今後も見逃せない作品が続々と登場するディズニー。劇場公開&ディズニープラスだけで配信される最新オリジナル作品から、注目作を厳選してご紹介。アニメーションからマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作まで、幅広い作品が揃っています!『マイ・エレメント』8.4 Roadshow「火」と『水』、正反対の性質を持つ二人が起こす化学反応。ピクサー最新作は、火・水・土・風という4つのエレメントが暮らす都市「エレメント・シティ」が舞台。主人公は、アツくなりやすいけれど、家族思いな“火”の女の子エンバーと、涙もろくて、心優しい“水”の青年ウェイド。二人の出会いが、“エレメントの世界”に起こす奇跡の化学反応とは…?それぞれのエレメントたちのユニークな暮らしぶりや、ピクサーらしい、とびきりカラフルで目を見張るような映像美など、見どころがたくさん詰まっている!8月4日全国ロードショー。© 2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.『ウィッシュ』12.15 Roadshowディズニーの歴史の集大成となる、100周年記念作品!ディズニーが100年にわたって描き続けてきた“願いの力”をテーマに描いたドラマティック・ミュージカル。どんな願いも叶うとされるロサス王国。願いの力を知らない主人公のアーシャは、王国に隠された暗い秘密を知ったことで、国を救うために恐ろしいヴィランに立ち向かう。アーシャの相棒であるヤギのバレンティノや、星の姿の“スター”など、彼女を取り巻くキャラクターたちも気になるところ。世界的ヒット・ソング・ライターのジュリア・マイケルズが手がける劇中曲「This Wish」にも注目だ。12月15日全国ロードショー。© 2023 Disney. All Rights Reserved.『マーベルズ』11.10 Roadshow“アベンジャーズ”に並ぶ!?最強チームを結成!圧倒的パワーを誇るキャプテン・マーベルが帰ってくる!’19年公開の『キャプテン・マーベル』の続編がついに公開に。まだ物語の詳細は明らかにされていないが、彼女のスーツをデザインしたモニカ・ランボーと、アベンジャーズオタクの高校生ミズ・マーベルとタッグを組む模様。パク・ソジュンがどんな役柄で出演するのかも楽しみ。11月10日全国ロードショー。© 2023 MARVEL『ピーター・パン&ウェンディ』NOW on streamピーター・パンとウェンディと共に体験する、胸躍る冒険と成長。世界中で愛されている名作アニメーション『ピーター・パン』が、新たなストーリーで実写映画に。ピーターとフック船長の過去や、「大人になりたくない」と願うウェンディの心情など、アニメーションとは一味違う深い人間ドラマが描かれる。ウェンディ役のミラ・ジョボヴィッチの娘エヴァー・アンダーソンのフレッシュな演技にも注目。ディズニープラスで独占配信中。© 2023 Disney Enterprises, Inc『ホーンテッドマンション』9.1 Roadshowディズニーランドの人気アトラクションが実写映画化。「ホーンテッドマンション」の実写映画が登場。ニューオーリンズのとある館に引っ越したギャビーと息子のトラヴィスは、そこで怪奇現象に遭遇。彼らを救うためクセ強めの心霊エキスパートたちがやってきて…という恐ろしくも笑える物語のよう。監督を務めるのは、なんと元ディズニーランドのアルバイトだというジャスティン・シミエン。9月1日全国ロードショー。© 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.『シークレット・インベージョン』NOW on stream地球に静かに忍び寄る危機とは?MCU新作のサスペンススリラー。MCUドラマシリーズの最新作が配信に。アベンジャーズの創設者ニック・フューリーが、人間に擬態する能力を持つ宇宙人スクラル人による地球侵略を阻止するために暗躍する、本格サスペンススリラー。“この人は本物なのか、それとも擬態したスクラル人なのか…?”。第1話から敵味方がわからないスリリングな展開で、目が離せない!ディズニープラスで独占配信中。© 2023 MARVEL『スター・ウォーズ:アソーカ』8.23 on streamジョージ・ルーカスの熱望で生まれた、アソーカ・タノの物語。かつてアナキン・スカイウォーカーのパダワン(弟子)であった戦士アソーカ・タノを主人公にしたオリジナルドラマシリーズがまもなく配信に。そのモデルは『もののけ姫』のヒロインであるサンで、日本とも深い縁のあるキャラクターだ。帝国崩壊後の銀河を舞台に、アソーカの激動に満ちた新たな物語が紡がれていく。8月23日からディズニープラスで独占配信。© 2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.『Magic of Disney’s Animal Kingdom ディズニー・アニマルキングダムの魔法』シーズン2 NOW on streamパークには約300種の動物が!飼育員たちの愛情にも心打たれる。アメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにある、自然と動物がテーマのテーマパーク「ディズニー・アニマルキングダム」。ナショナル ジオグラフィックが手がける今シリーズは、同パークとエプコット内のアトラクション「シー・ウィズ・ニモ&フレンズ」の裏側に密着し動物たちのリアルな生態を捉えたもの。ディズニープラスで独占配信中。© 2023 National Geographic Partners,LLC.『ムービング』8.9 on stream親から子へ受け継がれる特殊能力。韓国の人気ウェブトゥーンが実写化!韓国の人気ウェブトゥーンを原作としたドラマがまもなく配信に。秘密工作員の両親から特殊能力を受け継いだ3人の若者の人間ドラマが、大迫力のアクションシーンとともに描かれていく。主人公の、空中に浮く能力を持つ高校生ボンソクを演じるのは、イ・ジョンハ。他に、コ・ユンジョン、キム・ドフン、ハン・ヒョジュらが出演。8月9日からディズニープラスで独占配信。© 2023 Disney and its related entitles『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』NOW on stream圧巻の映像美で描かれる、驚異の海の世界に没入しよう!ジェームズ・キャメロン監督『アバター』の続編が早くもディズニープラスに登場。惑星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは平和な家庭を築いていたが、ある日人間が現れたことで住む場所を追われることに。ジェイク一家が身を寄せる海の部族の世界を、今まで見たことのない“水”の表現で描き出し、称賛を集めた。ディズニープラスで見放題独占配信中。© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ディズニープラスの視聴には、月額990円、年額9900円の2プランがあり。※『anan』2023年7月26日号より。(by anan編集部)
2023年07月21日下半期に突入した2023年、日本映画界にも話題作が続々と登場する。中でも、山田洋次監督90作目となる最新作『こんにちは、母さん』をはじめ、注目のラインアップには、とある家族に降りかかる“事件”を描くという意外な共通点が…。今回は、そんな話題作を先取りして紹介する。母が恋、娘は家出、仕事もストレス限界!?『こんにちは、母さん』山田監督が主演に迎えたのは、共に映画界を牽引し続けてきた吉永小百合。共演には、数々の映画・ドラマに出演し、日曜劇場やNHK大河ドラマでの好演が記憶に新しい大泉洋や、『キネマの神様』に続き二度目の山田組参加となる永野芽郁をはじめ、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌ら豪華俳優陣が集結。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、吉永さんの集大成ともいえる作品となっている。そんな本作で描かれるのは、東京の下町を舞台にいまを生きる等身大の親子の物語。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉さん)。妻との離婚問題や家出した娘・舞(永野さん)との関係にも頭を悩ませる中、久しぶりに母・福江(吉永さん)が暮らす実家を尋ねると、そこには艶やかなファッションに身を包みイキイキと暮らす母の姿が…。予想外な“事件”の連続に戸惑いを隠せない昭夫は、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民たちとの交流や、これまでとは違う母との新たな出会いの中で、次第に自らを見つめ直していく。いつまでも気高く自分らしく生きる福江の姿や、再出発していく昭夫。日本最高峰の監督・キャストで贈る“母と息子”の新たな出発の物語は、明日への活力を与えてくれそうだ。『こんにちは、母さん』は9月1日(金)より全国にて公開。「家」に秘められた真実を知ってはいけない…『スイート・マイホーム』「小説現代」長編新人賞を受賞し、話題となった神津凛子による禁断のベストセラー小説を原作に、俳優でもあり映画監督としても注目を浴びる齊藤工がメガホンをとり実写映画化。幸せの象徴でもある“マイホーム”を手にした家族が、ある不可解な事件をきっかけに身の毛立つ恐怖に陥れられていくさまを描く。長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二(窪田正孝)は、愛する妻と幼い娘たちのために念願の一軒家を購入する。“まほうの家”と謳われたその住宅の地下には、巨大な暖房設備があり、家全体を温めてくれるという。理想のマイホームを手にし、幸せを噛み締める日々を送っていた清沢一家だったが、とある出来事をきっかけに一転。地下に魅せられる娘、赤ん坊の瞳に映り込む“何か”に戦慄する妻、周囲で起きる関係者の変死事件。その家には何があるのか?それとも何者かの思惑なのか。最後に一家が辿り着いた驚愕の真相とは?「家」を中心に、様々な謎や怪異がスリリングに折り重なる、これまでの常識を覆すホラー・ミステリー作品に仕上がっている。『スイート・マイホーム』は9月1日(金)より全国にて公開。整、名家の“遺産相続事件”に巻き込まれる!?『ミステリと言う勿れ』天然パーマがトレードマークの大学生・久能整(菅田将暉)が、膨大な知識と独自の価値観による持論を述べ、時には鋭く時には優しく、魔法のようなおしゃべりで事件の謎を解いていく新感覚ミステリー。2022年に連続ドラマとして放送され、原作から再現度の高い実写版のビジュアルはもちろん、物語でも話題を集めてきたが、劇場版で描かれるのは通称“広島編”。広島に訪れていた整は、偶然出会った女子高生・狩集汐路(原菜乃華)からとあるバイトを持ちかけられる。それは、名家・狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった――。“犬神家”のように遺産を巡る争いで死者さえ出るという、いわくつきの事件に巻き込まれながらも、次第に遺産相続に隠された“真実”、そして世代を超えて受け継がれる一族の“闇と秘密”に対峙していく整の姿が描かれる。映画ならではのスケールの大きさと見ごたえのある濃厚な物語は必見だ。『ミステリと言う勿れ』は9月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:スイート・マイホーム 2023年9月1日より全国にて公開©2023『スイート・マイホーム』製作委員会 ©神津凛子/講談社こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会ミステリと言う勿れ 2023年9月15日より全国東宝系にて公開Ⓒ田村由美/小学館Ⓒ2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
2023年07月15日現地時間5月27日(土)まで開催中の第76回カンヌ国際映画祭。北野武監督『首』や是枝裕和監督『怪物』などの出品作が注目を集めている。毎年多くの作品が話題にあがる本映画祭だが、昨年の第95回にて退席者が続出した問題作から「観客が最も泣いた映画」と称された作品まで世界を賑わした映画がこれから続々と日本公開。その3作品を紹介する。「観客が最も泣いた」グランプリ受賞作品ルーカス・ドン監督『CLOSE/クロース』7月14日公開第75回、「観客が最も泣いた映画」(BBC.com)と称されグランプリを受賞し、第95回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされるなど各国の映画賞で47受賞104ノミネートを果たした『CLOSE/クロース』。前作『Girl/ガール』で第71回カメラ・ドール(新人監督賞)に輝いたルーカス・ドン監督が色鮮やかな花畑や田園を舞台に、少年に起こる残酷な悲劇と再生を描いた物語は、ヨーロッパ、アメリカ、アジアと世界各国で上映され、多くの映画人や観客を魅了している。さらに、映画ファンから絶大な支持を得る気鋭の映画製作・配給スタジオ「A24」が北米配給権を獲得したことも話題に。世界中を涙に染めた珠玉の1作がついに日本でベールを脱ぐ。『CLOSE/クロース』は7月14日(金)より全国にて公開。カンヌで約7分のスタンディングオベーションイ・ジョンジェ監督・主演『ハント』9月29日公開「イカゲーム」のイ・ジョンジェが盟友チョン・ウソンを迎えて初監督。韓国での公開時には初登場1位を獲得し、レビューでは「緻密に組まれたシナリオ、イ・ジョンジェとチョン・ウソンのコンビが絶えずシナジー効果を生み出す優れたデビュー作」「次回作が気になる!監督デビュー作として大成功」「緊張感が漂うスピーディーな展開とかっこいいアクション」など大絶賛を受けた『ハント』。第75回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門で上映されると約7分間のスタンディングオベーションを受け、映画ファンから喝采を浴びた。そのほか第47回トロント国際映画祭、ファンタスティック・フェスト、シッチェス・カタロニア国際映画祭など多くの映画祭で上映され、イ・ジョンジェは本国内でも第43回青龍映画賞、第31回釜日映画賞ほか数々の映画賞で新人監督賞を受賞した。共演にはチョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョンなど韓国を代表する俳優のほか、カメオでも豪華俳優陣が出演。スパイ・アクション映画の傑作として注目されている。『ハント』は9月29日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。鬼才監督8年ぶりの最新作に退席者続出デヴィッド・クローネンバーグ監督『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』8月18日公開『クラッシュ』『イグジステンズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』など数々の受賞歴と共に物議を醸してきた映画作家デヴィッド・クローネンバーグ。その最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は、第75回コンペティション部門に出品され、鑑賞中に途中退出者が続出した賛否両論の問題作。主演は『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセン。自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト・ソールを演じ、パートナーのカプリースに『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、2人を監視する政府機関のティムリンに『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートという豪華キャストが揃った。製作に20年以上を費やした最新作のテーマは「人類の進化についての黙想」。鬼才監督が創造する人類の進化の行方は見逃せない。『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は8月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CLOSE/クロース 7月14日(金)より全国公開© Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022
2023年05月28日デビュー作がいきなり芥川賞候補となり、大注目の安堂ホセさん。『ジャクソンひとり』は、彼にとってまだ2作目の小説作品だという。「2020年頃、自分の中にある話をどういう形で表現しようかと考えた時、小説にしようと思ったんです」その際執筆した作品は文藝賞の最終選考まで残った。翌年再び応募し、見事受賞を果たしたのが本作だ。「前作は一人称で思い入れを書きすぎたので、もうちょっと自分と距離を置いた、三人称の軽い小説にしようと考えました」主人公はブラックミックスで、ゲイとの噂があるジャクソン。スポーツブランド専用ジムの整体師だ。会社で偶然、彼の服にプリントされたQRコードが読み取られたところ、現れた動画はブラックミックスの男のあられもない姿。ジャクソンが否定しても社内の人々はその男が彼だと信じて疑わない。これは誰かによるリベンジポルノなのか――。「性暴力を扱う時、リアルさが欠けていたほうが読み手もダメージを受けないと思って。それで本人も自分なのか分からない状況にしました」整体師という設定も絶妙だ。「男性がリベンジポルノを受けた時、被害者なのに警戒されて疎外されることがある。他人の体に触る仕事をしている人なら、そのあたりがより見えてくるかなと思いました」その後ジャクソンは、動画の男は自分だと主張する他の3人のブラックミックスの男と出会う。「マイノリティの人が周りを怖れるあまり自分で狭めていた世界が、立場が同じ人と会うことで壊れていく。ポジティブな崩壊を書きたかった」4人が集まった時の会話が脱線していくあたりから、タランティーノ作品的な映像が浮かんだと伝えると、「子どもの頃から観てきた監督です。今観ると描かれる価値観に疑問があるけれど、山場と山場の間のシーンも妥協せずに面白くさせるところとかがよくて。コーエン兄弟の映画も、結構本筋から脱線するじゃないですか(笑)。ああいう感じが好きです」本作もまさにそう。彼らは入れ替わり作戦による復讐を思いつくが、「計画が雑ですよね(笑)」と安堂さん。実際、計画は思わぬ道筋を辿り、やがてラストはとんでもない展開に。「小説って自由に書けるんだと嬉しくなって、はっちゃけました(笑)」オフビート感を漂わせながら、彼らが抱く理不尽さも戸惑いも怒りも盛り込み、“当事者が当事者を描いた”感がひしひしと伝わる本作。「自分と同じ立場の人が読んだ時に寒くない小説にしたかった。当事者以外のことは考えませんでした。当事者以外に届けたいと思ったら媚びた寒い小説になりますから。ただ、刊行した後、“純日本人だけど海外で同じ経験をした”といった、自分が想像もしなかった人からの感想をもらって、勉強になっています」次作も本作と地続きの世界を考えているそう。それはぜひ読みたい!あんどう・ほせ1994年、東京都生まれ。2022年、本作で第59回文藝賞受賞。好きな映画監督はアラン・J・パクラ、ロベール・アンリコ、七里圭、憧れの作家は松浦理英子。安堂ホセ『ジャクソンひとり』リベンジポルノを機に出会ったブラックミックスの青年4人の犯人捜しと、復讐計画の行方は?なんとも痛切で痛快な文藝賞受賞作。河出書房新社1540円※『anan』2023年2月8日号より。写真・土佐麻理子(安堂さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2023年02月07日29作目にしてシリーズ初の本格(風)学園ミステリーを展開させる『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』が現在公開中。今作では、しんのすけとその仲間たち・カスカベ防衛隊が、小中一貫の超エリート校「天カス学園」に1週間の体験入学をすることに。風間くんは、体験入学でみんなと良い成績を収めて入学することを密かに夢見ていたが、しんのすけと風間くんが大ゲンカをしてしまう…。そんなお馴染みの2人のケンカだが、今作ではなんだか様子が違う(!?)。しかし今回もまた、幾度もケンカを繰り返し乗り越えて育んできた固い“友情”が描かれる。これまでも、しんのすけと風間くんの友情が描かれたエピソードは度々登場してきた。例えば、英語の勉強をしていた風間くんが、しんのすけにちょっかいを出されてケンカになってしまう「風間君とケンカだゾ」。わざとお互いの目の前で首を振り無視をする“往復ぷいぷい”や“高速ぷいぷい”そして“ちちんぷいぷい”としんのすけと風間くんにしか分からない意地の張り合いに発展。最後はこちょこちょ我慢対決をするというお話。ケンカはするけれど、結局は2人は大事にならないというお約束が、ファンの間でも浸透したストーリーだ。また、春日部から引っ越さなければいけない風間くんが、強がって寂しくない素振りを見せる「風間君とお別れだゾ」では、みんなと離れ離れになってしまうことが悲しいのに平然を装っている風間くんに対して、しんのすけだからこそ出来る方法で風間くんの本音を引き出し、2人の関係が垣間見えた。そして、風間くんが毎日の塾通いに疲れてしまい、さぼってしんのすけに「家に泊めて欲しい」と頼み、息抜きする「風間くんの息ぬきだゾ」というストーリー。風間くんが困ったときに頼るのはやっぱりしんのすけで、多忙な風間くんにとってしんのすけとの時間は、息抜きやリラックスの出来る大切な時間だということが分かるお話となっている。家族揃って楽しむことのできる本シリーズは、野原一家の家族模様や、しんのすけたちカスカベ防衛隊の友情が大きな見どころのひとつ。身の回りのものは時代の流れと共に変化していくが、「双葉社」のライツ事業部クレヨンしんちゃん編集室・室長の鈴木健介は、中でも変わらないものとして描かれているのが、【“笑いの要素”と“『クレヨンしんちゃん』の世界の人達は基本的に家族や友達を大事にするということ”】と過去のインタビューで語っている。いつもふざけてばかりいるしんのすけだが、家族や兄妹、友達を大切にするという、ぶれることのない芯をもった強い子ども。それは、本作でも描かれており、「オラはぜったい風間くんをあきらめないゾーー!」と、学園で起きた怪事件に巻き込まれた風間くんのために、しんのすけが先頭を切っていく。そんなしんのすけと風間くんの関係について鈴木さんは「表面上はお互いの個性を否定しながらも、無意識下で自分に無いものを羨ましく思い、リスペクトし合う、いわば『相互ツンデレなのでは?』と感じる時があります」と言い、「原作でも描かれている、あるセリフが今作品において重要なキーワードになっていて2人の関係性を浮かび上がらせているような気がします。その点も注目してもらえると面白いと思います」と明かしている。カスカベ防衛隊のみんなの友情は、時代が変わろうとも変化することなく、お互いを思いやり、友達がピンチの時は一致団結。昔から変わることのないしんのすけたちの胸アツな友情、特にしんのすけと風間くんの友情の行方に注目だ。なお、しんのすけ&風間くんの友情エピソードは、「テレ朝動画」にてチェックすることができる。併せて、「【公式】クレヨンしんちゃん オラのぶりぶりアプリだゾ」にて、しんのすけと風間くんの原作名エピソードを無料で読むことができる。『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 2021年7月30日より全国東宝系にて公開©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2021
2021年08月14日全米で大ヒットスタートを切った『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』。本作でジョン・クラシンスキー監督やエミリー・ブラントから絶大な信頼を寄せられる、いま大注目の実力派若手俳優ミリセント・シモンズとノア・ジュプに迫った。前作にも増してエヴリン一家が更なる恐怖に襲われ、数々の窮地に追い込まれる本作。引き続き、アボット家の姉弟を演じるのはミリセント・シモンズとノア・ジュプ。姉・リーガンを演じるミリセント・シモンズは、役柄と同様に聴覚障がいを持つ女優。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを争ったトッド・ヘインズ監督の『ワンダーストラック』(17)でアメリカ全国規模でのオーディションの末、メインキャストの1人で耳が聞こえない少女・ローズ役に抜擢され、2017年の放送映画批評家協会賞で最優秀若手俳優賞にノミネートされた。本作においても、母・エヴリン役のエミリーも圧倒されたというリアリティのある演技で前作に引き続き作品に深みを与えている。そして、弟・マーカスを演じるのは、あどけない表情が印象的なノア・ジュプ。映画製作者の父と女優の母のもとに生まれ、2015年から子役としてTVドラマや映画に出演。『ワンダー 君は太陽』(17)ではジェイコブ・トレンブレイ演じる主人公の親友役として温かく、愛くるしい演技を披露し、前作『クワイエット・プレイス』公開後に出演したアルマ・ハレル監督の『ハニーボーイ』では、ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードのブレイクスルー俳優賞や、インディペンデント・スピリット賞の助演男優賞にノミネート、伸びしろのある演技力で映画界を魅了している。これまでジョージ・クルーニーやマット・デイモン、クリスチャン・ベール、ニコール・キッドマン、ヒュー・グラントなど錚々たるハリウッドスターと共演を果たしており、本作においてもその堂々たる存在感を遺憾なく発揮している。いつ泣き出すか分からない生まれたばかりの乳児を抱えて、外の世界を彷徨うこととなる最新作では、ミリセントとノアが演じる子どもたちの成長も大きな見どころ。前作では親に守られる側にいた姉弟が活躍する場面も今作では大幅に増えているという。前作で監督と父のリー役を務め、今作でも引き続き監督を担当したジョンにとっては、才能あふれる若い役者たちが成長を続けていく様子を目にするのは日々の喜びだったそう。「世に出ていった二人が、役者としてずいぶん成長して戻ってきただけでなく、以前と変わらない素晴らしい人間であり続けていたことに驚きました。二人は役に深く入り込み、こちらが想像もしていなかったようなニュアンスまで加えてくれました」と賞賛のコメントを寄せ、「ミリー(ミリセント)とノアは、これまでに仕事をしたなかで最高の役者たちだ」と太鼓判を押している。エヴリンが地下でショットガンの撃鉄を引いた前作のエンディングの5秒後から物語が続いていく、という本作。姉弟は果たして、どのように困難に立ち向かっていくのか、何度も立ち上がり続ける2人の熱演も見逃せない。『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は6月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クワイエット・プレイス破られた沈黙 2021年6月18日より全国にて公開©2020 Paramount Pictures. All rights reserved.
2021年06月05日間違いなく、今年の大注目作。一穂ミチさんの『スモールワールズ』は、家族がテーマの短編集だ。家族という小さな世界で生まれる大きな痛みと祝福。話題の作品集。「毎回形式を変えて、いろんなスタイルを試してみました」巻頭の「ネオンテトラ」は不妊に悩む既婚女性が、恵まれない家庭環境で暮らす中学生の少年と出会う話。「普段はBLを書いているので、女の人の語りを書いてみようと思って。熱帯魚のネオンテトラの語感が好きなのでタイトルに選び、水槽や自然繁殖できないといったイメージを重ねていきました」孤独な二人の交流の話かと思いきや、驚きの展開に。本書は予想外の景色が見えてくる話が多いが、「オチのない小説も好きですがそれを書くには文章力が必要。私にはまだ無理なので、小さな裏切りを入れて退屈させないようにしています」とのこと。が、ただ驚かせるだけではなく、どれも胸を打つ内容だ。2話目の「魔王の帰還」は、キャラクターありきで書き始めたそうで、豪快な姉と小心者の弟と一人の少女の交流がキュンとさせる。残酷な童話をイメージしたという3話目の「ピクニック」は「ですます」調の文体に企みが。4話目「花うた」は、事件の被害者遺族と刑務所にいる加害者との往復書簡の形式だ。「去年観たドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』が印象的で。自分が悪いことをしたと気づきを得る加害者と、気づきを与えた被害者遺族はどういう関係を育んでいくんだろうと考えました」手紙の一通一通が心を打つ上、構成の上手さに痺れる。「おじさんの目線も入れようと思って」という「愛を適量」は冴えない教師が、別れた妻と一緒に暮らす娘と意外な形で再会。最後の「式日」は、語り手が疎遠だった後輩の父親の葬儀に列席する話で、「主語のないスタイルで、ハンディカメラの映像を見るようなロードノベル風に書きたかった」と言う。タイトル“スモールワールズ”は個々の家族を指す。「よその家の常識を聞いてびっくりすることがありますよね。それくらい家族って、小さいけれどそれぞれ別の世界だと思うんです」個々の世界がバラバラに存在しているのではなく、すぐ隣にあるのだと感じさせる連作。全体の作りもまた巧みな一冊なのだ。一穂ミチ『スモールワールズ』いびつな家族たちの光景を、さまざまな切り口と文体で掬い取る連作短編集。一編一編、巧みな構成と仕掛けが用意されている。講談社1650円いちほ・みち2008年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。著書に劇場版アニメ化された『イエスかノーか半分か』など。本書収録の「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされた。※『anan』2021年5月26日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年05月23日映画ファンやエンタメファンにとっても注目の的となる、アメリカンフットボール(NFL)の祭典「スーパーボウル」。全米で最も視聴されているTVイベントとなるだけに、ディズニー・アニメーションの最新作『ラーヤと龍の王国』や、「ワンダヴィジョン」に続くマーベル・スタジオのドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、公開が延期されている映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』などの最新映像が“Big Game Spot”として次々に解禁された。日本時間2月8日に行われた今年の「第55回スーパーボウル」は、ハーフタームショーにザ・ウィークエンドが大ヒットシングル「Blinding Lights」をはじめとする圧巻のパフォーマンスを行い、プレゲームショウではマイリー・サイラスが大御所のジョーン・ジェットやビリー ・アイドルと競演。ティモシー・シャラメが映画『シザーハンズ』の“息子”エドガーを演じたCMも大きな話題を呼んでいる。マーベルの新作「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「Disney+(ディズニープラス)」にて3月19日(金)より配信されるマーベルスタジオ第2弾ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれたラストシーンに直結する新たな物語が明らかに。ファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)はキャプテン・アメリカから盾を受け継いだものの、その称号を自身が担うには重すぎるものだと考え始める。しかし、やがてキャプテン・アメリカの旧友ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)と共に世界を揺るがす壮大な戦いに巻き込まれていく、という本作。予告映像では、「世界がひっくり返っている」というウィンター・ソルジャーの言葉通り、マスクをしたヴィランたちが暗躍し始め、各地で激しい戦いが勃発。その戦いの裏には、かつて『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズを分裂へと導いたヘルムート・ジモの存在が判明する。さらに、疾走するバスにしがみつくウィンター・ソルジャーと並走するファルコンや、見るも激しいド派手な空中戦など、ドラマのスケールを遥かに超えたダイナミックな戦闘シーンも。映像のラストにはファルコンとウィンター・ソルジャーがにらみ合い、どちらも譲らないシーンが描かれ、個性の全く違う2大ヒーローが初タッグを組んだ本作はユーモアたっぷり、2人の新たな魅力にも触れることができそう。新たなディズニーヒロイン誕生『ラーヤと龍の王国』ディズニーの新しいヒロイン、ラーヤがひとり冒険に向かう姿や、素早い身のこなしのアクションシーンに期待が高まる新映像。分断された世界を1つにする伝説の“最後の龍”シスーとのコミカルな場面も登場している。本国版ではラーヤの声は『スター・ウォーズ』シリーズのケリー・マリー・トラン、シスーの声は『フェアウェル』『オーシャンズ8』のオークワフィナが務めている。3月5日(金)より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセスにて同時公開。※プレミア アクセスは追加支払いが必要。シリーズ第9弾『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』全米公開日が5月28日(金)に予定されている『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。ヴィン・ディーゼルらお馴染みのファミリーとハン役サン・カンの再会、ミシェル・ロドリゲスのバイクアクションやシャーリーズ・セロンの不穏なウインク、ヘレン・ミレンの高笑いなどが印象的。「ベター・コール・ソウル」のあの人がアクション!『Nobody』『Nobody』(原題)は、「ブレイキング・バッド」から人気となり、同作のスピンオフドラマ「ベター・コール・ソウル」の弁護士ソウル・グッドマン役や『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などで知られるボブ・オデンカーク主演。“ジョン・ウィック”ばりのアクションを披露する。2月26日に全米公開予定。M.ナイト・シャマランの新作スリラー『Old』『シックス・センス』や『スプリット』『ミスター・ガラス』などの鬼才M.ナイト・シャマラン監督がガエル・ガルシア・ベルナル主演で贈る、恐らく“時間”をテーマにしたスリラー。『ベイビーティース』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のエリザ・スカンレン、『ジョジョ・ラビット』のトーマシン・マッケンジー、『ヘレディタリー/継承』『ジュマンジ』シリーズのアレックス・ウルフら共演。7月23日(金)に全米公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.ワイルド・スピード/ジェットブレイク 2021年、全国にて公開© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2021年02月08日現在日本で公開中の「聖なる犯罪者」で注目を集めたポーランドの若手俳優バルトシュ・ビィエレニアの最新主演作が、サンダンス映画祭で世界プレミアされた。今作でもまた、豊かな演技力と強烈な存在感を見せつけている。タイトルは『Prime Time』。舞台は1999年大晦日のワルシャワ。ビィエレニア演じるセバスチャンは、銃を持ってテレビ局に潜り込み、生放送中のスタジオに押し入って、ふたりの人質を取る。ガラスの向こうにいるスタッフに、セバスチャンは、今から自分が言うことをテレビで放映しろと要求。しかし、スタッフは時間稼ぎをするばかりで、なかなか言うことに応じてくれない。その間、セバスチャンは痺れを切らし、たびたび爆発する。ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー主演の『マネーモンスター』と似た設定ではあるが、今作は、セバスチャンの本当の目的をあえてはっきりさせないところが大きく違っている。しかし、ヒントとなる要素はあちこちに散りばめられており、ビィエレニアも、ヤクブ・ピアテック監督も、もちろんそれが何なのか知っていた。その曖昧さも今作の魅力だ。また、映画は4時間ほどの出来事を語るものだが、その日に至るまでの半年に何があったかは細かく考えたと、ビィエレニアはプレミア後のヴァーチャル会見で述べている。ピアテックによると、1999年を舞台にしたのは、まだテレビが圧倒的に強く、ソーシャルメディアで誰でもなんでも発信できる時代ではなかったからだ。当時をリサーチして、人は、今とは違う問題を抱えていたが、今も変わっていない問題もたくさんあったと気づいたことも後押ししたという。それらの問題についても、映画のあちこちでさりげなく触れられる。ピアテックは、2019年、短編部門でサンダンスに初参加した。今作が彼の長編映画デビューとなる。ポーランドが生んだこのふたりは、これからも要注目だ。文=猿渡由紀
2021年02月03日『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ブラック・ウィドウ』など出演作が続く注目の女優フローレンス・ピューが主演を務める衝撃作『ミッドサマー』が本日から公開になる。本作はすでに公開された国と地域で大きな反響があり、衝撃的なのにラストは爽快感、恋人と一緒に観ると別れるかも、アッと驚く展開の連続……など様々な感想があがっている。本作でピューが演じたダニーは、恋人のクリスチャンとの関係がうまくいっていない精神的に少し不安定な女性。彼女は恋人やその友人たちとスウェーデンの田舎の村ホルガを訪れる。花が咲き乱れ、穏やかな笑顔をたたえた人たちが暮らす村で彼女たちは“90年に1度の祝祭”に参加するが、次第に村のもうひとつの顔があらわになっていく。人里離れた村で主人公たちが壮絶な体験をする……と聞くと定番ホラーや民間伝承ものを思い浮かべるが、本作はそんな予想をことごとく裏切りながら進んでいく。舞台は夏至の祭りの最中で、太陽は沈むことなく、主人公ダニーのいる場所はつねに明るくて美しい。彼女は身の危険を感じることなく、祝祭を楽しんでいるはずなのに、観客は少しずつ違和感を感じ、矛盾を感じ、明るい場所で気持ち的に追い詰められていく。この圧倒的に奇妙で考え抜かれた映画を創作したのは、『ヘレディタリー/継承』で注目を集めた新鋭アリ・アスター。彼はホルガの造形やそこで行われた祝祭を入念な調査を下敷きにしながらゼロから生み出し、そこに自身の失恋の経験やそこでおぼえた感情を脚本に盛り込んだ。本作はホラー映画ではないため、わかりやすい恐怖描写はないが、観客は終始、居心地が悪いような、矛盾した感情を味わうことになる。アスター監督は「この祝祭が入り組んだ複雑なものを描いていると受け止めてほしいし、ひとつひとつはシンプルなんだけど、どこかで矛盾した感情が観客の中に喚起されるといいなと思って創作した」と説明する。監督の想いは衝撃的な結末にも貫かれている。その結末に“爽快感”を感じる人もいるだろう。しかし、カタルシスでは済まない気持ちを抱く人もいるはずだ。結末を目撃するだけでは終わらない。上映が終わって明るい場所に出ても、そのモヤモヤがまだまだ続くとしたら……すでに公開されたエリア同様、日本でも『ミッドサマー』をめぐる感想戦や議論が巻き起こりそうだ。『ミッドサマー』2月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2020年02月21日映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が、2019年1月18日(金)より全国で公開される。インド映画興行収入歴代3位を誇る注目作が日本上陸『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は、インド国内映画賞で30近くもの賞を獲得し、全世界でも150億円に迫る興行収入を上げる、インド人の男とパキスタン人の迷子の少女の物語を描いた大ヒット作品。2015年の公開から3年経った今現在もインド映画として『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に次ぐ世界興行成績歴代3位をキープしている。キャストにはインドの人気俳優が集結主人公のお人好しな男性・パワンを演じるのは、インド映画界で最も影響力のある“3大カーン”のひとり、サルマン・カーン。彼は本作においてプロデューサーも務めるなど、演技から制作まで多方面で重役を担う。また、声を出せない迷子シャヒーダー役で、誰もが心惹かれる豊かな表情を見せてくれるのは、5000人のオーディションから選ばれたインドの超人気子役・ハルシャーリー・マルホートラ。その他、『きっと、うまくいく』のカリーナ・カプール、『LION/ライオン 25年目のただいま』のナワーズッディーン・シッディーキーなど、日本でも馴染みのある豪華な顔ぶれが集結した。なお、監督は『タイガー 伝説のスパイ』でもサルマン・カーンとタッグを組んだ経験のあるカビール・カーンが担当する。ストーリーパキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。幼い頃から声が出せない障害を持った彼女を心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、帰り道で一人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者のパワンだった。バカがつくぐらいの正直者で、お人好しなパワンは、これも、ハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることにしたが、ある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。歴史、宗教、経済など様々な部分で激しく対立するインドとパキスタン。それでもパスポートもビザもなしに、国境を越えてシャヒーダーを家に送り届けることを決意したパワンの旅が始まった。果たしてパワンは無事にシャヒーダーを母親の元へ送り届けることができるのか!?【詳細】映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』公開日:2019年1月18日(金)監督:カビール・カーン出演:サルマン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、カリーナ・カプールほか
2018年10月04日9月2日よりスタートした「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)。平成ライダーシリーズにとって記念すべき20作品目にして最終作でもある今作だが、ひときわ注目を集めているのがヒロイン・ツクヨミを演じる大幡しえり(19)だ。ツクヨミは50年後の未来からやってきた少女という役どころ。難役に挑む大幡だが、Twitterでは《大幡しえりさん声がやたらに良くて演技も上手かったなー》《強気なヒロイン、期待以上にハマってました!》《かわいいハーフっぽい顔立ちと黒髪パッツンがストライク》と絶賛の声が上がっている。平成ライダーファンも唸らせる大幡。だが実は、昨年3月に公開された永野芽郁(18)の主演映画「ひるなかの流星」でデビューしたばかりなのだ。デビュー以降も「女囚セブン」(テレビ朝日系)や「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)、「監獄のお姫さま」(TBS系)といった話題作に続々出演。剛力彩芽(26)、蒼井優(33)、小泉今日子(52)、満島ひかり(32)などそうそうたる女優との共演を果たしてきた。また現在も窪田正孝(30)主演のドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日系)に出演し、窪田演じるヒモ男・翔に厳しく接する居酒屋の看板娘・美々を演じている。そうした異例の快進撃を続ける大幡。そのオーラは新人離れしており、スカウトした事務所のマネージャーがクギヅケになったとの逸話も。芸能界からも大きな注目を集めているという。今年10月に公開される吉沢亮(24)主演映画「あのコの、トリコ。」への出演も決定している大幡。今後、さらに人気を集めることになりそうだ。
2018年09月03日マーベル・スタジオ最新作となる映画『アントマン&ワスプ』が8月31日に公開。今作には、神出鬼没な謎多き美女がヴィランとして登場する。2015年に公開されて大ヒットを記録した映画『アントマン』の続編と同作。身長1.5cmの最強ヒーロー・アントマンと、彼を支える最強ヒロイン・ワスプの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女“ゴースト”が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!? ありとあらゆるものをすり抜けられる能力を持つ強敵から、アントマンたちは世界のサイズを操る“秘密”を守りきれるのか。この謎多きゴーストは、シルバーを基調とした全身スーツを身にまとっており、文字通り幽霊のごとく壁などあらゆるものを通り抜けられる能力を持つ神出鬼没なキャラクターだ。そしてスーツの内側は若い謎の美女……。SNS上でもその脅威的な能力とは裏腹な彼女の整った素顔に魅了されるユーザーが続出している。彼女は何者なのか多くは語られていないが、演じているハナ・ジョン・カメンは「このキャラクターには何層もの深みがあるわ」と語る。「彼女のシチュエーションは白黒はっきりしたものではないの。世界征服でもなければ、絶対悪ということでもないのよ。私は彼女の持つ脆弱性に驚いたし、彼女の境遇に心から共感したわ」と、この作品が勧善懲悪ではなく、ゴーストの境遇が本作のストーリーに大きく関わってくることになりそうだ。そして、本作の製作を務めるスティーヴン・ブルサールは「彼女はミステリー性の高いキャラクターで、驚くほどの激しさを持っている。詳しくは言えないが、彼女のストーリーもとても面白いし驚くことになると思うよ」と説明。アントマンとワスプのバディの前に現れ、彼らの研究所を狙っているという彼女にはどんなストーリーが隠されているのか、彼女自身はもちろん、その他のキャラクターとの関わりにも注目だ。(C)Marvel Studios 2018
2018年08月31日朝昼晩、放送時間帯の区別なく、おもしろそうなドラマをチェックしてはわくわくと第1話を鑑賞するのが大好きな筆者です。そんなドラマ好きな私が、7月よりスタートする新ドラマをチェック! 「これは当たるぞ」と思う注目作を、独断と偏見により選んでみましたのでご紹介しましょう。■芸人×アーティストの絡みはいかに! 「わにとかげぎす」「しゃべくり007」や「今夜はナゾトレ」など、テレビで顔を見ない日はないほど売れっ子の有田哲平(くりぃむしちゅー)さん。彼が主演をつとめるのが「わにとかげぎす」です。つっかえずにタイトルがいえた人はさすがです…。「行け! 稲中卓球部」でおなじみの古谷実さんの漫画が原作となっており、有田さんは友だちをつくろうとしてトラブルに巻き込まれる男を演じます。あらすじを読む限り、内容が謎すぎてどんなテイストに仕上がるかわからないところが余計に見たくなる作品です。注目ポイントは水曜日のカンパネラ・コムアイさんの出演。ちまたでは「奇抜なアーティスト」としてアクが強いイメージがありますが、ドラマでは有田さんを「誘惑する女」役を演じるとのこと! 個性と色気の融合に注目です。コムアイワールドにハマっていない人も、彼女に魅了される日は近いかもしれません。■妻を亡くした無気力男に新しいママを! 「悦ちゃん(えっちゃん)」バラエティでは適当キャラが人気のユースケ・サンタマリアさん。これまで何度もドラマ化されてきたという「悦ちゃん(えっちゃん)」という作品で、彼は今回うだつのあがらない妻を亡くした男を演じます。個人的にユースケ・サンタマリアさんには「裏の顔」を期待しているので、シリアスな作品でミステリアスな役どころをつとめてほしい! と常々思ってきましたが、今回は笑って泣けるラブコメ。ヘタレ感を前面に押し出した「陽」な彼の出番です。「踊る大捜査線」の真下正義役でも、ぬけてるキャラクターの好演ぶりが記憶に残っているので、これもこれでまたハマり役になりそうですね…。今回はパパ役ということで、親子愛もテーマのひとつになっていそう。門脇麦さんや石田ニコルさんら、美女とのかけあいにも期待しています!■パワフルママから明日のエネルギー補給「カンナさーん!」インスタフォロワー数日本一。海外メディアにもとりあげられ、今やワールドワイドに活躍するお笑い芸人の渡辺直美さん。彼女が初の連ドラ主演をはたすのが漫画原作の「カンナさーん!」です。仕事、子育てと向き合う毎日は誰だって心折れそうになる瞬間がありますよね。私は週1で心くじけてます。「今日の私、ダメダメじゃん!」そんなときに見たい、元気をもらいたいと、今回チョイスさせていただきました。シングルマザー役がつとまるのか? 適役か? そんなことよりも、渡辺さん自身からはなたれる、太陽みたいな明るさに魅せられてしまいたい作品。爆発力のあるパフォーマンスは周知されているからこそ、ドラマだから見られるシリアスな本格演技に注目しています。子育てや仕事で悩むママにも、やさしいエールをくれそうです。意識したわけでもないのに、芸人さん主演が2本も…! ドラマ界に新たな風をふかせてほしいです!<参考サイト> 「わにとかげぎす」 「悦ちゃん(えっちゃん)」 「カンナさーん!」
2017年06月21日毎年、映画ファンが気になる新作や日本未公開作を多数上映する新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション」、略して「カリコレ」が今年も開催。そのラインナップが決定した。2014年の第1回開催から今年4周年を迎えた魅惑の映画祭「カリコレ」。今年のラインナップも、ジャンルや国境を超えた選りすぐりの新作、旧作、未公開作がズラリ。昨年に引き続き、映画祭のメインビジュアルにはイラストレーター・田中梓氏がこの映画祭のために描き下ろした新ビジュアルが起用されている。映画祭のオープニングを飾るのは、安藤サクラ主演『百円の恋』で映画賞を総ナメした武正晴監督が、瑛太&佐藤江梨子との強力なタッグで贈る最新作『リングサイド・ストーリー』。役者として売れず苦悩するヒデオと、格闘技団体で働きながら彼を支えるカナコを通して、華やかなエンターテイメントの裏側で奮闘する人々の姿を快活に描いた人情喜劇。K-1世界チャンピオンをはじめ現役K-1ファイター、伝説のプロレスラー武藤敬司など名だたる格闘家たちも多数出演する。クロージング作品には、8年の歳月をかけ完成された伝説のバンド「ザ・ストゥージズ」にせまるジム・ジャームッシュ監督による最新作『ギミー・デンジャー』が決定。また、先行プレミア作品として、太賀、中村蒼、矢本悠馬、染谷将太という豪華共演で贈る青春ロードムービー『ポンチョに夜明けの風はらませて』が登場。高校生活最後の旅に出た男子高校生たちが旅先での体験を通して自分たちの生き方を見つけていく早見和真による小説の実写化を、いち早く鑑賞できる。さらには、『フランシス・ハ』のノア・バームバックと『マッド・ガンズ』のジェイク・パルトロー両監督が、ハリウッドの巨匠ブライアン・デ・パルマ監督の波乱万丈な映画人生に迫るドキュメンタリー『デ・パルマ』。ユアン・マクレガーが初監督で挑む、作家フィリップ・ロスのピューリッツァー賞受賞小説を映画化した主演作『アメリカン・テロリスト』ほか、さまざまな映画祭で受賞を重ねるカナダの新しい才能ステファン・ダンが描く青春ファンタジー『さよなら、ぼくのモンスター』、各映画祭で熱狂的に支持されたトリッキー・ホラームービー『フィアー・インク』、近所に住む苦労人のレズビアンと裕福な主婦の長く壮絶な戦いを描いた女同士のガチバトル『キャットファイト』、“氷上の『マッドマックス』”といわれる本格SFアクション『ウィンター・ドリーム-氷の黙示録-』。スラム街で育ち偉大なファイターとなったプロボクサーのロベルト・デュランの半生を、エドガー・ラミレス、アッシャー、ロバート・デ・ニーロ、さらに2017年最注目女優の1人アナ・デ・アルマスの競演で贈る『ハンズ・オブ・ストーン』、ブロードウェイで公演された戯曲をベースに、ルーニー・マーラ、ベン・メンデルソーンなど豪華キャストで贈る禁断の恋の物語『ウーナ』など、気になる作品が続々。本映画祭の名物オリジナル企画“大井武蔵野館MEMORIAL”では毎年恒例『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のほか、ベスト・アクション復活祭’17と題してベスト・アクション・シリーズ最高傑作との呼び声高い伝説のカルト・ムービー『吐きだめの悪魔(HDバージョン)』がスクリーンに復活する。5週間にわたり上映される、バラエティに富みすぎた(!?)作品の数々。“あなたの1本”を見つけてみては。「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」は7月15日(土)~8月18日(金)まで新宿シネマカリテにて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年05月18日2017年公開の映画から、注目の洋画作品を一挙紹介。日本で話題のものから、すでに公開されている国で話題になっているもの、アカデミー賞受賞作など盛りだくさんなので、年明けのお出かけプランの参考にしてほしい。話題作映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ待望の5作目。海賊船ブラック・パール号の船長にして、決して北を指さないコンパスを持つ伝説の海賊ジャック・スパロウはもちろんジョニー・デップ、そしていつもペットの猿を肩に連れた海賊ヘクター・バルボッサは、引き続きとジェフリー・ラッシュが演じる。公開日:2017年7月1日(土)詳細はこちら>>映画『メッセージ』映画『メッセージ』は、映像化不可能と言われていたアメリカ人作家テッド・チャンによる短編小説「あなたの人生の物語」を映像化したもの。突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。その内部にいる謎の知的生命体と意志の疎通をはかるため軍に雇われた言語学者・ルイーズを主人公に、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくSFドラマとなっている。公開時期:2017年詳細はこちら>>映画『ダンケルク』『ダークナイト』3部作や『インセプション』、『インターステラー』などで知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作、映画『ダンケルク』。1940年、ドイツ軍に侵攻されたフランス北部の都市ダンケルクから、軍の船や民間船まであらゆる手段を動員して、イギリス軍とフランス軍の兵士約30万人を救出した「ダンケルクの戦い」を映像化したスペクタクル・サスペンスだ。公開日:2017年詳細はこちら>>映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』人気作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』。ピーターの出生の秘密や新キャラクターの登場など、気になる要素が満載で、かつての敵対者は新たな同盟者に、コミックスのファンにはなじみのあるキャラクターがガーディアンズのために集合する。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ブレードランナー 2049』リドリー・スコット監督映画『ブレードランナー』の続編の映画化が、34年の歳月を経て遂に実現した『ブレードランナー 2049』。続編の舞台は、1982年公開のオリジナル作品から数十年後の世界で、リドリー・スコットは製作総指揮、ハリソン・フォードが前作の主人公リック・デッカード役を再び演じている。日本公開:2017年11月詳細はこちら>>映画『攻殻機動隊』ハリウッド版実写映画『攻殻機動隊』は、スカーレット・ヨハンソンが草薙素子、北野武が荒巻大輔を演じている。発表された登場人物の中にクゼ ヒデオの名前がある事から、TVアニメシリーズ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」が題材となる可能性が高まっている。公開時期:2017年3月31日(金)詳細はこちら>>映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』世界中で大ヒットを記録している「ワイルド・スピード」シリーズの最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』。ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムといったシリーズお馴染みキャストの再集結に加え、アカデミー賞主演女優賞を獲得しているシャーリーズ・セロンなどの出演も決定している。メガホンを取るのは、『交渉人』『ミニミニ大作戦』『ストレイト・アウタ・コンプトン』などで知られるF・ゲイリー・グレイだ。公開日:2017年4月28日(金)詳細はこちら>>映画『スパイダーマン:ホームカミング』スパイダーマンシリーズの最新作、映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、アイアンマンと夢の競演を果たすことで注目が集まる作品。15歳の少年ピーターが本作のスパイダーマンなのだが、彼の真のヒーローへの道がどう切り開かれていくのかが注目される。日本公開:2017年8月11日(金・祝)詳細はこちら>>映画『美女と野獣』ディズニー・アニメーション『美女と野獣』の実写映画。アニメーション公開から25周年目という節目の年にエマ・ワトソンが主人公のベルを演じる。野獣役はダン・スティーヴンス、父親のモーリスをケヴィン・クライン、野獣の城のウェイターでろうそくのルミエール役にはユアン・マクレガーなど豪華なキャストも見所。これまでに幾度となく実写化されてきた「美女と野獣」だが、アニメーション映画史上初のアカデミー作品賞ノミネート、作曲賞と歌曲賞を受賞したものの実写化とあり、注目が集まる。公開日:2017年4月21日(金)詳細はこちら>>映画『エイリアン:コベナント』映画『プロメテウス』の続編であり、『エイリアン』の前日譚に当たる『エイリアン:コベナント』。原題に“Alien”の文字があることで、作品にエイリアンが登場する可能性も示唆されている。舞台は、『プロメテウス』から10年後の世界。コベナント号が未知の楽園と思われる惑星を発見するも、そこには暗く危険な世界が広がっていた。唯一見つかったのはプロメテウス号の調査チームの生存者、デイヴィットだけだった…というところからストーリーが展開されるそうだ。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>ドラマ・ラブストーリー映画『たかが世界の終わり』若き天才、グザヴィエ・ドラン監督の最新映画『たかが世界の終わり』。12年間家を離れていた主人公ルイ(ギャスパー・ウリエル)が、自らの死を告げに家に帰った1日を舞台にした作品だ。家族の誰もがルイに対し大きな愛情を抱き、再会の日を楽しいものにしようとしているのだが、すれ違い、ぶつかってしまうそれぞれの思い。レア・セドゥやヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイと言った実力派が演じきる1日から一時も目が離せないだろう。公開日:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『はじまりへの旅』映画『はじまりへの旅』は、コメディのようなタッチでありながら、「普通とはなにか」、「自分らしさとはなにか」といった誰もが抱えている普遍的な問いを観るものに問いかける作品。カンヌ映画祭を始めとする数々の国際的な映画賞を受賞しており、日本に先行して公開されたアメリカでは、わずか4館での公開から口コミで評判が広がり、600館にまで拡大した話題作だ。公開日:2017年4月1日(日)詳細はこちら>>映画『ラ・ラ・ランド』アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、女優志望のミアとジャズピアニストのセバスチャンの恋模様を描いたミュージカル作品『ラ・ラ・ランド』。セバスチャン役には、日本でも人気の高いライアン・ゴズリング、そしてミア役には、アカデミー賞を始め数多くの賞にノミネートされた経歴のあるエマ・ストーンが抜擢された。公開日:2017年2月24日(金)詳細はこちら>>映画『夜に生きる』ベン・アフレック監督・脚本・主演を担当する映画『夜に生きる』。ボストンを舞台に禁酒法時代のギャングの生き様、破滅的な愛を描いていく。エル・ファニングや、モデルとしても活躍するシエナ・ミラーが出演する。公開日:2017年5月詳細はこちら>>映画『素晴らしきかな、人生』『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』のデヴィッド・フランケル監督最新作『素晴らしきかな、人生』。ウィル・スミスやケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した。公開日:2017年2月25日(土)詳細はこちら>>映画『ジャッキー/ファーストレディ』映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は、2017年春に全国で公開される話題作。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇るファーストレディ「ジャクリーン・ケネディ」をナタリー・ポートマンが外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に再現して情感豊かに演じ切っている。公開時期:2017年春詳細はこちら>>映画『マリアンヌ』映画『マリアンヌ』は、ブラッド・ピット主演最新作。極秘諜報員とフランス人レジスタンスの男女にはばかる過酷な運命と究極の愛が試されるロマンチックスリラーだ。相手役には、数々の話題作に出演するマリオン・コティヤール。愛する2人を阻む社会的立場や、その間柄でも言えないような“秘密”など様々な要素の絡み合いが楽しめる作品となっている。公開日:2017年年2月10日(金)詳細はこちら>>映画「ビリー・リンの永遠の一日」巨匠アン・リー監督の最新作『ビリー・リンの永遠の一日』。19歳でイラク戦争の英雄となった、青年ビリーの戦争体験と心の葛藤を、美しい映像に乗せて描いた作品だ。ビリーが、英雄として取り上げられていく中で感じる葛藤や違和感。戦争が作り出した“ヒーロー”として彼の姿を通して、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う感動の人間ドラマを描いている。公開日:2017年2月11日(土・祝)詳細はこちら>>映画『僕と世界の方程式』映画『僕と世界の方程式』は、2017年1月28日(土)に公開されるヒューマンドラマ。自閉症と診断された天才少年ネイサンが母親の深い愛情に支えられながら、数学の才能で自ら道を拓いていく姿を描く物語だ。主演は英国次世代スター、エイサ・バターフィールド。サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、レイフ・スポールなどイギリス屈指の名優たちが脇を固めるキャスティングにも注目したい。公開日:2017年1月28日(土)詳細はこちら>>映画『天使にショパンの歌声を』小さなカナダの寄宿学校を舞台に物語が展開される『天使にショパンの歌声を』。劇中には、ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢」など涙を誘うピアノの有名曲から、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノソナタ曲、そして心洗われるヴィヴァルディの合唱曲「グローリア」まで数々の名曲が登場し物語を彩る。公開日:2017年1月14日(土)詳細はこちら>>SF・アクション映画『ジャスティス・リーグ』2017年冬に公開される映画『ジャスティス・リーグ』。スーパーマン亡き世界に台頭しつつある強大な敵に対抗するため、バットマンとワンダーウーマンが仲間たちを集めていくところからスタートする物語だ。ベン・アフレック(バットマン)、ガル・ガドット(ワンダーウーマン)、ジェイソン・モモア(アクアマン)と言ったお馴染みのキャストも楽しみの一つ。日本公開時期:2017年冬詳細はこちら>>映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』2017年夏、全国で公開される映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』。世界中で大ヒットしている「トランスフォーマー」シリーズの新3部作第1弾が本作だ。新キャストとして『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じた大御所のアンソニー・ホプキンス、新ヒロインに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のローラ・ハドックが参加。そのほか、御馴染みのジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチなどが再び出演する。公開:2017年夏詳細はこちら>>映画『グレートウォール』映画『グレートウォール』は、チャン・イーモウ監督の最新作。今や世界遺産となっている中国・万里の長城を舞台に、マット・デイモン演じる主人公ウィリアム・ガリンが中国の王朝と力を合わせ、“未知の怪物”との戦いを繰り広げる。公開日:2017年4月14日(金)詳細はこちら>>映画『Valerian(原題)』リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の最新作『Valerian and the City of a Thousand Planets(原題)』は、フランスのSFコミック『Valerian and Laureline』を実写化した作品。舞台は28世紀で、700年後の宇宙空間やそこに棲む不思議な生き物たちが織り成す幻想的な世界は、リアルに再現されていながらも、現実を超えるほどの美しい光や色で、観るもの引き込む。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ドクター・ストレンジ』マーベルが贈る異色の魔術師ヒーロー『ドクター・ストレンジ』。主人公のストレンジは、天才的な脳外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を失ってしまった男で、その傷を治す最後の手段として魔術師を頼る。すると手の感覚が戻るばかりかあらゆる“魔術”が使えるようになるのだが、医者という職業柄、人を傷つけることができず、大きな葛藤に悩まされる。公開日:2017年1月27日(金)詳細はこちら>>映画『ナイスガイズ!』映画『ナイスガイズ!』は、酒浸りの私立探偵マーチと腕っ節の強い示談屋ヒーリーの凸凹コンビに、マーチの娘・ホリーが加わった3人が事件解決に奔走するアクション・エンターテイメント。主演を務めるのは、オスカー俳優ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングで、彼ら以外にも、アンゴーリー・ライスやマット・ボマーら豪華キャストが集結する。公開日:2017年2月18日(土)詳細はこちら>>映画『アサシン クリード』全世界でシリーズ累計3,700万本以上を売り上げている同名の人気アクションゲームをベースにしたミステリーアクション映画『アサシン クリード』。ゲームの世界観はそのままに、新しいキャラクターとストーリーが描かれる実写作品となっている。主人公は、記憶をなくした死刑囚のカラム・リンチ。遺伝子操作によってDNAに眠る記憶を強制的に呼び覚まされた彼は、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシンであった祖先の記憶を追体験させられることになる。公開時期:2017年詳細はこちら>>サスペンス・ファンタジー映画『ザ・コンサルタント』ベン・アフレックが主演を務める『ザ・コンサルタント』。彼が演じるのは本作のアンチ・ヒーロー“クリスチャン・ウルフ”だ。会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙するウルフ。年収10億円、天才的頭脳を持ち、最強のファイターでもあり、命中率100%のスナイパー。本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれた会計士が、アメリカ政府、マフィア、一流企業に追われてまで危険な仕事に手を出す本当の理由とは?公開日:2017年1月21日(金)詳細はこちら>>映画『ネオン・デーモン』エル・ファニング主演、モデル業界の煌めきと闇を描いた映画『ネオン・デーモン』。鬼才として知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がける最新作は、ロサンゼルスを舞台にモデル志望の女子が業界へ深く入れば入るほど、危険な存在になっていくというサスペンスホラーだ。公開日:2017年1月13日(金)詳細はこちら>>映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ティム・バートン監督最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開される話題作。原作は、ランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』(邦題)。ニューヨークタイムズ・ベストセラーにも選ばれた、ウェールズの小島を舞台に主人公の少年ジェイクの摩訶不思議な冒険を描いた作品で、映画内では、奇妙な能力を持つ子供達の世界を描いている。公開時期:2017年2月3日(金)詳細はこちら>>映画『Nocturnal Animals(原題)』トム フォード(Tom Ford)のデザイナーであるトム・フォードが監督を務める映画『Nocturnal Animals(原題)』。1993年に出版されたオースティン・ライトの小説「ミステリ原稿(Tony and Susan)」の実写化作品だ。アートギャラリーのオーナーであるスーザンのもとに、20年前に別れた元夫のトニーから小説原稿が届く。それを読み進めていくうちにあまりの衝撃的内容から不安に駆られ、彼の真意に迫る様子を描いたサスペンスとなっている。米国公開日:2016年11月18日(金)詳細はこちら>>ドキュメンタリー映画『人類遺産』かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され朽ちてゆく世界中の「廃墟」を映し出した映画『人類遺産』。人々の健康を支えた病院や、高度成長期を支えたマンモス団地、壮大な建造物は朽ちて風が吹きすさび、子供たちの楽園だったテーマパークは、海の波に飲まれている。誰もいない風景に、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力を感じさせられる。公開時期:2017年2月詳細はこちら>>映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、イタリア最南端のランペドゥーサ島という穏やかな島の難民・移民の玄関口という別の顔に着目した作品。この島に住む12歳の少年・サムエレの何気ない日々と“もう一つの日々”を取り上げたドキュメンタリー映画だ。公開時期:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』は、写真界の巨匠ロバート・フランクの人生と彼が生きた時代を、貴重映像や各時代の空気を伝える豪華な音楽を収録したドキュメンタリー。彼のチャーミングな人柄と作品群に魅了されたアーティストたちの協力を得て完成した作品で、「老齢を迎えた彼の遺産を残したい」という思いのこもったレガシー・プロジェクトとも言えるものに仕上がってる。公開時期:2017年4月下旬詳細はこちら>>
2016年12月13日10日より第38回PFFぴあフィルムフェスティバルが開幕する。やはり目玉は新たな才能を発掘するコンペティションのPFFアワード。今年は483本の応募作の中から、20作品を選出。自主映画なんてと侮るなかれ。PFFは、現在の日本映画を支える錚々たる監督を輩出し続けており、石を投げれば当たるほど。今年の作品群にも未来の巨匠がいるかもしれない。そして何より、そのオリジナリティには触れる価値がある。たとえば、“汚部屋ラプソディー”なるキーワードを耳にしたら、何を想像する?その他の画像小松孝監督(34)の『食卓』は一風変わった家族もの。とある一軒家。それまで互いの領域を侵さず、食事も別々だった父と息子のもとに、新しい母がやってきて食卓を囲むようになったことで、止まっていた家族がステキに動き出す、といった話では、もちろんない。とあるゴミだらけの一軒家。父は年金生活を送るしょぼくれたアル中のオヤジで、息子もすでに中年のこれまたオヤジの、ニートで詩人、といっても自称の詩人か。母はすでに亡くなり、男ふたり所帯。そこに参入してきた新しい母も、どこか怪しげだ。この3人が物語を紡いでいくのだが、本編にはセリフがほぼナシ! 序盤は父と息子の暮らしぶりを淡々と描写。トイレで立ちションしながら、片手でハンバーガーを頬張る父(ウエッ)に、写メを撮っては汚部屋にこもり、SNSに写真やポエムをアップする息子。髪の毛も淋しいふたりのオヤジの、交流なしに繰り返されていく日々が、見ていてなぜだか飽きない!そして新たに加わる母。彼女は、父がネットの結婚相談所で見つけた女性だ。彼女を迎えるために部屋を片付け、酒を捨てる父。やってきた母が作った料理が並ぶ食卓を囲む3人。こ、これは何かが変わるはず、と普通は思うわけだが、現代の家族は、幸せの象徴であったはずの食卓を囲むようになっても、予定調和には進まない。しかしやがて食卓は、予期せぬ方法で呪縛から解き放たれる。セリフを極力廃したまま、シンプルかつ軽快に奏でられるバックミュージックのもと、最後まで見せ切る本作。ディティールまでこだわって作られた汚部屋と、汚部屋ならではの小道具の使い方がニクイ。商業映画の俳優では決して出せない、父と母の醸し出す空気や、息子が朗読するポエムもクセになる。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル9月10日(土)から23日(金)まで東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)文:望月ふみ
2016年09月08日『半沢直樹』(2013年)への出演以降、映像での注目度が格段に上がり、話題作へ次々と出演している石丸幹二。NHK連続ドラマ「とと姉ちゃん」への出演も発表になったばかりだ。その彼はもともとはミュージカル界を代表する人気俳優。注目の次回主演作『スカーレット・ピンパーネル』について話を聞いた。チケット情報はこちら1997年にブロードウェイで初演、日本では2008年に宝塚歌劇星組が初演して以降再演を重ねる人気ミュージカルだ。「日本で『スカーレット・ピンパーネル』に関わることのできる“最初の男性”になれることが嬉しいです(笑)。この作品には“勇気、正義、愛”についての問いかけが満ち溢れている。だから人を惹き付けるのだと思います」。物語は、フランス革命期のフランスとイギリスが舞台。王政を倒し権力を手にした革命政府は、貴族をどんどん断頭台送りにしている。パリではそんな無実の貴族たちを救い出す謎の集団“スカーレット・ピンパーネル”の存在で話題騒然だ。スカーレット・ピンパーネルのリーダーは、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー。石丸はそのパーシーを演じる。「スカーレット・ピンパーネル団のリーダーであることは誰も知らない。妻に対しても、堅く口を閉ざしている。そんな状況は、ある意味、スーパーマンやバットマンと同じですね」と石丸。暗躍するパーシー、夫の秘密を疑うその妻マルグリット、ピンパーネル団の素性を暴こうとする革命政府側…。愛と疑惑が交差していくさまがスリリングで、同じフランス革命期をテーマにした『レ・ミゼラブル』などに比べ、爽快感とスピード感のある作品だ。「イングリッシュ・ジェントルマンの粋なところもお見せできると思います。フェンシングもありますし!」。そして作曲は、世界的ヒットメイカー、フランク・ワイルドホーン。石丸はこれまで『ジキル&ハイド』等、ワイルドホーン作品の経験も豊富だ。「フランクの曲は、エネルギーがないと歌えない。しかもただ若さゆえの体力があるだけじゃ歌えないんです。経験を積んでこそ得られる技が入っていないとその魅力が出てこないんですよ」とその魅力を語る。しかも今回は「『君の歌いたいものがあれば加えるよ』と言ってくれたので、『でしたら私に1曲、書いてください』とお願いしました。送られてきた曲がまた、高いハードルの曲(笑)。バラードで始まるのですが、やっぱりパワー全開になって終わります。好きになれそうな曲です」と、石丸のための新曲が追加されているので、注目だ。ほか、マルグリットを日本初演である星組公演でパーシーを演じた安蘭けいが演じるなど、話題も豊富。「愛と疑惑、情熱と勇気で物語が進みます。僕や安蘭さんの世代の俳優たち、そして、思いっきり若い世代の俳優たちが、自分たちだからこそ出せるものをお互い、精一杯披露します。楽しみにしていてください」。公演は10月19日(水)から26日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、10月30日(日)から11月7日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。その後東京凱旋公演あり。チケットは7月30日(土)に一般発売開始。
2016年07月28日インディーズシーンで注目を浴び、初のワンマンライブも各所で絶賛されたLILI LIMITがメジャーデビュー。デビュー作『LIVING ROOM EP』は、≪部屋≫をモチーフにして日常生活を描き出した作品。しかも、「メジャーデビューにあたり、作り方から変えてみた」と牧野さん。「“フィクションでありノンフィクションでもある詩”を書いたんです。今までは“カフェで聞こえてきた奥様方の愚痴”など、そこにあるものを詩にしていたんですが、今回は自分の生き方というか、辛かったなぁと感じたことを引っ張り出した。僕にとって大きな変化です」(牧野)ふと自分の部屋から見上げた空がきれいだったことから表題曲「Living Room」が生まれ、他の3曲も部屋にまつわるものに。どれも日常生活の切り取り方や心象風景が素晴らしい曲ばかり。「前作までは原案や歌詞の一部をもらってから曲を書いていたけど、今回は何もないところからメロディを生み出す作業でした」とは作曲担当の土器さん。その方法も功を奏したのだろう。色合いが全く違う4つのメロディがきちんと新しいポップミュージックとして成立し、バンドの魅力を十二分に伝えてくれる。「従来のレコーディングはほぼ打ち込みでしたが、これはスタジオに入ってみんなで意見を交換しながら作れて、すごく楽しかった」(黒瀬)「音のからみ方がリアルタイムで感じられるレコーディングだったので、バンドのグルーブ感が、いい感じに出ていると思います」(丸谷)「キーボードだけでなく、カウベルやパーカッションなど、役割に囚われない自由な感じも発揮できて、すごく面白かったですね」(志水)初回限定盤にはサウンドと連動するアーティスティックな写真集が付属する。音とビジュアル両面から、LILI LIMITが創り出す新世界を堪能できるはず。◇リリ・リミット右から、丸谷誠治(D)、志水美日(K)、牧野純平(V)、土器大洋(G)、黒瀬莉世(B)。山口県で結成され、一昨年から東京で活動中。自主制作CDが評価され、メジャーデビュー。◇『LIVING ROOM EP』【初回生産限定盤CD+スペシャルフォトブック】¥1,759 全4 曲入り。特典は写真家・伊丹豪による約100ページの写真集。【通常盤CD】¥1,204(Ki/oon Music)※『anan』2016年7月20日号より。写真・内田紘倫文・北條尚子
2016年07月19日ロシア名門バレエ団で「白鳥の湖」に出演するなど、注目のバレエダンサーがスクリーンデビューを果たす、音楽とダンスが融合するエンタテインメント・ムービー『High Strung』が邦題『ハートビート』として、8月20日(土)より全国公開されることが決まった。誰もが夢を叶えるために訪れる街、ニューヨーク。プロのバレエダンサーになるために上京してきたルビーは、ある日、生活のために地下鉄で演奏するバイオリニストのジョニーと出会う。2人は徐々に惹かれ合っていくが、自分が思い描くようなダンスができないルビーは、同居人のジャジーと共に奨学金の資格剥奪の危機に直面する。一方、ジョニーは大切なバイオリンを盗まれてしまった上、グリーンカード詐欺に遭ってしまう。追い詰められた2人は、ヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス”を誘い、お互いの夢を叶えるために“弦楽器&ダンスコンクール”に出場することになるが…。ニューヨークの街で夢を叶えるために奮闘し、成長していく2人を、ジャンルを超えた音楽とダンスが彩る、夏にぴったりなアツいエンタテインメント・ムービー。主人公のルビーには、アメリカ人で初めてロシアの名門マリインスキー・バレエに入団し、本作が女優デビューとなるキーナン・カンパ。また、彼女が出会うジョニーには、ミュージシャンとしても活躍し、イケメン英国男子の新星として注目を集めているニコラス・ガリツィン。さらに、ルビーのルームメイト、ジャジーには、英国ロイヤル・バレエ学校出身で、アリシア・ヴィキャンデル出演『エクス・マキナ』でAIロボットのひとり(?)を演じ、オスカー・アイザックとキレッキレなダンスも披露、エマ・ワトソン主演『美女と野獣』への出演も決まっている日系英国人のソノヤ・ミズノ。加えて、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ニューヨークから集められた、世界最高峰のダンサーたち62人が参加し、圧巻のパフォーマンスを披露する。『ハートビート』は8月20日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月13日アリシア・ヴィキャンダルが、ヴィム・ヴェンダースの次回監督作『Submergence』への出演を交渉しているようだ。遠く離れた恋人たちが、ふたりの間の熱烈な恋愛を支えに生き続けるというロマンチックスリラー。男性の主役には、ジェームズ・マカヴォイが決まっている。撮影はヨーロッパとアフリカで行われる予定で、撮影開始は来年3月。その他の画像ヴィキャンデルは、今、急速に注目を集めているスウェーデンの女優。今年は主演作『エクス・マキナ(原題)』、『コードネームU.N.C.L.E.』、『リリーのすべて』が北米公開された。『リリーのすべて』では、さまざまなアワードへのノミネーションの可能性もありそうだ。また、マット・デイモン主演、ポール・グリーングラス監督による『ボーン』最新作への出演も決まっている。『コードネーム U.N.C.L.E.』公開中文:猿渡由紀
2015年12月01日フランスで100万人を動員した注目作『偉大なるマルグリット』が来年2月に日本公開されることが決定した。本作は、誰が聞いても音痴な女性が、ひょんなことから歌う喜びに目覚めてしまった姿を描く、異色の人間ドラマだ。その他の情報本作は、誰が聞いても音痴なのに、人々から愛された実在の歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの存在を基に、グザヴィエ・ジャノリ監督が作りあげたオリジナル作品。絶望的なほどに音痴なマルグリット夫人がサロンで開かれている音楽会で高らかに歌い上げている場面を目撃した新聞記者のボーモンは、彼女に近づくべく、その歌声を新聞で絶賛。観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、パリでリサイタルを開くべく、特訓を開始する。主演は『大統領の料理人』などで知られる名女優カトリーヌ・フロで、音楽に愛情と情熱を捧げ続けるマルグリット夫人を見事に演じている。他にも妻に真実を打ち明けられずに悩む夫や、富豪マルグリットに取り入ろうとする画家など、クセのあるキャラクターが次々に登場。マルグリットは本人だけが知らない“秘密”に気づくのか? パリでのリサイタルは成功するのか? 先の読めないドラマが描かれることになりそうだ。『偉大なるマルグリット』2016年2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国ロードショー(C)2015-FIDELITE FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SIRENA FILM-SCOPE PICTURES-JOUROR CINEMA-CN5 PRODUCTIONS-GABRIEL INC.
2015年11月24日全世界で2.9億ドルもの興収をあげた人気作の続編『ダイバージェントNEO』が今週末から公開になる。本作はシリーズの2作目だが、日本でもシリーズへの注目度があがってきているようで、試写会を開催すると“前作を観ていない”という観客の比率が高く、上映後の評価も高いようだ。その他の情報本作の舞台は強制的に5つの派閥にわかれて生涯を過ごすことが義務づけられた近未来。人々は勇敢、無欲、高潔、平和、博学に振り分けられるが、主人公のトリスはどの派閥にも当てはまらない非常に危険な存在“異端者=ダイバージェント”と判断され、政府の抹殺対象となってしまう。最新作では、逃亡中のトリスと彼女をサポートするフォーの新たな戦いと、異端者に隠された“驚愕の真実”が明かされる。多くのシリーズでは、続編の試写会には前作を観賞したファンが多く来場するが、『ダイバージェントNEO』のモニター試写会参加者の約3分の1は前作を観ていないそうで「予告編のアクションが気になった」「全世界でヒットしていると聞いて興味をもった」「劇場に貼ってあったポスターを見て気になった」などが参加の理由だという。映画は、続編ながら作品の世界観や設定、これまでの流れがストーリーに巧みに盛り込まれており、上映後の調査では「内容がわからなかった」という声は聞かれず、「キャストが豪華で冒頭からひきこまれた」「ラストのアクションシーンが圧巻」「アクションも楽しいし、“箱”の謎もあって最後まで緊張感が切れなかった」など好評が集まっている。一方、前作を劇場で観賞したファンは当然のように“前作以上”を期待して参加しているが「アクションが飛躍的にパワーアップしている!『インセプション』や『マトリックス』のような迫力で驚かされた」「前作以上にキャストが豪華になり、ドラマが深くなっていると感じられた」「“箱”の秘密は予想できなかった。驚かされた」という感想があがるなど、こちらも好評。新作の公開を機に、日本のファンがさらに増えることになりそうだ。『ダイバージェントNEO』10月16日(金)公開
2015年10月14日メキシコをめぐるタイムリーなトピックを取り上げる映画2作が、トロント映画祭で上映され好評を得ている。カナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『プリズナーズ』)による『Sicario』は、近年、残酷さを増しているメキシコの麻薬カルテル問題をテーマにするもの。しかし映画は、麻薬売人の側ではなく彼らを捜査するFBI、つまりアメリカ側の暗い部分を掘り下げるものだ。その他の写真主人公の女性FBI捜査官を演じるエミリー・ブラントは、「ISIS(イスラム国)のニュースは、毎日取り上げられている。でも、実際にはメキシコの麻薬カルテルは、ISISとは比較にならないくらい多くの人を殺しているの。この映画に出演するまで、私もその事実をあまり認識していなかったわ」と語っている。一方、『Desierto』は、国境を越えてアメリカに不法入国してくるメキシコ人移民を描く。監督は『ゼロ・グラビティ』の脚本を父アルフォンソ・キュアロンと共同執筆したホナス・キュアロン。アルフォンソもプロデューサーに名を連ねる。徒歩で国境を越えたメキシコ人(ガエル・ガルシア・ベルナル)と十数人の仲間たちは、勝手に国境パトロールをする人種差別者の白人男性(ジェフリー・ディーン・モーガン)から次々に射殺される。岩とサボテンしかない広大な砂漠を、どちらに行けばいいのかもわからないまま、主人公たちは命を守るべく逃げ続ける。移民問題はアメリカにとって長年の懸念事項だが、次回の大統領候補に名乗りを挙げるドナルド・トランプ氏の過激な発言が論議を呼び、ヨーロッパにシリアからの移民が押し寄せる今、新たな視点を投げかける作品と言えるだろう。上映時間は約90分で、終始緊張感に満ちており無駄がない。世界プレミアとなった現地時間13日の上映では、「ブラボー」の声があちこちから飛んだ。取材・文:猿渡由紀
2015年09月14日全世界が注目する「スター・ウォーズ」の最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。12月18日(金)に公開される本作だが、この度全世界に先駆け、本作の全国共通前売鑑賞券がセブン-イレブン全店にて発売されることが決定した。2015年、全人類が待ち望んだ“STAR WARS YEAR”映画を超えた史上空前のエンターテイメントの祭典。「スター・ウォーズ」がこれほど長く、多くの人に愛されてきたのは、斬新な映像表現や魅力的なキャラクターたちといった要素だけでなく、作品の中心に普遍的な“愛のドラマ”があり、それが人々の心を捉えたことだ。本作のプロデューサーであるキャスリーン・ケネディは、「テーマは“家族の物語(サーガ)”であり、家族が世代を経るごとに繰り広げられる“愛と喪失”のドラマです。これは、今までのエピソードの単なる続編ではありません。『スター・ウォーズ』を観たことない人にはシリーズの始まりの物語であり、あらゆる人に『スター・ウォーズ』の新たな世界を切り開く作品、それが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』です」と新たなシリーズであることを語っている。毎月4日を“フォースの日”とし、9月4日より世界最速独占先行販売が決定した本作。今回前売りの販売は映画館でなく、日本最大コンビニチェーン、セブン-イレブンにて販売されることとなった。また、ウォルト・ディズニー・ジャパンは「『スター・ウォーズ』と“日本”は何かと縁深く、今回世界に先駆けた日本先行発売をルーカスフィルムから特別に許可していただきました。さらに“映画”という枠を超えた世界最大のイベントとして注目が集まっている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ということもあり、今回はセブン-イレブン様のご協力により、たくさんの方々が簡単にチケットを手に入れていただける機会を得ることができ大変嬉しく思います」と経緯をコメント。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』全国共通前売鑑賞券は、2015年9月4日(金)00:00~販売開始。『スターウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日(金)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月02日ブレイク・ライヴリーの産後復帰最新作となる『アデライン、100年目の恋』、リース・ウィザースプーンの本年度アカデミー賞「主演女優賞」ノミネート作『わたしに会うまでの1600キロ』。この話題の2作に出演し、2人の人気女優を虜にさせている、超イケメンのオランダ人俳優ミキール・ハースマンに注目した。まず、8月28日(金)より公開される『わたしに会うまでの1600キロ』は、たった1人で3か月間、アメリカ西海岸を南北に縦断する自然歩道パシフィック・クレスト・トレイルの1,600キロの過酷なコースを踏破し、どん底の日々からベストセラー作家へと人生をリセットした女性の実話。美しくも厳しい大自然の中で、何度もあきらめそうになりながら主人公のシェリル・ストレイドが本当の自分と出会うまでを描き、観る者に逆境の中でも前に進むパワーをくれる本作は絶賛を受け、アカデミー賞では、シェリルを演じたリースが自身2度目となる「主演女優賞」に、母親役のローラ・ダーンが「助演女優賞」にWノミネートされ、話題を呼んだ。そして、旅の半ばでシェリルと出会うのが、ミキール・ハースマン演じるジョナサンだ。彼女が過去の自分と対峙する厳しい旅の中で、ひとときの安らぎを得るきっかけとなる重要な役どころとなっている。一方、10月17日(土)公開の『アデライン、100年目の恋』では、数奇な運命に翻弄され、人に打ち明けられない秘密を抱え孤独に生き続けてきたアデライン(ブレイク)が100年の時を経て運命的に出会った男性エリスを熱演する。本作は、1900年代から現代まで、時を超えて生きるアデラインのシック&ゴージャスなワードローブも見事な、ロマンチックな現代版ラブファンタジー。ミキールは、劇中では見事に鍛えられたセクシーな肉体も披露しており、そのユーモアと包容力には、アデライン同様にときめく日本女性も多いはずだ。相次いで出演作が日本公開されるミキールは、1981年オランダ生まれの34歳。2010年よりアメリカを拠点として活動を開始し、先日、発表されたエミー賞で最多24部門のノミネートを果たした人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズにも、第四章から登場している。オスカー女優のリース、人気トップ女優となったブレイクの相手役に選ばれた、イケメンな彼の今後の活躍に期待していて。『わたしに会うまでの1600キロ』は8月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。『アデライン、100年目の恋』は10月17日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしと会うまでの1600キロ 2015年8月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
2015年08月05日バットマンとスーパーマン、夢の共演作の邦題が『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(原題:BATMAN v SUPERMAN DAWN OF JUSTICE)と決定し、2016年3月公開となることが分かった。世界で最も有名な2大ヒーローによる世紀の大プロジェクトが動き始めた。世界興行収入約800億円を突破する大ヒット『マン・オブ・スティール』の続編となる本作は、『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』『インターステラー』の大ヒットメーカー、クリストファー・ノーラン製作、『300』のザック・スナイダー監督による超大作だ。すべてのヒーローの原点、世界中でいまなお愛される“クラーク・ケント”こと、スーパーマン。天才的な頭脳と、極限まで鍛えあげた肉体・格闘スキルで、ゴッサムシティを守るダークヒーロー、バットマン。その彼らが“ vs ”と銘打たれ激突をする本作。バットマンのアイコン、コウモリとスーパーマンの代名詞“S”の文字を組み合わせた最新ビジュアルはヒーロー映画史の新しい幕開けを予感させる。クラーク・ケント役には『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カビルが続投。バットマンことブルース・ウェインをベン・アフレックが演じ、さらに、ヒロインのワンダーウーマンをガル・ガドットが演じる。エイミー・アダムス、ローレンス・フィッシュバーン、ダイアン・レインが『マン・オブ・スティール』に続き出演。また、悪役レックス・ルーサーをジェシー・アイゼンバーグ、ブルース・ウェインに仕える執事アルフレッドをジェレミー・アイアンズ、また、本作で新たに設定された役にホリー・ハンターが、それぞれ演じる。本作を皮切りに、DCコミック原作のアクション大作映画が2020年までに10作品連続で毎年公開される。2017年には『ワンダーウーマン』(原題)、そしてDCコミックのヒーローがチームを組む『ジャスティス・リーグPart 1』(原題)、そして2019年には『ジャスティス・リーグ Part2』(原題)などが予定されている。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』は2016年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月16日笑って泣ける時代劇やゆるく笑えるコメディなど、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『駆込み女と駆出し男』質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺、東慶寺があった。但し、駆込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。見習い医者でありながら、駆出しの戯作者でもある信次郎は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿に居候することに…。『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』などの原田眞人監督が挑む初の時代劇『駆込み女と駆出し男』が今週公開。既に今年『日本のいちばん長い日』の公開を控える原田監督だが、本作では作家・井上ひさしが11年をかけて紡いだ時代小説「東慶寺花だより」を、笑って泣ける時代劇として映画化。主演に大泉洋、ヒロインに戸田恵梨香、満島ひかりを迎え、樹木希林、堤真一、内山理名、山崎努、武田真治、キムラ緑子ほか日本映画界・演劇界を代表する名優たちが勢揃い。現在の2倍の離婚率だったという江戸自体を生きる男女の悲喜こもごもの物語を、ぜひ劇場で。『駆込み女と駆出し男』は、5月16日(土)より全国にて公開。■『明烏あけがらす』借金返済期限が迫ったホストのナオキ。返済金1000万円を用意出来た事を祝って同僚と宴会を開く。翌日の夕方に目を覚ますと、お金がどこにもない。お店の同僚に聞いても誰も、そんなお金を見ていない。どうやらお金を用意出来たのは夢だったらしい。金を用意できなければ東京湾の底に沈められる。同僚ホスト、金の払えない女性客、上京してきた父親、そして借金取り。人はどんどん出てきますが、全員頼りにならず…。ドラマ「アオイホノオ」「勇者ヨシヒコ」シリーズや、鈴木亮平の主演作『HK/変態仮面』などを手がける、コミカルな作風に定評のある福田雄一監督の最新作『明烏 あけがらす』。『共喰い』『海月姫』の菅田将暉を主演に迎え、現在公開中の『シンデレラ』では声優として活躍する城田優や、若葉竜也、柿澤勇人、松下優也ら注目の顔ぶれがキャストに名を連ねる。予告編からもゆるい笑い満載の雰囲気が感じられる本作で、肩の力が抜けた週末を過ごしてみては。『明烏あけがらす』は、5月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開。■『真夜中のゆりかご』敏腕刑事のアンドレアスは、美しい妻アナと乳児の息子とともに、湖畔の瀟洒な家で幸せに暮らしていた。そんなある日、通報を受けて同僚シモンと駆けつけた一室で、薬物依存の男女と衝撃的な育児放棄の現場に遭遇する。一方、夫婦交代で真夜中に夜泣きする息子を寝付かせる日々は愛に満ちていた。だが、ある朝、思いもよらない悲劇がアンドレアスを襲い、彼の中で善悪の境界線が揺れ動いていく…。『未来を生きる君たちへ』で見事アカデミー賞に輝き、『ある愛の風景』が『マイ・ブラザー』としてリメイクされるなど、ハリウッドが認めるデンマークの女性監督スサンネ・ビア。『しあわせな孤独』以来6作目となる脚本家アナス・トーマス・イェンセンとのコンビによる彼女の最新作『真夜中のゆりかご』も今週公開。主演は『オブリビオン』「ゲーム・オブ・スローンズ」など、ハリウッド大作でも活躍するデンマークのニコライ・コスター=ワルドー。共演には、『悪童日記』のウルリク・トムセン、『恋に落ちる確率』『ヴェラの祈り』のスウェーデンの女優マリア・ボネヴィーら。人間の本質的な弱さや孤独、そして愛などをシリアスなタッチで描きながらも、見るものに希望を与えるスサンネ・ビアならではの力作を、ぜひチェックしてみて。『真夜中のゆりかご』は、5月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月14日話題のアニメ映画や人気俳優主演のアクション大作など、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『脳内ポイズンベリー』携帯小説家の櫻井いちこ(真木よう子)は、飲み会で一緒になって以来気になっていた年下男子・早乙女(古川雄輝)に、偶然遭遇する。「運命の再会」にときめくいちこのパニック状態の脳内では、5人のメンバー(西島秀俊・神木隆之介・吉田羊・桜田ひより・浅野和之)による脳内会議を繰り広げられていた。限界を迎えた5人のメンバーの元に、いちこと同じ風貌の黒ずくめの女性が現れ、5人は眠らされてしまう。その途端、いちこは大胆にも早乙女をベットに誘い、ベットイン。しかし、自分の軽率な行動を後悔し、いちこは連絡先も残さないままそっと帰宅する。後日、晴れて恋人同士になるも、早乙女の元カノジョの出現や、編集部の越智(成河)からは突如キスされ…!?はたして、いちこと脳内会議のメンバーは、幸せな道を選ぶことができるのか!?いちこ×早乙女×越智の三角関係のゆくえは――!?「失恋ショコラティエ」や「放課後保健室」などで知られる人気漫画家・水城せとな原作の映画化『脳内ポイズンベリー』。主演を務めるのは、昨年の第37回日本アカデミー賞にて、『さよなら渓谷』で「最優秀主演女優賞」、『そして父になる』で「最優秀助演女優賞」のダブル受賞した真木よう子。主人公・いちこの“脳内会議”の面々には、“理性”を担当する吉田役に西島秀俊、“ポジティブ”を担当する石橋役に神木隆之、石橋とよく対立するという“ネガティブ”の池田役に吉田羊、感情に素直な“衝動”ハトコ役に桜田ひより、いちこの歴史を記録する“記憶”の岸さん役に浅野和之と、豪華な面々が集結。監督を務めるのは、『ストロベリーナイト』シリーズや映画『キサラギ』などコメディタッチのドラマでも定評のある佐藤祐市。リアルと脳内世界を行きかう、ポップでキュートな新感覚ラブ・ストーリーをぜひ週末に。『脳内ポイズンベリー』は5月9日(土)より全国東宝系にて公開。■『百日紅~Miss HOKUSAI~』浮世絵師・お栄は、父であり師匠でもある葛飾北斎とともに絵を描いて暮らしている。雑然とした家に集う善次郎や国直と騒いだり、犬と寝転んだり、離れて暮らす妹・お猶と出かけたりしながら絵師としての人生を謳歌している。今日も江戸では、両国橋や吉原、火事、妖怪騒ぎ、など喜怒哀楽に満ちあふれている。恋に不器用なお栄は、絵に色気がないと言われ落ちこむが、絵を描くことはあきらめない。そして、百日紅が咲く季節が再びやってくる、嵐の予感とともに…。2005年に逝去した江戸風俗研究家で文筆家、漫画家・杉浦日向子の傑作を長編アニメ化した『百日紅~Miss HOKUSAI~』。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』『河童のクゥと夏休み』など多くのアニメーション作品で各賞を受賞し、平凡な家族の日常を舞台に老若男女が楽しめる感動作を生み出してきた原恵一監督が、自身が多大な影響を受けたという原作の映像化に挑む。浮世絵師を生業とする主人公・お栄(23歳)を演じるのは、長篇アニメーション作品の声優に初挑戦となる杏。共演にも、杏とは3度目の親子役での共演となり、葛飾北斎を演じる松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、麻生久美子など、個性派俳優陣が顔を揃えた。また、『さくらん』以来、8年ぶりの映画主題歌提供となる椎名林檎が歌う「最果てが見たい」にも注目。本作は、フランス、イギリスを始めとした世界での配給が決定し、第39回アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)の長編コンペ部門にも出品。今後大きな話題となるであろう本作をぜひ劇場でチェックしてみて。『百日紅~Miss HOKUSAI~』は5月9日(土)より公開。■『ブラックハット』何者かのネットワーク不法侵入によって、香港の原子炉は爆破され、アメリカの金融市場も大打撃を受けるが、アメリカ・中国の合同捜査チームは事件解決の糸口をつかむことができずにいた。一縷の望みを託され、捜査協力を要請されたのは、ハッキングの罪で投獄中の天才プログラマー、ハサウェイ(クリス・ヘムズワース)だった。実は犯人が使用しているシステムは、彼がかつて開発したプログラムを応用したものだったのだ。世界を脅かす凶悪犯の動きを制止するため、ハサウェイは合同捜査チームと共に、シカゴから香港、マレーシア、ジャカルタと、世界を股に掛けた追跡劇が始まる――。『ヒート』『コラテラル』など、スタイリッシュな映像と硬質なアクションの傑作を生み出し続けている巨匠マイケル・マン監督が5年ぶりに手がける最新作『ブラックハット』。主演は、『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』で“雷神・ソー”を好演し、アクション俳優としてますます注目を集めるクリス・ヘムズワースが務め、元・天才犯罪者として“頭脳戦”に繰り広げる。マン監督の代名詞でもある激しい銃撃戦や爆破、空撮、ボートやヘリなど様々な乗り物を使用した臨場感ある映像が見どころの本作。週末は、クリス・ヘムズワースの迫力のアクションに魅了されてみては。『ブラックハット』は5月8日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月07日ディズニー実写映画の最新作や話題のミュージカルなど、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『シンデレラ』ディズニー・スタジオが総力を結集し、「シンデレラ」の実写版を映画化した夢のプロジェクト。ガラスの靴やカボチャの馬車に代表されるロマンティックなイメージはそのままに、シンデレラの勇気と優しさから生まれる“奇跡の愛”が感動的に描かれていく――。ディズニーが総力を結集し、「原点にして頂点」と言われる永遠のクラシックを、『マレフィセント』など、古典的なラブ・ロマンスを超えた新しい愛の物語を世に送り出すスタジオが、さらなる進化を遂げたプリンセス像とともに実写化した映画『シンデレラ』がいよいよ公開。シンデレラを演じるのは、BBCのテレビドラマ「ダウントン・アビー」でも注目を集めた若手女優のリリー・ジェームズ。意地悪な継母役は『ブルージャスミン』で“堕ちたセレブ”を怪演し、オスカーを獲得したケイト・ブランシェット、フェアリー・ゴッドマザー役は『アリス・イン・ワンダーランド』で赤の女王を演じるなど、独特な存在感を放つ女優ヘレナ・ボナム・カーターが務める。シンデレラのドレスやガラスの靴など、ストーリーにおける重要な位置を占める美しい衣装や美術にもうっとりできそう。『シンデレラ』は4月25日(土)より全国にて公開。■『ラスト5イヤーズ』舞台はニューヨーク、とあるアパートメントの一室。恋に破れたキャシー(アナ・ケンドリック)がその胸中を切ない歌声で語るところから物語は始まる。キャシーとジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)が出会いから破局を迎えるまでの5年間。それは、出会ってすぐに恋におち、一緒にいるだけで笑顔がこぼれ、ともに夢を追いかけた日々。だが、あっという間に成功の階段を駆け上る夫と、いつしかその夫の陰を歩くようになってしまった妻の気持ちの歯車は、次第にズレていく――。2度のトニー賞受賞を誇るソングライター、ジェイソン・ロバート・ブラウンの同名ミュージカルを、『マディソン群の橋』(脚本)『P.S. アイラヴユー』のリチャード・ラグラヴェネーズが監督・脚本を務めて映画化した『ラスト5イヤーズ』。失恋した女子の心情を圧倒的な歌唱力と表現力で歌い上げ、一気に物語へと引き込むヒロインを演じるのは、『マイレージ、マイライフ』で米アカデミー賞「助演女優賞」ほか数々の賞にノミネートを果たし注目を集めたアナ・ケンドリック。「2人の時間。2人の想い。交わるのは、たった一瞬だけ」というコピーにも象徴されるように、出会いから別れを描く時間と、別れから出会いへを描く二つの時間が交叉するというユニークな手法で描かたミュージカルラブストーリーだ。『レ・ミゼラブル』『アナと雪の女王』『アニー』などと並んで、近年最高のミュージカル作品との呼び声高い本作に注目。『ラスト5イヤーズ』は、4月25日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■『白河夜船』恋人・岩永(井浦新)と不倫関係を続ける寺子(安藤サクラ)は、仕事もせず毎日家で岩永からの電話を待つだけの日々を送っている。岩永には妻がいるが、彼女は交通事故にあって以来ずっと植物人間状態にあった。岩永との関係は進展しないながらも穏やかに続いていたが、寺子にはひとつだけ彼に言えずにいることがあった。それは、最愛の親友しおり(谷村美月)が死んでしまったことだ。しおりと過ごした日々を思い返しているうちに、寺子の眠りは徐々に深くなる。まるで取り憑かれたように眠りつづける寺子にとって、いつしか夢と現実の境目すら曖昧になっていく……。26年前に発表されたよしもとばななの初期の傑作である原作小説を、気鋭の写真家、若木信吾が映画化した『白河夜船』。ヒロインを務めるのは、今年に入って『0.5ミリ』『百円の恋』など主演作が続々と公開され、今最も注目を集める安藤サクラ。恋人役には、是枝裕和監督作品『ワンダフルライフ』『空気人形』の井浦新。安藤サクラとは、『かぞくのくに』以来の再タッグとなる。そして、亡くなった親友を『海岸市叙景』の谷村美月が演じる。よしもとばななからは「こんなに完璧な映画化は奇跡的です。夢が叶い、感無量!」とのコメントが寄せられ、原作と合わせて週末にゆっくりと味わいたい一本。『白河夜船』は4月25日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月23日