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皆さんは、義家族との関係は良好ですか?今回は法事の準備を押しつける義母のエピソードを紹介します。イラスト:高嶺葉樹義祖母の法事主人公の義祖母の法事のときのことです。法事は義両親の兄弟たちの家で交代で行っています。その年は義母の番だったのですが…。義母は「料理や準備はよろしく」と言って、すべて主人公に押しつけようとしてきたのです。義母から押しつけられそうになる出典:CoordiSnapさらに「大変だったらあなたの家でやってもいいのよ」と言う始末。主人公が「仏壇があるお義母さんの家でやるべきですよ」と咎めると、しぶしぶ納得してくれましたが…。結局準備や料理などのおもてなしはすべて主人公がすることに。疲れた主人公は子どもの世話や家事を理由に先に帰宅。主人公は今後もいいように使われてしまうことを恐れ、うまく回避する方法を模索するのでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2024年05月19日■これまでのあらすじさくらは夫と生後3ヶ月になる娘の葉月と3人暮らし。初孫に夢中の義両親とはいい関係を築けているが、子持ちを目の敵にしている義妹・恵梨香とはなるべく顔を合わさないように距離を取っていた。職場のワーママたちに迷惑をかけられているという恵梨香。ママ社員は職場の同僚たちから「ふざけるな」と思われていると悪しざまに言われるが、さくらの職場は人員の体制が整っていてママ社員に協力的だった。一方、育児休暇や時短勤務者が多い恵梨香の職場は、独身というだけで仕事を押しつけられて我慢を強いられる毎日。限界を超えた恵梨香が辞めるとぶちまけたことでようやく社内での話し合いが本格化し、改善に向かうことができた。そうなると、恵梨香は義姉に申し訳ない気持ちが生まれ…。【恵梨香SideStory】法事で久しぶりにさくらちゃんに会いました。傲慢だと思っていた子持ち様ですが、さくらちゃんは常に周囲に気を遣っていて…。私は今まで、さくらちゃんにただストレスをぶつけていただけでした。自分勝手だった振る舞いを反省し、さくらちゃんに謝るタイミングを見計らっていると、酔った親戚のおじさんたちから「結婚しないのか」「子どもはどうする」と絡まれました。いつものことですが、言われていい気持ちはしません。そこへ割って入ってくれたのが…さくらちゃんだったんです。次回に続く(全15話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月09日皆さんは、義家族との関係に悩んだ経験はありますか? 今回は「笑顔で嫁イビリをする義母」にまつわる物語とその感想を紹介します。 ※この物語はフィクションです。イラスト:漫画エンジェルネコオカ法事のために義実家へ…会社の先輩と、結婚したばかりの主人公。ある日、夫に「法事があるから来てほしい」と言われ、主人公は快諾しました。義実家へ行くと義母や親戚たちに歓迎されて、主人公はホッとします。しかし昼食の時間になると、主人公の料理だけが用意されず…。困惑した親戚たちは、昼食を手配した義母に「主人公の料理がない」と指摘します。すると「間違えちゃったかしら…」と義母は言いました。そこで親戚が主人公に料理を分けてくれたのですが、義母はなんとその料理を床に捨ててしまい…。笑顔で嫁イビリをされ…出典:漫画エンジェルネコオカ突然義母に嫌がらせをされ「誰か助けて。怖い…」とガタガタ震えた主人公。すると異変に気づいた夫がやってきて「どうしたんですか?」と尋ねます。親戚たちが事情を説明してくれ、状況を把握した夫は…。「ふざけないでください!」と義母に激怒。夫に反抗されると思っていなかった義母は「えっ?」と驚愕したのでした。読者の感想歓迎されたかと思いきや突然嫁イビリをされるなんて、かなりショックですね…。夫が義母ではなく主人公の味方をしてくれて、本当によかったと感じました。(30代/女性)自分の分だけ食事が用意されておらず、笑顔で嫁イビリをされたらおそろしく感じるでしょうね…。すぐに異変に気づき、助けてくれた夫はすてきだなと思いました。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(lamire編集部)
2024年02月28日皆さんは、義家族との関係に悩んだ経験はありますか? 今回は「嫁いびり義母」にまつわる物語とその感想を紹介します。 ※この物語はフィクションです。イラスト:モナ・リザの戯言嫁いびりをする義母義両親と同居して、義母から嫁いびりを受けていた主人公。ある日、親戚の法事で主人公は家事を頼まれます。そして主人公が料理を運ぼうとしたとき、義母が足をひっかけてきました。主人公は転倒してしまい、それを見た義母は…。ひどい仕打ち…出典:モナ・リザの戯言「余計な仕事増やさないで?」とニヤニヤ笑う義母。主人公は我慢の限界で「…いい加減にするのはお義母さんのほうでしょ!」と激怒します。そして今までの義母からの仕打ちを、親戚に暴露。結果、義母の悪事が明らかになったのでした。読者の感想親戚の前でまで嫁いびりをする義母に、呆れてしまいますね。主人公がはっきりと言い返すことができて、本当によかったです。(30代/女性)足をひっかけて主人公を転倒させた義母には驚きました。義母の悪事が明らかになり、こっぴどく叱られてスカッとしました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(lamire編集部)
2023年12月20日皆さんは、義家族の行動に驚いたことはありますか?今回は、法事で義両親がとった行動に衝撃を受けたエピソードを紹介します。法事に来てくれた友人に…友人が気にしていたことは…義母がとった行動にショック…思わず友人も同情…平然とお供え物を持っていった義両親に、モヤモヤしてしまった主人公。主人公の気持ちに、思わず同情してしまいますね…。義家族とは、適度な距離感でお付き合いしたいです。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。(Grapps編集部)
2023年10月14日皆さんは、義家族との関係は良好ですか?今回は法事の準備を押しつける義母のエピソードを紹介します。イラスト:高嶺葉樹義祖母の法事主人公の義祖母の法事のときのことです。法事は義両親の兄弟たちの家で交代で行っています。その年は義母の番だったのですが…。義母は「料理や準備はよろしく」と言って、すべて主人公に押しつけようとしてきたのです。義母から押しつけられそうになる出典:CoordiSnapさらに「大変だったらあなたの家でやってもいいのよ」と言う始末。主人公が「仏壇があるお義母さんの家でやるべきですよ」と咎めると、しぶしぶ納得してくれましたが…。結局準備や料理などのおもてなしはすべて主人公がすることに。疲れた主人公は子どもの世話や家事を理由に先に帰宅。主人公は今後もいいように使われてしまうことを恐れ、うまく回避する方法を模索するのでした。やる気のない義母法事の準備から片づけまでをすべて主人公に押しつけた義母。そんな義母のやる気のなさに呆れてしまう主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2023年09月23日みなさんはお酒で失敗してしまったことはありますか?今回は酔った夫の残念すぎるエピソードを紹介します!法事で酔った夫の発言酒癖の悪さにウンザリ反省しない態度も最悪20年以上も昔のお年玉に文句を言う夫…。お酒に酔って失礼な発言をするなんて困ってしまいますね。これからは飲みすぎないようにきちんと反省してほしいものです。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。(Grapps編集部)
2023年09月23日皆さんは、義両親との関係は良好ですか?今回は、法事の準備を嫁に押しつけてくる義母のエピソードを紹介します。イラスト:高嶺葉樹義祖母の法事のときのこと義母から押しつけられそうになる義母の家で行うことに片づけを神回避!嫌なことは嫌だと言えれば簡単ですが、良好な関係を保つためにはそうもいかないのが現実ですよね…。義両親とは適度な距離で接することが大切ですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2023年08月30日皆さんは親戚とのトラブルを経験したことはありますか?今回は「法事で叔父に怒鳴られた話」をご紹介します。夫が履いた靴下が原因で…?主人公が夫の親戚の法事に行った時のことです。黒色の靴下を主人公が用意しておいたにもかかわらず、夫は白色の靴下を履いていってしまいました。叔父の暴言主人公は夫の叔父から、夫が白色の靴下を履いていることを非難され、常識のない嫁だと暴言を吐かれてしまいました。当たり障りのない対応をする主人公でしたが、その後も叔父の文句は止まりません。ついに主人公が我慢の限界で怒って言い返すと、叔父は驚いたようで何も言わなくなりました。その後、義母は謝ってくれましたがモヤモヤする主人公なのでした。読者の感想黒い靴下を用意していたにも関わらず、白い靴下を履いてしまったのは旦那さんなのに、奥さんのせいにされるのはちょっと納得がいきませんでした。しかも、その後もネチネチ言われたら嫌な気持ちになると思います。(45歳/パート)言い返さなければ、お酒も入っているとのことで他の人を巻き込んで文句をずっと言ってくると思いました。主人公が怒って言い返してしまうのも仕方ないのかなと思います。(40歳/主婦)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2023年06月12日みなさんは義実家との関係はどうですか?今回は法事で嫌な思いをしたエピソードを紹介します。夫の親戚の法事で…主人公が夫の親戚の法事に参列したときのことです。夫には黒色の式服に合わせて黒色の靴下を主人公は用意していました。しかし夫は普段通りの白色の靴下を履いて行ってしまったのです。すると食事の席で夫の叔父にあたる方から「ちゃんと黒色を履かせないと!常識のない嫁だな!」と言われました。夫側の親戚ということもあって言い返せない主人公…。叔父はネチネチと文句が止まらない出典:Grapps主人公は初めの方は当たり障りのない対応をしましたが、叔父の文句がネチネチと止まらないのです。段々と主人公も我慢の限界が来て「夫の靴下を私が懇切丁寧に履かせればよかったのですか!?」と言い返しました。まさか言い返されるとは思っていなかった叔父は、びっくりして言葉が出なかったのでした。事情も知らずに…いくら夫の叔父とはいえ、夫が間違えて白色の靴下を履いたという事情も知らずに文句を言うのは困ります。しかし、義理の親族はなかなか言い返せないことが多いですよね。主人公のような毅然とした態度を取れるといいかもしれません。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年05月30日自分が悪いわけではないのに怒られたら嫌ですよね。もし理不尽な目に遭ったら、みなさんはどうしますか?今回は「叔父から暴言を吐かれた話」を紹介します。翌日の法事の準備法事が終わった日の夜叔父からチクチク嫌味言われっぱなしじゃない!逆上し始めた叔父前日にきちんと法事の準備を済ませていた主人公。靴下をはき間違えたのは夫の方なのに、なぜか叔父からネチネチと文句を言われてしまいました…。これだけ理不尽に暴言を吐かれたら、さすがに言い返したくもなりますよね。
2023年05月23日義父母に失敗をネチネチ文句言われたことはありませんか。今回はそんな義母にズバッと反撃する嫁のスッキリエピソードです。法事の時、旦那の靴下の色が…義母がネチネチと嫁いびり夫が自分で履かなかっただけだった!?旦那が間違えて履いた靴下の色まで嫁のせいにされたくはないですよね。嫁が怒るのももっともなエピソードでした。
2023年04月29日『絶対に笑ってはいけない法事2023』が開催されました。法事のため、出向いた先が過酷な状況だったという、浄土真宗本願寺派永明寺の住職である松崎智海(@matsuzakichikai)さん。そこはまるで、日本テレビ系で、年末に放送されていた特別番組『笑ってはいけない』シリーズのような状況だったといいます…!ヌコ6匹のお宅で「絶対に笑ってはいけない法事2023」が開催されました pic.twitter.com/1AQfxKbsqA — 松崎智海(非売品僧侶)@浄土真宗本願寺派永明寺住職 (@matsuzakichikai) February 15, 2023 6匹の猫を飼っている家に出向き、お経を唱えることになった松崎さんですが、これでは集中できません…!猫たちが人間の『法事』を理解しているはずもなく、気まぐれに松崎さんをその愛らしさで誘惑してくるのです。とはいえ、松崎さんもプロです。声に出して笑ってしまうことはなかったものの、猫が下から顔をのぞいてきた時は、つい頬が緩んでしまったといいます。「これは無理だ」「かわいすぎる」と、松崎さんだけでなく写真を見た多くの人の心をもくすぐった、愛らしい猫たち。その場の状況に、松崎さん同様、ニヤニヤしてしまった人が続出しました。・ある意味拷問ですなぁ。・ご先祖さまが一番ニコニコしてると思う。・過酷な修行でしたね!なんとかその場を乗り切った松崎さんは、僧侶としてまたひと段階、レベルがアップしたことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2023年02月16日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!法事で起こった衝撃の事件義祖母の法事があり、親戚一同が義父母の家に集まりました。出産して日も浅かった私は、義母や夫から「法事が始まるギリギリに来ていい」と言われていました。ありがたいと思いつつ、泣く我が子をあやしながら法事へ向かいました。お経が終わり、会食の時間に。我が子をおんぶしながらお茶の用意をするなど、忙しく動き回っていたときのこと。さあ座ろうと思うと、私の席がありません。何かの手違いかと思い義母に尋ねると、「なかなか来ないから、キャンセルした」と…。出典:lamire私が遅刻したなら分かりますが、時間にはちゃんと到着していたのに!結局、親戚一同が楽しく食事をしている端で、私はお酒やお茶をつぐだけ…。夫も義父母も、私を完全に無視…。もう20年以上前の出来事ですが、あの悔しさは一生忘れることができません。(女性/会社員)窓を開けたら工事業者が…義母と同居していたときの話です。二世帯住宅に住んでいて、義母は2階、私たち夫婦と子ども3人は1階に住んでいました。あるとき、1階の窓を開けると大きなトラックが止まっていて、庭のフェンスのあたりが工事されていました。わたしは自分の住んでいる家が工事されることなど聞かされていませんでした。義母に確認すると「今日からリフォームするから」と…。なんでもかんでも自分ひとりで決め、私たちにはいつも相談なしの義母。家にはまだ幼い子ども達もいるのに、工事の音もうるさいし…ショッキングな出来事でした。(女性/主婦)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。子どものためにも適度な距離を保ちながら、いい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。次回の「義実家トラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月18日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか?大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「法事での出来事」と「結婚式の席次」の2本をご紹介します!「法事での出来事」結婚して間もなく、義実家で法事があった時の話です。夫は前日から実家に泊まり、私は当日義実家に向かいました。義実家に到着し、玄関に入った瞬間に義母から「夫にこんな汚い靴を履かせるなんて恥ずかしいと思わないの?今すぐ磨きなさい!」と汚い使用済みストッキングを投げ渡され、夫の靴と、その後、何故か義父の靴まで磨かされました。続々と来る親戚に憐れむような目で見られ、本当に恥ずかしかったです。「結婚式の席次」義実家の親戚の結婚式、失礼の無いように髪や服などしっかり整えて参列しました。しかし到着してみると、事前に渡された席次と変更があり、まだ小さい甥の隣に座らされて延々と子守りをさせられることに…。せっかくのお料理もろくに食べられず、服や髪もぐちゃぐちゃになってしまいました。後から聞くと、義両親のアドバイスで席変更になったとか…。ご祝義を返して欲しい気分です!(31歳/主婦)いかがでしたか?お嫁さんの立場が低い義実家に嫁ぐと大変な目に遭うみたいですね…。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月02日法事は、親族や僧侶を招いて行われる、仏教行事。僧侶による読経や、お斎(おとき)と呼ばれる会食などを通して、故人を偲び、冥福を祈るためのものです。僧侶の、ぜんG坊主(@76together)さんが体験し、Twitterに投稿した法事でのエピソードが話題になりました。笑ってはいけない法事に…!ある日、ぜんG坊主さんは親族とともに読経をするため、経本を配ってから、お経を読み始めました。すると、今読んでいるページが分からなくなってしまった4歳の女の子が、ぜんG坊主さんに近付いてきます。女の子「ねぇ!いま何ページなの?」女の子は、読経中のぜんG坊主さんの真横で、元気に話しかけてきたのです!そこから『笑ってはいけない法事』がスタートしました。「この人は神様なの?」「なんで煙が出るの?」「なんで誰も喋らないの?」女の子は、読経中であることや、母親の制止などお構いなしで、思いつくままに質問を連発していきます!僧侶の存在や、法事中の雰囲気は、好奇心旺盛な子供が、興味を持つには十分すぎる理由があったようです。ぜんG坊主さんは、読経後にすべての質問に回答する形で法話を行い、会場は爆笑だったといいます。僧侶からのお願いぜんG坊主さんは、僧侶側から見れば、子供やペットの犬猫などによる、法事中のハプニングはあるあるだと話します。故人を悼むとともに、子供が『死』から学ぶ貴重な機会でもある、葬儀や法事。子供がうるさくても、不貞腐れていても、まったく迷惑とは感じないため、気にせず参加させてほしいと締めくくりました。笑いに包まれた素敵な法事に、故人もきっと笑顔になったことでしょう!投稿全文はこちら今日のご法事がとてもカオスだったので皆さんにも伝えたいが140文字じゃ伝わらない。お経本配布し皆さんと読経をしてたら御焼香のタイミングで皆さんページ数が分からなくなったようで、4歳の女の子が読経中の私の真横まで来て「ねぇ!!いま何ページなの???」と聞いてきて笑ってはいけない法事。— ぜんG坊主 (@76together) December 4, 2021 すぐに女の子をお母さんが私から引き剥がしその場は事なきを得たが、僧侶を初めて見て法事初体験の女の子に疑問スイッチが入り…女の子:ねぇ!神様なの?この人神様??ママ:違う!お坊さん!…やめなさい!女の子:あのキラキラのは?ママ:あれは仏さま!と、法事の空気は最高潮に。— ぜんG坊主 (@76together) December 4, 2021 私が読経中であろうが彼女の知的好奇心は止まることを知らず続けて…なんでお菓子いっぱいなの?→やめなさいなんで煙出るの?→静かに!なんで誰も喋らないの?→いいからと、ママは躾に大変そだったので読経後にその質問にすべて答える形で法話して皆爆笑の素敵なご法事でした— ぜんG坊主 (@76together) December 4, 2021 バズっても宣伝する事ないので【僧侶からのお願いです】全国のお父さんお母さん子供を弔いの場(葬儀や法事)に参加させて下さい。イヤイヤ期でうるさくても、思春期で不貞腐れていても大丈夫。「死」から学ぶ事はとても大切です。南無トゥギャザーしましょう。フォローお気軽に!— ぜんG坊主 (@76together) December 5, 2021 あと、法事で子供が暴れるのは、赤ちゃんが泣くと同じく当たり前の出来事です【笑ってはいけない法事トラブルランキング】(私調べ)第5位 仏壇の隙間から猫の飛び出し第4位 終始鳴きやまぬ犬第3位 ロウソク吹き消す4歳児第2位 南無ww南無ww連呼兄弟第1位 お花豪華すぎて戒名見えない— ぜんG坊主 (@76together) December 5, 2021 [文・構成/grape編集部]
2021年12月07日こんにちは、たねです。子連れで困る行事の一つと言えば法事ですね。今回は私が、2、3歳の頃の娘とに実際にお葬式や法事へ出席した時に 役立ったものをご紹介します。ぬりえとクレヨン100円ショップにはいろんなキャラクターのぬりえが売っています。そして画材も、色鉛筆やクレヨン、ペンなど豊富にそろっています。2歳頃になると落書きなどでも遊んでくれるので娘の場合、好きなキャラクターのぬりえでかなり間が持ちました。デメリットとしては、どうしてもテーブルなどがない場所が多かったので、クレヨンを落としたりしがちなところ。少し気を付けて見ている必要があります。シールブックこちらも100円ショップで購入。シール貼りは2、3歳の鉄板の遊び です!種類も色々とありますが、店によってはあまり置いてないこともあるので小さめのノートとシールを用意して、好きに貼らせてあげてもいいかもしれません。沢山入っていると長時間夢中で遊んでくれます。かさばらず、式典用の小さめのカバンにも入れやすいのでおススメです。おかしや軽食読経など時間がかかる場合は、ぬりえやシールも飽きてしまったりします。その場合は少し退席して、おやつをあげていました。くずが飛び散らないようボーロなどのひと口で口にいれられるものを持っていきました。ちなみに、精進落としでは娘が人見知りから全く食事に手をつけなかったことがあります。場所見知りや人見知りが心配な子は、おにぎりやパンなど食べなれたものがあると安心です。キッズスペースこれは持ち物ではないですが、式場にキッズスペースが併設されていたので利用しました。式場にもよるかとは思いますが、世の中でも色々と子どもへの気遣いが増えているな~と感じました。うちは待ち時間にだけ利用しました。子供の服装について最後に、子供の服装関係で日ごろ心がけていることを紹介します。結婚して親族が増えると、どうしても法事などの回数が増えますよね。すっかり忘れていて準備に焦ることもあるので普段から靴を買う時、一足は必ず黒っぽいものを 準備 しています。また、園児であれば制服を着せればいいですが、入園前の子は、地味目の服も1セット持っておくと何かと便利 でした。小さい子は何色を着ていてもいい、と言われてもやはり気になってしまいますので。落ち着いて故人を偲ぶのも難しい子連れでの法事ですが、参考になれば幸いです。●ライター/たね
2018年09月27日故人に供養を捧げる法事は、日本古来より続く伝統的な行事です。そのためしきたりやマナーも多く、知らない間にマナー違反を犯していることも少なくありません。こちらでは、法事で最低限必要なマナーについて、「案内状」「服装」「持ち物」「当日の行い」「焼香」の5つをキーワードに解説します。■案内状が届いたときの対応は?欠席する場合はどうすればいい?【案内状が届いたら】最近の法事は近親者だけで済ますことが多いので、案内状が届いた場合は「ぜひ出席して欲しい」という施主側の意向として受け取りましょう。その意向に応えるためにも、病気などのやむを得ない事情をのぞいては予定を調整して出席するのがマナーです。法事には会場の確保や会食の用意などがありますので、案内状が届いたら出欠に関わらずなるべく早く返信しましょう。もし都合がつくまでに時間を要する場合は、返信が遅くなることを電話などで伝えておけば、相手も予定が立てやすくなります。【欠席の場合】一般的には返信用のハガキが同封されていますので、そちらを利用して出欠をお知らせします。もし欠席する場合は、電話をかけてお詫びの気持ちを伝えましょう。もちろん、返信用ハガキにお詫びの言葉を書き添えるのでも構いません。その際は出席時の返信よりも早めにハガキを出すのがマナーです。そして、三回忌までの法事であれば、「御仏前」と書いた供物料を現金書留で送ります。供花などの供物を贈るのもいいでしょう。供花は派手な色は避け、白を基調にしたものがマナーです。故人と親しくお付き合いをしてたのであれば、別の日に都合を付けてお参りしてもよいでしょう。【返信ハガキへの記入方法】返信ハガキは出席か欠席に丸を付けてポストに入れるようになっていますが、そのまま出してはいけません。まず宛名が「(施主名)行」や「(施主名)宛」となっていますので、「行」や「宛」を斜めの二本線で消し、「様」に書き換えます。「御出席」「御欠席」と書かれている箇所に関しては、返信の際に斜めの二本線を使って「御」の文字を消して、「出席」や「欠席」のうしろに「させていただきます」と加えましょう。また、参加する方の住所欄を表している「御住所」についても、同様にして「御」を斜めの二本線で消してから住所を書きます。同じく名前の欄も「御芳名」となっていますので、「御芳」を縦二本線で消して名前を入れます。このマナーは法事だけではなく、冠婚葬祭でのマナーとして覚えておきましょう。【案内状に関するマナー違反】案内状が届いていないのにも関わらず法事に出席することは、マナー違反です。いくら生前に親しくしていたとしても、施主側の意向がありますので、必ずそちらを尊重しましょう。また法事がいつ行われるのか、施主に尋ねるのもマナー違反です。「法事はいつ?」と聞きたい気持ちもありますが、そこは堪えて案内状が届くのを待ちましょう。■法事に参加する際の持ち物【時代による供物の変化】本来は、法事に必要な線香やろうそくなどを持って参加するのが一般的でした。最近では施主が用意していますので、その代わりに現金を包んで御供物料として持参するケースもあります。それ以外には、仏前にお供えする菓子や果物、供花などを持っていくのが無難でしょう。また仏式であれば合掌に使う数珠が必要です。【食べ物を持っていく場合】お供え物として食べ物を持っていく場合は、すぐに食べられるものを持っていくのがマナーです。ゼリーやお菓子、おせんべいなどがふさわしいでしょう。大勢が集まるようなら、法事が終了したあとに参列者に配ることを想定して、小さな袋に入っていて持ち帰ることができるものが喜ばれます。また、御供物料の表書きは「御供物料」や「御仏前」とします。四十九日法要の前なら「御仏前」ではなく「御霊前」です。また神式では「御神前」、「御霊前」、「御玉串料」、キリスト教では「御花料」がふさわしいでしょう。【御供物料の相場】「御仏前」あるいは「御霊前」は、10,000円が相場です。少なくて5,000円、多くても20,000円程度でしょう。故人との関係や地域のしきたり、法事の規模によっても違いますので、不安な場合は近親者や関係者に相談してみましょう。また、会食に参加される場合は多めに包むのが無難です。直接仏壇や祭壇に供えるのではなく、施主か関係者に「仏前にお供えください」と伝えた上で直接お渡しします。家族で参加する際の「御仏前」は、「一人分の金額×出席人数」と考えましょう。ほとんどの法事では会食が用意されていますので、家族も食事をいただくことになります。さらに引き出物が用意されているケースもあります。「御仏前」として包んだ金額が少ないと施主に負担をかけてしまいますので、ふさわしい金額を包みましょう。ただし、お子さまが小さい場合は、人数に加えなくても構いません。【供物の包装】法事の際にお金を包む不祝儀袋は水引への注意が必要です。種類がたくさんあり、水引の色や形を間違えてしまうと相手に失礼となってしまうためです。色は黒白(関西は黄白の場合も)のもので、形は結びきりのものが弔事用です。結び切りは再び結べないということから、同じことが繰り返されないようにとの思いが込められています。お供え物を持参するときには包装への配慮も必要になります。もちろん包装のないまま持っていくのはマナーに反します。購入した店舗ですべて代行してくれる場合がありますが、四十九日法要までは黒白の水引のもの、四十九日法要が過ぎたあとは双銀の結び切りの水引があしらわれたものを使うのがしきたりです。しっかり覚えておきましょう。表書きは「御供」や「粗供養」で、下に自分の名前を記します。■法事に参加する際はどのような服を着ればいい?【全般的なマナー】参列者の服装は地域や家柄によって違いますが、一般的には一周忌までは喪服を着用します。ただ親族でなればダークグレーや濃い紺色のスーツを着ていても失礼には当たらないでしょう。また、法事は一周忌以降は回を追うごとに略式化していくのが通例であり、喪の表現を軽くしていくのに伴い服の色も薄くなっていくものです。案内状に「平服でお越しください」と書かれているケースがありますが、この場合もカジュアルな服装は失礼に当たります。法事の回忌数や格式にもよりますが、黒や紺、グレーをベースにしたスーツ、またはそれに準ずる服を着用するのがベターです。【男性のマナー】一般的に、男性は色の濃いスーツに白いワイシャツを選び、ネクタイは黒かまたは地味な色柄を選びます。赤色が入っているのはマナー上はよくありません。靴下もスーツの色に合わせ、黒かグレーなどがよいでしょう。光るものは不向きであるため、アクセサリー、時計のベルトなどにも気を付けましょう。革のジャンパー爬虫類の皮を用いたベルトも不向きです。殺生を連想させてしまうためです。【女性のマナー】女性の場合は、黒か地味な色のワンピースかスーツが無難です。同様に黒か地味な色のストッキングを履き、靴も黒に近い色を選びます。ミュールなどといった、かかとやつま先が見える靴は不向きです。もちろん、化粧も薄めにしましょう。アクセサリーはしないのが礼儀ですが、結婚指輪であれば失礼には当たりません。もし大きな石が付いている場合は、内側に回して隠すとよいでしょう。パールのネックレスであれば構いませんが、大きめのイヤリングやピアスは避けましょう。腕時計も派手なものは不向きです。【子供のマナー】子供の場合は、学校の制服があれば男女ともに正式な礼装となります。もし制服がなければ、黒や紺などの地味な色合いの服装を選びましょう。白いシャツにズボンやスカートなどといった服装でも問題ありません。■法事当日に気を付けたいマナー【スケジュールに関するマナー】法事に参加する際は、開始時間を守ることは当然ですが、途中で帰るのも失礼に当たります。開始時間の20〜30分前には会場に到着し、施主に挨拶を済ませてから会場に入りましょう。また帰る際も法事が終了したあとは、施主に挨拶をしてから会場をあとにしましょう。ただし特別な事情で開始時刻に間に合わなかったり、早くに退場しなければいけなかったりする場合もあるはずです。そうした事情が生じた場合は、施主側にその旨を伝えるようにしましょう。これが招いた側に対する最低限のマナーです。【挨拶に関するマナー】施主への挨拶は「本日はお招きをいただき、ありがとうございます」と述べ、「ご一緒に供養させていただきます」といった気持ちを伝えましょう。神式やキリスト教式の場合は仏式とは異なりますので、「供養」「冥福」「成仏」「極楽」といった仏教用語は使いません。会場内では懐かしい方にお目にかかる機会も多いでしょうが、もちろん不要な私語は慎み、節度を保って故人を偲びます。【会食に関するマナー】法事当日にもっとも気をつけたいポイントが、会食時のマナーです。施主から会食に誘われた場合は快く応じましょう。ただし、こちらは集まった人同士で故人について語り合うための場であり、宴会ではありませんので、お酒を飲み過ぎたり、大声を出したりするのは禁物です。故人の思い出を語りつつ、自分の生き方を見つめ直す場としましょう。また、会食が始まる際には「献杯」が行われます。祝辞などで行われる「乾杯」とは違いますので、グラスを当てて音を鳴らしてはいけません。「献杯」と厳かに発声したあと、グラスは高く上げるのではなく、軽く上げる程度にします。もちろん、飲んだあとに拍手をするのもマナーから外れた行為です。宗派によっては、この献杯のあとに合掌や黙祷を捧げる場合もあります。親戚以外の方であれば、この会食には長居しないのがマナーです。ほど程のところで切り上げましょう。施主は会食終了の時間が近づくと引き出物を配る用意を始めます。これが会食終了のサインですので、食べ残しがないように料理を食べ、お酒をおかわりせずに会食を終了します。その後、施主に挨拶をして会場をあとにします。■焼香の作法【焼香とは】焼香とは、お香を焚いて故人に対して供養を捧げる行為です。お香は仏教の発祥の地であるインドから伝わってきたものとされています。気候の暑いインドでは酷暑によっていろいろな匂いが発生します。これらを消すためにお香を用いるのですが、葬儀の際にお香を焚くようになったのは遺体から発生する匂いを消すためとされています。日本に焼香が伝わったのは、仏教伝来とほとんど同時と考えられています。現在ではドライアイスなどで遺体の腐敗を遅らせることができるようになりましたが、焼香は供養を捧げる行為のひとつとして現在も続いています。自らの身をお香によって清めるという意味合いもあります。【焼香に関するルール・マナー】線香をあげることも焼香のひとつですが、基本的に通夜や葬儀、告別式などでは、お香を細かくした「抹香」を使用します。このときの作法は慣れていないと戸惑う人がほとんどでしょう。宗派によっても細かく違いますので、あらかじめ確認しておく必要があります。とはいえ、基本となる部分は同じです。右手の親指と人差し指、中指の3本で抹香を少しつまみ、額の高さまで上げます。これを「押しいただく」と言います。その後、指をこすりながら抹香を静かに香炉に落とします。これを1〜3回行います。宗派によって回数は異なり、押しいただかないケースもあります。焼香は、会場の規模などに合わせて「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」のいずれかで行われます。基本的には、故人との関係性が深い人から順に焼香を行います。「立礼焼香」「座礼焼香」では、自分の番になったら施主と僧侶に一礼をし、焼香台まで行きます。夫婦や家族は一緒に焼香するのが通例です。焼香台の前では姿勢を正し、遺影や本尊、位牌に合掌し、一礼します。そして抹香を指でつまみ、焼香を行います。このときの作法は宗派に合わせます。その後は再び合掌し、最後に施主と僧侶に一礼して自分の席に戻ります。座礼焼香の場合は、腰を落とすか、あるいは膝をついたまま移動し、焼香台の前まで行きます。焼香は正座して行うことになります。一方で、回し焼香は主に自宅や狭い会場で行われる方法です。自分で焼香台に行くのではなく、座っている場所に焼香炉(あるいは焼香盆)が回ってきます。自分に回ってきたら焼香をし、炉を隣の人に渡します。椅子席で回し焼香が行われる場合は、自身の膝に載せて焼香を行います。また、最近では線香による焼香も行われるようになってきました。この場合、焼香台へ進んだら合掌をしたあと、線香を一本持ちます。灯っているろうそくから火を点け、左手であおいで火を消します。このとき息を吹きかけて消すのはマナー違反となります。火が消えたら香炉の空いている場所に線香を立てます。お線香による焼香においても宗派によって違いがあり、線香を寝かせたり、本数にも決まりがあったりするケースもあります。法事が始まる前に施主や関係者に確認しておくといいでしょう。■まとめ法事は一年に何回もある訳ではないので、マナーやしきたりを完璧にこなすのは容易ではありません。しかし、だからこそしっかり対応するのが大人としての役目であるといえるでしょう。法事に関わるすべてのことは、故人への供養につながっていくものなのです。
2017年03月08日法事とは、故人の冥福を祈り供養をする仏教的な行事です。葬儀を終えてひと息つく間もなく、僧侶の手配や親族への連絡といった準備に取りかからなくてはなりません。こちらでは、法事を行うための事前準備や当日の流れ、挨拶のマナーなどについてご紹介します。■法事の事前準備(一ヶ月前)法事は故人が亡くなってから定期的に行うものですが、基本的には亡くなって七日目と四十九日目に執り行われるものです。その後は、一周忌、三回忌、七回忌という周期で行われます。法事を行うにあたっては、僧侶を手配したり案内状を出したりと様々な用意が必要となります。では、法事を行うための事前準備について具体的に挙げていきましょう。【会場と日程を決める】故人の忌日をもとに、法事を行う場所と日程を決めます。会場は寺院や斎場を使う場合が多く見られますが、僧侶を自宅に招いて行うケースもあります。会食の場を設ける際は、招待する人数をふまえてレストランやホテルをおさえておきましょう。法事の日程は、集まる人の都合がつきやすいよう、一般的には本来の法要日より前の土日に設定します。遅くとも一ヶ月前には日時と会場を決め、準備のためのスケジュールを考えておきましょう。【僧侶を手配する】会場と日程の調整決と並行して、法要にて読経をお願いする僧侶の手配を行います。指定した日が僧侶の予定と合わない場合は、日程を変える必要があるかもしれません。早めに連絡をして依頼するようにしましょう。【案内状を送る】法事に招待する方たちに向けて、会場や日時、会食の有無についての案内状を送ります。返信用の封筒には、出欠の有無を問うフォーマットを記載しておきましょう。参加者の名前や住所を書く欄を設けるとともに、返送期限などについても記載します。当日の二週間前くらいまでには出欠の確認がとれるよう、早めに招待客のリストを作成し、案内状を発送するようにしましょう。親戚だけで集まる場合や少人数の場合は、電話で案内をするだけでも問題ありません。なお、案内状の詳しい書き方についてはのちほどご紹介します。このように、法事の一ヶ月前には会場や僧侶の手配、案内状の送付といった準備を進める必要があります。日程や場所が決まらないことには招待する方に案内ができないので、余裕をもって準備に取りかかるようにしましょう。■法事の案内状の書き方参列者の数を正確に把握するためには、案内状には必要事項を漏れなく記載した上で送付しなくてはなりません。初めて法事を執り行う方は、どのような書式にすればよいか迷ってしまうことでしょう。以降では、案内状に記載するべき項目についてご紹介します。【故人の名前と回忌の数】まずは「誰の何回忌の法事か」ということを書きます。なお、回忌の数は、亡くなってからの年数から一を引いたものとなるため、間違えないように気をつけましょう。【法要の場所および日時】法要がいつ、どこで行われるのかを案内状の中央に分かりやすく記載します。場所については、会場の名前と住所、ならびにそこの連絡先も書いておきましょう。【会食の案内】法要のあとに会食を用意している場合はその案内も記載しておきます。「法要後に別席にて粗餐を差し上げたく存じます」といったような文例を用いるとよいでしょう。なお、案内の文中では、「法事がつつがなく行われるように」といった意味を込め、句読点は使わないようにしましょう。作成はインターネットなどで業者に依頼することも可能ですが、遅くとも一ヶ月半前には手配するようにします。一ヶ月前には投函し、出欠確認がそろったら会食や引き出物の手配の数量を固めましょう。■法事の事前準備(二週間前)法事当日まであと二週間となると、準備もいよいよ大詰めを迎えます。用意するべきものをそろえつつ、当日の流れをきちんと確認しておく必要があります。直前になって慌てることのないよう、当日までの段取りについて見ていきましょう。【料理や引き出物を手配する】当日の参加者人数の目安を立てながら、会食での料理や香典返しのための引き出物の準備を行います。会食に参加する人数が不確定な場合は、当日の何日前まで変更可能か確認しておきましょう。また、予算をもとに引き出物を決め、当日までに用意できるよう早めに手配しましょう。【移動方法を確認する】法事の会場と会食の場所とが離れている場合は、どのように移動するかを考えておきます。送迎バスやタクシーを利用する必要があれば、参加人数を確認した上でそれらの手配を行いましょう。併せて、会食の場所までの移動時間を計算し、予約の時間で問題ないか再度確認しておくことも大切です。【お布施やお供物を用意する】僧侶に渡すお布施や、当日持参するお供物・お花などを用意しましょう。遺影写真や位牌、参加者に渡す引き出物も、運びやすいような形に準備しておきます。当日うっかり忘れてしまわないよう、会場に持参するものは前日までにひと通りそろえておきましょう。以上が、法事当日までに行うべき準備です。法要から会食までの流れを確認しながら、準備に抜けがないかチェックすることが大切です。参加者の人数や会食会場までの移動方法をもう一度確認し、必要に応じて手配します。そして、当日は忘れ物がないよう、前日までに持参すべきものを用意しておきましょう。■当日の流れ(入場〜会食)招待した方たちを迎え入れ、法要から会食までを滞りなく進めるためには、事前に当日の流れを把握しておくことが大切です。スケジュールをしっかり確認しておけば、不安を抱えることなく当日を迎えることができるでしょう。以降では、法事に持参すべきものや服装のマナー、一般的な法事の流れついてご説明します。【当日の持ち物と服装】遺族の方たちは、早めに会場入りをして招待した方たちを迎える準備をします。お布施・引き出物・お供物・お花・位牌・遺影写真などひと通り必要なものを持参し、時間に余裕をもって会場へ向かいましょう。法事のときの服装について、遺族は原則的に喪服です。七回忌よりあとであれば、喪服ではなく黒やグレーを基調とした平服でもかまいません。【法事の流れ】(1)施主と遺族、参列者の入場始めに施主と遺族、そして参列者が入場して座ります。その際、施主は仏壇中央にある僧侶の席のすぐうしろに座ります。(2)僧侶の入場僧侶の入場後、施主が仏壇の中央にお招きします。そのあと、施主は参列者へ簡単に挨拶をし、法要を執り行う旨を伝えます。挨拶を終えたら、僧侶に礼をして法要の開始をお願いします。(3)僧侶の読経・焼香僧侶の読経が始まったら、施主から順に焼香を行います。読経のあとには僧侶による法話があり、それが終わったら僧侶の退場となります。その際、施主は僧侶にお布施を渡します。僧侶が会食に同席する場合は退場しないため、お布施を渡すタイミングは会食後でかまいません。(4)墓参り・施主の挨拶読経から法話までが終わったら、一同で墓参りをします。お寺以外で法事を行った場合は、日を改めて墓参りをしましょう。墓参りのあと、施主からお礼とともに終了の挨拶をします。会食を設けている場合はその案内も合わせて行いましょう。(5)会食料理を食べ始める前に、参列者に対して施主が挨拶をします。故人を偲びながら和やかな会食のときを過ごしましょう。会食が終わったら、施主から法事終了の挨拶をします。引き出物は、会食の終わりが近づいてきた頃や、会食後に参列者へ渡しましよう。法事当日の流れについてお分かりいただけましたでしょうか。法事の進行について、特に難しい決まりごとはないため、だいたいの流れを把握しておけば十分と言えます。■法事における挨拶のマナー法事のなかで、施主には参列者に向けて何回か挨拶をする場面があります。以降では、その際に述べるべきことや気をつけることなど、法事における挨拶のマナーについてご説明しましょう。【法事開始の挨拶】遺族が入場して僧侶が到着したあと、施主は法事を始めるための挨拶をします。お越しいただいたことへの感謝の言葉を述べ、「これより『戒名』の三回忌の法要を執り行います」などといった簡潔な挨拶をします。挨拶が終わったら参列者に頭を下げ、僧侶にも礼をして法要が開始されます。【法事終了の挨拶と会食の案内】僧侶による読経と法話が終わったあと、施主は法事終了の挨拶を述べます。法要が無事終えたことへのお礼を言い、会食を予定している場合はその案内も行いましょう。【会食の始まりの挨拶】会食を始める前に、参列者に向けて改めてお礼を述べるとともに、会食を楽しんでいただくための挨拶をします。「思い出話をしながら召し上がっていただけますと、故人もさぞ喜んでいることでしょう」といったように、故人を偲びながらの会食になるようなひと言を添えるのがよいでしょう。あらかじめどなたかに献杯の挨拶をお願いしておいた場合は、その方に献杯の音頭をとってもらいます。その際も、故人のことに触れてもらいながら挨拶をしていただくのがよいでしょう。【締めの挨拶】会食の時間が終わりに近づいてきたら、施主は最後の締めの挨拶をします。今後に対する気持ちを織り交ぜつつ、参列していただいたことへの感謝を述べましょう。最後は、「これからも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」というような形で挨拶を締め、法事から会食までが無事終了します。【僧侶にお布施を渡すときの挨拶】法事が終わったあと、そのお礼として僧侶にお布施を渡します。お布施を渡す際は、お礼の挨拶を述べるのが通例です。「本日は、お心のこもったお務めをいただきましてありがとうございした。ささやかではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください」と、法事を執り行ってくださったことへの感謝の気持ちを込めて渡しましょう。法事での挨拶は、参列者に対してお越しいただいたことへのお礼と、故人のことを偲ぶ言葉を織り交ぜるのが一般的と言えます。ただ、形式を気にしすぎると堅苦しくなってしまうかもしれないため、緊張せず故人のことを想いながら話すのがよいでしょう。また、会食の場にて故人と親しかった方に思い出話をしてもらうのも、心に残る温かい法事になることでしょう。法事の当日が近づいてきたら、どのような挨拶をするか考えつつ、法事から会食までの流れを頭のなかで組み立てておくとよいでしょう。■近年の法事の傾向法事にあたっては、案内状を出したり料理の手配をしたりと、様々な準備が必要になります。特に、初めて法事を執り行う方はは大きな負担を感じるかもしれません。「そもそも法事を行う必要ってあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。事実、「法事をする必要はない」と考える方も多いようですが、それでも大半の方が一周忌の法要まで行っていることが分かっています。ただ、なるべく費用はかけず、小規模で行うケースが増えているようです。親戚一同が集まって盛大に行うというのは、今では珍しいかもしれません。また、近年では先祖代々の墓がある「菩提寺」との付き合いがないという方が増えているようです。そのため、法事の際に「どのお寺にお願いすればよいか分からない」という方も少なからずいらっしゃいます。そういった方たちのために、現在ではお寺と僧侶を手配するサービスも出てきています。電話やインターネットで申し込むことができるため、気軽に利用する方が増えているようです。なるべく費用と手間をかけず、それでいて遺族と参列者が満足できるような法事にするのは決して難しいことではありません。これから法事をお考えの方は、すべて自分たちでやろうとはせず、専門業者に相談・依頼してみるのもよいでしょう。■まとめ法事を執り行うためには、お寺との日程調整や会食会場の手配、お布施や引き出物の用意など、様々な段取りが必要となります。特に、法要会場の手配や案内状の準備には時間に余裕をもって取りかかるのがよいでしょう。遺族や参列者にとって心に残るよい法事となるよう、その流れやマナーをきちんと知った上で当日に臨んでくださいね。
2017年03月08日故人の宗教によって、注意すべき香典のマナーは異なります。また、「香典とお供え物の意味の違い」や「香典の金額の相場」を理解しておくと、法事でもきちんとした立ち回りができるでしょう。こちらでは、香典返しのマナーや金額の相場についてご紹介します。■香典袋の選び方香典袋は、不祝儀袋とも呼ばれ、「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」「御香典(ごこうでん)」「御香料(ごこうりょう)」など、さまざまな名目があります。このなかでも「御霊前」は、宗教に関係なく誰にでも使えます。【名目の違い】御仏前は、仏教のなかでも浄土真宗の方へ贈る際の名目です。なぜなら、浄土真宗においては「人が亡くなったらすぐに仏になる」とされているからです。仏教の他の宗派では「四十九日目に仏になる」という教えであるため、お通夜や告別式では御仏前の香典袋を選びません。浄土真宗以外に御仏前を贈るのは、四十九日の法要のときです。お通夜や告別式では、「御霊前」「御香典」「御香料」の香典袋を贈りましょう。ちなみに、新道では「御霊前」「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」という名目でお金を包みます。キリスト教式では、「お花料(おはなりょう)」という名目で包みます。【「香典袋の柄」と「水引」】香典袋は白無地が基本です。宗教に関係なく香典袋を贈るのであれば、白無地のまま贈りましょう。仏教における法事では、蓮の絵柄のものを選びます。キリスト教の場合は、十字架や白百合の絵柄が最適です。水引は、白黒のものか銀一色のものを選びます。結び方は「結び切り」や「あわび結び」にし、蝶結びや花結びにしないでください。「結び切り」や「あわび結び」には、「不幸が二度と起こらないように」という意味が込められています。ちなみに、白と黄色の水引も香典袋に使えます。北陸地方に利用されることが多く、最近では関西地方でも広く用いられるようになりました。【香典袋を購入するポイント】香典袋を選ぶ際には、宗教が深く関わってきます。相手の宗教を判別するには、遺族から訃報の連絡が来たときに確認しましょう。もし聞き忘れてしまった場合でも、確認し直す必要はありません。遺族は葬儀の準備で忙しいので、聞き忘れたら「御霊前」の香典袋を選びましょう。香典袋は文房具が売っているお店で購入できます。文房具屋だけではなく、デパートや書店の文具売り場でも入手できるでしょう。コンビニや100円ショップにも香典袋があるため、そちらでも探してみてはいかがでしょうか。■お供え物が必要なタイミングお供え物を贈るタイミングとしては、「お通夜」「告別式」「四十九日」「一回忌法要」などが挙げられます。一方で、お通夜や告別式で香典を贈る場合、無理してお供え物まで用意する必要はありません。なぜなら、香典にはお供え物と同じ意味があるからです。地域によっては、お供え物を持ち寄り分け合う風習がありますので、念のため注意しておきましょう。この場合は、葬儀に出席する際にお供え物が必要になります。近年では、ものを渡すのではなく「御供物料(おくもつりょう)」として現金10,000円程度を包むことが多いです。供物を用意する必要があるかどうかは、葬儀出席前にしっかりと確認しておきましょう。【お供え物の表書きと水引】お供え物を持参する際は、のし紙で包装しましょう。そして、表書き上段には「御供物料(おくもつりょう)」と書きます。宗派によっては、ここでも表記が異なります。浄土真宗では、どのような場合であっても名目は「御仏前」です。神式の表書きでは「御供(ごくう)」「偲び草(しのびぐさ)」、キリスト教式では「御供物」「御供」となります。表書きの下段には、贈り主の名前を記します。そして、水引は5本の結び切りのものを使用します。四十九日前までは黒白の水引を、四十九日後は双銀の水引を選びましょう。最近では、東日本の場合は黒白5本の結びきり、西日本の場合は黄白5本の結びきりのものを選ぶ傾向にあります。お供え物を購入した際にお店側で準備してくれる場合もあるので、こちらも覚えておきましょう。【お供え物の選び方】お供え物は、花や果物、もしくは故人の好物を選択しましょう。お供え物の相場は5,000円~10,000円です。あまり高価なものを贈ると相手に気を使わせてしまうため、注意してください。なお、マナーとしてお供え物は「かさばらなくて、持ち運びやすいもの」を選ぶようにしましょう。プリンやようかんなど、箱から出してそのままお供えできるものが最適です。クッキーや煎餅の場合は、小分けされているものがよいでしょう。さらに、宗教によってもお供え物の選び方が異なってきます。・仏教:線香、ろうそく、果物、菓子、缶詰、故人の好物・神道:果物、菓子、魚などの海産物、酒、故人の好物・キリスト教:なし仏教では「いかなる生き物も故意に殺傷しない」という教えがあるため、肉や魚などを供えることを禁じられています。一方、神道では「線香やろうそくの使用は仏教の供養方法である」とされているため、果物や菓子を贈る傾向があります。キリスト教では「祭壇にお供え物を飾る」という習慣がないため、「供花(きょうか)」として生け花を贈ります。お供え物の注意点に関して、もう少し詳しく見ていきます。・食べものかまぼこやさつまあげ、佃煮、海苔など、賞味期限が長いものが喜ばれます。缶詰や餅、昆布などの常温でも置けるものも好まれます。一方で、にんにくやねぎなど、臭いや辛味が強い食べものは、お供え物としては不向きです。・花胡蝶蘭(こちょうらん)や白いゆりなどが挙げられます。故人が愛した花があれば、そちらを持参しましょう。ただし、バラなどのトゲを持つ花は贈らないように気を付けてください。購入する際に「法事に使う」と伝えれば、お供え用にアレンジしてくれるでしょう。・お菓子プリンやようかん、クッキー、煎餅の他に、カステラやパウンドケーキ、マドレーヌなどの焼き菓子がおすすめです。「落雁(らくがん)」と呼ばれる、お盆に供える定番砂糖菓子も弔事のお供え物に適しています。こちらも購入の際に「法事に使う」と言えば、お供え用に包装してくれるでしょう。・果物お供えには丸いものが好まれますので、リンゴやモモ、メロンなどを選ぶとよいでしょう。また、篭に入れて周りを造花で飾る「盛篭(もりかご)」で果物を贈ると、見た目もきれいで喜ばれます。地域によっては、お供えする品が決まっているケースもあります。念のため確認しておくとよいでしょう。【お供え物の渡し方】親しい間柄であっても、勝手に仏壇へお供え物を置いてはいけません。お供え物を渡す際は、まず施主(資金を出してその法事を運営する人、遺族の代表)へ手渡しします。マナーとして、渡す際には「御仏前にお供えしてください」と一言声をかけるようにしましょう。■表書きの書き方とお金の包み方通夜もしくは告別式では、香典袋を持参します。このとき、正しい名目の香典袋を用意しても、書き方やお金の包み方を間違えてしまうと大変です。香典袋の書き方とお金の包み方に関しても、しっかりと気を配りましょう。【贈り主の名前の書き方】名目の下には、贈り主の名前を記入します。夫婦連名の場合は、夫はフルネーム、妻は名前だけで構いません。家族一同で香典袋を贈る場合は、代表として夫の名前だけ書きましょう。友人などと共に複数人で香典袋を贈る場合、贈り主欄では五十音順で記入します。贈り主同士で年齢差がある場合は、五十音順ではなく年齢順で書きます。肩書きを載せたい場合は、氏名の右上に書きましょう。【表書きに記載する人数】複数人で贈る場合は、3名までにしてください。4名以上で香典袋を贈るときは、代表者1名の名前を書き、左隣に「外一同」と記載します。そして、別の紙に全員の名を記載し、中包みに同封しましょう。【金額の書き方】中包みとは、香典袋のなかに入れる「お金を包むもの」です。中包みの表面に金額を書き込みます。例えば30,000円の場合には、「金参萬円」「金参萬圓」などと書きます。金額のうしろに「也(なり)」と記載する方がいますが、こちらは書いても書かなくてもどちらでも構いません。また、中包みに金額を記入する際には、「一万円、二万円」ではなく、以下のように記載しましょう。・壱萬円もしくは壱萬圓・弐萬円もしくは弐萬圓・参萬円もしくは参萬圓・五萬円、伍萬円もしくは五萬圓、伍萬圓・七萬円もしくは七萬圓・八萬円もしくは八萬圓・拾萬円もしくは拾萬圓なお、「四、六、九」は縁起の悪い数字であるため、ご祝儀の金額にはしないように気を付けてください。ちなみに、新札は「既に用意していたように見える」と勘違いされるため、香典には向きません。もし新札を入れる場合には、一度折って折り目をつけてください。ただし、汚れたお札やしわしわのお札にすると失礼にもなりますので、その点も注意しましょう。また、お札を入れる際には、お札の向きをそろえるだけで十分です。香典袋や中包みにはのり付けも不要です。【中包みの包み方】中包みには、椿を原料とした紙である「奉書紙(ほうしょがみ)」を用います。奉書紙の裏面を上にしてひし形に置き、中央にお札を置きましょう。このとき、お札の肖像の面が見えないように置くことがポイントです。お札の下の線に合わせて、奉書紙を下から上に折ります。そして、奉書紙の左側をお札に沿って折ります。右側も同様にしてお札に沿って折りましょう。お札の上の線に沿って、奉書紙をさらに下から上に折ります。余った上の先端部分を下に折り、裏返せば中包みの完成です。中包みではなく「中袋」という封筒式のタイプもありますので、苦手な方や忙しい方はそちらを使いましょう。【上包みの包み方】上包みとは、香典袋にあたる部分です。こちらも市販のものであれば封筒式のタイプがありますが、手作りで上包みを作ることもできます。まず奉書紙を2枚重ね、裏面を上にしつつ縦長の長方形になるように置きます。そして、中央に中包みを置いてから折り始めます。中包みを置くときも、肖像面が見えないようにするのがポイントです。そして中包みの幅を目安にして、縦3等分に折りましょう。右から先に折り、次に左を折ります。そして、下を裏に折ります。上側も裏に折りますが、このとき下側で折った部分にかぶさるように折りましょう。これで完成です。下側と上側を折る順番を間違えてしまうと「慶事」になってしまうため、十分注意してください。裏から見たときに重なりが下を向くのが「弔事」、上を向くのが「慶事」です。上包みが深く敬礼しているように見えるのが、弔事のときのマナーです。■どれくらいの金額を包むべき?故人との関係性によって、香典に包む金額は異なります。身内である場合は、最低でも10,000円、平均で30,000円とされています。付き合いの深さや血縁関係で50,000円、100,000円と包む方もいます。一方で、会社関係の方や恩師、友人の場合は、少なくとも3,000~5,000円、平均で10,000円が目安です。こちらも付き合いの深さや面識の有無によって金額が変わります。また、故人との間柄だけではなく、香典袋の種類によっても金額は変わります。市販されている香典袋のなかには、印刷された水引がついているタイプ、水引が白黒のタイプ、高価な和紙で作られたタイプなど、さまざまなグレードがあります。豪華絢爛な香典袋を選んだうえで、なかにに入れる金額が少ないと、釣り合いが乱れてしまいます。香典に包む金額が5,000円以下の場合は水引が印刷されたもの、30,000円以下の場合は白黒の水引、もしくは双銀の水引のものを選ぶようにしましょう。30,000円を超える金額の場合は、豪華な水引が付いたものや高級和紙で作られたものを用意します。併せて、水引は白黒のものよりも10本以上束になっている双銀のものを選んだほうがよいでしょう。香典袋のパッケージには目安の金額が書かれていることが多いので、そちらも参考にしてみてください。■守るべきマナー香典を贈る際に、覚えておきたいマナーがあります。改めて確認してみましょう。【香典袋はふくさに包んで持っていく】ふくさとは、絹などでできた四角い布のことであり、風呂敷タイプのものと二つ折りのタイプがあります。香典袋のまま持ち歩くとしわになったり汚れたりするケースもあるので、必ずふくさに包んで持参しましょう。ちなみに、弔事には緑色や灰色のふくさが好まれます。赤色のふくさは慶事のときに使用するものであるため、間違えないようにしましょう。また、ふくさには慶弔両用のタイプもあります。慶弔両用のふくさの色は、一般的に紫色です。紫色ならば、お悔やみごと、お祝いごとの両方に使用でき、男女とも関係なく使えます。慶弔両用のふくさを購入する場合は、派手な模様が入っていないものを選びましょう。さらに慶弔両用のふくさは、左右両側から開けられるのが特徴です。お悔やみごとでは左開き、お祝いごとでは右開きと決まっているため、購入時に確認しましょう。【ふくさを持っていない場合】ふくさを持っていない、もしくは購入する時間がないときは、ハンカチで代用できます。ハンカチの色は、黒や灰色、紺などの暗い色を選びましょう。ちなみに、ふくさは100円ショップでも置いてあります。ハンカチで代用することも可能ですが、安いふくさも用意しておくと何かと便利です。【香典返しをいただいたとき】香典を贈った場合、後日「香典返し」として遺族から品物をいただくことがあるでしょう。このとき、香典返しに対してさらにお礼をする必要はありません。香典返しとは、四十九日の忌明け法要が無事終了したあと、遺族が報告とお礼を兼ねて行うものです。遺族の喪に服す期間が終わったのに、ここでお返しをしてしまうのは失礼にあたるので注意しましょう。また、最近ではお通夜や告別式の当日に、遺族から「香典の半額程度の品物」を渡されることも多いです。これは「半返し」と呼ばれるものであり、お返しは不要です。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。【神式・キリスト式にも似た風習がある】神式において、忌明けに相当するものとして「五十日祭」があります。香典返しを行うのは仏式ですが、神式でも仏式に準じた形で遺族から品物が贈られるでしょう。このときも、お返しをする必要はありません。キリスト教においては、「香典返し」という名の習慣はありませんが、三十日祭の昇天(召天)記念日のあとに、遺族から品物が贈られることが多いです。どの宗教でも、遺族からいただいたものにお返しをする習慣はあまりないといえます。■まとめ香典の金額は、故人との関係性の深さによって決まります。香典袋の書き方や包み方までしっかりと覚えた上で、香典を贈りましょう。また、香典はお供え物と同じ意味を持ちます。どちらか一方を贈るだけでも、故人へ感謝の思いが伝わります。遺族の香典返しの意味も正しく理解して、不快にさせない法事マナーを身に付けましょう。
2017年03月08日法事は、きちんとした理由のもとで行われています。それは、亡くなった方のためだけではなく、遺族、親族、友人、知人全員のためになるからです。こちらでは、法事を行う理由と共に、法要との違いや年回忌法要のポイントを見ていきます。■法事をする理由って?法事の種類は?法事を行う際は、遺族は親戚だけではなく、亡くなった方の友人、知人など、大勢の人たちに連絡する必要があります。呼ばれた人たちも、仕事の予定を変更してまで集まります。では、一体なぜここまでして法事をする必要があるのでしょうか。まずは、法事をする理由についてご紹介します。【法事をする理由】法事は、遺族のために行うものです。亡くなった方の家族は、大切な人を失ったことで、とても大きな悲しみを抱いています。この喪失感を少しでも和らげるために、法事が存在します。遺族は法事があることで、喪失感を徐々に思い出へと転化させられます。「こんなに大勢の人たちが集まって、本当に幸せな人生だったんだな」と感じられる点が、法事の素晴らしいところです。また、「故人をしのぶ」という言葉があるように、法事は亡くなった方の生前を懐かしんで、思い出すための行事でもあります。みなで集まり、亡くなった方の存在に感謝する貴重な機会であるともいえます。亡くなってから月日が経っても、法要は遺族だけで定期的に行われます。こちらは数ヶ月で終わらず、数年、数十年と続くものです。「もうあの人がいなくなってから、こんなに経つんだね」と、悲しい気持ちを前向きに捉えることができる大切な時間であるといえます。【亡くなった方のためにも法事を行う】法事は遺族のためだけでなく、亡くなった方のためにも行われています。法事のベースには、仏教特有の「輪廻転生(りんねてんせい、りんねてんしょう)」という考えがあります。輪廻転生とは、「亡くなった方は来世に生まれ変わる」という仏教用語です。仏教によると、世のなかには6つの世界があるとされています。6つの世界とは、「天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄」のこと。これらを「六道(りくどう、ろくどう)」と呼び、どの世界に生まれ変わるかは「死後に受ける裁き」によって決まります。裁きは極楽浄土で行われ、亡くなってから7日後に判定が下されます。そして、最終的な判定は49日後に下される、というものが輪廻転生の考えです。法事でよく「四十九日」という言葉が使われるのはこのためです。ぜひ覚えておきましょう。亡くなった方によりよい裁きが下るよう、私たちは仏様にお祈りをする必要があるのです。このように、「善」「功徳」を送ることが、法事を行う理由として挙げられています。【法事の種類】輪廻転生の考えに基づき、死後7日ごとに法要が行われます。このような日数を基準とした法要は「忌日法要(きにちほうよう)」と呼ばれます。法事には他にも「月忌法要(がっきほうよう)」「年忌法要(きじつほうよう)」などがあります。月忌法要はいわゆる命日であり、亡くなった日に毎月「善」「功徳」を送ることです。月忌法要は「月参り(つきまいり)」とも呼ばれ、遺族で墓参りをしたり、僧侶に読経をお願いしたりします。年忌法要では、年単位で「善」「功徳」を送ります。また、亡くなった方は「13人の仏様に会う」とされています。仏教用語では「十三仏(じゅうさんぶつ)」と呼び、13回の追善供養のために年忌法要を行います。■法事と法要の違いここまで「法事」や「法要」といった言葉が何度か出ていますが、実は少し意味が異なります。法要は亡くなった方を供養するものであり、法事は法要後の後席の会食までを含みます。もう少し詳しく見ていきましょう。一般的に法要とは、住職にお経をあげてもらうことを指します。また、仏教儀式の総称としても使われており、「亡くなった方のために供養や回向(えこう)を行う」といった意味もあります。そして供養とは、亡くなった方の霊に「お供え」をして冥福を祈ることを指します。【冥福とは?】冥福とは、「冥途(めいど)の幸福」のことです。死後の世界である「冥途の旅」を無事に終えると、その魂は極楽浄土へと向かいます。「亡くなったあとも幸せになってください」と思いを込めるのが、法事や法要の目的です。ただし、冥福は仏教用語であるため、キリスト教の方に対しては使わないようにしましょう。キリストの教えでは、「亡くなった方の魂は天国へ向かう」とされています。キリスト教の葬儀では「ご冥福をお祈りします」「お悔やみ申し上げます」ではなく、「安らかな眠りをお祈りいたします」と伝えましょう。■忌日法要法事の種類で紹介した「忌日法要(きじつほうよう)」について、もう少し詳しく見ていきます。忌日法要とは、死後7日ごとに49日間、計7回の法要を行うことです。【7日目:初七日(しょなぬか)】命日を含めて7日目の忌日法要を、「初七日(しょなぬか)」といいます。この日は亡くなった方が無事に三途の川を渡れるよう願いましょう。初七日では、遺族だけではなく親戚や友人、知人も列席します。僧侶が読経したあと、全員で焼香や御斎(おとき:法要後の食事会)を行います。また最近では、火葬場からの遺骨を迎える「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」も初七日で行われるようになっています。一般的な葬式をイメージすると分かりやすいでしょう。【14日目:二七日(ふたなぬか)】二七日は、亡くなった方の「殺生行為」に対する減罪を願う日とされています。遺族のみで営まれ、僧侶の読経や焼香に関しては省かれます。【21日目:三七日(みなぬか)】三七日は、亡くなった方の「邪淫」に対する減罪を願う日です。こちらも遺族のみで営まれ、僧侶の読経や焼香に関しては省かれます。【28日目:四七日(よなぬか)】四七日は、亡くなった方の「言動」に対する減罪を願う日とされています。遺族のみで営まれ、通例では僧侶の読経や焼香が省かれます。【35日目:五七日(いつなぬか)】五七日は、亡くなった方の「全ての悪行」に対する減罪を願う日です。二七日や三七日、四七日と同様、遺族のみで行われ、僧侶の読経や焼香は省略されます。宗派や地域によっては、五七日で喪に服す期間を終える日、つまり「忌明け(きあけ、いみあけ)」になる場合があります。その場合には、後述の49日目(七七日)と同じ法要を行います。【42日目:六七日(ろくしちにち)】六七日は、亡くなった方の「全ての悪行」に対する減罪を願う日です。こちらも遺族のみでで、僧侶の読経や焼香は省略されます。【49日目:七七日(しちしちにち)】七七日は、極楽浄土に行けるかどうかの判定が下される日です。初七日と同様、遺族だけではなく、親族や友人、知人も列席します。僧侶が読経したあと、全員で焼香や御斎(おとき)を行います。一般的には、この日が忌明けであり、納骨が行われることが多いです。また、本位牌を仏壇へ、白木の位牌を菩提寺(ぼだいじ:先祖代々のお墓がある寺院)へ納める作業も行います。親戚に訪ねてみるか、亡くなった方の地元周辺の寺院に問い合わせれば、菩提寺の場所も判別できるでしょう。【100日目:百か日】百か日とは、悲しみにくれることをやめる日です。卒哭忌(そっこくき)とも呼ばれており、残された遺族が「哭くことから卒する」べく法要を行います。遺族のみで営まれ、僧侶の読経や焼香は省かれます。■年忌法要年忌法要とは、亡くなった方の「同月同日の命日」に法要を行うことです。年忌法要の日を、「祥月命日(しょうつきめいにち)」ともいいます。私たちが「命日」と口にするときは、この祥月命日を指します。年忌法要を行う目的は、「遺族が亡くなった方の思い出を振り返るため」だけではなく、「極楽浄土に行った故人が、さらなる精進の道へと進むため」ともされています。年忌法要は一周忌から三十三回忌と続きます。長く続いた修行の終盤として、亡くなった方は「菩薩(ぼさつ)の道」へと進みます。菩薩の道へ進むことで「ご先祖様」、つまり「守り神」となるのです。代々受け継がれていく行事であるため、こちらもしっかりと覚えておきましょう。【1年目:一周忌】故人が亡くなってからちょうど1年経った日に、一周忌を行います。遺族や親族をはじめ、友人や知人も列席します。僧侶が読経を行ったあと、全員で焼香や御斎を行います。【2年目:三回忌】一周忌同様、遺族や親族、知人なども招かれます。僧侶が読経を行ったあとは、全員で焼香や御斎を行います。【6年目:七回忌】七回忌からは、遺族や親族のみで営まれます。また、七回忌以降は法要の規模が徐々に縮小されていきます。【12年目:十三回忌】こちらも遺族のみで営まれます。ここからは親族が参加することもなくなり、大切な方を亡くした家族だけで法要を行います。【16年目:十七回忌、22年目:二十三回忌、26年目二十七回忌】これら3つも遺族のみで営まれますが、省略されるケースが多いです。【32年目:三十三回忌】十三回忌以降同様、こちらも遺族のみで営まれます。また、三十三回忌に「弔い上げ(とむらいあげ)」となることが多いです。弔い上げとは「これ以降は年忌法要をしない」という意味であり、すなわち年忌法要の最後の年であるといえます。なぜ三十三回忌に弔い上げを行うのかというと、そこには仏教の教えがあるからです。仏教では、「三十三回忌まで来ればどんな人でも無罪となり、極楽浄土へ旅立てる」といわれています。現代でもその教えを守り、32年目に年忌法要を終える家庭が多いです。「弔い上げ」を終えたら、戒名が刻まれた位牌を仏壇から片付け、この日以降は「〇〇家先祖の霊」と記された位牌を安置します。地域や宗派によっては、三十三回忌以降も年忌法要が続き、永代供養をする場合があります。【36年目:三十七回忌、42年目:四十三回忌、49年目:五十回忌、99年目:百回忌】五十回忌で弔い上げとなる地域や宗派もあり、「いつまで年忌法要を行うのか?」は一概にはいえません。宗派の教えに沿うのか、個人の意思を尊重するのか、状況によって変わります。■一般的に何回忌までやっている?仏教の世界では、これまでにご紹介した法事や法要をきちんと行う必要がありますが、現代では忙しくて時間が作れない方も多いことでしょう。時代の変化とともに、法要も重要な日だけを行うケースが増えています。忌日法要で重要な日は、「初七日(7日目)」「五七日(35日目)」「七七日(49日目)」の3回です。近年ではさらに少なくなり、初七日と七七日のみで法要される方も多いです。その他の法要では「遺族の礼拝のみ」にとどめている点が、一般的な忌日法要といえます。また、年忌法要では「七回忌(6年目)」「十三回忌(12年目)」「三十三回忌(32年目)」の3回が重要です。ただし、地域や宗派によっては「五十回忌(49年目)」も重要な年忌法要となるため、こちらにも十分注意してください。三十三回忌(32年目)と五十回忌(49年目)は、年忌法要のなかでも「弔い上げ」になる年です。法事の締めくくりであり、遺族の方々も日常生活を送れるようになる大切な年であるといえます。自分の家系がどこまで年忌法要を行っているのか、これを機会に確認してみてもよいでしょう。【年忌法要を行うタイミング】昔は命日に「年忌法要」を行っていましたが、現在では命日より少し前の土曜か日曜に行っています。これは、「みんなが集まりやすいように」という意思を尊重して、風習が変わってきたからです。ただし、「命日後に年忌法要を行わない」という法要のマナーもあります。間違えてしまいがちですので、十分に気を付けましょう。なぜこのようなマナーがあるかというと、古くから「仏様のことは先延ばしにしない」との教えがあるからです。年忌法要が平日になる場合は、直前の土曜日か日曜日にずらしましょう。■まとめ法事は、遺族の喪失感を思い出に変えるため、人とのつながりを改めて確認するためのものです。同時に、亡くなった方が幸せに転生するための大切な儀式でもあります。単なる行事として受け止めるのではなく、故人へ感謝する貴重な機会にしましょう。なお、「弔い上げ」は地域や宗派によって異なります。法要の取り決めに関しては親族だけではなく、周囲の方々にも相談してみることをおすすめします。
2017年03月08日急な訃報で葬儀や通夜に参列しなければならなくなった経験はありませんか?葬儀や通夜などは故人を偲ぶ場であるだけに、失礼にならないような服装やマナーが求められます。今回は、男性が葬儀や通夜で身につけるべき喪服のマナーをご紹介していきます。■男性の喪服はブラックスーツが基本!格式を合わせて遺族に配慮を喪服には正喪服、準喪服、略喪服の3つの格式があります。大切なことは自分の立場をわきまえて、どの喪服で行くべきなのかを判断することです。正喪服とは遺族が着る喪服のことをいいます。弔事では遺族よりも格式の高い服装にならないように配慮が必要なため、参列者が正喪服を着ることはありません。基本的には遺族が葬儀や告別式、1周忌で着るものと認識しておきましょう。男性の正喪服はモーニングか和装です。モーニングの場合、小物やベスト、ネクタイ、靴下などは全て黒で統一します。白べりは外しておきましょう。和装の場合には5つ紋の長着と羽織に、仙台平の袴をはくのが基本です。袴の紐は一文字結びにし、半襟や鼻緒の色は黒か地味な色にしましょう。ただし、和装の場合は小物や着るものに地域で差があるため、その地域に合わせることを最優先にしてください。インターネットなどの情報に頼るのではなく、地域の年長者の人に意見を仰いだ方がよいでしょう。準喪服は最も一般的な喪服であり、葬儀や通夜、1周忌の法事などで、遺族、参列者問わず広く着られる喪服です。近年の葬儀では遺族側も準喪服を着ていることが多くなっています。男性の場合はブラックスーツが主流で、ネクタイや靴下などの小物も全て黒で統一します。略喪服は準喪服より少し軽めの喪服で、3回忌以降の法事や急な通夜に駆けつける場合に着る喪服です。「平服で」と書かれている場合には、基本的に略喪服を着用するとよいでしょう。略喪服の場合は必ずしも黒ではなく、濃紺やグレーといった地味目の色であれば問題ありません。いずれの格式でも気を付けたいことは「光沢のない黒を選ぶ」ということです。黒はもともとおめでたい色とされ、その名残で結婚式などの慶事でも黒を着る場合が多いです。こうした慶事の場合は華やかな光沢のある黒をまとうことも多いですが、弔事の場合は華美を避けて、光沢のない黒を選ぶことが基本です。ジャケットはそれを守れば、シングルでもダブルでも構いません。スーツの中に着るシャツは白い地味なシャツを着るようにしましょう。ボタンダウンや色物、柄物などは葬儀に相応しくないとされているため、避けた方が無難です。それから男性の弔事用ブラックスーツは、価格によって黒の深さが違い、黒が深ければ深いほど価格は高くなります。安いものであれば3万円ほどで手に入りますが、高いものであれば10万円以上するものもあります。個々で見ただけではあまり差はわかりませんが、安いものと高いものを並べるとその違いがよくわかります。自分の年齢や立場などを考え、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。近年では喪服のレンタルなども可能です。■喪服の際には清潔感のある髪型が理想的男性が喪服を着る際には、髪型にも気を配りましょう。髪は耳が見えるくらいに短く切り、すっきりと清潔感のある髪型が理想的です。前髪が目にかかってしまう場合には、切るか、ワックスなどで額が見える程度に流すようにしましょう。ただし、香りの強いワックスやジェルは、弔事の場に相応しくありません。髪を整える場合には、香りのしないワックスやジェルを適度に使用し、整えるようにしましょう。特に遺族側である場合、葬儀の際にはひっきりなしに動いていなければならないため、髪型に気を配っている余裕はありません。髪型が1日中崩れない程度に整えておけるような髪型にしておくとよいでしょう。また、髪もスーツと同様に黒にすることがベストです。黒のスーツを着て目立たない程度のカラーであれば問題ないですが、明るめの茶色など派手な色のカラーリングをしている場合には、染め直すようにしましょう。シャンプーで落とせるカラーリングなども販売されているため、葬儀などの場合にはこうしたもので一時的に黒く染める方法もあります。基本的には清潔感のある控えめな髪型を心がけましょう。■喪服のときに選ぶべき小物とは?ネクタイ、靴、コート、バッグ編喪服のときにはネクタイや靴、コート、バッグなども基本的に黒で統一します。共通していることは、いずれも光沢のない黒のもので、華美な飾りや色のない地味なものを選ぶことです。ネクタイは正喪服や準喪服では、基本的に黒のものを使用します。略喪服や急な通夜に駆けつける場合は、濃紺やグレーなどの地味な色のネクタイでも構いません。ネクタイピンなどの光るものは外し、華美に見えないようにすることがマナーです。現在はコンビニエンスストアなどでも弔事用のネクタイが販売されているため、弔事用のネクタイは気軽に用意できます。社会人の常識として職場に1つ常備しておけば、急な訃報にも慌てず対処できるでしょう。ネクタイを結ぶ際には通常のスーツと同じ結び方で構いません。ただし、ディンプルは華美に見えてしまうため、弔事の場では厳禁です。普段作る人は気をつけるようにしましょう。靴はエナメルや金具などの光るものがないものを選びます。悩んだ場合にはフォーマルの度合いが高いストレートチップを選ぶとよいでしょう。ストレートチップはつま先部分の切り替えが横一文字になっている靴のことをいいます。ストレートチップには紐を通す部分が内側についている内羽根式と、外側についている外羽根式の2つがあります。弔事の際には内羽根式のものを選びましょう。色は黒で、あまり光沢のないものを選んでおくと、弔事のときだけでなく、慶事や就職活動の際にも使えるため便利です。逆にローファーはカジュアルなイメージがあるため、弔事には向きません。冬であればコートを身につけますが、コートも基本的には黒のものを着用します。黒いコートが用意できない場合にはグレーや濃紺などの地味な色でも大丈夫です。コートは会場に入る前に脱ぐことが礼儀とされているため、地味な色合いのものであればさほど問題ありません。ただし、カジュアルなデザインのものやジャンパーなどは弔事の場に相応しくないため、避けた方が無難です。また毛皮や皮素材のものは殺生を感じさせるため、弔事には厳禁とされています。男性の場合バッグを持ち歩くことはあまりないですが、もしバッグを持つ場合には派手な飾りや金具のないものであれば持っていても構いません。■喪服のときに選ぶべき小物とは?OKとNG編喪服のときには、身につけてよい小物とNGな小物があります。特に喪服ではNGな小物が多いため、よく覚えておき、いざというときに恥をかかないようにしましょう。男性の場合はあまり物を持ち歩かないため、さほど小物を持ち歩くことはないでしょう。弔事では余計なものはつけないことが理想とされているため、基本的にはブラックスーツにネクタイ等、必須のもの以外は身につけないでおけば問題ありません。ただし、マナーとして数珠とハンカチ、ふくさは持っておくようにしましょう。数珠は仏式の宗派で故人を偲び、敬意を表すために持っていきます。数珠には本式数珠と略式数珠の2つがあり、本式数珠は同じ宗派で使い、略式数珠はどんな宗派でも使える数珠です。参列する葬儀の宗派がわからない場合には、略式数珠を持っていくとよいでしょう。男性の場合は珠が大きめの数珠を持ちます。色は自分の好きなものを選んで構いません。持ち歩くときにはふさを下にして左手で持ち、座っているときには左の手首にかけておきます。ハンカチは黒か白の無地のものをポケットに入れておきましょう。もしなければ色の薄い地味な無地のハンカチにします。柄のあるものや派手な色のものは避けましょう。ハンカチは胸ポケットにチーフのように入れることは避け、ジャケットやズボンのポケットなど、見えない場所に入れます。ふくさは香典を包んでおくためのものです。基本的には黒ですが、地味な色のものであれば特に問題はありません。ふくさがない場合には、地味な色の風呂敷や白いハンカチに包んでいくとよいでしょう。ベルトの色は基本的に黒で、バックルも光らないものを選びましょう。爬虫類などのアニマル柄のものは殺生を連想させるため、弔事の場に好ましくありません。また、時計に関してですが、基本的に葬儀や通夜などの弔事の場では時間を気にしないように、時計はつけないことがマナーとなっています。もし時間を気にする必要がある場合には、ゴールドなどの光る時計は身につけず、地味で落ち着いた時計を身につけるようにしましょう。それから雨の日や雪の日にさしていく傘ですが、色のついたものや柄のあるものは基本的にNGです。もしこうした傘がない場合には、コンビニエンスストアなどで売っているビニール傘で構いません。■夏の喪服は?冬の足元は?喪服で守りたいマナー訃報は季節を問わず訪れます。そこで気をつけたいことは、夏や冬といった季節での喪服のマナーです。まず夏の弔事でのマナーですが、暑いからといって半袖で出席するのはマナー違反です。中に着ているシャツは半袖でも構いませんが、葬儀などの会場に入る前に必ず長袖のジャケットを着るようにしましょう。夏用の喪服であれば、生地も薄めに作られていますし、裏地のないものや背抜きのスーツでもマナー違反にはなりません。いくら故人を偲ぶ場とはいえ、夏の暑い葬儀の中で倒れてしまったら、それこそマナー違反です。肌が見える格好は好ましくありませんが、なるべく涼しくなるように見えない部分で工夫をしましょう。ちなみに喪服をオールシーズン用として購入する際には、オールシーズンのものよりも夏物が適しています。オールシーズンのものは夏も冬も着られるように作られていますが、生地は若干厚めです。現在は地球温暖化の影響で、気温も高くなっています。夏物をオールシーズン用として購入し、冬は中にセーターなどを着て寒さ対策をするとよいでしょう。ただし、夏用の喪服は下のシャツが透けて見えることがあります。また、冬に極寒となる地域では、寒さを考えると夏用のものをオールシーズンで使うことは厳しいです。こうした地域ではオールシーズンのものか、冬用の喪服を用意した方がよいでしょう。次に冬場のマナーですが、気をつけたい点はコートと足元です。前述しましたが、基本的にコートは会場に入る前に脱ぐことがマナーです。ただし、焼香する場所や受付が外にある場合には、その前に脱がなくても構いません。夏と同じく、冬も環境が厳しい中の参列となります。無理をして倒れては故人や遺族に失礼になるため、あまり無理をしないことが大切です。もしクロークを設置している場合には、そこで脱いで預けます。受付などで預ける場合もありますが、会場内にそのまま持っていく場合もあります。これは会場の指示に従ってください。手袋やマフラーなども同様です。なおコートは出棺のときも脱いでおくのがマナーとされています。また、冬の足元に関しては、基本的にはストレートチップやプレーントゥで、長靴やブーツは避けます。ただし、雪の深い地域では、こうした靴では歩くこともままならないことがあるでしょう。足元をびしょ濡れにした状態で葬儀や通夜の場に駆けつけることはかえって失礼になるため、雪の深い地域では無理をして長靴やブーツを避ける必要はありません。近年では葬儀ではなく、通夜のみに駆けつける場合も増えてきました。こうした場合では急に靴を用意することが難しく、地味なブーツで弔問に訪れる人も珍しくなくなっています。やむを得ない場合は、さほどこだわらなくてもよいでしょう。それから仏式ではなく、神式やキリスト教などの葬儀に参列する場合でも、基本的に上記の喪服のマナーは共通です。宗教の違う葬儀に参列するからといって、特に喪服を変える必要はありません。■まとめ弔事は何よりも遺族への配慮と、故人を偲ぶ気持ちが大切です。全体的に地味で控えめな服装が好まれるため、遺族の気持ちを考えた服装を心がけましょう。
2017年03月01日葬儀や法事では、喪服をまとって出席することが常識です。しかし、喪服は滅多に着ることがないため、喪服の格式や価格などに疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?今回はそんな喪服について、格式からレンタル方法までご紹介していきます。礼服と喪服って何が違う?格式に合わせた喪服を着る礼服と喪服、どちらも似ているように思えますが、何が違うのでしょうか?礼服と喪服の違いは一言で言うと、慶事用か弔事用かです。人生には冠婚葬祭という4つの催しがあるとされています。冠は成人式、婚は結婚式、葬は葬儀や告別式、祭はお盆などの先祖の霊を祭るイベントのことを指します。このうち、冠と婚に使われるものが礼服、葬と祭に使われるものが喪服です。広い意味で捉えれば冠婚葬祭全てに着用できる服のことも礼服と呼びます。礼服も喪服も基本的には黒が主流ですが、これはもともと黒がおめでたい色だった名残です。しかし、礼服の黒は光沢があるのに対して、喪服には光沢がありません。光沢のある黒は華やかなイメージを与えるため、葬儀などの弔事にはふさわしくありません。逆に結婚式などの慶事に光沢のない黒を着ていくことも、弔事を連想させるため控えた方がよいでしょう。主に喪服として着られる男性のブラックスーツは、一言に「黒」といってもさまざまな深みの黒があります。喪服の寿命はおよそ10年と言われているため、10年後の自分が着られるものかどうか、イメージしながら選ぶとよいでしょう。女性の喪服はボレロ風ジャケット、テーラードジャケットなど、さまざまなタイプのデザインがあります。ボレロ風ジャケットであれば、20代から30代の若い方に似合いますし、40代であればゆったりと落ち着いた印象のテーラードジャケットもおすすめです。自分の年齢や体型に合ったものを選びましょう。ただし、弔事の場では膝が見えることは好ましくないため、女性の喪服は膝が隠れるかどうかを基準にしてください。弔事の場では立ったり座ったりする動作が多いため、ある程度動きやすさもあった方がよいでしょう。ポリエステル製のオールシーズンのものが1着あれば、どんな季節でも着られて便利です。喪服には、正喪服、準喪服、略喪服の3つの格式があります。正喪服は本喪服とも呼ばれ、基本的に遺族が葬儀や告別式、1周忌などで着るものです。喪服の中では最も格式の高いものとされています。基本的に参列者が着ることはありません。準喪服は一般的な喪服で、遺族側、参列者側問わず着られます。遺族の場合は法事や急な弔問、通夜の際に着用します。参列者側は1周忌までの法要や葬儀、告別式などに着るとよいでしょう。略喪服は簡略化された喪服であり、主に参列者が3回忌以降の法要で着用します。また、葬儀や告別式ではなく、小さなお別れ会の場合や「平服で」と指示があった場合にも、略喪服を着ていくようにしましょう。葬儀や告別式、通夜などでは、参列者は遺族よりも格式の高い服装にならないことがポイントです。そのため、いくら故人を偲ぶためでも仰々しい服装はよくありません。遺族の気持ちを考えたバランスも大切です。【葬儀・告別式】遺族は正喪服・参列者は準喪服葬儀や告別式で着用する喪服は、遺族の場合は正喪服か準喪服、参列者の場合は準喪服です。遺族側であれば、光沢のない黒の素材の喪服を選びましょう。男性の場合はモーニングが正喪服です。白べりを外し、ベスト、ネクタイ、靴下などは全て黒で統一します。女性の場合はワンピースやアンサンブルで、肌の露出を最小限に抑えます。基本は長袖で、スカート丈もくるぶしが隠れるくらいの長めのものを用意しましょう。ストッキングは黒で、バッグも飾り気のない黒のものを選びます。また、遺族側の着る正喪服には和装もあります。この場合、男性も女性も紋付の黒を着用します。男性の和装の場合、基本的には礼服と同じですが、袴のひもは一文字結びで、半襟や鼻緒の色は黒か地味な色にしましょう。女性の場合は染め抜きの紋付に白の半襟、帯揚げや帯締めは黒にします。ただし、和装の場合は羽織のひもに白を使ったり、ちりめんの生地だったりと地域の風習によって装いに差があります。和装を着用する場合には、年長者に聞いて地域の風習を最優先にしましょう。準喪服は男性の場合ブラックスーツ、女性の場合は一般的なブラックフォーマルです。男性の場合シャツは白、ネクタイ、靴下、靴は黒のものを身に付けます。女性の場合は露出の少ないワンピースやアンサンブル、スーツなどで、アクセサリーは黒か白の1連の真珠、黒曜石などであれば身に付けても構いません。化粧は薄めにして、アイシャドウやマニキュアなどは避けましょう。学生の場合は制服で、小さなお子さんや制服がない場合には黒や紺、グレーなどの地味な色のフォーマルを着用します。シャツやブラウスは白、靴は黒、靴下は黒か白のものを選びましょう。女の子なら地味な黒や紺、グレーなどのワンピースでも問題ありません。新生児や乳児の場合には白やグレー、ベージュなどの自然な色のものを身につけてください。明るい色を使うことは厳禁です。ただし、基本的に新生児や乳児は親族以外は弔事の場に連れていかない方がよいでしょう。また、冬場のコートに関してですが、毛皮のコートは殺生を感じさせるため厳禁です。手袋やマフラーも同様のため、動物の毛皮を使った製品は身に付けないようにしましょう。コートなどの防寒着は会場に入る前に脱ぐことがマナーです。【通夜】準喪服か略喪服で失礼にならないように通夜では、基本的に遺族よりも仰々しくならない程度の服装で行くようにするとよいでしょう。仕事の帰りに駆けつける場合には、派手な格好でなければ喪服でなくても構いません。しかし、訃報は急にやってくるものとはいえ、あまりカジュアルな服装で行くのは好ましくありません。ある程度準備ができるようであれば、準喪服か略喪服を着用することが好ましいです。通夜の場合、男性はダークスーツが基本です。ネクタイや靴などは黒のものを着用します。目立たなければストライプのスーツでも構いません。ネクタイピンや派手な時計をしている場合には、通夜の会場に駆けつける前に外しておきます。黒のネクタイはコンビニエンスストアでも販売されているため、急な訃報の場合でも簡単に購入できます。仕事上の付き合いが多い人は、仕事場に黒いネクタイを常備しておくとよいでしょう。女性の場合はダークスーツか、紺やグレーのワンピースが望ましいです。ストッキングは黒か肌色のものを着用し、化粧も薄めにしていきます。アクセサリーは1連の真珠のものと結婚指輪以外は外し、髪もシンプルにまとめるようにしましょう。バッグや靴は光沢のあるものを避け、地味なものが好ましいです。ショルダーバッグはなるべく避けたいところですが、急な訃報の場合にはそうもいかないこともあるでしょう。そういった場合には参列時に肩にかけずに手で持つ等の配慮をすれば大丈夫です。仮通夜に駆けつける場合には、地味な平服を着ていきます。仮通夜は亡くなった直後に行われるため、しっかりした喪服で行くと不幸を予期していたようで、かえって遺族の気分を害してしまいます。【法事】回数と共に格式を下げる法事では遺族側は準喪服で迎え、参列者は回数を重ねるごとに喪の表現を薄くしていくことが基本です。1周忌の場合には遺族側、参列者側共に準喪服を着用します。男性の場合は黒のスーツにネクタイ、白いシャツが基本です。足元は黒の靴と黒の靴下、葬儀や通夜と同様、ネクタイピンや派手な時計など光るものは外しておきましょう。ベルトも光るものは着用せず、バックルも派手に見えるものは控えましょう。女性の場合は黒のワンピースやアンサンブル、スーツなどを着用します。夏であっても露出は控え、6分丈から7分丈ほどに留めておきます。ストッキングや靴、バッグも黒で、光沢のあるものは厳禁です。いずれも飾り気のない地味なものを身に着けていきます。アクセサリーも葬儀や通夜と同様、1連の黒や白の真珠、オニキス、黒曜石などの地味なものに留めましょう。遺族の場合は3回忌までは以上の服装ですが、前述したように参列者の場合、法事は回数を重ねるごとに喪の表現を薄くしていくことが基本です。そのため3回忌以降の場合には「平服でお越しください」と書かれることもありますが、カジュアルな服装はやはり好ましくありません。基本的には略喪服を着用していくことがマナーです。3回忌以降の場合は、男性はダークスーツが基本です。色は黒や紺、グレーなどで構いませんが、1周忌と同じように光るものは避けるようにしましょう。女性も黒や紺、グレーといった地味な色のスーツやアンサンブル、ワンピースなどが好ましいです。地味なものであればストライプやチェック、織り柄の入ったものでも構いません。靴やバッグも黒ではなく、紺やグレーなども地味な色のもので大丈夫です。ただし、爬虫類の皮を使ったものなどは殺生を感じさせるため厳禁です。略喪服の場合、正喪服や準喪服に比べて制限は少ないですが、夏場でも肌を露出することはやはり好ましくありません。夏場の場合には上に黒の薄い上着を1枚羽織るなどして対応しましょう。アクセサリーも光るものを控え、結婚指輪や黒や白の真珠程度に留めて置きます。華美になりすぎないように注意が必要です。子供の場合には葬儀や通夜同様、制服が基本です。学生でない場合や制服がない場合には、黒や紺、グレーといった地味な服装であれば問題ありません。足元は黒が好ましいですが、ない場合は白い靴下でも大丈夫です。スニーカーも黒であれば不快に思われないでしょう。7回忌以降は遺族側も略喪服で構わないとされています。参列者の場合、7回忌以降は普段の服装でも構いませんが、派手な服装は控え、地味な服装で参列するようにしましょう。喪服の価格はピンキリ!安く済ませたい場合はレンタルも検討を一言に喪服といっても、価格はピンキリです。20,000円ほどで購入できるものもあれば、100,000円以上するものもあります。この価格の違いは、主に「黒の深さ」で決まっています。黒が深ければ深いほど品がよく、着心地やシルエットの美しさも違い、高い価格になる傾向にあります。これらの違いはぱっと見ただけではわかりにくいですが、安いブラックフォーマルと並んだときに差が歴然とします。男性の場合、20代から30代ほどの若い人であれば比較的安いものでも構いませんが、それなりに立場のある人であればいいものを選んでおいた方がよいでしょう。40代くらいの人であれば安くても40,000円~50,000円のもの、80,000円以上のものになると着心地も見た目の美しさも変わってくるため、立場のある人は80,000円以上のものがおすすめです。女性の場合も黒の深さで価格が違い、30,000円~60,000円ほどで購入可能です。若い人の場合は30,000円~50,000円ほど、落ち着きが必要なミセス世代であれば50,000円から60,000円のものを選ぶとよいでしょう。しかし、訃報とは急に届くものです。喪服は決して安いものではありません。急な出費としては痛いという人も多いでしょう。そうした人は喪服をレンタルするという方法もあります。喪服レンタルは基本的に購入するよりも安い金額で済むため、出費の軽減になります。また、喪服レンタルには「収納場所に困らない」「体型や年齢の変化に対応できる」「手入れが必要ない」という3つのメリットがあります。必ず必要になるとはいえ、滅多に着る機会がないものが喪服です。持っていてもクローゼットの片隅や衣装ケースの奥に閉まったままになりがちで、いざ必要になったときにどこに置いたかわからなくなるということは多々あります。レンタルであれば収納場所に困ることもありませんし、どこに置いたかわからないというトラブルも防げます。また、購入したときと体型が変わってしまい、喪服が入らないという可能性もあります。さらに若いときに購入した喪服が、デザインを考えると年齢と合っていないということも考えられるでしょう。レンタルであればこうした悩みは必要ありません。また面倒な手入れも、すべてレンタル会社が行ってくれます。ただし、葬儀や通夜、法事などが多い人の場合、レンタルするとかえって高額になることもあります。レンタルと購入、どちらか得か、自分のスタイルとよく考えて決めるようにしましょう。まとめ喪服は故人を偲び、遺族の気持ちを大切にするものです。おしゃれではなくTPOに合っているかを考え、ルールを守るようにしましょう。
2017年02月24日法事や仏事の引き出物といえば、饅頭をはじめとする和菓子が一般的だろう。しかし、島根県松江市では少々事情が異なる。なんと法事の際にパンが配られるというのだ。しかもその種類は実にバラエティ豊かで、あんパンもあれば、メロンパンやクリームパンまであるんだとか。一体なぜそのような風習が一般的になったのだろうか?○饅頭からパンに変わった理由は……今回、その疑問に答えてくれたのは、島根県松江市に2店舗を持つ「kitchen okada(キッチンおかだ)」。自家製酵母パンから無添加食パン、菓子パン、調理パンにいたるまでの焼きたてパンの他、焼き菓子や手作りジャムまでをそろえる地元の人気店だ。早速、同店で働く島貫有加さんに、法事にパンが使われるようになった経緯についてうかがったところ、「もともと饅頭だったのがいつの頃からかパンになったようです。饅頭よりパンの方が喜ばれたからと聞いたこともありますね」と実にふんわりした回答。しかも、「チョコレート会社がバレンタインデーを盛り上げたように、この地方のパン屋さんがパンの売上増のために企画したのではないかと密かに思っています」という楽しい意見まで聞かせてくれた。島貫さんによるとこの地域では法事パンを扱うパン屋は多く、とりわけ経営年数が長い店ほど、法事パンを販売している傾向にあるのだとか。しかし、普通のパンと法事パンの違いってなんだろう?すると再び、「違いは特にありません。蓮の花の絵柄が付いた袋にいれて箱詰めすれば法事パンになります」となんともざっくりだ。さらに、「法事パンはこうあるべき」などの定義も特にないというが、強いて言うなら、当日食べられるとは限らないため日持ちするパンを選ぶことが多いのだとか。「包装する際、日持ちを考えて添加物を入れる店もあるようですね。でも、当店では何も入れていないので日持ちしません」と島貫さん。キッチンおかだが法事パンとしても販売しているパンは、苺ジャムパン(140円)、メロンパン(150円)、たなべのたまごと木次牛乳のクリームパン(150円)、無添加あんぱん(150円)、ヨーグルトパン(150円)、キッチンマドレーヌ(180円)など。○カレーパンやヨーグルトパンも法事パンに「法事パン」は昔からの風習のため、他店でも同様にあんパンやメロンパンなどの王道パンが使われることが多いのだとか。また、これといった定義がないからこそ、故人が好きだったパンを採用することもあるそうで、「カレーパンやヨーグルトパンを蓮の花の絵柄が付いた袋にいれてお渡ししたこともありますね」と島貫さん。キッチンおかだでは、蓮の花の絵柄入り袋にいれた後は白い箱に詰め、のしをつけて「法事パン」を完成させるが、のしには字入れもできるという。最後に、この風習の展望について尋ねてみると、「松江近隣の風習に留まることなく、全国に広まってパン業界の活性化につながってくれたらとの淡い期待を抱いております」と明かしてくれた。「パンが好きでない人は少ないと思うし、いろんな種類があればきっと喜ばれるはず。パン屋側の事情はさておき(笑)、お渡しする方に喜んでいただきたいとの想いで始まった風習だと思うので、これからもたくさんの人に喜んでもらいたいですね」。島貫さんのメッセージに共感を覚えるという人は、これからは贈り物の機会がある度、パンも候補にいれてみてはいかが?※記事中の価格・情報は2015年9月取材時のもの。価格は税別
2015年09月27日ユニクエスト・オンラインはこのほど、お布施・全国定額設定の寺院手配サイト「てらくる」を、法事・法要にまで寺院手配を拡充。9月13日にリリースした。同サービスは葬儀や法事・法要(四十九日、一周忌など)へ、僧侶を定額で手配するサービス。一般的な法事・法要の寺院手配サービスは、「読経・法話」のみの価格で、その他に「交通費、心付け」などの追加費用が必要になることが多い。普段、寺院と付き合いのない人には分かりにくく、金額面で不明瞭という不満点があった。そこで同サービスでは、あらかじめ「心付け」「交通費」など10項目を含んだ「全国定額3万5千円」という料金システムを設定。宗派や地域によって追加の請求がかかることはなく、安心して利用できる。また、全都道府県に各宗派の協力寺院があり、住む地域にかかわらず定額対応が可能。また、急な依頼や質問にも答えられるよう、コールセンターは24時間365日対応している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日