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文化財の維持修復事業の助成を行う住友財団では、今年30年を迎えるのを記念して『文化財よ、永遠に』を開催。京都・泉屋博古館(9月6日〜10月14日)、東京・泉屋博古館分館(9月10日〜10月27日)、福岡・九州国立博物館(9月10日〜11月4日)、東京国立博物館(10月1日〜12月1日)の全国4会場で開催され、修復された文化財の一部がその修復の軌跡とともに紹介される。今に伝わる文化財は、その時代の修復や保存技術によって守られ、長い間の劣化や天災による損傷をくぐり抜けてきた。しかし、さらに長い時に耐え次代に文化財を継承していくのは容易なことではない。住友財団は、これまでに1000件を超える国内外の文化財修復事業に対し助成を実施。古くより伝わる伝統技術を軸に、最新の科学技術を活用した世界最高水準の修復技術を駆使することで、木・紙・絹など脆弱な材質の文化財を鮮やかに蘇えらせてきた。そんな文化財修復の軌跡と成果を紹介する同展。「美を守る文化財修復の最前線」にフォーカスする泉屋博古館分館では、所蔵元の雨漏りのために画面が著しく痛んでいた池大雅《比叡山真景図》(1762年、練馬区立美術館蔵)や、経年劣化で激しく損傷していた狩野一信《五百羅漢図》(江戸時代・19世紀、東京・増上寺蔵)をはじめ、近年修理された国宝や重文を含む絵画や工芸品を展示。前後期の展示替えを行いながら、約50点の文化財がその修復過程とともに紹介されている。また、京都・泉屋博古館では、古都に伝わる文化財の修復技術とその精神にスポットが当てられるほか、九州国立博物館や東京国立博物館では、阪神淡路、能登半島、東日本、熊本など地震で被災した文化財の状況とその修復も紹介。修理によって新たに分かった創作技法や、蘇った文化財の素顔に出会うことができる。「文化財は人類共通の宝。これを後世に伝えることは、現代に生きる私どもの責務」とは、住友財団が掲げる文化財修復の意図。そんな修復の背景にある物語にも注目しながら、今日まで守り伝えられてきた文化財を堪能したい。【開催情報】『文化財よ、永遠に』〜美を守る文化財修復の最前線〜10月27日(日)まで東京・泉谷博古館分館にて開催【関連リンク】 泉屋博古館分館()〜古都の美をまもる〜10月14日(月・祝)まで京都・泉谷博古館にて開催【関連リンク】 泉屋博古館()〜新たな文化財修復の拠点〜11月4日(月・休)まで九州国立博物館にて開催【関連リンク】 九州国立博物館()〜守り伝えられた仏に出会う〜10月1日(火)〜12月1日(日)東京国立博物館にて開催【関連リンク】 東京国立博物館()
2019年09月11日日本美術史を語る上で重要な位置を占める「円山・四条派」。この流派が近代に至るまで、いかに画壇に大きな影響を与えたかをたどる展覧会『円山応挙から近代京都画壇へ』が、東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で9月29日(日)まで開催されている。【チケット情報はこちら】18世紀の江戸時代、京都では、近年大人気の伊藤若冲や曾我蕭白をはじめ、伝統的な流派である狩野派、土佐派、池大雅や与謝蕪村らの文人画など、様々な画家や流派が群雄割拠していた。そんな中、円山派の祖である円山応挙が現れたことで、京都画壇の様相は一変。特に応挙が得意とした緻密な写生画は、自然や動物などをありのままに生き生きとした姿を描き、京都の人々を虜にした。その結果、京都の画家たちはこぞって写生画を描くようになり、応挙のもとには多くの門下生が集まり、円山派という一大流派が形成された。一方、四条派の祖である呉春は、初め与謝蕪村に学び、師匠没後に応挙の画風を学んだことで、応挙の写生画に瀟洒な情趣をプラスした画風を育み、四条派を確立。呉春が住居を構えた場所が四条であったために四条派と名付けられたこの流派は、呉春の弟の松村景文や岡本豊彦などの弟子たちに受け継がれ、京都の主流派となる。そしてふたつを合わせて「円山・四条派」と呼ばれるようになり、明治維新後も「円山・四条派」は京都画壇のメインストリームとなっていった。本展は、なぜこの流派がメインストリームとなったのか、その全貌を、応挙、呉春から、竹内栖鳳、上村松園など戦前までの系譜を丁寧にしっかりと追うことで、解き明かしていこうとするのが狙い。会場は「すべては応挙にはじまる。」「孔雀、虎、犬。命を描く。」「山、川、滝。自然を写す。」「美人、仙人。物語を紡ぐ。」という4つのテーマで構成される。本展の目玉作品は、兵庫・大乗寺の応挙の最晩年にして最高傑作と言われている《松に孔雀図》(重要文化財)を含む障壁画。通称「応挙寺」と呼ばれる大乗寺には、応挙とその一門が描いた障壁画が収蔵されている。今回はその貴重な障壁画を、大乗寺の雰囲気をそのままに体感できる贅沢な立体的展示で紹介。ライトの色や当て方にも工夫が施され、細部までしっかりと応挙の筆致や色遣いを確認することができる。なお、《松に孔雀図》は東京展は全体の半分のみの出品となり、残りの半分は京都展での展示となる。そのほかにも、近年大人気の長沢芦雪の作品や、上村松園の美人画、岸駒のリアルな虎などの作品が会場に並び、モチーフは同じであっても、時代や画家によって、その表現の違いを見比べることができる構成となっている。取材・文:糸瀬ふみ同展は、京都国立近代美術館に巡回。※前期、後期、会場ごとに大幅な展示替えあり・東京展前期:8月3日~9月1日(日)後期:9月3日(火)~9月29日(日)・京都展前期:11月2日(土)~11月24日(日)後期:11月26日(火)~12月15日(日)
2019年08月14日神奈川県足柄下郡箱根町にある岡田美術館で、日本の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)の生誕300年を記念した展覧会「 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展が開催されています。期間は12月18日(日)までです。同い年の天才絵師・伊藤若冲と与謝蕪村の作品の変遷を、同時代に活躍した画家たちの作品とあわせて観賞できます。同じ年に誕生した二人の天才画家画家・尾形光琳が亡くなった1716年に誕生した2人の天才絵師、伊藤若冲と与謝蕪村。同じ年に誕生した2人は、のちに京都の画壇を席巻して一つの時代を作ります。伊藤若冲は京都にある青物問屋の長男として生まれました。家業を継ぎますが30代中頃には参禅、40代歳で隠居して画家としての活動を開始します。彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、数々の名作を残しました。与謝蕪村は大坂の農家に生まれ、成人すると江戸へ出て俳諧を学びます。俳諧の師匠の逝去をきっかけに、27歳から北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴。40歳になると京都へ移り住み、俳諧と絵画の分野で活躍しました。中国文人画の技法による山水図や、俳句に絵を添える俳画を中心に作品を残しています。展覧会では2人の画家の作品を中心に、同時代の円山応挙や長沢蘆雪、曾我蕭白、池大雅らの作品を合わせた40点の貴重な作品を観賞できます。●83年ぶりに発見された「孔雀鳳凰図」今回の展覧会には1933年に重要美術品として認定されたのち、行方不明となっていた伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」が展示されています。83年ぶりに発見され、東京都美術館で行われた若冲展で初公開となり話題を呼んだ作品です。牡丹に囲まれて立つ白い孔雀と、翼を広げた鳳凰が描かれた見事な作品では、若冲にしか成しえない多彩な色彩と見事な細密描写を目の当たりにできます。●特別に作られた若冲孔雀鳳凰図チョコレート、展覧会開催記念オリジナルグッズも充実ミュージアムショップでは美術館専属のショコラティエ、三浦直樹氏が手掛けた「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」(税込2,600円)が10月1日(土)より発売されます。小豆や栗、イチジクなどさまざまな食材がバランスよく組み合わされたチョコレートに若冲の絵柄がデザインされた、お土産に最適のお菓子です。マウスパッドやぽちぶくろなど、展覧会のオリジナルグッズも揃えられています。イベント情報名称:―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち会期:2016年9月5日(月)~12月18日(日)休館日:なし開館時間:9:00~17:00※入館は16:30まで住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1岡田美術館入館料:一般・大学生2,800円、小中高生1,800円公式ページ:
2016年09月20日東京国立博物館で特別展「禅―心をかたちに―」が、2016年10月18日(火)から11月27日(日)まで開催されます。臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧、臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の250年遠諱を記念して行われる展覧会です。全国から選りすぐりの寺宝が集結し、禅宗にまつわる代表的な名品が楽しめます。また、 講演会や坐禅会、禅語を書写する写禅語などのイベントも充実。身体全体で禅を体感してみませんか。禅を知る!「禅 ―心をかたちに―」が東京国立博物館で開催東京国立博物館で2016年10月18日(火)からスタートする特別展「禅 ―心をかたちに―」は、臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧、臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の250年遠諱を記念して開催される特別展です。●禅の歴史禅の教えは約1500年前、菩提達磨(ぼだいだるま)大師によってインドから中国へ伝わり、臨済義玄によって広がった後、やがて日本に伝えられました。中世には武家をはじめ、天皇家や公家の帰依を受け、日本の社会と文化に大きな影響を及ぼします。江戸時代に入ると白隠慧鶴禅師をはじめとした高僧らにより民衆へ普及。現代においても禅は多くの人々の心の支えとなっており、欧米でも「ZEN」の思想は大いに注目を集めています。「禅 -心をかたちに-」では臨済・黄檗両宗十五派の全面的な協力により、各本山や末寺、塔頭(たっちゅう)に伝わる高僧の肖像や墨蹟、仏像、絵 画、工芸など多彩な名宝の数々が集合。禅僧たちの足跡や禅宗の教えが日本文化に対し果たしてきた役割が紹介されます。日本の美意識に深く根付いた禅宗文化を様々な角度から紹介!展覧会は「第一章 禅宗の成立」、「第二章 臨済禅の導入と展開」、「第三章 戦国武将と近世の高僧」、「第四章 禅の仏たち」、「第五章 禅文化の広がり」の全5章から構成されます。展示品は国宝22件、重要文化財102件など計240件です。特定の経典を持たず師の心から弟子の心へと受け継がれてきた禅宗は、心のなかの仏性を見出して、直感的な悟りの境地へ至るという考え方です。理想化された超越的存在としての仏像よりも、歴史上実在した生身の祖師・先師たちの人間味あふれる姿を「かたち」として遺し伝え、茶の湯、漢詩や水墨画を中心とした文芸、建築様式や庭園の造作などにも深く関わりました。「禅 ―心をかたちに―」では、そんな日本の美意識にも深く根を下ろした禅宗文化を振り返り、様々な角度から紹介されます。特別展「禅―心をかたちに―」の見どころについて●戦国武将を支えた禅僧や、武将の茶道具を紹介織田有楽斎像 古㵎慈稽賛 狩野山楽筆 江戸時代 元和8年(1622)京都・正伝永源院蔵 通期展示日々生死を分ける決断を迫られた戦国武将たちの心を鍛え、ブレーンとして活躍したのが禅僧です。快川紹喜(かいせんじょうき)や沢彦宗恩(たくげんそうおん)など、中国の政治思想・歴史・文学に関する学識を活かし陰で戦国武将を支えた禅僧たちに焦点を当てています。肖像画や遺品を中心とした展示です。また、 今回の展覧会では唐物荘厳の時代から戦国の世を経て、侘茶が浸透するまでの様子をたどります。この転換期を象徴する人物として、織田信長の弟で茶人としても知られる織田有楽にも着目。激動の時代を経て、今日まで大切に伝えられてきた名品の数々を間近で見られる絶好のチャンスです。●禅寺の障壁画が集合!日本の絵画史を代表する画家たちの作品重要文化財 南禅寺本坊小方丈障壁画のうち群虎図 狩野探幽筆 江戸時代 17世紀 京都・南禅寺蔵通期展示(場面替えあり、この場面の展示期間は10/18~11/6展示)禅寺特有の建物といえば、方丈には山水・花鳥・人物などの障壁画が描かれました。時代をリードする絵師たちはそこで腕を競い合い、新時代の様式を生み出します。本展にはそんな日本の絵画史の象徴とも言える禅寺の障壁画が一堂に集結。狩野元信や狩野山楽、長谷川等伯、海北友松、狩野探幽、伊藤若冲、池大雅らが描いた各時代を彩る作品が楽しめます。●白隠慧鶴(はくいんえかく)の禅画「慧可断臂図(えかだんぴず)」が初公開!日本における臨済宗中興の祖・江戸中期の禅僧・白隠慧鶴(はくいんえかく)の禅画が、大分県臼杵市の臨済宗妙心寺派見星寺(けんしょうじ)で新たに見つかりました。こちらも本展で公開されます。「慧可断臂図(えかだんぴず)」は禅画ではよく取り上げられる画題の1つです。初祖・達磨(だるま)に慧可(えか)が入門を請うため、自らの左腕を切り落として覚悟の意を示す場面が表現されています。この禅画は腕を切り落とす直前の、刀を構える姿が描かれている非常に異色の作品です。●禅の心を体験できるイベントも充実!会期中は禅の文化や歴史などを、禅宗の僧侶がわかりやすく語る「禅トーク」や、禅院に伝わる茶道の原点「四ツ頭」(よつがしら)」の再現、実演と解説、坐禅会などのイベントも多数開催されます。 目で耳で身体で、直に禅の心を体感できますよ。詳細は随時、公式サイトで発表されますので、ぜひチェックしてみてください。イベント詳細名称:臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅-心をかたちに-」会場:東京国立博物館住所:東京都台東区上野公園13-9アクセス:JR上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩約10分会期:2016年10月18日(火) ~11月27日(日)開催時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※ただし、会期中の金曜日および10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は20:00まで開館休館日:月曜日料金:一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)※中学生以下無料、 ()内は前売り/20名以上の団体料金※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)公式サイト:
2016年09月05日「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」展が東京・渋谷の山種美術館で開催される。期間は2016年7月2日(土)から8月21日(日)まで。開館50周年を記念したこの特別展では、山種美術館所蔵の江戸絵画を一挙に公開。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出された。美術館のコレクションでは、その多彩な歴史を概観することができる。作品としては、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛《官女観菊図》や、 椿椿山《久能山真景図》をはじめとする重要文化財2点および、《竹垣紅白梅椿図》などの重要美術品3点がラインナップ。さらに、琳派の俵屋宗達や抱一や、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々が集結する。また50周年にちなんで、横山大観、上村松園らなど美術館と縁の深い近代の日本画家の作品も特別に展示。近年関心の強まっている江戸絵画を存分に楽しめる企画となりそうだ。【概要】江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―期間:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区 広尾 3−12−36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 900円(800円)、中学生以下無料※カッコ内は20名以上の団体料金。会期中に浴衣、着物で来場した場合も団体料金に。展示予定作品数:50点休館日:月曜 (ただし、7/18は開館、7/19は休館)
2016年07月02日展覧会「若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」が箱根・岡田美術館にて2016年9月5日(月)から12月18日(日)まで開催される。「若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」は、江戸時代の中期に活躍した伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を祝う特別展。鮮やかな色使い、緻密な描写を得意とした若冲。俳人ならではの詩情豊かな山水人物画を得意とした蕪村。本展では、約40作品の展示を行う。見どころは、東京都美術館で開催された若冲展において初公開された「孔雀鳳凰図」。昭和8年、重要美術品に認定されたのち行方が知れず、83年ぶりに発見されて話題となった。富貴の花とされる牡丹に囲まれて岩上に立つ白い孔雀と、翼を広げ旭日を見上げる鳳凰が描かれている。着色の艶やかな花鳥画や、墨の濃淡、にじみや擦れ、筆致の変化を生かし、ユーモアも盛り込んだ作風の水墨画など、当館が収蔵する若冲の作品すべてを一堂に展示。蕪村の作品は、いずれも中国の画題を扱ったみずみずしい画帖や掛け軸などの作品4点を揃える。当時の中国文化への憧憬を色濃く示し、俳句だけではない蕪村の魅力を伝える。また、2人が活躍した時代の京都画壇の画家たちである、円山応挙、池大雅、長沢蘆雪、曾我蕭白などの作品を写実・写意・奇想の3つのテーマで紹介する。当時は絵画史上「旧風刷新」の時代と称され、個性的な画家たちを輩出し、伝統や格式を超えた新しい画風の作品が生み出された。それぞれが独自の画風を確立し、今もなお近世絵画史に名を残す彼らの作品に触れてみてはいかがだろうか。なお、ミュージアムショップでは「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」を10月1日(土)より発売。83年ぶりに再発見され話題となった伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」の世界観を、優美な色彩で表現している。フレーバーは、ミックスベリー×ピスタチオ、クリームチーズ×小豆など。和と洋の食材を使った新感覚の味わいだ。なお、価格は税込みで2,600円となっている。【開催概要】―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち会期:2016年9月5日(月)〜12月18日(日)※休館日なし。会場:岡田美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1開館時間:9:00〜17:00※入館は16:30まで。入館料:一般・大学生 2,800円、小中高生 1,800円
2016年06月30日東京都・上野の東京国立博物館は、26年度に寄贈を受けた、または購入した文化財の中から40件を公開する特集「26年度新収品」を開催する。会期は5月19日~5月31日。開館時間は9:30~17:00(金は20:00まで、土・日・祝日は18:00まで)。入場料は一般620円、大学生410円。同展は、東京国立博物館が26年度に、篤志家の方々から寄贈されたもの、購入したものを含め、数多くの文化財を新たに収集した中から厳選した40件を展示するもの。同博物館は、国立博物館として、日本文化の理解のために、日本や東洋各地の古代から近代に及ぶ質の高い文化財を保有し、広く公開してきたが、今回初公開される新収集品も、いずれも日本や東洋の文化を探る上で見過ごすことのできない意義を持つ貴重な文化財だということだ。主な出品作品は、「林逋帰亭図屏風」池大雅筆江戸時代・18世紀藤森まつる氏寄贈、「融通念仏縁起絵断簡」(重要美術品)橋本辰二郎旧蔵 南北朝時代・14世紀、「古今和歌集巻第一断簡(関戸本)」伝藤原行成筆平安時代・11世紀、「円形切子碗」イラン ササン朝時代・6世紀 百瀬治富美子氏寄贈、「押出如来立像」堂本尚郎旧蔵飛鳥~奈良時代・7~8世紀 堂本尚郎氏寄贈、などが挙げられる。また、関連企画として、講演会"書の楽しみ―特集「新収品」の関戸本古今和歌集を中心に"が開催される。会場は同博物館・平成館大講堂。開催日時は5月23日13:30~15:00。当日受付。
2015年05月15日九州国立博物館で「美のワンダーランド十五人の京絵師」と題された特別展が開催されている。その15人は、江戸時代に活躍した円山応挙、伊藤若冲、与謝蕪村、渡辺始興、狩野永良、池大雅、曾我蕭白、呉春、長沢芦雪、鶴沢探鯨、鶴沢探索、吉田元陳、岸駒、松村景文、横山華山。いずれも名高い京絵師だ。中でも呉春筆、柳鷺群禽図屏風(りゅうろぐんきんずびょうぶ)、与謝蕪村筆、奥の細道図巻、寒林野馬図(かんりんやばず)新緑杜鵑図(しんりょくとけんず)は重要文化財に指定されている。与謝蕪村は、松尾芭蕉や小林一茶と並ぶ日本三大俳人の一人でもある。また、曾我蕭白は「奇想」の画家と言われただけあり、群童遊戯図屏風(ぐんどうゆうぎずびょうぶ)は、非常に珍しい銀地で描かれている。九州国立博物館が発見した注目の作品だ。今回の特別展示は京都国立博物館の協力によるもので、出展数は49件に及ぶ。そのうちの32件は九州国立博物館の所蔵で、重要文化財が4件、重要美術品3件が含まれる。展示日時は7月10日(火)~9月2日(日)09:30~17:00で、8月5日までを前期、8月7日(火)~9月2日(日)までが後期と分かれている。前期と後期ではほとんどの作品が入れ替わるので、見たい作品がある場合は九州国立博物館のホームページなどで確認が必要。そのほか、常設展示では「宮地嶽古墳とアジア」、「縄文人、海へ」、「倭人伝の世界」、「遣唐使とシルクロード」などのテーマで、古い歴史を持つ福岡県ならではの展示物が陳列されている。さらに10月9日からは、フェルメールの傑作「真珠の首飾りの少女」、ルネサンスの代表的な画家、ラファエロの素描なども展示される予定だ。「真珠の首飾りの少女」は今回が初来日。9月17日まで東京の国立西洋美術館で公開されたのち、九州国立博物館での展示となる。●アクセス 自動車九州自動車道「太宰府IC」または「筑紫野IC」から高雄交差点経由で約20分 電車西鉄「太宰府」駅から徒歩約10分 JR「二日市」駅からタクシーで約15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日九州国立博物館で「美のワンダーランド十五人の京絵師」と題された特別展が開催されている。その15人は、江戸時代に活躍した円山応挙、伊藤若冲、与謝蕪村、渡辺始興、狩野永良、池大雅、曾我蕭白、呉春、長沢芦雪、鶴沢探鯨、鶴沢探索、吉田元陳、岸駒、松村景文、横山華山。いずれも名高い京絵師だ。中でも呉春筆、柳鷺群禽図屏風(りゅうろぐんきんずびょうぶ)、与謝蕪村筆、奥の細道図巻、寒林野馬図(かんりんやばず)新緑杜鵑図(しんりょくとけんず)は重要文化財に指定されている。与謝蕪村は、松尾芭蕉や小林一茶と並ぶ日本三大俳人の一人でもある。また、曾我蕭白は「奇想」の画家と言われただけあり、群童遊戯図屏風(ぐんどうゆうぎずびょうぶ)は、非常に珍しい銀地で描かれている。九州国立博物館が発見した注目の作品だ。今回の特別展示は京都国立博物館の協力によるもので、出展数は49件に及ぶ。そのうちの32件は九州国立博物館の所蔵で、重要文化財が4件、重要美術品3件が含まれる。展示日時は7月10日(火)~9月2日(日)09:30~17:00で、8月5日までを前期、8月7日(火)~9月2日(日)までが後期と分かれている。前期と後期ではほとんどの作品が入れ替わるので、見たい作品がある場合は九州国立博物館のホームページなどで確認が必要。そのほか、常設展示では「宮地嶽古墳とアジア」、「縄文人、海へ」、「倭人伝の世界」、「遣唐使とシルクロード」などのテーマで、古い歴史を持つ福岡県ならではの展示物が陳列されている。さらに10月9日からは、フェルメールの傑作「真珠の首飾りの少女」、ルネサンスの代表的な画家、ラファエロの素描なども展示される予定だ。「真珠の首飾りの少女」は今回が初来日。9月17日まで東京の国立西洋美術館で公開されたのち、九州国立博物館での展示となる。●アクセス 自動車九州自動車道「太宰府IC」または「筑紫野IC」から高雄交差点経由で約20分 電車西鉄「太宰府」駅から徒歩約10分 JR「二日市」駅からタクシーで約15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日