俳優の広瀬アリスと浅利陽介が出演する「Ready Crew(レディくる)」の新テレビCM「ビジネスマッチングギルド」篇が5日から放送。鮮やかな赤いドレスを着たコンシェルジュ役の広瀬が、ビジネスマンを演じる浅利の悩みを解決する。同CMの舞台は「ギルド」。映画やゲームなどの世界では冒険に旅立つときに、ミッションや武器、アイテム、人員をそろえる場となっている「ギルド」だが、同CMでは、仕事に悩む浅利に対して、広瀬による的確なビジネスマッチングの提案が行われる。鮮やかな赤いドレスを着た広瀬が、夏の商戦に向けて1人で悩むビジネスマンを演じる浅利の悩みを聞き、課題解決するためのさまざまなプロフェッショナル人材を瞬時にオファー、最適なチーム編成を提案するテンポの良いCMになっている。撮影前、コンシェルジュ役だと知らされた広瀬は想像していなかった役柄に思わずにっこり。衣装についても広瀬は「今までレディくるのCMではスーツが多かったので新鮮でした」と語った。慣れない異世界のコンシェルジュ役で、課題を解決するシーンで固まってしまうお茶目な一面もあったが、「テンポよく課題を解決するところが見どころ」と自身を見せた。瞬時の判断で課題を解決してしまうスピード感あふれる演技に仕上がっている。ギルドの世界観に大興奮の浅利は「オラウータンだったり、ロボットの人がいたり、楽しい世界観でした」と振り返った。
2022年08月04日俳優・綾野剛が主演を務めるTBS系日曜劇場『オールドルーキー』(毎週日曜後9:00)の第6話(8月7日放送)に、浅利陽介がゲスト出演することが発表された。日曜劇場への出演は『ATARU』(2012年)以来で10年ぶりとなり、プロバスケットボール選手・新垣和人役を演じる。浅利は筋金入りのバスケットボールファンで、プレー歴10年以上。演じる新垣と同じポイントガードを担った経験もあるが、作品の中で披露するのは初めてだと言い、「基本に戻ってシュートフォーム、ドリブルのつき方、ポイントガードとしてのコートでの居方(いかた)を見つめ直す良い機会をいただいたと思います。最高に楽しんでいます!!」と張り切る。バスケットボール「Bリーグ」の強豪チーム「千葉ジェッツ」で活躍する新垣が、今シーズン限りで「琉球ゴールデンキングス」への移籍を希望し、交渉を進めるものの、練習中に大ケガを負ってしまうというストーリー。撮影にはBリーグが全面協力し、「千葉ジェッツ」や「川崎ブレイブサンダース」所属選手が参加して“本物”のプレーシーンが実現する。今作は、現役を引退したサッカー元日本代表の主人公・新町亮太郎(綾野)が、さまざまな挫折を経て出会ったスポーツマネージメント会社「ビクトリー」に就職し、もう一度娘が誇れる父親になるため、37歳の新人としていく奮闘するストーリー。第6話では、新町が正社員に昇格した初仕事として、葛飾(高橋克実)から新垣の移籍交渉を引き継ぐことになる。なお、きょう31日放送の第5話には、アスリートゲストとして、今月行われた「フェンシング世界選手権カイロ大会」で日本女子個人初の世界女王となった江村美咲選手が出演することも発表された。■浅利陽介コメント綾野剛さんをはじめ、素晴らしい俳優が集まっている作品に出演することができてうれしいです。作品でバスケットボールをプレーするのは初めての経験です。ですので、基本に戻ってシュートフォーム、ドリブルのつき方、ポイントガードとしてのコートでの居方を見つめ直す良い機会をいただいたと思います。最高に楽しんでいます!!ボールを持ってプレーしているシーンでは今まで培ったバスケットボール道を表現して、少しでもバスケットボールがカッコよく見えればいいと思います。一方で、プロアスリートの切実な場面をリアルに見えるようにどう演じるか悩んでいます。実際のBリーグ選手が登場するので、彼らの表情にも注目です。また、プロアスリートの人間味のある一面を見てもらえたらと思います。
2022年07月31日2022年3月25日、俳優の浅利陽介さんが『相棒卒業』というタイトルで、自身のブログを更新。青木年男役で出演していた、テレビドラマ『相棒』(テレビ朝日系)からの卒業を報告しました。浅利陽介「素晴らしい経験値をいただいた」浅利さんが、青木役で『相棒』に初めて出演したのは、シーズン14が放送されていた2016年。シーズン15からレギュラー出演となり、約6年間にわたって、『相棒』を支えてきました。ブログでは『相棒』で主演を務める水谷豊さんをはじめ、ドラマスタッフや製作陣への感謝のコメントをつづっています。6年間、相棒で鍛えて頂きました。水谷さんと間近でお仕事できたことは、俳優として自分自身にとって、素晴らしい経験値を頂いたと思います。また、ベテランのスタッフさん、製作陣に見守られ、腕を磨かせてもらえました。このチームで培った技、熱、経験を新たな現場で活かしていきたいと思います。最後に、青木年男を楽しんで観てくれた相棒ファンの皆様に感謝です!ありがとうございましたっ浅利陽介 オフィシャルブログーより引用浅利さんと同じく、冠城亘役の反町隆史さんも卒業した『相棒』。相次ぐ人気出演者の卒業にファンからは労いの声や「さびしくなる」と惜しむ声も寄せられました。・冠城さんとの絡みが最高でした!・憎めないところが青木年男の魅力でした。また出演してほしいです。・毎週楽しみに見ていましたので とても残念です。これからも応援しています!劇中では、内閣情報調査室に異動するということになっている、浅利さん演じる青木。ブログでは、仲間由紀恵さん演じる内閣情報官の社美彌子の存在に触れた上で、「社さんの下でまた、出演することができれば嬉しいですね」ともつづっており、視聴者に再会を期待させています。『相棒』の中でも人気キャラだった、青木。6年間という長い出演期間もまた、視聴者が愛着を持つのには十分な時間だったことでしょう。浅利さんと『相棒』で再会できることを、多くの視聴者が望んでいるはずです。[文・構成/grape編集部]
2022年03月25日左が兄の祥太で、右が弟の慶太。’85年11月18日生まれ。神奈川県出身かつて注目を集めた有名人に「ブレイク中、何を思っていたか?」を語ってもらうインタビュー。当事者だから見えた景色、聞こえてきた声、当時は言えなかった本音とは?第31回はイケメンの双子俳優としてアイドル的な人気を集めた斉藤祥太・慶太。双子だからこその苦労や人気絶頂時の意外な私生活とは─?■慶太、祥太のフリをしてファン対応祥太「自分たちがアイドルとして見られるなんて、思ってもいなかったですね」’00年から’03年まで放送されたドラマ『キッズ・ウォー』シリーズで一躍、ブレイクした斉藤祥太・慶太。当初は兄の祥太のみの出演だった。慶太「小学生のときに双子特集でテレビに出させてもらったことがあって。そのあと自分たちで事務所に応募したのがデビューのきっかけです。最初はスーパーのチラシモデルなどをしていましたね」祥太「双子役以外は2人で受けに行くと両方落とされることが多かったので、『キッズ・ウォー』は僕だけ受けたんです。最終オーディションの日は雨が降っていたのですが、なぜか会場の最寄りのバス停より2つ手前で降りてしまって、びしょ濡れで会場に行くことに……」オーディション会場にはヒロイン役を演じた井上真央の姿も。彼女の意見もあり、祥太が相手役に選ばれる。祥太「真央ちゃんは直感で選んだそうなのですが、びしょ濡れの姿から、必死さが伝わったのかなと(笑)」放送が進むにつれ、祥太への注目度もアップ。慶太「当時、僕たちが双子だと言っていなかったので、街を歩いていると“(役名の)翼くんだ!”と声をかけられる機会が増えて。最初は否定していたのですが、同じ顔だから信じてもらえないので途中から祥太のフリをしてファン対応していました(笑)」そしてファイナルシリーズでは、慶太も出演することになった。慶太「双子の弟がいるなら、作品をかき回す役で出そう……という話になったみたいです。スタッフのみなさんは祥太とずっと仕事をしていたこともあり、僕のことも温かく迎えてくれたので、やりやすかったですね」■ヒマな日はガテン系のアルバイトドラマの人気もあり、イケメン双子俳優として次第にアイドル的な扱いを受けるようになる。慶太「アイドル誌の『Myojo』で連載をさせてもらったり、アイドルっぽいお仕事も増えていきましたね」祥太「でも当時も自分たちのことをアイドルだとは思っていなかったです」慶太「ジャニーズのみなさんが、たくさんのファンの前で笑顔で対応しているのを見ていたし、僕らには無理だなって思っていましたね」その言葉を裏付けるように、当時から意外なアルバイトをしていたという。祥太「『キッズ・ウォー』に出ていた高校生のころから、ヒマな日はガテン系のアルバイトをしていました。地元の友達でそういう仕事をしていた人がいたのもあるんですが、当時の事務所は給料制だったこともあり、日給で8000円とかもらえるとうれしかったですね」’05年には、長澤まさみと共演した映画『タッチ』で主人公の上杉兄弟を演じ話題に。祥太「双子の役もいくつかやらせていただきましたが、原作のある場合は兄役が僕、弟役は慶太……と実際の兄・弟と同じ設定でオファーがくるんですよね」慶太「それに対しては特に不満もなかったのですが、『タッチ』では祥太とまさみちゃんのキスシーンがあったので、あのときだけは兄役を演じたかったです(笑)」しかし20歳を過ぎたころから芸能の仕事が減少したこともあり、以前からやっていたガテン系の仕事を本格的にスタートさせる。祥太「芸能人としてはフレッシュさもなくなって、時代に合わなくなってきたんでしょうね。ずっと一線で活躍できるほうが稀ですし」慶太「アルバイトに行ける日が増えていって、気づいたらそっちの仕事が中心という感じになっていました」水道整備の職人として、あのビッグプロジェクトに関わっていたと明かす。慶太「2人で同じ仕事をした時期もありましたが、僕は水道。祥太はガスの仕事を始めてスケジュールがバラバラなので、今日も会うのは1か月ぶりぐらい。僕はオリンピックスタジアム周辺の地下の水道整備を担当したので、五輪開催は感慨深かったです」■応援してくださる方たちのために芸能以外の仕事を始めたことで、役者としてもプラスに働いた部分があるようだ。慶太「どんな世界でもプロの方は、求められたことに対して応えられるテクニックがあるんですよね。ガテン系以外にもベビーシッターなどいろいろな仕事を経験しましたが、プロの方たちは動きに無駄が少ないので、本当に尊敬します。役者は豊富な人生経験が役に立つと言われているので、芸能以外の仕事を経験したことは無駄ではないと思う」祥太「そう思っていないとやっていられない部分もありますけどね(笑)」昨年はデビュー20周年を記念し、斉藤という名前にちなんでどんなオファーも“3110円”で受けるキャンペーンを実施した。祥太「僕らのファンで地方へ転勤してしまう子にサプライズでケーキを持っていくドッキリなど、いろいろなお話をいただき楽しかったですね」慶太「学生時代に僕らと写真を撮った女性から“子どもが生まれたから、また一緒に写真を撮ってほしい”という依頼もありました。当時の写真を今でも大事にしてくれていたのを見て、応援してくださる方たちのためにも芸能の仕事ももっと頑張らないとダメだなと改めて思いました」YouTubeの『祥太慶太チャンネル』では、過去の作品の裏話からクロスを張り替える姿まで、さまざまな動画を公開している。祥太「自分にはこれしかない!と決めちゃうと芸能活動も人生も余裕がなくなってしまう気がするので、自分の興味のあることは何でも挑戦していきたいです」慶太「僕は結婚して先日娘も生まれたので、まずは家族第一で。そして楽しく笑顔で過ごすことが目標です」最後に双子でよかったことや『キッズ・ウォー』の思い出を改めて聞くと、当時を噛み締めながらこう答えた。慶太「いまでも個々のキャラクターがあまり浸透していないのは僕たちの実力不足だなと感じています。でも双子だったからこそいただいたお仕事も多いので、トータルで考えるとプラスだと思います」祥太「ハリウッド作品(映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』)やフランスのCMに出られたのは、双子だからこそ。貴重な経験をさせてもらえましたね。『キッズ・ウォー』は1日に20シーンを撮影するなど、大変すぎて当時のことはあまり覚えていないですが、とにかく(井上)真央ちゃんが可愛かったなって(笑)」慶太「名古屋で撮影をしていたので、早く撮影が終わったときに名古屋飯を食べに行くのがささやかな楽しみでした。でもまさかこんなに長くこのお仕事を続けるとは思っていなかったです。この年齢になるとあまり焦りもないですが、楽しく生きるためにどんな仕事も全力で頑張りたいですね!」
2021年10月10日2021年2月6日、劇団四季の『ライオンキング』観劇時に提供/若林理央2020年4月、初の緊急事態宣言が発令されたとき、それぞれが最初に思ったことは何だろうか。フリーライターである私の頭をよぎったのは「対面取材、どうなるんだろう」という、仕事の不安だった。会社員ではないので、仕事がなければ収入もゼロになる。結果的にほぼすべてがオンライン取材に切り替わり、取材以外に他の案件もあったため、即座に収入が減ることはなかった。次に考えたのは、大好きな劇団四季のことである。「劇場が閉まるのではないか」。予想は的中した。■ファンと演者、それぞれの痛み15歳のときから、どんなに忙しくても、年に一度は必ず劇団四季を見に行っていた。心身がへこたれそうなとき、劇団四季に何度も救われた。’09年、大阪の企業で役員秘書をしていた私は、仕事帰りでクタクタになりながらも、同期と大阪四季劇場へ『ジーザス・クライスト=スーパースターエルサレム・バージョン』を見に行った。イエス・キリスト最後の7日間をロックミュージカルにした斬新な作品で、近くの劇場で上演することがあれば見に行きたいと思っていた演目のひとつである。チケットを持っているものの、行くかどうかは直前まで悩んでいた。慣れない仕事が次の日もあるからだ。しかし結果として、生まれて初めて趣味で「疲れがとれる」という経験をした。帰りの電車では、その日の感想が止まらなかった。「やっぱりすごいなあ、四季って」。そう言って同僚と別れた後、パンフレットを抱きしめたときの感触を今でも覚えている。劇団四季は、名実ともに日本最高峰の劇団だ。「他の仕事をしながら舞台に立ち、生計をたてる」。それが当たり前だと思われていた、昔の舞台役者。劇団四季の創業者・浅利慶太はそれを覆し、舞台人が舞台だけで食べていける世界を作った。チケットぴあを通し、全国でチケット購入が可能になったのも劇団四季が最初だ。そんな四季の公演がストップするなんて、’11年の東日本大震災以来ではないだろうか。しかも、今回はパンデミックが理由で、事態がいつ終息するのかわからない。’20年2月に公演の中止が発表されると、私を含めたファンは衝撃を受け、’20年6月に始まった活動継続のためのクラウドファンディングや、劇団四季ウェブショップでグッズを購入し、必死に応援した。クラウドファンディングの支援額は始まって4日で1億円、最終的に2億円を超えた。ただ、それですら、劇団四季を存続させるために充分な金額とは言えない。「劇団四季にもしものことがあれば」と、不安が心をおおう。劇団四季は海外から輸入した名作ミュージカルが特に人気で、再上演を重ねている。ライセンスの関係で劇団四季自体は映像化や二次使用の権利がないため、輸入したミュージカルの放送や配信はできない。だからこそ、「生の舞台」のすごさで観客を魅了し続けてきた。大学で知り合った友人が、今も大阪の小劇場の舞台に立ち、活躍している。劇団四季を退団した元ダンサーからレッスンを受けていた彼女は言っていた。「四季の俳優さんたちは公演のない日も稽古をしているし、舞台で一体感を出すために、どうしても上下関係が厳しくなる。けがをしたり、マナーを守らなかったりしたら役を降ろされることもあるみたい。それだけの覚悟を持って舞台に立ってる」劇団四季は、観客に役者個人の魅力だけではなく、舞台の完成度を見せる。長期間にわたる公演では、ひとつの役を複数が交代で演じる。誰がその日に舞台に立つのかは、直前までわからない。それでも観客は四季の舞台に期待をこめ、前売りのチケットを買う。まだ私が大学生の頃だったと思う。ある人気の演目を観に行った日、キャストボードを見て驚いた。若手の役者がよく演じる大役に、中高で4年間同じクラスだった同級生の名前があったからだ。すでに高校時代の知り合いと連絡をとっていなかった私は、Facebookで当時、仲のよかった同級生を探した。「久しぶり。〇〇さんが劇団四季で大役を演じてた!」。興奮してそう送ると、友人はすぐに返事をくれて、彼女が劇団四季に入った経緯を教えてくれた。その同級生は、クラスでいちばんの秀才だった。高校卒業後は有名大学に進学したと聞いていたが、ミュージカル女優になる夢を諦められず、劇団四季を受けたそうだ。四季にはダンサー、シンガー、アクターと3つの部門がある。どの部門も実績がなければ、一次選考の書類で落とされる。実力が伴わなければ、その後の審査過程で落ちる。非常に難易度が高い。幼少期からバレエを習い実績を積んでいた彼女は、ダンサー枠で合格したという。劇場が閉まってつらいのは、ファン以上に、実際に舞台に立つ役者たちだろう。同級生だった彼女は、どんな気持ちでいるだろうか。■20年ぶりに、劇団四季を見ない年に初めての緊急事態宣言を乗り越え、’20年7月14日から、劇団四季の幕は再び開いた。しかし、コロナ禍の影響は根強く、’20年だけにとどまらず、’21年の上演作品も変更に。多くの観客が見込まれる『アナと雪の女王』も、’20年に劇団四季で初上演の予定だったが、’21年に延期された。私が劇団四季でいちばん好きなミュージカルは『ノートルダムの鐘』である。ディズニーでもアニメ化されているが、ミュージカルの内容は、悲劇的な結末を迎える原作に近い。決して明るい内容ではないが、メッセージ性が高く、’18年に初めて見て以来、心に残っている作品のひとつだ。’21年、東京で久々に上演される予定だった。「それまで節約して、久々に5回くらい見に行こうかな」と楽しみにしていたのだが、『ノートルダムの鐘』は公演中止が決まった。ショックだった。でも、今は劇団四季の経営を安定させることが最優先なのだ。劇団四季はスケジュール変更に際し、謝罪文を出した。誰も悪くないのに。劇団四季で働くすべての人の、悲痛な想いが伝わってきた。結局、’20年はこの約20年で初めて、劇団四季を見に行かない年になった。’21年、劇団四季は新たな試みを始めた。オリジナル作品のオンライン配信だ。上演作のタイトルは『The Bridge ~歌の架け橋~』。これまでの劇団四季のナンバーが紡ぎ出され、数々のミュージカルの世界観に浸れる華やかなオリジナルショーだ。初日は1月10日で、10日と11日、動画配信サイト『U-NEXT』でのオンライン配信が決定した。すぐに購入し、開演30分前から自宅にあるホームシアターをセッティングした。生配信で劇団四季の舞台を観るなんて、想像もしていなかったことだ。始まった瞬間から、シンガーやダンサーの熱量が伝わってくる。これまで見てきた劇団四季の上演作が、心の中で再現される。生の舞台が見たい。自分の中で劇団四季の存在がどれほど大きくなっていたのかを知った。「きっと夜は明けるわ」『ノートルダムの鐘』で絶望的な状況に陥ったヒロイン・エスメラルダが、未来に希望を託して歌う『いつか』の歌詞だ。『The Bridge ~歌の架け橋~』の中でも歌われていた。’21年2月6日、思い切って、生の舞台を見に行った。上演作品は、15歳のころに初めて見た劇団四季のミュージカル『ライオンキング』だ。メイクをした顔に、薬局で買ったウイルスをブロックするスプレーをかけ、紙マスクをして鼻をおさえる。1時間ごとにトイレに行き、手をこまめに洗い、持参した消毒液を手にかけた。混雑を避けるため、入場を推奨する時間がチケットに書かれていた。劇場周辺の大井町は、昔、仕事の経由地としてよく利用していた街だ。当時の賑わいは失われ、いくつかの店が閉まっていた。劇場に入ると「ああ、私はここに来たかったんだ」と実感した。コロナ禍の前までは恒例だった、劇場内のスタッフが声を出してアナウンスする姿はなかった。飛沫防止のためだろう。彼女たちは注意書きを持ち、劇場内を歩いた。場内が暗くなり、劇団四季きっての代表作が始まる。私はハンカチを何度も目にあてた。休憩時間に見ると、白いハンカチはファンデーションで汚れていた。マスカラをつけなくて正解だった。立ち上がり、劇場のお手洗いで再びこまめに手を洗う。……どうして。手を洗いながら、前半の舞台を思い、心の中でそう叫んだ。どうして、ダンスも歌も演技も、クオリティが変わらないんだろう。新型コロナが日本になかったときと、今とで。前半には子役も2人、出演する。本番前までの間、感染対策のために、すべての役者が「いつもどおり」ではない稽古を余儀なくされたはずだ。ひとりでも感染者が出れば、出演者をすべて入れ替えなければならない。毎日のように感染者数が増えて、「明日いきなり中止になるかもしれない」という不安もあっただろう。■願いは、かなわなかったけれど私の出身高校は芸術分野に力を入れていた。私自身、ミュージカル部に所属して何度か舞台に立った。歌のないお芝居で、全国高等学校演劇大会にも出場した。たった30分の出番でも、稽古は苦しく、本番前は震えが止まらなかった。プロはその何倍ものつらさを乗り越え、血のにじむような努力を重ねて本番を迎えている。新型コロナが流行していなくても、大変な世界だ。どうして。再び心の中で問う。いつまた舞台が中止になるかわからないのに、なぜ彼らは輝きを保てるのだろう。終演後、観客は誰からともなく立ち上がった。いつもより大きい音になるように、私も両手を思い切りたたいた。終演後に見たら、赤くなっていた。ともに来場し、初めて『ライオンキング』を見た夫は言葉を失っていた。「今まで見た舞台でいちばんいいかも」。四季の舞台を見るたびに言うなあと笑いながら、私は赤くなった手を見せ、驚いた夫に言った。「こんなに素晴らしいもの見せてもらって、チケット代だけじゃ申し訳ないやんな。私たちがほかに贈れるのは拍手しかない」大切な劇団の舞台が、また幕を閉じなければならない、なんてことがありませんように。そう願っていたが、かなわなかった。今年3月14日、自分自身が新型コロナを発症し入院した。劇団四季を見に行ったのは2月6日なので、感染時期とは重なっていない。濃厚接触者は、私の翌日に陽性と診断された夫しかいなかった。2人とも重症にならず入院もできて、不幸中の幸いだと思いつつも、私の価値観は大きく揺さぶられた。救急患者を受け入れにくくなっている病院が多いことを知り、また、懸命に働く医療従事者を目にして「医療が崩壊すれば病床がなくなる。新型コロナ重症者はもちろん、ほかの病気の人は、どこで治療してもらえばいいんやろ」と感じたのだ。劇場がないと、役者は立つ舞台がなくなる。自分のすべてをかけた大切な舞台が。だけど、医療が崩壊すれば、そういった人たちの身にも危険が迫る。病床はどんどんと足りなくなり、私の出身地である大阪は、医療が崩壊した。東京の電車はラッシュアワーの際、今でも人が密集しているという。このコラムを書いている前夜、マンションの隣りにある公園で、若者たちが深夜に大声を出し遊んでいた。目がさめてベランダから外を見ると、彼らのうち1人は、マスクをしていなかった。少しの配慮でできることがされていない中、逆に感染対策をしっかりとしている劇場は、危機に瀕している。前述の、劇団四季に入った同級生が、高校時代に音楽の授業で歌ったときのことを思い出す。彼女は誰に対してもやさしく、クラスでいちばん成績がよかったのに、決して自信過剰にならなかった。プロのバレエダンサーを輩出しているバレエスクールに幼いころから通っていると、彼女と仲のいいクラスメイトから聞いた。劇団四季の入団試験は人柄も重視されているのかと思うくらい、見た目も心もきれいな人だった。半年ほど前、小劇場の舞台に「やっとまた立てるようになった」と喜んでいた学生時代の友だちの姿が、彼女と重なる。「今度大阪に帰省したら、見に行くね」前はそう返事をしていた。でも、今はその返事が、彼女を傷つけることになるかもしれない気がして怖い。テレビを見ていると、東京の街や駅には人があふれている。しかし、今も、劇場は閉まっている。(文/若林理央)【PROFILE】若林理央(わかばやし・りお)◎読書好きのフリーライター。大阪府出身、東京都在住。書評やコラム、取材記事を執筆している。掲載媒体は『ダ・ヴィンチニュース』『好書好日』『70seeds』など。ツイッター→@momojaponaise
2021年05月09日劇団四季の新作ショー『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』が1月10日、JR東日本四季劇場[春]のこけら落とし作品として開幕。初日上演後、演出を手がける荒木美保が取材に応じ、「お客様が(劇場に)入って完成するんだなと改めて実感しています。皆さまと生きる喜びを分かち合いたいという全員の“祈り”と感謝がさらに強くなった」と感無量の面持ちだった。“舞台を通して生きる喜びをお客様にお伝えしたい”という理念のもと繰り広げられる、劇団四季の新作ショー。ダンスやストレートプレイの台詞朗誦も交えながら、おなじみの海外ミュージカルからオリジナル / ファミリーミュージカルのナンバーまで、数多くの名曲を再構成する。当初は昨年7月、JR東日本四季劇場[秋]で開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で上演計画が変更された。それだけに「今日という日を迎えても、実際に幕が上がるまで、本当に上演できるのかという思いもあった」といい、「分かっていたつもりでしたが、毎日公演できて、お客様が来てくれるのは当たり前じゃないと強く感じた。7月以降、もう1度『The Bridge』に取り組むにあたって、その思いが助けてくれた」としみじみ。コロナ禍での稽古は「完全に2班に分けて接触を避け、マスクやゴーグル着用も徹底した」そうで、「それとこまめな換気ですね。稽古場が寒くて、立っているだけでも体はきつかったはずだが、ステージ上で踊り切る。それだけでメッセージが届くはず」。本作で初めてオリジナル作品の演出を務めた心境を「ド緊張した」とも明かし、予定していなかったダブルカーテンコールについては「あれ?っと思い、走って舞台監督のところに行きました」と喜びを示した。今回初めて四季作品に参加した丸山敬太によるコスチュームデザイン(第6・7場)も大きな見せ場で、「生きる喜びをいろんな側面から描き、最後に向けてどんどん加速していくシーン。華やかで前向きなエネルギーがあればと思い、丸山さんに実際に俳優たちに会ってもらい、1人1人を魅力的に見せてほしいと相談した」と衣装にも強いこだわりが込められた。取材会には劇団四季社長の吉田智誉樹氏が同席し、「浅利(浅利慶太氏)たちが祈りを込めた仕事をしっかりと受け継いでいこうという思い」とこちらも新劇場の第一歩に感慨しきり。「このような状況で足を運んでくださったお客様には感謝しかない」と語り、「ステージとお客様の心にかかるブリッジ、橋にしかお芝居は存在しないと実感した。大切な原則である人生賛歌のメッセージを持った作品を厳選し、年に1本はオリジナル新作を送りだしたい」と決意を新たにした。一方、緊急事態宣言の再発布により「チケットのセールスは落ち込んでいる」と認めた上で、「こればかりは耐えるしかないが、基本的には粛々と指示に従い、公演はやります」と力強く宣言していた。取材・文:内田涼「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」2021年1月10日(日)~2月11日(木・祝)東京都 JR東日本四季劇場[春]2021年3月14日(日)~28日(日)福岡県 キャナルシティ劇場ほか全国公演あり構成・台本:高橋知伽江演出:荒木美保
2021年01月11日松岡茉優主演、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海らの出演による「おカネの切れ目が恋のはじまり」の3話が9月29日放送。玲子を元気づけようとする三浦さん演じる慶太の「痛いの痛いの飛んでけ」からの“キス”に視聴者が魅了されている。1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの“清貧女”と、予定は未定な“浪費男”…琴線感覚が両極端な2人がひょんなことから同居することになって始まる完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディである本作。松岡さんが中堅おもちゃメーカー・モンキーパスの経理部で働く、モノにも恋にも一途な「清貧女子」。初恋相手の早乙女を15年間思い続け“投資”し続ける九鬼玲子に。三浦春馬さんがモンキーパスの御曹司で、幼い頃から欲しいものは何でも母親から買ってもらえる環境にあったため金銭感覚が崩壊した「浪費男子」の猿渡慶太に。三浦翔平さんがイケメンすぎる容姿を生かし「お金の専門家」としてセミナー主催やテレビのコメンテーターも務める早乙女健に。北村さんが慶太の同僚で“ドケチ節約男子”の板垣純に扮するほか、星蘭ひとみ、大友花恋、草刈正雄、キムラ緑子、南果歩、稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、中村里帆、ファーストサマーウイカ、池田成志、八木優希らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の3話では、初恋相手・早乙女との15年越しのデートを控え浮かれる玲子だが、板垣が早乙女が子供を連れヒーローショーを観覧している姿を見かけたことで“妻子持ち”疑惑が沸き上がる。そして玲子は早乙女とのデートを楽しみ、人生一幸せな時間を迎えていたが、そこに早乙女の結婚疑惑を追及する記者が現れる…という展開に。既婚者だということが発覚し、妻から離婚を切り出されどん底の状態になる早乙女に、それでも好きだと想いを伝える玲子だが、結局フラれてしまう。帰宅後、自ら髪にハサミを入れるも気持ちは吹っ切れず苦しそうな玲子を励まそうと、慶太は玲子の頬に手を置き「痛いの痛いの、飛んでけ~」と繰り返す。そんな2人の頭上に鳴り響く雷鳴。思わず慶太は玲子を抱きしめ、キスしてしまう…。このラストに「キスした後の三浦春馬可愛すぎるしされた後の松岡茉優の反応可愛すぎ!今回は神回」「こんなにも可愛すぎるキスシーン2人のえ?え?って感じ好き」「三浦春馬さんのチュッが可愛いかった~」「三浦春馬くんのキス演技キュンすぎる」などの声が殺到。また「来週で最終回なのはとても残念ですが、どのような結末になるのか気になります」など次回で最終回を迎えることを残念がる視聴者からの想いも多数届けられている。(笠緒)
2020年09月30日俳優やタレントとして活躍している斉藤慶太(さいとう・けいた)さん。双子の兄である斉藤祥太さんと『双子のイケメン俳優』として人気を集め、これまで多くの作品に出演しています。そんな斉藤慶太さんの現在の姿や、斉藤祥太さんとの関係性、妻との結婚についてなど、さまざまな情報をご紹介します!斉藤慶太の現在の姿に驚き!インスタやツイッターを見てみると…ドラマ『ココだけの話』(テレビ朝日系)で俳優デビューした、斉藤慶太さん。以降、ドラマ『WATER BOYS 2(ウォーターボーイズ2)』(フジテレビ系)や『ガチバカ!』(TBS系)、『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)、映画『鴨川ホルモー』など、数多くの作品に出演しました。ちなみに、ドラマ『WATER BOYS 2』には斉藤慶太さんのほかにも、俳優の市原隼人さんや中尾明慶さん、小池徹平さん、木村了さん、女優の石原さとみさんなど豪華俳優陣が出演しています。斉藤慶太さんは俳優として活動する一方、双子の兄・斉藤祥太さんとともに情報ワイド・バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演するなど、幅広く活躍。しかし、だんだんとメディアへの露出が減っていき、近年は、映画やドラマにはあまり出演していないようです。そんな斉藤慶太さんはインスタグラムとツイッターを頻繁に更新しており、現在の姿を見ることができます。 この投稿をInstagramで見る KEITA SAITO(@saito_keita1118)がシェアした投稿 - 2020年 7月月6日午後4時57分PDT この投稿をInstagramで見る KEITA SAITO(@saito_keita1118)がシェアした投稿 - 2020年 6月月28日午前3時56分PDT 鼻からコーヒーも飲んだよ(^^) pic.twitter.com/PpWYFtplnR — 斉藤 慶太 (@saito_keita) November 30, 2019 こんばんは☆栃木県栃木市で番組ロケでしたOA近いのでまた報告致します!ぜひ見てください♪♪おやすみ pic.twitter.com/WKupjsgLN9 — 斉藤 慶太 (@saito_keita) August 21, 2019 斉藤慶太さんは、2020年で35歳。昔の斉藤慶太さんを知っている人からは、「昔と変わらずかっこいい!」といったコメントが寄せられています。斉藤慶太と斉藤祥太は双子関係性が素敵!前述のとおり、斉藤慶太さんには双子の兄・斉藤祥太さんがいます。2人はこれまで、ドラマ『キッズ・ウォー』シリーズ(TBS系)や『ホットマン』(TBS系)、『ホットマン2』(TBS系)、映画『タッチ』、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』など多くの作品にそろって出演しました。斉藤慶太さんはインスタグラムやツイッターに、斉藤祥太さんとの写真を多く投稿しており、2人はとても仲がいいことがうかがえます。双子 の祥太、慶太、昨日はサプライズをYouTubeとフジテレビのニュース番組が密着してくれまきた!またご報告致します‼︎今日は天気悪くなりそうだね☂帰り、気をつけて‼️ #3110キャンペーン #斉藤祥太 #斉藤慶太 pic.twitter.com/WQxtsG8Ojk — 斉藤 慶太 (@saito_keita) February 25, 2020 祥太誕生日おめでとう間に合った‼︎#1118#34 pic.twitter.com/7xL4BWbcii — 斉藤 慶太 (@saito_keita) November 18, 2019 最近つぶやいてなかったけど、みなさんお元気ですか?今日も頑張りましょ‼️ pic.twitter.com/WWwe70Uvv5 — 斉藤 慶太 (@saito_keita) July 10, 2019 斉藤祥太さんについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。斉藤祥太の『今』の姿に驚き!双子の弟・斉藤慶太との関係性が素敵斉藤慶太は結婚してる?妻や子供は斉藤慶太さんは、2018年9月13日に更新したインスタグラムで、長年交際していたという一般女性と結婚したことを発表しました。 この投稿をInstagramで見る ご報告。 私、双子の弟 斉藤慶太は長年お付き合いしていた一般の方と結婚致しました。 楽しい時、辛い時、いつもそばにいてくれて、人間的にも僕を成長させてくれるとても優しくてしっかりした方です。感謝と思いやりを忘れず、楽しい家族になれたら嬉しいです。 家族、友達、ファンの皆さま、 いつも僕に関わって下さる全ての人に感謝しています。 ありがとうございます。 責任感を持ち、色々な事に挑戦し前に進んでい ける用、日々努力していきます。 今後ともよろしくお願い致します。 #報告#斉藤慶太 #感謝#ありがとう #デキてないよ KEITA SAITO (@saito_keita1118)がシェアした投稿 - 2018年 9月月12日午後3時38分PDT報道によると、相手の女性とは結婚する10年ほど前に知人の紹介で知り合ったといいます。斉藤慶太さんが結婚を発表した日に、双子の兄・斉藤祥太さんもインスタグラムを更新。ツーショットとともに、斉藤慶太さんの結婚を祝福しました。 この投稿をInstagramで見る 慶太おめでとう!! 先に行かれたけどまぁこれから楽しみだな!これで色々と濁さなくて済むよ 幸せに♪ 僕にもたくさんメッセージ頂きました! 双子を感じてます おめでとうをありがとう #結婚おめでとう #双子#twins #若い #斉藤祥太 独身 #斉藤慶太 既婚 #勝負してないけど #なんか負けた感じ SHOTA SAITO (@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2018年 9月月13日午前2時12分PDTそんな斉藤慶太さんは、2020年3月10日に更新したインスタグラムで、赤ちゃんを抱いている写真を公開。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ベビーちゃんかわいかったー♡ おめでとう❣️ ぼくもそろそろ頑張るぞ‼️ #赤ちゃん#新生児#かわいい KEITA SAITO (@saito_keita1118)がシェアした投稿 - 2020年 3月月10日午前6時38分PDTファンからは「慶太くんの子供?」といったコメントが寄せられましたが、斉藤慶太さんは「僕もそろそろ頑張るぞ」とつづっているため、どうやら自身の子供ではないようです。2020年8月現在、斉藤慶太さんと妻との間に子供が誕生したとの報道も耳にしません。斉藤慶太さんのこれからの活躍も応援しています!斉藤慶太 プロフィール生年月日:1985年11月18日出身地:神奈川県血液型:AB型身長:170cm所属事務所:44プロダクションドラマ『ココだけの話』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。以降、ドラマ『WATER BOYS 2』(フジテレビ系)や『ガチバカ!』(TBS系)、『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)、映画『鴨川ホルモー』など、数多くの映画やドラマに出演。一方で、双子の兄・斉藤祥太とともに情報ワイド・バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演。近年は、スポーツインストラクターなどとしても活躍している。[文・構成/grape編集部]
2020年08月20日俳優やタレントとして活躍している斉藤祥太(さいとう・しょうた)さん。双子の弟である斉藤慶太さんと『双子のイケメン俳優』として人気を集め、多くの映画やドラマに出演しています。そんな斉藤祥太さんの現在の姿や、斉藤慶太さんとの関係性、結婚しているかどうかについてなど、さまざまな情報をご紹介します!斉藤祥太の現在は?インスタに投稿された『今』の姿に驚き2000年に放送されたドラマ『キッズ・ウォー2~ざけんなよ~』(TBS系)でドラマデビューした、斉藤祥太さん。以降、ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)や『高校教師』(TBS系)、『ホットマン』(TBS系)、『ホットマン2』(TBS系)など、多くの人気作品に出演しました。一方で、双子の弟・斉藤慶太さんとともに情報ワイド・バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演するなど、幅広く活躍。しかし、だんだんとメディアへの露出が減っていき、一部では「引退したの?」との声も。近年は、映画やドラマにはあまり出演していないようですが、芸能界は引退していません。そんな斉藤祥太さんはインスタグラムを定期的に更新しており、現在の姿を見ることができます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2019年 4月月18日午前5時47分PDT この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2020年 8月月2日午前6時58分PDT この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2020年 4月月1日午前6時48分PDT斉藤祥太さんは、2020年で35歳。昔の斉藤祥太さんを知っている人からは、「全然変わらない!」「昔はかわいかったけど、今は大人の男になってる」といったコメントが寄せられています。斉藤祥太と斉藤慶太は双子!関係性は?前述のとおり、斉藤祥太さんには双子の弟・斉藤慶太さんがいます。2人は、ドラマ『キッズ・ウォー』シリーズ(TBS系)や『ホットマン』(TBS系)、映画『タッチ』、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』など多くの作品にそろって出演。『双子のイケメン俳優』として人気を集めました。ちなみに、『キッズ・ウォー』シリーズにはほかにも、女優の井上真央さんや生稲晃子(いくいな・あきこ)さん、俳優の小谷幸弘さん、浅利陽介さん、元女優の宮崎真汐さんなどが出演しています。斉藤祥太さんはインスタグラムに、斉藤慶太さんとのツーショットを多く投稿しており、2人はとても仲がいいようです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2020年 2月月15日午前7時47分PST この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2020年 6月月6日午後11時38分PDT この投稿をInstagramで見る SHOTA SAITO(@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2020年 2月月19日午後4時46分PSTまた、2人はYouTubeチャンネル『祥太慶太チャンネル』を開設しており、さまざまなジャンルの動画を投稿しています。双子がオセロをするといい勝負をするの?を検証する企画です。お絵描き対決!お題はピカチュウ!双子の絵は似てる?斉藤祥太は結婚してる?彼女は?斉藤祥太さんについて「結婚してるの?」「彼女はいるの?」と、恋愛事情が気になっている人が多いようです。2020年8月現在、斉藤祥太さんが結婚しているとの情報や熱愛報道は耳にしません。ちなみに、双子の弟の斉藤慶太さんは結婚しており、2018年9月13日に更新したインスタグラムで、このように報告していました。 この投稿をInstagramで見る ご報告。 私、双子の弟 斉藤慶太は長年お付き合いしていた一般の方と結婚致しました。 楽しい時、辛い時、いつもそばにいてくれて、人間的にも僕を成長させてくれるとても優しくてしっかりした方です。感謝と思いやりを忘れず、楽しい家族になれたら嬉しいです。 家族、友達、ファンの皆さま、 いつも僕に関わって下さる全ての人に感謝しています。 ありがとうございます。 責任感を持ち、色々な事に挑戦し前に進んでい ける用、日々努力していきます。 今後ともよろしくお願い致します。 #報告#斉藤慶太 #感謝#ありがとう #デキてないよ KEITA SAITO (@saito_keita1118)がシェアした投稿 - 2018年 9月月12日午後3時38分PDT斉藤祥太さんは同日にインスタグラムを更新し、ツーショットとともに、斉藤慶太さんの結婚を祝福しています。 この投稿をInstagramで見る 慶太おめでとう!! 先に行かれたけどまぁこれから楽しみだな!これで色々と濁さなくて済むよ 幸せに♪ 僕にもたくさんメッセージ頂きました! 双子を感じてます おめでとうをありがとう #結婚おめでとう #双子#twins #若い #斉藤祥太 独身 #斉藤慶太 既婚 #勝負してないけど #なんか負けた感じ SHOTA SAITO (@shota_ta_sho)がシェアした投稿 - 2018年 9月月13日午前2時12分PDT斉藤祥太さんのこれからの活躍も応援しています!斉藤祥太 プロフィール生年月日:1985年11月18日出身地:神奈川県血液型:AB型身長:170cm所属事務所:44プロダクション2000年に放送されたドラマ『キッズ・ウォー2~ざけんなよ~』(TBS系)でドラマデビュー。以降、ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)や『高校教師』(TBS系)、『ホットマン』(TBS系)、『ホットマン2』(TBS系)など、多くの人気作品に出演する。一方で、双子の弟・斉藤慶太と情報ワイド・バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演するなど、幅広い活躍を見せている。[文・構成/grape編集部]
2020年08月11日斉藤祥太・慶太としげるちゃん『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第10回目のゲストは俳優の斉藤祥太・慶太さん。初となる三者対談でも大盛り上がりは確定です!(※対談は3月25日に行われたものです)* * *しげるちゃん(以下/しげる)「はじめまして〜本日はよろしくお願いします!しげるがふたりを知ったきっかけは当然のように『キッズ・ウォー2〜ざけんなよ〜』(TBS系)だった。まあ何度も言われてると思うんだけど(笑)。でもデビューはそれよりもっと前でしょ?」斉藤慶太(以下/慶太)「この業界に入ったのはもっと前ですね」斉藤祥太(以下/祥太)「あれが初めてだと思っている人は多いと思います」しげる「だよね、すごく人気のドラマだったし、印象的だったもの」慶太「その前は教育テレビの『ティーンズTV』(NHK)の『インターネット情報局』で、パソコンやホームページの作り方について学ぶ生徒役だったりですね。あとは双子だったので、『おかあさんといっしょ』(NHK)や、双子の特番みたいなものに声をかけてもらったりしていました。中学生のころですね」祥太「あとは雑誌のカタログとか」慶太「『イトーヨーカドー』のCMの車に乗っている家族の子ども役とか、エキストラのような仕事をさせていただいていました。そんな僕が最初に出演したドラマが、光石研さん主演のオムニバス形式のドラマ『ココだけの話』(テレビ朝日系)のなかの『コンドーム』という作品。“中学生はセックスしちゃいけないんですか?”ってセリフがあって、あれはちょっと恥ずかしかったな(笑)」しげる「最初『キッズ・ウォー2』に出ていたのは祥太くんだったんだよね」慶太「そうです。なのに僕が街を歩いていると役名で『あ、翼(祥太)くんだ!』とか声をかけられたり(笑)。『いや、違います』って言うんですけど、その当時は双子だって知られてませんでしたから(笑)」しげる「その後、次のシーズンから慶太くんも出演するようになったのよね。全国区のドラマだから、それは話題になるよね」祥太「僕が双子だということをプロデューサーの方が知って、“じゃあ双子をどこかで再会させよう”という話に(笑)。そこから『3年B組金八先生』(TBS系)に出演したり、『WATER BOYS2』(フジテレビ系)に出ていました。当時は電車移動していたんですけど、隣に座っている人が『キッズ・ウォー2』の話題をしていたりするんですよ。子ども心になんだかすごく恥ずかしかった(笑)」慶太「反町隆史さんの『ホットマン』(TBS系)とかね。懐かしいな」しげる「それに、映画『タッチ』もだよね~、しげるは、いつもカラオケで主題歌歌ってるよ(笑)」祥太「ありがとうございます(笑)。そういう双子役のお仕事が来るときは、“双子で良かったな”って思いますね」しげる「あとは、『王様のブランチ』(TBS系)に2人で出演していたのも印象に残ってる、どっちが祥太くんで、どっちが慶太くんかよくわかってなかったんだけど(笑)可愛いなって思ってた」慶太「そのころですかね……。僕ら『キッズ・ウォー2』でバーンと出てきたんですけど、20歳前ぐらいになって、なんだかお休みが多くなってきたなと」しげる「それはお仕事が少なくなってきたなと思ったってこと?」慶太「そうですね。それで僕たち、地元の友達と副業を始めているんです。で、せっかく時間があるんだったら好きなことを追求したいなと思ってスポーツに没頭してみたり、動物好きなので動物について勉強してみたり。意外とネガティブな気持ちでは過ごしていませんでしたね」祥太「最初に露出が増えすぎてたってこともあって、仕事がなくなっても“まあそんなもんだろうな”ぐらいの気持ちで」慶太「ストレッチ系のインストラクターの資格を取得して、ジムで働いたり、ほか内装の職人を始めたりしましたね」祥太「僕は解体業やガスの配管工事といったガテン系の仕事を。中野や新宿、目黒の道路に埋まっているガス管は僕が変えたんですよ(笑)。最近は電器系。防犯カメラの取り付けなどですね」慶太「結構2人ともガテン系なんですよ(笑)。あと昼夜逆転の生活を送りたくなかったってのもある」しげる「それは知らなかったなぁ。芸能界とは全く違う生活を送ってみて、なにか気付きはあった?」慶太「ガテン系の仕事をしているうち、芸能人もそうじゃない人も、何も変わらないんだという当たり前のことを改めて思えました。当時から、芸能の世界がそんなに偉いのかという疑問を一部の方々に対して思っていたんですよ。例えば、大御所のタレントさんが煙草に火をつけたら、周囲の人がすぐに火をつけなくちゃいけないとか。それってどうなんだろうって。僕たちは平等に人間なんじゃないかなって」祥太「あと、手に職で家族を養っている人が世の中のほとんどじゃないですか。芸能界にいるとそれが見えにくくなる瞬間がある。普通にお金を稼ぎ、家庭を守っている人を見るうちに、芸能界での成功だけが成功ではないという当たり前のことに気づけたってことはあったかもしれないですね」慶太「あと、ひとつの仕事に向き合えるようになったぶん、お芝居のやり方は変わってきたようにも思う」祥太「“自分が、自分が”って、前に出ようとする気持ちもなくなっていったよね。ガツガツしなくなってきたっていうか。そういうゆとりが僕たちの仕事のあり方を変えたのかもしれないです」しげる「お2人は、今年!なんと芸能生活20周年を迎えましたよね、その記念で『サイト―』にちなんで、3,110円で映画・ドラマ・バラエティにイベント、ネット動画やサプライズ訪問とか記念写真まで、全国どこにでも行って、どんなお仕事も受けるってキャンペーンしていたけど、あれはもう締め切ったんだっけ?」慶太「“サイトー”にちなんだ3月1日10時に締め切りました」しげる「すごく面白い企画だと思って。どうだった?」祥太「すごくあたたかい気持ちになりました。本当に3,110円もいらないやってぐらいの気持ちになるんですよ。僕らが中学生のころの雑誌や新聞の切り抜きを集めてキレイに保存してくれいてる方や、娘さんを抱っこして写真を撮るだけですごく喜んでいただける方……。来ていただくのではなく、こちらから出向くっていうことに意味があったのかなって。テレビ画面の向こうやSNSで応援してくれる方はいるんだろうとおぼろげには感じていたのですが、それをリアルに肌身で感じて。ファンの方々と触れ合う機会の大切さを知りました」しげる「ねえねえ、それは交通費は出るの?祥太「出ません。宿泊費も。だから赤字なんです(笑)」慶太「『Live News it!』(フジテレビ系)が密着してくれたりもしました。奄美大島在住の僕たちのファンが転勤するということで、その友達がキャンペーンに応募してくれたんです。サプライズで送別会に訪れたんですが、ただ僕と祥太が訪れるだけなのにリアクションがすごくあって。単純にすごくうれしかったんです。今まで頑張ってきて良かったなって」しげる「しげるだったら、うれしくって泣いちゃう。あと聞きたいことがあったの、2人とも横浜出身だと思っていたんだけど山形の観光大使をしてるのは、どんなキッカケ?」祥太「テレビ朝日の番組で『イチから住(いちからじゅう)〜前略、移住しました〜』というのがあったんですよ。芸能人とかタレントが田舎町に3か月間住むっていう、移住生活の企画で。僕たちも住む家さえ決まってないところから企画が始まって、山形の金山町っていう秋田に近い、人口5,000人くらいの町に行ったんです。冬の終わりくらいに行って、雪深いところで家探して、“じゃあこの家で3カ月住みます”って契約をしました」しげる「仕事や生活を山形でしていたの?」祥太「そうです。あとはバイトしたり、お米を作ったりとか」慶太「テレビ的にもそういうの追っかけたいということで。二人でご飯作るところを寝る前まで。朝起きて仕事行って、一応田んぼ仕事や畑仕事がメインなんで、まあそういう仕事してる風景を撮ったりとか。で、やっぱりガチなんで、朝8時から夕方17時までちゃんと働くんですよ。途中カメラ止まったりとか。そうしてるうちに向こうの人も受け入れてくれて。すごい仲良くなって、3カ月でわいわいと過ごしました。そして一応、この町をテレビに紹介してくれたということで“観光大使に”というお話が来たという経緯ですね」しげる「そうだったんだ。しげる、すごく不思議だったからすごく腑に落ちた。じゃあ、次はお二人が双子だってことでお話を聞いてみようかな。後編のお話もよろしくね」
2020年08月02日斉藤祥太(右)・慶太(左)としげるちゃん『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第10回目のゲストは俳優の斉藤祥太・慶太さん。初となる三者対談は後編も大盛り上がり!(※対談は3月25日に行われたものです)* * *しげるちゃん(以下/しげる)「じゃあ後編は、“双子”って切り口でお話を伺おうと思うんだけど。やっぱり喧嘩とかするの?例えば山形に三ヶ月まるまる行ってたじゃない?その間どうだった?」斉藤祥太(以下/祥太)「喧嘩ですか?しましたよ(笑)」斉藤慶太(以下/慶太)「しますよね、やっぱり(笑)。昔はもう喧嘩ばっかだし。取材とかでも“お前うるせえよ”とか。で、もうみんな周り困っちゃうみたいな。僕たちの仲では普通のコミュニケーションなんですけど。やっぱ現場は凍っちゃう。しかもガチなんで」しげる「そりゃ、みんな凍るわ。しげるなんか得に1番先に凍っちゃう(笑)。でも、双子だから良かったってメリットだってあるでしょ?」祥太「やはり映画『タッチ』とか、双子ならではのお仕事が来ることはメリットかも知れないですね。あとハリウッド映画の『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』に出演できたことや、ヨーロッパで流されたイギリスのCM。アジア人の双子の俳優を探しているということでオファーをいただいたこと。世界にはばたけたのは、僕たちが双子だったからかもしれません」しげる「なるほどね、仕事以外では、『双子ならでは』ってエピソードとかはあるのかな?」祥太「気になる女の子がいたとしても、結局学校のマドンナ的な女の子だったから、そういう感じでしかなくて、具体的に好きな女の子がかぶるとか、取り合ったりはなかったかな」慶太「そういえば、お腹が痛いと思って保健室へ行ったら、隣のベッドで祥太もお腹が痛いって寝ていたことはあったね(笑)。あと、友達と映画を観に行ったんですよ。そしたら同じ映画館に祥太がいて(笑)」祥太「それも同じ時間帯の同じスクリーン。あれはビックリしましたね。多分『スパイダーマン』か何かだと思ったんですけど、終盤あたりで咳払いが聞こえて。『今の咳払い、どこかで聞いたことがあるな』と思って、まさか、と探したら、結構近くに慶太が(笑)」しげる「え~面白い!二人は遊んでいるメンバーも同じなの?」祥太「地元だとそうですね」慶太「でも昔は『祥太がいるなら行かない』って言ってたんですよ」祥太「やっぱり、比べられたりすることもあったりしますしね」慶太「今は違います。逆に、祥太がいるなら、僕も遊びに行こうっていうふうになりました(笑)」(編集部)――双子でひとくくりにされてしまうこともあって不本意だと思うのですが、そこで敢えてパーソナルな面について聞かせてください。お互いを見て、お互いがどんな人だと思われますか?祥太「うーん、双子の関係って難しくて。例えば自分が気にくわないと感じる行動を一方がとったときに“いやお前そんなことやるなよ”、“そんなこと言ってんなよ”とか、そういうのってあったんですよ、お互いに昔はね。でもなんか、そこで喧嘩してっていうのも意味がないなって思って」しげる「今は違うの?」祥太「“もう好きにやったら?”“思うままにやったら?”って感じですね。慶太は、良い意味で我が強い、悪い意味でも我が強い。それはまあ良い意味ではあると思うんですけど、ちょっと間違えると悪い意味にも捉えられるよ、っていう」しげる「長所と短所なんて紙一重だもんね!」慶太「そうですね。やはりパーソナルな部分でいうと、祥太は自分に一番似た人間ですし」祥太「それは感じるね」慶太「似ているからこそ、少なくとも悪くは言いにくい(笑)」祥太「僕だって悪くは言うつもりはないよ(笑)」慶太「僕が祥太を一言で表すとしたら、“バイク好きのイケイケの兄ちゃん”って感じかな。あとはちょっと雑(笑)。僕は洋服とかはしっかりたたんでしまいたいタイプだけど、祥太はあまりそういうこと考えずにバンバン放り込む感じで(笑)」祥太「でも仕事に関しては細かいんだよ」慶太「そうなんだよね。繊細さの場所が違うっていうか」(編集部)――お互いで、そういったところを指摘し合ったりするんですか?慶太「“お前は黙ってろ”とか言っちゃうんですよね。余計なことやろうとしたときとか。お互い悪いところはキツめに言いあって。やっぱ、普通の仕事もしてて芸能界もやってる人間が一番近くにいるっていうのは、僕らがひねくれずに済んだ理由なのかもしれないですね。一番こう、ブレーキかけてくれるのが近くにいる。それはやっぱりちょっと大きいかもしれないです」祥太「法律に触れなければ何をやっても良いんじゃないかとも思うんですが、まあまあ、あんまりひどかったらいうよ?そりゃ」慶太「言うじゃん?言ってくれる人がさ。売れてるときは、俺ら、“言ってくれないじゃん”って言うことではなかった。それはだからまあ双子で良かったのかもしれないですね」祥太「かもね。しかも同じ仕事をさ、何とかしてるふたりでさ」慶太「ある意味、自分がもうひとりいるという感覚」祥太「やっぱ20代後半くらいからお互いちょっと気を遣うようになったりとか。昔よりかは“そうなんですよ双子なんです”って言えるようになりました。“似てます?”って(笑)。それが自然ですよね。僕らは双子として生きていくしかないわけだし」慶太「あとはとにかく、ばあちゃんを裏切れないって言うか」祥太「まあ、一応両親も付け加えてあげて(笑)」慶太「ああ、両親も。ばあちゃんが先死ぬんで、一応ばあちゃんが死んだら“両親を裏切れない”って言おうと思ってて。まあ僕はばあちゃんを優先に、いろんな仕事頑張ろうっていうモチベーションのひとつでもありますね」しげる「えらいね~!」しげる「これから先は、どんな大人な男になっていきたい?野望というか願望かな?」慶太「なんか僕、渋い俳優さんになれたらいい。あ、あと最近すごくサーフィンにハマってるんですよ。どの現場行ってもサーフィンの話してるし」しげる「インスタでハワイ行った写真も載ってたよね」慶太「ハワイとバリでサーファーやってきて。やっぱこう、仕事だけじゃなくて、自分の趣味の時間だったり子どもができるならまあ家族の時間だったり。『100日後に死ぬワニ』じゃないですけど、やっぱこう、もともと“いつ死んでもいい”って思ってたんですよ。“今の日本のこの時代に生まれてもうそれだけで幸せだし”って。“もういつ死んでもいいや”って思ってたんですけど、よりこう、“大切に毎日過ごさないとな”って思いました。だからもう僕は楽しく自由にやりたいようにできればお金は要らないかな」祥太「先輩によく言われるのは、“俳優の仕事は続けた方がいいよ”」慶太「辞めたら終わりだよってね」祥太「うん。で、“僕たちが職人仕事やりたいって言ったら職人仕事はできるけど、例えば俺たちが俳優の仕事やりたいって言ったら今からは無理だよ”って。やっぱそういうこと言ってくれる人たちがいて」慶太「応援してくれてんだよね」祥太「そう、応援してくれてる。だから俳優はまあ続けたいなって。こっちから“仕事したい”って言っても、求められないと仕事できないじゃないですか。だから、自分の副業の仕事でもそうですけど、手に職つけて、まずは。そんなにガツガツしたくないなって思ってるんで。余裕を持っていきたいです」慶太「でも追求したいところは追求したいんでしょ?」祥太「まあ例えばロケとかで“また今度機会あればお願いします”とかそれくらいだったらいいですけど。そんな、“この仕事で次の仕事が決まるかも”とか、そんな気持ちではやってない。まあでも俳優って仕事は続けたいなって。そのためにはやっぱりプライベートを充実させる必要があるなって。仕事もそうですけど。ここ何年かで思ったんで。だからまあ、“仕事は芸能界の仕事だけじゃねえぞ”って。そこだけはやっぱり忘れないように。まあ真面目に一生懸命と」慶太「そこでいい味を出せたらいいですよね。なんか僕、いろんな俳優さんに“お前は40過ぎてから売れるよ”って言われるんですけど。だから40過ぎるの楽しみで。全然、“将来が不安”とか、意外となくて。人生一回だからもう楽しくやっぱり自分がどういう風に生きるかがもう全てかな。やりたいことはやって、やりたくないこともたまにやって。なんか甘やかしすぎるのもよくない」しげる「極力、ストレスは減らしてくってことね」慶太「そうですね。やっぱりいつ死ぬかわからないんで。その日1日1日、楽しければそれでいいです。朝まで酒飲むとか最高じゃないですか」今回のお店『九州居酒屋いちばんや』――お店について教えて下さい1月でオープンから丸2年を迎えて3年目に入りました。九州料理をお出ししていますが、九州は畜産、農産、魚介類が豊富。私の出身は東京なのですが、宮崎県で3年仕事をしていたり、長崎県で働いたり。そういった縁もあって、当店をスタートしました。――おすすめは?福岡県のみならず、九州全体を網羅した料理やドリンクです。宮崎での縁があり、良いものが安く手に入ったりもします。八百屋さんを通して九州の野菜を取り寄せたりしていますね。お酒も大分のかぼすの生搾りなど、シロップなどは使わず、季節ごとの現地の果物を利用しています。あとは九州産の焼酎ですね。ご当地グルメをぜひ召し上がってください。――こだわりの料理はミョウガとごまを使ったゴマサバや福岡の鉄板餃子。モツ鍋も夏場だと麻辣の味付けにしたりしています。あと好評いただいているのはチキン南蛮。自家製タルタルソースを使い、宮崎の霧島鶏で調理しています。あと鶏のもも肉の叩き。普通は醤油ダレやポン酢で食べるのですが、当店はにんにくとごま油がきいた塩ダレを、ネギたっぷりで食べていただく料理です。見栄えもいいのでインスタ向きです。――メッセージを!美味しいものがたくさんある九州料理を、季節に合わせて、旬なものをお出ししています。スタッフ一同、あたたかい気持ちでお待ちしておりますので是非お越しください!
2020年08月02日斉藤祥太(右)・慶太(左)『キッズ・ウォー』(TBS系)シリーズやバラエティー番組『王様のブランチ』(TBS系)などに出演していた斉藤祥太と斉藤慶太。双子のイケメン俳優2人は今年で芸能生活20周年を迎え、記念として“サイトー”にちなんだ3,110円で全国どこでも、どんな仕事でも受けるキャンペーンを実施。好評のうち幕を下ろした(2月10日〜3月1日まで)。カメラの回っていない場所でファンと触れ合い、彼らは何を感じたのか。芸能の仕事での葛藤や心境の変化、双子ならではの苦悩や喜び。ふたりが歩んできた──そしてこれからも続くであろう“双子道”に直撃した。* * *斉藤祥太と斉藤慶太はともに今年34歳。芸能生活20周年を迎え、「今まで応援してくれたファンの方に感謝を込めて、夢や願いを3,110(サイトー)円で叶えます」という“3110キャンペーン”を実施。内容は映画にドラマ、バラエティー番組やイベント、ネット動画などのほか、サプライズ訪問や記念撮影といったものまでなんでもござれ。締め切り後にも殺到したオファーをこなすため、全国津々浦々を回った。オファーはテレビ局や舞台関係者だけでなく、一般のファンの人々からも。このイベントを振り返り、斉藤祥太は「すごくあたたかい気持ちになりました」と率直に感想を語る。「本当に3,110円もいらないやってぐらいの気持ちになるんですよ。僕らが中学生のころの雑誌の切り抜きを集めてキレイに保存してくれいてる方や、娘さんを抱っこして写真を撮るだけですごく喜んでいただける方……。来ていただくのではなく、こちらから出向くっていうことに意味があった。テレビ画面の向こうやSNSで応援してくれる方はいるんだろうとおぼろげには感じていたのですが、それをリアルに肌身で感じた。ファンの方々と触れ合う機会の大切さを知りました」(祥太)■仕事がないときこそ……この動きにはテレビも密着。『Live News it!』(フジテレビ系)では、斉藤兄弟の大ファンだという女性が職場のある奄美大島から転勤するということで、友人がキャンペーンに応募。サプライズで送別会に訪れる姿も放送された。「ただ僕と祥太が訪れるだけなのにリアクションがすごくあったんです。それが単純にすごくうれしくて。これまで活動していて本当に良かったと感じました」(慶太)ちなみに交通費や宿泊費は3,110円には含まれない。興行としては完全に“赤字”だったが、「それ以上のものをもらえた」と二人の笑顔は明るい。そんなふたりの芸能界入りは12歳。NHK教育の番組や、『おかあさんといっしょ』(NHK)、各種番組の双子特集、『イトーヨーカドー』のCM(慶太)などに出演していた。本格的なデビュー作は井上真央出演の『キッズ・ウォー2』。出演していたのは祥太で、祥太が双子だと知ったスタッフがその続編に慶太にもオファー。慶太もそのころ単発ドラマにに出演しており、演技経験もあったことからすぐに馴染み、世間では「すごく可愛い双子が出演している」と話題になった。その後は『3年B組金八先生』(TBS系)、反町隆史主演『ホットマン』(TBS系)や、市原隼人主演『WATER BOYS2』(フジテレビ系)などに出演。“双子”としての知名度を上げていき、長澤まさみ主演の映画『タッチ』で双子の上杉達也・和也役を演じ、ブレイクは決定的となる。だが、20歳になったころ徐々に「仕事が減ってきたな」と感じるように。「仕事がないときこそ、いろいろなことをやってみよう」と思い立ち、資格を取ったり、副業をしたりするようになった。その背景には芸能界という場所に執着しない2人の性格もあった。■やはり双子で良かったと思います「最初に出すぎたから、まあこんな感じか……という印象でしたね。休みが増えたことを肌で感じたので、ストレッチ系のインストラクターの取得。ほかにも、内装の職人を始めました」(慶太)「僕は解体業やガスの配管などのガテン系の仕事を。中野や新宿、目黒の道路に埋まっているガス管は僕が変えたんですよ(笑)。最近は電器系。防犯カメラの取り付けなどですね」(祥太)ガテン系を選んだのは昼夜逆転ではなく、規則正しい生活を送るためだった。「仲間とともにガテン系の仕事をしているうち、芸能人もそうじゃない人も、何も変わらないんだという当たり前のことを改めて思えました。当時から、芸能界にいるのがそんなに偉いのか、という疑問を一部の方々に思っていたからです。僕たちは立場も平等なんだと」(慶太)「世の中、手に職をもって家族を養っている人も多いじゃないですか。芸能界にいるとそれが見えにくくなる瞬間がある。普通にお金を稼ぎ、家庭を守っている人を見るうちに、芸能界での成功だけがすべてではないという当たり前のことに気づけました」(祥太)また、さまざまな職を経験したことで、俳優としての仕事にもにじっくり向き合えるようになった。「“自分が、自分が”と前に出る気持ちが消えてお芝居と向き合えるようになったんです。ゆとりが生まれた分、僕たちのお芝居も変わりましたね」(祥太)ふたりが“双子”であることは仕事面でも生活面でもメリット・デメリットがあったという。「双子の関係って結構難しくて。デメリットで言えば、やはり比べられてしまうんです。どっちが格好いいとか芝居がうまいとか。だから若い頃は気に入らないことがあったら喧嘩ばかりして(笑)。デビューをしても取材中に結構ガチトーンで『お前、うるせえよ!』と現場を凍らせたり(笑)。僕らにとっては日常なんですが」(慶太)「『タッチ』もそうでしたが、やはり双子だからこそのオファーが多かったんです。ハリウッド映画の『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』に出演できたことや、ヨーロッパで流されたイギリスのCM。アジア人の双子の俳優を探しているということでオファーをいただき、世界へもはばたけました。それはやはり双子で良かったと思いますね」(祥太)双子の“神秘”も経験している。「学校でお腹が痛くなって保健室へ行ったら、隣のベッドに腹痛で祥太が寝込んでいたことがありました。あと同じ日時に偶然、同じ場所で同じ映画を見ていたこともありました」(慶太)。「同じ日に生まれ同じ家で同じものを食べて育っているから似てくるのは当たり前かもしれません。それでも僕がやや雑で、慶太は洗濯物をしっかりたたむなど多少の違いも。周囲から見たらどっちがどっちか分からないかもしれませんけど(笑)」(祥太)ちなみに、映画『タッチ』のように双子で一人の女の子を奪い合う……ということはなかったそうだ。そんな二人も30代も半ばに差し掛かり、口を揃えて「40代が楽しみだ」と話す。「双子というのは、“もうひとりの自分がいる”ような感覚なんです。周囲が気を遣って注意してくれないことでもどちらかがしっかり叱る。双子だから道を踏み外さないという面もあるかもしれない。時に注意し合い、普段はお互いを認め合って、いろんな経験をした40代、今よりもっと深いお芝居が出来てたら良いですね」(祥太)「ふたりともお婆ちゃんっ子。応援してくれるお婆ちゃんに恥ずかしくないよう今後も頑張っていきますので、これからも是非僕たちを見守っていてください」(慶太)(※取材は’20年3月25日に行われたものです)(文・構成/衣輪晋一)
2020年08月02日俳優の浅利陽介(あさり・ようすけ)さんが、2020年4月16日に自身のインスタグラムを開設。出演作であるドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(以下、コード・ブルー)』(フジテレビ系)の共演者をフォローし、ファンから多くの反響が寄せられています。浅利陽介のインスタに「コード・ブルー愛を感じた…」新型コロナウイルス感染症で外出自粛が求められる中、浅利陽介さんは『#ぼくがいまできること1』と題し、トレーニング動画を投稿しています。 View this post on Instagram A post shared by Yosuke Asari (@yosuke_official_2020) on Apr 16, 2020 at 12:50am PDT※画像上の矢印をクリックすると、ほかの動画も見ることができます。その3日後の同年4月19日には、滑舌のトレーニングをしながら手洗いをする動画を公開。 View this post on Instagram #外から帰ったら手洗いうがい #その時間を使ってみた#滑舌トレーニング#案外むずくね A post shared by Yosuke Asari (@yosuke_official_2020) on Apr 19, 2020 at 2:14am PDT外出自粛をしているファンの気持ちを少しでも明るくしたいという、浅利陽介さんの思いが伝わってきます。そんな浅利陽介さんは2008年から始まったドラマ『コード・ブルー』シリーズに出演し、一躍人気を集めました。同作では共演者同士の仲がよく、息の合った演技や撮影秘話などがファンの間で大きな話題に。本日、カムバックイベントを行いましたー❗️終わりでいい笑顔いただきました #コード・ブルー #フジテレビ #新垣結衣 #戸田恵梨香 #比嘉愛未 #浅利陽介 pic.twitter.com/DbUFtK3850 — 【公式】『コード・ブルー』 (@code_blue2017) June 16, 2017 2018年には『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』が公開され、大ヒットを記録しました。そして今回、浅利陽介さんは自身のインスタグラムで、一緒に『コード・ブルー』に出演していた俳優の山下智久さんや椎名桔平さん、女優の戸田恵梨香さん、比嘉愛未(ひが・まなみ)さんたちをフォロー。2020年4月18日には、同作で夫婦役を演じた比嘉愛未さんとの新CM動画を投稿し、ドラマファンを歓喜させています。 View this post on Instagram #りんご黒酢 知らなかった篇 #ミツカン #黒酢ドリンク #飲むお酢 #食事に合う #おうちごはん #うちごはん #おうち時間 #比嘉愛未 #浅利陽介 A post shared by Yosuke Asari (@yosuke_official_2020) on Apr 17, 2020 at 10:14pm PDTすると、比嘉愛未さんも自身のインスタグラムで「この方、やっと始めたらしい」と浅利陽介さんのアカウントを写真とともに紹介。「面白い投稿、期待してます」とコメントしており、2人が今も変わらず仲がいいことがうかがえます。 View this post on Instagram この方やっと始めたらしい @yosuke_official_2020 写真はちょうど1年前の舞台の時のもの。 面白い投稿、期待してます笑 #浅利陽介 #始めました A post shared by 比嘉愛未 Manami Higa (@higa_manami) on Apr 16, 2020 at 5:04am PDTファンからはインスタグラムを開設したことを祝福する声や、「『コード・ブルー』のメンバーの集合写真が見たいです」といったリクエストの声も多数寄せられました。・嬉しいー!『コード・ブルー』メンバーとコラボして、インスタライブしてほしい。・比嘉ちゃん&浅利くんペアが大好きです。本当にありがとうございます!・『コード・ブルー』愛だね!メンバーとの絡みに期待しています。これからの投稿を楽しみにしつつ、浅利陽介さんの活躍にも注目していきたいと思います。浅利陽介が結婚生活を「妻に触るのが…」と暴露共演者を口説いていた過去が明るみに?[文・構成/grape編集部]
2020年04月20日市村正親撮影/伊藤和幸年齢71歳、役者生活47年、出演劇作品100作以上。舞台をはじめ、映画やドラマなどでも活躍中の市村正親さんが自伝的演劇エッセイ『役者ほど素敵な商売はない』を上梓した。『オペラ座の怪人』や『ミス・サイゴン』をはじめとする名作舞台のオーディション秘話や役作りの過程、浅利慶太、蜷川幸雄、堂本光一といった演劇人との逸話や亡き両親との思い出などが記されている本書は、これまでの人生の集大成ともいえる一冊となった。「僕は70年間生きてきて、そのうちの47年間、芝居をやってきました。これまでいろいろな出来事があったけれど、僕がどんな経験をして今にいたっているのか。後輩たちに伝えられることは伝えていきたいと思ったんです」■がんがきっかけで役に出会った本書には、波瀾万丈ともいえる役者人生が綴られている。だが、市村さんは苦労を苦労と思ったことがないという。「僕にとっては、どの出来事も全部、楽しくて意味のあることなんです。例えば、2014年には胃がんが見つかり、『ミス・サイゴン』を降板しました。胃がんは大変な病気です。でも、演劇の神様が『市村を次のステージに進ませるためには、なにか試練を与えたほうがいいのではないか』と考えて胃がんという病気をくれたのかもしれない。今になって、そんなふうに思うんです」実際、胃がんを患ったことがきっかけで、市村さんは大きな役と出会うことができた。「『胃がんが見つかって、明日、手術をするんです』って、蜷川幸雄さんに電話で報告をしたことがあるんです。そうしたら、退院後に『NINAGAWA・マクベス』のお話をいただいた。『NINAGAWA・マクベス』は、香港、イギリスのロンドンとプリマス、シンガポール、さらにニューヨークでも公演しています。僕ひとりの力ではとてもたどり着けない場所へ、しかも蜷川作品で行くことができたことは、役者として本当に幸せなことだと思っています」本書には、市村さんが役にアプローチするまでの具体的なエピソードも収められている。例えば、画家ゴッホの激しい人生を描いた『炎の人』でゴッホを演じる前には、ゴッホの絵を何十枚も模写したという。「ゴッホが描いた《ひまわり》の絵を見ながら、『この色を出すにはどうすればいいんだろう』ってあれこれと考えたりするでしょう。それ自体が役者の稽古と同じなんです。あと、ゴッホは日本の浮世絵に影響を受けて作品を描いているから、浮世絵の模写もしました。『ゴッホもこうやって浮世絵を見ながら描いていたんだな』と思っているうちにゴッホが身近に迫ってきた。おかげで、『今、俺はゴッホだ』と実感を持つことができました」■役者にとって“加齢”はハンデではない効率化や要領のよさが注目されつつある昨今、市村さんは自身の仕事の神髄を次のように語っている。「僕が1本の木だとしたら、そこに葉っぱとか実とか虫とか、いろいろなものを身につけたいんですよね。それらを本番をやりながらどんどん離していくと、身につけたもののエキスだけが残ってすっきりとした役になるんです。僕はまた、役者はのろまな亀のほうがいいんじゃないかなって思う。うさぎのようにピョンピョン進んでしまうと、大事なことを見落としてしまうこともありますから」マイナス面ばかりに目がいきがちの加齢も、市村さんのとらえ方は世間一般とは違う。「『生きる』の渡辺勘治役にしても、来年、再来年に出演するミュージカルにしても、今の僕でなくてはできないようなキャラクターなのでね。僕は、役者にとって年齢はハンデではなく武器だと思っているんです」本書で紹介されているさまざまな演劇人との裏話の中には、妻・篠原涼子さんとのエピソードも盛り込まれている。「僕は彼女のファンですから。彼女が2018年に『アンナ・クリスティ』に出演したのは、僕が舞台に出てほしいって頼んだからなんです。あと、去年公開された映画『人魚の眠る家』も、僕が後押しをしました。もともと小説を読んでいたこともあり、あの作品を演じる彼女を見たいと思ったんです」インタビューでは、家族との時間にも話が及んだ。「うちは夫婦と息子2人の4人家族です。夫婦の年が離れていることもあって、僕は長男みたいなものだなぁと思っていたんですね。でも、妻には『あなたは末っ子』って言われてしまいました(笑)」また、市村さんの心のなかには他界した両親が永遠に生きているという。「『青い鳥』という作品を書いたモーリス・メーテルリンクは、『生きている人間が思い出せば、亡くなった人と会える』といった趣旨の言葉を残していますが、本当にそのとおりだと思います。『これは忘れちゃいけない』という両親の言葉や行動は今でも昨日のことのように覚えていますから」最後に本書を次のように楽しんでもらいたいと語る。「ゴシップではない本を出しました(笑)。僕は役者人生が長いですから、きっと相当数の方が僕の芝居をご覧になっていると思います。そうした方々が市村のことを思い出し、『そういえば、あのころこの芝居を見たな』、『あの芝居の裏側ではこんなことがあったんだ』と、当時を懐かしく振り返りながら読んでもらえたらうれしいですね」ライターは見た!著者の素顔市村さんのお宅には、家族以外の生き物がたくさんいるのだという。「上の子がウーパールーパー、モルモット、アマゾンのカエル、セキセイインコを飼っていまして、ミニ動物園です(笑)。少し前には息子が孵化器(ふかき)とうずらの有精卵を買ってきまして、結局、僕が孵化させました。生命の誕生を見せることができたのはよかったかな。今、うずらは2羽いるんですが、けっこう大きくなりました。そろそろフランス料理店へ持っていこうかなぁ(笑)」取材・文/熊谷あづさ
2020年02月17日浅利演出事務所主催の『思い出を売る男』が、12月21日(土)から28日(土)まで東京・浜松町の自由劇場で上演される。昨年7月に逝去した、劇団四季創立者で演出家の浅利慶太を偲び、同劇場で4月から上演されてきた“浅利慶太追悼公演”全5作の掉尾を飾るものだ。これまでの『ユタと不思議な仲間たち』『ジーザス・クライスト=スーパースター』『エビータ』『李香蘭』と同様、浅利が劇団四季を率いて歩んできた軌跡をたどる上で、外すことはできない作品だが、前の4作と比べると趣が異なり、詩劇と呼んでもいい、言葉と音楽で綴られた美しく繊細な舞台になっている。この戯曲は、浅利や日下武史ら劇団創立メンバーが師と仰ぎ、心の支えとしてきた劇作家・加藤道夫が1951年に発表したもので、劇団四季による初演は1992年。演出の浅利ほか、照明も同じく創立メンバーの吉井澄雄が手がけ、音楽は、浅利、日下とは慶應高校時代の同窓で、共に加藤に心酔していた林光が、旗揚げ公演以来、40年ぶりに担当。劇団創立40周年記念公演の一環として、新宿のシアターサンモールで上演された。その際には、日下をはじめ、やはり創立メンバーの水島弘、井関一もキャストに名を連ねている。第2次世界大戦の爪痕が残る東京の薄暗い路地裏で、ひとりの男がサクソフォンの音色を響かせ、手回しオルゴールを鳴らしながら、“思い出”を売っていた。そこに、親を亡くした幼い花売り娘、奇抜な格好の広告屋、愛する人を戦争にとられて身を落とした街の女、故郷に恋人を残してきたG.I.の青年、明るく陽気な乞食、そして裏社会の顔役などが次々と登場しては、また去って行く。男が求めに応じて奏でる音楽で、客が束の間、幸せな思い出をよみがえらせるシーンが、悲しく美しい。辛い過去を背負いながらも、たくましく生きる人々に希望を託した作者と演出家の、優しくあたたかな視線が感じられる秀作だ。文:原田順子
2019年12月19日昨年7月に亡くなった劇団四季の創立者で演出家・浅利慶太氏の追悼公演として、劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』(エルサレム・バージョン)の名古屋公演が6月12日(水)に開幕を迎えた。公演に先駆け11日には、公開舞台稽古が行われた。本作は1976年に初演となった、“浅利演出”を代表する作品の一つ。イエス・キリストが十字架にかけられるまでの最後の七日間を描いた物語。劇場のロビーには、過去の公演で指導する浅利氏の写真パネルが飾られていた。客席に入ると、土ぼこり舞うイスラエルの荒野を表現した、急傾斜の舞台が待ち構える。人々から「神の子」「救い主」と崇められたキリストの孤独、彼を深く愛するマグダラのマリア、そして仲間による裏切り…。それぞれの心の叫びを鮮烈なロックミュージックで綴る105分ノンストップの舞台は、まさに圧巻の一言。急傾斜の舞台を用いた迫力ある演出や、十字架にかけられるシーンの芸術性の高さにも必見だ。“浅利演出”が息づくエネルギーあふれる舞台を、ぜひ劇場で。■劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン 名古屋公演日時:7月7日(日) まで上演中会場:名古屋四季劇場 (愛知県)チケット料金:S1席-10800円/S2席-10800円/A1席-8640円/A2席-8640円/B席-6480円/C席-3240円※公演当日3歳以上はチケット必要(膝上観劇不可)。2歳以下は入場不可。
2019年06月13日劇団四季が上演しているミュージカル『キャッツ』が3月12日、日本公演通算1万回を達成し、特別カーテンコールを行った。チケットはこちら『キャッツ』は“都会のゴミ捨て場”を舞台に、24匹の猫たちの生き様を描いていくミュージカル。『メモリー』をはじめとする珠玉の楽曲と猫たちの超絶的なダンスで、幅広い世代から愛されている。日本では1983年東京・西新宿のテント式仮設劇場で初演、これは日本初のロングラン公演となり、日本演劇史にその名を刻んだ。その後各地で上演を重ね、これまでの観客動員数は995万人を数える、まさに国民的ミュージカルだ。この日は通常カーテンコール終了後、劇中歌『幸福の姿』『オールドデュトロノミー ――長老猫』を猫たちが歌い、さらにマンカストラップ役の加藤迪が「創立者である浅利慶太さんをはじめとする諸先輩方が、劇団の運命をかけて挑んだミュージカル『キャッツ』。1983年11月11日、東京・西新宿で産声を上げました。その舞台への祈りを絶やさず、熱い思いを受け継ぎながら本日、ついにここ東京・大井町で、日本上演通算1万回を達成いたしました」と報告。加藤は感極まり少し声を詰まらせながらも、客席の温かい拍手を受け、「こうして大きな節目を迎えられたのも、多くのお客さまが作品を愛し、育んでくださったからこそと、出演者・スタッフ一同、心より御礼申し上げます。これからもお客さまとともに『キャッツ』の歴史の1ページを作っていきたいと思います」と感謝の気持ちを伝えた。続いてふたたび劇中ナンバー『ジェリクル舞踏会』が流れる中、猫たちがダンスし、「10000」の数字オブジェが登場。その前で猫たちがポーズを決めると、客席からは熱い拍手と歓声があがる。その後もカーテンコールは何度も繰り返され、記念すべき日を『キャッツ』ファンが祝っていた。『キャッツ』公演チケットは2019年12月公演分まで販売中。チケットぴあではぴあ会員専用シート<ぴあシート>も販売中。なおこの日、本作の最新版CDの発売も発表に。今回の東京公演から一部楽曲の変更もあるため、ファンは要チェックだ。CD「劇団四季ミュージカル『キャッツ』<メモリアルエディション>」は4月24日(水)発売。
2019年03月13日歌手の松浦亜弥(32)が第2子を出産したことが31日、わかった。夫で3人組ユニット・w-inds.の橘慶太(32)が、自身のインスタグラムで発表した。橘は、家族4人の手を重ねた写真を添えて、「家族が増えました」と報告。「父親として沢山の事を学び、成長して良い音楽を届けられる様に頑張ります」と決意をつづり、「これからもどうぞよろしくお願い致します」と呼びかけた。2人は2013年8月に結婚し、2014年12月に第1子となる長女が誕生。今月7日に、橘は自身のツイッターで「私もうすぐ二児の父親になります」と、松浦の第2子妊娠を明かしていた。
2018年07月31日きょう27日に公開初日を迎えた映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』に出演する山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介が同日、フジテレビ系情報番組『ノンストップ!』(毎週月~金9:50~11:25)に出演した。同作は2008年7月期にフジテレビ系列で放送されて以来大ヒットし続けているシリーズで、ドクターヘリをテーマに医療の現場で活躍する藍沢(山下)ら若者たち(新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介)の姿を描く。プライベートでご飯にも行く仲だという5人がスタジオに登場。比嘉は、夫役を演じた浅利について「キュンとしたのは10年で1度だけ」とぶっちゃけ、共演者は爆笑。浅利は「なんとも言えんわ」と突っ込んだ。そして、その1回について、比嘉は「ドラマの最終回で、浅利君演じる藤川先生が大変な状況から助かって病室で語り合うときに唯一、男らしかったんです」と説明。病室で抱き合うそのシーンの映像も流れ、「このグッと引き寄せる感じ」と話した。MCのバナナマン・設楽統が「この1回しかなかったってことですね?」と確認すると、比嘉は「そうですね」と返し、続けて「このとき(浅利の手が)汗びっしょりなんです」と暴露。浅利が「抱き寄せるとかやったことがあんまりなかったもんで、緊張してどうしていいかわからないまま」と打ち明けると、比嘉は「でも思いは伝わりましたよ。不慣れな感じも逆にキュンときて素敵でした」と語った。
2018年07月27日ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc1 Produced by TBSの公開ゲネプロが22日にIHIステージアラウンド東京で行われ、ゲネプロ前に橋本さとし、濱田めぐみ、西岡徳馬が登場し、取材に応じた。1996年から2010年まで劇団四季に所属し、看板女優として活躍していた濱田。7月13日に同劇団の創立メンバーの一人で、悪性リンパ腫により85歳で亡くなった演出家・浅利慶太さんについて話が及ぶと、「感謝の気持ちでいっぱいですね。やはり劇団四季は心の故郷でもありますので」と語る。濱田はさらに「思い出は心に秘めて、お返しするのは舞台の上でと決めているので、その言葉を浅利先生に伝えたいです。いただいたものは舞台で還元していきたいと思います」と決意を明かした。同作は2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組んでシェイクスピア作品のアレンジに挑んだ作品。舞台を2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本を二重の構造に置き換え、ロックバンドが劇中で生演奏する。2017年3月30日に豊洲にオープンしたIHIステージアラウンド東京で、disc1は橋本&濵田、disc2は尾上&大原、disc3は浦井&長澤のペアが、原典ではマクベス夫妻に当たるランダムスター夫妻を演じる。
2018年07月22日歌手の松浦亜弥(32)が第2子を妊娠していることがわかった。夫で3人組ユニット・w-inds.の橘慶太(32)が7日、自身のツイッターで「私もうすぐ二児の父親になります」と明かした。松浦亜弥橘は「w-inds. Fes お陰様でめちゃめちゃ盛り上がりました!出演アーティストが皆んなスキルが高くてかっこ良くていい子達過ぎでさらに大好きになりました!足を運んでくれた皆様、本当にありがとうございました!」と、7日に開催した「w-inds. Fes」について参加アーティストやファンに感謝。続けて、「そして、私もうすぐ二児の父親になります。今後もどうぞよろしくお願い致します」と妻・松浦の妊娠を報告した。2人は2013年8月に結婚し、2014年12月に第1子となる長女が誕生した。
2018年07月08日毎週月曜日、フジテレビ系にて放送中のドラマ「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」に出演する戸田恵梨香と浅利陽介がそれぞれ誕生日を迎え、8月18日(金)にキャスト・スタッフからサプライズで祝福を受けた。前作から7年ぶりとなる今回の3rdシーズンでは、1st&2ndシーズンでフェローだった4人が一人前のドクターに成長。キャリアを積んで仕事でもプライベートでも自分の人生と向き合い始める年代に達し、それぞれの道を歩みだしていた彼らの“新たな局面”が描かれていく。今回誕生日を迎えた戸田さんは、翔北病院を離れ周産期医療センターで産婦人科医としての道を歩んでいたが、三井環奈から急遽呼び戻され、再び救命センターに戻ってきた緋山美帆子役。浅利さんは、フェロー時代は落ちこぼれだったが、今シーズンでは整形外科専門の救命医として支える立場となった藤川一男役として出演中。戸田さんは8月17日、浅利さんは14日生まれと3日違いで収録期間中に誕生日を迎えた2人。サプライズ当日は2人を始め、主演の山下智久、新垣結衣、比嘉愛未、有岡大貴、成田凌、新木優子、馬場ふみか、伊藤ゆみ、下垣真香、椎名桔平といった救命のドクター&ナースたちが勢揃いし、翔北救命救急センターでドクターヘリ要請が入るシーンを撮影していた。そして、いつも通り撮影の流れの確認が終わると、スタッフから突如大きな声で2人のお誕生日を告げる声が。驚く2人をスタッフ、キャストが囲み「ハッピーバースデー」の歌を歌い、特製バースデーケーキも登場!それぞれろうそくの火を消すと、戸田さんは「これからも楽しくいきたいと思います!」と挨拶し、浅利さんは「30歳という節目で『コード・ブルー』に出演できて本当にうれしく思います」と述べると、すかさず山下さんから「踊ってくれるらしいよー」との声が。そして、ためらいながらもその声に乗せられるまま、浅利さんは即興ダンスを披露し、笑顔にあふれた楽しい空間となっていた。ドラマ本編は5話を終え、後半に向かってさらに大きな難問や障害にぶつかっていく「コード・ブルー」。今夜は第6話が放送。冷凍倉庫内で荷崩れ事故が発生し、藍沢(山下さん)と藤川、雪村双葉(馬場ふみか)が向かう。患者を救命センターに搬送する藤川は、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)と交代。灰谷たちは藍沢の指示の元、冷凍室内の負傷者のもとへ。すると治療を始めて間もなく電源が落ちてしまった。暗闇の冷凍室内に、灰谷と横峯は負傷した作業員と閉じ込められてしまう。落雷が原因の停電で復旧には2時間。しかも、未だ落雷の可能性があるためドクターヘリも飛べない…。そんな中、冷凍室の外で藍沢が診ていた作業員の容体が急変し…という展開が描かれる。「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」は毎週月曜日21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月21日「まだ詳細は決まっていませんが、あややが今年か来年に歌手復帰するんです。夫の橘慶太さんも、その“復帰プロジェクト”には関わります。夫婦で別々の事務所に所属していますが、レコード会社は同じポニーキャニオンなので協力しやすい関係なんですよ」(レコード会社関係者) 松浦亜弥(30)の“復帰プロジェクト”が水面下で始動したという極秘情報をキャッチ!あややは、13年8月にw‐inds.の橘慶太(31)と12年越しの交際を実らせて結婚。翌14年12月に女児を出産して以来、育休に入っている。本誌の取材では、あややの“復帰曲”は、橘が作曲するとの話も――。2月下旬、娘とともに車で自宅を出たあややを直撃した。 ――女性自身です。歌手復帰されると聞きました。 「えっ、いえ……すいません、事務所に聞いていただければ」 ――ご主人が楽曲提供されるそうですね。 「……すごいですね。情報が早いですね(苦笑)」 びっくりした顔で答えてくれたあやや。すると車の中から「ママ、ママ」とかわいらしい声が聞こえた。あややは車から女の子を降ろすと、抱っこしながら話を続けてくれた。子育てを聞くと「私はすごくエンジョイしているほうだと思います」とニッコリ。 「楽しくて、楽しくて。夫や私の両親が協力してくれて、辛いことがいっさいないんです。私が子供と離れるのが寂しいので、保育園にも行かせていません。この歳の子って成長が早いので、1日、2日で子供がやれることが変わるんです。その瞬間が見たくて、保育園に預けられないんですよ(笑)」 すっかりママの顔のあやや。でも、育休もすでに2年。そろそろ仕事が恋しくなった? 「今までは夫と子育てを優先してきたので、歌いたい気持ちが全然なかったんです。でも家で夫の仕事を手伝っているうちに、私も歌いたいなって。ゆっくり考えて行きますよ!」 双方の両親の協力で子育て順調ななか、家の外に目が向き始めたのだろう。所属事務所に確認すると、「復帰は何も決まっていません」と否定した。でも、あややの気持ちはノリノリ。復帰が今から待ちきれない!
2017年03月03日12月7日(水)より自由劇場にて浅利慶太プロデュース公演『アンチゴーヌ』が上演される。創設当初から劇団四季を長年牽引してきた浅利慶太。2014年に劇団四季の代表を退き、2015年より演劇活動を再開し、これまで『オンディーヌ』『ミュージカル李香蘭』『思い出を売る男』『この生命誰のもの』を上演してきた。今回、上演されることになったのは、フランスの劇作家、ジャン・アヌイの『アンチゴーヌ』だ。公演を控えた11月某日、演出も務める浅利に現在の心境を訊いた。浅利慶太プロデュース公演『アンチゴーヌ』チケット情報実はこの作品は浅利にとって演劇活動の原点とも言うべき作品。1953年に創立された劇団四季は、翌年、旗揚げ公演としてジャン・アヌイの『アルデールまたは聖女』、そして第2回公演として同劇作家の『アンチゴーヌ』を上演。以来、たびたび再演をし、近年は2005年に自由劇場で上演された。前回の2005年上演時に出演していたのは野村玲子と坂本里咲のみ。それ以外の出演者は初めて挑むことになる訳だが、「今回集まっているメンバーはキャリアもあるので、そういう意味では楽ですね」と浅利は言う。60年前とはだいぶ社会情勢も変わっているが、「芝居をやる人間は60年前も今もあまり変わらない。僕のところに集まる人たちは、雑多なものがなくてシンプル。今の人たちの方が、より深く感じながら演じているような気がします」と語った。なぜ今『アンチゴーヌ』なのか、その理由をたずねてみると、「このように高いレベルを維持している作品は、いつやってもその魅力は変わりません。超一流作品は、やる人間にとっても毎回新鮮ですし、何度もご覧になっている方にも新鮮にうつるはずなんです。あとは、主題が深いということと、感動を受け取ることが出来る作品だということ、更に言うとあまり長すぎない芝居だというところも上演決定のポイントです」つい最近、浅利にとって旧知の仲の平幹二朗が急逝した。「何十年来の親友。これからのこともしょっちゅう話していました。幹ぐらい残っていてくれたらなぁと思うし、本当にもったいない……」と、辛い胸の内を明かした。「みんな天国に行っちゃいましたけどね。僕だけ地獄に残っている」。そう笑いながら話すが、その言葉の重みを感じずにはいられない。これからのことを尋ねられると、「芝居は、あまり先のことを考えちゃいけないんですよ。恋愛と一緒で目先にいる人に夢中にならないと」と、笑みを浮かべた。「これからもお客様が喜んでくださるだろうなというものを考えながらやっていきたい」と意欲を燃やす。浅利自身から滲み出る言葉に触れ、年齢を重ねて一層魅力を放っている理由が少し分かったような気がする。公演は12月7日(水)から11日(日)まで東京・自由劇場にて。チケット発売中。取材・文:住川絵理
2016年12月02日23日に急逝した俳優の平幹二朗さん(享年82)は、フジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)に出演しているが、きょう24日放送の第2話が、最後の出番となってしまった。『カインとアベル』は、旧約聖書に登場する神話を現代の東京に置き換え、主演のHey! Say! JUMP・山田涼介演じる優と、桐谷健太演じる兄・隆一を中心に「兄弟の確執」「愛への渇望」「父に認められたい」というテーマで繰り広げられるストーリー。平さんは、彼らの祖父・宗一郎役で出演。兄弟の父・貴行(高嶋政伸)は隆一を溺愛していたが、優に対してクリエイティビティや感受性の高さで宗一郎と通ずるものを感じて苦手意識を持っているという関係性で、平さんは重要な役どころを担っていた。撮影は、きょう放送の第2話まで撮り終えており、結果としてこれが最後の出演に。翌週の第3話への出演予定はなかったため、宗一郎役は第4話(11月7日放送)から代役を立てることで、現在調整中だという。平さんは、1933年11月21日生まれの広島市出身。俳優座退団を機に浅利慶太演出の『ハムレット』に出演。その後、蜷川幸雄演出作品にも多数出演し、主な作品に『王女メディア』『近松心中物語』『NINAGAWA マクベス』などがある。
2016年10月24日あす12日スタートのテレビ朝日系ドラマ『相棒 season15』(毎週水曜21:00~21:54 ※初回は20:00~)に、前シーズンで"警察嫌い"の男を演じた浅利陽介が再登場する。浅利演じる青木年男は、前シーズンの第15話で、犯行の一部始終と犯人の顔を目撃しながら、「日本国民に通報、捜査協力の義務はない」と言い放ち、警察への捜査協力を一切拒否した男。しかし今回は、反町隆史演じる冠城亘と警察学校の同期で、サイバーセキュリティー対策本部の捜査官として登場する。浅利は、再びこの役を演じることに「結構気に入っていたので、また同じ役で出演できることは、とてもうれしかったです」と喜び。水谷豊と反町については「ドラマにかける思いにはとても熱がこもっていることを再認識しました」といい、「陰湿な部分をひた隠しにしながら明るく振舞っているところがアピールポイントです」と見どころを語っている。なお、青木が前に登場した回は、12日15時55分からテレビ朝日(関東ローカル)で再放送される。
2016年10月11日浅利慶太プロデュース公演『この生命(いのち)誰のもの』が、6月4日(土)より東京・自由劇場にて上演される。【チケット情報はこちら】イギリス人作家ブライアン・クラークによって書かれた本作は、テレビドラマとして放映後、1978年にロンドンで初演し、ローレンス・オリビエ賞(作品賞)を受賞した。1979年に日本で初演された後、浅利が8年の歳月をかけて原作者と話し合い、舞台を日本に置き換えた改訂版で1987年から上演を重ねている。不慮の事故で身体の自由を失った若き彫刻家・早田健が選択した“治療の中止”と、病院側の“医の倫理”を巡る裁判を描く。1994年、2004年の公演で主人公・早田の担当医・北原を演じ、今回は朝田婦長を演じる坂本里咲に話を聞いた。稽古もほぼ大詰めという時期。「演出家(浅利)が毎日みっちり稽古をつけてくださってます。これまでこの作品は迫力や力で見せていた部分があるのですが、今回は役者ひとりひとりがリアリティを持って、自然にやれと言われています。これまでとはまた違った印象になると思います」。浅利が目指しているのは「本そのものの感動を、役者が透明な媒体になって客席に届ける」というものだという。「俳優は書かれているものを自分の体を通して言葉で伝えていくしかない。だから、言葉には厳密。一音でも落ちたら、お客様は『え?』ってなりますよね。そうなったときにはもう物語の世界からはずれて、役者の言葉を聞き取る方に意識が向いちゃう」と坂本は、浅利が独自に作り上げた発声法で、一音も落とさないよう、今でも訓練は欠かさないという。1994年から3度目の出演となる坂本は、演じる中で自身の変化も感じるという。「歳を重ねることで主人公の想いがわかるようになりました。以前、演じたときは、早田は特別な存在だと感じてたんです。特殊な考え方をする人だと。それが今はすごく共感できる。若いときはとにかく好きなことを一生懸命やっていればよかったのですが、役者をやめようかと悩んだ時期があり、それ以降、役者としてどう生きたいか、自分らしく生きるとは、と考えるようになり、作品が近くなりましたね」。主人公・早田はこれまで日下武史や石丸幹二とベテランが演じてきたが、今回は若手の近藤真行が演じる。「演出家には『役者として本に向かうだけじゃなく生きることを実感しろ』と言われながら、彼は今すごく一生懸命やっています。これまでとは全く違う雰囲気ですよ」。「“生命の尊厳”というと重いですけれども、生きることは素晴らしいと思っていただける舞台です。テーマを問うというものではなくて、温かい人間ドラマですので、気軽に来ていただければ」。『この生命誰のもの』は、6月4日(土)から6月11日(土)まで、東京・自由劇場にて上演。取材・文:中川實穗
2016年05月31日浅利慶太プロデュース公演『思い出を売る男』が2月24日に東京・自由劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】同作は、浅利にとって慶應高校時代の恩師で、演劇という世界における精神的支柱でもあった劇作家の故・加藤道夫が、第2次世界大戦終戦から6年後の1951年に発表した戯曲。物語は、敗戦後のどこか不思議な雰囲気の漂う薄暗い裏街が舞台。一人の男がオルゴールとサクソフォンを奏でながら“思い出”を売っている。そこへ訪れる、孤児の花売り娘、思い出を引きずるようにして生きる街の女、したたかに俗世をすりぬける広告屋、恋人に想いを馳せるGIの青年、陽気な物乞い。そして、思い出をなくした黒マスクのジョオ。彼ら通りすがりの人間たちは、戦争によって「過去」と「現在」を大きく隔てられた人々。男が奏でる音楽によって思い出を呼び覚まされた人間たちは、そこに何を思うのか・・・。主演の思い出を売る男役を務める松本博之は、オーディションを経て今回初めて浅利演出作品に参加。これまでテレビドラマやCM、映画、そして何本か舞台にも立ってきたが、本格的な演技の訓練、指導を受けるのは同作が初めてとなる。公演は2月28日(日)まで東京・自由劇場で上演。チケットは発売中。
2016年02月24日ミュージカル『ライオンキング』に続く、大阪四季劇場の次回作の製作発表会が11月16日、大阪市内のホテルで行われた。発表された演目は、13年ぶり4度目の大阪公演となるミュージカル『キャッツ』で、2016年7月よりロングラン上演を予定している。劇団四季のチケット情報1983年、東京・西新宿のテント式仮設劇場で初演されたミュージカル『キャッツ』。大阪には1985年3月に初登場し、国内2番目の上演地として西梅田に仮設劇場「キャッツ・シアター」を設置して上演。当時の代表・浅利慶太が「大阪で3ヵ月しかもたなかったら、劇団四季は大阪で解散する」と断言し、結果、東京を抜く13ヵ月のロングラン記録を達成した。本作はアンドリュー・ロイド=ウェバーの代表作のひとつで、都会のゴミ捨て場が舞台。年に一度行われる猫たちの舞踏会に24匹の猫が集まり、それぞれの猫が歌い踊りながら自分の生き様を語っていく。舞台と客席とが一体化した劇場構造が魅力のひとつで、劇場に一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは猫たちの世界。舞台から客席に至るまで猫の視線に合わせた巨大なゴミの数々が配置され、その土地ならではのご当地ゴミも捨てられている。前回の大阪公演では阪神タイガースのメガホンなどが捨てられていたが、4度目となる今回は「なるべく前回までとは被らないようにしたい」と、振付・演出スーパーバイザーの加藤敬二。かつてマジック猫ミストフェリーズ役としても活躍した加藤は「100人のお客様がいれば、100通りのキャッツがある。それぞれの人生観をもって、詩を読むような感覚で猫の世界を想像していただければ。また、『キャッツ』は大変高度な技術が求められる作品。鍛え上げられた俳優たちのパフォーマンスにもぜひご注目ください」と、作品の見どころを語った。また、共同主催となる阪神電鉄の藤原崇起社長は「西梅田で大阪初演された1985年は、阪神タイガースが優勝した年でもあります。今回、また西梅田の地に『キャッツ』が帰ってくるということで、一緒に大阪を盛り上げたい」と語れば、劇団四季の吉田智誉樹社長も「『キャッツ』には優勝招き猫伝説という、上演する土地を本拠地とする球団が優勝するジンクスがあります。来シーズンはきっと阪神タイガースに『キャッツ』のご利益があるはずです(笑)!」とコメントした。さらに、「京都劇場も再び関西の拠点のひとつとしたい」と語り、今後の関西での展開に期待を持たせた。チケットは2016年4月発売予定。取材・文:黒石悦子
2015年11月19日日本人に生まれながら、中国人歌手・李香蘭として絶大な人気を誇った山口淑子。この戦争に翻弄された、実在の歌姫の数奇な半生を描く『ミュージカル李香蘭』が、戦後70年になる今年、上演される。本作で1991年の初演にタイトルロールを務め、その後も数多く同役を演じているのが野村玲子だ。改めてこの役に向き合う気持ちを野村に訊いた。チケット情報はこちら最近のこと。テレビで若い子が「アメリカと戦争したことなんてあったんだ」と言っていたことに驚いたという。それに対し、「やっぱりきちんと、あったことはあったこととして、知っていて欲しいと思います」と語る野村。ただ、『ミュージカル李香蘭』は“戦争の悲劇を語り継ぐ”という思いが込められている作品だが、出演する俳優たちは当然、直接戦争を体験していはいない。自身も初演の頃は苦労した。「歴史をしっかり学んでこなかった世代ですので、自分の無知さを思い知らされて、それはそれは大変でした。まず自分たちが戦争という歴史を知って、その先にいま、自分たちの人生があるということをきちんと理解しないといけないと思っています。その上で、これから私たちはどうやって生きていくかということを含めてお客様にお伝えしたい」。柔らかい表情で、しかしきっぱりと言うその姿に見えるのは使命感か。重ねて「この作品は重みが違う、誠実に向かわないと」とも話した。山口淑子さんは戦後、参議院議員をも務めるなど様々な活躍をし、昨年亡くなった。野村はこの作品を通し、山口さんと交流があった。「本当に美しい方で、そして非常に頭の回転が速い、素晴らしい方。そんな方を演じるなんて…というプレッシャーすらすぐに見抜かれて、「大丈夫、玲子さんの好きなように、『ミュージカル李香蘭』という作品の李香蘭を作ってくださっていいですから」っておっしゃってくださいました。公演にもよくいらしてくださいましたよ。今回の公演の最中に、山口先生の一周忌を迎えます。今まで以上に山口先生と出会えたこと、この作品に出会えたことに対する感謝と、平和への思いを胸に刻んで、お稽古に参加しています」。なお、今まで劇団四季が上演していた本作だが、今回は劇団四季の創設者であり、元代表の浅利慶太氏が今年新たに発足させた<浅利慶太プロデュース公演>の第2弾として上演される。オーディションで決定した出演者もフレッシュな顔ぶれが多く「それだけでも今まで四季でやってきた舞台とは違って、新鮮ですよ」と野村は楽しそうに笑う。「私は19歳の時から劇団ひとすじでしたから、座内の俳優としか演じた経験がないんです。今までは相手が「こうくるな」というのがわかりましたが、今回は意外な展開ばかり(笑)。自分が慣れていたものをそぎ落として、いまの交流から生まれるものを積み上げていけたらなと思ってやっています」。今の野村だからこそ表現できる李香蘭は、戦後70年の夏、我々に何を訴えかけるのか。客席で見届けたい。公演は8月31日(月)から9月12日(土)まで、東京・自由劇場にて。チケットは発売中。
2015年08月05日