俳優の石橋静河(29)、稲垣吾郎(50)、内田有紀(48)が12日、都内で行われたNHKドラマ10『燕は戻ってこない』制作会見に出席。石橋は、出演にあたって葛藤があったことを明かした。原作は、桐野夏生氏の同名小説。「命は誰のものか」という重要なテーマを、鮮烈なエンターテイメントに仕上げ、第57回吉川英治文学賞・第64回毎日芸術賞をW受賞している。連続テレビ小説『らんまん』の長田育恵氏が脚本を担当する。金も夢もない29歳のリキ(石橋)、元トップバレエダンサーで自らの遺伝子を継ぐ子を望む草桶基(稲垣)、基の妻で不妊治療をあきらめた悠子(内田)のそれぞれの思いが「代理出産」を通じて交差するノンストップ・エンターテインメントとなっている。石橋は「この作品をやると決めることに勇気が必要だった」と告白。「原作を開くのに時間がかかりました。興味があるけど、怖いなと思って勇気が出なかった」と語った。一方、一度手に取ると、1日で読み終えたそう。「代理母のことだけではなく、女性の貧困や女性が生きていく上で感じている口にするほどじゃないけど感じている思いが叫びとして頭の中に響いた気がして。エコーのように衝撃として走りました」と回想。「これは、ドラマというかたちを通して伝えなきゃいけない話だと思いました。伝えるべきだと決めました」と覚悟が決まったと話した。そして、共演者について「どなたがやられるか気になって」いたという。「内田さんと稲垣さんと聞いて、勇気が出ました。役としては孤独ですが、頼もしい先輩方と一緒に挑めることがうれしかったです」とにっこり。会見中も親しげなやり取りを見せる稲垣と内田を見つめ「お芝居していた時は、おふたりともすごく真剣で、すごくシリアスだったんですが、楽しそうでうらやましい」と本音をこぼしていた。石橋、稲垣、内田のほか、森崎ウィン、伊藤万理華、朴ロ美、富田靖子、戸次重幸、黒木瞳らが出演する。総合テレビでは、毎週火曜午後10時から10時45分、BSP4Kでは、火曜午後6時15分~7時などに放送。初回は30日、最終回は7月2日を予定している。会見には、プロデューサー・板垣麻衣子氏も出席した。
2024年04月12日元宝塚歌劇団員で女優の遼河はるひが7日に自身のアメブロを更新。“戦場カメラマン”として知られるフォトジャーナリストの渡部陽一さんが堪能した大好きな品を紹介した。この日、遼河は「先日よじごじで放送されました撮影しながらの大人旅」と切り出し「河口湖の湖畔にて、富士山と」と湖畔をバックにした自身の写真を公開。「残念ながら、今年は桜の開花が遅れ富士山と桜の写真は撮れませんでした」と残念そうに述べつつ「それでも一本だけ!咲いてました!」と桜の写真も公開した。続けて「花より団子!富士山の羊羹!富士山を眺めつつ。。桜の香りと共に」と和菓子を手にした渡部さんとの2ショットを公開。「ランチは、絶品親子丼」と明かし「渡部陽一さんは、大好きな牛丼を!我ながら、良い写真撮れました!」と食事中の渡部さんの写真も公開した。最後に「さてさて!今日は、お天気も良く桜も満開で、お花見日和!」と述べつつ、自身については「今年はお花見せずですが」と説明。「それよりなにより!!今日は!!桜花賞」とコメントし「クィーンズウォーク&川田騎手!頼みましたよ」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年04月08日モデル・俳優の井桁弘恵(27)が1日、マネージャーが運営する公式インスタグラムに登場。“穴あきミニドレス×ウサ耳”姿のオフショットが公開された。井桁は、同日放送開始するNHK夜ドラ『VRおじさんの初恋』(毎週月~木後10:45)に出演。主人公の独身男性・直樹(野間口徹)が出会う美少女アバター「ホナミ」を演じており、穴あきデザインの変形ミニドレス×ニーハイブーツ×ウサ耳という大胆な衣装で登場する。マネージャーは「お楽しみにー」と告知し、オフショット動画をアップ。胸元やくびれをチラリとのぞかせ、ミニスカとニーハイの間からは美麗な絶対領域があらわに。抜群のスタイルが際立っている。井桁も自身のインスタを更新し、アップショットを投稿。「なかなか奇抜な衣装で自分でも見慣れませんでしたが、VRの世界にわくわくしながらも人間味溢れる物語なので、ぜひ、沢山の方に観ていただきたいです!」とアピールした。SNS上ではファンから「いげちゃんがこんな格好を…見るしかねえ!」「いいいいいげちゃん!?!?」「これはズルいよ」「罪な可愛さ」「こんな可愛らしい服をも着こなすとは!!ナイス輝きです!」「奇抜な衣装も着こなすスタイルの良さ」など、さまざまな声が寄せられている。
2024年04月01日元宝塚歌劇団員で女優の遼河はるひが13日に自身のアメブロを更新。夫に指摘された料理を公開した。この日、遼河は「冷蔵庫のものをかき集めた」「おウチごはん」と述べ、料理が並べられた食卓の様子を写真で公開。「色々ツッコミどころはある」といい「右のツナとカブの葉のサラダ」「ほぼ、葉というより、茎」とコメントし「ちょっとツナとのバランスが」「なので、、牛肉との炒め物に使ったほうれん草を、足しました」と報告した。続けて「シラスも、本当は大根おろし欲しかったんですが、なかったので、我慢」と述べ「醤油とお酢をかけまして」と説明。「牛肉とほうれん草のオイスター炒め」については「ほうれん草を茹でた後、切るのを忘れまして」と明かし「旦那さんからお年寄りだったら、喉につかえそうだよ と、突っ込まれ」とつづった。また「さきに、私は食べてたのですが不思議と私。。。なーんにも気にならず」だったといい「鈍感力!」とお茶目にコメント。「お味噌汁に至っては、もう具が、乾燥わかめしかない。。。と困ってたら、冷凍庫に冷凍した油揚げ発見」と述べ「良かった!」「どうにかおウチごはん完成!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年03月14日~第一弾は、函館の魅力を首都圏の英国風PUB「HUB」から発信します!!~株式会社ハブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 剛、以下「ハブ」)とANAあきんど株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:原 雄三、以下「ANAあきんど」)は、PUBを通じて地域の魅力を発信する取り組み、「地域の魅力発信プロジェクト」を推進していきます。このたび、当社は、日本各地の特産品をイベントやふるさと納税で紹介することで交流人口の増加や地域の活性化を目指すANAあきんどと連携し、首都圏のHUBで魅力ある地域のお酒や産品を提供し、その地域への興味関心を喚起することで、地域への誘客を実現するための取り組みを開始します。本取り組みの第一弾では、北海道函館市(市長:大泉 潤、以下「函館」)と連携し、函館の魅力あるお酒や産品を味わっていただける「函館フェア(Hakodate Fair)」を、対象店舗で実施します。■地域の魅力発信プロジェクト「函館フェア(Hakodate Fair)」概要実施期間2024年3月1日(金)~2024年3月31日(日)実施店舗HUB西武新宿駅前店、HUBチョムチョム秋葉原店、HUB渋谷道玄坂店、HUB羽田空港第2ターミナル店、HUB新横浜店・実施内容(1)函館産のドリンク+フードメニューの販売函館の美味しい特産品をご用意いたします。この機会にぜひ、実施店舗にてご堪能ください。・参画事業者・商品福田海産株式会社焼きたらチーズ日本ハム北海道ファクトリー株式会社(函館カール・レイモン)マヨコンビーフバゲットビーフジャーキー株式会社はこだてわいん北海道100ピノブラン2022ななえシードル株式会社マルカツ興産函館「白ラベル」(2)函館観光カードのお渡し函館フェア(Hakodate Fair)メニューをご注文いただいたお客様へ、「函館観光カード」をお渡しいたします。函館の美味しい特産品を味わっていただき、次回の旅行で函館を訪れていただけることをお待ちしております。表面①表面②裏面※桜の五稜郭・函館山展望台の夜景の2種類です。お選びいただけません。※数に限りがございます。無くなり次第終了となります。※画像はイメージです。(3)プロモーション動画放映とポスター設置函館フェア(Hakodate Fair)実施の店舗においては、函館の魅力を感じられるように、プロモーション動画放映とポスター設置をいたします。函館メニューとともに、お楽しみください。※画像はすべてイメージです。(4)ANA旅行券2万円分が当たるキャンペーンの実施期間中、函館のアンケートにご回答いただいたお客様の中から抽選で1名様にANA旅行券2万円分が当たるキャンペーンを実施します。当選した旅行券を利用し、ぜひ函館へお越しください。ハブとANAあきんどは、今後も地域ならではのお酒や産品、地域の情報を発信し、新たな人流・商流の創出による地域活性化の取り組みを積極的に実施します。ANA Akindoホームページ : はこぶら(函館市公式観光サイト) : HUB・82ホームページ : 株式会社ハブホームページ : ■本件に関するお問い合わせ先株式会社ハブ 経営企画部電話:03-3526-8689FAX:03-3526-8691MAIL: ir@pub-hub.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月27日1950年代に発表された小説を映像化し、インドで大ヒットした「Ponniyin Selvan Part One」が、『PS1 黄金の河』として5月17日(金)より、「Ponniyin Selvan Part Two」が『PS2 大いなる船出』として6月14日(金)より全国で公開されることが決定した。10世紀、南インドで繁栄を極めるチョーラ王朝。しかし王が病に伏し、臣下たちはその息子ではなく、従弟を次期国王として擁立することを画策する。2人の王子が領土拡張のためそれぞれ北方と南方で戦いを繰り広げる中、父と共に都に残る聡明な王女。遠く離れた3人だが、不穏な動きを察知し、共にこれに対抗すべく密使を送り出す。密使に選ばれた若く陽気な騎士・デーヴァンの壮大な旅が始まった…。10世紀のインド南部:タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷を舞台にした愛憎と陰謀、国の存亡をかけた戦いの物語「Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)」は、1950年に刊行され、瞬く間に誰もが知る一大ベストセラーとなった。幾度も映画化が試みられたが、その壮大なスケールから難航を極めていた。そして70年の月日を経て、撮影技術の進化やインド映画界の大作主義を背景に、ついに映画化された。後にチョーラ王朝の黄金期をもたらすラージャラージャ1世の若き日を描く原作の前編となる『PS1 黄金の河』では、様々な登場人物の交錯する思惑と、複雑な関係が、絢爛豪華な舞踊、壮大なスケールの戦闘など圧倒的な映像美と共に描かれる。後編『PS2 大いなる船出』では、各々のキャラクターの数奇な運命の行方が神話的に描かれる。その名前で観客が殺到する監督となった世界的巨匠、マニラトナム監督のもと、日本でも公開された『ミモラ-心のままに-』(99)、『ロボット』(10)など数々の作品で“ボリウッドの女王”と称されるアイシュワリヤー・ラーイ、『囚人ディリ』(19)でハードなアクションを披露したカールティなど、南インドを代表する豪華キャストが演じる個性的なキャラクター達の愛憎と権謀術数渦巻く宮廷ドラマは、インド版「ゲーム・オブ・スローンズ」と話題を呼び、2022年インド国内興行収入第3位となる大ヒットを記録している。『PS1 黄金の河』は5月17日(金)より、『PS2 大いなる船出』は6月14日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PS1 黄金の河 2024年5月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Madras Talkies ©Lyca ProductionsPS2 大いなる船出 2024年6月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Madras Talkies ©Lyca Productions
2024年02月26日縫い目が目立たないので、美シルエットが叶う同商品は、デリケートゾーン部分に穴が開いているストッキング。ストッキングを着用したあとに、ショーツを履いて使用します。ストッキングの上からショーツを履くことで、脱ぎ履き不要でトイレもスムーズ。暑い時期に悩みがちなムレからも解放されます。脱ぎ履きの回数が減るので破れにくく、長く使えることもメリットです。ストッキングの上から履くのは、ショーツのほか、ボクサーパンツとも相性抜群。従来のストッキングでは、下着の厚さや形によってはラインがデコボコしたり縫い目が目立ってしまうこともありますが、穴あきストッキングならどんな下着を履いてもきれいにフィットします。また、お腹を締め付けず、座っても違和感なくリラックスできるウエストバンドも特徴。薄くて柔軟な縫製線なので、タイトな服を着てもボディラインをキレイに見せることができます。素材は傷みにくく頑丈で、従来のストッキングのようにゆるゆるになりません。テカリのない光沢感もポイントです。紫外線カット効果もあり、UV‐Aを61%、UV‐Bを71%遮断します。ラインナップは、ベーシックなベージュ・ブラック(各15デニール)と、ベージュのレギンスタイプ(15デニール)の3種類です。商品概要穴あきストッキング:ベージュ(15デニール)/1,628円サイズ :FREE※身長155~170cm/ヒップ85~100cm透け感:透明●・・・・不透明厚さ:薄い●・・・・厚い圧迫感:密着・●・・・強圧迫穴あきレギンス:ベージュ(15デニール)/1,628円サイズ :FREE※身長155~170cm/ヒップ85~100cm透け感:透明●・・・・不透明厚さ:薄い●・・・・厚い圧迫感:密着・●・・・強圧迫穴あきストッキング:ブラック(15デニール)/1,628円サイズ :FREE※身長155~170cm/ヒップ85~100cm販売店舗:Amazon(予定)、楽天、Yahooショッピング、auPay、Qoo10武内製薬(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅ナチュラルに盛れる!ヒップアップショーツ「momoful+」に、新色「ピーチピンク」が登場✅【デリケートゾーンの悩み】3位は「おりもの」、2位は「ニオイ」、1位は?悩みがあってもケアをしたことがない人が半数✅ 「魅体感インナー」がまるで素肌の着け心地!超薄型でしっかりスタイルアップできる次世代補正インナー新発売
2023年10月18日今夏も注目度高めの背中あきアイテムですが、どんなふうに着こなしていますか?今回は、背中あきアイテムを着こなした世界のオシャレスナップから、バックシャンにフォーカスしてご紹介します。バックシャンという言葉通り、ストリートでキャッチした「美しい後ろ姿」のおしゃれさん。バックデザインにこだわったアイテムはもちろん、コーデのアイデア次第でも魅力的なバックシャンが叶います。ぜひ参考にしてみて。人気のクロップドはバックデザインで差をつけたい!もはや夏の定番となったクロップド丈のトップスですが、もちろん今夏も健在です。ベージュとブラウンの大人っぽいコーデを披露してくれた彼女は、ざっくりとしたニットのクロップドトップスを愛用。レザー風のベージュパンツと合わせることで一段と大人っぽい雰囲気に。そして、このクロップドトップスの魅力はなんと言ってもバックスタイル。シンプルなフロントデザインとは打って変わって、振り返ると背中がストライプデザインに。ハッと視線を奪うセクシーなバックシャンに一目惚れ間違いなし♡バックスタイルで魅了! 大胆な背中見せが今っぽいパッチワーク風のフレアデニムにアメリカンスリーブを合わせた彼女。フレアデニムがまさに70年代風な着こなしです。そして、振り返った瞬間にチラッと見えるストラップでクロスされた背中がとってもセクシー。軽めのジャケットを着脱するときにさりげなく背中をアピールするのも良さそうですね。リボンが揺れるバックスタイルにドキッFENDIの会場では、ヌーディなシースルードレスを纏った彼女を発見。透け感がンシュアルなシースルーのドレスだけでもとっても今年っぽいですが、さらに注目したいのはバックスタイル。背中あたりからロングリボンが施された大人ラブリーな雰囲気。歩くたびに揺れ動くリボンが優雅な雰囲気を醸し出してくれます。背中あきドレスはアクセで洗練コーデにアップデート!フロントは、ゴールドを差し色にした正統派クラシカルなブラックドレスですが、バックデザインは、背中が深めにカッティングされたセンシュアルな雰囲気。そして、ポイントにしたのが素肌の上で揺れ動くネックレスです。深めにカットされた背中に垂らした大ぶりのネックレスに視線が集中。計算された大人の着こなしに脱帽です。ゴージャスで女っぽい、フリル全開なバックスタイル最後にご紹介するのは、背中あきスタイルではないのですが、デコラティブなデニムにピンクフリルのトップスを着こなした彼女。見えすぎず、隠しすぎない、程よいお腹見せも大人っぽいですね。そして、何と言ってもポイントはバックスタイルです。振り返ると、かかとまでフリルになった趙ロングテールブラウス。さらに、ふんだんなフリルは、ゴージャス感と女っぽさの両方を約束してくれる最強デザインです。バックシャンを狙いたいならフロントとバックスタイルのギャップを意識するのがおすすめです。ぜひ、とびっきりの1枚を見つけて魅惑的なバックシャンにトライしてみて。
2023年06月10日松村北斗(SixTONES)と西畑大吾(なにわ男子)が探偵役で主演する新ドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」に、石橋静河と畑芽育のレギュラー出演が決定した。本作は、松村さん演じる【トリック=不可能(HOW)専門探偵】御殿場倒理と、西畑さん演じる【動機や理由=不可解(WHY)専門探偵】片無氷雨という、相棒だがライバルの最強W探偵が、数々の難事件に挑んでいく本格ミステリードラマ。ノッキンオン・ロックドドア (徳間文庫)画像:amazon.co.jp連続テレビ小説「半分、青い。」や「この恋あたためますか」、「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」、昨年は大河ドラマにも出演した石橋さんが演じるのは、勝ち気で口が悪い警視庁刑事部捜査一課の刑事・穿地決。現実主義で出世も望む彼女は、「謎が解けたら手柄は全部もらう」という打算的な条件のもと、大学時代のゼミ仲間、倒理&氷雨にこっそり事件現場を見せ、共に真相解明に挑んでいく、第3の相棒的存在だ。「演じるのが楽しみ」と話す石橋さんは、「皆さん“はじめまして”の方ばかり。松村北斗さんと西畑大吾さんもきっと素敵な方なんじゃないかと想像しますし、皆さんとお会いするのが今から楽しみです」「今回はそんな素敵なキャスト・スタッフの皆さんと一緒に、軽快なリズムでいろんな事件に挑んでいくことになりそう。ダークで大人な雰囲気も漂う作品になるのかな、と私自身も胸を躍らせています。皆さんと力を合わせ、原作ファンの方々にも面白がっていただけるよう頑張りますので、放送を楽しみにしていただけたら、うれしいです」とコメントしている。また、「純愛ディソナンス」『なのに、千輝くんが甘すぎる。』などに出演した畑さんが演じるのは、女子高生・薬師寺薬子。探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」でアルバイトをする彼女は、どこか小生意気であざとい言動で大人たちを翻弄していく。畑さんは「一度ご一緒させていただいた頼もしい先輩・石橋静河さんを頼りにしながら、全力でこの作品に挑んでいきたいです」と意気込み、「今回は倒理さんや氷雨さんや穿地さん…周りの大人たちを翻弄する役。そういう役は初めてですし、先陣を切って掻き回すようなお芝居をしていきたい!堤監督のムチャブリにも耐えられるよう(笑)、『何でも来い!』の姿勢で頑張りながら、劇中で松村さんと西畑さんを振り回していきたいです(笑)」と気合十分だ。「ノッキンオン・ロックドドア」は7月、毎週土曜日23時~テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2023年06月01日2023年7月9日(日)にコニカミノルタプラネタリアTOKYO DOME1(有楽町)にて、優河 with 魔法バンドによるプラネタリウムライブ「where the light leads(東京公演)」を開催します。優河 with 魔法バンドが初のプラネタリウムライブを開催アルバム「言葉のない夜に」が音楽業界のみならず幅広い層から支持を集める優河が、盟友・魔法バンドと共にキャリア初となるプラネタリウムライブを開催します。今年3月には同メンバーにてNHK総合ドラマ『月食の夜は』の主題歌と劇伴を担当するなど、プラネタリウムと親和性の高い“夜”をテーマにした楽曲を数多く発表している優河。優河 with 魔法バンドの「where the light leads」と題した全国ツアーの東京会場となる本公演は、プラネタリウムという環境に合わせた空間的かつアンビエンスなサウンドを目指し、ドラムレスの編成・アレンジにて開催します。星空の中で優艶に輝く優河の歌声をぜひお楽しみください。●チケット販売に関して●■ticket board先行受付(抽選)電子チケットシステムticket boardにて先行受付(抽選)を行います。尚、本先行受付はticket boardにご登録いただければどなた様でもご応募いただけます。期間:2023年5月10日(水)10時00分~5月17日(水)23時59分■ticket board一般販売(先着)電子チケットシステムticket boardにて一般販売を行います。期間:2023年5月27日(土)10時00分~ ※予定枚数に達し次第終了▼特設サイト/チケット受付 ※先行受付、一般販売いずれの場合も特設サイトに記載されている注意事項を必ずご確認の上お申込みください。※ticket boardをご利用いただくために会員登録(無料)が必要です。※ticket boardに記載の応募規定及び、申込に際しての注意事項をご確認の上ご応募下さい。●優河 with 魔法バンド「where the light leads」イベント概要●出演:優河(Vo.Gt) / 千葉広樹(B) / 岡田拓郎(Gt) / 谷口雄(Key)日程:2023年7月9日(日)時間:1st Stage 16:00開演(15:30開場) / 2nd Stage 18:00開演(17:30開場)料金:一律 6,900円(税込)場所:コニカミノルタプラネタリアTOKYO DOME1(有楽町マリオン9階)【感染症対策及び、イベントに関する注意事項】※本公演は時節に応じた感染症防止対策を徹底して実施いたします。※公演中のマスクの着用を推奨とさせていただきます。※マスク無しでの歓声や掛け声はご遠慮ください。※本イベントはプラネタリウム施設で星空と生演奏をお楽しみいただくイベントです。演出の都合上、アーティストが見えにくい場合がございます。※未就学児のお客様はご入場いただけません。本イベントはプラネタリウムという会場の特性上、様々な制限を設けさせていただいております。「特設サイト」に記載されている注意事項を必ずご確認の上、チケット購入/来場をして下さい。●優河 プロフィール●2011 年からシンガーソングライターとして活動を開始。 2015 年、ファーストフルアルバム「Tabiji」 をリリース。 映画『長いお別れ』の主題歌 ”めぐる” やTBS系 金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の主題歌 ”灯火” を担当し、世界各地でも反響を呼んだ。 2022年アルバム「言葉のない夜に」では盟友 魔法バンドのメンバーと共に制作し、全国各地でツアーライブやフェスに出演。TVCMのナレーションや歌唱、サウンドロゴ、ミュージカル『VIOLET』ではオーディションにより主役 VIOLET に抜擢されるなど、幅広い活動を展開している。優河 with 魔法バンドとして、NHK総合 ドラマ『月食の夜は』の主題歌、劇伴を担当し、2023年3月にサウンドトラック「月食の夜は」を配信リリースした。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月09日全く新たな物語として世に放たれる『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』。新劇場のこけら落としとなる作品で正解のないまっさらなところから、窪田正孝さん、石橋静河さんがその大きな壁に挑もうとしている。窪田正孝:エヴァを舞台化するなんて、最初に聞いたときには、正直無謀な挑戦だなと思いました。ただ、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』は完全なオリジナルストーリーだから、なぞるものがない。そこに、逆にやる価値がある気がしたんです。石橋静河:私は、エヴァンゲリオンを観て育ってきていなくて。もし詳しく知っていたら、怖くて飛び込めなかったかもしれません。窪田:わかる気がします(笑)。デジタル技術が進むなかで、演劇は唯一残るアナログなもの。身体表現の可能性を担うのはあくまで人なんですよね。今回構成・演出・振付をされる、シディ・ラルビ・シェルカウイさんの『プルートゥ PLUTO』を観たときに、表現の境界線をなくしているように感じたんです。言葉とアクションとダンスが並行世界でつながっているような、表現の余白のようなものを感じて、そこに飛び込んでみたいと参加させていただくことにしました。石橋:ラルビさんの手がける作品はどれもカオスというか、残酷な世界のなかに尊さや神聖なものを見つけようとしているのを感じます。モロッコ人とベルギー人という文化の異なる両親のもとで育ち、葛藤があったと話すインタビューを読んだことがありました。属性や価値観の違いなどの境界を超えた、共生を模索するようなテーマを訴えられるものを選ばれている気がします。私はお芝居を始める前から、いつかラルビさんとお仕事をしたいと思っていたんです。窪田:そうなんだ?何をきっかけに?石橋:少林寺武僧と踊られた『sutra(スートラ)』の映像を観たのが最初でした。窪田:あれは衝撃的だよね!石橋:19歳くらいのとき、バレエ留学から帰ってきて、コンテンポラリーダンスをしていたころに観て、踊りにはこんな可能性もあるんだ!とワクワクしました。それからずっと憧れていたので、こんなに早くご一緒できるなんて感激しています。エヴァンゲリオンの舞台化はとんでもない挑戦かもしれないけれど、ラルビさんが真ん中に立って、みんなを率いてくださるのなら、絶対に面白くなるに違いない、ぜひやりたいと思いました。窪田:でも、数日後の本稽古を前に、台本もまだできてないし、セリフを一つも覚えていないというのは初めての経験(笑)。石橋:私たち、さっき、プレ稽古で初めてラルビさんとお会いしたんです。ダンサーの方に教えていただいた振りに合わせて動いて。窪田:顔合わせの代わりというか、まずは体で舞台とセットと場の空気を感じてみようという時間だった気がします。でも、「あなた、どこまでできますか?」と見定められているようなところもあって、毛穴からこれまでかいたことのない汗が噴き出しました(笑)。石橋:たしかに、試されている感はすごくありましたね。窪田:僕はボクシングをやっているんですけど、ボクシングの練習よりもハードでした。八百屋舞台(ステージの奥から手前にかけて傾斜をつけた舞台)もすごかったよね?石橋:とんでもない傾斜でした。窪田:ちゃんと体をケアしないと本番ももたないなと覚悟しました。ラルビさんがだいぶSだということがよくわかった(笑)。石橋:ニコニコされていますけどね(笑)。窪田:優しい笑顔なんだけどね。ご自身がダンサーでもあるでしょう?体の技術の共有を目指そうとされているのを感じたし、表現に対するプロフェッショナルさを垣間見た気がしましたね。THEATER MILANO-Zaこけら落とし公演 COCOON PRODUCTION 2023『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』人生にかけられた重い枷。そこから目を逸らし生きてきた渡守ソウシ(窪田正孝)。贖罪、そして再生のため、彼は世界の秘密を解き放つ――。日程/東京公演・5月6日(土)~28日(日)THEATER MILANO-Za、長野公演・6月3日(土)・4日(日)まつもと市民芸術館、大阪公演・6月10日(土)~19日(月)森ノ宮ピロティホール構成・演出・振付/シディ・ラルビ・シェルカウイ上演台本/ノゾエ征爾出演/窪田正孝、石橋静河、板垣瑞生、永田崇人、田中哲司ほかチケット/S席1万3000円A席9500円(全席指定)Bunkamura TEL:03・3477・3244くぼた・まさたか1988年生まれ、神奈川県出身。『ある男』(’22)にて毎日映画コンクール男優助演賞、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。公開待機作に『スイート・マイホーム』『春に散る』がある。シャツ¥60,500Tシャツ¥40,700パンツ¥70,400(以上エムエム6 メゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0120・934・779)いしばし・しずか1994年生まれ、東京都出身。初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(’17)にてブルーリボン賞新人賞ほか多数受賞。主な出演作に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)など。ワンピース¥253,000(sacai TEL:03・6418・5977)ピアス¥17,600(JUSTINE CLENQUET/THE WALL SHOWROOM TEL:03・5774・4001)Sidi Larbi Cherkaoui演劇やコンテンポラリーダンス、バレエ、オペラ、映画など多ジャンルで、独創的な演出・振付をし、世界中から注目を集める。受賞多数。’17年にはビヨンセのグラミー賞パフォーマンスの振付も担当した。日本では、『テ ヅカ TeZukA』にて、手塚治虫の漫画の世界、思想、「描く」という行為自体もモチーフに、森山未來らの圧倒的肉体表現と映像で、手塚を浴びるような劇場空間を創出。ワールドツアーも成功させ、3年後に『プルートゥ PLUTO』でも日本発の舞台を作り上げた。※『anan』2023年4月19日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・菊池陽之介(窪田さん)ヤマモトヒロコ(石橋さん) ヘア&メイク・菅谷征起(GARA/窪田さん)秋鹿裕子(W/石橋さん)取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月12日タッグを組むのは2度目だが、互いに近しさを感じているという。その成河と藤田俊太郎が挑むのは『ラビット・ホール』。2007年にピュリツァー賞を受賞し映画化もされた作品で、息子を亡くした夫婦が再生していく姿を、日常の会話を通して描いていく。その繊細さをどう届けるか。演劇を身近なものにするべく格闘する様子は、実に楽しそうである。初対面での会話は気づいたら7時間──成河さんと藤田さんは、ミュージカル『Violet』(20年)に続いて2度目のタッグになります。前回ご一緒されたときの感想からお話いただけますか。成河『Violet』は予定されていた上演がコロナで中止になり、その半年くらい後の少し落ち着いた頃に、3日間だけという形で上演したものでした。中断したその半年の間に、オンラインで読み合わせをしたり話し合ったり、手探りでずっとコミュニケーションを取り続けながら上演にこぎつけたんですけど。そんな特別な状況が藤田くんとの最初の出会いだったので、とても思い出深いですね。そういう中で、藤田くんはとにかく、そこにいる人たち全員の主体性を重んじるというか、どうすればみんなで作るということができるかということを真剣に考えている人で。僕にとってはとても貴重な同志で、次はいつ一緒にできるかなと思っていたんです。藤田僕にとっても成河さんとの仕事はやはり特別です。僕が演出家として活動を始めたのは30代からですが、同い歳である成河さんのことはずっと憧れの目で見ていて、いつか一緒にお仕事をしたいと思っていました。『Violet』では、成河さんがおっしゃったように、上演が一度止まり、どのように再開していくか、どのように未来に向かっていくかということを、問い続けながら一緒にものを創ることができました。現場での再会を熱望していましたが、今回、ストレートプレイの会話劇でご一緒できることになり、とてもうれしく思っています。成河藤田くんとは初対面のときに、ファミレスで明け方まで7時間くらいしゃべったんですよね。そのときにすでに、近しい考え方を持っているなと、同志のような気持ちになっていたんです。演劇に対する距離みたいなものが同じというか。藤田くんも、美大を出たとか、バンドをやっているとか、演劇の畑だけで純粋培養されたのではなく、いろんな角度から演劇にたどり着いていて、演劇だけが特別ではないんじゃないかと思っているところがある。だから藤田くんとの会話はストレスがなくて、気づいたら7時間経っていたんですね(笑)。藤田僕もあのときの楽しく熱い思いが今も続いていますし、もっといろいろなお話をしたいと思っています。ただ、近しい気持ちと同時に、やはり先ほど言った憧れの気持ちが僕には強くあるんです。僕は俳優をしていた時期もあって、成河さんが立つ舞台を観て、僕らと同世代の俳優が舞台に新風を吹かせ、新しい時代を創っていることに、深く感動しました。例えば、『エンジェルス・イン・アメリカ』(04・07年)や、『春琴』(08・09・10・13年)といった作品は、本当に衝撃を受けました。また、成河さんは、演劇は特別なものではなく生活の中にあるんだと、もっとシンプルに劇場に観に来てほしいと、お客様を大事にするもの作りをずっと続けている。その姿勢に対しても、僕は憧れ続けています。だから、一緒にもの作りをするのは、楽しくもあり、緊張感もあるんです。日常会話により近づけた翻訳劇に──今回の『ラビット・ホール』では、どんなもの作りが始まっているのでしょうか。成河これは観てくださる皆さんも楽しみにしていてほしいんですけど、おそらく今回は、「私たちが日常の中でしている会話だよね」という翻訳劇、会話劇に近づけるんじゃないかと思うんです。それこそ演劇は特別じゃないっていうものができるんじゃないかなと。というのは、まず、宮澤エマさん、土井ケイトさん、シルビア・グラブさんと、今回の座組の女性俳優3人が全員、英語のネイティブスピーカーなんです。だから、もとの英語のニュアンスをちゃんと理解した上で、今の日本語の日常会話に置き換えられる。そしてそれを、今回の翻訳を手掛ける小田島創志くんも、「勉強になります。そうしましょう」と言って受け入れる。そんな翻訳家さんいますかって驚くくらいですけど(笑)、おかげで、翻訳についての話し合いが熱くて楽しくて。『ラビット・ホール』チラシ藤田読み合わせしながら、翻訳のことをみんなで話しているんですが、とても充実しています。中でも、成河さんが僕に「基本的に自分のセリフは俳優が自分でテキレジ(※「テキストレジ」の略。上演に合わせて脚本の訂正や手直しをすること)をしても良いのではないか」とおっしゃったのが印象的でした。俳優自身が考え、それを受けた翻訳家が全体を見ながら修正する。そこに演出家も加わって、どういうビジュアルや関係性を作っていこうとしているかを翻訳に反映していく。プランナー・スタッフの方もフラットに意見が出し合える空気ができていて、時間がいくらあっても足りないくらいです。カンパニーみんなでディスカッションすることですごく豊かな作品になると思いました。この喜びは確実にお客様に伝わると思っています。成河セリフを自分の言葉でテキレジするのは、あくまで、近現代の会話劇として、リアリズム演劇として書かれたものに関しては、そうしたほうがいいと思う、ということなんです。そして、稽古前のテキレジで自分の言葉をいくつか準備しておいて、それと役としての言葉を溶け合わせていく作業を、稽古場でしていく。これは『タージマハルの衛兵』(19年)でも一緒だった創志くんと発明した方法なんですけど(笑)、今回もまたそうやって、本番まで悩みたいと思っています。言葉の向こう側にあるものをどう届けるのか──藤田さんは、この『ラビット・ホール』の演出を熱望されていたと伺っています。どこに魅力を感じられていますか。藤田映画版もあり、数多くの傑作上演を続けているだけあって、物語が繊細で素晴らしいです。家族を失った夫婦がどのように再生していくかというストーリーで、悲しい出来事があった後の日常が淡々と描かれます。夫婦を取り巻く人々が、日々の会話の中で、自分たちのこの先の人生を見つけていく。『ラビット・ホール』というタイトルが示している通り、今自分たちが落ちてしまった穴とは別の、あり得たかもしれない穴を探していくわけです。その意味では、日常こそ劇的であるとも言えるかもしれませんが、会話の一つひとつが重層的、多層的に解釈できて、悲劇的でもあり喜劇的でもあることが魅力だと思います。しかも、答えを出していないんですね。登場人物の思いだけを伝えている。そこに深みを感じ、その深みの向こう側に到達したいなと思い続けてきました。だから、言葉を突き詰めるほど、役を掘るほど、自分たちの個やこの座組の解釈を追求するほど、それが普遍化され社会化され、お客様自身の人生の物語になる。この登場人物たちは観る方の人生のどの瞬間にもいる人間であるというふうに思っています。俳優の皆さんには生々しく舞台上を生きていただきたいと思っています。──その中で成河さんは、息子を亡くした夫婦の夫・ハウイーを演じられます。成河稽古前(取材時)の今の段階で大切にしたいのは、本に書かれている情報をきちんと整理しておくことなので、役についての意見はまだありません。ハウイーは2000年代初頭の証券会社に勤務しているバイヤーであり、とてもちゃんとした人であり、ちゃんとしているがゆえにいろんなものを抱えてしまったり、人との関係で不器用なところがあったりする。その大前提の上に何が乗っかっていくのかは、共演者の方々とシーンを作っていく中で出来上がっていけばいいなと思っています。ただ、僕は比較的、様式性の高い演劇をやることが多く、特にここ1年くらいはミュージカルや、ダンスや歌舞伎などの形式を使ったものをやっていて、こんなに純粋な会話劇をやるのは久しぶりなので怯えていたんです(笑)。でも、せっかくやるんだったら、心がぐしゃぐしゃになるところに勇気を持って踏み出そうかなと思っています。自分の感情記憶を使うという、近現代のリアリズム演劇に有効だと言われているメソッドに則って、一度自分の中にグワッと入っていこうかなと。その作業は苦しいものですけど、今はとても楽しみです。藤田キャストお一人おひとりが、演劇人生の中でご自分のメソッドをきちんと作ってきた方々ばかりだと思っています。僕自身、キャストの皆さんとじっくり向き合い、この作品の繊細さを大事に、言葉の向こう側にあるものをどう抽出し、届けるのかということに挑戦していきたいと思います。PARCO劇場の舞台が“ラビット・ホール”に「びっくりすると思います」──答えを出していない戯曲だということですが、このカンパニーとして目指すのは、どういうものになりそうでしょう。藤田答えは出さないけれども、お客様に対して楽しく劇場を出られる「問いかけ」はきちんとできたらと思っています。上演の約2時間、作品の様々な魅力、「再生」というテーマを通して、演劇にしかできない演劇賛歌を届け、お客様に幸せな問いかけができたらなと。成河普遍化されることで、これは自分だけの悲しみじゃないんだと癒えていくんですよね。それって芸術全般が持っている力ですけど、舞台芸術は、決められた時間、場所で、かなりの人数と一緒に半強制的にそれを体験することになりますから、自分はハマらなくても(笑)、すごくハマっている隣の人を見るだけでも効果はあって。個人ではなくコミュニティとして経験するというのが、これだけ長く演劇がなくならない理由じゃないかと思います。言ってみれば、劇場は大切な避難場所。どうぞ劇場に逃げてきてください、というふうに思います。藤田ビジュアル的にも、オープニングとラストはPARCO劇場の舞台上を“ラビット・ホール”にすることを考えていますので、楽しみにしていただきたいです。成河すごい演出になってますからね。びっくりすると思いますよ。取材・文:大内弓子撮影:石阪大輔ヘアメイク:河村陽子<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビット・ホール』4月9日(日)〜25日(火) 東京・PARCO劇場※秋田・福岡・大阪公演ありチケット情報
2023年03月22日’00年代にグラドルとして一世風靡したほしのあき(45)。1月26日、タレントの住谷杏奈(39)がインスタグラムでほしのの写真を公開すると、その変わらない姿に大きな注目が集まった。住谷が《あきちゃん見た目全然20代なのよ》と綴ったように、美肌やグラマーなスタイルは健在で、《久しぶりにグラビアやってください》といった書き込みも投稿された。ほしのと言えば、’12年にペニーオークションサイトの手数料詐欺事件発覚後に、落札していない商品を落札したなどと虚偽の内容をブログに掲載したことについて謝罪。それ以来、約10年にわたって芸能活動は休業状態に。騒動が起こった年と同じ年に騎手の三浦皇成との間に女児を出産し、専業主婦として子育て中心の生活を送っている。「グラビア時代も目の前の仕事を全力でこなすタイプでしたから、いまは家族を支えることに一生懸命なのではないでしょうか」(グラビア誌編集者)ほしのが活躍した’00年代と言えば、数多のグラドルがしのぎを削ったグラビア黄金時代ともいわれている。当時のメンバーも40代が多くなってきたが、仕事やプライベートには様々な変化があった。ほしのと同時期にグラドル二大巨頭と呼ばれていたのが熊田曜子(40)。ほしのと同じくぺニオク問題への関与が報じられ、やはり’12年に出産しているが、こちらはその後もグラビア活動を続けている。3人の子供を育てながら、’21年には39歳で39冊目の写真集『39(サンキュー)熊田曜子写真集』(双葉社)を発売した。一昨年には熊田自身の不倫や夫のDVなどが立て続けに報じられ、現在もドロ沼の裁判中だが、今年の正月にはインスタグラムでバニーガール姿を公開し、グラビアDVDの新作『めくるめく香り』を1月27日に発売した。「彼女は20代のころからグラビアの仕事が大好きだといつも言っていましたが、まさかこれほどの情熱を持っているとは思いませんでした。出産後もスタイルをキープしているのはすごいことだと思います。家族の問題についてはファンも心配しているでしょう」(前出・グラビア誌編集者)「こりん星からやってきた」と発言するなど個性的なキャラクターで、ほしの、熊田とは別のファン層に人気を誇ったのが小倉優子(39)。彼女もやはり’12年に第一子を出産し、現在は3人の子供を育てながら、タレント活動を継続している。昨年は2人目の夫との離婚を発表し、シングルマザーに。テレビ番組の企画で今月、早大を受験する予定だが、1月28日にはインスタグラムで意気込みをつづっていた。グラビア界から政界へと、異例の転身に挑戦しているのが森下千里(41)。’21年の衆議院議員選挙の宮城5区で自民党から出馬したが、残念ながら落選した。次の衆院選では新宮城4区での出馬を目指しており、自民党内で調整が行われている。「’00年代のグラビア界は、個性あふれるタレントさんが次々に現れ、戦国時代のようでした。その後のキャリアを見ても、波乱万丈でインパクトがありますね。これからも元気な姿を見せてもらえたら、往年のファンも喜ぶのではないでしょうか」(前出・グラビア誌編集者)
2023年01月31日竹内涼真と横浜流星がW主演を務めた、池井戸潤原作の奇跡の逆転劇『アキラとあきら』のBlu-ray&DVDが、来年1月18日(水)にリリースされることが決定した。骨太なストーリーと多彩な感情表現で世代問わず多くのファンを魅了する池井戸作品の中で、対照的な宿命を背負った2人の若者が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう異色の感動巨編として注目を集めた「アキラとあきら」。父の町工場の倒産、夜逃げと貧しく辛い幼少時代を過ごし、人を救うバンカーになるという理想を胸にどんな融資先にも全力でぶつかる熱き銀行員・山崎瑛<アキラ>を竹内さん。冷静沈着で頭脳明晰な銀行員であるが、老舗海運会社・東海郵船の御曹司で親戚との軋轢や足の引っ張り合いに嫌気がさし、自ら後継ぎの座を退いた過去を持つ階堂彬<あきら>を横浜さんが演じているほか、彬の弟役で高橋海人(King & Prince)、瑛と共に奮闘する銀行員役で上白石萌歌、瑛の上司役で江口洋介らも出演している。また、主題歌は「back number」が担当しており、映画の中での主人公2人の経験や行動・生き様をテーマに書き下ろした新曲「ベルベットの詩」が本作をさらに盛り上げている。今回リリースが決定したBlu-ray&DVDでは、映画で描き切れなかった主人公たちの人物像と奇跡の逆転劇に繋がる功績を徹底解説、クランクインの撮影風景や撮影現場でのキャストコメントなど秘蔵映像。イベント映像集や主人公2人のそれぞれの視点で描く映画のスペシャル予告なども収録。さらに、キャストのスチールが満載の20ページのフォトブックが同梱。またアウターケース仕様で豪華な内容となっている。『アキラとあきら』Blu-ray&DVDは2023年1月18日(水)リリース、レンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:アキラとあきら 2022年8月26日より全国東宝系にて公開©2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年11月08日池波正太郎生誕100年BS特集時代劇「まんぞく まんぞく」の制作が開始。石橋静河が主人公の女性剣士を演じる。堀真琴(石橋静河)は幼き日に自分を守り死んだ金吾(池田鉄洋)の仇をとるため剣の修業に励み、今では道場随一の剣術遣いとなった。養父の堀内蔵助(國村隼)と妻・弥栄(真矢ミキ)は、家名存続のため、何度も真琴に見合いをさせるが、「自分に勝てるような男でなければ結婚しない」と宣言し、試合を挑む見合い相手を次々に打ち負かす。内蔵助は、旗本の三男坊・織田平太郎(永山絢斗)の人となりに惚れ込み、真琴に合わせるが、二人は意地の張り合いをしてしまう。一方、逆恨みから、真琴の命を付け狙う浪人が現れ――。本作は、ひたすら剣の道に励み「私を剣で打ち負かすような男が現れない限り、結婚しない」と公言していたヒロインが、ある若者と出会い、結婚を決意するまでの家族愛に包まれた暖かい物語を、悪の旗本退治と家来の仇討ちを織り込みながら描くガールミーツボーイ時代劇ドラマ。石橋さんが演じるのは、男装の剣士、堀内蔵助の養女・堀真琴。「時代劇では女性が主人公の物語は少なく、さらに剣を持った女性という、稀有な役に出会えたことがとても嬉しいです」と喜び、「今は本格的な殺陣を絶賛稽古中で、日々筋肉痛に悩まされていますが(笑)スタッフ、キャストの皆さんと素晴らしい作品をお届けできるよう、がんばります。お楽しみに!」とコメント。石橋静河また、真琴の見合い相手・織田平太郎を永山絢斗、真琴の養父・堀内蔵助を國村隼が演じる。永山さんは「石橋静河さんをはじめ、豪華な先輩方との共演も楽しみでなりませんし、熱を持った、誇りある格好の良いスタッフの方達と、またご一緒出来ること今からとても待ち遠しいです」と期待を寄せ、國村さんは「一途で頑なに武道に励む主人公は、まだ少女の面影を残しながらも心に秘めた思いを持ち、私の演ずる義父はそれを理解しつつも、敢えて言葉を掛けること無く深い愛情で見守っている、そんな関係です」と役どころについて話している。永山絢斗ほかにも、真琴が居候する百姓、元堀家の中間・万右衛門役で原田泰造、内蔵助の妻・堀弥栄役で真矢ミキ、万右衛門の姪・千代役で畑芽育が出演。原田さんは「真琴をいつも陰ながら見守って気を揉んでいる、おじちゃん」と自身の役柄を説明。真矢さんは「私演じます弥栄はその字のごとく、ますます皆さん栄えるようにと、しなやかに凛と武士の妻として旦那様、そして主人公真琴の心に寄り添いたいと思っています」と意気込み、畑さんは「時代劇にはこれまで何度か挑戦させて頂いているので、その経験を活かせるのが楽しみです」と語っている。真矢ミキ「まんぞく まんぞく」は12月30日(金)20時~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2022年10月14日映画『アキラとあきら』(8月26日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が8日に都内で行われ、竹内涼真、横浜流星、三木孝浩監督が登壇した。同作は池井戸潤の同名小説の実写化作。対照的な宿命を背負った2人の若者が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう感動巨編で、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛(アキラ)を竹内涼真、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬(あきら)を横浜流星が演じる。今回、青春恋愛映画の旗手である三木監督は、池井戸作品を映画化することについて「10代の恋愛映画を撮ってた僕がどう映画化するのかというところに興味を持ってくれた人がいて、観た後の感想を聞くとなるほどと思った」と明かす。「2人主役というところが良かったのかなと思って。前も少し恋愛映画に近いところがあると言ったんですけど、意識し合う未熟な2人が、半目し合いながらもだんだん絆を結んで行って、2人じゃないと高い壁を越えられないというところは、ある種自分がやってきた恋愛映画のフォーマットと近い」と分析。さらに監督は「僕が過去にやった作品も恋愛そのものを描くのではなく、それぞれがあるべき姿へ向かって一生懸命もがいて成長していく過程を描きたいと思っているので、それって男2人の友情の物語でも一緒だなと思っていて。僕が描きたい映画ってこういうことなんだと気付かされるというところはありました」と語った。
2022年09月08日池井戸潤の同名小説を、竹内涼真、横浜流星のダブル主演で映画化した『アキラとあきら』が8月26日(金)より公開された。対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念を武器に現実に立ち向かう大逆転エンタテインメントで、髙橋海人は横浜扮する階堂彬の弟・龍馬を演じる。さまざまな思惑や葛藤が入り混じる重要なシーンで、髙橋が見せた存在感とは? (『アキラとあきら』現場レポート全4回中第4回)髙橋海人の意外にして納得の役どころ俳優としては、2018年の『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(NTV)でドラマ初出演。以後、テレビでは『ブラック校則』(19/NTV)、『姉ちゃんの恋人』(20/KTV)、『ドラゴン桜』(21/TBS)と出演を重ねて、『未来への10カウント』(22/EX)での好演も記憶に新しいKing & Prince・髙橋海人。そんな彼の映画初出演となったのは、ドラマとメディアミックスで展開されたSexy Zone・佐藤勝利主演の『ブラック校則』(19)。佐藤演じる小野田創楽の親友で、空気を読まず、周囲を驚かせる行動に出る高校生・月岡中弥に扮して輝かしい魅力を見せた。その際のインタビューで、「僕のグループではこの1年でメンバーもたくさんの作品に出ていて、自分はそれを観に行く側で、そんな彼らの姿を見るのが嬉しかったんです。でも、正直心のどこかで自分も作品に出てみたいなという思いがあって。それが今回、こうした形で叶ったのですごく幸せです。出させていただくからには、主役を立てつつ、自分も作品で輝きたい……と、そんな野心を内に秘めながら、撮影に挑みました(笑)」と語っていた髙橋(『 ぴあMoive Special 2019 Autumn() 』)。満を持しての2作目の映画となる『アキラとあきら』における髙橋の役どころは、意外にして納得と言えるかもしれない。演じる階堂龍馬は、山崎瑛(竹内涼真)と合わせてタイトルロールとなっている階堂彬(横浜流星)の弟。老舗の大手海運会社・東海郵船の御曹司で、優秀な兄に対しコンプレックスを抱き、跡継ぎの座を下りて銀行員となった兄に代わって、若くして社長に就任するという人物だ。バラエティやステージなどで見せる、明るく自由で無邪気な髙橋のイメージからすれば、意外な役どころ。しかし、それこそ前に紹介したコメントで吐露していた髙橋の心内からすれば、どこか龍馬と重なるところもあって、納得の役どころだとも言える。では、今回の『アキラとあきら』において、髙橋はどんな「野心」を胸にして撮影に挑んでいたのだろうか。“俳優・髙橋海人”としての強みと魅力本作がクランクインを迎えたのは、東京2020オリンピック競技会の競技開始を翌日に控えた2021年7月20日。まずは竹内と横浜のシーンを中心に進められ、髙橋が撮影入りしたのは8月2日。階堂家の大広間で親族や関係者を招いての東海郵船創立110周年記念祝賀会が開かれているというシーンで、劇中においても成長した龍馬の初登場となる場面だ。ロケ場所は、東京・千代田区のホテル。まさに祝賀会といった雰囲気で円卓と豪華な料理が並び、本シーンに登場する髙橋、横浜、父・階堂一磨役の石丸幹二、母・階堂聡美役の戸田菜穂、そして叔父・階堂崇役の児嶋一哉、階堂晋役のユースケ・サンタマリアのほか、参加者・給仕役の約40名のエキストラがスタンバイ。隣り合った石丸や戸田と言葉を交わして、三木孝浩監督も交えて話す中、段取りスタートということで、この日がインの髙橋をスタッフが一同に紹介。髙橋は「よろしくお願いします」と、1カ所だけでなくきちんと全方向に向き直しながら頭を下げていた。『アキラとあきら』少し緊張している様子も漂わせていたが、それでも臆していたり、こわばったりしているわけではない。例えは悪いかもしれないが、子供が初めての場所に連れて来られて、戸惑っているような印象でもある。しかし、好奇心と行動力が勝る子供にとっては、戸惑いなんて最初のうちだけだ。児嶋の紹介で、スタッフがお約束の「大嶋さん……」という振りをすると、児嶋はすかさず、「児嶋だよ!(笑)」。このやりとりには髙橋も大笑い。また、段取り後には、横浜、石丸、児嶋、ユースケと輪になっていて、年齢の話やジャニーズ事務所入所の話など、場の話題の中心ともなっていた。そして芝居に入れば、その表情も雰囲気もまたガラッと変わる。屈託のない素顔の髙橋と違って、龍馬には鬱屈や屈折がつきまとう。叔父たちがパーティーで持ち出した、リゾートホテルの新たな事業計画。「俺は面白いと思うけどな」と龍馬は感想を述べるが、一磨は彬に意見を求める。その際のふてくされたような受けの態度。また、「不動産は“買い”なんだし」という場面のキザな手振り。そして、「なんで兄貴に聞くの?」と父にぶつける際の怒りを押し殺して哀しみを噛み殺すような表情。そのどれもが監督が演出で指示してつけたものではなく、髙橋が芝居をする中で自ら出してきたものだ。そして、気づかされる。髙橋の佇まいに子供っぽさがあったとしたら、それは龍馬が子供だからなのだ。もちろん、髙橋自身にもそうしたかわいらしさはある。ただ、今この場では、明らかに龍馬なのだ。しかも、それが過剰じゃない。やろうと思えば、もっと嫌味にも、もっと情けなくも振れるキャラクターだろう。しかし、精一杯、自分を示そうとしている龍馬を真っすぐありのまま等身大に表現していて、だからこそ龍馬という人間のかわいらしさや哀れさ、怒りや哀しみが伝わってくる。ありのままのその人を等身大で表現する。それが俳優としての髙橋海人の強みで魅力なのかもしれないとも気づかされる。素顔の印象が朗らかで自然体というのも、彼自身が何事にもバイアスをかけず、フラットにすべてを見て、それこそありのまま等身大に臨んでいるからだろう。嘘や飾りや気取りがない。演技においてもそれは同じで、演技を通して表現される人物においてもまた同じ。「また皆さんとお仕事できるように頑張りたい」そんな髙橋の最後の撮影となったのは、9月4日。東京・千代田区の会社ビルの一室を借りてのロケだ。東海郵船・社長室のシーンながら、監督からはスーツのシャツの第1ボタンを開けて、ネクタイも緩めてほしいという指示が入る。それというのもここでの龍馬は、いよいよ社長にはなったが、会社が窮地に追い込まれ、プレッシャーもあって疲労困憊している状況。そしてついには幻聴にさいなまれ、叫び声をあげながら倒れ込んでしまう。最後になんとも難しく大変なシーンが待ち受けていた。頭を抱えながら、「うるさい! うるさい! 黙れ!!」と声を上げる龍馬。まさに悲痛な叫びだ。シーン内のすべてのカットを撮り終えたところで、スタッフから「ということは……」と髙橋のアップを伝えるコール。髙橋は、「お疲れさまでした。ありがとうございました。間が空いた撮影だったんですけど、あっ、明日は社長になれるんだなとすごいワクワクしながら頑張っていました。最後のシーンも燃え尽きたなって感じで、楽しくやらせていただきました。この熱い作品に僕を呼んでいただき、本当にありがとうございます。また皆さんとお仕事させていただけるように頑張るので、よろしくお願いします」と締めくくった。監督から花束が渡されて、笑顔を見せていた髙橋だったが、実は『ブラック校則』の際のインタビューで、好きな映画として挙げていたのがこの作品。「『ソラニン』(10)です。ちょうどバンドにハマっていた時期に観た作品で、音楽系の映画をチェックしていた中でこの作品に出会いました。この作品で映画はハッピーエンドがすべてではないと学んだし、原作の再現度の高さに本当にびっくりして。今でも自分の中で、“『ソラニン』を観たいキャンペーン”がやって来るので、2カ月に1回は鑑賞しています!」(『 ぴあMoive Special 2019 Autumn() 』)。言わずもがな、『ソラニン』のメガホンを取ったのは、『アキラとあきら』の三木孝浩監督その人。合間に監督自身から、『ソラニン』の話も聞かせてもらったそう。宿命という名の下に縛られた自分の人生に、そして宿命という名の下に結ばれた盟友の人生に共に立ち向かう。『アキラとあきら』はそんな映画となっているが、その中で髙橋海人が見せる存在感。今度は『アキラとあきら』が髙橋のファンにとっても、また観た人すべてにとって、なにかを学べ、なにかに驚かされ、そしてかけがえのない作品となるはずだ。『アキラとあきら』取材・文:渡辺水央『アキラとあきら』上映中(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年09月07日映画『アキラとあきら』が8月26日(金)より公開された。竹内涼真とともにダブル主演を務める横浜流星は、Netflixドラマ『新聞記者』や、映画『噓喰い』、『流浪の月』、そして主演映画『線は、僕を描く』が10月に、『ヴィレッジ』が来年公開を控えるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで圧倒的人気を誇る俳優だ。今回、本作の撮影におけるラストシーンに密着。横浜が見せた役者の顔、さらにオールアップ後の素顔をレポートする。(『アキラとあきら』現場レポート全4回中第3回)撮影のラストシーンは“苦悩と葛藤”の場面映画『アキラとあきら』がクランクアップを迎えたのは、2021年9月4日。その約1カ月半前の7月20日にクランクインして、東京2020オリンピック競技会も盛り上がる中で宿命に立ち向かう男たちのドラマが撮影されてきたが、本編の撮影におけるラストシーンとなったのは苦悩と葛藤の場面だった。『アキラとあきら』本作の原作は、経済もので知られる池井戸潤が、銀行を舞台としながらふたりの青年の青春ものとして描いた同名小説。同じ名前を持ちながら生まれも性格も異なる〈アキラ〉と〈あきら〉が、日本有数のメガバンク・産業中央銀行に揃って入行。ふたりは共に期待株として、お互いを意識しながら研鑽し合うことになる。叩き上げで、父の町工場の倒産から辛い幼少時代を送り、人を救うバンカーになるという理想を抱く有能な山崎瑛に扮するのは、竹内涼真。そして相対するエリートで、老舗の大手海運会社・東海郵船の御曹司にして、冷静沈着で頭脳明晰な階堂彬を演じるのが、横浜流星。最終日に撮影されたのはその東海郵船の社長室のシーンで、東京・千代田区にある会社ビルの一室を借りてロケを実施。横浜のシーンと合わせて、King & Prince・髙橋海人扮する階堂家の次男・階堂龍馬のシーンの撮影も行われ、まず髙橋がすべての出番を終えてオールアップ。そして再び横浜の出番となり、本編撮影自体の締めともなるシーンの撮影に入った。監督に思わず「上手い」と言わしめた演技『アキラとあきら』先ほど横浜演じる階堂は冷静沈着な人物だと紹介したが、ここでの彼は打って変わった姿を見せる。窮地に陥って追い詰められる中、机上の書類や本、小物を感情と衝動のままに手で払ってぶちまける。髪も息も乱れ、まさに苦悩と葛藤を感じさせる場面となっている。シーンは5カットに分けられ、1カット目はまず階堂が机を拳で叩くところまで。その後のカットからぶちまける芝居に入っていって、同じ動きをアングル違いで3カット。5カット目はぶちまけた後の引きのショットだ。息を呑むような、緊張感のあるシーン。デリケートにして激しい感情の芝居が求められるということでもそうだが、物をぶちまけるということでも緊張感がある。いかにダイナミックに、それでいてきれいにぶちまけることができるか。それをカット毎に同じように再現して、また小道具自体やロケ場所の破損や汚れにも気を遣わなければいけない。加えて、ロケセットの飾りのひとつとして船の模型が置かれていたが、こちらの値段はなんと500万円。そこにおいても緊張感がつきまとう。それでも演じる横浜は、まさに冷静沈着だ。それはこうしたシーンでも変わらない。変に高ぶり過ぎることも、身構え過ぎることもなく、そのカット毎で望まれる芝居と求められる画づくりに応えていく。このシーンの撮影後、三木孝浩監督は思わずひと言「上手いです」と口にしたが、そこにはさまざまな意味があったに違いない。芝居においての感情の出し方はもちろん、俯瞰で眺めての小物のぶちまけ方やシーンの見せ方という意味でも、上手い。しかも、ただこなしているだけじゃない。その中でのある種の到達点を決めて見せてくれる。極真空手の初段であることと無関係ではないのかもしれない。平静心を保ちながら試合に臨み、決め事のある中で一気に自分を上げて、最高のパフォーマンスを出し切る。冷静沈着にして、戦う人。まるで侍や武士のようだが、俳優という職業もそうしたものかもしれない。そして、横浜も階堂もまたそうなのだろう。オールアップでハグ!思わぬサプライズに破顔『アキラとあきら』メイキングそんな横浜が、思わず破顔した瞬間がこの日の撮影現場で見られた。すべてのカットを撮り終え、これでオールアップということで一同に頭を下げた横浜。そして頭を上げると、そこにはここにいるはずのない山崎役の竹内の姿が!竹内はすでに4日前の8月31日にすべての出番を終えていて、作品から離れていたが、横浜の撮了を祝うべくこの日の現場に駆けつけ、待機していたのだ。「まさか……」と喜んだ横浜は、竹内とハグ。そこにひと足先に撮影を終えていた龍馬役の髙橋も姿を見せ、撮影シーンこそひとりきりだったが、なんともにぎやかで晴れやかなオールアップとなった。コメントを求められて、「お疲れさまでした。まずまた三木さんと一緒にお仕事ができて本当に嬉しいですし(※2020年『きみの瞳が問いかけている』以来)、たくさんの挑戦があったから、たくさん学ぶことがあって、なんかすごく濃い時間でした。まさか竹内くんがサプライズで来てくれるとも思ってなくて。海人くんも嬉しいし……」と挨拶。「本当にまったく触れて来なかったものを一から学べたので、明日から経営者になれそうです(笑)。編集もまだあって大変だと思いますが、僕も宣伝を頑張ってひとりでも多くの方にこの作品を観てもらえるように頑張りたいと思います。皆さん本当に1カ月ちょっとお世話になりました。ありがとうございました」と続け、場を盛り上げた。竹内の音頭による一本締めでその場が締められ、横浜と竹内はあらためて顔を見合わせて堅い握手。ふたりの本作撮影における最後の共演シーンとなったのは、8月25日の静岡・伊豆ロケだったが、その際に「流星くんはまだまだ大変なシーンが残っていて」と気遣っていた竹内。その言葉どおり、この日の机上のものをぶちまけるシーンだけでなく、思わず目を見開き、呼吸を忘れてしまうようなシーンの撮影に、横浜はこの数日で臨んでいた。そこで見せた芝居も、感じ入るに十分のもの。横浜の気迫がスクリーンからも伝わるはずだ。取材・文:渡辺水央『アキラとあきら』上映中(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年09月05日池井戸潤の同名小説を映画化した『アキラとあきら』が8月26日(金)に公開された。本作で横浜流星とともにダブル主演を務める竹内涼真は、『太陽は動かない』や放送中の主演ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)など話題作への出演が相次ぐ実力派。池井戸作品への出演は『下町ロケット』『陸王』に続き3作目となる。爽やかな好青年からシリアスな役柄までこなしてきた竹内は、今作ではどのように役と向き合ったのか。(『アキラとあきら』現場レポート全4回中第2回)「三木監督や横浜流星と話し合いながら、気持ちを込めて撮影した」『アキラとあきら』メイキング公開タイミングからさかのぼって、ちょうど1年前の8月末。スーツに身を包んだ竹内涼真の姿が、ベイエリアのオフィス街にあった。2021年8月31日、千葉・幕張。竹内演じる日本有数のメガバンク・産業中央銀行のバンカーである山崎瑛が、上白石萌歌扮する後輩の水島カンナとともに、ある提案を持ちかけるべく企業を訪ねるというシーンの撮影だ。この場面をもって、映画『アキラとあきら』のすべての出番を終えた。池井戸潤の同名小説を原作に、三木孝浩監督がメガホンを取った本作。7月20日に新入行員研修のシーンから撮影入りして1カ月強、竹内は父の町工場の倒産から辛い幼少時代を送り、人を救うバンカーになるという理想を抱く山崎の苦悩と成長の約10年の日々を芝居の中で歩んで来た。その山崎に相対するのが、横浜流星が演じる老舗の大手海運会社・東海郵船の御曹司で、冷静沈着で頭脳明晰な階堂彬。どちらも社長を父に持ち、また同じ名前を持ちながらもまるで違う境遇を生きて来たふたりが、揃って同じ銀行に入行。切磋琢磨する中で、ふたりの宿命が重なり合うというのがそのストーリーだ。撮影から3カ月後の映画化の一報出しの際に、「現場で三木監督や流星くんと話し合いながら、気持ちを込めて撮影しました」とコメントを寄せていた竹内。理論と感情。その言葉どおりの竹内の姿が、撮影現場にはあった。幾度も話し合い、考え尽くして作り上げていく『アキラとあきら』例えば、それぞれの道を進んでいた山崎と階堂が、再び顔を合わせるシーン。そこで山崎は階堂も知らなかったある事実を突きつけ、階堂自らが動くよう働きかける。「……感情的な話には付き合えない」と立ち去ろうとする階堂の背中に、「感情的になってるのはどっちだよ?」と投げかける山崎。ふたりがお互いの心の内をぶつけ、言い合いとなる場面だ。撮影ではカメラを回す前にまず段取りが行われて、芝居と動きと全体のトーンが固められ、カメラワークやカット割りも検討されていくが、ここが話し合いの場ともなる。監督がシーンの状況と人物の心情を説明。それを受けてキャスト陣が実際に動きながら芝居をしてみて、それを受けて監督が考えたもの、キャスト陣が感じたことが話し合われていく。そもそもこのとき、山崎は座っているべきなのか、立っているべきなのか。最初の段取りでは立ち上がって芝居をしていた竹内だったが、山崎が冷静に座っていることで階堂が感情的になっていることが引き立つかもしれないと監督に相談。それに対して監督は、山崎が冷静になり過ぎてしまうと、今度は階堂の「感情的な話には付き合えない」が効いてこないかもしれないと感想を述べる。そうした細かにして深いやりとりが、何度も重ねられていく。さらに言えば、この再会は入行から10年が過ぎてのシーン。20代から30代となった山崎と階堂の変化も示さなければいけないところで、どうすれば成長を見せられたうえでふたりの本来の人間性を出せるのか、お互いの感情を高め合うことができるのか、横浜も交えながら懇々と話し合いが行われていた。そのキャラクターの人間性というところでも頭を使うはずだが、銀行員ということで専門的なセリフや所作も多く、役づくりにおいて考えることが多かったに違いない今作。しかし、自分のことだけ考えていけばいいわけではない。どうすれば、共演者が芝居しやすいか。シーン自体がもっと良くなるか。スタッフに応えられるのか。それこそ考えることだらけだろう。ただ、撮影現場において竹内が考えている姿はあっても、悩んでいる姿を見たことは一度もない。立ち止まっている瞬間のない人なのだ。『アキラとあきら』カメラの外では現場の盛り上げ役も自分の芝居を離れれば、そこには周囲を気遣い、現場の盛り上げ役となる竹内がいる。竹内と横浜の撮影での初共演となった、新入行員研修の打ち上げのシーン。テーブルにつく研修のチームメンバーの同期役たちがどんな動きをするべきか思案していると、「“階堂、もっと食べなよ”ってよそってあげたりして(笑)」と冗談で活気づかせる。さらに研修のプレゼンのシーンでは、スタンバイ位置のマイク前に立って準備を待つ間、ぼそっと「やられたらやり返す。倍返しだ!」と同じ池井戸作品のあの大ヒットドラマのセリフを口に。このとき撮影されていたプレゼンで階堂とやり合うシーンの口調、展開がいかにも池井戸作品らしかったというのもあるかもしれないが、これには監督も大笑い。現場の空気を和ませていた。山崎もまた人のためにこそ動く男。無理してそうしているわけではなく、自然とそれができる男でもある。自我を殺しているわけではなく、自分をちゃんと持っているからこそ、他者と向き合えて、打ち解けて、しっかりと手を取り合うことができる人。竹内もそうだろう。強さがありながら、柔らかい。柔らかでありながら、芯を持つ。そんなところが、竹内と山崎はシンクロする。まさにぴったりな役柄だ。すべてを出し切り、まぶしい笑顔でオールアップ『アキラとあきら』メイキング振り返って、竹内のオールアップとなったオフィス街のシーン。上白石扮するカンナは訳が分からないまま山崎に付いてきていて、不安げな顔を見せている。一方で山崎は、これから相手に持ちかける提案に関して自信をみなぎらせた表情を浮かべている。その表情は、本作『アキラとあきら』の撮影ですべてを出し切り、その出来栄えに自信をみなぎらせた竹内の表情そのものだったかもしれない。すべての撮影を終えて、やはりこの日がオールアップだった上白石にまず監督から花束。続いて竹内にも渡されて、「ギュッと短い撮影だったんですけど、三木監督とは22歳ぶりくらいに作品をご一緒することができて(※2016年の『青空エール』以来)、あのときとは違った形でいいセッションができたと思います」と挨拶。「悔いはないです!」と、この日の晴天にも負けないまぶしい笑顔で締めくくった。竹内に贈られた花束はひまわりを中心とした青と白の色味のものだったが、なんとも竹内に合ったセレクト。本人はあらためて眺めて、「お花のセンスがいいですね。素敵です」。それを素直に自然と言える竹内こそ、素敵だろう。背丈や体格といった身体面においても、大きな人。また存在感においても、人間性においても、やはり大きな人。そんな竹内という人の大きさ、広さや深さの幅を、山崎瑛という役、『アキラとあきら』という作品を通してあらためて感じられるはずだ。まさに竹内涼真に包まれる映画。その意味するところが、『アキラとあきら』を観れば必ず分かる。取材・文:渡辺水央『アキラとあきら』上映中(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年09月01日『半沢直樹』『陸王』などを手がけたベストセラー作家・池井戸潤の同名小説を映画化した映画『アキラとあきら』が8月26日(金)より公開された。対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念だけを武器に社会に立ち向かうさまを描いた本作。ダブル主演を務める竹内涼真と横浜流星が、初めて一緒に芝居をするシーンに密着した。(『アキラとあきら』現場レポート全4回中第1回)竹内と横浜から放たれる、息を呑むほどの存在感緊張感と期待感。そのシーンを劇場のスクリーンで目にする方もそれを感じるはずだが、撮影の現場においてもその場面にはある種の緊張感と期待感が漂っていた。竹内涼真と横浜流星が並び立ち、向き合う。ふたりは初共演にして、尚且つ本作の撮影において初めて一緒に芝居をするのがこの場面で、そこに加えて両者が対峙してぶつかるシーンでもある。池井戸潤の同名小説を原作とした『アキラとあきら』。同じ名前を持ちながら、まるで異なる境遇の下で育った“アキラ”と“あきら”が、揃って日本有数のメガバンク・産業中央銀行に入行。共に有望株として切磋琢磨するふたりの運命がある局面で交差して、それぞれの宿命に立ち向かうことになるという、異色の経済ドラマにして出色の青春ドラマだ。竹内が演じるのは、父の町工場の倒産から辛い幼少時代を送り、人を救うバンカーになるという理想を抱く有能で熱き銀行員・山崎瑛。それに対して、老舗海運会社・東海郵船の御曹司で、冷静沈着で頭脳明晰なエリート銀行員・階堂彬を横浜が演じる。『アキラとあきら』冒頭で記した場面は、新入行員研修後の打ち上げのシーン。それぞれチームを率いて競ってきた山崎と階堂が、研修のプレゼンテーションを振り返りながら、お互いの胸の内をぶつけ合うことになる。撮影が行われたのは、本編のインから2日目の2021年7月21日。前日20日の初日から竹内、横浜とも出番があったが、それぞれの研修チームでのシーンを撮影していたため、共演はなし。撮影現場においては、この日が初顔合わせとなった。ロケ場所は、港区にある東京湾に面したレストラン。仲間たちが店内で騒いでいる中、ひとり外れてテラスで夜風に当たっている階堂のもとに、山崎がやって来る。ナイトシーンのため、夕方から段取りを始めて、日が暮れてから撮影となったが、海をバックにスーツ姿のふたりが隣り合っているだけでそれこそ緊張感と期待感が十分だ。その容姿と体格とオーラで、目を見張るのはもちろん、息を呑ませるほどの存在感がある。動と静。竹内と横浜には、それぞれそんなイメージがあるかもしれない。そうした意味でも山崎と階堂の配役はぴったりだが、山崎が熱いだけでは、また階堂もクールなだけではないように、竹内と横浜もそこにとどまらない。いや、そんなふたりだからこそ、山崎も階堂も型どおりではない奥深い人間味を感じさせる人物となっている。山崎を煽るような階堂の言い草。階堂を圧するような山崎の言い様。そこに山崎の優しさも階堂の哀しさもにじむ。繰り返せば、まだ撮影2日目。それでもそこにはこれまで背負ってきたものを血肉としてきた、山崎と階堂が確かにいる。タイプや見た目は違っても、共に一流であるというのも、山崎と階堂のコンビ、そして竹内と横浜のコンビの共通点だろう。対峙シーンで見せたそれぞれの現場の臨み方『アキラとあきら』現場の臨み方自体は、ふたりはやはりそれぞれ異なる。本作のメガホンを取った三木孝浩監督は、キャスト陣と話し合いながら芝居を固めてシーンを作っていくが、その中で率先して意見やアイデアを出していくのが竹内だ。例えばこのテラスのシーンでも、段取り、カット毎のテストを経て、「あの感じで動こうと思います」と監督に確認を取っていた竹内。一方、横浜は同じ確認にしても、本番を終えたところで監督にあらためて是非を伺う姿が見られた。事前に決める竹内の方が慎重で横浜の方が果敢だとも、事後を気にする横浜の方が念入りで竹内の方が大胆だとも言える。また実は竹内こそ静の理論の人で、横浜こそ動の行動の人にも思えてくる。しかし、どちらも突き詰めて芝居を考えているというのは一緒で、目指す高みももちろん同じ。違うけれど、重なり合う。そこがまた面白い。後日の撮影で、こんな印象的な姿があった。やはり山崎と階堂が対峙する場面。本番が終わって、ふたりはカットの態勢のまま顔を見合わせて監督のジャッジを待つ。監督から帰って来たのは、「もう1回いきます」の声。見ている分には素晴らしい芝居だったが、竹内と横浜は監督の言葉を受けて、頷き合っていた。言葉は交わさずとも、それぞれ自分の芝居にも相手の芝居にもなにか引っかかるところがあったのか、納得とばかりにただ頷き合って、また体勢を立て直す。重なり合っているだけでなく、通じ合ってもいるのだ。手つなぎショット実現!?素顔のふたりの心の距離は?息が合うと言えば、宣伝用の撮影。今回、SNS用として撮影合間にさまざまなふたりの姿が撮影されていたが、ある日の撮影では本編では絶対観られない、ふたりの手つなぎショットが実現。これはスタッフが指示したものではなく、遊びの中でたまたま気が合って出たもの。その画像を見て、横浜は「これを映画のポスターに!?(笑)」と冗談を飛ばしていた。そんなふたりがもたらす、緊張感と期待感。少なくとも撮影現場においては、またふたりの撮影風景を取材する者にとっては、素顔のふたりの距離がどんなふうに近づいていくのかという点でも緊張感と期待感があった。話を戻して、レストランのテラスのシーン。立ち位置についたまま、監督とスタッフの打ち合わせと準備が終わるのを待つふたり。体的な距離は近いが、心的な距離はまだありそうなふたり。そこで口を開いたのは、竹内だった。身体を横浜の方に向けて、「流星くんは……」と竹内が話しかける。ロケ地の近辺の話から始まって、やがてはふたりして海を見ながらお互い知っている場所や店の話題で盛り上がっていた。思えば、衝突こそしてしまうがテラスのシーンで最初に口を開いたのも、竹内扮する山崎だ。話しかけた竹内にしても、話しかけられた横浜にしても、文字どおり緊張感と期待感でいっぱいだったかもしれない。しかし、きっかけさえあればいい。徐々に打ち解けていったようで、合間には、竹内が横浜に自分のネクタイの結び目をチェックしてもらうという和やかな姿も見られた。『アキラとあきら』メイキングこの日の撮影が終わって撤収が始まる中、スタンバイ場所に戻ろうとする横浜に竹内が「流星くん!」と声を掛けた。「ちょっと見ていかない?」。ちょうど監督がモニターベースで手前の撮影シーンの確認を再度しようとしていたところで、横浜も駆け寄る。モニター画面の中、「人を信用できない人間が、人に金なんて貸せるのか」と迫る山崎に、階堂が「俺はただ、共感や同情で金を貸したくないだけだ」と言い放って去っていく。一方、モニター画面の外では、ここでも頷き合い、そして顔を見合わせて微笑み合っていたふたり。もはやそこに懸念事項としての緊張感はない。もちろん物語上や芝居上の緊張感はあっても、あとはふたりが織りなす作品に対する期待感しかない。そしてそれは、確実に感動という結果となって戻ってくる。『アキラとあきら』にぜひ緊張して、期待してほしい。取材・文:渡辺水央『アキラとあきら』上映中(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年08月30日竹内涼真と横浜流星がW主演を務める映画『アキラとあきら』が公開されている。本作は池井戸潤の同名小説の映画化で、育った場所も信念も違うふたりの男、山崎瑛(アキラ)と階堂彬(あきら)が銀行を舞台に向かい合う姿を描いた作品だ。監督を務めた三木孝浩は、『僕等がいた』『青空エール』『今夜、世界からこの恋が消えても』など恋愛映画、青春映画を数多く手がけているが、本作は三木監督がこれまでに描いてきたドラマに通ずる要素が多く、監督のキャリアに対する考えとシンクロする部分のある作品になっている。三木監督はどのような想いで本作と向き合ったのか? ふたりの俳優をどう見たのか? 公開前に話を聞いた。竹内演じる山崎は幼少期に父の町工場が倒産し、貧しい中で育ちながら“人を救う”ことを目的に銀行員になる。一方、横浜演じる階堂は、老舗の海運会社の御曹司だが親戚のいざこざに嫌気が差し、親の跡を継ぐことなく銀行員になる。何があっても困っている人の力になりたいと奔走し続ける山崎と、情を捨てて冷静さを失わない階堂。ふたりは同じ年に入行し、それぞれが宿命や苦境に立ち向かいながら成長を遂げていく。そんなある日、階堂家が経営するグループ企業に危機が訪れ、山崎が担当を願い出たことからふたりの人生が交差する。原作者の池井戸は『半沢直樹』や『空飛ぶタイヤ』など映像化の多い作家だが、三木監督は「池井戸さんの作品なので、ある種の勧善懲悪ものかと思っていたら、原作を読むとそれとは違うカタルシスを感じさせる作品だった」と振り返る。「相手をやりこめて、叩き潰して快感を得るのではなく、自分と意見の異なる相手とどのようにやりとりしていくのかが描かれている。主人公ふたりの成長ドラマが中心にはあるんですけど、他のキャラクターも単なる悪役ではなくて、それぞれに矜持があり、信念がある。その相手を“論破”するのではなくて、自分の意志を伝えながら乗り越えていく。そこにすごく感動したんです」だからこそ本作では自らの信念と意志で壁を乗り越えようとするアキラとあきらの演技が重要になる。ポイントは竹内涼真と横浜流星はどちらも映画の主演を務められるだけの実力を持ちながら、演技に対するアプローチが違うことだ。「そうなんです。ふたりの芝居に対するアプローチが違うことがこの映画では重要になりました。横浜流星くんはすごく感情を大事にする人で、ちょっとした感情のゆらぎでさえも、表面的に演じるのではなく、ちゃんと自分の心を揺らして演じようとする。どちらかと言えば女優さんに多いタイプなんじゃないかと思う。一方で竹内くんは強い意志をぶつけてくるタイプなんです。だから山崎と階堂のキャラクターの違いと、ふたりの演技のタイプの違いがすごく合ったんですよね」三木監督は竹内演じる山崎と、横浜演じる階堂のシーンでカメラの位置や画面の色味を丁寧に調整している。その想いが表情のひとつひとつにしっかりと宿っている竹内のシーンは、色温度の高い暖色系の色味の画面で、カメラは彼の表情をしっかりと捉える。一方、複雑な環境で育ち、内面が謎に満ちている階堂を演じる横浜のシーンでは寒色系のトーンで画面をまとめ、カメラを少し引き“階堂のいる空間そのもの”を切り取っていく。「小説とくらべると映画は短い尺の中で語らなければならないので、ふたりの関係の振り幅を大きく描くために“対立”の構造を色濃く見せたいと思っていました。竹内くんのシーンは表情をしっかりと撮りたいと思いましたし、横浜くんのシーンは観客に彼が一体、何を考えているのか想像してほしかった。だから、そんな想いがカメラ位置にも出ているのかもしれません」やがて物語が進み、ふたりの人生が交差し、それぞれが自分の信念をぶつけ合う中で、画面の色合いや、俳優をとらえるフレームも少しずつ変化していく。ドラマ的な面白さや俳優の演技だけでなく、映画としての“語りの変化”も本作の見どころのひとつだ。「今回の作品は自分の演出意図がすごく出しやすい題材だったのかもしれません。恋愛映画だと、どうしても観る方の主観であったり、観る方の恋愛経験が乗ってくる難しさがあるんですけど、今回はキャラクターの描き方もしっかりと俯瞰的に考えることができた。だから迷いなくできましたね」『アキラとあきら』は“観る人を勇気づける映画”にとは言え、映画を観ると本作はこれまでに三木監督が描いてきた要素がしっかりとつまっていることがわかる。異なった境遇や価値観、宿命を背負った人間が出会い、単なる“好き/嫌い”を超えてお互いを理解していくドラマ、人物を描写する際に俳優だけでなく“俳優とその背後にある自然”を重ね合わせる演出……ジャンル的には“恋愛映画”と呼ばれる作品群の根底にあった三木監督のカラーやこだわりが本作でも色濃く描かれている。「そうですね。この映画も基本的には“相互理解”の話です。ただ、僕はそのことについては悲観的なんです。現実の世界では相互に理解し合うことはなかなかできないからこそ、映画の中、フィクションの中では希望を描きたくなるんだと思います」監督が語る通り、本作も“希望”の物語だ。山崎と階堂はそれぞれの信念や理想を貫こうと奮闘し、どんな窮地に追い込まれても絶対にあきらめない。絶対に想いを曲げない。その姿に監督も思うところがあったようだ。「池井戸さんが『この小説には自分の青臭い部分が出ている』とおっしゃっていたんですけど、僕はそこがすごくいいなと思ったんです。僕も生きていく上では仕事していかなきゃいけないわけですけど、それ以前にまずは映画を観ている方を楽しませたい、と思っています。映画はライフラインではないですし、生きていく上で絶対に必要なものではない。だからこそ、映画をつくる限りは観客に何かを持って帰ってもらいたいですし、観ることで何かしらプラスになってほしい。だから映画の中で竹内くんが『誰かを救うことで自分も救われるんだ』ってセリフを言うんですけど、それが自分にはすごく響いたんです。僕はつくった映画を“誰かが楽しむこと”が救いになる。だからそういう意味では銀行と映画は違いますけど、“仕事”という観点で重ねて見ていたのかもしれないです」三木孝浩監督本作『アキラとあきら』は銀行を舞台に、バンカーたちが奮闘する姿を描いた激動のドラマだが、その根底には異なる信念をもつふたりの男の友情と相互理解、それぞれが信念や理想を胸に宿命に立ち向かう姿が描かれる。竹内涼真と横浜流星、ふたりの俳優が全身全霊で“希望”を語ろうともがく姿は多くの人の心をとらえるだろう。「僕はふたりとは少し年齢が離れているんですけど、撮影現場でふたりを観ていると勇気をもらえたんですよね。つくる前から観る人を勇気づける映画にしたいと思っていましたけど、ふたりが劇中のセリフを血肉にして、思った以上の強さをもったキャラクターにしてくれた。そのことに撮影中からスタッフもみんな胸を打たれていましたし、僕自身も本当に監督冥利につきるというか、この作品に関われたことが幸せでした」『アキラとあきら』公開中(C)2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年08月26日竹内涼真と横浜流星が演じる、アキラとあきらの奇跡の逆転劇『アキラとあきら』より、スペシャル映像と新場面写真が公開された。今回到着した映像は、正反対の宿命を背負ったアキラ(竹内さん)とあきら(横浜さん)のキャラクターに焦点を当てた、SIDE山崎瑛<アキラ>、SIDE階堂彬<あきら>の2本。幼くして過酷な運命に翻弄されてきたアキラと、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続けるあきら。企業倒産の危機をきっかけに、対立していた2人。それぞれの信念が交わり、人生をかけて共闘していく様子に思わず胸が熱くなる。まず、“アキラ”の映像では、父親の町工場が倒産し、全てを失うという過酷な境遇に身を置かれながらも、銀行員・工藤(満島真之介)の真摯な姿に心を動かされた幼少時代から、融資を通すべく上司の不動(江口洋介)に必死に掛け合う銀行員としての姿が映し出され、アキラの熱い情熱と信念が溢れ出す。SIDE山崎瑛<アキラ>また“あきら”の映像では、父・一磨(石丸幹二)から会社を守るように教えを受けた幼少期であったが、経営を巡って言い争う叔父たちに辟易し、銀行員になることを決意するあきら。そんなことから、温情よりも冷静な判断を重視し、人情を重んじるアキラとは正反対の冷徹さを見せる一方で、叔父たちに騙された弟・龍馬(高橋海人)を心配し、家業である東海郵船の再建へと奮起する姿も。自分の家族を守りたいという信念が深く描かれている。SIDE階堂彬<あきら>そして場面写真では、対峙するアキラとあきら、羽根田(奥田瑛二)に凛々しい表情で正面から立ち向かうアキラと不動、親族同士の骨肉の争いに巻き込まれるあきらなどの姿が写し出されている。『アキラとあきら』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アキラとあきら 2022年8月26日より全国東宝系にて公開©2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年08月01日8月26日(金)に全国公開を迎える映画『アキラとあきら』。このたび、スペシャル映像と場面写真が公開となった。『半沢直樹』 『下町ロケット』『陸王』など、数々の大ベストセラーを生み出してきた日本を代表する作家・池井戸潤。骨太なストーリーと多彩な感情表現で世代問わず多くのファンを魅了する池井戸作品の中で、『アキラとあきら』は対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念を武器に現代に立ち向かう感動巨編として注目を集めた。原作は集英社文庫より発売中で、現在の累計発行部数は87万部を突破。WOWOWにて映像化された連続ドラマ版(主演:向井理、齋藤工)は、第34回ATP賞テレビグランプリを受賞、高い評価を得ている。その勢いはとどまる所を知らず、満を持しての映画化が決定。本作のメガホンを取るのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『僕等がいた』など数々の大ヒット作品を生み出してきた青春映画の名手・三木孝浩監督。そして今回、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛<アキラ>を演じるのは竹内涼真。大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬<あきら>役を横浜流星が演じる。今、最も勢いのある実力派俳優・竹内涼真×横浜流星のW主演。<アキラ>と<あきら>は絶望的な状況を前に、破産寸前の企業の未来と4800人の人生を救うことができるのか?若き銀行員たちが過酷な運命に立ち向かい、奇跡の大逆転を巻き起こす。そしてこのたび、正反対の宿命を背負ったふたりの若者、<アキラ>と<あきら>のキャラクターに焦点を当てたスペシャル映像・SIDE山崎瑛<アキラ>、SIDE階堂彬<あきら>がそれぞれ公開された。公開されたスペシャル映像では、ふたりのキャラクターを象徴するような印象深いセリフから始まり、育った環境や彼らが持つ信念が紐解かれる映像に仕上がっている。「誰にでも宿命というものがあるのなら、それはどんな風に乗って現れ、どこへ僕らを運んでゆくのだろう」という言葉から始まるSIDE山崎瑛<アキラ>の映像。父親の町工場が倒産し、全てを失うという過酷な境遇に身を置かれながらも、その中で出会った銀行員・工藤(満島真之介)の真摯な姿に心を動かされた幼少時代から、融資を通すべく上司の不動(江口洋介)に必死に掛け合う銀行員としての姿が映し出され、運命に翻弄されながらも人を救うバンカーになりたいという<アキラ>の熱い【情熱】と【信念】が溢れ出している。SIDE階堂彬<あきら>では、「もし、逃げられない現実を宿命と呼ぶのなら、なぜ人は抗おうとするのだろう」という、血縁のしがらみに抗い続ける<あきら>の苦悩を感じさせる台詞とともに映像が映し出されていく。父・一磨(石丸幹二)から会社を守るように教えを受けた幼少期であったが、経営をめぐり目の前で言い争う叔父たちに辟易し、家業を継がず銀行員になることを決意。親族同士のいさかいを目の当たりにしたことで温情よりも冷静な判断を重視。人情を重んじる山崎とは正反対の冷徹さを見せる一方で、叔父たちに騙され巨額の負債を抱えた弟・龍馬(髙橋海人 / King & Prince)を心配し、家業である東海郵船の再建へと奮起する姿も見られ、自分の家族を守りたいという“信念”が深く描かれている。企業倒産の危機をきっかけに、対立していた<アキラ>と<あきら>。それぞれの“信念”が交わり、人生をかけて共闘していく様子に思わず胸が熱くなる映像となっている。果たしてふたりが立ち向かう先には何が待ち受けているのか。あらゆる人物の感情と思惑が交錯する様子に緊張感が高まる。本映像は東宝公式YouTubeチャンネルにて公開される。さらには初公開を含む計12点の場面写真も一挙に公開となった。対峙する山崎と階堂、奥田瑛二演じる羽根田に凛々しい表情で正面から立ち向かう山崎と不動、親族同士の骨肉の争いに巻き込まれる階堂など、新たな4点をはじめ、豪華キャストが集結した場面写真を一挙に公開。彼らのまなざしから伝わる“情熱”と“信念”に、本作への期待も高まる。『アキラとあきら』8月26日(金)より公開
2022年08月01日池井戸潤原作で、竹内涼真と横浜流星がW主演を務める映画『アキラとあきら』より、新予告映像が公開となった。また、主題歌がback number「ベルベットの詩」に決定した。骨太なストーリーと多彩な感情表現で世代問わず多くのファンを魅了する池井戸作品の中で、対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念だけを武器に社会に立ち向かう異色の感動巨編として注目を集めたのが原作『アキラとあきら』。2017年、WOWOWにて映像化された連続ドラマ版は、第34回ATP賞テレビグランプリを受賞し高い評価を得た。さらに、2020年8月には集英社から文庫(上下2巻)が再販され、現在の累計発行部数約70万部を突破している。自らの過去から「人のために金を貸す」という熱き信念を持つ銀行員・山崎瑛<アキラ>を、舞台・ドラマなど幅広く活躍し、多彩な演技で人々を魅了し続ける竹内涼真が演じ、冷静沈着で頭脳明晰な銀行員であるが、老舗海運会社・東海郵船の御曹司で親戚との軋轢や足の引っ張り合いに嫌気がさし、自ら後継ぎの座を退いた過去を持つ階堂彬<あきら>を、若手俳優・横浜流星が演じる。監督は、『ソラニン』、『僕等がいた』など爽やかな青春映画や恋愛映画の名手として数々の作品を手がけ、WOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』(原作:長崎尚志)ではミステリー・サスペンスの緊迫感を見事に表現し、その幅広い演出力で高い評価を受けた三木孝浩監督が務める。この度、感情豊かで人間味溢れるアキラとあきらの魅力が凝縮された新予告映像が公開。ある時、山崎は大病を患った娘を抱える町工場、井口ファクトリーの社長・井口雅信(宇野祥平)から、融資について助けを求められるも、上野支店支店長の不動公二(江口洋介)から「お前は牧師か何か?」と詰め寄られ苦悩する。人を救う為もがきながら大粒の涙を流す姿からは、愚直でどこまでも情が深い人柄を感じられる。一方で、山崎に対し、「人を温情で見ていたら必ず痛い目をみるぞ」と冷静に言い放つ階堂。彼は大勢の重役から期待の拍手を贈られ、着実にキャリアを積んでいるようにみえたが、家族への複雑な葛藤を抱えていた。山崎から「本当は家族を守りたいんだろ?」と核心を突かれ、冷静な階堂が感情をむき出しにする一面も。そして、階堂の父・一磨が倒れたことにより、階堂グループの巨額な負債が発覚し、物語は大きく動き出す。グループの再建、叔父たちの企み、弟との軋轢に苦しむ<あきら>に、「東海郵船とその社員を必ず守り抜く」とまっすぐな瞳でぶつかる<アキラ>。映像では絶望的な状況を前に、ライバルであったはずの2人が手を取り、共に過酷な運命に立ち向かう姿が描かれている。さらに本作の主題歌がback number「ベルベットの詩」に決定。ラブソングの名手として、世代・性別を問わず、広い層から支持を得ているback numberが、本作では熱い登場人物たちの生き様をイメージした珠玉の人生讃歌を書き下ろした。ボーカルの清水依与吏は「書き込んで、歌い、直して、歌い、ぐしゃぐしゃに丸めて、また真っ白い紙に向き合う。この作業を何度も何度も繰り返す事が、『アキラとあきら』の中で、苦悩や葛藤に晒されながら生きる登場人物の1人として『ベルベットの詩』を招き入れて頂く為にとても重要だったように思います」とコメント。三木監督は「自分の弱さと向き合う不安に怯えながらも必死で何かに立ち向かおうとしていたあの頃の初期衝動を思い出させてくれるような、荒々しくも優しいこの歌に激しく心揺さぶられました」と絶賛。馮プロデューサーは「この作品を一人でも多くの方に楽しんで頂くために、世代を問わず多くの方々の心を震わせ、感動を届けてきたback numberさんしかいないと思い、お願いしました」と、その表現力に絶大な信頼をおき、オファーに至った経緯をコメントした。<コメント全文>■back number/清水依与吏どの角度からも後押しできる力強さを持った作品なので、『音』の部分は早々に心が決まりましたが『言葉』の部分では盛大に苦戦しました。書き込んで、歌い、直して、歌い、ぐしゃぐしゃに丸めて、また真っ白い紙に向き合う。この作業を何度も何度も繰り返す事が、『アキラとあきら』の中で、苦悩や葛藤に晒されながら生きる登場人物の1人として『ベルベットの詩』を招き入れて頂く為にとても重要だったように思います。傷も癒えないまま歩み続け剥き出しになった『中身』のような自分を、本能のままに叫ぶのではなく、美しいものだと願って歌う。もしかしたら自分達にとっても、いま必要な楽曲として生まれて来てくれたのかもしれません。■三木孝浩監督自分の弱さと向き合う不安に怯えながらも必死で何かに立ち向かおうとしていたあの頃の初期衝動を思い出させてくれるような、荒々しくも優しいこの歌に激しく心揺さぶられました。清水くんは自分のことしか歌えないと言うけれど無骨なまでに剥き出しに自分を晒して作る歌だからこそ他人事のように励まされるのではなく、聴く人それぞれが自らを奮い立たせるような応援歌になったのだと思います。皆さんにもぜひ映画『アキラとあきら』と共にこの歌で熱くたぎってもらえたら嬉しいです。■馮年プロデューサー池井戸さんらしい骨太な人間ドラマでありながら、池井戸さんには珍しく若い二人の青年を主人公にした青春感の強い物語、それが「アキラとあきら」です。この作品を一人でも多くの方に楽しんで頂くために、世代を問わず多くの方々の心を震わせ、感動を届けてきたback numberさんしかいないと思い、主題歌をお願いしました。二人のアキラのように、生きること、働くことには、大なり小なり辛いことがあると思います。そんな苦しい時、心が折れそうな自分を肯定し、エールを送ってくれるような、熱くて、優しい楽曲を制作して頂きました。スタッフ・キャストの力が結集した本編と、back numberさんとによる珠玉の主題歌。この二つが合わさって「池井戸潤史上、最も泣ける作品」になったと、自信を持って言えます。映画と主題歌、両方お楽しみいただけたら幸いです。『アキラとあきら』8月26日(金)より公開
2022年06月17日お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんとお笑い芸人の河邑ミクが、最先端VR施設の人気アトラクション『VRガーデン大阪powered by TYFFONIUM』(7月2日~9月19日、大阪・カンテレ本社で開催)のオフィシャルサポーターに就任。関西上陸に先駆けて東京・台場の会場で体験した。ホラー&冒険という2つのアトラクションを体験した2人。河邑が「人生初の“疲れ楽しい”体験。VRってこんなに進んでるんだ!」と素直な感想を漏らすと、クロちゃんは「怖いと楽しいの二面性をSNSで広めていきたい! 文句くる可能性は高いけど、コメント数は多いと思う」と意気込みを語った。さらに、「最初、クロちゃんと行かないとあかんのか…と思ってた」と、思わぬテンションの低さを告白した河邑は「でも、クロちゃんと体験しても楽しかった」とVRの底力を強調。一方、クロちゃんは「マイナスからのスタートおかしくない?」と愚痴りながら、「僕だって、みちょぱと行きたかった!」と本音を明かす一幕も。そんな息ピッタリの2人だが、クロちゃんが「冗談じゃなく、ミクミクとの距離がこんなに近づくと思ってなかった」と後輩芸人との間に起きた変化を告白すると、河邑も「私も思ってなかった」とまんざらでもない様子。ところが、ホラーVRの「コリドール」を体験中に、クロちゃんが恐怖のあまり河邑を守るどころか、前に押し出していたことが発覚すると、「最低! 最悪!」と河邑が厳しいダメ出し。せっかく上がった好感度が急降下する結果になってしまった。そして、河邑は「VRガーデンが大阪に来るんだから、もう体験する以外に選択肢はない」とイベントをピーアールし、クロちゃんは「大阪でギャルと一緒に行こうと思う」と新たな恋に意欲を燃やした。2人がアトラクションを体験する様子は、22日(25:25~)に放送されるイベント情報番組『ピーチケパーチケ』(※関西ローカル)で放送され、随時イベント公式SNSなどにもアップされる。
2022年06月16日河瀨直美監督(53)が総監督を務めた東京五輪公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』。河瀨監督が代表を務める映像制作会社「組画」の公式サイトでは、《オリンピックという大きな舞台で、精一杯鍛錬してきたアスリートたちの姿を中心に5000時間750日間を越える記録とその記憶を凝縮しています》と紹介されている。先日開かれた「第75回カンヌ国際映画祭」では、クラシック部門に選出され高い評価を得た本作。各メディアによると、カンヌのレッドカーペットを歩いた河瀨監督は、「世界で1番の映画祭という最高のお披露目の場だと思うので、ここカンヌにて、日本で行われたオリンピックの姿をお披露目できるのは誇りに思います」と語ったという。そんな河瀨監督の渾身の作品は、ついに6月3日(金)から日本で公開された。ところが、週末にもかかわらずチケットの事前購入の売れ行きが芳しくないというのだ。「東京都内の新宿、渋谷、池袋周辺の主要な映画館でも、公開初日の段階で空席が目立っています。もちろん当日に座席が埋まる可能性もありますが、土・日でも上映1回あたりの事前購入状況は10席前後のところが多く、1枚もチケットが売れてない回も。全国でも同様の客入りの映画館が多数あるといいます。本作よりも前に上映された『トップガン マーヴェリック』『流浪の月』では、半数以上の席が埋まっている回や完売している回もあります。カンヌでも評価を得た作品ですので、公開初週の週末なら動員数も期待できると思ったのですが……」(映画関係者)昨年、開幕直前まで波乱に見舞われながらも、17日間にわたって行われた東京五輪。しかしながら、本作の上映に反対する人も少なからずいたようだ。「カンヌで上映される前に、日本で完成披露試写会が開かれました。そこには女性蔑視発言で東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗氏(84)も出席。さらには日本サッカー協会元会長で選手村村長の川淵三郎氏(85)や大会事務総長を務めた武藤敏郎氏(78)の姿もあったそうです。そんな会場の外では、本作の上映の中止を求める運動が行われていたといいます」(スポーツ紙記者)一方で、河瀨監督はスポーツ紙の取材に「100年後にも届くような映画でないといけない」と語っている。だが河瀨監督をめぐっては、2度にわたって“ハラスメント疑惑”が「週刊文春」に報じられたばかりだ。「1度目は’19年5月に映画『朝が来る』の撮影現場で、河瀨監督に触れた撮影助手を蹴り上げたと報じられました。報道直後、河瀨監督は公式サイト上で《既に当事者間で解決をしている》とコメントを発表し、幕引きを図りました。ですがその後も、河瀨監督が’15年10月に男性スタッフの顔面を殴ったと報じられたのです。どのような理由で殴ったかは不明ですが、男性スタッフは同誌の取材に『事実です』と語っています。今、映画界ではハラスメントの告発が相次いでいます。度重なる暴行報道に批判の声が上がるも、河瀨監督は沈黙を貫いたままです。一連の報道や河瀨監督の対応も、興行に影響を与えているかもしれません」(前出・映画関係者)カンヌで喝采を浴び、凱旋上映が始まった東京五輪公式記録映画。だが国内との“温度差”ゆえに、大コケにならなければよいが。
2022年06月04日鳥取県とANAあきんど株式会社は、相互に緊密な連携と協力を図り、双方の保有する資源を有効に活用することにより、航空路線を活用した鳥取県の観光振興及び地域創生に資することを目的に、業務連携協定を締結することとし、下記のとおり締結式を行います。また、昨年11月に「とっとり翼の大使」に就任したANAの現役客室乗務員山田葵さんから日ごろの活動をご紹介いただきます。1協定締結式(1)日時2022年6月3日(金)午前10時10分から30分まで(2)場所都道府県会館4階410会議室(東京都千代田区平河町2-6-3)(3)出席者ANAあきんど株式会社代表取締役社長菅谷とも子(すがやともこ)氏とっとり翼の大使山田葵(やまだあおい)氏山陰支店支店長松本有司(まつもとゆうじ)氏鳥取県鳥取県知事平井 伸治(ひらいしんじ)(4)次第ア開会・出席者紹介イ菅谷社長様ご挨拶ウ知事挨拶エ協定書署名、記念撮影オとっとり翼の大使山田葵さんによる活動紹介カ質疑応答キ閉会2協定による主な連携項目ア航空路線を活用した観光振興イ国内外に向けた観光プロモーションの展開、ツアー販売ウ地域の観光魅力の向上及び受入環境整備エ相互保有データを活用した観光マーケティングオ県産品の振興・活用及び販売促進カ観光人材育成、移住促進・交流人口拡大等参考)とっとり翼の大使山田葵さんについて山田さんは、令和3年11月3日に大使に任命され、ANA公式YouTubeチャンネル「BLUE SKY NEWS」の鳥取県観光PR動画にご出演いただきました。今回は、山田さんに日ごろの大使の活動についてご紹介いただく予定です。■動画チャンネル名:ANA公式YouTubeチャンネル「BLUE SKY NEWS」■動画タイトル:【Vlog】ANA CAがご紹介!魅力たっぷり鳥取旅【砂丘・仁風閣・鳥取城跡】■URL: 【本リリースに関するお問い合わせ先】鳥取県交流人口拡大本部 観光戦略課池本・河本TEL:0857-26-7099/FAX:0857-26-8308 kankou@pref.tottori.lg.jp 2021.11.3 とっとり翼の大使任命式 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月02日池井戸潤の小説を映画化した、竹内涼真&横浜流星主演『アキラとあきら』の新キャスト22名が発表。ポスタービジュアルと特報映像も公開された。今回新たに発表されたのは、山崎瑛(竹内さん)と階堂彬(横浜さん)が入社した「産業中央銀行」の上司や後輩、山崎が銀行員になるきっかけとなった人物や取引先、軋轢が絶えない階堂の父親と叔父たちという、重厚感のある世界観を共に築き上げるメンバー。「産業中央銀行」の若き銀行員で、山崎&階堂に憧れる水島カンナを上白石萌歌、融資部長・羽根田一雄を奥田瑛二、山崎の上司で上野支店副支店長・不動公二を江口洋介。山崎が銀行員を志すきっかけになった銀行員・工藤武史を満島真之介、山崎プレス工場の従業員・保原茂久を塚地武雅、山崎が担当している取引先の社長・井口雅信を宇野祥平。階堂の父で東海郵船の社長・階堂一磨を石丸幹二、階堂の叔父・階堂崇を児嶋一哉、同じく叔父の階堂晋をユースケ・サンタマリアが演じる。そのほか、戸田菜穂、野間口徹、杉本哲太、酒井美紀、山寺宏一、津田寛治、徳重聡、矢島健一、馬渕英里何、山内圭哉、山村紅葉、竹原慎二、アキラ100%と個性豊かなキャストの出演も決定。そして、本編映像初となる今回の特報映像では、冷静沈着な階堂と熱い人情を覗かせる山崎、真逆の信念を持つ2人の様子が映し出される。短いながらも、キャラクターたちの個性が溢れ、スピード感のある映像となっている。またポスターは、産業中央銀行の社屋を背景に、山崎と階堂が力強い眼差しを向け、銀行員として壮絶な運命に立ち向かう様子が伺える。『アキラとあきら』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アキラとあきら 2022年8月26日より全国東宝系にて公開©2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年04月16日今田美桜初主演ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」に日本テレビのドラマ初となる石橋静河が出演することが分かった。本作は、今田さん演じる主人公・田中麻理鈴が、IT企業の中の部署を転々とする中で、出会う社員の問題を解決していく物語。連続テレビ小説「半分、青い。」、「この恋あたためますか」、『あのこは貴族』などに出演した石橋さん。今作で演じるのは、30年前の平成版ドラマでは、河合美智子が演じていた役柄・梨田友子。巨大IT企業「オウミ」のマーケティング部リサーチ・チームに所属している彼女は、アクセサリーも付けず、化粧気もなく地味なファッションに身を包み、不安のない老後を過ごすことが目標の堅実な女性。また、超がつくほどの倹約家で、「仕事はお金を稼ぐ作業」と割り切り、不透明な将来に備え倹約することがモットーだ。石橋さんは「梨田さんは、社会に揉まれていくうちに、挑戦する気持ちや仕事が好き!という気持ちを心の奥に仕舞い込んでしまった女性」と演じるキャラクターを説明し、「私は、その熱い気持ちを隠しきれず麻理鈴に見抜かれてしまう梨田さんが好きだなと思いました。一生懸命演じようと思います!」とコメントしている。今田さんのほかにも、江口のりこ、鈴木伸之、高橋文哉、向井理、平成版「悪女(わる)」で主演を務めた石田ひかりも特別出演する本作。梨田友子は、第1話から登場する。新水曜ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」は4月13日(水)21時54分~日本テレビ系にて放送開始(第2話以降、毎週22時から放送)。(cinemacafe.net)
2022年04月07日竹内涼真と横浜流星がW主演を務める池井戸潤原作映画『アキラとあきら』に、「King & Prince」高橋海人が出演していることが分かった。合わせて、場面写真も公開された。アイドルとしてだけでなく、主人公の親友を演じた「ブラック校則」や姉思いな弟を演じた「姉ちゃんの恋人」、東大を目指す専科の生徒を演じた「ドラゴン桜」など、俳優としても活躍する高橋さん。今作で演じるのは、老舗海運会社「東海郵船」の御曹司で彬(横浜さん)の弟・龍馬。優秀な兄に対しコンプレックスを抱き、いつしか犬猿の仲に。兄が跡継ぎの座を下りたため、若くして社長となり会社の舵を切るが、親戚同士の企みに巻き込まれ、苦悩していく。池井戸作品初参加となった高橋さん。「撮影はあっという間だったので寂しかったのですが、本当に楽しかったです!」とふり返り、キャラクターに関しては「劣等感を感じている人物で、僕自身も自分に自信がなく、共感できる部分があったので、その気持ちを大切にしながら演じさせて頂きました」とコメント。また、兄役の横浜さんとの共演をふり返り、「流星くんと一緒に撮影することが多くて、不安そうにしているといつも声をかけてくれて嬉しかったです。こんなお兄ちゃんが欲しかったな、と思いました!」と明かし、「お仕事や何かを頑張ることに対してネガティブに捉えている人たちも、明日からまた頑張るぞ!という熱くて勇気の出る作品になっていると思います。是非劇場でご覧ください!」と公開を待つファンへメッセージを送った。『アキラとあきら』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アキラとあきら 2022年8月26日より全国東宝系にて公開©2022「アキラとあきら」製作委員会
2022年03月09日