三浦春馬・主演ドラマ「僕のいた時間」や福士蒼汰&本田翼との共演作『江ノ島プリズム』などで脚光を浴び、ブレイク必至といわれている野村周平を筆頭に、次世代をリードする若手イケメン俳優たちが共演する『クジラのいた夏』。本作には、ミュージカル「テニスの王子様」菊丸英二役や「天装戦隊ゴセイジャー」のゴセイブラック役として活躍し、今年2月、芸能活動を休止した浜尾京介も出演しているが、このほど本邦初公開の衝撃の劇中ビジュアルが解禁。あろうことか浜尾さんが、女子たちにズボンを脱がされてしまっているのだ…。本作の主人公は、目的や夢もなく、ただ毎日を生きている地方都市の青年“チューヤ”(野村周平)。ある日、東京に出ることを決意し、地元を離れる最後の日に、高校時代からの親友・J“ジェイ”(松島庄汰)とギズモ(浜尾京介)、そして町田(松岡卓弥)が大送別会を開いてくれることに。だが、過去の想い出にしがみつき、引越しに足踏みしているチューヤに対し、彼らはある提案をする。そんな中、上京し芸能人として活躍しているはずのかつての憧れの先輩・弓子(佐津川愛美)が現れたことで、チューヤの心は揺らぎだす。地元に留まるべきか、離れるべきか。大人になりきれない若者たちの、ひと夏の物語が始まる――。『江ノ島プリズム』の吉田康弘監督が再び野村さんとタッグを組んだ本作は、野村さん始め、舞台や映画などで幅広く活躍する松島庄汰、元「サーターアンダギー」の松岡卓弥が、若者たちのモラトリアムな青春模様を瑞々しく描き出している。そんな若手たちの中でも浜尾さんといえば、ミュージカルにドラマにと活躍していたが、自らの夢を追うため、惜しまれつつも芸能活動を休止。その端整な顔立ちから、王子様のような役柄を演じることが多く、女性ファンの心を釘付けにしてきた正統派のイケメン俳優だ。だが本作で、浜尾さん演じる“ギズモ”という役は、メガネをかけ、いつも不思議な動物柄のTシャツにジャージ姿。お寺の跡取り息子で、ケジラミに悩み、常に陰部を掻いている…という“王子様”要素は皆無、浜尾さんのイメージとはまるで対照的な超個性派キャラとなっている!劇中では、ケンカに巻き込まれて女子にズボンを脱がされる、というヘタレな一面を見せており、また海のシーンではやたら切れ目の深いパンツ姿も披露。活動休止前の最後の作品にして、いままでの殻を脱ぎ捨てたかのような浜尾さんの振り切れた熱演ぶりに、目が離せなくなりそうだ。『クジラがいた夏』は5月3日(土・祝)よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:クジラのいた夏 2014年5月3日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開(C) 2014「クジラのいた夏」製作委員会
2014年04月30日「愛には、苦い涙がつきものよ」この言葉を読んで、そうだよねと感じる人は少なくないのではないでしょうか。会いたいのに会えなくて。ひどいフラれ方をして。好きになってはいけない人と恋に落ちて。彼に浮気されて。不倫の恋から抜け出せなくて。苦しくて切なくて報われなくて、今日も一人、涙を流す。それでも恋をせずにはいられない。人間って本当に不条理な生き物ですね…。冒頭の一文は1915年の今日12月19日に生まれたフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフの名言です。よく知らないという人でも、彼女の代表作の『愛の讃歌』は美輪明宏さんや桑田佳祐さん、宇多田ヒカルさんなども歌っているので、曲自体はどこかで耳にしたことがあるかもしれませんね。没後50年のピアフは、生涯を通して恋多き女と言われた女性。十代でナイトクラブの歌手となり、数々の男性と恋に落ち、二度の結婚をしたと伝えられています。人生最大の恋の相手はボクシングの世界チャンピオン、マルセル・セルダン。彼には妻子がいましたが、2人は初めて会った時から惹かれ合い、ピアフは2日ごとにセルダンへラブレターを送ったそうです。しかし、ある日、セルダンが乗っていた飛行機が墜落して2人の恋は突然幕を閉じます。失意の中、セルダンのために書いたという『愛の讃歌』をステージで歌い、大喝采を受けたピアフ。そんな苦しい恋を経験した彼女の言葉「愛には、苦い涙がつきものよ」は、とても説得力がありますね。人生で自分の半身のように感じられる相手と恋に落ちるなんて経験は、そうそうできるものではないでしょう。けれどもその恋を通して世界が広がり、人としても女性としても磨かれるのは事実。だから、たとえ大切な恋を失くしたとしても悲嘆に暮れたりしないで、自分がそこまで相手を深く愛せたことに誇りを持てばいいのだと思います。ここでつらい恋、特に失恋に悩んでいる時、心に効きそうな著名人の名言をいくつかお届します。・『失恋って、当の本人は苦しい苦しいと言っているけれど、本当は終わった恋をいつまでも思い出して楽しんでいるような所があると思う。本当に苦しいなら、一秒でも早く忘れる努力をするはずだから。』(宇野千代/小説家)確かに…。嫌な記憶しかなかったら、みんな、どうにかして忘れようとするだろうけれど、恋愛には良い思い出もたくさんあるから、なかなか心から追い出したりはできないんですよね。要はつらくてもジタバタしないで、過去の出来事を反芻しながら待っていれば、いつかは時間が解決してくれるということなのでしょうか。ピアフ同様、恋多き女と呼ばれた宇野千代さんの言葉、深いですね。・『上手に別れられるなどということは、まったく稀なのだ。そういうのは、ちゃんとうまくいっていたら、別れたりはしやしない。』(マルセル・プルースト/作家)上手な…って、いったいどんな別れ方なのでしょうか。笑ってさよならして、その後も後腐れなく友達として付き合えるような別れ方なのか。それとも、傷つけ合っても数年後に相手があれは最高の恋だったなと、ふと思い出すような別れ方なのか。いずれにせよ、20世紀を代表する作家プルーストでさえうまくできないと言っているのだから、私たちが上手に別れられないのは仕方のないこと。付き合う時も別れる時も、なりふりかまわず相手にぶつかっても、それもまた一つの正解なのかもしれません。・『女性が綺麗になる方法は二つあります。「いい恋をすること」と「悪い恋をやめてしまうこと」です。』(浜尾朱美/ニュースキャスター・エッセイスト)この言葉も正論そのもの。女性は恋をするときれいになれると言うけれど、あまりにも苦しい恋をすると疲れで早く老けてしまう場合も。せっかく恋をするのなら、美しく若返るような恋をしたいですよね。とはいえ、現在進行中の恋愛が“良い恋”か“悪い恋”かを見極めるのって難しいもの。そんな時は、こちらの名言を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。・『あなたのマスカラではなく、口紅を汚すような男と付き合いなさい。』(キム・カーダシアン/テレビパーソナリティ、女優)大好きな人と一緒にいるのに、泣いてばかりいるようならば、その恋はそろそろ終わらせたほうがいいのかも。ハリウッドセレブの一人でゴシップ雑誌の常連だというカーダシアンの言葉には、真理があるような気がします。つらくて苦しくてどうしようもない時、数々の恋を経験した著名人たちの名言に触れてみては。少しだけ心の傷が癒され、前を向こうという気持ちになれるかもしれませんよ。(文=Kawauso)
2013年12月19日