慰安婦問題に切り込み、2019年4月より劇場公開され話題となったミキ・デザキ監督『主戦場』の劇場アンコール上映が決定。監督からのメッセージが到着した。本作は、映画公開後に出演者の一部がミキ・デザキ監督と配給会社の東風に対して、映画の上映禁止や計1,300万円の損害賠償を求める裁判を起こされ、その影響から2019年秋の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で本作の上映が一時は中止されそうにもなった“問題作”。そして2022年1月27日、東京地裁によって原告らの訴えはすベて棄却される判決が下された。本作は未ソフト化、未配信だっため「また見たい」「DVD化してほしい」「配信してほしい」といった多くの声が配給会社に多く寄せられることに。そんな多くの「見たい」に応える形で、今回待望の劇場アンコール上映が決定した。日系アメリカ人2世である監督・脚本・撮影・編集・ナレーションを担当したミキ・デザキにとって、初映画監督となった本作は、釜山国際映画祭2018ドキュメンタリー・コンペティション部門の正式招待を受けた作品。韓国では劇場公開も行われ、ハーバード大学、スタンフォード大学など世界50以上の大学や学会で上映され学術的にも高く評価された。監督は「初めて『主戦場』をご覧になるみなさん、訴えられた映画にチャンスを与えていただき、ありがとうございます。そして、2度目、3度目にご覧になるみなさん、私たちの訴訟費用をサポートしていただき、ありがとうございます」とコメント、「裁判に勝つまで約2年半かかりましたが、なんと無駄な時間だったことでしょう。不思議なことに原告たちは、歴史家や学者、活動家たちの主張と並べられた自分たちの主張を聞かれたくなかったのです。なぜでしょう? 映画をご覧になればわかるかもしれません」と語っている。『主戦場』は4月9日(土)~シアターイメージフォーラム、第七藝術劇場ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:主戦場 2019年4月20日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開(c)NO MAN PRODUCTIONS LLC
2022年03月17日殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールで暮らす野良犬たちをとらえたドキュメンタリー『ストレイ 犬が見た世界』より本編冒頭映像が解禁された。殺処分や野良犬の捕獲が違法とされているトルコ。動物愛護に関する国民の意識も非常に高いこの国の片隅で生きる犬たちを、愛犬家でもあるエリザベス・ロー監督が高性能カメラを用いて半年間追いかけた本作。作中ではほぼ全編に渡って犬の目線と同じローアングルで撮影されている。この度解禁された冒頭映像では、そんな犬たちの自由でたくましい、驚きに満ちた世界が広がっている。ローアングルのカメラがとらえるのは、トルコ・イスタンブールの街中で交通量の多い車道の路肩にたたずみ何かを見つめている主人公の犬ゼイティンの後ろ姿。続いて、ボスポラス海峡の砂浜で寝ている犬や海を眺めている人間たちのすぐ傍でじゃれている犬たち。路上で野良犬を見かけることがなくなった日本で暮らしていると決して見ることはできない、驚きのシーンが立て続けに目に飛び込んでくる。さらに、遺跡、歩道、公園などあちこちを自由に闊歩し、縦横無尽に駆け回る犬たちを映し出す。カメラは、人間社会と絶妙な距離を保ちつつ、外で生きる犬たちの足取りや表情、コミュニケーションをつぶさにとらえていく。そして、車道の路肩でたたずむゼイティンと、その視線の先にある、多くの車が行き交う橋とイスタンブールの街並み。人々の間近に暮らす犬たちは何を考え、何を見つめているのか…?抒情的な映像に引き込まれるプロローグだ。トルコでは2004年から「動物保護法」が施行され、自治体は、路上で生きる犬や猫に必要な治療や避妊・去勢手術、ワクチン接種を施し、元いた路上に戻すという保護を義務付けられている。さら2021年7月には「動物の権利法(Animal Rights Law)」が可決され、動物たちは「生きている存在」として「権利」を持つようになり、犬猫への虐待は犯罪として扱われる。「トルコ当局は1909年から野犬の駆除に乗り出しイスタンブールで大量殺害を招いた。抗議の声が広がった結果、現在のトルコは野犬の安楽死や捕獲を違法とする希少な国となった」という本編内のテロップからも分かるように、トルコは動物保護に熱心な国。本作でも、イスタンブールが犬たちに優しい特別な街であることが描かれており、2016年に公開された『猫が教えてくれたこと』の犬版とも言える内容になっている。ペットではない、外で生きる犬たちを尊重し共存する寛容なコミュニティの在り方が、この映画から見えてくるはずだ。『ストレイ 犬が見た世界』は3月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストレイ 犬が見た世界 2022年3月18日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2020 THIS WAS ARGOS,LLC
2022年03月16日『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』を手掛けた最注目スタジオA24が贈る最新ホラー『X』が、邦題『X エックス』として今夏公開されることが決定。本作はすでに3部作となることが発表されており、A24映画として初のシリーズ化作品となる。イニシャル“X“それは最も危険な頭文字ー。1979年、テキサス。映画の撮影のためにある家を訪れた3組のカップル。しかしそこは、史上最高齢の殺人夫婦が棲む家だった!彼らが体験する想像を絶する恐怖とは…?A24が仕掛ける真夏のエクストリームライド・ホラーだ。主演は『サスぺリア』(18)で当時気鋭の新人でありながら、豪華共演陣の中でひときわ高い評価を得てブレイクしたミア・ゴス。共演は先日全米NO.1を記録した『スクリーム』シリーズ最新作『SCREAM』(22)で主演の1人を演じ、新スクリーム・クイーンとしてブレイクしているジェナ・オルテガ。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのブリタニー・スノウ、ミュージシャンとして世界でカリスマ的な人気を誇り、近年は俳優としても活躍しているスコット・メスカディ(キッド・カディ)、Netflixオリジナル「ヴァージンリバー」シリーズのマーティン・ヘンダーソン。『キャビン・フィーバー2』(09)、『サクラメント 死の楽園』(13)などの監督を務め、ホラー映画界のカリスマ、イーライ・ロスとの協業も多いタイ・ウェストが監督・脚本を務める。さらに日本公開を受けて、主演のミア・ゴスから「最初から最後までとても楽しい作品になっています。映画館でワイルドな体験をしたいなら、間違いなく『X エックス』はあなたのための映画です!」とコメントが到着。そして、タイ・ウェスト監督からは「ホラー映画を愛する皆に気に入ってもらえるような、挑発的で新鮮なホラーが完成しました。私たちも日本の皆さんと同じくコロナ禍で辛い日々を過ごしていたので、劇場で楽しんでもらえたら嬉しいです!」と熱いメッセージが届いた。また、3月11日から行われた世界最大のカルチャー祭典サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW) では、3月13日に本作のワールドプレミア上映が行われ、「狡猾で楽しい恐怖のアトラクションのような映画」 (Variety)、「超エロくて超コワい70年代ホラーが復活」(Fandango)、「狂ったように面白い」(Bloody Disgusting) 「血まみれでメチャクチャ楽しい映画」(The A.V. Club)と絶賛され、映画批評サイトRotten Tomatoesでは100%フレッシュ(日本3/15時点)を達成。さらに、プレミア上映後の監督・キャストと観客のQ&Aの時間に、本作が3部作のシリーズであることが発表され、すでに極秘で撮影されていたPart2は前日譚となる予定だという。A24映画としては初のシリーズ化作品となる。A24が贈る過激な注目作。この夏、話題を席巻することは間違いないだろう。続報を楽しみに待ちたい。『X エックス』は2022年夏、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:X エックス 2022年夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022 Over The Hill Pictures LLC All Rights Reserved.
2022年03月16日イギリスでスマッシュヒットとなったスティーヴン・グレアム主演『BOILING POINT』が邦題『ボイリング・ポイント/沸騰』として、7月15日(金)より公開されることが決定した。一年で最も賑わうクリスマス前の金曜日、ロンドンの人気高級レストラン。その日、オーナーシェフのアンディは妻子と別居し疲れきっていた。しかも運悪く衛生管理検査があり評価を下げられ、次々とトラブルに見舞われるアンディ。気を取り直して開店するが、予約過多でスタッフたちは一触即発状態。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店する。さらに、脅迫まがいの取引を持ちかけられ…。アンディは、この多難な一夜を無事乗り切ることができるのか?ロンドンの高級レストランを舞台に、オーナーシェフの波乱に満ちたスリリングな一夜を描いた本作。新鋭フィリップ・バランティーニ監督が、正真正銘のノー編集、CGも未使用という全編90分ワンショットで、人気レストランの表と裏を捉え、濃密な人間ドラマを作りあげた。主演のシェフ、アンディ役は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『アイリッシュマン』の名優スティーヴン・グレアム。悲哀に満ちた圧巻の演技で、英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。 また、アメリカの批評家サイトROTTEN TOMATOESでは99%FRESH(2022年3月14日時点)を記録、本国のみならず世界のメディアからも「過剰なくらいの面白さ、心を打つ骨太のドラマだ」「過去20年間の中で、最強で、最高のレストラン映画」と絶賛されている注目作だ。『ボイリング・ポイント/沸騰』は7月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボイリング・ポイント/沸騰 2022年7月15日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© MMXX Ascendant Films Limited
2022年03月16日マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー共演、第70回ベルリン国際映画祭オープニング作品『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』より、90秒予告が解禁となった。本作は、90年代のニューヨークを舞台に、作家志望の主人公ジョアンナ(マーガレット・クアリー)が大作家サリンジャーに宛てた読者からのファンレターをきっかけに、人生を切り開いていく姿を描いた“大人の”自分探しムービー。夢を抱くジョアンナを時に厳しく、時に優しく見守る上司、マーガレット役をシガニー・ウィーバーが演じている。今回解禁された90秒予告は、スーツケースと身ひとつでニューヨークにやってきたジョアンナが、この街で作家を目指すことを決意するシーンから始まる。老舗出版エージェンシーでアシスタントとして働き始めた彼女の日課は、サリンジャー宛の大量のファンレターに定型文を返信すること。「ライ麦畑」を3回読んだという10代の少年、作家志望の娘を亡くしたという母親…。彼らの情熱に溢れた手紙に心を打たれたジョアンナは、「きちんと返事をすべき」と上司マーガレットに意見をするも、一蹴されてしまう。そんな雑務に追われる毎日で夢を見失いそうになったときに、電話を受け取った相手はあのサリンジャーだった!彼は電話口で「作家になりたいなら毎日書くんだ」とジョアンナにアドバイスをしてくれて…。さらに後半では、「サリンジャー本人に手紙を渡してよ」と迫る女子学生も登場。思い悩んだジョアンナがとったある驚きの行動とは?そして、失敗を繰り返しながらも、日々成長していくジョアンナの姿をそっと見守る上司マーガレットが、最後に「あなたには夢があるのね?」と問いかけるその言葉の真意とは?社会に踏み出した女性が様々な出会いと経験を通して自分自身を見つめなおし成長していく姿が胸を打つ予告編となっている。本作の原作は、ジョアンナ・ラコフの自叙伝「サリンジャーと過ごした日々」(柏書房)。サリンジャーといえば一般的に「孤高の天才」、「偏屈」、「人嫌い」のイメージを持たれる作家だが、原作では、気取ることなく、作家志望の著者の夢を後押ししてくれる人物として好意的に描かれている。本作でのサリンジャー像にも注目だ。『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』は5月6日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ニューヨーク・ダイアリー 2022年5月6日より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 All rights reserved.
2022年03月16日16日(水)からデジタル配信(購入)が開始となったウェス・アンダーソン監督最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、冒頭からの本編プレビュー映像が特別解禁された。本作は『グランド・ブダペスト・ホテル』などのウェス・アンダーソンの記念すべき監督第10作となる最新作。第74回カンヌ国際映画祭では、上映後に約9分もの熱いスタンディング・オベーションで讃えられ、1月の公開時には多くの映画ファンを魅了した話題作だ。この度解禁された本編プレビューでは、ウェス・アンダーソン監督作品常連のビル・マーレイが演じる名物編集長アーサー・ハウイッツァー・Jrをはじめ、一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが集まる「フレンチ・ディスパッチ」誌編集部の誕生から現在までが、アンジェリカ・ヒューストンの味のあるナレーションとともに紹介されていく。ある日突然編集長が倒れ、遺言により廃刊が決定した「フレンチ・ディスパッチ」誌。最終号となる編集長の追悼号発刊までの物語が描かれる本作の、これから始まる奇想天外なストーリーのオープニングとも言える重要な冒頭映像だ。舞台となる編集部が紹介された後、編集会議の場では、1つの号に載せるには多すぎる記事の中から“誰の記事を切るか”の選択に迫られる中、「私は誰も切らない」と言い切る編集長。仕事への献身を教え込んだ記者たちと、雑誌への強い愛情を感じるシーンが映し出されている。ウェス・アンダーソンのこだわりの映像美と豪華キャストの共演で、本編の世界観を感じることのできる映像となっている。『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、デジタル配信中(購入)。3月30日(水)デジタル配信開始(レンタル)、4月27日(水)ブルーレイ+DVDセット発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年03月16日BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された“軍人の妻”合唱団の実話を『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督が映画化した『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』より、予告編が解禁された。今回解禁された予告編は、大佐の妻であるケイトが同じ基地で暮らす妻たちに向けて「パートナーが戦地にいる間、皆で一緒にできる活動を考えましょう」と呼びかけるところから始まる。初めて夫が派兵され不安でいっぱいの中、「歌は?」と提案するサラ。彼女たちの配偶者はイギリス軍兵士としてアフガニスタンに派遣されており、愛する人の安否を心配しながら閉鎖的な基地の中で暮らしている。何気ない一言で結成された、“軍人の妻”合唱団。ケイトと共にまとめ役を務めることになったリサは、真面目なケイトに「気取った声で聖歌を歌って何になるよ」と反発しながらも、やがて共に合唱団の指導に熱意を傾けていく。日々不安と隣り合わせの中、リサの提案で自分たちの心情を吐き出すようなポップ・ソングを力いっぱい歌い、笑顔を取り戻していく女性たち。それぞれの事情を抱え、度々衝突を繰り返すケイトとリサも、次第にひとつになっていく歌声に希望を見出し始める。そんな合唱団に、吉報が舞い込む。戦没者追悼イベントのステージに、合唱団が招かれたのだ。イギリスの戦没者追悼イベントは【リメンブランス・デー】と呼ばれ、毎年エリザベス女王らイギリス王室も臨席する国家的な行事である。テレビで中継され、戦地のパートナーたちにも届くかもしれないビッグイベントからのオファーに、より一層熱意をもって合唱に取り組んでいく妻たち。予告編は“いい音楽が生まれるのは誰かを想うとき”と仲間たちを鼓舞し、「私たちは日陰の存在なんかじゃない。ガンガン行きましょ!」と気勢を上げるリサの台詞とケイトの笑顔、そしてビッグイベントの喝さいで締められている。『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』は5月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声 2022年5月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開© MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019
2022年03月16日『アギーレ/神の怒り』やニコール・キッドマン主演『アラビアの女王 愛と宿命の日々』などの作品で知られる巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の新作『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』が、7月29日(金)をもって閉館が決定している岩波ホールにて6月4日(土)より公開することが決定。併せて、日本版のポスタービジュアルと予告編が解禁された。彗星のように現れこの世を去っていったイギリス人作家ブルース・チャトウィン(1940-1989)。本作は、彼の没後30年に、生前チャトウィンと親交を結んだヘルツォーク監督が制作したドキュメンタリー。ヘルツォーク監督は、パタゴニアや中央オーストラリアのアボリジニの地など、チャトウィンが歩いた道を自らも辿り、チャトウィンが魅了された「ノマディズム/放浪」という、人間の存在の根底にある大きな概念を探究する旅に出る。ヘルツォーク監督のドキュメンタリーが劇場公開されるのは、2012年の『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』以来10年ぶりとなり、また、神田神保町・岩波ホールでヘルツォーク監督作を公開するのは、1983年の『アギーレ/神の怒り』以来、39年ぶり。岩波ホールは1月11日に公式HPで7月29日(金)をもって閉館することを発表しており、本作品は岩波ホールでの最後の上映作品となる。配給のサニーフィルムは今回の公開決定に際し、「動かずしてあらゆる情報を簡単に入手することができる今の時代に、未知との遭遇を求め旅の中に自らの生き方を探した作家チャトウィンのドキュメンタリーを公開することに大きな意義を感じています。“自分の足で歩き、見て、感じる”ことの大切さを伝える本作品が、今まさに新たな一歩を踏み出そうとする多くの方々にヒントと勇気を与えてくれる事を心より信じています。世界の映画と共に半世紀以上旅をしてきた偉大な劇場で是非本作品をご覧いただけたら心より嬉しく思います」とコメントを寄せている。Story旅人で作家のブルース・チャトウィンは、幼少の頃、祖母の家のガラス張りの飾り棚にあった“ブロントサウルス”の毛皮をきっかけに、先史時代や人類史に関心を抱いた。美術品の蒐集家、考古学の研究生、ジャーナリストと、様々なフィールドで非凡な才能を発揮したチャトウィンが最終的に選んだのは自らの足で旅をしながら小説を書く人生。南米を旅し、デビュー作「パタゴニア」を書き上げたチャトウィンは、その後、アボリジニの神話に魅せられ、中央オーストラリアを旅した。当時は不治の病だったHIVに感染し、自らに訪れる死を悟ったチャトウィンは、死に近づいたアボリジニが生を受けた地に帰還するように、自らの死に方を探りながら「ソングライン」を書きあげる。映画は、一枚の毛皮から始まったチャトウィンの旅がユーカリの木陰の下で終わるまで、その過程で交差した人々のインタビューを交えながら、全8章、ヘルツォーク監督自身のナレーションで綴られていく。『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』は6月4日(土)より岩波ホールにて公開、7月29日(金)まで。(text:cinemacafe.net)■関連作品:歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡 2021年6月4日より岩波ホールにて公開
2022年03月16日全世界でシリーズ累計約13.8億本を記録した日本発の大人気キャラクター・ソニックのハリウッド実写映画『ソニック・ザ・ムービー』の続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』より、日本版ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。ポスタービジュアルで、お馴染みの黄金のリングからいまにも飛び出さんばかりに姿を見せているのは、本物のヒーローになるため超音速のハイスピードで勝手に街を守り続けるソニック、超頭脳を活かしてソニックの心強い味方となるテイルス、超腕力をならし鋭い眼光をむける“最強の敵”ナックルズ。「最強が、激突する。」のコピーにも相応しく、それぞれの個性と愛らしさが際立つポージングをキメている彼らの後ろには、前作で遠いキノコの星へ飛ばされたはずの超悪党、天才科学者ドクター・ロボトニックの姿も。宇宙最速のスピードを誇るソニックと、“銀河系で最も危険”とも謳われる最強のパワーを誇るナックルズが、本作のカギを握るアイテム・史上最強の破壊力を持つ【マスターエメラルド】をめぐってぶつかりあう瞬間も配置されており、ワクワク感満載の1枚になっている。また、新たな予告編が解禁された際、アクションの爽快感&興奮度がスケールアップしたハイテンションな映像に世界が沸いていたが、圧倒的な支持を集めた前作に続いて、本作でもメガホンをとるジェフ・ファウラー監督は、「(予告編で多くの情報が解禁されたことについて)予告編はまだ(本編の)楽しみの半分といったところです。ファンのみんなが、絶対に喜ぶと分かっていることを秘密にし続けるのは心苦しいけど、もし自分が劇場で観るなら、やはりサプライズが嬉しいと思います。ファンのみんながアッと驚くものをしっかりと用意しているので、映画館の大きなスクリーンで初めて、友人たちと歓声を上げながら、予告編だけでは味わえないサプライズを体験して欲しいです」と、さらなるビッグサプライズを匂わせている。『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』は8月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年03月16日魔法動物をこよなく愛する魔法動物学者ニュートと“史上最も偉大な魔法使い”ダンブルドア先生が寄せ集めのデコボコチームを結成し、史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルドを止めるために立ち上がる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』。この度、初解禁の映像やニュート役エディ・レッドメインらキャスト、スタッフのコメントを含む特別映像が解禁となった。解禁となった映像には、ニュートやマグルのジェイコブ、ニュートの兄で闇祓いのテセウス、名門魔法族の末裔であるユスフ、教師のユーラリーに、ニュートの助手バンティら、ダンブルドア先生に集められた寄せ集めのデコボコチームが、グリンデルバルドと対峙しているシーンがふんだんに収められている。テセウスら大勢の魔法使いに一斉に攻撃されても、杖も構えず、すべての魔法を弾き返しているシーンから、グリンデルバルド個人の圧倒的な強さがうかがえる。それだけでなく、グリンデルバルドが多くの支持者に囲まれている様子からも、彼らはさらに勢いを増して勢力を拡大しているようだ。そして、ニュートの言葉にもあるようにグリンデルバルドには未来が見える能力があるようで…。そんな絶体絶命の状況のなか、デコボコチームは強力なグリンデルバルド陣営から魔法界と人間界を救うことができるのか!?今作でもニュートを演じるエディは本作の魅力を「ワクワクするし、コメディもあるし、ちょっと変わっているところもあるし、壮大なスケール感まである」と語っており、「ハリー・ポッター」シリーズよりさらにスケールアップした魔法ワールドの新たな冒険が待ち受けていそうだ。さらに本作のキーパーソンとなるダンブルドア先生を演じるジュード・ロウも「それぞれ違う能力を持つ優秀な魔法使いたちが異なるミッションのために送り出される」と本作のヒントを語っている。さらに映像では、「ハリー・ポッター」シリーズから「ファンタスティック・ビースト」シリーズまですべての作品のプロデュースを手がけるデイビッド・ヘイマンが、デコボコチームについて「全員がアウトサイダーで周りから少し浮いている存在なんだ。だけどこのチームには居場所がある」と語っており、さらに彼らはハリーたちが結成した「ダンブルドア軍団」のようでもあるとコメント。「ダンブルドア軍団」とは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、刻一刻と迫る闇の魔法使いヴォルデモートとの直接対決に備え、ハリーや親友のロン、ハーマイオニーを中心に結成された、自主的に「闇の魔術に対する防衛術」を学ぶための組織。ダンブルドア軍団が魔法を練習していた、本当に必要なときだけ現れるホグワーツ城の「必要の部屋」は本作にも登場し、ハリーたちがダンブルドア軍団を結成する際の集会はダンブルドアの弟・アバーフォースが営むホグズミード村のパブ「ホッグズ・ヘッド」で行われている。本作でも若かりし頃のアバーフォースが登場しており、「ファンタスティック・ビースト」シリーズと「ハリー・ポッター」シリーズのつながりはさらに深まっていくこととなりそうだ。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は4月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 2022年4月8日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved Wizarding World™ Publishing Rights © J.K. Rowling WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.
2022年03月16日侵攻が続くウクライナで撮影されたひまわり畑が登場する、1970年公開の名作イタリア映画『ひまわり』の50周年HDレストア版が緊急上映中だ。第二次世界大戦下のイタリア。ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、美しいナポリの海岸で恋におち、結婚する。その後、アントニオは厳しいソ連の最前線に送られ行方不明になってしまうが、ジョバンナは何年経っても戻らない夫のことを生きていると信じて疑わない。終戦後、手がかりもないままアントニオを探しに単身ソ連へ渡るジョバンナ。しかし、広大なひまわり畑の果てに待っていたのは、少女のように可憐なロシア人女性マーシャ(リュドミラ・サベーリエワ)と結婚し、子どもにも恵まれた幸せなアントニオの姿だった。心にぽっかり穴が空いてしまった日々を送るジョバンナ。そんなとき、突然、アントニオが彼女の元を訪れる…。本作は、イタリアを代表する名優ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演した、第二次世界大戦と悲恋の物語。名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによるあまりにも有名な甘く切ないテーマ曲に乗せて描き出す。登場する有名なひまわり畑のシーンは、ウクライナの首都キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものだと言われており、またひまわりは、ウクライナの国花でもある。作中には「イタリア兵とロシア兵が埋まっています。ドイツ軍の命令で穴まで掘らされて。ご覧なさい、ひまわりやどの木の下にも麦畑にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています。そして無数のロシアの農民も老人、女、子供…」とのセリフが登場し、あたり一面に広がる美しいひまわり畑と、戦争の残酷さの対比は胸を苦しめる。そんな、改めて戦争の恐ろしさと悲しみを伝える本作。平和を願って先日、緊急上映決定が発表されると、全国の劇場ならびに自主上映主催団体やTV局等から問い合わせが相次ぎ、当初の約10倍以上の劇場・自主上映が決定。すでに上映中のキネマ旬報シアターでは、連日多くの来場者が見え、満席になる回も。都内では、3月18日(金)からkino cinema立川高島屋SC館、3月25日(金)からは新宿武蔵野館にて上映スタート予定だ。2020年に日本劇場公開50周年を記念してレストアされた、パッケージ化や配信はされていない『ひまわり 50周年HDレストア版』。今回の貴重な上映で得た収益の一部は、この度の戦禍に於ける人道支援のため寄付に充てられるという。『ひまわり 50周年HDレストア版』は全国にて順次上映中。(cinemacafe.net)
2022年03月15日これまでタブー視されてきた、女性の生理、避妊、中絶、妊娠、産後うつ、育児ストレスなど、その身体にのしかかる様々な負担や精神的プレッシャー、さらにセクシャルマイノリティーの人々が直面する社会的な差別をユーモアと軽やかさをもって見事なバランスで描き、「SXSW フィルムフェスティバル 2019」では観客賞と審査員特別賞を受賞した『セイント・フランシス』(原題:Saint Frances)が8月19日(金)に公開決定。ポスターとシーン写真2点が解禁となった。大学を1年で中退し、レストランの給仕として働く34歳独身のブリジット(ケリー・オサリヴァン)は、夏のナニー(子育てサポート)の短期仕事を得るのに必死。そんなうだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、ナニー先の6歳の少女フランシスや、その両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。SNSでシェアされる、充実したように見える他人の人生。それに比べて「自分なんて」と落ちこみ、満たされない気持ちや不安にさいなまれる人は大勢いるはず。でも、人生なんてそんなに完ぺきじゃない。誰だってみんな苦しんだり、家族にだって言えない悩みや秘密を抱えている。社会が決めた見えないルールに振り回されて居心地の悪い思いをしたり、自分の生き方に自信を持てなかったり…。『セイント・フランシス』はそんな不安だらけの毎日を生きる人々に優しいエールを贈る作品となる。解禁されたポスターは、ブリジットと少女フランシスが一緒に“ひと夏の時間”を謳歌する様子を切り取ったもの。光溢れる美しい庭園で過ごす2人の様子は偶然の出会いがもたらしたひと夏の奇跡の瞬間を捉えている。主演・脚本のケリー・オサリヴァンは、グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んできた経験を生かして自伝的要素を織りこんだ本作のオリジナル脚本の執筆を開始したという。「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている」と語り、女性が毎月向き合う日常の当たり前をおおやけに語ることがタブーとされ、キレイな部分だけが美化されている現状に疑問を感じ、女性の心身の本音を見せたかったのだという。さらに社会問題も上手に取りこみながら、大人だからこその苦悩と揺れ動く心情、そして、いまを生きる人たちの本音をユーモアと感動を交えてナチュラルに伝える手腕は、まさにグレタ・ガーウィグの才能を彷彿とさせ、今後の活躍にも大きな注目が集まっている。物語のカギを握る6歳の少女フランシスを演じるのは、本作が俳優デビューとなったラモーナ・エディス・ウィリアムズ。ちょっぴり生意気な大人っぽさと子どもらしさが同居する彼女の演技に、誰もが夢中になってしまうだろう。ちなみに実際のラモーナはアイススケートとバレエが大好きな女の子。将来の夢はアイススケートのアメリカ代表としてオリンピックに参加することだという彼女の滑りも、スクリーンに収められている。そのフランシスの両親でレズビアンカップルにチャリン・アルヴァレスとリリー・モジェク。ブリジットのボーイフレンドでミレニアル世代の考えを代弁するジェイス役には、今作が俳優デビューとなったマックス・リプシッツ。さらに、この多様なキャストと、ときに重たくなりがちな繊細なテーマをテンポよくつなぎ、それぞれの怒りや悲しみ、不安や喜びといった感情を全方位から抽出しているのが、ケリーの私生活のパートナーでもあるアレックス・トンプソン。長編初監督を務めている。『セイント・フランシス』は8月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年03月15日現在配信中のディズニー&ピクサー作品『私ときどきレッサーパンダ』より、劇中の人気ボーイズ・グループ「4★TOWN」(フォー・タウン)のオリジナルソング全曲を手掛けたビリー・アイリッシュと、兄フィニアス・オコネルの特別映像が公開された。母の前での“真面目で頑張り屋ないい子”と、友達の前の“好きなことに夢中な等身大の女の子”。自分らしさに葛藤する主人公メイが、感情をコントロールできなくなってしまい、モフモフのレッサーパンダに変身してしまう本作。そんなメイが夢中になっているのが「4★TOWN」だ。楽曲を手掛けたビリーは「この映画の作曲・作詞は最高に楽しかった!」とふり返り、フィニアスが「企画を聞いて飛びついた!」というと、「ノリノリでね」とビリーは掛け合い、本作への参加を喜んだ。さらに、彼らの観る人を惹きつける魅力について、メンバーの一人、ジェシーの声優も務めているフィニアスは「2000年代初頭のアイドル風にキャッチーで、ハモりや手拍子や振りがある。ボーイズ・グループには少女たちが恋する魅力があるんだ」と力説。ビリーは「3曲のうち1つは、“勇気づけられる曲”。2つ目は“恋愛バラード”。そしてもう1つは誰もが知るヒット曲」と楽曲を解説。3つ目の楽曲「Nobody Like U」は、「Da-iCE」が日本版エンドソング「どんな君も」としてカバーしており、“どんな君も君だよ 本当の自分を隠さないで”というメッセージが込められた、背中を押してくれる楽曲となっている。また楽曲については、監督のドミー・シーも「それぞれ種類の異なる3曲の歌が必要だと私たちは早い段階から考えていました」と告白している。さらにビリーは「メイたちの“推し”への情熱は私も経験したから分かる。あれが熱烈なファンの気持ち。気持ちが分かる仲間とは絆が生まれる。この映画大好き!」と共感している。『私ときどきレッサーパンダ』はディズニープラスにて見放題独占配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2022年03月15日『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンや、リリー=ローズ・デップ、フィン・ホワイトヘッドらが共演し、惑星移住ミッションに挑む若者たちの狂乱を描いた『ヴォイジャー』。この度、メガホンをとったニール・バーガー監督のオフィシャルインタビューが到着した。「根本的に人間とはどんな存在なのか」監督が問う本作は、新たに人間が住むことができる惑星を調査するため、30人の子どもたちが探査隊として宇宙船に86年潜伏する何とも奇妙な設定から始まる。人間の奥底に潜む本能が長い抑圧から解放されると、何が起きるのか?本作の脚本と監督を兼ねるニール・バーガーは「真空状態の下にある人間の本能を描く映画だ。根本的に人間とはどんな存在なのか」を問いかけ、性欲、自由そして権利に目覚めた若者たちの姿や、その陶酔感を描いていく。また、本作は私たちが善人であるべき理由とは?という倫理的な疑問を投げかける。「この作品は、社会がどう機能しうるかについて、様々な論議を巻き起こすだろう。宇宙船の中では若いクルーが実験室のラットのように見える不毛な環境だ。そうした状況下で彼らがどのような行動を取るか、いかにあっけなく野蛮になるかを観客は目にする。そして、人間というのは根源的にこうした存在なのだろうかと考えこむんだ」とバーガー監督。恐怖と混沌の感覚が増していき、人間の本能が解き放たれるサスペンスが孤立無援の宇宙船の内部で繰り広げられる。『ヴォイジャー』は3月25日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴォイジャー 2022年3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月14日アカデミー賞作品賞『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』より本編映像が解禁された。本作は1946年に出版され、ノワール小説の伝説的傑作といわれる「ナイトメア・アリー 悪夢小路」の映画化。独自の世界観と豪華キャストで映像化し、第94回アカデミー賞では作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞と主要を含む4部門にて堂々とノミネートを果たした注目作だ。今回解禁されたのは、カーニバルの下積みで働くスタン(ブラッドリー・クーパー)が、密かに想いを寄せる人気女芸人のモリー(ルーニー・マーラ)にアプローチする本編映像。真夜中のカーニバルを歩いていたスタン(ブラッドリー・クーパー)が、回転木馬に一人座っていた想い人のモリー(ルーニー・マーラ)を見つけ、距離を縮めようと声をかける。亡くなった父親の夢をみて眠れなくなったというモリーに、「美男だったろうね。女の子は父親に似る」と冗談めいた口調で語りかけるスタン。最初は表情を硬くしていたモリーも、モリーのペースに合わせて言葉を選びながら時間をかけて会話を紡いでいくスタンに、少しずつ心を開いていく。モリーを思い遣るスタンの優しいアプローチが印象的な、初々しさ溢れる馴れ初めの様子だ。映像の最後は、電飾できらきらと煌めく回転木馬の中で2人がダンスを始めるシーンで締め括られる。このあと結ばれる2人は、無事にショービジネスでの成功を勝ち取ることができるのか…?カーニバルの出し物のひとつで、“どんな電圧をも吸収する淑女・エレクトラ”として大人気のモリーは、裏の顔や隠さざるを得ない秘密を抱えた訳ありの人間が多いカーニバルで唯一の良心といえるほど純粋な心を持ったキャラクター。そんなモリーはスタンの才能を信じ、自分の運命を賭け、見世物の世界で育ったゆえのタフさと柔軟性で献身的にスタンを支えようとする。本作でモリーを演じたのは『ドラゴン・タトゥーの女』(12)と『キャロル』(16)で真逆のキャラを演じ、2度のアカデミー賞候補となったルーニー・マーラ。ギレルモ・デル・トロ監督は「ルーニーは役に寄り添う驚異的な本能を持っています。登場人物が今どんな心持ちなのかを正確に把握しています。ですから演技にとても真実味が出るのです」とアカデミー賞も称えるルーニーの演技力を絶賛している。『シェイプ・オブ・ウォーター』でもギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組んだプロデューサー、J.マイルズ・デイルも「モリーを無垢な女性としてだけでなく、次第に力強くなるところまで見事に演じてくれました」と明かしている。次第に人間の闇に飲まれていくスタンとモリーはどうなってしまうのか?2人の幸せの先に待っているものとは?物語の行く末が気になる本編映像となっている。『ナイトメア・アリー』は3月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイトメア・アリー 2022年3月25日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年03月14日孤独を抱えながらも仕事に打ち込んできた女性と、夢を見ることさえ知らなかった少女の人生が、世界最高峰の一流メゾン・ディオールのアトリエを舞台に交差する『オートクチュール』より、本編映像とリナ・クードリのインタビューが解禁された。1947年に最初のコレクション“コロール(ニュールック)”を発表して以来、美しいものを愛でる人々に注目されてきた「ディオール(DIOR)」。ディオール、イヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリと、デザイナーが交代してもディオールの完璧な美が変わらないのは、お針子たちの職人技が脈々と受け継がれているからだ。本作ではディオールが撮影に協力しているため、初代“バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる“フランシス・プーランクドレス”、直筆のスケッチ画など、貴重なアーカイブ作品の数々が惜しげもなくスクリーンに登場する。この度公開された本編映像では、その中のひとつである“フランシス・プーランクドレス”のフィッティングシーンが解禁。ドレスだけでなく、ドレスを纏うモデル、アトリエ、そしてお針子たち全てが優雅で美しい、至福の映像になっている。また本編映像でドレスをうっとりと見上げる姿を披露したリナ・クードリは、自身が演じるジャドがハイファッションの世界に惹かれていった理由について、「知らない世界への好奇心からだと思う」と語る。そして「慣れない環境にやってきた彼女は、自分の土俵ではないので落ち着かないけど、新しいものを見て、自分なりの意味を見つけようとしています」とジャドの心情に思いを馳せる。また本作で見習いのお針子を演じるあたって、ディオール1級クチュリエールのジュスティーヌ・ヴィヴィアンに裁縫の指導を受けたリナは「基本的なテクニックを習いました。一番良かったのは、刺繍を覚えたことです。ディオールのアトリエでも時間を過ごしましたが、歓迎してもらえてとても嬉しかった。社員が決まった時間に働き、食堂で一緒に食事をするという、その規律正しさにとても感動しました」と、普段は触れることのない世界での経験を懐かしくふり返った。アトリエでのシーンには『ディオールと私』にも登場した経験豊かな現役のお針子たちが出演し、手仕事の美しさと超絶技巧を披露。自分の腕で生きていく覚悟と美を生み出す高度な技術。美の殿堂、ディオールのアトリエを舞台に繰り広げられる、眼福と感動の人生賛歌に期待が高まる。『オートクチュール』は3月25日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オートクチュール 2022年3月25日より新宿ピカデリー、HTC有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR
2022年03月14日前作より新たな仲間も加わり、ゴージャスにスケールアップした彼らが新たなステージへと踏み出す『SING/シング:ネクストステージ』。この度、本作の日本語吹き替えを務めた長澤まさみの特別メイキング映像が到着した。長澤さんが演じているのは、ヤマアラシのアッシュ。前作では、傷つきながらも一人でステージに立ち自分の殻を破って圧巻のパフォーマンスを披露。そして、すっかり地元の人気ロックスターとなって、今作にも登場。また、表舞台から姿を消した伝説的なロックスターであるライオンのクレイ・キャロウェイ(稲葉浩志)に寄り添う、今作のカギを握るキャラクターとなっている。到着した映像では、長澤さん演じるアッシュが、クレイに寄り添う中弾き語った「Stuck in a Moment You Can't Get Out Of」(U2)の日本版の歌唱シーンからスタート。どこか切なそうに歌うアッシュと表情をシンクロさせながら、安定の歌唱力をみせている。インタビューでは、「母性を感じられる様な、大人の女性になっている」と今作のアッシュについて分析。また今作では、どれも雰囲気の異なる合計4曲を歌唱するとあって、最初は「歌えるのかな」と焦りを感じつつも、徹底した練習と準備によって乗り切ったそう。さらに、アッシュと自身が重なる部分も多くあったようで「演じやすかったというか、自分がアッシュを見届けている気分で収録をしました」と明かす。印象的なシーンについては、映像の冒頭にも流れた“歌でクレイを惹きつけるシーン”を挙げ、「セリフではなく、歌で心を繋げるシーンになっていると思うのでとても印象的です」と語り、稲葉さんとの共演には「稲葉さんの声を聞きながら歌ったときに、ちょっと痺れました。やっぱり、クレイを稲葉さんが演じてくださってよかったなぁって、思いました」と収録を回顧している。『SING/シング:ネクストステージ』は3月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:SING/シングネクストステージ 2022年3月18日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2022年03月14日マイケル・ベイ監督の最新作『アンビュランス』では銀行強盗犯に扮し、悪の顔を披露しているジェイク・ギレンホール。これまで警官やボクサー、パパラッチ、謎のヒーローなどを演じ分け、作品ごとに様々な印象を与えるジェイクの魅力に迫った。アクション、サスペンス、コメディまで様々なジャンルに挑み、作品ごとで魅せる顔が違うジェイク・ギレンホール。正義感溢れる役や、狂気に満ちた人物まで演じ分けたり、情けない男の雰囲気をリアルに再現したりと、表面的ではない内側から滲み出ているような演技で観る者を惹きつけている。保守的な60年代アメリカ西部で同性愛者の葛藤を好演した『ブロークバック・マウンテン』(2005)では、アカデミー賞をはじめ名だたる映画賞にノミネート、近年では『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)で謎のヒーロー、ミステリオ役の怪演も賞賛され、ジェイクの幅広い演技力は世界的に高い評価を得た。役作りも徹底しており、崖っぷちの映像パパラッチを演じた『ナイトクローラー』(2015)で14kg減量した後、ボクサー役で主演した『サウスポー』(2016)では21kg増量。役への向き合い方も抜かりなく着実にキャリアを積み上げてきた。そんなジェイクが最新作で演じるのは、なんと銀行強盗犯だ。難病の妻の治療費に困っている弟ウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)を巻き込み、銀行から大金を強奪する計画を企てるも、現場に駆けつけた救急車を奪って逃走せざるを得ない状況に追い込まれてしまう主人公ダニーを熱演。本作でジェイクは、血の繋がらない弟を心から思う兄である一方、ときに直情的にもなる犯罪者の人間性を見事に表現した。ジェイクは当初、「脚本を読んだとき、『この状況下で、本当にこの関係性となるのだろうか?』、『感情移入できるだろうか?』と自問した」と逃亡する救急車の中で様々な危険を犯す主人公ダニーに共感できるのか不安があったというが、「ダニーは面白い登場人物のようで、とても好きになった。観客が誰か登場人物に感情移入しながらも、少し怖がるような人物設定を辿るのも好きだった」と次第に役への理解を深めていき、犯罪に手を染めるダニーに挑んだことをふり返っている。また、撮影中の役づくりについては「マイケルとの会話を通して、本物の兄弟のような関係性を築きたいと思った。兄弟のように、乱雑さの中でぶつかり合いながらも愛があるような関係性だ」とマイケル・ベイ監督との会話の中で血の繋がらない兄弟関係を体現するイメージを固めたと明かしている。『アンビュランス』は3月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンビュランス 2022年3月25日より全国にて公開© 2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
2022年03月13日記念すべきシリーズ最新作『アイス・エイジ バックの大冒険』が3月25日(金)よりディズニープラスで独占配信。この度、世界中で大人気のアドベンチャーシリーズ『アイス・エイジ』の魅力に迫った。子供から大人まで楽しめるその理由とは?2002年に始まった本シリーズは、2万年前の地球、氷河期を舞台にマンモスのマニーやナマケモノのシドたちの波瀾万丈でクレイジーな大冒険を描いており、20年に渡って愛され続けてきた。そんな『アイス・エイジ』シリーズの魅力のひとつは、子供から大人まで笑えるコミカルなギャグやユニークでキャラの濃いキャラクターのやりとり。様々な危機を乗り越えようと奮闘する中で起こるトラブルや動物たちのコミカルな掛け合い、そしてハラハラドキドキな展開に子供も大人も釘付けに。また『アイス・エイジ』シリーズは、心に響くメッセージも観客を惹きつける。どんなに喧嘩をしようとも、意見が食い違っても、最後は仲間を助ける熱い友情や、キャラクターに家族が増えることで親としての成長が描かれるなど、ふとした瞬間に観客が共感できるシーンも多く、親子揃って、笑って感動できる作品となっている。そんな『アイス・エイジ』シリーズの6作目となる本作では、フクロネズミの双子、クラッシュとエディが退屈な日常から一転、スリルと自由を求め、姉のエリーの元を離れ旅立つことを決める。旅先でさっそく地底の世界に落ちてしまった2匹を助けたのは、シリーズ3作目から登場している冒険好きな恐竜ハンター・イタチのバック。そんな3匹の前に突如、地底世界にのさばる恐ろしい恐竜たちが現れる。世界征服を企む恐竜に立ち向かおうとする3匹だが、バックが敵に捕らわれてしまう。最大のピンチに、小さなフクロネズミの2匹はどうするのか。スケールも笑いも、さらにレベルアップした最新作に期待が高まる。『アイス・エイジ バックの大冒険』は3月25日(金)よりディズニープラスで独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2022年03月13日ディズニー&ピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』。“ときどきレッサーパンダになってしまう女の子”が主人公の奇想天外な物語だが、そのルーツは監督の実体験にあると言う。これまでピクサーは、監督のピート・ドクターが娘の成長を見守る中でアイディアを得た『インサイド・ヘッド』や、監督のエンリコ・カサローザが少年時代に経験した友情を反映させた『あの夏のルカ』など、製作陣の“実体験”をルーツにした作品を数多く手掛け、世界中に共感と感動を届けてきた。本作を手掛けた監督のドミー・シーは、「私のアイディアの中で、この作品が一番パーソナルなものだった。ピート・ドクターをはじめとするピクサーのトップがこれを選んだのもそれが理由だったと思う。この話はリアルで、奇妙で、具体的。だから人は惹きつけられるんだと思う」と、ほかのピクサー作品同様に監督の実体験が基になっていると明かしている。母親の前ではいつも“マジメでいい子”だが、友達の前での“本当の自分”を秘密にしている主人公メイ。しかし、ある出来事をキッカケに自分を見失い、レッサーパンダになってしまう…。奇想天外に見える物語だが、ドミーは「この映画がゾクッとするほど身近な感じがするのは、私の実体験から来ているから。私もメイと同じように秘密のスケッチブックを持っていたし、ベッドの下に隠していました(笑)。両親がまだあれを見つけていないことを願います。実家に帰って、見つけて燃やさないと」と明かしており、ドミー自身の“親には言えない秘密”を反映させることで、誰もがメイについ共感してしまうようなストーリーになっているのだと語る。さらにドミーは、「それに中学校に行った初日、メイと同じような体験をしました。帰ろうとしていたら、友達が、“木の後ろにサングラスをした女の人が隠れてこっちを見てる。誰だろう?”とささやいてきたんです。それで見てみたら、私の母でした。母は木の陰から出てきて、“ちょっと気になってね。お友達と遊びなさい。私はここで見ているから”と言いました。私はこの映画にそういうことをいろいろ放り込んでいるんです」と、思春期に経験した様々な“恥ずかしい思い出”を作品に反映させたと告白。実際に本作では、メイが秘密のスケッチブックを母親に見られたり、過保護な母親が学校にのぞきにきている姿を友達に見られたりと、思わずこちらも気まずくなってしまうようなシーンが描かれている。また、ドミーが自身の思い出とともに本作に込めたのは、<本当の自分らしさとは?>という人生で誰もが一度は悩むテーマ。レッサーパンダになってしまっても懸命に自分と向き合うメイを通して、本作には、誰もが“自分らしさ”について考えさせられ、自分を好きになるための後押しとなるようなメッセージが込められている。思春期の頃の“恥ずかしい思い出”に思わず共感してしまう本作。悩みながらも自分と向き合おうとする前向きなメイの姿に、“明日は自分をもっと好きになれる”と勇気と元気をもらえることだろう。『私ときどきレッサーパンダ』は3月11日(金)よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2022年03月12日世界中で大ヒットを記録、日本でも公開されるやいなや話題騒然のDCヒーロー映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』より、メイキングシーンを含む特別映像が解禁された。先週末より75の国と地域で公開を迎え、『ジョーカー』を超えるオープニング成績で大ヒットスタートを果たした本作。ついに日本でも公開を迎え注目を集めている。これほどまでに多くの人々を惹きつけている理由の一つは、本作で描かれるエモーショナルで新しいバットマンの姿だろう。本作の主人公は、両親を強盗に殺された復讐心から、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年目のブルース・ウェイン。悪を懲らしめるバットマンと悪を憎む自身との境界線に揺らぐ、人間味溢れた姿が魅力となっている。この度解禁となったのは、そんな、これまでに見たことのない不安定なブルース/バットマンの「本性」を追及する特別映像。キャストや監督のコメントや貴重なメイキングシーンも含まれた必見の映像になっている。「闇に隠れているわけではない闇そのものなんだ」という台詞が象徴するように、誰しもに愛されるヒーローではなく、人知れず闇で悪を制裁することに傾注している2年目のバットマンの姿が映し出される。ロバート・パティンソンはキャラクターの行動を「バットマンになることがうまくいくのか、ブルースは分かっていないが、そうせざるを得ない」と使命感に駆られての行為であると語る。兼ねてからファンの間で議論されてきた「バットマンの本性はブルースなのかバットマンなのか」という疑問を挙げ、映画ではこの問いの核心に迫っていくことを明かした。さらに、「マスクがブルース・ウェインとバットマンを隔てている」とジェフリー・ライト(ゴードン刑事役)が語るとおり、怒りと復讐心を燃えたぎらせ、次々と悪をぶちのめすバットマンの姿とマスクをはずしたブルース・ウェインの戸惑いに満ちた表情が見て取れる。マット・リーヴス監督は「バットマンの人間味溢れたキャラクターが人々を惹きつける」と語り、ロバートもまた「彼は完璧なヒーローではない」と続け、本作でヒーロー映画の枠を超えたバットマンの姿が描かれていることを明かしている。そして、セリーナの「マスクの下のあなたは誰?」という台詞で締めくくられる。史上最狂の知能犯リドラーにマスクに隠された<嘘>を暴かれ、追い詰められたブルースの狂気が炸裂する、エモーショナルな展開を予感させる特別映像となっている。マスクを被りバットマンになることで存在意義を見出すブルースだが、本作のヴィランであるリドラーもまたマスクなしでは存在できない。素顔を隠すことで行動に移すことができる様子は、まさに匿名社会のいまならでは。そのキャラクター性が人々の共感を呼び、多くの支持を集めているのかもしれない。ただのヒーロー映画にとどまらない、まさに“ヒーロー映画史上もっともスキャンダルな”本作。善と悪、嘘と本性、正義が試される圧巻の175分だ。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:THE BATMAN -ザ・バットマン- 2022年3月11日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2022年03月12日ハリウッドで長年活躍したキャスティングの先駆者マリオン・ドハティを中心に、映画業界の最も重要な仕事の1つでありながら、最も知られていない仕事=キャスティングに迫るドキュメンタリー映画『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』。この度、豪華俳優や監督たちが登場する日本版予告編が解禁となった。絶妙なセンスと直感的な先見の明を頼りに、白人男性至上主義が根強く、役者を単純にタイプ分けしていた古いスタジオの配役方法から、ユニークで多彩なアンサンブルキャストへ移行する道筋をつけ、革新的なアメリカン・ニューシネマの到来を告げたマリオン。本作では、驚きと笑いに溢れたエピソードの数々、そして切なくも感動的なラストまで…その人生を通して映画史に新たな光を当てる。「映画は9割以上がキャスティングで決まる」と語るマーティン・スコセッシ監督から始まる本映像。そのほかにもスターたちが自ら語るキャリアを変えた“あの役”、そして時代が鮮明に蘇る貴重な証言が満載で、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォード、グレン・クローズ、ベット・ミドラーらが次々と登場。そして、現在活躍する後進のキャスティング・ディレクターたちが語るが、「いまでも助手や秘書と勘違いされる」という実状も明かされている。あの有名監督や俳優からも!マリオンへのショートメッセージ(※映画内で使われているものを含む)アル・パチーノ俳優を続ける中で好きになった言葉の一つが“励まし”だが、マリオン・ドハティは“励まし”そのもののような人だった。そんな人を私は彼女以外には知らない。ダニー・グローヴァー自分自身ですら気づいていない何かを見つけてくれる、彼女のような人の前で私は自然と謙虚でいられた。グレン・クローズマリオン・ドハティのようなキャスティング・ディレクターの仕事はとても特別で、いつも映画の質にそのまま繋がっていた。ロバート・レッドフォード彼女は明らかに映画界の水準を引き上げた。私自身も、いろいろな役に挑戦できたのは彼女のお陰だった。ノーマン・リアマリオンのような人と仕事をするとき、私たちはキャスティングが高度な技術だと実感した。マーティン・スコセッシ映画監督の仕事の9割は、キャスティングの質で決まってしまう。クリント・イーストウッド彼女は唯一無二、のとても特別な人だった。リン・スタルマスター「マリオン・ドハティはアカデミー協会の功労賞を受賞すべき」と主張した多くの俳優や監督たちに、私は100%同感だった。なお、1991年、彼女をよく知る映画人たちがアカデミー協会栄誉賞授与のキャンペーンを起こした経緯も本作には描かれている。『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』は4月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性 2022年4月2日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© Casting By 2012
2022年03月12日アダム・ドライバーとマリオン・コティヤール共演、レオス・カラックス監督最新作の“ダーク・ファンタジー・ロックオペラ”『アネット』より本編映像が解禁された。本作は、『汚れた血』『ポンヌフの恋人』『ポーラX』など、唯一無二の映像センスで世界中に熱狂的なファンを獲得しているレオス・カラックス監督の、『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作。今回解禁された本編映像で切り取られているのは、ヘンリー(アダム・ドライバー)とアン(マリオン・コティヤール)がともに互いの愛を高らかに歌い上げるシーン。攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンと、国際的に有名なオペラ歌手という、“美女と野人”とはやされる程にかけ離れた世界にいた2人。お互いの魅力に抗えないまま恋に落ちていく想いが込められている。本作でミュージカルに挑戦、プロデューサーとしても名を連ねるアダム・ドライバーは、本作に出演するにあたって「ミュージカルという点でいうと、『マリッジ・ストーリー』で仕事をしたマイケル・ラフターから何か月も歌の特訓を受けたね。音楽と脚本を担当したスパークスと監督のレオスが求めるサウンドはとても明解で、物語を語ることが最優先だった」「バックアップで録音したけれど、全部を生でも歌った。どの程度が本編で使われたのかはわからないけど、ほとんどが生で録音されたものだと思うよ」と、興奮冷めやらぬ様子で語っている。カラックスならではの映像美と「スパークス」による個性的な音楽はもちろん、主演俳優2人の見事な歌唱にも注目したい本編映像となっている。『アネット』は4月1日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アネット 2022年春、ユーロスペースほか全国にて公開© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma /
2022年03月11日「ハリー・ポッター」の魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』から<魔法動物編><最高の魔法編>と2種類のTVスポット映像が解禁、さらにIMAX(R)、4DX含む全10種のフォーマットでの上映も決定した。魔法があふれるホグワーツ城、ホグズミード村、お茶目でかわいい魔法動物たちと動物の世界へつながる不思議なトランク。そして魔法ワールド最大の謎、ダンブルドアの秘密が明かされる本作。魔法使いだけでなく、陽気なマグルのジェイコブ(ダン・フォグラー)も加わり、まさに種族を超えたチームが結成されるが、忘れてはならないのが、ユニークな魔法動物たち。今回解禁となった<魔法動物編>のスポット映像には、ニュートの相棒で小枝のような姿をしたボウトラックルのピケット、キラキラしたものが大好きなニフラーのテディといった、お馴染みの魔法動物たちだけでなく、新たに登場した魔法動物の姿も。これまでも魔法動物の生態を知り尽くしたニュートが魔法動物の動きを真似するシーンがあったが、本作では彼の兄・テセウス(カラム・ターナー)も参加!小さなカニのような姿をした“マンティコア”からの攻撃を避けるために彼らの動きを真似してやり過ごすシーンが切り取られたほか、風船のように膨らむ鳥のような“ワイバーン”や、ニュートとテセウスに迫り来る巨大な魔法動物の姿も切り取られ、彼らがどのような活躍をするのか期待に胸が膨らむ。<最高の魔法編>では、ホグワーツ城や、魔法ワールドの人気スポーツ・クィディッチに使われる金のスニッチなど、「ハリー・ポッター」シリーズでもお馴染みの場所やアイテムが登場。見るだけでわくわくする魔法の数々に、再び酔いしれることができそうだ。さらに本作は2D字幕、2D吹替のほか、IMAX(R)字幕、Dolby Cinema TM 字幕、ドルビーアトモス字幕、DTS:X字幕、4DX吹替、MX4D吹替、ScreenX、D-Boxの全10タイプのフォーマットで上映されることが決定。不思議な魔法のトランクや可愛い仲間の魔法動物たちとともにますます広がる魔法の世界を様々なフォーマットで楽しめる。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は4月8日(金)より全国にて公開。※Dolby、ドルビー、Dolby CinemaおよびダブルD記号は、アメリカ合衆国とまたはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標。※IMAX(R)is a registered trademark of IMAX Corporation.(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 2022年4月8日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved Wizarding World™ Publishing Rights © J.K. Rowling WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.
2022年03月11日ウェス・アンダーソン監督第10作目『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のデジタル配信とブルーレイ+DVDリリースが決定。さらに3月16日(水)よりディズニープラスにて見放題独占配信も開始することが分かった。本作は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部が舞台。ある日、編集長が急死し、彼の遺言によって「フレンチ・ディスパッチ」の廃刊が決定。編集長の追悼号にして最終号の全貌を、1つのレポートと3つのストーリーで描く、エスプリとユーモアに富んだオムニバス映画だ。名物編集長アーサー・ハウイッツァー・Jrをビル・マーレイが演じているほか、オーウェン・ウィルソン、フランシス・マクドーマンドら常連キャストに加え、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト、レア・セドゥ、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーといった、豪華で贅沢なキャストらが出演している。実在する雑誌「ニューヨーカー」と、実在する著名な記者に触発されて作られたという本作。全編を通しての監督の映画とフランスと活字カルチャーへのこだわりと大きな愛、ファンを惹きつけて止まないカラフルで特徴的な独特の世界観も絶賛され、第74回カンヌ国際映画祭では、上映後に約9分もの熱いスタンディング・オベーションで讃えられた。また今回リリースが決定したブルーレイ+DVDセットの初回限定仕様として、物語を構成する1つのレポートと3つのストーリーのポスター4種をデザインした、オリジナル・miniステッカーが封入される(※在庫がなくなり次第、ステッカーのない通常版に切り替わる)。なお、ディズニープラスでの配信は、3月16日16:00より開始される。(cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年03月11日70年代、80年代に一世を風靡した名作『サタデー・ナイト・フィーバー』(ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版)と『フラッシュダンス』(4Kデジタルリマスター版)が4月に公開。この度、日本版予告映像が解禁となった。両作は、公開当時それぞれ≪社会現象≫とも言うべきブームを巻き起こし爆発的ヒットを記録した未だ色褪せない輝きを放つ青春映画の金字塔。主題曲は今日でもラジオやテレビ、ドラマ・映画などで取り上げられ根強い人気を誇っている。『サタデー・ナイト・フィーバー』本作で一躍トップスターとなったジョン・トラボルタ主演の『サタデー・ナイト・フィーバー』は、ダンスが得意な貧しいイタリア系青年トニーがディスコダンスのコンテストで優勝を目指すサクセスストーリー。公開されるや興行成績のトップを独占し、日本でも爆発的大ヒットとなる。「マサチューセッツ」や「メロディ・フェア」などで知られるビー・ジーズの「ステイン・アライブ」「恋のナイト・フィーバー」などディスコ・ミュージックの楽曲がふんだんに流れ、一大センセーションを巻き起こした。日本公開日の7月22日はディスコの日とされている。『フラッシュダンス』『フラッシュダンス』は4千人以上のオーディションを勝ち抜き、本作がデビュー作となったジェニファー・ビールスが主演し、18歳の溶接工アレックスを演じた。プロのダンサーになることを夢みるアレックスが、様々な困難を乗り越えオーディションに臨む姿を描く。主題歌の「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」(アイリーン・キャラ)は大ヒット、その年の音楽賞を独占した。この度解禁された日本語版予告では、その名曲とともに70年代・80年代の青春がよみがえる映像となっている。予告の最初では、応援アンバサダーである映画コメンテーターのLiLiCoがコメントを寄せている。“音楽を愛し、音楽に愛された”エンターテインメントの神髄にして、その原点に触れる絶好の機会となりそうだ。待望の劇場公開に注目したい。『サタデー・ナイト・フィーバー』(ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版)は4月8日(金)より、『フラッシュダンス』(4Kデジタルリマスター版)は4月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年03月10日数々の名作映画で時を超えて世界中の人々に愛されてきた大スター、オードリー・ヘプバーンの名声に隠された姿を描く長編ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』が、STAR CHANNEL MOVIESとして5月6日(金)より劇場公開。「BS10スターチャンネル」ではこれを記念し、「名作特集:麗しのオードリー2022」と題してオードリーの多彩な魅力が光る名作映画を特集放送・配信することになった。放送作品は『ローマの休日』『パリの恋人』『シャレード』『マイ・フェア・レディ』ほか全8作品。4月から5月にかけ「BS10スターチャンネル」で放送、動画配信サービス「スターチャンネルEX」にて配信される。『ローマの休日』*【STAR2字幕版】4月23日(土)21時~『いつも2人で』【STAR1字幕版】4月29日(祝・金)11時~『パリの恋人』【STAR1字幕版】4月24日(日)21時~『昼下りの情事』【STAR2字幕版】4月25日(月)21時~『噂の二人』*【STAR2字幕版】4月26日(火)21時~『シャレード』*【STAR2字幕版】4月27日(水)21時~『マイ・フェア・レディ』【STAR2字幕版】4月28日(木)21時~『おしゃれ泥棒』【STAR1字幕版】4月30日(土)10時45分~*印の作品は動画配信サービス「スターチャンネルEX」でも配信。なお、HIS×スターチャンネル共催企画「ローマ&パリ2都市中継 名作映画のロケ地探訪ツアー」のオンライン開催も決定。代表作でもある『ローマの休日』と『パリの恋人』との舞台となったイタリア・ローマ&フランス・パリの2都市をライブ中継で繫ぐ。「名作特集:麗しのオードリー2022」は【STAR1字幕版】4月29日(祝・金)~4月30日(土)11時ごろ~2日連続放送(全2作品)、【STAR2字幕版】4月23日(土)~4月28日(木)21時~6日連続放送(全6作品)。『オードリー・ヘプバーン』は5月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オードリー・ヘプバーン 2022年5月6日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月10日古今東西のアクション映画を観尽くしていると豪語するパプシャド監督作『ガンパウダー・ミルクシェイク』より、本編映像が解禁された。この度解禁されたのは、若き殺し屋サム(カレン・ギラン)が3人の屈強な男たちと営業終了後の薄暗いボウリング場で繰り広げるファイトシーン。サムはある理由で誘拐犯たちに身代金を届けに来たのだが、そこで殺し屋組織から送り込まれた男たちとバッタリ対面。死闘を繰り広げる羽目になる。紫と赤の怪しいネオンの光にぼんやりと浮かび上がるのは、殺し屋3バカトリオ。サムは名の知れた凄腕アサシンだけに、3バカのひとりは電気がスパークする謎の武器を手に持ち、確実にサムを捕獲しようと構えている。一方のサムが持っているものといえば、身代金が入ったパンダ型の可愛らしいキャリーケースのみ。3人に挟まれて絶体絶命と思いきや、サムはその固くて可愛いキャリーケースを巧みに使いこなし、襲い掛かかるトリオを相手に互角以上のファイトを繰り広げる。ナヴォット・パプシャド監督はこのシーンについて「ボウリング場での最初のアクションはマカロニ・ウエスタン調に始まり、次いでネオンがきらめく香港映画、特にジャッキー・チェン作品に影響されたスタイルになる」と解説。実際、映像ではキャラクターそれぞれの表情をアップで捉え、マカロニ・ウエスタン映画でよく見られるバトル開始前の静寂を表現。背景に流れる音楽のテイストは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる『続・夕陽のガンマン』のメインテーマにオマージュを捧げたかのようだ。その後はバトル開始と同時に、横スクロール(ドリーショット)の長回しで全体を捉えながらジャッキー・チェン作品さながらのスピーディーかつCGに頼らない生身のアクションを展開。逆光効果によって人物をシルエットで表す映像センスも冴えている。早くも続編製作が決定した痛快作『ガンパウダー・ミルクシェイク』に注目だ。『ガンパウダー・ミルクシェイク』は3月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガンパウダー・ミルクシェイク 2022年3月18日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Studiocanal SAS All Rights Reserved.
2022年03月09日ディズニーとルーカスフィルムが支援する国際的なロボットコンテストを映したドキュメンタリー映画『ロボットコンテスト 新世代の挑戦者たち』が3月18日(金)よりディズニープラスで独占配信されることが決定。千葉県で活動する日本の中高生チームも登場する。本作は、2020年に開催された FIRST(R) ロボットコンテストに出場する世界中のティーンエイジャーで結成されたチームのうち、4組にスポットを当てたドキュメンタリー作品。ロサンゼルス、メキシコシティ、千葉県のそれぞれのチームが競争の激しい世界選手権の出場に向けて準備する姿を追う。様々な国の事情で部品や機材が確保できなかったり、世界的なパンデミックの影響で制作が一時中断となったりと多くの課題を乗り越えていく中、参加者たちは技術的な知識を得るだけでなく、尊重し合うこと、チームワーク、様々な経験を通して大きく成長していく。そして、大会に参加することが単にロボットを作ることではない、未来への扉となる競技そのものの魅力に気づいていく。日本からは2017年に設立された、千葉工業大学津田沼キャンパスを中心に活動する中高生のチーム「SAKURA Tempesta」が紹介されており、キービジュアルでは彼らの姿がロボットとともに写し出されている。監督は、本作が初の監督作品となるハリウッド女優のギリアン・ジェイコブスが務め、製作総指揮はルーカスフィルムのマイケル・ガルシアとクリスティン・ビービ、共同製作総指揮を「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の製作者であるジャクリーン・ロペスが務める。アメリカのテクノロジーの祭典SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)にて3月14日(月)に初公開された後、ディズニープラスにて独占配信が開始される。手に汗握るロボット競技の世界、そして未来に向けて成長していく若き挑戦者たちの姿に、胸打たれる感動のドキュメンタリーだ。『ロボットコンテスト 新世代の挑戦者たち』は3月18日(金)よりディズニープラスのスターにて独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2022年03月09日巨匠イングマール・ベルイマンが暮らした島を舞台に、映画監督カップルの愛の行方を描く『ベルイマン島にて』より、カップルが島でひと夏を過ごす様子、そして主人公が書き始めた脚本の劇中劇をとらえた場面写真が解禁された。本作の舞台となるのは、スウェーデン本土の南東海岸に位置するフォーレ島。ベルイマンが魅せられた神秘的な自然や郷愁を誘う風車、そして彼が公私ともに時を過ごした家屋や傑作を生みだしたロケ地などが現存することから、いつしか映画ファンから「ベルイマン島」と呼ばれるようになったバルト海に浮かぶ島だ。この度解禁されたのは、映画監督カップルのクリス(ヴィッキー・クリープス)とトニー(ティム・ロス)が、フォーレ島で過ごす北欧での夏時間、そしてクリスが自身の初恋をモチーフに脚本を手掛けた劇中劇を切り取った場面写真8枚。ベルイマンをリスペクトするクリスとトニーにとって、彼が実際に暮らし、傑作を生みだしたこの島は文字通り“聖地”。そこを訪れるだけでなく、実際に撮影に使われた部屋に滞在して仕事できるのは、ファンにとって夢のような体験。そう、言うならばそれはまさに<聖地巡礼の最終形態>。劇中に登場する部屋(これらは実際にベルイマン監督作の撮影に使われたこともある、彼の仕事部屋である)は、どれも木をふんだんに使ったぬくもりが感じられるナチュラルかつ洗練されたインテリアで、ベルイマンファンや映画ファンはもちろんのこと、北欧インテリア好きも見逃せない。陽光に包まれる巨匠の仕事部屋に吸い寄せられるクリスを切り取ったカットは、聖域に足を踏み入れようとしているかのような神聖さも感じる。そこかしこに巨匠の息吹が宿る島での旅暮らしの中で、クリスは自身の実らなかった初恋を投影した次回作の脚本執筆に取り掛り、その構想は本篇中でエミリー(ミア・ワシコウスカ)を主人公とした劇中劇として描かれる。劇中劇を切り取ったカットには、北欧の夏の清涼感とともに、自分ではコントロールできないエミリーの恋の情熱や切なさが詰め込まれている。そのほか、海に行っても、草原を散歩しても、どこか心晴れない様子のクリスの姿がとらえられており、少しずつすれ違っていくトニーとの距離感が垣間見える。憧れの人物の存在を全身で感じる島で展開されるクリスの物語、クリスが生み出す劇中劇として紡がれるラブストーリーの行方、そして、クリスの目を通して目撃されるベルイマンの所縁の部屋や品々…。彼女が“聖地”でインスピレーションを得て創作したストーリーの先にあったものとは?カップルの行く末が気になる場面写真となっている。『ベルイマン島にて』は4月22日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルイマン島にて 2022年4月29日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 CG Cinéma - Neue Bioskop Film - Scope Pictures - Plattform Produktion - Arte France Cinéma
2022年03月09日