39歳のときのこと。梅雨の季節になぜか右足の薬指と小指の付け根の部分だけがかゆくなりました。靴を脱いで確認すると、この部分の皮膚がふやけたよう白くなり、一部が剥がれていたのです。雨に濡れて皮膚がふやけてしまったのかな? と思って少し様子を見ていたところ、日に日にかゆみが増してきたため、皮膚科で診てもらうことに。少し恥ずかしく、ショックな診断結果と予想もしなかった原因に驚いた体験談を紹介します。なぜかこの部分だけがかゆい梅雨時に普段はあまり履かないパンプスを履き、出張に行きました。梅雨の時期なので雨は仕方ないのですが、その日に限って午前中からどしゃ降りの雨……。見事に足元はずぶ濡れで、歩くたびにパンプスから水分が染み出てくるような感覚でした。今すぐにでも乾いた靴に履き替えたい! と思っても、出張先のため、替えの靴を買いに行く余裕も時間もありません。業務中もランチの時間も濡れた足元が気になって仕方ないのですが、ただただ耐えしのぐのみでした。その後、業務が終わって夕方くらいになると、右足の薬指と小指の付け根の部分に違和感が……。なぜかこの部分だけ、むずがゆい感覚がするのです。パンプスを履いているので足の指が密着しているせいかな? 水分で蒸れてしまってかゆいのかな? と思っていたのですが、時間の経過とともにかゆみが増してきました。一刻も早く新しい靴に履き替えたかったのですが、結局その日は濡れたままのパンプスを、夜、自宅に帰るまで履き続けることになったのでした。自宅に帰って玄関ですぐに靴を脱ぎ、かゆみのある部分を見てみると、ふやけたように皮膚が白くなり、一部は破れたように、皮が剥がれていました。日に日に増していく謎のかゆみ私は白くなった部分の皮膚を取り除き、冷え切った足元を温めながら入浴しました。入浴後はかゆみも治まり、ひと安心。その日の疲れと濡れたままの靴を履き続けたストレスを解消するために、早めに就寝しました。それから数日は、かゆみが出ることもなく過ごしていたのですが、1週間、2週間が過ぎるころ、少しずつかゆみがぶり返すようになってきたのです。梅雨という季節柄、ジメジメした湿気も関係するのかな? と考えたり、入浴後の水分がしっかりと拭き取れていなかったのかな? と思ったり。そんなふうに考えているうちにかゆみは増し、いつの間にか足の指と指の間の皮膚が赤くなっていたのです。これはダメな感じだなと直感的に判断し、皮膚科に駆け込みました。体の他の部分もかゆみがあったので、同じような症状かな? と軽く考えていたのですが、医師は、「かゆい部分の皮膚を少し採って調べてみましょう」と、皮膚を採る器具と、昔、理科の授業の顕微鏡で使用した、細長い透明の板(スライドガラス)を準備したのです!医師は手慣れた様子で皮膚を採り、スライドガラスに乗せ、その下の面をライターの火であぶりました。そしてニコニコしながら、「バッチリいるね~! 水虫だね~!」と私に告げたのでした。恥ずかしい結果と予想される感染経路まったく予想していなかった診断結果に思わず、「え~! 水虫ですか! え~、嫌だ~!! なんか恥ずかしいです」と返事をすると、医師から「どこかでもらってきちゃったね! 家族で水虫の方はいない?」と質問されました。「家族はいないですね」と答えると、「例えば温泉施設とかスポーツジムのお風呂とかは利用する?」と聞かれ、ハッとしました。「間違いなくスポーツジムですね!」と、予想される感染経路が発覚した瞬間でした。しかし私は、不特定多数の方が利用する温泉施設などの足ふきマットには乗らないようにし、入浴後、脱衣所を利用する際も、必ず足の裏を拭いて靴下を履いてから利用していました。このことを医師に話すと、「足の裏はきれいに拭けても、足の指の間って菌が残っちゃうことがあるんだよね」と。たしかに、足の裏は念入りに拭いていましたが、足の指の間までは意識して拭けていませんでした。少し恥ずかしくショックな診断結果とまさかの感染経路でしたが、このときを境に、菌に対する私の意識が変わったことは言うまでもありません。塗り薬を処方してもらい、入浴後にしっかりと塗り、数週間から1カ月程度でかゆみも症状も治まりました。まとめ実は完治したと思った水虫でしたが、数カ月後、また同じかゆみに襲われ再度皮膚科を受診しました。医師や薬剤師に「治ったと思ってもしつこいから気を付けてね!」と声をかけていただき、塗り薬の塗布と足を清潔に保つことを心掛け、約5年たった現在は症状は出ていません。菌に対して過度に神経質になり過ぎてもいけませんが、自分の体を知っているのは自分だけ! これまでの経緯を念頭に、常に清潔な状態を保ち続けるということも自分の体を守るためには重要ということを改めて思い知らされました。今後も医療知識や薬の力も借りつつも、予防的に自分の体を守ることを実践していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/マメ美著者/バニラ(44歳)独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
2024年04月08日出張の多い仕事をしている知人の体験談です。今まで知人自らは経験したことはないけれどよく耳にする症状を、ある日突然知人が経験することになりました。聞いていた症状と自分の症状がよく似ていて、まさかと思いながら病院に行くと……。仕事中に靴の中の足に違和感私の知人男性は、出張が頻繁にある仕事をしています。出張と言ってもそこまで遠方ではないので、新幹線や飛行機などの利用はせずに、いつも車移動で各地を回っています。そして、出張期間はホテルへ数日間滞在することが多いそう。そんな知人が、夏の暑さが厳しい時期、いつものように出張先へ車を走らせて営業周りをしていたときのことです。車を運転しているときに、「ん? なんかかゆい」と知人は足の指あたりにかゆみを感じたそう。そのときは暑さで足が蒸れてかゆみが出ているだけだろう……と思っていたし、早く次の取引先に向かわなければ今日の仕事が終わらないほど時間に余裕がない状況で、その場で確認しようとは思いませんでした。仕事が終わってホテルに戻った後、そういえば! と足のかゆみのことを思い出しました。そこでやっとかゆみのある足の指あたりを見てみたのです。しかしその段階では、かゆみはあるものの、他に見た目などの異常も感じませんでした。足のかゆみを感じたその日以降も、引き続き同じ出張先での仕事が忙しいこともあり、たまに足の指の様子を見ながら、特に何もせずに仕事をこなしていたそうです。かゆみから痛みに変化し病院へかゆみを感じ始めてから数日後、仕事も一段落したので出張先から戻ることになりました。しかし、そのころには足のかゆみに加えてだんだんと痛みも一緒に感じるようになっていたそうです。痛みを感じるようになってからは、運転しているときに足に力が加わるとさらに足の痛みやかゆみを感じるため、車を運転するのがつらくなっていたそう。出張から戻り、自宅に帰宅して自分の足の状態を確認した知人は「何これ?!」と驚くことになりました。足の指の皮膚はところどころ白く膨れ上がっていたそう。知人は「これはまずい」と思いましたが、出張から戻った後もまだ仕事が残っているので休むわけにはいきません。そのため、皮膚科に行くまでの間はとりあえず市販の水虫用のかゆみ止め塗り薬を試してみることに。しかし、あまり効果は感じられず、足のかゆみと痛みに耐え続けること1週間、ついに仕事がお休みの日を迎えました。そこで知人は、早速皮膚科を受診します。「やっぱりか」とまさかの事実知人が皮膚科で診断された結果は「水虫」でした。皮膚科を受診するまでの間に自分の体に起きていた症状から考えても、水虫なんだろうなと思っていたので、あまり驚きませんでした。しかし、皮膚科の医師から次に告げられた内容は予想できていなかったので驚いたと言います。知人が今まで水虫を発症した経験がなかったことや発症時期から考えて、医師は「水虫の感染経路はおそらくホテルの温泉のマットでしょう」と言ったのです。たしかに不特定多数の人が触れる場所ではありますが、入浴の前後一瞬しか触れないのに感染してしまう、その感染力に驚いたそう。感染経路にも驚きましたが、さらに驚く事実が待っていたのです。医師から診察された後に知人は皮膚科で水虫の薬を処方してもらうことになりました。その薬を処方してもらうとき、完全に水虫が完治するまでおおよそ3カ月かかると宣告されたのです。それを聞いた知人は「そんなにかかるんですか!?」と仰天したそう。水虫という診断を受けて病院から帰宅した知人は、今まで無縁だった水虫になるなんて……とショックを隠しきれませんでした。しかし、落ち込んでばかりはいられません。自宅で水虫の再感染をしてしまって、さらに水虫が長引いてはたまりません。そのため、使用しているバスマットやスリッパ、靴下など、自分の足が触れるであろう場所は徹底的に除菌していきました。そして、皮膚科で処方された塗り薬を毎日欠かさず塗り続けるようになりました。まとめまさか、体をきれいにするはずのお風呂場で水虫に感染するなんて……。しかも治るのに3カ月もかかるという事実に、知人はがっかり肩を落としていました。しかも、一瞬で感染してしまうほどに水虫は感染力が高いということに驚いたそうです。「あんなかゆみや痛みはもう経験したくない!」と思った知人は、これからはホテルのバスマットを踏まないようすることやスリッパを持参することなど、完璧な水虫感染対策をして出張に臨む! と言っていました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/エェコ著者/satomi二人姉妹を育てるシンママライターです。肌悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中です。
2023年11月16日梅雨が明けると本格的にサンダルの季節が到来します。あなたは素足を出せますか?水虫になっていませんか?現役薬剤師のかえでら実子さんに、ドラッグストアで購入できる水虫に効果的な市販薬を教えていただきました。あなたの足、水虫になっていませんか?6月に入り、天気のいい日は足元をサンダルにされるかたが増えてきました。素足にオシャレなフットネイル、とってもステキです!…が、靴下を脱いだその足、健康な状態ですか?湿気の増えるこの時期、足に忍びよってくる病気ーーそう、「水虫」になっていませんか。「水虫は、指の間が痒くてぐじゅぐじゅするやつでしょ?」という認識のかたが多いかもしれません。しかし、水虫の症状はそれだけではないんです。足の裏の皮がむける、小さな水ぶくれができる、かかとがガサガサして粉っぽい…実はこれらも水虫の症状のうちのひとつです。かゆみがないことも多く、気がつかないうちに症状が悪化していたということもあります。また、水虫は足の裏だけではなく、爪にもできることも。爪白せんとよばれるもので、爪が白や黄色に濁って見えるようになります。初期の段階では見た目以外の自覚症状はほぼありませんが、進行すると爪がボロボロまたは分厚くなったり、押したり歩いたりすると痛みを感じる、等の症状があらわれます。ずっとフットネイルをされているかただと、発見が遅れることがあるかもしれません。一度しっかり自分の爪を見てみてくださいね!さて、ここまで水虫の症状について書きつらねてきました。「自分の足を見てみたけど、もしや水虫なのでは…?!」というかたもいらっしゃるのではないかと思います。本来であれば、その時点で水虫かどうかドクターの診断をうけるのがベストなのですが、「病院に行ってる時間なんてないし、とりあえず市販薬でなんとかしたい」というかたに、ドラッグストアで買える市販薬を紹介します!水虫対策に効果的な成分・薬水虫の塗り薬は、液体・クリーム・軟膏とタイプがわかれています。順番に紹介します。ピロエースZ液(第一三共ヘルスケア株式会社)液体タイプの薬。カサカサしていて痒みのあるタイプの水虫にオススメです。殺真菌成分であるラノコナゾールが長時間患部にとどまり、1日1回の使用で効果をあらわします。かゆみどめ成分は3種類入っています。液体タイプは浸透力が高く、ベタベタしないため使いやすい薬です。しかし、浸透力が高いため、患部がひび割れている場合はしみることがあります。そのような場合は使用を控えるようにしてください。価格:¥1,324(税込)編集部調べブテナロックVαクリーム(久光製薬株式会社)クリームタイプの薬。殺真菌成分はブテナフィン塩酸塩で、水虫の原因菌の増殖初期段階で作用します。また、かゆみを鎮める成分や抗炎症成分だけでなく、水虫のいやな臭いのもとである雑菌を殺菌するイソプロピルメチルフェノールという成分も配合されています。クリームタイプはいろいろな症状に対応でき、オールマイティに使える剤形です。のびがよくベタベタもしにくいので、ストレスなく使っていただけるかと思います。ただ、患部があまりにもじゅくじゅくしている場合には使わないほうがいいので、注意してください。価格:¥1,175(税込)編集部調べピロエースW軟膏(第一三共ヘルスケア株式会社)軟膏タイプの薬。抗生物質であるピロールニトリンと抗真菌成分であるクロトリマゾールの2つの作用が協力することで、効率的に水虫の原因菌の働きを抑えます。痒み止め成分も入っていて、1日2~3回塗るごとに痒みを鎮めることができるため、とくに痒みの強いかたにオススメです。軟膏タイプは最も刺激が少なく、保護作用に優れているので、割れた皮ふやじゅくじゅくしているところにもマイルドに作用します。一方、クリームよりベタベタしやすいので、不快に思われるかたもいらっしゃるかもしれません。価格:¥1,380(税込)編集部調べ最後に注意点として、水虫のなかでも爪に症状が現れた場合は残念ながら市販薬がまだありません。もし疑わしい症状がある場合は、すぐに病院を受診してくださいね。また、市販薬を使っても症状がよくならない、または悪化したというかたは、薬が効いていない、もしくは水虫ではない可能性があるので必ず皮膚科を受診するようにしてください。自信をもって見せられる足になろう水虫を完治させるには長い時間がかかり、その治療はとても根気が必要です。みなさんが想像するより大変(つまりめんどくさい)なものです。だから、水虫にならないよう予防するということが大事で、「足の洗浄と乾燥」がとても重要です。梅雨の時期、湿気で蒸れた靴や、雨で濡れて湿った靴下を脱いでそのまま部屋でダラダラ…なんてしていると、いつのまにか水虫になっていた!ということも。足を清潔にするよう心がけ、きれいで健康な素足で夏を楽しみましょう。かえでら実子…某薬科大学卒業後、ドラッグストアや調剤薬局に勤務し、調剤業務や在宅医療に携わる。趣味は美容とイラスト。現在ネイルの勉強中で、先日ネイリスト検定3級を取得。(C)sstop/Getty Images文・かえでら実子
2023年06月07日いまや“おじさんの病気”ではなく、女性にも多い疾患となった水虫。温度・湿度が上昇し、外出機会も増えていくこれからの季節は忍び寄るリスクに厳重な警戒が不可欠だーー。「3月下旬に『まん延防止等重点措置』が解除されてから、再び水虫の患者さんが増えてきました。コロナ禍以降、外出による感染リスクを減らすため、症状が出てもなかなか病院に行かず、水虫を悪化させてしまった人もいます」こう語るのは、水虫治療に詳しい「わかばクリニック」(東京都港区)の廣瀬能華さん。水虫の推定患者数は全国で2,500万人。なんと5人に1人が感染しているといわれる“国民病”なのだ。水虫は、カビの一種である「白癬菌」が、皮膚の内部に浸透して起きる病気。高温多湿の場所を非常に好み、人が集まる温泉施設の脱衣所などには、必ずと言っていいほど潜んでいるそうだ。一般的に、“おじさんの病気”のイメージが強いが、じつは女性の患者が急増している。「患者さんの男女比率は、ほぼ1対1になりました。増加している理由は、スポーツジム、ヨガスタジオ、岩盤浴といった、水虫になる危険性が高い“素足”で過ごす場所に行く女性が増えたからだと考えられます」(廣瀬さん・以下同)一方で、通気性の悪いパンプスなどを長時間履いて働く女性が増えたことも要因の1つだとか。そんな水虫の種類は大きく5つに分類される。〈手白癬〉:手のひらに小水疱ができ皮がむける。片手だけ発症することも。〈爪白癬〉:爪が白く濁ったり、黄色や黒くなったり、分厚くなったりする。〈趾間型〉:もっとも多い水虫。指と指の間がグジュグジュして皮がむける。〈角質増殖型〉:かかとが白くカサカサに。かゆみがないので気がつかない人も。〈小水疱型〉:小さな水ぶくれができてかゆみを伴う。潰すと悪化することも。「男女ともに、足の指と指の間にできる『型』が全体の約5割を占めます。高齢者の方に多く見られるのが『爪白癬』。これは季節に関係なく発症します。足の水虫を触るなどして手に感染するのが『手白癬』。手のひらにブツブツができたり皮がむけたりします」水虫の原因となる白癬菌は、ちょうど暑くなってきたこの時季から梅雨、そして夏にかけて繁殖のピークを迎える。“まん防”が解除され、外出機会が増えたことも感染リスクを高めてしまうことに。そこで廣瀬さんに、外出先で注意すべき危険なスポットを挙げてもらった。■外出時の水虫危険スポット【1】サウナのバスマット【2】岩盤浴の床【3】スポーツジムのマット【4】飲食店の座敷【5】旅館のスリッパ【6】実家のバスマット「やはり温泉施設や岩盤浴、とくにサウナは、高温多湿で水虫になるリスクが最も高い場所だといえます。脱衣所の床やバスマット(足拭きマット)からも感染しやすいので、入浴、サウナ後は、すぐに足を拭き、靴下をはいて菌の付着を防ぎましょう」ホテル、旅館の客室の床や館内スリッパにも注意が必要だという。「きちんと除菌されているかは目で確かめることができないため、自分専用の携帯スリッパを持参することをお勧めします」■実家のバスマットにも注意!さらに、意外と見逃しやすい場所として帰省先の実家を挙げる。「ふだん暮らしていない実家の床や脱衣所のバスマットが、こまめに掃除されて清潔に保たれているかはわかりません。菌が付着している可能性も十分に考えられます」最後は飲食店の座敷ーー。「夏場になると、素足で飲食店の座敷席に座ったり、お店の共用スリッパを履いたりする機会があると思いますが、これも危険です。不特定多数の人が利用している場所には、靴下をはくか持参して、なるべくはだしで歩かないように」外出時の基本的な水虫対策としては、長時間にわたって足を高温多湿の状態にしないことが肝心だという。■水虫を予防する対策【1】石けんで足を洗う水虫は菌が付着して24時間で皮膚に浸透するため1日1回必ず足を石けんで洗おう。【2】3時間に1回靴を脱ぐ長時間靴を履く場合は3時間に1回、15分ほど外気に触れさせ湿度を下げよう。【3】素足をアルコール消毒する手の消毒に使うアルコール消毒スプレーを素足にかけると殺菌効果で水虫を予防。【4】除菌スプレーをかける公共のスリッパなどは履く前に除菌スプレーをかけて感染リスクを下げよう。【5】靴下を持ち歩く菌に直接ふれないため感染リスクを下げられる。飲食店の座敷でもはこう。【6】旅先にスリッパを持参する旅館などのスリッパで感染することも。自分専用のものを持参してリスクを軽減。「3時間に1回、靴を脱いだりするだけでも水虫の発生リスクは減ります。オフィスなどでは、サンダルに履き替えたりするのもいいですね。最近は携帯する人も多いアルコール消毒用スプレーを素足にかけるのも効果的。コロナ禍に入り、手を頻繁に消毒するようになってから『手白癬』の患者さんが少なくなりました」■放っておくと、足の切断や死に至ることも外出先で足に菌が付着しても、24時間以内に石けんでしっかり足を洗えば、ほぼ水虫は防げるそう。「まずは1日1回、必ず石けんで足を洗うことを心がけてください」さらに自宅では、バスマットを1週間に2~3回は洗う。1日履いた靴は、除菌スプレーで靴の中を除菌、消臭する。晴れた日には、靴を天日干しすることも水虫対策になるそうだ。それでも症状が出た場合は自己判断せず、まずは病院で診てもらおう。「水虫はほかの皮膚疾患と見分けがつきにくいです。よかれと思って塗った市販薬で悪化させてしまう場合も。水虫を放置したことで患部から細菌が入り込み、足を切断したり、全身に菌がまわる敗血症でショック死した例もあるので、けっして侮ってはいけません」手洗い、うがい、“足洗い”で“感染”から身を守ろう!
2022年04月22日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!「水虫の義父が私のスリッパを…」義父は水虫で、定期的に病院に行き薬をもらっています。自分でも「水虫は移ってしまうからほかの人のスリッパなどは履かないようにしている」と言っていました。しかし、先日、和室を出ようとしたら私のスリッパがありません…。すると、トイレから戻ってきた義父が「借りたよ」と素足のまま和室にあがってきました…!義父という立場なので何も言えずにいたら、旦那が「水虫なのに人のスリッパ履くなよ」と代弁してくれました。それに対して義父は「ほんの数メートルの話だから大丈夫だろ」とあっけらかんとしていて…。「自分で気を付けていると言っていたのに…」と悲しくなり、そのスリッパはこっそり捨てました…。(会社員)「仕事をしている私に義母が…」私は都内で子育てをしながら働いています。働きながらの子育ては苦労が多いものの、夫も子育てに積極的で、日々楽しい家庭を築いています。でも、一緒に住んでいる義母が私たちの子育てについて「母親がこんなにおそくまで仕事をしているなんて子どもが可哀想だ」とか「息子に家事育児を押し付けるのはおかしい」など小言を言い、義母の価値観で話してくるのです…。夫の母だと思うと強く言い返すこともできず、夫も母には強く出れないのか、何のフォローもなく…。仕事していること自体は否定してこないのですが、ときどき耳に届く小言が痛いです…。(女性/会社員)いかがでしたか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。子どもの為にも義実家とはいい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年04月11日前回は、超慎重派な夫と安定期に入ってから、旅行に行ったお話。しかし夫が提案したのは、まさかの遠恋仕様の旅行計画だった…!今回は、「産休をどう過ごそう」と心待ちにしていた妊娠後期の話です。■妊娠中に水虫になっちゃった!?産休まで秒読みになった4月のある日、3月からかゆみを感じていた足の小指に違和感が…。念のため皮膚科を受診してみると…診断結果は人生初めての「水虫」!私の産休ライフはどうなってしまうの~?■どんどん悪化する症状。本当に水虫なの?思い当たるのは体重管理のために通っているマタニティスイミング。スイミングのあとにブーツを履いて通勤していたので、家に帰ってからのケアが行き届いていなかったのかも…。産後は通院もままならないだろうし、赤ちゃんにうつす可能性を考えると、「出産前になんとしても完治したい!」しかし妊娠中だから、できることは足に水虫薬を塗ることだけ。処方された薬を指示どおり両足にまんべんなく塗ると、初日から強いかゆみが…!初めての水虫体験。「薬が菌とたたかってる!」と必死でかゆみに耐えようとしますが、我慢できずに掻くとどんどん増える水疱…足の小指だけだったかゆみが両足に広がり、夜も寝れなくなってしまいます。4日ほど様子をみましたが、あまりの足の惨状に再度皮膚科へ。その頃には、足の甲やスネ部分にまで水疱ができ、靴を履いた翌日には足裏が痛くて外出できない状態にまでなっていたのです。皮膚科の先生によると、妊娠中の免疫低下で水虫薬にかぶれてしまい、そのかぶれが引き金となって、『汗疱性湿疹』を併発してしまったということ。「かゆみは1ヶ月くらい続くよ。水疱をつぶすとどんどん範囲が広がるから我慢してね」と言われ、ひたすらかゆみを我慢する日々が始まりました。■非常事態に夫が取った行動とは?ネットで調べると、かゆみへの効果的な対処方法は冷やすこと。しかし保冷剤を足裏につけて冷やすと、すぐにお腹が痛くなり、妊娠中の冷えは大敵だと痛感。結局、汗をかかないように扇風機の風を足にあて、小まめに足を洗って清潔にする2点で出産までの毎日を過ごしました。お腹が張ったときは扇風機の風から足を外す、お腹は常に暖かくするだけ気をつけながら…。睡眠不足で心の余裕がなくなり不機嫌な時間が増えましたが、夫は黙って「かゆくてつらい」という愚痴を聞いてくれ、頼まれた買い物はしてくれたことは本当に感謝です。産後もこのかゆみが続いたら…と不安でしたが、不思議なことに陣痛が始まってからかゆみの記憶がありません。そして、出産後はかゆみがスッと引いたのです(出産後かゆみがなくなるかどうかは個人差があります)。水虫も産後一月経ってから皮膚科で完治していると診断してもらい、心配していた赤ちゃんへの感染リスクもなくなりました。妊娠初期もつわりがなく元気いっぱいだった私。マタニティライフの中で、この後期の出来事が忘れられない一番つらい期間となりました。産休ライフを思ったように楽しめなかったのは当時はすごく悔しかったけれど、いま考えると妊婦の自覚が少なかった私に赤ちゃんのために体を労るためにだったのかも、と感じたりします。またこの時期の不眠生活のおかげで新生児の夜のお世話の方が楽に感じたのはうれしい誤算でした。※この体験記に記載された内容は、あくまでも筆者の体験談となります。皮膚疾患については、専門機関を受診することをおすすめいたします。\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月25日「年々、水虫に悩む女性が増えています。クリニックにもたくさんの女性が来るようになり、今では、男女比率が1対1くらいですね」こう語るのは、水虫治療に詳しい「わかばクリニック」(東京・六本木)の廣瀬能華さん。推定患者数は2,500万人。日本人の5人に1人が感染しているといわれている水虫は、ちょうど6月から夏にかけて、患者数のピークを迎える。一般的に、“おじさん”がサウナや銭湯などで感染するというイメージだが、女性が急増しているのは、健康や美容に気を使う人が増えたことが背景にあるという。「じつは水虫の原因である『白癬菌』は、温泉の脱衣所など、人が“素足”で集う場所なら、どこにでもいます。近年、スポーツジムやヨガスタジオ、岩盤浴などに行く女性が増えていますが、こういう素足になる場所で過ごすことで、水虫に感染してしまうのです」(廣瀬さん・以下同)これらの施設に行かない人でも、これからの季節は注意が必要だ。「サンダルやパンプスなどを素足で履く人も多いでしょう。素足のまま、飲食店の座敷席を歩いたり、お店の共用スリッパを履いたりすると、感染してしまうことがあります。また、どんなに気を付けても、家族が菌を持ち帰った場合、足拭きマットなどから、感染してしまうことも」なってしまうとやっかいな水虫だが、どうすれば防げるのだろうか。そこで、廣瀬さんが水虫予防の5カ条を教えてくれた。【1】毎日、足を石けんで洗う最重要!水虫は24時間で皮膚に浸透するので、1日1回必ず洗う。乾燥もしっかり。「菌が付着してから、皮膚に浸透するまで、24時間ほどかかりますから、基本的に1日1回、必ず石けんをつけて足を洗えば、ほぼ水虫は防げます。その際、硬い素材でゴシゴシ洗わないこと。足を傷つけたらそこから菌が侵入する可能性があるからです。手でやさしく足全体を泡洗浄するのがポイントです」【2】靴下を持ち歩く靴下を履いていれば、菌が直接足に触れるのを防げる。飲食店の座敷席などでも履くようにしよう。「靴を脱ぐ場所では、靴下を履くなどして、直接、素足が床に触れないようにしましょう。温泉の浴室などから出たあとも、すぐにタオルで足を拭いて、靴下を履けば、菌がつくのを防ぐことができます」【3】同じ靴を続けて履かない履いた靴には除菌・防臭スプレーをかけて、風通しのいいところで乾燥させよう。【4】3時間に1回、足を外気に触れさせる長時間、靴を履いている人は、3時間に1回15分ほど、足を外気に触れさせよう。「ブーツやパンプスといった、通気性の悪い靴を長時間履いていると、中の湿度はほぼ100%に。定期的に、靴を脱ぎましょう」【5】夫と足拭きマットを別にする配偶者がジムなどに通っている場合、浴室前の足拭きマットを通して感染することも。水虫を放置していると、患部から黄色ブドウ球菌などの細菌が入って、感染症を起こす可能性もあるという。「足を切断したり、全身に菌が回って敗血症(感染症によって生命を脅かす臓器障害)となってショック死した例もあります。とくに高齢者や糖尿病の方は感染症を起こしやすいので、注意してほしいですね」5カ条を参考に、足を防衛しよう。
2019年05月27日日本の“国民病”と言ってもいい水虫。2人に1人が女性だという。梅雨が始まるこれからの季節、特に女性は注意が必要だ!「年々、水虫に悩む女性が増えています。クリニックにもたくさんの女性が来るようになり、今では、男女比率が1対1くらいですね」こう語るのは、水虫治療に詳しい「わかばクリニック」(東京・六本木)の廣瀬能華さん。推定患者数は2,500万人。日本人の5人に1人が感染しているといわれている水虫は、ちょうど6月から夏にかけて、患者数のピークを迎える。一般的に、“おじさん”がサウナや銭湯などで感染するというイメージだが、女性が急増しているのは、健康や美容に気を使う人が増えたことが背景にあるという。「じつは水虫の原因である『白癬菌』は、温泉の脱衣所など、人が“素足”で集う場所なら、どこにでもいます。近年、スポーツジムやヨガスタジオ、岩盤浴などに行く女性が増えていますが、こういう素足になる場所で過ごすことで、水虫に感染してしまうのです」(廣瀬さん・以下同)これらの施設に行かない人でも、これからの季節は注意が必要だ。「サンダルやパンプスなどを素足で履く人も多いでしょう。素足のまま、飲食店の座敷席を歩いたり、お店の共用スリッパを履いたりすると、感染してしまうことがあります。また、どんなに気を付けても、家族が菌を持ち帰った場合、足拭きマットなどから、感染してしまうことも」そもそも水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の内部に侵入して生じる病気で、大きく4つに分類される。まず、いちばんポピュラーなのが、指と指の間に発生し、ジュクジュクして皮がはがれる「趾間型」。次に、足指の付け根や土踏まずにできるのが「小水疱型」。この2つは水虫になる最初の段階で、ヒリヒリしたり、かゆみやにおいといった症状が強く出る“急性水虫”とも呼ばれている。一方、足裏の角質がザラザラして白っぽくなり、ひび割れする「角質増殖型」。そして白癬菌が爪の中に浸透して、爪が白く濁ったり黄色っぽくなったりする「爪水虫」の2つは“慢性水虫”と呼ばれる。慢性水虫はかゆみや痛みなどの症状は出ないが、放置していると、何度も急性水虫を引き起こしてしまうという。「水虫の診断は見た目だけでは判断できません。皮膚科の専門医か、患部の皮膚を取って顕微鏡で白癬菌がいるかどうか調べます。“ニセ水虫”ともいわれる『汗疱』と『掌蹠膿疱症』は、水疱ができる『小水疱型』ととても似ていて、患部を見ただけでは区別がつかないからです」市販の水虫用の薬を“ニセ水虫”に塗ったら、症状がさらに悪化することも……。水虫かもしれないと思ったら、専門医の診断を受けることが大切だ。「専門医の指示に従って、しっかり治療をすれば、急性水虫は2~3カ月、慢性水虫は1年ぐらいでほぼ完治します」急性水虫の場合、基本的に塗り薬で治療する。一方、慢性水虫、特に爪水虫の場合は患部まで薬がいきわたらないので、内服薬を使用する必要がある。
2019年05月27日グラフィコはこのほど、「女性の水虫」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月31日~11月1日、全国の20歳~59歳の女性400人を対象にインターネットで実施したもの。仕事を持つ水虫経験者と未経験者で年収を比較したところ、どの年代においても水虫経験者の方が未経験者より年収が多いことがわかった。20代では水虫経験者は平均333.0万円、水虫未経験者は平均254.7万円で、その差は78.3万円となっている。年代が上がるごとに差は縮まっているが、40代でも8.2万円、50代でも4.7万円の差があった。給与や昇進などキャリアアップしていきたいと思うか尋ねると、20代から40代まで「そう思う」と「まあそう思う」を合わせた割合が60%を超えた。20代の水虫経験者では79.3%、30代の水虫経験者ではでは86.7%と、年代が若く水虫を経験した人の方がキャリアアップ志向が高いことがわかった。帰宅してから行う習慣を聞くと、水虫になった経験のある・なしに関わらず、8割以上が「手を洗う」、半数以上が「うがいをする」と回答した。水虫経験者は19.5%が「顔を洗う」ほか、13.5%が「足を洗う」、9.5%が「歯を磨く」と回答している。顔や身体などの肌がキレイなほうだと思うか尋ねたところ、「そう思う」と回答した割合が最も多いのは「現在水虫になっている」人だった。合計で66.7%が「そう思う」「まあそう思う」と答えている。同じ靴を2日以上続けて履くことがあるか聞くと、20代の水虫経験者は80.0%が「よくある(ほぼ毎日同じ靴を履く)」と回答した。「ときどきある」と合わせると、98.0%が靴を毎日ローテーションすることなく、履くことがあることがわかった。部屋がきれいであるか尋ねると、「キレイ」もしくは「まあまあキレイ」と回答した水虫経験者は53.0%、未経験者は59.5%で、水虫になったことがない人の方がやや部屋がきれいであることがわかった。皮膚科専門医の今井亜希子先生によると、水虫は『白癬菌』というカビが皮膚の表面にある角質に感染して発症するものであるという。白癬菌は高温多湿のジメジメしたところを好むため、温泉やスポーツジムのシャワールームの更衣室の床、プールのマットなどに多く潜んでいるとのこと。「水虫予防に大事なのは、日々の足のケアです。足に水虫菌が付着したとしても、24時間以内に洗い流せば感染しないと言われています」と今井先生。公共の場で足を出す場面があったら、帰宅直後に洗うのも効果的だという。その場合、指の間まできちんと拭いておくことが大切であるとしている。
2017年11月24日【ママからのご相談】2歳の女の子のママです。子どもが生まれてから、ヒールのある靴は避け、フラットな靴を履くようにしてきたのですが、通気性が悪いせいか、蒸れて水虫になってしまいました。 ドラッグストアにはいろいろな種類の水虫薬が売られていますが、初めて水虫になったので、どんな薬が良いのかわかりません。選び方や予防法を教えてください。●A. 部位や症状によって薬の選び方やぬり方に工夫が必要です。ご質問ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。最近は、冬場に限らずブーツを履く女性や、素足にパンプスを履く女性が増え、足が蒸れやすくなることで水虫になる方が増えてきています。ドラッグストアや薬局では水虫の薬がたくさん売られていますが、じっくりと薬を選ぶのは恥ずかしいという方も多いですし、なるべく自分の症状に適した薬を選びたいと思っていらっしゃる方も多いですよね。そこで今回は、市販の水虫薬の選び方と普段からの予防法についてご紹介します。●水虫の症状と分類4タイプ&市販薬の選び方市販の水虫薬に詳しい薬剤師によると、水虫の原因は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚の角質層に寄生することで現れる症状なのだそうです。白癬菌は、足以外にも手、爪、陰部、頭部などにも感染しますが、主に足に症状が現れた場合を水虫と呼んでいるのだそうです。また、足に感染した場合でも、足のどこに症状が現れるかで、市販薬を使い分け、塗り方を工夫した方が、より水虫の改善に効果が期待できるとも言っています。●(1)趾間(しかん)型足の指と指の間の皮がむけたり、赤くてジュクジュクした状態 になったりするのが特徴です。かゆみを伴う場合もあります。そして、患部がジュクジュクしている場合には、そのジュクジュクを抑えるパウダースプレータイプか、軟膏タイプの水虫薬を選ぶのがおすすめです。●(2)水泡型足の土踏まずや、指の下あたりにかゆみを伴う小さな水泡ができ、皮膚がふやけた状態になる のが特徴です。水泡タイプの水虫には、患部にしっかりと薬の有効成分を載せることができるクリームタイプか軟膏タイプの水虫薬を選ぶようにしましょう。●(3)角質増殖型足の裏のかかと部分の角質が厚くなり、ヒビ割れたり皮がむけたりする のが特徴です。カサカサしている角質増殖型タイプには、浸透しやすい液剤タイプの薬を選びましょう。●(4)爪白癬爪が白く濁ったような色になり、爪の厚みが増します 。市販の塗り薬では効果に期待できないため皮膚科などで飲み薬を処方してもらいましょう。●普段からできる水虫の予防法とケア清潔にしているつもりなのに、水虫になってしまったという女性も多いですよね。この場合は、靴の選び方や履き方を見直しましょう。白癬菌は高温多湿を好む ため、ブーツやパンプスなど、通気性の悪い靴を長時間履いていると、足が蒸れやすくなり、水虫になってしまいます。特に素足でバレエシューズやパンプスを履かれる方は、足の指と指の間も蒸れやすくなるので、気づいたときに靴を脱いで足の通気を良くしましょう。また、同じ靴ばかり履いていると、汗による水分で白癬菌が増殖してしまうので、靴をしっかり乾かせるように、何足か準備して、ローテーションで使うようにしましょう。もちろん、清潔にすることも大事ですので、帰宅したら早めに足をしっかり洗う、バスマットをこまめに変える、掃除をマメにするなどの予防とケアも行いましょう。----------いかがでしたか。今回は水虫の部位別の症状や市販の水虫薬の選び方、普段のケア方法をご紹介してきました。女性の水虫は、恥ずかしさもあり、なかなか治療が進まない方もおられると聞きます。水虫は、一度感染し発症すると治療にとても時間のかかる病気です。少し症状が改善されると薬の使用を途中でやめてしまう方もおられますが、肌が生まれ変わるまでは根気強く治療と予防を続けましょう。【参考リンク】・水虫の原因 | くすりと健康の情報局(第一三共ヘルスケア)()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年05月13日冬のコーディネートに欠かせないブーツ。意外にブーツを履く期間は長いので、できるだけ快適に履きこなしたいものです。でもブーツを履いた時に、足の痛みや違和感、蒸れやかゆみなどが気になっていませんか? 今回は、「足のクリニック 表参道」院長である桑原靖先生に目からウロコの足知識と冬のフットケアを指南していただきました。あなたの靴、足の甲をしっかりホールドしていますか?「ブーツを含め靴というものは、本来、足を保護して衝撃を吸収したり、足の機能を引き出して歩行の補助をする役目を果たします。そこからすると、基本的にヒールは高くないほうがいい。高さがあることの他にも、ヒールによってつま先が前にズレていくことがよくない。ファッション性もあるでしょうけれど、医師の立場上、足によくない靴はやはりオススメできないんですよ」(桑原先生)ヒールがないと言えば、ここ数年ムートンブーツがカジュアル派に人気です。履きやすさも手伝ってすっかり定番化していますが、先生、これはよい傾向ですね?「いいえ。あのブーツが履きやすいというのは、おそらく幻想でしょう。いわゆる長靴のような形のブーツは、正しい歩き方ができている人には履きにくいはず。なぜかというと、あの形では足にフィットしない。特に足の甲の部分は、しっかりホールドされているべき。グニャグニャしたタイプは、ブーツの中で足が動き放題だから、先に挙げた靴の役目を全然果たせてないんです」(桑原先生)先生によれば、靴の部位で動いたり曲がってもいい部分は、足の指のつけ根のみ。それ以外は曲がってはいけないのだそうです。その上で、足首がしっかり固定されていることも大事。革製の細身のブーツなどは足首がフィットしているのでOK。ブーティでも、足の甲をしっかりホールドできる形であれば問題ありません。 あなたのブーツの中で、何が起きているの?間違った靴選びが、足のためにどんなによくないことなのか。「特にアラフォー以降の女性に多いのが『回内足』。これは、足が地面に着いたときカカトの骨が内側に倒れている状態のことです。そもそもカカトの骨は左右に倒れやすい構造をしているのですが、足をしっかりサポートしてくれない靴をはき続けたりした結果、このような変形につながることも往々にしてあるんですよ」この回内が進むことで、骨格の配列が崩れ、土踏まずがなくなってしまう『外反扁平足』も少なくないそうです。土踏まずがなくなると、長時間の歩行が疲れやすくなったり、外反母趾の悪化、足底筋膜炎を発症させることにもつながります。あなたが今日履いたブーツを見てみましょう。真後ろから見て、ゆがんでいませんか? かかとの片側だけ極端にすり減ってはいませんか? 靴底が傾いていませんか? そんな状態になっていたら、足が変形している証拠。一度きちんと診てもらうことをオススメします。大人になると、足のトラブルが増える?!なぜアラフォーでこういったトラブルが多くなるかと言えば、10代20代は体がまだ柔らかく、調整機能があります。合わない靴を履いていても、膝や股関節がフォローし、変形やゆがみが出ないように調整してくれていたのですね。それが40歳になる頃には、体も硬くなってしまいます。足の変形をそのまま放っておけば、今度は膝や股関節に負担がかかり、さらに大きなトラブルを招きます。年を重ねて関節が痛いと言う人、多いですよね? ゆくゆく手術に発展してしまうのもよくある話。「靴が原因で人工関節に… などということは、やはり避けたいじゃないですか。足を見くびってはダメです。変形に気がついたら、とにかく足を診てくれる病院を受診をして、レントゲン撮影などで骨格構造の歪みをチェックしてもらうことをお勧めします」(桑原先生)カカトのひび割れが「水虫」につながるって、どういうこと?!ブーツを履く期間は、乾燥しやすいシーズンでもあります。ブーツと関連したトラブルとして、桑原先生はカカトのカサカサやひび割れを挙げています。確かにストッキングが引っかかるのはイヤですが、ブーツとどういう関係があるというのでしょうか?「カカトのひび割れを放っておくと、水虫になりやすいんですよ。水虫だけでなく、イボなどが移ることもあります」(桑原先生)えっ、水虫やイボが移る??「水虫は、カビの一種である水虫菌(=白癬菌)に感染すること。水虫菌は水虫にかかっている人のはがれた皮膚から、スリッパやバスマットなどを介して他の人に移ります。きちんと毎日お風呂で足を洗えば、普通は菌も一緒に洗い流せるのですが、カカトの角質がめくれていたりひび割れていると、そのすき間から水虫菌が入り込む可能性が高くなるわけです。すると水虫特有のかゆみやカサカサ、発赤などの症状が出てくる人もいれば、無症状で水虫に感染したままにしてしまう人もいます。水虫菌は高温多湿の環境が大好き。ブーツは普通の靴やスニーカーよりも蒸れやすいうえ、ストッキングやタイツを履いていたらなおさら通気性が悪くなります。1日ブーツをはき続けている人などは、水虫菌を増やす原因となります。イボもヒトパピローマウイルスが皮膚に入りこみ、感染するのが原因。思ってもみない原因かもしれませんが、冬の乾燥を見くびってはいけませんよね」(桑原先生)冬のカカト、そのお手入れ方法は?かかとがカサつき、ひび割れるのは、乾燥して硬くなった皮膚に荷重がかかることにより、皮膚が引っ張られてしまうため。角質ケアとしては、クリームを朝晩なじませるのが基本。特に効果的なのは尿素入りのクリーム。尿素は角質を柔らかくして溶かす働きがあります。少し固めのクリームは、手のひらの体温で温め、柔らかくしてからなじませましょう。「軽石でこすって落とすのも悪くはないのですが、必ず清潔なものを使いましょう。バスルームに置きっ放しの軽石は、細菌が済んでいる可能性もあるので要チェックです」(桑原先生)安心してブーツを履くために、今日からしっかり水虫対策を!そして、ブーツを履き続けても清潔な足を保つためには、何より菌が育たない環境をつくること。足をよく洗うことや、ブーツの中の湿気をそのままにせず、風通しをよくすることです。特に汗をかきやすい人は気を使ってみて。ポイントとしては・・・◎ブーツを履く時間を減らすよう、職場では靴を履き替える。◎同じブーツを2日続けて履かない。◎履いたブーツはその日のうちに、新聞紙などを詰めてよく乾燥させる。◎銀や銅入りなど、デオドラント効果の高いソックスなどを履く。◎抗菌作用のあるインソールを入れる。◎足専用の制汗剤を使用する。◎ブーツを履いた後は抗菌石鹸で指の間までしっかりと洗う。特に、1日8時間以上履き続ける人は、少しでもブーツから足を抜くなどの工夫をしましょう。欧米人に比べ靴の文化が短い日本人は、いったん外出したら、その靴を履き替えることがほとんどありません。欧米の働く女性は、1日のうちで何度も靴を替えるのも普通で、例えば通勤ではスニーカー、オフィスでは仕事用パンプス、ジムではスポーツシューズ、レストランでハイヒール、自宅ではフラットシューズ…といった具合。家では靴を脱ぐ日本人がそこまでする必要はありませんが、履きっ放しを避ける意識を持つだけで、靴の傷み具合も、水虫のかかりやすさにも差が付きます。これって水虫?! と思ったら、まずやるべきことそして、水虫菌が付着してしまった場合のこと。すぐに定着&感染してしまうわけではないので、菌が付いてから24時間以内にきちんと石鹸で洗い流せばよいとのこと。要するに、普通に毎日お風呂で足を洗っていれば、感染することはあまりないのだそうです。では、足の指の間などがかゆい、ジクジクする、皮がむける、かさつく、赤くなる、水膨れができる… などの症状が出て、水虫かもしれないと思ったらどうすればよいでしょう?「みなさん、自己判断で水虫だと思い込み、市販薬を使ってしまう方も少なくありません。でも、水虫と似た症状の皮膚病はいくつもあるうえ、水虫かどうかは、医療機関で顕微鏡検査をすることでしか判断できません。水虫だと思い込み、別な病気に水虫薬を塗ってしまうのも困りものですが、自己判断で水虫に市販薬を使い、水虫菌が弱まっているために一時的に顕微鏡で菌が見つからないこともあるかもしれません。とにかく、水虫かなと思ったら、市販薬を買う前に皮膚科を受診しましょう。水虫菌がいるかどうか、必ず検査をしてもらいます。水虫は自然に治ることは決してありません。でも、正しい薬を使えば治りますし再発もしませんからね!」(桑原先生)桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年01月14日第一三共ヘルスケアは10月27日、販売している水虫治療薬「ピロエースZ」シリーズの4製品を自主回収することを明らかにした。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が同シリーズに使用している原薬の製造業者に対し、GMP(製造管理および品質管理の基準)適合性調査を行ったところ、同業者にGMP管理上の不備があったことを受けての回収になるという。第一三共ヘルスケアは、当該不備事項の指摘が直接的に同シリーズに配合している抗真菌成分「ラノコナゾール」の原薬製造に対して行われたものではないと説明。だが、万一の事態に備えてか、「万全を期して本製品を自主回収することといたしました」としている。対象となる製品は、「ピロエースZ液」「ピロエースZクリーム」「ピロエースZ軟膏」「ピロエースZジェットスプレー」。これらの製品に対しては、原薬製造業者と製剤製造業者で品質評価・試験を行っており、製品規格に適合していることは確認済みとのこと。そのため、同社は「健康への影響はないと判断しております」としている。ただ、今回の自主回収に伴い、「原薬のGMP管理上の見直し」などのため、これらの製品を当面の間は販売休止するとの意向を示している。なお、回収方法や今回の経緯などに関しては同社のホームページで明らかにしている。
2015年10月27日(画像はプレスリリースより)足・足裏の悩みについての調査を実施働く女性のみなさんは、「足の悩み」はありませんか?男性だけでなく、女性も様々な足の問題から足の病気「水虫」に発展する可能性も大いにあるとのこと。調査から以下のような実態がわかりました。ノバルティス ファーマ株式会社は、「足・足裏の悩み」に関する調査を20代から60代の働く男女500名を対象に実施しました。足・足裏の悩みで最も多かったのは「ニオイ(46.8%)」でした。次いで「汗・ムレ(44.2%)」が続く結果になりました。また、足・足裏で気になる症状として、「足裏やかかとの皮膚が硬く厚くなっている(52.2%)」が最も多く、次いで「指の間などにかゆみを感じたことがある(33.0%)」となりました。ちなみに、「過去に水虫と診断された」と答えたのは19.6%でしたが、水虫と診断されたことがないと答えた人の中でも「水虫の可能性を疑ったことがある」と答えたのが約4割と、潜在的な水虫患者が多くいる可能性がわかりました。「恥ずかしい」は捨てて治療をまた、女性に関しては、水虫は男性の病気というイメージからか、「恥ずかしくて病院に行けない」「恥ずかしくて薬が購入できない」と、水虫の治療には「恥ずかしさ」というハードルがあるようです。しかし、調査結果から実際の男女比は半々となっており、女性も十分気を付けなければいけない病気のひとつです。【参考リンク】▼ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース/PR TIMES
2014年03月14日マーケティングリサーチなどを行っているニールセン・カンパニーは8月2日、水虫患者に対する日米比較調査の結果を発表した。同調査は、日本とアメリカの20歳以上の男女が対象で、サンプル数は320(日本200、アメリカ120)。調査期間は7月11日から7月18日。「水虫患者の出現率」は、日本人男性9.8%、女性4.3%なのに対し、アメリカは男性2.0%、女性1.5%と日本より低めとなった。また、アメリカと比べると、男性40代以上では10倍以上、女性40代以上でも5倍以上と、日本の水虫患者出現率は高い傾向にある。「水虫の症状部位」では、日本は足の指(78.0%)、足の裏(67.5%)などが多いのに対し、アメリカでは足以外の部位、例えば手(米:46.7%、日:12.0%)や首(米:40.8%、日:3.5%)などが日本よりかなり多いことがわかった。「水虫の原因として思いあたること」として日本では、「靴を長時間はいている(39.5%)」、「昨年以前の治療が不十分(34.5%)」をあげる人が多かった。一方アメリカでは、「不特定多数が訪れる施設を利用(35.8%)」、「不特定多数が使用する用具を共同で利用(24.2%)」など、外部に感染原因があると考えている人が比較的多くみられる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月03日湿度が高い日本では、水虫の人口率が高いと言われています。ある製薬会社が実施した水虫に関する調査によると、20歳~35歳の女性でも、4割の人が「過去に水虫に悩んだことがある」と回答しています。そこで、水虫の見分け方、原因、対策や感染経路、防ぐことはできるのかなどについて、皮膚科医で、はざの皮膚科院長のはざの比呂江先生にお話をうかがいました。――若い女性でも、水虫の症状で来院されることはありますか?はざの先生「もちろん、あります。原因はさまざまですが、やはり、仕事をしている女性に多いです。靴を履く時間が長いこと、まだ寒くない時期でもブーツを履いていた、冷え性だからと足を温めて靴下を履き替えなかったなどの例がありますが、男女共通で多いのが、フィットネスクラブでうつされたようだ、というパターン。あるフィットネスクラブでは、『忘れ物第一位は水虫の薬』というデータもあるそうです」――そもそも、水虫とは何なのでしょうか?はざの先生「カビが原因でおこる皮膚病のことです。皮膚には3種の層がありますが、一番外側の角質層に寄生するカビを『白癬菌(はくせんきん)』と呼び、これが水虫の正体です。白癬菌は、寄生する場所によって呼び方が変わり、足にできる「足白癬」を、通称「水虫」と呼んでいます。――水虫にはパターンがあると聞きます。どのように分類されるのでしょうか。はざの先生「足水虫は、大きく3つの種類に分かれます。足の指の間にできる『趾間型(しかんがた)』が一番多いパターンで、白くふやける、赤くただれて皮がめくれる、かゆみが出るタイプです。足の裏、足の周囲など床や靴底に接触する部位にできる『小水疱(すいほう)型』は、赤い小さな水ぶくれのような水泡ができます。かゆみが強いです。足の裏全体にできる『角化型(かくかがた。角質増殖型)』は、足の裏や周囲が硬く白っぽくなってガサガサになり、皮膚がめくることがあります。角化型は水虫とは気付きにくく、皮がめくれてパラパラと落ちるため、家族への感染の原因になることが多いタイプです」――なぜうつるのでしょうか。感染に関する注意点を教えてください。はざの先生「白癬菌は、皮膚とともにはがれ落ちて床に散らばることがあります。ほかのだれかがそれを踏むなどすると、移る可能性があります。家族に水虫の人がいる場合は、うつる可能性が高いと考え、お風呂のバスマット、スリッパの共有は避けてください。また、スポーツジム、ビジネスホテルのスリッパ、ゴルフ場のバスマットも要注意です」――水虫なのか、皮膚の変化なのかを発見するコツを教えてください。はざの先生「かゆくて、発酵したようなにおいがある場合は、水虫の可能性が高いです。日ごろ、あまりかぶれにく場所にできた皮膚の変化は、足の裏や指の間ではなくても、かゆくてにおいがする場合は、水虫を疑ってください。自分の足の裏から感染することがありますから」――「夏の海岸をはだしで歩くと水虫が治る」とよく言われますが、本当ですか?はざの先生「水虫の程度や歩き方によりますが、がんばって歩くと、軽減します。というのも、水虫はカビですから、湿った不潔な場所に発生しますが、乾燥と60度以上の温度に弱いのです。だから、夏の海岸の高温になった砂には弱いわけです」――水虫は治りにくいと言われますが、本当のところはどうなのでしょうか。はざの先生「生活習慣を変えないと治りません。カビですから。癖になるという人も多くいらっしゃいますが、水虫が癖になっているのではなく、水虫を完治できない生活習慣が癖になっている、と考えてください」――自分で簡単にケアする方法はありますか?はざの先生「お風呂からあがって清潔な状態の足にドライヤーをあて、足の指と指の間をよく乾かすことです。その後に薬を塗ります。くれぐれも、ドライヤーの使い過ぎによるやけどには注意してください。余計に痛いですよ。水虫は、見た目にただれている場所の外側にも菌がいる可能性が高いので、薬を塗るときには広範囲に塗るようにしてください。何よりも大事なのは、生活習慣を変えることです。最低、足は清潔にする努力をしてください。いくら薬を塗り続けても、また一日中同じ靴を履いて足を蒸らしていると、当然、治りません。予備のソックスを持ち歩いて、1日に2~3回は履きかえるようにします。それに、職場にも靴やスリッパを持参して、こちらも頻繁に履きかえるようにしてください。また、ゴルフ場、フィットネスクラブなど、外出先にも薬を持参し、運動後は足を洗ってドライヤーで乾かしてから正しく塗ることです。間違っても、さっきまで履いていた靴下をもう一度履くというようなことはしないでください。水虫が喜ぶだけですから」――皮膚科に行ったほうがよい場合、タイミングを教えてください。はざの先生「市販薬を1週間試してもまったく効果がない場合は、ほかの病気の可能性もあります。水虫は、水虫だと判定するのが難しい面があるので、水虫かどうかわからない場合は、皮膚科に相談してください。また、頻繁に再発する人は、皮膚科で生活習慣改善のアドバイスを受けたほうがいいでしょう。それを機に完治した、という人も多くいます」水虫が治らなかったり完治しないのは、水虫という菌がしつこいだけではなく、自分の生活習慣に原因がある――。ギクッ、思い当たります。靴下と靴を履きかえる、毎日となるとこれがなかなかできないのかも。でも、これを機に、ぜひ始めてみたいと思います。監修:はざの比呂江氏。皮膚科医。はざの皮膚科(大阪市都島区。JR・京阪電鉄京橋駅徒歩5分。TEL:06-6354-6877)院長。大阪市都島区医師会副会長。レーザーによる抗加齢治療に定評がある。(白川一郎/ユンブル)【関連リンク】【コラム】1日2回シャンプーOK?皮膚科医に聞く間違いだらけの清潔習慣【コラム】皮膚科医が教える。節電しながら「体感温度-3度」【コラム】「セレブ」って何なの!?みんなのイメージを教えて!
2011年09月30日