福士蒼汰ら出演「大奥」17話が11月15日オンエア。阿部正弘を演じた瀧内公美に「正弘役の瀧内さんに心打たれました」「10話くらい家定と正弘の話を見ていたかのような濃さ」などの声が送られるとともに、井伊直弼役・津田健次郎にも注目するコメントも上がっている。若い男子にのみ感染する病のせいで女性が社会の担い手となったパラレル江戸時代を舞台にした、よしながふみの人気コミックをドラマ化。大政奉還までの長大な歴史絵巻を豪華キャストと美麗な映像で描き上げる本作。前回から放送されている「幕末編」ではついに赤面疱瘡を撲滅し、男子も社会で活躍できるようになった時代に、父である家慶から虐待を受けてきた家定が、老中となった阿部正弘と大奥に上がった瀧山によって救われ、そこに家定の正室として薩摩から胤篤がやってくるまでが描かれた。キャストは家慶の慰み者であったが、正弘に救われた13代将軍の家定に愛希れいか。家康の影武者・阿部正勝の子孫、阿部正弘に瀧内さん。正弘を守るため家慶にすら刃向かった瀧山に古川雄大。正室として薩摩からやってくる胤篤に福士さんといった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。家定の正室としてやってきた胤篤の美貌に瀧山は驚き動揺する。油断はできないと心配する瀧山だが、一方で家定は胤篤と距離を縮めていく。家定がアメリカとの通商条約について思案を巡らせるなか市中ではコレラが蔓延。そんななか胤篤は家定を散歩に連れ出す。歩くことで食事をとるようになり体力がついていく家定。だが家定が健康になっていく一方、正弘が病に倒れる…というのが17話の物語。病で侵された正弘は瀧山に自分たちが出会った頃を思い返し「あの頃の私は広い空さえあれば、自分がどこまでも羽ばたいていけるものと考えておった。まさか己の翼が折れて飛べぬようになる日がくるなど、夢にも思わなんだ」と悔しさをにじませる。そんな正弘を瀧山は抱きかかえ家定のもとに連れて行く。病で弱った正弘を前に家定は乗馬を披露してみせ、「今度は私がそなたの身代わりを務める」と告げる。すると正弘は身代わりは自分の役目、としたうえで最後まで自分に役目を全うさせて欲しいと話す。「上様の過去も病も全て私があの世に、私にお運びさせてください」と口にし、「どうかこれよりは誰よりもお幸せになってくださいませ」と号泣する…。「時代を見据えていながら志半ばでの悔しさを語る場面…正弘役の瀧内さんに心打たれました」「もう10話くらい家定と正弘の話を見ていたかのような濃さでめちゃくちゃ感情移入してしまった」「明らかに命の灯火が消えゆくさなか、最後まで笑顔を絶やさず「私も悔しいのだ」と涙を零すその姿。ドラマ大奥の阿部正弘の真骨頂だった」など、正弘を演じた瀧内さんの演技に感動の声が殺到。一方、今回のエピソードでは井伊直弼役で津田健次郎が出演。「津田健次郎の顔芸がすごかった」「出て声を発するだけで、その世界が津田健次郎さんになってしまうのすごい」「津田さんの井伊直弼が暗躍しそうな次回も楽しみ」などの反応が上がっていた。【第18話あらすじ】通商条約の調印を進めていた堀田の失態に加え、正弘の死が重なった家定の心痛は尽きず、床にふせてしまったという知らせを聞き家定を心配する胤篤のもとに瀧山から思いもよらぬ知らせが舞い込む。開国派と攘夷派の思惑がひしめきあうなか、大老に就任した井伊は徐々に立場を強めていく。瀧山と胤篤は条約の締結を推し進める井伊を懸念するが…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年11月15日株式会社mannaka(本社:東京都杉並区)が運営するライフスタイルマガジン『ケノコト』と、江本手袋株式会社(本社:香川県東かがわ市)が手がけるブランド『佩(ハク)』がコラボレーションして、「レッグウォーマー」を販売いたします。コラボレーション企画の経緯「日常と食のコト」でくらしを楽しくするライフスタイルマガジン『ケノコト』は、香川県東かがわ市にある江本手袋株式会社が行なっている手袋職人の文化づくりを受け継いでいくための取り組みに共感し、『ケノコト』の読者のみなさんにも江本手袋株式会社の商品を使っていただきたいと思い、コラボレーション商品の開発に至りました。江本手袋株式会社がある香川県東かがわ市の手袋産業は、130年の歴史と日本一の出荷数を誇り、これまで地域の手袋職人たちが支えてきました。しかし今では、工賃の安い国で手袋が作られるようになり、職人たちが磨いてきた技術は重要とされなくなってきています。江本手袋株式会社は、もう一度、この地域に「喜び合える手袋づくり」を取り戻し、職人を守り育て、地域の喜び合える手袋づくり文化を受け継いでいくために、今までの手袋づくりを全て見直しました。その答えが『佩(ハク)』です。1つ1つ丁寧に職人さんが手作りにこだわって作られた商品や『佩(ハク)』というブランドに込められた「職人さんへの敬意と、手袋への純粋な思いに敬意」を表した熱い思いと、『ケノコト』が大切にしている「丁寧な暮らしを」が重なり、実現した商品です。コラボレーション商品「レッグウォーマー」について職人さんの手で一つ一つ丁寧に作られたレッグウォーマーは、タイツや靴下の上から使用できます。また、薄手のウール素材なので、タイトなパンツ、ロングスカートなどともコーディネートを楽しむことができます。足首を温めるだけでなく、普段使いはもちろんのことチラッと見えるレッグウォーマーがアクセントとなりおしゃれ使いにもご使用ください。また、この冬はコロナ禍で家や仕事場、学校でも換気が必要と言われています。レッグウォーマーは、家の中でも足首から暖めてくれるので、冬の必須アイテムとしておすすめです。■素材ウール100%上質なウールは薄手でも保温効果があり、紫外線などから皮膚を守ってくれます。■色5色のカラーは『ケノコト』らしく、身近な食べ物の名前にしています。白玉、かぼちゃ、よもぎ、金時人参、黒ゴマの5色となります。色味は、普段使いやコーディネートのアクセントになるものをこだわって選びました。その日の気分で、冬のファッションの差し色に、足元を暖めるアイテムとしてぜひお使いください。■イチ押しポイント・水を弾くから汚れにくい・形崩れしにくい・自宅で洗える・薄手なのにあたたかいさりげなく『ケノコト』のロゴも刺繍されています。■販売期間〜2020年12月31日(木)まで『佩(ハク)』のオンラインショップでご購入いただけるので、ぜひご覧ください。『佩(ハク)』オンラインショップへ『佩(ハク)について』『佩(ハク)』を手がける江本手袋は、1939年に創業し、昔から現在まで一貫して縫手袋を作っています。また、創業から変わらない日本の国内製造、細やかな小ロット対応、色々な素材への柔軟な対応、特別な刺繍などこだわりの手袋だけでなくマフラーやスヌードを作る老舗ブランドです。佩(ハク)HPへ【江本手袋について】会社名:江本手袋株式会社代表者:代表取締役田部智章設立:1939年事業内容:手袋製造(縫い手袋他)/縫製雑貨小物製造/OEM所在地:香川県東かがわ市引田2724江本手袋株式会社 HPへ:0879-33-3165ライフスタイルマガジン『ケノコト』について株式会社mannakaが運営する「日常と食のコト」でくらしを楽しくするライフスタイルマガジン『ケノコト』は、「ココのある暮らし」をコンセプトとし日常がもっと楽しく、もっと美味しくなるように4つのコト(知るコト・作るコト・参加するコト・得するコト)を提供しています。ケノコト HPへ【mannakaについて】会社名:株式会社mannaka代表者:代表取締役社長柴田雄平設立:2015年事業内容:マーケティング事業、プロデュース事業、店舗開発事業、ケータリング事業本社:東京都杉並区下高井戸4-2-7株式会社mannaka HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年11月20日●「あと5年で限界」発言、トピックとしてまとめられてそうなってしまった7月18日、東京・新宿バルト9にて「日本アニメ(ーター)見本市 初号上映会」が開催された。「日本アニメ(ーター)見本市」はスタジオカラーとドワンゴが共同で制作・配信する短編アニメ企画。さまざまな監督による短編作品を毎週1本のペースで無料配信しており、業界内外の注目を集めている。ジャンルや表現手法などの縛りがない自由な創作の場を提供することで、日本のアニメ文化のさらなる発展と人材育成などにつなげていく狙いがある。同イベントでは、ファーストシーズンで配信された全12話を一挙公開。さらにサードシーズンからも3話分が先行公開された。また、「日本アニメ(ーター)見本市」の企画立案者である庵野秀明監督、ドワンゴの川上量生会長をはじめ、作品を制作した監督陣(雨宮哲氏、荒牧伸志氏、江本正弘氏、谷東氏、鶴巻和哉氏、平松禎史氏、堀内隆氏、本田雄氏、本間晃氏、前田真宏氏、吉浦康裕氏、吉崎響氏)とアニメ研究家で明治大学院客員教授の氷川竜介氏、アナウンサーの山田幸美氏が登壇。「アニメ業界の今後」をテーマにトークを行った。第一線で活躍するクリエイターたちは、アニメ業界の現状をどうとらえているのか。本稿ではトークの内容を中心にレポートしていく。口火を切ったのは、今年5月末に庵野監督が発した「アニメ業界はあと5年で限界を迎える」という言葉の真意を尋ねる質問からだった。庵野監督は「(あと5年くらいで限界という発言は)そういうつもりで言ったんじゃなかったけど、トピックとしてまとめられてそうなってしまった」と苦笑いしながら、「厳しいのは厳しいですよね。展望がないわけじゃないと思いますが、業界全体のシステムが厳しい。ビジネススキームが難しいし、人も来ない。何とかなるんじゃないかなというのと、何ともならないんじゃないかというのがせめぎ合っています」と胸の内を明かした。これに、アニメ研究家である氷川氏は「マンパワーの問題で、企画が増えても人が増えていないんです。諸外国は日本も何倍も人口があるところがアニメを始めたりしていて、マンパワーで負けそうです」とコメント。川上会長も「アニメは社会的影響力のわりに産業規模が小さく、制作環境の犠牲のもとにタイトル数がどんどん増えている状態。このままの形だと業界規模が大きくなっても現場が厳しいので、そこを変えていければいいのでは」と業界の将来を危惧する。一方で、「昔はもっとひどい状況だった」と語るのは、30年間アニメ業界の第一線で活躍するベテラン・荒牧監督。「アニメ業界はどんどんデジタルになって、3D化の流れがくるのかなと見ています。そういう変化を含めてTVシリーズを見ていると、よくがんばっているなと思います。30年前、業界に入ったときはもっとひどい状況で、その頃からもう業界はダメだよねと話していました。よくがんばってるなと思うし、意外と続いたりするのかもしれません」こうした現場の声に対して氷川氏は「アニメはお客さんが思い入れを持たないと何も見えてきません。絵が動くことに意味があるのではなく、お客さんの心を動かすことで生まれる愛が作品を支えています。そのあたり(愛)が痩せてきている気がするのが、一番危惧している部分です」と問題提起し、「アニメそのものがエネルギーになる、日本アニメ(ーター)見本市のような企画があるのはいいことです」とエールを送った。続いてのテーマは「今後アニメーターを目指す若者へのメッセージ」。話題を振られた本間監督は、「僕は業界に入って10年くらいたちますが、人との出会いや関わってきた仕事の運がよかっただけ」と謙遜。その上で、「この業界、先がないような言われ方をすることが多く、楽しい仕事だよと簡単には言えません」としながらも、「絵を仕事にするという信念がある人ならやりがいはあるし、居心地がいい仕事です」とアピール。前田監督も「絵を描いてお金になる業界ってなかなかないですよね」と同意する。また、サラリーマンからアニメ業界に転身したという経歴の持ち主である谷監督は「10年がんばるといいと思います」とコメント。その理由として、自身が10年前にはサラリーマンだったことを挙げ、「今、この壇上にいることを10年前の自分に言っても信じないと思いますから」と笑顔で語っていた。●アニメは多様性が大事だけど、今は二極化しているトークイベントの後半では、観客から寄せられた質問に答える大質問会を開催。「アイデアは普段から溜め込んでいるもの?」という質問に対しては、平松監督が「第一期の作品(『until You come to me.』)ではスタジオカラーからこういうネタでやってくれという感じできたのですが、第二期の『イブセキヨルニ』は普段から見ていた社会問題をやってみました。日本アニメ(ーター)見本市のためというよりは、普段から小さなことでも使えるかなと(溜め込んでいる)」と回答。雨宮監督も「普段から溜め込んだほうがいいというのはその通りだと思います」と同意し、「僕はやっていなかったので大変でした。有名な映画などは共通言語として見ておいたほうがいいと思います」と語った。将来はCGの現場で働きたいという方から寄せられた「CGとアニメの融合について」という質問に対しては、吉浦監督が「より渾然一体となっていくんじゃないか」と回答。「昔は飛行機やロボがCGで人は手描きだったのですが、最近は同一のキャラクターであっても手描きとCGが混在することもあります。手段として、どちらかがやりやすいかを考えて自由に選べる時代になりました」と語っている。根本監督は、「割合としてはCGの方が多くなっていくと思います。現状はCGとのハイブリッドが多いので、CGの分野であっても、手で描くスキルがあればさらに仕事をする上で有利になると思います」とアドバイスを送った。「日本アニメ(ーター)見本市」の企画自体に関する質問も上がった。「企画前にイメージしていたもの、予想してものと変わったことは? 他のクリエイターへの影響は?」という質問に対して、庵野監督は「やったかいがあったし、僕自身よかったなと思っています。アニメは多様性が大事だけど、今は二極化している気がしています。ストップモーションとか影絵とか、アニメには色々な面白さがあったはずなのに、新作ではそういうものがない。それを新作で見てみたいという思いが企画の趣旨でした」とコメント。他のクリエイターへの影響については「こういうものは主流にはならないでしょうけど、端っこでやっていることで業界に広がっているんじゃないでしょうか」と回答し、「単純にアニメは面白いんです。それが伝わればいいなと」と、「日本アニメ(ーター)」見本市の意義について語った。さらに「アニメ制作は中抜きが多い。未来の才能に投資できるクラウドファンディングのような場がほしい。直接的に支援したい」というファンからの声があり、これに庵野監督は「お気持ちは大変うれしいです」とコメントし、「アニメは安いと言われるが、権利関係なども諸々あって、一本作るのにけっこうなお金がかかります。大変なのはもとをとることで、日本アニメ(ーター)見本市はそれを捨てたからできています。今は円盤が売れないと言われていて、色々なスタジオが赤字になっている状態。売れない原因は今突き詰めても仕方ありませんが、小さなお金でも積んでいただければ大きくなります」とアニメ業界の事情を説明。「お金より先にまず気持ちが大事で、愛情があれば。こういうイベントも、お金儲けではなく大画面で見てほしいという気持ちでやっています。自分で言うのもあれですが、愛ですかね(笑)」とアニメへの思いを熱く語った。最後に「ファンとして何かできないか」という質問に対しては雨宮監督が「アニメがすごく好きな人は業界にきてください。それが力になります」と回答。これに庵野監督は「雨宮、いいこと言うね。久しぶりに感動した」と笑顔を見せていた。トークショー後、出演した監督陣のサイン色紙がプレゼントされる大抽選会が行われ、日本アニメ(ーター)見本市の作品上映会を経てイベントは終了となった。アニメがクールジャパンともてはやされる中、業界の低賃金労働と人手不足をどう解決していけるか。第一線で活躍している監督陣も、まだ明確な道筋は見つけられていないようだ。「日本アニメ(ーター)見本市」の可能性と同時に、アニメ業界が抱える問題の根深さを改めて感じたイベントであった。
2015年08月05日ドワンゴとカラーが共同で進める短編アニメーション企画「日本アニメ(ーター)見本市」の作品群を解説する番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス- (第10回放送)」が、1月26日に「ニコニコ生放送」にて生中継された。番組には、同企画の第10弾作品である『ヤマデロイド』の監督を務めた堀内隆氏および江本正弘氏、制作を担当した西川真剛氏が出演。本作は、声優である山寺宏一氏がボーカルを務め、その楽曲とともに山寺氏を模した"ヤマデロイド"が村娘を助け出すために過酷な戦いに挑んでいく様がMV風に描かれたもので、番組ではそんな作品に込められた思いや制作秘話などが語られたほか、山寺氏と監修を手がけたアニメーター・板野一郎氏の各氏によるメッセージも紹介された。制作のきっかけについて、堀内監督は「最初は板野さんにお話がきたのですが、諸事情あって板野さんが難しいということで、お話が僕らに来て、じゃあやろうかな? と。僕らはチャレンジャーなので、胸を借りるつもりで始めちゃったって感じですね」とその舞台裏を明かした。また、本作は声優の山寺氏が全編にわたり歌声を披露するというユニークな構成となっているが、なぜ同氏をフィーチャーしたのかについても、監督は「山寺さんとせっかくお仕事できる機会ですし、作品はお客さんが楽しんでくれて初めて成立するもの。それなら、山寺さんに乗っかろうと(笑)」と当時の素直な気持ちを話した。一方、江本監督は「(アニメーターとして活躍する自分とアニメーターではない堀内監督という)異なる分野で活躍する者同士だったからこその化学反応が起きた」と手応えを感じている模様。堀内監督も「皆にいろんな思いと状況の中で作品に参加してもらったからこそ、こういうものを届けられた」と同調し、続く西川氏も「自社の名前で作品をドンと出すのが少なかったりするので、今回はいい機会だったなと思いました」と話している。また、監修を務めた板野氏の音声メッセージも寄せられ「30代のアニメ関係者が新しい21世紀のアニメーション、2D、3Dのいいところを両方取り入れられるいいところが『ヤマデロイド』にはあるんじゃないかな。2Dキャラと3Dメカの共存みたいな形がいい意味でうまく出ているんじゃないか」と作品を解説。さらに、現状のTVシリーズには「デジタルペイントでしょぼくなってしまって、逆にロボットや飛行機や車がCGになるから2Dのしょぼさが出てしまう」といった問題点があると指摘しつつも、本作については「線画の味、絵の個性、3Dの緻密さ、アニメーションとして動き回れる良さ。(2Dと3Dの)ハイブリッドアニメーションとしては、ひとつこういう方向があるんじゃないかな。2Dのいいところを活かした上での3Dのアクションのいいところ、日本らしさがよく出ている」と称賛している。また、声優の山寺氏からも番組宛にメッセージが到着。山寺氏は今回の作品について「声優冥利に尽きます! こんな事ってありますか? タイトルが『ヤマデロイド』ですよ! 僕にとっては『声優史上に残る快挙!』制作陣にとっては『アニメ史上に残る暴挙!』でしょう」とうれしい胸の内を語った。メインの"ヤマデロイド"については、「顔が似てなくて良かった!」という率直な感想を吐露。「僕ってもしかして、まわりの目には阿部寛さんみたいに見えているのかな?」とユーモアを交えつつも、「『ありがたい話だけど僕に似ていたらギャグにしかならないだろう』と思った」と当初の気持ちを綴っている。山寺氏が全編にわたり歌っている楽曲が印象的な本作。実は坂本冬美さんの楽曲『アジアの海賊』が原曲になっているといい、これは堀内監督が以前、坂本さんのMVに編集・VFXとして参加したことがきっかけだったという。山寺氏も同楽曲が大好きだったといい、「レコーディングの際、初めはもっと高いキーで歌ったのですが『もっと余裕が欲しい』との要望が監督からあり、かなり下げたキーに落ち着きました」、さらに「作詞作曲の中村あゆみさんにメールしたら『楽しみです。自由に歌って下さい』とやさしい言葉を頂きました」などと、舞台裏を明かした。一方、アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナーでは、「GLITTER(キラキラ)」をテーマに設定。氷川氏は作中の"金色の屏風"にフォーカスし、「アニメは金色を表現するのが難しいんです。GLITTERとは、つぶつぶに光があたって反射するような輝き方のこと。金色を表現できているということは、GLITTERを表現できているということ。そう思ってみてみると、森の中やミラーボールやサイリウムなど、いろんなところに散りばめられていて、作品の世界観の魅力になっています」と独自の着眼点を解説した。番組の最後には、ゲストの堀内監督、江本監督、西川氏の3氏に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が投げかけられた。これに対し、西川氏は「生きる糧」と回答。理由には「単純にこれでご飯を食べているのと、次の作品への糧になるという二つの意味」があるとした。また、江本監督は「大衆のためのエンターテインメントであるべき」断言。一方、堀内監督の回答は「道楽」。同氏は「震災があって無力感を叩きつけられたのですが、エンターテインメントというものを根底から考えて、これからもやっていこうかなと」と内なる思いを説明した。なお、1月30日には第11弾作品『POWER PLANT No.33』が「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトで公開予定(予告編は公開中)。さらに、2月2日には、本作の原案・監督・脚本を務めた吉浦康裕氏、原案・怪獣&ロボデザイン・美術監督を担当した金子雄司氏、キャラクターデザイン・作画監督を手掛けた斉藤健吾氏をゲストに招き、同作の制作秘話や作品に込めた思いなどを語る特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第11回が、動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継される。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀ヱヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。(c) nihon animator mihonichi LLP.
2015年01月29日ドワンゴとカラーが日本アニメーションの可能性を探るために進める共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第10弾作品『ヤマデロイド』が、1月23日より公式サイトにて公開された。第10弾タイトルとなる『ヤマデロイド』は、アニメ『LAST EXILE』『BLACK CAT『PSYCO-PASS サイコパス』 『ぼくは王さま』や劇場用アニメ『PSYCHOPASS_劇場版』OPのアニメ撮影・編集を手がけた堀内隆氏と、アニメ『ANIMATRIX worldrecord』『シグルイ』やPlayStation3用のゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』に参加した江本正弘氏の2人が監督を務め、『機動戦士ガンダム』『超時空要塞マクロス』で知られるアニメーターの板野一郎氏が監修、昨年11月に公開された劇場用アニメ『楽園追放 -Expelled from Paradise-』を手がけたグラフィニカがアニメーション制作を担当している。本作では、声優である山寺宏一がボーカルを務め、その楽曲とともに山寺を模したヤマデロイドが村娘を助け出すために過酷な戦いに挑んでいく様がMV風に描かれている。また、日本アニメ(ーター)見本市で配信される作品を語る番組『日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-第10回』が、1月26日22:00から「ニコニコ生放送」にて放送。番組には堀内監督と江本監督が出演。アニメ特撮研究家の氷川竜介氏やMCの山田幸美氏とともに、作品に込められた思いなどが語られるという。詳細は番組ページまで。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀ヱヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。(C)nihon animator mihonichi, LLP.
2015年01月25日ドワンゴとカラーが日本アニメーションの可能性を探るプロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」の作品群を紹介する特番「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第9回放送が、1月19日に「ニコニコ生放送」にて生中継された。番組には、1月16日に「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトにて公開された第9弾作品『電光超人グリッドマン boys invent great her』を監督した雨宮哲氏とキャラクターデザインの芳垣祐介氏が出演。本作は、1993年~1994年にTBS系にて放送された円谷プロダクション制作の特撮TVドラマ『電光超人グリッドマン』をアニメ化という形でリバイバルした作品で、原作を知るファンから「完璧な再現度!」と絶賛されている。本作の監督を務めたのは、『ブラック★ロックシューター』(2012年)で絵コンテ・演出、『インフェルノコップ』(2012年)でシリーズディレクター、『キルラキル』(2013年~2014年)で副監督を務めた雨宮哲氏。原作の特撮TVドラマ『電光超人グリッドマン』の再放送を中学生の頃に見ていたという雨宮監督は、「特に好きなのはデザイン。アニメ寄りなんですよね」と熱弁し、「日本アニメ(ーター)見本市では最初、オリジナルを作ろうとしていたのですが、面白くないなと。そんな時に『電光超人グリッドマン』のお話があったので」と、制作の経緯を明かした。本作でキャラクターデザインを担当したのは、『天元突破グレンラガン』(2007年)や『Panty & Stocking with Garterbelt』(2010年)、『キルラキル』(2013年~2014年)で原画を務め、2013年に公開されたオムニバス映画『SHORT PEACE』の1エピソード『GAMBO』では2Dサポート、『ブラック★ロックシューター』(2012年では2D作監を務めた芳垣祐介氏。実は、今回のオファーを受けてから初めて『電光超人グリッドマン』を見たという。芳垣氏は、最初は「できることしかできないので、がんばるしかないな」と感じていたそうで、「雨宮さんが描いたキャラクター原案があって、モデルもあったので、そっちから離れないようにしました」と制作時の苦労を吐露。すると雨宮監督は「どう描いてもオリジナルには勝てないっていうのはあります」と補足しながら「もちろん、許可はいただいているのですが、これを公式のものだとあまり捉えすぎないでほしい。勝手に描いて勝手に進んでいったものなので。同人みたいなものかな」と本作を解説した。ほかにも、「ラストシーンのTVはひとつひとつすべて手描き」だったことや「効果音は当時のものを使用」といった制作秘話が続々と明かされていく。アニメ特撮研究家の氷川竜介氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナーでは、"ワンダバ(合体BANK)"をテーマに講釈。氷川氏は「『サンダーバード』は発進するまで1分近く延々とやっていました。それが見せ場になっていて、日本のアニメにも影響を与えました」と1965年に放映されていた人形劇による特撮番組を例に出し、「変形とか出撃に長い尺をとって見せることをワンダバと呼びます」と"ワンダバ(合体BANK)"を説明する。それが今回の『電光超人グリッドマン』でも継承されていたことを喜びながら指摘すると、雨宮監督は「その通りだと思います」と深く頷いていた。クリエイターのパーソナルな部分に迫る「クリエイターの法則」のコーナーでは、「あなたにとって子供の頃のヒーローは?」という話題に。雨宮監督は1988年に放映されていた特撮番組『電脳警察サイバーコップ』を挙げ「『サイバーコップ』もアニメにしたいですね」と語ると、芳垣氏もすかさず「じゃあ、『サイバーコップ』(笑)」と追随し、視聴者の笑いを誘っていた。最後に「あなたにとってアニメとは?」という質問が両氏に問いかけられると、芳垣氏は「人様」と回答し「人に届いてほしい」と答えると、雨宮監督は「オタクとジャリ番」と回答。「オタクと子どもが見るものであってほしい。格がつかない方がいいなと」とアニメに対する自身の姿勢を語った。1月23日には第10弾作品『ヤマデロイド』が「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトで公開。監督を務めた堀内隆氏と江本正弘氏をゲストに招き、『ヤマデロイド』の上映や作品に込めた思いや制作秘話などを解説する特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第10回が、動画サービス「ニコニコ生放送」にて1月26日22:00から生中継される。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀ヱヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。(C)円谷プロ(C)2014 nihon animator mihonichi, LLP.
2015年01月21日