NECは3月9日、台湾交通部中央気象局(CWB)と地震の早期検知に向けた共同実証を開始することで合意したと発表した。CWBは台湾における地震検知の技術を有するとともに、地震発生後の状況をいち早く知らせる地震速報システムの運用実績を有している。一方、NECは、日本の気象庁と過去20年以上に及ぶ地震・津波関連システム開発の実績をもち、地盤データなどから、震源の位置、規模(マグニチュード)を瞬時に測定し、震度や到達時刻を推定する技術を有している。さらに、それらの情報をもとに、大きな地震や津波が到達することを、緊急地震速報や津波警報として知らせるシステムの開発実績もある。同実証事業では今後、台湾にある既設のセンサーを用いて、新たに開発する早期地震検出用ソフトウェアを搭載した早期地震検知システムおよびCWBでの解析結果の検証を行っていく。NECとCWBは、「本共同実証事業を通じて、台湾国土に適した、より優れた地震検出技術を確立し、将来の地震・防災に役立つシステムの開発を推進していきます。」とコメントしている。
2016年03月09日日本気象協会はこのほど、全国・都道府県別の「2016年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第4報)」を発表した。各地で花粉シーズンが始まっており、福岡では2月下旬にピークを迎えるという。現在、九州から関東地方の多くの所で花粉シーズンに突入した。2月13日は四国で、14日には、中国、北陸、東海、関東で「春一番」(立春から春分までの間に初めて吹く暖かい南よりの強い風)を観測。東京都練馬区では24度8分と夏日目前まで気温が上がり、記録的な暖かさとなった。この強い南風と気温の高さで、九州から関東にかけて花粉が一気に飛散した。1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日のことを「飛散開始」としているが、同協会の観測では、東京都千代田区(大手町)で2月13日に飛散開始を確認した。春一番が吹いた14日はやや多く飛散したという。今後、2月下旬にかけての気温は、変動があるものの平年並みか、平年より高くなる所が多い見込みとのこと。このため、九州から関東地方にかけてスギ花粉の飛散数が増加し、北陸や東北地方の一部も飛散開始となると予想している。北海道では4月の気温が平年並みか高い予想のため、シラカバ花粉は例年よりやや早い4月下旬から飛散が始まる見込みだという。スギ花粉のピークは、福岡は2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬と予想している。金沢と仙台は3月中旬から下旬にピークを迎える見込み。スギ花粉のピークが終わった後は、各地でヒノキ花粉がピークを迎える。金沢と仙台は4月にヒノキ花粉が飛散するが、飛散数が比較的少なく、はっきりとしたピークはないとのこと。前シーズンと比べ、飛散数は九州・四国・東海・関東甲信地方では多いかやや多く飛び、場所によっては非常に多く飛散する所もある見込みだという。中国地方では前シーズン並み、近畿・北陸・東北地方と北海道ではやや少ないと見ている。例年と飛散数を比較すると、東北地方では例年並みの見込み。そのほかの地域では、花粉の飛散数は例年より少ない所が多いという。特に九州・四国・近畿地方と北海道では非常に少なく、例年の半分以下となると予想している。同協会のホームページでは、花粉情報を随時更新している。
2016年02月18日東京都健康安全研究センターは1月31日、東京都内の同所にて「第10回 花粉症予防・治療シンポジウム」を開催。同シンポジウムでは気象予報士の村山貢司さんが「今春の花粉飛散予測について」との題で講演し、花粉の飛散などについて解説した。○花粉量が多い条件がそろった関東まず村山さんは、この30年間で花粉の飛散量が2倍に増加しているという事実を説明。以前は1平方cmあたり2,000個の花粉で「大飛散」と言われていたが、今では平均値が4,000個近くになっているという。ただ、飛散量は毎年変動しており、春に飛散するスギやヒノキの花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受ける。具体的には、「前の年の日照時間と気温が関係しており、スギは日照時間ですね。影響する期間は前年7月中旬から8中旬までの期間です」。例えば関東は、2015年の梅雨明けが全国的にも早かったため、晴れて暑い日が多くなった。加えて、8月上旬に関東では8日連続の猛暑日を記録しており、「気温が高く日照時間が長い」という、花粉量が増えやすい条件がそろっていた。さらに、飛散量を決めるもう一つ大切な要素として「前年の花粉量」があると村山さんは解説。例えば、猛暑で前年の飛散量が「並み」だったら「やや多い」、前年が「少ない」だったら「非常に多い」といったように、前年の飛散量とリンクしている。それらを総合的に鑑みると、「関東から東北は例年より多い予想で、こちらの地方に行くときは要注意です。東海から西は、多いところで例年並みで、例年よりやや少ない地域が多いです。すなわち、東で(飛散量が)多くて、西で比較的少ないということです」。○東京都では「花粉が多い日」が40日前後に?具体的には、東京都23区では過去10年の平均と比べ、150%くらいの飛散量が見込まれると村山さんは話す。「これだけ飛んだと仮定すると、1日に(1平方cmあたり)30個以上の花粉が飛ぶ日が、都内では35~40日くらいになると思います」。東京都では花粉を「ダーラム法」と呼ばれる方法で測定しており、1日で1平方cmあたり30個以上の花粉が飛ぶ日は「花粉が多い」というランクに位置づけられている。すなわち、花粉飛散量が多い日が花粉シーズン期間中、35~40日ほどあると見込まれるというわけだ。しかも、近年は花粉の飛散量が急激に増加する傾向もみられているという。昔は花粉飛散開始日から、1平方cmあたりの花粉が10個以上になるのに1週間を要し、30個以上になるのに2週間かかった。だが近年は、花粉量が増えてきたため、飛散開始から30個になるまでの期間が3日程度の年もあると村山さんは話す。○東京都の「Xデー」は2月7日か8日?では、具体的な花粉飛散開始日はいつなのだろうか。村山さんは、東京都におけるスギ花粉は、その年の1月1日からの最高気温の合計数値が400℃くらいになると、飛散が始まる傾向にあると話す。つまり、最高気温が10℃の日が1月1日から続いたと仮定すると、約40日後の2月9日か10日あたりが花粉飛散日になると見込まれるわけだ。村山さんが2016年に照らし合わせて計算してみたところ、その「Xデー」は2月7日か8日になる可能性があるという。例年は2月14、15日とのことなので、通常よりも1週間早い時期での飛散開始となる。関東エリアの花粉症持ちの人は、今年はいつもより早めに対策を講じるようにしよう。
2016年02月02日日本気象協会はこのほど、全国・都道府県別の2016年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第3報)を発表した。1月下旬にかけて、気温は平年並みか平年より低い日が多くなるという。2月から3月にかけては、西日本と東日本で平年並みか高く、北日本ではほぼ平年並みの見込み。この時期の気温が平年より高いとスギ花粉の飛散開始は早まる傾向にあることから、スギ花粉の飛散開始(※)は、西日本と東日本では例年より早く、北日本では例年並みと見ている。花粉シーズンは、2月上旬に九州・中国・四国・東海・関東地方から始まる見込み。しかしスギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかながら飛び始める。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、早めの花粉対策が大切だという。スギ・ヒノキ花粉の飛散数がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散数と関係があるとのこと。2月と3月の気温は全国的に平年並みか高いと予想しているが、ピーク時期を早めるほどではないため、スギ・ヒノキ花粉のピーク時期は例年並みの見込みだという。スギ花粉のピークは、福岡は2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬の見込み。金沢と仙台は3月中旬から下旬にピークを迎えると見ている。スギ花粉のピークが終わった後は、各地でヒノキ花粉がピークを迎える見込みだという。金沢と仙台は4月にヒノキ花粉が飛散するが、飛散数が比較的少なく、はっきりとしたピークはないと予測している。飛散数を前シーズンと比べると、九州・四国・東海・関東甲信地方では多いかやや多く、中には非常に多く飛散するところもあるという。中国地方では前シーズン並み、近畿・北陸・東北地方と北海道ではやや少ないと予測している。過去10年(2006~2015年)の平均値と比べると、花芽が多く形成される気象条件のそろった東北地方ではやや多い見込みだという。そのほかの地域では、花粉の飛散数は例年より少ないところが多いと見ている。特に九州・四国・近畿地方と北海道では非常に少なく、例年の半分以下となる見込み。※1平方cmあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日
2016年01月15日異常気象などの影響もあってか、昨今は自然災害が猛威をふるい、その被害も以前と比べて格段に大きくなっています。地震や噴火、津波などだけでなく、台風や竜巻による深刻な被害も多く聞かれます。これらの自然災害から大事なマイホームや財産を守るためにも火災保険について一度振り返ってみましょう。○洪水や噴火で自宅が被害を受けたとき火災保険に入っていれば大丈夫?火災保険は文字通り火事などによりマイホームが被害を受けたときのために加入しているものですが、ご存知のように自然災害による被害もカバーしています。火災保険にきっちり入っていれば、どんな災害の際にも家や財産は守られると考えがちですが、状況によっては補償されない場合もあるので、補償内容はしっかりチェックしておく必要があります。まずは地震による被害。地震や噴火によって火災が発生し自宅が半焼以上の被害を受けたとしても、火災保険からは契約保険金額の5%が支払われるだけ。地震などで自宅が倒壊した場合も火災保険の補償対象外となってしまいます。ですから地震や噴火による被害に備えるには、地震保険に加入する必要があります。地震保険は火災保険とセットで契約できる商品で、建物、家財それぞれ加入できます。注意したいのは地震保険は火災保険金額の30~50%までしか加入できないということ。つまり、全損した場合でも再建築するための半分の額しか受け取れません。家財も同様です。それでも東日本大震災をみてもわかるように、大地震による被害は大きくなりがちなので、加入しておくに越したことはありません。保険料は住んでいる地域によって異なり、また、火災保険と比べて高額なので保険料負担のバランスも考慮しながら備えるといいでしょう。また、津波による浸水や倒壊被害も火災保険ではなく地震保険の補償範囲です。地震による損害では家財も大きな被害を受けることが多いので建物だけでなく家財も加入しておくと安心でしょう。○地震や台風など最近は被害が増えているけど補償の見直しはどうするべき?保険が自由化される以前は、火災や風災雪災など最低限の補償を備えた住宅火災保険とそれに水災など補償を充実させた住宅総合保険の2つが主流で、どの保険会社で契約しても保険料や補償内容に違いがありませんでした。しかし、現在は損害保険会社ごとに独自の補償内容の選択肢が増え、加入者が補償を自由に選べる保険も増えています。たとえば最近増えている大型台風やゲリラ豪雨による水害。このような大雨や洪水などによる浸水被害は、旧来の住宅火災保険では補償されません。自宅を購入あるいは新築したときに加入したまま、長い間契約を見直していないという人は、現在加入している保険の補償内容をチェックしなおして、今の状況にマッチしたリスクに備える必要があります。また、大雨や洪水などによる浸水被害は建物だけでなく家財が大きな被害を受けがちです。これまではあまり気にしてこなかったという人でも、ここ数年の大災害の被害状況を見て、もしかしたら我が家も被害にあう可能性があるかもと心配している人もいるのでは?少しでもリスクがあると感じたなら、建物だけでなく家財の保険も併せて家と財産の保険の見直しを検討するといいでしょう。逆にマンションの高層階や一戸建てでも高台にあるなど浸水被害は受けにくいと考えられるなら、水災の補償ははずすという選択も。ほかにも竜巻や雷などによる被害も地形など立地によってリスクの大きさは異なるので、それぞれの環境に応じて必要な補償は万全にする一方で不要な補償は思い切って切り捨てることにより、無駄なコストをカットできます。また、オール電化の住宅なら保険料が安くなるなどの保険料も細分化されているので、見直すときにはなるべく同じ条件で各社の火災保険を比較してみることが大切です。被害にあってから補償されるかどうかあわてて確認しても手遅れです。自然災害による被害は以前よりも確実にリスクが高まっているので、大事な我が家を守るためにも一度しっかり内容を確認しておきましょう。<著者プロフィール>ファイナンシャルプランナー 堀内玲子証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て1993年に独立。1996年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別ライフスタイル別生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
2015年12月23日気象予報サイト「ウェザーニュース」を運営するウェザーニューズはこのほど、ふたご座流星群観測のための12月14日夜~15日早朝の全国の天気傾向を発表した。ふたご座流星群は年間3大流星群のひとつにも数えられ、国立天文台によると、ピーク時には1時間に40個以上の流星が見られることもあるという。2015年の出現ピークは12月14日夜~15日早朝で、月明かりの影響がないため、天気がよければ前後約10年間で最高の観測条件となる見込み。同社によると、ふたご座流星群がピークとなる14日夜~15日早朝は、弱い低気圧や湿った空気の影響で全国の広い範囲で雲が広がりやすくなる。一方で、月明かりの影響はないため、雲の切れ間を狙えば十分に観測を楽しめるとのこと。中でも高気圧に近い北海道の日本海側ではよく晴れ、観測に絶好の夜空となる見込みとなっている。低気圧に近い九州南部などでは、厚い雲が広がり観測には厳しい条件となる予想。低気圧や前線、高気圧の位置次第で雲の広がり方が変化するため、最新の情報に注意が必要だという。
2015年12月09日米戦略軍の統合宇宙運用センター(JSpOC)は11月25日(現地時間)、米海洋気象庁(NOAA)の気象衛星「NOAA-16」が軌道上で分解したと発表した。詳しい状況はまだ不明だが、スペース・デブリ(宇宙ゴミ)が発生したことが確認されている。JSpOCによると、分解したのは日本時間11月25日17時16分(協定世界時同日8時16分)とされる。JSpOCは世界各地に設けられたレーダーや望遠鏡で、地球の周回軌道上にある大小さまざまな物体の監視を行っている。現時点で、分解の原因は明らかになっていない。考えられる原因として、他の人工衛星やデブリとの衝突や、衛星内の燃料やバッテリーの爆発などが挙げられる。また、発生したデブリの数や軌道も明らかになっていないが、26日朝の段階でJSpOCは「現時点では、NOAA-16の破片が他の衛星に危険を及ぼすことはない」と発表している。ただ、NOAA-16が周回していた高度約850km、軌道傾斜角98度の太陽同期軌道は、地球の大気がほとんどないため、デブリの軌道にもよるが、おおむね年単位で軌道に留まり続けることになると見られる。また、摂動などの影響で軌道も変わるため、いずれ他の衛星などと衝突する可能性がないわけではない。NOAA-16はロッキード・マーティンが開発した気象衛星で、2000年に打ち上げられた。設計寿命は2年とされていたが、その予定をはるかに超えて運用が続けられ、2005年には同じ年の5月に打ち上げられた「NOAA-18」に気象観測ミッションを引き継ぎ、以降は予備機として運用されていた。しかし、2014年6月5日に衛星が故障し、復旧の見込みが立たなかったため、6月9日に運用を終了していた。○同型機はバッテリーの爆発でデブリ化NOAA-16は「タイロスN」という衛星バスを使用して造られているが、このバスを使う衛星の一部には、設計上の欠陥により、配線を留めているハーネスが外れ、配線がバッテリーに触れて短絡(ショート)を起こし、バッテリーが過充電状態となって爆発する可能性があることがわかっている。実際に過去には、「NOAA-6」、「NOAA-7」、「NOAA-8」でバッテリーの爆発が原因と見られる故障が起き、少数ながらデブリが発生したことも確認されている。また、米国防総省の気象衛星「DMSP」のうち、同じタイロスNバスを使っている「DMSP F11」が2004年に、「DMSP F13」が2015年に、バッテリーの爆発が原因と見られる事故によってデブリが発生している。そのため、今回のNOAA-16も同じ原因である可能性がある。参考・Space-Track.Org・JSpOC(@JointSpaceOps)さん | Twitter・POES・NOAA retires NOAA-16 polar satellite
2015年11月26日日本気象協会一般財団法人日本気象協会は、株式会社ポーラと共に、美容アドバイスサイト「美肌予報」を開始した。「美肌予報」は、「気象」と「肌」のビッグデータを活用したもの。2014年から共同研究をおこなっており、これまでに「肌荒風(はだあらしかぜ)」や「毛穴熱風(けあなねっぷう)」などを発見し、発表している。「美肌予報」「美肌予報」は、全国47都道府県の地域ごとの肌変化を予測して、無料の美容アドバイスをおこなう。予測の根拠となるものは、ポーラの持つ1500万件超の肌データと、日本気象協会の65年分の気象データだ。予測をもとに、美肌ケアのポイントや、食事のアドバイスなどを提供する。「美肌予報」ウェブサイト「美肌予報」ウェブサイトは、月に一回の更新。サイトでは、気象予報士からの、気象に関するコメントや、美肌アドバイザーからのケアに関するコメントが提示されている。地域ごとに美肌指数も表示してあり、毛穴・シワ・糖化・乾燥・シミ・肌冷え・敏感などのカテゴリーについて、何が問題なのかを知ることができる。日本気象協会では、気象のビッグデータを他企業と共に活用し、世の中に「新たな価値」を提供したいとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・日本気象協会Xポーラ、「美肌予報」を開始~気象と肌のビッグデータによる、新しい美容アドバイス~
2015年11月15日「神奈川県などが実施の『地域限定保育士』で、保育士不足は解消されるのか」と題した前編では、保育士不足の現状や制度導入の利点についてご紹介した。そんな中、各自治体ではどのような点を保育士確保の課題と捉えているのか。担当者に聞いた。○潜在保育士の掘り起こしが課題まず第1に課題として指摘されたのは、保育士の資格を持ちながら保育士としては働いていない「潜在保育士」の掘り起こしだ。千葉県の担当者によれば、「希望する勤務時間や場所がマッチングできない」「ブランクがあった後にいきなり現場に出るのが怖い」などを背景に、資格保有者の再就職が進んでいない現状があるという。そんな中でも、新たに資格を取得する人の数は限られているとして、「再就職を促す施策に力を入れていく」と語った。また大阪府では、潜在保育士が再就職をためらう理由として、「条件にあった職場を自力で探すのが難しい」「保育事情がわからず不安」などがあると分析。今年度から潜在保育士を対象にした「大阪府保育士・保育所支援センター」を開設し、求職の相談に応じているほか、セミナーや保育体験を通して、現在の保育情勢を学んでもらう取り組みを始めている。○処遇の改善と働き続けられる職場環境づくりをさらに改善が必要と考えられているのが、保育士の待遇面や職場環境だ。処遇の改善について特に沖縄県では、「他の自治体と比べても保育士の平均年収が低い」と分析。要因のひとつに、認可保育所でも非正規職員の保育士が多いことをあげ、正規雇用化した場合、施設に補助金を支給する制度を今年度から導入している。加えて神奈川県の担当者は、「保育士の平均就業継続年数は7.6年と短いため、現在就業中の保育士が継続して保育現場で活躍してもらうための方策も併せて必要だ」と主張した。県が保育士登録を行っている人を対象に行ったアンケート調査※では、保育士としての仕事を辞めた理由として、「結婚のため」(23.7%)、「妊娠・出産のため」(23.4%)、「育児のため」(15.1%)が上位に入っている。厚生労働省は来年度以降、通常もしくは地域限定とする試験の枠組みを問わず、保育士資格試験を年2回実施する地域を拡大していくという。国には、新たな保育人材の確保に加えて、資格取得者が長く働き続けられる環境づくりも求められているといえるだろう。※平成26年度神奈川県保育士実態調査結果による※画像と本文は関係ありません。
2015年11月14日全国で保育所の整備が進められる中、深刻な問題となっている「保育士不足」。国は平成29年度末までに、46.3万人の保育士が必要だとしているが、そのためには新たに6.9万人の保育士を確保しなければならないという(平成27年1月時点)。その確保策として、今年から導入された「地域限定保育士」の試験がこのほど、神奈川県、千葉県(成田市)、大阪府、沖縄県の4府県限定で実施された。3年間、受験した自治体で働くことを条件に、年1回の試験を2回に増やすというこの試みに、行政はどんな期待を抱いているのか。各自治体の担当者に聞いた。○深刻な保育士不足の実態「地域限定保育士」は、受験した自治体でのみ保育士として働くことができる資格のことを指す。受験者にとって最大のメリットは、通常年に1回しか受験できない保育士試験のチャンスが2回に増える点。保育士登録を行ってから3年を経過すれば、全国で働くこともできる。今年からこの制度を導入した4府県が共通して抱えている悩みはもちろん、深刻な保育士不足だ。このままでは、神奈川県で平成31年度までに約3,000人、沖縄県では平成29年度までに約2,300人の保育士が足りなくなるという。大阪府の担当者は現状として、「受け皿となる保育所を整備することはできるが人がいない」と指摘。千葉県では、国家戦略特区に指定されている成田市限定の導入となっているものの、「成田市だけでなく、東京に近い地域は特に不足している」という。○"より早く"確保できることにメリットしかし、「地域限定保育士」の導入が果たして保育士不足の解決策となるのだろうか。この点について4府県すべての担当者が口をそろえて指摘したのは、「受験回数が増えれば来年4月からすぐに働ける保育士の数が増える」ということだ。保育士資格は3年の間に8科目の試験を受験し、最終的に実技試験に合格することで取得できる仕組みになっている。そのため、未受験科目や不合格科目の残っている受験者が、この制度を利用して合格を勝ち取れば、来年の試験を待たずして、資格を取得できることになる。自治体にとってはいち早く、保育士を確保できることにつながるのだ。10月に行われた地域限定保育士の試験で、沖縄県では約500名が受験。ほかの府県でも、通常試験時を上回る受験申し込みがあったという。約2,000人の受験申し込みがあった千葉県の担当者は、「例年の合格率が20%ほどと考えると、単純に例年より約400人分、合格者数が増えることになり、数としての確保ができる」と話した。さらに制度を導入したのが4府県に限られていることもあり、ほかの自治体在住者が同府県で働いてくれる可能性が高まる点も魅力だという。大阪府の担当者は、「大阪府で働きたいという人の機会を創出することにつながる」と回答。神奈川県や千葉県でも、他地域からの受験者がみられたことに期待を高めている。一方で担当者に取材すると、いずれの自治体もこの制度が抜本的な解決策になるとは考えていないことがわかった。地域が必要としている対策とは何なのか。後編では、課題と行政の施策についてご紹介する。※画像と本文は関係ありません。
2015年11月13日日本気象協会は11月12日、ポーラと共同で、気象と肌のビッグデータを活用して肌変化を予測する美容アドバイスサイト「美肌予報」を開設した。両社はそれぞれが持つ「気象」と「肌」に関するビッグデータを利用した共同研究を2014年から行っており、これまでも「肌荒風」や「毛穴熱風」などを発見し発表してきた。今回開設した「美肌予報」は全国47都道府県の地域ごとの肌変化を予測し、美肌のケアにつながる情報提供を目的とした無料の美容アドバイスサイト。日本気象協会の気象データと、ポーラが持つ累計1500万件を超える肌データ(全国47都道府県、16歳以上の女性のデータ)を活用することで美肌を左右する気象情報をもとに地域ごとの肌変化を予測し、美肌ケアのポイントや生活習慣・食事のアドバイスなどを提供していく。日本気象協会は、今後も気象のビッグデータを活用した他企業との共同展開を通じて、世の中に「新たな価値」を提供するための活動を続けていくとしている。
2015年11月13日日本気象協会は10月7日、今夏の気象条件などをもとに「2016年春の花粉飛散予測(第1報)」(スギ・ヒノキ花粉、北海道はシラカバ)を発表した。同発表では、2016年の花粉飛散数は前シーズンと同程度か、上回る地域が多くなると予想されている。花粉の飛散数は、前年の夏の天候が大きく影響する。前年の夏の天候に、「気温が高い」「日照時間が長い」「雨が少ない」といった気象条件がそろうと、花芽が多く形成されるため、翌年の花粉の飛散数が多くなると言われている。これらの諸条件を踏まえた結果、2016年春の花粉飛散予測は、四国地方と九州地方では前シーズン比で約1.5倍の飛散数になるという。また東海地方、近畿地方でも前シーズンより花粉がやや多く飛ぶ予測となっている。関東地方や中国地方ではほぼ前シーズン並みで、北海道や東北地方、北陸地方ではやや少ないと予想されている。例年と比較すると、夏の気象条件がそろった東北地方を除き、全国的に例年並みか少ない地域が多くなると見込まれている。その他の地域では夏の気象条件がそろわなかったため、例年より少なく、非常に少ない地域もあるという。なお、東京は前シーズン並みで、前シーズン少なかった大阪はおよそ2倍近くになると予想されている。
2015年10月07日「あれ、天気予報で今日は雨降るっていってたっけ?」外に出て予想外の雨が降ってきたとき、そんな会話をしたことはありませんか?ちゃんと天気予報を見てから外出する習慣がある人も、傘を持ってきていなかったために雨に濡れてしまうという経験が何度かあるでしょう。でも、みなさんは、天気予報で伝えられる「降水確率」について、正しい捉え方ができているでしょうか?降水確率とは、たとえ0%だったとしても、「絶対に雨が降らない」という予想ではありません。簡単にいうと、降水確率とは同気象条件での過去の雨の実績です。「過去に、同じ気象条件のときに何%雨が降った実績があるから、今後何%雨が降ることが予想される」というものだということ。降水確率が高いからといって、大雨が降るという意味ではないのです。■降水確率は雨の強さや降り続く時間の長さのことを伝えていないそもそも降水確率は、単純にその地域で雨が降るか降らないかを予報したもの。降水確率の高さと雨量はまったく関係がなく、1ミリ以上の雨が降ることを前提としています。ですから降水確率が100%の場合では、どしゃぶりの大雨が降らなかったとしても、小雨程度で1ミリ以上の雨が降ればその予報は当たっているのです。たとえば「東京の降水確率は50%」なら、「東京地方のどこかで1ミリ以上の雨が降る」と100回予報されたうち、50回は雨が降っているという意味だということ。「東京地域の50%の範囲で雨が降る」という解釈は間違いなのです。もし「降水確率100%」という予報なら、その地区内で過去に同じような気象条件になったときに、「100回の予報中、100回すべて雨が降った」ということです。■そもそも天気予報の傘(雨)マークは信用できないものだった!?したがって降水確率が0%なら、過去に同じような気象条件で100回予報が出された場合、0回雨が降った、つまり一度も雨が降らなかったということになります。あくまでも確率ですので、同気象条件の101回目に当たれば、雨に降られてしまうことがあるという話。これでは、天気予報はほとんど信用できないかのように聞こえてしまいますが、現在、天気予報の的中率は82%といわれています。5回に4回の高確率で当たるところまで天気予報の精度は高まっているのです。20年前とくらべると、的中率は5%も上がっているのだとか。天気予報が外れてばかり、というわけでもなさそうです。大事なのは、ひとりひとりが天気予報を読み解く力を高めること。降水確率が50%を超えると「ところにより雨」という表現をしなくなることをご存知でしょうか。40%までは「ところにより雨=つまり、雨が降るところがある」と少しあいまいないい方をしますが、50%以上は「このエリアではいつどこで雨が降ってもおかしくないですよ」ということで、予報士さんは「折りたたみ傘を持ってお出かけください」などと発言するのです。*昨今では予報が覆されるような異常気象も少なくありませんが、毎日の天気予報の情報をしっかり読みとることで、事前に持ち物を準備したり、災害に備える力が高められるはず。とりあえず降水確率が50%を超える日は、傘を持っていけば落ちついて対応できそうです。(文/中田蜜柑)【参考】※天気予報の降水確率の考え方とは:傘が必要な降水確率と量-確率思考への転換
2015年10月06日ウェルクスはこのほど、「保育士の恋愛事情」に関する調査結果を発表した。調査は8月7日~20日、20代~50代の保育士の女性100名(平均年齢31.8歳)を対象に行われた。○「保育士は"モテる"」と実感した人、17%「付き合いたいと思う女性の職業」「結婚したいと思う女性の職業」といったランキングでは、毎年保育士が上位にランクインしている。そこでまず、保育士は"モテる"と実感したことがあるか尋ねたところ、「ある(17%)」「ない(55%)」「どちらとも言えない(28%)」と、意外にもモテる実感のある人は少数派となった。"モテる"と実感した人からは「保育士が来ると言うだけで、人数が集まると言われた。合コンで仕事を話したときの食いつきかたがすごい」(30代)、「友達の結婚式で 保育士ですって言っただけで男子の輪ができた」(30代)といったエピソードが寄せられたが、一方で「職業での食いつきはいいが、それだけで、最終は容姿でモテるかどうか決まる」(30代)、「女ばかりの職場なので、男性と出会う機会は少ないと思う。結婚していない上司(40~50代)がたくさんいる」(30代)など、案外"モテない"というコメントも目立った。○保育士という職業ステータスは役立つ?続いて、現在、恋人や配偶者がいるか尋ねた結果、57%が「いる」と回答。「今の恋人や配偶者とお付き合いするうえで、保育士という職業ステータスが役立っていると感じますか?」という問いに、半数以上が「いいえ(50%)」「むしろ弊害である(2%)」と、役立っていないと回答した。○出会いの場は「友人・知人の紹介」がトップ最後に、恋人や配偶者とはどこで知り合ったのか教えてもらったところ、「友人・知人の紹介(21人)」が1位に。次いで、現代らしく「SNS・インターネット(8人)」「合コン(6人)」と続き、「職場」と答えた人はわずか3人だった。女性の多い職場だけに、仕事での出会いは難しいことがうかがえる結果となった。
2015年08月26日「雨の日は関節が痛む」「低気圧の日は頭痛がする」など、巷には気象と人のからだや体調にまつわる都市伝説が数多く存在します。もっともらしくて納得してしまいそうですが、実際どれほど信ぴょう性があるのか、気になりませんか?今回は、海外メディア『BBC』を参考に、気象と人体にまつわる都市伝説の真偽を科学的に検証してみましょう。■1:雨の日は関節が痛む――【真偽ははっきりしない】この悩み、よく聞きますよね。実際、雨の日や強風の日にリウマチが悪化し関節が痛むという事例はいくつも報告されていますが、じつは天気とリウマチ症状のはっきりとした関連性を示す根拠はいまだ見つかっていません。それどころか、2011年に9つの研究をもとにまとめられた報告書は、「関節リウマチの症状と天候には確実な関係はない」とさえいい切っています。いまのところ、「雨の日には関節が痛む」というのはただの“確証バイアス”だろうというのが通説です。確証バイアスとは、自分の都合のよい情報だけを信じ、集めてしまう傾向、つまり“思い込み”のこと。雨と関節痛との関連を信じている人は、それだけで雨の日には不快感を抱く傾向があるよう。いまだに賛否両論あるテーマです。■2:気圧が低くなると頭痛がする――【真】理由なく気分が落ち込んでいるとしたら、それは気圧のせいかもしれません。なにしろ、私たちの頭の上には、常に1トンもの大気が浮かんでいるのです。獨協医科大学の木元一仁氏率いる研究チームは、28人の偏頭痛患者に1年間、頭痛の症状を日記につけてもらい、毎日の気圧状態と比較する研究を行いました。そして、頭痛が気圧の低下とかなりの頻度で一致することを発見したのです。このほかに気圧の状態と鎮痛剤の売上を比較した研究もあり、そこでは気圧の低下に反比例して鎮痛剤の売上が上がっていることが証明されています。気圧の低下が、平衡感覚をつかさどるシステムを崩壊させることがその理由ではないかと考えられています。■3:寒い時期は心臓発作が増える――【真】冬は心臓発作が増加します。中国のある研究によると、心臓疾患による死亡が、春と夏に比較して40%も上昇するといいます。数十年にわたる研究にも関わらず、ちゃんとした理由はわかっていません。しかし中国では、気温が低くなると血圧が上がるようだという研究結果もあります。血圧の上昇は心臓発作のリスクを高める一因として知られていますから、このあたりに理由があるようです。■4:気候がよい時には男の子を妊娠する――【真の可能性が高い】どんな状況下でも、男女が生まれる確率は半々だと思っている人が大半でしょう。しかしその確率は気候にも左右されているというのです。北半球では、平年よりも暖かい年は男の子を妊娠する傾向が強いとされています。また、1952年にロンドンで発生した大規模な大気汚染公害“ロンドン・スモッグ”の期間は非常に寒く、その9か月後に誕生した赤ちゃんは、女の子が多かったという報告もあります。なぜこのようなことが起きるのかは、まったくの謎です。気温がホルモンバランスや精子の産生具合を変えているかもしれません。人間が環境に適応し“種”を維持するための工夫だ、と考える人もいます。とはいえ影響は軽微なものであり、地域によっても異なります。学問的にはとてもおもしろいテーマですが、家族計画に応用できるようなものでは……ないようです。■5:太陽光線のせいで亡くなる人がいる―【真の可能性が高い】太陽は地球に絶えず“磁気嵐”や“宇宙線”と呼ばれる高エネルギー粒子を浴びせています。私たちは地球の大気に守られているはずですが、実は防ぎきれていないようなのです。リトアニアの研究チームが25年にわたり100万人以上の死亡記録を調査。心臓病や脳卒中による死亡数のピークと、太陽の活動が活発になる時期とが重なることを発見しました。別の調査で、太陽の活動が活発になる時期に生まれた人々は、穏やかな時期に生まれた人々とくらべて平均寿命が5年ほど短いこともわかっています。しかし原因の究明はまだこれからです。以上、人体や体調と気象に関わる都市伝説の真偽を検証してきました。納得できるもの、信じられないものがあったのではないでしょうか?そして、理由がわからないものが意外と多いことにも驚かされます。人体をますます神秘的なものに感じますが、この結果を信じるか信じないかは自分次第です。(文/よりみちこ)【参考】※The mysterious way your body changes with the weather-BCC
2015年08月17日日本気象は4日、同日より気象庁が開始した「噴火速報」に対応したスマートフォン向けアプリ「噴火速報アラート」を公開した。App Store、Google Playよりダウンロードでき価格は無料。「噴火速報」は、2014年9月に発生した御嶽山での噴火災害を踏まえ、噴火が発生した事実を迅速かつ的確に伝えることを目的として気象庁が4日より開始するもの。阿蘇山、箱根山、浅間山などを含む、気象庁が常時観測している47の火山が速報の対象となっている。「噴火速報アラート」は、気象庁が「噴火速報」を発表した際に、通知音やポップアップ、通知バーなどで情報を届けるアプリ。アプリ内では、「噴火速報」の内容や対象市町村、対象火山の地図が表示されるほか、噴火警報ボタンから天気防災サイト「お天気ナビゲータ」へ遷移し、噴火速報以外の関連情報にもアクセスできる。
2015年08月04日この夏の異常な暑さに、すでにヘトヘトという人も多いはず。実は、大気中の湿度低下やライフスタイルの変化、大気汚染がお肌にも大きな影響を及ぼしているというウワサがあります。その事実を探るべく、気象予報士の資格を持つ美容ライターの大貫未記さんにお話を伺いました。大貫さんによると、「100年前の7月、8月、9月の各平均湿度は80%前後でしたが、約50年前から80%に到達する月が減少。60%前半になることもあるほどです。気温が上昇傾向のため湿度が低下している可能性もありますし、都市化の影響も大きいと思います」とのこと。じめじめとして蒸し暑い印象の日本の夏は、肌もべたつき、乾燥とは無縁と思われがちですが、実はこれが大きな勘違い! 「肌は乾燥が進むと、防御作用がはたらいて、皮脂分泌が過剰になります」つまり夏の肌のべたつきは、内側がうるおい不足に陥っている「インナードライ」症状の表れであり、肌をとりまく大気は、私たちが思っている以上にうるおいが不足している状態というわけです。特に乾燥が深刻なのが、「乾燥危険度 都道府県ランキング」1位の京都。東京も第5位にランクインしています。「夏の気温が上昇して湿度が低下しているということは、以前よりも肌から潤いが奪われる可能性が高いということ。夏だから大丈夫というというのは通用しなくなってきています」と大貫さん。十分注意が必要ですね。また、ベアミネラルの調査によると、成人女性の2人に1人は夏でも乾燥が気になると回答しており、シーン別に見ると30代女性の7割が「エアコンが効いている室内」と「日焼けをした時」に乾燥を感じると回答しています。屋外では陽射し、屋内ではエアコンといったように、外にいても中にいても肌にとって苛酷な状態が続いていると言えます。さらに、湿度やライフスタイルの変化以外にも肌の潤いを奪ってしまう気象現象があると大貫さんは指摘。「屋外の空気中にもいろいろな汚染物質が含まれているのです」。そう言えば、PM2.5や黄砂、火山灰など、ニュース等で耳にする機会は多いですよね。これらの有害物質が肌表面に付着すると、肌が本来持っているバリア機能が低下し、その結果、肌に潤いを蓄えておく力が低下して内部の水分が逃げやすくなるのは容易に想像できます。「夏は紫外線ばかり気にしがちですが、大気中の汚れからも肌を守り抜くことを意識しましょう」と大貫さんは訴えています。こんな風に夏の肌には潤いを奪ってしまう脅威がたくさん。にもかかわらず、夏は暑いからという理由でさっぱりしたケアについつい走ってしまう人も多く見受けられるようです。それでは、湿度の低下やエアコンで外でも中でも常にお肌が乾燥の危機にさらされている現在の日本の夏では深刻な「枯れ肌」を招きかねません。また、紫外線や大気中の汚れから肌をプロテクトすることも大切だそうです。大貫さんは、「枯れ肌」を解決する救世主として高機能なベースメイクを味方につけることをオススメしています。たとえば、ベアミネラルの「CR ティンテッド ジェル クリーム」なら、肌にのせている間中、ミネラル成分により圧倒的な潤いを与え続けて、お肌をプロテクトしてくれます。さらに、1本で下地としてはもちろんスキンケア、ファンデーションとしての機能も果たしてくれるからとっても便利なのです。乾燥肌に陥りやすい夏だからこそ、さっぱりしたケアではなく、十分潤いを与えるケアをするのはもちろん、メイクをしている日中も潤いを与え続けるベースメイクを味方につけることも忘れずに。うるうる肌で過酷な夏を乗り切りましょう。・ ベアミネラル「CR ティンテッド ジェル クリーム」
2015年07月30日東芝、大阪大学、大阪府は7月6日、大阪大学工学研究科に設置しているフェーズドアレイ気象レーダを活用した豪雨検知システムの実証実験を同日より開始すると発表した。同実証実験では、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の発生過程の詳細な3次元構造を、30秒以内に観測できるフェーズドアレイ気象レーダと、降雨量を正確に観測できるMPレーダのデータを解析し、ゲリラ豪雨の発生を大阪府内10カ所にメール配信し、防災対策における同システムの有効性を検証する。3者は、今回の実証実験の結果を踏まえ、将来的にはフェーズドアレイ気象レーダとMPレーダの機能を併せ持つ次世代気象レーダを開発し、2018年を目処にゲリラ豪雨や竜巻などの突発的な気象情報を高速かつ高精度に予測して自治体などに情報を発信するシステムの構築を目指すとしている。
2015年07月06日ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は6月18日、オープンデータとPOSデータを掛け合わせたビッグデータ分析の一環として、気象情報を用いたエアコンの週間需要予測を試験的に開始した。同結果は「GfKエアコン需要予報」として、2015年9月までの予定でWebサイトにて公開する。同取り組みは、季節家電の需要には気温が大きく関わっていることを受け、天気予報を利用して将来の需要を予測しようというもの。気象庁が発表する7日平均気温の確率予測資料を基に、同社独自の統計モデルを用いて毎週木曜日に次週の需要を予測・発表する。対象家電は、特に気温との相関が高いエアコン、対象期間はエアコンの販売数が多い6月~8月、対象地域は販売の約4割を占める関東・甲越地方とする。なお、5月のエアコン販売動向としては、販売台数は過去6年間の同月平均を18%上回る結果に。気象庁の発表によると、2015年5月の気温は全国的に高く、特に北日本では平年差+2.0℃、東日本では同+2.1℃で、ともに統計開始以来・5月としては最も高い気温だったという。また、6月~8月のエアコン販売台数は、通常、同3カ月間の販売が年間の過半を占めるとされているほか、気温が販売に与える影響は非常に大きいとのこと。一例として、同期間における関東・甲越地方の販売台数と平均気温を指数化して相関関係を見ると、相関係数は0.72と高い値となる。週間平均気温と週間エアコン販売数(6月~8月)を用いた統計分析では、気温が1℃下がると販売数は1割強減少するという試算となったほか、2014年夏に発生したエルニーニョ現象の影響が強まった場合、今夏の販売は平年を下回る可能性が高いという結果に。ただし、普及状況や買い替えサイクルを考えるとエアコンの潜在需要は依然高く、省エネ性や快適性の機能訴求や販促により、買い増しや買い替えが喚起される余地も大きいと、同社は分析する。
2015年06月19日たまに、天気予報と実際の空模様が違う時ってありますよね。曇り空なのに、「今日って晴れじゃなかったっけ……?」みたいな違和感を今までに抱いたことある人は多いはず。みなさん、そもそも曇りと晴れはどうやって区別しているかご存知ですか?実はこれには、ある比率のせいだったのです!今回は、意外と知らない天気の定義をご紹介します。■晴れは「雲が8割」でも定義づけるまず、曇りや晴れは、空にかかっている雲の面積で決まっています。空にかかっている雲の量を、“0割(全く雲がない)~10割(空全部が雲)”の11段階に分けているのです!雲の量が0割~8割までが晴れ。雲の量が9割~10割ではじめて曇りです。この基準は気象庁が決めたもの。つまり、空全体の8割が雲でも晴れなんです!う~ん、ちょっと無理があるような……。だから、空を見て首をかしげてしまうこともあるのですね。ここで、ちょっと想像してみてください。空を見上げて8割が雲なら、ほとんどの人が曇りと思いますよね?でも、日本では晴れなんです。そして9割、10割でようやく曇りです。先に書いたように雨の場合、ほんのちょっとでも降れば雨となるのに対し、雲に対しては寛容というかかなり甘い基準になっています。そもそも10割の雲は空全部ですから、なんだか恐ろしいですよね。これは、「人間の実感と定義がちょっと違う」と感じてしまう一例だと思います。■天気予報は人命を守るためのもの!ちなみに天気予報ですが、日本においては1990年代初頭まで国(気象庁)以外は、勝手に一般向けに予想してはいけないことになっていました。つまり、「一般人は天気予想するな&発表するな」ということですね。これは、ある意味で仕方がない処置でした。防災の観点から見ると、適当な天気予報が多数出回ってしまうと、海に漁に出かけて嵐に巻き込まれたり、山で遭難したりする可能性があるからです。国民を守る意味で国家が独占していたんですね。しかし、1990年代の規制緩和を受けて、天気予報の自由化が行われました。国家以外でも天気予報・発表をしてもよくなったのですが、基本は国民を守るですから、国がお墨付きをした国家資格気象予報士を取った人だけができます。人々の命を守るが第一ですから、合格基準も厳しく合格率5パーセント前後の非常に難しい試験です。予想する人々は、私たちの生活や命を守ろうと一生懸命。たまに予想が外れることもありますが、そんな時も温かく見守りたいですね!(文/シール坊)
2015年06月11日ウェザーニューズは5月29日、口永良部島新岳(鹿児島県熊毛郡)の噴火について、火山灰の拡散予測と気象見解を発表した。同社によると、5月29日9時59分、口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生。噴煙が火口上9,000m以上まで上がり、火口周辺に噴石が飛来した。これにより噴火警戒レベルは3(入山規制)から5(避難)まで引き上げられた。また、噴火に伴い火砕流が発生し、新岳の南西側から北西側(向江浜地区)にかけての海岸まで到達したことが確認されているとのこと。同日13時の時点では、火山灰は上空の西寄りの風に流され、種子島の南南東約100km付近上空を拡散していたという。今後、火山灰は西寄りの風に流され、日本の南海上を東に拡散していく予想。なお、本州には到達しない見込みとなっている。口永良部島周辺は、30日夜から31日の日中にかけて、前線や低気圧の影響で強い雨となる可能性があるという。総雨量は最大100mm程度の見込みで、口永良部島の降灰のあった地域では土石流の危険性があるため、二次災害に注意が必要とのこと。
2015年05月29日世界各地の奇妙な気象現象を紹介する番組『気象ミステリー シーズン2』(毎週土曜22:00~23:00 全8話)が、14日から動物エンターテイメントチャンネル「アニマルプラネット」で放送される。夜間に青く光り輝く波、コンクリートで覆われたような湖、砂漠に現れた巨大な湖、空を飛ぶクモの大群、奇妙な形の雲、高さ20メートルもの雪の壁…。同番組では、地球上で起こるさまざまな気象現象を、目撃者の証言や専門家の意見を交えて、その原因を科学的に探っていく。初回放送の14日は「雪の壁」にスポットを当てる。透明の水がドロドロのコンクリート状になるアルゼンチンの湖。そこには、遠く離れたチリの自然現象が関係していた。一方、立山黒部アルペンルートは、最大で高さ20メートルもの雪の壁が観光客の前にそびえ立つ。このほか、日没に山頂で見られる赤い輝きや、異常潮位のアクア・アルタ、夜間に光り輝く波などの映像が公開される。21日は「空飛ぶクモの大群」。ブラジルでは、ある自然現象に伴って、何百ものクモが空を飛ぶ光景が見られるという。また、オーストラリアのニューサウスウェールズ州では気温が30度の翌日、ビーチにひょうが降るという噂も。ニュージーランドのある町では、激しい嵐の後、通りで大量のウナギが発見された。"そこにあるはずのないもの"にまつわる現象を分析する。そのほか、3月28日は「クラゲ形の雲」、4月4日は「蔵王 樹氷の秘密」、4月11日は「ポップコーンが降る町」、4月18日は「氷のパンケーキ」、4月25日は「消える湖」を特集。
2015年03月13日MSDの「花粉なう」2015年2月2日、MDSは同日、花粉症・アレルギー性鼻炎情報サイト「花粉なう」において、期間限定コンテンツ「花粉飛散予報」を開設したことを発表した。花粉飛散予報毎日更新される全国132地域の1週間分の花粉量を5段階で、飛散している花粉の種類(スギやヒノキなど)を7パターンで提供。自分の住居や出かける際での花粉量と飛散している花粉の種類を一目で確認することが可能。掲載期間は2015年2月~5月。パソコンあるいはスマートフォンで閲覧可能となっている。花粉なう「花粉なう」はMSDが提供する花粉症・アレルギー性鼻炎に関する情報提供サイト。コンテンツには、「花粉症 症状ちぇっく」、「花粉症道場」と「花粉症の基礎知識」、「花粉飛散予報」、「花粉温度なう!」、「病医院検索」がある。「花粉症 症状ちぇっく」は自分自身の症状を確認することにより、医療機関で医師と相談するときに役立つ。「花粉症道場」ではクイズに答えることで、ゲーム感覚で知識が得られ、「花粉症の基礎知識」はその解説。「花粉飛散予報」が今回オープンしたもの。「花粉温度なう!」花粉飛散の開始を1月1日の累積気温で推計。累積気温が摂氏400度が飛散開始の目安といわれている。2015年2月1日までの累積温度は摂氏330度。「病医院検索」では花粉症について相談できる医療機関の情報を住所、最寄り駅名、郵便番号などから検索可能。(画像はプレスリリースより)【参考】・MSDプレスリリース
2015年02月05日東京都などは2月1日、東京都健康安全研究センターにて「第9回 花粉症予防・治療シンポジウム」を開催。同シンポジウムでは、気象業務支援センターの専任主任技師・村山貢司気象予報士が「今春の花粉飛散予測について」との題で講演し、花粉の飛散量や飛散開始日などについて解説した。○花粉は日中に100キロ先から飛んでくるまず村山さんは花粉の飛散方法について説明。花粉の代表格の一つであるスギ花粉は、大気の渦(乱流)が発達しやすい日中に飛散しやすい。その距離は100キロメートルにも及ぶ一方で、夜間はほとんど移動せずにおおよそ10キロ以内の飛散にとどまる。○花粉量を決める要素そんな遠方よりわざわざ飛来してきて私たちを悩ます花粉だが、毎年の花粉飛散量はどのように決まるのだろうか。村山さんは、花粉は前年の夏の気象と関連性があると話す。具体的には■7月中旬~下旬の気温と7月中旬~8月中旬の日照時間が影響する■ヒノキは気温、雨量の影響が大きい■スギは雨量の影響が小さいこれらが花粉の多寡を決める要素となってくる。「2014年の関東地方の日照時間は、平年に比べて110%でした。この気象条件だけで見ると、今年は花粉が例年よりも多くなると考えられます。ただ、これだけでは(花粉量は)決まりません」。そう話す村山さんがもう1点強調した要素は、「前年に花粉が多いと次の花粉シーズンは花粉が少ない」。すなわち、2015年シーズンでいえば、2014年シーズンの花粉量が多いか少ないかが関係してくるということだ。これらの条件を鑑みると、関東地方は例年並みかやはり例年よりも多いと予想されると、村山さんは解説した。関東地方の中でも東京23区に限定すると、2015年シーズンの花粉量は例年並みかやや少なくなると予想される。だが、油断はできない。「23区内では過去10年の平均値と同じか、若干少なくなると思われます。ただ、静岡県からどれぐらい花粉が飛んでくるかによって、23区は最大で(1平方センチメートルあたり)5,200個ぐらいになる。それがなければ、(1平方センチメートルあたり)4,000個かもうすこし少なくなるでしょう」。○30年で都内の飛散量は3倍に1平方センチメートルあたりの花粉が4,000個、5,000個と言われてもピンとこない人もいるだろう。では、過去の数字と比較してみるとどうだろうか。都内在住の人にとっては悲しい事実だろうが、都内の平均花粉量は年々増加しているのだ。「昭和60年代から平成はじめまでの頃の平均値は(1平方センチメートルあたり)2,000個台だったのですが、今の都内全体の平均値は6,000個台です。この30年くらいの間に、花粉がおよそ3倍に増えています」。すなわち、報道などで「今年の花粉は例年の半分ほどです」と言われても、30年前の時代では例年の1.5倍量に該当するというわけだ。村山さんは、直近20年における1平方センチメートルあたりの花粉量は毎年200個増えていると話した。○花粉が飛び始めたらすぐに予防策をそして最後に、2015年シーズンの花粉飛散開始日についても解説してくれた。スギの雄花は「11月~12月が低温」「1月~2月初めが高温」だと、開花が早くなる。今冬は1月が平年並みの気温で、2月以降も平年並みの予想がされているため、「飛散開始時期はほぼ例年並み」(村山さん)とのこと。飛散開始日は「1平方センチメートルの花粉が連続して1個になった最初の日」と定義されている。例えば、2月3日に1平方センチメートルあたり1個の花粉が確認され、翌4日にも確認された場合、2月3日が「飛散開始日」となる。村山さんは、例年1月下旬には1平方センチメートルあたり、0.3個とか0.6個の花粉が確認されるようになると話す。「早い時期に花粉症を発症される方は、やはり少ない花粉で症状が出てしまうので、飛散開始日より少し前から予防策を取るようにしましょう」。さらに、一昔前と比べて花粉の飛散量が急激に増えるようになったことについても言及。「花粉が飛び始めて2、3日で(1平方センチメートル)1個だったのが30個とか50個も飛ぶ時代になってきています。花粉が飛び始めたら、すぐに予防策を取ってください」と結んだ。
2015年02月03日日本気象協会はこのたび、天気予報で物流を変える取り組みとして2014年7月より実施する「食品ロス削減・省エネ物流プロジェクト」の中間報告を実施した。食品ロス削減・省エネ物流プロジェクトとは、気象情報やPOS(販売時点情報管理)データなどのビッグデータを解析し需要予測を行ったうえ、製・配・販の各社にデータを提供することで、サプライチェーンの効率化の推進や、食品ロスと不要に発生する二酸化炭素の5%削減を目指す取り組み。今回の中間報告では、Mizkanが販売する季節商品「冷やし中華つゆ」を対象とした「需要予測手法の検討」を実施。対象期間は2009年~2014年で、対象地域は東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県とした。これによると、「冷やし中華つゆ」市場規模の売上を解析し手法の寄与率を比較したところ、従来の統計手法に比べ日本気象協会独自の需要推定統計手法では、およそ1.6倍に向上することが確認されたという。また、同統計手法とアンサンブル予測を組み合わせることで、市場規模と連動性の高いMizkan商品の発注量予測が可能となり、当初の目標であった5%を超える余剰生産量(食品ロス)が一定量削減できることが示唆されたと報告した。なお、最終報告は2月に実施を予定する。
2015年01月30日OSIsoftジャパンとESRIジャパンは12月16日、東京大学との共同研究の成果として気象情報の時空間連携可視化システムを構築したと発表した。この取り組みは、気象情報や都市活動などの情報が自由に流通し共有される電子基盤の創造を目指す産官学連携コンソーシアム「Live E!プロジェクト」のシステムと、同コンソーシアムのメンバーであるユビキタスが技術支援するかたちでKDDIとウェザーニューズが構築した気象情報共有サービス「ソラテナ」が生成する気象ビッグデータを、時間的および空間的な側面で統合的に分析可能とするもの。同システムにはビッグデータを高速かつ効率的に時系列で長時間蓄積する米OSIsoftのPI Systemと、リアルタイムGIS機能を実装している米EsriのArcGIS GeoEvent Extension for Serverを連携するために開発されたインターフェース機能を持つPI Integrator for Esri ArcGIS(OSIsoft製品)が採用されている。これにより、時系列に管理されたビッグデータとリアルタイムGISのシステムがシームレスに連携され、約3000拠点(約2万1000点の気象センサー)の気象ビッグデータをリアルタイムに地図上に表示し、時間軸でも管理することが容易となった。同システムは今後、新たな検証実験への活用のほか、気象データだけでなくM2M、IoT、IPv6、ユビキタス社会といったビッグデータに関連する様々な分野への応用が期待される。
2014年12月16日スマートニュースは27日、同社が提供するニュースアプリ「SmartNews(日本語版)」において、日本気象協会と連携し「地震速報機能」を追加した。Android版、iOS版問わず利用できる。「地震速報機能」は震度4以上の大規模な地震が発生した際、地震情報が「SmartNews(日本版)」に配信される機能。情報は、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」から提供されたもので、トップチャンネル等への記事掲出、詳細情報の表示のほか、号外プッシュ通知としてユーザーに届けられる。なお、「地震速報機能」について、大規模な地震発生後、数分以内に情報を配信することを目的としており、「緊急地震速報」とは異なるとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月28日スマートニュースは11月27日、ニュース閲覧アプリ「SmartNews」にて、日本気象協会の提供する地震情報の配信を開始した。これにより、最大震度4以上の大規模な地震が発生した際、SmartNews日本語版のユーザーは、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」から提供される情報をアプリ上で閲覧することが可能となる。同情報は、タップ後に詳細情報のページへと移動する「号外プッシュ通知」の配信や、トップチャンネルなどに掲載される。なお、SmartNews上の地震速報機能は、大規模な地震発生後、数分以内に迅速に正確な情報を届けることを狙いとしたもの。地震発生後大きな揺れが到達する数秒~数十秒前に警報を発する地震早期警報システム「緊急地震速報」とは異なる。
2014年11月27日人間にとって、大切な情報である「天気予報」。ニュースはつい見逃してしまうこともあるけれど…これだけは欠かさずチェックするという方も多いことでしょう。そんな天気予報は、実は猫をも夢中にさせてしまうパワーを秘めていると、ご存じですか?その理由を教えます。猫 VS 天気予報士 最終決戦 — うだま (@udama1212) 2014, 7月 6■天気が気になるわけではない猫の中には、天気予報の番組が好きな子も多いものです。もちろん猫にとって、明日の天気が「晴れ」でも「雨」でも大きな問題はありません。その情報を目当てにしているわけではないでしょう。天気予報の画面に張り付く猫の様子を見ていると、猫をくぎづけにしているのは「情報」ではなく「気象予報士」であることが分かります。人間にとっては、「普通の人」と大きな違いがあるようには思えない気象予報士の皆さんですが、何がそんなにも猫の気持ちを惹きつけているのでしょうか。■手にしているのは…?天気予報が始まったら、情報ではなく、気象予報士の姿に注目してみてください。すぐに一つの特徴を見つけることができるでしょう。そうそれは、気象予報士の皆さんが手にしている「指し棒」なのです。気象予報士は、その指し棒を巧みに使って、「雲の様子」や「台風接近」を説明してくれます。棒の先は、その説明に伴ってあちこちにユラユラ…。これこそが、猫を夢中にさせているものの正体なのです。■小さくてちょろちょろ動き回るもの猫はもともと狩りをする動物ですから、今もその本能を残しています。猫がハントするのは、ネズミなどの小動物。小さくてすばしっこく動くこれらの動物を、俊敏な技術をもってしとめます。気象予報士が手にしている指し棒の先には、たいてい指しているところを分かりやすくするための小さな「目印」がついています。これがあっちへユラユラ、こっちへユラユラしているのを見ると、猫はどうしようもなく本能を刺激されてしまうのですね。まるで狩りをするように、指し棒にアタックしているのが分かるでしょう。■専用のおもちゃを用意するのもアリこんな習性を持つ猫は、指し棒を使った飼い主とのコミュニケーションも、きっと喜んでくれるはずです。猫の気を惹きつける、専用のおもちゃを用意してあげるのも良いでしょう。ときどき遊んであげることで、日頃の運動不足も解消できますよ。猫によっては、「○チャンネルの△△さんの天気予報が好き」と、かなり細かいこだわりを持つ子もいるようです。天気予報は見づらくなってしまいますが、天気はあとでネットででもチェックするとして、まずは存分に猫の可愛いしぐさに癒されてみてはいかがでしょうか。ただし、テレビの傷予防だけは念入りにしておいてください。(画像提供元:うだま)
2014年11月12日東京エレクトロン デバイスは11月5日、測定した屋内環境データをインターネット経由で収集し、カビの発生環境を分析・管理・予報を ユーザーに通知する「カビ発生予報クラウドシステム Mold Forecast System」を開発し、11月10日より実証実験をはじめると発表した。同システムは、クライアントの屋内数ヵ所に設置した屋内環境センサーからデータを収集し、通信ネットワークを経由してクラウド上にデータを蓄積する。蓄積したデータをもとに環境生物学研究所が考案した数式アルゴリズムを使って予測し、ユーザーにカビ発生予報として通知することでカビ発生前の換気を促し、屋内環境の改善向上を図る。一般的に、天井や板壁などの多くはカビが目に見える状態となってから防カビ剤などを塗布してカビの防止や設備の保護を図る。これに対し、同システムを利用すると、カビ発生の目安となるデータ検知が可能となることから、防カビに必要な修繕費用を最小限に抑制し、企業の建物維持費用の低減が実現される。
2014年11月06日