德永英明が、6月2日にリリースする4年ぶりのオリジナルアルバム『LOVE PERSON』のジャケット写真と最新アーティスト写真を公開した。「身近な人への愛と感謝」がテーマの今作は、“想定外な新たな時代の幕開け”を生きる全ての人へ向けた作品となっており、こんな時代だからこそ気付かされる“当たり前だったことの尊さ”を德永英明の歌声とメッセージで奏でたアルバムに仕上がっている。公開されたジャケットはテーマである「身近な人への愛と感謝」を表現するにあたり、情熱的で抱擁力溢れるイメージの「赤」をキーカラーに定めビジュアルを制作。デビュー35周年という節目を迎え、決意も新たな德永の溢れるエネルギーを余すことなく収めたやさしくも力強いアートワークになっている。アルバム『LOVE PERSON』は全5形態でのリリース。今回新たに2枚のベスト盤「LOVE PERSON MY BEST-VOCALIST-盤」と「LOVE PERSON MY BEST-ORIGINAL-盤」の詳細が発表された。「LOVE PERSON MY BEST-VOCALIST-盤」はアルバムテーマである「LOVE PERSON」と共鳴したカバー曲、「LOVE PERSON MY BEST-ORIGINAL-盤」は同じくアルバムテーマと共鳴したオリジナル曲の中から德永本人がセレクトした楽曲が収録される。<リリース情報>徳永英明『LOVE PERSON』2021年6月2日(水) リリース●写真集付受注生産限定盤【CD+写真集】6,600円(税込)德永英明『LOVE PERSON』写真集付限定盤 ジャケット●初回限定MTV Unplugged映像盤【CD+Blu-ray】7,700円(税込)德永英明『LOVE PERSON』MTV Unplugged映像盤 ジャケット●LOVE PERSON -VOCALIST-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明『LOVE PERSON』MY BEST -VOCALIST-盤 ジャケット●LOVE PERSON -ORIGINAL-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明『LOVE PERSON』MY BEST -ORIGINAL-盤 ジャケット●通常盤【CD Only】3,300円(税込)德永英明『LOVE PERSON』通常盤 ジャケット【CD収録曲】(全形態共通)01. ほんとうの君を知って02. You and me03. ふたり04. 頭を空っぽにして05. 愛のひと06. 心を鎮めて07. あの日のポセイドン08. 人生は一度きり09. 幸せと愛の唄10. 心をあずけて11. 幾千の時を経て12. ゆずり葉の夢-ボーナストラック-13. tomorrow【Blu-ray Disc収録曲】『MTV Unplugged: Hideaki Tokunaga』@Motion Blue YOKOHAMA 2019.7.2901. 輝きながら...02. LOVE IS ALL03. 恋人04. 夢を信じて(※初収録)05. 太陽がいっぱい06. BIRDS07. 最後の言い訳08. I LOVE YOU09. 僕のそばに10. レイニー ブルー11. 壊れかけのRadio【VOCALIST盤収録曲】01. ハナミズキ02. 翼をください03. なごり雪04. あなた05. やさしいキスをして06. 元気を出して07. 誰より好きなのに08. あの鐘を鳴らすのはあなた09. 愛の讃歌10. 真夜中のギター11. 風立ちぬ12. 花は咲く【ORIGINAL盤収録曲】01. MYKONOS02. 花束03. 君の青04. バトン05. いかないで06. My Life07. 愛をください08. SMILE09. I LOVE YOU10. JUSTICE11. あなたのために12. 僕のそばに<ライブ情報>徳永英明 スペシャルライブ豊洲PIT 6月2日(水)開場 15:15 / 開演 16:00豊洲PIT 6月3日(木)開場 14:15 / 開演 15:00チケット料金:全席指定 10,000円(税込)※スペシャルグッズ・1ドリンク付お問い合わせ:德永チケット係 03-5449-7080【平日13:00~17:00】関連リンク徳永英明Offcial HP BLOG
2021年04月27日德永英明の新曲「tomorrow」が、テレビ東京のドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SEASON5』の主題歌に決定した。4月30日夜8時にスタートする同ドラマ内で初披露される「tomorrow」は、困難な人生や日々ではあるけど明日を信じて前に進んでいこうと背中をそっと押してもらえる楽曲。6月2日にリリースされる德永のニューアルバム『LOVE PERSON』に収録される。『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜』は警察小説・時代小説を多く生み出した作家・富樫倫太郎の『生活安全課0係』シリーズをドラマ化した作品。厄介払いされたメンバーが集まる杉並中央署の「なんでも相談室」通称ゼロ係を舞台に、空気は読めないのに事件は読める“究極のKY刑事”小早川冬彦(小泉孝太郎)と男まさりで口の悪いベテラン刑事の寺田寅三(松下由樹)の“迷コンビ”が、ゼロ係のメンバーと共に様々な難事件を解決していく物語となっている。■德永英明 コメント「このドラマのストーリーを伺い、全く違うキャラクターの2人が中心となって仲間たちがミステリアスな難題に立ち向かっていくという内容から、シリアスな中にも希望を持てる楽曲を作りたいなと思いました。「tomorrow」という曲がゼロ係の皆さんと呼応し、一体となってドラマと共に楽しんで頂けることを願っております。番組情報『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SEASON5』©︎テレビ東京放送日時:4月30日(金) 夜8時放送スタート出演:小泉孝太郎 / 松下由樹 / 安達祐実 / 戸塚純貴 / 石田明(NON STYLE)/ 本宮泰風 / 石丸謙二郎 / 加藤茶 / 中山美穂 / 片岡鶴太郎原作:富樫倫太郎『生活安全課0係』『警視庁ゼロ係 小早川冬彦』シリーズ(祥伝社刊)公式Twitter:リリース情報徳永英明『LOVE PERSON』2021年6月2日(水) リリース●写真集付受注生産限定盤【CD+写真集】6,600円(税込)●初回限定MTV Unplugged映像盤【CD+Blu-ray】7,700円(税込)<Blu-ray収録内容>Motion Blue YOKOHAMA『MTV Unplugged: Hideaki Tokunaga』※「夢を信じて」初収録●LOVE PERSON -VOCALIST-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明セレクション カバー楽曲CD付●LOVE PERSON -ORIGINAL-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明セレクション オリジナル楽曲CD付●通常盤【CD Only】3,300円(税込)<ライブ情報>徳永英明 スペシャルライブ豊洲PIT 6月2日(水)開場 15:15 / 開演 16:00豊洲PIT 6月3日(木)開場 14:15 / 開演 15:00チケット料金:全席指定 10,000円(税込)※スペシャルグッズ・1ドリンク付お問い合わせ:德永チケット係 03-5449-7080【平日13:00~17:00】関連リンク徳永英明 Offcial HP徳永英明 Facebook徳永英明 Instagram徳永英明 LINE BLOG
2021年04月16日今年デビュー35周年イヤーを迎えた德永英明が、4年ぶりとなるオリジナルアルバム『LOVE PERSON』をリリースする。「身近な人への愛と感謝」がテーマの本作は、ニューノーマルな価値観が必要となる“想定外な新たな時代の幕開け”を生きる全ての人へ向けた作品となっており、こんな時代だからこそ気付かされる“当たり前だったことの尊さ”を、癒やしと力強さが共存共鳴する德永英明の歌声とメッセージで奏でたアルバムとなっている。販売形態は通常盤のほか全5種類でリリースされる。「写真集付限定盤」はInstagram写真をモチーフにした貴重なプライベート感溢れる写真集が付き、初回限定盤となる「MTV Unplugged映像盤」は2019年にMotion Blue YOKOHAMAにて行われた、德永英明初のジャズアレンジのアコースティックライブ『MTV Unplugged: Hideaki Tokunaga』をBlu-ray化したディスクが付属する。今作にはMTVではオンエアされなかった「夢を信じて」が初収録されている。また「LOVE PERSON MY BEST-VOCALIST-盤」と「LOVE PERSON MY BEST-ORIGINAL-盤」は、アルバムのテーマである「LOVE PERSON」と共鳴した楽曲を、德永英明自らがそれぞれカバーとオリジナル楽曲の中から選曲したCDとの2枚組でリリースされる。さらにアルバムの発売を記念して、2年ぶりとなるスペシャルライブが6月2日、3日に東京・豊洲PITにて開催される。<ライブ情報>徳永英明 スペシャルライブ豊洲PIT 6月2日(水)開場 15:15 / 開演 16:00豊洲PIT 6月3日(木)開場 14:15 / 開演 15:00チケット料金:全席指定 10,000円(税込)※スペシャルグッズ・1ドリンク付お問い合わせ:德永チケット係 03-5449-7080【平日13:00~17:00】リリース情報徳永英明『LOVE PERSON』2021年6月2日(水) リリース●写真集付受注生産限定盤【CD+写真集】6,600円(税込)●初回限定MTV Unplugged映像盤【CD+Blu-ray】7,700円(税込)<Blu-ray収録内容>Motion Blue YOKOHAMA『MTV Unplugged: Hideaki Tokunaga』※「夢を信じて」初収録●LOVE PERSON -VOCALIST-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明セレクション カバー楽曲CD付●LOVE PERSON -ORIGINAL-盤【2CD】4,620円(税込)德永英明セレクション オリジナル楽曲CD付●通常盤【CD Only】3,300円(税込)関連リンク徳永英明Offcial HP BLOG
2021年04月10日全国で約6万1,000人。これは厚生労働省の調査による、新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人の数だ。とくに気がかりなのが、女性が7割を占めているといわれるパートや契約社員、派遣社員などの非正規労働者が、全国で約3万人も職を失っていることーー。しかし、この数字でさえ実態を表していないと語るのは、労働問題に詳しいNPO法人POSSE代表の今野晴貴さん。「解雇や、契約期間満了を理由に契約を終了させる雇い止めを、厚労省が集計した数字はハローワークが把握しているものだけ。すなわち氷山の一角でしかなく、仕事を失った人はもっと多くいます。いわゆる“派遣切り”や、パート労働者の一方的な解雇など、とくに非正規労働者の実態はつかみにくいため、厚労省の数字より3〜4倍は多く、すでに10万人を超えていてもおかしくありません」実態はより深刻であることは、9月25日付の『西日本新聞』でも明らかだ。今年4〜7月に九州7県の各労働局へ届けのあった「会社都合の退職(=解雇・雇い止め)」の人数は2万3692人に上り、同期間の厚労省の発表(九州7県で4,093人)と比べると、5倍以上の開きがあることが判明したのだ。とくに福岡県では、飲食業や小売業、製造業を中心に、前年より53.8%増の1万1,416人が解雇や雇い止めになっており、その多くが契約や派遣など非正規労働者だという。“雇用の調整弁”ともいわれ、景気が悪くなると解雇されやすい非正規労働者。コロナ禍のなかでの実態を取材した。「雇い止めを言い渡されたときは、頭が真っ白になりました。シングルマザーとして娘を育て上げ、88歳の父との2人暮らしでしたが、2歳の幼子を抱えた娘が実家に戻り、4人で暮らすことになった矢先で。どうやって家族を食べさせていこうかと……」こう語るのは、都内の大手デパートに入る和菓子店で働いていて、今年6月末で雇い止めにあった、加藤悦子さん(仮名・47)。’17年8月から勤めていた彼女は派遣社員で、3カ月ごとの不安定な雇用契約だった。「1日8時間、週5日のフルタイムでシフトに入り、手取り約20万円で働いていました。ところが今年4月に緊急事態宣言が出されたことで、デパートとともに和菓子店も臨時休業。一緒に働いていた正社員には休業手当が出ましたが、私は派遣会社から、手当は出せないといわれて。5月に入って和菓子店は営業を再開しましたが、出勤したのは1カ月で7日間だけ。短縮営業だったので勤務時間も減らされ、収入は6万円ほどに。そのうえ6月いっぱいでの契約終了を、派遣会社から言い渡されたのです」一家の大黒柱である加藤さんは、こうして職を失った……。全国各地で起きている、このような事例。しかも、加速度的に悪化することが予想されている。第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストが語る。「’08年9月に起きたリーマン・ショックによる不況が雇用に大きな影響を与えるまで、6カ月ほどの時差がありました。今年4月から本格的に始まったコロナ不況が、雇用に影響を及ぼすのも、10月からと考えられます。これまで、なんとか耐えていた会社の体力が尽きてしまうこと、コロナ収束の見通しが立たず、人件費を抑えようとすることなどから、企業は解雇や雇い止めに走るでしょう。しかも真っ先にリストラされるのは、非正規労働者なのです」「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月09日連日、全国各地で過去最多の感染者を記録するなか強行された政府肝いりの「GoToトラベルキャンペーン」。中止や適切なタイミングでの開始を求める声が高まるなか、27日に菅義偉官房長官は「現状では東京都以外の地域を除外することは考えていない」と述べるなど、強気な姿勢を崩していない。しかし、こうした政府の“怠慢”が日本を崩壊に導くかもしれないのだ。現在、新規感染者の多くを占めているのがアクティブな20~30代。また無症状患者や感染経路がわかっていない事例も多い。こうした現状から前出のユウ先生は、「無症状の感染者から高齢者などに伝播し、第1波以上に重症者や死者が増える可能性はあります」と、懸念を示す。さらに、GoToトラベル強行によって、経済を再生させるどころか後退させる可能性が浮上している。第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣さんは「逆効果」だと指摘する。「今回の開始は最悪のタイミングだったと言えるでしょう。いま感染が広がっている中で、そもそも前倒しすることがおかしい。東京が対象外になる物理的な影響以上に、“旅行に行きたい”という気持ちが低下して、旅行需要が押し下げられる可能性があるからです。感染が落ち着いてから9月以降に東京も除外せず行えば、観光需要創出効果は1兆円程度拡大する可能性があるという試算でした。しかし、東京を除外し、時期も前倒ししたことで、4割減の6千億円程度になるかもしれません」また最悪の場合、観光業界以外にも波及する恐れが。「緊急事態宣言下の第1波での経済損失は、GDPで12兆円程度のマイナスでした。このまま感染が広がり、仮に前回と同じ規模で経済活動を止めることになった場合、損失額は同程度の12兆円になってもおかしくないと思います」連日、各地で過去最多の感染者を更新しており、このまま拡大が続けば、第1波を超える損失が出る恐れもあるだろう。また、感染症が専門の、のぞみクリニックの筋野恵介院長は、GoToトラベルによる医療崩壊の危険性を指摘する。「緊急事態宣言下では、政府がホテルを借り上げていましたが、いまは何軒かを残してほかは通常どおりの宿泊施設へ戻っています。隔離するホテルが足りなければ、軽症者は自宅待機を求められます。しかし、自宅に高齢者や基礎疾患のある人がいる場合は、待機するわけにいかず、病院に入院せざるをえません。すると、軽症者でベッドが埋まってしまい、いざ重症者が来たときに受け入れられない状況になるでしょう。感染拡大が続けば、医療崩壊する可能性は高いのです」しかし、適度な経済活動をしなければ、さまざまな産業がふたたび苦境に立たされてしまう。永濱さんはいま、すべきことをこう提言する。「ドイツは期限付きで消費税を下げ、イギリスも宿泊・飲食・娯楽関連の付加価値税を下げました。今回のGoToでは結果的に6千億円程度の経済効果ですが、日本でも半年間の期限付きで全品目に軽減税率を導入した場合、今回のGoToの予算に7千億円を上乗せした2.4兆円程度で実質、GDPを1.3兆円ほど押し上げる効果が期待できます。いまは、人を動かさなくてもできることをすべきです」政府には政局ではなく、国民の生活に真摯に向き合う姿勢が求められている――。「女性自身」2020年8月11日号 掲載
2020年07月31日“世界最大”と安倍首相が喧伝する新型コロナウイルスに対する日本の経済対策。はたして、その実態はどのようなものか、識者に採点してもらったら、驚くべき結果に……。「事業規模は230兆円を超えるものとなります。GDPの4割に上る、世界最大の対策によって、この100年に一度の危機から、日本経済を守り抜いてまいります」5月27日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する第2次補正予算についてこう胸を張った安倍晋三首相。4月に編成された第1次補正予算などとあわせると、“世界最大規模”のコロナ対策費になると、喧伝しているがーー。経済学者で「暮らしと経済研究室」の山家悠紀夫代表は指摘する。「首相が強調している“事業規模”とは、そもそも“絵に描いた餅”です。この政策を実行すれば、民間の金融機関や企業が資金を出すだろう、という想定で積み上げられた日本独特の数字です」もっとも重視されるべき数字は国が財政支出する「真水」といわれる部分だという。「需要を喚起したり、国内マーケットに直接注入されたりして、経済を押し上げる効果がある予算です。海外で支援策を事業規模で示している国はありません。基本的に、経済対策は“真水”で示されます。安倍政権の経済政策は誇大宣伝に近い」(山家さん)第1次補正予算で計上された“真水”の部分は、一律10万円の給付金や、中小企業や自営業者に給付する最大200万円の「持続化給付金」などが該当する。さらに、第2次補正予算では、「持続化給付金」の対象拡大のほか、最大600万円を支給する「家賃支援給付金」なども追加。その結果、真水部分は合計“約58兆円”と、過去の災害時などと比べても、最大のものになった。とはいえ、GDPの1割ほどで、安倍首相が言うGDP4割にはほど遠い……。京都大学大学院の藤井教授は「その真水でさえ“張り子の虎”になる可能性がある」と指摘する。「たとえば第2次補正予算の“真水”は約32兆円と言っていますが、約12兆円分の『企業への資金繰り支援』は実質、融資であるため真水とは言えません。必ずしも返済が強要されない“劣後ローン”を使えば真水として機能しますが、適切に運用されるかは未知数です。約10兆円分計上された、使い道を決めていない“予備費”も、柔軟な判断にもとづいて支出されれば真水になりますが、財務省には『使い切るな』という声も根強い。現時点で真水になると確定している部分はわずか。予算執行が適切に行われているかどうか、しっかり見守り続けることが重要です」これらも踏まえ、安倍政権の「コロナ経済対策」について、第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣さんと同志社大学大学院・浜矩子教授に点数をつけてもらった。10個の政策が各10点満点で、合計100点満点になる。【1】国民全般の支援策内容:国民全員に一律10万円の給付、生活資金の無利子貸し付け(最大20万円)、一定所得以下ひとり親世帯への特別給付金(1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円)、住民税などの猶予制度など。<永濱さんの点数・5点>国民への10万円の現金給付、ひとり親世帯への特別給付金はいかに早く困った人に生活資金が届くことが重要。それなりに金額を積んだが、どうしようにも支給が遅すぎる。<浜教授の点数・6点>辛うじて合格点。それなりに手早く人々の手元に届く(はず)。使途の制限をつけていないので、ほかの目的のためにも使える。【2】雇用者(サラリーマンなど)の生活支援内容:休業手当を出した企業に支給する雇用調整助成金の拡充(働き手1人あたりの上限は1日1万5,000円)、休業手当を支給されずに休業させられた中小企業の従業員への直接支援金(休業前の賃金の8割、月額上限33万円)など。<永濱さんの点数・3点>雇用調整助成金の拡充は評価できるが、複雑な手続き、給付事務のトラブルなどで遅れも。雇用維持だけでなく産業構造の変化にともなう雇用創出への支援、失業者の就業支援なども不可欠。<浜教授の点数・3点>雇用調整助成金などは複雑な手続きのために、申請を嫌がる会社が多い。申請手続きの簡素化などが不十分。本気で使ってもらいたいと考えているのか。【3】自営業者、フリーランス、企業への支援内容:収入が半分以下になった自営業者への持続化給付金(中小企業は上限200万円、個人事業者は上限100万円)、無利子・無担保融資や返済の優先順位が低い劣後ローンの支援、法人税などの猶予制度など。<永濱さんの点数・5点>一刻を争う事業主への支援「持続化給付金」も動きが鈍い。返済を必ずしも強要しない「劣後ローン」より効果的な「永久劣後ローン」まで踏み込んでいい。<浜教授の点数・3点>「雇用者の生活支援」に同じ。持続化給付金も給付の遅れが出ている。心底、お役に立ちたいと考えているのか。【4】教育支援内容:休校で休まざるをえない保護者に対して有休を取らせた企業への助成金、大学などの授業料の減免、住民税非課税世帯の学生への最大20万円給付、リモートワーク支援など。<永濱さんの点数・5点>学校等休業助成金などは一定の効果あるが、遠隔教育の環境整備、遅ればせながらもできた困窮学生の支援などとともに、教育支援は石橋をたたきすぎで、すべてにおいて遅さが目立つ。<浜教授の点数・5点>メニューをそろえた観はあるが、どこまで実効性があるか疑問。【5】地方自治体支援内容:地方公共団体に対する地方創生臨時交付金(合計約3兆円)の交付など。<永濱さんの点数・5点>各自治体が対応する協力金は、感染防止効果もあり評価できるが、事務作業の複雑さから支払いに遅れも。使い道を自治体が決められる「地方創生臨時交付金」も増額したが、各自治体によって状況が違うため独自の対応が不可欠。地方債を自由に発行しやすくするなど自治体の資金調達をサポートすることも必要。<浜教授の点数・2点>現状への対応が、どこまで有効なのか疑問。【6】店舗の休業支援内容:休業要請に従った店舗や企業に対する協力金(各都道府県が主体)、売り上げが大幅に減少した事業者に対する家賃の補助(法人は月100万円、個人事業者は月50万円が上限)など。<永濱さんの点数・5点>「地方自治体支援」に同じ。<浜教授の点数・2点>休業要請には補償が当然伴うべきだが、不十分なものになっている。【7】国民への医療支援内容:布マスク(アベノマスク)の配布、PCR検査の保険適用、妊婦のPCR検査への助成など。<永濱さんの点数・3点>布マスクなどが象徴だが、すべてがかゆいところに手が届いていない。精度の高いPCR検査、抗体検査を積極的に導入した隔離対策で経済活動は可能に。迅速な対応ができていない。<浜教授の点数・0点>アベノマスク減点分ですべて台無しに。まだ、マスクを配り続けている。【8】感染拡大防止と医療機関への支援内容:診療報酬の引き上げ、感染者を受け入れている医療機関への補助金、患者と接する医療従事者等への慰労金(最大20万円)、ワクチン開発支援、医療物資支援など。<永濱さんの点数・3点>新型コロナウイルスに対する恐怖心が解決されなければ経済は戻らない。ワクチン開発などの医療支援は最優先だが日本の医療関連の支援はGDP比でアメリカの半分程度。効果的な支援になっていない。<浜教授の点数・6点>当然やるべきことを一応列記したという意味で辛うじて合格。あとは、どの程度実行できるか、見守る必要がある。【9】農業、畜産業、漁業などへの支援内容:持続化給付金、経営維持のための経営継続補助金の支給、その他品目別の支援金や給付金など。<永濱さんの点数・5点>新型コロナウイルスで、世界に拡大したサプライチェーン(原材料や部品の調達や配送)が機能不全に陥ったことから、食の分野でも国産回帰が。政策自体はいいがスピード感は期待できない。<浜教授の点数・4点>今回の状況に対応した目新しさが、どこまであるのか疑問。【10】コロナ後の復興支援内容:GoToキャンペーン事業。「観光・運輸」「飲食」「イベント・エンタテインメント」「商店街振興」に対するクーポンやポイント等を消費者に給付。<永濱さんの点数・3点>需要を喚起するキャンペーン自体は一定の効果が期待できるが、今のタイミングではない。さまざまな業態でのアフターコロナの新しい生活様式の見直しに予算を出すほうが効果的。<浜教授の点数・1点>GoToキャンペーンとは何たるネーミング。真剣だとは思えない。まず、浜教授の評価。「最大の問題は政策姿勢です。本当に世のため人のためになろうと真摯に考えているとは思えません。自分たちがどう点数を稼ぎ、どう減点を防ぐしか考えていない」「国民への医療支援」では0点をつけた浜教授。100点満点で32点という厳しい評価となった。一方、永濱さんも手厳しい。「すべてにおいて遅すぎます。たとえば第1次補正で決まった給付金や助成金は、第2次補正が閣議決定されたあとでも、いまだに申請した半分程度しか給付されていない。雇用調整助成金も支給のタイミングが遅れて、結局、雇用を守れないという事態になったら意味がありません」「政策全体がスピードに欠けるため、5点以上をつけられない」という永濱さん。さらに政治の姿勢にも問題があるという。「日本の場合は財務省にあたる財務当局は、どの国でも、ムダ遣いをしないように予算を絞るもの。しかし、それを覆して多く予算を出させるのが政治家の仕事。各国が似たような状況の中、日本政府の危機感の欠如が目立ってしまっています」結果、総合42点と“合格点”とは言えない点数になった。「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月16日外出自粛期間が続き、すでに人々の間では“コロナ疲れ”“コロナうつ”といった言葉も広まっている。コロナ禍長期化は今後、日本にどのような影響を及ぼすのだろうか?NPO法人「医療ガバナンス研究所」の上昌広理事長は言う。「おそらく5月の連休明け以降も、緊急事態宣言は継続されると思います。さらにハーバード大学の研究グループが指摘するように’22年まで、外出自粛要請が断続的に続くのではないでしょうか。感染をおそれて病院での診療を敬遠する方も増えています。たとえば私がチームでやっているナビタスクリニック・グループも、3月は昨年に比べて患者数が4割減です。今後は倒産する医療機関も増えていくと思います」病院ですら倒産すると、上理事長が指摘するように、経済の専門家たちによれば、コロナ禍長期化の日本経済への打撃はかなり深刻なものになるという。「景気ウォッチャー調査で特に影響が顕著となる順番としては、(1)旅行・交通関連、(2)百貨店、(3)飲食関連、(4)レジャー施設、となります。旅行業界でいえば3月に日本を訪れた外国人旅行者数は、前年同月と比べて93%減です。また’08年のリーマン・ショックの際は1年間で失業者は113万人増加しました。当時に比べて非正規雇用者が増えていますので、今回の失業者数はそれを上回る可能性があります。リーマンのときに最も大きな影響を受けたのは大企業製造業でした。しかし今回は中小のサービス業が影響を受けていますので、倒産件数もリーマン時を上回る増加になるかもしれません」(第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣さん)また経済評論家・岩崎博充さんは、株価暴落の可能性を指摘する。「東芝は7万6千人の従業員を対象にして、4月20日から5月6日まで国内の全拠点を休業すると発表しました。しかし2週間程度ならともかく、そういった状態が緊急事態宣言の延長により長期化するとどうなるでしょうか?大企業だから内部留保があるとはいえ、2カ月も続けば、それを相当取り崩してしまうことになるでしょう。それ以降は、株券や債券を現金化し、社員の給料に充てていかなくてはいけません。内部留保の取り崩しは、大なり小なりほかの企業も抱えている問題で、今後は株や債券の暴落が始まります。私の予想では7月ごろからその動きが目立ってくると思います」さらにコロナ禍長期化は私たちの日常生活も直撃するという。各国で続けられている移動制限が農業従事者の移動や食料品の流通も妨げ、生産や流通にも影響を及ぼす可能性があるというのだ。4月1日には世界保健機関や世界貿易機関のトップたちが世界的な食料不足が発生する恐れがあるとも、警告している。資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫さんはこう語る。「国内の食料を確保するため、ロシアやカザフスタンのように、すでに輸出規制に踏み切っている国も出ています。たとえば日本は小麦の9割を輸入に頼っており、輸入元はアメリカ・カナダ・オーストラリアなどです。どの国もコロナ問題を抱えており、今後、輸出規制を採択する可能性も出てきます。するとこれらの国から思うように輸入できなくなり、日本国内での食料品の不足や値上がりも目立ってくることになるのです」すでに日本の食料輸入量には陰りも見え始めているという。「たとえば小麦やチーズ、それにアジやサバ、タコといった一部の水産物の輸入量が昨年の同時期に比べて、かなり減少しています。すべてがコロナの影響というわけではないかもしれませんが、各国でサプライチェーン(製品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、配送、販売、消費といった一連の流れ)の混乱が発生しているようです」(食品問題評論家・垣田達哉さん)そうしたサプライチェーンの混乱が生じているのは食料品ばかりではない。未来調達研究所取締役で調達・購買コンサルタントの坂口孝則さんは衣料品について指摘する。「日本のアパレル業界も大きな影響を受けています。ある程度の高級ブランドであれば、日本でデザインし、イタリアなどヨーロッパで高品質の布地を調達、それを人件費が安いベトナムやインドネシアなどの東南アジアで縫製するというグローバルなサプライチェーンがあるのです。それがイタリアから高品質の布地が入ってこなくなったり、さらに東南アジアでも工場が閉鎖されたりと、各地でサプライチェーンが寸断されようとしています」1人の油断が、地域そして国内での新型コロナウイルス拡大感染を許し、ひいては国際的に悪影響を……。コロナ収束のめどがたち、緊急事態宣言が1日も早く解除されるためにも、一人一人の自覚が求められている。「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月23日「新型コロナウイルスの感染拡大によって、海外からの観光客は大幅に減少しています。そのうえ、中国経済の冷え込みが深刻なため、中国から原料が調達できなかったり、中国向けの輸出が激減したりと、日本の企業にも大きな影響が出ています。このままだと、日本経済は壊滅的なダメージを受けてしまうでしょう」そう語るのは、京都大学大学院の藤井聡教授。政府は2月26日に“新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためのイベントの開催自粛”を要請。各地でコンサートやスポーツイベントの中止が相次いでいる。あらゆるイベントが自粛となり経済活動が停滞するなか、さらなる“悪夢”が忍び寄っている。新型コロナの影響で、今夏の東京オリンピック・パラリンピックの開催を中止すべきという声が増えているのだ。国際オリンピック委員会(以下、IOC)の重鎮、ディック・パウンド氏ですら「(3カ月あとも事態が終息していなければ)おそらく東京五輪の中止を検討するだろう」と、中止の可能性に言及したのだ。橋本聖子五輪相はこの発言を「IOCとしての公式の見解ではない」とし、開催に向けた準備を進める考えを示した。「ですが、五輪をめぐるすべての最終決定権はIOCにあります。その根拠はIOCが’13年9月に、東京都および日本オリンピック委員会と結んだ“開催都市契約”です。この契約では、大会の延期や中止などの決定はIOCが単独で判断できると規定されているのです」(スポーツ紙記者)現実味を帯び始めた東京五輪の中止――。スポーツライターの小林信也さんは、中止をいっさい検討しようとしない政府や組織委員会の姿勢を疑問視する。「もちろん、すぐに中止にする必要はありません。しかし、世界中で人々の健康が損なわれているなか、開催中止の選択肢を無視するのはおかしな話です。’16年のリオ五輪では、ブラジルでのジカ熱の流行を理由に出場しなかった選手もいました。今回のコロナウイルスの感染拡大は、4年前のジカ熱の流行よりもはるかに深刻な事態です。そもそも選手や観客が、新型コロナウイルスの危機が迫っている東京に来てくれないことも考えられる状況です。このようななかで無理やり開催しても、国内外の選手が万全の態勢で競技に臨めない可能性が高いでしょう」終息への糸口さえ見えないなか、迫るオリンピックシーズン。東京五輪が中止になった場合、はたして日本経済にとってどれほどの損失になる見込みなのだろうか?第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣さんはこう語る。「仮に五輪が予定どおり開催されたとしても、新型コロナウイルスの影響によって日本経済には2.9兆円の損失があると分析しています。これに開催中止が重なると、損失は2.2兆円増えて、5.1兆円になります。さらに、1年を通してコロナの悪影響が続くとなれば、10兆円もの損失となると試算しています。損失の内訳としては、実は外国人旅行客による“インバウンド消費”の減少よりも、日本人のエンタメや飲食、旅行などの、消費の自粛が大きく影響します。インバウンドは年間で4.8兆円なのに対し、個人消費は年間240兆円ですから、国内の消費が落ち込むことが大きな問題です」「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月05日「私は以前から、東京オリンピック・パラリンピック終了後に、日本国内の景気が落ち込み、マンションの価格も落ちていくと予想していました。しかし新型肺炎ショックによって、それを待たずしてマンション価格が暴落してしまう可能性も出てきました」そう語るのは、経済ジャーナリスト・荻原博子さん。「中国経済の停滞は日本経済にも大きなダメージを及ぼします。私が危惧しているのは、先ほど述べたようなマンション価格の下落です。5~6年前、日本のタワーマンションを購入する中国人が増えました。当時は中国経済がバブルの様相を見せていたからです。しかし中国経済が落ち込むことにより、中国人による日本のタワマンの“投げ売り”が相次ぐのではないかと心配しています」加盟国の経済の安定を図るために活動している国際機関のIMF(国際通貨基金)も、コロナショックによる日本経済への悪影響を憂慮しているという。「IMFは日本経済に関する年次審査報告書を、2月10日に公表しています。そのなかで新型コロナウイルスによる肺炎感染の拡大を“新たな景気へのリスク”として、警戒感を示しているのです。担当者は、中国と日本との間で貿易や投資が冷え込む可能性を指摘しています。さらに高齢化による社会保障費増大で財政悪化が深刻になることを懸念し、消費税率を2030年までに段階的に15%に引き上げるよう提言しました」(経済誌記者)コロナウイルスのせいで消費税が15%に!?昨年10月に消費税がアップし、家計の苦しさを肌で感じている主婦にとっては、10年後のこととはいえ、この“負担増プラン”には納得できない人も多いのではないだろうか。それにしても消費税が5%アップすることで、家計の負担はどのくらい増えるのだろうか?第一生命経済研究所主席エコノミスト・永濱利廣さんが試算してくれた。「夫婦2人以上の平均的な家庭では、年間11万3千円の負担増となります。安倍晋三首相はすでに2回消費税を引き上げていますので、安倍政権が続いているうちは消費増税はないと思われます。しかし、総理大臣が交代すると可能性も高まりますね」いまよりも年間11万3千円の負担増……。愕然とするような未来予想図だが荻原さんは言う。「“国際通貨基金の提案”と聞くと、何だか言うことを聞かなくてはいけないように思ってしまいがちですが強制力はありません。実はこの“外圧”を演出しているのは、日本の財務省なのです。いわば“自作自演”のようなものなのです」自作自演とは?IMF提案のカラクリについて、元財務官僚で経済学者の高橋洋一さんが解説してくれた。「日本のIMFへの出資比率はトップクラスで、いわば“大株主”なのです。組織のナンバー2である副専務理事ポスト4つのうち、1つは日本が確保しており、歴代財務省財務官の天下りポストになっているのです。ほかにも日本はIMFの理事ポストも持っていて、こちらを務めているのも財務省からの出向者です。今回、話題となっている年次審査報告書は各国政府との協議を経て作成されます。私も財務省時代には、そうした報告書作成の協議に加わったこともあります。つまり“IMFの報告書”という体裁をとっていても、実質は日本政府の主張なのです。消費税15%に関しては、かねてからIMFは提案を続けてきました。それは財務省が増税に意欲を燃やしているからにほかならないのです」今回の提案も、“新型肺炎による経済的リスク”に、財務省が便乗し、増税を達成するために危機を強調しているということなのだろうか。荻原さんも言う。「消費税15%実現は“財務省の悲願”なのです。でも企業の倒産が増加し、給料も上がっていない状況で、消費税だけアップさせるなんて“あってはいけないこと”です」これ以上の家計悪化を防ぐためにも、一刻も早い新型肺炎問題の終結を祈りたい。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月20日「(新型コロナウイルスの拡大について)日本だけでなく、世界経済全体への影響が懸念されている」日銀の黒田東彦総裁は、2月4日に開かれた衆議院予算委員会で、そう語った。’03年に感染が広がったSARSのときと比較できないほど中国市場は拡大しているため、その損失は計り知れないという。では、私たちの家計にはどのような影響をもたらすのか。第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんが解説する。■大打撃は観光業だけじゃない……メーカーも夏ボーナスは望み薄「去年1年間に日本を訪れた中国人旅行客は959万人で、全体の約30%。終息しない状況が続けば、訪日観光客による消費は損なわれるばかり。中国人観光客をメインに扱う旅行代理店の中には、倒産する会社も出てくるかもしれません」しかし、他業種もコロナウイルスの影響を受ける、と続ける。「いまは、経営者と労働組合が賃金交渉をする“春闘”の時期でもある。米中貿易摩擦や消費増税などが続き、ただでさえ“今期の業績アップは厳しい”といわれていました。中国に拠点を置く企業は、ベースアップはもってのほか。夏の賞与も、例年を下回る結果になるのではないでしょうか」中国に工場や店舗を持つトヨタや、訪日観光客がこぞって商品を買うような商品メーカーであるファーストリテイリング(ユニクロ)などの株は、すでに下落している。メーカー企業に勤める社員にとって、今年最初のボーナスは“雀の涙”になるかも……。■中国工場操業停止で、ねぎ、ごぼう、冷凍野菜が高騰する!「中国では現在、政府の命令によって、一部の食料品生産工場が操業を停止しています。その中には、日本に輸出している生鮮野菜や冷凍野菜を加工している工場も。中国からの輸送手段である飛行機や船などの立ち入りが規制されるようになると、これらの食品は品薄状態に陥ることになり、価格の高騰が懸念されます」財務省の最新の「貿易統計」によると、野菜で最も取引総額が多い輸入相手は中国。玉ねぎ、にんじん、ねぎ、ごぼうに関しては88~100%、中国から輸入している。「’16年、ねぎを日本に輸出している福建省が自然災害に見舞われ輸出がストップした際、中国産ねぎの価格は約4割上がりました。今回、それを超える値上がりの可能性も捨てきれません」(社会部記者)■原油価格は暴落――ガソリン代、電気料金、国産野菜は値下がり「世界経済に不安がもたらされていることもあり、原油の先物価格が暴落しています。すでにその影響は、ガソリンの価格に表れています。原油の価格を反映して決定される電気料金も値下げすることが考えられます」(永濱さん)’19年秋ごろから上昇の一途をたどっていたガソリン価格は、2週連続で下がっている(2月4日現在で1リットルあたり151.2円)。「このまま原油価格の低迷状態が続けば、ガソリン代は142円台まで下がるのでは、と試算する専門家もいるほどです」(社会部記者)ガソリン代が下がれば、国内市場に流通する商品の輸送・運搬費用が抑えられる。「物流のコストが下がれば、国内で生産・消費される野菜や雑貨の価格が下がると見ています」(永濱さん)経済面でいえば、悪いことばかりではないようだが、感染してしまっては元も子もない。正しい知識と情報をもとに、感染をしっかりと予防する姿勢は怠らないようにしよう。「女性自身」2020年2月25日号 掲載
2020年02月13日2月3日、中国国内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数は、’03年に猛威を振るったSARSの死者数を上回った。人間を死に至らしめる新型コロナウイルスだが、すでに日本経済をもむしばみ始めている。「中国政府は1月25日、国内の旅行会社に対して、すべての団体旅行を中止するよう命じました。日本を含めた海外旅行も27日から中止になっています。中国からの観光客は年々増えていましたが、今後は当然、インバウンド消費(訪日観光客による日本国内での消費)も激減するでしょう」(経済ジャーナリスト)具体的にはどのぐらいの経済的損失となるのだろうか?第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんは次のように語る。「’03年に大流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)は、WHOが3月に世界へ注意喚起を促し、4カ月後の7月に終息宣言を発しました。新型コロナウイルスが同じような経過をたどるとすれば、5月ごろに収束すると仮定できます。しかしSARSのころと比べて、日本のインバウンド消費は5倍ほどに増えており、それだけホテルやレジャー施設への影響も大きくなります。インバウンド消費に関して言えば損失は3,400億円以上になるでしょう。さらにGDP(国内総生産)では、損失額は5,270億円になります。日本人による旅行なども減るからです」奈良市内ではホテルのキャンセルが3,000件以上にのぼったというが、その予兆ということなのだろうか。永濱さんより、さらに大きな経済損失を予測しているシンクタンクもある。「野村総合研究所の試算によれば、SARSのときと同程度に観光客が減り、その期間が1年間続くと仮定すると、日本のGDPは実に2兆4,750億円も押し下げられてしまうそうです。それもインバウンド消費に関してだけの数字です。日本人の個人消費が悪化したり、企業の生産活動が停滞したりすれば、さらに大きな損失になるそうです」(前出・経済ジャーナリスト)中国に工場や店舗を持つ企業の一部は、一時休業を余儀なくされている。さらに、その影響はすでに日本国内にも及んでいるのだ。トヨタが生産している自動車の部品を作っている工場の関係者は言う。「トヨタさんの(中国国内での)生産が止まっていることもあり、うちが作った部品も納入できない状況が続いているんです……」日本経済の冷え込みのほかには、どういった事態が起こる可能性があるのだろうか?中国事情に詳しい拓殖大学教授の富坂聰さんに聞いた。「冷凍食品や生鮮野菜も中国からの輸入が増えています。特ににんにく、玉ねぎ、にんじん、キャベツなどは山東省の生産量が多いのです。もし山東省で感染者が激増すれば、それらが輸入できなくなる可能性もありますね。また日本の100円均一ショップでは、多くの中国産の製品が販売されていますが、それらが品薄になってしまうこともあるでしょう。2月上旬ごろに、感染がどのぐらいまで広がるのか見えてくるといわれています。多くの日本企業もそれまでは静観するようです」爆発的な感染は防ぐことができるのか、それとも……。経済評論家の森永卓郎さんはこう語る。「もし感染を封じ込めることに失敗した場合、最悪なら今年夏の東京五輪の開催ができなくなってしまうかもしれません。’08年のリーマン・ショックのように、一気に坂を転げ落ちて、不景気になってしまうことを憂慮しています」「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月06日俳優の濱津隆之(38)が20年1月24日にスタートする連続ドラマ『絶メシロード』(テレビ東京系)の主演に抜てきされたと、11月19日に公式サイトで発表された。濱津が地上波の連続テレビドラマで主演を演じるのは初めて。酒井若菜(39)や山本耕史(43)といった実力派俳優が脇を固める。同ドラマは(株)博報堂ケトルが、地域再生プロジェクトとして古い個人飲食店を特集した“絶やしたくない絶品グルメ”通称「絶メシリスト」が原案。濱津演じる中年サラリーマン・須田民生が、全国に点在する「絶メシ」を求めて車中泊しながら週末に1泊2日の旅に出るというストーリーだ。抜てきにあたって、《お店の雰囲気、店主の人柄、出てくるご飯、どの店も全てが悉(ことごと)く最高でした》とコメントを切り出した濱津。そして《しがない中年サラリーマンが主人公ですが、主役は毎回出てくるそんな味わいまみれのお店達です。趣味も欲もない自分が、うっかりやってみたくなってしまいました》とし、《週末出掛けられないそこの皆さん、いかがでしょう。見てくれた人達の何かしらが少しでもふわっと和らいだらいいなぁと思います》と呼びかけた。濱津といえば、映画『カメラを止めるな!』(18年)で主演を演じたことを機に注目を集めた。同作のヒットを受けて所属事務所を決めた共演者の真魚(28)やどんぐり(59)は、すでに地上波ドラマでも活躍している。これまでフリーで活動していた濱津も同じように、今年2月1日にアニモプロデュースへ所属。今年7月から放送された『ノーサイドゲーム』(TBS系)で見せたキーパーソン役の熱演ぶりも、視聴者に強い存在感を与えた。そんな濱津の快進撃に歓喜の声が上がっている。《やった!濱津さん、すごい》《濱津隆之さん 飯食ってる顔を予告編で観ているだけなのにこっちまで嬉しくなっちゃう。 TVドラマ初主演おめでとうございます》さらに『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督(35)も《濱津さん、連ドラ初主演ほんまにおめでとう。メシを止めるな!》とTwitterでエールを送った。またテレビ東京といえば、『孤独のグルメ』や『きのう何食べた?』『忘却のサチコ』といったグルメドラマの充実ぶりでも知られている。そのため《テレ東さんにまたひとつグルメ番組が》《テレ東攻めるなあ。今期のグルメドラマもみんな面白いし、絶メシも期待》といったグルメファンからも期待の声が上がっている。
2019年11月19日女優の永純怜(ながすみ れい)が、最新イメージDVD『怜-actress』(4,180円税込 発売元:エスデジタル)をリリースした。テレビや舞台、映画やモデルにとマルチに活躍している永純怜。出演したバラエティー番組の罰ゲームで水着姿を披露して話題となった永純が、同DVDでグラビアデビューを飾る。すでに雑誌などでも取り上げられており、その注目度が上昇。本編では、キレイな顔立ちと洗練されたボディーを披露している。上からB85・W64・H89という抜群のスタイルにで、下着風水着を着用した室内のシーンや黒のセクシーなドレス姿のシーンではセクシーな姿を見せる。下着風水着を着用したシーンでは胸の膨らみを強調。黒のドレスを着用したシーンでは、氷を舐めるなど妖艶な女性をアピールしている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが11月17日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA①号店 サブカル・モバイル館7F(13:00~)で開催される。
2019年11月14日5年に1度の年金の通信簿。令和初の財政検証が公表された。“政治事情”で公表が遅れたといわれるこの文書。記されていたのは、あまりにも灰色の未来だった――。「財政検証が8月27日に、ようやく発表されました。財政検証とは5年に1度、経済状況などを鑑みて、年金制度が持続できるかどうかを見る“通信簿”のようなもの。作成しているのは年金を所管する厚生労働省です。まさに国の見解といっていい」こう語るのは、経済評論家の平野和之さんだ。’14年以来、5年ぶりとなる「財政検証」はこれまでの例から、6月に発表されるとみられていたが、予想より2カ月以上遅れての公表となった。「当時、“2,000万円問題”でバッシングを受けていたことや、参議院選挙を控えていたこともあり、忖度が働いたのだと思います」それでは、そんな“忖度通信簿”の中身を解説してもらおう。「財政検証で重要になるのが、“所得代替率”。『現役男子の平均手取り額』に対する『夫婦2人のモデル世帯の年金受給額』の割合です。’19年度の『平均手取り額』は35万7,000円。『モデル世帯』の年金受給額は、夫婦の基礎年金13万円、夫の厚生年金9万円の計22万円です。よって、所得代替率は61.7%となっています」しかし、少子高齢化の時代に、この水準は維持できない。「制度維持のため、所得代替率を50%まで段階的に引き下げていくことは既定路線になっています」所得代替率が現在のモデル世帯の61.7%から50%に下がるということは、年金が2割ほど減るということ。現在の「平均手取り額」から計算すると、22万円から、17万8,500円への減額となる。それでは、どのように引き下げられていくのか。今回の財政検証では、女性と高齢者の労働参加が順調に進み、経済も成長していくケース1から、もっとも悪化していくケース6まで、6段階の試算が行われた。もっともよい試算であるケース1でも、所得代替率は5年後に60.9%に下がり、現在44歳の人が受給開始を迎える’40年には54.3%、そして’46年に51.9%になり、以降は下がらない。ケース1〜4までは経済成長率がプラスになることが前提だが、第一生命経済研究所の首席エコノミストである永濱利廣さんはこう警鐘を鳴らす。「現在、日中貿易戦争が懸念され、日本ばかりでなく、世界経済全体が冷え込んでいます。日本以外の国は、税金や国債などで公共事業などに投資する財政出動に傾いているのに、日本は10月に消費税増税を予定している。増税すれば景気が後退し、税収が下がることは過去の経験則としてある。そういった最悪のシミュレーションが、ケース6にあたる可能性があります」(永濱さん)年金制度に詳しい日本総研主席研究員の西沢和彦さんはこう語る。「(財政検証が前提としている物価や賃金の上昇率の予想は)過去の実績に照らし楽観的。現実的なのは、ケース5と6です」最悪なケース6では、5年後には所得代替率が60%となり、’43年には50%に。’52年に46.1%まで落ち込んだところで、将来に備えて現在160兆円用意されている年金積立金が枯渇する。その後、保険料と国庫負担で賄うことができる所得代替率は36〜38%にまで落ち込むと報告されている。所得代替率36%を現在の「平均手取り額」から計算すると、夫婦2人の年金額は12万8,520円。現在の水準から約42%の減額だ。とても暮らしていける額ではない。しかし、この試算すら“甘い前提”で成り立っているという。「ケース6では経済成長率がマイナス0.5%と想定されていますが、運用利回りはプラス0.8%。経済成長率がマイナスなら、運用益もマイナスになるのが普通なので、さらに悪い“ケース7”も試算するべきです」(平野さん)西沢さんはこう語る。「“100年安心”とは十分な年金がもらえるという意味での100年安心などではありえません。年金給付が抑制されていくことにより、制度として“持つ”という意味でしかないのです」
2019年09月05日<(老後資金の)不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になる >そんな記述を含んだ金融庁の「金融審議会市場ワーキング・グループ報告書」が波紋を呼んでいる。この51ページにも及ぶ報告書が発表されたのは6月3日のこと。報告書によれば、年金収入で暮らしている高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の月間収支は約5万5,000円の赤字である。仮にこの生活が20年続けば約1,300万円が、30年続けば2,000万円が年金とは別に必要になる、というわけだ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは、報告書を読んだ率直な感想をこう語る。「老後のために、2,000万円ほどの貯蓄が必要という試算は、民間では言われてきたことではあります。でも、省庁が“年金だけでは足りない”と表現したことはなかったかもしれません」――年金は100年安心政府はずっとそう喧伝してきただけに、“年金だけで生きていけない”という内容への反発は激しい。「これからの世代は、ますます年金だけでは生活できなくなっていく。さらに、長寿にもなっていくので、たとえ金融資産があっても、途中で尽きてしまうかもしれない。そのため、『資産寿命』を延ばすことが必要だと、報告書では強調されています」(風呂内さん)「資産寿命」とは、報告書によると、<老後の生活を営んでいくにあたって、これまで形成してきた資産が尽きるまでの期間>。これが尽きてしまえば、後は年金だけで生活するほかなくなる。報告書では人生を3つの期に分けて、「資産寿命」の延ばし方を指南している。【現役期】資産形成期このころから、投資によって資産を増やすことが必要だという。税制面で優遇が行われている「つみたてNISA」と「iDeCo」が報告書で推奨されているほか、<日経平均だけに積立投資するよりも、米国NYダウと組み合わせた方がトータルリターンはさらに大きくなり>2など、具体的なアドバイスまで。「<保有期間が5年ではマイナスリターンも発生するが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収斂>とあるように、長期間投資するほど、有利な結果になりやすいということです」(風呂内さん)もちろん、長期投資でもマイナスになるリスクもある。手数料がかかることも忘れてはならない。経済評論家の平野和之さんは、こう語る。「運用に失敗しても、金融機関は責任を取らず手数料を取る。“貯蓄から投資へ”というのであれば、金融機関にも“手数料は成功報酬のみ”など、リスクを負わせることは必要ではないでしょうか」手数料を取ることだけを目的として、リスクの高い商品を勧めてくる業者もいるという。その見極めは自分でやらねばならないのだ。【リタイア期前後】運用・取り崩し期退職金がある人はそれを踏まえた老後計画を立てる必要があるが、年々退職金の額は減っているという。’02年には平均2,600万円ほどあった退職金は、’17年には2,000万円まで減っている(常用労働者が30人以上の民営企業、大卒者)。ここで、報告書が提案するのが、老後も働き続けることだ。第一生命経済研究所の首席エコノミストの永濱利廣さんは、「健康寿命が延びているのだから、昔と比べて現役世代が長くなるのは仕方ありません」と語る。だが、現役時のような給与水準は、再雇用前と比べて、平均65.4%まで下がるという。’16年度の調査では、65歳から69歳の男性の55%、女性の34%もの人が働いていて、これは世界でも高い水準にあるという。「現状でも、年金や貯蓄の関係から“働かざるをえない”という人もいるでしょう。今後、働く高齢者はより増えていくと考えられます」(風呂内さん)【高齢期】資産管理期働くことによる所得は期待しづらく、年金と資産の取り崩しで生きていく必要がある。ここで大切なのが、“支出の削減”となるが、すでにリタイア期から習慣づけていることが望ましい。「携帯料金やガス料金の見直しなど、生活水準を下げずに取り組む節約という方法も。まずは家計=経済に対してアンテナを張っておくことです」(永濱さん)さらに、こんな準備も必要だ。「認知症などで判断能力が低下すると、資産を思うように利用できなくなったり、失うこともあります。そうなる前に、資産の扱いを決めておきましょう」(永濱さん)うまくやれば、「人生100年時代」にも対応できると、報告書にはあるが……。年金生活に入る前に2,000万円を貯めておく――そんな“絵に描いた餅”が食べられなかった場合、飢えてしまうのは自分自身である。
2019年06月11日100年、安心と言っていたのに――。「年金だけではたりません」。国が明らかにしたのは、国民にとって厳しすぎる未来だった。金融庁が公開した驚愕の報告書の中身とは?<(老後資金の)不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になる >そんな記述を含んだ金融庁の「金融審議会市場ワーキング・グループ報告書」が波紋を呼んでいる。この51ページにも及ぶ報告書が発表されたのは6月3日のこと。報告書によれば、年金収入で暮らしている高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の月間収支は約5万5,000円の赤字である。仮にこの生活が20年続けば約1,300万円が、30年続けば2,000万円が年金とは別に必要になる、というわけだ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは、報告書を読んだ率直な感想をこう語る。「老後のために、2,000万円ほどの貯蓄が必要という試算は、民間では言われてきたことではあります。でも、省庁が“年金だけでは足りない”と表現したことはなかったかもしれません」――年金は100年安心政府はずっとそう喧伝してきただけに、“年金だけで生きていけない”という内容への反発は激しい。6日朝、野党5党派は政府の担当者を追求した。「政府の責任を放棄したと言わざるをえない。まず謝れよ、国民に。申し訳ないと」(立憲民主党の辻元清美国会対策委員長)また、経済評論家の平野和之さんは、こう分析する。「年金の状況の厳しさを伝えるのは、年金受給開始年齢を、短期的に70歳、長期的には75歳に遅らせたいという本音が見えています」報告書で協調されているのが、日本の長寿化がますます進んでいくということだ。「60歳の人の約46%が90歳まで、25%が95歳まで生きると試算されています」(平野さん)「今後、年金は“減っていく”」と話すのは、第一生命経済研究所の首席エコノミストの永濱利廣さんだ。「額が減るわけではない。価値が減っていくのです。もともと、年金は物価の上昇とともに、支給額も上がっていました。しかし現在、年金制度を維持するために、物価が上昇しても、年金額の上昇は抑制される“マクロ経済スライド”という仕組みが導入されています」金融庁「報告書」より本誌が作成した、『現役世代の男性の平均手取り額』に対して、夫婦2人で何%の年金が支給されるかを示したグラフを見てみると、今年70歳を迎える夫とその妻は、現役世代の所得の約63%の額の年金をもらっていることになる。だが、現在50歳の場合、将来の年金額は約55%、40歳に至っては50%ほどにまで下がってしまう。「これからの世代は、ますます年金だけでは生活できなくなっていく。さらに、長寿にもなっていくので、たとえ金融資産があっても、途中で尽きてしまうかもしれない。そのため、『資産寿命』を延ばすことが必要だと、報告書では強調されています」(風呂内さん)「資産寿命」とは、報告書によると、<老後の生活を営んでいくにあたって、これまで形成してきた資産が尽きるまでの期間>。これが尽きてしまえば、後は年金だけで生活するほかなくなる……。
2019年06月11日5月30日、俳優の小池徹平(33)が、自身のブログを更新。妻で女優・心理カウンセラーの永夏子(35)が、第1子妊娠したことを発表した。小池は「ありがとうキンキーブーツ」と題したブログを更新。主演していた「キンキーブーツ」の全公演が終了したことを伝え、最後に「私事なのですが新しい命をさずかりました事をご報告させて頂きます」と妻の妊娠を報告した。続いて「元気に生まれてきてくれる事を願いながら、日々を過ごしています。これからもコツコツ全力で邁進していきますので、引き続き応援よろしくお願いしますね」と生まれてくる子どもへの思いを明かし、応援を呼びかけた。また、永もブログを更新。妊娠していることを伝え「戸惑いや心配事も多い妊婦生活ですがお腹に宿った小さな命のことを思うと今まで感じたことのない愛おしい感情が溢れます」と心境を語った。最後に「今秋頃誕生の予定です。あたたかく見守っていただけたらうれしいです」と出産の時期を明かした。ファンからは「まじか!徹平君、永夏子さんおめでとうございます」「てっぺいちゃんもパパかぁ~」「おめでとうおめでとうおめでとう!!!!嬉しくて泣きそう!!!!」と祝福の声が寄せられている。
2019年05月30日アルコールに溺れる父を持つ作者の実体験によるコミックエッセイを、松本穂香と渋川清彦のW主演で実写化する『酔うと化け物になる父がつらい』。この度、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太ら全キャストが発表された。松本さん演じる主人公・サキの親友・ジュン役に、連続テレビ小説「まれ」、「5→9~私に恋したお坊さん~」の恒松祐里。現役東大生で小説家志望、サキに出会ってから猛アタックをかけ付き合う中村聡役に、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」宵町透真/ルパンブルーの濱正悟。田所トシフミ(渋川さん)の同僚・木下役に、『婚前特急』「好きな人がいること」、連続テレビ小説「まんぷく」でも話題となった浜野謙太が決定。恒松さんは、ジュンについて「明るくてお節介おばさんのような一面のある子」と説明し、「そのオバさん感を出す為に撮影中は家でひたすらおばさんの動画を検索して役作りをしました」とまさかの役作りを明かしている。また「戦隊ドラマ出演後、初のお芝居の現場で非常に刺激的な役どころでした」とふり返る濱さんは、「原作、台本を読ませて頂き、お酒を呑む機会が多い自分にとって、よく考えるべきテーマだと感じました」と感想。さらに浜野さんは「切り口が最高に切なくてでも可笑しくて、こういう物語は役者さんの味わい深さが試されるんだと思うんですが、そういう現場で渋川さんとご一緒できてとにかく幸せでした。渋川さんの味わいを全身で浴びて酔っ払い、いいほろ酔い状態でした。気持ち良かったぁ~。いや嘘っ、一瞬化け物になりました。辛かった~。下戸の役なんですが」と撮影をふり返っている。そのほか、父・トシフミの麻雀仲間の3人組役で、宇野祥平(白石役)、森下能幸(發田役)、星田英利(中谷役)。彼らが集う「スナック幸子」のママを安藤玉恵。さらに、物語の鍵となる“ある場面”には、オダギリジョーが出演するという。『酔うと化け物になる父がつらい』は2019年度、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:酔うと化け物になる父がつらい 2019年度、全国にて公開予定©「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会
2019年04月08日映画「カメラを止めるな!」の主演・濱津隆之(37)が2月1日、Twitterを更新。アニモプロデュースに所属すると発表した。事務所の公式Twitterが「本日より、俳優・濱津隆之が所属となりました。今後の活動に是非ご注目頂ければ幸いです!」とツイート。すると濱津も「どうぞ宜しくお願いします」と続けてツイートした。昨年12月、本誌に登場した際「皆さんの応援のおかげでここまで来られたと思っています」とファンへの感謝の気持ちを語っていた濱津。Twitterではエールが上がっている。《色々な役の濱津さんを見たいです!! 濱津さんの魅力を沢山引き出して下さいね!!!》《今までご自分ですべてされていて大変でしたよね。俳優業に専念できますね》《さらなるご活躍をお祈りします!!! そしてカメ止めの事はずっと心に置いていて下さいねー!!!!》「濱津さんは『カメ止め』でのブレイクを機に、アルバイトを卒業。以降は織田裕二さん(51)主演の月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)などに出演していましたが、事務所には所属せずフリーとして活動していました。『カメ止め』の上田慎一郎監督(34)は映画制作にあたって『出演者全員の見せ場を作りたかった』と語っていましたから、濱津さんの事務所入りをさぞ喜んでいることでしょう」(映画関係者)濱津だけではなく、他の俳優陣も続々と事務所に所属。テレビにバラエティにと活躍の幅を広げている。「『カメ止め』は興行収入が30億円を超え、さらに全国350館以上での公開を記録しています。年末年始にかけ、日本アカデミー賞といったいくつもの映画賞を受賞。さらにスピンオフ作品の放映や、新たなサントラの発売も控えています。『金曜ロードSHOW!』(読売テレビ系)での放送も決定したばかり。19年もまだまだカメ止めフィーバーは続きそうです」(テレビ局関係者)
2019年02月01日選挙後も「支持者」第一のトランプ米国大統領(72)は、他国に譲歩する余地がなさそうだ。「圧力」のターゲットになるのは、同盟国・日本も例外ではない。そこで、私たちの生活への影響を検証。「米国中間選挙では、上院で共和党が、下院で民主党が過半数を占める“ねじれ現象”が起き、下院でトランプ大統領の政策・法案が通りにくくなりました。黄色信号がともった2年後の大統領再選に向けて、メキシコ国境の壁建設やTPP離脱などの際に使った“大統領令”という絶大な権限で、議会を通さず強引に政策を推し進めるでしょう」こう予測するのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。『日本が売られる』(幻冬舎新書)の著書もある、国際ジャーナリストの堤未果さんも、同様の意見だ。「トランプ氏に対し、好き嫌いは大きく分かれますが、現実として米国内の景気が非常に好調で、生活が楽になったことへの評価は高い。他国に批判されようが、今まで以上にアメリカファーストを貫くはずです」(堤さん)“強固な信頼関係”の同盟国・日本も、ターゲットになる。専門家に、今後の日本への影響を占ってもらった。■原油価格高騰の影響は?「トランプ政権は核合意の離脱を表明し、イランに原油禁輸という経済制裁をしています。さらなる強硬姿勢に出たら、現在、一時的に適用除外の日本も、イランから輸入できなくなるかもしれません」(永濱さん)供給元が断たれれば、原油価格は高騰。あらゆるモノの値段に反映される。「漁船の燃料が上がるので魚も値上がりするし、農作物、とくにトマトやきゅうりなどのハウス野菜も値上げ対象に。牛や豚の飼料も輸送コストが上乗せされたタンカーによって運ばれてきますので、国産の肉や乳製品の価格にも影響がでます。クリーニング代、海外旅行の際の燃油サーチャージにも転嫁されるでしょう」(永濱さん)■米中貿易戦争でネット通販商品が高騰!関税をめぐる、制裁・報復合戦をくりかえす米中貿易戦争も懸念材料だ。経済評論家の平野和之さんが語る。「中国に覇権を奪われないよう、米国が矛を収めることは、あまり期待できません。影響は生活用品にも及びます。たとえば中国は段ボールを米国から輸入していましたが、貿易戦争の一環で、関税を上げて価格が高騰した。そのため日本から大量に仕入れています。いまでも高値傾向の段ボールの数が減り、さらに高騰を招く……。原油価格高による輸送コスト増も重なり、ネット通販の商品の値段にも影響が出てきそうです」(平野さん)
2018年11月15日「米国中間選挙では、上院で共和党が、下院で民主党が過半数を占める“ねじれ現象”が起き、下院でトランプ大統領(72)の政策・法案が通りにくくなりました。黄色信号がともった2年後の大統領再選に向けて、メキシコ国境の壁建設やTPP離脱などの際に使った“大統領令”という絶大な権限で、議会を通さず強引に政策を推し進めるでしょう」こう予測するのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんだ。『日本が売られる』(幻冬舎新書)の著書もある、国際ジャーナリストの堤未果さんも、同様の意見だ。「トランプ氏に対し、好き嫌いは大きく分かれますが、現実として米国内の景気が非常に好調で、生活が楽になったことへの評価は高い。他国に批判されようが、今まで以上にアメリカファーストを貫くはずです」(堤さん)“強固な信頼関係”の同盟国・日本も、ターゲットになる。専門家に、今後の日本への影響を占ってもらった。■日米2国間協議の影響で、コメが贅沢品に!?間もなくはじまる日米2国間による通商交渉では、非常に厳しい条件をつきつけられそうだ。経済評論家の平野和之さんが語る。「先の日米首脳会談で先送りされた日本車の輸入関税引き上げをチラつかせ、米国の穀物、牛肉の輸入量増大と関税引き上げを要求するはず」ここでもっとも懸念されるのは、日本人の主食である、コメ。「コメの種子は、開発に手間やコストがかかるため種子法で農家の開発費用は都道府県が負担していました」(堤さん)ところが、この日本の主食を守ってきた種子法が廃止されたというのだ。開発費用の補助を失い、自力で種子を開発することが困難となれば、農家は民間から高価な種子を買うしかない。「トランプ氏が推し進めているのは、コメの種子市場に、米国の大規模農場や、遺伝子組み換えや農薬開発などを手がけるバイオ企業を参入させることです。民間種子は開発費用も上乗せされるため、公共種子の10倍の値がつくケースもあります。米国がイラクやアルゼンチンなど他国で行ってきたように、国が守らず企業に主食をコントロールされるようになれば、コメは贅沢品になりかねません」(堤さん)■高額医薬品を押しつけられて、医療費自己負担5割時代にトランプ大統領は、TPPから離脱したことでビジネスチャンスを逸した、自国の医薬品メーカーの後押しもしていくという。「日本は国民皆保険で、基本、医療費は3割窓口負担。残りの7割は保険料と税金ですが、医療財政は厳しい。財源不足に追い打ちをかけるように、トランプ氏は米国医薬品メーカーの、抗がん剤などの高額医薬品や医療機器をもっと日本に買うよう、強く求めてくるでしょう」(堤さん)さらに、日本では2年毎に薬価が引き下げられるシステムだが……。「日本政府は今、一定条件を満たす新薬に後発薬が出るまで薬価引き下げを免除しています。今後、トランプ氏はアメリカ製薬業界を代弁し、『新薬は一定期間ではなく無条件でずっと値段を下げるな』と迫ってくるでしょう」(堤さん)日本の医療費財源を“食い物”にしようとするトランプ大統領。大きな負担となり、もはや「窓口3割負担」は維持できない。「フランスでは病気の種類や、受診先によって負担率を変えています。日本も国の有識者会議で同様の案もあります。いずれ『風邪のような軽症の場合はドラッグストアの薬で十分対応。それでも病院で受診するなら、5割負担』という時代が来るかもしれません」(平野さん)医療費の不安が、消費の落ち込みを招く可能性もある。これまで述べたようなトランプ大統領の「暴走」が続けば、景気が悪化する可能性も。来年は、5年に1度、公的年金の給付や負担の見直しが検討される「財政再計算」が行われる。「社会保障費全体の財源が厳しくなるでしょう。発表されている受給額割り増しの代わりに、年金受給開始年齢を70歳まで遅らせる案を加速させます」(平野さん)トランプ旋風は、日本も暴風域。安倍首相には、トランプ大統領と“お友達アピール”するばかりでなく丁々発止の交渉が求められる。
2018年11月15日俳優の小池徹平(32)が8日、自身の公式サイトを通じて、女優で心理カウンセラーの永夏子(35)と結婚したことを報告した。小池は「いつも応援してくださっているファンの皆様へ」と書き出し、「この度、3年ほど前から交際しておりました女優の永夏子さんと入籍いたしました。突然の事となってしまい、またこの場でのご報告になってしまった事、申し訳なく思っています」と報告。続けて、「いつも応援してくださっている皆様に、より多くの感謝を伝えられるよう、これからも初心を忘れず、より一層、一つ一つの仕事に誠意を持って邁進していきます」と決意を新たにし、「今後とも、頑張って参りますので、温かく見守って頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。永も同日、自身のブログで結婚を報告。「未熟者ではありますが結婚という経験を糧に家族と支え合いながら学びながらより豊かな表現者より温かく寄り添える聴き手になれるよう一層精進していく所存です。ゆるやかに見守っていただけたらうれしいです」と思いをつづり、ファンや関係者、家族、友人への感謝を記した。
2018年11月08日日本時間9月27日未明、ニューヨーク市内のホテルにて、1時間15分におよぶ日米首脳会談が行われた。安倍晋三首相とトランプ大統領との間で、日米の貿易交渉や北朝鮮問題などについて話し合いがなされた。「今回の最大の焦点となったのは自動車の関税引き上げでしたが、“当面回避”での合意となりました。今後交渉が始まる農作物の貿易交渉に関しては、安倍首相も米国の要求に対して“妥協”を迫られることが予想されます」こう話すのは、第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣さん。「自動車の輸入関税が引き上げられれば、日本からアメリカに輸出される車の販売にとっては大打撃となります。仮に日本国内での製造台数が10%落ち込むと、GDPでは4兆円の損失、4万人もの雇用に影響が出ると試算されるのです」(永濱さん)日本の景気にも直結する自動車関税については、「現状維持」を守ることができた形だが、まだ「農作物」の関税問題が控えている。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、米国産の「大豆」について不安視する。「現在、米中貿易摩擦によって、中国は米国産大豆に高い関税を課しています。おそらく今後米国内では、大豆がだぶついてくるでしょう。今後の交渉によっては、その大豆の“在庫処分”をしようと、日本に売りつけてくるのではないでしょうか。遺伝子組み換えによって作られた大豆が、日本の食卓にあふれる可能性も見逃せません」食料の増産、農業の省力化といった、人間にとって有益な作物を育てるために開発された技術が「遺伝子組み換え」。米国では、穀物だけでなく、動物においても遺伝子組み換え操作を行っている。ハーバード大学の元調査員で、内科医の大西睦子さんは次のように語る。「全長1~2メートルほどもある、キングサーモンが持つ成長ホルモン遺伝子が組み込まれているアトランティックサーモンは、従来のサーモンよりも、半分の時間で成長するといわれています。このサーモンを『ミュータント(=突然変異した)サーモン』と呼ぶ人もいます。つまり、食用動物の遺伝子を操作することに対する疑問は、米国内でも消えていないのです」’15年、日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局(FDA)は、このサーモンを“初の動物遺伝子組み換え食品”として認可しているという。「遺伝子組み換え食品=危険とは言い切れませんが、疫学的調査が十分でなく、私はまだ安全性が担保されていないと考えています。しかも、米国には『遺伝子組み換え』の表示義務がありません。今後、農作物が大量に日本に輸出されるようになったとしても、誰も知らないまま、食べてしまうことになる恐れがあります」(大西さん)
2018年10月05日「今回の最大の焦点となったのは自動車の関税引き上げでしたが、“当面回避”での合意となりました。今後交渉が始まる農作物の貿易交渉に関しては、安倍首相も米国の要求に対して“妥協”を迫られることが予想されます」日本時間9月27日未明、ニューヨーク市内のホテルにて、1時間15分におよぶ日米首脳会談が行われた。安倍晋三首相とトランプ大統領との間で、日米の貿易交渉や北朝鮮問題などについて話し合いがなされた。第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣さんは、その合意内容を冒頭のように語った。「自動車の輸入関税が引き上げられれば、日本からアメリカに輸出される車の販売にとっては大打撃となります。仮に日本国内での製造台数が10%落ち込むと、GDPでは4兆円の損失、4万人もの雇用に影響が出ると試算されるのです」(永濱さん)日本の景気にも直結する自動車関税については、「現状維持」を守ることができた形だが、まだ「農作物」の関税問題が控えている。まず予想されるのが、米国から日本への牛肉の輸入問題だ。「農作物の輸入関税が引き下げられれば、米国産牛肉の価格は下がり、国内の農業は打撃を受けることになるでしょう。交渉内容が米国の望む方向に進まなければ、トランプ大統領は、脅しの意味で自動車関税を再び持ち出してくる可能性がありますから、安倍首相も“次”は守り切れないかもしれません」(永濱さん)消費者としては、牛肉が安く買えるのであれば、一見メリットのほうが大きいが、ハーバード大学の元調査員で、内科医の大西睦子さんは、米国産牛肉の“食の安全”を疑問視する。「米国では1950年代から、『オーガニック』と表示されているものでないかぎり、多くの牛肉に成長促進剤である『合成女性ホルモン剤』が使用されています。しかしこれは、発がん性が懸念されているものなのです」(大西さん)牛肉の輸入量が増えれば、米国産の乳製品も、販売網を広げる可能性がある。「米国で生産される牛の5頭に1頭という高い割合で使用されているのが『遺伝子組み換え牛成長ホルモン』(rGBH)です。これを投与された牛は、インスリン様成長因子(IGF-1)として知られる別のホルモンのレベルを増加させることで、牛乳、チーズなどの乳製品の生産量を、一気に増やすことができるわけです」(大西さん)日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局(FDA)は、この薬を’93年に認可しているが、大西さんは「先進国では米国だけ」と、rGBHの認可について懐疑的な見方をしている。「このホルモンを投与された牛の牛乳は、乳がんや前立腺がんのリスクになるとの説があるIGF-1の濃度が高い、という研究レポートがあるからです」(大西さん)国の経済はもちろん大事なことだが、それを優先することで、食の安全を脅かすような決断をしてもよいのだろうか。安倍首相が、トランプ大統領の“ごり押し”をいなしてくれることに期待したい。
2018年10月05日パスザバトン表参道店内のパスザバトンギャラリー(PASS THE BATON GALLERY)では、美術家でありイラストレーターの元永彩子による展覧会「piece of old tale」を、5月24日から6月17日まで開催。私たちのまわりにひろがるいつものシーンを、独自の視点とインスピレーションにより描き、マニアックな世界観をつくりだすアーティスト・元永彩子。繊細な線と丁寧な配色で描かれる、普通のようでそうではない、どこか少しだけ不可思議で魅力的なその世界は、「きっとこれは私たちのいつもの世界のどこかに存在する。」と、見る側の想像力を掻き立てる。本展は、そんな彼女がPASS THE BATONのためだけにイラストを描きおろしたオリジナルアイテム「piece of old tale」の発売を記念した、スペシャルエキシビション。世界の8つの童話のシーンを切り取って描かれたオリジナルのイラストで表現される童話の世界は、彼女の少しの想像力というエッセンスを加えることで、登場する動物にユーモアとアイロニーを与え、それぞれのストーリーを雄弁に語らせ、心を和ませる。貝の火(2,600円)今回発売されるのは、使用には支障がないものの日本の厳しい基準により販売されなかった業務用食器を使用したテーブルウエア。5月24日からパスザバトン表参道にて先行販売開始、6月1日からはパスザバトン丸の内、京都祇園店、オンラインにて販売される。また本展の会期中は、植物標本やテーブルクロス、楽譜、ハンカチ、人形用の着物、本の扉、つぎはぎの布、衣服のパターン紙などのアンティークに、人や動物を構成したドローイングや刺繍作品の展示も行う。【イベント情報】piece of old tale会期:5月24日〜6月17日会場:PASS THE BATON GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館 B2F パスザバトン表参道店内時間:11:00~21:00(日曜・祝日は20:00まで)
2018年05月22日いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 すでにマーケットにも影響が出ている。中国への輸出減を見越して、米国内の大豆や豚肉などの価格はジワジワと下がってきている。今後、米中貿易戦争が本格化した場合、私たちの生活にどのような影響を与えるのか。 「まず、国内の食品価格が下がります。米国産の大豆が下がれば、調味料を含む大豆製品全体の値段が下がります。また、大豆は家畜の餌なので、肉類や、乳製品の価格も下がります。そして大豆の代替品である小麦、とうもろこしなどの穀物全体も下落、それを材料とするパンやお菓子類の価格も下がるでしょう。一見、家計にはいいことにも思えますが、じつはそれ以上に給与が下がり、収入が減ってしまいます」(永濱さん) 永濱さんによると、世界経済が悪くなるという観測によって、円高株安が進むという。そうなればグローバル企業は軒並み影響を受けるのだ。 3月に内閣府が発表した『企業行動に関するアンケート調査』によると、輸出をおこなう企業が採算の取れる為替レートは1ドル=100.6円(実数値平均)。円高が進み100円を割った場合、利益が出ない計算となる。 そうなれば会社の株価も下がり、従業員の給与カット、リストラも含めた人件費の削減が起きる可能性も出てくる。 さらに貿易戦争が激化した場合、「日本にも流れ弾が飛んでくる」と予想するのは、家計の見直し相談センター相談員で、ファイナンシャルプランナーの藤川太さん。 「流れ弾とは、米国が要求してくる市場開放です。中国に輸出できなくなった牛肉や豚肉、農産物などの食料品を、“関税なしで大量に輸入しろ”と、これまで以上の市場開放を迫ってくる可能性も。そうなれば、食の安全性がどこまで保たれるか。そういう問題も出てくるかもしれません」 過去に起きたBSE感染牛や遺伝子組み換え作物の問題の再燃が懸念される。また、国内の畜産、農業といった生産業者も大きなダメージを受ける。 日本は中国と同様に、対米貿易の黒字国。米中貿易戦争は決して対岸の火事ではなく、“次は日本だよ”という、米国からのサインでもあるのだ。
2018年04月20日「米国と中国による貿易戦争が始まれば、日本は大きな影響を受けます。最悪のケースを想定した場合、サラリーマンのボーナスが3〜4%下がることが予想されます。またリストラや、給与カットなど、家計への影響も大きいでしょう」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1,500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」(永濱さん・以下同) “100年に1度の経済危機”といわれた’08年のリーマン・ショックで、日本のGDPは約6%下がった。この直後、国内では失業者があふれ、公園に派遣村などができたことは、まだ記憶に新しい。仮に日本のGDPが1.4%下がった場合、その数値は当時の3分の1。このときと比べれば、影響は小さく見えるが……。 「リーマン・ショックの影響からここまで立ち直れたのは、日銀の金融緩和の効果などで円安株高になったからです。だが、すでに日銀はやれる手はほとんどやり尽くしたので、今後これ以上の金融緩和をやることは難しい。つまり米中貿易戦争が起きた場合、日銀には使えるカードが残っていない。それだけに日本が受けるダメージは、リーマン・ショック以上に長引く可能性がある」 リーマン・ショックの翌年、サラリーマンのボーナスは10%以上下がり、以前の水準に回復するのに約6年かかった。永濱さんは、米中貿易戦争の最悪のケースで、ボーナスの下がり幅もその3分の1ほどと試算しているが、今回は回復までにもっと時間を要すると分析している。
2018年04月20日男性声優のみで構成された「TVガイドVOICE STARS」のvol.4が12月8日(金)に発売されることが決定。今回の表紙は、江口拓也、木村良平、代永翼の3人からなる音楽ユニット「Trignal(トリグナル)」が飾ることが決定し、彼らの先行ビジュアルが到着した。これまで計3冊が発売されている「TVガイドVOICE STARS」。表紙には、第1弾の梶裕貴をはじめ、宮野真守、蒼井翔太といずれも大人気の声優が飾り、また声優専門の編集部ではないからこそ、既存の声優誌とは一線を画したエッジの効いたその内容が業界内外を騒がせていた。そして今回、最新号「TVガイドVOICE STARS vol.4」の情報が一部解禁!表紙を飾る「Trignal」は、「俺物語!!」「虹色デイズ」の江口さん、「東のエデン」「坂道のアポロン」の木村さん、「Free!」「曇天に笑う」の代永さんからなるユニット。入野自由や神谷浩史らも所属する男性声優によるエンターテインメントレーベル「Kiramune(キラミューン)」に所属し、2012年にアーティストデビューを果たした。そんな彼らは今年デビューからちょうど5周年を迎え、12月20日(水)には待望の2ndフルアルバムを発売。本誌では、40ページにわたって彼らを大特集。今回到着した先行カットでは、揃いのライダースジャケットに身を包んだ彼らの姿が。実に大人っぽく、スタイリッシュなグラビアが期待できそう。また、本日11月9日(木)に発売された「TVガイドPERSON vol.63」では、別カットが掲載されており、こちらも超クールな3ショットとなっている。全40ページの詳しい内容は未定だが、綴じ込み付録は「Trignal」の超ワイド両面ピンナップ。さらにアニメ専門店・アニメイトの限定特典としてA4サイズの「Trignal」クリアファイル、amazon限定特典は4種類の「Trignal」オリジナル生写真セットが付いてくるという。「TVガイドVOICE STARS vol.4」は12月8日(金)発売(一部地域は発売日が異なります)。(cinemacafe.net)
2017年11月09日今回の「やさしいママのひみつ」は、ブランディングプロデューサー、クリエイティブディレクターとして、幅広く活躍する保手濱歌織さん。7歳の男の子、2歳の女の子、0歳の男の子、3人のママです。保手濱歌織(ほてはま かおり)さん息子さん:幸歌(こうた)くん7歳、織都(おと)くん0歳、娘さん:幸都(こと)ちゃん2歳ファッション大手通販カタログの総合ディレクションを担当後、独立。デザイン制作会社、シェアオフィス兼撮影スタジオの「そよかぜ屋」を運営するかたわら、「mazecoze(マゼコゼ)研究所」の所長として活躍する。都心で、お子さん3人と夫の5人暮らし。 instagram: @hotatekouta 保手濱さんが試行錯誤の上にたどり着いた、笑顔で楽しむ子育てのルールを教えていただきました。■具体的にお願いすることで、家事や子育てを分担保手濱さんは今年1月に、次男の織都(おと)くんを出産したばかり。4月から保育園に通い始めたものの、今はまだ生活パターンが確立されていないそう。そんな、ある平日のスケジュールを見てみましょう。7:00 : 起床8:00 : 長男、小学校へ。夫が長女と次男を保育園へ見送り。洗濯、打ち合わせなど15:00 : 長男帰宅。18:30 : 長女と次男を保育園にお迎え19:00 : お風呂、夕食21:00 : 子どもたち就寝。一人の時間、日によって仕事23:00 : 夫帰宅0:00 : 就寝 朝の子どもたちの支度や保育園の見送りはご主人、お迎えから夜の子どもたちの世話は保手濱さんと、役割を分担しているそう。「それぞれで役割分担したほうが効率が良いんです。だから平日の夜は基本的に、夫には遅くまで仕事や勉強をしてきてもらって、私が用事があるときだけ早く帰って来てもらっています。家事は分ける、まとめることが大事です。長男が小さいときはちょうど会社を立ち上げたばかりで、すごく忙しかったんです。それでも子育ても家事もすべて一人でやろうとしてしまって、生活はめちゃくちゃでした。それから長女が生まれて、長男の小学校の入学準備の頃、すごく大変で “これは無理” となったときがあって、具体的にこれとこれとこれをやってほしいと夫に伝えたんです。そうしたらすごく分かりやすかったようで、今は私が何も言わなくてもやってくれるようになりました。役割を伝えると、主体性を持ってやってくれます。具体的に言わないで「手伝ってよ!」とだけ言っても、男の人は分かりづらいんですよね。何も言わずに不満をためて、機嫌を悪くするのが一番よくなくて、ちゃんと伝えることが大切ですね」■仕事の選び方を変えて、子育てと両立保手濱さんが、子育てをしながら仕事を続けるためにまずしたことは、仕事をする環境を整えることでした。「基本的にはディレクションや企画、プランニングだけにして、作業が必要な仕事は、他の人にお願いするようにしました。作業仕事に追われると、夜中まで仕事をすることも多くなってしまいます。長女を妊娠したときに、会社は私がいなくても回るように体制を整えました。仕事のやりとりは、ほとんどをメールからFacebookのメッセンジャーやLINEに切り替えました。メールはパソコンに向かわないとしづらいですが、メッセージのやりとりならスマホでもできるので、家事の合間にもチェックできます」産休を取ることなく、驚くほど幅広い仕事をしている保手濱さん。お話を聞いていると、3人の、しかも0歳児の赤ちゃんもいるママとは、とても思えません。「今は『mazecoze研究所』をメインに活動しています。お母さんたちが子育てしながら働き続けるために、どうすればいいか考えるために立ち上がったプロジェクトです。お母さんたちが働くことを応援するには、周りの人や環境を巻き込む、ダイバーシティ(多様性)が必要。職種や肩書きなどの境界線を越えて一緒にやっていったり、プライベートと仕事の境界線をなくしてもいいんじゃないか、というのがテーマにあります。いろいろな人を多様に巻き込んでいくことが、子育てしながら働くことに繋がっていくと思うんです。サイトでは、面白い働き方をしている人たちを取材しています。私自身、『ライターです』とか『制作会社です』と言い切っていない何でも屋。一本筋がありつつ、職人のようにひとつのことを深堀りせず、いろいろなことができるという働き方もいいんじゃないかと思っています」「mazecoze研究所」のほか、会社を経営しつつ、ほかの企業や自治体の仕事をしたり、シェアオフィスと撮影スタジオの運営までしている保手濱さん。お子さんがいなくても十分忙しそうです。「忙しそうに見えますよね(笑)。それぞれあまり多くの時間をとられないのでかなり余裕はあります。クライアントに合わせて作業仕事をしているときなどに、『ママ~』と来られると『ちょっとどこか行っててよ!』となってしまうけど、そうならないように仕事の選び方を変えたら、好きな仕事だけをできるようになりました」 ■アプリをうまく活用した、簡単な時短術“時短研究家”と名乗り、自ら実践している保手濱さん。具体的には、どんなことをしているのでしょう。「なるべくデジタル化して、すべてスマホのなかに入れるようにすることですね。それは家事もそうです。連絡はすべて『messenger』(メッセンジャー)を使い、パソコンにできるだけ向かわないで済むようにしています。書類もすべてスキャンをとって『Evernote』(エバーノート)に入れているので、事務所に行かなくてもスマホさえあれば仕事ができます」保手濱さんのおすすめアプリ「Evernote」は、メモやデータを一箇所にまとめ、管理できるもの。「子どものプリントは、特に量がすごくてファイリングだと間に合わないし、しても見返さないですよね。これを使うと、日付や“保護者会”などのキーワードでも検索できるので便利です。子どもたちのお知らせや作品と分け、家族共有のフォルダには資料やプリントのほか、連絡先なども全部入れておくと持ち歩かなくて済むし、ネット上で管理するのはいざというときにすごく役立ちます」お子さんたちの作品も、写真に撮って潔く捨てるという保手濱さん。「とっておくと、大変な量になってしまいます。自分のなかでルールを決めるとすごく楽。決めないと毎回悩むことになります。私は思い出系のものに関しては、デジタル化できない思い出は全部捨てる、と決めています」こうして、すべてデータで管理しているという保手濱さんに、ほかのおすすめアプリを教えてもらいました。▼「zaim」(ザイム)レシートの写真を撮るだけで、買ったものと金額、お店の名前まで読み取って、家計簿が簡単につけられるというもの。入力したレシートはすぐに処分。「まず、支出の総額を把握するなどの簡単なことから始めて。そのうち、食費だけ知りたいから食費という項目を作ろうかな、と自分なりの使い方を見つけられるようになると思います」▼「Googleカレンダー」スケジュールを家族と共有するのに便利。保手濱さんは、仕事のアカウントとプライベート用のアカウントを作り、共有する部分を決めています。「ホワイトボードなどで管理している家もありますが、外にいると確認できないですよね。これはスマホからも見られるというのがポイント」子どものお知らせや行事、ご主人の夕食がいるかどうかなども一目瞭然です。▼「Dropbox」(ドロップボックス)写真データは、このアプリにすべて入れて、スマホに溜めこまないように。「スマホが故障したときや、災害で避難するときなどでも、大切な写真はすべてクラウドに入っているので安心です」▼「メルカリ」不用品はすべて、フリマサイト「メルカリ」に出品。自分の洋服を中心に、子どものものや自転車まで、必要でなくなったものはなんでも売るようにしているそう。「すぐにサイズアウトする子どもの服も、次に使ってくれる人が見つかるのは嬉しいです」▼「まごチャンネル」家のかたちをした専用の機械を実家に設置すると、アプリから写真や動画をアップするだけで、テレビに映すことができるサービス。「インターネット回線やパソコンもなく、ガラケーを使っている義両親には、それまでは写真を一枚ずつメールで送っていました。これがあれば、機械にうとい義両親でも簡単にテレビに繋げて、写真や動画まで見られるのでとても便利です」こんなにアプリを使いこなして管理できるのは、保手濱さんだからこそで、ほかの人には続かないのでは? と聞くと、こんなアドバイスが。「まずは自分にできる簡単なことから、始めてみればいいんです。何事もそうですが、完璧を目指すとあまりにも道のりが遠すぎて、何もできなくなってしまうんですよね。私は昔、全然料理ができなかったのですが、最初はおにぎりだけ作って職場に持っていきました。そのうち一品ずつおかずを増やすようになって、いつのまにか毎日お弁当を作れるようになっていた、という経験があります。いきなり雑誌に載っているようなお弁当を目指すと、できないんですよね。少しずつから始めて、もっとやりたくなったらやればいいんだと思います。やらなくてはいけないと思うと辛くなるので」■ものを減らして、心にも余白をとにかくものを減らし、今必要なものしか持たないと話す保手濱さん。いるものといらないものははっきりしているといいます。「物が増えると、訳が分からなくなってしまうんですよね。何かに使うかもとか、誰かにもらったからとか、高価だからなどは考えず、いらなかったら捨てる。今の自分の感覚を大事にしたいです。そう思うようになったのは、20代の頃、バックパッカーをしていたのも大きいと思います。最小限のものでも生活ができると気付いてから、ものをあまり持たなくなりました。さらに子どもができて、仕事も忙しくなったとき、削っていくしかないと思いました。それは経験を積んで、自分に自信が持てるようになったからこそ。何かあったときに自分で対処できないと思うと、こんなに捨てられないかもしれませんね」今やお財布さえ持たなくなったというのには驚き! 「RAKUNI」という、カードホルダーが付いたスマホケースにクレジットカードだけ入れ、スマホさえあれば暮らせると話します。「キャッシュカードやPASMO機能のついたクレジットカードなので、どうしても現金が必要ならおろすこともできます。このカバーは蓋がないスマートなデザインで、蓋を開ける手間も省きたい私にぴったり。ストラップがついているので、子どもを抱っこするときにも便利です。余計なものは持たず、必要になったら買うという考えなんです」普段使っているバッグとその中身を見せていただいて、さらにびっくり! 次男の織都くんと出かけるときも、たったこれだけの荷物なのだそう。「手帳とペンは保護者会のときだけ。用事によってこのなかから荷物を選びますが、すべて持ち出すのはまれ。子どもと出かけても、何があるか予測できるようになったので、余裕ができました。段取りが大切ですね」 ■無駄がなく、家族みんなで使えるものを選びたいそんな保手濱さんは、お子さんが生まれてからずっと、ヤシノミ洗剤と「サラヤ」の洗たく洗剤「arau」(アラウ)を使い続けているそう。「食器用洗剤は、ヤシノミ洗剤を使い続けています。石けん系の洗剤って、ポンプのノズルの口が固まって、出にくくなりがちなのですが、これは固まらないところが、すごくいいんです」「洗たくは、大人のものと子どものものを分けたくないから、基本的には全部一緒に洗っています。洗たく洗剤の種類も増やしたくないんです。そういう意味でも、子どもも安心して使える洗たく洗剤を使うと、分けて洗う必要がないのでいいですね。『ヤシノミ洗たく洗剤』は、今回初めて使いましたが、少量でしっかり洗えるから、すごくいいです。年々香りの強いものは使えなくなってきたのですが、無香料のものはほかにはないので、とてもいいなと思いました。コンパクトで場所を取らないところも、気に入っています」■毎日の食事作りは効率的に織都くんが生まれるまで、常備菜を作っていた保手濱さん。仕事に、3人の子育てに忙しい今も、毎日の手作りを心がけているそう。「平日は米を炊き、味噌汁を作り、魚を焼くくらいの粗食にしています。パスタなどの麺類は、食べるタイミングが違うと何度も麺を茹でなくてはいけないのが面倒だから、私は和食しか作らないんです。今はまっているのは雑炊です」「肉も野菜も全部入れられるから、これ一品だけ。テレビやネットの情報を見ていると、子どものためにいろいろと作らなくちゃいけない気がしてくるのですが、平日なんてこれで十分なんですよね。鍋ひとつで作れるので洗い物も楽だし栄養も満点。野菜が苦手な子どもたちも、これなら美味しいって食べてくれます。江戸時代の調味料である煎り酒は塩分が少なくて体にもいいし、楽だから作っていたら結果的によかった、というのが一番続くと思います」■整理整頓することが、やさしさに繋がる「最近思うのが、まわりに気持ちのいい物だけを置いたり、好きな人とだけ仕事をすると、さらにいいものを呼び込むことにつながるので、いい意味で取捨選択をしていきたいということ。自分が気持ちのいいと思う人たちと一緒に、面白いことだけをやっていきたいと思いますね。私の場合は未来に大きな目標を置くと、それに向かって今を全然楽しめなくなってしまうので、そのときどきの状況、今をきちんと楽しみたいです。昔は疲れていたし、終わっていないことがたくさんある土日だったので、子どもとの時間を楽しめなかったんですよね。仕事でいっぱいいっぱいになると、子どもに対してもイライラしてしまうので、そうならないように仕事を選ぶ。仕事にきちんと余裕があって、家も片付いていると、子どもとお出かけしたり一緒に遊びたいなという気持ちになれるんです」ものを少なくして片付ける手間を省き、スマホで情報を整理、そして仕事を選ぶことが、保手濱さんがママとして、いつもやさしくいられる秘訣だといいます。「できるだけすっきりしていることが、私の心の健康と、子どもと一緒に今を楽しむことに繋がります。たとえば『Evernote』がなかったら、今も机の上にプリントが山のようにあって、ひたすら整理するので1日が終わり、永遠に片付いていないと思いますね。そんな手間を減らして、時間を無駄にしたくないんです。整理整頓は達成感があって、自信にも繋がるし、いつもすっきりしていると気持ちがいいですよね。いつの間にかプリントがたまってしまうこともありますが、そんなときは睡眠時間を削ってでも『全部片付ける』と決めてやると、良質な睡眠が取れます。睡眠って、時間の長さではないんです。一人目のときはそんな余裕すらありませんでしたが、3人目だからこそ、そう思えるようになったと思います」<保手濱さん流“子育ての秘訣”まとめ>1.夫に手伝ってほしいことは、具体的に伝える2.スマホ一台で、どこでも仕事ができるようにする3.子どもとの時間を大切にできる、仕事選びをする3.すべての情報をデジタル化して、整理する4.時間を短縮できる、便利なアプリを活用する5.ものは最小限に6.平日は粗食で十分 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年05月15日声優の代永翼と八代拓が、4月8日に発売された“話題のPERSONの素顔に迫るPHOTOマガジン”「TVガイドPERSON vol.56」に登場。この度、2人の未公開カットが公開された。昨年8月より同誌でスタートした男性声優シリーズ連載「VOICE PERSONS」。今回で9回目を数える人気企画になっており、3月には男性声優だけでまとめられた「TVガイドVOICE STARS」が創刊。世界的な写真家レスリー・キーが撮り下ろす連載コーナーでは若手声優筆頭・小野賢章が登場し、表紙には「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役などで不動の人気を誇る梶裕貴を配し、大きな注目を集めた。今回登場するのは、「おおきく振りかぶって」の三橋廉役や「Free!」の葉月渚役などに出演し、その独特の高い声が特徴的な代永さん。「学校でいじめられたりすることもあった」と告白。しかし、この声を武器に声優になろうと思った経緯を語る。また、代永さんは同じく声優の江口拓也(「GOSICK -ゴシック-」久城一弥役など)、木村良平(「東のエデン」滝沢朗役など)との音楽ユニット「Trignal」としても活躍しており、今回「Trignal」の初のライブDVDが発売されることから、「つらいことがあってもこの3人なら分かち合える」とグループ愛も明かしている。このほど公開されたカットからも分かるように、30代になり“大人の色気”あふれるグラビアが本誌には掲載されている。一方、現在放送中のアニメ「タイガーマスクW」で東ナオト/タイガーマスク役を演じている八代さん。ベテラン声優たちが脇を固める中、24歳という若さながら主役に大抜擢。当時の心境を彼は「第1話で味わった緊張感は一生忘れられない」と打ち明けている。そんな八代さんが、“気を許せる間柄”だと言う同世代の声優仲間とは…?八代さんの撮影は、夜の渋谷でオールロケを敢行。クールにスクランブル交差点を行き来する姿は、実にスタイリッシュ。ファン垂涎のグラビアとなっている。さらに「VOICE PERSONS」の特別編として、大人気声優の神谷浩史や浪川大輔らが一堂に会し、先日横浜アリーナで行われた「Kiramune Music Festival 2017」、通称“キラフェス”のライブリポートも掲載されている。なお、表紙は『無限の住人』の主演を務める木村拓哉。そのほか「関ジャニ∞」の横山裕、「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧、「A.B.C-Z」の河合郁人、高梨臨、加藤和樹、佐藤玲、永瀬匡、「嵐」相葉雅紀主演ドラマ「貴族探偵」の羽鳥健一プロデューサーといったバラエティーに富んだ人々が登場している。「TVガイドPERSON vol.56」は発売中。(cinemacafe.net)
2017年04月10日