秋の訪れと共にやって来る食欲、眠気、そして気分の落ち込み。「寒くなってくると仕方ないよね」なんて放っていると、気分はどんどん落ち込んで、コントロールが効かなくなってしまうかもしれません。そこで、気分が落ち込みがちな秋を前向きに過ごす方法を紹介します!そもそも、秋に落ち込む原因は?秋になると、なぜか妙に感傷的になるものです。いつもなら気にならないことで落ち込んだり、ひどく孤独だと思い込んでしまったり……。その原因は、日照時間の低下にあるようです。さらに、寒い季節は屋内で過ごすことも多くなるため、日光を浴びる機会がガクンと減ります。すると、神経伝達物質のひとつである「幸せ物質」ことセロトニンの分泌も減少。セロトニンが不足すると、ストレスを感じやすくなったり、過食気味になったり、さらにはうつ病になることもあるのだとか。そういった症状は、意識して太陽の光を浴びたり、スクワットなどの反復運動をすることで軽減されますが、肝心のセロトニンの分泌は、一気に増えません。セロトニンの活性には、3カ月以上継続させる取り組みが必要なんです。今すぐ前向き脳になる方法とはいえ、3カ月はあまりに長い……。「そんなに待っていられないよ」という人に朗報です!セロトニンの活性を目指しつつ、今すぐできるのは「心の持ちようを変えて、前向き脳を作ること!」それには、昔からあるお釈迦様の格言が役立ちます。まずは、心配事が頭から離れないときにこちらをどうぞ。「解決できる問題について、悩むのは無駄である。そして、解決できない問題について、悩むのも無駄である」仕事のミスや人間関係で深く悩んでしまったときに、思い出したい言葉ですね。クヨクヨ悩むのをやめれば、それだけで気持ちが楽になりますよ!次は、人から批判されて落ち込んだときに効く言葉です。「沈黙しても批判され、多く語っても批判され、少し語っても批判される。この世に批判されない者はない」人から批判を受けると、自分を否定されたようで落ち込んでしまうものですが、この格言のとおりではないでしょうか。どうしたって批判されるのであれば、自分の正しいと思ったことを突き通したいものですね。最後は、どん底に落ちてしまった日に思い出したい格言。「最大の名誉は、決して倒れない事ではない。倒れるたびに、起き上がる事である」どん底まで行ったら、後は浮上するのみ。そんな、辛い思いをしている誰かにそっと教えてあげたい言葉です。秋に元気な人は愛される!エネルギッシュでイキイキとした人を見ると、こちらまで元気をもらえます。だから、元気な人のまわりには自然と仲間が集まって来ますよね!季節柄、いつもよりトーンダウンした人が増える中で元気に過ごすことができれば、あなたの存在はより一層輝いて見えるはず。また、女性はセロトニンを生成する能力が男性の50%ほどしかないそうです。つまり、ただでさえ落ち込みがちな女性が多いので、意識的に明るく過ごすことで周りの女性に差をつけられるかも!?「秋だからしょうがない」と放っておくより、その原因や対策を知ることで、簡単に生活のクオリティを高めることができます。みなさんがこの秋を素敵に過ごせるように、応援しています!※参考: 『快適.Life』 – セロトニンが不足すると&セロトニンを増やす方法 & 『good reads』 – Quotes by Shantideva & 『名言の森』- ブッダ(釈迦)の名言・格言一覧Photo by Pinterest
2014年11月01日ゴールデンウィークにゆっくり休んだのに、会社に行くのが急にブルーに……。そんな気分的な落ち込みを「五月病」と呼びますが、これを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。心身医学専門医で心療内科医・野崎クリニック院長の野崎京子先生にお話を伺いました。■連休中に、新しい環境に適応できないという思いが増幅医療現場での診断について、野崎先生はこう説明します。「五月病という医学用語はなくて、診断書に『五月病』と書かれることはありません。五月病とは、ゴールデンウィークが終わって『さあ、出社だ』というときに、気力がわかない、妙に不安だ、会社に行きたくないなど、一時的にうつ病のような症状になることを言います。重くなれば、『適応障害』と診断されるでしょう。新入生や新入社員に起きた場合をいいますが、ここ数年は春に新しい環境になった一般の社会人にも増えています」――なぜゴールデンウィーク明けにそのようになるのでしょうか。「春先から意気揚々と新生活に取り組もうとしていたのに、現実は『期待していた様相と違う』、『会社に幻滅しそう』と思ったところで長い休みがやってきます。休み中に、理想と現実のギャップについていけない、会社のシステムや人間関係に適応できないという思いが増幅していく、精神的な疲労が出ると考えられます」(野崎先生)■周囲のアドバイスで急成長できる人も――どのように乗り越えればいいのでしょうか。「気分がふさいでいても、出社して業務をこなせるようならあまり心配はないでしょう。5月に会社を辞めてしまう人もいますが、新入社員の場合、5月はまだ多くの会社では試用期間であり、配属も決まっていない状況だと思います。この時期に自分の期待どおりにことが運ばないのは当然で、自尊心が満たされないことで焦ったり、ましてや退職を考えたりするべきではないでしょう。釈然としない思いがあったり、気持ちが晴れなかったりするなら、連休中に気の置けない友人や学生時代の先輩に相談する、あるいは趣味に興じるなどして、気分転換をはかるようにしましょう。あらかじめ、『自分はまだ尊重されるはずがない』と謙虚な気持ちでいることも大事です。少なくとも夏ごろまでは自分の感情を見守るようにしてください」と、野崎先生は「5月に抱く感情で結論を急がない」ことを勧めます。続けて、周囲の人の対応についてもこうアドバイスをします。「周囲の人も、『この子はまだ、少し待つといろいろな状況が変わってくることに気付いていない』と認識し、うまく手を貸してあげてください。特に若い社員は、『自分は認められていない』という焦りやイライラを、『この会社にはなじめない』、『ついていけない』という意識にすり替えていることもあるでしょう。誰かからいい助言を得て、夏あたりには急成長する人も多く見てきました」と野崎先生。――五月病の症状は自然に治まるのでしょうか。病院に行ったほうがいいということはありますか。「多くの人は、2~3カ月で自然に乗り越えています。お盆休みのころにはすっかり忘れている人もいます。ですが、6月になってもまだ抑うつ気分が続く、10日間以上不眠が続いている、食欲がなくて体重が減ってきた、涙が止まらないなどの症状がある人は、うつ病の可能性もあります。早めに精神科か心療内科を受診してください」(野崎先生)気分転換や周囲の人への相談などでゴールデンウイークを有意義に過ごすこと。それが五月病を乗り越える、また予防することになると教えていただきました。ありがとうございました。監修:野崎京子氏。心身医学・ペインクリニック・麻酔科専門医。京都大学医学部卒。国立京都病院、大阪赤十字病院などをへて、現在、心療内科・ペインクリニックの野崎クリニック院長。著書に『心療内科女医が教える人に言えない不安やストレスと向き合う方法』(マガジンハウス1365円)がある。野崎クリニック:大阪府豊中市新千里南町2-6-12北大阪急行桃山台駅から徒歩7分TEL: 06-6872-1841海野愛子/ユンブル)
2012年05月05日国内外の著名人や、芸能人も数多く通う早野実希子のサロン「ABSOLU HERBEEN」。彼女の施術は体の声を聞くこと。体を触れれば、その人の性格や生き様がわかるという。そんな彼女の書籍「早野実希子の連動マッサージ『美の宝箱』」より、部位別のお悩み解決法を伝授しよう。◆ 今回のお悩みはこちら『気分の落ち込み、ウツっぽい心理状態から脱出したい!』ポイント:脱出のカギは、客観的自己ケア◆ はじめに人間関係のトラブルや仕事、恋愛、結婚、子育て……日々の生活にはさまざまな悩みがつきもの。ポジティブに過ごすように心がけていても、ちょっとしたきっかけで気分が落ち込み、なかなか抜け出せないことは誰しもあること。落ち込みというと、心の問題と捉えがちだが、実は心以外の部分も関係していることが多い。女性の場合は特に月経周期に伴いホルモンバランスが変化するため、生理前などに感情のコントロールするのが難しい時期がある。ホルモンのバランスや日照時間、食事など、実は体調や環境要因も絡んだ結果、そのような心理状態になる場合もある。だから、まずその心理状態から一度距離を置いて自分自身をみることが大切なのだ。◆ マッサージをしてみよう【1】眉間に指をくるくると滑らせて、縦横の「8」の字を描くようにマッサージ。【2】額を下から上、中央から外側に向かって指先でタッピング。3拍子のリズムで行う。【3】顔全体をリズミカルにタッピング。中央から外へ、下から上へ、4拍子のテンポで行う。◆ ポイント・心のバランスを整える脳内伝達物質「セロトニン」は必須アミノ酸のトリプロファンから作られます。トリプトファンを多く含むシラス、マグロ、チーズ、納豆、バナナなどを食べましょう。・早起き、適度な運動、そしてバランスのよい食事など、規則正しい生活をしましょう。・ユーモアの感覚を持ち、どんな状況下でもそのシーンを楽しめる心の余裕を持ちましょう。協力:「早野実希子の連動マッサージ『美の宝箱』」 (詳細はこちら) サロン: ABSOLU HERBEEN (薬剤師 兼 内外美容研究家)サロンの代表を務める傍ら、医学的薬学的知識を生かし、美容・健康・漢方・医食・スパに至るまで、多くの女性誌やWeb上での執筆など幅広く活躍。
2011年12月28日