門脇麦主演の音楽エンターテインメント「リバーサルオーケストラ」に、ティンパニストとして渋川清彦の出演が決定。そして遂にポスタービジュアルが全面解禁となった。本作は、元天才ヴァイオリニスト・谷岡初音(門脇さん)が毒舌マエストロに巻き込まれ、ポンコツオーケストラを一流オケに大改造する一発逆転の音楽エンターテインメントドラマ。本日放送の第3話にて、初音がスカウトして「児玉交響楽団」に渋川さん演じるティンパニストの藤谷耀司が加入。玉響はさらに活気づくことに。放送前のポスタービジュアル公開時、「日テレのロゴの下に隠されている人がいる!!」「この人は誰?」と話題になったが、今回藤谷が正式加入したことでついにポスターが全面的に明らかになった。「もともとドラムはやっていた事もあり、バンドでドラムを叩く役や音楽隊で打楽器全般などの役をいただいたりもしましたが、クラッシックのオーケストラは初めてで、ほとんど知らないクラッシックの世界に触れられるとワクワクしました」と話す渋川さんは、「(演じる藤谷は)言葉遣いが悪いところは自分に似てると思います。なので台詞は比較的言いやすい感じです。(笑)ぶっきらぼうですが何かひとつ好きな事がぶれず格好良く共感しています」とキャラクターについて語る。そして「ティンパニにふれ先生に教えてもらい音ひとつでオーケストラを動かせる力があると知り、恐くもあり気持ちよくもあり楽しくもあります。ただティンパニを練習できるところが少なく大変です(笑)」と苦労を明かしつつ、「演奏シーンはとても楽しいので、ぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。「リバーサルオーケストラ」は毎週水曜日22時~日本テレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2023年01月25日人気の舞台『天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士REBORN~』と『時子さんのトキ』が、オンラインライブ配信サービス「Z-aN(読み:ザン)」にてアーカイブ配信がスタートした。『天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士REBORN~』は、1993年に放送が開始されたNHKの子ども番組『天才てれびくん』の舞台化シリーズ第1弾で、2020年1月東京・ヒューリックホール東京、2月大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演された。脚本は同番組も手掛ける小林雄次、演出はアクションに特に定評のある井上テテが手掛け、アクションあり歌ありダンスありの舞台となっている。今作には大人になったてれび戦士と舞台版新キャストが集結。てれび戦士からは現在NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』へ出演する前田公輝を筆頭に、長江崚行、鎮西寿々歌、ド・ランクザン望、声の出演として飯田里穂が、舞台版新キャストは同番組で「Dream5」を結成し解散後も舞台や音楽活動をしている高野洸をはじめ、多数の舞台等で活躍する多和田任益、松村優が出演。また舞踏家であり、俳優としても多くの作品でその存在感を放つ麿赤兒が特別出演するほか、NHK Eテレの幼児番組『おかあさんといっしょ』で番組史上歴代最長となる9年間“歌のお兄さん”を務め、現在も映像から舞台、声優、CDソロデビューと活躍し続ける横山だいすけが名を連ねた。なお、今回のアーカイブ配信は1月26日に行われた東京千穐楽公演の映像となっており、現在発売中のDVD / Blu-rayや過去に行われたNHKでの放送用編集映像とは異なった映像となる。『時子さんのトキ』メインビジュアル『時子さんのトキ』は、劇団「ONEOR8」主宰でONEOR8『ゼブラ』『誕生の日』(作・演出)、東宝『雪まろげ』(作・演出)、エイベックス『不機嫌な女神たちプラス1』(演出)など手掛けてきた田村孝裕が作・演出を手掛け、2020年9月に東京・大阪にて上演された作品。主演には、離婚後旦那、息子と離れて一人で暮らしている時子役に「20世紀最後の正統派アイドル」として人気を博し、歌手・女優として活躍する高橋由美子。時子の心の隙間を埋める路上ミュージシャン翔真役と息子・登喜(トキ)役の2役を舞台から映画と幅広く活躍する鈴木拡樹が演じた。また、スナック仲間、NPO職員など、時子たちを取り巻く様々な人物を芸人としてだけでなく俳優としても活躍する「カラテカ」の矢部太郎、劇団「拙者ムニエル」に所属しテレビ朝日ドラマ『おっさんずラブ』等の話題ドラマに出演する伊藤修子、劇団「ONEOR8」に属し多数の作品に出演する山口森広、ミュージカル『アニー』アニー役に抜擢され、以降ミュージカルから芝居まで幅広い活躍を見せる豊原江理佳という実力派の俳優陣が脇を固める。『天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士REBORN~』の視聴チケットの販売は9月26日21時59分、配信期間は9月30日21時59分まで。『時子さんのトキ』の視聴チケットの販売は11月29日22時、配信期間は12月6日21時59分までとなっている。<配信情報>『天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士REBORN~』【出演】前田公輝 / 長江崚行 / 鎮西寿々歌 / ド・ランクザン望 / 飯田里穂(声の出演)高野洸 / 多和田任益 / 松村優麿 赤兒(特別出演)/ 横山だいすけ / ほか【スタッフ】脚本:小林雄次演出:井上テテ企画・製作:NHKエンタープライズ/エイベックス・エンタテインメント協力:NHK【ストーリー】てれび戦士――それは「楽しいこと」を届ける選ばれし子どもたち。彼らの歌声は全宇宙の人々を魅了していた。しかし、「楽しいこと」を奪おうとするテレゾンビ党が地球に襲来し、てれび戦士たちは敗北。全宇宙が「つまらないこと」に支配されてしまった!てれび戦士たちはテレゾンビ党に記憶を奪われ、やがて大人になった。すべてを失って……。だが、希望は失われてはいなかった。彼らが謎のリモコンを手にしたとき、てれび戦士としての記憶がよみがえる!『天才てれびくん』を復活させ、楽しいテレビを取りもどせ!大人になったてれび戦士たち!【チケット料金】価格:2,500円販売期間:2022年6月28日(火) 11:00~9月26日(月) 21:59※紛失等によるシリアルコード再発行や変更、返金等は対応出来かねます。チケットはこちら:■配信公演:2020年1月26日(日) 16:00 東京千穐楽公演■配信期間:2022年6月28日(火)11:00~9月30日(金) 21:59■シリアルコード入力期間:2022年6月28日(金) 11:00~9月27日(火) 21:59■視聴期限:シリアルコード入力後「視聴する」ボタンを押してから3日間公式ホームページ:舞台『時子さんのトキ』【出演】高橋由美子 / 鈴木拡樹 / 矢部太郎 / 伊藤修子 / 山口森広 / 豊原江理佳【スタッフ】作・演出:田村孝裕企画・製作:エイベックス・エンタテインメント【ストーリー】それでもいいと思ってた。幸せだったから。離婚後、疎遠になってしまった息子に重なる路上シンガーの男・翔真。私(時子)は、この男に多額のお金を貸している。これまで感じてきた心の隙間、寂しさを全部、翔真が埋めてくれている。ある日、NPO団体を名乗る柏木という男が店へとやってくると、翔真のことについて私にいくつか質問をしてきた。そして、「翔真という男に騙されているんじゃありませんか?」翔真に貸したお金は、2000万を超えている。でも、あくまで“貸しているお金”だ。ばか。この無礼極まりない柏木の登場で、私の人生は大きく狂っていった……。【チケット料金】価格:2,500円販売期間:2022年6月28日(火) 11:00~11月29日(火) 22:00※紛失等によるシリアルコード再発行や変更、返金等は対応出来かねます。チケットはこちら:■配信期間:2022年6月28日(火) 11:00~12月6日(火) 21:59■シリアルコード入力期間:2022年6月28日(火) 11:00~11月30日(水) 22:00■視聴期限:シリアルコード入力後「視聴する」ボタンを押してから7日間公式HP:公式Twitter:【視聴方法】1. プレイガイドでチケット(シリアルコード)をご購入ください。2. Z-aNアカウントをご作成のうえログインし、対象配信ページの「シリアルコード入力」ボタンより、プレイガイドから案内されたシリアルコードをご入力ください。3. シリアルコード認証後、「視聴する」を押すと、ご登録いただいたアカウントにて視聴が可能となります。※シリアルコード入力期限を過ぎた場合、シリアルコードを入力いただけなくなりますのでご注意ください。※配信期間を過ぎると視聴いただけなくなりますので予めご注意ください。Z-aNアカウント新規登録方法はこちら:公式サイト:
2022年06月28日大ヒット漫画原作の実写化映画の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』より新キャストが解禁。麃公を豊川悦司が演じるほか、小澤征悦、高橋努、渋川清彦の出演が発表された。本作は、中国春秋戦国時代を舞台に、後に秦の始皇帝となる若き王・嬴政と天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信の活躍を描く壮大なスペクタクルロマン「キングダム」(原泰久/集英社)の実写映画化。2019年に公開され大ヒットとなった前作の続編となる。1月1日には最新ティザー映像が解禁され、ストーリーは“蛇甘平原”が描かれること、キーパーソンである羌瘣を演じる清野菜名、信・羌瘣とともに運命共同体となる“伍”のメンバーのキャスト(岡山天音・三浦貴大・濱津隆之)がすでに発表され、大きな注目を集めている。そして、秦国の最前線に居続ける変わり者と言われているが、六将にも引けを取らない力を持つ大将軍である麃公(ヒョウコウ)を豊川悦司が演じることが分かった。麃公は主人公・信の初陣での総大将となる。些細な戦の変化も見逃さず、戦を炎に例えて表現し、その匂いをかぎ取って本能で動く独特の感性を持つ麃公は、豪胆さと、圧倒的な行動力で、無謀ともとれる激しい合戦を繰り広げる。本作への出演について、豊川さんは「佐藤監督のもと、キングダムの世界にどっぷりと浸ってきた。大感謝。大満足。想像以上に1を超えた2が、あなたの目の前に繰り広げられるでしょう。キングダム、恐るべし!」とコメントを寄せた。さらに、豊川さんについてプロデューサー・松橋真三は「野獣のような眼光と、巨大な鎧を着こなす大きな体躯、そして大将軍としての存在感、説得力。それを考えると、豊川悦司さんしか思い浮かばず、ご出演のお願いをしました」とキャスティングの経緯を明かす。そして、馬に乗り、荒野を駆ける姿を見た監督・佐藤信介は「本能に任せて全軍を指揮しつつも、どこかユーモラスなキャラクターが、一挙手一投足のうちに浮かび上がって来て、本作の大黒柱となるキャラクターの創造に、ひたすら興奮しました」と語っている。さらに、敵国となる魏国の総大将で、魏国が誇る魏火龍七師の一人であり、戦の天才と言われる呉慶(ゴケイ)を小澤征悦が、呉慶軍の副将であり、軍師も兼任している宮元(キュウゲン)を高橋努が、麃公軍所属の千人将で、信の初陣の上官となる縛虎申(バクコシン)を渋川清彦が演じることも決定。一歩兵として戦場に繰り出し、まさに「大将軍」の一歩を踏み出した信、そして彼が出逢うことになる偉大なる将軍たちが、どのように物語に絡んでくるのか?今後の情報にも注目だ。■豊川悦司(麃公役)コメントキングダムが、強者役者をキャスティングしまくってるという噂が走った。なんかドキドキした。俺に声がかかるのか、かからないのか。強がりしててもなんか気になる。で、この大役をいただきました。就職試験に受かった気分。トヨエツじゃねー!という声もあるでしょうが、佐藤監督のもと、キングダムの世界にどっぷりと浸ってきた。大感謝。大満足。想像以上に1を超えた2が、あなたの目の前に繰り広げられるでしょう。キングダム、恐るべし!■松橋真三(プロデューサー)コメント麃公将軍とは、百戦錬磨で戦場を生き抜いてきた秦国最強の大将軍のひとりであり、原作でも大人気のキャラクターです。その野獣のような眼光と、巨大な鎧を着こなす大きな体躯、そして大将軍としての存在感、説得力。それをを考えると、豊川悦司さんしか思い浮かばず、ご出演のお願いをしました。豊川さんの演じる本能型将軍の最高峰・麃公将軍の勇姿とその感動を、主人公の信が間近で感じるように、観客の皆さまにも劇場の大スクリーンで感じていただきたいと思います。■佐藤信介(監督)コメント麃公という本能で動く将軍を、豊川悦司さんに演じていただくに際し、まずはビジュアルづくりを一緒になって、細かく作り込んでいきました。髪、髭、眉毛、鎧。全てを本当に細かく。ビジュアル作りが、キャラクター作りの始まりでした。撮影では、本能に任せて全軍を指揮しつつも、どこかユーモラスなキャラクターが、一挙手一投足のうちに浮かび上がって来て、本作の大黒柱となるキャラクターの創造に、ひたすら興奮しました。『キングダム2 遥かなる大地へ』は夏、公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キングダム2 遥かなる大地へ 2022年夏、公開予定(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会
2022年03月08日舞台『時子さんのトキ』が2020年9月11日(金)から、よみうり大手町ホールにて開幕した。劇団「ONEOR8」主宰の田村孝裕が作・演出を手掛けた新作。主人公の時子は、離婚後、偶然出会った路上シンガーの翔真に、疎遠となってしまった息子・登喜の姿を重ねつつ、金銭的な援助を続け、人生を大きく狂わせていくーー。2012年に時子と翔真が公園の広場で出会う場面から始まり、時を前後しながら、2020年現在までを描く。2020年の場面では、マスクをつけたり、検温をしたり、ソーシャルディスタンスを保ったりと、今の“新しい生活様式”を反映させている描写が盛り込まれていた。今年デビュー30周年を迎えた高橋由美子が主人公・時子を熱演。時子の真っ直ぐすぎる思いは、母性と深い愛情を感じさせつつ、どこか痛々しさや切なさもあった。翻弄され続けた一人の女性として、時子を堂々と演じ切った。一方の鈴木拡樹は、翔真役と青年期の登喜役を演じる。爽やかなルックスと、その無邪気さからついついのめり込んでしまうのも分かる“クズ男”っぷり。とはいえ、単なる悪役になりきらず、彼なりの繊細さが垣間見えた気がした。そのほか、矢部太郎、伊藤修子、山口森広、豊原江理佳といった個性豊かな俳優陣が出演。時子と翔真を取り巻く人々を面白おかしく演じていた。開幕に向けて、高橋由美子は「コロナウィルスが世界中で猛威をふるう情勢のなか、こうしてお芝居の幕を開けさせて頂けることに心から感謝を申し上げます。このような時に演劇を行うことへのご意見もあるかと思いますが、今私にできることは駆け抜けることだけ。皆様に楽しみにお運びいただき、精一杯お迎え出来るよう精進いたします」とコメント。また、鈴木拡樹は「9月11日から予定通り、舞台『時子さんのトキ』公演を開始致します。ご来場の皆様と特別な時間を過ごせることを嬉しく思います。また今作はアフタートークショーがある公演回もございます。お時間宜しければアフタートークショーも楽しんでください」と語った。上演時間は約1時間45分。東京公演は9月21日(月・祝)まで。大阪公演は9月26日(土)、27日(日)、サンケイホールブリーゼ。10月には映像配信(東京公演の収録映像)も予定している。『時子さんのトキ』作・演出:田村孝裕9月21日(月・祝)までよみうり大手町ホール9月26日(土)、27日(日) サンケイホールブリーゼ出演者によるアフタートークショー開催【東京公演】・9月13日(日)13:00回…登壇:矢部太郎、伊藤修子、山口森広・9月15日(火)14:30回…登壇:鈴木拡樹、伊藤修子、豊原江理佳・9月16日(水)18:30回…登壇:高橋由美子、鈴木拡樹、田村孝裕(作・演出)・9月17日(木)14:30回…登壇:矢部太郎、山口森広、豊原江理佳・9月18日(金)18:30回…登壇:高橋由美子、鈴木拡樹、山口森広【大阪公演】・9月26日(土)17:00回…登壇:高橋由美子、鈴木拡樹、山口森広取材・文:五月女菜穂
2020年09月13日鈴木拡樹と高橋由美子の顔合わせで、田村孝裕の新作舞台『時子さんのトキ』が本日9月11日(金)に開幕する。今年で歌手デビュー30周年を迎える高橋。初々しいアイドルの頃から、劇団☆新感線の舞台などで女優としてのスキルを磨き、いよいよ充実期を迎えている。そんな彼女がこの節目の年に選んだのが、この舞台。“ほのぼの” と “どろどろ” の調合が巧みな田村の最新作だ。高橋由美子主人公は美しくも秘密を抱える中年女性・時子。離婚して以来すっかり疎遠になってしまった息子と、どこか面影が重なる路上シンガーの男・翔真に出会う。彼と過ごしたいあまり、時子は翔真に合計で1,000万を超える金銭を貸すのだが、ある日、NPO団体を名乗る男がやってきて時子に問う。「翔真という男に騙されているんじゃありませんか?」時子がのめりこむ男・翔真を演じるのは、『弱虫ペダル』や『刀剣乱舞』など数々の舞台で活躍を見せ、近年では声優としても成長著しい鈴木拡樹だ。本作で鈴木は翔真と、時子の息子・登喜の二役を演じることになる。華やかな場面で堂々と歌い踊る姿がおなじみだが、今回は少人数の共演者と、みっちりと描きこまれた会話劇に挑戦。俳優としての底力が、ここでもきらめく。鈴木拡樹決して容易ではない境遇や状況を、切々と生きる者の物語に定評がある田村。それぞれの主人公たちが幸福かどうかは、周囲の誰にも断じることはできない。今回の作品に添えられたコピーもこんなふうだ。「それでもいいと思ってた。幸せだったから。」矢部太郎、伊藤修子ら個性派俳優陣が集結して、「時子さん」の幸福の正体がていねいに描かれる。公演は9月21日(月・祝)までよみうり大手町ホールにて。大阪公演もあり。また、本公演の収録映像配信も予定している。文:小川志津子
2020年09月11日おっさんたちの公園シバイヌライフを描いたドラマ「柴公園」が、テレビ神奈川、TOKYO MXほかにて現在放送中。この度、主演を務める渋川清彦と共演の佐藤二朗が、登場する柴犬たちについてや、共演してみてのお互いの印象を語ってくれた。『人狼ゲーム』シリーズの綾部真弥監督が手掛ける本作は、街の公園で“柴犬連れおっさん3人”が、ダラダラと喋るだけの会話劇。柴犬を飼っているおっさんたちは、古い街に突如建ったタワマンに越してきた新参者。毎日、散歩で顔を合わせるが、お互いの名前も知らない適度な距離感。ベンチに座って話すのは、決まって他愛の無い世間話。ところが、やたらIQの高い3人の会話はいつもエスカレートし、柴犬たちは置いてけぼりに…。主演の渋川さんが演じているのは、赤柴のオス・あたるパパ役。渋川さんといえば、『パンク侍、斬られて候』『止められるか、俺たちを』などに出演し、2018年の映画出演数は14本を数え、映画関係者がいま最も起用したい俳優のひとり。そんな渋川さんが今作で連続ドラマ初主演を果たしている。一方、「勇者ヨシヒコ」シリーズや『銀魂』、「今日から俺は!!」などで唯一無二の存在感を発揮し、いまや日本のエンターテイメント界で欠かせない存在といえる佐藤さんは、芝二郎役で出演。「マメシバ」シリーズのあのニートが、今作にも登場している。――佐藤さんは4作品製作された「マメシバ」シリーズの芝二郎としての参加ですね。佐藤:小日向文世さんの「犬飼さんちの犬」にも芝二郎は登場してまして。中年おやじと小動物のシリーズですね。僕も30代で最初に芝二郎をやり始めて、まさか50歳手前になってまたこの役をできるとは思ってませんでしたけど。思い入れのある役なので嬉しいです。――渋川さんは佐藤さんの「マメシバ」シリーズはご存知でしたか?渋川:名前は知ってますけど…。佐藤:正直に言ってください。渋川:観てはいなかったです。佐藤:なんだと!渋川:す、すみません(苦笑)<おっさん3人+柴犬3匹の公園ダベリエンターテインメント>ということで、本作には可愛すぎる様々な柴犬たちが登場。渋川さんは、自由で気ままな赤柴のオス・あたるを飼っており、佐藤さんは赤柴の子犬・一郎と人生模索中(?)――今回渋川さんは、あたるパパとして連続ドラマと映画版と撮影されましたが、あたると一郎と、2匹を世話する場面も出てきますね。渋川:正直、あたるは初め一郎に緊張しているように思いました。一郎は誰かれ構わずわ~っと遊びに来るんですけど、あたるはそのテンションについていけてなかったんじゃないかなと。だから台本通りに仲良くとかはできないので、一郎は抱っこした状態であたるを散歩してました。暴れたら暴れたで臨機応変に。あまり決めずにやってましたね。監督もそうでしたし。佐藤:この間、渋川さんが一郎を抱っこしてるとき、ものすごく安定してました。頭を撫でたらすごく大人しくしてて。渋川:そうでしたね。佐藤:僕よりお上手でしたよ。渋川:そんなことないですよ(苦笑)。セカンドバックみたいにっていう、二朗さんのあの感じを盗みました。佐藤:安定すると安心するみたいですね。渋川:そうですね。ただやっぱりあたるのほうに自分は目が行ってしまいますね。一郎は、あんなにちっちゃくて可愛いから、みんな行くんですよね。だからまあ、僕はそこにはいかずに、あたるがやっぱり可愛いかなと。――それはやっぱりあたるパパとして触れてきたからですかね。渋川:うーん、分からないですけど。佐藤:何かちょっと分かる気はしますね。みんながわ~ってなってるほうじゃない側に愛着が沸くという。渋川:そうそう。なんか、二朗さんも僕もガラケーなんですよ。佐藤:ん?ごめんなさい、後半の部分にはあまり共感できないです。ガラケーは関係ないです。渋川:あはは。ガラケーの話をしたときに、半ば意地になってるところもあるとお話されていて、自分もそういうところがあるなと思ったんです。佐藤:でも渋川さんは、タブロイド、じゃなくて。渋川:タブレット(笑)。佐藤:そうそう、タブレットは持ってるんですよね?渋川:はい。佐藤:なので、若干リードされてるんですよねぇ。――作品の外で共通のお友達を通じて会ったりは。2人:ないですね。佐藤:共通の友人はたくさんいると思いますけどね。僕は渋川さんって、役のイメージもあって、ちょっと怖い人なのかなと思ってたんです。でも会って15秒くらいで、「あ、この人は話しやすい人だ」って思いましたね。年も近いし。ある意味、普通のおじさんという。渋川:そうですね。佐藤:今回、僕は絡む人が本当に少なくて。ほとんどが渋川さんとのシーンなんです。ぶっちゃけ2日間だけの撮影なんですが、特に1日目は渋川さんとずっと一緒で。非常に濃密なおやじふたりの楽しい時間を過ごせました。――濃密なお時間を過ごされてみて、どんな。佐藤:ちょ、ちょっと待って。おやじふたりの濃密な時間って。ちょっと違ったね。俺が表現を間違えた。渋川:ははは。佐藤:楽しい時間ね(笑)。「マメシバ」シリーズは4作あったんですけど、ひと癖ある芝二郎のことを分かっている人たちが相手だったんです。でもあたるパパは芝二郎を知りませんから。なんだこいつはってなりますよね。いきなりこんなヤツが現れて。それが新鮮でしたね。――渋川さんは佐藤さんとお芝居されていかがでしたか?渋川:いろいろと二朗さんの作品を拝見してきましたが、変なことをやってくるのかなと思ってたんです。佐藤:ははは。…どういうことですか!渋川:いや、きっとみなさんも感じると思うんです。どういうことを二朗さんがやってくるだろうと。いろんなことを仕掛けてくるだろうから、そこにどう対処していこうと思っていたら、すごく台本通りなんです。「う、うん」っていう芝二郎のキャラクターの感じも台本通り。すごく真面目な人なんだなと思って。佐藤:ちょっと、いま、良いこと言った!絶対使ってください!真面目な人で、台本通りだと!世間には勘違いしている人が多いので。渋川:しかもちゃんと計算されてやられてるんだなと思いました。佐藤:台本通りですよねっ。そこはもう本当にみなさんに伝えたい。もう一度。渋川:台本通りです。佐藤:もう満足です。この対談は僕にとって意味があった(笑)――佐藤さんは「柴公園」という作品を外からご覧になって、どういうところに面白みを感じますか?佐藤:永森裕二という人がいてですね、僕のときの「マメシバ」も、小日向さんの「犬飼さんちの犬」も、大杉漣さんの「ネコナデ」も彼が書いてるんです。渋川:全部。佐藤:全部そうなんです。中年おやじと小動物もの。いわゆる普通の動物映画とは違って、そんなにべたべたしないし、動物自身が大きな活躍をしたりとか、擬人化したり、動物が死んじゃって泣かせるとか、そういうのは一切なくて、動物は基本的にただそこにいるだけみたいな距離感が、ほかの動物映画とはちょっと違うんですよね。そこに加えて今回は会話劇ということで、またさらに違いますが、見事に今までのテイストもあって。観る人が観たらすごくぐっとくる作品だと思います。渋川:同感です。佐藤:ね。それと、佐藤二朗は、セリフを。渋川:台本通りに演じられています。佐藤:はははは!本作には、個性豊かな会話劇を繰り広げる3人のおっさんとして、渋川さんに加え、大西信満(じっちゃんパパ役)、ドロンズ石本(さちこパパ役)が出演。そのほか、ヒロイン・ポチママ役の桜井ユキ、校長先生役の山下真司、“謎の男”として水野勝も参加している。ドラマ「柴公園」は毎週木曜日23時~テレビ神奈川にて、ほか全国12局以上で放送中。映画『柴公園』は6月14日(金)より全国のイオンシネマ、シネマート新宿ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2019年02月03日稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦らが出演する阪本順治26本目の監督作『半世界』から、本作の本予告編映像が公開された。『エルネスト もう一人のゲバラ』『人類資金』『北のカナリアたち』の阪本監督が、『団地』に続き挑む“完全オリジナル脚本”の作品『半世界』。今回到着した予告編は、稲垣さん、長谷川さん、渋川さん演じる紘、瑛介、光彦の同級生3人が、まるで学生時代に戻ったかのような友情が垣間見える仕上がりに。また木を伐り、炭を作り、炭を売る紘の姿や、瑛介が殴りそれを止めようと声を荒げる紘などの姿が。諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる――。人生半ばに差し掛かった男たちの視点を通じ、残りの人生をどう生きるかを愛とユーモアたっぷりに描きながらも、「描いた人生になっているか」を問う、魂に語り掛ける予告編となっている。『半世界』は2019年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:半世界 2019年2月、全国にて公開予定Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERS
2018年10月25日第9回岩谷時子賞 授賞式が11日に都内で行われ、受賞者が登壇した。「岩谷時子 Foundation for Youth」にピアニストの黒木雪音、「岩谷時子賞 奨励賞」にサクソフォン奏者の上野耕平、俳優の古川雄大、「岩谷時子賞 功労賞」に演出家・石井ふく子、「岩谷時子賞 特別賞」に女優の大地真央、「岩谷時子賞」に女優の松たか子が選ばれ、プレゼンターを市毛良枝が務めた。同賞は稀代の作詞家であり、越路吹雪を支えたマネージャーとしても知られる岩谷時子の名を冠し、音楽・芸術に功労のあった個人・団体を表彰する。授賞式では黒木が「エチュード ヘ長調 Op.10-8」、上野が「ニューシネマパラダイス」、古川が「僕こそ音楽」(ミュージカル『モーツァルト!』より)、大地が「ラストダンスは私に」のライブパフォーマンスを披露した。「この賞をいただいたからには、これからもっともっと表現者として成長していけるように日々精進していきたい」と意気込む古川。授賞式後の取材では「賞というものをもらったことがなくて、初めていただく賞がこの素晴らしい賞で幸せな気持ち」と心境を表した。また、1月からドラマ『越路吹雪物語』で越路吹雪役を演じていた大地は「初舞台から45周年、という年に素晴らしい賞。『越路吹雪物語』にも主演して、喜びの年となりました。これからも歌とお芝居と、この賞に恥じないようにますます精進していかなきゃ」と気合いを新たにする。賞を受け取る際にはドラマで岩谷時子役だった市毛とハグし、「私の"時さん"の市毛さんから手渡ししていただいたこと、一生忘れられない思いです」と喜んだ。一方、松は「とてもうれしいです。が、なんで私なんだろうという思いのまま、ここにきてしまいました。本当はそんなことじゃいけないんでしょうが」と恐縮。ドラマ『カルテット』の主題歌やNHK連続テレビ小説『わろてんか』主題歌なと、音楽活動も充実していたが「このような賞をいただいていいのだろうかという思いで、どうしてもそこから抜け出せません。良かったんだなと思えるような自分に、もうちょっと時間をかけてなりたいと思います」と今後への思いを表した。これを受けて、審査委員である作曲家の都倉俊一は「満場一致で決めたことでございます。八面六臂のご活躍だけじゃなくて、皆さんが松さんから受け取る癒やしみたいなあたたかさ、アーティストとしての存在も大きな一つの要素になっていると思います」と受賞理由を説明。「ぜひ堂々と受け取っていただければ」と促すと、松は「すいません……」と苦笑する。授賞式後の取材では、「ミュージカルも最近そんなにやってなくて、本当にいいのかなと思いつつ、『もっと頑張れ』という風に受け取ります」と振り返った松。「また、これを励みに頑張っていかなきゃなと思うように、やっとなれました」と語った。
2018年06月11日近代日本文学の大文豪・谷崎潤一郎の作品を原案に映画化する「TANIZAKI TRIBUTE」の3作品のうち、渋川清彦と戸次重幸がW主演する『神と人との間』の予告編とポスタービジュアルが到着した。『グレイトフルデッド』『下衆の愛』の内田英治監督と、『リュウグウノツカイ』『桜ノ雨』のウエダアツシ監督、そしてメジャー映画からインディーズ 映画、テレビドラマまで数多くの作品を手がける俊英・藤井道人監督の3人が、谷崎潤一郎氏の短編作品の中から自分たちの描きたい作品を選び、それらの作品を原案に3本の現代劇として甦らせるという本プロジェクト。今回予告編が解禁された『神と人との間』を手掛けたのは内田監督。原作は、谷崎氏が実生活で親友である佐藤春夫に、自分の妻・千代を譲る「細君譲渡事件」の大スキャンダルをモデルにしたといわれる作品。出演者には、映画業界の監督やプロデューサーが「最も使いたい」と声を揃える渋川清彦と、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー・戸次重幸がW主演で名を連ね、町医者の穂積(渋川清彦)と、親友で漫画家の添田(戸次重幸)、そしてふたりに思いを寄せられる朝子(内田慈)の3人の歪んだ三角関係が描かれる。町医者の穂積と、親友で漫画家の添田はともに熱帯魚屋で働く朝子に惚れている。ある日穂積は添田に朝子を譲り、ふたりは結婚する。その瞬間、添田は愛人を作り朝子を虐待し、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかけたりとサディスト化するのだった。かつての親友に馬鹿にされ挑発されながらも一心に朝子を想い続ける穂積。しかしある事件をきっかけにその純愛は憎悪へと変貌する…。映像では、添田が穂積に朝子が好きだと告げるシーンからスタート。添田と朝子は結婚するものの、添田は愛人を作り、朝子を虐待、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかける。かつての親友に馬鹿にされ、挑発されながらも一心に朝子を思い続ける穂積。しかし、ある事件をきっかけに純愛が憎悪へと変貌…それを予感させるシーンが所々にインサートされ、これから3人の関係がどうなっていくのか気になる仕上がりとなっている。また、本作は10月25日(水)より開幕する「第30回東京国際映画祭」の日本映画スプラッシュ部門への出品が正式決定。来年の劇場公開に先駆け、ワールドプレミアが行われる。「TANIZAKI TRIBUTE」では、『神と人との間』のほかにも、片山萌美と淵上泰史らを迎えウエダ監督が『富美子の足』を。吉村界人、大野いと、前田公輝らを迎え藤井監督が『悪魔』を手掛ける。『神と人との間』は2018年1月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。『富美子の足』『悪魔』は2018年、全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月23日名バイプレイヤー・三浦誠己を主演に、渋川清彦、村上虹郎、村上淳らが出演する映画『AMY SAIDエイミー・セッド』。この度、本作の公開日が9月30日(土)に決定。あわせて本作の5種類の異なるキービジュアルと予告編が公開された。映画研究会のファムファタル的存在だったエミ(柿木アミナ)が、突然彼等の人生からいなくなって20年。その命日に久しぶりに集まったのは、パン屋を営む朝田(三浦誠己)、無農薬野菜をつくる飯田と直子(渋川清彦、中村優子)、売れない俳優岡本(山本浩司)、キャリアウーマンの美帆(石橋けい)、介護士の五島(松浦祐也)、IT会社を経営する木塚(テイ龍進)。「わたし本当は知ってるの、エミが死んだ理由。ずっとみんなに言いたかった」突然の直子の言葉に、それぞれの中で止まっていた時間が動き出す――。本作は、国際映画祭の常連である河瀬直美監督を始め、塚本晋也監督、山下敦弘監 督、若松孝二監督、瀬々敬久監督、諏訪敦彦監督、大森立嗣監督らの国際的評価の高い映画作品に数多く出演する俳優のマネージメント会社ディケイドが、設立25周年を記念して企画・製作した映画。かつて映画に情熱を注いでいた頃の純粋な気持ちを忘れかけ、日々それぞれの人生に追われ疲れた40代の男女8人が、20年前の“ある日”を邂逅する一夜を描いた大人の青春群像劇だ。このほど公開された予告編は、「みんな映画が好きだった。」というキャッチコピーからスタート。そして、20年ぶりの同窓会で避けてきた記憶をそれぞれが打ち明ける一夜の出来事を、大橋さんが歌うテーマ曲「AMY SAID」の甘い旋律で、より感傷的に演出している。またあわせて解禁されたキービジュアルは、三浦さん、村上虹郎さん、大橋トリオ、渡辺真起子、村上淳さんの5人がそれぞれメインに。キャッチコピーの「みんな〇〇が好きだった」シリーズとして、それぞれの役柄が好きだったものへのメッセージが込められている。なお、三浦さんメインのビジュアルは全国にて配布。そのほかのビジュアルは、都内限定配布となっている。今回の解禁にあわせて、村上虹郎さんからコメントも到着。<村上虹郎コメント>夢を棄てた大人たちなんてダサいに決まってる。やっぱダサいなあなんて思いながら眺めていると、エゴの塊たちが犇きながらも浮かび上がるものがたしかにそこにある。心の奥底に隠していたなにか。それを劇場で見届けてほしいです。そして三浦誠己先輩の主演作をもっと観たいです。『AMY SAIDエイミー・セッド』は9月30日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月05日越路吹雪の『愛の讃歌』やミュージカル『レ・ミゼラブル』などの訳詞、さらに加山雄三や郷ひろみら名だたる歌手たちへの作詞提供で知られる故・岩谷時子。その遺志を汲み、音楽・演劇関係の功労者と、新たな人材に向けて授与されるのが「岩谷時子賞」だ。第8回となる今年、受賞者の加山雄三や斉藤由貴らが顔を揃えるなかで「岩谷時子賞奨励賞」を受賞したのが、発達障害のあるピアニストとしてメディアでも注目の野田あすかだ。その受賞式が6月12日、都内ホテルで行われた。野田あすか チケット情報「発達障害」は生まれつきの脳機能障害だが、知的障害が伴わない場合は家族も気づかないことがあり、単に“人とコミュニケーションが出来ない人”“空気を読めず衝動的な行動をする人”として集団生活になじめないことが多い。その苦悩から、鬱病やパニック障害などの二次障害を引き起こすこともしばしばだ。野田も4歳からピアノを習い、宮崎大学に進学したが、それまでにいじめや転校、自傷などを経験。大学を中退し、ようやく「広汎性発達障害」の診断を受けたのが22歳の頃。その後は宮崎学園短期大学で本格的に音楽に取り組んだことで、見事に才能が開花した。24歳で受賞した第12回宮日音楽コンクールのグランプリを筆頭に、35歳になる今日まで受賞歴は多数。2015年と2016年にはCDブックを上梓し、今春、東京で行われた2日間のリサイタルは満員を記録し、大阪に続き、7月1日(土)には野田の地元・宮崎でもリサイタルを予定している。車椅子に乗って登壇した野田は、プレゼンターの市村正親から記念のクリスタルを受け取ると、さっそく光にかざして大喜び。「綺麗です、ありがとうございます」と挨拶すると、ピアノの前に移動。そこで再びマイクをとると、「私はプロのピアニストとしてスタートしたばかり。こんな立派な賞をいただけたのは、もしかしたら岩谷先生が『あなたは周りに幸せをもらったから、今度はたくさんの人が“生きていて幸せだな”って思える音楽を伝えていってね』とおっしゃっているのかなと思いました」と素直な胸中を語った。続いて演奏は、「どんな人でも毎日が楽しいという人はいない。哀しみを乗り越えるのも大切かもしれないけれど、どっぷり浸ることでいつか希望が見えてくるという気持ちを込めました」という自作曲『哀しみの向こう』。薄明かりの中を進むような、繊細で切ない旋律から、後半は次第に明るさを増していく曲調が印象的だ。最後に登壇した審査委員で作曲家の都倉俊一からは、「僕もいろんな音楽を聴いてきたけれど、野田さんのは心にジーンとくるピアノ。よく“その人の経験が音色に表れる”というが、このことだなと思った」との言葉が聞かれた。野田だからこそ出せる音色の数々。今後のさらなる活躍に期待したい。取材・文佐藤さくら
2017年06月16日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日