元SKE48の松井玲奈、NON STYLEの石田明、俳優の細貝圭、早乙女友貴、味方良介、荒井敦史、伊達暁、永田彬、演出家の岡村俊一が18日、都内で行われた「つかこうへい七回忌特別公演 舞台『新・幕末純情伝』制作発表会」に出席した。同舞台は、戦後の演劇界で一時代を築いた劇作家・つかこうへいの代表作でもある『幕末純情伝』のリバイバル公演作。主人公の沖田総司を松井玲奈、相手役の坂本龍馬をNON STYLEの石田明が務める。主演の松井は「とても歴史のある作品でつかさんの作品に主演として参加できて本当にうれしく思います。舞台がとても好きなので、一番好きなステージに立てることを楽しみにしています。アクションもあるので、皆さんに驚いてもらえるように一生懸命頑張りたい」と気合十分。その松井の相手役を務める石田は4月に右腕を骨折したばかりだが、「今は松井秀喜さんやベッカムがやっている治療法をやっています。お医者さんに『早く治したいんです!』と言ったら『渡米してください』と言われたんですけど、日本で出来る限りのことはやっています」と笑わせながら「これで骨折は12回目。リハビリのタイミングとかどれぐらいで回復するか何となく分かっていますので、お金をかけて治療に専念しますので大丈夫です」と強調した。これまでに、広末涼子や石原さとみ、桐谷美玲らが『幕末純情伝』の沖田総司を演じてきたが、9代目となる松井は「プレッシャーはないです。周りの方から言われたりするとすごいことなんだと思うんですが、事の重大さに気づいていません。今までの人というよりは、自分なりにやっていきたいと思っています」と自然体。また、15歳年上のIT会社員とデート報道があった高橋みなみについては「今知りました。私、他の人のプライベートは分からないので、何とも言えません」と話すにとどめていた。つかこうへい七回忌特別公演 舞台『新・幕末純情伝』は、6月23日~7月3日(6月27日は休演)に東京・天王州 銀河劇場、7月6~17日(7月11日は休演)に東京・新宿 紀伊國屋ホール、7月22~24日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにてそれぞれ公演される。
2016年05月18日●「こわいと思われても仕方がない」ベッキー、川谷絵音、ショーンK氏(ショーン・マクアドール川上氏)、甘利明大臣(当時)、宮崎謙介議員(当時)、読売巨人軍の笠原将生・松本竜也・高木京介選手(いずれも当時)……彼らに共通するのは「それまでひた隠しにしてきた"秘密"が『週刊文春』によって白日の下にさらされ、人生が激変した人」である。文春砲、文春無双、センテンススプリング……異名が増え続ける約55人の精鋭部隊を引っ張るのが、2012年から編集長に就任した新谷学(51)という人物。「なぜスクープ連発?」などの取材が殺到したことから、すでにご存知の方も多いはず。しかし、個人的に気になっていたのはその「人柄」である。きっと能面のごとく心理状態を明かさないような、とんでもなく不気味なオーラをまとった人物に違いない。衝撃的なスクープの数々に引っ張られ、記事を読むたびにあらぬ妄想が膨らんだ。実像を確かめるべくアポを取ったところ、その先入観はあっさり覆されてしまう。そして、その「人柄」こそが「スクープ連発」の原動力につながっていたと知ることに。注目を集める人物に会いに行き、その人柄と言葉に触れるインタビュー連載「話題の人」の第1回。以下は当初の予定を超えてまで語った(最後は立ち上がりながら、去り際のギリギリまで話してくれた)、約1時間15分、約9,000字の記録である。※本記事に収まりきらなかった内容は後日、約7,000字の特別編として掲載。――取材が殺到していますね(Yahoo!ニュース特集、ダイヤモンド・オンライン、編集会議、AERA、IT mediaなど)。英国のエコノミストや米国のウォールストリート・ジャーナルからも来ました。同じ話を何回もしているので、今日は新鮮で面白い話をできるといいんですが。――過去にここまで注目されたことは?いえ。取材を受けたことは何回かありますが、1月からこれだけ立て続けなのは初めてです。――「来る者拒まず」ですか?すべて受けているわけではないですが、『週刊文春』のことを今まで知らなかった方にも知っていただけるチャンスではありますからね。「思ったよりも真面目に作っている」ということも含めて、週刊誌に対する偏見を取り除いて、本来の姿を伝えるチャンス。みんなが注目してくれている今は貴重な機会でもあるので、生かすべきだと思っています。――編集長就任が2012年。どのあたりから風向きが変わった印象ですか。今年の1月3日に復帰したんですが、劇的な変化を感じているのはそれ以降です(※休養の経緯は後述)。編集方針は大きくは変わっていないんだけれども、それまでは一進一退というか、スクープで売れることもあれば、思ったより売れないこともある。いずれにしても部数が徐々に下降している状況でした。他誌も同じですが、昨年は落ち幅が大きかったのでかなり危機感を抱いていました。それが1月になってこんなふうに転換できるとは思ってもみなかった。今はもちろんいい。大切なのは、「これをどこまで持続させて行けるか」です。○警戒されることの長所と短所――『週刊文春』の影響力に注目が集まっています。周囲の警戒心も高まっているのでは?確かに警戒されますね。それには良い面と悪い面があって。「文春には正直に話さないとマズイ」という空気が出てきているので、そういった意味で雑誌のクリエイティビティは上がりました。でも、近寄りがたい存在になってしまうとなると話は変わってきます。そうならないように、なるべく皆さんに親しんでいただける媒体でありたい。こういうインタビューを受けるのは、その一環でもあるんです。編集長ってどんな人間なんだろう。みなさん、きっと思われると思います。「人権を無視し、首狩り族のように次々といろんな人の人生をめちゃくちゃにして、金儲けして喜んでいる人間」だと。私自身はそんな人間ではないつもりなんですが。――正直に言います。こうしてお会いする前は、そういう近寄りがたいようなイメージでした。ですよね(笑)? やっていることだけ見ると、こわいと思われても仕方がないのかもしれません。――そんな編集長でも、人付き合いの中から生まれた仕事は?ジブリの鈴木(敏夫)さん、ドワンゴの川上(量生)さんと食事に行った時のことです。当時の局長が鈴木さんと仲が良くて、私も連れて行ってもらいました。すごく面白い方々だったので、一緒に組むと何か面白いことができるんじゃないかなと何となく感じて。特に川上さんは感覚が編集者っぽいというか、「逆張り」を意識されている。みんなが「右」という時にあえて「左」を見ようとするのは編集者にとってすごく大事なセンスだと思っているんですが、そういう「常識のウソ」に囚われない方と感じたので、こういう人と組むと面白いかもなという印象が漠然とありました。食事の後にすぐに連絡して、2人の時間を作ってもらって、その場で連載を打診しました。「考えてみます」とおっしゃっていたんですが、編集部に戻ったらすでにメールが届いて「1回分書いてみました」と(笑)。それですぐに連載をはじめたことがありました。川上さんとはデジタル展開についても話をして、当時はじまったばかりの「ブロマガ」で「週刊文春デジタル」をスタートしました。『週刊文春』のコア読者とドワンゴ会員は両極というか、年齢層が全然かぶらないところにもすごく可能性を感じたんです。もともとの週刊文春読者の会員も今はかなり増えましたが、ドワンゴの読者が中心だったころは、AKBやジャニーズなどアイドル系のものを取り上げると一気に入会が増える。コア読者とは全然違うリアクションが、すごく面白かったですね。乃木坂の時とか特にすごかった。乃木坂目当てで読んだ人が、他の記事を読んで「意外と面白いな」と思ってくれる。そんな流れを少しずつ積み上げていければ、というかなり先行投資的な試みでした。――どちらも決断が早いですね。その点でいうと川上さんはすごいですよ。佐村河内さんのゴーストライター問題を取り上げた後、新垣(隆)さんがよく編集部に来ていたことがありました。新垣さん、うちに来てよく出前とか食べてたんですよ(笑)。彼はすごく親しみやすい人なんです。その頃、周りに「新垣さんに文春のテーマ曲を作ってもらいたいなぁ」「曲名は『交響曲HARIKOMI』」と冗談っぽく言っていて(笑)。川上さんと会った時も同じようなことを話したら、「それいいですね! うちでやらせてください!」と興味を持ってくれて。ドワンゴの23時間テレビの目玉企画にしたいと言われて、オーケストラの費用も持ってくれると。即決だったので、私も急いで佐村河内さんばりの"指示書"を書きました。「張り込みをしている記者の焦燥感と高揚感を表すような超絶かっこいい曲を」というイメージを伝え、映画『仁義なき戦い』のサントラと一緒に新垣さんに渡しました(笑)。完成したのはそれから2週間後。イメージ以上に素晴らしい曲でした。すごい再生数だったみたいですよ。「交響曲HARIKOMI」(笑)。●部下と飲まない信頼関係――出会いって大切ですね(笑)。毎日誰かに会うようにされているんですか。無理に心掛けなくても、日々いろいろな方から誘っていただいています。やっぱり、人と会うのが面倒くさくなると、編集者としては失格でしょうね。「未知の人と会うこと」を面白がれないと。人と会うことが億劫になったらダメです。――最近はいろいろな方が近づいてくるんじゃないですか? 怪しい方含め。まぁ……いろいろ来てます(笑)。でも、なるべく門戸は閉ざしたくない。幅広い人と付き合うようには心がけています。情報は人から人にもたらされるものなので、人が寄ってくれば情報が集まってくる。そういう求心力は、意識しています。個人としてもそうありたい。花田紀凱さん(元『週刊文春』記者で現在は月刊『WiLL』編集長)も『週刊文春』をよく「磁石のような雑誌」とおっしゃってましたが、かくありたい。「一緒にいると面白いことができそう」と思ってもらえることが大事です。○復帰3号目の完売で涙――編集部内の空気はいかがですか。毎週木曜日に次号のプラン会議が行われていると聞きました。今まで以上に盛り上がっているのでは?やっぱり明るいですね。雑誌って分かりやすくて、売れていると当然活気が出てくる。やっぱり売れ行きは最高の燃料です。現場がいちばん盛り上がるのは、やっぱり自分たちが作った雑誌が世の中に評価してもらうこと。そして、たくさん売れること。これ以上にうれしいことはないです。――こうした反響は、社内でどのように共有されているんですか。例えば、「完売」は編集長自ら発表を?そうですね。デスク陣には数字は共有していますが、現場の記者にはデスクから伝わったりとか。完売すると営業部の担当者が、墨で「完売御礼」と書いた紙を持って来きます。「平成」の発表みたいに、「完売になりました!」と私が声を張り上げると、みんな「おー!」と拍手をして盛り上がります(笑)。――2年ぶりの完売でしたよね(1月28日号 甘利大臣の金銭授受疑惑)。そうです。それは盛り上がりますよ。正直言って涙が出ました。2年4カ月ぶりの完売。復帰してから3号目での完売だったので、思わず涙が出た。本当にうれしかった。今まで苦労をかけた現場の仲間と一緒に、もう一度、世の中に評価してもらえる雑誌を作れた。その喜びは言葉にできませんでした。――つまらない質問で申し訳ないのですが、「完売」打ち上げみたいなものは?特にないですが、編集局長賞はもらっています。局長のポケットマネーです。今年に入って、ベッキー取材班、甘利取材班、野球賭博取材班が表彰されました。それで取材班ごとに、飲みに行ったりご飯を食べに行ったりしています。これだけ立て続けに受賞したことは今までないですね。ASKAさん、佐村河内さんのスクープでももらいましたが。――ほかのインタビューを読むと、とても部員や記者のモチベーションを重視なさっていると感じます。スクープをとった人がそのまま書き手になるそうですね。経験の浅い新人でもですか?そうですね。経験が浅いとスクープをとれないのが現実なんですけど。ただ、そのルールは崩したくないんですよね。やっぱり「自分たちが何で飯を食っているのか」ということを肌身で感じてほしい。とっておきの良いネタをとってくれば、原稿を書くことができる。話題性がありそうな話であれば、優秀な取材班を自分の下につけてもらえる。それで4ページ以上、右トップ、左トップを書くことができる(広告・中吊りなどで左右にある見出しのことで、その号の目玉となる記事)。うちは社員と特派記者と分かれてるんですが、共存関係です。特派記者の場合は、固定給とは別に、スクープを書いたら原稿料を極力多めに出します。それもモチベーションになりますよね。社員は人事異動で3~4年で変わりますが、特派の場合は専属契約。毎年私と契約更改するわけです。そこで一年間の働きについて意見交換した上で、昇給とか現状維持とか、そういう話をします。そこでは1対1で、率直に具体的にその記者に対して、どこを評価しているのか、さらに何を期待しているのかを話します。最近よく聞かれる質問が「文春はなぜスクープをとれるのか」。ほかのインタビューでも答えていますが、それは「狙っているから」です。スクープは狙わないとなかなかとれないものなんです。うちの記者たちはみんな野心をもって、情報のアンテナを高く掲げて日々走り回っています。――総合週刊誌で実売部数11年連続1位を走り続けています。現場のモチベーションがその原動力になっていると思いますが、なぜこれだけトップの座を維持できていると思いますか。たぶん、うちが一番「戦い方」を変えてないんだと思います。私が記者として原稿を書いていた頃、あるいはデスクの頃と基本的には変わっていません。私が編集長になって急にスクープ路線になったわけではないんです。体制をより強固にしたとは言えると思いますが。他誌はヘアヌードブームに乗って一気に上がって、下がっていった。『ポスト』と『現代』は「死ぬまでセックス」という高齢層をターゲットとした企画で盛り返しましたが、それも一時的。企画もの、頭で考えたプランは、どうしてもそういう波ができてしまう。うちの場合はスクープ路線なので、常に目の前の生ネタを追い続け、それをフルスイングしてうまくジャストミートすればホームランになる。そんな戦い方を続けています。○部下を差別せず、現場とネタにフェア――編集長になられたのが2012年。編集部に入ったのはいつですか。1995年、地下鉄サリン事件があった年でした。普通、新入社員は『週刊文春』に配属されることが多いんですが、私はスポーツ雑誌『Number』に4年間在籍しました。大学の時にヨットをやっていたんですが、スポーツ経験者は『Number』に配属されることが多かったんです。その後は『マルコポーロ』という雑誌に2年間。入社7年目、30歳で『週刊文春』に入りました。だから、すごく遅い週刊誌デビューだったんです。『週刊文春』に配属されて思ったのは、「編集者」と「記者」の違い。週刊誌でもデスクや編集長になると「編集者」的な仕事になってきますが、デスクになるのは36~7歳ぐらい。それまでは一記者なので、編集者としての仕事とは全く違いました。とにかく目の前の相手にどうすれば話してもらえるか、の連続です。――『週刊文春』で初めて編集長を経験されたわけですね。編集長として心がけていることは何ですか?1つはとにかく「明るい」こと。編集長が暗くなると、編集部が暗くなる。売れようが売れまいが、仕事がうまくいこうがいくまいが、常に明るくすることが大事。レッツポジティブです。編集長は明るくないとダメなんです。疲れ切って暗い顔した上司なんか嫌だと思いませんか? 編集長は常に明るく、門戸を開いて。だから、できるだけ席にいるようにして、みんなが気軽に話せる雰囲気作りを心がけています。それからもう1つは、現場に対してフェアであること。ネタをとった人間が記事を書くというのは分かりやすい例ですが、人間の好き嫌い、キャリアが長いとか短いとか、性格が良いとか悪いとか、そういうことに目を向けるよりも、ネタに対してフェアであるべき。特定の人間ばかりを重用することもありません。特定の人間とばかりご飯に行ったり、飲みに行ったりとか。そういうことは一切しないと決めています。だから、特別なことがない限り、現場の人間とは食事に行きません。1人と行ったら、ほかとも行かないといけなくなるので。ただ、社員とは、入社年次ごとや異動の時期に1人最低1回は食事に行きます。全部同じ店と決めていますが。特派の記者に関しては「特派会」という懇親会が年に最低でも1回はあるので、そこには必ず顔を出して、なるべく多くの人間と話をします。毎年の契約更改時には、1人最低でも30分は話します。そうやって、信頼関係を築く努力をしています。編集長は大きな力を与えてもらっているわけです。編集長が「行け」と言えば、どこまでも行くのがうちの武器。そういう権限を持っている人間が恣意的な、組織を私物化しているような動きをすることは絶対に許されないと思うし、そういう風な疑いを持たれることだけでもダメだと思う。そこにはすごく気を使います。55人もいますからね。偏ったところがあると、不満分子が生まれる原因にもなります。●"かわいい仲間"のもとに「必ず戻ってやる」――足並みが揃わなくなると雑誌にも影響が出始めると。ええ。やっぱり、疑心暗鬼になるじゃないですか。私の周りを固めてくれているデスク陣にも、差が出ないように気をつけます。うちのデスクはみんな優秀。そして、これは全員に言えることですが、みんな僕にとっては本当に「かわいい」存在。人として大好きです。だからこそ、差があると思われるようなことはしたくない。――それは歴代編集長のカラーなんですかね。どうでしょうか。今の話は、私の考えです。デスクになった時に考えていたのは、どうしたら、いいデスクになれるか。現場から力の入った報告があったら、薄い反応は絶対にせず、「おー!そうか!」と明るく返す。そうしたらきっとみんなうれしいですよね? よく書けている原稿には、「今週はいいぞ!」と褒める。もちろんなんでもかんでも「いいぞ!」ではバカになってしまいますから、ダメな時はきちんと「ここがダメだ」と指摘する。原稿に対して、真剣勝負してくれるデスク。自分が記者だった頃も、本腰を入れて向き合ってくれるデスクは好きでした。自分の中での理想のデスク像、編集長像というのがあって、できるだけそこに近づきたいと思っています。――"明るさ"を心がけているとのことですが、新谷編集長の仕事、やっぱり楽しいものですか(笑)?もちろん楽しいですよ(笑)。仕事は楽しくないとダメですよ。やらされ仕事ほど辛いものはないので。「なんで俺はこんなことをやっているんだ」と思いながらやる仕事はつらくてしょうがないですよ。張り込みでも、そこには大きな意味があってやっているわけですから。現場のモチベーションを重視しているのは、まさにそこ。一人ひとりが当事者意識を持って、雑誌づくりに参加することがすごく大事です。そのもととなるのは、私はきめ細かいコミュニケーションしかないと思っている。デスクにできるだけ具体的に、記事のテーマ、ポイント、報じる意義をしっかり分かりやすく伝えて、デスクは原稿を書く"カキ"に伝える。カキは、サポート役となる"アシ"に。指先まで神経が行き届いているような指揮命令系統が、大事なんです。ついでに言うと、私がデスクを越えて現場の人間に指示するのは絶対にNG。デスクがカキを飛び越えてアシに指示するのもダメです。重要な指示を飛び越えてするのは、絶対にやってはいけないことです。少なくとも、自分はデスクの頃から肝に銘じていました。それが崩れてしまうと、デスクの言うことを現場が聞かなくなって、「編集長に直接言えば話が早い」となってしまいますからね。――例えが正しいのか分かりませんが、新選組もそんな感じでしたよね。そうですそうです。戦闘集団であればあるほど、そこは大切だと思います。昔、新選組を研究したことがありました。戦闘集団はどのように指揮すれば機能するのか。デスク時代、新しい編集長が来た時に「お前を中心にやる」と言われたことがあって、自分が期待されているのが「土方歳三なのか、沖田総司なのか」と聞いたら「両方だ」と言われたことがありました。現場を引き締めた上で、ネタをとってくるのかと(笑)。それを全うできたか自分では分かりませんが、新選組という組織は参考になりました。『週刊文春』の55人を指揮するというのは、やっぱり大変なんです。フェアじゃなければならないとか、指揮命令系統を崩してはいけないとか、そういう破ってはいけないルールが自分の中にはあるんです。これは突然思いついたようなことではなくて、この仕事をしていると、「ここは犯すべからず」という部分が自然と分かってきます。○休養を経て気づいたこと――『AERA』(3月7日号)のインタビューに「3カ月の休養で心身ともにリフレッシュできました」と書いてありました。休養の前後で心境の変化は?※『週刊文春』10月8日号で6ページにわたって春画を掲載。文藝春秋は「編集上の配慮を欠いた点があり、読者の信頼を裏切ることになった」として、新谷編集長に3カ月の休養を取らせた。現役編集長への「休養」命令は異例のことで、新聞など多くのメディアが取り上げた。いちばん変わったのは、ものすごく元気になったということ(笑)。もともと元気だったのに、3カ月も休んだらものすごく元気になりますよ。一切仕事はせず、人と会ってばかりいました。旅行は一度一人で行きました。熊野三山。熊野詣は楽しかったなぁ。みんな心配して連絡くれたんですよね。200人近く会ったのかな。新聞に名前が載ったりしたので、仕事関係の人以外にも小学校、中学校、大学、友達、恩師、野球部の監督、バイト先の仲間。懐かしい人も含めて、すごくいっぱい連絡くれたんですよ! 「今は時間があるだろうから会おう」みたいな人がたくさん(笑)。一人でも多くの人に会いました。それはすごく楽しくて、リフレッシュにもなった。今、私は51歳です。働きざかりの年齢でこれだけ休めることはなかなかありません。そんな機会ができたことで、自分の人生を見つめ直すことができた。いろいろな懐かしい人も含めて会うことによって、自分がどんな人間なのか、昔から私のことを知る人たちの話を通して自分がどのような存在なのか客観的に見られるようになります。それにくわえて、彼らの目に『週刊文春』がどのように映っているのか。よく読んでくれている人、そうではない人も含めて話を聞くことで、どんな雑誌と思われていて、何を期待されているのかを知ることができました。マスコミ業界外の目を通して『週刊文春』と「自分」を見つめなおす。そういう意味での"リフレッシュ"でもありました。――そして、復帰早々の完売。ええ。元気になって戻ってきたら『週刊文春』のかわいい仲間たちが迎えてくれた。このメンバーと一緒にバッターボックスに入ってまたフルスイングできる。それはうれしくてしょうがなかった。絶好球が来たら打つぞ! って(笑)。完売になってますます元気になるし、ますます情報提供は増える! それはイケイケどんどんになりますよ(笑)。――報道で休養を知った人もいたとはいえ、わざわざ連絡をくれるのは、そういう人間関係が築けていたということじゃないんですか?いやぁ。ただ、面白がってくれてるだけですよ(笑)。何が起こったんだろうって。僕はすごくポジティブな人間なんです。3カ月暗くなってても、つまらないじゃないですか。せっかくだから今しかできないことをやろうと。あとは「必ず戻ってやる」と。やっぱり現場に対して、すごく申し訳ないという思いがありました。去年は現場が特につらかっただろうから。本当につらい戦いだった。そういう時期に現場を放り出す形で、自分一人だけ戦線から退いてしまう。3カ月後に絶対戻るからそれまでなんとか耐えてくれ。その思いはずっと抱き続けていました。――休養中、『週刊文春』は読んでいたんですか。もちろん読んでいました(笑)。
2016年04月14日名だたる刀剣が「刀剣男士」と呼ばれる個性豊かな男性キャラクターとして登場する『刀剣乱舞-ONLINE-』(原案:DMMゲームズ/Nitroplus)のWアニメ化が決定! 『刀剣乱舞-花丸-』と『刀剣乱舞(仮題)』のティザービジュアルが公開された。刀剣男士を集めて部隊を結成し、さまざまなな合戦場を攻略していくPCブラウザ&スマホ向け刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』。2015年1月にリリースされて以降、女性を中心に大きな支持を獲得し、全国各地に刀剣ブームを巻き起こすほどの人気コンテンツとなっている。『刀剣乱舞-ONLINE-』Wアニメ化の第1幕として、2016年10月より『刀剣乱舞-花丸-』のTVアニメ化が決定。ティザービジュアルに描かれたのは、新撰組の沖田総司の愛刀である大和守安定(cv. 市来光弘)と加州清光(cv. 増田俊樹)の2人。時は西暦2205年。歴史改変を目論む"歴史改変主義者"による、過去への攻撃がはじまった時代。歴史を守る使命を与えられた"審神者"によって"本丸"に集められた、最強の付喪神"刀剣男士"。本作はそんな彼らが、とある本丸を舞台に、時に笑い、時に迷い、ひたむきに生きる姿を描く"花丸"な物語となる。本作のアニメ化にあたり、監督は、TVアニメシリーズ初監督の直谷たかし氏、キャラクターデザインは谷口淳一郎氏(『魔法少女まどか☆マギカ』総作画監督)、シリーズ構成・脚本はピエール杉浦氏(『ばらかもん』シリーズ構成・脚本)が務め、アニメーション制作は動画工房が担当する。本作の公式サイト、および公式Twitter(@touken_hanamaru)も公開されているので、あわせてチェックしておきたい。なお、『刀剣乱舞-花丸-』のメインスタッフ&キャスト陣から、以下の様なコメントが寄せられている。■監督・直谷たかしそれぞれの歴史を背負って生きる彼らの物語はどんなものかと考えた時に、前向きに、ひたむきに、悩みながらも明るく生きようとするのがこの作品だと思いました。そんな彼らの様々な想いを飾らず素直に映像に定着させることができれば、現代に生きるすべての人が共感できる物語を描けるのではないかと思っています。■キャラクターデザイン・谷口淳一郎ひょんなことからこの様な人気タイトルに関わることになり身が引き締まる思いです。のしかかる期待感の大きさは計り知れないですが、それに見合う様にありったけの力で臨みたいと思います!■シリーズ構成/脚本・ピエール杉浦刀剣乱舞をプレイしている時、いろんな気持ちになります。ドキドキしたり、嬉しかったり、悔しかったり、笑ったり…。その一つ一つを丁寧に抽出して、毎回楽しく、心が暖まるストーリーにしたいと思っています。全ての審神者が愛情を込めて刀剣男士を育てているように、私も愛情を込めて真摯に物語を構築します。■大和守安定役・市来光弘祝! 刀剣乱舞アニメ化ぁぁぁっ!! これによりゲームでもアニメでもいつでもどこでも(!?)敵兵の首を落とせるようになるのかと思うとワクワクしますねぇ(笑)。審神者の皆さん! アニメで動く加州清光、大和守安定、そして刀剣男士達を…首長くして待てっ!■加州清光役・増田俊樹TVアニメ化決定おーめーでーとー! 加州清光役、増田俊樹です。まさかティザービジュアルに選ばれるとは、何があるかわかりません。アニメでは動く彼らがさらに生きたセリフを喋るはず! 僕自身とても楽しみにしています!そして、第2幕として『刀剣乱舞(仮題)』が2017年より放送開始! 今回発表されたビジュアルには、天下五剣の一つ、三日月宗近が描かれている。アニメーション制作はufotableが担当。公式サイトもオープンしているので、あわせてチェックしておきたい。(C)2016 アニメ『刀剣乱舞-花丸-』製作委員会(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus(C)ufotable
2016年03月26日今日、3月13日は「新選組の日」。動乱の幕末期を駆け抜けた男たちの物語は、昔から数多くのドラマや映画に取り上げられてきました。現在は新選組をモチーフとしたマンガや恋愛ゲームも人気。夢に向かって突き進む、強くたくましい男たちと共に、時代の流れに翻弄されながら紡ぐ恋物語なんて、創作の世界とわかっていても胸がときめいちゃうんでしょうね。◆新選隊士が愛した女性たちとは?実際、不安定な情勢の中で明日をも知れぬ命の新選組隊士たちは、女性に心の癒しを求め、遊郭で華やかに遊んだと言われているし、彼らの恋愛に関する逸話や記録も多く残されています。激動の時代を戦いに生き儚く散っていった男たち。彼らが心の拠り所としたのは、どんな女性だったのでしょうか?◆女にステイタスを求めるのはコンプレックスの証!?~近藤勇~新選組のリーダーであった近藤勇には、酒と女にまつわる武勇伝が多数残されています。もともとは堅物だった彼が女遊びに目覚めたのは、京に上り新選組のリーダーとなってから。江戸での困窮した生活から一転してかなり羽振りが良かったようで、あちこちの郭に通いつめ、美女ばかりを妾宅に囲っていたようです。中でも寵愛を受けたのが、深雪太夫という遊女。スラリと背が高く、相当な美女であったと言われています。しかも、太夫といえば遊女の中でも最高ランク、美貌だけでなく芸にも教養にも秀でたいわば高嶺の花。そんじょそこらの男では姿を見ることさえ叶わないのです。そんな女性を大枚はたいて身請けしたくらいですから、どの程度入れ込んでいたか、また近藤がどれだけ自分に自信を持っていたかおわかりでしょう。一方、江戸にはれっきとした妻「つね」がいました。彼女は決して美人ではありませんでしたが、武家の娘で誇り高く、聡明さと強さを備えていました。近藤は彼女を娶った理由を後に「美人は貞淑を欠く。醜女は自分が人並みではないことを知っているから、夫によく仕えるものだ」と語ったそうですが…。男のプライドでつい言っちゃった、みたいなものかもしれませんが、随分な言いよう。逆に言えば、もともと武家の出身ではなく、身分にコンプレックスを持っていた近藤だからこそ、「最高ランクの女」「武家の娘」など、ステイタスシンボルが欲しかったのかもしれません。そのうえで、自分に忠実に尽くしてくれる女性と、戦いに荒れ狂った心を慰めてくれる美女、両方を必要としていたのでしょう。◆女性へのトラウマ、恋と忠義の板挟み~沖田総司~新選組と言ったらすぐに名前が出る彼。剣豪で美男子、そして謎めいたムードとあって、各種ゲームやマンガでも土方歳三と並んで女性に人気の隊士ですね。沖田は生涯独身を貫き、遊郭での遊びもせず浮いた噂も特になかったと言われていますが、そこには若い頃のトラウマの影が…。まだ近藤・土方と共に上洛する前のこと、沖田は町娘に逆プロポーズされ、「修行中の身だから…」と断ったのだそうです。するとその娘は、恥ずかしさのあまり自殺未遂、懐刀で喉を突いてしまったのだとか!いくら剣豪と言えど、この頃の沖田はまだまだウブな十代。目の前で女の子が死のうとしたら、「自分のせいで」とトラウマになってもおかしくはありません。とはいえ、まったく恋愛不能になってしまったわけではなく、ほのかな恋心を抱いたお相手もいたようで。それがどんな女性だったかは全く記録が残っておらず、ただ「町医者の娘」としかわかっていませんが、きっと純朴な恋を育んでいたのではないかな、と想像されます。普段は陽気だった沖田が、その娘に関しては涙ながらに語ったそうですから、相当に恋い焦がれていたのでしょう。しかし、この恋は近藤勇の反対によって成就しなかったそう。自分の気持ちよりも近藤の命令を優先させるところなど、「らしい」といえばらしいのですが、それはそれでかわいそうな気もします。普段は女遊びより、近所の子どもとお寺の境内で遊んでいることのほうが多かったと言われる沖田。実は女性に対してはかなり奥手で、お相手にも「ごく普通」の感覚と純朴さを求めていたのかもしれません。◆新選組No.2が求めた女は、やっぱりハイレベル~山南敬助~新選組のヒーローと言えば副長であった土方歳三ですが、同じく副長の山南敬助のキャラもなかなか!土方を上回るとも言われた剣の腕を持ち、なおかつインテリでクール…現在大河ドラマ『真田丸』で活躍中の堺雅人さんが、同じく大河の『新撰組!』で演じていたこともありましたね。土方はかなりのイケメンで相当モテたらしく、女に事欠くようなことはなかったのですが、山南敬助はちょっと違います。もちろん、他の隊士と同じように足繁く遊郭には通っていたようですが、その中で明里という女性に出会います。この明里がまたすごい女性で、遊女のランクでは太夫に次ぐ「天神」。絶世の美女というわけではなかったようですが、他の遊女にはない気品に満ち溢れ、思慮深く教養も豊か。理知的で温厚な山南にとっては「一緒にいて安らぐ相手」だったのかもしれません。この恋は、山南が新選組を脱走して切腹…という悲劇的な終わり方をしてしまいます。山南は最期に明里に一目会うことを望み、それがふたりの今生の別れとなったそう。今際の際に会いたいと思われるほど愛された女性とは、やはり相手を理解するだけの聡明さと包容力があったのではないでしょうか。各方面から恐れられた新選組ですが、その中のヒーローも結局はひとりの男。心身をすり減らす戦いの日々の中で、コンプレックスや弱さを補い、恐怖や不安を取り除いてくれる女性を求めていたのでしょう。今の日本では「明日をも知れぬ命の男たち」、なんてことはレアケースのうちに入るかと思いますが、社会の荒波にもまれ戦いの日々を送っているのは現代男性も同じ。さて、私たち女性はそんな彼らを補い、癒やす存在になれるでしょうか…?「いい男なんていないし…」と諦めて女磨きを放棄していたら、いざイケてる男性に出会ったときに、ライバルたちに遅れを取ってしまうかも。そうならないためにも、いつでも恋を始められる準備はしておきたいものですね。(文=石村佐和子)
2016年03月13日アニメ映画『劇場版 薄桜鬼』に登場するキャラクターたちのデフォルメイラストを使用した「クリアブローチコレクション 劇場版 薄桜鬼」が、2016年4月に発売されることが決定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は1BOX4,000円、1個500円(ともに税別)。『薄桜鬼』は、2008年より展開している新選組隊士との恋愛アドベンチャーゲームシリーズ。3度のTVアニメ化、劇場版も2作が制作されるなど話題の作品で、今回は『劇場版 薄桜鬼』からのラインナップとなる。デフォルメイラストをイラストレーター・サクライ氏が担当し、アクリルに映える華やかなイメージをデザインに盛り込んでいる。アクリル素材で透明感あふれるクリアなブローチとなっており、ポーチやカバンのアクセントにもぴったりとのこと。キャラクターのラインナップは、土方歳三(隊服ver.) 、沖田総司(隊服ver.)、斎藤一(隊服ver.)、藤堂平助(隊服ver.)、原田左之助(隊服ver.)、永倉新八(隊服ver.)、山崎蒸(忍装束ver.)、風間千景(平服ver.) の全8種。商品はブラインドボックス仕様。1BOXでフルコンプリートできる。商品価格は各500円、1BOX4,000円(ともにに税別)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。なお、「コトブキヤショップ」(秋葉原館、大阪日本橋、オンラインショップ)限定特典として、1BOX購入で「『沖田 羅刹ver.』クリアブローチ」がもらえる(なくなり次第終了)。(C)IF・DF/『劇場版 薄桜鬼』製作委員会
2016年02月02日幕末の乱世を疾走した新選組と、ひとりの少女との悲恋を描いた人気ゲーム『薄桜鬼』。そのスピンオフ企画として生まれた『薄桜鬼SSL~sweet school life~』は、物語の舞台をとある高校に移したラブコメディだ。これまでゲーム化、ドラマ化を果たし、来年には映画版も公開されるが、クリスマスに向けて胸キュン必至の舞台版がもうすぐ幕を開ける。舞台『薄桜鬼SSL』チケット情報「『薄桜鬼SSL』実写化のお話をいただいたのが今年の1月。そこからゲームや新選組について勉強して、春にドラマと映画を撮り、今、舞台の稽古中。1年間、全員同じメンバーで作品に取り組んできたので、意思疎通がちゃんと取れた状態で稽古をスタートできているのがうれしいですね」。そう語るのは今作で土方歳三を演じる中村優一だ。この物語における土方は、舞台となる「私立薄桜学園」の風紀の乱れを正す、厳しい教頭。もともと男子校だった学園にたったひとりの女子生徒・千鶴を入学させたキーパーソンでもある。「新選組に関する小説や映画では『鬼の副長』と呼ばれる土方ですけど、いかんせん僕がまったく怖くないらしくて(笑)。ただ、ドラマでの土方は、生徒たちを厳しく指導する教師でしたけど、舞台版はちょっと違うんですね。教師でありながら千鶴への恋心に揺れてしまう、とても繊細な人物像。教師としてはガンガン行けるんだけど、恋愛面については臆病というか、器用じゃなくて」。オリジナル版の『薄桜鬼』では壮絶な運命に飲み込まれていく土方や沖田総司や藤堂平助が、本作『薄桜鬼SSL』ではのびのびと学園生活を楽しみ、恋愛に邁進している。「(舞台版では)登場人物の性格とか感情の機微みたいなものが、ひとりひとり全員についてきめ細かく描かれているんですね。だから稽古を見ていても面白いです。千鶴の前に、ぜんぜん色の違う男たちが、目まぐるしく現れては消えるので(笑)」。だから、中村は胸を張る。1年間かけて磨きをかけてきたチームワークと作品力が、彼と仲間たちの誇りでもあるのだ。「稽古を重ねることで、ドラマや映画とはまた違った深まり方をしつつありますね。僕自身、今まではどちらかというと生徒側の役が多かったので、今回の教師役は本当にいい経験です。なので『舞台化ってどうなるの?』って思っておられる方にこそ、観に来ていただきたいですね。どれだけ進化したか、パワーアップしたかを見届けていただきたくて」。今回の舞台版では、ゲームやドラマでは謎に満ちていた「千鶴の父親」と「芹沢鴨」も登場するという新たな要素も。若者が疾走するドラマの中にあって、物語に厚みを与えるふたりの登場にも期待が高まる。公演は12月11日(金)から20日(日)まで、東京・シアターサンモールにて上演。チケットは発売中。取材・文:小川志津子
2015年12月04日「木更津キャッツアイ」『20世紀少年』など数多くのドラマや映画に出演しながら「劇団☆新感線」に所属し舞台作でも活躍する古田新太が座長を務め、ミュージシャンで俳優で演出&脚本家のケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を担当する舞台作品の第3弾が公演決定。既に発表されている賀来賢人をはじめ、成海璃子、大倉孝二ら全キャストが解禁された。「作&演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ×座長・古田新太」企画の舞台は第1弾が2007年に上演。「この上なく狂暴、きわめて不毛」と演劇界に大きな衝撃を与えた「犯さん哉」から4年後の2011年、「前作のデタラメをさらに徹底的に極める」と震災直後の日本にパンチを喰らわせるような第2弾「奥様お尻をどうぞ」を上演。そして、2016年夏、強烈な2作品に続く新たな2人の“悪巧み”が作品となって上演されることとなった。出演するのは座長の古田さん。そして、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で花子の兄・安東吉太郎を演じ、現在放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で新撰組・沖田総司を演じる若手俳優・賀来さん。今回新たに発表されたのは、「ハチミツとクローバー」『ストレイヤーズ・クロニクル』など注目作に出演する成海さん。そのほか、『ピンポン』アクマ役をはじめ個性的な役が光る大倉さん、NHK「サラリーマンNEO」シリーズレギュラーとして活躍する入江雅人、「あまちゃん」「ごちそうさん」などに出演する八十田勇一、「ポケットモンスター」シリーズ(ニャース)をはじめ、声優や女優として幅広く活躍する犬山イヌコ、「相棒」シリーズ・角田六郎で知られる山西惇ら、実力派俳優陣が集結。破天荒&ナンセンスの笑いを追究したKERAと古田さんの企画に、おなじみのメンバーが集まり、さらに若い実力派の2人の参戦がどんな化学変化を起こすのか。より期待が高まる本公演の続報を待ちたい。<以下、キャストコメント>■古田新太5年ぶりのフルケラ、レギュラーメンバーも大倉以外はだいたい50オーバーです。古くなった元若者の悪ふざけ、お楽しみに。賢人、璃子ちゃん、ついてこいよ。ついて来れたら人生豊かになるぞ。■成海璃子KERAさんと舞台でご一緒するのは初めてなので、今回のお話をいただいたときからずっと楽しみしていました。ワクワクするのと同時に緊張していますが、必死で先輩方についていこうと思います!■賀来賢人待望のKERAさんの作品に参加できて嬉しいです。古田さんとKERAさんの作る笑いを稽古場で見るのが本当に楽しみですが、非常に怖いです(笑)。古田さんに、意味がないセリフが多すぎて覚えるの大変だよ、と言われました。意味のないセリフを覚えるのをがんばります。新作は2016年、7月~8月は東京・下北沢本多劇場にて、8月~9月は北九州、大阪、新潟にて公演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月04日大人気の刀剣育成シミュレーションブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』と、コトブキヤが展開する「侍箸」シリーズがコラボレーションした『刀剣乱舞-ONLINE-×侍箸』が、2016年1月に発売されることが決定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は各1,728円(税込)。「侍箸」シリーズは、日本の武将をモチーフにしたお箸で、これまでに坂本龍馬、宮本武蔵、佐々木小次郎、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、沖田総司、土方歳三、直江兼続、島左近、毛利元就といった有名武将を続々と展開。家紋が入った刀掛台型箸置きも付属し、鞘、鍔、柄など細部までこだわり抜いた造形で、日本国内のみならず、海外からも人気を博している。この「侍箸」が『刀剣乱舞-ONLINE-』とコラボレーションを果たし、今回は特に人気の高い「加州清光」、「三日月宗近」、「大和守安定」、の3人を「侍箸」として商品化。各キャラクターのイメージでそれぞれ造形され、紋が入った刀掛台型箸置きも同梱される。商品価格は各1,728円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2016年1月を予定している。(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus
2015年09月25日世の中の酸いも甘いもわからない少女にカレシがいない場合、「恋に恋する状態」などと言ったりします。でも、30歳過ぎて彼氏ナシの場合、どんな理由があるのでしょう。「いたって大していいもんじゃねえしな」なんて意見もありそうです。辛い現実を知ってしまったわけです。この際、シングルを満喫しきるために、心の萌えは現実ではなく少女マンガで消化しましょう、ええ、そうしましょう。「これさえあれば、男なんかいらないわ……」っていう少女マンガ、ご紹介します。刀剣乱舞をきっかけに、『風光る』にも再びハマった!『風光る』(渡辺多恵子/小学館 フラワーコミックス)既刊37巻最近、また新選組にほんのりハマっています。その理由は「刀剣乱舞」というオンラインゲームです。イケメンの姿をした刀剣を育てて戦わせるという夢いっぱいのゲームです。バカはまりです。それまで新選組隊士の持ってる刀なんてまったく興味がなかったけど、今や「和泉守兼定」やら「大和守安定」やら「堀川国広」やら、刀剣男子で頭がいっぱいです。ちなみに、私の推し刀剣は「骨喰藤四郎」です。というわけで、『風光る』です。刀剣つながりで読み返してます。この作品は、とある事情があって男子と偽って新選組に入隊した少女の物語です。作者の渡辺多恵子さんは短編がとても上手な作家さんですが、もう18年も連載してます。リアル新選組の活動自体はせいぜい5年とかなので、幕末5年の歴史に40巻近くかかっていて、『サザエさん』現象とまでは行かないけど、限りなく光速に近づいてる感じはしますね。あまりに連載が長いので、当初、主人公のセイが新選組に入隊した理由とかは、最近もうホントどうでもいい感じです。ちなみに雑誌連載では現在、沖田総司はさすがにヨレヨレです。『薄桜鬼』は史実を見事にファンタジーにアレンジしているところが魅力のひとつだったわけですが、『風光る』は、恋愛部分以外はちゃんと描いているようなので、この先どうなるかがわかっているぶん切ないです。ちなみに、土方が兼定を手に入れたくだり(これはフィクションのようだけど)とか、刀の種類についてとか、刀剣うんちくネタもいくつか出てくるので、審神者の方々にもお勧めです。司馬遼太郎、『新撰組!』、『銀魂』……移り変わる新撰組のイケメンイメージhydropeekそんなこんなで先日、「日野市立新選組のふるさと歴史館」に行ってきました。そのときやっていた展示が、新選組漫画の変遷というもので、とてもおもしろかったのです。現在の新選組像を作ったのは司馬遼太郎大先生。“司馬新選組”以前は、土方歳三たち隊員をおっさんが演じてたりしたそうです。もったいないことです。しかし、“司馬土方歳三”があまりにかっこよかったので、以来すっかり新選組=イケメン集団という、今日の新選組イメージの基礎ができあがったのだとか。その後数十年、“司馬新選組”が日本を支配していましたが、大河ドラマ『新選組!』で近藤勇が主人公として描かれ、ようやく新選組は司馬色から脱出し始めたらしいです。そして『銀魂』です。沖田と土方は試衛館の門弟です。沖田は土方よりも年下だけれども、試衛館での段位は上だったのだとか。しかし新選組では、当たり前のように土方が副長になっていて、そりゃ沖田としたらおもしろくないでしょうよ、という前提で描かれたのが、ちょっとひねくれた沖田像だそうです。その理由が「なるほど納得」だったため、『銀魂』以来、それまで素直で明るかった沖田総司像が、ちょっとひねくれ意地悪沖田に変わったのだとか。“司馬新選組”の信者たちは、“司馬新選組”こそ史実だと思って止まない傾向にあるそうですが、“司馬新選組”もかなり創作が入っているのは周知の事実。しかし、“司馬新選組”が浸透したのは史実だからではなく、単純におもしろかったから。そして、おもしろい新選組作品が出るたびに、新しい新選組イメージに塗り替えられていくというのです。この『風光る』は、かなり作者が勉強して描かれていて、史実を少女漫画風にがっちりアレンジしてくれています。男子の集団に紛れ込むとか、男子と互角にやり合うとか、でも本当に頼れる人には守ってもらえるとか、女子の好きなテイストが盛りだくさん。勉強嫌いの娘さんに読ませるとよいでしょう。土方歳三は豪快で明るく、近藤勇は実物そっくりにエラが張ってて、斉藤一は無口で真面目なキャラです。私は明るく元気な男子キャラにはそれほど惹かれないので、『風光る』では沖田総司よりも斉藤一のほうが好きなんですが、Wikipediaの彼の写真を見て後悔しました。ああ、ほんとうに少女漫画って夢があっていいですよね……。Text/和久井香菜子
2015年07月08日幕末を舞台に新撰組隊士たちと鬼の仲間の女の子の悲恋ストーリーを描いた恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼」のスピンオフとして人気を博す「薄桜鬼SSL~sweet school life~」。このほど、「仮面ライダー電王」の中村優一や、ミュージカル「テニスの王子様2nd」に出演した染谷俊之、木村敦、石渡真修、稲垣成弥、そして井深克彦ら若手実力派俳優を迎え、今秋テレビドラマ化&今冬舞台化されることが明らかとなった。「薄桜鬼SSL~sweet school life~」(以下「薄桜鬼SSL」)は、「薄桜鬼」で活躍する土方歳三や斎藤一などのキャラクターはそのままに、舞台を現代の学園に移し“ラブコメディ”として描かれたゲームコンテンツ。「こんな時代だからこそ誇り高き武士であれ」という時代遅れの教育方針を掲げる私立薄桜学園を舞台に、学内唯一の女生徒である主人公・雪村千鶴の慌しくもほんのり甘い学生生活が描かれ、世の女性たちから絶大な人気を誇っている。本作の魅力のひとつといえば、幕末の隊士が教師や生徒になるパロディ設定であるが、本作でも人気の高いキャラクター・土方歳三は教頭という設定に。演じるのは、元「D-BOYS」として活動し、体調不良による休養を経て昨年より俳優活動を再開させた中村さん。「仮面ライダー電王」桜井侑斗役で人気を博し、「KAT-TUN」亀梨和也らが出演したTVドラマ「ごくせん 第2シリーズ」や映画『風が強く吹いている』など幅広く活躍した経歴を持つ実力派俳優だ。風紀委員で生真面目な性格・斎藤一(2年2組生徒)役を務めるのは、ミュージカル「テニスの王子様2nd」をはじめ、舞台「弱虫ペダルインターハイ篇 The Second Order」(石垣光太郎役)など数多くのステージで活躍する舞台俳優の染谷さん。同じくミュージカル「テニスの王子様2nd」に出演した木村さんは、人をからかうことが好きな剣道部、沖田総司(2年1組生徒)役を担当する。ミュージカル「八犬伝―東方八犬異聞―」の公演が今夏に控える石渡さんは、主人公の幼馴染・藤堂平助(2年1組生徒)役を、TVドラマ「タンブリング」や「荒川アンダーザブリッジ」にも出演した稲垣さんは、主人公の担任である原田左之助役を、それぞれ演じる。そして、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストファイナリストに選ばれ、2010年に俳優デビューして以来、2011年から2014年まで年に10作以上の舞台に出演、現在も舞台「龍狼伝」に出演中で、夏には舞台「DIABOLIK LOVERS」の出演も決定している本格派舞台俳優・井深さんが、主人公を「嫁」と呼ぶ風間千景役を務める。さらに主人公を、紅一点の若手女優・大野未来が演じ、TV・舞台などで活躍中の若手実力派キャストたちが豪華競演を果たす本作。ファン待望の実写化に加え、2015年秋にテレビドラマが放送、そして冬には舞台化という贅沢な展開にも注目しながら、テレビドラマならでは躍動感、舞台の臨場感をぜひ続けて楽しみたい。(text:cinemacafe.net)
2015年05月09日大人気の刀剣育成シミュレーションブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』より、『ねんどろいど 加州清光』の彩色原型が、千葉県・幕張メッセで開催中の「ニコニコ超会議2015」内のグッドスマイルカンパニーブースに展示された。『ねんどろいど 加州清光』は、『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する初期刀として選択ができるキャラクターで、沖田総司の愛刀。ゲーム内屈指の人気キャラクターであり、厳しい環境で生まれたせいか、綺麗にしていれば主に可愛がってもらえると思っている。立体化は、今年2月に開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて発表された。『刀剣乱舞-ONLINE-』シリーズとしては、2015年8月に発売されている『ねんどろいど 三日月宗近』に続く第2弾。三日月宗近と同様、デフォルメサイズながらも細かく造形されている。商品は、「GOOD SMILE ONLINESHOP」ほかにて4月28日より予約受付がスタートする。なお、同ブースには『ねんどろいど 三日月宗近』も展示されていた。そのほか「ニコニコ超会議2015」の同ブースでは、『刀剣乱舞-ONLINE-』のアトラクション「的あてげぇむ」を展開。ゲームにチャレンジするとデフォルメイラストがプリントされたステッカーが、さらに的を倒すと加藤清光の缶バッチがプレゼントされる。開場直後から女性ファンがブースに殺到。待ち時間20分~30分の列ができるほど、大盛況だった。(C)2015 DMMゲームス/Nitroplus
2015年04月26日毎年恒例、博多座での宝塚歌劇公演。今年は5月に雪組が登場する。長崎県出身のトップスター早霧せいな、宮崎県出身の娘役トップ・咲妃みゆによる地元・九州トップコンビが会見を開いた。宝塚歌劇雪組 博多座公演 チケット情報博多座は12年ぶりだという早霧は「九州出身の身としては素直に嬉しい。この嬉しさと喜びを隠しきれないまま、公演に突入しそうですね」と笑顔。博多座は初出演だという咲妃も「この機会を入団当初から心待ちにしていました」と応え、凱旋公演とも呼べる博多座公演を楽しみにしてる様子だった。今回の上演作品は、動乱の幕末を舞台に新撰組・沖田総司の、短くも激動の青春をドラマティックに描いた名作『星影の人ー沖田総司・まぼろしの青春ー』と、ファンタスティック・ショー『ファンシー・ガイ!』。沖田総司を演じる早霧は「彼が他の新撰組の仲間とどのように過ごしてきたのか、どのような恋をして散っていったのか。その強さと儚さを両方を演じたいと思っています。この前は『ルパン三世』という自由で枠のないキャラクターだったのが、今回は武士。シフトを変えるのに苦労してますが(笑)、もともと日本物は大好きなので、その苦労も楽しいです。」、芸妓・玉勇を演じる咲妃は「先輩方を見習って、艶やかに魅力的に演じていけるよう現在稽古中。沢山の方々に手取り足取り教えて頂きながら、役作りに取り組んでいます。京言葉はもちろん、所作ひとつひとつをきちんと、心にも身体にも身に付けた状態で博多座公演に挑みたいと思います」と、役作りに対する意気込みを語った。2部のショー『ファンシー・ガイ!』は博多座ならではの演出や歌詞も登場予定とのことで、そちらも楽しみ。演出家によると「夏だ、祭だ、博多座だ!」のイメージがあるそうで、ラテンな雰囲気たっぷりの華やかなステージになりそうだ。咲妃が「早霧さんは情熱的で真っ直ぐな方。どんな役でも変身される姿が刺激的で、心から尊敬してます」と笑顔で語ると、「(咲妃は)妹のような、母のような、孫のような(笑)存在。同じ九州だからか家族的なイメージ。あ、でも恋人的感覚を持たないといけないですね」と早霧が笑わせるなど、とてもアットホームな雰囲気のふたり。「ちゃんぽん」(早霧)、「チキン南蛮」(咲妃)といった故郷の味を楽しみに頑張りたいと締めくくった。公演は5月2日(土)から5月25日(月)まで博多座にて。チケットは発売中。
2015年04月23日『キツツキと雨』『横道世之介』で高評価を集めた沖田修一監督が新作『滝を見にいく』を完成させた。本作はオーディションで選ばれたプロ・アマ混合の出演者たちが主演で、山の中で迷子になった7人のおばちゃんのサバイバル劇だ。その他の写真本作はそもそも、プロデューサーから「出演者でワークショップをして映画を撮りませんか?」という提案が沖田監督に持ちかけられたところから始まった。しかし、「ワークショップというと若い人のものというイメージなんですけど、40歳の人でも50歳の人でも“新人俳優”というジャンルに入るんだろうな、と思った」という監督は、演技経験を問わずに年配の女性ばかりをキャストに選ぶことにした。「最初はもう少し楽をする予定だったんですけど、キャストの方とワークショップというか稽古をしていくうちに今までの映画と変わらないことに気づきまして、最初は『よーい、スタート』の声をかけないで撮影してみるとか、色々としてたんですけど、結局はこれまでの映画とほとんど変わらない感じで撮影してましたね。みなさん、妙に上手かったんですよね(笑)」。物語は、幻の大滝を見にいくツアーに参加した7人のおばちゃんがガイドとはぐれ、山で迷子になるところから始まる。沖田監督はキャストの個性や特徴を活かしながら脚本づくりをしたそうで「そういう風に俳優にとって有利になるような脚本づくりをしたことも、芝居をしていく上では良かったんじゃないかと思います」と振り返る。「最初からラストは決めていたので、タイトルも『滝を見にいく』にしました。実際に出てくる滝は……自分では面白いと思ってます(笑)。最初はロケハンでもうちょっと荘厳な滝もたくさん見たりしたんですけど、どうしても観光地っぽい感じがしてしまうので、おばちゃんたちが見る滝はこれだろうな、と」。おばちゃんたちが山でのサバイバルを経て、ラストで一体、どんな滝を見ることになるのかも注目だ。商業映画デビュー作『南極料理人』から演技派俳優たちとタッグを組んで、大規模な映画作りを続けてきた沖田監督は「この映画はこれまでとは違った楽しさがあった映画」だという。「オーディションの段階からみんなと色々と話し合いしながらできましたし、自分では映画の規模の大小はわからなくなってきてるんですけど、僕の映画が好きな人って映画の中の“ささいなところ”が好きだという人が多かったりするんですけど、そういうものがつまった映画なので、これまでの映画が好きだった人には楽しんでもらえると思います」。『滝を見にいく』公開中
2014年11月28日つかこうへいの舞台「新・幕末純情伝」と「広島に原爆を落とす日」の2作を連続上演する「つかこうへいダブルス2014」初日を前に8月28日(木)、本作で初舞台にして初主演を務める河北麻友子を始め、共演の神尾佑、細貝圭、早乙女友貴、広海深海が会見に臨んだ。「つかこうへいダブルス」は2003年に筧利夫と広末涼子を主演に迎え「幕末純情伝」と「飛龍伝」の2本立て連続公演として行われており、今回は11年ぶりに広末さん以来となる連続ヒロインに、舞台初挑戦の河北さんが挑むことになる。「新・幕末純情伝」で河北さんは新選組の剣士・沖田総司に扮し、坂本龍馬との恋や勤王・佐幕に分かれての幕末の動乱に身を投じる。一方の「広島に原爆を落とす日」では「大日本帝国敗戦処理班」として原爆投下のスイッチを押させる女という役どころを演じている。「新・幕末純情伝」の初日を前日に控え、河北さんは「まだ一公演もやってないので自信はないです。緊張が取れないし、終わる気がしない。いまも吐きそうです!」と苦笑い。それでも一緒に登壇した共演陣を信頼し「みなさんが素晴らしいので、(自分を)上手く見せてくれると思います」と笑顔を見せた。もちろん、殺陣も初挑戦となるが「難しいですが、友くん(=早乙女さん)に教わってます。なので、私の殺陣がダメだったらそれは友くんのせいで…(苦笑)」と責任を回避しつつ、「痣は増えてますが元気です!」と力強く語る。“師匠”の早乙女さんも「最初は慣れていなかったけど、徐々にうまくなってきて、感情も入っていい殺陣が見せられると思います」と太鼓判を押す。神尾さんは以前、桐谷美玲が沖田を演じた同作でも龍馬を演じているが「性格的な違いもあるけど、勝ち気だよね?負けたくないっていう闘志がある。いざとなるとグイグイと前に来る」と“河北版”沖田の特徴を明かす。さらに、神尾さんから「乗ってる時と乗ってない時の差が激しい」という指摘を受けると、「常に乗ってますよ(笑)!」と反論。双子の「広海深海」とは楽屋が同じそうだが、「ビーフジャーキーをずっと食べてますよ。いまからチューするって時に大丈夫?と思うけど」と暴露され「イメージが悪くなるから!」と慌てて2人の発言を制し、会場は笑いに包まれた。改めて初舞台を前に、河北さんは「悔いがないようにとにかく一生懸命やります」と語り「死ぬ気で頑張ります!」と奮戦を誓っていた。「つかこうへいダブルス2014」はは8月29日よりシアタートラムにて開幕(「新・幕末純情伝」は8月29日より、「広島に原爆を落とす日」は9月6日より上演)。(text:cinemacafe.net)
2014年08月28日開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」において、スカパー!と衛星劇場の主催で行われるプログラム上映で3月1日(土)、映画『南極料理人』が上映され、沖田修一監督がトークショーを行なった。南極観測隊の料理担当で実際に南極に赴いた西村淳のエッセイを元に、ドームふじ基地の観測隊の面々の非日常的な日常をコミカルに描いた本作。本映画祭のメイン会場前に作られたドーム型の特設会場ホワイトロックという、まさにこの映画にピッタリの場での上映に多くの観客が足を運んだ。エッセイの映画化ということで起きた監督は当初「どうやって?」と思ったそうだが、同時に「観測隊をコメディタッチで描いた作品はなかったので面白そうだと思い、ワクワクしながら脚本を書いた」とふり返る。撮影は北海道で行われたが「どこで撮るんだ?と思いつつ、脚本に“大雪原”とか書いて、あとで何とかなるだろうと(笑)。野球のシーン(隊員たちが大雪原で野球をする)は網走湖で撮ってます」と明かした。次々と登場する食事も重要な要素だが「堺(雅人)さんが演じた西村がもてなす感じから、流れの中で食事を通じて“家族”になっていくのを見せたかった」と沖田監督。特に終盤の食事シーンは長回しで撮影されており「堺さんが母、生瀬(勝久)さんが父で高良(健吾)くんが末っ子…」など家族設定を決めた上で進められたが「台本には『いただきます』までしか書いてなかった」とのことで、その後は俳優陣のアドリブで進んだというエピソードも明かされた。本作の後、『キツツキと雨』、『横道世之介』と話題作を送り出してきた沖田監督だが、この秋には新作『滝を見に行く』の公開が控える。この作品のヒロインは「7人のおばちゃん」。これまで全く演技経験のない人も含め、40歳以上の女性を監督がオーディションでキャスティングしたという独特の作品で、78歳の女性、シニア劇団所属の女性、役所の観光課に勤める女性など様々な女性が出演。物語は紅葉狩りツアーに出かけた7人の女性が山で遭難する様子を描いており、沖田監督は「『ゼロ・グラビティ』と同じです!」と宇宙での遭難を描いたアカデミー賞有力作の名を挙げ、会場は笑いに包まれた。撮影は新潟の山奥で行われたが、沖田監督は「台本は書きましたが、オーディションで感じた魅力を組み込んで、約半分、人間半分で描いてます。『グーニーズ』的なことをやりたかった」と語っていた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は3月3日(月)まで開催。(黒豆直樹(cinema名義))
2014年03月02日東京の観光スポット・浅草。地下鉄の車内もすでに観光客でいっぱいで、その人気の高さをうかがわせます。街を歩き始めると人力車が威勢よく駆け抜けて行きました。招き猫の発祥地で、縁結びのご利益のある今戸神社を中心に、猫いっぱいの浅草の街歩きに出掛けました。寒さの増した11月。道行く途中で真っ白な猫に会いました。辺りを駆けまわってみたりと、活発な猫ちゃんです。まんまるな手がとても愛らしく、また会いにきたくなりました。浅草駅から徒歩で10分ほどの距離にある今戸神社。招き猫の発祥の地であり、新選組沖田総司の最期の地として有名です。また、縁結びで知られる神社でもあるので、女性やカップルの姿がたくさんありました。境内でひときわ目立つのが、縁結びの願いをつづった絵馬。招き猫の描かれた絵馬は一つ700円。その場で思いを書いて願をかけます。どうか願いがかないますように!境内には石でできた猫が置いてありました。「なで猫」と呼ばれるこの猫は、なでた後に写真を撮影し、携帯の待ち受けにして毎日祈ると願いがかなうそうです。早速ご利益にあずかってみることに。待ち受け画面でお祈りするのは、とても現代的ですね。そのほか、縁結びのお守りも人気だそうです。色とりどりの小さなお守りには、招き猫が2匹描かれていました。■スポット情報名称:今戸神社場所:東京都台東区今戸1-5-22営業時間:9:00から17:00、無休猫いっぱいの神社参拝を終え、駅に向かって川沿いを歩きます。この日は日が暮れるのがとても早く、スカイツリーも既に夜の姿に。道行く人々は、記念撮影に夢中でした。今日は、一度訪れたかった猫のいるギャラリーカフェに行ってみることにしました。「ギャラリー・エフ」はギャラリーを併設するカフェで、店内には「銀次親分」という名前の猫(MIX/年齢不明)がたまにいます。初めて訪れたのですが、運よく会うことができました。ぐっすりと眠っています。この日は、銀次親分がカフェにやってきて3周年だそうで。みんなでお祝いをしました。毎日店内で焼いているというふわふわのシフォンケーキを食べながら、まったりとカフェタイムを楽しみます。そうこうしているうちに、銀次親分も起きてくれました。とても人なつっこくお客さんがなでてあげると上機嫌です。カフェの奥にあるギャラリーは、江戸時代から続く蔵を改装したもの。さまざまな展示のほか、12月は音楽月間としてアーティストたちの演奏や、声優である銀河万丈さんの朗読会など、注目のイベントがめじろ押しです。■店舗情報店名:カフェ/バー/ギャラリー エフ場所:東京都台東区雷門2-19-18営業時間: 11:00から18:30、火曜休浅草の商店街には、招き猫などグッズを扱うお店もいっぱい。猫がモチーフになっている和雑貨なども多いので、買い物もとても楽しいです。縁結びの願掛けをしつつ、楽しい猫歩きをどうぞお楽しみください。<著者プロフィール>一色千里ハンドメイドや動物、街歩きや旅をテーマに撮影と執筆を手がける。著書に「東京手づくり市マップ」「東京ねこ街案内」(角川グループパブリッシング刊)などがある。新著「カワイイ動物カフェへようこそ!」が日本工業新聞社より2012年11月2日に発売!猫情報を配信するちまたの猫暮らしを運営するほか、物語で街と人をつなぐ「本のカケラ」など街イベントも積極的に企画。ホームページ、ツイッターも運営中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日雑貨の製作・販売を行う「まさめや」が展開するブランド「羽紋屋(うもんや)」は、戦国武将や幕末志士をイメージした練り香水「羽紋屋 練り香水」を11月30日に発売する。価格は2,363円(10g入り)。同商品は、香りがやわらかく、場所を選ばずに使えるのが特徴となっている練り香水。「歴女」と呼ばれる歴史ファンの女性たちをターゲットにしており、伊達政宗には「月夜」、真田幸村には「桜花」など、香りをイメージしたタイトルが付けられている。小さな缶に入っており持ち歩きがしやすいため、いつでも好きな武将の香りを身に付けることができるという。販売は、全国の雑貨店、キャラクターグッズ取扱店、オンラインショップなど。ラインアップは全15種類で、戦国武将の香りのほかに、土方歳三「朝露」、沖田総司「鈴蘭」、坂本龍馬「疾風」など、幕末志士をイメージした香りも取りそろえているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月18日2010年7月に惜しまれながらこの世を去った、戦後を代表する劇作家・つかこうへい。その三回忌特別公演として、つか作品の中でも疾走感と瑞々しさで多くのファンに愛されている『新・幕末純情伝』を上演する。沖田総司が実は女だったというユニークな設定ながら、男女の愛に日本という国家を重ねて描く名作。これまで広末涼子や石原さとみら名だたる女優が大きく羽ばたくきっかけとなった沖田役に挑むのは、これが初舞台の桐谷美玲だ。共演は、北区つかこうへい劇団の一期生で近年はTVドラマでも注目を集める神尾佑が坂本龍馬を演じるほか、鎌刈健太や和田正人ら若手実力派も顔をそろえる。初日を前にした7月11日、東京・シアターコクーンにて会見と公開稽古が行われた。『新・幕末純情伝』チケット情報つか作品ならではの、稽古着そのままのようなジャージの衣裳に身を包み、桐谷と神尾、鎌刈、和田、そしてオネエの双子の隊士として出演する広海深海、演出の岡村俊一が会見に応じた。桐谷は「不安もありますが、キャストやスタッフ皆と一生懸命に作り上げたものなので、その結果を全力でお見せしたい」ときっぱり。鎌刈が「美玲ちゃんがタフなので、俺らも頑張らないと!って思えた」と話すと、和田も「初舞台とは思えないほど堂々としている」と絶賛。キャストが着ている“新・幕末純情伝Tシャツ”は広海深海が作ったなどチームワークを感じさせるエピソードも次々に語られた。一方で「つか作品は難解に見えて、実は純粋なラブストーリーが多い。この作品もそのひとつなんです」と神尾が語ると、キャスト陣が真剣な表情になるひと幕も。演出の岡村は「初演(1989年)の熱気と遜色ないほどの仕上がり。美しい新人女優がいて、その周りにアツい男たちがいてという、本作ならではの魅力を楽しんでほしい」と本番に向けて太鼓判を押した。公開稽古では、総司が土方歳三(鎌刈)ら新撰組に出会うシーンと、物語の終盤、愛する龍馬を殺して叫ぶ総司のシーンが披露された。J-POPに乗せて歌い踊る隊士たちのコミカルな場面から一転、龍馬との絡みではみるみる総司という役に没入してゆく桐谷。「国とは女のことぜよ。日本とは、おまんの美しさのことぜよ」から始まる有名なセリフを熱く、同時にどこか寂しそうな表情で発する神尾演じる龍馬に引き込まれる。そんな龍馬を見つめる桐谷の大きな瞳に涙があふれ、総司が心情を爆発させる次のシーンへとなだれ込んでいった。全身で感情を表す女優・桐谷の誕生に、本番への期待が否応なく高まった。公演は7月12日(木)から7月22日(日)までシアターコクーンにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年07月12日女優・桐谷美玲が初舞台にして主演を務める『新・幕末純情伝』の公開稽古と会見が6月21日、都内稽古場にて行われた。本作は新撰組の沖田総司が実は女だったという設定で、幕末の志士たちの青春を描いたつかこうへいの代表作。1989年の初演以来、広末涼子や石原さとみら名だたる女優が演じてきた紅一点、沖田総司役の7代目に選ばれた桐谷。CMやドラマ、ニュースキャスターなどマルチに活躍している彼女の新境地に注目が集まる。『新・幕末純情伝』チケット情報この日、初めて稽古に参加した桐谷は、刀を持つのは初めてと言いながらも報道陣の前で鮮やかな殺陣を披露。「めっちゃ緊張してます。男性の中にひとりだけという環境も初めてなんですよ。最初は慣れない部分もありますが、みなさんいろいろ優しく教えてくださるので助けてもらおうかなと思ってます」と抱負を語った。そんな桐谷の姿をみて坂本龍馬役の神尾佑は「立回りははじめからすぐにできるわけでもなく、練習するのみ。芝居の基礎はできているのでそこは問題ないです。声の質がこの役に合っている」と桐谷を褒め、土方歳三役の鎌苅健太も「今日初めて美玲ちゃんの立回りを見て鳥肌立ちました!儚いというか切ないというか。素敵でした」と絶賛。そばで聞いていた桐谷が恥ずかしそうに俯く場面も。役作りについて訊かれた桐谷は「まずは立回りですね。殺陣がきれいに決まらないとカッコよく見えないので必死にやりたいと思います。(演出家に)腹筋をやっておけと言われたので、1日100回やっています」と意欲をみせた。また、初舞台への挑戦については「この舞台をやり終えた後に、ひとつ自分が進めたなと思えるように一生懸命やりたいです。初めてって1回しかないので。みなさんに温かく見守ってもらいつつ、楽しんで見て欲しいと思っています」と語った。2010年にこの世を去ったつかこうへいの三回忌にあたる今年。新たな『新・幕末純情伝』の誕生に期待したい。公演は7月12日(木)から22日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。
2012年06月22日新撰組の沖田総司が実は女だったという独自の設定で、幕末を駆け抜ける志士たちの青春を描いたつかこうへいの代表作『新・幕末純情伝』。1989年の初演以来、広末涼子や石原さとみら名だたる女優が体当たりで沖田を演じ、本作をきっかけに演技派女優へと脱皮した伝説の作品だ。今回“つかこうへい三回忌特別公演”で7代目沖田に選ばれたのは、女優業のほか、今春からニュースキャスターを務めるなどマルチな活動で躍進中の桐谷美玲。初舞台にして初主演がつか作品というこの上ないハードルの高さだが、「不安でいっぱいですけどやるしかない」と大きな目を輝かせる。その桐谷に話を訊いた。『新・幕末純情伝』チケット情報「お芝居を観に行くと、女優さんでも映像作品とは全く違った迫力で舞台に立っている姿を目にして“カッコいいなぁ”と感動することが多かったんです。でもまさか自分が舞台に挑戦することになるとは……」と、初舞台への戸惑いを正直に話す桐谷。だが初めての男役に加え、殺陣とアクションが満載の舞台に対しては「小さい頃、弟とよくチャンバラごっこをして遊んでいたので、稽古が始まったら楽しんでしまう気がします(笑)」と頼もしい答えが返ってきた。沖田は男として時代の波に飲み込まれる中で、初めての恋にも身を焦がす役どころ。桐谷にとって全てが初体験となるが、傍らでインタビューを見守っていた演出担当の岡村俊一から「そのままの桐谷さんでいいんだよ」との意外な言葉も。つかの存命中から共に舞台を手がけてきた岡村だけに、「普通の女の子が究極の物語を通して強く見える瞬間があるっていうのが、つか作品の面白さ。だから22歳の、等身大の桐谷美玲が舞台上にまず存在するのが大事なんです」と話す。それを受けて桐谷も「『沖田を演じるというのは感情の幅を広げていく作業』と岡村さんに言っていただいて、それなら私にも出来るんじゃないかと思えました。本番では全てをさらけだせるようになっていたい」と意気込む。「ドラマや映画とはまた違う、新しい私をお見せできると思うし、それが自分でも楽しみ。初めて生の舞台を観るという人にも、ぜひ観に来てほしいです」と語った。この1~2年、「演じることが楽しくなってきたんです」という桐谷。映画『ジーン・ワルツ』(2011年)や『荒川 アンダー ザ ブリッジ』(2012年)など、多彩な現場で揉まれた経験が財産になった。「こんな私でも、演技を見てアドバイスをくださる人がいるんだと思ったら、怖いなんて言ってられないと気持ちを切り替えられるようになりました」と最後まで率直な言葉で語ってくれた。まさに現在進行形の桐谷が見せる、人生一度きりの初舞台。その姿を、ぜひ劇場で目撃したい。公演は7月12日(木)から22日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月21日「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」などの大ヒット恋愛ドラマを数多く手がけてきた北川悦吏子が岩井俊二と共にタッグを組む注目のラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』がこの秋、公開となる。中山美穂と向井理のW主演、パリでのオールロケ撮影ということで話題を集めている本作だが、さらに、いまTVに映画に引っ張りだこの若手人気女優・桐谷美玲が出演、映画では初の海外撮影に臨んだことが明らかとなった。愛の街・パリを舞台に、旅行のために訪れたカメラマンの千(向井さん)とここに住むフリーライターのアオイ(中山さん)の偶然の出会いから始まる特別な3日間を描いたラブストーリー。北川監督が自ら脚本を手がけ、プロデューサーの岩井さんは撮影監督も務めている。先月より日本テレビ「NEWS ZERO」で新キャスターに就任し、7月に公演を控える舞台「新・幕末純情伝」では沖田総司役として初舞台・初主演に挑戦、さらに映画では『荒川アンダー ザ ブリッジ』を始め『逆転裁判』、『ツナグ』など話題作に引っ張りだこの桐谷さん。女優としての評価が急上昇している中での大抜擢となった本作で彼女が演じるのは、向井さん扮する八神千(せん)の妹、鈴愛(すずめ)。日本とパリで遠距離恋愛中の彼氏・カンゴ(綾野剛)に会うため、兄を強引にパリに連れてきたキッカケとなる重要な役柄である。劇中では向井さんと中山さん、桐谷さんと綾野さんの2組の男女が交互に描かれており、桐谷さんは次の一歩を踏み出そうとする等身大の女性を演じる。桐谷さんがパリに訪れたのは小春日和の3月中旬、約5日間の滞在でクランクイン初日から撮影に臨んだ。扮する鈴愛は遠距離恋愛を続けるいまの関係から一歩踏み出そうと、綾野さん扮する恋人・カンゴに会いに来るという設定で、北川監督からは自然なカップルを描く演出として、桐谷さんと綾野さんの掛け合いのシーンでは2人にアドリブの指示も。若いカップルが時におかしく、時に現実的に、素直な演技ができるようアクセントを加えていった。現場では、一際目を引く桐谷さんの可愛さに多くのフランス人が足を止め撮影に見入ってしまう状況が続き、北川監督も「本当に女の子の夢が全部詰まった子。可愛くてバンビみたいで、ふわふわと綿菓子のようで、キラキラとキャンディのようで…」と彼女の魅力にメロメロだった様子。さらに、「賢い人でした。賢い人は、時に大胆です。大胆なお芝居をしてくれているところもあります。ぜひ、チェックしてください。いままでの彼女ときっと違うと思います」とその演技に確信を抱く。一方、桐谷さんは天真爛漫な女性・鈴愛を演じるにあたり「北川監督のキュートさを思い出しながら演技させていただきました」と明かし、初挑戦となった映画での海外撮影については「ロケーションがとにかくロマンチックで綺麗の一言に尽きます!撮影場所のすぐ後ろにノートルダム寺院やセーヌ川があって、素敵な景色に背中を押されて素敵なラブストーリーが撮影できたと、パリの景色に感謝しています」と大好きな街・パリでの撮影を満喫したようだ。桐谷さんがアドリブで魅せる、等身大の女性・鈴愛のラブストーリーとは?彼女の新たな魅力が発見できる一作になりそうだ。『新しい靴を買わなくちゃ』は10月、全国にて公開。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開新しい靴を買わなくちゃ 2012年10月、全国にて公開■関連記事:樹木希林、イケメン俳優・松坂桃李との初共演に「乞うご期待!」中山美穂×向井理が年の差恋愛で魅せる!パリ撮影も順調に進行中
2012年05月04日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編を、主演に高良健吾、ヒロインに吉高由里子を迎えて『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督がメガホンを取り実写映画化する『横道世之介』。このほど新たに、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派俳優3人の本作への出演が明らかとなった。『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作にもつ本作。1980年代を舞台に、上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描く。今回出演が決定したのは、いまがまさに“旬”の3人。世之介の大学の友達・倉持一平を、『ラスト サムライ』でハリウッド・デビューも果たした池松壮亮、世之介が憧れる年上女性・片春千春を、『ソラニン』や『GANTZ』など話題作への出演が相次ぐ伊藤歩が演じる。そして女性に興味がない世之介の同級生・加藤雄介を、現在放送中のNHK連続ドラマ小説「カーネーション」での活躍で脚光を浴びている綾野剛が演じる。徐々に明らかにされていく映画『横道世之介』の世界。心温まる人間模様を独特のユーモアと世界観で描くことに定評のある沖田監督の指揮のもと、若手実力派俳優たちがどのような化学反応を起こしてくれるのか、公開を楽しみに待ちたい。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化
2012年03月15日「『ドラゴンクエストIII』のソフト15本、ファミコン50台も買い集めてしまった」とは、物事を狭く深く掘り下げる性格の知人Kの談。レトロゲーム好きな彼は、一体何に使うつもりなのか、同じゲームソフトやファミコン本体ばかりをいくつもコレクションをしているようです。好きなものに関してとことん愛を注ぐ"狭く深く"派の脳内の面白きことよ……。世の中には、ほかにどんな"狭く深く"派がいるのでしょうか。COBS ONLINEの読者にアンケートしました。調査期間:2011/8/1~2011/8/4アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 781件(ウェブログイン式)■自分は「広く浅く」、「狭く深く」、どっちタイプ?広く浅くタイプ・・・・・・69%(537人)狭く深くタイプ・・・・・・31%(244人)まずは、"広く浅く"派か、"狭く深く"派かを聞いたところ、圧倒的に"広く浅く"派が多数。約3割の"狭く深く"の方々がハマってきたものはと言うと……■「未使用の牛乳瓶のフタ集め。全国津々浦々のフタを集めるために、いろいろな牛乳メーカーに手紙を送り続けた」(27歳/男性/長野県)これは素晴らしい情熱!メーカーさんに手紙を送ると、フタをもらえることも初めて知りました。牛乳瓶のフタへの熱い思いが、人を動かしたのですね。いい話です。■「ジグソーパズルにハマった。巨大なサイズのものも買い集めていたので、自分の部屋の半分がジグソーパズルで埋め尽くされた」(26歳/女性/佐賀県)いっそ、将来はジグソーパズルでできた家に住むのはいかがでしょう。床も、壁も、屋根も、家具も、表面にジグソーパズルが張り付けてある家。もちろんお風呂やキッチンもジグソーパズル製……って、お風呂はお湯でふやけるし、キッチンはジグソーパズルが火で燃えてしまいますね、ダメか。■「献血にハマって、もう100回以上行った。自己紹介の時に献血の回数を自慢できる」(27歳/男性/埼玉県)自己紹介でのつかみがOKなのは結構なことですが、その後"血の人"で定着して名前を覚えてもらえなさそうです。■「織田信長が好きすぎて、日本史の教育実習に行ったときに、教卓で信長の事ばかり話し続けたら、担当の先生に怒られた」(28歳/男性/神奈川県)そりゃあ怒られるでしょう。これみよがしに生徒に布教活動してはいけません。■「ジャージが大好き!30度超えの真夏日でも長袖ジャージで耐えます」(25歳/女性/青森県)何の修行でしょうか……。"狭く深く"派の皆さまの情熱には頭が下がるばかりですが、全回答中、最も開いた口がふさがらなかったのがコレ。■「女装するのが好きで、女装についての論文を書いた」(25歳/男性/埼玉県)趣味が高じて、勝手に論文を書くまでに至ったばかりか、そのテーマが女装とは!ぜひとも読みたい論文です。ちょっとした趣味や好奇心がきっかけで、この世界には数々の学問や文化が生まれてきたのではないでしょうか。皆さんはこれまでどんなものにハマッたことがありますか?(朝井麻由美+プレスラボ)【関連リンク】【コラム】ダメ男の世話を焼くのは20歳から。その理由は?【コラム】沖田総司はイケメンではない!?新撰組にまつわる意外な雑学【コラム】「モテ男の会話術」とはいかなるモノなのか
2011年10月18日“人が人を想う気持ち”をテーマに、物語を紡ぎ続ける演劇集団キャラメルボックス。本作は高い人気を誇る時代劇シリーズ『風を継ぐ者』『裏切り御免!』の両方に登場する架空の隊士で、新選組で一番足が速かった男・立川迅助の第三の物語となる。新選組で土方歳三や沖田総司と出会い京都の町を文字通り駆け回った迅助が、今度は慶応4年の江戸を駆け抜けながら物語は進んでいく。歴史上のヒーローではなく、迅助という“普通の人”からの目線は、まさに私たちと同じもの。2年ぶりの時代劇ということもあり、8月6日に開幕した東京・サンシャイン劇場は多くの観客にあふれていた。チケット情報慶応4年。鳥羽伏見の戦いに敗れた新選組は江戸で再起を誓う。だが池田屋騒動の頃の勢いはすっかり陰を潜め、隊士も半減。会計方の三鷹銀太夫(阿部丈二)ら隊士たちは転身すら考え出す始末だ。そんな中、隊士の立川迅助(左東広之)は、かつて剣の稽古をつけてもらった沖田総司(畑中智行)の世話係を土方歳三(三浦剛)から任される。労咳が悪化した沖田は、植木屋のおかみ・とき(岡内美喜子)や下働きのみい(實川貴美子)らに見守られ静養することに。一方、剣の立つ友人・昭島捷平(大内厚雄)の入隊に喜ぶ迅助だったが、昭島が偶然、新政府軍の室戸策太郎(岡田達也)と接触したことで事態は大きく変わり始め……。友情と愛、志と思想、そして理想と現実――。志の違いによって悩みながら幼なじみと袂を分かち合い、かつての敵とも共鳴すれば仲間となるなど、真摯に生きようとすればするほど悩み惑う時代。隊士とはいえ、どこにでもいるような男・迅助も、まさにその問題に直面する。新選組への周囲の視線が徐々に冷めていくなか、「何のために生きているのか」という迅助の問いは、戦うことに己をまっとうしようとする沖田や、己の誠に殉じる土方ら“ヒーロー”たちとは真逆のものだ。だからこそ何を信じ、何を基準に生きればいいのか分からなくなっている私たちに、迅助の想いはストレートに響く。その答えを求めるように、隊の伝令役として江戸の町をひたすら走る迅助の姿に、胸が熱くなってしまうのだ。市井の人々のなにげない日常を、歴史やファンタジーとリンクさせるのはキャラメルボックスの真骨頂。劇中、心の中に沖田の声を聞きながら必死に戦う“普通の人”迅助に、人の意思を受け継ぐことの意味を改めて考えさせられた。公演は8月28日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて上演。9月3日(土)から4日(日)に愛知・名鉄ホールにて、9月10日(土)から18日(日)まで神戸・新神戸オリエンタル劇場にて公演。また、東京公演限定の親子特別チケット、当日引換券(公演前日まで販売)、ステージシーンや貴重なオフショットをフォトカードにしてお届けする『ぴあメモリアルカードサービス(メモカぴあ)』も発売中。
2011年08月08日今シーズンのプロ野球もそろそろ佳境。日々の試合結果に一喜一憂するという人も少なくありません。ところで「プロ野球が行われている『東京ドーム』の雑学って、いまさらながらおもしろいらしいよ」。そんな情報を聞いたので、調べてみました。■東京ドーム1個分は……ちまたでよく聞くこのフレーズ。実際の大きさは下記だそうです。建築面積46,755平方メートル容積約124万立方メートルフィールド面積13,000平方メートル……具体的な数字を聞いて、ますますどんな大きさなのか分からなくなりました。ほかで例えてみると、小・中学校の教室が大体8m×8m×3mだそうなので、124万 ÷ 192 = 約6458個分。まあ大きいということですよね、きっと。■1年間に訪れた人の数3,663万人※2009年2月~2010年1月、東京ドームシティに訪れた人日本の人口の約3分の1がのべで訪れている計算になります。■3万年以上前の氷河期の海水があるラクーアの温泉水。1,700m下の地中に閉じ込められていたとのことです。■グラウンドが5.5m掘り下げられている東京ドームのグラウンドは5.5m掘り下げられております。理由は、ドームの隣にある庭園「小石川後楽園」になるべく日陰を作らないようにするためだそうです。ちなみに、屋根も小石川後楽園側が低くなるよう斜めにできています。■屋根は225枚東京ドームの屋根膜は225枚つなぎ合わせてできています。ちなみに、マウンドの上あたりにある正方形の屋根膜は、1枚で8m×8mあり、小・中学生の教室と同じぐらいの大きさで、畳で換算すると約44枚分。でかっ!■人力発電自転車が動いている7月26日(火)から、巨人主催全15試合の試合中ずっと、7人の発電スタッフが300ワットの発電を目指すそうです。発電された電力は、試合後のヒーローインタビューなどに使用する『ヒーローカー』の駆動に使用されます。と、いろいろある東京ドームの雑学。個人的には、屋根が巨大で意外でした。でも、そんなに大きいと、張り替えも大変そうですよね。(COBS ONLINE編集部)【関連リンク】【コラム】知れば知るほど面白い! アニマル雑学 ~コアラ編~【コラム】沖田総司はイケメンではない!?新撰組にまつわる意外な雑学【コラム】パンダは"デフレスパイラル"に陥ってる??アニマル雑学パンダ編
2011年07月29日昨年、62歳という若さで逝去した劇作家つかこうへい。彼の代表作のひとつである『幕末純情伝』が、つかこうへい追悼公演『新・幕末純情伝』として東京と大阪で上演されることとなり、21日都内で会見が行われた。『新・幕末純情伝』のチケット情報『幕末純情伝』は新撰組の沖田総司が実は女だったという大胆な設定で、1989年8月に東京・PARCO劇場で初演の幕を開け、その後、幾度となく再演されてきた人気演目。今回、20年ぶりにPARCO劇場での上演となるが、紅一点の五代目沖田総司役は鈴木杏が務める。これまでにも藤谷美和子、広末涼子、石原さとみら名だたる女優たちが演じてきた役だけに、鈴木も「つかさんにお目にかかる事はかないませんでしたが、つかさんのお芝居はよく拝見していたので、あの沖田総司をやらせていただけるなんてと驚いています。ちゃんとつかさんに届くようにしっかり務めたい」と意欲をみせた。演出の杉田成道は、以前の舞台ビデオを見直し、「『幕末純情伝』はつからしい作品。直球で勝負できる舞台。泣けます」と語った。また、男性キャストの配役はまだ決まっていないそうだが、会見に出席した馬場徹、和田正人、加藤雅也、山崎銀之丞は、沖田総司(役の鈴木)とキスができる坂本龍馬役を全員が“やりたい”と演出の杉田にアピールするなど、終始和やかな会見だった。鈴木杏をはじめとしたフレッシュなメンバーが揃ったことで、新たな『幕末純情伝』がこの秋誕生しそうだ。公演は9月13日(火)から25日(日)まで東京・PARCO劇場、10月1日(土)・2日(日)大阪・シアタードラマシティで上演する。チケットは東京・大阪ともに8月6(土)午前10時より発売。なお、東京公演は7月25日(月)午前11時までチケットぴあにてインターネット先行抽選のプレリザーブを受付中。
2011年07月22日昨年の7月に惜しまれつつ62歳の若さでこの世を去った劇作家・つかこうへいの追悼公演として、代表作のひとつである「新・幕末純情伝」がPARCO劇場(東京・渋谷)で上演されることになり、鈴木杏が沖田総司を演じることが明らかになった。昨年1月にがんであることを公表し、7月10日に入院先で亡くなったつかさん。第一線で活躍する数多くの俳優が彼の演出を受けたことで実力を開花させたが、「幕末純情伝」は「熱海殺人事件」や「飛龍伝」、「蒲田行進曲」と並ぶつかさんの代表作で、1989年のPARCO劇場での初演以来、翌1990年、さらに2003年、2007年、2008年と4度にわたって再演されてきた。新撰組の沖田総司が女だったら?というユニークな設定で物語が展開。愛する土方歳三のために総司は勤皇志士たちを斬り続けるが、そんな彼の前に土佐の坂本竜馬が立ちはだかり、幕末の恋はヒートアップしていき…。これまでに、初演と翌年の平栗あつみをはじめ、広末涼子に小野妃香里、石原さとみが主演を張ってきた。2003年の再演では「北の国から」(フジテレビ)シリーズで知られ、今回も演出を手掛ける杉田成道の下、広末涼子に加え、筧利夫という実力派俳優が参戦。さらに前回の2008年の際には、つかさんが18年ぶりに直接演出を務め、石原さとみと真琴つばさという異色のキャスティングが話題をさらった。PARCO劇場での20年ぶりの再演となる今回、紅一点の5代目・沖田総司を演じるのは鈴木杏。2003年の「奇跡の人」のヘレン・ケラー役で初舞台を踏んで以来、蜷川幸雄演出の「ロミオとジュリエット」でのジュリエット、さらに2009年には「奇跡の人」で今度はアニー・サリヴァンを見事に演じ切り賞賛を集めてきた。今年は故・中上健次の小説を映画化した『軽蔑』が公開され、体を張った演技が絶賛を集めているが、今回の芝居でも坂本竜馬との濃厚なラブシーンなど濡れ場のシーンが多く予想される。杏さんは自信のブログで先日、本作への出演を報告。「私自身も観に行ったことがある『幕末純情伝』。あの沖田総司を演じることができるなんて、なんだか不思議。ドキドキしています。こういうことがあるから、舞台って面白い。いまは少しずつ殺陣のお稽古に行ったり。汗だくになりながら、少しずつ沖田総司に近づくことができれば。。。」と意気込みを明かしている。共演陣には加藤雅也、山崎銀之丞らが名を連ねる。“演劇界の風雲児”と呼ばれた男の魂が、没後1年を経て、激動の時代によみがえる!「新・幕末純情伝」東京公演はPARCO劇場にて9月13日(火)より25日(日)まで。大阪公演は10月1日(土)、2日(日)シアタードラマシティにて。■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:鈴木杏、激しい官能シーンに抵抗なし!「強くなれた」と充実の表情高良健吾×鈴木杏インタビュー常に確かめ合った五分五分の愛高良健吾&鈴木杏が『軽蔑』撮影最終日の“試練”を明かす!『軽蔑』高良健吾×鈴木杏原点・新宮で感謝のプレミアム舞台挨拶鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶
2011年07月07日永井大が時代劇に初主演するBS時代劇「新選組血風録」が収録されている神奈川・緑山スタジオで1月27日(木)、土方歳三に扮する永井さんをはじめ、近藤勇役の宅間孝行、沖田総司を演じる辻本祐樹、芹沢鴨役の豊原功補らが取材に応じた。原作は司馬遼太郎さんの同名小説。幕末を舞台に、武士であることに異様ともいえる情熱を捧げた男たち「新選組」の激しく切ない生き様と、彼らを見守る女たちの姿をエネルギッシュに活写。4月3日(日)からBSプレミアムで全12回放送される。現在はロケ収録を終え、この日スタジオ収録初日を迎えた。永井さんは「誰もが知る歴史上の人物。緊張やプレッシャーもあった」と語るが、撮影前には土方がその最期を迎えた北海道・函館を訪れ、「一本木関門でご挨拶させていただいた。背中を押された気がしました」といまは背筋を伸ばし、撮影に日々邁進中だ。「まずは怪我がないように。そしていま、僕たちに何ができるのか、どんな気持ちで演じるのかが勝負」と永井さん。ちなみに函館ではタクシー運転手に「土方役が似合いそうだね」と太鼓判を押されたといい、より気持ちも高まった様子だ。局長・近藤勇を演じる宅間さんは「彼らは成り上がり。武士以上に武士らしく生きる姿が、いまも多くの人を惹きつけるのだと思う」。現場にはスタッフや関係者も含め“近藤さん”がおり、撮影中は宅間さんのことは“局長”と呼ぶルールがあるのだとか。「決まりを破ったら、罰金10円」と早くもリーダーの風格漂う宅間さんだった。一方、豊原さんは「芹沢は酒好きで女好きのムチャクチャな男。品行方正で汚れのない僕がどう演じたらいいのか。まぁ、僕はどうせ死にますので」と後ろ向きな発言!?沖田総司をフレッシュに演じる辻本さんは、「殺陣も含めて僕はまだまだで、訓練の余地が有り余る。ひとりでできるものではないので、みなさんと息を合わせて、沖田らしい殺陣をやっていきたい」。ここで会見に同席したNHKの後藤高久プロデューサーから「辻本さんの殺陣が終わった後、スタッフから拍手が起こった」と明かされると、照れくさそうな表情を見せた。また、前田亜季が土方に想いを寄せる料亭の一人娘・お美代、井上和香が芹沢の娼婦・お梅を演じる。「とにかく現場は熱いの一言。新選組のみなさんは思わず応援したくなるし、殺陣は近くで見ていても壮観」と前田さん。井上さんも「必死に生きて、命に代えても志を貫く姿は尊敬できる」と新選組にメロメロの様子。今回は初の京都弁セリフに挑むが「母が京都なので、半分、京女の血が入ってる。それをどうにか引き出して、魅惑の女を演じた」と気合十分だった。「新選組血風録」は4月3日(日)よりBS時代劇にて放送開始。
2011年01月27日女王卑弥呼に会ってみたい!歴史には多くの謎があります。例えば、邪馬台国はどこにあったのか。九州説と畿内説が有力とされていますが、ひょっとして全然別のところにあった可能性もゼロではありません。そうした謎を「この目で見て確かめたい」と思ったことはありませんか?今回のテーマは、「タイムマシーンを使って目の当たりにしたい歴史的瞬間」。みなさんはどんな瞬間に立ち会って、どんな謎を解明したいのでしょうか。>>男性編も見るQ.タイムマシーンを使って目の当たりにしたい歴史的瞬間(弥生時代から江戸時代まで)を教えてください(複数回答)1位卑弥呼が邪馬台国の女王になる25.1%2位黒船来航15.6%3位本能寺の変13.1%4位近江屋事件(坂本龍馬暗殺)12.0%5位大仏建立11.6%■卑弥呼が邪馬台国の女王になる瞬間を見たい……・「小学校からあこがれていた存在。絶対生で見てみたい」(26歳/化学/秘書・アシスタント)・「絵や記録が残っていないので、実際にどんな人で、どんな暮らしをしていたのかを見てみたい」(27歳/医薬品/営業)・「女王がいる時代を見てみたいし、当時の住居に興味があるから」(28歳/自動車関連/営業)・「卑弥呼がどんな顔でいくつぐらいだったのか見てみたい」(29歳/卸/秘書・アシスタント)・「邪馬台国がどこにあるのか知りたいからです」(26歳/化学/研究開発)■黒船来航を見たい……・「ペリーが来たときの日本人の驚きを見てみたいから」(26歳/生保/営業)・「“太平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず”という狂歌が自分の中にすごく残っているので、どんなものであったのか見たい」(24歳/広告/クリエイティブ)・「目の前に敵である外国船が来るのはどんなに迫力があるか見てみたい」(28歳/卸/財務)■本能寺の変を見たい……・「織田信長が生きていたら確実に歴史は変わったと思うので」(23歳/卸/秘書・アシスタント)・「信長が本当に死んだのか知りたい」(29歳/公益法人/財務)・「信長に会いたい。そして、真実を知りたい」(27歳/商社/秘書・アシスタント)■近江屋事件(坂本龍馬暗殺)を見たい…・「誰が坂本龍馬を殺したか知りたいから」(22歳/官公庁/サービス)・「大河ドラマでも見たが、実際どうだったか気になるから」(23歳/金融/営業)・「『龍馬伝』を一年間見ていて、今一番会いたいのが坂本龍馬だから」(29歳/小売/販売)■大仏建立を見たい……・「あの巨大な大仏がどのようにつくられたのか、見てみたい」(27歳/教育関連/サービス)・「奈良県出身なので、その時代の大仏を見てみたい」(29歳/IT/SE)・「どのような儀式が行われたのかを見てみたいので」(26歳/食品/研究開発)総評1位はダントツで「卑弥呼が邪馬台国の女王になる」瞬間。、『魏志倭人伝』などの史書に倭国の女王と記されている女性です。同じ女性として「会ってみたい」、「姿を見てみたい」と思う人が多いようです。また卑弥呼に会えば、論争が続く邪馬台国の所在地についてもはっきりするはず。実際、「どこにあったのか確かめたい」という声も少なくありませんでした。2位以下はわずかな差で、「黒船来航」、「本能寺の変」、「近江屋事件(坂本龍馬暗殺)」、「大仏建立」と続きました。国家の危機や国を挙げての一大事業、天下統一を目前にした人物が倒された事件に混じって、幕末の一志士の暗殺事件がランクインしているのは、昨年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の影響かもしれません。調査時期:2010年12月3日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性475名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】好きな歴史小説【ランキング女性編】日本の歴史の中で一番好きな時代【コラム】沖田総司はイケメンではない!?新撰組にまつわる意外な雑学完全版(画像などあり)を見る
2011年01月27日「秋田美人」や「京美人」という言葉があるなら、イケメンの多い都道府県もあるはず。すでに多くの人が注目している「イケメンスポット」的な都道府県もあるだろうけど。どうせならあまり手あかのついていない(?)「隠れイケメンが多そうな都道府県」が知りたい!ということで、アンケートで集計したベスト3以下の都道府県にスポットを当て、「隠れイケメンが多そうな都道府県」を探ってみたいと思います。調査期間:2010/8/11~2010/8/16アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 534件(ウェブログイン式)「イケメンが多そうな都道府県はどこですか?」1位東京都26.2%「人口が多いから必然」(39歳/男性)「洋服、美容院、かっこよくなれる技術が手軽に手に入る場所だと思う」(27歳/女性)2位沖縄県10.3%「ほりが深くて、顔に力がある。ハーフみたい」(27歳/男性)「海男がかっこよさそう!」(26歳/女性)3位北海道9.0%「色白で肌のキメがこまかそう。それでいて、広い大地で養われた寛大な心と開拓精神がありそうな気がする」(28歳/女性)と、ここまでがベスト3でした。首都である東京に、最北端の北海道、最南端の沖縄が選ばれました。でも、ちょっと意外性が乏しいような。今回注目したいのは、4位以下の意見です!4位神奈川県8.1%「東京ほど都会っぽくスレていない、海が似合うさわやかな男子が多いイメージがあるから」(30歳/女性)「首都圏内でも、ズバ抜けて、感性が豊かな人がいそうだから」(26歳/女性)5位秋田県5.6%「秋田美人がいるように、秋田美男子もいそう」(24歳/女性)「純朴で品が良さそうなイメージがあるから」(27歳/女性)6位京都府5.4%「着物が似合いそうな男性が多く、美意識も高そうだから」(23歳/女性)「端正なお顔の方が多そうなイメージがパッと浮かんだので」(29歳/女性)「清楚で洗練されていて、かつ優しい顔の人が多い気がする」(24歳/女性)4位の神奈川県は、サーファーが多そう×横浜・湘南のおしゃれなイメージがあいまってランクイン。美人の産地といわれる5位の秋田県は、やはり理由のほとんどが「秋田美人」のイメージ。6位京都府は、由緒ある土地柄が女性陣の妄想を刺激したのか、かなりイメージ先行の意見が集中しました。7位福岡県4.9%「きっぷが良さそうな人が多そう」(27歳/男性)「男らしい九州男児の巣窟」(26歳/男性)「九州はイケメン率マジで高い」(24歳/男性)8位兵庫県3.0%「女の子が可愛いからそれに引っ張られて男の子もかっこよくなる」(24歳/男性)「東京とはまた違ったオシャレ男子が多そう」(25歳/女性)9位大阪府2.2%「面白いけど、ふとまじめな顔をしたら美男子!という人が多そう」(28歳/女性)「吉本など、お笑い系のタレントって実はかっこいいから」(23歳/女性)なぜか、男性陣に人気な福岡県。暖かな気候のもと、男らしくおおらかに育ったイメージが強いようです。一方兵庫県は、神戸市の上品で洗練された街の雰囲気からイメージするのか「お金持ちそう」(23歳/女性)なんて声も。お笑いの産地・大阪府では、面白い人柄と、本人の素の姿のギャップにかっこよさを感じるという女性の声が多くあがりました。ところで、アンケートを見ていくうちに一つ気になることが。回答欄には「実際にイケメンを見た」、「周りの○○出身者がみんなイケメンだから」という意見がチラホラ見受けられます。この意見を各都道府県別に集計してみると……ダントツでイケメン目撃情報が多かったのは「青森県」でした。青森には、実際に隠れイケメンが多いってことなのでしょうか?(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】【コラム】イケメンってモテますか?実際の話を聞いてみた【コラム】沖田総司はイケメンではない!?新撰組にまつわる意外な雑学【ランキング女性編】イケメンじゃなくてもモテる人の特徴ランキング
2010年09月19日