俳優の本木雅弘が『おくりびと』(08年)以来7年ぶりに映画主演を務める、西川美和監督の最新作『永い言い訳』(今秋公開)がクランクアップを迎えたことが8日、発表された。原作は、第153回直木賞候補作にノミネートされた西川監督による同名の書き下ろし小説。主人公は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家・津村啓こと衣笠幸夫(本木)。夏子との間にすでに愛情はなかったため悲しみを演じることしかできなかった幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。本木や深津のほか、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役として元野狐禅の竹原ピストル、子役の藤田健心、白鳥玉季らも出演する。2015年3月30日にクランクインし、撮影は季節をまたいで約9カ月間敢行。同年12月27日にクランクアップした。都内のカフェで行われた最後の撮影は、物語で重要なラストシーンで、本木や竹原らメインキャストが集結。竹原の誕生日でもあったからか、和やかな祝福ムードに包まれながらも、進行するに連れ感情を高めていく本木を中心に、緊張感のある現場となった。また、ラストカットの後は準備期間を含め、約1年に及んだ撮影の苦労をねぎらい合う姿も見られた。「幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たしてどこに到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました」と話す本木。「もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにある」と笑みを浮かべながら、「たたずまい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました」「僕も幸夫という役を借りながら、いやっ役を越えて竹原さんに魅了されていきました」と竹原の人柄をも絶賛する。さらに、撮影期間を「間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年」と回顧。続けて、「その時間が何かを熟成させ共通言語を生んで、より全体が一丸となっていくような撮影でした」と感慨を口にする。最後には、「完成の暁には、この『お作品』を通じて『ささやかな共感』が世に広がることを願っています」と呼びかけた。そんな本木を西川監督は、撮影を通じて「決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方」と分析。「自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っすぐさがあってこそ」と称賛の言葉を送った。(C)2016「永い言い訳」製作委員会
2016年01月08日『黒いハンカチーフ』『BIOHAZARD THE STAGE』と主演舞台が続いている矢崎広。間違いなく、2016年注目すべき若手俳優のひとりであろう彼が、2~3月に『ETERNAL CHIKAMATSU ―近松門左衛門「心中天網島」より―』に出演する。歌舞伎でもよく知られる遊女小春と紙屋治兵衛の心中事件と、現代に生きる男女の物語を絡めて“究極の愛”を描き出すもの。深津絵里・中村七之助をW主演に、日本文化にも造詣の深いデヴィッド・ルヴォーが演出を手がけるという、演劇ファンなら心躍るこの話題作に挑む心境を、矢崎に訊いた。チケット情報はこちら2015年は8本もの舞台に出演した。そんな多忙の中でも、ひとつの役を演じるにあたって「自分の参考になる資料は全部集めようと思うし、調べたいですし、実在の人物を演じるのでしたら、その人が行ったところに行きたいと思っています。自分が体験出来ないことを体現しないといけないので」という勉強家だ。「今回も近松門左衛門の話をベースにしていますので、そういう資料は当たりたいです」。一方で、実際に稽古に入るとなれば「僕なんか、まだまだ何も出来ないので…。演出家の方に「料理してください!」という感じです。自我は捨てていかないと、と思っています」とも話す。勤勉さと、自分が獲得した知識に固執しないフラットなスタンスが、色々な演出家の作品に次々と呼ばれる理由かもしれない。さて、その矢崎が次に組むのは、英国出身で、世界で高い評価を得ている名演出家。「2014年に、ルヴォーさんの公開ワークショップに参加したんです。お客さんが見ている前で行うワークショップは初めてだったのですが、お客さんを楽しませようとしちゃう自分の気質や、自分が楽しむことによってお客さんも楽しんでくれる、ということを改めて発見しました。ルヴォーさんも、包み込むような空気とパワーがある方。緊張はしましたが、楽しかった。得るものが多く、すごく身になった経験でしたので、いつかルヴォーさんとご一緒したい、力をつけてから…、10年先かな…、と思っていたら、わりとすぐその機会が来ちゃって、ちょっと焦ってます」と照れ隠しのように笑うが、それはやはり、そこまでの実力が伴ってきた証だろう。作品のベースに古典芸能を置いていることについても「最近はあまり観れていませんが、歌舞伎はすごく興味あります。伝統芸能は、やっぱり美しいですよね」と、楽しみにしている様子。「ご一緒する深津さん、七之助さんも、僕がこの世界に入る前から活躍されている方。憧れでしかない方と一緒に舞台上に立てるのは、夢のようです。でもそんな気持ちで終わったら意味がない。自分がこの作品に携わる意味を見つけて、僕がここまでやってきたものをルヴォーさんに引き出してもらって、素敵な作品を作れたらと思っています」。公演は2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。
2016年01月08日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が描く最新作『永い言い訳』が、9か月の長い撮影を終え、クランクアップしたことが明らかとなった。併せて、本作の主演・本木雅弘と西川監督から喜びのコメントが到着した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、西川監督が直木賞の候補作となった自身の描き下ろし小説を原作とし、映画化したもの。主演には、『おくりびと』や『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』などに出演し、高い演技力に大きな話題と評価を得る本木さん。そして主人公の妻役に本木さんとは21年ぶりの共演となる深津さん、歌手の竹原ピストルや藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子らが顔を揃えている。そして昨年3月にクランクインした本作は、季節を跨ぎ9か月の“長い”撮影を経て、去る12月27日にクランクアップを迎えた。都内のカフェで行われた最後の撮影シーンは、物語上非常に重要なラストシーンで、本木さん、竹原さん、藤田さん、白鳥さんのメインキャストが集結。ラストカットで監督の「OK!」の声がかかったあと、スタッフ・キャストは、準備期間を含め約1年にわたった撮影の苦労をねぎらいあいながら、この1年で大きく成長した子どもたちの様子にも目を細めていた。<本木雅弘コメント>幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たして何処に到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました。西川監督は、常々、小説とは切り離し映画は映画として必要なものを吟味したい、とおっしゃっていた通り、現場でも、いま目の前にある時間を掬い取り、きちんと作品に焼き付けていく、丁寧なこだわりが感じられました。監督は、時に鋭く、そして愛ある豊富な言葉を使って、幸夫を、僕自身を、監督のいう「かすかな幸福感」へと導いてくれた気がしています。もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにあるんじゃないでしょうか(笑)。 佇まい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました。同様にお芝居経験のほぼない健心くん(真平)や玉季ちゃん(灯)がリアルに魅力的だったので、それを眺めながら自然と思い入れていくことができました。季節をまたいでの撮影で、間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年でした。夏編が終ったあとに監督から、「最後の冬編では、毒が抜け、新たに建て直す場所に立つ、更地の少年のような幸夫を見せてほしい」と言われまして、8kgほど痩せました。同時に気持ちもどこか軽く自由になって、ようやく幸夫と同化できたような気になりました。って遅いかあー…完成の暁には、この「お作品」を通じて「ささやかな共感」が世に拡がることを願っています。<西川美和監督コメント>本当に長きにわたった撮影でした。こんな経験は私も初めてだったのですが、ずっと長い時間をかけて丁寧に撮影することで、子どもたちもどんどん大きくなっていくし、キャストやスタッフの変化を受けて撮影していくことが当たり前になった気がします。今はなかなかここで終わる感覚がなく、この作品がずっと続いて行って、子どもたちの成長や本木さんの変化やこの物語の続きを自分が撮っていくのではと錯覚するほどですが、終止符があるから映画はいいものになるのだと思っています。本木さんは、決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方だと思います。自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っ直ぐさがあってこそだと思いました。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月08日名前とは不思議なもので、その名を口にした瞬間なぜか親しみが湧いたり、前にもこの名前を呼んだことがあるような…と懐かしさを感じたり。あなたもそんな経験はありませんか?一方、恋人同士でもなかなか相手を名前で呼べないとか、同僚なのに声をかけにくい、なんてケースもあるはず。これは実は「名前」そのものが持つ運や引き寄せの力と関係しているのかもしれません。そこで今回は、天文占術研究家の小野十傳先生に「モテる名前」「ラッキーな名前」について教えていただきました。◆2016年、モテモテな名前は?【モテる男性の名前】「けん」「れん」「けんじ」など、名前のどこかに「ん」を持つ名前。この「ん」という音が入るだけで、女性は責任感があるように錯覚するのだそう。確かに渡辺謙さん、大杉連さん、石橋蓮司さん…と大御所俳優の顔を思い浮かべると、みなさん責任感が強くて頼れる大人の男性という印象ですよね。もう少し下の世代だと坂口憲二さん、金子賢さんなどはいかにもモテそう。ちなみに三角関係でも「ん」を持つ名前の男性が勝利する確率が高いそうです。心当たりのある方もいるかもしれませんね?【モテる女性の名前】「えり」「せり」「ケイ」など二文字で、かつ「え」段から始まると最高。男性がその名を耳にしただけで、恋に落ちやすい魔力を持っているとか。愛されキャラの代名詞とも言えるタレント、ローラさんの本名は「佐藤えり」。アラフォーになってますます輝きを増す女優の深津絵里さんは、清楚に見えて実は魔性の女性という噂も。元モーニング娘。の保田圭さんも、結婚して旦那様とラブラブな生活を送りながら、芸能界でも活躍し、公私共に順調。独身時代は「お嫁さんにしたい女優」調査で常に上位にランクインしていた檀れいさんも、二文字&「え」段始まりの名前ですね。◆2016年、幸運に守られる名前【ラッキーな男性の名前】「ひろゆき」「ひろと」「しんのすけ」など「い」段から始まる名前。自分の才能を発揮できる土壌や仲間に恵まれるため、成功しやすいそうです。これらの名前の著名人はというと…近年はハリウッドを拠点に活動する俳優の真田広之さん、THE BLUE HEARTSの甲本ヒロトさん、タレントのピーターさんの本名は池畑慎之助さんなど、みなさんそれぞれの世界で活躍されていますよね。こういった名前の恋人や男友達の近くにいれば、あなたも恩恵を受けられるかも!?【ラッキーな女性の名前】「ゆうな」「ゆうこ」「ゆかり」など「ゆ」で始まる3文字の名前の女性は、思いがけない金運に恵まれるとのこと。実はセレブ婚だったことが判明したタレントの小倉優子さんや、実家がお金持ちと噂の元AKB48大島優子さん…。宝くじなどに挑戦すると凄い結果が期待されるので、もしもあなたがこの名前の持ち主なら、金運効果をぜひ体感してみてくださいね。◆あなたの名前も実はラッキー?2016年のモテる名前&ラッキーな名前だったみなさん、おめでとうございます!その名前に誇りを持ち、日々を楽しんで過ごせば、さらなる幸運を引き寄せられるのではないでしょうか。今回、どちらにも当てはまらなかった方もガッカリする必要はありません。全ての名前にはそれぞれ、その人を輝かせる最強のパワーがこもっているのですから。それに、もしかしたら来年の今頃、モテる名前にランクインしているのは、あなたの名前という可能性も!ご自身の名前にはどんな意味がこめられているのか、調べてみたら面白いかもしれませんね。監修者紹介小野十傳(おのとでん)天文占術研究家。占い教室十傳スクール主宰。四柱推命・古典鬼谷易・奇門遁甲・手相人相・姓名判断・インド天文占術など、東洋占術を中心に、さまざまな占いを研究し、テレビや雑誌、Webなどで活躍。モバイルサイト風角◆姓名判断姓名判断~無料でわかる名前占い・あなたの裏性格【無料占い】
2016年01月05日母国イギリスのみならず、トニー賞も受賞するなど世界で活躍をしている演出家デヴィッド・ルヴォー。シアタープロジェクト・東京(TPT)を立ち上げるなど日本にも縁が深く、数々の名作を生み出している彼が、深津絵里・中村七之助をW主演に迎え『ETERNAL CHIKAMATSU ―近松門左衛門「心中天網島」より―』を上演する。近松門左衛門の心中物をベースにした新作だ。この注目作に出演する入野自由に話を聞いた。チケット情報はこちらルヴォー作品初挑戦だが、入野は昨年、ルヴォーの公開ワークショップに参加している。「演劇に携わる者にとって、雲の上のような存在。なのに、自分に目線をあわせて話してくれてとても話しやすい方なんです。ワークショップというものは、色々なことを試し、いっぱい恥をかいて失敗して、その中で何かを掴んでいく作業だと思っているのですが、それをお客さまの前でやる“公開ワークショップ”というのは初めての経験で、すごく緊張したのですが、ステージに立ったらルヴォーさんが僕らを包んでくれ、安心してチャレンジ出来た覚えがあります」とその時のことを振り返る。「最初に「楽しんでね」と言われ、「そんなことできるはずない!」と思ったんですが(笑)。実際楽しかったし、その後しばらく、夢のようにその時のことが心に残っていました」。だからこそ、本作の話があった時は「オーディションを受けられるだけで、すごく嬉しかった」という。「ワークショップの数十分だけでも、たくさんのものが得られたので。なんとしても参加したいと強く思いました」という意気込みで挑み、チャンスを掴んだ。「今度は稽古から本番までの長い時間、濃密な時間を過ごせる。無駄な時間なんてない。楽しみにしています」。作品は、遊女小春と紙屋治兵衛の心中事件を軸にした近松の『心中天網島』の悲劇と、現代に生きる男女の物語を並行して描き“究極の愛”を描き出すもの。入野は現代側で、深津絵里演じるヒロインと深い関わりを持つ男を演じる予定。「まだどうなるかわかりませんが、直截的に主人公たちに影響を及ぼすものではないかもしれないけれど、間接的にとても重要な役割を果たす役になりそうです。ふたつの時代で、違う人たちが動いていく物語なのですが、根底の部分では同じものが描かれているというのが面白い。男と女、恋、そういうものは現代も過去も変わらないですね」。声優として長いキャリアを持つ一方で舞台俳優としても名だたる演出家たちと組み、着実に結果を残している入野。最後に今後、どんな俳優になっていきたいかを聞いた。「この作品もですが、世の中には素敵な作品がたくさんある。それに参加できるとなったときに、力足らずではなく、ちゃんと作品に見合う、そして真摯に向き合える俳優でありたいと思います」。憧れの演出家のもと、またひとつステップアップする入野が見られそうだ。公演は2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。
2015年12月24日24歳でこの世を去った20世紀最大のハリウッドスター、ジェームズ・ディーンと、有名になる直前の彼を見出した天才写真家デニス・ストックとの知られざる2週間を描いた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』。「U2」、ビョークなど名だたるアーティストに愛される伝説の写真家アントン・コービンがメガホンをとった本作は、第一線で活躍する日本の写真家たちからも絶賛を受けており、さらにいま、実在の写真家を題材とした映画が続々と公開されていることが分かった。『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』と立て続けに映画に出演して大きな注目を集め、わずか24歳で急逝したジェームズ・ディーンを『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン、さらにスターになる前のジェームズの才能を見出した「マグナム・フォト」の写真家デニス・ストックを、『トワイライト』シリーズ以降、革新作に挑戦し続けるロバート・パティンソンが演じる本作。監督は、“ロックの写真家”として知られ、『コントロール』でカンヌ国際映画祭「カメラドール賞」を受賞したアントン・コービン。彼自身が「僕にとってこれは、世間の関心の的である人物を被写体にした写真家の話。僕も写真家を40年やっているから、すごく共感できる」と語っているように、写真家として活躍するからこそ描くことのできた、写真家ストックの視点から見たリアルなディーンを描き、死の直前の一番輝いていた瞬間を捉えている。そんなアントン監督の“被写体”への想いには、日本を代表する有名写真家たちも共鳴。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスター広告シリーズを手掛け、多くのミュージシャンやトップクリエイターから圧倒的に支持を受ける平間至、「STYLE from TOKYO」を軸に国内外でストリートスタイルを発信するシトウレイ、小泉今日子や深津絵里、「SMAP」をはじめ、多くの著名人から信頼を受けて仕事をする若木信吾らが絶賛のコメントを寄せている。また、本作に呼応するかのように、実在した写真家を描いた映画も、続々と公開される。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(公開中)は、シカゴのオークションで偶然発見された謎の天才女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーに迫る、アートドキュメンタリー。15万枚以上の作品を残しながら、生前は1枚も公表することがなかったマイヤー。乳母として働いていた彼女が、なぜこれほど優れた写真が撮れたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?その謎に迫っていく。また、「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」など有名ファッション誌の表紙を手がけ、絵画のように豊かな表現力でニューヨークを撮影したカラー写真の先駆者の半生を追うのは、ドキュメンタリー『写真家ソール・ライター急がない人生で見つけた13のこと』(12月5日公開)。「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ」と語り、あえて名声から距離を置いて生きたソール・ライターの人生が語りかけるものを考えさせてくれる。本作の原題『LIFE』は、ディーンの姿を収めたストックの写真が掲載された「LIFE誌」を意味するだけでなく、ディーンとストック2人の“LIFE=人生”という意味も込めてつけたという。伝説の写真家たちの人生を描く映画から、被写体となった時代をつくった人物たちにも思いを馳せてみては?<コメント>■平間至(写真家)ジェームズ・ディーンの生命は、デニス・ストックの写真によって永遠となった。■操上和美(写真家)ジェームズ・ディーンのあの傑作が生れた瞬間に立会えるなんて凄い映画だ!!■シトウレイ(STYLE from TOKYO photographer )いっぱしのフォトグラファーとして成功することに固執するデニスと、自分らしく自由に生きる事に固執するディーン。「表現する」ということを生業にしている人たちへの(ある意味反面教師的ともいえる)学び、がこの物語にはある。■藤代冥砂(写真家)何かを創り出したいのに、うまくいかない人々に見てほしい。純粋さ、反抗、苛立ち、本当の自分への憧憬。これらはずっとずっと物を創り出す場所にいつでも存在してしまう。だが、そこを通らなくてはあちら側へは行けないのだ。俳優と写真家の若き才能の出会いを追ったこの作品は、そのことを改めて教えてくれる。■若木信吾(写真家)傑作が生まれる瞬間は周囲が気がつかないうちに訪れている。写真とはそういうものだと教えてくれる映画だ。役者がプライベートをさらけ出すこととプライベートを演じることの境界線を越える瞬間を、写真家がルポルタージュとステージドフォトの境界線を越える瞬間を、ナイーブ若者二人が手探りでつかんでいく過程を僕達はこの映画を通して見ることができる。傑作写真誕生の瞬間を描くことができた貴重な映画だ。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月19日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日梨花さん、篠原涼子さん、松嶋菜々子さん、深津絵里さん、藤原紀香さんなどなど、いま幅広い年代から支持を受けている女性たち。健康的で美しく、才能にあふれて輝いていらっしゃいますが、みなさん40歳を超えています。40代は大人として心身ともに成熟し、あらゆる面で充実した世代。「第二の20代」ともいわれていますが、きょうはその根拠を『METRO』から探っていきたいと思います。■1:家族や愛する人の大切さを知っているから40年も生きると、どんな困難な場面であっても、家族なら協力してくれることを身にしみてわかってくるもの。たとえいま、隣に家族や愛する人がいなくても、その気持ちが私たちの心を強くしてくれるのです。■2:他人に振り回されない自分を持っているから誰にでも気が合わない、仕事がやりづらい人はいるもの。すべての人とうまくやれないことをわかっているから、逆に、誰かが自分に対して攻撃的だと思えたり、合わせてくれたりしなくても気にしないでいられます。■3:ファッションの流行に左右されない自分らしさがあるから90年代には真っ黒ファッション(ハロウィンの仮装でおなじみの、映画『アダムスファミリー』のモーティシアを彷彿とさせる服装)が大流行しました。なにもかも真っ黒だった時代を封印し、どんなスタイルがやり過ぎで悪趣味になってしまうか、そんなバランス感覚を身につけているので流行に左右されません。■4:居心地のよいスタイルを選べるから季節が変わり気温が下がってきたらコートを羽織る。ナイトアウトなら派手目のショールを一枚。雨の予報なら折りたたみをバックに忍ばせる……。外出先でうまく天候に合わせている人は、自然と相手にも安心感を与えるものです。■5:身体が一番大事なのを知っているからスーツのウエストがきついなと思ったら、体重計に乗りましょう。しかし決して、過度なダイエットをやり過ぎたりしてはいけません。■6:仕事と約束事はきっちりスケジュールを決めて行動できるから夜中11時すぎに思い立って街へ飛び出すようなことは厳禁。次の朝、仕事や子どもの世話があるのがわかっているからこそ、出かける約束は事前にちゃんと計画して、軍隊並みの正確さで実行しましょう。■7:試す価値のあるものを知っているから何事も用意周到。二日酔い必至の飲み会なら、そのあと二日の予定は開けておく術も知っています。スケジュール通りに行動できるのが、40代です。そして時には二日酔いくらいの無茶も必要!なにかをとことん楽しむのも人生を豊かにする術のようですね。*アラサーの方は、40代になる自分を少し想像できたでしょうか?誕生日がくるたびに、気持ちが落ち込むのではなく、こんな自由でたおやかに生きる40代なら楽しみに迎えられそうですね。(文/Zoe)【参考】※Why your 40s are the best years of your life-Metro
2015年11月15日イギリス人演出家デヴィッド・ルヴォーが近松門左衛門の「心中天網島」を現代劇として企画、演出。谷賢一がルヴォーの原案をもとに脚本を手掛ける。『ETERNAL CHIKAMATSU―近松門左衛門「心中天網島」より―』が、深津絵里と中村七之助のW主演で上演される。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報物語は小春と治兵衛による心中を核として、現代と江戸時代をパラレルに行き来しつつ展開してゆく。今回、中島歩が近松の世界観を担う重要な役どころに挑む。「心中物というと遠い話の気がするけれど、恋愛と社会が折り合わないのは今もよくある話です。プロットを読んだら現代社会からの逆風がリアルで、身近に起こり得る話だなと感じました。僕の好きなノンフィクションに、『ドナウよ、静かに流れよ』という、ドナウ川に身を投げた日本人留学生男女の話があり、一途な恋心も心中物の魅力のひとつかと」中島は舞台『黒蜥蜴』で2013年俳優デビュー、NHKの朝ドラ『花子とアン』で注目を集めた、期待の新星である。「ルヴォーさんの演出は初めてで全く想像がつかない分、楽しみです。深津さんとも七之助さんとも初共演。おふたりが役にどのように取り組まれるのか、気になりますね。何より歌舞伎俳優さんは所作もきれいでしょうし、盗めるものはできる限り盗みたい」もし、中島が好きな女の子に「一緒に心中して」と言われたらどうするのか?「『嫌だ。ダサくない?もっと違う方法を考えよう』って言います。死ぬか生きるかでいったら、死ぬより生きて、きっと先に楽しいことがあると思う方を選択したい。僕、すごく楽天的で、嫌なことはすぐ忘れるタイプなんです」大学時代はモデルをしながら、立川藤志楼(高田文夫)、立川志らく、春風亭一之輔を輩出した名門落語サークルに所属していた変わり種でもある。「元々、役者になりたかったので、モデルをすれば芝居に出られるようになると素人考えで始めたのですが、そんなチャンスは皆無でしたね。それより落語のほうが楽しかった。亭号は大家主水(だいやもんど)。ダサいでしょう?先輩がつけるので、どうにもならないんですよ。古典落語が中心で、『千早振る』『火焔太鼓』をよくやりました。何が楽しいって、受けた時の気持ち良さ!あれを知ったら、抜けられません。落語は究極のひとり芝居。全部俺の力でやってるぜ!という快感は格別で、その幸せな原体験が今の舞台で役立っています。落語で学んだ江戸時代の感覚は『ETERNAL CHIKAMATSU』にも活かせるはず」公演は2016年2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演。チケットは東京・大阪共、12月12日(土)より一般発売開始。なお、一般発売に先がけ、先行抽選プレリザーブを実施。受付は11月13日(金)11:00から11月18日(水)11:00まで。取材・文:三浦真紀
2015年11月12日深津絵里、中村七之助が初共演かつダブル主演を勤める近松門左衛門の代表作『心中天網島』をベースにした舞台、『ETERNALCHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』が2016年春、大阪、東京で上演されることが決定した。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報遊女小春、治兵衛、その妻おさんの三角関係を軸に、究極の愛を描いた作品。演出は、『日陰者に照る月』でウエストエンド演劇賞を受賞後、様々な作品でトニー賞を受賞・ノミネートし続けている奇才、デヴィッド・ルヴォーだ。「今回の作品は、中村勘三郎さんと歌舞伎に取り組む約束をし、近松の世界を取り上げる話をしていました。そのプロジェクトの延長線上にあるものです。勘三郎さんのアイディアとエネルギーに支えられ、深津絵里さんと中村七之助さんに託すことで、より明確化するときが訪れたのだと思っています」とルヴォー。ルヴォーのオリジナルアイデアに基づき、作家の谷 賢一が戯曲を書き下ろす。共演には他に、映画・ドラマで特別な存在感を放つ伊藤歩、実力・人気ともに日本でオンリーワンの演劇集団TEAM NACS の音尾琢真、柔剛自在な演技力とその個性が光る中嶋しゅう、さらにNHK 連続テレビ小説『花子とアン』で一躍有名となった中島歩など、錚々たる俳優陣が名を連ねる。今作品を前にして深津は、「七之助さんとご一緒できて大変光栄です。この不思議なご縁を大事にしたいです。また、お稽古から贅沢な時間となりそうで、今からとても楽しみです」とコメント。七之助も、「深津さんはすてきな方ですばらしい大先輩。僕は現代劇で女性の方とのお芝居も初めてなので、新人のつもりで取り組みたいです。そして、有言実行の人だった父(勘三郎)の夢が、このような形で実現し、この上なくうれしいです。きっと父も喜んでくれていると思います」と意気込みを語った。『ETERNALCHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』は、2016年2月29日(月)~3月6日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、3月10日(木)~27日(日)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。チケットは12月12日(土)より一般発売開始。一般発売に先駆け、11月11日(水)11:00まで最速抽選「いち早プレリザーブ」を受付中。ぴあスペシャルシート(前方10列目まで)の受付も有。
2015年11月05日少し前までは除湿モードだった空気清浄機が加湿モードに切り替わり、乾燥の季節到来です。なにはさておき必須家電は加湿器の古山エリーです、こんばんは。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。この季節になると、女性は毎日ストッキングを履くこともあって、足のかかとのカサカサ感で季節を感じる人も多いかと思います。私がかかとを意識しだしたのは2003年のこと。まだギリギリ20代だった頃に観た、向田邦子さん原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』という映画がありました。大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子が四姉妹を演じていて、物語はその四姉妹の父親に愛人がいたことが発覚して女のさまざまな本音が飛び交う(ある意味ゾッとする)ホームドラマです。当時、この映画を観てものすごく印象に残ったセリフが「女はね、かかとを見れば殿方にご無沙汰かどうか分かるんだから」でした。30歳、40歳と年齢を重ねていくと、かかとが大変なことになるのかぁ…と、そのときはまだまだ自分には遠い未来だと思っていましたが、あっという間に月日は流れ、いまはもう、かかとのお手入れは日課です。ちなみに最近はSABONのフットクリームがお気に入り。やっぱりシアバターの威力はすごい!…で、シアバターもいいんですが、女性は自分の好きなイケメンについてとか男の身体のどの部分が好きだとか、そんな話しをしていると徐々に顔がポッと赤らむことに気づいちゃったんですね(これホント!)。かすかな微熱状態です。興奮とか女性ホルモン分泌とか理由はいろいろあるんでしょうけれど、話しをするだけ、それだけで桃色になれるならラッキーです。というわけで、今週、選んだ映画は確実に桃色になれる『マジック・マイクXXL』。そうです!2年前に「何ですか!?このドキドキする映画はー!」と世の女性たちを虜にした、あの伝説のストリッパー、マイク(チャニング・テイタム)たちのステージを再びスクリーンで観ることができるんです!待ってましたー!何度でも映画館に観に行っちゃうー!スクリーンに向かってダイブしたいー!ぐらいの勢いでクラクラする映画です。今回はマイクをはじめメンバーそれぞれが人生に迷いながらも、最後に大きな大会に出場し、想い出を作ろうというロードムービー仕立て。1作目はマイクにスポットがあたっていましたが、2作目はマイクはもちろんメンバー全員のドラマと色気とパフォーマンスを目にすることができます。女子同士、パーティー感覚で観に行って、思う存分、悶えちゃってください!語っちゃってください!そして、映画を観た次の日は「今日、顔色いいね」って言われちゃうかもー!ということで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:マジック・マイクXXL 2015年10月17日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
2015年10月21日アルターは、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』より、「絢瀬 絵里」の水着姿を、1/7スケールPVC塗装済み完成品フィギュアとして立体化。発売は2016年2月の予定で、価格は11,800円(税別)。「電撃G’s Festival! COMIC Vol.36」付録タペストリーの衣装で立体化された本作。しっかり者な彼女が、舌を出して可愛らしく微笑む姿が魅力的な仕上がりで、豊満なプロポーションはもちろん、柔らかな肌の質感の表現も要注目だ。細部まで再現された水着の装飾やサンダルなどの小物類もこだわりの造形で、サングラスの着脱も可能となっている。原型制作はてるゆき氏が担当(原型協力:アルター)。(C) 2013 プロジェクトラブライブ!
2015年10月15日国内のみならずフランス全土で大ヒット公開中の『岸辺の旅』のトークイベントが11日にテアトル新宿で開催され、黒沢清監督と蒼井優が登壇。「この役はなんとか蒼井さんで!」と監督の熱烈オファーを受けた蒼井が「こんな恐ろしいオファーはない」「玉砕してもいいかと思ってやらせて頂いた」と当時の心境や撮影秘話を明かした。その他の写真『岸辺の旅』は、失踪から3年後に死者として帰ってきた夫(浅野忠信)と、その妻(深津絵里)が、失踪中にお世話になった人々を訪ねて旅を続ける様を描いたラブストーリー。蒼井は本作で、夫と深い関係にあった女性・朋子として、深津演じる妻と対峙する、出演シーンは短いながらも観るものに強烈な印象を残す役どころを演じている。「僕にしては珍しいのですが、脚本を書いている途中から朋子役は蒼井優さんがいいんだけどと、強く言っていました」という監督の言葉を受け蒼井は、「台本を読んだときには、すごい役がきてしまったなって思ったのと同時に、深津さんと対峙するようなこんな恐ろしいオファーはないなと思った」と言い、「でも黒沢監督とは一度『贖罪』という作品を一緒にやらせていただいて、その現場がすごく楽しかったので、またお仕事できるんだったら玉砕してもいいかと思ってやらせて頂きました」と吐露。深津とは「共演は今回が初めて」で、「深津さんのカッコよさにしびれた」と話し、「現場ではすごく緊張していたので、結果的には深津さんがやってくださるので、それに合わせてやっていきました。深津さんが机を挟んで目の前にいて、とてもじゃないけど世間話ができるような感じではなく、すごく集中力をもたれた方なんだなと思いました」と印象を語った。「『岸辺の旅』の撮影は、ちょうど別のドラマの撮影中で、深津さんの座り方がとてもきれいで…。あの姿勢だけだったら真似してもばれないんじゃないかって私の“深津イズム”が思って。ドラマの現場に戻ってからそれをずっとやっていたんです。そしたらそのままぎっくり腰になっちゃって(会場爆笑)。私の腰にきていたので、完敗でした」。蒼井が「完成した映画では、あぁ、怖いな。私こんな顔していたんだって思いました」と話すと、監督は「深津さんと蒼井さんは、だいたい自分がどうやればいいか分かっていて、『このへんでふたりがリングに上がって、このへんでジャブをくりだして、このへんでゴングが鳴って。まず蒼井さんから軽くパンチが入って、深津さんも善戦するんですが、蒼井さんの圧勝で』と。それで、分かりました。ではよろしくという感じで撮影しました」と語り、「最初このシーンは、深津さんのアップで終わるはずでしたが、その後、深津さんの後ろ姿になるので、蒼井さんのアップで終わればすごいものになるなと思って、編集でそのようにしました」と明かした。『岸辺の旅』テアトル新宿ほか公開中
2015年10月13日深津絵里と浅野忠信が主演を務めた黒沢清監督の新作『岸辺の旅』が先月の30日からフランスで公開され、黒沢監督がパリで舞台あいさつを行った際の映像が公開になった。現地メディアも作品を高く評価しており、多くの観客が本作に期待を寄せているようだ。その他の画像/フランスで好調な動員『岸辺の旅』は、3年間失踪した夫が突然帰ってきたことを機に、はなればなれになっていた夫婦が旅に出る姿を描いた作品で、第68回カンヌ映画祭のある視点部門で監督賞を受賞している。本作は撮影前からフランスでの配給が決定しており、現地のファンが公開を待ちわびていた。映画は日本での公開より1日早い9月30日(現地時間)から公開をスタートし、約80館で上映。現地のシネコン、UGC シネシテ レ・アールでは初日の動員数が上位3位に食い込むなど、人気を博している。また、メディアの評価も高く「見逃してはならない作品」「震えるほど特別な時間を過ごした」などのコメントが掲載された。黒沢監督は公開前にパリで取材や舞台をあいさつを行ったが、映像には監督が満席の劇場で観客にあいさつをする模様やインタビューを収録。黒沢監督はパリについて「映画が身近なもの、いつも気になるものとして存在している街。その分、映画に欠陥があると鋭くついてきたりするので緊張もあります」と語っている。『岸辺の旅』テアトル新宿ほか公開中
2015年10月08日みなさんには「これだけは人に負けない」何かってありますか?もしかしたら自分では気づいていないけれど、実は誰よりも優れている部分もあるかもしれないですよね。占いサイト『365誕生日大占術』 などで人気の心理占術研究家・天城映さんによると、「何月何日生まれの人は〇〇がすごい」というように、生まれた日で1位~366位まで順位をつけることができるそうです。今回は膨大なデータから導き出した3つのランキングのベスト3を発表!あなたや身近な人の誕生日は登場するでしょうか?【ONとOFFの差が激しい人ランキング】ONタイムはバリバリ仕事をしている人が、OFFは何にもしないでボーッとしてる、なんてことありますよね。逆に仕事はやる気ないのに、OFFになると俄然イキイキしちゃう人もいたり!?◆第3位:1月1日生まれ[例] 役所広司、堂本光一(KinKi Kids)おめでたい元旦生まれの人は、仕事に全力を注ぐ超プロフェッショナル。その分、OFFになると糸が切れたようになってぼんやりしてしまうことが。休日は二度寝三度寝して気がつくと夜、なんてことも。仕事しかない寂しい人生にならないよう、趣味を作るといいかも。◆第2位:1月21日生まれ[例] 京本政樹、高田 純次ズバリ「5時から男(女)」タイプ。ONタイムはほどほどだけれど、仕事や学校が終わると途端にイキイキしちゃいます。遊ぶのも飲み食いするのも大好きなので、毎晩のようにどこかへ繰り出して大騒ぎ。女性なら、アフター6がお稽古事で充実している人も多いでしょう。◆第1位:10月7日生まれ[例] 生田斗真、青田典子ONとOFFで別人のように変わるのがこの人です。それも、見た目からして違ってしまうのがすごいところ。地味な姿で仕事をしていた人が、アフター6や休日はきらびやかなオシャレ&メイクで遊びまくるとか、逆に職場ではさっそうとしたデキる人なのにOFFではすっぴんにぼさぼさ頭で、パチンコなど賭け事に走るとか……。オフに知り合いに会っても、気づかれないことが多いでしょう。【無人島でも生きていけそうな人ランキング】誰もいない島に流れ着いてもたくましく生きていけそうな人は、果たして何月何日生まれでしょうか?◆第3位:2月10日[例] 高橋英樹、市川由衣強靭な肉体と根性とに恵まれているので、無人島でもアクティブに暮らせそう。普通に生きている分には問題ないのに、ムダに冒険してケガをするというパターンがありそうなので気をつけてくださいね。◆第2位:11月7日生まれ[例] 長瀬智也(TOKIO)、戸次重幸(TEAM-NACS)楽観的で前向きなのが特徴。無人島ではサバイバル能力が大切ですが、寂しさに負けない強い心も必要ですよね。この日生まれの人は寂しくても自分を励まし、明るく救助を待つことができます。心やさしいので、無人島の動物たちと友達になれることも。◆第1位:1月10生まれ[例] 山口達也(TOKIO)、田中裕二(爆笑問題)抜群のバイタリティに恵まれている上に、発想が柔軟&手先が器用。何もない無人島でも、あれこれ工夫して道具を作ったり、食べられそうなものを探して上手に料理したり、材料を揃えてわりと暮らしやすい家まで立てたり。果てには自作の船を作って無人島脱出、なんて離れ業をやってのける可能性ありです。【オカルト好きランキング】なんだか怪しかったり、怖かったりする話が妙に好きな人っていますよね。◆第3位:1月11日生まれ[例] 松岡昌宏(TOKIO)、深津絵里いわゆる「実体験系」のオカルト話を聞かせてくれるのがこの人です。予知夢を見たとか、この世のものではないものを見たとか……。どうやら、人より第六感が鋭いみたいです。◆第2位:2月1日生まれ[例] 布袋寅泰、村上隆幽霊系の怖い話より、UFOや宇宙人に興味津々。「NASAはとっくに宇宙人を捕獲してるんだけど、発表しないんだって!」などの眉唾な話をイキイキと語ってくれそう。都市伝説にも詳しい場合多し。◆第1位:5月5日生まれ[例] 渡部篤郎、中川翔子オカルト、ホラーと名のつくものなら何でも大好きなのがこの人です。小さい頃から恐怖漫画を読みふけったり、心霊スポットに行ってみるのが趣味だったり。気味の悪いフィギュアをコレクションして、部屋に来た人をギョッとさせることも。いつか誰かに聞かせようと、とっておきの怪談話をたくさんストックしています。とびきり怖い話が聞きたかったら、この人に聞いてみて。今日、お誕生日の生田斗真さんは「ONとOFFの差が激しい人ランキング」第1位。テレビや映画ではかっこいい姿を見せてくれますが、もしやプライベートでは、ものすごく地味だったり?「無人島でも生きていけそうな人ランキング」にTOKIOのメンバー2名の誕生日がランクインしたのは、さすが!という感じ。新婚の戸次重幸さんと市川由衣さんは、2人で島に取り残されても仲良くやっていけそうですね。よかった、よかった。「オカルト好きランキング」第3位のTOKIO松岡さんは、本当に霊感が強いとか。第2位の布袋寅泰さんは宇宙人が好きかどうかは不明ですが、若い頃、見知らぬ子どもに「宇宙人発見」と騒がれたことがあると言います。そして、恐怖漫画を愛してやまない中川翔子さんが、堂々第1位という納得の結果に!みなさんの周りの人の誕生日は見つかりましたか?ランクインしていたら、ぜひ教えてあげてくださいね。監修者紹介天城映(あまきえい)心理占術研究家。占いと心理テストを専門に手がけ、雑誌やTV、携帯コンテンツやWEBなどで執筆中。社団法人日本心理学会認定心理士および産業カウンセラーの資格を有し、西洋占星術をメインに、気学なども取り入れた個人鑑定も行っている。クライアントの希望によってはヒーリングや、パワーストーンのアドバイス を行うことも可能。著書は「毎日使える誕生日・自在暦占い」(グラフ社)「366日幸運の女神が微笑む本」(果林舎)「恋のパワーストーン選び」(小学館)などがある。モバイルサイト365誕生日大占術年×月×日で占う誕生日占いパレット【無料占い】
2015年10月07日公開初日を迎えた映画『岸辺の旅』の舞台あいさつが10月1日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、深津絵里、浅野忠信、小松政夫、柄本明、黒沢清監督が出席した。本作はカンヌ国際映画祭のある視点部門で、日本人初の監督賞に輝いた黒沢清監督の最新作。原作は湯本香樹実の同名小説で、ダブル主演の深津絵里と浅野忠信が夫婦役となり、2人の旅を通して描かれるラブストーリーとなっている。深津は「いつも公開初日はやっと皆さんに見ていただける嬉しさと不安、そして今日を境にこの作品が私たちの元から離れる寂しい気持ちが行ったり来たりします」と複雑な心情を告白。また、劇中でのお気に入りを「一番最初にお世話になる方が小松さんです。浅野さんと3人で夕食を食べるシーンがとっても好きなんです」とあげながら、「小松さんがそこで唯一セリフじゃなくてアドリブを言います。小松さんのとても楽しいお話を聞きながら美味しいご飯を食べられたので、とても印象に残りましたね」と振り返った。その深津と共演を望んでいたのが、夫役の浅野忠信。「深津さんに対する絆や愛情がこの作品で芽生えたと思います。本当に深津さんじゃなかったらどうしようと思いましたよ。何年か前に三谷幸喜さんの作品で初めて共演してからいろんな関係が始まりました。この作品で花が開き、理想以上の関係というか絆を深めることができたので感謝しております」と絶賛。そんな浅野と深い愛情を表現した深津は「ありがたい言葉の数々、本当にうれしいです」と感謝し、「愛とか絆は形にあるものではないのに絶対的に強いもの。愛とか絆とかこの世から消えて欲しくないと思うし、愛こそがすべてだと分かる作品だと思います」と愛情の素晴らしさを訴えていた。
2015年10月02日映画『岸辺の旅』が10月1日(木)に公開を迎え、浅野忠信、深津絵里、小松政夫、柄本明、黒沢清監督が舞台挨拶に登壇した。湯本香樹実の同名小説を映画化し、本年度カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で監督賞に輝いた本作。3年の失踪ののちに幽霊となって帰ってきた優介が妻の瑞希と共にその3年の道のりをもう一度たどる旅に出る。深津さんと夫婦を演じた浅野さんは「役と言うよりは深津さんへの愛情や絆がだんだん芽生えてきました」と述懐。「深津さんじゃなかったらどうなっていたか…?全然違う優介になっていたと思います。三谷(幸喜)監督の作品(『ステキな金縛り』)でお会いして、(より近い関係の役で)共演したいという思いを伝えていたんですが、こういう形で花開き、理想以上、想像していた以上の関係になれました」と充実した表情を見せた。深津さんは浅野さんの熱烈な“愛”に「ありがたいし嬉しいです」と笑顔。「愛とか絆は形あるものじゃないのに絶対的に強い。愛こそ全てだとよくわかる作品になっていると思います」と作品に込めた思いを口にした。小松さんと柄本さんのベテラン2人は自らのNG談議に花を咲かせ、笑いを誘う。小松さんは、浅野さんに背負われるシーンでのNGについて「またおんぶしてもらうの悪いなと思ってました。こう見えて、63キロあるから思いに決まってるんだけど、(浅野さんは)文句ひとつ言わない。舌打ちのひとつも来るかと思ったけど…」と申し訳なさそうに語りつつ「一番好きな画になってました」と完成した映画を見て感激したそう。柄本さんは「10回も20回もNG出して申し訳ない。でも心の奥で全然、申し訳ないと思っていない自分と出会えました(笑)」と告白。ずっと黒沢監督の作品が好きとあって「普段はそんなにNGを出す人間じゃないんですよ。甘えてるのかな…?」と首をかしげるが、黒沢監督は「弱ったなと思って見てましたが、憎たらしいのは編集さんが『このNGいいね』と言うんです。NGとはいえどこかに必ずいいところがあって、どれを使うか迷いました(苦笑)」と苦言を呈していた。尚、本作は日本に先駆けて9月30日よりフランス全土80館で公開中。黒沢監督は既にフランス人俳優を起用しての新作の撮影もフランスで終えており、改めてフランスを中心に海外での人気と評価の高さをうかがわせるが「ぜひ日本でも多くの人に見ていただければ」と呼びかけていた。『岸辺の旅』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
2015年10月01日第68回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門で監督賞を受賞した『岸辺の旅』の初日舞台あいさつが10月1日に、都内で行われ、黒沢清監督をはじめ、夫婦役でW主演する深津絵里と浅野忠信、小松政夫、柄本明が出席した。湯本香樹実による同名小説を原作に、3年間の失踪を経て、突然「俺、死んだよ」と告げに帰ってきた夫(浅野)とその妻(深津)がささやかな旅路に出かける姿を描く。深津と浅野は、三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』で共演しており、「あれ以来共演したいと思っていたし、今回相手が深津さんじゃなければ、どうなっていたか…。思いがこうして花開いて、絆を深めることができた」(浅野)、「ありがたいお言葉。愛に形はないけれど、絶対的に強いものだし、愛こそすべてだと分かる映画」(深津)と互いに敬意を払った。ベテラン俳優の小松と柄本は、そろって「何度もNGを出して迷惑をかけた」と恐縮しきり。それでも、「浅野さんにおんぶされるシーンで何度もNGになったが、今ではそれが一番のお気に入りになった」(小松)、「10回、20回NG出したシーンもあるが、黒沢監督のことが大好きなので、NG出しても不思議と申し訳ないと思わなくて(笑)」(柄本)と大御所らしい貫録を見せつけた。本作で日本人初の栄誉に輝いた黒沢監督は、「すばらしい原作、スタッフ、キャストにめぐり合い、幸せな経験をした」と感慨しきりで、「大げさな言い方かもしれないが、この幸せを皆さんにおすそ分けしたい。すべての登場人物が幸せではないが、それも含めて最終的に『この作品を見て、良かった』と思ってもらえれば」と締めくくった。『岸辺の旅』テアトル新宿ほか公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年10月01日淡々とした静かな夫婦のやり取りから2人の凄みがにじみ出ている。深津絵里は3年もの間、失踪していた夫の帰還にひと言「おかえり」と声を掛け、浅野忠信は妻の作った白玉をほおばりながら「おれ、死んだよ」と告げる。そして、向こう岸へ行ってしまった夫と、こちら側で生きる妻、2人一緒の旅が始まる。黒沢清監督が湯本香樹実の小説を原作に作り上げ、今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門”監督賞”を受賞した『岸辺の旅』がまもなく公開となる。過去に『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督)、そして『寄生獣』(山崎貴監督)と共演作はあったものの、同じシーンでじっくりと向き合ったことはほとんどなかったという2人が夫婦役を演じた。「淡々とした静かなやり取り」と言っても、決して感情がないわけではない。愛情、喜び、不安、怒り、うしろめたさまで、ひしひしと伝わってくる。映画の開始数分で訪れる“スーパーナチュラル”な再会。2人はほとんど役について話し合うこともなく、これらのシーンに臨んだという。原作を読んで受け取った感覚を大切に妻・瑞希を作り上げていったという深津さんは「死んでしまった夫と旅をすることへの違和感は、最初からあまりなかったですね。一度、死んだ落ち武者と芝居(=『ステキな金縛り』)をしたこともありますし(笑)」と冗談めかしつつ冒頭の夫・優介との再会シーンについて振り返る。「原作を読んだ時からすごく印象的で、このシーン次第でこの映画の全てが決まると思って緊張して臨んだのを覚えています。ただ、瑞希にとっては優介は3年もの間、ずっと会いたいと思い続けてきたので、現れても怖い存在であるはずはないんですね。どこかで彼がもうこの世にいないことを受け止めつつ、慌てたり驚いたりすることもなく当たり前のように受け止めました。『あ、おかえり』という感じで」。この作品に参加した時期はちょうど「役者を始めたばかりの何もわかっていなかった頃にそうしていたように、自分がこれまで積み上げてきたことを大切にして、自分の経験を軸にした役作りを大切にするようになっていた時期だった」と語る浅野さん。優介という役に対しても、脚本にある描写を元に自身の想像を膨らませながら作り上げていった。「あの最初のシーンに意味を持たせるなら、優介の立場で言うなら精一杯の照れ隠しがああいう形になったんじゃないかと思います。じゃあ、そこで演じる上でどうしたかというと何も特別なことはしていません。(幽霊として瑞希の前に現れたという)強烈な事実があるからこそ、僕がヘタに意識して何かをしてはいけないと。そこに描かれていることをただ、やる――その方が衝撃が伝わるんじゃないかと思いました」。互いの芝居、リアクションに関しても「すんなりと入ってきた」と口を揃える2人。初めてここまで深く向き合い、セリフのやり取りをする中で見えてきたのは“似たもの同士”という感覚だった。深津さんは言う。「同世代ということで近しい感覚は持ってましたが、役柄との距離感――入り込み過ぎず、でもきちんと温度を持ってというバランスが自分と似ているなと感じました。『うまくやる』ということを避けようとするところや、目に見えないことがすごく大切だと思っている、そういう部分も同じでした。待ち時間に特別話さなくてもそこにいるだけで安心感がありました。それは夫婦という関係を築く上でとても大事なことですが、浅野さんはそれを“あえて”という風ではなく、体が知っているという感じで自然に理解し、できてしまうんです」。浅野さんは「同世代の俳優さんに対してはどの方にも仲間意識を持っている」と明かすが、特に深津さんとは今回の共演を経て「さらに強い感情を抱いた」とも。「夫婦役でこれだけ強烈な時間を一緒に過ごさせてもらって、もちろん、すぐにでもまたご一緒させていただきたいですが、たとえ共演しなくても常に一緒にいるような感覚がすごく強くあるんですよね。それこそ夫婦じゃないけど(笑)、大変な状況でも『きっと深津さんもなにかやってるだろうな』と思うと心強い。この作品を通じて育めた強い絆が確実にあると思います」。浅野さんにとっては2003年の『アカルイミライ』以来となる黒沢監督作品。先に述べた役作りの話と重なるが、浅野さん自身、このタイミングでの黒沢監督との再会に特別な感慨があるという。「覚えているのは『アカルイミライ』の時、なぜかはわからないけど、それまでの自分のやり方に限界を感じたんです。ありがたいことに周りからは『浅野さんはナチュラルな芝居をしますね』と言っていただけて、自分自身もそれを心掛け、追及していたけど、そこに飽きや限界を感じて、これまでイヤだと思っていた芝居の方向に目を向けたくなったんです。それから12年ほどやってみて、やはりそれも違う、元の自分の芝居の方向性の大切さに気付いて、一方でこの12年はすごく実になった部分もあって、そうした経験を活かしながらこれから…と思った時期にこうして黒沢監督とまたお会いできた。不思議な縁ですね。12年前とはまた違う気持ちで挑みつつ、あの時よりも役を演じることが大変になってるし、まあ自分で大変な方向に行っちゃっているところもあるんですけど(苦笑)、でもそうすることで、その後に返ってくるものがあるんだと気づかせてもらったこの12年だったとも思います」。そんな浅野さんの言葉に深津さんも深くうなずく。深津さんにとっては本作は初めての黒沢作品。また野田秀樹演出の芝居などを通じ互いに面識はありつつも共演したことのなかった蒼井優との初めての、しかも短いながらも強烈な対峙など、40代を迎え、なお作品ごとに“初めて”と積み重ねていくことを楽しんでいる。「20代の時は20代が楽しいと思っていたのと同じように、“いま”が楽しいですね。特にいまの年齢になって、より自分のことがよくわかるし、いろんな感情を知って、役に立つこともありますし、すごく楽しい年代だなと感じています。役柄に関しても、無理をせず、拒否をせず、与えられ、求められているものこそが自分の年相応の役なんだと思っています。求められるままに自然に受け入れているという感じですね」。深津さんは、優介と瑞希の肌の触れ合いを「美しい」と語り、浅野さんはまさに幽霊が少し地上から足を浮かせて、残してきた人間のその後を眺めるかのように「この映画を一番楽しんで見てるのは、間違いなく僕だと思いますよ」と笑う。非日常の設定の中で静かにリアルに紡がれる愛を感じてほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
2015年09月30日国内外で高い人気を誇る黒沢清監督が、日本映画界を代表する深津絵里と浅野忠信をW主演に迎えておくる待望の最新作『岸辺の旅』。2010年に発表された湯本香樹実の同名小説を映画化したある夫婦の“究極のラブストーリー”です。瑞希の夫である優介が失踪してすでに3年の時が経っていた。喪失感を抱えながらも仕事を再開し、慎ましく暮らす瑞希の前に、ある日突然姿を現した優介。しかし、優介が告げたのは、「俺、死んだよ」という衝撃の言葉だった。そして、瑞希の元へ戻るまでの3年間に優介が過ごしていた場所やお世話になった人たちを訪ねる旅に誘われた瑞希は、優介と一緒に旅に出ることにする。旅の途中で、優介の知られざる一面や秘密に驚きながらも、失われた時間を取り戻すかのように楽しむ2人。改めてお互いの愛や気持ちを確かめあうものの、本当の別れを告げるときは刻一刻と近づいていた……。黒沢監督は、第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で日本人初となる監督賞を本作で受賞。今回のキーワードは「信頼」ということで、さまざまな危機が訪れても、ゆるぎない愛で難題を乗り越え、最後には2人が100%信頼しあうドラマを描きたかったという監督。死んでからより信頼が深まったり、死んでみて初めてお互いをより理解できたりすることもあると感じたそうで、「“死者とともに生きる”意味と実感が少しでも伝わるといいな」とその思いを語っています。そして、今回夫婦役を演じた深津絵里と浅野忠信は、息の合ったやりとりをみせ、初共演とは思えないほど。2人の間に流れる深い愛と強い絆、そして切なさに心を締め付けられます。その他、小松政夫や蒼井優、柄本明といった豪華共演陣の存在感も見逃せません。“死んだ夫と旅をする”というありえない設定ながらも、心にすっと入ってくるストーリーは、死は終わりではなく、死んだあとも生きている人との関係は続いていくのだと感じさせられます。そして、大事な人を失う辛さを抱えながらも、それを受け止めて前に進むことの大切さも教えてくれるのです。死をも超えた“究極の夫婦の愛”に心を揺さぶられてください。イベントデータ:『岸辺の旅』公開表記:10月1日(木)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー配給:ショウゲート©2015「岸辺の旅」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS
2015年09月30日深津絵里さん、松雪泰子さん、蒼井優さん…顔にホクロがある人って、なぜかセクシーだと思いませんか?ただの小さな黒い点なのに、あるのとないのとではガラッと印象が変わりそうですよね。そんな女性のホクロの中でも、男性が特にセクシーだと感じる位置はいったいどこなのでしょうか?◆セクシー1位は口元のホクロ20~40代の男性100人に「セクシーだと感じる女性のホクロの位置は?」というテーマでアンケートを実施したところ、、1位:口元…43%2位:目元…28%3位:胸元…13%4位:首…10%5位:うなじ…6%(キレイナビ調べ)という結果となりました。口元がセクシーだと感じる理由は、「唇が近いからキスをしたくなる」「とにかく色っぽい」「口の動きと合わせて動くのがいい」など。さすが、口元のホクロはモテボクロと言われるだけありますね。セクシーさをアピールしたい!でも、口元にも目元にもホクロなんてない!という方は、つけボクロで今すぐ魅力アップしちゃいましょう!◆ホクロメイクでセクシーさアピールまずは基本のホクロメイク。やってみると意外に簡単なんですよ!【用意するもの】・黒のペンシルアイライナー・黒のアイシャドウ・黒のリキッドアイライナー・綿棒【ホクロメイクのやり方】1.ホクロをつけたい位置に黒のペンシルアイライナーで印をつける。2.その上に綿棒で黒のアイシャドウをのせてナチュラルなホクロに。3.仕上げに黒のリキッドアイライナーをのせてコーティング。リキッドアイライナーはウォータープルーフタイプを使うと、ホクロが消えにくくなります。さらにフェイスパウダーでおさえれば、肌によくなじんで本物のホクロに見えますよ。◆つけまつ毛用接着剤でホクロ作りつけまつ毛を付ける時に使う、黒い接着剤でも簡単にホクロを作ることができます。【用意するもの】・黒のつけまつ毛用接着剤・綿棒【ホクロの作り方】1.黒のつけまつ毛用接着剤を綿棒の先に付ける。2.ホクロを付けたい位置に、綿棒の先についた接着剤をのせる。綿棒はちょんちょんと優しくたたくようにして、肌にのせましょう。黒の接着剤は乾いても黒のままなので、ぷっくりとした質感が出て本物のホクロのように見えます。肌に密着して長時間ホクロをキープできるはず。今までなかった部分にホクロがついていたら、女性ならすぐにわかるもの。でも、男性はホクロメイクだということに気がつかない人も多いのです。そして、ホクロメイクでも、本物のホクロと同じようにセクシーさをアピールできちゃいます!顔相やホクロ占いでも「口周りにホクロのある人は、恋愛運が強い傾向にある」と言われていますよね。あなたもホクロでセクシーさと恋愛運UPを狙ってみませんか?(文=飯塚美香)【プロフィール】美容コミュニティサイト「キレイナビ」を運営する他、美容家、ダイエットインストラクターとして全国各地で美容セミナー・イベントを開催している。キレイナビ女社長のブログキレイナビあなたはどの魔性キャラタイプ?【無料占い】
2015年09月23日夫が失踪して3年。やっと日常を取り戻したピアノ教師の瑞希の前に、幽霊となった夫の優介が現れた。瑞希は優介に誘われるままに、優介が3年の間にお世話になった人々を訪ねる旅に出る――。黒沢清監督がカンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞した『岸辺の旅』。夫婦を演じた深津絵里と浅野忠信はこれまで『ステキな金縛り』や『寄生獣』に出演して言葉を交わしていたというが、本格的な共演は初めてとなる。ともに1973年生まれ。共演を望んでいたというふたりに、同世代トークを繰り広げてもらった。その他の画像浅野は「死んでいる男の役なのですが、こうして深津さんと夫婦の役ができることは、僕のなかでの大きなやる気につながりました。どの男に聞いても同じように答えると思いますが、深津さんのようにかわいい方がそばにいてくれるというのは嬉しいものです(笑)」と笑顔を見せながら、「経験豊富で優れた女優さんとご一緒できる作品の撮影は、僕にとっても大きな成長の場。これから先、今回の作品のように40、50代が観られる映画をしっかり作っていきたいという思いがあるので、そのためには深津さんのような素晴らしい女優さんがいてくれたら、こんなに心強いことはないですね」と共演について語る。浅野の言葉を受けて「浅野さんはどう思っているのかわからないのですが」と切り出した深津は、「三谷(幸喜)さんの現場でご一緒しておしゃべりをしたときに、とても自分と近い感覚をお持ちの俳優さんだなと感じたんです。頑なで揺るがないところがありながらも、あっさりとそれを諦められるところとか。役者の仕事を愛しているのに、あんまりそう見えないところも(笑)。似ているところがあるなと感じました」と第一印象について振り返った。この映画の舞台となっているのは、生者と死者が地続きの場所で息をしている世界だ。黒沢作品ならではの不穏なムードもあるが、旅をしながら互いの知らない面を知っていく夫婦の物語の根底には「シンプルな愛があると思う」とふたりは声を揃える。浅野がカンヌ映画祭で感じたのは「多くの方が、愛の力というものを受け取ってくれた。観る人それぞれが感情移入しやすい作品になっている」という感触だったという。深津も「黒沢監督がここまでストレートに愛を伝える作品は、今までなかったと思います。この映画を観たあとで、自分の大切な人を今よりも大切にしなければと思うだけでも、これからの日々の生活が豊かになるのではないでしょうか」と本作の持つ広がりについて語った。『岸辺の旅』10月1日(木)テアトル新宿ほか公開取材・文:細谷美香写真:源賀津己
2015年09月18日第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した『岸辺の旅』が9月10日(木)、都内で“日本凱旋”上映され、黒沢清監督をはじめ、夫婦役でW主演する深津絵里と浅野忠信が出席。浅野さんは、深津さんとの夫婦役に「夢が実現した」と感激していた。3年間失踪していた優介(浅野さん)はある日突然、妻の瑞希(深津絵里)の元に舞い戻り、「俺、死んだよ」と告げると、ふたりそろってお世話になった人々を訪ねる旅に出かける。湯本香樹実の同名小説を映画化し、本年度の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門において、“日本人初の監督賞”に輝いた。「40代を迎えて、じっくり夫婦役を演じたいと思っていた。夫婦役なら相手は深津さんだと思っていたし、しかも黒沢監督と12年ぶりのお仕事。こんないい形で夢が実現するなんて…。深津さんには甘えていいのかなという空気があり、勝手に居心地の良さを感じた」と浅野さん。一方の深津さんも「以前の共演以来、またいつかご一緒するだろうなと思っていました。お互い温度や波長が似ているので、夫婦役なら心強いですし、実際気も使わず、何も苦じゃなかった」といい、すっかり相思相愛だったようだ。そんなふたりに対し、黒沢監督は「おふたりとも、どこにでもいそうな普通の雰囲気があると同時に、まるで神話の登場人物ような両面性を持っている。日本中の誰もが知っているのに、あくまで“映画の人”という貴重な存在」とコメント。カンヌでの栄誉についても、「あくまで作品全体に与えられた賞。こちらこそありがとうございます。この夫婦の想像を超えた“魂の旅”を見届けてもらえれば」とキャスト陣に謝意を表した。この日、深津さんと浅野さんは、監督賞の賞状と初対面し「いやあ、カッコいいですね。監督の名前がドーンと書いてあって、ジーンとします。神秘的で美しい死生観を、早く日本の皆さんにも見てほしい」(深津さん)、「貴重なものですね。カンヌでの上映後、劇場だけじゃなく、ロビーでも拍手で迎えられたことを思い出す」(浅野さん)。3人でレッドカーペットを歩いた際には、カーペット上で“渋滞”に巻き込まれたそうで、「車で待っていたら、ちょうど時差ボケで眠くなって…。15分くらいウトウトしてしまった」(深津さん)と明かしていた。『岸辺の旅』は10月1日(木)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月11日第68回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門で監督賞を受賞した『岸辺の旅』の“日本凱旋”披露試写会が9月10日に都内で行われ、黒沢清監督をはじめ、夫婦役でW主演する深津絵里と浅野忠信が出席。カンヌで日本人初の監督賞受賞を果たした黒沢監督は、「あくまで作品全体に与えられた賞。こちらこそありがとうございます」とキャスト陣に感謝を述べた。その他の写真湯本香樹実による同名小説を原作に、3年間の失踪を経て、突然「俺、死んだよ」と告げに帰ってきた夫(浅野)とその妻(深津)がわずかな時間、旅に出かける姿を描く。この日は、深津と浅野はカンヌで授与された賞状と初対面し、「やっと喜びが分かち合える。実物を見るとジーンときますね、神秘的で美しい死生観を日本の皆さんにも感じてもらえれば」(深津)、「本当におめでとうございます。(賞状は)とても貴重なものですね」(浅野)と感無量の面持ちだった。夫婦役について、深津が「以前共演させていただいてから、またいつかご一緒すると思っていた。温度や波長が似ているので、夫婦役も心強く楽しかった」と振り返れば、浅野も「40代になったら、じっくり夫婦を演じてみたいと思っていたし、その相手が深津さんならいいなと思っていたので、こういう形で夢が実現してうれしい。深津さんには甘えていいんじゃないかという居心地の良さを感じていた」と明かし、相思相愛ぶりを披露した。黒沢監督は「ふたりに共通点があるとすれば、あくまで“映画の人”であり、どこにでもいるような雰囲気と、まるで神話の登場人物のような二面性を持っている点」だと説明し、「決して、砂漠で冒険したりはしませんが(笑)、想像のはるか先を行く“魂の旅”を見守ってもらえれば」とアピールした。『岸辺の旅』10月1日(木)テアトル新宿ほか公開取材・文・写真:内田 涼
2015年09月10日「エフォートレス」「ノームコア」と言う言葉を良く耳にした今年。「ファンデーションは極力薄くし、そばかすは活かす」なんて言いますが、やっぱり隠したくなって、カバー力の高いファンデーションを使ったり、コンシーラーを重ねたりしてしまいますよね?そんな中、エマ・ワトソンさんがUK版「Vogue」9月号の表紙をほほすっぴん状態で飾り、そばかすの魅力も話題になりました。出典:Vogue公式Twitterより彼女の整った顔立ちが美しく、それでいて、表情とそばかすがナチュラルなチャーミングさをプラスしており、近年の雑誌の表紙や化粧品の広告のような、「まるでお人形」のように欠点なしのお肌にレタッチされた写真よりも、ずっと引き込まれてしまいます。エマ・ワトソンさんは、ばっちりメイクの日も、そばかすを活かしています。出典:Vogue公式Twitterよりしっかりとメイクされた眉・リップ。そして元々の目力により、一見近寄りがたい雰囲気になりがちですが、そばかすが程良い抜け感を出しているため、更に魅力が倍増していますよね。日本人でも、新垣結衣さんや宮崎あおいさんは、そばかすを隠すことのないナチュラル美で有名です。無理に隠そう・消そうとしていないためか、お化粧やレタッチにより隠しているであろう女優さんよりも自然体で素敵に見えます。「また、何歳になっても若い」と言われる、元JUDY AND MARYのYUKIさんと深津絵里さんに関しては「そばかすが、少女のようなかわいらしさを出しているのでは!?」と囁かれるほど!!そばかすを活かしてメイクをすることで、「飾らない」「ナチュラル」な美しさを強調できるだけでなく、永遠に少女のように若く見えるのでしょう。しかし!ここで注意が必要なのはシミの存在。あくまで「隠さずok」「少女のように見える」のはそばかすのみで、シミの存在は老けて見える原因に…。このあたりの見え方の違いは、別の記事で解説できたらと思います。Helga Esteb / Shutterstock.comこれまでそばかすがコンプレックスだった方も、今日からは魅力に変えましょう!お肌が軽くなることで、きっと心も軽くなるはず。
2015年09月09日深津絵里と浅野忠信が初の夫婦役を演じる映画『岸辺の旅』。メガホンをとった黒沢清監督が本年度カンヌ国際映画祭「ある視点」部門「監督賞」を受賞した本作は、日本映画界を代表する2人の実力派俳優の共演に、黒沢監督初のロードムービーにして初のメロドラマといわれ、話題を呼んでいる。そんな本作で、深津さんが夫婦の旅のさなか、まさかの“もんぺファッション”を披露していることが分かった。夫の(浅野忠信)が失踪してから3年。ある日、突然、戻り、瑞希に「俺、死んだよ。」と告げる。そして優介に誘われるまま、2人で旅に出る瑞希。それは夫が失踪してから、自宅に戻ってくるまでの3年間でお世話になった人々を訪ねていく旅だった――。今回、黒沢監督とは初顔合わせとなる深津さんと、『アカルイミライ』以来12年ぶりの出演となった浅野さんという強力なタッグによって生み出された“究極のラブストーリー”は、夫が失踪していた間に暮らしていた場所や出会った人たちを訪ねていく旅に出かけていく物語。ひとつめの町では、新聞配達を生業とする孤独な初老の男性を、ふたつめの町では小さな食堂を営む夫婦を訪ね、最後に訪れるのが、柄本明演じる農家の家族が暮らす山奥の農園。夫の優介とその家にしばらく滞在する中で、深津さん演じる瑞希は、地元の人に交じって農家の仕事を手伝うことに。そのときの深津さんの姿は、まさかのもんぺにゴム長!まさに農家の主婦そのものの恰好で畑を歩く姿がとてもキュートで、ひと足先にマスコミ試写を鑑賞した女性たちから「もんぺを着てもおしゃれ」という声が上がっているほど。キュッと一つ結びにした清潔感たっぷりのヘアスタイルも魅力的な“もんぺファッション”を見事に着こなしている深津さんに注目してみて。『岸辺の旅』は10月1日(木)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日俳優の本木雅弘が、2008年の『おくりびと』以来、7年ぶりに映画主演を務める。第153回直木賞候補作にノミネートされた書き下ろし小説『永い言い訳』を原作に、同作を執筆した西川美和監督自ら来年秋公開に向けて映画化する。本作の主人公は、長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間にすでに愛情はなかったために悲しみを演じることしかできなかったが、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。人と人の"別れと出会い"を通して、「突如、家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか」を投げかける。幸夫を演じる本木は、自ら企画し第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど大ヒットを記録した『おくりびと』(2008年)以来、7年ぶりの映画主演。西川監督の小説と脚本、幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込み、出演を快諾した。また、「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性も抜群のようだ。幸夫同様に、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役は、元野狐禅で現在はソロアーティストや俳優としても活動している竹原ピストル。竹原は、「映画出演に、あくまで、挑んでいる身ですから、現時点でももちろん、諸々思うことはありつつも、無事に撮影を終え、無事に作品が完成するまで、何を述べる気にもなれません、申し訳ありません」としつつも、「本木雅弘さんのお気遣い、思い遣りに支えていただきつつ、少しでも西川監督のイメージに近い動きができるよう、全力で取り組んでいる」「及ばぬところは多々あると思っておりますが、西川監督への忠誠と、この作品への愛着だけは、誰に劣ることはなく、とは思っております」と真摯に語った。バス事故でなくなる幸夫の妻・夏子を演じるのは深津絵里。本木との共演は1995年のフジテレビ系ドラマ『最高の片想い WHITE LOVE STORY』以来、21年ぶりとなる。さらに、陽一の子ども・真平と灯役を、オーディションで選ばれた藤田健心と白鳥玉季がそれぞれ務め、妻のゆき役を堀内敬子が演じる。原案・脚本を一手に担った西川監督は「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、(本作は)予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思います」と回想。また、「小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦になりそうです」と意気込み、「小説とは展開も設定も違えた部分がいくつもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)」「長きにわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」とコメントを寄せた。(C)2016「永い言い訳」製作委員会
2015年08月19日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、第153回直木三十五賞の候補作となった自身の書き下ろし原作を映画化する『永い言い訳』。このほど、本作の主演に、現在公開中の『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じている本木雅弘が決定。ミュージシャンの竹原ピストルと深津絵里らと共演を果たし、2016年秋に公開されることが決まった。長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。夏子との間にはもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを“演じる”ことしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る…。家族を突然失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の“別れと出会い”を、「ゆれる」や『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー「きのうの神様」など、自身の映画作品から派生した小説で高い評価を得てきた西川監督らしい、鋭く、厳しくも優しい眼差しで描き出す本作。“津村啓”というペンネームでテレビのバラエティなどでも活躍する、主人公の人気小説家の衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した『おくりびと』(’08)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木さん。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、9月12日(土)公開の『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることでも話題となっている。まさに名実ともに日本の映画界を代表する俳優の本木さんが、西川監督の原作小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込んで、出演を快諾。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性のよさを実感している様子だ。また、本木さん演じる幸夫と同じように、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役には、ミュージシャンの竹原さん。俳優としても、熊切和嘉監督作『海炭市叙景』や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には、本木との共演は、「最高の片思い」(’95/CX)以来、実に21年ぶりとなる深津さん。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。<本木雅弘コメント全文>おそらく誰もが、小説「永い言い訳」を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある! と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”…という言葉を噛みしめることになるのです。西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ~タジタジです。いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです。皆様、ぜひ期待して完成をお待ちください。<西川監督キャストへのコメント>本木雅弘さんは、映画を志したころから「いつかは」という思いを寄せていた人でしたが、会ってびっくり、恐ろしいほどこの物語の主人公に酷似しているのです。この人しかいない、と思いました。しかし本木さんがこの作品にかけてくれているまっすぐでひたむきな愛と真摯さは、日々私たちのこころを支えてくれています。深津絵里さんにお願いしたのは、姿を消しつつも、物語の中心に在り続けなければならない、難しい役です。物言わぬ遺影の中に、観る人が彼女について様々に想像し、そしていくら想像しても、手の届かない「x」が残り続ける。それを少ないシーンで体現できる俳優は、深津さん以外にないと思ったからです。撮影のたびに、大変な解釈力に絶句させられ、舌を巻いています。竹原ピストルさんはご本人の歌の強さそのものの、他に侵されることのない「たましい」のようなものをお持ちだと感じます。そして、本木さんとの並びのいびつさと言ったら!これは他のどんな俳優とも成立しない組み合わせだと思いました。絶対に交わるはずのなかったの人同士が交わってしまう話を、ゼロから作れる気がしたのです。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月18日俳優・中村倫也主演、柳沢翔氏の初監督映画『星ガ丘ワンダーランド』(2016年公開)が、第39回モントリオール世界映画祭ファースト・フィルム・ワールド・コンペティション長編部門に招待されることが、このほど明らかになった。モントリオール世界映画祭は、毎年8月下旬から9月初頭にかけてカナダの同地で開催されている国際映画製作者連盟(FIAPF)公認、北米最大規模の国際映画祭。2008年に『おくりびと』が最優秀作品賞を受賞、2010年には『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞、2014年には『ふしぎな岬の物語』が審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査委員賞の2冠を、『そこのみにて光輝く』が最優秀監督賞を獲得したことなどで知られる。ファースト・フィルム・ワールド・コンペティションは、初監督作品のみを選出。2009年には、西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演『ディア・ドクター』が選ばれた。2015年は『星ガ丘ワンダーランド』のほか、菊地健雄監督『ディアーディアー』(10月24日公開)とクラウドファンディングで製作された壱岐紀仁監督『ねぼけ』も同部門で出品され、数十本のノミネート作品から金賞、銀賞、銅賞が選ばれる。このことを受け、中村、共演する佐々木希、柳沢監督がコメントを寄せた。中村は、「『日本映画を世界へ』が自分の目標であり、夢のひとつでした。とても嬉しく光栄に思っています」と率直に感動を述べ、「海外の方々がこの美しい作品をどう観るのか、どう受け取るのか。僕自身、一映画ファンとして、楽しみにしています」と期待に胸を膨らませる。佐々木も「本当にすてきな作品に巡り会え参加する事ができたことを心から嬉しく思います」と感慨深げで、「監督の演出、中村倫也さんのお芝居にたくさんの事を学びました」と続けた。そして、柳沢監督は「連絡を受けた時、スタッフ、キャストの皆さんの顔が浮かびました」と振り返り、「みんな、やったよ! 叫びたくなりました」と感激を隠せなかった様子。「彼らと一緒に作った作品が、沢山の方に観てもらえるチャンスを得た事が、本当に嬉しいです!」と、力強く語る。オリジナルストーリーで描かれる本作は、星ガ丘駅の落し物預り所で働く駅員・温人(中村倫也)が幼いころに自身を捨てた母の自殺を知り、ある事件の真相にたどりつく物語。佐々木、木村佳乃、杏、菅田将暉ら同事務所(トップコート)の人気俳優陣が脇を固め、切ないミステリーに彩りを加える。(C)2015『星ガ丘ワンダーランド』製作委員会
2015年08月16日第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門で「監督賞」を受賞した、黒沢清監督作『岸辺の旅』。深津絵里と浅野忠信という名優が魅せる夫婦の絆を描いた物語が高い評価を得た本作の、予告編がついに完成!カンヌでの熱気に満ちた会場の様子も盛り込んだ、感動と臨場感あふれる映像が到着した。「俺、死んだよ」――。3年間の空白を経て、妻の瑞希(深津絵里)の元に突然帰ってきた夫・優介(浅野忠信)が告げた言葉は思いもよらないものだった。そして、夫が過ごした最期の時間、かかわった人々をめぐる、夫婦ふたりの旅が始まった…。2010年に発表された湯本香樹実の原作を名匠・黒沢監督が映画化した本作は、死んだ夫を見おくるために夫婦ふたりで旅路をゆく、監督初のロードムービー。今回公開された予告編では、優介の過ごした美しい風景、お世話になった人々との触れ合いを、「あまちゃん」の大友良英が手掛ける音楽がドラマチックに彩り、物語をより一層盛り上げている。また、映像の冒頭には、カンヌ国際映画祭での、満員の観客席に響くスタンディングオベーションの様子も盛り込まれている。鳴り止まない熱い拍手に対し、主演の深津さんの感無量といった表情は、見ているこちらの胸にも迫るものがある。夫の死をきっかけに、改めてお互いを見つめ合ったふたりが経験する永遠の別れを描く、究極のラブストーリー『岸辺の旅』。深津さん、浅野さんを始め、小松政夫、蒼井優、柄本明ら存在感のある名優たちが集って描く、生と死を巡る奥深い物語を、まずはこちらの予告編でじっくりと味わってみて。『岸辺の旅』は10月1日(木)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日第68回カンヌ映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督の最新作『岸辺の旅』の予告編映像が公開になった。深津絵里と浅野忠信が主演を務め、旅をしながら夫の最期の時を共に過ごそうとする夫婦の姿を描いた感動作だ。その他の画像/予告編公開『岸辺の旅』は、湯本香樹実が2010年に発表した同名小説を、黒沢監督と『私の男』などの脚本も手がけている宇治田隆史の脚本で映画化するもので、3年間失踪した夫が突然帰ってきたことを機に、はなればなれになっていた夫婦が旅に出る姿を描く。このほど公開された予告編はカンヌ映画祭で黒沢監督、深津、浅野らが集まった観客が大歓声を受けている記録映像から始まり、続いて深津演じる瑞希のもとに3年ぶりに浅野演じる夫の優介が戻ってくる場面が続く。しかし、優介は帰宅するなり瑞希に「俺、死んだよ」と告げ、妻を旅に連れ出す。ふたりは旅を続けながら、優介が不在だった時間を少しずつ埋め、お互いの距離は改めて近づいていくが、優介がこの世界にいられる残り時間は少なくなっていく。予告編は抑制の効いた演技とセリフで観る者の想像力を刺激する深津と浅野の演技にまず魅了される。さらに大友良英と江藤直子が手がける美しい音楽、主人公ふたりが訪れる美しい風景にも注目だ。『岸辺の旅』10月1日(木)テアトル新宿ほか公開
2015年08月11日