SMAPの稲垣吾郎が、本田翼&山本美月主演の映画『少女』(10月8日公開)に出演することが28日、わかった。原作は『告白』『Nのために』『白ゆき姫殺人事件』など次々と話題作を発表する湊かなえの同名小説で、2009年の発売以来累計発行部数は100万部を超えている。『ぶどうのなみだ』『繕い裁つ人』の三島有紀子監督がメガホンを取り、「人が死ぬ瞬間を見たい」という願望に囚われた2人の女子高生の姿を描く。稲垣は、過去に女子高生との間に起こった事件から深いトラウマを抱えた、老人ホームのスタッフ・高雄孝夫を演じる。バラバラに動いていた物語をひとつにまとめるキーパーソンとなるが、寡黙で口数が少なく、繊細な役どころだ。『告白』『夜行観覧車』といった湊かなえ作品を愛読し、「作家としてとても尊敬しています」話す稲垣は「これまで、こういった作風の映画に参加した経験があまりなかったので、自分にとっても新しいチャレンジだと思っています」と心境を語った。過去にトラウマを抱えた孝夫という役については、「台本には書いてない彼のバックボーンを監督と一緒に話しながら作り上げました」と明かす。そして「この映画は見る側が『考える』ことが出来る作品だと思います。『こうだ』という説明的な物ではなく見た人が自由な感性で、受け止めることが出来るということは、映画にとってとても大事なことだと思います」と、映画についての持論を展開した。(C)2016「少女」製作委員会
2016年04月28日井上真央、綾野剛ら若手実力派俳優を迎え、人気作家・湊かなえのミステリー小説を映画化した<a href="">『白ゆき姫殺人事件』</a>。この度、インターネットと情報化社会の底なし沼のような闇とリアルを描き出した衝撃作が、4月1日(金)放送の「金曜ロードSHOW!」にて地上波初放送されることが分かった。ある日、日の出化粧品の女性社員・三木典子(菜々緒)の遺体が発見された。社内一と言われる美女が何十か所も刺された末に火をつけられるという凄惨な事件は、“白ゆき姫殺人事件”と呼ばれるニュースになる。情報番組「カベミミッ!」のスタッフ・赤星(綾野剛)は大学時代の仲間で日の出化粧品社員の里沙子(蓮佛美沙子)から、白ゆき姫殺人事件の犯人は典子の同期の城野美姫(井上真央)なのだと連絡を受ける。独自に捜査を開始した赤星は、地味で典子とは対照的だった美姫が、事件当夜典子を車に乗せていたこと、その後、大きな荷物を抱えて電車に乗ったこと、そして美姫が恋していた相手・篠山(金子ノブアキ)を典子に取られたことなどを知る。赤星は自身が取材した証言を元に美姫が犯人と断定するような内容を番組で放送。さらに、事件発生当初から情報をツイッターで垂れ流していたこともあり、ネット上では美姫の実名や過去が次々に明かされていくが…。美姫の本当の姿、そして事件の“真相”とは!?<a href="">『告白』</a><a href="">『北のカナリアたち』</a>と映像化作品を多数持ち、10月には本田翼&山本美月を迎え自身2作品目「少女」の映画化が決定した小説家・湊氏の傑作サスペンス長編を、<a href="">『予告犯』</a><a href="">『残穢 -住んではいけない部屋』</a>の中村義洋監督が映像化した本作。過熱報道、ネット炎上、クチコミの怖ろしさなど…現実社会とリンクし過ぎる設定や、「小説すばる」への掲載と並行してウェブに関連資料がアップされるなど新たな試みが話題を呼び、出版前から映画化のオファーが殺到していた話題作だ。主人公・美姫を演じるのは、大河ドラマ「花燃ゆ」でヒロインを務め上げ、今夏には声優として出演した<a href="">『ルドルフとイッパイアッテナ』</a>が公開予定の井上さん。美姫の関係者に取材するワイドショーのディレクター・赤星雄治を、「すべてがFになる」「コウノドリ」など多くのドラマに出演し、さらに<a href="">『GANTZ』</a><a href="">『そこのみにて光輝く』</a><a href="">『新宿スワン』</a><a href="">『ピース オブ ケイク』</a>と多数の映画に出演、今年も<a href="">『リップヴァンウィンクルの花嫁』</a><a href="">『64 -ロクヨン-』</a><a href="">『日本で一番悪い奴ら』</a>『怒り』と出演作が目白押しの実力派俳優・綾野さんが務める。そのほか、謎の死を遂げる“白ゆき姫”を演じるのは、「ファースト・クラス」「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」と美しい悪女役に定評がある菜々緒。証言者に『新宿スワン』「学校のカイダン」の金子ノブアキ、赤星の大学時代の仲間であり日の出化粧品社員の里沙子に「お義父さんと呼ばせて」の蓮佛美沙子、美姫の幼馴染に「早子先生、結婚するって本当ですか?」に出演予定の貫地谷しほり、赤星と同じ会社の編集マンに<a href="">『寄生獣』</a><a href="">『映画 みんな!エスパーだよ!』</a>の染谷将太、と実力派俳優たちが集結。芸能人のゴシップや事件・事故のニュースについて多くの情報がネット世界と現実世界に飛び交い、何が「嘘」で何が「真実」なのか煩雑な昨今…そんないまのネット社会の闇とリアルを描き出したゴシップ・エンタテインメント作をぜひチェックしてみて。『白ゆき姫殺人事件』は、4月1日(金)21時より「金曜ロードSHOW!」にて地上波初放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月01日映画化もされ、社会ブームと化した「告白」に次ぐ第2作目として発表された湊かなえの同名小説が、主演に本田翼と山本美月を迎え、<a href="">『繕い裁つ人』</a>の三島有紀子監督により映画化される『少女』。このほど、衝撃的な第1弾ポスタービジュアルが解禁となった。本作は、「人が死ぬところを見たことがあるの…」という同級生の言葉に嫉妬を覚えた2人の女子高生が、「私も人が死ぬ瞬間を見たい」という願望を叶えるために危険な一歩を踏み出す夏休みを描く長編ミステリー。原作は、2009年の発行以降、累計発行部数100万部を突破した湊さんの同名小説。「人が死ぬ“瞬間”を見たい」という願望にとらわれた2人の女子高校生を描いた衝撃の問題作で、物語を担う2人の少女には、映画<a href="">『アオハライド』</a>やドラマ「恋仲」など話題作に続々出演する本田さんと、主演映画<a href="">『貞子vs伽椰子』</a>やドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」ほか多方面での活躍が目覚ましい山本さんという旬な女優の豪華共演が実現。監督を務めるのは、大泉洋×染谷将太共演のモントリオール映画祭特別招待作品<a href="">『ぶどうのなみだ』</a>や中谷美紀主演作『繕い裁つ人』など、女性の心の機微を描くことに高い評価を得ている三島監督。本作ではリリカルな女子高生を描くことに挑戦し、“湊かなえワールド”のダークな世界観を見事に映像化させた。このたび解禁されたポスタービジュアルは、制服に身を包んだ本田さんと山本さんが、まるで“花葬”されたかのように一面に敷き詰められた白い花の中に横たわっているもの。ある種、“死”を連想させるようなシチュエーションでありながら、2人の真っ直ぐな眼差しがインパクト大。また、「見たい。人が死ぬとこ。」というダークで衝撃的なコピーが中央に据えられた印象的なデザインに仕上がっている。若さゆえ奇妙な方向にベクトルがむいてしまった湊さん特有の“毒”をキャッチコピーで、“死”や “少女の純真無垢さ”を白い花で表現した本ビジュアルは、美しくも儚く、ピュアながらも、独特の危うさをはらむ本作の世界観そのもの。映画<a href="">『告白』</a><a href="">『白ゆき姫殺人事件』</a>、連続ドラマ「贖罪」「夜行観覧者」「Nのために」と、最旬キャストで大ヒット映像化作品を次々と送り出してきた湊かなえ作品と、本田さん、山本さん、三島監督の化学反応にこれからも注目していて。『少女』は10月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月31日湊かなえがベストセラー小説を、本田翼と山本美月の出演で映画化する『少女』のポスター画像が公開になった。本田と山本が扮する高校生が美しい花に囲まれた写真に“みたい。人が死ぬとこ”という衝撃的なコピーがデザインされている。その他の写真本作は、高校2年生の桜井由紀と草野敦子が、“人が死ぬ瞬間を見たい”という想いにとらわれ、自らの願望をかなえるために行動する姿を描いたミステリー。『繕い裁つ人』の三島有紀子が監督を務める。このほど公開になったビジュアルを使用したポスターとチラシは、4月2日(土)から順次、全国の映画館に設置される予定。『少女』10月8日(土) 全国ロードショー
2016年03月31日湊かなえが『告白』の次に発表したベストセラー小説『少女』が、本田翼と山本美月主演で映画化されることが決定した。原作は“人が死ぬ瞬間を見たい”という欲望と願望を胸に秘めた女子高生の死生観を描いた衝撃作で、『繕い断つ人』の三島有紀子が監督を務め、秋に公開される。その他の情報本田と山本が演じるのは高校2年生の桜井由紀と草野敦子。ふたりは親友で、由紀は何を考えているのかつかめないところのある知的で繊細で、どこかミステリアスな少女。敦子は、天真爛漫だが過去にいじめられた経験があり、過度の不安症から人の悪意に触れると過呼吸になってしまう感情の起伏が大きい少女だという。キャスティングについて原作者の湊は「現場に伺った際、クライマックスのシーン撮影を拝見しました。そこからどんどん妄想が膨らんでいって、映画の完成がとても楽しみになりました。『少女』を再読すると、おふたりのイメージをあてはめながら読んでしまう程です」とコメント。本田は「これまで私が演じてきた役は、明るいキャラクターが多かったので、由紀の様な役柄は正直少し不安だったのですが、『チャンスだ!』と思いました」といい、「撮影中は毎日、監督から“挑戦状”を貰っている感覚(笑)。結構難しい“挑戦状”を受け取ることもあって、監督のおっしゃっていることを上手く飲み込めない時は、とても苦しくて『どうしたら監督と同じ方向を向けるんだろう』と悩ましく思っていました。1カ月弱の撮影期間でしたが、毎日が物凄く濃厚で…『あれ、これって今日の出来事だっけ…!?』と分からなくなる程でした」と明かしている。山本は「この『少女』という作品は、ミステリー要素の中に、人間味を強く感じる作品。楽しみながら演じることが出来ました」と振り返り、共演した本田について「現場では色々な話をしたり、待ち時間にゲームをしたりして楽しく過ごせました」と話している。三島監督は「湊かなえさんの描く“毒”が大好物です」といい、「原作には、自分勝手さと閉塞感がしっかりと描かれていて、登場人物のキャラクターも個性的で、何より全体を通しての疾走感がありました。その三つを私なりに解釈して作品作りを目指しました」と語っている。『少女』秋公開
2016年01月05日女優の本田翼と山本美月が、『告白』(08年)などで知られる作家・湊かなえ氏による小説の実写化映画『少女』(2016年秋公開)で主演を務めることが4日、明らかになった。本田と山本が共演するのは本作で4度目となる。2009年に第6回本屋大賞を受賞し、2010年には映画化もされ38億5,000万円の興行収入を記録した『告白』。本作の原作は、そんな『告白』の次作として湊氏が発表した同名小説だ。メガホンを取るのは、三島有紀子監督。「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望を胸に、別々の夏休みを過ごす2人の高校2年生、桜井由紀(本田)と草野敦子(山本)を描く。本田が演じる由紀は、親友の敦子から見ても、何を考えているのかつかめないところがある女子高生。家族と共に認知症の祖母の介護をしているが、ある一件から祖母によって左手に一生消えない傷を負わされ、憎悪を抱いている。一方の山本演じる敦子は、天真爛漫(らんまん)で少し空気の読めない側面もある女の子。過去にいじめを受けた経験があり、過度の不安から、人の悪意に触れると過呼吸になってしまうこともあるという役どころだ。本田は、「これまで私が演じてきた役は、明るいキャラクターが多かったので、由紀の様な役柄は正直少し不安だった」と吐露。しかし、それも「チャンスだ!」と考えて演技に取り組んだ1カ月弱の撮影期間を、「毎日がものすごく濃厚で…『あれ、これって今日の出来事だっけ…!?』と分からなくなるほど」と振り返った。「感情の起伏が大きい子」と敦子を分析する山本は、本田同様に「これまで明るいキャラクターを演じさせていただくことが多かったので、いろいろな感情を表現することに、すごくプレッシャーを感じていました」と漏らす。また、「撮影期間中に勉強のために他の作品を見ることがあったのですが、敦子寄りのキャラクターに感情を入れ込んでしまって…。心が無防備というか、傷つきやすい状態になることもしばしばありました」とも告白。それでも「楽しみながら演じることができました」と笑みも見せた。本作については、「ミステリー要素の中に、人間味を感じる作品」と表現している。湊氏は、由紀を「誰よりも強くて、誰よりも弱い…無理をして強さを押し出している女の子」、敦子を「由紀とは反対に本当は強いけれど、一見ふわふわした感じで…弱さの中に自分を隠している子」とそれぞれ原作者の立場から説明。そんな2人を演じる本田と山本を「ぴったり!」と太鼓判を押しながら、自ら「『少女』を再読すると、お2人のイメージをあてはめながら読んでしまう程」と絶賛した。
2016年01月05日湊かなえ、三浦しをん、角田光代という現代を代表する女性作家の短編小説を映像化するオムニバスドラマ「女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘」が2016年1月4日(月)にフジテレビにて放送されることが決定。それぞれのドラマの主人公に永作博美、土屋太鳳、鈴木京香、そして全話に三浦友和が登場することが明らかになった。「女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘」は、これまで多くの作品が映像化されてきた湊氏、三浦氏、角田氏のいまだ未映像化の短編小説を題材に、“短編”ならではの長さをそのまま活かして映像化。“大人の鑑賞に堪えうるミステリー”をテーマに、現代を生きる様々な世代の女性たちが抱える“秘密”と“ウソ”にまつわる珠玉のミステリードラマが全3作品で紡がれる。第1話は、湊氏原作の「ムーンストーン」(ハルキ文庫刊「サファイア」所収)。主人公の私は、市議会議員の夫が県会議員選挙で落選したことをきっかけに彼からDV被害を受け、抵抗したはずみで夫を殺してしまう。逮捕され警察の取り調べを受ける私のもとに、ある女性が現れて…。主人公の私には永作博美、私を訪ねる女性に檀れい、私を取り調べる刑事役に村上淳、私の夫に滝藤賢一、夫側の弁護士に柄本明という豪華キャスト陣が集結。また、監督は『神様のカルテ』シリーズ『トワイライト ささらさや』などで知られる深川栄洋が務める。永作さんは本作が深川監督とは初タッグとなるが「ある意味、挑戦的な、とても新しいアプローチで描く作品です。深川監督と一緒に、“新しい表現”をお見せできるよう頑張りたい」と撮影を楽しみにしている様子。第2話は、三浦氏原作の「炎」(新潮文庫刊「天国旅行」所収)。毎朝、通学バスで登校する高校生の香川亜利沙の日課は、憧れの先輩・立木尚吾の横顔を眺めること。図書委員の亜利沙は、図書室で仕事をしながらも、テニス部で練習に励む立木の姿を追ってしまう。そんな憧れの立木がある日突然、学校のテニスコートで…。主人公・亜利沙に土屋太鳳、立木の元彼女・初音に門脇麦、立木に村上虹郎、亜利沙の担任で社会科教諭・木下に柄本佑と最旬若手俳優がずらり。土屋さんは「誰の心の中にも“炎”のような何かが必ずあると思いますが、この作品で亜利沙という役としての“心の炎”と一緒に、いまの私自身がこの作品と出会って生まれた“心の炎”を監督や、共演の麦ちゃんをはじめとした素晴らしいキャストの方々に引き出していただいたので、是非この“熱”を感じていただけたら」と熱いコメントを寄せた。そして第3話は、角田氏原作の「平凡」(新潮社刊「平凡」所収)。宮本紀美子は、結婚生活も20年を越えた主婦。紀美子の中高校の同級生・榎本春花は人気料理研究家で、テレビに出ない日はないほどの有名人。彼女の活躍を見るにつけ自分が地味で不幸に思えてしまう紀美子は、春花に会えば、退屈な毎日から脱却できるのではと考え20年以上ぶりに再会を果たす。しかし突然、春花が「わたし、人を殺したかも」とつぶやき…。「平凡」には、主人公・紀美子に鈴木京香、榎本春花に寺島しのぶ、紀美子と春花の高校時代の教育実習生・宮本に染谷将太、紀美子の夫に寺脇康文と、豪華実力派キャスト陣を迎え、『64-ロクヨン-』前編&後編の公開を控える瀬々敬久がメガホンを取る。本作で初共演となる鈴木さんと寺島さんだが、それぞれの印象について「“春ちゃん”のイメージ通りで、台本で描かれているように快活で活発、そして才能あふれる女性ですので、ご一緒していてとても楽しいです」(鈴木さん)、「鈴木京香さんは、いつまでも本当にきれいな方だなと思って、現場でも見とれていました。日傘を差している姿がとても似合う方です」(寺島さん)と明かした。さらに、3作それぞれに、三浦友和が刑事として出演。三浦さん演じる刑事が全く異なる3作品を連結させる役割を担い、各作家の独立した短編作品が、まるでリレー小説のように一連のドラマとして連なりを見せることもこのドラマの見どころの一つといえるだろう現代を代表する女性作家たちの短編を、それぞれの世代のトップランナーと言っても過言ではない女優陣を主演に迎え紡ぎ出す、新春にふさわしい豪華絢爛な本格ミステリードラマの本作に期待が高まる。「女性作家ミステリーズ美しき三つの嘘」は2016年1月4日(月)21時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日デジタルコミックで870万ダウンロードを記録した人気漫画『S‐friends~セフレの品格~』の作者・湊よりこさん。湊さんが考える、女性にとってのSEX、そしてエクスタシーの意味とは?* **「エクスタシーを得るのにもっとも大切なのは、お互い正直に、自分を解放すること。満たされていると、仕事にも私生活にもいい影響を及ぼすと思います。でもつまらないSEXなら、しない方がマシ。するなら最高のものでないと。女性だって、卑猥で、大胆でいいんです。性の快感を得続けている女性は艶っぽい柔らかさがあって、あきらかに見た目が違う。正直、レスになったら髭生えちゃいますよ(笑)。性との向き合い方に悩む女性も多いですが、他人と比べたり、焦る必要はない。SEXは人生と同じだと思うんです。私の漫画のヒットは意外でしたが、女性が抱える性の悩みのヒントになるかもしれません。好きな言葉で、『人生は愛という蜜を持つ花である』というものがあります。私も、そんな艶っぽい人生を送りたいです」◇みなと・よりこ東京都出身。漫画家。代表作に『催眠エロス』など。アラフォー女性の性と心の葛藤を描いた話題作『S‐friends~セフレの品格~』(双葉社)の第8巻が8月17日に発売。※『anan』2015年8月12日・19日号より。 (C)Xiebiyun
2015年08月11日デビュー作「火花」で芥川賞を受賞したお笑い芸人「ピース」の又吉直樹が、人気作家で大先輩となる湊かなえ、西加奈子らと共に本日放送の「SMAP×SMAP」のビストロSMAPにゲスト出演することが明らかとなった。松たか子主演で映画化された「告白」などベストセラー多数の湊さん、2014年下半期・直木賞受賞作家の西さんと肩を並べて登場した又吉さんに、迎えた中居正広も「なんとお呼びしたらよいのでしょう」と困惑を隠せない様子。現在の又吉さんの心境を聞く中で、西さんとは、又吉さんが「ピース」としてブレイクする前から長い付き合いがあったことが明らかとなった。「お話しする一言一言がすばらしかった!」と、又吉さんの一言一句に溢れる才能に西さんは感動を覚えたそう。そこで西さんはまだほぼ無名の又吉さんに自ら自身の作品の帯を依頼したという逸話も登場!スタジオでは当時の帯の文言が発表されるようなので是非注目をしたい。一方、湊さんとは初対面という又吉さんは「作品から受ける印象とは違うとても優しい方」と感激。読書家だという中居も、湊さんや西さんのデビュー逸話などを始め、人となりに興味津々。「たとえば『告白』はどれくらいで書き上げたのですか」「どういう時に作品を書くのですか」と湊さんや西さんを質問責めにしていく。湊さんは「作家になってからの約8年間は記憶があまりない。炊飯器から携帯電話が出てきたことも」といったすさまじい作家の現実を告白!そんな話に又吉さんはこれから自身も歩んでいくことになる作家としての道のりに覚悟を決めたようだ。そして誰もが気になるのは、又吉さん自身はこれから“小説家”と呼ばれたいのか、“芸人”と呼ばれたいのか?というところ。相方であるピースの綾部祐二との“ビミョー”な関係など又吉さんの本音が次々と飛び出す内容となるという。さらに、又吉さん、湊さん、西さんに“SMAPで小説を書くなら”というお題のもと、一人一人を20文字の文章で表現してもらうという企画も!誰についての文章であるかは伏せられており、SMAP自身が誰を指しているか回答していく。果たして又吉さんはどんな言葉でSMAPを表現するのか?そして「小説家の好きなカレー」というオーダーにSMAPの面々はどう応えるのか?又吉さん、湊さん、西さん各作家の個性とSMAPの個性とがスパークするひとときに注目が集まる。「SMAP×SMAP」は7月20日(月・祝)22時15分より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月20日女優・竹内結子が、「十二国記」シリーズで知られる作家・小野不由美氏原作の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)で主演を務め、女優・橋本愛と初共演することが20日、発表された。撮影はすでに終え、10月ごろの完成を予定している。本作の原作『残穢』は、小野氏いわく「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、渾身の本格ホラー小説。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生からの手紙をきっかけに、その謎の調査をはじめたミステリー作家の「私」。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、やがて「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。「私」を竹内が、手紙を送ってきた女子大生・久保を橋本が演じ、中村義洋監督がメガホンを取る。今回のキャスティングについて制作サイドは、「『私』役は、受け身で感情を表面に出さずに物語を推進する難しい役どころなので、かなり高等な演技スキルが要求されます。そういう中で、中村監督が一番初めに提案されたのが竹内さんでした」と竹内の起用理由を明かす。また、久保役については、当初「若くして、竹内さんと真っ向勝負ができる存在感があって、リアルに怪異現象を目の当たりにした人を演じきれる女優はいそうでいない」と難航していたが、「たまたま資料を整理していたら、3年前に発行された雑誌『ダヴィンチ』の原作『残穢』特集号が目にとまり、驚きました。なんとその表紙が橋本愛さんだったのです」と作品と橋本が偶然リンクしていたことを発見。「これは運命だ」という直感に加え、「以前より彼女のリアルな演技に魅了されていた」ことから、オファーした。これまで、湊かなえ原作『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』(2010年)、海堂尊原作『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年)など、多くの実写映画でヒットを連発してきた中村監督。「昔は直球で『怖がらせる』ということに照れがあったのかもしれません」と振り返りながらも、「とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負。全力でお客さんを怖がらせようと思いました」と意気込んでいる。さらに、「脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが、読み始めては挫折するというのを数週間繰り返した」と明かし、「そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで見て、すでにこの映画の成功を確信しています」「こんな美しい2人があんな目に遭うなんて…お楽しみに!」と自信満々に呼びかけた。一方、その中村監督が手がけたOVA『ほんとうにあった呪いのビデオ』(2001年)、『絶対恐怖 Booth ブース』(2005年)のファンだという原作者の小野氏は、「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました」とコラボを喜ぶとともに、「それもうれしいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらにうれしい。幸せです」とファンならではのコメントで結んだ。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年06月20日ここ数年、人気の書店男子。雑誌『BAILA』のCMで綾野剛さんが演じた、メガネ姿の書店員も記憶に新しいですよね。でも、そろそろブームも冷めてきたのかな?と思っていたら、今度はバラエティでもちょいちょい見かける千葉雄大さんが、4月スタートのドラマ『戦う!書店ガール』で書店男子を演じるのだそうです。かわいい20代女子(渡辺麻友さん)と麗しい40代女子(稲森いずみさん)の間で揺れるイケメンっておいしい…。ところで、書店サービスの「honto」が月1以上で本を読む男性200人&あまり本を読まない男性200人を対象にアンケートを行ったら、「読書男子は結婚相手に向く」ということがわかったとか。それってどういうことなのでしょうか?≪読書男子はレディファースト!?≫読書男子と非読書男子の恋愛傾向を比較してみると、こんな違いが!================◆恋に落ちやすいほうだ読書男子…36.0%非読書男子…27.5%◆ロマンチックなほうだ読書男子…37.0%非読書男子…27.0%◆レディファーストを心がけている読書男子…48.5%非読書男子…42.5%================これ以外も「1人の人を長く愛せる」「好きな人とは会って話したい」などの項目で、読書男子のほうが「Yes」と回答する割合が多い結果に。全体的に読書男子のほうが恋愛向きというか、女性に近い感覚を持っているのかも!?自覚のあるロマンチストなら、記念日のサプライズにも期待が持てますよね。普段からレディファーストしてもらえるなんて気分がいいし。ちなみに「自分は幸せだと思う」というテーマでも、================◆自分は幸せだと思う読書男子…45.0%非読書男子…35.0%================どうやら読書男子のほうが、人生に対してポジティブな考え方をしているケースが多いよう。つらいことがあっても本の世界に逃げ込めるからなのか、それとも想像力が豊かな分、察する能力に長けていてコミュニケーションを上手に取れるからなのか…。そのあたりはわかりませんが、「幸せ」って口に出して言える人ってなんだかステキ!無駄にプラス思考で、頭の中にお花が咲いちゃってるような男性だと困るけど、「自分は不幸だ、不幸だ」と世の中全部を恨んでいるような人よりは、一緒にいてずっと楽しそうだもの。そういう男性と結婚したら、いつもハッピーな気持ちでいられそう。たとえ苦しいことがあっても2人でなんとか乗り越えられるだろうし。≪読書男子に人気の作家は?≫なお、「好きな作家は?」というアンケートで上位を占めたのは以下の10人!◆東野圭吾『容疑者Xの献身』『白夜行』など◆村上春樹『ノルウェイの森』『1Q84』など◆百田尚樹『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』など◆池井戸潤『オレたちバブル入行組』『下町ロケット』など◆伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』『ゴールデンスランバー』など◆湊かなえ『告白』『白ゆき姫殺人事件』など◆夏目漱石『こころ』『三四郎』『坊ちゃん』など◆J・K・ローリング『ハリーポッターと賢者の石』など◆貴志祐介『悪の教典』『新世界より』など◆養老孟司『バカの壁』など最近、映像化された作品の原作者が多めですね。今をときめくベストセラー作家が名を連ねる中、王道の夏目漱石が入っているのがちょっと面白いなと思いました。あと、唯一の外国人がJ・K・ローリングっていうのも。ということでみなさん、読書男子(月1以上で本を読む男性)とお近づきになりたいときは、ここら辺の作家の本を押さえておくといいかもしれませんよ。最近はブックカフェや読書バーなども増えているので、2人でそういう場所に行くのも楽しそう。ちょっと知的に読書デートなんていかがでしょうか?(文=Kawauso)あの人が惹かれる異性【無料占い】
2015年03月10日月9史上初の時代劇に始まり、恋愛モノ、ミステリーと各ジャンルが顔を揃えた10月期。誠に勝手ながら今回も<ベスト3>作品を選ばせていただきました!いやはや、非常に悩むクールでした。いずれの作品も独特の魅力があるので、まさに“異種ドラマ戦”となりましたね。以上を踏まえた結果がこちら。■第1位:「信長協奏曲」ーー映画化への期待大! 小栗旬の役者魂がキラリ光る正直なところ「月9と言えばラブストーリーでしょう!?」と、最初はあまり期待していなかったのですが…全11話中、いったい何話涙させられたことか。「ラブストーリーって、恋愛だけじゃないんだ」と、“愛”の深さについて改めて考えさせられる作品となりました。物語はほぼ全て戦国時代を舞台に描かれていますが、そんなことを感じさせないのが本作の魅力。普遍的な“生きる”意味、その力強さを見る者の心に訴えかけてくれました。また、主演を務める小栗旬さんの演技がとにかく上手い!織田信長&明智光秀という因縁ある2人を、見事“目力”ひとつで演じ分けてくれたのが素晴らしかったですね。そのほか、プライベートでも交流があるという山田孝之さんがまさかの豊臣秀吉役を務めたことも面白かったですし、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で同じ戦乱の世を生きた濱田岳さんや高橋一生さんがまた一味違った役どころで登場しているのも、見比べていてとても興味深いものが。漫画である原作のパワーももちろんありますが、実写ドラマ化として、若手実力派と呼ばれる皆さんが全力で取り組んだその勢いが画面を通じて迫力として伝わってきましたので、第1位とさせていただきました。続く映画化もとっても気になります!■第2位:「きょうは会社休みます。」ーードキドキがたまらんっ!女子会の話題を一身に集めたそして、同じく漫画原作のこちらの作品を第2位に。2014年流行語にノミネートした“こじらせ女子”& “壁ドン”が詰まりに詰まって大きな話題となりました!毎週水曜22時を楽しみにしていた女性、多いのでは?その気持ちこそがまさに、テレビドラマの醍醐味と言えるのではないでしょうか。昨年アラフォー世代のハートを鷲掴みにした「ラストシンデレラ」もそうでしたが、今回もやはりタイプの異なる2人の王子様が登場。「私ならどっちを選ぶかなぁ…」と女子会で派閥争いになった人も多いはず。綾瀬はるかさん演じる主人公・花笑は30歳。9歳年下の大学生・田之倉(福士蒼汰)と、5歳年上のイケメンCEO・朝尾(玉木宏)との間で揺れ動く彼女の様子を眺めながら、「羨ましい」「私にもこんな奇跡起こらないかしら」とつい一緒にワクワク・ドキドキしちゃうんですよね(笑)。さらに、原作と一味違ったテイストで面白かったのが、花笑の同僚である瞳(仲里依紗)と加々見(千葉雄大)の恋。常に“結婚”を意識し、高スペックの男性にばかりアプローチをかけてきた瞳でしたが、加々見のあまりに素直なラブアタックに段々と心溶かされていき…。様々なタイプの恋愛と照らし合わせながら、自身の幸せの形を問うことができる一作としてオススメです。■第3位:「Nのために」ーーどんでん返しの数々に思わず引き込まれるミステリー最後がこちら!湊かなえさん原作のドラマは、1話でも見てしまうともう止められないのが最大の特徴です。「“N”って誰のことだろう?」なんてPRに乗せられ、興味半分で見始めた方の中には、「最終回が待ちきれず、小説を買ってしまった」という方も続出!?中毒性の高い物語構成に引き込まれるドラマに仕上がっていました。本作は基本、榮倉奈々さん演じる主人公・杉下希美が高校生の時に起こった「2000年@香川県青景島の放火事件」、「2004年@東京ス・カイローズガーデンの一室で起こった殺人事件」、「現在=2014年」という3つの時間軸を行ったり来たりする手法で描かれていきます。同世代4人の“N”の環境、心境の変化が色濃く演出されているため、回を追う毎に感情移入する対象が現れるのも面白いところ。視点に寄って見えてくる“現実”が違ってくるので、視聴者同士「え、コレはこういうことでしょう?」「違う違う」などと盛り上がることが必須ですね。これまた、“恋愛”という観点からだけではない、不思議な“愛”の形が様々登場しますので、目からウロコがポロポロと。最後の最後まで繰り返される大どんでん返しから、目が離せませんでしたね。以上、10月クールはいずれも原作のあるドラマセレクトとなりました。次回は2015年ドラマの見どころをまとめてお送りしますので、お楽しみに。(text:Yuki Watanabe)
2014年12月22日毎週金曜夜10時からTBS系にて放送中のドラマ『Nのために』。主演に榮倉奈々さんを迎え、“N”をイニシャルに持つ様々な登場人物たちが、セレブ夫妻が被害者となったある殺人事件に巻き込まれていくミステリアスな展開が今、最終回に向けて大きな話題を集めています。そこで今日は、原作を手がける湊かなえさんの過去のドラマ作品をピックアップ! ドラマニアとして数多くのコラムを連載する筆者が選んだおすすめをご紹介していきますよ~。■第1位:『高校入試』2012年10月、フジテレビ系列にて放送されたドラマ版で主演をつとめたのは、実力派女優・長澤まさみさんです。湊さんが脚本を初執筆されたことでも注目を集めた作品ですよね! 物語の舞台は、とある高校。地元で有名な進学校である本校の中で、その入試を妨害するために勃発した様々な出来事を描いていくミステリードラマとなっています。教師と生徒の微妙な関係性、ネット掲示板への投稿やモンスターペアレントと呼ばれる親の存在…。現代の学校に実際にありそうなネタを散りばめていくことで、程良くリアルさが際立った本作。誰もが疑わしい中で物語が展開していく様が、「さすが湊脚本! アッパレ」といったラストを楽しませてくれました。見終えた後、必ず原作を読みたくなるので、是非合わせてチェックしてみては? ■第2位:『贖罪』WOWOWオリジナルドラマの代表作としても有名なこちらの作品。悲劇の中心となる5人の女性を、小泉今日子さん、蒼井優さん、小池栄子さん、安藤サクラさん、池脇千鶴さんという何とも豪華なキャストで映像化してくださり……毎話、背筋が凍りつきました。物語の契機となるのは、夏休みのある午後――小学生4人が引っ越してきたばかりの同級生・エミリの死体を発見することに始まります。犯人の顔を見ていたはずなのに、どうしても思い出すことができない4人。そうして、事件未解決のまま迎えた15年後…それぞれが抱き続けてきた“罪の意識”が新たな形で動き出してしまいます。それを知ったエミリの母親は…? WOWOWにしか表現できないと言っても過言ではない、本格的ミステリー映画のような描写は非常に見応えがありますので、まだ見たことがないという人は必見です。■第3位『夜行観覧車』そして最後がこちら、鈴木京香さん主演の『夜行観覧者』です。登場人物たちが揃って口元に人差し指を当て、「シーッ」と秘密のポーズをしたポスター広告が印象的だったのを覚えています。物語は4年前――分不相応ながらも、念願叶って憧れの高級住宅街・ひばりヶ丘に一戸建ての家を建て引っ越してきた遠藤家を中心に展開していきます。夢のような生活が始まるかと思われたこの街には、先住の婦人会が街のしきたりや近所づきあいなどその全てを仕切りが存在し、彼女たちは執拗なイジメを受けることになってしまったのです。そんなある日、唯一の救いとして交流していた向かいの高橋家の主人が自宅で何者かに襲われ、死亡するという事件が発生。この一件を機に、街の人々の関係に少しずつ歪みが生じはじめ…。表向きにうつる“家族の顔”、果たして本当の表情はいったいどれなのか。誰にでも心当たりがあるであろう痛~い部分に焦点を当てたお話なので、心してご覧くださいませ。何度見ても違う角度から楽しめるのが湊作品の魅力。是非この週末、彼と一緒にDVDで視聴してみてはいかがでしょうか。
2014年12月14日カルチュア・コンビニエンス・クラブはこのほど、「2014年に関するアンケート調査」の結果を発表した。18~69歳までの男女1,408名のT会員を対象に、10月17日から22日にかけてインターネットを通じて行ったもの。「今年は充実していたか?」を聞いたところ、「充実していた」「まあ充実していた」と答えた人は55%となった。男女別に見ると、男性(49%)と比べて女性(60%)の方が1割以上多い結果となった。「今年、やり残したことがあるか?」を聞いたところ、「たくさんある」「少しある」と答えた人は78.3%だった。この結果を性年代別で見てみると、10~20代男性では「やり残したことがたくさんある」と回答した人が4割に及んだ。「今年、やり残したことがある」と回答をした1,103名の人に、それが何であるのかをフリーアンサーで聞いたところ、一番多かった答えは「旅行」で「仕事」「勉強」が以下に続いた。1位に選ばれた「旅行」について、「国内旅行と海外旅行では、それぞれ具体的にはどこへ行ってみたいか?」をフリーアンサーで聞いたところ、国内では、1位「北海道」2位「沖縄」3位「京都」が選ばれた。続いて海外では、1位「ハワイ」2位「台湾」3位「韓国」が上位にランクインした。「今年中に観ておきたい映画」「今年中に読んでおきたい本」について、「TSUTAYA年間ランキング」の上位作品から複数回答で選択をしてもらったところ、映画の1位には、記録的大ヒットとなった「アナと雪の女王」がランクイン。続いて2位は「永遠の0」、3位は「清須会議」という結果となった。本の1位には、映画でも上位にランクインした百田尚樹さんの「永遠の0」が選ばれ、続いて2位には同じく百田さんの著書であり、2013年の「本屋大賞」にも選ばれた「海賊とよばれた男」が入った。続いて3位は、湊かなえさんの著書で今年映画化もされた「白ゆき姫殺人事件」が選ばれた。「今年中に買っておきたい家電は?」を複数選択で聞いたところ、1位は「ふとんクリーナー」、2位は「iPhone6」、3位は「スマートフォン」が選ばれた。最後の質問として、「今年中に捨てたいモノは何か?」をフリーアンサーで聞いたところ、1位はモノではなくコトとして「たばこ」が選ばれ、健康志向が高まりつつあることがわかる結果となった。続いて2位は「洋服」、3位は「家(部屋)の片づけ」となった。
2014年11月13日「告白」「贖罪」などの人気ベストラー作家・湊かなえが初めて描く、純愛ミステリーをドラマ化した「Nのために」。10月14日(火)、本作の制作発表が都内にて行われ、主演の榮倉奈々を始めとしたキャスト陣が登壇し意気込みを語った。大学生の杉下希美(榮倉奈々)は、高校時代の同級生・成瀬慎司(窪田正孝)、同じアパートの住人の安藤望(賀来賢人)、西崎真人(小出恵介)と“ある計画”を立てたことで、超高層マンションの一室で起こった野口貴弘(徳井義実)&奈央子(小西真奈美)夫妻の殺害現場に居合わせることに。だが、その場で西崎だけが逮捕され、自供から懲役10年が言い渡された。それから10年後。西崎が出所を控える中、定年した元・警察官、高野茂(三浦友和)は謎が多く残された“野口夫妻殺人事件”を独自に追っていた。杉下希美と成瀬慎司は2人とも、高野が駐在として働いていた瀬戸内海の青景島の出身。2人が島で起こした“ある事件”からすべてが始まっていると、高野は確信していた――。登場人物たちに共通する、イニシャル「N」たちはどのように出会い、誰を愛し、どんな罪を犯したのか…現在と過去を交錯させながら、事件の真実を明らかにしていく本作。この日は、主演の榮倉さんを始め、窪田正孝、賀来賢人、小出恵介、徳井義実、小西真奈美、三浦友和、新井順子プロデューサーが出席。榮倉さんは撮影を終えた1話について、「自分で演じながらなんですが、希美がけなげで、切なくて。でも、懸命に弟と母を守ろうとする姿勢に応援したくなる、そんな1話だったなと思いました」。「視聴者のみなさんにも応援していただけたら嬉しいし、今後も大変な境遇の中で頑張る希美を演じていけたらと思っています」と意気込みを語った。また、本作にちなんで、「“○○のために”したことは?」と質問された三浦さんと小出さんは、「(榮倉)奈々のために撮影を頑張っています」と笑わせ、キャスト陣の仲の良さをアピールしていた。ドラマ「Nのために」は10月17日(金)スタート/毎週金曜22:00~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日新作映画『白ゆき姫殺人事件』の公開を控える中村義洋監督が3月21日、アップルストア銀座にて行われたトークセッションに出席。本作についてはもちろん、自身のキャリアやキャスティングの妙などについても語った。トークセッションの模様映画は、過熱報道、ネット炎上、口コミの衝撃といった現代社会が抱える“闇”に焦点を当てた湊かなえの同名小説を基にしたサスペンス。同僚の美人社員・三木典子を殺害した容疑で“疑惑の人”となった主人公・城野美姫(井上真央)を中心に、噂が噂を呼び、多くの関係者が翻ろうされる姿が描かれる。監督は本作の仕上がりに自信を持っているようで「ここ数年の“元気を与える”といった優しい言葉は置いといて、とにかくおもしろいものを作ろうと思った」と力強く語る。井上真央、綾野剛、菜々緒など旬のキャストが顔を揃えるが「みんな、これまでこういう役をやってないというおもしろさがあった」と監督自身も意外性を楽しんだよう。特に映画初出演の菜々緒については「オーディションなのに、いきなり『この役をやらせてもらうわけですけど』という感じで(笑)、据わってましたね、度胸が」と感嘆する。ちなみに中村監督自身、映画作りにおいて「名匠の方々も言ってますが『演出の8割はキャスティング!』と思ってるし、そこに時間をかけている」と明かす。堺雅人に鈴木福など、中村作品への複数の出演を経てからブレイクする例も数多く、この点については自身の“慧眼”に複雑な思いも?「堺雅人も『ジャージの二人』の時はまだまだで、プロデューサーから『もうちょっと名のある人に…』と言われたんですが公開の頃にNHK大河ドラマ『篤姫』の家定役が話題を呼んだ。被害妄想じゃないけど、『半沢直樹』なんて、堺雅人、香川照之、滝藤賢一も出てて『ゴールデンスランバー』でしょ(苦笑)!起用が早すぎるんです。損してる」と語り笑いを誘った。いまでこそ売れっ子監督として引っ張りだこだが、下積みと言える時代も長く、監督ではなく脚本家として過ごした時期も。「自分が監督するつもりで脚本を書くと『監督は誰にしましょうか?』という話になり、傷ついた(笑)。でも脚本生活が楽しくなって、それを極めようと思ったら、仕事がなくなったり、人生は望んだ通りにならないと学んだ」と語る。「小説の映像化の名人」と称される点についても言及。特に称賛を浴び、注目を集めるきっかけとなった出世作『アヒルと鴨のコインロッカー』について「原作を読んで、これに全てを捧げようと思った」と強い思いを語り、あくまで原作の素晴らしさがあってこその映画化の成功であると持論を口にした。『白ゆき姫殺人事件』3月29日(土)全国ロードショー
2014年03月22日井上真央を主演に、綾野剛や菜々緒ら豪華俳優が競演を果たした映画『白ゆき姫殺人事件』が3月29日(土)から公開される。このほど本作で、井上さん演じる容疑者・城野美姫や、菜々緒演じる被害者の美人OL・三木典子などが在籍し、事件の舞台となる“日の出化粧品”の美容商品「白ゆき肌石けん」が、劇中に登場するパッケージとコンセプトそのままに、ヱスケー石鹸とのコラボにより限定販売されることが決定した。物語は、大ヒット中の「白ゆき肌石けん」を販売する日の出化粧品のOL・典子が、何者かに惨殺される事件が起きたことから始まる。この事件を巡り、疑惑の目を向けられたのが、典子と同期の地味なOL・美姫。ワイドショーのディレクター・赤星は、美姫がどんな人物だったのかと、関係者に取材を重ねていく。やがて、過熱する報道や、Twitterを始めとするネットでの炎上によって、美姫に関する“噂”が暴走していき…。『告白』や「夜行観覧車」などで知られる人気作家・湊かなえの小説を基に、『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督がメガホンを取った本作。容疑者・美姫(井上さん)と被害者・典子(菜々緒)だけでなく、美姫の後輩で旧知の赤星に情報を与えるOL・狩野里沙子(蓮佛美沙子)や噂好きのOL・満島栄美(小野恵令奈)も、同じ会社で働いている設定となっている。今回、本作のロケ場所に選ばれたヱスケー石鹸とのコラボで実現した「白ゆき肌石けん」。劇中では、“肌にも環境にもやさしく、老若男女を問わず支持され、爆発的な売上を記録した”という大ヒット商品だ。実物も、日本酒メーカーが化粧品事業を興したというストーリー設定を意識し、日本酒と酒粕エキス、コメ由来原料を配合した純植物性石けん。特に、“酒職人の手は白い”といわれるだけに、酒製造時の副産物である酒粕エキスは、有機酸やアミノ酸など、美肌成分が豊富。洗顔以外に、気になる部分の美肌ケアにも使えそうだ。映画の公開に合わせて3月29日(土)より、一部公開劇場と松竹のオンラインショップ、ヱスケー石鹸オンラインショップで限定販売される「白ゆき肌石けん」。謎に包まれた本作のキーアイテムともなるだけに、要チェック?美人OLに扮した菜々緒さんのような美肌が手に入るかも。『白ゆき姫殺人事件』は3月29日(土)より全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:白ゆき姫殺人事件 2014年3月29日より全国公開(C) 2014「白ゆき姫殺人事件」製作委員会(C) 湊かなえ/集英社
2014年03月17日「ぴあ」調査による11月1日、2日、3日公開の映画・満足度ランキングは、吉永小百合主演映画『北のカナリアたち』がトップに輝いた。2位に料理家・辰巳芳子が食を通して“人の命の尊厳”を唱える映像記録『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』が、3位に和田竜のベストセラー小説を野村萬斎主演で映画化した『のぼうの城』が入った。上位作品の画像1位の『北のカナリアたち』は、湊かなえの短編小説を原案に、阪本順治監督が映画化した東映創立60周年記念作品。20年前に起こった“ある事件”に翻弄される女性の姿が描かれる。劇場には幅広い世代の観客が足を運び「気がついたら自然と涙が出ていた」「吉永小百合はとてもキレイで魅力的だった」「若い俳優たちの演技が凄い。特に森山未來は適役」「自分の子ども時代や、その頃の純粋な気持ちを思い出した」「ストーリーがいいだけでなく、情感や雰囲気のある作品。人との繋がりというテーマを感じた」などのコメントが寄せられた。2位の『天のしずく…』は、料理家の辰巳を通じて、私たちの食や、現代の食糧事情、そして日本のゆくえについて考えるドキュメンタリー。出口調査では「辰巳先生の姿勢に大変共感した」「映像がとても美しい。食料自給率など日本食について考えさせられた」「身体を作っているのは食だと改めて実感。自分の食生活を見直し、子どもにも継承していきたいと思った」「農作物が命に繋がるというメッセージがきちんと伝わってくる作品。若い人に観てほしい」など、女性を中心に支持を集めた。(本ランキングは、2012年11月1日(木)、2日(金)、3日(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年11月05日女優の吉永小百合が3日、都内で行われた主演最新作『北のカナリアたち』の初日舞台あいさつに共演する柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督とともに登壇した。東映創立60周年を記念した大作として、舞台となる北海道・礼文島と利尻島で過酷なロケを敢行した本作。それだけに出演者は、本作の“巣立ち”に感無量の面持ちだった。その他の写真特に主演を務める吉永は「皆さん主役級の方々が揃ったが、最初はうまくアンサンブルが生まれるか心配だったんです。私もこういうケースは初めてだったので…。でも現場では、そんな心配は全然なかった」と思いも格別の様子で、時折瞳をうるませる瞬間も。撮影後も自身が北は北海道から、南は沖縄まで全国キャンペーンをこなしたおかげで、映画は興収20億円突破が確実となる好スタートを切った。さらに吉永は本作公開後も、名古屋、大阪、長岡、新潟、弘前などでPR行脚を行い、ついに羽ばたいた本作の勢いに弾みをつける予定だ。原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、20年後に衝撃的な真実が明かされるというヒューマン・サスペンス。吉永の夫を演じた柴田が「みんな、吉永さんに褒められたかったんです」と主演女優に最敬礼すると、吉永は「いやあ、そんな…」と頬を緩めた。生徒たちの20年後を演じる宮崎、満島、松田らは大先輩との共演に、今も神妙な表情で「歌を通してひとつになれた現場。合唱するシーンは今も自然と涙が出る」(宮崎)、「まるで職人のような、本気で映画を作っている大人たちに囲まれた現場でした」(満島)。松田は「これほど雪が似合う方はいない」と吉永を褒めたたえていた。『北のカナリアたち』公開中取材・文・写真:内田 涼
2012年11月05日東映創立60周年記念大作として、北海道での過酷なロケが行われたヒューマンサスペンス『北のカナリアたち』が11月3日(土・祝)、全国で封切られた。同日、主演を務める吉永小百合を始め、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮?あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督が東京・有楽町の丸の内TOEIで初日舞台挨拶に立ち、本作の“羽ばたき”にそれぞれの喜びを噛みしめていた。湊かなえ氏の「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」を原案に、北海道の離島で起こった転落事故によって、運命が狂わされた女性教師・はる(吉永さん)と生徒6人の20年ぶりの再会がもたらす真実、そして衝撃的な結末が描かれる。舞台挨拶では、物語の原点となった分校の教室を再現。登壇者が黒板に書いた本作への思いが紹介された。吉永さんが黒板に書いたのは“輪になって”という言葉。「それぞれ主役級のみなさんが揃ったが、最初はうまくアンサンブルが作れるのか心配だったんです。私もこういうケースは初めてだったので…。でもそんな心配は全然当たらなかった」と現場で育まれたキャスト同士の絆に思いを馳せる。すると柴田さんは「みんな、吉永さんに褒められたかったはず」とふり返り、一同も納得の表情。吉永さんは「いや、そんな…」と頬を赤らめた。宮崎さん、松田さんら20年後の子どもたちを演じる若手実力派キャストも、身が引き締まる思い。「歌を通して一つになれた」(宮崎さん)、「吉永さんはとても雪が似合う方」(松田さん)、「まるで職人のような、本気で映画を作っている大人たちの現場」(満島さん)と口々に本作で味わった経験を語っていた。約1年前にクランクインし、冬は雪嵐吹き荒むマイナス30度の極寒の地で、夏は美しい花々が咲く雄大な自然の中で撮影。サスペンスでありながら、人間の愛と信頼を問いかける『北のカナリアたち』はこの日、大きく羽を広げ、東映によれば興収20億円突破が確実となる好スタートを切った。『北のカナリアたち』は全国にて公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年11月04日東映創立60周年記念作品として製作された『北のカナリアたち』の公開を記念し、Apple Store, Ginzaにて阪本順治監督を招いてのトークイベントが行われた。その他の写真今回の企画は海外のApple Storeで開催されている「Meet the Filmmaker」の日本版。本国アメリカではこれまでにメリル・ストリープ、トム・ハンクス、ジェームズ・キャメロン監督ら著名な映画人が登場し、その模様がPodcastで配信されるなど大きな反響を呼んでいる。登場した阪本監督は、映画監督になるきっかけとなった事柄からトークをスタート。「実家の真向かいが東映の映画館だったんですよ。当時はまさか自分が60周年を託されるとは思っていなかったですね(笑)」と、東映との運命ともいえる出会いについて振り返った。また、「初めてフィルムで映したのは、近所の施設に慰問に来られた今生天皇と皇后様でした」と、意外な映画の原体験を語った。その後、話題は最新作の『北のカナリアたち』へ。大女優・吉永小百合を迎えて映画を撮ることが決まったときには、「後ろからひざカックンされた気持ち。いつもJRの看板にはごあいさつさせていただいてました(笑)」と、冗談を交えて語りながらも、「一般の方が思っている通り清楚で可憐。それに加えて思ったのは勇ましい方だなということでした」とその印象についてコメント。「映画は僕の中でエンドマークをつけても本当の完成ではなくて、大勢の人が見てその反応も含めて出来上がるもの。僕らのさまざまな思いがみなさんに伝わればいいなと思う」と作品への想いを語り、イベントを締めくくった。本作は『告白』の湊かなえ氏による短編作品の実写化。離島の分校で教師をしていた女性が、20年前に起こった事件の真相を知るべくかつての教え子たちを尋ねる旅が描かれる。『北のカナリアたち』11月3日(土・祝)より全国ロードショー取材・文・写真:渡部あきこ
2012年10月17日映画『北のカナリアたち』の阪本順治監督が10月16日(火)、東京・銀座のApple Store銀座店で行われたトークイベントに出席。自らの映画づくりのルーツから本作の撮影についてまでたっぷりと語った。子供時代を過ごした生家の真向かいが、本作の配給会社でもある東映の映画館だったという阪本監督。「近所のよしみでいつもタダで入れてもらったし、映写室を覗いたりしてた。任侠映画の看板が変わるのをいつも見てました。これがが松竹の映画館だったら、僕は『どついたるねん』(’89)でデビューせず、アットホームな映画を作ってたかも。今回、東映の60周年映画を託されることになるとは…縁を感じるし意表を突かれました」とふり返る。小学4年生で8ミリ映画を撮影し、中学で映研、高校では文化祭で自主映画を制作。大学に進んだのち、石井聰互(現・岳龍)監督のプロダクションで美術スタッフなどを経験し、映画監督としてデビューを果たした。「30歳で監督になると決めてて、周りに『(助監督を)辞めます』と言ってたんです。わずかにためた貯金でボクシングという題材を選んで、赤井(英和/主演)くんを口説きました」と懐かしそうに語る。この作品が高い評価を浴び、一躍注目を浴びることになったが「天狗になってました」と述懐。「東京で僕が顔を振ると鼻の先が大阪でぶつかるって言われました(笑)。一緒に付いてきたスタッフに叱られ、殴られたこともありました」と意外な一面を明かした。デビュー作品、それに続く作品で原田芳雄、麿赤兒、若山富三郎など邦画界の重鎮たちと仕事を共にしたが「怖いもの知らずだったし、撮影所への憧れもあって、自分の演出が通じるかというスリルを感じる大御所の方にどんどん声を掛けてました。いま思うと若気の至りです」と少し照れに語る。本作は湊かなえの小説を原案に、ひとりの女教師と彼女の6人の生徒らの間に起きたある事件の真実が20年もの時を経て明らかになっていく。21作品目の監督作で、吉永小百合を主演に迎えることになったが「僕は(邦画の)黄金期のスターの方々への純粋な憧れを持ってる。ましてや吉永さんですからね。自分にやれるものではないと思ってました。何で僕の名前が(監督として)挙がったのか?いまだに怖くて聞けないんですよ」と畏敬の念を込めて吉永さんへの特別な思いを語る。撮影現場での吉永さんについては「みなさんが思っているように清楚で可憐なイメージは一緒に仕事をさせていただいても変わらないんですが、それに加えて勇ましい方だなと思いました。決断するときや吹雪の中でスタンバイしているときの虚無僧のように耐える姿もそう。あの勇ましい感じは、少しずつ培われてきたものではなく、『キューポラのある町』(’62)の頃から持ってる根っこの変わらない部分なのかなと思います」と印象を明かした。吉永さん以外にも撮影監督の木村大作や生徒役の松田龍平、森山未來、満島ひかり、小池栄子らとは初めて仕事を共にしたが、「今回に限らず、自分にやれるのか?という恐れがあった方が面白い。恐れがあるからこそ強く出ていける」と常に新たな挑戦を続ける自らのスタイルを説明。「キャスティングに関しても、台本のイメージは大事だけど、ピッタリなのは嫌なんです。適材適所を目指し過ぎるとつまらなくなる。吉永さんはこれまでずっと主演をやられてきて、どんな俳優が目の前に現れても芝居を返してきた。そんな吉永さんに対し、彼ら(※生徒役のキャスト)は、自分らしさを出してやってくれたし、吉永さんと一緒にいる中で自分でも見えなかった部分が出てきたんだと思います」と満足そうに頷いた。『北のカナリアたち』は11月3日(祝)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月16日東映創立60周年記念作品となる映画『北のカナリアたち』の完成報告会見が10月3日(水)に行われ、主演の吉永小百合を始め柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督らが出席した。「告白」などで知られる湊かなえの連作集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録された「二十年後の宿題」を原案に映画化した本作。北海道の離島にひとりの女教師が赴任し、彼女の下で6人の生徒たちがのびのびと育っていくが、ある日痛ましい事故が…。その傷を抱えたまま巣立っていった教え子たちと教師の運命が20年の時を経て絡み合っていく。北海道の礼文島、利尻島で冬と夏の2回にわたりロケが行われたが、特に冬は極寒の中での過酷な撮影が続いた。吉永さんは「あまりの厳しさに『乗り切れないのでは?』と思ったこともあった」と述懐。「それでもスタッフやここにいる出演者のみなさんが頑張ってくださっているのだから、『私ももっとしっかりしなくちゃ』と思い、夏に向けて体力作りもしました」と明かす。吉永さん演じるはる先生の教え子の20年後を演じた森山さんら若手キャスト陣は、吉永さんとの共演、吉永さんの指揮で合唱をするシーンで強く感じるものがあったよう。森山さんは「僕らが歌うシーンは20年前の子供たちと違って綺麗な声で歌うというよりも、20年の時を経てどんな経験をしてまたあの分校に戻ってきたのか?というところ。それぞれが様々な方向に歩き、“ずれ”を感じながらも6人が歌うんですがすごく気持ちよかったです。(映画を観て)自分が出ているのに『いいな』と思えました」と語る。満島さんは「何度もテストをやって気持ちが高揚しすぎるところもあったんですが、吉永さんが本当はこっちを向くはずなにずっとふり向かないことがあったんです。それが高揚感も緊張感もあるけど、空気が澄んだ静かなものになった瞬間に吉永さんがふり向いてシーンが始まったんですが、そのときの表情は、後からみんなで『凄まじかったね』と話をしました。神々しくて、静かだけど美しくて…葛藤も抱えたフッとした表情でした」と尊敬を込めて語った。宮崎さんは吉永さんと目を合わせない芝居が多かったそうで「ストレスがありましたが、指揮をしている吉永さんの顔をしっかりと見られて幸せでした」と告白。小池さんも「歌いながら鳥肌が立つような体験でした」と語る。20年後の6人がこの歌のシーンで初めて揃って再会することになるが、松田さんは「それまでは(6人の関係性や過去が)想像でしかなかったので、それを繋げるものは歌しかなかった。練習でも吉永さんが指揮をしてくださったんですが、想像が形になっていくようで余計な芝居が要らず、本当に久々の再会という感じがして不思議でした」と感嘆を込めて述懐した。吉永さんは“教え子”たちの言葉に目を細めつつ「6人が真っ直ぐに私を見てくれて、それだけで何とも言えぬ感動があり、この場に居合わせてよかったと思いました」としみじみ。「何冥利に尽きると言ったらいいのか…私は先生になりたいと思ったこともあったので、先生冥利に尽きるというか」と現場で感じた幸福を明かした。また吉永さんは劇中、仲村トオルとのキスシーンも披露。吉永さんの映画でのキスシーンは『北の零年』(’05)での渡辺謙とのシーン以来となるが「(はる先生と)仲村トオルさんとの心の通い合いはどういうもの何だろう?と監督とよく話し合いました。トオルさんは撮り終えてその日、東京に帰られたんですが、気恥ずかしくてトオルさんのところに行けず、余韻があり不思議な思いに駆られました」と静かな笑みを浮かべて語った。撮影開始前の制作発表会見で「これまでにない吉永さんを撮りたい」と語っていた阪本監督は、「見たこともない吉永さんの表情というのは、僕が演出で作るのではなく物語がそれを求める瞬間があるんです。不思議な雰囲気を醸し出したショットを感じていただければ」と手応えを口にした。『北のカナリアたち』は11月3日(祝・土)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月03日地方を舞台にした映画が増えてきているなか、この秋『ペンギン夫婦の作りかた』『黄金を抱いて翔べ』『北のカナリアたち』『綱引いちゃった!』などの、その土地をロケ地にした作品の公開が相次ぐ。その他の写真ここ数年、地方で撮影する映画が増えてきたのは、各地方のロケーションシステムが積極的に受け入れ体制をとりはじめたことで、撮影がしやすくなったことが要因のようだが、ワンシーズンに地方を舞台にした作品が相次ぐのはまれな現象。特に、この秋公開されるご当地映画は、その土地の人たちだけでなく全国の人にも注目される内容の作品ばかりがそろう。大阪の街を舞台に、金塊強奪計画を企てる男たちの姿を描いた『黄金を抱いて翔べ』は、大阪出身の高村薫氏の原作をもとに井筒和幸監督が映画化した作品。本作は、撮影の際、原作をもとに“物語地図”を作製してシナリオハンティングを行い、歩きながら風景を見て新たなシーンやセリフを書き加えたという。劇中では、主人公・幸田のアパートや、強奪犯のリーダー・北川のマンション、爆弾工作員のモモが働いていた豆腐屋、吹田カトリック教会など、井筒監督や高村氏にとってなじみ深い吹田市の土地を使用している。そのほかにも、大阪・キタ地区にある東通商店街や中之島公園も登場。多くの大阪の風景を観ることができる。食べるラー油の火付け役である“石垣島ラー油”を作る辺銀夫婦をモデルにした映画『ペンギン夫婦の作りかた』は、ほぼ全編を石垣島で撮影。夫婦がはじめて石垣島を訪れ、あまりの美しさに言葉を失うほど感動してしまうというシーンに使われた、石垣島の人気スポット・川平湾や、石垣島に移住するきっかけとなった食事処・舟蔵の里も登場する。また、日本最北の地の稚内、サロベツ、利尻島、礼文島を舞台に、20年前に起こった“ある事故”の謎に翻弄される女性の姿を描いた『北のカナリアたち』は、前売券を購入するとキャストのコメントや、原作の湊かなえ氏のロケ地レポート、北海道のロケ地紹介などが掲載された特製ブックレットがもらえるという工夫もされている。ほか、市のPRのために“女子綱引きチーム”を結成した大分市役所に勤める主人公たちの奮闘を描いた『綱引いちゃった!』は、実際に大分市役所をロケ地に使用している。『ペンギン夫婦の作りかた』10月20日(土)ユナイテッド・シネマほか全国公開『黄金を抱いて翔べ』11月3日(土)全国ロードショー『北のカナリアたち』11月3日(土)全国東映系ロードショー『綱引いちゃった!』11月23日(金)全国ロードショー
2012年09月28日「告白」などで知られるベストセラー作家・湊かなえの小説を原作に、吉永小百合を主演に迎えて贈る東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』。北の大地での過酷な撮影の最中に、シネマコンプレックス「MOVIX」のためだけに収録された貴重な特別映像がシネマカフェに一足早く到着!湊かなえの短編集「往復書簡」(幻冬舎文庫)に収録の一遍「二十年後の宿題」を原案に、ひとりの女性教師と6人の教え子たちの運命の再会、20年前に起きたある事件の真相を描き出す。主演の吉永さんを始め、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮﨑あおい、小池栄子、松田龍平など豪華なキャスト陣の共演でも話題の本作。吉永さんのコメント、さらに20年前の生徒役の子供たち6人が歌う「MOVIX」のテーマソングをバックに、本作の劇中映像と未公開メイキングシーンで構成されたこの映像。子供たちによる牧歌的なメロディの美しいコーラスと、そこに映し出される劇中のサスペンスフルな映像のコラボレーションは何とも形容しがたい緊張感がある。映像冒頭のほのぼのとした雰囲気に油断していると、森山さんや満島さんらが演じる20年後の子供たちのこれまで抱えてきた葛藤や不安が次々に映し出され、観るものを釘付けにする。しかし、何よりも驚かされるのが映像の冒頭から流れるこの子供たちの“天使の歌声”。本作でも重要な役割を果たすこの歌声は、3,100人の中から選ばれた子供たちによるものなんだとか。“日本最後の秘境”と言われる利尻・礼文島で、天使たちの歌声はどのように響き渡るのか?まずは、こちらの映像から注目の特別映像をチェック!『北のカナリアたち』は11月3日(土)より全国にて公開。※こちらの特別コラボ映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年09月14日8月29日(現地時間)より開幕中の第69回ヴェネチア国際映画祭で8月30日(現地時間)、日本人監督として公式上映第1号となる黒沢清のドラマ「贖罪」が特別招待部門にて上映された。この日の上映のためにドラマ全5話分を再編集した4時間半にも及ぶ力作を引っさげ黒沢監督も単身現地入りし、ヨーロッパ中から集まった映画人に向けて思いの丈を語った。ベストセラー小説「告白」の原作者として知られる湊かなえの同名小説を原作に、主演・小泉今日子、各エピソードに蒼井優を始め池脇千鶴、小池栄子、安藤サクラという豪華女優陣を迎え、今年1月にWOWOW連続ドラマ枠で放送された本作。とある田舎町で起きた美少女殺人事件の被害者の母親が、事件当時、娘と一緒に遊んでいた4人の少女たちに“償い”を課していく。『トウキョウソナタ』や『アカルイミライ』など、幾度となく監督作を引っさげ海外の映画祭の数々に参加してきた黒沢監督だが、インターナショナル版として再編集されたものとは言え、ドラマ作品を携えての参加はこれが初めて。「撮影をした当時は、テレビや映画を意識して撮ってはいなかったので正直、このように映画として世に出ることになったことはとても嬉しく思っています。本作を正式出品作として、この長尺にも関わらず選んでくれたヴェネチア国際映画祭は寛大で冒険的な映画祭だと、改めて懐の広さに感激しています」と感謝の思いが口を突いて出た。また、本作の製作に至った経緯を「湊かなえさんの作品はとても女性的で、主な読者も女性なんだと推測しますが、男性の私にとってはあまりなじみもない原作と思いながらも、とても楽しんで作ることができました」と語る黒沢監督。「特に前作の『トウキョウソナタ』でご一緒していた小泉さんと香川さんの再競演など、その2人が演じてくれているそのエピソードにも思い入れがあり、この映画は私自身の過去作品の“その先”を探り出すような思いで作ることができました」。最後に、外国人記者から「個人と社会を対立させるということが軸になっている小説を基に作られていると理解しているが、なぜ日本の社会ではこの映画のように個人の存在が社会と対立するような事件が起こるのか?」という映画祭ならではの質問が飛んだ。これに対して監督は「日本に住んでいる自分でも分からない。日本の社会構造には、新聞や報道で見えてくるものとは異なるものが隠れていると思う」と率直な言葉で見解を述べた。上映後、会場内にいた黒沢監督に向けて盛大なスタンディング・オベーションが贈られ、海外の映画祭経験が豊富な黒沢監督も今回の上映には大きく胸を揺さぶられていた様子だった。第69回ヴェネチア国際映画祭は9月8日(現地時間)までイタリア・ヴェネチアにて開催。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開
2012年08月31日デビュー作『告白』で人気を得た湊かなえの原作を、小泉今日子主演でドラマ化したミステリー作『贖罪』が24日(金)にDVDリリースされるにあたり、19日に都内で全5話一挙上映会&トークショーを実施。黒沢清監督と、第1話に出演した森山未來が登壇した。その他の写真『贖罪』は、15年前に小学生の娘を殺害された母親(小泉)と、当時事件を目撃したことが原因で、“償い”の思いを抱えながら大人になった4人の女性が、連鎖する悲劇を引き寄せていく姿を描いた物語。5話構成になっており、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴ら豪華女優陣が出演している。29日(水)から開催される第69回ヴェネチア国際映画祭(アウト・オブ・コンペティション部門)、第37回トロント国際映画祭(コンテンポラリーワールドシネマ部門)ほかでの上映が決定しており、世界的に注目されている本作。これに対して黒沢監督は、「本当にうれしい。幸福な出会いがあった作品だったと思います。はじめてのTVドラマでしたので、やはり映画とは違うと覚悟を決めて取り組んだのですが、本当にスタッフとキャストに恵まれて、映画と遜色のない自分らしい作品が作れたと思っています」と喜びを語った。一方、森山が出演するのは『贖罪 第1話 フランス人形』で、“ある秘密”を抱えるという難しい役どころ。森山は黒沢監督の演出に対して、「主人公が変わった性癖を持っているので色々とイメージを持って現場に入ったのですが、それを上手く監督にいなされながら演じた気がしています。自分の感覚が抜けた時、自分のイメージと微妙にズレた時に、そのシーンでOKが出る感じでした」とコメント。それに対して黒沢監督は、「森山さんの印象としては、僕が攻めるとヌメっとかわしていくので、そこを僕がまた攻めると。ただ、演技に関しては、特に私は何もしていません。あの雰囲気は、(第1話で共演した)蒼井優さんとのふたりのコンビネーションによって生まれたものだと思いますので、非常に面白かったですね」と絶賛していた。そんなふたりには撮影中に共通の思い出があるようで、「台詞のないシーンがあったのですが、森山さんのほうから何か台詞があったほうが良いのではと意見があった。それで、その夜に、あるアイデアを考え付きまして“ある台詞”を台本に入れ込んでみたんです」と黒沢監督が述べると森山は、「次の日、その台詞を演じてみたら、すごくしっくりきて、スゴイなと。でも、その台詞については助監督の方と意見の相違というか、ケンカになりまして。最終的には監督の判断に任せようと、そこでは納得したのですが(笑)」と会場の笑いを誘う場面も見られた。『贖罪』レンタル:8月24日(金)前篇・中篇・後篇(全5話)レンタル開始セル:8月24日(金)DVDコレクターズBOX【初回生産限定】発売開始DVDコレクターズBOX【初回生産限定】8990円(税込)発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
2012年08月20日監督・黒沢清×主演・小泉今日子でWOWOWで放送された『贖罪』。原作を手がけたのは映画化もされた『告白』の衝撃がいまなお記憶に新しい湊かなえ。DVDリリースを機に改めて湊が映像化された自作について語った。その他の写真迷宮入りとなった少女殺害事件。被害者の少女の母親は現場にいた娘の友人の少女4人に「犯人を見つけるか、私が納得する償いをすること」を迫るが、事件から15年を経て、彼女の言葉を胸に刻んだまま成長した4人が連鎖的に悲劇を引き寄せていく。蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴が成長した4人を演じるなど、実力派俳優が集結したが、湊は特に被害者の母親・麻子を演じた小泉を絶賛。原作でも4人の視点を絡ませながら、麻子は時に素直で慈悲深い母として、時に盲目的に復讐の炎を胸に抱く鬼女のようにも描かれるが「小泉さんには一人の女性に対して様々な見方が存在しうるということを表現していただけました。小泉さんが演じてくださったことで、私の中での自分の小説の登場人物ランキングで麻子さんが『告白』の森口先生(松たか子)に肩を並べるくらいになってます(笑)」と称賛を惜しまない。本作を含め自作の映像化について「監督の独特の世界観で新しいものを作ってもらえたという感覚で『よかったね、私の子供たち』という気持ち」と思いを明かす。湊本人が「映像化できないだろうなと思いながら書いている」と語るように、一人称の語りを中心にした彼女の著作には文章ならではの魅力があり、決して映像化しやすい小説とは言えない。それを自覚した上で、どのように映像化されるのか「誰よりも私自身が楽しみでしょうがない」のだという。特に本作で湊が驚きをもって受け止めたのは最終第5話。「麻子さんが犯人と対峙しますが、原作ではここはたった2行なんです。黒沢監督の解釈によって完成した場面だと思うし、『ここでこの人たちはこんな顔してたのか』とあそこに連れて行ってもらったかのような気持ちになりました」と原作者の思惑を超えた映像作品ならではの魅力を嬉しそうに語る。子供の頃から「テレビと読書が娯楽の中心だった」と語っており小説家デビューの前には脚本コンクールに応募したことも。トレンディドラマ隆盛の時期に高校・大学生活を送ったことで「その頃や子供時代に見たドラマが自分の財産になっていると思う」とうなずく。ちなみに好きな俳優は織田裕二。「私の作品に出てこないタイプでしょ?」と残念そうに笑うが、ぜひ今後、織田をイメージした人物を描き、実写化を実現させてほしい!ちなみに、本作は、DVD発売を記念して19日(日)から9月7日(金)まで渋谷・ユーロスペースで特別上映される。『贖罪』8月24日(金)より、発売&レンタル開始DVDコレクターズBOX【初回生産限定】3枚組(全5話収録)8,990円(税込)レンタル:前篇・中篇・後篇(全5話)発売元:20世紀フォックスホームエンターテイメント取材・文・写真:黒豆直樹
2012年08月07日出版界において、いまやベストセラーのステータスともなっている書店発の「本屋大賞」。同様に、日本全国の街角で365日、観客に映画を届ける独立系の映画館スタッフの投票により「スクリーンで観てもらいたい」映画のベストテンを決める「映画館大賞」が間もなく発表となる。第4回目を迎える「映画館大賞2012」で投票対象となるのは、原則として、2010年12月~2011年11月末日に公開された作品。邦画、洋画、メジャー、インディペンデント、自館での上映の有無に関係なく、映画ファンと映画の送り手の橋渡し的存在である“映画館スタッフ”がオススメする作品10本を選び、その集計からベストテンが選出、発表される。また、特別部門として各界の著名人にその年最も印象に残った1本を選んでもらう「あの人の1本」、2011年に特集上映、リバイバル上映された旧作のうちもっとも鮮やかに蘇った1本を選出する「蘇る名画」などオリジナルの賞も同時に発表される予定だ。昨年行われた「第3回映画館大賞」では、湊かなえによるベストセラーを鬼才・中島哲也監督が映画化した『告白』が見事1位を獲得し、2位には口コミで高い評価を集めた韓国映画『息もできない』が、ハリウッド大作を抑えて堂々のランクインを果たした。情熱とこだわりを持って映画をセレクトし、映画ファンのもとへ送り出す映画のソムリエたちがオススメする作品とは…?「映画館大賞2012」の投票結果は3月31日(土)、「映画館大賞」公式サイト上で発表される。「映画館大賞」公式サイト
2012年03月21日2011年一年間の間にリリースされたDVD・ブルーレイを対象に、多数の映像を見極めるプロである全国のビデオレンタル店および販売店の店員1,815人が“お客さんにオススメしたい”作品を投票する「第2回ビデオ屋さん大賞」が発表され、昨年の国内映画賞を総なめにした大ヒット作『告白』(中島哲也監督)が大賞に選ばれた。長きにわたる歴史を持つレンタル店向け業界誌「ビデオ・インサイダー・ジャパン」と販売店向け業界誌「DVDナビゲーター」(共にキネマ旬報発行)が舵を取り、昨年初の試みとしてスタートした「ビデオ屋さん大賞」。好評を博した前回を上回る投票数のもと、2011年にリリースされたあらゆるジャンルのDVD&ブルーレイ、総数およそ4万タイトルの中からTOP100が発表された。その中で282人の投票数を得て、今回圧倒的な強さで1位に輝いたのが、『告白』。湊かなえによる本屋大賞受賞のベストセラーを原作にした衝撃的なストーリーと中島監督独特の世界観のコラボは、興行時にも幅広い世代から高い評価を集めていたが、DVDリリース後にもその勢いが止まることはなかったようだ。同作に続き、2位にランクインしたのは、主演ナタリー・ポートマンの怪演が印象的な『ブラック・スワン』。この2作のほかにも、ダークテイストが極まった人気シリーズ最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝(PART1~2)』(6位)や『十三人の刺客』(9位)、『悪人』(11位)、『冷たい熱帯魚』(17位)など、人間の暗部や狂気をえぐり出すダークな世界観の映画作品が多く支持されていたのは、注目すべき傾向である。また、映画だけでなくあらゆる映像作品を対象としているだけあり、上位にも幅広いジャンルの作品が集まったが、中でも今年はTVアニメとOVAが8本、国内TVドラマが6本と、映画以外の作品が健闘を見せた。3位には「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、5位には「魔法少女まどか☆マギカ」と深夜枠でTV放送された大人向けアニメがランクイン。また、海外TVドラマにおいては、「glee/グリー」(10位)や「CHUCK/チャック」(19位)、「ホワイトカラー “知的”犯罪ファイル」(30位)と、新顔シリーズも高い支持を集めていた。同賞では各作品に投票された「総得点(1人10ポイントまで)÷投票者数」を数値化し、「偏愛濃度」を発表している。その平均ポイントは2.36で、これより数値が高ければ高いほど作品への愛が強いと言えるが、4.94ポイントという高さで見事1位に輝いたのは、韓流ドラマ「検事プリンセス」。ラブコメ要素とミステリーを絡めた中毒性の高い内容に「寝る間も惜しんで見続けた!」という声が殺到した。さらに、今年の新しい試みとして、作品への投票とは別に「褒め称えたい人」を選ぶ個人賞が設けられたが、男性編では『冷たい熱帯魚』での怪演で本年度日本アカデミー賞にも輝いたでんでんが、ジョニー・デップとの接戦に勝利。女優編では、先述のナタリー・ポートマンが2位にダブルスコア近くの差をつけて圧勝した。「ビデオ屋さん大賞」は3月26日(月)よりTSUTAYAほか全国のセル・レンタルDVD・ブルーレイ取扱い店にて店頭展開(一部店舗を除く)。第2回 ビデオ屋さん大賞 ベスト10※()内の数字は左から得点数、投票者数、偏愛濃度1位:『告白』(823/282/2.92)2位:『ブラック・スワン』(432/183/2.36)3位:「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(400/94/4.26)4位:『バーレスク』(327/135/2.42)5位:「魔法少女まどか☆マギカ」(306/80/3.83)6位:『ハリー・ポッターと死の秘宝(PART1~2)』(297/108/2.75)7位:『君に届け』(277/87/3.18)8位:『八日目の蝉』(253/97/2.61)9位:『十三人の刺客』(251/120/2.09)10位:「glee/グリー」(244/103/2.37)特別賞未公開洋画・OV部門:『かぞくはじめました』TVA・OVA部門:「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」海外TVドラマ部門:「glee/グリー」アジアTVドラマ部門:「検事プリンセス」国内TVドラマ部門:「勇者ヨシヒコと魔王の城」バラエティ部門:「アメトーーク!DVD」個人賞男性編:でんでん(『冷たい熱帯魚』)女性編:ナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』『マイティ・ソー』ほか)「第2回ビデオ屋さん大賞」公式サイト:© 2010「告白」製作委員会■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ■関連記事:『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄に99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り
2012年03月21日