女優の芦田愛菜が、16日に放送されるTBS系バラエティ特番『池上彰と“女子会”』(23:56~)にゲスト出演し、ジャーナリストの池上彰氏と初共演を果たす。同番組は、知の巨人・池上氏と女子タレントたちという異色の組み合わせながら、イマドキの女子たちのリアルな悩みに池上がズバリ答えるという内容。昨年10月4日に放送され好評を博し、このたび第2弾として16日と23日の2週にわたって放送する。16日の放送では、池上と進行アシスタントの陣内智則、そして“女子会”ゲストに、池上とテレビ初共演となる芦田愛菜をはじめ、いとうあさこ、瑛茉ジャスミン、大久保佳代子、小倉優子、佐藤仁美、辻希美、藤田ニコル、舟山久美子、ホラン千秋(50音順)が登場する。池上は、“女子会”メンバー最年少の芦田愛菜が熱心な読書家であることを紹介。芦田が「私は活字中毒で、月に10~15冊ほどの本を読む」と話すと、池上も「自分も子どもの頃、本ばかり読んでいて親に叱られた」と打ち明け、2人の読書体験に興味津々の女子たちに「子どもに本を読ませるためには、親が読み聞かせをして、自身も本を読むことが大切だ」と話す。そして、試しに池上が女子たちに抜き打ちの国語テストをすると、芦田は池上もうなるほどの語彙力を発揮。女子たちは、読書が重要であると納得する。(C)TBS
2018年04月13日先生発案!目からウロコの「合理的配慮」の実例ベスト5出典 : こんにちは。『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。うちには、もうすぐ小学校卒業の発達障害のある長男と、グレーゾーンの小4の次男・小1の長女がいます。今まで私は、学校の先生方と連携し、さまざまな「合理的配慮」をお願いして、ここまでやってきました。でも、担任の先生がいつの間にかやってくれていた「さり気ない配慮」もたくさんあるんです。本当にちょっとしたことでハードルが下がって、すごく気持ちがラクになったり、みんなと一緒に取り組めたりするんですよ。今回はお忙しい通常学級の先生にも手軽にできて、「◯◯くんだけズルイ」だなんて目立たずに、クラス全体で取り組んだり、さり気な〜くサポートできる、目からウロコの「合理的配慮」の実例ベスト5を、一挙にご紹介します!Upload By 楽々かあさん教室の机の奥に、くっちゃくちゃのプリントやテストが押し込められて、大事なお知らせを持ち帰り忘れてしまう長男。おかげで、「一体いつの話?」という、提出期限切れの申し込み用紙が後から発掘されることも。そんな「困った」を担任の先生が、たった1本のヒモを使って問題解決して下さいました。連絡帳を入れる学校指定のジッパー式の「連絡袋」のカドに、書類用の綴じヒモを通して輪にするだけ!これを、長男の机の横のフックにひっかけて、プリントやテストを配ったら、すぐにそこに入れるように促して下さったのです。机の外に出て見えているので、長男も持ち帰る時に気づきやすく、先生も声かけしやすい、ナイスアイデアでした!出典 : ある年の学習発表会では、グレーゾーンの次男の担任の先生も、さり気ない配慮をして下さいました。緊張しやすく、大勢の人を前にすると固まってしまって、台詞や動くタイミングが吹き飛んでしまう次男。プレッシャーから、直前に「やっぱりムリィ〜!」と敵前逃亡した実績もあります。でも、その年の先生は、なんと、体育館のステージの正面2階の連絡通路から、まるでオーケストラの指揮者のように、次男に大きなジェスチャーでサインを送って、タイミングを教えてくれたのです。先生のサインに、マウンドのピッチャーのように小さく頷く次男。そして、無事台詞が言えたら、先生はニッコリ笑顔で大きな「マル」を作って見せてくれました。他の先生からは「◯◯先生と◯次郎君、コントみたい」なんて、面白がられていましたが、次男は安心して参加でき、「できた!」体験がとても自信になったようです。おかげで、翌年からは、配慮なしでも学習発表会が大丈夫になりました。出典 : もう一つ、次男の先生から。次男は「人の顔と名前が覚えにくい」ので、3学期になっても、クラスのお子さんたちの3分の2くらいは、名前が分からなくて、自信を持って話しかけることができず、本人もそのことを結構気にして悩んでいました。次の学年の初めに面談をお願いし、そのことを先生に伝えたところ、教室の後ろにクラス写真に名前を入れたものを掲示して下さいました。このように「クラス皆が共有できる」ことは、次男だけでなく、同じようなタイプの子や転校生、近年増えている外国人の子など、どんな子も安心できる素敵な「さり気ない配慮」だと思います。出典 : 教室の席というのは、実は大抵、視力や身長、クジ運だけではなく、ある程度担任の先生が、クラス運営のしやすさなどを加味して決められていることもあるようです。一般的に、席の配置では「ちょっと気になる子は、先生の目の前の、最前列中央の席」になることも多いかと思います。確かに先生がマメに声をかけやすく、目が届きやすいですよね。不注意性の高い長男が低学年の頃は、いつもココが定位置でした。でも、その時のクラスの雰囲気や他のお子さんたちとの関係で、優先することも変わって来るようです。3・4年生の時、長男の定位置は「中央一番後ろ」になりました。その理由は、「◯太郎君が授業中に何度も声かけされるのを、他の子の目につきにくくするため」とのこと。長男は「教科書◯ページだよ」「定規出してね」など、先生にその都度個別に声かけしてもらえれば気づきやすいけど、それが最前列の席だと、いつもクラスのお子さんたちから目についてしまいます。社会性が育って、仲間意識が強まる3・4年生は「ギャングエイジ」とも呼ばれ、ちょっとしたことが、仲間はずれやからかいの要因になることもあります。そんな空気をいち早く先生が気づいて細やかに配慮して下さり、一番後ろにしてくれました(そして、ちょっと遠回りしながら、声かけも続けてくれました)。この位置は長男もお気に入りで、安心できたようです。空気を読むのが苦手な長男は、自分で気づけない・モヤモヤした気持ちを言葉でうまく表現できないこともあるので、先生がさり気なく守ってくださって、本当に有難いなと思いました。また、聴覚過敏のある次男は、廊下側の柱の横の、片側が壁になっている席が落ち着くようです。班決めなども、大人しい子が多いグループになる確率が不思議と高い学年は、「ひょっとして、配慮してくれてるのかな?」なんて感じることもあります。他にも、夏休みの自由研究の発表などは、順番を最後のほうにしてくれて、他のお子さんたちの「お手本」をたくさん見てからだと、発表の仕方がイメージしやすくなったこともありました。マニュアルではなく、実際の状況に合わせた弾力的な対応と、ほんのちょっとの先生の采配で、下がるハードルも結構あります。出典 : 長男が1年生の2学期から、漢字書き取りが宿題に出るようになりました。ところが当時の長男は、視力に問題はなくとも、漢字のカドやトメ・ハネ・ハライが正確に認識できなかったため、どんなにがんばっても字がお手本どおりに書けませんでした。担任の先生は、漢字ノートをとても丁寧に添削して下さったのですが、本人には訂正前と後の違いが分からず、「どこをどう直していいのか、分からないよ〜」と泣きながら、何時間もかかって宿題をし、勉強にすっかり自信をなくしていました。丁度その頃に長男の発達障害の診断がつき、先生にそのことを相談したところ、漢字の間違っているところを「丁寧に訂正する添削」から、合っているところや丁寧に書けたところに、花マルやほめコメントをつけるという「丁寧にほめる添削」に、変えて下さったのです。そして「◯太郎君に良い方法は、他のお子さんにもいいと思うので、クラスで『ほめほめ作戦』やってみますね!」と、明るく言って、長男だけでなく、クラス皆のお子さんの漢字ノートを、同じように花マルで埋めて下さいました。先生が柔軟にものの見方を変えて、同じ添削指導に使うエネルギーを、少しでもできているところを見つける方向に使って下さったおかげで、長男は少しずつ自信を取り戻していきました(段階的に訂正にも慣れていき、今では、×をもらっても大丈夫になりました)。誰だって、自分のやり方を変えたり、人に合わせたりすることは、そんなに簡単なことではないのを、私は知っています。そこを快く譲って下さった、まだお若いその先生に、私は心底敬服したのです。先生方が、共に育ててくれたからこそ…出典 : こうして見ると、「合理的配慮」というのは、診断書を持っていって交渉するような、難しくて特別なことばかりではなくて、「集団教育の知恵袋」とでも表現できそうな、もっと手軽で身近な、さり気ないことだって、たくさんあるのだと思います。子どもたちにとっては、先生のちょっとした気遣いや思いやりが感じられるだけで、「学校」の印象だって全然違うんです。それにはまず、先生方に気持ちと時間の余裕が必要なのだと思います。ただでさえ、大人数の子どもたちをたった1人で引き受ける通常学級の担任の先生が、授業時間の増加や過剰な雑務による負担を長時間勤務でこなしている現状があります。そんな中で、子ども一人ひとりの小さな困り感に気づいたり、丁寧に関わる時間を持つのは、至難の業でしょう。中には、私がうまく連携できなかった先生もいましたが、お一人でさまざまな問題を抱え込んでいた印象でした。また、ある先生は「本当は◯太郎君のこと、もっと丁寧に見てあげたいのに、なかなか時間がなくて、そこまでできなくてごめんなさいね」と、申し訳なさそうに謝っておられ、私も胸が苦しくなりました。本当に今の教育現場は、厳しい状況に置かれているのが痛切に伝わってきます。でも、そんな中でも、結局6年間ずっと、学校があんまり好きではなかった長男に、それぞれの先生が「できる範囲で、できること」を探りながら関わり、一緒に育てて下さったからこそ、なんとかここまで来れたのだと思います。おかげさまで、その長男も、この春中学生になります。「取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと」尾木直樹・著(講談社+α新書)「池上彰の『日本の教育』がよくわかる本」池上 彰・著(PHP文庫)大場美鈴/著『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』2017年/刊/ポプラ社
2018年01月15日小島瑠璃子(23)の勢いが止まらない。 09年に『ホリプロ・タレントスカウト・キャラバン』でグランプリを受賞し、現在は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)など多くのレギュラー番組を持っている。そのコメント力には定評があり、10月22日に生放送された「池上彰の総選挙ライブ」(テレビ東京系)では女子アナ顔負けの現場レポートを披露。「こじるり無双」と呼ばれ、話題となった。 「彼女はとにかく番組をまわすのが上手いんです。コメントを求められるとすぐに気の利いた言葉を端的に話してくれますし、他の人が多く喋る番組ではあえて発言を控えます。プロデューサーのように番組全体を俯瞰できていて、他の人では真似できないほど。いちバラエティタレントのレベルを超えていますね」(テレビ局関係者) そんな彼女だが、最初から無双だったわけではない。類まれなトーク力誕生の陰には、壮絶な下積み時代があったという。 「デビュー当時はほとんど仕事がないような状態で、年間10本出演できればいいくらいだったといいます。にもかかわらず、番組に出てもまったく話せないことがあったそうです。しかし彼女は千葉県有数の進学校に通っていただけあって、かなりの勉強家。仕事も選ばす、とにかく番組に出て経験を積んでいきました。そして家に帰ると毎日テレビを見て、プロの技術を学習。さらには引き出しを増やすために、普段からメモまで取るようにしてきたといいます」(芸能関係者) 17年上半期だけで172本の番組に出演したという小島。徹底した努力が、今の彼女を作り上げたようだ。
2017年12月01日「(小泉)進次郎先生は、コロンビア大学大学院の入れ違いで、同学年です。まだ純一郎先生の秘書をされていた20代のころ、お食事をご一緒したことはありますよ。同世代であり、お互い境遇も似ている。『日本の将来のために頑張りたいよね』というお話をしたのを覚えています。いまは国会議員の大先輩ですから、お会いしたらもちろん、敬語を使うのは私ですよ」 日に焼けた精悍なマスクに、笑顔を交えながらこう話すのは、中曽根康隆さん(35)。10月22日に投開票された衆議院議員選挙・比例北関東ブロックで自民党から出馬し、初当選した“新人”だ。そして中曽根康弘元総理大臣(99)を祖父に持ち、父・弘文さん(71)は外務大臣、文部大臣などを務めた現職参議院議員と“華麗なる一族”の“跡取り息子”である。 幼少のころから「政治」が身近にある生活を送り、大学は慶應義塾大学法学部に入学。法律の勉強と同時に、体育会ゴルフ部での厳しい練習で鍛えられた4年間だった。コロンビア大学大学院進学でアメリカに渡り、国際関係学を学んだ後、JPモルガン証券に就職。その日々のなかで「政治の道に進みたい」と強く思うようになったという。 同年代の超人気政治家・小泉進次郎衆議院議員(36)とは、何かにつけて比較されるに違いない。 「『ライバルか』って?いえ、とんでもない。進次郎先生は若い人への発信力も非常に強い。とても刺激を受けましたし、ご指導いただきたいですね。それにしても……その質問は何万回とされますね。当選後のテレビ中継では、池上彰さんにもされました(笑)」(康隆さん・以下同) 進次郎議員の「嫁とり」も話題になるが、康隆さんも同じく独身なんだそう。 「現在、結婚の予定もないんです。両親の支え合う姿も見ていますし、幸せの形ということで、結婚を意識してはいるんですが……」 康隆さんに、結婚したい女性のタイプを聞いてみた。 「第一に、明るく、笑顔の多い女性ですね。次に、周りの人のことを考えられる人。それから、やはり『おいしい料理を作ってくれる人』がいいですね。家に帰ればご飯があるという生活を、久しくしていませんから」 と寂しそう……。ふだんはどんな食生活を? 「好きなのはカレーで、福神漬けもたっぷりがいい(笑)。週5日でも飽きません。実際、ここ1週間でも3回は食べていますからね(笑)。よく行くのは東京の『エチオピア』さんですが『CoCo壱番屋』さんなども好きです。カレー以外では『大戸屋』さんなどの定食屋さんにも行きますよ」 なんとも庶民的な慶應ボーイだけど、結婚適齢期の政治家が“おひとりさま”で食べているのを想像すると、これは「嫁とり」も急務だろう。国会デビューで多忙ないま、「オフは一切ない」というが、「休日が取れるなら、ジムに行き、ゆっくりお風呂に入り、仲間と楽しく飲みたい」とも。 趣味は映画鑑賞だがいまはその暇もない。お気に入りの映画はジュリア・ロバーツ主演の恋愛映画『ノッティングヒルの恋人』(’99年英国)だという。最後に「目標は総理大臣?」と投げかけると、襟を正してこう話した。 「『総理が目標』とは、一度も言ったことがありません。スタートラインに立ったばかりの新人ですから、言える段階でもないし、いまは実績を積み上げることに専念したい。読者の皆さんには『国会議員って誰がやっても同じ』と思われる方もいるかもしれませんが、『中曽根康隆じゃなきゃダメなんだ』と言われるくらい、身近な存在になれるよう、努力したいと思います」
2017年11月04日NHK大河ドラマ「真田丸」のメインテーマでも知られるヴァイオリニストの三浦文彰が、8月27日(日)今夜放送のTBS系「情熱大陸」に出演。「天才少年」と呼ばれた若き孤高のヴァイオリニストに秘められた“家族の絆”を番組が追った。三浦さんは1993年東京都生まれ。両親はヴァイオリニスト、妹はピアニストという音楽一家で育ち、3歳からヴァイオリンを始め6歳より徳永二男に師事し、その後ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ、ジュリアン・ラクリンのもとでさらに腕に磨きをかけた。2009年に世界最難関といわれるドイツのハノーファー国際ヴァイオリンコンクールに、16歳という若さで史上最年少優勝。使用するのはストラディヴァリウス1704年製作Viottiという若き天才ヴァイオリニストだ。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ミルウォーキー響、プラハ・フィルなど世界の名だたるオーケストラや音楽家たちと数多く共演。日本でも「AAA」や辻井伸行とのコラボ、さらに2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」での、ヴァイオリンの印象的な音色ではじまるメインテーマを弾き話題になるなど多方面で活躍している。朝から晩まで「ずーっとずーっと音楽のことを考えてしまう」という几帳面な性格で、唯一の息抜きは「お笑い動画を見て笑うこと」だという三浦さん。繊細かつ骨太な音色とその甘い顔立ちで女性ファンも数多い彼だが、その家庭環境から「天才少年」「サラブレッド」と世間から呼ばれるも、裏では家族の問題に苦しみ父親に反抗し続けた苦しい過去があったという。今回番組では三浦さんの海外での音楽活動とともに、次世代の才能を生み出そうと子どもたちに直接レッスンをする風景なども取材。さらに自らがヴァイオリンを演奏しながらオーケストラの指揮もするという「弾き振り」に挑む過程にも密着した。この「弾き振り」で共演したオーケストラのコンサートマスターはなんと父親。父との関係に苦しみ屈折した思いを抱えながら大人になった過去を持つ三浦さんと、その息子の成長を影で見守る父親、お互いを想いながら音を奏でる音楽家親子の“絆”を追う。「情熱大陸」は8月27日(日)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年08月27日『ひるおび!』(TBS系)の司会でお馴染みの恵俊彰(52)が、今年4月、都内有数の高級住宅地に一戸建てを新築した。 さっそく恵の新居に向かうと、広大な敷地にそびえたつモダンな一軒家が。昔ながらの豪邸が並ぶなか、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズ住宅が周囲と一線を画している。 「土地は全体で164坪、坪単価は200万円程度。旗竿地を考慮すると、2億円ほどでしょう。上物は低く見積もっても1億円以上。つまり、3億円は下らない超豪邸です」(地元の不動産業者) 「3億円とはいえ、現在の収入ならキャッシュでも余裕で買えたのでは」とテレビ局関係者が分析する。 「09年に『ひるおび!』の総合司会に起用されてから、恵さんの出演料はうなぎ上りで、現在のギャラは1本100万円前後と言われています。『ひるおび!』以外の番組やCM出演を含めると、年収3億円は軽く超えるのではないでしょうか」 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの恵だが、彼にも知られざる苦労時代があったようだ。 「上京したてのころは新聞配達をしながら生計を立てていたという恵さん。石塚英彦(55)さんとホンジャマカを結成してからも極貧生活は続きました。テレビ初出演したころは1本数千円のギャラしかもらえず、家賃3万円のアパートに住んでいたそうです。そんな当時の彼を支えたのが今の奥さん。彼女は恵さんにおこづかいを渡してあげたり、番組で必要な衣装をそろえてあげたりと、ずっと尽くしてこられたそうです」(芸能関係者) そんな内助の功のおかげで、今日の成功があるのだろう。いまは4人の子どもにも恵まれ、“イクメン”としても評判だ。 「とにかく子煩悩なパパで、子どもたちの学校行事には必ず参加。12年に第四子が誕生した際は、子育てに関する本を出版されたほどです」(前出・芸能関係者) 公私ともに順風満帆の恵。念願の“ひるおび御殿”まで手に入れたのだが――。 「当初、恵さんは家の周囲に、4.6mにおよぶコンクリート塀を建てる予定でした。しかし、この街の“紳士協定”に『高い塀は好ましくない』という内容があるんです。近所からも『要塞みたいな家になるのでは』と心配する声があがっていました」(前出・近所の住民) そこで近隣住民たちが、建設会社を通して「塀を建てるのはやめてほしい」と要請すると、恵はすぐに建設を中止。さらに引っ越しの挨拶で近所を回った際には、丁寧にそのことを詫びたのだという。 「法的にはなんら問題ないことなのに、彼は協定をちゃんと理解した上で塀の建設を取りやめてくださって、見直しましたよ。奥さんと娘さんとタオルを持って挨拶にこられたときには『工事中はご迷惑をおかけしました』と深々お辞儀。芸能人だからって、偉そうなところもなく、とても好感が持てました」(前出・近所の住民) テレビさながらの“神対応”を見せた恵。その人柄があったからこそ、家賃3万円アパートから3億円豪邸に住めるまでになったのだろう。
2017年06月06日実在の原油流出事故を映画化した『バーニング・オーシャン』の公開直前イベントが4月18日(火)、都内にて行われ、特別ゲストに池上彰、芦田愛菜が登壇した。中学校に入学後、初の公の場に登場となった芦田さんに、観客から「愛菜ちゃん、おめでとう~!」という声も飛ぶと、芦田さんはにっこり笑顔で応えていた。『バーニング・オーシャン』は、2010年にメキシコ湾沖合8キロ、水深1522メートルの海上で発生した史上最悪と言われる原油流出事故を迫力の映像で実写化。事故が起こった経緯や、施設内に閉じ込められた作業員126名の運命、被害の拡大を食い止めようとする現場作業員と彼らの決死の脱出を壮大なスケールで描き出す。芦田さんや観客を生徒に、池上さんが本作の題材となった史上最悪の石油事故について、特別講座を開始。そもそも本作は、海底油田掘削作業中だった石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で、技術的不手際から掘削中の海底油田から逆流してきた天然ガスが引火爆発し、海底へ伸びる5500メートルの掘削パイプが折れ、大量の原油がメキシコ湾へ流出した事故。アメリカでは知らない人はいないと言われるほど、大惨事として知られる。池上さんは、わかりやすく「そもそも石油はどうやって取り出しているかがわからない人には、わかるような仕掛けが最初にあります」と、映画について前置きした上で、「石油は地下にどんな形で存在しているか、知っていますか?」と質問を投げかけ、わかりやすく解説をスタート。池上さんの懇切丁寧な説明に、芦田さんは時折「おお!」、「ああ」と感嘆の声を漏らしつつも、積極的に質問をしたり、池上さんからの問いにリアクションするなど、知的な女性の一面を見せた。さらに、シェール問題に触れる場面では、池上さんに「入試問題で出なかった?」と尋ねられると、「頁岩って」と即座に答え、池上さんに「さすが!」と褒められる場面も。そんな芦田さんの熱心な態度に、池上さんは、「“はい、はい”と頷くだけでなくて、“もっと知りたい”光線を出すわけなんです。いい生徒さんがいると、ついつい乗っちゃって、しゃべっちゃうわけです(笑)。素晴らしいと思います」と、すっかりメロメロになり相好を崩していた。『バーニング・オーシャン』は4月21日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:バーニング・オーシャン 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2017年04月18日グラビアアイドルで女優の池上紗理依が、30日発売の『週刊ヤングマガジン』(講談社)9号の表紙とグラビアに登場する。池上は1995年10月19日生まれの21歳。現在公開中の映画『イタズラなKiss THE MOVIE~キャンパス編』に出演し、フジテレビ系ドラマ『クズの本懐』(毎週水曜25:55~)ではキーパーソンとなる絵鳩早苗を演じる。読者からの支持を受け『ヤンマガ』表紙&巻頭初登場となった池上は、「行きたかった」というグアムで”美ボディー”を余すとこなく見せつけた。ビキニ姿だけでなく、鋭い切れ込みのワンピース水着や、服のまま濡れるのも厭わず海に入るなど、大人な姿も披露した。また同誌のグラビアには他、アイドルグループ・まねきケチャの5人が登場。日本ツインテール協会によってプロデュースされた同グループは、萌えを超えた”福”を招くために全力のパフォーマンスを披露し、話題を呼んでいる。グラビアでは、メンバーが天使の休日をイメージしたナチュラルなショットに挑戦した。
2017年01月30日フリーアナウンサーの古舘伊知郎がこのほど、都内のスタジオで取材に応じ、新たにスタートするフジテレビ系バラエティ番組『フルタチさん』(11月6日スタート、毎週日曜19:00~20:54)と『トーキングフルーツ』(11月8日スタート、毎週火曜24:25~24:55)への意気込みを、45分間ノンストップでまくし立てた。○激戦区への参入は"苦役列車"古舘は開口一番「フジテレビって僕が29歳でテレビ朝日を辞めて、しゃべり手でフリーになったときに初めて使ってくれた局で、『笑っていいとも!』木曜日の『激突!食べるマッチ』っていう大食いをするのに実況を付けるコーナーで(プロデューサーの)横澤(彪)さんに使ってもらって、その後トントン拍子で『夜のヒットスタジオDELUXE』や『F1』の実況中継を長くやらせてもらって、ずっとお世話になった」と、流れるような口調で感謝。今回も、他局に先駆けてオファーがあったことを明かした。周囲から「もう40年やったんだからいいじゃないか」「『報ステ』でそこそこ稼いだでしょう」、さらには「カナダでサーモンでも釣って、たまにフジテレビでパッと拾ってもらって、視聴率なんか完無視して目いっぱい好き勝手なことやればいい」とまで言われたそうだが、古舘は「そういう意見には一切くみしない」と断言。日曜ゴールデンの激戦区で番組を持つことを"苦役列車"と表現つつも、「初めて使ってもらった恩義があるんだから、ダメなときはフジテレビも俺も一緒にドボンだ!」と、"心中"する覚悟を示した。新番組への心構えとしては「あんまり調子に乗らない」と宣言。『サザエさん』(毎週日曜18:30~19:00)の直後の時間帯は「やっぱりある程度年齢の行った人間のしゃべりっていうのがあって、ニコっと笑ったり間を置いたり、イヤミな英語をはさんでから流ちょうな日本語で構成したりっていう、東京都知事のようなしゃべりが欲しいわけですよ」と、視聴者のニーズを推察した。『フルタチさん』という番組タイトルは『サザエさん』に掛けたものだが、古舘は「意味不明でしょ!? 僕は最後まで反対したんです」と主張。「『サザエさん』から『フルタチさん』は、3文字から4文字なので、語呂が明らかに違う。プロレスも『イーノーキ!』っていう3文字はなかなか語呂がいいんですけど、『フージナミ!』はちょっとつらいんです」と例に挙げながら、「4文字でも『トコブシさん』なら意味がつながるからいいんですよ」と不満を訴えた。このつながりを少しでも持たせるために、オープニング映像のアイデアを出したそう。リオ五輪閉会式のパロディーにして、「僕が(『サザエさん』ゆかりの街の)桜新町から穴にポーンと入って、そこからお台場に出てきたらサザエさんの格好で、安倍総理みたいにすぐ衣装を引きはがさないで3秒くらい間を置いて、『古舘です』と言って出てくるっていうのを真剣に考えたんです」というが、「権利関係がうまく行かなかった。そりゃそうですよ、『サザエさん』側が許すわけないですよね!」と諦めたそうだ。○ニュース解説番組の野望も!?『フルタチさん』は、"ひっかかる"をテーマに、日常で謎や疑問のまま過ぎていくことを、硬軟織り交ぜて取り上げ、古舘が分かりやすく紹介していくという内容。例えば、道路標識の「止まれ」がなぜ命令口調になったのか、「風邪」とは何なのかといった話題を想定しているといい、古舘は、実況調のナレーションも担当する予定だという。本音としては、『報ステ』で培った経験を生かし、難しいニュースを分かりやすく解説するような番組をやってみたい気持ちもあるそうだが、「その時間帯にフジテレビを見てくださる皆さんに合ってるかどうかっていうのは、まだ僕の中で答えが出ない」と慎重姿勢。そうした番組を最初から全開でやることで「おまえはエセ池上彰か」と突っ込まれることを危惧し、「少ーしずつ調子に乗って小出しにしていきたい」と野望を語った。一方の『トーキングフルーツ』は、その道のスペシャリストをゲストに招き、その極意や心理を掘り下げていくという番組。こちらのゲストが『フルタチさん』にも登場するというような連動展開を想定しているといい、「こっちがチルド室で、こっちが普通の冷蔵室という感じで、すごくつながってる感じにしたい」と狙いを述べた。また、「日曜の7時~9時だけじゃちょっと不安だったというのもあるので、もう1個くらい自賠責保険をかけとかないと」とも語っている。こうして、マシンガントークによる取材会は終了。最後に「本当にすいません、僕の悪いクセなんですよ。質問をダシにして自分のミニトークライブに持っていこうという、嫌な習性がありまして…」と反省していた。
2016年10月15日ジャーナリスト・池上彰が、10月3日放送のテレビ東京系ニュース番組『Newsモーニングサテライト』(毎週月~金曜 5:45~)に緊急生出演し、アメリカ大統領選を生解説することが発表された。大統領選を取材するため、テレビ東京NY支局に長期出張中の池上。テレビ討論会や、激戦州の現場を取材しながら大統領選を解説していく。このたび第1弾として、10月3日にNY支局スタジオから生出演し「池上彰が観たアメリカ大統領選」コーナーで、有権者達の動きについて語る。第2弾以降は10月下旬~11月初めに放送する予定だ。2012年の大統領選でも、NY特別特派員として活躍した池上は「4年前に続き、今年も米大統領選を直接取材しようと、冬のアイオワから始まって、夏の共和・民主両党の党大会に続き、いよいよニューヨークに拠点を置いて、じっくり取材することになりました」と経緯を説明した。また、池上は「2001年9月11日の同時多発テロから15年が経ちました。この間、アメリカは大きく変化しました。ドナルド・トランプ氏のような人物が有力候補者として生き残ったという事実もまた変化の一つと言えます」と、トランプ氏を象徴として挙げた。さらに「選挙取材を通じてアメリカの行方を見定めたいと思っています」と抱負を述べた。テレビ東京 嘉瀬隆幸プロデューサーは「選挙といえば『テレビ東京×池上彰』。アメリカ大統領選でも池上さんの無双ぶりを発揮してもらいます」と期待を語り、「TPPや安保問題など日本への影響も大きな今回の大統領選。池上特派員の取材にも大注目です」と太鼓判を押した。
2016年09月30日テレビ朝日の情報番組でキャスターを務める羽鳥慎一と橋本大二郎が、20日(19:54~22:06)に放送される同局系ニュースバラエティ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(レギュラーは毎週土曜19:54~20:54)に初出演する。『ワイド!スクランブル』の橋本はNHK時代、同番組MC・池上彰の1年上の先輩でともに社会部の記者であり、池上に原稿の書き方を指導していたという関係。かつて、橋本がキャスターを務めていた夜のニュース番組に、池上がレポーターとして昭和天皇のご溶態を中継したこともあり、最近話題の天皇陛下の生前退位について、議論を交わしていく。この2人のやり取りに割って入っていくのが、『羽鳥慎一モーニングショー』の羽鳥。収録は盛り上がって予定より1時間近くオーバーし、池上は「2人のせいに違いない(笑)」と要因を語る。池上は、収録を終えて「そりゃもう、楽しかったです! 先輩(橋本)をいじることもできましたしね(笑)」と満足の様子。羽鳥については「面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)」と評し、「今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ(笑)」とキャスターの2人を分析していた。今回の放送では、若い世代の代表として、アイドルグループ・Mr.KINGのメンバーで、17歳の現役高校生・高橋海人が、ジャニーズ事務所の先輩・中丸雄一とともに出演。池上は高橋を「かわいらしかったですね」といい、「彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえればと思います」と話している。
2016年08月18日こんにちは。深沢真太郎です。ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。今回は「数学」と「伝える」という2つのキーワードを使って、ビジネスコミュニケーション力を高めるヒントをお話ししたいと思います。■池上彰さんの話がわかりやすい理由みなさんは、身近に「わかりやすい話」をする人はいませんか。上司、先輩、お客様、ご友人などなど。おそらく、「この人の説明はいつもわかりやすいなぁ」と思える人が、1人や2人はいることでしょう。テレビに出ている方であれば、池上彰さんや東進ハイスクール講師の林修さんなどはその筆頭かもしれませんね。さて、彼らの話はいったいなぜわかりやすいのでしょうか?ゆっくり話しているから?しかし、それだけはないと思います。アナウンサーのように滑らかに話しているから?正直、そこは本質ではないと思います。私の答えはこうです。「数学的に話しているから」■数学はただ計算をする学問ではない本来、数学とはいっさいの矛盾と無駄な論述を排除して構築していく学問です。もう少し噛み砕いてわかりやすくお伝えするなら、「数学の教科書に無駄な1文はひとつもない」ということになるでしょうか。実際、かつて学んだ数学の教科書に「ところで余談ですが……」とか「少し話が脱線しますが……」などという論述は、まずないはずです。数学の先生で、結論を伝える前に話がいろんな方向に脱線してしまう方がいたとしたら、失礼ながらその方はニセモノです。申し上げたいのは、数学とは単に計算をする学問ではないということ。一切の矛盾がなく、論理的かつ最短距離で結論を説明できる論法を身につける学問なのです。■数学ができるとわかりやすく話せるですから、数学を正しく勉強した方は、話し方がとにかくわかりやすい。先ほどご紹介した東進ハイスクールの林修さんは現代文の講師ですが、数学も大好きだったそうです。実は数学の講師になりたいと思っていたというのは有名な話であり、公式な場でも数学の重要性について発言されています。私から見れば、林修さんは極めて数学的な人物といえます。つまり、現代文が得意な方はおそらく数学も得意になれるのです。逆に、数学が得意な方なら、おそらく現代文も理解できるはずです。■文章も数学的に書くとわかりやすいその証拠に、手前味噌ですが私の文章は読者の方からいつも「読みやすい」とお褒めの言葉をいただきます。ビジネス数学の専門家であり、かつてはコテコテの理系だった私が、文章を褒められる。別に誰かに文章の書き方を学んだわけでもない私が、文章を褒められる。なんだか不思議な気がします。でも、その理由は私が考える限り、たったひとつしかありません。「数学的に文章を書いているから」つまり数学的とは、わかりやすさなのです。*もし誰かに「話がわかりにくい」とか「なにがいいたいのかわからない」といわれて悩んでいるのなら、かつての算数や数学の教科書を読んでみることをオススメします。問題を解いたり、学びなおしたりする必要はありません。とにかく読んでみる。すると、数学の論じ方が少しずつつかめてきます。それを実際のビジネスコミュニケーションのなかで使えば、話は必ずわかりやすくなります。数学そのものがわかる必要はないにしても、「わかりやすい伝え方」はできるようになりたいですね。(文/深沢真太郎) 【参考】※ビジネス数学の専門家深沢真太郎〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube※ビジネス数学ブログ※深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社
2016年08月07日ジャーナリスト・池上彰の出演する、テレビ東京系特別番組『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』(7日 19:54~)が放送されることがわかった。同番組は戦争を考えるSP番組の第8弾で、2010年からシリーズで放送している。池上は、番組内でアメリカ・バージニア州ノーフォークにあるマッカーサー記念館に赴き、あるメモに注目した。それは終戦後、日本政府内で昭和天皇の退位が取りざたされていることを示す文書について、マッカーサーが手書きで記したメモだった。池上は現在、天皇陛下の生前退位について話題になっていることに触れ「実は天皇陛下の父・昭和天皇も生前退位を考えられたことがありました」と紹介。「昭和天皇は一体どのような機会に生前退位をお考えになったのか。当時の昭和天皇とマッカーサーの2人の関係に焦点をあてると、2人が関わった戦後の6年間がいまの日本を形作ったことが見えてくるんじゃないでしょうか」と呼びかけた。また、番組の主旨について池上は「今の日本がどのように形作られたのかということを、戦争を思い出すみなさんと一緒に考えたいということです」と語った。
2016年08月05日7月31日に放送された東京都知事選の開票特番は、NHK(20:00~20:50)が平均視聴率20.0%と大台を記録し、有権者の高い関心が浮き彫りとなった。7月10日の参議院選挙の開票特番で、NHKの視聴率(19:55~21:00)は16.3%となっており、これを3.7ポイント上回る数字。今回の都知事選は、日テレ、テレ朝、TBS、フジの地上波で生放送の開票特番がなかったという違いもあるが、投票率も前回比13.59ポイント増の59.73%となるなど、高い関心をあらためて印象づけた。なお、NHKと同じく開票速報を生放送した、テレビ東京『池上彰のニッポンの大問題~都知事選スペシャル~』は2部制で、こちらの視聴率は、3.9%(18:30~19:00)と、9.6%(19:00~21:00)となっている。視聴率の数字はビデオリサーチ調べ、関東地区。
2016年08月01日俳優・玉木宏が、年内に放送されるテレビ東京系スペシャルドラマ『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』で主演を務めることが20日、わかった。同作は、『ハゲタカ』『コラプティオ』などの作品で知られる作家・真山仁の社会派長編作品『売国』を原作とした社会派ドラマ。真山自らが「特別な作品」と語り、「『ハゲタカ』シリーズのライバルとなるようなシリーズを生み出したい」と執筆した作品だという。「正義」と「夢」をテーマに、東京地検特捜部に赴任した検事・冨永真一(玉木宏)が、闇献金疑惑と宇宙開発にまつわる疑獄事件の裏に潜む悪に挑んでいく。玉木はNHK連続小説『あさが来た』以降、民放ドラマ初出演。また、テレビ東京のドラマにも初出演となるが「現在の世の中の流れからすると、非常にチャレンジングな作品だなと思いました。テレビ東京だからこそ、できるのかもしれません」と信頼を寄せる。30代後半という、自身の年齢に近い役柄、さらに検事という設定だが「検事ときくと『固い』というイメージをもっていましたが、冨永のように特捜部に移ったばかりの初心者もい ますし、検事であっても一人の人間だということを改めて感じました」と印象を語る。「正義を謳(うた)う人自身も葛藤して、真正面から向かっていった結果が『正義だ』となることで説得力が生まれると思います。なので、迷いというものはきちんと表現したいですし、大事に演じたいです」と、撮影への気持ちを表明した。テレビ東京の田淵俊彦プロデューサーは「『テレビ東京が社会派ドラマ!?』そう驚かれた方も多いのではないだろうか。しかし、テレビ東京には『池上彰の参院選ライブ』など社会に鋭く切り込む硬派な番組もある」と背景を説明。「『最近、見たいドラマが無い』という視聴者の声も多く聞かれるテレビドラマ界に新風を巻き起こす」と、自信を示した。今回は、同局社屋の"六本木3丁目移転プロジェクト"の一環として放送され、脚本は『おかえり、はやぶさ』『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』の金子ありさ、監督は『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』を手がける若松節朗が務める。(C)テレビ東京
2016年07月20日●報道・バラエティ出身者で改善へ議論テレビ朝日系朝の情報番組『グッド!モーニング』(毎週月~金曜4:55~8:00 ※一部地域除く)が好調だ。4月クール(4~6月)の7時台平均視聴率は7.9%となり、前年同期に比べ2.4ポイント上昇。今月6日には、番組歴代最高となる10.2%を記録し、朝の激戦区で存在感を示しはじめた。同局の編成部長(当時)もマイナビニュースのインタビューで「衝撃的な躍進」と評価したこの背景はなにか。本番後の反省会を終えた、同番組の桐永洋チーフプロデューサーを直撃した。同局の朝の時間帯は、長らく他局の後塵(こうじん)を拝する状況が続いていた。そんな中、番組スタッフに加え、編成の報道出身者やバラエティ出身者などジャンルを超えたメンバーで、改善に向けた方策の議論を開始。ここから、"安心感・安定感"と"まとめ"というキーワードが導き出され、昨年7月に桐永氏が『グッド!モーニング』のチーフプロデューサーに就任した。キーワードの1つ目"安心感・安定感"は、テレビ朝日の視聴者に、比較的真面目な番組を好む傾向があることを踏まえて設定したテーマ。大人に選んでもらえる番組を目指すべく、「落ち着いて見られる"安心感・安定感"というのを大事にしようと心がけています」(桐永氏=以下同)という。キャスター陣は、同局のアナウンサーが担当。「坪井直樹、松尾由美子というニュース番組を長く担当してきたアナウンサーの安定感を前面に打ち出して、その周囲を池上彰さんや林修さん、ゴン中山さんなど少し豪華にして、チャンネルを合わせてもらうきっかけを作ろうとしています」と狙いを明かす。さらに、天気予報を担当する気象予報士の依田司氏も、90年代から同局の報道・情報番組で活躍する安定感抜群のベテラン。「依田さんの存在はすごく大きいですね。天気予報のコーナーは時間を広げて、1日4回もやっています(笑)」と、強い信頼を寄せている。もう1つのキーワードである"まとめ"。情報番組を担当するのが初めてだった桐永氏は「視聴者が朝に望んでいるのは、家を出る前に知っておいた方がいい情報を、分かりやすくコンパクトに提供してくれる番組なのではないか」と思案した。情報を分かりやすく整理整頓することは、テレビ番組として当たり前のことではあるが、この作業を"まとめ"と称し、コーナータイトルやテロップなどに多用することで、"朝の情報まとめ番組"というコンセプトを前面に打ち出した。「『グッド!モーニング』を見ると、情報がまとまっていて分かりやすい、と思ってもらえるよう、"まとめ"というコンセプトで差別化を図りました」と話す。●『羽鳥慎一』に高い視聴率でパスこの一例が、新聞のチェックコーナー。同局の『やじうまワイド』が元祖のこのコーナーは従来、赤線を引いて記事を読むスタイルだったが、記事内容の要旨をまとめた小さなプレートを作り、紙面の上にどんどん貼っていくというアナログな手法を開発した。また、夕方の報道番組『スーパーJチャンネル』や、『報道ステーション』に向けて全国から集まってきた情報や映像を、翌朝までによりわかりやすく"再料理"して放送するというのも、朝の番組ならではの"まとめ"作業だ。他のテレビ局では、報道番組は「報道局」、情報番組は「情報カルチャー局」もしくは「情報制作局」が制作する形で組織が大きく分かれているが、テレ朝の場合、「報道局」の下に報道番組を担当する「ニュースセンター」、情報番組を担当する「情報センター」が包括されている。ニュース素材のやり取りがスムーズに行うことができるのは、こうした垣根の低い組織体系も好影響となっているそうで、「勝手が分かっているので、ニュースセンターとの協力体制も非常に築きやすいです」と語る。それでも桐永氏は「現状は必ずしも、すごく分かりやすくまとまっているとは思っていません」と、まだまだ伸びしろを感じている様子。「改革の途上だし、『ここはもっと分かりやすくまとめられたよね』ということを、反省会などで日常的に口酸っぱく指摘するようにしています」と余念がない。こうした改革を進めることによって、昨年の秋口から視聴率は右肩上がりの傾向に。番組枠は8時までだが、エンディングで次の『羽鳥慎一モーニングショー』と掛け合いを行うことで、高い視聴率で"パス"を渡せるようになり、同局の縦の流れにも、良い波及効果が生まれている。この縦の流れを強くするため、エンディングでの掛け合いの前に「池上彰のニュース大辞典」のコーナーを配置。これによって、より高い視聴率で『羽鳥慎一――』がスタートできるようになってきた。こうした効果もあって、テレ朝の4月クール全日(6~24時)視聴率は、前年同期に比べ0.5ポイント上がっており、これは民放トップの上昇率だ。桐永氏は「何回か追いつくことができただけで、まだ『ZIP!』や『めざましテレビ』に勝ったわけではありません。でも、ここまで来たら、3位じゃなくて、2位・1位を目指していきたいと思います」と、謙虚ながらも強い意欲。この上位2番組にはまだ壁を感じている様子で、「生半可なことでは勝てないと思っています。まだまだ地固めの時期だと思って、もっと視聴者から支持をいただけるような番組になるように、ブラッシュアップしていきます」と気を引き締めている。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年07月19日7月10に行われた参院選で、神奈川選挙区から出馬したSPEEDの元メンバーで歌手の今井絵理子さん(32)。知名度の高さもあってか開票がはじまってほどなくのスピード当確を得て、無事に初当選を果たしました。しかし、当選後に受けたインタビュー内容があまりにも酷かったということで批判が集まっています。テレビ東京系で放送された選挙特番『池上彰の参院選ライブ』の中で、『在日アメリカ軍問題のことをよく知らない』『確かに沖縄出身ではあるが、15歳から上京しているので現在の沖縄の問題については人づてに聞いて知る程度だった。これからよく勉強していきたい』などと発言したのです。大きな争点であるはずの沖縄問題・基地問題についてよく理解しないまま立候補したことについて、多くの有権者が疑問を感じたようです。●(1)『生徒会じゃないんだから』『正直ドン引き』とネット上では非難が続出そんな今井絵理子さんに対し、ネット上では……『これから勉強って、大丈夫なの?』『ちょっと軽く考えすぎ。学生の生徒会じゃないんだから』『SPEEDとして活動していた時にはあんなに沖縄色だしてたのに、かなりガッカリ』『沖縄の現状を知らない今井さんが当選したなんて、ホントに選挙ってわからないものなんだな』『子供のころに上京してるんだから地元とはいえないんじゃないの?仕方ないといえば仕方ない』『党の政策を全部わかってる必要はもちろんないと思うけど、沖縄出身である以上こういう質問は想定するべきだし、ちゃんと勉強しておくべきだったと思う』『歌手デビューが決まってから「これから発声レッスンします!頑張ります」って言っちゃうようなもんじゃねwwwwww』『池上さんも明らかにこの発言には呆れ顔だったよね。会場ゲストもみんなドン引きだった』『沖縄県民とはいえ何十年も沖縄に住んでるんだから、関心は薄れますよね。そりゃ当然でしょうね。by沖縄県民』『同じタレント出身でも東国原とえらい違い。彼はちゃんと大学入り直して地方政治を学んでから政界入りしたんだからね。何も知らないで飛び込んで一体何ができるというのか疑問』『SPEED好きだっただけに残念感もひとしお。頼むからファンを失望させる発言はしないで』『政党に担がれてるとしか思えない。ここまで無知だとちょっとかわいそうにすら感じる』などと、批判的な意見が目立っていました。若手の女性が政治に参加するのは本来好ましいことといえるはず。今井さんがしっかり勉強して国民の期待に応えることができるのか、今後の活動に注目が集まりそうですね。【画像出典元リンク】・今井絵理子(@Eriko_imai)(Twitter)/●文/パピマミ編集部
2016年07月11日●最初からゴールデンで行こうと決めていたテレビ局が一斉に衣替えを行う春の番組改編。今回も各局、課題の時間帯に新番組を投入したり、リニューアルを図ったりと、録画視聴が増える中でリアルタイム視聴を取り込むためのタイムテーブルを作成した。この戦略を考えるのが、"テレビ局の中枢"とも言われる「編成部」。今回は、民放キー局の「編成部長」に、春改編を総括してもらい、今後の展望についても語ってもらった。4番目に登場するのは、他局にないオリジナリティあふれる番組制作でおなじみのテレビ東京。この4月にも、終電を逃した人にフォーカスを当てる『家、ついて行ってイイですか?』という実に"テレ東らしい"番組が、深夜のレギュラー化から半年でゴールデンに進出した。この土曜夜の改革の成果は――?(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)――今年の春改編は、木~土曜を中心に着手したと説明されていました。やはり目玉は『土曜スペシャル』を縮小させ、20時台に『家、ついて行ってイイですか?』を深夜から進出させたことだと思うのですが、ここまでの状況はいかがですか?これまで『土曜スペシャル』は良い時に視聴率10%を超えていたんですが、NHKさんで『ブラタモリ』、テレ朝さんで『池上彰のニュースそうだったのか!!』が始まるなど環境が変わって、数字がとれなくなってきたので、改編しました。『土スペ』『家ついて行って』共に同時間帯の数字はちょっと下がっていますが、『家ついて行って』は、内容的にはとても良いので、辛抱してやっていったら、徐々に認知されていくと思っています。――深夜でレギュラー化されてから半年でのゴールデン進出でした。とても迅速な決断だったように見えます。もともとゴールデンで行こうと踏んでいたんです。特番はやっていたんですが、家ついて行っていい人がどれくらいいるのか未知数で、レギュラーになってもあのスタイルで回していけるのかというのが一番不安だったので、制作体制を作ってもらうために、昨年10月に深夜でレギュラー化させ、大丈夫だったら4月からゴールデンで行こうと決めていました。深夜でやっていた時は、M2(男性20~34歳)・F2(女性20~34歳)、男女の30代・40代も非常に多くのファンが付いてくれたので、土曜なら20時台でも視聴習慣さえつけば、年配層も含め幅広い層で見てもらえると考えています。――ほかにも、『木曜8時のコンサート』を『金曜7時のコンサート』に移動させ、木曜20時台に『世界!ニッポン行きたい人応援団』をスタートさせました。こちらはいかがですか?木曜は若い層の数字もとれて上がりました。金曜は少し下がっているという状況です。総論として、4月の熊本地震で潮目が変わってきたという気がしています。東日本大震災の時も随分感じたのですが、大きな災害があると、NHKさんに大きくとられる傾向があって、中でも年配の視聴者層に支えられているテレ東が、一番影響を受けやすいんです。それに春の改編で『クローズアップ現代』が22時に移動して、19時半から娯楽番組が始まったので、19時台・20時台が食われていますね。そういうこともあるので、全日帯・ゴールデン帯を含めて視聴率は全体的に下がっていますが、今は我慢するしかないという気持ちで辛抱しています。――いろいろ騒動になりました『開運!なんでも鑑定団』も、若返りを図ってリニューアルされましたよね。こちらの効果はいかがですか?世帯視聴率でいうと、昨年の同時期からはちょっとだけ下がっていますが、今まで支えてくださった高齢層だけに頼らず、40代・50代の層を取り込むという方針を出してリニューアルして、そこの層は確実に増えています。引き続き、高齢層の方々にも見ていただきながら、40・50代も狙っていきたいと思います。――朝の情報番組は7時半スタートから、6時40分スタートに前倒しして『モーニングチャージ!』にリニューアルされました。このゾーンを開拓するのは諦めずにやっていかなければいけないので、まさに辛抱の時間帯ですね。『Newsモーニングサテライト』という経済色の強い番組を受け、男性30~40代、女性の50代を意識して経済ネタの特集を構成するようにしたのですが、数字は上がってきているので、今の時間の方が戦いやすいと考えています。もうちょっと伸ばしていきたいと思っているので、編成的にはまだまだ辛抱です。(C)テレビ東京●社屋移転でもう1回ブランド確立を――― 一方ドラマでは、土曜深夜に「土曜ドラマ24」を新設して『昼のセント酒』をスタートさせました。こちらは金曜深夜の「ドラマ24」の成功を受けて、ドラマ枠を増設したということでしょうか。もちろんそれもありますが、今回Amazonプライム・ビデオでも配信するという新しいスキームで番組を構築できることになりましたので、テレビ東京らしい話題性の高いものを出そうということでスタートしました。人気シリーズ『孤独のグルメ』の久住昌之さん原案の『昼のセント酒』は初回2%台で、最近は3.2%をマークするなど、この時間では結構いい数字がとれるようになってきて、Amazonさんでの配信も好調だと聞いています。次の7月クールも欅坂46総出演の『徳山大五郎を誰が殺したか?』と、話題になるものを提供していきます。――金曜20時台と、24時台も7月スタートの新ドラマが出そろいましたね。こちらの期待はいかがですか。「金曜8時のドラマ」は伊原剛志さん主演の『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』です。この秋に市場が移転する築地が舞台ということでタイムリーだと思いますし、20時台ということでドラマとしては時間帯が早いので、この枠では人情モノ、喜劇というのが求められていると思って決めました。――『三匹のおっさん』や『釣りバカ日誌』も好評でしたね。何年かやらせていただいた中での分析から、やはりその辺が当たりどころですね。共同テレビで『リーガルハイ』や『アンフェア』などを手がけてきた稲田秀樹さんが、テレビ東京に移籍して最初のプロデュース作品ということで、新しい手腕にも期待しています。――金曜24時台は生瀬勝久さん主演で『侠飯~おとこめし~』。また"夜食テロ"になりそうな予感です(笑)テレ朝さんも23時台で料理を扱ったドラマになるそうなので、ちょっとお腹いっぱいになってしまう恐れもありますが(笑)、やはり生瀬さんにやっていただくので非常に面白い作品になると期待しています。――秋には六本木3丁目に社屋を移転されますね。編成的な盛り上げ展開も行っていく予定ですか?他局さんのように自前で社屋を作って移転するということではないので、地味にやっていきたいと思います(笑)。それに、「引っ越しなんて自分たちの勝手な話だろ」ということもあるのですが、移転に引っ掛け、「六本木3丁目移転プロジェクト」と題して、力を入れた大型の特番は仕掛けていこうと思っています。第1弾は宮部みゆきさん原作の『模倣犯』を、中谷美紀さんの主演で初めてテレビドラマ化します。これを機会にもう1回テレビ東京のブランドイメージを確立したいという狙いもあります。――新社屋といえば、昨年の『テレ東音楽祭(2)』で、関ジャニ∞さんが工事中の建物内で歌っていましたね(笑)今年も『テレ東音楽祭(3)』(きょう29日18:25~22:48放送)がありますが、かなりパワーアップしています。最初は2部制で演歌・歌謡曲と若めの曲を分けていたんですが、今年が3回目になってどんどん若い方にシフトしていて、かなり多くの人気アーティストの方々に出ていただけるようになりました。――10月改編に向けての展望はいかがでしょうか。正直言って4月の改編でずば抜けて良くなったという番組は今のところありません。うちの番組は他局さんと違って、ジワジワと良くなっていくという特性がありますので、辛抱強く我慢しながら、やり続けていくしかないと思っています。その上で、木・金・土の検証をしっかりやって、辛抱できない番組もあるかもしれないですが、なるべく定着させるために頑張っていきたいとは思っています。また、演歌・歌謡番組や2時間ドラマのような年配層向けの番組はどんどんBSで見る時代になってきて、地上波では厳しいという認識もあるので、この先いろいろ考えていかなければならない時期に来ていると思いますね。特にうちは年配層を多く持っているのですが、今後のことを考えて30代・40代もとっていきたい。『YOUは何しに日本へ?』や『ありえへん∞世界』、昨年10月にスタートした『ウソのような本当の瞬間! 30秒後に絶対見られるTV』は、その層が高くなってきているので、『家、ついて行ってイイですか?』もそうしていきたいですね。(C)テレビ東京(C)「侠飯~おとこめし~」製作委員会
2016年06月29日14日に放送されたTBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:54)で、100人に聞いた「次の都知事 ダレが良い?」アンケートの結果が発表された。1位に輝いたのはジャーナリストの池上彰氏(32票)。「テレビの解説のように都政をわかりやすくしてくれそう」「嘘をつかなそう」「いろいろな団体からのしがらみがなさそう」といった理由で選ばれた。2位は橋下徹前大阪市長(18票)、3位は「わからない」(14票)。4位は片山善博元鳥取県知事(9票)、5位は桜井俊総務省事務次官(9票)、6位は石原伸晃経済再生担当相(8票)、7位は東国原英夫元宮崎県知事(5票)という結果に。少数意見として、マツコ・デラックス、猪瀬直樹前都知事、ビートたけしの名前も挙がった(各1票)。テリーは、3位に「わからない」がランクインしたことについて、「すごく正直でいいと思う。正直いってわからないですよ」とコメント。「アメリカの大統領選挙だとそれぞれの候補者がメッセージをどんどん言うけど、日本ではなかなかそういうのがない。知らない方が当たり前。舛添さんも優秀だなと思っていたら、とんでもない男だった」と選ぶ難しさを述べた。また、自身の考えについては、「この中からというのは失礼ですけど、鳥取元知事の片山さんは非常に人格者でもあるし実績がある。僕なんかは実績で評価するしかない」と語った。
2016年06月14日フジテレビは、6月3日から10日まで、さまざまな番組で"宇宙"を取り上げるキャンペーン「宇宙ウィーク」を展開する。このキャンペーンは、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが、6月24日に国際宇宙ステーション(ISS)へ飛び立つことなどを受け、視聴者に宇宙への興味関心を醸成することを目的に実施するもの。期間中は、『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)のコーナー「ビストロSMAP」で、ゲストの西島秀俊と竹内結子が"宇宙メニュー"を堪能するほか、『人生のパイセンTV』(毎週日曜24:30~25:00)では宇宙航空研究開発機構(JAXA)を訪問するなど、各レギュラー番組で、宇宙に関連した企画を実施していく。また、6~9日(24:25~24:35)には、特別番組『池上彰が今 宇宙で働くひと に聞きたいこと』を放送。ジャーナリストの池上彰が、宇宙飛行士・山崎直子氏や、JAXAの現役スタッフと対談し、「宇宙空間に生物を放り出すとどうなるのか?」などの素朴な疑問を解き明かしていく。さらに、10日(21:00~22:52)には、アカデミー賞7冠の映画『ゼロ・グラビティ』(13年)を地上波初放送。番組冒頭では、俳優・斎藤工と映画通として知られる同局の笠井信輔アナウンサーによるトークを放送するほか、データ放送・スマートフォンの連動企画も用意されている。企画を担当した同局編成部の狩野雄太氏は、各番組での趣向をこらした企画について「本当にこの1週間だけしか見ることができない特別なもの」とアピール。特に、池上の特番については「シンプルだけどあまり聞いたことがなかった質問に思わず"へぇ~"と言ってしまう回答が盛りだくさん」と自信を見せている。○「宇宙ウィーク」連動番組●6月3日『全力!脱力タイムズ』(23:00~23:30)『Love music』(23:30~23:58)『ミッドナイトアートシアター 映画「ソラリス」』(深夜2:45~4:50)●6月4日『もしもツアーズ』(18:30~19:00)●6月5日『ワンピース』(9:30~10:00)『KinKi Kidsのブンブブーン』(13:30~14:00)『ちびまる子ちゃん』(18:00~18:30)『サザエさん』(18:30~19:00)『日曜ファミリア「やっちまったTV」(19:00~20:54)『人生のパイセンTV』(24:30~25:00)『魁!ミュージック』(深夜1:00~1:30)●6月6日『ネプリーグ』(19:00~19:57)『SMAP×SMAP』(22:00~22:54)『キスマイBUSAIKU!?』(23:00~23:30)●6月8日『おじゃMAP!!』(19:00~19:57)『世界の何だコレ!?ミステリー』(19:57~20:54)『TOKIOカケル』(23:00~23:30)『いただきハイジャンプ』(深夜1:35~2:05)●6月9日『VS嵐』(19:00~19:57)『奇跡体験!アンビリーバボー』(19:57~20:54)『MATSUぼっち』(24:25~24:55)●6月10日『幸せ追求バラエティ 金曜日の聞きたい女たち』(19:00~19:57)※6月6~9日(24:25~24:35)『池上彰が今 宇宙で働くひと に聞きたいこと』
2016年05月27日テレビ番組『SMAP×SMAP』や『お願い!ランキング』などで数々のヒット企画を手がけてきた、放送作家の鈴木おさむさん。放送作家歴25年分の「ウケる企画」のつくり方を公開した『新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます』(幻冬舎)には、テレビの世界に限らず、どの業界でも役立つ仕事の仕方や考え方のヒントが詰まっています。企画が必要とされるのは、ビジネスシーンだけにとどまりません。友だちの結婚式を仕切るとき、飲み会を盛り上げなければいけないとき、好きな人とのデートのときなど、企画ひとつで、満足度はかなり変わってくるのですから。企画とは「種だと思っている」という鈴木さん。22におよぶ具体的な種とともに添えられている企画術は、種をつくり出す楽しさを知るきっかけとなるはず。普通の企画とヒット企画との差はなにか、3つのポイントをご紹介しましょう。■1:0.1%の可能性にリアリティをもたせる「0.1%の可能性」と聞けば、ほとんどあり得ない出来事として受け取られがちです。でも、最近の大地震や原発事故、大きな竜巻や川の氾濫による堤防の決壊事故などを見れば、なにがあってもおかしくはありません。そんな、我々の予想を超えた災害や事故が起きていることに着目した企画が『日本は今、あぶない!!』です。地盤や地形の研究者、災害の研究者、建築のプロなど、あらゆるジャンルのプロ10人ほどでチームを組み、日本のいろんな場所を訪れ、徹底的にリサーチし、あるひとつの町で、今後どんな災害や事故が起きる可能性があるのか、0.1%以上の可能性がある危険をシミュレーションするというもの。たとえば、富士山の大爆発を、都市伝説的に扱うか、池上彰さんが解説するのか? 当然、それぞれ受け手側のリアリティは変わってきますよね。たとえば福山雅治さんの結婚にショックを受けて会社を休むなどした「福山ロス」女性、周りにいませんでしたか?福山雅治と恋や結婚ができる可能性は、0.1%以下のはず。にも関わらず、その可能性を信じていたからこその衝撃だったのです。遠い出来事の話でも、身近な自分ごとに感じてもらえる企画なら、熱を生み、たくさんの人に興味をもってもらえるのです。■2:企画の成功はタイトルで9割決まる次は、『EYE PHONE ~脳にWi-Fiが埋め込まれた男』というドラマ企画。脳にWi-Fiが埋め込まれ、周りでスマホをしている人たちのLINEやメールなどがすべて見えるようになったら、幸せなのか、不幸なのか、というストーリー。お気づきと思いますが、「EYE PHONE」というネーミングは、「iPhone」と引っかけたもの。鈴木さんは「『Wi-Fi Man』でもいいけれど、それだと弱い。『EYE PHONE』がなければ、この企画はつくっていない」と語ります。森三中の大島美幸さんとの結婚生活を描いた著書『ブスの瞳に恋してる』は、シリーズ累計60万部の大ベストセラーですが、これもタイトルの勝利。夫婦ののろけ話だから、タイトルにはちょっとした破壊力が必要と感じた鈴木さんは、「ブス」というネガティブな言葉と、「瞳に恋してる」というポジティブ言葉をかけ合わせたのです。「ネガティブ×ネガティブ」では嫌な気持ちにしかならないし、「ポジティブ×ポジティブ」ではありふれた内容に。「ネガティブ×ポジティブ」で、結果としてポジティブに見えればインパクトを与えるタイトルになるのです。■3:近いものと遠いもの2つを掛け合わせる働いていれば、たくさんの名刺をもらいますよね。でも、名刺をもらった相手の名前と顔がどのくらい一致しますか?そう聞かれて、ドキッとした人も多いのでは?そんな発想から生まれたのが『ビジネスカードゲーム』。ある会社の部長の名刺入れから名刺を5枚抜き取り、そこに書かれた5人の名前を前にしたとき、部長が顔と名前を一致させられるか、というゲームです。結構ハードなゲームですよね。「あるある」と大勢が感じる経験のなかでもネガティブな「あるある」のほうが、より共感がえられやすいようです。ネガティブな「あるある」とは、名刺の相手を思い出せないこともそうですが、失恋とかピンチなどの状況のことです。そして、相手の名前や顔を思い出せない「あるある」には、もうひとつの「あるある」も隠れています。それは、思い出してもらえない名刺を渡した側の気持ちです。名前を覚えてもらえない悔しさ、それもまた誰もがもつ「あるある」ですよね。企画を考える上で大事なのは、仕事でもらった名刺を、クイズにするという発想そのもの。フランス料理店の最後にお茶漬けが出てくるなど、「近い」ものと「遠い」ものというあり得ない2つを見つけ、掛け合わせることで、新鮮な企画を生み出すことができるのです。*企画のヒントって、じつは身近にたくさん転がっているんですね。そのことに気づき、どう自分流に味つけをしていくか。柔軟な視点で身の回りを見渡してみることから、まずは始めてみましょう。(文/山本裕美) 【参考】※鈴木おさむ(2016)『新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます』幻冬舎
2016年05月25日【ママからのご相談】初めまして、小1と4歳の2児の母です。上の子が入学後に仲良くなったお子さんがいて、とてもかわいい男の子なのですが、服装に季節感が無くて、ほとんど同じ服を着ていたり、よくお腹が空いたと言います。私は、息子のお友達にご飯を食べさせることくらい、本当に何とも思いません。あまりにかわいそうで、よく簡単なご飯を食べさせます。ただ、その子のお家は5人兄弟なのですが、幼稚園年長くらいの妹さんが、よちよち歩きの子を公園に連れて行って遊ばせたりしています。ウチに遊びに来るときにご飯を食べさせる程度では、済まされない問題が横たわってる気がします。男の子に聞くと、お母さんは「病気で寝ている」という返答で、それ以上立ち入ることもできません。息子と同じ、1年生になったばかりなのに……と思うと、本当に胸が痛みます。学校の担任の先生がどれくらい把握しているのかも、まだわかりません。私にできることは、なんでしょうか?●A. 先生に言いづらいのであれば、児童相談所などに相談してみましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの月極姫です。優しいご相談者様と出会って、その男の子はとても幸運だと思います。毎回食事を与えるというやり方が正しいかどうかは別として、「気にかけてくれる人が一人でもいる」 ということは、その子の環境が良くなる可能性がそれだけ高まるいうことです。筆者は先日、早朝に市内の住宅地を車で走っているときに、ボロボロのパジャマを着た5歳くらいの男の子が、必死な表情で外を走っているのを見かけました。車を止めて追いかけたのですが、ついにその子を見つけることはできませんでした。彼の様子から「朝、起きて親が居なかったのだな」 ということが容易に推測できました。「すぐに通報するべきだったかもしれない」と、今でも後悔しています。「急いで移動しなければ」という、自分の仕事の都合を優先してしまったことが、悔やまれてなりません。子どもの貧困問題は、今や誰にとっても身近な問題となりました。2014年に厚生労働省がまとめた調査結果によると、2012年の段階で、一般的な世帯収入の半分以下の収入で暮らす“貧困家庭”で暮らす子どもは全体の16.3%。つまり「6人のうち1人の子どもは貧困家庭で育っている」ということになります。世界的視野で見ても、先進国34か国中、日本の子どもの貧困率は悪い方から数えて10番目です(2014年、OECD経済協力開発機構調べ)。子どもの貧困率(17歳以下の子ども)の国際比較(2010年)/出典:OECD(2014)Family database “Child poverty”日本の、漠然とした“豊かな国”というイメージは、本当に実質を伴っているのでしょうか?少なくとも、何もかも持っている子どももいれば、食事さえ満足に与えられない子どももいます。彼らをとりまく経済状況に、大き過ぎる“格差”が横たわっているのは紛れもない事実です。●両親が抱える問題は多種多様……“負の連鎖”で貧困が続いていく学校の給食費や修学旅行費を支払うことができず、就学援助を受けている家庭も近年は増加傾向にあります。こうした制度を利用しながら徐々に経済的安定を目指していければ良いのですが、親の収入が伸びない理由もさまざまで、簡単に解決できないのが現実です。【代表的な貧困の原因】・親の病気、精神疾患・ひとり親家庭(離婚、死別など)・親が非正規労働者、定職につかない、収入の良い仕事に就けない・親の孤立化(周囲のアドバイスと無縁、生活保護などの公的援助制度について無知など)・親の借金親が学歴を必要としない、何か特殊な技能を持っている場合は別ですが、たいていの場合、親の低学歴は貧しさの連鎖を引き起こす要因となっています 。親の学歴が乏しくても「自分の子どもには同じ苦労をさせたくない」と勉強に力を入れる親は立派ですが、残念ながら、自分の学歴が乏しいと子どもの学歴も重要視しない 傾向があります。また、子どもに勉強させたくても塾に通う費用を捻出できない家庭も多くなっています。家庭が自己負担する教育支出(学習費)の内訳/出典:文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」グラフが示すように、現代では学校以外の教育費がかなりの割合を占めます。貧困が原因で、子どもの学力に格差が生まれてしまう現実は否めません。①親が低学歴で、収入の高い仕事に就けない↓②子どもが生まれても塾の費用が捻出できず、子どもが進学をあきらめる。または、進学先が限定される↓③子どももまた収入の高い仕事に就くことができず、成人後も貧困に苦しむことになる収入が伸びないフラストレーションを子どもにぶつける形で、虐待が行われるケースも少なくありません 。こうした虐待や貧困の連鎖を絶つためには、貧困層の子どもが希望の進学先に進めるための制度や、専門家による親への指導が必要です。●ボランティア組織、専門家集団、その効力は?近年は、こうした子どもの貧困問題や学力の問題にSSW(スクールソーシャルワーカー) が関わって改善するケースも目立っています。SSWは社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ専門家で、児童相談所と連携しており、主に子どもの家庭環境の問題解決を専門としています 。公的な制度に関して知識がない人が制度を利用する過程でも、アドバイザーとして活躍します。しかし、増える一方の貧困層に対応しきれるほど、十分な人数が配置されているわけではない、厳しい現状もあります。また地域によっては、現役大学生や教員OBなどが、ボランティアで塾に通えない子どもたちに勉強を教える活動が行われています。このような貧困層の進学を助ける活動も大いなる希望ですが、さらに地域格差なく活発化しなければ問題解決には程遠いでしょう。また、有志や専門家に任せるだけではなく、現場の出来事を吸い上げて報告する、草の根的な活動は私たち一人ひとりの仕事ではないでしょうか 。ご相談者様のようなケースでも、プライバシーを守りながら匿名で相談できる先は少なくありません。・幼稚園、学校の担任の先生・民生委員・児童相談所・自治体のSOSダイヤル「いつもお腹を空かせている」、「入浴させてもらっていないようだ」、「様子がおかしいが、親と連絡がとれない」など、自分で抱えきれない問題に遭遇したら、迷わず然るべきところに相談してください。少し様子を見る過程は必要かもしれませんが、こうした問題を長く放置して良いことなど何もないのです。●最悪の事態を防ぐために“他人事”で済ませてはいけない!先日『子宮に沈める』という映画のDVDを観ました。2010年に起きた、“大阪2児餓死事件”を題材にした作品です。まったく救いのない、目を背けたくなるような内容でした。餓死や自殺、これは貧困問題に直面する子どもにとって最悪の事態です。根本的な原因は母親の貧困と孤立化、育児放棄なのですが、周囲の大人の「ま、いいか」という無関心 や、「自分の仕事じゃないし」という損得勘定の積み重ねも、実際にこうした事件の引き金となってしまいます。もし飢えている子どもが筆者のすぐそばにいたら、ご相談者様のように、やはり食事を提供すると思います。その上で、自分にできることや相談先を考えるつもりです。大人の事情とは無関係に、誰の子どもであっても、まずしっかり食事をし、清潔にしてもらい、生きる権利があるからです。【参考文献】・『日本の大課題 子どもの貧困』池上彰・編【参考リンク】・子どもの教育の問題とは | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン()●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年05月12日お笑いコンビ・ホンジャマカの恵俊彰(51)が、7日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『メレンゲの気持ち』(毎週土曜12:00~13:30)にゲスト出演し、タレント・関根勤(62)の感動エピソードを語った。同番組が5月28日の放送で1000回目を迎えることを記念して、5月は「1000回記念月間」と題して、毎週豪華ゲストが登場。7日はその第1弾企画「人気MCスペシャル」で、恵のほか、ヒロミ(51)、小堺一機(60)がゲスト出演。その中でそれぞれのMC論の話題になり、恵が披露したのは関根のエピソードだった。関根の言葉で印象に残っているのが、「僕は嫌いな人を作らないようにしています」。かつて生放送で共演した際、そんな関根が珍しくほかの共演者について「本当はあの人のこと、あまり良い印象じゃない」と恵に吐露したことがあった。しかし、続けて関根が言ったのは「でもね、1カ月かけて好きになるから」。その言葉通り、共演者の好きな映画や本などを話題に積極的に関根の方から話し掛け、今では心を許し合うほどの仲になっているという。恵は、感慨深げに「すごく勉強になりました」と当時を思い返していた。5月14日は、歴代MCが大集合。芦田愛菜、若槻千夏、ももいろクローバーZ・百田夏菜子らがゲスト出演する。
2016年05月07日ジャーナリストの池上彰が9日、都内のスタジオで行われた『池上彰×テレビ東京プロジェクト』特別番組の制作発表に登場し、2カ月連続特番の放送を発表した。24日に『池上彰の今、知りたいニッポンの大問題(仮)』(19:54~21:48)、5月15日に『今、地方を知れば日本がわかる! 「池上彰のご当地裏事情」』(19:54~21:48)が放送される。池上は、「テレビ東京はいつも実験や冒険をしますから」と、同局のことを評価。また、池上とテレビ東京の選挙特番が毎回話題となっているが、今年の夏の参院選について「7月の可能性のある日曜日は全部、テレビ東京に押さえられている」と明かした。24日の特番では、他局が速報スーパーで終わらせる衆院選の補欠選挙も取り上げると明言。また、「はてな匿名ブログ」への「保育園落ちた日本死ね!」という書き込みで話題になった保育所問題等についても扱う。池上は、書き込みについて「ちょっと下品な発言だったんですけど」と前置きをしつつ、「悩んでるのは若い人ですよ。若い人が投票に行くことによって、政治が動くことを実感して欲しいなと思います」とメッセージを送った。5月の特番では、地方の問題を中心的に取り上げる。実は地方記者を目指したことが原点という池上は「地方の問題が、ひょっとすると、日本全国に共通している問題なのかもしれないし、都会に取っても深刻になるのかもしれない」と語り、「ローカルを見ることによって、日本の明日が見えてくるのではないかと思っています」と、番組の意義について説明した。選挙特番については、これまでテレビ東京が行った「候補者の脱力プロフィール」が話題となり、他局が追随するようになった事に触れ、「滑ってますけど」とバッサリ。「切磋琢磨が起きればいい事なんじゃないかな」とフォローしつつ、「テレビ東京が追われる立場になることはこれまでなかったと思うので、これから何ができるかなってところが面白いですよね」と今後の展開へ意気込みを示した。
2016年04月09日ジャーナリストの池上彰が、前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏と対談するフジテレビの特別番組『"世界でいちばん貧しい大統領"ムヒカ来日緊急特番~日本人は本当に幸せですか?~』が、4月8日(19:00~20:54)に放送されることが27日、分かった。ムヒカ氏は、2010年から2015年までウルグアイの大統領を務め、2012年に国連の会議で「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、欲深くいくら持っても満足しない人だ」とスピーチしたことが世界中で話題となった人物。給料の9割を慈善事業に寄付し、外遊はエコノミークラス、自家用車は中古のフォルクスワーゲン、街の食堂で庶民と一緒に昼食をとるといった姿勢で親しまれ、"世界一貧しい大統領"と呼ばれている。フジテレビでは、情報番組『Mr.サンデー』(毎週日曜22:00~23:15)で、これまで2回にわたってムヒカ氏を特集して大きな反響があったことから、同氏が4月5日に初来日することを受けて、特番の放送を決定。池上氏がムヒカ氏と対談し、思想や哲学を解説するほか、宮根誠司キャスターが、日本人にとっての本当の"幸せ"について、ゲストの伊集院光、柴田理恵、千秋、中島健人(Sexy Zone)、大沢ケイミとともに考えていく。ムヒカ氏は来日を前に「今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけでもない。そうではなくて、技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい」と意向を語っており、「私は日本人に問いたい。日本国民は幸せなのか?」とメッセージを寄せている。
2016年03月28日昨年、戦後70周年特別番組として広島テレビにて放送された、原子爆弾により幼くして命を奪われた旧制・広島二中一年生が最後に残した言葉を読み語る朗読劇「いしぶみ~忘れない。あなたたちのことを~」。この度、綾瀬はるかが朗読をする本番組を再編集し、新たに『いしぶみ』として7月下旬より、劇場にて公開することが決定した。太平洋戦争末期、それまでたった一度しか空襲がなかった広島市には、東京や大阪から多くの子どもたちが疎開してきた。戦争も最終段階に入ったこの頃は、労働力不足を補うために、中学生も建物の解体作業や農作業などにかり出されていた。学校で勉強できる日は少なく、夏休みもなく、みんな日本の勝利を信じて一生懸命働いていた。昭和20年8月6日は、朝から暑い夏の日だった。この日、建物の解体作業のため、朝早くから広島二中の一年生は本川の土手にいた。端から点呼を終えたその時、500m先の上空で爆発した原子爆弾が彼らの未来を一瞬にして奪ったのだ。少年たちは、元気だった最後の瞬間、落ちてくる原子爆弾を見つめていた。あの日、少年たちに何が起きたのか…。遺族の手記に残された死にゆく彼らの最後の言葉を伝えていく――。昭和44年に広島テレビで放送され、芸術祭優秀賞やギャラクシー賞などを受賞し、名女優・杉村春子を語り部として制作された「碑」を、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭審査員賞をはじめ数々の賞に輝いた是枝裕和監督が現代に蘇らせた新しい朗読劇。語り部には、広島市出身の女優・綾瀬さんが挑み、『海街diary』に続き、再び是枝監督とタッグを組んでいる。今回の映画公開決定について綾瀬さんは「原爆の惨禍によって、突然に短い命を終えていった子どもたちの最期の一日を綴ったこの手記は戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えていると思います。この夏『いしぶみ』をご覧頂いて、一人でも多く平和への強い思いが芽吹くきっかけになったならと願っています」と語り、また是枝監督は「50年近く前に放送されたオリジナルの『碑』を観たとき、この番組に関わったすべてのスタッフ、そして朗読の杉村春子さんに心から畏敬の念を抱きました。そこには、伝えることについての大胆で真摯な考察と、視聴者の想像力への信頼が溢れていました。今のテレビが失いつつあるこのふたつと、自分が正面から向き合ってみたい。そんな思いからこの『いしぶみ』はスタートしています」と作品への想いを語った。さらに本作の舞台を手がけるのは、「劇団☆新感線」や野田秀樹、三谷幸喜など、第一線で活躍する演出家や作家の舞台美術を手がけている堀尾幸男。想像力を掻き立てる舞台セットが朗読を引き立てている。そして、ジャーナリストの池上彰が遺族やその関係者へのインタビューを通して、70年を経てなお残る「物語」の続きを伝えている。『いぶしみ』は7月下旬、ポレポレ東中野(東京)、第七藝術劇場(大阪)、八丁座(広島)、ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年03月08日明治安田生命保険相互会社は2月22日、2016年春の新入社員を対象とした「理想の上司」アンケート調査の結果を発表した。調査は1月8日~18日、全国の今春就職を予定している新卒男女1,112人を対象にインターネットで行われた。理想の男性上司は、松岡修造が池上彰を抜いて初の1位に。松岡は、一昨年の10位から、昨年2位、今年が1位とランクアップしてきた。「錦織圭の活躍によって、"熱血"で"頼もしい""指導力"がある上司として支持されたのかもしれません」と同社。昨年1位の池上彰は、"知性的・スマート"な上司のイメージで今年も2位と、引き続き高い支持を得ていた。またバラエティで活躍するタレントからは、ベスト10常連の明石家さんま(3位)、所ジョージ(4位)、タモリ(森田一義)(5位)等、6人がランクイン。はじめてベスト10にランクインした内村光良(5位)は、"親しみやすい"ところが支持を集めた。イチローは男性から1位の支持を受けたが、女性からの支持を得られず7位に。男性はイチローの"実力がある""知性的・スマート""天才肌"であることを高く評価しているが、女性の選ぶ一番の理由である "親しみやすい"がゼロ票となっており、「男女間での理想の上司に対するイメージの違いが表れたようです」と調査では分析している。○理想の女性上司1位は天海祐希理想の女性上司は、天海祐希が堂々の7連覇となった。2位以下を大きく引き離す圧倒的な支持を集め、特に女性からの支持は絶大。理想とする女性上司を選んだ理由の上位3つ、"頼もしい""姉御肌"で"知性的・スマート"な上司といったイメージが定着しているようだ。2位は、篠原涼子が昨年6位からランクアップ。篠原涼子もベスト10の常連だが、昨年はアラフォーのキャリアウーマンをテーマにしたドラマに主演し、理想の女性上司としての印象が高まったようだ。3位の澤穂希は、ドイツワールドカップで優勝して「FIFA最優秀選手賞」受賞後にランクイン(6位)した2012年以来のベスト10入りとなった。「苦しい時は私の背中を見なさい」という名言のとおり、なでしこジャパンを率いてきた"頼もしい""姉御肌"な点に加えて、皇后杯決勝ゴールを決めて引退を飾った"実力がある"点が支持された。○昨年までの理想の上司は?同社がこれまで調査してきた「理想の上司」をさかのぼると、男性1位は2007年~2008年古田敦也、2009年イチロー、2010年関根勤、2011年~2013年池上彰、2014年イチロー、2015年池上彰という結果だった。女性1位は2007年~2008年篠原良子、2009年真矢ミキ、2010年~2015年天海祐希となっている。
2016年02月22日会社勤めをしていると、上司から理不尽なことをいわれて困ることもあるもの。『Woman type』のアンケートでも、「上司への不満がある人」は74%、「上司の言動になぜ? と思ったことがある人」は69%にのぼっています。ではそんなとき、どうすれば論理的に対処できるのでしょうか?『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』(深沢真太郎著、日本実業出版社)によると、論理的思考を使って反論することで、相手の言動に矛盾があることに気づかせることが非常に重要なのだとか。そこで、上司から理不尽な言動をされたときの対処法について、著者の深沢真太郎さんに詳しく教えていただきました。■1:上司に大声で怒鳴られた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「人になにかを伝えるときには、そんな大きな声を出さなくても聞こえますよ。こういうときの声の大きさとその人の器の大きさは、反比例するという考え方もあります。孫正義さんだって、池上彰さんだって、落ち着いた声でゆっくり話すじゃないですか。部長も器の大きい人なのですから……」なるほど、説得力のある意見ですね。■2:上司の指示や意見がコロコロ変わった場合は?こんなときには迷わず「私はいったい“何月何日の部長”の指示を優先すればよいでしょうか?」と聞いてみるのがいいと思います。極めて妥当な質問ですよね。■3:上司に「クビだぞ!」と脅された場合は?こんな反論はいかがでしょう?「なぜ“これをやらないとクビだ”なのでしょうか。納得できるように論理的に説明してください。いっそのこと、“クビにしなければならない人”の定義から教えていただけませんか?私がそれに当てはまるのか、確認させてください。当然、それは他の人にも当てはまらないとウソですよね」こうして反論されれば、上司もタジタジになってしまうかもしれませんね。■4:上司に責任をなすりつけられた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「責任の“任”は任せる、であり、任される、でもあります。少なくとも2者いなければ、“任”は成立しません。つまり、少なくとも任せる側と任される側、双方の問題なのではありませんか? どちらか一方というのは、論理矛盾を生んでいます」理不尽なことには、きちんと反論することが大切です。■5:期日を守ったのに文句を言われた場合は?たとえば、「3日以内に仕上げて」といわれたはずなのに、3日後に提出すると「もっと早く仕上げてくれないと困るよ」などといわれること、ありますよね。そんな場合は、「“3日以内”という言葉の意味を正確に教えていただいてよろしいでしょうか」と聞いてみては?つまり、あなたの言葉の定義を明確にしてくれというツッコミです。適当な発言をしている人は、たいていこれで論破できます。■6:自分がやっていないミスを上司に押しつけられた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「たとえばサッカーでPK失敗できるのは、蹴った人だけです。確認ですが、私はPKを蹴っていませんよね?蹴ったのは誰ですか?」論理矛盾は、比喩を使って指摘すると効果的です。■7:上司によくわからない指示を出された場合は?たとえば「今日の13時から空けといて。理由?そんなの自分で考えればわかるだろう!」など、目的や理由がさっぱりわからない指示を出す上司、いますよね。こういう上司には逆に「部長、明日の15時からお時間いただけますか。私のマネジャーですから、これ以上はいわなくてもわかってくれますよね」と伝えてみては?■8:プライドの高い上司に「俺の顔をつぶさないでくれるか?」といわれた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「申し訳ありません。でも、私は部長の顔よりも会社への影響のほうが心配です。部長も、そちらをお考えになったほうがよいのではありませんか?それとも、部長は会社よりも自分の顔のほうが大切なのでしょうか」■9:上司から「ここの会社ではなく、どこか他の会社を見つけたら?」と言われた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「逆に、この会社で働けるための条件を挙げてください。それを満たせば、このままで構わないということですよね。そして、私以外のみなさんは、いますべてそれを満たしているということになります。いったいどんな条件なのでしょう。ぜひ教えてください。まさか、私だけ例外なんておかしなことはあり得ませんよね」極めて論理的な切り返しです。■10:上司に「○○さんはみんなに嫌われているからね」と言われた場合は?こんな反論はいかがでしょう?「みんなって具体的に誰ですか?それって、“みんなも持っているからこの玩具をボクにも買って”と駄々をこねる子どもといっていること同じですよね。そもそも、誰にも嫌われていない人なんているんでしょうか、部長?」最後は少しばかり皮肉をこめて。*あくまで論理的思考をベースにした回答方法なので、実際の現場で使えるものと使えないものがあるかもしれません。しかし、こう考えるだけで、論理的に矛盾した上司の発言を否定できることも事実。あなたも論理的な考え方を身につけて、理不尽さをはねのけていきませんか?(文/渡邉ハム太郎)【取材協力】※深沢真太郎・・・BMコンサルティング株式会社・代表取締役/教育コンサルタント/多摩大学非常勤 講師/理学修士(数学)。ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。様々な大手企業の人財育成をサポートしており、日本全国の大学からも講義依頼が殺到。担当した講義は100%リピート依頼がくる超人気講師でもある。著作多数。一部は海外でも翻訳され多くのビジネスパーソンに読まれている。公益財団法人日本数学検定協会「ビジネス数学検定」1級AAAは国内最上位。【参考】※ビジネス数学.com ビジネス数学の専門家・深沢真太郎の公式HP※深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社
2016年01月08日今年の8月30日、国会周辺などで約12万人の大規模な安保法案反対のデモが行われ、「戦争反対」「集団的自衛権はいらない」などの声が多数上がりました。一方では小規模な500人程度の安保法案賛成のデモもあり、「法案の中身をよく知らないで反対している人が多い」「いまのままでは日本を守れない」などの声も聞かれました。そこで今回は、ジャーナリストの池上彰さん著書『日本は本当に戦争する国になるのか?』(SBクリエイティブ)の一部を紹介しながら、安保法案の報道を振り返ってみたいと思います。■一番の問題は賛成派と反対派の意見対立そもそも今回の安保法案(安全保障関連法案)のいちばんの問題は、議論がかみ合わなかったことのようです。賛成派の意見は、中国や北朝鮮などの国が日本にとって脅威になっているため、いまのままではいけない。自衛隊の活動範囲を広げる必要もあるし、安保関連法でアメリカとの関係を緊密化させれば日本も守ってもらえる。他国からの攻撃の抑止力にもなってくれるはずだ、という考え方。一方、反対派の意見は「安保法案は憲法違反だ」というところからはじまっているといいます。その後の、違反だから憲法を改正するのか、いまの憲法を守って集団的自衛権の行使は認めないのかの議論は曖昧になっているということ。もし「集団的自衛権を認めない」のならば、現在の日本を取り巻く情勢はどのように対処するのか、著者はそこまで踏み込む議論が必要だったのではないかといっています。■「安保法案」の報道では新聞論調が二分今回の安保法案の報道では、新聞論調も分かれました。本書によれば、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞が反対、読売新聞、産経新聞、日経新聞が賛成だったとのこと。主張や社説が異なるのはいいのですが、社の論調に合わせて取材する出来事も選別されてしまったようでした。安保関連法案に反対の主張をしている新聞社は反対運動ばかり取り上げ、賛成の意見はほとんど取り上げない。一方で賛成の新聞社は反対運動を全然取りあげない。特に読売新聞や産経新聞には国会前の激しいデモのことはほとんど出てこなかったそうです。社説は違っても、実際に起こっている出来事はそのまま伝えていかないと、複数の新聞を読まないと本当は世のなかでなにが起きているのかよくわからなくなってしまいます。それでは国民がますます混乱してしまうでしょう。■安保法案は民主主義だから可決された?そもそも民主主義ってなんなのでしょうか。日本では「国会で審議しじっくり議論する」、「問題点があった時には修正をする」などの内容は大切にされています。しかし、安保法案は衆議院でも参議院でも可決されましたが、これは結局多数決。多数決で決めることが民主主義なのでしょう。国会では最初から多数の議席を持っていれば、思いのままに決められるのも事実。著者は「安倍さんがこの前の選挙で勝って3分の2の議席を確保した時点で、国民が任期付きの独裁を認めたということだ」といっていますが、たしかにその通りかもしれません。安部政権に多くの国民が信任を与えているからこそ、安保法案は成立しました。その意味では著者のいうとおり、「民主主義は期限付きの独裁政治を容認すること」といえるのかもしれません。*本書では安保関連法の他、日本とアメリカの関係などについても詳しく語られています。マスメディアの報道だけではわからなかった突っ込んだ部分もしっかり説明されているので、読みごたえは十分。国民にこれからの日本の未来を考えるキッカケをつくってくれる本なので、ぜひみなさんに手に取ってほしいと思います。(文/齊藤カオリ)【参考】※池上彰(2015)『日本は本当に戦争する国になるのか?』SBクリエイティブ
2015年12月27日「お金ってなに?」「どうして1枚の紙切れが1万円の品物と交換できるの?」もし子どもにそんな質問をされたら、みなさんは答えられますか?そんな純粋かつ奥の深い質問にずばり答えているのが、『池上彰の世界の見方15歳に語る現代世界の最前線』(池上彰著、小学館)。著者の池上さんは元NHK記者。現在はフリージャーナリストですが、その活躍ぶりは誰もが知るとおり。本書は、そんな池上さんが都内の中学3年生のクラスを訪ね、「宗教」「資源」など6つのテーマで講義をした内容をそのまま本にしたもの。ここでは、「お金」をテーマにした章から、お金にまつわる歴史に焦点を当ててみましょう。■稲(ネ)が値(ネ)になった「お金」の概念が誕生する前、経済の基本は1対1の物々交換でした。やがて、1か所に集まって物々交換するようになり、市(いち)が生まれました。そして、品物を「みんなが共通にほしがるもの」に交換しておいて、後で必要なものと交換する仕組みが生まれたのです。では「みんなが共通にほしがるもの」とは?それは、お米つまり稲や、着物の材料になる布でした。当時、稲は「ネ」と発音されていて、この魚はどれだけの「ネ」になるか、イノシシ肉はどれだけの「ネ」と交換できるか、そこから「値」という言葉が生まれたのだそう。また、「貨幣」の「幣」はもともと「布」という意味だとか。普段何気なく使っている言葉に、こんな歴史があったとは驚きですよね。■現在のお札はただの紙切れとはいえ、稲や布はかさばります。持ち運びが簡単で腐らない金や銀、銅でお金がつくられるようになり、両替商が登場し、いつでも金と引き換えられる預かり証がもとになり、お札が生まれたのだそうです。日本も1942年までは、お札は金と交換することが約束された「金本位制」でした。しかし現在のお札は、金と交換することはできない不換紙幣。実態はただの紙切れなのです。それなのに、お金として使えるのはなぜでしょう。池上さんはこう考えます。金と交換できないのだから、極論すればただの紙。しかし私たちは(お札を発行する)日本銀行を信用しているので、これを「お金」として使っている、と。さらに日本の場合は日本銀行券がお金として通用すると法律でも定められていて、その「信用」と「法律」のもと、ただの紙切れがお札として価値を保っているといいます。■1ドル=360円になったワケ江戸末期に開国した日本は、アメリカと貿易を始めました。当時は日米ともに金本位制で、1円と1アメリカドルが交換できる金の量は、偶然にもほぼ同じ。1ドル=1円だったのです。当時は実際にこのレートで取引が始まりました。やがて、戦争に次ぐ戦争の時代を経て日本経済は疲弊し、終戦後に米軍占領下で日米貿易が再開されたときに1ドル=360円と決められたのです。しかし、じつはアメリカの調査団が調査した結果、1ドル=300円を基準に270円~330円の間で調整するのが妥当、という結論だったそう。アメリカは、意図的に円安にしたのです。池上さんはその理由を、アメリカが日本の経済を早く復興させるために、あえて輸出に有利な円安設定にした、と説明します。東西冷戦時代で社会主義諸国と対立していたアメリカが資本主義経済のモデルとしてそのよさを世界にアピールするために、あえてレートを日本経済にとって有利な設定にしたのだそうです。■お金が実体のない存在へお金の価値は、みんながそれを「お金」だと思っている共同幻想によって保たれている、という池上さん。さらに、実体のない仮想通貨(バーチャル・マネー)に話を広げます。仮想通貨の代表例「ビットコイン」は2008年ごろに登場したもので、中央銀行のような、信用を担保する機関をもたないのが最大の特徴。その代わり、最大発行枚数が決められていて、価値の均衡を保っています。国の信用に基づかないビットコインは、いわば無政府状態の通貨だとか。インターネットが急速な発展を遂げたように、ビットコインも現実の通貨に代わるような信用を得る日がやってくるのか、その動向を池上さんは注視しています。*中学生とのやりとりもおもしろい本書で、池上さんは「お金」をはじめ6つのテーマで世界の見方を語ります。「地図」をテーマにした章では、イギリス、オーストラリア、アメリカを中心にした地図を紹介。見方が違えば世界は文字通り逆転し、まるっきり違うものになる、ということがよくわかる、とても興味深い比較です。国と国との関係が容易に逆転してしまう現代だからこそ、視点を変えれば違う現実が見えてくる。そう教えてくれる、大人にこそ読んでほしい1冊です。(文/よりみちこ)【参考】※池上彰(2015)『池上彰の世界の見方15歳に語る現代世界の最前線』小学館
2015年11月15日