ヴァイオリンの石田泰尚が5月から続けている「熱狂の夜」。最終回は、自らがコンサートマスターを務める神奈川フィルハーモニーとの協奏曲の一夜だ[9月6日(火)ミューザ川崎シンフォニーホール]。指揮は川瀬賢太郎。2曲の現代アメリカ作品を並べたプロがクールだ。ジャズ・トランペッターのウィントン・マルサリスのヴァイオリン協奏曲(2015)は、昨年2月に今回と同じメンバーで日本初演されたばかり。「持ってきたのは川瀬ちゃん。これ、絶対石田さんに合ってますと勧めてくれました。45分ぐらいかかる大作ですが、たぶんあっという間。絶対に面白いはずです。あらかじめ予習してくる必要なんかありません。クラシックがあったりタンゴがあったり、ブルースが出てきたり。いろんな要素があって楽しいんですけど、ただ、ちょっと難しすぎない?っていうぐらい、超絶技巧がすさまじくて。聴きどころは曲の冒頭。僕の弾くラの音から始まるんですけど、すごく静かに、p×3つぐらいから入るのが印象的です。ミューザの客席をそこでいきなり引き込むことができるかどうか、今から楽しみですね。あとは、打楽器とのコラボみたいなカデンツァも見ものです。打楽器奏者がオーケストラの前に移動してきて、2人で演奏します」一方のミニマル・ミュージックの大家フィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第1番(1987)も、2006年に神奈川フィルと弾いている(下野竜也指揮)。「ミニマル・ミュージックはそれまで全然接点がなかった。グラスの存在も知りませんでした。かっこいいけど、同じことを繰り返すのを同じように弾いても、ヘタしたらつまらなくなる。お客さんも飽きるでしょうしね。テクニック的にはマルサリスほどではないんですけど、そういうことが意外に難しいんじゃないかと思います」神奈川フィルでのコンマス歴はすでに20年を超える。2014年から今年春まで常任指揮者を務めた川瀬とも気心の知れた仲だ。互いの信頼も厚い。「彼はフレンドリーで、団員とも壁がないので、みんな話しやすかったと思います。それは彼の良さなんじゃないかな。そして、どんな曲でもすごく勉強してきますよね。音楽と真摯に向き合っている」最終夜だけに気合も入ると意気込む。「でも、とにかく楽しみたい。5回全部聴きに来てくれるお客さんもいっぱいいるので、全部聴いてよかったと思えるような夜にできればうれしいですね」(取材・文:宮本明)
2022年07月08日日本リメイクも決定した「梨泰院クラス」を手掛けたキム・ソンユン監督とチ・チャンウクら豪華キャストが贈るファンタジー・ドラマ「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」が5月6日(金)よりNetflixにて独占配信開始。チ・チャンウクの歌声が魔法の世界へと誘う、壮大なファンタジーの世界と心震えるドラマを予感させるキャストコメント入りの特別予告編が解禁となった。ネトフリ韓ドラでは、4月から配信となったNetflixシリーズ「私たちのブルース」「グリーン・マザーズ・クラブ」、Netflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』など、次なるヒット作となる話題の注目タイトルが大集結、今週末より始まるGWにもおすすめの新作がラインアップされている。「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」5月6日全話一挙配信「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」の監督は、「梨泰院クラス」では自らの信念を貫く青年パク・セロイを主人公に、仲間とともに歩むサクセス・ストーリーを描き、世界中の視聴者の心を動かしたキム・ソンユン。「ヒーラー~最高の恋人~」や「都会の男女の恋愛法」などに出演するトップ俳優チ・チャンウクが主演を務める。解禁となった映像では、まず冒頭に、魔術師リウルを演じるチ・チャンウク、悩める少女ユン・アイ役の映画『スタートアップ!』「怪物」のチェ・ソンウン、「女神降臨」のファン・イニョプら豪華キャストが登場し、「高校生の2人が、不思議でミステリアス、好奇心旺盛なリウルと出会う、ファンタジックなミュージックドラマです。是非ご覧ください~」と作品の魅力を笑顔でコメントする。予告編の中では、日々の生活に悩み未来に希望を見出せないユン・アイが、とあることをきっかけに廃墟の遊園地に迷い込み、リウルに出会う姿が映し出されている。最初は魔術師という存在に半信半疑だったユン・アイだが、「アンナラスマナラ」という謎の言葉とともに突如現れ、自身のピンチを救ってくれたリウルに少しずつ心を開いていくことに。さらにリウルの魔法によって廃墟の遊園地が一瞬にして光を纏っていく幻想的な映像とともに、希望を取り戻していくユン・アイが映し出されており、心動かされるドラマ展開を予感させている。キム・ソンユン監督は、「この作品には大人になるとはどういうことなのか、というメッセージが込められています。魔法というテーマに音楽を融合させることで、物語のメッセージを効果的に伝えられると思いました」と語っている。Netflixシリーズ「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」は5月6日(金)より独占配信。4月配信作品も話題沸騰中「私たちのブルース」は、日本にも多くのファンを持つ国際的俳優のイ・ビョンホン、「海街チャチャチャ」のシン・ミナ、「むやみに切なく」以降久々のドラマ復帰となったキム・ウビンら、豪華キャストが総出演のオムニバスドラマ。都会の喧騒から離れゆっくりと時が流れる済州島を舞台に、島で生きる人たちの甘くも苦い人生をリアルに描き、笑って泣いて心温まる物語。また、「BTS」のジミンと「Wanna One」出身ハ・ソンウンの2人がOST(オリジナル・サウンドトラック)にコラボで参加し、美しい歌声を披露したことでも大きな話題となっている。「グリーン・マザーズ・クラブ」は、イ・ヨウォン、チュ・ジャヒョンら実力派俳優出演のヒューマンドラマ。“ママ友コミュニティ”を舞台に、友達でも同僚でもない“母親たち”のリアルすぎる距離感や緊張感を描き、「続きが気になる…!」「めちゃくちゃママ友あるあるで面白い」など、日本でもすでにハマる人が続出している。『夜叉 -容赦なき工作戦-』は、実力派俳優のソル・ギョング、「イカゲーム」のパク・ヘス、日本人俳優・池内博之ら出演のダークな世界観のスパイアクション映画。極秘工作チームの調査に乗り出した検事が、危険なスパイ戦争に巻き込まれていく迫力溢れるアクション満載の作品。日本でも配信開始後に「今日の映画 TOP10」で1位にランクインするなど話題となっている。さらに、日本でも「今日の総合TOP10」で1位を獲得した大人気恋愛リアリティ番組「脱出おひとり島」のシーズン2制作決定のニュースや、5月6日に開催される韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「百想芸術大賞」では、世界的ヒットとなった「イカゲーム」や、社会派ドラマ「D.P.-脱走兵追跡官-」「未成年裁判」をはじめとする7作品がNetflixからノミネートされている。Netflixシリーズ「私たちのブルース」「グリーン・マザーズ・クラブ」、Netflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』はそれぞれ独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年04月25日恵俊彰、スザンヌ、橋幸夫《35歳の大学生になることを決意しました》4月12日、インスタグラムで、日本経済大学の福岡キャンパス芸創プロデュース学科に進学したことを明かしたスザンヌ。「10代のころに一度中退した、通信制の出身高校に昨年復学しました。いつか自分の服を作りたいという新たな夢のために、大学進学を決めたことも報告しています」(スポーツ紙記者)コロナ禍で人生を考える小倉優子は来春、早稲田大学教育学部を受験することを明かし、『100%!アピールちゃん』(TBS系)で密着企画をスタートさせた。「地元の千葉では進学校で知られる高校に通っていましたし、早稲田大に合格する素養は十分。離婚報道などで人気ママタレの座を失いつつある今、大学受験自体が仕事につながるし、合格できれば仕事の幅も広がるでしょうから、本気で合格を目指しているはず」(テレビ局関係者)来年、歌手活動を引退することを発表している橋幸夫は「引退後も夢を持ち続けたい」と今春、京都芸術大学へ進学。恵俊彰も早稲田大学大学院に進学し、スポーツ学を学ぶという。「情報番組の司会を長年務めるなど知的なイメージのある恵さんですが、高卒だったことに対して“心のどこかに忘れものをしている感じ”とラジオで語っており、大学に進学しておけばよかったと後悔していました。そんな中、コロナ禍で人生を考えた結果、大学院進学を決意したそうです」(ラジオ局関係者)実はここ最近、社会人になってから大学や大学院に進学をする“学び直し”タレントが増加している。自身も40歳を過ぎて一橋大学大学院に入学した経験を持つ、東京工業大の治部れんげ准教授は、学び直しをする有名人が増えている背景をこう分析する。「社会人特別入試や総合型選抜のAO入試が増えているので、一芸に秀でたタレントたちが進学しやすい環境になっていると思います」つるの剛士は通信制の短大へ加えて、“学び直し”の先輩である有名人たちの実績もあるのでは?と続ける。「’12年に法政大学大学院政策創造研究科に入学し、修士号を取得した菊池桃子さんは、’15年に『一億総活躍国民会議』の民間議員に選出。’07年に50歳を過ぎて早稲田大学大学院に入学した秋吉久美子さんは『三重県文化審議会委員』を務めるなど、活動の幅を広げています。これまでとは違う道で活躍する先輩たちの姿に刺激を受けた人も多いのではないでしょうか」(治部准教授)転職サイト『リクナビNEXT』の元編集長で、“ミドル世代専門転職コンサルタント”として活動する黒田真行さんは、「テレビタレントたちがセカンドキャリアを考えざるをえない状況がある」と指摘。「日本のテレビ局は広告費の減少により制作費が下がるなど、衰退している業界の1つ。フジテレビは早期退職募集を行うなど、社員たちをリストラしています。制作現場でも大御所たちの起用が減るなど、テレビタレントたちもリストラされ始めているので、Netflixなど、業績が好調な外資系メディアに活動を移行できないタレントたちは生き残れない時代になっています。一般の方でも同様で、重厚長大系を中心に衰退業界にいる人は、次のステップを考えるしかないというのが背景にあると思います」元テレビ朝日アナウンサーの大木優紀さんが、昨年末で同局を退社してベンチャー企業に転職。『報道ステーション』のメインキャスターを務めた富川悠太アナも、今春からトヨタに入社するなど、キー局の社員が一般企業に転職するケースも増えている。そんな中、大学や大学院に進学する有名人のメリットとは?「いきなり民間企業に転職するよりは箔づけしやすいので、タレントとしての価値を下げずに済む側面があります。次のステップに進むまで時間の猶予もできるし、進学したことをアピールすることで、企業などから声をかけてもらいやすくなるというメリットが考えられます」(黒田さん)スザンヌと同時期に“おバカタレント”として活躍したつるの剛士は、保育士資格を取得するために、’20年に通信制の短大に進学。今春、卒業して幼稚園教諭二種免許を取得したことをSNSで報告している。「相川七瀬さんは神社巡りが趣味になったことで、日本文化や神道を一から学ぶために昨年、國學院大學神道文化学部に進学したことを明かし、驚きの声があがりました」(前出・スポーツ紙記者)ロンブーの淳やエド・はるみもつるのたちのように、明確な目標を持って進学するタレントたちも増えているが、「多くのタレントはキャリアを重ねると、話題性やルックス以外の付加価値をつけないと生き残れません。そのため趣味や特技を深めるために進学する方もいれば、大学進学自体に付加価値を見いだしている有名人もいるのではないでしょうか。エド・はるみさんが慶應義塾大学大学院に通っていたころに講師をしたことがあるのですが、エドさんの質問は的確で、真剣さが伝わってきましたね」(治部准教授)また、仕事の多様化の影響も。「タレントが情報番組や報道番組に起用されるケースが増加したことで、専門家と話す機会が増えています。『ひるおび』で司会を務める恵俊彰さんや、コメンテーターの仕事もするロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが大学院に進学したように、現在や将来やりたい仕事に説得力を出すために、学び直しする人が増えていくでしょう」(治部准教授)さまざまな要因から、有名人たちが次のステップに進むという流れは加速しそうだ。「日本のテレビ局が今後、劇的にV字回復するとは思えません。もともと入れ替わりの激しい世界なうえ、昨今はYouTuber出身タレントの台頭などで、プロタレントたちの活躍の場がどんどん奪われています。金銭的に進学する余裕がないタレントは、いきなり民間企業に転職というケースも増えてくると思います」(黒田さん)キャンパスで学ぶ有名人の姿を見かけることも、珍しくなくなる!?
2022年04月23日パペットを用いたアニメーション作家として活躍する村田朋泰の個展『Small Landscape』が、4月9日(土)よりGALLERY MoMo Ryogokuにて開催される。2000年、東京藝術大学の卒業制作作品『睡蓮の人』が、2002 年の第5 回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門最優秀賞を受賞。同年、Mr.Children「HERO」のプロモーションビデオを手がけたことにより、一躍注目を集めた村田。2006年には目黒区美術館で、2008年には平塚市美術館で個展を開催し、現在はNHK子供向け番組プチプチアニメ「森のレシオ」を制作するなど、幅広い層から支持されるアニメーション作家として活躍している。同展では、2011年の東日本大震災と福島の原発事故を契機に、生と死に関する記憶の旅をテーマにした、シリーズ4 1/2作目となる映像作品の制作様子を「祈りのリハーサル」として公開する。このシリーズは、日本列島の起源及びアイデンティティを探る、叙事詩的映像作品を5つの物語で構成。第1作目となる『翁舞 / 木ノ花ノ咲クヤ森』は福島の原発事故を、第2作目の『天地』は活断層でできた日本列島をテーマにし、第3作目となる『松が枝を結び』は震災をテーマにしている。シリーズ4 1/2作目は、古事記の一節カグツチ神話をベースに、縄文時代を背景として制作中。今まで1/7スケールで制作していたパペットやセットを、1960年代にミニチュア制作で用いられていた1/50スケールに変更。今までと違うスケールで撮影することで、神話が持つ抽象的な感覚を忠実に描けるのではないかと考え、「ミニチュアのミニチュア」での撮影を試みる。また、ギャラリーに定点カメラを設置し、村田の最新作の撮影の様子をギャラリーだけでなく、YouTubeでも生配信。普段、見ることのできない制作の裏側や、制作のプロセスを覗き見ることができる。村田朋泰『Small Landscape』【開催概要】村田朋泰『Small Landscape』会期:2022年4月7日(土)~5月9日(土)会場:GALLERY MoMo Ryogoku時間:11 : 00~19 : 00休廊日:日月祝ギャラリーHP:
2022年03月31日3月12日(土)から京都市京セラ美術館で始まった『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』。森村泰昌と言えば、これまで何かに扮した自身のポートレート写真や、そのインスタレーションといった作品で知られる、日本の現代美術を代表するアーティストのひとりである。この入口のビジュアルや展覧会タイトルからして、「今までの森村さんと違う気がする」のは、私だけではないだろう。会場入口のひとつ「空装門」展覧会場にある5つの入口はそれぞれ「空装門」、「鏡影門」、「だぶらかし門」、「烈火門」、「迷宮門」と名付けられ、どこからでも出入りできるようになっている。さぁ、入ってみよう。『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』展示風景「えっ?」展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》「えっ!?」どんなに歩みを進めても、額に入ったインスタント写真(拡散転写式印画)とドレープの効いた水色のカーテンで構成された「M式 写真回廊」が続く。前を向いても、振り返っても、同じ空間が広がり、いま歩いてきた方向さえ見失う。展覧会タイトルの通りに、本当に迷宮に入り込んでしまったようだ。展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》インスタント写真(拡散転写式印画)は、これまで森村作品を見たことがある人であれば、「知ってる!」と思い出すものも多いだろう。これらは森村が1984年から撮りためたもので、全291点、823枚も並んでいる。森村泰昌というひとりのアーティストが何者かになるだけでなく、しかしそれは何者にもなっていないというひとり遊び=「自由演技」である、と森村は語る。会場は「M式 写真回廊」とは別に、3つのセクションがある。展示風景より「夢と記憶の広場」《夢と記憶が出会う場所》撮影:三吉史高「夢と記憶の広場」は、森村が扮した30人の「ワタシ」が流れている映像と、そのためのメイク(化粧)する森村を撮影した映像という、ふたつの映像インスタレーションの空間だ。私たちが見ている森村作品は「何者かに扮した『後』」であることに気付かされる。同時に、作品制作の裏側を知ってしまった罪悪感や秘密のような気持ちも、感じるかもしれない。映像に登場する30人の人物たちが手にしている本や、身に着けている衣装は、「衣装の隠れ家」にある。展示風景より「衣装の隠れ家」再び、あの迷いそうな「M式 写真回廊」を歩くとあった。ここだ。別のセクション「衣装の隠れ家」は、この隙間に顔を入れて、見ることができる。展示風景より「衣装の隠れ家」衣装に使われている布地の触感、その色の鮮やかさなどで、視覚以外の感覚がぞわぞわする。衣装を見ながら、「あの女性の服はどこかの女王かしら?」といった妄想するのも楽しい。そういえば、入口(鏡影門)で予約した「声の劇場」の時間になった。行ってみよう。展示風景より「声の劇場」《影の顔の声》撮影:三吉史高「声の劇場」は、中心に四畳半の畳が舞台のように据えられ、それを取り囲むように鑑賞者は座る。約26分のサウンドインスタレーション《影の顔の声》は、立ち込めるお香のにおいや光とともに、森村が1994年に書いた「顔」という小説を改編したミステリー仕立ての物語が、点在するスピーカーや古いラジカセから聞こえてくる。実はこの「顔」の制作と連動して生まれた写真も、「M式 写真回廊」には置かれている。探してみるのも面白いだろう。展示風景より「M式 写真回廊」《ワタシの迷宮劇場》春になって、久しぶりに美術館へ行ってみようか、京都に行ってみようか、という人も多いだろう。この『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』は、忘れかけていた五感すべてを一気に覚ますことができるはずだ。取材・文:藤田千彩【開催概要】『京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場』会期:2022年3月12日(土)~2022年6月5日(日)会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜日(3月21日、5月2日は開館)料金:一般2,000円、大学1,600円、高校1,200円、中小800円■美術館公式サイト:
2022年03月16日「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のキム・ゴウンと、「梨泰院クラス」「マイネーム:偽りと復讐」アン・ボヒョンが共演し、韓国で人気を博したドラマ「ユミの細胞たち」が3月4日(金)よりPrime Videoにてプライム会員向けに見放題独占配信。“ラブラブ”な2人の場面写真が解禁となった。本作は、大失恋を経験して仕事一筋になった不器用な主人公キム・ユミが、会社の後輩から紹介されたク・ウンとの運命的な出会いを果たし、長く失っていた恋愛感情を少しずつ取り戻していくラブコメディ。累積閲覧回数32億回という大人気ウェブ漫画のドラマ化で、3Dアニメと実写が融合する。解禁された場面写真には、愛細胞をフル稼働させているユミ(キム・ゴウン)と、恋人ク・ウン(アン・ボヒョン)のラブラブなショットが写し出される。実はユミは、同じ会社に勤める後輩チェ・ウギのことが気になっていたのだが、そのウギから紹介されたのがウンだった。ウギには初めからその気がないことを知り、意気消沈するユミと細胞たち。対するウンは、ユミと出会った瞬間にひと目ぼれ。全く気のない素振りを見せるユミにもめげず、持ち前の明るさを武器に果敢にアプローチする。最初こそ無関心なユミだったが、ウンの人柄や優しさが垣間見えてくるにつれ、次第にウンに惹かれていく。場面写真からは、初々しい恋人同士のようにウンの耳元でささやくユミや、浜辺で手を握り合う2人、そしてハグをしながら洗濯物を干す2人など、徐々に距離を縮めていくユミとウンのドキドキするような恋模様が切り取られている。ユミとウンの物語を語る上で外せないのが、彼らの細胞たち。理性、感性、空腹、心配、そして愛など、ユミを構成する様々な細胞たちが2人を温かく見守る。この細胞たちの存在こそ、この作品を唯一無二のラブコメディにしている大きなポイントの1つ。過去に負った失恋の傷から、恋に不器用になってしまったユミの心の葛藤を、3Dアニメーションで表現された“彼ら”が分かりやすく説明してくれる。そして失恋によって行方不明になったと思われていた愛の細胞が戻ってきたとき、ユミの中で小さな恋心が芽生えていく…。登場人物たちの心情を3Dアニメ化し、実写のドラマと融合させた斬新な映像表現が注目の本作だが、役を演じたキャストたちにとっても、これまでにない全く新しい経験になったようだ。ユミを演じたキム・ゴウンは、「この企画に参加できたのが凄く楽しかったです。役を演じるうえで私が悩んだのは、細胞たちがケンカをして、ユミの言葉を遮る時に、どんな表情をしたらいいかということでした。細胞たちの感情をその時々に合わせて出した方がいいのか? それとも普通にしていた方がいいのか? 監督とはどのような表情が面白いかを随分と話し合いました」と、撮影現場での試行錯誤を明かす。ウンを演じたアン・ボヒョンは、「細胞たちのセリフが多く、合わせながら演技することに、初めのうちは戸惑いました」とやはりその難しさを語りつつ、「出来上がった作品を見ると、細胞たちのおかげでこんなにも面白いドラマになったのだなと思います」と続け、3Dアニメで表現された“細胞たち”の存在こそが、この作品をこれまでにない新感覚ラブコメディに仕上げていることを明かしている。「ユミの細胞たち」は3月4日(金)よりPrime Videoにて見放題独占配信開始(全14話)。(text:cinemacafe.net)
2022年03月03日ジャニーズJr.・IMPACTorsの椿泰我が主演を務める舞台『マウストラップ~ねずみとり』の公開ゲネプロと取材会が12日、東京・俳優座劇場で行われた。同作は、アガサ・クリスティの同名小説を原作に、世界中で上演されてきた名作。ストレートプレイ初挑戦の椿が主演を務め、山荘のゲストハウスを営む主人・ジャイルズを演じる。共演には富田麻帆、鷲尾修斗、反橋宗一郎、伽代子、松田将希、河相我聞、釈由美子が顔をそろえた。舞台はジャイルズ(椿)とモリ―(富田)夫婦が経営する山荘のゲストハウス。ロンドンで起こった殺人事件の犯人が逃走中というニュースや、大雪に関する気象情報がラジオから流れる中、予約客4名が次々に到着する。さらに「車がスリップしたから泊めて欲しい」と現れた外国人風の男性も。その翌日、ロンドンで起きた殺人事件の捜査で訪れたトロッター刑事(反橋)が夫婦に捜査協力を要請するが、その後、宿泊客の1人であるボイル夫人(伽代子)が何者かに殺害されてしまう。アガサ・クリスティが得意とする密室殺人劇の中で登場人物は全員が怪しく、刑事の推理によって彼らの本音や過去が明らかになっていく。上演前に行われたゲネプロでは、開幕前に椿が1人で登壇。前説で上演中の注意などを述べた後、初の既婚者役を演じるために付けていた結婚指輪を報道陣に披露するなど、開演前から会場を大いに盛り上げた。コメントは以下の通り。■椿泰我イギリスで2万2千回以上公演を重ねてきて、ストレートプレイとしてのギネス記録も持っている作品に、僕たちが携われることをすごく嬉しく思います。僕たちは、この舞台に真摯に向き合って、今日まで稽古を重ねてきたので、僕たちの作り上げた作品を楽しんでいただけたらと思います。
2022年01月13日「梨泰院クラス」や「ヴィンチェンツォ」のユ・ジェミョン、アカデミー賞6部門ノミネートの『ミナリ』のハン・イェリが共演する新作ドラマ「ホームタウン」(原題)が、2022年2月21日よりMnetにて日本初放送されることになった。連続殺人事件を追う刑事と、拉致された姪を探す女性が、史上最悪のテロリストに隠された秘密を暴くミステリアスな物語。主演を務めるのは、パク・ソジュン主演の大ヒットドラマ「梨泰院クラス」で強烈な印象を残し、映画『声もなく』も控えているユ・ジェミョンと、2021年アカデミー賞で6部門にノミネートされた映画『ミナリ』で母親役を演じたハン・イェリ。さらに、映画『楽園の夜』や「約束の地-SAVE ME」出演の演技派俳優オム・テグ。事件の裏に隠された不気味な宗教団体の実態、次々と起こる不審な殺人事件…。失われた記憶を取り戻したとき、謎に包まれたこの物語の真実が明らかになる。個性派俳優3人が作り出す世界観に引き込まれる、犯罪ミステリースリラーが日本に初上陸する。あらすじ1999年、サジュ市で発生した連続殺人事件。捜査を担当した刑事チェ・ヒョンイン(ユ・ジェミョン)は、1987年に起きたガステロ事件と関係があると疑い始める。そんな中、チョ・ジョンヒョン(ハン・イェリ)の姪が何者かに拉致される。姪を探しながらガステロ事件の真相を探るジョンヒョンは、後に衝撃の事実を知ることに――。「ホームタウン」は2022年2月6日(日)17時~1話先行放送。2月21日(月)より毎週月曜・火曜22時~ほかMnetにて放送(全12話)。※Mnet Smartでは本放送&7日間見逃し配信で視聴可能(text:cinemacafe.net)
2021年12月15日『梨泰院クラス』ポスターより相次ぐ韓国ドラマのリメイク。その裏ではいったい何が起きているのか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。* * *6日に『週刊女性PRIME』が報じた「竹内涼真『梨泰院クラス』リメイク主演内定も、つきまとう“乗り換え婚”のイメージ」に、多くのメディアや個人のSNSが反応した。ただ、その大半は「竹内涼真の主演内定」ではなく、「『梨泰院クラス』のリメイク」に対するものであり、韓国ドラマのリメイクへの是非が飛び交っている。韓国ドラマのリメイクは現在も、『彼女はキレイだった』(関西テレビ・フジテレビ系)と『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)が放送中。この5年間だけでも、『知ってるワイフ』(フジテレビ系)、『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)、『TWO WEEKS』(関西テレビ・フジテレビ系)、『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)、『シグナル 長期未解決事件捜査班』(関西テレビ・フジテレビ系)、『ごめん、愛してる』(TBS系)など、韓国ドラマや映画のリメイクが放送されてきた。ところがこの中でヒット作と呼ばれたものは『グッド・ドクター』くらいであり、低視聴率と低評価に終わるものが多い。また、冒頭に挙げた『梨泰院クラス』のリメイクに対する反応も、そのほとんどが厳しいものだった。なぜ視聴率も評価も得られづらい韓国ドラマのリメイク作が制作され続けているのか。これまでの取材経験をもとに読み解いていく。■オリジナルよりリメイクに走る理由韓国ドラマが日本版リメイクされる理由は1つではないが、真っ先に挙げられるのは、「プロデューサーがほれ込んだ」から。他の小説や漫画よりも「この韓国ドラマの日本版リメイクを放送したい」という気持ちが勝ったからこそ、わざわざ隣国の作品を扱っているのだ。また、ほれ込んでいる分、「ここからインスパイアされたオリジナルを作るより、リメイクのほうがいいだろう」という結論に至りやすい。これは裏を返せば、「プロデューサーたちがオリジナルを作ることの難しさを感じている」「この韓国ドラマ以上のオリジナルを作る自信が持てない」からとも言える。さらに、本人の力量だけでなく、それを後押しできない自局の体制にも問題があるのは間違いない。もともと海をはさんだ隣国である日本と韓国は、文化、社会背景、嗜好、外見などの面で、欧米よりも似ている点が多く、リメイクのギャップや手間が少ない。そのため韓国ドラマの中から、現在日本でニーズのある事件、医療、サスペンス、ラブコメの作品が選ばれるケースが目立っている。韓国ドラマのリメイクに厳しい声が多いのは、「それだけオリジナルへの愛情が深いファンがいるから」にほかならない。また、そのファンたちは、日本より倍以上の放送話数があるほか、海外販売を積極的に狙う韓国ドラマを「スケールが大きい」とみなし、相対的に「日本のドラマはダメ」と判断されがちだ。さらに現在はコロナ禍での減収や撮影の制約もあり、ますますスケールの点でリメイクは分が悪くなっている。そしてもう1つ、必ずと言っていいほど引き合いに出されるのが俳優の演技力。日本版のリメイクは「事務所の力やアイドルなど人気優先のキャスティング」と揶揄されることが多く、そこから抜け出せないことがファンの反発につながっている。実際、キャストが発表されるたびにオリジナルと比較されて酷評を受けるケースが目立ち、俳優たちの負担になっているのは間違いない。オリジナルに踏み切れないプロデューサー、スケールの縮小、人気優先のキャスティング。この3点が韓国ドラマリメイクにおける深刻な問題点であり、厳しい評価を受けてしまう理由だろう。■バラエティーも韓国リメイクの流れ韓国ドラマのファンたちによる批判は作品の内容だけに留まらず、「リメイクが多すぎないか」という数の問題にも及んでいる。その中には、「日本のドラマはレベルが低いから韓国でリメイクされない」などの辛辣な声もあるが、これは正しいとは言えない。日本のドラマは韓国をはじめ海外で一定の評価をされ続けていて、知られていないだけでリメイクもされている。わかりやすいところで言えば、これまで『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系)、『Mother』(日本テレビ系)、『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)などが韓国でリメイクされてきた。これらは繊細な心の機微を描いた日本のドラマらしい作風であり、ストレートで強い感情表現がベースの韓国ドラマにはないもの。もともと韓国ドラマの作り手には「日本ドラマから学んだ」という人もいて、レベルの高低を比較するのはナンセンスであり、ファンの個人的な好みの問題によるところが大きい。そもそも韓国ドラマに限らず、ヒット作のオリジナルを超えるリメイクはほとんど存在せず、「ひどい」か「そのまんま」という評価に二分されやすい。しかし、批判の多さも含めて話題性は高く、視聴率の点でも大失敗をしづらいのも確かだ。だから制作サイドは、一定の批判を承知でリメイクをしているのだが、『梨泰院クラス』ほど視聴者数が多く、ファンの愛情が深い作品はリスクのほうが圧倒的に高いだろう。最後に今後の行方を占う上で、挙げておきたいのがバラエティーのリメイク。実は韓国のコンテンツがリメイクされているのはドラマだけではなく、バラエティーにもその傾向が生まれはじめている。ABEMAの『私たち結婚しました』とAmazonプライム・ビデオの『ザ・マスクド・シンガー』は韓国のバラエティーをリメイクしたものであり、どちらも配信番組だが、評判がよければ地上波の作り手たちも採り入れはじめるのではないか。つまり、まだ地上波バラエティーの作り手たちは、ドラマのように韓国のコンテンツに頼ろうとしていないが、「この先はわからない」ということ。いずれにしても、オリジナル超えは難しい上に、配信で海外コンテンツが見やすくなった今、安易なリメイクは避けるべきだろう。木村隆志(コラムニスト、テレビ解説者)ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2021年09月10日〈肉の匠 将泰庵〉をはじめとした数々の肉専門店を展開する将泰庵が、 “ひとりしゃぶしゃぶ”、“飲めるハンバーグ”が味わえる新業態〈しゃぶしゃぶ将泰庵〉を西武池袋本店に続き9月3日(金)、〈そごう千葉〉内にオープン。「1人1台しゃぶしゃぶ鍋」の御膳スタイルで味わえる「おひとりさま」需要に対応した話題の新店舗に早速伺ってきました。鍋が1人1台!おひとり様で楽しめる“しゃぶしゃぶ御膳”を展開。JR千葉駅直結の〈そごう千葉〉10階のレストランフロアにオープンした〈しゃぶしゃぶ将泰庵〉。店内には、1人1台鍋の席を多数用意し、コロナ禍でも安心してしゃぶしゃぶを楽しめるようになっています。またセルフオーダーシステムを導入しており、全卓タッチパネルを設置。個室も5部屋用意されていて、複数人でも安心して利用することができます。「A5ランク特選黒毛和牛のしゃぶしゃぶ御膳」(写真は120g)3,498円。1人1台鍋で提供されるしゃぶしゃぶ御膳は、A5ランク黒毛和牛、松阪牛、千葉県産多古豚などの中からお好みでお肉を選ぶスタイル。それぞれお肉の量も120g〜選ぶことができます。今回は「A5ランク特選黒毛和牛のしゃぶしゃぶ御膳」(120g)をいただいてみました。A5ランク特選黒毛和牛。3種類の小鉢と、お代わり無料のご飯、椀物。A5ランク特選黒毛和牛は、美しいサシが入っていて、しゃぶしゃぶしてもやわらかでとろけるような食感が魅力的です。お好みでゴマだれ、ポン酢、紅葉おろしや刻みネギを合わせていただきます。御膳はしゃぶしゃぶ用のお肉のほか、ブーケのような見た目で華やかな野菜盛り、3種類の小鉢と、北海道産・ななつぼしを使用したお代わり無料のご飯、椀物がセット。小鉢も、低温調理した黒毛和牛に金箔と山椒をトッピングした押し鮨に、アワビと小松菜の和え物、肉味噌豆腐と高級食材が使われていて贅沢な内容です。ちなみに国産牛のしゃぶしゃぶ御膳の120gであれば、2,000円台という価格設定。野菜や小鉢などのサイドメニューも充実したリーズナブルな内容で、満足度の高い食事をおひとりでも満喫できるというのは嬉しい限りです。やわらかな新食感!「将泰庵の飲めるハンバーグ(R)」やユッケも。「飲めるハンバーグ御膳 和風おろしポン酢」ランチ1,848円、ディナー1,958円。また、焼肉屋〈肉の匠 将泰庵〉名物の「将泰庵の飲めるハンバーグ(R)」に白米、三種の小鉢、椀物、野菜などが付く「飲めるハンバーグ御膳」もラインナップ。ハンバーグは、とろける食感と喉越しを実現するため、二度挽きしたA5ランク黒毛和牛を贅沢に使用し、じっくり時間をかけて蒸し焼きにして仕上げています。ソースはデミグラスソースと和風おろしポン酢の2種類。やわらかく舌の上でとろける食感を楽しめます。「低温調理の将泰庵ユッケ」1,870円。「和牛のなめろう」1,760円。このほかにも焼肉屋ならではのメニューとして、じっくりと低温で火を通したお肉をユッケ仕立てにした「低温調理の将泰庵ユッケ」や、「和牛のなめろう」などの一品料理も揃います。大人数での食事や外出が難しいいま。ひとりで旅行や食事、映画に行くことなど、「おひとりさま」の需要に応えるお店が今後も増えていきそうですね。〈しゃぶしゃぶ将泰庵〉そごう千葉店千葉県千葉市中央区新町1000 そごう千葉 10F043-307-299211:00~15:00(14:30LO)、15:00~22:00(21:00LO)不定休(施設の営業日に準ずる)公式サイト
2021年09月08日日本初となる“お寺常設キャンプ場”「テンプル キャンプ(Temple Camp)大泰寺」が、2021年6月初旬、和歌山県・那智勝浦にグランドオープン。和歌山・那智勝浦に日本初“お寺常設キャンプ場”「テンプル キャンプ大泰寺」は、和歌山県・那智勝浦の大泰寺に併設するキャンプ場。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で知られる熊野エリアに位置し、熊野古道の清らかな空気を感じながら、アウトドアを楽しむことができる。大泰寺では2019年にスタートした宿坊が好評で、より気軽に泊まれる“アウトドア宿坊”として2020年11月よりキャンプ場を整備。今回は、川辺でテントサウナが行える新サービスなど、利用者の声を反映したバージョンアップを行い、グランドオープンする。キャンプ場は、自分のキャンピングカーや車で車中泊ができる電源付きのRVパーク5区画、車の乗り入れができるオートサイト4区画の合計9区画で構成。夕方は鐘の音が聞こえ、朝にはお勤めの音で目が覚めるなど、他のキャンプ場にはないユニークな体験を楽しむことができる。座禅やサウナで心身共にととのえる「テンプル キャンプ大泰寺」の最大の魅力は、“お寺常設キャンプ場”ならではのアクティビティ。境内には坐禅堂があり、キャンプ場利用者を対象とした坐禅プログラムを体験することができる。また、新しく加わったテントサウナで心身をととのえるのもグッド。水風呂の代わりに自然の清流を利用した「リバーサイドサウナ」を楽しむことが可能だ。大自然を満喫寺院を取り囲む大自然を満喫するのもおすすめ。裏山の頂からは、のどかな風景を眺めることができる。竹林を抜ければ川へ下りることもできるので、サマーシーズンは川遊びを楽しむのも良いかもしれない。【詳細】「Temple Camp大泰寺」グランドオープン時期:2021年6月初旬住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下和田775チェックイン:14:00~18:00チェックアウト:12:00※予約は公式サイト(で受付。※お寺行事などにより使えない場合もあるため事前に確認。オートサイト:3000円(税込) 全5区画RVパーク:3000円(税込) 全4区画共通設備:トイレ有、洗面所有、入浴施設有(200/人)、焚き火可、ゴミの引き取り有り、ペット可、薪販売有(300/束)
2021年05月23日「マンバコーヒー」の名前で、台湾で一世を風靡したサイフォンコーヒーが有名な〈華泰(ファータイ)〉は、台湾の多くの文化人や有名人などに親しまれたお店。オープンから長い年月が経っても、そのおいしさは変わることがない。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。台湾でコーヒーといえば「マンバコーヒー」を指していた。今、飲めるのは昔ながらのお店に限られている。店の奥には、5年使って引退した古いサイフォンが博物館のように並べられている。「コーヒーを飲んでくだされば、食事は無料にします!」コーヒーが高価な時代、〈華泰咖啡〉のオーナー・陳鷹郎(チェン・イーラン)さんが宣伝するために考えた方法だった。お店でコーヒーを1杯注文すればごはんが無料になる話は、「おいしいごはんを食べたければ〈華泰〉に行こう、と思ってほしい」という陳さんの願いの表れだ。こうしたアイデアばかりでなく、味の研究にも熱心な陳さん。苦労の末にマンデリンとブラジルの豆を使って独自のブレンドを作り、それをサイフォンで丁寧に淹れてみた。やさしい味わいのブレンドは、台湾では「マンバコーヒー」と呼ばれ、全土のコーヒーシーンを大きくリードし、多くの文化人に愛されることとなる。日替わりのお料理が弁当箱に入った「定食」はボリューム満点。もちろん、飲み物は無料で290元。家族経営で切り盛りしている〈華泰咖啡〉。インテリアは丸い窓枠などモダニズムの片鱗が。陳さんが手がけたフードメニューは、スパイシーなキムチとバターが入った「キャセロール」380元をはじめ、「牛スネ肉の煮込み」380元、「チキンスティックのバーベキュー」360元など、レストランにも負けないくらいの味とラインナップだ。陳さんの発想はまだまだ広がる。外からの電話注文だけでなく、ポケベルでの注文も受け付けた。こうして、台湾の時代とともに歩んできた店なのだ。オープンから40年、この店は今もなお陳さんのアイデアで台中の人々を楽しませる存在であり続ける。〈華泰咖啡(ファータイカフェー)〉路地にひっそりと佇み、時の流れを見つめてきたコーヒー店。台中市中區三民路二段18巷32號04-2224-00119:00~15:00、17:00~21:00(火9:00~15:00)無休80席Navigator…sybil-ho(シホウ ホ)イラストなどを扱うデザイナー。紙とファブリック作品の制作も。旅行と日常生活の様子をSNSで発信。Instagram : @sybil_1990(Hanako1196号掲載/photo : Jimmy Yang text : phoebe wang coordination : Chen Tsuiwen produce : Hanako.taiwan)
2021年05月18日恵俊彰(’11年) 『情報プレゼンターとくダネ!』(フジテレビ系)と『グッとラック!』(TBS系)が3月に終了することが発表され、平日朝の情報番組・ワイドショー枠がザワついている。後継番組の発表がされる中、やはり注目を集めるのが新番組のMC。「『とくダネ!』終了後、その3日後から放送される『めざまし8』は谷原章介さんがメインキャスターを務めることが発表さました。『グッとラック!』の後番組には、お笑いコンビ・麒麟の川島明さんがMCに内定したと『週刊文春』が報じ、それぞれ期待と不安の声が上がってます」(スポーツ紙芸能記者)番組の顔というだけあって、MCへの関心度は高い。特に、朝番組では『グッとラック!』の立川志らく、『スッキリ』(日本テレビ系)の加藤浩次、昼に目を向けても『バイキングMORE』(フジテレビ系)の坂上忍、午後帯でも『情報ライブミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)の宮根誠司アナウンサーなど注目を集めるMCは多く、彼らの番組内の発言はSNSやネットニュースを盛り上げている。そんな“よく喋る”MCの中で、よくも悪くもあまり話題にならない人がいる。それが『ひるおび!』(TBS系)のMCを務める恵俊彰だ。■静かではないが、炎上もしない「恵さんは『ひるおび!』の司会を務めて10年以上になります。視聴率は好調で、番組が始まった当初はよくなかったものの、’11年の東日本大震災を機に数字を伸ばしていき、今では9年連続で同時間帯の平均視聴率がトップになるなど上位の常連です(午前の部と午後の部を合わせた全体の数字、2020年発表)。しかし他番組のMCの方のように毒づいたり、噛みついたりもしないので、炎上もしない。恵さん自身の発言が話題になることは少ないですね」(前出・スポーツ紙芸能記者)だからと言って恵が“静か”というわけでもない。ほぼ毎日、『ひるおび!』を見ているという30代の主婦は、「恵さんのこと、嫌いじゃないんですけど、確かにちょっとうるさいときがあるんですよね(笑)。特に中継中。リポーターが話している最中に恵さんが口を挟むから、タイムラグとかもあって、そのたびに話が止まってイライラしちゃう」また、最近リモートワークで『ひるおび!』を見るようになったと話す40代女性は、「今、新型コロナウイルスのニュースをメインでやってますが、“そんなこと聞いちゃうの!?”っていうくらい初歩的な質問を専門家にしたりすることもあります。あと、“うなずき”がうるさい(笑)。まぁ、それも恵さんらしいと言えば、らしいのかな」とのこと。SNSにも、同じような意見が散見された。だが、10年以上も続いているのも事実。MC・恵の魅力はなんなのか。■ニュースを邪魔しないスタイル「恵さんって、好きでもないけど、嫌いでもないという人が多い。いつもニコニコしていて、自己主張も強すぎない。番組自体、討論したり荒れたりしないので、“ながら見”に最適なんでしょう。恵さんの所属事務所・ワタナベエンターテインメントのカラーというか、所属のタレントさんには、そういう方が多いんです。例えば中山秀征さんとかビビる大木さんとか」そう話すのはコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さん。意見をズバズバいう他番組のMCと比べ、恵の発言は何となくパッとしないが……。「坂上さんみたいな人がいいという人もいれば、苦手な人もいる。MCが自分を出しすぎてしまうと、それが視聴者にとって邪魔になる場合もあるので、そう考えると恵さんみたいなMCも悪いばかりじゃない。番組側としても扱いやすいですし、『バイキング』のように必要以上に怒りを煽ったりもしないので、討論がうるさいと感じる人、ニュースさえ見られればいいという人にとっては十分ですよね」(木村さん、以下同)だが、MCがニュースを淡々と進めていく意味では、同じ10時25分から始まる『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)も同じ気がする。「テレビ朝日は、途中『徹子の部屋』や『おしゃべりクッキング』、昼ドラが入ってきて、興味のない人がチャンネルを変えてしまう時期がありました。でも、『ひるおび!』はずっと同じトーンなので、つけっ放しでニュースを見ていたい人や、逆に見てるか見てないかわからないくらいにダラダラ見るのには、ちょうどいいんです」木村さん曰く、『ひるおび!』の需要は高齢者層。それゆえに作りも昭和的だという。「視聴率トップとはいえ、見ている人は高齢者が多い。同時間の『バイキング』や『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)と比べて、ちょっと地味なイメージがありますよね。コメンテーターの面々を見てもそう。作り方も、わざとアナログっぽく、昭和っぽく作られている。『ひるおび!』がこれだけ成長していったのには、恵さんのMCスタイルによるところも大きい。恵さん自身ではなく、あくまでも恵さんの司会に需要がある。ニュースを邪魔しないスタイル。恵さんの場合、主役はニュースであり、見てくれている人なので」■視聴者の声を代弁確かに、『女性自身』(2019年10月16日掲載)のインタビューで、自身のことを「芸能界しか知らない偏った人間」とし、世間の人が何に興味があるかわからなくなったときは、妻に意見を求めることを明かしている。「等身大で常に視聴者目線。視聴者が今知りたいことにアンテナを張って、その代弁者として専門家に質問をぶつけていく。自身の意見というよりは、あくまでも視聴者はこう思ってますよ?というスタンス。坂上さんや小倉(智昭)さんは“僕の意見として言いますけど”という前提で話すことが多いですね」さらにSNSでは恵のMCに対して《偉い人たちに媚びてる感じがイヤだ》なんて意見も聞こえてくるが、これについてはどう考えるか。「確かに、大物とか力を持っていそうな人には、敬意を払って、悪い言い方をすればおもねることを否としないところがあります。でもそれは、ご自身の中で、批判したり噛み付くのを求められてないことがわかってるのかと。それが中継リポーターやお天気キャスターが相手になると、つい芸人さんらしいところが出ちゃう。『関口宏の東京フレンドパーク』(TBS系)でゲストをイジったりする感じというか、本来はノリのいいお調子者のキャラなので、そういうクセが出てしまうんだと思います」目立ってナンボの世界。自分の色を消すというのは、そう簡単なことではないだろう。「芸人さんは特にそうだと思いますよ。コント師としての恵さんは素晴らしい方。それに『下町ロケット』に出演するなど演技もうまい。僕からしたら、“昭和的な情報番組の司会者を演じている”ようにも見えるし、淡々と司会をやってる姿は本当の恵さんじゃないのかなと。恵さんも中山秀征さんも、番組前にすごい勉強する真面目な方なんですよ。スタッフから求められ、世間から受け入れられているキャラを、全うしている感じがしますね」どんな人にも必ずアンチはいる。だが、よくも悪くもあまり話題にならないものの、結果的に数字を出し、10年以上も“番組の顔”であり続ける恵は、結局のところ“勝ち組”なのかもしれない。
2021年01月25日ジャニーズJr.のグループ・IMPACTorsの椿泰我、影山拓也、鈴木大河が、新型コロナウイルスに感染したことが24日、明らかになった。ジャニーズ事務所が公式サイトで発表した。サイトでは「弊社所属ジャニーズJr.椿泰我・影山拓也・鈴木大河(IMPACTors)が新型コロナウイルスに感染していることを確認いたしましたのでご報告申し上げます」と発表。「定期的に検査しておりますPCR検査の結果、12月16日に椿が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。椿の検査結果を受けまして、IMPACTorsメンバーがPCR検査を実施したところ、12月17日にメンバーの影山・鈴木も陽性であることが確認されました」と経緯を報告し、「椿に鼻づまりの症状がある程度で、影山・鈴木ともに感染した際にみられる症状はなく、保健所にご指導いただき、現在、療養及び経過観察しております」と伝えた。続けて、「保健所のご指導による濃厚接触者の特定につきまして、影山と鈴木は、椿の濃厚接触者に該当しておりますが、それ以外に弊社所属タレント並びに社員の中で3人の濃厚接触者に該当するものはおりませんでした。弊社関係者以外で濃厚接触者に該当された方にも個別にご連絡しております。弊社関連施設への立ち入りがございましたので、該当施設の消毒作業を実施いたしました」と対応について説明した。
2020年12月24日人気ドラマ「梨泰院クラス」で大ブレイクしたイ・ジュヨン主演最新作にして、第24回釜山国際映画祭では大きな熱狂を呼んだ『野球少女』。この度、日本版メインビジュアルと初映像となる特報が解禁された。ユニフォームに身を包んだイ・ジュヨン演じるチュ・スインの姿を捉えた鮮烈なメインビジュアルには、逆境を乗り越えてプロ野球選手を目指すスイン自信の決意の言葉「あきらめない。なにがあっても。」のコピーが並ぶ。時速134kmの豪速球を持つ彼女が、マウンドに立ち、真っ直ぐに前を見つめる凛々しい表情が印象的だ。そして、同時解禁となった特報では、「なぜ野球部に女子が?」というコーチの問いとは裏腹に、豪速球を投げるスインの投球シーンから始まり、その勇ましい姿が強烈なインパクトを与える!さらにスインの涙ぐましいトレーニングや葛藤も垣間見られ、「わたしの未来は誰にも分からない。わたしでさえ」そう答えるスインの姿に胸がアツくなる本映像。「秘密の森」イ・ジュニョク、「椿の花咲く頃」ヨム・ヘランの姿も目にすることができる。『野球少女』は2021年3月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月17日日本でも大人気のパク・ソジュン主演「梨泰院クラス」でマ・ヒョニ役を演じてブレイクしたイ・ジュヨンを主演に迎えた青春映画『BaseballGirl』(英題)が『野球少女』の邦題で2021年3月、日本公開することが決定した。社会現象ともなり世界中で大ヒットとなったNetflixで配信中の韓国ドラマ「梨泰院クラス」。そのメインキャストのひとりで、主人公パク・セロイが経営する「タンバム」の料理長マ・ヒョニを演じたイ・ジュヨンは確かな演技力と存在感で視聴者の心を掴み、新世代スターの仲間入り。そんなイ・ジュヨンが主演作『野球少女』で演じるのは、プロ野球選手を目指す天才野球少女。決して夢を諦めずに、社会に立ち向かっていく姿に誰もが胸を打たれ、口コミが話題を呼びスマッシュヒット。第24回釜山国際映画祭でも観客・批評家が熱狂し、「映画祭の観客の満場一致で一押し!正直なタイトル通り、クールで胸が熱くなるドラマ」「優しい人を応援する優しい映画。自分の選択を強い意志で貫いた(主人公)スインが素晴らしい。未来が幸せであってほしいと応援したくなった」と感動の声が続々と寄せられた。また、先日行われた「アジアアーティストアワード」ではアイコン賞を受賞、まさに韓国エンタメ界のアイコニックとしていま最も旬な女優となった。新世代のスターと脇を固める韓国のベテラン名優たちの共演主演のイ・ジュヨンは、『春の夢』『蚕を飼っていた部屋』『なまず』などの話題作で多彩な演技を披露してきた、韓国インディーズ界の名女優。ドラマでは「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」や「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ」などに出演してきた。本作では天才野球少女を演じるにあたり、「私が中途半端だと映画が伝えようとしていることが色褪せてしまうのではないかと思った」と語り、撮影に入る前から約40日間の訓練に臨み、劇中の全ての野球のシーンを自ら熱演。見事、2020年「ニューヨーク・アジアン映画祭」国際ライジングスター賞を受賞した。さらに「秘密の森」や「サバイバー:60日間の大統領」「365:運命をさかのぼる1年」などのドラマで人気を博すイ・ジュニョクが主人公を支えるコーチ役に。撮影前には増量を行い、イ・ジュヨンと共に訓練を受けたその熱量はスクリーンからもうかがえる。また、ドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「椿の花咲く頃」、映画『無垢なる証人』などに出演するベテラン女優ヨム・ヘランが主人公の現実的な母親役を演じ、共感を呼ぶ。「ハイエナ」『エクストリーム・ジョブ』をはじめ多数の作品で活躍するベテラン俳優ソン・ヨンギュが主人公の夢を応援する父親役を演じた。ガラスの天井を打ち破るために努力する野球少女を、支える父親と諦める勇気を説く母親。そんな家族ドラマも本作の見どころだ。コロナ禍、誰もが生まれて初めての経験に立ち向かった2020年だからこそ、何があってもあきらめない主人公の姿にはエールを送らずにはいられない。あらすじ最高球速134km/hの速球とボールの回転力が強みの天才野球少女チュ・スイン(イ・ジュヨン)は、高校卒業後はプロ球団で野球を続けることを夢見て、誰よりも練習を重ねてきた。しかし、女性という理由でトライアウト(プロテスト)も受けられない。おまけに友人、家族からも反対される。そんなとき、プロを目指し夢破れた新人コーチのチェ・ジンテ(イ・ジュニョク)が赴任し、大きな変化が訪れる。果たして、彼女の夢は叶うのだろうか――。『野球少女』は2021年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月04日Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『サイコだけど大丈夫』が、Netflixで独占配信中されている。この度、『愛の不時着』のヒョンビン&ソン・イェジン、『梨泰院クラス』のパク・ソジュン、『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョン&ソ・イェジによる、日本のファンへ向けた「メッセージ特別映像」が公開された。『愛の不時着』は、事故で北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)と、硬派な将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)が様々な障害を乗り越えるラブストーリーで、2月の配信開始以降「今日の総合TOP10」入りの常連をキープしている。また、『梨泰院クラス』は、梨泰院に小さな店を構えた青年パク・セロイ(パク・ソジュン)が、仲間とともに成功を掴むため、大企業相手に"クール"な戦いを仕掛ける痛快ストーリー。『サイコだけど大丈夫』は、愛を知らない人気童話作家コ・ムニョン(ソ・イェジ)と、精神病棟で献身的に働くムン・ガンテ(キム・スヒョン)が出会い、互いを癒しながら成長するヒューマンドラマだ。本メッセージ映像では、「東京ドラマアワード2020」の海外作品特別賞を受賞し、「愛の不時着/第4次韓流ブーム」というワードが、2020年の“新語・流行語大賞”にノミネートされるなど旋風を巻き起こす『愛の不時着』、そして『梨泰院クラス』や『サイコだけど大丈夫』の主要キャストが、日本のファンに向けて温かいメッセージを贈っている。『愛の不時着』でリ・ジョンヒョクを演じるヒョンビンは、同作のヒットについて「とてもうれしいです。(作品を見ると)大切な人にコーヒーを入れてあげたくなりますよ」と喜びを明かしつつ、ジョンヒョクを思わせる優しい一言も。ユン・セリを演じるソン・イェジンは、「直接お会いしてお礼を言えないのが残念ですが、皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです」と優しくキュートな笑顔で語る。そして、『梨泰院クラス』でパク・セロイを演じるパク・ソジュンは、「年齢や性別を超え、皆が共感できる青春や夢、恋愛を描いた作品です」と魅力をアピールし、屈託のない笑顔を披露。『サイコだけど大丈夫』でムン・ガンテを演じるキム・スヒョンは「皆さんの癒しになりますように」と語り、コ・ムニョンを演じるソ・イェジも「面白くて感動的な話なので、ぜひNetflix でご覧ください」と、落ち着いた癒し口調でファンに向けて語りかけている。映像の後半では、前述の3作品に加え、自分の力で俳優やメイクアップアーティストになる夢に挑む男女の成長を描く『青春の記録』、“韓国のゴールデン・グローブ賞”こと百想芸術大賞で4冠に輝いた『椿の花咲く頃』、スタートアップの世界に飛び込みビジネスを立ち上げる若者たちを描く『スタートアップ:夢の扉』、平凡な保健教師が特別な能力で悪霊を払い謎を解き明かしていく『保健教師アン・ウニョン』、12月3日(木)より全話一挙独占配信開始の韓国版“のだめカンタービレ”と注目の『ドドソソララソ』の本編映像がピックアップされ、ラブストーリーだけではないネトフリ韓ドラの多様な魅力を堪能できるシーンが多数収められた。そして、Netflix韓ドラの魅力を語り尽くす生配信番組『ネトフリK沼フェス』が11月14日(土)18:00〜21:00にTwitter(@NetflixJP)で開催決定。MC はオリエンタルラジオの藤森慎吾が務め、ゆきぽよ、朝日奈央、トレンディエンジェル斎藤、黒羽麻璃央、田代親世らも出演し、Netflix の韓ドラの魅力を様々な角度から語り尽くす。
2020年11月11日流行語大賞にもノミネートされ、今年話題をさらった「愛の不時着」のヒョンビン&ソン・イェジンほか、「梨泰院クラス」のパク・ソジュン、「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョン&ソ・イェジによる日本の“ネトフリ韓ドラ”ファンへ向けたメッセージ特別映像が公開された。解禁となったメッセージ映像では、「東京ドラマアワード2020」の“海外作品特別賞”を受賞し、「愛の不時着/第4次韓流ブーム」というワードが「ユーキャン新語・流行語大賞2020」にノミネートされるなど、大旋風を巻き起こす「愛の不時着」、そして「梨泰院クラス」「サイコだけど大丈夫」の主要キャスト陣が、日本のファンに向けて温かいメッセージを伝えている。「愛の不時着」で北朝鮮のエリート将校リ・ジョンヒョクを演じるヒョンビンは、同作のヒットについて「とてもうれしいです。(作品を見ると)大切な人にコーヒーを入れてあげたくなりますよ」と劇中のジョンヒョクを思わせる優しいひと言。ユン・セリを演じるソン・イェジンは、「直接お会いしてお礼を言えないのが残念ですが、皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです」と優しくキュートな笑顔で語っている。「梨泰院クラス」でパク・セロイを演じるパク・ソジュンは、「年齢や性別を超え、皆が共感できる青春や夢、恋愛を描いた作品です」と魅力をアピールし、屈託のない笑顔を披露。「サイコだけど大丈夫」でムン・ガンテを演じるキム・スヒョンは兵役後初のドラマ出演。「皆さんの癒しになりますように」と語ると、童話作家コ・ムニョンを演じるソ・イェジも「面白くて感動的な話なので、ぜひNetflixでご覧ください」と癒しの口調でファンに向けて語りかけている。映像の後半では、前述の3作品に加え、自分の力で俳優やメイクアップアーティストになる夢に挑む男女の成長を描く「青春の記録」、“韓国のゴールデン・グローブ賞”こと百想芸術大賞で4冠に輝いた「椿の花咲く頃」、競争激しいハイテク世界に飛び込み、ビジネスを立ち上げる若者たちを描く「スタートアップ:夢の扉」、高校の保健教師が特別な能力で悪霊を払い謎を解き明かしていく「保健教師アン・ウニョン」、12月3日(木)より全話一挙独占配信開始の韓国版“のだめカンタービレ”と注目の「ドドソソララソ」の本編映像もピックアップ。キュンとするラブストーリーのみならず、感動、笑い、驚き、興奮など、あらゆる感情を揺さぶられるネトフリ韓ドラの多様な魅力を堪能できるシーンが多数収められている。“K沼”(韓ドラ沼)にハマっているファンはもちろん、これから韓ドラを開拓したい人にとっても必見の映像だ。なお、Netflixの韓ドラの魅力を語り尽くす生配信番組「ネトフリK沼フェス」が11月14日(土)18時~21時にTwitter(@NetflixJP)にて開催決定。MCは「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾が務め、ゆきぽよ、朝日奈央、「トレンディエンジェル」斎藤、黒羽麻璃央、田代親世らも出演し、ネトフリ韓ドラの魅力を様々な角度から語り尽くす予定。「愛の不時着」とは…?事故で北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)と、硬派な将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)が様々な障害を乗り越えるラブストーリーで、2月の配信開始以降〈今日の総合 TOP10〉入りの常連をキープ、TVでも特集が組まれるなど社会現象に。「梨泰院クラス」とは…?韓国の六本木といわれる街・梨泰院に小さな店を構えた青年パク・セロイ(パク・ソジュン)が、仲間とともに成功を掴むため、大企業相手に"クール"な戦いを仕掛ける痛快ストーリー。3月の配信開始以降〈今日の総合 TOP10〉入り、SNSでモノマネ動画が流行るほどの話題を集めている。「サイコだけど大丈夫」とは…?愛を知らない人気童話作家コ・ムニョン(ソ・イェジ)と、精神科病院で献身的に働くムン・ガンテ(キム・スヒョン)が出会い、互いを癒しながら成長していくヒューマンドラマ。6月に毎週新着エピソードを配信、あらゆる世代から人気を集めている。Netflixオリジナルシリーズ「愛の不時着」、「梨泰院クラス」、「サイコだけど大丈夫」は独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年11月11日Netflixで配信中の大人気韓国ドラマ『梨泰院クラス』。『愛の不時着』と人気を2分し、今でもNetflixの”今日の総合TOP10”の常連となっている。ストーリーは王道のサクセスストーリーに復讐劇と恋愛ドラマが絡む濃厚なもの。少年マンガと青年マンガと少女マンガが石焼ビビンパのように渾然一体となったドラマと考えるとわかりやすい。ロマンチックコメディの要素が強い『愛の不時着』と比べると、ビジネスの要素が強いのも特徴で、挿入歌の「Start」を毎朝爆音で聴いてから仕事に向かうとテンションが上がっていいと言う人もいる(筆者調べ)。そこで、ここでは『梨泰院クラス』から取り入れたくなる「仕事術」をピックアップして紹介したい。パク・セロイ/Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中その1パク・セロイの目標の叶え方主人公はイガグリ頭の青年、パク・セロイ(パク・ソジュン)。韓国1位のシェアを誇る外食チェーン「長家」グループの長男、グンウォン(アン・ボヒョン)がクラスで陰湿ないじめを繰り返しているところをブン殴って高校を退学に。その上、愛する父をひき逃げで殺し、身代わりを立ててトンズラしようとしたグンウォンを再度ブン殴って刑務所行き。そして理不尽にもグンウォンの父で「長家」グループ会長のチャン・デヒ(ユ・ジェミョン)から土下座での謝罪を要求される。なんでだよ!過酷な運命を背負ったセロイが選んだ道は自分も店を出して外食業界で1位になり、長家グループを叩き潰すこと。だが、そのひき逃げ事件がきっかけとなり中卒の前科者となったセロイが、日本よりも厳しい学歴社会の韓国で成功を収めるのはとても厳しい道のりだ。大切なのは目標を定めて、それに向かって一歩ずつ進んでいくこと。セロイは刑務所で出会ったスングォン(リュ・ギンス)にこう啖呵を切る。「勉強、肉体労働、船乗り、そこから始めるさ。何だってやる。価値は自分で決める。俺の人生はこれからだ。必ず成功してやる!」Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中実際にセロイは出所後、7年もかけて貯金をして最初の店「タンバム」を出す。セロイの躍進ぶりを耳にしたチャン会長も「目標が確かなら成長する」と認めたほど。ロングスパンの目標でも「信念と気合い」(これをセロイのモットー)を持って少しずつ前進していきたい。とはいえ、ビジネスは気持ちの熱さだけではなく冷静さも必要になる。小さな店でガムシャラに働くだけでは業界1位になんてなれっこない。大きな視点で自分と目標の距離を測ったときにセロイが出した答えが「投資」だった。セロイは高校時代の同級生で優秀なファンドマネジャーのイ・ホジン(イ・ダウィット)と組んで、父の保険金を原資にして長家グループの株を大量に購入。これが後々、大切な切り札になる。「ケンカは先制パンチが大事だ。しかも、背中を狙う」と語ったように、セロイは意外と策略家なのである。大きな目標をかなえるためのもっとも大切な方法は、同じ目標を共有し、信頼し合える仲間を作ること。セロイは自分を嘲笑うチャン会長にこう言う。「真の強さとは人から生まれます。みんなの信頼が僕を強固にしてくれる」目標めがけて歩んでいる途中、挫けそうになったときでもお互いに支え合える仲間がいれば、また顔を上げて前進することができる。では、そんな仲間を作るにはどうすればいいのかを次の項で考えていきたい。その2パク・セロイのマネジメント術「タンバム」に集ったセロイの仲間たちは、多様性の街・梨泰院らしく、それぞれ独特で個性的な背景を持つ。刑務所で出会ったギャング出身のスングォン、トランスジェンダーのヒョニ(イ・ジュヨン)、ギニア出身で見た目は黒人だけど英語ができないトニー(クリス・ライオン)、チャン会長の愛人の子のグンス(キム・ドンヒ)、そしてIQ162のパワーブロガーでソシオパスのチョ・イソ(キム・ダミ)。日本よりもさらに保守的な韓国社会ではトランスジェンダー、黒人、愛人の子らは苛烈な差別の対象となる。そんなとき、リーダーのセロイはいつもどっしりと構えて揺るがない。セロイのマネジメント術は、彼の経営理念である「店とは人である」「人がいるから商売ができる」に尽きる。たとえば、料理の腕が未熟なヒョニをイソが非難して店を辞めさせようとしたとき、セロイはヒョニに2倍の給料を渡して「この店が好きなら、その分、2倍努力しろ」と叱咤激励し、その上で仲間たちにこう言い切ってみせた。「強要はしないが、“トランスジェンダーだから一緒に働けない”。そう思うヤツは言え。それが誰であれ、俺は切る」優秀なマネージャーだが仲間を大切にしないイソに「マネージャー失格だ」と激昂したこともある。「商売とは利益の追求です」と反論されても、即座に「俺はそれが商売ならやらない!」と一喝。何があっても仲間を大切にし、目先の利益よりも仲間を優先するというセロイの考え方は最後までブレることがない。とはいえ、ただ仲間を守ろうとして、ビジネスが行き詰まってしまっては元も子もない。窮地を切り抜けるための「現実的な対案」を作るのに役に立つのはやっぱり株だったりするのだから、投資の大切さをあらためて感じる次第である。その3チョ・イソの自分の売り込み方左がチョ・イソ/Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中ここまでは経営者でリーダーであるセロイについて語ってきたが、今度はセロイの側で辣腕をふるうマネージャー・イソの仕事術を振り返ってみたい。まずはイソの「売り込み術」から。SNSで圧倒的な影響力を誇るイソは「タンバム」で働きたいと自らを売り込むが、SNSのことがよくわかっていないセロイはピンと来ない。ここで飛び出すのがイソの決め台詞だ。「ここで働かせてください。夢をかなえてさしあげます」何たる自信、何たる矜持。経営者と労働者は前者が強くて後者が弱い立場だと思いがちだが、自分の実力に自信があればこんな言い方だってできる。リーダーが抱く夢に強く共感しているからこそ言える言葉でもある。こんなことを言われた経営者は、思わず採用したくなるんじゃないだろうか。今後、就活の面接でこのフレーズが流行する予感がする。もちろん、口だけでは信用されないので、イソは店のレイアウトの変更からマーケティングの立案と実行まで率先して行っていく。それを認めるセロイの度量もすごいのだが、そういう度量の持ち主だからこそイソが惚れ込んだと考えることもできる。イソは自分の必要性を徹底的にアピールし、社長であるセロイにどこまでもついていく。そのエネルギー源は恋心だったりするのだが、こんなことを心に誓ったりもする。「この人に手を出すヤツらは、皆潰すと心に誓った」」この言葉はセロイとしっとりしながら思いをめぐらすシーンと仇敵グンウォンと相対するシーンの両方に登場するのだが、いずれも『梨泰院クラス』屈指の名シーンだ。また、自分の強みであるSNSマーケティングを行って得意になるばかりでなく、未経験のはずの飲食ビジネスについて貪欲に学び、会社にとってなくてはならない人材に成長していくところもポイントだろう。強い言葉の背後には、その10倍、20倍の行動がある。これはセロイも同じである。燃えるシーン、胸がキュンとするシーン、人生観に影響を与えるセリフなどがめじろ押しの『梨泰院クラス』だが、これを観れば仕事のやる気がみなぎってくるのもまた確かなところ。先行きが不透明でとかくダウナーになりがちな昨今だが、“観る栄養剤”として積極的に活用していきたい。(大山くまお)
2020年08月31日「半沢直樹」ばりの復讐劇として、幅広い世代から注目を集めている韓国ドラマ「梨泰院クラス」。今作も、日本でリメイクされたあの作品も、実は大ヒットWEB漫画が原作となっている。そこで、日本でも人気の韓国ドラマの原作が楽しめるWEB漫画アプリ「ピッコマ」の中から、実写版キャストにも注目しながら【読める・観れる】5作品をピックアップ。ミセン-未生-作:ユン・テホあらすじ幼い頃から囲碁のプロ棋士を目指していたチャン・グレ。しかし、プロ入りを断念、流されるままにコネで大手総合商社のインターンになる。2か月後のインターンプレゼンに合格すれば正社員になれるが、これまで囲碁ひと筋、社会人経験も学歴もない、語学もできず特別な資格もないグレにとって、“会社”はまるで別世界でーー。2016年、「Hey! Say! JUMP」中島裕翔主演で「HOPE~期待ゼロの新入社員~」としてリメイクされた「ミセン-未生-」。韓国では「愛の不時着」や「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のケーブルテレビ局tvNにて2014年に放送されると、名言だらけのドラマに夢中になる人が続出。「ミセン・シンドローム」と呼ばれる社会現象を巻き起こし、日本上陸時には韓国版「半沢直樹」と紹介された。主演は、“演技ドル”(演技するアイドル)の代表的存在で「王は愛する」『弁護人』のイム・シワン(ZE:A)。兵役を終えてすぐに新作ドラマ「他人は地獄だ」(原題)に参加し、こちらも好評を得ている。『工作 黒金星と呼ばれた男』『目撃者』のイ・ソンミン、『サニー 永遠の仲間たち』「ピョン・ヒョクの恋」のカン・ソラ、「椿の花咲く頃」『ミッドナイト・ランナー』のカン・ハヌルなど助演陣も素晴らしく、いまの自分の姿に重なるキャラクターが必ず見つかる、といわれるお仕事ドラマの必見作。ドラマ「ミセン-未生-」はAmazonPrimeVideo、Huluにて配信中。恋するアプリ作:KYE YOUNG CHONあらすじジョジョはある理由により、親戚の家で生活をしている以外は普通の元気な女の子。恋人として好きなのかわからないけど仲の良い彼氏がいて、それなりの毎日を過ごしている。そんな日常が“ラブアラーム”というアプリが登場してから変わってしまう。ジョジョはそのアプリを持つのが怖い。もし彼のアプリが反応しなかったら…。そんな中、ジョジョは学校の人気者・ヒカルと出会ってしまい…。そのアプリをオンにすると、半径10m以内に自分の好きな人がいれば相手のアラームが鳴り、自分のことを好きな誰かがいれば自分のアラームが鳴る“ラブアラーム”。そんな人の恋心を読むアプリが恋愛事情や行動を左右する世界の高校生たちを描く。孤独な主人公が学校一の人気者とその幼なじみの間で三角関係になり、周囲を巻き込んでいく青春ドラマの定番(?)に、何でも“見える”化されてしまう現代社会のリアルな問題をプラスして大ヒット。ドラマはすでにシーズン2の製作が始動している。戸惑いながらも恋する気持ちに向き合っていく主人公を演じるのは、子役から見事な成長を遂げ、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」から「仮面の王 イ・ソン」「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」などで"時代劇女神”と呼ばれるキム・ソヒョン。『感染家族』「椿の花咲く頃」のチョン・ガラムと韓国版「カノジョは嘘を愛しすぎてる」や「ビューティフル・バンパイア」のソン・ガンは、個性が異なるそれぞれのキャラクターの雰囲気をうまく掴んでいる。ドラマ「恋するアプリ Love Alarm」はNetflixにて配信中。六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~原作/作画:Kwang jinあらすじ国内最大外食企業JGグループに勤めている父親の転勤で、ある田舎に引っ越した高校3年の「新」。転校初日からJGグループの御曹司「金城龍河」のならずものぶりが我慢できず、一発殴ってしまい退学処分、父親は20年間勤めていた会社を辞める羽目に…。さらに「龍河」が起こした交通事故で父を亡くした「新」は、「龍河」に暴力をふるい少年院へ。やがて、JGグループを倒すと心に決めた「新」が選んだ再起の街が「六本木」だった。2020年ステイホームを余儀なくされる中で、「愛の不時着」と共に新たな韓流ファンを増やした「梨泰院クラス」の原作漫画。ドラマは、ソウルの国際色と多様性に溢れた街・梨泰院(イテウォン)を舞台に、主人公パク・セロイが信頼のおける仲間たちと開いた小さな居酒屋「タンバム」で、父の敵である外食最大手「長家(チャンガ)」に挑んでいく青春ストーリー。「半沢直樹」を彷彿とさせる局面もあり、信念と根性で着実に“復讐”を遂げていくセロイたちの姿は韓国ドラマを観たことのなかった男性層をも夢中にさせている。癒やし系年下男子、お調子者の幼なじみ、ツンデレ御曹司など親しみ溢れるキャラクターを演じてきたパク・ソジュンがサラサラヘアを大胆にカット、原作同様のイガグリ頭となり、明るい素顔とは180度異なる(!?)武骨で寡黙な猪突猛進男セロイ役に。老けメイクで挑んだユ・ジェミョンやキム・ダミらの好演も光る。ドラマ「梨泰院クラス」はNetflixにて配信中。もう秘書はやめます漫画:金明美/原作:鄭景允あらすじ天上天下唯我独尊、神のもたらしたマスターピース、すべてを思うがままにできるアーバングループの副会長「冴木凌士」。そんな「凌士」の傍で9年間、ブレーンとしての役割や個人のサポート、ときには運転手、さらには社交パーティーのパートナーまで完璧にこなす秘書界の人間国宝「安藤笑美」。最強コンビだったはずなのに、ある日突然「安藤」が「もう秘書やめます!」…。なぜだ!?うちの安藤がいったいなぜ?整った顔立ちと抜群のスタイル、頭脳明晰、卓越した経営能力と全てを持つウルトラ級のハイスペック御曹司と、プライベートを犠牲にし、家族のために必死に働いてきたが自分の人生を歩むことを決意した“秘書界の名匠”。自分しか愛せなかった完璧男子が彼女をつなぎとめようと必死になる姿が愛おしいラブコメディで、貸し切り遊園地デートやプライベート花火など、壮大すぎるロマンティックなシーンが連続するのも見どころ。ドラマでは、「梨泰院クラス」パク・セロイに変身する前のパク・ソジュンが持ち前のルックスを十分に生かし、ときにうっとうしいまでのナルシスト男がハマることに。“ロマコメ神”と呼ばれるだけの胸キュンラブシーンからコミカルなシーンにも挑んでいる。好感度女優パク・ミニョンのスーパー秘書ぶりにも注目で、彼女は本作や「彼女の私生活」で“新ラブコメ女王”と呼ばれるように。ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」はU-NEXTにて配信中。真心が届く~スターと堅物弁護士の恋!?~作画:The Ant/原作:Jäger※毎週月曜1話更新あらすじ韓国一の美人トップ女優「オ・ユンソ」(本名:オ・ジンシム)。飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女だったが、悪質なストーカーのせいで芸能界を引退させられる羽目に…。演技がヘタなユンソに女優復帰のための条件として提示されたのは「法律事務所で6か月間秘書として働くこと」。泣く泣くこの条件を受け入れたユンソは敏腕弁護士(クォン・ジョンロク)の秘書として働くことになる。最初こそジョンロクはユンソの存在が目障りで冷たくあしらうが、彼女の頑張りに徐々に心を開いていき…。 住む世界も考え方も違うトップ女優とカタブツ弁護士のオフィスラブやいかに…!?法廷ドラマで華麗なる復帰を目指す、かつてのトップ女優が、復帰の条件として“法律事務所で現場実習する”ことから始まるラブコメディ。ドラマでは、「キム秘書はいったい、なぜ?」「オレのこと好きでしょ。」の演出家と脚本家による信頼の布陣。「トッケビ」で“死神”と人間であるチキン店の女社長カップルを演じて視聴者のハートをがっちりと掴んだ、イ・ドンウクとユ・インナが再タッグ。ユ・インナがかつて“韓流の女神”と呼ばれながらもスキャンダルに巻き込まれた女優、イ・ドンウクが恋愛経験ほぼなしの法律事務所NO.1の弁護士に扮し、新しい恋に挑む。あの相性抜群、最強のカップルに再び癒されること間違いなし!ドラマ「真心が届く ~僕とスターのオフィス・ラブ!?~」8月5日(水)より発売・レンタル開始。発売元:アクロス/クロックワークス/TCエンタテインメント 販売元:TCエンタテインメント(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年07月26日パク・ソジュンが主演する「Netflix」で配信中のドラマ「梨泰院クラス」。この度、本作のオリジナル・サウンドトラックが、韓国エンタメグッズ専門オンラインショップ「K1stshop」(ケーファーストショップ)にて予約販売が開始された。ドラマ「梨泰院クラス」は、主人公パク・セロイ(パク・ソジュン)が、ソウル市内の国際色豊かな活気ある繁華街・梨泰院(イテウォン)に居酒屋「タンバム」を開き、父の敵である韓国外食チェーン1位の居酒屋「長家(チャンガ)」に挑む骨太な青春ストーリー。今回リリースされるオリジナル・サウンドトラックには、男性アイドルグループ「VERIVERY」の「With Us」や「BTS」Vの自作曲「Sweet Night」などが収録。4枚組、全77トラックが収録されており、CD3&4には計51曲のBGM楽曲が収められている。そして「K1stshop」では、ここでしか手にはいらないパク・ソジュンオリジナルポスター付きでの販売となっている。K1stshop限定オリジナル特典付き「梨泰院クラス オリジナル・サウンドトラック」予約販売は8月16日(日)23時59分まで(発売日8月26日)。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年07月14日Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中『愛の不時着』から火がついた韓国ドラマの爆発人気。その人気を二分するように、3月末の配信スタートからNetflixの日本国内総合TOP10の上位に入り続けているのが青春・ビジネス復讐劇『梨泰院クラス』。日本のドラマでいえば“倍返しだ!”の『半沢直樹』にも似た作品の魅力を大ファンというニッチェの近藤くみこさんに“初めて見る人に向けて”語ってほしいと伝えると、「まだ見ていない人っているんですか?(笑)。『梨泰院クラス』を韓流ブームの初期のころのドラマ『冬のソナタ』や、私も見ていた『天国の階段』のような内容だと思っていらっしゃる方がいたら、違います!記憶がなくなったり、実はきょうだいだったり、お金持ちの財閥御曹司が出てきたりという、ファンタジーに近い要素は出てきません。リアルないまの韓国を舞台に描いていて、おしゃれで、展開が早く、脚本も面白い。俳優さんもみんな演技が上手。社会派ドラマやサスペンスものがお好きな方には、特におススメです!」■心が洗われる、洗浄ドラマ韓国最大の外食企業『長家(チャンガ)』の会長とその息子のせいで、父を失い、中卒・前科者となった青年パク・セロイが主人公。復讐のためにソウルの街・梨泰院で、仲間たちと韓国ナンバーワンの飲食店を目指して奮闘するサクセスストーリー。高視聴率請負人の韓国トップスター、パク・ソジュンが原作コミックのまま前髪をパツンと切った独特な髪型でセロイを演じている。「主人公のセロイよりも、ストーリーにハマりましたね。ドキドキ、ハラハラ、これからどうなっていくの?って。セロイと長家の会長という敵対するふたりの個性が強すぎて(笑)。情を大切にするセロイとは対照的な会長は、成功者としての哲学がある。セロイが経営する居酒屋『タンバム』の仲間たちのストーリーには、毎回、泣いてしまいます。物語の前半は、名言の宝庫ですし。見ていて心が洗われるドラマです。ちょうどおととい、(お笑いコンビ)かまいたちの濱家(隆一)さんがまだ手を出せていないと聞いて、すぐに“絶対に見て!憧れているタイプの主人公だから、絶対にハマると思います”って、LINEしました(笑)」主人公のセロイに落ちたわけでは……とは言うが、パク・ソジュンの印象を聞くと、「ネットで検索して出てきた、普通の髪型をしているときのイケメンぶりがすごい!倒れるかと思いました(笑)。あの独特な髪型で“イケメンさ”を削いでくれたからストーリーに集中できた。これが、いい感じの髪型でカッコよかったら、ぜんぜん話が入ってこなかったと思います(笑)。実は、彼の若いころのドラマ『魔女の恋愛』を見始めて。年上の女性を落とすラブコメなので、彼より年上の私も落とされたいと思っています(笑)」心に刺さる名言集【近藤チョイス】「お前がなにをしようが揺るがない。一生懸命、生きることは悪いことじゃない」セロイの復讐の相手である長家の会長の右腕になったスアが「嫌いにならないの?」とセロイに尋ねたときに言うのが、この言葉。みんな一生懸命、生きているだけなんだ。だから「何をしてもいいんだよ」って言われている気がして。それなら、何でもやってみようと思いました。生きている人、全員にささる言葉だと思います。「いま1回、最後に1回、もう1回。一瞬は楽になる。だけど、繰り返すうち人は変わる」イソに「罪をのがれるために権力の力を借りることのなにが悪いの?」と言われたセロイが返す言葉。1回受け入れてしまうことで、それまで守ってきた信念が崩れ去ってしまうと語る。「真の強さとは人から生まれる。みんなの信頼が僕を強くしてくれる」セロイの営む居酒屋が入るビルを買収した長家の会長。音をあげるだろうとほくそえんでいたが、セロイからこの言葉を言われる。「心はギブアンドテイクではない」もともとはセロイがスアへの気持ちをイソに語った言葉。「10年好きだったから、俺を好きになってくれ」って商売をしているわけじゃないから、と。セロイへの思いを伝えフラれたイソが同じようにつぶやく。「自分で自分の価値を下げるな。俺の価値は俺が決める。俺の人生はこれからだ。必ず成功してやる」刑務所で読書ばかりしているセロイにスングォンは「前科がついた時点で人生は終わり。知識は無意味」とつっかかると、セロイが怒りながら言うセリフ。刑務所を出所したふたりは7年後に梨泰院で再会。スングォンは、セロイの『タンバム』で働くことになる。物語の4つの見どころ1.セロイvsチャン・デヒ&グンウォン親子 長家から飲食業界のトップを奪い復讐すべく正攻法で戦いを挑むセロイだが、手ごたえを感じるようになると、お金と権力を使う親子によってつぶされそうに。それでも、ふたたび立ち上がっていくセロイと居酒屋『タンバム』の仲間たち。中盤で彼の復讐を支える、ある重要な人物がいることが明らかになる。最後に笑うのは?2.幼なじみのセロイとスアの恋の行方セロイの父が学費の面倒をみて、かわいがっていた孤児院で暮らすスア。転校先の高校で彼女に出会い、恋してしまうセロイだが、あることから罪を犯して刑務所に入る。刑期を終え、梨泰院の街でスアと再会するが、彼女は、交換条件をのみ長家の社員になっていた。近づいては離れてをくりかえすふたり、どうなるのか……。3.イソのセロイへの恋心天才的な頭脳を持つ有名ブロガーでありながら、良心が欠落している反社会性パーソナリティー障害を抱えるイソ。偶然出会ったセロイに恋心を抱き、彼の居酒屋『タンバム』の敏腕マネージャーとして活躍する。セロイと出会ったことで、人として大きく成長し、輝きを増していくイソ。グンスはそんなイソを見守り続けている。4.居酒屋『タンバム』のメンバーたちが抱えているものセロイと同じ刑務所にいて、頭に血がのぼると手が出てしまうスングォン。トランスジェンダーのヒョニ、韓国人の父を探すギニア出身のトニー。複雑な生い立ちのグンスと居酒屋『タンバム』で働く個性豊かなメンバーたち。セロイ、スアも含めた彼らの背負う、それぞれのストーリーが涙を誘う。Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中
2020年06月29日Netflixにて話題沸騰中の韓流ドラマ「梨泰院クラス」の主演パク・ソジュンが、『ミッドナイト・ランナー』のキム・ジュファン監督と再びタッグを組んだ映画『ディヴァイン・フューリー/使者』(原題:『使者』)が、当初の7月公開予定から1か月後ろ倒しとなり、8月14日(金)より日本公開されることが決定した。主演を務めたTVドラマ「花郎<ファラン>」「キム秘書はいったい、なぜ?」「梨泰院クラス」などが立て続けにヒット、日本でもTVドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」としてリメイクされたポリスアクション映画『ミッドナイト・ランナー』が本国で動員550万人の大ヒットを記録、『パラサイト 半地下の家族』にもカメオ出演したパク・ソジュン。新たなライジングスターとなった彼が本作で挑むのは、悪と戦う力に目覚めていく格闘技チャンピオン。キム・ジュファン監督がデビュー作『ミッドナイト・ランナー』で主演に選んだパク・ソジュンとタッグを組み、激しい格闘シーンはもちろん、説得力十分の鍛え上げられた肉体美も披露している。若き格闘家とベテラン神父が“悪”に挑む新次元エクソシズム・アクション脇を固めるのは『シルミド/SILMIDO』『光州5・18』の国民的俳優アン・ソンギ、『MASTER/マスター』「ザ・キング:永遠の君主」のウ・ドファン、さらに『パラサイト 半地下の家族』『狩りの時間』のチェ・ウシクら新旧の名優たち。手に汗握るダイナミックなアクション、スタイリッシュな映像、スロヴァキア・ナショナル交響楽団が奏でる荘厳なスコア、そして細部にまでこだわり抜かれた悪魔祓いアイテムの数々――。エクソシズム・アクションの新たな傑作が誕生した。また、「今まで演じてきた人物とは正反対の魅力があるキャラクター」とパク・ソジュン自身がふり返る通り、これまで演じてきた陽気で明るいイメージとは真逆の、影のあるキャラクターを演じきった彼のスクリーンでの活躍を期待していて。『ディヴァイン・フューリー/使者』は8月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年05月20日KARAの元メンバーのギュリ(31)が、新型コロナウイルスの集団感染が発生した韓国・梨泰院にあるナイトクラブを外出自粛期間中に訪問していたことが明らかになった。所属事務所を通して謝罪をしたが、批判が殺到している。5月6日に感染が確認された20代男性が、同月1日~2日にかけて梨泰院のクラブに訪れていたことが判明。12日現在までに関連感染者数が101人に増加する集団感染が発生しており、韓国政府は13日以降に予定されていた学校の再開を延長した。11日、感染者の男性が訪問した日にギュリも同クラブにいたと韓国メディアが報道。所属事務所は事実確認後、「感染者の報道が出た時点で、区役所から連絡を受ける前に自ら診療所を訪れてすぐに検査を受けた。陰性と判定され、現在は自宅隔離中です」と認めた。ギュリも所属事務所を通して「どんな理由であれ、ソーシャルディスタンスの期間に規範を守らなかった点を深く反省し、お詫び申し上げます」と謝罪した。公式インスタグラムのアカウントを非公開にするほど、ギュリに厳しいバッシングが降り注ぐのには理由がある。韓国政府は4月30日から5月5日までの大型連休に人々の接触が増えることを懸念し、ソーシャルディスタンスを強く呼びかけていた中で、ギュリはクラブを訪れていたのだ。さらに、「入場時から店を出るまでマスクを着用していた」という所属事務所の説明に対し、一部ネットでは、ギュリがマスクを外した状態でクラブにいたという目撃情報が浮上。数時間後に「入場時から20秒ほどを除いてはマスクをずっと着用していた」と謝罪文を訂正したことも、物議をかもしている。ギュリは3月に恋人のソン・ジャホ氏と共に新型コロナウイルス感染防止と予防ために、マスクを1万枚寄付していた。しかし、それとは反対に軽率な行動をとってしまった韓国国民を怒らせる原因となっているようだ。
2020年05月12日Netflixにて配信中の「愛の不時着」で韓国ドラマにハマった方々が、おそらく次に見始めたとおぼしき「梨泰院(イテウォン)クラス」が、これまた大ヒットとなっている。人気俳優ヒョンビンとソン・イェジンによる“ギャップ”ロマコメとは打って変わって、「梨泰院クラス」は、数々のヒットドラマでナルシストの御曹司や元格闘技選手などを演じて“ラブコメ神”との異名をとる主演パク・ソジュンが、学歴も、お金も、家族もない若者に扮して成功を目指し、大企業に復讐を果たそうとする青春群像ドラマ。しかも、『パラサイト 半地下の家族』が露わにした格差社会を背景に、個性豊かな若者たちが“自分の人生”のために必死で駆け上がる姿が幅広い世代の心をとらえている。名作の宝庫・WEB漫画が原作!人気俳優パク・ソジュンが“いがぐり”頭に!?原作は、“ウェブトゥーン”と呼ばれる韓国のWEB漫画。原作者のチョ・グァンジン自ら脚本を手がけ、ポン・ジュノ監督×ソン・ガンホ『グエムル 漢江の怪物』や、ソン・ガンホ主演『タクシー運転手約束は海を越えて』、ヒョンビン主演『スウィンダラーズ』など、実際にあった事件や社会問題を盛り込んだエンタメ作品が得意の映画配給会社「SHOWBOX」が初めて制作したテレビドラマ。本国では1月より放送され、高視聴率で3月21日(土)に最終回が放送。3月28日(土)からNetflixで配信されると、「愛の不時着」をしのぐ勢いで日本の「TOP10」を賑わせている。すでに紙ベースの漫画を追い抜いているといわれる韓国のWEB漫画は、日本と同様、人気作品となれば映像化されるケースは数多い。“韓国サラリーマンのバイブル”と称された同名WEB漫画を原作にした「ミセン~未生」(14/ユン・テホ)は社会現象となり、「Hey! Say! JUMP」中島裕翔主演で「HOPE~期待ゼロの新入社員~」として日本でもリメイクされた。同じ原作者の『インサイダーズ/内部者たち』はイ・ビョンホン主演で映画化。昨年大ヒットした『神と共に』シリーズや、「愛の不時着」でもオマージュされた映画『シークレット・ミッション』、シーズン2の制作が決定したNetflixシリーズ「恋するアプリ Love Alarm」、チュ・ジフンやリュ・スンリョン、ペ・ドゥナなどが出演するゾンビパニック時代劇「キングダム」など、そのジャンルも多岐にわたる。そんな今作で主人公パク・セロイを演じるのは、『パラサイト』でキム家の長男ギウ(チェ・ウシク)をリッチなIT企業社長パク家に引き合わせた張本人、大学生のミン役を務めたパク・ソジュンだ。ドラマ「彼女はキレイだった」(15)「花郎<ファラン>」「サム、マイウェイ~ 恋の一発逆転!~」(ともに17)「キム秘書はいったい、なぜ?」(18)ほか、映画『ビューティー・インサイド』(16)や『ミッドナイト・ランナー』(17)など話題作に出演し、日本に公式ファンクラブもある人気若手俳優のひとり。次回作は、韓国歴代興行収入第1位を記録した『エクストリーム・ジョブ』イ・ビョンホン監督の新作という。身長185cm、“10等身”のモデル並のスタイルで、野球選手を目指していたというスポーツマンでもある彼が、今作では原作の主人公に寄せる形で“いがぐり”頭に大変身。困惑したときや、感情を必死に抑え込んでいるときなどに、そのいがぐり頭を自分でペシペシ、ぐりぐりとする姿は色気すらあり、愛おしくなってしまう。パク・ソジュンのYouTubeチャンネル「Record PARK’s」ちなみに、『パラサイト』のチェ・ウシクとは実生活でも親友で、アカデミー賞授賞式をTVで見守る様子も彼のInstagramにはアップされている。BTS(防弾少年団)のVことキム・テヒョンらも交えた彼らのグループは「ウガウガ会」としてファンにはおなじみ。ドラマ「花郎<ファラン>」で共演して以来、パク・ソジュンと親交を深めたVが手がけた「Sweet Night」は劇中終盤を彩る、しっとりとした癒やしのバラード。韓国の主要チャートはもちろん、いまやアジア各国、アメリカのiTunesトップチャートなどを席巻中だ。本楽曲をはじめ、物語・キャラクターと見事にシンクロしたエモーショナルで、クールなOST(ドラマのオリジナルサウンドトラック)は、今作の大きな魅力のひとつ。躍動感にあふれたGahoの「始まり/Start」(原題)は主人公パク・セロイのポジティブな姿勢にぴったり、朝イチに聴きたくなる曲。タイトルからしてセロイの生き様そのもの(?)「石頭/Rock」(原題)は、ロック調のサウンドが腹の底から湧き上がる彼の怒りを表しているようで、宿敵に立ち向かう彼の力強さにハマる。韓国の六本木+渋谷を舞台にした、現代の青春群像劇原作となったWEB漫画は、「六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~」というタイトルで日本向けに設定変更され、「ピッコマ」でも配信されている。このタイトルが示すように、「梨泰院(イテウォン)」とは地名のこと。大都市ソウル随一の繁華街で近隣に大使館が多く、米軍基地が近いことなどから国際色豊かで、ソウルタワーを臨む陸橋が劇中何度も登場するなど、まさに六本木のようなイメージ。さらに、通り沿いに店が隙間なく立ち並ぶ様は渋谷センター街のような雰囲気もある。原作者チョ・グァンジンが経営する居酒屋も梨泰院にあるという。そんな今作で主人公パク・セロイは、苦くてつらい過去と犯罪歴を背負いながら、梨泰院に“甘い夜”という意味の居酒屋「タンバム」をオープンさせ、“はみ出し者”の仲間とともに強大な敵に立ち向かい、大きな夢の実現を目指していく。彼の復讐のターゲットとなるのは、チャン・デヒ会長が率いる飲食業界のトップ企業・長家グループ。転校初日、同級生をいじめていた会長の息子を殴り倒したことが原因でセロイは高校を退学。長家グループに勤めていた父は職を失い、さらに交通事故で亡くなってしまう…という“韓流ドラマあるある”の悲劇が連続。演じる名優ユ・ジェミョンの凄みも相まって、チャン会長の徹底的な“悪役”ぶりが目を引く。やがて、宿敵チャン会長の自叙伝から起業や商売の真髄を学び、「人と信頼」をモットーに様々な人脈と秘策を駆使して、反撃を始めるセロイ。さらに、中卒で前科者の熱血“不器用”男セロイを取り巻く若者たち、それぞれの思いが、彼の復讐劇に大きな影響を与えてゆくことに。チョ・イソ(キム・ダミ)IQ162の天才、“いがぐり頭”に恋あるきっかけから「タンバム」のマネージャーとして採用された、IQ162の天才で、SNSのフォロワー76万人というインフルエンサー、チョ・イソ。良心の呵責を感じにくいソシオパス傾向があり、「名門大学を出て、大企業に就職、財閥出身の男性と結婚」という母の教えには全く興味なし。何に対しても本気になったことのない、満たされない思いを抱えていた彼女はセロイと出会い、初めて胸がときめく。演じるのは、『新しき世界』のパク・フンジョン監督作『The Witch/魔⼥』で、覚醒するアサシン少⼥を鮮烈に演じて新人賞を総ナメにしたキム・ダミ。今作でファン層をさらに広げ、日本でもおなじみの女優となるはず。オ・スア(クォン・ナラ)同情はいらない…セロイの初恋の人長家グループが支援していた施設で育ち、セロイの亡き父ソンヨルを慕っていたオ・スア。プライドが高く自立心に溢れ、長家に入社してキャリアウーマンとなる。演じるのは、チ・チャンウク「あやしいパートナー」にも出演していた元「HelloVenus」のクォン・ナラ。チャン・グンス(キム・ドンヒ)チャン会長の次男、イソに片思い中チョ・イソに片思いする、優しい男子。チャン会長の次男だが、愛人の子であるため10代で家から独立。演じるキム・ドンヒは、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」にも出演した新鋭で、4月29日Netflix配信開始の「人間レッスン」にも起用され、期待を集めている。チャン・グンウォン(アン・ボヒョン)典型的なダメ御曹司わがままでキレやすく、トラブルメイカーとなるチャン家の長男。すべてはこの男から始まった。スアに思いを寄せるが見向きもされず。本来の姿は父の“調教”に怯えるヘタレ。アン・ボヒョンはドラマ「太陽の末裔」で注目された。マ・ヒョニ(イ・ジュヨン)「タンバム」の調理担当セロイが開店資金を貯めるため、工場で働いていたときに出会った。ヒョニのジェンダー・アイデンティティが鍵となるエピソードは感涙必至。演じたイ・ジュヨンは、ヤン・イクチュンらが出演の第21回釜山国際映画祭オープニング作品『春の夢』で映画デビューし、第14回大阪アジアン映画祭グランプリ作品『なまず』といったインディーズ映画で活躍。今作でも特に熱い視線を送られている。チェ・スングォン(リュ・ギョンス)セロイに恩義あるホールスタッフけんかっ早い元ヤクザだが、刑務所で出会ったセロンに影響されて改心。ヒョニといいコンビで、実はとても情に厚い男。リュ・ギョンスは映画『ミッドナイト・ランナー』や「2PM」ジュノ主演「自白」に出演。そのほか、アフリカ・ギニア出身で韓国語ペラペラ、「自分は韓国人だ」と揺るがないキム・トニー(クリス・ライアン)や、いじめられっ子からファンドマネージャーとなるイ・ホジン(イ・デイビッド)が登場。梨泰院の生き字引(?)であるBarのマスター役には、実際に梨泰院に店を持つ実業家でタレントのホン・ソクチョン。「雲が描いた月明かり」で今作のキム・ソンユン監督と組んだパク・ボゴムも、爽やかにカメオ出演する!加えて韓国映画ファンには、ムキムキになる前のマ・ドンソクも出演していた『悪のクロニクル』(15)で、“罪を犯した”ベテラン刑事と“彼を慕う”新米刑事として共演した名優ソン・ヒョンジュとパク・ソジュンが親子という点も胸アツ。しばしば回想で登場するヒョンジュさん演じる父とのやりとりは、涙なしには見られない。「自分の価値は自分が決める」…『パラサイト』への痛烈なリプライ『パラサイト』でキム一家の父を演じたソン・ガンホはシネマカフェのインタビューで、誰もが愕然としたクライマックスの展開を「これぞ、正解だ」と感じたという。「なぜなら、私たちが生きる現実世界は、映画のクライマックスをも上回るほど、残酷で冷酷だからです」。そう、現実はあまりにもつらく、残酷だ。今作のセロイのような何も持たざる者が国内トップ企業に挑み、復讐しようとするなんて無謀、不可能といっていい。現実世界ならば、“銀のスプーン”をくわえて生まれてきた長家グループ御曹司のグンウォンは何事もなく、他者を蔑みながら(父の影に怯えながら)トップに君臨し続けるだろうし、『パラサイト』のパク家もどこかでまた同じような暮らしを(トラウマを抱えながら)続けていくだろう。一方のキム家は、一生、あの半地下から抜け出すことはできないだろう。それでも、今作は経済や学歴の格差などによって、あらかじめ“定められてしまった人生”にも反旗を翻す。長家グループのデヒ会長は、刑務所に収監されたセロイに向かって「信念や気合いは弱者の強がりに過ぎない」と言い放つが、セロイは信念を胸に、傍目には恵まれた環境を放棄したイソをはじめ、様々な境遇やジェンダー、人種を越えて結ばれた仲間たちとともに“自分の人生”を生きようとする。「権力者や不当なことに振り回されたくない」「自分の価値は自分で決める」「お前はお前だから 他人を納得させなくていい」――。セロイが仲間に語りかける言葉が身に沁みて仕方がないのは、それが生きづらさを抱えた者たちの、万国共通の、人間としてごく当たり前の本音でもあるから。セロイたちの下剋上は、精神的にも、奇しくも物理的にも閉塞感に包まれたいまだからこそ余計に、カタルシスのあるストーリーとして観る者に等しく、優しく響いていく。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年04月27日現代美術家の森村泰昌による個展『森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020—さまよえるニッポンの私』が、原美術館にて4月12日(日)まで開催されている。名画や映画の登場人物あるいは歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌。巧みなメイクや衣装で、時代や人種、性別を超えてさまざまな人物に自らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独自の解釈を加えることで、観る人の固定観念に揺さぶりをかける。1985年にゴッホの肖像画に扮したセルフポートレート写真を発表。以降、マネ、レンブラント、ダ・ヴィンチといった画家作品の登場人物になりきる「西洋美術史」シリーズ、ディートリッヒやマリリン・モンローなどに扮した「女優」シリーズ、ヒトラーやチェ・ゲバラ、三島由紀夫などに扮した20世紀の「男達」シリーズなど、一貫して自画像的作品で「私とは何か」をテーマに作品を作り続けてきた。同展では、そんな森村作品から、エドゥアール・マネ《オランピア》から生まれた初期代表作《肖像(双子)》と新作《モデルヌ・オランピア2018》をはじめ、マッカーサーと昭和天皇、三島由紀夫やマリリン・モンローのポートレート作品などが展示される。原美術館()
2020年01月30日篠井英介と陰山泰が、琵琶と雅楽の楽器を使った「琵琶絵巻 朗読楽『天守物語』」を来年2月、東京・府中の森芸術劇場で上演する。過去3度の公演を行なってきたが、そもそもなぜ琵琶? なぜ『天守物語』なのか。40年来の“盟友”である篠井と陰山に話を聞いた。【チケット情報はこちら】陰山が自ら演出も務める本作だが、企画の始まりは琵琶奏者・友吉鶴心(ともよし・かくしん)との出会い。ふたりを引き合わせた友人の葬儀で、陰山が読む弔辞に合わせて友吉が琵琶を演奏するという「めったにない不思議な経験」(陰山)をした。そこで意気投合し、機会があれば一緒に何か出来ないかという話から行き着いたのが、篠井を加えての『天守物語』の朗読劇だった。琵琶と古来からの楽器を使う雅楽に、100年前に書かれた泉鏡花の戯曲という組み合わせは、一見、堅苦しく格式ばったものにも感じるが、陰山は「クラシックな楽器ですが、実は奏者の感性がすごく出るんです。僕らの感性と交わって“ライヴ”になっている」と語る。その言葉を受け篠井も「(共演する)雅楽の稲葉明徳さんも非常に多芸多才な方で、笙や篳篥(ひちりき)といった古典楽器から太鼓にパーカッションまでこなされて、音の世界に尋常じゃない広がりがあるんです」と力を込め、この公演を「朗読と音楽のセッション」と表現。「毎回、同じことをしてくれと言ってもできないし、センスと息で合わせながらやっています。非常にジャジーですね。『あぁ、今日はここでベベンっと入れてきたか。じゃあこっちはこうしてやろう!』という感じでこちらも楽しんでます」と笑顔で語る。『天守物語』は、白鷺城(姫路城)の最上階で“異界”の者たちを統べる富姫と人間の図書之助の恋を描いた物語。陰山は「非常によくできたSF」と本作を評す。「彫師の桃六という男が“馬鹿な奴らども、勝手に戦争してろ!”と言うんですけど、そこに泉鏡花の表現者としての魂を感じます。琵琶や雅楽の音と言葉によって想像をかき立てる、非常に朗読劇に合う作品だなと思います」篠井は以前富姫を演じた経験から「富姫というのは女形にふさわしい役で、僕らが若い頃は玉三郎さんの専売特許でしたからね。それをやらせていただけるというのは巡り合わせなのかなと、その時は一世一代の覚悟で臨みましたが、またこういう形でやらせてもらえるのが嬉しいし、どれだけやっても飽きることのないお役ですね」と語る。2人は共に80年代の小劇場ブームを体験した盟友でもある。共演は決して多くないが「あの熱狂の時代、苦楽を共にした同志」と陰山が言えば、篠井も「安心感が違います。感覚を共有しているからこそ、のびのびやらせてもらえる」と全幅の信頼を寄せる。若き注目株の小川ゲンを加え、3人の朗読と琵琶と雅楽の魅惑的な音色が混じり合い、どのような“和”のSFファンタジーが浮かび上がるのか?公演は2月24日(月・祝)、東京・府中の森芸術劇場にて上演。取材・文:黒豆直樹
2019年12月11日原美術館では、現代美術家・森村泰昌の展覧会「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私」展を、2020年1月25⽇から4⽉12⽇まで開催する。映像作品「エゴオブクスクラ」より2020(参考写真)撮影:福永一夫 ©Yasumasa Morimura名画や映画の登場⼈物あるいは歴史上の⼈物に⾃らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌。巧みなメイクや⾐装で、時代や⼈種、性別を超えて様々な⼈物に⾃らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独⾃の解釈を加えてきた。1985年に「肖像(ゴッホ)」で鮮烈のデビューを果たし、以降、⼀貫して「私」とは 何かという問いに取り組む森村は、さらに⾃らが脚本を⼿がけ⾃演する映像作品や、ライブパフォーマンスへと表現の領域を広げている。2018年には、ニューヨークのジャパンソサエティーで展覧会「Yasumasa Morimura: Ego Obscura」を開催。その凱旋展と位置づけられる、東京2020展⽤に再編集された映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を⽤いて会期中開催される作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンスを通じて、日本近現代史、文化史に言及する。「ポートレイト(女優)/駒場のマリリン」1995‒2008 ©Yasumasa Morimura映像作品「エゴオブスクラ」 には、⽇本⼈の記憶に深く刻まれている昭和天皇とダグラス マッカーサー、あるいはマリリン モンローや三島由紀夫らに扮した森村が登場。1951年、大阪に生まれた森村は、戦前の教えが否定され、日本人に広がった「空虚」が、西洋の価値観で埋められていった時代の日本で教育を受けた。その個人的経験から、やがて「真理や価値や思想というものは(中略)いくらでも自由に着替えることができるのだ。」(映像作品「エゴオブスクラ」より)という発想を導く。「モデルヌ・オランピア2018」2018 ©Yasumasa Morimura30年に渡り⻄洋美術史に侵⼊しながら、森村は何を考えて⼈種や性別を超えてきたのだろうか。⾃らの⾔葉で⾃作が⽣まれた背景、そして、そこに込められた思いを語る「エゴオブスクラ」は、ニューヨークでも⼤きな反響を得た。森村は「エゴオブスクラ(Ego Obscura)」という耳慣れない言葉に「闇に包まれた曖昧な自我」という意味を込め、愛情のみでは⽚付けられない⺟国への複雑な感情をにじませながら、セルフポートレイトという形で、「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む。会期中、作家自身によるレクチャーパフォーマンス「エゴオブスクラ 東京2020バージョン」を実施。スケジュールは、1月25日、26日、2月22日、23日、3月20日、21日、4月11日、12日のいずれも16時から17時まで。事前申し込み制となり、詳細はウェブサイト()にて確認を。戦後⽇本の復興を印象付けた先の東京オリンピックから55年を経た2020年、再び東京でオリンピックが開かれる年に、森村泰昌は「私」とは何かを我々にも問いける。【展覧会情報】森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私会期:2020年1⽉25⽇〜4⽉12日会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25時間:11:00〜17:00(⽔曜は20:00まで、⼊館は閉館時刻の30分前まで)休館⽇:⽉曜⽇(祝⽇の場合は翌平⽇)料金:⼀般1,100円、⼤⾼⽣700円、⼩中⽣500円、70歳以上550円※原美術館メンバーは無料
2019年12月06日本日から東京・池袋の新文芸坐で特集上映「映画監督・加藤泰 情念の横溢」が開催される。時代劇や任侠映画など数多くの傑作を残した巨匠監督の作品を厳選して上映。名画座の定番にして、映画ファンなら絶対にハズすことができない超人気プログラムだ。加藤泰(かとうたい)は1916年に生まれ、叔父の映画監督・山中貞雄を頼って上京し、1937年に東宝に入社。いくつかの映画会社を転々とした後に伊藤大輔や黒澤明の下で助監督を務め、1951年に監督デビュー。映画黄金期に次々と公開される時代劇や任侠ものを数多く手がけヒット作を連発。その一方で実験精神あふれる作品や異色作、リアリズムを追求した時代劇も発表し、映画ファンを熱狂させた。今回の特集では膨大なフィルモグラフィの中から10作品を上映。ミュージカル風の演出や強烈なキャラクターが魅力の異色作『真田風雲録』、鶴田浩二主演の傑作『明治侠客伝 三代目襲名』、大ヒットシリーズ『緋牡丹博徒 花札勝負』と、その後日譚『緋牡丹博徒 お竜参上』など見逃せない作品が揃った。デジタルリマスターされた遺作『ざ・鬼太鼓座』以外はすべて35ミリで上映される。加藤泰作品はこれまでも繰り返し特集が組まれ、名画座ファンにはおなじみのプログラムになっているが、多くの作品でスクリーンを埋め尽くさんばかりの激情、哀しみ、今回の特集タイトルにもなっている“情念”が描かれる。俳優たちの鬼気迫る演技、観客を圧倒するクローズアップ、観る者の予想を裏切るカメラ位置……映画ファンを魅了し続ける加藤泰の美学を新文芸坐の大スクリーンで堪能できる必見の特集になっている。映画監督・加藤泰 情念の横溢新文芸坐11月25日(月)・26日(火)『明治侠客伝 三代目襲名』『骨までしやぶる』27日(水)・28日(木)『瞼の母』『沓掛時次郎 遊侠一匹』29日(金)・30日(土)『緋牡丹博徒 花札勝負』『緋牡丹博徒 お竜参上』12/1日(日)・2日(月)『炎のごとく』『ざ・鬼太鼓座 デジタルリマスター』3日(火)・4日(水)『阿片台地・地獄舞台突撃せよ』『真田風雲録』
2019年11月25日――朝5時ごろ、目を覚ました恵俊彰(54)はテレビをつけると、チャンネルをニュース番組にあわせ、一般紙2紙とスポーツ紙1紙に目を通す。気になるニュースがあったら、いつの間にか起きていた妻(52)に声をかける。「ねぇ、この事件ってどう思う」4人の子どもの通学の準備に忙しい妻は、しばし手を止めて、夫の質問に答えてくれる。8時過ぎにはTBSに入り、10時25分から始まる『ひるおび!』の放送に備える。もう、こんな生活を10年続けてきた。「これほど長く情報番組のMCを任せてもらえたのも、妻のおかげでしょうね」「ひるおび!」放送後の打ち合わせを終えて、本誌のインタビューに応じた恵は、相好を崩してそう断言する。いまでこそ、午前の部(11時〜11時55分)と午後の部(11時55分〜13時55分)を合わせた平均視聴率で7年半連続トップを誇る『ひるおび!』。しかし、番組開始当初は波乱含みだった――。「当時、日本のお昼の番組といえば『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でしたから、裏番組を引き受けるというのは、玉砕覚悟の“赤紙”を受け取る気持ちでした」迷いはあったが、芸能界の先輩たちが背中を押してくれた。「関口宏さんからは『なんか面白そうだと思うことは、やったほうがいい』、島田紳助さんからは『(低迷していた)横浜ベイスターズの監督をやるようなもん。だけど、監督をやっているということで目立つのは、得やないか』と言ってくれました(笑)」第1回の放送では、安倍晋三官房副長官(当時)を大物ゲストとして引っ張り出したが、視聴率はわずか3%。その後も2〜3%と低迷が続いた。大きな転機は’11年の東日本大震災の報道だ。ドラマやバラエティ番組は自粛されたが、報道を扱う『ひるおび!』は通常どおり続いた。「未曾有の大惨事に自分がどう向き合って生放送をやればいいのか迷いがあったんです。それで妻に『どんな顔してテレビに出ればいいんだろう?』と話したら、『お願いだから、日本中の不幸を背負ったみたいな顔をしてテレビに出るのはやめてね』って言ってくれたんです。それで“あっ”と気づいた。特別な感情ではなく、今、起きていることを、とにかくちゃんと伝えることが仕事なんだと」恵の真摯な姿に、視聴者が信頼を寄せ、徐々に視聴率が上がっていった。これまでも妻の一言に助けられることがあったという。「僕はサラリーマン経験がなく、芸能界しか知らない偏った人間です。だから、世の中の人が何に興味があるのか、どう思うのか、わからなくなるときがある。たとえば、誰かと誰かが対立しているようなニュースがありますよね。そのときに、奥さんに『どちらのほうが悪い人だと思う?』って聞くようにしている。妻は、僕にとって“世の中を映す鏡”なんです」
2019年10月16日