ニューヨークに拠点を置くデザインスタジオ・Black Eggが、韓国の大手メーカー・Samsungとタッグを組み、未知なる体験のできるインスタレーション「Samsung Social Galaxy」を発表した。Black Eggはケンゾー・デジタルとルーカス・ワーサインを中心に立ち上げられたデザインスタジオで、これまでにビヨンセのミュージックビデオ制作におけるコラボレーションなどにより注目を集めている。今回制作されたインスタレーションはトンネル型となっており、その中を体験者はくぐり抜けるというもの。トンネルの壁面は全てSamsung製のスクリーンで構成されており、来訪者はまず始めに自身のInstagramのアカウントを入力して開始する。入力をすると、トンネルの壁面のスクリーン全てに自身が投稿した写真が映し出されるという。トンネルを歩き進むにつれ、投稿したハッシュタグを男性と女性の声が読み上げるのを聞くことができる。そして最終的にはInstagramのフィードから抽出された画像やテキストで作られたコラージュが全てのスクリーンに表示されるのだそうだ。トンネルを抜けると、自身の写真を撮影するセクションへたどり着く。こちらで撮影した写真は、巨大なモザイク画となって壁に映し出される。モザイク画は、自身とこれまで「Samsun Social Galaxy」へ訪れた人々のInstagramの投稿写真を使用して作られるのだという。インスタレーションは5月1日までニューヨークのショールーム、「Samsung 837」内で体験することができるとのこと。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年04月21日世界的に活躍するデザイン集団Tomatoの結成25周年企画展の開催に伴い3月12日、世界で最も影響力のあるエレクトロニックグループのひとつであるアンダーワールド(Underworld)の来日ライブ「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」が東京・渋谷某所で開催される。同ライブは、3月12日から4月3日までパルコミュージアムにて開催されるTomatoの結成25周年企画展「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」の開催を記念して行われるもの。エキシビション初日である3月12日に、抽選に当選した200名のオーディエンスに向けて彼らが推奨するBowers & Wilkins社製P5 ハイファイヘッドフォンを使った一夜限りのライブを披露する。6年ぶり7作目となる3月16日リリース予定の最新アルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』に収められた楽曲も初披露する予定だ。ライブはこの春開局する「渋谷のラジオ」(87.6MHz FM)ともコラボレーションし、ラジオ電波を通じて渋谷の街だけに生放送される他、2次会場にて360度映像で楽しめるライブストリーミングも開催される。その他、エキシビション本展には、アンダーワールドのカール・ハイド(Karl Hyde)によるペインティング作品と、リック・スミス(Rick Smith)によるサウンド演出からなるアートインスタレーションも展示される予定だ。なお、ライブの応募方法は、Tomatoの結成25周年企画展「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」のオフィシャルサイトの案内に従い、e+(イープラス)受付ページで2月24日の18時までにライブエントリー権利付き展覧会前売り券を購入。発券されたチケットのバーコード番号にてライブに応募エントリーすると、3月5日にメールで当選結果が発表されるという流れになっている。【イベント情報】「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」会場:パルコミュージアム(PART1・3F)、ギャラリーX(PART1・B1F)会期:16年3月12日~4月3日入場料:一般500円/学生400円/小学生以下無料時間:10:00~21:00「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」会場:渋谷某所会期:3月12日時間:日没頃
2016年02月26日東京都・渋谷区の渋谷パルコは、3月12日~4月3日に開催されるデザイン集団「TOMATO」の結成25周年記念プロジェクト「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"」のハイライトとして、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ「Underworld(アンダーワールド)」によるライブイベント「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」を実施することを発表した。日時は3月12日(日没頃予定)。会場は渋谷某所。抽選で200名が無料招待される。同ライブは、渋谷パルコ・パルコミュージアムを中心に、渋谷の街と連動してアート作品の展示やインスタレーションを実施するエキシビション「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"(2月1日に既報)」のハイライトとして、開催初日(3月12日)夜に行われるもの。Tomatoの創立メンバーでもあるUnderworldのカール・ハイド氏とリック・スミス氏が来日し、渋谷某所において、抽選に当選した200名のオーディエンスに向け、彼らの6年振り7作目の最新アルバム「バーバラ・バーバラ・ウィ・フェイス・ア・シャイニング・フューチャー」に収められた楽曲などが披露されるという。なお、同ライブの模様は、今年春に開局予定の「渋谷のラジオ」(87.6MHz FM)とのコラボレーションにより、ラジオ電波を通じて渋谷の街だけに限定生放送されるとほか、2次会場においてライブストリーミングが実施予定となっている。なお、同ライブへ参加するには、「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"」の「Underworld Live ライブエントリー権利付き展覧会前売り券」を、展覧会オフィシャルサイトの案内に従ってe+(イープラス)受付ページより、 購入し、その後発番される「払い込み票番号」で最寄りのコンビニエンスストアにて入金・発券の上、申込み受付サイトより応募すると、抽選で200名に無料招待される。 詳細情報や応募受付は、2月17日 10時より展覧会オフィシャルサイトにて公開される。このほか、渋谷パルコ・パート1 B1Fの「Gallery X」では、エキシビション本展への参加として、カール・ハイド氏によるペインティング作品と、リック・スミス氏によるサウンド演出からなるアートインスタレーションが展示されるとのこと。
2016年02月17日東京都・渋谷の渋谷パルコは、デザイン集団「TOMATO」の結成25周年を記念したプロジェクト「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"」を開催する。開催期間は3月12日~4月3日。開催時間は10:00~21:00(4月3日は18:00まで)。入場料は一般500円、学生400円、小学生以下無料。同プロジェクトは、渋谷パルコ・パルコミュージアムを中心に、渋谷の街とも連動し、アート展示、インスタレーションを行い、Tomatoが創作してきた様々な作品を一堂に展示するもの。結成から25年間に渡り作られてきた商業作品や自身たちの作品、チーム内で実験的に制作された作品も展示される。また、一般初公開として、TomatoがUnderworldの為に制作したレコードジャケット、グラフィック、映像、アートワークなども展示されるということだ。会場は渋谷パルコ内の、パルコミュージアム、ギャラリーX、シネクイントやステアケース(階段)など、館内複数箇所の特設ギャラリー等で開催される。そのほか、TomatoプロデュースのPop-upショップの限定オープンや、エキシビションを記録した会場限定販売の図録の販売、Tomatoメンバーによるトークショーやワークショップの開催も予定されている。さらに、この春開局をする「渋谷のラジオ」とコラボレーションや、AR技術を駆使したストリートへのバーチャルなアート展開、パルコ館内や街頭の大型ビジョンで映像作品の放映も予定されている。なお、Tomatoは、1991年にロンドンで発足し、先駆者として知られるアーティスト、ミュージシャン、デザイナーとクリエイティブ思想から構成されているデザイン集団。メディアデザイン、映像、ブランディング&CI、ファッションデザイン、近代彫刻&都市建築設計、実験的コンピューターグラフィック、ファインアートなど広い分野で活躍する。メンバーには、タイポグラファー/アーティストとして知られ、外国人として初めて東京タイプディレクターズクラブの会員にもなったJohn Warwickerや、Work Not Workのファッションブランドも立ち上げているSimon Taylorなどが在籍。音楽の分野ではTomatoの創立メンバーでもあるKarl HydeとRick Smithの2人が作る世界中に影響力のあるエレクトリック・デュオUnderworldも在籍し、2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督を努めた。Tomatoは表現活動において日本文化から影響を受けることが多く、常に新しい発見と刺激を与えてくれるという理由で、メンバーは日本に訪れる際の拠点として常に東京・渋谷を選択し滞在しているとのこと。
2016年02月01日東京都・渋谷の渋谷ヒカリエにて、グループワークとクラウドファンディングで渋谷を良くするためのアイデアの実現化を目指すイベント「シブつく!NIGHT~渋谷に来るのが昨日よりちょっと楽しくなるしかけづくり。~」を開催する。開催日時は2016年1月13日18:00~21:30。参加費¥1,000(懇親会費込)。同イベントは、渋谷に関心を寄せる人や、渋谷に関するアイデアを実現したいと思う個人・団体・企業を対象に、渋谷を良くするためのアイデアを事前に募集し、参加者と共にアイデアをブラッシュアップするグループワークを行いアイデアの実現化を目指すというものだ。サイバーエージェント・クラウドファンディング社の運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」とロフトワークによる共同開催で、2015年10月に渋谷区主催で開催された、渋谷らしい暮らし方、遊び方、働き方を考えるシンポジウム「~Making Maybe.”かも”づくりフューチャーセッション~」を受けて始動させた、渋谷を良くするためのアイデアの実現化を目指す「シブつく!PROGRAM」の第一弾イベントとなる。このイベントにおいて選出された企画は、「Makuake」にてプロジェクトとして掲載し、アイデアを実行に移すための資金が集められる。また、ロフトワークから企画支援及び実施スペースの提供など、実行に向けたサポートが行われるということだ。なお、参加に際しては同イベント告知ページより申込が必要となる。定員は40名、申込多数の場合は抽選。
2015年12月14日エスエルディーは11月19日、「Cheese Dish Factory 渋谷モディ店」を「渋谷モディ」(東京都渋谷区)にオープンする。オープンするのは、同社として新業態となるチーズにこだわったカジュアルレストラン。店内は、全体的に黒を基調とした落ち着いた雰囲気の中にポップなアートを装飾した。大きな窓からは、渋谷の夜景が一望でき、窓側にはカップルシートも配置している。さらに、アンティーク調のソファで特別感を演出し貸し切りパーティーにも対応した小上がりのVIP席も用意。メニューは、チーズ料理をメインに提供する。ランチには、チーズを入れたビーフシチューやパンビュッフェ付きのパスタなどの販売を予定している。ディナーには、ラクレットとチーズフォンデュのそれぞれをメインにしたセットメニューを用意する。前菜やデザートには季節に応じた料理が登場するほか、セットメニューや一品料理も楽しめる。
2015年11月17日バックオフィスのアウトソーシングを手がける未来のは11月16日、クラウド会計ソフト「freee」に特化した経理業務アウトソーシングサービス「未来の経理部」を開始することを発表した。価格は月額4,980円(税別)から。また、専門オペレーターとのやり取りやタスク管理ができる専用Webアプリケーションを2016年1月以降順次ローンチする予定となっている。同サービスは、ユーザーが請求書・賃金台帳などのファイルをアップロードし、領収書などの現物証票を専用封筒で郵送するだけで、「freee」への記帳、領収書ファイリングや保管、確定申告などの役所手続き、入金確認や領収書発送、予算計画などをすべてアウトソースできるサービスとなる。また、ユーザーと専門オペレーター間のコミュニケーション(タスク管理、進捗確認、質問受付、ファイル送付など)を、2016年1月以降に提供予定の専用Webアプリケーションでは、すべてブラウザ上で行うことができる予定となっている。なお、同社では新サービス開始に伴い、2つのキャンペーンを実施する。「11月&12月決算法人様向け割引キャンペーン」では、当期の記帳業務をまとめて最大40%割引、来期の記帳業務が最大3カ月無料となる。対象は11月または12月に決算を迎える法人、キャンペーン期間は2016年1月31日まで。「2015年度確定申告早期申込み割引キャンペーン」は、当期の記帳業務をまとめて最大44%割引、来期の記帳業務が最大3カ月無料となっている。対象は確定申告が必要な個人事業主、キャンペーン期間は2015年12月31日まで。
2015年11月16日ローランドは、ステージで使用するデジタル・グランドピアノの理想のデザインを追求する「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ(Roland Digital Piano Design Awards)」を開催する。応募期間は11月10日~12月21日。大賞(1点)には50万円、優秀賞(1点)には20万円、奨励賞(1点)には10万円が贈られる。「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ」は、"未来のステージ用デジタル・グランドピアノ"を題材にデザインを公募するもの。音楽文化への貢献と次世代クリエイターと共にデジタルピアノの未来を考えることを目的としている。同社の狙いとしては、革新性、独自性、造形美、存在感、デジタルならではの利点を活かした、理想的なデジタル・グランドピアノのデザインを全世界から募集し、伝統的な音や形の制約を超えた理想のピアノのあり方を追求したいということだ。応募資格は、現在国内外で活動中のデザイナー、クリエイター、およびそれを目指している大学や専門学校の学生が対象となる。企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は不問。募集条件および応募方法等の詳細は、11月10日から同アワーズ公式サイト内に開設するエントリーページに記載される。また、審査基準は「革新性、独自性があるもの」、「造形美を感じられるもの」、「テーマと適合しているもの」、「ステージで使用するコンサート用グランドピアノに相応しい気品と存在感を感じられるもの」、「デジタルならではのアドバンテージを活かしているもの」となっており、審査はローランド社内の専門家や識者で構成する選考委員会にて行われる。また、結果発表は2016年1月21日にアメリカで開催される楽器業界のトレードショー「Winter NAMM Show 2016」の会場と、同アワーズ公式サイトにて受賞者名と受賞作品が発表されるということだ。
2015年10月21日恋愛をあまり分析的にとらえても、つまらないことになるわけですが、誰だって、このひとと一緒にいたら明るい未来が待っているとか、このひとといたら未来が楽観視できるとか、そういう判断の上で、相手と交際を始めるはずです。このひとといてもお先真っ暗だろうけど交際しよっかな~というひとはいないでしょう。■学歴は「済んでしまったこと」です過去のこと・・・・・・たとえば相手の学歴・・・・・・そういうものは、もちろん、未来を照らすひとつの指針になると思います。でもそれは過去のこと、つまり済んでしまったことだから、あまり参考にならなかったりもします。今、気になっている彼がなにをしているのか?仕事はなにをしているのか?そもそも生きているのか?死んでいるようにただただつまらない仕事に耐えているだけのひとなのか?この「今」の彼をどう見るかによって、将来にわたって楽しい恋ができるかどうかが決まります。■浮気のメカニズム結婚して5年10年経ったときに浮気をするというのは、夫婦で未来がほぼ確定しているからです。結婚して10年も経つと、たいていの場合は、住宅ローンの返済にあと何年かかって、今の車のローンが何年後に終わって、次、車を買い替えるならいくらくらいの車で、子どもはそのころには、だいたいどのランクの学校に通って、旦那は(あるいはじぶんは)どのくらいの年収になっているか、わかってきます。もちろん、「だいたいわかること」が、夫婦における共通の目標となって、それなりに愛のある穏やかな生活が続きます。でも、それだけでは物足りないから、浮気をするわけです。ほとんど満ち足りたような生活をして、なにが物足りないのか?浮気をするひとは欲張りなのか?ただの淫乱なのか?そうではなくて、生活に楽しさがないから、浮気をするわけです。未来がほぼ確定したら、あとはよほどのことがない限り、あたしの人生はこの範囲で収まるなと思う、すると未来が限定的に思えてきて、楽しいことをしたいと思う。それが、それなりに社会的地位があるひとがおこなう浮気のメカニズムです。浮気を推奨するわけではありませんが、そういう恋愛は、やる意味がある。楽しい未来を創造(想像)できるから、やる意味がある。なぜか?ひとは希望がないと生きていけないからです。■今なにができるかがすべてなにかの本に書いていましたが、ある刑務所では、砂の山をすぐ隣に移すという作業をするそうです。隣の山にすべての砂を移し終えたら、今度はそれをもとに戻す。これを延々と繰り返すそうです。当然、生きる希望がなくなっていくので、精神的にすごく追いつめられるそうです。浮気の話をしましたが、若いひとの恋愛もおなじです。彼の過去などどうでもよく、今、彼は輝いているのか?今の彼とどんな未来を共有できるのか。そこにフォーカスを当てると、恋はすごく楽しいものになります。今、彼氏を探している女子は、彼の過去ではなく、彼と「今」なにを共有できて、その結果どんな未来予想図を描くことができるのかだけを考えてみると、明日にでも彼氏ができるかもしれません。過去のことをあれこれ聞かれて、つまらない思いをしているひとの多いこの世の中。せめて恋愛だけでも、「今なにができるかがすべて」という考え方でやらないと、つまらないと思いませんか?(ひとみしょう/ライター)(こいずみさき/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年10月11日ソニーは9月24日、11月21日より渋谷モディ(旧マルイシティ渋谷)の正面壁面に設置される大型街頭ビジョン「ソニービジョン渋谷」を、ソニーグループの魅力を来街者に発信する新たな拠点として活用していくと発表した。公園通り入口のランドマークとして長年親しまれてきた「マルイシティ渋谷」は、11月19日に"知的商業空間"をコンセプトにした、「渋谷モディ」へと刷新される。ソニーはこの渋谷モディの壁面に新設される、500インチを超える大型ビジョンのネーミングライツを取得し、「ソニービジョン渋谷」と名付けた。「ソニービジョン渋谷」では、ソニーグループが有する映像コンテンツやテクノロジーを通じて、チャレンジ精神や遊び心にあふれたソニーのブランドイメージ/メッセージを発信していくとともに、従来の街頭ビジョンの使い方にとらわれず、街や来街者とつながることのできる新しいコミュニケーション媒体として活用していくとしている。ソニービジョン渋谷は渋谷モディの正面壁面、神南一丁目スクランブル交差点前に設置され、放映時間は9:00~24:00となっている。LED画面のサイズは幅約8.7m×高さ約10.6m、ピッチ数は10mmピッチ、解像度は1056×864ピクセル。
2015年09月25日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日西武渋谷店は8月21日、8年ぶりにファッションフロアをリニューアルした。「アート&デザイン」をテーマに、A館3階はnendoの佐藤オオキ、5階の婦人服フロア、B館5階紳士服フロアは建築家の永山祐子が環境デザインを手掛け、従来の売り場からイメージを一新した。佐藤オオキがデザインしたA館3階婦人服フロアのコンセプトは、“ヨーロッパの公園に隣接した遊園地”。スカイブルーの天井、メリーゴーランドをイメージしたイベントゾーンは白黒のグラフィック、フロアはシェブロンパターンで、同フロアがターゲットとするコンテンポラリーでエッジィな30代女性に向けた環境演出となっている。自主編集売り場「キートゥスタイル」はインポートとドメスティックの若手デザイナーを中心にセレクション。海外ブランドではフード・バイ・エアーとマルセロ・バーロンのウイメンズ、パブリックスクールなどを新規導入。国内からは森本容子が手掛ける、メイド・イン・ジャパンのデニムにこだわったバンカー、江角泰俊と西武・そごうオリジナルブランド、リリシスト・バイ・YEなどを展開。また同売り場では若手デザイナーのインキュベーション機能を持たせる意味から、エスモードパリを卒業して間もない、トークンなどの新人デザイナーのブランドも今回導入されている。また同フロアではトゥモローランド、デプレ、セオリーも改装された。A館5階婦人服フロア「モードプラス」は“宮殿”をコンセプトにシルバーのメタルカーテンで区切られた部屋がつながっていく演出。“エシカルな消費スタイルで意識の高い50代のエグゼクティブキャリア”“好感度なオトナに驚き”を与える“美術館のイメージ”で商品を並べた。展開ブランドはマローブ、ミカコナカムラなどのドメスティックブランドや、ロレーナ・アントニアッツィ、マリーナヨッティングといったインポートのラグジュアリーブランドを総40ブランドで展開している。また、同フロアでは西武池袋店に続き国内2店舗目となるジョナサン・アドラーのフルラインショップも新しく誕生した。B館5階紳士服フロアはA館と同じ永山祐子の環境デザインで“博物館”をコンセプトに、シックでクラシカルなトーンで演出。オープニングではピニンファリーナのポップアップショップが登場。リュクスカジュアルのゾーンでは鈴木良彦とのコラボで展開する旅をテーマにしたブランド、NYCグッドマンスタイルの隣に、オランダ王室御用達の園芸スコップブランド、スネーブールスコップがディスプレイされるなど、大人の男の趣味をフロア全体で打ち出している。同フロアではオープニングイベントとして実験用の精密ガラスを制作していた経歴を持つガラス作家の松村潔による作品も展示、販売されている。今年5月から改装工事がスタートし、約20億円をかけた今回のリニューアルは2007年以来のこと。篁富夫店長は「現在約20のプロジェクト、30以上のビルが渋谷エリアでは建設中。今後、商業集積がますます進み、企業も増加し、街としての厚みが増すと予想している。文化・IT・ファッションという分野でとらえると東京の中で最も進んだエリアであり、その渋谷駅前という立地環境を考えて今回のリニューアルを実施した。2020年に向けて、工事中の多い渋谷の街の中で少しでも地域に貢献することが出来ればと考えている。特に渋谷店は個性が重要だと認識しており、クリエーションの意識が高いブランドを集めることで、ファッションを楽しむ層に衣食住バランス良く提案していきたい」と話す。なお、今回リニューアルされなかった他のフロアに関しての計画は未定。
2015年08月22日クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)が9月4日、西武渋谷店2階に国内11店舗目となる直営店をオープンする。イギリスのデザイン会社HOUSE HOLDがデザインを手掛けた同店では、15-16AWコレクションのシューズやバッグなどの革小物が一堂に展開される。同コレクションでは、時代をさかのぼり、グランジやロック、パンク、テクノなど、1970年代や1980年代からインスピレーションを受けたアイテムを豊富にラインアップ。職人技が随所に見られるセンシュアルなコレクションに仕上げられた。また、同店限定アイテムとして、1960年代にインスパイアされたクリスチャン ルブタン初のローヒールシューズ「DOLLY BIRDY 30 PATENT」(8万2,000円)や、「TINY 120 DISCO PVC」(11万5,000円)なども販売する。
2015年08月22日NAKED Inc.と東京急行電鉄は8月30日までの期間限定で、プロジェクションマッピングイベント「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」を渋谷ヒカリエ11階スカイロビーにて開催している。東京初開催となる同イベントでは、"子どもの頃に見た未来都市"がテーマとなっている。窓ガラスに特殊な透明フィルムを貼り付け、映像を投影。夜空を舞台に渋谷の街を幻想的に描く。今回は花火や夜景の映像のほか、細田守監督の映画作品『バケモノの子』とコラボレーションした演出も行う。渋谷の夜景をベースに、同作の舞台である「渋天街」や、現在の渋谷、将来の再開発映像をおさめた渋谷ならではの映像とのこと。プロジェクションマッピングの開催時間は、19時30分~22時30分。1回あたり約8分間の上映となる。料金は無料。また、NAKED Inc.の万華鏡をモチーフとした花火アートワークである「FIREWORKS by NAKED」を用いた花火大会も同時開催している。
2015年08月11日オートデスクは、デザイン、設計、エンジニアリングの未来を体感できるギャラリーイベント「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」を開催する。会期は10月23日~11月8日。会場は東京・表参道のBa-Tsu Art Gallery。入場は無料(一部のイベントは事前登録制)。本イベントは、近年のものづくり環境の著しい変化を受けて、来場者に今後必要となるデザインや新たなワークフローを提案するべく開催される。会場では「The Future of Making Things - 創造の未来 -」をテーマに、プロダクトデザイン、建築、社会インフラ、エンタテインメント、アート、ファッションといった幅広い分野の企画展示を実施するほか、デザインソフトや3Dプリンタ、レーザーカッターなどを使用したワークショップなども行う。また、各日19時より開催されるイブニングイベントでは、第一線で活躍するデザイナーらのトークショーも開催予定。このほか、アーティストやプロダクトデザイナーと交流できるスペースも設置されるとのこと。イベントの詳細は、イベントページなどで随時発表される。
2015年07月28日デジタル、WEB、スマートホンなどの普及に従って、変化が急に見えるデザインだが、果たしてそうなのだろうか?カメラのデザインはフィルムの頃から変わっていないし、アップルウォッチも旧態依然とした時計の形。デザインは進化を止めたのか?「ダーウィンが怒るよ」とニコラは笑う。20年以上東京でデザインオフィスを構え、日本語でインタビューに答えるグエナエル・ニコラ。日本人が気づいていない日本のシステムの先進性について話す。ロングインタビュー最終章。――地震も多い日本になぜ25年も?なぜだろうね?(笑)この小さな島国で約1億3000万人が暮らすためには。無駄を省いて、システマティックに運用しなければ社会は回らない。それはすごく先進的です。実は外国はあまり日本のことを分かっていない。ゴミの分別やリサイクルの方法や、エネルギー循環の問題もずっと昔から考えられて、日本という国が回っていることを海外の国は知らない。プリウスが発売されたのは18年前。すでに第4世代のプリウスが準備されていています。街の開発もすべてシステマティックに進んでいる。丸の内のエリア開発にしても15年前、もっと前から計画され、さらに今から15年後、30年後のことを見据えて進んでいる。今、建てているビルも30年後に壊して、次はどこに移転するという青写真のもと、計画が進んでいる。先日開通した首都高の環状C2にしても50年以上前から計画されていたことなのでしょう。ということは次の50年後のプランが既にあるということです。誰かが計画をして予定通り進んでいる。明日のことが、今決められているのではないのです。新しい車社会の準備もできているけれど、日本の技術は発表の時期を待っている段階。日本はプログラムソサエティという感じ。――デザイン的にはどうでしょうか?都市計画や技術の先進性に比べて、デザインの分野は遅い。うちの事務所にも言えることですが、これだけの技術と社会的な背景を持っていながら、今すでに世間にある技術を見てデザインをしている。私の目指すデザインはそうではなないのです。日本にはこれだけすばらしいバックグラウンドがあるんだから、それを使って新しいデザインをしたい。しかしながら、今はすべて待っている状態です。――日本の未来は明るいとお考えでしょうか?基本的に東京はオペレーティングシステム(OS)。コンピューターと同じでバージョンアップしていける。その仕組みは怖いと思うかもしれないけれど、それは無駄を省いた理想的なダイナミズムを持ったシステムだと思います。東京は政治とは関係なく、社会がしっかりしており、企業や人のレイヤーがちゃんとある。コアがしっかりしているので大丈夫です。変化に対して柔軟に対応できる。ヨーロッパは変化するものと変化しない物、静と動がセパレートしており、各国の文化がどんどんミックスし、コアが見えなくなっている。ひとつのシステムでの柔軟な対応が難しい。その点、日本はすごく未来的だと言えます。すごくシステマティックです。――近代以降、効率を求めることで発展した国ということもあるでしょうね?コンビニエンスストアに代表されるようにすべてシステムで運営されて、いろんなファンクションが集まって、街に店がなくなりつつあります。でもこれからは、コンビエンスストアのシステムが街に出て行く。コンビニのシステムを使ったストリートが形成されていくのではないでしょうか。電気や電話や銀行などのインフラもそのシステムで運営され、三菱の電気自動車が走り、三菱のマンション、三菱の銀行など企業グループがシステマティックに街を形成していくのが未来的な東京の構図でしょうね。それによって、昔の商店街の形が再形成されるかもしれない。それは非常に効率的です。東京の問題は土地の値段が高いことと、車のトラフィックの問題。それを解決するアイデアも私にはすでにあるので、その種をどこで発表するか模索中です。――車のデザインもしているのですか?今、未来の東京のショートムービーを作りたいので、車もデザインしています。止まっているリアルワールド――新しいデザインとは何でしょうか?現代はすべてREデザインの時代で、昔の物の焼き直しがほとんど。新しいことが分からないからリユースしているだけで、それは止まっているということです。ダーウィンが怒りますよ。いらない物は捨ててしまって次に行かなければならない。レットイットゴー。デジタルカメラの技術はすごく進化しているけれど、みんな形はライカ。私はニュータイプを生み出したい。国の文化の違いによって箸やフォークが生まれたけれど、すべてがオープンな時代になった今、私は固有の文化を超えたものを生み出したい。1930年代のアールデコのデザインを見ても、あの時代に変えなければならなかったから、あのデザインが生まれたんです。新しいといっても美的価値だけじゃなくて人間の生活を変えてしまうデザインが必要。――それはデジタルが人間の生活に深く入り込んだ社会に変化したから、それに対応したデザインが必要と言うことですか?デジタルは人の時間を奪っている気がします。以前にはなかったデジタルに関わることで取られる時間が一人の時間を取っている。それによってできないことが増えている。社会のデジタル化が人の生活にプラスかマイナスのヴァリューは、まだ結果が出ていないと思います。本を読むには勉強のためとか、リラックスするためとか理由があるのだけれど、今はどんどん情報が入ってきて。その入ってくる情報を飲み込んで、咀嚼して消化する時間がない、ひとつのニュースを読んだら、次のニュースがもう届いているという状況。みんな情報を消化できず、現実がバーチャルの世界にシフトして、リアルワールドは止まっているように見えます。――現実の世界は止まってしまっている?バーチャルはすごく変化しているように感じるけれど、実は何も変化していない。フェイスブックで友達がいっぱいいるように感じるけれど、実はそんなに友達はいない。友達を作るのには一緒に遊びに行ったり、すごく努力がいるけれど、バーチャルな世界はコンビニエントなだけで実態がない。何を食べたのか?何を見たのか?何か知らないけど、なんか食べましたって感じです。以前は必要だった生活における努力をすべて失ってしまっています。それはすごく怖いことだと思います。デジタルの進化により時間だけは短縮されているのです。探している物がすぐに見つかるのですが、でも本当に探している物は見つからなくなっています。結果はすぐに表示されますが、そのプロセスは表示されない。クリエイターにとってはグッドデザインが次々に見つかるけれど、自分が何を望んでいるのかを探すのは難しい。コピーペーストの編集の世界になってきています。私の仕事は、みんながコピーしたくなる、真似したくなるデザインをすることだと考えています。■interview & text:野田達哉--インタビュー「グエナエル・ニコラに聞く、日本のデザインの未来」を最初から読む。
2015年07月19日銀座三越とアンダーウエアブランド「ビトーンズ(BETONES)」がタッグを組み、未来のデザイナーの卵である文化服装学院アパレルデザイン科3年生を対象にしたデザインコンテストを開催している。同コンテストは、日本らしさの象徴である“四季”をテーマに、ボクサーパンツのデザインを募集し、最終的に1位になったデザインを商品化するというもの。73点の応募作品の中から第1次選考を通過した最終候補10作品が選定され、現在、銀座三越公式サイト(URLは記事下「LINK」参照)で、10作品の中から商品化されるデザインを決める人気投票を行っている。投票受付は7月21日の午後8時まで行っている。なお、商品化が決定したデザインに投票した人の中から抽選で5名に、実際に商品化されたボクサーパンツがプレゼントされる。作品ラインアップは、水彩の独特なタッチで四季に履く様々な靴をデザインした「シューズパンツ」や、葉の色の移り変わりをイメージしたグラデーションのカモフラージュ柄の中にアニマルのシルエットを落とし込んだ「サファリ In シーズン」、くちびるをモチーフに口の動きで“しゅん・か・しゅう・とう”をデザインした「春夏秋冬」など、個性豊かな10作品がそろう。
2015年07月18日西武渋谷店が2020年以降の渋谷の再開発計画参画と、それにともなう大規模リニューアルに向けて、今年8月に8年ぶりの改装を行う。“アート&デザイン”をテーマに、A館、B館で様々なアーティストとともに高感度な新しい店づくりに挑戦していく。A館1階入り口は、ビジュアルアートと音楽の2分野で活動を行う現代アーティストのカールステン・ニコライによる全く新しい“音と映像”で演出される。入口にある柱を、外気温や人の流れで色や音でデコレーション。デジタル信号に“意思”を持たせ、365日毎秒同じ映像は流れない、オンリーワンの音と映像の新体験を提供する。A館3階は、“高感度な30歳代女性”に向けた自主編集売場として、コーディネートの“鍵”になるアイテムを展開するキートゥースタイルで新しいコンテンポラリースタイルを提案。『ニューズ ウィーク(Newsweek)』誌による「世界が尊敬する日本人100 人」にも選出されたデザイナーの佐藤オオキが、“ヨーロッパの公園に隣接した遊園地”を環境コンセプトに、アートやデザインと高感度なファッションとの融合を実現させる。A館5階及びB館5階は、“高感度な50代のオトナ”に驚きを提供する売場づくりを目指し、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」京都大丸店や「丘のある家」などを手掛ける女性建築家の永山祐子を起用。A館5階は“宮殿”、B館5階は“博物館”をコンセプトに、それぞれのフロアをデザイン。新しい2つのコンセプトが連絡ブリッジでつながっていく。
2015年06月05日東京都・渋谷のd47 MUSEUMは、47人のグラフィックデザイナーによる"その土地らしいデザイン"が集結する「NIPPONの47人 2015 GRAPHIC DESIGN」を開催している。開催期間は5月24日まで、開場時間は11:00~20:00、入場料は一般500円、学生400円、小学生以下は無料。同展は、「旅」「物産」「地域問題」など毎回多様なテーマで、47の都道府県の"個性"を47の常設展示台を使って紹介してきた企画展。12回目となる今回は、シリーズ「NIPPONの47人」の第二弾で、各都道府県からグラフィックデザイナーを選出し、彼らの作品とともにその地域性にも注目するというもの。「d47 MUSEUM」ディレクターのナガオカケンメイと担当の黒江美穂は、「工芸や農業など、様々な分野においてデザインが必要とされる今、都市圏のものと思われていた"デザイン"は、伝統工芸や食文化などの風土を背景とするその土地ならではの個性として興味深くみることができます。そこには、それぞれの土地に根付く地元企業とそれぞれのデザイナーが対話を重ねた答えとしての、時間と風土に影響されたデザインがあると言えます」と語っている。
2015年05月18日『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督の最新作『ゼロの未来』が本日より公開になったのを記念して、映画の冒頭5分間の映像が公開になった。ギリアム監督が日本の秋葉原を訪れた際に受けた“衝撃”が反映された未来世界が描かれている。『ゼロの未来』冒頭映像本作は、荒廃した教会にひきこもって謎めいた数式“ゼロ”の解明に励む天才プログラマーのコーエンが、魅力的な女性と“ゼロ”の秘密を知る青年に出会い、人生が大きく変化していく様を描いた感動作。このほど公開された冒頭部分は、教会で暮す主人公が仕事に出かけるために騒がしい街へと出かけていく場面が描かれる。ゴミだらけの通り、派手な落書き、歩行者をどこまでも追いかけてくる広告、通りをひっきりなしに行き交うコンパクトカー……それらは静かでノイズのない教会内とは正反対の光景で、主人公の心がかき乱されていく過程が映像だけで伝わってくる。ギリアム監督は「私が初めて日本を訪れたときに、とても西洋化された帝国ホテルに宿泊し、その後秋葉原に行ったんだ。秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて、頭が変になりそうだったね。疲れ果ててホテルに戻ったんだけど、あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」と説明しており、日本の文化が本作に大きな影響を与えているようだ。この後、彼は街や教会で様々な人々に出会い、孤独な人生に大きな変化が訪れるが、オスカー俳優クリストフ・ヴァルツが主人公コーエンの心情を見事に表現する。また劇中では、あのマット・デイモンがカメオ出演しており、物語上で極めて重要な役どころを演じているという。ヴァルツと対峙するデイモンが一体、どんな役どころで出演しているのかも気になるところだ。『ゼロの未来』公開中
2015年05月16日『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』といった傑作を数多く生み出し、高い人気を誇るテリー・ギリアム監督。その最新作は、名優クリストフ・ヴァルツを主演に迎えて描いた近未来ヒューマンドラマ『ゼロの未来』。 舞台は、コンピューターが世界を支配している近未来。天才プログラマーのコーエンは、荒廃した教会に一人で暮らし、「人生の意味」を教えてくれるというある電話を待ちながら、「ゼロ」という難解な数式の解明に取り組んでいた。そんななか、パーティで知り合った謎の美女ベインズリーに惹かれはじめていくコーエン。人間嫌いで、閉ざされた世界に生きていたコーエンが他人に心を開くことで、彼の人生も大きく動き出すことに……。 今回主演を務めたクリストフ・ヴァルツは、はまり役でコーエンを熱演し、この作品に大きなエネルギーを与えています。そして、多くの俳優たちに敬愛されているギリアム監督だけに、ベン・ウィショーやティルダ・スウィントン、マット・デイモンといった錚々たる俳優たちがカメオ出演しているのも見逃せません。 また、本作のオープニングシーンは、ギリアム監督が初めて来日した際に秋葉原を訪れたときの体験が基になっており、そのときの秋葉原旅行そのものを描いたという。「あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった」と語るほど、電車を一歩降りたときに広がる秋葉原の騒音や映像、ダンスをしている姿などに衝撃を受けたとのこと。ぜひ、その注目のオープニングからラストまで、ギリアム・ワールドにどっぷり浸かってください。 「人は物事を自らの手によって複雑にしているだけで、本当の幸せはシンプルなものである」という本作のメッセージ。色んなものがあふれている現代だからこそ、大切なものを見失いがちなのかもしれません。様々なものに縛られている自分を解放したとき、自分にとって本当の幸せと生きる意味が見えてくるはずです。 イベントデータ: 『ゼロの未来』 公開表記:5月16日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館他にてロードショー 配給:ショウゲート © 2013 ASIA & EUROPE PRODUCTIONS S.A. ALL RIGHTS RESERVED.ALL RIGHTS RESERVED.
2015年05月10日イメーションは、TDK Life on Recordブランドから「未来」、「ヒーロー」、「ロボット」をテーマにしたデザインが特徴のインナーイヤーヘッドホン「neo:n(ネオン)」シリーズを発表した。キュートな「neo:n01」、スタイリッシュな「neo:n02」、メカニカルな「neo:n03」という価格に合わせてデザインと仕様の異なる3つのラインナップで展開される。発売日は4月13日。発売日は4月13日。価格はオープン。同シリーズは、「未来」、「ヒーロー」、「ロボット」という、日本人が慣れ親しんだキーワードをコンセプトに置いた製品デザインが特徴のインナーイヤーヘッドホン。丸みを帯びたキュートなデザインの「neo:n01」は、ブルー、ピンク、ブラック、ホワイト、イエロー、ティールの6色展開で、ハウジングとケーブルの色の組み合わせが楽しい。内部が透けて見える半透明のハウジングの「neo:n 02」は、ブラック、ホワイト、ティール、ブルー、ピンク、レッドの6色をラインナップし、2層構造のカラーケーブルが個性を際立たせる。メカニカルかつハイパーリアルな印象の「neo:n 03」は、ブラック、ホワイト、レッドの3色展開で、ハウジングの上部が稼動式であるという特徴を持つ。また、アップテンポなリズム、ボーカルのフィーチャー、打ち込み系のサウンドなど、新しい音のトレンド(アニソンやゲームサウンドなど)に最適化された独自のサウンドチューニング(neo:nチューン)が施されているほか、全モデルにプラグ部分の屈曲ストレスを分散して断線を低減する特殊L型プラグが採用されている。なお、「neo:n02」と「neo:n03」には、TDK NEORECシリーズ高磁力マグネットを使用した新開発ドライバーが搭載され、「neo:n03」にはバランスのとれた高域再生を実現するシルバーアロイケーブルが採用されている。
2015年03月30日『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督の最新作『ゼロの未来』の予告編映像が公開になった。本作はギリアム監督がコンピュータに支配された近未来を舞台に描く人間ドラマだ。予告編映像ギリアム監督は伝説のコメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーとして活躍し、先の2作のほか『バンデットQ』『フィッシャー・キング』『ブラザーズ・グリム』など独創的な映画を次々に発表。世界各国に熱狂的なファンがいる映画作家だ。本作の主人公コーエンは、荒廃した教会にひきこもって謎めいた数式“ゼロ”の解明に励む天才プログラマー。これまで彼は孤独に数式と向き合ってきたが、ある日をきっかけに魅力的な女性ベインズリーと“ゼロ”の秘密を知る青年ボブと出会い、人生が大きく変化していく。主人公のコーエンを名優クリストフ・ヴァルツが演じるほか、劇中にはベン・ウィショー、ティルダ・スウィントン、マッド・デイモンらもカメオ出演しているという。このほど公開された予告編の冒頭には、近未来の都市など、日本の文化を思わせるデザインが数多く登場するが、ギリアム監督は「私が初めて日本を訪れたときに、とても西洋化されたホテルに宿泊し、そのあと秋葉原に行ったんだ。秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスをしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて…あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」とコメントしている。『ゼロの未来』5月16日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほかにてロードショー
2015年02月20日東京・渋谷のビックカメラ渋谷東口店が5日、リニューアルオープンして「ビックカメラ渋谷東口店本館」となった。1月28日に新規開店した「ビックカメラ渋谷東口店別館」とともに、さらなる来客増を目指してく。2月5日から2月12日までは、リニューアル記念のセールも実施されている。本館は、JR渋谷駅東口にほど近いビルに店舗を構え、地上1~5階でカメラやテレビ、オーディオ、家電製品、ゲーム、おもちゃ、酒類、薬などを販売。別館は、そこから明治通りを50mほど進んだところにあり、地上2階、1階は携帯売り場とアップルコーナー、2階にはPCやスポーツ関連の売り場を設けている。別館のオープンによって、2店(本館と別館)を合わせた総売り場面積は、従来の1.6倍になった。新たに、要望の多かったスポーツ用品売り場を設けたほか、アップル製品の売り場面積は渋谷最大で、アップル製品修理サービスカウンターはビックカメラ最大席数に拡大。iPhoneの即日修理が可能になったという。携帯関連を別館に移したことで、売り場面積、取り扱い点数も大幅に拡大。特にスマホアクセサリは品ぞろえを約3倍にまで増強した。さらにBIC SIMカウンターを開設するなど、格安SIMコーナーも充実させた。ウェアラブルコーナーを携帯売り場内に設けたのも新しい点だ。本館には、1階に薬や美容品売り場を新設し、特に訪日外国人向けに免税商品を充実させた。2階のカメラコーナーにはウェアラブルゾーンを設け、そこでドローンを集めたコーナーも新設した。テレビでは4Kコーナーを新設。本館の眞木内隆店長によれば、4Kテレビへの注目度は高まっており、テレビ買い替えの多くは4Kテレビを検討しているとのことで、売り場を充実させた。オーディオコーナーでも売り場面積を約2倍に拡大し、イヤホン・ヘッドフォンの品ぞろえを特に強化した。より専門性の高い製品の引き合いが強く、多様なメーカーの製品をそろえたという。眞木内店長は、渋谷は土地柄か客層の商品知識が高く、じっくり試して納得してから購入する人が多いとのことで、そうしたニーズに合わせて対応できる売り場を目指したという。渋谷ハチ公口店は訪日外国人の来客が多いそうだが、東口店でもそうした外国人への対応も充実させた。また、おもちゃ売り場やスポーツ売り場の新設により、家族連れの来客増も狙っており、別館のスポーツ売り場では電動自転車の売り上げも伸び、家族連れも増えているそうだ。今後も、さまざまなニーズを聞きながら来客の増加を目指し、「地域一番店を目指していく」(眞木内店長)考えだ。
2015年02月05日アドビ システムズは、モバイルアプリのUIデザインに関わる人向けのイベント「ADC MEETUP Night - Mobile App UI Design」を開催する。開催日時は12月17日 19:00~21:30(18:30開場)。会場は東京都・渋谷のloftwork Lab。参加費は無料(定員40名/事前登録制)。同イベントの第1部では、スマートフォンやタブレットなどのモバイルアプリのUIデザインをテーマにした、ふたつのセッションを実施する。セッション1では、日本語入力アプリ「Simeji」の開発者でもある「Baidu」の矢野りん氏による「いまさら訊けないフラットデザイン」、セッション2ではWeb制作会社「Goodpatch」の三橋正典氏による「プロトタイプのススメ(仮)」が予定されている。また、イベントの第2部では、アドビが主催するアプリコンテスト「Adobe AppBox Awards 2014」の受賞作品の発表や、Creative Cloudメンバーシップ1年分などが当たる抽選会が実施されるということだ。なお、参加希望者は同イベントの特設ページより申し込みの手続きを行うことができる。
2014年12月02日「レクサス(LEXUS)」は、世界を目指す若手デザイナーを支援する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2015」の入賞作品審査会を11月24日に東京・南青山のインターセクト バイ レクサスで開催した。2013年にスタートし、今回で3回目となるこ同コンペだがこの度初めて公開審査が行われた。これまでは世界各国に散らばる審査員達が各々に作品を評価していたが、今回初めて4名のメンターと6名の審査員の全10 名が一堂に会した。メンターとして参加したのは、デザイナーのマックス・ラム(Max Lamb)、建築家・エンジニアのアーサー・ファン(Arthur Huang)、ゲームデザイナーのロビン・ハニキー(Robin Hunicke)、建築家・デザイナーのネリ・アンド・フー(Lyndon Neri & Rossana Hu)。審査員は、建築家の伊東豊雄、工業デザイナーでデザインブーム(designboom.com)の共同創立者兼編集長のバーギット・ローマン(Birgit Lohmann) 、ニューヨーク近代美術館建築・デザイン部門のシニアキュレーター パオラ・アントネッリ(Paola Antonelli)、デザイン評論家のアリス・ローソーン (Alice Rawsthorn)、香港の視覚文化博物館「M+ Museum」キュレーターのアリック・チェン (Aric Chen)、 LEXUS INTERNATIONAL PRESIDENTの福市得雄。今回のテーマは、人が生まれ持つ“SENSES”「五感」。2,000点を超える作品が集まった。審査当日は、メンターによる20の入賞候補作品が発表され、審査員による最終確認が行われた。世界中から集まった10名は各作品について熱い議論を繰り広げ、予定時間を過ぎてもデザイン談義は終わらなく、新たな才能を発掘しようという情熱を見せた。レクサスは、2012年からブランド価値向上のためグローバルブランドとしての広告戦略や、レクサスマガジン通じたライフスタイル提案、若手映画監督の支援プロジェクト「Lexus Short Films」などを2012年にスタートしている。このデザインアワードもその取り組みの一つだ。「若い才能を世の中に送り出していくという社会への貢献がブランド価値として返ってくると信じている。高級車の購入理由のトップが、デザインとブランド。デザインは、単なる形ではなくメーカーと顧客をつなぐコミュニケーションのための言葉でもあり、ブランドのフィロソフィーを体現するもの。デザイン業界とつながることで、プロダクトにもいつかフィードバックがあると考えている」とレクサスブランドマネジメント部部長レクサス企画部主査の高田敦史氏は語る。第1・2回の受賞者の中には、ミラノサローネの展示をきっかけにデザイナーとしての活動の幅を広げるなど成果が出てきているという。「大切なのは、レクサスの企画を通じて、クリエーター達の名前がいろいろな所に出ること。しっかりPRして、クリエーティブな才能をサポートしていきたい」と同氏。第1回から審査員として参加しているアントネッリ氏は、「ランプや時計、モバイルアプリ、インタラクティブ作品など、幅広い作品が集まった。デザインは世界の未来への鍵となるもの。若い才能をこれからも応援し続けたい。日本には洗練された素晴らしいクリエーションが沢山あるのだから、それをどんどん輸出していくべき。それには企業だけでなく、政府ももっと応援すべきだ」と話す。また、「(レクサスデザイナワードは)メンターによるプロトタイプ製作が行われるのが素晴らしい。入賞したデザイナー達と情熱に溢れたメンター達による化学反応でどのような作品が生まれるのか楽しみだ」と期待を膨らませる。今後、12の入賞作品が決定され、うち4名はメンターと共に実際にプロトタイプを試作。来年4月に開催されるミラノデザインウィーク2015のレクサス会場では全12作品が展示され、最終審査を経て「LEXUS DESIGN AWARD 2015」の頂点となるグランプリ1作品が決定される。
2014年11月25日日本デザイン振興会が11月4日に発表した2014年度グッドデザイン特別賞にて、ゆりかもめの新型車両7300系が「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」を受賞した。同賞は、「来るべき社会の礎を築くデザイン」と認められたものに特別に授与される賞。ゆりかもめ新型車両7300系は、1995年の開業当時から活躍する7000系車両の代替車両として新造され、今年1月から営業運転を開始した。開発にあたり、鉄道などの大型輸送交通システムより下位に見られがちな新交通システムのチープなイメージを払拭し、東京オリンピックを見据えて国内外に向けて日本型新交通システムの地位牽引を果たしてほしいとの思いを込めたという。快適性の向上や輸送力増強、バリアフリーへの配慮などにも工夫を凝らし、シート形状改善による乗り心地の向上、新型台車の採用による車内幅の拡大、優先席と車いすスペースの拡張などを実施。先頭前面ガラスも大型化し、観光客向けに眺望性も高めた。こうした取組みについて、グッドデザイン賞の担当審査員は、「従前のゆりかもめのデザイン水準を大幅に引き上げる革新的な工夫がこらされている。オリンピック・パラリンピックを迎える東京臨海部の顔としての公共交通をリノベーションさせた素晴らしいデザインといえよう」と評価している。
2014年11月06日日本デザイン振興会は4日、2014年度グッドデザイン賞1,258件の中から選出する「グッドデザイン大賞」(内閣総理大臣賞)が、デンソー+デンソーウェーブの産業用ロボット「医療医薬用ロボット VS050 SII」に決定したと発表した。「医療医薬用ロボット VS050 SII」は、はクリーンルームなど滅菌環境下での作業を想定した、主に食品や医薬品、半導体などの製造工場で使用される産業用垂直多関節ロボット。 滅菌洗浄に耐性のある表面処理を施したことで、これまでは人間の手による作業が必要だった滅菌環境下での工程を一部代替可能で、生産工場の自動化・省力化に貢献するという。会見に出席したデンソーウェーブ・柵木充彦代表取締役社長は、「なめらかな表面の仕上げなど、このデザインを具体的な製品として仕上げるにはハードルがあったが、デンソーとデンソーウェーブで議論をしながら開発を進めて実現することができた」とコメント。また、デンソー・伊藤義人デザイン部長は、「ビス穴はコスト上露出させざるを得ないことが多い部分だが、穴には菌が溜まるため、それを隠すようデザインを行った。難しいテーマにチャレンジし、"本来のデザイン"を追求した結果で大賞をいただけたというのは本当に光栄です」と語った。そのほか、大賞の発表と共に、いわば「優秀賞」的な立ち位置の「グッドデザイン金賞」をはじめ、「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」、「グッドデザイン・ものづくりデザイン賞」、「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」といった特別賞の受賞内容も発表された。
2014年11月04日●「デザインの庭」がコンセプトの会場構成日本デザイン振興会主催による「グッドデザイン賞」の最新の受賞作品すべてが展示される「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)が、東京都・東京ミッドタウンにて11月4日まで開催されている。ここでは、同展の会場の様子をレポートする。グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省(現・経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」。50年以上の長きにわたり、デザインが優れた作品に送られている、日本で唯一の総合的デザイン評価・ 推奨の仕組みだ。「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)では、当年度のグッドデザイン賞を受賞した1,258件すべてが展示されると共に一般投票が実施されている。この後、審査委員によって審査が行われたのち、11月4日に「グッドデザイン大賞」ほか特別賞各賞が選出・発表される流れとなっている。審査委員は、深澤直人、佐藤 卓、廣田尚子、渡辺弘明、山本秀夫、柴田文江、櫛勝彦、橋田規子、安次富隆、朝倉重徳、山田晃三、古谷誠章、安田幸一、永井一史、暦本純一、南雲勝志など、デザイナーのみならず建築家や学者、ジャーナリスト、企業経営者など、多様な分野の最前線で活躍する71名が務める。○「大賞候補」と「ベスト100」が勢ぞろいG展のメイン会場となる第1会場(東京ミッドタウン・ホール/ミッドタウン・イーストB1F)には、10月1日に発表された今年度グッドデザイン賞の中で、あらゆるジャンルを通じて審査委員から特に高い評価を得た100点である「グッドデザイン・ベスト100」を展示。軽乗用車「コペン」(ダイハツ)や普通乗用車「デミオ」(マツダ)といった自動車をはじめ、グランドピアノ「CX シリーズ」(ヤマハ)や無印良品のキッチン家電やミシン「OEKAKI 50」(アイシン精機)、電子体温計「MC-682」(オムロン)などが展示されているほか、映像作品「Sound of Honda - Ayrton Senna 1989」(本田技研)やデジタルものづくりサービス「rinkak(リンカク)」などの紹介がなされている。同会場内でひときわ注目を浴びていたのが、「グッドデザイン大賞」候補である9作品だ。デジタルカメラ「dp Quattroシリーズ」は、dp1 Quattroとdp2 Quattroに加えて、未発売の dp3 Quattroの実機が展示されるなど、来場者が実際に手にとって試すことが可能だ(ただし、展示機で撮影したデータの持ち帰りは不可)。また、「産業用ロボット/ 医療医薬用ロボット VS050 SII」(デンソーウェーブ)が実際に稼働する様子に、思わず足を止めた来場者も多かった。○"デザインの庭"を散策するように展示作品を鑑賞今年の「グッドデザインエキシビション 2014」(G展)の会場アートディレクションは谷川じゅんじ(JTQ)が手がけたもので、その空間コンセプトは"デザインの庭"。今回から新たに採用したオリジナルの展示什器と照明により会場全体を構成し、来場者はまるでデザインの庭を散策するように、展示作品を鑑賞できるようになっている。オリジナルの展示什器には、素材に環境負荷が少ない強化段ボールを採用。これは、宮城県・石巻市の加工業者が、東日本大震災での経験もふまえ、仮設物としての加工のしやすさや耐久性、リサイクル性を考慮して制作されているということだ。また、この会場はホールAとホールBの2つのホールが使用され、その間のスペースに本年度、全受賞デザイン1,258点がまとめて紹介されている。さらに、同会場のエントランスにある総合受付の裏手には、来場者によるグッドデザイン大賞投票コーナーを設置。ホールに展示されている9つの大賞候補から支持するデザインに投票できる(期間中1回のみ)。その横には、受賞年鑑と赤いロゴが美しい大賞トロフィーも展示されている。グッドデザイン大賞が手にするトロフィーがどんなものなのか、興味のある人は投票コーナーに左側にある透明ケースの中に注目しよう。●家電からインタフェースまで、多様な「グッドデザイン」が集結○受賞対象のデザインを領域別に展示第2会場(東京ミッドタウン・カンファレンス/ミッドタウン・タワー4F)と第3会場(東京ミッドタウン・デザインハブ/ミッドタウン・タワー5F)は、受賞対象のデザインを領域別に展示するエリア。第2会場では日用品やキッチン用品、育児・介護用品、などの生活関連アイテムをはじめ、家電、音響機器、インテリア、住宅設備、活動といった生活のデザイン、個人・家庭向けの情報機器やメディアなどのデザイン、オフィスや流通、販売、教育、研究といった産業・公共のデザインが展示されている。デザインの美しいものはもちろんのこと、工夫やアイデアの詰まった製品が並ぶ。一方、第3会場ではサービスやシステム、インタフェースのデザインや、生活・産業・公共の空間や建築、土木、設備などのサービスやシステムなどを紹介するパネルがズラリと並ぶほか、2008年から始まったタイ王国商務省 貿易振興局主催による「デザインエクセレンスアワード2014」の紹介コーナーも設けられている。○企画展示PRブース「デザインコミュニケーション」第4会場(アトリウム/ガレリアB1F)と第5会場(キャノピースクエア/プラザ1F)は、デザインに力を入れた取り組みを展開する企業やデザイン系の大学、地域による展示PRエリア。来場者と出展者とが、直接コミュニケーションを図ることができる。第4会場では、フィリップスエレクトロニクスジャパンによる「フィリップス hue(ヒュー)とスマートフォンで簡単に部屋を模様替えしよう」や、大阪芸術大学の「デザイン+デザインプロデュースの実践」、三菱電機の「デザインの行き先は、人」など、出展者ごとにテーマを設けたブースを展開。第5会場では、ダイハツが2台の新型コペン(オープンカー)を、ヤマハとヤマハ発動機はオートマチックコミューター「トリシティ」、電子ピアノ「P-255」や「クラビノーバ CLP-500シリーズ」、電子オルガン「エレクトーン STAGEAバイタライズユニット」を展示し、生演奏も楽しめる。○特設会場では、優れたデザインの家具を展示また、特設会場(ガレリア3F、サントリー美術館横・渡り廊下)では、本年度のグッドデザイン賞からスタートした「日本の家具」を国内外にプロモーションするプロジェクトである「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション2014」として、日本の家具メーカーまたは日本人デザイナーがデザインした家具で、グッドデザイン賞審査委員が優れているとして選出したデザインの家具15点が展示されている。なお、会場では館内10カ所に置かれたスタンプを押してエコバッグの柄を完成させるスタンプラリー企画も展開。台紙となるエコバッグはB1F プラザインフォメーションにて11:00~19:00に配布されている(1日先着300名、なくなり次第終了)。会期は残りわずかとなったが、ぜひ自身の目で今、国内で認められた「よいデザイン」の物事に触れてみてほしい。
2014年11月03日日本デザイン振興会は、2014年「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した賞品をはじめ、近年この賞を受賞した商品を紹介するイベント「ロングライフデザインエキシビション2014」(G展)を開催する。会期は10月31日~11月3日。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・渋谷ヒカリエ8階「8/」、および明治通り沿いShinQs1階入り口前イベントスペース。入場無料。「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」は、10年以上にわたって生産と販売が続けられ、長い間人々から支持されているデザインに贈られる賞。このたび開催されるイベントでは、そうした身近にあって高い価値をもった「長く愛され続けるデザイン」の良さを広く知らせるべく、最新の2014年度に受賞した25点の商品と、主に2010年度以降に受賞した商品を中心に、日用品や文房具、趣味の道具などのべ90点以上が出展されるという。また、渋谷ヒカリエ 明治通り沿いShinQs1階入り口前イベントスペースでは、アメリカの人気アウトドアブランド・コールマンが、同賞を受賞したキャンプ用品などをセレクトし、デザインにこだわったキャンピングスタイルのプレゼンテーションが行われる。そのほか、10月31日、11月1日、11月3日の3日間は、渋谷ヒカリエ8階の「8/ 」内特設ステージにおいて、同賞を受賞した商品を手がけたデザイナーをゲストに招いたトークセッションを開催。ゲストや開催時刻などについては、「グッドデザインエキシビション2014(G展)」の公式WEBサイトで発表されるとのこと。なお、各回とも定員30人程度で、当日先着順となっている。
2014年10月17日