実家に帰省する機会となる正月。久しぶりに実家に行くと、いろいろな発見があるものです。Masa Somiya(@MasaSomiya)さんも実家に帰省した際、あるものを発見し、Twitterに投稿。大きな反響が上がっています。投稿者さんによると、発見したのは「10年以上前に亡くなった祖父が、私の子供の頃の姿を書いてくれた油絵」とのこと。祖父がどれだけ、孫である投稿者さんを愛でていたのかが伝わる作品をご覧ください。正月で実家に帰ったら、10年以上前に亡くなった祖父が、私の子供の頃の姿を書いてくれた油絵を発見しました。無口で不器用な祖父でしたが、言葉には出さなくても私への愛情を油絵に込めて残してくれたような、そんな気がして、なんだかジーンとなりました。 pic.twitter.com/ohq5fgcTmz — Masa Somiya (@MasaSomiya) January 3, 2022 おもちゃに囲まれ、楽しそうな笑顔を浮かべる男の子の姿が丁寧に描かれています。描いている間に、祖父は何度、幼い投稿者さんの笑顔を思い浮かべたことでしょう。投稿者さんの祖父の名は、髙嶋国松さん。公募にも応募するほど絵を描くことが好きでした。作品は多くの人の胸を打ち、「泣きそう」などのコメントが寄せられています。・不変の愛…。宝物ですね!・好きな人を描く時間は幸せだろうな。・人生で無上の喜びだったでしょうね。・ほっぺたもあんよも、全部がかわいい!・描いている間中、頭の中に「かわいい」という気持ちがあふれていたことが伝わります。形として祖父が遺してくれた愛情は、どんな時も投稿者さんを優しく包み続けるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年01月07日6月11日(金)に公開される映画『キャラクター』の中で、狂気の殺人鬼役・両角(もろずみ)を演じるFukaseが自ら手がけた巨大油絵が映る劇中シーン画像が公開された。本作はもしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら??そんなアイデアを基軸に、登場人物=キャラクターそれぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンタテインメント。『20世紀少年』『MASTER キートン』をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて、練りに練り上げた企画がついに実写映画としてそのベールを脱ぐ。スケッチに向かった先で、一家殺人現場に遭遇し犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾(やましろけいご)を演じるのは、若手屈指の演技派俳優として活躍が目覚しい菅田将暉。お人好しな性格ゆえに、人の悪を描けず苦悩する才能のない漫画家が、殺人事件の犯人と出会ったことで運命に翻弄されていく姿を、確かな演技力で繊細に演じる。そして山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(もろずみ)を演じるのは、本作が俳優デビューとなるSEKAI NO OWARI のボーカル・Fukase。アーティストとして多くの人を魅了してきた彼が俳優として、全てが謎に包まれる両角を、独特の存在感と美しさで熱演する。今回公開となった劇中シーン画像では、Fukase演じる両角が自室で漫画雑誌を手に取る姿が描かれている。スマイルマークが描かれているおどろおどろしい壁面こそ、実はFukaseが手がけた油絵。元々制作される予定ではなかったのだが、Fukase自ら役作りの一環で描いた小さな油絵を、本作でメガホンを取った永井監督が気に入り、劇中で使用する事を提案。喜んだのもつかの間、2メートル四方で描き直してほしいという無茶ぶりにFukaseは「でかすぎだろ」と思わず突っ込んでしまったという。また普段からFukaseが絵を描く時に着ている絵の具まみれのジャージを見た永井監督がインスピレーションを受けて、ほぼそのまま劇中衣装のイメージに採用。両角が“絵を描く”という設定もここから加わった。Fukaseはこの絵を「両角というキャラクターになって描いたので、理屈があるわけでもなく、降りてきたという感覚で描いた」と話す。また「描くならこれだ!と決まっていて、迷わず色を重ねていきました。両角が持っている凶悪さ、気持ち悪さ、不気味さと、そして少しだけある人懐っこい雰囲気が表現できたと感じています」と自ら手がけた絵画への思いを語った。残暑厳しい本作の撮影シーズンの真っ只中、倉庫を貸し切り、撮休日に丸1日を費やして仕上げた渾身の作品は迫力満点、圧巻の仕上がりとなった。全体が赤で統一され、スマイルマークが並んだデザインは、血を連想させるような深紅の赤色と、幾重にも塗り重ねられた痕跡が殺人鬼両角の狂気と重なり、より不気味な印象を醸し出す。劇中の雰囲気と相反するスマイルに隠された意味とは?公開された巨大絵画とともに、劇場で全容を確認したくなる内容となっている。■Fukase(両角役)僕は油絵を素手で描きます。そして、絵を描くときには「お気に入りの服」を着ると決めていて、最後にはその服ごと作品にしようと思うぐらいに着倒しています。描いている時は集中力を切らさないよう、着ている服で手を拭くのでどんどん絵の具が服についていく……そんなジャージを見た監督が「これ、いいね」と言ってくださって、劇中でもその服をイメージした衣装を着ることになりました。殺人鬼の衝動を理解するために描いた小さな絵が始まりです。その絵を監督に見せたところ、「映画で使おう」と提案されて、喜んでいたら「2メートル×2メートルで描き直して」と言われ……それは、でかすぎだろって思いました(笑)。両角というキャラクターになって描いたので、理屈があるわけでもなく、降りてきたという感覚です。描くならこれだ!と決まっていて、迷わず色を重ねていきました。両角が持っている凶悪さ、気持ち悪さ、不気味さと、そして少しだけある人懐っこい雰囲気が表現できたと感じています。映画『キャラクター』6月11日(金)より公開
2021年04月16日印象派の巨匠画家フィンセント・ファン・ゴッホの死の謎に迫る、全編が動く油絵で構成された体感型アートサスペンス映画『ゴッホ~最期の手紙~』。このたび、本作の主人公でゴッホの死の真相を追う青年の日本語吹き替え版声優に、山田孝之が決定した。本作は、実写映像をもとに、ファン・ゴッホの名画さながらのタッチで描かれた約6万5,000枚におよぶ油絵をアニメーション化した体感型アートサスペンス。アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を、さらに上海国際映画祭金爵賞アニメーション最優秀賞を受賞した。また、山田さんといえば、10月公開の『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』ではゲスト声優としてバットマンの声も務めることが発表され、俳優業のみならず、映画『ハード・コア』『デイアンドナイト』などプロデュースにも乗りだし、ますます注目されている存在。彼が本作で演じるのは、郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子、アルマン(ダグラス・ブース)。父に託された1通の手紙を巡り、ファン・ゴッホの死の真相に迫る役どころだ。父の友人であるファン・ゴッホに対して偏見を持っていたが、次第にその死に疑問を抱くようになっていく。父のジョゼフ・ルーラン役(クリス・オダウド)にはイッセー尾形が決定しており、2人が演じる親子のやりとりも見どころの1つとなる。さらにファン・ゴッホ役には、最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』も控えるクリス・ヘムズワースの吹き替え声優でもお馴染み、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」の三宅健太、ファン・ゴッホの最後を診たガシェ医師の娘・マルグリット役にはTVアニメ「ONE PIECE」「ソードアート・オンライン」の伊藤かな恵、ポール・ゴーギャン役に落合福嗣など豪華声優陣が脇を固め、作品にさらなる深みを出している。なお、10月24日(火)からは上野・東京都美術館で、浮世絵をはじめとする日本美術に影響を受けたゴッホを多角的に捉えた展覧会「ゴッホ展巡りゆく日本の夢」(2018年1月8日まで)も開催され、文字どおりゴッホを“体感”する芸術の秋となりそうだ。『ゴッホ~最期の手紙~』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月28日ソファに腰掛けた2人の男がテレビを見ている1枚の油絵。ごく普通の油絵に見えるが、これは絵ではなく実写であり、またビデオ作品であることが驚きを呼び話題となっている。中心となったのはダンサーであるジョン・ブーグズ(Jon Boogz)とボディペイント・アーティストであるアレクサ・ミード(Alexa Meade)、そしてデザインスタジオANIMIを運営するケリー・アーチソン(Kalie Acheson)だ。動画引用元:(YouTube : ジョンは日頃のニュースを見ていてアメリカ全域に広がる肌の色と性別における差別や警察と銃による暴力事件にうんざりし、落ち込んでいた。そしてある日、アレクサの「テレビを見ている男」のボディペイント作品を見かけ、この悲しみの感情を表現する「Color Of Reality」のプロジェクトの構想を思いついた。2人はすぐに意気投合しビデオを作ることとなったが、初のストーリー仕立ての作品の制作は初めてとのこともあり、アレクサの友人であるケリーをプロデューサーとして起用した。ケリーは撮影に必要なスタッフや機材のコーディネートや段取りを担当し、連日ジョンと電話で入念に打ち合わせを行なった。彼女はジョンがどのような人生を送ってきたかなどを詳しく聞き、彼のビジョンをアレクサ、そして制作チームがうまく形にできるように撮影の準備を行ったそうだ。ケリーの手腕により一流のスタッフや機材も揃い、遂にアレクサ、ジョン、そして彼のパートナーであるダンサー、リル・バック(Lil Buck)と共に2日間の撮影に入った。撮影されたビデオは、テレビを見る2人が悲惨な暴力事件のニュースを目の当たりにすることをきっかけにして、彼らの嘆き悲しむ心情をダンスで表現するというもの。アフリカン・アメリカンである彼らの、もしこれが自分や家族が被害者だったら...という痛烈なメッセージが込められている。ダンスと油絵を見事に融合させた、平面から立体へ行き来する動く油絵を見ているような不思議な感覚を覚える作品だ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2017年02月12日油絵で描かれた、自身の肖像画のジャケットが印象的な『THE STILL LIFE』。デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを経た平井堅さんの、5年ぶりのオリジナルアルバムだ。「ドラマ主題歌になったシングル『告白』以降の曲をおさめたアルバムになりました。『告白』は僕の中でエポックメイキングな一曲でもあり、今まで以上に明確なビジョンを持って作り上げたので、ある意味、僕の新たなスタートだったんです」「告白」で歌われるのは、女性目線の心情。それまでの平井さんの歌にはなかったような、絶望や深い哀しみに満ちた曲だった。「最後に希望の光が一条差す、ということもなく、絶望だけで終わる曲ですが、自分としてはすごく満足のいく作品になりました。『告白』で人間の裏の部分を描いたことに引っ張られて、毒づきたい気持ちがあったんですよね。結果的に、今回のアルバムも俯瞰で見ると“陽”より“陰”や“闇”を打ち出した曲が多くなっています。ただ、全編通して聴くとダークな曲が多かったので、ラストにほっこりした曲『それでいいな』を入れています(笑)」本作の収録曲14曲は、全て平井さんの作詞。しかしご本人は、うっすら“不本意”なのだそう。「本当はあまり自分を出したくないので、自作曲へのこだわりは全くないんです。<非実力派宣言>じゃないですけど、自分は“スピーカー”だと思っています。もともと歌手志望だし、いろんな人のアイデアや美意識をもらって、歌を発するスピーカーでありたいと意識している。今回は自分の曲ばかりになってしまったので、せめてプロデュースだけは、と若手から大御所の方までいろんな方にお願いしました」『THE STILL LIFE』とは絵画の“静物画”のこと。肖像画ジャケットといい、最新の音源に反するように、それを包むパッケージからはクラシックな薫りが漂う。「僕がいまだにガラケーユーザーだからかもしれないけど、SNS経由の自分発信が溢れる今の社会とは、逆を行きたいんです。自分は発信なんてしないぞ、って。僕の仕事は発信しなければいけない側なんですけど、実はそういう意識はあまりないんです。今回のジャケットも、アンチセルフィーというか。この時代にあえて実際にモデルになって、長い時間をかけて油絵で描いてもらうことをしました」このアルバムには、今までの平井さんとは違う“裏面”が隠されている?ぜひそこを覗いてみて。◇ひらい・けん1995年『Precious Junk』でデビューし、昨年20周年を迎えた。最新シングル『魔法って言っていいかな?』(Panasonic 4KカメラTVCMソング)もヒット中。◇9th ALBUM『THE STILL LIFE』【初回限定盤CD + DVD】¥3,750DVDには新曲「魔法って言っていいかな?」など、新たに録ったスタジオライブ4曲とMUSIC VIDEO 7曲を収録。【通常盤CD】¥3,000(アリオラジャパン)※『anan』2016年7月13日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年07月12日