書籍『世界のビーズ図鑑』が、2024年3月25日(月)に発売される。世界各地のビーズ文化に迫る民族衣装からイブニングドレスといった美しいドレスまで、古くから身近な装飾材料として親しまれてきたビーズ。地域によっては、護符として、あるいはステイタスを示すものとして衣服の装飾や装身具として用いられてきた。『世界のビーズ図鑑』は、世界各地の多彩なビーズ文化を楽しめる書籍。主に文化学園服飾博物館の所蔵品の中から、約40か国のビーズを500点以上の写真で紹介する。ビジュアルと共にどのようなビーズが使用されているのか、またその意味や素材、交易ルート、さらには人々はなぜビーズを身に着けるのかについて解説される。内容は、「第1章 ビーズとは」、「第2章 世界の民族とビーズ」、「第3章 ファッションとビーズ」、「第4章 もっと知りたいビーズの世界」で構成。4章では、「現代のビーズアート」として、オートクチュール刺繍デザイナーで文化学園大学特任教授でもある田川啓二のビーズアート作品も紹介している。なお、2024年7月19日(金)から11月4日(月)まで、文化学園服飾博物館で「世界のビーズ」展が開催予定だ。【詳細】『世界のビーズ図鑑』文化学園服飾博物館 編著発売日:2024年3月25日(月)価格:3,278円出版:株式会社ラトルズ仕様:フルカラー、B5判、176ページ※2014年、2024年7月19日(金)~11月4日(月)まで文化学園服飾博物館で開催予定の「世界のビーズ」展の内容をもとに、一部変更を加えている。
2024年03月25日〈アイヌ民族衣装の着用を蔑んだり、揶揄する投稿に大きな怒りを覚えると同時に、同胞の失望と悲しみを思うとき胸が張り裂ける思いです。こうした発言は、アイヌの尊厳を著しく傷つけられるものであり、強く批判の意を表します〉北海道アイヌ協会の大川勝理事は12月20日、協会のホームページで繰り返しアイヌ民族への差別的発言を行ってきた自民党の杉田水脈衆議院議員(56)に対して、上記のような怒りと悲しみを表明した。杉田氏は落選中の2016年、自身が参加した国連の女性差別撤廃委員会について記したブログ記事で、〈チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場〉〈存在だけで日本国の恥さらし〉などと、在日コリアンやアイヌ民族を侮辱するような記述を行っていた。この件をめぐっては今年9月、札幌法務局が“人権侵犯”と認定したことは記憶に新しい。しかし杉田議員は、反省するどころか自身のX(旧ツイッター)で、〈人権侵犯の対象となったブログはアイヌ民族について書いたものでない。女子差別撤廃委員会に参加していた左派の活動家について書いたもの〉とまで言及。その後も、政府のアイヌ文化関連事業の関係者に対し、〈公金チューチュー〉と侮辱的な発言をしたり、〈(アイヌの)踊りを海外で踊るだけでお金が出る〉などと揶揄するネット言論人のYouTube番組を、自身のXで投稿。さらに、自身のYouTube動画でも、〈逆差別、エセ、そしてそれに伴う利権差別を利用して日本を貶める人たちがいます〉〈差別がなくなっては困る人たちと戦ってきました〉などと投稿を続けている。「〈アイヌ民族のコスプレ〉なる表現は、アイヌ民族を辱めるものであって、たんなる誹謗中傷よりも、かなり雑な“差別・偏見”だと思います」そう指摘するのは、差別問題について取材を続けているノンフィクションライターの安田浩一さんだ。「〈アイヌを名乗ればさまざまな優遇政策がある〉〈アイヌ民族なんてそもそも存在しない〉などという認識を持った人たちが一部にいますが、“アイヌ民族”が歴史的に存在していることは日本政府が認めているわけです。さらに遡れば、先住民としてアイヌ民族が差別・搾取されてきた歴史があり、それを踏まえて成立したアイヌ施策推進法などを根拠に、さまざまな支援策が実施されるのは当然のこと。にもかかわらず、アイヌ民族の存在まで否定するのは差別や偏見以外の何ものでもありません」■差別を正当化するために“特権”を生み出した杉田氏は、アイヌ協会が助成事業を不正に使用しているとして、〈公金チューチュー〉などと発言しているが、内閣府は「過去に一部、不適切な事業執行があった」とは認めたうえで、「再発防止策を講じた。現在、不正はない」と見解を示している。「そもそも、不正の問題と民族の問題は分けて語られるべきです」(安田さん、以下同)歴史的に虐げられてきたアイヌ民族への福祉政策として、生活困窮者への学費や生活に関する支援制度は存在する。しかし、それらはアイヌ民族というだけで支給されるものではなく、あくまでも困窮者への支援だ。「アイヌであるだけで、さも何か優越的な権利が自動的に発生するなんてことは存在しません。ありもしないデマを流布させることによって、アイヌに対する差別を正当化させているにすぎません。いかにして、差別を差別でないと言い張ることができるのか。そのために、“アイヌの特権”あるいは“在日コリアンの特権”というものが生まれてきた、僕はそのように思っています」大きな問題は、こうしたデマを振りまいて社会を先導しているひとりが、国会議員の杉田水脈氏であるという点だ。なぜ、議員でありながら、差別を助長する発言を続けるのか。「一定の“お客さん”がつくからでしょう。つまり、それが票に結びつくと思っている議員もいるのです。むしろ自民党が、杉田さんのような議員を利用してきたことが問題です」加えて日本では、こうした差別発言に関してなんら罰則がないことも問題だという。「2016年にヘイトスピーチ解消法が成立しました。同法ではヘイトスピーチをなくすための努力義務が設けられていますが、罰則規定はありません。罰則がないから何を言ってもいいと考えている人は議員の中にも少なからずいると感じます」マイノリティの権利を“逆差別”“特権”などと言って迫害する社会が助長されれば、やがてそれは自身の身にも降りかかってくるのだ。
2023年12月28日一般財団法人黛民族舞踊文化財団(理事長:三隅治雄)主催、『2023アジア民族舞踊交流会』が2023年3月21日 (火・祝)に国立劇場 小劇場(東京都千代田区隼町4-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ アジア民族舞踊交流会について黛民族舞踊団創設者 故黛 節子は晩年、日本各地の民俗舞踊を取材、研究し中国、韓国の舞踊・文化に日本の芸能文化のルーツを求め、また、稲作文化の軌跡を “ライスロード”と名付け、1986年からライスロードの仲間たちによる民族舞踊公演(アジア民族舞踊交流会)を重ねてきました。世界各国にはそれぞれ民族舞踊団が国家の庇護の基に活動していますが、これらの舞踊団との交流や、中国、韓国、東南アジア諸国の民俗芸能伝承者たちとの交流等、幅広い国際交流を推進して相互の連携と研鑽につとめ民族舞踊に対する理解を深める事を目的とし、本公演活動を行っております。2023アジア民族舞踊交流会は、2015年以来の開催であり、20回目を迎えます。原体剣舞連花念仏黛民族舞踊文化財団について黛民族舞踊文化財団は1986年民族舞踊家 黛 節子により設立されました。思えば当時文化庁次長であった加戸先生に、財団名義取得の許可をいただいた日の黛節子のよろこび様は忘れられません。現在は三隅治雄理事長のもと、二代目黛流家元 黛 琉美と筆頭に黛節子が新たに再編成した作品をとりあげて、財団付属の黛民族舞踊団が民族舞踊作品を上演しております。当財団は日本の各地に脈々と伝えられている民俗舞踊を取材発掘し、それらを素材とした舞台芸術作品を数多く発表してまいりました。(綾子舞・祝い舞・ひえつき節等)中世舞踊文化の歴史をさぐり、それを現代の視点のもとで、新たに舞台芸術としてよみがえらせるべく舞踊文化の復元創作も試みました(出雲阿国に起原をもつといわれる、ややこ踊り等)。黛 節子の思い出の作品「阿国礼賛・近世おどり絵巻・桜樹散華」を再構成し、発表致しております。日本の踊り(動き)が、かくも美しく心をうつものだと大変好評をいただいております。黛民族舞踊団は、これまでに東京文化会館、日生劇場における公演の他、サウジアラビア、米国ノックスビル国際エネルギー博、中国昆明世界園芸博、パリ、ローマ等の公演にも参加し、日本の民族舞踊の普及に力を注いできました。韓国とも友好交流をもち、韓国の舞踊家を招請するなどして日本と韓国の民族舞踊の関連性についての調査も行いました。韓国の著明な舞踊家金梅子(キンメジャ)先生は黛アートサロンにおいて度々フォーラムを開いて頂きました。中国とは稲作文化圏(ライスロード)という共通点をもつ中国雲南省舞蹈家協会とは隔年の日本招聘及び黛民族舞踊団の訪中により、1985年より、13回を数えて相互の民族舞踊文化の交流と研究を通じて友好を積み重ねてまいりました。今後も広く東アジアに目を向けつつ、地道に日本国内の民族舞踊を題材にした舞台芸術を創作していくとともにそれら民族舞踊の保存の一助に微力を尽くしたいと思っています。プログラム 演目解説第1部「アジア民族舞踊交流会」1.日本「巫女舞(みこまい)」 柳田孝義 曲岩手県早池峰に現存する山伏神楽の女舞には不思議な格調と魅力がある。早池峰にこだまする笛と太鼓と手ずりかねに祈る巫女の姿。2.韓国「花冠舞(ファガンム)」花かんむりとカラフルな宮廷衣裳をつけて舞う宮中舞踊形式の踊りです。おごそかに優雅に舞う。花冠舞3.中国「花腰花腰美(ファヤオ ファヤオ メイ/HUAYAO HUAYAUO MEI)」中国雲南省 少数民族 泰(ダイ)族の踊り4.中国「哈尼少女節(ハニショウジョマツリ/HANI SHOUJO MATURI)」中国雲南省 少数民族 哈尼(ハニ)族の踊り5.中国「滇人祭(デンレンジ/DIANREN JI)=(雲の南祭り)」6.韓国「ヒャンバル舞(ヒャンバルム)」両手にヒャンバルというカスタネットのような金属製の楽器を打ちながら舞う宮廷舞踊のひとつ。ヒャンバル舞7.日本「原体剣舞連(はらたいけんばいれん)」宮沢賢治 作 近衛秀建 曲 藤島宇内 朗読岩手の村々に伝わる鬼剣舞。宮沢賢治の「原体剣舞連」(東北の原体村にある剣舞を詩にしたもの)の詩よりヒントを得て黛節子が創作。8.韓国「長鼓舞(チャンゴチュム)」農民の祝祭には必ず登場する最も人気のある民族舞踊のひとつで、伝来の代表的な打楽器であるチャンゴを肩にかけて打ちながら舞い祝祭の楽しい雰囲気を一層引き立てる。長鼓舞9.韓国「三鼓舞(サンゴム)」三面の太鼓を韓国のリズムで女性が打ちながら舞う。力強くも優雅さをも秘めた太鼓の舞。三鼓舞第2部 黛民族舞踊団「桜樹散華」出雲阿国に思いを寄せ立ち返るべく、現今の歌舞伎に至る前の慶長年間の芸能の断片を集め、再構築を試みました。常に河原者といわれ蔑まれながらも、時の権勢に対し対等の誇りを持ち、大衆に興奮と娯しみを与えたかつての芝居者の源流を探り当て、そのエネルギーを再現しようと意図したのが慶長を中心とするこれらの作品群です。1.「し乃はら踊り」 渡辺浩風 曲奈良から南へ下り、更に奥へ入った奥吉野大塔村に伝わるこの踊りは、近世初期の芸能、いわゆる阿国などが唄い踊ったであろう小唄踊りの影響を強く受けているようである。元来が山の木を追い求め全国の山林を走り回った木地師たちの一部が住み着いたこの辺りは、その後も宮大工として都へ出るものが多く、そうした都との交流の中から持ち帰られ伝えられたのがこの踊りのはじめと言われる。その後、村の天神様の祭りに奉納されることにより、今日までその面影が伝え残されてきた。踊りの唄は36曲より成り、現在既に判然としないものもあるが、我が国民俗芸能伝承の立場からは貴重なものと言える。し乃はら踊り2.「小原木」 渡辺浩風 構成曲新潟県刈羽郡鵜川に伝わる綾子舞は、慶長年間ぼっ興した。いわゆる阿国歌舞伎の型が残されていると言われている。世は戦国の動乱を経て、南蛮渡りの異文化の流入と相まって、びらんとたいはい感がただよう。現代の世相に通じた興味ある時代。そうした中に、生まれたであろう踊りの再現を意図したもの。3.ごんべとカラス 飯島一夫 曲ごんべが種をまくと狙ったように降りてきて種をつつく、カラス。さてごんべはカラスを追い払うことができるのか…。4.ややこ踊り 渡辺浩風 曲これは日本の古い時代慶長の頃の踊りを黛節子が浮世絵その他を研究し、原型に復元したものです。歌舞伎の祖出雲阿国もこのような踊りを踊り始めていました(西暦1604年頃)日本舞踊と大変違ったテクニックにお気づきでしょう。「ややこ」とは可愛い娘のことです。その娘達が歌ったりはやしたり大変にぎやかに踊ります。ややこおどり5.「想夫恋」 渡辺浩風 編曲鹿児島に伝わる。慶長年間、秀吉朝鮮出兵の役に出征した夫を偲んで唄い始められたと云われ、女性が男装して踊るのも民謡の中では珍しい。街角に佇む流しの芸人の心で元禄風の雰囲気を持って。6.「花念仏」 助川敏弥 曲本来念仏とは死者のためにあったものではありません。逆に人が生きようとした時に念仏は生まれたのであります。腐敗堕落の中にあった9世紀、10世紀の日本で、庶民に生きる一つの方向を示したのは念仏であります。足を踏み鳴らし、手を叩いて唱える念仏によって、人々は生きる証を得たのであります。後年この念仏踊りにその生涯をかけ、多彩な一生を送った出雲の阿国は生きる証、生きるその情熱のほとばしりから鐘を叩き、足を踏み鳴らして念仏踊りを踊ったのだと思います。花念仏7.「祝舞」(花田植、豊年舞) 飯島一夫 曲花田植:一本の苗がそのみのりが農村の人々の生活の全てであった昔、田植に選ばれた乙女達は豊作を願い一心に美しく苗を植えます。この踊りは乙女の祈りともいえましょう。苗を植える乙女達の優美さは日本ならではというところでしょう、仙台の奥秋保に伝わるもの豊年舞:稔りの秋を祝う村人たちの唄声に、娘の顔も明るくほころぶ。日本の郷土芸能は神との連なりの中に生まれたものです。火の中に神を怖れ、水の中に神を感謝し、土の中に神を敬い、草木の中に神をみた日本人は生きることを神からの授かりものとしてきました。そしてこの全てを心として日本人は唄いました。踊りました。それがこの豊年、祝い舞です。公演概要一般財団法人黛民族舞踊文化財団『2023アジア民族舞踊交流会』公演日時:2023年3月21日 (火・祝)13:30開場/14:00開演会場:国立劇場 小劇場(東京都千代田区隼町4-1)■出演雲南民族歌舞アンサンブル 代表:劉宏軍(リュウ コウグン)音楽家・演出家【舞踊家】温 珺瑶(ウン ジュンヤオ/ WUN JUN-YAO) 于 健美(ユ ヂェンメェイ/ YU JIAN-MEI)龙 芷馨(ロン ゼイチン/ LONG ZHI-QING) 白 灵慧(バイ リンホイ/ BAI LING-HUI)王 心竹(ワン シンズウ/ WANG XIN-ZHU) 李 丹(リ ダン/ LI DAN)瞿 春梅(チュウ チェンメイ/ QU CHUN-MEI) 崔 旭(ツゥエ シュウ/ CUI XU)【演奏家】劉 宏軍(リュウ コウグン/LIU HONG-JUN):作曲・編曲・管樂器演奏郭 敏(グォ ミン/GUO MIN):演出補・揚琴・打楽器演奏錢 騰浩(チェン タンハオ/QIAN TENG-HAO):笙簧・打楽器演奏李 英姿(リ エイシ/LI YIN-ZI):二胡・高胡演奏孫 潇夢(ソン シャオモン/SUN XIAOMENG):橫笛演奏朴貞子韓国舞踊団 代表:朴 貞子(パク ジョンジャ)【舞踊家】 SAKIKO・MIKA・TAEKO・NAOMI・MINEKO【演奏家】 PARK JUNGJA・RYOUSUKE・MASAHITO・YOSHIHIRO・TAKASI黛民族舞踊団 代表:黛 琉美【舞踊家】黛 真也黛 李穂黛 圭花柳 翁麗小山 羊子川口 恵里奈野村 陽子戸塚 文子鈴木 雅子吉原 久美子⻑田 珠澄星来松山 順子鈴木 茉矢⻄川 扇重郎(友情出演) 五月女 華舟(友情出演)■スタッフ総合演出:黛 琉美演出(雲南民族歌舞アンサンブル):劉 宏軍演出(朴貞子韓国舞踊団):朴 貞子照明デザイン:小保内 陽子(エクサート松崎)映像デザイン:金 大韋(TAII Project)衣裳デザイン(雲南民族歌舞アンサンブル) 吳 松懿(WU SONG-YI)舞台監督:堀井 基宏音響:国立劇場大道具:金井大道具映像機材:アルゴン社衣裳:的場 花枝ヘアメイク:半沢 幸子宣伝美術・写真撮影:田中 文太郎公演収録:鈴木 壮志(ブラボーワークス)主催・制作:一般財団法人黛民族舞踊文化財団■チケット料金大人:5,000円学生:2,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月21日特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」が、大阪の国立民族学博物館にて、2023年3月9日(木)から5月30日(火)まで開催される。民衆芸術の多様性に迫る「民衆芸術」とは、ラテンアメリカの民衆が手がける洗練された手工芸品を指す。造形芸術のひとつのジャンルである民衆芸術には、暮らしに役立つ生活用品から装飾品まで多様な作品が含まれ、その種類は陶器、木彫、人形、仮面、織物、刺繍、絵画、版画、雑貨など、多岐にわたっている。特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」は、民衆芸術が示す豊かな多様性に着目しつつ、古代から現代に至る約400点の作品を紹介。 ラテンアメリカにおける文化の混淆の歴史、芸術振興の過程、そして市民による批判精神の表現という3点に光をあて、それぞれの意味で民衆芸術が成立した歴史をひもといてゆく。民衆芸術は、さまざまな文化からなるラテンアメリカという地域が形成される歴史のなかで生まれたものだ。先史時代に岩絵などのかたちで始まり、メソアメリカ文明やアンデス文明の成立にともなって土器や織布などの作品が作られるようになった。さらに大航海時代以降には、ヨーロッパやアフリカ、アジアから渡ってきた人びとの文化が先住民族の文化と交わることになる。今日の民衆芸術は、このように多様な文化の混淆と変容を経てかたち作られてきたものだといえる。また、民衆芸術は、国民の芸術という意味も持っており、その背景には芸術振興政策がある。20世紀前半のメキシコとペルーでは、国民文化を高揚する手段として国内各地の手工芸品が着目され、芸術としての評価を確立することが試みられた。展覧会の開催や博物館の整備といった制度を通して民衆芸術が振興されると、そこから名品が生まれ、芸術のひとつのジャンルとして国際的に知られるようになったのだった。さらに民衆芸術は、市民による批判精神の表現という意味を帯びるようになる。20世紀後半のラテンアメリカでは、軍事政権による人権弾圧や、債務危機による政府の機能不全などから、民主化や人権尊重などを求める社会運動が活発化した。こうした背景のもと、暴力を記憶し、権力による弾圧に抵抗するという政治的な役割を担った作品が制作されるようになった。こうした作品もまた、今日の民衆芸術において重要な側面をなしている。このように民衆芸術は、その意味をめぐってさまざまな解釈が存在し、それがジャンルとしての多様性にも反映されている。また、民衆芸術をめぐる以上3つの意味は、それぞれ固有の歴史を有するばかりでなく、今なお現在進行形の過程のもとにある。本展では、互いに異なる歴史過程の併存から生まれる民衆芸術の多様性に光をあててゆく。展覧会概要特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」会期:2023年3月9日(木)〜5月30日(火)会場:国立民族学博物館 特別展示館住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:水曜日(5月3日(水・祝)は開館)、5月8日(月)観覧料:一般 880円(600円)、大学生 450円(250円)、高校生以下 無料※本館展示も観覧可※( )内は20名以上の団体、満65歳以上などの割引料金(要証明書など)※障がい者手帳の所持者および付添者1名は観覧無料※会期などは変更となる場合あり【問い合わせ先】国立民族学博物館TEL:06-6876-2151 (代表)
2023年02月12日公益財団法人アイヌ民族文化財団(所在地:北海道札幌市)は、アイヌの歴史、伝統、文化等について正しい理解と認識を深める契機とするため、2023年2月中旬より、名古屋、大阪、埼玉の3会場で、「イランカラ(プ)※テキャンペーン 見て、触って、感じるアイヌ展 ピ(リ)※カ広場」を開催します。※(プ)・(リ)は小文字イランカラ(プ)テキャンペーン 見て、触って、感じるアイヌ展 ピ(リ)カ広場今回、展示を見るだけではなく、触ったり、体験を通じて、若年層やヤングファミリー層にもアイヌの文化や歴史を理解してもらうイベントとなっています。アイヌが使用していた小刀や儀礼具などの展示のほか、ステージでは、アイヌの弦楽器・トンコリの生演奏や、アイヌ語や文化に関するトークイベントを実施します。体験コーナーとしては、民族衣装の試着やアイヌ文様のしおりづくりなど、お子様から大人まで気軽に参加できる企画もございます。また、アイヌの人々に親しまれていた野草茶・エント茶を試飲いただけるコーナーも用意いたします。また、ご来場アンケートにご協力いただいた方に、先着で、コンビニ弁当も倒さずに入れられる「オリジナルロゴ入りレジバッグ」をプレゼントいたします。なお、企画によって一部会場のみで実施するものもございます。詳しくは特設サイトをご覧ください。【イベントのポイント】(1)名古屋、大阪、埼玉の3会場で開催します。(2)アイヌの貴重な工芸品を展示します。アイヌの弦楽器・トンコリは実際に触っていただけます。(3)ステージでは、アイヌの弦楽器・トンコリの演奏や、アイヌ語やアイヌ文化に関するトークイベントを実施します。【開催概要】■タイトル「イランカラ(プ)テキャンペーン 見て、触って、感じるアイヌ展 ピ(リ)カ広場」■会場・日時名古屋会場:2月18日(土)・19日(日) 11:00~17:00KITTE名古屋・イベントスペース(名古屋市中村区名駅1丁目1番1号)大阪会場 :2月25日(土)・26日(日) 11:00~17:00なんばCITY・ガレリアコート(大阪市中央区難波5丁目1番60号)埼玉会場 :3月4日(土)・5日(日) 11:00~17:00アリオ川口・センターコート(川口市並木元町1番79号)【内容】◎【名古屋会場】【大阪会場】アイヌの人々に親しまれていた野草茶「エント茶試飲配布」*数量限定、無くなり次第終了◎【埼玉会場】アイヌ語とアイヌ文化に関する「関根摩耶さんトークイベント」出演:関根摩耶(せきね まや)さん北海道平取町二風谷生まれ。各種イベントや講演などでアイヌ文化を発信。YouTube「しとちゃんねる」運営中。(両日とも)<1回目>13:50~ <2回目>15:20~トークイベント◎【名古屋会場】【大阪会場】【埼玉会場】アイヌの弦楽器 辺泥敏弘さん「トンコリ生演奏」演奏:辺泥敏弘(ぺて としひろ)さん東京都出身。北海道釧路のアイヌにルーツを持つ。「Peteトンコリ工房」を設立し、製作・演奏活動を行う。(両日とも)【名古屋会場】【大阪会場】<1回目>12:30~ <2回目>14:00~ <3回目>15:30~【埼玉会場】<1回目>12:00~ <2回目>13:30~ <3回目>15:00~トンコリ演奏◎コンビニのお弁当も倒さずに入る オリジナルロゴ入りレジバッグ アンケートプレゼント*先着プレゼント 想定数が無くなり次第終了◎ウポポイPRキャラクター トゥレッポん登場*複数回登場いたします。◎大型モニターによるアイヌ映像放映◎民族衣装試着体験*参加料無料 先着順受付◎「アイヌ文様しおりづくり」ワークショップ*参加料無料 先着順受付◎「タイトルロゴや北海道の野生動物と一緒に写真を撮ろう」 ARフォトフレーム※ARアプリ「COCOAR」のダウンロードが必要です◎アイヌ工芸品展示アットゥ(シ)※(樹皮衣)、イタ(盆)、マキリ(小刀)など展示します。※(シ)は小文字◎民族共生象徴空間(ウポポイ)紹介コーナー【特設サイト】 ※新型コロナウイルスの感染拡大や社会情勢、荒天等により中止または延期される場合がございます。予めご了承ください。※イランカラ(プ)テキャンペーンとは、アイヌ語の挨拶「イランカラ(プ)テ」(こんにちはの意)を「北海道のおもてなし」のキーワードとして普及させ、アイヌ文化への興味・関心を抱いてもらうことを目的に2015年から展開しているキャンペーンです。【ご来場に関してのお願い】■マスクの着用をお願いします。■手指消毒をお願いします。■発熱、咳、くしゃみ、全身痛、下痢などの症状がある場合はご来場をお控えください。■飛沫感染防止の為、大声での会話はお控えください。■会場内の録音・録画はご遠慮ください。■会場内が混雑した場合、入場を制限する可能性がございます。予めご了承ください。【チラシ】チラシ表面チラシ裏面【お問い合わせ先】公益財団法人アイヌ民族文化財団所在地 : 札幌市中央区北1条西7丁目プレスト1・7電話 : 011-271-4171ホームページ: ※ホームページ内に「お問い合わせフォーム」がございます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月07日バナナの葉と竹で寝屋をつくって野営し、平地民から姿を見られずに森のなかを遊動するムラブリ族。タイの人々から「黄色い葉の精霊」と呼ばれる民族を初めて追った映像人類学のドキュメンタリー映画『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』から特報と場面写真が到着した。タイ北部ナーン県のフワイヤク村は、300人のムラブリ族が暮らす最大のコミュニティ。男たちはモン族の畑に日雇い労働にでて、女たちは子育てや編み細工の内職をする。無文字社会に生きるムラブリ族には、森のなかで出くわす妖怪や幽霊などのフォークロアも豊富。しかし、言語学者の伊藤雄馬が話を聞いて歩くと、ムラブリ族はラオスに住む別のグループを「人食いだ」と怖れている様子。伊藤とカメラは国境を超えて、ラオスの密林で昔ながらのノマド生活を送るムラブリを探す。ある村で、ムラブリ族が山奥の野営地から下りてきて、村人と物々交換している現場に出くわす。それは少女ナンノイと少年ルンだった。地元民の助けを得て、密林の奥へとわけ入る。はたしていまも狩猟採集を続けるムラブリ族に会えるのか?21世紀の森の民が抱える問題とはいったい何なのか――?本作は、6か国語を自由に話し、文字のないムラブリ語の語彙を収集する言語学者・伊藤雄馬とともに足かけ2年、ムラブリ族を追ったドキュメンタリー。伊藤氏はラオスで狩猟採集を続けるグループへの接触を試み、カメラは世界で初めて、ムラブリ族の謎めいた生活を撮影することに成功。ムラブリ族は言語学的に3種に分けられることが判明し、お互い伝聞でしか聞いたことのないタイの別のムラブリ族同士が初めて会う機会を創出する。また、いまは村に住んでいるタイのムラブリ族の1人に、以前の森の生活を再現してもらうなど、消滅の危機にある貴重な姿をカメラに収めている。インドシナ半島の密林におけるサステナブルで、政府からも自由な生き方を送る少数民族。本作の出演・現地コーディネーター・字幕翻訳の言語学者である伊藤氏からもコメントが到着している。出演・現地コーディネーター・字幕翻訳・伊藤雄馬コメント「『黄色い葉の精霊』を研究してるって、それ、本当にいるのかい?」現代でも伝説的な存在である黄色い葉の精霊、ムラブリ。その名前の由来である森での遊動生活については、100余年の間、民族誌のみの語るところだったが、今後はこの映画が語り部の役を担うだろう。確認されている全ての方言を網羅する本映像は、「ムラブリ語の響きが美しいから」という非学術的な動機で研究を始めた私をして、学術的価値の高さを指摘せざるを得ない。集団間の邂逅も本映像の主格に相当する。生まれて初めて出会う彼ら彼女らが、お互いの言葉の近さや遠さに驚きながら、接点を探る相互行為は、しかし辿々しいものでは決してなかった。どんな集団でも、分断があり、統合がある。この邂逅は、過去にもあっただろうし、未来にもあるだろうことに気づいた。その点において、分断と統合の交差するあの場面は、ムラブリという民族の普遍を見出す格好の資料であろう。『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』は3月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年01月29日「民族衣装 -異文化へのまなざしと探求、受容-」展が、2021年11月1日(月)から2022年2月7日(月)まで東京の文化学園服飾博物館にて開催される。多様な民族衣装がいかに受容されていったのかを辿る「民族衣装 -異文化へのまなざしと探求、受容-」展は、民族衣装が描かれた書物や、民族衣装の研究、フィールドワークなどに焦点を当て、世界の多様な民族衣装を軸に異文化への興味をどのように探求していったのかを辿る展覧会。アジアやアフリカの民族衣装が、ヨーロッパや日本においてどのようにとらえられ受容されてきたのかを探っていく。加えて、東洋文化や民族衣装から影響を受けたヨーロッパのドレスも登場。元となった民族衣装とともに展示し、特徴的なデザインやカッティングを紹介する。特に、19世紀後半から20世紀初めにかけてはヨーロッパでオリエンタリズムが流行し、盛んにファッションに取り入れられた。また、1960~70年代には、大量消費社会への反動から自然回帰のムーブメントが若者を中心に高まり、その象徴としてフォークロア・スタイルが流行している。異文化の探求と記録の歴史ヨーロッパの人々がアジアやアフリカへと進出した15世紀半ばの大航海時代以降は、異国の文化や慣習を絵で記録。日本でも、江戸時代末期には海外の民族を描いた図絵が残されており、異文化への好奇心や驚きがうかがえる。会場には、斎藤寛撰、柳川重信による『海外諸島図説』や、『各国民の服装、風俗、慣習』といった史料が登場する。時代が進み20世紀前半になると、より人々の往来が盛んになり、海外事情を知る機会も増加。写真や映像といった記録の技術革新もあり、より正確な民族衣装が記録されるようになる。当時のはがきには民族衣装を身にまとった人々が描写されており、同じく20世紀前半の雑誌『被服』の表紙にも民族衣装と思われる図案が載っている。さらに、1960年代以降は海外渡航のハードルがぐっと下がり、現地に行って各エリアの民族の暮らしや衣装の調査を実施することが容易になったことで、より一層各地域の人々の生活が正確に伝わるようになった。加えて、民族衣装も多様な文化の1つとして認識されるようになり、さらなる探求が深まった。この時代の資料として、1970~80年代のアフガニスタンの鮮やかなドレスや、1976年のブータンの民族衣装などが会場に展示される。【詳細】「民族衣装 -異文化へのまなざしと探求、受容-」展会期:2021年11月1日(月)~2022年2月7日(月)場所:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階TEL:03-3299-2387開館時間:10:00~16:30(11月12日、1月21日は19:00まで。入館は閉館の30分前まで)休館日:日曜日、祝日、年末年始休館(12月28日~1月5日)入館料:一般 500円、大高生 300円、小中生 200円※20名以上の団体は100円引き。※混雑時は入館待ちとなる場合あり。※状況によっては、開館日、開館時間等、予定が変更される場合あり。最新の情報はホームページで確認。
2021年09月30日展覧会「国立民族学博物館コレクション 世界のかわいい衣装」が、大阪・阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリーにて開催される。期間は2019年11月13日(水)から25日(月)まで。「国立民族学博物館コレクション 世界のかわいい衣装」は、世界最大規模の民族学コレクションを持つ国立民族学博物館が収集してきた34万5千点という膨大な資料の中から、“かわいい”をキーワードにセレクトした衣装などを紹介する展覧会。通常見ることのできない貴重なコレクションが、阪急うめだ本店にて期間限定で特別展示される。会場に展示されるのは、スロバキアの上着やルーマニアの帽子、エストニアの靴、中国の帽子など、1920年代から現在までの衣装約120点。ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニア、アフリカから、41の国や地域の衣装が一堂に集結する。様々な気候や風土、社会、文化の中で発展してきた民族衣装。その魅力は、豊かな色彩や、地域独特の文様、形など多岐に渡る。会場に展示された衣装からは、織りや染め、刺繍、レースなど、多彩な手仕事を感じることができ、その服を着て生きる人々の知恵や創意工夫、技術などを垣間見ることができる。【詳細】国立民族学博物館コレクション 世界のかわいい衣装会期:2019年11月13日(水)~25日(月)場所:阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8番7号TEL:06-6361-1381(代表)時間:日~木曜日10:00~20:00、金・土曜日10:00~21:00入場料(税込):一般600円、学生400円、小学生以下無料※小学生以下の入場は保護者の同伴が必要。※阪急阪神お得意様カード、各種ペルソナカード、エメラルドSTACIAカード、国立民族学博物館友の会会員証の呈示で、本人に限り入場料から100円割引
2019年11月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「民族音楽」です。前回、アーティスト写真の撮影でモンゴルに行ったと書きましたが、現地の伝統的な音楽を鑑賞する機会がありました。モンゴルの民族舞踊や馬頭琴の演奏、2つの音を同時に発声する独特な歌唱法のホーミーなどとても興味深かったです。民族音楽のエキゾティックな響きはとても刺激的です。ミュージシャンはそういうものにとても敏感だと思います。旅先などで出合った現地の音楽に触発されて、自身の制作に影響されるなんて話もよく聞きます。僕ももしかしたら、次のアルバムで馬頭琴の音を使ったり、ホーミーの歌い方を取り入れているかもしれません。あの難しいと言われるホーミーを奇跡的に習得できたらの話ですけど…。実は僕自身、民族音楽や楽器には小さいころに触れてきた記憶があります。というのも、僕が通っていた小学校が音楽にとても力を入れていて、世界中の音楽に触れる機会を作っていたんです。音楽準備室もめちゃくちゃ広くて、いわゆる金管楽器や和太鼓だけじゃなく、インドの太鼓のタブラや西アフリカがルーツの打楽器タンボールなんていうかなりマニアックな民族楽器まで揃っていた。実家には小4のころにタンボールを演奏するホームビデオが残っていると思います。秋には音楽発表会があって、学年ごとに様々なテーマで披露します。小5のときはお題が東北で「会津磐梯山」を歌って踊りました。あとはバンブーダンスやハワイアンダンスとかも。そんな音楽体験の中でとくに記憶に残っているのは、バリの民族音楽「ケチャ」をやった授業。「ケチャ」といえば今やアイドルのヲタ芸として知られていますが、僕がやったのはそれとはまったく違うガチのケチャです。いま思うと「ケチャ」を題材に取り上げるなんてめっちゃ攻めてる授業でええな!と思いますが、当時は「ククチャク チャク クチャ ククチャク チャクチャク」とかをクラスメイトとずっと繰り返し合唱するというのがなんか恥ずかしくて、照れながらやったのを覚えています。世界中には様々な音楽があり、その存在を教えてくれ触れさせてくれたのはありがたいことだったなと思いますし、僕の音楽制作にも少なからず影響を与えていると思います。岡崎体育の音楽って、なんでもアリだし間口が広いと思う。いろんな国の音楽、そこにしかない楽器の音色やリズムなんかもこれからどんどん取り入れていきたいと思います。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu-Rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年9月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月23日特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」が、大阪・国立民族学博物館にて開催される。期間は2019年8月29日(木)から11月26日(火)まで。世界の霊獣・幻獣・怪獣が集結特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」は、世界の霊獣・幻獣・怪獣を、絵画、書籍、民族資料など約630点の資料と共に紹介する展覧会。ヨーロッパや中東では、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるが実在するかもしれない“驚異”が、自然誌の知識の一部として伝えられてきた。また、東アジアでは、奇怪な現象や異様な物体を説明しようとする心の動きが“怪異”を生み出した。この展覧会では、そんな常識や慣習から逸脱した「異」なるものをめぐる人間の心理と想像力の働き、言説と視覚表象物の関係を解明するとともに、人間の想像力と環境の相関関係を探っていく。人魚、龍、天狗などを紹介展示構成は第一部と第二部からなる。第一部「想像界の生物相」は、国立民族学博物館の民族資料を中心とした展示品から、“想像界の生物多様性”を垣間見ることができる内容。人魚、龍、河童、天使、天狗、獅子、狼男といった想像界の生物たちを、「水」「天」「地」の3つのカテゴリーに分類して解説する。現代アーティストによる作品も第二部「想像界の変相」は、「聞く」「見る」「知る」「創る」といった4つのカテゴリーで“驚異と怪異”の文化史を辿る。注目は現代のクリエイターたちが「創る」、空想上の妖怪やモンスターにまつわる作品。ヤン・シュヴァンクマイエル、江本創などによるアートや、五十嵐大介のマンガ、ゲーム「ファイナル・ファンタジーXV」の映像などが展示される。【詳細】特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」会期:2019年8月29日(木)~11月26日(火)※期間中一部展示替えを行う。会場:国立民族学博物館 特別展示館住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1TEL:06-6876-2151(代表)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:水曜日観覧料:一般 880円(600円)、大学生450円(250円)、高校生以下 無料※本館展示も観覧可能。※()内は、20名以上の団体、大学等(短大・大学・大学院・専修学校の専門課程)の授業での利用、リピーター、満65歳以上の料金。
2019年08月02日トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO 1er Vol)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月22日(金)に渋谷ヒカリエにて発表された。東欧民族たちのハッピーな衣装を着想にまるでおとぎの国に迷い込んだかのような今シーズンは、デザイナーの前田徳子が、エストニア、リトヴィア、リトアニアのバルト3国を他の知る中で出会った、自然の移ろいにあわせて装いを楽しむ、民族たちのハッピーなワードローブから着想を得た。ブラウスに長いスカート、そしてエプロンを身に着ける東欧の民族衣装。まるで色鉛筆をひっくり返した時みたいに色に溢れたテキスタイルは、心躍るようにハッピーな雰囲気だ。特に、カラフルなストライプはその代表的なファブリックのひとつで、ショー序盤には、鮮やかな小花柄とともに登場した。手には春の野に咲くたくさんの花をもって、春の訪れを喜び合う。夏の訪れを喜ぶのは黒のレース。柔らかな風に舞うシースルーのロングスカートと、ランダムヘムのトップスの組み合わせ。黒で統一されたルックには、繊細な草花のレースやパッチワークなど、民族衣装を象徴するディテールも垣間見える。足元のバレエシューズには、たくさんの花を咲かせて。胸元に添えた、大振りの花もまたこの夏の軽やかな装いに彩りを加える。うつろう季節は、やがて秋を迎えたのだろう。次に登場したのはドット柄だ。モノトーンを基調に、プリントやカットワークでドットを配した。寒い冬に備えて足元を彩ったポンポン付きのブーツは、白いステッチで花を描いたジャケットやスカートの足元で存在感を放った。花の色彩は消え、黒へと変化し、さらには冬に備えてファーがあしらわれている。冬のために準備した、かぎ針編みのニットは、まるで天使の羽根のように繊細で、今までのどのアイテムよりも温もりにあふれている。それをスポーティーなフード付きトップスの上に羽織ることで、エスニックとモダンを融合させた。トップス自体は、ただスポーティーなだけでなく、繊細な刺繍を施し、レースをあしらって素朴な民族意識を思わせる。足元にはノルディック柄のシューズをあわせて、冬への備えは万全、といったところだ。フィナーレでは、とびきりプレイフルな色の世界が待っていた。マルチカラーのボーダーニット、万華鏡みたいにカラフルなワンピース、そして花の形をしたフェルトの帽子。ハッピーな民族衣装を表現したおとぎの国のランウェイは、日本の春の到来とともに、再びあたたかな季節を迎えた。
2019年03月25日エボニー(EBONY)の2019年秋冬コレクションから新作を紹介。"現代民族"がコンセプト2019年秋冬コレクションは、"現代民族"をコンセプトに、手の込んだ素材をデイリーに着用できるピースを展開。エボニーがブランド誕生時からこだわっている素材選びにより一層重きを置き、オリジナルの素材作りに力をいれた。今シーズンの注目は、ブランド初となるニットウェア。「フリンジ ハンド ニット(Fringe Hand knit)」には、2種のインポート糸を使用。スペインメイドの温かみのある糸と、動物の毛並みを表現したフェイクファー糸を巧みに編み込み、複雑な表情に仕上げている。ボリューミーな袖とリングフリンジも目を惹く。ニットと合わせて着用したい「フリンジ タイト スカート」は、ツイード風のダブルジャージー素材をベースに、ウールレースとフリンジをプラス。"現代民族"を思わせるモダンかつエキゾチックなムードに仕上げている。子羊の毛を用いた軽くて温かいウール素材をベースに、ウールレースとフリンジを加えた「ウール レース ドレス」は、ゆったりとしたシルエットながらも、サイドベルトでウエストを絞ることができ、自分好みのスタイルで楽しむことが可能だ。なお、ウェアの他にも、天然素材と真鍮を使った存在感溢れるアクセサリーも取り揃える予定だ。受注会を大阪で開催エボニー2019年秋冬コレクションの受注会が、2019年4月19日(金)から22日(月)まで、大阪のミッドウエスト オオサカにて開催される。受注会では最新コレクションをいち早く目にすることができるほか、サンプルを試着し、購入予約をすることが可能だ。【詳細】エボニー 2019年秋冬コレクションアイテム例:・フリンジ ハンド ニット(Fringe Hand knit) 49,000円+税・フリンジ タイト スカート(Fringe Tight skirt) 34,000円+税・ウール レース ドレス(Wool Lace Dress) 52,000円+税※価格は全て予定。変更になる場合がある。■受注会日程:2019年4月19日(金)~22日(月)開催店舗:ミッドウエスト オオサカ住所:大阪市北区梅田2-2-22 ハービスプラザエントB1TEL:06-6343-7133営業時間:11:00~20:00※ミッドウエスト公式オンラインストアでも同時開催。4月19日(金) 12:00~22日(月)23:59まで。
2019年03月08日展覧会「KIRE・KIRE・TEN -現代の民族衣装-」が2018年4月6日(金)から4月23日(月)の期間で池袋・パルコミュージアムにて開催される。「KIRE・KIRE・TEN -現代の民族衣装-」は、ファッションデザイナーと繊維企業、工場のコラボレーションによって展開される展覧会。モード・ファッションの分野で活躍するブランドや、本企画でデビューする新進ブランドまで20ブランドが参加する。参加するブランドは、ハトラ(HATRA)や、ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)、パーミニット(PERMINIUTE)、リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)など。デザイナーたちは、日本国内の産地工場の協力を得て、素材そのものに深くフォーカスした「現代の民族衣装」を制作。絞り染め、ニードルパンチ、プリント、横編みなど様々な手法によって素材の持ち味を活かした個性的な作品が展示される。また、会場内ショップでは、作品制作に使用された布地を用いたバッグなど、展覧会オリジナルグッズの販売も予定している。【詳細】「KIRE・KIRE・TEN -現代の民族衣装-」開催期間:2018年4月6日(金)~4月23日(月)開催時間:10:00~21:00会場:池袋パルコ 本館7階 パルコミュージアム住所:東京都豊島区南池袋1-28-2入場料:一般 500円、学生 400円※入場は閉場の30分前まで。※最終日は18:00閉場。※小学生以下入場無料<参加ブランド>ハトラ(HATRA)、コトナ(KOTONA)、ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)、パーミニット(PERMINIUTE)、リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)、ソウシオオツキ(SOSHI OTSUKI)、アンナコジマ(ANNA KOJIMA)、アヤツネミ(ayatsunemi)、バードマン(BIRDMAN)、チハルエガミ(CHIHARU EGAMI)、フミク(Fumiku)、ヒロコハセガワ(HIROKO HASEGAWA)、イムトゥエ(LIMTWEA)、マイモリ(maimori)、メデタシー(medetasy)、ナツコエンドウ(natsucoendo)、ピテカン トロプス(PITECAN THROPUS)、リコール(Re:quaL≡)、セイランツノ(Seiran Tsuno)、渡辺未来
2018年03月26日現地から取り寄せた調度品で雰囲気たっぷりの店内東京・大久保にある「アーガン」。エスニックな雰囲気漂う店内は、チベット仏教の仏具など、現地から取り寄せた調度品に囲まれて異国情緒に溢れています。在日ネパール人はもちろん、半数を占めるという日本人のお客からも「コスパがよくておいしい」と評判の同店。飲み放題付きのコース料理が豊富なので、夜は飲み会や宴会、女子会などでにぎわっています。大久保通りに面した雑居ビルの4階と立地がよいため、ランチタイムも人気です。窓からの眺めがよく落ち着いた雰囲気ある店内には、なんとカップルシートも! 実際、カップル客も多く、デートスポットとしても人気があります。日本人向けに辛さを調節するうれしい気づかいもネワール族とタカリ族の料理は、多数の民族が集まるネパールの料理のなかでもとりわけおいしいことで有名です。ネパール人経営者による、現地の味を本格的に再現したレストランですが、辛さだけは日本人向けにほどよく調節されているのでご安心を。本場さながらの葉っぱのお皿にのって出てくる料理もあり、まるでネパールを旅行しているかのような気分に浸れます。みんな大好き!国民的人気の屋台食「パニプリ」現地ネパールの屋台でも大人気のファストフードを再現した「パニプリ」。「一度食べたらまた食べたくなる味」と支持を得ている人気メニューです。パニはネパール語で「水」を意味し、プリは周りの生地を指します。お米で作ったサクサク生地の皮(プリ)に具を詰め、酸味のあるスープ(パニ=水)を注いで。異国気分が堪能できる一品です。肉汁あふれるネパール風餃子「モモの4種盛り合わせ」ネパール風餃子「モモの4種盛り合わせ」もアーガンのイチ押しメニューです。蒸し・揚げ・焼き・スープなど、調理法の異なるモモを特製のチリソースを付けてお召し上がりください。モチモチの皮と、スパイシーでジューシーなチキンやマトン肉の餡がクセになりそうなおいしさ。ヒマラヤの雪解け水で作られるというネパール・ビールとの相性も抜群の味わいです。「日本で本格的なネパール料理店を出す」夢が実現!前出のメニューの他にも、いろいろなおすすめの味が少しずつ楽しめるセットメニューも充実しています。「日本で本格的なネパール料理店を」と店をオープンさせた若き経営者、セルチャン・ウペンドラさんの目標は「チェーン展開せず、お店をもっと繁盛させる」こと。この真摯な思いが、おいしいものを求めて来店する人々にも伝わっているのかもしれません。JR山手線「新大久保駅」から大久保通りを徒歩4分進んだ左手にあります。ぜひ、本格ネパール料理を楽しんでください。スポット情報スポット名:アーガン住所:東京都新宿区大久保2-32-3 リスボンビル4F電話番号:03-6233-9610
2017年10月06日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。男の3兄弟子育ては、「男は狩猟民族説」に納得してしまう…どこかでこんなフレーズを聞いたことはないですか?「男は元狩猟民族。はるか大昔、外で狩りをして獲物を捕ってきていた頃の遺伝子が今も根本には脈々と受け継がれているんだ。」説。真実かどうかは分からないけれど、3人男の子を育てていたら、あながち間違っていないんじゃないかと思う。とにかくさ…男男男の純正三兄弟ってね………。も~~~ね。凄いよ。(溜息) きっとね、これはね、双子育児の大変さを経験した人じゃないと分からないように、純正三兄弟の大変さも経験した人じゃないと分からないと思う。う…うん……。言い回しを換えてみよう。彼ら、 3兄弟の日常彼らは起きている間は常に動き回っている。↓彼らは時間を無駄にせず常に鍛錬を重ねている。目に入ったものは触る・いじる・壊す!!↓好奇心旺盛で失敗を恐れない。余計な事ばかりして後始末に追われる母親を時には半泣きにさせる。↓親の顔色を伺わずにのびのびと育っている。彼らはいつも見えない何かと戦っている私が最近あっけに取られたのは、地面に落ちていたビニール袋。普通、道路にビニール袋が落ちてたとしても、気にせずそのまま歩いていくわよね。でも、下の二人。めっちゃ興奮して、「わ!!なんだこれ!!」「エイ!!エイ!!」って、一生懸命やっつけてた。(白目)ビニール袋、ノーリアクションなのに。(しーーーん。)どんな物でもオモチャにしてしまうから凄い。商店街のタイルの上を歩いてる時もえ。どこが海ですか。彼らはいつも見えない何かと戦っている。彼らの行動に…絶句。狩猟民族と母の戦いゆいたんが「ママ!見てて!」って言って、助走をつけてソファに飛び込んでいき、飛び越えれずに顔面から突っ込んでいって体が逆向きの海老みたいに曲がった時には、もう、かける言葉が見当たらなかった。(白目)彼らにとってソファは座るものではなくて、飛ぶもの。跳ねるもの。そして、渡るもの。飛んでる最中に膝頭と顔面がぶつかって鼻血が出ても、飛びすぎて頭から床に直角に落ちて行っても、失敗を活かそうとしない彼ら。100万回言ってもなおらない。もう、これ、遺伝子のせいだ。そうだ。彼らは狩猟民族なんだ。あーーーー。山の中で静かに暮らしたい……。(本音) 冬場の風呂も彼らの鍛錬は続く彼らは風呂ですらも鍛錬は怠らず、毎日風呂場でも全力で遊び、遊び倒して、冬場なのに、「暑い」といって水を浴び始めた日。 不意打ちで返り水を浴びた私の悲鳴が家中にこだましたのであった。何が悲しくて冬に水を浴びないといけないんだこのやろう。狩猟民族と母の戦いは今日も続く。
2017年02月16日世界中の民族衣装や洋服などが集結する「Vintage Tribal Costumes -民族の手仕事-」が、9月10日から10月2日まで表参道ヒルズのパスザバトン(PASS THE BATON)内にあるPASS THE BATON LITTLE PAVILIONにて開催される。会期中は、古くから変わらず土地や人々に寄り添い、ともに生きてきた様々な民族衣装や洋服を展示。日本の着物をはじめ、1800年代のルーマニアやハンガリーの刺繍がふんだんに盛り込まれた服や、アフガニスタンやパレスチナ、インド、中国などの美しい手仕事でつくられた服などが展開される。また、会場では、世界中から集めたヴィンテージのスーベニアスカーフに、架空のトライバルグラフィックをプリントしたスカーフ「The original printed souvenir scarf - paint over-」も同時発売される。【イベント情報】「Vintage Tribal Costumes ─民族の手仕事─」会場:PASS THE BATON LITTLE PAVILION住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館B2階会期:9月10日~10月2日時間:11:00~21:00(日祝日は11:00~20:00まで)
2016年09月06日DeNAトラベルはこのほど、「民族衣装」に関する調査結果を発表した。調査は9月18日~10月1日、「DeNAトラベル」のメール会員1,966名を対象にインターネットで行われた。○男女87.3%が"民族衣装を着る"願望あり「旅行先で民族衣装を着てみたいと思いますか?」と質問したところ、87.3%(1,716人)が「着たい」「機会があれば着たい」と回答。男女別では男性76.4%、女性94.6%が民族衣装を着てみたいと思っていることがわかった。○人気の民族衣装は「アオザイ」続いて、女性に「アジア各国(日本を除く)の民族衣装の中で最も着てみたいのはどれですか?」と尋ねたところ、1位はベトナムの「アオザイ(30.4%)」となり、次いでインドの「サリー(28.9%)」、韓国の「チマチョゴリ(21.6%)」と続いた。一方、男性に「アジア各国(日本を除く)の民族衣装の中で女性に最も着てほしいのはどれですか?」と聞いたところ、ベトナムの「アオザイ(50.5%)」がダントツの1位。2位は中国の「チャイナ服(17.0%)」、3位はインドの「サリー(7.7%)」という結果に。衣装を選んだ理由については、男女ともに「美しいから」という回答が圧倒的に多かった。○民族衣装にまつわるエピソード最後に、旅行先での民族衣装にまつわるエピソードについて教えてもらったところ、次のようなものが挙がった。・「2000年、中国ハルビンに3泊4日の出張をした際、チャイナドレスを一晩で縫ってもらいました。現地の日本人1人と通訳さんと3人で市場へ行って店を選び、布屋さんに一緒に行ってもらって(全部近所です)用途を相談、採寸して翌日試着、その場で修正して渡してくれました。当時のレートで1,800円程度でロングドレスが作れました。現地で着用したのはその時だけでしたが、帰国してからコンサート等で歌う時やチャイナ気分を味わいたい時に何度も着て楽しんでいます。地方でしたら価格も安いですし、無理も聞いてくれますから短い滞在でも十分です。とてもよい記念になりますよ!」(40代女性: 中国「チャイナ服」)・「シンガポールへ一人旅へ行き、インド人街でサリーを購入。着付けてもらい歩いて回っていると同い年くらいの女性に話しかけられ(インド人)友達になりました。まだ彼女とは交流があります。とてもいい買い物をしたと思っています」(20代女性: インド「サリー」)・「5年前、初めてベトナムに行って、ホーチミンの会社の社内旅行に同行してダラットに行ったとき、現地で民族衣装を着て写真を撮ってくれるサービスがあったので、記念に会社の女性と一緒に男女ペアのアオザイを着ました。男性用のアオザイってあまり見ないので珍しかったので。少し重かった印象があります。もっとも、宮廷で着るもので一般的なものではないような」(60代男性: ベトナム「アオザイ」)
2015年10月22日中国、インド、バングラディシュ、タイ、ラオス、多くの国と国境を接するミャンマー。北部の山岳地帯から南部の海岸地帯まで雄大な国土に、130を超えるともいわれる民族が暮らしていることはご存知だろうか。様々な隣国の影響を受けながら発展した、少数民族独自の文化や伝統はいまも脈々と受け継がれ、ミャンマーの魅力のひとつとなっている。そこで今回はミャンマー山岳部に暮らす少数民族に注目!ぜひミャンマーのディープな魅力に触れてみませんか?1.少数民族に会いに行こう!少数民族が多く住むタイ、ラオス、中国の国境付近、チャイントォンへ!記事を読む>2.パラウン族ミャンマーのシャン州から中国の雲南省にかけて住む山岳民族。腰に金属をはめた民族衣装が特徴的。記事を読む>3.アキ族、クン族アキ族、クン族ともにミャンマー東部、タイ、ラオスと隣接する州(シャン州)に住むシャン族の支族。それぞれの村は隣接している。記事を読む>4.ラフ族、アン族、アカ族◯ラフ族:元々チベットに暮らしていた民族。現在は中国雲南省に多く暮らし次いでミャンマー、タイ、ラオスなどに広がったと言われている。◯アン族:現在も精霊を信仰している少数民族。黒い染め物の民族衣装や、大きなイヤリングが特徴的。◯アカ族:ミャンマー、タイ、ラオス、中国に暮らす少数民族。大きな丸い金属を装飾した頭飾りの民族衣装。記事を読む>5.民族文化を間近に感じるローカルマーケット少数民族が住む中心地であるチャイントォン。様々な民族が集まるローカルマーケットはぜひ訪れたい場所!記事を読む>
2014年11月27日©STBアジアの国際都市のひとつとして、様々な民族が生活し、多彩な文化が融合するシンガポール。本場の味を楽しめる各国料理のレストランが多いのも大きな魅力!せっかくシンガポールに来たら、グルメは積極的に満喫したいですよね。そこで今回は、イタリアンからベトナム料理などなど、現地レポーターお気に入りのレストランをご紹介。1. ベトナム料理「Yummy Viet」シンガポール版ミシュランガイドで見事お箸4本獲得!日本人や欧米人にも人気で気軽にベトナム料理が楽しめる。記事を読む>2. フランス料理「Saveur」お手頃な価格が嬉しい穴フレンチ。ローカル客が多いのも納得の人気店!立地もGood!記事を読む>3. 中華料理「Jing Hua Restaurant」肉汁たっぷり!絶品小籠包といえばここ!現地日本人にも人気の飲茶レストラン。記事を読む>4. イタリア料理「Casa Verde」ボタニックガーデン内にあり、お料理と植物が楽しめる。ガーデン散策の後、休憩に立ち寄るのもオススメ。記事を読む>5. ニョニャ料理「Vioret Oon’s Kitchen」チャイニーズとマレーが融合したニョニャ料理。シンガポールでぜひ一度は食べたい料理のひとつ!記事を読む>>>シンガポールのグルメ情報はこちら
2014年11月25日135の民族がひしめきあうミャンマーですが、人口の約7割を占めるのはビルマ族。経済的に成功しているのはビルマ族が多く、自分で店を興したカチン族のドロシー・ボック・マイ・マルーさんは、とても珍しい存在。民族布のショップ「テキスタイルハウス」オーナーであり、最近では5つ星ホテルなどとも取引を始めた彼女にお話を伺いました。■これまでのキャリアの変遷は?生まれたのは北部の街バモー。母が布地屋を営んでいた関係で、小さな頃からいつも身近にカチンの布がありました。マンダレー大学の英文科へ進んだのですが、おりしも民主化運動の真っただ中。1997年に大学が閉鎖され、勉強を続けられなくなりました。そこでヤンゴンへ出て、政府主宰のガイド専門学校へ通い、英語ガイドになりました。大学が再開されてからはヤンゴン大学へ籍を移し、ガイドをしながら卒業。その頃から、趣味で、添乗先で出会った少数民族の布をコレクションし始めました。2006年に何かビジネスを始めようとした時、民族布のショップを思いたちました。当時、織り手がどんどん減り、技術が消滅しそうな村が少なくなかったんです。田舎を旅して布を集め、それを外国の人たちに紹介できれば、趣味と実益が兼ねられ、しかも技術の継承にも役立てるのではないかと考えました。■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?当初はとても食べていけず、ガイドのかたわらで趣味のようにやっていました。特に2007年のサフラン革命や2008年の大型台風ナルギスの襲来でミャンマーの観光業が壊滅状態になった時期は厳しく、店のスタッフの給料を捻出するため、ホテルから民族衣装風の制服を受注したりと工夫しました。店だけでやっていけるようになったのはここ3、4年のことです。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?なんといっても好きな布収集を仕事でできること。布を織ることが現金収入につながることを知り、若い世代も織るようになったという話を聞くたびに、この仕事を始めてよかったと思います。若い人はみな、簡単にお金を稼げる方へと流れがちな中、手のかかる手織りの文化を残していくには、土産物の開発しかないと考えています。店のオーナーというより、一コレクターとして、この素晴らしい文化にはどうしても残ってほしいんです。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?高いクオリティを維持することでしょうか。手付金を払い、寸法や模様、色など細かく指定し、翌年受け取る方法をとっています。山岳民族の場合、よそ者に対する警戒心がとても強いのですが、カチン族であるということはその点で有利に働いています。山岳民族同士の連帯感のようなものがあるんですよ。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?近所のカフェで「バモーモンティ」という麺を、2,200チャット(約240円)で食べました。この店はヤンゴンでは珍しく、私の出身地であるバモーの麺料理を出す上、味も故郷のものに近いのでお気に入りです。■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?文化が豊かな国というイメージです。政府派遣の研修旅行で岐阜に行ったことがありますが、手工芸品がどれも本当に素晴らしくて。精緻な作業をさせたら世界で右に出る国はないですね。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?皇族の方が亡くなった記事です。医療が進んだ日本のような国のロイヤルファミリーでさえ、天寿をまっとうすることなく亡くなることがあるのだとお気の毒に思うとともに、人のさだめについて深く感じ入りました。■休日の過ごし方を教えてください。観光客の多い乾季は店に出ています。休みは週1回。雨季は地方を回ります。上手な人がいるという噂を聞いて山奥へ駆けつけたり、前年に発注した布を回収したり。忙しいですが趣味でもあるので、乾季は私にとって休暇といってもいいくらいです(笑)。■将来の仕事や生活の展望は?カチン族に昔から伝わる、蘭の繊維を使った織物の商品化に取り組んでいます。新しいミャンマーの特産品にできればと思っています。もっと大きな目標としては、ヤンゴン市内に各少数民族の人びとを集めた民族村を作ること。各民族の家屋を移築し、中で布の実演販売をするんです。まぁ、この地価の高騰の中では夢のまた夢ですけどね。
2014年10月21日北海道白老郡白老町のアイヌ民族博物館で、アイヌの儀式「チュプカムイノミ」が開催される。日時は6月1日(土)9時~9時30分まで。入場料は、大人750円、高校生550円、中学生450円、小学生300円。同儀式では、ポロチセ(伝統家屋)を会場に、村人の健康を自然の神々に祈願する。自然神をあがめるアイヌならではのもので、”チュプ”は太陽を、”カムイ”は神を、”ノミ”は儀式を意味するという。そのほか、同館では「ポロトの週末」と題して、各種イベントを開催。「湖畔のキッチン」では、伝統的なアイヌ料理を湖畔に設置されたキッチンで調理して味わえるという。また、アイヌ伝統楽器トンコリの音色を楽しめる「ポロト湖の響き」、アイヌの祭礼、世界観について語る「エカシとの語らい」なども実施する。同館は、建物の名称や儀式名、楽器名など、聞きなれないアイヌの言葉があふれている。良く使われる言葉には、「イランカラプテ=こんにちは」、「イヤイライケレ=ありがとう」、「チェプ=魚」、「チカプ=鳥」、「エカシ=長老」、「スイウヌカラアンロー=また会いましょう」などがあるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月30日陽気に明るく!民族衣装でフォト審査2月18日、model vita では、ディルンドル・クイーンコンテスト2013 の募集を告知する記事を掲載した。オーストリア少女の民族衣装ディルンドルの女王を決定する、ディルンドル・コンテスト2013(Dirndlkönigin 2013) のエントリーが開始された。 事務局では参加者を募集している。参加対象はモデルビジネスに関わったことのない18歳以上の健康で魅力的な女性。トップ30までの入賞者は、カメラマンによってスタジオで撮影となるが、この写真が底抜けに陽気である。伝統的な民族衣装のはずだがスカート丈は微妙に短め、今にも踊り出しそうなポーズと笑顔、民族音楽とステップを踏む足音が聞こえてきそうな仕上がりだ。美しさと知性を競うミス・コンテストとは違い、健康的な明るさと親しみやすさが決め手となりそうだ。モデル、コスメ、広告業界が審査、優勝者はモデルとして活躍とは言え、審査員はモード、モデル業界、コスメティック業界、広告業界を代表する面々のほか、ニューヨークやロンドンでも活躍中のミュンヘンやフランクフルトのヘアサロンオーナーなど豪華な顔ぶれで、親しみやすさだけが勝負のコンテストではないらしい。優勝者には賞金1,000ユーロと、メインスポンサーであるビールメーカー Licher のキャンペーンモデルとして活躍の機会が与えられる。2位から10位までの入賞者は、コスメティック・スクールの専属モデルとしてメディアに登場するチャンスが与えられる。フィナーレは4月21日、 Licher が主催するワイン祭り、ポールハイマー・ヴィースフェスト(Pohlheimer-wiesnfest)にて、クイーンが決定する。▼外部リンクmodel vitaönigin 2013【関連記事】有機野菜、安全食材はウェブストアで欲しいときに欲しいものだけ買える!大地を守る会(2月19日)実年齢よりずっと若く見える!?今話題の驚異のコスメとは?(2月17日)驚愕の事実が発覚!復活愛を叶える方法とは?(2月10日)元の記事を読む
2013年02月25日陽気に明るく!民族衣装でフォト審査2月18日、model vita では、ディルンドル・クイーンコンテスト2013 の募集を告知する記事を掲載した。オーストリア少女の民族衣装ディルンドルの女王を決定する、ディルンドル・コンテスト2013(Dirndlkönigin 2013) のエントリーが開始された。 事務局では参加者を募集している。参加対象はモデルビジネスに関わったことのない18歳以上の健康で魅力的な女性。トップ30までの入賞者は、カメラマンによってスタジオで撮影となるが、この写真が底抜けに陽気である。伝統的な民族衣装のはずだがスカート丈は微妙に短め、今にも踊り出しそうなポーズと笑顔、民族音楽とステップを踏む足音が聞こえてきそうな仕上がりだ。美しさと知性を競うミス・コンテストとは違い、健康的な明るさと親しみやすさが決め手となりそうだ。モデル、コスメ、広告業界が審査、優勝者はモデルとして活躍とは言え、審査員はモード、モデル業界、コスメティック業界、広告業界を代表する面々のほか、ニューヨークやロンドンでも活躍中のミュンヘンやフランクフルトのヘアサロンオーナーなど豪華な顔ぶれで、親しみやすさだけが勝負のコンテストではないらしい。優勝者には賞金1,000ユーロと、メインスポンサーであるビールメーカー Licher のキャンペーンモデルとして活躍の機会が与えられる。2位から10位までの入賞者は、コスメティック・スクールの専属モデルとしてメディアに登場するチャンスが与えられる。フィナーレは4月21日、 Licher が主催するワイン祭り、ポールハイマー・ヴィースフェスト(Pohlheimer-wiesnfest)にて、クイーンが決定する。元の記事を読む
2013年02月21日