原作・江戸川乱歩、脚本・三島由紀夫の『黒蜥蜴』。美輪明宏の映画や舞台はもとより、何度も上演されてきた名作だ。“美”に執着する女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が繰り広げるスリリングな勝負の中、ふたりの惹かれあう想いと共に繰り広げる耽美と闇の世界の物語。今回の演出はデヴィッド・ルヴォー。歌舞伎と三島由紀夫を敬愛し、初来日から30年を経た彼が、長年夢に描いてきた演出プランでついにその舞台を実現させる。「黒蜥蜴」チケット情報出演は、黒蜥蜴に中谷美紀、明智小五郎に井上芳雄ほか実力派が出演。井上は2012年に上演された『ルドルフ・ザ・ラストキス』でルヴォーと出会って以来、その演出に魅了され、再度やりたいと言い続けてきた。今回の機会を知り、過密なスケジュールの中で「是が非でも出たい!」と事務所に訴え、出演を叶えた。7月、ミュージカル『グレート・ギャツビー』の主演で来阪中の井上が、その熱い想いと作品への魅力を語った。「ルヴォーは大好きな演出家です。『ルドルフ・ザ・ラストキス』でしかご一緒していないんですけど、その印象が強烈で。日本だと、演出家の要求するところに自分を高めていくというイメージですが、彼は気づいたらそこに連れて行ってくれるような、まるで魔法をかけられてるような感じの導き方なんです」。井上の語り口に、いつもとは違う熱さがこもる。「どんな作品のどんな役でも一緒にやりたいと思って来て、それが今回形になって、ほんとにうれしいです」。明智小五郎は「ハードボイルドな役」とルヴォー。井上は「ハードボイルドには疎くて。どういう方向かまだ分からないけど、喜んでそこに飛び込みたい」。『黒蜥蜴』は、1968年公開の美輪明宏(当時は丸山明宏)主演の映画を見て、戯曲も読んだ。「映画を見て、日本であって日本でないようなにおいがあるなと。すごく屈折したラブ・ストーリーだと思う。黒蜥蜴も明智小五郎も、美しさを純粋すぎるほどに追い求めている人たち。だから惹かれ合うのは必然だけど、立場が真逆で結ばれない。だからこそとても悲しいし、だからこそ美しい。魅力的な作品ですね」。初めての三島作品は「確かに日本語が美しい。セリフなのか詩なのか、リアルだけじゃないところに惹かれますね、とても演劇的でもあるし。でも、ルヴォーは誰にも負けないぐらい三島作品が好きで詳しいから、教えてもらおうと思っています。ものすごく楽しみです」。井上にとって、この舞台は超特別なのだ。「全作品、同じ熱量で一生懸命やっています。でもこれは、何年かに1度、ごくたまにあるご褒美みたいな作品。ひと公演5000円ずつ払えって言われても出るかなというぐらい(笑)。他の作品には申し訳ないけど、もうほんとに、ご褒美を一生懸命楽しませてもらいます!」。公演は、2018年1月9日(火)から28日(日)まで東京・日生劇場、2月1日(木)から5日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは9月30日(土)10時より発売。一般発売に先駆け、8月3日(木)11時まで最速抽選先行(いち早プレリザーブ)を受付中。取材・文:高橋晴代
2017年07月31日生田斗真と瑛太が『土竜の唄 香港狂騒曲』に続いて共演し、『64 -ロクヨンー』の瀬々敬久監督のもと、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年犯の“その後”を描く薬丸岳のミステリー小説「友罪」の実写映画化に挑戦。撮影初日を終えた2人から、コメントが到着した。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働き始める益田と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木。鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある人物だが、同い年の2人は次第に打ち解け、心を通わせていく。だが、あるきっかけと行動で、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始め…。本作は、デビュー作で江戸川乱歩賞を受賞しミステリー界の若手旗手として注目され、2016年には吉川英治文学新人賞も受賞した作家・薬丸岳が、2013年に発表した同名ミステリー小説(集英社文庫刊)を映画化。薬丸氏といえば、実在の事件に着想を得た作品も多く、犯罪被害者と加害者、また少年犯罪など、重厚なテーマを取り扱い、人間ドラマで読者の心を揺さぶりながらも、エンタメ性の高いミステリーで魅了する作家として知られる。監督を務めるのは、『64 -ロクヨンー前編/後編』で興行収入36億円突破の大ヒットも記憶に新しい瀬々監督。その卓越した圧倒的人間描写は、観る者の心を鷲掴みにし、国内外で高い評価を受けている。瀬々監督のもと、友を想い、互いに疑心や後悔と向き合い葛藤する難役に挑むのは、映画や舞台での活躍も目覚しく、今年の「ウディネ・ファーイースト映画祭」ではトランスジェンダーの女性役を熱演した主演作『彼らが本気で編むときは、』が最高賞となる観客賞を受賞、広瀬すずとの純愛ラブストーリー『先生! 、、、好きになってもいいですか?』も待機する生田さん。そして、『64 -ロクヨンー』『殿、利息でござる!』など話題作への出演が続き、主演ドラマ「ハロー張りネズミ」も話題を呼んでいる瑛太さん。本作では、ともに心に闇を抱え、大きな罪に囚われ続けながらも、同じ時間を過ごす中で心を通じ合わせていく2人の友情、また疑心や後悔に囚われた人間模様を、圧倒的にリアルな演技で挑む。初日の撮影を終えた生田さんは、「うだるような暑さの中のロケで、『何が起こるのか』というワクワクさせてくれる現場」と感想を語る。瀬々監督については、「人間関係の描き方、生々しさというか、腹の底に堪っているものを表現として見せてくれる監督」というイメージを持っていたそうで、「現場では、すごく演出してくださることも的確な印象で、役者に対して明確な指示を下さるので、とても助かります。難しい役どころですが、この益田という役の進むべき道を提示してくれる、そんな監督に感じます」と厚い信頼を寄せる。また、瑛太さんとは今回が3度目の共演。「瑛太とは20代のころから何度も一緒に仕事をしていて、しょっちゅう会っていたりするわけではないけれど、久々に今回一緒に芝居をしていると、やっぱりゾクゾクさせてくれる俳優だと思います。僕と瑛太にしかだせない空気感を、今回の現場で出せれば、と思います。昔から一緒に仕事をしているし、友人関係でもあるので、そこをうまく映画に反映させたいですね」と期待を込めている。「少年犯罪のことなど調べたりしましたが、なかなか実際自分の立場に置き換えるのは本当に難しい」という生田さん。「共演の瑛太という俳優を信頼して、自分の考え方だけではなく、彼からもらえるものを信じていこうと、あまりがちがちに決めずにフラットな状態で挑めればと思っています」と明かしてくれた。一方の瑛太さんは、瀬々監督とは『64』でもタッグを組んだばかり。「ある意味、“お任せ”という感じです。どこかで監督の『お前、何かやってみろよ』という暗黙のメッセージというか、演出があるんです。今回の鈴木という役については、自分で台本を読んで、1シーンごとにおけるひとつひとつの感情は決め込んでいません。客観的にどう見えるか?ということと自分が何を感じるか?ということは、割と現場の空気と監督に任せている感じです」と明かし、「初日ですけど、瀬々組はやっぱりいいなって」とコメント。生田さんとの共演には、「彼はストイックですし、今日も前回『土竜の唄 香港狂騒曲』で一緒にやったときと顔の表情も全然変わっているんです。そういった微妙な変化に気付けるぐらい僕も彼を見てきているし、これからの撮影が楽しみですね」と、生田さん同様、期待を寄せる。「監督からは『鈴木というキャラをあまり私生活に持ち込まないように』と言われました。でも、僕は俳優なんで、仕事として、その切り替えはしっかり全うしたいですし、上手くやりたいなと思いますね。でも、ちょっと夢にも出てきたりします(笑)」と明かし、その壮絶なキャラクターをにおわせた。あなたは、“その過去”を知っても友だちでいられますかーー?人気、実力とも世代を代表する生田さん&瑛太さんの入魂の競演は、いまからも楽しみだ。以下、監督や原作者・薬丸岳からコメントが到着した。■監督:瀬々敬久日々の生活の中で報道される事件は次々に更新され続けるのですが、忘れてはいけない事件というものがある気がします。今回はそこから派生する問題を様々な群像に託し、答えを探し続ける映画だと思っています。果たして、答えは出ないかも知れません。でも、そこに至ろうとする行為こそが大切な気がします。その中心に存在するのが生田斗真さんと瑛太さんです。2人のしなやかな心と肉体、そして果敢に挑戦する心が、この映画を生々しくも光り輝かせる原動力になってくれることと思っています。そして、私たちスタッフも、一緒に愛情と勇気をもって走っていく所存です。■生田斗真映画「友罪」で益田純一を演じさせていただくことになりました。薬丸岳さんの小説が好きで、この友罪も数年前に読んでいた作品です。一生をかけて背負うべき過去の傷を持ちながら、それでも必死に生きようとする益田という人物を通して、多くの方に様々な事を感じ、思案していただきたいと思っております。瀬々監督とは初めてご一緒させて頂きますが、監督の描く生々しい人間模様をしっかりと演じていければと思います。瑛太さんとは今回で3度目の共演になります。瑛太さんが放つ獣のような鋭さと、ふとはにかんだ時の柔らかさに愛を持って対峙し、切磋琢磨しながら素晴らしい作品作りに励みます。どうぞご期待下さい。映画館の椅子から立てなくなるような作品になる予定です。■瑛太この時代にこのような題材を映画化することにまだ惑う自分もいます。とても大変な役を引き受けてしまった。でも、瀬々監督、生田斗真、スタッフを信じて最後まで演じ切りたい。■原作者:薬丸岳この作品を世に発表するとき、喜びよりも先に恐れを抱きました。世間の関心を集める題材ですが、同時にとてもデリケートで難しい問題を含む内容だったからです。ただ、たとえどんなにリスクがあったとしてもどうしても伝えたかったことでした。いま、この作品にこめたメッセージを映画としてより多くのかたがたに訴えかけようとされる瀬々監督はじめスタッフの皆様とキャストの皆様の勇気と気概に、ただただ敬意の念を抱きます。スクリーンでこの作品と再会できる日をいまから心待ちにしております。『友罪』は2018年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月31日今年のコンサートは、『美輪明宏の世界~シャンソンとおしゃべり~』と題して開かれる。フランス生まれのシャンソンは、これまでも、自作の曲、日本の抒情歌などとともに長く歌ってきたもの。しかし、今こそ、その歌が持つ魅力を届けたいのだという。新しいプログラムに込めた思いを美輪明宏に聞いた。美輪明宏の世界 チケット情報美輪が今年のコンサートで全面的にシャンソンを取り上げたいと思ったのは、危機感が発端だった。「最近は若い方の中に“シャンソン”という言葉自体がわからないという人がいらして、化粧品か何かのことだと思っていたとおっしゃるので(笑)、私、シャンソンはそこまで衰退しているのかと唖然としたんです」。国立音楽大学付属高校を中退後、16歳にしてプロの歌手として活動を始めたときから、クラシック、タンゴ、ラテン、ジャズと、様々な音楽を歌ってきた美輪だが、中でもシャンソンは得意とするところ。甘い愛を歌う魅惑的なもの、失恋を歌うセンチメンタルなもの、人生の現実的な問題を歌うリアリスティックなものなど、シャンソンはいくつものジャンルに分かれており、歌われるその世界の豊かさに、美輪の表現力が活かされるのだ。「私のコンサートに来ると映画を何本も観たような気分になると言ってくださる方もいらっしゃいます。お芝居のようにいろんな物語や感情が描かれた、こういうドラマチックな大人の歌もあるのよと、聞いたことのない方にもぜひ知っていただきたいんです」さらに美輪には、かつて自身が歌ってきた場所の熱を届けたいという思いもある。たとえば、江戸川乱歩や三島由紀夫、川端康成などが集った伝説のライブハウス“銀巴里”。「ジャン=ポール・サルトルやボーヴォワール、ジャン・コクトーが集まったパリのカフェのように、銀巴里を文化の発信地にしていったんです。その後の渋谷の“ジァンジァン”もそうでしたが、そういう大人のロマンを楽しめる場所と時間を、せめてこのコンサートで再現できたらなと思っています」。原曲の壮大さを伝える美輪ならではの「愛の讃歌」ももちろん歌われる。ほか、最初の大ヒットとなった「メケメケ」、美輪の訳詞がより深く人間の生き方を問う「愛する権利」など、珠玉のシャンソンが並ぶ予定だ。合間のおしゃべりでは、シャンソンにまつわる話も聞ける。「いろんなケースの人生の歌がありますから、身の上相談をするつもりで来ていただければなと思います(笑)」と冗談めかしたが、美輪は歌でもまた、生きる力をくれる。公演は9月8日(金)から24日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、10月13日(金)愛知県芸術劇場 大ホールにて。チケット発売中。取材・文:大内弓子※曲目は変更になる場合がございます。ご了承くださいませ。
2017年07月05日今年2月に中谷美紀と井上芳雄の共演で上演が発表されて以来、その続報が待たれていた舞台『黒蜥蜴』。ついに全キャストが明らかになった。新たに発表になったのは、相楽樹と成河。江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化した傑作を、英国人演出家、デヴィッド・ルヴォーの演出によって立ち上げるこの公演。新鮮な顔合わせに期待が高まる。『黒蜥蜴』は、美貌の女盗賊“黒蜥蜴”と名探偵“明智小五郎”が繰り広げる究極のエンターテインメント。その魅力を演出のルヴォーはこう語る。「社会的規範の外と内という相反する立ち位置にいながらお互いに惹かれ合う盗賊と探偵。しかしその恋は成就しない。三島は理想を追い求めながらそこに達し得ないことへの恐怖や怒りを描いたアーティストだと思いますが、私自身もそこに興味を持っています。しかも三島は、その報われない恋をロマンチックに描くのではなくグロテスクな美しさにこだわった。演出もナチュラリズムな世界に閉じこもらず、“狂ったエンターテインメント”にしていきたいと思っています」。ルヴォーが求めるそんな世界の住人にまず抜擢されたのは、黒蜥蜴を演じる中谷美紀と明智に扮する井上芳雄だ。作品については、「耽美的でありながら、毒も含んでいて、きちんとエンターテインメントになっている、わかりやすい物語であることが、この作品の魅力」(中谷)、「黒蜥蜴が魅力的で、不思議な話ではありますが、ずっとすごく好きな作品でした」(井上)と語るふたり。かつて『ルドルフ~ザ・ラスト・キス~』でルヴォーの演出を受けた井上が「ルヴォーさんの演出は魔法にかけられているよう」と言えば、「“言葉の魔術師”という感じでご自分の世界に引き込む力がある方だと思うので、ぜひ私にも魔法をかけていただきたい」と中谷も意欲的だ。そして、黒蜥蜴の部下・雨宮を演じる成河と、黒蜥蜴に誘拐される早苗を演じる相楽樹。「直接演出家とお話する機会をいただき、何よりもまず、“デヴィッド・ルヴォーの黒蜥蜴”というものを立ち上げることに興味を覚えました」(成河)、「ルヴォーさんの演出でどんなところへ連れて行ってもらえるか、想像もしなかった早苗に会えるのではないかと、楽しみな気持ちが強いです」(相楽)と、ふたりからも気持ちの高鳴りが伝わってくる。ほか、黒蜥蜴の家政婦・ひな役に朝海ひかる、早苗の父親役にたかお鷹も決まった。この多様な顔ぶれなら、まさに思いもかけない世界を作り出してくれるだろう。公演は2018年1月東京・日生劇場、2月大阪梅田芸術劇場メインホールにて。取材・文:大内弓子
2017年04月26日三島由紀夫が残した最高傑作戯曲の一つ「黒蜥蜴」が、来年1月より上演されることが決定。主演“黒蜥蜴”役には中谷美紀、“明智小五郎”役には井上芳雄を迎えることも明らかになった。世界的宝石商・岩瀬庄兵衛は、愛娘・早苗の誘拐と岩瀬家の秘宝「エジプトの星」強奪を予告する女盗賊・黒蜥蜴に怯え、探偵・明智小五郎に警護を依頼した。岩瀬父娘は大阪のホテルに姿を隠したが、隣室には岩瀬の店の顧客、緑川夫人が泊っていた。実は彼女こそ黒蜥蜴だったのだ。黒蜥蜴は部下の雨宮を使って早苗をまんまと誘拐したものの、明智は機敏な処置で早苗を奪い返したのだった。それから半月後、厳重な警備が敷かれた岩瀬邸から、早苗が忽然と姿を消した。黒蜥蜴が家政婦ひなの手引きで、再び早苗を誘拐した。明智が駆けつけたとき、早苗と引換えに、「エジプトの星」を持参せよ、という紙が残っているきりだった。指示通り岩瀬は「エジプトの星」を黒蜥蜴に渡したが、早苗は戻らなかった。黒蜥蜴は早苗の美しさに魅せられていた。一方、そんな黒蜥蜴にひそかに恋焦がれている雨宮は、黒蜥蜴が明智を恋していることに気づき、嫉妬を感じる。その頃明智は、一度は黒蜥蜴の手にかかって殺されたと見せかけ、部下の一人に変装して本拠地に忍び込んでいた。彼もまた、純粋な美に生きる黒蜥蜴に恋していた。黒蜥蜴を捕える自信はあったが、世間の秩序の彼方に己れの倫理と美意識を築きあげている彼女を、一番深く理解し愛しているが故に葛藤する明智。本拠地には人間剥製の美術館があった。早苗もその一つに加えられようとしていた…。「黒蜥蜴」は、美貌の女盗賊“黒蜥蜴”と名探偵“明智小五郎”が繰り広げる耽美と闇の世界。怪奇小説を世に送り出した江戸川乱歩の傑作を、三島由紀夫が戯曲化した究極のエンターテインメントだ。今回主演の“黒蜥蜴”役には「ケイゾク」「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」など様々なドラマや映画に出演する中谷さん、黒蜥蜴の好敵手であり運命の恋人、探偵“明智小五郎”役にミュージカル界で活躍し、「わたしを離さないで」や、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などドラマ出演も増えている井上さんが決定。さらに演出は、日本でも「テレーズ・ラカン」や「ナイン」、「ETERNAL CHIKAMATSU」など、数多くの作品を手掛けている英国人演出家・デヴィッド・ルヴォーが担う。今回の出演にあたって中谷さんは、「三島さんが巧みに描かれた文章を表現することは容易なことではないですし、とても大きな劇場で演じるということに恐れを抱き、逡巡もしたのですが、やはり心が動いてしまい、出演させていただくことを決めました」と出演決定理由を語り、ルヴォー氏演出だということで参加を決めたと言う井上さんは、「過去に『ルドルフ ~ザ・ラスト・キス~』での経験が素晴らしかったので、いつかまたご一緒したいという気持ちがあり、来日するたびに顔を見せに行き、『いつかまた一緒にやりたい』と言い続けてきました」と今回は念願の出演だと語っている。ルヴォー氏が1988年の初来日以来、日本で演出をし続けたいと願い、日本に魅了されている理由を、三島由紀夫作品と歌舞伎に出会ったことだと話す。黒蜥蜴についてルヴォー氏は、「まず目を見張るような絶世の美女でなければなりません。同時にある種の緊張感を持ち、何かに駆り立てられている女性で、謎めいており、この人のことを知りたいと、周囲に思わせる磁力の持ち主」、明智小五郎についても「完全にアウトサイダーであり、ハンフリー・ボガードのようなハードボイルドですが、まっとうなモラルも併せ持っています」と語っており、中谷さんと井上さん共に相応しい役どころだとコメントしている。舞台「黒蜥蜴」は2018年1月より日生劇場(東京)、2月上旬より梅田芸術劇場メインホール(大阪)にて上演予定。(cinemacafe.net)
2017年02月06日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが、あす27日(23:20~24:20)に放送されるテレビ朝日系単発バラエティ番組『メイプルマナミの極めびと人生相談』で、歌手で俳優の美輪明宏と熱く語り合う。この番組は、常人には計り知れない才能を持つ"極めびと"の悩みを、カズレーザーが解決していくというもの。ナースを束ねる看護師長として相方の安藤なつ、クリニックの実権を握る院長の愛人ナースとして橋本マナミが共演する。今回来院するのは、三島由紀夫や江戸川乱歩など数多くの文化人との交友関係を持つ美輪。「言葉遣いが乱れている」と悩みを打ち明け、「タメ口文化」や「日本語の省略化」が、「人間関係の乱れ」、ひいては世の乱れの原因になっていると主張する。さらに、若者や、テレビに出ている芸能人の言葉遣いなどについて見解を示すが、これに対してカズレーザーは「言葉は進化するもの」だと反論する。また、美輪は「洋服が、黒やグレーなど暗い色づかいのものが主流となっている」ことが、世の中を乱している原因なのではないかとの考えも披露。全身真っ赤なドレスで登場した美輪と、学生時代から赤い服を着ることをポリシーとしているカズレーザーが、色に対するこだわりについて、熱く語り合う。同番組には、巨大ネット掲示板・2ちゃんねるの創設者・西村博之氏も出演。「ネットにウソがはびこっている。ウソをつけば儲かる仕組みになってしまっている」と悩みを相談する。
2016年12月26日『沈黙-サイレンス-』のマーティン・スコセッシ監督も心酔する“MIZOGUCHI”こと溝口健二、そして溝口監督の弟子である増村保造という、2人の日本を代表する巨匠監督の作品42本を一挙に上映する映画祭「溝口健二&増村保造映画祭変貌する女たち」が、12月23日(祝・金)より開幕。田中絹代、京マチ子、若尾文子、香川京子ら日本を代表する女優たちがレトロモダンな衣装で魅せる“女性映画”特集となっている。溝口監督没後60年、増村監督没後30年にあたる2016年を締めくくる記念企画として開催される本映画祭。「変貌する女たち」のサブタイトルのとおり、女性が主人公の作品に特化した上映ラインナップ。文字どおり、伝説の豪華女優たちの主演作が42本も勢ぞろいし、映画祭ポスタービジュアルでも、田中絹代、京マチ子、若尾文子、香川京子という日本映画史に名を残す女優たちが競演、華やかで鮮やかな色合いに仕上がっている。世界中の監督たちに“MIZOGUCHI”として敬愛され、スコセッシ監督が4K復元を主導した『雨月物語』の溝口監督は“女性映画の巨匠”とも呼ばれるほど、女性たちの姿を描き続けていた。選ばれた14本の作品では、“世界の溝口”に演出された女優たちがまとう、美しい衣装にも注目だ。京都・祇園を舞台にした『祇園の姉妹』や『祇園囃子』では、若かりし山田五十鈴や若尾文子が華やかな芸者の衣装に身を包み、『お遊さま』では上品な着物姿の田中絹代が谷崎文学の世界観を優雅に体現。今回は、溝口監督による歴史絵巻ともいえる多くの作品も上映され、『近松物語』の香川京子、第28回アカデミー賞衣裳デザイン賞ノミネートを果たした『雨月物語』の京マチ子の妖しく美しい着物姿の「日本の美」にはうっとりとさせられそう。また、世紀の美女を描いた『楊貴妃』ではエキゾチックで絢爛豪華な衣装が楽しめ、遺作となった『赤線地帯』では京マチ子、若尾文子ら名女優たちの美の競演も必見。抜群のスタイルを活かす大胆で派手な娼婦の衣装や、木暮実千代の眼鏡美女が着こなす大胆柄の和装など、艶っぽいレトロモダンな魅力にあふれる。かたや、溝口監督の弟子にしてイタリアに留学経験もある増村監督は、谷崎潤一郎原作の『痴人の愛』など、よりエロティックでアクティブな現代女性もたくさん描き出している。『足にさわった女』の大きな女優帽とプリントミニワンピース、江戸川乱歩の世界を具現化した『盲獣』の真紅のニットワンピースとニットハイソックス、『くちづけ』の清楚なノースリーブワンピース、そして増村監督のミューズであり、いまなお「あやや」と呼ばれ、女子たちにも人気の若尾文子の健康的な魅力が炸裂する『青空娘』では、インディゴ染めのデニム風生地をカットしたノースリーブシャツなど、女優たちが着こなすファッションは必見。まさに年の瀬、正月にもふさわしい贅沢な作品群で、名画の中の女優たちのそれぞれの魅力を堪能しながら、時代性も映し出すファッションも楽しむことができそうだ。「溝口健二&増村保造映画祭変貌する女たち」(計42作品)は12月23日(祝・金)より角川シネマ新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月18日2010年、野田秀樹 作・演出・出演の舞台『表に出ろいっ!』のオーディションで見出され、故中村勘三郎との三人芝居で世に出て以来、舞台と映像の両方で大活躍中の黒木華の最新舞台が決定した。倉持裕が江戸川乱歩の短編8作から、新たに戯曲を編み上げる『お勢登場』がそれだ。舞台『お勢登場』チケット情報読書好きを公言する黒木の乱歩体験は中学生の頃。「明智小五郎が活躍する“少年探偵団”シリーズなど子ども向けの作品を飛ばし、いきなり『人間椅子』や『芋虫』などを読んでしまったんです。恐ろしくて、でもどこか色っぽい妖しげな乱歩の世界にいきなり触れるという、強烈な出会い方をしてしまいました。『お勢登場』を読んだのは今回のお話をいただいてから。彼女は乱歩の短編一作にしか登場しない女ですが、倉持さんは『押絵と旅する男』を軸に、8つの物語をお勢が旅するように巧みに紡がれているんです。読み進むうちに、本当にお勢が全ての事柄に関わっているような気がしてきてゾクゾクしました。“倉持マジック”ですよね」。今回が初手合わせとなる倉持の作品では、劇作・演出を手掛けた『窓』(2010年)を観ており、「登場人物同士の関係性がとても緻密で、笑って話していたはずのふたりから不意に、思いも寄らぬ暗い感情がこぼれて来るような瞬間が描かれている。観ているうちにどんどん前のめりに引き込まれて、観劇後は“いつかご一緒できたら”と思っていました」と言う。続けて「今日伺ったのですが、乱歩はもともと、お勢を明智探偵のライバルにしようと思っていたそうなんです。確かに彼女は頭が良く、具体的な描写はありませんが、きっと姿も美しいのでしょう。どことなく振る舞いに品もあり、そのうえミステリアス。何より、私たち普通の人間には想像できないような価値観を持ち、社会的には悪、犯罪と呼ばれるような行為を冷静に、しっかりと計算しながら遂行していくところが、乱歩作品の登場人物ならではの魅力を放っているんですよね」と語る彼女の瞳までがどこか妖しい光を放ち、既に劇世界に入り込んでいるかに見える。「戯曲に『私、退屈なの』というセリフがあって、それが私は大好きなんです。そんな風に世の中も自分もどこか遠くから見ているようなお勢の視点は、演じる私にとってもとても興味深いもの。早く実際に演じてみたくてたまりません。と、言えば言うほど、自分で自分のハードルを上げることになってしまいますが」と笑うが、既に準備は万端の様子。乱歩と倉持、ふたりの作家が惚れ込むヒロインに、新たな息吹が吹き込まれるに違いない。『お勢登場』は2017年2月10日(金)から26日(日)まで東京・シアタートラムで上演。他に福岡、大阪でも公演あり。なおチケットぴあでは東京公演の先行販売を11月29日(火) 午前11時よりインターネットで発売する。取材・文:尾上そら
2016年11月28日城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也ら「TOKIO」メンバーが毎回登場するゲストと、大人の駆け引きを駆使したオリジナルゲームやトークを展開するフジテレビ系バラエティー「TOKIOカケル」にGACKTがゲストとして出演する。同番組では「TOKIO」とゲストが主に心理戦がメインとなるゲームで競い合うが、対戦のなかで明らかになっていくゲストの意外な“本性”なども番組の見どころだ。今回GACKTさんを迎えて行われるのは番組の人気企画“生まれて初めて聞かれました”。GACKTさんがまだ聞かれたことがないであろう質問を「TOKIO」メンバーが考案しカードに記入。GACKTさんはそれらのカードを1枚ずつ引き、質問に答えていくというもの。“米は死ぬ直前まで食べない”という食生活や、ウォシュレットは強めだという独特のこだわりをはじめ、結婚式は欠席(?)など謎の全貌が明らかになるほか、さらには心霊体験や号泣した映画。さらに結婚の条件まで、「TOKIO」の5人それぞれが繰り出すさまざまな質問や、収録中のフリートークからGACKTさんの新たな一面が浮き彫りにされていく。今回ゲストで登場したGACKTさんは自身47作目のシングルとなる「キミだけのボクでいるから」を11月23日(水)にリリース。同作はTVアニメ「TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-」の主題歌になっており、GACKTさんは怪人二十面相役の声優としてアニメ本編にも参加。CDにセットされているDVDにはGACKTさんと「TRICKSTER」がコラボした全編アニメーションのMVが収録されている。さらに2017年には自身が主演を務める映画『カーラヌカン』も公開予定。GACKTさんの意外な一面が見られる「TOKIOカケル」は11月2日(水)今夜23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2016年11月02日黒木華、片桐はいり、梶原善をはじめ個性溢れる俳優陣を迎え、大劇場から小劇場まで、演劇界で縦横無尽に活躍する倉持裕が江戸川乱歩の短編世界をモチーフに劇作・演出する「お勢登場」が、2017年2月10日(金)よりシアタートラムにて上演されることが決定した。倉持さんは、2000年に劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を旗揚げ。劇団作品の脚本と演出を手がけながら、劇団以外の世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズにおいて、2度にわたり作品を担当。「劇団☆新感線」の「乱鶯」をはじめ、多数の作品に携わり、ドラマ「信長のシェフ」や「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」のテレビ脚本も担当。NHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」ではコント執筆も手がけている。今回の舞台は、江戸川乱歩の<本格推理もの>より「二銭銅貨」「二癈人」「D坂の殺人事件」、<怪奇・幻想もの>より「お勢登場」「押絵と旅する男」「木馬は廻る」「赤い部屋」「一人二役」という8本の短編小説をモチーフに、一本の演劇作品として再構成。倉持さんは「細分化し、さらにシャッフルした八つの物語は、入れ子構造の複雑な形を取るが、それは舞台美術を駆使した転換によって、ある程度明快に見せる。『ある程度』とことわるのは、乱歩の迷宮めいた作品世界を表現するには、それなりの複雑さは必要だと考えるためである」と、説明した。出演陣には個性溢れる面々が勢ぞろい。ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞、2年連続で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞など華やかな受賞歴を持ち、「重版出来!」でドラマ初主演を果たした黒木さんが、タイトルロールの悪女・お勢を演じる。以前から倉持さんの作品を観ていたそうで「とても面白く、いつか出られたら…と思っていたので、やっと出演できます! しかも新作に…と大変嬉しく思います」と明かした。また、「現代能楽集VII 『花子について』」で、倉持独自の世界観を完成させるのに大いに貢献した片桐はいりが再び倉持作品に登場。「夢か現かわからぬような江戸川乱歩の世界をもとに、本気か冗談かわからぬような倉持裕さんの書き下ろしで、摩訶不思議な、すてきな戯曲ができあがりました」と仕上がりに自信を覗かせる。そのほか、『グッドモーニングショー』の公開が控える、味わい深い個性派・梶原善も、黒木と同じく倉持作品に初登場。さらに水田航生(映画『太陽』など)、川口覚(来年全インド公開予定の映画『Rangoon』)という今後の演劇界を担うことが期待される若手俳優、そして千葉雅子、寺十吾という円熟の時を迎えるベテラン勢が顔を合わせた。「俳優のほとんどが複数の役を演じる。妻の不貞に耐える夫を演じていた俳優が、次の場では浮気者になり、また、とある長屋でマゾヒストだった女優が、別の下宿屋では純朴な画学生になる、といった具合である。これは、乱歩の描く人間の不可思議な多面性を強調する試みの一つである」と倉持さんが語るように、実力派俳優たちが魅せる、目のくらむような迷宮世界に期待が高まる。「お勢登場」は、2017年2月10日(金)~26日(日)、シアタートラムにて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」が、7月16日から8月19日まで、東京の新宿シネマカリテで開催される。今年で3回目を迎える「カリコレ」こと「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション」。今年は、上映本数、内容共にパワーアップし、“映画の夏フェス”と称して、ジャンルや国境を越えた選りすぐりの新作や旧作、未公開作71タイトル(カリコレ史上最多本数)がラインアップ。さらに、メインヴィジュアルのタッチが、イラストレーターの田中梓による描き下ろしイラストで一新された。本映画祭のオープニングを飾る作品は、『6才のボクが、大人になるまで』のリチャード・リンクレーター監督最新作『Everybody Wants Some!!(原題)』。クロージング作品には、『私たちのハァハァ』の松居大悟監督が、山内マリコの同名小説を原作に蒼井優主演で描いたミステリアスな青春ガールズムービー『アズミ・ハルコは行方不明』が登場する。上映日には、松居監督も舞台挨拶に登壇する予定だ。また、先行プレミア作品には、天才医師とクセ者神父の交流を笑いと涙で描いたコメディ『神様の思し召し』をはじめ、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた戦争巨編『A WAR(原題)』、80年代軍事政権下の韓国で、ある事件をきっかけに熱血人権弁護士へと転身する男を描いたソン・ガンホ主演の『弁護人』、『あの頃、君を追いかけた』に続く青春映画の傑作で、2015年台湾No.1ヒットの『私の少女時代 -Our Times-』、NYで出会ったプロ志望のバレエダンサーと英国人ヴァイオリニストのアツい青春ダンス映画『ハートビート』がラインアップ。さらに、「カリコレ」による映画人発掘企画「カリコレ発掘!NEW COMER」では、有名オーケストラ吹奏楽団と間違えてアマチュア楽隊を島に招いてしまったことから起こる大騒動をユーモラスに描いた坂下雄一郎監督の『東京ウィンドオーケストラ』が上映される。そして、新作上映では、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督作『ブリーダー』をはじめ、製作総指揮&初ロマコメ主演のサイモン・ペッグによる『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』、英国の名門大学で権力という蜜の味を知った美しく下劣な男たちの狂った秘密クラブを描いた『ライオット・クラブ』、ジャン・レノ主演で贈るハートウォーミングな『プロヴァンスの休日』、グザヴィエ・ドランが出演を熱望したという『神のゆらぎ』、マイケル・ファスベンダー出演のウエスタン・アクション『スロウ・ウエスト』、キアヌ・リーヴス主演のクライム・スリラー『エクスポーズ 暗闇の迷宮』、B級映画粗製乱造社アサイラムが描くゾンビ動物園『ZOOMBIES(原題)』などが公開される。企画上映も目白押しだ。今年の映画秘宝プレゼンツは“真夏のカーペンターまつり!”と称し、映画秘宝おなじみの面々をゲストに迎えてジョン・カーペンター監督の『ゼイリブ』を上映。また、デビット・ボウイ追悼として公開30周年の『ビギナーズ』が上映される。さらに、「大井武蔵野館 MEMORIAL」では、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』が上映されるほか、「ミニシアターGOLD SELECTION」では、オドレイ・トトゥ主演の名作『アメリ』が登場。「インディペンデント魂!ヘラルド黄金伝説」では、年齢が離れた男女の恋愛を美しいメロディーに乗せて描くイタリアの恋愛映画『ラストコンサート』など、バラエティーに富んだ作品が上映される。その他にも、毎年アメリカ・テキサス州で開催されているエンタメの祭典“SXSW”(サウス・バイ・サウスウエスト)で取り上げられた秀作を厳選上映するオフィシャルコラボ企画「SXSW TOKYO SCREENING WEEK」も開催。米国カリスマ音楽プロデューサー、シェップ・ゴードンの人生を追ったドキュメンタリー『スーパーメンチ』をはじめ、米国大手CDチェーン店タワーレコードの栄枯盛衰を語る歴史ドキュメント『オール・シングス・マスト・パス』、200頭の猛獣たちとアフリカで共同生活を送ったCG無しの『ロアー』などの魅力的な作品がラインアップしている。なお、「カリコレ2016」は大阪と名古屋でも開催が決定。東京で上映される新作の中から、それぞれ選りすぐりの作品が上映される。大阪は、シネ・リーブル梅田にて8月6日から8月26日まで、名古屋は、中川コロナシネマワールドで8月6日から9月2日までの開催となる。各作品の上映スケジュールや詳細は、劇場に設置のチラシや映画祭の公式サイトから確認出来る。【イベント情報】「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」会場:新宿シネマカリテ住所:東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F会期:7月16日~8月19日料金:新作1,500円(リピート割1,200円)、旧作1,000円012345678
2016年06月16日女優の木嶋のりこと間宮夕貴が、「江戸川乱歩エロティックシリーズ」第3弾となる映画『屋根裏の散歩者』(7月23日公開)でW主演を務めることが10日、発表された。原作は、1925年に執筆された同名小説。1970年に始まり、1976年、1994年、2007年にも映画化されたほか、さまざまなテレビドラマにも登場するなど、クリエイターたちの想像力をかき立ててきた。これまで同シリーズの第1弾『失恋殺人』、第2弾『D坂の殺人事件』を手がけた窪田将治監督がメガホンを取り、脚本も執筆する。木嶋と間宮は、オールヌードで大胆なベッドシーンに挑戦。淵上泰史、河合龍之介、近藤芳正、草野康太、松本若菜、柳憂怜らも出演し、3人での圧巻の情事のシーンも見せつけるという。映画は、7月23日から8月5日にかけて、2週間限定レイトショーで公開(18歳未満は入場禁止)。初日の東京・シネマート新宿での木嶋、間宮、窪田監督による舞台あいさつの実施、7月27日のDVD『メイキング・オブ・屋根裏の散歩者 主演:木嶋のりこ 間宮夕貴』(3,800円/税別)のリリースも決定した。(C)2016「屋根裏の散歩者」製作委員会
2016年06月10日俳優の竜星涼が2月13日(土)、都内で「竜星涼カレンダー2016.4-2017.3」(東京ニュース通信社)の発売記念イベントを行い、ファン2,500人が駆けつけた。表紙プラス全32ページの壁掛けタイプで、テーマは“竜星涼の一日”。寝起きから朝風呂、車、公園、カフェデートをする姿などが掲載され、恋人気分を味わえる内容になっており、「手に取ってくださった方たちに、妄想してもらえるようなカレンダーになった。皆さんの“添いカレ”的なポジションになれれば」と手応えを示す竜星さん。撮影中、気づけば全裸になっていた瞬間もあるといい、「最初はそんなつもりなかったんですけど(笑)。カメラマンさんにうまいこと乗せられて、脱いでしまった」と照れ笑いを浮かべていた。先月には単身、現地オーディションに参加し、パリコレデビューを飾ったばかり。「プロ集団の仕事ぶりに触れて、緊張感と高揚感を味わい、刺激的な経験だった」とふり返り、「今後も表現者として、いろんなことを発信できれば」と抱負をコメント。翌日に控えたバレンタインデーについては、「明日の予定は、母親と会うくらいなので(笑)。甘党なので、(チョコレートを)いただけるのは、うれしい」と話していた。竜星さんはこの冬大ヒットを記録した映画『orange-オレンジ-』、昨年末に放送された江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念ドラマ「黒蜥蜴」にも出演。第27回フジテレビヤングシナリオ大賞のドラマ「超限定能力」では主演を務めたほか、5月21日(土)には主演映画『シマウマ』が公開される予定だ。「竜星涼カレンダー2016.4-2017.3」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月13日寺山修司作『毛皮のマリー』が、美輪明宏の演出・美術・主演で、7年ぶりに上演される。日本一ゴージャスな男娼マリーと、マリーに愛される美少年・欣也の過剰なまでの親子愛、そして、それを取り巻く寺山ならではの見世物的世界は、どう描かれるのか。寺山が認めた美輪にしか生み出せない舞台に、期待が高まる。舞台『毛皮のマリー』チケット情報寺山が美輪に『毛皮のマリー』を書き、初演されたのが、1967年のこと。修辞的な台詞で描かれたその戯曲には、人生哲学が散りばめられていると感じたという。「たとえば、『世界は何でできているか考えたことある?水夫さん。表面は大抵、みんな嘘でできているのよ』という台詞も、とても大事なことを言っているんです。だって、人間はみんな嘘をついているでしょう。まず、服を着て、化粧をして、決して生まれたままありのままでは生きていません。自分の出世や安定のために権力におもねって嘘をつくこともあります。表ではいいことを言っている政治や経済もすべてそうです。と、そんなふうに、台詞についての解釈を寺山に話したら、『あなたは恐ろしい人だ。それでけっこうです』と返ってきました(笑)。私の出すアイデアには、寺山自身が気づいていないものもあったみたいです」。以来、寺山からの絶大なる信頼を得た美輪は、初演を含めこれまでに7度、『毛皮のマリー』を上演。前回の2009年版は、「決定版に近いものができたと思っています」と自負している。それだけに今回は、さらなる決定版をとの思いが募る。「寺山修司の世界はコンテンポラリーで、何でもありの世界です。ですから、寺山の出身地である東北の民謡を使った土着的な匂いから、フランスの古き良き時代のエレガンスな匂い、レトロな匂いと、あらゆるものを混在させて、ごった煮にしたいと思っているんです」。何でもありを象徴するような下男の醜女のマリー役を、ワハハ本舗の梅垣義明が初めて演じることも決まった。「劇中劇のショーで鼻から豆を飛ばしていただく予定です」というから、一層それは、醜悪で美しい世界となっていくことだろう。寺山だけでなく、三島由紀夫や江戸川乱歩など、今は亡き天才たちが描き出したかった芸術の真の姿を体現できる数少ない表現者である。「60年来の友人に『あなたしぶといわね』と言われましたが(笑)、台詞を、その世界観を自分が演じられると思う限りは、簡単に引退なんてしません」。最後にうれしい言葉が聞けた。公演は4月2日(土)から東京・新国立劇場 中劇場、4月27日(水)から東京・PARCO劇場にて。取材・文:大内弓子
2015年12月28日土屋太鳳&山崎賢人という朝ドラコンビで贈る映画『orange-オレンジ-』で注目を集める竜星涼が、2016年カレンダーを発売することが決定。寝起きの様子から、朝風呂、ドライブデートなどを収めた彼の1日を追う、ファン垂涎の内容となることが分かった。映画『orange-オレンジ-』は、10年後の自分から手紙を受け取り「大切な人がこの世からいなくなってしまう」ことを知る主人公・高宮菜穂(土屋太鳳)が、大切な人を亡くさないために“いま”を変えようともがきながら奮闘する姿を描いた純愛ストーリー。原作の舞台となった松本市を中心にオール長野ロケを行い、未来の自分から手紙が届くというファンタジックな世界観と、好きだからこそ相手の幸せを考えるという甘酸っぱい恋愛要素が共感を呼び、新たな形の“青春群像劇”としても支持を集めている。本作で、竜星さんが演じるのは、持ち前の明るさとサッカー部での活躍で、後輩女子から大人気の須和弘人役。土屋さん演じる菜穂のことを一途に思っており、菜穂のいちばんの理解者でもありつつ、山崎さん演じる東京からの転校生・成瀬翔との恋を応援するという役どころだ。また、年末は12月20日(日)24時45分より放送の第27回フジテレビヤングシナリオ大賞のドラマ「超限定能力」で主演を務め、12月22日(火)21時より放送される江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念ドラマ「黒蜥蜴」にも出演する竜星さん。「超限定能力」では、ある日突然“人が降りる駅”が見えるという、電車の中でしか使えない些細な能力を身につけた秋山舜太郎役に。その能力をフル活用し人生の大きな転換期を迎えることになる主人公を演じ切る。一方、「黒蜥蜴」は、金になるありとあらゆる“美しいもの”を盗み出す謎の女怪盗・黒蜥蜴(真矢ミキ)と、稀代の天才で警視庁副総監の明智小五郎(渡部篤郎)の宝石をめぐる頭脳戦を描く物語で、竜星さんは明智の部下で右腕の刑事・小林芳雄に扮するという。そんな竜星さんが映画やドラマとは別の表情を見せてくれるのが、今回のカレンダー。“竜星涼の一日”として、まるで彼女のような気分を味わえるものとなっており、竜星さんも「1日の流れを追った、寝起きから朝風呂、ドライブ、カフェ、夜景の綺麗なホテルなど一緒にデートしている感覚で見れるカレンダーとなりました。お楽しみに」とアピールする。2016年も大活躍を予感させる竜星さん。こちらのカレンダーもぜひチェックしておいて。「竜星涼カレンダー2016.4-2017.4」は2016年1月28日(木)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年12月11日2016年より放送開始予定のTVアニメ『文豪ストレイドッグス』より、国木田独歩(cv. 細谷佳正)、江戸川乱歩(cv. 神谷浩史)、谷崎潤一郎(cv. 豊永利行)、宮沢賢治(cv. 花倉洸幸)のキャラクターアニメ立ち絵ビジュアルが公開された。○TVアニメ『文豪ストレイドッグス』登場キャラクター紹介■国木田独歩 (cv. 細谷佳正) 能力名:独歩吟客異能力集団「武装探偵社」の一員。表紙に「理想」としたためた手帳を携行し、そこに記した内容を人生の道標としている。四角四面な堅物でスケジュールが狂うことを何よりも厭うが、自由人の太宰を相棒とするため苦労が絶えない。■江戸川乱歩 (cv. 神谷浩史) 能力名:超推理異能力集団「武装探偵社」の一員で名探偵。同僚たちからも一目置かれる鋭い観察眼を持ち、警察から依頼された難事件を解決に導いている名探偵。自信家で、ふてぶてしく子供っぽい言動が目立つ。座右の銘は「僕がよければすべてよし」。■谷崎潤一郎 (cv. 豊永利行)前髪をピンで留め、ダボダボのシャツを着た軟派そうな青年。■宮沢賢治 (cv. 花倉洸幸) 能力名:雨ニモマケズ異能力集団「武装探偵社」の一員。社長のスカウトを受けるまで、電気も通っていない田舎で暮らしていた。疑うことを知らず、どんな相手とも話せば分かり合えると考えている。街の"さまざまな人"から「賢ちゃん」と呼ばれ交友が広い。TVアニメ『文豪ストレイドッグス』は2016年放送予定。そのほか詳細は公式サイトをチェックしてほしい。(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
2015年11月30日江戸川乱歩誕生120周年、没後50年を記念して、ドラマ化が決定した不朽の名作「黒蜥蜴」。このたび主人公・黒蜥蜴を真矢ミキ、明智小五郎を渡部篤郎が演じることが明らかとなった。財宝から軍事機密まで、金になるありとあらゆる“美しいもの”を盗み出し世界を股にかける謎の女怪盗・黒蜥蜴。クリスマスを間近に控えたある日、海で女の遺体が発見された。首筋に黒蜥蜴の刻印が残されていたことから、警察は黒蜥蜴の犯行だと断定するが、捜査の指揮を執る警視庁副総監の明智小五郎だけは、その説に異を唱える。なぜなら、黒蜥蜴は決して、自らの目的のために人を殺めたりしないからだ。その矢先、黒蜥蜴から警察に犯行予告が届く。狙われたのは、殺された女と関係があった、巨大グループ企業の会長・岩瀬正一郎が所有する時価120億円の宝石「聖夜の涙」。黒蜥蜴はクリスマスを迎えた瞬間に、それを盗み出すという。明智と黒蜥蜴がお宝をめぐって激しい頭脳戦を繰り広げる中、2人の間にある想いが芽生える――!?今回、黒蜥蜴役に抜擢されたのは「アテンションプリーズ」や「下町ロケット」にも出演し、ドラマや映画はもちろんのことMCや司会でも活躍する真矢さん。今回の役ついて問われると「2015年版にしていますので、物語の中に出てくるトリックなども現在に合わせた形にしています。監督やスタイリストさんと、衣装や髪型のことなど、こんなに時間をかけて考えさせていただいたのは今までで初めてです!」と衣装や髪型など細部にもこだわりがあることを明かした。また、「江戸川乱歩さんの世界観をデカダンス(退廃的)な感じを強めて…この“黒蜥蜴”という人物は男なのか女なのか、本当にいるのか、いるならどこにいるのか…とにかくわからないということを慎重に作っています」とどう演じていくかを語っている。そして天才警視副総監明智小五郎を演じる渡部さんは「明智小五郎の役をやらせていただくことになり、大変光栄に思っております」と喜びを語り、「とても華やかな方で、作品に対しても誠実に向き合っていらっしゃいます。私自身も、真矢さんの黒蜥蜴を楽しみにしています」と真矢さんとの初共演についても語ってくれた。本作のプロデューサー安藤和久氏は「これまでも、その時代時代を代表する大女優の方々が『黒蜥蜴』を演じてきましたが、平成27年の今、この歴史ある『黒蜥蜴』を演じるなら、この方しかいない、この方の『黒蜥蜴』を是非見たいと思い、真矢ミキさんにお願いしました。乱歩が描く妖艶で退廃的な独特の世界観を体現でき、かつ、その世界観を現代に置き換えても時代物のにおいを感じさせずに体現できる方は、真矢ミキさん以外には、いらっしゃいません」と真矢さんの演技力を絶賛している。ほかにも、浪越警部役の山下真司、岩瀬正一郎役の升毅らの出演が決定。不朽の名作「黒蜥蜴」が、2015年にどのように生まれ変わるのか、さらには言葉では言い表せないほど素敵だという真矢さんの衣装にも注目したい。「黒蜥蜴」は12月22日(火)21時より関西テレビ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2015年11月20日樹木希林と又吉直樹が、TBSで昨年に続いて放送されるスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!」で、前回に引き続き番組案内人を務めることになり、11月16日(月)に収録が実施され、その後、報道陣の取材に応じた。TBSと「このミステリーがすごい!」大賞を主催する宝島社のコラボによるこちらの企画は、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家による書き下ろし短編小説をドラマ化する。今年は中山七里、喜多喜久、降田天が原作を担当しており、それぞれ財前直見、上野樹里、檀れいが主演する。樹木さんと又吉さんは昨年に続き視聴者と作品をつなぐ番組案内人を務め、樹木さんがベテランの女性編集者、又吉さんは売れないミステリー作家に扮して2人芝居を繰り広げる。去年とは状況が変わり、芥川賞作家となった又吉さんが、売れない作家を演じることになったが、希林さんは「こんなことになるとは思わなかった」と状況の変化に驚きを口にしつつ、受賞後の又吉さんについて「そのまんまで佇まいが変わらない。たいがい、浮足立つところが見えてくるものだけど、こんな大きな賞を獲っても腰が据わってる」と変わらぬ姿勢を称賛する。一方で自身のこの1年での変化を問われると「私は老けたなと実感してます。(先日亡くなった)加藤治子さんの葬儀でお顔を見たら、92歳なのにきれいでした。死ぬと、しわもシミもなくなるんだから『なまじ整形しないでお互いに良かったね』と言いました。以前から加藤さんと私と浅田美代子さんの中で整形に行くって話をしてたので」と独特のユーモアあふれる口調で語った。ちなみに、2人はミステリーを読むことはあるのかと尋ねると、又吉さんは「読みます。江戸川乱歩や京極夏彦さんなどを」と明かすが、樹木さんは「私は読まないです」とのこと。それでも、又吉さんの芥川賞受賞作「火花」は読んだそうで「ほぉって感心して読みました。身近に感じながら、親戚の人が書いたような気持ちで『はぁ、こんな風に書くんだ』と感心しました」と明かす。さらに、又吉さんの受賞についても「普段はひとが受賞しても喜ばないんですが、今回は『わぁ』と喜びました。それは又吉さんの人柄もありますよね」と振り返る。又吉さんは、以前にも過去の著作について希林さんに「読んだよ」と声を掛けられたことがあったそうで「嬉しかったです」と笑顔で述懐する。希林さんは「どうしてこれがこんなに面白くなるのか?と思って声を掛けました」と明かしていた。また、タイトルにちなんで最近体験したミステリーな出来事を問われると、又吉さんは「タクシーに乗ってて、道端に(空車を停めるために)手を挙げてる人がいたんですが、(又吉さんが乗ってるタクシーの)運転手さんが、僕が乗ってるのに徐行して停まりかけて『あぁ、ちゃうわ!』とまた走り始めました(苦笑)」と芥川賞作家と思えぬ存在の忘れられやすさを発揮した模様?スタジオは笑いに包まれた。ドラマ「このミステリーがすごい!」は11月30日(月)夜9時よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日群馬銀行はこのたび、2016年5月16日、東京都江戸川区に、東京都内8つ目の拠点となる「葛西支店」および「葛西ローンステーション」を開設すると発表した。○東京都江戸川区は緑豊かな住みよい都市として更なる発展が期待されている地域東京都江戸川区は、都心へのアクセスの良さから様々な産業が集積するとともに、緑豊かな住みよい都市として、更なる発展が期待されているという。このたびの開設により、群馬銀行の店舗は153か店(うち東京都内8か店)、休日営業のローンステーションは22か所(同3か所)となるという。群馬銀行によると「新しいマーケットで新しいお客様を開拓していきたいということから、群馬県以外でも支店を出している。このたびの葛西については、ローンステーションも開設するので、個人の方であれば住宅ローンやアパートローン、法人の方であれば事業性のローンなどの取り引きをしていきたい」としている。○葛西支店の概要所在地:東京都江戸川区西葛西5丁目2番3号(NEXTAGE西葛西4階)交通機関:東京メトロ東西線「西葛西駅」より徒歩4分開設日:2016年5月16日(月)営業日・営業時間:窓口/平日9:00~15:00、ATM/平日9:00~15:00・土日祝休日休業人員:13名○葛西ローンステーションの概要所在地:東京都江戸川区西葛西5丁目2番3号(NEXTAGE西葛西4階)開設日:2016年5月16日(月)営業日・営業時間:平日(水曜日を除く)9:00~16:00、土日振替休日10:00~16:00取扱業務(1)個人住宅関連融資全般(住宅金融支援機構を含む)に関する各種照会・相談、借入れ申込み受付など(2)消費者ローン(マイカーローン、教育ローン、カードローンなど)に関する各種照会・相談、借入れ申込受付など。事業性の融資は取扱わない人員:6名○葛西支店および葛西ローンステーションの案内図群馬銀行では、よりきめ細かな金融サービスを提供し、法人・個人の顧客とのリレーションを図りながら地域経済発展の役に立ちたいとしている。
2015年11月10日『ヤングエース』(KADOKAWA刊)の人気連載で、『桜蘭高校ホスト部』『STAR DRIVER 輝きのタクト』を手掛けた監督・五十嵐卓哉×脚本・榎戸洋司のコンビでのアニメ化が決まっている『文豪ストレイドッグス』(原作:朝霧カフカ/漫画:春河35)だが、そのメインキャストが発表された。今回発表されたキャストは以下の通り。中島 敦 …… 上村祐翔太宰 治 …… 宮野真守国木田独歩 …… 細谷佳正江戸川乱歩 …… 神谷浩史谷崎潤一郎 …… 豊永利行宮沢賢治 …… 花倉洸幸与謝野晶子 …… 嶋村 侑谷崎ナオミ …… 小見川千明福沢諭吉 …… 小山力也芥川龍之介 …… 小野賢章待望のアニメ化が決定し、メインキャストも発表された『文豪ストレイドッグス』だが、東京・池袋にて2015年11月7日(土)・8日(日)に開催される『アニメイトガールズフェスティバル2015 (AGF2015)』にてブース出展が行われることが決定した。ブースでは、描き下ろしのちびキャライラストを使用した「缶バッヂ」や「アクリルキーホルダー」などの定番グッズをはじめ、「ブック型ミラー」や「コミックカバー&ブックマーカーセット」など、"文スト"ファン必須アイテムが先行販売される。さらに、AGF2015にてドラマCDの発売も決定。気になるキャラクターたちの声がいち早く聞けるだけでなく、原作一巻のスピンアウトストーリーという点も見逃せないポイントとなっている。そのほか詳細はアニメ公式サイトにて告知される。(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会(C)朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA
2015年09月30日現在、フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中のTVアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』。物語もクライマックスに入り、ますます目が離せない本作品だが、2015年9月30日にBlu-ray/DVD第1巻が発売されるのを記念して、アニメイト新宿店にてトークイベントが開催される。イベント当日は、コバヤシ役の高橋李依とハシバ役の山下大輝が登壇。作品についての思いが語られるほか、グッズの当たる抽選会などが行われる予定で、来場者にはオリジナル特典のお土産があるという、盛り沢山のイベントとなっている。イベントの開催は、2015年12月5日。アニメイト新宿店、アニメイト池袋本店、アニメイト町田店、アニメイト横浜店にて、『乱歩奇譚』のBlu-ray/DVD第1巻 完全生産限定版を予約(全額内金)、あるいは購入者を対象に、先着でイベント参加券が配布される。そのほか詳細は、店頭あるいは『乱歩奇譚 Game of Laplace』公式サイト」などをチェックしてほしい。■『乱歩奇譚 Game of Laplace』Blu-ray&DVD発売記念「少年探偵団の集い@animate hall SHINJUKU」開催概要【開催場所】アニメイト新宿 B2F【開催日】2015年12月5日(土)【開催時間】入場順抽選予定時間14:30 / 開場時間15:00【出演者】高橋李依(コバヤシ役)、山下大輝(ハシバ役)【内容】トークショー&プレゼント抽選会(来場者全員特典付)(C) 乱歩奇譚倶楽部
2015年09月05日東京都江戸川区の江戸川河川敷(都立篠崎公園先)で8月1日、「第40回 江戸川区花火大会」が開催される。悪天候の際は8月2日に順延される。○花火で味わう日本の四季同イベントの打ち上げ総数は約1万4,000発で、「春の富士を彩る芝桜」や「水遊び」など、様々なテーマに沿った趣向を凝らした花火が打ち上げられる。5秒間で1,000発を打ち上げる「感謝感激☆江戸川夢華火」がオープニングを飾り、動物たちが夜空を舞台に駆け巡る「集まれっ!夜空のおにごっこ」、4色のパステルカラーと、音とのハーモニーを楽しめる「えどがわ四重奏」など、バラエティ豊かな花火を楽しめる。開催時間は19時15分から20時30分まで。
2015年07月15日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が6月27日(土)、東京・台場で行われたフジテレビ深夜アニメ「乱歩奇譚 GAME of Laplace」の先行試写会に出席した。長編デビュー小説「火花」が芥川賞にノミネートされるなど“文豪芸人”として話題の又吉さんは、脚本への興味を聞かれると「脚本は難しいと思うし、やりたくない」と即答で否定。それでも「何の責任もなくて絶対にやらなアカンと言われたら『面白くない日常』というタイトルで、事件も何も起こらない普通の日常を書いてみたい。誰も見ないと思うけれど」とリアリズム重視の内容を妄想していた。同作は、没後50年となる作家・江戸川乱歩の持つ幻想的な世界観をアニメーション化。中学校で発生した教師バラバラ殺人事件の捜査に訪れた探偵・アケチの助手に名乗り出たコバヤシ少年が、数々の奇怪な事件に遭遇していく。初回は名作「人間椅子」にインスパイアされたミステリーが展開する。「人間椅子」を原作にしたショートフィルムを製作したことがある程の乱歩ファンという又吉さんは「今回のアニメ版は、原作の設定は一緒だけれど至る所で使い方が違う。耽美的という気持ち悪さが面白いし、登場人物にも惹かれるキャラクターが沢山いて、原作を知っていると『そういう角度できたか』と思うはず」と太鼓判。中性的に描かれるコバヤシ少年については「僕はアニメをほとんど見ないので知らないんですけれど、あれを“男の娘(オトコノコ)”って言うんですか……。勉強になりました」と衝撃を受けていた。また番組プロデューサーから直々に、同番組の“乱歩奇譚クラブ宣伝部長”に任命され、「僕で良ければぜひ!」と二つ返事で引き受けた又吉さんだったが、客席からの拍手がないのを気にしてか「皆さんが『お前か!?』みたいな感じになっているのが気になる」と静かに傷ついていた。フジテレビ深夜アニメ「乱歩奇譚 GAME of Laplace」は、7月2日24:55スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年06月27日宮崎駿監督が自ら企画・構成を行った新企画展示「幽霊塔へようこそ展 -通俗文化の王道-」の内覧会が5月29日(金)、会場となる三鷹の森ジブリ美術館で開催。1階中央ホールには、高さ12.5メートルの時計塔が来場者を出迎え、謎に満ちた幽霊塔へと誘っている。展示のモチーフとなった「幽霊塔」は、江戸川乱歩の長編小説のタイトルで、宮崎監督が中学時代に読んで影響を受けたという作品。特に、物語の象徴的な存在である時計塔は、長編デビュー作『ルパン三世 カリオストロの城』にて宮崎監督流にアレンジされ、ルパンとカリオストロ伯爵が死闘を繰り広げる舞台となった。本展示では、巨大な時計塔に加えて、塔内のらせん階段の先に待ち構える迷路(小学生以下のお子さんが対象)、さらには『ルパン三世 カリオストロの城』のジオラマが登場。展示品はすべて宮崎監督のデッサンをベースにしており、全体を通して「幽霊塔」がもつ怪奇大ロマンの魅力、そして宮崎監督のクリエイティビティの源泉を体感できる構成になっている。また、60年ぶりに小説を読み直した宮崎監督が、「通俗文化の王道をゆくものである」と感じたと言う「幽霊搭」の魅力を16枚、加えて『カリオストロの城』に関して3枚の描き下ろしパネルで解説しており、「宮崎監督の頭の中がのぞける展示になった」(中島清文館長)。長編映画からの引退を表明している宮崎監督によるこん身の新企画展示だけに、ファンの想像力を大いに刺激してくれそうだ。内覧会には中島館長をはじめ、協賛する株式会社日清製粉グループ本社総務本部広報部長の町田英樹氏が出席。また、講談師の神田陽司さんが登場し、特別講談「幽霊塔」をお披露目した。三鷹の森ジブリ美術館では、チケットの日時指定予約制を取っており、毎月10日に翌月分のチケットを発売中。さらに今年の夏休み限定で、チケットの先行抽選販売を実施。「幽霊塔へようこそ展 -通俗文化の王道-」は2015年5月30日(土)~2016年5月まで開催される予定だ。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日藤森陽太、鯨井康介、崎山つばさ出演の舞台『孤島の鬼』が4月22日に開幕した。『黄金仮面』『少年探偵団』『蝶々殺人事件』に続く昭和文学演劇集第四弾で、江戸川乱歩の長編小説を、石井幸一脚本、西沢栄治演出で舞台化したものだ。公演初日を前に、ゲネプロが行われた。舞台『孤島の鬼』チケット情報30歳にもならずして髪がすべて白くなっている青年、蓑浦。彼は、自らの総白髪の原因となった、恐怖の体験を語り始める――。タイピストの女性・初代と恋に落ちた蓑浦だったが、ある日、初代は何者かに殺害されてしまう。悲嘆に暮れる蓑浦の前に現れたのは、かつて彼への思いを告白した医学生の諸戸だった。蓑浦、諸戸、事件を担当する北川刑事、探偵業を営む友人・深山木はそれぞれ、この事件の真相に迫ろうとするが、事態は思いがけない方向へと転がっていく。語り部として、事件を振り返る現在の蓑浦=「私」を演じたのは、崎山。終始、作品の中心に立ち、回想の中の登場人物達とも会話し触れ合う難役を、崎山は確かな存在感と明瞭な台詞回しでこなしてみせた。その回想に登場する若き蓑浦役には、藤森。大変な事件に巻き込まれているとも知らず、恋人を救うために奔走する若者を、瑞々しく演じた。諸戸役には鯨井。事件のキーパーソンとも言うべき人物を、陰影に富む知的な雰囲気で造形した。蓑浦が出会う運命の女性ふたり、初代と秀の2役を体当たりで演じた逢沢凛の熱演も特筆したい。総じて、若いキャストばかりとは思えない、見応えある舞台となっていた。得体の知れなさ・おどろおどろしさが蠢く乱歩独特の世界観を匂わせながら、ある種、清浄な幻想美があふれたのも、この舞台の特長だ。ホルマリン漬けの瓶が並ぶ棚からなる美術は妖しい光を放ち、白地に赤い花の柄があしらわれた衣裳は血や痣を連想させる。そんな中、細やかでアイデア豊かな西沢栄治演出は、グロテスク一辺倒でもなく、耽美に溺れきってしまうこともなく、時にユーモアを交えながら、絶妙なバランスで人間ドラマを構築した。衝撃的な物語に驚き、戦慄しつつ、気がつけば不思議な感動すらおぼえる『孤島の鬼』。人間とは、愛とは何かを考えさせてくれる、珠玉の舞台に、観る者は引き込まれずにはいられないだろう。公演は5月4日(月・祝)まで東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:高橋彩子
2015年04月27日ネルケプランニングが企画する「昭和文学演劇集」の第4弾として、江戸川乱歩の長編小説『孤島の鬼』が舞台化される。乱歩の最高傑作とも言われる作品にいかに挑戦していくのか。若手俳優たちが集う熱のこもった稽古場で、藤森陽太、鯨井康介、崎山つばさの3人のメインキャストに、意気込みを聞いた。舞台『孤島の島』チケット情報この日の稽古は、冒頭のシーンから始まった。木遣り歌が流れるなか、全員がスローモーションで歩き、崎山がモノローグを語り始める。30歳にも満たない「私」こと「蓑浦」が一夜にして白髪になってしまった恐怖体験を、これから話すというのだ。そして現れるのは、回想場面の蓑浦を演じる藤森。ふたりでひとりを表現するという演劇ならではの試みである。「今の蓑浦と過去の蓑浦が、一緒に過去を体験していくんです。ふたりが会話をすることもあるので、ふたりの関係をどう見せていくかが、面白くもあり難しくもある」というのは藤森。今の蓑浦を演じる崎山も、「役者の力が問われる脚本。自分を騙すみたいに、自分をこの物語の世界の人間にしていかないと」と、その責任の大きさを感じている。一方、蓑浦を愛する同性愛者の「諸戸」を演じる鯨井。「キャラクター性よりも、原作に描かれている人間の業とか心情を表現することが、小説を演劇にするというこの舞台では大事なことかなと思うので、諸戸が蓑浦を愛する気持ちを真摯に表現したい」と語り、「江戸川乱歩が書いた美しい言葉も、その人間の気持ちを伝えるためのもの。“~したまえ”というような現代にはない言い回しもきちんと表現して、乱歩の魅力や作品の深さを感じていただけたら」と付け加えた。蓑浦の恋人・初代が殺されたことに始まる物語は、事件の解明を委ねた友人・深山木の怪死を経て、やがて、予想もつかない事実を明らかにしていく。「人を愛するがゆえに壊れる、狂うというのは、誰にでもあり得ること。人間の強い思いに共感してもらえたら嬉しい」(藤森)、「普段の生活では蓋をしている部分が表出するような物語。怖いからこそ興味を持たずにはいられないと思います」(鯨井)と、藤森と鯨井がこの物語の魅力を語れば、「舞台を観ながらも本を読んでるような感覚になる。そんな世界を丁寧に作っていきたい」と崎山が決意を見せた。自らの心の奥底にあるものも放出しながら演じようとしている役者たち。江戸川乱歩が描いた無垢で哀しい愛の世界は、真に迫るものとなるだろう。公演は4月22日(水)から5月4日(月・祝)まで東京・赤坂RED/THEATERにて。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2015年04月10日長編アニメ映画製作からの引退を宣言した宮崎駿監督が、中学時代に読んで影響を受けたという江戸川乱歩の長編小説「幽霊搭」をテーマに、自ら企画・構成を行った新企画展示「幽霊塔へようこそ展 -通俗文化の王道-」が三鷹の森ジブリ美術館にて5月30日(土)よりスタートする。『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』など、いまなお愛され続けるアニメーション作品を数多く生み出し、2014年にはアカデミー賞名誉賞を受賞するなど、世界の映画史にその名を刻む宮崎監督が、劇場長編作品として初監督した映画『ルパン三世 カリオストロの城』。その舞台設定に大きな影響を与えたことで知られるのが、本展示で取り上げられる江戸川乱歩の長編小説「幽霊搭」だ。英国の作家 A・M・ウィリアムスンの小説「灰色の女」を、江戸川乱歩が“乱歩流”の変化を加え書き改めた「幽霊塔」を中学生のときに読んだ宮崎監督は、主人公たちの織り成すロマンスや、物語の重要な舞台である時計塔の歯車やその機構に憧れたそうで、『ルパン三世 カリオストロの城』に“宮崎監督流”の時計塔やロマンスを盛り込んで作品を作った、と語っている。本展示では、「幽霊搭」の通俗的な面白さや、作品の舞台となる“時計塔”を、監督自らの書き下ろし漫画にて解説。さらに、館内中央ホールには、宮崎監督デザインによる大きな“時計塔”が出現。その中の螺旋階段を昇り展示室へ向うと、宝物が隠された地下迷宮を思わせる迷路が来場者を待ちうけ、その先には『ルパン三世 カリオストロの城』のジオラマが登場!物語の舞台としての“時計塔”を読み解きながら、怪奇大ロマンの世界を堪能することができる展示となっているようだ。また三鷹の森ジブリ美術館では、チケットの日時指定予約制を取っており、毎月10日に翌月分のチケットを発売中。さらに今年の夏休み限定で、チケットの“先行抽選販売”が実施予定。今年の夏休みに本展示を見に行きたい方はぜひ“先行抽選販売”情報も併せてチェックしてほしい。「幽霊塔へようこそ展 -通俗文化の王道-」は2015年5月30日(土)~2016年5月まで開催予定。(text:cinemacafe.net)
2015年04月04日WOWOWの連続ドラマW「天使のナイフ」に出演する小出恵介、倉科カナ、千葉雄大、藤本泉らが2月18日(水)に開催された制作発表会見に出席し、トークを繰り広げて会場を沸かせた。第51回江戸川乱歩賞を満場一致で受賞した薬丸岳のミステリー小説を、「それでも、生きていく」などのドラマを手がけてきた永山耕三がメガホンを握り映像化。妻を少年に殺された主人公を通じて少年法の是非や更生、贖罪について問いかける。“更生”をテーマにした作品にちなんで、「人生でやり直したいと思うこと」「後悔していること」を問うと、倉科さんは「幼少期に幼稚園の昼寝の時間が大キライで金網をよじ登って家に帰っていた」という思い出を告白。本作で倉科さんは保育士を演じており「いま、すごく反省してます…(笑)」と語り笑いを誘う。千葉さんは、小学校の頃の“自習”にまつわる思い出を告白。当時、何を書いてもいい「自習ノート」というのがあったそうで、それを先生に提出していたそうだが、千葉さんは「恋愛漫画を描いてたんですが、見返してみるとそれが誰にも見せたくないようなもので…(苦笑)。先生はこれを見てどんな気持ちだったんだろう…?と思います」と恥ずかしそうに後悔を口にする。そして、小出さんが語ったのは高校時代の思い出。小出さんは慶応高校に進学したが、男子校ながらもかなり「モテる学校だった」とのこと。しかし、小出さんは体育会系の硬派なバスケ部に在籍し、その練習のために、女子高生との交流という意味で最も大事な「文化祭に行かせてもらえなかった…」と無念をにじませる。大学はそのまま慶応大学に進み、共学ではあったが「すぐにこの仕事を始めたので(女性との)交流がなかった。その辺のところをもう少し…」とモテるべき時期に女性と交流することが出来なかったことへの悔しさを口にしていた。そんな小出さんだが、その無念をはらすべく(?)この日は“両手に花”のモテ男気分を味わうことに!2月20日に31歳の誕生日を迎えるため、サプライズで誕生ケーキが運び込まれ、妻役を演じた藤本さん、そして倉科さんからケーキを食べさせてもらった。藤本さん、倉科さんの「アーン」という言葉に大きく口を開けてパクリとケーキをと頬ばり、顔にクリームを付けたまま「おいしいです!」とゴキゲンな笑みを浮かべていた。連続ドラマW「天使のナイフ」は2月22日(日)22:00~WOWOWにて放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年02月19日WOWOWの連続ドラマW「天使のナイフ」の制作発表会見が2月18日(水)に行われ、主演の小出恵介を始め、倉科カナ、藤本泉、千葉雄大、ラサール石井、第51回江戸川乱歩賞に輝いた原作を手がけた作家の薬丸岳、そして永山耕三監督が出席した。「少年法」が抱える矛盾やその実態、真の更生など社会問題に鋭く切り込む本作。妻を少年たちに理不尽に殺された主人公・桧山は社会復帰後の少年たちの動向を調べようとするが、その矢先に3人の少年のひとりが殺される事件が起こり…。WOWOWのドラマ初出演にして主演を務めた小出さん。妻を殺された夫であり、ひとりで娘を育てる父親という難しい役どころだったが「父親役は初めてに近くて、法律もののサスペンスも初めてで、演じれば演じるほど重くなった。倫理や道徳に問いかけるものはそこから逃れられないと覚悟してやらせてもらいました」とふり返った。藤本さんは小出さんの妻を倉科さんはその親友を演じており、赤ちゃんとの共演もあったが、2人は小出さんの赤ちゃんの接し方にツッコミ。藤本さんは「あやすのが下手で赤ちゃんが泣いちゃって…。『ばあ』って言い方が怖い」と言えば、倉科さんは「小出さんは赤ちゃんを平たく抱くんですよ」と抱き方にダメ出し。小出さんが「女性はやはり、上手ですね。何かあるんでしょうかね…」と恐る恐る返すと、すぐさま倉科さんは「(小出さんは)極端に下手ですからね」とピシャリ。会場は笑いに包まれた。ちなみに女優陣2人は中学時代の同級生という役柄で、回想シーンでは15歳のピチピチの中学生を演じている!倉科さんは27歳での制服&体操着について「現場で、中学生に混ざってメンタル的に追い詰められ、体力的にもハーフパンツに素足で走らされて追い詰められました…」と苦笑い。藤本さんは「中学生のハーフパンツの短さが衝撃でした!こんな短いの履くの?って思いました(笑)」とふり返る。これに対し、小出さんは反撃とばかり「ブルマ履くかと思って期待してたらハーフパンツで悔しかった。年代的にブルマでしょ!」と怒り(?)をにじませながら本作の時代考証に異議を申し立て、会場は再び笑いに包まれた。ドラマW「天使のナイフ」は2月22日(日)22:00より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日「このところ、ちょっと重たい役が続いているんですよね――」。そう語るのは、今年でデビュー10周年の小出恵介。時代を駆け抜ける様に数々の作品に出演する、映画にドラマに引っ張りだこの実力派だ。「二十代の頃と比べて、役者として求められているものが変化してきていると感じる時があります。年齢を重ねる度、演じるべき役との巡り合わせってあると思うんですよ。もちろん、まだまだ至らない点も多いとは思いますけど、皆さんの期待に追い及んでいくように努力していきたいですね。最近、重たい役どころが続いてはいますが、また巡り巡っていろいろな役を演じていきたいです」。昨年、30歳という大きな節目を迎えた彼がこの冬、新たに挑戦するのは、江戸川乱歩賞を受賞したことでも知られる新進気鋭の作家・薬丸岳のデビュー作「天使のナイフ」だ。妻を亡くし、少年法の壁を前に怒りと悲しみを社会にぶつける主人公・桧山貴志を演じる。「作品の内容は思った通り、とてもデリケートな内容になっています。ここまで深く法律について掘り下げた作品に出演するのは初めてなので、自分自身の意見がどうということではなく、物語が投げかける“問い”をしっかり伝える役割を果たしていきたい。少年法に限らず、犯罪における更生や刑罰の適正など、時代に揉まれ、世論次第で変化していく永遠のテーマについて“問いかける”ことができる点が非常に魅力的だと思います。クール全体を通して、どうやって倫理観、そして道徳を伝えていくか考えるのが面白いですね」。また、今回WOWOW連続ドラマ初出演にして初主演ということで、他の現場との違いについて尋ねてみると、「やっぱり独特のトーンがありますよね」と明かす。「連続ドラマではありますけど、現場には映画のスタッフさんも入ってらっしゃるので、他の現場とはやはり違う空気があるかな。内容的にも社会的な作品が多いので、僕もその一員として、上手くはまれるようになりたいですね」と熱い思いを語る。犯罪被害者と加害者の両面から複雑な心情を描き、これまでにも数々の賞を受賞した経験を持つ永山耕三監督とのタッグについては、「僕は基本的には、監督の『こう演じて』という演出に応えていきたいタイプなんです。なので、(監督から)指示をいただくところはしっかり、委ねられるところは委ねていただいています」と撮影をふり返り、「具体的に今回の役で言うと、彼が“事件に巻き込まれていく”人間であるというキャラクターの正当性を自分の中で強く意識していますね。次々に起こる事件、その状況に対して毎回素直に反応していくという点。心の清らかな部分を大事にするということかな」と明かす。4歳の娘と2人暮らし――シングルファーザー役ということで、子どもとのシーンが新鮮だという小出さん。印象に残っているシーンについて聞いてみると、「自分自身、男兄弟の中で育ったので、幼い若い女の子と触れ合うのがとても新鮮です。娘と、義理の母親と、妻の友人と3人でお墓参りに行くシーンがあるんですけど、珍しく現場に女性しかいなくて。やっぱり女性が揃うと、会話は自然とジャスミンティーの話とかハンドクリームの話とか(笑)…あまり経験のない雰囲気だったので、とても印象に残っていますよ」と冗談めかして答えてくれた。「とにかく、そんなキレイな女性陣、大人の男性キャスト、そしてフレッシュな若手の面々が頑張って撮っています」と笑顔を見せ、「どっしりと構えた内容の作品になっていますので、ご覧になる皆さんにもどっしりと受け止めていただきたい。観ながら一緒に考えて、ミステリーを追っていくのももちろん面白いと思いますし、社会的なメッセージも込められていますので、大人の皆さんに楽しんでいただけたらと思います」とドラマの見どころを伝えている。ミステリードラマ「天使のナイフ」は、2月22日(日)22時~WOWOWにて放送スタート(全5話・第1話無料放送)。(text:Yuki Watanabe)
2015年02月17日