昨年4月に女性への暴行事件でダンス&ボーカルグループ・AAAを脱退した元リーダーの浦田直也(37)が1月27日夜、自身のTwitterを更新した。浦田はこの日、青空を見上げる後ろ姿の写真とともに、自身の曲である『空』の歌詞を投稿。「見上げた空のように素直に生きてゆけるのならば止まない雨はないって言葉信じて生きてくだけで強く前に進めば陽が射す明日が来るのだから逃げないやめない終わらない居場所をみつけるよ」と呟き、「urata naoya 『空』2020.1.28」と締めくくっている。浦田は昨年12月31日付けでグループを脱退しているが、今後はソロで活動を続ける予定。また、同グループは年内で活動休止することを今月14日に発表している。同ツイートは28日15時現在で5万8千件の「いいね」と、1万7千件のリツイートを記録。「戻ってきてくれてありがとう」「早くあいたーいです」といったコメントもあるが、多くのユーザーからは《まずは謝罪とかだと思うのは俺だけ?》《直也くん、待っていました。でもこの戻り方は残念です》《そんな空の歌詞をコピーして投稿なんかする暇あるのなら、皆に謝罪すればどうですか?》と厳しいコメントが多く寄せられている。
2020年01月28日男女5人組音楽グループ「AAA」のリーダー・浦田直也(37)が12月31日をもってグループを脱退すると、同日に公式サイトで発表された。今年4月に暴行事件(不起訴処分)を起こし無期限謹慎中だった浦田。所属事務所は《今後の活動についても考え抜いた結果、AAAを脱退する意志を固めた旨、報告がございました》と説明。今後は、個人で活動を続けるという。浦田本人は《これからは『浦田直也』として、いろいろな想いを自分の声に乗せ歌にして届けられるよう、一生懸命努力していきたいと思っています》と意気込み。ほかのメンバーたちは連名で、《時間をかけて話し合い、様々な意見が出た中で私たちが出した結論は、リーダー浦田直也の意思を尊重する、ということでした》とした。「いろんな仕事が決まっていたにもかかわらず、リーダーとしてあるまじき行為でした。ほかのメンバーたちのことも考えた結果、浦田さんはついに大きな決断に至ったのでしょう」(音楽関係者)グループのリーダーとして、ダンスと歌そしてトークと磨いて来た浦田。ソロ活動の下地はそろっているが、大物が“救いの手”を差し伸べることもありそうだ。「浦田さんといえば、事件を起こす前には浜崎あゆみさん(41)のSNSにたびたび登場。浜崎さんが弟のようにかわいがっていることで知られていました。同じレコード会社所属ということもあって、今後の活動で浜崎さんが手を差し伸べる可能性もあるかもしれません」(前出・音楽関係者)浜崎が自身のSNSで、浦田の脱退についてどうコメントするかが注目される。
2019年12月31日ダンス&ボーカルグループ・AAAのリーダー浦田直也が31日、所属事務所を通じ、同グループから脱退し、今後は個人で活動することを発表した。浦田は今年4月19日、都内のコンビニで酒によって女性に暴行をしたとして逮捕された(後に不起訴処分)。同月21日に釈放され、約2時間半の間に金髪を黒髪に染めて謝罪会見を開き、以降は無期限謹慎処分を受けていた。所属事務所によると、浦田の謹慎処分は12月31日をもって解除。「本人は謹慎処分以降もメンバーをはじめ、ファンの皆様や多くの方々に多大なご迷惑をおかけしたことを猛省する日々を送っており、併せて今後の活動についても考え抜いた結果、AAAを脱退する意志を固めた旨、報告がございました」「弊社としても検討を重ねてまいりましたが、本人の意思が揺るぎないこともあり、今回の報告に至りました」と経緯を明かし、今後は「今後は個人での活動を行っていく予定」だという。また、浦田もコメントを発表。「メンバーをはじめ、スタッフ、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そしてファンの皆様に悲しい思いをさせてしまったことを後悔し、反省する時間を過ごしてきました」と謹慎中を振り返り、「今まで応援してくださった皆様には、申し訳ない気持ちと、これまで支えていただいたことへの感謝しかありません」とファンへの思いをつづる。そして、「二度と同じ過ちを繰り返さないという強い意思を持ちながら、これからは『浦田直也』として、いろいろな想いを自分の声に乗せ歌にして届けられるよう、一生懸命努力していきたいと思っています」と決意を新たにし、「AAAのメンバーでいられたこと、一緒に夢を叶えてきた仲間に出会えたことは僕の人生で一番の宝物です」とメンバーへの感謝も記している。
2019年12月31日泥酔状態で面識のない女性に暴行したとして逮捕された、男女6人組グループAAA(トリプル・エー)のリーダー浦田直也容疑者(36)。所属するエイベックス・マネジメントは4月22日、公式ホームページで無期限謹慎処分を科すと発表した。それに伴い、27日から始まる浦田容疑者のファンクラブイベント全4公演の中止も正式決定。6月15日に開幕するAAAのアリーナツアーは協議中だという。「21日に謝罪会見を行いましたが、浦田容疑者について『どこか人ごとのような態度だ』とネットで批判が殺到していました。そのため『このままだとツアー出演も厳しいのでは』と不安の声も上がっています」(レコード会社関係者)各スポーツ紙によると、事件を受けて全日本空手道連盟(全空連)が所属レコード会社・エイベックスとの契約を解除する方針だという。各紙によると同連盟公式応援歌にAAAの「Yell(エール)」が起用されていたが、各都道府県連盟などに楽曲使用を控えるよう通達。5月の常任理事会で正式決定されるとのこと。連盟関係者は「暴力や薬物などで問題があった場合は契約を解除するという条項が(契約書に)ある」と説明しているという。「空手は来年の東京五輪で実施され、組手・型ともにメダルラッシュとなりそうです。事件がなければ、AAAは何らかの形で五輪の空手競技絡みの仕事をこなしていたはず。これまでは大いに期待が集まっていました。しかし全空連から契約を解除されてしまっては、そうなる見込みも薄い。事件によって失うものは、ことのほか大きいといえるでしょう」(スポーツ紙の五輪担当記者)
2019年04月23日女性への暴行事件で逮捕(21日に釈放)されたダンス&ボーカルグループ・AAAの浦田直也(36)について、所属するエイベックス・マネジメントは22日、無期限謹慎処分とすることを公式サイトで発表した。サイトでは「この度は、弊社所属アーティスト浦田直也が、暴行事件を起こしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「弊社といたしまして、浦田直也に対し、無期限謹慎処分を科すことといたしましたので、ご報告させていただきます」と発表。続けて、「被害者の方に多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。また、関係者へも多大なるご迷惑をおかけしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を繰り返した。浦田容疑者は19日5時頃、都内のコンビニで、酒に酔って女性の頬を平手打ちした疑いで逮捕された。21日に釈放され、都内で会見を開いて謝罪。今後の活動を自粛することを発表していた。
2019年04月22日コンビニエンスストアで面識のない女性に暴行したとして逮捕されたダンス&ボーカルグループ・AAAのリーダー浦田直也が21日に釈放され、都内で同日20時から謝罪会見を開いた。浦田は当面の間は活動を自粛。事務所が近く処分を下すという。浦田は金髪を黒髪に染め、黒スーツにネクタイ、黒メガネで登場。「この度は、私のあってはならない行動により、被害者の方へ大変なご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げ、「自分の立場があるのに、泥酔し、記憶をなくすまで飲み、あってはならない行動をしたことを本当に心から反省し、心からお詫び申し上げます。申し訳ございません」と謝罪。さらに、「ファンのみなさま、そしてAAAのメンバー、関係者のみなさま、家族。本当にたくさんの方にご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございません」「私、浦田直也はすべての活動を自粛し、みなさまに謝罪の気持ちを重ねていきたいと思っております。それが今取るべき行動だと思っております。本当に被害者の方へ心より、お詫び申し上げます。申し訳ございません」と何度も頭を下げた。当日の状況については、「友人と何人かで食事から始めて、楽しい時間のはずだったんですけど、どんどん飲み過ぎてしまって。最後の方には記憶をなくしてしまって」と説明。18日19時から19日4時まで「かなりの量」の酒を飲み、2時から4時あたりの記憶が全くなく、19日5時ごろに女性に暴力をふるったことや事件を起こしたコンビニの場所についても覚えていないという。逮捕時を「翌日の朝に警察の方が来て、『こういう行動があったのは分かるか』と言われたので、正直に『記憶にありません』『酔っていたので分かりません』とお答えしました」と思い返し、「正直、最初は『何のことを言われているんだろう。何をやってしまったんだろう。お酒を飲んで楽しい時間を過ごしただけだったはずなのに、どうしていつの間にかこんなことになっているんだろう』と自分でも分からなくなるくらい。そういう状態でした」。記者から、飲みの誘いを断れたことで暴力をふるったのかと問われ、「何も覚えていないので、何があったのか、何をしゃべったのか、何をしてしまったのかは自分の記憶には残っていない状態です」「断片的にもどうやって帰ったかも覚えていないです」と答え、逃げる女性を追いかけてエレベーター内で蹴りつけたとも一部で報じられているが、「お店を出る2時間ぐらい前から記憶がないので。そこのところも聞いてないですし、僕の記憶もないので、そこは分からないです」「分からない自分が悔しい。こんな情けない大人になってしまって本当に情けない」と悔しさをにじませた。「もう正直、一切飲まないです。絶対に飲むつもりもなければ、飲みたいとも思わないです」と今後は断酒する意向。酔って女性に声をかけたことはこれまでなく、「なかなかそういうことをするタイプではないので」と否定し、ナンパも「したことないです」。女性に手をあげたことがあるのかについては、「ないです」と即答した。また、引退の可能性については、「無期限とかは考えていなくて、今の気持ちが活動を自粛したいという気持ちなので、まだそこまでは会社とも話せていないので、これからどういう形でみなさまにしっかり謝罪の気持ちが伝えられるか、考えていきたい」「今はまだそこまでの気持ちでは。そういう気持ちを考えるまでの余裕がないです」と明確な回答を避けた。事件の記憶がないことを繰り返し訴えた浦田。メンバーへの謝罪はこれからで、「許してくれないと思います。自分がしてしまった、ありえない行動なので。簡単に許してくれとは言えないですし、きっとメンバーも一緒にこれだけ長くやってきて、メンバーの一人がそういう行動をとったことを許してはいけないと思っていると思います。申し訳ない気持ちで……メンバーにもちゃんと謝罪はしたいと思います」と語っていた。
2019年04月21日男女6人組音楽グループ「AAA」のリーダー・浦田直也(36)が4月20日、警視庁に暴行容疑で逮捕された。一連の報道によると19日午前5時ごろ、東京都中央区のコンビニエンスストアで面識のない20代の女性に声をかけたという浦田。だが誘いに乗ってこないことに腹を立て、平手打ちで頬を叩いたという。浦田容疑者は「酒に酔っていて、覚えていない」と語っているとも報じられている。ドームツアーやアリーナツアーなど精力的に活動を続け、’05年の結成から多くのファンを獲得しているAAA。突然のリーダーの逮捕報道に「あまりにショックすぎる…解散とかないよね?」と悲しむ声や、「お酒で逮捕されるとかリーダーの自覚なさすぎ」と厳しい声がネット上では上がっている。すでにTwitterでは「浦田直也」「直也くん」「浦田さん」がトレンド入りしており、関連ツイートは1万5千を超える勢いだ。また本日20日と明日21日は、同じくAAAのメンバーである西島隆弘(32)がソロ名義「Nissy」としてツアー公演を行っている。これについて「逮捕されたのを知ってからライブしてるのかな…」「ライブ終わってから知ったらあしたNissy歌えるのか…」と西島を心配する声も寄せられている。
2019年04月20日ジャニーズ事務所から初のバーチャルアイドル・海堂飛鳥と苺谷星空が誕生した。各メディアによると王子様キャラの海堂の声をなにわ男子の藤原丈一郎(23)が、やんちゃキャラの苺谷を同じくなにわ男子の大橋和也(21)が担当するという。バーチャルアイドルとは、実在しない架空のアイドルのこと。インターネットのような仮想空間を中心に、アイドル活動を行う。早速、海堂と苺谷も2月19日から毎日21時30分頃にSHOWROOMにて動画を生配信するという。各メディアによると、同日に開催された会見で藤原は「最初にこの話を聞いたときはビックリしたんですけど、貴重な経験をさせていただくので楽しみしかない」とコメント。さらに大橋は「ファンの皆さんと近い距離で話せるので今から楽しみです」と語ったという。3次元アイドルの代表といえるジャニーズの、バーチャルアイドル界への進出。Twitterでは《は!?ついにSHOWROOMやっちゃう?しかもバーチャルアイドル?驚き》《バーチャルアイドルの是非云々の以前にバーチャルアイドルの楽しみ方が理解できないアナログBBA》といった驚きや困惑の声が上がっている。いっぽうで、ジャニーズの新たな挑戦に期待の声も上がっている。《「バーチャルアイドル?ジャニーズ???誰この人調べよ」ってなるだけでデビュー以上の物も得られるんじゃないかな~と期待してみる》《バーチャルを入り口にファン層の新規開拓も見込めるだろうし、アイドル育成の元祖みたいなジャニーズ事務所ならではの新しいコンテンツを期待したいね》《新しいモンには一様に文句がつくもんやし、バーチャルアイドルがどんな市場になるかアタイは楽しみ》海堂と苺谷のキャラクターデザインは、ニコニコ動画やYouTubeなどで活動するクリエイターユニット・HoneyWorksのヤマコが担当している。「HoneyWorksとは2次元界隈で知らないものはいないクリエイター集団で、動画の総再生回数が4億回以上。またボーカリストを迎えたCHiCO with HoneyWorksとして音楽活動にも積極的です。今後CHiCO with HoneyWorksとのコラボで、海堂くんと苺谷くんのCDデビューも考えられるのではないでしょうか」(音楽関係者)ジャニーズの新たな挑戦――。その化学反応が楽しみだ。
2019年02月19日10月29日(土)放送の「チョイ住み」は、「チョイ住み in リスボン」と題し、プロレスラー・小川直也と、俳優・竹内涼真が出演する。NHK・BSプレミアムにて放送中の「チョイ住み」は、その街にまるで引っ越したような、全く新しい旅番組。ガイドブック片手に、忙しい旅をしがちな現代の日本人に、新しい旅のスタイルを提案していく。コンセプトは「その国にちょっとだけ住んでみる」。アパートを借りて、近所の市場に出かけ、食事を作っては、その日ふと思い立った場所で気ままに過ごす。現地の人と同じ目線に立つことで、ガイドブックには載っていないその国の素顔を浮き彫りにするのだ。今回「チョイ住み」するのは、バルセロナオリンピック柔道銀メダリスト、プロの格闘家に転向後は「暴走王」の異名で人気を博す小川さんと、土屋太鳳と共演した『青空エール』や、7月期放送のドラマ「時をかける少女」の出演が記憶に新しい、いま旬の若手俳優竹内さん。第8弾を迎える今回の旅先は、ユーラシア大陸の西の果て、大航海時代の歴史と文化を残すレトロで不思議な街「ポルトガル」。テージョ川の河口に開けた首都リスボンを舞台に、初対面の2人がハプニング続出!おかしなチョイ住みを繰り広げるようだ。迷路のような路地、郷愁を駆り立てる音楽“ファド”がこぼれる下町で、2人が見い出した楽しみとは?どんな旅になるのかお楽しみに。「チョイ住み in リスボン」は10月29日(土)19時30分~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月20日トヨタ自動車はこのほど、「実写版ドラえもん CM」シリーズの第8弾の内容を発表した。7日より放送され、小川直也さん演じるジャイアンと、前田敦子さん演じるジャイアンの妹・ジャイ子が初共演する。このCMは「ジャイアンジャイ子の芸術の秋」編として、秋を先取りした内容に。ジャイ子が「クリスティーネ剛田」として個展を開催するほか、ジャイアンがリサイタルで「ヘビーローテーション」(AKB48)を披露するという必見(?)のシーンもある。CMのストーリーは、妻夫木聡さん扮するのび太とジャン・レノさん扮するドラえもんが、ジャイ子の個展やジャイアンの勤めるスーパーを訪れ、奇妙な絵や歌に逃げ出すという内容。のび太の「自分の好きなところに行きたいな」に、ドラえもんの「行けるじゃん、免許取れば」のセリフが入り、「免許を、取ろう。」のロゴで締めくくられる。ジャイ子役の前田敦子さんは、小川直也さんが歌って踊るヘビーローテーションについて、「AKB48とは違った迫力があっておもしろかったです」とコメント。一方、ジャイアン役の小川直也さんは、「初めてジャイアンとジャイ子の兄妹が共演しました。ドラえもん好きなら誰もが知っているジャイアンリサイタルやジャイ子の絵も出てきます。皆様楽しみにしてください」と語っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日『チーム・バチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』といった医療ミステリー映画の原作者であり、作家デビューわずか5年たらずでスター作家の地位を確立した海堂尊。彼の小説の面白さは、なんと言っても外科医を経て現在は病理医という“現役の医師”であるからこその豊富な医学知識と医療行政への鋭い指摘にあり、新作が発表されるたびに注目を浴びている。そして、海堂氏にとって9作目となる「ジーン・ワルツ」は菅野美穂の主演で3作目の映画化となった。産婦人科医療を舞台にしたドラマティックな物語がスクリーンに登場する。分からないからこそ描ける女性の心理「『ジーン・ワルツ』で書きたかったのは、いまの産婦人科医療や妊娠に関する問題点。それらを1冊の本にしてみたかったんです。(自分自身が医師なので)本物の素材(医療)を使ってはいますが、あくまでも小説の肝はエンターテイメントだと思っていて。いつもエンターテイメント性100%の小説を書いているつもりです。社会的に訴えたいテーマがあるわけではないんですよ。だから僕の小説にはこうすべきだという結論はないんですよね…」と語るように、映画『ジーン・ワルツ』にも明確な答えは用意されていない。あえて答えを用意しないことで生まれる余韻――それが海堂作品の面白さのひとつと言える。しかしながら、不妊治療を軸としたこの物語には、刑事告発された産婦人科医や代理出産など様々な問題が提示され、特に女性は「もしも自分だったらどうするのか?」と深く考えることだろう。不定愁訴外来の田口と厚生労働省の白鳥コンビが医療現場の事件を解き明かしていく「チーム・バチスタの栄光」から連なるシリーズとは異なり、本作の主人公は顕微授精のスペシャリスト曾根崎理恵。彼女と彼女がサポートする4人の妊婦たちの出産までの十月十日の物語が綴られる。女性の様々な心情が丁寧にかつミステリアスに描かれるのだが、それを男性が書いているのは興味深い。なぜ、あそこまでリアルに女性の心理を描けるのか?「分からないから、なんじゃないですかね。妊娠が女性にどういう感情をもたらしているのかは、(僕の)想像でしかなくて、それがあたっているかどうかも分からないけれど、バイスタンダー(傍観者)として女性の妊娠を見ていると、心情の起伏とか疾風怒濤とか、普通ではないんだなという認識はあります。女性を分かっていたらもっとモテていると思うし(笑)」。女性のことはよく分からないと照れくさそうに笑いながら、キャラクターを生み出す瞬間の話題へ。「実は、小説を書く際に詳しい人物設定をしないんです。最初に決めるのは、性別と年齢と少しの要望――ハンサムか美女かというくらいで、あとは物語を転がしていくうちにキャラクターの属性が出てくる。僕自身が書いてはいるんですが、言うことを聞かない連中(キャラクター)ばかりなので。特に“バチスタ”シリーズの白鳥はね(苦笑)。でも、キャラクターが自然に流れていくのが一番いいんですよ」。“菅野版”曾根崎理恵に絶賛映像化にあたっては一切口を出さないという海堂さんだが、撮影現場を見ることは「大好き!」だと声を弾ませる。「映画の現場では当たり前のことであっても、素人から見ると好奇心を持つことが多いですからね。特に今回は美人な女優さんが多くて!」とテンションが上がり、曾根崎を演じる菅野さんについては「しっかりと(映画としての)人物像が確立されていた」と絶賛。完成した映画については「ありきたりですが、感動しました…」と語り出す。「自分が書いた作品であるのに、自分が作ったものが基になっているというのが信じられないという感じでしたね。僕は小説を書くときも映画を観るときも解析はしないんです。ただ自分の価値判断の基準としては、観ているときに作品に集中できて気持ちが動くこと、終わった後に明るい気持ちになれること。その2つを基準にしている。そういう意味ではものすごくいい映画だなと。あと、男は映画を見て泣いちゃいけないって決めているんですが、この映画はかなり危険な映画ですね(笑)」。その言葉からは、原作者の涙腺がゆるむほどの出来、納得の映画化であったことが伝わってくる。自分が書いた小説を1冊でいいから出したい、本屋の片隅に自分の書いた本が1冊並んだら嬉しい――そんな幼い頃からの夢を実現させ、いまやベストセラー作家の仲間入りを果たしている海堂さんに、生命誕生を描いている『ジーン・ワルツ』にちなんで、最後にこんな質問を投げかけてみた。もしも生まれ変わるとしたら?その答えは?「ずるい答えかもしれないけれど、生まれ変わりたいとは思わないですね。いまこうして生きていることが奇跡で、思うようにいかないことも多々あるけれど、こういう生き方(いまのような生き方)をするしかないと思う。だから“もしも”という設定の小説は、僕は書かないだろうし…」。何とも海堂さんらしい答えだ。ちなみに、彼の「生きていることが奇跡」という“奇跡”という言葉は、曾根崎が原作でも映画でも発している言葉でもある。自分の小説に結論はないと前置きした海堂さんだが、もしかすると“奇跡”を知ること=いまを生きることを伝えたかったのかもしれない。(photo/text:Rie Shintani)特集「『ジーン・ワルツ』 現場が伝える女性の『生き方』&『働き方』」■関連作品:ジーン・ワルツ 2011年2月5日より全国にて公開© 2011「ジーン・ワルツ」製作委員会■関連記事:菅野美穂「ピザマルゲリータを見ると帝王切開を思い出す」就活女子必見…?桐谷美玲がコメディ初挑戦でコスプレ軍団に囲まれ困惑矢田亜希子クリスマスにプレゼントもらう予定アリ矢田亜希子インタビュー「いまだからできる」母親役で見せた強さ矢田亜希子、出産後初の5年ぶり主演ドラマで母親役!出産シーンでは思い重ね涙
2011年01月31日