江戸時代に活躍した職人たちの仕事と人生に光を当てた特別展『江戸ものづくり列伝 —ニッポンの美は職人の技と心に宿る—』が、東京都江戸東京博物館で2月8日(土)〜4月5日(日)まで開催されている。四季折々の暮らしとともに発展してきた日本の伝統美術。豊かな遊び心と繊細な美意識で日本の美を作り上げてきたのが、「ものづくり」に生きる職人たちだ。同展は、そんな江戸時代の職人たちの中から、特色のある5人の名工たちを紹介する。その5名とは、江戸が生んだ2人の蒔絵師・原羊遊斎(ようゆうさい)と柴田是真(ぜしん)、尾形乾山の陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也(けんや)、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則(かずのり)、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎(れきさい)。会場には、江戸琳派の巨匠・酒井抱一と原羊遊斎のコラボレーションで生まれた蒔絵軸盆や、三浦乾也による本物そっくりなサザエの香炉、小林礫斎のミニチュア家具など、その道の技を極めた職人たちの逸品がずらりと並ぶ。また、日本では初公開となる、明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)も展示。日本が世界に誇る「ものづくり」の力の源泉を、同展で堪能してほしい。【開催情報】『江戸ものづくり列伝 —ニッポンの美は職人の技と心に宿る—』 2月8日(土)〜4月5日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催【関連リンク】 東京都江戸東京博物館()《バルディ伯爵肖像》明治22年(1899) ベニス東洋美術館蔵《梨子地藤巴立葵紋散松竹藤文蒔絵行器》江戸時代 18世紀ベニス東洋美術館蔵《朱漆塗鼠嫁入蒔絵組盃》浮船/作江戸時代 19世紀ベニス東洋美術館蔵《藍鮫研出鞘脇指拵》鐔 銘 後藤光美、目貫 割際端銘 光・美、小柄・笄 無銘江戸時代 19世紀ベニス東洋美術館蔵《紺糸素懸威五枚胴具足》明珍宗保/作天保15年(1844)江戸東京博物館蔵《蔓梅擬目白蒔絵軸盆》原羊遊斎/蒔絵、酒井抱一/下絵文政4年(1821)江戸東京博物館蔵【展示期間】2月8日(土)~3月8日(日)《栄螺形香炉》三浦乾也/作明治時代 19世紀個人蔵《山水図巻》葛飾北斎/画江戸時代 19世紀島根県立美術館蔵【展示期間】2月8日(土)~3月8日(日)《薙刀 銘 長曽祢興里入道乕徹》江戸時代 17世紀江戸東京博物館蔵
2020年02月09日uP!!!NEXT第18弾、「uP!!!NEXT 須田景凪~晩翠~ powered by au 5G」が開催されることが決定。第5世代移動通信システム「5G」を利用した、これまでにない新たなライブエンタテイメントが実施される。uP!!!NEXTは、KDDIとぴあが提供するエンタメサービスuP!!!でこれからの音楽シーンを先駆けるアーティストと、時代に敏感なユーザーを繋ぐ、無料招待型ライブイベント。これまで米津玄師、WANIMA、岡崎体育など、さまざまなアーティストが参加してきた。第18弾となる今回は、現在放送中のドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)の主題歌『はるどなり』を手がけている須田景凪。2013年より“バルーン”名義でニコニコ動画にてボカロPとしての活動を開始。代表曲『シャルル』は自身によるセルフカバーバージョンと合わせ、YouTubeでの再生数は現在までに約7,000万回超を記録しており、JOYSOUNDの2017年発売曲年間カラオケ総合ランキングは1位、2017〜2019年の年代別カラオケランキング・10代部門では3年連続1位を獲得し、現代の若者にとっての時代を象徴するヒットソングとなっている。本イベントでは、ライブ会場とKDDI直営店「au SHIBUYA MODI」をau 5Gでつなぎ、会場のライブステージの演出に観客自身が参加する。また、ライブ会場内におけるスマートフォンを用いたインタラクティブな体験型ライブの演出に加えて、渋谷の街中で須田景凪の新曲『はるどなり』やスペシャルARコンテンツが視聴できるなど、渋谷の街でライブと連動した新たな音楽拡張体験ができる。●Audio Scape by au × 須田景凪渋谷の対象エリアを訪れ「Audio Scape by au」を起動すると、配信リリースされた須田『はるどなり』が流れ出す。実施期間:1月24日〜1月31日実施場所:渋谷MODI付近、渋谷PARCO(公園通り)付近、 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)付近●INVISIBLE ART IN PUBLIC by au vol.3 須田景凪ARアートを体験できるアプリ「STYLY」を起動し、専用マーカーをスキャンすると、目の前に須田景凪のスペシャルARコンテンツが出現。ライブに向かう途中、帰宅途中もアーティストの世界観が街の中に存在する体験ができる。実施期間:1月24日〜1月31日●「uP!!!NEXT 須田景凪~晩翠~ powered by au 5G」「はるどなり」ダウンロードキャンペーン配信シングル『はるどなり』をダウンロード者に先着で『はるどなり』CDジャケットサイズステッカーをプレゼント。会場ロビーならびに引換えブースにて実施中。詳しくはこちら:
2020年01月24日京都を拠点として活動し、今年で旗揚げ20周年を迎える烏丸ストロークロック。2018年に発表し彼らの代表作となった『まほろばの景』を再創作して全国四都市で上演する。東日本大震災で実家を失った男・福村が、災害ボランティアなどを経て知的障害者施設のヘルパーとして働き始める。そこで出会った利用者・和義と関係を築くも、彼があるとき姿を消してしまう。山を探し歩く中で、さまざまな人々と出会うという物語。2018年の上演では、舞台美術と音楽もあいまって、異世界への没入感を高めていた。ひとつの題材に対し、長い期間をかけて取り組むのが彼らの特徴。さまざまなアプローチで短編をつくり、それを長編へと昇華させる。『まほろばの景』も2017年から仙台での滞在制作による短編など、いくつかの作品を積み重ねて2018年に長編化。今回はさらに再度の滞在制作、東北神楽や修験道体験の取材やフィールドワークを実施したという。今作は神楽や山岳信仰など、日本古来の文化がふんだんに織り込まれている作品だが、今回の再創作ではそれがより深みを増すことになるだろう。じっくりと時間をかけたからこそ生み出される表現に期待したい。烏丸ストロークロック『まほろばの景2020』は、1月25日(土)から27日(月)まで兵庫・AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)、2月16日(日)から23日(日・祝)まで東京芸術劇場 シアターイースト、2月29日(土)・3月1日(日)に三重県文化会館 小ホール、3月6日(金)から8日(日)まで広島市東区民文化センター ホールにて上演。文:釣木文恵
2020年01月24日特別展「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」が2月8日(土)から4月5日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催される。そこでナビゲーター(音声ガイド)を務める講談師の神田松之丞に話を聞いた。【チケット情報はこちら】日本で初公開される、明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)、博物館のコレクションを中心に、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当て、日本が世界に誇るものづくりの力の源泉を見つめるという本展。主には、江戸が生んだふたりの蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、尾形乾山の陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎という、江戸で活動した特色ある名工達を取り上げるという。レコーディングを終えたばかりの松之丞は「今日読んだ原稿はすべて知らないことでした」と明かし、本展については「バルディ伯爵が“面白い”と思って自国に持ち帰った日本のものが初めてお披露目される、という背景がキャッチーだなと持っています。きっとバルディ伯爵は“日本”を如実に感じるものを選んでいたと思うんです。そういう視点で見るのは楽しみ。日本に暮らす人とはまた違う感性だと思うので」と期待を寄せる。そして大前提として「僕、江戸東京博物館を信頼してるんですよ。そこでやる特別展示ですから、価値のあるものだろうなと思っています。だからこの場所自体もお勧めしたいですね。僕もときどき行くんですけど、好きなんですよ。落語や講談も定期的にやってますし。そういうものをやっていると、独特の空気が自然に出てくる、生きものみたいに。行って損はないところです」と熱く語る。音声ガイドを務めるのは『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』(2019年)から2度目。読むうえでは「あくまで主役は展示物なので、そこを邪魔しちゃいけない。ゆっくり、ハッキリ、大きな声で。要点になるポイントがパッとわかるような、そういう口調や間(ま)は考えました」。そんな中でも松之丞ならではの面白さもある。「ガイドの中で講談のさわりをやらせていただきました。そこは僕らしいところですよね。講談師って、背景を伝える商売だと思ったりするんですよ。例えば橋があったとして、“昔ここでこんなことがあったんですよ”と背景を聞くだけで、その橋が魅力的なものに見えてくることってあると思うので。こういうガイドはこの商売にぴったりだろうなと思っていました」展示をより面白くする松之丞の音声ガイドは利用料600円(税込)。ぜひ楽しんでほしい。取材・文:中川實穂
2020年01月06日今度のおでかけは、タイムスリップ気分で江戸情緒を楽しむのはいかがですか?実は、都内には江戸の雰囲気や暮らしを知れる穴場スポットがいくつかあるんです。ご家族で楽しめるところばかりなので、ぜひ参考にしてみてください♪東京で江戸情緒を楽しむ今回ご紹介するのは、都内で「江戸情緒」が感じられるところ!博物館から温泉まで、東京には江戸の街並みや雰囲気が味わえるおでかけスポットがいくつかあるんです♪昔の人の暮らしぶりをのぞけたり、タイムスリップした気分になれますよ。さっそくご紹介していきます!〔江東区深川江戸資料館〕※写真はイメージです〔江東区深川江戸資料館〕には、江戸時代末期の街並みが大空間に、仮想再現されているので、中に入ると江戸時代にタイムスリップした感覚に。日用品など、細かいところまで再現されているので、当時の暮らしぶりを垣間見れますよ♪●住所:〒135-0021東京都江東区白河1-3-28〔江戸東京博物館〕〔江戸東京博物館〕は、両国駅から徒歩3分の所にある巨大な博物館。江戸情緒が感じられるさまざまな展示物やコーナーが用意されていて、中でも圧巻なのが忠実に復元された約15メートルもある昔の日本橋!実際に橋を歩いて渡ることもできます♪●住所:〒130-0015東京都墨田区横網1-4-1〔江戸東京たてもの園〕※写真はイメージです〔江戸東京たてもの園〕には、文化的価値の高い歴史的建物が移築され、復元展示されているんです。園内には、今はもう見ることのできない貴重な建物ばかり!実際に建物に入って、当時の空気を感じてみるのはいかがでしょうか♪●住所:〒184-0005東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)〔東京お台場大江戸温泉物語〕温泉テーマパークとしても有名な〔東京お台場大江戸温泉物語〕。内装は江戸の町がモチーフにされていて、館内では毎日縁日も開かれています♪昔ながらの遊びを通して江戸情緒が感じられるのはもちろん、お風呂や岩盤浴でリラックスもできるおすすめスポットです。●住所:〒135-0064東京都江東区青海2-6-3江戸情緒を感じるスポットで非日常を味わう!今回は、都内で江戸情緒を感じられるスポットをご紹介しました。非日常を感じて、気分をリフレッシュするのもいいかもしれません♪ぜひ参考にしてみてください。〔楽天トラベル〕で次のおでかけ先を見つける!
2019年12月24日2014年に開催され、全国で約38万人の動員を記録した『大浮世絵展』。その第2弾となる展覧会、『大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』が、2020年1月19日(日)まで、東京都江戸東京博物館で開催されている。今回は特に人気の高い5人の作品にフォーカス。国内外から選りすぐりの名品が紹介される(会期中に展示作品の入れ替えあり)。【チケット情報はこちら】その冒頭を飾るのが、美人画の名手として知られる喜多川歌麿。中でも「婦人相学十躰」や「歌撰恋之部」など、上半身をアップで描く“大首絵”の手法を取り入れた作品群は秀逸だ。また「青楼十二時 続」では、吉原の遊女の1日が12図に描き分けられており、髪型や小物、着物の着くずし方など、遊里の風俗が的確に表現されている。第2章は、衝撃的なデビューからたった10か月で消えてしまった謎多き絵師、東洲斎写楽。それまでの役者絵とは異なり、役者があまり描いて欲しくない特徴を如実に(もしくは誇張して)描くことで、その人物の“真”を描き出そうとした。残存数は非常に少ないが、本展ではデビュー作の役者絵28枚のうち27枚を展示。また「市川蝦蔵の竹村定之進」などは、刷りの異なる同じ作品が同時期に並ぶ。第3章は近年大規模な展覧会が開かれるほか、その人物像にも注目が集まっている葛飾北斎(葛のつつみがまえの中は「人」)。強烈で、オリジナリティあふれる作品は、ゴッホなど後の作家に多大な影響を与えた。特筆すべきはやはり、各地から見える富士の姿を描いた「冨嶽三十六景」より、世界で最も有名な絵画とも言われる「神奈川沖浪裏」。作品の主役である波の表現は、北斎が長年こだわり続けてきたもので、本作はその集大成とも言える。第4章は北斎と同じく、風景画の名作を数多く遺した歌川広重。その代表作「東海道五拾三次」の中の傑作「蒲原夜之雪」は、前期(~12月15日(日))と後期(12月17日(火)~)で所蔵先の異なる作品が展示され、刷りによる背景の違いなどを楽しむことが出来る。また「名所江戸百景」には、「大はしあたけの夕立」や「水道橋駿河台」など、斬新な構図や色合いに改めて驚かされる。最後の第5章には、近年若い世代にもファンが多い歌川国芳。大胆かつ緻密な武者絵が魅力だが、これだけ国芳が支持されるのは、その遊び心にあるだろう。3枚続のワイドな画面を生み出したのも国芳で、画面いっぱいに描かれた鯨が観る者に迫る「宮本武蔵の鯨退治」はまさに圧巻。また猫好きの国芳らしい、ユニークでかわいらしい作品も並ぶ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月28日特別展「江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」が、江戸東京博物館で開催。会期は、2020年2月8日(土)から4月5日(日)まで。なお、3月31日(火)までは展覧会を休止。日本の“ものづくり”をテーマに「江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」は、日本が世界に誇る“ものづくり”がテーマの特別展。焦点を当てるのは、特色のある5人の日本の名工たち。日本の伝統工芸を通し、人々の生活に潤いと彩りを与えてきた職人の仕事と人生を、江戸東京博物館の所蔵資料を中心とした展示物を通して探っていく。なお、本展は全6章で構成。それぞれの章ごとに異なった名工や名品をピックアップし、紹介していく。日本が誇る5人の名工各章で主役となる5人の名工は、蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、陶工・三浦乾也、金工師・府川一則、超細密工芸師・小林礫斎。いずれも巧みな技術が活きた高い美術性を持つ作品を世に送り出し、多くの人々から愛された名工たちだ。中でも、蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真は、国内のみならず、近年世界的にも注目されている人物。2人が手掛けた、江戸の成熟した文化交流の中で磨かれた“粋と洒落”、そして“ものづくり”を心から楽しむ遊び心に満ちた作品の数々が出展する。第4章で登場する、尾形乾山の陶法を受け継ぎ、軍艦の建造をも担当した鬼才の陶工・三浦乾也の作品も見もの。また、同章では、展示作品と絡めながら隅田川流域で栄えたやきものと陶工の足跡を辿り、江戸東京の窯業の姿を紹介する。ベニス東洋美術館所蔵「バルディコレクション」日本初公開さらに注目となるのが、日本初公開となる、ベニス東洋美術館所蔵の「バルディコレクション」。1889年に日本を訪れたヨーロッパ貴族・バルディ伯爵が収集した膨大なコレクションの中から、江戸から明治の工芸品を選び公開する。刀剣や婚礼道具など名品が続々その他も、江戸東京博物館の収蔵品を中心に、武士の都・江戸を作り支えた職人たちの作品が続々登場。大工関係資料や、刀剣・婚礼道具など幕府御用職人が手掛けた名品の数々を見ることが可能だ。【詳細】江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-会期:2020年2月8日(土)~4月5日(日) 会期中一部展示品の入れ替えあり※3月31日(火)までは展覧会を休止。時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで、最終入館は閉館の30分前まで)会場:東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室住所:東京都墨田区横網1-4-1観覧料:・特別展専用券一般 1,100円(880円)、大学生・専門学生 880円(700円)、小・中学生・高校生・65歳以上 550円(440円)・特別展・常設展共通券一般 1,360円(1,090円)、大学生・専門学生 1,090円(870円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上 680円(550円)、小学生・中学生(都内) なし・特別展前売券一般 900円、大学生・専門学生 680円、小・中・高校生・65歳以上 350円※()内は20名以上の団体料金。※未就学児及び身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳持参者とその付き添い2名までは観覧無料。※前売り券は、2019年11月19日(火)から2020年2月7日(金)までの期間、江戸東京博物館および主要プレイガイドにて販売。※小学生・中学生(都内)は、常設展示室観覧料が無料のため、共通券は無し。※価格はすべて税込み。【問い合わせ先】江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)
2019年11月04日岡田美術館から、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をモチーフにした新作チョコレート「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」が登場。2020年4月5日(日)より、箱根の岡田美術館ミュージアムショップにて発売される。なお、日本橋三越本店で開催される「スイーツコレクション」、および初出店となる伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」で販売を行う。「Okada Museum Chocolate」は、喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」といった収蔵作品をモチーフにした岡田美術館の人気チョコレートブランド。新作は2020年4月5日(日)より開催される特別展『生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―』に合わせて、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から、岡田美術館収蔵の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」を表現したショコラだ。世界的にも有名な「神奈川沖浪裏」の細かな波涛や大胆な構図、「凱風快晴」の朝日に赤く染まる富士の姿を、スイーツで繊細に再現している。フレーバーは「神奈川沖浪裏」を描いた上段に、和栗にハーブを効かせた「和栗×タイム」や、巨峰とチーズの芳醇な味わいが広がる「ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ」をセット。「凱風快晴」をモチーフにした下段に、まろやかな甘みのバナナに爽やかなローズマリーをプラスした「バナナ×ローズマリー」や、桃の香りをアプリコットが引き立てる「ピーチアプリコット×ベルベンヌ」を並べた。フルーツにハーブやスパイスをコンビネーションさせた新感覚の8粒となっている。【詳細】岡田美術館「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」4,801円(税込)発売日:2020年4月5日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:上段 和栗×タイム、カシス×ブラッドオレンジ、ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ、胡桃×メープルシュガー下段 ハイビスカスベリー×ココナッツ、バナナ×ローズマリー、ベルガモット×アールグレイ、ピーチアプリコット×ベルベンヌ■日本橋三越本店「スイーツコレクション」期間:2020年1月29日(水)〜2月14日(金)場所:日本橋三越本店本館 7階住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1※なお、1月6日(月)〜2月2日(日)の期間でウェブ販売あり■伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」〈初出店〉期間:2020年2月5日(水)〜14日(金)場所:伊勢丹新宿店 本館6階住所:東京都新宿区新宿3-14-1
2019年11月01日「かぞくのアトリエ」や「代官山ティーンズ・クリエイティブ」に続き「mother dictionary」(マザーディクショナリー)が運営する渋谷区の施設「景丘の家(かげおかのいえ)」が東京・恵比寿にオープンしました。「景丘の家」は、“子どもと食”をテーマにした地下2階、地上3階建ての施設で、赤ちゃんからおじいさん、おばあさんまで、世代を超えて楽しめる場所になっているのが特徴です。恵比寿駅から徒歩10分もかからない、坂の途中に立地。かつての地名、「景丘町」にちなんで「景丘の家」と名付けられたこの場所は、もともと個人邸でしたが「子どもたちのために活用してほしい」と渋谷区に寄贈され、これまでは地域の福祉活動などに使われてきたのだとか。約3年の準備期間を経て、スタジオやキッチンを完備した、あらゆる世代が集える場所としてオープンしました。ちょっと前となりますが、オープンニングイベントに筆者も息子と一緒に参加。ワークショップなどを楽しんできました。その模様を施設の魅力とともにレポートします。オープニングイベントでは、入り口の茅壁を葺く様子も公開。日本伝統の技術を見られる貴重な機会に(現在は完成済み) 駅から近い側の入り口は地下2階につながり、自転車を置けるスペースがたっぷり。ベビーカーも1階の受付までエレベーターで移動できます。入り口には、イベントのために「釜浅商店」の大きなかまどが登場。炊きたてのおいしいごはんで、坂井より子さんが握ったおにぎりもふるまわれました。 季節の食材と暮らしの知恵を取り入れた常備菜で、坂井より子さんがつくるおにぎりは4種類。炊きたてのお米を味わえる贅沢さ。1階のサロンには、なんと土間と囲炉裏やかまど、縁側があり、モダンながらもどこか懐かしい雰囲気。 イベントの日には、発酵食のスペシャリストである寺本りえ子さんによる、ぬか漬けと押し寿司、料理家の冷水希三子さんによる、串料理やイノシシ汁などの囲炉裏料理もふるまわれ、子どもたちで大いに賑わいました。 2階は、渋谷区こどもテーブルの拠点のひとつとして、キッチンを使った「こども食堂」やワークショップが開催されています。出迎えてくれるのは、二象舎の原田和明さんによるからくりおもちゃ。子どもも釘付けです。増満兼太郎さんによる、大きな木の仕掛けの壁。葉の部分はいろんな形に動かせるオブジェになっていて、壁にかけることができます。月に1回開催される「こども食堂」は季節の食材を使い、地域のつながりを感じながら、みんなでテーブルを囲みます。かまどや囲炉裏を使った料理はもちろん、大勢で一緒に作って食べる体験は、子どもたちにとって、忘れられない経験になりそうです。かまどで炊いたごはんに、つくねと田楽の串焼き、摘みたてのよもぎをすりつぶして作るよもぎ団子など、豪華な晩ごはんに。オープニングイベントでは、輪島で陶器づくりをする陶芸家の松本かおるさんによる焼きしめ体験を開催。景丘の家の土と備前の土を混ぜ合わせ、釉薬を使わずに、土本来の素朴な焼きものを作るワークショップに、4歳の息子も参加してみました。 箸置きや動物、小皿を作るというもので、粘土のように手でこねて形を作っていきます。細かいものを作るのはまだ難しいので、丸い形を作って箸置きに。あっという間に形作り、あとは後日焼いてもらって完成を待ちます。炭やもみ殻、藁の自然素材を使って色を出すそうで完成まで数ヶ月。できあがりがどんな色になるのか、今から楽しみです。 そのほか、大きな枝からえんぴつを作る「studio fujino」さんの木のえんぴつづくりも開催。自然の形をうまく活用して作るえんぴつは、実用的でもあり、飾っても素敵そうです。3階は子どもたちの遊び場。小さな子どもたちが穏やかな時間を過ごせるおやこフロアになっています。 魅力的なおもちゃや絵本が並んでいます。こちらでは、「STUDIO pippi」しげおかのぶこさんの「にじいろ砂絵のアイスクリーム屋さん」に参加。さまざまな色に着色した砂を好きな形に切った両面テープにかけ、アイスクリームの砂絵を作っていきます。色とりどりのきれいな砂は、水槽に使う砂を絵の具で着色したもの。家でも楽しめそうなアイデアです。息子は全色使いたくて、細かく両面テープを切っては貼り、ひとパーツずつ砂をかけていました。完成したアイスクリームはかわいくラッピング。子どもの自由な感性だからこそできる形はオリジナリティがあり、とても素晴らしかったです。画家の藤川孝之さんと、10歳のかえりやまあるちゃんによるデッサンでは、2人が同じ被写体を描いていました。地下1階はプレイフロア。小学生から高校生までが楽しめる遊び場、居場所として、卓球台などが置かれています。こちらでは、内田輝さんによる14世紀に作られた鍵盤楽器(クラヴィーコード)と、ダンサーのアオイヤマダさんによるパフォーマンスも見られました。地下2階はレンタルスペース。バンドやダンスの練習に使えるよう、音響設備や楽器も揃っています。仲間とものづくりや音楽、ダンスなど、グループで利用できます。オープンから早7ヶ月。子どもたち、そして大人たちの居場所としてすっかり馴染んできた景丘の家 。ホームページでは料理や音楽、手作りの魅力的なアートスクールや「こども食堂」など、さまざまなイベントが募集されているほか、誰でも予約不要で参加できるフリープログラムも。きっとここから、新たな才能がたくさん生まれていくのが楽しみになります。景丘の家 【利用時間】火曜〜金曜 11:00~19:00 土曜・日曜・祝日 10:00〜18:00 ※小学生以下の利用は18:00まで【 休 館 日 】月曜、第2日曜、年末年始(12/29~1/3)【 利 用 料 】無料 *講座やこども食堂への参加は、参加費が必要。*未就学児の利用には保護者の付き添いが必要です。【 所 在 地 】 〒 150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-5-15*JR山手線「恵比寿」駅東口より徒歩5分東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅B1出口より徒歩8分【ホームページ】 【施設所有管理】渋谷区社会福祉協議会 【 運 営 】 株式会社 マザーディクショナリー【 協 力 】 渋谷区
2019年10月07日浮世絵師たちが愛した江戸を、今も変わらぬ地形から感じる展覧会『江戸の凸凹―高低差を歩く』。今、東京の地形に着目した新しいアプローチの街歩きの本が、書店に続々と登場している。東京スリバチ学会会長・皆川典久氏の著書『東京「スリバチ」地形散歩』シリーズをはじめ、『タモリのTOKYO坂道美学入門』、松本泰生氏の『東京の階段』など。確かに自分の暮らす町について、丘はどんな地層で形成されているのか、幼い頃に遊んだ川はどこに続いているのか…その成り立ちを知ると、地域に対してさらに愛着が湧くのも事実。そんな話題に好奇心をくすぐられるあなたに、ぜひともおすすめしたい展覧会がこちら。東京は、西に武蔵野台地が、東には東京低地が広がる。坂道や階段も多く、高低差を感じながら散策するのも楽しい都市だ。その感覚は、150年以上前に住んでいた先人たちもどうやら同じだったらしい。江戸時代に描かれた浮世絵の風景画を眺めてみると、歌川広重をはじめとする絵師たちも、しばしば地形の高低差を意識した構図で江戸の町を描いている。すっかり変貌した現在の東京と江戸の街並みでも、高低差や坂道などの地形は、ほぼ変わらない。そこで本展では、浮世絵に描かれた江戸の地形、特に高低差に焦点を当てた浮世絵を80点以上紹介。愛宕山や駿河台などの山や台地、神田川など河川の周囲に広がる谷、築地や深川などの水辺に広がる低地、江戸見坂や九段坂などの坂。昔と変わらない地形を眺めつつ、古き良き江戸散歩を追体験できる。「ここはあの広重も愛した江戸の地形なんだ」と思えば、街歩きがさらに感慨深く、楽しくなることは間違いない。歌川広重「名所江戸百景昌平橋聖堂神田川」御茶ノ水にある昌平橋。正面に神田川が流れ、右手に湯島聖堂、左手には切り立った崖があるこの絵は東京屈指の高低差に富んだ風景。会場ではこの絵の横に現在の昌平橋を写した写真を並べて展示する。歌川広景「江戸名所道外尽廿八妻恋こみ坂の景」妻恋神社へ向かう途中にある現在の立爪坂の風景。歌川広重「東都名所御殿山花見品川全図」江戸時代から花見の名所として有名だった御殿山の春模様。『江戸の凸凹―高低差を歩く』太田記念美術館東京都渋谷区神宮前1‐10‐106月1日(土)~26日(水)10:30~17:30(最終入館は17:00まで)月曜休一般700円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年6月5日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年06月03日浮世絵師・歌川広重の展覧会「広重展」が、2019年10月26日(土)から12月8日(日)まで、長崎の佐世保市博物館島瀬美術センターで開催される。歌川広重は、旅人の哀歓や自然風物を詩情豊かに作品の中に描き出し、風景画の名手と呼ばれた江戸文化を代表する浮世絵師。広重の風景画は、フランスの後期印象派画家にも影響を与え、中でも強く影響を受けたとされるフィンセント・ファン・ゴッホは、広重晩年の名作「名所江戸百景」シリーズの「亀戸梅屋敷」「大はしあたけの夕立」を模した作品を残している。展覧会では、東海道の宿場を描き出した広重の名作「東海道五拾三次」全作品をはじめ、上空から見下ろすようにして描かれた鳥瞰図「五十三次名所図会」の比較展示、「名所江戸百景」などを四季の雪月花になぞらえて紹介。約160点の浮世絵作品を展示する予定だ。【詳細】広重展会期:2019年10月26日(土)~12月8日(日)場所:佐世保市博物館島瀬美術センター住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22入館料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生 400円※前売、団体(20名以上)は、それぞれ200円引き。※未就学児、小学生は無料。市内中学校に配布の「中学生無料券」を持っている中学生は無料。※精神身体障がい者手帳持参者と付き添い1名は無料。【問い合わせ先】佐世保市博物館島瀬美術センターTEL:0956-22-7213
2019年06月03日特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」が、2019年7月6日(土)から8月25日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催される。2020年東京五輪に向けて日本のスポーツ文化を振り返る特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」は、2020年に控えた東京で2度目となるオリンピック・パラリンピックに向けて、日本におけるスポーツとオリンピックの歴史を振り返り紐解く展覧会。江戸時代に行われた運動・競技の文化にまでさかのぼり、絵画や道具類などの資料を通して当時の様子を探り、近代以降に西洋から取り入れられたスポーツの受容の軌跡を辿る。さらに、スポーツの祭典であるオリンピックへの出場・開催を目指した人々の栄光と挫折、1964年東京オリンピック・パラリンピック開催までの歴史、2020年開催の東京大会の見所も紹介する。〈江戸時代〉武士の馬術・大相撲が観覧の対象に江戸時代には、いわゆる近代の「スポーツ」とは異なる運動や競技が盛んに行われていた。武士が学んだ馬術や弓術・剣術は、時に観覧の対象として楽しまれることもあった。また、庶民の間では大相撲の興行が人気を集めたり、かつての宮廷行事であった蹴鞠が、町人の間で好まれ、将軍がその鍛錬の成果を上覧したりと、様々な競技が娯楽として親しまれていた。〈近代以降〉西洋のスポーツを受容&第1回東京五輪へ明治時代を迎えると、西洋から野球やサッカー、テニスなど様々なスポーツが取り入れられる。1912年には、オリンピックストックホルム大会に、日本が初出場。参加した金栗四三と三島弥彦は、メダルにこそ届かなかったが、国際大会への出場という道を切り開き、その後のスポーツ普及にも大きな足跡を残した。第1回目の東京オリンピックは、当初1940年の開催が決定していたが、日中戦争の開戦と国際関係の悪化から中止に。スポーツ自体の実施も難しくなり、日本のオリンピック・スポーツを取り巻く状況は挫折の時期を迎える。満を持して東京オリンピックが開催されたのは、終戦、復興を経て高度経済成長期に推移した1964年。当時の公式ユニフォームや実際に使用されたマラソンシューズ、記録映像などから当時の雰囲気を振り返る。詳細特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」会期:2019年7月6日(土)~8月25日(日)会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室住所:東京都墨田区横網1-4-1開館時間:9:30~17:30※土曜日は19:30まで、7月19日・26日、8月2日・9日・16日・23日(各金曜日)は21:00まで※入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)※会期中に一部展示品の入れ替えあり。観覧料:〈特別展専用券〉一般 1,000円(800円)、大学生・専門学校生 500円(400円)、中学生[都外]・高校生・65歳以上 500円(400円)〈特別展・常設展 共通券〉 一般 1,280円(1,020円)、大学生・専門学校生 780円(620円)、中学生[都外]・高校生・65歳以上 640円(510円) ※()内は20名以上の団体料金。〈特別展前売券〉一般 800円、大学生・専門学校生 300円、中学生[都外]・高校生・65歳以上 300円※価格は全て税込※都内の中学生・小学生以下は無料。※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者と、その付き添い(2名まで)は無料。※前売券は4月27日(土)から7月5日(金)まで販売。7月6日(土)から会期中は当日料金でチケットを販売。※画像写真の無断転載禁止。【問い合わせ先】東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)
2019年05月25日ホテル雅叙園東京館内の東京都指定有形文化財「百段階段」では、2019年3月28日(木)から4月21日(日)まで、企画展「春・さくら、咲クヤat百段階段」を開催する。桜の名所でもある目黒川沿いに佇むホテル雅叙園東京。会期中は、その象徴でもある「百段階段」に、春・さくらをテーマとしたさまざまなジャンルのアートが集う。本展最大の見どころは、歌舞伎衣裳にみる桜の表現。日本が誇る伝統芸能「歌舞伎」では、登場人物のキャラクターや感情によって衣裳の見せ方も大きく異なるが、今回は普段なかなか身近に見ることの出来ない、桜をモチーフにした歌舞伎の衣裳が特別に展示される。その中でも、赤地に枝垂桜(しだれざくら)、その下に雅楽に用いる火焔太鼓(かえんだいこ)、そして宴に張りめぐらされる華やかな幔幕(まんまく)が印象的な「三浦屋揚巻(あげまき)」は、江戸の古典歌舞伎を代表する演目の1つである「助六由縁江戸桜」に登場する、最高位の格である花魁の衣裳だ。また、礒部草丘の日本画を配した「草丘の間」では、フラワーアーティスト村松文彦によるフラワーアレンジメント、国内外問わず積極的な活動を行っている一葉式いけ花の次期家元・粕谷尚弘によるいけばな、国際的な活躍もみせている陶芸家・島本悠次による磁器などが、前期・後期に分けて展示される。そのほか、澤乃井櫛かんざし美術館より江戸期~昭和初期の貴重な身装品コレクション、ペーパーアートやビーズアートといったクラフト作品、桜から作られた染色作品など、様々な視点から日本の美を表現した作品が集結する。【開催概要】「春・さくら、咲クヤat百段階段」開催期間:2019年3月28日(木)~4月21日(日) ※会期中無休開催時間:・日~木曜日 10:00~17:00(最終入館16:30)・金・土曜日 10:00~20:00(最終入館19:30)入場料:当日 1,600円/前売 1,300円/館内前売 1,100円 ※3月27日16:30迄販売大学生・高校生 1,200円/中学生・小学生 600円 ※要学生証呈示/未就学児無料会場:ホテル雅叙園東京問い合わせ先TEL:03-5434-3140(イベント企画 10:00~18:00)チケット販売窓口:■店頭ホテル雅叙園東京、ローソンチケット(Lコード:32690)、セブンチケット(セブンコード:071692)、JTB各店・JTBレジャーチケット(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス)■インターネットイープラス、楽天チケット<グッズ付き&早割チケット>■グッズ付チケット販売窓口:セブンチケット(セブンコード:071692)/販売中(なくなり次第終了)■早割チケット 1名 1,600円→1,100円販売窓口:(1)ホテル雅叙園東京内 百段階段受付(~3月27日(水)16:30迄)(2)ローソンチケット(Lコード:32690)、セブンチケット(セブンコード:071692)(~3月10日(日)迄/3月11日(月)以降は1,300円にて販売)<出展作家/順不同・敬称略>※団体含む・松竹株式会社/松竹衣裳株式会社・澤乃井櫛かんざし美術館・公益財団法人日本手芸普及協会宇津久子/大澤恵美子/岡崎光子/岡村玲子/金子美登里/窪田光土里/桑原美幸/黒田街子/河野美佐子/相模智子/菅谷由希子/田中美保子/長島安岐/成定晏子/野田真美/平沼淳子/藤本幾久世/藤本祐子/堀北直美/宮腰裕子/山口知子/鷲尾三江子・フラワーアーティスト/村松文彦・一葉式いけ花 粕谷尚弘・抹茶書(R)/松蘭・ハーバリウム作家/タケモトメグミ・クラフト作家/ojigisou2002・陶芸家/島本悠次・さくら染め/小室真以人・ペーパーアーティスト/太田隆司・ビーズアーティスト/金谷美帆・立体切り絵アーティスト/SouMa・エッグアーティスト/遠藤一恵・ペーパーアーティスト/中山ゆかり・水引工芸家/内野敏子・現代切絵アーティスト/中村敦臣・シャドーボックスアーティスト/大橋禾苗・押絵アーティスト/長峰幸代・組み木絵アーティスト/中村道雄
2019年02月09日江戸切子の日本最大級の祭典「Love Nippon!江戸切子桜祭り 2019」が、2019年3月15日(金)から17日(日)まで東京・東急プラザ銀座にて開催される。「Love Nippon!江戸切子桜祭り 2019」は、ショッピングや江戸切子の体験ワークショップなど、様々な企画が揃う日本最大級の江戸切子の祭典。イベントの目玉となるのは、年に一度しか開催されない江戸切子新作展だ。名工が魂を込めて切り出したダイナミックな作品が揃う。また、昨年開催時にほぼ満席となった「江戸切子体験ワークショップ」も実施。実際に江戸切子の彫りを体験できる人気イベントだ。そのほか、伝統工芸士の個人作品展示や職人から直接買える直売コーナーも用意。なお会場は、江戸切子をモチーフにしたデザインの「東急プラザ銀座」となる。【詳細】「Love Nippon!江戸切子桜祭り 2019」開催期間:2019年3月15日(金)~17日(日)時間:11:00~21:00 ※最終日は18:00まで会場:東急プラザ銀座 6F キリコランジ住所:東京都中央区銀座5-2-1【問い合わせ先】・前日までの問い合わせ先藤巻百貨店 ショッピングサポートTEL:0120-070-623・当日の問い合わせ先藤巻百貨店 銀座店TEL:03-6264-5612
2019年01月21日江戸時代、庶民が愛した草花を紹介する「江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」展が、東京・たばこと塩の博物館で開催される。期間は2019年1月31日(木)から3月10日(日)まで。江戸時代、庶民は草花を愛したたばこと塩の博物館がある墨田区には墨堤、小村井の梅屋敷、亀戸天神…と今なお存在する花の名所がある。しかし、江戸時代には現代よりも、より多くの花の名所があったという。それは人々にとっての娯楽。そして江戸中期となる18世紀の中ばには、植木鉢が普及し、草花は人々にとってより身近に楽しめるものとなった。四季折々の花を楽しんだのだ。このような背景のもと、草花、そして草花を楽しむ人々がは浮世絵の画題になることが多かった。江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー「江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」では、1.花見から鉢植へ、2.身の回りの園芸、3.見に行く花々、4.役者と園芸という4つの構成により、江戸の人々の草花への愛、そして園芸熱を、約200点の浮世絵を通して紹介する。花見から鉢植へプロローグとなる企画。草花を見に行くところから、植木鉢により植物を手元に置くスタイルが普及。家に庭がない人々も園芸を楽んだ。身の回りの園芸鉢植により園芸が身近なものとなり、多くの浮世絵で表現された。鉢植を身近に置いて愛でる様子を描いた浮世絵を紹介。見に行く花々花の名所、お花見に出かける人などの浮世絵を紹介。19世紀には園芸の見世物が話題となるなどした時期もあり、その様子も紹介。役者と園芸歌舞伎役者の中には園芸を趣味とする人もおり、尾上菊五郎(三代目)などは様々な植物を育てたという。もちろん、歌舞伎の舞台でも植木売りという役柄が登場した。概要 - 江戸の園芸熱ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー会期:2019年1月31日(木)~3月10日(日)・前期:1月31日(木)~2月17日(日)・後期:2月19日(火)~3月10日(日)場所:たばこと塩の博物館 2階特別展示室住所:東京都墨田区横川 1-16-3TEL: 03-3622-8801
2019年01月19日悠久の歴史を触れに行く場所。そんな、特別な場所を持つモデルでライターの加治まやさんに、「江戸の聖地」への愛を叫んでいただきました。見て、触って、江戸の息遣いを感じます。歴史の中でも、とりわけ江戸時代に惹かれるという加治まやさん。そんな彼女とって、江戸文化を身近に感じられる聖地が、清澄白河の「深川江戸資料館」。「江戸文化は、一般庶民が作り出したものが多いんです。例えば、浮世絵や歌舞伎とか。江戸に暮らした人たちが生み出した文化に興味があって、5~6年前に初めて訪れました」ここは庶民の暮らしを再現した体験型の展示が人気で、展示物はすべて触ってOK。「ここは木挽きの人のおうち!」「この窓も開くんだよ~」と、楽しそうに解説してくれる加治さん。「ガイドさんによって教えてくれる情報が違うので、行くたびにいろんな方の解説に耳を傾けています(笑)。最初に表通りを散策したら、裏通りもじっくり見てほしいですね。家の中にも上がれるし、家具にも触れるから、江戸の生活をそのまま楽しめるんです。季節やイベントによって展示も変わるので、年に何度通っても新鮮で楽しくて」江戸の古地図アプリを使い、普段から街歩きをしながら、かつて何があったか確かめたりも。「古地図を見るとわかるんですが、『浜離宮恩賜庭園』は江戸時代からほぼ地形が変わっていない。慶喜公が大阪から逃げ帰った時に着いた船着き場が残っていたり、江戸の空気感をそのまま感じられる場所。江戸城跡地が残る皇居も外せません。天守台の石垣を見ると、ひとつひとつが大きくて。伊豆などから船で運ばれているんですが、この石をどうやって運んだんだろうって考える時間も好き」受験勉強の息抜きで、司馬遼太郎の歴史小説『燃えよ剣』を読んだのが高校3年生の頃。そこで歴史の面白さに目覚め、江戸文化歴史検定2級も取得。「歴史を感じる場所に行くと、感性も刺激されるんです。東京って、街を歩くだけで、実は歴史に触れられる場所。古地図片手に楽しんでもらいたいです」季節ごとに変わる江戸文化を体験。【深川江戸資料館】音響と照明も使い、江戸の一日を15分で再現。●東京都江東区白河1-3-28TEL:03・3630・86259:30~17:00(最終入館16:30)第2・4月曜休館(祝日の場合は開館)、臨時休館あり天守台跡に残る大きな石垣は必見!【江戸城(皇居)】事前申し込みが◎。●東京都千代田区千代田1-1桔梗門前TEL:03・5223・80719:30~11:15頃、13:00~14:45頃(整理券配布は30分前)月・日・祝日(土曜除く)休無料江戸時代の地形がそのまま残る名所。【浜離宮恩賜庭園】江戸時代に造園された大名庭園。地形がほぼ変わらず残っているのは貴重。隅々まで散策してみて。●東京都中央区浜離宮庭園TEL:03・3541・02009:00~17:00(16:30最終入園)無休入園料一般300円かじ・まやモデル、ライターとして活躍。江戸時代の文化のみならず、史跡や神社仏閣、仏像も好き。日本美術にも精通。※『anan』2019年1月16日号より。写真・内山めぐみ取材、文・ 神武春菜野村紀沙枝保手濱奈美(by anan編集部)
2019年01月14日浮世絵と聞いて、何を思い浮かべますか。「美しい」遊女。「格好いい」歌舞伎役者。「風流な」景色。でも、今の私たちの常識や感性だと、「浮世絵」と聞いただけで、難しく思ってしまいがち。では「かわいい」生き物や「おかしな」人々なら?実は、浮世絵には今の私たちが見ても素直に「かわいい!」「おかしい!」と思える作品がたくさん。太田記念美術館の企画展「かわいい浮世絵 おかしな浮世絵」では、4つのテーマに分けて紹介しています。まず、「かわいい生き物・おかしな生き物」。猫や犬、うさぎ、鳥、ユーモラスな狸や狐、架空の生き物などに加え、蛸や蛙や植物の擬人化とバラエティ豊かな作品が並ぶ。次に「かわいい子供たち」。おもちゃで遊んだり、お祭りを楽しんだり、だだをこねる小さい子供たち。遊女の見習いとして幼いころから遊郭で暮らしていた、かわいらしい禿(かむろ)たちの姿を描いた作品も展示予定。また、「おかしな人々」の姿も。ドタバタの喜劇や古典のパロディなど、戯画と呼ばれる面白おかしい題材も、当時の江戸では大人気でした。今の私たちの目から見てもばかばかしく、脱力しそうな作品が目白押し。最後は「かわいい!奇抜?江戸のデザイン」。着物の模様には、動物などのかわいいモチーフがいっぱい。よく見ると、ちょっと驚くようなおかしなモノがモチーフになっていることもあるそう。個性的でかわいいデザインが味わえます。これらの絵を見て理屈抜きで楽しめたとき、私たちは江戸時代の人たちと同じ感覚を共有できるのかも。気楽な心持ちで江戸気分を楽しんで。歌川広重「東海道五十三対 二川」『東海道中膝栗毛』で弥次さん喜多さんが干した襦袢を幽霊と見間違えた有名な場面。でも実はこれ、二川ではなく浜松でのエピソード。そこも含めておかしい。歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」鷲神社の酉の市に行き交う人々の様子を、猫が覗いている。遊女のかんざしが見えることから、吉原からの風景だとされている。歌川国芳「ほふづきづくし 八そふとび」擬人化されたほおずきが生き生きと躍動。国芳はこのモチーフで、多数の作品を残している。太田記念美術館東京都渋谷区神宮前1‐10‐10開催中~1月27日(日)10:30~17:30(入館は17:00まで)1月15・21日休一般700円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年1月16日号より。(by anan編集部)
2019年01月12日今回のカレーション企画では、『ダイセン ハーブチキン CURRY』をいただきました。さて、皆さんは「ダイセン」をご存知でしょうか?そう、日本百名山や日本百景にも選出された、鳥取県にある標高1,729メートルの『大山(だいせん)』のことです。山岳信仰の山として開かれたと言われていて、明治期まで一般人の入山が許されていなかった特別な山。その大山の豊かな自然のなかで育まれた珍しいチキンがいただけるなんて、楽しみです! ■さて、こちらの商品ですが、鳥取県の『ミート&デリ いまがわ』さんという、鳥取県のお肉を中心に取り扱う直売所さんによるレトルトカレーです。地元の人だからこそ知る、美味しい食材が使われているんだろうな、と期待が高まります。ここで大山産ハーブチキンについて、大山産ハーブチキンとは、『がいなどり』と対比した商品を作りたいとの思いから飼料の中にハーブ(オレガノ)を添加し、鶏の健康状態を良くし一般的に言われる鶏臭さを抑えヘルシーな鶏肉を育て一人でも多くの人々に食べて頂きたいとの思いで作りました。とのことです。まずチキンを一口食べてみましたが、思ったよりハーブっぽさは控えめ。さすがにハーブを飼料として育てられただけでは、ハーブの風味を感じるのは難しいでしょうか。ご覧のとおり、豚バラのようにスライス状のものが何枚も入っていて、満足いくボリュームでした。公式サイトのとおり、確かに鶏肉独特の臭いや味わいが控えめなので、咀嚼するまではチキンだと気づかないかもしれません。歯ごたえは抜群で、良い食感でしたよ!ハーブ特有の独特の風味や香りが苦手な方も大丈夫そうな、非常に食べやすいお味のカレーでした。トマトペーストが入っているためか、少しハヤシライスにも似たようなお味。スパイシーなカレーがお好みの方には、ちょっと物足りないかも知れませんね。 ■総評味★★★★☆辛さ★★☆☆☆鶏っぽさ★☆☆☆☆鶏肉らしからぬ爽やかな口当たり大山ハーブチキン、この機会に食べてみたくなりました。 【参考】※ 大神山神社※ 名和食鶏(有)|大山産がいなどり|大山産ハーブチキン|〜こだわりの生産から、まごころの加工まで〜【筆者略歴】Tadashi☆Gaki
2018年11月29日襖や掛け軸を見るだけで心が躍る! 趣ある特別な空間東京都・神田にある「いせ源 本館」は、現代的な街並みの中に佇むノスタルジックな建物。店内は畳の大広間が広がり、特別な日は事前に予約をすれば個室も利用可能です。襖や掛け軸も風情があり、個室ではゆったりと特別な時間を過ごすことができます。古き良き日本にタイムスリップしたような時間の流れの中で、あんこう料理を堪能しましょう。江戸時代末期から受け継がれる伝統「いせ源 本館」は、のれんを掲げて185年以上続く伝統あるお店。大正12年の関東大震災でお店が全焼してしまい、現在のお店は昭和5年に建て直されました。老若男女、多くの人にあんこうの魅力を伝えたいという店主の思いで、都内唯一のあんこう専門店として営業しています。店名は、初代がつくったお店「いせ代」と2代目の名前「源四郎」を合わせて「いせ源」と名付けられました。1830年に造られた東京都選定の歴史的建造物風情ある建物は東京都選定の歴史的建造物に認定されています。外観はもちろん、内装で使われている木材の風合いに時代の変化を感じます。照明、掛け軸、襖、簾などお店に置かれたすべてのものに歴史が感じられ、食事の時間も一層思い出深いものになるでしょう。あんこうづくしの料理を心ゆくまで堪能できます。秘伝の割り下で煮立てた伝統の味を堪能できるお店一番の人気メニューが「あんこう鍋」。新鮮なあんこうを下ごしらえした後、秘伝の割り下で煮立ててあります。あんこうの味わいが堪能でき、心も体も温まる一品です。あんこうはもちろん具材全てにしっかりと味が染みこんでおり、お鍋の締めには「おじや」がおすすめ。あんこうの単品料理も充実しているのでチェックしてみてください。津軽海峡風間浦沖で水揚げされた活あんこうお店で使われるあんこうは、青森県下北半島の津軽海峡風間浦沖にて水揚げされた活あんこうだけを厳選して使用。風間浦は、漁港から近距離の場所で入手できるため、生きて水揚げされたあんこうの鮮度を、キープしたまま帰港できるのが特徴です。「いせ源 本館」は都内で唯一、風間浦のあんこうが堪能できる場所。活〆の状態でお店まで18時間以内に直送されてきます。店舗は、東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」A3出口から徒歩2分ほどの場所にあります。情緒あるお店で、絶品あんこうを堪能してみてください。スポット情報スポット名:いせ源 本館住所:東京都千代田区神田須田町1-11-1電話番号:03-3251-1229
2018年09月07日ガラスの表面にカットを入れる江戸切子は、東京都・国指定の伝統工芸だ。1834年、江戸大伝馬町のビードロ屋がガラスの表面に彫刻を施したのがはじまりだと伝えられている。明治時代に入るとヨーロッパのカットグラスの技法が導入され、多彩な柄が増えはじめた。【堀口切子】は、1921年に堀口市雄氏(初代秀石)が江戸切子技術伝承者に弟子入りし、前進となる「堀口硝子」を創業したことにはじまる。現在は三代秀石 堀口 徹氏がその伝統を継承している。堀口氏は、「ガラスを加工して、使い手を驚かせ魅了するというのが、江戸切子の本質と思える」と語る。その言葉の通り【堀口切子】の江戸切子は驚くほど美しく、受け継がれる伝統の技をベースに、シンプルなものから複雑なデザインのものまで多種多様なものが揃う。その繊細なカットや磨きといった技のひとつひとつが唯一無二の美しいグラスを生み出すのだ。また大切なのは、使い手のもとで完成を迎えることであるという。美しさは実際に酒を注いだときにより引き立つ。Tみ口や持ち手など、場所によって、ときに大きく、ときに小さくカットの形状を変えながらカットした面がきらきらと反射する様は見ていて飽きない。その瞬間が、堀口氏のいう「完成を迎える」ということなのだろう。堀口切子住所:東京都江戸川区松江5丁目10-番 2号電話番号:050-3735-3755
2018年08月26日東京お台場に日本トップクラスの花火師が集結!2018年8月11日(土)お台場海浜公園にて、「東京花火大祭〜EDOMODE〜」が開催されました。江戸時代から伝わる顔見せの文化のように、日本トップクラスの花火師が一同に会する花火大祭です。当日は、火縄銃鉄砲隊の演武にはじまり、内閣総理大臣賞受賞クラスの花火師たちによる花火が続々と東京の夜空を彩りました。世界で初めて子どもがデザインとプログラミングをした「子ども花火」や、著名アーティストの楽曲とコラボレーションした「ミュージック花火」が打ち上げも大成功。歌舞伎×花火の歴史上初共演「アクアシティお台場」の「歌舞伎エリア」では、歌舞伎俳優・市川海老蔵さんがオープニングを飾ってくれました。海浜公園で打ち上がる花火と歌舞伎の融合は、まさにコンセプトである「江戸と東京モードのフュージョン」を表現しており、現代と伝統的な江戸文化を感じることができました。豊富なアーティストコンテンツ開演と同時に会場を盛り上げてくれたのは、ドイツのテクノシーンの第一線で活躍する「Der Dritte Raum(ダー・ドリッテ・ラウム)」。「Hale Bopp」や「Electric Friends」といった名曲を生み出し、数えきれないほどのプロダクションをリリースしてきたベテランです。ほかにも「JYONGRI(ジョンリ)」をはじめ、注目のアーティスト達も夕暮れの「お台場海浜公園」に彩りを与えてくれました。火縄銃演武も登場!1853年、ペリーの浦賀来航に危機を感じた江戸幕府は、6つの台場(砲台)を築造しました。それが、現在のお台場にある「台場公園」だそう。海岸沿いに甲冑(かっちゅう)姿の「獅子の会」の方々が立ち、夕陽に染まる海に向かって火縄鉄を発砲する演武を披露しました。甲冑姿で火縄銃を構え発砲している勇姿を見ていると、過去にタイムスリップしたような気分に。川越藩 火縄銃鉄砲隊保存会「獅子の会」「獅子の会」は、甲冑の歴史や製作技術を研究して、甲冑の優秀性を後世に伝え続けています。いにしえを偲ぶことを目的に、甲冑を実際に着用して伝統行事に参加するなど、さまざまな活動を行っています。会場を温かい雰囲気に包んだ「子ども花火」子ども向けのプログラミング教室「プロスタキッズ」に通う子ども達が、デザイン・プログラミングをした10作品の花火がお台場の夜空を彩りました。昔ながらのゲームキャラクターや桃など、子ども達の思いが詰まったかわいらしい花火が会場を包み込みます。子どもたちの花火と音楽が素敵にマッチした「デジタルスターマイン」も登場。シミュレーションソフトを使ってプログラミングした作品が会場を沸かせました。音楽と花火のコラボレーション江戸時代から進化しつづける花火ショーのパイオニアが魅せる「江戸の花火」。現代のプログラミング技術と伝統的な日本の花火のコラボレーションはとても幻想的です。クラシック音楽に合わせた演出やダンスミュージック、アーティスト・米津玄師さんの「Lemon」とPerfumeの「無限未来」に合わせた花火の演出など、多彩な音楽に合わせた花火作品が会場を包み込みます。米津玄師さんの「Lemon」ではレモンカラーの花火が夜空に咲き、Perfumeの「無限未来」では色とりどりの鮮やかな花火がテンポよく打ち上がり美しいフィナーレを飾ってくれました。「東京花火大祭〜EDOMODE〜」は、来年も満席必至。いち早くチェックして、ぜひ良席で見てくださいね。
2018年08月21日時の流れを感じる店内で味わうやさしい甘さの団子「言問団子(ことといだんご)」は、歴史情緒あふれるのれんをくぐると、時代を遡ったかのようなどこか懐かしい甘味処の雰囲気を感じることができます。隅田川沿いにあるため、散歩の合間にふらっと立ち寄る人も多いです。メニューは、お店の看板メニューでもある「言問団子」と、手土産に便利な「言問最中」の2種類のみ。ゆったりとした時の流れの中で味わう、上品な甘さは格別。老舗ならではの趣ある店内は、歴史好きにもおすすめ!江戸時代末期、植木屋を営んでいた当時の創業者が団子を作って振舞ったところ、評判が良かったため商売として始めたのがお店の原点。シンプルな甘さと串に刺さずに爪楊枝を使っていただくスタイルは、創業以来変わっていません。言問団子というのは、その昔、古今和歌集の歌人でもある在原業平朝臣が、東国を旅していた際に読んだ和歌にちなんで名づけられました。団子を頬張ると、文学の香りを感じさせる雅な名称も相まって、まるでタイムスリップしたかのような感覚を楽しむことができます。時代を超えて愛される名物メニュー「言問団子」店名にもなっているこのお店の定番商品。白餡、小豆餡、味噌餡の3種類の餡に、もっちりとした白玉が包まれています。原料にもこだわった餡は、少量でもしっかりと豆の存在感を感じられる一品。余分なものをすべて省き、上品な甘さと滑らかな食感が際立つその味は、長い歴史の中で多くの人が愛したのもうなずける感動のおいしさです。コロンとした都鳥の中には餡がたっぷり「言問最中」もう一つの商品である「言問最中」。都鳥の形の皮の中には、餡が隙間なくぎっしりと詰められています。餡は小豆餡と白餡の2種類あり、手の中に収まるほどのかわいらしいサイズながら、しっかりと満足感を与えてくれる最中です。「言問団子」が一日しか日持ちしないため、手土産にできるお菓子を作ろうということで生まれたのが「言問最中」。東京土産としてもおすすめです。江戸時代から愛されてきたシンプルで本物の味創業以来、品数を増やさず、製法を変えずにずっと続いてきたのは、その味が多くの人に愛されてきた証拠です。余計なものをいれないシンプルなおいしさが、訪れた人の心をほっとさせてくれます。団子のおいしさはもちろんですが、店内にも歴史を感じさせるものが飾ってあり、眺めているだけでも現実を忘れさせてくれる空間も魅力のひとつ。東京観光の際には、ぜひ味わってほしい東京の名品です。東武伊勢崎線「東京スカイツリー駅」から徒歩12分。店舗駐車場はないため、来店時には公共交通機関を利用しましょう。東京スカイツリーや浅草からも近い場所にあり、東京散策のスポットとしても人気のお店。言問団子の上品な甘さとかわいらしい見た目は、ほっと一息つきたいときにぜひ立ち寄ってみてください。スポット情報スポット名:言問団子住所:東京都墨田区向島5-5-22電話番号:03-3622-0081
2018年08月03日江戸版猫カフェ「江戸ねこ茶屋」 が両国にオープン!「-両国- 江戸NOREN」に隣接するJR両国駅西口イベント広場「両国駅広小路」(東京都墨田区)に、2018年6月15日(金)から8月31日(金)まで、浮世絵世界で本物の猫と遊べる江戸版の猫カフェ「江戸ねこ茶屋」が期間限定で開催中です。両国は江戸にまつわる史跡が多く、「猫の恩返し(回向院の猫塚)」をはじめ、猫とも縁の深い街として知られています。そこで「両国のとある江戸長屋の住民は全員が猫との噂。そんな噂を聞きつけた旅人が全国から覗きに来る」というコンセプトのもと、本イベントは両国の地で開催されることとなりました。-両国- 江戸NORENでは、「江戸ねこ茶屋」と様々なタイアップ施策を実施しており、本イベントを通して街全体の活性化に貢献していきます。江戸世界で生活する猫たちと遊べる新感覚の体験を提供長屋をモチーフにした建物の中には「ねこ茶屋」「ねこ遊郭」「ねこ湯」「ねこ長屋」「ねこ広場」などのゾーンを設け、浮世絵の画像データと立体造形を組み合わせ江戸の町並みと雰囲気を表現。そこに猫用の出入口や通り道、階段などを配置し、まるで江戸世界で生活する猫たちを眺めたり、一緒に遊んだり、写真を撮ることができる新感覚の体験ができます。会場内はどこでも猫との写真を撮ることができるほか、使用した浮世絵の解説を通して、江戸から続く人と猫との深い関係も知ることが出来ます。グッズや食べ物も盛りだくさん!保護猫救済も!会場ではクッションや巾着袋など多数のオリジナルグッズを販売しているほか、お茶や団子を味わうこともできます。また「江戸ねこ茶屋」では保護猫問題への関心を高める一助となることを目指し、収益金の一部を同問題解決のための活動支援金として寄付します。こうした考えにご賛同いただいた猫好きのアーティストの方々にもご協力いただき、各限定一枚のオリジナル絵馬を制作していただきました。会場の猫はすべて保護猫で、希望すれば里親になることもできます(面談や審査あり)。写真は「江戸ねこ茶屋」で購入できる猫好きアーティストが制作したオリジナル絵馬写真は「江戸ねこ茶屋」で購入できるオリジナルグッズ写真は「江戸ねこ茶屋」で味わえる緑茶とみたらし団子「-両国- 江戸NOREN」とのタイアップ施策「江戸ねこ茶屋」のオープンに伴い、「-両国- 江戸NOREN」では様々なタイアップ施策やオープン特別特典をご用意しています。ぜひお食事や休憩にもお立ち寄りください。写真は「江戸ねこ茶屋」特典①「-両国- 江戸NOREN」各店舗からお得な特典をサービス!6月15日(金)~8月31日(金)まで!「江戸ねこ茶屋」のチケット持参で「-両国- 江戸NOREN」各店舗からお得な特典をサービス!特典②「江戸ねこ茶屋」の入場料¥100キャッシュバック!6月15日(金)~8月31日(金)まで!「-両国- 江戸NOREN」内でお食事・お買物をしたレシート持参で「江戸ねこ茶屋」の入場料¥100キャッシュバック!※入場時の提示に限ります。※当日のレシートのみ有効です。※入場料のキャッシュバックはレシート1枚につき3名様までとなります。■江戸ねこ茶屋概要■特別企画「江戸ねこ茶屋」開催日時:2018年6月15日~2018年8月31日11:00~20:00(最終入場19:00)開催場所:JR両国駅西口イベント広場「両国駅広小路」(東京都墨田区)最寄り駅:JR総武線「両国駅」西口から徒歩1分入場料金:60分/税込大人 : 1,500円 中学生・高校生:1,200円(延長料金:20分ごとに500円)主催:江戸ねこ茶屋製作委員会後援:墨田区/(株)テレビ東京特別協力:東日本旅客鉄道(株)/(株)ジェイアール東日本都市開発協力:株式会社きゃりこ企画制作:KIRINZI inc.企画監修:長井裕子(国際浮世絵学会常任理事/那珂川町広重美術館主任学芸員)※天災地変またはその他の予期せぬ事由が発生した場合、開催日を変更する場合がございます。※詳しくは「江戸ねこ茶屋」HPをご確認ください。■-両国-江戸NOREN概要■施設名:-両国- 江戸NOREN所在地:東京都墨田区横網1-3-20(JR両国駅西口隣接)開館時間:10:00~23:30※営業時間は店舗により異なります■アクセス■JR両国駅西口隣接都営大江戸線両国駅徒歩7分イベント情報イベント名:江戸ねこ茶屋催行期間:2018年06月15日 〜 2018年08月31日住所:JR両国駅西口イベント広場「両国駅広小路」(東京都墨田区)電話番号:0570-063-050
2018年07月12日建築家の長坂常と江戸小紋職人の廣瀬雄一のコラボレーションによる展覧会「亜空間として形成する伊勢型紙 江戸小紋の世界」が、表参道のEYE OF GYREで7月17日から8月26日まで開催。19世紀後半、欧米社会に押し寄せたジャポニスムの波から1世紀半を超えて、今また日本の文化に熱い視線が寄せられている。その潮流の中、アール・ヌーボーにも、そしてリバティ・プリントにも影響を与えた伊勢型紙の世界を、100周年を迎える廣瀬染工場の伝統的技術によって染め上げられた反物や着物を展示することによって、現代に甦らせようとする試みが今回の企画だ。さらに、江戸小紋の世界観にインスパイアされた建築家長坂常が、廣瀬染工場の4代目、廣瀬雄一とコラボレーションすることによって、実験的な反物や着物の製作に関わり、江戸小紋のあり方を今一度捉え直す機会ともなっている。デザインには伝統的幾何学的なものから、花鳥風月を象徴化したもの、江戸の人々の現実感覚や遊び心を映し出したものまで無数のバリエーションがある。幕末にシーボルトが浮世絵とともに膨大な型紙を持ち帰ったとの逸話もあり、そして、グラフィカルなこともあって、19世紀のヨーロッパの工芸、デザインに少なからず影響を与えたといわれている。実際の型紙は単なるデザインとは異なり、デザインが染めに生かされるためには、紙、道具、工程のひとつひとつにわたって職人の長い経験の上に培われた、知識を超えた身体的な感覚としての「技」が刷り込まれている。江戸小紋の二次元空間に包摂されているミクロの多元的な世界観を、ブルーボトルコーヒーの店舗などを手がける長坂常とのチャレンジングなコラボレーションによって、通常の物理法則が通じない時空連続体ともいわれている「亜空間」を創出することを試みる。7月19日には長坂常と廣瀬雄一の2人によるトークセッションを開催する予定。時間は19時から20時まで。【イベント情報】亜空間として形成する伊勢型紙 江戸小紋の世界会期:7月17日~8月26日会場:EYE OF GYRE住所:渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F
2018年06月22日「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が、2018年7月24日(火)から9月9日(日)まで上野の東京国立博物館にて開催される。「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」は、世界の美術作品を歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組「びじゅチューン!」とのコラボレーションによる展覧会。「びじゅチューン!」で取り上げられた東京国立博物館の所蔵5作品に登場する人物や作者に"なりきる"参加・体験型イベントとなっている。様々なアプローチからなりきる事によって、作品のバックグラウンドや描かれた人々の暮らしを体感。大人から子どもまで自由な想像力で美術作品に親しむことができる。葛飾北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」は、描かれた波の大きさをリアルサイズで体験できる大型映像展示。また、岸田劉生の「麗子微笑」では、デジタル顔はめで麗子になりきってセリフやト書きでキモチを表現し、自分だけの「麗子像」を創り出す。他にも、「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」を描いた歌川広重になりきって作品に雨を降らせてみたり、菱川師宣の「見返り美人図」のようにポーズをきめてみたり、岩佐又兵衛筆の「洛中洛外図屏風 舟木本」の作中人物になって京の街を散歩してみたり、と作品世界で遊べる楽しい仕掛けが随所に施されている。また、「びじゅチューン!」で取り上げられた作品が数点展示される。【詳細】「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」会期:2018年7月24日(火)~9月9日(日)会場:東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(金曜・土曜日は21:00まで、日曜日は18:00まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日 ※8月13日(月)は開館観覧料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。身分証の提示が必要。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などの提示が必要。
2018年06月03日「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展が、2018年7月3日(火)より、京都・相国寺承天閣美術館で開催される。日本美術を愛する収集家、リー・ダークスの浮世絵コレクションを初公開今回、その多大な所蔵作品を公開するリー・ダークスは、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持って以来、浮世絵版画の名品を収集してきた米国人コレクター。浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など、代表的な浮世絵師の優品のみを集めたコレクションの数々を紹介する。華麗な色調を残した貴重な作品群浮世絵200年の歴史を網羅した稀品、著名作品で構成されているダークスコレクションは、浮世絵の歴史を語る上での重要性を持つだけにとどまらず、その大半が極めて良好な保存状態にあり、まるで今摺り上がってきたかのような華麗な色調を残しているのが特徴だ。200年の歴史と共に鑑賞する、浮世絵の真の芸術性展覧会は全六章で構成。菱川師宣や鳥居清信・清倍など、江戸独自の浮世絵文化を形成した浮世絵師に迫る第一章からはじまり、美人画・役者絵の国貞、武者絵・戯画の国芳、名所絵の広重と、幕末・天保期の浮世絵界を牽引した歌川派の絵師たちの作品を紹介する第六章まで、浮世絵の歴史を辿りながら、その真の芸術性を鑑賞出来るものとなる。浮世絵をモチーフにしたオリジナルグッズもまた、会場では浮世絵をモチーフにした展覧会オリジナルグッズも販売。本展における代表的な浮世絵を、光を吸収・蓄える特殊な素材でプリントした蓄光Tシャツ、ポップな色調と浮世絵を組み合わせたメガネケースなど、様々なグッズが用意されている。開催概要「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展会場:相国寺承天閣美術館開催期間:<前期>2018年7月3日(火)〜8月5日(日)<後期>2018年8月8日(水)〜9月30日(日)休館日:8月6日(月)、8月7日(火)開催時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)※前期、後期で全点展示替えを行う。チケット:一般 1,000円(800円)、65歳以上・大学生 800円(600円)、小中高生 500円(300円)、団体 800円(20名以上・一般のみ)※( )内は前売料金※リピーター割引あり(会期中2回目以降の鑑賞は、半券と引換にて100円割引※前売券は5月28日(月)から7月2日(月)までの限定販売。チケットぴあ(Pコード:769-039)、ローソンチケット(Lコード:52637)ほか、主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売■巡回展・山口県立萩美術館・浦上記念館会期:<前期>2018年4月28日(土)〜5月13日(日)<後期>5月15日(火)〜 5月27日(日)住所:山口県萩市平安古町萩市平安古586-1・横浜髙島屋会期:2018年10月10日(水)~10月22日(月)住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31・日本橋髙島屋会期:2019年1月9日(水)~1月21日(月)住所:東京都中央区日本橋2-4-1・大阪髙島屋会期:2019年2月23日(土)~3月11日(月)住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5
2018年05月28日初夏の行楽気分を味わえるレシピ三品炊き込みではなく、出汁がけでいただくのが江戸の味『筍飯』浅蜊たっぷりの味噌汁をご飯にぶっかける、豪快な漁師飯『深川飯』徳川家康存命中は高嶺の花だった白魚をご飯に乗せた『白魚飯』『筍飯』(4杯分)「名飯部類」「黒白精味集」より炊き込みではなく、出汁がけでいただくのが江戸の味。■材料(4杯分)・筍…穂先から10cm程度・米…2合・水…400ml・鰹出汁…600ml・醤油…小さじ3・塩…小さじ1/2・木の芽…適量・三つ葉…1束・紅たで…適量・揉み海苔…適量■作り方1)筍の先の柔らかい部分を10015cmほどを切り取って塩茹でし、好みのサイズに切る。2)白米を通常通りに炊き、炊き上がった直後に切った筍を入れて蓋をし、しばらく蒸らす。3)これをざっくりと混ぜて深めの茶碗に盛り、木の芽、三つ葉、紅たで、揉み海苔などを乗せ、塩と醤油で味付けをした鰹出汁をかけていただく。江戸時代、三代将軍・徳川家光によって再興された目黒不動の門前には、「筍飯屋」が軒を連ねていました。ここで使われていたのは、現在の私たちが口にしているのと同じ、孟宗竹(もうそうちく)という種類です。甘くて柔らかい孟宗竹が、中国から琉球を経由して薩摩に渡来するまでは、日本では淡竹か真竹の筍が食べられていました。いち早く孟宗竹に目をつけたのは、江戸の京橋で廻船問屋を営む山路次郎兵衛という商人で、まずはこの筍を桐の箱に入れて高級感を出し、馬に乗せて販売することから始めました。孟宗竹の筍が評判になると、次郎兵衛は安永元年(1772年)、戸越村に別邸を構え、貧しい地元の農民のために、薩摩屋敷から孟宗竹の苗木を取り寄せて、栽培を推進しました。やがて目黒と荏原一帯は孟宗竹の産地となり、人々が多く集まる目黒不動では筍の市が立ち、茶飯屋と組んで筍飯を開発し、販売するようになったのです。この頃の筍飯は、炊き込みご飯ではなく、出汁がけだったと思われます。たくさんの薬味とともにいただく筍飯は、見た目も色とりどりで美しく、筍の香りや渋みがストレートに楽しめる逸品です。『深川飯』(二人前)浅蜊たっぷりの味噌汁をご飯にぶっかける、豪快な漁師飯です。■材料(二人前)・殻付き浅蜊…500g・長葱…1/2本・ご飯…2杯分(冷や飯でも可)・水…400ml・味噌…大さじ2・薬味…少々(お好みで)■作り方1)砂抜きした浅蜊を、殻をこすりあわせてよく洗う。長ねぎは1cm 幅に切っておく。2)鍋に水と浅蜊を煮立て、浅蜊の口が開いたらすぐに鍋から上げてスプーンで身を外す。3)浅蜊の煮汁に葱を入れ、火が通ったら浅蜊の身を鍋に戻して味噌を溶き入れ、ひと煮立ちさせる。4)器にごはんを盛り、3をかける。お好みで薬味や三つ葉を散らす。初夏の行楽の一つである「潮干狩り」が盛んになったのは、江戸時代のことです。「現在の4月から5月、芝浦・高輪・品川 沖・佃島沖・深川洲崎・中川の沖から、早朝より船に乗って沖に出る。卯の刻(午前6時頃)過ぎより潮が引き始めて、午の半刻(正午頃)には海底が陸地と変わる。ここに降り立って蛎蛤を拾い、砂の中にいる平目を踏み、引き残った浅汐で小魚を捕獲して宴を催した」と『東都歳時記』(1838年)に書かれています。 平目や小魚まで手に入れて、潮が満ちてくるまでその場で宴会とは、羨ましい限りです。また、海に面していた深川では浅蜊がたくさん獲れました。 深川の漁師たちが、味噌や醤油で煮た浅蜊と葱を、船の上でごはんにかけて食べた漁師飯が「深川飯」です。 当時は「ぶっかけ飯」や「浅蜊飯」と呼ばれており、「深川飯」と呼ばれるようになったのは昭和に入ってから。現在、深川名物となっている『深川めし』は、醤油ベースの煮汁ごとぶっかけるタイプと、炊き込むタイプの2種類があります。 炊き込むタイプは、『深川めし』を持ち運びできるようにと、近年考案されたものだそうです。『白魚飯』(二人分)「名飯部類」より徳川家康存命中は「御止魚(おとめうお)」。高嶺の花だった白魚をご飯に乗せて。■材料(二人分)・白魚…20匹程度・温かい御飯…2杯・海苔…2枚・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1・塩…少々・芽葱(小葱でも)…適量・山葵…少々(お好みで)■作り方1)白魚は水洗いして塩水に浸け、その間に蒸し器を温めておく。2)蒸し器に クッキングシート等を敷き、白魚を並べて軽く蒸し、自然に冷ます。(真っ直ぐな白魚にこだわらないのであれば、塩を入れた湯で軽く茹で、水気を切る)3)出汁に塩と醤油を入れて温め、器に盛った御飯にかける。その上に炙った海苔と2を乗せ、芽葱、山葵などを添える。成魚でも体長10cmに満たない白魚は足が速いため、夜の間に隅田川下流で漁を行い、魚河岸が開かれる早朝に合わせて出荷していました。白魚が江戸で初めて漁にかかった時、透けて見える脳髄が葵の御紋に似ていたことから、佃島の漁師が不思議に思って徳川家康に献上したところ、「三河の海で獲れる白魚が、江戸前の海でも獲れるとは吉兆なり」とたいそう喜び、好物である白魚の漁獲量を確保するため「御止魚」にしました。家康亡き後、解禁になった白魚は、公方様好みの魚としてもてはやされ、篝火に誘われて集まってくる白魚を、四手網(よつて0あみ)ですくい取る白魚漁は、江戸の風物詩になりました。 漁場に芸者を連れて小舟を出し、獲れたての白魚づくしの料理を海の上て0いたた0く、という贅沢な遊びもありました。
2018年05月14日伝統工芸「江戸切子」にチャレンジ東京の下町・浅草にある「グラスファクトリー創吉」は、グラス&バー用品の専門店。ここでは、江戸切子体験を楽しむことができます。江戸切子は、江戸時代末期に東京で始まったガラス細工で、緻密で繊細な柄が美しい東京の伝統工芸です。体験の所要時間は約90分。透明グラスの加工は3,000円(税抜)~、色のついたグラスの加工は4,500円(税抜)~。1人でも気軽に参加することができます。機械は18台あり、一度に18人、同じ団体であれば36人まで作業ができるので、友人達と一緒に体験をしてみるのもいいですね。しっかりとしたサポートで安心。夢中で楽しんでどんな江戸切子にするのか、数十種類のサンプルから選びます。柄とグラスの形が決まったら、作業開始。江戸切子の技法でカットをしていきます。まず、カットを施す場所に、ペンで印を付けます。印を付けたら、いよいよカット。高速回転しているグラインダーに、グラスを押し当ててカットしていきます。ガラスを当てるとき、割れてしまうのではないかと心配になりますが、意外と強くて丈夫なので、尻込みせずに押し当てましょう。もし失敗してしまっても大丈夫。先生が丁寧に修正してくれるので安心してくださいね。江戸切子体験は、単調ながらも繊細な作業なので、集中しすぎて思わず無言になるほど夢中で楽しむことができます。プレゼントにもぴったり!お店はグラスの専門店ということもあり、アーティストとコラボレーションしたグラスや、珍しい形のグラスなども販売しています。お祝いや記念品に、世界にひとつだけのオリジナルグラスを作ってくれるサービスも魅力的。「グラスファクトリー創吉」は、東京メトロ銀座線「浅草駅」の4番出口すぐのところにあります。浅草寺の雷門からは徒歩5分ほど。本格的な江戸切子体験を楽しめる「グラスファクトリー創吉」で、繊細で美しいグラスを作ってみませんか?自分で制作したグラスは大切な方への贈り物にもぴったりです。スポット情報スポット名:グラスファクトリー創吉住所:東京都台東区浅草7-2-14電話番号:03-6802-8948
2018年04月24日日本橋を望めるリバービューのテラス席が自慢のお店「ニホンバシ イチノイチ」の路面側はガラス張りで、エントランスはとてもシンプルな作りです。店内に入ると、落ち着いた色合いのシックな空間。間接照明が用いられ、大人っぽい雰囲気のバーカウンターがあり、その隣にはテーブル席が並びます。お店の自慢は、400年の歴史を刻む「日本橋」を望めるリバービューのテラス席があること。白いちょうちんが飾られたテラス席では風を感じることができ、仕事帰りのビジネスマンや女性客から人気があります。所在地の番地がそのまま店名になっているお店です。香りや食感も最高! 「牛ハラミ肉のほう葉味噌焼」「牛ハラミ肉のほう葉味噌焼」(1,780円)は、お店が太鼓判を押す人気メニュー。枯ほお葉の上に味噌と牛ハラミ肉を乗せて焼き上げた、飛騨地方で親しまれている郷土料理です。席に運ばれてくると、ほう葉と味噌の香りがふわっと広がり、食欲が刺激されます。牛ハラミは黒毛和牛で、やわらかくとろけるような食感。味噌は余ったら他のメニューに付けて楽しんでも良いでしょう。お酒のアテにピッタリの逸品です。後味サッパリ! 「抹茶パフェ」はデザートにおすすめ「抹茶パフェ」は大人気のスイーツメニュー。抹茶シャーベットやバニラアイスと一緒にグラスにのるのは、モチモチとした食感が楽しい黒糖ゼリーや抹茶味のわらび餅。さらにあんこや生クリーム、フルーツに白玉など、美味しいものがぎゅっと詰まっています。後味がサッパリとしているので、パフェを普段食べない人にもぜひ味わってもらいたい一品です。お店の名物! ふっくら炊き上げた「真鯛の土鍋めし」「真鯛の土鍋めし」は、「ニホンバシ イチノイチ」の名物メニュー。木の芽が添えられて上品な見た目のご飯は、鯛のうまみやだしの風味が全体に行き渡り、ふっくらとした仕上がり。土鍋でじっくりと炊き上げられているので、お米がひと粒ひと粒立っています。鯛の身をほぐして全体をかき混ぜてからお茶碗によそいましょう。1杯目はそのままいただき、2杯目はお茶漬けにして楽しむこともできます。お店を訪れたら外せないメニューです。洗練された空間で、絶品創作和食を楽しめるお店「ニホンバシ イチノイチ」では旬の素材を使ったおいしい創作和食を、洗練された多彩な空間で楽しめます。ダイニングルームやバースペース、ボックス席などがあり、さまざまなシーンで利用できます。また、16:00~19:00の時間帯は、1杯300円からのリーズナブルなハッピーアワーを開催しており、仕事を早く切り上げて足を運びたくなるお店です。東京メトロ・日本橋駅のB9出口からから徒歩1分と、そのアクセスの良さも人気の理由です。ニホンバシ イチノイチの落ち着いた空間で、江戸の風情を感じながら絶品和食に舌鼓をうちませんか。スポット情報スポット名:ニホンバシ イチノイチノイチ住所:東京都中央区日本橋1-1-1 国分ビルディング1F電話番号:03-3516-3111
2018年04月23日花見に季節にぴったりなレシピ三品海老の甘みが存分に楽しめる『芝海老飯』うまみと栄養がたっぷりつまった『蛤飯』この時期にぴったり、見た目も綺麗な『山吹飯』『芝海老飯』(二人前)「名飯部類」より柔らかくて甘みのある芝海老と、香り高い有明海苔を使った、春らしい彩りのご飯です。■材料(二合分)・芝海老…30匹・米…2合・三つ葉…1束・塩…小さじ1・酒…大さじ2・醤油…小さじ1・焼き海苔…適量■作り方1)芝海老は洗って頭と殻を剥き、爪楊枝を刺して背わたを抜き取る。2)芝海老の身は酒に浸けておき、頭と殻は500mlのお湯でアクを取りながら茹でて老出汁を取り、網で漉して冷ます。3)炊飯器に洗米と2を入れる。出汁が足りないようなら酒を足し、塩と醤油を加えて炊く。炊き上がったら2cm幅に切った三つ葉を加えてざっくりと混ぜ、焼き海苔を揉みほぐして散らす。江戸時代、芝浦で大量に獲れたため、その名がついた「芝海老」は、殻も柔らかいため、通常の調理法以外にも、当時は殻ごと煎り焼きにしたり、素揚げや天麩羅蕎麦のタネに使われたり、鮨ネタと酢飯の間に挟むおぼろに使われたりと、様々な調理法で食されていました。現在、この芝海老もトッピングの海苔も、産地として有名なのは、九州の有明海です。特に佐賀県太良町で獲れる、芝海老と海苔の漁獲量は全国1位で、佐賀県産品を使った朝ごはん推進プロジェクト、「あさご藩」のおかずの一品としても取り上げられています。『蛤飯』(二人前) 「素人包丁」より蛤をたっぷり使い、独活を散らした、粋で贅沢なご飯です。■材料(二人前)・蛤…12個程度・独活…6cm幅・温かい御飯…2杯分・水…3カップ(600ml)・酒…大さじ2・塩…少々・醤油…少々・胡椒…少々■作り方1)独活は皮を剥き、3cm×5mm程度の短冊に切り、水にさらす。2)鍋に水と酒と砂出しした蛤を入れて沸騰させ、蛤の口が開いたら身を取り外す。煮汁は塩と醤油で味を調えておく。3)茶碗に温かいご飯を盛り、蛤の身と独活を乗せて黒胡椒を振り、温めた煮汁をかける。「その手は桑名の焼き蛤」という地口で有名な、三重県・桑名宿の大蛤が全国的に知られるようになったのは、江戸時代からです。街道が整備され、人々が気軽にお伊勢参りか0できるようになったおかげて0、ご当地グルメが誕生したというわけです。江戸湾でも蛤は豊富に獲れましたが、桑名では6cm以上ある大蛤が獲れたため、焼いても食べ応えがありました。焼き方も洒落ていて、当時の浮世絵に、松ぼっくりや乾燥させた松の葉をかぶせて焼いている図が残っています。弥次さん喜多さんの珍道中でおなじみの『東海道中膝栗毛』にも、「桑名に着きたる悦びのあまり、名物の焼蛤に酒くみかはして……(中略)……箱にした囲炉裏のようなものの中へ蛤を並べ、松かさをつかみ込み、扇ぎたてて焼く」とあり、焼き上がった蛤は、大皿に入れて提供していました。この焼き方を再現した焼き蛤をいただいたことがありますが、松の良い香りが貝に移り、なんとも乙な逸品でした。また桑名では、「焼き蛤」に次いで名物だったのか0「蛤の時雨煮」で、旅人は現地で「焼き蛤」を味わい、土産に「時雨煮」を購入するのがお決まりだったようです。『山吹飯』(二人前) 「名飯部類」よりゆで卵の黄身を裏ごしし、山吹の花に見立てた色鮮やかなご飯です。■材料(二人前)・卵…3個・三つ葉の茎…1束分・温かい御飯…2杯分・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1.5・塩…少々■作り方1)卵を固ゆでにし、黄身だけを茶こしやザルなどで裏ごしする。三つ葉は小口切りにする。2)温かいご飯に1の黄身をかけ、三つ葉を散らし、醤油と塩で味を整えた、熱い鰹出汁をかけていただく。前述した蛤のように、環境破壊により、江戸時代は安価だったものが、現代では高価になってしまった食材は多々あります。逆に、江戸時代は高価だったものが、現代は安価になった代表格が、卵です。江戸末期に書かれた『守貞謾稿』によれば、かけそば一杯が十六文の時代に、ゆで卵は一個二十文で売られていた、という記述があります。仮に、一文を25円として換算すれば、ゆで卵一個が500円もしたということになります。それだけに、当時は病人のお見舞いや贈答品、もしくは女性を口説く際のプレゼントとしても買い求められていました。
2018年03月26日