「わんダフルネイチャーヴィレッジ」と「南沢あじさい山」では、2023年6月16日(金)から7月9日(日)までの期間で「秋川渓谷あじさいまつり 2023」を開催。期間中は両施設を利用できる共通入園券が販売され、それぞれに趣の異なるあじさいが楽しめる。「秋川渓谷あじさいまつり 2023」東京・あきる野市で開催「わんダフルネイチャーヴィレッジ」東京サマーランドが運営する「わんダフルネイチャーヴィレッジ」内では、毎年恒例となっている「あじさいまつり」を開催。約3万㎡の広大なあじさいエリアを舞台に、純白の「アナベル」が群生する「アナベルの雪山」など、約60種・15,000株のあじさいが楽しめる。「南沢あじさい山」一方の「南沢あじさい山」は、“現代の花咲かじいさん”こと南沢忠一がたった一人で植え続けたあじさいを継承するため、2017年に観光事業として山開きされたあじさいの名所だ。金比羅山・瀬音方面へと抜けるハイキングコースに、約1万株のあじさいが咲き誇る。開催概要「秋川渓谷あじさいまつり 2023」開催期間:2023年6月16日(金)~7月9日(日)※開催期間中は無休。共通入園券:1,000円※小学生以下は「南沢あじさい山」のみ入山料400円が必要。販売場所:「わんダフルネイチャーヴィレッジ」「南沢あじさい山」各施設の窓口共通企画:①インスタフォトコンテスト「#秋川あじさい2023」②シャトルツアーバス付共通券(両施設巡り)運行日:6月24日(土)・25(日)、7月1日(土)・2日(日)の計4日間料金:2,000円※両施設の入園料が含まれる。<施設情報>■「わんダフルネイチャーヴィレッジ(東京サマーランド)」入園料金:おとな(中学生以上) 850円/犬(1頭) 850円/小学生以下 無料駐車料金:乗用車 700円/二輪車 300円/バス 2,000円所在地:東京都あきる野市上代継 白岩600アクセス:[車の場合]中央道八王子IC(都心方面から第2出口)より約10㎞、圏央道あきる野ICより約3㎞[バスの場合]JR五日市線秋川駅より平日限定で無料送迎バス運行(6月16日~7月9日)■「南沢あじさい山」入山料金:おとな(中学生以上) 600円/小学生以下 400円所在地:東京都あきる野市深沢368アクセス:JR五日市線武蔵五日市駅より有料シャトルバス運行(6月17日~7月2日)※上記以外の期間に来山する場合はタクシー又は徒歩で。※駐車場なし(あじさい山への車での来場不可)。
2023年05月19日“雪”のような口どけのチーズケーキ専門店「アルペンチーズケーキ」が、富山・黒部渓谷の麓にオープン。地元の素材を活かした、こだわりのチーズケーキ2020年2月に誕生した「アルペンチーズケーキ」は、ふわっと溶ける雪のような食感と、濃厚なチーズの旨味を同時に詰め込んだ“新感覚”のチーズケーキ専門店。その美味しさの秘密は、地元産の高級牛乳を使用した、自家製のカッテージチーズ。また製造過程にもこだわり、スイーツは職人の手によってひとつひとつ丁寧に作られている。賞味期限はわずか10分?!“幻”チーズケーキも中でもオススメは、カフェスペース限定メニューとなる「賞味期限10分の幻のアルペンチーズケーキ」。その名の通り、“賞味期限10分”をうたうこのチーズケーキは、作り立てでしか味わえない、究極のくちどけと食感を実現。連日完売を記録している数量限定メニューとなるため、気になる人は早めの来店がオススメだ。テイクアウトメニューもさらに店内には、自宅でも楽しめるテイクアウト用のチーズケーキも用意。通常のプレーンとショコラの全2種類から選ぶことができる。詳細「アルペンチーズケーキ」住所:富山県黒部市宇奈月温泉260 宇奈月温泉駅1階※宇奈月温泉駅直結営業時間:10:00~18:00定休日:水曜日、木曜日(祝日の場合、営業場合有り)価格例:・アルペンチーズケーキ(カット) 320円/(ホール) 1900円・アルペンチーズケーキ(持ち帰り) プレーン 320円/ショコラ 380円・幻のアルペンチーズケーキ 660円<20個限定・イートイン限定>※価格は全て税込み。
2020年03月29日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、自然あふれる埼玉・秩父の荒川渓谷に今年初お目見えした施設がスリル満点と聞いて、友人と行ってきました。■「秩父ジオグラビティパーク」埼玉県秩父市荒川贄川730-4荒川に架かる長さ約100メートル、幅65センチのつり橋を、行きは歩いて渡り、帰りはワイヤにつり下がって急スピードで戻ってくるという重力系アクティビティです。15歳以上、身長140センチ以上の健康な人であることが条件で、書類にサインし、ハーネス(命綱)を装着。施設内に入るときは、特殊な安全カラビナで常にワイヤとつながっているので安心ですが、橋の板と板の幅が思いのほか広くて、下が丸見え!友人は余裕でスタスタ歩きますが、記者は足が震えて、一歩一歩へっぴり腰で進みます。後続の人が来ると橋が揺れるので、かなり怖い……。途中、わざと割れた板もあってドキドキ。でも橋の真ん中からの眺めは最高で、天空を歩いている気分に。15分かかってなんとか渡り切りました。帰りは、『キャニオンフライ』という名のジップラインで人間ロープウエーになって時速30キロの速さで、1人で滑走します。こちらは怖くてもたった20秒ほどで到着。挑戦をやり切った自分を褒めてあげたい気分になりました。「ゆくゆくはキャニオンバンジーなどもオープンします」と、サイトマネージャーの小井土悠さん。恐怖倍増のキャニオンスイング(渓谷特大ブランコ)にも挑戦してみたいと感じた記者でした。
2019年08月18日等々力渓谷を歩いて行くと見えるレンガ調の外観東京都世田谷区にある「OTTO(オット)」はガス窯で焼き上げるピザやドルチェなど数多く取り揃えているカジュアルイタリアンです。東京23区で唯一の渓谷といわれている等々力渓谷の中を歩いて行くと、お店の看板が見えてきます。お店までの遊歩道は川のせせらぎと小鳥のさえずりが響き渡り、まるで別世界のような情景です。レトロ感のあるレンガ調の扉を開けると、店内はクリーム色を基調とした内観。柔らかい色合いの照明を使用し、ベースカラーと統一感を出すことで明るく開放的な空間となっています。大自然の中に佇むカジュアルイタリアンで贅沢な時間を等々力渓谷は住宅地でありながらも自然を感じることができ、都内でも貴重なエリアです。東京にいながらも大自然を身近で感じることのできる、贅沢スポットともいえるでしょう。その等々力渓谷の中にある「オット」では、緑を眺めながらおいしいイタリアンをいただくことができます。ランチを楽しんだ後も、ゆったりとしたひとときを過ごすのにピッタリのロケーションです。チキンとごぼうがクセになる人気のピザ「ポッロ」ガス窯で焼き上げた自家製ピザ「ポッロ」(1,250円)は「オット」のコースでいただける人気メニューです。自家製のスモークチキンとごぼうに、たっぷりのモッツアレラチーズ、アクセントにバルサミコソースを使用しています。スモークチキンとごぼうの組み合わせがやみつきになると好評で、薄手のクリスピータイプの生地とボリューム満点のトッピングが絶妙なバランスです。ボトルワインを含むアルコールが平日は半額に!「オット」では平日のディナー限定でアルコールを半額で提供しています。ボトルワインも半額なので、料理に合わせていろいろな種類のワインが楽しめるのも楽しみのひとつです。大人数で来店してシェアする姿も見られます。ノンアルコールも充実しているため、アルコールが苦手な人や子供でも気兼ねなく楽しむことができ、これも「オット」の魅力といえるでしょう。OTTOではピザ以外にも人気メニューが勢ぞろい「オット」のパスタは他店に比べてボリュームがあることでも有名で、トマトベースやクリーム系など豊富なラインナップです。パスタだけでなく、スイーツも種類豊富で人気です。開店当初から人気を誇る「ノンベイクドプリン」(400円)はたっぷりの生クリームを使用した自家製プリン。濃厚でありながらもしつこさがないと、男性にも人気があります。また、提供しているドルチェは全て400円と、お手軽価格という点も魅力のひとつです。東急大井町線の等々力駅から徒歩7分程の等々力渓谷沿いにあります。渓谷を散策して「オット」でランチ、といったコースが地元の人たちに人気です。ときには何もかも忘れて、自然に癒されながらゆったりとした時間を過ごしませんか?スポット情報スポット名:OTTO住所:東京都世田谷区野毛1-17-11 等々力渓谷スカイマンションB1F電話番号:03-3704-3778
2017年08月10日ディーゼル機関車が客車を引っ張る、昔ながらのローカル列車群馬県桐生市の「桐生駅」から栃木県日光市の「間藤駅」を繋ぐローカル線「わたらせ渓谷鉄道」を知っていますか?私は、テレビ番組などでたびたび取り上げられているのを見て名前だけは知ってはいたのですが、現地に住む友人が案内をしてくれるというので、末っ子と一緒に乗りに行ってきました!お互い小さい子ども(友人は2歳の女の子、私は1歳の男の子)連れだったのですが、大人も子どもも大いに楽しめる鉄道旅だったので、その魅力をお伝えします。窓ガラスのないオープンタイプのトロッコが人気!全長44.1kmのわたらせ渓谷鐵道は、片道の乗車時間が約1時間30分。渡良瀬川に沿って山あいを蛇行しながら走るので、渓谷沿いの美しい景色をゆっくり楽しめるのが魅力です。特に、桜や新緑、紅葉の時季には、全国から観光客が訪れるのだとか。客車は、窓ガラスのないオープンタイプか、窓ガラスのある通常車両かを選ぶことができます(冬期はすべての窓にガラスを取り付けて運転)。オープンタイプの車両に乗ると、爽やかな風に吹かれながら、豊かな自然をダイナミックに感じることができるんです!このわたらせ渓谷鉄道は「トロッコわたらせ渓谷号」と、平成24年にデビューした「トロッコわっしー号」の2種類があり、運行日は4~11月の土日祝日が中心。「わっしー号」の方は冬場の12~3月も運行しており、日曜や3連休が中心です。また、乗車にはトロッコ整理券と乗車券が必要で、座席は自由席で定員制のものと、全席指定席のものがあります。整理券は、空席があれば当日でも発売がありますが、良い季節には満席になることも多いようなので、事前に用意しておくと安心。JR東日本のみどりの窓口やJTBなどの旅行代理店で販売されています。また、空きがあれば電話予約も受けてくれるよう。私が乗車した時は、あらかじめ友人が地元駅で購入していてくれて助かりました。ちなみに、子どもが座席を使用しない場合は、大人に1人に対して未就学児2人まで無料です!子ども向けの展望席&模擬運転台にワクワク!私たちが乗車したのは「トロッコわっしー号」。車両自体は新しいのですが、座るシートが木製で、とっても味があります。そして、ボックス席のように向かい合って座るのですが、テーブルがあるので、飲み物や食べ物が置きやすい仕様に。そう、列車の中では駅弁が食べられ、車内の売店では缶ビールやジュースなども売っているんです。旅気分が盛り上がりますよね。また、1号車の先頭部(運転室横)に、模擬運転台を取り付けた子供向けの展望席が!「お子さんたち、ぜひ座ってみてくださいね」と車掌さんたち(かわいい女性2人!)に促され、さっそく座りました。とっても眺めが良いし、運転台も本物仕様でビックリ!「これもかぶっていいですよ~」と車掌さんが帽子を貸してくれ、気分はすっかり機関車の運転士です。実際に、どのようにして運転しているのか、運転席から前方はどんな風に見えているのかが体験できる貴重な時間。私も子どもも大興奮でした!トンネル通過中は、車内でイルミネーション!途中、「草木トンネル」という長いトンネルを通過します。この間、景色が見られない代わりに、なんと車内にはイルミネーションが点灯!乗客から歓声が上がります。この「わっしー号」では、可愛いキャラクターがカラフルに光って出現。子どもたちも目をまるくして見入っていました。退屈しがちなトンネルを抜ける時間も、この演出のおかげで子どもたちも大人しく乗車していることができました。ちなみに「わたらせ渓谷号」では、天井に美しい天の川がキラキラ現れるようです。その他、景色の見どころポイントに近づくと、車内放送で解説しつつ、ゆっくり走行してくれるなんて心遣いも。ローカル線の温かいサービスに癒されました。昼食は、駅の構内にある列車レストランで!友人の勧めで、途中「神戸駅」で下車。ここの構内には、古い車両をそのまま使用した「列車のレストラン・清流」があるのです。ベースとなっている車両は、東武鉄道日光線で活躍していた1720型デラックス・ロマンス・カー「けごん」。ほぼ当時のままの室内ということで、なんともレトロな雰囲気の中、食事を楽しむことができます。メニューは、舞茸ごはん定食やきのこカレーなど。駅弁もこちらで作っているということなので、せっかくだからと「トロッコ弁当」をいただきました。地元産の舞茸をふんだんに使ったボリュームたっぷりの幕の内弁当で、2人で分けてちょうど良いくらい。特製の手ぬぐいも付いているというユニークな「やまと豚弁当」も気になるので、次回はそちらも食べてみたいです。車窓の景色のほか、沿線にも観光スポットがいっぱい昼食後、再び「通洞駅」まで乗車。ほど近い「足尾銅山」へ歩いて行き、坑内を観光してきました。帰りは普通車両に乗りましたが、こちらもノスタルジックな雰囲気でとても良かったです。その他、「水沼駅」には駅ナカ温泉と呼ばれる「水沼駅温泉センター」があったり、沿線各駅に美術館や博物館、景勝地などが点在しています。長時間の乗車が難しいこともある子連れの旅では、途中下車して、これらのスポットを利用するのも良いですね。紅葉が映えるこれからの時季、子どもとゆっくりのんびり、秋を堪能してみてはいかがでしょうか?
2016年10月28日東京都・あきる野市と東日本電信電話(NTT東日本)は14日、あきる野市に位置する秋川渓谷周辺で、公衆無線LANサービス「秋川渓谷Wi-Fi」の提供を開始すると発表した。サービス開始は12月25日から。同市は、渓流が楽しめる秋川渓谷周辺で、2020年の東京五輪を契機とした訪日外国人が増加すると見込み、今回公衆無線LANサービスを展開する。サービス開始当初はJR秋川駅、JR武蔵五日市駅、JR武蔵増戸駅、あきる野市役所本庁舎、五日市出張所、二宮考古館、五日市郷土館、JR武蔵五日市駅前観光案内所、秋川渓谷 瀬音の湯、あきる野市ふるさと工房周辺で利用可能。同市では、飲食店等に「秋川渓谷Wi-Fi」への参加を呼びかけ、エリア拡大を図る。接続時間は1回60分。利用回数制限は、1日4回まで。SSIDは「Akigawa_Keikoku_Free」。エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームが提供する認証アプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」にも対応し、利用登録を行なえば「秋川渓谷Wi-Fi」を含む各対応エリアで手軽に接続できる。
2015年12月14日あきる野市は、NTT東日本と連携し、12月25日から秋川渓谷周辺で、公衆無線LANサービス「秋川渓谷Wi-Fi」の提供すると発表した。秋川渓谷周辺は、外国人観光客も訪れる観光スポットとなっており、さらに東京2020オリンピック・パラリンピック開催に伴い、国内外観光客の増加が見込まれる。そこで両者は、観光客の移動・滞在を支える情報の取得及び発信の利便性を向上させるため、「秋川渓谷Wi-Fi」を開始する。これにより、観光客及び来街者等が、スマートフォン等を活用して「観光・交通情報の取得」、「SNSを活用した情報発信」等を無料で利用できる。サービス提供を行うのは、JR秋川駅、JR武蔵五日市駅、JR武蔵増戸駅、あきる野市役所本庁舎、五日市出張所、二宮考古館、五日市郷土館、JR武蔵五日市駅前観光案内所、秋川渓谷 瀬音の湯、あきる野市ふるさと工房の10カ所。これらの施設では、1回60分、1日4回まで無料で利用できる。
2015年12月14日東京の大動脈とも称される環状8号線の真下に、東京23区では唯一の渓谷が広がっていることをご存知だろうか。上空では車が絶え間なく流れる中、その下では水のせせらぎと鳥のさえずりが響き渡る。そんな文字通りの都会のオアシス「等々力渓谷」を散歩してみた。○湧き水の数は30以上等々力渓谷へは東京急行電鉄大井町線 等々力駅から徒歩2分。スーパーマーケット成城石井のそばの細道の先に、"等々力渓谷入口"という文字とともにトンボや花が描かれた看板が設けられている。等々力渓谷は武蔵野台地を谷沢川が浸食してできた全長約1kmの渓谷で、渓谷沿いの崖では地層の断面を観察することもできる。渓谷内には「不動の滝」のほか、30カ所以上の湧き水がある。滝の上部には平安時代に役の行者の霊場とされた「等々力不動尊」があり、かつては滝に打たれて行をする修行僧が各地から訪れたという。そんな等々力渓谷および等々力不動産の湧き水は、2003年1月に「東京の名湧水57選」にも選ばれている。渓谷を訪れる人たちはというと、カップルや子供連れ、年配グループと幅が広い。通常、渓谷というと自然は豊かだけど足場が悪いというイメージがあるかもしれない。しかし、この渓谷は昭和8年(1933)に多摩川風致地区に指定されてからは、当時の東京府の緑地計画の一部として護岸と川沿いの遊歩道の整備事業が行われ、昭和49年(1974)には渓谷の河川と斜面地の一部を「世田谷区立等々力渓谷公園」として開園したという経緯がある。道は整備されており、基本的にフラットな上に全長約1kmと距離も適度なので、気軽なアウトドアにぴったりだ。○渓谷の先でお護摩体験等々力駅から渓谷を歩くと、最初に目に入ってくるのが「ゴルフ橋」だ。鮮やかな赤色のその橋は、昭和初めに旧下野毛、等々力村に東急電鉄が開発した8ヘクタールの広大なゴルフ場があったことに由来している。ゴルフ橋の周辺は水の流れがやや滞っているのだが、下っていくにつれて流れに勢いが生まれ、せせらぎが聞こえてくる。そのせせらぎに一層の癒やしをもたらすのが野鳥たちだ。その季節に応じて様々な野鳥が渓谷を訪れる。5月頃はウグイスやシジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、コゲラなどが見られるそうなので、耳をすまして彼らの声を聞いてみるといいだろう。ゴルフ橋を越えれば今度は「玉沢橋」。緑々と茂る樹木に囲まれているためピンとこないかもしれないが、この上が環状8号線である。渓谷内を歩いていると、この橋の上に大動脈がつながっているとはなかなか想像できない。「稚児大師堂」を過ぎ、「利剣の橋」を越えると不動の滝に続く。滝の上には右手に剣、左手に羂索(けんさく)を握りしめ、背に炎の形をした迦楼羅焔(かるらえん)を背負った憤怒相のお不動様がいらっしゃる。滝の口に描かれたが竜が愛らしげで、どことなく親しみを感じてしまうのは筆者だけではないだろう。苔をつたって流れる湧き水が、陽に照らされてきらめくのも美しい。その上に広がる等々力不動尊は、真言宗中興の祖・興教大師が夢のお告げで開いたと伝わる霊場で、土日曜日・祝日の14時からは本堂でお護摩を行っている。お護摩は誰でも受けることができるので、興味がある人はこの時間を狙って訪れてみるといいだろう。○日本庭園に古墳も!?等々力不動尊の対岸には、昭和36年(1961)に建設された書院建物とそれを取り巻く日本庭園がある。季節を通じて楽しめる草木のほか、池や石畳、階段園路などがある庭は、昭和48年(1973)に著名な造園家によって作庭されたもの。現在も当時の面影を残して保存されている。門からつながる竹林では竹の葉がさわさわと揺れ、さらに進むとタケノコがひょっこり頭をのぞかせていた。もうそろそろ、子供たちによるタケノコ掘りのイベントが開催されるようだ。また、この渓谷にはさらに古墳まであるのだ。渓谷の左岸崖面では、古墳時代末期から奈良時代のものと推定される横穴墓が6基以上発見されている。中でも昭和48年(1973)に発見された「等々力渓谷第3号横穴古墳」は、典型的な横穴古墳の形態をとどめており、また、埋葬人骨や副埋葬品も良好であったことから保存処理がされている。もうひとつ、渓谷から歩いて3分程度のところには、「野毛大塚古墳」もある。こちらは、5世紀初頭に築かれた大形の帆立貝形古墳で、現在は復元整備されている。なお、この古墳はテニス場や野球場を備えた運動公園「野毛町公園」の中にあり、古墳の上から公園を一望することができる。○甘味に癒やされたらビールをお土産に渓谷歩きに疲れたら、甘味とともに小休止を。不動の滝の音が届くところにあるお休み処「雪月花」では、その季節の甘味を取りそろえている。4月からは「あんみつ」(税込500円)や「ラムネ」(税込200円)が登場。土日曜日・祝日には「限定くずもち」(税込500円)も用意している。営業は11時からで筆者が訪れたのは13時過ぎだったのだが、その頃にはすでに限定くずもちは品切れだったので、どうしても食べたい人は早めに訪れることをオススメしたい。席は椅子タイプのほか、半個室になった畳の間もあるので、足を伸ばしてゆっくりしたい人は、屋内の席をどうぞ。渓谷内にあるグルメスポットはこの雪月花のみだが、等々力不動尊にはソフトクリームやコーヒーなどを提供する「四季の花」がある。加えて、等々力駅前に広がる等々力商店街では、クレープや和菓子などの食べ歩きにぴったりのスイーツのほか、イタリアンや中華、そば、うどんなどと様々なグルメスポットが軒を連ねている。等々力渓谷と合わせてゆっくりしていくといいだろう。「等々力渓谷に行ってきたぞ! 」と主張できるお土産を探しているなら、「とどろき渓谷ビール」はぴったりの品だ。渓谷にちなんだ商品として、等々力商店街が世田谷と姉妹関係にある群馬県川場村の「田園プラザ」とコラボレーションして作った地ビールで、ヴァイツェンビール特有のすっきりとした飲み口が特徴。等々力駅南口の目の前に店を構える喫茶店「ポピー」にて、1本税込420円で販売している。しかし、ポピーは日曜日・祝日はお休みなのでご注意を。そのほか、商店街の飲食店などで提供されているので、お願いすれば持ち帰り用に販売してくれるところもある。ただし、1本税込600円程度となる。提供店舗については等々力商店街のホームページを参照。また、同じく商店街に店を構える豆腐屋「翠家」では、渓谷内のゴルフ橋をデザインした等々力渓谷の「クッキー」(税別120円)も販売している。こちらはおからを混ぜて作ったクッキーで甘すぎない素朴な味わいが楽しめる。なお、同店の1番人気は「豆腐プリン」(税別200円)とのこと。固めに仕上げられた豆腐はしっとりとした口当たりで、甘いカラメルソースがたっぷり入っている。渓谷そのものは全長約1kmとお気軽コースなのだが、お護摩を受けたり、甘味を楽しんだりしていると、いつの間にか時間が過ぎてしまっていた。ただ渓谷のそばでのんびり読書を楽しむというだけでも、十分気持ちのいい時間になるだろう。都内から最速で行ける渓谷、今度の東京散歩のコースに予定してみては?※記事中の価格・情報は2015年4月取材時のもの
2015年04月28日6月22日(土)より全国公開される真木よう子、7年ぶりの単独主演作『さよなら渓谷』の初日舞台あいさつが、東京と千葉で行なわれることが決定した。その他の写真本作は、吉田修一の同名小説が原作。都会から離れた緑豊かな渓谷を舞台に、のどかな町で起こった幼児殺害事件と、それを発端に浮かび上がる、レイプ事件の被害者(真木)と加害者(大西信満)の関係性を描いた壮絶な愛の物語。監督は『まほろ駅前多田便利軒』の大森立嗣。公開初日の22日(土)は、東京の有楽町スバル座、新宿武蔵野館、千葉の京成ローザ10に真木、大西、大森監督らが登壇し舞台あいさつを行なう。舞台あいさつのチケットは15日(土)から発売される。『さよなら渓谷』6月22日(土)より全国ロードショー『さよなら渓谷』6月22日(土)有楽町スバル座登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)新宿武蔵野館登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)京成ローザ10登壇者:真木よう子、大西信満、大森立嗣監督チケット発売:6月15日(土)プレリザーブ:受付中(6月14日(金)まで)
2013年06月08日わたらせ渓谷鐡道の群馬県桐生駅~栃木県間藤駅の間を「わたらせ渓谷うた声列車」と題して唱歌や思い出の歌などを乗客全員で合唱しながら走る貸切列車が運行される。運行日時は12月9日(日)。桐生駅改札10:40に集合、約4時間の列車の旅となる。旅行代金は大人2,500円、小学生2,000円(往復運賃・保険料・諸経費含む)。イベントは、歌声喫茶等で活躍している「ハッピーカルテット」の生演奏を伴奏に唱歌、ロシア民謡、なつかしい青春時代の思い出の歌などを全員で合唱しながら旅するというもの。ハッピーカルテットはアコーディオンが2名、ギター1名、歌唱指導1名の4人グループ。行程は桐生駅を11:04に出発、列車内で合唱しながら足尾駅に12:26到着。昼食をはさんで足尾駅を13:17に出発、間藤駅13:20着、13:26出発、列車内で合唱しながら14:49に桐生駅に戻る往復のコース。途中、わたらせ渓谷線のみどころでもある「七曲の渓」や、紅葉ポイントの「古路瀬渓谷」、「草木湖」などの風景が目を楽しませてくれる。イベント詳細、注意事項などわたらせ渓谷鐡道ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日