乳回数が多いとママは大変なこともあるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては必要な行為だったりします。授乳を今しかできないお子さんとのスキンシップやコミュニケーションの1つとして、無理のない範囲で続けていただけるといいかなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年03月27日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんのお風呂の入れ方について教えてくれました。赤ちゃんとのお風呂はバタバタ……どんなことに気をつければ良い?冷え込む季節になると、特にママひとりで赤ちゃんをお風呂に入れる場合、寒くならないようにと気を使いますよね。また、月齢によっては待たせている間の転倒予防なども気になってくるかと思います。今回は、ママひとりで赤ちゃんをお風呂に入れるときの気をつけるべき点や、ママたちの工夫をについてご紹介します。 ママが身体を洗っている間、赤ちゃんを湯船に立っちっぱなしにさせるのはNG!様子は常に確認できるようにママが身体を洗っている間、赤ちゃんはどうしたらよいの?と悩むママも多いことでしょう。まだねんねの赤ちゃんと、月齢が上がって動くことができる赤ちゃんとでも待たせ方は異なります。また、1人でたっちできるようになったからといって、湯船に入れて待たせるのは絶対にNG!湯船に張っているお湯の深さが10cmあれば、子どもが溺れる心配があります。ここからは、安全を考慮した赤ちゃんの待たせ方についてご紹介していきます。 脱衣所で待たせておく場合脱衣所で待たせておく場合には、座布団、マット、クーハン、バウンサーやハイロウチェアなどを脱衣所に置き赤ちゃんを寝かせて待たせておきます。バウンサーやハイロウチェアは、転落予防の為、しっかりベルト装着を忘れずにしましょう。ベビーバスをベッド代わりにするのも良いかもしれません。ママが見えないと泣いてしまう子も多く、赤ちゃんの様子を確認できるようにする為にも、お風呂のドアは少しあけておくと安心です。すぐに入れられるようにオムツ一枚にして服は脱がせておき、タオルなどにくるむかかけておきましょう。 洗い場で待たせる場合洗い場で待たせておく場合には、浴室は暖めておき、バスチェアに座ってもらったり、バスマットに寝かせます。動きが活発になってハイハイをする時期になると、バスマットは難しいかもしれません。お風呂用のおもちゃなどを持たせておくのも良いですね。脱衣所や洗い場の大きさ、お子さんの月齢などによって、さらに工夫が必要な場合もあるかと思います。たっちをしはじめたり歩きだしたばかりの子どもを湯船の中で立たせて、1人で湯船に入れておくのは危険なのでやめましょう。 赤ちゃんを冷えさせるのはNG!便利グッズを使って素早くお着替え赤ちゃんが出たあとは、寒くならないように拭いたり着替えさせたりで大忙し。自分の事は後回しで寒さで震えながらのママも。動きが活発になってくる赤ちゃんには、フード付きのタオルポンチョが大活躍します。お風呂から出たらポンチョを着させて、ママが最初に身体を拭いて着替え、その後にゆっくりあたたかい部屋で着替えや保湿ができます。ママが、タオルガウンを着て寒くならないようにして赤ちゃんの着替えをするのもひとつの方法です。 他のママたちから聞いた、おすすめアイデアもご紹介!ここまで赤ちゃんのお風呂の入れ方についてお伝えしましたが、他にもママたちが実践している赤ちゃんとのお風呂でのアイデアや工夫はたくさん!母乳相談室に来てくれているママたちに伺った、赤ちゃんをお風呂に入れるときの工夫もいくつかご紹介していくので、自分にも合いそうなものがあればぜひ、取り入れてみてくださいね。 ・月齢が大きくなっても、ベビーバスで入れる。 ・パパの帰りが遅い場合、シャワー浴などで赤ちゃんだけ洗い、パパがいる時間にママが入る。 ・お風呂で洗うときの時短を考えて、赤ちゃんが寝ているときなどに洗面台で髪や顔を洗ってしまう。 ・パパが出張などで1日程度不在の場合、ママが疲れていて1人で赤ちゃんをお風呂に入れるのが不安というときには、温かいタオルで身体を拭くだけににするなど臨機応変に対応する。 まとめ毎日のお風呂、月齢が進むと動きが活発になることでの転倒予防や季節によっては寒さへの配慮など工夫が必要になってくるかと思います。 私自身も先輩ママに工夫を聞いたりいろいろ試しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年03月23日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんは居ませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。 今回は実際に募集したママ友トラブルエピソード「ミルクと母乳」と「子どもの性別」をご紹介します!「ミルクと母乳」娘がまだ赤ちゃんだったとき、私は母乳の出が悪くて一生懸命出そうとしても母乳が出ず、ミルクをあげていた頃がありました。そのとき、ママ友で完全母乳の人が「何で母乳にしないの?ミルクとかかわいそう。母乳を通じて病気に強い体になるのに。ミルクだと免疫もらえないから病気に弱くなるよ、母乳あげなよ」と説教されたことで、かなりモヤモヤ…。私も諦めず一生懸命母乳をあげようと努力していましたが、どうやっても出が悪いので、当時は傷つきました…。しかし現在小5の娘は特に重い病気になることもなく、健やかに成長しています。母乳至上主義は、泣く泣くミルクをあげているママ達にとっては辛いものなので、やめてほしいです。(41歳/専業主婦)「子どもの性別」自分の子どもは女の子ですが、乗り物が大好きです。家では機関車や車のおもちゃでよく遊んでいて、近所に住むママ友にそのことを話すと「女の子なのに珍しいね。」と言われます。そのママ友は、男の子と女の子1人ずつの子どもがいるのですが「男の子は厳しく育ててる。」「女の子は家事全般できるようになって欲しい。」と言います。「あなたもそうした方がいい。」と押し付けるように言うことも…。私の家族は性別関係なく育てているので、なんだかモヤモヤしています…。各家庭、いろいろな教育方針があるのだと思いました。(33歳/専業主婦)いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月20日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか?大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「母乳へのプレッシャー」と「息子のお昼寝」をご紹介します!「母乳へのプレッシャー」義母は男の子2人を育てていますが、2人ともミルクは一切使わずに完全に母乳育児だったそうです。私は1人目の育児で母乳育児がうまくいかず、上の子はミルクで育てました。義母は自分の子を母乳で育てたこともあり、そのことをよく思っていないようで…。子どもが風邪をひくたびに「母乳を飲ませてないからだ」とよく言われました。2入目の妊娠が分かった時、「おめでとう」の次に言われたのは「今度こそは母乳で育てなきゃね」で、「男の子は母乳が大好きだから絶対に母乳で育てないとだめよ」でした。会うたびにそのことばかり話され、出産前からかなりのプレッシャーが…。妊娠中は義母に会う度に胃痛に悩まされるほどに…。子ども二人が幼稚園へ上がって今思うことは、結局ミルクで育てても、母乳で育てても丈夫な子になっているので、あのとき感じたストレスはいったい何だったんだ…とモヤッとしてしまいます。(30歳/パート)「息子のお昼寝」息子が生まれて半年頃の話です。義父母が自宅に遊びにきており、息子をかまうためなかなかお昼寝ができず、数時間たったころにはグズグズの息子。さすがに一度寝かせた方がいいと抱っこして寝かせようとしたところ、「無理矢理寝かされて、かわいそうに〜」と言われました。まだまだお昼寝が必要な赤ちゃんの時期で、活動限界を迎えていてグズっているのに…。まるで親の都合で寝かせようしているみたいに言われて、カチンときました。(30歳/会社員)こんな姑さんと付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月19日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか?大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「ミルク育児を勘違いする義母」「子どもが泣くとミルクを強要する義父」をご紹介します!「ミルク育児を勘違いする義母」子どもがまだ赤ちゃんだったとき、双子ということもあって母乳ではなくてミルクでした。義母には「ミルク=楽してる」と思われていたみたいで、夜泣きもあるし大変なのに「母乳じゃないんだったらお酒に付き合え」とか、断ると「なんのためにミルクにしたんだ!」と言われたことも…。「別にあんたの為じゃないわ!」とキレたい気分でした…。(34歳/パート)「子どもが泣くとミルクを強要する義父」子どもがまだミルクを飲んでいるとき、子どもが泣く度に「ミルクをあげろ、お腹がすいているんだ、かわいそうに」とやたらとミルクをあげたがる義父にモヤっとしました。実際、お腹がすいているわけで泣いているばかりでもないのに…。「泣くたびにミルクあげていたら、お腹壊すわ!」と思った出来事です。(36歳/主婦)いかがでしたか?育児に口を出してくる義両親だと付き合うのが億劫になってしまいますね。子どもの為にも義実家とはいい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月18日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、冬のおっぱいトラブルについて教えてくれました。冬ならではのトラブルの原因…ご存知ですか? おっぱいの様々なトラブルの原因に、身体の冷えがあります。寒い時期は特に影響が出やすいため、身体の冷えによる乳房トラブルや母乳分泌への影響、対処方法についてお話ししていきます。 寒い時期に母乳分泌アップ・しこり解消をめざすなら、まずは身体の冷えを改善させよう母乳分泌をアップさせるには、おっぱいを頻回に吸ってもらうことが大切です。しかし、頻回に赤ちゃんに吸わせても母乳量がなかなか増えてこないママもいます。その場合、冷えや肩こりなどの身体の血液循環が良くないことが原因な場合があります。 母乳分泌というと乳房のケアやマッサージに注目しがちですが、首や肩・肩甲骨周りの血液循環を良好にして、ベースを整えることも大切です。母乳は元々血液からできており、運動やマッサージで、肩周りの血液循環を良くすると、乳房・乳腺への血流量が増えて母乳量の分泌アップにつながったり、おっぱいのトラブルが改善されることも多いです。特に肩甲骨を良く動かして血液循環を良くすると良いでしょう。 寒い季節に多い白斑。原因の一つは身体の冷え?白斑とは、乳頭にある母乳の出口の乳口に皮膚が被って塞いでしまっている状態です。乳頭に平らな白い点のようなものが見えたり、水膨れのように膨らんでいる場合もあります。これによって、乳口が塞がれてしこりになったり、母乳の鬱滞が続くと乳腺炎となってしまいます。 原因ははっきりとしていないのですが、赤ちゃんが乳首を浅くくわえることにより乳首への圧迫がかかってしまうことが原因といわれています。 そして、もう一つの原因としては、身体の冷えがあるといわれています。実際に白斑の相談が集中するのは冬の寒い時期です。 白斑ができてしまったら、ラノリンや馬油などの保護クリームを塗って乳口にかぶっている皮膚を柔らかくして開通させやすくします。角度を変えながら赤ちゃんに深く吸ってもらうようにしたり、乳首を色々な方向から圧迫して母乳が出てくる勢いで内側から開通させるようにしましょう。悪化する場合があるので、自宅の縫針などを刺して穴を開けたり、爪で引っ掛けて無理にとるのはやめましょう。 身体を温めて、トラブルを予防しよう身体が冷えやすいこの寒い時期に、試して欲しいものはこちらです。 ・肩周りのマッサージをする(特に肩甲骨周り)・肩甲骨周りを動かす(肩甲骨を寄せる)運動をする・首や肩にホットパックや温タオルをあてる・両側の肩甲骨の間にホッカイロを貼る・靴下やレッグウォーマーをはく・温かい飲み物をとる・湯船につかったり、足浴をするなど 寒い時期は、おっぱいのトラブルも多くなります。身体を温めて予防していきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年02月28日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんのおうちでの冬の服装について教えてくれました。ついついやりがちなNGな着せ方…していませんか? 冬の寒い時期は、寒いかもとついつい赤ちゃんに厚着にさせてしまったり、家の中でも靴下などの防寒をしっかりしている場合も多いです。今回は、家で過ごす時の冬の服装で気をつけてほしいポイントについてお話しします。 実は危ない!靴下や足つきのロンパース冬の室内では暖房をつけていても、朝晩は寒いことがあります。また、赤ちゃんは手足の末梢への血流が未熟なために身体の中心の体温が保たれていても、触ると冷たいことがあります。赤ちゃんが寒いのでは、と靴下や足つきロンパースを着せせるママも多いかもしれませんね。でも、赤ちゃんは手や足で体温調整をしているので手足は覆わないほうが良いのです。 赤ちゃんが寒いかどうかは体を触ってみてください。温かければ問題ありません。つかまり立ちや歩き出したばかりの赤ちゃんの場合、靴下や足付きのロンパースは滑って転倒する危険があります。家の中では基本は素足が安全です。 転倒防止のために、足の裏に滑り止めが付いている靴下やロンパースが多いですが、洗濯を繰り返すことで滑り止めの素材が劣化していたり、十分な転倒予防効果がない場合もあるので室内では靴下は原則履かせません。着させ過ぎて顔が真っ赤!家での服装室内でも、寒くしないようにと暖房を強くしたり、重ね着をさせていることがあるかと思います。冷やしてはいけないとママは心配になって重ね着をさせたり、暖房の設定温度をあげてしまうことがありますが、赤ちゃんは汗をかいていなくても頬が真っ赤になるほど身体が熱かったり、暑すぎてぐずったり寝つけない……なんてことも。 基本は、赤ちゃんの胸や背中を触って体温が上がりすぎていないか確認しましょう。赤ちゃんは大人より体温が高いので、室内で大人が寒くない格好を目安に赤ちゃんの様子をみながら調整していきましょう。 かわいいモコモコ素材、皮膚トラブルも着ぐるみのようなモコモコした素材の服などの厚手の洋服は、外では活躍しますが室内では暑くなりすぎたり、動きづらかったりするため、あまり向かないかもしれません。また、素材によっては赤ちゃんの肌への刺激になる場合もあり、実際肌に触れる部分は綿素材の肌着を下に着るなど工夫が必要です。 家の中で過ごすことが多くなる冬の季節。動きが活発な赤ちゃんが、安全に楽しく過ごせると良いですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年02月22日子どもが生まれたら母乳で育てたいと考えていた私。先輩ママたちから母乳のトラブルは起きやすいと聞いていたので、情報を集め、助産師さんに相談して自分で乳頭マッサージをおこなうなど、出産前から自分なりに母乳育児の準備をしていました。準備はバッチリだと思っていましたが、実際に授乳を始めると思いがけないトラブルに次々と見舞われた体験談です。 乳首が切れて授乳できない事態に初めての母乳トラブルは想像以上に早くやってきました。出産後、まだ入院中のことです。授乳する際、子どもの頭を支えて自分の乳首をくわえさせられず、子どもの吸いつきが浅くなってしまい、乳首に傷ができてしまいました。授乳するたびに傷の痛みは強くなり、私は授乳がつらくなってしまったため助産師さんに相談。 すると、馬油を乳首に塗ってラップで覆うと傷が良くなると教えてくれました。乳首の保護をおこないつつ、正しい飲ませ方を助産師さんに指導してもらいながら頑張っていると、次第にうまくできるようになり傷も回復していきました。 乳首に白斑ができる子どもが生後3カ月のころ、乳首の先に白いかたまりができました。少し痛みもあったので助産師さんに診てもらうと、白いかたまりは白斑と判明。マッサージをしてもらうと白斑は取れました。助産師さんによると、白斑が再びできないようにするには、子どもにしっかりと母乳を吸ってもらうことが一番とのこと。 また、私の乳腺は数が多いけれど1本1本が細くてつまりやすいので、もしまたつまったら自分でマッサージをして母乳を搾り出すと良いと教わりました。助産師さんに診てもらうことで自分の乳房の状態を知り、対処できるようになりました。 旅行先でおっぱいがカチカチに!子どもが1歳のころ、家族旅行に行く機会がありました。1日観光をしてホテルに戻り、私は眠りにつきました。真夜中、ふと目が覚めるとおっぱいに痛みを感じたのです。おっぱいを触ってみるとカチカチに硬くなっていました。どうやら授乳間隔が空きすぎて、おっぱいが張ってしまったようでした。 私は慌てて子どもを起こして母乳を吸ってもらおうとしましたが、その日は旅行で疲れたのか子どもはまったく起きる気配がありません。仕方がないので私は自分でマッサージをしましたが、予想以上におっぱいが張っていて搾ると激痛が走るのです。私は痛みに耐えながらマッサージをしてなんとか夜を越しました。 私の場合、授乳期間は1年ほどでしたが、度々トラブルは起きました。しかしその都度、助産師さんにマッサージをしてもらったり、アドバイスを受けたりすることでトラブルを乗り越えることができました。専門家の助けを借りながらおっぱいケアがしっかりでき、満足いく母乳育児ができたと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:小林 睦9歳と6歳の息子、4歳の娘の母。わんぱくな3兄妹の育児体験を元に記事を執筆中。
2022年02月21日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが産後の性生活についてお話ししてくれました。産後に性生活がなくなる原因、どのようにしてきっかけをつかめばいいのかなどを、マンガで詳しく解説! 産後は、ホルモンの変化や育児疲れ、睡眠不足のために、性生活がなくなってしまう夫婦もいます。性生活のない時期が続くと、どうやって性生活を再開したらいいかわからなくなったという話も多く聞かれます。今回は、産後の性生活の再開についてお話ししていきましょう。 産後に性生活がなくなる原因は?授乳中に出るオキシトシは母乳の分泌を促す効果がありますが、同時に性欲が減退しやすいと言われています。オキシトシは幸せホルモンと言われていて、授乳することで赤ちゃんとのつながりを一層に強く感じ性欲も満たされるからとも言われています。 これは授乳期間中続きますが、授乳回数が減り、夜間の睡眠が取れるようになると性欲が回復してくることもあるようです。また、母乳育児をしていなくても、性生活をしなくなることもあります。 その他の女性側の原因としては、1.育児疲れや夜間の授乳や夜泣きによる寝不足2.育児に参加してくれないなど夫への不満3.産後の体の変化(会陰部の傷などで挿入時に痛みが出るか心配)4.育児が心身ともに大変で余裕がなくなり性生活をする気になれない 男性側の原因としては1.出産後、妻が赤ちゃんのお世話が大変で余裕がなくなり、機嫌が悪いこともあり、自分に対しての愛情が減った感じがしてしまう2.添い寝している赤ちゃんが気になって集中できずに、性生活ができない3.妻の体調を気づかい、疲れていそうで誘いづらい4.産後に一度でも断られた経験があると再度誘いづらい5.女性というより、「母親」「家族」という想いが強くなる 手をつないだりハグから始めてみよう基本的には、性生活の再開には夫との話し合いやスキンシップが大切かと思います。日ごろから意識的に、子ども以外の話をする、体に触れる、手を繋ぐ、ハグをする、いってらっしゃいのキスをするなどをするところから始めてみるのもいいかもしれません。 また、産後の体調が悪いときや、性生活へ気持ちがのらないなどのときは正直に伝えることが大切です。どの時期から落ち着くかは個人差があるので、そろそろ大丈夫だなと思ってきたり、いいタイミングがあれば伝えてみましょう。 例えば明日が休みでゆっくりできそう今日は子どもが早く寝てくれそう最近体調が落ち着いてきたなどがあれば、パートナーに伝えてみましょう。 女性から誘うのは抵抗があるという方も多いので、パートナーが誘いやすい雰囲気を作ってみましょう。また、夜にこだわらず、性生活のタイミングを図るようにしているカップルもいます。朝赤ちゃんが起きてくる前、休日などでお子さんが昼寝中の時にチャレンジしてもいいでしょう。 赤ちゃんそばに寝ていると気になる場合は、リビングなど寝室とは違う部屋でする方も多いようです。 産後に起こる性生活にまつわる気になることへの対処法経腟分娩の場合、会陰部の傷が気になってしまうことがあるかもしれません。また、授乳中はホルモンの影響で濡れづらいこともあるようです。これらの理由から、挿入時に痛みを感じることも。ドラッグストアやネットショップでローションなどを購入して利用することで、痛みなどを軽減できるようにしてみるのもいいでしょう。 乳房は母乳が漏れ出し、触られると気になることも。「おっぱいは赤ちゃんが飲むもの」という認識が強くなり、パートナーに触れられたり口をつけられると不快に感じることもあるようです。ブラジャーはつけたままでしてみるなど工夫してみましょう。 性生活については、なかなか相談しにくいと思います。産後は性行為だけにこだわらず、夫婦間のコミュニケーションやスキンシップをとることから始めることが大切かなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年02月21日■前回のあらすじゴッドハンドにより溢れるほどの母乳を手に入れました。すると突然先生から「母乳を飲んだことある?」と聞かれ…。■母乳は出るようになったけれど…授乳しようとしたら擦られすぎたせいか先端がピンク色に! 授乳するたびに叫ぶほどでした…。痛かったですが、母乳は出るようになったし、優しくて元気な先生で、行ったことは後悔していません。■いろいろな場面で弊害が!この状態で赤ちゃんの口に吸引されるのって叫びたくなるほど痛いんですよね…。シャツが触れるだけでも鳥肌がたつほどでした。そんな時夫からのバックハグ! ギャー! 夫は痛いところを狙ってきたわけではなかったのですが、それもで嫌で嫌でたまりませんでした。今だったらこんなに拒否されて悲しかっただろうな…と思えるのですが、当時は怒りしかありませんでした。次回に続く「夫と私の話」(全40話)は17時更新!
2022年02月18日■前回のあらすじ想像以上に力強いマッサージに耐えるも出ない母乳。先生の次なる一手はさらに力強く激痛…。「出産よりはマシ」と考え耐え続けるのでした。■宙を舞うほど飛び出す母乳気付くと母乳が宙を舞っていました。まさにゴッドハンド…!痛さと引き換えに母乳を手に入れました。■まさかの体験をすることに先生の提案に動揺を隠せませんでした。絶対飲みたくない…まではいかないけれど、なんとなく抵抗がある…。味は正直よく分かりませんでした。次回に続く「夫と私の話」(全40話)は17時更新!
2022年02月17日母乳育児での心配事は多々ありますが、出かけた先に授乳室があるかどうかもその1つ。最初のうちは大きなモールや子育て支援センターなど、確実に授乳室の設備がある場所へ出かけていました。授乳ケープでの授乳に慣れると、どんな場所でも授乳できるようになり……その油断が赤っ恥体験を招いてしまいました。授乳ケープ? 名前は知ってるけど…赤ちゃんが生まれて間もないころは、決まった時間だけではなく、泣くたびに授乳していました。母乳が出ているかどうかも定かではなく、右側、左側と何往復もさせていました。 とにかく授乳しやすいように、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすいように、おっぱいは丸出しでないと落ち着かず、「家や授乳室でないと、とてもじゃないけど授乳なんてできない!」と思っており、授乳ケープを使っての授乳なんて考えていませんでした。 授乳ケープって便利なんだ!回数を重ねるごとに母乳の出がよくなり、私の授乳の仕方も上達してきました。慣れたのは赤ちゃんも同じで、だんだんと飲み方がじょうずに。すると、何往復もさせていた授乳が、生後6カ月になるころには右側1回、左側1回でたっぷり飲めるようになったのです。 そのころには赤ちゃんの体つきもだいぶしっかりしてきて、気候もよく、度々公園や野外に出かけることが増えてきました。そんなときこそ授乳ケープの出番。さっとかぶせれば簡単に目隠しになり、どこでも授乳できてしまうのです。 赤ちゃんが授乳ケープを取り払う!授乳ケープの便利さをすっかり気に入った私は、ある日、大型モールのフードコートで授乳をしていました。休日の昼時は多くの人で大混雑。授乳ケープでいつものように授乳をしていたつもりですが、何が気に入らなかったのか赤ちゃんがおっぱいを飲みながら突然手でケープを払い、おっぱいが丸出しに……。 慌てて戻しましたが、あれだけの人がいれば確実に見られていたと思います。恥ずかしくて、そのあとどうしたのかもよく思い出せません……。 いつでもどこでも授乳ができるということは、とてもストレスフリー。授乳ケープは本当に便利です。でも、授乳室が完備されている施設では、なるべく授乳室を使おう……と反省した出来事でした。 イラスト:sawawa 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2022年02月16日■前回のあらすじキラキラ見えるママたちにも悩みがあるかもしれない…。産後の痛みや辛さを共感したくなり、想像上のママ友を作り、自分を癒すのでした。■母乳の出が悪くなり…今まで出ていた母乳の出が急に悪くなりました。セルフマッサージって難しいんですよね…。プロのマッサージで母乳が出るようになるのなら…!とルンルンで向かいました。■待合室には他のママさんが待合室へ行くと、同じく母乳マッサージを受けに来たと思われるママさんがいて、産後話で盛り上がりました。赤ちゃんを誰かに預けてきたのかな? と思っていたら、赤ちゃんはいろいろあってまだ入院中とのこと。でも母乳をあげたくてマッサージに来たと…。初対面なのに、話をしながら気づけばふたりで抱き合って号泣していました。次回に続く「夫と私の話」(全40話)は17時更新!
2022年02月15日メデラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:Jarrod Percy)の乳頭ケアクリーム「ピュアレーン」が、株式会社ベネッセコーポレーションが運営する妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」が2022年2月15日に発表した「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2022」において、2018年から4年連続で乳頭ケア部門第1位を受賞いたしました。ピュアレーン【出典元情報】たまひよ赤ちゃんグッズ大賞とは、先輩ママ約2,000人による「使ってよかった」「選んでよかった」のリアルデータです。ランキングは、『たまごクラブ』『ひよこクラブ』が2021年11月にアンケートを行い、集計したものです。■調査時期2021年11月■調査方法インターネットアンケート(調査会社:マクロミル)■有効回答数2,060人■対象者全国47都道府県に住む、生後0か月~1才6か月の赤ちゃんを持つママ(「初めてのたまごクラブ」「たまごクラブ」「ひよこクラブ」購読経験者)■発表媒体・『たまごクラブ』本誌(マタニティ)・『たまごクラブ』別冊付録(出産準備品)・『ひよこクラブ』本誌(赤ちゃんのくらし)・Webメディア「たまひよ」のランキングページ「ピュアレーン」はラノリン*100%のクリームで、妊娠中や授乳中のデリケートな乳頭のケアにご使用いただけます。添加剤や保存料を含まず、授乳中のお母さまも、そのまま授乳いただくことができるのが特長です。2021年7月に製品のリニューアルを行い、新たな精製方法やチューブの改良により、さらに使いやすいクリームへと進化いたしました。お母さまや赤ちゃんのお肌やリップにもご使用いただける点もご好評いただいております。*ラノリンは羊毛から抽出した羊毛脂です。優れた保湿成分が皮膚を保護し、カサツキや荒れを防ぎます。これからも当社では、母乳育児を希望されるお母さまをサポートする製品の開発に努めてまいります。【メデラ株式会社について】メデラ株式会社は、1993年にMedela Holding AG(本社:スイス)の100%子会社として東京に設立されました。赤ちゃんとお母さまの健康、母乳育児をサポートすることを使命とし、研究に基づいた乳房に負担の少ない電動さく乳器、特殊授乳製品を含む母乳育児サポート製品を開発・展開しています。メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー」は、国内の病院・産院で最も多く採用されているさく乳器です*。また、個人向けのさく乳器として「スイング・マキシ」、「ソロ」、「ハーモニー」を展開しています。*病院グレードのさく乳器において。2022年1月時点。所在地 : 東京都渋谷区笹塚2-26-2 13F代表取締役: Jarrod PercyURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月15日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが完全母乳についてお話ししてくれました。完全母乳のメリットとは何か、母乳の理想とは何かをまとめて解説! 母乳が赤ちゃんにとっていいことは多く知られています。ママのなかでは、完全母乳の方、さまざまな理由から育児用ミルクを足しての混合栄養や育児用ミルクのみで育児をされている方がいます。赤ちゃんにとって、完全母乳がベストなのでしょうか? 完全母乳とは?世界保健機関(WHO)では、科学的根拠に基づき、生まれ育つ国や家庭の経済的な環境にかかわらず、生後半年までは母乳だけ、そしてその後は栄養を補完する食べ物をあげながら2歳かそれ以上まで母乳育児を続けることを推奨しています。 “完全母乳”というのは、定義によっても変わりますが、本来の意味は、生まれてから一度も育児用ミルクを与えずに母乳だけで育てるということなります。産院では母乳分泌が増えてくるまで入院中に育児用ミルクを足していることが多いので、本来の意味の完全母乳で育児をされている方は少数であると思います。 完全母乳という言葉に、プレッシャーや焦りを感じてしまうママもいるかもしれませんが、そこだけを目指す必要はないかと思います。育児用ミルクを一切与えない栄養方法が最適ということではなく、ママと赤ちゃんにとって最適な栄養方法をみつけていくことが大切です。 母乳のメリットとは?母乳についてのメリットは多数知られていますが、ここでは母乳自体の成分に着目してみましょう。 産後直後や短期的なメリット初乳は、免疫物質(分泌型免疫グロブリンA)が豊富。最初に初乳を飲むことによって胃の粘膜の表面を覆い、細菌やウィルスの粘着・通過を防ぎ、感染防御機能を持つと言われています。 長期的なメリット・消化が良く、栄養の吸収も速やか。直接母乳であれば適温で飲みやすく、清潔です。搾母乳であっても、母乳中の白血球が雑菌の繁殖を抑えてくれます。 ・児の摂取カロリーの50%を占めるカロリー源として重要な脂肪は、児の脳の発達を促進し、児の成長に必要な脂溶性ビタミンの供給のサポートをしています。母乳の成分のうち、DHAなどの長鎖多価不飽和酸は、視機能が上昇し、認知能力が高くなると言われています。 ・母乳は低タンパクであるのに関わらず、豊富で適切な核酸を含んでいるため体重増加がいいと言われています。 ・母乳中のカルシウム、鉄、亜鉛は吸収率がよく、腸管に負担をかけずに必要量を摂取できます。 母乳自体の成分だけに着目すると、「母乳を飲んでいること」は児にとってメリットがあるのですが、完全母乳でなければいけないということはないと思います。育児用ミルクも母乳成分を研究してさまざまな成分を取り入れています。1番の違いはママの母乳はその赤ちゃんに合わせたオーダーメイドの栄養で、吸収率が高いと言われている点です。 母乳育児は細くても長く続けることが理想母乳だけで赤ちゃんを育てたい、母乳をできるだけ多く飲ませたいと思うママがいます。また、反対に完全母乳にできずに混合栄養になるのであれば、断乳したいという相談を受けることもあります。 1日に飲む母乳量が少なかったとしても、授乳期間が長ければ赤ちゃんが一生に飲む母乳の量が多くなり、母乳の恩恵を受けることができます。続けられる環境やママの心身の状態が整っているのであれば、母乳育児を細くても長く続けられるようにすることが理想です。 母乳育児は、一緒に支えてくれる家族の存在が必要です。相談できる助産師がそばにいればさらに心強いかもしれません。もちろん、母乳育児を続けていくことが困難であれば、今まで母乳育児をすることができたことを誇りに思って、これからの育児の自信へとつなげてほしいと思います。 完全母乳は1つの母乳育児の方法であって、母乳の分泌量、1日の授乳回数、授乳期間が違っても母乳育児に変わりはありません。1回でも母乳をあげれば母乳育児をしたことになります。完全ミルクであっても愛情は変わりませんし、栄養面では問題ありません。また、パパがママ同様に授乳ができるという点でのメリットもあります。赤ちゃんとママにとって、心身共に健康で笑顔で過ごせる最適な栄養方法を探していくことが大切です。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年02月13日■前回のあらすじ退院後、義両親との1ヶ月限定の同居がスタート。美味しい料理に掃除までしてくれる生活はとてもありがたいけれど、どうしても気疲れしてしまうのでした。■1ヶ月の同居が終了産後1ヶ月間、身の回りのお世話をしてくれた義両親が帰宅。なんという開放感…! トイレも遠慮なく行き放題! と思っていたのですが…。本当に勝手だなぁと思うのですが、居なくなったらなったで寂しく感じます。義両親には本当に感謝です。■母乳育児に奮闘!眠気との闘い最初出なかった母乳が徐々に出るようになってきて、ここまできたんだから完母にしよう! と意地になっていました。とにかく授乳を繰り返し、ほとんど寝ていなかったので眠くて眠くて…。自分で母乳育児を選択したものの、またもや何も制限のない夫を羨ましく思ってしまいました。このパターン、妊娠中のデジャヴ…!次回に続く「夫と私の話」(全40話)は17時更新!
2022年02月13日■前回のあらすじ突然の破水でそのまま出産へ。なんとか出産を終えたものの、疲労と痛みでボロボロ…。この状態で育児ができるのか不安になるのでした。■母乳が出ない…!母乳育児を軌道に乗せるため、できる限りミルクは与えないという方針の産院だったので、私の母乳が出ない限り息子は何も飲めない…。申し訳なくてつい泣いてしまいました。心配した助産師さんの優しい言葉に甘えて息子を預けましたが、その後8時間何も口にしていないと聞き不安になりました。■息子の成長に影響がないか不安母乳もろくに飲めていないのに嘔吐まで…。助産師さんは大丈夫と言ってくれましたが、ネットの嘘か本当かわからない情報をいろいろ目にしてしまい、不安になってしまいました。この件をきっかけに、息子の発育をかなり気にするようになっていきます。次回に続く「夫と私の話」(全40話)は17時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年02月11日